朝日里山学校の体験者につきましては、さまざまな体験を実施し、年々利用者は増加してございます。観光振興計画を作成いたしました平成26年度の体験観光者数は4,099名でしたが、平成28年度は6,778名と、1,869名増えてございます。体験事業に関しましては、順調に事業が進んでいると考えてございます。失礼しました。26年度の体験観光者数でございますが、4,909名でございます。失礼いたしました。
6 ◯議長(岡野孝男君) 11番・山本 進君。
7 ◯11番(山本 進君) ただいま朝日里山学校の体験観光のお話が出ましたけれども、この朝日里山学校を拠点として活動しておりますアグリやさと、それに民泊協力者、加生野に
ゲストハウスjiccaという民泊施設がありますが、利用者は着実に増えていると聞いておりますが、さらに本年6月から活動を開始した
地域おこし協力隊などとの連携がしっかりととれているかどうか、その点についてお尋ねをいたします。
8 ◯議長(岡野孝男君) 経済部長・諸岡君。
9 ◯経済部長(諸岡広明君) アグリやさとと民泊協力者、
地域おこし協力隊の連携についてお答えいたします。アグリやさとと民泊協力者、
地域おこし協力隊などが連携して、充実した開発メニューを実施しているところでございます。現在、体験観光施設であります朝日里山学校には、
地域おこし協力隊1名が常駐しております。
地域おこし協力隊につきましては、東京都出身でありまして、学生時にはjiccaにも滞在の経験がございます。この
地域おこし協力隊が中心となりまして、若者に魅力ある、来たくなるような体験メニューの作成をアグリやさと、民泊協力者、
地域おこし協力隊の協力のもと、メニューの開発を現在考えているところでございます。
以上でございます。
10 ◯議長(岡野孝男君) 11番・山本 進君。
11 ◯11番(山本 進君)
地域おこし協力隊1名の話がありましたが、6月に着任して活動を開始した隊員は、現在4名いるはずです。それぞれの活動分野は、観光交流、農林業、移住・定住、
中心市街地活性化と分かれてはおりますが、彼らはいずれも、まさに
都市農村交流の先兵とも言える人たちであります。4人全員が重層的な連携を意識した取り組みを目指して、幾つかの構想を創案しているようであります。民泊協力者との連携、民泊協力者の掘り起こしなどにも力を発揮してくれるのではないかと期待をいたしております。行政のフォローも必要だと思います。執行部の見解を伺います。
12 ◯議長(岡野孝男君) 経済部長・諸岡君。
13 ◯経済部長(諸岡広明君)
地域おこし協力隊の連携でございますけれども、7月に実施されましたまちなかの
サマーフェスタ等についても、4名が協力し合ってお店等を出店し、石岡の魅力をPRしたところでございます。今後につきましても、観光部門、商工部門、農政部門、企画のほうに
地域おこし協力隊が配属されておりますので、連携をとりながら、魅力のほうも発信していきたいと考えております。
以上でございます。
14 ◯議長(岡野孝男君) 11番・山本 進君。
15 ◯11番(山本 進君) それでは、都市農村交流の取り組みを進める上で、何か問題、課題があればお伺いしたいと思いますが、いかがでしょうか。
16 ◯議長(岡野孝男君) 経済部長・諸岡君。
17 ◯経済部長(諸岡広明君)
都市農村交流の問題点、課題点についてお答えいたします。
都市農村交流の民泊について等問題につきまして、以前、都市交流、民泊を希望する観光協会会員10名ほどに聞き取り調査を行いました。その中で、全員が民泊をやりたいと希望はありますけれども、奥さんのほうが承諾をできないとの意見等もございました。これは、料理や清掃、観光客の接待など、民泊に必要なことを全て奥さんが担う等いろんな懸念がございまして、1つの原因であったろうと考えてございます。
現在、
東京オリンピック等が近づく中で、民泊に対してマスコミがさまざまな情報提供をしております。意識も徐々に変化している中で、特に部屋を多く有する農家など、空き部屋や空き家を有効に活用したいという考えもございますので、以前ほど抵抗感はなくなってきていると感じてございます。市の観光課としましても、農家との連携を対応して、まだ残る問題解決等を行ってまいりたいと考えてございます。
以上でございます。
18 ◯議長(岡野孝男君) 11番・山本 進君。
19 ◯11番(山本 進君) 執行部のほうとしては、都市農村交流の最大の課題・問題は、民泊協力者の確保が難しいという点ということでご答弁いただいたわけでありますが、私のほうで、農林水産省が都市住民を対象に行った農村に対する意識調査というもので、農村地域を訪れたときに不便だと思うことについての回答を見ておりますが、その中で、特に石岡市の現状に照らして、この
都市農村交流の取り組みを進める上で課題かなと思われた、目についたものは、公共交通が少なくて不便である、住民が保守的でなかなか地域に入り込みにくいというもの、ほかにもたくさん不便な点、問題点が列挙されておりましたが、私は、今、石岡市が進めている
都市農村交流の事業に当たっては、その辺が大きな課題かなと思うんですけれども、この2点について、受け入れ側の石岡市の対応策として、執行部に何か考えがあるかどうかお尋ねしたいと思います。
農水省は、交流の取り組みを推進する上では、これらへの対応に留意していくことが必要であると言っておりますが、多額のインフラ投資をして都市住民を石岡に呼び込むというのは、大変なことだと思います。農水省は対応しなさいと言っているんですけど、私は、不便はある程度覚悟をしてもらった上で、交流需要の創出を図るという考え方もあるのではないかなと思いますが、この点いかがでしょうか。執行部の見解を伺いたいと思います。
20 ◯議長(岡野孝男君) 経済部長・諸岡君。
21 ◯経済部長(諸岡広明君) 公共交通でございますけれども、現在、観光課のほうで石岡ぐるりん号を季節に応じて実施しているわけですけれども、その部分の利用もありますけれども、やはり公共交通の整備というのは、いろいろと課題もある部分であると考えます。また、地域住民の保守的な考えという部分に関しましても、近年、先ほども答弁しましたけれども、
東京オリンピック等、マスコミ等のさまざまな情報提供、また
インバウンド観光等の情報の中で、変わってきているのかなということもございまして、協力体制のもと、そういう部分は、農家の皆様と実施できることを行ってまいりたいと考えてございます。
以上でございます。
22 ◯議長(岡野孝男君) 11番・山本 進君。
23 ◯11番(山本 進君) わかりました。
それでは、次に、
ネイチャースポーツの推進と環境整備について、何点かお尋ねいたします。
日本人が一般的に自然の中、山の中で行うスポーツといいますと、ハイキング、トレッキング、山登りなどがあります。また、さまざまなレースもあります。自転車によるヒルクライム、山道を走る
トレイルランニング、100キロメートル以上の距離を走る
ウルトラマラソンなどが挙げられます。これらの中で石岡の地域特性を生かした
観光型スポーツといえば、ここは一番、何といっても
トレイルランニングだと思います。
まず、ここ5年来、毎年石岡で開催されている
トレイルラン大会に対して、当市はどのような支援をしているのかお伺いいたします。
24 ◯議長(岡野孝男君) 経済部長・諸岡君。
25 ◯経済部長(諸岡広明君)
トレイルラン大会の支援につきましてお答えいたします。市では、年3回、
トレイルラン大会に多くの愛好者が参加されており、地域の特性を生かした
観光型スポーツとしまして、市の交流人口の拡大と知名度アップに貢献をいただいております。
この中で、毎年8月に実施しております
筑波連山天空ロード&トレイルランinいしおか大会は、各種団体や地域住民代表などで組織する
実行委員会方式により運営を行っているところでございます。市の支援としましては、シャトルバスの運行や、大会開催時の警備及び仮設トイレの設置など、実行委員会へ委託をしております。また、大会開催日の人的支援のほか、参加者家族に向けました
果樹狩りツアーなども実施しております。
ほかに、4月と12月に実施される2大会におきましては、観光協会との連携により、大会参加者へのおもてなしとしまして、レース終了後、果樹、4月はイチゴ、12月はミカン等の提供をしているところでございます。
以上でございます。
26 ◯議長(岡野孝男君) 11番・山本 進君。
27 ◯11番(山本 進君) 当市の
トレイルラン大会に対する支援の状況を今お伺いしましたが、財政支援として、
筑波連山天空ロード&
トレイルラン大会には、
大会運営委託料の形で年間約100万円の支出があります。この8月の大会のほかに、年3回ということで先ほど答弁がありました。春と冬にも
トレイルラン大会が開催されております。こちらの春と冬に開催されるトレイルランについては、費用面など特別の財政支援策は予算化されていないのでしょうか。ボランティア的な範囲に限った支援なのでしょうか。念のためにお尋ねをいたします。
28 ◯議長(岡野孝男君) 経済部長・諸岡君。
29 ◯経済部長(諸岡広明君) 4月、12月、春と冬の大会につきましては、あくまでも観光協会のほうで対応するような形で、果物の提供をしているということでございます。
以上でございます。
30 ◯議長(岡野孝男君) 11番・山本 進君。
31 ◯11番(山本 進君) 先ほど1回目の答弁で、部長より答弁をいただきました。この年3回石岡市で開催される
トレイルラン大会は、まさに部長答弁のとおり、石岡ならではの筑波山麓の豊かな自然を生かした
観光型スポーツイベントとして、当市の交流人口の拡大と知名度アップに大いに貢献していることは、誰もが認めるところだと思います。
そこで、当市としてこの貢献度を評価して、今後、この事業の成果に見合った支援強化をしていく考えがあるかどうか、お尋ねいたします。特に来年は、
筑波連山天空ロード&トレイルランinいしおか大会、長い名前ですけれども、これが5周年の記念大会として企画が練られておりまして、100キロメートルの
スーパーロングも種目に加えられるのではないかと期待されております。これが実現すれば、石岡の
トレイルラン大会は名実ともに全国に名をはせ、格付の高い大会として位置付けられて、当市に対する貢献度もさらに大きなものになることが期待できると思います。しかし、その一方で、実行委員会のほか、スタッフ、ボランティアのサポート支援もさらに強化することが求められてくると思います。
石岡市として、この大会に対しどのように支援強化に取り組んでいくのか、お考えがあればお伺いしたいと思います。
32 ◯議長(岡野孝男君) 経済部長・諸岡君。
33 ◯経済部長(諸岡広明君) 大会の支援強化につきましてご答弁申し上げます。支援の強化でございますが、市としては、先ほどお答えしましたが、8月の大会におきましては、市職員を含め地元の
有志ボランティア、JAなどのほか、本年度は郵便局がボランティアとして参加しまして、150名を超える多くのスタッフにより支えられております。このような
ボランティアスタッフの強化に取り組むことで、費用面での支援ではなく、人的な支援の強化をしてまいりたいと考えてございます。また、資金や商品提供など特別協賛としまして、筑波銀行や地元企業、さらには
スポーツ関連会社などからの支援をいただいてございます。これからの民間企業からの支援の強化につきましては、関係者と協議してまいりたいと考えてございます。
以上でございます。
34 ◯議長(岡野孝男君) 11番・山本 進君。
35 ◯11番(山本 進君)
筑波連山天空ロード&
トレイルラン大会に対する私たちの期待が高まっている一方で、今年は、ロング70キロメートル、ミドルコース48キロメートル、
ショートコース28キロメートル、それぞれ500人、合計1,500人の出場者のエントリー枠が設けられていましたが、結局、参加者は689人にとどまった。前年に比べてかなり減少したようであります。これは、
申し込み受付段階で、完走者に対するポイントの付与が約束されていなかった、当日の参加受付は認めず、受付は大会前日、8月26日ですが、この日の午後1時から午後5時までに限定されていたことなどが原因ではないかと私は推測しております。
今後、この大会を全国に名をはせる大会としてさらに大きく育てていくために、大会を後援する石岡市としても、主催者、実行委員会と十分に協議を重ね、課題を解決して、参加者が1人でも多く、できれば参加者が1,000人を超えるような規模での大会にするような高い目標を持って、支援強化に取り組んでいただきたいと思います。
先ほど財政的な支援はこれ以上しない、人的な支援ということでありましたが、この辺につきまして、大会内容は実行委員会が企画していくことでありますが、後援者として、後援する石岡として、これ以上のさらなる支援強化策は考えられないか、執行部の見解を伺いたいと思います。
36 ◯議長(岡野孝男君) 経済部長・諸岡君。
37 ◯経済部長(諸岡広明君) さらなる支援強化ということでございますけれども、大会運営を見ておりますと、どうしても地元の協力といいますか、ボランティアのスタッフがなくてはならない部分だと考えております。その中で、財政支援というのも1つあるとは思いますけれども、今後、大会運営……、今回689名という参加者の中で、今後それがもっと、各クラス500名体制になりますと、1,500名という参加人数になってくると思いますので、そこの状況に対しても、やはり
ボランティアスタッフの強化というのが一番大事だと考えます。そこら辺も考えながら、この大会が成功するように、来年第5回を迎えるわけですので、そこの部分の強化も図っていきたいと考えてございます。
以上でございます。
38 ◯議長(岡野孝男君) 11番・山本 進君。
39 ◯11番(山本 進君)
ボランティアスタッフの確保は本当に大変だと思いますが、この
トレイルラン大会、石岡の名前を全国に知らしめるすばらしいスポーツイベントだと思いますので、執行部の皆さん方にはぜひよろしくお願いしたいと思います。
次に、トレッキングコースの整備・魅力アップと誘客についてお伺いいたします。
ネイチャースポーツの中でもハイキングやトレッキングは、昨今の健康志向を背景に、老若男女を問わず、ますます盛んになってきていると思います。当市は、筑波山系から眼下に霞ヶ浦まで見渡すことのできる、トレッキングに絶好の豊かな自然環境に恵まれております。
まずお伺いします。当市では筑波山麓にトレッキングコースを整備していますでしょうか。お尋ねいたします。
40 ◯議長(岡野孝男君) 経済部長・諸岡君。
41 ◯経済部長(諸岡広明君) トレッキングコースの整備につきましてお答えいたします。トレッキングやハイキングといった
ネイチャースポーツは、若者や高齢者を問わず、人気を博しております。近年では、ファッショナブルなアウトドア用品を身につけた登山やハイキングを楽しむ女性などが増えてきている状況でございます。
当市では、筑波山麓から霞ヶ浦へ続く豊かな自然と、里山といった資源を有しておりますが、近年、多くの森林の管理が放棄しているところでございますけれども、トレイル関係者やグリーンツーリズムの協議会、地元有志により里山の古道復活や、大会コースを中心とした枝払いや除草などの整備がされているところでございます。このような取り組みによりまして、代表する古道のハイキングコースと、筑波山へ登る東筑波ハイキングコース等の整備といいますか、コースが代表的なコースでありまして、その整備につきましても、草刈り等、枝払い等を実施しているような状況でございます。
以上でございます。
42 ◯議長(岡野孝男君) 11番・山本 進君。
43 ◯11番(山本 進君) 私も、
トレイルラン大会の参加者が、その後、自分が駆け抜けたコースを家族に見せたり、果樹狩りなどを目的に家族と楽しむために、リピーターとして当市にトレッキングのために訪れてきているということを、耳にいたしております。石岡の自然の魅力を楽しんでもらっているわけですから、私も大変うれしく思います。先ほど部長答弁で、トレイルランの大会コースとして整備の手が加えられたものが、トレッキングコースとしてリピーターの確保につながっているというお話でしたが、この点も大変喜ばしく思っているところであります。
石岡市ではこのほかに、先ほど何点かトレッキングコース整備のお話がありましたけれども、トレッキングのために整備させた、例えばホームページなどでも案内ができるような、本格的なトレッキングコースは幾つ、どのようなものがあるのか、具体的にお尋ねをしたいと思います。
私が茨城県内のトレッキングコースをインターネットで検索しましたところ、石岡市を起点とする、あるいは石岡市にコースがまたがるものとして、県内13番目のコースに峰寺山、14番目に雪入山というのがありました。実際にこの程度のものなのでしょうか。お尋ねをいたします。
44 ◯議長(岡野孝男君) 経済部長・諸岡君。
45 ◯経済部長(諸岡広明君) トレッキングコースでございますけれども、先ほど答弁いたしました代表的なものとしましては、薬師古道のコースと、国民宿舎つくばねから筑波山に登るコース、東筑波ハイキングコースがつくばねから登るコースでございますけれども、そのコースにつきましては、つくばねから直接筑波山ロープウエイのほうに登るコースと、一度桜川市のほうに入って登るコース、3コースがございます。そのほか、議員がおっしゃっていただいた峰寺山のコース、または霞ヶ浦に通じる雪入のコース等ございます。そのほか、笠間市の愛宕山から大覚寺のほうに横断的に登るコースと、瓦会のほうから、滝のあたりから登るコースと、石岡市にはトレッキングコースとして言える部分につきましては、何か所か、里山の景観を見るコースとか、低山を登るコース、いろいろあるところでございます。
以上でございます。
46 ◯議長(岡野孝男君) 11番・山本 進君。
47 ◯11番(山本 進君) 私が検索してヒットした2つのコースのほかに、今、たくさん石岡市にはトレッキングコースがある、整備されて……、整備の状況は詳しくわかりませんが、あるということを聞いて大変うれしく思ったんですが、これ、ぜひホームページ、インターネットを検索したらば、それら全てが検索できて、多くの人に呼びかけができるような、誘客ができるような……。後ほどその誘客対策についても質問させていただきますが、せっかくそれだけのすばらしいトレッキングコースがあるんですが、こちらを広く広報していただきたいなと思いました。
トレイルラン大会に参加して、その後、リピーターとしてトレッキングに訪れた人のお話を先ほどいたしましたが、その人たちからよく言われるのでありますが、石岡のトレッキングコースにはトイレがない、案内板がないというか、少ないということですね。これが大変不便だそうです。特に女性、通称山ガール、今、大変女性のトレッキングが盛んになっておりますが、特に女性からは、ぜひトイレが欲しいと言われております。執行部として、こうした要望に応えて、今後これらを整備していく考えがあるでしょうか。お尋ねいたします。
48 ◯議長(岡野孝男君) 経済部長・諸岡君。
49 ◯経済部長(諸岡広明君) トレッキングコースへのトイレの整備につきましてお答えいたします。当市よりアクセスできるトレッキングコースとしましては、先ほどご答弁いたしました朝日里山学校を起点とします薬師古道のコースと、国民宿舎つくばねからのコースがございます。両方とも施設のトイレが利用可能であることから、多くの方が参考とするホームページ施設情報へ、トイレ利用案内を行っているところでございます。
ほかのトレッキングコースの整備状況でございますけれども、起点や終点に施設などがあれば、トイレも常設されているところでございますが、トレッキングコース内への設置につきましては、くみ取りなど厳しいこともございまして、ほとんど設置されていない状況でございます。ただし、例を挙げますと、日立市の助川山にはコース内に2基のバイオトイレ等が設置されていることから、今後、バイオトイレにつきまして、調査研究のほうを実施してまいりたいと考えてございます。
以上でございます。
50 ◯議長(岡野孝男君) 11番・山本 進君。
51 ◯11番(山本 進君) トレッキングコース内にトイレの設置というのは、
トレイルラン大会のような大きな大会のときには仮設トイレを設置して、有効に使われているわけですが、大会が終わった後、仮設トイレが撤去された後、自然の山の中にトイレをというのは大変難しいことだとは思いますが、今、お話がありましたように、コースの起点、終点には、ぜひしっかりとしたトイレを整備していただいて、年々増えます女性ハイカー、女性のトレッキング愛好者の要望に応えていただくようにお願いしたいと思います。
