古河市議会 > 2015-03-04 >
03月04日-一般質問-04号

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  1. 古河市議会 2015-03-04
    03月04日-一般質問-04号


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    最終取得日: 2023-05-30
    平成27年  3月 定例会(第1回)        平成27年第1回古河市議会定例会会議録 第4号平成27年3月4日(水曜日)                                     議 事 日 程 第4号  平成27年3月4日(水曜日)午前10時開議第1 開  議                                      第2 一般質問                                      第3 散  会                                                                           本日の会議に付した事件日程第1 開  議                                    日程第2 一般質問                                    日程第3 散  会                                                                         出 席 議 員    議 長   渡 邊 澄 夫 君   │    13番   園 部 増 治 君    副議長   舘 野 洋 二 君   │    15番   水 上 高 一 君     1番   柳 田 隆 志 君   │    16番   長 浜 音 一 君     2番   靏 見 久美子 君   │    17番   赤 坂 育 男 君     3番   関 口 法 子 君   │    18番   増 田   悟 君     4番   大 島 信 夫 君   │    19番   倉 持 健 一 君     5番   秋 庭   繁 君   │    20番   堀 江 久 男 君     6番   高 橋 秀 彰 君   │    21番   針 谷   力 君     7番   佐 藤   稔 君   │    23番   小 林 正 夫 君     8番   生 沼   繁 君   │    24番   四 本 博 文 君     9番   佐 藤   泉 君   │    25番   黒 川 輝 男 君    10番   落 合 康 之 君   │    26番   並 木   寛 君    11番   渡 辺 松 男 君   │    27番   小森谷 英 雄 君    12番   鈴 木   隆 君   │    28番   山 腰   進 君                                     説明のため出席した者   市  長   菅 谷 憲一郎 君   │   副 市 長   山 口 裕 之 君                      │                      企画部長   鈴 木   誠 君   │   子 ど も   是 枝 慶 郎 君                      │   部  長                                  │                      総務部長   秋 山 哲 男 君   │   産業部長   落 合 清 一 君   財政部長   大 出   豊 君   │   建設部長   並 木 準 一 君                      │                      市  民   間 下 良 一 君   │   上下水道   秋 葉 邦 之 君   サービス               │   部  長               部  長               │                                         │                      環境安全   知 久   昇 君   │   教  育   佐 川 康 二 君   部  長               │   委 員 会               兼 危 機               │   教 育 長               管 理 監               │                                         │                      文  化   長 浜   忍 君   │   教  育   伊 藤 勝 之 君   スポーツ               │   委 員 会               部  長               │   教育部長                                  │                      健康福祉   遠 藤   操 君   │                      部  長               │                                                        議会事務局職員出席者   事務局長   鈴 木 一 雄 君   │   主  幹   梅 本 俊 明 君   次  長   中 川   浩 君   │   主  事   德 竹 愛 美 君                      │                      次長補佐   斉 藤 恭 嗣 君   │   主  事   須 田 祐 介 君   兼 議 事               │                      調査係長               │                                         │                      議  会   谷 口   恵 君   │                      総務係長               │                                                        平成27年3月4日(水曜日)午前10時 1分開議          〔議長渡邊澄夫議員、議長席に着く〕 △日程第1 開議の宣告 ○議長(渡邊澄夫君) ただいまの出席議員は27名であり、定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 △日程第2 一般質問 ○議長(渡邊澄夫君) これより議事に入ります。 これより一般質問を行います。 念のため申し上げます。質問に当たり残時間の表示がありますので、御承知おき願います。 初めに、1番柳田隆志議員の発言を許します。          〔1番柳田隆志議員登壇〕 ◆1番(柳田隆志君) 皆さん、おはようございます。1番、真政会の柳田隆志です。 まず初めに、東日本大震災から、3月11日で4年を迎えようとしております。被災地の人々の心の傷はまだ癒えることなく、先月17日にも大震災の余震と思われる地震が東北地方で発生しました。被災地の一日も早い復興をお祈りいたしまして、質問に入らせていただきます。 通告に従いまして質問いたします。初めに、古河駅西口の中心市街地の観光政策についてです。古河市では交通インフラに2つの大きなイベントが間近に迫っています。それは、3月14日のダイヤ改正による上野東京ラインの開通と3月29日の圏央道一部開通です。上野東京ラインは、宇都宮線、高崎線、常磐線の3路線が東海道線と一部列車が直通運転になります。宇都宮線で言えば、栃木県黒磯駅から静岡県熱海駅まで、乗りかえずに1本で行けることになります。また、宇都宮線の場合は湘南新宿ラインで逗子行きの横須賀線とつながっているので、目的地の選択が横浜市、鎌倉市、熱海市など広がります。また、圏央道は3月29日の境古河インターチェンジから久喜白岡ジャンクションの開通を皮切りに、平成27年度中にはつくば中央インターチェンジまでの開通予定となります。このように古河市を取り巻く環境は大きく変化し、この地域の利便性が向上することは皆さん御存じのとおりだと思います。こうしたメリットを最大限に生かし、歴史遺産や文化施設の多い古河駅西口の中心市街地の活性化につなげていくことは、古河市の観光政策にとっても重要な位置づけとなると思います。そこで、各施設の入館者数と、これまでのハード、ソフト事業の具体的な取り組みについて、またそういった取り組みの改善点等、それと今後の取り組みについてお伺いいたします。 次に、外国人観光客についてです。先ほど述べたように上野東京ラインの開通と圏央道が開通することで、羽田空港、成田空港が今までよりも便利になり、より海外が近くになります。上野東京ラインを利用すれば品川駅1回の乗りかえで羽田空港へ、圏央道が開通すれば成田空港へスムーズにアクセスできます。経済情勢から見ると、3年前の過去最高水準の円高から、現在は1ドル約120円と円安傾向が進んでいます。円安は外国人観光客にはメリットで、実際平成26年の訪日外国人旅行者数は1,341万人で、前年に比べ305万人と大幅に増加しました。また、2020年には東京オリンピックが開催されます。多くの外国人観光客に古河市を観光してもらい、中心市街地の商店街で買い物をしていただくためにも、市と地域住民が一体となって観光に力を入れていくことが必要だと思います。そこで、外国人観光客への現在の取り組みについて、また今後の取り組みについてお伺いいたします。 次に、フィルムコミッションについてです。平成26年3月の一般質問では北九州フィルムコミッションの事例を挙げて質問をしました。北九州フィルムコミッションでは当初の目的が市のイメージアップを図るためでありましたが、非営利公共機関であること、全て市内で行うワンストップサービスを提供すること、支援する作品を選んではいけないの3つの原則のもとで市内に映画関連産業を集積し、消費活動を促し、経済効果を押し上げています。また、市民がエキストラで参加したり、市民の見なれた景色がテレビや映画のロケ地になることで、地元への愛着や郷土愛の醸成に貢献しています。今定例会の施政方針の中で、映画やドラマ等の撮影を誘致し、ロケ地観光を新たな観光手段としていくとの内容がありました。そこで、古河市での今後の取り組みについて具体的なものがあれば教えていただきたいと思います。 次に、水道水異臭事故についてです。異臭事故の概略をお話しいたしますと、平成25年11月に、古河市の古河地区、総和地区と野木町の一部に水道水を供給している思川浄水場で、小山市の土地改良区の農業用ため池である大沼からの放水が原因で異臭事故が発生しました。古河市、野木町の5万世帯に影響があり、皆さんもまだ記憶に新しいのではないでしょうか。平成25年12月議会で、異臭事故についての対応について一般質問しました。異臭事故は終息しましたが、その後の経過について関心のある方も多いと思います。そこで、異臭事故の経過と現状について、また再発防止のための取り組みについて、どちらも具体的な答弁をいただけたらと思います。 以上で、1回目の質問を終わりにします。 ○議長(渡邊澄夫君) 執行部の答弁を求めます。 初めに、長浜文化スポーツ部長。 ◎文化スポーツ部長(長浜忍君) お答えいたします。 古河駅西口における各文化施設の平成25年度の入館者数、またそれに対する平成23年度の比較について申し上げます。 まず、古河歴史博物館は平成25年度1万6,611人ということで、平成23年度に対して11%の減となってございます。篆刻美術館7,823人で10%の増、古河街角美術館2万418人で19%の増、古河文学館は1万2,735人で3%の減、鷹見泉石記念館及び奥原晴湖画室は1万4,369人で24%の減、永井路子旧宅につきましては5,223人で、平成23年度は東日本大震災のために閉館となってございます。合わせて平成25年度、7館合計で7万7,179名、平成23年度は7万4,869名ということで、3.1%の増でございます。 次に、事業の取り組みについてでございますが、ハード面では、国の補助金を活用して施設の案内板の設置や市内の名所等にスタンプポストを設置してまいりました。ソフト面では、各種展示会の開催のほか、あんどん夕涼み会の実施や、古河歴史博物館及び古河街角美術館において古河市出身のアニメーター、浅野恭司氏の原画展を開催し、青少年を中心とした多くの来館者を得ることができました。また、篆刻美術館古河街角美術館につきましては、毎年花火大会実施日に開館時間を延長して、花火観覧者に入館していただいております。さらに、桃まつり期間中の特別割引や県主催各種キャンペーンの優待などに協賛し、集客の増を図ってまいったところでございます。 以上でございます。 ○議長(渡邊澄夫君) 次に、落合産業部長。 ◎産業部長(落合清一君) 柳田隆志議員から駅西口の観光関係で何点か御質問いただきましたので、順次お答えさせていただきたいと思います。 まず、駅西口におけますハード、ソフトの事業の取り組みについてという点でございますけれども、ハード事業につきましてはお休み処として坂長の整備をしております。あわせまして、中央町広場、こちらに観光案内板を設置したほか、駐車場もありますけれども、そのような施設を整備しております。 ソフト的な事業といたしましては、古河駅西口の地区を中心とした観光ガイドマップ、名称が「歴史浪漫の街 古河」という名称で作成いたしまして、内外にPRをしているところであります。 そのほか年間を通じさまざまなイベントを開催しております。春は桃まつり、夏は古河花火大会、冬は古河提灯竿もみまつりを開催し、桃まつりには18万人、古河花火大会につきましては55万人、古河提灯竿もみまつりにつきましては7万人の方々が来場され、多くの人出でにぎわいを見せているところであります。 次に、外国人観光客についてのお尋ねですが、市では観光情報を含めまして、外国人向けといたしまして、市のホームページの中に英語、中国語、韓国語でそれらの情報を提供できるようになっております。また、茨城県が外国人観光客向けに、古河市内の観光スポットなどを撮影いたしましたいばキラTVをユーチューブで放映し、世界に発信しているところであります。現在古河市を訪問されている外国人観光客の正確な人数などについては把握しておりませんが、古河駅構内の観光案内所等では、市内の交通情報等含めまして外国人の方からの問い合わせが何件かあるということで伺っております。 今後の取り組みにつきましては、桃まつりなどの各種イベント開催にあわせまして、首都圏の大手旅行会社、またバス会社との連携、外国人向け観光パンフレットの充実など新たな観光のあり方、観光資源の発掘に向けて調査研究をしてまいりたいと考えております。このような形で観光面での交流人口の増加を図っていきたいと考えているところであります。 もう一点として、市のフィルムコミッション事業の取り組みでありますけれども、平成26年度の実績としまして、19件の映画、ドラマ、テレビの放映がありました。最終的には撮影実績が90件となっております。 フィルムコミッションにつきましては、撮影に関します地域情報を提供することで、撮影を誘致してロケをスムーズに進める支援を行っております。市内で撮影をしていただくことによりまして、施設の利用料またはロケ時におけます関係スタッフの食事、それと宿泊費などの経済効果が期待できるところであります。このようなこともありますので、今後とも県内外に古河市をPRすることでイメージアップも図れますので、積極的に取り組んでいきたいと考えております。そのような中で、茨城県フィルムコミッションや各映画関係者を含む制作会社との関係を今まで以上により一層密接にしまして、要望に合ったロケ地を提供することで古河市内におけます撮影場所をふやしながら取り組んでいきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(渡邊澄夫君) 次に、秋葉上下水道部長。 ◎上下水道部長(秋葉邦之君) 昨年発生いたしました異臭事故の概要とその後の経過、実施した対策についてお答えいたします。 平成25年11月11日に大沼ため池の放流水による高濃度のカビ臭原因物質2―MIBが検出されたものでございます。カビ臭の原因とされる小山用水土地改良区に対し計画書の作成、放流する場合の事前連絡及び事前の水質検査、その他測定結果の情報を共有することで、事務局レベルで連絡体制を構築してまいりました。また、利根川・荒川水系水道事業者連絡協議会、43団体ございますが、が行う大沼の水質検査の結果報告、その他の河川事故に対しても、情報が即時に受けることができるような連絡体制の強化が図られてきたところでございます。 古河市独自の対策といたしましては、事故発生後から現在まで大沼の現地調査及び原水の臭気確認を状況に応じ週2日から週5日行い、水質状況の把握を行ってまいりました。今後農業用水の放流が行われることから、さらに現地確認及び水質検査の頻度を高め、監視体制の強化を図っていきたいと考えております。 また、昨年11月からカビ臭測定器で定期的に大沼原水の水質検査を行っております。結果としましては、水質基準内であり、問題のないことを確認しております。 また、移動型の粉末活性炭注入装置につきましては、現行に対し能力を向上させ、3月末の運用開始を予定しているところでございます。 以上でございます。 ○議長(渡邊澄夫君) 答弁は終わりました。 柳田隆志議員の再質問を許します。 ◆1番(柳田隆志君) 2回目なので、自席から質問いたします。 答弁ありがとうございました。先ほど各施設の利用者数ですか、入館者数のお話がありました。篆刻美術館古河文学館の入館者数の推移というのは、ほぼ横ばいなのかなと思うのですが、古河歴史博物館古河街角美術館については入館者が増加しているのではないかと思います。この要因として、先ほど長浜文化スポーツ部長からも答弁があったように、やはり古河市出身のアニメーターの浅野恭司さんの原画展が開催されたことが挙げられるのではないのかなと思います。こういった施設と、またこういった原画展などのイベント、ハード、ソフトをうまく連動させながら、観光客の増加を試みることができるのではないかと思います。また、この浅野恭司さんは世界的にも人気のアニメーターですから、そういった意味でも多くの外国人観光客に来ていただくきっかけになると思いますので、そういった中で外国人の方を呼んでいただければと思います。 また、古河総合公園の桃まつりや、古河花火大会の話もありました。提灯竿もみまつりも、これは外国人にも人気の出るソフト事業だと思います。