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平成28年第3回定例会(第2日目) 議事日程・名簿 開催日:2016-09-05
平成28年第3回定例会(第2日目) 本文 開催日:2016-09-05

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  1. 石岡市議会 2016-09-05
    平成28年第3回定例会(第2日目) 本文 開催日:2016-09-05


    取得元: 石岡市議会公式サイト
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    ▼最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                 平成28年9月5日(月曜日)                   午前10時00分開議 ◯議長(塚谷重市君) おはようございます。だいまの出席議員数は22名です。定足数に達しておりますので、これより前回に引き続き本日の会議を開きます。  この際、日程に入るに先立ち、諸般の報告をいたします。  本日から新たに、地方自治法第121条の規定に基づき、選挙管理委員会書記長・久保田君の出席を求めておりますので、ご報告申し上げます。  なお、地方自治法第121条の規定により、議長において今期定例会に出席を求めた者のうち、代表監査委員・出澤君は本日から欠席となりますので、ご報告を申し上げます。  本日の議事日程は、お手元に配付いたしました議事日程表のとおりであります。  これより議事日程に入ります。            ───────────────────────  日程第1 議案第92号ないし議案第94号 2 ◯議長(塚谷重市君) 日程第1、議案第92号・平成28年度石岡市一般会計補正予算(第4号)ないし議案第94号・備品購入契約の締結について(平成28年度水槽付消防ポンプ自動車購入(旧石岡1更新))の計3件を一括して議題といたします。  直ちに提出者から提案理由の説明を求めます。  市長・今泉君。                  〔市長・今泉文彦君登壇〕 3 ◯市長(今泉文彦君) 本日ここに提案いたしました議案について、概要をご説明申し上げます。  議案第92号・平成28年度石岡市一般会計補正予算(第4号)、今回の補正予算は、歳入歳出の総額にそれぞれ4,043万円を追加し、補正後の歳入歳出予算総額を314億3,625万3,000円といたすものでございます。補正予算の編成に当たりましては、台風7号及び9号、8月23日の大雨による災害に対応するための経費について、予算計上いたしております。  補正予算の概要を申し上げますと、第1表の歳入歳出予算補正のとおりでございます。財源といたしまして、繰越金4,043万円を増額したものでございます。  補正事項を申し上げますと、災害復旧費において、農林水産業施設災害復旧費250万円でございますが、林道の法面崩落等の復旧のため、林道復旧工事費を計上するものでございます。  次に、道路橋りょう施設災害復旧費3,373万円でございますが、市道の法面崩落等の復旧のため、市道復旧工事費1,974万円、水路等破損の復旧のため、排水路復旧工事費1,399万円を計上するものでございます。  次に、学校施設災害復旧費210万円でございますが、八郷中学校敷地の法面崩落等の復旧のため、中学校施設災害復旧工事費を計上するものでございます。
     次に、常陸風土記の丘災害復旧費150万円でございますが、常陸風土記の丘の施設屋根破損の復旧のため、建物修繕費を計上するものでございます。  次に、ふれあいの森災害復旧費30万円でございますが、園内周遊道路の法面崩落等の復旧のため、法面復旧工事費を計上するものでございます。  次に、朝日里山学校災害復旧費30万円でございますが、朝日里山学校の校舎壁面の一部損壊の復旧のため、建物修繕費を計上するものでございます。  議案第93号・平成28年度石岡市下水道事業特別会計補正予算(第2号)、今回の補正予算は、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ200万円を増額し、補正後の歳入歳出予算総額を25億1,801万1,000円といたすものでございます。補正予算の内容は、山王川法面破損等の復旧のため、山王川復旧工事費を計上するものでございます。  議案第94号・備品購入契約の締結について、本案は、平成28年9月2日、条件付き一般競争入札に付した平成28年度水槽付消防ポンプ自動車購入(旧石岡1更新)につき、株式会社モリタ東京営業部と3,553万2,000円の購入契約を締結するため、石岡市議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第3条の規定により、議会の議決を求めるものでございます。  以上が、今期定例会に追加して提案する議案の概要でございます。十分ご審議の上、議決を賜りますようお願い申し上げまして、説明を終わらせていただきます。 4 ◯議長(塚谷重市君) 以上で説明は終わりました。            ───────────────────────  日程第2 一般質問 5 ◯議長(塚谷重市君) 次に、日程第2、一般質問。これより市政一般に関する質問を行います。  質問は通告の順にこれを許します。  初めに、11番・山本 進君。 6 ◯11番(山本 進君) 11番・山本 進でございます。通告に基づきまして、石岡市の国際交流事業と国際化について、順次、質問をしてまいります。  県内を見渡しますと、ほとんどの市町村において国際交流協会が組織され、行政の積極的な支援を受けながら、21世紀の国際化の時代にふさわしい国際交流事業を活発に展開しております。一方、残念ながら、当市には他市町村のような国際交流協会がありません。しかし、2年前になりますか、平成26年8月に、市長公室政策企画課が主導しまして、石岡市国際交流団体連絡協議会が発足しました。連絡協議会は、当初は各構成団体の活動状況の報告と情報の交換、その後、参加団体を5団体に増やすなどしながら、協働事業として、市内に在住する外国人のために、多言語版くらしの便利帳の編集作業を行いました。私はこの連絡協議会が、行政の強い後押しによって、今後早い時期に、石岡市国際交流協会に発展していってくれるものと、強く期待をしているところであります。  そこで、最初の質問ですが、石岡市は現在、国際交流事業推進のためにどのような施策を展開されているのか、お伺いいたします。 7 ◯議長(塚谷重市君) 市長公室長・佐々木君。 8 ◯市長公室長(佐々木敏夫君) お答えいたします。石岡市の国際化への取り組みでございますが、地域が国際化するためには、地域の国際交流の担い手でございます国際交流団体、それと、市民が国際交流に積極的に関与することが重要であると考えております。  そこで、市といたしましては、国際交流団体等が実施する事業に対しまして、財政的支援、イベント時の人的支援などを行っていくとともに、市民への情報提供に努めまして、国際交流団体に対する認識や市民意識の高揚を図っております。さらに、市と国際交流団体が情報交換し、役割分担を認識し合って、必要に応じて相互に補完し合い、連携・協力し、国際交流を進めていくことが重要であると考えております。  このような趣旨に基づきまして、議員からご質問にありましたとおり、平成26年度に石岡市国際交流団体連絡協議会を発足させたところでございます。この連絡協議会を通じまして、活用をいただきまして、団体間、あるいは市と団体との情報共有に努めて、さらなる国際交流に努めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 9 ◯議長(塚谷重市君) 11番・山本 進君。 10 ◯11番(山本 進君) ありがとうございました。  これまで、私の認識ですと、石岡市における国際交流には、何かが欠落しているように思えてなりません。特に、国際交流イコール親善と言うと極論になってしまうかもしれませんが、石岡市の国際交流は友好親善に偏り過ぎているのではないか、活動のスコープがあまり広がっていないのではないかと思っております。もちろん、交流を通じて異文化に触れることもできるといった楽しみもあります。それは多いに結構で、十分に楽しむべきだと私も思います。  国際交流といいますと、まず友好的な関係を構築するために、誠意を持って接しようとする気持ちが先行してしまうのかもしれません。それ自体は、私たちの国民性といいますか、石岡市民のすぐれた気質とも言えるものですから、私はそれを否定するつもりはありません。  しかし、今、答弁にありました国際交流事業、そこにはなかった、ほかにもさまざまな次元の国際交流というものがあると思います。留学、企業単位での企業研修、それも工業、農林業、医療看護など多くの分野があるわけです。学者や文化人の招聘と派遣、こちらから出ていくものとしては、日本青年海外協力隊やスポーツ団体派遣のスポーツ指導者なども挙げられます。これらは国レベルの事業と考えがちでありますが、国ばかりではなく、県単位、さらに市町村単位、つまり石岡市においても取り組むことが可能であるとともに、石岡市に活力をもたらし、地域力の創造につながる、大変有効な事業施策であると私は考えます。  当市においてもこのような形での国際交流を進める考えがあるかどうか、再度、執行部の見解を伺いたいと思います。 11 ◯議長(塚谷重市君) 市長公室長・佐々木君。 12 ◯市長公室長(佐々木敏夫君) 議員からございましたとおり、世界と地域の関係が強まっているグローバル化社会におきまして、今まで国家間レベルのお話が、我々市民生活にもおりてきているわけでございますので、そういった中で、やはり国際化に対する市民の理解・協力というものは必要と感じておりますので、そういった具体的な取り組みを拡大させていきたいと考えております。  以上でございます。 13 ◯議長(塚谷重市君) 11番・山本 進君。 14 ◯11番(山本 進君) ありがとうございました。この後、私の通告にあります3点目の質問、地域の国際化の部分でも触れていきたいと思いますけれども、財団法人自治体国際化協会というところが、地方自治体や地域国際交流協会を対象に、国際交流支援事業を実施しております。対象事業は、姉妹提携や友好提携にかかわる記念事業、文化、芸術または研究に関する事業、そのほか地域の特色を生かした交流事業となっております。私が冒頭触れました国際交流協会がある自治体の多くは、海外の姉妹友好都市を持っておりまして、その姉妹都市提携に基づく交流事業を継続的に行いながら、さらに地域住民を広く参画させて、交流の拡大や発展に取り組んでおり、自治体国際化協会の助成金も有効に活用しているようであります。  石岡市は、国際交流事業推進のために、この自治体国際化協会の支援事業について調査研究をしたことがあったでしょうか。お尋ねいたします。 15 ◯議長(塚谷重市君) 市長公室長・佐々木君。 16 ◯市長公室長(佐々木敏夫君) 議員からございましたとおり、手前どものほうでは姉妹都市交流とかは行っておりません。さらに、先ほど来ございますとおり、国際交流協会、県内では44市町村中30市町村において設置されております。それらの団体が中心になりまして、国際交流をしていただいているところでございます。そういった中での先ほどの調査研究でございますけれども、研究はしましたけれども、研究止まりになっているというのが現状でございます。  以上でございます。 17 ◯議長(塚谷重市君) 11番・山本 進君。 18 ◯11番(山本 進君) 自治体国際化交流協会の支援事業を研究をされたというご答弁をいただきましたが、石岡市もぜひ、さらにこの調査研究を深化させていただいて、石岡市の国際交流推進事業の事業施策に取り入れていっていただければと考えております。  JETプログラム。これは、The Japan Exchange and Teaching Programmeというもので、JETプログラムと呼ばれておりますが、語学指導を行う外国青年招致事業というものですが、これは、総務省、外務省、そして文科省ですね、さらに、先ほど申し上げました自治体国際化協会の協力のもとに、地方単独事業として昭和62年にスタートしました。外国の青年を招致し、地域レベルの国際交流の進展や語学教育の充実を図ることを目的とした、世界最大規模の人的交流プログラムです。世界各国からこれまで多くの青年が来日し、日本全国の学校で外国語を教え、地域における国際交流に携わることによって、地域の住民とさまざまな形で交流を深めていると言われております。事業主体として、地方公共団体、市町村等、ですから当然、石岡市も対象になり得るものと思われます。  このJET青年の担当する職種には、外国語指導助手、ALTですね、アシスタント・ランゲージ・ティーチャー、石岡では、業務委託ということでAETを個別に業務委託契約しているようですが、JETプログラムによってALTを派遣、招致することができるわけです。また、国際交流員、CIRといいますが、さらにスポーツ国際交流員、SEAといいます。これらがありまして、招致事業に必要な経費のうち、参加者の報酬、費用弁償等については地方交付税により所要の措置が講じられると私は認識しております。  石岡市は、このJETプログラムについてアプライした実績があるか、また現状はどのようになっているか、お尋ねをしたいと思います。 19 ◯議長(塚谷重市君) 市長公室長・佐々木君。 20 ◯市長公室長(佐々木敏夫君) 地域の国際化を推進する上で、議員からご指摘ございましたとおり、JETプログラムは認識してございます。そういう中で、ご質問にもございましたとおり、現在、石岡市では教育委員会のほうで、AETによる語学教育を行っておるところでございます。そういう語学教育の有効な手段として、JETプログラムは非常に有意義であるとは認識してございます。今後の調査検討にさせていただければと思います。  以上でございます。 21 ◯議長(塚谷重市君) 11番・山本 進君。 22 ◯11番(山本 進君) JETプログラムに参加していない、活用していないということは、やはり石岡市の国際化、国際交流が、その部分、立ち遅れているのではないかなという印象を持ちました。大変残念であります。  この点につきましては、これ以上の質問のしようがありませんので、やむを得ず次の質問に移りたいと思いますが、JETプログラム、ぜひさらなる調査研究をしていただきまして、有効に活用していただき、石岡市の国際交流促進に役立てていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。  それでは、次に、国際理解促進のための施策として、現在、石岡市が取り組んでいる内容を伺います。  まず、市長公室政策企画課所管ではどのようなものがありますか。お尋ねいたします。 23 ◯議長(塚谷重市君) 市長公室長・佐々木君。 24 ◯市長公室長(佐々木敏夫君) 先ほど来議員のほうからもございますとおり、石岡市国際交流団体連絡協議会に参加していただいている団体に、主に補助金等、またイベントでの人的支援を行っております。団体は5団体ございますけれども、27年度の実績といたしまして、3団体におきまして補助金等を支出しているところでございます。  それから、国際交流に関しまして、連絡協議会より、先ほど議員からもございましたとおり5か国語版の便利帳等を作成いたしまして、そういった作成における支援等を、その団体から受けているという状況でございます。  以上でございます。 25 ◯議長(塚谷重市君) 11番・山本 進君。 26 ◯11番(山本 進君) わかりました。市長公室政策企画課所管での取り組み内容はわかりました。  では次に、教育委員会所管では、初等中等教育において果たすべき役割が非常に大きなものがあると思います。市内小学校、中学校での国際理解教育の現状についてお伺いいたします。たしか6月の定例会でしたでしょうか、私の石岡市教育大綱についての質問で、同趣旨とは申し上げませんが、同じような質問をしたような記憶があるんですが、市内小学校、中学校での国際理解教育の現状について、執行部の説明をお願いしたいと思います。 27 ◯議長(塚谷重市君) 教育部長・宮本君。 28 ◯教育部長(宮本秀男君) 国際理解促進のための教育委員会、小中学校の取り組みということのご質問にご答弁を申し上げます。市内小中学校におきましては、英語の授業のほか、さまざまな場面において国際理解教育に取り組み、交流事業の推進を図っているところでございます。総合的な学習の時間等におきまして、JICA、国際ボランティアグループ、国際交流団体など、多方面から外国の方々を講師に招き、国の様子を映像で見たり、歌や遊びなどを体験したりしながら、交流活動を行っております。  また、国際理解教室を実施しまして、8か国の外国の方をお招きしまして、外国の特徴や文化について説明したり体験したりしながら、交流を深めている学校もございます。さらには、海外から留学生や、国内在住の外国人の方をお招きして、交流活動を行っている学校など、各学校における国際理解教育は、各教科、総合的な学習の時間、学校行事等教育活動全般にわたって、創意工夫をしながら進めているところでございます。 29 ◯議長(塚谷重市君) 11番・山本 進君。 30 ◯11番(山本 進君) ご答弁ありがとうございます。教育委員会所管の部分で詳しい説明をいただきましたが、国際化への対応ということで、ただいまの答弁にもありましたとおりですが、2002年の文科省の学習指導要領には、総合的な時間の中に国際理解というものが、情報、環境、福祉、健康などと並んで、横断的、総合的な課題として例示され、現場レベルでの国際理解教育が以前より広がったとは聞いておりますけれども、ただいまの説明、答弁に加えまして、執行部として、この国際理解教育が2002年以降、以前より広がったかどうか、石岡市の現在の国際理解教育の現状をどのように評価しているか、再度お尋ねをしたいと思います。 31 ◯議長(塚谷重市君) 教育部長・宮本君。 32 ◯教育部長(宮本秀男君) ご答弁申し上げます。国際理解教育を実りのあるものとするためには、単に知識理解にとどめることなく、体験的な学習や課題学習などをふんだんに取り入れて、実践的な態度、資質、能力を育成していくことが必要であると言われております。指導のあり方としましては、総合的な学習の時間を活用しての取り組みが考えられているところでございます。  成果ということでご質問でございますけれども、このような中、AETを活用して、外国語活動、英語学習を通して、生の英語を使ってコミュニケーションをしたり、母国の言語や文化についての情報を得たりしながら国際理解を図っているところということで、実際的に実りのある進展をしているのかなと思っております。 33 ◯議長(塚谷重市君) 11番・山本 進君。 34 ◯11番(山本 進君) わかりました。私も続いて質問をさせていただこうと思いましたが、既に部長から答弁をいただきました。これまでの国際理解教育は、他の国や異文化を理解する教育や、単に体験して交流活動だけを行う、これにとどまっていた。これは文科省の見解があるわけですけれども、そこで文科省は、理解するだけではなくて、主体性や発信力を重視するようにということで、2006年以来、今年でちょうど10年目となるわけですが、国際理解教育に変わって、国際教育という用語を使用するようになったわけであります。なぜ主体性、発信力を重視する国際教育が必要であるのか、これはあえて質問いたしませんが、先ほどの部長答弁から、石岡市の国際教育実践の現場の状況について詳しく説明がありました。  再度、確認の意味でお尋ねいたしたいと思いますが、3点お聞きします。  まず1点目、先ほどの答弁と重なる部分があるかもしれませんが、確認をさせていただきます。教育現場の教える側に、国際理解に通用する人材を育成する必要性に対する理解は十分にできているでしょうか。 35 ◯議長(塚谷重市君) 教育部長・宮本君。 36 ◯教育部長(宮本秀男君) 難しい質問でございますけれども、今後、国際理解教育を進めていく中で、当然、指導する教員のスキルアップは必要だと思っておりますし、当然、海外に出向いて実際にそういう異文化と触れたりすること、こういったことは必要不可欠な内容かなと思っております。 37 ◯議長(塚谷重市君) 11番・山本 進君。 38 ◯11番(山本 進君) ありがとうございました。私の質問に的確にお答えいただいたと思います。ありがとうございます。  あと、これも最初の部長答弁にありました。問題ないと思うんですけれども、教える側に、国際理解に関するノウハウが十分にあるかどうか。スキルアップという言葉が出ましたけれども、教育現場、教える側をどのように指導しているか、具体的なものがありましたらご説明いただきたいと思います。  重ねて質問します。あと、先ほど外部講師を取り入れてというようなお話もありましたので、問題ないと思いますけれども、その指導者の確保、それから外部との連携、教育活動を支える基盤は、先ほどの説明を聞く限りではしっかりとできているということで、安心したといいますか、確認をさせていただいたんですが、その辺を含めまして、教育現場、実践の、教える側の国際理解をさらに深めてもらうような方策をとっていただきたいということをお願いいたしまして、そのことについてご見解をいただければと思います。 39 ◯議長(塚谷重市君) 教育長・櫻井君。 40 ◯教育長(櫻井 信君) それでは、ご答弁申し上げたいと思いますけれども、教える側のスキルアップといいますか、そういうご質問だと思いますけれども、県の施策といたしまして、教員をハワイ研修、語学とか、そういった生の体験のできる、そういう研修を実行しております。それを持ち帰りました教職員が、地域に戻りまして伝達をしていくというような方法をとっているのも一部ございます。  また、7月にフランス留学生が八郷中学校を訪問されましたけれども、その折にも、先生方との交流を通して、先生方の国際理解について生の体験をしているというような状況がございます。  海外へ派遣をしたり、あるいは海外の方をこちらにお招きして交流をすることによって、そういう教職員の研修に努めていきたいと思っています。  以上でございます。 41 ◯議長(塚谷重市君) 11番・山本 進君。 42 ◯11番(山本 進君) はい、わかりました。ありがとうございます。  学校教育所管にあっては、文科省の指導にありますように、石岡市もこれからの国際社会において、地球的視野に立って、主体的に行動するために必要と考えられる態度、能力の基礎を育成するための教育にしっかりと取り組んでいただくように改めてお願いしますとともに、市長公室政策企画課にあっても、国際理解推進のための事業施策の立案、あるいは充実に努めて、これを積極的に推進・展開していっていただくようにお願いをいたします。  次の質問項目に移る前に、さらにもう1点、中学生の海外派遣事業について伺います。先ほども申し上げましたが、ちょうど10年前、文科省が国際教育について新しい指針を示した時期に、石岡市ではあたかもこれに逆行するかのように、市内中学生の海外派遣事業を中止してしまいました。私は、この事業は文科省が推奨する国際教育にとって大変有意義な事業であると考え、平成22年第4回定例会、平成27年同じく第4回定例会で、中断されたこの事業の再開を訴えてまいりました。執行部からは、この事業は国際化に対応できる意義ある教育プログラムであるとの認識から、危機管理など考えられる課題を解決しながら、再開に向けて前向きに検討していきたいという答弁をいただいております。  市内中学生の海外派遣事業再開に向けての検討は現在どこまで進んでいるのでしょうか、お答えください。 43 ◯議長(塚谷重市君) 教育部長・宮本君。 44 ◯教育部長(宮本秀男君) 市内中学生の海外派遣事業につきましてご答弁を申し上げます。議員おっしゃられるように、海外派遣事業については、先ほど来質問がありますように、直接体験できるということで、大きなメリットがあると思っております。平成17年の合併を機としまして、平成18年度から中止をし、現在に至っております。財政的な面、そして、国際情勢の不安定さなどによる安全性の面が大きな理由ということで、前回ご答弁を申し上げたところでございます。  中学生を海外に派遣し、自分の目で見て感じるといった直接体験は、国際感覚を身につけたり、その国に対する考え方や理解を深める上では有効であると思います。今後、国際情勢がある程度安定し、治安が確保されるなど、生徒を安心して送り出せる環境が整ってから、事業が展開されていくものと考えております。  再開に当たりましては、生徒の安全の確保のほか、プログラムの内容や受け入れ先の選定、生徒の参加資格、選考方法、費用負担等、さまざまな課題を解決した上でのことになると思いますので、さらに今後、検討をしてまいりたいと考えております。  いずれの場合も、国際理解の促進につきましては有効な施策の1つと言えると思いますけれども、海外派遣事業の場合、一部の特定の生徒に限られることになりますので、その点におきましては、AETの活用をさらに充実させるなど、より多くの生徒に国際理解教育を提供できることにつながるのではないかという考えも、事実ございます。逆に、海外派遣事業は、直接体験できるというメリットもあろうかと思います。今後の検討課題と考えております。 45 ◯議長(塚谷重市君) 11番・山本 進君。 46 ◯11番(山本 進君) わかりました。中学生の海外派遣事業については、これ以上の質問は控えたいと思います。よろしくお願いします。  次の質問ですが、地域の国際化の推進についてであります。総務省のホームページを見ますと、地域の国際化の推進と題して、次のような記載があります。「今日の急速な技術の発展と、国家の枠を超えた経済の結びつきの強まりにより、人・物・情報の流れは、地球的規模に拡大されています。このような中で、諸外国との交流は従来の国家間レベルのものから、地域レベル、草の根レベルの交流が重要になってきました。つまり国民一人ひとりの身近な問題となってきています。この地域レベルの交流は、異文化の理解等諸外国との相互理解を一層推進するとともに、この過程において自らの地域のアイデンティティーを明確にし、さらに魅力ある地域づくりの手助けともなります」と書かれております。  そして、このサイトには、国際交流の推進の事業メニューとして、先ほども申し上げました、前段で触れましたJETプログラムのほかに、地方公務員海外派遣プログラム、姉妹都市交流、次に、国際協力の推進の事業メニューには、自治体職員協力交流事業、自治体国際協力専門家派遣事業、アジア地方行政セミナーがあり、また次に、国際協定への対応、さらに、後ほど質問させていただきますが、多文化共生の推進、地域における多文化共生推進プランが掲げられております。  これらの事業メニューの中で、現在、石岡市が取り組んでいる事業があれば、お示しいただきたいと思います。前段の質問と重なるかもしれませんが、ぜひ答弁をお願いしたいと思います。なお、多文化共生プランにつきましては、この後、別に質問をいたしますので、ここでの答弁は結構です。 47 ◯議長(塚谷重市君) 市長公室長・佐々木君。 48 ◯市長公室長(佐々木敏夫君) お答えいたします。議員からございましたとおり、地域の国際化における石岡の取り組みということで、1回目でもご答弁申し上げましたが、石岡において現在行っている事業メニューといたしましては、民間団体における国際交流の促進ということで、それらについて、行政としていかにかかわっていくかという面での支援が主になってございます。  それから、ニューカマーとか、そういう方々に対する語学の勉強会ですかね、そういったことも、この団体を通じて実施しているような状況でございます。  以上でございます。 49 ◯議長(塚谷重市君) 11番・山本 進君。 50 ◯11番(山本 進君) 答弁を何回か伺っているんですが、国際交流団体、外部団体の活動を支援するという形で、行政が主体的に、石岡市が主体的に国際交流促進事業について取り組んでいるという姿はなかなか見えないのですが、この総務省が示すガイドラインからすると、かなり石岡市は立ち遅れているという印象が否めません。これ以上質問を続けることができませんが、なぜ総務省が示している地域の国際化に石岡市が直接対応していけていないのか、何かその理由と、今後、この課題をどのように解決していくか、お考えがあればお聞かせいただきたいと思います。 51 ◯議長(塚谷重市君) 市長公室長・佐々木君。
