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平成29年第4回定例会(第2日目) 本文 開催日:2017-12-04
平成29年第4回定例会(第2日目) 議事日程・名簿 開催日:2017-12-04

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  1. 石岡市議会 2017-12-04
    平成29年第4回定例会(第2日目) 本文 開催日:2017-12-04


    取得元: 石岡市議会公式サイト
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    ▼最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                 平成29年12月4日(月曜日)                   午前10時00分開議 ◯議長(岡野孝男君) おはようございます。だいまの出席議員数は22名です。定足数に達しておりますので、これより前回に引き続き本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付いたしました議事日程表のとおりであります。  これより議事日程に入ります。            ───────────────────────  日程第1 一般質問 2 ◯議長(岡野孝男君) 日程第1、一般質問。これより市政一般に関する質問を行います。  質問は通告の順にこれを許します。  初めに、11番・山本 進君。 3 ◯11番(山本 進君) おはようございます。11番・山本 進です。  今回、今期定例会に通告いたしました一般質問、まず1項目目、石岡駅西口市民文化伝承館について伺います。  この施設整備事業ですが、大変残念なことに、計画の段階から完成に至るまで、さらにオープンから現在の管理運営を含め、行政のさまざまな不手際と、極めて不適切な対応が露呈されてきております。施設のオープン時には、今の市民文化伝承館という名称もなく、山車や獅子の展示ブースなどと呼ばれていたわけですが、山車と幌獅子が常設展示されることによって、多くの市民、そして来訪者に感動と喜びを与えてくれました。  しかしこの施設は、当初の計画では、石岡のおまつりに参加する12台の山車の全てが、それらを所有する町内が希望すれば、展示が可能な構造で建設されるはずでありました。ところが、これが完成してみますと、実は5台の山車が搬入できない構造となっており、展示もできない。平成28年3月30日、JR常磐線石岡駅橋上駅舎の竣工に合わせてこの施設も利用が開始されたわけですが、オープンから半年も経った9月の定例会で同僚議員から指摘を受けるまで、公の施設の設置管理条例も制定されていませんでした。さらに、条例制定後も、一体誰がこの施設を責任を持って管理しているのか、どの部局が所管するのかも明確になっていない。  そのような中で、今年6月から9月、おまつり振興協議会を通じて石岡市の依頼を受け、金丸が山車を展示したところ、市指定有形民俗文化財の人形や衣装が致命的な損傷を受けてしまいました。以来3か月が経ちましたが、今なお石岡市からは金丸に対して、具体的な対応策が提示されたという報告はありません。また、この文化伝承館をめぐっては、多くの市民から、石岡市は一体何をやっているんだ、職員は責任を持って真剣に仕事に取り組んでいるのか、もう自分たちの山車は絶対に出展しないなどと怒りの声が噴出しております。文化伝承館にかかわるさまざまな問題とこれらの問題を石岡市がどのように解決して、市民の理解を得ることができるのか、市長以下執行部は、市民の信頼を回復するためにどのような対策を講じていく考えなのか、順次ただしてまいりたいと思います。  石岡市のホームページには、市民文化伝承館、平成29年度の山車・獅子の展示予定という記事が掲載されており、そこには、平成29年9月19日から12月までは伝承館改修工事が行われるとあります。そこで1点目の質問でありますが、現在行われている改修工事の目的とその内容について伺います。内容というのは、どのような仕様が施されるのかということであります。お答えください。             〔「さあ、大変だ。答弁が大変」と呼ぶ者あり〕 4 ◯議長(岡野孝男君) 都市建設部長・福田君。 5 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) 市民文化伝承館の改修工事についてご説明を申し上げます。この文化伝承館の目的の1つでございます、石岡のおまつりに参加しております町内の山車の一部が展示できないという状況でございましたので、今回は、全ての山車が展示できるようにするためのものでございます。工事内容でございますけれども、駅前の交番側に開閉シャッターを設置いたしまして、山車の搬入・搬出ができるようにするための工事となってございます。この開閉シャッターの仕様でございますけれども、電動式となっておりまして、高さが5メートル30センチ、幅が4メートル41センチございまして、外壁と同じ茶系色で統一するということになってございます。  以上でございます。
    6 ◯議長(岡野孝男君) 11番・山本 進君。 7 ◯11番(山本 進君) ただいま答弁いただきました伝承館の改修工事の内容はわかりましたけれども、これは予算は一体どういうふうになっているんでしょうかね。予算書をいろいろ見ましたけれども、平成29年度の当初予算に、土木費のうち石岡駅周辺整備事業として測量・設計・調査委託料234万円、西口駅前広場等整備工事728万円、石岡駅東西自由通路関連工事900万円などが計上されておりますが、今回、ただいま部長より答弁いただきました改修工事はどこからどのような形で予算づけされて、総額幾らの費用がかかるのか、お答えいただきたいと思います。 8 ◯議長(岡野孝男君) 都市建設部長・福田君。 9 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) ちょっと資料がございませんので、後ほど詳しくお答えいたします。 10 ◯議長(岡野孝男君) 11番・山本 進君。 11 ◯11番(山本 進君) 私、伝承館工事の内容について詳しくお尋ねしたいと質問通告をしていたんですが、お答えいただけなかったということは非常に不満ですけれども、予算特別委員会でこの件に関してどのような質疑があったか、私、記憶が定かでありませんので、その辺についてもあわせてご答弁いただければと思います。今、資料がないということですので、後ほどでも結構ですが、お願いいたします。つまり、今、行われている改修工事は、これまでの設計・施工の不備があったために、これによって生じた高さの制限によって、希望しても展示ができない5台の山車のために、新たな搬入口を設けるという、ただそれだけの工事だと思いますけれども、これの予算を詳しく教えていただきたいと思います。  答弁がありませんので、次の質問に移ります。2点目の質問です。先ほども私は申し上げましたが、金丸は、石岡市より委託を受けた石岡のおまつり振興協議会の依頼を受けて、本年6月4日から9月3日までの3か月間、市民文化伝承館に山車を展示しましたところ、市指定有形民俗文化財の山車人形の顔や首に多数のひび割れ、衣装の退色、色があせたんですね。こうした致命的な損傷と劣化が認められる事態となりました。なぜこのようなことが起きてしまったのか、石岡市はその原因を究明してくれているのか、伺います。  金丸は、山車の展示の依頼を受けた際、山車人形を伝承館に長期間展示することに不安を抱いて、それを尋ねたところ、市の職員から、ガラスはUVカット仕様が施されているし、展示物の管理面で何ら心配することはないと、こういった回答を受けましたので、安心して展示を引き受けたと言っております。このことは、当時、その日、石岡おまつり振興協議会全体会に出席していた各の役員全員が承知していることです。心配ないという答弁をいただいていました。ところがその結果、誰もが想定だにしなかった最悪の結果を招くことになってしまいました。そして、被害者である山車の所有者、金丸の囃子保存会や青年会のメンバーが、たびたび石岡市に赴いて対策をお願いしても、ただ話を聞くだけで、誰一人、一向に、いまだにアクションを起こしてくれていません。そして、何回目かには、金丸から要望書を書いてくれないと、市としては対応ができないとまで言われたそうです。  私は町内の役員会でそうした報告と相談を受けて、強い憤りを覚えました。私は、その要望書を書いてこいと言われた人たちに言いましたけど、本来、行政の対応としてはそんなことはあり得ない、到底理解できない、何で要望書を書かなければいけないんだ、被害を受けた事実は明らかなので、すぐにも職員が現地調査に来るのが当然だろうというようなことを申し上げました。それでも私は、少しでも、一日でも早い解決につながるのであればと考えて、冷静に戻りまして、原因究明と再発防止策を求めるために、区長と保存会長の連盟による石岡駅西口市民文化伝承館の管理運営に関する要望書というものを急いで作成して、11月9日、市長宛てに提出をいたしました。もちろん、損傷を受けた人形と衣装の写真も数十枚添付いたしました。そらから既に1か月が経過しました。しかし、今日まで、役所から人形の損傷状況の調査に来てくれた職員はたった1人もいません。  本来、誠意があれば9月にでも、ましてや遅くとも、言われるままに私たちは要望書を提出したんですから、1か月前には金丸へ誰かが飛んできて、遅くなってまことに申し訳なかった、済みませんでしたと謝った上で、山車人形、衣装を調べてくれるのが当たり前ではないでしょうかね。私を含めてみんなが対策をお願いしてきた問題です。こうして私もわざわざ一般質問に取り上げなければならないことに、正直、憤りを超えて、情けなくすら思えてくるわけであります。  石岡市は今回の問題の原因を究明されたんですか。それとも、私たちが用意した人形の写真だけを見て、文化財に対する学術的な視点、あるいは技術をもって調査分析が既にできていて、原因の究明が正しくできたと言うんでしょうか。いずれにしてもこの後4点目の質問でお伺いしますが、しっかりと原因の究明ができていなくては、正しい再発防止策を講じることはできないと思います。なぜこのようなことが起きてしまったのか、その原因は究明されたのかどうかお伺いします。お答えください。 12 ◯議長(岡野孝男君) 都市建設部長・福田君。 13 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) お答えをいたします。市民文化伝承館におきましては、石岡の文化や郷土芸能などを後世に伝えていくことを目的として、展示等を行っているところでございますけれども、金丸の山車人形が展示により損傷が認められたということでございますので、何が損傷の原因になったのかにつきまして、去る11月29日に外部の専門家の方々にお集まりをいただきまして、文化財の展示、保存についてのご意見をいただいたところでございます。この専門家の会議には、文化財の有識者でございます学芸員の方々3名にお集まりいただきまして、文化財の展示や保存方法のあり方についてご意見を頂戴しております。  主な意見といたしましては、1つ目には、展示する期間を30日程度とすることが望ましいということでございました。2つ目としては、直射日光やライトなどの照明を直接長時間浴びないようにすることが望ましいということもございました。3つ目には、展示する場所の温度、湿度を一定に保つことが必要であるということの意見を頂戴してございます。これらの意見を集約いたしますと、結論といたしましては、展示期間の長さや、直射日光を浴びる時間が余りにも長かったということが要因ではないのかとのことでございます。  しかしながら、施設の建設に当たりましては、橋上化検討委員会のメンバーとして、専門家である学芸員の方々の参画をいただいて意見を仰がなかったことがありますので、反省材料の1つであると思っておりますので、大変申し訳なく思ってございます。申し訳ございませんでした。  以上でございます。 14 ◯議長(岡野孝男君) 11番・山本 進君。 15 ◯11番(山本 進君) 専門家、学芸員等々有識者を交えて調査委員会を開いたということでありますが、金丸の山車人形、現物は一度も見ていただいていませんよね。損傷の状況をぜひ見た上で、議論していただきたかった。今、答弁のあった究明された原因というのは、机上の話し合いだけであって、現地調査、被害を受けた現物の調査もぜひした上で、結論を出していただきたかったなと思いますが、その点についてお考えをお聞かせいただきたいと思います。 16 ◯議長(岡野孝男君) 経済部長・諸岡君。 17 ◯経済部長(諸岡広明君) 私からは、展示に関する劣化の原因につきまして、ご答弁申し上げます。先ほど、都市建設部長から答弁ありましたように、外部の方から、展示につきまして意見をいただいたところでございます。それにつきまして、展示期間の長さ、3か月という部分と、展示への照明をつけている時間が長過ぎるのではないかという部分と、あと、展示室内の温度、湿度の問題が劣化を招く原因との意見をいただいたところでございます。また、経済部としまして、3か月の展示の期間の許可も出してしまったこと、そういう期間の長さが長かったということが十分考えられます。いろいろと金丸の山車、人形等を劣化をさせてしまった原因等について、展示期間と許可の問題等を出してしまったことにつきましては、大変申し訳なかったと思っております。  以上でございます。  あと、また現地調査等につきましては、外部等の各学芸員さんの方々の意見をもらいながら、現地調査等させていただきたいと考えております。  以上でございます。 18 ◯議長(岡野孝男君) 11番・山本 進君。 19 ◯11番(山本 進君) わかりました。執行部のほうから、とりあえず謝罪といいますか、おわびの言葉をいただきましたので、2番目の質問はこの程度にしたいと思います。  3点目です。具体的にこれをお願いしていかなければならないわけですが、人形と衣装の修復について伺います。金丸の山車人形は弁財天、制作者は、幕末から明治にかけて名人として知られた泰精斎古川長延という人形師でして、人形制作者ですね、文政9年、1826年生まれと言われております。ですから、この弁財天は、嘉永年間、つまり今から160年以上前に制作されたという極めて貴重な人形であります。  もとは、東京の山王祭7番、これは現在の日本橋本などを中心にした町内の山王祭7番の山車として引かれていたものを、大正13年に金丸が購入したものであります。こうした縁から、金丸の山車は、江戸天下祭に参加要請を受けて、最近でも2回、日比谷公園から東京駅皇居前広場などを巡行してきました。平成26年5月には、弁財天92年ぶりの里帰りということで、千代田区にあります千代田区立練成中学校、これはもう廃校になりました。この跡地に千代田区の文化施設として開設されたアーツ千代田3331というところで行われました特別企画展に、その主役となって展示をされました。  このように、金丸は、文京区ばかりでなく千代田区とも独自に、親密に交流事業を行いながら、石岡の情報発信に大きな貢献をしてきていると自負しております。弁財天をこのように傷つけてしまったことを、私は恥ずかしくて、千代田区にはまだ報告もできていません。  弁財天のことを少しここで詳しく申し上げましたが、弁財天ばかりでなくて、この石岡における出し物、これはどれも町内の誇りです。特に文化財指定を受けている山車人形は、町内だけでなくて、市民の宝であります。市指定文化財である弁財天を修復するために、石岡市はどのような対応をしてくださるのでしょうか。お答えください。 20 ◯議長(岡野孝男君) 経済部長・諸岡君。 21 ◯経済部長(諸岡広明君) 金丸の山車、人形の衣装の修復につきまして、これまでのいろいろな経過を踏まえまして、町内の方々と話し合いを進め、庁内関係各課と協議してまいりたいと考えております。  以上でございます。 22 ◯議長(岡野孝男君) 11番・山本 進君。 23 ◯11番(山本 進君) 今、平成29年12月ですが、来年9月にはまたおまつりが催行されるわけですね。そのとき、金丸は山車の巡行をどうしたらいいんですか。それまでにこの損傷を受けた弁財天を、石岡市が責任を持って直してくれるんですか。明確にお答えいただきたいと思います。 24 ◯議長(岡野孝男君) 経済部長・諸岡君。 25 ◯経済部長(諸岡広明君) 弁財天の修復につきましては、町内の方と綿密な話し合いを進め、なるべく早く対応のほうを考えてまいりたいと考えております。  以上でございます。 26 ◯議長(岡野孝男君) 11番・山本 進君。 27 ◯11番(山本 進君) ですから、人形、衣装、全く1人も一度も見ていない状況で、何をどうやって修復してくれるんですか。予算が幾らかかるかわかりますか。9月のおまつり巡行までに直していただけるんですか。根拠はあるんですか。そのことを明確に答えてください。        〔「山本さんに任せろよ、もう。しようがねえから」と呼ぶ者あり〕 28 ◯議長(岡野孝男君) 11番・山本 進君。 29 ◯11番(山本 進君) 先ほど、不手際があった、行政の手違いがあった等々、謝罪の言葉もありましたし、誠意を持って……、この人形修復は金丸だけの問題ではありませんね。たびたび申し上げていますように、市指定文化財ですから市の宝、市の財産を執行部が、石岡市が責任を持って修復してくれるということですので、ぜひ来年9月のおまつりには、新しく修復された弁財天、山車人形をもって金丸が山車の巡行ができるように、よろしくお願いしたいと思います。  そこで、市指定文化財の展示に当たっては、私は教育委員会の管理責任も問いたいと思います。市民文化伝承館の管理運営の問題について、前回、同僚議員の指摘を受けて、執行部は都市建設部と経済部の連携調整の不備を認めました。そして、副市長も、今後は市長公室長とともに部局横断的な総合調整に努めると答弁されていたことを、私は鮮明に記憶しております。文化伝承館設置管理条例は、その第1条に、設置目的を市民の文化の継承、観光振興等を図るためともありますが、市の歴史的資産等を展示すると定めております。  私が思うには、条例制定と同時に、この文化伝承館の管理については、経済部だけでなく……、経済部や都市建設部から先ほどおわびの発言がありましたけれども、これらの部局だけでなくて、教育委員会にもその管理の責任が課せられるものではないかと考えておりますけれども、この点について教育長の見解を伺います。 30 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 31 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。教育委員会としまして、市の指定文化財がまずは展示されていることを見過ごしてしまったこと、また3か月という長い期間の展示に変更になったことに気がつかなかったことに対しまして、深くおわび申し上げます。まことに申し訳ございませんでした。 32 ◯議長(岡野孝男君) 11番・山本 進君。 33 ◯11番(山本 進君) ですから、私は、去年9月定例会ですよ、平成28年の9月の定例会で、同僚議員がただした質問に対して、部局横断的な総合調整が足らなかった、連携不足だったということを認めているんですが、認めて、今後は部局横断的に総合調整に努めると言いながら、結局また同じ問題を起こしているんじゃないですか。おわびの言葉、反省の弁をこれ以上続けて聞いても仕方がありませんが、このことを、議会で答弁したことを軽々しく、もう議会が終わったら忘れてしまう、そんなことがないように、もっと真剣に厳しく仕事に当たっていただきたいということを、職員の皆さん方にお願いしたいと思います。  今後、今回と同じような事態を招くことがないように、伝承館を設置した石岡市としてどのような再発防止策を講じる考えがあるかということを、4番目の質問に通告させていただきましたが、先ほど……。 34 ◯議長(岡野孝男君) 先ほどの保留しました答弁について、その準備が整いましたので……。  さきに保留いたしました答弁について、その準備が整ったとのことでありますので、ここでその答弁を求めたいと思います。  都市建設部長・福田君。 35 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) 先ほどは失礼をいたしました。この文化伝承館の改修工事の予算でございますけれども、平成29年度当初予算の石岡駅東西自由通路関連の工事900万円のうち、800万円が改修工事費用となってございまして、さきの予算特別委員会においては、質問はございませんでした。  以上でございます。 36 ◯議長(岡野孝男君) 11番・山本 進君。 37 ◯11番(山本 進君) これ、その改修工事費がどこに予算計上されているのか、私もわからなくていろいろ調べたんですが、石岡駅東西自由通路関連工事900万と、これは予算書に確かに書かれていましたけれども、その中から800万が文化伝承館の改修工事に充てられたと。これは全くわかりませんね。ですから、予算特別委員会での質疑でも、質問のしようもありませんね。なぜ初めから、文化伝承館の改修工事と明確に予算書にうたわなかったんですか。 38 ◯議長(岡野孝男君) 都市建設部長・福田君。 39 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) お答えをいたします。当初、この予算書にうたわなかったということにつきましては、この文化伝承館の施設そのものが東西自由通路の施設の一部であるということがございましたので、あえて名前はつけませんでした。  以上でございます。 40 ◯議長(岡野孝男君) 11番・山本 進君。 41 ◯11番(山本 進君) わかりました。それ以上お尋ねしても前向きな質問にはつながりませんので、この程度にしたいと思いますが、先ほど中断しました、今後このような事故が起きないよう再発防止策を講じる考えについてお伺いしたいということでしたが、対策案については、先ほど、その原因究明の過程で、ある程度方向が見えてきたかなとは思うんですが、ここで具体的に対策案を伺う前に、そもそも石岡市の指定文化財の管理について、基本的な考えをお聞きしないとまずいなと私は思います。教育部長から先ほど連携が悪かったというおわびの言葉をお聞きしましたが、私はいまだに解決したとは思われない。陣屋門の問題にしても、今回発生した弁財天の問題にしても、市民の宝である市指定文化財の管理を所管する教育委員会の考えが、甘かった、無責任だった……、あまり強い口調では申し上げませんが、ずさんだった。その辺に大きな問題があったのではないかなと思えてなりません。  一例を挙げさせていただきますが、私は、私が所有している茨城県の指定有形文化財、古文書なんですけれども、これを現在、県立歴史館に寄託しております。寄託したのは、管理を歴史館にお願いしたほうが、私個人が管理するよりも安心だからであります。また、この文化財が秘蔵されることなく、たびたび展示の機会を得て、歴史研究家や愛好家の皆さんのお役に立てるから、そう考えて文化財を寄託したんですが、県の文化財の取り扱いは、それはそれはすばらしいです。私が寄託しました古文書は、まさに県民の宝として大切に管理されて、手厚く保護されております。これに比べて、石岡市の指定文化財の管理の体制や考え方は甘いのではないかなと思います。市指定文化財に対する教育長の基本的な考えをここでお伺いしたいと思います。 42 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 43 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。現在、市の指定文化財の保護につきましては、所有者の方にお任せしているのが現状でございます。保護につきましては、県の歴史館の経験のある学芸員の方々からのご意見等を頂戴いたしまして、市が所有しているものにつきましては、そういう観点から保護しているところでございますが、個人所有のものにつきましては、所有者にお任せしているのが現状でございます。  以上でございます。 44 ◯議長(岡野孝男君) 教育長・櫻井君。 45 ◯教育長(櫻井 信君) ご答弁申し上げたいと思います。今、部長が申し上げたとおり、所有、保護については申し上げたとおりでございますけれども、議員にご指摘いただきましたように、手厚く保護されているかというと、まだこれから課題も残っているんだろうと捉えております。今後、検討させていただきたいと思っております。  以上でございます。 46 ◯議長(岡野孝男君) 11番・山本 進君。 47 ◯11番(山本 進君) 市の指定文化財も、管理は所有者の責任ということのようですけれども、市が指定したからには、それぞれの文化財は市の宝ですから、しっかり手厚く、石岡市も管理、保護について関心を持って当たっていただきたいということを繰り返し申し上げまして、その点についての質問は終わらせていただきます。  先ほど原因究明について有識者会議の話し合いがあったと聞きましたので、いろいろと今後同じような事態を招くことのないように、伝承館のあり方、再発防止策を講じているようですが、具体的にその内容をお聞かせいただきたいと思います。 48 ◯議長(岡野孝男君) 副市長・松隈君。 49 ◯副市長(松隈健一君) お答えいたします。これまで伝承館につきましては、各町内、山車、獅子を展示したいということで、主に展示、見せるという目線になっていたかと思います。そういう過程で、文化財の保護とか保存とか、そういった観点が抜けていたということは、私からも申し上げたいと思っております。  今回、有識者の方々から、ハード面の課題ですとか、運用期間が長いというソフト面の課題が挙げられたわけでございますので、ハード面として、例えば直射日光を遮断するとか、そういった対策を考えてまいりたいと思っております。それから、ソフト面としましては、おまつり振興協議会から申請を受けて、市が許可して、その中で振興協議会が町内に割り振っていらっしゃると思っておりますが、その展示の期間など、そういった運用面での改善策も、振興協議会と協議してまいりたいと思っております。  以上でございます。 50 ◯議長(岡野孝男君) 11番・山本 進君。 51 ◯11番(山本 進君) わかりました。よろしくお願いします。しっかりとした対策案をつくっていただきたいと思いますが、これについて質問を終える前に、一言付け加えておきたいと思いますが、金丸は、おまつりを通じて、先ほど申し上げました千代田区のほかにも、埼玉県川越市とも交流があります。川越のおまつりは、毎年交代で半分の山車が巡行し、残りの半分は山車会館に展示して、そこで観光客を呼び込んで、観光客の目を楽しませてくれています。山車会館の照明は、極端なほどに照度を落としています。そこまでして山車を大切に保管・管理しているわけですから、ごらんになった方はわかると思いますけど、山車会館は博物館のような管理をしています。栃木県の山車会館もそのような感じでした。  先ほど副市長のほうから、今後の展示について、石岡のおまつり振興協議会とも協議を重ねていくというお話でしたけれども、伝承館の改修工事が終わりますと、今、高さの制限改善する、そういった改修工事だということで工事をしていますが、とりあえずこの工事が終わりますと、ひな人形が展示がされると聞いております。そして、その後に石岡のおまつり振興協議会は、年明け、各と協議をして、山車の展示予定を決めていく計画だったそうであります。しかし、今日いろいろ答弁をお聞きしましたが、きのうの時点でおまつり振興協議会との話をした内容は、私、個人的に話をさせてもらいましたが、今となっては、年明けに山車展示の予定を組む予定だったけれども、今回の石岡市の対策を待ってからでないと判断できないと言っています。本当に有効な対策が講じられない場合、今後、伝承館に山車が展示されることはなくて、本来の設置の目的を失うことになりかねません。ただの巨大なガラスケースになってしまうのではないかと、私は心配しています。  執行部の迅速かつ適切な対応、副市長からも答弁いただきました適切な対応をぜひお願いいたしまして、この1項目目の質問を終わらせていただきたいと思います。  次に、2項目目の質問に移ります。石岡市の無電柱化の現状と今後の推進計画について伺ってまいります。  今回、これを質問に取り上げましたのは、複数の市民から、昨年、無電柱化の推進に関する法律が施行されたと聞いた、ついては安全対策の観点から、市内で車両交通量の多い幾つかの道路、それはいずれも非幹線道路ですが、その無電柱化ができないかという要望を受けたからであります。そこで、私も急遽、国交省のホームページを検索しまして、情報を収集してみました。まず、昨年、平成28年12月16日に無電柱化推進法が公布、施行され、広報啓発活動のために毎年11月10日を無電柱化の日と定めたとありました。  さかのぼってみますと、国交省の無電柱化に関する整備計画の経緯ですが、昭和61年度から3期にわたる電線類地中化計画、平成11年から15年度の第4期新電線類地中化計画、平成16年から20年度までの第5期無電柱化推進計画、これらに基づいて整備を行ってきたとありました。平成21年からは、無電柱化に係るガイドラインに沿って無電柱化が進められ、昨年の法案の施行に至ったとありました。整備対象地域については、当初は、主に大規模な商業地域の顔になるような通りの整備を進めてきた。近年では地域活性化や高齢化など社会ニーズが多様化してきたことから、中規模商業系地域や住居系地域、主な非幹線道路における実施に加え、歴史的な街並みの保全、観光振興、地域文化の振興、復興、地域活性化等に資する箇所においても無電柱化を実施しているとありました。