今、お話の出ました日立市の助川山市民の森に試験的に設置されていますバイオトイレ、このことは、たまたま私が、トイレの開発と製造の責任者が私の友人でありまして、以前からよく知っておりました。これは、微生物がし尿を水や炭酸ガスに分解してコンポスト化してくれる方式で、臭気も抑え、環境負荷を低減するというすぐれ物です。汚水のくみ取りや浄化も不要です。洗浄水なしで使用できるために、給排水管の工事も不要です。ただし、電気による加熱攪拌が必要となりますので、自然公園や山の中のトレッキングコース、そういったところにこのバイオトイレを設置するとなると、電源の確保が難しく、太陽光パネルや温水熱交換機というんでしょうか、こういったものを導入しなければならないという課題がありまして、コスト高になることが課題であります。
しかし、少し横道にそれるかもしれませんが、このバイオトイレについては、トレッキングコースばかりでなく、ほかの事業、イベントでも役に立つ部分があるかと思いますので、今、答弁をいただいている経済部に限らず、各部局とも、所管の事業の中でこのバイオトイレの導入が有効なものであるかどうか、よく調査研究をしてみていただきたいと思います。こちらに対しては、答弁は結構です。
次に、トレッキングコースへの誘客について伺います。せっかくトレッキングコースの整備が進んでも、誘客ができなければ意味がありません。
ネイチャースポーツの愛好家が年々着実に増えています。愛好家の間、特に通称山ガール、この人たちの間では、SNSで人気スポット、人気コースの情報が飛び交っております。石岡の筑波山麓のすばらしい自然豊かな魅力を広く拡散して、愛好家を石岡へいざなう、そのために石岡市はどのような手段を講じているのか、お尋ねいたします。
52 ◯議長(岡野孝男君) 経済部長・諸岡君。
53 ◯経済部長(諸岡広明君) トレッキングコースへの誘客につきましてお答えいたします。誘客につきましては、当市の地理的特徴を生かした
ネイチャースポーツ情報としまして、トレイルランやスカイスポーツ、近年、愛好家が増えておりますサイクリングのコース情報など、ホームページ等に工夫をしながら掲載をしているところでございます。この中でトレッキングコース、薬師古道や国民宿舎つくばね等のコースにつきまして、果樹狩りと組み合わせたコース紹介など、トレッキングだけではなく、当市の魅力を合わせた紹介をしていくことで、また誘客を図っていきたいと考えているところでございます。
以上でございます。
54 ◯議長(岡野孝男君) 11番・山本 進君。
55 ◯11番(山本 進君) トレッキングだけでなくて、当市の魅力の全てをホームページ等を通じて広く広報していくと。ぜひそういった取り組みを続けていただきたいと思います。
ともかく、メディアへの石岡市の露出度を高めることが一番効果的なわけでありまして、私から申し上げるまでもなく、「鶴瓶の家族に乾杯」の放映の効果がその辺を全て物語っていると思うわけでありますが、次は、石岡の筑波山麓を
ネイチャースポーツのメッカとなるように、メディアに積極的に売り込んでいっていただきたいと、執行部に期待いたします。ぜひ工夫を凝らして、筑波山麓の魅力を全国に発信して、効果的に誘客に結び付けていただきたいと思います。こちらは、答弁は結構です。
最後の項目ですが、観光メニューの市外や県外、さらに、特に首都圏へのPRと情報発信について伺います。先ほどトレッキングを的に当てた、
ネイチャースポーツの愛好家をいかにして石岡に呼び込むか、質問と答弁のやりとりをさせていただきましたが、今回の私の質問のメーンテーマであります筑波山麓の豊かな自然、この石岡の地域特性を生かして、他市町にない石岡ならではの観光メニューをいかに充実させ、魅力あるものにして、特に潜在需要が圧倒的に多い都市住民の人たちに、これらをどのようにPRしていったらよいのか、まずは担当部長よりお答えをいただきたいと思います。
56 ◯議長(岡野孝男君) 経済部長・諸岡君。
57 ◯経済部長(諸岡広明君) 情報発信につきましてお答えいたします。石岡市は、都心から70キロメートルと、日帰りでも楽しめる観光が数多くございます。四季を通じて楽しめる果樹狩りや、関東三大祭りの1つである石岡のおまつり、そのほかさまざまな観光施設が挙げられ、他市にない特色を持ってございます。市では、これらの観光メニューを多くの方に興味を持っていただくため、市外や県外のイベント及びキャンペーンなどで、チラシの配布や特産品の販売、テレビやラジオ、ホームページなどの利用のほか、いしおかファンクラブ会員を通した口コミなど、効果的な情報発信に取り組んでいるところでございます。また、各観光施設におきましても、ホームページなどに桜やバラ、イルミネーション、体験メニューなどの情報を発信しているところでございます。
以上でございます。
58 ◯議長(岡野孝男君) 11番・山本 進君。
59 ◯11番(山本 進君) ただいまの部長答弁ですね、観光情報メニューの情報発信、しっかりとした情報発信をしているということで、大いに評価をさせていただきたいと思います。ただ、答弁の中にございました、いしおかファンクラブの会員を通した口コミという部分でありますが、現在、いしおかファンクラブの会員数はどのぐらいいますでしょうか。
60 ◯議長(岡野孝男君) 経済部長・諸岡君。
61 ◯経済部長(諸岡広明君) いしおかファンクラブの会員数についてお答えいたします。いしおかファンクラブの設立でございますけれども、平成27年8月28日でございます。会員数でございますけれども、平成29年3月末現在では346名でございました。8月末の会員数は747名ということで、5か月で約400名が増えてございます。これにつきましては、5月1日にロックバンドMUCCを石岡市ふるさと大使に任命したことから、多くのファンの方がいしおかファンクラブに入っていただいたという状況もございます。
以上でございます。
62 ◯議長(岡野孝男君) 11番・山本 進君。
63 ◯11番(山本 進君) 会員数が大幅に増えているというお答えをいただきまして、大変喜ばしいことだと思いますが、このファンクラブの会員の口コミを通して、石岡の情報の発信をしていきたいということでございますので、急に増えた会員が、MUCCファンではなくて石岡のファンになっていただくように、上手に誘導していただければと思います。
ところで、会員数の目標は設定しているのでしょうか。もし目安があるようでしたらご答弁いただきたいと思います。目標が設定してあるようでしたら、お尋ねしたいと思います。
64 ◯議長(岡野孝男君) 経済部長・諸岡君。
65 ◯経済部長(諸岡広明君) 目標の設定はございませんけれども、多くのいしおかファンクラブの方が石岡市の情報発信をしていただければ、石岡として知名度アップとなっていくのかなと考えてございます。また、協賛店等の数を増やし、現在40店舗でございますけれども、協賛していただける協賛店を増やしていきたいと考えてございます。
以上でございます。
191 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) お答えをいたします。まだ構想段階でございますので、はっきりとした内容等についてはうたっていないと認識してございます。
以上でございます。
192 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。
193 ◯9番(小松豊正君) それから、バスターミナルのところにショップエリアを設けるという構想ですけれども、どのようなショップをいつから設置するのか、募集をいつからするのか、これもお伺いしたいと思っております。いかがですか。
194 ◯議長(岡野孝男君) 都市建設部長・福田君。
195 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) お答えいたします。その点につきましても、今後、調整を図りながら進めていくということになってございます。
以上でございます。
196 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。
197 ◯9番(小松豊正君) そうしますと、私がいただいたこの資料というのはどういうものなんですか。平成29年石岡ステーションパーク利活用に伴う企画調査というようなことになっているんだけど、誰かの非常に責任のないものなんですか、これは。そういうことを考えている経過にあるものなんですか。そういう資料を私は見て、これを真剣に考えているわけです。お答えください。
〔「計画段階のものを出しちゃだめでしょう。まだ計画段階で
ございましたって言えば済むことじゃない」と呼ぶ者あり〕
198 ◯議長(岡野孝男君) 都市建設部長・福田君。
199 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) お渡しをしてございます資料につきましては、先だっての委員会のほうにおいてお配りをさせていただいたところでございますけれども、まだ構想段階でございまして、あくまでもイメージということでご理解いただきたいと思います。
以上でございます。
〔「そのとおり」と呼ぶ者あり〕
200 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。
201 ◯9番(小松豊正君) 積極的なさまざまな自由的な発想は是としますけれども、やはりかなり、これを実際やるとなるとさまざまな問題があろうかというふうに、見て考えた次第でございます。通り抜け路地とかエントランス広場、階段ギャラリー、サイクルパーク、オープンデッキなどについても書いてあるわけであります。
委員会で提案されているということなので、そんなに……、一定の根拠のあるものだと思いますけれども、さらに全議員にもわかるようにしかるべくお知らせをして、みんなであそこの場所が有効活用されるように望みたいと思います。
202 ◯議長(岡野孝男君) 暫時休憩いたします。午後1時30分から会議を開きます。
午後 0時10分休憩
───────────────────────
午後 1時30分再開
203 ◯議長(岡野孝男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
9番・小松豊正君。
204 ◯9番(小松豊正君) 午前中に引き続きまして、一般質問を続けます。質問項目第3、ごみ行政の改善についてお伺いいたします。
今、地球温暖化を防止するためにも、自然環境を守るためにも、人間の営みとともに発生するごみを3R、リデュース・発生抑制、リユース・再利用、リサイクル・資源化によって減量化を図ることが大切です。とりわけごみ焼却場の広域化によって、何でも燃やせばいいという風潮にしっかり歯どめをかけることが求められております。資料として、石岡、八郷の保存版ごみ分別ガイドをいただきました。これを見ますと、同じ石岡市であるわけですけれども、八郷地区と石岡地区とでは分別資源化について大変大きな違いがあります。八郷地区ではプラスチック類、そして、このほかに発泡スチロール容器、カップラーメン容器、シャンプー容器、洗剤容器等、これがプラスチック容器等、紙としては雑誌、紙パック、その他の紙、布類としては、シャツ、ズボン、セーター、スーツ、カーテン、肌着、布団カバー等、これが布類、このように分別をして新治広域組合に搬入され、資源化されています。一方で、霞台厚生施設組合に搬入されている石岡地区ではどうかといいますと、このようなプラスチック容器類、紙類、それから布類、これは、ご存じのように燃やすごみとして出されて、全部燃やされています。
そこでお伺いいたします。(1)八郷地区では、分別資源化が非常に進んでいるわけです。ですから、同じ石岡ですので、進んだ例に倣って、石岡地区におきましてもプラスチック容器、紙、布類の分別をして、これは資源化して、燃やすごみを抜本的に減量すべきだと私は強く考えますけれども、いかがでしょうか。
205 ◯議長(岡野孝男君) 生活環境部長・齋藤君。
206 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) それでは、燃やすごみにつきましてご答弁申し上げます。議員ご指摘のとおり、八郷地区におきましては、プラスチック容器、紙、布類に細分化し、資源ごみとして収集をしています。石岡地区におきましては、紙類のみ新聞紙、段ボール、雑誌に分別し、資源ごみとして収集をしておりますが、プラスチックや布類につきましては可燃ごみとして一括収集をしています。現在、新ごみ処理施設建設による広域化に伴いまして、構成4市町により分別方法及び収集体制など、統一に向けて協議を行っているところでございます。
今後の石岡地区における可燃ごみの取り扱いにつきましては、これまで同様、プラスチック容器等は、市内店舗等で回収している、先ほど議員がご説明したとおり3R運動を継続するとともに、布類の分別の検討及び簡易包装推進の意識の醸成などに取り組んでまいりたいと考えます。
以上です。
207 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。
208 ◯9番(小松豊正君) それで、石岡地区でもプラスチック容器類、紙類、布類の分別をして資源化した場合、石岡地区で考えればどれだけごみを減量化できますか。数字でお答えください。
209 ◯議長(岡野孝男君) 生活環境部長・齋藤君。
210 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) ご答弁申し上げます。具体的な布類等のリサイクルの量につきましては、燃えるごみで出してしまえばそのまま燃えるごみとなってしまいまして、分けていただければ資源として取り扱えるものでございますことから、具体的な数量は把握できません。
以上でございます。
211 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。
212 ◯9番(小松豊正君) これは燃えるごみの約半分と、大ざっぱに言って。半分が布類、紙類だというふうな答弁をいただいたことが私はあります、霞台の議会で。そこで、平成27年度の霞台厚生施設組合の石岡地区のごみ搬入量実績表の決算資料がここにありますけれども、これによりますと、可燃物の1年間の合計は1万7,321トン190キログラムとこれに書いてあります。決算資料です。一番新しいものです。
このプラスチック容器類、紙、布類がどれくらいを占めているのかというのは、全くわかりませんか。何割とか。私はそのように聞いているんだけど、質問いたします。
213 ◯議長(岡野孝男君) 生活環境部長・齋藤君。
214 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) ご答弁申し上げます。可燃ごみとして布類、紙類を混ぜて集積所に出されたものにつきましては、それを分別して計量するということが困難なことから、具体的な数量は把握できません。
以上でございます。
215 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。
216 ◯9番(小松豊正君) これは、私が聞いている半分ということで仮定した場合、今、担当部長はわからないと言っているので、そうしますと……。霞台の資料だけど、石岡のものですよ。それで、先ほど言った数字がありますね。これは明確な決算資料ですから。1万7,321トン190キログラム、約半分と私が答弁を聞いたように仮定しますと、年間約9,000トン、1日にすると、365日で割って約25トン燃やす量が減ることになります。そうすれば、今、新しくつくろうとしている日量215トンの焼却炉を、単純計算で190トン、つまり200トンを下回るということになるわけであります。
ですから、私が言いたいのは、新しく焼却施設をつくると、その中に石岡のごみ、それから新治、八郷はここに入るんだけれども、特に石岡地区のごみについては、やはり断固として分別すべきだと。つまり、八郷でやっていることが石岡地区でやれないわけはないんですよ。やれば、大変な減量になるということは明らかです。
もう一つの問題は、このプラスチック容器類を燃やすとなぜだめなのかというのは、埼玉県ふじみ野市・三芳町環境センター、ここでのお話を伺ったのを聞きますと、初め全国的な例だと、プラスチック類容器を炉の中で燃やすと、これがレンガにへばりつきまして炉が傷むということが、全国的に報告されております。そういう点からも、プラスチック容器は分別して、燃やさずに資源化することを強く求めるものですけれども、生活環境部長の見解を求めます。
217 ◯議長(岡野孝男君) 生活環境部長・齋藤君。
218 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) ご答弁申し上げます。先ほどもご答弁させていただきましたけれども、現在、構成4市町によりまして、分別方法と収集体制につきまして協議を行っているところでございますが、新ごみ処理施設の建設計画につきましては、構成4市町のごみ減量化の目標値を掲げた一般廃棄物処理基本計画に基づく循環型社会形成推進地域計画で決定した規模の処理能力の新ごみ処理施設となってございます。
以上でございます。
219 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。
220 ◯9番(小松豊正君) 私の質問に対して的を射ていないわけですけれども、それで、ここにこういう一般廃棄物処理施設整備基本構想概要版というのがあるわけです。この9ページに、6、分別区分の一元化についてということがございますけれども、ここには肝心かなめの紙類、布類、プラスチック製容器包装等に関しては、さらに協議検討を要する事項と書いてあります。聞くところによると、この新焼却施設で発電量を上げるために、むしろプラスチック類は燃やして火力を上げるという意見もあるように聞いているわけであります。
ですから、そういうこともあるから、私は、生活環境部長、石岡市としては、ぜひこれは分別をするべきだと、そしてもっと工事費を安くするべきだと、こういう主張を石岡市としては強く主張するべきだと思いますけれども、市長の答弁を求めます。
221 ◯議長(岡野孝男君) 生活環境部長・齋藤君。
222 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) ご答弁させていただきます。議員ご指摘のように、ごみの分別、リサイクルは大変重要なことと感じておりますので、霞台厚生施設とも我々は関係がございますので、関連するごみ処理広域化調整会議等でも、議員のご指摘を参考にして、ごみの分別、収集等について検討してまいりたいと考えております。
以上でございます。
223 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。
224 ◯9番(小松豊正君) 市民の代表として重要な位置を占める市長について、私は市長の見解を求めておりますので、市長の見解をお伺いいたします。強く主張してもらいたいと思います。いかがですか。
225 ◯議長(岡野孝男君) 市長・今泉君。
226 ◯市長(今泉文彦君) ごみの減量化、3Rの基本原理に基づきまして、減量化を推進してまいりたいと思っております。
以上です。
227 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。
228 ◯9番(小松豊正君) ごみの減量化と言う場合には、具体的にはそういうことに、私が言ったことにならざるを得ないので、そういう立場で主張してもらって、ごみの減量化、そして、そうすれば、工事費用も少なくなるという、二重三重の効果があるので、ぜひこれは強く石岡市としても主張してもらいたいと思います。
次に、(2)の問題に移りますけれども、私は、このごみ処理の問題についてさまざまな意見を聞くときがございます。石岡市への新しい転入者、特に私が聞くのは、八郷地区に転入された人には、非常に自然がいいと、老後の生活をここで送りたいと言う方もいらっしゃいます。そういう方がごみ処理に困らないように、担当部として具体的な対策を考えるべきだと思いますけれども、現状の対策についてお伺いしますという質問の趣旨ですけれども、先ほど言いましたように、八郷地区に転入した方もいました。それからまた、しばらくふるさとを後にして別なところで生活していたけれども、さまざまな事情でまた故郷に戻ってくると、そういう場合、その地域の自治会や組織に適合できずに、ごみの処理をどうするかということで非常に困っている方の例をたくさん聞きます。
