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09月12日-一般質問-03号

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  1. 古河市議会 2023-09-12
    09月12日-一般質問-03号


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    令和 5年  9月 定例会(第3回)         令和5年第3回古河市議会定例会会議録 第3号令和5年9月12日(火曜日)                                     議 事 日 程 第3号  令和5年9月12日(火曜日)午前11時開議第1 開  議                                      第2 一般質問                                      第3 散  会                                                                           本日の会議に付した事件日程第1 開  議                                    日程第2 一般質問                                    日程第3 散  会                                                                         出 席 議 員    副議長   落 合 康 之 君   │    12番   靏 見 久美子 君     1番   印 出 慎 也 君   │    13番   秋 庭   繁 君     2番   立 川   徹 君   │    14番   高 橋 秀 彰 君     3番   小 林 登美子 君   │    15番   佐 藤   稔 君     4番   佐々木 英 徳 君   │    16番   佐 藤   泉 君     5番   佐々木 里 加 君   │    18番   青 木 和 夫 君     6番   関 口 和 男 君   │    19番   鈴 木   隆 君     7番   小森谷 博 之 君   │    20番   園 部 増 治 君     8番   古 川 一 美 君   │    22番   増 田   悟 君     9番   鈴 木   務 君   │    23番   渡 邊 澄 夫 君    10番   阿久津 佳 子 君   │    24番   黒 川 輝 男 君    11番   稲 葉 貴 大 君   │                                                        欠 席 議 員    議 長   赤 坂 育 男 君   │                                                        説明のため出席した者   市  長   針 谷   力 君   │   福祉部長   安 田 隆 行 君                      │                      副 市 長   近 藤 かおる 君   │   健康推進   笠 島 幸 子 君                      │   部  長                                  │                      副 市 長   原     徹 君   │   産業部長   栃 木   匡 君                      │                      企画政策   野 沢 好 正 君   │   都市建設   大 垣 幸 一 君   部  長               │   部  長                                  │                      総務部長   長谷川   進 君   │   上下水道   小 木   久 君   兼 危 機               │   部  長               管 理 監               │                                         │                      財政部長   倉 持   豊 君   │   教  育   吉 田 浩 康 君                      │   委 員 会                                  │   教 育 長                                  │                      市民部長   山 根   修 君   │   教  育   島 村 光 昭 君                      │   委 員 会                                  │   教育部長                                                 議会事務局職員出席者   事務局長   小 林 史 典 君   │   次長補佐   川 田 英 樹 君                      │   兼 総 務                                  │   係  長                                  │                      次  長   石 川 憲 一 君   │   議事調査   椿   智 文 君                      │   係  長                                  │                      次長補佐   鹿久保 智 代 君   │   書  記   須 永 ふ み 君   次長補佐   梅 本 俊 明 君   │   書  記   鈴 木 歩 未 君                                     令和5年9月12日(火曜日)午前11時 零分開議          〔副議長落合康之議員、議長席に着く〕 △日程第1 開議の宣告 ○副議長(落合康之君) ただいまの出席議員は23名であり、定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 △日程第2 一般質問 ○副議長(落合康之君) これより議事に入ります。 これより一般質問を行います。 念のため申し上げます。質問に当たっては通告書どおり質問されますようお願いいたします。通告してあっても1回目で質問しなかった場合は、2回目以降は質問できませんので、御承知おき願います。また、一括質問一括答弁方式と一問一答方式との選択制を採用しておりますので、通告のとおりの方式でお願いいたします。 なお、質問に当たり残時間の表示がありますので、御承知おき願います。 初めに、一問一答方式を選択しております2番立川 徹議員の発言を許します。 なお、モニターを使っての資料提供について議長において許可しておりますので、御承知おき願います。          〔2番立川 徹議員登壇〕 ◆2番(立川徹君) 議員番号2番、市民ベースの会、立川 徹です。古河市議会規定による通告に従いまして一般質問をさせていただきます。 まず初めに、先日の台風13号により、茨城県、千葉県、福島県などに大きな被害が出ております。被災されました方々に心よりお見舞い申し上げます。 それでは、一般質問通告書の大項目1、市内の施設について。(1)古河ゴルフリンクスについて。質問要旨①、②、③とあります。①指定管理会社穂高カントリー株式会社」との契約内容について。②施設の利用状況について。③施設の修繕計画について。 続きまして、大項目1の(2)エイブルスポーツ交流センターについてお聞きします。質問要旨としまして、①指定管理会社ミズノ株式会社」との契約内容について。②施設の利用状況について。③施設修繕計画について。④施設の利便性向上について。 大項目1、(3)閉鎖された古河体育館のその後について。①閉鎖後の建物や土地の利用についてをお聞きします。 続きまして、大項目2としまして、道の駅「まくらがの里こが」についてです。質問事項としまして、(1)運営についてお聞きします。①指定管理会社株式会社ダイナック」、「三井物産ファシリティーズ株式会社」との契約内容について。②施設の利用状況について。③駐車場増設したことによる利用状況の変化について。④施設の修繕計画について。⑤施設の利便性向上について。 大項目3、ゼロカーボンシティ宣言炭素化社会の実現に向けて。(1)取組について。①取組状況について、②課題についての質問をさせていただきます。 それでは、本題に入らせていただきます。市町村にある公共施設は、税金や公共財源から資金が提供され、地域社会全体の利益のために運営されており、市民全体のものだと私は考えています。その市民全体の財産である、古河市内にある施設の現状に問題があると考えており、大項目の1点目として質問させていただきます。 公共施設、古河ゴルフリンクス、エイブルスポーツ交流センターなど、指定管理制度において運営がされておりますが、建築当初から委託をされていたのでしょうか。また、どのような経緯で現在の管理方式になったのかを教えてください。そのほか、役目を終えて閉所された既存の建物の残る施設がどの程度あるのか教えてください。 続きまして、大項目2となります。道の駅「まくらがの里こが」についてです。道の駅は、日本国内の、国土交通省が推進する地域振興施設です。道の駅は交通の要所や観光地などに位置し、地域の特産品や観光情報を提供する拠点として機能しています。その道の駅「まくらがの里こが」の運営の状態についてお聞かせください。 最後に、大項目3としまして、ゼロカーボンシティ宣言、脱炭素化社会の実現に向けてということで、カーボンニュートラルの推進内容についてです。温室効果ガスを排出したのと同じくらいに、差引きゼロになるように生産する取組をカーボンニュートラルといいます。脱炭素化社会の実現に向けて活動が世界や日本各地で行われてきました。古河市においても令和2年にゼロカーボンシティ宣言を表明し、2050年ゼロカーボンの実現に向け、古河市職員が一体となって温室効果ガスの排出削減に取り組むとしています。市の事務事業によって排出される温室効果ガスの排出実態を見ると、ごみ処理施設を所管する市民部が55.7%、次いで上下水道部が22%と、排出量としては年間5,200トンの温室効果ガスを排出しております。この排出量をどのようにして削減していくのか。地球温暖化対策実行計画事務事業編)で重点取組の1番目として掲げております再生可能エネルギー、特に具体的に記載のある太陽光発電の導入状況と今後の導入方針についてお聞かせください。令和4年12月に作成されました地球温暖化対策実行計画事務事業編)におきまして、具体的な取組内容として省エネルギーの推進、再生可能エネルギーの活用の項には、「調達する電力の60%以上を再生可能エネルギー電力とする」と明記されております。計画から8か月が経過しておりますが、現在取組に向けて実施している案件などを教えてください。 以上、答弁をよろしくお願いいたします。 ○副議長(落合康之君) 執行部の答弁を求めます。 近藤副市長。 ◎副市長(近藤かおる君) 立川 徹議員の大項目3、ゼロカーボンシティ宣言炭素化社会の実現に向けての①取組状況につきましてお答えいたします。 カーボンニュートラルとは温室効果ガスの排出を全体としてゼロにすることですが、2050年のカーボンニュートラル実現に向けて、政府のみならず、地域においても地域独自の取組が始まっております。古河市においてもその流れに乗り遅れることのないよう、今年の4月にカーボンニュートラル推進室を設置し、精力的に取り組んでいるところでございます。 まず、市民向けの取組として、広報やホームページ等での発信に加え、次代を担う世代への啓発活動として、市内中学校に対し「今日から始めるカーボンニュートラル」と題した押しかけ講座を市職員自らが9月6日より実施しております。2050年に当事者となっている世代へ向けての取組は大変意義があるものと思います。 次に、企業、事業所向けは、工業団地のグリーン化に向けた取組として、配電盤茨城団地協同組合と9月1日に協定書の締結を行いました。具体的には、事業所のエネルギー使用について健康診断となる省エネルギー診断等から始めます。このモデル事業には経済産業省もアドバイザーとして御参加いただくことになっており、工業団地が抱える課題について専門的な立場からアドバイスを得ることは非常に有効だと考えております。 最後に、市役所自らの取組として、脱炭素化社会実現へ向け、どのような取組が有効か、またどのような取組ができるのかなどを検討し、市民の皆様や企業、事業所の方々の模範となるよう実施してまいります。 次に、課題についてお答えいたします。カーボンニュートラルへの取組は、市民の皆さん、企業、事業所など、誰が取組を実施するかによって支援の方法や有効な取組などが変わります。課題は、どこに対して、どのような情報が有効で、どんな支援が必要かなど、いかに的確に把握し、実行できるかになりますので、先ほど御紹介しました押しかけ講座やモデル事業などを実施する中で情報収集を行うとともに、課題を抽出していきたいと考えております。 また、様々な国家レベルでの技術革新、イノベーションでございますが、いつまでに、どの程度進んでいくか、特に発電に関する技術やCCSなどの技術はカーボンニュートラルの実現になくてはならない技術であり、これらについての情報収集と展開もこれからの課題であり、一方で大きな期待として捉えております。 以上、答弁とさせていただきます。 ○副議長(落合康之君) 次に、栃木産業部長。 ◎産業部長(栃木匡君) 立川 徹議員の大項目2、道の駅まくらがの里こがについての御質問にお答えいたします。 道の駅まくらがの里こがの運営につきましては、民間の運営ノウハウを活用するため、指定管理者制度を採用しております。公募を経て、平成24年3月にダイナック・三井物産ファシリティーズ共同グループと基本協定を締結し、平成25年7月にグランドオープンを迎えました。現在はダイナックパートナーズ・三井物産フォーサイト共同グループが再度公募を経て、令和4年4月から令和14年3月までの10年間の指定期間で指定管理者に選定されており、運営を担っております。 当道の駅は県内有数の規模を誇り、今年度には開業10周年を迎え、通算来場者数も1,000万人を突破いたしました。地元生産者の新鮮な野菜や店内で焼き上げるコシヒカリ玄米ロールなどが人気となっており、特に週末は大変なにぎわいを見せております。 以上、答弁といたします。 ○副議長(落合康之君) 次に、島村教育部長。 ◎教育部長(島村光昭君) 立川 徹議員からの大項目1、市内の施設についてのうち、(1)古河ゴルフリンクスについて、(2)エイブルスポーツ交流センターについての質問にお答えいたします。 まず、各施設の指定管理制度の導入時期でございますが、古河ゴルフリンクスにつきましては平成18年4月1日から、またエイブルスポーツ交流センターの導入時期につきましては平成18年4月1日からでございます。 次に、(3)閉鎖された古河体育館のその後についての質問についてでございますが、現在市内の公共施設で老朽化等を理由に閉鎖もしくは閉所している現存している施設については、旧古河市古河体育館、旧古河市立関戸保育所、そして旧古河市渡良瀬処理場でございます。 以上、答弁といたします。 ○副議長(落合康之君) 答弁は終わりました。 立川 徹議員の一問一答による再質問を許します。 ◆2番(立川徹君) それでは、大項目1、市内の施設についての質問事項(1)古河ゴルフリンクスについての質問要旨①から質問させていただきます。 指定管理会社穂高カントリー株式会社」との契約内容について、指定管理者業務仕様書にあります、指定管理者が行わなければならないその他の業務におきまして、モニタリング、自己評価の実施とございます。そこには、利用者アンケートを年に1回以上実施し、アンケート結果を分析、施設の管理運営に反映すること、また分析結果を市に提出することとあります。市として利用者からのアンケート結果の内容を把握して、要望や課題などを認識されているのかどうかお聞かせください。 ○副議長(落合康之君) 島村教育部長。 ◎教育部長(島村光昭君) お答えいたします。 利用者アンケートにつきましては、指定管理者業務仕様書に、利用者の意見や要望、利用者の満足度を把握し、管理運営業務の水準を確保するため実施することになっております。このアンケートは昨年でございますと11月に実施をいたしまして、120件の回答をいただきました。主な内容でございますが、コース及び食堂のメニューにつきましては満足度の高い結果が出ております。それに対しましてロッカールームやトイレにつきましては満足度の低い結果となっており、施設の老朽化に対する意見が多く寄せられております。 ○副議長(落合康之君) 答弁は終わりました。 立川 徹議員。 ◆2番(立川徹君) 続きまして、質問要旨②施設の利用状況についてということで、施設駐車場内にあります自動車ナンバープレートなどを拝見しますと、茨城県外からも古河ゴルフリンクスを活用されている方が多くおられるように感じております。実際の市内や市外の施設利用者の内容に関しての把握はモニタリングなどから推察などはできているのでしょうか。また、その情報を基に、どのような改善に向けた取組などをしてきたのかをお聞かせください。 ○副議長(落合康之君) 執行部の答弁を求めます。 島村教育部長。 ◎教育部長(島村光昭君) 指定管理者モニタリングでは、利用者の内訳として、市内、市外別々の要望等の把握はしておりません。したがいまして、市内、市外の利用者情報を基にしました改善策等の取組は、特に行ってはおりません。 なお、参考までに申し上げますと、令和4年度古河ゴルフリンクスの利用者数ですが、4万7,132人に対し、古河市民優待パス券の購入者は1万4,435人でございました。 以上、答弁といたします。