桜のお祭りというのは上野公園とかいろんな、皇居の周辺では見ることはできますが、ハナモモというのは古河市独自のお祭りですから、こういったものというのは外国人にももちろん受け入れられる部分でありますし、また提灯竿もみまつりも、日本人でなくても外国人でもすごく、提灯同士をぶつけ合うという意味合いでは、関心、興味を外国人の方にも示してもらえるのかなと思います。 先ほど、ハードとソフトなどのいろんな実例を挙げていただきました。ありがとうございます。そういった中でうまく連動させていただければと思います。 また、フィルムコミッションについては、先ほど答弁がありましたが、地域の魅力の発信という部分、あとやはり地域住民の郷土への愛着という部分ももちろん備えてあります。この両輪をうまく進めながら、ぜひ先ほど話した北九州市などの先進事例、ちょっと大きいですし、なかなかそこまでいくというのは大変難しいとは思うのですけれども、そういうところを少しでも見習っていただきながら、古河市の地域性に合った独特のフィルムコミッションをつくっていただければと思います。 そして、水道水異臭事故についても先ほど大変詳しく丁寧に説明していただきまして、よくわかりました。大沼には週2日から5日現地調査をして、水質検査もされているということで、私も安心しました。また、3月末から粉末活性炭を運用していくという話もありましたので、今後二度とまたそういった事故が起こらないような対応策を今後も続けていただければと思います。 ここで私は先進事例を幾つか紹介させていただければと思います。まず、先進事例として、滋賀県長浜市の黒壁のまちづくりについて紹介したいと思います。これは、昨年11月の産業建設常任委員会の視察で長浜市を訪れました。長浜市の人口は12万2,000人で、古河市の人口とほぼ同規模であります。長浜市も一般的な市と同様に、大型店舗や公共施設が中心市街地から郊外へ移転し、また商店街は空き家がふえ、シャッター通り化し、アーケードの1時間の交通量が犬1匹と人5人とやゆされるぐらい疲弊していました。しかし、現在の交流人口は、平成23年には年間何と260万人まで増加しました。 なぜ観光客がこれほど増加したのか。それは、一つ一つのコンテンツだけではなくて、これは4つの手順をしっかり踏んでいたからだと思います。その中でどういったものかといいますと、まず1つ目に、先ほど、地域が疲弊している、シャッター通り化しているということで、市民との間で危機感を共有できていたのかどうか。 そして、2つ目に、長浜市では博物館都市構想を策定し、地域固有の資源や人々の暮らしの中で培われてきた文化や知恵を現代に生かし、新しい文化を生み出し、個性のあるまちづくりを進めていくという理念を共有してきました。これは、市民との間でこういった目的を共有してきたわけです。 そして、3つ目に、人と人との関係やつながりを、価値観を生み出すということで、平成元年、第三セクターで黒壁を設立しました。この黒壁という第三セクターは、歴史性、文化芸術性、国際性の3つのコンセプトで事業を展開しています。この中で、大型店にはまねのできないこと、地域産業を圧迫しないこと、先ほど述べた3つのコンセプトを満たすもので、ガラス工芸というものをまずコンセプトとして挙げて、この事業を進めてきました。 また、なぜ長浜市が黒壁というものを進めたかといいますと、中心市街地に国立第百三十銀行長浜支店、これは通称黒壁銀行といいまして、これがまちのシンボルでありました。黒壁をつくった始まりは、長浜市内にあるカトリック教会が取り壊される際、この建物を改修し、そして黒壁のガラス館に生まれ変わりました。そういった中で、空き店舗の多かった商店街を黒壁に改修することで統一感が生まれ、中心市街地アーケードのような生活密着ゾーンから、商業、観光ゾーンへ転換することで交流人口の増加を目指しました。 そして、最後に、どういった手法で確立していったか。これは4つ目になるのですが、ハード事業では店舗の改修制度、補助金等、市また国の支援を70店舗が活用して、空き家であったものを黒壁に次々と変えていきました。そして、ソフト面では先ほど言ったガラスのまち、また和装のまち、子ども歌舞伎が有名ですから歌舞伎のまち、3つのソフト事業を展開しました。そういったハード、ソフトの両輪で事業を行ったことで、先ほど言ったように来場者数が平成23年には260万人を上回ったということです。 この黒壁がもたらした影響については、参加した地域住民の方の意識の変化や、またこういった観光産業による雇用の創出、また交流人口の増加、空き店舗の解消、まちなみ景観の再生、空き店舗でいろいろ、空き家であったものがきれいな形で生まれ変わるということでは、景観もよくなったと。また、こういった中で新たな文化を創出する、そういう意味では物すごくいい影響が生まれてきたのかなと思います。人口が古河市と同規模であるならば、古河市もそういう意味ではやればできるのではと私は物すごく前向きに捉えました。 そこで、私は菅谷市長にちょっとお聞きしたいのですが、菅谷市長は観光協会会長という立場でもあります。古河市でもこういった地域性はありますが、長浜市のように成功することも可能ではないのかと思います。そこで御所見をお伺いしたいと思います。 また、総合公園は重要な観光資源ではありますが、その中に、園内の子育て支援施設建設に多くの市民が不安を感じられていますので、こちらの御所見もお伺いできたらと思います。 次に、水道水について、こちらも産業建設常任委員会で兵庫県伊丹市の高度浄水処理施設を視察しました。伊丹市では、水源である琵琶湖からのカビ臭や農薬などの水質問題を抱えていたため、水道水に対するアンケートを実施したところ、約7割の市民が飲料水として使用していませんでした。また、安全でおいしい水の供給で、家庭用浄水器より安ければ水道料金の値上げを8割を超える市民が容認していたということです。そこで、伊丹市は75億円という大きな投資にはなりましたが、オゾンと粒状活性炭を使った高度浄水施設を導入しまして、水道料金は一般家庭で620円の負担増にはなりましたが、この事業について市民からの理解を得ていることと、安全、安心、おいしい水道水が確保されたことで市民満足度の高い事業になったということです。市民アンケートを通じて市民との合意形成ができていたのだと思います。地域性によって水に対する考え方は違うので一概には言えませんが、今後、先ほど運用を活性炭にするということでしたが、こういった高度浄水施設等の導入計画はあるのかお伺いしたいと思います。 以上で、2回目の質問を終わりにします。 ○議長(渡邊澄夫君) 執行部の答弁を求めます。 初めに、菅谷市長。 ◎市長(菅谷憲一郎君) 柳田隆志議員の質問にお答えします。 この黒壁事業でありますが、長浜市につきましては私も何度か足を運んでまいりました。かつて私が旧総和町長のとき、20年ぐらい前、旧古河市の小倉市長さん、彼とともにした記憶があります。この長浜市は20年、30年前からこういう事業が進んでおります。特に20年前後のころには相当な数を引き寄せていました。やはりその黒い町並みが広大に残っていた、これは古河市と全く違うものがあります。そしてまた、この町並みを生かし得る人材がいた。先頭に立った者が身を削ってそれを引っ張ってきた、それであれをつくってきたという経緯があります。 私も今観光協会会長、この半年間だけかかわらせていただきました。といいますのは、古河市観光協会が、議員さん方も御承知のように古河地区に2つありまして、それはそれでいいのですけれども、この2つの観光協会が余りしっくりいっていなかった経緯があるようであります。あるいは、観光協会が求めた、例えば合併以来、ネーブルパークに花桃館という観光協会の販売所をつくりました。三千数百万円かけてつくったけれども、現実はほとんど毎日売れない。一日、最終的には四、五千円の売り上げしかなくて、そしてそこに古河市がお金を出資して建てたにもかかわらず、あるいは職員を送っていたにもかかわらず、今は撤退してしまった経緯があります。あるいは、坂長、今現在観光協会がやっていますけれども、これも思うような売り上げが上がっていません。また、古河総合公園内のジェラテリア、これにつきましても赤字運営であります。 これは、観光協会の方がこれまで一生懸命やっていますけれども、自分の仕事を持ちながらそこに入らねばならない、そういう事情がありまして、また雪華のメンバーの方もいろんな事情があって、なかなかそこに体を100%突っ込んでいくことはできない。これではなかなか古河市を再生するとか、投資した市民のお金を生かしていくというのは難しかろうと思います。古河駅西口前にある古河市まちなか再生市民広場、これも観光協会と雪華に貸していましたけれども、前にお話ししましたとおり、年間で三十数万円の家賃をもらっても、実際の経費は水道光熱費そのほかは80万円近い金を古河市が出している。これも赤字であります。いろんな面で改善が必要なので、観光協会の改善に取り組むために、今回私が観光協会会長を半年間という期限つきで受けさせていただきました。 そんな面で、この黒壁でありますけれども、まず先頭に立つ人物、これは市長である私ではなくて古河市民。例えば、古河地区の方、古河地区を新しくするならば古河地区の市民の中で一生懸命やるぞととことん突っ込んでくるこういう人がいて、そしてそれがあれば行政もそれに乗っかってまいります。よろしくお願いいたします。 ○議長(渡邊澄夫君) 次に、長浜文化スポーツ部長。 ◎文化スポーツ部長(長浜忍君) 古河駅西口の施設につきましては、運営は今後ともハード面、ソフト面におきまして、企画立案等含めまして鋭意推進をいたして、多くの人に来館していただけるよう鋭意努力していきたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(渡邊澄夫君) 次に、落合産業部長。 ◎産業部長(落合清一君) 柳田隆志議員の2回目の質問にお答えしたいと思います。 西口関係のまちづくりの関係で、滋賀県長浜市の事例を御紹介いただきました。古河市におきましても、蔵を中心としたまちづくりということで現在進めさせていただいているところであります。その中で、長浜市とは一緒にはならないかもしれませんけれども、地域、古河市独自の文化的、歴史的な財産、こちらを活用しながらまちづくりを進めていきたいとは思っております。その中で今現在観光としては四季折々のイベントまたはお祭りを開催しながら、観光客の誘致に努めているところですけれども、その方たちが一過性ではなくて、先ほど柳田隆志議員から御提案がありました、市内の町並みを含めた、魅力ある市内を回遊していただくという形が一つの重要な課題であると考えております。今後とも先進地を参考にしながら、見習うところは見習いながら、古河市の観光の中に取り込んで進めていきたいと考えております。 それと、外国人の関係ですけれども、外国人観光客につきましては、先ほど申し上げたとおり、古河市内では具体的な数字をつかんではいないところですけれども、国内全般として、原子力の事故以降、風評被害によりまして減少していた観光客についても、報道等によりますと徐々に回復してきていると。そういう中で東京オリンピックが迫ってくるわけですので、できればその東京近郊にあります古河市においても、ぜひそのような方たちを誘致したいということで、今後一番大きなのは言葉の問題だと思います。それらを含めて関係機関と協力しながら、外国人客の導入についても努力していきたいと思っております。 それと、フィルムコミッション事業につきましては、事業そのものの取り組みについてはもちろんですけれども、市民がその事業に参加、撮影の中に参加していただくというような形も含めて、現在道の駅等で今までの実績等も含めて、年に1回展示等しながらPRをしております。さらにそういう内容を充実しながら古河市のPRに努めていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
    ○議長(渡邊澄夫君) 次に、秋葉上下水道部長。 ◎上下水道部長(秋葉邦之君) 再発防止のための高度浄水処理の導入についての考えということでお答えいたしたいと思います。 今年度導入しました粉末活性炭注入装置につきましては、あくまでも移動型トラックに積載した緊急用のものでございます。それに伴いまして、今年度粉末活性炭の本格的な設備としての粉末活性炭注入施設の基本設計を実施し、現行の浄水処理に粉末活性炭処理を組み合わせた浄水方法の検討を行っているところでございます。 また、オゾン処理を含めた高度浄水処理の導入ということで御提案をいただきました。オゾン処理につきましては、将来的には必要とは考えておりますが、莫大な費用、また維持費がかかることから、ほかの老朽施設の更新計画とあわせて引き続き検討課題とさせていただければと考えております。 以上でございます。 △発言の訂正 ○議長(渡邊澄夫君) 菅谷市長。 ◎市長(菅谷憲一郎君) 大変失礼しました。一部訂正します。 観光協会と古河市長の立場はちょっと、途中まぜて話してしまって申しわけないです。雪華につきましては、これはあくまで指定管理者でありまして、坂長につきましても指定管理者であります。よろしくお願いいたします。 ○議長(渡邊澄夫君) 答弁は終わりました。 柳田隆志議員の3回目の質問を許します。 ◆1番(柳田隆志君) 3回目の質問をさせていただきます。 答弁ありがとうございます。西口の観光のいろんな政策をソフトとハードでされているということを聞きました。やはり市内で回遊できるような形で、本来ならば歴史的なものが多く残っていれば統一感もでるのでしょうが、古河市には有数のそういったコンテンツが、花火大会、提灯竿もみまつり、また花桃など、今度マラソンもありますが、そういったコンテンツがめじろ押しであるわけですね。そういったものを一時的ではなくて、いかに継続的に観光客に来ていただくか、そういったものをぜひ行政でも考えていただければと思います。 確かに行政主導ではなくて、ある程度市民と行政が距離感を保って、やはり長浜市でも市民主導でというふうな、最初のきっかけは行政であっても、後から市民が入って、市民が最後にはずっと継続させていくというのが本来あるべき姿だとは思います。そういった中で、できれば古河市もそういった形になっていけばと思いますので、ぜひこれからも観光政策についてはよろしくお願いいたします。 また、先ほど冒頭に話したように、この古河市の環境が大きく変わるわけですね。やっぱりこういう機会を逃さないで、ぜひ観光都市古河ということで多く発信していただければと思いますので、よろしくお願いいたします。 また、フィルムコミッション事業についてですが、先ほど市民参加ができるような形にということでありました。やはり市民参加型というのは、先ほど言ったように、古河市を愛する気持ちも出てきますから、ぜひそういった参加型にしていただくというのも一つの方向性としてはいいのかと思いますので、今後もフィルムコミッションをぜひ事業として発展していただければと思います。 また、水道水事業につきまして、先ほど高度浄水施設というのは、確かに費用も膨大にかかります。そういう意味では、将来的には必要という部長の答弁もありました。また、先ほど、伊丹市で市民アンケート等をとっているということもありますから、古河市民が将来水道水、飲料水としてどうあるべきかということをぜひ市民に聞いていただいて、私もどういう反応が来るかわかりませんが、そういうものが必要というのであれば必要でしょうし、将来のあるべき水道水事業というのですか、そういったものを今後考えていただければと思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。 また、先ほど菅谷市長からお話がありましたが、総合公園の中に施設をつくるというところで答弁をいただけなかったので、ちょっと残念ではあります。やはりこの子育て支援施設の重要性というのは、これは一般会計予算特別委員会のほうでこういった話が出たので、私も質疑したところ、市民集会、パブリックコメントも行わなかったということで、私も非常に危惧している市民の一人です。このRCCを見ている方々も西口の方が多いと思いますので、こういった中で非常に心配されている方が多くいらっしゃるのではないのかなと思います。 また、これはメリナ・メルクーリ国際賞というユネスコの賞をとっていますが、このユネスコのメリナ・メルクーリ国際賞は日本の受賞では初なわけであります。こういった中で、問い合わせをしていないという話もありましたが、もし万が一これが返上であったり剥奪ということになれば、これは古河市だけではなくて日本に対する国際的な信用の低下であったりとか、これは古河市だけの問題では済まないのではないのかなと思いますので、ユネスコに問い合わせていただいて、本当にこれをつくっていいのか、影響がないのか、どうなのかということをぜひ確認していただければと思います。 景色というのは、やはりこれも市の財産でありまして、これは旧古河市の方たちが歴史を積み重ねてきたものがこの総合公園だと思いますので、ぜひそういった丁寧な対応、市民への配慮をしていただければと思います。 以上、意見を申し上げまして、一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございます。 ○議長(渡邊澄夫君) 執行部の答弁を求めます。 初めに、菅谷市長。 ◎市長(菅谷憲一郎君) 柳田隆志議員の3回目の質問にお答えします。 1つは、総合公園内のヤンチャ森建設ですが、これにつきましてはかねてからパブリックコメントならぬ、私も身をもってですが、そのほか議員さん方、あるいは総合公園の地域振興公社局長、そのほかいろんな面で、あそこを利用されているお母さん方から要請を受けております。特に多いのは、意外と古河地区の方がネーブルパークにいらっしゃっています。若いお母さん方が、古河地区にもこういうのをつくってくれよと、ここまでは遠過ぎる。あるいは、お年寄りの方ですが、総和地区ばかり投資するのではないと、何で総合公園につくらないのだと、こういう声もあります。別に1カ所だけに集中させてお金を使うわけでありませんが、特に古河地区の方はアパートやマンションに入っている、そういう若いお母さん方が多いです。外に出て遊んでもらいたい、子育てしてもらいたい。それには、暑いときに、あるいは冬の寒いときに、快適な場所で、雨が降っても快適な施設の中で子供とともに過ごせる、そういう子育て支援の意味でも総合公園にヤンチャ森が必要と感じまして、職員たちもこれは身をもってそういう声を聞いております。ですから、改めてパブリックコメント、あちこちアンケート用紙を配ってどうですかとか、そういう問題でなく、政治としてこれはやるべしと思いまして今回の建設であります。 また、メリナ・メルクーリ国際賞につきましては副市長答弁ですが、これにつきましては世界で6つあるいは7つの国の受賞、イランとか、あるいはアフリカ、アルジェリアとか、そういう中で日本が入ったということで、先進国で広く認められている賞ではないということはありますけれども、しかしこれを受けたことはすばらしいとは思っています。ただ、そこに相談しなければ全てができないのか、これはそうではないと受けとめておりますし、副市長答弁とさせていただきます。 