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平成29年第1回定例会(第2日目) 本文 開催日:2017-02-27
平成29年第1回定例会(第2日目) 議事日程・名簿 開催日:2017-02-27

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  1. 石岡市議会 2017-02-27
    平成29年第1回定例会(第2日目) 本文 開催日:2017-02-27


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    最終取得日: 2023-04-06
    ▼最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                 平成29年2月27日(月曜日)                   午前10時00分開議 ◯議長(塚谷重市君) おはようございます。だいまの出席議員数は22名です。定足数に達しておりますので、これより前回に引き続き本日の会議を開きます。  なお、地方自治法第121条の規定により議長において今期定例会に出席を求めた者のうち、代表監査委員出澤君は本日から欠席となりますので、ご報告申し上げます。  本日の議事日程は、お手元に配付いたしました議事日程表のとおりであります。  これより議事日程に入ります。            ───────────────────────  日程第1 一般質問 2 ◯議長(塚谷重市君) 日程第1、一般質問。これより市政一般に関する質問を行います。  質問は通告の順にこれを許します。  初めに、11番・山本 進君。 3 ◯11番(山本 進君) おはようございます。11番・山本 進です。  市長は今期定例会の開会日に、平成29年度の市政運営に関する所信を表明され、「ふるさと再生」を掲げ石岡市政の重責を担ってから早4年目を迎えた、今年度はこの「ふるさと再生」の仕上げの年度になると述べられました。そして、ふるさと石岡で市民が夢を育んでいけるよう、オンリーワンのまちづくりに向けて諸施策に取り組み、効果的な事業展開に努めていきたいと、失礼ながら、決して力強くとは申しませんが、淡々と述べられました。ともあれ市長は、「ふるさと再生」の仕上げの年度に当たってのご自身の意気込みのほどを、あらわされたわけであります。  そこで、今期定例会で私は、平成29年度に事業実施される石岡ふるさと再生プロジェクト事業メニューは盛りだくさんにありますが、教育環境充実プロジェクト、地域の魅力アッププロジェクト、観光・交流推進プロジェクトの中からそれぞれ1つずつ、合計3件の実施予定の事業を取り上げまして、それらについて順次お尋ねをするとともに、幾つか私なりの提案や要望をさせていただきたいと考え、質問に立ちました。よろしくお願いいたします。  初めに、教育充実プロジェクトICT環境整備事業についてお尋ねをいたします。  平成27年11月に策定されました石岡市教育推進計画については、以前、私も定例会で詳しく質問したと記憶をいたしております。この計画では、学校ICT環境整備をこれから検討する、「検討」ということでありましたが、それらが平成29年度からいよいよ推進、実施をされるということになりまして、ようやくその第一歩を踏み出そうとしていると思います。  ここに至るまで、計画から実施までにどのような準備と作業が必要で、どのくらいの時間を要したのか、まずお尋ねをいたします。 4 ◯議長(塚谷重市君) 教育部長・宮本君。 5 ◯教育部長(宮本秀男君) ご答弁申し上げます。これまでに、取り組みに当たってどういう取り組みをしてきたということでございますけれども、ICTの導入に当たっては、導入はするけれども、その機器等を使いこなさないといけない、有効に使わないといけないということが前提となってくると思っております。特に職員の年齢層において、得意、得手不得手という範囲があると思いますけれども、そういったことがないように研修等を十分積みながら、平成29年度、タブレット端末の導入等もございますけれども、こういったものに対応できるように研修に努めてきたというところでございます。 6 ◯議長(塚谷重市君) 11番・山本 進君。
    7 ◯11番(山本 進君) わかりました。後ほど詳しくお尋ねをしたいと思いますが、次に、603万8,000円の予算措置がとられているようでありますが、これは何に充てられるのか、具体的にお尋ねをいたします。 8 ◯議長(塚谷重市君) 教育部長・宮本君。 9 ◯教育部長(宮本秀男君) 今回のICT環境整備事業603万8,000円につきましては、市内小中学校25校のうち、モデル校として小学校2校、中学校2校のタブレット端末の導入並びに環境整備の事業でございます。 10 ◯議長(塚谷重市君) 11番・山本 進君。 11 ◯11番(山本 進君) 市内小中学校25校ありますが、このうちモデル校として小学校2校、中学校2校が選定されたというご答弁でありましたが、このモデル校選考の基準はどのようなものか、そして、モデルということはパイロットプロジェクトといいますか、試験をしていくということなんでしょうけれども、その期間はどのぐらいを考えていらっしゃるんですか。 12 ◯議長(塚谷重市君) 教育部長・宮本君。 13 ◯教育部長(宮本秀男君) 日本再興戦略2016の中では、2020年度までに100%、1人1台のタブレットということで示されておりますけれども、今回モデル校ということで、小中それぞれ2校ずつ予定をしたいと思いますけれども、そのモデル校の決定に当たっては、今後、校長会、それから教育研究会等と十分協議をしながら、公平な観点からモデル校の選定を行ってまいりたいと思います。なお、今後に当たっては、統合再編をスピード感を持って取り組むということもありますので、その辺のところを加味しながら、モデル校の選定に当たっていきたいと考えております。 14 ◯議長(塚谷重市君) 11番・山本 進君。 15 ◯11番(山本 進君) これ、29年度から事業実施ということなんですが、まだモデル校は選定されていないんですか。ある程度絞り込むとか、想定している4校が具体的にあるのかなと思って質問したわけですけれども、全く白紙の状態なわけですか。 16 ◯議長(塚谷重市君) 教育部長・宮本君。 17 ◯教育部長(宮本秀男君) 白紙といいますか、モデル校の選考に当たっては、ある程度の規模を有する小中学校ということで、できれば石岡地区、八郷地区、それぞれ小中学校2校ということで対応をしてまいりたいと考えております。 18 ◯議長(塚谷重市君) 11番・山本 進君。 19 ◯11番(山本 進君) モデル校がまだ決まっていないということだと、ICT教育を受ける対象となる児童数も確定できないということでありまして、そうなりますと、先ほど部長答弁にありましたタブレット端末の配付等、台数も変わってくるのではないかなという気がいたしますけど、それで、どこからこの603万8,000円という予算が積算されてきたのか、ちょっと理解しかねる部分がありますが、もう一度ご答弁をお願いいたします。 20 ◯議長(塚谷重市君) 教育部長・宮本君。 21 ◯教育部長(宮本秀男君) ご答弁申し上げます。現在考えておりますタブレット端末の台数については、1校当たり教師用2台、生徒用40台、1校当たり合計42台を導入するということで考えておりますけれども、最終的に1人1台ということが目標となってまいりますけど、当面は、この1校当たり42台の中で対応していきたいということで考えております。 22 ◯議長(塚谷重市君) 11番・山本 進君。 23 ◯11番(山本 進君) そうしますと、先ほど日本再興戦略2016の話が部長答弁の中にありましたが、こちらのことについて、またこの後触れていきたいと思いますが、2020年までには目標達成率100%ということで、その戦略では目標値が示されているわけですが、29年度、モデル校として4校選考した後、市内全校25校あるわけですが、こちらについては、いつどの時期を目指して全校全生徒にタブレット端末を配備するという計画でおられるのか、お尋ねいたします。 24 ◯議長(塚谷重市君) 教育部長・宮本君。 25 ◯教育部長(宮本秀男君) 2020年に向けての導入スケジュールということのご質問でございますけれども、平成29年度にモデル校として4校に導入いたしまして、これら導入に当たって利用状況、それからその効果等について検証を行いまして、国が示しております日本再興戦略2016、それから第2期教育振興基本計画を踏まえながら、順次整備をしてまいりたいと考えております。 26 ◯議長(塚谷重市君) 11番・山本 進君。 27 ◯11番(山本 進君) 最終的には市内25校全校、2020年に果たして市内に25の学校があるかどうかわかりませんが、全校全児童対象にICT教育の環境整備をしていくと理解してよろしいのでしょうか。 28 ◯議長(塚谷重市君) 教育部長・宮本君。 29 ◯教育部長(宮本秀男君) ただいま答弁いたしましたように、検証を重ねながら、できれば目標として2020年までに100%を目指してまいりたいと考えております。 30 ◯議長(塚谷重市君) 11番・山本 進君。 31 ◯11番(山本 進君) 今回の整備事業、やっと検討から実施、推進に移ってきたわけですけれども、その中で、このふるさと再生プロジェクトに書かれていました内容を見ますと、先ほど部長も答弁されたかと思いますが、タブレット及び大型ディスプレイを配備するとありますが、このほかに私は、電子黒板とかプロジェクター、デジタルカメラ、そのほかデバイス類ですね、それと、Wi-Fiの整備なども必要になってくるのではないかなと思います。中途半端な整備では、せっかくのICT教育の成果は期待できないのではないかと。タブレットと大型ディスプレイだけでモデル校に対して検証していくということでは、ちょっと先々の整備計画を完全なものにしていくのに不安があるのではないかという気が、私は個人的に感じているんですが、その点はいかがでしょう。 32 ◯議長(塚谷重市君) 教育部長・宮本君。 33 ◯教育部長(宮本秀男君) ICT教育として、ただいま山本議員が言われましたように、タブレット、それから大型ディスプレイだけではなくて、電子黒板があったりもろもろICTはあると思いますけれども、現在、学校によって電子黒板の導入等があったり、あるいは昨年度から小中学校のほうに大型ディスプレイを導入したり、平成29年度からタブレット端末というものの導入が進んでまいります。あわせて平成29年度の環境整備としては、導入をするモデル校の中に、環境整備として、本来、校内全域で受信ができるような制度、システムといいますか、そういったものの整備はなかなかしにくいということもあって、セキュリティの関係がありまして、コンピューター室だけのそういう機能ということになっておりますので、今後、そういった全体、校内でもできるような、そういう環境整備が将来的に整えられるような対応をしていきたいということで考えております。 34 ◯議長(塚谷重市君) 11番・山本 進君。 35 ◯11番(山本 進君) わかりました。よろしくお願いいたします。  国は、デジタル教材等の開発は官民が連携して開発する、そして、ICT機器の標準仕様、スペックですね、これを推奨していることは、執行部は十分に把握されていると思いますが、より廉価なものを確実に調達・整備するためには、総務省、経産省とも連携すると言われております。今回、モデル校が対象ということで、数量は限定されているわけでありますが、たとえ少ない台数であっても、機種選定と購入については、今、申し上げたようなことに対して特別の配慮があってしかるべきだと考えますが、この点、執行部はどのような基準で機種を選定し、購入していこうとしているのか、お尋ねいたします。 36 ◯議長(塚谷重市君) 教育部長・宮本君。 37 ◯教育部長(宮本秀男君) ご答弁申し上げます。ただいま議員のほうからもありましたように、今後、こういうものを整備していくに当たっては、当然、官民連携というものが十分必要となってくると思います。そういった観点も踏まえまして、平成29年度、タブレット端末導入に当たっては、指名競争入札を予定しまして、5年間のリース契約ということで対応してまいりたいと考えております。 38 ◯議長(塚谷重市君) 11番・山本 進君。 39 ◯11番(山本 進君) わかりました。そうですね、廉価で高スペックのものを着実に購入して整備することを、お願いしたいと思います。  先ほど部長答弁の中で、冒頭出てまいりました日本再興戦略2016ですが、これは平成28年5月31日に閣議決定されたものだそうですが、もちろん執行部の皆さんも既にこれに関する情報をお持ちで、しっかりと勉強されていることだと思いますが、この戦略では、2020年までにKPI、キー・パフォーマンス・インディケーターというんですが、これの100%達成を目指すとして、3点のチェック項目を設けております。1つに、授業中にITを活用して指導することができる教員の割合を100%にする。また、都道府県及び市町村において、IT整備計画の策定率を同じく100%、さらに、無線LANの普通教室への整備も100%達成を目指しなさいというふうに、日本再興戦略2016では目標を定めているんですね。  この3項目について、先ほど来の部長答弁をお聞きする限りでは、なかなかハードルの高いものがあるかと思いますけれども、当市における現在までの達成率と目標値について、改めてお尋ねしたいと思います。 40 ◯議長(塚谷重市君) 教育部長・宮本君。 41 ◯教育部長(宮本秀男君) ご答弁申し上げます。ただいま説明がございましたように、2020年までに授業中にICT活用を指導することができる教員100%、それから、ICT整備計画の策定率100%、無線LAN普通教室への100%といったことが戦略として掲げられておりますけれども、本格的にICT導入に向けて動き出したというのが平成28年度、今年度から来年度に本格的に取り組むということの中から、どのぐらいの進捗率だということのご質問ですけれども、まだまだ道半ばだと感じております。 42 ◯議長(塚谷重市君) 11番・山本 進君。 43 ◯11番(山本 進君) まだまだ道半ばというご答弁をいただきましたが、続けます。  日本再興戦略の4つの柱として、読み上げますけれど、変革の時代に求められる教育の全国展開、2つ目に、教育コンソーシアムによる官民の連携強化、3番目に、教員の授業力向上とIT環境整備の徹底、4つ目に、初等中等教育の情報化における著作権等の課題への対応が挙げられています。全てこの戦略の鍵を握るもの、つまりキーワードは、IT、あるいはICTということであります。これは、多面的アプローチによる人材の育成・確保を達成するための戦略でありますが、私が前回、平成28年第4回定例会で取り上げました初等中等教育におけるグローバル化に対応した英語教育改革実施計画、これについて質問させていただいたんですが、この計画で求められている小中学校における指導体制の強化策と相通ずる、むしろそのまま重なり合っているものだと私は思います。  日本再興戦略2016は、その中で未来社会を見据えた初等中等教育の改革として目指すものは、「社会や世界の変化に対応した『社会に開かれた教育課程』を地域・社会と連携しながら実現し、『次世代の学校』に相応しい、アクティブ・ラーニングの視点による学習や、個々の学習ニーズに対応した教育を実現するとともに、必要な情報を活用して新たな価値を創造していくために必要となる情報活用能力の育成が必要である。また、ITや外部人材の活用により多忙な雑務から教員を解放し、教員の負担軽減と授業に向き合う時間確保を図ることも重要である」とうたっております。  この戦略をどのように受けとめ事業展開をしていかれるのか、市長、教育長、それぞれお二方のお考えをお伺いいたします。ご答弁願います。 44 ◯議長(塚谷重市君) 教育長・櫻井君。 45 ◯教育長(櫻井 信君) ご答弁申し上げたいと思います。ただいま議員にご指摘をいただきました日本再興戦略2016というところに4つの重要施策といいますか、そういうものが示されておるわけですけれども、1つは、変革の時代に求められる教育の全国展開ということで、次世代の学校にふさわしい学校における課題解決能力、あるいは、個々の子どもの理解度に応じた丁寧な教育、そういったものをまずは推進していきたいと思います。  それから、2つ目の教育コンソーシアムによる官民の連携強化につきましては、画一的に決めるのではなくて、学校現場のニーズに応えられるような、そういう工夫、教員の授業力、そういったものも含めながら、今後、研修を進めてまいりたいと思います。  それから、3つ目の教員の授業力向上、IT環境整備についてでございますけれども、先ほど部長からありましたように、必要な、特に無線LANですかね、そういったものをまずは構築していかないと、機器だけを入れても活用ができないというような状況がございますので、そういうものも見据えながら、今後、準備を進めてまいりたいと考えてございます。国の動向、それから、市町村でも先進的に取り組んでいるところもございますし、昨年度、石岡市は全国の首長のICT協議会ですか、そちらに入りました。つくばの市長さんが音頭をとってやっていただいているものですけれども、これは全国展開ということでございますので、そちらのほうも今後、参考に検証を進めながら、対応してまいりたいと考えているところです。  以上でございます。 46 ◯議長(塚谷重市君) 市長・今泉君。 47 ◯市長(今泉文彦君) 日本再興戦略の方向性でありますけれども、子どもたちが石岡を巣立っていく、そしてグローバル社会に対応していく、そういったことが求められていくわけでありますけれども、ICT教育といったことを身につけて、グローバルな社会により適応できる、そういったことを今のうちから準備していくということが大事だと思っております。今までノートパソコンであった、Wi-Fi環境ではなかった、LANが有線で結ばれていた。そういった環境から、Wi-Fiによって無線の、自由にいろんなところにデバイスを持っていける、そういった自由度が高まった中で情報が手に入れられる。時代がどんどん変わってきております。  そういう環境で子どもたちが自由に情報を取得できるように、自ら情報を取得できるような技術を身につけて、社会に出たとき、グローバルな社会の中で、日本人として引けをとらないような教育を受けていく、そういったことを身につけていくのが、この日本再興戦略の1つの狙いであると思っております。  したがいまして、石岡においてもそれを十分に、早急に身につけさせていく環境を整えるということが、我々大人の責務と考えております。100%の進捗を目指していくというのは、まさにその目的かと思います。石岡市においても、それに向けて総力を結集して努力してまいりたいと思っております。  以上です。 48 ◯議長(塚谷重市君) 11番・山本 進君。 49 ◯11番(山本 進君) わかりました。教育長、市長より、2020年目標100%達成を目指して、日本再興戦略に対応していくという力強い答弁をいただきました。期待をしております。よろしくお願いいたします。  関連いたしますが、次に、平成28年7月29日付で示された文部科学省大臣決定の教育の情報化加速化プラン、このプランには、「ICTを活用した『次世代の学校・地域』の創生」、そして「2020年に向けて」というサブタイトルがつけられております。この中から当市、この石岡のために、私としても関心の高い幾つかのポイントについてお尋ねをしたいと思います。一部、先ほどの日本再興戦略にかかわる質問と重なる部分があるかもしれませんが、ご容赦いただきたいと思います。  もちろんこの教育の情報化加速化プランについても、執行部におかれては、その内容を十分に熟知されていることと思います。国は、地方自治体の規模や整備状況に応じた計画的な環境整備を進めるように促しております。県内では古河市が、全国で最先端を行くICT教育の先進地であるということを、先日、教育委員会との打ち合わせで伺いました。また、お隣の笠間市では、市議会のタブレット端末導入のほかに、別途、本年4月に開校する市立の小中一貫校でのICT教育に、平成29年度の当初予算として何と3,760万円が計上されております。  これまでの答弁では、将来に向けての意気込みはわかりましたが、当市石岡の現状、ICT環境整備につきましては、全てがこれからという現状が正直なところではないかなと推察をいたします。そんな中での質問になりますが、今後のために幾つかお尋ねをしてみたいと思います。  先ほど来の部長答弁の中にもたびたび出てまいりましたが、ICT教育を導入しますと、ICTに対する教員側の理解度の低さなどが問題になることが懸念されます。繰り返しになりますが申し上げます。特に導入初期が心配であります。ICTを活用できる人材の育成、正しく使うためのモラルの研修、ICTの苦手な教員も無理なく活用できて、教員自身が創意工夫によってICTを活用できるようにするためには、どのような対策をとっていかれるか、お尋ねをいたします。  先ほど、既に何人かの教師の方々は研修を受けられて勉強されているという話もありましたが、改めて教員に対する指導の体制、どのような対策をとられてこられたか、お伺いします。 50 ◯議長(塚谷重市君) 教育部長・宮本君。 51 ◯教育部長(宮本秀男君) ご答弁申し上げます。教職員に対するICTに対する教育をどのようにしていくのかということのご質問でございます。先ほどもご答弁を申し上げましたけれども、ICTを活用できる人材を育成するために、小中学校のデジタル教科書の効果的な研修、あるいはICT機器を活用した授業づくりの研修、それから、セキュリティ、情報モラルも含めまして、教員のICT活用能力を目指した研修を続けているところでございます。この研修については、市内に勤務する年齢を問わず全ての教員のICT活用能力の向上を目指しておりまして、ICT機器の活用に慣れているリーダー的な教員を対象にした講座を開設したり、あるいは機器操作に不慣れな教員に対する講座を開設するなど、内容に工夫を凝らしました研修を実施し、充実を図っているところでございます。  しかしながら、学校や教員によってICT活用のスキルに差があるというのが実態でございまして、今後、こういった格差が生じないように、ICTがおくれているといいますか、そういった学校については精通した職員を学校へ派遣するなど、ニーズに合わせた研修体制の整備・充実を図っていきたいと考えております。 52 ◯議長(塚谷重市君) 11番・山本 進君。 53 ◯11番(山本 進君) 念のためお伺いしますが、さまざまな研修を進められているということでありますが、対象は、市内全校25校の全ての教職員に対してですか、それとも平成29年度モデル校として選定される予定の4校の教職員に限定しているんでしょうか。モデル校として選定されない学校、先ほど選定基準も伺いましたが、まだよくわかりませんが、今回、モデル校の対象とならなかった学校と、モデル校、先進的にICT教育が先行導入される学校との学校間の教育の格差、クラス間の格差、この辺が生じるのではないかということを大変心配しております。ですから、今、積極的にいろいろなメニューで教職員のスキルアップのための、あるいはモラルの向上等々、盛りだくさんのメニューで教職員の研修を進めているところと伺いましたが、これは全教員を対象にしているのか、あるいはそうでないのか、お答えいただきたいと思います。 54 ◯議長(塚谷重市君) 教育部長・宮本君。 55 ◯教育部長(宮本秀男君) 全ての職員に対して研修をしているかということですけれども、目標として全ての職員のICT活用能力の研修を実施していきたいということでございまして、かなりな教職員の数がおりますので、そのような対応をしていきたいと考えております。ただいま山本議員が言われましたように、モデル校として平成29年度に小中2校ずつ導入をして、その学校については手厚く指導ということも入ってきますけれども、それら、先ほど申し上げました検証をしながら、各学校が意見を共有できるような仕組みづくりをして、モデル校として該当しない学校においても導入を順次していくわけなので、その辺のところは遺漏がないように進めてまいりたいと考えております。 56 ◯議長(塚谷重市君) 11番・山本 進君。 57 ◯11番(山本 進君) 重ねて申し上げますが、ですから、先行導入がされる学校とそうでない学校との間に教育格差が生じることがないように、ICT教育を受けないままに卒業していってしまう生徒もいるわけですから、その辺のことを配慮しながら進めていっていただきたいと思います。  次に、特別支援教育でのICTの活用は考えておられますか。 58 ◯議長(塚谷重市君) 教育部長・宮本君。 59 ◯教育部長(宮本秀男君) ご答弁申し上げます。平成25年度に自立活動訓練用のタブレットについて、主に小学校の特別支援学級を対象としまして配付しておりまして、児童生徒の実態を踏まえた活用が、実際的になされているところでございます。その活用方法としましては、主に漢字の読み書き、計算、時計の読み方、ローマ字の練習など、反復練習する場面等で活用されておりまして、子どもたちの意欲的な取り組み、また基礎学力の定着等、学習効果を上げているところでございます。 60 ◯議長(塚谷重市君) 11番・山本 進君。 61 ◯11番(山本 進君) わかりました。次に、校務面でのICTの活用について、一部質問が重複するかもしれませんが、お尋ねします。  教員の業務の効率化、教育の質の向上、教育情報セキュリティ対策の徹底、統合型校務支援システムの普及促進などについて、何かお考えがあればお聞かせいただきたいと思います。 62 ◯議長(塚谷重市君) 教育部長・宮本君。 63 ◯教育部長(宮本秀男君) ご答弁申し上げます。ただいま校務支援システムというお話がございました。こういったものについての考え方、導入計画ということのご質問かと思いますけれども、市内小中学校への導入は、現在のところしておりません。この校務支援システムについては、セキュリティを除いてかなり効果的な部分もございますけれども、整備に多額な費用がかかることがちょっとネックになっていると思いますけれども、今後、この校務支援システムについては、さまざまな課題を解決した中で、先進地の視察、それから導入事例等を参考としながら、効果等について研究してまいりたいと考えております。 64 ◯議長(塚谷重市君) 11番・山本 進君。 65 ◯11番(山本 進君) わかりました。ほかにたくさん質問を用意しておいたんですけれども、今、石岡市のICT教育環境整備の現状を見ますと、ちょっと質問を続けても意味がないかなと思うんですが、答弁は結構ですけど、授業、学習面と公務面の両面でICTの活用をするということ、それから、教育の指導力の向上、地方公共団体、学校における推進体制、個別ではなくて共同もしくは連携して進めることができるかどうか、ICT支援員を設けるということは特にないというお話でしたが、ICTによる学校と地域の連携をどのように考えておられるのか、この辺をお尋ねしたかったんですが、石岡の場合、道半ばというか、ICT教育環境整備をこれから始めようというところなので、あまり質問しても意味がないと思いますので、この辺は省略をさせていただきますが、1点だけ、無線LANが環境整備されれば、地域の防災拠点として学校の機能強化が図れると言われております。これに対する執行部の考え方、将来についてということになると思いますが、執行部の考え方はいかがか、お尋ねをしたいと思います。 66 ◯議長(塚谷重市君) 教育部長・宮本君。 67 ◯教育部長(宮本秀男君) 学校と地域の連携の中の、地域の防災ということでの活用方法ということでのご質問でございます。来年度を予定している無線LANの整備につきましては、特定の教育用タブレットを使用するということを予定しておりまして、先ほど来申し上げておりますように、セキュリティの面からも、災害時における不特定の方々が使用できる公衆無線LANとしては想定しておりませんので、これについては今後の課題ということにさせていただきたいと思います。 68 ◯議長(塚谷重市君) 11番・山本 進君。 69 ◯11番(山本 進君) それでは、最後にもう一度質問をさせていただきます。市長に答弁をお願いしたいんですが、先ほど2020年に向けて、日本再興戦略に沿って課題を100%クリアする、そういった目標のもとで事業に取り組んでいきたいというお話でしたが、一方、部長答弁を伺いますと、財政措置等々問題が多くて、ハードルが高くて先が見えないというような部分がたくさんありました。結局のところ、整備事業の全体工程、管理目標が見えてきません。市長は2020年を目指すと先ほどおっしゃいましたけれども、やはりここではっきりとこの整備事業の完了目標を示していただかないと、私としても質問に立った意味がありませんし、納得しがたいものがあります。市長は、平成29年度を「ふるさと再生」の仕上げの年にすると言われたわけですから、平成29年度の事業に着手するからには、その完了目標を明確に示していただきたいと思います。この点について市長の答弁を再度求めます。 70 ◯議長(塚谷重市君) 市長・今泉君。 71 ◯市長(今泉文彦君) 日本再興戦略2016が閣議決定されているわけでありますけれども、その目標年度2020年に100%を目指していくという1つの目標があるわけであります。石岡市においてもその目標を目指して、可能な限り、自治体としてそれに沿っていきたいと考えております。1つの目標値として、それを今後、検討していきたいと思っています。  以上です。 72 ◯議長(塚谷重市君) 11番・山本 進君。 73 ◯11番(山本 進君) 市長には「石岡ふるさと再生」仕上げの年にふさわしい事業への取り組みをよろしくお願いいたします。  次の質問に移ります。地域の魅力アッププロジェクト、文化財保護・活用についてであります。この文化財の保護・活用推進の継続のために530万4,000円の予算が計上されておりますが、これは何に充当されるのか、お伺いいたします。 74 ◯議長(塚谷重市君) 教育部長・宮本君。 75 ◯教育部長(宮本秀男君) ご答弁申し上げます。予算の内容でございますけれども、国指定特別史跡常陸国分寺跡、それから、国指定史跡舟塚山古墳の保存活用計画策定委員会の委員の報償、それから、この両史跡の航空測量を行って、1,000分の1の現況図を作成するための委託料でございます。これらに策定のための事務費等を加えた経費については、国から2分の1の補助をいただいて実施してまいりたいと考えております。 76 ◯議長(塚谷重市君) 11番・山本 進君。 77 ◯11番(山本 進君) わかりました。国庫補助の内容は伺ったわけですが、こちらの計画策定の工程はいかがでしょうか。 78 ◯議長(塚谷重市君) 教育部長・宮本君。 79 ◯教育部長(宮本秀男君) ご答弁申し上げます。石岡市内には、国指定史跡の建造物が6件ございまして、これらに係る保存活用計画は、特別史跡の常陸国分寺跡と、それから史跡であります佐久良東雄旧宅、舟塚山古墳の3件については、保存活用計画の既に着手をしております。残る3件については、これらが終了次第、順次進めていくという予定でございまして、ただいま申し上げました2件については、3年間程度をかけて整備をしていくという形になると思います。 80 ◯議長(塚谷重市君) 11番・山本 進君。 81 ◯11番(山本 進君) それでは、530万4,000円の予算は、常陸国分寺跡、それと舟塚山古墳の保存活用計画を策定していくために充当されるということで、そのほか、今、一部史跡の名前が出ましたが、石岡市全体で国指定の史跡建造物が6件ありますが、国分寺跡と舟塚山以外のものにかかわる保存活用計画を策定はしていくということですが、こちらは全く予算化されていないということでよろしいでしょうか。 82 ◯議長(塚谷重市君) 教育部長・宮本君。 83 ◯教育部長(宮本秀男君) 繰り返しになりますけれども、常陸国分寺跡、舟塚山古墳については、平成29年度に予算化をして着手をするということで、もう既に先ほど申し上げました常陸国分寺跡、それから、佐久良東雄旧宅、舟塚山古墳の3件については、保存活用計画に着手しておりまして、引き続いてこの計画の策定を進めていくということになると思います。 84 ◯議長(塚谷重市君) 11番・山本 進君。