    ○副議長(落合康之君) 答弁は終わりました。 立川 徹議員。 ◆2番(立川徹君) それでは、質問要旨③施設の修繕計画についてお聞きします。添付資料の画像を皆さんに見ていただきたいと思っておりますので、モニターをお願いいたします。 こちらの資料(1)古河ゴルフリンクスについてというのが、今現状の建物の画像だったり、私が撮影してきたものとなります。こちらの丸で囲った上の写真に関して言うと、バリケードが設置されているのですけれども、室内のほうは雨漏りがあり、天井が剥がれそうであるなど、そのほかにも雨漏りがあるような箇所などが見受けられます。こちらの食堂内の修繕、リフォームされた箇所に関して言うと、見えるところはきれいにしていただいたというお話があったのですけれども、やはりこの次のページ等に、これが先ほどの修繕された食堂の上の屋根になるのですけれども、屋根に関しての防水工事等はされていないというところで言うと、なかなか雨漏りの原因だったところの改善はできていないのかなと感じております。添付資料の画像を見ても認識できるように、雨漏りが実際にあるのです。指定管理者が古河市へ報告書も提出されていると思うのですけれども、修繕の要望等があると思います。モニタリングなどからも利用者から建物の管理状態に関する指摘や意見などがあったということで、市としての本施設の修繕の計画をどのようにお考えなのか、また修繕の必要性に関してどのように考えているのか、見解をお聞かせください。 ○副議長(落合康之君) 執行部の答弁を求めます。 島村教育部長。 ◎教育部長(島村光昭君) まず、利用者アンケートモニタリングで苦情、要望等の把握につきましては、先ほど申し上げたとおりでございます。コースのトイレが古い、また全体的に老朽化している等の御意見をいただいているところでございます。ただいま立川 徹議員から御指摘をいただきましたこの写真の箇所につきましても認識しているところでございますが、これら以外で、これまで過去5年間だけに限っても、一例ですが、浴室のエアコン工事、食堂の防水工事など全部で42の修繕や各種工事を約4,000万円かけて行っております。また、本年度も予算計上をしているところでありますが、5階の屋根の防水工事なども今後実施していく予定でございます。 古河ゴルフリンクスに限らず、市内多くのスポーツ施設が供用開始から30年以上を経過しております。そういう意味では更新時期を迎えておりますので、各施設の利用状況を踏まえ、また財源についても検討しながら、市全体として計画的な修繕を進めてまいりたいと考えております。よろしくお願いいたします。 ○副議長(落合康之君) 答弁は終わりました。 立川 徹議員。 ◆2番(立川徹君) 続きまして、質問事項(2)エイブルスポーツ交流センターについてに移らせていただきます。 ①指定管理会社ミズノ株式会社との契約内容についてお聞かせいただきたいと思います。指定管理者業務仕様書にあります、指定管理者が行わなければならないその他の業務において、モニタリング、自己評価の実施とございます。そこには、利用者アンケートを年に1回以上実施し、アンケート結果を分析、施設の管理運営に反映すること、また分析結果を市に提出することとあります。市として業者からのアンケート結果の内容を把握して、要望や課題などを認識されているのかどうかお聞かせください。 ○副議長(落合康之君) 執行部の答弁を求めます。 島村教育部長。 ◎教育部長(島村光昭君) 利用者のアンケートでございますが、指定管理者業務仕様書に、利用者の意見または要望、利用者の満足度を把握し、管理運営業務の水準を確保すると、こういうことで実施することになっております。 アンケートでございますが、昨年7月に実施をいたしました。37件の回答をいただいたところでございます。その結果の主な内容でございますが、スタッフ対応等の接遇については満足度の高い結果に対し、やはり用具、設備等につきましては満足度の低い結果となっております。施設、設備の老朽化に対する意見が多く寄せられているところでございます。 以上、答弁といたします。 ○副議長(落合康之君) 答弁は終わりました。 立川 徹議員。 ◆2番(立川徹君) 続きまして、②施設の利用状況についてお聞かせください。リバーフィールド古河サッカー場などにおいては関東圏内各地から練習などで遠征して、小学生から社会人までもが利用しております。施設であるグラウンド予約においては、恐らく古河市に存在する団体代表者が予約をされて、数多くのチームなどが招待されて古河市へ訪れているのが実情だと思います。実際に施設を利用されている方の居住地や年齢、移動方法など、施設を評価したモニタリングなどのデータがあるのか教えてください。また、そのようなデータを踏まえて、今後の運営に関しての改善状況をお聞かせください。 ○副議長(落合康之君) 執行部の答弁を求めます。 島村教育部長。 ◎教育部長(島村光昭君) 指定管理者モニタリングからは、残念ながら出身地、また年齢、移動方法等についての把握はできていません。指定管理者事業報告により、エイブルスポーツ交流センターの利用者は、内訳でございますが、市内で6万8,649人、市外が3万2,757人、また市内の小中学校等が利用する場合など減免がございますので、そうした減免の方が利用した人数が1,910人でございます。出身地、年齢や移動方法については、把握しておりません。また、市内、市外の利用者情報を基に改善策等の取組は特に行っておりません。 以上、答弁といたします。 ○副議長(落合康之君) 答弁は終わりました。 立川 徹議員。 ◆2番(立川徹君) それでは、続きまして質問要旨の③施設の修繕計画についてということで、こちらモニターを映していただければと思います。 資料(2)エイブルスポーツ交流センターについてということで、こちらも私が撮影をしてきた資料となっております。こちらのほうも丸で囲った箇所などが不具合箇所だったりするのですけれども、指定管理業務仕様書の指定管理事業に関する業務の水準におきまして、施設の維持管理業務のコーナーに、建築基準法第12条の規定により3年に1度、設備に関しては毎年劣化状況の点検を行い、点検実施においては調査結果表を作成し、市に報告することとなっております。市としての本施設の長期的な修繕計画をどのようにお考えなのか。また、修繕の必要性に関して見解をお聞かせください。 ○副議長(落合康之君) 執行部の答弁を求めます。 島村教育部長。 ◎教育部長(島村光昭君) 指定管理者業務報告書やモニタリング、また意見箱の設置をしておりますが、こうしたことによりまして苦情や要望の把握を行っております。プール、トイレの改善、また設備が古い等の御意見をいただいております。先ほど立川 徹議員から示されました写真も認識しているところでございます。 先ほどの古河ゴルフリンクスと同様、これまで5年間だけでもプール関連の設備、また宿泊棟のエアコンの修繕など、やはり44か所につきまして約9,100万円をかけての修繕を行っておるところでございます。エイブルスポーツ交流センターに限らず、先ほど申し上げましたが、多くのスポーツ施設が築30年以上経過して、更新時期を迎えております。財源についてもしっかり検討しながら計画的な修繕を進めてまいりたい、このように考えております。 以上、答弁といたします。 ○副議長(落合康之君) 答弁は終わりました。 立川 徹議員。 ◆2番(立川徹君) それでは、続きまして質問要旨の④施設の利便性向上についてということで、今モニターのほうに映っているのがリバーフィールド古河河川敷内にある仮設トイレの現状です。こちらに関して利用者の方から、きれいで安心、安全に利用ができるトイレにしてもらいたい、どうにかできませんかなどと多くの相談を受けます。実際に施設を利用される方などの付添いで来られた保護者や関係者の方も利用されることを考えますと、この仮設トイレはリバーフィールド古河を利用される方にとって重要度の高い施設の一部となります。そして、河川敷を管理される国土交通省から委託をされた建設業者の方や、その河川敷内を管理する指定管理者の社員の方々にとっての衛生面にも重要度がとても高いものだと私は考えております。エイブルスポーツ交流センターの施設の目的欄には、健康増進に寄与することと明記されております。トイレと健康増進には密接な関係がございまして、感染症予防、ストレスの軽減、心理的な健康などと密接に関係しております。今後の施設の修繕などとの計画と併せて、河川敷トイレに関しても改善を図るために検討していただけないものでしょうか。また、河川敷内にある仮設トイレに関して古河市としてどのように考えているのか、お聞かせください。 ○副議長(落合康之君) 執行部の答弁を求めます。 島村教育部長。 ◎教育部長(島村光昭君) この河川敷のトイレについてでございますが、立川 徹議員御指摘のとおり、利用者にとっても大事な施設の一部であることは認識しております。現在リバーフィールド古河の河川敷に設置をしてある仮設トイレは12基ございます。定期的に清掃等の維持管理に努めているところでございますが、経年劣化による破損等も一部見受けられている状況については認識をしているところでございます。 なお、現地は大雨時に冠水しやすいため、国土交通省との河川占用許可の条件の中で、台風などで冠水するおそれがあるときはトイレ本体を河川の区域外に移動が可能なものを設置するということになっています。 今後は、御指摘のとおり、利用者がきれいで安心、そして安全に利用できるトイレの設置、また管理につきまして関係機関と協議を行い、当該トイレの改善が図れるように検討してまいりたい、このように思います。 以上、答弁といたします。 ○副議長(落合康之君) 答弁は終わりました。 立川 徹議員。 ◆2番(立川徹君) 答弁ありがとうございました。今モニターのほうに映っている資料(4)河川敷内仮設トイレ改善参考案ということで掲載させてもらったのですけれども、こちら栃木県上三川町の河川敷に設置されているトイレとなっております。このような形でボルトなどを外して移設ができます。ぜひとも利用される方々にとって衛生面にも安心で安全に活動できるような配慮などを御検討いただきますよう、よろしくお願いいたします。意見となります。 それでは、続きまして質問事項の(3)閉鎖された古河体育館のその後について移らせていただきます。①閉鎖後の建物や土地の利用について。施設の老朽化により、利用者の安全性が確保できる見通しが立たないということで、古河体育館は令和3年9月末に閉鎖がされました。そして、閉鎖がされてから今月で2年の月日が経過しようとしております。近隣の方々から、本施設の周囲に入れないようにガードフェンス等で周囲を囲い、施錠されており、バリケードがされてはいますが、危ないのでどうにかしてもらいたいというお話をお聞きします。私自身も現地に赴きまして、この目で事実の確認をさせていただきました。 モニターに映していただくのですけれども、資料(3)の閉鎖された古河体育館の、その後についてということで、こちらのほうが敷地内の部分で、バリケードがされております。こちらが土俵場がある場所なのですが、現地に赴いてこのような撮影をしながら感じたことという部分で、こちらの画像にも映っております相撲の土俵場が活用できるように市としても配慮しているというお話を聞いているのですけれども、健全に使えそうには正直感じませんでした。日本の文化や価値観とも深く結びついており、国技としての位置づけがされている相撲を古河市内においても活動している相撲連盟の方々がおられます。そのような日本の文化を守り、後世へ継承しようとする方たちからも、土俵をほかの場所へ移設できないものかなどとの相談を受けたりもします。 そこで質問させていただきます。古河体育館の跡地利用に関しまして、古河市全体計画の位置づけ、他部署との協議を行いながら継続的に進めるということを事前にお聞きしております。その協議というものは過去2年以内に何回ほどあって、どのようなことが話し合われたのかをお聞かせください。 ○副議長(落合康之君) 執行部の答弁を求めます。 島村教育部長。 ◎教育部長(島村光昭君) 跡地利用に関する協議につきましては、令和3年12月に一度市役所内部の関係各課で跡地利用に関する課題等につきまして情報共有を行いました。しかし、現在具体的な方針は決定しておりません。引き続き施設整備計画の候補地等も含めまして、様々な視点で跡地活用について検討を続けてまいりたいと思います。 以上、答弁といたします。 ○副議長(落合康之君) 答弁は終わりました。 立川 徹議員。 ◆2番(立川徹君) 閉鎖された古河体育館に関しまして、現状において警備に関する費用が年間で約10万円ほど、電気代が年間で約60万円ほどかかっているということを事前に聞いております。民間の方がこのような土地や建物を所有していますと固定資産税や都市計画税などがかかり、恐らく約200万円ぐらいの固定資産税がかかるような施設だと思われます。公共施設ということで非課税、固定資産税はゼロ円ということですよね。お金などの費用はかかっておりません。もしこの200万円という固定資産税などのようなランニングコストがかかるとしたら、恐らく行政としても早急に対応する事項だと思います。いち早く今後の施設の計画が明確にされ、安全な環境となることを望んでおります。これは意見となります。 それでは、続きまして大項目2に移らせていただきます。 ○副議長(落合康之君) 答弁はいいですか。 ◆2番(立川徹君) (続)答弁は大丈夫です。 では、続きまして、大項目2、道の駅まくらがの里こがについてに移らせていただきます。質問事項(1)運営についてです。指定管理会社株式会社ダイナック」、「三井物産ファシリティーズ株式会社」との契約内容について、道の駅まくらがの里こが指定管理者業務仕様書の指定管理事業に関する業務としまして観光誘客業務と記載されていますが、実際には観光誘客業務は指定管理会社はどのようなことをされているのでしょうか。また、古河市自体が取り組む道の駅まくらがの里こがにおいての観光誘客業務を教えてください。 ○副議長(落合康之君) 執行部の答弁を求めます。 栃木産業部長。 ◎産業部長(栃木匡君) 立川 徹議員の御質問にお答えいたします。 指定管理者の取り組む観光集客事業といたしましては、まず年間を通して、通年で物産展や音楽ライブ、ダンスパフォーマンスなどのイベントを開催しているところでございます。そのほか周年祭といたしまして、古河市の観光協会と協力した道の駅マルシェなどを開催し、集客に取り組んでいるところでございます。 続きまして、古河市が取り組む集客の施策といたしましては、令和4年度からクリスマスツリーの展示を実施しておりまして、今年度も同様の展示を実施する予定でございます。また、今年度につきましては、プラステン事業といたしまして大型遊具の設置、ウッドデッキの拡張整備を行うほか、商品メニューで新しいメニューを開発する予定でございます。今後道の駅が単なる休憩所ではなくて、目的地や観光の拠点として利用するお客様が増えることを期待しております。 以上、答弁といたします。 ○副議長(落合康之君) 答弁は終わりました。 立川 徹議員。 ◆2番(立川徹君) 続きまして、②施設の利用状況についてお聞きします。道の駅まくらがの里こが指定管理者業務仕様書の管理運営の基本方針において、地域産業の活性化と明記されております。そこでお聞かせください。地域産業の活性化がどれくらい達成されたのかというのは、売上げデータなどを確認すると分析ができるものだと思います。そのような分析ができるような施設内の売上げデータや利用者の居住地、年齢構成など調査をしているのかお聞かせください。また、調査をしているのであれば、どのように古河市としては現状を把握しているのかお聞かせください。 ○副議長(落合康之君) 執行部の答弁を求めます。 栃木産業部長。 ◎産業部長(栃木匡君) 立川 徹議員の御質問にお答えいたします。 施設内の売上げデータや利用者の居住地、年齢構成などでございますが、施設内の売上げデータにつきましては、毎月指定管理者からの月例報告書にて、直売所やフードコートなどの部門別の売上げなどが報告されております。それによりますと、コンビニエンスストアを除く道の駅全体の売上げのうち約7割が野菜を中心とした直売所の売上げとなっております。 また、利用者の居住地、年齢構成などにつきましては、統計を取っていないことから正確な情報を把握することが困難でございますが、指定管理者に伺ったところ、駐車されているナンバープレートから推定するには、市民を含む茨城県内の居住者が約6割、その他の居住者が約4割となっております。 以上、答弁といたします。 ○副議長(落合康之君) 答弁は終わりました。 立川 徹議員。 ◆2番(立川徹君) ありがとうございます。 続きまして、質問要旨③駐車場増設したことによる利用状況の変化について。令和2年7月に道の駅の駐車場が増設をされました。増設をされたことによる施設利用状況の変化についてお聞かせください。 ○副議長(落合康之君) 執行部の答弁を求めます。 栃木産業部長。 ◎産業部長(栃木匡君) 立川 徹議員の御質問にお答えいたします。 駐車場が増設での施設利用の状況の変化でございますが、まず駐車場を増設した経緯についてでございますが、慢性的な駐車場不足によりまして、利用者から、路上に駐車している車がある、駐車できずに、やむなく寄らずに帰ったなどのお声を多数いただいていました。そういった経緯がございまして増設したものでございます。 