いずれにしましても、柳田隆志議員がおっしゃるように、古河市民とともにこの古河市も発展させる、これは大切と思います。そしてまた、行政がこの環境づくりをすることも、市民がそういうふうに一生懸命動ける環境づくりをすることも肝要と考えます。これからも一生懸命職員とともに努力してまいります。よろしくお願いいたします。 ○議長(渡邊澄夫君) 次に、山口副市長。 ◎副市長(山口裕之君) 柳田隆志議員の3回目の御質問に答弁させていただきます。 メリナ・メルクーリ国際賞あるいは古河総合公園の子育て支援施設の関連ということで大変御心配をおかけしております。 まず、このメリナ・メルクーリ国際賞につきましては、2003年に古河総合公園並びに中村良夫先生、東京工業大学の名誉教授ということで、市それから中村良夫先生ということで受賞を受けている賞でございます。 少し誤解が生じるといけませんので、メリナ・メルクーリ国際賞に関しましては、それまでの文化景観の保護、それから管理に貢献している団体、個人に与えられる賞でございまして、申請に当たりましては対象景観についての詳細とこれまでの活動の成果ということで申請させていただいたものでございます。その中でユネスコのほうからは、消滅した沼の復元、これは御所沼でございますね、これの復元と自然文化の再生、さらには四季折々の自然に親しむ市民の営み、公園でもいろいろな桃まつりや茶摘み等々やられております。それから、3つ目といたしまして、自然と人間との多様な接触を生むデザイン。自然景観だけではなくて、金属製の橋やガラス、コンクリートの造形物、こういったユニークなデザインも評価されての受賞ということになっております。 こういったものを踏まえまして、古河市といたしましては、中村先生を中心といたしまして円卓会議というものを設けまして、公園の運営に当たってきたところでございます。今回の子育て支援施設につきましても、中村先生と詳細概要詰まり次第協議をさせていただいて、連携をとりながら進めさせていただきたいと考えております。 ユネスコにつきましては、文部科学省を通じて、概要、概略が固まり次第調整をさせていただきたいと考えております。しかしながら、公園に手を入れたから賞を剥奪というような性質のものではないということも御理解を賜ればと思います。 いずれにいたしましても、総合公園の設計、それから実際の造成にまで深くかかわっていらっしゃいます中村先生、当時の責任者の方々とさらに関係者の方々、公園の利用者の方々、皆様の御意見を賜りながら、景観には配慮しながら進めさせていただきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(渡邊澄夫君) 次に、落合産業部長。 ◎産業部長(落合清一君) 柳田隆志議員の3回目の質問にお答えします。 駅西口を中心とした観光政策ですけれども、先ほど1回目の答弁で申し上げたとおりイベント開催による交流人口の増加はもちろんですけれども、その方たちが一過性ではなくて市内を回遊していただくということで、現在では七福神めぐり等を実施しておりますけれども、これらのまち歩きについてもボランティア団体の御協力をいただきながら、これからも拡充しながら市の魅力を発信していきたいと考えております。 それと、外国人につきましては、政府においても東京オリンピックに観光客の大幅な増員という目標を掲げておりますので、当然都市近郊にあります古河市としては、これは古河市だけではなくて県との連携も含めてですけれども、いらっしゃる国外の方を古河市に誘致するという意味では、外国語対応のパンフレットを作成するなどしながら、古河市の魅力を発信できるよう取り組んでいきたいと思っております。 あと、エキストラの関係ですけれども、フィルムコミッションですけれども、これらについては以前の答弁で申し上げているとおり、エキストラ登録等を検討しているところです。今後こういう形で市民参加を募りながら、あわせて古河市の協賛を募りながら、対外的には市の魅力を発信するような形で取り組んでいきたいと思っておりますので、よろしく御理解をいただきたいと思います。 ○議長(渡邊澄夫君) 次に、秋葉上下水道部長。 ◎上下水道部長(秋葉邦之君) 将来のあるべき水道事業について考えていくべきではないかという御質問でございます。まさしく水道事業としましては、思川浄水場、三和浄水場、それから市内に張りめぐらされた配水管等膨大な施設を抱えております。その中で老朽化が進んでいるもの等かなりございますので、それらの年次計画を立てながら、引き続き皆様に安全な水が送れるように頑張っていきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(渡邊澄夫君) 答弁は終わりました。 以上で、柳田隆志議員の質問を終了いたします。 次に、13番園部増治議員の発言を許します。          〔13番園部増治議員登壇〕 ◆13番(園部増治君) 13番、真政会の園部増治です。質問通告に従い、都市計画について執行部の見解をお伺いいたします。 質問に入る前に、東日本大震災から間もなく4年になりますが、今なお20万人以上の方が避難生活をされているということであります。改めて一日も早い復興をお祈りいたします。 今回の質問は、都市計画についてであります。「広報古河」1月号、この広報に菅谷市長の年頭の挨拶が載っておりました。その中に「住んでみたいまち古河市」と思える都市基盤・住環境の整備、自然環境の保全にも職員とともに取り組んでいきたいという挨拶が載っておりました。大変にすばらしいことであると思います。 古河市は合併10周年を迎えることになりますが、この10周年の節目の年に原点に返って考えていくことも必要ではなかろうかと考えております。新市建設計画によりましても、古河市は茨城県の最西端、関東平野のほぼ中央で、首都60キロ圏に位置し、地形はほぼ全域にわたって平たんで、田園や平地林などが広がり、水と緑豊かな自然環境を有しております。また、市の西部を国道4号線、中央部を国道4号バイパス、北部を国道125号線、南部を国道354号線が横断しており、市の西部をJR宇都宮線が走っています。 新市は、先人の努力によって守り、育まれてきた豊かな歴史、文化、自然の恵みを生かしながら、農業、工業、商業とバランスのとれた産業振興及び都市基盤の充実に努め、新市の将来像である「風格と希望に満ちた“いきいき古河”」の実現を目指しますとうたわれております。合併時のアンケート調査におきましても、市の将来イメージとしてどれが望ましいと思いますかという問いに対して、道路、公園、上下水道、情報通信などの都市基盤が整ったまちと答えている人が最も多くなっております。このようなアンケート結果を受けて、新市建設計画の中に先導的プロジェクトが示されました。新市における一体感の醸成と合併に対する市民の期待に応えるため先導的プロジェクトを定め、着実な実現を目指しますということで、4つのプロジェクトが示されております。 まず1つ目として、(仮)南古河駅の設置。JR宇都宮線新駅予定地周辺において新市街地の形成に努め、新駅設置の早期実現を図ります。2、筑西幹線道路の整備。国・県・市が一体となって、桜川筑西インターチェンジから古河・総和地区までの42キロメートル区間の整備を促進するとともに、JR宇都宮線新駅までの延伸を図ります。3点目として、高等教育機関の誘致。茨城県内人口5番目の都市にふさわしい高次都市機能の一つとして高等教育機関を誘致し、人材の育成を図ります。4点目として各交流拠点の整備ということで、文化交流拠点、緑と産業交流拠点を整備し、県西地域の中心的都市として人と物の交流を図りますと示されています。都市計画は百年の大計でありますので、本当に先を見越した計画の中で計画的に進めていくべきものであると考えております。私は、このようなプロジェクトを着実に推進していくことが、若者に選ばれるまち、そして住んでみたい古河市を実現するための一番の近道なのではないかと考えています。このような点を踏まえまして、都市基盤の整備、住環境の整備、自然環境の保全に対して職員とともに取り組んでいく菅谷市長の考えをお伺いいたします。 2点目は、幹線排水路の整備についてであります。まず、大山幹線排水路の整備についてでありますが、この排水路は大山、中田地区の市街地の排水が集まり、流末で大山沼土地改良区地内の中央排水路に流入し、大山沼排水機場でポンプにより利根川に排水されているものであります。大雨のときには堤防いっぱいになって雨水が流入してきます。両側面は柵渠になっておりますが、底板を打っていないために洗掘されてしまっております。昭和56年にコルゲート管という鉄板でできている管で施工してありますが、腐食してしまい、落下の危険があります。土地改良区地内の排水につきましては、上流部の都市部の排水施設は全て公共で整備しているのに対し、下流の土地改良区施設内については農業者の負担があるのはおかしいという考えが今一般的になってきております。土地改良区内でありますので、土地改良関係予算を取りつけていただくこともできるわけでありますので、こういった予算を取りつけていただきますと市の予算も少なくて済むものと考えております。土地改良施設維持管理適正化事業に組み入れていただければ、国から30%、県30%、地元負担が40%ということになりますので、このような中で農業者の負担がなくなるような形での取り組みをお願いしたいと思っております。  また、大堤排水路についてでありますが、大堤排水路はみずきの街から4号線を横断いたしまして、思案橋の下で向堀川に合流している排水路であります。この排水路につきましては、古河市内の駅の西口、原町、八幡町、中央町、本町、横山町までこの排水路に排水が流れてまいります。東口はもちろん下山町、南町の排水もこの排水路で受けているわけであります。やはり大雨のときには堤防のあちこちがあふれてしまい、越水をしてしまいます。この水路も昭和56年、圃場整備事業の中で整備したものであります。上流の開発によりまして流量がふえて、当時の設計ではとても間に合わなくなってまいっております。そのため、排水路を3面張りにして容量を大きくするようなことが必要ではなかろうかと考えております。このような改修には多額の事業費がかかりますので、やはりこういった事業に関しましても県営の土地改良事業に組み入れていただき、県営事業として実施していただきますれば、国から50%、県25%、地元負担が25%ということで事業が実施できますので、ぜひ国、県に働きかけていただきますよう、そして県営事業として整備していただきますようにお願いしたいと思っております。  安全、安心なまちづくりを考える上でも、こういった幹線排水路の整備も大事な都市計画でありますので、よろしくお願い申し上げまして、1回目の質問といたします。 ○議長(渡邊澄夫君) 執行部の答弁を求めます。 初めに、並木建設部長。 ◎建設部長(並木準一君) 園部増治議員の1回目の質問の古河市広報1月号の菅谷市長年頭の挨拶から、住んでみたい古河市と思える都市基盤、住環境の整備、自然環境の保全にも職員とともに一丸となって取り組んでいくとあります。その内容についてお答えします。 都市基盤、住環境の整備、自然環境の保全につきましては、市政運営の重要な施策の一つでございまして、古河市総合計画では都市基盤の整備について、未来を見据えた都市の基盤づくりを掲げまして取り組んでおるところでございます。 平成27年度の主要な都市基盤整備について申しますと、筑西幹線道路西側延伸の整備、新4号国道アクセス道路の整備、都市計画道路桜町上辺見線の整備、公園の整備及び安心・安全な公園の管理、道路の新設改良、道路環境の管理などを推進し、住んでみたいまち古河市の将来都市像の実現に向け、市民の方々、事業者の方々とともに協働のまちづくりに取り組んでまいりたいと考えております。 続きまして、排水路の整備でございますが、近年のゲリラ豪雨には、過去に例を見ないほど短時間に集中して多くの雨を降らせまして、既設排水路は対応できずに各地であふれておりまして、道路冠水等が起きている状況でございます。また、流末の土地改良区の排水路におきましても、同様な状況でございます。 改修には多額の費用がかかりますので、市街化区域内の排水路につきましては私どもの道路整備課が担当いたしまして、市街化調整区域内の土地改良区管理区域内の排水路につきましては、財政面で国・県補助金が活用でき、有利に施行できる土地改良区が担当でお願いしたいと思います。 改修計画につきましては、協議に参加させていただきまして、進めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(渡邊澄夫君) 次に、落合産業部長。 ◎産業部長(落合清一君) 園部増治議員の土地改良事業の公費負担の関係での御質問にお答えしたいと思います。 まず初めに、大山幹線排水路の整備等につきましては、地元の大山沼土地改良区として団体によります事業実施を計画されているとお聞きしております。これは、団体で行っていただければ国の維持管理適正化事業の採択を受けることになりますので、事業費の約6割の国・県補助金を見込むことができるために、非常に市にとっても最良の計画であると考えているところであります。 この排水路につきましては、園部増治議員からもお話がありましたとおり、上流部であります古河地区内の市街地からの排水が多く流入していることから、市としても事業採択に向け、県や土地改良区と協議する中で、地元の負担が軽減されるように努めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(渡邊澄夫君) 答弁は終わりました。 ここで暫時休憩いたします。          午前11時 5分休憩                                               午前11時17分開議 ○議長(渡邊澄夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 園部増治議員の再質問を許します。 ◆13番(園部増治君) それでは、自席より2回目の質問をいたします。 住んでみたいまち古河市と思える都市基盤、住環境の整備、自然環境の保全ということでお伺いいたしました。職員とともに取り組んでいくということでありますが、菅谷市長にも答弁をいただきたいと思っておりましたが、答弁がいただけませんでしたので、ぜひ夢のある答弁をお願いしたいと思っております。 来る3月29日には圏央道、境古河インターチェンジまで開通いたします。また、日野自動車の本格操業を目前にして、今近隣の結城市、下妻市、八千代町、坂東市、常総市、栃木県小山市などが関連企業の誘致や従業員の住宅の供給など千載一遇のチャンスとして捉えて、躍起になって取り組んでおります。古河市もぼやぼやしていると取り残されてしまいますので、このような機会に都市基盤の整備を図り、チャンスを物にできるような取り組みをしていくことが必要であると考えております。 たまたま昨日特別委員会がありました。選挙公約ということが問題になっておりましたので、改めて前回の選挙公報を見させていただきましたが、議員の皆さんが古河市をよくしていこうという思いで選挙に臨まれていたということがよくわかりました。 都市基盤の整備、住環境の整備、自然環境の保全という観点からも大勢の方が公約をしております。抜粋して幾つか御紹介をさせていただきますと、行財政改革と自主財源の拡充に取り組み、豊かな古河市をつくります。企業誘致を推進し、雇用対策に取り組みます。未来を築く子供たちのために、活力ある市政・豊かな都市の実現、(仮称)南古河駅の実現、合併時の新市建設計画の早期具体化の推進、地元日野自動車工場の早期建設促進、関連企業の誘致に全力投球、古河駅東部土地区画整理事業の早期完成、JR宇都宮線の南古河駅周辺地域の都市基盤整備と新駅推進を図ります。このようなことが公約としてうたわれております。これ以外にもいろいろ公約に掲げて選挙に臨んで、古河市をよくしようということで皆さんが議員として当選されたということでありますので、私もこういった仲間の議員とともに都市基盤の整備あるいは住環境の整備、自然環境の整備、こういったことに願わくはこれからも取り組んでいければと考えております。そして、地域の夢を形にすること、市民の夢をかなえていくのが政治の役割ではなかろうかと考えております。 前回も紹介させていただきましたが、住みよさランキング2014東日本編ということでランクインされております市が、2位に茨城県守谷市、3位、茨城県つくば市ということでランクインされておりますので、県内ではこういった守谷市やつくば市のようなまちづくり、これを目指して取り組んでいくことで住みよさがアップすることにつながっていくのではなかろうかと考えております。 また、古河市では定住促進事業を実施することになりますが、要は定住促進の前提となる良好な住宅地、住環境を提供していくことが必要であると考えております。古河駅東部土地区画整理事業や都市計画決定を受けていただいております大堤南部土地区画整理事業、新駅の設置、こういったことを進めていくことでより定住促進につながっていくものと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 また、都市基盤の整備や住環境の整備、自然環境の保全に取り組んでいけば、必ず住んでみたいまち古河市になるものと思いますし、若者に選ばれるまちにもなると思っております。住みよさランキングでも上位にランクインすることができると思いますので、ぜひ職員とともに一丸となった取り組みをお願いしたいと思います。 さらに、幹線排水路の整備についてでありますけれども、ぜひ国、県に働きかけていただきまして、緊急性もありますので、早期に整備できるようにお願いしたいと思います。現在NHKの大河ドラマ「花燃ゆ」が放映されておりますが、吉田松陰先生の言葉にこのような言葉がございます。「夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし、計画なき者に実行なし、実行なき者に成功なし。故に、夢なき者に成功なし」、このような言葉がありますので、ぜひ市民の夢がかなえられるような市政運営をお願い申し上げまして、私の一般質問を終わります。 ○議長(渡邊澄夫君) 執行部の答弁を求めます。 初めに、菅谷市長。 ◎市長(菅谷憲一郎君) 園部増治議員の2回目の質問にお答えします。 都市基盤の整備、これにつきましては、園部増治議員がおっしゃいますように、まさに必要でありまして、これまでの市政も私も進めてまいりましたし、これからも進めてまいりますので、よろしくお願いいたします。 住環境、自然環境ともに大切な整備であります。職員とともに一丸となって、これは当然でありまして、一丸となってまいります。ですから、園部増治議員もどうか一生懸命地元議員としても活躍してもらいたい。 特にこの大堤南部についてですが、再三園部増治議員の一般質問、これまで私の町長時代からもう20年近く続いております。先ほど公約に触れさせていただきましたので、園部増治議員の公約を見させていただきました。これは園部増治議員の前回の選挙公約です。