    52 ◯市長公室長(佐々木敏夫君) やはり取り組み姿勢として行政の役割、民間の役割、それぞれございますけれども、民間ばかりでなくて、民間の団体はそれぞれの目的があって、なかなか行政目的と一致しない面もございますけれども、そういった中で、行政の役割として、そういう団体の支援とか、そういう地域の国際化に向けた取り組みについては、今後さらに具体的メニューとして取り組んでまいりたいと思います。  以上でございます。 53 ◯議長(塚谷重市君) 11番・山本 進君。 54 ◯11番(山本 進君) わかりました。期待しております。よろしくお願いいたします。  最後に、通告しました4点目の質問、市内在住の外国人への支援と多文化共生についてお尋ねをいたします。  本年4月1日現在、石岡市には、アジア、ヨーロッパ、アフリカ、オセアニア、北米、南米の計37の国籍を有する909人の外国人が住民登録をしております。これは、ざっと計算してみますと、石岡市の総人口の1.17から1.18%ほどに相当すると思います。石岡市の人口が毎月100人単位で減少している中で、これだけの数の外国人が石岡市に住んでいるということについては、私も認識を新たにしたところでございます。  私は、石岡市はこれらの定住外国人に対する行政サービス、通告書では支援と書きましたが、必要な行政サービスが適切かつ公平に行き届いているかどうか、確認をしたいと思います。  石岡市のホームページの定住外国人向けの多言語ポータルサイトには、生活情報ガイド、災害情報、医療・保健・福祉関連情報、観光・イベント情報など、盛りだくさんな内容が多言語化されておりまして、適宜アップデートもされております。私は、これはよくできていると評価をしたいと思います。特に、先ほど来私の質問、あるいは答弁にもありました多言語版くらしの便利帳ですね、本年4月1日から新たに掲載されました多言語版くらしの便利帳、閲覧者、利用者がどの程度いるのかわかりませんが、これも加わったことによって、定住外国人向けのサイトは、さらにグレードの高いものになったと思っております。  しかし、ホームページ上のコミュニケーション支援だけでは、外国人への支援体制が万全ということにはならないと思います。定住外国人に対する石岡市の支援の取り組みについて、何か執行部として捉えている課題等があれば、お聞かせいただきたいと思います。また逆に、他市町に比べて当市が斬新な、あるいは先進的な取り組みをしているものがあれば、あわせてお示しいただきたいと思います。 55 ◯議長(塚谷重市君) 市長公室長・佐々木君。 56 ◯市長公室長(佐々木敏夫君) 外国の方々が、議員からございましたとおり909名もいらっしゃいまして、そういう中で、外国人市民という方がいらっしゃるということでございます。そういう中で、先ほど来ありますとおり、5か国語版の便利帳をつくりまして、コミュニケーション側からの支援は、団体を通じて行ってきたところでございます。それ以上に一歩進んで、これからの課題といたしましては、生活支援とか教育支援とか、さまざまなメニューがあると考えておりますので、それらについては今後の検討課題と認識してございます。  以上でございます。 57 ◯議長(塚谷重市君) 11番・山本 進君。 58 ◯11番(山本 進君) ご答弁ありがとうございました。この後触れたいと思いますが、多文化共生推進プランの中でも、総務省は、生活支援、教育支援をぜひと推奨しておりますので、そちらの部分で、執行部には具体的な事業施策を立案し、推進していただければと思いますので、よろしくお願いいたします。  今後とも、行政サービスを受ける権利を有する外国人、定住者に限りません。観光、あるいはビジネス、研修などの目的で石岡を訪れる外国人もいます。これらの外国人に対して、的確かつ公平で平等な対応をしていただけますようお願いをしたいと思います。特に言語の違いからコミュニケーションが十分にとれないケースなどには、特段の配慮が必要かと思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。  次に、多文化共生についてお尋ねいたします。平成18年3月、これもまた今から10年前となるわけですが、総務省が作成した多文化共生の推進に関する研究会報告書の言葉をかりますと、多文化共生とは、「国籍や民族などの異なる人々が、互いの文化的ちがいを認め合い、対等な関係を築こうとしながら、地域社会の構成員として共に生きていくこと」、つまり、地域に暮らす住民同士が差別し合うことなく、国籍や民族、文化、言葉の違いなどを認め合い、支え合う関係をもって暮らしていくことを言います。この年、総務省は、地域における多文化共生を、地域の国際化の第3の柱として位置付け、地域における多文化共生推進プランとして、多文化共生の推進にかかわる指針や計画を策定し、各自治体に対して計画的かつ総合的な施策の推進を呼びかけております。  そこで、お伺いいたします。この総務省の呼びかけから10年が経過しております。この間、石岡市は、石岡市多文化共生プランをいまだにつくってはいないのではないでしょうか。私は目を皿のようにして石岡市のホームページを検索しましたが、それらしきものが見当たりませんでした。お答えいただきたいと思います。 59 ◯議長(塚谷重市君) 市長公室長・佐々木君。 60 ◯市長公室長(佐々木敏夫君) ご答弁申し上げます。平成18年に総務省からそういう指針が出されまして、プランを、地方の実情に合わせた策定が通知されたところでございます。石岡市といたしましては、特別に多文化共生プランとした計画はつくっておりませんけれども、ふるさと再生プランにおきまして、基本施策の中に国際交流の推進、その中の長期目標といたしまして多文化共生を掲げてございます。  県内におきましては、このプランを策定しているのは土浦市ただ1つでございまして、ほかは全て総合計画の中の位置付けとなってございます。それぞれの都市におきまして、それぞれの地域性、特性がございますので、それらを踏まえた中での作成になろうかと考えております。  議員から先ほど来ございましたとおり、プランにつきましてはそういう状況でございますけれども、今後はその具体策についての取り組みが必要と考えております。  以上でございます。 61 ◯議長(塚谷重市君) 11番・山本 進君。 62 ◯11番(山本 進君) わかりました。石岡市も、総合計画の中には多文化共生プランが盛り込まれているという答弁をいただきましたが、あわせて、具体的な実行プランをつくっていきたいというような前向きなご答弁をいただいたわけです。石岡市も、遅ればせながら真剣に作業をしていただいて、地域の実情に合わせた多文化共生推進プランを作成していただくというふうに理解をいたしましたので、よろしくお願いいたします。  総務省の通知には、市町村の役割が次のように示されております。「市区町村においては、地域の実情を踏まえつつ、また、都道府県との役割分担を明確にしながら、区域内における多文化共生の推進に関する指針・計画を策定した上で、外国人住民を直接支援する主体としての取組を行うこと」とあります。いいですか、これは、石岡市が直接支援の主体ということですから、具体策をこれから策定していくというご答弁がありましたけれども、その作業に当たっては、石岡市が直接支援の主体ということを十分に認識していただいて、作業を進めていただきたいと思います。  このことについて、改めて執行部のお考えをお伺いしたいと思います。 63 ◯議長(塚谷重市君) 市長公室長・佐々木君。 64 ◯市長公室長(佐々木敏夫君) 総務省からも示されておりますけれども、多文化共生の意味といたしまして、外国人住民の受け入れ主体としての地域、外国人住民の人権保障、地域の活性化、住民の異文化理解力の向上、ユニバーサルデザインのまちづくりの5つを明確にしながら、これを基本的な考えとして、これらをつくれということが明記されております。  その具体的な方策といたしまして、1つとして、先ほど来議員からございましたとおり、コミュニケーションの支援、2つ目として生活支援、3つ目として多文化共生の地域づくり、4つ目として多文化共生施策の推進体制の整備、これを明確にすることが求められておりますので、これらを基本としながら、このプランの具体的な検討につきましては調査研究をしてまいりたいと思っております。  以上でございます。 65 ◯議長(塚谷重市君) 11番・山本 進君。 66 ◯11番(山本 進君) よろしくお願いいたします。総務省の通知にある市町村の役割では、各主体の連携・協働ということで、市町村の外国人住民施策担当部局、石岡でいえば現在では市長公室政策企画課になろうかと思いますけれども、「外国人住民施策担当部局および国際交流協会が中心的な役割を担い、市区町村レベルでどのようなリソースが存在しているかについて情報共有した上で、関係するNPO、NGOその他の民間団体が連携・協働を図るための協議の場を設けること」とあります。こうなると、やはり石岡市にも国際交流協会が必要になってくるのではないかと私は考えます。石岡市国際交流団体連絡協議会が発足しておりますけれども、この連絡協議会を一層充実させ、あるいは格上げして、早く石岡市国際交流協会にしていただきたいと思います。  本来は、民間団体ですから、民間からということであると思いますが、民間任せではなく、ここはひとつ行政主導でぜひやってもらわないと、いつになっても石岡市には国際交流協会ができないのではないかと思います。この点について執行部の見解を伺いたいと思います。 67 ◯議長(塚谷重市君) 市長公室長・佐々木君。 68 ◯市長公室長(佐々木敏夫君) 民間団体のそういった方々のさらなるステップアップというんですかね、そういった中での行政との役割でございますけれども、議員からございましたとおり、1998年に施行されましたNPO法の中でも、自治体に対して国際交流協力活動を行うNPO法人との連携・強化がうたわれておりますので、そういったことを踏まえた中で、行政として協力できるものを見きわめながら、今後、検討してまいりたいと思います。  以上でございます。 69 ◯議長(塚谷重市君) 11番・山本 進君。 70 ◯11番(山本 進君) わかりました。直接、行政主導で国際交流協会をつくってくださいとは申し上げません。強く支援をしていただきたいと重ねてお願いしまして、この部分の質問は終わりたいと思います。  地方公共団体が提唱して取り組む多文化共生のまちづくり促進事業というものに対して、先ほども名前を挙げさせていただきました自治体国際化協会、これは一般財団法人だそうですが、ここから助成金が交付されるそうです。平成29年度の実施事業に対する募集期限は28年10月31日となっておりますので、今となっては石岡市がこれに応募することは難しいと思いますが、執行部においては、過去に採択された事業についてつぶさに調査研究をしていただき、それを参考にするなりして、石岡市も他市町に誇れる多文化共生まちづくり促進事業をぜひ計画し、取り組んでいっていただきたいと強く要望いたします。石岡市多文化共生プランの策定とあわせ、これらの事業施策に対する執行部のやる気度を、ここでぜひお聞かせいただきたいと思います。お願いいたします。 71 ◯議長(塚谷重市君) 市長・今泉君。 72 ◯市長(今泉文彦君) 多文化共生プランづくりについてお答えしたいと思います。2020年の東京オリンピック、あるいはこれから間もなく発表される日本ジオパークの認定、そういった中で、国際的視野がますます求められてくる時代になってくると思います。石岡市においても、そのような異なる文化、世界観、そういったものが必要になってくる時代だと思っております。そういった中で、多文化共生社会を受け入れ、積極的に活用していくという意味において、多文化共生プランの検討についても、それらの状況を見ながら、実情を捉えて検討してまいりたいと思っております。  以上です。 73 ◯議長(塚谷重市君) 11番・山本 進君。 74 ◯11番(山本 進君) 市長答弁、やる気度は点数をつけませんけれども、ぜひよろしくお願いいたします。やる気を聞かせていただきましたので、ぜひお願いしたいと思います。  地方自治体の多文化共生の取り組みは、教育や医療など切実な問題を現実に抱えている地方自治体のほうが、政府よりもより早い対応をしていると言われております。私はここで、石岡だけが遅れをとっていては……。多文化共生推進プランについては、県内、策定をしているところは土浦市だけということで、それと比較して石岡市が特段遅れているということにはならないと思いますけれども、石岡市が遅れをとってしまっては、石岡市の自治体、地方公共団体としての資質を問われかねない危惧を抱いております。執行部の適切かつ迅速な対応をお願いいたしまして、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 75 ◯議長(塚谷重市君) 暫時休憩をいたします。10分程度といたします。                   午前10時56分休憩            ───────────────────────                   午前11時08分再開 76 ◯議長(塚谷重市君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  9番・小松豊正君。 77 ◯9番(小松豊正君) 9番、日本共産党の小松豊正でございます。通告に従いまして、一問一答方式で一般質問を行います。  質問に入る前に、この間の台風、大雨によりまして、全国でとうとい人命が失われ、石岡でも果樹、稲作などの農産物の被害を受け、また、人家もところによっては浸水するなど、大きな被害を受けました。心からのお悔みとお見舞いを申し上げる次第であります。市の職員の皆さんにおかれましても、こういう災害のときの大変なご苦労に、敬意を表します。  質問項目の第1は、系統的抜本的な災害対策の強化についてであります。  (1)、もうおととしになりますが、平成26年10月6日に、台風による豪雨によって引き起こされた市内総社2丁目の急傾斜地崩壊事故につきましては、その年の12月議会でも一般質問で取り上げ、その後、市長にも関係住民とともに直接要請し、応急措置がとられました。  しかし、本格的な崖崩れ対策の工事が行われていないために、今でもそこに住んでいる夫婦を訪れますと、大雨が降ると、今でも積んである土のうが崩れたり、また土砂が家のほうに来ないか心配だと話しています。私は、どうすればこういう場合に本格的な工事に入ることができるのか、いろいろ調査研究をしてまいりました。  私はここに、平成12年3月27日付の茨城県告示第372号を持っています。この中には、当時、何回も県の職員が訪ねて、崖崩れから50メートル以内に5軒以上の基準に入るかどうか、何回も来たけれども、やはり1軒足りないということで、県の事業にはなり得ないんだと、不適用とされてきた経過があると理解をしております。しかし、今年の8月からは、当該の一番危ないところの後ろ側に1軒建ちまして、5軒となったわけですね。  そこで、お伺いいたします。1)茨城県急傾斜地崩壊危険区域指定基準に達した場合、どのような対策が打たれるのか、まずお伺いいたします。 78 ◯議長(塚谷重市君) 都市建設部長・福田君。 79 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) それでは、茨城県急傾斜地崩壊対策についてご答弁申し上げます。県の急傾斜地崩壊危険区域指定基準につきましては、急傾斜地の崩壊による災害の防止に関する法律第3条第1項の規定に基づきまして、知事がその区域を指定することができるとされてございます。内容といたしましては、傾斜度が30度以上、それと、高さが5メートル以上であること、さらに、崖の上では崖高と同じ程度の距離、また崖下でございますと、崖高の2倍となる距離の半径内に人家が5戸以上あること、また、公共施設等の建築物があることなどが指定の基準となってございます。これによりまして、この基準の条件を満たすことが、県が行います急傾斜地崩壊対策事業の採択要件となっているものでございます。  総社2丁目の急傾斜地崩壊の現場につきましては、崩壊時は人家が4戸ということで、採択要件には合致しておりませんでしたけれども、今回、新たに人家1戸が増えまして、5戸になったということでございます。戸数の基準は満たしてはおりますけれども、崖高が約10メートル、その2倍の20メートルの範囲内にこの人家が入るかどうかということになってございますので、県と今後、現地調査を行いながら、十分な協議を図ってまいりたいと考えてございます。  以上でございます。 80 ◯議長(塚谷重市君) 9番・小松豊正君。 81 ◯9番(小松豊正君) この県の基準に入った場合には、財政的にはどのような援助が受けられるのか、お伺いいたします。 82 ◯議長(塚谷重市君) 都市建設部長・福田君。 83 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) 財政的にどのような援助が受けられるのかということでございますけれども、現在、県が事業主体となっております急傾斜地崩壊対策事業につきましては、国庫補助事業として実施するものと、県単独事業として実施するものがございます。財政的な援助といたしましては、国庫補助事業の場合は、国費が50%、また県費が40%、それと、地元自治体が10%の負担となってございます。また、県単独事業の場合でございますと、県費が90%、それと、地元負担が10%負担ということになってございます。  以上でございます。 84 ◯議長(塚谷重市君) 9番・小松豊正君。 85 ◯9番(小松豊正君) 部長が今答弁されましたように、県の担当者と市の担当者がこれから早急に行って、現地を見て、本当にそれに当てはまるのかどうか検討されるというご答弁でございました。ぜひ早急にやっていただきたい。といいますのは、今でも台風シーズンでありまして、どんどん台風が来るわけであって、そのたびごとに、何ら将来の見通しもないままに、雨が降るとどうなるのかという心配をされている市民が石岡市にはいらっしゃるということをよく認識した上で、それに沿うように、私は、市としましても、努力をしていただくようにお願いをしたいと思います。  そして今、財政、国補事業の場合、それから県単の場合、それぞれ説明がございましたけれども、いずれにしましても市が10%は負担するということになっているわけでございまして、これは、市の判断としても、また市長におかれましても、この調査によるんですけれども、積極的な決断をしていただいて、そういうところがなくなるように、ぜひ最大限の努力をお願いしたいと思いますけれども、市長のお考えをお聞きしたいと思います。 86 ◯議長(塚谷重市君) 市長・今泉君。 87 ◯市長(今泉文彦君) 急傾斜地崩壊対策事業について、このような地形の場所というのは、近年のゲリラ豪雨、あるいは大型台風において、大変危険をはらんでいるという状況であります。そういった意味で、一刻も早く近隣の住民の不安、危険、これらを解消するために、積極的に対応していくというのが基本姿勢でございます。議員ご指摘の場所についても、早急に、改めて強く要望してまいりたいと考えております。  以上です。 88 ◯議長(塚谷重市君) 9番・小松豊正君。 89 ◯9番(小松豊正君) ぜひよろしくお願いしたいと思います。  次に、(2)の例ですけれども、石岡1丁目地内の山王川周辺の住民から、先日電話がありました。大雨が降るたびに、床上になることもあるし、いつも床下浸水になって、本当におちおち安心して生活ができないということで、苦しめられているということでございました。実際に大雨が降ると山王川の水位が上がる。山王川のほうが水位が上がって、通常は山王川に排水している地域の方々のところが、排水できないために周りの住宅に浸水してしまって、水かさがどんどん増していくという状況になるわけです。  これは、市も当然、こういうところがあるということはご存じだと思いますけれども、こういう方々のこの心配に対して、市としてどのような抜本的系統的な対策を考えているのか、住民の皆さんにはどのような説明をしているのか、お伺いをいたします。 90 ◯議長(塚谷重市君) 都市建設部長・福田君。 91 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) それでは、山王川周辺の排水対策についてご答弁を申し上げます。石岡1丁目地内の山王川周辺の住宅地につきましては、この住宅地の西側を通ります道路からの雨水が、山王川へと流れ込んでいる状況となってございます。この住宅地周辺の山王川につきましては、下水道の雨水幹線といたしまして、断面改修などを行ってまいりましたけれども、近年のゲリラ豪雨などの大雨によりまして山王川の水位が上昇した場合、道路からの雨水が流れなくなるために、冠水被害が発生してしまうという状況でございますので、今後、山王川周辺住宅の排水経路や排水ポンプの整備などを含めた現地調査を行いながら、地域住民との話し合いの中で、十分な冠水対策が図れますように努めてまいりたいと考えてございます。  以上でございます。 92 ◯議長(塚谷重市君) 9番・小松豊正君。 93 ◯9番(小松豊正君) 今、部長答弁の中で、具体的な調査もさらに行うし、排水対策も行いたいという答弁がありましたけれども、私は強制排水、つまり、一定の水かさのところ行ったらば自動的にポンプアップすると、ポンプで山王川にくみ出していくという緊急措置も含めて、ぜひ抜本的な対策をとっていただきたいと思うんです。  私がその住民のところにいろいろ聞いておりましたら、やはりそういうところがなかなか直らないために、その地域にはもう住んでいられなくなって、よその地域に転居してしまったという例もございますし、また、アパートを経営していたところも、1階のアパートには絶対住めないので、アパートをやめてしまって、2階部分のアパート1室に細々と夫婦が暮らしているということも聞きました。  そういう事態なので、強制排水、ポンプアップも含めて、またこれ、雨が、台風が来る最中ですから、ぜひ緊急的な対策もとっていただきまして、住民の皆さんが安心して住めるよう、住民が納得できる対策をぜひお願いしたいと思います。  山王川については、ばらき台住宅に住む住民からも、大雨が降ると山王川流域が一面湖のようになってしまうと、水が引いた後は、田んぼを見ると砂利で埋まっているということも聞きます。山王川は都市下水道として位置付けられ、その管理・改修についての責任は石岡市にあると理解しています。山王川の総合的な調査を行い、必要な改修工事計画をつくり、系統的な改修工事を進めていくことが求められると考えておりますけれども、現状は、都市下水道に対する市の責任をどういうふうに捉えて、どういう課題があり、どういう計画を持っているのか、お伺いいたします。 94 ◯議長(塚谷重市君) 都市建設部長・福田君。 95 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) 下流域の山王川改修についてでございますけれども、山王川は昭和41年に都市下水道といたしまして都市計画決定がされまして、現在は下水道の雨水幹線として管理をしているところでございます。議員ご指摘のばらき台団地付近の山王川につきましては、改修が思うように進んでいないという状況でございますけれども、今後、本格的な河川改修計画ができますよう、十分な調査研究を行ってまいりたいと考えてございますので、ご理解いただきたいと思います。  以上でございます。 96 ◯議長(塚谷重市君) 9番・小松豊正君。 97 ◯9番(小松豊正君) これも都市下水路、流れですので、全体的な状況を把握して、それで部分をやるという関係になると思いますので、総合的な対策が必要だと思うんですね。そのことをぜひ鋭意やっていただきまして、市民の皆さんが安心して生活できるように、特段の努力をお願いしたいと思います。  次に、3番目の例ですけれども、石岡市立第2保育所の北側、いわゆる石岡市役所の、道路を隔てて北側の部分ですけれども、これまで大字山王台、今は大字石岡というんでしょうか、この地域に住む住民は、大雨が降るたびに床下浸水、あるいは床上浸水もあるとのことです。私も何回か、今回も大雨が降った後、現地に行ってお話を伺ってまいりました。  そのお宅は最近の大雨で浸水し、ちょうど私が行ったら、畳を剥がして干しているところでした。市の職員の皆さんが土のうを積んで応急対策をし、畳剥がしも手伝ってくれて、大変助かったと言っておりました。ここは以前から問題になり、都市建設部も十分に承知されて、さまざまな対策をされてきたところだと理解しております。ここはどうしますかね、こういうところは。住民の理解もどうしても得なければ、民・民の関係なので行かないと思うんですけれども、現状と今後の対策は、都市建設部としてはどのようにお考えで、どういう努力をされていく考えでしょうか。お伺いいたします。 98 ◯議長(塚谷重市君) 都市建設部長・福田君。 99 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) それでは、石岡市立第2保育所の北側の排水対策についてご答弁を申し上げます。議員ご指摘の山王台地内にございます市立第2保育所北側につきましては、道路沿いに住宅が密集してございますけれども、地形上、道路が低くなったところに雨水が集中的に集まるということで、冠水被害が発生している状況でございます。現在は、既設排水路の一部を改修いたしましたけれども、集中豪雨などの大雨には対応がし切れていないという状況となってございます。このエリアの改修を行うためには、まず、新たな排水施設の整備を行う必要性がございますので、今後、地区の区長さんをはじめとして、地域住民の皆様のご理解とご協力を得ながら、冠水対策、排水施設の整備に取り組んでまいりたいと考えているところでございます。  以上でございます。 100 ◯議長(塚谷重市君) 9番・小松豊正君。 101 ◯9番(小松豊正君) いろいろと歴史的にも努力をされてきたと、私も理解しております。それで、ぜひ住民説明会や、住民の関係している皆さんに集まってもらって、皆さん困っているんですから、どうしたらいいでしょうかということで話し合いをしていただいて、その中で、積極的な住民の自主的な合意ができるように、そういう役割も、ぜひ市の担当部も、区長さんと協力してやっていただければいいんじゃないかなと考えているところですけれども、その辺まで踏み込んで、住民の皆さんの積極的な意思を出すところまで努力してもらいたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。 102 ◯議長(塚谷重市君) 都市建設部長・福田君。 103 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) 当然のことではございますけれども、地元の協力なくして排水路の整備というのは進まないと考えてございますので、十分な説明会を行いながら、事業を進めてまいりたいと考えてございます。  以上でございます。
    104 ◯議長(塚谷重市君) 9番・小松豊正君。 105 ◯9番(小松豊正君) 次に、4番目の例ですけれども、杉並4丁目の東日電線近くの跨線橋の下も、大雨が降ると水が集中して、流域住民が困っていると聞いておりました。しかし、ここは実際、一定の対策がとられたようでございまして、この場合にはどのような対策をとられたのか、これからの課題はどうなのかについてお伺いいたします。 106 ◯議長(塚谷重市君) 都市建設部長・福田君。 107 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) 杉並4丁目地内の跨線橋下の排水対策についてお答えを申し上げます。議員ご指摘の杉並4丁目地内にございます跨線橋下の冠水箇所でございますけれども、周辺の道路から雨水が流れ込むような地形、いわゆるすり鉢状の道路となっている状況でございます。3年前に一部改修工事を行ったことで冠水しなくなりましたけれども、その後、除草の草やごみなどが側溝や集水升に詰まるということで、排水機能が阻害され、冠水する状況を確認してございます。従いまして、今後は周辺の状況をまめに、調査を含めまして見回りながら、定期的な側溝清掃などを行い、冠水被害が起きないように努めてまいりたいと考えてございます。  以上でございます。 108 ◯議長(塚谷重市君) 9番・小松豊正君。 109 ◯9番(小松豊正君) いろいろ大変ですけれども、よろしくひとつお願いしたいと思います。  次に、(5)の問題ですけれども、片野地区をはじめ、恋瀬川流域の水害対策はどうなっているのか、お伺いをいたします。 110 ◯議長(塚谷重市君) 都市建設部長・福田君。 111 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) 片野地区をはじめといたします恋瀬川流域の水害対策についてお答えを申し上げます。近年のたび重なる恋瀬川流域の水害を受けまして、茨城県におきましては、治水計画の検討が進められてきたところでございます。本年2月には、石岡市とかすみがうら市の両市長によりまして、浸水被害のありました恋瀬川中流区間の河川改修について、国に対し新規事業化を要望してきたところでございます。本年4月には事業が新規採択されまして、かすみがうら市との境付近にございます五輪堂橋から柿岡地区の上流にございます百目鬼橋付近の小川合流点までの延長として約6.4キロが、新たに整備されることになったところでございます。  以上でございます。 112 ◯議長(塚谷重市君) 9番・小松豊正君。 113 ◯9番(小松豊正君) 昨年、常総水害が大きな問題になったときに、日本共産党茨城県の中央議員団が上京して、国土交通省と交渉いたしました。そのときに、私の質問に対して担当課の方は、恋瀬川について総合的な水害対策のための調査活動を行い、対策をとっていくというふうに答弁がありました。今、部長の答弁は、その進捗状況をお話しになっていただいているかと思います。  それで、恋瀬川の改修のための調査活動は、五輪堂橋まではできていると言うんですけれども、これは何か年計画でやるわけですかね、下流のほうから。年間予算はどういうふうになっているのか。全額国の予算だと思いますけれども、そのことについてお伺いいたします。 114 ◯議長(塚谷重市君) 都市建設部長・福田君。 115 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) まず、全体計画でございますけれども、最初は、恋瀬川の下流から五輪堂橋まで約10.4キロメートルの河川改修計画事業を行ってきたところでございますが、これが、昭和15年から平成27年度までの計画となってございます。今回、新たに28年度から6.4キロが、事業年度といたしましては平成70年度までの長期計画だと聞き及んでございます。この計画区間につきましては、県におきましては5年ごとの計画で進めるというお話を伺ってございます。  また、事業費につきましては、公表をしていないということでございますので、ご理解をいただきたいと思います。  以上でございます。 116 ◯議長(塚谷重市君) 9番・小松豊正君。 117 ◯9番(小松豊正君) 済みません、最後の言葉の、事業費については云々というのはよく聞こえなかったので、もう一度、少しお願いしたいと思います。 118 ◯議長(塚谷重市君) 都市建設部長・福田君。 119 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) 事業費につきましては、県のほうでは公表していないということでございますので、ご理解いただきたいと思います。 120 ◯議長(塚谷重市君) 9番・小松豊正君。 121 ◯9番(小松豊正君) さらに、私たちも、今年もまた国に行きますので、予算を大いにとってもらうように努力したいと思います。  (6)の問題ですけど、防災無線のことで、先日も八郷地域に住む柿岡の方から、これは匿名でしたけれども、防災無線が古くなりということだったので、あるいは戸別受信機が古くなりということでもあるのかと思いましたけど、聞きにくくなったので改修してほしいということが出されて、ぜひ議会でも取り上げてくれということでございました。また、石岡地域の住民からは、今回の豪雨のときなど、ぐわーっという豪雨の中で、確かに外に出ることはできないので中にいると、何か言っているというのは認識できるんだけど、何を言っているかよくわからないという声が寄せられています。  こういう場面は、これからも多々多くなるかと思うんですけれども、どのようにすればいいのか、どのように担当部は考えておられるのか、お伺いいたします。 122 ◯議長(塚谷重市君) 総務部長・久保田君。 123 ◯総務部長(久保田克己君) お答え申し上げます。まず、八郷地区の防災行政無線の改善につきましてでございます。整備から20年が経過してございまして、戸別受信機に不具合等があった場合には、委託業者が点検・修繕を行い、受信機の交換も含め、保守に努めてきているところでございます。また、石岡地域の暴風雨時の聞こえにくい点でございますけれども、石岡地域の防災行政無線につきましては、屋外拡声スピーカーがメーンでの放送のため、気象条件や建物の構造などにより、聞こえにくいなどのご意見も寄せられておりますので、そういった場合には現地へ職員が出向き、その場で周囲の屋外拡声スピーカーのバランス調整、さらには音量調整など改善に努めてきているところです。  また、聞き取りにくさの防止といたしましては、当初1回の放送であったものを2回に改め、さらには言葉もゆっくり、はっきりするなど、聞き取りやすくなるよう、随時工夫を凝らしてきているところでございます。  また、今回のように暴風雨時に聞こえにくい場合の対策といたしまして、放送内容が確認できるフリーダイヤルのテレホンサービスを行っておりまして、情報を確実に伝達できるような対応を図ってきているところです。今後も、現地での屋外拡声スピーカーの調整を行いながら、聞き取りにくい地域の解消に努めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 124 ◯議長(塚谷重市君) 9番・小松豊正君。 125 ◯9番(小松豊正君) これは、今言われたように、改善もしてもらう必要がありますけれども、希望するところ、あるいは必要というふうに行政が判断するところには、戸別受信機を配置はできませんか。どうでしょうか。お伺いします。 126 ◯議長(塚谷重市君) 総務部長・久保田君。 127 ◯総務部長(久保田克己君) その戸別受信機の設置に関してでございますが、職員が音達調査といいますか、現場へ行きまして、放送内容が聞こえないという確認がとれた場合には、難聴地域という形で、そちらへ戸別受信機を設置することは可能でございます。  以上です。 128 ◯議長(塚谷重市君) 9番・小松豊正君。 129 ◯9番(小松豊正君) その場合の費用は市が持つんですよね。どうなりますか、費用について。 130 ◯議長(塚谷重市君) 総務部長・久保田君。 131 ◯総務部長(久保田克己君) お答え申し上げます。難聴地域として設置する場合には、行政負担で設置するということになります。  以上です。 132 ◯議長(塚谷重市君) 9番・小松豊正君。 133 ◯9番(小松豊正君) ここは問題が残りますけれども、難聴地域と市が認定した場合は費用は要らないんだけど、聞こえないと言っているんだけれども、市がそういうふうに認定しない場合もありますよね。これはどんなふうになりますか。よく話し合って、市民負担ということもあるという意味で言われたのでしょうか。それを確認したいと思います。 134 ◯議長(塚谷重市君) 総務部長・久保田君。 135 ◯総務部長(久保田克己君) お答え申し上げます。石岡地域の戸別受信機を希望する住民の方に対してのご質問かと思いますが、そういった場合には、先ほど申し上げましたように、難聴地域に該当しないというような判断に至った場合には、有償での配布という形をとらせていただいております。  以上です。 136 ◯議長(塚谷重市君) 9番・小松豊正君。 137 ◯9番(小松豊正君) この辺の問題については、さらに市民の意見も聞いて、また必要な対応をお願いしていく場合もあるかと思います。  質問項目の第1については以上で終わりにいたしまして、次に、質問項目の第2に移りたいと思います。  石岡市立第1第2保育所の現状と今後についてお伺いいたします。  石岡市立第1第2保育所の今後のあり方について、私はこれまで系統的に取り上げてまいりました。公立保育所の持つかけがえのない役割から、廃止ではなく継続、そして建て替え、新築をという要求をしてまいりました。