土浦市議会 > 2008-12-10 >
12月10日-04号

  • MアンドA(/)
ツイート シェア
  1. 土浦市議会 2008-12-10
    12月10日-04号


    取得元: 土浦市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-22
    平成20年 第4回 定例会平成20年第4回土浦市議会定例会会議録(第4号)======================== 平成20年12月10日(水曜日)議事日程(第4号) 平成20年第4回土浦市議会定例会 平成20年12月10日・午前10時第 1         一般質問第 2 議案第109号 土浦市国民健康保険条例の一部改正について第 3 議案第110号 財産の取得について(土浦市立土浦第三中学校用地)第 4 議案第81号 土浦市公益法人等への職員の派遣等に関する条例及び土浦市土地開発公社及び財団法人土浦住宅公社対策基金条例の一部改正について第 5 議案第82号 土浦市職員の勤務時間,休暇等に関する条例及び土浦市消防団員等公務災害補償条例の一部改正について第 6 議案第83号 土浦市税条例の一部改正について第 7 議案第84号 土浦市公設地方卸売市場条例の一部改正について第 8 議案第85号 土浦まちかど蔵条例の一部改正について第 9 議案第86号 土浦市建築基準条例の一部改正について第10 議案第87号 平成20年度土浦市一般会計補正予算(第4回)第11 議案第88号 平成20年度土浦市国民健康保険特別会計補正予算(第2回)第12 議案第89号 平成20年度土浦市老人保健特別会計補正予算(第1回)第13 議案第90号 平成20年度土浦市後期高齢者医療特別会計補正予算(第2回)第14 議案第91号 平成20年度土浦市介護保険特別会計補正予算(第2回)第15 議案第92号 平成20年度土浦市下水道事業特別会計補正予算(第3回)第16 議案第93号 平成20年度土浦市公設地方卸売市場事業特別会計補正予算(第1回)第17 議案第94号 平成20年度土浦市農業集落排水事業特別会計補正予算(第1回)第18 議案第95号 平成20年度土浦市土浦駅前北地区市街地開発事業特別会計補正予算(第1回)第19 議案第96号 平成20年度土浦市水道事業会計補正予算(第1回)第20 議案第97号 土浦市亀城プラザの指定管理者の指定について第21 議案第98号 土浦市レストハウス「水郷」の指定管理者の指定について第22 議案第99号 土浦市国民宿舎「水郷」の指定管理者の指定について第23 議案第100号 土浦市立土浦市民会館の指定管理者の指定について第24 議案第101号 土浦まちかど蔵の指定管理者の指定について第25 議案第102号 土浦市小町ふれあい広場の指定管理者の指定について第26 議案第103号 土浦市駐車場の指定管理者の指定について第27 議案第104号 市道の路線の認定について第28 議案第105号 市道の路線の廃止について第29 議案第107号 市町村境界の決定に関する意見について第30 議案第108号 茨城県後期高齢者医療広域連合規約の変更に関する協議について第31         休会の件  ――――――――――――――――――――――――――――本日の会議に付した案件 日程第1  一般質問 日程第2  議案第109号乃至日程第30 議案第108号 日程第31 休会の件  ――――――――――――――――――――――――――――出席議員(27名)   1番  吉田千鶴子君   2番  荒井 武君   3番  小林幸子君   4番  福田一夫君   5番  田中涬介君   6番  古沢喜幸君   7番  久松 猛君   8番  安藤真理子君   9番  篠塚昌毅君  10番  藤川富雄君  11番  井坂正典君  12番  海老原一郎君  13番  柳澤 明君  14番  矢口 清君  15番  盛 良雄君  17番  吉田博史君  18番  寺内 充君  19番  柏村忠志君  20番  川原場明朗君  21番  竹内 裕君  22番  内田卓男君  23番  矢口迪夫君  24番  川口玉留君  25番  折本 明君  26番  沼田義雄君  27番  松本茂男君  28番  本橋道明君  ――――――――――――――――――――――――――――欠席議員(なし)  ――――――――――――――――――――――――――――説明のため出席した者  市長      中川 清君  副市長     瀧ケ崎洋之君  収入役     五頭英明君  教育長     冨永善文君  市長公室長   市川 昇君  総務部長    土肥文夫君  市民生活部長  石神進一君  保健福祉部長  小貫俊男君  産業部長    桜井久夫君  建設部長    青山良夫君  都市整備部長  古渡善平君  教育次長    久保庭照雄君  消防長     中川新衛君  財政課長    塚本盛夫君  会計管理者   小林健太郎君  ――――――――――――――――――――――――――――事務局職員出席者  局長      神立 廣君  次長      宮本 一君  副参事     大久保 稔君  係長      大塚 豊君  係長      野口智巳君  係長      沼尻 健君  ――――――――――――――――――――――――――――   午前10時02分開議 ○議長(折本明君) おはようございます。ただいま出席議員は27名で議会は成立いたしました。 よって,これより本日の会議を開きます。  ―――――――――――――――――――――――――――― △欠席議員の報告 ○議長(折本明君) 本日は全員御出席でございます。  ―――――――――――――――――――――――――――― ○議長(折本明君) 会計管理者から発言を求められておりますので,発言を許可いたします。会計管理者。  〔会計管理者 小林健太郎君登壇〕 ◎会計管理者(小林健太郎君) おはようございます。昨日の福田議員への御答弁の中で,市の預金運用について申し上げました内容につきましては,水道事業会計以外の一般会計並びに特別会計の状況について御説明をいたしました。債権等による運用に関しましては,公営企業であります水道事業会計におきましては,平成17年から国債による運用を図っておりますことを御報告させていただきます。よろしくお願いいたします。  ―――――――――――――――――――――――――――― ○議長(折本明君) 本日の議事日程につきましては,お手元にお配りしてございます議事日程第4号のとおり議事を進めたいと存じますので,御了承願います。  ―――――――――――――――――――――――――――― △日程第1.一般質問 ○議長(折本明君) それでは,これより議事日程に入ります。 一般質問を続行いたします。 18番寺内充君。  〔18番 寺内充君登壇〕 ◆18番(寺内充君) おはようございます。これ,昨日3回ぐらい練習しました。これは,初日,2日目,小林議員,吉田議員が声高らかにやっていましたので,私も昨日練習しまして,朝一番,さわやかな声を出したいと思って練習しました。 それでは,市政改革クラブの寺内充です。通告に従いまして,中心市街地空き店舗対策についてお伺いしたいと思います。 11月23日の読売新聞なんですが,土浦の今昔というような題目で,こういう社説が出たんですね。読まなかった議員さんもいると思いますので,ちょっと御披露してみたいと思います。「かつて県南の商都として賑わった土浦の中心部。その目抜き通りの商店街でシャッターをおろしたままの空き店舗が目立つ。亀城公園からJR土浦駅までの1.4キロほどを歩いてみると,ざっと35店舗もシャッターが閉まっていた」というような記事が載っております。 そこで,今回,私が空き店舗対策ということで一般質問に立ったのですが,私も去年の12月,今年の3月に,中心市街地に対しての一般質問をしております。その中で,私たちの会派としまして,その中心市街地の活性化のことで何か勉強することがないかということで,沖縄の宜野湾市に行ってきました。そこで空き店舗対策事業というものを,調査してまいりました。 その中で,私がかねてから言っていたんですが,「チャレンジショップ虹」,そこで土浦市とすれば起業家を育てているということで,それは大変高く評価しております。ところが,その先なんですよ。この前も言ったんですが,その起業家を例えば育てても,その起業家が土浦の商店街に定着していかなければ,「仏を作って魂入れず」になってしまうのではないかということで,私は懸念して再三申し入れをしてきました。この前の時には,2年か3年ではなくて何年かやっていますから,私はある程度の人が土浦に定着してくれたのかなということだったんですが,私の目の前の所にある揚げ物屋さんは,起業家として今一生懸命になってやっておりますよね。 だから,やはり「仏作って魂入れず」ではなくて,「チャレンジショップ虹」で起業家を育てたらば,その起業家に土浦の商店街で事業をしていただくということで考えていただければと思って今回質問しております。そこで空き店舗対策ということなんですが,確かに1.4キロのうちに35店舗が閉まっていると,シャッターをおろしていると。それで,今月には私の町内にあるヤマハルさんが,またシャッターをおろすということで聞いております。ですから,目抜き通りがばたばたシャッターをおろすようなことになってしまっているんですよ,市長さん。ただ,市長さんは答弁で,企業努力をしていただきたいということを再三言っていますが,もう企業努力をするような状況ではないんですよ。 というのは,私のところに相談に来た商店主の人がいたんですよ。その時に,昨日,柏村議員が言っていました自治金融を申し込んだんだと。それで,今までは1回も遅れなくて自治金融を返していて,それで今回申し込んだら,県の保証協会とかそういう審査は全部通ったんですけども,最終的にお金をということになった時に銀行のほうから断られたということで,それで,商店主の人は1つの銀行だけしか取引がなかったんですね。ですから,困ってしまって,どうしようということだったんですが,その時,ここに座っている桜井部長さん,「スーパーマン」が飛んできて,事なきを得て,今回,別な金融機関のほうから自治金融を出していただいたということがあったんですが,一生懸命商店主の人が頑張っていても,銀行というのは,もう土浦の商店街というのは不良債権を起こすのではないかということで,貸し渋りどころではないんですよ。その自治金融制度は,2割方は銀行が保証しなくてはならないんですけど,8割方は自治体が保証するわけですから,ですから,リスクと言っても2割方のリスクしか負わなくて済むものに対してだって,お金を貸し出さないという状況になってしまっているんですよ。ですから,やはり市長さんがいつも口にする,「企業努力」をしてということなんですけど,もうその枠を超えてしまっているのが今の土浦の商店街だと思うんですよ。 それで,私としては,先ほど言いましたように,土浦としてどんなことをやったらいいのかということで,絶えず商店主の人と話し合いをしているんですね。ところが,その商店主の人というのは高齢化が進んでしまっているものですから,「寺内さん,今さら借金してまで私はあの世に行きたくないよ」というようなことで,はっきり言えば,もう年齢が年齢なものですから,事業欲を失ってしまっている人がほとんど今土浦の商店街の人なのではないかということなんですね。 それで,中川市長さんも長い間,商工会議所の会頭さんをやっていましたから,商店主さんとはいろいろな話し合いをしていると思うんですが,商工会議所というのはある程度年齢の高い人が集まっているのではないかと思うんですよ。私としましては,その下の青年会議所の若いばりばりの人達の意見を取り上げて,それで活性化を図っていったらどうなんだろうということなんですね。 それで,まず市長さん,青年会議所という役割をどのぐらい重んじているのか。商工会議所があって,その下部団体なんだからいいよということではなくて,例えばそういう話し合いの場を持ったり,勉強会を持ったりとかということを考えているのかということなんですよね。確かに30代から40代ぐらいが一番事業欲があって,とにかく自分で仕事をしてみたいというような気持ちに駆られる年代ではないかと思うんですね。やはり60歳を過ぎると守りに入っていくと思うんですよ。ですから,先ほど言ったように,「いや,借金してまであの世に行きたくないな」という言葉が出てきてしまうのではないかと思うんですね。それでは土浦の活性化活性化と言っても,絶対活性化にはならないと思うんですよ。ですから,若い世代を育成していただきたいということで,私は「チャレンジショップ虹」というのはいい組織だなということは最初思いましたよ。ところが,先ほど言ったように,起業家を育ててもその起業家が土浦に定着しないということは,やはり若い年齢の人というのは金融機関に対しての信用というのはほとんどないんですよ。ですから,その若い年代の人がこういうことをやりたいんだということで,事業計画書を持って銀行に行っても,銀行ではけんもほろろになってしまうんですよね。確かに起業の事業計画書を一生懸命持っていったとしても,今の土浦ではなかなかお客さんが来ないだろうと,それでは融資をしてもその回収に事欠くのではないかということで,いろいろなことを聞くと,どうしても銀行さんのほうがあまりいい返事をしてくれないということで定着していないみたいなんですね。 それで,余談だったんですけども,この質問に移らさせていただきますが,空き店舗対策についてなんですが,宜野湾市に行って担当の方から状況をお伺いしたんですね。宜野湾市というのは家賃の2分の1,それで5万円を上限に半年間だけ自治体が家賃の補助をしますよという事業を立ち上げたんですね。その時に,若い人なんかで100人ぐらいの申し込みがあったということなんですよ。予算は300万円で,1件について5万円が上限ですから,それで半年間ということは1人30万円ですよね。300万円の予算だと10件ですから,10店舗のシャッターが開いたということなんですよ。それで,定着度はどのようなのかと思いまして,まあ,若い人がやることだから,10店舗のシャッターが上がっても,いいところ2店舗か3店舗残っているのかなということでお聞きしましたら,1年間で事業がうまくいかなかったということで退店した人は,たった2件だったというんです。8件は定着して,今も事業をしていただいていますということなんですね。 私が市長さんにお願いしたいのは,「チャレンジショップ虹」,また「SOHOつちうら」ということで起業家を育成しているんだったら,その起業家のために幾らかでも補助してやれれば土浦の空き店舗というのは1つでも減るのではないかなということを思って,今回質問をしております。若い起業家というのは,いろいろな発想,奇想天外な発想を持っていますから,なかなか年配の人には馴染みにくいところがあるのではないかなと思うんですが,やはり若い人がまちの中に来なければまちの活性化は図れないと思うんですよ。 それで,駅前通りを見ましても商店街のシャッターが閉まっている。ですから,12月になって日没が早いと商店街を通った時に暗いんですよね。はっきり言って私たちの周りには,大きな店舗というのはヨーカ堂ぐらいしかありませんが,ヨーカ堂に向かって高齢者の方がシニアカーを押しながら行っているのを毎日のように見かけますが,商店街として今まではお店があったから明るかった。ところが,お店のほうの事業もままならないので,商店街のアーケードの電気も例えば3つ置きとか4つ置きにしか点けられないと。みんなでそれを出し合ってやっていたんだけども,そのぐらいの経費も出ないんだということで,市長さん,多分歩いて見てみられたかと思うんですが,今の時期,5時頃になった時にメインのシャッター通りの所は暗いというイメージがあると思うんですよね。 それで,私は,平成7年か8年頃,駅前の所のアーケードを取った時に,アーケードの後の街路灯がオレンジ色になるのかなと思ったら,ブルーの色なんですよ。駅から歩いてきて,それで商店街に入ってくる時に,ライトがブルーなものですから気持ちがだんだん落ち込んでしまって,今の商店街をイメージしているような色だなという感じなので,あれをオレンジ色か,例えば明るい色に変えてくださいよと再三お願いをしたんですが,一向に変わっていなくて,まだブルー色になっていると。ですから,やはりやれることがあったら,そこから手をつけていただければということがあるんですよね。ただ,中心市街地の活性化という大きな枠でやるのではなくて,一つ一つできるものからやっていっていただければ,まちの活性化というのは図れるのではないかなと思うんですよ。 中心市街地対策室というのを例えば課に昇格させて,まちの中に置いてもらえないだろうかということは,高津庁舎のほうに商店主の人が相談に行くというのはなかなか行けないからということで,去年の12月も3月もお願いしたつもりなんです。ただ,今年の3月の時には,今いらっしゃらない石毛部長さんが,「私と市長は一心同体で気持ちは同じだ」ということで答弁なさってくれたから,多分そういうことは考えてくれているのかなと思うんですが,土浦のイベントというのは一過性のものが多いんですよ。確かに中心市街地対策室の大里室長というのは,一生懸命頑張っていただいて,まちなか元気市なんていうものをやっていただいています。その時には,ある程度お客さんが来ているんですよ。ところが,それは一過性のものですから,継続してお客さんが土浦に来てくれるかというと,やはりちょっと無理があるのではないかと思います。 ですから,商店街の活性化というのは,店舗があいて365日お客さんが来てもらえるようなものをやっていただきたいと思うんですよ。例えば産業祭なんていった時は,人がものすごい来ますよね。ところが,産業祭が終わって1日,2日経ったらば,もう日曜日だって歩いているのをチェッカーでやったらはかれるぐらいしか歩いていませんよ,土浦の市内は。それでは中心市街地活性化ということで市長さんが言っているものとは,ほど遠くなっていってしまうのではないかと思うんですね。 そこで,はっきり言いまして,行政と例えば商業者との間に,先ほど言ったようにちょっと温度差がありますから,活性化活性化ということで言ってもなかなか詰まらないものはあると思うんですけども,市長さん,若い人の意見を聞くような会を持っていただければ,そうすればいろいろな活性化の一翼を担えるのではないかと思うですよね。商工会議所が本来は商業欲やなんかがあっていろいろな活性化のことを勉強していらっしゃるとは思うんですけども,やはり年代が上がれば,先ほど言ったように,余計なことはしたくない,できれば借金を残さないで自分のせがれに引き継いでいきたいというような考えがどうしても出てきてしまうのではないかと思うんですよね。ですから,やはり事業欲のある若い2代目さんや3代目さんと懇談を持って,その中からいい案があったらば取り上げて活性化に役立てるということをしてもらえればありがたいなと思っているんですけども,市長さんも先ほど言ったように商工会議所の会頭さんを何期もやっていて,長い間,商業者の気持ちというのはおわかりでしょうから,ここから先のことは言いませんけども,そういうことでやっていただければありがたいなと思うんですね。 それで,空き店舗対策のことでまたお話ししたいと思うんですけども,土浦の空き店舗のシャッターを上げよということを一番最初考えたんですけども,やはりシャッターを上げても人が集まらないのでは,二月か三月やって,あら,またシャッターが閉まってしまったという所が,その繰り返しが多いんですよね。その必要経費まで出ないということなので,それで土浦市のほうで何か施策がないのかといった時,食のまちづくりだということでカレーをメインにということでまちおこしをするんだということなんですが,土浦のカレーフェスティバルとか,イベントの時のカレーのことは耳にはしますけども,例えば商店街の所のどこに行ったら食べられるんだ,土浦の名物はカレーなのではないか。ところが,実際に土浦のメインストリートを歩いても,食堂というのは何軒あるんですかと。だから,本当に土浦が食のまちづくりでカレーを売り出すんだというんだったら,大々的に「土浦のカレー」ぐらいののぼりを立てて,そこに行けば土浦の名物のカレーを食べられるんだというような,そういう工夫をして,全面的に食のまちづくりでまちおこしをするんだというようなことを考えるんだったら,そういうところまで考えていただきたいなと思うんですね。 私がさっき言ったように,土浦のイベントというのは一過性なんですよ。例えば新聞で見た時にカレーサミットがあった。カレーサミットに来た人は,土浦のまちの中を歩いた時に,どこで土浦のカレーというのをやっているのということで疑問に思って帰られたのではないかと思いますよ。駅に降りたらば「土浦のカレー」なんていうのぼりがあるんだったらば,これは,土浦はまちを挙げてそういう活性化を図っているんだなと思うんですが,土浦の市民以外は土浦のカレーだどうのこうのだということを言っても,実際にイベントに来れば100円か200円でカレーが食べられますからカレーがあるんだなということがあるんですが,まちの中を歩いたって,のぼりが1つあるわけでもない,土浦のカレーだということでそういう看板を出している所もない。それで食のまちづくりというのはちょっといかがなものかと思うんですね。 ですから市長さん,やる時には一過性のものではなくて,継続性のあるもので考えていただければと思うんですよ。本当に食のまちづくりでやるんだったら,カレーを本当にメインでいくんだったら,いろいろな講習会をやっている,いろいろな団体の人が新たなカレーを作って皆さんにお披露目している。それだったら,その団体の人にまちの中でカレーをやってもらえませんかとかというような働きかけがあってしかるべきではないかと思うんです。  