    85 ◯11番(山本 進君) わかりました。  それでは、平成27年11月に策定されました石岡市教育推進計画ですが、こちら、29年度までが計画期間とされております。推進計画の7項目目に、歴史・文化財の保護・活用ということが掲げられております。今回の私の質問通告と全く同じタイトルなのでありますが、これらの中に掲げられている幾つかの事業について、その取り組みの状況と成果についてお尋ねをしたいと思います。  実は、質問を通告した後に執行部の皆さんとヒアリングがありまして、計数的なものを含めて詳しい説明をいただいております。ですので、今回ここでは、計画の中で特に重点的に取り組む事業というふうに書かれていたものについてだけ、お伺いしたいと思います。  まず、遺跡・古文書など文化財の調査ということで、たくさん事業名がありますが、その中で重点的に取り組む事業として掲げられていた瓦塚窯跡、それと茨城廃寺の調査と成果の取りまとめというものがあります。まず、これについて取組状況と成果をご答弁いただきたいと思います。 86 ◯議長(塚谷重市君) 教育部長・宮本君。 87 ◯教育部長(宮本秀男君) ご答弁申し上げます。石岡市教育推進計画に掲げている歴史・文化財の保護・活用の中の、瓦塚窯跡及び茨城廃寺の調査と成果の取りまとめについてご答弁を申し上げます。瓦塚窯跡につきましては、平成27年12月に発掘調査報告書を発刊させていただいたところでございます。また、茨城廃寺につきましては、今年度当初予算に報告書の印刷製本費を計上させていただきまして、年度内に発刊させていただく予定でございます。今期定例会に上程しております補正予算において、繰越明許をお願いすることになったところですけれども、これについては、茨城廃寺が将来的に国指定史跡化を目指している中で、文化庁のほうから助言として、昭和54年に始まった第1次調査から昨年度の第6次調査まで全ての調査結果を総括し、かつ、現在の研究水準に合わせ、出土資料全点を再精査するよう話がございまして、年度内にこれらに対応することが困難になったため、繰り越しをお願いしているところでございます。これをお認めいただいたならば、来年度に発掘調査報告書を発刊させていただく予定でございます。 88 ◯議長(塚谷重市君) 11番・山本 進君。 89 ◯11番(山本 進君) ただいまの答弁を整理しますと、これについては計画年度内に事業が終了するということで理解してよろしいわけですね。わかりました。  次に移ります。文化財の保護・活用として、これもまた6項目、7項目ほどの事業メニューがありますが、この中で重点的に取り組む事業として、国指定文化財等の保存管理活用計画の策定と、それに基づく整備とありますが、これは、先ほど既に部長より答弁をいただいておりますので、結構でございます。  最後に、3番目の文化遺産の積極的な活用として、その中の重点事業、市が所有する遺物等を公開・展示する、国指定史跡・常陸国府のCG化など、可視化を含めた歴史遺産の活用とあります。私もこれは大変楽しみにしていまして、事業の完成を楽しみにしています。それで、石岡の歴史遺産が可視化できるということで、石岡の魅力の発信につながるということで、この事業の成果を大いに期待しているんですが、その進捗状況、成果について詳しくお尋ねしたいと思います。 90 ◯議長(塚谷重市君) 教育部長・宮本君。 91 ◯教育部長(宮本秀男君) ご答弁を申し上げます。国指定史跡常陸国衙跡のCG化など、可視化を含めた歴史遺産の活用ということでございます。この事業につきましては、今年度、先進事例の調査として、宮城県の多賀城市と京都府向日市に職員を派遣したところでございます。これらを視察した中で認識を新たにいたしましたのは、最大の課題は、再現する建物の学術的根拠というところでございまして、例えば、常陸国府の政庁は瓦葺きか茅葺きかという点についても、専門家によって見解が異なることもあろうかと思いますので、その結論に至る検討の経緯をもって市民、来訪者、専門家に説明ができるよう、検討の場を設けてまいりたいと考えております。  また、現在、ARをタブレットでごらんいただく方法を検討しているところでございますが、ICT環境整備事業で導入を考えておりますタブレットとの連携、それから、ふるさと学習と連動させる工夫についても、あわせて考えていく必要があると認識しております。あわせて、向日市のARにおいては、大阪のAR難波宮、多賀城市の歴なび多賀城と連携をし、相互に紹介しているとのことでございますので、他市との連携についても考えてまいりたいと考えております。  なお、教育推進計画の計画期間が平成29年度までという中で、前回の答弁では、期間内に取り組んでいけるよう調整を図りたいと申し上げましたところでございますが、いましばらくお時間をいただければと考えております。よろしくお願いいたします。 92 ◯議長(塚谷重市君) 11番・山本 進君。 93 ◯11番(山本 進君) はい、わかりました。本当に常陸国府のCG化ですね、歴史遺産の可視化を楽しみにしておりますが、計画期間内の完成は難しいということで、今、答弁がありました。概ねいつごろの完成を見込んでおられますか。再度答弁をお願いいたします。 94 ◯議長(塚谷重市君) 教育部長・宮本君。 95 ◯教育部長(宮本秀男君) ご答弁申し上げます。ただいま、ご答弁申し上げましたように、これを作成、CG化するに当たって、その学術的根拠というものをきちっと整理する必要があるということでございます。そういうことも含めまして、早急に整理をしながら、できるだけ早い時期に完成をさせたいということで、取り組んでまいりたいと考えております。 96 ◯議長(塚谷重市君) 11番・山本 進君。 97 ◯11番(山本 進君) 答弁のとおり、できるだけ早くお願いしたいと思います。  じゃあ、次に移ります。地域の魅力アッププロジェクトの下段のほうに、関連事項として国指定文化財7件、県指定文化財38件、市指定文化財80件となって、最後に国登録文化財19件というものがありますが、登録と指定では何が違うのか、その分類の基準についてお伺いをしたいと思います。 98 ◯議長(塚谷重市君) 教育部長・宮本君。 99 ◯教育部長(宮本秀男君) 指定文化財と登録文化財の違いは何かということのご質問でございます。まず、指定有形文化財でございますけれども、国においては、国宝や重要文化財建造物を後世に継承していくため、多くの修理事業に国の補助を行っております。また、歴史的建造物はほとんどが木造であるため、防災設備の設置に補助を行うことなどにより、保護を図っているところでございます。  一方、登録有形文化財は、平成8年の文化財保護法改正によりまして、保存及び活用についての措置が特に必要とされる文化財建造物を文部科学大臣が文化財登録原簿に登録する、文化財登録制度として導入されたものでございます。この登録制度は、消滅の危機にさらされている多種多様かつ大量の近代等の文化財建造物を後世に幅広く継承していくためにつくられたものでございます。届出制と指導・助言等を基本とする緩やかな保護措置を講じるもので、従来の指定制度を補完する制度でございます。 100 ◯議長(塚谷重市君) 11番・山本 進君。 101 ◯11番(山本 進君) 登録と指定の違いはよくわかりましたけれども、それでは、登録文化財の指定に至る手順、手続はどのようなものか、改めてお尋ねしたいと思います。 102 ◯議長(塚谷重市君) 教育部長・宮本君。 103 ◯教育部長(宮本秀男君) 指定に至るまでの手順というご質問でございます。市が登録に向けて手続を進めようとする場合、まず市が、専門家の協力を仰ぐなど調査を行います。登録の基準として、原則として建設後50年を経過したもののうち、国土の歴史的景観に寄与しているもの、造形の規範となっているもの、再現することが容易でないものが登録の基準として示されておりますので、これらに合致すると思われるものが対象ということになると考えております。この時点で、文化庁調査官の実地調査もお願いしまして、それが文化財としてふさわしいと考えられた場合には、所有者の方に、登録有形文化財として文化財登録原簿に登録を希望するかどうかを確認することとなります。その後、県を仲立ちとしまして国へ意見具申を行い、国はそれらの中から登録候補物件を選定し、その物件に関する確認作業を行った後、文化審議会へ諮問され、登録にふさわしいとの答申が出されたならば、文化財登録原簿に登録されるという流れになっておりまして、この実地調査が行われるのは年1回ということになっております。 104 ◯議長(塚谷重市君) 11番・山本 進君。 105 ◯11番(山本 進君) わかりました。ありがとうございます。  登録文化財の修理などについて、補助の状況をお尋ねしたいと思います。東日本大震災で被災した物件の修理については、あのとき、文化財に対して特別な財政措置がとられたと記憶しておりますが、ここでは通常の国のガイドライン、補助要綱を教えていただければと思います。 106 ◯議長(塚谷重市君) 教育部長・宮本君。 107 ◯教育部長(宮本秀男君) ご答弁申し上げます。国登録文化財の修理等についての補助ということでございます。登録有形文化財の建造物を保存活用するために修理を行う場合には、その設計管理費について、国が2分の1を補助しているということでございます。 108 ◯議長(塚谷重市君) 11番・山本 進君。 109 ◯11番(山本 進君) それでは、国の補助についてはわかりました。石岡市として、国登録文化財の補助制度の創設の考えがあるかどうか、お伺いしたいと思います。名前は挙げませんけれども、近隣他市で国登録有形文化財の修理費を補助しているという実例を、幾つか聞いております。当市石岡の考えについてお尋ねをしたいと思います。 110 ◯議長(塚谷重市君) 教育部長・宮本君。 111 ◯教育部長(宮本秀男君) ご答弁申し上げます。新たな補助制度の創設ということで、自治体の例をただいま挙げていただきましたけれども、これにつきましては、当然、予算を伴う事項でございますので、関係部局と協議調整が必要となるということでございます。 112 ◯議長(塚谷重市君) 11番・山本 進君。 113 ◯11番(山本 進君) わかりました。よろしくお願いいたします。  文化観光への活用という視点から申し上げたいと思いますが、この場合、指定文化財、登録文化財のいずれであっても、建造物の内装を変えるなどして商業施設や飲食店などに利用することは、誘客のために大変有効であると考えます。新しい機能や用途を付加することができれば、公開の機会も拡大します。文化財の魅力を広く伝える手法として有効であると考えます。  しかし、保存と活用の両立を目指す場合、文化財の現状を変更してはならない部分と、変更もやむを得ない部分を十分に議論し、認知しておく必要があるかと考えますが、これらの課題、問題点について執行部の見解を伺います。 114 ◯議長(塚谷重市君) 教育部長・宮本君。 115 ◯教育部長(宮本秀男君) ご答弁申し上げます。指定文化財の場合は、現状を変更して、またはその保存に影響を及ぼす行為をしようとするときは、県と市の指定の場合はその教育委員会の、国の場合は文化庁長官の許可を受ける必要がございます。従いまして、例えば市の指定有形文化財になっている建物の利活用を図る上で、その建物の外観、間取りを大きく変更する場合などは、文化財保護審議会でご議論をいただくことになると思っております。  また一方、登録有形文化財の場合は、建物を変更する際は許可制ではなく、先ほど申し上げました届出制となっており、指定文化財より緩やかな規制となっております。また、建造物のうち周囲から見える屋根など外観の4分の1以下を変更する場合、間取りの変更等を伴わない内装に限定した改修の場合には、届出の必要がないというような状況となっております。登録有形文化財の場合、その制度自体が、文化財を緩やかに守りながら、それを事業資産、観光資源として活用するということを想定しておりますので、登録有形文化財が合致しているのではないかと考えております。 116 ◯議長(塚谷重市君) 11番・山本 進君。 117 ◯11番(山本 進君) よくわかりました。  先ほど部長答弁の中に出てまいりました文化財保護審議会についてお伺いします。文化財保護審議会、ここではどのような内容が審議されているのかお尋ねします。また、文化財保護審議委員から問題等が提起されることもあるのかどうか、お伺いいたします。 118 ◯議長(塚谷重市君) 教育部長・宮本君。 119 ◯教育部長(宮本秀男君) 文化財保護審議会についてご答弁を申し上げます。その内容、それと、どのような課題が提起されているかということでございます。文化財保護審議会については、文化財保護審議会条例におきまして、教育委員会の諮問に応じて、文化財の保存、活用に関する重要事項について調査を審議し、並びにこれらの事項に関して教育委員会に建議するということになっております。  今年度2回開催しておりまして、審議会の具体的な審議事項を幾つか申し上げますと、国指定特別史跡常陸国分寺跡の発掘調査について、県指定有形文化財西光院本堂基盤調査報告書について、県指定有形民俗文化財土橋町の獅子頭の現状について、市指定有形文化財常陸国総社宮本殿修復工事について、そのほか何件かございます。  なお、文化財保護審議会委員には、会議の場以外に、文化財の状態確認、それから指導ということもお願いしておりまして、そのような中で、委員のほうから課題等が提起される場合もございます。 120 ◯議長(塚谷重市君) 11番・山本 進君。 121 ◯11番(山本 進君) わかりました。ただ、文化財保護審議会は、傍聴を認めているんでしょうか。また、その開催日程等をホームページなどで市民に伝えているのか、お尋ねしたいと思います。例えば都市計画審議会などは、開催日程が市報にも公開されているのを承知しているんですが、文化財保護審議会に関してはいかがでしょうか。 122 ◯議長(塚谷重市君) 教育部長・宮本君。 123 ◯教育部長(宮本秀男君) ご答弁申し上げます。文化財保護審議会の条例におきましては、傍聴に関して特段の定めはされてございません。会議は原則として公開であると認識をしております。なお、現在までのところ、ホームページ等で会議の開催日程についてのお知らせはしてございません。 124 ◯議長(塚谷重市君) 11番・山本 進君。 125 ◯11番(山本 進君) わかりました。先ほど、文化財保護審議会の審議の内容を幾つか例を挙げてお伺いしましたが、今回、私の質問のテーマにあります、文化財の保護・活用という観点で石岡の魅力を発信していく上で、例えば中心市街地の看板建築を歴史的景観、伝統的建造物群保存地区として活用するといったような文化財の活用について、文化財保護審議会では協議されているのかどうかをお伺いしたいと思います。 126 ◯議長(塚谷重市君) 教育部長・宮本君。 127 ◯教育部長(宮本秀男君) 石岡の魅力発信ということで、その文化財保護審議会の役割ということで、文化財保護審議会については、先ほど申し上げましたように、条例によって文化財の保存及び活用に関する重要事項を調査審議する機関であると定められておりますけれども、ただいま山本議員から質問がございましたように、国登録有形文化財の看板建築、こういったものを活用していくことについても、審議会からご意見を頂戴するということは十分あり得ると思っております。 128 ◯議長(塚谷重市君) 11番・山本 進君。 129 ◯11番(山本 進君) わかりました。ありがとうございます。  続いて、先ほどの教育推進計画の中にもありましたが、これは答弁を求めませんでしたけれども、開発行為に伴う調査などの周知と活用についてお伺いしたいと思います。  まず、現在、開発行為に伴う調査件数はどの程度ありますでしょうか。これは先ほどと同じく、質問通告後のヒアリングで一度確認をしておりますが、ここで改めて答弁をお願いしたいと思います。 130 ◯議長(塚谷重市君) 教育部長・宮本君。 131 ◯教育部長(宮本秀男君) 開発行為の件数ということでございます。最近、3年間の発掘調査……、失礼いたしました。市内に現在398か所の遺跡がございまして、基本的にその範囲内と周辺100メートル以内について、文化財保護法に基づく書類の提出をお願いし、対応しているところでございます。なお、八郷地区につきましては、遺跡の範囲が把握し切れていないということで、全て開発行為が発生した場合に、書類の提出をいただいているところでございます。  その件数でございますけれども、最近3年間の試掘調査と発掘調査の実施状況を申し上げますと、平成26年度が調査箇所37か所、それと発掘調査が1か所、試掘調査が36か所でございます。平成27年度については、39か所が全て試掘調査でございます。それから、今年度1月末現在、53か所の調査を実施しておりまして、発掘調査が4か所、それと、試掘調査が49か所でございます。  以上でございます。 132 ◯議長(塚谷重市君) 11番・山本 進君。 133 ◯11番(山本 進君) お尋ねしましたのは、私は、歴史の里を自認しているこの石岡として、それは調査の成果についても市民に伝えて、興味を喚起していくべきであると考えます。そういった意味から質問させていただいたわけでありますが、これについて、現在、当市はどのような周知方法をとっておられるのでしょうか、お尋ねいたします。 134 ◯議長(塚谷重市君) 教育部長・宮本君。 135 ◯教育部長(宮本秀男君) これら開発行為に伴います調査、それから試掘調査も含めまして、どのように市民の皆様に周知をしているのかということのご質問でございます。これについては、約10年前から石岡市文化財調査報告書、市内遺跡調査報告書という形で原則として1年ごとにまとめてございます。これについては、市内外の関係機関に送付しておりまして、市民の皆様にごらんいただく場合は、中央図書館、中央公民館等で閲覧していただく形となります。  ただし、昨年度から開催しております文化財調査報告会、新たな事業として取り組んでおりますけれども、適宜市民の皆様にご報告しているほか、昨年度まで実施していた茨城廃寺のように、大きな調査におきましては、カラー刷りのパンフレットを作成し、現地説明会などで調査の成果を直接説明しているところでございます。できるだけわかりやすく、多くの方に知っていただけるよう、周知の方法について、対応に取り組んでいるところでございます。 136 ◯議長(塚谷重市君) 11番・山本 進君。 137 ◯11番(山本 進君) はい、わかりました。今後、市民に対してよりわかりやすく、さらに広く興味を喚起して、ここがポイントだと思いますけれども、郷土愛の醸成につながるような方法をぜひ考えていっていただきたい、このことをお願いいたします。  次に、歴史文化施設の整備と活用についてお伺いします。まず、歴史展示施設として活用されておりますふるさと歴史館ですが、この施設は、これまで民族資料館という施設名でありました。教育推進計画ではふるさと歴史館となっておりますが、平成27年3月に策定された石岡市観光振興計画後期計画では、「歴史・文化を活かしたまちなか観光」の拠点、民族資料館と掲載されております。  この名称が変更された理由として、平成27年3月以降に何か施設に改修が加えられたのか、また、その管理運営の目的に変更などがあったのかどうか、お尋ねをいたします。 138 ◯議長(塚谷重市君) 教育部長・宮本君。 139 ◯教育部長(宮本秀男君) 民族資料館、ふるさと歴史館についてご答弁申し上げます。旧民族資料館につきましては、昭和49年に石岡小学校の敷地の中に開館いたしまして、以来、中心市街地における歴史民俗関係の展示施設として機能をしてまいりました。ご承知のとおり、石岡小学校の敷地については、かつて常陸国の国府、府中城、そして府中松平家の陣屋が置かれるなど、長く石岡地域の政治の中心だった場所でございます。また、中心市街地の看板建築にも近いなど、石岡の歴史を発信する上では大変好ましい場所にあると考えております。  そのようなことから、平成27年4月、民族資料館の2階の展示を、石岡の通史、全体的な歴史を概観していただける内容に全て入れ替えをしまして、1階部分についても、企画展が開催できるスペースとしたところでございます。お尋ねの名称につきましても、石岡の歴史を紹介する施設であることを市民や市外の方々に広くPRするため、民族資料館から、歴史という言葉を含んだふるさと歴史館に改めさせていただいたところでございます。 140 ◯議長(塚谷重市君) 11番・山本 進君。 141 ◯11番(山本 進君) はい、わかりました。ありがとうございます。  石岡市が持つ歴史の魅力を、市民や来訪者に伝えていくためには、今、お聞きしましたふるさと歴史館、それと常陸風土記の丘展示室、石岡駅西口市民文化伝承館、これらを有効に活用していくことが求められます。ここで、現在の状況と今後に向けての活用策をお伺いいたします。 142 ◯議長(塚谷重市君) 教育部長・宮本君。 143 ◯教育部長(宮本秀男君) ご答弁申し上げます。まず、ふるさと歴史館につきましては、今後も継続的に年4回程度、企画展などを開催いたしまして、石岡のさまざまな歴史をご紹介していきたいと考えております。また、新年度予算におきまして、1回で市内の文化財をご紹介する動画を流せるように、モニター設置の経費も計上させていただいているところでございます。風土記の丘の展示室におきましては、市内一円の出土遺物を展示しておりますけれども、文化財調査報告会と連動した企画展などにおきまして、展示内容についても工夫をしながら活用していきたいと考えております。  それから、石岡駅西口市民文化伝承館につきましては、教育委員会の所管ではございませんけれども、この展示内容に関しましても把握をしながら、可能な範囲で連携を図ってまいりたいと考えております。 144 ◯議長(塚谷重市君) 11番・山本 進君。 145 ◯11番(山本 進君) 市民文化伝承館については所管外ということでありましたが、答弁にもありました。私も申し上げましたとおり、文化財の活用については、文化観光への活用という視点も大変重要であろうかと考えております。今回は時間の制約もありますので、所管もまたがることから具体的には質問いたしませんが、いずれにしても、文化観光への活用につきましては、部局横断的に連携を図って、効果的な文化財の活用に取り組んでいっていただくことを強く要望いたします。答弁は結構でございます。  文化財の活用、最後に、郷土教育への活用という視点からお尋ねをいたします。文化財が学校教育、あるいは生涯学習にどのように生かされているかを伺います。  まず現在、石岡市内小中学校で実施されておりますふるさと学習の現状と今後の方向性、どのようにして学習効果を向上させるのか、できれば市長、教育長、それぞれお二人にご答弁をお願いいたします。 146 ◯議長(塚谷重市君) 教育長・櫻井君。 147 ◯教育長(櫻井 信君) ご答弁申し上げたいと思います。まず、ふるさと学習でございますけれども、ふるさと学習に関しましては、市の職員が講師として学校に来ていただいて、市の歴史についてお話をする機会というものがございます。ふるさと学習の内容と、ふるさと歴史館などの展示施設の内容を連携させていくという試みについては、まだという状況でございます。今後、検討をしていきたいと思います。そういう中で、職員が社会科学習で学校に伺った際に、昔の農村で使われていたさまざまな道具などを子どもたちに見せましたところ、大変興味を持ってくれましたので、やはり本物に接する効果というものは、大変大きなものがあるのかなと捉えているところでございます。  今年度から開始をいたしましたふるさと学習ですけれども、間もなく丸1年を迎えようとしてございます。それぞれの学校で特色ある授業を行っていただいております。2月16日だったかと思いますけれども、県の教育長、さらには県南教育事務所の所長をはじめ、県の関係者が小学校の授業参観に来ていただきまして、大変好評を博したという状況でございます。  前の議会答弁でも申し上げたかと思いますけれども、教室での座学から地域への体験的な学習、さらには地域の方を教室にお呼びして交流学習ということをお話し申し上げましたけれども、先ほど申し上げましたように、市内には、いわば国宝に当たる特別史跡等たくさんあるわけでございますので、実際にその場に行って感じてもらうことも含めまして、今後、ふるさと学習がよりすばらしい取り組みにつながるように、各学校の先生方へ働きかけをしてまいりたいと思っております。  以上でございます。 148 ◯議長(塚谷重市君) 市長・今泉君。 149 ◯市長(今泉文彦君) ふるさと学習の現状と今後の方向性についてでありますけれども、市を挙げて子どもたちのふるさと意識を育むというのが、石岡のふるさと学習の目指すところであります。そのために多くの力を集中する体制が必要となってまいります。これまで、テキストの素材づくりは府中塾と山根塾の2つの市民グループが担い、現在では市民講師として活躍しております。子どもたちは先生の指導のもと、地域の史跡や文化財に触れ、じかに先人の足跡や生き方を知る機会を得て、ふるさとの存在を意識します。  そのカリキュラムが、学年ごとに段階を追った構成となっております。最初は民話や歴史を知ることから始まり、次にふるさとの事柄や史実に触れ、そして最後は、地域の将来を考えるという高いレベルにまで踏み込んでおります。地域を知識として知り、そして実際に触れ、将来を考えるという3段階のステップで、このプロセスに大人の参加とふるさと歴史館など公共施設の協力が加われば、大変すばらしい内容になると考えております。さらに、これからこども図書館の情報支援機能の活用も有効になるかと思われます。  半月ほど前でありますけれども、先ほど教育長が申し上げたとおり、県の小野寺教育長とその一行が、石岡のふるさと学習を見に、林小学校の授業を視察に来られました。そこで私も同席したんですけれども、感心したのは、小学校の展示室に、地元出身の国学者佐久良東雄の14歳のときに描いた天神様ののぼり旗が飾ってありまして、その生い立ちに触れて学習していたということであります。先生方が工夫して地元を発掘するという、大変すばらしい努力があった。その姿勢が子どもたちに伝わっていると感じました。  ふるさとを知ることから始まり、徐々に考えるようになると、探究心が芽生え、それに応えるのが博物館や歴史館、図書館などの機能であります。文化財マスタープランに基づいて、今後、歴史博物館等の整備を検討することも、ふるさと学習をたしかにする1つの方向性と捉えております。  以上です。
    150 ◯議長(塚谷重市君) 11番・山本 進君。 151 ◯11番(山本 進君) ありがとうございました。教育長、市長、それぞれご答弁をいただきまして、ありがとうございます。  ICT教育環境整備については非常に立ちおくれている一方で、このふるさと学習については、県内でも最先端を行く先進地ということでお話を伺いました。市長からは、さらに市民が一丸となってこのふるさと学習を充実させていくという答弁をいただきましたので、心強く思っております。今後ともよろしくお願いしたいと思います。  文化財活用、最後の質問になると思いますが、生涯学習への活用の視点・観点から質問させていただきます。数多くの文化財を有し、古代から近代までの重層的な豊かな歴史を持つ当市石岡市の魅力、これは当然ながら、先ほどふるさと学習の話をさせていただきました。子どもたちだけではなく、幅広い世代に訴える魅力であろうかと思います。常陸国の歴史体感・散策ツアー、それから、公民館の講座などへの参加者が、高齢者の方々が多いと伺っております。そういった中で、生涯学習の視点・観点から、幅広い世代に当市石岡市の歴史の魅力を伝えていくべきであると考えます。これについて、同じく市長、教育長、それぞれお考えをお聞かせいただきたいと思います。 152 ◯議長(塚谷重市君) 教育長・櫻井君。 153 ◯教育長(櫻井 信君) 生涯学習的な観点から、幅広い皆さん方に当市の歴史の魅力を伝えていくべきではありませんかというようなご質問かと思いますけれども、市民史跡めぐりや文化財等をめぐる公民館講座などを見ましても、参加をされる方の年齢層が非常に高くなってきてございます。また、ふるさと歴史館を訪れる方も、アンケート等を見てみますと、60歳、70歳等の方が半数を占めるというような状況なのかなと捉えているところでございます。  そういう中で、近年、教育学習におけるユニバーサルデザインということも言われておりますけれども、幅広い世代のどなたにも興味を持っていただけるような、そういうユニバーサルデザイン的な歴史のご紹介ができますように、今後、まずは我々職員がスキルアップを図っていきたいと考えているところでございます。  以上でございます。 154 ◯議長(塚谷重市君) 市長・今泉君。 155 ◯市長(今泉文彦君) 子どもたちに対してふるさと学習ということでありますけれども、生涯学習の観点から申し上げますと、大人たちは、ふるさと意識といったものが醸成されるものだと思っております。特に退職をされた年代、60代から70代は、これまでがむしゃらに働いてきて、ふるさと意識というのになかなか気がつかないでいたものが、急に60代、70代になって、そういったものの存在に気がつく、そして、夫婦でいろいろなところをめぐって学んでいくというようなことで、石岡のまちにおいても、60代、70代のご夫婦がリュックをしょって、カメラを持って歩いているという光景が未かけられます。当市の歴史の魅力を伝えていくというふうに考えている中で、そういった生涯学習的な環境づくりといったことも大事かと思っております。  以上です。 156 ◯11番(山本 進君) はい、わかりました。  次の質問に移ります。 157 ◯議長(塚谷重市君) 山本議員、暫時休憩します。  暫時休憩いたします。10分程度といたします。                   午前11時31分休憩            ───────────────────────                   午前11時42分再開 158 ◯議長(塚谷重市君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  11番・山本 進君。 159 ◯11番(山本 進君) それでは、次に、3つ目のプロジェクト、観光・交流推進プロジェクトの中のインバウンド観光の推進について質問させていただきます。  最後の質問に入らせていただく前に、なぜ今、インバウンドが重要なのか、伺いたいと思います。国際観光の振興という観点も当然重要でありますが、私は、ここでは地方創生、ふるさと再生の観点からお伺いしていきたいと思います。  「金融財政ビジネス」という定期刊行物の「日本再生への道」と題した連載記事に、次のような記述がありました。それは、地域が生き残るために、1つに物を特に地域外で売ること、2つ目に、地域外からの来訪者、観光客や、または移住者とありますが、これを増やすことによる地域経済・産業の活性化が求められている、特にインバウンド観光については、人口減少に伴う国内旅行者数の減少などを背景に、地方創生の1つの処方箋として注目されているというものでありました。  松隈副市長は、当市石岡市に着任されて早々に、経済部とのヒアリングの機会に、石岡市のインバウンド観光対策の現状について、熱心に尋ねられたとお聞きしております。その質問された趣旨、目的とあわせまして、このインバウンド観光の重要性について、副市長の見解をお伺いいたします。 160 ◯議長(塚谷重市君) 副市長・松隈君。 161 ◯副市長(松隈健一君) お答えいたします。昨年の外国人旅行者数は2,404万人と、初めて2,000万人を超えたと承知しております。今後の日本におきましては、人口減少によって、国内観光需要の減少が予測されておりますが、インバウンドの推進につきましては、地域観光収入の増加、雇用の創出、地域経済の活性化につながり、地方創生の軸の1つとして地域の発展に大きく寄与することが期待されるということが、インバウンドを必要とする理由と考えてございます。  現在、政府は、2020年に外国人観光客4,000万人、インバウンド消費額を8兆円にするという目標を掲げておりまして、大きな可能性を秘めていると考えておりますので、少しでも早く、できれば東京オリンピックまでに、インバウンドに対する受け入れ環境の整備を図ることが大切であると認識しております。  以上です。 162 ◯議長(塚谷重市君) 11番・山本 進君。 163 ◯11番(山本 進君) わかりました。  それでは、細部に入っていきたいと思います。その前に、松隈副市長も言われましたように、年々外国人観光客が増えています。2,000万人を突破したということですが、もう間もなくシニアアクティブ層というんですか、65歳からの高齢者の人口よりも外国人観光客のほうが多くなるという時代でありますので、そこにおけるこういった時代背景において、インバウンド観光は大変重要かと思いますので、よろしくお願いいたします。  まず、新規事業のためにその予算20万円が計上されておりますが、これは何に充てられるのか、具体的にお伺いしたいと思います。 164 ◯議長(塚谷重市君) 経済部長・前沢君。 165 ◯経済部長(前沢洋一君) お答えいたします。インバウンド観光の推進ということで、平成29年度の具体的な取り組みといたしまして、昨年度、小美玉市が茨城大学と連携しまして中国人向け動画を発信しましたところ、多くの反響があったということから、石岡市もその取り組みに参画させていただきまして、茨城大学と小美玉市と連携し、中国人観光客がどのようなものに興味を示すのかなどのニーズ調査を行うとともに、中国人から見た観光資源をピックアップしていただき、動画を作成し、中国版ツイッターウエイボーへ掲載を行ってまいりたいと考えてございます。予算の20万円につきましては、そのための掲載に係る調査、または動画作成費などに充てるということでございます。  以上でございます。 166 ◯議長(塚谷重市君) 11番・山本 進君。 167 ◯11番(山本 進君) わかりました。まずは中国人観光客をターゲットにということで、理解をいたしました。  次に、平成27年3月に作成されました石岡市観光振興計画後期計画では、インバウンド観光の推進として、合計8件の事業メニューが掲げられております。平成29年度は、この計画期間の最終年度となりますので、これらの事業の進捗状況や成果、そして課題について、個別にお尋ねしていきたいと思います。  まず、計画に掲げられておりました順番に申し上げます。1つ目が、「外国人にも対応できる観光ボランティアの育成」とあります。こちらについてご答弁をお願いします。 168 ◯議長(塚谷重市君) 経済部長・前沢君。 169 ◯経済部長(前沢洋一君) 観光ボランティア等の育成ということでございます。その前に、個別のお答えをする前に、この観光振興計画におけるインバウンド観光の推進ということにつきましては、優先事業等の位置付けはしてございません。それはなぜかと言いますと、やはりこのインバウンド観光の推進に当たっては、まずはそういった外国人の来る要素といいますか、そういったニーズも含めました調査といったことに取りかかっていくという観点から、優先事業等はこの8項目の中には入っていないというような取り組みになってございます。  それで、まず観光ボランティアの育成ということでございますけれども、インバウンド観光を推進していくためには、その受け入れ、おもてなしの基本的な要件といたしまして、案内をはじめとした対応ができる人材の育成が必要だというふうには考えているところでございます。現在のところ、具体的な取り組みというところには至っていないということでございますので、今後、県の国際観光課や観光物産協会の支援を仰ぎながら、市内ボランティア団体、または観光案内の関係スタッフ、市内の事業者、そういった方々に向けまして、外国人対応の講習会といいますか、そういった開催を検討してまいりたいと考えております。また、外国語を話すことができないスタッフでも対応できるように、英語、中国語、韓国語などの案内看板や資料作成をしていきたいと考えているところでございます。  以上でございます。 170 ◯議長(塚谷重市君) 11番・山本 進君。 171 ◯11番(山本 進君) わかりました。それでは、ここに書かれております講習会の開催とかボランティアマニュアルの作成などは、まだ手つかずと、未着手ということで、これからの検討ということであると理解しました。  2点目ですね。「観光施設における外国語表記の充実」とあります。こちらについてご答弁をお願いします。 172 ◯議長(塚谷重市君) 経済部長・前沢君。 173 ◯経済部長(前沢洋一君) お答えいたします。外国語表記の充実というところでございますけれども、現在、パンフレットにおきましては観光協会が発行してございますけれども、英語、中国語、韓国語の観光パンフレットといたしまして、茨城空港のPRコーナーに置いてございます。茨城空港ができてから現在までに、各国のパンフレットですけれども、それぞれ4,000冊程度の利用があったところでございます。そういうことで、充実ということでございますけれども、現在はこの茨城空港だけということになってございますので、今後、県の観光課に依頼をいたしまして、パンフレットを置く場所を増やしていきたい、広げていきたと考えているところでございます。  また、看板などの外国語表記につきましても、看板を作成し直すというところにはなかなかならないというのが当面の状況かと思っておりますので、そういった意味では、やはり県の国際観光課に依頼すれば、多言語表記テプラというのがございまして、それで案内表記というのを作成していただけるということになってございますので、そういったものを活用しながら、既存の観光案内板にそれを張ることで、当面、充実を図ってまいりたいと考えているところでございます。  以上でございます。 174 ◯議長(塚谷重市君) 11番・山本 進君。 175 ◯11番(山本 進君) わかりました。よろしくお願いいたします。  3番目、「観光関連事業者における外国人の受入体制の充実」、こちらはちょっと私、さわりがあるので質問をいたしません。  次、「外国人(留学生)向けモニターツアーの実施」とあります。こちらについてご答弁をお願いします。 176 ◯議長(塚谷重市君) 経済部長・前沢君。 177 ◯経済部長(前沢洋一君) お答えいたします。外国人向けのモニターツアーでございますけれども、昨年11月に、茨城大学の中国人留学生、先生方も、教授を含めまして20人の方々、その中に中国人が4人ほどいらっしゃいましたけれども、この方々を招きまして、小美玉市と合同でモニターツアーを実施してございます。そのときの評価といたしましては、石岡につきましては、駅前の路地裏や看板建築、まち蔵などの古いまち並み、そして風土記の丘の獅子頭、フラワーパークなどに興味を示していたという結果となってございます。  