こうした経緯を踏まえて質問をしてまいります。  まず1点目です。石岡市では、これまでどのような基準と目的から整備対象地域を選定し、無電柱化事業を進めてきたのか、お尋ねします。 52 ◯議長(岡野孝男君) 都市建設部長・福田君。 53 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) お答えをいたします。この無電柱化につきましては、景観の妨げとなります電柱や電線をなくしまして、良好な景観形成の確保や通行空間の安全性と快適性の確保、また地震や台風によります災害時の緊急輸送路を確保するなどが大きな目的となってございます。これまでの整備対象地域でございますけれども、国の事業といたしましては、東日本大震災後に緊急輸送路の確保を目的といたしまして、国道6号線の貝地交差点から東町交差点までの区間について、計画的な整備が進められているところでございます。  また、県の事業といたしましては、中心市街地の都市景観形成や災害防止を目的といたしまして、これまでに中町商店街振興組合と守木商店会の要望を受けまして、国道355号線の国府六丁目交差点から府中三丁目交差点までの整備、それと、駅前通り商店街振興組合から要望を受けまして、県道石岡停車場線でございます御幸通りの整備が完了してございます。  また、当市の主体事業といたしましては、石岡駅周辺整備事業に伴いまして、駅西口を中心とした左右の道路につきまして、電線地中化による共同溝工事が完了したところでございます。  以上でございます。 54 ◯議長(岡野孝男君) 11番・山本 進君。 55 ◯11番(山本 進君) わかりました。次に2点目の質問に移ります。石岡市における無電柱化の整備延長の推移ですね。今、具体的な事業の内容についてはお聞きしましたが、目的はいろいろあったようですけれども、ここでお尋ねしたいのは整備延長の推移、端的に言えば合計何メートル、何キロの整備ができたのか。あらかじめいただいた資料から、私のほうでこれを推しはかって計算しますと、3,170メートルになるかと思いますが、ともかくこの整備事業を実施した事業の成果、効果についてお伺いしたいと思います。先ほどの説明で、進行中のものも含めて3つの路線と1つの地域で整備事業が行われたわけですが、まず、それらの整備時期と整備に要した期間についても、細かくなりますけれども、お伺いしたいと思います。  また、本当は事業に要した費用についてもお尋ねしたかったんですが、こちらは一部継続中のために、国交省が確定金額を示せないということを事前に伺っておりますので、こちらの経費についての説明は結構ですが、整備時期と整備に要した期間をお伺いしたいと思います。 56 ◯議長(岡野孝男君) 都市建設部長・福田君。 57 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) お答えをいたします。まず、整備延長でございますけれども、国道6号線の貝地交差点から東町交差点までの計画延長1,700メートルのうち、石岡市役所交差点付近までの区間約450メートルが完了してございます。また、国道355号線の国府六丁目交差点から府中三丁目交差点までの区間800メートルと、県道石岡停車場線の御幸通りが、駅西口から国府三丁目交差点までの区間450メートルがそれぞれ完了してございます。市の事業につきましては、駅西口駅前広場を起点とした左右の道路220メートルの区間について、電線地中化による共同溝工事が完了いたしまして、現在、各家庭への引き込み線工事を電気通信事業者において行っておりまして、この引き込み線工事が完了次第、既存の電柱を撤去することになってございます。  それと、時期でございますけれども、国道355号線の800メートルにつきましては、平成10年に電線地中化の要望を受けまして、平成13年にその整備区間の指定を告示いたしまして、平成20年度から工事が行われているということでございます。また、県道石岡停車場線、これは御幸通りでございますけれども、こちらにつきましては、平成10年にやはり要望を受けまして、平成12年ごろから工事が行われているということでございます。  以上でございます。 58 ◯議長(岡野孝男君) 11番・山本 進君。 59 ◯11番(山本 進君) 整備の期間、整備着工時期等をご説明いただきましたが、その中で、平成10年に要望を受けたというお話がありましたけど、要望というのは具体的にどういうことなんですか。誰かが何らかの形で要望して初めて事業が計画されるということなんでしょうけれども、誰が要望するんですか。道路管理者はそれぞれ国道6号線、県道石岡停車場線ですか、道路管理者は違いますけど、これらの道路管理者に対して誰が整備の要望をしてきたんでしょうか。教えていただきたいと思います。 60 ◯議長(岡野孝男君) 都市建設部長・福田君。 61 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) お答えをいたします。記録でございますと、まず355号線につきましては、中町商店街振興組合と守木商店会からそれぞれ県のほうに要望書が出されているということでございます。それと、御幸通りにつきましては、やはり駅前通り商店振興組合から県のほうに要望書が出されていると記憶してございます。 62 ◯議長(岡野孝男君) 11番・山本 進君。
    63 ◯11番(山本 進君) これ、後で詳しくお尋ねしますが、そういった地元、地域住民からの要望がないと、道路管理者というか行政は、事業を計画し、事業を進めるということができないんでしょうかね。何か基本的な仕組みがわかりませんので、もう一度その点を確認させていただきたいと思います。 64 ◯議長(岡野孝男君) 都市建設部長・福田君。 65 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) お答えいたします。もちろん各商店街からの要望もございますけれども、石岡市においても、県知事宛てに要望を行っているということでございます。  以上でございます。 66 ◯議長(岡野孝男君) 11番・山本 進君。 67 ◯11番(山本 進君) わかりました。あとでそのことを少し触れたいと思いますけど、こうして事業が完了した路線では、整備の効果が確認できているでしょうか。要するに、執行部は、これまでに完成した、実施した整備事業をどのように評価しているのかお尋ねいたします。 68 ◯議長(岡野孝男君) 都市建設部長・福田君。 69 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) お答えいたします。事業の成果ということでございますけれども、先ほどもご答弁申し上げましたけれども、良好な景観形成と通行区間の安全性の確保、また災害時におけます倒柱等の危険性もなくなりましたので、避難路や緊急輸送道路の確保にもつながったのではないかなと考えているところでございます。  以上でございます。 70 ◯議長(岡野孝男君) 11番・山本 進君。 71 ◯11番(山本 進君) 端的に言えば、目的にかなった事業成果は認められたという答弁だったかと思います。  3点目の質問に移ります。石岡市におけるこれまでの整備実績は、詳しくお聞きしてわかりましたが、私は、まだ整備されていない地区においてでも、部長のほうから整備事業の目的として、先ほどおっしゃられた景観や観光、それから安全と快適、そして防災などの観点から、今後、無電柱化を進めていく必要のある地域や道路があると考えております。当市にはどのような整備計画があるのかお伺いいたします。  ちなみに、冒頭申し上げました市民の方からの要望と私の考えでは、交通バリアフリーや歩行空間のバリアフリー化を考慮して、正式な路線名はわかりませんけれども、通称守横新道、それから金丸通り、土橋通りなどを優先的に整備してもらえればと考えております。また、石岡駅西口広場に立っている電柱ですが、これはせっかく新しくなった駅前広場の景観を損ねていますし、広場から駐車場へ向かう動線も遮断しているので、これらの電柱の地中化も急いでお願いしたいと思いますが、先ほど、共同溝の整備工事は完了していると、間もなく電線の地中化も実施できると伺いましたが、こちら、西口広場の電柱撤去はいつごろになる見通しでしょうか。あわせてお伺いいたします。 72 ◯議長(岡野孝男君) 都市建設部長・福田君。 73 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) お答えをいたします。この無電柱化の整備計画でございますけれども、国におきましては、平成28年12月16日付で無電柱化の推進に関する法律が制定されたのを受けまして、現在、計画を策定中とのことでございますが、県におきましては、まだ策定もしておりませんけれども、この策定に向けまして調査中であるということでございます。当市といたしましても、今後、県や近隣自治体の動向に注視しながら、計画を策定することになろうかと考えてございます。  それから、先ほどの西口の電柱の撤去でございますけれども、先ほどもご答弁申し上げましたが、現在は各家庭への引き込み線工事を電気通信事業者で行っておりますので、この引き込み線の工事が完了次第、既存の電柱を撤去するということになってまいります。  以上でございます。 74 ◯議長(岡野孝男君) 11番・山本 進君。 75 ◯11番(山本 進君) ですから、引き込み線の完了の時期の見通しがわかりましたら、ご答弁いただきたいと思います。せっかく新しくできた石岡駅西口広場があのままでは、本当に景観を損ねますし、駐車場へ向かう動線が遮断されて大きな問題があると思いますので、一日も早く電柱を撤去してほしいと考えているんですが、見通しはどうなんですか。 76 ◯議長(岡野孝男君) 都市建設部長・福田君。 77 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) お答えをいたします。電柱撤去の時期につきましては、電気通信事業者に確認をしないと何とも言えませんけれども、できましたらば、年度内には完成を図りたいと思っております。  以上でございます。 78 ◯議長(岡野孝男君) 11番・山本 進君。 79 ◯11番(山本 進君) ぜひよろしくお願いいたします。  先ほど具体的に幾つか、私、無電柱化を進めてほしいという路線、地域、名前を挙げてお願いしましたけれども、今のところ急に整備を考えている地域や路線はないようですので残念なのですが、4点目の質問に移ります。これについても、既に部長が、私の質問を先取りして答弁してくださっている部分が多いんですが、せっかく通告しましたので繰り返して質問させていただきます。  国は、無電柱化推進法に呼応した計画の策定を、都道府県・市町村に対して努力義務化して課するとしているわけであります。当市ではこれをどのように受けとめているのか、また、計画策定のための作業スケジュールなどについて具体的な考えがあれば、それらについて伺いたい。国交省は無電柱化の推進体制として、全国10ブロックごとの道路管理者、電線管理者、地方公共団体等の関係者からなる協議会において無電柱化実施予定箇所をとりまとめ、事業を推進しているとうたっております。これにかかわる茨城県、ひいては石岡市の具体的な取り組みはどのようになっているのか、お聞かせいただきたいと思います。  先ほど、石岡市も、県の動向を見ながら石岡市独自の計画策定に向けて調査中ということでありましたので、その調査の項目の中に、私が先ほど申し上げました守横新道、金丸通り、土橋通りなどを優先的な整備対象区域として取り上げていただくようにぜひよろしくお願いしたいと思います。この点について再度の答弁をお願いいたします。 80 ◯議長(岡野孝男君) 都市建設部長・福田君。 81 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) お答えをいたします。この無電柱化整備計画の策定に当たりましては、都市景観の向上や快適な通行空間の確保をすることになりますので、市民の安全・安心な生活に大きく寄与するものと考えてございます。また、都市災害防止の観点からは、大規模災害時の緊急輸送路や避難路となる道路の確保を最優先として捉えなければならないと考えてございますので、県や当市の防災計画との連携を図っていくことが重要であると考えてございます。また一方、課題といたしましては、整備には膨大な事業費が見込まれますので、財源の確保も必要となってまいります。今後、無電柱化整備計画の策定に当たりましては、国・県の動向に注視しながら進めていくことになろうかと考えてございます。  それから、先ほどの西口の駅前広場にあります電柱の撤去でございますけれども、先ほどは年度内と申し上げましたけれども、電気通信事業者からは、平成30年度中に完了を図りたいという連絡があったそうでございます。  以上でございます。 82 ◯議長(岡野孝男君) 11番・山本 進君。 83 ◯11番(山本 進君) 駅前の電柱撤去、年度内は無理だ、平成30年ということで今、答弁いただいて、また落胆したんですが、これは多分、石岡市が熱意を持って通信事業者と交渉すれば、少し早まるのではないかと思います。ほかの事案で、やっぱり石岡市の事業とかかわっているさまざまな事業者がありますね。電気供給事業者とか通信事業者とかありますけど、やっぱり先方の提示した計画だけではなくて、石岡がぜひ石岡市の西口周辺整備に欠かせない電柱の地中化なんだと強く訴えて交渉していただければ、もっと時期は早まるのではないかと私は思いますので、部長、ぜひ頑張って、お願いしたいと思います。  電柱の地中化、無電柱化というのはやっぱりコストがかかるということは、私ももちろん、国交省の情報を確認してよく理解していますが、国交省は、防災上重要な緊急輸送道路に係る固定資産税の特例措置を実施したり、コスト縮減のためにケーブルの直接埋設とか、小型ボックス活用方式など低コストの手法を導入するなどして、無電柱化普及促進の仕組みづくりを進めていると言っております。石岡市もぜひこれに応えて、先ほど来答弁いただいています計画策定に積極的に取り組んでいっていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。  執行部ではしっかり勉強されてご存じのことだと思いますけれども、無電柱化率がロンドン、パリ、香港は100%だそうです。これに対して日本では、第1位の東京23区ですら、わずか8%ということで、極めて遅れていると思います。その中でさらに茨城県は、無電柱化率は全国最下位でありまして、私が見つけた国交省の資料に示された棒グラフにある茨城県は、あまりにも小さくて読み取れないほど小さいんですね。恐らく0.5%にも満たないのではないかなと思います。先ほど、茨城県とも協議をして、石岡市の無電柱化計画をしっかりつくっていくというお話でしたので、茨城県への働きかけもぜひよろしくお願いしたいと思います。ともかく茨城県は0.5%にも満たない無電柱化、この分野では本当に最下位、後進県でありますので、石岡市のためばかりでなくて茨城県のためにも、ぜひ働きかけをよろしくお願いしたいと思います。  最後に、よく地域住民によって実現した電柱のない安全な美しい町並みなどといった、無電柱化の成功事例を耳にします。また、事業成功の鍵は住民の熱意などといった声を聞くこともあります。先ほど、石岡市で既に実施された事業についても、地元の商店会、振興組合等々からの要望もあったと聞いておりますが、確かに事業を効果的に進めるためには、地域住民の機運の醸成といったものも必要かもしれませんが、国道355号線とか御幸通り、中町、守木ですか、この辺の区間の整備事業が、地域活性化も目的の1つとして実施されたんだと思うんですけれども、長い期間がかかって、やっと完成したときには、もうシャッター通りと呼ばれるようになってしまったという現実があるわけです。ですから、今回、無電柱化推進法が公布・施行されたのを機会に、石岡市としては安全で快適なまちづくりを目指すといった基本理念のもとで、市長の肝いり事業として、ぜひ行政指導でスピード感を持って無電柱化計画を策定し、実施に向けて全力で努力をしていただきたいと思います。  最後に市長の見解を伺って、私の質問を終わります。 84 ◯議長(岡野孝男君) 市長・今泉君。 85 ◯市長(今泉文彦君) 今、山本議員からのご質問ですけれども、開かれたまちづくり、そういった意味でも、無電柱化を積極的に推進してまいりたいと思います。  以上です。 86 ◯議長(岡野孝男君) 暫時休憩いたします。10分程度といたします。                   午前11時09分休憩            ───────────────────────                   午前11時24分再開 87 ◯議長(岡野孝男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  次の質問者に入ります。9番・小松豊正君。 88 ◯9番(小松豊正君) 9番、日本共産党の小松豊正でございます。通告に従いまして、一般質問を行います。  質問項目の第1は、国保の都道府県化による石岡市民への影響と対策についてであります。  国保の都道府県化というのはどういうことなのか。来年、平成30年度から、新たに茨城県が国保の保険者となって、44市町村の国保行政を統括する、監督すると、こういう仕組みになるわけでございます。実際にそうなると、我々市民としてはどういうことになるのか。県が市町村に国保事業費納付金を割り当て、100%完納が義務付けられます。何でもかんでも100%納めろ。例えば、滞納者が増えて保険料の収納額が予定を下回った場合でも納付猶予、減額が認められずに、そういうことが起こった場合には、新たに都道府県に設置される財政安定化基金から借りろと、貸し付けを行う、借りろと、こういう指導を県からされるわけでございます。こうした仕組みになってまいりますと、滞納者の差し押さえ、あるいは保険証の取り上げなど、収納対策の強化に市町村を駆り立てる動機となるわけです。  私は、実にこれは大変な問題が起こってくると考えております。石岡市においても、国保税の値上げ、徴収強化がどうしても迫られてくるわけであります。私は、このような重大な問題について、市民の皆さんの意見を反映させるために、3月議会では遅過ぎるので、今回の12月議会におきまして、6月議会に続いて一般質問で取り上げることにいたしました。  (1)の質問でございますけれども、私の届け出には、「第3回茨城県国民健康保険制度移行準備委員会の内容を含め」と書いてありますけれども、既にこれは11月28日に第4回目の保険制度移行準備委員会が開かれまして、ここで配付された資料が一番新しい資料でございますので、私はこの資料に基づいてお伺いいたします。  第3回までの資料には、試算結果を示す数値資料が公表されていませんでしたけれども、第4回の資料では生々しく、納付金や保険料について、市町村ごとの算定結果の数字がようやく公表されたわけでございます。今後の都道府県化のスケジュールでございますけれども、これは、第4回の資料の1にありますけれども、平成29年度12月末、つまり今年の12月末に、国より確定係数の提示が行われる予定、来年、平成30年1月上旬には、一般被保険者分の納付金額算定終了、退職被保険者分の概算納付金額算定開始と、平成30年1月下旬に納付金額算定が終了すると、3月議会に改正案と予算が出されると、こういう段取りになっておりまして、今度の第4回に出された数字がほぼこれになると、変わっても少しの微調整に過ぎないと思っておりまして、非常に大事な数値が出されております。  そこで、1)ですけれども、国保事業費納付金等とは何か。その算定方法と算定結果について、ここでどういうふうに示されているか、第4回で石岡の場合どのように試算されているのか、まずこのことについてお伺いいたします。 89 ◯議長(岡野孝男君) 生活環境部長・齋藤君。 90 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) 国保税算定方法と試算結果につきましてご答弁申し上げます。国保税算定方法につきましては、ご指摘のとおり先月の11月24日に、平成30年度の仮算定が県から示されました。その数字をもとにご答弁をさせていただきます。なお、正式な算定結果につきましては、議員ご指摘のとおり、来年1月の上旬に示される予定となってございます。  初めに、国保税算定方法でございますが、国保が広域化された後も、国保税の賦課徴収事務は引き続き各市町村が行います。これまでは石岡市の保険給付費の総額を算出し、そこから国・県からの交付金など歳入として見込める金額を差し引き、残った金額をもとに国保税の必要額を算定しておりましたが、平成30年度からは、茨城県全体の保険給付費をもとに、県へ支払う納付金額等が県より各市町村に提示されることになります。今後は、県への納付金額をもとに、市が歳入として見込める交付金、繰入金、歳出の相殺費などを勘案した上で、必要な金額を国保税として算定することになります。  続きまして、当市の試算結果でございますが、現行の賦課制度のままでは、平成30年度、県へ支払う納付金に対しまして、約1億から1億5,000万円程度の不足が生じる結果となってございます。平成30年度におきましては、税率変更等を含めまして、制度の改正が必要になると考えてございます。  以上です。 91 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。 92 ◯9番(小松豊正君) ですから、1億から1億5,000万円多くなるということだったんだけど、実際に金額はどうなんですか。増えてどうなるの、額としては。 93 ◯議長(岡野孝男君) 生活環境部長・齋藤君。 94 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) 先ほどもご答弁申し上げましたが、実際には、必要な金額が1億円から1億5,000万円増えるということでございます。 95 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。 96 ◯9番(小松豊正君) ですから、資料2で書いてあるでしょう。納付金額、これじゃないんですか。25億3,503万6,280円と、これになるんじゃないんですか。これが試算でしょう、県の。これに書いてあるんですよ、資料2に。 97 ◯議長(岡野孝男君) 生活環境部長・齋藤君。 98 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) 県から示された25億円が、実際の現在の率で計算しまして、1億円から1億5,000万円増えるという計算でございます。 99 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。 100 ◯9番(小松豊正君) そういうことになるわけですね。25億何がしです。これが県から石岡に示された納付金額です。そうすると、金額に対しまして、平成30年度に石岡としてどれだけ保険料を集める必要があるのか、そして、被保険者1人当たりの保険料はどのように仮算定されていますか。 101 ◯議長(岡野孝男君) 生活環境部長・齋藤君。 102 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) ご答弁申し上げます。県への納付金は、今、答えました約25億円という納付金額になってございます。その不足分を補う税額等の率につきましては、担当課で現在検討しておりますので、決定しておりませんので、決定後は速やかに周知をしてまいりたいと思っております。  以上でございます。 103 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。 104 ◯9番(小松豊正君) いや、そうじゃなくて、資料3に書いてあるんじゃないですか、これも。書いてあることを確認しているんですよ。石岡の場合は22億1,176万5,350円と。これが平成30年度、保険料として必要な額と書いてありますけど、このことでしょう。 105 ◯議長(岡野孝男君) 生活環境部長・齋藤君。 106 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) お答え申し上げます。あくまでこの数字は仮算定ということで、県のほうの仮算定の結果でございますので、正式な結果はまだ決まってございませんので、決まり次第ということでお願いいたします。 107 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。 108 ◯9番(小松豊正君) 今、我々がわかっている数字はここになるわけですね。ここに書いてあるわけですから。それで、1人当たりは幾らになりますか。1人当たりの集める必要保険料は幾らになりますか。被保険者1人当たり。 109 ◯議長(岡野孝男君) 生活環境部長・齋藤君。 110 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) お答え申し上げます。納付金額で申しますと、単純に割り返せば1人当たりが出るかと思いますが、このほかに、国からとかの交付金も見込めるので、単純に割り返して1人当たりの数字は出ないかと思います。  以上でございます。 111 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。 112 ◯9番(小松豊正君) いや、資料3に書いてあるように、1人当たり11万1,278円と書いてあるでしょう。これが平成30年度、1人当たりにするとこうなるということでしょう。 113 ◯議長(岡野孝男君) 生活環境部長・齋藤君。 114 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) お答え申し上げます。県の仮算定の結果ですと、議員ご指摘のように11万円程度の数字が記載されてございます。  以上でございます。 115 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。 116 ◯9番(小松豊正君) そうしますと問題なのは……。11万1,278円と、被保険者1人当たりの平均です。問題なのは、こうなると、平成29年度、今年度から比べるとどれくらい増えるのかということが問題になりますよね。これはどれくらい増えますか、1人当たり。 117 ◯議長(岡野孝男君) 生活環境部長・齋藤君。 118 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) 現在手元に資料がございませんので、わかり次第お伝えしたいと思います。 119 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。 120 ◯9番(小松豊正君) これも時間の関係で、平成29年度の国保会計予算の被保険者1人当たりの調定額を出せば、差額がわかるんですけれども、これはどうなりますか。平成29年度の予算における……、会計予算に載っているわけですけれども、被保険者1人当たりの調定額はどうなりますか。 121 ◯議長(岡野孝男君) 生活環境部長・齋藤君。 122 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) 申し訳ございません。そちらも手元に資料がございません。わかり次第、報告したいと思います。 123 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。 124 ◯9番(小松豊正君) 私は確認で聞いているんですけど、平成29年度の国保会計の予算の医療給付費分現年課税分、それから後期高齢者支援金等分現年課税分、介護納付金分現年課税分、これを3つ足すと、21億3,685万1,000円となるわけです。これを1万9,674人の被保険者で割りますと、10万8,614円になるわけですよ。そうすると、どれくらい上がるかというのは、資料3にも書いてありますように2,664円、1人当たりで言うと上がると、平成29年度から比べればと、そういうことでしょう。どうですか。 125 ◯議長(岡野孝男君) 生活環境部長・齋藤君。 126 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) 議員ご指摘のように、標準保険料から算定した、国・県交付金を見込まない必要保険料総額として比較をしまして、今、議員おっしゃったように、29年度と比較して2,664円となった数字でございます。 127 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。 128 ◯9番(小松豊正君) 結局、今度の都道府県化によると、石岡の被保険者1人当たり2,664円増加すると、こういうことが県の資料の3にも書いてあるわけですね。それで、激変緩和が必要になって、激変緩和をどうするのかということになってくるんですけれども、私は激変緩和についてお伺いしたいと思います。県の激変緩和に関する予算措置額は、仮算定で約41億円ですね。財源は県の繰入金34.4億円、暫定措置6.4億円ですけれども、これは初めから国の方針で決められた措置です。このお金で石岡市に措置するのは9,512万円と試算されています。これに書いてあるわけでございます。  しかし、これは、県が増やせば……。市に措置するのは9,512万円になるということになるわけです。しかし、この県の措置額は、県独自の繰り入れ措置ではないんですね。ですからここで問題になってくるのは、県のこの41億円という国から示した措置額を、県の独自の努力で増やせば、全県規模的な負担の軽減になるわけです。ですから、私は、石岡市長も含めて全県の市町村長からも、県がこの際もっと負担すべきだと、こういう声を上げてはどうかと思うんですけれども、いかがでしょうか。市長の見解をお伺いいたします。