〔「いいこと言うな」と呼ぶ者あり〕 ◆18番(寺内充君) それは活性化のためですから私は言いますよ,ちゃんと。 ですから,そういうことでやっていただければと思うんですね。ただ,やはり皆さん,私もまちの中に立っていた時に,「土浦はカレーということなんですが,カレーというのはどこで食べられるんですか」と聞かれたことがあったから,私はそういうことを話しているんですよ。実際にそういうことがあったのでね。年配の方が土浦駅のほうから歩いてきて,地図をこうやって見ていて,それで,「すみません,ちょっと土浦のカレーというのはどこで食べられるんですか」ということを聞かれた,そういう事実があったものだから,市長さん,今話しているんですよ。 ですから,やはり食のまちづくりをやるんだったら,食のまちづくりをやるような施策を打ってくださいよ。ということは,カレーフェスティバルやるんだ何だかんだ,その時だけちょこっと補助金を出せばいいんだではなくて,それがまちの中に定着するように主導していっていただければと思うんですね。ですから,施策なものですから,そういうものを市長さんはどのように考えているんだということをちょっとお聞きしたいと思います。 それで,これは空き店舗対策なものですから,ちょっとわかればでいいんですが,小貫保健福祉部長,福祉の店がウララから退店するということを聞いたので,できれば中心市街地のほうへ出していただければということなので,そういうことを聞いていれば,ちょっと申し訳ないんですが,そういうことで働きかけていただければと思うんです。 やはり皆さんと手をとり合って活性化を図っていただきたいと思うんですね。中心市街地対策室というのは,多分2名か3名の市長さんが言う少数精鋭でやっていただいているんだと思いますが,やはり無理なことがあるのではないかと思うんですよ。イベントをやればイベントで飛び回り,それでイベントが終わったとなればこの次また違うイベントが控えているんですよ。活性化の問題に対して本当に取り組もうと思うんだったら,やはり商業者と顔の見えるような行政をしてもらいたいんですよ。私が再三言っているように,中心市街地対策室があるんだったら,まちのど真ん中,例えば蔵の中でもいいではないですか。例えばそこにあれば,そうすれば商業者が何か相談がある時には,すぐそこに行けるのではないかと思うんですよ。ところが,産業部の中に入っていますし,商業者は今言ったようにこれだけ消費が冷え切っていますから,自分達で店番をやらなければそのお店が成り立っていかないということなので,商店街の皆さんと会議をやるなんていう時には,必ず夜の7時とか7時半にならないと皆さん集まってきてもらえないんですよ。だから,やはりまちの中にこうやって来ていただければ,幾らかでも違うのかなと思います。 だから,市長さん,やってみましょうよ,やらなければ結論は出ないんだから。何回か私は提言しているけど,それがそうですねとかということで終わってしまうんですよね。そうではなく,やることやってみて駄目だったらまた戻ればいいではないですか。だから,これは幾ら産業部長さんに言ったって,産業部長さんには結局結論を出せるわけではないんですから,市長さんの気持ちでできることなんだから,まずは何でもやってみましょうよ,やらなければ結論が出ないんですから。 ですから,それをお願いしまして1回目の質問としたいと思いますので,明快な答弁をよろしくお願いしたいと思います。 ○議長(折本明君) 産業部長。  〔産業部長 桜井久夫君登壇〕 ◎産業部長(桜井久夫君) おはようございます。寺内議員の御質問の中心市街地の空き店舗対策につきましてお答えを申し上げます。 議員のほうからもお話しございましたように,全国的に中心市街地を取り巻く環境は,モータリゼーションの進展,あるいは大型商業施設の郊外立地等によりまして大きく変化をしておりまして,特に地方都市におきましては,まちの顔と言われます中心市街地の衰退,あるいは空洞化が大きな課題となっているところでございます。 議員から御紹介もございましたように,読売新聞等で御紹介がありましたが,空き店舗でございます。本市におきましても例外ではありませんで,中心市街地における大型店舗の撤退に始まりまして,中心市街地周辺部,あるいはつくば市等への大型商業施設の立地等もございまして,こういった商業環境の変化を背景といたしまして,中心市街地において空き店舗,あるいは空き地が目立つ状況にございます。 現在,議員から新聞の記事で御紹介がありましたが,空き店舗の状況,本年度3月に中心市街地内15の商店会を対象としました実態調査を行ってございます。その結果によりますと,67店舗が空き店舗という状況にございます。残念ながら,昨年に比べまして14店舗増加している状況にございます。その増加の場所でございますけども,駅ビル,駅前商店街振興組合,それからモール505等でございまして,その要因といたしましては,昨年12月20日に発表されました駅ビルの全館リニューアルに伴いますウイングの営業終了,そういった影響,あるいは今日の経済不況による来店者の減少による閉店というようなことが,想定されるのではないかと思っております。 こうした中で,本市におきます空き店舗対策事業でございます。議員のほうからも縷々御紹介がございましたけども,平成15年3月にはモール505の空き店舗を活用いたしまして市が開設いたしましたSOHOつちうら,平成18年3月には川口商店会の空き店舗を活用し開設いたしました「チャレンジショップ虹」がございます。現在,それぞれ入居生が中心市街地への出店,開業を目指して日々努力しているというような状況でございます。 なお,御参考までに,SOHOつちうらで申し上げますと,ネットワークの開業を含めまして市内に9人,それから市外に3人が独立開業してございます。また,茨城県が実施いたしましたいばらきビジネスプランコンテストにおきまして,SOHOつちうらの出身者が奨励賞に入選してございます。こういったことで,着実な歩みかとは思うんですが,若い起業家の皆さんが育っていて活躍しているという状況もございます。 それから,議員の御質問の中で,中心市街地の空き店舗対策ということで,会派のほうで御視察なさったということで,沖縄県の宜野湾市が実施いたしております,空き店舗対策事業を例にとりましての御提案がございました。 沖縄県宜野湾市の空き店舗対策事業につきましてちょっと触れさせていただきますと,私どもがお聞きしましたところによりますと,商店街の空洞化の抑制を目的として制度化されまして,中心市街地活性化基本計画対象区域と指定いたしております幹線道路沿いを対象地区と定めまして,空き店舗への出店1店舗につき,店舗賃借料の支援といたしまして,対象経費の2分の1に相当する額で,月額5万円を上限と定めているそうでございます。最長6カ月の支援を行う事業ということで,平成15年に制度を定めて以降68件の認定が行われ,空き店舗の解消に努めているというような状況にあるそうでございます。また,支援による効果の面といたしましては,現在のところ定着率は比較的高いということでありますが,同じ県内におきまして先駆けて実施した自治体におきましては,定着率が悪く,支援制度を廃止した例もあると。そういった事例もあるので,宜野湾市のほうでも今後とも慎重に推移を見守りたいというようなお話も伺っております。 また,同種の空き店舗対策,支援制度に取り組む自治体を調査いたしましたところ,長野市の場合,宜野湾市と同様に,中心市街地活性化基本計画に定める区域内の空き店舗を対象に,出店改修費の支援として対象経費の3分の1以内,100万円を限度とした支援,それ以外に店舗賃借料の支援といたしまして対象経費の3分の1以内,5万円を上限とする支援も実施しておりまして,平成17年から19年度の実績で22件の支援を行ったと伺っております。また一方では,長野市の場合,家主への不動産の支援ではないかというような批判もあるというようなことでございます。それから,2年以上の開業を条件として1年間の支援を行ったところ,支援期間の終了後,2年間を経過することなく,途中で撤退するというような実情もあったとお聞きしております。 また,同様の事業を関東地区ではお隣の埼玉県の桶川市で実施しております。平成15年度から店舗改装費として2分の1以内,50万円を限度とした支援,あるいは店舗賃借料の2分の1,5万円を限度としまして1年間の支援を実施しております。制度の活用状況を申し上げますと,平成15年度から19年度までの5年間で,桶川市の場合は6件の利用にとどまっているそうでございます。平成17,18年度の利用はそれぞれ1件,19年度は利用がないといった例も伺ってございます。 したがいまして,中心市街地におきます空き店舗対策といたしまして,空き店舗賃借料の補助制度につきましては,1つの支援制度として一定の効果をおさめている自治体もございますが,一方では先ほど申し上げました制度そのものへの批判,あるいは効果が見えない自治体もございますことから,今後とも十分な調査研究に努める必要があると考えておりますので,よろしく御理解のほどお願いしたいと思います。 それから,食のまちづくりの関係で御質問いただきました。 食のまちづくり事業につきましては,議員からも御紹介がありましたように,本年度,川口運動公園でカレーフェスティバルを開催しております。その他には食のまちづくり販売促進事業ということで,土浦市の食の歴史,あるいは資源を活かした名物料理を作りまして,食のまち土浦を目指すというような取り組みも実施しております。事業の内容としましては,つちうらカリー物語の事業者部会を組織しておりまして,定期的にカレー料理の研究会等を開催いたしまして,新しい商品の開発とか,参加者のレベルアップを図っていると。そういった中で,マップ等も作成,配布いたしまして,カレーのまち土浦のPRとともに,まちなかに波及効果をもたらすように努めているところでございます。 今後,議員からも御指摘がございましたように,カレーフェスティバル,あるいは食のまちづくり等の事業を通しまして,土浦のまちなかに食のまちづくり事業が波及効果をもたらすように,これからも十分努めてまいりますので,御理解のほどよろしくお願いしたいと思います。 ○議長(折本明君) 保健福祉部長。  〔保健福祉部長 小貫俊男君登壇〕 ◎保健福祉部長(小貫俊男君) 寺内議員御質問の中心市街地空き店舗対策についての中で,福祉の店についての御質問がありました。その点についてお答えしたいと思います。 御案内とは思いますけども,福祉の店「ポプラ」,こちらは社会福祉協議会の中の4階に1つあります。その他,委託販売をしていまして,国民宿舎とか,蔵など,そういった3カ所でやっております。販売品のほうは,市内の施設とか近隣の施設も含めまして,そちらの福祉施設で作業してできたものを販売しているところでございます。 現在,確かに主な販売としてはウララのほうで販売しているところなんですが,やはり常駐して障害者をそこに配置してというような形で,現在そういう販売はしておりませんので,外に出るとなりますと,そういった障害者の参加というような部分の問題が新たに生じてくると思います。現在はそういったお店以外に出張販売をかなり充実させてやっておりまして,市のイベント等には積極的に参加させていただいています。先日の竹内議員の御質問の中でも縷々申し上げましたけども,その中で,カレーフェスティバル等,そういった所にも障害者を参加させるとか,その他,かすみがうらマラソン大会とか,いろいろな行事に出張販売というような形で障害者も交えて参加しております。 今現在あるのは4階というようなこともありまして,一般の来訪者がなかなか来てくれないというような声も確かにありますので,福祉の店をどこに設置したほうがいいのか,そういった問題も内部的には検討はしております。具体的に空き店舗の中でというような話にはまだ至っておりませんけども,今後,そういった部分も含めまして,これは社会福祉協議会のほうで運営しておりますので,社会福祉協議会等も交えましてその辺の検討もしていきたいと考えておりますので,よろしくお願いいたします。 ○議長(折本明君) 18番寺内充君。  〔18番 寺内充君登壇〕 ◆18番(寺内充君) 縷々答弁いただきました。再質問させていただきます。 桜井部長にしても小貫部長にしても,私が30分間何を語っていたんだかというのを聞いていましたか。一過性のフェスティバルとかそういう所への出店ではなくて,常駐できるもので考えてくださいということを言っているんですよ。それをここに来て,いや,カレーフェスティバルの時は出店しました何しました。それでは,部長がそれでは,その下の人が違うことを考えようといったってできませんよ,そんなのは。  〔「それは市長にやるんだ」と呼ぶ者あり〕 ◆18番(寺内充君) だから,いや,それは今から市長さんに行くんですよ。ただ,市長さんに行く前に部長さんのほうにちゃんと言っておかなければ。 ね,部長。桜井部長のほうもそうですよ。他市の事例を縷々話されましたが,確かにそういう施策を打って100%成功するなんていうことはあり得ないんですよ。必ずいいこともあれば悪いこともあるんですよ。それをこういうことがあったから,こういうふうにして批判があったから,だから見合わせるんだではなくて,自分は自分の,土浦市だったら土浦市の独自のものを何か組めばいいんですよ。そうではないですか。他の自治体がやったものを100%真似してやったらばということではないんですよ。 昨日もいろいろな議員さんが,土浦市は土浦市の独自のもので考えたらいいではないかという質問をしていましたよね。まさにそれが今のことだと思うんですよ。今私が言っているのは,中心市街地の本当に悲惨な状況を言っているんですよ。それが,いや,私には関係ないからというようなあっさりした答弁では,それでは困るんですよ,はっきり言って。土浦市は商店街というのがなくなってしまいますよ。今から本当に市を背負っていただく執行部の考えがそれでは,はっきり言って中心市街地どころではないですよ。中心市街地に出ている商店街はなくなってしまいますよ,このままでいったらば,本当に皆さん考えてもらわなければ。 だから,私はここで,市民の代弁者として言っているんですから,ですから,そこはよく考えて答弁してくださいよ。土浦市の独自の施策を打とうと思えば打てるんですから,先進地でやったのがあれば,そこからいろいろな情報を得て,その中で自分らで考えて施策を打つということができるでしょうよ。ところが,ここの自治体ではこういうことをやってこういう批判があったからとかというような,そんなものここで説明してくれなんて誰も言っていませんよ。そういう施策を取り入れてくださいということを言っているんですよ。マイナスの面をここで述べてくれなんて言っていませんよ。だから,部長さん,ちゃんと聞いていてくださいよ,何を質問されているのかということを。それで,今度市長さんのほうにお伺いしますから。 市長さん,今までさんざんそういうことがあったので,今度は市長さんが何でも決裁をしていらっしゃるんでしょうから,今,私もちょっと声が大きくなりましたが,本当に土浦市の商店街のことを考えたらば,その商店主の人は夜も寝られないような状況になっているのではないかと思いますよ。それで再三ここで質問するんですが,市長さんには本当に耳が痛いことかと思いますよ。ところが,中心市街地活性化を図っていきますというその言葉だけでは,もう乗り越えられないような状況になってしまっているんですよ,商店街が,本当に。ですから,本当に市長さん,何か施策があるんですかと,何か打ち出してくださいよというのが商店主の皆さんの願いではないかと思うんですよ。 ですから,確かに議員さんが言うとおり,商店街ももっと努力しないとというのは,それはあるかもしれませんよ。ところが,それ以上に結局やることというのはあるのではないですか。ですから,先ほど言ったように,若い起業家の人を集めての講習会でもいいでしょう。それで例えば意見交換会でもいいでしょう。そういうところから何かヒントを得られるということがあるのではないかと思うんですよ。そういうことを市長さん,考えてくださいよ。 ただ,市長さんはカレーフェスティバルなんかがあった時は,にこやかな顔でこうやって写っていますよ。商店街が活性化になったらこんなにこやかな顔ができると思うんですよ。ところが,商店街の人というのは,こういうにこやかな顔というのを市長さんにしてもらいたいと思っているんですけど,やはりもう自分の力ではそこまで及ばないんですよ。やりようがないところまで来てしまっているんですよ。ですから,私も声を大にしてこういう問題を取り上げたんですよ。 ですから,市長さん,「中心市街地活性化」という言葉は本当に漠然な言葉ですよね。だから,いろいろなことがそこには含まれると思うんですけども,やはりその中には商業者の今の現状というのが本当に根底にはあるんですよ。ですから,そういうものを自分の心に聞いていただいて,それで市長さんのほうの中心市街地活性化の施策があるんだったらここで述べていただきたいし,先ほど言ったように,いろいろな意見を聞いてからやりたいというのでしたらば,商工会議所の青年部の方なんかと話し合いを持っていただいて,それで何か中心市街地の活性化に対する施策が打てればなと思っているんですよ。 ですから,私もこの1年間で何かあるのかなということがあったんですけども,先ほど言ったように,まちなか元気市というイベントを打ってくれましたよね。その時に一過性のものでこういうことをやるんだということでも,やはり今のまちの中のものというのはPR不足で,先ほど言ったように,やってもなかなかそんなことをやっているのがわからなかったとか,そういうものが多いんですよね。ですから,やはり告知をする時には大々的に告知をしてあげて,そういうイベントをバックアップするようことをしていかないと,ただ商店街のためにお客さんをちょっと集めてあげようということで一生懸命になって努力していても,結局予算が伴うものですからそれはできないかもしれませんけども,いろいろな方法で告知というのは可能ではないかと思うんですよね。 例えば私の目の前の所にあるあの大きな案内システム,今真っ暗になっていますよ。あれは災害とかなんかの時に使えるようにということで,あの大きな案内システムをLEDで作ってあるんですから,そこで例えば何月何日からこういうイベントをやりますよというのを市民にPRすれば,あの大きな案内システムというのは市内に入ってくる所の道路に9カ所ついているわけですから,だから,そういうものを使ってやるとか,やはり何か施策を打ってくださいよ,本当に。それが今の土浦市の本当の商店街の現状だと思うんですよ。 私も本当に声が大きくなってしまったんですが,やはり皆さん商業者というのは,議員からすれば,いや,自分で努力すればいいんだよと言われるかもしれませんが,努力すればいいんだというところはもう通り越してしまっているような状況だから,あえて私はここで質問させていただいたんです。ですから,市長さんの中心市街地活性化に対する施策を何か1つでもここで言っていただければ,そうすればありがたいなと思いまして,2回目の質問をさせていただきました。 ○議長(折本明君) 市長。  〔市長 中川清君登壇〕 ◎市長(中川清君) 寺内議員の再質問にお答えしたいと思います。 質問のピントが,私,頭が悪いので,理解できないところがあるので,ちんぷんかんぷんとは言わないですけど,そんな答えにならないように努力しますけども,ちょっと絞られていないところがあるものですから,私も迷っているところでございますけれども,要するに今中心市街地は大変だということで,これに対しての対策はないかということだと思います。これは先ほど部長も答弁をいたしましたけど,これは土浦ばかりではなく地方都市,もう本当に今特に中心市街地と言われた所,「銀座」とか,「本町」だとか,そういう言われた所が地方都市の中心市街地,大変な空洞化になっていると言われておりますし,私もそう思っております。それはなぜそうなったのかということを,よく考えなければいけないんだろうと思います。 前の議会でもお話ししたことがあろうかと思うんですが,私の考えですけど,当たっているかどうかは別問題なんですが,昔はやはり売り手市場だったと思います。物がありませんでした。今は物がもう豊富ですね。本当にこれが100円で買えるのかと思うような,100円ショップができているくらいでございまして,物が豊富になりました。まさに買い手市場になったということが,1つあるのではないかと私は思っております。 それから,もう1つ大きなものは,車社会になったということもあるんだろうと思います。車を1軒に1台持っている家は30年,40年前は少なかったはずでございます。今はモータリゼーションが発達いたしまして,1軒の家でも1人1台とは言いませんけど,そのくらいの台数になった。どこでも自由にもう今は行けるというような時代になってきたことも原因なのではないかと思っています。 その他いろいろあると思いますが,そんな中で郊外の店ができてきたわけです。アメリカからそういう商業の関係が,どんどん日本にも進出をしてきて郊外にできたということ,それで当然買い手市場ですからいい物は安くして,車社会ですから,そういうものができるとそこへ買いに行くというようなことで,中心市街地がシャッター街になってきたんだろうなと私自身は思っております。そういうのが根本にあるわけでございまして,そして何十年かけて疲弊をしてきたと。その他にも原因はあろうかと思いますが,私はそういうことが大きな原因なのかなと思っているところでございます。 そんな中で,これといった対策を打ち出せということでございますけれども,打ち出せるんでしたらばもう打ち出しております。これはなかなかこれだというものがないというのが,非常に難しいわけでございまして,これがわかれば本当に全部どこもそんなことになっていないんだろうなと思っております。そんな中で,これだというのはありませんけど,我々としてやってきたことは,先ほど言ったチャレンジショップの問題とか,イベントをやってきたと,そういうことでございます。それで,イベントが一過性だと言われましたが,イベントとは大体一過性のものが多いんだろうと思いますけども,それを行政がずっと続けることがいいのかという問題は私も持っています。やはりそういうものをきっかけとして,それぞれの商店街の人が一緒にやるわけですから,それをいい方向につなげていくということが大事なんだろうなと私は思っておりまして,行政はそういうきっかけづくり,そういう環境づくり,そういうものを作っていくべきではないかなと思っております。 そこで,青年部と,若い人と話したらいいのではないかというようなお話もありました。それで,後継者ももういないんだということでございます。私もそういうことは感じております。農業にも後継者がいなくなったと言われておりますけども,商店街にも後継者がいなくなってきていると。お嫁さんがなかなか来ないというようなお話は,私自身もよく知っているつもりでございます。なぜ来なくなったかということの原因を考えないと,新しい手が打てないんだろうと私自身は思っております。何でだろうなということを寺内議員も考えていると思いますが,私は,やはり商業者は土日ですよね,忙しいのは,今まで。そして,夜も遅く朝も早くというようなことがございまして,なかなかそういう所へお嫁さんが来ないというのも,私はあるのではないかなと思って,後継者自身もなかなか先が見えないということで跡を継がない。そして,そういうことでお嫁さんも来ないんだというようなことも言われておりまして,それはそういう要因があるのかなと思っております。先ほどちょっとJCの部分でよくわからない面があったんですが,JC,青年会議所ですが,商工会議所の青年部とまた違いますので,JCではなくて商工会議所青年部のことをお話ししたのかなと……  〔「若い人全般ですよ」と呼ぶ者あり〕