増設後の変化といたしましては、路上駐車や駐車場不足に関する利用者の不満の声は少なくなりまして、売上げにつきましても、増設とコロナ禍のタイミングが重なったことにより、単純に比較することは難しいところではございますが、コロナ禍前の令和元年7月と直近の令和5年7月を比較いたしますと、レジ通過者数が約600人の増、売上高が約900万円の増となっており、利用者数や売上げが増加しているところでございます。 以上、答弁といたします。 ○副議長(落合康之君) 答弁は終わりました。 立川 徹議員。 ◆2番(立川徹君) 続きまして、④施設の修繕計画について。道の駅まくらがの里こがは平成25年に完成し、築10年と、比較的新しい施設です。大きな修繕は必要ではないと思いますが、月日が経過していく中で経年劣化は避けられません。現段階での5年、10年、20年ごと修繕の計画があるかどうか教えてください。 ○副議長(落合康之君) 執行部の答弁を求めます。 栃木産業部長。 ◎産業部長(栃木匡君) 立川 徹議員の御質問にお答えいたします。 修繕の計画があるかどうかでございますが、現時点では修繕の計画はございませんが、指定管理者が定期的に施設内を巡回しておりまして、定例報告会のときに報告を受けることや、特に修繕が早急に必要なものは随時連絡をいただいて対応しているところでございます。 今後は、オープンから10年の経過を踏まえまして、指定管理者と連携を密にしまして、長期的な修繕計画につきましても検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○副議長(落合康之君) 答弁は終わりました。 立川 徹議員。 ◆2番(立川徹君) 続きまして、⑤施設の利便性向上についてお聞かせください。今後の動向など計画があるようであれば、教えてください。 ○副議長(落合康之君) 執行部の答弁を求めます。 栃木産業部長。 ◎産業部長(栃木匡君) 立川 徹議員の御質問にお答えいたします。 施設の利便性の向上につきましてでございますが、今後の動向などにつきまして、現在まくらがの里こがプラステンという目標を掲げまして、来場者数や年間売上げ、アイテムの数、それぞれ10%をプラスすることを目指し、今年度は大型遊具の設置、ウッドデッキの拡張、新しいメニューの開発などの施策を実施することで施設の魅力を向上させ、来場者及び売上げの増加を図ってまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○副議長(落合康之君) 答弁は終わりました。 立川 徹議員。 ◆2番(立川徹君) 数々の御答弁ありがとうございました。 それでは、続きまして大項目3のゼロカーボンシティ宣言炭素化社会の実現に向けてに移らせていただきます。(1)取組についての①取組状況についてです。 モニターをお願いいたします。今映っている資料のほうが古河市の温室効果ガスの構成比となっております。こちらの部署別の温室効果ガスの構成比となっております。ゼロカーボンシティ宣言において既に取組が開始されており、成果が出ているのであれば、60%以上を目指すということでしたが、今現在で何%達成しているのか教えてください。 ○副議長(落合康之君) 執行部の答弁を求めます。 山根市民部長。 ◎市民部長(山根修君) 立川 徹議員の御質問にお答えさせていただきます。 既存の公共施設への新たな太陽光発電設備の設置につきましては、現時点では設置が決定しているところはございません。よって、今のところ成果は出ていないという状況でございます。 また、今後につきまして、既存の公共施設への太陽光発電設備の設置につきましては、建物の強度などを調査しまして、設置可能な建物であるかを検討し、可能であれば設置を検討していくということになります。 以上、答弁といたします。 ○副議長(落合康之君) 答弁は終わりました。 立川 徹議員。 ◆2番(立川徹君) ありがとうございます。 続きまして、質問要旨②課題についてということで、現在脱炭素化へ向けて取り組んでいる事業においての課題や障壁と捉えていることがあれば教えてください。 ○副議長(落合康之君) 執行部の答弁を求めます。 山根市民部長。 ◎市民部長(山根修君) 立川 徹議員の御質問にお答えいたします。 既存の公共施設への太陽光発電設備の設置につきましては、設置が可能かどうかということで建物などの調査が必要になります。 また、設置の方法につきましても、市の費用で設置し、発電した電力を市で使用する一般的な太陽光発電設備の設置方法や、市が敷地や建物の屋根を無償貸与にて提供いたしまして、企業の費用で太陽光発電設備を設置し、発電した電力を市が購入するオンサイトPPA、また市の敷地以外で発電した電力を購入するオフサイトPPAなど、設置方法一つを取っても様々な方法がございますので、市にとってどのような方法が有効なのかをいかに判断していくかが課題と考えております。 以上、答弁とさせていただきます。 ○副議長(落合康之君) 答弁は終わりました。 立川 徹議員。 ◆2番(立川徹君) 御答弁ありがとうございました。昨今の電気代金の高騰により、各事業の経費は令和3年度と比較して大きく増加していることを、令和4年度の決算書の事業費の増額などを通して深く感じました。省エネルギーの推進、再生可能エネルギーの活用の推進などは、温室効果ガス排出量の削減だけではなく、電気料金など施設運営に関わる経費の削減などにも通じる事項です。また、これからも地球に住み暮らす子供たちのためにも、美しい地球を存続させるためにも、今できることから少しずつでもゼロカーボンシティへ近づけるように取り組んでいただければと思います。 最後に、古河市は関東のど真ん中ということもありまして、たくさんの方々が移動する際の通過点として立ち寄っていただける可能性を秘めている場所だと私は考えております。古河市の可能性のあるシンボルを調査により見極めていただき、早急に集中した積極的な投資をしていただきたい。それは古河市の発展や子供たちの未来にもつながります。古河市の魅力や価値を創造するためのシンボルを明確にし、強化していただき、古河市を訪れた方々には移住につながる環境づくりの予算を設けていただきたいと私は考えております。市の運営において急に予算を設けることは容易でないことは重々承知しております。既存の施設をしっかりと生かすことにより、古河市がよりほかの地域からも人が集い、活発に交流が育まれるまちになれると私は信じています。今求められていることや必要とされていること、しっかりと見極めていただき、古河市の発展のために管理計画を推し進めていただきたいという思いを伝えさせていただきまして、私の一般質問を終えさせていただきます。数々の質問に真摯に対応していただきまして、誠にありがとうございました。 ○副議長(落合康之君) 答弁は。 ◆2番(立川徹君) (続)答弁なしでいいです。 ○副議長(落合康之君) 以上で、立川 徹議員の質問を終了いたします。 ここで暫時休憩いたします。          午前11時46分休憩                                               午後 1時 零分開議 ○副議長(落合康之君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 △発言の訂正 ○副議長(落合康之君) この際、申し上げます。 教育部長より発言を求められておりますので、これを許します。 島村教育部長。 ◎教育部長(島村光昭君) 先ほどの立川 徹議員の御質問に対する私の答弁のうち、エイブルスポーツ交流センター指定管理制度の導入時期を平成22年4月1日と申し上げましたが、正式には平成18年4月1日でございました。訂正をさせていただきます。申し訳ございませんでした。 ○副議長(落合康之君) 以上で発言は終了いたしました。 次に、一問一答方式を選択しております5番佐々木里加議員の発言を許します。 なお、パネル及びモニターを使っての資料提供について議長において許可しておりますので、御承知おき願います。          〔5番佐々木里加議員登壇〕 ◆5番(佐々木里加君) 皆様、こんにちは。議席番号5番、市民ベースの会、佐々木里加でございます。 さあ、皆様、本日で9月も12日となりました。この夏はどのようにお過ごしでしたでしょうか。新型コロナウイルス感染症も5類へ移行して初めての夏。これまで我慢に我慢を重ねてきた市民の皆様も一斉に堰を切ったようにお出かけされて、全国各地で「4年ぶりの」という言葉が多く聞かれた夏でございました。中でも関東では隅田川の花火大会で過去最多の103万5,000人という人出を記録し、やはりそれだけ花火というものは皆様の心を引きつけて、そして花火を見た後では、花火から元気をもらった、明日から頑張ろうと、そういう気になれたという感想が秋田県大曲市の花火でも口々に聞かれました。私も8月5日土曜日、8月の第1土曜日でございます、本当でしたら古河市の花火大会がある日に、私の知人たちが初めて古河市に来てくれるというので、古河市ならではのすてきな場所にいろいろと御案内しました。ですが、夜はやはり花火が見たい、盛り上がりたいと言うので、古河市から電車1本で行ける熱海市に行きました。本当は我がまちの花火を皆で見たかったですし、花火を一日の締めくくりとして、古河市っていいところでしょうと自慢したかったのですが、それとまた、夜古河市で花火を見たら、それぞれ古河駅の近くのホテルに泊まるはずだったということで、経済的効果も期待できました。 ちなみに、熱海市では宿泊客に、こういったシートを渡されまして、このシートがあって初めて花火の観覧席に入れるというシステムで、熱海市の経済の中核である旅館組合を中心に、飲食店、そしてお土産屋などが潤うシステムになっています。 熱海市の花火ですが、8月21日にスペースU古河で行われました商工会議所青年部主催の高校生の主張で高校生の皆さんとの交流の機会をいただきましたが、熱海市に行きました、川越市に行きましたと、そういった多くの声を聞きました。若い皆様も、楽しいことやおいしいもの、活気ある場所に飢えています。とても渇望しています。若い方々が古河市から流出してしまうのは実にもったいないことでございます。 そこで大項目、まちを活気づける花火、盆踊り、マラソン大会の中止と終了についてです。古河市のやってきた大きなイベントが今期次々と中止、そして今後開催しないという意味での「終了」という突然の広報などでのお知らせにより、私のところにも、どうしてなの、分かるようにはっきり教えてほしいと、そういう市民の皆様方からの御意見、御要望をいただいておりまして、このたび質問させていただきます。 (1)、質問事項といたしまして、花火、盆踊り、マラソン大会の今年の実施状況と今後を伺います。質問要旨は、①古河花火大会の中止について。②古河盆踊り大会の終了について経緯を問う。③古河盆踊り大会の終了について市長の考えを問う。④古河はなももマラソン大会の終了について。そして、⑤古河市に足を運んでもらうためのイベント事業と観光PR事業についてのこれまでと今後を問う。具体的に集客のために工夫していく点等を伺う、です。 まずは、質問事項の花火、盆踊り、マラソン大会の今年の実施状況と今後についてお聞かせください。 なお、一問一答方式により、この後の質問は順を追ってお伺いしてまいります。 それでは、どうぞよろしくお願いいたします。 ○副議長(落合康之君) 執行部の答弁を求めます。 栃木産業部長。 ◎産業部長(栃木匡君) 佐々木里加議員の花火、盆踊り、マラソン大会の今年の実施状況と今後についてのうち、花火大会、盆踊り大会についてお答えいたします。 古河花火大会の今年の実施につきましては、令和元年10月に発生した台風被害の影響で、会場となる堤防が来年3月末まで養生期間となっており、実行委員会におきまして安心、安全な開催が確保できないという理由から、今年は中止を決定いたしました。今後につきましては、令和6年度の開催が5年ぶりとなるため、早々に実行委員会を組織いたしまして、前倒しで準備を進めていこうと考えているところでございます。 続きまして、古河盆踊り大会につきましては、この3年間がコロナ禍により中止となっておりましたが、実施に向けた体制が整わず、古河盆踊り大会は終了となりました。 以上、答弁といたします。 ○副議長(落合康之君) 次に、島村教育部長。 ◎教育部長(島村光昭君) 佐々木里加議員の花火、盆踊り、マラソン大会の今年の実施状況と今後についてのうち、私のほうからマラソン大会についてお答えいたします。 サンスポ古河はなももマラソンの今年の実施状況につきましては、コロナ禍の状況を鑑みましてサンケイスポーツと協議をした結果、通常規模での大会は実施することをせず、令和5年3月12日に第10回大会の代替イベントとしてRoad to 古河はなももマラソン藤光謙司のランニングプロジェクト2023として開催をいたしました。 次に、サンスポ古河はなももマラソン大会の今後についてですが、令和5年5月16日の議会全員協議会においても説明をさせていただきましたとおり、市とサンケイスポーツが共催をした当マラソン大会については終了することとし、その後6月1日に公式発表をしたところです。 以上、答弁といたします。 ○副議長(落合康之君) 答弁は終わりました。 佐々木里加議員の一問一答による再質問を許します。 ◆5番(佐々木里加君) ありがとうございました。それでは、順を追って①の古河花火大会の中止についてお伺いします。 何年から開始したイベントか、またどのような特徴のあるイベントか、その概要についてお聞かせください。 ○副議長(落合康之君) 執行部の答弁を求めます。 栃木産業部長。 ◎産業部長(栃木匡君) 佐々木里加議員の御質問にお答えいたします。 まず、花火大会の開始された年でございますが、平成18年に第1回大会が開催されました。 続きまして、どのようなイベントかというところでございますが、花火大会の内容でございますが、例年3尺玉2発を含む約2万発を打ち上げる、国内でも有数の規模の花火大会となっております。 以上、答弁といたします。 ○副議長(落合康之君) 答弁は終わりました。 佐々木里加議員。 ◆5番(佐々木里加君) ありがとうございます。各自治体がなぜ1発数十万円から数百万円の花火を何千発、何万発も打ち上げるのか。それは、まずそのまちを景気づける、そして市民の皆さんを元気づけるためにほかなりません。人々に感動と明日への希望を与える花火。どうして、よその自治体では4年ぶりの花火を盛大に上げているのに、古河市では上げてくれないのだろうというお声が多かったです。そこで、2023年8月の花火がなぜ中止となったか、どのような理由での中止であるか、詳しくお尋ねいたします。 ○副議長(落合康之君) 執行部の答弁を求めます。 栃木産業部長。 ◎産業部長(栃木匡君) 佐々木里加議員の、花火大会がどのような理由で中止となったかの御質問でございますが、先ほども一括答弁の中でも申し上げました。令和元年10月に発生いたしました台風被害の影響で、会場となる堤防が来年3月まで修繕に伴う養生期間となっておりまして、国土交通省や警察、消防などからの意見を参考に、観覧者の堤防上などの通行におきまして安全なスペースを確保することが困難で、最優先事項であります市民や来場者、関係者の皆様の安全、安心を万全に確保しての開催が難しいため、今年は中止ということで実行委員会において決定されたものでございます。 以上、答弁といたします。 ○副議長(落合康之君) 答弁は終わりました。 佐々木里加議員。 ◆5番(佐々木里加君) ありがとうございます。例えば、境町ですけれども、昨年も花火3万発を上げていますし、今日から4日後の9月16日には境町の利根川大花火大会に古河市議会議員全員御招待されております。三重県の熊野市の熊野大花火大会などは、熊野灘の海の上で打ち上げる大変天候に左右されやすい難易度の高い1万発の花火大会ですが、今年は4年ぶりで8月17日に上げる予定のところが、台風のため予備日の8月22日に延び、さらにその22日も高潮で順延して8月29日に再順延、その模様はテレビでも放映され、熊野市の花火大会担当部署では、必ず開催したいというのは皆さんの熱い思いですので、何とかやり切りたいと、何としても実施するということを前提に執念の開催を実現しています。 古河市の花火大会では、中止を決定する前に、開催するための全ての可能性を一つ一つ探ってみられましたでしょうか。例えば、いつもの場所が駄目ならばほかの場所、時期が早過ぎるなら、もっと遅くと。そして、スポンサーの問題なら打ち上げ発数や、人家や観客席までの距離が問題であれば、花火の大きさを小さくするであるとか、今流行の小型花火を速射連発するスターマインにしたり、中型花火の創造花火をメインにすることもできます。工夫次第で、いろいろと状況に合わせて形を変えていけば、開催実現は可能なはずです。場所に関して言えば、先ほどお伺いしました古河ゴルフリンクス前から三国橋までの渡良瀬川河川敷堤防のり面の芝生の養生、こちらが原因ということです。令和元年、東日本台風の影響によって行われたこの芝生の養生でございますが、令和2年の段階で既に令和6年3月31日まではのり面の芝生は立入禁止で使えないことを国土交通省から市にお知らせしてあったということですので、今年花火大会を開催するための代わりの場所を探す時間の余裕は十分にあったはずです。そうした開催を前提とした御検討をしていただけたのか、お聞かせ願えますでしょうか。お願いいたします。 ○副議長(落合康之君) 執行部の答弁を求めます。 栃木産業部長。 ◎産業部長(栃木匡君) 佐々木里加議員の御質問にお答えいたします。 開催場所につきましても、少しずらしてとか、実行委員会の中におきまして場所の検討もした経緯がございます。ただし、その中でも、やはり人が集まるというところで警察と消防との協議をした中で、安心、安全がちょっと確保できないというところもございまして、今回は中止ということで決定したものでございます。 以上、答弁といたします。 ○副議長(落合康之君) 答弁は終わりました。 佐々木里加議員。 ◆5番(佐々木里加君) つい最近も古河市の商業、工業、経済界の要人の幾人かの方々が、古河市の経済の状況は半分水の入った船だとおっしゃいました。この状況を見ていたら、私なら何が何でも花火を上げるよと言っておられました。古河市を思うからこそ、今年の経済は今年のうちに回す。来年の花火では今年の経済は回らない。一刻も早く古河市を元気にしたいなど、切実に真剣におっしゃっています。 さあ、この「こがも」の花火大会特集号でございます。市民の皆様のお宅各戸に届いていまして、13か所の花火大会の情報が載っているのに、うちのまちは載っていないのだと寂しい思いをしていらっしゃる古河の市民の方々が大変たくさんおいでです。こうして見ますと、本日以降の花火大会もたくさんございます。先ほど申し上げましたが、境町が今日から4日後の9月16日、大洗町が9月30日、10月14日が鹿嶋市、10月21日が筑西市、10月28日が潮来市、そして土浦市が11月4日となっております。土浦市の花火の後、11月11日か18日に、打ち上げ数や大きさにこだわらず、とにかく今年のうちに花火を上げて、12月2日の古河提灯竿もみまつりに活気をつなげたいというお声がございます。11月11日、18日はちょうどネーブルパークで菊まつりの最中です。昼間は菊まつり、夜は空で大輪の光る菊の花火を見るというのも、昼と夜の菊の競演になると存じます。こうした市民の皆様のお声を、針谷市長、どうお考えでしょうか、お伺いいたします。 ○副議長(落合康之君) 執行部の答弁を求めます。 針谷市長。 ◎市長(針谷力君) 佐々木里加議員の質問に、以下お答えをさせていただきますが、まずその前の質問についても若干私のほうからも補足をさせていただきたいと存じます。 今年の古河花火大会、去年、おととしも実際に花火大会というのは実施させていただきました。しかしながら、市内の3か所、これについてはシークレットということで、会場を明かさずに3か所で行わせていただいたわけですけれども、一昨年は何の問題もなく実施ができました。昨年は残念なことに事故がございました。花火かすが屋根に落ちてきたという事故報告があり、これはけがとか実際の物損の事故にはつながりませんでしたが、もし万々が一、お客様の下にそういった花火かす等落下物等があったときには大変なことになるであろうというようなことがあり、市内での打ち上げというものについては非常に危険性を伴うということが昨年の花火で分かりました。 では、今年をどうしようかということであって、河川敷で、この前と同様、あるいは規模については当然のことながらいろいろな考え方はありますけれども、まず何よりもやるを前提でその実施案を考えろという指示を私のほうから担当課のほうにさせていただきました。担当課は一生懸命、半年近くかけて、これだったらできるのではないか、これだったらやれるのではないかという案を実行委員会の中で提示をさせていただいたところでありますが、残念なことにというか、古河市の場合、花火は非常に皆さんから期待をされております。市内外から期待をされております。古河市の観光イベントの中で最大の集客があるものが古河花火大会であります。当然のことながら、今現在いろいろなイベントが復活しております。そういう中で佐々木里加議員がおっしゃるとおり、イベントに飢えている、そういう方たちはこぞってイベント会場に来ていただけます。来ていただくということは、当然それなりの安心、安全の準備をしなければなりません。実際に案というのは、ゴルフ場を全面借りて、それで土手で見られないのであれば、ゴルフ場を全部会場としてという形でやると、逆に言えば大きさ的にも今まで以上に花火ができるのではないかというような案でありましたが、駅から会場までの通行、これは毎年毎年人で渋滞になります。その安全性を確保するのに、結局入口というのは土手の一部を通行して通っていかなければなりません。歩行者天国にしなければならない。交通規制をしなければなりません。ということで、2か所に人が集中してしまうであろうというようなシミュレーションが成り立ちました。果たしてそこで市民あるいは市外からたくさん来るお客さんの安全が確保できるのかどうか、いろいろな議論がございました。と同時に、熱中症等そのときのいろいろなアクシデントに対応しなければなりません。今までも花火の会場のすぐ脇には救急車を必ず、あるいは消防車、過去に古河花火大会で火災が発生したこともありましたので、そういったいろいろな対応を準備しなければなりませんが、残念なことにゴルフ場の中に人を入れるということは、その出入口に待機といっても、その先、さらに人を安全にきちんと移動できるのかどうかというような懸念がまず出されました。と同時に、当然会場内、水路もございます。そういったもののセパレート。そして、国土交通省から指示をされている土手については養生期間一切立入りを禁止するということで、そこに対して単管とかそういう構築物を立てるということができませんから、ネット状のフェンスを使って、そこに人が入れないような形で対応しようということで、これまでの実行委員会、毎年毎年あったわけでありますけれども、その中で約2,500万円ぐらいですか、これまで積み立ててきたお金があります。それを全部吐き出して、さらに場合によっては6月議会で補正予算をお認めいただいて、それで実施できるかもしれないと。ざっくりですけれども、費用の面でも今年無理くり開催をしようと思った場合には、これまでの予算と比べるとざっくり5,000万円は余計にかかるであろうということで、お金のことは後からどうにでもなるのだから、とにかくやれることを考えろということで、いろいろ、本当に担当は大変な思いをしたわけですが、最終的に実行委員会の中で決を採らせていただいたところ、無理くり今年たくさんお金をかけてやるのであれば、その分のお金を来年に回して、より盛大に、たくさんの人を安心、安全にお呼びする中で古河花火大会をやっていただいたほうがよろしいのではないのかというような意見もあり、最終的には中止という決断を下したわけであります。 担当はいろいろなやり方を考えました。総合公園でやってみたらいいのではないかとか、あるいは、これまでの3か所についてもっと規模を小さくしてという形がよろしいのか、いろいろな案はつくったわけですが、はっきり申し上げて古河市の花火というのは内外から期待されています。玉数も大きさも、この関東の中で、あるいは日本の中でも有数な花火と自負をしておりますし、周りも期待しております。そういう中で玉数を、例えばこれまでも3か所やったのがトータル1,000発ぐらいですか、各会場で300発ぐらいだったと思いますのでということで、やりました。 花火がやれてよかったねというふうな意見もたくさんいただきましたし、では今度はコロナ禍が明けてということの中で盛大にやれるよねというふうな期待のお声もたくさんいただきました。その期待に応えるということで実際に案をつくったわけです。今年もあちこちの花火大会、いろいろ話題になっています。久しぶりの花火大会が開催ということで、現実に事故も起きています。そういったことも鑑みる中で、実行委員会としての結論に至ったわけであります。 お金の部分も含めて、今年使わなかった予算はそのまま。特に積立てのお金についてはそのまま取ってありますし、花火師も非常に、燃油高騰も含め、あるいは人件費の高騰も含め、これまでの煙火料ではなかなか厳しいというお話も聞いております。来年開催する場合には、当然のことながらそういった費用をあらかじめ計算をして実施させていきたい、こんなふうに考えているところでありますので、御理解のほどよろしくお願い申し上げます。 以上、答弁とさせていただきます。 ○副議長(落合康之君) 答弁は終わりました。 佐々木里加議員。 ◆5番(佐々木里加君) ありがとうございました。いろいろと新しいことが分かりました。古河ゴルフリンクスでの、恐らくゴルフ場での開催も試みられたということで、初めてお聞きしたお話でしたが、例えば三国橋から新三国橋までの間の河川敷であるとか、あと向かい側ですよね、対岸の加須市、あの辺りというのは候補地としては考えられなかったのかというところを一つ疑問には思っております。 そして、これは青年会議所ですか、じぇいしい祭というのが9月2日にございました。花火がメインイベントでございました。8月25日までお金を皆さんから集めて、たしか私の知り合いのところにも8月18日に、お金を幾らか寄附してくれないかという、そういうお願いがあったと聞いておりますけれども、本当に8月の終わりのほうで花火の費用を皆様から集めて、捻出して、そして中央運動公園のほうで9月2日に花火を上げていたわけです。私も見に参りました。近隣の皆様方が本当にうれしそうに、今回は上がる場所が分かっていますから、去年はちょっと上がる場所が分からなかったというお声も聞いていまして、上がる場所が分かっているということで皆様そちらのほうにカメラを向けたり、あるいは小さな椅子を持って畑まで出てこられて、花火をうれしそうに眺めている高齢者の方々、走り回るお子さん方と、たくさんのうれしそうな市民の皆様方を見て、私もうれしく思いました。 新型コロナウイルス感染症5類以降のアフターコロナの経済効果が4.2兆円と言われていますけれども、せっかくこんな時期に大きな花火のイベントをなさらない古河市なわけですが、その経済効果を十分受けられていないという印象もございます。昨日のニュースで、この夏4年ぶりの開催となった青森県ねぶた祭でその経済効果が推計295億円と、コロナ禍前の2019年を上回ったということでございます。我慢を強いられる生活が長かった分、お金を使うリベンジ消費が要因と言われておりまして、今年が書き入れどきと感じている敏感な商人の方々も古河市にはいらっしゃいます。まちを活性化するイベントを開催するときには、何かしらの問題にぶつかることは往々にしてあることと存じます。その原因を突き止めまして、どうしたら、何としても開催できるか前向きに考えて、手を尽くしていただきたいと思います。なぜなら、そこに市民の皆様方の喜ぶ顔やまちの活力、明日への希望がかかっているからです。例えばですが、およそ面倒なことに遭遇したとき、やめてしまうのが一番簡単です。やらない前提で、できない理由を探すよりも、やる方策を見つけて実現してこそ、市民の皆様が古河市で暮らしてよかったと思えるのではないでしょうか。 以上、意見とさせていただきまして、次の質問に移ります。 次に、②の古河盆踊り大会の終了についてでございます。その経緯をお伺いいたします。2019年の時点で63年もの歴史のある古河盆踊り大会です。古河城をかたどった立派なやぐらを中心にたくさんのちょうちんが四方に延び、やぐらの上では古河甚句やまくらが盆踊り歌がおはやしの生演奏とともに歌われる。城下町の名残としての伝統と格式が感じられる、よそにはないお祭りです。その写真は古河歴史博物館にも飾られております。このお祭りが、63年の歴史と比較して、突然たったの4行で、理由も語られずに、終了のお知らせと広報紙に出たわけですから、えっ、どうして終わってしまったのというお声を私がいただくのも無理はありません。2022年に常陸大宮市で17年続いた盆踊りが終了しましたが、しっかりと最後の回には、今回が最終回ですとうたっておやめになっています。しかも、新聞社も数多く取り上げ、後継者不足なのだと明記して、そして来年からは違う形で開催しますと締めくくっているわけです。決してなし崩し的に終了しているのではないので、市民の皆さんからの疑問のお声もないでしょうし、記事を読んだ方々からの助けやお知恵が得られるかもしれません。 そこで、②といたしましてのこの古河盆踊り大会の終了について、その経緯をお伺いいたします。 ○副議長(落合康之君) 執行部の答弁を求めます。 栃木産業部長。 ◎産業部長(栃木匡君) 佐々木里加議員の御質問にお答えいたします。 盆踊り大会の終了等の御質問でございますけれども、まず盆踊り大会でございますけれども、63回ということで、先ほど、開催されたということで佐々木理加議員もおっしゃっていましたけれども、昭和30年代頃に始まったイベントと思われます。会場は古河第四小学校を会場といたしまして、8月14日と15日に開催されていた盆踊り大会で、過去には古河第二小学校でも開催されたということで伺っております。 盆踊り大会は、コロナ禍において令和2年度から今年度まで4年間中止となっております。今年度でございますけれども、期間が4年間ということで中止になっていましたので、中止期間が長期化した影響もあり、実施体制が整わなかったため、残念ながら中止という状況になっております。 また、来年度以降も行えないという理由でございますけれども、今年度古河市の観光協会と連携しながら開催に向けて準備を進めてまいりましたが、実際やはり実施体制が整わず、また今後も組織できるめどが立たないため、終了という結論に至りましたということで答弁とさせていただきます。 以上でございます。 ○副議長(落合康之君) 答弁は終わりました。 佐々木里加議員。 ◆5番(佐々木里加君) ありがとうございました。60年以上の歴史の積み重ねがある古河盆踊り大会です。その時々でいろいろと変遷を重ねて受け継がれてきたはずです。お祭りを支えてきたのは機械ではなく人ですから、人事などのデリケートな問題はできるだけ大切に丁寧に話合いの場を設けて、一歩ずつ折り合いをつけていくべきだと思います。何か代わりに新しいイベントをやればよいのだとおっしゃるかもしれませんが、63年積み上げられてきた歴史的な盆踊りを、またすぐにその歴史がつくれるかといったら、つくれません。お金では買えない、まちの財産であると思います。幸いにもまだ古河城を模したやぐらやちょうちんなどは古河第四小学校付近に保管されているとお聞きしました。50年を超えた盆踊り大会を突然始めることはできませんし、簡単になくしてしまうのは大変もったいないことです。古河市のよさは歴史と文化が色濃く残っているところにもあると存じますので、ぜひともこうした歴史的な盆踊り大会を伝統芸能などとともに守っていく、継承していくための工夫が必要と思われます。まずはいま一度話合いの場を設けて、なし崩し的に終わるような話はどなたにとっても、仮にそうであれば後味が悪いですし、第一、名称も「古河盆踊り大会」で、古河市を象徴する盆踊り大会です。ですから、安易でわだかまりや疑問が残る終了の仕方は避けるべきかと存じます。 古河市のホームページ内の2016年「広報古河」9月号の古河盆踊り大会紹介ページには、その画像とともに、「大切に残していきたい夏の風物詩です」と書かれています。やめるのは簡単です。ですが、古河市の財産、歴史的、また文化的な遺産と言ってもよい催しであると存じます。また、東京都などへ出ていったお坊ちゃんやお嬢さんがお盆の時期に古河市に帰ってこられたとき、そこに幼少期に見た懐かしい盆踊りが存在していて、故郷に戻りたくなるかもしれません。今、日本全国でのUターンしたいまちランキングというものもございます。古河市が選ばれるまちであるために、大切なものを守っていくという姿勢も必要と存じます。 ここでお伺いします。古河盆踊り大会の終了について、こうした針谷市長の生まれる前からの歴史のある、「古河」の冠がつく盆踊り大会の終了について針谷市長の考えをお伺いいたします。 ○副議長(落合康之君) 執行部の答弁を求めます。 針谷市長。 ◎市長(針谷力君) 佐々木里加議員の御質問に、以下お答えをさせていただきます。 私は62歳になりました。63回を数えるということで、私が生まれる前からの本当に歴史のある行事でございます。私個人的にもいろいろな思い出もございます。というのは、市役所のアルバイトでこの盆踊りのやぐらの整備ですとか、周りのぼんぼりというのですか、そういう明かりをともす、そういうものの設置ですとか、そういうものにも携わったこともございました。63回も開催されてきた歴史あるイベントであるため、何よりも非常に残念な思いということが率直な思いでございます。何よりも、これまで御尽力をいただきました関係者の方々には、この場を借りて心より感謝を申し上げる次第でもあります。 実は、古河市内で各行政区あるいは自治会、そういうものの中で盆踊りというのは実施されているというところもございます。多分一番大きいのは自衛隊の納涼大会だったかと思います。あるいは、総和、三和地区の場合、各行政区のお祭りの中で同様の盆踊り大会ということを実施している地域もございます。過去には、私が所属していた自治会、そこでも盆踊り大会を、やぐらを造って、今はなきカナルハウスの駐車場を使ってやっていた時代もあります。それぞれの団体がそれぞれの事情を抱えながら、その行事について実行あるいは中止、あるいは休止ということをされているかと思います。地元の例を例えて言うならば、野木町に非常に近い場所で、野木町の方からすれば古河市の盆踊りがうるさいと、そんなお話までございました。それと、昨今のいろいろな事情により、自治会主催で食べ物とかそういう物を出す、そういう物が不衛生だとかいろいろなお話もある中で、残念なことに地元の盆踊り大会というのはなくなってしまいました。 今回古河盆踊り大会終了ということについては、先ほど来申し上げているとおり、観光協会と連携をしながら開催に向けて準備を進めていたところ、実際の実行委員の皆さんがいろいろお考えになる中で、今後も組織できるめどが立たないというような結論に至ったというふうに伺っております。気持ちとしては非常に残念でございます。 以上、答弁とさせていただきます。 ○副議長(落合康之君) 答弁は終わりました。 佐々木里加議員。 ◆5番(佐々木里加君) ありがとうございます。いろいろと新しい気づきもございました。ただ、どうしてもやはり市民の皆様に疑問が残る形で終わってしまったという感が否めません。若干もやもやの残る形で終了してしまったという印象がございます。私からもその対処には改めて疑問が残りますと意見させていただきまして、この質問を終了させていただきます。 次に、④の古河はなももマラソン大会の終了についてです。