このような中で、さきの6月議会における先輩、同僚議員の一般質問で、県教育委員会が、小学校の空き教室の使用について、所定の手続をしてくれれば大丈夫ですよと述べたことに対して、保健福祉部長は、「一般質問で小松議員、櫻井議員の同様の質問に対しまして、恒久的な利用はできない旨の発言をいたしましたことにつきましては、深くおわびを申し上げまして、訂正をさせていただきたい」と答弁しています。  私は、こういう答弁によって、そういうこともあるというふうに認識した場合、それでは、石岡小学校の空き教室を、いわゆる暫定的に第1第2保育所が使っているという今の状態をこのまま恒久的に続けていくということは、選択として本当にあるのかどうか、どういう問題があるのかという立場で検討いたしました。  担当課了解のもとで8月24日の午後、日本共産党の江尻加那県議、地域の方々とともに、改めて石岡市立第1第2保育所にお伺いいたしまして、さまざまな施設を全面的に視察し、お話を伺ってまいりました。私はその中で、現場でお仕事をされている方々は、本当によくやっているなというふうに感じました。同時に、園庭が、子どもが遊ぶ庭が、保育室の、どのくらいあるんですかね、500メートルとか、かなり離れているわけでありまして、離れた第1保育所の園庭を使っていること、それから、現状では使っていないために、第1保育所の建物は本当に老朽化が目立つ、ぼろぼろというか、表現はあれですけれども、大変傷んだ状態にあるわけなんですけれども、その一角で3人の方がチームを組んで、100人分と言われましたかね、子どもさんと職員の方の調理をしておるということでした。また、そのできたものを、離れた空き教室の保育室まで運搬すると。そして、保存しておいて、時間になったらば食べてもらうという、そういう点での非常に大変さのあることも感じました。また、保育室が狭いということなども、問題点を感じました。  そこで、私は次に、やさと中央保育所を9月1日の午後、八郷地区の皆さんと視察しました。これも、担当課に同意を得て、担当課の皆さんと一緒にですね。落成して6年目で、行ってみますと、本当に感じたのは、中央に広い廊下がありまして、ここの廊下の2倍くらいあるかと思われるような非常に広い、明るい廊下があって、木づくりで、その両側に保育室がございまして、園庭も直接保育室からつながっている。目の前に園庭もある。広いです。プールもありました。中には図書室もありました。調理場も、子どもたちから見えるところにありました。  保育所の一角には子育て支援センターがあり、ベテランの保育士さんが4人ほどいらっしゃって、聞いたところ、月1,000人の子どもさんなどが利用しているということで、非常に地域の方から喜ばれていると、そういうご意見を伺いました。  私はここに、全国社会福祉協議会の『保育環境のデザイン』という本のコピーを持ってまいりました。この中に、調理室は、食育のための環境が必要で、子どもたちがのぞける位置にあって、調理員とお話ししたり、においを嗅ぐことのできる位置にあること、園庭が保育室とつながっていること、広さも必要であること、道具を使った遊びの環境、屋内と屋外を結ぶテラス、バルコニーが必要とされています。私どもが訪問したやさと中央保育所は、まさにそういう基準に合致していると思いました。けれども、第1第2保育所とは、そういう点では天と地の差がありました。まさに第1第2保育所は、いわゆる緊急避難的な保育所であって、このような状況を恒久化し、恒常化し、放っておくことはできないというふうに、私は強く感じた次第であります。  そこでお伺いいたします。(1)市長は、石岡市立第1第2保育所の現状についてどのように認識され、今後どのようにしようとしているのか、お伺いいたします。 138 ◯議長(塚谷重市君) 保健福祉部長・武熊君。 139 ◯保健福祉部長(武熊俊夫君) お答え申し上げます。まず、第1第2保育所の現状でございますが、ご承知のとおり、石岡小学校の建物の一部を改修しまして、保育をしてございます。議員ご指摘のとおり、教育と保育が1つの建物で行われておりますので、授業または保育、双方に支障がないように、お互いが配慮をしながら過ごしている現状にございます。この現状から申しますと、恒久的な利用形態ではないと認識してございます。そのため、第1第2保育所につきましては、既存施設の利活用の検討を進めているところでございますが、また一方で、本年度の石岡市の状況が、ゼロから2歳児の保育需要が増大してございます。石岡初の待機児童が出てしまうおそれがある状況となってございます。  このため、市としましては、まず緊急の対応としまして、民間の保育園、認定こども園等に対しまして、受け入れ枠拡大の協力依頼を行ってございます。その結果、増改築等によります受け入れ枠拡大の意向がございまして、それを受けまして、今定例会に補正予算案を計上させていただいたところでございます。  なお、第1第2保育所につきましては、保育需要の動向を注視しながら検討を進めてまいりたいと考えてございます。  以上でございます。 140 ◯議長(塚谷重市君) 9番・小松豊正君。 141 ◯9番(小松豊正君) 市長にお話を伺いたかったんですけれども、担当部長がお答えになりました。私は、ここで非常に大事なことは、だからといって民間に任せればいいと、民間があるんだから民間に任せればいいということにはならないということを強調したいわけです。私は、どうしてもこの中心市街地のど真ん中に公立保育所が必要だと確信しています。それは、いろいろな障がいを持ち、特別な配慮を必要としている子どもたちを、責任を持って預かるのが公立保育所だからでございます。また、民間も含めた保育所の基準になっている公立保育所だからでございます。  私は、公立と民間の、特別な配慮を必要とする児童数の割合を調べてみましたら、水戸におきましては、民間と公立の関係は、民間の5.2倍。公立がこのような障がいを持つ方々など、特別な配慮を必要とする方々の受け入れ割合は、公立が5.2倍なんです。取手は3.6倍、つくばは3.9倍。ですから、民間でやった場合に民間の方々が、これは新たな人的な配置も必要だし、大変なんですね。  こういうことについては、やはり敢然と、市が最後まで責任を持ってやるという体制であるから、こういう状況に結果的になっているんだと思うわけです。この点については、公立保育所の独特の役割ですね。これは、やっぱり実践的にも証明されていると私は思います。  この点について市長はどのようにお考えですか。認識をお伺いしたいと思います。 142 ◯議長(塚谷重市君) 保健福祉部長・武熊君。 143 ◯保健福祉部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。現時点での公立保育所と民間の認可保育所につきましては、国の保育基準に基づきまして、同様の保育をしている実情にございます。特に民間保育園につきましては、国や県等の支援がございまして、さまざまなサービスが行われている状況にございます。そういう意味では、県内でも民営化が進められているところでございます。  なお、公立保育所というよりも、市の役割としては、まず、待機児童を出さないこと、保育を必要とする方々に保育の提供の機会が与えられないことがないようにすることが、市のまず第1の役割だと思ってございます。公立・民間にとらわれることなく、市として待機児童を出さないこと、保育の機会を与えること、これが市としての役目だと考えてございます。  以上でございます。 144 ◯議長(塚谷重市君) 9番・小松豊正君。 145 ◯9番(小松豊正君) 実際にそういうふうに答弁されましたけれども、実際の現場ではどうなるかというと、そういう特別の配慮を必要とする子どもさんの場合、やはり民間は民間の経営方針があるから、民間のほうで、さまざまな理由でどうにもなりませんということはあり得るわけであって、そういう話はいっぱい聞いていますよ。ところが、市のほうに頼むと、絶対そういうことは言わない。引き受けてくれると。ここに、市の公立保育所の、公立保育所たる非常に大切な役割が、幼児保育の中に私は存在していると。これは法律的にも、児童福祉法24条の1項が残ったように、それは敢然とあるわけなんですよ。そのところをしっかりと認識して、市として保育行政に責任を持ってもらいたいと思うわけなんですね。  市長に何回か答弁をお願いしているんだけど、お話しはありませんでしたけど、いかがですか、市長のお考えをお願いしたいと思うんですけれども。 146 ◯議長(塚谷重市君) 市長・今泉君。 147 ◯市長(今泉文彦君) 民間と公立ということでありますけれども、私の認識においては、民間においても、特別な配慮が必要な児童、あるいは障がいを持った児童の保育に関して、同様に責任を持って保育を行っているというのが現状だと思います。そして、現在でありますけれども、子ども・子育て支援法が既に施行されて何年かたっておりますけれども、その間、市内の保育環境は大きく変わってまいりました。制度が変わり、民間による保育の受け皿が拡大しまして、多様な保育サービスが受けられるようになっているというのが現状であります。また、保育需要の増大による対応も民間は敏感でありまして、既に現在50人分の受け入れ枠の拡大が予定されています。こういった中で、民間においても十分に保育環境が整っているという状況でありまして、将来の保育需要にも対応できると認定しているところであります。  今後は、市の財政状況や保育者の考え方も配慮しながら、保育制度の動向を視野に入れ、総合的に検討してまいりたいと考えております。  以上です。 148 ◯議長(塚谷重市君) 9番・小松豊正君。 149 ◯9番(小松豊正君) そこのところは非常に認識が違いますね。先ほど、一般的なそういうふうなこと、建前はそういうことがあるかもしれませんけど、実践的には、やはり民間の場合の保育労働者の労働条件、これは賃金、そういうのも、やはり正職員もいらっしゃるし臨時もいらっしゃって、非常に劣悪なところもあって、非常に人員が変わるということもあるし、先ほど言いました、私は実践的に水戸と取手とつくばの例を挙げましたように、5.2倍から3.9倍ほど、公立が扱っている割合が多いわけでありまして、そういうところに実際の姿があらわれているというふうに認識するのが、非常に大事なところだと思います。  次に、この問題に関連して、やさと中央保育所はどのような経過でつくられ、建設費の規模はどうだったのか、財源はどうだったのか、お伺いをいたします。 150 ◯議長(塚谷重市君) 保健福祉部長・武熊君。 151 ◯保健福祉部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます、やさと中央保育所、当時の合併前の八郷町のときにおきまして、八郷の場合には各地区に公立保育所がございました。やさと中央保育所の場合は、そのうち5つの公立保育所を1つに統合したものでございます。なお、現実には、合併特例債を活用しまして、新市になってから統合したという経緯がございますが、統合保育所の建設に当たりましては、それまで八郷町になかった民間の保育所の2つを認可してございます。もちろん、2つの民間保育所が認可になりましたが、当然、民間だけで保育需要を受け入れられないということで、統合保育所の適切な規模を設定しまして、120名の定員で建設したと伺ってございます。  なお、民間の保育所には、おのおの60名ずつの2か所の認可をしたと伺ってございます。  また、事業費とのご質問でございますが、やさと中央保育所、定員120名で、建設費が3億6,600万円ほどでございます。  以上でございます。 152 ◯議長(塚谷重市君) 9番・小松豊正君。 153 ◯9番(小松豊正君) 今、概略的に答弁されましたけれども、私も実際あそこに行って、パンフレットがございまして、そのパンフレットでは、木造平屋建て、延べ床面積が1,297平方メートル、総工費は3億6,613万5,000円となっています。財源は、一般財源が1,749万5,000円、起債が3億3,240万円、補助金は、いばらき木づかい環境整備事業補助金が1,000万円、そして、茨城県安心こども支援事業補助金が624万円となっています。  今、部長が答弁されましたように、この起債というのは、合併特例債を活用したと言われました。合併特例債を活用した場合には、行う事業費の95%──八郷の場合は90.7%になると思いますけれども──までを借りることができ、元利償還金の70%が普通交付税で償還され、市に入ってくるものであります。  当時の利息がよくわかりませんけれども、大体私が計算すると、3億6,613万5,000円の資産を得るのに、約3分の1程度のお金を市が出せば済むという計算になるわけでございまして、こういうことも考えると、やさと中央保育所ができた、よかったわけですけれども、石岡でもできるんじゃないですか、これは。そういうふうに考えれば。合併特例債は20年間延長になって、東日本大震災の影響を受けている地域です。これは、石岡市庁舎も、東日本大震災の被害を受けて建て替えているわけでしょう。石岡市立第1第2保育所と同じなんですよね。東日本大震災の被害ももろに受けている。使えなくなって、暫定的にあのような石岡小学校の空き教室を使わざるを得ないということになっているわけですから、これはどういうふうに考えても、やはり新しくすることを積極的に考えるべきなんですよ。これはどうですか。市長、どのように考えますか。 154 ◯議長(塚谷重市君) 小松議員、これは、(2)の質問に入っているということだね。これじゃない。 155 ◯9番(小松豊正君) (2)のいわゆる第1第2保育所の枠内に入っています。第1第2保育所のことを考える上で、石岡市が持っている公立保育所、やさと中央保育所のことをやはり考えて、そして、その上で第1第2保育所のことを考えるのは当たり前のことです。ですから、私は、それに関連して質問しておりますので、答弁をお願いしたいと思います。           〔「これぐらい、市長が答弁したらいい」と呼ぶ者あり〕 156 ◯議長(塚谷重市君) 市長・今泉君。 157 ◯市長(今泉文彦君) やさと中央保育所と石岡第1第2保育所の地理的違いというのがございまして、まず、八郷地区においては民間保育所が2つ、石岡地区においては11という差がございます。園児の数においては、八郷地区は民間が約90、石岡地区においては970、そういう地域的な環境が違うという状況がありまして、民間と公立の比率が違うという状況がございます。そういった状況を配慮しながら、今後も検討してまいりたいということであります。  以上です。 158 ◯議長(塚谷重市君) 9番・小松豊正君。 159 ◯9番(小松豊正君) 同じ石岡市に住んでいるわけですから、そこでの行政のあり方、やはり平等性とか、それから、石岡市民としては同じ利益を受ける権利がありますから、あまり地域の云々かんぬんは、そこは問題にすると、私は正しくないのではないかなと思いますけれども、そこで(2)に移ります。  前市長の方針を引き継ぎ、新しく保育所を建設すべきと考えるがどうかということでございます。久保田前市長は、東日本大震災が起こり、市立第1第2保育所が被害をこうむった平成23年当時の市長であり、今泉市長に変わるまでの平成25年10月まで市長の任にありました。先輩議員、そして担当職員の話では、久保田前市長は、第1保育所と第2保育所を統合して、新しい市立保育所を建設することで、議会との意見交換があり、担当部もそのように考えていたと私は聞いております。これは事実なんですか。担当部長にお伺いいたします。 160 ◯議長(塚谷重市君) 保健福祉部長・武熊君。
    161 ◯保健福祉部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。私が引き継いでおりますのは、確かに第1第2保育所統合のアンケートをとった事実がございます。アンケートの結果は、概ね統合に賛成という結果が出てございます。また、その当時の市長の答弁の議事録も読ませていただきました。統合を断定したわけではございませんが、統合を見据えていたのは事実だと思います。ただ、統合の時期と場所については、白紙の状態ですという旨の答弁をしていると記憶してございます。  以上でございます。 162 ◯議長(塚谷重市君) 9番・小松豊正君。 163 ◯9番(小松豊正君) 担当部としては、統合アンケートも実施をして、概ね賛成が多かったと。しかし、市長の答弁というのは、当然、久保田前市長のことですね。そういうことだと思います。それで、場所とか日にちはまだ考えていないというか、そういう答弁が議事録に残っているということでございました。  そういう事実を確認した上で、なぜ当時の市長も議会も、そしてまた、統合アンケートまで市民にやって、当然、私ども市民も、そういう方向に流れているんだなと。保健福祉部も一定の理解が得られていた統合して新築という方針が、どうして今泉市長になったら廃止に変わるんですか。おかしいでしょう、これは。これは明確に説明してください。つまり、昨年の9月に突如として現地に保健福祉部長と担当課長が行って、来年からとりませんよと、廃止になるんだということを言ったから、大変えらい問題になって、今日まで続いているわけですよ。なぜ、こういうふうな経過があったのに、今泉市長は廃止ということになるんですか。これは明確に説明していただきたいと思います。 164 ◯議長(塚谷重市君) 保健福祉部長・武熊君。 165 ◯保健福祉部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。現段階で、第1第2保育所を廃止するという方針ないし決定がされてはございません。先ほども申しましたが、県内各地の流れ等を踏まえまして、今までの方針に、民間にできるものは民間に任せるという考え方が追加されたものと理解してございます。また、保健福祉部だけではございませんが、第1第2保育所につきましては、保育需要、特に現段階で、ゼロから2歳児の課題が非常に大きいものと認識しておりますので、これにつきましても、協力できるものはといいますか、民間にできるものは民間に任せるという考え方も視野に入れまして、保育所ないし認定こども園等に、受け入れ枠拡大の協力依頼を差し上げてございます。  なお、受け入れ枠拡大になったからといいまして、保育需要が明らかにもう十分受け入れ枠があるということにはなってございませんので、私どもとしましては、受け皿が拡大になっても、その需要の動向を見ながら、どうするかは決定していきたいと考えてございます。  ただ、決定をそこまで待つと、それ以後、整備までに時間がかかりますので、現段階から既存施設の利活用の検討をしながら、その動向を見て判断していきたいと、そういうふうに考えてございます。  以上でございます。 166 ◯議長(塚谷重市君) 9番・小松豊正君。 167 ◯9番(小松豊正君) 昨年の9月に部長と課長が行って、来年からは新しくとらないという経過の中で、やっぱり廃止になっていくという流れの中でとっていかないということになるわけでしょう、これ当然。誰が聞いてもそういうふうになりますよね。来年度はとらなくなる、廃止になるというのは、現地のこども福祉課とか保健福祉部長から提案したものなんですか、市長に対して。それとも市長から、これはもうやめるしかないんだというふうに言われたものなんですか。そこが非常に大事なところなんですよ。そこを明確に答弁してください。 168 ◯議長(塚谷重市君) 保健福祉部長・武熊君。 169 ◯保健福祉部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。昨年、27年の段階といいますか、子ども・子育て支援法が施行になった時点でのお話でございますが、民間保育園が2園、認可になってございます。さらに、幼稚園が認定こども園に移行しまして、保育の受け皿が飛躍的に拡大してございます。人数的には、約260人の枠が拡大となってございます。そういう中にありまして、第1第2保育所を廃止しても受け皿的には十分にあるだろうという判断があったのも、事実でございます。  ただし、その後、27年4月以降、子ども・子育て支援法の施行によりまして、逆にゼロから2歳児の保育需要が増えています。2号でいいますと、現実の数字で申し上げますが、平成26年4月1日、ゼロから2歳児の入所者数は461名でございました。これが、平成27年4月1日時点、497名、36名増えてございます。それが、年度末、28年の3月31日では590名、51名の伸びとなってございます。  なお、本年度、平成28年4月1日時点では516名、昨年の4月の時点に比較しますと19名、これが7月の時点で576名、本年度に入りまして3か月で576名と、ゼロから2歳児の入所者数が増えてございます。まだ7月の時点でこの数字でございますので、年度末に向かいますと、前年並みの伸び数を見込みますと617名の、これはあくまでもこども福祉課の推計でございますが、そういう数字が出てございます。  とてもこの数字では、もう受け入れが難しい。トータルとしての枠はありますが、ゼロ・2歳児の受け入れができない状況となってしまいますので、現時点で最優先で、そのゼロ・2歳の受け入れ枠の拡大を図っているというのが現状でございます。もちろん、今後につきましてもこのゼロ・2歳児に注視しまして、当然、民間で受け入れなければ、公立のほうで受け入れる施策を行っていかなければならないと考えてございます。  以上でございます。 170 ◯議長(塚谷重市君) 9番・小松豊正君。 171 ◯9番(小松豊正君) 石岡の人口は減っているんですけど、石岡市の新しく生まれた出生数は増えているんですよ。平成27年度は575人の赤ちゃんが生まれている。平成26年度は487人です。88人増えているんですね。全体の人口は減っているけれども、新生児は増えているということで、これに対処することで、ゼロ歳から2歳児についてどうかということなんですけれども、これはなかなか、保育士さんの数も質も大事なところだとは思います。  それで、先ほど言った質問には明確に答えられていないんだけど、来年からとらなくして、結局、誰が見てもやめていくんだなという判断というのは、私は担当のこども福祉課に聞きましたよ。これは市長の了解を得ているのかと。得ていますみたいなことだったんだけど、逆に市長のほうから言われたんじゃないですか。そういうことはありませんか。どういう関係になっているんですか、この点の重大な、第1第2保育所の廃止なのか、継続なのかという問題についての判断は、どこでされているんですか。それを明快にお答えください。 172 ◯議長(塚谷重市君) 保健福祉部長・武熊君。 173 ◯保健福祉部長(武熊俊夫君) ご答弁申し上げます。第1第2保育所の今後につきましては、私どものほうとしましては、その受け皿が何人で、現状がどうであるか、これらを市長等にご報告申し上げてございます。最終的には、私どもと市長で方針を決定していくことになるかとは思うんですが、それには、当然、議会の皆様のご了解を得た上で決定という方向になると思います。現時点では、子ども・子育て支援法の施行に伴いまして受け皿も急激に拡大しましたが、ゼロ・2歳児の保育需要も急激に増大しているという状況にございますので、現時点で明確に廃止、ないし建設の判断が非常に苦しい状況にあるという点を、ご理解いただきたいと思います。  以上でございます。 174 ◯議長(塚谷重市君) 9番・小松豊正君。 175 ◯9番(小松豊正君) 何かよくわからない、私が理解できない答弁なんだけど、要するに、そういうふうに流れが前市長のときまではあったわけだから、そこでどうこうというのは、子ども・子育て支援法の関係が出てくるんだけど、これは、そういう市の流れがあったわけだから、そういう中で、やっぱりやらないことのほうがおかしいわけですね。いろいろそういう法律があったけれども、受け皿は確かに認定こども園ということで、幼稚園が時間を延長して保育ができるという、そういう受け皿を増やしたと、国が。そういうことはあるんだけど、市立第1第2保育所がどうなるのかというのは、直接それには関係がないと思うんですよね。関連はあるけど。そういう点で、どうしてもここが不明確なままに私は残ります。  それで、市の土地は、時間の制約があるからあれですけれども、市の土地で、全く利用していない土地があるわけでしょう、石岡市街地のど真ん中に。例えばイベント広場。ここの一角に、今度、こども図書館をつくるということになっていますよね。この隣につくるとか、それはいろいろ考え方があっていいんだけど、つくる土地はあるんですね。これは建物をどうするかということなんだから、先ほど言ったやさと中央保育所の例を考えても、決断次第で、これくらいのお金は市が出せないわけがないんですね。これは、市の将来を担う子どもへの非常に有効な投資だというふうに私は考えるわけです。  先ほど言ったように、石岡市本庁舎が壊れて、今、市民の目の前で新しくあのような庁舎を、本体だけでも46億とか何かといってやっているわけでしょう。片一方では、ああいう子どもたちを大事に育てるべき第1第2保育所が、私が見てきたようなああいうところで過ごすのは、早く改善しなきゃならないと思いますよ。  それで、やさと中央保育所は、工事を始めてからできるまでにいくらかかったかというと、10か月です。10か月でできちゃうんですね、すぐに決断をすれば。それくらいのスピードで、やっぱりこの際、市庁舎をつくる、それから第1第2保育所も、これまでの議論のことを踏襲して、決断してつくるという方向に腰を据えて、そしてやっぱりやることが必要ではないかと思います。市長の決意のほどをぜひお伺いしたいと思うんですけど、いかがですか。 176 ◯議長(塚谷重市君) 市長・今泉君。 177 ◯市長(今泉文彦君) 新たな第1第2保育所の建設というご質問だと思いますけれども、先ほど申し上げましたとおり、数年前において、子ども・子育て支援法ができ、それに基づいて市内の保育環境は大きくさま変わりしました。それによって受け皿が拡大して、民間による保育サービスが多様な状況になってきた。そういった中で、保育需要についても変わってまいりました。  今、今朝の新聞にも載っておりましたけれども、待機児童ゼロにもかかわらず、潜在的な待機児童が、新たな数字として、要因として浮かび上がってまいりましたけれども、石岡においても待機児童ゼロで、その中で潜在的な待機児童というのが挙げられておりました。そういったことを考えますと、将来の保育需要を十分把握して、それについて認識した上で、今後の第1第2保育所についても配慮していきたいと考えております。そのあり方について、将来の保育需要についてよく精査して、考えていきたいと思っています。  以上です。 178 ◯議長(塚谷重市君) 9番・小松豊正君。 179 ◯9番(小松豊正君) ふるさと再生ということを掲げておられる市長でございますので、本当に石岡の将来を担う子どもさんが、やはりふさわしいところで伸び伸びと生活できる、保育される環境は、ぜひ必要だというふうに、非常に強く現地を見て感じましたので、今、市長が言われた点は、やっぱりいろいろ反論するところも多いですけれども、市民の皆さんの意見を聞いて、世論を盛り上げて、私どもは、ぜひこの際、建て替え・新築、そういう方向でやるように全力を挙げて奮闘する決意でございます。  以上で、第2項目目は終わりまして、第3項目に移りたいと思います。 180 ◯議長(塚谷重市君) 小松議員、暫時休憩。                  〔「はい」と呼ぶ者あり〕 181 ◯議長(塚谷重市君) 暫時休憩をいたします。午後1時30分から会議を開きます。                   午後 0時22分休憩            ───────────────────────                   午前 1時30分再開 182 ◯議長(塚谷重市君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  9番・小松豊正君。 183 ◯9番(小松豊正君) 午前中に引き続きまして、質問を続行させていただきます。  質問項目第3、石岡市立東幼稚園の継続についてお伺いいたします。  石岡市立東幼稚園は、昭和50年に創立され、途中さまざまな経過を経て、今年で41年間続いてまいりました。石岡市にとって唯一の公立幼稚園です。  関係者のお話を伺ってまいりました。その方々が言われているのは、伸び伸びと自由な子育て教育が行われており、民間私立幼稚園とは少し異なるといいますか、そういう独自の長所があるのではないかと。そして、そのことが、保護者が石岡市立東幼稚園を選択する理由ともなっているとのことでございました。また、授業料が月額5,000円で、幼稚園型認定こども園の保育料が、1号認定者で1万600円から2万200円となっていることと比べても、はるかに安くなっております。  公立幼稚園のよさ、優位性、役割についてどのように認識をされているでしょうか。幼児教育のあり方と公立幼稚園の果たす役割について、教育長の見解をお伺いしたいと思います。 184 ◯議長(塚谷重市君) 教育部長・宮本君。 185 ◯教育部長(宮本秀男君) 公立幼稚園の持つ独自の長所、優位性、役割についてどのように認識しているかについてご答弁を申し上げます。ただいま議員おっしゃられましたように、石岡市立東幼稚園は昭和50年4月に創立をし、平成19年4月に高浜幼稚園と統合したことにより、市内における唯一の公立幼稚園として現在に至っている状況でございます。  最初に、東幼稚園の長所、優位性についてでございますけれども、議員おっしゃられましたように、授業料が私立幼稚園と比較しまして低額でございます。市内の私立幼稚園につきましては、現在、全ての幼稚園が認定こども園に移行しておりまして、保育料は短時間保育、1号認定の月額となりますが、5階層に分かれております。生活保護世帯は無料、市民税非課税世帯が3,000円、そのほか所得割額によって分かれておりまして、1万600円、1万5,000円、2万2,000円でございます。  一方、東幼稚園は3階層に分かれておりまして、生活保護世帯及び市民税非課税世帯は、私立幼稚園と同額でございます。それ以外の世帯としまして一律5,000円としておりますことから、課税世帯におきましては、東幼稚園の授業料のほうが低額となっております。これが、優位性ということに言えるかと思います。  次に、役割でございますけれども、当時の東幼稚園設立の経緯といたしまして、市内の私立幼稚園が、昭和40年代のベビーブームによりまして定員を超えてしまい、入園できない児童が多数発生したことから、待機児童解消のために設立をした経緯もございますが、市内の幼稚園に入園したいという需要に応えるといった役割を担ってきたことと認識しております。  ただいま小松議員のほうから、伸び伸びと自由な子育てを行うということのお話がございましたけれども、幼稚園におきましては、学校教育法に基づいての指導ということになっております。当市においても、6月と7月に2回、説明会を開催いたしまして、保護者の方からそのような意見もいただいているところでございます。  以上でございます。 186 ◯議長(塚谷重市君) 9番・小松豊正君。 187 ◯9番(小松豊正君) 今、教育部長からご答弁がありましたけれども、1号認定の第5は2万200円でしょう。2万2,000円と言ったけど。それはちょっと違うと思うんですけど。               〔「2万200円です」と呼ぶ者あり〕 188 ◯9番(小松豊正君) 2万200円ね。そうです。  それで、今、このように公立幼稚園の場合は授業料は月額5,000円と。それに対して民間のほうはかなり高いです。それから、いろんな優位性もあり、また、第2次ベビーブームに対応するために、東幼稚園の役割があったということでございました。  私は、ちょっとそこでお聞きしたいのは、そういう役割を果たしてきた東幼稚園が、定員は70人ですよね。合併以来の10年間を総括してみますと、平成19年度は47名で、67.1%の方がそこでおられたわけです。しかし、平成28年度は11名となっていますよね。当然、そういう大事な役割を果たしている公立幼稚園のことについては、関係部局で、教育委員会でもいろいろ意にとめておられたと思いますけれども、定員が満たない現状について、その理由、それから、どのようにこの間努力してきたのか、改善点ですね、そこはどのようなことだったのかをお伺いしたいと思います。 189 ◯議長(塚谷重市君) 教育部長・宮本君。 190 ◯教育部長(宮本秀男君) 定員に満たない現状について、その理由と改善点についてご答弁を申し上げます。理由といたしまして、先ほど申し上げました6月と7月に保護者説明会を行いましたけれども、その中で保護者の方からご意見等をいただきました。預かり保育や、3歳児を含めた3年保育を実施すれば、もっと園児が集まるのではないかといった意見もいただきました。しかしながら、これらを実施するためには、3歳児用の教室を増やすための用地の確保、あるいは増築の費用、人件費等が必要となり時間がかかること、また、園児数の増加が見込めない中での投資といった面からも、非常に課題が多いと考えております。  