    ◎市長(中川清君) そうですか,JCと聞いたものですから。商工会議所青年部とは,私は話をしております。これからやはり若い人が跡を継いでしっかりやっていかなければ商業も駄目なんだろうと思いますので,私自身は商工会議所青年部の皆さんともいろいろな所でお会いしてお話もしますし,そしてまた呼ばれた時にも行って,お話し合いをしているということはお話をさせていただきたいと思います。 それから,先ほど,後継者がいないのでもう大分年配になってきている,そうするとそういう方はもう借金背負ってまで云々というお話もございましたけれども,それは当然だろうなと思います。しかし,私の考えは,やはり商売というのはそういうリスクがつきものだということも,これも事実ですよね。みんな何でも成功するんでしたら誰でもサラリーマンにならないわけでございまして,こんないいことはないわけですけども,やはり片方ではそういうものも付きものなんだろうなと思っております。 そういう中で,まず商業の環境づくりという面ではここに住んでいただく消費者がいなければいけないわけですから,輸出しない限りは,地域で商売している人にとっては,地域に居住してくれる方が増えるということが大事なんだろうと。そしてまた,イベント等を通じてここへ来ていただける来街者というんですかね,そういう方を多くすると。そういう意味ではイベントもあるわけですけれども,そういうことが私は商業の活性化につながるんだろうと思っております。そのために企業誘致ということをしっかりやっていくことが大事だと思いまして,私自身,最初から,5年前からになりますけれども,企業誘致というものを積極的にやってまいりました。 おかげさまで,ここは私の努力というよりも条件が良かったんだろうと思いますが,一生懸命皆さんとやってまいりまして,県の方とも,そしてまた市の職員と一生懸命やってまいりまして,数多くの企業が進出をしていただいて,今,生産をしているところもある,商売をしているところもありますし,建物を建てているところもありますし,これから建物を建てる,たまたま昨日も地鎮祭があったと聞きましたけれども,そういう状況でございます。ぜひそういうことで土浦市に住んでいただく,そして近くで勤めていただくということが,商業の発展につながると私は思っておりますので,そんな中で,我々としてはそういうことをしっかりとやっていくことが大事だ,これからも続けていきたいと思っております。 それから,商工会議所のお話も出ました。商工会議所というのは,地域の唯一の総合経済団体と言われております。そして,そういうことを通じて自治金融のお話も出ました。中小企業等に対して,国を通じてでありますけれども,市としてもできるだけやろうということで,今,自治金融等もやっているわけですけれども,そういう商工会議所を通じて,そこに中小企業の窓口もございますので,行政が中へ行くということも大事かもしれませんけれども,商工会議所には商工会議所のそういう役目もあるということで,ポジションもあるわけですから,しっかりとそういうものを利用して,行政としっかりタイアップしていくということができるのではないかと私自身は思っているものでございます。 いずれにいたしましても,根本的な問題というのをどうしたらいいかと。これこそ一過性でやっても,根本的な問題が直っていなければなかなか将来にわたって中心市街地の商業をどうするかということは,大変なんだろうなと私も思っております。そういう意味では,我々としては,先ほど言った企業誘致を含めてここに住んでいただく,そしてまたイベント等を通じてここに来ていただく,そういうものをきっかけとして商業者の方にしっかりとこれを活かしていただくということが,基本的なことなのではないかなと,私自身は思っているところでございます。 先だって,先ほど議長が常陽新聞というお話で見せていただきましたけれども,C1グランプリで優勝した店は,来客が大分増えているというようなお話もありました。ですから,こういうことを,地道な活動を,我々としては行政としてできることをしっかりやっていくということが,やはり大事なんだろうなということを感じているところでございます。若い人も元気よくやっている方もいらっしゃいますので,そういう人たちと大いに私もお話し合いをしながらやっていきたいと思っております。 答えになっているかどうかわかりませんけれど,一生懸命私としても今寺内議員の質問に答えたつもりでございますので,また何かありましたらお答えします。 ○議長(折本明君) 18番寺内充君。  〔18番 寺内充君登壇〕 ◆18番(寺内充君) 再々質問させていただきます。 中川市長さんの答弁は,企業の誘致をして人が住めば中心市街地の活性化にもなるのではないかというような内容だったと思います。私が何か施策がないんですかと言った理由は,まちづくり三法が公布されて,大型店は郊外に出られないんだと。だから,まちの中だったらば開発事業ができるので,できれば土浦の市庁舎などを中心市街地に移動させていただいて,それで1日何千人か来る来庁者の方がベースになって,商店街の活性化が図れればなということを1年前の質問で投げかけてあったので,そういうことが頭にあるのかなと思ったからなんです。私の言っている意味が,ちょっと漠然としていたからわからなかったと思うんですが,はっきりとそういう施策を打つべきだろうと,もう旧市内に対してはということなので,それに対して1点だけでいいです,それを考えていただけるのかということだけお伺いして,質問を終わらせていただきたいと思います。 この問題は商業者の本当に切なる思いが入っておりますので,明快な答弁,できるものはできる,できないものはできないで結構ですから,本当に市が取り組んでいるんだということを見せていただければと思います。 ○議長(折本明君) 市長。  〔市長 中川清君登壇〕 ◎市長(中川清君) 寺内議員の再々質問でございますが,ちょっと先ほどの質問の内容が私,前もって言いましたけど,よく理解できなかったということで,先ほどの答弁といたしました。今の御質問で中身がわかってきましたので,お答えをしたいと思います。 中心市街地の活性化活性化という言葉がよく言われますけど,何が活性化なのかな。商業者から見た活性化,いろいろあるんだろうと言われていまして,あまりにも「活性化」という言葉が安直にと言っては言葉がおかしいんですけども,使われているかなという感じがしないでもないです。 次に,中心市街地の活性化ですけれども,これも前から言っておりますが,ただ物の売買をする場ではないんだろうと。物の売り買いの場もありますけれども,それだけではないと私は思っております。車がどんどん来るのは混雑ですけど,人がたくさん来るとこれは活性化と言うみたいですから,車は大分込んでいるので,今,人があまり歩かないから活性化と言っていないんだろうと思いますけれども,そういう物の売り買いの場だけでなく,やはり居住機能,そしてまた文化機能,それから観光機能といった多様な都市の機能を備えているまちが,活性化をしてくるのではないかと私は思っております。先ほど言いましたように,昔の商業のありと今は違うという話で,商業だけではなかなかもう活性化はできないと私は思っております。私は,逆に人がいっぱいいる所には黙って商売人が来ると。人がいれば消費が生まれるわけでございます。あとは自分の努力もありますけれども,ただ人がいるからと言っても競争があるわけですから,やはり努力して初めてそこで商売が成り立ち,活性化するんだろうと思います。 そういう意味で,そういう複合的な集積する多様な楽しみを享受できる場というのが,中心市街地かなと私は思っておりまして,これまでも言ってきたと思っております。そのために,それぞれの関係者が,やはり「自らのまちは自らが創っていく」んだと,そういう理念を十分に理解,共有しながら,行政は行政としてこういうことをしなければいけないんだと。それには,先ほど言った若い人たちとも話をして,また行動も一緒にしていくと。そういうまちづくりを進めていくということが大事なんだろうと思っています。 そんな中での御質問だろうと思いますが,まちづくり3法ができ上がり――本当はもっと早くできてくれれば良かったわけですけれども,遅かったんですが,でき上がったということですから,それ以上のことを言ってもしようがないわけでございます。それで,昨年は全国的にもいろいろなショッピングセンターがたくさんできたと聞いておりますし,今年の申し込みは大分少ないというようなニュース,新聞記事もございました。まさにそのとおりなんだろうと思います。 そんな中で,まちづくり3法により,そういうSCは郊外にはもうできない。それは,中心市街地というのは,今までずっと長い歴史がありますから,ものすごいインフラが整っているわけですね。土浦は城下町ということもあって,ちょっと道路が狭いということもございますけれども,他のインフラはすごく整っているということでございまして,私はいいまちなんだろうと思うんです。新しい所へ行けばインフラがありませんから,何かできるとやはりそういう下水を始めとして道路インフラの問題が出て,お金がかかるようになるというようなことで,またインフラも整っている中心市街地というものを見直そうというのが,まちづくり3法なのかなと私は思っております。 そこで,そういうSCはできなくなる。そしてまた,公の機関もこれからは今までのようにどこでもいいというわけにはいかなくなった。駐車場をいっぱい設けてちょっと郊外で,例えば役所だとか,いろいろな公の施設も外へ容易に出られないというような時代になった。それがまちづくり3法だと思います。私は良かったなと思っているわけでございまして,そういうわけで私は図書館の問題等も居住の問題もやらせていただきたいということで,提案をさせていただいたんですが,いろいろな社会情勢でああいうことになって非常に残念に思っているわけでございます。あの図書館なんかもまさにそういう意味では人が集まる施設でございますので,ぜひこれからも機会を見て御提案をさせていただきたいと思っているわけでございます。ぜひそういう公の施設というものも,これからは当然周りにはできないわけですから,したがって,そういうふうになってくるんだろうと思いますし,また今の法律からしてそういうことになっていくんだろうな,私はそう思っております。その時期がいつかというのは,なかなかこれはまた大変な財政的な問題もございますし,いろいろな問題がございますから簡単には申し上げませんけども,寺内議員のそういう考え方と私は一致をしていると思っております。 ○議長(折本明君) 2番荒井武君。  〔2番 荒井武君登壇〕 ◆2番(荒井武君) 2番荒井武です。通告に従い質問をさせていただきます。 まず,防災無線・防災ラジオの件でありますが,この防災無線については前回防犯の面から質問いたしましたが,今回は防災ラジオ導入についての質問であります。 総務委員会でも,この防災行政無線に関して行政視察を実施させていただきました。この時,担当者から,リスクの面で,無線の届かない地域,豪雨時や風の強い日や窓を閉め切った家では,音が聞こえないことがあると言われておりました。前回,6月の質問で,土肥部長の答弁で,整備計画を伺いました。現在進行形だと認識をしております。 そこで,このリスクをカバーするのが,防災ラジオとの報道を目にいたしました。新聞報道によりますと,「千葉県東庄町では,7月7日から家庭で災害時情報を受信できる防災行政無線受信用ラジオの提供を開始した,同ラジオは行政から災害情報が発信されると自動的に一般放送から防災行政無線に切り替わるラジオです」とあります。 千葉県市原市の資料によりますと,防災ラジオは,1,AM・FMの放送を聞くことができます。2,市内161カ所,これは20年3月現在ですが,スピーカーを設置している防災無線を使用していますが,防災無線の放送を聞くことができます。これは市販のラジオでは聞くことができません。ラジオ放送を受信している場合は,防災無線が強制割り込みをします。これにより,豪雨時でも屋内で避難勧告などの情報を聞くことができます。また,防災無線のスピーカーの音が届かない場所や未整備地域でも情報を得ることができ,年度内有償で5,000台導入とありました。 防災無線はどのような時に放送されるのか。緊急時放送と平常通信があるそうです。緊急通信というのは,1,警戒宣言及び地震予知情報等の広報。2,災害発生時の広報計画に基づく広報。3,特殊気象の情報提供,これは火災とか津波とか台風等ですね。4番,大火災が発生し,延焼拡大の恐れのある場合で,消防局から要請があったもの。5,有毒ガス等が発生し,付近住民の体に影響を及ぼす恐れのある場合で,消防局等から要請があったもの。6つとしまして,光化学スモッグ注意報や警報及び重大緊急報の発令及び解除であります。7には,行方不明及び徘徊者の捜索で,家族等の承認に基づき警察から要請があったもの。8番が犯罪捜査等で警察から要請があったもの。9番が献血の依頼。平常の通信は,イベントや行事,選挙の投票の啓発,市民の安全に関する啓発です。 以上が,市原市の防災無線についての説明であります。 そこで,土浦市でも今後行政無線が整備されてまいりますが,先ほどリスクを述べましたが,この防災ラジオの検討をしてもいいのではないかと考えますが,お考えをお伺いいたします。 次に,飛行船ツェッペリンの模型・今後の活用についてでありますが,土浦ツェッペリン倶楽部のホームページによりますと,この模型は2000年10月,土浦市制60周年記念事業として,自衛隊霞ケ浦駐屯地の協力を得て,倶楽部メンバーが約2カ月の期間をかけ手作業で制作,20分の1,いわゆる全長は12メートルだそうですが,スケールモデルを水郷公園で一般公開。その後,亀城プラザに寄贈,ホールに展示。以後,継続しております。その後,2004年11月23日に飛行船と新しい土浦シンポジウムを開催,ここでエアシップタウン土浦構想が提案されました。2005年2月5日から6日,76年ぶりにツェッペリンNTが再来,歓迎イベントを開催。5日当日は,皆さん御記憶にあると思いますが,天気が晴れでしたが,風が強く,地上のみのイベントとなりました。同時にカレーフェスティバルも開催されました。6日,自衛隊霞ケ浦駐屯地に約2万人が見守る中,飛来し,上空での飛行公開でしたが,多くの市民が楽しみました。倶楽部では,市や県に飛行船基地実現のため陳情や協力を依頼しました。 それで,経過を述べたいと思います。2005年10月1日に土浦全国花火競技大会に特別参加。2005年5月から8月にかけて飛行船基地の実現のために運動しました。それから,2006年5月14日に再来,ツェッペリンNTに乗って僕らの暮らすまちを空から見よう飛行船体験試乗がありました。これは土浦・阿見が開催で,大成功でイベントを終了したとありました。2007年7月,飛行船臨時離発場,市内おおつ野地区内に市長に要望。2008年に予算化して整備。 以上が経過でありますが,平成16年12月の定例議会において,同僚の小林議員が土浦エアシップタウン構想について3項目について質問をしております。市長答弁で,「今回,この提案は,環境負荷が最も少なくスローライフという時代のトレンドに合った安全かつ夢のある乗り物を生かした新たな観光拠点づくりであり,その構想はすばらしいものと受け止めております。そのため,誘致条件等が可能なものであるならば,ぜひこの土浦市に誘致し,「新しい土浦」のまちづくりの1つとしてとらえていきたいと考えているところでございます」と。 また,冨永教育長は,「75年前の飛行船ツェッペリン伯号の歴史的な事実というのは,土浦市民の誇りでもありますし――中略しまして――土浦の歴史的遺産を起爆剤として,飛行船のまち土浦を今後もPRしてまいりたいというふうに考えております」と答弁。 また,市長は17年3月議会において,「「新しい土浦」のまちづくりの方策として,民間による「土浦エアーシップタウン構想」が発表されましたが,大変夢のあるすばらしい構想でもありますことから,その実現性について検討を進めてまいります」と述べております。 現在,亀城プラザに展示してあるツェッペリンの模型は,実に良くできていると思います。説明書や当時の写真も展示してあります。なかなかの貴重品だと思います。しかしながら,現実の展示がどうかというと,平日等はホールの暗い中で片隅に展示であります。ここにツェッペリンの模型が展示しているとは,あまり知られていないような気がします。プラザの外にも展示の案内板や広報はありません。これだけの展示品をこのままにしておくのは,歴史的にも,観光面からしても,まちおこしのためにも,寂しい気がいたします。 市外から訪れる方の中に,このツェッペリンの模型を御覧になる方はいるのでしょうか。疑問に思われます。この模型を作製していただいた方に報いるためにも,一人でも多くの市民や訪れる方に鑑賞していただきたいと思いますが,プラザホールで毎年市のイベントが行われます。イベント時にこの模型をパネルで覆われてしまう時があるそうです。中にはこの模型が邪魔のように言われる市民がいるとお聞きいたしました。先ほどの答弁から比べると言葉だけのような気がします。ツェッペリンの模型が泣いているような気がいたします。 2010年には土浦市制70周年を迎えます。そして,この飛行船臨時離発場も整備が進みました。ますますエアシップタウン構想が実現に向かいつつあります。食のイベントは年々回を数えておりますが,この模型は目に触れる機会があまりありません。また,現在,模型の管理は亀城プラザの職員がしているように見かけますが,はっきりしていないようです。これについて私は,市のホームページに模型の写真と案内を掲載,模型はこのままであれば普段はホールの中央につるし照明で展示,歴史的に見れば歴史館や,観光面だと駅や蔵,それぞれの活躍の場はあるように思われます。 そこで2項目質問します。 1つ,この模型の管理や所管はどこにあるのか。 1つ,この模型の今後の活用やイベント活動についてお伺いいたします。 次に,土浦市さわやか環境条例に猫対策をでありますが,この件は平成19年12月の議会で竹内議員が質問しており,答弁がなされておりますが,その後,私も市内3カ所で猫問題だけで要望を受けましたので,改めて質問させていただきます。 質問の内容については竹内議員と同じであります。ただ場所が違うだけですので省略をいたしますが,答弁については関連がありますので,述べさせていただきます。 環境条例について質問したいと思います。 この条例には猫に関してはありませんので,市として対応策がないのに等しい。大枠で囲むとすると,第4条の市の責務について,当時,市民生活部長は答弁で,この第4条の規定を重く受け止め,快適な環境確保を目指し,積極的な施策を図っているところであります。また,飼い主に対して,愛情と責任を持った飼い方が求められているところであります。さらに,餌づけ行為禁止の質問に,モラルの問題であることから,その対応に苦慮している状況でございます。餌づけ行為等の情報をどんどん提供していただき,粘り強く指導してまいりたいと答弁。また,再質問で条例と法案の確認というお話がございました。これについても十分に確認をさせてもらって,必要な部分については適切な対応をしてまいりたいと答弁しております。 以上のことを考慮しても,犬に関連した規定の第30条,第31条では環境が守れません。具体的な施策が必要であります。 この質問から1年が経過していますが,モラルや指導では限界があるように思われます。現に要望を受けた3件のうち1件は特に,当家は猫の餌づけをして,しかしながら,近隣から苦情を受けました。フンや悪臭,子猫の鳴き声等々です。そんな中,10月6日午後6時からNHKラジオの中で,荒川区で環境基本条例,(仮称)荒川区良好な生活環境の確保に関する条例,荒川区環境美化条例の一部改正を解説しておりました。 