それぞれの地域の住民の皆さんは、営々として町内会など自主的にごみを処理されるように、そういう仕組みができておりまして、それはそれとして、住民の自主的な活動として、私は非常に結構なことだと思います。
しかし、このように転入者がほかから移ってきたときに、ごみ処理に、その中に合流できない、困っている場合、あるいは少し離れたところにうちを建てた場合、こういう場合に、大変大きな悩みとして私はその相談を受けることがあるんですけれども、このような場合に行政としてどのような手だてをとることができるのか、そういう声はどのように聞いているのか、それに対してどのような対策をとっていくのか、お伺いいたします。
229 ◯議長(岡野孝男君) 生活環境部長・齋藤君。
230 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) 八郷地区の転入者のごみの集積所の利用につきまして、ご答弁申し上げます。まず、八郷地区に限ったことではございませんけれども、市内の転入者に対しまして、窓口でごみ分別ガイドや該当地域の収集カレンダーを手渡す際に、ご自宅周辺の集積所を示した上で、近隣住民の方に利用方法等を相談することを窓口でご案内を申し上げております。先ほど議員がおっしゃいました1人で離れた場所にいる場合ということでございましたけれども、集積所の設置基準といたしましては、10世帯以上を基本としておりますことから、1人で利用する集積所というのは認めてございません。
以上でございます。
231 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。
232 ◯9番(小松豊正君) ですから、一般的に10世帯まとまればとりに行くということだと言っているわけですよね。そういうまとまるまではどうするんですか。あるいはまとまらなかった場合には、勝手に、例えば新治広域組合や……、石岡の霞台、八郷だと新治、そこに持っていけということだけになるんですか。お伺いします。
233 ◯議長(岡野孝男君) 生活環境部長・齋藤君。
234 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) ご答弁申し上げます、わざわざ遠い処理場まで搬入を考えるよりは、できるだけ近くの、何かのついでで寄れるような近くの集積所をご利用していただくようお願いしてございます。
以上でございます。
235 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。
236 ◯9番(小松豊正君) これ、実際に聞いてもらうとわかるんだけど、近くにある集積所に出せればいいですよね。ところが、出せない場合があるんですよね。すぐにそういうふうに合流できなくて。そういうことがあるから、そういう場合には、今、部長がおっしゃったように、行政側としても、そういう実際に今まである集積所の方々と話し合うようなアドバイスをしてもらって、そういう方が合流できるように、またそういう方が単独でも気持ちよくやれるように、そういう点で行政ができることがあるんじゃないかということで、その点を私は聞いているわけです。そういうことはできますよね。いかがですか。
237 ◯議長(岡野孝男君) 生活環境部長・齋藤君。
238 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) ご答弁申し上げます。行政が民間の中に立ち入ることはなかなかできないことでございますけれども、集積所の利用につきましては、おのおのの地区に管理等をお願いしていることでございます。地区によってはさまざまな諸事情がありまして、転入者などが利用できないといったトラブルや相談が寄せられていることも事実でございます。市といたしましては、集積所のトラブルや相談に対しましては、一緒に利用する集積所を管理する地区の方々と粘り強く話し合いを持っていただきますよう、助言等を行っているところでございます。
以上でございます。
239 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。
240 ◯9番(小松豊正君) こういう話が伝わってくると、やっぱり石岡に人口が増えていくと、転入者が増えていくということで、古いまちだけになかなかいろいろあるんだということ自体がちょっとマイナスになってしまいますので、これはひとつ、やはり人口を増やしていく上でも大事なところなので、かなり粘り強く、そういう方々も溶け込んでいけるような、行政としてできることをやっていただきたいと思います。
次に、(3)ですけれども、家庭で出る生ごみを堆肥化するためのコンポスト設置補助金、これは前にあったと思うんですけれども、今はないと思います。これを復活して、やはりそういうものをご家庭で資源化できることになるので、ぜひこれは復活をお願いしたいと思いますけれども、これはどのような制度でいつ始まり、どのようになってきたのか、これからどうしようとしているのか、お伺いしたいと思います。
241 ◯議長(岡野孝男君) 生活環境部長・齋藤君。
242 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) コンポストの補助金の経過につきましてご答弁申し上げます。コンポストの補助金交付につきましては、平成4年、旧石岡市におきまして、一般家庭を対象に、家庭から排出される生ごみを自家処理することで、ごみ処理施設への搬入量抑制及び生ごみの再資源化を図ることを目的として、事業を開始したところでございます。そのような中で、申請者の減少、社会環境や社会事情の変化に伴いまして、合併して5年を経過した平成22年度で事業を廃止した経緯でございます。
以上でございます。
243 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。
244 ◯9番(小松豊正君) これについては、現在はあまり要求がないという実情に合っていないということですか。それとも、調べていないということもあるかと思うんだけれども、私はやっぱりそういうことを聞くときがあるんですね、あれも復活してもらいたいと。これは状況をつかんでいますか。質問します。
245 ◯議長(岡野孝男君) 生活環境部長・齋藤君。
246 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) コンポストの利用状況についてご答弁申し上げます。資料によりますと、平成4年の開始当時は647世帯の方で、1世帯当たり2基まで助成しましたので、831基が設置されました。翌平成5年につきましても559世帯で671基が設置されましたけれども、平成6年からは70世帯の85基ぐらいでずっと推移をしてきまして、廃止をする平成22年度につきましては、石岡地区で39世帯の47基、八郷地区につきましてはゼロ世帯ということで、廃止に至った経緯がございます。
以上でございます。
247 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。
248 ◯9番(小松豊正君) これは、周辺自治体のかすみがうら市などでも実際やっておりますし、そういうことで周辺自治体、それから旧石岡市、事情をつかんで適切に、必要な場合にはまた始めるということなども含めて、検討してもらいたいと思います。
次に、質問項目の第4、介護保険行政についてに質問を移します。
今年の通常国会で、地域包括ケアシステムの強化のための介護保険法等の一部を改正する法律が、私ども共産党は反対、民進党・新緑風会も反対しましたけれども、強行されました。
このような中で、(1)介護保険行政の見直しはどのように進んでいるのかという質問です。今、平成30年、31年、32年を展望した第7期介護保険事業計画を、来年、平成30年3月議会に提出するために、見直し作業が行われていると思いますが、どのように進んでいるのか、概括的にお伺いをいたします。
249 ◯議長(岡野孝男君) 保健福祉部長・加藤君。
250 ◯保健福祉部長(加藤乃利明君) お答えいたします。現在、平成30年度から平成32年度における第7期介護保険事業計画を策定中でございます。国の定める基本指針に従って、県の指導を受けながら、3年間の需要見込みを予測し、市民アンケートの結果を勘案し、作成することになっております。また、国の基本指針につきましては、秋ごろに示される予定でございます。
現在は、アンケート調査の分析結果等の取りまとめや、介護サービス見込み量等についての予測を立てる作業などを行っている状況でございます。作業につきましては、国・県の方針、今後示されます基本指針をもとに、介護保険運営協議会に諮りながら進めてまいります。介護保険料につきましては、高齢化率や介護サービス見込み量、入所待機者数などを考慮しまして、適正かつ健全な介護保険運営を実現できるよう、改定してまいりたいと考えております。
以上です。
251 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。
252 ◯9番(小松豊正君) これは国のいろんな指導、方向性の中で、大変な作業をこれからされる、今、されていると推察いたします。そういう中で、資料もいただいて目を通したところですけれども、幾つか新しく導入される点についてお伺いいたします。
1つは、市町村の保険者機能を強化する一環として、保険者のさまざまな取り組みの達成状況を評価できるように、客観的な指標を設定した上で、市町村等に対する財政的インセンティブの付与を予定しているとありますけれども、説明を求めます。
253 ◯議長(岡野孝男君) 保健福祉部長・加藤君。
254 ◯保健福祉部長(加藤乃利明君) 市町村の保険者機能を強化する一環として保険者のさまざまな取り組みの達成状況を評価できるよう、客観的な指標を設定した上で、市町村等に対する財政的インセンティブの付与、こちらを国のほうでは予定してございます。ただ、詳細な内容につきましてはまだ示されておりませんので、ご了承願います。
255 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。
256 ◯9番(小松豊正君) 次に、今回の第7期計画の策定には、国の地域包括ケア見える化システムを使用することが原則とされていますけれども、このことについてお伺いいたします。
257 ◯議長(岡野孝男君) 保健福祉部長・加藤君。
258 ◯保健福祉部長(加藤乃利明君) こちらの地域包括ケア見える化システムでございますけれども、各市町村それぞれ事情が違います。年齢構成も違いますし。そういったものを全国統一のシステムで比較化できるように、国のほうがシステムを導入するものでございます。他の市町村と比較できる形で、要介護認定の状況、給付費の状況、在宅サービスや施設サービスの割合等、こちらを提供していくということでございます。
以上です。
259 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。
260 ◯9番(小松豊正君) 次に(2)のことですけれども、年金生活者が安く入れる介護施設の増設対策についてお伺いいたします。実は、私のところに80歳代のご主人から相談がありました。奥さんが認知症になって、しばらく面倒を見ていたんだけど、とてももう面倒を見切れなくなってしまって、施設で預かってもらっているけれども、毎月15万円ほどかかると。年金生活者の身で、自分の生活にもお金がかかるし、とてもやっていけないと。こういう相談で、何とか安く入れる施設はないのか、何とかならないのかと。こういう相談ですけれども、これは、これから年ごとに老老介護、こういう例は増えていくだろうと思います。どういう手だてがあるのか、どういう工夫ができるのか、そういうことについてお考えをお聞きしたいと思います。
261 ◯議長(岡野孝男君) 保健福祉部長・加藤君。
262 ◯保健福祉部長(加藤乃利明君) お答えいたします。介護施設につきましては、提供するサービス内容によりサービス費用が定められているため、それを下回るような低負担額の介護施設の整備を行うことは、なかなか難しいところでございます。利用者負担の抑制について、介護保険サービス費の利用者の負担軽減として、現在の制度でございますけれども、高額介護予防サービス費の支給と、食費、居住費の軽減の制度がございます。高額介護予防サービス費の支給でございますが、1か月の支払った利用者負担額が一定の上限を超えた場合、市民税の課税状況により上限が異なりますけれども、例えば世帯のどなたかが市民税を課税されている方の上限は4万4,400円でありまして、それを超えた金額の払い戻しを行っております。
次に、食費、居住費の軽減でございますが、介護施設等を利用している市民税非課税世帯を対象に、居住費と食費の上限を定めまして、利用者負担の軽減を行っております。
その他、利用者やその家族等からの費用負担等の相談があった場合、地域包括支援センター及び社会福祉課と連携して対応してございます。
以上です。
263 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。
264 ◯9番(小松豊正君) これは、具体的に一つ一つの事例によって研究して、それで対策を立てて、そして、そういう方々が生活していけるように、そういう努力をする必要があると。そういう点で、担当課におかれましても、そういう市民の要望に応えていただくように、心からお願いする次第であります。
時間が迫ってまいりましたので、最後に、質問項目の第5、有害鳥獣の被害から農業と住民の暮らしを守る対策についてお伺いいたします。
今、特に八郷地区の農業をやっている方や、あるいは八郷に住んでいる方々から、特にイノシシ、あるいはハクビシン、またカラスも入るときがありますけれども、農産物を食い荒らしてしまうと、あるいは、私が聞いたのでは、住宅の住まいの軒先までイノシシが来ると、あるいは、稲作、田んぼにまで来て、それでまだ固まらない、甘い汁のままの米を食べて、そしてまた自分の体をこすりつけて、そうすると臭くなると。そういう点で、お米にも、それから収穫しようと思っていたさまざまな農作物が食い荒らされると、いわゆる悲鳴が上がっている状況だと思います。
そこで、まず第1に、担当部は被害の現状と住民からの要望をどのように捉えているのか、お伺いをいたします。
265 ◯議長(岡野孝男君) 経済部長・諸岡君。
266 ◯経済部長(諸岡広明君) 被害の状況をどのように捉えているのかにつきまして、答弁差し上げたいと思います。有害鳥獣としましてイノシシやハクビシンなどが挙げられ、樹園地や土手の掘り起こしや農作物への被害の報告が増えてきているのが現状でございます。昨年度と今年度の8月30日時点を比べますと、ハクビシンの野菜や果樹への被害報告は、昨年度の108件に対し今年度は85件と減少しております。イノシシの水稲や芋、果樹、野菜の被害につきましては、昨年度の22件に対し、今年度37件と増加してございます。また、これまで被害の少なかった地区への出没情報も寄せられてございます。被害を受けた方からは、早目の捕獲や追い出し要望が寄せられております。
このようなイノシシの被害が増えた原因でございますが、荒廃した農地の増加などが考えられます。イノシシが望む環境としては、食べ物や水のある場所、茂みなどの隠れるところのある場所、人間活動の少ない場所などが挙げられます。荒廃した水田などはこれらの条件を満たしているため、この荒廃農地の増加が、人里近くへのイノシシの分布域拡大につながっているものと感じられます。
また、放棄された果樹や取り残された野菜なども餌となり、イノシシがそれを覚えてしまったこと、集落周辺では銃の制限があることなど、幾つかの要因があるものと考えている状況でございます。
以上でございます。
267 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。
268 ◯9番(小松豊正君) こういう有害鳥獣の被害が大変多くのところで寄せられているわけですけれども、こういう被害に遭った場合にはやられ損ですか。これに対する補償とか、何かそういうものはあるんでしょうか。いかがですか。
269 ◯議長(岡野孝男君) 経済部長・諸岡君。
270 ◯経済部長(諸岡広明君) イノシシの捕獲につきましては、毎年6月と9月に実施しております鳥獣被害対策実施隊による捕獲と、猟期であります11月15日から3月いっぱいまでの冬季の狩猟期間の捕獲が現状でございます。
〔「違う」と呼ぶ者あり〕
271 ◯経済部長(諸岡広明君) それで、被害の補償でございますけれども、各水稲や米の、先ほど議員がおっしゃられたにおいが移ると、そういう部分に関しましては、農業共済の加入者の部分の補償が対象になると聞いております。昨年度の被害状況でございますけれども、約84件の被害が報告され、約460万円ほどの被害状況があったと確認してございます。
以上でございます。
272 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。
273 ◯9番(小松豊正君) 稲作に関しては農業共済が適用され得るということで、460万円という数字が出てくるんですけれども、これはそういうふうに対応されたと理解していいでしょうか。
274 ◯議長(岡野孝男君) 経済部長・諸岡君。
275 ◯経済部長(諸岡広明君) この金額につきましては、あくまでも面積に応じたお米に対する被害の状況でございます。
以上でございます。
276 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。
277 ◯9番(小松豊正君) これは、そういう被害、農業共済とか、そういうものが出てきたんだけど、それはできるだけ適用できるようにやって、実際の被害を救済するということで、担当部としては全力を挙げてもらいたいと思います。
それで、私も参考資料をいただいて見ているんですけれども、この有害鳥獣参考資料の1として、有害鳥獣被害報告数及び捕獲数と書いてあるんだけど、この資料には捕獲数が書いていないですね。平成28年度、29年度の被害報告は書いてあるんだけど、捕獲数は書いてありません。捕獲数はどういうふうになりますか。
278 ◯議長(岡野孝男君) 経済部長・諸岡君。
279 ◯経済部長(諸岡広明君) イノシシの捕獲頭数につきましてお答えいたします。平成27年度は433頭、平成28年度は516頭となってございます。
以上でございます。
280 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。
281 ◯9番(小松豊正君) それが現状で、八郷中心に大変広範囲にこういう事態が起きているというふうに、私はいろいろ聞いて捉えております。
それで、どのような対策を今打っているのか。あるいは、これからこういうことが考えられるということで、対策の強化をどう考えているのか。あるいは額について、これはイノシシ駆除費とか、電気柵に対する援助とか、わな免許の取得補助とかあるかと思いますけれども、現状がどうなっているのか。これに対してもっと増額して、強力な対策を打つという考えはありませんか。お伺いいたします。
282 ◯議長(岡野孝男君) 経済部長・諸岡君。
283 ◯経済部長(諸岡広明君) 対策につきましてお答えいたします。被害防止対策につきましては、やはりイノシシに対しての強化が特に求められるところでございます。その中で、中心を担う猟友会との連携が重要と考えてございます。さらに、鳥獣被害対策実施隊による6月と9月の実施、また、11月から3月までの狩猟期間、空白期間があるわけですけれども、そこの空白期間の対応、または、どうしても猟友会の方は高齢化が進んでおります。若手の募集といいますか、狩猟免許等をやってくれる方の担い手の確保を行うということと、そのほかに、対策としまして、箱わなと囲いわな等の強化を図っていかなければならないと考えております。
そのほか、鳥獣被害対策につきましては、いろいろな委託料、報酬、捕獲の奨励金等があるわけですけれども、その捕獲等がだんだん増えてきている、イノシシ等の頭数がだんだん増えてきているわけですけれども、それに見合った予算の計上等を考えていきたいと考えております。