「私は、3期11年間、皆様の声を市政に反映させるため、全力で取り組んでまいりました」。「市民とともに汗をかき」ということで、「南古河駅・筑西幹線道路早期実現」。南古河駅の早期実現と、もう20年近く園部増治議員は言っていますが、早期実現に至っていないと思います。私たちも職員と一生懸命汗をかいていますけれども、地元議員がそこに入ってくれないとできない、再三これは申しております。地元議員がどれだけ汗をかいてくれたか。大堤南部には、今もって反対運動の看板がたくさん乱立しております。あれをもってしてJRも、これは何だとJR本社からも指摘を受けましたし、全くもって区画整理は進まない、一体地元はどうなっているのだという言葉をいただいてまいりました。園部増治議員もこれまでずっと、私が総和町長時代、それ以前の植竹町長時代からこの大堤、南古河駅の早期実現ということを言うのだったならば、ぜひ地元議員として1軒1軒説得できる、そういう活動をしていただきたい。この公約にいわゆる飾り言葉として載っけるのでなくて、ぜひ、私たちも汗をかいていますので、これからも地元議員がこうしろと言えば一緒にやってまいりますから、ともに汗をかいていただきたい、そういう思いであります。よろしくお願いいたします。 ○議長(渡邊澄夫君) 次に、落合産業部長。 ◎産業部長(落合清一君) 園部増治議員の2回目の質問にお答えしたいと思います。 排水路の整備事業ですけれども、先ほど申し上げましたとおり大山幹線排水路、また大堤の排水路整備事業に関しましては、こちらの大堤排水路整備事業につきましては9月議会以降、県の担当窓口とも協議を行いまして、県営事業として取り組む方向で検討いただいております。また、今後事業化が具体的になりましたら、また地元の御協力をお願いしながら進めさせていただきたいと考えております。 いずれにしても、各土地改良区で管理をされております機場等の施設につきましては、農業用としても防災上からも重要な施設でありますので、行政としてはできるだけ地元の御負担の軽減に努めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(渡邊澄夫君) 答弁は終わりました。 園部増治議員の3回目の質問を許します。 ◆13番(園部増治君) 菅谷市長から御答弁をいただきましたが、この大堤南部土地区画整理事業につきましては、市施行ということで都市計画決定を受けていただいているわけであります。地元の議員に責任を押しつけるのではなく、市としても進めていくのだという姿勢をどうぞ住民に示していただきまして、お願いしたいと思っております。私もできる限りの協力は幾らでも惜しみませんので、よろしくお願いしたいと思っておりますので、答弁は結構でございます。 以上です。 ○議長(渡邊澄夫君) 執行部の答弁を求めます。 菅谷市長。          〔13番園部増治議員「答弁はいいです。結構です」と呼ぶ〕 ◎市長(菅谷憲一郎君) お答えします。 前にも申しました。かつて、旧総和町の植竹町長、そして私、そして白戸町長、白戸市長ときましたけれども、菅谷では大堤南部の開発はできない、町長がかわればできるのだという言葉、これは園部増治議員が何度も訴えてきて、植竹町長そして白戸町長、白戸市長にかわったのですが、これまで白戸前市長からも、何度も何度も園部増治議員はこのことを言っているけれども、全く進まないではないかという、そういうものも残っております。いろんな面でやはり地元の議員がまずやれということをこれまでの私以外の町長、市長からも言われていたと思いますので、それは園部増治議員がよく御承知と思います。 園部増治議員がおっしゃるように必要な事業と考えています。ですからまず地元の反対者、ここに園部増治議員が足を運んで、そして説得していただきたい。そうしなければ、今後30年、40年訴えてもできません。先ほど園部増治議員は「夢なき者に成功なし」という言葉を引きましたけれども、汗をかかない者に成功はありませんので、ぜひ汗をかいていただきたい、そう思います。よろしくお願いします。 ○議長(渡邊澄夫君) 答弁は終わりました。 以上で、園部増治議員の質問を終了いたします。 次に、25番黒川輝男議員の発言を許します。          〔25番黒川輝男議員登壇〕 ◆25番(黒川輝男君) 25番黒川輝男であります。議長の許可をいただきましたので、一般質問に入らせていただきます。 その前に、冒頭に真政会の柳田隆志議員また園部増治議員からもありましたように、ちようど震災が起きて4年目が終わろうとしております。あの未曽有の東日本大震災、暦の上では5年目の春を迎えるわけでありますが、被災地におきましては本当の春はまだまだ遠いものと考え、一日も早い復興を願うばかりであります。4年前に私は選挙公約の中で議員報酬の削減については申し上げましたが、諸般の事情からそれがかないませんので、この4年間、被災地に物資あるいは金銭、そういったものを届けながら、被災地の人たちに心を寄せてまいりました。 それでは、一般質問に入らせていただきたいと思います。 まず、1番目の教育問題であります。この教育機構について、教育委員会と、現在社会教育を担当する公民館等の部局が分散しております。その成果と問題点についてお尋ねしたいと思います。 教育は、いわゆる人が胎内に命を宿したときから胎内教育とありますが、これは分野外としましても、物心つくときに、「三つ子の魂百まで」という、そういう言葉もあります。人間、生涯教育の中でまず初めに乳幼児教育から始まり、そして家庭教育、また義務教育の年齢になれば学校教育が始まるわけであります。そして、学校を卒業して、学校教育を受けながらもありますが、社会教育へと入っていき、社会に役の立つ、そういう人間形成を目指すために教育というものが行われていくと思います。それぞれの学校教育においても、また社会教育においても教育には3つの柱があり、いろいろな知識を蓄え、社会に役立たせる知育、知識を育てる、そして丈夫な体、健康を養う体育、そしてまた知育と体育が相まって、間違った方向に教育が行かないように、人の心に優しい、そしてまた人間として社会のために役に立てる徳育があるわけであります。この知育、体育、徳育を教育の中でどのように役所が進めていくか。それを思うときに、現在の教育機構では教育部のみ教育委員会が担当し、そのほか社会教育等につきましては、スポーツにおいても地域の文化あるいは教養の養成においても市長部局が担当しております。いろいろな行事等をしていく中で、教育長がこの教育を一体化した中で指揮がとれないという現在の体制に問題がないのか、また教育体制を分けた中で逆にその成果はどのようにあったのかお伺いしたいと思います。 茨城県知事もかつて申しましたように、最近は市長の教育長の任命権を議会の承認を得ずして教育長の選任をすべきという流れがあることも事実であります。しかしながら、余りにもその首長一人に教育への依存が高まった場合には、教育の自主性あるいは独立性、そういったものが守られずに政治的な部分が教育に大きく影響するということは、これはある意味もろ刃の剣といいますか、危険な部分もありますので、その辺について佐川教育長、菅谷市長の見解を求めたいと思います。 次に、職員の教育についてでありますが、大変残念なことに、昨年から職員のセクハラ問題等が新聞紙上をにぎわし、非常に憂慮される事態になっております。先般の全員協議会でも私は、職員の処分そのものだけではなくて、その事後処理について、職員が安心して仕事に従事できる、そのようなことを目的に、菅谷市長にセクハラ職員のスマートフォンの画像の処理についてお尋ねしました。今こういう事案が大変全国的にも頻発しておりますけれども、やはりその後の処理が万全でないと職員は安心して働く環境にないというわけであります。この4月に9カ月の停職処分を受けて復帰するものと思われますけれども、そのようなことに対して職員の不安が完全に取り除かれているのかどうか、私も不安であります。 そのような中から、2次災害を防ぐ意味でもこのような画像がインターネットに流れることがないようにするためにも菅谷市長には画像の処理について申し入れをしましたが、菅谷市長の全員協議会での答弁は、警察ではないからできないという、ある意味、私にとって開き直りのような、そのような発言ととりました。本当に職員の立場に立って、先頭に立つ菅谷市長が職員を守っていく、そういう姿勢がなければ、菅谷市長と職員が一体となってこの古河市のまちづくりをするという、そういう土壌は醸成できないものと思われます。 また、先日、違うセクハラ事件において、水戸地方裁判所で行われた民事訴訟の法廷に古河市職員が公務で傍聴に派遣され、その公務の席で、ICレコーダーを使って、隠し持ったICレコーダーで録音していた。それが新聞記者に見つかってしまったという、これもある意味セクハラの後の、職員が傍聴に行った後の2次災害みたいなものであります。その辺の教育等について、やはり首長以下幹部が身をもって職員を守り育てなければ、このようなことがまたこれからも起きる心配があるのではないか、私はそのように思うわけであります。 続きまして、菅谷市長の政治姿勢の中で請負契約、物品納入等の問題についてお尋ねいたします。今まで130万円以上が一般競争入札ということでありましたが、菅谷市長になってからその枠が大きく外れ、指名競争入札が大幅にふえております。そのことによっていろいろな成果、あるいは成果ではないマイナス部分もできているのではないかなと思いますので、その功罪について菅谷市長の見解をお聞きしたいと思います。 また、関連しておりますけれども、昨年12月定例会におきまして、私は産業建設常任委員会に属しております。その中で補正されました市道敷砂利工事が余りにも予算が大きくなってきましたので、尋ねてまいりました。その結果、異常な高値入札が判明したわけであります。平成24年度と平成25年度の入札業者数、それにこれは総和地区と三和地区の両地区あります。総和地区は古河地区も含むわけでありますけれども、入札業者数と、使用料は何立米なのか、そして市道敷砂利工事の落札業者名をお答えいただければと思います。もしお答えをいただけないようであれば私のほうで、資料は担当課から提出されておりますけれども、私が申し上げるよりも、一般質問でありますので、担当部局からお答えいただきたいと思います。 そしてまた、3番目でありますけれども、私は菅谷市長になってすぐに、リコール運動に非常に熱心であった方から、情報公開条例に基づき私の古河市との取引契約の調査をされました。このことについて、自分の心情としまして、私も茨城県の建設業の許可をとり、外構工事、造園工事、技術者、また施工管理技師を抱えて建設業を営むものであります。しかし、議員になってから一度たりとも古河市と契約を結んだこともないし、古河市から入金いただいたことも振り込みいただいたことも一度もありません。そのようなことが、逆にその情報公開条例に基づいた調査で判明したことによって、私はある意味よかったのかなとは思っております。そのような中で、市長、あるいは議員の親族企業、あるいは事業者が古河市、あるいは古河市の管理監督下にある指定管理者等において納品や契約等をしていることについて菅谷市長の見解を求めたいと思います。 それから、最後になりますが、古河市の将来を見据えた市政執行について。古河駅東部土地区画整理事業というのは、先ほど来いろいろな形で一般質問あるいは全員協議会等でも話題になっておりますけれども、これがどうしても先に進まない。今年度は約6億8,000万円ぐらい、前年度が12億円で、39%の減になっております。先日の説明では、12億円であと10年かかる。今年度の予算同等6億円ではあと20年かかる。このようなことで古河市の将来が大きく発展するというふうにはとれません。そして、2年前まで県から区画整理課については部長級の職員の派遣を受け入れておりました。その職員の派遣が窓口となって県の予算を積極的に取り入れ、合併後の進捗は非常に目覚ましいものがあったわけでありますけれども、またここに来て足踏み状態ということがあります。そしてまた、先ほど説明がありました、これは保留地の公売価格について、平米5万7,900円、坪19万1,000円から、見直して4万3,500円、坪14万3,550円に価格が下がっているわけであります。このような未来に発展する区画整理ではなくて、足踏みをしながら土地の単価は下がっていくという非常に嘆かわしい、私はそのような状況にあると思います。 私はこの土地を一日も早く前向きに検討して、東京都江東区にあります築地の移転のところも汚染で大分騒がれました。本当に大きな問題になりました豊洲の築地移転のあれも覆土をして、いろいろな薬品を使いながら、食品の市場が移転するわけです。方法は幾らでもあるのではないか。ただ、あの古河駅東部土地区画整理事業を、検査は必要ですけれども、いろんな評価をおとしめるようなことだけではなくて、もっと地権者や周りの人たちが夢を持てるような施策を一日も早くとってもらいたい、そのような思いであります。 以上で、1回目の質問を終わります。 ○議長(渡邊澄夫君) 執行部の答弁を求めます。 初めに、菅谷市長。          〔市長菅谷憲一郎君登壇〕 ◎市長(菅谷憲一郎君) 黒川輝男議員の古河駅東部土地区画整理事業、まずこれについてお答えします。 土地単価が下がっていくとの御心配、これにつきましては、日本全国で土地の単価は下がる。これは、ようやくとどまるかなという期待もありますけれども、依然として単価のはね上がりはありません。そんな中で、先ほど築地の例を引いてくれましたけれども、築地市場の移転という問題ですので、古河駅東部土地区画整理事業とは違うものがあります。ですから、相当なお金を投入してあの土地改良をしなければならぬ、汚染土の処理をしなければならぬという。でも、日本一力のある東京都。茨城県というのは横浜市の人口より少ないです。その茨城県をもってしてもこの築地の汚染の処理は難しいと思います。古河市が古河駅東部土地区画整理事業地内のあそこに入っている汚染土を全部処理するといったら、これは大変なものであります。 この汚染土でありますが、これにつきましては、これから市としてはどうしてもこの区画整理事業は完了しなければならない。一日も早く完了するにはどうしたらいいか。これは黒川輝男議員と同じ思いであります。古河市の財政状況をよく鑑みながら進めてまいります。 また今回、議員に発表しましたように、ヒ素が出てしまった。あそこには白戸前市長時代、何も入っていない、安全だということで、ずっと通してきた。ですから、ボーリング調査もしてこなかった、必要なボーリング調査が行われなかった。今回深い掘削をしましたならば、もういろんな、タイヤにしてもガラスにしても、さまざまなものががらがら出てきまして、ヒ素まで出てきたという。これを受けまして、今回さらに調査をしまして、あの文化センター建設予定地全般においてヒ素の調査、これまで調査しなかった別の8カ所をさせていただきました。そのうち6カ所からまたヒ素が出まして、多いところでは基準の4倍の検出であります。 区画整理地内におきましても、この土地とほかの区画整理地と私は別に考えてこれから進めていこうと思っています。といいますのは、例えばヒ素が出てしまった、あるいはそこにいろんなガラがぶっ込まれていた。市民にその土地を買って家をつくれといっても、つくる人はいないと思います。しかし、区画整理事業全体は早く進みますが、文化センター建設予定地、ここにつきましてはヒ素があちこちから出てしまったということで、違う角度で事業計画を進めなければなりません。今後ほかの県、市町村の事例を見ながら、あるいは専門家の意見等を拝聴しながら検討してまいります。 土地の活用方法につきましても、今後の総合プラン、計画とか都市計画マスタープラン、こういうのとあわせながら検討してまいります。よろしくお願いいたします。 ○議長(渡邊澄夫君) 次に、佐川教育長。 ◎教育長(佐川康二君) 黒川輝男議員の古河市の教育、教育機構についてお答えしたいと思います。 古河市では、社会教育部門が市長部局のほうに移管しまして2年が経過しようとしております。教育は人を育てるということであり、地域や学校、その他あらゆる人々がかかわって成り立っております。市の機構が分散されようとも、市全体で取り組むということに関しては変わりない、そのように考えております。 今回の分散での具体的な成果ということですが、教育委員会が学校教育に特化しておりますので、私ども教育委員会がそれに専念できるという利点がございます。学校教育が生涯学習の中の一環であるという認識に立って、子供たちの生涯、子供たちの一生の中で特に重要な義務教育期間における時間をいかに有意義に、そして一人一人のお子さんのよさを十分に伸長できるように学習意欲の向上を図る、そういったことに関して教育委員会として十分な腐心ができるという利点を考えております。 また、社会教育の分野につきましてですが、所管を市長部局に移すということにより、世代や分野を問わず、多方面からの総合的な施策のアプローチが現在可能になっており、そういう点で積極的な教育行政が展開されるということで、私ども現在の機構を十分推し進めていきたい、そのように考えております。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(渡邊澄夫君) 次に、秋山総務部長。 ◎総務部長(秋山哲男君) 職員教育に関しましてお答えいたします。 昨年発生しました職員のセクハラの連続発生、また2月に起きました第1回公判法廷におきます録音行為など職員の不祥事が連続したことにつきましては、市民の皆様の信頼を損なうこととなり、まことに申しわけなく、深くおわび申し上げます。 現在、団塊の世代の職員の大量退職によって、後輩職員への技術やノウハウの継承が古河市のみならず全国的に自治体における深刻な課題となっております。地方分権の進展も伴い、職員1人当たりの業務量が増加していることは否めませんが、そのことが直接の原因であるかどうかは定かではありません。 事件の発生後、管理職職員を対象とするハラスメント研修を初めて開催しました。市役所内の衛生委員会におきまして、ハラスメントに関する職場アンケートを実施いたしました。今後その結果を衛生委員会に報告しまして、対策を講じている現状でございます。 職員のケアといたしましては、相談窓口を設置し、カウンセリングを行い、メンタル面でのサポートを重視させたいと考えております。このようなことが再度起きないよう職員一人一人に規律保持を徹底するとともに、公務員としての自覚を強く促し、全力を挙げて市民の皆様の信頼回復に向けて取り組んでまいりたいと存じております。よろしくお願いします。 続きまして、一般競争入札から指名競争入札へのシフトがえということでお答えいたします。市では平成19年度から平成24年度におきまして、予定価格が130万円を超える土木一式工事、建築一式工事、舗装工事及び水道施設工事の4工種につきまして、原則一般競争入札を採用しておりました。