    129 ◯議長(岡野孝男君) 生活環境部長・齋藤君。 130 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) 激変緩和につきましてご答弁させていただきます。国保税の負担が著しく増加する市町村に対しましては、被保険者の負担が急激に増加することのないよう、国・県の財源をもとに県が措置を講ずることになってございます。平成30年度の激変緩和の暫定措置といたしまして、国から300億円程度が各都道府県に配付される予定となってございます。  以上でございます。 131 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。 132 ◯9番(小松豊正君) 非常に不十分な答弁だと思いますけれども、それで、この石岡市で考えれば、1人当たり2,664円上がると県でも書いてあるわけですけれども、そうなると、国保税を、逆に言うと1人当たり2,664円上げないために、一体石岡では幾らお金があれば、こういうことをやらなくて済みますか。質問いたします。どれくらいのお金があれば、上げなくて済むことになるんですか。 133 ◯議長(岡野孝男君) 生活環境部長・齋藤君。 134 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) お答え申し上げます。先ほど答弁いたしましたが、実際の制度で計算した数字で1億から1億5,000万円ほど足りなくなるという、あくまで県の仮算定の数字でのお答えでございますけれども、その県の数字をもとにしますと、現在の制度の税率等に置き換えますと、1億から1億5,000万円不足するという見込みでございます。  以上でございます。 135 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。 136 ◯9番(小松豊正君) 単純に2,664円掛ける、平成30年度における被保険者数、これは1万9,876人、これを掛けると5,294万9,664円ということに計算上はなるわけでございます。先ほど言った1億から1億5,000万円ということだと、ちょっと数字が合わないわけでございますけど。  次に質問3ですけれども、石岡における特例基金、全国で300億円、この活用についてお伺いいたします。 137 ◯議長(岡野孝男君) 生活環境部長・齋藤君。 138 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) 特例基金の活用につきましてご答弁申し上げます。特例基金は、先ほど答弁いたしました激変緩和を受けてもなおかつ納付金に不足が生じる場合に、市町村が都道府県から不足額を借り入れできるよう、その財源として国が県へ配分するものでございます。当市の考えでございますが、特例基金の活用は、現在、想定をしてございません。  以上でございます。 139 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。 140 ◯9番(小松豊正君) 時間の関係がありますので、次に進みますと、(2)の質問に入ります。10月2日付の『国保実務』によりますと、このように書いてあります。厚労省は賦課・徴収決定権を持つ市町村に、平成30年度に関しては、法定外繰り入れのほかに、財政調整基金の取り崩し額や保険料の算定方式、応能応益割合、保険税の賦課限度額、個別の保険税減免等の配慮を求めると、こういうふうに書いてあるわけですね。石岡としては、このように厚労省がやったほうがいいんじゃないかと書いてあるんだけれども、今の現状と、それからこういうものを受けてどういうふうに対応しようとしているのか、具体的にお伺いいたします。 141 ◯議長(岡野孝男君) 生活環境部長・齋藤君。 142 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) 国保の現状と対応につきましてご答弁申し上げます。初めに、法定外繰り入れですが、当市の国民健康保険税の財政運営におきましては、一般会計からの赤字補填に当たる法定外繰り入れは行っておりません。この件に関しましては、広域化後も行う予定は考えてはございません。  次に、財政調整基金の取り崩しでございますが、国保税への補填のために一般会計の財政調整基金を取り崩すことは、財政調整基金本来の目的とは異なるものでございます。  次に、算定方式ですが、広域化後は、毎年県から示される納付金額等をもとに検討し、対応してまいります。  次に、応能応益割合でございますが、平成29年度は、医療分、後期高齢者支援金等分、介護納付金分を合わせまして、応能割55.71%、応益割44.29%でございます。広域化後は、国保税全体を見きわめて決定してまいります。  次に、賦課限度額でございますが、今年度は、医療分が54万円、後期高齢者支援金等分が19万円、介護納付金分は16万円の合計89万円となってございます。広域化後は、地方税法等の改正に合わせてまいります。  最後に、国保税の減免等でございますが、現在、石岡市国民健康保険税減免取扱規則に準じまして、生活保護の適用を受けている方、災害などで被災をされた方、疾病、事業不振や廃業、災害などにより所得の見込み額が前年より半額以下の方などを対象として減免を行っております。広域化後も、規則に準じて適正に対応してまいります。  以上でございます。 143 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。 144 ◯9番(小松豊正君) 個別にちょっと聞いてまいります。決算補填からの補填など、目的分はゼロというふうに答弁されましたけれども、一体44市町村の中で、このように決算補填ゼロの市町村は少数派なのか多数派なのか、繰り入れゼロの市町村は茨城県にはどういう市町村がありますか。 145 ◯議長(岡野孝男君) 生活環境部長・齋藤君。 146 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) お答え申し上げます。国保税への繰り入れとして基金を積んでいるという市町村は聞いたことがありますが、通常、財政調整基金の取り崩しはどこの市町村も行っていないものかと認識してございます。 147 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。 148 ◯9番(小松豊正君) これは全く間違っています。平成27年度の資料で、これはどこに書いてあるかというと、県で示した、国保の決めた今度の方針の中に明確に書いてあるんですけれども、平成27年度の場合に、このように国保会計に決算補填などの目的分ゼロとなっているのはどこの市町村かと、全部書いてありますよ。石岡市、日立市、下妻市、高萩市、鹿嶋市、守谷市の、市では6市です。では、茨城、阿見、河内の3の9自治体だけです。ですから、今、ないと言ったけれども、そうじゃないんですよ。決算補填などの目的分で繰り入れしているのが圧倒的多数なんです。石岡みたいに繰り入れゼロは少ないんです。しかもその中で、これを見ますと、日立市、それから鹿嶋市、これは労働者階級が多いわけですよ。それから、あと守谷とか。ですから、こういうふうに国保会計、国保がなかなか大変になっている自治体で、いろいろ苦労しながら、決算補填などのために出しているんですよ。これが実態ですよ。そこが間違っていたら、全く認識が違うでしょうよ、部長。これを見てください。これ、今度の茨城県の国民健康保険運営方針に書いてあるでしょう、ここに明確に表が。だから、石岡は少数派なんですよ。例外なんです、そういう意味で言えば。  ですから、この際、平成30年度、部長が言う1億から1億5,000万円不足すると。私の計算で、単純に1人当たりの2,664円に1万9,000何人を掛けますと、5,294万9,664円になるわけですから、いずれにしろこれ以上繰り入れすれば、値上げを抑えるという単純計算になるわけですよ。だから、そういうふうにしたらどうかと思うんですけど、どうですか。だから、石岡が例外なんだから、こういう緊急のときには補填したらいいでしょうよ。  しかも、私が前から言っているように、使い道が云々だけど、財政調整基金は何に使ってもいいということですよ。30億あるわけですよ。30億3,562万2,000円、ずっと積んであるわけですよ、石岡には。それの1.7%になりますよ、5,000万というのは。少数派なんだから、ほかと一緒にこれを出して、上げないようにするという努力をすべきじゃないですか。市長、どうですか。 149 ◯議長(岡野孝男君) 副市長・松隈君。 150 ◯副市長(松隈健一君) お答えいたします。財政調整基金30億あるというお話でございますけれども、今後も庁舎建設でありますとか霞台のごみ処理場、それから上曽トンネルなど、多数の大きなプロジェクトが控えている中で、今後の財政試算によりますと、財政調整基金を取り崩しながら、それらの財政運営を行っていかなければならないという厳しい財政状況が見込まれるわけでございますので、安易に財政調整基金を取り崩すということは、現在、考えていないところでございます。  以上です。 151 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。 152 ◯9番(小松豊正君) それも全く違っていますよね。そういう、今言った上曽トンネルとか、ごみ焼却場とか、これはやはりそれとして組んでいるんじゃないですか。このやつは、そういう計画をつくる前から、つまり合併当初からずっと積み上げてきているもので、この財源はみんな市民の税金なんですよ、もとを正せば。市民の税金をどんどん積んで30億ですよ。約300億円の石岡の予算の中で30億ですよ。大変なものがあるんですよ。ほかはみんな一生懸命補填して、何とかいろんな措置をとっているわけ、国保の問題でも。石岡はないんですよ。そういうふうにやるべきじゃないですか。それが本当に今求められていると思いますよ。もう一度答弁をお願いします。 153 ◯議長(岡野孝男君) 副市長・松隈君。 154 ◯副市長(松隈健一君) お答えいたします。何らかの繰り入れなどで補填されている市町村のほうが多いというお話でございますけれども、当市は当市で、当市の財政事情というものがございますので、当市の判断としては、現在のところ、そういった財政調整基金を取り崩すということは考えていないということでございます。  以上です。 155 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。 156 ◯9番(小松豊正君) 具体的に事例を挙げてみたいと思います。例えば、国保税の賦課方式、応能応益割合、賦課限度額、個別の減免制度、これは説明されましたけれども、こういう事態になって、国保の都道府県化になるわけで、大変な状況になるわけです。石岡独自で決められるこういうふうな方式を見直す考えはないんですか。検討することは考えませんか。 157 ◯議長(岡野孝男君) 生活環境部長・齋藤君。 158 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) お答え申し上げます。現在、来年度から実施に向けた広域化に向けまして、準備を進めているところでございます。当市単独での特別な制度の見直し等につきましては、広域化後に、国保事業全体を見きわめまして対応してまいりたいと考えますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。 159 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。 160 ◯9番(小松豊正君) 私どももいろいろ研究していますけれども、これはどこでも、大方のところで真剣に考えています。例えば応能応益割合を少し変えるとか、そうすればどうなるかとか、今、非常に真剣な検討をして、いかにすればこの値上げを抑えられるか、市民の期待に応えられるかと、そういうことをやっておりますので、石岡は、全くやっていないのでは遅いので、これはぜひ積極的に検討してください。  1つの例ですけれども、減免制度の問題ですけれども、私は、市独自の国保税減免制度をつくることを提案いたします。6月議会でも紹介しましたけれども、土浦市では、所得割額のみの減免制度をつくっています。つまり、基準生活費の100分の110まで、つまり生活基準費を10%上回った段階までは100%免除すると、120以下の場合は90%免除すると、130以下の場合は80%免除するというものです。このように土浦市では、生活困窮者には一定の手厚い減免制度をつくっているわけでございますけれども、こういう制度を独自につくるべきではないかと私は6月議会でも提案いたしました。まだ、先ほどの部長答弁では、検討もしていないということなんですけれども、ぜひ検討してもらうように要望いたします。  それから、(3)の問題に入ります。 161 ◯議長(岡野孝男君) さきに保留いたしました答弁について、その準備が整ったとのことでありますので、ここでその答弁を求めたいと思います。  生活環境部長・齋藤君。 162 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) 先ほどの国保税が1人当たり幾らぐらい上がるかという質問に対しましてご答弁申し上げます。5,000円以上上がる見込みでございます。根拠といたしましては、先ほどの1億5,000万を2万人で割り返すと、約7,000円程度上がるということで、そのぐらいの数字が上がる見込みでございます。  以上でございます。 163 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。 164 ◯9番(小松豊正君) そうすると、資料3の、ここに書いてある2,664円との関係はどういうふうになるんですか。県の資料としては、石岡市は平成29年度に比べて平成30年度はプラス2,664円と書いてあるんですよ。これはどっちが正しいの。これが県ですよ。明確にしてください。 165 ◯議長(岡野孝男君) 生活環境部長・齋藤君。 166 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) 議員がお持ちの資料につきましては、あくまで県のほうの資料でございますので、中身のほうは、県で確認しないと、当市のほうでちょっとわからないものですから、よろしくお願いしたいと思います。 167 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。 168 ◯9番(小松豊正君) これは、そういうことでは非常に困るんですよね。今、市のほうは5,000と言いましたよね。5,000円程度上がるんだと。それは、正式な、私の質問に対する答弁として議事録に載りますので、5,000円と市は答えたというふうに一応受けとめて……、受けとめてはいないので、次に進みたいと思います。  それで、減免制度の問題ですね。それから次に、(3)の問題に入ります。子育て支援の観点から、子育て世帯の子どもへの均等割を軽減すべきだと思いますけれども、どうでしょうか。国保は、世帯の人数が多いほど国保税が高くなります。子どもの多い世帯の負担が大変です。石岡市の19歳以下というのは、国保の運営方針の中に書いてあるんですけど、これによりますと、石岡で19歳以下の子どもの被保険者は2,523人となっております。これは全体の11.11%となります。子育て支援の観点から、少なくとも子育て世帯の子どもへの均等割を軽減すべきですけれども、どうでしょうか。 169 ◯議長(岡野孝男君) 生活環境部長・齋藤君。 170 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) 子どもへの均等割軽減につきましてご答弁申し上げます。広域化に伴いまして、当市単独で軽減措置を設けることは、県内の自治体で事務事業を統一化するという広域化制度の趣旨に逆行することとなります。また、子どもの均等割軽減には財源が必要となってまいりますので、その財源確保のため、単身世帯や子どもがいない世帯などに負担をお願いすることになってしまいますので、広域化の目的及び税負担の公平性などからも、子どもの均等割の軽減に関しましては、現在は考えてございません。  以上でございます。 171 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。 172 ◯9番(小松豊正君) 私はその考えには全く納得しませんけれども、ぜひこの際、そういうふうにやっている自治体もありますので、検討していただくようにお願いいたします。  (4)の問題に移ります。国民皆保険、つまり国民みんなが必要な医療を受けられるというのが原則でございますけれども、そういう点から言って、資格証明書の発行はゼロにすべきだと考えますけれども、いかがでしょうか。そのことに関しまして、まず石岡における資格証明書の発行、滞納世帯数、短期被保険者証の発行数、それから資格証明書の発行数、一番新しい指標はどうなっていますか。 173 ◯議長(岡野孝男君) 生活環境部長・齋藤君。 174 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) 資格証明書の発行数につきましてご答弁申し上げます。私の手元にある資料ですと、10月末現在で101件でございます。  以上でございます。 175 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。 176 ◯9番(小松豊正君) 私が聞いているのは、そのことも聞いているんだけど、一体石岡における滞納世帯数、被保険者証の交付世帯数、それから被保険者の資格証明書、平成27年度でこういう数字はどういうふうになっていますか。 177 ◯議長(岡野孝男君) 生活環境部長・齋藤君。 178 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) 資格証明書関係につきましてご答弁申し上げます。28年度当初データでお答えさせていただきますと、134世帯が対象となっておりまして、全体の1.1%の世帯数でございます。  以上でございます。 179 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。 180 ◯9番(小松豊正君) それで、今の部長の資料は、県の運営方針の表に書いてあることを言っていると思いますけれども、石岡では、国保世帯数が1万2,627です。滞納世帯数が2,046。これは、世帯数の何と16.2%、国保に入っている6世帯から7世帯に1世帯が滞納しているんです。短期被保険者証の交付世帯数は1,259、資格証明書は134と、こういうふうになっているわけですけれども、こういうふうに、国保世帯に入っている6世帯から7世帯に1つが滞納になっているという事態を、どういうふうに見ますか。これは、私はかなり今の生活上からいってぎりぎりの……、やっぱり納める気がないんだと、納めようと思うけれども高くて納められないと、そういうことをまざまざと反映している資料だと私は思うんですけれども、市長はこれをどのようにお考えですか。どのように評価しますか。 181 ◯議長(岡野孝男君) 生活環境部長・齋藤君。 182 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) 資格証明書の発行につきましてご答弁させていただきます。資格証明書の発行につきましては、所管といたしましても極力控えたいと思っておりますが、納税相談にも応じようともせず、納税意思が全くうかがえない人に対しましては、保険制度の存続と税負担の公平性の観点から、不本意ではありますが、資格証明の発行もやむを得ないと思っております。  以上でございます。 183 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。 184 ◯9番(小松豊正君) これは、時間の関係であまり言う時間がありませんけれども、実際にこういう方々は、窓口へ行くと全額医療費を払わないと診てくれないと。払うと。それは、後で7割返ってくるんだけれども、7割の分は全部滞納額に費やされちゃうと。実際にこうなりますと、お医者さんにかかれなくなるんですよね。行けなくなると。そういうことになるわけでございます。それで、この問題は、2008年と2010年の国保法の改正によって、資格証明書を発行する目的は本当にあるのかと、こういう議論があるわけでございます。それは、法改正によって、1つは医療機関窓口で医療費が負担できない場合には、短期被保険者証を発行することになったこと、2番目には、発行理由に保険税滞納を放棄する者がいること、3番目として収納効果のあった高校生以下の者への資格証明書の発行ができなくなった、こういうことで、一体こういう資格証明書を発行する意味があるのかなと、こういうことを言う議論が強まってきているわけであります。  石岡市の周辺でも、資格証明書を全く出していないのは、土浦市、かすみがうら市、そして県都の水戸市、牛久市、大洗、境です。こういうところでは、決して滞納者がいないわけではないです。たくさんいるけれども、やっぱり資格証明書を発行するのはまずいという政策的判断で、市長の決断で、こういうことを行っているわけです。ですから、私は、石岡でもこういう国保の見直しの時期に、やっぱりこういうことは本当に人道上もやめたほうがいいと考えるもので、ぜひ検討をお願いいたします。これは、先ほど部長がしないということを言いましたけど、私も全くこれは、よく検討してもらう必要のある問題だと思っています。そのことを申し上げて、次の項目に移りたいと思います。 185 ◯議長(岡野孝男君) 暫時休憩いたします。午後1時30分から会議を開きます。                   午後 0時08分休憩            ───────────────────────                   午後 1時30分再開 186 ◯議長(岡野孝男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  9番・小松豊正君。 187 ◯9番(小松豊正君) 午前中に引き続きまして一般質問を続けます。次は、質問項目第2、第7期介護保険事業計画作成の現状と対策についてお伺いいたします。  この石岡市も、高齢化が進む中で、介護の問題が大きな問題になってきております。老夫婦だけの世帯が増え、どちらかが倒れたら老老介護となり、そして、状態が悪化すれば、介護施設でお世話にならざるを得なくなります。その施設が足りているのか、また経済的にやっていけるのか、市民みんなの問題です。このような中で、第7期、つまり平成30年、31年、32年の3か年間にわたる介護保険事業計画の作成作業が続けられております。3月議会では市民の意見を反映するのが遅くなりますので、私は9月議会に引き続き、この12月議会での一般質問でも取り上げることにしたわけでございます。  まず(1)、今後3年間の需要予測について、要支援1、2、要介護の1から5まで、どのように介護認定者が増えるのか、それに対してどのような受け入れ体制をつくっていくのか、お伺いをいたします。 188 ◯議長(岡野孝男君) 保健福祉部長・加藤君。 189 ◯保健福祉部長(加藤乃利明君) お答えいたします。質問通告で今後8年間の需要予測についてということになってございますので、お答えいたします。今後の需要予測につきましては、サービスを利用するための要介護度の認定を受けた人数の推計が基本となります。本市の将来の認定数は、平成29年度末時点の認定者数が3,880人を見込んでございます。第7期計画初年度の平成30年度には3,995人、計画期間末の平成32年度には4,290人、8年後の平成37年度には4,898人の認定者数と見込んでおりまして、認定者総数及び認定率はともに増加する見込みでございます。  要介護別の見込みでございますけれども、平成37年度で申し上げますと、要支援1が410、要支援2が438、要介護1が1,167、要介護2が911、要介護3が767、要介護4が679、要介護5が526で、合計で4,898という推計になってございます。今後、この推計値に基づきまして導き出される介護需要のほうに、対応してまいりたいと考えております。  以上です。 190 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。 191 ◯9番(小松豊正君) 今、ご説明がありましたように、今の数字は全体の認定者だと思います。そのうちの圧倒的部分が、第1号被保険者が占めるわけでございます。認定者数は平成30年度から約4,000人台に突入すると。認定率も16%となる。2025年問題と言われておりますけれども、私も含めた団塊の世代が後期高齢者になる段階でどうなるのか。これは、認定率が19.3、約20%、5人に1人が認定者になってしまう。そういうことで、介護の問題が大変大きな問題になっているわけであります。  そのことについて、次は、全国的に市民アンケートが行われたと聞いておりますけれども、この結果の特徴はどういう特徴があるのかお伺いいたします。 192 ◯議長(岡野孝男君) 保健福祉部長・加藤君。 193 ◯保健福祉部長(加藤乃利明君) お答えいたします。アンケートについてでございますけれども、計画の策定に当たりまして、高齢者の生活状況、健康、社会生活等について把握するため行ったところでございます。特徴といたしましては、要支援1、2の軽度者の方が、外出の際の付き添いや送迎といった移動支援や、掃除、洗濯、買い物等の家事支援が求められることなどが、全国と比べポイントが高い傾向にございました。これらを踏まえまして、介護サービスの利用の促進や、軽度者向けの新たなサービスの検討などを進めてまいりたいと考えてございます。  以上です。