以上でございます。
284 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。
285 ◯9番(小松豊正君) 現時点において、それぞれのこれにかかわる予算がどういうふうになっているのか。そして、予算をもし増やす場合に、国や県に要請して、予算を、一般財源だけじゃなくて、国や県にも要請して増やしていくということが必要だと思うんですけれども、この予算額と財源についてどうなっているか、どうしようとしているか、質問いたします。
286 ◯議長(岡野孝男君) 経済部長・諸岡君。
287 ◯経済部長(諸岡広明君) 先ほど答弁いたしました個人に対する補助でございますけれども、わな免許の取得補助金等を行っております。本年度10名程度に、わな免許の取得の補助を行っております。そのほか農作物の被害対策事業という形で補助金のほうを、これは電気柵……。個人に対してに関する補助が事業費で約132万円、そのほか有害鳥獣に対する補助金が60万円のほうを計上しているところでございます。
以上でございます。
288 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。
289 ◯9番(小松豊正君) これは予算にも出ているんだけれども、鳥獣被害対策実施隊報酬は324万円、それから、鳥獣被害対策実施業務委託料が260万5,000円と、こういうふうになっているんだけど、こういうものは全部一般財源で、市だけの財源で賄っているものなんですか。国や県も、要請すれば出る余地があるかと思うんですけれども、いかがですか。
290 ◯議長(岡野孝男君) 経済部長・諸岡君。
291 ◯経済部長(諸岡広明君) 一般財源で賄うところもありますけれども、国の補助事業を活用した地域ぐるみでの電気柵の補助等もございますので、それについてはある程度の地域ぐるみでやる……、周囲が何キロ以上という全体的な面積の算定の部分もありますので、地域ぐるみでやる場合には、国の補助等の該当を対応するような形で、今後、予算要求等に向けて研究してまいりたいと考えております。
以上でございます。
292 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。
293 ◯9番(小松豊正君) さまざまな人から被害状況などを聞くんですけれども、これは一生懸命やられているとは思いますけれども、しかし、実際に行かれた担当者の方がそうでもなかったみたいな声も聞くので、ですから、非常に深刻な事態で推移しているという認識のもとに、よく事情を聞いて、国・県のそういう対策からも要求して、そして、こういう事態、ある意味では大変な事態だと思いますけれども、これに対して的確な手を打っていってもらいたいと思うわけです。
市長も、ぜひそういう点でのご判断といいますか、ご指示をお願いしたいと思うんですけれども、市長の見解をお伺いしたいと思います。
294 ◯議長(岡野孝男君) 市長・今泉君。
295 ◯市長(今泉文彦君) イノシシの被害が大変増えて困っているという状況でありますけれども、私の住んでいる周辺も大変イノシシが増えております。きのうも散歩をしていたらば、イノシシが2匹ほどやぶから出てきまして、大変危険な思いをしましたけれども、ポイントとして3点ございまして、1つは、駆除をする人材の確保が今後の課題になるかと思います。それから、イノシシを確保した後、加工する、食料にするか食材にするか、皮を何かに加工する、そういったことの流れをつくる、そういった部分があるかと思います。さらに3点目ですけれども、広域で対応するということ。石岡市だけではなくて隣接の市町村、あるいはもっと広い範囲で連携してやっていくということも大事かと思います。
最後になりますが、人間にとって有害であるイノシシでありますけれども、反面、駆除で殺処分をする方法のみでよいかどうかという部分もあるかと思います。イノシシを保護するというのは難しいかと思いますけれども、どこか山の広大な部分にイノシシの楽園をつくって、里におりてこないようにする……。
〔「そりゃいいことだ」と呼ぶ者あり〕
296 ◯市長(今泉文彦君) それが一番平和な方法ではないかと思います。
以上です。
〔「オンリーワンだ」と呼ぶ者あり〕
297 ◯議長(岡野孝男君) 9番・小松豊正君。
298 ◯9番(小松豊正君) かなり明快な方向性を示されたと思いますので、ひとつそういう今の急場を打開していくということで、市長はじめ担当部局、また地域の住民が力を合わせてこれを打開していけるように努力できればということで、私たちもそういう立場で頑張っていきたいと考えていることを申し述べまして、私の一般質問を終わります。
299 ◯議長(岡野孝男君) 答弁の訂正がありますので、経済部長・諸岡君。
300 ◯経済部長(諸岡広明君) 先ほど、わな免許補助金につきまして132万円と申しましたけれども、13万2,000円の誤りでございます。よろしくお願いします。
301 ◯議長(岡野孝男君) 次の質問者へ移ります。
3番・川井幸一君。
302 ◯3番(川井幸一君) 3番・川井幸一です。今回、一般質問、何度いたしましても何か緊張することでありますけれども、今回2点ほど質問させていただく内容は、いずれも農業、また農家にかかわることでございます。私も一農家といたしまして、しっかり質問させていただきたいと思います。
それでは1点目、まず、地域特性を活かした観光振興についてということで質問いたします。
まず1つ目といたしまして、イチゴ団地(辻地区)の看板及び店舗の統一的な色調等による観光と景観保全の取り組みについて伺います。2点目、イチゴ農家の後継者対策について伺います。そして3点目、イチゴや果樹など地場産品を前面に打ち出した観光拠点でもあります道の駅の整備について伺ってまいります。よろしくお願いいたします。
朝日トンネルが抜けまして、千葉、また埼玉など近県から、多くの方々がフラワーパークややさと温泉ゆりの郷などへ訪れております。その数は年々増加いたしまして、常磐高速道をはじめとした高速道路が整備されたことによりまして、訪れる観光客のエリアも拡大し、その戦略、また情報発信も、執行部において進められていることと思います。
首都圏から1時間という地の利と、トンネルを抜けた途端に、そこに広がります日本の原風景であります里山、山並みの緑が心を癒し、紅葉の季節には鮮やかに彩り、まさに手つかずの自然、そして温泉、バラに特化したフラワーパーク、これらが1つのエリアに集積しているわけであります。首都圏、都会の方々にとっては、とても魅力的な観光資源が凝縮されております。まさに車を使った観光の地といたしまして、ポテンシャルは無限であると言っても過言ではないかと思います。またこの八郷地区は、四季を通した果樹の産地でもあります。春夏秋冬、季節の移り変わりをこの果物、果樹で感じることもできる、非常にすばらしい、誇れる地域であります。さらに、景観においても、里山の風景や自然にマッチするよう、先導的な景観形成地区として、朝日地区とフルーツライン沿線は、里山や田園景観を保全するよう位置付けられているわけであります。
しかしながら、現状を申し上げますと、朝日トンネルを抜けますと、視界が開けます。そのとき目の前に里山と一緒に飛び込んできます風景は、イチゴ団地のカラフルな看板と販売所であります。これは、それぞれの農家、販売店が競い合ってあるわけですので、看板はもちろん目立つような色であったり、文字であったり、そういった体でされていることは十分わかりますが、果たしてこれでいいものか、先導的な景観形成地区にはそぐわないのではと感じるのは、私だけではないと思っております。イチゴのシーズンが終わっても目立つ看板はそのままであります。また、販売所においても、通年ではありませんので、閉めたままかなり老朽化しているような店舗も見受けられます。なかなか改修といったことも進まないような現状があるのではないかと思います。
そこで、お伺いいたします。先導的な景観の保全という面、また観光という面、それぞれの取り組みがあろうかと思います。現在、執行部においてどのような取り組みがなされているのか、まずはお伺いいたします。
次に、後継者の問題についてお伺いします。辻のイチゴ団地は、イチゴの摘み取りができるハウスが集まっている、県内でも珍しいというか、数少ない場所だと思っております。とてもおいしいイチゴとして年々口コミやNS等……、SNですね。使ったことないのでよくわかりませんけど、SNSでございます。失礼いたしました。
〔「あまり変わらない」と呼ぶ者あり〕
303 ◯3番(川井幸一君) そうですね。大して変わりませんけれども、順序を間違えるとわかりませんので。発信されまして、シーズン中には多くの観光客でにぎわっております。
しかしながら、問題が1つございます。後継者がないため、ここ数年で1軒、また1軒といったようにやめられる方が増えております。また現在、イチゴ農家をやっている方の年齢も非常に高い。参考までに申し上げますと、最も若いと言われますのが私と同年代の方でございますので、大分年齢も上がっていると思われます。
そこで、2点目に伺います。このイチゴ農家の後継者対策をどのように考えているのか伺います。
次に3点目、イチゴ、果樹などの地場産品を前面に打ち出しました観光拠点、道の駅の整備について伺います。市長はさきの市政報告会におきまして、道の駅を八郷地区、フラワーパーク付近に考えている旨の構想を打ち出されておりました。私もこの点、非常に同感でございまして、イチゴ団地とフラワーパークを連携させるような道の駅をつくってみてはどうかと考えております。
あるデータを1つ取り上げておきますと、平成25年度にJTBの総合研究所が、ドライブ旅行に関するアンケート調査というものを実施しております。それによりますと、道の駅の利用者の52.7%が、施設内の地域振興施設で地場産品を購入するといった回答がなされております。さらに、この道の駅に車を止めまして、循環バスに乗って周辺を観光したいといった、道の駅を拠点といたしました観光体験の希望が、これもまた51.8%、高い数字が調査結果として出ております。
これらを考えますと、辻のイチゴ団地、果樹を地域振興、地場産品のメーンといたしまして、フラワーパークを一体化するように道の駅をつくり、そこから観光循環バスやレンタサイクルを貸し出しまして、やさと温泉ゆりの郷や朝日里山学校、また国民宿舎つくばね、そして、観光果樹園などを周遊できるようなバスの運行、レンタサイクルによって、観光エリアは点から面への広がり、さらなる観光客の増加につながるものと思われます。
そこで、お伺いいたします。イチゴ団地や果樹といった地域特性を生かしました観光拠点、道の駅についてのお考えをお聞きいたしまして、1回目の質問を終わります。
304 ◯議長(岡野孝男君) 都市建設部長・福田君。
305 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) 都市建設部からは、先導的な景観形成地区での保全への取り組みについてということで、お答えを申し上げます。市では、平成24年に石岡市景観計画を策定いたしまして、市内全域を景観計画区域に指定をして、良好な景観形成に努めているところでございます。議員ご指摘のとおり、朝日地区には貴重な里山風景が残されておりますので、この景観を守るため、さらに先導的な景観形成地区ということで指定をしてございます。この先導的な景観形成地区の中に、今、お話のございました辻地区のイチゴ団地があるわけでございますけれども、その景観の保全を進めようということで、平成29年4月から、石岡市住民参加型まちづくりファンド支援事業に取り組んでいるところでございます。
この事業につきましては、イチゴの販売小屋や広告看板などを対象といたしまして、八郷の里山景観と調和をした色彩、また形態意匠に改修をしていただいた場合に、市から最大で8割、300万円を限度に補助金を交付する事業となってございます。今後、多くのイチゴ農家の皆様にこの事業を活用していただくことで、地区の良好な景観形成が図られていくものと考えてございます。今のところ2軒のイチゴ農家からご相談をいただいておりまして、現在、その事業実施に向けての協議を重ねているところでございます。
以上でございます。
306 ◯議長(岡野孝男君) 経済部長・諸岡君。
307 ◯経済部長(諸岡広明君) 私からは、2番目と3番目につきましてご答弁させていただきます。初めに、イチゴ農家の後継者対策につきましてお答えいたします。現在、辻イチゴ団地は9軒のイチゴ農家がございますが、朝日トンネル開通により、都心から日帰りで気軽にイチゴ狩りを楽しめる場所として、テレビやラジオなどメディアに取り上げられております。毎年多くの観光客が訪れております。
しかし、近年、高齢化のため、イチゴ園をやめる農家が出てきておりまして、後継者不足が大きな問題となってきてございます。この中で、現在、後継者確保への取り組みといたしまして、朝日里山学校を運営するNPO法人アグリやさとが新規就農者を募集してございます。その中で、イチゴ農家を希望される方を後継者のいない農家へ、市といたしましても仲介を図り、やっていきたいと考えてございます。新規就農者の施設投資の節減や、イチゴ農家からの指導をしてもらうなど、人材や資材の活用を図り、イチゴ団地の継続に向けて取り組んでいきたいと考えてございます。
続きまして、観光拠点としての道の駅の整備についてでございますが、現在、茨城県フラワーパーク駐車場内に、トイレ、農産物直売所、レストラン、観光案内などが設置されており、道の駅的な機能を有する施設となってございます。この中で農産物直売所は、特産であるイチゴや柿などの果物や野菜、地域産品を販売し、来園者の中にはそれらを目的に訪れる方も多く、観光客に喜ばれる、地域に貢献する施設となってございます。また、観光案内に関しましては、果樹狩りや観光施設、茅葺き民家などの案内を強化することで、道の駅的な機能の充実を図っていきたいと考えてございます。
以上でございます。
308 ◯議長(岡野孝男君) 3番・川井幸一君。
309 ◯3番(川井幸一君) ご答弁ありがとうございました。辻のイチゴ団地、朝日地区、またフルーツラインに沿って、現在、地元の方々との景観形成、まちづくりファンドを生かした整備等の話し合いが進んでいるということでございます。今回、2軒のイチゴ農家の方が、販売所の改修予定ということで聞いておりますが、このほかの方の賛同や計画はどのようになっているのか、今後のスケジュールとあわせまして、見通し等がございましたらお聞かせいただきたいと思います。
また、改修に当たって、説明会等において地元の農家の皆さんからどのような要望や、またご意見があったのか、あわせてお聞きしたいと思います。
また、まちづくりファンドは看板や店舗にどのように使えるのか、お伺いいたします。全体改修費に対して幾らとか、個人負担もあろうかと思います。どのようになっておりますのか、ご説明をお願いいたします。
そして、景観に配慮するということで進められているわけですけれども、その意匠、またデザインといったものはどのようになっていくのか、誰がどのような形で進めていくのか、市のほうでそういったコンセプトを示し、統一的なものとしていくのか、お考えがあれば、これもまたお示し願いたいと思います。
次に、イチゴ農家の後継者対策ですが、今、本当に本腰を入れないと、辻地区のイチゴ団地はなくなってしまうような気がいたします。幾ら、今お話がありました、看板や店舗を風景に合わせたといたしましても、そもそものイチゴ農家がなくなっては何の意味もございません。先日、実は私、この1個下の方も含めましたイチゴ農家の方とお話をしました。この方が申しますには、向こう5年間でこの辻のイチゴ団地はなくなってしまうんじゃないかといったような非常に深刻な話を聞いて、私はびっくりいたしました。この方はフルーツライン沿いに観光農園を営んでいる方で、シーズン中は県外から大型バスで多くの観光客が訪れ、大盛況なお店です。その方から、本当にこの先なかなか大変だよと、非常に厳しいというような、深刻な危機感を持っている話が出まして、今回、この質問となったわけです。担当部局において、そのような状況というものは把握されているのか、この点もお伺いいたします。
話の中で、やめられたところに新しく就農者が入ってくればいいわけですけれども、どこの誰かもわからない方に、ハウスや土地や機械設備を貸して、すぐにどこかに行ってしまうのではないかといった心配、こういうことがあって、何人かこの地に来ている話はございますが、なかなかうまく進まない。うまくあいたところへ就農、後継者が続いていかないということでありました。
先ほども申し上げましたが、やめたといっても、自分の土地や、またハウス、そして機械、機材、農機具など資産を貸すわけですので、やはり貸す方は心配があるのは当然です。そこに、農業版の空き家バンク的なもの、いわゆる行政の後ろ盾、バックアップなどきっちりとしたものがあれば、うまくこの問題も解決していくのではないかと考えられます。市では、新規就農者の取り組みを行っているわけですけれども、このイチゴ農家、辻の観光農園、石岡市の観光の目玉でもあるわけですので、そのあっせん、仲介を制度としてもっと打ち出し、1人でも多くの就農者を呼び込んでいっていただきたいと思っております。
このイチゴ農家経営に対する看板や店舗の改修費用とあわせまして、イチゴ団地を維持していく、観光果樹園を存続させていくための方策を、先ほども申し上げましたように早急にしていかないと、地域の地場産品がまた1つ消えていってしまいます。なくなってからの復活というものは、誰が考えても、非常に困難な難しい面があると思います。執行部においては、お考えがあればお聞かせいただきたいと思います。
次に、道の駅についてはまだ構想中であると思いますけれども、八郷地区における道の駅は、やはりこのイチゴ団地をはじめとする果樹が一番の売りではないかと思っております。道の駅の機能といたしまして一番力を入れるのは、地域振興機能ではないかと思います。私たちのまちにはほかにないものがある。これが人を引きつけ、経営も回っていくものと考えます。市長も市政報告会の中で、道の駅をやっていきたいと言っておりました。聞いておりました多くの市民の方々は、非常に関心を持ち、期待をしているだろうと思っております。
今後、具体的にこれらを取り組む際、どのような地域振興策として取り入れていくかは、私の考えは今、申し上げたとおりでございます。執行部の考えがありましたら、2回目の質問のお答えをいただきたいと思います。
310 ◯議長(岡野孝男君) 都市建設部長・福田君。
311 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) お答えをいたします。まず、1点目の今後のスケジュールと見通しについてでございますけれども、本年7月12日水曜日に八郷総合支所におきまして、イチゴ農家5人の方々へ、石岡市住民参加型まちづくりファンド支援事業の内容説明を行ってございます。現在、2名の方から相談を受けておりますけれども、他の方々にも興味を持っていただいておりますので、今後も引き続き積極的な事業内容の説明を行いながら、理解を深めていただいて、より多くの方々にこの事業への参加をお願いしてまいりたいと考えてございます。
次に、2点目の、地元からの意見、要望についてでございますけれども、看板を統一するのはよいことではあると思うが、1軒だけでは意味がないので、地域で取り組むような方向付けをしてほしいということや、看板は目立たないと意味がないなどの意見や要望が出ておりますので、今後、できる限りそうした要望に応えられるよう、この事業を展開してまいりたいと考えております。
次に、3点目の、まちづくりファンドの補助内容についてでございますけれども、まず、看板の新設、改修等を行った場合ですと、補助率で最大8割、50万円を限度に補助をすることになってございます。また、店舗の新築、改築等を行う場合ですと、補助率で最大8割、300万円を限度に補助することになってございます。
次に、4点目の、意匠デザインについてでございますけれども、この意匠デザインにつきましては、地域の資源を守り、歴史、文化、自然を大切にした魅力ある景観形成を図るため、景観づくりの基本方針や基準を示しました、石岡市街並み修景ガイドラインというものを作成してございます。具体的な例といたしましては、店舗については、自然、里山景観に配慮した和モダンの形態意匠とすること、また、看板につきましては、山並みや里山景観に調和した大きさや色彩とすることとしてございます。