受注状況を見ますと、特に1,000万円以下の土木工事においては平成23年度16件の案件に対して10業者が受注、平成24年度は21件の案件に対し10業者が受注というような状況でありまして、1業者が複数の案件を受注する傾向が見られ、受注業者に偏りがありました。このような状況を踏まえまして、見直しを行ったわけであります。 また、平成25年3月に総務省、国土交通省から公共工事の迅速かつ円滑な施工確保についてという通知がありまして、地域建設業者の受注機会確保の要請がありました。このようなことを踏まえまして、市ではこの価格帯の案件を指名競争入札として、受注機会の確保を通じましてこの偏りが少なくなるように努め、平成25年度におきましては24件の案件に対し20業者が受注したというような結果が出ました。受注機会の確保は、地元事業者の育成、発展に貢献し、災害時等に対応できる地元業者の育成につながるメリットがあります。 現在指名競争入札につきましては、平成25年度から予定価格が1,000万円以下の4工種を対象に、さらに平成26年度からは4工種の舗装工事を、水道施設工事については予定価格を3,000万円以下に引き上げて運用しております。この点につきましては、指名競争入札の活用後は一部の業者の受注割合が減っており、受注機会が広がっているものと考えております。今後とも指名競争入札の特徴を十分生かせるよう適正執行に努めてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 また、平成26年度の市道敷砂利業務の三和地区の契約単価が異常に高い入札でやっているのではないかというお尋ねでございますが、契約に至った全ての入札とも予定価格の範囲内での落札結果であると認識しております。 なお、市道敷砂利業務につきましては、平成20年度から総和地区と三和地区に分けてそれぞれ入札を実施しております。今年度を含めて計14回の入札がありました。このうち平成20年度の総和地区と三和地区、平成22年度の総和地区、平成24年度の総和地区の合計4回が今回の三和地区の落札率を上回っておりますので、そのような状況を踏まえますと、今回の結果は高値落札とは考えておりません。 また、市道敷砂利の業者数の関係でありますけれども、平成24年度の三和地区におきましては14社を指名いたしました。平成25年度が15社、平成26年度が5社であります。また、総和地区につきましては、平成24年度が8社、平成25年度が15社、平成26年度が5社であります。よろしくお願いいたします。 ○議長(渡邊澄夫君) 次に、落合産業部長。 ◎産業部長(落合清一君) 私からは、黒川輝男議員から道の駅に関連した質問等について通告をいただいておりますので、お答えさせていただきたいと思います。 道の駅の管理運営に際しましては、民間活力を導入するという観点から、ダイナック・三井物産ファシリティーズ共同グループに指定管理をお願いしているところです。指定管理者を公募するに当たり、指定管理者業務仕様書におきまして業務の内容、または履行方法並びに業務の水準等について定めており、それに基づいて施設の管理運営を委託しております。 道の駅の業務として物品販売業務、直売所業務、飲食提供業務、加工品販売業務などがありますが、これらの収益の伴う業務に関して、市の関係者である市長や議員が出荷者や出品者としてかかわることについては、特段の制限や制約を受けるものではないと考えております。 また、一般の公共施設と違いまして、道の駅そのものが地域活性化のための施設であり、民間感覚を生かした経営によりまして収益性を確保するとともに、商工団体や地元農家を初め幅広い市民の方々に参画していただき地域の活性化を図ることを目的としておりますので、指定管理者には業務仕様書に基づき農産物やその他の物品販売などの業務を行う中で、地元優先を基本に商工団体や地元農家などを募集するように指導しております。 また、道の駅に際しては、何名かの議員の方々にも、一般的な商取引の範囲の中で、ルールに基づき一出荷者として参画していただいておりますので、御指摘いただきましたようなことはないかと考えております。 また、周辺のほかの道の駅におきましても、議員等の出荷や出品等について制約や制限はつけていないということでありますので、公職等についている議員等の参画についてもし制限を加えるとすれば、議員倫理条例等で検討していただくことになるのではないかと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(渡邊澄夫君) 答弁は終わりました。 ここで暫時休憩いたします。          午前11時59分休憩                                               午後 1時22分開議 ○議長(渡邊澄夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 黒川輝男議員の再質問を許します。 ◆25番(黒川輝男君) それでは、2回目、自席から質問させていただきます。残り時間も少ないので、ポイントを絞ってお答えいただきたいと思います。 1回目に答弁漏れがかなりあるのですが、そのことについても指摘しておきたいと思います。 教育機構については、以後も教育長を中心に、また担当部長を中心に、古河市民の教育向上のために精進されたい、このように願っております。 続きまして、職員教育についてのセクハラ部門でありますけれども、これはセクシャルハラスメント、あるいはパワーハラスメント、そういったものが働かないように十分注意をしていただきたいと思いますが、再度、盗撮についての事後処理について職員にきちんと指示をしたのか、そして指示した後どのように確認をとったのか、菅谷市長に御答弁をいただきたいと思います。 それから、請負契約、物品納入等についてでありますが、指名競争入札によって業者数がふえたという説明がありました。これは件数でありまして、金額等の偏りもこれからまた市民は注視して、厳しく見ていくものと考えております。 2番目の異常な高値入札について答弁がありませんでしたので、先般担当課から資料を取り寄せました中から、市道敷砂利の委託につきましては平成24年度の指名業者数が14社、そして平成25年度が15社、平成26年度は5社に激減しているわけです。そして、総和地区においては平成24年度の単価は立米当たり6,930円、平成25年度が6,300円で、9%単価が下がっております。また、平成26年度は総和地区におきまして、同じ業者でありますが、諏訪建産業という会社が平成25年度、平成26年度とっておりますけれども、5,724円で。これもさらに9%下がっており、平成24年度から比べますと3年間で17.5%の落札価格が減額になっております。これはまさしく競争の原理が、14社でも5社でも働いたのではないかと推測できるわけであります。 一方、三和地区におきましては、平成24年度が4,200円、14社ですから、これも競争の原理が働いていると。平成25年度も15社でありまして、これは増田建設有限会社、4,200円、これも前年度と金額が同じでありますので、それなりに競争の原理が働いたのかなと感じております。そしてまた、平成26年度になりますと、増田建設有限会社、立米8,640円と105%アップ、つまり前年度に比べて倍以上の金額で落札しているわけであります。これは、競争の原理が働くというか、設計価格が、私はどのぐらい想像してやったのかわかりませんけれども、5社が入札をして前年度の倍以上の入札をするというのは、これを落札しようとするならば常識的に考えられない数字であります。 このようなことから、ここに増田建設有限会社の住所を調べましたら、古河市恩名1211、電話番号0280―78―0415。私が指摘した、市長や議員のいわゆる政治倫理が今うたわれている中で、そのような状況下において議員の住所が同じであったために議員名簿を見ましたら、この増田建設有限会社と住所、電話番号が全く同じでありますので、代表者でなくても、明らかに親族が経営しているということが言えると思います。このことが、やはり菅谷市長が言うように、多くの市民あるいはいろんな人に聞きますと、本当にあり得ないと。それで、問題なのは、倍以上で入札することも問題だけれども、それよりもっと問題なのは、それが議員の親族であるということ、これは大きな、市民感情を逆なでする契約ではないか、そのように市民は見ております。何立米ぐらいあったのか、そのこともお答えいただきたいと思います。 また、道の駅等につきましては、ダイナックに移管しているということですが、農家の出品者、あるいはそういった関係者から、やはり菅谷市長の親族の株式会社カズの道の駅への納品が非常に多いと。そういう影響力があるのかなというのを市民が見ているということは、否めない事実であると思います。 また、古河駅東部土地区画整理事業につきましては、先ほど答弁がありましたので、時間もありませんから、これ以上は結構でございます。 以上で、2回目の質問を終わります。 ○議長(渡邊澄夫君) 執行部の答弁を求めます。 初めに、菅谷市長。 ◎市長(菅谷憲一郎君) 黒川輝男議員の2回目の質問にお答えします。 まず、職員のセクハラ問題についてですが、スマートフォンでの盗撮、これにつきましては古河市全体を揺るがした問題と受けとめておりまして、そして分限懲戒等審査委員会もあり、また私も山口副市長も、幹部職員全員で戒めの言葉を述べ、そして本人を呼んで、私と山口副市長、その他幹部たる者が、市長室で厳重注意その他を申しました。 ただ、不思議なのは、このスマートフォンの映像を黒川輝男議員が見ていたというのは非常に不思議であります。これを見せられたときにという言葉を私はちょっと聞いたような気がするのですが、確かめましたならば、議員さん方でも、その映像を見たら本当にひどいものだったという言葉を聞いたとあります。私の聞き違いならいいけれども、これは職員にも、絶対に映像は出さない、誰にも見せないと箝口令をしいていまして、いろんな面でこういうのは締めつけを行っています。ですから、本人はもちろん、これについてはいろんなところに流れることがもちろんあってはいけないし、まずその盗撮された人を守らなければいけない。そういう私たちの使命もありますので、もしこれを見たら、おぞましいものだったという黒川輝男議員の発言をかつて私は聞きました。私の聞き間違いだったら、これについてはまた3回目に言っていただければいいと思います。 それから、異常な高値入札という言葉を何度も聞きましたけれども、異常な高値入札というのはどういうことを指すのか。想像はできますけれども、実は黒川輝男議員の質問があるので、私の手元に資料を寄せました。私が市長になってからと、その前の資料でありますが、この敷き砂利、そういうものにつきまして、いわゆる物品、役務の事業につきまして、私が市長になった平成24年12月から、1月から市長であります。ですから、平成25年、平成26年は私が市長であります。このときには物品、役務に登録していない業者は一社も入れていません。しかし、私が市長になる前、物品、役務のその契約検査課に登録していない業者がかなり入札に入っていました。こういうところを黒川輝男議員には突いていただきたいのですが、例えば平成20年には登録業者が4社しか入っていなくて、未登録が6社も入っていた。こういう入札だった。また、平成22年も登録8社、未登録がやっぱり8社。未登録で入っていなかったのは平成21年のいわゆる増田建設という、黒川輝男議員が持ち出したそこの入札の経緯であります。 もう一つが、増田建設が異常に高かった。前年度に比べて105%高かったというのは、前年度がいわゆる設計価格の半分近い金額でおっことしています。ほかの業者は非常に高い中にあって、半分近くでおっことして、また何社か安いのがありましたけれども、半分近くでできるわけはありません。当然これを落とした増田建設も大赤字だったというのです。大変な嘆きを聞いた。職員もこれは担当から聞いております。あんな単価で受けられないと。当然であります。だから、翌年105%にアップした。この部分だけとらえて言うのは、私は議員としてどうかと思います。設計価格を上回っているわけではありません。入札率は96.39%、決して低いとは言わないけれども、ではその前を見たならば、例えば平成20年度は98.46%、白戸前市長の時代であります。あるいは、平成21年も92.31%。そのほか総和地区においても平成20年度は98.46%、平成22年度も99.25%。この増田建設の入札だけをもって異常に高値だと表現すること自体が市民を惑わすことになります。これは政治家としてあってはいけない行為です。 もう一つ言えば、親族企業の経営と先ほどから黒川輝男議員はおっしゃっていますが、平成20年度、これは黒川輝男議員の親族企業、宇都木建設が落札であります。黒川輝男議員の妹がこの社長の兄弟に嫁いでいるのではないですか。宇都木建設が98.46%で、総和地区で平成20年度、この工事を落札しています。平成21年度も黒川輝男議員の親族企業です。(25番黒川輝男議員「親族じゃないです」と呼ぶ)黒川輝男議員の妹が社長の弟に嫁いでいます。これは親族と言わないのですか。(25番黒川輝男議員「親戚は親戚だけれども、親族じゃないです」と呼ぶ)私の言葉が間違っていたならどうぞ御指摘ください。私も国語の先生ではないのでよくわからないのですが、平成24年度も総和地区において城北工業、これも97.06%で落札しています。どこの会社がとは私は別に言いません。ただ、親族企業、親族企業とか、異常な高値で、こういう表現でおもしろおかしく持っていく。その言葉だけ聞くと、市民は錯覚を起こして、ああ、そうなのかといって、非常におかしな感情を抱いてまいります。こういう騒がしはどうかと思います。 それから、何立米かというのは、これは職員に聞いてください。職員に答弁させます。 いろんな面で、この工事について黒川輝男議員が今おっしゃいましたけれども、例えばこの工事の変更手続、私が市長になりましたときに工事変更が余りにも多いので、「こんな変更するんじゃない。認めない」と言ったら、もう終わってしまっているのです。私が市長になる前からこの工事が始まっていて、終わってしまっているのですね。あるいは継続している。その件数が平成20年は65件、これは工事変更の増額工事です。入札しても、工事を変更すれば、一般競争入札で安くとっても、それがすぐに報われるのだという業者の声も入っています。一体本当なのかと調べましたならば、平成20年は65件も増額工事があった。平成21年は50件、平成22年は82件、平成23年、73件。申しわけないけれども、私が市長になって翌年の平成25年には23件の増額工事であります。本当に必要なのしか認めません。ですから、私の許可なしに業者に発注したものは、私は認めません。 その反面、減額工事は、平成20年は12件しかなかった。平成21年は13件、平成22年は11件しか減額工事がない。私が市長になって、平成25年の減額工事は29件あります。こうして工事は進んでおりますので、よろしくお願いします。 また、道の駅の市長の親族、株式会社カズ。道の駅というのは指定管理者ですから、古河市が関連しているのではなくて道の駅の株式会社ダイナックが古河市と契約をして、そしてそこで発注していくのです。そして、古河の商工会議所や商工会に入っている事業所。うちの息子の会社も、株式会社カズは商工会会員です。あるいは、農家の方。ですから、3人ばかり、古河市議会でも議員が出されていますが、何ら問題はありません。古河市の農業者です。 それから、この道の駅で1つだけ。これですね、道の駅の契約書があるのですが、この道の駅まくらがの里こが契約書、これは古河市道の駅推進室とありますけれども、これは白戸前市長がそのときにつくったものでありまして、私は平成24年12月に市長になりましたが、この契約は平成24年3月30日に結ばれています。契約の相手方は、古河市長白戸仲久と書いてあります。乙がダイナック、今の道の駅であります。ダイナック・三井物産ファシリティーズとなっています。この契約は私が市長になる前に結ばれて、ダイナックに委託されます。古河市から委託されているのです。その委託された業者が商工会あるいは農家の方を選んで、あそこに品物を置いていただいている、そういう経緯があります。ダイナックに別に私は入れてくれと頼んだことはないし、ダイナックがやることについては、開業までにはその準備期間があったはずです。準備期間があるので、協定書を結んで準備期間へ入ったわけですから、市長の親族がなんて、そういう嫌らしいことまで言われる、そういう筋ではないかと思います。もうちょっと素直な表現でお願いします。 ○議長(渡邊澄夫君) 次に、佐川教育長。 ◎教育長(佐川康二君) 黒川輝男議員の2回目の質問の中で、古河市民のために精進してくださいという激励の言葉、大変ありがとうございます。学校教育に特化した中で、教育委員会挙げて頑張ってやっていきたいと思います。今後もいろいろな御示唆、御指摘等いただければと思います。 以上です。 ○議長(渡邊澄夫君) 次に、並木建設部長。 ◎建設部長(並木準一君) 砂利敷きの委託関連で、実績についてお答えします。 まず、総和地区、これは古河地区も含みますが、平成25年度につきましては1,202.4立米、平成26年度につきましては平成27年1月末現在で292.8立米でございます。あと、三和地区でございますが、平成25年度2,124.0立米、平成26年度が1,067.0立米でございます。 ○議長(渡邊澄夫君) 次に、落合産業部長。 ◎産業部長(落合清一君) 道の駅の物品納入等に関しての御質問にお答えしたいと思います。 先ほど黒川輝男議員のほうから、市民の方から情報が寄せられているというお話がございましたけれども、道の駅の施設運営に当たりましては、先ほど1回目の答弁で申し上げました業務仕様書の中で、施設運営の公平性の確保ということで、特定の団体や個人に偏った運営にならないよう、利用の公平性を確保した透明性の高い運営を行うということで、市としても義務づけております。そのような中で、先ほど御指摘いただきましたような案件につきましては、市の担当部局のほうには寄せられておりませんので、よろしくお願いいたします。 ○議長(渡邊澄夫君) 答弁は終わりました。 黒川輝男議員の3回目の質問を許します。 ◆25番(黒川輝男君) 質問者には限られた時間でありまして、答弁者には無制限の時間があるというアンバランスはありますが、手短に3回目の質問をさせていただきたいと思います。 まず、この市道敷砂利について、三和地区の平成25年、2,124立米、現在の砂利の原価はほぼ立米2,000円であります。業界の調査によりまして2,000円、県の設計単価は2,600円ぐらいということであります。それから、平成26年度、1,067立米ということでありますけれども、立米2,000円で約200万円です。当初が864万円ですから、これは原価率23%ということになります。いわゆる原価の4倍で工事ができるという、市民感覚からしたら私はかけ離れた設計ではないかなと。 それから、平成22年からの落札率については92%、98%というのがありましたが、これの設計単価がわかりませんので、設計単価が低ければあれですけれども、設計単価がわかりませんので、これについて私は少し疑問があるかと思います。 