これにつきましても、今後、このデータなんかをもとにいたしまして、留学生、または在住の外国人を対象にしたモニターツアーなどの実施を検討してまいりたいと考えてございます。  以上でございます。 178 ◯議長(塚谷重市君) 11番・山本 進君。 179 ◯11番(山本 進君) とりあえず中国人対象にということだそうですが、事業が実施されて、それなりの成果があったと理解いたしました。今後一層、事業の充実を図っていただきたいと思います。  次に、「外国語ホームページの充実」とあります。こちらについてご答弁をお願いします。 180 ◯議長(塚谷重市君) 経済部長・前沢君。 181 ◯経済部長(前沢洋一君) お答えいたします。現在、観光協会等のホームページでは、多言語版の観光案内の掲載はしてございませんが、これは、やはりその必要性から、早い時期に多言語表示ができるように取り組んでまいりたいということで、検討の課題というふうに挙げているところでございます。  以上でございます。 182 ◯議長(塚谷重市君) 11番・山本 進君。 183 ◯11番(山本 進君) これ、多言語版くらしの便利帳5各国語版、これは所管が違いますけれども、市内在住外国人向けにホームページが充実した内容で掲載されていますね。これの応用編でできるのではないかなと思いますし、また、既に観光パンフレット英語版もありますね。これ、前から私、経済部の方にお願いしていたんですが、これをそのままホームページに掲載するだけでも、かなりの効果があるのではないかなということで、再三、ホームページにアップするようにお願いしているんですが、まだ実現していないです。コンテンツに一部規制されている内容のものがあるので、ホームページ掲載に当たっては慎重にというお話は伺っていますけれども、もう提案してからかれこれ1年以上経っています。せめて英語版だけでも、PDFをホームページに張り付けるだけでできる簡単な作業で、お金も大してかからないと思いますので、ぜひ多言語版ホームページをつくっていただくのに先行して、今申し上げたことを検討いただけたらと思います。  次に移ります。「国際友好都市の締結」とあります。こちらについてご答弁をお願いします。 184 ◯議長(塚谷重市君) 経済部長・前沢君。 185 ◯経済部長(前沢洋一君) お答えいたします。国際友好都市につきましては、現在のところ具体な動きにはなってございません。  以上でございます。 186 ◯議長(塚谷重市君) 11番・山本 進君。 187 ◯11番(山本 進君) こちらの事業は、観光振興計画には書いてありますけれども、多分、所管が違うのではないかなと思いますけれども、どうですか。所管される市長公室長、質問通告していませんでしたけれども、何かお話を聞かせていただければと思います。 188 ◯議長(塚谷重市君) 市長公室長・佐々木君。 189 ◯市長公室長(佐々木敏夫君) この友好都市の締結というか、その取り組みについて、具体的な取り組みは行っておりませんけれども、現在、モルディブ関係の誘致活動を行っております。2月15日に再度、大使館に伺いましたところ、書記官のほうから、石岡へのモニターツアーとか留学生の交換などといったご提案がございました。今後3月に大使が着任するということで、その際にまた市長の表敬訪問についてもお話をしてきてございますので、それらを積極的に進めながら、友好都市の連携に向けた取り組みを進めていければと思っております。  以上でございます。 190 ◯議長(塚谷重市君) 11番・山本 進君。 191 ◯11番(山本 進君) うれしいニュースが期待できそうなお話を伺いました。県内各地、続々とオリンピック事前合宿、キャンプ地として名乗りを上げて、決定していますね。大中小さまざまな国からさまざまなキャンプ予定地が選ばれてきているわけですので、石岡もただいまのお話、ぜひ合意にたどり着くように全力で当たっていただいて、それを機に国際友好都市の締結なども考えていくことができるのではないかと思いますので、よろしくお願い申し上げます。  次に、「外国人向けPR動画の作成」とあります。先ほど、一部ご答弁いただいておりますが、改めてお願いいたします。 192 ◯議長(塚谷重市君) 経済部長・前沢君。 193 ◯経済部長(前沢洋一君) 外国人向けPR動画の作成でございますけれども、先ほどもお答えしましたとおり、まずは中国人向けPR動画の作成やツイッターへの掲載、そういった外国人誘致への先駆けとなる取り組みを進めてまいりたいと考えてございます。または、SNSを活用した投稿といったものを含めまして、さまざまな手法を検討、試行してまいりたいと考えてございます。  以上でございます。 194 ◯議長(塚谷重市君) 11番・山本 進君。 195 ◯11番(山本 進君) 事業としては最後になりますが、「五輪開催を見据えた外国人向けPR策の検討」とありまして、先ほどホストタウンの話はありましたけれども、こちら、外国人観光客を誘客するための対策と考えますので、こちらについても改めて答弁をお願いしたいと思います。 196 ◯議長(塚谷重市君) 経済部長・前沢君。 197 ◯経済部長(前沢洋一君) 現在、東京オリンピックの開催を見据えた外国人向けPR等の検討ということで、県の国際観光課及び観光物産協会が開催いたしますインバウンド部会等へ市としても参加をいたしまして、これらに関する情報収集、または意見交換等を行っているところでございます。  また、この3月8日から14日まで、東京都庁の全国観光PRコーナーにおきまして、石岡のシティPRを行っていく予定となっておりまして、都庁を訪れる外国人も多いと聞いてございますので、当市を内外にPRできる絶好の機会として捉えまして、外国人向けにもPR活動を展開してまいりたいと考えてございます。また、これは壮大なテーマでもございますけれども、県と一緒に取り組んでおります茨城空港周辺地域資源活用推進連絡会、通称セブンネットと言っておりますけれども、茨城空港を取り巻く市町で取り組みを今、進めておりますけれども、この広域的な取り組みといたしまして、海外PRなどの機会をつくれないかなどの検討もしていく必要があるということで、今、提案をしたいと考えているところでございます。  以上でございます。 198 ◯議長(塚谷重市君) 11番・山本 進君。 199 ◯11番(山本 進君) 最後の質問に対しては、大変充実した内容のご答弁をいただきまして、大いに期待しているところでありますので、よろしくお願いしたいと思います。  次の質問に移ります。今回、私が質問通告をした後だったと思いますが、三菱総研の研究員の方の「訪日中国人の地方観光と消費行動」と題した、大変興味深い講話の内容が新聞に記載されておりました。先ほど来、いろいろな事業メニューで中国人観光客の話題になりましたけれども、この講話の内容は、日本の地方への関心が高まっている訪日中国人の若者の意識などを分析して、今こそ地方インバウンドの好機、このブームに乗ることは、地方経済の活性化にとっても有益なものになると強調されております。  訪日中国人の最近の動向として、以前の爆買いは落ち着き、買い物より宿泊や食事、地方観光に人気が移っているとも紹介されております。モノからコトへの傾向は明らか、買い物以外の新しい消費の創出がインバウンド事業の課題となるとつけ加え、さらに、観光資源にストーリー性を持たせ、SNSで拡散することが大事だと、中国人観光客を呼び込むヒントを投げかけてくれたそうであります。  私は、これは中国人に限られたことではなく……。茨城空港を利用してこちらに見える一番多い観光客は、どうしても中国人ということになるんだと思いますけれども、中国人に限らず、他国から来日する外国人旅行客の全てに見られる傾向ではないかなと思います。国交省観光庁の調査報告でも、これまでは、外国人旅行者の訪問地は、東京から富士山を経て京都・大阪に至る、いわゆるゴールデンルートに集中していたものから、有名観光地以外の日本各地をめぐりたい、地域の生活や文化を体験し住民との交流を楽しみたいという、滞在交流型観光を志向する旅行者も増えているそうであります。そうしたことから、各地域にとって、インバウンド着地型観光への取り組みは、観光を通じたまちづくりのチャンスであるとも言われているのだと思います。  そこで私は、石岡市におけるインバウンド観光についても、里山文化、里山資源を継承し有効活用する、つまり里山ツーリズムをインバウンド観光の目玉商品、石岡のブランドとして事業化していくことが、最良の方策であると考えております。そのために執行部には、石岡市観光推進計画に掲げられている「里山文化を活かした交流・体験観光の推進」など必要な行政施策をこれまで以上に強力に推し進めていただくよう、お願いしたいと思います。これについて執行部の見解を伺います。 200 ◯議長(塚谷重市君) 経済部長・前沢君。 201 ◯経済部長(前沢洋一君) 議員のおっしゃるとおり、この外国人の旅行者といいますか、このスタイルとかパターンというのは年々変化してきておりまして、今、ご指摘のありましたとおり、爆買いツアーなどの団体旅行から個人旅行、またはゴールデンルートと呼ばれる有名観光地めぐりから、各地の地域の生活や文化を体験して、住民との交流を楽しみたいといったような滞在交流型の観光に、今、変化してきていると言われてきております。  そういう中にありまして、茨城空港に近接した石岡市といたしまして、茨城空港を利用する方をいかに引き込めるかということで、そういったものを検討・実施していくことが、この石岡市の観光の取り組みといたしまして、地域の活性化を含めた大きなチャンスと捉えて、取り組むべき課題というふうに大きく捉えているところでございます。  そういう中にありまして、今、議員からもご提案のあったとおり、この里山文化といいますか、里山ツーリズムは、非常に大きな商品になっていくと考えてございまして、これまで里山観光といたしまして、外国人向けではございませんけれども、棚田見学ツアーとか、薬師古道から茅葺き民家などをめぐるハイキング、そういったものも実施してきておりまして、これは日本人、外国人通じて大きな評価を得られるものであろうと考えているところでございます。  そういう中にありまして、このインバウンド観光の先進事例を見ましても、さほどといいますか、大きな、有名な観光地でなくても、そういった里山の風景、またはそういう暮らし、そこにある食、そういったものを生かした体験型のツアーというのも人気が出てきているということでありますので、そういった先進事例に学びながら、この市内の観光資源の調査、またはこれをネットワークしていく、またはメニュー化していくという取り組みを進めていく必要があるだろうと考えてございまして、中国人の調査から取り組みを始めていくというところでございます。  以上でございます。 202 ◯議長(塚谷重市君) 11番・山本 進君。
    203 ◯11番(山本 進君) ありがとうございました。そこも部長と共通認識ということで、安心したところですけど、里山ツーリズムを目玉としたインバウンド観光を促進するためには、その前提として、やはり地域の意識の醸成や人材の育成が必要になると思います。里山という、これまで国際観光の資源としてあまり活用されてこなかった、その住民の日常生活の一部を国際観光の資源として価値化することについては、正直なところ、非常にハードルの高いものがあると考えられます。  そこで、執行部に、インバウンド観光を担う地域人材の育成や、インバウンド着地型観光、滞在観光の環境整備のための事業施策について、何か特別なお考えがあれば、ぜひお伺いしたいと思います。先ほど部長答弁にもありましたが、やはりそのためには、具体的には、官民一体となって事業を起こす、進めていくために、地域資源を生かしてインバウンドツーリズムを企画できる、企画する人材の育成を目指していくことが必要だと思います。また、着地型観光事業を起業できる、事業として起こすことのできる人材の育成を目指す、そういったことで、何かしら行政施策が考えられないかどうか、お尋ねをしたいと思います。 204 ◯議長(塚谷重市君) 経済部長・前沢君。 205 ◯経済部長(前沢洋一君) インバウンド観光を進めていくための人材育成、環境づくりといいますか、そういったご質問かと思いますが、国の調査の報告書なんかを読みますと、外国人を迎えていくために必要なということで、一番先に、流暢な外国語、英語をはじめとしまして、流暢な案内のできる、英会話等をできる人が必要かといいますと、そういうものではなくて、外国人のアンケートによりましても、流暢な英会話ができる人より、その分野の専門性を説明できる人を配置するほうが効果的であるという報告が1つございます。または、迎える体制といいますか、意識といたしましては、外国人も、またそこで迎え入れる、受け入れる人たちも一緒に楽しめるような企画内容といったものが大切だということが、アンケート結果からも出ていると、そういう2点のお話が注目されるところかというふうに私も読んだところでございます。  そういう中で、まず人材の育成に当たりましては、そういった観点も入れながら、まずは外国人が石岡市に求めるもの、または私どものほうが外国人にPRできるもの、そういったものが何があって、何を磨き上げていくのかという現状把握から始めまして、それを地域の方々が意識して観光資源としていく、そういった意識の醸成がまずは必要であろうと考えてございまして、その中から、実際、受け入れを担う人材を育てていくという取り組みが必要だろうと考えてございます。  それに当たって、議員のご提案にもございましたけれども、それらを企画、または将来的には起業していくという観点が必要だろうというご指摘でございますが、そのとおりかと思いますので、その辺につきましては、今後、迎え入れていく体制をとっております地域おこし協力とか、そういった外的な方の支援も受けながら、こういったものを考えていきたいと考えているところでございます。  以上でございます。 206 ◯議長(塚谷重市君) 11番・山本 進君。 207 ◯11番(山本 進君) 詳しいご答弁をいただきまして、ありがとうございました。確かに着地型、滞在型観光には、里山資源を生かした観光には、言葉は、別に英語がしゃべれなくても、逆に滞在することによって地域の文化を楽しんでもらう、そういったところが商品のメーンになるわけですから、言葉は要らないと思います。まずは地域の受け入れの意識の醸成、それと、企画のできる人材の育成ということで、先ほど地域おこし協力の話がありましたので、こちらについては所管が違うと思いますけれども、佐々木公室長のほうに、適任者の応募がありましたらぜひ採用していただいて、こちらの事業に、名前のとおり協力に協力していただけるようにお願いしたいと思います。ぜひとも外国人観光客を魅了できる観光資源の価値化のために頑張っていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  次に移ります。国交省観光庁は、トランジット型観光地での着地商品の開発というものを奨励しております。先ほど茨城空港での取り組み、セブンネットというんですか、こちらのお話も伺いました。既にご答弁いただいているような形になるかもしれませんが、私、当市が茨城空港での誘客活動に加えて、積極的に外国人観光客向けの商品販売などもできればと考えておりますが、これは質問が重なるかもしれませんが、これらの取り組みについて石岡市の対応状況、現状を、改めてご答弁いただきたいと思います。 208 ◯議長(塚谷重市君) 経済部長・前沢君。 209 ◯経済部長(前沢洋一君) お答えいたします。茨城空港を生かしてインバウンド観光をつくり上げていくというのは、今の答弁の取り組みかと思いますけれども、今、議員もおっしゃいましたトランジット型の観光が、石岡市としては、宿泊機能、または長時間の滞在を可能とするような施設、そういったものが今まだ少ないと申しますか、充実していないところもございますので、そういった意味では、連泊とかを想定した滞在型観光というのは難しいだろうと考えてございまして、今申し上げましたトランジット型観光、またはアウトドア観光、こういったものがインバウンド観光の目玉商品になっていくのかというふうに考えているところでございます。  そういった意味で、まず、そういった要素、資源等がどこにあるのかということで、今回、茨城大学と連携いたしまして、まずは中国人の留学生から見た観光資源というのを発掘、またはネットワークしていただくということで、また、あわせまして、茨城空港からの2次交通も検討したといいますか、そういったものを課題として挙げていただきまして、調査報告をしていただける、または中国版のツイッターに掲載していただけるというような取り組みでございますので、まずはそういった実証というのが必要かと考えてございまして、それの成果というのを29年度は見て、今後の取り組みに生かしていくということになろうかと考えてございます。  以上でございます。 210 ◯議長(塚谷重市君) 11番・山本 進君。 211 ◯11番(山本 進君) インバウンド観光の推進と言いましても、観光行政はどうしても多言語対応のパンフレットの作成とか、要するに言語の問題に対応する外国語ツールの充実だけで、さらに進んでもせいぜい無線LAN、Wi-Fiの整理、情報サイトの充実程度の取り組みだけで終わってしまうのかなと心配しておりましたが、今回、私の質問を通じてご答弁いただいた中で、石岡市のインバウンド観光事業は、着々と推進されていると、まだ大きな成果が見られていませんが、進んでいるということを感じました。繰り返しになりますけれども、執行部におかれては、ぜひ地域の関係者の共通認識、意識の醸成、そして、地域のインバウンド観光を中心的に担う人材を育成するために、そういった必要な事業、施策を進めていただきたいと思います。  そうした取り組みを通じた地域の意識改革や人材の育成自体が、地方創生、石岡のふるさと再生そのものであると言える、このことを申し上げまして、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 212 ◯議長(塚谷重市君) 暫時休憩いたします。午後1時30分から会議を開きます。                   午後 0時19分休憩            ───────────────────────                   午後 1時30分再開 213 ◯議長(塚谷重市君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  5番・石橋保卓君。 214 ◯5番(石橋保卓君) 5番・石橋です。3点ほど通告をしておりますので、通告に従いまして質問させていただきます。  まず、空き家対策についてでございますけれども、空家対策特別措置法が平成27年2月26日に施行されまして、同年の5月26日に完全施行が行われました。本市におきましても、市内各地で空き家問題について大分深刻化をしている状況であるのかなと認識をしておりますので、それらを踏まえまして、まずご質問させていただきたいと思います。  本市における空き家の実態について、実態の把握状況について、まずお伺いをしたいと思います。現在の実態の把握状況、まずこれをお伺いいたします。 215 ◯議長(塚谷重市君) 生活環境部長・横田君。 216 ◯生活環境部長(横田克明君) ご答弁申し上げます。空き家の現在の状況でございますが、空き家の委託業務におけます実態調査が終了いたしまして、調査内容を精査し、所有者に対し現状についてアンケートの調査を実施いたしました。ご回答いただきましたアンケート内容の集計をいたしました結果、当市での空き家の対象件数は1,361件となりました。その内訳でございますが、倒壊のおそれや適切な管理が行われていないなどの特定空き家候補といたしまして286件、率にして21%、特定空き家以外の空き家は1,075件、率にして79%となってございます。  以上でございます。 217 ◯議長(塚谷重市君) 5番・石橋保卓君。 218 ◯5番(石橋保卓君) ありがとうございました。そういったわけで、その中で、特定空き家に該当するであろう家屋が286件、この中で所有者が不明、そういうような空き家が何件あるのか、まずお伺いいたします。 219 ◯議長(塚谷重市君) 生活環境部長・横田君。 220 ◯生活環境部長(横田克明君) ご答弁申し上げます。ご質問の特定空き家に該当すると思われる空き家の中で、所有者不明ということですけれども、こちらにつきましては、先ほどの実態調査が上がってございまして、その中で特定空き家としての候補となる項目が4つございまして、これは措置法で定義している4つの状態ですけれども、その中で、先ほど申し上げました倒壊等著しく保安上危険となるおそれのある状態、こちらにつきましては件数が141件ですけれども、そのまま放置すれば著しく衛生上有害となるおそれのあるものが3件、それから、適切な管理が行われていないことにより著しく景観を損なっている状態のものが162件、その他周辺の生活環境の保全を図るために放置することが不適切である状態というものが68件で、こちら、合計としましては374件で、先ほどの286件と数が合いませんけれども、こちらにつきましては、調査表の中で今言った項目がダブっているようなものがある場合に、重複しておりますので、そこで件数が合いませんけれども、所有者不明につきましてはこの調査の中では把握してございません。  以上でございます。 221 ◯議長(塚谷重市君) 5番・石橋保卓君。 222 ◯5番(石橋保卓君) 今、今回の調査の中では、所有の有無についてまでは踏み込んでいないということなんですけれども、私のほうで聞いている部分については、土地の所有者、もしくは家屋所有者、それぞれ違っている場合も多々あると。そういった場合に、土地の所有者まではある程度追えるわけですけれども、家屋の所有者について、相続関係とかそういう部分で、かなり時代が下ってしまったものについては、現時点で誰が管理しているか、所有権がはっきりしない部分、そういうのもかなりあると聞いています。  そういうところの対応が、これから一番問題になってくるのではないかなと思うんですけれども、ここで、そういう空き家の部分で、税収への影響というのは現時点で出ているのかどうか、お伺いをしたいと思います。 223 ◯議長(塚谷重市君) 財務部長・鈴木君。 224 ◯財務部長(鈴木幸治君) ご答弁申し上げます。ただいま特定空き家等で所有者が不明、このような実態がわからない場合、当然、相続などについては、相続の手続をしていただく、あるいは納税管理人制度を利用しいただくということで、相続の方へ通知を差し上げている場合もあるんですが、その実態が把握できない場合、どうしても課税が保留になってしまう、あるいは納税通知書の行先が不明になってしまうというようなケースがありますので、多少なりとも課税に影響は出てきていると存じます。  以上です。 225 ◯議長(塚谷重市君) 5番・石橋保卓君。 226 ◯5番(石橋保卓君) ありがとうございます。確かに明確な部分での、空き家だから税収にという部分はなかなか難しいのかと思いますけれども、そういった部分からも、何というんですか、役所全体として調査をかけていけば、所有者不明とか、そういった部分はかなり把握が進むのではないかなと思うわけですけれども、家屋につきましては、無人化の期間が長くなればなるほど劣化が激しくなります。そうしますと、かなり周辺の環境への影響が大きくなる部分があるかと思いますので、早急な手だてが必要ではないかなと考えるわけですけれども、そこで、次に移るわけですけれども、空家対策特別措置法を受けましてのお話だと思うんですけれども、平成28年3月25日告示で、4月1日施行、空家等対策協議会が設置をされたかと思います。この協議会の設置の根拠規程はどうなっているのか、お伺いをいたします。 227 ◯議長(塚谷重市君) 生活環境部長・横田君。 228 ◯生活環境部長(横田克明君) ご答弁申し上げます。協議会設置の根拠でございますが、ただいま議員がおっしゃられましたように、平成27年5月26日に全面施行されました空家等対策の推進に関する特別措置法に基づき、石岡市での空家等対策を総合的かつ計画的に推進するため、同法第7条第1項に規定する「市町村は、空家等対策計画の作成及び変更並びに実施に関する協議を行うための協議会を組織することができる」との規定によりまして、石岡市空家等対策協議会を設置いたしたところでございます。  以上でございます。 229 ◯議長(塚谷重市君) 5番・石橋保卓君。 230 ◯5番(石橋保卓君) 近隣自治体の例規のほうを大分参考として読ませていただいたんですけれども、近隣自治体の大部分が、特別措置法ができる以前、平成24年から25年、同じような対策協議会を設置しております。全て条例化をされています。なぜ石岡市だけが要綱での設置で、本来であれば、空家対策協議会の設置に関する条例という形で議会にまず提案があって、それから審議が始まるのではないかなと私は理解をしていたんですけれども、前から指摘をしていますように、協議会の委員さん方の身分保障という意味でも、非常勤の特別職の職員という位置付けで、責任ある議論を協議会の中で行っていただくためにも、そういった部分で条例化を図るのが本来ではないかなと思うわけですけれども、そこら辺のところのお考えをお伺いいたします。 231 ◯議長(塚谷重市君) 生活環境部長・横田君。 232 ◯生活環境部長(横田克明君) ご答弁申し上げます。協議会委員の位置付け、身分保障ということでおっしゃられましたけれども、県内の市町村におきましては、議員がおっしゃられましたように、条例で制定しているところと、石岡市のように要綱で設置しているところがございますけれども、こちらにつきましては、特別措置法に定められている協議会は任意の設置機関であって、必ず組織しなければならない機関ではないものでございます。そのような中で、協議の場として、特措法の第6条に規定する空家等計画に定められている事項のほか、空家等対策として実施する各措置、方針などを協議していただくことになります。  協議会の位置付けでございますが、地方自治法の規定に基づく地方公共団体の附属機関として位置付けるかどうかは、特措法第7条で、市町村長が協議会の構成員となることが要件とされておりますことから、各市長の判断となります。当市におきましては、協議会の会長を市長といたしまして、要綱で定めたものでございます。  以上でございます。 233 ◯議長(塚谷重市君) 5番・石橋保卓君。 234 ◯5番(石橋保卓君) あまりしつこくなると時間も長くなりますのであれですけど、今回、お願いをしている協議会の委員さん方について、改めて確認をさせていただきますけれども、非常勤の特別職ではないという理解でよろしいですか。 235 ◯議長(塚谷重市君) 生活環境部長・横田君。 236 ◯生活環境部長(横田克明君) ご答弁申し上げます。そのとおりでございます。  以上でございます。 237 ◯議長(塚谷重市君) 5番・石橋保卓君。 238 ◯5番(石橋保卓君) わかりました。非常勤の特別職の委員さん方と、そういう要綱で設置をした委員さん方、いずれにも聞きましたけれども、身分的な保障の差異、違いというのはあるのかないのか、もう一度お伺いいたします。 239 ◯議長(塚谷重市君) 生活環境部長・横田君。 240 ◯生活環境部長(横田克明君) ご答弁申し上げます。身分的な保障の違いですけれども、先ほど申し上げました附属機関としての委員であれば、非常勤特別職ということの位置付けになりますけれども、こちらの石岡市の要綱ですと任意の団体となりますので、そういった位置付けにはなりませんので、例えばですけれども、公務災害の適用なんかにおきましては、特別職であれば、会議に出席する行き帰りの事故があった場合などの保障がございますが、そうでない場合には、会議中に起こったものですと市民総合賠償補償保険の該当となりますが、会議の行き来については対象とならないというような違いがございます。  以上でございます。 241 ◯議長(塚谷重市君) 5番・石橋保卓君。 242 ◯5番(石橋保卓君) 以前にもそこは議論をしたところかと思いますけれども、やはり石岡市の今後の方向性を決めていただく委員さんでありますので、その辺のところはしっかりした身分保障をして、安心して議論を重ねていただくという部分が必要かと思います。この点につきましては、今後の執行部の皆さん方の検討といいますか、議論のほうに委ねたいと思いますので、しっかり検討をしていただきたいと思います。  本来であれば、他市のように特措法ができる以前に問題意識を持ちまして、空き家の対策に当たるというのが本来の行政の役目ではないかなとは思うんですけれども、今回、石岡市の場合、特措法ができてから、そういう協議会の設置とか取り組み始まったということですので、他市から比べると大分取り組み方が遅いという印象を受けますので、そういったところ、しっかり今後のスピードアップといいますか、そういうところはお願いをしたいと思います。  それで、昨年4月1日に対策協議会の要綱が施行された後、協議会のほうの開催回数、これまで何回開催されたのか、お伺いをいたします。 243 ◯議長(塚谷重市君) 生活環境部長・横田君。 244 ◯生活環境部長(横田克明君) ご答弁申し上げます。協議会の開催についてでございますが、平成28年11月30日に第1回の協議会を実施してございます。内容としまして、委員の委嘱及び副会長の選出、特別措置法の概要、石岡市空家等対策計画の説明、スケジュールについて協議いたしました。なお、第2回の協議会は3月10日に開催する予定となってございます。  以上でございます。 245 ◯議長(塚谷重市君) 5番・石橋保卓君。 246 ◯5番(石橋保卓君) 4月1日に施行されて、1回目の開催が11月30日でした。今日までの間その1回だけだということです。あまりにも歩みが遅いのではないかなと感じるのは私だけなのかなと思うんですけれども、そういったところが、先ほど言いましたように、ほかの自治体との温度差というか、そういう部分を感じるわけです。  今後の開催予定、3月10日というようなお話がありましたけれども、3月10日、協議の内容はどういったものが予定されているのか、お伺いをいたします。 247 ◯議長(塚谷重市君) 生活環境部長・横田君。 248 ◯生活環境部長(横田克明君) ご答弁申し上げます。第2回に予定されています協議の内容でございますけれども、空き家調査結果報告、それから、空家等対策計画骨子の案、その他といたしましてスケジュール、これらを議事として考えてございます。  以上でございます。 249 ◯議長(塚谷重市君) 5番・石橋保卓君。 250 ◯5番(石橋保卓君) これからは順調に……、実態調査のほうが完了したということですので、それを踏まえて、順調に今後は協議を進めていかれるものかと思っておりますけれども、その中で、次に移るわけですけど、特定空き家等の基準について、まずお伺いをいたしたいと思います。特措法ができましたけれども、実際、対応していくのは市町村のほうで対応というふうに理解をしておるわけですけれども、特措法の中で、先ほど部長のほうから答弁がありました特定空き家の基準として4つですか、あるかなと思ったわけですけれども、その具体的な基準といったものは、今後、市で設けていくのかどうか、そこをお伺いいたします。 251 ◯議長(塚谷重市君) 生活環境部長・横田君。 252 ◯生活環境部長(横田克明君) ご答弁申し上げます。特定空き家の基準でございますが、判断の基準となるものにつきましては、ただいま議員がおっしゃられた4つの項目で、第1項目目の質問のときの実態調査の部分で触れた4つの部分でございます。これらを市としてさらに設けていくのかということですけれども、先ほど申し上げました実態調査の中で、国交省が示しておりますガイドラインを参考といたしまして、その4つの項目において、それぞれいろいろな場所といいますか、外観における中で、そういった状況について基準を設けて、調査をしてございます。  以上でございます。 253 ◯議長(塚谷重市君) 5番・石橋保卓君。 254 ◯5番(石橋保卓君) 今、基準とおっしゃられた部分については、あくまでも市で新たにといいますか、石岡市に即した基準を市で設けるというふうに理解をしてよろしいですか。 255 ◯議長(塚谷重市君) 生活環境部長・横田君。 256 ◯生活環境部長(横田克明君) ご答弁申し上げます。調査表の中では、先ほど申し上げましたように、国交省のガイドラインがございますので、それに沿った形で、さらに市としての部分も入ってございます。  以上でございます。 257 ◯議長(塚谷重市君) 5番・石橋保卓君。 258 ◯5番(石橋保卓君) 特措法の中での4つの基準といいますか、判断材料といいますか、ありますけれども、空き家を個々1つ1つの状況がかなり違うわけです。見る目一人一人によっても、倒壊しそうだとかまだもつとかというような基準が、当然分かれるかとは思うんですけれども、そういったところの基準といいますか、判断は、今後どこで進めていくのか、お伺いをいたします。 259 ◯議長(塚谷重市君) 生活環境部長・横田君。 260 ◯生活環境部長(横田克明君) ご答弁申し上げます。こちらにつきましては、委託の中で候補となる空き家について調査を行っておりまして、そちらについて調査表に基づいた内容がありますけれども、それにつきまして、今後、協議会の中でご意見等をいただきながら判断していくものになります。  以上でございます。 261 ◯議長(塚谷重市君) 5番・石橋保卓君。 262 ◯5番(石橋保卓君) 協議会の中の委員さんの構成をちょっと聞いていないのであれなんですけれども、協議会で現地調査をした上で判断をしていくという手順でよろしいのかどうか、お伺いをいたします。 263 ◯議長(塚谷重市君) 生活環境部長・横田君。 264 ◯生活環境部長(横田克明君) ご答弁申し上げます。詳細についてはこれから決めていく部分もございますけれども、基本的な部分としまして、先ほど申し上げましたように、件数が1,000件以上ございますので、内部の関係する部署などの協力を得ながら、そういう中では、調査表をもとにある程度のすみ分けというか、そういったものをしていただいた上で、協議会の委員さんが判断しやすいように持っていくものと思われます。なお、その中で必要があれば、委員さんのほうも現地に行って調査することも考えられます。  以上でございます。 265 ◯議長(塚谷重市君) 5番・石橋保卓君。 266 ◯5番(石橋保卓君) 平成27年2月26日に特措法が施行されました。今日は平成29年の2月の27日です。丸2年経ったわけですね。2年経過しても、まだ石岡市のほうでは具体的な空き家に対しての対策といいますか、そういったものが全くできていないというふうに理解をするわけなんですけれども、市内に何件か倒壊しそうな家屋があります。人がたくさん通るような場所にも建っています。ここ何回か大風も吹いて、その家屋からごみといいますか、木片とかそういうものが散乱して、周りに影響が出ているところもあるようです。幸いまだ通行人とか市民の方に、けが人やそれ以上の被害を受ける方が出ていませんので、何なんですけれども、逆にこれでけが人とか、あるいはお亡くなりになるような方が出た場合、市民の方々は、きっと行政に対しての怒りが爆発するのではないかなと思います。  早急なる改善なり対策が必要な部分かと思うんですけれども、特措法が施行されてからもう本当に2年ですよ。何の対応もされていない。協議会1回開いただけ。本当に真剣に考えていただきたい部分だと思うんですね。協議会の中で今後、対策計画の策定を図っていくかと思いますけれども、対策計画の策定の時期はいつごろになるのか、お考えをお伺いいたします。 267 ◯議長(塚谷重市君) 生活環境部長・横田君。 268 ◯生活環境部長(横田克明君) ご答弁申し上げます。計画策定の時期でございますけれども、先ほどの協議会になりますけれども、この中でご意見をいただきながら策定することになりますけれども、当初、年度内に3回を予定しておりましたけれども、調査の中で、水道のデータなどから空き家候補の現地調査を行わなければならない件数が5,228件になったことに加えまして、当初、市内における空き家を1,000件程度と見込んでおりましたけれども、先ほど申し上げました1,361件の対象件数ということで、見込みを大きく上回ったことによりまして、また、それらの調査とアンケート等の集計に時間がかかったことから、平成29年7月を策定のめどといたしました。  以上でございます。