またほかに、園児募集の方法や、東幼稚園のホームページの掲載がないといったご意見もいただきました。今後、園児募集に当たっては、その方法などにつきまして検討してまいりたいと考えております。また、東幼稚園のホームページにつきましても、記事の掲載をしたところでございます。 191 ◯議長(塚谷重市君) 9番・小松豊正君。 192 ◯9番(小松豊正君) 例えば、募集のやり方について考えてみますと、認定こども園は、ここにチラシがございますけれども、このように、来年度の募集を既に9月初めから開始するという内容になっております。しかし、石岡市立東幼稚園の場合は、広報いしおか、いわゆる市報で、11月1日号で初めて募集が開始されるということで、資料として原稿もいただいてまいりました。  認定こども園、石岡市立幼稚園、いわゆる経営主体が異なりますけれども、市民の側から見れば、両方ともやはり、何といいますか、並べてといいますか、そういうふうに、市民から見れば認定こども園はこういうふうな幼稚園があると、こういうふうなお金がかかると、市立幼稚園はこうなんだという、1枚の紙に書いてあって、市民が公平にというか、判断できるような、そういうものにはできないものなんですか。そうしないと、9月から始めるのと11月というので、市報も15行くらいしか、一覧で書いていないんですよね。ちょこっとね。非常にこれは見にくくなっているんですよね。だから、その点が、改善が行われていいのではないかとも思うんだけど、この辺はどのようにお考えですか。 193 ◯議長(塚谷重市君) 教育部長・宮本君。 194 ◯教育部長(宮本秀男君) 小松議員のほうから資料の提出を求められまして、そのような資料をお渡ししてございます。その資料の中でもありますように、私立幼稚園の定員に対しましての充足率といいますか、かなり定員割れをしている状況もございます。こういった点からも、教育委員会といたしましては、今後、公立幼稚園のほうから私立幼稚園のほうに移行していきたいということで、説明会等もしております。そういった状況もあって、どうなのかということでございますけれども、この募集に当たっては、ただいま小松議員が言われましたように、2か月間の違いがありますけれども、今後、募集に当たっては、同時期に募集ができるようにしていきたいと考えております。  しかしながら、公立幼稚園の存続につきましては、ある程度の時期をめどとして対応していきたいと考えております。 195 ◯議長(塚谷重市君) 9番・小松豊正君。 196 ◯9番(小松豊正君) その場合にも、事実でございますので、授業料が月額5,000円ということを聞くと、ちょっと私なんかはびっくりしましたけど、私立幼稚園と比べて随分違うんだなと、そういうことも適切に市民の皆さんに周知したらどうでしょうか。そのように思います。  それから、廃園については、既に廃園ということが関係者に伝わっているみたいですけれども、私がいろいろな方に聞いたら、やっぱり廃園には反対だという声がかなり多いわけですけれども、このような廃園に反対する保護者の皆さんの声を、どのように担当部として掌握していますか。それで、そういう反対の声があるのに、少ないからといって押し切っちゃうのか、どのような説明をされているのか、お伺いしたいと思います。 197 ◯議長(塚谷重市君) 教育部長・宮本君。 198 ◯教育部長(宮本秀男君) 廃園に反対する保護者の皆さんの声にどのように答えるのかにつきまして、ご答弁を申し上げます。先ほどから申し上げておりますように、保護者説明会を6月と7月、2回開催いたしまして、さまざまなご意見をいただいておりますけれども、近年の市内の幼稚園の状況は、少子化の影響も重なりまして、入園児が減少している状況でございます。教育委員会として一番申し上げたいのは、幼児期における教育は、生涯にわたり人格形成の基礎を培う重要なものであり、特に、自我が芽生え、他者の存在を意識し、自己抑制しようとする気持ちが生まれる幼児期の発達の特性を踏まえまして、これ以降についても配慮しなければならないと考えております。  しかし、東幼稚園の園児数は、4歳児、5歳児合わせまして11名でございます。幼児教育を進める上では、多くの園児の中で幼稚園生活を送ることが望ましいと考えていることからも、保護者の皆様にもご理解をいただけますよう、丁寧に説明をしていきたいと思います。  授業料の優位性だけではなくて、園児が今後、小学校に入学したときに、ある程度集団生活がスムーズに移行できるようにすることも、大きな役目であると認識をしております。 199 ◯議長(塚谷重市君) 9番・小松豊正君。 200 ◯9番(小松豊正君) それでは、子ども・子育て会議ということでも議論されているかと思うんですけれども、この会議の中では、廃止に反対する意見とか慎重を求める意見とか、こういう意見も出ているかと思いますけれども、どういう議論がされているのか、お伺いしたいと思います。 201 ◯議長(塚谷重市君) 教育部長・宮本君。 202 ◯教育部長(宮本秀男君) 今回の東幼稚園の存続に当たりまして、市民子育て支援会議のほうに教育委員会のほうから、今後のあり方ということで依頼をしております。その中でもいろいろ意見をいただきましたけれども、最終的に今の園児数の実情を鑑みて、存続については非常に厳しいというような意見が大方出ていると認識しております。 203 ◯議長(塚谷重市君) 9番・小松豊正君。 204 ◯9番(小松豊正君) 現状が11名ということでございますので、いろいろ努力されていて、いろんな議論もあるかと思っております。私としては、やはりこの段階ですぐに廃園ということは決めないで、継続も含めて、やっぱり入園を増やす努力をすべきではないかと考えるものです。市長の見解を、どのようにお考えかお伺いしたいと思います。 205 ◯議長(塚谷重市君) 市長・今泉君。 206 ◯市長(今泉文彦君) 東幼稚園の今後の見通しでありますけれども、ただいま教育部長が答弁したとおりでございまして、これからの説明会の状況、あるいは財政面での負担などを踏まえながら、総合的に検討してまいりたいと思っております。  以上です。 207 ◯議長(塚谷重市君) 9番・小松豊正君。 208 ◯9番(小松豊正君) この点は、市民の皆さんの意見とか関係者の意見もいろいろとつかんでいただきまして、それで、皆さんが納得できる方向にしていただきたいと。私は、やっぱり継続ということも考えるべきじゃないかと考えているところでございます。  次に、質問項目の第4に移りたいと思います。3市1町によるごみ処理施設の広域化の現状・問題点と石岡市におけるごみの減量化計画の推進についてお伺いいたします。  3市1町によるごみ処理施設の広域化の経過について概括的に述べますと、昨年の3月議会で、広域化のための霞台厚生施設組合の規約改正が議決されました。私は、広域化の是非の議論もされないままの拙速なやり方を批判し、反対しました。規約改正後の霞台厚生施設組合議会では、広域化の方針は、こういう経過で各3市1町の議会で決まったことだとして、広域化の是非についての一般質問の発言通告が削除され、質問は一部規制されるという事態であります。  市民のレベルではどうかといいますと、地元説明会でも、またパブリックコメントにおきましても、広域化はごみ問題の基本であるごみの減量化に相反するものだという根本的な問題指摘が、相次いで出されております。しかし、それにもかかわらず基本構想が策定され、霞台の今年度予算で2億数千万円の実行予算、8月24日の霞台厚生施設組合議会第1回臨時会で、白雲荘の解体、周辺整備のための補正予算1,260万円が多数決で議決されました。  白雲荘の廃止問題については、周辺住民、石岡の市民を含めて、利用者が全く寝耳に水と驚いて、存続を求める陳情署名が短時間の間に約1,000筆集まりました。しかし、霞台厚生施設組合議会第1回臨時会で議長は一事不再議として、審議もせずに不採択としました。これは大きな問題となっています。  このように、広域化として1か所に集中して新設するという方針がまさに先にありきという、住民不在の強行が大きな混乱を起こしつつあります。  (1)3市1町によるごみ処理施設の広域化の現状・問題点を、石岡市長としてどのように捉えているか、お伺いいたします。 209 ◯議長(塚谷重市君) 生活環境部長・横田君。 210 ◯生活環境部長(横田克明君) ご答弁申し上げます。現在、石岡市、小美玉市、かすみがうら市、茨城町は、これまで3組合、霞台厚生施設組合、新治地方広域事務組合、茨城美野里環境組合で、市町村合併前の9区域につきまして、ごみ処理等に関する共同処理を行っております。新ごみ処理施設に係る整備や事業に関する事務、業務事項などについては、3市1町でのごみ処理広域化調整等会議を開催して、調整を図っております。新ごみ処理施設に係る事業費や白雲荘の解体については、現在、霞台厚生施設組合の正副管理者会議で決定し、組合議会で議決されているとのことでございます。  また、今定例会の議案としても、関連施設等の霞台厚生施設組合の規約の改正を提出しているところでございます。  また、そのほかの問題点としまして、ごみ分別について、市町村ごとの考え方などもありますので、どこまで分別をしていくかは、費用対効果等も含め、継続して組合内での調整が必要であると考えておりますので、ごみ処理広域化調整等会議で、当市としての意見を述べてまいりたいと思っております。  以上でございます。
    211 ◯議長(塚谷重市君) 9番・小松豊正君。 212 ◯9番(小松豊正君) 3市1町の中に3つあるごみ処理焼却施設を1か所にしてしまうと、いわゆる広域化にこれだけ市民の批判が多いのは、広域化論の前提となる、つまり、現在ある3つの焼却施設が、どういう老朽化、健康度、どんなふうになっているのか、それをまず押さえて、だから、これはやはりなくして1か所にしなきゃならないんだ、あるいは、もっと長寿命化ができるんだと、こういうことになるわけですよね。  これは、一般社会、我々の家庭生活でも、何か大きなことをやる場合には、まず最初にどれだけ長寿命化ができるか、長持ちさせるかということを考えて、それがどうしてもそうはいかないんだというときに初めて、新しいものをつくると、変えるということになるわけなんですよね。ところが、今回の3市1町による広域化の場合は、その前提がなされていないんですよ。私も、これは重要なことなので何度も聞きました。つまり、霞台厚生施設組合の現在の焼却炉、新治地方広域事務組合が持っている焼却炉、茨城美野里環境組合が持っている焼却炉、この焼却炉の現在の健康度調査、つまり、どれだけ傷んでいるのか、改修にどれだけお金がかかるのか、長持ちさせるためにはどうするのか、全くこれは問題にならなのか、こういう現実、事実をまず調べて、それを市民に公表すべきなんですよ。そうすれば、議論の余地なく判断ができますよ。  それをやっていないで、有無を言わさず広域化というふうに一方的にやってきていますので、これでは、市民の世論がまとまらないんですね。分かれるばっかりです。ですから、私は、今でも遅くないから、個別の焼却炉の健康度調査を今からでもやって、その結果を市民に公表したらどうですか。こういうわけだからもうもたないんですと、だから壊すしかないし、1か所に集中するんだということになるわけでしょう。それがないから、いくら議論してもかみ合わないんですね。  この問題は、私は何回か聞きましたけれども、担当者は、健康度調査を一切やっていませんと、こういうふうに答えていますから、ここが最初からかけ違っているわけですね。これは、やっぱり市長としては大いに主張すべきじゃないかと思うんだけど、いかがですか。 213 ◯議長(塚谷重市君) 市長・今泉君。 214 ◯市長(今泉文彦君) 3市1町によるごみ処理施設の広域化の現状・問題点と石岡市におけるごみの減量化計画の推進については、先ほど部長が答弁したとおりでございます。これについては、3つの一部事務組合の総意ということで、これまで正副管理者会議で決定し、組合議会で議決されてきたものであります。  以上です。 215 ◯議長(塚谷重市君) 9番・小松豊正君。 216 ◯9番(小松豊正君) だから、物事を進める場合の根本的な前提条件を、客観的に確認していないままで始めているんですよね。ここがやっぱり大問題です。だから、それを私は、今からでも遅くないからやり直すべきだと言っているけれども、今の市長の答弁でございます。そのことを私は要求するものでございます。やり方としても、やはり広域化はもう先にありきなんだと、国や県が決めているんだと、決まっているんだと。どんどん強行して、住民の意見を無視し、住民と溝を深めることです。  私は、このパブリックコメントでもいろんな批判はあった。住民説明会でも批判があった。しかし、基本構想がつくられちゃった。今の段階で、これからいよいよ実行する段階でしょう。ですから、住民説明会を積極的に各地域で開いて、住民の率直な意見を聞いて、中止を含めて再検討すべきだと確信するものです。  小美玉市の生活環境部は、8月26日にコスモスで住民説明会を開き、40人から50人集まって、そこでは、周辺道路の整備問題が大きな問題になったと聞いております。石岡市の生活環境部としても、住民説明会を今、開くべきじゃないですか。そして、住民に広く説明して、住民の意見も聞いて、そして考えるべき時期だと思いますけれども、いつどのようにこれを開催するのか、答弁を求めます。 217 ◯議長(塚谷重市君) 生活環境部長・横田君。 218 ◯生活環境部長(横田克明君) ご答弁申し上げます。ただいま、小美玉市のほうで、周辺道路についての地元説明会が開催されたということですけれども、周辺道路に関しての説明会については、当市としては今のところまだ予定はされてございません。ただ、先ほど議員からありましたように、白雲荘の解体等につきましては、今後、住民説明会を開催していく予定で進めてまいりたいと思っております。  以上でございます。 219 ◯議長(塚谷重市君) 9番・小松豊正君。 220 ◯9番(小松豊正君) 白雲荘の解体に関係するところだけじゃなくて、多くの方がよくわからないということもあるし、批判的な見解も多いので、ぜひこれは、そういうふうに白雲荘の関係ではやってもらいたいけれども、全体としてやっぱりやるべきだと思いますので、ぜひそれをお願いいたします。  次に、お金の問題ですね。今回の広域化、大型化、ごみ発電にかかる総工事費は、当初は1トン当たり6,000万円という計算で、掛ける220トンで132億円。次に、トン当たり時価が6,800万円に上がったと言って、215トンに少なくして146億円。さらに、平成27年度のトン当たりの単価はどうなっているかというと、7,700万円です。ですから、これに215トン掛けると165億5,500万円となります。さらにマテリアル施設は26億と言われておりますので、これを追加すると、191億5,500万円ということになります。  これに加えて白雲荘の解体、代替施設の建設、周辺道路の整備、中間置き場設置、3施設の解体費用などが加わるわけです。また、東京オリンピックと重なって、資材、人件費の高騰は避けられません。一体どこまで膨らむか、誰にもわからない、やってみなければわからない、こういう、いわば無謀で無責任なやり方は改めるべきだと思いますけれども、市長の見解を求めます。        〔「10分間休憩。うっかり答弁したら大変だから」と呼ぶ者あり〕    〔「ちょっと時間がもったいないので、休憩するか、すぐに答弁するかしてもらわない    と、3分しかないからね。質問者の権利を確保してほしいんですけど」と呼ぶ者あり〕           〔「うっかり答えると答弁書に載るから」と呼ぶ者あり〕 221 ◯議長(塚谷重市君) 市長・今泉君。 222 ◯市長(今泉文彦君) ただいまのご質問にお答え申し上げます。霞台厚生施設組合で決定した内容を尊重してまいりたいと思います。  以上です。 223 ◯議長(塚谷重市君) 9番・小松豊正君。 224 ◯9番(小松豊正君) 尊重するのはいわば当然なんですけれども、やはり最大の都市の石岡市長として、見解をしっかりと答えるべきだと思います。  時間の関係も少なくなってまいりましたので、次に、当市のごみ減量計画は、現在までどのように進展しているか、お伺いいたします。 225 ◯議長(塚谷重市君) 生活環境部長・横田君。 226 ◯生活環境部長(横田克明君) ご答弁申し上げます。ただいまのご質問につきましては、平成28年第1回定例会の一般質問でもご答弁いたしております。「平成26年3月に作成しました石岡市一般廃棄物処理基本計画において、1人1日当たりの家庭系ごみ排出量の基準年度を、平成22年度の676グラムに対しまして、平成30年度までに5%、平成40年度までに10%の削減を目指し、減量化を進めてまいりたい」とご答弁いたしました。  現在、広報紙やホームページ等での周知・広報を行っておりますが、さらに減量化を推進してまいりたいと考えております。  以上でございます。 227 ◯議長(塚谷重市君) 9番・小松豊正君。 228 ◯9番(小松豊正君) 資料を見ますと、石岡市のごみ排出量は、結果としてどうだったのか。平成24年度は2万6,908トン、平成25年度は2万6,611トン、26年度は2万6,763トン、27年度は2万6,771トンなんですよね。これは、全く横並びで、全く変わっていないんです。ほとんど変わっていない。全く変わらないということ示しています。  人口は毎年減っているんですよね。ということは、ごみの排出量は、1人当たり増加していることになりますよね。先ほど1日1人当たりの家庭系ごみの排出量は、平成22年度の676グラムに対して、平成30年度までに5%、平成40年度までに10%削減するのが目標だと言いましたけれども、計算してみてください。これは、毎年、割ればわかるように、1人当たりのごみの排出量は増えているわけですよ、人口が減っているから。総量が減らないんだから。だから、結局、石岡市のごみの減量化計画というのは、進んでいないどころか、ますます遅れているといいますか、逆行しているということになるんですね。  それで、これは、やはり政府のこういう計画からいって逆行している。大変重大な問題として受けとめてもらう必要がありますよね。それで、平成25年3月に策定された国の第3次循環型社会形成推進基本計画では、家庭系ごみの排出量を、平成32年度までに1人1日当たり約500グラムを目標とするということが書いてあります。石岡における……。 229 ◯議長(塚谷重市君) 9番・小松豊正議員に申し上げます。発言時間を超過しておりますので、簡潔に。 230 ◯9番(小松豊正君) そういうことで、時間がないようですから、この点、抜本的に考えて構えないと、進まないものです。  以上です。 231 ◯議長(塚谷重市君) 14番・櫻井信幸君。 232 ◯14番(櫻井信幸君) 14番・櫻井信幸でございます。通告に従いまして、3点ほどご質問、提案をしてまいりたいと思います。よろしくお願いをいたします。  まず初めに、市民宣言についてという通告をいたしました。これは、全国的に政治家の不祥事が絶えることなく、その原因にはお金にまつわることが多い。そこで、市町村によっては、公職選挙法によって禁止されている寄附行為をしないよう、寄附を「贈らない」、「求めない」、「受け取らない」という「三ない運動」を掲げているところもあります。  そこで、当市としても、さらにお金のかからない政治・選挙を目指すための宣言、その仕組みづくりをしてはどうかという提案をしたいと思います。  実は、毎年、最近にもありましたが、私的流用とか政務活動費の不正使用とか、いろいろなことでテレビ等、マスコミ等で騒がれ、国民の皆様を憤慨させているのが実情であります。そこで、1つの提案ですが、公職選挙法で選ばれる議員、私は、特に国会議員、県会議員の方たちの、例えばお葬式等における香料とか、あとは弔電とか、そういうものをまず受け取らないというような宣言を、石岡市民の側から発してはどうかなと考えているところでございます。実際には、国会議員が例えば弔電を出している数は、選挙区内で見ますと莫大な政治資金になるなと想像できます。また、県会議員もある程度同じ広域の中でやっていますので、同じことが考えられているなと思いますので、そういう宣言を石岡市が市民とともにつくっていってはどうかなというところでございますが、ご見解をお願いしたいなと思います。 233 ◯議長(塚谷重市君) 選挙管理委員会書記長・久保田君。 234 ◯選挙管理委員会書記長(久保田克己君) 地方自治法第121条の規定に基づき、石岡市選挙管理委員会委員長から説明員及び説明を委任されておりますので、総務部長として兼任する石岡市選挙管理委員会書記長としてご答弁申し上げます。  政治家の寄附の禁止につきましては、公益財団法人明るい選挙推進協会による三ない運動という、ただいま議員がおっしゃられましたスローガンのもとで、昭和43年から積極的に展開されてきているところです。この運動につきましては、お金のかからない政治と選挙を目指しまして、公職選挙法によって禁止されている寄附行為をしないようにするものでございます。  市選挙管理委員会では、明るい選挙推進協会だけでなく、公職選挙法を所管します総務省、茨城県選挙管理委員会と連携しまして、政治家による寄附の禁止につきまして、ホームページへの掲載やパンフレット類の配布を常時行っているほか、本年は、寄附の制限や政治資金を内容とする「くらしの中の選挙」という冊子を全戸配布しまして、市民の皆様にもお知らせしてきたところです。  以上でございます。 235 ◯議長(塚谷重市君) 14番・櫻井信幸君。 236 ◯14番(櫻井信幸君) それは以前から知っていることでありまして、そういう宣言を発してはどうかなという質問でありますので、その辺の見解をもう一度お願いできればと思います。 237 ◯議長(塚谷重市君) 選挙管理委員会書記長・久保田君。 238 ◯選挙管理委員会書記長(久保田克己君) ご答弁申し上げます。今後の考え方でございますが、議員ご指摘のようにこの三ない運動をはじめとする明るい選挙の推進につきましては、非常に早急に取り組んでいかなければならない問題だと考えているところではございます。しかしながら、ボランティアを募り、明るい選挙の推進活動をしていただくことも必要とは存じますが、まずは政治家も有権者もともに、どのような点に注意してそういった行為をする必要があるのかということについて、わかりやすく理解することが大切なのかと考えております。そういった観点で、これまでの常時啓発に加えまして、ただいまの三ない運動のスローガンなども加えまして、啓発の充実を図ってまいりたいと考えております。  また、具体的には、贈り物や挨拶などが行われることが多い年末年始などに、そういった時期を捉えて啓発するのも1つの考え方かなと考えて、そういった啓発を進めることによりまして、有権者の理解を深めていきたいなと考えております。  以上です。 239 ◯議長(塚谷重市君) 14番・櫻井信幸君。 240 ◯14番(櫻井信幸君) ですから、今のような現状では、政治における不祥事は絶えないんです。ですから、石岡からまずできることとして、そういう宣言、市民宣言としてやってみてはいかがですかとご提案申し上げているのであります。  ですから、例えば、市民の皆さんとそういう市民会議というんですか、第三者委員会……、委員会ではないな。そういう会議、そういうものを持って、市民と執行部で意見を交し合って、こういう意見が出ているんだというようなお話し合いというものをやってみてはどうなんですか。どこかからこれをやっていかないと、この政治にお金のかかる仕組み……。これだけではないんですよ。実際には、国会議員や県会議員の方たちの政治にかける政治資金というのは、莫大なんです。ですから、いろいろな不祥事が起きる。  そういうことが起きないためにも、まずできることとして、私は今回ご提案申し上げているわけでありますから、そういうことを市民の皆様に提案をし、そういう会合というか、そういうものを開けないものか、もう一度お尋ねをいたします。 241 ◯議長(塚谷重市君) 選挙管理委員会書記長・久保田君。 242 ◯選挙管理委員会書記長(久保田克己君) ご答弁申し上げます。ただいま議員が再三ご指摘いただいているわけですけれども、その組織は非常に大切だとは思います。しかしながら、やはり市民一人一人の理解、さらには政治家の理解、そういったものも重要と考えておりますので、市選挙管理委員会としても、ただいま議員ご指摘の点につきましても検討を加えて、啓発の中に盛り込んでいければと考えています。  以上でございます。 243 ◯議長(塚谷重市君) 14番・櫻井信幸君。 244 ◯14番(櫻井信幸君) いくら質問しても前へ進めないというような課題なのかなと私は思うんですけれども、答弁を聞いていますとね、そういう問題ではないのかな、やる気さえあればできるものじゃないかなと私は思うんですよ。実際、現状を見ますと、秘書の方が来たり家族の方が来たりというようなことは、もう完全に公職選挙法に触れていることを、実際もう行われているわけです。ですから、そういうことを防止する意味でも、きちっと、弔意を示すのであれば本人が来て、ちゃんと焼香とか、そういうことだけで弔意を示すと、そういうことをお互いのルールの中でやっていけば、これはできることではないんですかね。  今の総務部長の答弁では、一切前へ進むことはできませんよ。少しでも政治をきれいにしていくのには、もっと違う考え方が必要ではないのかなと私は思うんです。もう一度、こういうことができないのか、ご答弁をお願いいたします。 245 ◯議長(塚谷重市君) 選挙管理委員会書記長・久保田君。 246 ◯選挙管理委員会書記長(久保田克己君) 今のご指摘でございますが、先ほど申し上げましたように、確かに弔意、1つの事例としてお伺いしておりますが、そういった事実があるのも認識しております。そういった観点からも、やはり政治家の方も、また受け取る側の市民の方も、それらについて理解を深めることは大切だと考えておりますので、そういった形で、啓発の中で、一人一人が理解できるような啓発活動に取り組んでまいりたい。また、そういった宣言、もしくは組織化といったものも、今後検討してまいりたいとお答え申し上げます。 247 ◯議長(塚谷重市君) 14番・櫻井信幸君。 248 ◯14番(櫻井信幸君) 多分、代議士、国会議員とか県会議員さんの側から、そういうことはどうですかという提案はしづらいものですよね。ですから、石岡からまずそういうことを直してみましょうと、改善していきましょうというようなことなんですよ。もうこれは堂々めぐりになりますけれども、今後、執行部としてもそういうことを、まず政治をきれいにしていくということから考えていっていただければと思います。これについてはこれで終了いたします。  次に、新庁舎建設についての質問に入らせていただきます。  まず1点目ですけれども、先日、新庁舎建設の入札が不調になったという新聞の記事がございました。議会でも説明等がありましたが、今後、執行部としては新庁舎建設についてどのように考えているのか、お尋ねをしたいと思います。 249 ◯議長(塚谷重市君) 財務部理事兼庁舎建設担当・下河邊君。 250 ◯財務部理事兼庁舎建設担当(下河邊卓美君) ご答弁申し上げます。このたびの石岡市新庁舎建設工事における入札につきましては、議会のほうにもご報告させていただきましたけれども、2つの共同企業体より参加申し込みがございました。しかしながら、入札辞退届の提出によりまして、8月16日に予定しておりました開札は中止となったところでございます。  現在、国土交通省などの関係機関の助言を受けまして、辞退のありました共同企業体へのヒアリングを実施しているところでございます。今後は、辞退要因の解明と検証を行いまして、早期の再入札に向け、設計の見直しなど、準備を進めているところでございます。  以上でございます。 251 ◯議長(塚谷重市君) 14番・櫻井信幸君。 252 ◯14番(櫻井信幸君) 今後、設計の見直しというご答弁がありましたけれども、これまで、日本でいえば最大手の設計会社が、計算に計算を尽くして入札の準備をしてきたとは思うんですよね。それが毎回、ほかの箱物建設においても、ずーっと入札不調ということが現在起きているのが事実だと思うんです。それは、今後、資材の価格の高騰、あとは、東京オリンピックがあるものだから人が足りないというようなことの理由で、不調、不調とやっているんですけれども、私はどうも、そういう日本の一流の設計会社が念には念を押して積算の計算をやってきたものが、これではできませんよというのは、私も納得いかないのですが、こういうことが連続して行われているということが、市民の皆さんにも多分、不可解なところを感じているところはあると思います。  また、今回2つのJVということでありますが、あまりにも2つのJVというのは少な過ぎるんじゃないかな。もっと多くの業者が入札に参加しても、私はいいのではないのかなと思うんです。2つであれば、何か2つで、これではできないよなというようなことが言いやすいなというふうに私は思っております。  そういうことで、設計の見直しというのは、多分、久米設計という会社だと思いましたけれども、これは、お話を聞くところによりますと、もう数多くいろんなものを手がけて、設計、見積もりをやってきた会社でありますから、それが、先ほども言いましたが念には念を入れて、不調がこれだけ繰り返されている中で、その後やってきたものが、例えば業者の言いなりで、また、例えば4億とか5億とか値上げをするとなると、これはどうも納得がいかない。  ですから、現状でもっと、値上げすることだけじゃなくて、対策をとっていくことというのはできないんですか。お尋ねをいたします。 253 ◯議長(塚谷重市君) 財務部理事兼庁舎建設担当・下河邊君。 254 ◯財務部理事兼庁舎建設担当(下河邊卓美君) ただいまのご質問でございますけれども、議員のほうからも、東京オリンピックが迫っている中での人手不足と資材の高騰、こういうものも引き金になっているのではないかといようなご意見をいただきました。ただいま、1回目のヒアリングが済んだところでございますので、それを精査しまして、再度、不調になったといいますか、予定価格を超えてしまったということで辞退届が提出されてございましたので、その辺につきまして、設計請負業者のほうとも協議はいたしまして、できる限り現状の予算の中で、まず設計を組めないかというような形で、最初はそれで……。失礼しました。その形で行きたいと思います。 255 ◯議長(塚谷重市君) 14番・櫻井信幸君。 256 ◯14番(櫻井信幸君) 1項目、(1)と(2)がどんどんつながっていっちゃうものですから、(2)のほうで、今回また質問をしていきたいんですけれども、実際には、私が聞くところによりますと、関東には大手6社のゼネコンがあるそうであります。そのゼネコンさんを中心として、2020年の東京オリンピックの仕事が、来年4月から国のほうの仕事としてたくさん出てくる。そういうことを考慮して、現在ゼネコンさんは、仕事の受注をするのを、例えば地方の小ちゃい仕事と言っては何ですけれども、できるだけ受注を控えようという動きがあるというふうに聞いております。  ですから、例えば東京の業者で仕事ができないのであれば、もっと条件を緩和して、もっと広いエリアから業者を募集してはどうかと思うんですが、いかがでしょうか。 257 ◯議長(塚谷重市君) 総務部長・久保田君。 258 ◯総務部長(久保田克己君) それでは、ただいまのご質問にご答弁申し上げます。今回、入札不調となりました新庁舎建設工事では、建設工事に係る共同企業体取扱規程に基づきまして、一般競争入札方式によります参加資格者の条件を選考して告示を行っております。参加資格の条件といたしましては、2社または3社の共同企業体の参加形態といたしまして、構成員のうち1社以上は市内に本店を有するものとし、代表構成員の資格要件では、防災の拠点でございますから、そういった観点から、延べ床面積5,000平米以上の免震構造工事の施工実績を要件としたものでございます。  以上でございます。 259 ◯議長(塚谷重市君) 14番・櫻井信幸君。 260 ◯14番(櫻井信幸君) ただいま免震の話が出ました。免震は多分、実績をもとに業者に条件をつけているのかなと思うんですけれども、免震は、あるメーカー、例えば幾つかの専門のメーカーがあって、そのメーカーさんが免震をやるわけでありますから、例えばその条件の緩和の中に、実績というところで、少し緩和できる要因があるのかなと私は思うんです。いろいろ問題のあった免震会社もありますけれども、免震ということであれば、そういうことを緩和していけば、もっと条件の緩和、入札に参加することもできるのではないのかなと思うんですよ。  このまま、ただ業者がこれではできないからと、東京オリンピックで資材が高騰するからという見込みの中で、例えば4億から5億、約10%ぐらい上がるのかなと私は想像しているんですけれども、簡単にそういう……、これは市民の税金でありますから、それを簡単に、あ、そうですかと言って工事の価格を上げていくというのは、やはりおかしいのかなと思うんです。  それで、市内の業者と言いましたけれども、市内の業者とJV、ゼネコンさんの多分JVなんでしょうけれども、それであれでしたら、JVになるパートナーの会社をもっと広域に条件を広げていったら、私はこの価格で仕事をやってくれるJVがあるのではないかなと思うんです。あまりにも地元、地元、そこにこだわり過ぎているんじゃないかなと私は思うんですよ。いかがですかね。 261 ◯議長(塚谷重市君) 副市長・松隈君。 262 ◯副市長(松隈健一君) ご答弁申し上げます。先ほど議員から、東京圏の大手ゼネコンというお話がございましたけれども、市内業者以外の方と組む場合は、特に地域性は、東京圏ですとか、そういった要件はつけておらずに、ほかの市町村と比べても比較的自由度の高い組み合わせで、前回の入札は実施したところでございます。  今後につきましてですけれども、先ほど下河邊理事からも申し上げましたけれども、まずは、今の予算の範囲内で、どういった設計の見直しができるのかということを考えたいと思っております。その上で、災害時の拠点となるような防災機能といったコンセプトを損なわないように、そして、市内業者の育成ということもございます。そういった中で、議員がおっしゃられるように、競争性の高い入札となるよう、幅広く検討したいと思っております。なかなか難しい情勢ではございますが、そういった道を追求してみたいと考えてございます。  以上です。 263 ◯議長(塚谷重市君) 14番・櫻井信幸君。 264 ◯14番(櫻井信幸君) 今、副市長が、現在の予算の中でとご答弁をしました。ただ、このまま行きますと、私は、工事費の値上げということは避けて通れないのかなと想像しているんですよ。ですから、例えば、じゃあ、(3)のほうの質問に入っていきます。  先ほどから言っているんですけど、このままではもう業者の言いなりだなというような入札の結果、工事の内容になってしまうと思うんですけれども、であれば、ただいま副市長が現在の予算の中でとおっしゃっておりますので、3階建ての庁舎なんですが、これを2階建てにしてみたらどうですか。2階建てにすれば、多分、免震の面でも節約できますし、また工事費用も現在の枠内でできますし、おつりが来ると思いますよ。そういうことを考えて、これは市民の税金なんですよね。ですから、簡単に、値上げと言われて値上げするようなことじゃなくて、節約できるところは節約するということから、3階建てを2階にしたらどうかと思うんですが、いかがでしょうか。