それと、親族企業についての菅谷市長の答弁でありますけれども、道の駅がオープンする半年前に、これは古河市商工会の興味のあるほとんどの方は申し込んでおります。当然白戸前市長のときにも、その契約を拒む理由はありませんので、契約はしてあると思います。オープンは7月であります。その年の7月。そして、それから間もなく菅谷市長が就任して現在に至っておりますので、契約のときは白戸市長と確かに一般公募でしてあると思いますけれども、一説には、その契約をした後の菅谷市長になってからの道の駅の運営について、出品者等からイチゴの問題とかいろいろ、私にも具体的に出品者からクレームをいただいております。 あと2分でありますし、4回目はできないという非常に質問者にとっては不利な状況下で答弁は延々と続けられる、そして最後の質問に対しては反論ができないというハンディがあります。そのようなことも踏まえて、もう少し時間があれば掘り下げていきたいと考えておりますが、それはかなわないことでありますので、また何かの機会に市民にはいろいろな情報を提供して、市民の皆さんの判断を仰いでいくこと、市民の声を議会に届けていくことが私は肝要かなと思います。 以上で、3回目の質問を終わります。 ○議長(渡邊澄夫君) 執行部の答弁を求めます。 初めに、菅谷市長。 ◎市長(菅谷憲一郎君) 黒川輝男議員の3回目の質問にお答えします。 先ほど来、質問者にとっては不利な状況という言葉を聞きました。かつて私が針谷 力議員への答弁を針谷 力議員の質問時間内におさめなければならないので、これでということを言ったら、関係ない、そっちは幾らでも長い時間しゃべれるのだ、もっとしゃべれというので、しゃべったことがあります。今回、黒川輝男議員は同じ会派の針谷 力議員が言ったことと全く逆のことを同じ会派で言っていますけれども、質問者にとって不利な状況というのは、合併以来この古河市議会でそういうふうに決めたのではないですか。そのときの与党議員は一体誰だったのでしょうか。そのときに、いわゆる野党議員という方は、こういう決め方の中でさんざん悔しい思いをしてきて、そして今、市長がかわったら質問者にとって不利な状況というのは、改善するならば白戸前市長のときに、7年間やっていたその時代に改善しなければいけない、これが普通の市民感覚だと思います。それを踏まえて答弁します。 まず、設計に問題あり、原価率が20%、4倍もある、こう思ったならば、先ほど言いました。ずっと以前のを見ますと、みんな似たようなものです。黒川輝男議員が親族企業という、こういうところは高値落札していた。そういうときから言わなければだめなのです。今になって言ったからといって、これでは政争の具にしている。黒川輝男議員の言葉をかりれば、そのものであります。 それから、道の駅でありますけれども、準備期間、これは相当長くありまして、1年間の準備期間。このとき、私は県議会におりまして、当時は白戸市長、そのときに株式会社カズ、私の息子が経営している会社に、果物を納品してくれと、そういう中で納品するに至りました。しかし、市場と交渉するのは、相当長い時間ありましたけれども、1つ申しますれば、商工会では果物はうちともう一社しか申し込みませんでした。ところが、道の駅からは断られました。果物はJAあるいは市場から納入しますので、商工会関係からはほかのものをお願いしますと言われました。うちは、ほかのものは納品したくないので、では、いいですと断った経緯があります。これは、ちゃんと記録に残りますから、調べてくださって結構です。 ところが、その後に、ダイナックは農協からも断られました。五霞町の道の駅に農協が出しているので、ここには出せません、うちはやれませんと断られました。市場関係も当然断られます。例えば、果物とすれば軽トラック1台分ぐらいか毎日売れないのに、市場というのは11トントラックとか、でっかいトラックで物すごい量が1日にはけます。あんな小さな売り場で、わずかな数、量を持ってきて、そこで値段をつけて、そして返品をとらなければいけない。毎日これを繰り返す。そんな暇な市場はありません。当然断られます。ですから、うちは納品しませんと言いましたところ、今度はダイナックからうちのほうに申し入れがありました。息子の会社であります。うちのほうで仕入れるから、市場値にパーセントを乗せて、それでうちが欲しい、運んでくださいということでありました。申しわけないけれども、うちで扱っている量からすればうんと小さな量です。しかし、古河市のためにこれをやらなければいけないと、私は息子から相談を受けたけれども、何でもいいからやってやれということで私も言いました。そういう経緯があります。 とりあえず道の駅というのは、あそこがだめになってしまえば大変になってしまうから、何としても盛んにさせよう、そういう思いで息子に言いまして、赤字でもいいから入れろ、安くても受けろ、そうやってやってきたわけで、うちはあそこに行って値段をつけて出しているわけではありません。ですから、道の駅に、うちのほうで買うから納めてくれと。市場から買ったものにきちんと決まったパーセントを乗っけて、そして袋詰めしたり小分けしたりして、小さくして持っていっているのです。 先ほどイチゴの話があったけれども、ダイナックでどんな新しい品物を売っていても、そして夕方残って、例えば翌日売ったとすれば、イチゴはもう翌日は売れない品物です。その保管の仕方も問題があろうと思いますけれども、それはダイナックの話で、株式会社カズの話ではありません。責任ではないです。しかし、そういうことが続いたので、黒川輝男議員がおっしゃるとおり、やっぱり客から苦情があったよというので、イチゴの返品をとりなさいと私は息子に言った経緯があります。そういうものについては返品をとって、変なのが並んでいればいろんな面で古河市のイメージダウンになるから、返品をとってやれ。そういう面で、イチゴの季節は株式会社カズも大赤字であります。表現の仕方一つで市民が全く逆の感じを抱いてしまう。大変危険なことだと思います。 いずれにしましても、黒川輝男議員は尊敬する立派な方です。時間があるといいのですが、黒川輝男議員の前回のこのチラシ、「報酬の3分の1を削減し、供託します!有言実行、言ったことは実行する」と(25番黒川輝男議員「議長、答弁じゃない」と呼ぶ)書いてあります。(25番黒川輝男議員「関係ないでしょうよ」と呼ぶ)これは精神面で関係あります。報酬を3分の1カットして供託します。任期満了後市に返しますと言っているならば、今現在、選挙運動ともとれるとみんな言っていますけれども、次も出るのだと言っているけれども、こういう行動は、まず「塊より始めよ」、自分自身のことから始めて、そして質問することが大切かと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(渡邊澄夫君) 次に、並木建設部長。 ◎建設部長(並木準一君) 砂利敷きの積算について御説明したいと思います。 砕石につきましては、C30―0を使っておりまして、古河地区で栃木県産が流通しているものですから、これを採用しております。インターネットで公表されておりまして、2,000円ということでございます。それに敷きならし工あるいは運搬工、あと部分的に人力の敷きならしも必要でございます。そういったものを考慮した上で経費を考慮して、積算基準にのっとって実施しております。 以上でございます。 ○議長(渡邊澄夫君) 答弁は終わりました。 以上で、黒川輝男議員の質問を終了いたします。 次に、4番大島信夫議員の発言を許します。          〔4番大島信夫議員登壇〕 ◆4番(大島信夫君) 4番、政策研究会の大島信夫です。通告に従いまして一般質問させていただきます。 内容は、大項目で2つ、諸川地内の町並み整備、それともう一つ、(仮称)三和地域交流センターの整備計画であります。 まず、諸川地内の町並み整備につきまして、三和メディカルセンター跡地に公園を整備する計画についてですが、これはかねてから私が一般質問で要望させていただいたことでありまして、このたび設計の予算を計上していただきまして、ありがとうございます。それにつきまして、地元の方々もこの後どうなるのかと気がかりなところでもありますので、今後の大まかなタイムスケジュールについて教えていただきたいことと、もう一つ、整備内容について地元の要望調査を行うのかどうか。 それから、諸川仲町のポケットパーク整備、これは景観条例なんかの趣旨に沿って諸川の中に整備したいという要望がありまして、進んでいるわけですけれども、これについても今後の大まかなタイムスケジュールについてお示しください。 それと、大項目のもう一つ、(仮称)三和地域交流センターの整備計画について。これについては内部の設備について御提案させていただきたいと思います。まず、座席は可動式にして、300席から350席程度が必要と考えていますが、この点についての御所見を伺います。 もう一点、文化的活動に配慮し、音響設備をすぐれたものにする必要があると考えておりますが、この点についての御所見を伺います。 以上で、1回目の質問といたします。 ○議長(渡邊澄夫君) 執行部の答弁を求めます。 初めに、並木建設部長。 ◎建設部長(並木準一君) 大島信夫議員の1回目の質問にお答えします。 まず、三和メディカルセンター跡地に公園を整備する計画でございますが、今後のタイムスケジュールにつきましては、平成27年度において公園の設計を予定しておりまして、平成28年度以降に三和メディカルセンターの解体及び公園整備工事を計画しております。 この公園整備を進めるに当たっては、昨年6月の大島信夫議員からの一般質問にお答えしているとおり、小さな子供たちが安心して遊べる場に重点を置いて計画していければと考えておりますが、具体的には来年度の実施設計の中で検討してまいりたいと考えております。 また、地元の要望調査につきましては、今のところ考えておりませんが、特に整備内容についての要望がある場合は、別途要望書等の提出をお願いできればと思います。 次に、諸川仲町のポケットパーク整備についての御質問にお答えします。この諸川仲町のポケットパーク整備につきましても、年次的に計画をしております。平成27年度は、ポケットパーク予定地の用地協力を得るための用地購入を予定しておりまして、平成28年度以降に整備工事を実施してまいりたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(渡邊澄夫君) 次に、長浜文化スポーツ部長。 ◎文化スポーツ部長(長浜忍君) 大島信夫議員の三和公民館の整備計画ということで、内部についての整備ということでお答えしたいと思います。 三和公民館につきましては、昨年7月に三和庁舎3階に移転をしたところでございますが、大ホール、それと調理室がなく、御不便をかけております。そのため、新設の(仮称)三和地域交流センターとして整備をしていくということで現在進めているところでございます。 御質問の大ホールの座席についてでございますけれども、公民館利用団体等からも可動式椅子の要望も出ておりまして、規模も含めて御要望に沿えるよう今後考慮してまいりたいと考えております。 また、大ホールの音響設備でございますが、こちらも利用者団体と音楽団体等からいろいろと御要望がありまして、そういう団体の意見を参考に、防音性や設備の使いやすさ、これらを重点に今後十分検討してまいりたいと思います。 以上でございます。 ○議長(渡邊澄夫君) 答弁は終わりました。 大島信夫議員の再質問を許します。 ◆4番(大島信夫君) では、自席から質問させていただきます。 三和メディカルセンター跡地を利用した公園整備については、ずっと以前より地元からの要望があったものであり、公園内の設備についても、こういうものが欲しいといった要望が私のもとにも来ております。先ほどの答弁では、地元の意見を酌み上げるような場は特に考えていなくて、要望が出てきたらそれを検討するということですけれども、そういう要望もかなりありますので、設計前に地元住民の要望を吸い上げる場をぜひつくってほしいと考えております。いろんな意見を全て取り入れるのは不可能でしょうが、できるだけ利用者の声を反映した公園にしてもらうために、ぜひそういう機会をつくっていただけるようお願いいたします。 また、関連して意見を申し上げたいのですけれども、諸川仲町のポケットパーク整備についても、少しでも地域を活性化させたいという商店街の皆様を中心とした住民の要望がありますので、ぜひ地域住民と菅谷市長を初めとする執行部が膝を交えて整備計画を話し合う場をつくっていただきますようお願いいたします。 (仮称)三和地域交流センターについての提案については、先ほど前向きな御答弁をいただきましたけれども、使い勝手がよく、また音楽などの芸術活動に取り組む市民の皆さんにとっていい環境での練習あるいは発表の場になりますので、ぜひ整備計画に織り込んでいただきたいと思います。 以上で、2回目の質問といたします。 ○議長(渡邊澄夫君) 執行部の答弁を求めます。 初めに、並木建設部長。 ◎建設部長(並木準一君) 大島信夫議員の2回目の質問にお答えします。 旧三和メディカルセンター跡地の公園の計画あるいは諸川仲町のポケットパーク整備につきましては、おっしゃるとおり地元の声をお聞きできるような場を設定する方向で実施してまいりたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 以上でございます。 ○議長(渡邊澄夫君) 次に、長浜文化スポーツ部長。 ◎文化スポーツ部長(長浜忍君) 整備計画につきましては、大島信夫議員のおっしゃるとおり市民、利用団体の意見をよく聞きながら、規模または音響設備、さらにステージの広さについても、吹奏楽団体とかまたは劇団、いろいろ御利用できるような規模を十分考慮していきたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(渡邊澄夫君) 答弁は終わりました。 大島信夫議員の3回目の質問を許します。 ◆4番(大島信夫君) 前向きな御答弁ありがとうございました。 並木建設部長からも、地元の要望を吸い上げる場をつくっていきたいというお答えがありましたけれども、これについて菅谷市長のお考えがありましたらお聞きして、質問を終わりたいと思います。 ○議長(渡邊澄夫君) 執行部の答弁を求めます。 菅谷市長。 ◎市長(菅谷憲一郎君) 大島信夫議員の質問にお答えします。 公園整備、あるいはポケットパークについて、地元の声を吸い上げて十分反映させてほしい、そういう願いでありますけれども、ごもっともであります。これからそういう機会をつくりまして、地元に入り込んで、膝を交えて皆さんの声を聞いてまいります。よろしくお願いします。 また、(仮称)三和地域交流センターにつきましても、規模、音楽、防音、その他いろんなのがあると思いますけれども、利用者団体、地域の行政区などの意見を賜りながら設計してまいります。よろしくお願いします。 ○議長(渡邊澄夫君) 答弁は終わりました。 以上で、大島信夫議員の質問を終了いたします。 次に、8番生沼 繁議員の発言を許します。          〔8番生沼 繁議員登壇〕 ◆8番(生沼繁君) 8番、政策研究会の生沼 繁です。 質問に入る前に、東日本大震災から間もなく4年がたとうとしております。被災された皆様が一日も早く以前の生活に戻れるよう祈念いたしまして、一般質問に入らせていただきます。 それでは、2つの大項目について質問いたします。 本年9月は、1市2町合併による新生古河市が誕生して10年目を迎える節目の年であります。第1次古河市総合計画の前期計画では、新市の将来像の基本方針として、「風格と希望に満ちた“いきいき古河”」を目指し、その土地利用区分として、中心市街地、郊外型市街地、田園地域とそれぞれの地域の特性を生かし、形成を図ります。その中で、都市拠点、行政と文化交流拠点、水とみどり交流拠点、みどりと産業交流拠点と4つの拠点が掲げられ、行政と文化交流拠点として、「総和庁舎周辺、古河庁舎周辺や三和庁舎周辺、古河駅東部土地区画整理事業地周辺を「行政と文化交流拠点」として位置づけ、行政機能の集積や芸術文化の振興、発展を図ります」とあります。 まず最初に、古河駅東部土地区画整理事業の土地利用について質問いたします。1つは、新市建設計画を進めていく中での位置づけとして2点伺います。市の考えている将来像としてどのような設計図を描いているのか。地権者、市民の声を今後どのように反映させていくのか。 2つ目は、今後の事業を進めていくプロセスについて2点伺います。早期完成を目指す方策として何か考えがあるのか。事業費を低く抑えるための方策についての考えは何か、伺います。 次に、市民が安心、安全に暮らせるまちについて質問いたします。古河市は災害の少ない地域でありますが、ふだん生活していく中で、いつ火災や病気になることがあるかもしれません。平成25年、茨城西南地方広域市町村圏内の取りまとめでは、県内では162件の火災が発生し8億5,600万円の損害があり、救急、救助では1万2,925件で、1日当たり出場件数35.4件であるとの報告がなされております。古河市内には消防本部のある古河消防署、総和消防署、住吉分署、三和分署、上大野出張所が配置されておりますが、この配置状況は適しているのでしょうか。 最近のゲリラ豪雨など異常気象による大水害が発生したとき、消防本部のある古河消防署は通信機能を含め本部としての機能が果たせるのでしょうか。 古河駅西口には木造家屋の密集地区や、高齢者がたくさん暮らしておりますが、分署の配置がされていない状況であります。火災、救急等に速やかに対応できているのか。 次に、消防団、家族の優遇策について質問いたします。先進地の事例等が検討されているのか。団員の訓練、出場手当はどうなのか。少子化や社会環境が依然として変化している状況の中で、今後の団員確保は年々厳しくなってくると思われますが、何か方策はあるのか。 以上で、1回目の質問といたします。 ○議長(渡邊澄夫君) 執行部の答弁を求めます。 初めに、並木建設部長。 ◎建設部長(並木準一君) 生沼 繁議員の1回目の質問にお答えします。 古河駅東部土地区画整理事業の将来像につきましては、新市建設計画において位置づけしておりますように、快適な生活環境を創出するためニーズに即した良好な宅地の造成を図り、新たな住宅地の形成に努めるとなっておりまして、これは現在も同じ方針でございます。 次に、地権者、市民の声をどのように反映させるかでございますが、事業の早期完成を目指す方策、事業費を低く抑えるための方策につきましては、今後策定されます総合計画や都市計画マスタープランを踏まえまして、地権者の意向を確認しながら検討してまいりたいと考えております。 また、元文化センター用地につきましては、現在ヒ素の分布状況や地下水への影響等について調査をしており、その調査結果につきましては全員協議会で報告させていただきますが、ほかの実例や専門家の意見を踏まえながら、その対応、方策を検討したいと考えております。 