ちょうど6日前に各新聞で「日立で初のフルマラソン」というような見出しで大きく取り上げられていたので、記事を御紹介します。 日立市で初めてのフルマラソン大会が2024年11月17日に開催されることがこの9月5日に決まりました。名称は「ひたちシーサイドマラソン」だそうです。小川春樹市長は、中略いたしますが、にぎわい創出や交流人口の拡大、地域経済の活性化につなげていきたいとのことでございます。 マラソンというイベントのよいところは幾つもありますが、中でもこの交流人口の拡大にあると思います。一度来ていただいた市外の人たちに2度、3度と足を運んでいただける可能性が非常に高いイベントです。コースを気に入ってもらい、何度も走ってもらうことで関係人口となり、古河市全体に愛着を持ってもらい、例えば起伏が少なくて住みやすそうだなと思っていただき、いずれは定住人口になってもらえる可能性が出てきます。どこの自治体もそうですが、高齢者を支える世代を各自治体は獲得していかなければなりません。今どこの自治体も戦略を持ってこの関係人口の獲得に取り組んでまいります。そのために、まちに再度来訪してくれる可能性のあるイベントとしてのこのマラソンは再び注目されているとも言えます。 ここで質問いたします。古河はなももマラソン、何年から開始したイベントか、またどのようなイベントか、その概要、次に何年間代替イベントとなっているか、どのような経緯で、今年だけでなく来年以降も行わないという結論に至ったか、その理由をお示しくださいませ。 ○副議長(落合康之君) 執行部の答弁を求めます。 島村教育部長。 ◎教育部長(島村光昭君) まず、古河はなももマラソン大会につきましては、第1回大会を平成24年度、正確に申し上げますと2013年3月24日に初めて開催をいたしまして以降、全国から約1万人のランナーが参加をするマラソンイベントでございました。 次に、代替イベントでございますが、令和元年度、2020年3月15日は新型コロナウイルス感染症が国内でも初めて確認がされた直後でしたので、これは開催直前で中止をいたしました。令和2年度と令和3年度の2回につきましては、形を変えましてオンラインマラソンということで実施をしております。そして、令和4年度、先ほども答弁申し上げましたが、ランニングプロジェクト形式として1回実施をしております。このようにコロナ禍によりまして4年間、4回ほど中止をしまして、うち3回を代替イベントとして実施をしたところでございます。 次に、どのような経緯で終了となったかという御質問でございます。市といたしましては、本年度5年ぶりにこの開催を実現すると、そういう強い決意を持ちまして、全体的な運営方法などについて令和4年度の当初からサンケイスポーツと協議を重ねてまいりました。しかしながら、本年、令和5年1月末に突然サンケイスポーツのほうから、一部のスポーツ事業を除くスポーツ大会から全て撤退すると。つまり、古河はなももマラソンからも撤退をする、こういう通知がございました。市といたしましては、何とか継続させてもらえないものかと、こういうことで協議を重ねてまいりましたが、サンケイスポーツとしては撤退の意思は変わることはございませんでした。市と共催をいただける新たな企業等を探そうともしましたが、仮に見つかったとしても、その準備には、これまでの経験値から申し上げると2年程度の期間は必要となることなどから、総合的に判断をした結果でございますが、非常に残念なことであります。サンスポ古河はなももマラソンとしては終了することとなりました。 なお、第1回大会からこれまで参加をしていただいたランナーの皆様をはじめ、ボランティアスタッフとして大会を盛り上げ、無事故の運営に御尽力をいただきました関係の皆様には改めて心から感謝を申し上げる次第でございます。 以上、答弁といたします。 ○副議長(落合康之君) 答弁は終わりました。 佐々木里加議員。 ◆5番(佐々木里加君) ありがとうございます。古河市のマラソンコースというのは、本当に最大高低差が10メートル以内ということで、道路のアップダウンがほとんどなくてフラットな上に、東西と南北に長距離直線区間があるコースであり、ランナーの方々にとって非常に好タイムが出しやすい大変魅力的なコースとお聞きしています。古河市のコースでよい記録を出せたので、いまだにネット上で古河はなももマラソンの終了を惜しむ声がたくさんございます。また、フルマラソンに初めて挑戦される方にも完走しやすいように、制限時間が6時間40分と比較的緩い設定であったのも魅力の一つでございます。 マラソン愛好家にとって好都合なだけではございません。古河市全体として見たときに、このイベントはどこか特定の1カ所だけでなく、総和地区を出発して古河地区、そして三和地区へと走り、最後にまた総和地区、中央運動公園でゴールと、3地区の広範囲を結ぶ、古河市全体3地区が一体となって盛り上がることができる数少ない催しでございます。 サンケイスポーツがスポンサーから撤退されたそうで、その新しいスポンサーを探されたとしても、やはり2年間ぐらいは時間が必要であるということも今お伺いしました。 1つちょっと気になったことがあったのですが、日本陸上競技連盟ですけれども、2012年に公認コースとしての公認申請をこの古河市では日本陸上競技連盟に行って、そして2013年からの5年間、2018年まで公認コースであったわけです。できれば古河はなももマラソンを公認コースとしてだけではなくて、日本陸上競技連盟の公認大会とするべきだったと思います。公認大会でないと日本陸上競技連盟の正式な公認記録として残せないということで、せっかくよいコースでコース自体に人気があったとしても、正式な公認記録として残らないことでチャレンジする人が減ってしまいます。特にマラソン選手は日本陸上競技連盟公認でない大会にはなかなか出たがりません。ですので、今後もし安定した参加者数の獲得を目指されるようであれば、公認大会、公認レースにしたほうがよいと思われます。次回もし別の形で古河マラソン大会が実現するとしたら、そのときは日本陸上競技連盟の公認大会を目指され、それには茨城陸上競技協会、そちらのほうに御相談されるといいということも伺っております。選手が記録を出せば、自治体の宣伝にもなります。今後の日立市のフルマラソンももちろん公認大会を目指しております。これは意見でございます。 最後に、⑤といたしまして、古河市に足を運んでもらうためのイベント事業と観光PR事業についてのこれまでと今後をお伺いします。具体的に集客のために工夫している点等をお伺いします。お示しくださいませ。 ○副議長(落合康之君) 執行部の答弁を求めます。 栃木産業部長
    ◎産業部長(栃木匡君) 佐々木里加議員の御質問にお答えいたします。 古河市に足を運んでもらうためのイベント事業と観光PR事業のこれまでと今後についてでございますが、まず古河市に足を運んでもらう大きなイベントとしましては、これまで季節ごとに古河桃まつり、花火大会、菊まつり、古河提灯竿もみまつりを古河市観光協会と連携をして開催しております。 なお、古河桃まつりのPR活動では、古河市観光協会と市長など関係者で首相官邸を表敬訪問し、桃むすめから首相に直接ハナモモの花束を贈呈し、古河桃まつりの紹介をしているところでございます。また、令和元年度にJR古河駅の協力によりまして、駅の階段装飾による桃まつりのPRを行っております。 古河提灯竿もみまつりでは、昨年度文化庁の支援事業といたしまして宇都宮線などの電車内への中づり広告を行い、祭りのPR活動に努めているところでございます。今年度は10月からJR各社と茨城県が連携をして行う茨城デスティネーションキャンペーンが展開されます。県内外でキャンペーンの参加や旅行会社との連携によりまして、インバウンドの獲得も含め、集客を図ってまいりたいと考えているところでございます。 また、花火大会につきましては、例年20万人を動員する古河市最大のイベントであるため、5年ぶりの開催に向けて早々に準備を進めてまいりたいと考えているところでございます。 今後もポスターやパンフレット、ホームページ、SNSなどを活用しながらイベント等のPRに努めるとともに、来場者に満足していただき、再度訪れていただけるようなイベントとなるよう取り組んでまいりたいと考えております。 以上、答弁といたします。 ○副議長(落合康之君) 次に、島村教育部長。 ◎教育部長(島村光昭君) これまでに古河市に足を運んでもらうために開催をしてまいりました主なスポーツイベント事業としましては、25年前、平成10年から開催をしております古河まくらがの里・花桃ウオーク、また昨年初開催をいたしましたスポーツフェスタ古河などが挙げられます。具体的に集客のために工夫をしていく点などにつきましては、古河まくらがの里・花桃ウオークで言えば、参加者のニーズに即したコースの設定であったり、スポーツフェスタ古河におきましては、近年全国的にも高齢者のフレイル予防として注目をされているeスポーツの体験種目を今年度から新たに取り入れるなど工夫をし、昨年よりバージョンアップをして開催をいたします。また、これまでに人の交流によって経済効果をもたらしていると思われるスポーツ事業としては、古河市マスターズサッカー大会や野球大会、古河市高校女子ソフトボールフェスティバル、古河市高校サッカーフェスティバル、古河市スポーツチャンバラ選手権大会なども挙げられます。そのほかにも市内各種団体が主催をしております各種スポーツ大会も多く開催をされており、市外からも多くの方々が古河市へ訪れていただいているところでございます。 さらに積極的にSNS等を活用し周知活動を行うなど、これからも市民全体を巻き込んで、また、ともに盛り上げられるようなスポーツイベントも企画をして、古河市へ足を運んでもらえるよう全国に古河市の魅力を発信しながら、さらに取り組んでまいりたいと思います。 以上、答弁といたします。 ○副議長(落合康之君) 答弁は終わりました。 佐々木里加議員。 ◆5番(佐々木里加君) ありがとうございました。PR事業といたしましては、SNSはもちろん大事だと思います。 古河市に足を運んでもらうためのイベント事業と観光PR事業ということで、朝、私はよく駅に立つのです。ちょっと教育の仕事があって駅のホームに立つのですけれども、今この画像で表示させていただいておりますこちら、古河駅のホームから見た古河市の宣伝の看板でございます。大きさが約横3メートル、縦2メートルのものが上りホーム、下りホームに全部で4枚ございます。焦げ茶色に煮しめたような色になっておりまして、涙を流しているように若干剥がれてしまっております。古河市をベッドタウンとされている御通勤、御通学の方々が朝この巨大な看板を見てどんな思いがするかと、私は本当に悲しい思いがいたしております。我がまち古河と愛情を持っているからこそ、この看板を直視できません。客観的に見ても、これを見たよその自治体の方々に、ちょっとやる気がないまちなのではないかと思われても仕方がありません。もちろん古河花火大会の広告も出ております。この看板について本当は質問したかったのですが、なぜこの状態でさらされているのか。また、1区画推定、恐らく値引きしても月額2万円から8万円の使用料を払っておられるかと思います。4か所で月額この看板に幾ら使っているのかお聞きしたかったですけれども、今回は質問させていただきません。こちらにはよく見ると「古河観光案内図」と書いてあり、「風格と希望に満ちた“いきいき古河”」と書かれています。ぜひとも「風格と希望に満ちた“いきいき古河”」を目指してください。 そして、これは最後になります。こちら、最後に、せっかく古河市に来てくれた知人に私が振る舞った古河市ならではのおもてなしを紹介します。古河市産のミルクで作ったかき氷、氷をかき氷にいたしまして、雪華をかたどったあめ細工、こちらを飾った雪華かき氷になります。とても喜んでもらえまして、また古河市に行くよと言ってくれました。私の古河市に対する思いと、古河市に足を運んでくれた知人へのせめてもの心尽くしでございます。 本日の私の一般質問はこれにて終了いたします。ありがとうございました。 ○副議長(落合康之君) 以上で、佐々木里加議員の質問を終了いたします。 ここで暫時休憩いたします。          午後 1時59分休憩                                               午後 2時10分開議 ○副議長(落合康之君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、一括質問一括答弁方式を選択しております10番阿久津佳子議員の発言を許します。 なお、阿久津佳子議員から提出された資料の提供について議長において許可しておりますので、御承知おき願います。          〔10番阿久津佳子議員登壇〕 ◆10番(阿久津佳子君) 皆様、こんにちは。10番、市民ベースの会、阿久津佳子でございます。 一般質問の前に、先週末の熱帯低気圧に変わった台風13号に伴う線状降水などの影響でお亡くなりになられた方の御冥福をお祈りいたします。また、浸水被害等被災された方々にお見舞いを申し上げますとともに、早期の復旧、復興を願ってやみません。気候変動による自然災害の脅威を改めて痛感し、自助でできる備えを確実に行いたいと思います。 それでは、さきの通告に従いまして一般質問させていただきます。大項目は、1、市民サービス向上について、2、障害のある人への支援についての2項目です。 初めに、大項目1、市民サービス向上についてです。私たちが生きる現代は、AI、アーティフィシャル・インテリジェンス、人工知能、知的情報処理が確実に社会に根づく、テクノロジーが切っても切れない時代であります。そして、これからのAIはあらゆる場面で人間と共存する人間のパートナーとなっていき、文章、画像や音声などを作成する生成AIの実力を活用することにより、業務効率化が加速。仕事をサポートしてくれる相棒となります。しかし、私たちがAIを安易に、そして容易に受入れし過ぎると、深刻な弊害をもたらす可能性があります。世界では生成AIで約3億人分の仕事が奪われる可能性、パンデミックや核戦争のように人類を絶滅させるリスクがあると言われています。 最近私たちの身近なAIとして、チャットGPTがあります。このチャットGPTは、あらゆるジャンルを学習しています。生成AIの活用次第によって、AIが天使になるか、悪魔になるか、そのような議論がされています。天使か悪魔かという議論の中で、人間、人型ロボットペッパーくんに「何があっても消えないものは何」と尋ねたところ、ペッパーくんは何と答えたかというと、「愛」と答えました。少し安心いたします。 今回は、市役所の業務の中で業務効率化の加速と市民サービス向上、市民の満足度アップについて伺いたいと思います。 質問事項(1)窓口業務DX化について。本年6月定例会で先輩議員の佐藤 稔議員がIT戦略プラン、ITによる市民の利便性の向上、書かない市役所の実現について言及されておりました。私からは以下についてお伺いさせていただきたく存じます。 ①転入、転出、出生、死亡等の各種届出において、窓口での多岐にわたる複数手続の現状について。現在の各種手続は、各庁舎の市民総合窓口で、それぞれに転出入、出生、死亡届等は社会保険関連としての国民年金、国民健康保険、児童手当受給、未就学児童の保育、幼児教育、就学児童生徒の就学、印鑑登録証等を含む手続といった、個々人にひもづけられる様々な手続が必要であると認識しております。ただし、転出届におきましては、マイナンバーカードを持っていればマイナポータルから転出届をオンラインで提出できると認識しております。 諸手続の中で未就学の幼児に関する保育、幼稚園関連は、総和庁舎は直接子ども福祉課において、古河庁舎及び三和庁舎では市民総合窓口室経由で担当課へ依頼事務として、また就学児童生徒の教育委員会関連の手続は、古河庁舎では直接教育総務課へ、総和庁舎及び三和庁舎では市民総合窓口経由で教育委員会への依頼事務として受付していると伺っております。現状について御教示いただきたく存じます。 ②現在の来庁後手続完了までに要する時間と、待ち時間を利用した市の情報提供について。人が耐えられる待ち時間について研究した結果があります。役所等での手続では待ち時間の許容範囲は10分から15分で、15分までにいらいら感が募るようです。銀行ATMでは5分ほどでいらいら感に達し、病院では15分から30分で約6割の人がいらいら、そして45分過ぎで限界に達するそうです。 先日私が古河庁舎の国保年金課窓口でマル福の還付手続をしたのですが、受付でお声をかけさせていただいてからわずか4分ほどで手続が済み、あまりの早さに驚きとともに、とてもすがすがしい気分になりました。 そこで、1、各種手続での所要時間について御教示いただきたく存じます。 2、コロナ禍で企業から無償提供を受けておりました混雑ランプ表示サービスが7月末をもって終了となりましたが、このサービスに取って代わるものはあるのでしょうか。例えば、比較的来庁者が少ない曜日や時間等の案内等について情報提供を行っているのか、御教示いただきたく存じます。 3、来庁者への市の情報提供について伺います。市役所各庁舎に来庁する方が、そのほとんどがスマートフォンを片手に持ち、待ち時間を過ごされている方がほとんどであります。スマートフォンで市役所のホームページを見ている方は皆無であろうかと推察いたします。各庁舎に掲示物があるものの、そのほとんどが紙ベースであり、文字が小さく、よほど関心のある方でないと見ないのではないでしょうか。電子掲示板が望ましいのではないでしょうか。古河庁舎のこちらの1階のホールにはテレビモニターやディスプレーがありますが、総和庁舎、三和庁舎の市民総合窓口付近には、スペース的な問題で、なかったように記憶しております。情報提供の在り方について御所見を伺いたいたく存じます。 ③先進事例「ワンスオンリー(1回の手続)、ワンストップ(1つの窓口で完結)で可能な手続」についての所見を伺いたいと思います。 