当時はパブリックコメント期間中,これは9月21日から10月14日までであります。これがダウンロードした条例でありますが,その中で,パブリックコメントに当たって御意見を募集する条例の要旨の中で,餌づけに関して,「現在,区内の一部の地域では,他人や周囲の迷惑を考慮せずに行われる,カラスや猫などへの餌やり等により,鳴き声や臭気,ふん尿などがひどく,良好で快適な生活環境が脅かされる事例が発生しています。――中略します――これらの状況を踏まえ,区は,区民・事業者・区(行政)が一体となった環境政策の推進のため,「(仮称)荒川区環境基本条例」を制定することといたしました。また,健康で快適な生活を阻害する行為を防止するために必要な規制等を行う「(仮称)荒川区良好な生活環境の確保に関する条例」を制定する」とありました。 中身については,まず目的でありますが,健康で快適な生活を阻害する行為の防止について必要な事項を定めます。区民の良好な生活環境を確保することを目的とします。 概要としましては,区民に対する禁止条項として以下の事項を定めます。自ら所有せず,または占有しない動物に餌を与え,その鳴き声,フン害,臭気,毛,威嚇行為により,周辺住民の生活環境に係る被害を生じ,かつ,複数の周辺住民から苦情の申し出により被害に関して共通の認識になっていること。1つ,土地及びその周辺に廃棄物等――これは「(廃棄物,雑草,枯れ草又は樹木をいう。)」とあります――により,害虫またはネズミが発生し生活環境に係る被害,火災発生,不法投棄,臭気による生活環境に係る被害,交通障害を生じさせ,または恐れがあること。 それで,違反者に対する措置として以下の事項を定めるとあります。1つ,禁止行為に違反した者に対し,必要な措置をとることを勧告することができる。勧告に従わない者に対して,(仮称)荒川区生活環境審査会の意見を聞いた上で,必要な措置を命ずることができる。1つ,前の命令に従わない者に対して,(仮称)荒川区生活環境審査会の意見を聞いた上で,氏名公表することができる。1,命令に従わない場合で,著しく公益に反すると認められる時は,行政代執行を行うことができる。 罰則として以下の事項を定めますとありまして,立入調査を拒み,妨げ,もしくは忌避し,または質問に対して答弁せず,もしくは虚偽の答弁をしたものは,10万円以下の罰金。1つ,餌やりや廃棄物等の不良状態の除去に必要な命令に違反したものは,5万円以下の罰金とあります。 2として,その定義と,そして考え方の項では,「餌やり」の定義については,動物愛護法が自ら所有し,または占有する動物に関する責務を定めていることを踏まえ,本条例ではそれ以外の動物への餌やりを対象として定めている。また,「餌やりの不良状態」については,具体の生活被害が発生し,かつ,複数の住民からの申し出があり,住民間の共通認識となっている場合に限り対象とすることを定義しております。 以上が荒川区の(仮称)荒川区良好な生活環境の確保に関する条例であります。 これならば竹内議員や私の質問,市民の猫等による被害は防げるものと信じております。繰り返しになりますが,部長の答弁で,必要な部分については適切な対応をしていきたいと答弁しております。荒川区の条例を参考にして,市でも条例の一部改正を望むものですが,答弁をよろしくお願いいたします。 以上で1回目の質問を終わります。 ○議長(折本明君) 総務部長。  〔総務部長 土肥文夫君登壇〕 ◎総務部長(土肥文夫君) 荒井議員の1番目の御質問,防災行政無線・防災ラジオ導入についてお答えをいたします。 ただいまの御質問の中にもございましたが,本市における防災行政無線の整備につきましては,今年の6月の市議会において荒井議員の御質問に対しお答えしたとおり,今年度,防災行政無線システムの実施設計を行い,平成21年度と平成22年度の2カ年で,土浦地区と新治地区を一体的に運用する防災行政無線を設置する計画でございます。 そこで,実施設計の進捗状況について御説明いたしますと,屋外拡声子局,これは電柱にスピーカーを取り付けた無線設備でございます。現在,新治地区の既存の34基を含めまして,全体で約200基を予定しているところでございます。その設置場所などを決めるための電波調査と音響調査を,10月中旬から11月の中旬にかけて,市内全域で実施したところでございます。この調査結果から,音が確実に届く距離としては,住宅地で約200メートルから300メートル,郊外では約500メートルとなることが確認されましたので,このデータを基に現在は,屋外拡声子局の設置場所などの確定作業を進めているところでございます。また,住宅が点在している地域や音が届きにくい地域につきましては,屋外拡声子局の設置費用とのバランスを勘案しながら,既に新治地区でも導入されております戸別受信機の設置を検討しているところでございます。 さて,御質問の防災ラジオの導入についてでございますが,議員御指摘のとおり,最近の建物は住宅を含めまして遮音性が高いため,特に台風などの荒天時には,屋外拡声子局からの音が風雨にかき消されてしまい,すぐ近くでも聞き取りにくい状況になることが懸念されているところでございます。 御提案いただきました防災ラジオにつきましては,AM放送やFM放送の他に,市販のラジオで聞くことができない防災無線の放送を聞くことができるもので,ラジオの待機電源を入れておいたり,放送を受信している場合には,防災無線の放送が強制的に割り込みする仕組みになっているため,室内でも情報を正確にとることができるものでございます。 このような機能を持った防災ラジオは,同報系防災行政無線を補完する意味で大変有効な手段となりますので,防災行政無線の整備に当たりましては,ただいま御紹介いただきました先進地である千葉県市原市などの整備状況や整備効果などを調査研究しながら検討してまいりたいと考えておりますので,御理解のほどよろしくお願い申し上げます。 ○議長(折本明君) 市長公室長。  〔市長公室長 市川昇君登壇〕 ◎市長公室長(市川昇君) 荒井議員の2番目の御質問,飛行船ツェッペリン模型・今後の活用についてお答えいたします。 1点目の模型の管理や所管,そして2点目の今後の活用やイベント活動につきましては,関連がございますので,一括してお答えさせていただきます。 亀城プラザに展示してあります模型の現物でありますツェッペリン伯号は,昭和3年にドイツで建造された全長236.6メートル,直径30.5メートルにもなる大型飛行船でございます。翌昭和4年,世界一周飛行の折,ドイツ・フリードリッヒスハーフェン市を飛び立ち,1万1,000キロメートルを飛行し,所要時間約100時間で霞ケ浦に降り立ちまして,21日間で世界一周という一大快挙を成し遂げましたことは御案内のとおりでございます。日本国内のみならず,アジアでも唯一のツェッペリン伯号が着船した場所であるという史実は,本市にとりまして特筆すべき歴史上の大事件でございまして,誇りと飛行船に得も言われぬ,ゆかりを感ずるところでございます。 時は過ぎて,飛行船はツェッペリン伯号からツェッペリンNT号の時代となりましたが,このNT号は日本で1機,ドイツで1機,アメリカに1機という世界でも3機しかない希少なハイテク飛行船でございます。平成17年にツェッペリンNT号が愛・地球博のPRのために飛来することを契機にいたしまして,その前年には,土浦ツェッペリン倶楽部と民間シンクタンクによります「土浦エアシップタウン構想」が策定されました。本市といたしましても,歓迎式典やイベントの開催,またはツェッペリンゆかりの地であります,フリードリッヒスハーフェン市と平成元年からの友好都市交流を進展させながら,飛行船を活用した地域づくりに係る基礎調査の実施,あるいは「飛行船のまち土浦」の実現に向けた国への要望活動,さらには昨年度の飛行船緊急避難基地の整備など,ツェッペリン伯号飛来から80年の時を経ても飛行船とのゆかりを大切にしながら,官民一体となり飛行船を活用したまちづくりを推進しているところでございます。 御質問の展示模型につきましては,冒頭に申し上げました,ツェッペリン伯号の偉業を後世に伝え,土浦を飛行船のまちとしてアピールし,飛行船によるまちづくりをテーマとして結成された土浦ツェッペリン倶楽部が,議員の御質問にもございましたように,土浦市市制施行60周年に合わせまして,平成12年10月に,製作期間2カ月,製作費およそ200万円をかけて完成させた20分の1の模型でございます。模型と申しましても全長約12メートル,最大直径1.4メートル,重量約500キログラム,ツェッペリン伯号の模型といたしましては世界最大級のものでございます。手作りながら細部にこだわりまして忠実に再現されておりまして,ツェッペリン倶楽部の皆さんの飛行船に対する情熱を強く感じるところでございます。 完成後,60周年記念事業の一環といたしまして,霞ケ浦総合公園内に整備されました飛行船型の大型遊具の完成に合わせて開催されました都市緑化フェアにおいて,当時の写真や文献とともに一般公開されまして,人気を博したとのことでございます。一般公開終了後,ツェッペリン倶楽部との協議によりまして,亀城公園,土浦城址,あるいはまちかど蔵など,本市の観光拠点に隣接する亀城プラザに保管,展示し,市民の皆さんを始め,周辺市町村から来られた方々に対しましても公開し,現在に至っているところでございます。 このようなことから,管理につきましては,現在,亀城プラザの日常管理の範囲で行っているところでございます。 また,御質問の中で,亀城プラザに寄贈されたというお話もございましたが,その所有につきましては,土浦ツェッペリン倶楽部に帰属していることを確認いたしております。 次に,今後の活用やイベント活動についてでございますが,展示模型は,先ほど申し上げましたように,その大きさ12メートル,重量500キロという大きなものでございまして,その展示場所の選定につきましては,スペースや加重の点から限られた選択肢になってこようかと考えております。そういう意味で,今,亀城プラザに置かれているのかなと思ってございます。 また,キャビンや内部のワイヤー1本1本の張り方,あるいは内部通路の設置など,精密に復元されておりまして,飛行船の骨組みや内部構造が見て楽しめるような構図になっておりますことから,移動方法や展示方法につきましても十分に工夫し,配慮する必要があろうかと思っております。上から見ることによって,内部も詳細に見られることができるということがございます。 そのようなことから,今般,所有者でありますツェッペリン倶楽部に打診をいたしましたところ,その活用策の検討を進めているということでございました。したがいまして,市といたしましても,倶楽部の意向をつぶさに伺いながら,飛行船と土浦の歴史を語るにふさわしく,飛行船によるまちづくりのシンボルとして,さらには多くの市民の皆さんが愛着を持ち続けるシンボルとして活用できるよう,引き続きツェッペリン倶楽部への働きかけを行ってまいりたいと考えております。また,「飛行船のまち土浦」をアピールする方法の1つとして,市のホームページへの専用ページの新設も検討してみたいと考えておりますので,御理解のほどよろしくお願いいたします。 ○議長(折本明君) 市民生活部長。  〔市民生活部長 石神進一君登壇〕 ◎市民生活部長(石神進一君) 荒井議員の3番目の御質問,さわやか環境条例に猫対策をについてお答えをいたします。 土浦市さわやか環境条例は,ごみのない,美しくさわやかな環境の形成を目指して,市民,事業所及び市が一体となって取り組むことにより,清潔で快適な環境の確保を図ることを目的として,平成7年4月1日に施行したことは御案内のとおりであります。 議員御質問の猫問題につきましては,現在,当条例には記述はございませんが,飼い方のマナー等について広報紙,ホームページによるPRや中学校区単位で実施をしております「環境問題地区懇談会」などを通し,普及啓発に努めているとともに,地元地区長さんを始め,さわやか環境推進員の皆さんなど,地域の方の御協力をいただきながら,苦情や相談のあった現場には餌やり禁止看板の設置や回覧文書等の配布などを行ってきております。さらに,市民の皆さんから猫等への餌やりにより,生活環境の悪化や近隣住民同士のトラブル等について苦情や相談があった場合には,担当職員が速やかに現場に直行するようにしております。その上で周辺住民の方からそれらの状況をお伺いするとともに,影響を及ぼしている場合には,餌を与えている方に直接お会いをし,事情をお伝えした上で注意を呼びかけております。 議員の御質問にもありました3件の相談につきましても,同様に現場の確認を行い,直接お会いして事情をお伝えし,指導を行っているところでありますので,御理解いただきたいと思います。 また,議員から御提案のありました東京都荒川区では,一部の方が野良猫などに餌を与えることにより,その食べ残しに今度は大量のハトやカラスが集まり,フンによる悪臭や鳴き声など周辺住民に対し著しく環境に影響を及ぼしているとして,その事態を重く受け止めて改善を図るべく,野良猫,カラス,ハトなど飼い主のいない動物に餌を与えたりすることを禁止する「(仮称)荒川区良好な生活環境の確保に関する条例」制定の手続が進められていると伺っております。 先日,パブリックコメントを実施した結果,賛成16件,反対237件,どちらでもない2件の計255件の意見が寄せられたとのことであります。これらの結果を踏まえ,荒川区では12月定例議会において条例制定について議論がなされると伺っております。 このようなことから,今回御提案をいただきました餌づけ行為を禁止することを盛り込んだ条例の一部改正につきましては,荒川区の状況を注視するとともに,一方では動物愛護法第2条に定める「人と動物の共生への配慮」の趣旨も尊重しながら,慎重に検討しなければならない問題であると受け止めておりますので,御理解のほどよろしくお願いをいたします。 ○議長(折本明君) 2番荒井武君。  〔2番 荒井武君登壇〕 ◆2番(荒井武君) 御答弁ありがとうございました。順次御質問したいと思いますが,1番の防災ラジオについては,また今後よろしくお願いしたいと思いますので,要望にとどめておきます。 それから,2番については,先ほど説明していただきましたが,具体的に今後こういうふうに模型をしていくんだと,何か考えていることがあれば,また市でもこうしたいということがあれば,もちろん倶楽部のほうが優先するんでしょうけども,その辺,何か具体的なことがあればひとつお答えいただければと思いますので,よろしくお願いします。 それから,3番目ですが,今答弁をお聞きしましたが,前回の竹内議員の答弁と全然変わっていないような気がいたします。なかなか部長の答弁は,動物愛護という観点から引いてしまっているのかなと,こういうふうに思います。 そこで,条例というのでなかなかくくれないというのであれば,建築でいうと建築確認とか建築基準条例があって,その下に――下と言うとおかしいんですけど,施行規則や要綱みたいなのがありますよね。それから,昨日も健康保険税のお話がありましたけど,その中でもやはり健康保険条例の下に実施要綱みたいなのがあると。いわゆるそれは条例ではなくその下の要綱みたいなものだと思うんですが,条例ではくくれないとするのであれば,その下の要綱みたいなもので規定できないのかなということであります。 そこで,部長,担当課長のほうにはお渡ししてありますが,埼玉県の和光市で猫の飼育ガイドラインというものを作成しておられまして,これで人と猫の共存を目指そうということで指導していると。この新聞記事によりますと,大分成果が上がっているように見受けられます。 そこで,これは先ほど言いましたように,条例では駄目だということであれば,とりあえずガイドラインを作ってみるというのはどうなんでしょうか。御答弁願いたいと思います。 以上で2回目の質問を終わります。 ○議長(折本明君) 市長公室長。  〔市長公室長 市川昇君登壇〕 ◎市長公室長(市川昇君) 荒井議員の飛行船ツェッペリンの模型に関します再質問にお答えいたします。 今後の活用の中で具体的なものがあればということでございますが,先ほど申し上げましたように,この模型につきましては大きさが12メートル,本当に大きなものでございまして,それから重さも500キロと,つるすにはなかなか問題がある。そういうこともございまして,いわゆる展示場所の選定につきましては,加重の問題もそうですし,スペースの問題,12メートルのものを入れるスペースというのは本当に限られたスペースでございます。そういう中で,まして屋外に置くこと自体は,一時的には可能ですけど,模型の精密な復元等の関係からできないということで,限られた選択肢になってまいります。そのような中で,新たな展示についてはその可能性も含めて今ツェッペリン倶楽部の中で検討中ということで,まだ具体的にはここにこうということは決まっていないように伺っておりますし,その辺のところも全部含めた検討をしていかなければならないということで,市におきましてもそれらについて情報を入れながら対応してまいりたいと考えておりますので,御理解いただきたいと思います。 ○議長(折本明君) 市民生活部長。  〔市民生活部長 石神進一君登壇〕 ◎市民生活部長(石神進一君) 荒井議員の再質問,飼育ガイドラインを作成してはどうかというお尋ねでございます。 野良猫等についての餌やりにつきましては,先ほども御答弁申し上げましたが,今後におきましても直接お会いし,解決に向けて努力してまいりたいと考えております。さらに,広報紙等も活用いたしまして,猫に関する記事を増やすなど,引き続き広報啓発に努めてまいります。 さて,再質問にございましたガイドラインについてでありますけれども,和光市の事例は,本年の3月に猫の飼育上の問題に対応するために,ガイドラインを作成したものと伺っております。その内容としましては,飼い猫,地域猫,野良猫と,そういう定義づけに始まりまして,飼い猫や地域猫を世話する心構え,猫の習性等についての内容となっております。 そもそもこのガイドラインにつきましては,環境省において定めてあります「動物愛護及び管理に関する施策を総合的に推進するための基本的な指針」,通常「基本指針」と呼ばれているようですけども,その中で動物による危害や迷惑問題の防止に関する施策として,動物の愛護と管理の両立を目指すことができるガイドラインの作成が定められておりまして,その中で所有者のいない猫の適正管理の在り方等を検討することも盛り込まれているところであります。 なお,このガイドラインの作成は国または地方公共団体のいずれかが作成することになっておりまして,現在,環境省のほうに問い合わせをいたしましたところ,この件について検討している段階であると伺っております。 このようなことから,議員御提案の猫の飼育ガイドラインにつきましては,国,県の動向を注視してまいりたいと考えておりますので,御理解のほどよろしくお願い申し上げます。 ○議長(折本明君) 2番荒井武君。  〔2番 荒井武君登壇〕 ◆2番(荒井武君) 再々質問をさせていただきます。 模型については,ひとつよろしくお願いしたいと思います。要望にしておきます。 それから,さわやか環境条例における猫対策ですが,部長,条例も駄目だ,ガイドラインもやらないよと,答えは国それから県の動向を注視すると。そういうことではなくて,一昨日の小林議員の質問ではないですけども,やはりきちんと,これはみんな困っていることですから,条例は別にしても,私はこのガイドラインぐらいはやりますよと,こう答えていただけるのかと思ったら,それも国や県を注視しますということになると,「ええっ」ということになってしまうんですが,話を元に戻します。 荒川区の話に戻しますが,この条例ですが,内々に聞いたところ,荒川区の議会が12日に採決するという話を聞いています。そこでこれは成立すると伺っています,私のほうではね,担当のほうはどういうふうに聞いているかわかりませんけども。だとすれば,先ほど言われたようなどっちも駄目だということではなくて,どちらか何とか市で率先してやると。前もこれは竹内議員が言っていましたね,何とか率先してやると。でも,答えが出なかったんですが,その辺はどうなんでしょうか。再度お伺いしたいと思います。 これで質問を終わります。 ○議長(折本明君) 市民生活部長。  〔市民生活部長 石神進一君登壇〕 ◎市民生活部長(石神進一君) 荒井議員の再々質問にお答えいたします。 ガイドラインの件につきましては,環境省のほうで基本指針の中に盛り込んであるということは,国のほうでまず全国一律といいますか,そういう平準的なガイドラインについて検討された上で,さらにあとはそこに今度は地域の特性みたいなものをいろいろ加味した中で作っていくという流れになるのかなと思っておりまして,そういう意味で,まず国のそういう考え方,動きを少し確認することも必要なのかなということで申し上げたところであります。 それから,荒川区の条例の話もございましたけども,私どものほうで区に確認した中では,12日に審議が行われるということでありますので,現時点での条例についてのお答えはちょっと控えさせていただきたいというようなお話がございまして,そういうことでいろいろ注視はさせていただきますけれども,先ほども申し上げましたように,広報紙等で例えば今までの餌やりとか,そういうPRもやっておりますけれども,さらに少しそのPRの中身を厚みを加えまして,そういうところに取り組んで,まずその辺はやっていきたいと思っていますので,よろしくお願いします。 ○議長(折本明君) 暫時休憩いたします。   午前11時55分休憩  ――――――――――――――――――――――――――――   午後 1時00分再開 ○議長(折本明君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 11番井坂正典君。  