    194 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。 195 ◯9番(小松豊正君) 新たなサービスというのは、具体的にはどういうことを検討されているんですか。 196 ◯議長(岡野孝男君) 保健福祉部長・加藤君。 197 ◯保健福祉部長(加藤乃利明君) 全国的にと申しますか、地域包括ケアシステムというふうに国のほうで申し上げておりますけれども、高齢者の方々が地域で生きがいを持って暮らし続けられるようにということで、地域が高齢者を支えるという視点が、今、求められております。そういった、例えば自治会であるとかボランティアが支えるような仕組み、これが1つの切り口であると考えております。  以上です。 198 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。 199 ◯9番(小松豊正君) 地域包括支援センターは、この広い石岡に1か所しかないわけですけれども、これをもう少し増やすとか、そういうことは検討されているんでしょうか。 200 ◯議長(岡野孝男君) 保健福祉部長・加藤君。 201 ◯保健福祉部長(加藤乃利明君) お答えいたします。地域包括支援センターでございますけれども、石岡市では直営で1か所でやってございます。今後もそちらの方向で考えてございます。 202 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。 203 ◯9番(小松豊正君) もう少し私は増やす必要があるんじゃないかという意見なので、ぜひその点もご検討の中に入れていただきたいと思います。  次に、そういうふうな大きな問題になっていく中で、第7期計画について、介護保険運営協議会というのが石岡にも設置されているわけですけれども、第7期の計画の作成について、この運営協議会ではどのような議論がされているでしょうか。その特徴についてお伺いいたします。 204 ◯議長(岡野孝男君) 保健福祉部長・加藤君。 205 ◯保健福祉部長(加藤乃利明君) お答えいたします。介護保険運営協議会でございますが、これまで3回の会議を開催いたしまして、市の現状や国の動向についての報告、また計画策定については、国の指針等の報告や市の今後の予測推計についての検討などを行ってまいりました。委員会のご質問としましては、報告内容についての詳細な確認などについてご質問いただいたところでございます。  以上です。 206 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。 207 ◯9番(小松豊正君) ぜひそういう意見が反映されるように、よろしくお願いしたいと思います。  次に(4)の問題ですけれども、介護労働者の雇用と待遇についてお伺いいたします。私は、何人かの知っている方で、60歳代の女性の方からいろいろとお話を聞くことがあります。その方は夜勤もやっていることもあって、とても仕事がきついと、給料も安いと、若い人が入ってくるけれども長続きしないでやめていく、給料など待遇を改善してくれないと介護の現場が成り立たないのではないかと、そういう意見を言われているわけでございます。  平成29年8月のデータですけれども、業種別の有効求人倍率のデータがございます。全体の有効求人倍率は1.29となっておりますけれども、介護の場合の有効求人倍率は断トツで4.01、非常に高いです。第2位は建設で3.97、そのほかは2点台となっております。先ほどの女性の方が言われているように、介護の現場では、本当にものすごい必要なんだけれども人が足りないということを、このデータが如実にあらわしていると思いますけれども、このことについてどのように見解を持っているのか、市長にお伺いいたします。 208 ◯議長(岡野孝男君) 保健福祉部長・加藤君。 209 ◯保健福祉部長(加藤乃利明君) お答えいたします。介護労働者の雇用と待遇についてでございますが、保険による給付の事業ということから、制度的な枠組みに従うものとなってございます。国の動きといたしまして、職員の処遇について一定の条件を満たした事業者は、その内容に応じて給付を加算する介護職員処遇改善加算という制度を設けております。平成29年度におきましては、この制度の拡充が行われたところでございます。市といたしましては、事業所への実地指導の際に、制度の適切な運用を確認してまいります。  以上です。 210 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。 211 ◯9番(小松豊正君) 次に、(5)の問題ですけれども、介護保険料の算定、来年度、平成30年度から始まる第7期の3年間、ずっと保険料が通されるわけですけれども、これは市民の大きな関心事なんですね。介護保険料は、ご存じのように大方の方が年金などから天引きされるので、非常に高いと。これが高くなると、生活費に回るお金が少なくなると。非常に関心がありますけれども、第7期の介護保険料はどのような考え方、どのような仕組みで算定されますか。お伺いいたします。 212 ◯議長(岡野孝男君) 保健福祉部長・加藤君。 213 ◯保健福祉部長(加藤乃利明君) お答えいたします。介護保険料につきましては、高齢化率や介護サービス見込み量、入所待機者数などを考慮しまして、適正かつ健全な介護保険運営を実現できるよう改定してまいります。保険料は、計画期間である3年間は同じ額を用いることになりますが、サービスの提供に要する費用は毎年上昇することが見込まれてございます。そのため、計画の初年度に発生する保険料の剰余金を基金に積み立てまして、逆に、保険料が不足する最終年度にその基金を取り崩すという、基本的にはそういう制度設計となってございます。介護サービスにおける実際の需要が計画での予想よりも少なかった際、計画期間を終えても基金の積立額が残る場合には、次の計画期間の保険料を抑制する財源として取り崩すということが基本とされてございます。現在の第6期で積立額が残る場合には、精算等で必要と見込まれる額を残しまして基金を取り崩し、第7期の保険料を抑える検討をしているところでございます。  以上です。 214 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。 215 ◯9番(小松豊正君) そうしますと、現在の介護保険特別会計における基金は幾らあるんですか。まだ29年度の途中ですけれども。 216 ◯議長(岡野孝男君) 保健福祉部長・加藤君。 217 ◯保健福祉部長(加藤乃利明君) お答えいたします。平成28年度末現在、基金積立残高といたしまして2億4,981万3,452円となってございます。 218 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。 219 ◯9番(小松豊正君) これは、見通しとしては、やはり29年度はこのお金があるのでうまく回って、それで30年度には繰り越しされて、プラスといいますか、いい方向での、それが移転されるといいますか、そういうふうになるんでしょうか。 220 ◯議長(岡野孝男君) 保健福祉部長・加藤君。 221 ◯保健福祉部長(加藤乃利明君) お答えいたします。実際、今の金額に対しまして、9月の補正予算でさらに3億5,000万円ほど積み立てる予定でございます。その金額が全部抑制に使われるかといいますと、そうではなくて、29年度、今年がその最終年度ですので、傾向としては、赤字になる年度でございます。その金額が基金から幾らぐらい取り崩されるかによって、次期計画への基金の反映が決まってくると考えております。  以上です。 222 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。 223 ◯9番(小松豊正君) まだよくわからないという面もあるかと思いますよね。それで、この第7期を迎えるに当たって、これまで介護保険料が第1期から第6期まで、これは次々と上がっていったと私は認識しているんですけれども、これはどのように推移していますか。額でお答えいただきたいんですけど。 224 ◯議長(岡野孝男君) 保健福祉部長・加藤君。 225 ◯保健福祉部長(加藤乃利明君) ご答弁申し上げます。平成12年から14年、こちらは合併前で、石岡が2,800円、八郷が2,250円、平成15年から17年が、石岡が2,900円、八郷が2,400円です。合併後、平成18年から平成20年が3,500円、平成21年から23年が4,000円から4,100円という決まり方でございました。平成24年から26年が4,980円、27年から29年が5,650円となってございます。  以上です。 226 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。 227 ◯9番(小松豊正君) 毎回、改定されるごとに上がってきたということが言えるかと思います。それで、率直にお聞きするんですけれども、そういう傾向がずっとあるわけですけれども、それで第7期を迎えているんですけれども、介護保険料を上がらないようにするためには、どうすればいいとお考えですか。 228 ◯議長(岡野孝男君) 保健福祉部長・加藤君。 229 ◯保健福祉部長(加藤乃利明君) 総論的に申し上げますと、やはり先ほど申しました地域で支える仕組みといいますか、高齢者が在宅で健康に暮らしていけるというところが、目指すべき方向であると思います。介護予防重視ということで考えております。  以上です。 230 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。 231 ◯9番(小松豊正君) 健康で長生きすると、介護が必要になった場合でも、それぞれ支える体制があれば、介護にかかるお金は少なくなるという意味だと思いますけれども、それで、次の質問は、全体の介護にかかる費用を抑えるというふうに考えますと、ご存じのように公費負担の割合が、国が25%、県が12.5%、市が12.5%、介護にかかった費用の50%はいわゆる公費で見るというのが、介護保険制度の建前だと思うんですよね。残りの50%が国民が負担する。第1号被保険者、第2号被保険者、40歳以上の国民が出しているわけですけれども、ですから私は、公費負担を5割で抑えておいて、かかればかかったほど、あとは国民が負担するんだという枠組み自体を変えないと、毎回介護保険がどんどん上がっていくと。それで、国民の場合にはなかなかこれを払い切れない。しかし天引きされるので、生活費も削っていくということになると思うので、私は、公費負担の割合を国から変えるということを、市長はじめ全体的に求めていって、この枠組みを変えていくということが、今後の長きにわたる介護保険制度を維持していくためにどうしても必要だと思いますけれども、このことについての見解をお伺いしたいと思います。 232 ◯議長(岡野孝男君) 保健福祉部長・加藤君。 233 ◯保健福祉部長(加藤乃利明君) ご答弁いたします。国のほうで決められた制度に基づきまして、市としては運営を考えていくという立場でございますので、何か制度設計に対しまして市町村から声を上げられる機会があれば、お話をしていきたいと考えております。  以上です。 234 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。 235 ◯9番(小松豊正君) 全国市長会、全国知事会、また我々は政党としても、この問題を要求していくつもりでございます。  次に、非常に低負担額の介護施設が、いろんな人に聞くと、やはり安く入れる介護施設ができないのかという意見がいろいろ大変出されてくるんですね。この問題に関して、市内にはどのような介護施設があって、どれくらいのお金が入ればかかれるのかということについて質問いたします。 236 ◯議長(岡野孝男君) 保健福祉部長・加藤君。 237 ◯保健福祉部長(加藤乃利明君) お答えいたします。市内には、介護老人福祉施設、これは通称特別養護老人ホームと言われているものと、あと介護老人保健施設、もう一つは療養型病床という3つの種類がございます。介護保険上も、施設サービスとしてはこの3つの施設になりますけれども、介護保険という制度の枠組みの中では、提供するサービスの内容がもう決められておりますので、現状ですと、特別養護老人ホームが一番低い金額で入れる施設と言われておりますけれども、それよりも低い低負担の介護施設を整備するということは、難しい状況でございます。利用者負担の抑制につきましては、高額介護予防サービス費の支給や、食費・居住費の軽減の制度を活用していただくことになってございます。  以上です。 238 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。 239 ◯9番(小松豊正君) 私がいろんな方に聞いたら、例えば相部屋といいますか、今はこういう状況だからみんな個室、一人一人の方が病状が違うし、プライバシーを守る上でも個室が一番いいと思いますけど、しかし、4人部屋とか、そういう部屋に入る場合にはぐっと安くなるんだという話を聞いたことがあるんだけど、それは現実的にはどうなんでしょうか。 240 ◯議長(岡野孝男君) 保健福祉部長・加藤君。 241 ◯保健福祉部長(加藤乃利明君) お答えいたします。施設に関しては、従来型の個室のほかに、多床室、ユニット型個室、ユニット型準個室という種類がございまして、それぞれ負担は違うんですけれども、それにいたしましても単価が決まっておりますので、本当に低料金でという限度がございますけれども、基準として決まっている金額以下は、なかなか難しいという現状でございます。  以上です。 242 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。 243 ◯9番(小松豊正君) これはいろいろと打開しなければ、総合的に国も含めて、そういう問題だと思います。  それで、今お話のありました高額介護予防サービス費の支給制度、食費・居住費の軽減制度ということが、前回の質問のときにもそういうお話を聞いておりますけれども、この制度の内容について、もう一度わかりやすくお聞きしたいと思います。 244 ◯議長(岡野孝男君) 保健福祉部長・加藤君。 245 ◯保健福祉部長(加藤乃利明君) お答えいたします。高額介護サービスの支給についてでございますけれども、1か月の利用料金が一定額を超えた場合に、払い戻しとして支給される制度でございまして、この制度につきましては、対象となる方について通知を送付する形で実施しております。支給申請漏れ等がないように努めているところでございます。  以上です。 246 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。 247 ◯9番(小松豊正君) このことについての資料を請求しまして、高額介護サービス費等実績、平成28年度は1,128件から申請があり、給付金額は1億1,700万4,951円という数字をいただいているんですけれども、これは、実際の現場としては、ほとんどの方がこれは申請されるというふうに考えられるのか、もっと申請する人が多いはずなんだけど、申請が少ないというふうに感じられているのか、いかがでしょうか。 248 ◯議長(岡野孝男君) 保健福祉部長・加藤君。 249 ◯保健福祉部長(加藤乃利明君) お答えいたします。これは、払い戻しが発生する方だけに送っておりますので、その方が全員申請していれば、漏れはないということでございます。  以上です。 250 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。 251 ◯9番(小松豊正君) それで、私が言いたいのは、やはりどうしても……。それからあと、食費・居住費軽減制度もございますよね。この資料によると、平成29年度の10月では、月末認定者数が790人と、790人の方の申請が認定されているということなんですけど、私はやはりこういうサービス制度がありましても、誰が……。これは、申請をして認められなければ利用できないということなので、これは誰が申請するのかというと、介護されている本人などなんですけれども、そういう点で、やっぱり関係者の皆さん、これにかかわっている職員の方々とか、そういう方々が積極的に説明して、ぜひ申請してくださいと、しなさいというふうに援助することが大切だと思いますけれども、その点はそうなっているのか、あるいはどのようにお考えなのか、お聞きしたいと思います。 252 ◯議長(岡野孝男君) 保健福祉部長・加藤君。 253 ◯保健福祉部長(加藤乃利明君) お答えいたします。食費・居住費の軽減制度でございますが、施設サービス及びショートステイを利用した際に、要件を満たす方について負担を軽減するための制度でございまして、こちらはご利用者様からの事前の申請が必要とされております。年度ごとに改めて申請が必要であるため、継続して要件を満たすと思われる方には、更新についてのご案内を送付しております。更新月以外でも、毎月20件前後の申請がございます。そのため、一定の周知はなされているものと考えてございますけれども、ケアマネジャー等に対しまして個別にご利用者様へ制度の紹介をお願いするなど、一層の周知を図ってまいりたいと考えてございます。  以上です。 254 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。 255 ◯9番(小松豊正君) ぜひ、なかなかお忙しい中だと思いますけれども、そういう該当される方々には、さまざまなところから適切な温かい周知、また援助をしていただきまして、この制度を多くの方が利用できるように、よろしくお願いしたいと思います。  介護の問題は大変大きな問題なので、私たちもさまざまな観点から市民の皆さんの意見を聞いて、行政にも反映させ、行き届いた介護制度をつくるために、そういう立場から頑張っていきたいと考えております。  次の問題に移ります。次は、質問項目の第3です。石岡駅周辺道路を歩行者の立場で改善してもらいたいということにつきまして質問いたします。  この問題については、9月議会でも取り上げました。そうしたら、さらに多くの皆さんからそうだと、ぜひそういうふうにしてもらいたいという声が、いろんなところから広がっておりまして、私のところにも、おとといは市内で趣味の教室でご夫人方がいっぱい集まっている席で、駅の特に西口なんですけれども、非常に、どういうふうに車が行っていいかわからないとか、あるいは不便だとか、そういうことが話題になったそうです。何とか改善するようにしてもらえないかというお電話があり、私もじかにそのところに行って、いろいろお話を聞きました。  1つの点は、駅の西口前に、これは前から言っておりますように、段差の解消ですね。つまり八間道路みたいにならないのかということで言われておりますけれども、あとは、信号付き横断歩道を含めた付加装置の問題ですけれども、多くの方から声が寄せられているんですけれども、前にあったトヨタ、あそこから真っ直ぐ今の交番のところに抜けるところに、横断歩道がないんだけど、渡っていく人がだんだん増えているという声も聞きます。このことについては、前回の議会の部長答弁で、県警と石岡警察との再協議を考えていきたいというお話でしたので、いつ開かれるようになっているのか、その後の進展、市民の声をどのように行政、担当部局として受けとめているのか、お伺いしたいと思います。 256 ◯議長(岡野孝男君) 都市建設部長・福田君。 257 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) お答えをいたします。まず、駅西口前の車道と歩道の段差解消ということでございますけれども、この段差につきましては、歩行者の安全性を確保するためには、必要不可欠な構造体となっておりまして、あえて車道と歩道を分離して段差をつけておりますので、ご理解をいただければと思ってございます。  次に、横断歩道の設置でございますけれども、新たに横断歩道を設置することに当たりましては、去る10月25日、地元石岡警察署に対しまして事前の相談を行ってきたところでございます。  以上でございます。 258 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。 259 ◯9番(小松豊正君) 段差の解消についてはご理解をいただきたいということなんですけれども、段差の解消を担当する部門は、都市建設部ということでよろしいですか。これも警察ですか。これは、石岡市ではないかと思うんですけれども。 260 ◯議長(岡野孝男君) 都市建設部長・福田君。 261 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) お答えをいたします。実際の工事については石岡市でやることになりますけれども、今の段差をなくす歩道帯の設置に関しては、やはり県警本部交通規制課の意見も聞かなければならないということでございます。  以上でございます。 262 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。 263 ◯9番(小松豊正君) そういう西口のことについていろいろとご意見があったわけなんですけれども、実は東口前についても市民の皆さんから意見が寄せられています。文面ではなかなかわかりづらい面もあるかと思いますけれども、石岡労金のほうから右側歩道を歩いて、石岡一高の前を通って6号国道に行こうとする場合、駅のロータリーを右のほうにぐるっと大回りしなければ行けないことになるんですね。不便だと。そうでなければ、一旦左に折れて、また右に曲がるということになって、そういう点で、信号のところに横断歩道を設置してもらえないかと、そういう要望もありますけれども、これについてはいかがでしょうか。 264 ◯議長(岡野孝男君) 都市建設部長・福田君。 265 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) お答えをいたします。石岡駅東口の交通広場、ロータリーでございますけれども、こちらは、石岡駅東土地区画整理事業をはじめとして、駅周辺整備事業での改修工事に当たりましては、県警の交通規制課との協議、承認を得て、現在の形で供用を開始してございますけれども、新たな横断歩道の設置につきましては、現在の利用状況や歩行者の安全確保を優先的に捉えて、判断をしてまいりたいと考えてございます。  以上でございます。 266 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。 267 ◯9番(小松豊正君) それで、あそこは、東も西もロータリー化されているわけですけれども、実は根本的な意見として、数年前の都市計画審議会のときにも少数意見としてあったように聞いているんですけれども、やはりああいう狭いところでのロータリー化をすれば、ますます使いづらくなるという意見があったように聞いておりますけれども、しかし、今のような形になりました。私は、こういう大型公共工事、大変お金がかかったのではないかと思うんですよね。それで、駅周辺の道路整備にかけたお金は、西口、東口、もしわかれば、概算でもいいから、何億円かかったものですかね、これは。
    268 ◯議長(岡野孝男君) 都市建設部長・福田君。 269 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) お答えをいたします。現在ちょっと手持ち資料がございませんので、後ほど調べましてご報告申し上げたいと思います。  以上です。 270 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。 271 ◯9番(小松豊正君) それで、大型公共工事の場合は、大切な工事で、お金も税金などから投入するんですけれども、今考えてみますと、やはり都市計画審議会がやられて、その後に十分地元の皆さんの、あそこ、特に駅を利用されている歩行者、通勤者、あるいは関係商店街の意見を聞かないで、聞くことをしないで、そして、やっちゃったんだけれども、そうしたらまた意見が出るというので、非常に私は残念なんですよね。橋上化自体はああいうことで、エレベーター、エスカレーターができて便利になったんだけれども、だから、もっと市民の方があそこに寄っていくといいますか、人が集まっていくと、集まりやすい駅になるのが望ましいと思うんですけれども、そういう点で、今、こういう意見が寄せられております。  これは、私は、どうもかなりの意見だと聞くんですよ。みんなこういうことを言うと。少数の意見だけ言っているので、我慢すればというのではなくて、みんな言っているので、私はこれは、ああいうふうになったんだけれども、今の形ですけれども、やはりある意味で抜本的に変えないと、こういう意見がずっと続き、広がっていくということを非常に心配するんですけど、だから、そういうことも含めて抜本見直しと、あそこのやり方をそういうふうにしたほうが、むしろいいんじゃないかと。そうでないと、聞く人ごとに、私の意見では、そういうことをみんな言うのね。だから、非常にそういう点で1つの大きな問題ではないかと思うので、ぜひ市長におかれましても、率直にそういう意見を聞いて、そして対応することが、今の段階で求められているんじゃないかと。  先ほども同僚議員が言われましたように、あそこの伝承館の問題、それからあと無電柱化という問題もありますよね。そういうことも含めて、やはりそういうふうにしたほうが、今後の非常に長く続く駅の活性化、駅前活性化、そういうところにとって必要な判断を、今やるべきときではないかなと私は思うんですけれども、これは市長についてもどのようにお考えなのか、話をお伺いしたいと思います。 272 ◯議長(岡野孝男君) 市長・今泉君。 273 ◯市長(今泉文彦君) 大きなプロジェクトなど、たくさんの人が行き交う場所、そういったところの使い勝手でありますけれども、基本的に市民目線、弱者の声を反映する、現場主義で考える、そういうことで常日ごろ各担当にお話をしています。しかし、今あったようなお話でありますので、改めてこのことは強く指示したいと思います。駅前のこれまでの話の中で、点字ブロックの件があるんですが、盲人の方の意見を聞いて点字ブロックを配置したところでありますけれども、それが、現場が思うように配置できなかったということで、再度、盲人の方の話がございました。そういう反省点もあって、今のお話は大変重く受けとめたいと思います。  以上です。 274 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。 275 ◯9番(小松豊正君) 私自身も、こういう話を聞くのは非常に残念ですよね。せっかくつくったのにそういうことを言われるのはね。ただ、それはしかし、たまに言っているんじゃなくて、実際に使っている人々が言っているので、そういう意見は非常に尊重して、その上に物事を考えていくことが必要じゃないかと思いますので、市長の答弁にもございましたように、ぜひこの点をよろしくお願いいたしまして、市民の皆さんが本当に使い勝手がいい、いい駅ができて、みんなが集まりにぎわいがあると、行きやすいと、そういうふうな駅にしていきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  次の問題に移りたいと思います。質問項目第4、平和行政の推進についてでございます。  実は、11月17日に開催されました戦没者追悼式に、私も同僚議員の皆さんとともに参列しておりました。式の最後の場面で、市内6中学校の平和大使12名の皆さんが壇上に上がって、そのうち3名の方が代表して、平和大使として原水爆禁止世界大会、長崎、また資料館を見ての感想が生々しく語られました。そして、これから人生を生きていこうとする中学生の1人として、平和の大事さを痛感し、平和を守っていく決意が述べられたわけでございます。私は追悼式にずっと参加しておりますけれども、石岡の戦没者追悼式では全く異例のことですけれども、会場から期せずして大きな拍手が2度も沸き起こりました。  その後、茨城新聞には、ここに参列された市民の方から、平和大使の発言に感動した旨の投書が掲載されたわけであります。そこで、私は、1つ目には、この平和大使の感想文、こういう感動を、我々だけにとどめておくのは非常にもったいないといいますか、ぜひこれを中学生自身の負担にならないように、中学生自身も受験とか大変なので、負担にならないような形で、何とか平和大使の感想文などをしかるべきパンフレットとか何かにして、そして市内の公共施設に置いていただいて、市民の皆さんが閲覧できるようにできないか、また、適切な形でもって、石岡のホームページにもそういう紹介ができないかと思っておりますけれども、いかがでしょうか。お伺いいたします。 276 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 277 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。ご質問の石岡市中学生平和大使派遣事業でございますが、ご質問にもございましたように、市内中学生12名を平和大使といたしまして、平成27と28年度、広島に、3年目を迎える今年は長崎に派遣してございます。ご提案のありました活動内容等を報告した内容をとりまとめまして、市民が閲覧できないかというご提言でございます。生徒が行いました活動報告の発表原稿、あるいは写真、資料等を可能な範囲で取りまとめいたしまして、公民館、あるいは図書館等に置きまして、市民が閲覧できるようにしたいと考えてございます。また、市のホームページにも同様のものを掲載しまして、広く市民に啓発してまいりたいと考えてございます。  以上でございます。 278 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。 279 ◯9番(小松豊正君) どうもありがとうございます。ぜひそういう方向で、多くの市民が触れる機会を行政側としてつくっていただければと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  (2)の点ですけれども、それで、日常的に平和行政を推進する窓口をつくってほしいという要望も、市民の皆さんから出されているわけなんですけれども、平和行政、ただ原水爆禁止世界大会が来るときのご挨拶を、これまで市長にお願いしてきたり、また、平和の署名なども場所をつくってもらいたいということで要請したり、いろいろございます。他市でそういうところがあるところもあるようですね。石岡の場合は総務課の課長をはじめ、適切にやっていただいていると思いますけれども、そういう平和に関する行政を全体として掌握する窓口があってもいいんじゃないかと、あったほうがいいんじゃないかと思いますので、そういうご意見がありますので、一般質問で取り上げた次第ですけれども、これはどういうようにお考えでしょうか。 280 ◯議長(岡野孝男君) 総務部長・久保田君。 281 ◯総務部長(久保田克己君) お答え申し上げます。平和行政を推進する窓口の設置につきましては、当市では平成23年3月に、戦争のない平和な社会の実現を願って核兵器廃絶平和都市宣言を行っているほか、核兵器廃絶及び世界恒久平和の実現を国際規模で喚起するため、広島市長の呼びかけにより設立されております平和市長会議にも加盟しているなど、平和行政を推進していくという市としての基本的な姿勢を示してきているところでございます。現在の具体的な取り組みにつきましては、先ほど教育委員会からもご答弁申し上げましたとおり、中学生平和大使の派遣事業を実施しているほか、その他の部局においても、それぞれの事務事業に関連した取り組みを行ってきているところでございます。  議員から提案のありました日常的に平和行政を推進する窓口の設置につきましては、他団体の状況などを調査研究させていただきたいと考えております。  以上です。 282 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。 283 ◯9番(小松豊正君) ぜひご検討していただきますようによろしくお願いいたします。  次に、質問項目の第5に移ります。公的施設の改修と再配置計画についてでございます。  (1)は、公共施設等総合管理計画というのは策定されておりまして、こういうのが議員に渡されておりますけれども、管理計画ですね。平成29年3月の日付でつくられております。この概要と狙い、それから具体化についてお伺いしたいと思います。 284 ◯議長(岡野孝男君) 市長公室長・佐々木君。 285 ◯市長公室長(佐々木敏夫君) 公共施設等総合管理計画でございますけれども、公共施設等の老朽化の状況や利用者1人当たりのコストをはじめとした公共施設等の状況と、総人口や年代別人口についての今後の見通しを分析してございます。計画におきましては、計画的保全による長寿命化の推進、施設保有量の最適化、地区ごとの特性とニーズに応じた施設再編、まちづくりと連動したマネジメントの推進、資産の有効活用を基本方針と定めまして、公共施設の総合的な管理を目指すこととしてございます。この基本方針にのっとりまして、将来の人口構成の変化や地域のまちづくりと連動した中で、施設の複合化、多機能化、統合再編などによりまして、今後40年間で施設総量、延べ床面積の20%の削減を目標としてございます。  また、その具体化につきましては、公共施設等総合管理計画で定めた目標との整合を図りながら、平成31年度までに各施設の個別施設計画を策定することといたしまして、具体化を図っているところでございます。