また、昨年度から筑波大学に里山景観の調査研究をお願いしているところでございまして、イチゴの収穫シーズンに合わせて取り外しができるような広告看板のデザインを提案していただいております。本年度も、筑波大学からご提案いただくことになっております販売小屋と広告看板のデザインなどを取り入れながら、この事業を進めてまいりたいと考えているところでございます。
以上でございます。
312 ◯議長(岡野孝男君) 経済部長・諸岡君。
313 ◯経済部長(諸岡広明君) 私からは、初めに、イチゴ農家の現状把握につきましてご答弁いたします。先ほども答弁いたしましたが、辻のイチゴ団地は9軒の農家がイチゴ狩りを営まれております。多くの農家が70歳を超えているなど高齢化が進んでおり、今後の後継者確保が大きな課題であると認識してございます。
続きまして、観光果樹を存続させるための方策でございますが、身内が継がないため廃業する農家が出てきているなど、後継者不足になってございます。先ほど議員もおっしゃったとおり、新規就農者に対して土地や設備等を貸すことへの抵抗、また、貸したものの、やめてどこかへ行かれてしまうなどの不安があり貸せないとの声もございます。そのような中で、石岡市、農協、NPO法人アグリやさとなどが一体となり、仲介を図り、新規就農者への施設の貸し出しには抵抗感がなくなり、不安も払拭されるものと思われます。今後、イチゴ農家の廃業が増える前に、このような仕組みをつくり上げていきたいと考えてございます。
続きまして、道の駅を整備する場合にはどのような地域振興を取り入れるかでございますが、現在、フラワーパーク駐車場には、トイレ、農産物直売所、レストラン、観光案内の施設がございます。これらの施設の機能をさらに充実させることや、道の駅に足りない施設の整備を行うことにより、道の駅的な機能を持つ施設から道の駅と呼べる施設へ変わると考えられます。このような道の駅が整備されれば、観光果樹や茨城県フラワーパーク、やさと温泉ゆりの郷などの観光施設の中核的役割を果たすことができる施設となり、地域振興に大きな役割を持つものではないかと考えているところでございます。
以上でございます。
314 ◯議長(岡野孝男君) 3番・川井幸一君。
315 ◯3番(川井幸一君) ご答弁ありがとうございました。やはり景観やブランド化、それに伴う整備というものは、商品の価値を非常に高めるという意味においては、重要な要素ではないかと思います。例えが適切かどうかはわかりませんけれども、同じ品物を扱った場合に、有名百貨店の包装紙であったり、包みであったりと、やはり近所のスーパーの包装紙とでは違ったものに感じるといったようなものと似ているようにも思っております。
辻地区のイチゴは高品質で甘く、どこにも負けないようなブランド化を図っていくためにも、今後の取り組みには、今言った高齢化もその一因ですけれども、スピード感を持って取り組んでいただきたいと思います。また、後継者や新規就農者の問題、ぜひ農家の声を聞いて、早急に取り組んでいっていただきたいと思います。これは、地域の農家も、非常にその部分では人の接点を持っていただきたい。そういう中で、人とともに協議していきたいという希望を持っておりますので、その点は十分によろしくお願いいたします。
こういったもの、なくなってからでは遅いわけで、まだまだ今なら間に合います。そして、イチゴをはじめ、果樹は季節のものです。したがって、農閑期の時期をどのように生活するのか。このことも、後継者や新規で就農される方にとっても非常に重要なことだと思っております。後継者、今言ったように非常に育成といいますか、後継者を育てる、また新規就農の方を新たに求めるといっても、一番のポイントは、やはりこういった農閑期の収入が得られるとか、魅力あるものであったり、しっかりとした収入が得られる、これが新規就農者や後継者にとっては大きなポイントかと思いますので、この点も非常に重要であると思っております。
私は、この解決策として道の駅が活用できるものと思っております。1つの例に、埼玉県吉見町というところに、道の駅いちごの里よしみといったところがございます。この道の駅は、イチゴに特化いたしました運営を行っております。町の特産のイチゴを使ったオリジナル商品の企画販売に取り組み、まさに生活者が6次産業化、ブランド化を、道の駅というところを拠点に使って行っております。これによって、先ほど申しました農閑期も含めまして、生産者が1年を通してイチゴを使った業務に携わることができまして、収入も得られる。また若い人たちの雇用も生まれているということでございます。
新規就農者、若い人たちがこの地に来てもらうのに、やはりほかにない魅力、そして生活の維持ができるかが大きな鍵ではないかと思っております。したがいまして、道の駅を、地場産品でありますイチゴや果物、果実に特化した観光拠点にすることによって、農業における後継者問題、さらに新規就農者の開拓にもつながり、さらなる八郷地区におけます観光産業の発展が望めると考えております。
また、道の駅から、先ほど申しました循環バスやレンタサイクルが回る観光果樹狩りや施設めぐりは、観光会社の調査結果においても、多くの方が望んでいるといったデータも出ております。このような後継者問題の解決、新規就農者や若者の労働の場の確保、そして観光拠点としての面としての広がり、そういった面で、イチゴ団地とフラワーパークを一体化した道の駅を整備してはどうかと考えております。こういったことも含めまして、最後に、市長にどういったお考えがあるのかお聞きいたします。
316 ◯議長(岡野孝男君) 市長・今泉君。
317 ◯市長(今泉文彦君) イチゴ団地の後継者の問題、深刻な部分もあるかと思いますけれども、そういった中で、その地域のシンボルとして道の駅を整備する、そういう構想をつくることによって、希望あふれる存在が生まれるかと思います。観光果樹全般において後継者不足、後継者の問題があるかと思います。梨、ブドウ、柿、それぞれの分野でなかなか跡継ぎがいないという状況でありますけれども、新たな希望が生まれることによって、収入を得られる場が、可能性が出てくるということでありますので、この地域の持つさまざまな問題を解決するためにも、観光エリアの強化、現状や将来を見据えて、そういった構想を、構想から現実の計画へと具体化してまいりたいと考えております。
以上です。
318 ◯議長(岡野孝男君) 3番・川井幸一君。
319 ◯3番(川井幸一君) ありがとうございました。十分に市長のご意見を頭に入れまして、続きまして、2点目の質問に入らせていただきます。畜産業におけます悪臭対策ということについてお聞きいたします。
畜産業におけますにおいの問題、この対策は永遠の課題でもあります。これまで、地域において苦情が出れば、その場で対応、地域も畜産業を認めながらも、そのにおいを我慢といいますか、よくご理解、容認していただき、ここまで畜産業が地域の中で育まれてきたものと思っております。しかしながら、畜産経営と住宅との混住化と、また畜産環境をめぐります情勢は、ますます厳しくなっております。
現在の酪農家の状況をここでお示しいたします。茨城県農林水産部畜産課が毎年畜産の動向を公表しております。その統計データにおきまして、県内の平成2年度乳用牛の飼育戸数は1,500ありましたが、28年度には396戸、また、現在29年度です。先月末では、その396戸がさらに減りまして342戸、肉用牛におきましては3,550戸が612戸、豚が850戸だったものが365戸、鳥のほうは2,770戸が133戸。卵のほうでした。失礼しました。そして、ブロイラーが166戸が48戸といったように、減少の一途をたどっており、畜種によりましては10分の1までも減少が進んでいます。その一方で農業の産出額は増加しており、農家は減っているんですけれども平均飼養頭数が増加傾向にあるといったことで、数字は変わっていないといったことがデータとして示されております。
そういう中で市内の畜産業者は減少傾向にある中で、養豚が27名、酪農が37名、肥育が8名、養鶏が39名といった現状にありまして、県南地区においては比較的多い地域ではございます。ただし、このまま畜産業が現状を維持するためには、飼育者の近くの新興住宅における悪臭が地域の問題となり、これからは、今までの地域の理解の中で対応……。ちょっと書き直しましたので、わからなくなりました、私も。なかなか地域の中で対応されていなかった現状にあります。
悪臭防止法におきましても、住民の苦情の申し立てがあってから初めて動き出す、指導する法律であります。においが出てから初めて規制するということでは、一向に改善はなされないのではないかと思われます。その防止策といたしまして、農家側は、飼育舎の床面の清掃の徹底もさることながら、防止策に力を入れることが重要であります。しかし、畜産業の方々はなかなかこの悪臭対策にお金が回らないといいますか、なかなかお金がかけづらいといった傾向にあるのも聞いております。
現在、石岡市においては、畜産にかかわる予算は250万円程度でございます。その内容は、家畜防疫事業補助金であります。内容は、養豚における予防接種等への助成であって、ほかの業種や悪臭防止にはなかなか予算立てはございません。冒頭に申し上げましたが、畜産業は非常に厳しい状況にあります。郊外にいろいろ住宅が建ちまして、施設整備が必要となり、畜産業もやめていく方々が非常に多いと聞いております。ですので、市として畜産業に対しての防止策として、私は脱臭剤を助成してはどうかと思っております。執行部の畜産業に対するあり方、今後の助成という考えがあれば、お聞かせいただきたいと思います。
320 ◯議長(岡野孝男君) 経済部長・諸岡君。
321 ◯経済部長(諸岡広明君) 脱臭剤の助成、今後の対応等につきましてご答弁いたします。議員からもございましたように、畜産経営を取り巻く環境は年々厳しくなっており、悪臭の原因となる家畜排せつ物の処理は、畜産業者にとって最大の課題であると感じているところでございます。また同時に、家畜伝染病への対策も、自身の畜産経営のみならず、地域の畜産を継続し、安全で安定した食料供給という役割を担っていくためには、必要不可欠な対策でございます。
市の支援措置につきましては、石岡市家畜防疫事業補助金を活用した環境保全、薬剤散布事業を実施しているところでございます。この補助事業は、石岡市家畜衛生指導協会が主体となり、家畜環境対策のための薬剤や消毒薬の購入に対し補助するものでございまして、畜産業者が使用する薬剤を自ら選択するものでございます。議員から悪臭対策にはお金を回せない、かけない傾向があるとございましたが、まず第一には伝染病対策をしなければならないという点であるのではないかと考えております。昨年は高病原性鳥インフルエンザが発生いたしました。県内の飼育している鳥への感染はありませんでしたが、水戸市の千波湖等では白鳥への感染が確認され、養鶏業者のみならず危機感を持ったことと思います。
そのような状況の中ではございますが、脱臭剤の補助につきましては、環境保全薬剤散布事業を継続していく考えでございます。個々の畜産経営に合った薬剤を選択していただき、悪臭対策に活用していただきたいと考えているところでございます。
以上でございます。
322 ◯議長(岡野孝男君) 3番・川井幸一君。
323 ◯3番(川井幸一君) 部長よりご答弁いただきました。ありがとうございました。確かに今言った伝染病等に関する部分、またこの悪臭という部分と、それぞれの立場といいますか、いろいろございますから、一概にここの部分にこういうふうなものをすぐつけろということではございませんけれども、やっぱりこういった国のほうで大きな目で見る部分と、本当に身近な問題として見る部分と、2通りの目を十分に理解していただき、この悪臭に対しては今後とも、今言った事業への参加などを農家へ周知徹底などしていただき、広めていただきたいと思います。
こういった悪臭に対する問題は、議会のほうにも悪臭問題に対する請願が以前、提出されております。これは、結果といたしまして不採択となりましたが、本当に地域に住んでいる方にとってのにおいというものは、とても苦痛な問題でございます。悪臭が発生しますと、その調査費用で数十万円のお金がかかります。そうであるならば、脱臭剤の散布とあわせまして、悪臭防止対策を指導、徹底するような方策を、今後お願いしたく、強く要望いたします。
地域と畜産経営が共存できるような農業行政をぜひ進めていきたいと思います。そういった中で、市長のほうで、何かこういった問題も含めて、悪臭の問題も含めまして、お考えがあれば一言お願いいたします。
324 ◯議長(岡野孝男君) 市長・今泉君。
325 ◯市長(今泉文彦君) 茨城県は、本州で一番の農業県だということでありますけれども、その中で屋敷の面積が全国で一番広い県だと言われております。家畜農家は、家畜とともに暮らしていたわけでありますけれども、それが、時代が変わり、都市化の波の中で、畜産業も変更を余儀なくされて、それが現在だと思っております。
悪臭対策については、畜産業者が地域の理解を得ながら安心して畜産経営を行っていく、そういう中で、おろそかにできない課題だと思っております。地域と畜産経営が共存できる環境づくりを今後とも検討してまいりたいと考えます。
以上です。
326 ◯議長(岡野孝男君) 3番・川井幸一君。
327 ◯3番(川井幸一君) 市長よりご答弁いただきまして、ありがとうございました。
石岡の産業を考えた場合、第1次産業の就業者、農業をやっている方は、全体の1割にも満たないといった状況にあります。それは、年々、今お話ししましたように、減少傾向にあります。新規就農者や後継者の確保のためにも、さまざまな施策や助成がなされております。それでも減少はどんどん進んでまいります。
そういう中で、畜産業についてはさらに生き物が対象となりますので、時間には餌をやったり、また牛乳を搾る搾乳をしたり、1日の時間を規則正しく拘束されております。したがって、従事する若者はほとんどいなくなり、現在、畜産業者の高齢化が進み、これはやがて畜産業が本当に衰退していくということを意味するものだと、非常に危惧しております。
そのような中で、今回、悪臭の問題を取り上げさせていただきました。苦情があってからの対策というものではなく、苦情が出ないような対策、出さないための対策を、畜産業者、そして行政が手を携えて進めていっていただきたい、いければいいなと思っております。さらに申し上げれば、畜産環境問題は、悪臭対策にとどまることなく、資源循環や畜産業のあり方まで踏み込まなければならない大きな問題であると認識しております。
平成29年度、農林水産業費は10億8,500万円です。そのうちの畜産業への予算は、防疫事業に関する補助金250万。どうでしょう。これだけしかございません。石岡市の産業構造特性において、第1次産業を育てていくということは重要な施策でございますけれども、それは、稲作、果樹、野菜、いろいろとあろうと思います。畜産業に対する助成、特に悪臭に対する未然防止のための脱臭剤の補助を、ぜひ今後とも、今言った要望の中で考えていっていただきたいと思います。特に梅雨の時期、そしてまた雨の多い今の時期、また暑いこの時期は非常ににおいも出てきます。どうか畜産業の現状、将来を見越した施策をお願いいたします。
今回は2点とも農家、農業に関することを申し上げました。その中で、やはり後継者や新規就農者の問題は非常に大きな問題。国も、本当に農業に関しては、いろいろと農業を守る、育てると言いながら、実際は、こうして農業は一向に減少の勢いが止まらない。やはりそこには、新規就農者も含め、後継者が食べていける、この職業で生活していけるというような基盤づくりも、やはり国も必要でございます。ただ、なかなか国はやっていただけない。ということになれば、この地域、石岡の中でもせめて農業者を減らさずに確保していく、新規就農者を増やしていくというような方策の1つとして、今言った、小さなことではございますが、やはり市や農協や、また農家がお互いの考え、知恵を絞りながら、そこに市としてバックアップできることを少しでも手当てしていくことによって、農家が1人でも減らずに済んでいく方策を、この石岡市なりに考えていっていただきたいと思います。
やはり、石岡市、八郷と合併いたしましたけれども、農家は非常に多い。いまだに多い八郷地区、また石岡地区郊外においても、三村、染谷をはじめ関川、農家の方々はたくさんおります。その農家を1人でも減らさないこと、こういった手だてを本当に早急にやって、真剣にやっていただくと。もうこの政治の手法として、選挙のときだけの口先だけの口実としてじゃなく、そういった魅力ある農家をぜひつくるために、手を携えて一緒にやっていくという方向に向いていっていただきたいと思うことを、最後に大きな声を出しまして述べさせていただきまして、質問を終わりたいと思います。
328 ◯議長(岡野孝男君) 暫時休憩いたします。10分程度といたします。
午後 3時09分休憩
───────────────────────
午後 3時23分再開
329 ◯議長(岡野孝男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
8番・谷田川 泰君。
330 ◯8番(谷田川 泰君) 8番・谷田川でございます。通告に従いまして、2項目にわたり質問をしてまいります。よろしくお願いをいたします。
まず1項目目、人口減少問題についてでございます。
この問題は、全国的な傾向として、人口減少時代に突入しましたということは言っておりますけれども、本市におけます人口減少の速度が、他市と比較しても際立っていると思われますので、質問に立ったわけでございます。
この問題は、県内でもワーストテンの上位に入るほどの減少率でございます。平成17年、石岡市と八郷町が合併した年、このときの国勢調査においては8万1,887人でありました。次に、平成22年の国勢調査においては7万9,687人、前回調査から2,200人余り減少いたしております。さらに、平成27年の国勢調査においては、前回より3,367人減少し7万6,020人と、この10年間で5,800人余りが減っているということであります。この傾向は今後も続いていく見込みであります。
国立社会保障・人口問題研究所の統計によりますと、2040年には、石岡市は5万8,500人まで減少するという見込みであります。また、この人口減少と相まって少子高齢化が進み、人口構造においても、平成17年には生産年齢人口が全体の63.7%であったのに対し、16歳未満の年少人口は、平成17年には14%、平成22年が12.6%、平成27年には11.4%と著しく減っております。一方では老齢人口が、17年に比べ平成27年には7.2ポイント増加しております。全体の約30%となっております。現在の状況がこのままの状態で続けば、22年後には本当に6万人を割ってしまうということが考えられます。
この危機的な状況を打開するためにも、現実を素直に直視し、早急な対策が求められているところでございます。若い世代の転入者を呼び込むための施策は、近隣自治体との地域間競争が激しさと厳しさを増している中であります。いかに独自性を発信できるかが課題となっておるわけでございます。以前にこの問題の質問の中で、さまざまな対策をとっていることは、十分理解をしているところでございます。しかしながら、現時点においては、その効果があらわれていないという厳しい事実がございます。
そこで、執行部におきまして、人口減少の要因をどのように捉えているのかということであります。その要因を改善することによって、本市の重点化すべき施策が見えてくるわけであります。そこで、質問であります。何点か具体的にお伺いをしたいと思います。
まず1点目、本市におけるさまざまな施策の中で、人口動態はどのような効果、また成果があったのか、お伺いをいたします。
次に、本市からほかの市町村へ転出する理由、また転入する理由は、主なものでどのような理由があるのか、お伺いをいたします。
次に、生産年齢人口、さらには年少人口を増すためには、出生率を上げていく必要があると思っております。現在の本市の合計特殊出生率について、全国平均、また県の平均、近隣市町村の類似団体と比較しましてどのような状況にあるのか、お伺いをいたします。
次に、出生率と関係するものといたしまして、結婚の問題がございます。本市においてふれあいパーティーであるとか、小美玉市との共同で事業を営んでいるということでありますが、その実態と、本市の結婚をあらわす指標があれば、どのような状況になっているのか、お伺いをしたいと思います。