    269 ◯議長(塚谷重市君) 5番・石橋保卓君。 270 ◯5番(石橋保卓君) 要綱の中では「空家等対策計画の作成」という文言になっていたわけですけれども、その「空家等」には、いわゆるごみ屋敷等とか、人は住んではいるけど周囲に環境的な影響を与えているお宅とか、そういうものも含まれるのかどうか、お伺いをいたします。 271 ◯議長(塚谷重市君) 生活環境部長・横田君。 272 ◯生活環境部長(横田克明君) ご答弁申し上げます。おっしゃるとおりでございます。  以上でございます。 273 ◯議長(塚谷重市君) 5番・石橋保卓君。 274 ◯5番(石橋保卓君) 特措法ができておりますので、それにのっとった行政のほうの事務の執行があるわけでしょうけれども、特措法を補完する部分ですね、特措法が全てではないかなと思います。当然、先ほどの特定空き家の判断基準等も、市のほうへ委任されている部分があるかと思うんですけれども、特措法を受けて、市のほうで空き家対策に関する条例等を今後、制定していくお考えがあるのかどうか、お伺いをいたします。 275 ◯議長(塚谷重市君) 生活環境部長・横田君。 276 ◯生活環境部長(横田克明君) ご答弁申し上げます。ご質問の条例制定でございますけれども、現在策定中の空家等対策計画の内容と照らし合わせまして、必要に応じて検討してまいります。  以上でございます。 277 ◯議長(塚谷重市君) 5番・石橋保卓君。 278 ◯5番(石橋保卓君) 現状では検討というお答えしかないのかなと思いますけれども、本当に早急な対応が必要な部分かと思います。そういうところを踏まえて対応をお願いしたいわけですけれども、市民の生命、財産、安全確保というのが、行政としての一番の命題だと思います。今後の空き家等に対しての具体的な施策があれば、また、どういった部署が今後、空家等対策に対応していくのか、それをお伺いいたします。 279 ◯議長(塚谷重市君) 生活環境部長・横田君。 280 ◯生活環境部長(横田克明君) ご答弁申し上げます。空家等対策計画につきましては、利活用の部分も含まれますので、特定空き家に対する対応ももちろんでございますけれども、これらの空き家の活用も考えていかなければならないということで、庁内の関係部局や民間の不動産関係者などと協議調整並びに連携を図りながら、これらの利活用についても計画に盛り込んでいきたいと思っております。  以上でございます。 281 ◯議長(塚谷重市君) 5番・石橋保卓君。 282 ◯5番(石橋保卓君) 今、部長のお話にもありましたように、全てが取り壊し対象の空き家ではなく、利活用が図れる空き家もたくさんあるかと思います。そういった利活用を図る部分と、本当に周囲に危害というか危険を及ぼす空き家とは、また同一で語れるものではないとは思うんですけれども、そういったところでまた一括で、同一の部署で担当するというのもなかなか難しいと思います。限られた人数の中で対応しなくちゃならないという事情もよく理解はできるんですけれども、繰り返しになりますけれども、やっぱり市民の生命、財産の安全を担保するためには、早急な対応が必要ではないかなと思うわけです。  それと、更地にすると固定資産税が上がるというような部分もあります。先進地においては、その部分の税額の軽減を図るような施策を積極的に出しているところもあるようです。そういう部分、石岡市のほうとしても、もっと積極的に空き家対策に対して対応していただきたいと感じるわけですけれども……、感じるではなく、強く申し上げたいんですけれども、市長にそこら辺のところのご意見、お考えをお伺いしたいと思います。 283 ◯議長(塚谷重市君) 市長・今泉君。 284 ◯市長(今泉文彦君) 空き家対策でありますけれども、調査の結果、想定以上の空き家があったということ、とりもなおさずそれについては、市民の生活の安心安全、そして衛生上、景観上、保安上、そういった部分に大変影響が大きいと思っております。それらについての対策は、保全から活用、両面にあるかと思いますけれども、これはスピードを要求される内容かと思いますので、計画を着実に立てて、その対策を考えてまいりたいと思っております。  以上です。 285 ◯議長(塚谷重市君) 5番・石橋保卓君。 286 ◯5番(石橋保卓君) 市長、確かに緊急性を要する箇所が何か所もあるわけですよね。そういったところの対応をすぐにでもしていっていただかないと、やはり市民の生命、財産を守るということができなくなってしまう。やはり空き家とは言いながらも、個人の権利関係にかかわってくる問題ですから、行政としてはなかなか踏み込めない部分もあるかなと思います。でも、やはり一度事故が起きますと、一番最初に批判されるのは行政だと思うんですよ。そういうところを踏まえて、これまでの遅い歩みを反省して、積極的な対応を重ねてお願いをしたいと思います。それについて人的な不足があるのであれば、集中してそういったところに人を配置していく、そういうところも必要になってくるのではないかなと思いますので、そういった点も踏まえてお考えいただきたいと思います。  では、2点目のほうに移りたいと思います。駅周辺整備事業についてであります。駅周辺整備が大分進んでまいりまして、進んでいる中で、市民の方から不安、不満の声が大分出ているようです。それらを踏まえてお伺いをするわけですけれども、駅前ロータリーの今後の整備方針、3月いっぱいで完成するのではないかなと考えているわけですけれども、今はまだ仮設といいますか、仮の姿と理解をしておるわけですけれども、その中でも、市民の皆さん、私も含めてですけど、完成したときのイメージがなかなか湧かない。これまでのロータリーから比べると、かなり利便性が損なわれているというようなところがあるからと思います。そういったところの今後の整備計画と利用者の安全対策について、お伺いをしていきたいと思います。  まず、横断歩道の件なんですけれども、従来は、横断歩道が2か所、3か所ですか、あったわけですね。今回、今の整備を進めていく中で、ステーションパーク側にあった歩道がなくなってしまいました。昔の話を言うと笑われると思うんですけれども、西友の跡地のほうから駅に向かって行けたところが、横断歩道がなくなってしまいました。聞くところによると、左手へ折れて、大形屋さんの前を通って、そこの横断歩道を渡って、ぐるっと回っていただくというようなお話のようです。これまでは通れたところが通れなくなってしまったと、そういう部分についての今後の市のほうのお考えをお伺いしたいと思います。 287 ◯議長(塚谷重市君) 都市建設部長・福田君。 288 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) それでは、駅前ロータリーの今後の整備方針ということでお答えをいたします。西口駅前広場の整備計画でございますけれども、現在、西口駅前広場のロータリーの整備と、歩道上へのシェルターの設置工事を行っているところでございます。以前の西口ロータリーですと、タクシーと一般送迎車が非常に狭い広場内に入り込む形になっておりましたので、朝夕の通勤通学時や雨天時には、周辺道路も大変混雑して利用しづらいという状況でございました。また、2つの変則交差部分が接近していたため、これも非常に危険な状態となっていましたので、これらの解消を図るため、駅前広場ロータリーの拡張と交差点の集約改良等を行いながら、タクシー、一般車の乗降場の分離とあわせ、バリアフリー化による安全で快適な歩道の整備を進めているところでございます。  そのほかには、歩道上への連続したシェルターの設置、それから身障者用の乗降場など、わかりやすい誘導サインの設置や植栽を施した景観広場の整備も含め、本年度末の完成を目指しているところでございます。  また、以前あった歩道がなくなったということでございますけれども、これのかわりといたしましては、歩行者の安全対策といたしまして、車道と歩道を分離させ安全が確保できるよう、ガードパイプ等を設置する予定となってございます。  以上でございます。 289 ◯議長(塚谷重市君) 5番・石橋保卓君。 290 ◯5番(石橋保卓君) 現実的にガードパイプを設置すると言いながらも、従来、横断歩道があったところは横断歩道の設置がないわけですから、そこからの駅のほうへの横断というのは、今後、できなくなるわけですよね。そういうことで理解してよろしいわけですよね。  そうすると、かなりこれまでの利用者、市民の皆さんにとってはちょっと不便が増すのかなという感じがします。  それから、ロータリーのところに縁石がぐるりと真ん中に回っているわけですけれども、あの縁石の意味はどういった意味があるのか、お伺いをいたします。 291 ◯議長(塚谷重市君) 都市建設部長・福田君。 292 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) お答えします。縁石に関しましては、先ほどご答弁をいたしましたけれども、車道と歩道を分離させて安全確保できるようにしたということでございます。さらに、車道におきましては路面表示等による誤進入の防止対策を行って、スムーズな走行ができるよう工夫をしてまいりたいと考えてございます。  以上でございます。 293 ◯議長(塚谷重市君) 5番・石橋保卓君。 294 ◯5番(石橋保卓君) あの縁石については、私だけではなく多くの市民の方々から、疑問視といいますか、逆に不安の声が漏れてくるわけですけれども、今お聞きしたとしてもお答えできるかどうかわかりません。4月以降、正式な供用がされてから、ある程度、やっぱり一定期間様子を見た後に、どうしても不都合が出た場合、そういう部分は当然、お考えとしてはあるかと思うんですけれども、将来的に見直しをするお考えという……。今度、3月いっぱいで完成するであろうロータリーが最終形であるのかどうか、それをまずちょっとお伺いしたいと思います。 295 ◯議長(塚谷重市君) 都市建設部長・福田君。 296 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) お答えをいたします。横断歩道や信号機につきましては、現在、整備中の段階でございますので、供用開始後、利用していく上で不具合等が生じることのないよう、施工状況を管理しながら、安全性の確保に努めてまいりたいと考えております。  また、現在のロータリーの整備でございますけれども、完成形ではございませんので、今後、用地買収が進む中で見直し等を行い、よりよい形での対策をしてまいりたいと考えてございます。  以上でございます。 297 ◯議長(塚谷重市君) 5番・石橋保卓君。 298 ◯5番(石橋保卓君) まだ完成形ではないというようなお答えを聞いて、多少安心はするところなんですけれども、信号の位置1つをとりましても、これまでの信号とは位置も大分変わってくるようですし、信号の数も大分減るようです。いっそのこと信号のないロータリーのほうが、よっぽどスムーズな通行になるのではないかなと感じるわけですけれども、1つ、道路の通行帯、国道6号のほうから駅に向かっていって、駅の前を通過しようとする場合、従来ですと、郵便局のほうへ抜ける道路、あと御幸通りを左へ上がっていくところと、通行帯が違っていたわけです。現在は、駅のロータリーへ入っていくところと、郵便局へ抜けるほうと御幸通りへ上がっていくところが1つの通行帯になっていまして、2つの通行帯になっています。そこで大分戸惑う市民の方、私も大分、当初、慣れるまでは戸惑ったところもあるんですけれども、一般の方、特に石岡へ初めておいでになられるような方々も、確かにそこのところは大変だなという感じがするんですけれども、ロータリー、先ほど言いました縁石の部分を少し内側へ削りまして、あそこを3車線帯にできないのかどうか、そういう工夫ができるかどうか、ちょっとお伺いをしたいと思います。 299 ◯議長(塚谷重市君) 都市建設部長・福田君。 300 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) お答えをいたします。現在のロータリーの設計内容でございますけれども、こちらにつきましては、県警の交通規制課と協議を重ねた結果、承認を得て整備を進めているということになっておりますので、今後、見直しを図る場合は、再度協議が必要となってまいります。当面、改善が図られるとすれば、信号機の時間差による右左折のリレー、それから、先ほどご指摘のありました横断歩道につきましては、設置箇所の追加なども今後検討していきたいと考えてございます。  以上でございます。 301 ◯議長(塚谷重市君) 5番・石橋保卓君。 302 ◯5番(石橋保卓君) 石岡市単独での考え方では、今後の改修といいますか、難しいということだと思います。今回のロータリーの設計といいますか、つくっていく段階で、県警なり公安委員会からのそういう指導という部分、そういうものに基づいて今回のロータリーができ上がったと理解をしてよろしいのでしょうか。 303 ◯議長(塚谷重市君) 都市建設部長・福田君。 304 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) お答えをいたします。今、石橋議員のご質問にありましたとおり、石岡市単独ではどうするということもできませんので、県警との協議があったということでございます。  以上でございます。 305 ◯議長(塚谷重市君) 5番・石橋保卓君。 306 ◯5番(石橋保卓君) 協議というお答えしかできないのかと思いますけれども、県警や公安委員会から指導といいますか、そういうところがあって、市としてはいたし方がないという部分なのかもしれませんけれども、やはりそこを毎日使う市民の方や駅の利用者の方、そういった部分の利便性といいますか、安全性を考えた上で、やはり工事を進めていっていただきたかったなと感じます。  また縁石に戻って大変失礼なんですけど、縁石で囲まれた内側の部分ですね、大分広い面積がとってあるようですけれども、今、交番の移設工事が進捗しています。古い交番のところが取り壊しになって、あちらも順次整備が図られるとは思うんですけれども、送迎用の一般車両の駐車部分と、あとタクシーの待機所、私個人の考え方としては、駅の真ん前、今ロータリーになっているところが、一般車両の送迎用の駐車スペースになるのではないかなと考えているんですけど、そういった理解でよろしいのかどうか、お伺いいたします。 307 ◯議長(塚谷重市君) 都市建設部長・福田君。 308 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) お答えをいたします。駅前のロータリーにつきましては、タクシー専用のロータリーということになっておりまして、その先の右側、旧交番があったところが、一般車の送迎車の車場となってございます。  以上でございます。 309 ◯議長(塚谷重市君) 5番・石橋保卓君。 310 ◯5番(石橋保卓君) 一般の方の利便性を考えれば、やはり目の前で乗り降りをしたい、送迎をしたいというのが人情かなと思うんですけれども、駐車待ちで今回、条例も提出されているようで、30分は無料ということになるんですけれども、それが、今までの交番があったところに駐車場ができるということでよろしいですか。それで、一時的な降車場所、乗降場所、それも旧交番のほうへ乗降場所が移動するというふうに考えてよろしいのかどうか、お伺いいたします。 311 ◯議長(塚谷重市君) 都市建設部長・福田君。 312 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) そういう考えで、現在、整備を進めてございます。  以上でございます。 313 ◯議長(塚谷重市君) 5番・石橋保卓君。 314 ◯5番(石橋保卓君) そうすると、今、縁石で囲まれている比較的広い場所、あそこは全てタクシーの待機所といいますか、そういうふうになると理解をしてよろしいでしょうか。 315 ◯議長(塚谷重市君) 都市建設部長・福田君。 316 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) そのとおりでございます。 317 ◯議長(塚谷重市君) 5番・石橋保卓君。 318 ◯5番(石橋保卓君) タクシーも、今、大分経営的に厳しいというふうにお話を聞いているんですけれども、申し訳ありませんけれども、どっちを向いて行政に当たっているんだという感じがするわけですね。そちらの駐車場のほう、身障者用の駐車場はどちらに設けるのかお伺いをいたします。 319 ◯議長(塚谷重市君) 都市建設部長・福田君。 320 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) 身障者用につきましては、タクシーのロータリー側に設置をするという予定になってございます。  以上でございます。 321 ◯議長(塚谷重市君) 5番・石橋保卓君。 322 ◯5番(石橋保卓君) 身障者用と一般車用の区別は、どういうふうに区別をする予定でいますか。 323 ◯議長(塚谷重市君) 都市建設部長・福田君。 324 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) どのようにという質問はちょっと理解できませんけれども、やはり身体の不自由のある方が最も駅に近い場所で乗り降りをさせたいということで、ロータリーのほうに設置をしているということでございます。 325 ◯議長(塚谷重市君) 5番・石橋保卓君。 326 ◯5番(石橋保卓君) それはまさにそのとおりかと思うんですけれども、一般車が身障者用の駐車場を使う、使えなくする、そういった部分はどのような工夫をされるのか、お伺いをしたかったということです。 327 ◯議長(塚谷重市君) 都市建設部長・福田君。 328 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) 工夫という点につきましては、挙げられる点があまり見当たりませんけれども、台数が今までよりも多く止められるということで、配慮はしておるところでございます。 329 ◯議長(塚谷重市君) 5番・石橋保卓君。 330 ◯5番(石橋保卓君) そうしますと、タクシーの待機所に身障者用のスペースを設けたとしても、一般車両がそこへ入ってくる、経路的に、身障者用の方が入ってくるわけですから、一般車両も当然入ってこられると思うんですよ。そこがあいていれば、一般車両の方々の利用がどんどん増えるという不安を覚えるわけですけれども、そういったところの工夫は、今後、供用開始したときに、いろいろ問題が上がってくるのではないかなと考えます。その際に、タクシーの運転手さん方と身障者の方、もしくは一般車両の方、そういったトラブルをどう未然に防ぐかといったところの工夫が、今後、必要になってくるのではないかと思います。  正直言って、現実にそういうケースが発生しないと、なかなか行政のほうでは思いが至らないところであるのかなとは感じるわけですけれども、そういったところも当然起こり得るべく想定ができるかと思いますので、そういったところの対策を今後お願いしたいと思います。  まず、市民の皆さん方の安全、利便性の確保、こういった部分を最優先に、今後の整備をしていっていただきたいと考えます。  それから、以前にも質問させていただきました。今回、歩道を、横断歩道が撤去というわけじゃないですけれども、横断歩道を省いたということで、大変、金丸通りのほうからおりてくる利用者の方が不便を感じるかと思います。そういった部分を踏まえて、将来的だとは思うんですけれども、ペデストリアンデッキといった部分での整備というか、そういうものは将来的に見込んでいるのかどうか、お伺いをいたします。 331 ◯議長(塚谷重市君) 都市建設部長・福田君。 332 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) お答えをいたします。ペデストリアンデッキの設置の構想ということでございますけれども、前回もご答弁差し上げましたとおり、歩行者の安全という点につきましては、非常に効果の高い施設であることは間違いないと思っております。ただ、施設の設置に当たりましては、大変スペースの問題等もあり、回遊性の確保といった点につきましても、これから詳細な調査設計が必要となってくることでございます。駅舎と東西自由通路が完成したばかりということもございますので、今後、駅周辺整備事業構想が第2段階、第3段階とステップアップしていく中で、大きなプロジェクトの1つとして実現化に取り組んでいければと考えております。  以上でございます。 333 ◯議長(塚谷重市君) 5番・石橋保卓君。 334 ◯5番(石橋保卓君) 確かに現在のスペースで、ペデストリアンデッキまでの設置というのはなかなか難しいところではあるのかなという感じはします。将来的に、先ほどの部長のお答えの中で、完成形ではないと、今後の駅周辺整備がもっと進むというようなお話を伺いましたので、そういった計画の中で、そういった市民の利便性を図るような施設も、今後、積極的に取り入れていっていただければありがたいなと思いますので、よろしくお願いをしたいと思います。  次に、西口の文化伝承館及びステーションパークの改修整備についてということで、お伺いをしたいと思います。展示スペースの拡充整備及び利用者の休憩スペースの整備を今後予定していくというようなお話でしたけれども、展示スペースの拡充予定というのは具体的に決定しているのかどうか、お伺いをいたします。 335 ◯議長(塚谷重市君) 都市建設部長・福田君。 336 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) お答えをいたします。西口文化伝承館でございますけれども、現在、展示ができない山車等がございますので、平成29年度におきまして、展示ができるよう、改修を進める予定となってございます。  以上でございます。 337 ◯議長(塚谷重市君) 5番・石橋保卓君。 338 ◯5番(石橋保卓君) そうすると、今回、提案をされている予算の中で計上されていると理解をしてよろしいですか。 339 ◯議長(塚谷重市君) 都市建設部長・福田君。 340 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) そのとおりでございます。 341 ◯議長(塚谷重市君) 5番・石橋保卓君。
    342 ◯5番(石橋保卓君) それから、オープン当初からいろいろ声が上がっていた部分ではあるかなと思うんですけれども、その展示スペース、もしくはステーションパークにおいでになる方、新しい駅ができて、駅を利用した観光客の方も大分増えているかと思います。山車が飾ってあれば山車を見て、そこで山車に見入るといいますか、しばらくごらんになっている方もいらっしゃいます。今はおひな様が大分ぎゅうぎゅう詰めで飾ってありますので、ちょっと窮屈そうに見えるわけですけれども、もう一歩踏み込んで、そこにやっぱり大型モニター、そういったもので石岡のおまつりの様子を映す、もしくは石岡の四季折々の様子を映す、石岡市へ訪れてくれた方々に、少しでも石岡の雰囲気を味わっていただく、そういった施設といいますか、そういうものが必要ではないかなと考えるんですけれども、駅構内は別にしても、ステーションパークから駅周辺の展示スペースのあたりにそういった大型モニターを設置するお考えがあるかどうか、お伺いをいたします。 343 ◯議長(塚谷重市君) 経済部長・前沢君。 344 ◯経済部長(前沢洋一君) 大型モニターの設置ということで、活用部分は経済部のほうで所管しておりますので、私のほうからお答えをいたします。観光的な案内も含めたモニターということで、現在、観光案内所に65インチのモニターがございまして、おまつりをはじめとした観光情報を動画等で提供しております。当面は、その内容を拡充していくというのが当面の取り組みということで考えてございますが、今、ご提案にあったとおり、市民文化伝承館で山車、獅子をはじめ、現在、ひな段を飾っているということでございますけれども、その関連で、例えば獅子、山車など、おまつりのリアルな映像をそこで流せば、さらに情報のバージョンアップが図られるという方策等も考えられます。また、あわせまして、案内機能を高めるという観点からは、駅の待合室等にもモニターを設置していくというのも、選択肢の1つであろうと考えてございますので、その辺も含めまして、効果的な設置という観点で検討を進めてまいりたいと考えてございます。  以上でございます。 345 ◯議長(塚谷重市君) 5番・石橋保卓君。 346 ◯5番(石橋保卓君) せっかくつくったところですので、それによって駅を利用した観光客の方が増えていると、そういう部分も考えますと、やはりどうしてもそこで観光客の皆さん方の心をつかむといいますか、そういった施策が当然必要になってくるかと思いますので、そういったところは積極的に今後対応を図っていただきたいと、そういう部分での実現を楽しみに待っておりますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。  それから、休憩スペース、以前は、改築前は、パン屋さんとかそういったものがあったわけですけれども、現在、駅の中で休憩スペースといいますと、改札口の隣の自販機、コインロッカーが置いてある木製のロッカーが2脚、3脚置いてあるところしかないわけです。そういったところで電車待ち、それともお客さん待ちで待っている市民の方々が、ちょっとしたお茶を飲めるようなスペースが欲しいというようなお話をお伺いするんですけれども、そういった部分、今後の整備の予定があるかどうかお伺いをいたします。 347 ◯議長(塚谷重市君) 都市建設部長・福田君。 348 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) お答えをいたします。休憩スペース等も含めたステーションパークの利活用につきましては、現在、関係部局と協議調整を図りながら、どういったものが必要なのか、またはどういうものが求められているのか、市民の目線に立って検討を重ねているところでございます。  以上でございます。 349 ◯議長(塚谷重市君) 5番・石橋保卓君。 350 ◯5番(石橋保卓君) ぜひ、そういった部分を設けていただきたいと思います。たしか今年度、28年度だったと思うんですけど、ステーションパークの強度調査の委託が実施されたかと思うんですけれども、その結果というのがおわかりになれば、お聞かせいただきたいと思います。 351 ◯議長(塚谷重市君) 都市建設部長・福田君。 352 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) 今後の利活用につきましてですけれども、今、議員からご質問のありました調査等を行っております。現在の利用者のニーズが十分反映されるような方策が定められると思っておりますので、そのときには、利用者にとりましてできてよかったと、便利になったと感じていただけるような高い施設となるよう、駅機能の充実を図ってまいりたいと思っております。  以上でございます。 353 ◯議長(塚谷重市君) 5番・石橋保卓君。 354 ◯5番(石橋保卓君) まだ調査の結果は出ていないということで理解をしてよろしいですか。 355 ◯議長(塚谷重市君) 都市建設部長・福田君。 356 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) お答えをいたします。具体的には、軽食類の売店、あるいは喫茶スペース等が挙げられてございます。  以上でございます。 357 ◯議長(塚谷重市君) 副市長・松隈君。 358 ◯副市長(松隈健一君) お答えいたします。構造調査のお話ということでよろしかったでしょうか。今月末をめどに、どういった荷重に耐えられるかという調査が出てくる予定でございまして、それに合わせて、どういった機能の施設ができるかと、市民へのアンケートというのはもう既に実施してございますので、この中からどういったものができるかということを考えてまいりたいと思います。  それから、先ほどちょっと部長がお答えした中の補足なんですけれども、身障者用のスペースということで、そちらは心のバリアフリーといいますか、点字ブロックの上に自転車を置かないとか、そういったことと同じように、そういったマナーですとか、そういった周知啓発が大事なことかなと思っております。  以上です。 359 ◯議長(塚谷重市君) 5番・石橋保卓君。 360 ◯5番(石橋保卓君) ステーションパークの今のバスの待機所の部分で、ちょうど奥、ホーム側のところ、床がまだ大分でこぼこしています。そういった部分で、ステーションパーク自体の強度に多少不安を感じるわけですけれども、これは、できる、できない、今後、いろんな機関との協議も必要になってくるでしょうし、市民の皆さんの利便性という問題も出てくるかと思うんですけれども、昨年、BRTの発着場が、駅の東側といいますか、ちょうど駅の真ん中にできました。今、ステーションパークを使っている路線バスについても、そちらのBRTのほうの発着場が使えないかどうか、そうすれば、あそこのステーションパークが全てあくわけですよね。そうすると、利活用の方法も、もうちょっと幅が広がっていくのではないかなと感じますので、これはお答えをいただくということではなく、そこら辺も踏まえてお考えをいただきたいなと思うわけですけれども、現在のBRTの発着場については、本数もあまり多くはありませんので、周りから見て、大分余裕がある、無駄があるような感じを受けます。そういったところをもっと活用するという意味では、駅に入ってくる路線バスを1か所に全て集めるというのも、1つの方法ではないかなと考えております。  それから、次に移りたいと思うんですけれども、観光案内所の施設拡充についてということで、項目をお願いしているんですけれども、先ほどから言っていますように、駅を利用する観光客の方が増加をしています。電車でいらっしゃって、まちの中を散策していくということで、以前から比べれば大分増えているような感じはするわけですけれども、その中で、まちの中を1周して歩いてくると、どうしても汗ばんでしまうと。汗ばんで、着替えをしたいんだけど、周辺にそういう施設がないというふうな声を、何人かの観光客の方から聞きました。  そういう意味で、そういう方々への配慮として、更衣室ではないですけれども、そういった施設を設けるお考えがあるかどうか、お伺いをいたします。 361 ◯議長(塚谷重市君) 経済部長・前沢君。 362 ◯経済部長(前沢洋一君) お答えいたします。現在の観光案内所につきましては、観光施設等の案内、お土産の販売等のスペース、大型モニターによる観光情報の提供というスペース、またはレンタルサイクルなどの貸し出しなども行っているということから、ご提案の更衣室のスペースの確保ができるかどうかということにつきましては、非常にスペース的には限られて、難しい状況と考えてございます。  私どもといたしましては、直接そういった声を伺っているところではございませんけれども、議員がお聞きになっているとすれば、本当にそういうニーズもあるんだろうなと感じるところでございますので、今後、さらに観光客のそういうニーズとかまちなか歩きの動向、そういったものを踏まえながら、ステーションパークを含めました施設スペースの有効活用の中で、検討していくこととなると考えてございます。  以上でございます。 363 ◯議長(塚谷重市君) 5番・石橋保卓君。 364 ◯5番(石橋保卓君) 基本的な考え方として、石岡市では、今後も観光客をたくさん誘致するんだというお考えがおありであれば、必要とか必要でないとかにかかわらず、そういった部分の施設を設けるというのも、1つの思いやりといいますか、方策ではないかなと考えますので、無理のない範囲の中でご検討いただければと思います。  それから、ごめんなさい、ちょっと戻っちゃうんですけど、きのう、ステーションパークでひな祭り関係のイベントが行われました。私もちょっと孫に連れられて行ったんですけど、2階の喫煙所から下へ、観光案内所のほうへおりる階段がありますね。ちょっとトイレに、私、下へおりていったんですけど、階段をおりていくと真っ暗なんです。照明が2つついていたんだけど、全然ついていないんです。本当に真っ暗なんです。足元が見えないぐらい真っ暗なんです。かなり私としても、年齢も年齢ですからちょっと不安を覚えまして、早急に改善をお願いできればなと思ったわけですけれども、そういった細かいところへの配慮をもっとしっかりやっていただきたいなと思います。  それから、次に移りますけれども、駅構内の案内表示の充実についてということで、駅の構内になってきますので、JRさんのほうの対応になるのかなとは思うんですけれども、先日、やはり改札を抜けて、不案内によって駅員さんと観光客の方がトラブルになっているのを目撃いたしました。ちょっと時間の余裕がなくて石岡駅に到着したようで、駅員さんとどっちへ行けばいいのか、そういう部分で口論になっていたようですけれども、確かに改札を抜けたときに、ちょっと表示が小さいです。もうちょっと大きく、例えば足元にもう少し大きい表示をする、正面の壁にもっと大きい表示をする、そういった部分、駅校内にかかわらず、連絡通路、そういった部分も工夫ができれば、もうちょっと表示ができるのではないかなと思うんですけれども、そういったところのお考えをお伺いいたします。 365 ◯議長(塚谷重市君) 都市建設部長・福田君。 366 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) 駅構内の案内表示ということでお答えをいたします。駅構内の案内表示につきましては、議員ご指摘のとおり、JR東日本の管理となってまいります。駅構内の案内表示が非常にわかりづらいということでございますが、市といたしましても、利用者の利便性を優先的に考えなければならないと思ってございますし、非常に残念なことであるとも思っております。今後、こうした事実があったということにつきましては、少しでも改善が図られるよう、JR東日本に対しまして、しっかりと伝えてまいりたいと考えてございます。  また、駅舎の外、自由通路等でございますけれども、今後につきましては、わかりやすい表示板を検討してまいりたいと考えております。  以上でございます。 367 ◯議長(塚谷重市君) 5番・石橋保卓君。 368 ◯5番(石橋保卓君) 市の考えですぐぱっとできることではないというのは理解をしておりますので、JRさんのほうに強く要望していっていただきたいと思います。