その中でも緊急性のある施設等については、その都度対応しながら具体化を図っていくということにしてございます。  以上でございます。 286 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。 287 ◯9番(小松豊正君) 今、ご説明がありましたように、公共施設等総合管理計画で、40年間で面積で20%の削減と言われておりますけれども、私は、個別的によく市民の意見も聞いて、本当にこういうことが適切なのかどうか、長寿命化がどれほどできるものなのか、こういう点も個別に市民の立場でも検討していくし、また各部門におかれましても、31年度までに個別計画をつくるということなので、それともあわせて検討していただきたいと考えております。  次の問題ですけれども、そういう計画がございますけれども、しかし、目の前に起きてくる問題は、それはそれとして解決しなきゃならないと思うんですけれども、高齢者の女性の方から、今の公民館は階段が急だといいますか、急な階段があるんですね。それから、トイレに行っても、全部洋式トイレではない点もあるというので、トイレの改修を求める声が出されているんですけれども、現状と改修計画はどうなっているのか、お伺いしたいと思います。 288 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 289 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。まず、階段のご質問でございます。公民館でございますが、2階建ての建物が中央公民館、府中地区公民館、東地区公民館、国府地区公民館の4館でございます。このうち国府地区公民館にはエレベーターが設置されております。階段につきましては、いずれも建築基準法上は条件を満たしておりますが、ご要望もございましたので、こちらについてはバリアフリー化等も考慮していかなければならないと考えてございます。  次にトイレの現状でございます。中央公民館のほか地区館13館のトイレの設置状況としましては、男子が35か所、そのうち洋式が20か所、女子トイレが47か所中洋式が23か所となってございます。全ての公民館におきまして、男女ともに洋式トイレが設置されている状況にございます。また、ご質問のトイレの具体的な改修計画でございますが、現在のところトイレの改修計画はございませんが、市民の要望等に応じまして対応を図ってまいりたいと考えてございます。  以上でございます。 290 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。 291 ◯9番(小松豊正君) 今ご説明ありましたように、国府公民館にはエレベーターがあるんですよね。私も行くときがあるんですけれども、あれは現状としては、希望すれば、そこにいた方がスイッチを入れて稼働できるんだと言っているんですけれども、開館の時間でいつもエレベーターが使えるわけではないんだけれども、あれは開館しているときにはいつも使えるようにできないものかなとも思った次第なんですけれども、これはどういう事情ですか。経費がかかるとかいうことも考えてのそういう措置なんですか、希望者があったときに使えるようにするというのは。そういうことになっているようですけれども、そのことについて改善できないのかとも思ったので、お伺いします。 292 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 293 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。国府地区公民館のエレベーターにつきましては、現在のところ、常時使用できるようにはなってございませんが、ご要望等あれば、当然のことでございますが、利用できるように対応してございます。常時のエレベーターの運用につきましては、今後の検討とさせていただきたいと存じます。  以上でございます。 294 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。 295 ◯9番(小松豊正君) 経済的なこともあるのかなと思って、私、考えていたんだけど、ぜひあるものだから、よく使う人も多いところなので、できるだけの便宜を図っていただいて、いつも使えるようにできたらいいなと考えているところです。  それから、トイレの件も先ほど説明があったようですけれども、具体的に要望が強いところから始め、対応していただくようにお願いして、公的施設が快適に、できるだけ使いやすくなるように、よろしくお願いしたいということを最後に要望いたしまして、私の一般質問を終わります。どうもありがとうございました。 296 ◯議長(岡野孝男君) 次の質問者に移ります。  5番・石橋保卓君。 297 ◯5番(石橋保卓君) 5番・石橋保卓です。2項目ほど通告をしてございますが、質問の前に、まず、10月22日に告示されました石岡市長選挙におきまして再選をされた今泉市長に、お祝いを申し上げます。おめでとうございます。  1項目目のマニフェスト2017に移るわけですけれども、幸か不幸か無投票ということで再選をされたわけです。無投票ということで、今回、選挙公報が発行されておりませんでしたので、市長の具体的な2期目に対する抱負といいますか、考え方というのが、有権者の皆様方にはお示しをされなかった。一部の皆さん方、我々にも、マニフェスト2017という形で、市長のほうで作成されたプリントが配付されましたので、それに基づいて2期目に当たっての市長のお考え、熱い思いを語っていただければと思います。  今回のマニフェスト2017を作成するに当たりましては、これまでの4年間の実績を踏まえた上で、新たな4年間への熱い思いを活字にされて語られたのかなと思いますので、それらについてお伺いをしようと思います。ただ、項目がかなり多岐にわたっておりますので、その中から、私のほうで気になる点、興味を持った点を何点か抽出しまして、お伺いをするわけです。  まず第1点でございますけれども、(1)としまして教育改革について。小中一貫校の開設と学校再編についてということで、マニフェストのほうには記載をされておりました。中学校のほうは、八郷地区において3つの中学校が統合になりまして八郷中学校、来年春には、石岡中学校と城南中学校が統合されて1つの学校にまとまるというような動きがありますけれども、今回示された中、小中一貫校及び学校の再編ということで、市長のほうで何かその対象となるような学校、もしくは具体的なものがあるとすれば、そのお考えをまずお伺いいたします。 298 ◯議長(岡野孝男君) 市長・今泉君。 299 ◯市長(今泉文彦君) それでは、私のマニフェストについて、まず概要をお話ししたいと思います。最初の4年間、「ふるさと再生」で政策を着手することができました。また、重点的な施策は、リーディングプロジェクトとして取り組んできたところでございます。その1つの大きな成果として、今年度に入ってから、人口動態が、過去数年と比較して社会動態の改善が見られていると捉えております。そして、所信でも述べさせていただいたように、2期目として「みらい創造」を掲げ、首都圏の中でも個性輝く魅力的なまちづくりを進めてまいります。  今回掲げさせていただいたマニフェストには、これまでの4年間にいただいた市民の声、議員の皆様のアドバイス、ご指摘、さらには事業を実行してきた中での課題を整理し、反映させていただいたわけであります。その「みらい創造」プロジェクトについては、10の分類項目、55の政策項目を箇条書きに配置しました。これらの政策項目は、この4年間で着手、または改善・強化、完了を目指しているものであります。また、広域性の高い大型事業や長期の準備が必要なプロジェクト、先進の構想については、その方向性を打ち出すことが事業化への第一歩と考えております。したがいまして、政策項目を短期、中期、長期の3つに分類しますと、短期は改善・強化と完了を、中期は着手を、長期はその方向性を打ち出すことをそれぞれの目標としております。いずれの政策項目も生活に密着した課題が中心で、できることはすぐに、未来にチャレンジ、連携と市民目線、そのような思いで公約を実行していきたいと思っております。  具体的には、新たな実施計画に位置付けた上で各部署と協議し、新年度予算を編成することになります。特に広域的な連携と巨額な予算を必要とする大型プロジェクトの推進については、その社会ニーズと財源確保、将来予測など、計画性と着実性を持って取り組む必要があると思っております。そのために、早い段階で各部署と協議し、執行部として共通の認識を持って当たりたいと考えております。  今、一番目の教育改革の中の小中一貫校の開設と学校再編についてでありますけれども、これについては教育改革、石岡ならではの教育を進めてまいりたいと思っております。石岡ならではというのは、自然と歴史、そういったものを大切にしながら、教育の素材として考えるわけでありますけれども、小中一貫校、9年間シームレスに教育がつながっていくということが特徴かと思いますけれども、ICT教育、あるいは英語教育、ふるさと学習、そういったものが小学校1年から中学校3年まで、隙間なく連携して進めていけるというのが利点かと思います。  さらに、小中一貫ばかりではなくて幼保連携、あるいは中高一貫、そういった形でのつながりも広げていければということでありまして、教育改革については、小中学校統合計画が今年度中にまとまるということでありますので、その結果を受けて検討してまいりたいと考えております。  以上です。 300 ◯議長(岡野孝男君) 5番・石橋保卓君。 301 ◯5番(石橋保卓君) ありがとうございます。今回のマニフェストを作成するに当たっての市長の思いというのは、大体理解ができたところですけれども、ただ施策を羅列しただけではなく、この施策をそれぞれ、全部で言うと55項目でしたっけ──を掲げることに対しまして、一つ一つ市長の熱い思い……、具体的な部分は、まだ職員の皆さん方に委ねる部分が大きくあるのかなとは思うんですけれども、一つ一つの項目に対しての市長の熱い思いをそれぞれお聞かせいただければと思って、今回通告を出したわけです。  小学校の部分については、今年度中といいますか、近いうちに計画ができるというようなお話でありましたけれども、その中に市長が思い描いている小中一貫校、もしくは学校の再編、そういうものが盛り込まれて、それが実現できれば一番いいのかなと思うんですけれども、具体的なそういう自分の思いというか、そういう部分で指示をするとか、そういうところまではまだ行っていないと理解をしてよろしいのかどうか、お伺いをいたします。 302 ◯議長(岡野孝男君) 市長・今泉君。 303 ◯市長(今泉文彦君) 小中学校の統合計画は審議会がございまして、そこで議論をお願いしておりますので、まずはその議論を受けて考えていきたいと思っております。 304 ◯議長(岡野孝男君) 5番・石橋保卓君。 305 ◯5番(石橋保卓君) はい、わかりました。ある程度ご自分の思い描いている部分というのがあるのかなと思ってお伺いをしたわけですけれども、全て審議会のほうにというか、逆に、審議会の答申どおりに今度行くかどうかという、ちょっと心配になる部分もあるんですけれども、そこのところは今回は了解という形にいたします。  次に、(2)としまして、交通構想についてということで、1)緊急車両が走れる街路整備についてということで掲げられておりました。確かに石岡市の道路行政は、これまでの道路行政の負の部分が今、問題として出てきているわけだと思っております。特に駅の東側、旧市街といいますか、中心市街地の一部についても道路が狭い状況で、救急車や消防車が入っていけない道路がかなりあるかと思います。今回、マニフェストの中で、そういった狭隘な道路を解消するというような目標を掲げられたわけですけれども、市長の頭の中でどういった構想をお持ちなのか、そのお考えをお伺いいたします。 306 ◯議長(岡野孝男君) 市長・今泉君。 307 ◯市長(今泉文彦君) 緊急車両が走れる街路整備についてでありますけれども、これは、基本は市民の安心安全であります。緊急車両は、消防車、あるいは救急車、そういったものでありますけれども、と同時に、歩行者が安全で歩ける、あるいは自転車が安全に走れる、そういった街路の整備ということで、生活道路を中心に、午前中の山本議員のご質問にもありましたけれども、守横新道、金丸通り、あるいは東ノの周辺、そういったところの狭隘な道路、あるいは電柱が飛び出しているようなところ、そういったところを順次整備していくというのが、その構想というか、考えです。  以上です。 308 ◯議長(岡野孝男君) 5番・石橋保卓君。 309 ◯5番(石橋保卓君) それは皆さん誰も思っていることかと思います。ですから、その構想を実現するに当たって、具体的なといいますか、市長のお考えとして、こういった方法もあるだろうとか、そういうふうな何か具体的な計画をお持ちなのかどうかお伺いをしたかったんですけれども、これは今からまとめるというようなお考えでよろしいですか。 310 ◯議長(岡野孝男君) 市長・今泉君。 311 ◯市長(今泉文彦君) その1つの例としてりんりんタウン構想ですけれども、新しい法制度ができた自転車利用促進の法令に基づいて、それをやっていくということも考えております。そういう新しい制度に基づいて、街路の拡幅をできればということであります。 312 ◯議長(岡野孝男君) 5番・石橋保卓君。 313 ◯5番(石橋保卓君) 逆に聞くんじゃなかったなと思ったんですけれども、りんりんタウン構想と緊急車両が通れるようなと、そこの整合性が、今、私の頭の中ではちょっとうまくかみ合わないところではあるんですけれども、いずれにしろ、これまで市のほうで進めてきた一部のセットバックとか、そういう部分で、多少なりとも一時待避所的な部分が徐々に増えてきているとは思うんですけれども、そういったこれまでの施策を踏まえて、反省をしながら、なるべく早い時期に緊急車両が通れるような街路整備といいますか、そういう部分を進めていっていただきたいと思います。  次に移ります。2番目の、都市計画道路の推進ということでやはり掲げられております。これまで都市計画決定をされて、いまだ手つかずの都市計画道路も幾つかありますし、計画そのものが廃止になったところもあります。今回掲げられた市長のお考えの中で、どのような路線にどのような整備を図っていくのか、具体的なものがおありであれば、お伺いをいたします。 314 ◯議長(岡野孝男君) 市長・今泉君。 315 ◯市長(今泉文彦君) これについては、都市計画道路全般を指しておりまして、具体的なものは特にございません。 316 ◯議長(岡野孝男君) 5番・石橋保卓君。 317 ◯5番(石橋保卓君) 周辺の自治体に比べて、私、これまでも何回も言っているかと思うんですけれども、石岡市は、狭隘道路も含めて、道路環境といいますか、かなり遅れていると実感をしております。そういう意味では、具体的なところではなく、市民の皆さん方の利便性のよくなる都市計画道路というか、そういうところをこれからよく吟味していただいて、整備を進めていっていただければと思います。  次に、3番目の、上曽トンネルの整備について質問させていただきます。上曽トンネルの整備につきまして、開通時期はいつごろを目標としているのかということでお伺いをするわけですけれども、今年の後半に入りまして、知事選挙、それから衆議院の解散があって、市長選があってということで、立て続けに石岡市にとっては大きな選挙が3つ続いたわけです。その中で、その選挙の結果として、いろんなねじれの部分が出ているかとは思うんですけれども、これまでの計画どおり上曽トンネルがまず進むのかどうか、いつごろ市長としては開通を見込んでいるのかどうか、お伺いをいたします。 318 ◯議長(岡野孝男君) 市長・今泉君。 319 ◯市長(今泉文彦君) 上曽トンネルですけれども、今回、県の補正予算に1億5,000万円ですか──がついたということを新たに聞いております。ということで、上曽トンネルの整備については、少し加速がついたというふうにも受けとめておるところでありますけれども、私としましては、平成37年度が合併特例債の期限になっておりますので、極力それ以上に早く、目指して取り組んでまいりたいと思っております。 320 ◯議長(岡野孝男君) 5番・石橋保卓君。 321 ◯5番(石橋保卓君) わかりました。いずれにしましても石岡市単独でできる事業ではないというふうによく理解はしておりますので、茨城県、それから桜川市とよく協議といいますか、協力をされて、早い実現を望むものであります。  次に、4番目としては、TXを石岡経由で茨城空港へという項目が掲げられました。この件につきましては私も個人的に強く希望し、自分自身でも活動をしているつもりでおります。これまでも一般質問の中で何回かお尋ねをしてまいりました。そのたびに市長のほうからは、あまり積極的なお答えをいただけなかったわけですけれども、今回、マニフェストの中で項目として掲げられたということで、大分積極的な姿勢に変わられたのかなという感じがするわけですけれども、具体的な計画という部分についはまだまだ未知数の部分があるかと思いますけれども、今後これを進めるに当たって、市長の意気込みといいますか、どういった思いで進められるのか、お伺いをいたします。 322 ◯議長(岡野孝男君) 市長・今泉君。 323 ◯市長(今泉文彦君) 現時点では、機運の醸成というのが最も鍵を握る部分だと思っています。広域的な事業でありますので、息長く、そして加速をしていくという形をとるために機運を高めていく、そういうことを重視していきたいと思っております。 324 ◯議長(岡野孝男君) 5番・石橋保卓君。 325 ◯5番(石橋保卓君) そうですね。その機運の醸成という部分で、もっと石岡が積極的な役割を果たしていかなければならないと私は思っております。ともすると、他の自治体に遅れをその部分でとりますと、石岡経由という部分が、全然違うところを通ってしまうというようなおそれもありますので、そういった部分、もうちょっと石岡市として中心的な役割を果たすような積極的な対応、これまでもお願いしてまいりましたけれども、改めてまたそこを強くお願いしたいと思います。  次に、(3)の石岡の魅力アップについてお伺いをいたします。この中で、定住促進施策の強化についてという項目を掲げられております。定住促進施策、どのような施策をどのように強化されていくのか、お考えをお伺いいたします。 326 ◯議長(岡野孝男君) 市長・今泉君。 327 ◯市長(今泉文彦君) 定住促進策についてはこれまで実施してきておりますので、強化・拡大という方向になるかと思います。特にこれについては、職員の自由な発想を期待したいと思っております。  以上です。 328 ◯議長(岡野孝男君) 5番・石橋保卓君。 329 ◯5番(石橋保卓君) 今のお答えの中で、これから職員、特に若い職員の方々のお考えといいますか、そういう提案が重要になってくるのかなと思うんですけれども、単純に定住促進施策といいましても、やはり若い世代の皆さん方に定住をしていただかないと、これからの石岡自体の存在がかなり危うくなってくるのかなと思います。それについて、やはり働く場といいますか、雇用の場が地元にないと、若い人たちの定住というのもなかなか難しいのかなと感じますので、企業誘致を含めた、そういう若い人たちが石岡市に定住をしていただいて、石岡市で子どもたちを育てて、またその子どもたちが石岡に根付いていくと、そういうふうな長い目で見た施策を今後もとっていただきたいとお願いをいたしたいと思います。  それでは次に、(4)の中心市街地活性化について。この中で、1)ステーションパークの有効活用についてという項目が掲げられております。この有効活用という部分はどのような有効活用をお考えなのか。今回といいますか、29年度の補正予算の中で、たしかステーションパークの部分の有効活用という項目として補正予算が組まれておりました。今年で実施設計をたしか発注しているかと思うんですけれども、市長のお考えとして、ステーションパークはどのように活用を図っていかれるのか、お考えをお伺いいたします。
    330 ◯議長(岡野孝男君) 市長・今泉君。 331 ◯市長(今泉文彦君) ステーションパークですけれども、これは、できて大変長い間時間が経っているものですけれども、今回の東西自由通路によって、その存在が注目されてまいりました。これまで、特に2階部分が独立していた空間でありまして、駅とつながることによって、非常に有効に活用できるということがわかってまいりました。さらに、1階部分が観光案内所、そして、下の1階部分の動線ができまして、そこは今までデッドスペースだった場所でありますけれども、その辺が有効に使えるということが見えてまいりました。さらに、これは将来の構想でありますけれども、駐車場、駐輪場、その辺のスペースも将来的には立体構造にして、広い駐車場、広い駐輪場、そういう形で使えないかと構想しているところであります。今まであまり注目されていなかった場所が、今回、駅が橋上化されたことによって生きてきたということ、そこに着目をしているわけであります。  以上です。 332 ◯議長(岡野孝男君) 5番・石橋保卓君。 333 ◯5番(石橋保卓君) いずれにしろ年度内に実施設計が成果品として上がってくると。その中で具体的な有効活用の提案がされてくるのではないかなと思うんですけれども、ステーションパークの構造上、いろんな制約があるかと思います。そういった制約をどういうふうにクリアしながら、市長が思い描いている有効活用が図れるのか、またこれから議会、もしくは職員の皆さん方といろいろ議論を重ねていきたいと思っております。  次に、2番目としまして、駅東口・イベント広場の積極的活用についてという項目がございました。この積極的活用とはどういう意味を持っているのか、市長のお考えをお伺いいたします。 334 ◯議長(岡野孝男君) 市長・今泉君。 335 ◯市長(今泉文彦君) この2つの土地については、市が購入した土地でありまして、いわばあまり使われていなかった場所であります。それを積極的にというのは、民間活力を用いて、市の財源だけではなくて有効に活用できないかなという意味で、積極的な活用ということであります。多くの方の英知を結集して、その活用を考えていきたいと思っております。  以上です。 336 ◯議長(岡野孝男君) 5番・石橋保卓君。 337 ◯5番(石橋保卓君) 今、市長の口から民間活用というお言葉もあったわけですけれども、駅の東口、イベント広場、それぞれに民間への売却という部分も含めて、検討の範囲の中に入っていると理解をしてよろしいのかどうか、改めてお伺いをいたします。 338 ◯議長(岡野孝男君) 市長・今泉君。 339 ◯市長(今泉文彦君) 売却ですか。    〔「民間活用として、その活用の中に売却まで含まれているのかどうか」と呼ぶ者あり〕 340 ◯市長(今泉文彦君) 場合によってはそういうこともあり得るでしょうね。            〔「手を挙げて質問してください」と呼ぶ者あり〕 341 ◯議長(岡野孝男君) 5番・石橋保卓君。 342 ◯5番(石橋保卓君) その方向性は否定はしないというようなお言葉だったのかなと思いますけれども、駅の東口につきまして、BRTのバスの発着場がちょうど入り口のほうにできてしまいまして、その奥の、ちょうど山新さんのプールがあるほうの奥の土地ですね。ここがまるっきり、そこを活用するまでの進入路がなくなってしまったわけです。そういった意味も含めまして、駅の東口については、その活用方法、まず入り口を確保するという部分から話を進めていかないと、なかなか活用の方法が見つからないのかなと思います。これらについては、具体的にこれから市長並びに執行部の皆さん方で検討されるのかなとは思うんですけれども、そういったところをよく念頭に置いて進めていっていただきたいと思います。  それから、イベント広場についてなんですけれども、イベント広場につきましては、やはりあれだけの土地を今後、市内で探そうと思っても、なかなか難しいと思います。簡単に……、市長の頭の中にはみじんもないとは思うんですけれども、あそこを売却して民間で活用してもらうというような方向性は、今の時点では市民の皆さんからは納得といいますか、理解は得られないのではないかなと思います。これから、市のほうとして問題がいろいろ山積している中で、市であそこのイベント広場を有効的に活用する方法を模索していただきたいというふうにお願いしたいと思います。  それから、その下、複合文化施設のあり方検討についてということで、項目がやはり掲げられております。この検討の方向性について、どういった方向性を持って検討されるのか、お伺いをいたします。 343 ◯議長(岡野孝男君) 市長・今泉君。 344 ◯市長(今泉文彦君) 複合文化施設の計画でありますけれども、基本計画ができて既に10年経っております。10年ということは一昔でありますけれども、時代が変わっておりまして、さまざまな要因が変わってきておりますので、これについては、その基本コンセプトを見直す必要があると思っております。確認し直すというか、そういうことで、あり方について検討していきたいということを今思っております。 345 ◯議長(岡野孝男君) 5番・石橋保卓君。 346 ◯5番(石橋保卓君) ここの点につきましては、2項目目の公共施設のあり方について、こちらのほうでちょっと詳しく質疑をさせていただきたいと思います。  次に、(5)の観光・交流についてということで、この中で国民宿舎つくばねのリニューアルについてと、リニューアルという言葉で項目を掲げられておりました。私の理解の中では、まだリニューアル……、リニューアルというと、現在地での現状の建物を新しくリフォームといいますか、施設を更新するとかというふうな部分で、リニューアルと理解をしてしまったんですけれども、まだ現在地での建て替えというか、建物のリニューアルとか、そういう部分で結論が出ていない状況だったのかなと理解をしていたんですけれども、今回、リニューアルという言葉で項目を掲げられておりましたので、具体的にリニューアルの方向で決定をしたのかどうか、またはそのリニューアルの構想といいますか、内容について、市長のお考えがあれば、お聞かせをいただきたいと思います。 347 ◯議長(岡野孝男君) 市長・今泉君。 348 ◯市長(今泉文彦君) 国民宿舎つくばねのリニューアルでありますけれども、これについては、平成27年度に滞在型観光施設整備基本計画の策定を行っております。これに基づいて、民間活力を活用しながら建て替えを行うことが最善と判断しているわけでありまして、その方針を継続して実行していきたいと思っております。リニューアルという言葉が若干誤解を招いたのかもしれませんけれども、計画に沿って、新しくつくり上げていくという意味であります。  以上です。 349 ◯議長(岡野孝男君) 5番・石橋保卓君。 350 ◯5番(石橋保卓君) リニューアルについての意味はよく理解をしました。  では、改めてお伺いをしますけれども、現在地での建て替えなのか、新たな場所を求めての建て替えなのか、その方向性がもしお決まりになっているようであれば、お聞かせをいただきたいと思います。 351 ◯議長(岡野孝男君) 市長・今泉君。 352 ◯市長(今泉文彦君) この滞在型観光施設基本計画の中に候補地が数か所挙がっておりまして、その中で最も有力な場所というのが、その基本計画にうたってございます。現在地ではないところでありまして、候補地の3か所のうちの1個ということであります。 353 ◯議長(岡野孝男君) 5番・石橋保卓君。 354 ◯5番(石橋保卓君) そのつくばねのリニューアルといいますか、建て替えという部分につきましては、まだ最終決定ではないのかなと理解をしているわけです。ですので、その建て替えという時期に至るまで、いろんな関係機関と、当然、地元の皆さんや、また議会も含まれるとは思いますけれども、理解を得られるような努力をしていっていただければと思います。  (6)国と県との連携についてということで、これまで幾つかの点のお考えをお伺いしたわけですけれども、これらを実現していく上で、国と県と、いろいろ連携をしたり相談をしたりしなくちゃならないとは思うんですけれども、先ほども言いましたように、直近で行われました選挙において、多少ねじれた状況ができてしまったのも事実かと思います。そういった部分を踏まえて、今後、国や県とどういった部分で連携を図っていくお考えがあるのか、お伺いをいたします。 355 ◯議長(岡野孝男君) 市長・今泉君。 356 ◯市長(今泉文彦君) 国及び県との連携でありますけれども、これまでどおりに密なる連携をもって進めていきたいと思っております。若干懸念すべきところがあるのかもしれませんけれども、私自身は県と、そして国との関係は変わっていないと思っておりますので……。              〔「問題は相手方だろう」と呼ぶ者あり〕 357 ◯市長(今泉文彦君) そういうことでよろしくお願いいたします。 358 ◯議長(岡野孝男君) 5番・石橋保卓君。 359 ◯5番(石橋保卓君) 市長のお考えとしてはそうだと、そうあるべきだとは思うんですけれども、やはり先ほど声が上がりましたように、相手方のほうのこともありますので、積極的に市長のほうからアプローチをかける、相談をかける……、1回、2回では、なかなかいいお返事をいただけないかもわかりませんけれども、そういった不断の努力が、このマニフェスト2017に掲げた施策の実現を図っていく上では必要不可欠なことなのではないかなと思いますので、そういったところ、一層の努力をされるようお願いをいたしたいと思います。  以上で1項目目の質問は終了とさせていただきます。  それでは、2項目目、公共施設のあり方についてお伺いをしてまいりたいと思います。  