    265 ◯議長(塚谷重市君) 副市長・松隈君。 266 ◯副市長(松隈健一君) お答え申し上げます。今の予算の範囲内でという中においては、そういった選択肢も、可能性としてはあるのではないかと思っております。ただ、この基本コンセプトを決めるに当たりましては、議会の皆様ですとか市民の方を交えて議論してきたわけでございますので、そういった基本的なコンセプトは維持したいと考えてございます。  それから、行政面から申しましても、財源としまして、震災復興特別交付税、それから被災施設復旧関連事業債など、国からの復興支援の期限もございますので、そういった期限内でできるだけ速やかにしたいと。構造を変更しますと、また建築の申請、建築確認などのやり直しに大幅な時間もとられることも想定されますので、そういった観点から幅広く検討したいと考えてございます。 267 ◯議長(塚谷重市君) 14番・櫻井信幸君。 268 ◯14番(櫻井信幸君) 国の補助というお話がありましたけれども、どうも最近の国の補助というのは、行政側に仕事を急がせる、そういう傾向があるなと。じっくり構えて仕事ができないというような補助事業になっているのではないかなと私は思うんですよ。ですから、最終的には、石岡市が将来どういうふうになっていくかと、人口減少していく中でどういうふうになっていくんだと。どんどん庁舎のスペースも小ちゃくて済むようになっていっちゃうわけですよ、このままでは。人口を増やす努力をしていないんですから。  ですから、例えば前の議員からもいろいろ子育て支援なんかの提案もありましたけれども、そこで節約したお金を子育て支援なんかに回そうというふうに考えたらいいんだと思うんですよね。これは、通告していませんので、答弁は結構ですけれども、予算がない、予算がないと言う中で、そういう工夫が必要なのではないかなと思うんですよ。  ですから、この庁舎建設については、簡単に、じゃあ、4億円上乗せしましょう、5億円上乗せしましょうというような結果のないよう、今後、進めていってもらいたいと思います。  市長、何か最後にご意見がございますか。 269 ◯議長(塚谷重市君) 市長・今泉君。           〔「予算はある。余剰金があるんだから」と呼ぶ者あり〕 270 ◯市長(今泉文彦君) 新庁舎の建設でありますけれども、この基本コンセプトについては、市民、議会、そして市の執行部の3つの組織でこれまで検討してきたものであります。そういった中で、防災機能など必要なもの、こういったものは不可欠なものでありまして、それらを予算の中で最大限発揮するように考えていかなければならないと考えております。予算の範囲内ということで可能な限りの努力をして、見直しを行っていきたいと思っております。  以上です。 271 ◯議長(塚谷重市君) 14番・櫻井信幸君。 272 ◯14番(櫻井信幸君) 副市長、市長のご答弁、ありがとうございます。ここについて、あるから使おうではなくて、よくその辺はお考えになって、今後、市庁舎の建設については、時間がない中でも考えていっていただきたいと、そういうふうに願うところでございます。これについてはこれで結構です。  3番目の質問に入ります。つい最近も台風が来まして、茨城県内、この石岡も大きな被害をこうむりました。そして、毎年、片野地区における水害、今年も避難勧告が2度ほど出され、住民は公民館等に避難をしたということでございます。これはもう本当にずーっと前から繰り返されていて、何とかしなければならないなということだったんですが、やはり県にお願いをしても、予算がつかない、予算がないということから、これまで来てしまいました。  ところが今回、国交省の協力もあって、先ほど6.4キロの改修工事が行われることになったと、そして、予算等については公表できないということでありますが、これも多分、5億円近い予算がついたのかなと想像するところでございます。  そこで、これについて、1項目目については、先ほど小松議員のほうから質問があって、概ね了解しました。  2項目目なんですけど、今後、五輪堂から、ずっと下から工事を進めてくると先ほど伺いました。質問は極力短くやりますので、先ほどの答弁をいただいた点については省略してまいります。了解しましたので。今後、下からということは、基本的には工事は下からということは了解しているんですけれども、片野地区のあの大きい石が、邪魔な石があるんですよね。この石の撤去を、かすみがうら市さんと今回2市で工事をやってくるわけでありますけれども、この石の部分……。                  〔「石渕」と呼ぶ者あり〕 273 ◯14番(櫻井信幸君) 石渕というんですか。あの部分をある程度早目に工事をやっていただいて、下流からずーっと百目鬼のところまで工事を終了していただけないかということを思うのでありますが、いかがか、部長の見解をお願いいたします。 274 ◯議長(塚谷重市君) 都市建設部長・福田君。 275 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) それでは、今後、どのように進捗をしていくのかということにつきましてご答弁を申し上げます。この事業が新規採択されたことによりまして、土浦土木事務所におきましては本年度から、五輪堂橋付近の地盤改良工事、それから、五輪堂橋から上流の川又までの区間に堆積をいたしました土砂の撤去工事を行うとのことでございます。また、先ほど議員からご指摘のありました、大きなネック部分となっております石渕山周辺の河川の測量と地質調査を行いまして、来年度以降には土砂等の撤去を計画的に実施していくと伺ってございます。  計画といたしましては、先ほども申し上げましたけれども、平成70年度という大変長い期間が組まれております。県におきましては、5年間を1つのサイクルということで、段階的な整備を着実に進めていきたいとのことでございます。  以上でございます。 276 ◯議長(塚谷重市君) 14番・櫻井信幸君。 277 ◯14番(櫻井信幸君) ありがとうございます。実はこの話を聞いたとき、やっとだなと思ったんですよ。やっと片野地区も水害から脱出できるのかなと思いました。ネックは石渕山という岩だということは、もう誰もがわかっているんですね。ですから、そこを1日でも1年で早くやっていただける努力をしていただきたいと思います。  あの山王川とかいろいろ、小松議員のほうからもありましたけれども、平均しますと、今回のニュースなんかで九州や北海道の被害状況を見ますと、この石岡は、私は災害に強いまちだなと。平均すると強いまちだなというのは、もう前々からここに住んで感じているんです。ですから、そういう片野地区のまず水害、毎年テレビのニュースになる、新聞のネタになる。それがなくなったら、本当に災害に強い石岡市というのが形成されるのではないかなと思います。そういうことによって、先ほど言いましたが、人口の増加、石岡は災害に強いところだよな、そういう評判が伝われば、石岡へ住んでみようというようなことで、石岡ももっと人口が増えていくと思うのであります。  そういう観点からも、片野地区の水害の対策、その改善として、せっかく今回、国がつけてくれた予算を有効に使って、対策を練って、1日も早くやっていただきたい。何度も言いますけれども、石渕山、そこがネックです。ですから、それは、県とかすみがうら市と相談をして、この工事の推進に当たっていただきたいと思うところでございます。  以上です。 278 ◯議長(塚谷重市君) 暫時休憩いたします。10分程度といたします。                   午後 2時39分休憩            ───────────────────────                   午後 2時51分再開 279 ◯議長(塚谷重市君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  13番・関口忠男君。 280 ◯13番(関口忠男君) 13番・関口でございます。水道事業について質問をいたします。  石岡市の水道事業は、安全でおいしい水を供給するため、水源の水質保全と水量の確保を図り、適正な施設設備の管理を行い、安定した給水を行っていると認識しております。誰もが生活していく中で、水道は欠かすことのできない大切なものであります。  ところが、本年度、7月19日から8月12日までの25日間、八郷地区におきまして、渇水による節水の協力を呼びかける広報車、メール等がありました。メールの内容ですが、渇水に伴う節水の協力、気温の上昇に伴い水道の使用量が増え、配水池の水位が低下したと、そういったことで、八郷地区の世帯に節水の協力を25日間呼びかけたところでございます。  今回、質問するに当たりまして資料を請求いたしまして、その資料でございますが、石岡市水道事業運営審議会の会議録を提出していただきました。昨年の審議会は行われなかったようでありまして、直近の会議録というのが、平成26年度5月15日に行われた審議会でございます。これを読むと、そのときには大きな断水が起きたということでありました。そのときもいろいろと対応して、その場をしのいだということがいろいろ書いておりました。  そこで、今回の渇水が起きたときにどのような対応をしたのか、まずは伺いたいと思います。 281 ◯議長(塚谷重市君) 生活環境部長・横田君。 282 ◯生活環境部長(横田克明君) ご答弁申し上げます。今回の渇水の原因につきましては、気温の上昇した時期が7月の3連休と重なりまして、使用量が急激に増加したことと、井戸の取水量が全体的に低下していることが原因と考えております。  次に、渇水の状況でございますが、7月の3連休明けに、中央浄水場の貯水率が15%以下となり、断水になるおそれがあったため、茨城県企業局県西水道事務所及び湖北水道企業団へ増圧による総水量の増量を依頼いたしました。また、先ほど議員おっしゃられましたように、防災無線、メールマガジン、広報車等により減圧配水のお知らせと、節水の協力をお願いするポスターを公共施設等に掲示いたしました。さらに、湖北水道企業団より応援給水が受けられる下林浄水場の配水エリアを広げ、中央浄水場の配水エリアを狭めるといった作業を実施いたしました。  以上でございます。 283 ◯議長(塚谷重市君) 13番・関口忠男君。 284 ◯13番(関口忠男君) いろいろ対応したと答弁がありましたが、八郷地区の浄水場というのは、中央浄水場、下林浄水場、山崎浄水場、園部浄水場、この4か所があり、それぞれ給水エリアが決まっているわけでございます。しかし、今の答弁をお聞きしますと、対応したのは中央浄水場と下林浄水場という話でございます。そうしますと、山崎浄水場、園部浄水場については渇水はしなかったのか、まずお伺いをいたします。 285 ◯議長(塚谷重市君) 生活環境部長・横田君。 286 ◯生活環境部長(横田克明君) ご答弁申し上げます。今回の渇水につきましては、山崎浄水場、園部浄水場については渇水の心配はございませんでした。  以上でございます。 287 ◯議長(塚谷重市君) 13番・関口忠男君。 288 ◯13番(関口忠男君) 八郷の井戸は、それぞれ浄水場ごとに掘ってあると思いますが、大変浅いんですよね。100メートルちょっとしか掘っていない。岩盤の下まで掘れば水量があるんですが、全て、私が調査したところ、浅い。やはりこれを改善していくのがいいのかな。  そうすると、中央浄水場と下林浄水場は特に井戸が浅いのかなと私は思うんですが、今、茨城県企業局の水ですか、これと湖北水道からの水をいただいて、何とか対応したということでございますが、今後も県の水を、中央浄水場に今契約している以上に増やすことはできるのか、それと、下林浄水場については、湖北水道と連結して75ミリという管と聞いておりますが、それをつないでどういう効果があったのか、まず伺います。 289 ◯議長(塚谷重市君) 生活環境部長・横田君。 290 ◯生活環境部長(横田克明君) ご答弁申し上げます。まず、県の受水量の増量についてでございますが、現在、日量1,500立法メートルで契約を結んでおります。増量についてでございますが、一時的な増量につきまして、対応していただいている状況でございます。  次に、湖北水道企業団の部分でございますが、こちらにつきましては下林のところで連結をしておりますが、通常の応援給水は概ね日量430立方メートルほどで受けておりますが、今回につきましては、増圧により、100ミリ立法メートル増の530ミリの供給をいただいたところです。その効果といたしまして、配水池の水量の増加につながったということでございます。  以上でございます。 291 ◯議長(塚谷重市君) 13番・関口忠男君。 292 ◯13番(関口忠男君) いろいろ対応してその場を乗り切ったようでございますが、この減圧とか増圧とか、いろいろ調整しますと、水が大変濁ったりするわけでございます。また、その調整をするのにも、職員も大変な努力をしたのではないかなと聞いております。  2番目の、今後の渇水対策として何を行っていくのか、お伺いをいたします。 293 ◯議長(塚谷重市君) 生活環境部長・横田君。 294 ◯生活環境部長(横田克明君) ご答弁申し上げます。今後の対策でございますが、常時安定した水の供給をするために、中央浄水系11井、下林浄水系2井の井戸を中心に改修工事等を計画的に実施しまして、取水量の維持に努めてまいりたいと考えております。  また、有収率向上の取り組みとあわせまして、漏水多発地区のパトロールを強化し、専門業者による漏水調査を行い、早期発見、修理に努めてまいります。  また、先ほど議員からご指摘いただきましたように、受水量の増量について、今回と同じように臨時的な対応をいただけるよう、お願いをしていきたいと考えております。  以上でございます。 295 ◯議長(塚谷重市君) 13番・関口忠男君。 296 ◯13番(関口忠男君) 中央浄水場11井戸、下林浄水場2つの井戸を、今後、改修していくということでございますが、今年度も何か所かやっているところを見たんですが、何本でもなかったわけであります。今後、この13ある井戸を改修するのには何年ほどを予定しているのか、お伺いをいたします。 297 ◯議長(塚谷重市君) 生活環境部長・横田君。 298 ◯生活環境部長(横田克明君) ご答弁申し上げます。ただいま合計で13井の今後の計画は何年ぐらいというご質問ですけれども、当面の部分として、今年度につきましては、あくまで予定ですけれども、4つの井戸について予定をしております。その後につきましては、各井戸の状況を見ながら実施をしてまいりたいと考えております。  以上でございます。 299 ◯議長(塚谷重市君) 13番・関口忠男君。 300 ◯13番(関口忠男君) 今回、渇水が起きた原因というのは、部長が先ほど話しましたように、配水池が低下した、井戸の水の量が減ったということでございますが、あわせて漏水対策もしていくよと、そういう話もあったんですが、漏水対策では渇水対策、早急な打開策にはならないと思うんですよ、私が思うには。そこで、漏水対策以外の、私が先ほど申しておりますように節水対策、抜本的な改修をしていただきたいと思いますが、それについて、再度答弁をお願いいたします。 301 ◯議長(塚谷重市君) 生活環境部長・横田君。 302 ◯生活環境部長(横田克明君) ご答弁申し上げます。漏水対策についてでございますが、漏水を防ぐことによりまして、配水量を減少させることができます。渇水は、通常の配水量よりも急激に配水量が増えることが1つの原因でもありますので、漏水分の配水量を減少させることも、渇水対策と考えております。  また、今後の部分につきましては、短期的、中期的、長期的での更新計画の策定につきまして、市長より指示を受けておりますので、漏水対策につきまして、短期的な部分といたしまして対応してまいりたいと考えております。  以上でございます。 303 ◯議長(塚谷重市君) 13番・関口忠男君。 304 ◯13番(関口忠男君) 3番目に入りますが、私は、浄水場の整備、改善が必要と思うんですよ。配水池の増設も必要ではないかなと、このように思っております。水があるときに配水池を満タンにして、もう一つ予備をつくっておけばいいのかなと思うんですが、その配水池の確保が必要ではないかなと思いますが、見解を伺います。 305 ◯議長(塚谷重市君) 生活環境部長・横田君。 306 ◯生活環境部長(横田克明君) ご答弁申し上げます。配水池の確保ということでございますが、それらを含めまして、整備改善につきましては、先ほど申し上げましたとおり、短期的、中期的、長期的な更新計画策定の中で、中期的な部分といたしまして、今後、調査検討をしてまいりたいと考えております。  以上でございます。 307 ◯議長(塚谷重市君) 13番・関口忠男君。 308 ◯13番(関口忠男君) 市長も水のことは前々から大切であると、生活に欠かせないと、質問するたびに答えております。そういった中で、5年、10年、20年先の話ではなく、もうここ一、二年で対策を講じるべきだと思うんですよ、私は。毎年、機械が壊れたり水がなかったり、市民は大変困っておりますので、本当に早急な整備をしていただきたいと思っております。そこで、市長の見解を伺いたいと思います。 309 ◯議長(塚谷重市君) 市長・今泉君。 310 ◯市長(今泉文彦君) 八郷地区の渇水というのはここ頻繁に起こって、大変深刻なものだと思っております。それに対応していくために、漏水に対応していくという短期的な部分、これは対処療法的な部分でありますけれども、それ以外に、今、議員から提案がありました浄水場の整備、改善、これは中期的なものになるかと思いますけれども、これらを計画的に推進して、なおかつ水源や配水体系の改善、そういったものを長期的な視点でやっていく必要があるかと思っております。事態は深刻でありますので、短期的、中期的を前倒しにして、これを集中的にやっていきたいと考えております。  以上です。 311 ◯議長(塚谷重市君) 13番・関口忠男君。 312 ◯13番(関口忠男君) 今、市長からは、前倒ししても水道事業を進めていくという決意をいただきました。そういった中で、冒頭、話しました石岡市水道事業運営審議会、こういったものは毎年行うべきだと思うんですよ。26年の委員さんは、もう任期が切れていますね、27年で。だから、新たな委員さんを選んで、もう早急に審議会を開いて、こういう渇水があったときには、当然、開いていくべきで、議論をしていただきたいと。  最終的には水道は1本にを目標にしているわけだと思うんですが、そこになかなか行かないですね、八郷地区がこういう状況では。だから、前倒しして事業を進めていただきたい。よろしくお願いします。  以上で終わります。 313 ◯議長(塚谷重市君) 1番・新田 茜君。 314 ◯1番(新田 茜君) 議席番号1番・新田 茜でございます。  それでは、通告に従いまして、一問一答方式で2項目にわたり質問をさせていただきます。  第1項目目として、石岡市の婚活支援事業について伺ってまいりたいと思います。  この婚活支援事業につきましては、昨年第4回定例会におきまして質問をいたしましたので、過去の実績、取り組みにつきましては理解をしております。  婚活というワードがメディアに登場し、ブームとなり、約10年がたちますが、この10年で自治体による婚活支援のための事業が広がり、少子化対策、定住促進、地域活性化などを掲げ、さまざまな形での支援が各地で展開されており、石岡市におきましても、石岡市、小美玉市とで石岡地方結婚相談所を設置し、石岡市が事務局となり運営を行い、それぞれ2市から推薦された各8名、計16名の結婚相談員の方々が活動されており、また男女の出会いの場の提供として、毎年、ふれあいパーティーを開催し、ここ数年は広域連携で、坂東市、鹿嶋市と合同でのふれあいパーティーを実施していることにつきましても、昨年お答えいただき、承知しております。  それでは、(1)です。昨年度より前の実績は、先ほども言いましたが理解しておりますので、まず、昨年度のみ、昨年度の実績として、相談員の方々の活動状況や、昨年度のふれあいパーティーの実績についてをお伺いいたします。 315 ◯議長(塚谷重市君) 生活環境部長・横田君。 316 ◯生活環境部長(横田克明君) ご答弁申し上げます。昨年度のみの状況ということで、まず、石岡地方結婚相談所につきましては、27年度は新規登録者が27名、内訳としまして男性20名、女性7名でございます。こちらに対しまして5組の成立となっております。  それから、ふれあいパーティー関係でございますけれども、27年度は、石岡市で石岡のおまつりの中日9月20日に、「石岡のおまつり×街コン」としまして、参加者は92名、内訳としまして男性52名、女性40名で、14組がカップルになっております。28年1月24日には、坂東市で「笑って婚活in坂東」として開催をいたしまして、117名の参加、男性57名、女性60名で、14組のカップルが成立しております。さらに2月28日には、こちらは石岡地方結婚相談所の単独事業として行ないましたふれあいパーティーでございますが、朝日里山学校で開催しまして、38名の参加をいただきまして、内訳が男性18名、女性20名で、6組のカップルが成立いたしております。  以上でございます。
    317 ◯議長(塚谷重市君) 1番・新田 茜君。 318 ◯1番(新田 茜君) ありがとうございます。このふれあいパーティーの実績で、過去5年間の平均にすると、毎年およそ16組ほどのカップルが誕生しています。  それでは、これまでにこのふれあいパーティーを通し、カップルから、実際に結婚に至ったというケースはあるのか、個人的なことでありますので追跡はできないと思いますけれども、そういった報告が過去にあればお示しいただきたいと思います。 319 ◯議長(塚谷重市君) 生活環境部長・横田君。 320 ◯生活環境部長(横田克明君) ご答弁申し上げます。こちらで、今、過去の部分で捉えている数字でございますが、26年度になりますけれども、婚活パーティーによりまして2組の結婚に至っております。  以上でございます。 321 ◯議長(塚谷重市君) 1番・新田 茜君。 322 ◯1番(新田 茜君) ありがとうございました。  それでは、次に、先ほどもお答えいただいたんですが、毎年、結婚希望者の方へのサポートをしてくださっています結婚相談員についてを伺ってまいります。この相談員の方々で毎月行われている相談会議というものがございますが、その会議の内容について、具体的な説明をお願いいたします。 323 ◯議長(塚谷重市君) 生活環境部長・横田君。 324 ◯生活環境部長(横田克明君) ご答弁申し上げます。こちらにつきましては、ただいまおっしゃられましたように毎月開催してございます。活動状況につきましては、登録されている方に、結婚相談員による結婚相手の紹介を行っております。その中で、お互いの情報交換を行いまして、結婚希望者に、それぞれ登録の際に示された条件等を考慮し相手の方の紹介を行い、結婚が成立するような働きかけを行っております。  以上でございます。 325 ◯議長(塚谷重市君) 1番・新田 茜君。 326 ◯1番(新田 茜君) ありがとうございます。相談員の方々により結婚が成立された場合、相談員の方への対応としては、市のほうから何かされているのか。例えば謝礼であるとか、記念品の交付など、そういったものはあるのか、あくまで相談員報酬のみであるのか、その辺についてをお伺いいたします。 327 ◯議長(塚谷重市君) 生活環境部長・横田君。 328 ◯生活環境部長(横田克明君) ご答弁申し上げます。結婚の成立した場合ですけれども、件数はちょっと今、ございませんが、表彰のほうを行ってございます。  以上でございます。 329 ◯議長(塚谷重市君) 1番・新田 茜君。 330 ◯1番(新田 茜君) ありがとうございました。数年ほど前、四、五年前でしょうか、石岡地方結婚相談所は、石岡市、小美玉市、かすみがうら市と3市で各8名、計24名で運営されていたと思います。さまざまな事情があり、今の2市での構成となったことは存じておりますが、やはり、相談員の方々にとってもエリアが広いほうが、情報交換での情報の収集であるとか、活動がしやすいといった声もありました。再びかすみがうら市も加わるといったような予定はあるのか。特に、そういった動きはないのか、その辺の状況についてをお伺いいたします。 331 ◯議長(塚谷重市君) 生活環境部長・横田君。 332 ◯生活環境部長(横田克明君) ご答弁申し上げます。ただいまご指摘いただきましたように、現在はかすみがうら市は結婚相談所のほうに加入されておりませんが、ただいまご指摘いただきましたように、今後も含めまして、かすみがうら市のほうに働きかけ等を行ってまいりたいと考えております。  以上でございます。 333 ◯議長(塚谷重市君) 1番・新田 茜君。 334 ◯1番(新田 茜君) お声かけよろしくお願いいたします。  それと、もう一度ふれあいパーティーについてなんですが、ふれあいパーティーのそういった情報などは、市民の方々にどのように周知されているのかを伺います。 335 ◯議長(塚谷重市君) 生活環境部長・横田君。 336 ◯生活環境部長(横田克明君) ご答弁申し上げます。ふれあいパーティーの結果等につきましては……。                  〔「周知」と呼ぶ者あり〕 337 ◯生活環境部長(横田克明君) 失礼いたしました。広報紙、それからホームページ等において、周知のほうを行ってございます。 338 ◯議長(塚谷重市君) 1番・新田 茜君。 339 ◯1番(新田 茜君) ありがとうございます。ホームページや広報紙で周知しているとのことなんですが、私、石岡市のホームページで探しましたところ、非常に見つけづらく感じました。現在はネットを利用して情報を得る方が多くいらっしゃいますので、その辺のご考慮をお願いしたいと思います。  これまでの取り組み状況につきまして、具体的にお答えいただきましたので、理解いたしました。ありがとうございました。  続いて、(2)の今後の課題と取り組みについてを伺ってまいります。この行政によります結婚支援は、これからの時代も、切り離すことのできない重要なものであると考えます。以前も訴えさせていただきましたが、自治体による婚活支援について、ここまで行政がやらなくてはならないのか、そういった疑問もあると思います。しかしながら、少子化や地域活性化について大きく問われる今、これらの支援は、地域問題の解決策として、行政が積極的に取り組まなければならない時代にあると思います。そういった意味でも、行政による婚活支援の果たす役割が強くなっていると感じます。  そこで、これまで行ってきた石岡市の婚活支援を振り返り、まずは、今どのような課題があるのかお伺いいたします。 340 ◯議長(塚谷重市君) 生活環境部長・横田君。 341 ◯生活環境部長(横田克明君) ご答弁申し上げます。課題でございますが、婚活パーティーにおきまして、やはり男性と比べて女性の参加が少ないという部分が現状でございます。課題という部分では、こういった現状がございます。  以上でございます。 342 ◯議長(塚谷重市君) 1番・新田 茜君。 343 ◯1番(新田 茜君) ありがとうございます。なかなか女性の参加が少ないということでありますが、現在、全体的に見た婚活市場におきましては、男女比で男性が4割、女性6割と、男性の参加が少ないといった状態にあるそうです。これは、主に都心部であったり大都市圏の状況なのかもしれませんが、その辺を地方の強みとしてアピールしていくことも必要なのではと感じます。  そして、そのような課題がある中で、今後、県との連携や他市との広域連携を含め、どのように取り組んでいかれるのか、今後の取り組みについてお考えをお伺いいたします。 344 ◯議長(塚谷重市君) 生活環境部長・横田君。 345 ◯生活環境部長(横田克明君) ご答弁申し上げます。まず、女性の参加が少ない部分でございますが、こちらにつきましては、市内にあります女性の多い事業所、病院とか幼稚園、保育園、学校等に対しましてチラシ等を配布しまして、女性の参加につきまして呼びかけております。それから、今後につきましては、小美玉市との連携をはじめ、ほかの事例を参考にしながら、実施場所の選定や実施時期、方法等についてより一層の参加者が集まる方策を考えてまいりたいと思っております。それから、今、おっしゃられましたとおり、県のいばらき出会いサポートセンターのご支援はいただいているところですけれども、こういった支援についてさらに協力を求めてまいりたいと思っております。  以上でございます。 346 ◯議長(塚谷重市君) 1番・新田 茜君。 347 ◯1番(新田 茜君) ありがとうございます。課題を通しての今後の取り組みについてお答えいただきました。そして、先ほど先進地を参考にとおっしゃっておりましたので、少し先進的に行っております福井県福井市の事例を挙げさせていただきます。  福井市では、行政が行う婚活支援として、民間とは趣の異なった行政ならではの考えで、特色のある出会いの場の提供を行っているそうです。参加者から、婚活職の強いイベントは参加しにくいといった声があり、参加者が思うように集まらない。そういったところに目を向けまして、ボランティア活動から青年の自立を促し、そこから人生のパートナーを見つける機会を提供しているようです。市が行う事業、お祭りであるとかワークショップなどにおいて、独身男女をボランティアとして募集し、ボランティア当日までに事前打ち合わせ会を開催し、参加者のある程度の面識をつくり、当日の活動を円簡にこなし、当日は、ボランティア活動の後に交流会を開催する、ちょこっとボランティア・ちょこっと婚活といった取り組みをされているようです。これは非常に好評で、実績も出ているようであります。そのような独自の工夫も非常に重要だと感じました。先進地の事例を紹介させていただきました。  そして、これは私からの、石岡市の婚活支援事業に対する要望でありますが、やはり先ほどから触れております結婚相談員さんの情報の充実であります。何度も申し上げておりますが、市から推薦された相談員の方々は、その使命感から、責任を持って本当に一生懸命活動をされております。