次に、生産年齢人口の転出を抑制し転入を増やすためには、有効求人倍率を高めていく必要がございます。本市の有効求人倍率は、全国または県と比較してどのような状況にあるのかということであります。
以上、人口問題に関しまして、1回目、5点の質問をいたします。
331 ◯議長(岡野孝男君) 市長公室長・佐々木君。
332 ◯市長公室長(佐々木敏夫君) まず、1点目の、人口減少対策における本市の施策、効果、成果についてのお尋ねがございました。本市の人口減少対策につきましては、市長任期と合わせまして策定がなされておりますふるさと再生プランの市の方針に位置付けるとともに、平成27年度に策定いたしましたまち・ひと・しごと創生石岡市総合戦略の基本目標として位置付けまして、人口減少に歯どめをかける施策を重点的に実施しております。
本市の人口についてでございますが、議員からございましたとおり、合併当初8万1,887人であった石岡市の人口でございますが、平成28年10月1日現在で7万5,346人となりまして、約6,500人の減少となっております。近年の状況といたしましては、平成24年が803人の減、平成25年が807人の減、平成26年が648人の減、平成27年が742人の減、平成28年が718人の減となっております。
全体の傾向といたしましては、近年では高齢化に伴い、自然動態による人口の減少が大きくなっている傾向がございます。また、転入と転出による人口の移動である社会動態につきましては、合併以前から転出超過が続いておりまして、平成23年には過去最大となる484人の転出超過が見られておりましたが、平成26年と平成28年につきましては262人の転出超過にとどまりまして、一定程度、人口の流出に歯どめがかかっている状況にあります。特に本年4月から7月までの状況につきましては、6月を除きまして転入超過となっておりまして、31人の人口の社会増が見られていることから、一定程度、施策の効果が見られているものと考えております。
次に、2点目に、本市における転入・転出の理由についてのお尋ねがございました。転入転出に歯どめをかける施策を検討するため、本市では、本年度2月から4月にかけまして、転入・転出者にアンケート調査を実施いたしました。転出者の移動の理由といたしましては、就職・転勤のためが54.3%と半数以上を占めておりまして、続きまして結婚のためが13.8%となっております。転入者につきましては、就職・転勤のためが40.8%、続いて実家に戻るためが16.1%、結婚のためが12.8%となっておりました。転出者と転入者に共通する点といたしましては、就職・転勤など仕事に関する理由が一番多くなっておりまして、また結婚の理由によるものも比較的多くなっているという状況でございます。このことから、本市の人口減少対策につきましては、働く場所をつくることや、結婚後に住まいとして選ばれる環境の充実などが考えられます。
次に、3点目といたしまして、本市の合計特殊出生率の状況についてのお尋ねがございました。人口動態保健所・市区町村別統計から本市の合計特殊出生率は1.35となっております。この数値ですけれども、日本の合計特殊出生率1.38や茨城県の合計特殊出生率1.43よりも低い数字となっております。それから、近隣市である小美玉市では1.51、かすみがうら市では1.50となっており、石岡市よりも高い数値となっております。本市の合計特殊出生率につきましては低い傾向にあることから、原因を突き止め、効果的な施策を講じていく必要があると考えております。
次に4点目、本市の結婚の状況についてのお尋ねがございました。平成27年の国勢調査の結果から、本市の15歳以上の有配偶者率は59.2%となっております。これは、全国平均の58.5%より高く、茨城県平均の59.9%より低い数字となってございます。年齢別の有配偶者率につきましては、50歳から60歳代にかけましては全国平均よりも高い傾向にありますが、49歳以下につきましては、全国平均の47.2%と比較いたしまして、石岡市は44.9%と2.3%低くなっております。このことから、子育て世代の結婚についての施策を一層進めていく必要があると考えております。
私からは以上でございます。
333 ◯議長(岡野孝男君) 生活環境部長・齋藤君。
334 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) 私からは、4項目目、本市の結婚をあらわす指標につきましてご答弁申し上げます。当市における結婚相談は、小美玉市と共同で運営をしている石岡地方結婚相談所の事業として実施をしているところでございます。結婚相談所の事業には、大きく分けて2つございます。
1つに、石岡市、小美玉市、合わせて16人を委嘱している結婚相談員の方々による、いわば従来の仲人的な活動でございます。これは、結婚を希望する方々に履歴書をご提出いただきまして、相談員が毎月それら履歴書をもとにマッチングを行うものでございます。平成26年度から28年度までの過去3か年の実績を申し上げますと、石岡、小美玉合わせて男性91人、女性34人の方々にお申込みをいただきまして、18組が結婚または婚約に至っております。
2つ目といたしまして、男女の出会いの場を提供するふれあいパーティーの開催がございます。過去3か年度について申し上げますと、平成26年度は小美玉市の空の駅そ・ら・らで開催し、男性20人、女性19人にご参加をいただき、7組のカップルが成立いたしました。平成27年度は朝日里山学校で開催し、男性18人、女性20人の参加のもとに、6組のカップルが成立したところでございます。平成28年度はいばらき出会いサポートセンターとの共催で、再び空の駅そ・ら・らで開催いたしまして、男性19人、女性20人の皆様にご参加をいただきまして、9組のカップルが成立したところでございます。
また、これら以外にも広域連携の事業といたしまして、平成26年度からは坂東市と、平成28年度はさらに鹿嶋市を加えまして、広域連携によるパーティーを開催してございます。参加年度の合計で男性が302人、女性が246人の参加をいただき、81組のカップルが成立したところでございます。
私からは以上でございます。
335 ◯議長(岡野孝男君) 経済部長・諸岡君。
336 ◯経済部長(諸岡広明君) 私からは、(5)の有効求人倍率についてご答弁いたします。ハローワーク石岡管内における有効求人倍率は、平成29年7月時点で0.82倍であり、県内11管内中10番目となってございます。しかし、昨年同期と比較しますと、平成28年7月時点の0.76倍から0.06ポイント上昇するなど、緩やかな上昇傾向となってございます。国、県と比較してみますと、国の平成29年7月時点の1.52倍から0.7ポイント低く、また県の同時点における1.48倍から見ると0.66ポイント低く、まだ極めて低い水準であることから、この解消が喫緊の課題となってございます。
この課題の解消に向けましては、企業誘致の地である柏原工業団地に受け皿がなくなってきている状況にある中、新たな産業用地の創出を図るため、市有財産の遊休・未利用地なども含めた企業誘致の可能性調査を実施してまいります。また、地元中小企業の人材確保や学生の地元への就職や、U・J・Iターンを促進するため、県との情報交換や調整を積極的に行いながら、誘導地域や整備の方向性を見出し、新たな企業の立地誘導を図ってまいりたいと考えております。
以上でございます。
337 ◯議長(岡野孝男君) 8番・谷田川 泰君。
338 ◯8番(谷田川 泰君) ただいまの答弁によりますと、合併当初から10年間において、6,200人が減少しているとのことであります。特に平成24年、25年、26年、27年、28年は、著しくこの5年間で減少しているということになっているわけであります。全体の傾向といたしましては、近年、高齢化に伴いまして、自然動態による人口の減少が大きくなっているということであります。また、社会動態においては転出の超過が続いております。平成23年には、過去最大の482人の転出超過が見られたということであります。26年と、また28年については、262人の超過にとどまったと。一定の歯止めがかかったと思っているわけでありますけれども、また、本年4月から7月までについては、31人の社会増が見られたということであります。
この数字は、あくまで一時的なものではないかと考えるのが必要だと思っております。当然、高齢者が多く出生が少なければ、自然動態による人口増は望めないわけでございます。それを変えていかなければ、この現状は続きます。一定の歯どめがかかったと言うまでには、本市の人口は市として成り立つものなのか、真剣に考えていかなければならない事態だと思っております。
次に、社会的な理由による転入・転出の状況であります。通学や就職、転勤、結婚といったように、その原因から、公共交通と自宅の関係、また働き先の関係でありますが、答弁にもございましたが、何を改善すれば好転できるか、このことにおいても先が見えてくるわけであります。そこには、就職、雇用の場の確保、また結婚を機に石岡に住んでみたいと思わせるような環境整備、これらが必要となってくるわけであります。
次に、本市の合計特殊出生率であります。これは1.35%、非常に低いということであります。全国平均が1.38、茨城県が1.43%、近隣の類似自治体であります小美玉市1.51%、かすみがうら市1.50、このことが、人口動態における自然減を増加させる要因となっているわけであります。
出生率と関係するものについて、結婚問題がございます。本市の15歳以上の有配偶者率は、全国平均よりも高いということであります。しかしながら県平均よりは低い。年齢別では、50歳から60歳の方は全国平均よりも高い。49歳以下の方は全国平均と比較をいたしまして、かなり高いが、県の平均よりは低いということであります。年齢別においては、50歳、60歳は全国平均より高い、しかしながら、全ての面で低いというのが女性の世代であります。この女性においては、全ての世代において全国平均を下回っているということであります。この結婚と出生の関係を見ましても、大きな改善が求められるわけであります。
次に、有効求人倍率であります。これは、県下11ハローワーク管内10番目、最下位近い、非常に低いという実態であります。これは、雇用の場がないということであります。企業誘致を行っているようでありますが、どこに整備された、企業を誘致できる土地がありますか。高速のインターチェンジが2か所もある、特急も停車し、空港も近隣自治体にあるといった好条件というものがありながら、そのお膳立てのできる土地がなければ、優良企業は進出しないのが当たり前であります。新たな工業団地の造成を含めて、対策が必要と考えております。そうでなければ、企業誘致や雇用の場の確保は、あり得ないことではないかと思っております。
以上、本市の人口減少対策において、何をすべきか、何に重点を置くべきかが浮き彫りになったわけでございます。
また、本市においての結婚相談は、小美玉市と共同で運営している石岡地方結婚相談所事業を実施しているとのことであります。そのほかにもふれあいパーティーなどを開催して、26年には7組、27年は6組、28年は9組と、カップルが誕生しているということであります。また、これ以外の連携事業として、坂東市と鹿嶋市を加えて開催し、3年間で81組のカップルが成立したとのことであります。このことについて、詳しくお聞きをしたいと思います。
このカップルの最終的な成果はどのようなものであったのか、お伺いをしたいと思います。このカップルが何組結婚に至り、どこの市に住んでいるのか、職業はどのような仕事をしている人なのか、その辺のところまで、なぜ明確にすることができないのかということであります。それができないということは、何のためにこのような事業を行っているのか、あまり意味がなくなってしまうのではないかと思っておりますので、もう一度お願いをいたします。
続いて、副市長に、この問題についての見解を頂戴したいと思います。副市長は母体が総務省であります。この件に関しては深い見識がおありと思っております。そこで、この人口減少問題、私は5点を挙げて問題提起をいたしました。副市長はこれらの問題をどのように捉え、どのような対策が必要で、改善を図っていくのかということであります。このことにつきまして、副市長の考えをお聞きしたいと思います。
石岡市は、このようにたくさんの課題を人口問題においては抱えております。それを1点1点解決していかなければ、減少に歯どめがかからないということであります。以上の点に関しましての2回目の質問といたします。
339 ◯議長(岡野孝男君) 生活環境部長・齋藤君。
340 ◯生活環境部長(齋藤秀幸君) 私から、カップルのその後、最終的な経緯を把握しているのかにつきましてご答弁申し上げます。ふれあいパーティー等につきましては、出会いの場を提供することを主として実施していることから、カップルの成立後に何件が結婚までに至ったのか、また結婚後の居住地はどこなのかなどにつきましては、把握をしていない現状でございます。今後は、それらの把握方法につきまして、他市の事例等を参考に、追跡調査ができるような仕組みづくりを検討してまいりたいと考えております。
341 ◯議長(岡野孝男君) 副市長・松隈君。
342 ◯副市長(松隈健一君) お答えいたします。これまで、各部長から答弁いたしました当市の状況や課題を踏まえまして、人口減少対策について、大きく2つに分けてお答えいたします。
1番目は、出生数についてでございますけれども、その中でも、結婚促進と第3子以降の支援が重要であると考えてございます。結婚につきましては、25歳から40歳代の子育て世代の有配偶者率が全国平均、県平均より低いため、結婚を促進することが重要と考えております。それには、まず出会いの場を増やすことが大事だと思いますので、これまで続けてきた個人向けの結婚相談や婚活イベントを充実していくとともに、結婚機運の醸成や民間の取り組みというのも有効ではないかと考えております。機運の醸成といたしましては、現在、石岡市オリジナル婚姻届というものを検討しておりまして、準備ができ次第、開始したいと考えてございます。民間の取り組みとしては、あくまで例えばでございますけれども、男性が多い職場と女性が多い職場をつないで出会いの場を支援するなど、行政だけではない取り組みについても、ほかに例があれば参考にして考えてみたいと思っております。
第3子以降の支援につきましては、平成28年度石岡市男女共同参画に関する市民意識調査の結果というのがございまして、理想とする子どもの数は3人というのが54.1%と最多である一方、実際の子どもの数、または実際に子育てできると思う数というのは、2人が49.6%で最多となっております。その理由の1番は、子どもの教育等経済的負担が増えるからというのが、62.7%で最多となっております。このことから、本年度は第3子以降の小学校給食費の無料化というのを開始しましたけれども、第3子以降のさらなる支援について、他市の例も参考に検討していきたいと考えてございます。
出生数の増加としてまとめますと、これまで石岡市では、子育て支援のメニューは充実しておりますけれども、今後は結婚の促進と第3子以降の支援に力を入れて、出生数の減少を抑え、増加を目指す必要があると考えてございます。また、まち・ひと・しごと創生石岡市総合戦略におきましても、合計特殊出生率の目標値が1.50となってございますので、そこを目指したいと考えてございます。
2番目は、仕事、雇用についてでございます。先ほど部長から答弁がありましたとおり、転入・転出の最大の理由は仕事となってございますけれども、全国や県内では有効求人倍率が高いという状況において、石岡管内では極めて悪い状況にあります。企業誘致につきましては、幸いにも工業団地が埋まっている状況でございますので、新たな企業誘致の立地を探すとともに、空いている公共施設や市が所有する土地の有効活用として企業誘致を進め、雇用の増加を目指したいと思っております。
また、企業誘致以上に重要であると感じていますのは、市民の方が転勤の必要なく、地元で働ける場を増やすことで、転出の抑制につなげることと思います。そのため、地元企業、地場産業の振興・育成、それから創業・起業の支援による雇用の増加が重要であると考えてございます。これまで石岡市では、企業誘致は順調で、また、ふるさと納税や市独自の生涯現役プラチナ応援事業というのがございますが、これが地元企業の振興にもつながっていると思っておりますが、今後も、地元企業、地場産業のさらなる振興を継続して充実させるとともに、他市の例も参考に創業支援を検討して、求職者以上の仕事を増やすことが必要と考えてございます。まち・ひと・しごと創生石岡市総合戦略におきましても、有効求人倍率の目標は1.0としてございますので、こちらをまずは目指したいと考えてございます。
まとめますと、結婚の促進、第3子支援により自然減を抑制すると、それから、仕事を増やすことによりまして、今年4月以降の転入超過の傾向を、一時的なものではなくて継続させ、そして、できれば自然減をカバーするような人口増加を目指してまいりたいと考えてございます。
以上です。
343 ◯議長(岡野孝男君) 8番・谷田川 泰君。
344 ◯8番(谷田川 泰君) ただいま副市長より答弁をいただきました。副市長も、この石岡市においでいただきまして、もうすぐ2年であります。この人口問題に対しましては十分なる見識を持って、今、臨んでおられることはわかっております。しかしながら、各部長の答弁にもありましたように問題が山積みでありますし、その中でも、いまだに解決策が見えていないという事実もございます。そのような状態が長く続くことは、本市にとっても非常にいい傾向ではない。このままの状態が続けば、人口問題研究所が指摘するような事態も招きかねないということであります。そこで、先ほど副市長から、この問題についていろんな考えを聞かせていただきました。何の方策もしないでこのままいれば、市の財源であります税収は全く上がらない。減る一方であります。十分な市民サービスを行うことはできません。負の連鎖により、ますます石岡は埋没してしまうということが考えられるわけであります。
まず、そのためには何をすべきか。私は、まず人に住んでもらう、できれば若い世代にと考えております。そのためには、子どもからお年寄りまで一生を石岡市で過ごすことができるような、一生涯の成長に合わせて、何らかの形で市がサポートできる仕組みが必要であると考えています。子どもを生むためには、産婦人科医院の確保、保育環境の充実、学校教育の整備、医療体制の整備、雇用の場の確保、また、若者が定住できるような住宅建設への助成、高齢者への生きがい対策、介護のサポート、あらゆるステージで、ほかにない本市の施策を講じていくべきだと考えております。とは言いましても、市の財源も限られております。ここは全職員、全庁挙げて知恵を出しながら、この問題を乗り切っていく覚悟がなければならないと思っております。
現在、この実態を踏まえながら、国においても、人口減少問題を最重要課題といたしております。当市においても、総合戦略でありますまち・ひと・しごと創生石岡市総合戦略が策定されております。さまざまな取り組みがなされていることは、十分理解をいたしております。しかしながら、皆さんもご存じのとおり、実質的にはなかなか成果があらわれていないというのが実態であります。このように、抱えていても、それを解決するすべを見出すことができていないというのが、今の現実であります。
市長はさきの定例会におきまして、2期目を目指すことを表明されたと思います。この人口減少対策の問題をどのように捉えているか、また、今後の市長のこの取り組みに対してどのような見解をお持ちなのか、お伺いをいたしたいと思います。
以上、2回目、終わります。
345 ◯議長(岡野孝男君) 市長・今泉君。
346 ◯市長(今泉文彦君) 人口減少問題というテーマを日本という単位で見ていきますと、年間20万人以上の減少、そして、東京一局集中という、地方の衰退に対する首都圏の肥大化という対照的な図式が見てとれます。人口減少が地域経済の縮小を呼び、地域経済の悪化が人口減少を加速させるという負のスパイラルに陥っていく。そのためにも、人口減少に歯どめをかけ、地域の活力を保っていくというのが、各地方自治体の共通のテーマとなっております。