1、ここで愛媛県西条市の取組について御紹介させていただきます。愛媛県西条市は、2市2町が合併した、人口10万4,000人、世帯数5万700世帯、「ワクワク度日本一のまち西条」を実現するため、窓口業務をDX化のほか、シティプロモーションの強化による移住の推進により、古河市同様に持続可能なまちづくりに取り組んでおられます。その結果として、2021年版「住みたい田舎」ベストランキングで、子育て世代部門をはじめ総合、若者世代、シニア世代も含めた全部門において全国1位を獲得。合計特殊出生率1.75で全国平均1.43を上回り、四国地方で一番高い水準となっております。 西条市はこどもDXに関する実証実験開始に伴い、過日8月10日に都内において、こども家庭庁参加の下、デモンストレーションを実施しました。この実証実験の内容は、出生時に申請が必要な出生届など複数の手続を1回にまとめて、タブレットで簡単に入力できるサービスです。どこの自治体でも出生届時には必ず戸籍台帳の確認から始まり、その後出生届、世帯の社会保険加入状況にもよりますが、国民健康保険加入、児童手当、子ども医療費助成など多数の申請手続が必要で、窓口も市民総合窓口をはじめ、多岐にわたります。このことから、庁舎内の複数の窓口を回って個人情報など重複した内容を何度も記入する必要があり、申請手続のために来庁する子育て家庭の負担になっています。西条市の先進的取組については、議会タブレット内に参考資料として掲出しております。西条市の行政窓口ワンストップ化サービスでは、窓口でコンシェルジェの質問に市民が回答し、タブレットに申請基本情報を代入することにより、住民の入力の手間を削減。その後、行政システムの中で、審査済みデータに使用する自動処理が可能となり、ワンスオンリー(1回の手続)、ワンストップ(1つの窓口で完結する)というサービスが実現するそうです。 実際に西条市役所経営戦略部未来共創課の職員の方に、本格始動の時期や財源、出生手続以外の諸手続のシームレス化についてお尋ねしてみました。本格始動は来年2024年度、財源はゼロ予算、企業、システム会社と自治体が協働、企業が目指していた10万人以上の田舎でのシステム開発という目標が合致した結果であり、転出入をはじめとした継ぎ目のない手続(シームレス化)は今後も積極的に取り組む運びであるということでありました。 私の感想といたしましては、一度基本情報を入力し、その後審査済みデータとして自動処理されるということは、行政窓口ワンストップ化により、庁舎内の業務効率が加速し、住民サービス向上につながり、子育て支援の最初の一歩となり、西条市が2021年に「住みたい田舎」子育て世代部門ランキング1位、子育てしやすいまち四国1位となるゆえんだと、本市もぜひ追随していただきたいと思った次第です。御所見を伺いたく存じます。 ④本市が早急に取り組むべき課題について。1、本市では古河市オンライン申請は現在58の手続が可能であります。やはり市民サービス向上においては、窓口手続のさらなるDX化、先進事例の西条市のようにワンスオンリー、ワンストップが急がれると考えます。執行部としてどのような課題があると捉えておられるのか、御教示いただきたく存じます。 次に、大項目2、障害のある人への支援について。障害のある人に対する障害者福祉サービスは、諸法律を基に体系化されています。介護保険サービスが2000年、平成12年にスタートしてからは、障害のある人と介護保険を利用したサービスとを比較したときに、障害者にも高齢者にも公的に同様のサービスがあるものの、特に障害のある人にも適用可能であろうと考える市の単独事業が対象外になっていると感じます。 そこで、(1)障害福祉サービスについて。①介護保険サービスと比較し、障害福祉サービスに不足するサービスについて。障害のある人を対象にしたサービスとして不足するサービスをどのように捉えておられるのか。法体系や財源により、介護保険サービスと障害福祉サービスの違いはあれど、高齢者福祉サービスにある市単独事業を障害のある人にも対象者の拡充をし、サービス受給可能にしてもよいのではないでしょうか。高齢者と障害のある人の違いをどう考えておられるのか、御教示いただきたく存じます。 ②地域が抱える課題解決に向け、障害福祉サービス充実や見直しの必要性について。手帳等級におけるはざまニーズが多いと感じます。また、移動支援事業は、ヘルパー不足や車両不足を起因とし、サービスがままならない。介護給付、ヘルパー支援におけるヘルパー不足など、地域が抱える課題が多々あります。どのように課題解決をしていくのか。障害福祉サービスの充実や見直しの必要性について御所見を伺いたく存じます。 ③居宅介護ヘルパー担い手不足解消への方策について。国においては、障害のある人が施設より地域へ、これは介護保険においても同様でありますが、地域で安心して暮らすには居宅介護、訪問介護員の不足が喫緊の課題であります。施設介護と比較して、訪問介護員、ホーム介護ヘルパーは4倍近く人手が足りていない現況があります。介護保険及び障害福祉サービスにおいて2025年には37万7,000人もの介護人材が不足するとのデータが、厚生労働省の2025年に向けた介護人材に係る需給推計が出ております。では、古河市において訪問介護員(ホームヘルパー)の担い手がどれぐらい不足していると認識しておられるのか。また、担い手不足の原因について御所見を伺いたく存じます。 ④障害のある人が地域で心豊かに安心して暮らしていくために改めて必要なことについて。本年6月定例会、市長報告にもございましたが、本年4月より古河市地域生活支援拠点整備、市においては新規の拠点整備は難しく、複数の地域生活支援拠点が分担して支援する体制として、面的整備の中心的役割を担う地域生活支援コーディネーターが設置されたわけであります。とはいえ、まだまだ軌道に乗っていない現況下においては、はざまニーズが多々ございます。どのように課題解決していくのか。障害福祉サービスの充実や見直しの必要性について御所見を伺いたく存じます。 以上で1回目の質問を終わります。 ○副議長(落合康之君) 執行部の答弁を求めます。 野沢企画政策部長。 ◎企画政策部長(野沢好正君) 阿久津佳子議員の御質問のうち大項目1、市民サービスの向上について、(1)窓口業務DX化についてのワンスオンリー、ワンストップで可能な手続につきましてお答えいたします。 阿久津佳子議員から御紹介ありました西条市での取組は、行政窓口のワンストップ化の先進事例と認識しております。近年、書かない窓口やワンストップ窓口に取り組む自治体が増えており、市でも他自治体の先進事例を参考に、市民にとって利便性の高い行政窓口を展開してまいりたいと考えております。 次に、本市が早急に取り組むべき課題についてでございます。市では、総和庁舎、古河庁舎、三和庁舎の3庁舎に市民総合窓口を設置し、戸籍や住民登録に関する手続、税証明の発行等、各種行政サービスを各庁舎で提供しているところでございます。そのような状況でも来庁者の中にはまだまだ不便を感じる方もいらっしゃるかと思います。今後も限られた職員数で質の高い行政サービスを維持しつつ、窓口での待ち時間の解消や市民の利便性をどう向上させていくか、これが課題と認識しています。 以上、答弁とさせていただきます。 ○副議長(落合康之君) 次に、山根市民部長。 ◎市民部長(山根修君) 阿久津佳子議員の大項目1、市民サービス向上についてのうち(1)窓口業務DX化についての質問にお答えさせていただきます。 まず初めに、転入、転出、出生、死亡等の届出及びそれに伴う市民総合窓口課、室での手続の現状でございます。議員おっしゃるとおり、転出届につきましては、マイナンバーカードを利用することで、来庁せずにそのまま転入先への届出ができるよう整備済みになっております。そのほかの各種届出に係る手続につきましては、独自のチェックシートを用いまして、漏れのないよう個別の状況に応じた手続を確認しまして、その庁舎に担当課がない場合でも依頼事務という形を取るなどして、転入時における就学手続を含めまして、市民総合窓口課、室において受付ができるようになっております。これにより、大部分の方に対しましては、どの庁舎においてもワンストップまたはツーストップで手続がしていただけるようになっている状況でございます。 2番目の来庁時の届出手続の所要時間につきまして、統計的なデータは取っておりませんが、昨年度出生届に伴う一連の手続の所要時間を測定したところでは、世帯状況や届出庁舎の状況によりまして異なるのですが、約30分から2時間という大きな開きがございました。 次に、混雑ランプに代わるものの導入につきましては、混雑ランプは新型コロナウイルスの感染予防対策の一つとしまして、窓口の密を避けるために窓口の混み具合をリアルタイムでお知らせする、そういったために導入したものでございます。ですので、同様の目的で現在導入を検討しているものは、現時点ではない状況でございます。 次に、御提案いただきました電子掲示板につきましては、既に各庁舎へディスプレイを設置しています。総和庁舎も三和庁舎もございます。市政情報と市内の企業等の有料広告の映像を発信しまして、御覧いただいているところでございます。また、阿久津佳子議員が御指摘の紙媒体のチラシやポスターにつきましては、やはり視覚的な効果もありまして、その周知、啓発の目的からしますと大切な役割もあるかと思います。今後もチラシやポスターを用途に応じて併用しまして、市政情報の効果的な発信に努めてまいりたいと考えてございます。 以上、答弁といたします。 ○副議長(落合康之君) 次に、安田福祉部長。 ◎福祉部長(安田隆行君) 阿久津佳子議員の大項目2、障害のある人への支援について、(1)障害福祉サービスについての御質問にお答えいたします。 ①の介護保険サービスと比較し、障害福祉サービスに不足するサービスにつきましては、介護保険サービスが要支援、要介護者に対し日常生活の援助や看護等を行うもので、障害福祉サービスについては自立と社会参加の支援となっておりまして、それぞれの特性に応じたサービスを提供しております。これらのサービスと同様に障害者サービスを拡充することは、目的の違いによりまして、利用者の特性とサービスの必要性を十分検討する必要があると考えます。 ②の地域が抱える課題解決に向け、障害福祉サービス充実や見直しの必要性につきましては、市では第7期古河市障害福祉計画及び第3期古河市障害児福祉計画の策定に着手しておりまして、その中で障害のある方と障害福祉サービス事業所を対象にアンケートを行い、見えにくいサービス需要の把握に努めることで見直しの必要性を検討してまいります。 ③訪問介護員(ホームヘルパー)の担い手不足解消の方策につきましては、サービスを調整する相談員の方から、介護員の数が少ない、新たな担い手が少なく高齢化が進んでおり、先行きが不安だといった声を聞いておりまして、担い手が不足していることについては認識しておりますが、どれくらい不足しているかにつきましては現在把握できておりません。担い手不足の原因としまして、体力的なこと、またサービスの提供について利用者の方との調整ができず、精神的に苦慮されているということを聞いております。 ④障害のある人が地域で心豊かに安心して暮らしていくために改めて必要なことにつきましては、障害のある方が必要なサービスを受けられることはもちろんのこと、地域の方たちの理解や支援、社会活動に参加できる場、また地域で暮らしていく上で不安を解消する相談の場の提供などが必要であると考えております。 以上、答弁といたします。 ○副議長(落合康之君) 答弁は終わりました。 阿久津佳子議員の再質問を許します。 ◆10番(阿久津佳子君) 多岐にわたり御答弁ありがとうございました。それでは、2回目の質問は順を追って質問させていただきます。 大項目1の市民サービス向上についてのうち、まず窓口業務DX化についてお尋ねいたします。やはり、各種手続をシームレス化できないものか。本当にそれは必要なものだと思っております。また、現在先進的に、古河市では要予約制ではあるものの、おくやみサポートコーナーのように各種手続をワンストップ化できないでしょうか。 それから、次に待ち時間解消と待ち時間を利用した市の情報提供についてですが、ただスマートフォンを見るとかモニターを見るとかそういうことではなくて、まずやはりいらいら感を解消する方策として、整理券発券機を用いた順番管理システムサービスが必要ではないでしょうか。現時点では、受付、申請は済ませたものの、一体何番目まで進んでいるのかが可視化できていない状況であります。その解決手段として、順番管理システムを導入することによって来庁から手続完了までの全データの取得と分析が可能になり、さらに可視化できるのではないでしょうか。先進事例が多々ございます。 さらに、やはり先ほどもお話ししましたが、来庁者のほとんどが、待ち時間にスマートフォンを御覧になっている方が多くて、やはり待ち時間、お待たせしている時間に可能な限りビジュアル、目に見える形で、紙ベースではなくて、情報伝達や提供が望ましいと考える次第です。御所見を伺いたく存じます。 次に、窓口手続きDX化、ワンスオンリー、ワンストップ化のデジタル社会に対応した行政サービス改革のスキーム、またそのスケジュールについて伺います。体系的な計画及び構想はあるのでしょうか。執行部が課題として捉えていることについて、課題解決の方策をどのようにお考えでしょうか。特に古河市IT戦略プランの中にもございます進捗管理としてBPR、ビジネス・プロセス・リエンジニアリング、職務、業務フロー、管理機構、情報システム等をデザインし直し、進捗管理によって個別取組、44の取組中、改善された業務が業務全体に占める割合はどの程度改善されたのでしょうか。DX化に対する総論とDX進捗状況についてお示しいただきたく存じます。 次に、大項目2の障害のある人への支援について。(1)の障害福祉サービス、今安田福祉部長からも御答弁ありましたけれども、不足するサービスにおいては、高齢福祉のサービスで行われている市単独事業については一般財源を利用していることが明らかであります。対象者を障害のある人にまで、先ほど御答弁あったように目的や特性の違いはあれど、拡充すべきと考えております。高齢福祉サービス、独り暮らし高齢者等給食サービスをはじめ11の事業のうち、特に今後、障害のある人がいわゆる親亡き後といった、障害のある人の見守り事業が特に必要と考えます。御所見をいただきたく存じます。 ②地域が抱える課題解決において、特にはざまニーズについては、まず制度の要因であったり人的要因、担い手不足が挙げられます。現在重層的支援体制も含め、今後どうクリアしていくのか御所見をいただきたく存じます。 ③訪問介護員(ホームヘルパー)の担い手不足解消の方策についてでありますが、担い手不足の要因として、先ほど安田福祉部長答弁にもございましたが、報酬、賃金体系をはじめ、社会保険等を含む処遇の問題が挙げられます。訪問介護員(ホームヘルパー)の年齢的分布は主に60歳から70歳前後であります。アクティブな高齢従事者において定年制度があることや、若い世代が介護職に従事しない要因には、仕事内容と報酬が見合っていない、子供の教育費が多額にのしかかる世代にとってはヘルパー職よりもそのほかの職種のパートタイマー等のほうが所得が多い現実があったり、やりがいをあまり感じない、ヘルパー資格を取得してもヘルパーの仕事に従事をしない人がいる。また、これはどうしても対人、人と人との関係でありますが、対人サービス業であるがために精神的に追い込まれる事案等があり、辞めてしまうということが挙げられます。これらの課題解決には、自治体、市だけでは解決に至らない現実があります。県や国へもっと切実に訴え、課題解決に向けた方策を働きかけていく必要があると考えますが、御所見を伺いたく存じます。 ④障害のある人が地域で心豊かに安心して暮らしていくために改めて必要なことについて。障害のある人にとって日々の暮らしをよりよくするためには、移動支援事業の充実、拡充が必要と考えます。2024年、来年でありますが、令和6年4月1日に改正障害者差別解消法が施行されます。合理的配慮が法的義務化されることを受け、さらに市内公共交通の合理的配慮の具現化が必要であります。福祉車両の導入や福祉有償運送事業者の充実であります。また、相談支援事業のうち、相談支援体制はもちろんのこと、地域生活支援拠点整備の内容が障害のある人にとって安心材料となるよう、周知と確固たる地域生活サポートと、地域における支え合い、地域力向上について何を行うべきか、改めて御所見を伺いたく存じます。 2回目の質問を終わります。 ○副議長(落合康之君) 執行部の答弁を求めます。 野沢企画政策部長。 ◎企画政策部長(野沢好正君) 阿久津佳子議員、窓口業務DX化についての2回目の御質問にお答えいたします。 窓口業務の民間委託による効率的な窓口導入につきましては、令和6年6月から段階的に導入を行ってまいります。窓口手続のDX化やワンスオンリー、ワンストップ化につきましては、市が課題として認識しております。限られた職員数での窓口運営、これのために不可欠なものであることから、他団体の先行事例を研究しながら、自治体情報システム標準化のスケジュールや、国が進める自治体窓口のクラウド化等の動向を踏まえた上で、導入時期を検討してまいります。 IT戦略プランにつきましては、計画期間を令和4年度から令和8年度まで、この5年間としております。BPRの推進を取組方針として掲げ、個別取組においては目標を迅速に達成できるよう努めてまいります。令和4年度末の進捗状況でございますが、当初計画した40の取組につきましては全て着手はできており、そのうち7つの取組につきましては既に令和8年度の最終目標のほうを達成しております。さらに、現行の状況に即して4つの新たな取組を追加いたしました。 業務の改善につきましては、AIやRPAの活用を通じて、既存業務の内容や手法について積極的に見直しを図っております。