昨今のデザイン上の観点から、あまり大きい文字での表示というのは見られなくなってきたわけですけれども、バリアフリーという観点からすれば、もうちょっとわかりやすく、はっきりとした表示が必要ではないかなと考えますので、その点については、もう一度お願いを申し上げたいと思います。  続きまして、3点目のほうへ移ります。街路整備、それに伴う環境整備についてということで、市民の皆さん方の利便性の確保、もしくは観光客の誘致という観点からすれば、道路整備という部分は不可欠なところではないかなと考えます。  まず1点目といたしまして、駅前・東ノ辻線の進捗状況をお伺いいたします。早期開通が期待されている駅前・東ノ辻線でありますけれども、この開通時期についてはいつごろになるのか、お伺いをいたします。 369 ◯議長(塚谷重市君) 都市建設部長・福田君。 370 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) それでは、駅前・東ノ辻線の進捗状況についてお答えをいたします。都市計画道路でございます駅前・東ノ辻線でございますけれども、この道路は、全体計画延長1,200メートルのうち、現在、市役所前の通りから県道石岡筑西線に向かう約200メートルの区間について、供用を開始してございます。また、平成25年度からは、反対側の県道石岡筑西線から約460メートルの区間について、5か年計画で現在整備を進めているところでございます。  整備状況といたしましては、平成26年度から用地の買収を進めておりまして、流末の排水整備工事を行ってございます。平成28年度におきましても用地の買収、それから、道路改良工事を実施しているところでございまして、用地の取得状況といたしましては、平成29年2月現在、460メートル区間の取得率が約86%という状況でございます。今後の整備につきましては、残る用地の買収を進めながら、早期完成を目指してまいりたいと考えてございます。  以上でございます。 371 ◯議長(塚谷重市君) 5番・石橋保卓君。 372 ◯5番(石橋保卓君) 市街地を縦断していく幹線道路ですので、困難な問題はたくさんあるかとは思います。そうは言いながらも、やはりあの路線に市民の皆さんが期待をしているところも大きいと感じております。そういう意味では、本当にその点については、開通に向けて頑張っていただきたいと言葉をかけるしかできないわけですけれども、なるべく本当に早く開通ができるよう、努力をお願いしたいと思います。  それから、次の、市内の幹線道路の今後の整備方針ということでお伺いをしていますけれども、市民の皆さん方は、都市計画道路であろうがそのほかの道路であろうが……、役所の中では所管が違ってきますので、区別をしているという部分であるかと思うんですけれども、一般市民から見ればそんな区別は関係ないわけでありまして、もっと道路をよくしてほしいというような要求に当然なってくるわけです。前回もお話をしましたように、近隣自治体と比べて石岡市の道路事情、整備がなかなか進まないというのが現実だと思います。  そういったことを踏まえまして、今後の具体的な整備計画を、簡単で結構ですからお伺いいたします。整備が困難な都市計画道路、路線ですか、そういった部分はもう早目に見切りをつけて、路線の廃止を図る、もしくは、実現可能なところがあれば新たに都市計画決定を受けると、そういったフットワークのいい行政が求められるわけですけれども、今後、市民の皆さん方にお知らせをして、本当に喜んでもらえるような整備計画があれば、お聞かせをいただきたいと思います。 373 ◯議長(塚谷重市君) 都市建設部長・福田君。 374 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) それでは、市内幹線道路の今後の整備方針等についてご答弁を申し上げます。幹線道路の整備についてでございますけれども、初めに、都市計画道路につきましては、未着手路線の都市計画決定の廃止及び一部廃止を平成21年4月に行っているところでございまして、いまだ手つかずの路線もございます。本年度策定を進めてございます都市計画マスタープランの中でも、都市計画道路の位置付けや配置、整備の優先度を検討しておりますけれども、長期間未着手により、実現性や整備の必要性が非常に低い都市計画道路につきましては、今後、住民や関係機関との調整を図りながら、計画の見直し等を行ってまいりたいと考えてございます。  次に、一般市道におけます幹線道路の整備でございますけれども、こちらにつきましては、地域からの要望などによる集落間をつなぐような比較的長い路線につきまして、年次計画により現在整備を進めているところでございます。今後の整備計画につきましては、地域の状況や必要性を踏まえながら、事業の推進に努めてまいりたいと考えてございます。  以上でございます。 375 ◯議長(塚谷重市君) 5番・石橋保卓君。 376 ◯5番(石橋保卓君) ありがとうございます。一旦都市計画決定を受けた都市計画の路線について、その路線上に、予定地に存在する家屋といいますか、住宅については、その後一定の制限を受けるわけですよね。そのところが、やっぱり道路が実現できないという結論が出たのであれば、早目にその部分は廃止をして、そうすれば、そういう制限を受けていたお宅も、建て替えるなり別な活用の仕方をしたりというふうな、空き家対策にもつながってくる部分も多少はあるのかなと思いますので、そういったところをもっと進めていっていただきたいなと思います。  一般市道につきましても、やはりいろいろ地域の住民の方々から要望が多数寄せられているかと思います。それらの部分についても、大変かとは思いますけれども、順次、必要性、優先度を確認しながら、整備を進めていっていただきたいと思います。本当に近隣の自治体から比べると、石岡市に入ってくると、道路の状況がちょっとひどいなと思うときがありますので、大変だと思いますけどよろしくお願いしたいと思います。  次の街路樹の整備についてに移りたいと思いますけれども、新しく道路ができて、そこへ街路樹が植栽されて、道路が新しく供用開始されるというのが1つの手順になってくるのかと思うんですけれども、端的な例と申し上げますと柏原の工業団地、それからあと南台の中ですかね。南台は桜並木、桜の時期になると、本当にきれいなトンネルになるようになってきました。工業団地についてはイチョウが植わっているかと思います。イチョウのほうというか、桜もそうなんですけど、どちらも高木樹に分類される部分ですので、樹勢が大きくなってきますと、上にある電線に影響して、干渉してしまうということで、工業団地なんか、イチョウの木が極端に伐採をされてしまっています。かなり景観にも悪い影響。南台の桜の木についても、以前、思い切り伐採をしてしまって、逆に批判を受けてしまったようなこともあったようです。  そういったことも踏まえて、もちろん、高木樹での街路樹というのは、日陰効果を狙った上での植栽という部分は十分理解はするわけですけれども、そういったところを伐採をしなくても済むように、例えば低木の植栽のほうで、今すぐ変えろというわけにもいかないでしょうけれども、今後新設される街路があるとすれば、そういったところでそういう植栽を進めていっていただければと考えます。まず、そこら辺のところでお考えをお聞かせいただきたいと思います。 377 ◯議長(塚谷重市君) 都市建設部長・福田君。 378 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) それでは、街路樹の整備ということについてお答えをいたします。街路樹の高木等につきましては、車両や歩行者に影響を及ぼすことや景観上の観点から、幹線道路を中心に、約2年から3年の周期で剪定を行っているところでございます。また、低木等につきましては、状況に応じ随時、剪定を行っているところでございます。今後も、高木が多く、周辺環境への悪影響や伐採により景観を損なうことがないよう、都市の美観の向上や道路環境の保全などに配慮しながら、街路樹の管理に努めてまいりたいと考えてございます。  また、議員ご指摘の柏原工業団地のイチョウでございますけれども、こちらにつきましては県道でございますので、土浦土木管理ということになっておりますので、景観等に配慮するような剪定ができるように、県と協議を図ってまいりたいと考えております。  以上でございます。 379 ◯議長(塚谷重市君) 5番・石橋保卓君。 380 ◯5番(石橋保卓君) 本当に剪定の仕方一つなのかなと思うんですけれども、あまりぶっつりぶっつり、特に頭の部分を電線に影響ないような範囲で切ると、どうしても大胆な伐採となってしまうかと思いますので、そういった部分を避ける意味でも、そういったところでの低木での植栽が可能であれば、アジサイやウツギ等の低木樹、特にお花がきれいな低木樹であれば、またそこは1つの名所になっていくのではないかなと考えます。その植栽についても、アジサイなんかは挿し木でどんどん増えていきますので、学校で子どもたちに挿し木をしてもらって、増やしてもらって、それを植栽していくと。そうすると今度、地元の人たちが、自分たちの子や孫が植栽をした植物というか、植木だということで、またそこに愛着が湧くと。自然にそこで、維持管理の部分でもご協力をいただけるところが出てくるのではないかなと考えます。  工業団地は、確かに県道というようなお話もお伺いしましたけれども、県道の部分以外のところでも、工業団地の中でもいろいろ活用できる方法があるかと思います。特に工業団地の中では、企業の皆さん方に植栽をしていただいて、それらを愛着を持って育ててもらうと、そういった方法もとれないわけでもないかなと思いますので、そういった部分をちょっと、市民から親しまれるような植栽の部分をお願いしたいと思っているわけですけれども、そういったところの今後のお考えをお伺いいたします。 381 ◯議長(塚谷重市君) 都市建設部長・福田君。 382 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) 地域で育てた、子どもたちが育てた苗などを街路沿線に植樹するということでございますけれども、今後、整備する上で、街路樹の低木がどの辺まで整備していけばいいのかということも含めて、しっかりと調査研究してまいりたいと思います。  以上でございます。 383 ◯議長(塚谷重市君) 5番・石橋保卓君。 384 ◯5番(石橋保卓君) なかなか難しいところであるのかなとは思うんですけれども、やはりそういったところから、まちづくりというものも波及をしていくのかなと考えますので、よろしくお願いをしたいと思います。  次の、街路の名称ということでお伺いをするわけですけれども、現在の街路の名称について、市民から親しまれるように、より工夫ができないかというところでお伺いをするわけです。通り呼称選定委員会ですか、そういった部分を踏まえて現在の呼称が決定された経緯があると、私も理解はしておりますけれども、駅前の通りを御幸通りとか、そういう部分で、たしかその当時に決まったかと思います。今の若い人たちに御幸通りという意味を聞いても、全然意味がわからないというふうな現状もあるかと思います。  そういったところで、今後、親しまれるような工夫を市のほうでお持ちになっているのかどうか、お伺いをいたします。 385 ◯議長(塚谷重市君) 総務部長・久保田君。 386 ◯総務部長(久保田克己君) 私のほうから、通りの呼称の使用についてご答弁申し上げます。本市における街路の名称についてでございますが、住居表示実施区域内の主要街路について、街路に由来のある呼称をつけて、市民が親しめるような対応をした経過がございますので、簡単にご説明申し上げます。  住所をわかりやすくすることを目的とする住居表示制度については、石岡駅前の中心市街地を中心として、昭和52年度から順次整備してまいりました。その過程で、従来の町名を末永く残すことや、また、道路に名称がないと外来者に道順を教えにくいなどのご要望がございました。それらの対応とともに、市民が親しめる名称を街路につけることで市民生活の利便性を図ろうと、住居表示実施区域の街路呼称について、石岡市通り呼称選定委員会が昭和54年に設置されました。この委員会は、当時の住居表示審議会委員などの市民代表と市議会議員、市職員により構成されておりまして、委員会での検討を経て、先ほど議員からご紹介がありました合計24の路線の通り呼称を決定して、告示したものでございます。住居表示実施区域における通り呼称の決定後は、広報紙によるお知らせなど周知活動を行い、通り呼称の普及に努めてきた経過がございます。  今後につきましても、ただいま議員のご意見等も踏まえまして、広報での周知活動に努め、少しでも愛着のある通り呼称となるよう努力してまいりたいと考えております。  以上でございます。 387 ◯議長(塚谷重市君) 5番・石橋保卓君。 388 ◯5番(石橋保卓君) やっぱりなかなか、行政のほうから押し付けるという言い方はおかしいんですけれども、行政のほうが主導してつけた呼称に対してどれだけ市民が愛着を持つかというところが、肝心な部分になってくるのかなと思います。我々もつい使ってしまうんですけれども、村上・六軒線とか、先ほども出ました駅前・東ノ辻線、工事を進めていくところでの計画の路線名が、そのままその後の通称になってしまうというのが結構あるかと思います。でも、外部の方が来られて、全然通じないわけですよね。やはり観光客の方からも親しまれ、市民の人からも親しまれる、そういった呼称も大事になってくるのではないかなということで、今回お尋ねをするわけですけれども、例えば、先ほどの街路樹の部分で、アジサイをずっと両側に植えた通りが自然にアジサイ通りとか、ウツギ通りとか、そういった部分で、今度は自然に呼称が定着をしていくということもあるかと思うんです。あるいは、旧町名にちなんだ通り名、そういった部分、旧町名を忍ぶというわけではありませんけれども、まだまだおまつりが中心として行われている地域ですので、そういった部分で、やはり旧町名での呼称がまだ通用するとか、そういう背景があります。  そういったところを工夫しながら、市民の人はもちろん、外部から来られる方々にも愛着を持って案内しやすいような呼称といったものを、今後、工夫をしていっていただきたいんですけれども、そういったところのお考えをお伺いいたします。 389 ◯議長(塚谷重市君) 総務部長・久保田君。 390 ◯総務部長(久保田克己君) それでは、私のほうから、住居表示区域内で設定しました道路の呼称についての関係でご答弁申し上げます。先ほど議員がおっしゃられたように、旧町名といいますか、ここで名前が付されている例を申し上げますと、金丸通り、大小路通り、国分通り、土橋通り、宮下通り、守横通り、守木通りなどといった旧町名の通り呼称が選定されているところでございます。当時は、これらの呼称に関して、スタート地点と終点にはそれぞれ通りの呼称の看板等が設置されていたわけですけれども、道路の改修とか交差点改修などにより、そういったものもいつのまにかなくなってきているような状況にございます。  そういった点について、今回そういった表示のあり方について検討しながら、また修繕などを加えながら、あとPRも努めながら、市民に愛される通りの呼称として実施していきたいと考えております。  以上でございます。 391 ◯議長(塚谷重市君) 5番・石橋保卓君。 392 ◯5番(石橋保卓君) ちょっとしたことというふうに思われるかもしれませんけれども、やはりそういったところから、一歩一歩まちづくりができ上がっていくと私のほうで考えるわけです。そういう意味で、私が言ったことが全て実現されるとも思っていませんし、もっといいお考えが、アイデアが出ているかと思います。そういったところを皆さん方で知恵を絞っていただいて、まちづくりのほう、今後も推進をしていっていただきたいとお願いしたいと思います。  というわけで、以上で私の質問を終わります。 393 ◯議長(塚谷重市君) 暫時休憩いたします。10分程度といたします。                   午後 2時58分休憩            ───────────────────────                   午後 3時12分再開 394 ◯議長(塚谷重市君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  1番・新田 茜君。 395 ◯1番(新田 茜君) 議席番号1番・新田 茜でございます。それでは、通告書に従いまして、一括方式で1項目、質問をさせていただきます。  石岡市のブランド力を高める取り組みについてでございます。  2005年の国勢調査の結果で、日本の人口について、前回調査より5年間で約96万2,000人、人口が減少しているとの発表がなされて以降、人口減少という言葉は、今や日本の社会においてすっかり定着しております。石岡市におきましても減少が続いており、私、通告書には、平成17年の合併時より5,000人以上の減と記しましたが、さきの市長所信において、合併時人口が8万1,887人から、28年の人口調査で常住人口が7万5,346人ということで6,541人減少しており、平成28年中の人口動態においては、前年と比べ718人減少していると発表されておりました。  人口減少の対策の1つとして、地域のブランド化を図り他地域との差をつけようと、全国各地でさまざまな取り組みがなされております。石岡市においても人口減対策として、交流人口の拡大、定住促進に向けた取り組み、これまでにも質問してまいりましたが、子育て環境、教育環境、福祉サービスの充実、観光推進と、本当にさまざまな取り組みを石岡市でも行っているということは、承知をしております。
     今回は、そういった市が行っているさまざまな支援、取り組みに加えて、石岡市が持つ文化、歴史、自然、また、そこから生み出される特産物等の魅力を、石岡市のブランドとしてどのようにアピールしていくのか。ブランド力を高めるためには、市内、市外へ積極的に、そして効果的に情報を発信していくことが肝であると思っております。そこで、ブランド力向上のために、情報発信という観点から、幾つか質問をさせていただきます。  1つ目、冒頭にも述べましたように、石岡市のブランド向上のために、市の魅力や市の取り組みをどのように発信されてきたのか、市内、市外含め、市として全体的にどのように取り組んできたのかをお伺いいたします。  2つ目に、市のブランド力向上のためには、効果的な発信が必要であるわけでございますが、これまでの取り組みで、市内、市外の方々が、それぞれどのようなイメージを持っているのかといった認識、そして、そこからどういった傾向にあるのかを分析、そして、どうすべきか対策をされてこられたと思いますが、その点についてご説明をいただきたいと思います。  そして3つ目に、今後の課題、そして情報発信のあり方についてどうあるべきなのか、石岡市としてのお考えをお伺いいたします。  以上で1回目を終わります。 396 ◯議長(塚谷重市君) 市長公室長・佐々木君。 397 ◯市長公室長(佐々木敏夫君) ご質問にご答弁申し上げます。まず1点目の、石岡市のブランド力を高めるために、これまでどのような取り組みをしてきたのかについてお答え申し上げます。当市は、都心から1時間圏内に位置する中で、霞ヶ浦や筑波山をはじめとした豊かな自然に加え、かつて常陸国の国府として栄えた多くの歴史的資産がございます。豊かな自然からつくられる果樹やさまざまな農産物、食文化、歴史から生まれる伝統文化や工芸品など、他市に誇れるオンリーワンの地域資源を有しております。これらの石岡市の魅力や独自性の情報を広く市内外へ積極的かつ効果的に発信することによりまして、石岡市への興味や関心が生まれ、市民には、地域への郷土愛や誇りの醸成や向上、そして、市外在住者には、訪問してみたいなど行動したいという気持ちを誘発させることを目指しまして、当市の情報発信の基本ルールである石岡市情報戦略指針を定めまして、全庁的な推進組織でございます情報戦略推進委員会によりまして、適時適切かつ積極的な情報発信に取り組んでいるところでございます。  この情報戦略推進委員会では、市の魅力を適切かつ効果的に発信するため、各課が実施するイベント事業などの情報共有や先進事例の紹介、新たな情報発信ツール等への取り組みに向けての検討を行いまして、委員会で決定した内容に基づきまして、各所管課が積極的に取り組みを行っているところでございます。  次に、2点目の石岡市のブランド力についての認識、分析、対策についてご答弁申し上げます。石岡市のブランド力を高めるためには、市が有する豊かな地域資源や各課が進める施策等、石岡市が持つ魅力を効果的に広く市内外の対象者に伝えることが必要であります。そのため、市外における当市の認知度を掌握し、効果的な情報発信をすることを目的といたしまして、平成26年度に1都5県での認知度調査を行っているところでございます。調査結果といたしましては、石岡市を知っていると答えた方は18%と低く、性別ごとに見ますと、男性に比べ女性のほうが低い傾向にありました。観光客の誘致や特産品の購買促進といった観点からすれば、課題が残っております。また、石岡市を認知している方の理由としては、「車や電車で通ったことがある」が27%、「訪ねたことがあるから」が15%で、全体の5分の2となっております。これは、都心から1時間圏内である石岡市へのアクセスのよさという点での結果かなと判断しているところでございます。  次に、石岡市の魅力については、筑波山や霞ヶ浦などの豊かな自然環境やフルーツ狩り、アウトドアスポーツ、多くの歴史的資産や歴史的スポットなどがあることが、当市の魅力であると回答していただいております。一方、この中で、市の魅力や訪ねてみたいと思う場所が特にないという回答もございました。より多くの方に石岡市の魅力を知っていただくため、年代、性別別など、よりターゲットに即した効果的な情報発信に取り組んでいく必要があると考えております。  3点目の、今後の課題、情報発信などのあり方についてご答弁申し上げます。冒頭にも申し上げましたとおり、石岡市には筑波山や豊かな里山などの自然、常陸国の歴史や石岡のおまつりなどの歴史、それから伝統文化など、市民が他市に誇れる数多くの地域資源がございます。認知度調査の結果からも、当市の知名度を含め、地域資源に対する認知度向上に向けた取り組みが必要であると考えております。  そこで、平成29年度におきましては、地域の魅力アッププロジェクトの1つといたしまして、映像コンテストを予定してございます。この映像コンテストを通しまして、市が有する魅力ある地域資源に触れていただくことで、新たな市の魅力の発見と、ブランドイメージの向上につながるものと考えております。また、東京への通勤通学特急券補助を利用する方へ、石岡市──仮称でございますけれども──PRといたしまして、市の魅力発信への協力をお願いしていく予定でございます。これらを踏まえまして、市が有する自然、歴史、文化など、魅力ある地域資源を市民全てが共有いたしまして、他市に負けないふるさと石岡の魅力として自らが発信できるよう、積極的な情報発信に向け、取り組んでまいりたいと考えております。  以上でございます。 398 ◯議長(塚谷重市君) 1番・新田 茜君。 399 ◯1番(新田 茜君) ありがとうございます。先ほどのご答弁で、全体的な取り組みについては理解ができました。  それでは、2回目の質問をさせていただきます。今回、私がなぜこういった質問をさせていただいたかといいますと、石岡市としてのブランドというものは何なのか、石岡市の一番の売りは何なのかを、私が石岡市に住む市民として考えたときに、はっきりと明確なものが見えてこなかったんです。もちろん誇れるもの、自慢できるものはたくさんありますが、行政が石岡市の一番の強みを何であるとし、アピールしているのかという点に疑問を持ったからでございます。  市外へ魅力を発信し、知っていただくことは大切であります。しかし、そのアピールの仕方によっては、競争時代である今、埋もれてしまう可能性があります。一番は、石岡市に住む市民の方々が地元の誇りや自慢をしっかりと認識し、それを発信していただくことが、石岡ブランド確立のための一番有効な手段であると考えています。目を向ける場所は、外ではなく、一番身近である石岡市民であると私は考えています。参加、参画していただき、行政だけ、市民だけではなく、石岡市として一体で実施、発信していくことが必要な時代であります。石岡市に来たら、まずここに寄ってください、そして、これを食べてください、お土産にはこれを買ってくださいと石岡市の市民が認識し、自ら発信してくれること、それが受け手に浸透して、地域のブランドとなるのではないでしょうか。  それには、仕掛け側となる行政が、どのように市内の市民へ発信しているのか。そういった意味で、もう少し踏み込んで、1点目、2点目の質問を対市内に絞り、再度、具体的な取り組みについてをお伺いいたしたいと思います。  3点目の課題でありますが、石岡市には、市民が誇れる数多くの地域資源がたくさんあっても、地域や世代によって、市民への認知度が低い事実もあるとのことでした。今回この質問をさせていただくに当たり、地域ブランドとは何かについて考えたときに、その地域に存在している自然、歴史、文化、食、産業、観光といった地域資源ももちろんそうですが、やはり一番は人であると思いました。再三になりますが、その地域に住む市民が自信と誇り、そして郷土愛を持つことで、それが発信先に伝わり、受ける側にも共感、愛着を持ってもらい、さらに満足度をもたらすことができれば、その地域がブランド化されていくのだと思います。そのためには、石岡市の特徴や個性を明確にし、行政と市民が共通イメージを認識するように働きかける必要があると思います。  千葉県の流山市では、平成16年に全国で初めて庁内にマーケティング課を設置し、住民に、そして市外の方々に共通認識を持ってもらえるよう、プロモーション活動を行い、「都心から一番近い森のまち」というフレーズを、そして次に、「母になるなら、父になるなら、流山市」と、「子育てするなら、流山市」というイメージをつけ、一気に知名度を上げました。石岡市にもキャッチフレーズがあると思いますが、そのキャッチフレーズをどれだけの市民が知っているでしょうか。また、市の公認キャラクターで認知度を図った自治体もあります。これも、石岡市の公認キャラクターをどれだけの市民が知っていて、また愛着を持っているのでしょうか。地域団体商標に登録された地域資源を活用し、ブランド化に成功している自治体も多く見られます。石岡市が誇れる特産物や歴史・文化が、市民にどれだけ浸透しているでしょうか。  行政が売りとするもの、市民が売りとするものがばらばらであっては、ただ埋もれてしまうだけだと思います。やはり共通認識した上で、市民にはより郷土愛を持って発信をしていただきたい。そのために、仕掛け側である行政には、明確に示していただきたいと思います。本当にすばらしい施策や事業の展開を行っていても、それを住んでいる市民が知らないのでは、そこから広がるものがなくなってしまいます。もっと自信を持っていただきたいと思います。  少し余談になるんですが、以前、私はアパレル業界で勤務をしておりました。やはり競合相手が数え切れないほどある中で、知名度の低い自分たちが生き残るには、まず、その店のブランド力をいかに上げるかということが重要でありました。もともとネームバリューがあるところと同じことをしても、ただ埋もれてしまうだけです。そして、ほかにはないオリジナルのものを出しても、店そのものの認知度がなければ、注目さえしてもらえませんでした。そこで、売る側に自店の強み、自慢できるものは何かと聞いたときに、幅広い年齢層をターゲットにしているだとか、さまざまなジャンルがありアイテムが豊富ですとか、トレンドものが安価で手に入るんだという、明確ではない漠然とした答えが返ってきました。売る側、発信する側に明確なものがないので、受ける側も、明確な何かを求めて来ているというわけではなく、その店に対する何のイメージもないといった感じでした。  そこで、ブランド化への第1弾として、まずはテーマを設定しました。そして、ターゲット層を絞り、売りにするものを2アイテムほどに絞り、売る側にも何が強みであるのか、そして何をアピールするのかをしっかりと示しました。発信する側が何を伝えたいのかをきちんと認識することで、ここは何を売りにしているのかということが明確になり、これを求めるならこの店だという目的がはっきりしたことで、認知度も上がりました。イメージをしたときに、ここといえばこれだ、これといったらここだという、すぐに思い浮かぶといったことがブランドであると私は思います。1アパレルと自治体ではもちろん違いはありますが、根本的な考え方は一緒であると思っております。  段階的に浸透させていく中で何か1つにスポットを当て、例えばなんですが、第1弾として、近年、石岡市では、就農を通じた定住や交流人口の増加が見られております。29年度からは農業研修生の受け入れを新規で行い、ほかにも、農力アップ推進事業であったり農業体験、いろんな新規就農支援などを行っているわけですから、例えば農業にスポットを当て、「農業をするなら石岡市」といったように大々的に示すことで、それが市民にも浸透し、市民が市外へ石岡市をPRしたいときに、農業またはそれに関する情報を発信していくのだと思います。なので、石岡市もまずはターゲットを絞り、市民が認識できるような大々的、そして明確に示した、今とは違う市のキャッチフレーズのようなものを設定してみてはいかがでしょうか。  長くなりましたけれども、3点目は提案も含めお考えをお伺いし、2回目の質問を終わりたいと思います。 400 ◯議長(塚谷重市君) 市長公室長・佐々木君。 401 ◯市長公室長(佐々木敏夫君) 市民に向けた取り組みということでご答弁申し上げます。市民に対する当市の魅力向上に向けた情報発信の取り組みでございますけれども、豊かな地域資源などの魅力や、市が提供する魅力ある行政サービスなどの情報を、広報紙、ホームページ、チラシ・ポスター、SNS等のさまざまな情報発信ツールを活用いたしまして、対象者の年齢層や情報の内容、時期ごとに効率よく伝えることで、当市の優位性や地域資源を再認識していただきまして、市民自らが石岡市のよさをPRしたくなるような、郷土愛や誇りの醸成を図っているところでございます。  その取り組みの1ついたしまして、子どもからお年寄りまであらゆる世代の方に石岡の魅力を知っていただくことを目的といたしまして、平成25年度の市のホームページリニューアルに合わせまして、市の観光情報や伝統工芸など、ふだん市民でも目にすることがない市の魅力などを動画でわかりやすく紹介しているほか、広報いしおかの毎15日号の表紙に描かれている石岡市の名所等の表紙絵にスマートフォンをかざすことにより動画が流れる、ARへの対応を図るなどの取り組みを行っているところでございます。  次に、市民を対象とした石岡市のブランド力についての認識、分析、対策等でございますけれども、石岡市のブランド力を高めるためには、まず、石岡に住む市民が自ら市の魅力を理解し、誇りを持つことが重要となります。そのため、市民が誇りに思うことを把握するため、平成26年度に市民アンケートを実施しております。アンケート結果では、市に誇りを持っている市民の割合は概ね3分の2となっておりまして、誇りに思うものといたしましては、筑波山や里山、霞ヶ浦の風景などに代表される豊かな自然や、石岡のおまつりや茅葺き民家などに代表される伝統文化、そして、常陸国の歴史、舟塚山古墳などに代表される悠久の歴史の3つの分野で3分の2を占めてございました。  しかしながら、平成25年度に実施した地域資源の認知度に係る調査の結果といたしましては、10代から20代の若い世代において、歴史や文化財についての認知度が低い傾向や、鳴滝や佐久の大杉などの豊かな自然については、石岡地区での認知度が低い傾向が見られるなど、地区別、年代別でばらつきが見られております。これらの結果から、市全体で地域の魅力を宝に共有し、誇れるまちづくりが必要と考えております。  3点目の、ご提案を含めた中での考え方でございますけれども、ブランドというものは、その対象が人々の心の中にどのようにイメージされているかで、構築されていくものと考えております。石岡市において一貫した地域ブランドのマネジメントを行うためには、まず、その地域にある資源や、ターゲットとなる受け手の人を念頭に置きながら、石岡市をどのようにイメージしてもらうかといった、地域ブランドのコンセプトが定まらなければならないと考えております。その上で、地域ブランドの構築に当たっては、さまざまな関係者がかかわり、認識や理解を共有しながら、石岡市のブランドのイメージや提供される価値が形成され、また、伝えられていかなければならないと思っております。そして、こうした地域のブランドのイメージや価値は、効果的に伝えられていかなければならないわけでございます。  特に、そうした地域のブランドが効果的に認知されていくためには、ある特定のものの外部への情報発信のみならず、先ほどございましたとおり、地域内部の住民も、そうしたイメージや価値の認識を共有することが重要であると認識してございます。したがいまして、認知度において、石岡といえば、以前、長期ビジョンを策定する際にとりましたアンケートにおきまして、9割以上の方が石岡のおまつりという答えがございました。こういった地域の魅力を、さらに磨きをかけ、戦略的に発信していく必要がございます。  ご指摘のとおり、流山市のご紹介がございましたけれども、先進自治体におきましては、情報発信を専門的に行うセクションで、マーケティングとターゲット戦略を行っております。組織においても、情報発信の取り組みが進められております。当市におきましても、組織まではいきませんけれども、平成29年度におきまして、子育て支援関係の情報を1か所にまとめましたポータルサイトを策定いたしまして、情報がワンストップで見られ、当市への移住・定住につながるような仕掛けを実施してまいりたいと考えております。  以上でございます。 402 ◯議長(塚谷重市君) 1番・新田 茜君。 403 ◯1番(新田 茜君) ありがとうございました。ぜひ、市民の意向を知る調査は毎年行っていただきたいと思います。そして、行政、市民と共通認識できる積極的な仕掛けをお願いいたしたいと思います。  それでは、最後に市長にお伺いいたします。就任から「ふるさと再生」を掲げ、取り組んでこられました。29年度はその仕上げの年となるわけでございます。オンリーワンが生きてこそ、石岡市というブランドが確立されると思いますが、石岡のブランドについて、これまでの3年間を振り返り、仕上げの年度となる29年度への意気込み、そして思いをお聞かせいただきまして、私の質問を終わります。 404 ◯議長(塚谷重市君) 市長・今泉君。 405 ◯市長(今泉文彦君) 新田議員の質問にお答えいたします。オンリーワンのまちづくりに向けて、そのブランド力を高める取り組みということでありますけれども、まず、ポイントは3つ挙げられるかと思います。1つは、客観的な調査に基づく評価がブランド力を決定する要因になるということ、それがまず第1のポイントであります。次に、価値観を有する対象が一部のみの評価や判断に委ねられていないことが第2のポイント、3つ目は、対象となるものが十分に調査されて、国内でどう位置付けされたか、そのあり方が3つ目のポイントになるかと思います。  このような観点から石岡を点検いたしますと、里山の自然と1300年の歴史について、これについては主観的で感覚的な評価が多く、今後の課題としては、それらをどう客観的で絶対的な指標で表現し、わかりやすく魅力的に発信できるかということが課題だと考えております。