私が市長就任以来掲げてきたふるさと再生を達成するため、そして、本市の未来創造をしていくためには、人口減少対策は最重要課題の1つとして認識しております。これまで、市の課題であった若い世代の人口流出に歯どめをかけるため、新婚世帯、子育て世帯への家賃助成や紙おむつのクーポン発行など、課題に応じ、効果的な施策をスピーディーに実施してまいりました。副市長の、出生数を増やすために結婚促進と第3子以降の支援、雇用の場の増加、これが人口減少対策の二本柱という答弁のとおり、子どもが増え続けて地元で働ける環境が大切なことは言うまでもありません。
〔「1子だって2子だって子どもなんだよ」と呼ぶ者あり〕
347 ◯市長(今泉文彦君) しかし、この2つの課題に対応していくためには、その土台が、そして体制がしっかりしていなければ、長続きいたしません。具体的には、結婚促進には婚活パーティーや縁結びの機会ばかりではなく、結婚して子どもを生み育てるという社会規範がしっかりと根付いた社会づくり、それを保っていく仕組みづくりなどは、短期、中期、長期に分かれた総合的な戦略が必要だと思っております。雇用の場の創出にしても、単に職場を増やすのではなく、工業用水や環境影響などを視野に入れた長期的な対応や、将来の交通立地を配慮した中期的な企業誘致など、喫緊の課題に対応する姿勢も含めて、バランスよく取り組んでいくものと考えております。
ここで注意しなければならないのは、人口が増えることがゴールではないということであります。先ほどの社会規範という言葉は、地域社会の中で信頼やきずな、助け合いがあって培われ、一般的に地域コミュニティが支えてきております。内閣府の統計によれば、地域コミュニティが豊かな地域ほど、失業率や犯罪率が低く、出生率が高く、健康寿命が長く、事業所新規開業率が高いという結果が出ております。つまり、人口の多さではなく暮らしの質によって、市民の幸福度は高くなるという側面もあるということであります。短期、中期、長期という3つのパターンをバランスよく配慮して対応することも重要だと思っております。ふるさと石岡の未来創造のため、これから、スピード感を持って事業に取り組んでまいりたいと考えております。
以上です。
〔「今までやらなかったのか」と呼ぶ者あり〕
348 ◯議長(岡野孝男君) 8番・谷田川 泰君。
349 ◯8番(谷田川 泰君) ありがとうございます。新たな決意のもとに、この対策は早急に、スピード感を持って進めていただきたいと認識するところであります。
次に、2項目目の質問に入ります。ステーションパークの利活用とその後の進捗状況についてお伺いをいたします。
石岡駅も整備が進んでおります。石岡の玄関、顔としての形が、やっと整ってきたというところであります。駅は、ご案内のとおり結束点であります。ヒトやモノが移動するために必要な交通、これは、多様な交通機関や交通サービスの組み合わせによって、実現されるものであると思っております。利用者は、交通の目的に合わせていろんな交通機関を組み合わせて利用し、そのための乗り換えや乗り継ぎのために、駅やバスターミナルが重要な結束点として整備が進められてきたわけであります。
そのような交通結束点は、基本的には、乗り換えのための機能が重視されるところではありますが、あわせて、市街地の中心的な拠点としての機能、ランドマークとしての景観や機能が、それぞれに交通結束性、人の交流や景観等の面で役割を果たしながら連携をしていく、交通結束点としての駅の利便性を高めていく必要があると考えております。
駅は立派に整備がなされたところであります。そこを使う多くの利用者から、駅には休息するところもない、以前のようにコーヒーや軽食をとれる喫茶スペースがなくて不便であるとの声が非常に多くあることは、前回の質問で話をさせていただいたところであります。この状況は、駅としての機能において、不足している部分であると認識をいたしたおります。私はこの点につきまして、さきの定例会におきましてお聞きをいたしました。担当部長は、駅の機能充実を図るため、利用者のニーズやさらなるにぎわいと交流が生まれるような利活用の方策が定められた後に、利用者ができてよかったと感じるような、利便性の高い整備を進めたいという答弁でありました。
ステーションパークの利活用は、中心市街地の活性化の観点からも、1日でも早い完成が望まれるわけであります。そこで何点かお伺いをいたします。
この利用者のニーズはどのようなものであったのか、お伺いをいたします。
次に、にぎわいと交流が生まれるような利活用の方策とはどのようなものなのか、お伺いをいたします。
そして、どのような整備をして、どのような店舗が入り、利活用を図るのか、お伺いをいたします。
現在、この整備についての進捗状況と、いつまでに完成し、供用開始はいつごろになると想定するのかお伺いいたしまして、1回目の質問といたします。
350 ◯議長(岡野孝男君) 都市建設部長・福田君。
351 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) 都市建設部からは、まず、石岡駅東西自由通路の通行量の調査の結果についてお答えをいたします。まず、整備前の石岡駅人道跨線橋での調査でございますけれども、平成27年9月3日の木曜日、午前7時から午後7時の間で行っておりまして、通行人数は2,079人でございました。また、東西自由通路の完成、供用開始後につきましては、平成28年7月15日の金曜日、同じように午前7時から午後7時の間で行っておりまして、通行人数は9,191人という結果が出ております。これにより、通行者の伸び率は4.4倍になっているという状況でございます。今後は、ステーションパークの利活用のための整備の前後においても、この通行量の調査を実施してまいりたいと考えてございます。
次に、ステーションパークの1階、バスターミナルの部分についてお答えをいたします。ステーションパークにつきましては、駅の橋上化と東西自由通路の供用開始によって、一体的な利用が可能となったわけでございますけれども、特にステーションパークの1階、バスターミナルにつきましては、バス利用者の待合所として使われてきたところでございますけれども、文化伝承館や観光案内所ができたことによりまして、観光客や市民の方々の往来が出てまいりましたので、バスターミナルの一部に店舗や広場などを整備することで、回遊性を持たせて、にぎわいや利便性を提供してまいりたいと考えているところでございます。
以上でございます。
352 ◯議長(岡野孝男君) 経済部長・諸岡君。
353 ◯経済部長(諸岡広明君) 私からは、(1)の利用者のニーズについて、(2)のにぎわいと交流が生まれる利活用の方策、(3)のどのような店舗を想定しているのかについてお答えいたします。
初めに、利用者のニーズについてでございます。平成28年度11月に実施しました石岡市
中心市街地活性化に関するアンケートを参考としてご答弁差し上げます。このアンケートは、市内県立高校生、市内専門学校生、商工会議所関係者、柏原工業団地の従業員を対象としまして、約1,000人の方から回答をいただきました。その中で、ステーションパーク内バスロータリー付近にあるとよいと思われる民間施設におきましては、1位としましてファーストフード店、2位といたしまして軽食販売、3位がパン屋さん、4位が銀行、郵便局のATM、5位が立ち食いそば店の順となっております。
また、公共施設では、1位としまして休憩スペース、2位としましては公園・緑地、3位がコインロッカー、4位が喫煙所、5位が住民票発行などの行政サービスコーナーの順で希望が多くなっている次第でございます。
(2)のにぎわいと交流が生まれるような利活用の方策とはについてのご質問でございますが、本年度、新たな事業に取り組んでございます。1つは、石岡のおまつり期間中、物販販売の実施と休憩所の設置でございます。また、6月に高校生、専門学校生、
地域おこし協力隊、商工会議所関係者、市役所の関係部署等で組織しました横断型のプロジェクトチーム、石岡ステーションパーク利活用検討会議を立ち上げ、さまざまなイベントの企画や、日常的な活用方策等を検討しております。このような取り組みにより、ステーションパークがにぎわいと交流の拠点となるよう、積極的な利活用を図ってまいりたいと考えてございます。
続きまして、3点目の、どのような店舗を想定しているのかということでございます。想定する店舗といたしましては、先ほど申し上げました石岡市
中心市街地活性化に関するアンケートの利用者ニーズを踏まえて、市民の求めているものが中心になってくるものかと存じます。
以上でございます。
354 ◯議長(岡野孝男君) 都市建設部長・福田君。
355 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) 都市建設部からは、ステーションパークの1階、バスターナル部分の整備についてお答えをいたします。こちらは、ステーションパークの1階にございますバスターミナルの一部を利用いたしまして、市民の方々から要望の多い休憩所や軽食などの施設が取れるスペースの整備を予定しているところでございます。整備につきましては、平成27年度からステーションパークの長寿命化工事を計画的に行っておりまして、本年度はバスターミナルの平板タイルの改修やカラー舗装工事、それに、内外装の舗装工事を予定しておりますので、これらの工事の進捗と合わせ、調整を行いながら、ステーションパーク全体のイメージアップを図ってまいりたいと考えてございます。
その進捗状況についてでございますけれども、本年度は、昨年度までの調査結果をもとにいたしまして、ステーションパークの利活用に伴う企画調査業務を行っているところでございまして、現在、ステーションパークの利活用のための詳細設計を発注してございますので、この設計の完了後に、できる限り速やかに工事に着手したいと考えているところでございます。
以上でございます。
356 ◯議長(岡野孝男君) 8番・谷田川 泰君。
357 ◯8番(谷田川 泰君) ありがとうございます。東西自由通路の通行量調査においては、完成前と完成後の利用者が約4.4倍に増えているということでありました。これは、駅東口の利用者が大幅に増えたものと理解するところでございます。また、バスターミナルは、待合所としての利用しかなかったものでありますが、文化伝承館、また観光案内所ができたことによって、回遊性を持たせ、にぎわいや利便性を提供したいということであります。
担当部におきましても、市民要望をもとに、利活用に向けた企画調査業務を実施しているということであります。利用者のニーズのアンケートによりますと、ステーションパーク内のバスロータリー周辺にあるとよいと思う施設の1番目がファーストフード店、2番目が軽食喫茶、3番目がパン屋であったということであります。このように、利用者は、駅で軽目の食事や、少しの時間、休息するスペースを求めているということがわかったわけであります。
また、6月からは、高校生、
地域おこし協力隊、商工会議所、専門学生、市役所関係部署で組織した横断型プロジェクトチームであります石岡ステーションパーク利活用検討会議を立ち上げておるということであります。また既に活動を開始していると。さまざまなイベントの企画、実施をし、日常的に活用しやすい場所への仕組みづくりを検討しているというところでございます。
まさに交通の結束点として、拠点としての機能が加わります。山車の展示やステンドグラス、ランドマーク的な機能が合致しまして、本当の石岡の顔、玄関ができるものと考えております。さらには、現在のコンクリートのたたきから、木質系の温かみのある施設にするというところもございました。今後、利活用に向けた詳細設計を行い、速やかに着工するとのことでありますが、この整備は市民要望が高いものがございます。そこでお伺いをしたいと思います。
詳細設計をする場合、どのような店舗が入って、店内の設備、例えばガス、水道、汚水処理、内装等が違ってくると思います。そのような対応はどうするのか、お伺いをいたします。
また、設計前に、入る業者を具体的に決めていかなければ、詳細設計はできないものと考えますが、それらの業種はいつごろどのように決定していくのか、公募なのか、それとも市からの働きかけによって決定していくのか、お伺いをいたします。
さらに、店舗に対する賃料、また営業に対しての空き店舗補助等が現在はありますけれども、今回の新規出店に対して助成とかを考えているのかどうか、これもお伺いをいたします。
また、先ほど都市建設部長から、スピード感を持ってということであります。具体的にはいつごろ完成が目途なのか、お伺いをいたします。
ハードは都市建設部所管であるということであります。ソフト面は経済部が所管していくものと思います。また、そうであれば、経済部としての今後のステーションパーク1階部分の対応はどのようにしていくのか、お伺いをしたいと思います。
このステーションパーク1階部分については、市民要望、かなりの期待感を持って、市民の皆さんが臨んでおられることは十分承知をしていることと思いますので、その点につきまして、2回目の質問とさせていただきます。
358 ◯議長(岡野孝男君) 都市建設部長・福田君。
359 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) お答えをいたします。まず、店舗の整備内容でございますけれども、ステーションパーク利活用のための詳細設計の中で、電気設備や給排水衛生設備、それと空気換気設備を検討していくことになっておりますので、現在、関係部署と、店舗の業種などについて協議、調整を図りながら、進めているところでございます。
次に、具体的な完成時期でございますけれども、現時点では、いつまでに完成するとお答えすることができませんが、こちらも、関係部署との綿密な協議、連携を図りながら、1日も早く市民の方や観光客の方々にご利用いただいて、にぎわいと利便性の向上を図ってまいりたいと考えているところでございます。
また、このステーションパーク利活用事業のハード面に関しましては、都市建設部におきまして取り組むこととなってございます。
以上でございます。
360 ◯議長(岡野孝男君) 経済部長・諸岡君。
361 ◯経済部長(諸岡広明君) 私から、店舗につきましてご答弁させていただきます。店舗につきましては、先ほどのニーズ調査等を踏まえた、市民が求めるものが中心になってくるのかなと考えられるところでございます。また運営につきましても、関係部署との連携によりまして対応を図ってまいり、ステーションパーク利活用の推進について努めてまいりたいと考えております。
続きまして、補助制度につきましては、運営方法につきましては、市直営か指定管理者の部分もございます。指定管理者につきましては、店舗運営ノウハウを持つ民間企業の運営が効果的な部分もございますので、そこの部分に関しましても、関係部署と連携を図り、調整をしてまいります。
以上でございます。
362 ◯議長(岡野孝男君) 8番・谷田川 泰君。
363 ◯8番(谷田川 泰君) 今、担当部長からお答えをいただきましたけれども、中に入る店舗に対しての要望というのは、今現在、市民の方からはさほどないような話向きでありましたけれども、指定管理者ということが出されました。今までの指定管理者制度の内容をちょっと考えましたところで、あまり順調に進んでいかないというように、私は見受けるところであります。民間の活用は、最も今、重要なところではないかと私は感じるところであります。机の上の調査、いろいろな事案を調べただけでは、なかなか現実に対応するのが難しいと思っております。都市建設部、経済部が一体となって、もっと民間の力を活用し、積極的な対応をすることによって、1日も早い完成が望まれると私は思っておりますので、この連携をもっと深めていただくことが、1日も早く市民の皆さんの要望に応えるものだと思っております。
このステーションパーク、多くの市民が要望しております。また多くの部局が横断的に進めていく必要があります。駅を中心としたまちのにぎわいを取り戻していただきたいと思っております。かつては鉄道やバスを中心とした社会でありました。まちの中心は駅を核としたものであったわけであります。それが、モータリゼーションの発達、普及に伴い、まちはどんどん郊外に広がっていったということであります。しかしながら、先ほど申しました人口減少社会に入り、広がったまちを、また駅を中心としたコンパクトなまちに戻す、そういう取り組みも今、求められているところでございます。
あわせて、高齢者の免許返納をはじめとした、交通弱者の方々を含めた公共交通のあり方が必要でございます。今回、この石岡駅が市民の要望するすばらしい機能を備えることによって、新たなまちづくりがスタートするというような気がしております。
そこで、市長にお伺いをいたします。このステーションパークの利活用は、市長の思いが市民要望と相まって進めてきたものと思っております。これまで各部局において、多くの協議が重ねられたことも聞いております。この事業は、市民要望の一番であるほどの高い要請があると同時に、
中心市街地活性化の駅としての核をなすものと思っております。
最後に3回目でございます。市長の本事業に対する思い、この事業によってどのようなまちづくりを目指すのか、市長の見解をお伺いしまして、3回目の質問といたします。
364 ◯議長(岡野孝男君) 市長・今泉君。
365 ◯市長(今泉文彦君) ステーションパークの活用でありますけれども、この経過をまずお話ししたいと思います。橋上駅と東西自由通路が完成したころ、駅を利用する市民の多くから、幾つもの要望をお受けいたしました。前のようにパンとコーヒーの飲めるお店が欲しい、あるいは軽食、ラーメン、そば、手軽に食べられるお店があればいいのではないか、あるいは休める場所が必要だと、そういう声が共通して幾つもありました。駅の利便性、あるいは機能を高める要望でありまして、逆に言えば、新駅はまだ使い勝手が十分でないということを示していると考えたわけであります。
これを補うために、ステーションパークの1階部分のデッドスペースを有効活用し、観光案内所から動線を延ばし、歩道の一角にそういったお店や休憩所というものが配置できたら、十分有効な空間ができるのではないかということで、検討いたしました。
中心市街地活性化基本計画に基づいて、構想を練ったものであります。にぎわいと交流の場、そういった目的として、ステーションパークの有効活用、そして、
中心市街地活性化の観点からは創業者支援など、そういった意味を含めて、今回のステーションパークの有効活用を考えたわけであります。
駅周辺の整備は、ステーションパークの周辺も含めて、まだまだやらなくてはならないことがあるかと思います。そういったもののまず第一歩として、今回の提案をさせていただきたいと思っております。
以上です。
366 ◯議長(岡野孝男君) 次の質問者に移ります。
13番・関口忠男君。
367 ◯13番(関口忠男君) 13番・関口でございます。福祉行政について質問いたします。その福祉の中でも、今回は子育て支援事業と高齢者支援についてお伺いをいたします。
全国的にも社会問題となっております少子高齢化でございますが、当市においても、毎年600人、700人ほど人口減少が続いていると、そういう中であると思いますが、その中で、石岡市においては、石岡ふるさと再生プロジェクトに子育て応援プロジェクトと生涯現役プロジェクトを位置付け、福祉行政の推進を図ってまいっていると思います。
子育て応援プロジェクトでは、今年度から子育て支援事業の新たな取り組みが行われております。1つは、子育て世代包括支援センター事業が7月から石岡保健センターに開設されまして、また新たな給付金として、母子・父子家庭の母、父を対象とした高等職業訓練促進給付金が開始されております。また、生涯現役プロジェクトでは、継続事業としまして、在宅高齢者支援事業のうち緊急通報システム事業、また、老人性白内障術後補助眼鏡等の購入扶助事業が実施されております。
まず、子育て支援事業について、子育て世代包括支援センター事業と高等職業訓練促進給付金事業の取り組み状況、そして、それぞれの現在の課題と今後の方策について伺います。
次に、高齢者支援について、緊急通報システム事業と老人性白内障の術後補助眼鏡等購入扶助事業の取り組み状況について伺います。そして、それぞれ現在の課題と今後の方策について、まずお伺いをいたします。
368 ◯議長(岡野孝男君) 保健福祉部長・加藤君。
369 ◯保健福祉部長(加藤乃利明君) まず初めに、子育て世代包括支援センター事業についてですが、今年7月から石岡保健センターの1室で開始となりました。この事業は、母子保健法第22条の規定に基づき、妊娠期から子育て期にわたるまでの母子保健、育児等に関する支援を行い、切れ目のない支援体制を構築することを目的としております。子育て相談、教室のほかに、母子健康手帳の発行及び妊婦への支援プランを作成いたします。また、年中児対象の5歳児健康相談を行います。