以上でございます。 ○議長(渡邊澄夫君) 次に、知久環境安全部長兼危機管理監。 ◎環境安全部長兼危機管理監(知久昇君) 生沼 繁議員の1回目の質問で、市民が安心、安全に暮らせるまちについて答弁させていただきます。 まず初めに、広域消防であります古河消防署、分署の配置状況について御質問いただきました。この配置につきましては、茨城西南広域消防本部の管轄になっておりますので、本部のほうで配置の検討はされております。古河消防署の中に消防本部も入っております。生沼 繁議員のお話のように、ハザードマップにおいて浸水する区域に入っているということで、消防本部としても全体計画の中で適正な立地を見込むことも視野に入れて考えていきたいと確認しておりますので、よろしくお願いします。 それから、救急等の出場において、災害時や急病人が出たときに速やかに対応できるかということで御質問いただいております。消防のほうに確認をしまして、現状では不備なく対応しているということでありますが、災害発生時には、先ほどお話ししたように、古河署に消防本部の通信機能があるということで、そういった確保は必要な課題ということで、この辺については関係機関と連携をとりながら対応していきたいというお話を伺っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 それから、2点目で、消防団員、家族の優遇策についてお答えさせていただきます。まず、先進事例の検討について御質問いただいております。団員を確保するため行政としてもいろんな支援策を検討するということで、先進事例等の紹介もさせていただいております。その中で消防団サポート事業ということで、地域と連携したサポート体制をとっている自治体が多いということで、そういった自治体の声も聞きながら、好評な声があるということで、古河市でも取り組みの検討を始めたところでありますので、御理解いただきたいと思います。今古河市商工会、古河商工会議所にこのお話を提案させていただいて、協議を始めているところでありますので、よろしくお願いしたいと思います。 次に、報酬についての御質問でありますが、報酬額は階級によって異なっておりますが、本市では団員の手当が5万円となっております。また、出場手当につきましては、1回当たりの出場について、火災、水害等で日額3,000円、訓練について日額2,000円の費用弁償を支払っております。 それから、団員確保の方策ということで御質問いただいております。今の環境の中で団員確保が大変大きな課題になっておりますので、市のほうでもその辺の方向性を今いろいろと検討しているところであります。そういった中で、日常の火災、災害等に対応する体制として、御承知のように機能別団員としてOBの方に退団後も御協力いただいて、災害対応等の体制の充実を図っております。それから、女性消防団員も任用しておりますので、この方たちには火災予防運動、それから小中学校の児童生徒に対する防災意識の啓発等積極的に活動していただいておりますので、御理解いただきたいと思います。こういった団の活動を、今後PRに力を入れていき、地域、事業所等の連携を求めながら、さらなる改善を進めていきたいと考えております。よろしくお願いいたします。 以上で、1回目の答弁とさせていただきます。 ○議長(渡邊澄夫君) 答弁は終わりました。 生沼 繁議員の再質問を許します。 ◆8番(生沼繁君) それでは、2回目でございますので、自席より質問させていただきます。 快適な生活環境を創出するためニーズに即した良好な宅地造成を図るとの答弁をいただきました。保留地予定地でも埋め立てのされていない地域は住宅地でもよろしいかなと思いますが、埋め立てされているところ、元文化センター用地にヒ素が出てきてしまった状況を踏まえ、民間に買っていただくということは非常に難しい点があるのかなという気がいたします。この区画整理事業地内は、第1次古河市総合計画の土地利用構想の中の拠点の形成で行政機能の集積と位置づけているわけであります。 さきの一般会計予算特別委員会の中で、住吉分署の緊急業務が2,000件ほど、さらに常備消防の負担金が16億3,100万円と、広域市町村圏内でも40%を超える負担をしているわけであります。さらに、昭和47年9月に竣工いたしました古河体育館であります。この前、雨が降った次の日でありますが、見に行きますと、駐車場が大変狭く、建物の老朽化も著しいわけであります。屋根材がまくれ、剥がれ、雨の降った次の日でありますが、まだあちこちでたらいの中にぽたぽたと落ちておりました。そして、トイレやシャワー設備もかなり古く、修繕で済むような状況ではなく、新たな建てかえか、それにかわるものを建設しないといけないのではないかなと、そんな感じがいたしました。また、利用者も昨年は6万5,000人ということで、非常に多いわけであります。古河市の土地利用構想の基本設計図として、先ほど言いました将来の消防本部あるいは警察署、またこれら体育館等、また交流センター等行政の集積を図ることが、やはりこの地区の早期完成を実現し、そして事業費を安くできるのかなと、そんな考えがあります。この考えについてお伺いをいたします。 また、先ほどお話ししました常備消防の負担金を考えたとき、西口には分署や出張所等の消防、防災関係の施設がありません。私は西口には絶対必要だと思っておりますし、西口に住んでいる方も、絶対必要だと考えていると思います。そんな中、この茨城西南地方広域市町村圏事務組合の中でどんな協議がされているのかお伺いいたします。 また、消防団員のファミリー支援事業が本定例会で提案されております。その事業は一過性のものなのか、また団員の声をよく聞いているのか。団員も就業状況など、またいろいろな事情で、訓練や災害時出場回数に隔たりがあります。団員同士一律にこの事業を実施した場合、内部での混乱を招くおそれがあるのかなと、そんな気がいたしますが、その点について伺います。 また、消防団の運営補助金として、市として幾ら補助しているのか。補助金が足りないために各個人に行く年報酬が運営費に回ってしまう、そのような声をよく聞きますので、その点もお願いいたします。 今後消防団活動事業費の中でこれらをよく検討、調査し、今後そういうことができるのかどうかお聞きいたしまして、2回目の質問を終わりにいたします。 ○議長(渡邊澄夫君) 執行部の答弁を求めます。 初めに、菅谷市長。 ◎市長(菅谷憲一郎君) 生沼 繁議員の2回目の質問にお答えします。 古河駅西地区への消防署の建設についてでありますが、生沼 繁議員の御心配のとおり、私も、あそこは文化施設も集積していますし、高齢化の最も高い地区であります。これにつきましては一日も早く出張所等をつくりたい、こういう面で今茨城西南地方広域市町村圏事務組合と進めていますので、よろしくお願いいたします。 生沼 繁議員御心配のとおり、家族支援、4月から一月に5,000円の商品販売券なるものを家族にお願いしますが、これについて出場団員と差が出るのではないかと。出ない人であっても全部やったならば、真面目にもっともっと出場する人にはどうするのだという懸念、御心配だと思いますけれども、それにつきましては、実は消防団員、一般団員は年間5万円の手当しかいただいていません。1年間で5万円であります。また、災害の水害とか火災、それに出ますと、出場1回3,000円であります。訓練は1回2,000円であります。例えば、火災が起きますと、厳寒の夜、要するに寒さは厳しいですね。夜中にサイレンが鳴りますと、団員はまず全部消防の服装に身支度を整えてくる人は100%いません。着のみ着のまま、ジャージのまま吹っ飛んでくるというのです。現場に来て、放水していて震えている。震えながらホースを持っている。そしてまた、消火活動が終わって、何時間かやった後、今度は片づけが残っています。常備消防、いわゆる消防署員は引き揚げてしまいます。次の火災が起きたときにその準備をしなければならないという事情もありますから仕方ないと思いますが、後の片づけを朝方までやっているのは団員であります。そういう状況で1回3,000円。これが高いか安いかわかりませんが、この間針谷 力議員から、この家族支援は高いのではないかとか、その必要があるのかという御質問を受けておりますけれども、こういうのでなくて、もっともっと上げろと。生沼 繁議員みたいに、こんなに低くてはどうするのだ、団員が集まらないのは当たり前だろうと、こういう御心配を議会でしていただく、これが本当に市民の声を反映した、団員の声だと思います。代弁者と思っていますので、これにつきましてはできる限りの配慮をこれからもしてまいります。よろしくお願いいたします。 ○議長(渡邊澄夫君) 次に、並木建設部長。 ◎建設部長(並木準一君) 生沼 繁議員より2回目に質問いただきました土地利用について、行政機能等の集積の提案についてと、あと事業費の削減についてお答えしたいと思います。 まず、土地利用構想につきましては、いろいろ御提案をいただきまして、ありがとうございます。御提案いただきました行政機能の集積については、有効な土地利用の手段の一つであると思いますし、ほかに多目的グラウンドなどの提案もいただいております。また、民間活力を利用した考え方もございまして、現在調査をしてまとめておりますヒ素関連の内容について、土地利用の影響がどのようになるのか検証している段階でございまして、その内容を踏まえながら関係部署で検討してまいりたいと考えております。 いずれにしましても、早期完成、事業費の削減の方策につきましては、これは一般的な話になりますが、分散する保留地の集約化、あとは既存の道路等を生かした整備の方法、あと面整備等における一括発注による効率化、あと民間事業者の活用などが考えられますので、古河駅東部土地区画整理事業において導入可能かつ有益な方法を選択してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(渡邊澄夫君) 次に、知久環境安全部長兼危機管理監。 ◎環境安全部長兼危機管理監(知久昇君) 2回目の質問にお答えします。 ファミリー支援事業につきましては、菅谷市長がお答えしてありますので、その内容で進めるということで御理解いただきたいと思います。 先ほどの質問で、分団の運営補助金を市で幾ら出しているかというお話があったと思います。今現在、各分団29万円運営補助金を支出しております。このほか手当等につきましては、先ほどの菅谷市長の命がありますので、次年度以降改善できるように事務局として努力はしていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 以上です。 ○議長(渡邊澄夫君) 答弁は終わりました。 生沼 繁議員の3回目の質問を許します。 ◆8番(生沼繁君) それでは、3回目の質問をさせていただきます。 古河駅東部土地区画整理事業について、やはり地権者の皆さんの声あるいは理解をいただくことが最も大事なことであろうと思います。市民の知恵や、先ほど答弁にありました専門のコンサルタントなどを含め、いかに早くそして事業費を抑えられるか、これからいろいろと調査し進めていただきたいと思います。 いずれにしても、この区画整理事業は、地権者が平成9年ですか事業認可をしまして、区画整理事業に同意した経過を踏まえて、市としてこれからこういう方向でやりたいというのをはっきりと示していただくことが、やはり地権者を安堵させることだと思いますので、今後も全力で取り組んでいただきたいと、意見とさせていただきます。 また、市民が安心、安全に暮らせるまちづくりということで、先ほど菅谷市長から、西口には出張所等が必要である、今後も全力で広域の管理者として、広域の中で進めていきたいという答弁をいただきました。また、消防団の手当等も見直すということでありますので、ぜひこれからそういういいことは進めていっていただきたいと思います。 ちょっと消防団の関係で少し、お金のことばかり言いたくないのですが、やはり団員はお金が欲しくてやっているのではないと思います。自分のまちは自分で守る、そういう郷土愛の精神に燃えて皆さん昼夜を問わず災害現場に駆けつけ、対応してくれているものと思っております。ただ、今団員確保の一つとしてそういうことを言っておりますけれども、その点をちょっと勘違いしないでいただきたいと思います。 また、同じ地域で同じ年代の方が、よりきずなを深め、また地域のリーダーが育つことをやはりこれからPRする、そういう必要があるのかなと感じております。ですから、市の広報紙等において、消防団というのはこんなことをやっているのですよとPRしたり、そういうことも必要になってくるのかな、そんな感じがいたします。 また、機能別団員、昼の災害時においてはほとんどこの機能別団員の方の力をかりているということでありますけれども、団を退団しまして、その後作業の安全についての講習等がなされていないということでありますので、安全面から考えて、ぜひ年に1回くらいは災害時に対応した安全教育とか講習等を行っていただきまして、絶対けがや負傷者が出ないような災害活動をしていただきたい、そのように思っております。その講習等の実施を今後検討されていくかどうかちょっとお答えいただきまして、3回目の質問を終わりにいたします。 ○議長(渡邊澄夫君) 執行部の答弁を求めます。 初めに、菅谷市長。 ◎市長(菅谷憲一郎君) お答えします。 生沼 繁議員御指摘のとおり、今広域消防7市町でやって、古河市が管理者たるものをやっていますが、全体の40.5%の支出、16億円以上の出費を古河市はしております。職員1人幾らぐらい払っているかというと、約400人とすればそれで割っていただければ出ると思いますが、相当な金額になろうと思います。その年間数百万円以上という出費、1人当たり恐らく平均七、八百万円になると思うのですが、その中で消防団員は年間たった5万円。朝まで働いても1回3,000円の出場費、そして翌日は眠らずに会社に行くと、そういう状況を見まして、そのボランティア、あるいは郷土愛、こういう言葉で全てを片づけられる、そういう時代でないと思います。サラリーマン化していますし、また遠くへ通っている方もいます。地元の企業では、そういう火災が起きたからといって、持ち場を離れて駆けつけていいぞ、ここまで理解してくれる企業もなかなか少ないです。そんな中で団員の確保は今困難をきわめておりまして、1つの団員15人に対してたった8人前後しかいない、こういうところもあります。また、いろんな団の行事なども15人が整列して行進しているのではなくて、4人とか5人で行進している。会社を休めない。こういう人たちがある中で、いざ火災というとき果たして何人が出場できるのか。そういう困難を乗り越えて出てくれる。それを補うために、10年、20年と長い間やってくれた方も、消防団を退団してからも団員の側面からのフォローということでお手伝いいただいているのですね。この現状はよくわかっております。こういう方もボランティアだけで済まされるかというと、ぼろぼろになるぐらいやっている。これは、出なければ出ないで済んでしまうという方もたくさんいます。 ですから、行政区長、自治会長の中には、全部広域消防の職員にしてしまえと言う方もいる。さっき言ったけれども、400人だって16億円以上の出費をしているのです。いろんな設備もありますけれども。消防団員は、古河市内に約400人います。古河市内で消防団員に16億円からの金を払えるか、こんなのは不可能であります。ですから、1人5万円しか払えない。計算すれば、五四、二十で、200万円ではないですか。あるいは、そのほかわずかな手当ですね。これでやっていただけるのならばできる限り、別に生沼 繁議員がおっしゃるように銭金ではないのです。最低限のことはやってあげたい、その思いであります。 団員たちの要望を取り入れながら、そしてまた議会の御理解をいただいて、相談しながらやってまいります。団員の待遇改善に取り組んでまいります。よろしくお願いいたします。 ○議長(渡邊澄夫君) 次に、並木建設部長。 ◎建設部長(並木準一君) 生沼 繁議員の3回目の質問にお答えします。 生沼 繁議員がおっしゃるとおり、地元の皆様には非常に御心配をおかけしております。今後さらに研究をしながら事業を推進してまいりたいと思いますので、よろしくお願いします。 以上でございます。 ○議長(渡邊澄夫君) 答弁は終わりました。 以上で、生沼 繁議員の質問を終了いたします。 ここで暫時休憩いたします。          午後 2時39分休憩                                               午後 2時51分開議 ○議長(渡邊澄夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 △発言の補足・訂正 ○議長(渡邊澄夫君) 先ほどの生沼 繁議員の答弁に執行部より発言を求められておりますので、これを許します。 知久環境安全部長兼危機管理監。 ◎環境安全部長兼危機管理監(知久昇君) 大変失礼いたしました。先ほどの生沼 繁議員の3回目の質問に対して、まず答弁漏れのほうで、団員の関係でPRのお話がありました。今現在市といたしましては、1年間の団員の活動が見えるように、ホームページを立ち上げて、入っていただければいつでも情報が見られるようにしております。それから、市の広報紙に重立った行事を掲載して、団員の活動を市民の方に見ていただくということでPRをしておりますので、御理解いただきたいと思います。 あと、機能別団員の安全確保ということで、安全講習の御提言をいただきました。大変ありがとうございます。私たちも団幹部と協議しながら、機能別で協力いただく方の安全確保が第一と考えておりますので、その辺については前向きに今後対処していきたいと回答させていただきます。よろしくお願いします。 それと、先ほど市長答弁の中で数字的なものをちょっと訂正させていただきたいと思います。まず、広域の事業の負担金の関係ですけれども、平成27年度予算で茨城西南地方広域市町村圏事務組合の全体の負担金が40億3,000万円です。古河市が負担するのが16億3,100万円で、負担率が40.5%。先ほど46%ということになっていますけれども、40.5%ということで御理解をいただきたいと思います。 それから、茨城西南地方広域市町村圏事務組合の職員の人件費、これは平成26年度の数字ですけれども、平成26年度現在436名の消防職員の方がおります。1人平均で714万円と確認をしておりますので、訂正と報告をさせていただきます。よろしくお願いします。