具体的な例として、石岡の里山を代表する茅葺き民家がございますけれども、10年以上前に筑波大と一緒に市内をくまなく調査いたしました。八郷地内に約80棟の茅葺き民家が存在して、その数は関東一という調査結果になりました。しかし、茅葺き民家は年間数棟のペースで失われておりまして、今、正確な数を示すには、調査が改めて必要になっております。さらに、最近の傾向では、茅葺き屋根にトタンや銅板をかぶせた民家を数える傾向にありまして、調査基準がまちまちになっております。  そういった傾向にあるわけでありますけれども、環境省が10年前に日本一星が輝いて見える場所として認定した長野県の阿智村は、そのお墨付きを最大限に活用し、年間6万人が星空観測に訪れる村となり、活性化しております。何もないと考えていた村が、日本一の星空と知った瞬間から、知恵を結集して村の人たちが発信を始めたことが、その第一歩となりました。  そういった意味で、石岡市にもまだまだ埋もれている地域資源がたくさんあります。中心市街地の看板建築、里山の茅葺き民家などは、ブレイクするには、さらなる調査と磨き上げる作業が必要かと思っております。この夏に石岡市で開催する全国看板建築サミットは、その意味でも全国的な認知度を高め、その位置付けを確かにする布石と考えております。トタンをかぶった茅葺き民家は、まさに潜在的な茅葺きで、福島県の大内宿は、それを茅葺き屋根に戻して、今のような観光地になったわけであります。  地域の宝は思いもよらないところに潜んでいて、見つけたとしても、丁寧に磨き上げる必要があり、発信するに当たっては、その固有性を示す練り上げたフレーズと広報戦略、そして、何年も忍耐して続けるということが、ブランド化へ向けての必須項目になると思っております。そういったことを踏まえ、オンリーワンのまちづくりに向けて、ブランド力を高めてまいりたいと思っております。  以上です。 406 ◯議長(塚谷重市君) 4番・櫻井 茂君。 407 ◯4番(櫻井 茂君) 4番・櫻井 茂です。一問一答方式で一般質問を行わせていただきます。通告に従いまして質問いたします。  最初に、スズメバチの駆除についてであります。  スズメバチは、毛虫や青虫などを餌として害虫駆除の役割を担う一方で、我々人間から見ますと、刺されれば、蜂毒アレルギーによるアナフィラキシーショックを起こすこともあり、時に死に至るケースもある恐ろしい昆虫です。たとえ刺されなくても、敵と認識しますと、飛行中に毒針から毒液をかける習性があり、この毒が目に入った場合、最悪失明することもあると報告されております。近年は、住宅街に空き家が増えたこと、あるいは高齢者のひとり世帯のように、人家への出入りが少ないなどの影響からか、生活圏の中に巣をつくるケースが増えているようです。人の生命に影響を及ぼすような営巣を確認した場合、その駆除に向けた支援策についてお伺いをいたします。  最初に、スズメバチ駆除に対する石岡市の現在の対応状況について、お伺いをいたします。 408 ◯議長(塚谷重市君) 生活環境部長・横田君。 409 ◯生活環境部長(横田克明君) ご答弁申し上げます。スズメバチにおける石岡市の対応でございますけれども、今、議員からございましたように、スズメバチの被害における全国的な死亡事故は毎年発生しておりまして、市民生活においても非常に危険であると認識しております。そのような中におきまして、スズメバチの対応をしている窓口は、生活環境部生活環境課でございます。  以上でございます。 410 ◯議長(塚谷重市君) 4番・櫻井 茂君。 411 ◯4番(櫻井 茂君) 窓口として生活環境課のほうで対応しているということでございますけれども、実際にスズメバチの巣が、例えば、わが家に今巣をつくっていて大きなものがあるといった連絡があった場合、担当課のほうではどのような対応をされているか、お伺いをいたします。 412 ◯議長(塚谷重市君) 生活環境部長・横田君。 413 ◯生活環境部長(横田克明君) ご答弁申し上げます。担当課に連絡があった場合の対応ですけれども、まず、駆除する業者への連絡になるかと思いますけれども、市内でスズメバチ駆除の対応が可能な業者は、個人を含め現在4業者となっております。これらの業者の方への連絡については、市からではなくて、個人がインターネットや電話帳で調べていただいて、連絡をいただいているような形をとってございます。  以上でございます。 414 ◯議長(塚谷重市君) 4番・櫻井 茂君。 415 ◯4番(櫻井 茂君) そうしますと、4業者、これ、4業者の名前を教えているということでよろしいですか。電話番号その他は教えないんですか。今の話ですと、個人がインターネット等で調べて連絡するというお話だったんですけれども、市内に4業者あるという4業者をお知らせして、市民の方がその4業者の中から自分にとって一番有利といいますか、連絡しやすい方に多分、連絡するんだとは思うんですけれども、その場合、電話番号も含めて教えているのかどうか、確認します。 416 ◯議長(塚谷重市君) 生活環境部長・横田君。 417 ◯生活環境部長(横田克明君) ご答弁申し上げます。現在としましては、これらの業者につきましてはホームページ等では掲載してございませんけれども、ご相談があった場合に、これらについて担当のほうでご紹介している場合もございます。  以上でございます。 418 ◯議長(塚谷重市君) 4番・櫻井 茂君。 419 ◯4番(櫻井 茂君) それと、もう1点なんですけれども、例えば市内の業者さんは4業者あるということでしたが、スズメバチの巣もいろいろな形態、大きさ等あるとは思いますけれども、一般的に、市の補助を5,000円出しているということで認識しておりますけれども、その関係で、幾らぐらいのお金がかかっているかというのは把握されていると思いますけれども、一般的にどのぐらいの値段で市内の業者さんは巣の駆除をしてくれているのか、わかりましたら、その金額を教えていただきたいと思います。 420 ◯議長(塚谷重市君) 生活環境部長・横田君。 421 ◯生活環境部長(横田克明君) ご答弁申し上げます。利用金額でございますけれども、業者により金額は異なりますけれども、ただいまおっしゃられました市の補助金の申請の実績から見ますと、約9割は1万円から1万5,000円ぐらいでありまして、例外的に一部県外の業者でございますと、3万円から5万円の料金がある場合もございます。  以上でございます。 422 ◯議長(塚谷重市君) 4番・櫻井 茂君。 423 ◯4番(櫻井 茂君) 業者さんによっても、あるいは巣の形態によってもまた変わってくるんだろうと思います。  それでは、県内他市の対応状況、石岡市は先ほど申し上げたように5,000円の補助を出しているということで、ホームページのほうにも載せてあるようですけれども、県内他市の状況、市によってその対応状況はいろいろ、ばらばらだとは思いますが、把握されている情報がわかりましたら、お尋ねをいたします。 424 ◯議長(塚谷重市君) 生活環境部長・横田君。 425 ◯生活環境部長(横田克明君) ご答弁申し上げます。県内の対応状況ですけれども、昨年の11月に担当のほうで石岡市以外の県内の31市へ調査を行いまして、その結果でございますが、4市が消防署職員、3市は市職員が駆除の対応をしているとのことでした。また、駆除費用に対する補助等は、石岡市も含め9市、その他の16市につきましては、業者の紹介のみという状況でございました。  以上でございます。 426 ◯議長(塚谷重市君) 4番・櫻井 茂君。 427 ◯4番(櫻井 茂君) 県内他市の状況を昨年調査されたということで、7市が、消防あるいは市の職員が巣の駆除をやってくれていると。9市が助成金、補助を出している。その9市のほかに石岡市があるということであれば、10市になるんでしょうか。この調査は昨年やったということで、状況を把握されているということについては、担当職員のほうも、自分の業務に対する責任感のあらわれということで評価をさせていただきますけれども、当然、調査された内容につきましては、いろいろな項目で調査されていると思います。せっかく調査したわけですから、石岡市にも取り入れるところがあれば、今後、積極的な対応をお願いしたいと思います。  最近はネット社会ということで、先ほど部長のほうからも答弁がありましたけれども、インターネットで調べますと、いろいろな業者さんが検索でヒットします。当然、ネットで検索しますと、非常に高い金額で値段を出している業者さん、あるいは、逆に言うと、コマーシャル効果じゃないですけど、低い値段を示している業者さん。ただ現実には、巣の撤去の費用はその値段だけれども、石岡市までやってきて、交通費はまた別途かかるとか、ケース・バイ・ケースで値段が非常にまちまちであるということで、値段についてはなかなかはっきりしないというような場面もあるようです。  先ほど、どのぐらいの金額がかかっているかという問いには、市内の業者さんですと1万円から1万5,000円、市外の業者さんですね、ネットなどで調べて頼んだ場合ですと、3万円から5万円というような答弁があったかと思います。当然、その3万から5万という金額になりますと、市の助成金額の5,000円の補助効果が、非常に薄いと感じる市民の方もおられるのかなと思います。特にオオスズメバチにつきましては、土の中に営巣するというようなことで、その駆除、撤去に大きなお金がかかる。また、当然、非常に作業業者さんのほうも負担がかかるということで、大変な時間もかかるというような実例を聞いております。  一方で、例えばスズメバチが自宅の近辺、自分の生活圏の範囲内で非常に飛んでいるといった場合に、高額な費用がかかるということで、営巣の処理を躊躇し、人的な被害が発生するようなことがないようにしなければならないと思っております。  現状では、どのような種類のスズメバチが石岡市の場合、駆除されているのか、あるいはその金額の統計的なデータをもし持っていれば、お示しをいただければと思います。 428 ◯議長(塚谷重市君) 生活環境部長・横田君。 429 ◯生活環境部長(横田克明君) ご答弁申し上げます。石岡市の駆除の申請におけるスズメバチの種類でございますけれども、28年度で申しますと、キイロスズメバチが一番多くて約55%、コガタスズメバチが約21%、その他としまして18%、それから、オオスズメバチが一番少なくて5%ぐらいになってございます。また、費用の部分ですけれども、今おっしゃられましたように、オオスズメバチのように地中に営巣する場合など、あと大量の巣をつくるということで、高額になる傾向にあるようですけれども、一番のところは巣の大きさ、それから薬剤の使用量で一番影響してくる、こちらが大きいということを聞いてございます。  以上でございます。 430 ◯議長(塚谷重市君) 4番・櫻井 茂君。 431 ◯4番(櫻井 茂君) ただいま、キイロスズメバチ55%、コガタスズメバチ21%、オオスズメバチも5%程度あるという答弁をいただきました。パーセンテージでお示しいただいたんですが、ちなみに年間どのぐらいの補助申請が石岡市にあるのか、件数のほうをお願いしたいと思います。トータルの件数で結構です。 432 ◯議長(塚谷重市君) 生活環境部長・横田君。 433 ◯生活環境部長(横田克明君) ご答弁申し上げます。さきに申し上げました28年度ですと、2月21日現在ですけれども、97件の申請がございます。それから、年度によって多少件数が異なりますが、昨年は130件、それから、一昨年、26年は65件でございます。  以上でございます。 434 ◯議長(塚谷重市君) 4番・櫻井 茂君。 435 ◯4番(櫻井 茂君) 毎年100件前後ということになるんでしょうか。オオスズメバチは先ほど5%というお答えがありましたので、5件程度、最大であるのかなと思います。  通学路や学校等の周辺にこのスズメバチが営巣した場合、子どもたちに危険が及ぶことになりますけれども、営巣したところの地権者ですね、家屋の持ち主、あるいは樹木等に営巣すれば、地権者ということになるんでしょうけれども、このスズメバチの危険性をその地権者が感じない場合が想定されます。道路の脇に営巣していると。ただ、その蜂の巣そのものは、そこにお住まいの方が直接危険性を感じない場所であるというようなことも想定されますので、こうした場合の対応、一般的な考えでいけば、当然、地権者の方がそのスズメバチの巣を撤去するための何らかのアクションを起こすのが、本来あるべき姿だとは思いますが、地権者の方自身が特に危険性を感じていない場合、自分は大丈夫なので巣はいいやということになってしまうこともあると思いますので、こうした場合の対応、市のほうはどのような形でされているのかをお伺いします。 436 ◯議長(塚谷重市君) 生活環境部長・横田君。 437 ◯生活環境部長(横田克明君) ご答弁申し上げます。通学路や学校等の周辺に営巣した場合とのご質問ですけれども、営巣場所が通学路や学校の敷地内の場合には、市が専門業者に依頼し、早急に対応しておりますけれども、ご質問のようにその周辺、私有地や個人の建物などの場合は、土地所有者や建物の所有者、または管理者のほうに駆除の依頼をしているというのが現状でございます。  以上でございます。 438 ◯議長(塚谷重市君) 4番・櫻井 茂君。 439 ◯4番(櫻井 茂君) そうしますと、先ほどありましたように、例えばオオスズメバチが営巣していて、自分自身、地権者の方が身の危険を感じていないというような場合は、例えば市から巣の撤去をお願いしたいと言われた場合、費用はどのぐらいだろうと調べたら5万円かかるよと。その場合、果たしてその方が本当に駆除してくれるのかというのは、ちょっと不安を覚えるところでございます。  そういった意味で、2番目の質問になりますけれども、スズメバチ駆除の支援強化ということでお伺いをしてまいりたいと思います。通学路に面したところや学校等の公共的な場所につきましては、市のほうでは、本当に子どもたちに危険性があれば、市のほうで対応するということだとは思いますけれども、実際に先ほど県内の状況で確認したところでは、市が撤去しているのは7市ございました。石岡市もぜひ、一定の基準を定めるなら定めていただいて、それをホームページ等で公表していただいて、こういう場合は撤去できますけれども、これ以外のところは各地権者の方にお願いしたいというようなことで、はっきりとガイドラインを示していただければと思います。そうでないと、時にやるけど時にやらない、何かちょっとよくわからないという形になっちゃいますので、この辺、現在、先ほど市のほうで対応している部分もあるということだったんですが、これは基準はつくっているんですかね、要綱は。その点をお尋ねいたします。 440 ◯議長(塚谷重市君) 生活環境部長・横田君。 441 ◯生活環境部長(横田克明君) ご答弁申し上げます。ご質問のような場合の取り扱いの基準ですけれども、特に今のところ、定めてございませんけれども、先ほど来あるように、スズメバチの危険性ということを鑑みますと、こういった通学路や学校等の周辺に営巣した場合の適切な対応をしていかなければならないと感じておりますので、先行事例等があれば、そういったものを参考にして取り組んでまいりたいと考えております。  以上でございます。 442 ◯議長(塚谷重市君) 4番・櫻井 茂君。
    443 ◯4番(櫻井 茂君) なるべく公共的な場所、周辺での駆除については、市のほうで対応できるような基準を設けていただければと思います。  市のホームページを、今回の質問に当たり何度か確認させていただいたわけですけれども、今の市のホームページに書かれている内容は、要するに、スズメバチの駆除をした後のそのかかった費用に対して、2分の1で最高で5,000円の補助をしますという内容の掲載だけです。実際に蜂の危険を感じて、どうしたらいいんだというようなことで、その地権者の方は不安に覚えて、いろんな人に情報収集する中で、市に電話をかけてくる場合もあるでしょうし、昨年の11月末ごろでしたか、私の家の近所でもやはりスズメバチの営巣がありまして、尋ねられた際には、補助金の助成があるので市のほうに確認してくださいというお話をさせていただいたんですが、業者さんが来るまで待っていられなくて、自分でスプレーで蜂を殺していると。その間に蜂がいっぱい出てきちゃって、すごいことになったというようなことがございました。  確かに防虫スプレーで死ぬんですけど、最初は二、三十匹、ばらばらっと落ちます。でも、その後、それ以上の蜂が飛び出してきて、渦を巻いて飛んでおりまして、すごい状況になってきました。夜になって蜂が落ち着いたところで業者さんが到着して、ビニール袋に包んで持っていったというようなことがありまして、次の朝方は、相変わらず二、三匹は飛んでいましたけれども、一応、身の危険を感じるような状況ではなくなったというところでございます。  そういった意味からも、できれば市のホームページの充実ということで、市のホームページをとりあえず見れば、蜂の駆除の流れといいますか、業者さんはこういうところがあって、お電話をいただければこういう費用でやるみたいだと。あとは、もちろん巣の形態であるとか薬剤の使用量で値段が変わるということですから、その辺は業者さんと相談してくださいということで、表記しておけばいいのかなと思います。  いずれにしても、スズメバチの活動が4月ごろから活発になるそうです。ですので、できればスズメバチの駆除の支援強化という意味で、本当は金額のほうも上げていただきたいんですけど、予算の都合もありなかなか大変かと思いますので、それは検討していただいて、せめてホームページの充実については、6月末までに対応をお願いできればと思っております。これについて部長のお考えをお伺いします。 444 ◯議長(塚谷重市君) 生活環境部長・横田君。 445 ◯生活環境部長(横田克明君) ご答弁申し上げます。スズメバチ駆除費用の補助金についての周知広報につきましては、今おっしゃられましたように、ホームページ、広報紙で周知を行っておりますけれども、ご指摘のありましたスズメバチに対する注意すべき点やアドバイス、それからスズメバチの種類、その危険性についての掲載を行っていないところでございますので、今、ご指摘のありましたように、スズメバチの営巣が活発になる前の時期に、そういった部分の周知広報のために、まずはホームページ等に掲載できるように努めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 446 ◯議長(塚谷重市君) 4番・櫻井 茂君。 447 ◯4番(櫻井 茂君) よろしくお願いします。できればそのときは、蜂の種類がわかるような写真も一緒にあわせてお願いしたいと思います。  それでは、次の質問に入ります。公衆無線LANの環境整備についてでございます。  私どもが日常生活を営む上で、ネットワークを切り離すことはできません。携帯電話、家電製品、企業の活動など幅広く活用され、その技術は日々進化しております。特に、今や世界共通標準規格となりました無線LAN、Wi-Fiとも言いますけれども、接続できるアクセスポイントは、各種商業施設、公共交通機関、公共施設、宿泊施設、学校等に設置されております。公共交通機関では駅構内、空港施設内、バス停のみならず、鉄道車両内、バスの車内、航空機内に整備が進んでいる状況でございます。行政としても、観光、防災、産業など、幅広い利活用が期待できるわけであります。  2020年の東京オリンピック・パラリンピック、あるいは茨城国体等により、市内の運動施設や観光施設に多くの方々がやってくることが見込まれ、石岡市の特色を発揮できるチャンスでもあります。また、災害時の情報伝達手段としても有効であり、国は、その整備を積極的に進める方針を示しているところでもあります。  そこで、お伺いをいたしますけれども、石岡市内における公衆無線LANの整備状況についてお伺いをいたします。 448 ◯議長(塚谷重市君) 市長公室長・佐々木君。 449 ◯市長公室長(佐々木敏夫君) お答え申し上げます。現在、市が関連する公共施設の公衆無線LAN整備状況でございますけれども、まちかど情報センター、それと、平成28年12月より利用可能となりました茨城県フラワーパークの2か所で運用がされております。  以上でございます。 450 ◯議長(塚谷重市君) 4番・櫻井 茂君。 451 ◯4番(櫻井 茂君) 既に整備されている場所もあるということでございますけれども、公衆無線LANの整備を行う対象施設としては、市役所本庁舎、八郷総合支所、さらには図書館や管理者の常駐するスポーツ施設、観光施設、集客施設などが考えられると思います。防災対応を考えれば、避難所もその候補施設になると思います。  石岡市は、整備が始まったばかりという状況のようですけれども、県内他市の状況をお伺いいたします。 452 ◯議長(塚谷重市君) 市長公室長・佐々木君。 453 ◯市長公室長(佐々木敏夫君) お答え申し上げます。平成28年4月1日現在でございますが、県による市役所や図書館などの主要公共施設での公共無線LAN整備状況調査におきまして、県内35市町村におきまして、公衆無線LANサービスを開始している結果となっております。これらを受けまして、当市におきましても、平成28年7月より、市の情報戦略推進組織でございます石岡市情報戦略推進委員会におきまして、石岡市公衆無線LAN整備に向けての調査検討と、整備案の取りまとめを行ってきたところでございます。 454 ◯議長(塚谷重市君) 4番・櫻井 茂君。 455 ◯4番(櫻井 茂君) そうしますと、整備案の検討をしているということで、県内35市町村が既にLANサービスをしているけれども、石岡市はまだされていないというようなことですかね。そうしますと、情報化という意味におきましては、これまで石岡市の場合、情報処理担当課が主導しまして、行政情報に関する情報処理とネットワーク整備、さらには庁内のグループウエア等、役所内での情報化は県内トップクラスの水準で歩んできたということで承知しております。しかし一方で、一般市民の情報化推進や観光客向けの対応は、残念ながら担当課所管が明確でないこともあり、遅れ気味ということになるかと思います。  本日、先輩、同僚議員の質問におきましても、公衆無線LANについては幾つか発言等もございました。その中でも、やや遅れ気味で、今後の整備に期待するというようなこともあったように、私は受けとめております。かつては市の公式ホームページも同様に、どこが所管課なんだろうと、もう少し充実させてもいいんじゃないかというような質問も、多くの議員のほうから出ていたように記憶しております。  市は情報戦略推進委員会を組織して、公衆無線LANの研究検討を進めているということでありますので、これまでどのような議論、研究をされているのか、具体的にお尋ねをいたします。 456 ◯議長(塚谷重市君) 市長公室長・佐々木君。 457 ◯市長公室長(佐々木敏夫君) お答え申し上げます。公衆無線LANでございますけれども、議員からございましたとおり、外国人観光客を中心に、観光情報の収集やSNSでの情報発信への活用など、インバウンドへの効果だけでなく、市民や、市外からの来訪者の災害時における情報収集、安否情報発信を行うための有効な通信手段であることから、近年、各自治体におきまして、急速な整備が進んでいるところでございます。  当市におきましても、国内外からの観光客の誘客、市民サービスの向上を図るための石岡市公衆無線LAN整備に向けた整備検討を行いまして、石岡市公衆無線LAN整備検討案を取りまとめたところでございます。その案に基づきまして、ネットワーク管理担当部局との調整を行ってきたところでございます。今回、多くの公衆無線LANに関する質問がございますので、これらにつきましては、取り組みについて、早急にしていきたいと考えております。  以上でございます。 458 ◯議長(塚谷重市君) 4番・櫻井 茂君。 459 ◯4番(櫻井 茂君) 先ほどの答弁の中でもありましたように、県内の整備状況では、残念ながら石岡市は遅れをとっているというような状況なんだと思います。そうした中でも、調査研究を怠らずと言ったほうがよろしいんでしょうか、公衆無線LAN整備検討案を取りまとめたとの答弁をいただきました。今後、事業化に向けた調整が進むことを期待したいと思います。ある意味、技術革新が日々進んでいる部門でもあります。先進事例を十分研究していただき、費用対効果の高いものを選択できる可能性を残しているとも言えますので、集客力、あるいは行政サービスの向上などに期待ができるのではないかと思います。  そういった意味からでありますが、公衆無線LANの可能性をどのように捉えているのか、お伺いをいたしたいと思います。これにつきましては、防災、観光、行政サービス等いろいろあるかと思いますので、その可能性についてどのような認識があるのか、お尋ねをいたします。 460 ◯議長(塚谷重市君) 総務部長・久保田君。 461 ◯総務部長(久保田克己君) 私からは、防災の観点から、公衆無線LANの可能性についてご答弁申し上げます。東日本大震災時には、携帯電話がふくそうによりつながりにくい状態が長時間にわたり続きましたが、その間でも、ツイッターなどSNSを活用したインターネット環境は、比較的有効であったことが検証されております。当市といたしましては、耐震補強済みの学校施設、公民館など39施設を避難所としており、災害時には、避難者や帰宅困難者が必要とする家族等の安否確認情報、被災状況や公共施設など避難所での生活情報の取得などが求められるため、避難所内の被災者を支援するインターネット環境は重要であると考えております。このほかにも、外国人など言葉が通じにくい方への対応を想定した場合、このようなSNSを利用いただく環境整備が重要であると考えております。  このようなことから、無料で利用できるインターネット環境を幅広く活用できるツールとして、公衆無線LANは、災害時でも必要とする情報が容易に取得できるため、避難所等への導入は大変有効であると考えております。  以上でございます。 462 ◯議長(塚谷重市君) 財務部理事兼庁舎建設担当・下河邊君。 463 ◯財務部理事兼庁舎建設担当(下河邊卓美君) 私からは、財務部所管の本庁舎につきましてご答弁申し上げます。新庁舎建設工事におきまして、ネットワーク環境の整備と利便性の向上を図るため、公衆無線LANの整備を予定しているところでございます。  以上でございます。 464 ◯議長(塚谷重市君) 経済部長・前沢君。 465 ◯経済部長(前沢洋一君) 私からは、観光分野における公共用無線LANの可能性ということでお答えいたします。観光分野におきましては、先ほど来お話が出ておりますインバウンド観光をはじめとしまして、観光客のサービスの必須設備となってきていると認識しておりまして、この整備を急ぐ必要があるということで考えてございます。  以上でございます。 466 ◯議長(塚谷重市君) 4番・櫻井 茂君。 467 ◯4番(櫻井 茂君) 防災関係につきましては、SNSが非常に有効であろうと。あとは外国人対策ですね。これについては、公衆無線LANを利用して、多言語ホームページ等、防災に関する情報提供ということもできるかと思います。本庁舎については、公衆LANの整備を予定しているというお話もございました。これについては当然、庁舎ができるころには、多分、県内全部やっているんじゃないかと思いますので、逆に言えば、本庁舎だけでなく、八郷総合支所、先ほど申し上げたようにいろいろな観光施設等でもぜひ検討……。検討はもう済んでいるんですね。あとは予算をつけるかどうかの話なので、そういったところに踏み込んでいただければと思います。観光については、インバウンドというお話もございました。これについては先輩議員のほうからも質問がありまして、その効果、必要性というのが強く主張されたところと認識しております。  公衆無線LANの整備によりまして、例えば石岡市が劇的に変わるのかということになりますと、これはすぐには難しいのかもしれませんけれども、例えば高校生や大学生は、携帯電話のパケット料金というのを非常に気にしております。無線LANのある施設に集まることも想定されますので、そういった意味では、パケット料金が発生しない無線LANにつきましては、集客に一定の効果があると考えられると思います。既に石岡カフェには公衆無線LANが入っているようでありますので、例えば高校生対象のメニューを設けるとか、あるいはタイムサービス等も検討していただいて、営業成績の改善に向けて努力していただければと思います。  また、観光案内所、まちかど情報センターや中央図書館、これらについては、中心市街地の活性化対策に大きな効果があるのではないかと思います。東京オリンピックや茨城国体における集客力の向上対策としても、これは優先されるべきものと思っております。  あと、新庁舎竣工時の話なんですけれども、各種証明書の発行サービスを、この際にお年寄りや障害者の方へのサービスとして、職員がタブレット端末を持って機動的に動き発行受付を行う、こういったサービスも考えられてきているようでございます。こうした整備についての具体的な検討状況がもしあれば、これについてお伺いをしたいと思います。 468 ◯議長(塚谷重市君) 市長公室長・佐々木君。 469 ◯市長公室長(佐々木敏夫君) ご答弁申し上げます。ただいま議員のほうから、無線LANを活用いたしました効果的な活用法のご提案がございました。引き続きまして、手前どもの情報戦略推進委員会におきまして、調査研究を進めてまいりたいと思います。  以上でございます。 470 ◯議長(塚谷重市君) 4番・櫻井 茂君。 471 ◯4番(櫻井 茂君) そうしますと、市内公共施設への整備を具体的にどう進めていくのか、案はできていると、案にさらに検討を加えていただくのは結構なんですけれども、具体的に今後どう進めていくのかについて、お尋ねをしたいと思います。 472 ◯議長(塚谷重市君) 市長公室長・佐々木君。 473 ◯市長公室長(佐々木敏夫君) ご答弁申し上げます。石岡市公衆無線LAN整備検討に当たりましては、先ほど来ご答弁申し上げておりますとおり、石岡市情報戦略推進委員会の中で、2019年に予定されております茨城国体の開催とか、議員からございましたとおり2020年東京オリンピック・パラリンピック開催を見据えまして、国内外から訪れる来訪者に対し、観光や災害時における情報収集等における利便性向上を図ることを念頭に置きまして、整備検討を図ってまいりました。  この中で、当初整備範囲といたしまして、既に整備完了している茨城県フラワーパークを含む国内外からの来訪者の玄関口となる石岡駅観光案内所や、年間10万人を超える来訪者が訪れる市内観光・保養施設の5か所、防災拠点でもあり各種手続の窓口である市役所本庁舎、八郷総合支所、多くの市民が訪れる図書館、茨城国体バドミントン会場である石岡運動公園施設など、計9か所を当初整備施設として取りまとめまして、市のネットワーク所管部局により、関係所管課とともに、早期整備に向け取り組みを進めているところでございます。  特に石岡駅に隣接する観光案内所への設置は、市内観光情報のほか、食事や宿泊情報等の収集にも活用いただくことで、中心市街地の活性にも寄与できるサービスとなると考えております。また、ふだん石岡駅を利用する学生や会社員の方の利便性向上と、公衆無線LANスポットを中心とした中心市街地へのにぎわいの創出にもつながると考えております。このようなことで、整備検討を行ってきたところでございます。  以上でございます。 474 ◯議長(塚谷重市君) 4番・櫻井 茂君。 475 ◯4番(櫻井 茂君) わかりました。  それでは、施設整備には当然予算が伴いますので、可能な限り国庫補助制度を活用していただいて、さらには、民間の資本と技術をどのように利用できるかなどの情報を把握・調査する必要があると思います。市はどのような補助制度、あるいは民間活力の利用を考えているのかをお伺いいたします。 476 ◯議長(塚谷重市君) 市長公室長・佐々木君。 477 ◯市長公室長(佐々木敏夫君) 議員からございましたとおり、その整備に当たっては予算が伴うものでございますので、有利な整備手法が必要でございます。これまで公衆無線LAN整備検討に当たりましては、観光・防災強化に向けた、国が進める地域情報化推進事業の1つといたしまして、総務省地域公共ネットワーク等強じん化事業費補助金の活用や、民間のNTTやKDDIなどが提供する民間通信事業者のサービス活用などさまざまな構築手法を、先進地事例などを参考にしながら、費用負担、サービスの継続性を踏まえ、検討してまいりました。  検討におきましては、利用者の利便性の確保や提供する公衆無線LANのセキュリティへの配慮、構築費や期間、運用管理にかかわる職員負担軽減を踏まえた中で、既に多くの利用者が活用し、構築費、運用コストや職員負担を抑えることができる、県内の多くの市町村が採用済みでございます、民間通信事業者サービス利用方式での構築検討を行ったところでございます。今後とも、有利な整備手法を求めながら進めていきたいと考えております。  以上でございます。 478 ◯議長(塚谷重市君) 4番・櫻井 茂君。 479 ◯4番(櫻井 茂君) 公衆無線LANにつきましては、石岡駅周辺の事業所、あるいは商店で、既に設置・活用されているところもあるようでございます。行政も積極的に整備を進めることで、点から面的な無線LAN可能エリアの拡大が期待できます。答弁を伺いますと、あとは、個別の整備につきましては予算化の判断次第という印象を受けているところであります。総務省の補助事業ということで、観光・防災Wi-Fiステーションの整備事業を総務省のほうでも積極的に進めており、補助率や多目的な利用形態からも積極的に取り組む事業と思っておりますけれども、これにつきましてはどの程度検討が進んでいるのか、おわかりになりましたらお伺いをいたします。 480 ◯議長(塚谷重市君) 市長公室長・佐々木君。 481 ◯市長公室長(佐々木敏夫君) ただいま議員からご提案のございました検討事項でございますけれども、今回の検討には含まれてございません。そういったことも含めまして、今後、検討してまいりたいと思います。  以上でございます。 482 ◯議長(塚谷重市君) 4番・櫻井 茂君。 483 ◯4番(櫻井 茂君) 公衆無線LAN整備そのものにつきましては、それぞれの施設に入れる場合、それほど大きなお金がかかるわけではありませんので、ぜひとも積極的に整備を進めていただきたいと思います。一方で、先ほど申し上げました観光・防災Wi-Fiステーションは、それとは若干異なりまして、予算も大きいですし、補助率も2分の1ということで認識しておりますけれども、有利なものは積極的に検討いただいて、石岡市にとっても多分メリットがあると思いますので、いろいろな形で利用し、観光や防災やそういった面で、石岡市にとっての有利性をどんどん発揮していただければと思います。  最後に市長にお尋ねをしたいと思います。市長は、スマートフォン、あるいはタブレット端末を利用されておりまして、ある意味、公衆無線LANの恩恵をより多く受けているはずです。そういったところから、公衆無線LANについては関心も高いものと思いますので、県内他市の状況から見た石岡市の現状も踏まえまして、公衆無線LANの整備についての見解をお伺いしたいと思います。 484 ◯議長(塚谷重市君) 市長・今泉君。 485 ◯市長(今泉文彦君) 無線LANでありますけれども、市民生活に、もう今や欠かせない存在だと思います。そういった中で、公衆無線LANの整備についても、さまざまな都市で完備しているという状況であります。無線LANの特徴といたしまして、高速である、安定している、そして大容量であるという3つのポイントがありまして、災害時においては特に頼れる存在ということでありますので、市の庁舎が新しくなるというのが目前に控えております。