例えば、RPAを使用した業務の自動化やAIによる音声のテキスト化をはじめ、iPadを使用した会議資料のペーパーレス化、ウェブ会議システムによる庁議等のサテライト開催等を実施しております。改善の程度を具体的に測定することは困難でございますが、着実に業務の改善は進んでいると確信しておりますので、これからも引き続きDXの推進に努めてまいります。 以上、答弁とさせていただきます。 ○副議長(落合康之君) 次に、山根市民部長。 ◎市民部長(山根修君) 阿久津佳子議員の窓口DX化についての2回目の質問にお答えいたします。 転入手続で児童生徒の就学に関する教育委員会関連の手続をシームレス化、継ぎ目なくできないかということにつきましては、現状でも教育委員会のない総和庁舎及び三和庁舎においても、大部分の方については市民総合窓口課、室において手続が完了できるように対応させていただいているところでございます。 また、おくやみサポートコーナーのように各種手続を予約制でワンストップにできないかという御提案につきましては、現状でも各種手続の際にはほぼワンストップで手続をしていただいていると認識しております。また、届出については法令で届出期限が定められておりまして、お客様の都合もございますので、予約制の採用により、市の側でお客様の自由度をさらに狭めることはちょっと望ましくないかなと考えているところもございます。このことからも、現時点ではおくやみサポートコーナーのような取組については考えておりませんが、市民の利便性向上のためにどうしていくべきかについては引き続き検討してまいりたいと思っております。 次に、御提案をいただきました整理券発券機の導入につきまして、阿久津佳子議員おっしゃるとおり、現状では本当に来庁されたお客様自身がどのくらい待つことになるのかが分からない。御不便をかけていると考えています。市としましても、窓口運営上、必要なデータの蓄積と分析の必要性も感じております。そういうこともありまして、既に導入の検討は進めているところでございます。 次に、御提案いただいた電子掲示板につきましては、既に導入しておりますので、市民総合窓口課、室では今後もお客様の大切なお時間であることを念頭に、素早く、正確で丁寧な窓口対応を進めるとともに、関係各課と連携してコンテンツ等の充実に努めていきたいと考えております。あわせて、ICT化及び窓口の委託化を推進しまして、市民サービスの向上に引き続き努めてまいりたいと考えております。 以上、答弁とさせていただきます。 ○副議長(落合康之君) 次に、安田福祉部長。 ◎福祉部長(安田隆行君) 阿久津佳子議員の2回目の御質問にお答えいたします。 各種障害福祉サービスの拡充につきましては、障害の種別、程度によりまして必要なサービスが異なります。対象者の状況やニーズを踏まえまして、安心して生活できるよう、相談員や関係機関と連携しまして、真に必要な障害福祉サービスの提供に努めてまいります。 また、制度を要因とするはざまニーズへの対応としまして、重層的支援体制整備事業により包括的相談支援体制やアウトリーチを通じた支援等を実施しまして、はざまニーズの解消に取り組んでまいります。 訪問介護員の不足につきましては、訪問介護の仕事がサービス対象者の障害状況に応じまして常に注意が必要なことであることや、多くはパートタイムの非常勤職員で給料が低めであること、勤務時間が連続するとは限らず、午前2時間であるとか午後1時間など変則的なケースもあるなど、仕事内容と報酬が見合ったものでないことが担い手不足の原因となると認識しており、これにつきましては市では解決の難しい問題ですので、国、県のこの制度についての動きを注視してまいりたいと考えております。 福祉有償運送事業など移動支援の拡充につきましては、事業者の減少、それから事業そのものの運営が厳しいという課題があります。 それから、地域生活支援拠点ですが、市では令和5年4月1日より地域生活支援拠点を整備し、基幹相談支援センターを中心に、障害のある方を支援する体制づくりを進めております。制度の適切な運用を図るため、ガイドラインを作成いたしました。各関係機関、利用者へ周知を図りまして、安心して地域生活のサポートができるよう事業に取り組んでいきたいと考えております。 以上、答弁といたします。 ○副議長(落合康之君) 答弁は終わりました。 阿久津佳子議員の3回目の質問を許します。 ◆10番(阿久津佳子君) 御答弁ありがとうございました。今の担当部長の御答弁、それぞれで確実に着実に改善は進んでいるというふうに伺い、ある意味安心した部分もありますが、それと相反して、さらに厳しい局面もあるということが認識できました。 3回目の質問ですが、意見並びに御提案をさせていただきたいと思います。針谷市長に御答弁いただければと思います。 大項目1、市民サービス向上について。日本国内においては各社で自社製AIを開発中でありますが、AIの頂点を目指している米国各社を追随、かつ世界と戦える国産AIの日本でのシェア獲得のために、対話型AIの基盤となる大規模言語モデル、LLMの開発が熱を帯びています。また、東京工業大学などがスーパーコンピューター富岳を使った開発、大規模言語モデルGPT富岳プロジェクトに着手しており、世界的ブームにもなってきましたチャットGPTが研究段階から市場へ、AIは間違いなく、そして際限なく社会に根づくテクノロジーになっていきます。AIも含めたデジタル社会に対応した次世代型行政サービスの実現、古河市でも市民サービス向上に向けた取組を加速すべきではないでしょうか。 茨城県内では小美玉市が8月29日より生成AIを本格運用を開始いたしまして、職員の皆さんは挨拶文、メール、募集、催促書類、答弁書、企画書、提案書、アンケートなど市の文書作成業務でチャットGPTを活用しているようであります。小美玉市ではチャットGPTの活用を通して、全庁的な業務効率化を目指していくようであります。また、冒頭にお話しいたしましたが、AIの弊害を踏まえ、これは当然と言えば当然なのでありますが、小美玉市では生成AIの運用に当たり、ガイドラインとして利用目的の明確化、上司の事前承認、個人情報、機密情報、非公開情報を入力しない、情報の精査、差別用語や倫理に反する表現を使わない、生成文書の権利の確認、チャットの記録、保管、問題発生時の迅速な対応、適正利用のための所属長らの指導、監督といった9項目を定めたようであります。産官学民連携は今や当たり前であり、可能な限りDX化。それと相反してデジタルデバイド対応も同時並行して行うべきと考えますが、針谷市長の御所見を伺いたく存じます。 次に、大項目2の障害のある人への支援についてでありますが、1つ目、限られた財源ではあるものの、障害のある人への支援、サービス拡充をお願いいたしたく存じます。 2つ目、訪問介護員(ホームヘルパー)の担い手不足、その解消とすべく方策を打ち立てていただきたく存じます。障害のある人に限らず、これは高齢者福祉サービスも担い手不足で、同様に在宅での支援がままならなくなります。先ほど来AIのお話をさせていただいておりますが、介護分野においてはAIを使った機器を導入する動きが少しずつ広がり始めたところではありますが、まだまだ実証段階に入るまでのビッグデータが整わず、それゆえに不足するマンパワーをカバーするまでには至らず、まだまだ先のようであります。依然マンパワーの必要性があるということであります。となりますと、特に自治体及び介護関係者の方は、介護に興味のある人を気軽に受け入れられる体制を整えていく必要があると考えます。在宅支援サービスとして身体介護、生活援助、通院援助等は、障害のある人にとって生きることにおいてマスト、絶対要件であります。誰一人取り残さないシームレスな市民生活、特に障害のある人への支援を保障することについて、改めて針谷市長の御所見を伺いたく存じます。 以上で一般質問を終わります。 ○副議長(落合康之君) 執行部の答弁を求めます。 針谷市長。 ◎市長(針谷力君) 阿久津佳子議員の3回目の質問、大きく分けて2つの項目についてお答えをさせていただきます。 まず、市民サービスの向上についての御質問にお答えをさせていただきます。古河市としても、書かない窓口、行かない窓口の導入は、市民の利便性向上はもちろんのこと、業務効率化による行政コストの削減、職員の働き方改革のためにも不可欠なものと考えておるところであります。国も地域のDX化を強力に推進しておりますので、スケジュール等の調整が必要な課題との整合性を図りながら、デジタル田園都市国家構想交付金の財源措置を活用して、市にとって最適なタイミングでの導入を検討してまいりたいと考えております。 チャットGPT、こちらの導入に関しても、研究をしろということで指示を出させていただいております。まだ外側に対してということでは具体的な成果ということはありませんけれども、内部的に、どういった形で、どのように使えばよろしいのかという研究はもう進めているところでもございます。 また、IT戦略プランでは取組の中で民間企業との連携強化を掲げており、これまでに市内の民間企業2社とIT活用に関する協定を締結をさせていただきました。昨年度はこの協定に基づき、何よりも使っていただくためということで、特にお年を召している方、デジタルデバイド解消対策の一環として、高齢者を対象にスマートフォン教室を開催させていただきました。この教室には、非常に多くの参加希望が寄せられ、参加された市民の方々からも大変な好評価をいただいたところであります。このことを受けて、今年度は参画事業者を追加し、教室の回数を増やすなどの対応をさせていただいているところであります。 今後もIT戦略プランに基づき、行政手続のオンライン化やキャッシュレスの導入など、DXを積極的に推進していく一方で、デジタルデバイドの問題にも引き続き配慮を払いながら、市民に優しいデジタル化。市役所がDX、DXと騒いでも、それだけではやはり駄目なのです。市民の方にやはり理解をしていただくということが重要かと思っておりますので、そういうことで優しいデジタル化の実現を目指してまいりたいと考えております。 次に、障害のある人への支援につきましての質問に、以下お答えをさせていただきます。市では、令和5年3月に策定をしました第4期古河市障害者基本計画、「障がいのある人もない人も、ともに心豊かに安心して暮らせるまち」を基本理念に障害者施策に取り組んでいるところでございます。今後も、障害のある方の特性、障害福祉サービスのニーズを勘案し、限られた財源の中で最大限の効果が得られるよう、各種サービスの充実あるいは拡充に取り組んでまいりたいと考えております。 また、懸念されているというか、実際に問題が顕在化されている訪問介護員の担い手不足解消に向け、県の第2期新いばらき障害者プランでは人材確保、育成が明示をされております。障害福祉の現場が生きがい、働きがいのある魅力的な職場であることの積極的な周知については、今後も県と協力して取り組んでまいりたいと考えております。 以上、答弁とさせていただきます。 ○副議長(落合康之君) 答弁は終わりました。 以上で、阿久津佳子議員の質問を終了いたします。 次に、一括質問一括答弁方式を選択しております11番稲葉貴大議員の発言を許します。          〔11番稲葉貴大議員登壇〕 ◆11番(稲葉貴大君) 11番、真政会の稲葉貴大です。 一般質問に入る前に、9月8日の台風13号におきまして、茨城県内でも多くの被害がありました。茨城県内では高萩市、北茨城市を中心とした県北地域が被災をされました。被災された地域の皆様の一日も早い復旧、復興を御祈念申し上げます。 それともう一つ、9月2日にじぇいしい祭という形で、私が所属しております古河青年会議所のほうでイベントをやらせていただきました。その際には針谷市長をはじめ古河市役所の皆様に絶大なる御理解と御協力をいただき、大成功のイベントとなりました。この場をお借りして感謝、御礼を申し上げる次第であります。ありがとうございました。 それでは、通告に従いまして一般質問に入らせていただきます。答弁をされます執行部の皆様におかれましては、市民目線かつ前向きな答弁をいただきたく思います。 まず初めに、(仮称)古河市新公会堂についてお伺いいたします。以前文化センターの建設予定がございましたが、残念ながらリコール運動によって建設中止になり、早くも10年以上がたとうとしております。それから、文化施設の建設は古河市民にとっても大きな期待を寄せているところであります。そこで、(仮称)古河市新公会堂基本構想、基本計画の内容について、また2か年間の策定スケジュールをお伺いいたします。 また、昨年度報告されました(仮称)古河市新公会堂の整備に向けた検討報告書では、開館までに8年かかると記されておりました。この開館まで8年という言葉が一般市民の方にも大変広まっており、なんでこんな8年もかかるのだというようなことを私も多く問われているところでありますが、開館までの期間短縮を模索しているのかについても加えてお伺いをいたします。 次に、ブランド戦略についてお伺いいたします。古河市のブランド戦略につきましては、令和4年9月に8,500万円の専決処分がスタートだったと記憶しております。最初に8,500万円の専決処分という言葉が私の頭に入りまして、それだけスピード感を持って古河市が本気で取り組んでいかなければならない事業なのだと素直に思いました。原副市長の民間での経験と実績を生かし、本事業を進めているところではあると思います。そこで、昨年度から取り組んでいるブランド戦略の委託業務が2年目を迎えておりますが、現在までの進捗状況と本年度の残りの取組についてお伺いをいたします。 次に、地域振興公社についてであります。地域振興公社は、「緑化推進活動及び、公共施設等の円滑な管理運営並びに子育て環境づくりをするとともに、地域産業の発展に寄与し地域振興に資することを目的とする」と定款にうたわれております。まさに古河市の市民福祉の向上に欠かせない存在であります。地域振興公社で管理しているネーブルパークや古河公方公園には、私も休日には子供と遊びに行ったりしております。そこで私が感じたことは、ネーブルパークや古河公方公園には土日、休日になると多くの人が集まって、にぎわっているということを私は知りました。今までそのようなところになかなか行かなかったものですから、今さら知ったのかというような御意見もありますけれども、本当に私もネーブルパークや古河公方公園がこんなにふだんから、何のイベントもないときににぎわっているということを知らなかったので、大変恥ずかしいことであります。 そこで、これだけ人が集まっている施設があるのなら、もう少し収益事業があってもいいのではということを考えました。ネーブルパーク、古河公方公園、どちらも売店等が少なく、子供が遊んでいても、なかなか親が休むところがなかったりするのが現状であります。そんなことも個人的には思っておりました。そんな、古河市の市民福祉の向上に欠かせない地域振興公社ではありますが、現在財政的にも大変厳しい状況にあると伺っております。そこで、経営面を含めた現状と課題についてお伺いをいたします。 以上、1回目の質問とさせていただきます。 ○副議長(落合康之君) 執行部の答弁を求めます。 野沢企画政策部長。 ◎企画政策部長(野沢好正君) 稲葉貴大議員の御質問につきましてお答えいたします。 まず、大項目1、(仮称)古河市新公会堂についてでございます。2か年度間の策定スケジュールにつきましては、令和5年度から令和6年度にかけまして、新公会堂の整備を具体的に示す基本構想、基本計画を策定してまいります。 令和5年度は、市民や文化団体へのアンケート及び先進地施設へのアンケート等を踏まえ、市の文化、芸術に関する現状と課題を分析するとともに、建設候補地における周辺環境への影響を考慮の上、まちのにぎわいの創出や交流人口への影響に関する予測、整理、分析を加味した基礎調査報告書の策定を行います。 令和6年度は、令和5年度に定めた建設候補地、これを基に民間活力導入可能性調査を実施し、施設の具体的な規模や機能などの諸条件を整理した基本構想、基本計画の策定を行うスケジュールでございます。 次に、時間短縮を模索するのかについてでございますが、令和4年9月に公表した(仮称)古河市新公会堂の整備に向けた検討報告書の中の実現までのスケジュールにおいて、事業手法を従来の公共事業方式、つまり市が直営で事業を実施した場合と、市内の市街化区域内を建設候補地とした場合、この2つを前提条件として、開館まで8年かかる案を提示させていただきました。今回の委託業務の中の一つである民間活力導入可能性調査により、PFI等の民間活力による事業手法が選択できた場合は実現までのスケジュールも変わってくるものと思われます。 続きまして、大項目2、古河市ブランド戦略につきましてお答えいたします。昨年度実施いたしました市民意識調査を分析したところ、交通の利便性や恵まれた生活環境への評価は高いことから、市民の定住意向は強く、まちに愛着を持つ人も一定数いるものの、古河市は際立つ特性に乏しく、市民同士が市のよさを表現する共通項がない点が課題と認識しております。この課題を解決するため、ブランディングの手法を用いてシビックプライドを醸成することが有効であると考え、昨年度からブランド戦略に取り組んできたところでございます。 これまでの実施内容としましては、令和4年度に市民意識調査の実施やロゴマーク等を作成し、今年度はポスター及びブランドムービーの制作、広報紙での周知、街頭フラッグの設置、特設ウェブサイトの開設等により、市内へのPRを実施しております。ここまでの取組では、古河市のよいところを掘り起こし、それを共有、共感するためのツールをそろえてまいりました。しかしながら、先ほども申したとおり、古河市には際立つ特性が少なく、市民同士が共通のよさを共有、共感することが難しいと感じていることから、まずは掘り起こした古河市のよさを市民同士が共有、共感できる仕組みづくりが必要であり、それを継続しながら根づかせることができて初めて、市民からの対外的な発信につながると考えているところであります。 