〔11番 井坂正典君登壇〕 ◆11番(井坂正典君) 11番井坂正典でございます。通告書に従い質問をさせていただきたいと思います。 今年はオリンピックが華やかに開催され,また土浦市でも国民文化祭の会場となるなど,賑やかにイベントが行われました。一方,世界中ではテロの横行,日本でも無差別殺傷事件など物騒な事件が相次いだわけであります。そして,何といってもサブプライムローン問題に端を発した世界中の金融危機による経済恐慌が実体経済まで及んでくるなど,私たちの日常の暮らしに大きな影を落としていることが一番の事件ではないでしょうか。 そのような中,経済環境を始め変化の激しい土浦市政の今年度でありますが,中川市長の市政運営方針と主な施策の概要をいま一度点検し,果たして方針どおり実行されて,それが市民のためになっているのかどうか,中間的総括を本定例会で伺いたいと存じます。 通告書を出した時点,担当課長の話によれば,予算措置をされた大部分の事業は概ね順調に実施しておると,あるいは進行中のことと伺っておりますが,本年度は何といいましても副市長の追加選任により副市長が2人体制となり,市政運営にどのようなプラス面があったのかを伺いたいと思います。また,市長の2期目の重要施策でありました土浦駅前北地区市街地再開発事業が諸般の事情で延期になりましたが,中心市街地の活性化が一歩後退した感が市民の間でもささやかれ始めておりますが,市長としてはどのようにこれを総括しているのかを伺っていきたいと思います。そして,景気後退局面に入り,税収を始め様々な厳しさが予想される来年度の予算編成に当たり,どのような基本的考えで取り組んでいくのかを伺いたいと思います。中川市長の答弁をよろしくお願いしたいと思います。 続きまして2番目,今年の10月,花火大会に訪れた市民は一同にイオンショッピングセンターの建築現場を見まして,その規模の大きさにとても驚いた様子でありました。現在ほぼ外観はでき上がっているようですが,土浦市にとってはまさに黒船来襲といった感がするのは私だけではないと思います。 過日,環境経済委員会で埼玉県越谷市のイオンショッピングセンター「レイクタウン」とつくば市の「イーアス」ショッピングセンターを視察してきましたが,両店とも平日にも関わらず来店者はまさに肩と肩がぶつかるぐらいの混雑ぶりであったわけであります。単に大型ショッピングセンターができるどころの騒ぎではなく,まさに土浦市既存店,商店街,特に中心市街地商店街にとりまして本当に腹をくくってかからなければならない時期が来たな,危機意識が一気に高まったわけであります。 早くもイオンが来年開店したら中心市街地はもう終わりだ,イトーヨーカ堂は撤退するのではないか,また上高津周辺の住民に関しましては,周辺道路が狭くて混雑するぞ,そのような声が市民の間ではネガティブなうわさ話としてあちこちで聞かれるようになりました。土浦市議会としてもそういう市民の不安を解消しなければならないと思います。 中川市長も今年度の市政運営方針の中でこう言っておられます。社会システムそのものが変革されようとしている時にあっても,過度にひるむことなく,むしろこの機を逃さず,時代の変化こそ絶好の「チャンス」として捉えながら,本市のまちづくりの方向について,長期的な視点に立ち,総合的かつ戦略的な市政運営を展開するという方針を言っておられますが,今まさに市民に目に見え,そして肌で感じるような施策を考え出さなければ,まさしく口先だけの絵にかいたもちになってしまうことは言うまでもありません。 そこで,このイオン出店に当たり,開業後の様々な対策は市民の不安を解消し得る意味で万全かどうか伺っていきたいと思います。 次に,3番目でございます。 先ほども申しましたが,第23回国民文化祭が本市でも開催されたわけであります。私も市民会館等の映像文化フェスティバルを拝見させていただきました。この事業開催に当たっては,文化協会の会員の皆様始め,教育委員会の職員の方々,そして多くの関係者の長期にわたる努力の結集だと敬意を表するものであります。 映画祭におきましては,会場を土浦セントラル劇場に置き,土浦市周辺を題材にした「米」には連日多くの来館者があったと伺っております。また,映画でお馴染みの「影武者」のプロデューサーである野上照代さんのトークショーは大変貴重なお話を私も聞けたなと,国民文化祭ならではの企画だと感激したところであります。 野上照代さんの原作であります,山田洋次監督,そして吉永小百合主演の「母べえ」という映画が12月21日に上映されますが,まさしく映画文化を始め土浦市は歴史があるわけであります。文化的活動も活発なまちだと私は認識しているわけでありますが,この文化協会の活動も活発であり,今後は民営化を含めてさらに活発化させていくべく検討中と伺っておりますが,今回の国民文化祭の土浦市及び市民の取り組みにより,今後の土浦市文化行政に対しどのような効果をもたらしたのかどうか,教育長より伺いたいと存じます。 次に,4番目,AED(自動体外式除細動器)の設置状況と普及促進について伺いたいと思います。 毎年私の住む天川団地では防災訓練を実施しておりますが,今年も土浦市消防本部より消火訓練を始めこのAEDの使い方等についての講習を受けました。参加者は七,八十名でありましたが,特に中高年の方が多く,AEDといってもなかなか馴染みは薄いわけであります。しかし,本会議でも御紹介がありましたように,本年度の市民運動会で心肺停止になった方がAEDのおかげで生き返った話を聞かされますと,訓練に来た皆様方も真剣そのものになるわけであります。 講習会が終わり,町会役員の方々との会話の中で,ぜひ天川公民館にもこのAEDを設置したい旨の話が多く出されるようになりまして,消防署の方からは,1台30万円か40万円ぐらいするんですよと,毎年管理費もかかるんですよというような話が聞かされると,それでは市で補助してもらいましょうよと,そういう話になるわけであります。市の財政状況では町内の公民館までは設置は考えていないみたいだよという話を伺い,それでは,町会長から,天川でも応分の負担をするから足らない分を市で補助してもらえるようお願いしよう,そうだそうだと,そういう声が上がったわけであります。うちの公民館は高齢者の利用始め,結構いつも利用者でいっぱいでありますから,設置していただければ安心度がさらに増すからねと,そういう話になってくるわけであります。応分,そして不足分は今後の話として,何とか積極的な設置を望む町会には,市としても応えてあげてはいかがなものかどうか,そこら辺を伺いたいと思います。 最後になりましたが,5番目の質問であります。過日の久松議員の高齢者移送サービスの答弁の中で,大方その答弁も私も理解させていただきましたが,私ものりあいタクシーの現況と課題について伺いたいと思います。 過日の答弁で中川市長は,本制度は大変いい制度であると。1年,2年では普及は難しいが,何とかこの制度を定着していきたい。そして,市の会費助成も何回でも使えるようにしていきたい。大変すばらしい方針を打ち出してくれたなと私も感激している1人でございます。私も高齢者団体の集りに出た時には,必ずのりあいタクシーの7,000円助成の話をさせていただいておりますが,いまいち会員数の伸びが鈍いというお話であります。中川市長もせっかくいい制度なのに何で普及しないのかなと様々な観点から分析,検討したい,そのようにおっしゃっておりますが,市の担当部署,事業主体,そして利用者,未会員の高齢者などから,様々な視点から検証して,せめて助成額の人数の目安イコール1,000人,それを目標に力を入れる必要があると思いまして,保健福祉部長,答弁は重複しても構いませんので,再度この質問に御答弁をお願いしたいと思います。 以上,1回目の質問を終わらせていただきたいと思います。 ○議長(折本明君) 市長。  〔市長 中川清君登壇〕 ◎市長(中川清君) 井坂議員の御質問,5点ございましたが,私のほうからは1番目につきまして,経済環境を始め変化の激しい今年度,市長の市政運営は方針どおり実行されているのか,中間の総括を伺いたい。さらに,税収を始め厳しさが予想される来年度の予算編成に当たり,どのような考えで取り組んでいくのかという御質問にお答えしたいと思います。 最初に,市政運営の中間の総括につきまして御答弁させていただきますが,本年度の市政の運営方針につきましては,第1回の定例会におきまして,本年度予算等の御審議をいただくに当たりまして,本市を取り巻く諸情勢を踏まえながら,向こう1年間の市政運営に当たっての私の所信の一端を述べさせていただいたところでございます。あわせて,新規54事業を含む162の重点事業について御説明をさせていただきました。これらの中間総括との御質問だと思いますが,本年度は3分の2の8カ月経過したところでございまして,原材料費の高騰などにより,またそれに伴ういろいろな経済の大きな変化によりまして,土浦駅前北地区市街地再開発事業の見合わせなどがございました。大変残念に思いますけれども,全体的には概ね順調な進捗状況になっておりまして,確実な成果に結びついていると考えているところでございます。 具体的には,施政方針の順に幾つかの事業の進捗状況を御報告いたします。 まず,行財政改革の推進と市民サービスの向上につきましては,住宅公社の早期解散に向けた取り組みといたしまして,瀧田地区のスーパーブロックの買い戻しに着手するとともに,土地開発公社の健全化に向けた,先行取得用地の計画的な買い戻しを実施いたしました。特に今泉霊園拡張用地の買い戻しは,本年度をもって完了いたしたところでございます。 また,「入るを量りて出ずるを制す」の理念に沿って,広報紙や市ホームページなどの有料広告の掲載,インターネットオークションを活用した差押財産の公売などによる,自主財源の確保への取り組みをスタートさせたところでございます。 第1給食センターの調理業務,そして市営斎場の火葬業務についても,本年度から民間委託を実施し,一層の効果的かつ効率的な行政運営に取り組んでいるところでございます。 都市づくりの分野ですけれども,本市の新たな南北軸となります(仮称)朝日トンネルについて,既に用地買収に着手するとともに,取り付け道路の一部工事に着手する予定となっております。 虫掛・藤沢間の市道整備も関係者,関係機関との協議を鋭意進めてまいりまして,早期着工に向け着実な進捗が図られているところでございます。 次に,安心・安全なまちづくりの面ですけれども,本年度の第1回定例会が閉会して間もなく,本当にむごい悲しい凶悪事件が発生をいたしました。二度とこのような事件が起こることのないように,市民の皆さん,そして関係機関と協力,連携し,非常時の緊急連絡網の整備や安心・安全情報メールの配信,荒川沖駅の自由通路など5カ所に防犯カメラを設置するなど,安心・安全な環境づくりに努めているところでございます。 また,5月には中国の四川省で大地震がございました。特に脆弱な学校校舎の問題が注目をされたところでございまして,本市では計画的な耐震化工事に加えまして,緊急的措置として本年度,避難場所ともなる学校施設7棟についての早期対応を図るために,第3回定例会で実施設計の補正をいただいたところでございます。 なお,学校施設の耐震診断は本年度で完了いたしますので,来年度は優先順位を精査して耐震化を重点施策の1つとして推進してまいりたいと考えているところでございます。 防犯組織につきましても,本年度,新たに3町内を加えまして,161町内会で防犯活動が行われております。大変ありがたく思っております。その結果,この度実施いたしました市民満足度調査におきましても,地域ぐるみの防犯活動に対しましては,2年前と比較して高い伸び率を示しておりまして,大変満足度の高い施策となっております。 産業の振興の面でございますけれども,中心市街地の活性化対策といたしまして,従来から実施しておりましたプレミアム付き商品券,カレーフェスティバルの食のまちづくりに加えまして,新たにまちなか元気市,そして5大都市によるカレーサミットなどを実施するとともに,工業振興につきましても,本年度は工業団地に3社の進出が決定をいたしました。私が市長に就任してから,合計12社の優良企業に進出をいただいているところでございます。 また,本市の観光振興の指針となります観光基本計画につきましては,現在,最終のまとめの段階に入っているところでございます。本市観光資源の目玉でございます全国花火競技大会につきましても,天候にも大変恵まれ,今年は桟敷席の増設,それから安全対策の強化などによりまして,観客の皆様方に満足していただける大会が実施できたのではないかと思っております。特に出品業者の御尽力によりまして作品の質の向上,そしてまた土浦ブランドとしての「土浦花火づくし」については,例年にも増してすばらしかったというような評価をいただいているところでございます。 次に,保健・福祉の面の施策でございますが,後期高齢者医療制度など大きな制度改革が進んでいる中でございまして,市民の皆様に混乱が生じないように,関係機関との連携を深めながら円滑な導入と適切な運用をただいま図っているところでございます。 また,バリアフリー新法に基づく基本構想を障害者の皆さんと一緒になって策定の作業を進めておりまして,本年度末に向けまして,総合的なバリアフリーの都市づくりを目指した基本方針をまとめ上げているところでございます。 教育・文化の施策ですけれども,まずは全国から御参加をいただきました国民文化祭――先ほどお話がございましたが,国民文化祭を成功裏に実施することができましたことについても,この場をおかりして関係者の皆様方に改めてお礼を申し上げる次第でございます。 また,全国からの御参加をいただく「かすみがうらマラソン大会兼国際盲人マラソン大会」でございますけれども,大会をサポートしていただくボランティアの皆さん方,そしてまた大会の関係者のおもてなしの心を持った対応が選手の好印象となりまして,人気度全国第4位の大会として,今年は2万人を超えるエントリーをいただきまして,これまた天候に恵まれて盛大に開催をさせていただきました。さらに,今大会はシドニーマラソンと姉妹マラソンの提携をいたしまして,選手の相互交流も実施いたしたところでございます。 最後になりますけれども,環境施策ですが,施政方針の冒頭でも申し上げましたとおり,本年度は7月でしたか,洞爺湖サミットが開かれました。地球温暖化対策など地球問題を考える大変重要な年であったと思います,まだ終わっておりませんので,12月,あと少しですけども,大変重要な年であります。残念ながら,環境モデル都市として選定されるには至りませんでしたけれども,国が設置する協議会への参加や近接するつくば市とも連絡をとりながら,引き続き低炭素社会づくりに向けた取り組みを進めてまいりたいと考えております。 以上,施政方針に掲げました事業の進捗状況のほんの一端ですけれども,御報告をさせていただきましたが,これらの事業は常日頃から二重三重のチェック体制の下,進行管理,評価に努めているところでございます。例えば,重要な事業を対象といたしまして,四半期ごとに進捗状況を管理するとともに,年度終了時には,本年度新たに導入いたしました行政評価によりましてこれらの成果について評価を行うなど,より円滑かつ効果的な事業の推進が図れるよう,進行管理にも鋭意取り組んでいるところでございます。 一方,本年度は3カ月あまりを残す時になりましたが,地権者対応など,事業の進捗を妨げる要因になりまして,市民の期待に十分応えられない事業もあることは確かでございます。こうした事業につきましても,引き続き課題の解決に向けまして最善の努力を尽くしてまいりたいと考えておりますので,議員各位を始め,市民の皆様方の御理解,御協力をお願いする次第でございます。 次に,本年7月からスタートいたしました,副市長2人制度についての御質問がございました。どのような効果があったのかということだと思います。 御答弁にあらわせない面もございますけれども,本定例会の冒頭に申し上げましたとおり,今年は世界経済の混乱が我々地方自治体の運営にも大きな影響を及ぼす,まさにグローバル化といいますか,そんなことを身近に感じたところでございます。特に年の後半,つい最近ですけれども,世界同時不況の様相でございました。当面,地方においても回復は見込めず,厳しい財政運営を強いられるものと考えております。昨日も夜11時の「ワールドビジネスサテライト」の中でも,識者,経営者,それから評論家のアンケートなどもやっておりましたけど,やはり2年から3年経たないと直らないのではないか。特に経営者はそういう見方でございました。株式をやられている方は,来年から株価は上がるというような評価をされていた方もいるようですけれども,やはり厳しい,景気回復には数年はかかるだろうと,そういうふうに私も考えているところでございます。 こうした激変する社会経済環境の下での副市長2人制度の採用でございましたが,時節は年度後半を迎えまして,関係機関との調整,そしてまた調査設計など,準備作業を終えた各分野の事業が具体的に展開される時期となりまして,さらには国民的行事でございます先ほどの国文祭,そしてまた恒例となっております各種のイベントが連続して開催をされておりまして,様々な事業が輻輳する大変多事,物事が多い時期でございまして,そのような中,両副市長の精力的な取り組み,所管の事業はもとより,横断的な重要施策の実施についても的確な推進が図られるなど,執行判断の迅速化と進行管理の徹底によります,的確な事業執行が行われたと私は思っておりまして,大変良かったと思っています。また,これまで以上に現場に赴くことが可能となりまして,市民の皆さんや関係者との緊密な連携が図れるとともに,現場職員への的確な指示もそういうことから出されていると認識をしております。 したがいまして,副市長2人制につきましては,私を支えるトップマネジメント機能として,導入からまだ5カ月でございますが,期待どおりの効果が発揮されていると私は考えておりますので,これからますます,こればかりではなく,もっともっと効果が出るようにしていきたいと思っております。 次に,来年度の予算編成の取り組みについての御質問がございました。 私は就任以来,一貫して「入るを量りて出ずるを制す」の考えのことをお話ししてまいりました。そういう考えの下に市債の縮減,足腰の強い筋肉質の財政運営に努めてまいったつもりでございます。この結果,今年度末の市債残高は818億円でございまして,対前年度比約30億円の減となっております。また,平成19年度決算に基づく財政力指数でございますけれども,0.96,実質公債費比率は11.6%,将来負担比率は73.7%でございまして,これらの指標から見ても健全な財政がただいまのところ維持されているものと考えております。 御質問の平成21年度の予算編成に当たりましては,職員一人ひとりが市民の目線に立ちまして,改めるべきは改める,推進すべきはさらに向上させると,そういう考え方に基づきまして,徹底した歳出削減と所要財源の積極的な確保に取り組んでまいる所存でございます。 来年度予算に向けての基本的な考えでございますけれども,1つ目といたしまして,新しい土浦づくりの指針・第7次総合計画を着実に推進し,将来都市像の実現に向けまして市民の要請に応えることのできる,そういう予算でございます。 2つ目といたしまして,すべての事務事業を総点検いたしまして,改めて原点に立ち返り,その必要性,効率性及び効果について十分精査,検討を重ねまして,創意工夫により徹底した行財政改革に取り組むものでございます。 3つ目といたしまして,歳入につきましては,今年度の税収は当初予算と比べまして小幅な減収になると見込んでおります。これは正確な数字は出ておりませんが,四,五億円――これが小幅と言えるかどうかは別としても,そういうような感じでございます。平成21年度は前年度予算と比べますと,個人市民税,固定資産税は小幅な減収となるものの,法人市民税につきましては,現在の経済情勢,私から言うまでもなく毎日のニュースに流れておりますが,踏まえますと,企業における減益が大きく影響するのではないかと予想され,そうしますと大幅な減収になると予想されまして,市税全体として大変厳しい状況になるのではないかと想定をしております。こうした中で,市税については,社会経済情勢の変化,そして税制改正の動向,さらには市民所得の状況,課税客体の的確な把握に努めますとともに,明確な目標を持って徴収率の向上に最大限の努力をしてまいりたいと考えております。 その対策といたしましては,車両の差押措置となるタイヤロック,そして不動産公売,インターネット公売などの滞納処分を強化するとともに,コンビニエンスストア収納の導入を図ることとしております。また,地域の活性化,持続的な地域経済発展,雇用の拡大が期待されます企業誘致を促進することによりまして,固定資産税を始めとする個人・法人市民税の増収にも努めてまいりたいと思っていますし,大変ここ数日間,自動車メーカー並びに電機メーカーの雇用の問題が出ておりまして,派遣社員の問題となっておりますけども,そういう面でも雇用の面にもつなげていきたいと思っているところでございます。さらに,使用料,手数料を見直し,住民負担の公平性,受益者負担の適正化を図るために,新たな財源の確保といたしまして,市が保有する財産,印刷物,ホームページを広告の媒体として活用いたしまして,民間事業等への広告を掲載する有料広告事業を前年度に引き続きまして,積極的にこれも実施してまいりたいと考えております。 4つ目は,歳出につきましては,市民の要望や議会の皆様方の意見等も十分考慮いたしまして,重要性,緊急性等を十分検討した上で,施策,事務事業の厳しい選択を行いまして,財源の計画的,重点的配分を行う考えでございます。