そういった時期ですので、これを、総務省の管轄でありますので、さまざまな補助金制度があるかと思います。隣に総務省出身の副市長がおりますので、いろいろメニューを探りながら取り組んでまいりたいと思います。  以上です。 486 ◯議長(塚谷重市君) 4番・櫻井 茂君。 487 ◯4番(櫻井 茂君) よろしくお願いをいたします。  では、3点目の質問に入りたいと思います。農業委員会法の改正に伴う取り組みということでお伺いをいたします。  平成28年4月1日、改正農業委員会法が施行されました。昨年の4月1日です。石岡市の場合、現農業委員の任期満了後に、新たな農業委員会として組織体制の改革が求められております。今後、どのような手続、準備が行われ、農業委員会がどのように変わっていくのか、そしてその結果、石岡市、本市の農業がどのように変化することを目標にするのかについて、伺ってまいりたいと思います。  法改正の内容についてお伺いをいたします。今回の法改正は、農業協同組合法の改正に伴い、あわせて農業委員会法も改正されたものでありますけれども、これまでの農業委員会とは大きく変わる変更点があるようでございますので、法の改正内容と狙いを説明願います。 488 ◯議長(塚谷重市君) 農業委員会事務局長・嶋田君。 489 ◯農業委員会事務局長(嶋田行正君) 農業委員会法改正の内容につきましてご答弁申し上げます。まず、改正の経過でございますが、農業協同組合法等の一部を改正する等の法律が平成27年8月28日に成立し、同年9月4日に公布されました。それを受けまして、農業委員会等に関する法律も改正され、平成28年4月1日から施行されているものでございます。  改正の目的でございますが、担い手への農地利用の集積・集約化、それと、遊休農地の発生防止・解消、新規農業への参入の促進を推進することでございます。  これらを踏まえまして、市の農業委員会における大きな改正点は、3点ほどございます。1点目は、農業委員会業務の重点化としまして、農地等の利用の最適化推進であることが法律に明確に規定されました。農業委員会がそれらの指針を定めることになります。2点目は、農業委員の選出方法でございますが、市長が議会の同意を得て任命することになります。3点目としまして、農業委員とは別に、各地域において農地利用の最適化を推進する農地利用最適化推進委員を農業委員会が委嘱することになります。  この改正農業委員会法は、既に施行されておりますが、農業委員の任期が各自治体ごとにまちまちでございますので、当市におきましては、現農業委員の任期満了後、平成30年7月20日から改正法が適用となるものでございます。  以上でございます。 490 ◯議長(塚谷重市君) 4番・櫻井 茂君。 491 ◯4番(櫻井 茂君) 大きく3つ、農業委員会の業務が、まず、農地利用の最適化の推進が重点項目になったと、農業委員の選出方法が、市長が選出し議会がそれに同意するという形になると、あともう一つは、農地利用最適化推進委員の新設ということで、これまでの農業委員会の形とは大きく変わるという説明がございました。  そこで、農業委員会が大きく変わる中で、農地等利用の最適化という新たに重点項目とされた部分ですが、これの具体的な内容についてお伺いをしたいと思います。 492 ◯議長(塚谷重市君) 農業委員会事務局長・嶋田君。 493 ◯農業委員会事務局長(嶋田行正君) 農地利用の最適化の内容についてご答弁申し上げます。農業委員や農地最適化推進委員が地域の農業者などと話し合いを推進し、農地の出し手、受け手との調整を行うなど、農地の集積・集約化を推進します。また、農地の利用状況調査などを実施し、遊休農地の発生防止や解消の活動を行うとともに、出し手農家の訪問などにより、農地中間管理機構への貸し付けなどの掘り起こしにより、担い手とのマッチングに結び付けることが主な内容となります。  以上でございます。 494 ◯議長(塚谷重市君) 4番・櫻井 茂君。 495 ◯4番(櫻井 茂君) 農地利用の集積・集約化につきましては、既に茨城県農地中間管理機構が取り組んでおり、借り受け希望に対して農地の貸し付け希望者を募っており、メリットとしては、契約期間満了後は確実に農地が戻る点、納税猶予の適用や機構集積協力金の交付などが挙げられているようです。  こうしたメリットを強調しながらの農地の集積・集約化を進めることを最大の目的に、来年には石岡市においても、新たな農業委員と農地利用の集積・集約化の最前線に立つ農地利用最適化推進委員が誕生することになりますけれども、これらの方々の役割と責任について、わかりやすく説明をいただければと思います。 496 ◯議長(塚谷重市君) 農業委員会事務局長・嶋田君。 497 ◯農業委員会事務局長(嶋田行正君) 農地利用最適化推進委員の内容についてご答弁申し上げます。農地利用最適化推進委員は、農業委員会が委嘱しまして、農業委員会のもとで、主に現地での活動を行います。農業委員会が決めた担当する区域において、地域の農業者などとの話し合いの推進、農地の出し手、受け手との調整を行い、農地の集積・集約化を推進いたします。また、農地利用状況調査などを実施し、遊休農地の発生防止や解消の活動を行うとともに、出し手農家の訪問などにより、農地中間管理機構への貸し付けなどの掘り起こしや、担い手のマッチングのための話し合いなどが内容となります。  以上でございます。 498 ◯議長(塚谷重市君) 4番・櫻井 茂君。
    499 ◯4番(櫻井 茂君) 農地利用最適化推進委員についてご答弁をいただきましたけれども、農業委員についても、役割と責任についてご説明いただければと思います。 500 ◯議長(塚谷重市君) 農業委員会事務局長・嶋田君。 501 ◯農業委員会事務局長(嶋田行正君) 農業委員の内容についてご答弁申し上げます。農業委員は、毎月開催されます農業委員会の総会における農地法に基づく許認可業務のほかに、農地利用の最適化が新たに必須の業務として位置付けられました。具体的には、担い手への農地の集積・集約化、遊休農地の発生防止や解消、農業への新規参入の促進に積極的に取り組んでいくことになります。  以上でございます。 502 ◯議長(塚谷重市君) 4番・櫻井 茂君。 503 ◯4番(櫻井 茂君) 農業委員、あるいは農地利用最適化推進委員につきましてお伺いをしたところでございますけれども、農地利用最適化推進委員につきましては、直接農家に出向いていきまして、農地を貸し出していただけるかどうかを確認する、ある意味、営業マン的な役割があるのかなということで理解をいたしました。農業委員につきましては、答弁の中で、農地法に基づく許認可業務のほかに、担い手への農地の集積・集約化、遊休農地の発生防止や解消に積極的に取り組むという答弁がございましたけれども、そうなりますと、農業委員会も推進委員同様に、営業マン的な役割を果たすのでしょうか。これについてお尋ねをいたします。 504 ◯議長(塚谷重市君) 農業委員会事務局長・嶋田君。 505 ◯農業委員会事務局長(嶋田行正君) 役割を果たせるかどうかということですが、果たせるようにしたいと思います。 506 ◯議長(塚谷重市君) 4番・櫻井 茂君。 507 ◯4番(櫻井 茂君) 農水省の説明のパンフレットを見ますと、実際には推進委員さんのほうがその役割は大きく担っていて、農業委員さんのほうは、会議での意思決定のほうが大きくて、実際にはそれを排除するものではないですけれども、役割としては分かれるというようなことなのかなと思います。  それで、来年の7月には農業委員さんの任期が満了ということで、実際に農業委員と推進委員の定数についてはどうなるのかなんですが、農業委員の定数につきましては、推進委員を設置する場合には現行定数の半分が目安であると、こういうことが示されているようです。さらに、最適化推進委員については、設置するのであれば、定数の上限は、農地利用の最適化の推進のための現場活動が支障なく行えるよう、農業委員会の区域内の農地面積の100ヘクタールに1人の割合で配置できるようにすることが、農水省から示されております。これは上限でしょうから、実際この数字ではないと思いますけれども、全国農業会議所が取りまとめているデータをホームページで確認させていただきました。石岡市農業委員会活動整理カードというものがありまして、平成27年4月1日現在の石岡市内の農地台帳面積は7,583ヘクタール。これを先ほどの農水省基準の100ヘクタールで割りますと、石岡の場合、75か76というような数字で定数が出てくるのかなと思いますけれども、実際に石岡市農業委員会として、現農業委員会、市としては、新たな農業委員会の農業委員さんの定数と推進委員の定数をどのように設定するのか、検討されているのか、お伺いをしたいと思います。 508 ◯議長(塚谷重市君) 農業委員会事務局長・嶋田君。 509 ◯農業委員会事務局長(嶋田行正君) 現在のところ、農業委員数、推進委員の数につきましては決定されておりません。その中で、国から示されておりますのは、農業委員が上限19名、推進委員は、先ほど議員がおっしゃったとおりでございますが、70何名というのはちょっと多過ぎますので、農業委員の数と見合わせた数でいいのかなと、今のところはそういう形で私は考えております。  以上でございます。 510 ◯議長(塚谷重市君) 4番・櫻井 茂君。 511 ◯4番(櫻井 茂君) 局長のほうから数字が出されましたけれども、私が聞きたいのは、検討しているかどうかを聞きたいんです。決定は当然していないのはわかっているんですけれども、決定していれば、多分、議会のほうにも説明があると思いますので、先ほど申し上げたように、現在の農業委員数は24名いらっしゃいます。選挙での定数は20名というような形で示されているようですけれども、推進委員さんが今回新たに設置されるということで、農業委員の数も推進委員さんの数も、ある程度、数は低く抑えられるんだと思うんですが、これの検討はされているのかどうか。されているとしたら、どのような内容でされているのか、お尋ねをいたします。 512 ◯議長(塚谷重市君) 農業委員会事務局長・嶋田君。 513 ◯農業委員会事務局長(嶋田行正君) 現在のところ検討しておりません。  以上です。 514 ◯議長(塚谷重市君) 4番・櫻井 茂君。 515 ◯4番(櫻井 茂君) そうですか。わかりました。  農業委員につきましては、市町村長が選任し、議会の同意が必要になるということになります。推進委員は、農業委員会の委嘱により選任されるということでございますけれども、これ、それぞれの候補者は、農業者や関係団体から候補者の推薦を求めることになるようでございますが、一般的に推薦条件、応募資格はどのようなものになるのか、わかりましたらお尋ねをいたします。 516 ◯議長(塚谷重市君) 農業委員会事務局長・嶋田君。 517 ◯農業委員会事務局長(嶋田行正君) 改正される農業委員及び新たに選任される農地最適化推進委員の定数、要件でございますが、原則としまして、農業委員は過半数が認定農業者とするほか、農業者以外の者で中立な立場で公正な判断をすることのできる者1名以上、また、女性、青年を積極的に登用することとなってございます。  次に、農地利用最適化推進委員でございますが、農業に熱心にやれる方と、そういった方で選んでくださいというような形でございます。  以上でございます。 518 ◯議長(塚谷重市君) 4番・櫻井 茂君。 519 ◯4番(櫻井 茂君) 農業者や関係団体からの候補者の推薦という制度もあるようですので、当然、それには一定の基準、条件というのがあると思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  その推薦に関してなんですけれども、任意団体等で規約等の規程のない団体が推薦団体になれるかどうか、把握されていればお尋ねをいたします。 520 ◯議長(塚谷重市君) 農業委員会事務局長・嶋田君。 521 ◯農業委員会事務局長(嶋田行正君) そういった規制はございません。ただ、今、各市町村等も改正等ございますので、そういった状況の中で、確認しながら判断していきたいと思います。  以上です。 522 ◯議長(塚谷重市君) 4番・櫻井 茂君。 523 ◯4番(櫻井 茂君) 私の把握しているところでは、推薦団体をやれないということになっているようです。任意団体で規約等の規程のない団体の方は、農業を営んでいる3名の方からの推薦、あるいは自分の応募、推薦ですから応募にはならないのかもしれないですけど、そういった別な基準があるようですので、これについては農業委員会のほうでも十分遺漏のないようにご検討いただければと思います。  2つ目ですけれども、平成28年4月1日に施行された法改正に伴いまして、石岡市農業委員会も新たな農業委員会に向けて、計画的に準備を進めてこられたのではないかと思いますが、事務局では、農業委員の方々に対し、法改正の説明、調整すべき事項の提示、あるいは新農業委員の選任と推進委員の委嘱を行っている他市の状況を調査され、準備スケジュールの作成などの事務を進めていると思いますけれども、その取り組み状況はどのような状況になっているか、お伺いします。 524 ◯議長(塚谷重市君) 農業委員会事務局長・嶋田君。 525 ◯農業委員会事務局長(嶋田行正君) 新たな農業委員会に向けた事務局の取り組み状況でございますが、当市の農業委員会におきましては、現農業委員が平成30年7月19日で任期満了となりますので、改正法適用は平成30年7月20日以降となります。この改正法適用においては、条例改正や、農地等の利用最適化の推進に関する目標設定、その方法を明確化し、指針とすることが必要となってまいります。そのため、現段階では、今後の参考とするため、改正法が適用となった農業委員会の新たな取り組みを調査研究するなど、情報収集を行っている段階でございます。  以上でございます。 526 ◯議長(塚谷重市君) 4番・櫻井 茂君。 527 ◯4番(櫻井 茂君) そうしますと、これから具体的にどのような取り組みを進めていくのかについてをお尋ねいたします。 528 ◯議長(塚谷重市君) 農業委員会事務局長・嶋田君。 529 ◯農業委員会事務局長(嶋田行正君) 今後の取り組みについてご答弁申し上げます。現時点で改正法適用となった県内の農業委員会数は21農業委員会でございます。今後の取り組みとして、既に改正法が適用となっている農業委員会に聞き取り調査や、農業委員による視察等を行い、当市がスムーズに改正法に移行できるよう準備を進めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 530 ◯議長(塚谷重市君) 4番・櫻井 茂君。 531 ◯4番(櫻井 茂君) これまでの取り組み状況と、今後どのように進めていくのかについてお尋ねをいたしました。正直な話、答弁を聞いていますと、どちらもほぼ一緒で、調査を進めていくという内容に私は聞こえました。  確認しますけれども、本改正に関する取り組みとしましては、その根幹、基本的な条件とも言える農業委員及び推進委員の定数、報酬の積算根拠、それと、関係条例制定等の調整をすべき課題が多数あると思いますけれども、いつごろこの意思決定を予定されているのか。当然、スケジュールが、来年7月の委員の任期切れといいますか、改選ですね、変更に向けてのスケジュール調整がされていると思いますので、それぞれ先ほど申し上げた定数、あるいは報酬、条例等、いつごろ意思決定するのかというようなスケジュールについては、決めていますか。 532 ◯議長(塚谷重市君) 農業委員会事務局長・嶋田君。 533 ◯農業委員会事務局長(嶋田行正君) スケジュール等でございますが、農業委員の任期があと約1年半ございます。そういった中で、29年度からそういったスケジュール等を設けたいと思っております。  以上でございます。 534 ◯議長(塚谷重市君) 4番・櫻井 茂君。 535 ◯4番(櫻井 茂君) 今回の質問を行うに当たりまして、私、農業行政に正直、詳しくありません。職員時代も農業行政の部門にいたことはありませんので、他市の状況をネットを中心に調べさせていただきました。他の農業委員会でスケジュールをホームページに発表しているところがありまして、そうしますと、例えばこのような表を作成しているんですよ。大概のところは1年半前……、もう今、石岡の場合は1年半を切っていますけど、どのような課題があるかの分析を終えて、農業委員、あるいは執行部それぞれの課題の検討に入っているところが大半です。  例えば大まかなスケジュールを石岡市の場合に当てはめますと、現段階で農業委員定数の改正の検討、推進委員定数の検討、報酬額の検討が行われていることが望ましいと思います。そして、1年前である本年6月末には、石岡市としての定数及び報酬の意思決定、7月から8月にかけては、農業委員の規程及び農業委員及び推進委員をどのように選考するか、手続に関する要綱の整備、そして所管委員会に説明を行いまして、9月から1か月間は農業委員定数条例のパブリックコメントの実施、11月は条例改正案の内容を決定し、12月定例会に上程、可決後に農業委員の推薦公募を行い、平成30年早々には、農業委員選任議案が人事案件として取りまとめられるというような流れになるのかと思います。今、申し上げたのは、私じゃなくて、ほかの農業委員さんがそうやっているということですので、誤解のないようにお願いします。私はそういう知識はありませんので。  検討課題の意思の決定時期は別にしても、こうした調整事項がたくさんあることを、現在の農業委員の方々や経済部の職員に説明し、どの程度調整会議を開催しているのか。あるいは、農地の集積・集約化は、現在、農政課が推進委員の役割を果たしていると思いますけれども、来年7月には農業委員会が担当することに今度なります。明確に示されていますので。農地の集積・集約化、こういった情報交換を農政課とされているんですかね。その点をお尋ねしたいと思います。 536 ◯議長(塚谷重市君) 農業委員会事務局長・嶋田君。 537 ◯農業委員会事務局長(嶋田行正君) 今のところ、農政課とは調整等はしておりません。  以上でございます。 538 ◯議長(塚谷重市君) 4番・櫻井 茂君。 539 ◯4番(櫻井 茂君) 今回、今、定例本会議中ということで、今後、予算特別委員会等があって、実際3月中旬までは、議会対策対応ということで職員が非常に忙しいと思います。4月は異動の時期ということで、農業委員会のメンバーがどの程度変わるか、今現在では市長じゃないとわかりませんけど、これ、人数が例えば2人、3人変わってしまった場合、農業行政の分析、検討が具体的に始まるのは、5月の連休の後だと思います。そうすると、もうそこの段階で1年前なんですよね。  先ほど言ったように、1年前には定数や報酬の額の意思決定がされないと、遅いんですよね。できるだけ早目にいろんなことを検討して、決まっちゃえば、後は余裕を持って別なことに取り組めばいいので、本来であれば、例年の農業委員さんに対する事務局のサポートの業務量が100とすれば、この新たな農業委員会に対するものは、そのプラスアルファで20%から30%、仕事が間違いなく増えるわけですよね。それなので、本来であればもう既に農業委員さんに状況を説明し、農政課から農地の集約化に対する情報を農業委員会として持っていないと、非常にスケジュール的に厳しいんですよね。  極端な話をすれば、局長は、農政課から職員を引っ張ってくるということを、副市長や市長と相談して、新年度、遺漏のないように、間に合うように事務を進めるということで先ほど答弁がありましたけど、そういう取り組みもされていないと、これは大変なことになっちゃう可能性があると思います。  先進事例として、21農業委員会ですかね、先ほど答弁がありましたけれども、近隣にもう既に取り組んでいるところがあるので、そのまねをすればある程度は省略できるでしょうけど、ただ、定数や報酬の額についてはしっかりと議論しておかないと、隣町のまねをしましたということではちょっと説明はできませんので、パブリックコメントもありますから、この辺はしっかりやっていただかないと、後々残された職員が困ってしまうということになります。  それで、3番目の質問で、改正農業委員会法の施行によりまして、農業委員会及び事務局、そして石岡の農業がどのように変わるのかということを伺う予定にしていましたけど、正直な話、全然やっていないのでは、これを聞いてもあまり意味がないんですよね。そういうことなので、どのように変わるかという目標というのは多分持っているとは思いますけど、まずは、今やるべきことをしっかりやっていただいて、新たな農業委員会に向けて準備を進めていただきたいと思います。               〔「任せるしかない」と呼ぶ者あり〕 540 ◯4番(櫻井 茂君) そのとおりですね。任せるしかないので、やっていただくしかないので、これについては、市長のほうで、そういう状況ですが、農業委員会の体制の強化というのは、農業委員会法の改正法の適用後は、農業委員会の職員についてはなるべく長い年数そこにとどめろとか、いろいろ農水省のほうではお勧めの……、何というんですかね、その情報を提供しているんですね。さらには、農業委員会内の情報の公開というようなことで、多分、事務が相当増えます。会議録のホームページへの提供だとかいろんなことがありますので、そういったところで市長には、農業委員会の職員の育成だったり配置の配慮について、どのような考えを持っているかを最後にお尋ねしたいと思います。 541 ◯議長(塚谷重市君) 市長・今泉君。 542 ◯市長(今泉文彦君) 農業委員会が新しい時代に向けて変身していくという流れの中で、石岡の基幹産業は農業でありまして、その中で今、大変厳しい状況に農業は置かれております。農地の集約化が1つの鍵になっているということでありますけれども、基本となる法令に準拠して、石岡市としては農業を支えていかなくてはならないと思っております。そのためにも、農業委員会と連携して、基幹産業である農業をしっかりと支えていく、そういう体制をつくっていきたいと思っています。  以上です。 543 ◯議長(塚谷重市君) 4番・櫻井 茂君。 544 ◯4番(櫻井 茂君) 今日は、Wi-Fiの質問等から、観光行政に対する効果があるんじゃないかとか、インバウンドとかっていろいろ話もございました。観光の大きなウエートを占めるのは、石岡の場合、農業という部門は非常に大きなウエートを多分、占めていると思います。特に果樹については魅力あふれるものでありますので、そういった意味では、農地の集約化といったもので大きな農業をどんどん展開していきましょうというのが国の方針ですので、新規参入も含めて、農政課と農業委員会の情報交換を密にしていただいて、新たな農業委員さん、あるいは推進委員さんに期待するところ大でありますので、遺漏のないように、来年の7月に向けて、執行部一丸となって準備を進めていただければと思います。  以上です。 545 ◯議長(塚谷重市君) 暫時休憩いたします。10分程度といたします。                   午後 4時49分休憩            ───────────────────────                   午後 5時00分再開 546 ◯議長(塚谷重市君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  13番・関口忠男君。 547 ◯13番(関口忠男君) 13番・関口でございます。  まず、1点目の質問であります、職員の公務中の運転モラルについて質問をさせていただきます。  茨城県のホームページで、県内の交通事故の状況に関して調べましたところ、平成28年中の交通事故による死者数は、前年と比較して10人多い150人、全国ワースト8位となっております。さらに、今年に入って1月の交通事故死者数は16人となっており、全国ワースト1位という、大変不名誉な状況にあります。死亡事故の要因を見てみますと、脇見漫然運転が最も多く、次いで運転操作不適や最高速度違反が多いというのが特徴だそうでございます。また、今日の茨城新聞にもありましたが、事故ではないですが、石岡市がベストテンの中に入っていると、そういう状況でございます。  そういった中にあって、市職員は、公務員として市民の模範となって安全運転、交通安全に努めてなければならないところだと思いますが、聞くところによりますと、平成27年度は市職員の公務中の交通事故・違反が非常に多かった。特に公用車を不用意にぶつけてしまう事故などが多かったと耳にしたところでございます。公用車は、税金で購入した市の大事な財産でありますから、自分の車以上に大事に扱っていただいて、不用意に傷つけるようなことがないよう、十分注意をしていただきたいと思っているところでございます。  そこで、質問をさせていただきますが、平成27年度の市職員の公務中における交通事故、違反がどのぐらいあったのか、その件数と大まかな内容について教えていただきたいと思います。  また、そういった交通違反となった職員や交通事故の加害者となった職員に対して、どのような対応をとっているのか、その処遇についてお尋ねをいたします。 548 ◯議長(塚谷重市君) 総務部長・久保田君。 549 ◯総務部長(久保田克己君) 私から、職員の公務中の運転モラルにつきましてご答弁申し上げます。平成27年度に報告のあった公務中における交通事故及び交通違反の件数でございますが、交通事故は、車両の自損事故を含めて21件、交通違反は8件となっており、合わせて29件ございました。内訳について申し上げますと、交通事故21件のうち、職員側にも過失があるものが15件ございまして、多かったものとしましては、塀や支柱などに公用車を接触させて損傷させたものが10件、次に、車両相互の接触が5件となっております。後方から追突されるなど職員に過失のない事故は、6件でございました。なお、平成27年度においては、対人に係る事故報告はございません。  続きまして、交通違反を起こした職員や交通事故の加害者となった職員の処遇について、ご答弁申し上げます。交通事故・交通違反を起こした職員に対しては、各職場において所属長からの指導を行い、所属長の意見を付して総務部に報告の上、再発防止に努めているところでございます。事故や違反の度合いによっては、石岡市職員分限懲戒等審査委員会を開催し、石岡市職員の交通事故等に係る懲戒処分の基準に関する訓令の規定に基づき、処分案を検討の上、懲戒処分などを行ってきております。  交通法規の遵守及び安全運転の励行については、総務課及びそれぞれの職場において、常日ごろから注意喚起を行っているところでございますが、事故や違反の内容を見ますと、注意すれば防げるものも多く、一方で、こうした事故及び違反は、一歩間違えれば大事故にもつながりかねないと考えております。公用車を使用する際には上司等からの声かけなどを各所属で徹底するなど、引き続き厳しく交通法規の遵守及び安全運転の励行に努めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 550 ◯議長(塚谷重市君) 13番・関口忠男君。 551 ◯13番(関口忠男君) ただいまの部長の答弁でございますが、29件の交通事故・交通違反があったということでございます。この29件という件数でございますが、例年と比較して増えているのか減っているのか、ここ数年の数値について答弁をいただきたいと思います。  それから、違反や事故を起こす常習者、何回も起こしている方はいるのか、それから、交通事故や交通違反を起こした場合には、それぞれの職場において上司から指導があって、総務部へ報告して、再発の防止に努めているといった答弁がありましたが、一度事故や違反を起こしてしまったにもかかわらず、先ほど申し上げましたように何回も違反している方、そのような方にはどのような対応をとっているのか、お尋ねをしたいと思います。何回も注意しても起こす人というのは、上司から見ても誰から見ても、反省の色がないのかなと、そういうふうに捉えられるわけでありますけど、そのあたりの対応についてお聞きをしたいと思います。  それから、公用車をぶつけてしまった場合、当然、そのままではいけないので修理をすると思いますが、保険は当然加入していると思いますが、保険を使って直していると思いますが、公用車は、先ほど申し上げましたとおり、税金で購入した市所有の財産でありますので、仮に不注意であったとしても、公用車に損害を与えるということは、市の財産に損害を与えるということでございますから、十分注意をしていただきたいと思います。  そこでお聞きしますが、例えば公用車の交通事故などにおいて、車の修繕費や補償費の一部について、事故を起こした職員から負担を求めるということはできないのか、お尋ねをいたします。自分の車じゃないから安全運転の意識が薄れている、そこまでは言いませんが、公用車の修理費の一部を負担しなければならないということになれば、おのずと気をつけて、事故件数も減っていくのではないかなと私は思うところであります。ほかの事例とかをいろいろ見ていただきまして、車の修繕費や補償費の一部を職員から負担を求めることについて、見解をお伺いいたします。 552 ◯議長(塚谷重市君) 総務部長・久保田君。 553 ◯総務部長(久保田克己君) それでは、ご答弁申し上げます。まず、事故の報告件数の推移でございます。職員の公務中における交通事故・交通違反については、平成27年度につきましては、先ほどご答弁申し上げましたとおり29件でございました。平成26年度につきましては12件、比較しますと、事故及び違反が大幅に増加しておりましたこと、また、今年度は、たび重なる周知徹底を図っておりまして、本日現在の公務中の交通事故・違反は12件となってございます。  続きまして、交通違反や交通事故の複数回の事故を起こした者に対する対応につきまして、ご答弁申し上げます。交通事故・交通違反を起こした職員に対しましては、先ほどご答弁申し上げましたとおり、所属長からの指導、また総務部への報告の上、再発防止に努めているところでございますが、複数回の事故・違反を生じた者につきましては、先ほど申しました懲戒処分等の判断の中で、それらを加味した処分を行うなどの対応を図ってきているところでございます。  続きまして、不注意などによる物損事故の修理費や補償費の負担の一部を職員に求めてはどうかという観点のご質問にご答弁申し上げます。公用車の修繕について、現在は、議員がおっしゃられたように保険に加入しておりますので、保険を使用して修繕を行うなどの対応を図ってきております。修理費の一部を職員に負担させることにつきましては、職場ごとに公用車を使用する頻度に差があることや、どのような場合にどの程度の負担を求めていくかなど課題もございますので、他団体の事例などについて調査研究をさせていただきたいと考えております。  以上でございます。 554 ◯議長(塚谷重市君) 13番・関口忠男君。 555 ◯13番(関口忠男君) それでは、3回目は、市長に見解を伺いたいと思います。職員の公務中の運転モラルの向上についてどのような考えを持っているのか、お聞きいたします。 556 ◯議長(塚谷重市君) 市長・今泉君。