    ○議長(渡邊澄夫君) 次に、16番長浜音一議員の発言を許します。          〔16番長浜音一議員登壇〕 ◆16番(長浜音一君) 16番、政策研究会の長浜です。今回もテーマは同じです。大体15年間、私はほとんど同じようなテーマでやっているのですが、特に市政経営、あと教育では学校教育ですね。市政経営を見た場合に、古河市政に限らず、自治体の市政運営のあり方がかなりよく見えてくるということです。ぜひ皆さん方も市政経営について踏み込んでやってもらうと、執行部も元気が出てくるのではないかなと思います。 学校教育に関しては、きょうも教育の問題があったのですが、社会教育あるいは学校教育、この両方が見えてくるのですね。学校教育を見れば生涯教育あるいは学校とこれがつながって見えてくるということで、結構教育問題のほうも力を入れてやってきました。今回はそういった中でいよいよ合併10周年を迎えるわけです。 さて、この合併10年を振り返ったときに、我々はどんな財産を得たか。これは非常に大切なことです。次の10年に向けて、あるいは第2次総合計画、これをつくっていく上でも、これまでの10年をどう分析、評価していくか、これは非常に大切なことなのですね。これは執行部だけに限らず、議会もそうです。特に、今議会4年間は不信任の連発とか、あるいは百条委員会ということで、定例議会ごとに夜こうこうと電気がついているわけです。市民の皆さんから見れば、いや、定例議会ごとに議員さんたちはよく頑張ってくれているというふうに思う人もいっぱいいたかもしれません。実は実は、よく見ると、中に入ると、一歩踏み込むと、そんなわけにはいっていない。どうも政策、古河市政の運営内容とか、こういった評価とか関心、チェック、こんなことではないのです。お互い資質の問題なのです。議員としての資質を問うような話なのですね。これは議員になるときに当たり前の話。資質を持って出てくるのは当然、当たり前なのです。 倫理条例については、別に倫理条例はなくとも、当然議員になるからには最低の倫理観なんて持って当たり前なのですね。こういうことが失われつつあると。だからこそ倫理条例をつくろうという話になっているのかもしれません。でも、倫理条例がなくとも、議会基本条例がなくても、しっかりとその目的を達する。議会活性化であり議会改革であり。きのうの百条委員会の話を見ても、どうもちょっと市政から外れたところに争点が行っているのではないかなと。 そういった面で、きのう秋庭 繁議員が証人尋問の尋問者として尋問されていたのですが、私は本当にすばらしい。この分析能力、非常に物を深く見ていると。広く見ているし、先を見ているし、深く見ている。これは我々にとっても秋庭 繁議員の進め方というのは、非常に勉強になるかなと思っています。ぜひ秋庭 繁議員にはさらに進化してもらいたいと思っています。そういったことを踏まえて、これからもぜひ頑張ってくださいね。 余計な話になってしまったのですが、合併10年を迎えた今、この間の市政経営を振り返って、政策や施策、事業等、執行部の成果や課題は一体何だったのだろうと。これが1つです。 もう一つは、さらにそれらの根本的要因は一体何だろう、その大もとは何だろうと、これが大切なのです。これを踏まえて、あすの古河市政、きょうも「風格と希望に満ちた“いきいき古河”」と誰かが言っていましたね、まさにそこに向かっているのですね。そういった中であすの市政にどう生かすか。古河市はどのような手を打って出るのか、この辺、こういったことを踏まえて、幾つか質問させてもらいたいと思います。 人間ですから失策もいろいろあると私は思うのです。でも、失策をしっかりとつかんで、そのまま放置することなく次に生かせば、失敗は失敗でなくなるのですね。私もたまたま職業柄、かつては電機会社で回路の設計とか開発をやっていたのですが、最初からうまくいかないというのがほとんどです。そのうまくいかなかったのは何だろうと、これをよく見きわめることなのですね。そうすると新たな発見が生まれるのです。ノーベル賞まではいかなかったのですけれども、特許ぐらいは出てくるということなのです。失敗を恐れず、しっかりと受けとめて次に生かす。小学校とか中学校の理科教室で私はよく言うのですが、実験をやってうまくいったことなんてほとんどないのです。逆に、失敗したほうがいい勉強になるということで、私はこの10年、古河市政を振り返ったとき、全てがいいとは思っていないです。でも、大きな問題もあったと、その問題をどう捉えていくかということです。 では、最初に、まず(1)として、市役所の役割とは一体何だろうと。これは原点に返って、私はこのことを考えてもらいたい。市役所の役割を皆さんが共通理解、共通認識することが必要なのですね。市役所って何だろうと。皆さんは意外と簡単に考えているのですが、ここに政治活動の原点があると私は思っています。当然執行部の皆さんもこれに基づいて市役所の仕事を進めていくわけです。市役所の役割とは一体なのだろうと。 次、(2)です。この10年間の主な事業成果と課題について幾つか問います。まず1つ目に、市民にとっての成果と課題、その背景にあるものは何であったのだろうかと。皆さんぜひ胸に手を当てて、しっかりと正直に考えていくことがいいかと思います。臭い物にふたをするなんていうことをせずに、どんどんあける。 次に、もし課題があれば、課題があればですから、課題がなければ、これはこれ以降の質問は実際にないのです。課題があるならば、その後PDCAの活用等により各担当部門や執行部全体で十分に議論されているか。これはPDCAの中で非常に大切なことなのですが、相互理解、問題点について皆さんが共通理解を深める。お互いがこういった問題をどう解決すべきか、ともに考えていくということが大切かなと思います。 その次は、この検証結果を踏まえ、一体どのような内容のものであったか。これは3つ目です。こういったことで、この3つの考え方について執行部の見解ということになります。 次に、(3)です。先ほど、当然これは執行部だけの問題でなくて、議会も両輪の一つになっています。そういった中で、議会が非常に不安定な状況にあって、私は執行部ばかり訴えていく、指摘するのはどうかなとすごく後ろめたい気持ちもあるのですが、やはりこれは執行部と議会の関係である以上、質問をさせてもらいたいと思っています。 そこで2つあるのですが、1つ目です。この先の10年を見据えたとき、これまでの市政経営を振り返って、今特に市政経営上で重視すべき課題あるいはテーマは何と考えるかです。 次が、市民のための市役所が目指すべき執行体制をどのように考え、方針を打ち出し、政策や施策、事業に反映させて行動を起こしていくかと、この辺のところの執行部の考えを伺いたいと思います。 こういったことを踏まえて第2次総合計画、今後の新しい古河市政の発展の礎になるようにしなければならないということです。この辺のところの執行部の見解を聞きたいと思います。 以上で、1回目の質問を終わります。 ○議長(渡邊澄夫君) 執行部の答弁を求めます。 鈴木企画部長。 ◎企画部長(鈴木誠君) 長浜音一議員の御質問につきましてお答えさせていただきます。 幾つか御質問をいただきました。まず、1点目の市役所の役割ということでございますが、市役所として市民ニーズの把握、それからニーズに合った施策を限られた財源の中で効率的、効果的なサービスをどのようにしていくかということで認識をしておる次第でございます。 それから、10年間の成果と課題についてということでございますが、長浜音一議員がおっしゃるように、本年は合併から10年という節目を迎える年に当たります。その中で、平成26年度から平成27年度にかけまして、第2次総合計画を策定する途中でございますけれども、平成26年度中にアンケート調査を実施しております。それから、平成27年度に入りますと、過去の事業評価、それから市民の声を含めた声を集約いたしまして、今後古河市としてどの方向に向かっていくかといった共通の目標を持った計画を策定したいと考えております。 3点目の、今後市政経営上で重視すべき課題、テーマということでございますが、テーマにつきましては、若者に選ばれるまちづくりをどのようにしていくか、この1点に尽きると考えております。 4点目の市民のための市役所を目指すべき執行体制ということでございますが、執行体制につきましては当然市民ニーズに応えられるような組織体制の構築が重要だなと考えております。あわせまして、職員が前向き、主体的に業務をこなすと同時に、古河市という地域の奉仕者であるという自覚を持ったシステムづくりが重要かなと考えております。今後とも市民の皆様から信頼される市役所を目指して努力してまいります。よろしくお願いいたします。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(渡邊澄夫君) 答弁は終わりました。 長浜音一議員の再質問を許します。 ◆16番(長浜音一君) では、2回目の質問をします。 今の内容を聞いていると、恐らく第2次総合計画も第1次総合計画と同じような進め方になるのかなと。まだまだ言葉で情報、先ほど言った市民のニーズとかあるのですが、こういったニーズも具体的にどのような形で捉えていくか。わざわざアンケートをやらなくてもできる場合もあるのだと。一番大切なのは、これまでの10年が十分検証されていない。例えば文化施設、そうですね、文化施設に至っては途中沈没してしまったのですね。砂上の楼閣になってしまったわけです。そのために違約金を1億7,000万円も払わざるを得なかった。一体こうなったのは何だろう。私は、個人を責めることではなくて、そういった経営システムの中でどういったところに問題があったのだろうということが検証されないと、次の第2次総合計画はまた同じになる。事業はいろいろ展開しても、行政経営上に我々が血となり肉となるものがほとんどついていかない。システムの進化がないという状況がある。これは文化施設事業を見てもそうですし、例えばグレードアップもやったわけですね。物すごいお金をかけてグレードアップ事業をやった。それについてもほとんど検証されない。行政は民間と比べてなかなか進まない。非常に微分率の低い動きをしているということがあるのではないかなと。問題はこの辺なのです。 だから、さきの10年間の問題点を十分掘り出して、それを徹底的に潰す。その上で次の計画を策定するということですよね。それがないと、なかなか難しいのではないかなと。ただ、やっていましただけで。ぜひ事業ごとに私は検証する。多分、余り市役所はこういうのをやっていないのかなと感じているのです。私は民間にいるときに、1つのものを開発あるいは商品設計を完了すると、必ずそこに一つのレポートができてきます。その間にいろいろ研究開発をやったりして、課題も出てきます。その課題についてはしっかりと書く。それも裏づけを持って、理論的にある程度証明していく。私は今まで市役所の中でそういう状況を見たことがないのですが、PDCAの中にはそういうものがあるのだろうと思うのです。ファジーではないのだというね。何か行政に来ると、必ず、計画は立てた、しかし施策に行くまでの間にほとんどつながりがなくなって、ファジーな面がいっぱい出てきてしまう。一貫性が全然なくなるのです。やっぱり一つの事業を通して必ずまとめていく。 どんな事業でもそうです。今回もいろいろと新規事業も含めて主な事業の内容が紹介されました。これについても各事業を1個1個全部やらないとだめなのですね。そして誰もが見られる、そういったことが各事業ごとに、部ごとに本当に必要だというふうに、部の中に課があれば課の中にも必ずそういったファイリングする場所があって、そういった行政経営を進めていく上ではいろんな課題について必ずそれを残していく。これは古河市の知的財産にもなるのです。これは市民の財産なのです。だから、私は文化施設をつくるときも話したのですが、ただ施設をつくるだけではない。施設をつくることを通して我々は何を学ぶかという、市民とともに何を学んでいくかという、これがちょっと欠けていると思っているのです。多分これは古河市だけの話ではないだろうと思っているのですけれども、やっぱり一つの事業としてただつくるだけではなくて、その裏にあるものは一体何だろうと。大切なものがいっぱいあるのです。市民協働であったり、市民との情報共有であったり、ありますよね。あとは、外部の力をかりて新たな知識、新たな経営感覚、また意識改革もそういった事業を通してできていくわけですね。外部の人と一つの事業を通していろいろ検証、分析を進める上で、いろんな人と出会います。そういう出会いの中に新しい考え方が発見されるのです。それこそが意識改革なのです。ただ意識改革をやろうといっても、なかなかできない。市民のニーズを聞こうといってもなかなかできない。しかし、そういった事業を通して少しずつ市民の皆さんに入ってもらう。こういったことがない限り、市民が主役のまちづくりにはならないだろうと思っています。 これはぜひ考えていくべきかなと思うのです。その上で第2次総合計画もただコンサルタントに任せるのではなくて、内容的にはレベルが低くても、市民の手でつくるという、こういった総合計画が一番いいです。立派な紙の総合計画なんて要らない。第1次総合計画は、私が市役所へ行って、議会もそうですけれども、皆さんデスクの上に置いていないのです。これが一年中デスクになくては作業が見えてこなくなるのだということで、そういったものがない。恐らく目標管理、マネジメントが十分働いていないのだろうというふうに思うのです。 そういったものを含めて、今後1つの事業を進めていく上で、やはりPDCAをしっかりやる。それには過去のものを十分検証する必要があるのですが、こういった文化施設事業、あるいはグレードアップ事業、そのほかにも契約問題もあります。指名選定業者に関して問題があって、今回議案第40号で訴えを起こすことになっているのですが、こういった問題もそうです。やっぱりこれは特定の人の問題だけではなくて、システム上どうしてこういった問題が生まれたかというのを見きわめていく必要があるのです。これは議会も本当はこういった問題をやらなくてはいけなかったのです。これこそがまさしく議会百条委員会にも匹敵するような内容、あるいは特別委員会を設置して、議会としても徹底検証する必要があったのです。それがはぐれて、別なことで4年間動いてしまったと。これは市民に対する背信行為なのですね。 ということで、2回目の答弁をお願いいたします。 ○議長(渡邊澄夫君) 執行部の答弁を求めます。 鈴木企画部長。 ◎企画部長(鈴木誠君) 長浜音一議員の2回目の御質問についてお答えさせていただきます。 いろいろな御提案、御指摘、大変ありがとうございます。 まず、過去の10年間における検証ということでございますが、事業に入る、それから終了するを含めまして、各所管課ごとにそれぞれ努力していると認識をしているところでございます。その中で、平成27年度におきましては総合計画あるいは総合戦略のほうをあわせて策定する時期になりますので、十分に各課が検証した結果を反映できるように、またそこに市民の方々の御意見、それから専門家の方の御意見、各団体の方々の御意見、こういったものを取り入れながら、計画として策定していきたい。策定した計画につきましては、実行していくことを前提に考えていきたいと考えております。どうか御理解の上、今後とも御協力をお願い申し上げまして、答弁とさせていただきます。 ○議長(渡邊澄夫君) 答弁は終わりました。 長浜音一議員の3回目の質問を許します。 ◆16番(長浜音一君) ぜひこれから先、企画立案から施策まで一貫して、1つの事業に関しては必ずPDCAをかけて、レポートなり、場合によってはすごい論文が生まれるかもしれないのです。そのぐらいのことが、今市役所の中の各事業にあるのです。今古河市でやっている事業は宝の山なのです。490億円の予算をただ食べ尽くすのではなくて、それを通して我々は目に見えない付加価値の高いものを残すのだと、これですよ。これからやらなくてはいけない市政。これは新しい市政運営なのですけれども、ぜひ、第2次総合計画なんていい紙なんか要らないです。私は真室川町の第5次総合計画、小森谷英雄議員と勉強会に行ってきたのですが、私のほうで今後の市政経営について1時間ほど講演をやったのですが、第5次総合計画を見たときに、わら半紙みたいな紙です。中身は本当に地元のローカル弁が入っているような。しかし、心のこもった第5次総合計画なのです。要は、市民の魂が入らない総合計画なんていうのは、首長がかわればどんどん変わっていってしまう。首長がかわっても変わらないという総合計画、それを市長を中心につくり上げていくと、これが大切なのです。教育委員会もそうですから、よろしく頼みます。 ということで、私はこれから先のことを期待していますので、今までのことはいろいろ反省点として、多分文化施設関係もほとんどやっていないのはわかっているのです。だからこそ私は訴えて、日本一の最高の市政経営ができる古河市にするのです。関東のど真ん中ぐらいで喜んでいてはいけないです。日本のど真ん中でもだめなのです。世界のど真ん中、行政は日本のど真ん中なのだと。行政は天下一品の行政を行える古河市なのだと。まず形ではなくて、皆さんの意識が1点に集中する、市民サービスに集中するような市政運営を目指して、ぜひ第2次総合計画に向かっていってほしいと思っております。ぜひ、まだまだやることがあるので、機会があればまた質問したいのですが、あと5年先とか10年先、一体どうなっているかということでですね。その時間は多分ないと思うのですけれども、一市民という立場で見たりすることもあると思うので、ぜひいい形になっていることを期待します。 以上です。 ○議長(渡邊澄夫君) 執行部の答弁を求めます。 菅谷市長。 ◎市長(菅谷憲一郎君) 長浜音一議員の3回目の質問にお答えします。 長浜音一議員がおっしゃるように、確かに市民参加なくして総合計画はあり得ないと思います。市役所とはまさに市民の役に立つところ。首長がかわるたびにこの政策が大きく変わるというのは、相当そこに問題があろうと思います。すなわち、それは市民の声が十分反映されていない。首長がこうだと言ったら、そこに議会が周りを見ずに追随してしまうかもしれないし、あるいはそこにいろんな人の同意が得られていないという可能性も、これは古河市でなくて、全体的にあろうと思います。そんな面で、例えば今の議会でも、これまで130億円の文化センターをつくるのだということで進めてきた古河市でありますけれども、この文化センターが市民にノーを突きつけられたら、この議会で、議員の名前を言って申しわけないけれども、針谷 力議員から、古河市は財政が厳しいだろう、そんな事業ができるのか、これをやるべきではないだろう、ないだろうと、今まで130億円でやれと言った人が、2億円、3億円の事業に、あるいは10億円かわからないけれども、こういう事業がどこが大変だの、消防団の負担の5万円が大変だの、視点が違う。ですから、経営者がかわったら、一生懸命後押しした議員が、考えが、全くそうやって今まで推した人が、金を使え、使えと言っていたのが、使うのではないと。こういう政治をやっている限り、まちは伸びないし、整合性もない。まさにまちの発展がないと思います。これから発展させるため、議会とともによく話し合って、少数意見も大事にしながら、市民の意見を特に大事にしながら進めてまいります。よろしくお願いいたします。 ○議長(渡邊澄夫君) 答弁は終わりました。 以上で、長浜音一議員の質問を終了いたします。 △日程第3 散会の宣告 ○議長(渡邊澄夫君) 以上で、本日の日程は全部終了いたしました。 本日は、これにて散会いたします。          午後 3時20分散会...