現在,編成作業を行っております経常経費につきましても,平成20年度の当初予算の範囲を基本といたしまして,需用費,委託料など一部の経費においては,前年度当初予算にゼロから2%のマイナスシーリングを設けるとともに,昨年度に引き続き枠配分方式を対象費目の拡大を図って実施をいたしております。また,里親制度など市民協働の考え方を取り入れました特段の歳出予算を伴わない,いわゆる「ゼロ予算事業」の構築を検討するなど,前例にとらわれない民間企業の考え方や市民の視点に立った,部課の創意工夫によるめり張りのきいた予算編成に取り組んでいるところでございます。 最後になりますけれども,税収が落ち込む中で扶助費の増大は,これは間違いないと思っております。そんな中で,引き続き厳しい財政状況が続くと先ほど申し上げました。そう見込んでいる中,「水・みどり・人がきらめく安心のまち 活力のまち土浦」の実現に向けて,夢と希望の持てる予算を組むのは大変ですけれども,英知を結集してそういう予算となるように編成をしてまいりたいと考えておりますので,どうぞ御理解いただきたいと思います。 ○議長(折本明君) 産業部長。  〔産業部長 桜井久夫君登壇〕 ◎産業部長(桜井久夫君) 井坂議員の2点目の御質問,イオン出店に当たり,開業後の様々な対策は万全ですかにつきましてお答え申し上げます。 (仮称)イオン土浦ショッピングセンターにつきましては,来春のオープンが予定されておりまして,本市の商業環境が大きく変化することが予想されております。したがいまして,市といたしましても的確な対応が求められているところでございます。 現在のイオン土浦ショッピングセンターの状況につきまして申し上げたいと存じます。 まず,工事の施工につきましては大林組が行っておりまして,地元企業80社程度が協力をいたし,来年春の開業を目指し,予定どおり,順調に進んでいるとのことであります。 次に,テナントのリーシング,いわゆる募集ですけども,状況について申し上げますと,出店予定のテナント数は約170店とお聞きしております。その中で,現在約9割方のテナント出店が決定いたしまして,残りのリーシング(募集)を積極的に展開しているということであります。ショッピングセンターの中でいわゆる中核となる部分で,食料品,映画館,スポーツ用品,書籍,それからアパレル,いわゆる洋服,衣服ですか,そういった部分については,すべて出店者が決定しているという状況だそうでございます。 次に,地元雇用でございます。イオン土浦ショッピングセンターにより,新規の雇用が約2,500名発生すると予測をしておりまして,早目の人員確保に努めているということであります。 なお,本年去る11月の末に,イオン土浦ショッピングセンターの開設準備室が川口一丁目の空きテナントに開設されました。続きまして,年内には核店舗のジャスコの開設準備事務所が,モール505に設置が予定されております。いよいよ本格的なオープンに向けました準備に着手するという予定だそうでございます。 次に,ショッピングセンターへの集客対策でございます。イオンによりますと,商圏の設定は車で30分以内,約55万人を見込んでいるそうでございます。方面別では,北は石岡市方面,東はかすみがうら市,行方市,潮来市,南は牛久市を見込んでいるそうであります。西側につきましては,つくば市のショッピングセンターを越えてくることは難しいのではないかと考えているそうでございますが,できるだけ取り込めるように努力していきたいとのことであります。集客策といたしましては,市民の要望に応えられるよう,半日以上滞在することができる,またすべてのショッピングに対応できる,いわゆるワンストップショッピングを基本コンセプトに考えているとのことであります。さらに,年間を通しましてイベントを行いまして,イオンに行けば必ず何かをやっていると,そういった戦略づくりをしていきたいとの意向を持っているそうであります。 それから,地域社会への貢献についてであります。地域への還元措置といたしましては,地域情報発信の場所の提供,それから地域行事,イベントへの場所の提供,防犯・防災対策としましては,防犯パトロールの拠点などを考えているとのことであります。環境対策につきましては,清掃活動への参加協力,あるいは毎月「イオンデー」を設けまして,周辺の清掃活動に積極的に取り組むこととしております。さらに,太陽光発電を大規模に取り入れまして,地球温暖化対策にも貢献していきたいとのことであります。 それから,地元産業への貢献でございますが,地場産品の販売,あるいは地元企業の入店促進に努めているとのことであります。地元商工会議所との協働でございますが,出店者の商工会議所の会員登録を要請しているとのことであります。イオンといたしましても,テナントに対して強制はできないとのことでありますが,説明会の開催,会員登録の要請については協力していくとの回答を得ておりまして,今後,商工会議所と個別に協議がされるものではないかと考えております。 それから,周辺の渋滞対策でございます。オープン時の渋滞対策といたしまして,イオンではソフトオープン,いわゆる地域のお客様,あるいはイオンカードの会員に対するお披露目を目的とするもので,グランドオープン時の混雑回避のために実施するものだそうで,イオンでは「ソフトオープン」というようなことで言っているそうです。そういった期間を設定しまして来店の分散化を図るとともに,交通対策につきましては,土浦警察署とも協議を行いまして,特に6号国道の側道と穴塚大岩田線の交差点信号の改良,駐車場へ誘導する警備員を確保しまして,円滑な交通を確保したいとのことであります。 次に,議員御指摘のイオン進出に伴います中心市街地の対策についてであります。 イオン土浦ショッピングセンターだけではなくて,先ほども御紹介がありましたように,お隣のつくば市へ進出しました「イーアスつくば」,さらには来年の夏オープンする予定の阿見町へのアウトレット「チェルシー」,そういった相次ぐ大規模商業施設の進出によりまして,本市の中心市街地を取り巻く商業環境,大きく変化するものと考えておりまして,これらへの対応が強く求められているところでございます。これまでも中心市街地の活性化策といたしましては,土浦駅前再開発事業や中心市街地活性化計画に基づきまして,まちづくり活性化バス「キララちゃん」の運行,さらには起業家支援としてのSOHOつちうらやモデルチャレンジショップの設置,食文化や地域資源を活用したカレーによる食のまちづくり事業,プレミアム付き商品券の導入など,様々な施策に取り組んできたところでございます。さらに,本年度からは,中心市街地商店街駅前目抜き通りのまちなか空間等を活かしまして,地産地消や食のまちづくりの取り組みを活かしながら,商業者の参加も得まして,まちなか元気市を開催しております。地域産業の振興とまちなかの賑わい創出に取り組んでいるところでございます。 なお,現在,リニューアル工事を行っております土浦駅ビルにつきましても,来年の夏にはリニューアルオープンの予定であります。そういったことから,土浦駅前への集客力の高まりも期待されるところでございます。 さらに,イオン土浦ショッピングセンターでは,土浦駅とイオンとの間にシャトルバスを走らせる計画がございます。このシャトルバス利用者を,まちなかに引き込むことが重要であると考えております。 したがいまして,新年度におきましても,既存事業の継続とともに,商業者の皆様と協力いたしまして,さらなるまちなか空間を創出いたしまして,回遊性を持たせたまちづくりに取り組んで,賑わい創出に取り組んでまいりたいと考えておりますので,御理解のほどよろしくお願いいたします。 ○議長(折本明君) 教育長。  〔教育長 冨永善文君登壇〕 ◎教育長(冨永善文君) 井坂議員の御質問の3点目,第23回国民文化祭が土浦市文化行政にとってどのような効果があったかについてお答えをいたします。 まず初めに,議員の皆様方には,国民文化祭の開催に当たりまして御協力と御尽力をいただき,誠にありがとうございました。おかげさまで市内外から多くの方々に御参加をいただき,盛大に,そして無事大会が終了できましたことをこの場をおかりしてお礼を申し上げます。 さて,去る11月1日から9日までの日程で行われました,第23回国民文化祭・いばらき2008の大会を振り返ってみますと,初日の11月1日には皇太子殿下御臨席の下,県民文化センターをメイン会場として華やかに開会式が執り行われました。その後,9日間にわたり県内34市町村を会場に64事業が展開され,県の発表では118万人の方々が入場されたと聞いております。本市におきましても,洋舞フェスティバルを始め,映像文化フェスタ,さらに霞ケ浦・水の文化フェスタの3事業を開催したことは御案内のとおりでございます。 洋舞フェスタにつきましては,公演をメインとしてクラシックバレエ,それからモダンダンス,ジャズダンスの各部門で,県外11団体の作品と著名な演出家によります県合同作品が披露されました他,参加体験型のワークショップ,交流会,リハーサル公開,アトラクション,物産展などを開催し,約3,000人の御参加をいただきました。 また,映像文化では,全国から募集いたしました映像作品の表彰や上映会,「エレキの若大将」の映画上映等,本市出身の寺内タケシさんによります映画音楽の演奏会などを開催し,約2,300人の御参加をいただいております。さらに,本市を含めた3市1村の合同事業であります,霞ケ浦・水の文化フェスティバルでは,七色帆曳船の合同操業を始め,霞ケ浦周辺地域物産まつり,全国から募集をしました子ども絵画の表彰と展示を行い,大好きいばらき県民まつりなどと合わせて,約21万人という多くの方々の参加をいただいたところでございます。 このような事業開催を通しまして,市民の方や出演者などから多くの感想などが寄せられております。その幾つかを御紹介させていただきますと,洋舞フェスティバルの出演者から,同じ志を持ち,この日のために練習を積み重ねてきた成果を県内外の仲間と多くの観衆の前で披露でき,大変感謝と感動をしております,これも市の方々のおかげですと言われた担当者からは,やりがいとほっとした思いが交錯したという話を聞いております。映像文化フェスティバルにおきましても,霞ケ浦を舞台としました映画「米」を御覧になられました方から,今後もこのような企画をぜひ行ってほしいとの感想と要望が寄せられております。とりわけ霞ケ浦・水の文化フェスティバルにおける七色帆曳船の合同操業については,開催期間を通して問い合わせが多く,事業に対する関心の高さを感じたところでございます。 このように,新たな出会い,交流が生まれ,市民の方々が身近に文化・芸術にふれあい,親しんでいただけたことにより,市民の文化・芸術に対する認識がさらに高められ,所期の目的が達成できたものと考えております。優れた文化や芸術に触れる,あるいは鑑賞するということは,やはり豊かな心の醸成に大きな貢献をするものと考えております。 つきましては,このような熱意と成果を今後につなげていくためにも,私ども行政の役割は大変重要であると認識をしておりまして,今後とも毎年開催をいたしております,春・秋の市民の文化祭,それから美術展,薪能,市民会館での自主文化事業などのさらなる充実を図り,市民の皆様方が文化・芸術を通して生きがいづくりや心の豊かさ,潤いのある日常生活が送れますように努めてまいりたいと思っております。 現在,準備室は決算の仕事に追われておりまして,それが間もなく終わりますので,そうしましたら改めて今回の事業について,いろいろな関係の方々にもたくさん御協力をいただいておりますので,そこでのいろいろな話を取りまとめて,いろいろなアイデアや知恵や御苦労や,そういうものが出てくるんだろう。そういうものを今後のイベントにぜひつなげて活かしていきたいと考えておりますので,今後とも御支援,御協力をよろしくお願いいたします。 ○議長(折本明君) 消防長。  〔消防長 中川新衛君登壇〕 ◎消防長(中川新衛君) 井坂議員御質問の大きな4点目,AED(自動体外式除細動器)の設置状況と普及促進についてお答えをいたします。 AEDの設置でございますが,平成16年7月,一般市民のAED使用が可能となり,社会的な関心の高まりとともに,その必要性,重要性から,人の多く集まる公共施設や民間施設への設置が急速に拡大しております。本市におきましては,平成17年度から今年度まで4年間で,83台を市の施設に設置をいたしました。その内訳は,市庁舎2台,幼稚園,保育所等19台,小・中学校28台,公民館8台,運動公園3台,その他の社会福祉施設など17台,また貸し出し用として各消防署所に6台が配置されております。さらに,平成21年度につきましても,市民の皆さんが多数利用する施設で,施設職員が有事の際には使用可能な施設を対象に設置拡大を検討しております。また,市内には県の施設や民間施設など97カ所にAEDが設置されており,これらを含め市民の皆さんが必要な時,身近なAEDをバイスタンダーとして有効利用していただくべく,救急講習会の実施を進めているところでございます。平成17年度から19年度までの3年間に406回の講習会を実施し,延べ1万833人が受講され,知識,技術の習得をされております。さらに,市がAEDを設置している施設の職員に対しても,4時間の救急講習会を毎年実施しており,本年は150名,平成17年からの累計では376名受講をしており,有事に備えているところでございます。 平成19年末現在の茨城県内のAEDの使用例は,10件でございます。そのうち4名の方が社会復帰をしております。先ほど井坂議員さんのほうからも御紹介ありましたが,この中には,昨年10月,土浦市内の小学校で開かれた市民体育祭で46歳の男性が心肺停止状態になり,会場に居合わせた医師,元看護師,消防職員の連係プレーにより,適切な心肺蘇生法とAEDの使用により一命を取りとめ,社会復帰した例が含まれております。AEDの使用による救命率の向上には,AEDの迅速・適切な使用と心肺蘇生法などの習得を始め,啓蒙活動が不可欠でありますので,今後とも救急講習会の開催を一層進めてまいりたい,そのように考えております。 井坂議員さんからの御提案の町内会でのAED購入時の助成制度,この導入につきましては,現在,市施設への設置計画を推進中でもありますので,今後の検討課題としてまいりたいと存じますので,よろしく御理解をいただきたいと存じます。 ○議長(折本明君) 保健福祉部長。  〔保健福祉部長 小貫俊男君登壇〕 ◎保健福祉部長(小貫俊男君) 井坂議員の御質問の5番目,のりあいタクシーの現状と課題についてお答えいたします。 のりあいタクシー土浦は,土浦地区タクシー協同組合が主体となり,65歳以上の高齢者の移動の足を確保して,通院や買い物,社会活動に参加できるようにと,平成18年10月から試験運行を開始いたしまして,平成19年度から本格運行をしている新たな公共サービスでございます。 本市では,平成18年度に乗り合い方式のタクシーの必要性と事業効果等を勘案し,初動設備費用の一部として,1,140万円を土浦地区タクシー協同組合に助成いたしました。本格運行時には会員1,000人を目標といたしましたが,年会費や利用料金の負担から,会員数がなかなか増えない状況が続いておりました。高齢化社会が進行する中,のりあいタクシー土浦は高齢者の大切な足としてぜひ必要との考えから,のりあいタクシー土浦の事業促進を図るため,本市では高齢者の外出支援施策として,本年4月から,年会費9,000円のうち7,000円を助成する,高齢者移送サービス利用助成制度を開始いたしました。 市民の皆様へは,市の広報紙やホームページ,市民便利帳などにのりあいタクシー土浦の年会費助成制度を掲載し,お知らせをしてまいりました。また,案内チラシを作成し,民生委員,児童委員,地区長会及び市民委員会等の会合や高齢者スポーツ大会,健康まつりなどで,直接市民の方へチラシを配布する会員拡大のPR活動も行ってまいりました。現在の会員数は,事業の成立性を見込んだ当初募集目標の会員1,000人はまだ達しませんが,助成開始前の123人と比べて本年11月末では320名と増加し,現在も徐々に増えている状況でございます。 利用者からは,「通院などに家族などに頼らず自力で行けるようになった」,「荷物を持ってバス停から歩かなくて良くなった」,「自宅まで迎えに来てもらえてありがたい」,「年会費の助成があるので試しに利用しようと思った」など,好評の声が寄せられております。一方,要望や課題の御意見もいただいております。「つくば市や阿見町など,市外の医療機関への通院に利用したい」,「現在65歳以上としている年齢制限の枠を緩和してもらいたい」,「助成制度はありがたい,続けてもらいたい」,「乗り継ぎの場合でも,1回の利用が500円の単一の料金にならないか」などでございます。 御質問の利用者の拡大に向けた今後の取り組みでございますが,事業者である土浦地区タクシー協同組合に対しては,これら利用者側の御意見を伝えるとともに,御意見等に対し具体的な検証を行い,新規利用者開拓に向けた努力や利用者へのサービス向上を今後も推進するようお願いしてまいります。 また,先の久松議員の御質問で,市長から御答弁申し上げておりますが,本市といたしましては,利用助成制度の広報活動をさらに推進し,高齢者の方の移動の足の確保を促進してまいります。 年会費の件でございますが,年会費の助成制度につきましては,利用の促進と事業の着実な定着を図るため,21年度は本年度の会費も含めて年会費の助成を行い,事業を検証していきたいと検討しているところでございますので,御理解のほどよろしくお願い申し上げます。 ○議長(折本明君) 11番井坂正典君。  〔11番 井坂正典君登壇〕 ◆11番(井坂正典君) 答弁ありがとうございました。 通常の年よりも今年は非常に経済の変動,特に我々市民の日常生活が非常に,今回の議会でも多数出ました経済問題,生活に関わる問題,暮らしの問題,これが著しく変化している状況にあっては,やはり中間的な総括をして,来年,本当に市民のためにどういう施策が大事なのか,そういう意味で市長に伺い,概ね順調に推移していると。しかしながら,来年は厳しい法人税の減収等,歳入が予想できると。厳しさが想定されるということで,本当に市長を始め,副市長さん,部長さん,先頭に立って,市民のために何ができるか,何をなすべきかと,そういう視点で予算を組んでいただけたらいいなと,そういう私の感想であります。 それで,「入るを量りて出ずるを制す」,重要な言葉でありますが,行政というのはやはり必要なところには最低限財政出動をしなければならない,これを強くお願いしていきたいと。市民満足度調査では,特に土浦市が防犯に優れているという市民の認識があるそうですが,やはりこういう市民の日常の暮らしに関わる,特に高齢化率が高まっている土浦市でありますので,防犯,医療,福祉,そういうところに惜しまず財政を出動していくという視点を貫いてほしいなと,私はそのように考えております。 副市長が誕生して執行判断の迅速,的確さが増したと,中川市長は期待どおりだと,非常に心強い御答弁をいただき,私たちも選任をさせていただいて,喜んでいる1人だと思います。行政評価も四半期ごとにやっているということでありますけども,ややもすると部下にとってはたんこぶが2つできるわけでありますから,非常に重しがかかってくるところではありますが,やはりこういう経済状況,市政運営の中では,市長が目に届かなかった市職員のやる気を醸成してあげる,市長と職員の垣根役になってやると,そういうある時は防波堤になり職員をいたわり,そして逆に言いますと市長のトップダウン,リーダーシップをさらに推進していただければと,そのように副市長には期待をしたいと思います。お二人に期待をしたいと思います。 続いて,イオン出店でありますが,今回のちょっと質問が漠然として,いろいろな部署に御迷惑をおかけしたという話も聞いておりますけども,すべての分野に関わってきたらすべての分野で質問しなければならなかったんですが,的確に産業部長に答弁いただきまして,ありがたく存じ上げております。 その中で,170店舗,9割におさまったと。170店舗が9割でなくて,当初予定の9割が170という考えでよろしいわけですね。もうちょいということであります。聞くところによりますと,イーアスつくばは空き店舗を残したまま開店してしまったと。イオンはそうではなくて,すべて100%テナントを埋めて出店したいと。やはり空き店舗を抱えたまま出店するという,そういうことでは土浦市民にとってちょっとふざけた話だなと,そういうことになってしまっていますので,これは天下のイオンですから,そうやってくるんだと思います。 部長答弁の中に,イオンのコンセプトには,イオンに行けば必ず何かやっている,そういう店舗にしたいという御答弁がありました。これはまさしく今中心市街地,まちなか元気市で対策室も頑張っておられますが,土浦のまちに行けば必ず何かあるんだと,そういうことを――文化行政にも関わってくる話なんですが,自然遺産,あるいは土浦独自のいわゆる文化遺産とか歴史性,そういうものを100%PRすることによって,土浦に行くと何かほっとするまちなみがあるんだよと,そういうことをやはり今行政が,イオンは会社で必ず何かやっているということを醸し出していますが,行政,何百人,何千人いる中で,土浦中心市街地に行けば必ず何かやっているんだよと,それこそ英知を結集して,そういう視点に立って,まちづくりの企画政策に当たっていただきたいなと思います。 越谷市はレイクタウンというすばらしいまちを作る中でイオンを誘致したわけであります。中心市街地の業者さんから反対はなかったんですかと聞くと,ほとんどありませんでした,そういう市の担当の答えが返ってきました。まさにイオンをまちづくりに活かしたそういう都市計画が作られている。一方,土浦は,何千名の反対があって,議会でも僅差によってイオン出店が決まった。優良農地をショッピングセンターに変えたと。