まず、公共施設のあり方ということで、(1)公共施設等総合管理計画に基づいた個別計画の進捗状況について、現状、どれぐらい個別計画が進行しているのか、お伺いをいたします。 360 ◯議長(岡野孝男君) 市長公室長・佐々木君。 361 ◯市長公室長(佐々木敏夫君) ご答弁申し上げます。公共施設等の保有量や適正な配置、総合的かつ計画的な保全、将来のあり方等については、今後の財政と公共サービス全体にかかわる事項でございますことから、組織の枠を超えた横断的な視点を重視した中で、個別施設計画の策定を進めているところでございます。これは、毎回、議会のほうからもご提言いただいたところでございます。  具体的な手順といたしましては、施設所管課におきまして、長寿命化、関連施設等の複合化、統廃合等、方向性を示した計画案を策定いたしまして、庁内の部長級で組織いたします石岡市公共施設等総合管理計画推進本部におきまして協議いたしまして、さらに、施設所管課で施設に係る外部組織を設置している場合にはそこでの協議と、所管の議会の常任委員会への説明、それから、パブリックコメント等を実施いたしまして、全ての公共施設等の個別計画を平成31年度までに策定できるように進めているところでございます。現在までに、施設関係におきましては、公民館、旭台会館が策定済みとなっており、現在、消防施設について策定が進められている状況でございます。  以上でございます。 362 ◯議長(岡野孝男君) 5番・石橋保卓君。 363 ◯5番(石橋保卓君) それでは、特に気になる施設について、個別にお伺いをしていきたいと思います。  まず(2)として、複合文化施設の建設と市民会館のあり方についてというところでお伺いをするわけですけれども、これまでの質疑と重複をするところがかなり出てくるかとは思うんですけれども、再度お伺いをするわけです。  市民会館の現状について、まずお伺いをいたします。築50年になるのかとは思うんですけれども、市民会館の現状、今どういうふうな状況なのか、お伺いをいたします。 364 ◯議長(岡野孝男君) 生活環境部長・齋藤君。 365 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) 市民会館の現状につきましてご答弁申し上げます。市民会館は、文化、教養及び福祉の増進のための中核施設としての役割を担い、当市唯一の文化拠点施設として、およそ50年にわたり多くの市民から親しまれてまいりました。しかし、施設の老朽化や少子高齢化などの社会環境の変化に伴いまして、設備水準の低下や利用形態の変化によりまして、近年の利用者の要求に応えられない状況となっております。  以上でございます。 366 ◯議長(岡野孝男君) 5番・石橋保卓君。 367 ◯5番(石橋保卓君) 今、部長の答弁から、利用者の要望に応えられない状況になっているというようなお話がありましたけれども、バスの出入りもかなり不便ですし、立地条件としてはかなり、今の生活スタイルの中からは最悪の場所なのかなと考えております。そういう現状の中で、市民会館のこれからの方向性といいますか、市民会館をどういうふうに考えているのか、お考えをお伺いいたします。 368 ◯議長(岡野孝男君) 生活環境部長・齋藤君。 369 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) 市民会館の今後のあり方につきましてご答弁申し上げます。施設運営に関しまして、現在、ソフト、ハード面の両面からの抜本的な検討が必要と考えまして、これから市民会館に求められる役割や機能を整理した上で、存続、施設の建て替え及び廃止の観点から、そのメリット、デメリット等について、具体的な検討を行っているところでございます。  以上でございます。 370 ◯議長(岡野孝男君) 5番・石橋保卓君。 371 ◯5番(石橋保卓君) そうすると、今のお答えというのは、先ほど私が公室長のほうにお伺いをした施設の個別計画を、これからまとめていくという内容ということでよろしいですか。 372 ◯議長(岡野孝男君) 生活環境部長・齋藤君。 373 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) 議員おっしゃるとおり、早期に公共施設等個別管理計画の策定に着手し、市民会館のあり方についてお示しをしたいと考えております。  以上でございます。 374 ◯議長(岡野孝男君) 5番・石橋保卓君。 375 ◯5番(石橋保卓君) お答えできる範囲の中で結構なんですけれども、今回、その市民会館の個別計画について、いつごろを目標に策定をしていくのか、お伺いをいたします。 376 ◯議長(岡野孝男君) 生活環境部長・齋藤君。 377 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) 個別計画の策定時期でございますが、現在、メリット、デメリット等について検討を重ねておりますので、でき次第ということで、よろしくお願いしたいと思います。 378 ◯議長(岡野孝男君) 5番・石橋保卓君。 379 ◯5番(石橋保卓君) それでは、ちょっと別な観点からお伺いをするわけですけれども、建て替えという選択肢もあるというお話がたしかあったかと思いますけど、現在地での建て替えの可能性というのはあるのかどうか、これは国衙の推定……、推定じゃないですね、国の指定になったわけですから、国衙の跡地に一部かかっていると理解をしているわけですけれども、現在地での建て替えが可能なのかどうか、お伺いをいたします。 380 ◯議長(岡野孝男君) 生活環境部長・齋藤君。 381 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) 市民会館の現在地の建て替えにつきましてご答弁申し上げます。いろいろな規制は当然ございますけれども、無理ということではございません。いろいろ規制をクリアできれば、現在地にも建て替えすることは可能でございます。  以上でございます。 382 ◯議長(岡野孝男君) 5番・石橋保卓君。 383 ◯5番(石橋保卓君) どういった規制をクリアすればというか、具体的にその規制の内容についてお答えいただければと思うんですけれども。 384 ◯議長(岡野孝男君) 生活環境部長・齋藤君。 385 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) お答え申し上げます。現在の土地が史跡の指定の土地となってございますことから、いろいろ、当然、土地のほうに埋蔵されている土地のほうの調査とかもありますので、その辺の調査をした結果次第で、建て替えも可能となってくるものと考えてございます。  以上でございます。 386 ◯議長(岡野孝男君) 5番・石橋保卓君。 387 ◯5番(石橋保卓君) いずれにしろ、現状ではあまりはっきりしたことは言えないということなのかなと思いますけれども、いずれにしろ、話は飛んでしまうんですけれども、石岡小学校も、将来的に建て替えということになると、やはり国衙の真上に建っているわけですから難しいだろうと。そういったところで、やはりそういうところは史跡公園といいますか、歴史・文化・観光の1つの拠点として今後整備をされるのが、一番よろしいかなとは思うんですけれども、特に市民会館の部分につきましては、今後の個別計画の中での検討の結果を注目していきたいと思っております。  それに絡めて、先ほど市長のほうから複合文化施設の内容について、基本計画の見直しも必要だろうというようなお話があったかと思います。そういうことを含めまして、複合文化施設の中に市民会館機能を併設して、具体的にはイベント広場のほうへ新築をするというのが、一番市にとっては理想的ではないかなと個人的には考えるわけですけれども、複合文化施設の中へ市民会館機能を含めていくという方向性は可能なのかどうか、お伺いをいたします。 388 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 389 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。複合文化施設の現在の計画の状況について、私のほうから答弁させていただきます。平成18年3月に複合文化施設の基本構想を策定しまして、翌年度、基本設計を実施しております。その後、学校施設の耐震化を優先することになったため、進捗のないまま現在に至っております。なお、複合文化施設の基本構想でございますが、図書館を核としまして、文化、教養及び歴史を学べる、体感できるスペースを整備することをコンセプトに、基本設計ができてございます。  以上でございます。 390 ◯議長(岡野孝男君) 5番・石橋保卓君。 391 ◯5番(石橋保卓君) 基本設計の内容についてはよくわかりました。ただ、先ほど市長も、10年が経過してその見直しが必要だという部分、それから、市民会館の現状を考えた場合、市民会館の現在地での建て替えがあまり意味を持っていないのかなと私は思いますので、そういったところ、今後、複合文化施設の機能の中にホール機能……。文化行政とか、役所の中の垣根があるのかとは思い……、そこら辺、十分承知はしているつもりなんですけれども、そういったところを飛び越えた事業をこれから実施していかないと、これまでどおりの垣根の中での仕事ではないのかなと。そういった部分を飛び越えた政策をどんどん実施していかないと、石岡市の将来はないのかなと感じますので、そこのところは強く、複合文化施設の機能の中にホール機能といいますか、そういう部分を含めていっていただきたいと、これは私からの強い要望ということでお願いをするわけです。  次に、市立保育所の整備方針ということで、現状、市内に保育所が現在幾つあるのか、まずお伺いをいたします。 392 ◯議長(岡野孝男君) 保健福祉部長・加藤君。 393 ◯保健福祉部長(加藤乃利明君) 現在、市内に4施設ございます。 394 ◯議長(岡野孝男君) 5番・石橋保卓君。 395 ◯5番(石橋保卓君) 4施設ということで、そのうちの1施設が、第1第2保育所が、併設という形で今、石岡小学校に併設してあると、残り3か所が八郷地区に設置をしてあると、そういう理解でよろしいですか。 396 ◯議長(岡野孝男君) 保健福祉部長・加藤君。 397 ◯保健福祉部長(加藤乃利明君) 議員ご説明のとおりでございます。 398 ◯議長(岡野孝男君) 5番・石橋保卓君。 399 ◯5番(石橋保卓君) 八郷地区の保育所については、比較的施設も新しくて、特に今のところ、現状として問題ないのかなとは思うんですけれども、第1第2保育所として今、石岡小学校に併設されている保育所のあり方について、やはり一番市民の関心が高まっているところかなとは思うんですけれども、これからの整備方針といいますか、方向性が見えていれば、お考えをお伺いいたします。 400 ◯議長(岡野孝男君) 保健福祉部長・加藤君。 401 ◯保健福祉部長(加藤乃利明君) お答えいたします。市の保育事情といたしましては、人口減少社会の進展によりまして、出生数の減少傾向という状況はあるものの、それを上回る保育需要の伸びによりまして、入所者数自体は伸びている状況でございまして、少なくともしばらくはこの傾向は続くと試算しております。このような保育需要の高まりを踏まえまして、当市といたしましては、国の補助制度を活用しまして、民間保育園等にその受け皿の拡大、特に低年齢児枠の拡大を働きかけまして、この2年間で、予定も含め69人の定員増を実現し、このうちゼロから2歳児は59名の定員増を確保するところでございます。しかしながら、それらの受け皿拡大は、増大する保育需要を全て吸収するものではなく、依然として公立保育所は、当市の子育て支援施策として不可欠な存在となっております。また、公立保育所は、市内保育所運営の水準を示す役割や、特別な配慮を要する子どもに係る保育の受け皿としての役割などがあり、民間保育所からもその役割は求められていると考えております。  議員ご質問の第1第2保育所につきましては、これまで民間にできることは民間に任せるという考えのもと、民間の保育園や認定こども園に協力や依頼を行いながら検討を進めてまいりました。しかし、子ども・子育て関連3法案が整備され、待機児童解消加速化プランが出され、全国的に潜在的保育需要が喚起されたところであり、特に1、2歳児の保育需要については、当市においても同様の傾向であり、今後もしばらく続くということで見込んでございます。
     そのような現状を踏まえまして、現在、公立保育所の役割を十分認識し、慎重に検討しているところでございますので、今年度中には一定の方向性を示してまいりたいと存じます。その後、その方向性について議会をはじめ、保護者や住民の皆様へ説明してまいりたいと考えております。  以上です。 402 ◯議長(岡野孝男君) 5番・石橋保卓君。 403 ◯5番(石橋保卓君) それでは、その検討の結果を待ちたいと思いますと言いたいんですけれども、いずれにしろ民間への委託を推進するのか、例えば施設は市で用意をして指定管理者制度を導入するのか、これまでどおり市のほうで運営を図っていくのかという3つの選択肢、そのほかにもあるのかと思いますけれども、いずれにしましても、石岡小学校のほうに今70人ですかね、たしか、園児の皆さん、間借りをしているというような状況であります。そういった状況をいずれかの方法で早目に解消していただくというのが、園児の皆さんや保護者の皆さん方の不安を解消することにつながるのではないかなと思いますので、そういったところ、少しスピードを上げて、市としての保育所のあり方、そういう方向性を見出していただきたいと思います。  その結果によりましては、職員の配置といいますか、そういう部分、この間の決算委員会でも指摘をさせていただきましたけれども、半分が臨時職員、嘱託職員で、その中でも、第1第2保育所だけではないんでしょうけれども、臨時職員さんが担任を担当しているクラスがたしか7つあるというお話だったと思います。そういったところ、保護者の皆さんが不安にならないような、安心して子どもたちを預けられるような、そういう施設が、公立であろうが民間であろうが、一番そこが大事になってくるところかなとは思いますので、そういったところを踏まえて早目の検討をお願いしたいと思います。  それから、次に、小中学校の統合に伴う環境整備と跡地利用ということでお伺いをするわけですけれども、まず、石岡中学校と城南中学校の統合の準備状況について、統合まであと4か月と迫った中で、準備状況についてお伺いをいたします。 404 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 405 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。石岡中学校と城南中学校、特に環境整備の観点から、進捗状況についてご答弁申し上げます。特に石岡中学校の改修工事関係でございますが、現在、普通教室等の各クラスの床の改修工事、トイレの改修工事、生徒用ロッカーの入れ替えが完了したところでございます。また、学校敷地内のバス発着所につきましては、現在施工中となってございます。今後の予定になりますが、学校内の駐輪場の増設工事、擁壁工事、給食受け入れ室の拡張工事等につきまして、3月末完成の予定で進めているところでございます。  以上でございます。 406 ◯議長(岡野孝男君) 5番・石橋保卓君。 407 ◯5番(石橋保卓君) これまで統合に向けて、たしか4年間ですかね、保護者の皆さんや地域の皆さん方といろいろ検討されてきたかと思います。その中で、保護者や地域の皆さんからいろいろな要望が上がってきていたかと思うんですけれども、その要望に対する対応状況についてお伺いをいたします。  まず、進入路についてでございますけれども、要望の中では、進入路を、今は車1台しか通れない狭い進入路しかないわけですね。それを、車がすれ違えるように、いわゆる複線化をしてほしいという強い要望があって、教育委員会のほうでもそれは了解をして、保護者の皆さん方には説明をしたと。いざ、統合が半年に迫った中で、進入路が間に合わないと、整備がされない、予算がないから整備ができないというような説明を受けたと、複数の保護者の皆さんから、怒りを交えたご意見をお伺いしたわけなんですけれども、進入路の整備方針といいますか、状況はどうなっているのか、お伺いをいたします。 408 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 409 ◯教育部長(武熊俊夫君) 進入路についてご答弁申し上げます。進入路につきましては、PTA、両学校の校長先生、教頭先生、市の担当者で、現地にて対応策を検討してございます。その結果でございますが、現在、見通しの悪い原因となっております植栽等を撤去しまして、その部分を生徒用通路として確保し、車両と生徒を分けることで、安全確保をしてまいりたいと考えてございます。また、もう1点、敷地内の車の混雑緩和を図るために、石岡中学校の校舎脇まで入らないで済むように、現在の正面から石材店の店舗裏を通りまして、現在施工中の教育バスの発着所から出ることができるように、3月までに対応してまいりたいと考えてございます。  以上でございます。 410 ◯議長(岡野孝男君) 5番・石橋保卓君。 411 ◯5番(石橋保卓君) 進入路について今お話があったわけですけれども、それはあくまでも暫定的な措置ということでお伺いしてよろしいですか。最終的には、保護者の皆さんから要望があったとおり、校舎までの間、複線化というか、2車線での整備が実現すると考えてよろしいのかどうか、お伺いをいたします。 412 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 413 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。敷地内通路の拡幅工事だと思います。これにつきましては、次年度以降実施できるように、関係部局等と調整してまいりたいと考えてございます。  以上でございます。 414 ◯議長(岡野孝男君) 5番・石橋保卓君。 415 ◯5番(石橋保卓君) 統合の話ができてから何年経つんだというお話を、よく保護者の皆さんから聞かされます。今の部長の答弁ですと、まだ不確定な要素が含まれているようなご答弁の内容だったんですね。本来であれば来年の4月の開校までに、きっちりとした環境整備がされていなければならなかったわけですよ。それが、ここへ来て暫定的な措置だ。それも、保護者の皆さんから強く申し入れがあってから初めて動き出したと。あまりにも石岡中と城南中学校の統合に対して無責任ではないかなと強く感じるわけです。  ですので、部長に再度お伺いをしますけれども、調整ではなく……、調整というのは、もうこの場の雰囲気で調整はしなくても済むのかなという感じがするんですけれども、強く教育委員会、担当部のほうから関係部局のほうに働きをかけて、来年中、30年度中には完成するように強く働きかけていっていただきたいんですけれども、再度お考えをお伺いいたします。 416 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 417 ◯教育部長(武熊俊夫君) 教育委員会といたしまして、最大限の努力をしていきたいと考えてございます。 418 ◯議長(岡野孝男君) 5番・石橋保卓君。 419 ◯5番(石橋保卓君) 現状の石岡中学校は、ほかの市内に存在する小中学校と若干状況が違うというのは理解をしております。ほかの小中学校ですと、校門の入り口のところに若干余裕があって、車の出入りが容易なところがほとんどだと思うんです。石岡中学校に限っては、そのスペースがこれまでなかったというところが現状なのかなと思うんですけれども、そういったのは、統合を検討した時点で当然気がついている部分だったと思いますので、早急な手当をしていただきたいと思います。  それから、1つ確認をさせていただきたいんですけれども、先に統合した八郷中学校、園部中学校、柿岡中学校、八郷南中学校の3つが統合して八郷中学校というふうに……。                〔「園部じゃない」と呼ぶ者あり〕 420 ◯5番(石橋保卓君) ごめんなさい、有明でした。有明と柿岡と八郷南中学校の3つが統合して八郷中学校になったわけですけれども、それぞれの3つの旧中学校の校旗といいますか、校章といいますか、そういうメモリアル的な部分、物については、現状どういうふうな形で保管されているのか、お伺いをいたします。 421 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 422 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。柿岡中学校、八郷南中学校、有明中学校の校旗、校章等につきましては、現在の八郷中学校が引き継ぎをしまして、保管をしてございます。保管場所につきましては、物によってある程度場所等が違いますが、全て八郷中学校で把握しているところでございます。 423 ◯議長(岡野孝男君) 5番・石橋保卓君。 424 ◯5番(石橋保卓君) やはり自分が卒業した学校がなくなるということは、大変寂しい思いをされるのかなと思います。そういった廃校になった学校も、開校から廃校までの間、それぞれの歴史があるのかなと思うんですね。そういうメモリアル的な部分を、学校の片隅、教室の片隅、そういったところに展示スペースを設けて、卒業生が思い出にふける場所ができればなと思ったものですから、お伺いをしたわけです。  話が戻りますけれども、やはり今回の石岡中学校と城南中学校、特にこちらは、城南中学校が石岡中学校に吸収されるという統合の方法をとっておるかと思います。ですので、スペースがあるかどうか、あと4か月の中で間に合うかどうかわかりませんけれども、城南中学校の校旗とか、そういったメモリアル的な部分、思い出に浸れるようなものの展示ができるスペースが設けられれば、設けていただきたいと。年度中に間に合わないのであれば、早い時期に予算化をしていただいて、そういう展示スペースをつくっていただきたいと思います。これは要望でといいますか、お考えをまずお伺いします。 425 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 426 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。石岡中学校と城南中学校の統合再編に関しまして、統合検討委員会におきまして、記念展示をしていくことが協議されてございます。統合と同時に展示をできるよう、展示室の確保を予定してございます。  以上でございます。 427 ◯議長(岡野孝男君) 5番・石橋保卓君。 428 ◯5番(石橋保卓君) 本当は、廃校になる学校全てが保存されれば一番よろしいんでしょうけれども、これからの跡地利用という部分では、なかなか難しいところもあるかとは思いますので、例えば校舎の一部だとか瓦の1枚でも、ちょっとした思い出に浸れるような、そういうスペースをつくっていただけると、卒業生の皆さんもお喜びになるのではないかなと思いますので、提案をさせていただきたいと思います。  それから、学校の、廃校となる……、直近では城南中学校になるのかなと。それから、八郷南中学校は、県のほうで特別支援学校として活用していただけるようになったので特に問題はないかと思いますけれども、有明中学校、そういった廃校となった学校の跡の活用方法というのを、現状で何か検討されているものがあれば、お伺いをいたします。 429 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 430 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。学校の跡地の利用は、議員ご指摘のとおり課題となってございます。今後も学校施設、あるいは教育施設として活用する、あるいは民間活力を利用して転用を図るといったさまざまな手法が考えられるかと思います。いずれにしましても、学校施設の跡地利用につきましては、学校が長い間、その地域の中心的な存在として認識されていることからも、廃校後の活用につきましては、地域の意見等を参考にしながら、有効に活用されるよう検討してまいりたいと考えてございます。  以上でございます。 431 ◯議長(岡野孝男君) 5番・石橋保卓君。 432 ◯5番(石橋保卓君) これまで統廃合して廃校となった学校については、今後、慎重に検討していっていただきたいというのは言うまでもないことでありますけれども、今後、統合を検討している、特に小学校ですね。今、部長のほうからお話がありましたように、学校はその地域の文化の中心地というふうに私も考えておりますので、統合ありきではなく、跡地の利用も同時進行で検討されるようにお願いをしたいと思います。  それでは、次の、地区公民館の整備方針についてお伺いをいたします。小幡地区公民館のまず竣工時期について、いつごろになるのかお伺いをいたします。 433 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 434 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。小幡地区公民館につきましては、建物の工事は2月末の竣工を予定してございます。  以上でございます。 435 ◯議長(岡野孝男君) 5番・石橋保卓君。 436 ◯5番(石橋保卓君) 先日、フラワーパークのイルミネーション点灯式のときに、地元の区長さんにご挨拶をいただきまして、公民館の建設を認めていただいてありがとうございましたというご丁寧なご挨拶をいただきました。そのときに私のほうから区長さんにお願いをしたんですけれども、新設の公民館の利用促進について、地元の皆さんでも真剣に取り組んでいただいて、活発な利用をお願いしますと。それについて区長さんのほうからは、任せておいてくださいというような力強いお言葉をいただいたんですけれども、さきの小幡地区公民館の補正予算の中でのやりとりの中で、ここが今後のモデルケースというような説明があったかと思います。残りの八郷地区5公民館の今後の整備方針といいますか、お考えがあれば、お伺いをいたしたいと思います。 437 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 438 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。本年の3月に策定されました石岡市公共施設等総合管理計画並びに個別施設計画に位置付けがなされたところでございます。個別施設計画である石岡市公民館配置計画におきましては、将来的には、石岡地区4館、八郷地区8館を基本といたしまして、石岡市小中学校の適正規模・適正配置等の見直しを見据えながら、既存の公民館施設の利用、あるいは小中学校の跡地活用も含め、学習機能、地域活動機能の充実を図ることを重視した体制の構築を目指すこととしてございます。  以上でございます。 439 ◯議長(岡野孝男君) 5番・石橋保卓君。 440 ◯5番(石橋保卓君) 基本的に、私はつくるなと言っているわけではないんです。必要なものはどんどんつくっていかなければならないと感じているわけなんですけれども、やはり利用といいますか、活用に見合った建物、例えば小幡地区公民館が1つのモデルケースだから、同じようなものをほかの地区にも建てなくちゃならないんだというようなことではなく、その地域地域で、利用度に応じた、利用しやすい建物で整備をしていっていただければよろしいのかなと思います。  今、八郷地区の8地区の公民館、中央公民館を入れて8地区というお話かと思うんですけれども、石岡地区の特に東地区公民館の耐用年数は今後どれぐらいあるのか、お伺いをいたします。 441 ◯議長(岡野孝男君) 教育部長・武熊君。 442 ◯教育部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。耐用年数が50年で開設が57年の9月、経過年数がおおむね34年となってございます。 443 ◯議長(岡野孝男君) 5番・石橋保卓君。 444 ◯5番(石橋保卓君) いずれにしろ34年ということで、耐用年数が50年ということでありますけれども、利便性というか、そういう意味では、やはり進入路も狭く、施設のほうもかなり老朽化しているというのが現状ではないかなと思います。  それから、先ほど個別計画のほうで、旭台会館の個別計画ができているというお話でしたけれども、その個別計画の中身、内容についてお伺いをいたしたいと思います。 445 ◯議長(岡野孝男君) 生活環境部長・齋藤君。 446 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) 旭台会館につきましてご答弁申し上げます。旭台会館につきましては既存のままで使用するということで、来年度から新たに指定管理者制度を用いまして、3年間の契約を結ぶ予定になってございます。3年間は継続して使う計画になってございます。  以上でございます。 447 ◯議長(岡野孝男君) 5番・石橋保卓君。 448 ◯5番(石橋保卓君) その3年経過後の計画については、個別計画の中にはまだうたわれていないと理解をしてよろしいですか。 449 ◯議長(岡野孝男君) 生活環境部長・齋藤君。 450 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) お答えいたします。3年間継続して使用していく中で、その3年間のうちに東地区公民館との調整と申しますか、そこで方向性を見出していくという計画になってございます。  以上でございます。 