今後は、発見した市の魅力を共有し、そして市民が対外的に発信していくサイクルを確立するために、現在行っております取組をさらに広げ、継続していくとともに、次年度以降も市民の皆さんが積極的に参加していただける新たな取組を進めてまいります。 続きまして、大項目3、地域振興公社につきましてお答えいたします。まず、地域振興公社の現状と課題についてでございます。古河市地域振興公社につきましては、市が全額出資している一般財団法人であり、古河総合公園、ネーブルパーク及び三和ふるさとの森の公園3施設並びに駅前子育て広場及びネーブル子育て広場の子育て広場2施設の指定管理を行っており、また古河市地域振興公社、日本スポーツ振興協会グループにより、総和地区スポーツ施設の指定管理を行っております。そのほか、学校体育施設開放事業等の受託事業や指定管理施設での自主事業も行っております。 公社の経営につきましては、収入の大半が指定管理料や指定管理に伴う事業収入、市からの運営補助金となっており、市の指定管理事業が中心となっております。 なお、公社が管理する各施設の指定管理期間は令和8年度までであり、公園及び子育て広場については非公募により指定管理者に選定されております。 公社の長期的な経営のためには、令和9年度以降も公園及び子育て広場の指定管理業務を受託することが必須であるため、公社内の横断的な連携によるサービスの向上や独自事業との相乗効果を発揮した魅力ある施設運営を目指し、現在公社において経営改革プランの策定に取り組んでいるところでございます。本年度から独自事業としてふるさと納税を中心とした地域商社事業に取り組んでおり、本年4月から公社職員2名がシティプロモーション課ブランド戦略室に研修生として出向し、ふるさと納税やシティブランディングについてのノウハウ習得を行っているところでございます。市においては、国のデジタル田園都市国家構想交付金を活用して本事業のスタートアップ支援を行うため、今議会において補正予算案を計上しているところでございます。 以上、答弁とさせていただきます。 ○副議長(落合康之君) 答弁は終わりました。 稲葉貴大議員の再質問を許します。 ◆11番(稲葉貴大君) 御答弁ありがとうございます。2回目ですので、質問席から質問をさせていただきます。 まず初めに、(仮称)古河市新公会堂についてでありますが、先ほども野沢企画政策部長の答弁の中で、民間活力可能性調査に当たり、建設候補地を明確にした上で調査をするとありましたが、建設候補地については現時点である程度の目星はついているのでしょうか。 また、昨年度の報告書におきましては、建設予定地は古河駅周辺から古河駅東部周辺エリアと、諸川周辺エリアと、2か所の候補地が出てまいりました。私も個人的には、このような施設を造るのであれば、候補地としては前者の古河駅周辺から古河駅東部周辺エリアで進めていくのだろうと思っていたところであります。この諸川周辺エリアという言葉が出てきて、三和地域のほうでは、いろいろな噂が立っていたりということも聞いたりしておりますけれども、実際の建設候補地についてどちらになるか、市民の方を困惑させないように明確にしていただきたいと思います。 次に、ブランド戦略についてであります。ブランド戦略につきましては、形として目に見えるものではないため、効果をはかるのはなかなか難しいことだと思います。だからこそ、市民一人一人の意識が重要になってくることだと思います。以前の議員研修会で原副市長が講演をされましたときに、古河市を応援してくれる人を一人でも多くすることが重要なのだということがとても頭に残りまして、最近いろいろなところで使わせていただいているのですけれども、まちづくりや新たなことをやるときには、そのことを本当に応援してくれる人が一人でも多くないと進んでいかないことだと思います。まさに今回のブランド戦略につきましては、古河市にとって新しいことをやるということであると思いますし、そのようなことを前向きに我々も議会としても取り組んでいかなければならないことだなと思っております。 そこで、本事業、原副市長が目指しているブランド戦略に沿った形で今現在進んでいるのかということと、古河市が目指すブランド戦略の最終形というのはどのようなものを原副市長はお考えになっているのか、その2点についてお伺いをいたします。 次に、地域振興公社についてであります。先ほどの答弁の中で、独自事業としてふるさと納税を中心とした地域商社事業ということがありました。これは、古河市のふるさと納税とは別にこの事業を進めることだと思います。古河市のふるさと納税と地域商社事業でそれぞれの特色を生かせるような区別ができるのかということも気になるところでありますが、どのように古河市のふるさと納税と地域商社事業でのふるさと納税の差別化を図っていくかをお伺いいたします。 加えまして、公社内の横断的な連携によるサービスの向上や独自事業の相乗効果を生かした魅力ある施設運営を目指しと先ほどの答弁の中にもありました。現在どのような取組をしているのかと、また最後にありました市のスタートアップ支援という言葉もありましたので、そちらについてもお伺いをいたします。 以上で2回目の質問とさせていただきます。 ○副議長(落合康之君) 執行部の答弁を求めます。 原副市長。 ◎副市長(原徹君) 稲葉貴大議員の2回目のブランド戦略の御質問にお答えいたします。 皆様の御理解、御協力もいただき、早々に古河市のブランド戦略、「こが くらす」をスタートさせることができました。昨年4月当初より、自治体間競争の最重要課題である移住・定住の促進を見据えたプランの検討を始め、このブランド戦略に至ることとなりました。市としましては、「こがでくらすと」の先の言葉を市民の方が自ら発見、発信、共有、共感のサイクルが回っていくための仕組みとツールを今回制作いたしました。 古河市が目指すブランド戦略に関してという御質問ではございますが、私自身、このブランド戦略によって、その目標である、暮らす市民が褒めるまちが形成されていき、古河市の未来の目指す姿である「華のある都市(まち)古河」の一つの側面を担うことをゴールとしています。多くの方が集い、にぎわうまちづくりのためには、まずは先ほど申し上げた移住・定住の促進を積極的に行っていく必要があります。現在進めているこのブランド戦略は、多くの市民の方々が愛着を持ち、定住を希望されている現状を、まちの魅力、力にしようという取組で、お一人お一人が感じるまちの魅力を集め、それを発信することにより、気づかなかったまちの魅力に触れ、愛着を深めることによって、定住意向、Uターンの実現を高めることが狙いです。 一方、移住希望者に対してこの古河市の魅力をどう伝えていくかという問題ですが、まずは古河市での暮らし、いわゆるライフスタイルというものを見える化したいと思っています。なぜならというお話ですが、例えば東京都で勤務されている方ですと、古河市の場合、距離としては神奈川県の平塚市や横須賀市に住んで、東京都に通勤で通っている場合と同じぐらいです。また、通勤時間を考えたら、軽井沢町や山梨市辺りと同じになります。平塚市や軽井沢町に住んで東京都に通う、これはその人がどんな暮らしをしたいかが想像がつきます。移住を希望する人にとって大変分かりやすい、想像しやすいライフスタイルです。移住を希望される方が、私は古河市でどんな暮らしができるのかと考え、調べても、残念ながら想像がつかないぐらいの情報量の少なさです。つまり、この段階で移住への候補から落ちてしまうことになります。市民の方はこういう暮らしができると実感して住んでいらっしゃいますと人に勧める言葉が、今現在ははっきりとはないのが現状で、そのためにも市民の方が実感する「こがでくらすと」の魅力を集め、古河市ではこんな魅力に囲まれて暮らすことができるのだと発信していくことが間違いなく必要であり、有効であると考えております。 いずれにしろ、市が勝手に決めた魅力ではなく、市民お一人お一人の真実の言葉は宝であり、同時に力でもあります。先ほど野沢企画政策部長答弁でもありましたとおり、今後はこれまで作成してきたツールを活用し、移住・定住、関係人口の増加につながるよう、市民が主体的に参加できる新たな施策に取り組み、それを継続していく必要があります。最終的には移住・定住に結びつくよう、暮らす市民が褒めるまちとなることを目指し、次年度以降も継続してブランド戦略に取り組んでまいります。 以上、答弁といたします。 ○副議長(落合康之君) 次に、野沢企画政策部長。 ◎企画政策部長(野沢好正君) 稲葉貴大議員御質問の(仮称)古河市新公会堂についての2回目の御質問にお答えいたします。 民間活力導入可能性調査は、民間の知恵の活用はもとより、民間資金の導入の可能性も調査するものでございます。まずは建設候補地を明確にしないと民間企業へのアプローチができないことから、建設候補地を模索していくことになります。それに併せて施設の規模と機能についてもできる限り示すことで、興味を持ってくれる民間企業の幅が広がるものと考えております。 建設候補地につきましては、令和4年9月に公表した検討報告書の建設エリア候補地の選定では、市街化区域を中心として古河駅周辺から古河駅東部周辺と、諸川周辺の2つのエリアを選定したところです。しかしながら、市内の市街化区域で、ある程度の面積を確保できる建設候補地、これは限られていることから、市街化区域にこだわらない建設候補地の選択の必要もあると考えております。 続きまして、地域振興公社についてでございます。地域商社事業につきましては、ふるさと納税への参入として、ネーブルパークや古河ゴルフリンクスの施設利用権、市内産のお米を出品しております。市によるスタートアップ支援についてでございますが、今年度はコンサルティング会社を活用した経営計画等の作成、本事業の基盤整備のための地元事業者や経済団体との連携強化を行ってまいります。令和6年度以降については、経営ノウハウを有するアドバイザーの活用等による事業展開や、新たな地域産品の開発、魅力発信に取り組んでまいります。 指定管理施設での取組につきましては、駅前子育て広場内の駅前地域子育て支援センターにおきまして、利用者の利便性向上のため、今月から予約システムの運用開始を予定しております。また、地域活性化のための独自事業として、古河総合公園とネーブルパークを会場に、今月から公園朝市を開催いたします。これらの独自の取組により、公社の経営基盤の強化を図るとともに、地域経済の活性化をはじめとした地域貢献、これを積極的に行ってまいります。 以上、答弁とさせていただきます。 ○副議長(落合康之君) 答弁は終わりました。 稲葉貴大議員の3回目の質問を許します。 ◆11番(稲葉貴大君) 御答弁ありがとうございました。 まず、ブランド戦略についてでありますけれども、本当に原副市長の分かりやすい答弁でありました。私が今思ったことは、やはり「こが くらす」という言葉、古河市で暮らすと何々というのもありますけれども、まだまだ一般の市民の方に知られていないというのが現状だと思います。まずは、この「こが くらす」という、せっかくロゴもつくりましたし、なじみのある言葉でもあると思いますので、一人でも多くの市民の方の目につくような何かインパクトのあるようなことを今後やっていただければいいのではないかなと思います。 今思いついたのですけれども、例えばクールビズ期間の古河市の職員の方の「こが くらす」のロゴを入れたポロシャツを作って、それをジャケットがなくても正装として扱うとか、そういう目立つようなことを一つ何かやっていただきたいなと思います。また、今皆さんつけていらっしゃいますけれども、SDGsのバッジみたいな形でピンバッジを作るとか、多分そういうのも結構目立つことと思いますので、何かしら目立つようなことをやっていただきたいなと思いますし、今後も進めていくためには、やはり一人でも多くの方にこの「こが くらす」という言葉を知ってもらうのと、このロゴを見てもらうのが一番だと思いますので、今後も積極的に進めていただきたいと思います。 次に、地域振興公社についてでありますけれども、最後に経営基盤の強化という答弁が入っておりました。地域振興公社におきましては、針谷市長が理事長も務めているということから、経営基盤の強化、そして今後黒字になる事業の展開など、今後の公社の安定した経営をしていくために何か考えているのか、何かありましたらよろしくお願いいたします。 そして、最後に新公会堂についてでございますけれども、民間の知恵と資金力を活用していくことも必要であると思います。特に民間を巻き込んだ場合というのはスピード感が変わってくると思いますので、そのスピード感も重視されていくのではないかなと思います。新公会堂につきましては、古河市の多くの市民が待ち望んでいる施設だと思いますので、最後に針谷市長の思いと、期間短縮をできるかできないかは私は針谷市長にかかっていると思っております。そこがまさに針谷市長の政治力であり、針谷市長にしかできない仕事なのではないかなと思っておりますので、期間短縮に向けた、ここは思いではなくて、大号令をぜひかけていただきたいなと思いますので、最後に針谷市長の大号令を聞かせていただきまして、一般質問を終わらせていただきたいと思います。 ○副議長(落合康之君) 執行部の答弁を求めます。 針谷市長。 ◎市長(針谷力君) 稲葉貴大議員の御質問のまず大項目、(仮称)古河市新公会堂についての3回目の質問に、以下お答えをさせていただきます。 昨年度の「市長と語ろう まちづくり」において、官民連携をキーワードに市の取組事例の紹介をさせていただきました。魅力あるまちづくりの実現には、民間企業の知恵と資金力の活用は必要不可欠であると考えているところであります。市では令和5年7月より民間事業者からの提案制度をスタートさせていただきました。この制度は、ハード事業のみならずソフト事業にも民間事業者のノウハウや創意工夫を募集し、事業化に向けて検討を行うもので、官民連携による市民サービスの向上に期待をしているところでもあります。 また、新公会堂の建設候補地につきましては、先ほどの野沢企画政策部長答弁にもありましたけれども、市内の市街化区域にはある程度の面積を確保できる建設候補地というものは限られております。市街化調整区域内でも開発候補地が見出せないか、こういったことも、要は可能性を広げるということで模索をしているところであります。現時点では明確な場所をお示しすることはできませんが、国、県とも開発が可能な場所について調整をしているところであります。この協議が整えば建設候補地のポテンシャルも広がり、民間活力の導入に向けて前進するものと期待をしております。当然のことながら、期間の短縮、そして財政的な部分、こういうものにも大きく影響されるのではないかと期待をしております。以上を答弁とさせていただきます。 次に、地域振興公社についての質問に、以下お答えをさせていただきます。古河市では公社の経営安定化に向け、各指定管理施設と地域商社事業が相乗効果を発揮していくことが重要であると考えております。また、公社においても事業計画、定員計画及び収支計画から成る経営改革プランの策定を進め、長期的な経営の持続化、安定化に向けて組織改革に取り組んでいるところでもございます。地域商社事業につきましては、ふるさと納税市場での展開にとどまらず、公社の管理する古河公方公園あるいはネーブルパークでの魅力ある地元産品の販売等により、来訪者を呼び込み、地域活性化につなげてまいりたいと考えております。また、今年度から市では古河公方公園における桃林植栽あるいはカキツバタ園の整備、またネーブルパークにおけるキャンプサイトエリア及びバーベキュー広場のリニューアル整備を行っているところであります。当然のことながら国の補助等をいただきながらということで、財源的には少しでも皆さんの税金を使わずにという形のことを考えながら、公園施設の魅力向上による来場者の増加によってさらに公社の収益力向上につながるよう、市も公社と連携をして事業を展開してまいりたい、このように考えているところであります。 以上、答弁とさせていただきます。 ○副議長(落合康之君) 次に、原副市長。 ◎副市長(原徹君) 稲葉貴大議員のブランド戦略に関する3回目の御質問にお答えいたします。 魅力的なまちづくりのためには、やはりハードもソフトも必要ではございますが、一番大切なのは市民の方々の気持ちと私自身は考えております。古河市民の方々、今までまちを褒めたりとか、そういうことにあまり慣れていらっしゃらないというか、なさらない方が多いということで、非常にハードルが高いという認識をしております。 先ほど稲葉貴大議員のほうから、ロゴをあちこちで見せたらいいのではないかという幾つかのいいアイデアをいただきました。ありがとうございます。今回もツールをつくらせていただきましたけれども、市民の方々との接点に関しましては、できるだけ市の施設等々を集中的に使いながら、メディアでお金を投下して認知を取るというのは非常に簡単ですけれども、ただそれは押しつけでしかならないと思いますので、古河市で暮らすということは、つまり暮らしている中でどうやってそういったロゴを見る機会があるかというところの、割と違和感なく見せていきたいと考えて、幾つかの場所で出していった次第でございます。今期も含めて、来年も含めて、市民の皆様にはこのロゴに関してはできるだけ接点がつくれるような形でと思っています。 先ほどおっしゃっていただきましたネームプレートで、職員のほうも「こがでくらすと」のロゴを名刺に入れております。古河市の職員も本気で取り組んでおります。ここにいらっしゃる議員の皆様にもぜひ今後とも、何度も申し上げて大変失礼ですが、まちを褒めると。必ず私は申し上げておりますが、率先して議員の皆様にも御協力いただければというお願いを申し上げまして、答弁とさせていただきます。 ○副議長(落合康之君) 答弁は終わりました。 以上で、稲葉貴大議員の質問を終了いたします。 △日程第3 散会の宣告 ○副議長(落合康之君) 以上で、本日の日程は全部終了いたしました。 本日は、これにて散会いたします。          午後 3時33分散会...