課題でございますが、母子健康手帳は、同センターのほか市民課、市民窓口課でも発行しているため、全ての妊婦と面談することができておりません。なるべく電話連絡で確認することとしておりますが、それでも連絡がとれない場合がございます。今後の方策につきましては、引き続き同センターの周知に努め、関係機関と連携を図りながら、1人でも多くの妊婦と面談し、妊娠期からの子育て支援に向けたいと考えております。
次に、高等職業訓練促進給付金でございますが、今年度から、母子家庭の母、または父子家庭の父が看護師や介護福祉士等の資格を取得するため1年以上の養成期間で修業する場合に、修業期間中の生活の負担軽減のために給付金を支給するものでございますが、取り組みといたしましては、市の広報により周知に努めています。
課題といたしましては、目的が修業期間中の生活の負担軽減を行い、資格取得により安定した収入を得て、対象者世帯が自立した生活を送ることと考えてございますので、給付が必要な方への情報発信と、支給期間終了後に対象者が資格を取得しまして、その資格を生かすことができる職種につけるかどうか、こちらまで情報提供などの相談支援を行っていく必要があると考えております。
今後の方策として、10月1日から開設予定の子育てポータルサイトや市報等による周知と、対象者にとってよりよい補助制度となるように、引き続きハローワーク石岡との連携強化と、他制度活用のための情報提供を図ってまいります。
次に、高齢者支援について、1点目の緊急通報システム事業についてお答えいたします。これは、自宅の電話に緊急通報装置を取り付け、緊急時にボタン1つで消防署に連絡ができ、すぐに救急車の出動体制をとれるようにするものでございます。対象者の条件として、ひとり暮らしの方、または病弱な高齢者世帯の方が対象となります。
次に、老人性白内障術後補助眼鏡等購入扶助でございますが、老人性白内障の治療により水晶体の摘出手術を受けた高齢者に対し、眼鏡購入費用の一部を助成するものでございまして、対象要件として、市内に住所登録があり65歳以上であること、ほかに、申請者本人が非課税であり、視力矯正のため医師が眼鏡を使用することが必要であると認めていることが要件として挙げられます。購入金額の上限2万円で、半額助成でございます。
続きまして、現在の課題と今後の方策でございますが、高齢者率も30%を超えまして、団塊の世代が75歳に達する2025年以降も、高齢者人口は増え続けることと思われます。ひとり暮らし高齢者世帯や高齢者夫婦世帯の割合も増加しているのが現状でございまして、行政が行う在宅高齢者支援施策や社会福祉協議会の取り組みだけでは、目が届かなくなるということが懸念されます。また、今後の施策でございますが、平成29年度において生活支援体制整備事業に着手し、市民の互助による生活支援の取り組みを推進するために、地域資源の掘り起こしやサービス供給体制の支援について協議を行う協議体を設置してまいります。
以上でございます。
370 ◯議長(岡野孝男君) 13番・関口忠男君。
371 ◯13番(関口忠男君) 今、それぞれ事業の取り組み状況、また課題等、いろいろ報告をいただきました。そこで、次に、それぞれの事業の実績について伺いたいと思うんですが、子育て支援事業の子育て世代包括支援センター事業と高等職業訓練促進給付金事業については、今年度からの事業ということで、まだそれほどの実績は出ていないとは思いますが、お伺いをしたいと思います。
それと、高齢者支援事業の緊急通報システム事業は、もう何年も継続していることでございますので、直近の実績をお伺いしたいと思います。そして、老人性白内障術後補助眼鏡等購入扶助事業については、多分、利用者が増えているのではないかなと思うので、それぞれ毎年度の実績をお伺いいたします。
372 ◯議長(岡野孝男君) 保健福祉部長・加藤君。
373 ◯保健福祉部長(加藤乃利明君) お答えいたします。まず、子育て世代包括支援センター事業ですが、7月から8月の実績は、妊婦面接37件、子育て相談176件、教室参加児108人でございます。
次に、高等職業訓練促進給付金でございますが、現時点での給付金利用者は4人でございます。利用者の内訳と取得予定資格でございますが、利用者は全て母子家庭の母で、30歳代から40歳代の方、資格は看護師2名と准看護師2名でございます。
次に、在宅高齢者支援事業の緊急通報システム事業ですが、平成27年度において通報装置の新規設置者が48名、通報装置の転用者が9名、利用者数が494名です。平成28年度の通報装置の新規設置者は55名、通報装置の転用者が8名、利用者数は537名でございます。
老人性白内障術後補助眼鏡等購入扶助ですが、この事業は平成28年度からの事業で、申請者数は19名でございます。
以上です。
374 ◯議長(岡野孝男君) 13番・関口忠男君。
375 ◯13番(関口忠男君) 最後に、市長にお答えをいただきたいんですが、この子育て支援事業についても高齢者支援についても、人口減少問題には関与していると思います。先ほどの二本柱にこれも加えるべきだと思っております。そういった中で、先ほど部長からの答弁でありますと、子育て支援事業については今年度からということで、実績がまだ少ないということでありますが、今後、市民への事業の周知と相談支援、そういうことを、関係機関と連携して進めていただきたいと思います。また、高齢者の支援、これはもう何年もやっていますが、子育てについてはかなりいろいろ取り組んでおりますが、高齢者の支援について、今後どのように取り組む考えがあるのか、答弁をいただきたいと思います。
以上で質問を終わります。
376 ◯議長(岡野孝男君) 市長・今泉君。
377 ◯市長(今泉文彦君) 高齢者の支援策として今後の取り組みについてご答弁いたします。高齢化はさらに進むことが予想されますが、そのような中において、ただいま部長から答弁を差し上げたとおり、平成29年度において、市民の互助による生活支援の取り組みを推進するため、生活支援体制整備事業を立ち上げ、高齢者の生活支援上の問題解決に向けて協議を行うための協議体に生活支援コーディネーターを配置し、地域力の向上、地域福祉の充実を目指してまいりたいと考えております。
以上であります。
378 ◯議長(岡野孝男君) 暫時休憩いたします。10分程度といたします。
午後 4時40分休憩
───────────────────────
午後 4時51分再開
379 ◯議長(岡野孝男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
20番・徳増千尋君。
380 ◯20番(徳増千尋君) 20番・徳増千尋でございます。一問一答方式でお願いしたいと思います。2点ほど通告してございます。
まず1点目、石岡消防署愛郷橋出張所の移転新築についてでございます。これはもう前もっていろいろなことを言うまでもなく、ハザードマップの真っただ中にある出張所でございますので、早急に建て替えなければならないということは、全員周知のことだと思います。特に今度はドクターヘリのヘリポートもきちんと併設していただきたいと思います。高齢者だけでなく、機械に巻き込まれたとか木から落ちたとか、そういう事故も頻発しております。
なぜあそこの地域にドクターヘリの発着所をお願いしたいかと申しますと、石岡の消防団の操法大会、石岡の担当のときも、石岡市にはそれを実行する場所がございません。そして、周りの町村に今までもお願いしてまいりました。来年、再来年あたり、また石岡市が担当になるのではないかなと思います。そのときも、石岡市にはそういう施設がありませんので……、そういう施設というよりも場所がありません。ですから、また近隣の方々にお願いして、場所を提供していただかなければならないと思います。
そのように、周りの方々の支えがあって消防は成り立ってまいりました。今度は、ドクターヘリという発着所をつくることによって、周りの近隣町村への恩返しができることにもなると思いますので、ぜひともドクターヘリの発着所もつけていただきたいと思います。
まず、事業の進捗状況でございます。どの辺まで進んでいるのか。そして、計画書の完成状況。この計画書というのは、詳しいことは結構です。総合的な計画書でございますので、八郷の分団の統合のこともございますので、それと、八郷の消防署の建て替えもございます。それと、消防自動車の買い替え、そういう細かいことまで入ってきての計画書だと思いますので、この計画書の完成状況については、総合的な計画書の完成状況については結構でございます。今回は、この事業の進捗状況についての計画書、この1つの事業についてタイムテーブルをつくってあると思うんですね。そのことについて、話せる範囲で話していただきたいと思います。
先ほどから私はドクターヘリと申し上げているのは、あの地域に、農協の南支店というんですかね、あのように目印になるところがございます。それと、今の浮き島のような上に消防署があるのではなくて、もう少し高いところ……。あそこは、高いところにも畑や田んぼがまだまだたくさんございます。これは地権者の協力が得られなければできないことでございますが、それも前もってお話ししなければならないと思いますけれども、そういうところがたくさんある地域ですので、私はドクターヘリまでつけるのは可能だと思っております。
そして、ほかの地域から、大きく言えば日本中から、すばらしい消防署ができたから視察に行きたいと思われるようなものを、1つぐらい石岡でつくっていただきたいと思います。石岡市にはそういう目玉になるようなものがなかなかございませんので、消防長、思い切ってそういう計画書を立てていただきたい。財政のほうではどんどん切っていきますからね。消防長のほうで小さいもの、小さいものと考えていると、切られます。
〔「じゃあ、まず財務部長から聞こう」と呼ぶ者あり〕
381 ◯20番(徳増千尋君) 財政のほうには、たった260人しか人口のないところに大きな公民館を建てるということがさっと決まりましたので、この地域の人口だけでなく近隣まで考えますと、市民の生命、財産を守るわけですから、当然、財政のほうも市長も、英断を下していただけるものと思います。
ここで伺いたいのは、事業の進捗状況及び、話せる範囲で結構でございますので、場所や何かも大体二、三か所、候補に上がるような場所はあるかどうかで結構でございます。どこの場所ということは明言しないで結構でございますので、候補地が何か所ぐらい煮詰まってきたか、お伺いしたいと思います。
以上で1回目の質問を終わります。
〔「ヘリポートは庁舎の屋上へつけろよ」と呼ぶ者あり〕
382 ◯議長(岡野孝男君) 消防長・小松崎君。
383 ◯消防長(小松崎政次君) ご答弁申し上げます。現在、石岡市公共施設等総合管理計画の個別計画といたしまして、石岡市消防施設総合整備計画を作成中でございます。その中に、愛郷橋出張所の移転事業も含まれてございます。完成時期ですけれども、今月末には完成する予定でございます。その後、この計画に沿いまして、場所を含めて移転、建設整備を進めてまいりたいと思っております。
以上でございます。
384 ◯議長(岡野孝男君) 20番・徳増千尋君。
385 ◯20番(徳増千尋君) 本当に簡潔な答弁をいただきまして、一問一答方式にする意味がなかったなと思います。
では、2つ目に参ります。財政面の内部協議は大方のところ進んでいるのかどうか。場所の面積や何かが決まらないと、財政との話し合いというのは非常に難しいのかどうかはわかりませんけれども、その辺のところをお聞きしたいと思います。
386 ◯議長(岡野孝男君) 消防長・小松崎君。
387 ◯消防長(小松崎政次君) ご答弁申し上げます。財政面での協議でございますが、これまでに数回にわたり市部局と協議を行っております。その話し合いの中で、愛郷橋出張所移転につきましては、石岡市消防施設総合整備計画の優先順位1番として、事業を進める予定でございます。
以上でございます。
388 ◯議長(岡野孝男君) 20番・徳増千尋君。
389 ◯20番(徳増千尋君) どうもありがとうございます。先ほど申し上げたように、一問一答にする意味がないほどきちんとしたご答弁をいただきまして、ありがとうございます。
ここで市長にお伺いしたいんですけれども、市長、防災ということを考えましたときに、近年、天候不順でございます。そして、あの地域は湖に近い。湖の高さが、国策で1メートル高くなってございます。そうなったときに、大雨が降ったときや何か、また地震のとき、いろいろ考えたときに、どのようなものがいいのか。今、消防署のほうでは、私はほとんど完成に近い計画ができていると思うんですね。
市長は今、消防長の答弁を聞いたり、あの地域の実情をお考えになりましたときに、今日聞いたことでどのような所見をお持ちか。この問題に対しては最後の質問で、市長にご答弁願いたいと思います。
390 ◯議長(岡野孝男君) 市長・今泉君。
391 ◯市長(今泉文彦君) 愛郷橋出張所の移転新築ということですね。ただいま消防長からありましたように、消防施設総合整備計画を作成し、地域の消防力が向上するよう、移転計画について進めてまいりたいと思っております。所見という部分でありますけれども、消防の場合には広域的視点というのが必要でありまして、ヘリポート、ドクターヘリが隣接市と競合しないような配置といいますか、そういうのだけは注意しなくてはならない、そういうふうに思っております。あとは、今まで建っていた場所という部分の反省からして、湿地帯に二度と建てないようなことを講じなければならないと思っています。
以上です。
392 ◯議長(岡野孝男君) 20番・徳増千尋君。
393 ◯20番(徳増千尋君) ありがとうございます。ヘリポートのことですけれども、重複しないように、また重ならないようにということでございますが、かすみがうら市にもございません。ですから、この地域のことを考えたときに、それこそ有事のとき、緊急のときは、その枠を超えて行動しなければならない事態もあるのではないかなと思いますので、市長のほうの応援がないとできないことでございますので、ぜひともこの計画を迅速に進めるように、市長のほうからの後押しをよろしくお願いしたいと思います。
では、2点目に移ります。中心市街地空き店舗等活用支援事業費の補助金交付についてでございます。長い言い方なので非常に言いにくいんですが、石岡市中心市街地空き店舗等活用支援事業費補助金交付要綱の第3条2項に表記されております、空き店舗の所有者と新規出店者、両法人の役員を兼務している場合は、補助金は交付できない規定となってございます。E教育企画の代表取締役であるW氏は、空き店舗等活用支援事業認定申請を提出いたしました平成27年7月2日、この時点でも兼務しておりました。空き店舗等活用支援事業費補助金交付申請書を提出いたしました平成27年8月19日の時点においても、建物の所有者である株式会社E社の取締役を兼務していた事実がございます。
住民監査請求や議会での質問で問題が明らかになったため、E教育企画のW氏は──これはE社と話し合ったことだと思います──平成27年8月31日、株式会社E社を退任したとして、平成28年7月12日にさかのぼり登記をして、退任を登記しているんですね。これは問題になったからいろいろ考えられて、こういう措置をしたのだと思います。この事実を踏まえて、石岡市監査委員より株式会社E教育企画W氏に、石岡市中心市街地空き店舗等活用支援事業費補助金、合計で178万円を石岡市へ返還するよう求めるとの勧告が、平成28年、昨年です、9月2日に出されております。約1年経ちました。
では、この間、どういうことがあったのか。返す気がないからでしょうね。弁護士を立ててきたということまではお聞きしておりますけれども、では、満額返還されたのかどうか、経過も含め、ご説明願いたいと思います。
以上で1回目の質問を終わります。
394 ◯議長(岡野孝男君) 経済部長・諸岡君。
395 ◯経済部長(諸岡広明君) 補助金の返還につきましてご答弁申し上げます。平成28年9月2日に、監査委員から監査の結果を踏まえ、平成28年9月27日に相手方の事務所へ訪問し、補助金返還についての通知を、代表取締役に説明の上、手渡しをいたしました。その後、相手方から弁護士を立て、弁護士作成の文書で回答するとのお話から、当市といたしましても顧問弁護士を通しての交渉となり、現在も、返還を求め交渉を継続しているところでございます。以上のように、交渉を継続中であることから、現時点での当市への補助金返還はなされておらない状態でございます。
以上でございます。
396 ◯議長(岡野孝男君) 20番・徳増千尋君。
397 ◯20番(徳増千尋君) さかのぼり登記といい、この弁護士を立てて言ってきたということ、そのこと自体、石岡市をばかにしているんじゃないですかね。綿密にいろんなことを調べて、このようなことをしてきたんじゃないかと思われます。何て悪質なんだろうと思います。そして、これはE社のほうですけど、そこの代表取締役は、やはり道義的責任というものがあるのではないかなと思います。そのことも何も感じておられないようでございますが、大変、石岡市の行政をばかにしたようなことだと私は見ております。
係争中ではないけれども、弁護士同士の話し合いということでございますので、まだ1円も返されていないということ、1年経ってもそのようなことではいたし方がございませんね。これ以上……、この弁護士さんたちの話し合いのことでございますので、踏み込んで、今回は質問いたしません。
では、2番目です。今後、どのような措置を講じていくのか。監査委員に対してどのように説明するんですか。監査委員をまるっきりばかにしたようなやり方ですよ。これじゃあ、監査委員に報告できないと思います。
〔「へ理屈というの」と呼ぶ者あり〕
398 ◯20番(徳増千尋君) どのような措置を講じていくのか。答弁できる範囲で結構でございますので、ご答弁願いたいと思います。
399 ◯議長(岡野孝男君) 経済部長・諸岡君。
400 ◯経済部長(諸岡広明君) 2番の、今後どのような措置を講ずるのかにつきましてご答弁いたします。今後も全額返還を求め、顧問弁護士と早期解決に向けました交渉を続けてまいりたいと考えてございます。
以上でございます。
401 ◯議長(岡野孝男君) 20番・徳増千尋君。
402 ◯20番(徳増千尋君) 大変なご苦労だと思いますが、全額返還という気持ちで、弁護士さんのほうにお願いしてやっていただきたいと思います。
それと、監査委員のほうから、何か事務上のことで大分、ここを直したらいいというようなことが言われておりました。今回、やっと1年かけてできたものを拝見いたしますと、随分綿密に改善されたり、チェックリストをつくったり、チェックリストがまた4種類もつくって、大変なご努力だったと思います。なおかつこの交付金に対するガイドラインまでつくってございます。
これを見てわからないわけがない。今までの要綱だって理解できたんですよ。私みたいなぼんくらだってあれを読めばわかるんですから、教育者であったらわかるはず。それでも巧妙なことでやってきたわけですから、これだけチェックリストが整えば大丈夫だと思いますけれども、私が1つだけ気になりましたのは、どの交付要綱もそうなんですけれども、「市長が特別に認めたもの」という要綱があると、どんなものでも認められてしまえば、今回のようなことが起きるわけですね。その部分だけは消してほしかった。でも、これは脈々と生きている。これは残念だと思いますけれども、このような要綱をつくって、職員の方は、また自分の首を絞めるような結果になるのではないかと、勝手に私は危惧しておりますけれども、とにかくつくったものは、立派なものができてきたと思います。その1行だけが消せなかったのは残念でございます。
またこの問題は、道義的責任のこともありますし、まだまだ続いてはまいりますけれども、今回は、この程度を持って私の質問は終わります。全く一問一答にしなくても、すぐ明快な答弁を2人の部長からお聞きいたしまして、ありがとうございました。
以上で質問を終わります。
403 ◯議長(岡野孝男君) 本日の一般質問はこの程度にいたしたいと思います。
以上で本日の議事日程は終了いたしましたので、これをもって散会いたします。
次回は、明9月5日定刻午前10時から会議を開き、引き続き市政一般に関する質問を行います。
ご苦労さまでした。
午後 5時12分散会
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