この方々の努力で結婚に至る成婚率は、県よりも上回っているようです。  以前、相談員の方々から、希望者の方が市へ申し込みをされるより、相談員に直接申し込みをしてもらうほうが動きやすくスムーズに活動できる、そういった声をいただきました。そのためには、やはり相談員の方々の情報提供をもっと積極的に行う必要があると思います。小美玉市のホームページを見ますと、結婚相談員という項目をクリックすると、相談員の方々の情報を見ることができます。どの地区に相談員がいらっしゃるのかが、一目でわかるようになっておりました。石岡市においても、これは相談員の方々の了承が必要かとは思いますが、相談員の情報をホームページ上に掲載し、結婚を希望される方々へ周知を図る必要があるのではないかと考えます。その辺についての見解をお伺いいたしたいと思います。 348 ◯議長(塚谷重市君) 生活環境部長・横田君。 349 ◯生活環境部長(横田克明君) ご答弁申し上げます。ただいま、議員からご指摘いただきましたように、結婚相談員の役割は、婚活支援等におきまして非常に重要であると思っております。また、おっしゃられましたように、必要とされる方がどの地区にいるのかがわかるようにするのも大切なことでございますので、結婚相談員の方々に了承を得た後に、速やかにホームページで掲載してまいりたいと考えております。  以上でございます。 350 ◯議長(塚谷重市君) 1番・新田 茜君。 351 ◯1番(新田 茜君) ありがとうございます。たびたびになりますけれども、小美玉市のホームページでは、相談員さんの紹介のほかにも、婚活についてのアドバイスなど、市の婚活支援事業の細かな説明や周知のチラシなどもあり、市としても力を入れているのだなということが非常に伝わってまいりました。石岡市も情報の充実をぜひお願いいたしたいと思います。  さらに、要望といたしまして、先進地で行っているような相談窓口の常設であります。これは大変難しいとは思いますが、相談員の方々が活動しやすいような活動場所の提供……。相談員さんは、日々あちこちご自分の車で回り、活動をされているようですが、常設とまではいかないにせよ、庁内の空きスペースなど自由に使えるような場所の提供も、あわせてご検討いただければと思いますので、よろしくお願いいたします。  それでは、最後に市長に伺います。石岡市で出会い、結婚をし、家庭を築く方が今後どんどん増えるよう、今泉市長がよくおっしゃっております生きがいのまちであり、ここで死ぬ、死にがいのあるまち石岡を目指すためにもとても重要である、そして切り離すことができない婚活支援事業につきまして、市長としてどのようなお考えであるのか、お伺いをいたします。 352 ◯議長(塚谷重市君) 市長・今泉君。 353 ◯市長(今泉文彦君) 婚活という出会いの場の提供については、人生の大きな選択の場だと思っております。しかし今、若い人たちの婚活は、ともすればゲーム感覚で、カップルになって楽しむということもあります。若い人たち全体が独身で、高齢化もしているという状況にもあります。それから、仲人さんという形がなくなってきて、結婚相談員というのも、昔の形態とは若干違ってきております。  そういった中で、今必要なのは、人生の伴侶、パートナーを選ぶという、そういうことであるかと思っております。この婚活事業を大切にして、それから、結婚相談員についても情報をきちっと伝え、若い人たちが真剣に婚活に取り組んでいくということも大切なファクターだと思っております。  楽しい婚活でありますけれども、カップルになって、そして結婚に至るというところでは、人生の大切な選択であるという意識を持って、若い人たちがゴールインできればいいなと思っております。そのためには、この婚活事業もそのような精神を持って、広い範囲で広域化、他のまちとの交流、連携、そういったものも広げていきたいと思っております。  以上です。 354 ◯議長(塚谷重市君) 1番・新田 茜君。 355 ◯1番(新田 茜君) 今泉市長、ありがとうございました。行政が行う婚活支援では、成婚数や交際成立数を増やすといった直接的な効果だけでなく、婚活を通して地域のよさを再確認し、地域への誇りの醸成にもつながるなど、本来の目的以外の副次的効果も見られるようです。今後も積極的に、そして、再三になりますが、結婚相談員の方々にもスポットを当てていただければと思います。  それでは、1項目目の質問を終わります。  続きまして、2項目目、石岡市の協働のまちづくりについて伺ってまいります。  平成26年12月に石岡市協働のまちづくり条例が制定され、平成27年4月1日よりこの条例が施行されました。まず、この条例の前文の中に、石岡市を住んでみたいまち、住んでよかったまちにするため、まちづくりの主人公である市民一人ひとりが考え行動するとともに、地域の特性や魅力をいかし、より良い地域社会を実現させることが、石岡市民の願いであり、近年、社会情勢が大きく変化する中で直面しているさまざまな課題を解決するには、市民と市が連携、協力し、まちづくりに取り組んでいくことが一層大切である。そのためには、市民、地域コミュニティ、市民公益活動団体、事業者及び市がそれぞれの役割を分担し、どのように連携、協力していくべきかを定めた基本的なルールが必要であると、少し省略しましたが、そう記されております。この条例の前文にあるように、協働は、これからのよりよい地域社会の実現に向け、非常に大切なことであると理解しております。  そこで、(1)の1)として、この条例が施行され間もなく1年半となりますが、この協働について、協働とは、複数の主体が目標を共有し、ともに力を合わせ活動することでありますので、まさに条例の前文にある、市民と市が連携、協力し、まちづくりに取り組んでいくということであります。そのためには、この協働についてより多くの市民の方々に知っていただき、理解していただく必要があると考えます。  石岡市としては、協働について、市民の方々にどのような方法で周知をされてきたのか、その辺をお伺いしたいと思います。 356 ◯議長(塚谷重市君) 生活環境部長・横田君。 357 ◯生活環境部長(横田克明君) ご答弁申し上げます。協働について、市民の方にどのような方法で周知をしてきたかということでございますけれども、この条例施行後におきましては、さまざまな協働事業が実施されておりまして、その成果を市報におきまして「地域の元気の出発点-協働で取り組む現場から-」と題しまして、リポート形式で紹介を行っております。  隔号の1日号で紹介をしております。27年の6月1日号から現在も続いておりますが、28年の3月1日号までで、11月1日号は掲載がございませんでしたが、その期間におきまして9件の事例を掲載しております。なお、その後、現在も掲載をしております。  内容等につきましては、トレイルラン大会のボランティアによる運営、それから、地区防災組織による防災訓練など、市民、地域コミュニティ、市民公益活動団体、事業者及び市が役割分担の上、連携、協力している事例をお知らせすることで、多様な協働事業のさらなる推進が図られることを目指しております。  以上でございます。 358 ◯議長(塚谷重市君) 1番・新田 茜君。 359 ◯1番(新田 茜君) ありがとうございます。市報に載せ情報を発信してきたということですが、協働の担い手である市民、地域団体、市民公益活動団体、事業者のうち、地域団体や市民公益団体は、目的意識を持った集合体でありますので、自主的、主体的に活動が取り組まれております。なので、協働への浸透はあると思います。  しかし、個々の市民においては、知らず知らずのうちに地域などにおいて協働を実践していても、この言葉を知らないために、協働への関心につながっていないのではないかと感じます。今では協働が当たり前のような言葉になっている気もしますが、先日いただきました市民アンケートの結果を見ましても、協働のまちづくりに対する関心が低かったため、まだまだ浸透していない、周知不足であるということを改めて感じました。引き続き、積極的な周知、啓発をお願いいたします。  続いて、2)であります。条例施行後どのような取り組みをされたのか、またその効果についてを伺ってまいります。市のホームページや市報等にもこれまでの活動事例の紹介がなされておりましたが、石岡市協働のまちづくり条例施行後に協働を掲げ、新たに取り組まれたものはあるのか、あればどういったものがあるのかをお伺いいたします。 360 ◯議長(塚谷重市君) 生活環境部長・横田君。 361 ◯生活環境部長(横田克明君) ご答弁申し上げます。条例施行後の新たな取り組みという部分でございますが、市民公益活動の支援としまして、市民団体等に市の所有する備品を貸し出す事業を昨年度から行っております。実績としましては、昨年度11件、今年度は現在まで5件のご利用がございます。それから、各地区や自治会などの清掃、それから除草及び整備等の社会奉仕活動に際しまして、飲料水の提供を行っている事業がございます。こちらにつきましては、条例施行後ではございませんが、25年度から開始しておりまして、昨年度は154件、今年度は現在までに102件のご利用がありますので、事業としては定着しつつあると思っております。  以上でございます。 362 ◯議長(塚谷重市君) 1番・新田 茜君。 363 ◯1番(新田 茜君) ありがとうございます。そして、まちづくり推進委員という方がいらっしゃると思うんですが、石岡市協働のまちづくり条例第11条に、この「推進委員会は、協働のまちづくりの推進に関し、必要に応じて市長に意見を述べることができる」とありました。この方々の意見というものは実際に反映されているのか、されているとすれば、どのようなことで反映されているのかをお伺いいたします。 364 ◯議長(塚谷重市君) 生活環境部長・横田君。 365 ◯生活環境部長(横田克明君) ご答弁申し上げます。昨年度の条例制定にあわせまして、今、おっしゃられました石岡市協働のまちづくり推進委員会が組織されております。昨年度3回の委員会が実施されまして、協働のまちづくりを推進するための仕組みづくりや、その定着を図るための施策などについて意見が交わされております。  その中で、反映という部分につきましては、28年度におきまして、市民公益活動団体の表彰といたしまして、新たに石岡市協働のまちづくり表彰要領を制定しまして、今年度第1回の委員会におきまして、表彰団体としまして2団体を選定し、今年の10月1日の市民の日に表彰をされるよう準備を行っております。市民の意見を取り入れまして協働のまちづくりを進める中で、中心的役割も担っていただいております。  以上でございます。 366 ◯議長(塚谷重市君) 1番・新田 茜君。 367 ◯1番(新田 茜君) ありがとうございます。これまでの取り組み状況についてお答えいただきまして、理解いたしました。  次に、(2)の今後の方向性についてお伺いしたいと思います。協働には正解はないと思います。しかし、実践活動の積み重ねの中から、よりよい地域社会の実現に向かっていくのだと思っております。市民協働と聞くと、行政と市民の協働と思いがちでありますが、地域の課題に対し市民同士の協力で解決していくことも、市民協働の1つであるということも理解しております。が、やはり市民と行政が一緒になり、地域社会のリフォームをしていくことが、よりよい地域社会の実現や発展につながると私は考えています。  今年度、サードステージに入りましたふるさと再生プロジェクトにおいても、協働まちづくり推進事業で、「地域コミュニティの育成や市民の皆様がまちづくりに参加しやすい環境づくりを進めます」とありました。私も石岡市の一市民として、この協働のまちづくりについて非常に関心を持っております。しかし、石岡市が推進する協働のまちづくりというものが、いまいち見えてきていません。協働は、先ほども申しましたが、正解もないでしょうし、なかなか実体的に捉えにくいものではありますが、石岡ならではの、石岡だからできる形での市民協働もあると思います。その石岡市の、石岡市民の特性を生かした新たな取り組みをしていっていただきたいと強く願います。  推進事業にあるまちづくりを担う人材の発掘、地域コミュニティの育成など、どのように進めていくのかなど、今後の石岡市の協働のまちづくりの方向性についてお示しいただきたいと思います。 368 ◯議長(塚谷重市君) 生活環境部長・横田君。 369 ◯生活環境部長(横田克明君) ご答弁申し上げます。市の今後の方向性につきましては、条例施行後、さまざまな協働事業が行われておりまして、特に変化し続ける社会情勢の中では、まちの活力を維持するために欠かせない、共助の精神を育む意味でも、その重要性は増していると言えると思います。  既にこれまで、地域での除草作業を実施した草の処分などにつきまして、石岡市で行っております。また、今年度新たに、三村地区でございますが、地区と石岡市が協働による道路の除草を実施しております。これらの三村地区の除草作業につきましては、協働のまちづくりにおけるモデル的な事業と認識をしております。今後、これらの事業を進めていくために、手法等を含め、関係部局と協議してまいりたいと考えております。  また、引き続き、条例の基本理念を実現するために、市民、地域コミュニティ、市民公益団体、事業者、市が連携、協力を図りまして、協働のまちづくりに資する事業に取り組んでまいりたいと考えております。  以上でございます。 370 ◯議長(塚谷重市君) 1番・新田 茜君。 371 ◯1番(新田 茜君) ありがとうございます。今後の方向性について、部長からお答えいただきました。  石岡市協働のまちづくり条例が施行され、条例に基づき、政策への市民参加という新たな要素が導入されましたが、この条例の内容を理解しないと実践はできないと思っております。そのため、この条例や協働について職員の方々への研修も必要であろうと思いますし、ホームページにありました協働推進事業として、先ほどもおっしゃっておりましたが、備品の貸し出しをしていますと。そこに一覧表、図入りのものもあり、非常にわかりやすく、丁寧に載っておりましたが、まだまだこれが協働推進事業であると認識されていないと感じます。ホームページや市報に載せることだけが周知ではないと思いますので、市民の方々にもさまざまな場所で、さまざまな方法で、アピールしていっていただきたいと思います。  これから地域の距離を縮め、より身近な課題を把握し、お互いの情報を共有することで、協働の取り組みを一歩ずつ進めていけると思いますので、協働推進事業として、資材、場所、情報の提供だけでなく資金の提供も行うなど、改めて見直していただき、石岡市独自の視点で石岡市の特性を生かした新たなことへ、どんどん取り組んでいっていただきたいです。そして、実体的に捉えにくいため当てはめやすく、これも協働である、あれも協働であると当てはめてしまいがちであると思います。ですが、石岡市が推進する協働はこれだということをもう少し明確にしていただきたい。今年度は協働として環境に力を入れ推進活動をしていきますであるとか、福祉に力を入れ、教育に力を入れと、年々違ったとしても明確に示していただき、丁寧に、段階的に浸透を図っていただきたいと強く願います。  最後に、今泉市長にお聞きします。今年度初めの所信の際にも触れておりましたが、この石岡市の協働、協働のまちづくりを進めていく上で、いま一度市長の思い、そして意気込みをお聞かせいただきたいと思います。市長のお考えをお聞きし、私の質問を終わらせていただきます。
    372 ◯議長(塚谷重市君) 市長・今泉君。 373 ◯市長(今泉文彦君) 今、石岡の高齢化ですけれども、約30%に達しております。これがあと10年、20年たつと、地域によっては5割近い場所も出てまいります。そういった中で、今、地域コミュニティのあり方が問われているかと思います。地域コミュニティが、高齢化が進むにつれてなかなか立ちいかなくなっていく可能性が出てまいります。そういった中で、地域コミュニティをきっちりと地域ごとに確立していく、そのことが市民生活の中で大変重要な位置を占めてくる、そういったことがあるかと思います。  協働のまちづくりにおいては、地域が、そこに住む市民同士が助け合って、地域コミュニティの中で心豊かに暮らしていく、そういったことが重要である。協働のまちづくりは、その方向を1つ打ち出していければいいのかなと思っております。  先ほど横田部長が申し上げましたけれども、三村地区の、これは道路の枝払い作業でありますけれども、高齢化が進む中、両側に生い茂った枝払いがなかなかできなくなってきているという中で、市と協働して、高所作業車を使って、連携して枝払いをやったわけでありますけれども、地元の区長さん方とか役員さん方は、軽自動車でその枝を集めて運んで処理したということで、道路が大変見通しがよくなったというモデル的な事業を展開したわけであります。  今後も、そういった事業を手本として、地域のコミュニティ創造、あるいは空き家が増えている、空き家対策もありますけれども、空き家をうまく活用して地域のコミュニティの拠点にならないかという、それを支援していく行政の役目を制度設計して、これからやっていきたいというふうにも考えております。  協働のまちづくり、さまざまなモデルがこれからつくられていくかと思いますけれども、いずれにしましても、市民生活がこれから変化する中で、それに対応して、豊かなコミュニティを創造していくための一助になっていけばいいかなと思っております。  以上です。 374 ◯議長(塚谷重市君) 続いての質問者に入ります。  3番・川井幸一君。 375 ◯3番(川井幸一君) 3番・川井幸一です。今回は、八郷中学校の教育環境の整備ということで、大きく分けまして3点ほど質問していきたいと思います。  1点目は安全対策ということで1点、次に通学バスについて、またグラウンドの抜本的な改修ということで質問させていただきます。よろしくお願いいたします。  ご存じのように、平成25年4月1日、旧有明中学校、旧柿岡中学校、また旧八郷南中学校が1つになりまして、統合されまして、現在の石岡市立八郷中学校が開校いたしました。旧柿岡中学校の跡地に建設されました中学校は、その校舎をはじめ、施設が新しく、とてもよい環境の中で、勉強や、またスポーツ、そして部活動、それらによってすばらしい子どもたち、ひいては将来を担う人材が排出できると、私たちはじめ地域に暮らす住民の皆さんは、大きな期待を持ってこの中学校を迎えたわけでございます。  しかし、どうでしょう。現実は、この統合がもたらしたものは、期待していたよりも多くの問題が生み出されたと私は思っております。それは、統合に至るまでの保護者や地域の皆さんとの約束がきちんと守られていなかった、また整備されたものが非常に使いづらいものであった、さまざまな面に及んでいると感じております。統合しないと人数が集まらないので、野球やサッカー、部活ができないとか、また、勉強面におきまして、学習においても競争原理が働かないと、そういった統合のメリットばかりが強調されてきたように思います。  しかし、どうでしょうか。例えば通学。学校が1か所になるということは、地域が広くなりまして、以前は歩いて行けた学校も、行けなくなるということです。そして、通学に時間がかかり、部活も、帰る時間を計算して早く切り上げなければならない。場合によっては部活ができないというような場合もあり得るわけです。自転車を使えば、通学路や歩道がきっちりと整備されていない。その中での交通事故のリスク、また、バスを使えば負担増。数を上げれば本当に数多く、何点も出てくるのではないでしょうか。  教育委員、また市の執行部は、児童生徒数の現状、そして将来の人口推計をもとに統合を推し進めるわけです。これまで統合は、やさと保育所、中学校と、八郷地区がまず先に行われてまいりました。人口が減っているから真っ先に取りかかったという理由もあるかもしれませんけれども、これらの地域には、やはり地域のコミュニティ、歴史、そして文化があります。それをあえて賛同したのであれば、その失った部分を、別な形でやはり担保すべきではないでしょうか。  そういったことから、まず1つ目の交通安全の面から、通学路の整備、歩道、街路灯、これらは、当初の約束どおりに実行されているんですか。既に開校して3年も経過しているわけです。どういう状況にあり、そしてまた今後、この部分をどうしていくのか、明快にお答えいただきたいと思います。  次に、通学バスの問題、統合を進めているときの約束でありました経費負担の軽減や無料化は、財政などの面から、やはり市の財政というのは大変だというのは十分わかっておりますけれども、そういった面からできないと答弁されるかもしれませんが、幾らかかっていますか。予算がどうだとか、そういうやりくりの問題ではなく、子どもたち、これから本当に市の大きな財産となってくる子ども、その部分での熱意があれば、私はできるのではないかと、そう思っていますので、その辺のお答えをお示し願いたいと思います。  また、冒頭にも申し上げました、非常に関心の高い部分でありますし、困っている、真っ先にPTAの皆さんの中でも出てくる問題であります、八郷中学校のグラウンド問題。開校と同時に、当時の常任委員会で問題が提起されたと聞いております。その対応は、やはりまだまだ納得のできるものではない。抜本的な解決には至っておりません。雨が降るといつまでも水がたまり、グラウンドが本当にぐじゃぐじゃ、長靴を履かないと本当に歩けないぐらいの状況です。この状況は教育委員も確認していると思います。そういった問題多いこの部分、これからの対策をどのように考えているのか、お伺いいたします。やはり大きな問題だと思います。目先の対応ではなかなか何も変わらない、そう思っています。  八郷地区の中学校が1か所になった部分です。大きな広い地域が本当に1つになってつくられた学校です。それに伴う整備は責任を持って行う、それが、地域や保護者、そして児童への、統合への市としての、言ってみれば誠意であるのではないかと思います。皆さんが納得できるような答弁を、まず部長のほうからお願いします。 376 ◯議長(塚谷重市君) 教育部長・宮本君。 377 ◯教育部長(宮本秀男君) 川井議員から3点ほどご質問をいただきました。まず1点目の安全対策についての中の、八郷中学校における通学路、歩道、街路灯の整備状況についてご答弁を申し上げます。以前からの要望のありました通学路の整備状況につきまして、県道では、笠間つくば線の柿岡地内、土浦笠間線では半田地内において整備を行っている状況でございます。市道においても、上林・上曽線の八郷中学校付近の道路改良工事とともに、歩道の整備を行っているところでございます。さらに整備が進められるよう、関係機関へ要望してまいります。  また、安全対策として、登下校時見守り業務をシルバー人材センターに委託するとともに、教職員による交通指導を行い、安全確保に努めている状況でございます。  街路灯につきましては、要望がありました箇所につきまして整備をしてまいりましたが、さらに、状況の変化により街路灯の要望があった場合には、関係部署と協議をしてまいりたいと考えております。  続きまして、2点目の通学バスについて、通学バスの無料化、負担軽減、利便性の向上につきましてご答弁を申しあげます。通学バスの料金でございますが、利用者には現在、月額3,000円の負担をしていただいております。バス利用料金につきましては、市内における他の教育バスや、小桜小学校の通学バス等との公平性、利用者負担の観点から、バスの料金につきましては、現行の料金でお願いしたいと考えております。  また、バスの運行につきましては、朝1便、夕方2便を4ルートでそれぞれ運行しております。利便性の向上につきましては、学校と協議し、調整を図ってまいりたいと考えております。  次に、最後に、3点目のグラウンドの抜本的な改修について、グラウンドの水はけ対策の考え、計画につきましてご答弁を申し上げます。八郷中学校は、平成24年度に外構工事を行い、平成25年度に開校いたしましたが、グラウンドの水はけが悪く、保護者等の要望もあり、さらに平成26年度に暗渠排水の工事を実施したところでございます。その後も雨水がたまりやすい場所に砂を入れるなどの手を入れてまいりましたが、いまだ議員おっしゃられるように改善がされてない状況でございます。抜本的な解決方法といたしまして土の入れ替え、あるいは、以前、何人かの議員からもご提案がございましたグラウンドの一部芝生化等が考えられますが、多大な費用がかかることから、効果的かつ最善の方法等を検討し、改善に向けて努めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 378 ◯議長(塚谷重市君) 3番・川井幸一君。 379 ◯3番(川井幸一君) ただいまご答弁をいただきました。確かに部長さん、いろいろ、教育という面でございますので、一生懸命やっていただいておるということはわかりますけれども、やはりまだまだ整備がなされていないと言わざるを得ないと思っております。その中でも、今言ったように、歩道や街路灯等もそうですけれども、非常に範囲が広いという中で、完全にといいますか、完璧にということはなかなか難しい。それもわかっております。また、バスに関しましては、今、ちょっとびっくりしたんですが、朝1便、夕2便という中では、なかなか利用者が増えないというのも、若干この辺にあるのかという部分もありますし、今言ったように広範囲の中でのバスの運行の中で、なかなか利用をよくできないのかなという部分もあります。  また、グラウンドに関しましては、26年度、2度目の改修といいますか、改良をしていただきましたけれども、聞いたところによれば、なかなかそのぐらいでは改善できないようなグラウンド状況が、今も続いておるということがわかりました。  そういった中で、予算がまず厳しい中で、ここばかりに予算をつぎ込むということは難しいと思います。しかし、市の財政の大変さ、難しい部分はよくわかりますけれども、統合に向け、保護者や地域、そして児童生徒と約束したことはきちんと守ること、これは、教育委員会においても学校で教えていることではないかと私は思っております。  児童生徒にとっても保護者にとっても、一番安全な交通手段というのは通学バスです。雨、風、そして、この間も参りました台風、そういったときに、バスに乗れば安心して学校に行ける。どうでしょうか、この現実、教育委員会では把握しておるでしょうか。今現在、八郷中学校の子どもたちの7割が自転車通学ということで通っております。遠いところから、本当に自転車で通学しています。本当に大人の私たちが通えと言われたら、大変な距離ですよ。小幡地区、小桜、瓦会、恋瀬と、範囲が広くなった、そういったところから子どもたちが毎朝自転車で来ている状況です。  そういう中で、通学路が整備されていなかったら、やはり交通事故や危険箇所での犯罪、それと背中合わせに毎日学校に通っている。親御さんはじめ、家族の皆さんは、やはりそういった部分では本当に不安はなかなか拭い去れない、そういった毎日を過ごしながら、子どもたちの学校の行き帰りを心配しているんじゃないでしょうか。  統合しまして、通学するエリアは大変、今言ったように広くなっております。通学路を本当に最初にも言いましたように整備することは、非常に難しい面もあると思います。でしたら、それは、安全な通学バスの無料化であったり、無料化が無理なら負担の軽減、それを通学路の整備のかわりにやってはいかがでしょうか。自転車通学の生徒が、雨の日、バスに乗りたくてもなかなか乗れない、クラブ活動が最後までできないといった便数の問題、利便性のために導入したバスが、非常に使いづらいものになっていると言わざるを得ません。それを、やはり自転車通学の7割という現状が物語っているのではなでしょうか。この通学バスの無料化、負担の軽減、利便性の向上、こういったことを教育長ほうからお答えを求めたいと思います。  また、多少話はずれますけれども、これから八郷中と同様に……、同様といいますか、城南中と石岡中が統合を迎えるわけです。教育委員会は、保護者の方々と部会に分かれ、統合に向けた準備を進めていると思っております。通学についても、今度はバス通学、自転車通学も増えるかもしれません。やはり八郷中と同じように通学路の整備、危険箇所の解消、防犯、さまざまな点で保護者からの強い要望があると思っております。  また、石岡中に合わせるという部分で制服の問題、城南中学の生徒は、途中で制服を買い替えるような話も聞いております。そうなってきますと、やはり保護者の負担は本当に大きなものとなってくるのではないでしょうか。市は、やはりそういった部分で助成とかが必要ではありませんか。また、そういう要望もありませんか。それをやはり、お金の面とまたなってしまいますけれども、要望として捉えるから、やはり予算がないとか、後でもいいというようなことになってしまうわけで、私は、教育委員会、また執行部が要望を待つということではなく、こうしたらいいんじゃないかと、こういう整備が必要だと、そういう考えは自ら率先して考え、計画し、予算をきっちりととって統合までに準備すると、そういうことが非常に大切なことではないかと思っております。  質問が多少ずれましたけれども、市の将来を担う財産、皆さんもご存じのように、それが子どもたちです。子どもたちの投資は、やはり明日の、これからの石岡市の大きな財産、石岡市のためになると思っています。八郷中学における持ち越しの問題、通学路や危険箇所の改修、やはり一刻も早く対応していただきたい。そういう意味では、通学路であります場所で女子中学生が交通事故から亡くなりまして、何年かたっております。その部分が、県道だからとか市道だからとか、そういうことを答えてもらっても一向に進んできません。命がかかわることとして本当に真剣に考えていただきたい。またこの部分で、この道路というのは、地域の皆さんの非常に要望の強い、改善していただきたいという部分でもありますし、今言ったように通学路の危険な部分を改善する、直すという部分も、非常に大切なことだと思いますので、その部分、もう一度答弁を願いたいと思います。  そして、雨が降ると幾日も使用できないグラウンド、これは、先ほど聞いたような部分で、多少お金をかけてもあの程度で、実際に子どもたちが、また保護者の皆さんが学校に集まるときでも全く使えないグラウンドでは、非常に困ってしまうわけでございますので、やはりグラウンドの根本的な改修を真剣に考えていただきたい。これについて、今度は教育長のほうからぜひご答弁をいただきたいと思います。よろしくお願いします。 380 ◯議長(塚谷重市君) 教育長・櫻井君。 381 ◯教育長(櫻井 信君) ご答弁を申し上げたいと思います。八郷中学校の教育環境整備についてでございますけれども、25年に入学した1年生が卒業をして、新生八郷中学校も4年目を迎えるということになります。現在、子どもたち、先生方に一生懸命取り組んでいただきまして、学習に、スポーツにと頑張って、着実に成長や成果が見られてきているかなと思っております。そういうことの繰り返しによって、新生八郷中の新たな伝統や校風が築き上げられていくのかなと思っております。  そういう中で、議員ご指摘のように、4年目を迎えておりますことから、学校施設、あるいは通学路、さらには通学バス等の見直しを進めていく必要があるのではないのかなというような認識を持っております。特に八郷中学校における通学路、歩道、街路灯の整備につきましてですけれども、先ほど部長のほうも申しておりましたけれども、今後も引き続き関係機関と協議をしてまいりたいと思います。また、身近なところで生徒の安全が確保されるよう、交通指導の実施など、教職員と協力をして、さらなる安全面の強化を図ってまいりたいと考えております。  2つ目の、通学バスの無料化、負担の軽減、利便性の向上につきましてご答弁を申し上げたいと思います。バスの無料化、負担軽減につきましては、今後、進んでいくであろう小中学校の統合・再編を見据えまして、市全体の中で他のバスの利用者との公平性などの観点から、バスの料金につきましては、現行の金額のままで、現在のところはお願いをしたいと考えているところでございます。また、利便性につきましては、アンケート調査をしてみたところ、バスから自転車へ変更される生徒さん、さらには、自転車通からバスへ変更している生徒さん、さまざまな状況があるようですけれども、学校や保護者の皆さんの意見を聞きまして、生徒が利用しやすい工夫を、今後、検討してまいりたいと思っております。  3つ目の、グラウンドの抜本的な改修、グラウンドの水はけ対策の考え、計画につきましてご答弁を申し上げたいと思います。グラウンドの改修につきましては、26年度に一部改修工事が行われ、またその後、砂による補修等をしてまいりました。ただ、議員ご指摘のようにまだ不十分な状況でございますので、教育的な観点から、生徒がより快適に使えるよう、現場の状況を踏まえまして、よりよい方法を今後、検討してまいりたいと思っております。  以上でございます。 