    557 ◯市長(今泉文彦君) 職員の公務中の運転モラルについてお答えいたしたいと思います。これについては、法令の順守、安全運転の励行について、つい最近でありますけれども、2月15日に、私から職員に対して直接訓示を行っております。副市長からも翌日に、それぞれの職場で十分に話し合うよう、改めて職員に対して通知を行ったところであります。市職員には、率先して交通法規、安全運転を推進・励行していく立場にあるということを自覚し、職員が一丸となって、公務中はもちろん、公務外においても、一層の交通法規を遵守、安全運転の励行に取り組んでまいりたいと考えております。  以上です。 558 ◯議長(塚谷重市君) 13番・関口忠男君。 559 ◯13番(関口忠男君) 次に、2項目目に入ります。スポーツイベント事業についてでございます。これは、石岡つくばねマラソンについてのみ質問をいたします。  29年の、本当にこの前ですが、2月29日に、旧八郷南中学校を会場に第10回石岡つくばねマラソンが行われ、多くのランナーが参加して開催されたようでございますが、そして、その参加者のおもてなしとして、温かい豚汁を提供し、大変好評だったと聞き及んでおります。さらに、このつくばねマラソンも、10回ですから、もう大分回を重ねているわけでございますが、県内外のランナーが多数エントリーするなど、徐々に知名度が上がってきているのかなと思っております。  そこで、来年度は、旧八郷南中学校が県立特別支援学校になり、そのため改修工事が本年の10月から着工予定と聞いておりますので、来年の開催は可能なのか、お聞きをいたします。 560 ◯議長(塚谷重市君) 教育部長・宮本君。 561 ◯教育部長(宮本秀男君) 石岡つくばねマラソンについてご答弁を申し上げます。ただいま関口議員のほうから2月29日というお話がありましたけれども、2月19日に開催をいたしました石岡つくばねマラソンについては、今回で区切りの10回を数えまして、当日、大変天候にも恵まれまして、県内外から2,000人近い選手が多数参加して、盛大に開催することができました。インターネット上のランナーの口コミというものがございまして、みんなの総合評価というところでは、約80点ということで、そこそこいい数字かなということで、「アットホームな大会で好印象でした」とか、いろいろ意見が出されております。あわせて、今お話がありましたように、参加者へのおもてなしということで、今回、温かい豚汁をご提供させていただきましたけれども、大変好評でございました。  さて、議員ご指摘のように、これまでのマラソンの会場となっております旧八郷南中学校の跡については、平成31年4月に開校が予定されている県立特別支援学校についての改修工事が、今年の10月に着工予定ということになっていることから、県のほうの教育委員会と、この開催時期、それから会場の借用等について協議が必要となってまいります。早い時期に協議を行ってまいりたいと考えております。 562 ◯議長(塚谷重市君) 13番・関口忠男君。 563 ◯13番(関口忠男君) この石岡つくばねマラソンについては、私、以前にも質問しております。前の定例会でも同僚議員がやっぱり質問しております。私が質問した中で、観光スポットを取り入れたルート、または全国に名の届く大会にするための取り組みなどを検討していただきたいということで、検討していくよという答弁をいただいたんですが、やはり今の10キロとかというマラソンではなくて、フルマラソン、ハーフマラソン、これにどうしても参加する人が多いんですよね。そういった中で、そういうのも検討するとは言っていたんですが、今後、ハーフマラソンにするために、コースの変更とかいろいろ協議をしていくのかなと思いますが、今現在考えている石岡つくばねマラソンの今後のことをお聞きしたいと思います。よろしくお願いします。 564 ◯議長(塚谷重市君) 教育部長・宮本君。 565 ◯教育部長(宮本秀男君) ご答弁申し上げます。コース設定につきましては、このつくばねマラソンは里山の風景ということで、参加されるランナーには大変好評でございます。これまでハーフマラソンを想定しまして、石岡地区、それから八郷地区、そして染谷地区をスタートとする3つのコースを選定し、交通規制、駐車場の問題、スタッフの確保、予算の確保、課題・問題解決が図れず、残念ながら実現には至っておりませんでした。今後につきましては、これら3コースも選択肢に残すも、新たなコースを加えた上で選定して、早い時期に、先ほど申し上げました課題等について、関係者と早急に協議を進めてまいります。特に交通規制については、警察と十分な協議を重ねていく必要がございます。これら課題がクリアできたならば、ハーフマラソンに切り替えてまいりたいと考えております。 566 ◯議長(塚谷重市君) 13番・関口忠男君。 567 ◯13番(関口忠男君) ぜひハーフマラソンを取り入れていただきたいと思います。  次に、3点目の観光産業の振興について。これは、石岡市観光振興計画の進捗状況をもとにして質問をいたします。  石岡の施策として、来年で3年目を迎える観光振興計画についてお聞きしたいと思います。現在の石岡市ですが、移住・定住のプロジェクトとして、モニターツアーや新婚世帯・子育て世代への家賃補助など、さまざまな移住・定住の事業を実施していると思われます。しかし、私が考えるところ、さまざまなプロジェクトを実施しても、来てもらえなければどうにもならない、そのように思うわけであります。  初めは来てもらう。この「来てもらう」ところに力を入れなければいけないのではないかなと思うところであります。「来てもらう」、これは、ただ単に人が来るはずがありません。さまざまな要因があって、人が魅力を感じて、来るようになる、これが観光ではないでしょうか。そして、この観光に来た人たちが、この地に魅力を感じ、住みたくなる、定住の始まりです。このサイクルをどうやって確立させていくのか、非常に大きな問題であると思っております。  そこで、「来てもらう」の原点は観光であると。その原点の観光振興計画が今どのように進んでいるのか、どれぐらい進んでいるのか、また具体的にどのような事業を実施しているのか、そのようなことについて聞いていきたいと思います。  初めに、観光振興計画には大きく3つの課題があり、その課題をクリアするために、同じく3つの基本方針が立てられております。基本方針1では、地域の特性を活かした観光エリアの魅力アップ、これは、バラの季節や石岡のおまつりなど決まった時期のみ来る観光客を、通年型の観光へ移行させるために、里山文化を活かした交流・体験観光の推進を図ること、歴史・文化を活かしたまちなか観光の推進を図ることとしております。基本方針2では、市内に滞在する時間が短いため、滞在期間の長期化促進のための周遊観光の推進を行う、基本方針3では、石岡市の観光資源の魅力を認知して、観光客に興味、感心を抱いてもらえるように、石岡ブランドの確立とPRをするという3つの柱からなっております。  そこで、この3つの柱において、それぞれどのようなことを実施したのかお聞きします。 568 ◯議長(塚谷重市君) 経済部長・前沢君。 569 ◯経済部長(前沢洋一君) 観光振興計画の3つの柱の進捗状況ということでございますが、議員ご提案のとおり、観光振興計画では3つの基本方針を立て、事業展開をしているところでございますけれども、その底流に流れるものは、観光・交流の発展から移住・定住へつなぐ取り組みを展開していくということを意識しているということでございます。  まず、基本方針1の地域の特性を活かした観光エリアの魅力アップにつきましては、農林業観光の推進による里山景観の保全活用やネイチャースポーツの推進、石岡のおまつりに関係する事業が主な事業となってございまして、現在30事業のうち13事業が進行中でございます。基本方針2の周遊観光の推進は、周遊観光促進のための交通アクセスの強化などが主な事業となってございまして、24事業のうち8事業が進行中でございます。基本方針3の石岡ブランドの確立とPRは、いしおかファンクラブの設立や幅広い分野のふるさと大使の起用、SNSを活用した情報発信の展開が主な事業となってございまして、27事業のうち10事業が進行中でございます。  着手できていない取り組みも多いわけでございますけれども、平成29年度が計画の最終年度となっておりますことから、まずは優先事業、推進事業に位置付けた取り組みに力を入れて取り組んでまいりたいと考えているところでございます。  以上でございます。 570 ◯議長(塚谷重市君) 13番・関口忠男君。 571 ◯13番(関口忠男君) それぞれ答弁をいただきまして、事業の進み具合がわかったところでございますが、この3つの柱の中、それぞれ大切でありますが、私は2回目の質問として、この柱の1つである周遊観光の推進について質問をいたしたいと思います。  これについて、市内周遊観光に力を入れるべきだと思っておりますが、石岡市を売り出すツアーであり、この石岡に住みたくなるようなツアー、また、石岡の人たちと触れ合うツアーなど、さまざまなことが考えられると思います。この石岡の魅力を最大限にPRして、また来てもらう、また次にも来てもらうと、そして最終的には石岡に住んでもらう、これのきっかけになるものだと思っております。  そこで、市内周遊観光の推進として、今年度どのような事業を行い、どのような成果があったのか、お聞きをいたします。 572 ◯議長(塚谷重市君) 経済部長・前沢君。 573 ◯経済部長(前沢洋一君) お答えをいたします。平成28年度に実施いたしました周遊観光の取り組みでございますけれども、観光課におきまして4回、市長公室の政策企画課で3回の周遊観光のモニター的なツアーというものを行ってきております。合計で7回実施いたしまして、参加人数は193人となってございます。  一例を挙げさせていただきますと、食のモニターツアーといたしまして、食を前面に打ち出したツアーを実施いたしました。石岡駅から白菊酒造見学、鈴木牧場見学、昼食は、Yasato deトレタレストラン、朝日里山学校でさけるチーズづくり体験、三宝園で柿狩り体験、JAひたちの直売所でのショッピングから石岡駅までの工程で、ツアーを実施したところでございます。議員ご指摘のとおり、石岡の魅力を食というもののツールでコーディネートいたしまして、ツアーを実施したところでございます。参加者の評価といたしましては、見るだけでなく、生産者との交流、体験、体感できるツアー内容に、満足度は100%という結果をいただいてございます。  これらは、先ほども申しましたが、モニターツアーとして、その評価、人気度、関心度、そういったものを確かめていくものとして実施したものでございますけれども、そのほかといたしましては、この間のフラワーパークのウインターイルミネーションと駅前のイルミネーションのコラボの開催、または、現在取り組んでおりますが、フラワーパークの河津桜と石岡のひなめぐりなど、周遊を意識した、関連性を意識した取り組みというものを広げてきているというところでございます。  以上でございます。 574 ◯議長(塚谷重市君) 13番・関口忠男君。 575 ◯13番(関口忠男君) 大変すばらしい企画ということで、ツアー参加者にも公表だったということで、大変すばらしいことだと思います。これからもどんどん続けていっていただきたいと思うところであります。  その中で、ツアーでございますが、石岡でしか見られないもの、そのようなツアーも行っていただきたいと、このように考えております。そこで、石岡市の県の畜産センターにある巨大パラボラアンテナも、1つの観光の目玉に入れていただきたいなと思っております。今年から運用開始しております。これはなぜ石岡市に来たかというと、県の保有地はほかにもたくさんあるんですが、石岡市のこの地盤は強固であると、そして大変安定していると、そういったことと、つくば市から近いよと。それまではつくば市内にあったわけですが、そこからこの石岡市の畜産センターの高台に、今できたわけであります。その南側には、かすみがうら市のセゴビアですか、ゴルフ場があります。そして、高台ですから、遠くは霞ヶ浦まで見えます。そして、筑波山も近くに見えると。本当にいい場所に建っているパラボラアンテナも、ひとつツアーの中に入れていただきたい。常陸風土記の丘とフラワーパークのちょうど間にありまして、ツアーに組み込んでいただければ、本当にすばらしい、ツアーに参加した人がいい体験と思い出になるのではないかなと思っております。  しかしながら、高台にあるんですが、三方が木々に囲まれておりまして、見えないんですね、そのパラボラアンテナが。近くに行っては見えないと。そこで、この木々を、何とか県のほうと……。民間の土地も山もあると思いますが、県と相談していただきまして、木を間伐するなり整備していただいて、それで大人から子どもまで、また家族連れ、カップルが、ツアーじゃなくても来られるような、そういう楽しめる場所にしていただきたいと思っております。  そういうことを提案して要望しますが、そういったことは可能なのかどうかお伺いをいたします。  以上で質問を終わります。 576 ◯議長(塚谷重市君) 経済部長・前沢君。 577 ◯経済部長(前沢洋一君) お答え申し上げます。畜産センターにございますパラボラアンテナのところの山林が整備できるのかといった内容のご質問かと思います。パラボラアンテナの広場に今、整備されてございますけれども、見学施設や駐車場も整備されておりまして、パラボラアンテナと筑波山が見えるロケーションは大変すばらしいものがありまして、議員ご提案のとおり、石岡でしか見られないものであろうと評価をいたすところでございます。今後につきましては、学校等の見学をはじめ、ジオスポットともなってございますし、新たな観光スポットとしての活用が望めるものと考えてございます。  しかし、議員ご指摘のとおり、私も現場を見させていただきましたが、広場の三方が山林、または原野ということで、景観的に筑波山方面のロケーションと比較しては、非常にロケーション的に支障があるといいますか、あまりよくないということは見たところでございまして、実際にこの整備が必要という感覚は持ったところでございます。  しかし、現場は非常に広大な周囲の面積を有しているということで、整備についてはそのボリュームも大きいものがあろうと考えておりますので、議員もご指摘のとおり、管轄する県等と協議調整をしていかなければ解決できない課題であろうと考えてございまして、そういう話し合いを早速進めさせていただきたいと考えてございます。  以上でございます。 578 ◯議長(塚谷重市君) ここで、本日の会議時間をあらかじめ延長いたします。  3番・川井幸一君。 579 ◯3番(川井幸一君) 3番・川井幸一です。私も、何度か一般質問させていただいております。ただ、なぜかいつも、始まる時間が皆さんの帰宅時間に合ってしまうような中で、本当に重い空気がある中、気分がつきまとう中での一般質問となりますけれども、今回は2点ほど質問させていただきます。  まず1点目、八郷中学校のグラウンド改修整備事業についてであります。  さきの定例会で、私、八郷中のグラウンドの現状をお話しいたしました。そして、ここのグラウンドの改修に向けての考え方も述べさせていただきまして、そこの答弁といたしまして教育部長から、グラウンドの水はけが悪く、保護者等の要望もあり、平成26年度に暗渠排水の工事を実施しましたが、その後も雨水がたまりやすく、改修・改善がされていない状況であると。解決方法は土の入れ替え、あるいは、以前何度かグラウンドの一部芝生化等のことも考えられましたが、多大な費用がかかるということから、効果的かつ最善の方法を検討し、改善に向けて努めてまいりたいと答弁をいただいております。さらに、教育長からも、グラウンドは一部改修したものの、まだまだ十分な状況ではないと、教育的な観点から、生徒がより快適に使えるよう、現場の状況を踏まえてよりよい方法を今後検討するというような、前向きな答弁をいただきました。  私はこの答弁をいただいて、今年度、検討調査がなされ、新年度に改修に入るものと期待しまして、先日行われました予算の内示の全員協議会を楽しみにしてまいりました。それは、地元の学校関係者、そして保護者の皆さんも、同様な気持ちで待っていたわけであります。しかし、どうでしょうか。新年度予算には、改修調査費の委託料しか計上しておりません。私に答弁いたしましたのが9月、それから教育委員会は一体何を、どの部分を考えてやってきたのか、大きな疑問の残るところであります。予算がないから、新年度は調査費でも計上すればいいんじゃないかというぐらいの軽い感じであったのではないかと、私は推測しております。  このグラウンドの現状、教育長はじめ教育部長は十分にわかっていると思っております。八郷地区にあるこの八郷中は、ご存じのように、園部を除いた八郷のほとんどの子どもたちが集まる、八郷のシンボルと言うべき中学校です。グラウンドが、雨が降ると幾日も使えない、ぬかるみの中で工面しながら運動する、クラブ活動をする。そういうグラウンドは、やはり一刻も早く対応するべきではないのでしょうか。  そこで、お伺いいたします。一般質問を受け、これまでどのような検討がなされたか。1点目です。  次に、このグラウンド状況を十分わかった上で、なぜ新年度は調査なのか、お伺いします。小幡地区公民館、12月の議会に急遽設計を入れており、公共施設等管理計画ができる前にこれらも実施されるということが、前回ありました。公民館、グラウンド、そちらの担当はともに同じ教育委員会、同じ部署にあって、取り組みが全く異なるように感じられるのは、私だけなんでしょうか。  そして、3点目、今後のグラウンド改修はどのようなスケジュールを考えているのか、お伺いいたします。29年度にグラウンド調査して30年度に設計、31年度に工事ということになれば、使えるのは31年の後半、3年先ということになってしまします。5年もこのような状況の中であったグラウンドが、さらに3年後ということが、果たして理解してもらえますか。どう感じるんですか。この部分を3点含めまして、その後のスケジュールをお尋ねいたします。 580 ◯議長(塚谷重市君) 教育部長・宮本君。 581 ◯教育部長(宮本秀男君) 今後の改修整備の考え方とスケジュールについてご答弁を申し上げます。これまでの検討内容についでございますけれども、雨天時における水たまりの状況、あるいは暗渠排水の効果について、教育委員会だけでなく、関連部署の職員の意見等を得ながら、改修方法について協議を重ねてまいりました。しかしながら、これまで暗渠排水を布設したり、あるいは砂を入れるなどいたしましたけれども、明らかな効果がない中で、職員だけでは抜本的な改修方法の結論には至りませんでした。また、8月の台風による大雨により、グラウンドののり面が崩れたこともあり、抜本的な対策を図るための取り組みとして、時間がかかるということで、専門業者により詳細な調査をお願いするといった結論に至ったところでございます。  こうしたことから、新年度におきましては、粒度試験やボーリングによる地盤状況の確認、透水試験などよく調査をした上で、改修内容を明確にし、根本的な解決を図るため最もよい方法を考えるために、グラウンド改修調査の費用を当初予算に計上させていただいたところでございます。  今後のグラウンド改修のスケジュールにつきましては、新年度の早い時期にグラウンド改修調査を実施いたしまして、その調査結果を踏まえ、実施設計並びに改修工事についての予算について関係部と協議を行い、早い時期に着手できればと考えております。 582 ◯議長(塚谷重市君) 3番・川井幸一君。 583 ◯3番(川井幸一君) 教育部長の答弁を聞いておりますと、言葉の上では確かに言っているとおりでございます。しかし、そこに1つ足りないものも私は感じております。グラウンドの件に関しましては、市長も、グラウンドの改修については、現場の状況を踏まえた上で、予算措置も含めて根本的な改善方法を検討しているという答弁もされております。ただ、先ほど聞いております中での教育委員会で考えているスケジュールというのは、私はやっぱりそこで、受ける側、子どもたち、そしてそれを心配する保護者の方々とのテンポ、スピード感が、ちょっとずれているんじゃないかという部分がどうしても拭い切れません。  この八郷中に入学した子どもたちが、卒業までずっと悪いグラウンドを使って卒業するということが続くということは、非常に子どもたちの教育にとっても、また子どもたちの気持ちという部分を考えた上でも、納得できる部分ではありません。私が改めて教育の部分で担当する皆さんに言う言葉ではございませんけれども、教育には、知育、徳育、体育といった部分が3要素と言われております。タブレット等を入れ学習能力を高めるといった知育、ふるさと学習などを入れて郷土対する誇りや愛着を持たせる徳育、そして、スポーツなどによって頑丈な、立派な体づくりをするという体育、そういう中で、この八郷中学校のグラウンド改修は、非常に重要な意味合いを持つと思っております。  どうでしょうか。教育長、もっとスピードを上げて整備すると言っていただけないでしょうか。市長も、常々職員の前でお話しする中に、やはりスピード感を持つと常に職員に言われております。私も、市民要求にはスピードが必要だと思っております。  確かに最初にこのグラウンドをつくりました段階で、なかなかうまくいかない。3年後に暗渠排水をしたけれども、なかなかそこでもうまくいかない。だから、じっくりと間違いのないように今回は進めていくんだと、そういう部分はわかりますけれども、それはどの世界でも同じですよね。間違いなくしっかりとやっていくということ、そこにやっぱりスピード感は必要なんですよ。そこに、やはり子どもたちの思い、子どもたちが感じてきたグラウンドの思いを入れていただきながら、スピードアップした改修整備につなげていただきたいと思っております。  市長から一言、八郷中学校の改修に向けての考えを、2回目に伺いたいと思います。よろしくお願いします。 584 ◯議長(塚谷重市君) 教育長・櫻井君。 585 ◯教育長(櫻井 信君) ご答弁申し上げたいと思いますけれども、八郷中学校のグラウンドの改修整備につきましては、先ほど部長が答弁をしたとおりでございますけれども、これまでも何回か対応をいたしましたけれども、根本的な解決には至らなかったという現状でございます。新年度における調査の結果を踏まえまして、議員にご指摘いただきましたように、速やかにスピード感を持って対応をしてまいりたい、そして、子どもの思いが感じられるような対応をとっていきたいと思います。  以上でございます。 586 ◯議長(塚谷重市君) 市長・今泉君。 587 ◯市長(今泉文彦君) 今、教育長が申し上げたとおりで、スピード感を持って対応してまいりたいと思います。  以上です。 588 ◯議長(塚谷重市君) 3番・川井幸一君。 589 ◯3番(川井幸一君) 私、この問題を何度かお話しさせていただいております。何か見ている方向が違うといいますか、見ている部分が違うという感じがあってなりません。グラウンドですからグラウンドのことを考える、それは当たり前のことです。しかし、このグラウンドを使っている子どもたちの思い、そこを重要視していただきたい。子どもたちがどんな思いで新しくできた学校に入り、希望に満ちた中で学校に入って、このグラウンドで3年間、ぬかるみの中でやってきたのか。5年ですよ。5年間、やはりこのグラウンドでやってきた、その思いを私は感じ取っていただきたい。子どもたちの声がここには届きませんか。毎年170人、80人といった子どもたちが卒業されております。5年間です。そして、この改修改良工事がさらに延びてくれば、また同じようにこのグラウンドでこういう思いをしていく子どもたちができる。  私は、議会開会時に、今年度の市政運営に関する所信ということで、市長のお言葉を聞きました。また、この施策概要、私は老眼ですけれども、2度も3度も前日読ませていただいた。その中で教育の大切さ、必要性、重要性を、市長ははっきり述べております。しかも、教育には、しっかりとした環境を整えて、子どもたちにしっかりとした中で教育していきたい。それは、30年に石岡中と城南中が統合するという部分も控えての、そういった部分でもあると思います。これ、30年4月に統合いたしますけれども、八郷中が5年経ってこの状況で、果たして石岡中、城南中の関係の保護者、また子どもたち、不安はありませんか。グラウンドだけじゃないですよ、まだまだ八郷中の問題は。グラウンドが一番ですけれども、やはり歩道に関しても通学バスに関しても、まだまだ整っていない部分があるという中で、今度、石岡と城南中の統合再編を迎えると。八郷の状況を見たとき、果たしてこの統合に対してどういう気持ちが起きますか。ですからスピードアップなんですよ。ですからテンポを上げていただきたい。  体育という部分、先ほど言いました、3要素の中で。ここで頑丈な体をつくるということは、皆さんも十分わかっているでしょう。私は、こう見えても体育会系です。文化系とよく間違えられますけれども、体育会系の人間ですから、この体育の重要性というものは、もう本当に肌で感じている。机の上での勉強も、それはもちろん学生ですから必要です。ただ、こうした頑丈な体をつくり、心身ともにと言いますけれども、また心もつくってくれる、特に部活を通して。この体育というものの重要性は、自分がこれから70年、80年と生きていく中での基本となるべき部分だと思います。70年も80年ももつ頑丈な体をつくり、そして根本になる心、礼儀、言葉遣い、そこでの努力、辛抱。心の部分でも、体育というのは、非常に成長させてくれる重要な部分なんですよ。そこが、グラウンドが、雨が降れば数日どころか当分使えない。あの人数の中で、あの体育館の中でどれだけの運動ができますか。テンションも下がります。それでも八郷中の野球部は県大会2位と。グラウンドが完璧だったら、これ、全国に行っちゃうんじゃないでしょうか。  あのグラウンドの大変さは、庁舎もここにありますから、皆さんも一度行ってみてくれるとわかると思います。子どもたちがあの中で、苦心しながら、工面しながら運動しています。私の牛舎は中学校のすぐそばで、たまに野球部の子どもたちの声が聞こえます。何でこんな雨の中できるのかと思うと、やはりグラウンドは使えませんけれども、あのアスファルトの駐車場の上で、基本的な動き、基本的な動作を黙々とやっている。あの姿を見たときに、やはりグラウンドという部分ではなく、子どもたちに目を向けて、これを早急に改善する。子どもたちの教育の重要性をわかっていれば、何とか早くしようという部分が、この部署になかなか出てこないのかと、そういう意見を出しづらい部署なのかと。そこら辺も、職場の改善も含めて……。何でしょう、本当に人間的な部分で熱い人間がいる、そういった職員の方が大勢いるのが、私、教育のこの部署だと思いましたが、なかなかそれも通りづらい部分もあるのは重々わかっています。ただ、そういった職場環境ではまずい。  そこはやはり子どもたちのこれからという部分も大きな部分を占めるわけですから、そういったはっきり物が言える、自分の思いが通る、そういう部分の改善も含めてこれは……。話がだんだんまとまらなくなってまいりました。原稿のないまましゃべっております。ここが私の欠点ではありますが、とにかく市長はじめ教育長、お言葉をいただきました、早急にやると、スピードを上げてやると。この言葉を私は信じて、今後このことを報告していきたいですし、またこの5年間、市のほうから子どもたち、保護者に対しての説明もまだされておりません。やはりここの部分は非常に不安なんですよ、この先どうなんだろうと。それを示していただきたい。こうして市長はじめ教育長がはっきり物を言ったわけですから、そこの部分は、子どもたちを含めた保護者の皆さんに、今まで申し訳なかったと、今度は力を入れて早急にやっていきたいという部分を、ぜひともお話しいただきたい。                 〔「そうだ」と呼ぶ者あり〕 590 ◯3番(川井幸一君) その部分が約束されれば、本当に私は納得いたしますし、子どもたちも喜ぶだろうと思っております。  じゃあ、次に行きますかね。続いて2点目。ちょっと、何か言うことを忘れたんですが……。  続いて2項目目です。公共交通のあり方という部分で質問させていただきます。  現在、少子高齢化が進み、石岡においても、高齢化は急速に進んでいるというような状況にあります。さらに少子化、そして人口の流出によって、地域のコミュニティが成り立たなくなるといった、非常に厳しい現実も出てきております。このような状況の中で公共交通は、バス路線の廃止や便数の減などによって衰退の一途をたどり、それは地域経済に大きな影響を与えているものと思っております。また、先の議会で指摘がありましたように、高齢者の運転ミスというものが今、大きな問題になっております。増えております。高齢者が増えれば増えるほど、この事故は増えていくものと思います。  そこで、公共交通が充実していれば、このような問題は解決できるわけであります。これまで、デマンドタクシーや代替バス、BRTなど、さまざまな取り組みをされてきたことと思います。それなりの効果は認められるところですが、決して十分ではない。それは誰もが感じていることであります。部分的な整備では、そこだけの路線が開発され、まち全体の影響はなく、そこに住む人だけの足の確保で終わってしまう。利用者も、毎回同じ方が利用するといったことが、果たして公共交通のあり方なのかと思うところであります。  ただし、これらの対策は、地域の要望を受け、実施してきたわけでありますが、今後は果たして利用者や地域住民が減ると、だんだん先細りになり、また廃線となっていくのではないかと心配しております。民間が、採算が合わなくて撤退したわけですので、そこに行政が整備をするということは、かなりの費用を投入していくわけであります。多くの予算がかさみます。料金、行政、利用者の三者が一体となって持続可能なシステムにしなければなりません。これまでの公共交通は、点で整備してきたように思います。これからは、やはりそうはなく面で、石岡市の全体を見回した中で、整備を進めていく必要があると思います。  都市建設部では、都市計画のマスタープラン策定が進められております。それに合わせてコンパクトシティ、また、これらの住む拠点をつくる、立地適正化計画を策定しているとも聞いております。ますます地域と地域を結ぶ公共交通の役割というものが求められていくものと、強く感じております。そこで、2点お伺いいたします。  1点目は、今後、市内の公共交通をどのようにしていくのか、そのお考えを伺います。  2点目は、公共交通はまちづくりとどのように連携させていくのか、お伺いします。 591 ◯議長(塚谷重市君) 市長公室長・佐々木君。 592 ◯市長公室長(佐々木敏夫君) ご答弁申し上げます。まず、1点目の、今後の市内公共交通をどのようにしていくかにつきましては、議員からございましたとおり、人口減少及び少子高齢化社会の到来、あるいは、車社会と言われるモータリゼーションの進展によりまして、公共交通機関の利用者が大きく減少し、公共交通ネットワークの縮小やサービス水準の低下が懸念されております。特に現在の高齢化社会の特徴としては、高齢で健康な人の割合が増加し、雇用機会があれば働きたいと考えるか、定職がなくても応分の社会的貢献をしたいと考える方々が、増加する傾向にあると言われております。一方、移動に際して介助が必要な方々も多くいらっしゃることも事実でございますので、それぞれの高齢者に対応したきめ細かな施策が求められるところでございます。ますます高齢者の移動、行動が安全安心に実施されなくてはならないと考えております。  こういった現状におきまして、交通に対するシビルミニマムを確保していくことが重要であるものの、地域公共交通事業の経営が厳しさを増す中、民間事業者に依存した従来の枠組みでは、これらの社会的要請に応えることは困難であります。このため、地域の総合行政を担う地方公共団体が先頭に立って、関係者と適切に役割分担をしながら、まちづくりや観光振興などの観点も踏まえつつ、最適な交通ネットワークを合意のもとで実現していくための枠組みづくりが、喫緊の課題でございます。また、その課題に対応するため、公共交通ネットワークの計画策定に向けての準備を進めてまいりたいと考えております。  次に、2点目の、公共交通とまちづくりをどのように連携させていくかについてでございます。地域公共交通の課題につきましては、先ほど申し上げましたように、単なる公共交通分野にとどまらず、観光及び福祉並びに教育などのさまざまな分野の多岐にわたるものでございます。さらに、モータリゼーションの進展は、日常生活圏を広げまして、密度の低い人口集積エリアの拡大が進んでまいりました。その結果、拡大したエリアに対する行政の財政的な負担も多くなってまいります。  そこで、人口減少時代を迎えた当市におきましても、地域に住む人々と都市機能が集約されたまちに転換を図っていく必要がございます。このように集約されたコンパクトなまちづくりの実現に向けた役割の一端を担うのが、地域公共交通でございます。従いまして地域公共交通は、今後集積が進められる居住及び都市機能を結ぶネットワークとして、さらには地域の特性や公共交通サービスの実現性と地域住民のニーズのバランスがとれた状態を目指しまして、まちづくりを進める重要なツールとして取り組んでまいりたいと考えております。  以上でございます。 593 ◯議長(塚谷重市君) 3番・川井幸一君。 594 ◯3番(川井幸一君) 切れのあるご答弁をいただきまして、ありがとうございました。公共交通は、高齢者が多くなればなるほど、きめ細やかな整備が必要となります。しかしながら、先ほども申し上げましたが、民間事業者は、採算が合わなければ整備はしません。むしろ撤退してしまいます。それをまた復活すると、相当な予算が必要となるわけです。私の住む柿岡地区は、ここから石岡駅との市内の両拠点を結ぶバスが走っております。かつては八郷高校もありまして、それなりの利用者が多くありました。自家用車も昔は普及しておりませんでしたので、このバスを使って、当時華やかだった石岡の高喜や西友と出かけていったわけです。しかしながら現状は、このバスも、朝夕以外は全くお客さんが乗っていないといった、空気を運んでいるようなバスといったような現状に今あります。  コンパクトシティの先進地であります富山市は、昨年、私、委員会のほうで視察してまいりました。1日目だったせいもありまして、気合いを入れてここの部分は研修した覚えがあります。その後、有名なった富山市でありますけれども、この富山市は、路面電車ライトレールを整備し、拠点と拠点を結んでおります。  さらに、おでかけの定期券という制度を設けております。これは、富山市内在住の65歳以上の方が、公共交通機関で市内各地から中心地へと出かける際に、年間1,000円の定期券を買えば、1乗車100円で利用できるといったお得な定期券です。さらに、この定期券を提示すると、中心市街地にあります協賛店で粗品の進呈や商品の割引もあります。市の体育館や文化施設──30施設ありますけれども──を、これもまた半額、または無料で利用できる。このような、高齢者をまちなかに誘導し、空気バスに100円でもいいから乗ってもらう。バス会社としては、空バスを走っていくのであれば、100円運賃収入があればいいわけです。こういった発想の転換。高い料金では、高齢者は乗りたくても乗れない。石岡市でも、ぜひこの石岡、柿岡間でやってみてはどうでしょうか。ほかの利用者が減っているところ、思い切って料金を下げてみてはどうでしょうか。かえっていい結果が出るのではないかと思います。この点、執行部ではどう考えているでしょうか。  また、今後、公共交通について計画を策定していくということですので、まちづくりとよく連携してやってもらいたいと思います。今、市長公室で担当されているということですけれども、コンパクトシティは都市建設部が担当であると思いますので、むしろ公共交通は都市建設部が一体となって整備するといいと思いますけれども、その点はどうでしょうか。この辺は副市長にお答えをいただきたいと思います。よろしくお願いします。 595 ◯議長(塚谷重市君) 副市長・松隈君。
    596 ◯副市長(松隈健一君) お答えいたします。公共交通につきましては、自家用車などの移動手段を持たない高齢者や児童生徒などにとって必要不可欠な移動手段であって、地域住民の足として欠かせないものであると認識しております。議員がご指摘されましたように、人口減少の中で採算が悪化すると、また高齢者の安全面での不安もあるといった状況の中で、将来に向けて、公共交通を地域の足としてどのように確保していくかということは、大変重要な課題であると考えております。  今後の取り組みでございますが、そういった人口減少時代におけるコンパクトなまちづくりの実現に向けて、29年度から2年間で、エリアマネジメントとなる立地適正化計画を作成する予定でございまして、そのでき上がりの年度、30年度に合わせて、エリアを結ぶネットワークの形成である地域公共交通網形成計画というものを策定したいと思っておりまして、それに向けた準備を進めてまいりたいと考えております。その際、できればあわせて、先ほど議員から言われましたような高齢者の対策というものも含めて考えられればというふうに考えております。  それから、庁内の公共交通担当との一本化についてでございますが、全く同感でございまして、来年度から庁内事務につきまして、公共交通担当を市長公室から都市建設部に移しまして、まちづくりと公共交通を一体なものとして考えていきたいと思っております。  以上です。 597 ◯議長(塚谷重市君) 3番・川井幸一君。 598 ◯3番(川井幸一君) ありがとうございます。ご答弁をいただきました。この問題、本当に近々の問題といたしまして、公共交通の利便性を特に求めているのは、今、高齢者の方々だと私も思っております。私も9月に、敬老の集まりということで、高齢者の集いというところに出させてもらっております。70、80代の高齢者の方々が集まっていますけれども、一昔前と違いまして、非常に若い、元気なお年寄りが大勢おります。また、平均寿命もこれからますます伸び、将来的には100歳ぐらいまで伸びるんじゃないかと言われるような時代の中で、この高齢者の多くがこの部分を望んでいるということになれば、やはりいち早く市が、こういった高齢者の皆さんの要望に応えるべく準備をする必要があると思っております。  本当に高齢者の事故が多い中、運転できる方でも、自分一人で運転するのはいいけれど、近所の人を乗せないでねと言われる中で、交通手段というのが本当にだんだん先細りしていってしまっております。また、免許更新等も非常に今年度から厳しい状況があると言われた中で、この若々しい高齢者の方々のもとは、やはり家から一歩出ること、外に出ること、そして、同じ趣味を同じ仲間と過ごしたり話したりする、その外に出る手段を、非常に今、求めております。そして、その層は、今申し上げましたようにだんだんと多くなってくるということは、間違いないことです。元気な、健康な高齢者が多く、公共交通の利便性をよく求めるのであれば、先ほど言った将来ある子どもたちの部分で、しっかりと市がサポートしている部分も必要ですけれども、高齢者、やはり今あるこの石岡市、このまちは、こういった方々が働いてくれたおかげでこうして現在ある。そういった高齢者の第2の人生に光を当てるのも、やはり市としての役目、役割だと思っておりますので、ぜひここの部分で担当部署の中で議論を重ねていただき、ぜひともこういった部分での考え方をまとめていただきまして、また1年後にこの部分で質問させていただきたいと思います。  これで質問を終わります。 599 ◯議長(塚谷重市君) 本日の一般質問はこの程度にしたいと思います。  以上で本日の議事日程は終了いたしましたので、これをもって散会いたします。  次回は、明2月28日定刻午前10時から会議を開き、引き続き市政一般に関する質問を行います。  ご苦労さまでした。                   午後 6時14分散会 Copyright (c) ISHIOKA CITY ASSEMBLY MINUTES, All rights reserved. ページの先頭へ...