451 ◯議長(岡野孝男君) 5番・石橋保卓君。 452 ◯5番(石橋保卓君) 今のお答えの中で、現状ではなく、これから3年間の中で東地区公民館との整合性といいますか、あり方を再度また検討していくということですので、ある程度、私としては前向きなご答弁をいただいたのかなと思うんですけれども、やはり旭台会館も、訪れるのはちょっと不便なところ、逆に、前に大きな道路が、4車線の道路があるので、片側からしか入っていけない。利便性という意味では、意味は違いますけれども、東地区公民館、旭台会館もそれぞれ悩みを持っていると。内容についても、類似性の高い講座をそれぞれ開設しているという問題があるかと思います。  今後、これからの3年間の中で、利便性のよいところへ移転をして、施設の統合を図るというのも1つの方法ではないかなと思いますので、そういったところを含めてよくご検討をしていっていただきたいと思いますし、計画性を持った整備を進めていっていただきたいと思います。  次に、最後に(6)で、八郷庁舎のあり方ということでお伺いをいたします。合併時には、合併協議の協定の中で、庁舎については本庁方式を採用すると。八郷の庁舎については総合支所方式という協定がされて、合併時はそれで進んだかと思います。その後、平成23年の震災によりまして、本庁舎が使用不能となったという状況を踏まえまして、現状のような、八郷庁舎のほうに教育委員会、経済部、農業委員会、監査委員事務局と、そういった行政機関が入ってきているという状況であるのかなと思うわけです。  ここでまた改めてお伺いをいたしますけれども、八郷庁舎の耐用年数、今後、あとどれぐらい使用に耐え得るのかをお伺いいたします。 453 ◯議長(岡野孝男君) 八郷総合支所長・真家君。 454 ◯八郷総合支所長(真家 忠君) ご答弁申し上げます。公共施設につきましては、先ほど公室長からもご答弁がございましたけれども、石岡市公共施設等総合管理計画では、公共施設は60年使用が標準で、築40年をめどに躯体健全化調査を実施し、その結果が良好な場合には、長寿命化に向けた改修を行い、80年使用することが目標となっております。これを八郷支所に当てはめますと、今年度、築23年となりますので、築40年をめどに行う調査は約17年後となります。その結果で長寿命化をし、80年使用を目標とすると、あと57年使用することになります。改修せず60年使用とした場合でも、あと37年使用できるものと想定されるところでございます。  以上でございます。 455 ◯議長(岡野孝男君) 5番・石橋保卓君。 456 ◯5番(石橋保卓君) 長寿命化はあと10何年後というようなお話になるのかなと思うんですけれども、今回、新庁舎が建設されまして、建設されたとしても、現状、八郷庁舎に入っている教育委員会、経済部、農業委員会、監査委員事務局は、従来通り八郷庁舎を使用するということです。現状では議会の部分が本庁のほうへ移ることになるのかなと思うんですけれども、本庁舎がオープンした段階で、八郷庁舎の利用ですか、再利用といいますか、どういったご計画があるのか、お伺いをいたします。 457 ◯議長(岡野孝男君) 八郷総合支所長・真家君。 458 ◯八郷総合支所長(真家 忠君) 支所の有効活用につきましては、平成19年度に行ったアンケートに基づきまして、平成27年度に多目的ホール「郷の風」を、平成28年には里山カフェ「ゆいてらす」を整備してまいりました。議員のおっしゃるとおり、来年度の新庁舎完成後には、議会があった4階に空きスペースが生ずることになりますので、今後、関係課と協議、調整を図りながら、検討してまいりたいと考えております。 459 ◯議長(岡野孝男君) 5番・石橋保卓君。 460 ◯5番(石橋保卓君) ありがとうございました。  それから、仮定の話でお伺いするというのも大変失礼な部分かと思うんですけれども、現在のこの八郷庁舎が使用不能になった場合、今後、いつ何時どういった災害に見舞われるかわかりませんけれども、八郷庁舎が使用不能になった場合、現在、八郷庁舎に入っている行政機関が、再来年ですか、オープンする新庁舎のほうに入ることができるのかどうか、お伺いをいたします。 461 ◯議長(岡野孝男君) 財務部理事兼庁舎建設担当・下河邊君。 462 ◯財務部理事兼庁舎建設担当(下河邊卓美君) お答えいたします。新庁舎の建設に当たりましては、市民の代表、議会及び執行部の三者におきまして、八郷総合支所の機能、活用を議論いたしまして、基本構想、基本計画がまとめられたところでございます。その基本計画には、新庁舎建設における基本理念に基づき、基本方針において、経済的・合理的な庁舎を方針としていますことなどから、八郷総合支所などの既存資源及び庁舎整備基金や、国の財政措置であります震災復興特別交付税などの限られた財源を有効に活用しまして、経済的かつ合理的な庁舎とするため、平成17年10月の合併当時における庁舎及び分庁舎並びに関係諸室などの基本機能の合計面積といたしてございます。また、市民懇話会において協議、検討されました防災の拠点機能や市民の利用機能などの必要面積を追加しまして、現在の庁舎規模に至ったところでございます。  その計画に基づきまして、現在、新庁舎の建設を進めているところでございます。現在の支所の行政機能を新庁舎に全て集約することは、非常に難しい状況と考えてございます。ご理解いただきたいと思います。  以上です。 463 ◯議長(岡野孝男君) 5番・石橋保卓君。 464 ◯5番(石橋保卓君) ちょっと確認をさせていただきますけれども、現在の支所機能を新庁舎で受け入れるというのは難しいというようなお話で、今お話があったのかなと思うんですけれども、それで間違いないですかね。ということであれば、このまま何もなく、八郷庁舎があと50年、60年という中で耐用年数を迎えるのが、一番よろしいのかなと思うんですけれども、そう何もないというふうに思うばかりではないのかなと思います。不測の事態が起きた場合、八郷庁舎が使用不能になった場合、新庁舎にもその入るスペースがない。現在地での建て替えになるのか、本庁舎の脇に別館を建てるのか、それはそのときになってみないとわかりませんけれども、そのときの費用というのは、この八郷庁舎が使用不能になった理由によって変わってくるでしょうけれども、まるまる市での負担になってくるのではないかなという感じがするわけです。  それから、選挙のたびといいますか、市長選のときに市長のほうから、新庁舎が間もなくオープンしますというようなお話で、防災の拠点とした新庁舎ですというようなことを、ここのところたびたびお話を聞くわけですけれども、その防災の拠点という意味合いが、市民にとっての防災の拠点なのか、市全体を見渡した、行政側として災害に対応するための防災拠点なのか、そういったところでちょっと感覚が、理解が分かれるところなんですけれども、でも本来であれば、市内全体の災害に対応する、緊急事態に対応するという意味では、本庁方式で、意思の疎通が素早くできる新庁舎に全ての行政機関が入るのが一番理想的ではないのかなと思うわけですけれども、そういったところ、緊急時での対応という部分ではどういうふうにお考えなのか、お伺いをいたしたいと思います。 465 ◯議長(岡野孝男君) 財務部理事兼庁舎建設担当・下河邊君。 466 ◯財務部理事兼庁舎建設担当(下河邊卓美君) お答えいたします。まず、緊急時の対応としまして、3日間のBCP、業務の活動ができるよう、非常用発電装置等を完備してございます。あと、災害対策本部が設置されますので、こちらは新築庁舎の3階に情報の集約が1点でできるように、また発信についてもきちんと情報の発信ができるような形で、災害本部の機能を十分活用できる庁舎を目指して建築してございます。 467 ◯議長(岡野孝男君) 5番・石橋保卓君。 468 ◯5番(石橋保卓君) あくまでも仮定の話ですので、これ以上その部分についてはお伺いはいたしませんけれども、現状、仕方なく分庁方式になってしまったという状況なのかなと思うんですけれども、分庁方式を今後解消するというお考え、特に教育委員会へ用事がある場合は、旧石岡の皆さんは八郷へ来なくちゃならない。福祉とか、本庁でしかできないものについては、八郷地区の皆さんは石岡の本庁のほうへ行かなくちゃならない。合併時の、総合支所とし八郷庁舎を活用する、八郷庁舎へ来れば全て事が足りる、そういうふうな協定で進んできたわけですけれども、現状としては、震災でこういう状況になってしまったというのは先ほども言いましたけれども、それを、本来の姿に本当は戻さなくちゃならないのかなと。それが、新庁舎の建設という1つのいいきっかけではなかったのかなと考えるわけですけれども、先ほどからの先輩議員のやりとりの中で、駅についても、そのほかの施設についても、当初の設計といいますか、計画といいますか、それを途中で変えたことによって、逆に、後からそれに対する今度補修が必要になる、対応が必要になるということで、当初予定していた予算が大幅に増えてしまう、費用がかかってしまうというのが、ここ何年かの現状なのかなと考えるわけです。  そういった部分で、公共施設のあり方というところも含めて、後世への負担が大きくならないように、現状の財政の中ででき得る限りのこと、我々の子どもたちや孫たちに大きな負担を残さないような、そういった政策を今後、真剣に進めていっていただければというふうにお願いをして、私の今日の質問は終わりとさせていただきます。ありがとうございました。 469 ◯議長(岡野孝男君) 暫時休憩いたします。10分程度といたします。                   午後15時51分休憩
               ───────────────────────                   午後16時04分再開 470 ◯議長(岡野孝男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  次の質問者に移ります。  8番・谷田川 泰君。 471 ◯8番(谷田川 泰君) 8番・谷田川 泰でございます。通告に従いまして、2項目にわたり質問をしてまいります。よろしくお願いをいたします。  まず、1項目目でございます。市長の2期目における市政運営についてお伺いをいたします。  さきの10月15日でございます。告示されました石岡市長選挙におきまして、46年ぶりの無投票という形での当選ではございますが、2期目の当選、まことにおめでとうございます。それをもとにしながら、石岡市長2期目のまちづくりに対してお伺いをしてまいります。市長の今後4年間、大いに活躍を期待するものでございます。  市長は、これまで「ふるさと再生」を掲げながら、行動計画でありますふるさと再生プランを着実に実行されまして、自己評価も含めまして、施策の8割以上の着手、実施がなされたという結果が、今回の無投票につながったものと考えております。さきの出陣式の当日、公約の中において、また定例会初日の所信表明の中においても、今後4年間、どのようなことを重点に実施していくのか、理解をしたところでございますが、まず、この厳しい財政状況、本格的な人口減少社会、少子高齢化、公共施設の老朽化への対応、学校の統廃合、挙げれば切りのない課題をどのように解決していくのかということであります。先ほど同僚議員からも、同じような問題が提起されております。  次に、市長は2期目に当たり、「ふるさと再生」から「みらい創造」と方向性を示されましたが、今現在の石岡がなければ、未来はあるはずはありません。この石岡市の現実を直視し、足元を踏み固めながら、次の世代に大きな負担を残すこともなく、「みらい創造」をどうやっていくのか。そして、首都圏の中でも個性輝く魅力的な都市とするといたしております。それはどのようにされていくのか。大局的な観点からお伺いをいたします。  次に、今回市長は、「世代が交わる」、「ひとが集う」、「個性が輝く」と3つの柱を示されております。さらに、それにかかわる施策が示されておりましたが、これから大きなプロジェクト、つまり予算がかかる事業が待っている中において、果たしてこれらの施策が可能なのか。財政的に非常に難しいものと思います。インフラ整備にかかる費用、特に生活に密着する下水道、水道、そして扶助費など社会保障の伸び、これらの削ることのできない支出の中において、自主財源が減っているという現実、これをどうやって個性を輝かせていくのか、市長のかじ取り、手腕が問われるわけであります。これについてもお考えをお伺いいたします。  1期目を終わりまして、市民の中においては、石岡市の方向性が見えない、行政運営がちぐはぐだといった声も聞こえてまいります。一例を挙げさせていただければ、前回の定例会における公共施設の駐車場用地購入の問題、自ら公共施設の再配置を公約としながら、場当たり的とも思われるような提案は、我々議会、そして市民に大きな疑問を抱かせ、やがては行政不信にもなりかねないということであります。今回、所信を述べられましたが、市民の目は大変厳しくなっております。過日、開催されました市民懇談会においても、一向に進まない道路行政、八郷地区においての深刻なイノシシ被害、または防犯等、先ほども質問の中にありましたが、学校の統合問題、多くの課題が市に突き付けられたところでございます。解決すべき課題が山積しているという印象を、多くの市民の方が強く感じたところではないかと思います。これら市民の声も含め、多くの課題を解決し、市民福祉の向上のため、最小の経費で最大限の効果を上げる、そのような行政手腕が求められているわけであります。  市長は、行政の長としての指導力の問われる場面が、今後ますます増えてくるものと思っております。毅然とした態度の中にも、責任の所在をはっきりさせた仕事をする体制をつくり上げることが重要と思いますが、今後の市長の方向性についてお伺いをいたします。  また、その部分も含めまして、市長の思っておりますリーダーシップについての考え方、具体的にあれば、お伺いをしたいと思います。  以上、5点をお伺いいたしまして、1回目の質問といたします。 472 ◯議長(岡野孝男君) 市長公室長・佐々木君。 473 ◯市長公室長(佐々木敏夫君) 最初に、今後4年間の重点施策につきまして、現時点といたしまして、政策として落とし込んでいる点から、課題解決の対応についてご答弁申し上げたいと思います。  まず、平成26年度から本年度までの4年間につきましては、市の行動計画であるふるさと再生プランに基づきまして、市の事業を進めてまいりました。  次に、厳しい財政状況のお尋ねがございました。行財政改革大綱を平成27年3月に策定いたしまして、将来にわたり持続可能な行政運営の基礎を築いてきたところでございます。また、人口減少社会、少子高齢化につきましては、平成27年度にまち・ひと・しごと創生石岡市人口ビジョンと総合戦略を策定いたしまして、2060年に6万人の人口目標を掲げ、事業を現在進めているところでございます。  公共施設の老朽化への対応につきましては、先ほど来ご質問にもございますとおり、平成27年度に石岡市公共施設白書、平成28年度に公共施設等総合管理計画を策定いたしまして、40年間で施設総量、延べ床面積でございますけれども、これを20%削減するという目標を定め、現在、個別施設計画を策定し、計画を着実に推進しているところでございます。  また、学校の統廃合につきましては、本年度、教育委員会におきまして、方針策定に向け協議をしているところでございまして、来年度以降、統合に向け、具体的な作業を進めてまいりたいと考えております。  次に、「みらい創造」につきましてのご答弁を申し上げます。今後どのように、市長から示されました「みらい創造」を政策として進めていくのか、現時点での担当としての考え方を申し上げたいと思います。「みらい創造」につきましては、この推進に当たりまして、やはり限りある財源の中で、効果的・効率的な事業展開が求められるものと認識しております。そのため、市民協働の取り組みや県内外の自治体との広域連携、そして、先ほどお答えいたしましたとおり、公共施設等総合管理計画をはじめとする行財政改革などを継続して推進していく考えでございます。また、誰もが健康で幸せに暮らせるまちづくりを目指しまして、生涯現役の推進、そして、市長がマニフェストで示しました、仮称ではございますけれども「長生きイキイキ条例」の制定によりまして、市民の健康に対する意識を高め、また日常的な運動習慣をつけていくことによりまして、健康寿命の延伸を図り、あわせて医療費の抑制などに努めてまいりたいと考えております。  次に、「個性輝く魅力的なまちづくり」につきましては、東京から60分の距離にありながら、豊かな里山や水辺環境、そして1,300年以上の歴史がある当市の魅力に磨きをかけまして、広くPRしていくことが重要となります。現在実施しております首都圏でのPR、具体的には東京駅や品川駅での観光PR、東京都庁観光PRコーナーにおける活動などを継続的に実施いたしまして、今後、実施してまいりますふるさと石岡映像コンテストなどで、さらに石岡市の認知度の向上に努め、さらなる誘客を図ってまいりたいと考えております。また、地域資源を守り、魅力の向上を図るため、茅葺き民家や舟塚山古墳などの歴史資源の保存整備による有効活用を検討してまいりたいと考えております。  私のほうからは以上でございます。 474 ◯議長(岡野孝男君) 市長・今泉君。 475 ◯市長(今泉文彦君) 今回の「みらい創造」に関して、私の政策推進ですけれども、できることはすぐに、未来にチャレンジ、連携と市民目線、その3つを念頭に、公約を実行していきたいと思っております。現在本市では、東日本大震災で被災した庁舎の建設や合併特例債を活用した道路整備など、大きな予算を伴う事業やプロジェクトを推進しているところでございます。これらの事業推進に当たっては、長期的な視点を持ち、交付金や補助金等の財源を有効に活用し、無理のない安定した行財政運営を図ることに配慮しております。  私の2期目の所信としましては、3つの柱がございます。「世代が交わる」、「ひとが集う」、「個性が輝く」、その中で55の政策をお示ししておりますが、これらの事業やプロジェクトの推進に当たっては、これまで以上に効率的な財政運営に努め、実現してまいりたいと考えております。  2期目となる今後の4年間において市政を担わせていただくことに対して、改めて身の引き締まる思いであることを申し上げました。この石岡市を首都圏の中で個性輝く魅力的なまちとするため、「みらい創造」の実現に向けまして、庁内の各部署への明確かつ適切な指示はもとより、市民の皆様にもわかりやすい方向性を示していけるよう取り組んでまいりたいと思います。  5番目の、市長の強いリーダーシップについての考え方でありますけれども、私が考えるリーダーシップについては、石岡の未来を確かなものとするため、職員はもとより市民の皆様とともに、委ねていただいた市政のかじ取りを「みらい創造」に向けてしっかりと担っていくことにあると考えております。リーダーシップの考え方として、山本五十六の言葉がありますけれども、「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ」というのがありますが、その続きとして、「話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず」という言葉、それを大切にしてまいりたいと思っております。  最後、2期目における市政運営でありますけれども、人口減少に歯どめをかけ、本市の人口目標を定めたまち・ひと・しごと創生石岡市人口ビジョンや、効果的・効率的な事業を進めるため、行財政改革大綱、そして将来にわたり安定した市民サービスを提供するための公共施設等総合管理計画など、本市の「みらい創造」に向けた礎を築いてまいりました。2期目となるこれからの4年間は、その成果を、石岡市を首都圏の中でも個性輝く魅力的なまちとするため、これまで以上に市民目線と未来志向で、市政に取り組んでまいりたいと思っております。  以上です。 476 ◯議長(岡野孝男君) 8番・谷田川 泰君。 477 ◯8番(谷田川 泰君) ご答弁ありがとうございます。ただいま市長、また公室長より、今後4年間の重点施策について答弁がございました。石岡市は、人口減少も、他市と比べるとかなり厳しい状況にあることは、皆様ご存じのとおりであります。あと40年後を目指して、人口6万人の維持を目標に事業を進めていくということであります。また、先ほどの質問の中でも答弁がございました、公共施設を40年間で20%の削減目標を立てたということであります。しかしながら、この目標というのは40年後の話であります。果たして人口が思いどおり6万人維持ができているかということも、問題になることと思います。その辺も、もう少し具体的な考えがあれば、お聞かせをいただきたいと思います。  また「みらい創造」、生涯現役ということで、いかに生涯にわたって生き生きとした生活が送れるか。これからではございますけれども、イキイキ条例の制定ということも考えておるということであります。市民の健康に対しての意識をより一層向上させ、医療費の抑制に努めるとのことであります。言うはやすく行うはかたしであります。市民の理解を得るための努力が、今後ますます重要になってくるものと思います。  また、市長においては、今後4年間の2期目に向けた意気込みを強く感じたというところがございます。しかしながら、本格的な人口減少の時代に入り、自治体間競争もますます激しくなることが予想されます。限られた人口を奪い合うような状況になっております。その際、気をつけねばならないことは、多くの支援策を打ち出すこともいいとは思います。しかしながら、財源は限られております。持続可能なものとする、まさに自治体の経営、民間的な感覚、またその発想、それらも十分に取り入れていく必要がございます。  215平方キロに及ぶ、石岡市は広大な面積の持ち主であります。今後、コンパクトシティを目指すわけでありますが、それについても、強い意志を持って実行しなければ、マスタープランは絵に描いた餅となってしまうと思います。我々は、経験したことのない人口減少社会をどう生き残るのか、市長はじめ執行部、そして議会が、市民と一緒にこのまちの将来を真剣に考えていかなければならない時期に来ていると思います。ちまたに言われる消滅自治体にもなりかねないと考えられるわけであります。したがって、市長の2期目、今後の4年間が非常に重要であり、このまちづくりの仕方によって、本市の未来が是となるか非となるか、決定されるのではないかと考えております。そのためには何をなすべきか、これまでの前例踏襲にこだわることなく、ダイナミック、本当にスピード感を持って進めていただきたい、このように思います。このまちづくりに対する考えを、もう一度お伺いいたします。  市長の所信にあるとおり、人口減少をどうやって克服し、未来へつなげていくのか。財源のない中で複雑多様化した行政課題をいかに克服していくのか、これまで以上に選択と集中、民間活力の積極的な導入など、既存の取り組みとあわせた新たな手法が求められると思っております。地方自治は、ご案内のとおり二元代表制であります。市長も市民から負託を受けております。我々議員も市民から負託を受けております。ですから、市長がやりたいことがあった。しかしながら、これにはちょっと問題がある、説明が十分ではない、市民が納得しないような案件は、議会としても厳しい態度をとることがあると認識していただきたいと思います。そういうことがないように、2期目においては、ぶれることなく、目標に向かって邁進をしていただきたいと思います。  人口減少時代に合わせ、公共施設も再配置し、学校の統合も行い、コンパクトなまちづくりを進めていかなければならない、誰もがこのように思っているはずであります。しかし、また一方で、ただ人口減少を受けとめているだけでは、まちには活気がなくなってしまい、人口減少を受けとめる施策と人口を増やす施策、マイナスとプラス、相反するような施策を実施していかなければならない、困難な行政運営が強いられるわけでございます。先ほど市長の答弁にもありましたけれども、これからの行政運営は市長の双肩にかかっております。  先ほど来いろいろ申し上げましたけれども、これを踏まえた上で、市長に改めてお聞きいたします。今後の決意のほどをお示しいただければ、さらなる市民に対しての強い期待を抱かせるだけの志をお聞かせいただければ、幸いであります。  以上、2回目といたします。 478 ◯議長(岡野孝男君) 市長公室長・佐々木君。 479 ◯市長公室長(佐々木敏夫君) 公共施設と人口の関係についてのお尋ねがございました。議員からもございましたとおり、石岡市の人口でございますけれども、平成7年の8.3万人をピークにいたしまして、減少を続けております。平成27年には7.7万人、そして、20年後には6.2万人に減少するという推計が出ております。現在と比較しますと約1.5万人が減少する。そういう中で、石岡市の公共施設の総面積でございますけれども、27万平方メートルございます。これがいわゆる箱物でございます。そのうち12.6万平方メートル、46.3%、約半数を学校教育系施設が占めております。その学校教育施設のほぼみな……、何というんですかね、全てに近い形で、築30年以上という老朽化が進んでおります。そういう中で石岡市の公共施設は、築40年以上も2割以上あるという状況にございます。  公共施設に係るコストでございますけれども、今後40年間で更新にかかる費用は、試算しますと約1,181億円という推計が出ております。毎年29億5,000万円が必要という状況になります。これは現状にかかる公共施設投資的経費の1.3倍になります。これに水道や下水道などのインフラを加えますと、今後の更新費用は40年間で2,626億円かかるという推計が出ております。  こういう状況のもと、石岡市の財政状況を比べますと、先ほど来議員のほうからありますとおり、かなり厳しい状況が出ております。最近の投資的経費におきましては、直近5年間では38億円から52億円の水準で推移しております。内訳といたしましては、道路等のインフラ整備に15億から21億円かかっております。公共施設に16億から28億円という数字でございます。こういう数字が、今後、人口減少時代において維持できるかというと、とても無理な状況にございます。  こういうふうに大きく膨らむことが予想される財政的な負担を抑えながら、安全安心に公共施設を維持管理していくための公共施設のマネジメントを、本当に真剣に考えていかなければならないと考えております。白書や管理計画をつくっても、絵に描いた餅にならないように努めてまいりたいと考えております。特に学校におけます中学校区で見ますと、旧有明中学校区において20年後には25.2%の減少、国府中学校区におきましては23.7%、城南中学校区においては22.9%の人口減少があるという推計が出ておりますので、これら厳しい状況を踏まえながら、この人口減少対策と公共施設のあり方について、きちんと対応してまいりたいと考えております。  以上でございます。 480 ◯議長(岡野孝男君) 市長・今泉君。 481 ◯市長(今泉文彦君) 「みらい創造」プロジェクトにかける思いでありますけれども、地方自治制度ができて70年が経ちます。その間、これまでずっと人口は右肩上がり、増加の一途をたどっておりましたけれども、この10数年来、日本が自治制度を持ってから初めて、人口減少という社会を経験し始まったわけであります。そういった意味において、全ての施策の根底にあるのは、現在、人口減少社会への対応と言っても過言ではございません。新たなまちづくりは量から質への転換が求められている中、その未来を確かにしていくためには、先ほど市長公室長が申し上げましたような、人口減少社会への対応として計画的な対応、具体的には、公共施設の総合管理、そういった将来への縮小に対する対応と思っております。  そのかじ取りを今委ねられている中で、平成30年度から始まる新しい行動計画に、前例にとらわれない新たな挑戦を盛り込んで、「みらい創造」に向かって全力で取り組んでまいりたいと思っております。議員の皆様、市民の皆様方には、引き続きご協力を賜りますようお願い申し上げまして、私の所信、意気込みとさせていただきます。 482 ◯議長(岡野孝男君) 8番・谷田川 泰君。 483 ◯8番(谷田川 泰君) ありがとうございます。市長は、ただいまの答弁のとおり、「みらい創造」、この石岡を首都圏の中でも個性輝く魅力的なまちとすると、そのためにこの「みらい創造」に向けて着実に進むと、市民の皆さんに訴えておられます。個性輝く魅力的なまち、そこへ人々が目を向け、訪れ、住んでもらうには、ほかと同じようなことをやっていたのでは、自治体間の競争に勝ち残れないと思っております。これまでのような前例踏襲主義、こういったことに本当にとらわれず、多くの課題に向かっていただきたい、このように思います。  旅客機でありますけれども、飛行機は、2つのエンジンがあって初めて安全飛行ができるわけであります。ただし、今の飛行機は、片方でも飛べるということであります。ただし、それに乗っている市民は、先の見えない不安と恐怖で、安心して乗っていることができない状態になることも予想されるわけであります。これまで以上に我々議会、そして市民への情報を提供していただきながら、大いに議論を重ね、真に必要なものは何かを見きわめながら市民サービスをしていくことが、今後の行政運営にとって非常に大事なことだと思っております。  石岡市の未来をつくっていく本当に重要な時期であります。また、本当に厳しい時期でもあります。しかしながら、この状況にひるむことなく、向かっていただかなければならないと思っております。改めて市長にお伺いいたします。市長は、この4年間で石岡市を方向付ける決定をしなくてはならない重要なリーダーであります。先ほどお伺いをいたしましたけれども、再度お伺いをいたします。4年間の方向性、道筋、そして自分の責任、毅然たる態度での職員への対応、市民が理解できる政策、これを今打ち出していただかなければ、石岡市の方向性は失われてしまうような気がしております。