382 ◯議長(塚谷重市君) 3番・川井幸一君。 383 ◯3番(川井幸一君) ご答弁いただきまして、ありがとうございます。今言った3点の中で、本当に生徒を考えまして、子どもたちを考えて、利便性をさらによくして、生徒が利用しやすいバス通学にしていただけるというお答えもいただきまして、うれしいところではありますが、3点目のグラウンドに関しては、やはり私の言葉で言うなら何が何でも、何があってもここのグラウンドをしっかりと整備していただきたい。それが子どもたちの教育環境にとってどれほどプラスになるか、必要であるか、この必要性を、この重要性を、やはり同じ野球をやった教育長と私で相通ずるものがあるでしょうから、ぜひ酌み取っていただいて予算立てしていただきたい、そう思っています。  子どもたちが家を出てから何事もなく学校に行ける、また、学校から何……、何事もなく……。今日ちょっと滑舌が悪いようでございます。若干近所の方も来ておりますので緊張しておりまして、滑舌が悪くなっておりますけれども、3点目ですから、ちょっと頑張ってやりたいと思います。そういった子どもたちが学校から何事もなく家に帰ってこられる、この当たり前のことがなかなかできないと感じております。安心安全に通学できることが、生徒、また児童、そして保護者にとって一番大切ではないかと私は思っております。  繰り返すようですけれども、八郷のグラウンド問題、今年の八郷中学校の野球部は非常に強く、関東大会への出場も果たしました。教育長も今、言いましたように野球には非常に……、野球とは限らず関心が高いでしょうから、教育長も応援に行かれたと聞いております。もちろん、学校というものは勉強が本分です。もちろん勉強しなくてはならない。私も多少勉強いたしました。一生懸命勉強をする場所です。しかし、それと同じくスポーツもまた大切です。スポーツによって得られるものはたくさんあります。友情、そして体力向上、また精神面、そういった部分で、本当にこのグラウンドというものは、そういった部分の環境を整備するということは必要だと、私は強く感じます。  言葉はいろいろ捉え方で違うと思いますけれども、このグラウンド、私は間違ってつくってしまったと思っております。であれば、それを早急に手直しし、しっかりと、ちゃんとしたグラウンドに戻す必要があるのではないでしょうか。  市長はふるさと学習、子どもへのランドセルの無償配布など、子どもたちへの施策を積極的に行ってまいりました。そういう観点から、今言った教育環境の整備、また充実、そして保護者負担の軽減、通学バスの無料化、こういったことは、市長の考えと合致するものではないでしょうか。ぜひとも教育に対し、また子どもたちに対してしっかりと対応していただきたい。  この部分に力を入れること、市としてしっかりと教育に、子どもたちに対応していくこと、これこそが、これからの魅力あるまちづくりにもつながっていくのではないかと私は思っております。市長が本当にこういった場で、教育の部分で、しっかりとスピーディーに対応する。ああ、石岡って本当に子どもに対して、教育に対して理解ある場所だなと思えば、親御さんは、こういった教育熱心な場所で子どもを育てたい、ここに定住したいと必ず思うはずです。そういった部分でも、やはり予算がとりづらいとかお金が大変だとか、この教育であり、子どもに関しての部分では、私は言ってはいけない、何があっても、一家でいえば、歯を食いしばってでもこの部分にはお金を出してやると、お金をつぎ込むと……、次ぎこむではありませんね。お金を出すというような親心でもって、やはり市も考えていくべきではないでしょうか。  市長も、答弁書ができ上がっていると思いますけれども、私の答弁に対する答えが違っておりましたら、ぜひ市長の考え、市長の声で、この部分、本当に私は真剣に言いたい部分でありますので、多少笑いは出ていますけれども、ぜひ市長の前向きな答弁をお聞きして、3回目の質問を終わりたいと思います。 384 ◯議長(塚谷重市君) 市長・今泉君。 385 ◯市長(今泉文彦君) 3点あるかと思いますけれども、まず通学路の整備についてでありますけれども、これについては、市道においては優先事項として、県道においては重点要望事項として、今後対応してまいりたいと思います。そして、通学バスの負担軽減、あるいは利便性の向上につきましては、限られた予算の中でありますけれども、工夫を重ねて、何らかの形で保護者の負担軽減につながるような形を模索してみたいと思います。そして、グラウンドの改修でありますけれども、これは、現場の状況も踏まえた上で、予算措置を含め、根本的な改善方法を検討してまいりたいと思います。  以上です。 386 ◯議長(塚谷重市君) 暫時休憩をいたします。10分程度といたします。                   午後 4時24分休憩            ───────────────────────                   午後 4時35分再開 387 ◯議長(塚谷重市君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  8番・谷田川 泰君。 388 ◯8番(谷田川 泰君) 8番・谷田川 泰でございます。通告に従いまして、2項目にわたり質問をしてまいります。よろしくお願いをいたします。  まず、1項目目、市の公共施設のあり方についてでございます。  この問題は、平成26年第2回定例会、第4回においても質問をさせていただいております。あれから2年間が経過いたしまして、その後の経過と現状についてお伺いをしたいと思っております。  この問題は、8月26日、「ハゴモノ(箱物)どうすっぺ?」とかいう講演会の中でも課題となったということを聞いております。この箱物、いろんな自治体がこれからの対策について頭を悩ませているものと思っております。  石岡市の公共施設の多くは、昭和40年代から50年代に建てられたものであります。これは、日本の高度成長期とともに、人口増加の中で、必要な市民サービスのためにつくらてきたものでございます。しかしながら、その後のバブルの崩壊とともに、失われた20年と言われた時代を経過し、その後の2008年以降に、少子高齢化と人口減少が著しく進んでいる中におきまして、当時に建てられた施設の多くが30年から40年を経過いたしまして、耐用年数が来るもの、また修繕や維持管理に多額の金額が必要になってくるものなど、財政的に相当な負担になることが予想されます。例えば、地区公民館であるとか小中学校の教育施設などが、あと10年後には、ほぼ同時に建て替えの時期になってくると予想がされるわけでございます。  前回の質問におきまして、執行部からは、「横断的に、長期的な視点を持って、更新、整理統合、長寿命化などを計画的に行うことによりまして、財政負担の軽減、平準化するとともに、公共施設等の最適な配置を実現をすることが求められる」というような答弁をいただいております。その、迫りくるであろう現実を市民としてもっと認識をしていただいて、将来に向けた公共施設のあり方と市としての方向性を早急に示していただきながら、市民の理解を得る努力をするべきであると考えております。そのためにも、施設の現状を把握し、将来へ向けての課題を鮮明にしながら、計画的に行っていくことが重要であると思っております。  そこで、(1)の質問であります。まず、公共施設の現状と課題についてお伺いをいたします。 389 ◯議長(塚谷重市君) 市長公室長・佐々木君。 390 ◯市長公室長(佐々木敏夫君) ご答弁申し上げます。初めに、公共施設を取り巻く現状と課題といたしまして、第1に人口問題がございます。市の人口は、平成7年の8.3万人をピークに減少に転じておりまして、推計では、平成47年には6.2万人となる見込みでございます。また、平成27年と平成47年を比較いたしますと、ゼロ歳から14歳までの年少人口は0.9万人から0.5万人へと減少いたしまして、一方で65歳以上の老齢人口でございますけれども、2.3万人から2.4万人へと増加することが推計されてございます。  さらに、昨年度策定いたしました公共施設白書におきましては、旧中学校区別の人口推計を行っておりまして、それによりますとと、旧中学校区で大きく減少幅が違ってまいります。最大の減少は旧有明中学校区で、今後20年間で25.2%の減少となり、最少の減小は石岡中学校区の13%の減少となる推計が出ております。この結果から、今後、人口減少ばかりではなく、人口構成の変化や、旧中学校区によって人口の変化の状況が大きく違ってくることが、推計されております。このため、公共施設を見直すに当たっては、地域の人口動態等を踏まえまして、そのあり方を検討していく必要があると認識してございます。  また、財政面では、生産年齢人口の減少等により市税が減少する一方で、高齢化の進展により扶助費の増加が見込まれております。そのため、将来にわたり適切な公共サービスの提供と、持続可能な財政運営を両立させるためにも、経常的な経費の抑制につながる公共施設の維持管理経費の削減に向けて、取り組むことが不可欠となっております。  次に、市が直近5年間で公共施設やインフラなどにかけた投資的経費は、約38億円から52億円で推移しております。今後は、人口減少や高齢化が進む中で、これまでのような投資的経費を維持できるかが課題となっております。  次に、市が保有する建物の現状でございますけれども、延べ床面積は約27.1万平方メートル、建物の延べ床面積の半数近くの46.3%を占めているのが、学校教育系施設となっております。また、市が保有する建物のうち築30年以上経過した建物は52.6%と半分を占めており、施設の老朽化が課題となっております。  次に、市が現在保有する公共施設を全て更新すると仮定いたしますと、試算では、毎年必要となる額は29.5億円となりまして、これは、直近5年間の建物にかけた投資的経費の平均額22.8億円の1.3倍となります。さらに、公共施設とインフラ資産にかかるコスト計算を合算すると、年平均65.9億円が必要となります。これは、直近5年間の平均44.5億円の約1.5倍となります。この試算から、今後、建物にもインフラにも多額の経費が必要となることが推計されております。  これまでご説明いたしましたとおり、公共施設の現状と課題といたしましては、少子高齢化、人口減少、建物の老朽化、財政的な制約など、多くの課題がございます。  以上でございます。 391 ◯議長(塚谷重市君) 8番・谷田川 泰君。 392 ◯8番(谷田川 泰君) 詳細なご説明をいただきまして、ありがとうございます。一番の問題は、人口減少ということに尽きると思っております。今後、20年間で、石岡市は6万2,000人まで人口が減るということであります。そして、生産年齢人口が最も低くなるということであります。そういう中におきまして、今までと同じような公共施設の維持管理が非常に難しくなってくるのではないかというふうに、現実は考えているわけでございます。  ただ、今まであった公共施設がそのまま継続する、これが本当は望ましいのでありますが、人口が減る中、そして、その財政が減る中において、今のような維持管理が不可能であるということは、火を見るよりも明らかではないかということが考えられます。  そこで、現在、市が支出としている部分は、20年後には今の管理費の1.3倍から1.5倍かかるという話であります。そういう中で、このままの状態であれば、市としては負担が1.3から1.5倍になるのは確実なんですが、それにつきまして税収はどのようになるか。人口が減るということは、生産年齢人口、また働く人が減っているということであります。その税収とあわせた資金繰りといいますか、公共施設に対する考え方も変わっていかなければならないと思っております。  市の20年後の税収はどのような予測を立てているのか、わかる範囲でお願いをしたいと思います。 393 ◯議長(塚谷重市君) 市長公室長・佐々木君。 394 ◯市長公室長(佐々木敏夫君) 平成47年度、20年後の財政推計でございますけれども、現在、社会経済情勢の変化が激しい中で、その推計を立てることは非常に困難な面がございます。正確性等のことを考えまして、私どもで推計としているのは10年間の推計でございます。これにつきましては、今年度の平成28年度の当初予算の説明においてご提示申し上げたものでございますので、この10年間の推計でご説明させていただきたいと思います。  一般会計ベースにおきまして、平成28年度の市税は94億2,000万円としてございます。それが、10年後の平成38年度に向かいまして年々減少いたしまして、10年後には85億2,000万円、9億円の減を見込んでございます。それから、議員からございましたとおり、それからの10年でございますが、生産年齢の減少等、人口構造を考慮した中で、さらに減少が進んでいくものと思われます。  以上でございます。 395 ◯議長(塚谷重市君) 8番・谷田川 泰君。 396 ◯8番(谷田川 泰君) ただいまご説明をいただきました。10年後には約9億円の減収になるということでございます。ただ、今のままの公共施設、そのまま維持するということは、先ほど答弁がありましたように1.3倍から1.5倍の持ち出しになる。それに加えて、10年後ではありますけれども、9億円の減収が見込まれるということであります。  そういう観点から考えましても、どうしてもこの公共施設というものに関しまして、今から準備をしていかないと、現実に起きた場合の対応策に苦慮するのではないかと考えております。そういう意味でも、この公共施設、石岡市のあり方について、横断的な考えを持ちながら、積極的に市民の皆さんに示していく必要があると私は考えておりますので、その辺のところも含めまして、よろしくお願いをしたいと思います。  次に、(2)の、市全体を都市部と農村部に分けて考えた場合、公共施設のあり方に違いはあるのかということをお伺いしたいと思います。  先ほどもありましたように、地域によっては、人口減少の比率に大きく違いが予想されるということであります。公共施設の現状と将来に向けた取り組みの違いなどについて伺ってみたいと思います。現実問題、人口減少が非常に激しい有明地区、また13%と、石岡市内の地区においてはかなり格段の差があるわけであります。今までと同じような状態の中で、この公共施設が維持できるかということであります。それと、農村部と都市部にあります公民館などの施設の運用状況、また、どのような形態で利活用されているのか、その辺もあわせてお伺いをいたします。 397 ◯議長(塚谷重市君) 市長公室長・佐々木君。 398 ◯市長公室長(佐々木敏夫君) お尋ねの都市部と農村部の公共施設のあり方の違いでございますけれども、答弁の仕方といたしまして、本市を石岡地区、高浜・三村・関川地区、八郷地区の3つのエリアに分けまして、人口動態とあわせて、現状を中心にご答弁させていただきたいと思います。  初めに石岡地区でございますが、平成27年度におきまして、本市の人口の56%を占めておりまして、4万2,879人となっております。20年後の平成47年には、17%減少いたしまして3万5,785人となります。また、ゼロ歳から14歳までの年少人口の減少率は最も高く、5,252人から3,047人と、42%減少いたします。公共施設の状況でございますけれども、この地区には、市役所や消防本部、市民会館、中央図書館などの本市の中枢施設が集積しておりまして、石岡運動公園体育館をはじめといたしましてスポーツ施設も多く、9施設配置されております。また、小学校6校、中学校3校の計9校が配置されておりまして、うち7校が築30年以上となっております。公民館などの集会施設は7施設が配置されており、うち4施設が築30年以上となっております。  次に、高浜・三村・関川地区の人口は、市全体の8%、6,485人となっております。20年後の人口推計では5,000人、23%減少いたします。年少人口は591人から412人へと30%の減少となります。地区内には中学校1校、小学校3校の計4校が配置されておりまして、全て築30年以上となっております。公民館などの集会施設は4施設が配置されております。  次に、八郷地区の人口でございますが、全体の36%を占めておりまして、2万7,343人となっております。20年後の人口推計では2万1,613人、21%減少いたしまして、年少人口は2,793人から1,723人、38%の減少となります。中学校2校、小学校10校の計12校が配置されておりまして、うち8校が築30年以上となっております。スポーツ施設として、八郷総合運動公園がございます。また、つくばねオートキャンプ場や八郷温泉ゆりの郷などのレクリエーション・保養施設が6施設ございまして、全て旧八郷南中学校区に集積しております。公民館などの集会施設は8施設が配置されており、全て築30年以上となっております。  以上、それぞれの地区ごとの公共施設の現状を申し上げましたが、大きく石岡地区と八郷地区とを大別した場合、一番異なっていますのは公民館の配置、利用形態でございます。今後、これらをどうするかといった点で、石岡地区、八郷地区の公共施設を取り巻く環境を考えていく必要があると認識してございます。  都市部、農村部におきましては、地域コミュニティの範囲、面積が異なるわけでございますので、地域同士のつながりを中学校区に置くのか、小学校区に置くのか、徒歩で行けるような立地の都市部と、車が必要な農村部では条件が異なってまいります。公共施設の統廃合は、交通手段も同時に考えなければならないと言われるゆえんでございます。また、公民館に限らず、従来の施設機能にとどまらず、多機能と申しますか、複合化を図っていくことも必要でございます。これらを踏まえた中で、地域性を考慮した適正配置ができるものと考えております。  以上でございます。 399 ◯議長(塚谷重市君) 8番・谷田川 泰君。
    400 ◯8番(谷田川 泰君) ただいま都市部と農村部ということではございましたけれども、本市の農村部、また八郷地区と分けたということでございます。そういう意味におきましては、先ほどの前回の答弁でもありましたけれども、人口減少が極端に減る地域がございます。本当に、地域によってはこういう格差が出た中で、その維持管理をすること自体に相当な負担が強いられるということが予想されるわけであります。  そのような中で、各地区に置かれております公民館の実際の現状は、どのような利活用がなされているのか、そのところをお伺いしたいと思います。 401 ◯議長(塚谷重市君) 教育部長・宮本君。 402 ◯教育部長(宮本秀男君) 公民館の運営の現状についてご答弁を申し上げます。都市部と農村部という表現になっておりますけれども、石岡地区と八郷地区、それぞれの公民館の現状についてご答弁を申し上げたいと思います。  まず、石岡地区の公民館につきましては、中学校区ごとに4館設置されており、館長、職員、社会教育指導員それぞれ5名が配置されておりまして、年間を通した運営となっており、学習機能の講座を中心とした活動を行っております。  一方、八郷地区の公民館につきましては、小学校区ごとに8館設置されておりまして、常勤職員は配置しておらず、敬老会や七五三祝の会等の地域活動を中心とした運営を行っております。  以上でございます。 403 ◯議長(塚谷重市君) 8番・谷田川 泰君。 404 ◯8番(谷田川 泰君) ただいま地区公民館の運営状況、説明をいただきました。八郷地区、石岡市地区の現状については大方理解をいたしましたが、今後の少子高齢化、また人口減少、環境の著しい変化によっては、公民館として存続するのが難しいことが予想される地域がございます。そのような状況に置かれたときに、現実、その対策と方向性を今から考えておく必要があると思いますが、その点のところをもう一度お願いしたいと思います。 405 ◯議長(塚谷重市君) 教育部長・宮本君。 406 ◯教育部長(宮本秀男君) 地区公民館の今後の課題、それから方向性ということでございます。近年の少子高齢化や人口減少、それから社会環境の変化によりまして、地域活動に対する無関心化や、人と人のつながりが弱まるなど人間関係の希薄化が進み、地域コミュニティの維持が大変難しくなってきている現状と捉えております。これらの現状に鑑みまして、これまでの公民館の持っていた学習支援機能、それから地域活動運営に加えまして、新たに教育、文化、地域福祉、健康づくり、生活、特に防災、環境づくりなど、地域づくりを取り組む場として、これら失われつつあるコミュニティの再構築を図り、人が集まり、地域活性化につなげる施設にしてまいりたいと考えております。  以上でございます。 407 ◯議長(塚谷重市君) 8番・谷田川 泰君。 408 ◯8番(谷田川 泰君) 地域のコミュニティの希薄さというのは、どこの地域でも今、騒がれているところであります。このコミュニティ問題、農村部に行くほど密接な、地域の公民館としての利活用が多いのではないか。また、そういう場所を通じて、コミュニティの場を広げているという部分もございます。これも、当然、過疎化する方々からすれば、何で私たちのところだけが、そういう施設の統廃合の基準になってしまうんだというようなご指摘を受ける場合もあるとは思います。  ただ、総合的に判断をする中で、市として、今後の地域のコミュニティの場である公民館を活用するような対策、そして、活用するにしても人がいない、いない人はどういうふうにして集めてくるかということに対しては、先ほど公室長からありましたように、20年後には6万2,000人、その中で小さい子どもさんたちも5,000人以上減ってくるというような状況であります。これをいかに解消するか、その地域の公民館をどんなふうにしたら利活用がもっと活発にできるのかということは、本当に重要な課題だと思っておりますけれども、先ほど教育部長から答弁がありましたけれども、長として、教育長の、地域のコミュニティのあり方、今後の地区の公民館に対しての考え方を聞かせていただければと思います。 409 ◯議長(塚谷重市君) 教育長・櫻井君。 410 ◯教育長(櫻井 信君) ご答弁を申し上げたいと思います。公共施設のあり方、特に公民館の違いにつきましては、ただいま教育部長からご答弁を申し上げたとおりでございます。少子高齢化、人口減少が年々加速をする中で、地域コミュニティが希薄化する懸念がますます強くなってくるだろうと思っております。そのような現状から、地域コミュニティの機能強化が求められておりまして、それを補完するための具体的な方法を、今後、検討していく必要があるのかなと捉えてございます。  以上でございます。 411 ◯議長(塚谷重市君) 8番・谷田川 泰君。 412 ◯8番(谷田川 泰君) 確かに教育長の言うとおりでありまして、この問題は、早急に解決するというわけにはいかない部分はあろうと思います。しかしながら、これは間違いなく来るであろう事態でありますので、その辺のところも踏まえながら、具体的にというわけではないですが、市のきちっとした考え方をいかに地域の皆さんとともに共有しながら、10年後、20年後に備えていくかということが大事であろうと思っておりますので、その辺のところをよろしくお願いしたいと思います。  次に、3番であります。遊休公有地と公共施設の再配置計画の現在の進捗状況についてお伺いをいたします。 413 ◯議長(塚谷重市君) 財務部長・鈴木君。 414 ◯財務部長(鈴木幸治君) 私からは、遊休公有地の現状についてご答弁申し上げます。現在、財務部が所管する普通財産の公有地は、平成28年3月末現在で山林が約3万9,800平方メートル、宅地が約6万7,500平方メートル、田畑が約5,100平方メートル、原野及び雑種地等が約16万3,400平方メートルで、合計では約27万5,600平方メートルとなります。そのうち平成27年度の貸し付けは、件数で98件、面積は約10万2,500平方メートル、貸し付けによる収入は554万4,510円でございます。また、平成27年度の売却でございますが、件数で8件、面積は約1,358平方メートルで、売却代金は701万7,965円となってございます。残り約17万3,100平方メートルが未利用地となっております。  以上でございます。 415 ◯議長(塚谷重市君) 都市建設部長・福田君。 416 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) 都市建設部からは、石岡駅東側にございます旧鹿島鉄道跡地の状況等についてご答弁を申し上げます。旧鹿島鉄道跡地の一部におきましては、現在、東西自由通路と橋上駅舎、また、空港バス発着広場などの交通基盤の整備が完了したところでございます。残る事業用地につきましては、今後、議会の皆様や市民、関係機関の方々からご意見をいただきながら、その方向性を見出してまいりたいと考えているところでございます。  以上でございます。 417 ◯議長(塚谷重市君) 教育部長・宮本君。 418 ◯教育部長(宮本秀男君) 教育委員会で所管しております遊休公有地、旧有明中学校とイベント広場についてご答弁を申し上げます。旧有明中学校跡地の利活用につきましては、平成26年10月に、石岡市公共施設等活用調査検討委員会が開催されまして、その中で、利活用を検討するに当たっては、まず地域の意向を把握した上で方向性を決めていきたいという意見が出されました。それを受けまして、恋瀬地区、瓦会地区の区長会、役員さんと懇談会を2回開催いたしまして、その後も地元の方との意見交換をしてまいりました。  そういった中で、今回、地元の有志の方々による施設の利活用や維持管理を目的として設立準備を進めている有明広場利活用協議会が、8月7日に第1回有明フェスティバルを多くのボランティアの協力を得て開催いたしまして、約2,000人近い多数の地域を中心とした方々に参加をいただきました。今後は、有明広場利活用協議会と、施設の利活用や維持管理について引き続き協議をしてまいりたいと考えております。  次に、イベント広場でございますが、現在、管理を中央図書館で行ってございます。北側エリアを石岡商工祭や納涼市民盆踊り大会など催事への貸し出しスペースとして、南側を図書館利用者の駐車場として使用しております。なお、当イベント広場につきましては、合併特例債事業において複合文化施設としての位置付けがなされております。  以上でございます。 419 ◯議長(塚谷重市君) 財務部長・鈴木君。 420 ◯財務部長(鈴木幸治君) 私からは、追加で財務部所管の大規模な未利用の遊休地についてご答弁申し上げます。財務部所管では、石岡市小幡地内の通称中山開拓地、約2万7,000平方メートルがございます。この土地は、平成20年3月に石岡市へ寄附されたものでございます。寄附者のご意向といたしましては、市の財産として、市民の生きがいのための施設として整備をしていただきたいということでございますが、現在、未利用となってございます。  以上でございます。 421 ◯議長(塚谷重市君) 8番・谷田川 泰君。 422 ◯8番(谷田川 泰君) ありがとうございます。それでは、遊休公有地の現状についてお答えをいただきました。先ほど、石岡市管財課所管であります普通財産の公有地の面積を聞かせていただきましたが、そのうちの貸付面積10万2,500平米、件数は98件、貸し付けによる554万ほどの収入があったと、また27年度の売却の実績は、件数が8件で700万ほどの収入があったということでございます。その詳細がわかれば、お伺いをしたいと思います。この3点、全部言っちゃっていいですか。1点ずつ。お願いします。 423 ◯議長(塚谷重市君) 財務部長・鈴木君。 424 ◯財務部長(鈴木幸治君) ご答弁申し上げます。貸し付けにつきましては、行政財産貸し付けと普通財産貸し付けがございまして、先ほどご答弁申し上げましたのは普通財産貸し付けの部分でございまして、そのほか行政財産の貸し付けが193万9,454円ほどございます。その他、売り払いの詳細でございますが、平成27年度の売却の内訳8件のうち7件が、道路及び水路の用途廃止による払い下げでございまして、行政財産から普通財産への引き継ぎを行った後、売却したもので、面積1,250.51平方メートル、売却代金678万8,897円でございます。未利用地の売却は1件で、面積が108平方メートル、売却代金が22万9,068円となってございます。  以上でございます。 425 ◯議長(塚谷重市君) 8番・谷田川 泰君。 426 ◯8番(谷田川 泰君) 未利用地の売却、例えば今も答弁をいただきましたけれども、108平米、非常に少ない面積でありますけれども、この部分に関しては、現実にどの辺かわかれば、お答えをいただきたいと思います。 427 ◯議長(塚谷重市君) 財務部長・鈴木君。 428 ◯財務部長(鈴木幸治君) ご答弁申し上げます。売却をした1件につきましては、若松3丁目地内の雑種地でございまして、ここに住んでいる方の地続きの通路といいますか、そういう部分について売却したものでございます。 429 ◯議長(塚谷重市君) 8番・谷田川 泰君。 430 ◯8番(谷田川 泰君) 次に、鹿島鉄道跡地でありますけれども、先ほど答弁をいただきましたけれども、大分、バスの道路であるとか、いろいろ整備がきちっとなされてきているのも現状でありますけれども、最初に、何年か前にあれが未利用地だった面積に対して、今整備がなされている中の、現在まだ残るだろうと思われる面積がわかればありがたい、お聞かせをいただきたいと思います。 431 ◯議長(塚谷重市君) 都市建設部長・福田君。 432 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) ご答弁を申し上げます。旧鹿島鉄道跡地の全体面積でございますけれども、約2万平米でございました。それを、今回の整備によって、先ほど申し上げました施設がつくられましたけれども、残地面積といたしましては、約1万4,000平米が残っているということでございます。  以上でございます。 433 ◯議長(塚谷重市君) 8番・谷田川 泰君。 434 ◯8番(谷田川 泰君) 最初の未利用地は2万平米あったということであります。今現在、整備が進む中において、約6,000平米ほどはきちっとした使える状態であると。その残りの1万4,000平米でありますけれども、市としての今後の考え方、どのようにして利用していったらいいのか。いろんな考え方があると思います。市民の方の考え方もあると思います。そのような中で、その1万4,000平米を最終的に、市としてはどのような考え方のもとに開発をしていくのかという計画的なことがあれば、お聞かせをいただきたいと思います。 435 ◯議長(塚谷重市君) 都市建設部長・福田君。 436 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) 旧鹿島鉄道の残未利用地の活用でございますけれども、これまで中心市街地活性化計画の中では、街なか居住への推進やにぎわいの創出などに寄与する事業用地といたしまして、石岡駅舎橋上化推進検討委員会におきましても協議を重ねてきたという経緯がございます。今後の未利用地の活用につきましては、その方向性が定まるまでの当面の間、市や関係機関などの行いますイベント等をサポートする支援用地ということで、利活用をしてまいりたいと考えているところでございます。  以上でございます。 437 ◯議長(塚谷重市君) 8番・谷田川 泰君。 438 ◯8番(谷田川 泰君) ありがとうございます。まだまだ石岡駅周辺整備事業におきましては、鹿島鉄道の跡地の利用、これはいろんな方の考えが必要だと思っておりますけれども、その中において、今、駐車場でありますか、市で行っている公営駐車場は面積がどのくらいで、年間どのぐらいの収入があるのかということがわかれば、お伺いをしたいと思います。 439 ◯議長(塚谷重市君) 都市建設部長・福田君。 440 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) ご質問の市営の駅東駐車場の利用状況でございますけれども、平成26年度におきましては利用台数2万6,835台で、利用料金が2,171万2,200円となってございます。平成27年度におきましては利用台数2万8,890台ございまして、その利用料金が2,228万9,400円となってございます。平成27年9月5日に東西自由通路の供用開始をいたしましたので、若干利用者が増えているという状況となってございます。  以上でございます。 441 ◯議長(塚谷重市君) 8番・谷田川 泰君。 442 ◯8番(谷田川 泰君) あの駐車場でありますが、毎年利用客が増えているということは悪いことではないのでありますけれども、あの部分も含めて、石岡東地区の再開発というのも、将来に向けて考えていく必要があると思っておりますので、その部分も含めてよろしくお願いをしたいと思います。  それと、先ほど有明広場利活用協議会という名前が出てまいりました。