そういう経過があるわけでありまして,ここはやはりイオンと土浦市の今後の話し合い,特に産業部の担当者との話し合いによって,まあ,共存という話が正しいのかどうかわかりませんが,この反対の多かった市民にも納得し得る,そういう中心市街地の対策とか,あるいは既存商店の対策とか,交通渋滞,そういうものもいち早く情報を収集して対処していただければと,そういうふうに要望しておきたいと思います。 国民文化祭については,本当に生きがい,潤い,豊かな心の醸成と。特に土浦は無差別殺傷事件があり,物騒な状況を作り出してしまったと。まさに土浦という所は長年培ってきたこういう地域文化,そして豊かな心,自然,そういうものが魅力のまちでなければならない,そこに中心市街地の活性化と相まって土浦を発展させていければと,そういう私は思いでおりますが,こういう国文祭の総括をすることによって,先ほど教育長が,今後に対する知恵やアイデアを出していこう,文化行政を土浦市にもっとすばらしいものを根付かせていこう,そういうことこそがやはり今まさにまちを生き返らせるといいますか,動かしていくのではないかな,そういう感想を持たせていただきました。 AEDに関しましては,検討課題だと。課題は結構なんですが,私が思いますところ,このAED設置については消防予算になっているわけでありまして,本来なら市民生活に関わってくる市民生活部の予算なのかなとも考えられます。まして私の質問は地区公民館に設置してよと。なおかつ,市民がお金を出すから,金を出すから少しは応分の負担は出してくれよと,切にお願いしている案件であります。予算編成に当たり,駄目でも結構ですので,ここら辺のところは中川市長がおっしゃっています市民との協働,これが基本的なこれからのまちづくりだと私も確信しておりますので,積極的な町内,これは10町内も20町内も出てくるとは思いません。1つか2つ,あって3つぐらいかなと。30万円ですから,15万円掛ける3で45万円。これぐらいは財政調整基金の範囲なのかなというふうに思っております。 5番目,のりあいタクシーでございますが,中川市長の答弁のように,これは1年,2年で定着するわけないと,私も当然そう思います。これは,ぽつぽつ入会者が増えているということは,やはり経済の原則でありまして,それが一旦火がついたら放物線を描いてばあっと会員数が増えていくと,そういうふうに私は信じております。ただ,PR,広報媒体,インターネット,それだけでは駄目です。高齢福祉課に来た高齢者に対して,7,000円,もう入りなさいと営業マンになって,私も営業マンになれれば,助成券をいただければ市民にどんどんPRして参りたいんですが,それはできませんので,これは議員各位にもお願いしたいところでありまして,せっかく7,000円もの助成ができ上がったわけでありますから,こののりあいタクシーを何とか成功させて,キララちゃんバスの補完,公共交通としても十分機能できるいい制度でありますので,何とか頑張っていきたいなと,そういう感想を述べさせていただきまして,再質問はございません。よろしくお願い申し上げたいと思います。 ○議長(折本明君) 27番松本茂男君。  〔27番 松本茂男君登壇〕 ◆27番(松本茂男君) 先ほどの市長さんの御説明,お聞きしまして,市債が818億円,対前年度比マイナス30億円,それから財政力指数が0.96,それから実質公債費比率が11.6%,いわゆる将来負担比率,これも73.7%。非常にいいので,私も大変すばらしいなと感じたわけでございますけれども,その中で,井坂議員の質問とちょっと重複してしまうところがあるんですが,例えば行財政改革をやっていくと,その中でいわゆる事務事業の見直し,すべてやっていくんだと,今,そういうことを述べられております。それから,個人市民税,あるいは固定資産税も多くはないけれども多少減,法人税はちょっと大幅だ,全体的にはかなり落ち込むであろうと,そういう説明が先ほどありました。 これ,実は重複してしまうんですよね。ただ,質問書,四,五日前に書いてしまったものですから,お許しをいただきして,省くところは省いてしまって結構ですから,一応質問させていただきます。 それでは,通告の順に従いまして一般質問を行います。 アメリカの低所得者向け住宅融資(サブプライムローン)の焦げつきは,アメリカはもちろん,欧州,中国,ロシア,韓国など全世界に波及し,100年に1度の金融危機をもたらしました。さらに,アメリカの証券大手会社リーマン・ブラザーズの経営破綻が追い打ちをかけ,証券業界も株の乱高下を繰り返し,株価下落による損失も不況に拍車をかけています。日本の各企業への影響も大きく,減産やリストラ,それに伴い家計にまで及び,不況は非常に深刻であります。 2008年9月の中間連結決算は,株式上場企業全体で7年ぶりの減益となり,来年3月末の決算では減益幅がさらに拡大されるとの見通しであります。昨年までの企業業績は,アメリカなど海外の景気拡大と円安が追い風となり増益の一途を辿ってきました。しかし,現在は全くの逆風であり,上場企業はこの苦境をいかに乗り切るか,減産とリストラに追われています。中小企業に至っては,なおのこと金融機関の貸し渋りや受注減などにより倒産する会社や,やむなく閉鎖する会社も続出しています。 国内製造業で売上高トップのトヨタ自動車でさえ,前年同期比で売上高6.3%減の12兆円,営業利益は54.2%減の5,800億円であります。来年3月の通期予想では,売上高12.5%減の23兆円と2兆円下回り,営業利益も6,000億円と1兆円減の下方修正をしています。これに伴い,3月末までには約3,000人の期間従業員を削減するということも発表しております。他の自動車メーカーも同様で,スズキ自動車は08年度中に24万6,000台,日産自動車は20万台以上減産すると,国内工場に勤める派遣社員1,000人を含む国内外で3,500人を減らす予定であると言っております。厳しい状況は自動車業界だけではなく,デジタル家電や半導体が不振だったソニー,今朝のテレビで1万6,000人削減するというような,そういうことも言っておりましたけれども,東芝,日立製作所等も同様で,パナソニックは純利益が当初予想より90.3%減の300億円にまで下方修正をしています。 国税庁は本年10月30日,今年6月までの1年間――これは2007年度の事務年度ですね――に税務申告した全国の法人の所得総額が,前年度より1兆8,000億円少ない55兆2,000億円となり,減少に転じたのは02年以来のことであると発表しています。県内の企業も金融危機や受注減などにより11月の倒産は前年度より6件増え21件となり,負債総額も68億円増であります。金融・保険業界を除くすべての業種に満遍なく広がり,本格的な景気対策が浸透するまで企業倒産件数は高水準で推移すると東京商工リサーチでは推測しています。 以上のような状況から,本市市税の減収は避けられないものと判断し,以下の件について質問いたします。 まず,法人市民税の減はどのぐらいを見込んでいるのか。 また,リストラや賃金カットなどによる個人市民税,先ほど微少と言っていましたけど,どのぐらいの減を見込んでいるのか。 それから,国土交通省の地価公示価格によれば,17年連続して下落している固定資産税,これも先ほど微減というようなことを言っておられましたけど,どのぐらいなのか。当然それが減れば都市計画税,これも減ということになると思われます。 平成19年度の市税収入は景気が回復したことなどより,前年度より20億7,000万円の増となったが,来年度は市税全体でどのぐらいの減を見込んでいるのかをお伺いいたします。 次に,これら税収減による厳しい財政状況の中で,来年度の予算編成について,人件費を削減するのか,事業の見直しをするのか。これ,先ほど言っておられましたが,見直しをするとか,あるいは基金の取り崩しをするとか。これは145億円基金があるわけですけれども,昨日の説明では55億円。これは取り崩しではなくて一時借り入れというようことですから,これを取り崩すのかどうか。あるいは,市債,先ほど減らしているので増ということはちょっと考えられませんけれども,それらを増やすのか,予算全体を緊縮予算にするのか,いろいろ手法はあると思うんですけれども,どのような取り組みをしていくのか,ちょっと重複してしまって申し訳ありませんが,お伺いいたします。 また,これら厳しい財政状況の中で重点的に取り組む施策についてもお伺いいたします。 次に,消防出動の現状と対応についてお伺いいたします。 本年6月23日の読売新聞報道によると,同社が都道府県県庁所在地と政令市にある消防本部51カ所に尋ねたところ,急病でもないにも関わらずタクシーがわりに利用するケースや,病院での診察の順番を早めたいなどの理由で救急車を呼ぶケースが,全国各地で相次いでいると回答があり,51消防署のうちの37消防本部が窮状を訴えております。例えば119番で駆けつけると,入院用の荷物を持った女性が救急車に自ら乗り込んできたケースや,60歳代の男性が具合が悪くて動けないと言いながら,実際は緊急の症状は全くなく,あらかじめ病院に診察の予約を入れていたケースなど,昨年,平成19年度,1年間の救急出動件数の5割は軽症だったと回答していると述べており,安易な119番通報により救急車で搬送された全国の軽症患者数は,この10年間で100万人以上も増え527万人,平成17年度の出動件数の52%にも達しております。 東京消防庁によると,昨年の救急車の年間出動件数は69万件で46秒に1回,横浜市も15万件で3分26秒に1回,安易な119番通報で救急隊員の負担が大きく,疲労がピークに達していると窮状を訴えております。 一方,県の消防防災課によると,県内では昨年1年間の搬送実績は,10万411人で前年を334人上回り,過去最多を更新しております。1999年7万2,000人,01年8万人,03年には9万人を突破し,07年は99年の1.38倍にも達しています。搬送の内訳は,急病が58.4%,交通事故17%,一般負傷11.7%であるが,このうち51.8%が軽傷者である。その軽傷者でも入院患者に対応すべき2次医療機関ですね,これに64.3%が搬送され,さらに重篤な患者を診る3次医療,この機関にも16.9%が搬送されている。そのため,医療機関をも圧迫して,医師が体を休める暇もないというような状態であると訴えております。 さて,本市における消防・救急業務の開始は,消防年報によると昭和36年4月1日であり,同年9月7日に救急自動車を消防署へ新規配置したとのことであります。最近のデータですけれども,過去5年間の救急出場件数は,平成14年が5,016件,15年5,419件,16年5,577件,17年6,145件,18年6,739件と年々増加し,その内容は,急病が3,932件,交通事故1,011件,一般負傷897件で,さらに先ほどの2次あるいは3次の医療機関,これに転院搬送された件数が397件となっています。これらのうちで重篤患者が436人で7%,中等症が1,885人で30.3%,軽症は3,809名で61.4%に達しています。軽症のうち成人と老人が3,246名と85%を占めており,このうち高齢者の搬送状況は,平成14年度で約1,700人で35%,15年が1,800人で36%,16年が2,000人で38%,17年が2,300人で39%,18年が2,600人で41%と,年々増加の一途を辿っています。高齢化が進んでいる現在,この傾向はまだまだ続くものと思われます。 救急出場件数のうち軽傷者の搬送割合は,県平均が51.6%,全国平均が52.1%に対し本市は61.4%と,約10%近く高い。本市としては軽傷者の搬送に対し今後どのように対応していくのかお伺いいたしまして,1回目の質問を終わります。 ○議長(折本明君) 市長。  〔市長 中川清君登壇〕 ◎市長(中川清君) 松本議員の御質問にお答えしたいと思います。何点かございますが,私のほうからは,新年度予算についてということで,市税の見直し,重点施策につきまして答弁をさせていただきたいと思います。 ただいま縷々松本議員もお話しになりまして,市税を取り巻く環境は本市のみならず,国もそうですけれども,全国の市町村において大変厳しいものがございまして,これまたダブりますけれども,昨年7月のアメリカ合衆国に発生いたしました,サブプライムローンに端を発しました金融危機,その後の原油価格,先物の高騰,さらには本年9月におけるアメリカ合衆国の大手証券会社リーマン・ブラザーズのお話もございました。そしてまた,つい昨日あたりですか,三大自動車メーカー,GM,フォード,クライスラーの国からの資金を投入するというような決定した状況がございまして,そういう中で,長引く経済不況にさらなる拍車がただいまかかっていると思っております。我が国におきましても,急速な円高でございまして,輸出関連企業は特に大きな打撃を被っているのではないかと思っております。また,金融関連企業におきましても,そのあおりを受けまして,収益を大幅に下方修正しているというのが現状かと思います。 これも今朝のニュースですけれども,日本でも関東地区,関西はあまり良くなかったわけですが,中部地区は大変景気のいい所だと言われておりました。それはトヨタを含むスズキ自動車などがあり,愛知県は特に良かったわけでございまして,トヨタが先ほどのお話のような状況でございまして,今朝のニュースでは田原市という,ちょっと私わからなかったんですが,田原市の状況を市長が話されていて,80%トヨタの関連の法人税に依存しているというようなこと,数字がちょっと間違ったらすみませんけど,そのように大変厳しいんだというようなことでございました。本当に1つに頼っていると,いい時はいいんですけども,そういう自治体は大変だろうなと思ったところでございまして,これは愛知県ばかりでなくもう全国に波及していると私は思っております。 このようなことから,本市内に事務所等を置きます上場企業213社につきましてお話を聞きました。平成20年度の上半期の収益状況を聞きましたら,昨年の同時期に比べまして,約10%の減収になっているという結果をお聞きいたしました。下半期につきましては,さらに厳しい状況を呈するものと予想しているということでございました。 それでは,平成21年度におけます市税の収入調定見込みにつきまして,税目ごとに御説明をさせていただきたいと思います。先ほどの井坂議員とはダブるかもしれませんが,お許しをいただきたいと思います。 まず,一番大きな影響を受けるものと想定されますのは,法人市民税でございます。企業における収入が大きく反映する税目でございます。現時点におきましては,本年度の収入調定額に比べて大幅な減額となるものと予想されますが,正確な数値をただいま申し上げるには,今後の動向をさらに検証させていただかなければならないことがございますので,御理解をいただきたいと思います。今お話しして,間違ってはいけませんので,もう少し検証する時間をいただければと思います。それでなくても,なかなか当てるということは大変なんですけども,できるだけそういう誤差がないようにするには,もう少し時間をいただきたいということでございます。 続いて,個人市民税についてでございますが,市民税は前年度の所得に対しまして賦課をされます性格上,来年度につきましては,まだそれほど大きな影響が及ぶことは想定されないということから,収入調定の見込額は,本年度に比べまして下がりますけども,小幅な減額と予想を立てているところでございます。 次に,固定資産税と都市計画税についてでございますが,来年が3年に1度の評価替えの年に当たっておりますことから,既存の建物の経年減価によるものと土地価格の下げ幅は小幅となりつつありますが,平成20年度における市内556地点の地価調査の結果では,市内全体で0.7%の下落となっておりますことから,本年の当初の収入調定の見込額より小幅な減額と予想をしております。これは評価替えに当たる年には,毎回同様の状況となるものでございます。 続きまして,軽自動車税でございますが,普通自動車に比べて燃費,維持費,管理費,税金等につきまして大変経済的である,さらには居住性,それから各種装備も大変充実してきているという関係によりまして,本市におきましては,登録台数が継続的に増加傾向にございますことから,本年の当初の収入調定に対しまして微増の調定額を見込む予定でございます。 続きまして,たばこ税のお話も今盛んに国会のほうで言われているようでございますが,平成21年度の税制改正がささやかれておりますけれども,はっきりとした通達がまだございませんので,その詳細は不明でありますことから,現時点におきましては,近年の喫煙率の減少傾向が概ね例年どおりで推移をすると想定いたしまして,本年の当初の収入調定額に比べて小幅な減額を見込む予定でございます。 平成21年度の市税収入につきまして,ただいま述べましたように,法人税を含めて大幅な減額が見込まれますことから,予算編成に当たっても大変厳しい状況になるものと予想しなくてはいけないのではないかと思っております。 井坂議員にもこれまた御答弁をいたしましたが,私は就任以来,一貫して「入るを量りて出ずるを制す」の考えの下に,市債の縮減を始めといたしまして,筋肉質の財政運営に努めてまいりました。その結果,市債残高ですけれども,市長就任時であります平成15年度は,974億円ございましたが,今年度末には818億円になる見込みでございまして,そういう意味からは健全財政に努めてまいったところでございます。しかし,まだ私は収入の面からいって借金が多いのかなという感想も持っております。 平成21年度の予算編成に当たっての考え方でございますが,これまた井坂議員とダブりますが,改めるべきところは改める,推進すべきはさらに向上させると,そういう考え方を基本に置きまして,徹底した歳出削減と所要財源の積極的な確保策を講じることを念頭にいたしまして,予算の編成に当たってまいる所存でございます。 私は,予算編成に入るごとに,職員に対しまして方針を示してございます。1つ目は,第7次総合計画の着実な推進による将来都市像の実現に向けた予算であること。2つ目は,すべての事務事業について,改めて原点に立ち返り,その必要性,効率性及び効果について再検証するとともに,事務事業のスクラップ・アンド・ビルドによる見直しを徹底して,職員の創意工夫によって戦略的かつ効果的な事業の構築に努めること。3つ目は,歳入の根幹をなす市税におきまして,税負担の公平性を確保するため,明確な目標の下,徴収率のさらなるアップを目指すこと。4つ目ですが,歳出につきまして,市民のニーズを考慮しつつ,重要性,緊急性などを加味した上で,施策の厳しい選択を行うこと。とりわけ人間の生死に関わる安心・安全事業,そして最近重要視されております国づくりの基礎となる教育,市民生活に直結している道路整備,人間が生きていく上での必要な食料の生産に欠かせない基盤整備など,必要とされている予算には重点的に配分していく必要があると考えております。 現在,編成作業を行っております,これは経常経費ですけれども,平成20年度の当初予算の範囲内を基本といたしまして,昨年度実施をいたしました,需用費,委託料などに対しまして,枠配分方式の対象費目を拡大しまして,ゼロ%から2%のマイナスシーリングを設けるなどいたしまして,めり張りのきいた予算編成にただいま取り組んでいるところでございます。 特に歳入において,滞納処分の強化,それから収納機会の拡充を始め,企業誘致による税収の増加,それから有料広告事業の推進などに積極的に取り組むことといたしております。 また,歳出におきましても,市民協働の考え方を取り入れまして,今年度,広告料で作成いたしました市民便利帳と同様に,支出を極力抑えた事業の構築を検討させるなど,職員の能力を最大限に活用させることといたしております。 いずれにいたしましても,税収の落ち込む中,財源の確保に最大限の努力を払いつつ,その歳入の枠内で編成することを基本に捉えまして,予算編成にただいま努めているところでございますので,何分とも御理解をいただきたいと思います。 それから,重点施策につきましてお答えをしたいと思います。 市長として2期目が昨年の11月スタートいたしました。それから1年が経つわけでございますが,この1年間は議員各位を始めといたしまして市民の皆様方の御協力をちょうだいして,市政のかじ取り役という大変な重責を果たすべく,第7次土浦市総合計画を市政運営の基本として,全力を挙げて市政の様々な課題に取り組んできたところでございます。 こうした中で,先月発表されました7月から9月までの実質GDP伸び率は,7年ぶりの2期連続マイナス,日米欧そろってマイナス成長,世界同時不況ということが毎日のようにニュースで流れております。先ほども言いましたように,経済界の予測では,景気回復は22年度以降にずれ込むという見方をしている識者の方が多いと伺っております。先月の28日に示されました国の予算編成の基本方針におきましても,我が国の経済については厳しい状況が続くということで,全治3年というような話も出ているところでございました。 本市におきましても,歳入の根幹でございます市税の減少,それから扶助費の増加などによりまして,新年度におきます本市の財政見通しですけれども,大変厳しい状況になるものと考えております。このような現状認識の下,新年度予算の編成に取り組んでまいる所存でございますけれども,現在,経常的な経費の編成作業を進めているところでございまして,御質問の重点施策につきましては,今後の政策予算編成の中で具体的な事業を位置づけすることとなりますので,答弁は基本的な考え方をお答えさせていただくことで御了承いただきたいと思います。 私が今市長として最も優先して取り組まなければならないことは,想像の範囲を超えました出来事が連続して起こっている不安定な時代に生きる市民の生活不安を少しでも取り除き,安心して生活が送れる日常を確保することにあろうと考えております。 第1には,依然として絶えない凶悪犯罪などから市民を守る,生活安全対策の強化充実に取り組んでまいりたいと考えております。