再度市長の考えをお伺いいたしまして、この質問を終わります。 484 ◯議長(岡野孝男君) 市長・今泉君。 485 ◯市長(今泉文彦君) 先ほど申し上げましたとおりでありますけれども、平成30年度から始まる新しい行動計画に沿って、前例にとらわれない新たな挑戦を盛り込み、「みらい創造」に向かって全力で取り組んでまいりたいと思っております。そのためには、できることはすぐに、未来にチャレンジ、連携と市民目線、その3つを念頭に、公約を実行していきたいと思っております。  以上です。 486 ◯議長(岡野孝男君) 8番・谷田川 泰君。 487 ◯8番(谷田川 泰君) ありがとうございました。  続いて2項目目の質問に入ります。ステーションパークの有効活用についてでございます。この問題は、先ほど同僚議員からも質問がありました。駅周辺整備事業であるとか、駅のにぎわいを達成するにはどのようにしたらいいのか、市はどのように考えているのかということも、質問の中に入っていたと思います。  それでは、本件につきましては、第2回、第3回定例会でお聞きをいたしました担当部においては、今年度、その市民要望をもとに、利活用に向けた企画業務調査を実施し、そのときはあくまで案ということでありますが、観光客へのサービスとして特産品を販売するアンテナショップ、2つ目として、通勤通学者へのサービスとして休息や待合いのためのカフェ、市民へのサービスとして各種打ち合わせのできるミーティングルームを考えているということがございました。また、さらには、現在のコンクリートのたたきから木質系として温かみのある施設にするということでありました。今後、利活用に向けた詳細設計を行い、年度内には着工したいということが答弁でございました。  都市建設部長においては、第2回定例会において、スピード感を持って進めると胸を張って答弁をしていたことを覚えているはずであります。しかしながら、既に半年近くが経っております。全く進んでいないような気がしております。この構想が打ち出されまして、最初は今年のおまつり前にはオープンであるとか言われていたわけであります。しかしながら、もう年内には無理であります。今回の建設費の補正予算も計上されておりませんので、年度内にも無理ということであります。市民や利用者は、大きな期待を持っておりました。駅の機能として、交通の結束点に加え、拠点としての利便性やサービス機能が加わり、山車の展示、またステンドグラスなどランドマーク的な機能、それらが合致して本当の石岡の顔、玄関ができるものと思っております。しかしながら、このスケジュール、スピード感のなさは何が原因なのか、具体的に説明を求めるところでございます。  まず1点目であります。都市建設部は、8月17日に開催されました常任委員会におきまして、所管の委員会で、今後、利活用詳細設計を行い、年度内に着工するといった答弁がなされておりました。その中で、食品衛生法であるとかをクリアしていくといった説明があったと思います。そのとおりに進んでいるのか伺います。先ほども申し上げましたとおり、年度内着工は無理ではないかと思います。利活用に向けた現状を、詳細にご説明願いたいと思います。  現在の進捗状況は、当初に想定したスケジュールより大幅に遅れていると思います。今後の利活用に向けたスケジュールについて伺います。あわせて、先に計画がなされておりました歩行者・利用者部分の改良工事もまだ進んでいないようでありますので、お伺いをいたします。  2点目であります。この利活用におきまして、ハード面は都市建設部が進め、ソフト面は経済部が進めると伺っております。経済部において現在どのような検討がなされているのか、お伺いをいたします。経済部において、どのような店舗、業種が決まらないと、カフェをつくるのか、そば屋をつくるのか、どういったものをつくっていいのか決まらないと思います。これがこの計画の遅れている大きな原因ではないかと思っております。今では、もうどういった店舗経営をしていくのか、既にきちっと決定していると思いますが、現在の状況をご答弁お願いいたします。  次に3点目、経済部において利用者の声を改めて聞いたということであります。これまで都市建設部においてもアンケートとかをとりながら、この利活用の店舗、業種を決めていきたいと思っているという答弁がございました。今また改めて利用者の声を聞いた理由は何なのか、お伺いをいたします。このように同じことを何度も繰り返しているということは、一向に前に進まない原因の1つではないかと思います。経済部が改めて利用者の声を聞いた理由、その説明をお願いいたします。それは、いつどのような内容を何人の方に聞き、その結果どのようなものであったのかをお伺いいたします。  4点目であります。利用者の声を聞いたということですが、市民や利用者の要求に合った店舗をいつ決定するのか、お伺いいたします。もう既に決定がされているのであれば、その内容をお示しいただきたいと思います。どういった業種が入り、どのような形態、何を提供してくれるのか、どんなサービスが受けられるのか、それがなければ詳細設計など無理であります。その辺のところがどうなっているのか、答弁を願います。まだ決定されていないとすれば、どういうことなのか。きつい言葉で言えば、職務怠慢と言われてもしようがないのではないかと思っております。この看板横丁の利活用は今年のおまつり前にオープンしたいと、市長は言っておりました。遅れ過ぎではないかと思います。何と何を何店舗、どうするということを明確に示していただきたいと思います。  5点目であります。その店舗、業者の誘致といいますか、箱をどんなに整備しても、中身がなければ始まりません。どのような方法で店舗を入れていくのか、お尋ねをいたします。公募なのか、直接店舗業者に当たっていくのか。なかなか、公募をしても難しい面があるように思っております。既にこのことも決定をしていると思います。店舗や業者をどのように誘致といいますか、募集をされていくのか、お伺いをいたします。  6点目、この店舗の運営はどうしていくのか、お伺いをいたします。公共の施設を貸すのか、それとも、市が募集したことなので委託事業とするのか、いろんなやり方が想定されるところでございます。また、指定管理者で行うといった声も聞き及んでおります。どのような方法で店舗を運営されていくのか、お伺いをいたします。  この遅れた理由を解明していくために、6点ほどお伺いをしております。詳細な答弁を求めるものであります。  以上、1回目、終わります。 488 ◯議長(岡野孝男君) 都市建設部長・福田君。 489 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) お答えをいたします。このステーションパークの利活用設計業務につきましては、去る8月31日に発注をしてございます。委託内容でございますけれども、このステーションパークの利活用のための基本設計と実施設計を同時に行っているところでございまして、具体的には、店舗の間取りやデザインなどの建築意匠、それに空調や照明などの電気設備、それにトイレや厨房などの給排水・衛生設備と、空気換気設備を行うことになってございます。現在までに建築基準法上の制限や食品衛生法上の必要な施設、設備の協議を行っておりまして、想定される店舗等につきましては、経済部との間で協議調整を行いながら、実際の店舗のレイアウト等の検討をしているところでございます。  また、この利活用の前提工事となりますけれども、バスターミナルの地盤改良工事も年内に発注いたしまして、新年度にはこの利活用のための工事を発注していきたいと考えているところでございます。  以上です。 490 ◯議長(岡野孝男君) 経済部長・諸岡君。 491 ◯経済部長(諸岡広明君) 経済部における利活用にかかわる検討の取り組みでございますが、平成28年度11月に実施しました中心市街地活性化に関するアンケート調査結果及び観光客等からの意見を踏まえまして、店舗業種の検討を行ってきたところでございます。また、店舗の管理運営方法についても、継続して調査検討を進めているところでございます。同時に、店舗経営者や店舗運営の専門家などの助言をいただきながら、ハード面を担当する都市建設部と連携し、店舗に必要な設備等の調査研究を進めているところでございます。なお、事業の進捗に遅れが生じている原因といたしましては、課題や懸案材料を一つ一つ解決してきたため、時間を要してしまったことによるものでございます。  次に、なぜ改めて利用者の声を聞いたのかとの質問でございます。今回、アンケートを実施した目的でございますが、より詳細な駅利用者の消費者ニーズを把握し、飲食店の業種を明確にするため、聞き取り方式の調査を、駅西口利用者を対象に10月31日、11月1日に現地調査を実施したものでございます。先ほど申し上げました平成28年11月に実施した調査は、記入方式によるアンケートであることから、改めて今回のアンケート調査は、石岡駅西口周辺に滞在している通勤、通学、観光、出張、散歩、買い物途中の方を対象に実施し、約100人の方から回答をいただきました。その結果、カフェ、パン屋、飲食店等の要望が多くございました。利用者の要求に合った業種、形態についてでございますが、アンケート調査結果を反映したカフェ、パン屋、麺店、居酒屋等の飲食店を中心に、休憩室を兼ね備えた施設とし、店舗内で飲食ができたり、休憩室でゆっくり滞在できるような店舗づくりを進めてまいりたいと考えているところでございます。  次に、どのような方法で店舗を入れていくのかと、店舗の運営方法につきましては、(5)、(6)との連携がございますので、あわせて答弁させていただきます。運営方法は、市の直営、または指定管理制度等の民間活力を活用したものがございます。いずれの場合におきましても、広く公募してまいりたいと考えておりますが、引き続き先進事例等を参考にしながら慎重に検討を進め、早い段階で管理運営にかかわる方針を決定できるよう努めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 492 ◯議長(岡野孝男君) 8番・谷田川 泰君。 493 ◯8番(谷田川 泰君) ただいま答弁をいただきました。答弁を聞きまして感じたことであります。幾つかの課題をクリアするために時間を要してしまったというのが大きな原因であると答弁をいたしております。これは、第3回の定例会で言ったことではありません。第2回の定例会でも同じような質問をさせていただいております。もう半年以上経っているわけであります。ここへ来て、いろんな課題をクリアするときは、もうとうの昔に終わっていなければならないはずだと私は思っております。そういうことも含めまして、非常に進行が遅いということであります。  1回目でも申し上げましたが、都市建設部長はスピード感を持って進めると、さきの議会でもお答えをいただきました。それがどうですか。やっと地盤改良、舗装工事が始まるということであります。その完成が年度内ということでありますので、利活用の整備は30年度以降ということになります。また、先ほどの答弁の中で、店舗数については、約5店舗ではないかということがわかったわけでありますが、その店舗の業種が決まらなければ、ハード面の整備は一向に進まないということであります。  経済部においても、もっと事業に対しスケジュール感を持っていただきたい。まるで人ごとのように聞こえてなりません。真剣に取り組まないと、業者や店舗は入ってきません。民間はそんなに甘くはありません。今から相当の綿密な準備をしていかないと、いざハードができても開店休業、さらにシャッター通りを増やすことにもなりかねないということであります。                〔「そのとおりだ」と呼ぶ者あり〕 494 ◯8番(谷田川 泰君) 経済部の取り組みは、もう一段とスピードアップ、ギアを上げていただきたい。経済部長のお考えをお伺いいたします。  また、店舗が入る際、空き店舗の補助金とか家賃補助は既存の制度としてございます。そのような制度を今回考えているのかということも、改めてお伺いいたします。店舗が出店する際、採算ベースに持っていくためには、相当の利用者がなければ厳しいものと思っております。そのためにも、駅利用者のみならず、市民が利用できる、魅力あるニーズに合った店舗を張り付ける、これが必要であります。その点の考え、取り組みもお答えいただきたいと思います。  また、駅周辺整備は、中心市街地活性化とも非常に関連する事業であります。この捉え方を経済部としてどう関連させていくのか伺います。先ほど市長も、駅の1階と2階の流れができたということであります。ステーションパークをどう生かしていくのかもお伺いいたします。  また、ハード面、詳細設計を行う都市建設部におきましては、食品衛生法や保健所の協議をクリアしなければならない面があるというわけであります。今後、この事業を遅らせることがあっては、利用者、また市民の期待を損なうということになります。都市建設部として本事業への取り組みについて、改めてお伺いをすると同時に、周辺に広がった市街地を、マスタープランが示すとおり、駅を中心としたコンパクトシティの核が形成されていくものと思いますので、都市建設部としても、この整備は単に飲食スペースをつくるだけではないということを認識していただきたいと思います。まちづくりの観点から、都市建設部の考えをお伺いいたします。  先ほどの部長答弁の中で、8月31日、ステーションパーク利活用の設計業務委託を締結したということであります。その締結先はどこなのか、お伺いをいたします。また、バスターミナルの地盤改良工事を年内に発注するとしております。発注先が決定していれば、お伺いをしたいと思います。  また、経済部においては、店舗経営者や店舗運営の専門家に助言をもらいながら進めているということであります。具体的にはどのような方から助言をもらい、どのように進めていくのか、またその人たちがどのような人たちなのかについてもお伺いいたします。  また、5、6点目の中で、公設民営方式の方法を考えていると、引き続き先進事例等を参考にしながらと言っておりました。具体的にはどこを参考とし、その実態がわかれば、ご答弁を願います。  今回、1つの事案を実施するに当たって、縦割り行政の少し悪い面が出ているものと感じております。都市建設部、経済部は、それなりに協議を持っているものと思っております。この整備は、横断的な意思の疎通、協議検討が必要な事業であります。市民や利用者は、どことどこの部がまとまらないからという問題ではありません。市全体を評価するということであります。市の取り組みが遅いと評価されます。この辺の進め方について、スケジュール感、スピード感、横断的な協議の進め方についても、この問題を副市長はどのように考えているのかお伺いをして、2回目の質問を終わります。 495 ◯議長(岡野孝男君) 都市建設部長・福田君。 496 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) お答えをいたします。このステーションパークの利活用設計の業務でございますけれども、市内のイノ設計というところに委託をしてございます。また、このステーションパークの利活用の工事でございますけれども、議員のおっしゃるとおり、もう待ったなしの状態であると思っておりますので、スピード感を持って対応してまいりたいと考えてございます。  以上でございます。  バスターミナルの地盤改良工事につきましては、年内に発注を予定してございますので、業者のほうはまだ決まっていません。          〔「業者は決まっていないと、今から……」と呼ぶ者あり〕 497 ◯経済部長(諸岡広明君) これから発注するということで……。       〔「手を挙げます。3回目になっちゃいますのでいいです」と呼ぶ者あり〕 498 ◯議長(岡野孝男君) 経済部長・諸岡君。
    499 ◯経済部長(諸岡広明君) 先ほど議員が言われましたスピード感につきまして、店舗内に入る業種の設定でございますが、市民のアンケートと利用者の聞き取り調査の中で、カフェ、パン屋さん、麺店とか居酒屋等飲食店を中心とした休憩室等を兼ねた、店舗内で飲食できたり休憩できるスペースの店舗等におきまして、スピード感あふれた対応を図ってまいりたいと考えております。店舗の業種が決まらないと設計面にも影響しますので、その分、スピード感ある対応で進めてまいりたいと考えております。  そのほか、駅等の専門家の助言をいただいた部分につきましては、市内の店舗等を営業している方から、面積と、このような中でやるスペースや、厨房等、設備等の問題、飲食店許可の注意点、開店から準備までのご提言等をいただきました。また、店舗運営の専門家につきましては、中小企業基盤整備機構のアドバイザーにより、店舗運営手法についての助言をいただきました。また、中小企業基盤整備機構からは、中心市街地活性化協議会の依頼によりまして、計画のサポート事業を実施する予定でございます。  また、先進事例を参考にしながらとの事例でございますけれども、参考にいたしましたのは、広島県府中市における府中市地域交流センター「キテラスふちゅう」の取り組みを参考にさせていただいております。広島県の府中市が中心市街地ににぎわいを創出するために、府中市地域交流センターの整備と、センター内に飲食店の貸し店舗を設置し、センターの運営管理者が出店の募集をしておりますので、そこを参考とさせていただきました。  以上でございます。 500 ◯議長(岡野孝男君) 副市長・松隈君。 501 ◯副市長(松隈健一君) お答えいたします。このステーションパークの有効活用につきましては、私が就任したときから検討、議論が始まっておりまして、定期的に、ハード面を担当する都市建設部、ソフト面を担当する経済部と打ち合わせ、協議をしてまいりました。先ほど来、部長からも答弁がありましたけれども、建築基準の問題、食品衛生の問題、それからどのような店舗を入れるかという課題を一つ一つクリアするために時間を要しているというのは事実でございます。特に、いつまでにやらなければいけないというお尻といいますか、期限があるわけではございませんけれども、着実に検討を進めて、今後も連携して、できるだけ早く公設民営方式の方針を決定できるよう努めてまいりたいと考えてございます。  以上でございます。 502 ◯議長(岡野孝男君) 8番・谷田川 泰君。 503 ◯8番(谷田川 泰君) ありがとうございます。先ほど、店舗運営に関する先進事例ということで、広島県のほうからいろいろアドバイスをいただきながらということであります。先ほど部長ではない、副市長から答弁をいただく予定であったんですけれども、運営方法について、副市長のほうではどのように考えているのか、改めてお伺いをしたいと思います。  また、3回目であります。業種によって許認可が異なったりいたします。保健所の関係とか、さらには、そこに店舗として事業者が入ってもらえるか、さまざまな課題があろうかと私は思っております。しかしながら、駅ができて乗り降りだけの殺風景、そこから人々の交流や営み、潤い、活気というものにつなげていくことが求められているわけであります。その大事な整備が、今回の利活用に向けた取り組みであります。先ほども駅周辺整備事業の中の一環として、これを早急に立ち上げていただき、なかなか、業種が決定しても、そこに入ってくれる業者を見つけるのは並大抵のことではないと考えられます。多くの課題、困難があることも承知をいたしております。  先ほど副市長からも答弁がありました。経済部、都市建設部、また役所が横断的に情報を共有しながら、一刻も早い完成をしていただきたい。本事業については、市長の駅、そして中心市街地の活性化に対する強い思いがあることから実施されるものと思っております。この事業に対し、一日も早い完成、そして、方向性が決まっておりますので、市長の今後の考え方をお伺いいたしまして、私の質問を終わります。 504 ◯議長(岡野孝男君) 副市長・松隈君。 505 ◯副市長(松隈健一君) お答えいたします。店舗の入店業種、それから運営方法でございますけれども、先ほど経済部長から答弁いたしましたように、アンケートを行っておりますので、それを参考に、どういった業種を想定した箱といいますか、ブースにするかということを決めて、取り組んでまいりたいと思っております。  それから、運営方法につきましては、店舗を一括して管理できる民間企業の力を活用して、店舗の出店募集から契約、管理運営まで、統括的に実施できる公設民営方式の方向性で考えているところでございます。  私からは以上です。 506 ◯議長(岡野孝男君) 市長・今泉君。 507 ◯市長(今泉文彦君) 今回の看板横丁の件でありますけれども、もう長い年月が経っております。いつオープンだという言葉も聞かれたかと思いますけれども、そもそも私が、駅が完成する直前になってあのあたりを夜、歩いたわけでありますけれども、使われていない空間があった。そして、歩いている人の、ここにパン屋さんがあったらいいなという声を聞いたのがきっかけであります。その後、何度も何度もステーションパークの周辺を夜に行って、ここに一体何が必要なのかということを考えまして、歩いている人に話を聞いたり、いろんな人に話を聞いて、石岡駅に何十億というお金をかけたその結果、まだ足りないものがあるということに気付いたわけです。私は、それを市民のため、駅を使う人のために何とかつくって、石岡駅が常磐線の中で、取手以北で最もすばらしい駅になるように、看板横丁もその1つとして考えたわけであります。それを実現するため、夜、何度も何度もその場所に行って、どんなお店ができたらいいのかということを考えました。  午前中の山本議員のご質問にもありましたけれども、伝承館についても、大変至らない結果で申し訳なく思っております。さらに歩道の件、小松議員に対しても、あのようなご質問があったこと、本当に申し訳なく思っております。そういった中、今回の谷田川議員の質問、スピード感とか早急にという答弁でありますけれども、本当にできるのか、私自身、言葉だけではなくて、本当に実行できるよう努力したいと思います。そして……。           〔「そういうことじゃねえ。やるんだよ」と呼ぶ者あり〕 508 ◯市長(今泉文彦君) そして、もしできないときは、私自身それなりに……。           〔「部下がやるんだからもっと元気よく」と呼ぶ者あり〕 509 ◯市長(今泉文彦君) とにかくやります。              〔「はい、わかりました」と呼ぶ者あり〕               〔「もっと元気出せや」と呼ぶ者あり〕 510 ◯議長(岡野孝男君) 次の質問者に移ります。  13番・関口忠男君。 511 ◯13番(関口忠男君) 13番・関口忠男でございます。通告に従いまして、1項目、質問をいたします。環境問題ということでやらせていただきます。石岡市の野焼きの現状についてお伺いをいたします。  平成12年1月にダイオキシン類対策措置法が施行され、平成13年4月からは、廃棄物の処理及び清掃に関する法律によって野焼きは原則として禁止され、違反した場合は罰則等5年以下の懲役、または1,000万円以下の罰金が設けられております。市においても、広報紙やホームページで周知されているかと思いますが、野焼きは一向になくならない状況でございます。  野焼きに関しましては、不完全燃焼によるダイオキシン等の有害物質が発生し、それが環境に悪影響を与えることは、皆さんもご承知のことと思います。また、野焼きには、常に火災の危険性が伴うことに加え、煙による、洗濯物が干せない、喉が痛くなるなどの、生活環境上悪影響が考えられるところであります。  このように、市民生活において野焼きが及ぼす影響は非常に大きいものと感じられますが、特に剪定した庭の枝木等の処分については、集積所に出したり処理場に直接搬入するにしても、太さや長さの制限等もあり、容易に処分ができない状況でございます。これらのことから、野焼きを行わずに適正に枝木等の処分が行える環境を整える必要があると考えられますが、石岡市では、野焼き問題及び枝木等の処分に対してどのような取り組みをなされているのか、お伺いをいたします。  まず1点目、当市の野焼き被害や苦情の内容、件数についてお伺いをいたします。  次に、実際に野焼きに対する苦情が入った場合、行為者に対しどのような対応をしているのか、また、野焼きに対する啓発はどのように行っているのかを伺います。  次に、3点目、先進事例としまして、千葉県市原市では、里山等から排出される樹木、竹等バイオマスの有効利用を促進するため、自治体が所有する破砕機の貸し出しを行っていると聞いております。石岡市においても、家庭用の破砕機を購入し市民へ貸し出しすることで、家庭から排出される枝木等をチップ化し、庭等にまくなど再利用することで、野焼きが減少し、環境保全が図られるものと考えられますので、これらについて答弁をいただきます。 512 ◯議長(岡野孝男君) 生活環境部長・齋藤君。 513 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) 初めに1点目、野焼き被害、苦情の内容及び件数につきましてご答弁申し上げます。生活環境課及び支所総務課に寄せられる野焼きに関する苦情につきましては、煙によるにおいが家の中に入ってくることや、洗濯物につく、また、ぜんそくの子どもなどがいるので困るなどといったことが主な内容でございます。野焼きの件数につきましては、過去3年間で申し上げますと、石岡全域で平成26年度が57件、平成27年度は37件、平成28年度は41件でございます。  次に2点目、市の対応及び取り組み状況につきましてご答弁申し上げます。市の対応につきましては、市民からの野焼きに関する通報があれば、担当職員が現地に急行し、行為者が何を燃やしているのか現状を確認いたします。その際、廃棄物の処理及び清掃に関する法律に照らし合わせ、伝統的行事などの活動上必要な焼却や、農業などを営むためにやむを得ない焼却などについて、例外として野焼きが認められている事例もあることを説明した上で、たとえ例外規定に該当する場合であっても、何らかの実害を第三者に及ぼす場合には、例外規定には該当しない旨を説明しているところでございます。その上で、状況に応じて苦情者に理解をいただく場合や、行為者に対しましては周辺への配慮など、リーフレットを用いての注意や指導を行っているところでございます。また、野焼きは禁止であると認識をしていない市民も多いことから、火災の危険性も含めまして、定期的に市報やホームページ等で周知を図っているところでございます。  次に3点目、家庭向け枝木粉砕機の導入につきましてご答弁申し上げます。剪定した枝木を粉砕、チップ化し、園芸用の用途等に利用することで、住民の資源化意識の向上と野焼きの発生抑制にも、一定の効果はあるものと思われます。議員ご指摘の他市の先進事例では、町内会などの営利を目的としない団体への貸し出しも対象としており、粉砕機の処理能力の大きいものを導入し、貸し出しを行っているようでございます。当市といたしましては、家庭から排出される庭木の剪定枝を対象とし、他市の導入効果等を参考に、粉砕機の導入につきましては検証してまいりたいと考えます。  以上でございます。 514 ◯議長(岡野孝男君) 13番・関口忠男君。 515 ◯13番(関口忠男君) 今、部長の答弁でございますが、生活環境部、また支所の総務課に苦情が来ている数だけだと思うんですよね、今の件数については。まだまだ実際には相当あると思うんですよね。そういった中でも、近所だから黙って連絡しないとか、そういった数も入れると、相当の野焼きはあるのかなと、私はそういうふうに思っているところでございます。  そこで、今、家庭用の樹木粉砕機、剪定した枝の、それの貸し出し、そういったものをやはり……。一戸建ての世帯でちょっと燃やしてしまおうかと、そういうのが多いと思うんですよ。ですから、無料で貸し出すのも先進事例としてはありますが、交付金とか、国とか県の補助金とか、そういうものを使って、購入したい人にも補助金を充てるとか、そういったことも考えていただきたいと思うんですよ。それについては部長はどういう考えを持っているのか、お伺いをいたします。 516 ◯議長(岡野孝男君) 生活環境部長・齋藤君。 517 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) 枝木粉砕機の購入補助金につきましてご答弁申し上げます。先ほども答弁申し上げましたが、庭木等、剪定した枝を粉砕しチップ化することによって、資源化の意識の向上と野焼きの発生抑制にも一定の効果はあるものと思われますので、枝木粉砕機の購入補助につきましては、先進事例を参考にさせていただきまして、その費用対効果を含めまして、調査検討してまいりたいと考えます。  以上でございます。 518 ◯議長(岡野孝男君) 13番・関口忠男君。 519 ◯13番(関口忠男君) 今、先進事例を見て、いろいろ検討していくというようなことでございます。現状の対策としては、啓発と指導、注意喚起、これだけということで、野焼きの発生抑制及び樹木等の処分の環境整備は今後、必要だと私は思っております。どうしても整備は必要だと思っておりますので、先進事例でそのほかにもいろいろ調べたんですが、群馬県の富岡市、水上、静岡県静岡市、岐阜県大垣市、そのほかもっとあると思うんですが、その辺も一応調べていただきたいと思っております。私の要望としまして、質問を終わります。  以上です。 520 ◯議長(岡野孝男君) 本日の一般質問はこの程度にいたしたいと思います。  以上で本日の議事日程は終了いたしましたので、これをもって散会いたします。  次回は、明12月5日定刻午前10時から会議を開き、引き続き市政一般に関する質問を行います。  ご苦労さまでした。                   午後 5時20分散会 Copyright (c) ISHIOKA CITY ASSEMBLY MINUTES, All rights reserved. ページの先頭へ...