それによりまして、第1回の有明フェスティバルというものが開催されたということでございますけれども、その有明フェスティバルの内容と、その有明広場利活用協議会という名称の中身について、お伺いをいたしたいと思います。 443 ◯議長(塚谷重市君) 教育部長・宮本君。 444 ◯教育部長(宮本秀男君) 有明フェスティバル、それから有明広場利活用協議会の内容についてご答弁申し上げます。まず、第1回有明フェスティバルは、先ほどもご説明をいたしましたけれども、有明広場利活用協議会が主催となりまして、石岡市と教育委員会の後援を受けまして、多くのボランティアの協力を得て、8月7日に開催がされました。校庭や体育館を1日限り自由に公開し、卒業生や地域住民の交流の場になるよう企画したそうですけれども、新たな地域資源の発見や開発につなげられないかとの思いから、地域に縁のあるさまざまな団体や企業が参加いたしまして、足湯体験、それから、地元の音楽団体によるコンサートなどさまざまなイベントを実施いたしまして、約2,000人近い地域を中心とした方々に参加をいただいたものでございます。  それから、有明広場利活用協議会につきましては、地元の有志の方々により、旧有明中学校跡地を石岡市協力のもと、地域の防災拠点として維持管理するほか、地域住民同士、また地域外の来場者と地域交流の拠点として利用することによりまして、地域振興に貢献することを目的といたしまして、現在、発足準備を進めている団体でございます。将来的には、各年度の年次計画、それから維持管理計画を策定いたしまして、5年後程度をめどに、NPO組織として協議会の自主運営を目指しているということでございます。 445 ◯議長(塚谷重市君) 8番・谷田川 泰君。 446 ◯8番(谷田川 泰君) 有明フェスティバルと有明広場利活用協議会、この協議会が主体となりまして、有明地区の広場をいかに有効に利用するかという問題を提起しながら、その活動をしていくということであります。この地域にとっても、将来は人口減少が非常に厳しい地域であるということが理解されますので、その辺も含めて、この協議会の、ますますの地域の皆さんの活躍をお願いしたいと思います。  それと、先ほど、大規模遊休地であります中山地区という話がございましたが、これは、私も1回行ったことはあるんですが、非常に道路そのもののアクセスが悪いといいますか、狭い道路でございまして、そこに行き着くのも少し大変じゃないかなというような感じのしている場所であります。あの地区の、例えば年間の除草作業であるとか管理にどのぐらいのお金を要しているのか、わかるものであればお答えをいただきたいと思います。 447 ◯議長(塚谷重市君) 財務部長・鈴木君。 448 ◯財務部長(鈴木幸治君) ご答弁申し上げます。昨年度の維持管理に要した費用でございますが、年2回の除草作業委託費用として11万2,080円となってございます。  以上でございます。 449 ◯議長(塚谷重市君) 8番・谷田川 泰君。 450 ◯8番(谷田川 泰君) あの面積の割には、維持管理、除草だけで11万ということなんですけれども、あそこ全部を刈っているわけではないと思うんですけれども、あの道路がもっと整備されない限りは、あの地区、莫大な面積を寄附していただいた方の意向もわかるのでありますが、あれをきちっと整備するというのは不可能に近いのかなというような気もしないわけではありません。しかしながら、一応、もう市として寄附をしていただいたという中では、維持管理は必要な経費になってくるということは考えられるわけでありますけれども、もう少し今後、私としては、いろんな税金問題であるとか、市に寄附をするというような行為が増えてくるのではないかということも、予想されるわけであります。単純に、寄附してくれるのであればどんどん受け取りますよというような状況が続くということは、それだけ、今まで税金が上がっていた土地に関して税金がなくなる、それと同時に、市としての負担が増えるということもありますので、これからは、そういう基準も改めて考えながら、寄附に対しての、好意なんですけれども、それの受け取り方についても、もっと慎重になるべきかなというような気はしておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 451 ◯議長(塚谷重市君) 財務部長・鈴木君。 452 ◯財務部長(鈴木幸治君) ご答弁申し上げます。土地の寄附、あるいは財産の寄附でございますが、人口減少、あるいはお子様たちが都市部へ転出して跡取りがいない、さまざまな理由から、市民の方から寄附のご意向もございます。不動産に対する市民の方の考え方も変化しておりまして、特に最近、空き家問題などが多く発生しているという新たな課題となってございます。そういうことも踏まえまして、現在、寄附の申し込みについては、それらのことも踏まえまして、基本的にはお断りしているような状況でございます。  以上でございます。 453 ◯議長(塚谷重市君) 8番・谷田川 泰君。 454 ◯8番(谷田川 泰君) わかりました。ありがとうございます。  それでは、再配置計画の現在の状況についてお伺いをしたいと思います。お願いいたします。 455 ◯議長(塚谷重市君) 市長公室長・佐々木君。 456 ◯市長公室長(佐々木敏夫君) 現在の計画の進捗状況についてご答弁申し上げます。昨年度、市が保有し管理運営している公共施設につきましては、全体像を明らかとした石岡市公共施設白書を作成しております。公共施設白書では、その機能や配置状況、利用状況や稼働状況、施設運営に要する経費や、施設の老朽度等について実体を把握しております。  本年度は、その公共施設白書と同じく、昨年度実施いたしました公共施設に対する市民アンケート調査結果から明らかとなった実態や課題を整理分析した上で、石岡市公共施設等総合管理計画を策定しているところでございます。計画の策定に当たっては、市の附属機関等として位置付けております石岡市公共施設等総合管理計画委員会を開催し、審議を行っていく予定でおります。現在、7月1日には第1回の委員会を開催いたしまして、公共施設を取り巻く現状と課題について、委員の皆様へご説明をさせていただいたところでございます。  以上が、現在の進捗状況でございます。 457 ◯議長(塚谷重市君) 8番・谷田川 泰君。 458 ◯8番(谷田川 泰君) 去年実施しているということであります公共施設に対する市民アンケートは、調査結果が明らかになった時点で、問題、課題を整理したいということであります。その中で、石岡市公共施設等総合管理計画委員会というお話がございましたが、この委員会の構成であるとか、今後の仕事の内容について、お伺いをしたいと思います。 459 ◯議長(塚谷重市君) 市長公室長・佐々木君。 460 ◯市長公室長(佐々木敏夫君) お尋ねの委員会でございますけれども、まず、構成といたしまして、委員数は10名で構成しております。議会からのご推薦が1名、公共施設等に関する知識・経験を有する方2名、公共施設等の利用または管理に携わる団体が推薦する方が4名、市内に住所を有する方が3名で構成をしてございます。なお、公共施設等に関する知識・経験を有する者2名のうちは、茨城大学人文学部との地域連携協定によりご推薦をいただいております。また、市内に住所を有する3名につきましては、公募を行いまして、そこから3名を、応募動機や委員のジェンダーバランスなどを考えまして選出してございます。  以上でございます。 461 ◯議長(塚谷重市君) 8番・谷田川 泰君。 462 ◯8番(谷田川 泰君) 内容は理解をいたしました。この7月1日に第1回会議を開いたということでありますが、これは、委員の皆さんからの意見ではなく、最終的には、市の方向性を示したということで理解をしてよろしいのでしょうか。 463 ◯議長(塚谷重市君) 市長公室長・佐々木君。 464 ◯市長公室長(佐々木敏夫君) 1回目の委員会では、あくまでも市の現状をご説明申し上げました。1回目の質問で、議員のほうからご指摘いただいたとおり、この間のシンポジウムにおきましても、市の現状をもっと知らせてほしいという意見が大変多うございましたので、今後、それらについては丁寧に、積極的にお知らせをするような機会を設けてまいりたいと考えております。  以上でございます。 465 ◯議長(塚谷重市君) 8番・谷田川 泰君。 466 ◯8番(谷田川 泰君) 確かに今、現実を知らなくては将来に対する対策ができないということは、間違いのないことであります。そういう中において、市民の方に、公共施設はもう10年、20年たてば、必ず再配置・統合、もしくは、最悪の事態にはそこに存続しなくなるということも考えられるわけであります。今から各地域の状況をきちっと地域の皆様方にお知らせし、市としての方向性、そして、最終的にはこの地区の青写真を明確に示す必要があるのではないかと思っております。その点に関しまして、市長から、今後の公共施設の再配置計画をどのようにして市民に周知し、そして、今後の対策として、市はこのように考えていきながら、10年20年後はこういうふうになりますよという計画的なものがあれば、お示しをいただきたいと思っております。 467 ◯議長(塚谷重市君) 市長・今泉君。 468 ◯市長(今泉文彦君) 将来の公共施設のあり方を考えていくに当たって、市の現状を的確に捉え、将来を見据えて進めていかなければならないと考えております。先ほどもありましたけれども、石岡市では、昭和40年代から50年代にかけて、人口増加の中、公共施設が建設されていったわけであります。学校、保育所、公民館、スポーツ施設、市営住宅など、さまざまな公共施設の整備が進められてきたわけであります。こうした公共施設の多くは、現在、老朽化が進行し、今後は大規模な改修や建て替えが必要となるばかりでなく、将来、同時期に集中して建て替えが行われるということが懸念されております。  また、少子高齢化や人口減少など、社会状況の変化とともに、公共施設を取り巻く環境も大きく変化しつつあることから、今後は、将来を見据えた公共施設のあり方について、さまざまな角度から検討が必要となっており、いずれも公共施設の機能や役割について、改めて見直すことが求められていると思います。  そのような中、先日、公共施設シンポジウム「ハゴモノ(箱物)どうすっぺ?」を開催いたしました。参加者から、大変さまざまなご意見をいただいたところでございます。私といたしましては、市民の皆様のご意見をお聞きしながら、将来の人口の動向や財政状況を見据えて、さらに地域の特性を考慮しながら、公共施設の複合化や集約化などを考えて、取り組んでまいりたいと思っているところであります。  以上です。
    469 ◯議長(塚谷重市君) 8番・谷田川 泰君。 470 ◯8番(谷田川 泰君) これは、先ほどから申し上げているとおり、現実問題として、もう間近に起きる問題でありますので、行政、また市長をはじめ、一体となりながら、地域の皆さんに理解をいただかなければならない問題だと思っておりますので、よろしくお願いをいたしたいと思います。  次に、4番目に入ります。子ども図書館など教育文化施設について、10年後、20年後を見据えた教育環境の将来ビジョンについて、まずお伺いをいたします。 471 ◯議長(塚谷重市君) 教育部長・宮本君。 472 ◯教育部長(宮本秀男君) 子ども図書館などの教育文化施設について、10年、20年先を見据えた将来ビジョンについてご答弁を申し上げます。現在、仮称でありますこども図書館は、平成29年4月オープンに向け準備を進めており、建物本体は軽量鉄骨造プレハブ構造で、5年間のリース契約を予定しております。なお、プレハブ構造でありますが、築20年程度の耐久性を備えたものでございます。この仮称こども図書館の建設により、読書を通じて、親子間、家族間の交流が深まり、読書環境の充実とあわせ、子育て支援や少子化対策にも大きな役割が果たせていければと考えております。知識創造型図書館として、文化教育に対する市民へ与える効果は大きく、今後もさらなる充実を図っていかなければならない施設であると考えております。  このようなことからも、10年、20年先を見据えたビジョンとしては、少子化が進む中でも、公共図書館の役割は普遍的なものであるため、その重要性からも、合併特例債事業の活用は必要でありますし、既存建設の耐用年数等を勘案しながら、継続運営してまいりたいと考えております。  それから、小中学校につきましては、児童生徒数は少子化により著しく減少することが想定されることからも、文部科学省や茨城県が示す公立小中学校の、適正規模に沿った統合・再編に取り組んでまいりたいと思います。手元に、平成29年度の就学予定者数の小学校の予定児童数を見ておりますけれども、八郷地区の吉生小学校においては4人、それから瓦会小学校については7人、関川小学校が8人、北小学校、高浜小学校が9人と、ただいま申し上げましたように非常に少ない人数でございます。今後、統合・再編を積極的に進めていく必要があると認識しております。 473 ◯議長(塚谷重市君) 8番・谷田川 泰君。 474 ◯8番(谷田川 泰君) この教育に関しては、多くの方々、いろんな意見があると思っております。しかしながら、先ほど部長から答弁がありましたように、本当に小学校へ入る人、現在の小学生の人数は少ないということが実感できるわけでございます。石岡市におきましても、この人口減少率からしますと、文科省や茨城県が示している適正規模に沿った統合・再編に取り組んでいるという現実はわかりますけれども、他市町村から比べますと、若干なりともそのスピードが遅いのではないかというような気がしております。  今後の再編に向けた市としての考え方を、改めてお伺いしたいと思います。よろしくお願いいたします。 475 ◯議長(塚谷重市君) 教育部長・宮本君。 476 ◯教育部長(宮本秀男君) 小中学校の統合・再編につきましては、ただいま就学人数を申し上げましたけれども、非常に厳しい状況がありまして、複式学級等もかなり増えている状況にありますので、子どもたち、児童生徒のことを考えて、ある程度の人数を確保することが絶対必要だと認識しております。そういった意味で、よく切磋琢磨するとかという言葉が使われますけれども、そういった児童生徒のことを中心として考えて、統合・再編を進めてまいりたいと考えております。 477 ◯議長(塚谷重市君) 8番・谷田川 泰君。 478 ◯8番(谷田川 泰君) 先ほども同僚議員からお話がありました。学校については、子どもを最優先にした考え方のもとに再編に取り組んでいただきたいと思っております。この財政問題は本当に厳しくなることは目に見えております。そのような中でも、いかに効率よく再配置をするであるとか、統廃合、また、最悪の場合のことも考えながら、運営に当たっていかなければならないと思います。このことは、突然ではないのであります。想定内で十分起こり得る現実でありますので、その辺も含めて今後のきちっとした対策をお願いいたしておきたいと思います。  これで1項目目の質問は終わります。 479 ◯議長(塚谷重市君) 谷田川議員。  ここで、本日の会議時間をあらかじめ延長いたします。  続けてください。 480 ◯8番(谷田川 泰君) 次に、2項目目でございます。石岡駅を中心としたまちづくりについてお伺いをいたします。  20年来の市民の悲願でありました石岡駅が完成し、今、石岡駅を訪れた来訪者の多くの方々から、賛辞の声も寄せられております。常陸風土記の世界を再現したシンボリックな壁画であるとか、地区を代表する切り絵作家、滝平二郎氏のステンドグラスであるとか、また、石岡の一大イベントでありますおまつりの山車、獅子を展示する伝承館など、ほかの駅では見られない意匠を凝らした駅でございます。駅周辺整備ももうすぐ完成に近いということであります。  私が思うのは、しかしながら、この20年間、あまり使われていない場所がございます。バスの乗り降りの利用者以外にあまり人が近づかなかった場所であります。それがステーションパークであるのではないかと思います。私もバスはあまり利用しませんけれども、あそこへ行きますと、本当にバスの利用者以外、全く利用価値が今のところない場所であります。そして、駅も新しくなりました。その新しくなった駅と、あの、どちらかといえば暗いイメージのステーションパークであります。  私の見た限りでありますけれども、今の車道、歩道のほかに、利用できる部分はかなりあると私は思っております。柱の仕切りを見る限り、あの仕切りが8か所ぐらい入っております。その後ろには、それ相当の店舗ができるスペースがあると、私は思っております。バスの乗降客ばかりではなくて、石岡観光に訪れた人たちにも、石岡市にはこういう場所がある、休息所もある、買い物ができる場所がもっとあれば、観光をしてくれる方の励みにもなるのではないかと思っております。また、にぎわいづくりにも一役買うのではないかと思っております。  もっと気軽に人が集まる場所として、民間の力を活用できないかとも思っております。駅が新しくなった今こそ、このステーションパークの新たな構想でリニューアルをする考えがあるのか、お伺いをしたいと思います。  まず、(1)であります。ステーションパークの整備方針について、お考えをお伺いしたいと思います。 481 ◯議長(塚谷重市君) 都市建設部長・福田君。 482 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) それでは、ステーションパークの整備方針につきましてご答弁を申し上げます。ステーションパークにつきましては、JR石岡駅の橋上化と東西自由通路の供用開始に伴いまして、一体的な利用が可能となったわけでございますけれども、今後の新たな有効活用を図るため、現在、関係する部署にご参画をいただきまして、今後のステーションパークの利活用を検討する会議を行っているところでございます。  現在、駅利用者の通行量調査やアンケート調査等を行いまして、その利用状況や要望等を把握、整理を行っているところでございますので、今後は、駅の機能充実を図るため、利用者のニーズやさらなるにぎわいと交流が生まれるような利活用の方策が定められました後に、利用者にとって、できてよかったなと感じていただけるような利便性の高い整備を進めていければと考えてございます。  以上でございます。 483 ◯議長(塚谷重市君) 8番・谷田川 泰君。 484 ◯8番(谷田川 泰君) ステーションパークの利用方法については、いろいろ意見が分かれるところと思っております。ただ、ただいまの答弁によりますと、通行量の調査であるとかアンケート調査を行っているという状況が聞かされたところでございますけれども、この利用者、石岡駅のにぎわいを生むための対策は非常に大事なことだと思います。駅が立派になっても、駅だけでは人が集まらないというのは現実だろうと思っております。  そんな中で、都市建設部の行っております通行量調査、アンケート調査でありますけれども、今までの駅の通行量と、現在、完成をしております通路の使用状況といいますか、人口の動態はどのような動きになっているのか、わかればお願いしたいと思います。 485 ◯議長(塚谷重市君) 都市建設部長・福田君。 486 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) それでは、東西自由通路の完成に伴いまして、東口の利用者が増加しているという状況になってございます。平成27年9月3日木曜日、午前7時から午後7時の石岡駅人道跨線橋東口の利用人数といたしましては、当初、957人でございました。東西自由通路の供用開始後の平成28年7月15日金曜日の同じく午前7時から午後7時の利用人数といたしましては、3,538人の利用者がございました。利用者の伸び率といたしましては、3.7倍という状況でございます。  以上でございます。 487 ◯議長(塚谷重市君) 8番・谷田川 泰君。 488 ◯8番(谷田川 泰君) ありがとうございます。今の通行量の調査でありますけれども、1年間で約3倍以上の方が駅を利用するといいますか、あの通路を通って市内に行き、往復をしているということであります。もっとも、ステーションパークを利用する期間が今後とも増えるということが予想されるわけでありますが、今、アンケートをとっているという話でありますが、市としての考え方、市としてはこういうふうに利用したい、こういうふうに使っていきたいんだというような考えがあれば、お聞かせをいただきたいと思います。 489 ◯議長(塚谷重市君) 都市建設部長・福田君。 490 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) 今後どのようにしたいのかというビジョンについてでございますけれども、先ほど申し上げましたとおり、駅ににぎわいと交流が生まれるような整備を行いたいと考えておりますので、現在、その会議を行っているという状況でございます。その内容でございますけれども、人が集う、にぎわいと交流が生まれるということにつきましては、まず、人が集える場所、人がくつろげる場所の提供ができるような整備を行っていかなければならないと考えてございます。今後の見通しといたしましては、本年度内に利活用の方策を定めまして、次年度におきまして、その整備に着手をしてまいりたいと考えてございます。  以上でございます。 491 ◯議長(塚谷重市君) 8番・谷田川 泰君。 492 ◯8番(谷田川 泰君) 今、答弁を聞きまして、少し方向性が見えたというような気がしております。これは、駅にとっても大きな顔の部分でありますので、その会議の方向性をきちっと見出しながら、にぎわいづくりに励んでいただきたいと思います。  次に、2番であります。この駅の東口、東西自由通路、今、お話を聞かせていただきますと、大変交通量が増えた、人通りが多くなったということであります。しかしながら、駅の西口から見ますと、東口はいまだ、ちょっと印象が薄いというような気がしております。そのような中で、今後、石岡駅、今の立地条件からしますと、ますます増えることが予想されます。石岡の道路面に関しても、新たな道路、今、村上・六軒線から石岡のカスミの通りももうすぐ完成という時期に入っております。今後、ますます石岡駅としての重要な位置を占めるのが東口であろうと、私は思っております。  そのような中で、東口の印象をもう少し、石岡の市民ばかりでなく、あそこに、例えば車で人を送ってきた方であるとか、あそこをたまたま利用したら石岡駅はこういうふうになっているんだなと、もっと石岡駅をアピールする方法がないのかと私も思っているわけでありますが、その辺のところの考えがあれば、お聞かせをいただきたいと思っております。 493 ◯議長(塚谷重市君) 都市建設部長・福田君。 494 ◯都市建設部長(福田嘉夫君) それでは、駅東口と東西自由通路の表情を印象づける方策につきまして、ご答弁を申し上げます。駅の橋上化や東西自由通路の整備によりまして、以前に比べ、東口の利用者が大変増加しているという状況となってございます。議員ご指摘のとおり、東口の雰囲気づくりが大変重要になってくると認識してございます。古くからのまち並みが残ります西口とは違った、新しい付加価値を生み出せるエリアであろうと思っておりますので、今後、市民の方々からの意見を参考にしながら、東口としてふさわしい顔づくりに向け、創意工夫を重ねながら、整備に取り組んでまいりたいと考えております。  以上でございます。 495 ◯議長(塚谷重市君) 8番・谷田川 泰君。 496 ◯8番(谷田川 泰君) 本当に今、部長が答弁のとおり、西口も大事でありますけれども、今後の利用客は、もしかすると東口のほうに多くなってくるのではないかというような感じもいたしております。そんな中でありますので、ぜひとも石岡、西と東があります。東も、さらなる石岡市としての駅の位置付けがもっと皆さんに理解できるように、もっと一目でわかるような東口にしていただければと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。  続いて3番目に入ります。今後の駅周辺整備と中心市街地活性化の関係についてお伺いをいたします。先ほど答弁がありましたとおり、駅は立派になりました。ステーションパークも必ず整備がされると思います。しかしながら、そのような関係の中で、どういうふうにして活性化をしていくか、その関係についてのお話を聞かせていただければと思います。 497 ◯議長(塚谷重市君) 経済部長・前沢君。 498 ◯経済部長(前沢洋一君) 今後の駅周辺整備と中心市街地活性化の関係につきましてご答弁を申し上げます。第1期中心市街地活性化基本計画で位置付けられておりました事業では、駅の橋上化、東西自由通路の整備が完了しまして、先日、空港バス発着広場が完成いたしまして、現在、西口駅前広場の整備などが進められているところでございます。今後というところでございますけれども、第2期中心市街地活性化基本計画は、現在、中心市街地活性化協議会で最終調整を行っているところでございますけれども、計画では、コンパクトなまちづくりの推進の中で、駅周辺整備事業、にぎわいの動線づくりでステーションパーク活用事業を位置付けております。議員もご指摘のとおり、駅だけでは人が集まってまいりませんので、ただいまいただきましたご指摘、ご提言がございましたけれども、ステーションパークの活用方法につきましては、関係者等とともに今後、検討を速やかに進めてまいりたいと考えてございます。  また、間もなく駅の改札口と連結しましたステーションパークの2階部分がリニューアルされますので、観光振興の視点を組み合わせたイベントを展開するなど、駅がにぎわいと市内回遊への起点となるよう、商工会議所や商店街をはじめ、高校生など若者の参画も促しながら、活用を図ってまいりたいと考えております。  以上でございます。 499 ◯議長(塚谷重市君) 8番・谷田川 泰君。 500 ◯8番(谷田川 泰君) ありがとうございます。ただいまのステーションパーク活用の事業ということに関しては、中心市街地活性化基本計画の中で中心市街地活性化協議会というものがあるというお話を聞きました。この中心市街地活性化協議会の中身、また構成についてお伺いをしたいと思います。 501 ◯議長(塚谷重市君) 経済部長・前沢君。 502 ◯経済部長(前沢洋一君) 中心市街地活性化協議会の中身と構成ということでございますが、当協議会は、中心市街地の活性化に関する法律で規定されている組織でありまして、中心市街地に関する事業の総合調整や、事業の推進、または市が策定する基本計画の実効性に寄与するという、まちづくりを総合的に推進する組織という位置付けになってございます。当市におきましては、平成20年10月7日にこの協議会が設立されておりまして、中心市街地活性化基本計画事業の具現化のための協議検討をいただいているところでございます。  その構成でございますけれども、会長を石岡商工会議所会頭が務めておりまして、あと、この活性化に関する法律に規定されましたまちづくり会社、商業者、市も含めた地権者、住民、消費者、公共交通機関、医療福祉、地域経済、不動産事業者等の代表員22名と、オブザーバーとして、中小企業基盤整備機構、茨城県、警察署、消防署、そういった方々に参画をしていただいております。事務局は石岡商工会議所に設置しております。  以上でございます。 503 ◯議長(塚谷重市君) 8番・谷田川 泰君。 504 ◯8番(谷田川 泰君) それと、平成20年10月7日に設立されたということでよろしいんですか、この協議会は。 505 ◯議長(塚谷重市君) 経済部長・前沢君。 506 ◯経済部長(前沢洋一君) この組織の設立は平成20年10月7日でございます。 507 ◯議長(塚谷重市君) 8番・谷田川 泰君。 508 ◯8番(谷田川 泰君) 20年に設立されたということでありまして、もう早8年ぐらいたっているということであります。その間に石岡駅が完成し、いろんな石岡周辺の整備も整ってきているということでございます。この協議会の中で、どのような協議がなされてきて現在に至っているのか、大筋で結構でございますので、ある程度の中身がわかればお伺いしたいと思います。 509 ◯議長(塚谷重市君) 経済部長・前沢君。 510 ◯経済部長(前沢洋一君) 協議会での協議の中身ということでございますけれども、多くは、中心市街地活性化基本計画につきましての議論ということで、話が進んできております。特に第1期の活性化基本計画につきましては、最初の基本計画ということで、事業の取り上げ方、進め方につきましてさまざまな議論がなされ、そういう中で、テナントミックス事業とか、この駅周辺整備事業につきましてもそうでございますけれども、いかに中心市街地にこの事業が波及効果をもたらしていくのかというところの議論、協議というのが多かったように記憶してございます。  以上でございます。 511 ◯議長(塚谷重市君) 8番・谷田川 泰君。 512 ◯8番(谷田川 泰君) 駅周辺、それと中心市街地活性化のためには十分寄与されている協議会であるということは、理解をいたしております。今後とも、石岡市の中心市街地の活性化とともに、この駅を利用した最大限のにぎわいを目標にして、協議を重ねていただきたいと思っております。  最後に、市長と副市長にお伺いをいたします。市長のステーションパークの利活用の考え方について、お伺いをいたしたいと思います。それと、副市長は石岡に来て半年であります。今までは、もっとにぎやかな場所にいたはずであります。石岡に来まして、今後、石岡の駅周辺整備をどのようにしたらもっとにぎわいが出せるか、その辺のところの副市長の考え方をお伺いしたいと思います。  2人。じゃあ、副市長からいってください。 513 ◯議長(塚谷重市君) 副市長・松隈君。 514 ◯副市長(松隈健一君) ご答弁申し上げます。石岡駅周辺をどのようにしたらもっとにぎやかになるかということでございますけれども、私、初めて石岡駅を見てから、山車や獅子が展示されていたり、先ほど議員のお話がございましたように、壁画ですとかステンドグラスといった、石岡らしさがすごい詰まっている、個性的な駅であると思っております。先日もございましたように、BRTの専用ターミナルということで、空港バス発着広場が完成いたしまして、また今週末には、ステーションパークの2階のリニューアル後の初披露のイベントが行われる予定でございます。  そういったことで、先日来、すごいマスコミの報道なども多くなされておりまして、今、石岡駅というのは、県内の中でもかなりの注目が高まっている駅だと思っております。そういった状況の中で、議員からご指摘もございましたような駅の東口ですとか、ステーションパークの1階の利活用、そういったことも含めて、もっとにぎやかになって、中心市街地が活性化されるように考えていきたいと、このように思っております。  以上です。 515 ◯議長(塚谷重市君) 市長・今泉君。 516 ◯市長(今泉文彦君) 先ほど、駅の東口の利用者の増加というのがありましたけれども、これは、東口ばかりでなくて、駅全体がリニューアルされて、大変増えております。そのデータを見ますと、昨年の9月3日、駅全体ですけれども、2,079人だったのが、今年の7月15日に9,191人、翌日は1万93人という、5倍以上に膨れ上がっているという状況であります。これまで駅は、交通結節点という機能だけだったわけでありますけれども、それが市民の交流の場になり、にぎわい機能がこれからそこに付与されるということになっております。ステーションパークを有効に活用していく、それから、駅とまちが密接に融合してまちのシンボルになっていくというふうに、交流とにぎわいの拠点に駅周辺がなっていくということになるかと思います。  多くの皆様の英知を結集して、にぎわいの拠点になるよう努力してまいりたいと思っております。  以上です。 517 ◯議長(塚谷重市君) 8番・谷田川 泰君。 518 ◯8番(谷田川 泰君) ありがとうございました。この問題は、各部署だけでは解決のつかない、今後、横断的な部署を通しまして、石岡のにぎわいづくり、中心市街地、東口も西口も一緒になって活発な人の往来ができる駅でありたいと願っておりますので、今後ともこの機会を捉えまして、さらなる石岡駅の発展を皆さんとともにお願いしたいということであります。今後とも皆様の力を石岡市民のためにお使いいただきまして、頑張っていただければと思います。  ありがとうございました。 519 ◯議長(塚谷重市君) 本日の一般質問はこの程度にいたしたいと思います。  以上で本日の議事日程は終了いたしましたので、これをもって散会いたします。  次回は、明9月6定刻午前10時から会議を開き、引き続き市政一般に関する質問を行います。  ご苦労さまでした。                   午後 5時59分散会 Copyright (c) ISHIOKA CITY ASSEMBLY MINUTES, All rights reserved. ページの先頭へ...