今年は残念ながら先ほど来お話が出ております,市内でも極めて残忍な事件が発生をいたしましたが,その後の対応といたしまして,市としてできる範囲の取り組みは,可能な限り率先して対処できたのではないかと思量いたしている次第でございます。新年度も引き続き防犯組織活動への支援策の充実を図るとともに,不特定多数の皆さんが利用される駅周辺地区につきましても,一層の対策強化を図ってまいりたいと考えております。 2つ目ですけれども,地震や台風などの自然災害による被害を,最小限にとどめる施策についてでございます。国内では昨年の能登半島・中越沖地震,そして岩手・宮城内陸地震,そして中国での四川省の大地震,多くの犠牲者が出ております。また,従来の観測網では予測困難と言われております,いわゆる「ゲリラ豪雨」という名がついておりますけども,それによって亡くなられた方,そしてまた都市機能が麻痺するなどの被害が連続して発生もいたしました。こうした被害を最小限にとどめることのできる施策にも力を入れまして,自然災害に強い都市づくりを進めてまいりたいと考えております。 3つ目といたしまして,子どもから高齢者,障害者など市民みんなが安全な都市の中で生活ができるための施策でございます。市民の皆さんが日常必要とされる,公園,橋梁,道路,公共施設などの安全性を長期にわたって確保していくことも大変重要なことと考えております。県南の中心として,周辺市町村に先駆けて整備をしてまいりましたこうした施設につきましては,厳しい財政状況下での更新はなかなか難しい状況にもあると思いますことから,これらの延命化,そして長寿命化の視点から都市機能の維持施策にも重点を置いてまいりたいと考えております。 4つ目といたしまして,住みなれた地域で,誰もが安心して暮らしていただけるよう,福祉・医療施策のさらなる充実に努めてまいりたいと考えております。セーフティネットとしての社会福祉制度につきましては,市民のニーズに即した施策を展開するとともに,少子化対策の視点から,子を持つ親御さん方の育児不安の解消などの子育て支援策も拡充をしてまいりたいとただいま考えております。また,小児科の医師不足が原因の死亡事故がニュースで流れておりましたが,その原因究明と対策の検討が進められております中,本市は他市町村に比較すれば恵まれた地域医療の環境にありますことから,これらの体制の維持,発展にも努めまして,安心して子どもさんを産み育てられる環境を育んでまいりたいと考えております。 5つ目といたしましては,教育施策への対応でございます。安心して子どもを預けることのできる学校施設の耐震化,それから放課後児童クラブ施設の整備推進を図るとともに,子どもに生きる力を与え,地域総ぐるみで子どもを育てる教育施策などについても,さらに充実を図ってまいりたいと考えております。 新年度につきましては,安心・安全なまちづくりの新たなスタートの年として,こうした5つの視点に重点を置きまして,より優先的な施策としての取り組みを進めてまいりたいと考えております。さらに,新年度は,環境施策のさらなる拡充についても,鋭意取り組みを進めてまいりたいと考えております。国際社会共通の重要課題でもございます地球温暖化を防止いたしまして,このかけがえのない地球環境を次の世代に継承していくことは,今を生きる私たちに課せられた最大の使命であると思います。こうしたことから,環境負荷の低減に配慮した施策についても,率先した取り組みを進めてまいりたいと考えており,また私の政治姿勢でもございます市民の皆様方の協働につきましては,より具体的な仕組みづくりの施策を展開し,市民と行政が連携,協働した豊かなまちづくりを進めてまいりたいと思っております。さらに,ただいま策定中の観光基本計画,そしてバリアフリー基本構想,公共交通活性化計画などが実行を含めた新たな段階を迎えることになりますので,より具体的な検討を深めてまいりたいと考えております。 以上,新年度の重点施策の基本的な考え方を申し上げましたが,こうした施策,事業を推進するための基本は,何といっても健全な財政を維持して,将来にわたって持続可能なまちづくりを進めることでございまして,これが私に課せられた最大の責務かなとも考えております。改めるべきは改め,推進すべきはさらに向上させるとの考え方に基づきまして,来年度以降も行財政改革の推進を重点施策の1つとして,加速化した取り組みを行ってまいる所存でございます。すべての事務事業につきまして,改めて総点検をして,原点に立ち返り,その必要性,効率性や効果について検証しながら,より効果的で市民満足度の高い行財政運営を進めてまいるつもりでおります。 なお,不安定な社会経済環境の中で,歳入面での厳しい状況が,何度も言うようですが,予測されておりますが,「入るを量りて出ずるを制す」の財政運営の基本に立ち返りまして,今後も持続可能な財政基盤を構築してまいりたいと考えております。 新年度の予算編成に当たりましては,以上のような点を踏まえまして臨んでまいる所存でございますが,さらには市政の重要課題に即した「選択と集中」を図るとともに,議員の皆様を始め市民の皆さんからいただきました貴重な御提言も踏まえながら,今までにも増して重点的に,かつ戦略的な予算編成を行っていきたいと考えております。 議員各位を始めといたしまして,市民の皆様方のなお一層の御理解,御協力をお願いいたしまして,私の答弁とさせていただきます。 ○議長(折本明君) 消防長。  〔消防長 中川新衛君登壇〕 ◎消防長(中川新衛君) 松本議員御質問の大きな2点目,救急出場の現状と対応についてお答えをいたします。 平成19年中の救急出場件数は6,624件で,6,092人を病院に搬送しております。救急出場件数は,先ほど松本議員さんからもありましたとおり,年々増加の傾向にございました。それが平成18年までということでございます。去年,19年になりまして,前年に比べまして出場件数で115件,搬送人員で119人の減少となっております。本年も10月末現在,前年同期比で192件,3.5%の減少をしております。こうした減少傾向は全国でもあらわれております。総務省消防庁発表の平成20年上半期の出場件数によれば,250万4件で,前年同期比で本市同様3.5%の減少をしており,減少の主な要因といたしまして,救急車の適正利用の啓蒙活動が功を奏したとの見解が示されております。 国における救急需要対策の経緯を申し上げますと,議員さんおっしゃっておりました,近年,救急需要件数は年々増加して,平成16年には500万件を突破し,地域によっては現場到着時間が遅延する事態となり,新たな救急隊の増設が必要視されておりました。しかし,厳しい社会経済環境,それから行財政環境を背景に,救急隊の増強を図ることは困難であるとして,救急車の適正利用策として,平成18年3月,総務省消防庁から「救急需要対策に関する検討会報告書」が示されました。その内容は,第1段階の直ちに取り組むべき対策として,軽症利用者及び頻回利用者――繰り返しですね,救急車の適正利用対策。それから第2段階として,119番受信時に緊急度・重症度の選別,いわゆる119番通報時トリアージ,その対策。それでもなお十分でない場合の第3段階の対策として,救急車の有料化に対する検討を提示しております。現在は第2段階として119番受信時における緊急度・重症度の選別(トリアージ)が国の指導の下,大都市で試行されており,横浜市では本年度,条例化し,本格運用されております。今後,救急要請件数がさらに増加するような場合には,第3段階としての救急車の有料化検討も視野に入れることになると思われますが,その際にはお金の問題,それから搬送対象者の問題,それに地域間格差など整理しなければならない課題もあり,また公平性,公正性の点からも検討しなければならないと報告されております。 土浦市消防本部といたしましては,議員御指摘のとおり,救急搬送人員のうち軽傷者が61%と依然高いことから,迅速な処置を必要としている重症患者等の搬送に支障を来す可能性は大きいものがある,そのように考えますので,これまで行ってまいりました救急車の適正利用の普及啓発活動として,救急講習会時における広報,救急医療週間でのパンフレット,リーフレットなどの配布,それから現在もやっておりますが,ポスターの掲示,さらにはホームページ掲載等,今後も継続してこういう活動を実施し,1分1秒を争う救急傷病者が迅速に搬送できるよう努めてまいりたい,そのように考えておりますので,よろしくお願いをいたします。 それから,高齢者の搬送についてもお話がございました。救急搬送人員での高齢者の占める割合が大きいということでございますが,議員さん御指摘のとおり,65歳以上の高齢者の搬送人員は,平成19年実績で申し上げますと,2,581名でございます。これは救急搬送全体の42.4%に当たります。10年前の搬送人員と対比いたしますと,11.4ポイント上昇しております。平成19年中の高齢者の搬送の内訳を見ますと,急病による方,71.3%,それから家庭内外での事故による方が14.8%となっております。 今日の高齢社会を考えますと,ただいま申し上げたとおり,急病が多いわけでございますけれども,この急病による出場を減らすことはなかなか難しいのかなと思います。そこで,家庭内外での事故,この防止による救急車の出場を減らす方策という点では,例えば高齢者の転倒などを減らすことで実現させることが可能ではないか,そのように考えております。 3年前ですけれども,土浦市における高齢者の家庭内外での事故の調査結果がございます。救急搬送343件,このうち転倒事故による搬送が224件あったという記録が残っております。消防本部といたしましては,こうした高齢者の転倒を始めとする家庭内外での事故を少しでも減少させるために,現在,救急講習会やイベントの機会を捉えて高齢者の方に,つえの使用を呼びかけたり,立ったままの作業よりもひざをつく,座るなどの安定した姿勢を心掛けることの大切さなど,予防策の指導をしているところであり,今後も続けてまいりたい,そのように考えております。またあわせて,防ぎようのない救急事故に際しては,適切な医療機関へ迅速な搬送ができるよう,不要不急の救急車利用をしないようにも今後も呼びかけてまいりたい,そのように考えておりますので,よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(折本明君) 暫時休憩いたします。   午後 3時04分休憩  ――――――――――――――――――――――――――――   午後 3時25分再開 ○議長(折本明君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 27番松本茂男君。  〔27番 松本茂男君登壇〕 ◆27番(松本茂男君) 先ほど市長さんから縷々御説明いただきまして,ありがとうございます。 重点施策ということで,やはり市長さん,安心・安全,そういうまちづくりに大変熱心に取り組んでおられますので,そういうことが大分重点施策の中に盛り込まれているんですけども,これは私の要望なんですが,これからの政策の中に農業問題と,それから教育問題これなども,毎年毎年大体予算が同じなんですけども,予算だけではなくて政策的にもいろいろ取り入れていただきたいなということで,一応要望いたしますので,ちょっと聞いてください。 去る10月16日は世界食糧デーである。農水省によると,エジプトやフィリピンなど世界20カ国あまりで抗議運動や暴動が起きている。また,国連の食糧農業機関は,9億2,300万人が飢餓に陥っていると発表しています。その理由は,世界の人口増や干ばつなどの異常気象,バイオ燃料の広がりなど,生産自体が減少しているからだとしています。食料価格が07年の1年間で52%も上昇し,世界の貧しい人々の生活に深刻な影響を与えているとのことであります。 一方,1週間前の12月3日,石破農林水産大臣は,40%の食料自給率を10年後に50%に引き上げると政府目標を発表しております。その1つに,パンなどの米粉を2007年の1万トンから50万トン,それからトウモロコシ代替の飼料米をゼロから26万トン,9割が輸入に頼っております小麦も91万トンから180万トン,8割輸入の大豆は23万トンから50万トンに拡大するということを発表いたしております。 現在,日本の食料自給率というのは先進国で最低なんですけれども,オーストラリアが237%の食料自給率,それからアメリカが128%,ドイツが84%,イギリスが70%,日本はここへ来て1%アップしたので40%ということになっておりますけれども,先進国中では最低であるとのことです。 ちなみに,1965年度は日本でも73%あったんですね。それが06年度では39%にまで落ち込んでいるというようなことでございます。 それから,内閣府の世論調査では,食料品を買う時,国産品と輸入品とどちらをあなたは選びますかという世論調査をやったそうですけれども,「国産品」と答えが人が89%。その89%の方の理由というのはやはり安全性ですね。これもやはり89%でトップだったというようなことです。この国産品に比べて「輸入品」と答えた人は,わずか1%なんだそうです。その1%の方の理由というのはやはり価格が安いという,80%の人たちがそのように言っているそうでございます。 そこで,やはり世界的な食料危機,そういうものを考えるならば,これは今逆に言えば1つのチャンスでもあるんですね。今までとにかく日本の農業というのはどんどん自給率が落ち込んでしまっている。これは本当に先ほど申し上げましたように世界中でも最低ですから,もし干ばつとか飢饉とか,戦争はないだろうけども,もし何かそういうことがあった場合には,それこそ日本人10人のうち4人ぐらいしか食べられなくなってしまうわけです。ですから,非常に食料というのは国家的な政策でもありますし,衣食住のうちで衣類は極端に言えばそんなになくても,ふんどし1つというわけにもいかないけれども,ぜいたくしなければそんな,私のこの背広,30年前の背広なんですよ,議員になる前の背広ですから。それで足りてしまうわけですね。ですから衣類はいいと。それから住宅だって,私の家,先ほども言ったんですけれども,まだ借地なんですね。そこに建物を建てている。住めればいいというようなこと。しかし,食料というのは人間生きていく上では最も重要なことなんですね。ですから,そういう意味で,やはり今農業,これはもう世界的に問題になっているわけですから,食料危機ということを考えて,政策の中でも重点政策といいますか,そういう中にひとつ入れていただきたいと私は要望をいたしておきます。 それから,日本一安心・安全,そういうまちづくりをしたいということが市長さんのモットーでございますけれども,日本というのは世界で一番治安のいい国だったんですよね。私たちが子どもの頃というのは,私,記憶にないんだけれども,殺人なんていうものはなかったんですよ。それが現在どうですか。これ,親が子を殺し,子が親を殺し,あるいは女子や子ども,全く関係ない人を全く何の理由もなしに殺す,あるいは無差別で殺すとか,いろいろありますけれども,いずれにしてもあまりにも殺伐とした世の中になってしまった。こんなになってしまったのは何なんだろうかと。 私個人の考えですけれども,やはり幼児教育とか,あるいは小学校,中学校の教育とか,いろいろな教育というのが私は基本にあるんだろうと思うんです。なぜならば,子どもたちが大きくなって家庭を持っていく,あるいは社会を構築していく。ですから,その時の子どもたちの教育というのは,非常に重要性があるのではないかなと私は思っていますね。やはり道徳を始め,心の教育といいますか,そういうものも非常に私は大切だと思うんです。 いろいろ理由はあるでしょう。しかし,我々とは環境が全く違いますね。私が中学時代は,中学3年まで桜町四丁目を真っすぐ行った排水機場,夏でさえも2時間もあそこで泳いで遊んでいたんですよね。帰ってくると,今の斜め前の朝日生命ビル,あれは原っぱだから,暗くなるまで野球をやっていた。そういうことが我々はできたわけです。今の子どもさんというのは,なかなかそういうことがないんですね。帰ってくればテレビゲームだとか,いろいろなゲームをやったりとか,そういう子が非常に多い。まあ,環境も全然違うわけです。ですから,一概にどうのこうのと,これは非常に難しいことだけれども,私はいずれにしてもこんな世の中になってしまってと,非常に憂いていることは私だけではないと思うんですね。これは皆さんやはりそうだと思うんですよ。 ですから,どこにそれは原因があるのか,その辺のところを追求して,それを少しずつ改革していかなくてはならないと思う。ただ,これは20年や30年では元に戻らないと思うんです。でも,やらなければやはり駄目なんですね。ですから,市長さん,安心・安全なまちづくり,これは防犯,これはわかるけれども,それは対処療法であって,根本的な対策を取っていただいて,やはり家庭もそう,それから社会もそう,本当にみんなが平和で安心して住めるような,そういう日本の国,これを何とか取り戻していただきたいなと思います。 そういう意味で,私自身はやはり教育問題,これにも力を入れていただきたいなと思っています。予算的には毎年毎年大体同じぐらいの予算で,予算だけではなくて,いろいろな政策が当然必要になるわけだけども,その辺のところは私もよくはわかりませんけれども,ひとつよろしくお願いしたいと思っております。 こんなになってしまったのは何でこんなになってしまったのか,またどうしたらいいのか,市長さんと教育長さんに一言感想といいますか,その辺ちょっと教えていただきたいと思うんですが,よろしくひとつお願いいたします。 それから,消防問題なんですけれども,土浦市は,先ほど申し上げましたように,到達時間というのは非常に早いんですね。いわゆる119番通報があって現場へ到着する,その所要時間というのは,全国が6.5分であります。それから県が6.7分,それから土浦市が5.7分ということで,1分近く早いんですね。これはいわゆる緊急ですから,1分というのはもう相当重要な時間。1秒を争う,そういう出動体制ですから,1分というのは非常にすばらしいんですね。それから,外国の場合,アメリカ,フランス,ドイツ,これなんかは7分から8分かかっているんだそうです。医療機関へ収容する時間ですね,現場へ到達してそこから医療機関へ到達するその時間,これも全国では平均30分,それから県の平均が31.4分,土浦市は26.3分というようなことで,これも四,五分早い。これも非常に大切というか,重要というか,非常に大変なことなので,すばらしいことだと。これはもう大変我々も市民も安心しておりますし,それから感謝もしているわけです。先ほど申し上げましたように,ただ,いわゆる軽症――重症とか中症ではなくて軽症,この搬送が逆に10%近く多いと,全国あるいは県に比較してですね。県が51.6%,全国が52.1%,土浦市が61.4%ということで,10%近く多いと。この軽症患者が非常に今問題になっているわけです。 例えばこれも新聞報道なんですけれども,実名でちゃんと出ていますので,ちゃんとした報道なんですね。ただ,大変失礼なので実名は挙げませんけれども,例えば軽症患者のうち,ひたちなか市の消防署の方は,市内の男性は持病の通院に救急車を利用していると。回数は90回を超えているんだそうです。これは署長が,「こういうことでは非常に困るから,だからやめてもらいたい」と言っても,やめないんだそうですね。90回以上もやった。これは不届きですよね,こんなのはね。それから,こういう事例もあるんだそうです。これは子どもが泣きやまないというので救急出動いたしまして,病院に連れていったら,何のことない,空腹だったというんですね。こういうこともあり得るというんですよね。実際にこれ,本当,ちょっと笑ってしまいますよね,本当かよというようなことでね。だけど,新聞でちゃんと救急隊の方の名前まで出て,こういうことを訴えているわけですよね。それから,ある女の方,2日間便が出ないと,それで119番通報してきたりとか,あるいは子どもなんかでもそうなんだけれども,ちょっと微熱でもうすぐ救急車を呼ぶ。この微熱で呼ぶケースというのは,非常に多いんだそうですね。いろいろ理由はあるとしても,非常にそういうことで軽症者が多いということですね。 それから,横浜市の消防署の方なんですが,これは消防署の職員の方が非常に頭から抜けないと。それはこういうことなんですね。60歳代の女性が心肺停止状態,これで救急搬送,119番の依頼があった。行きたいんだけども,2台ともたまたま外へ行ってしまっていて,しようがないので隣接の署からお願いして出動していただいた。ところが,それが14分もかかってしまった。14分もかかってしまったものですから,結局,その女性が亡くなってしまったと。非常にこの消防隊員の方はそれが頭から離れない,そういうことを言っています。その2台,要請した患者というのは,足が痛いとか,全くの軽症で呼ぶ必要がないと。そういう患者だからなおさら,あの1台がもし行っていたらあの方は助かったのではないかと。それがもう頭から離れないということをつくづく言っているんですね。ですから,いろいろな障害が起きていることも事実なんですよね。 私は昭和62年から平成3年まで,地域医療運営協議会の委員をやっていました。その時の委員というのは医師会2名,歯科医師会2名,国立病院の院長さん,それから協同病院の院長さん,あと一般市民と我々議会から代表がなっていました。私,議会からの代表で行っていたんですけれども,その中の委員の1人のある医師,悪いから名前は伏せておきますが,ある医師がこう言った。外国では救急車というのはみんな有料だよ,日本も有料にしていいのではないか,そういうことをその時に述べておられた。私,まだその時ぴんとこなかったんですけれども,実際こんな安易に利用されるようであれば,本当に有料でもいいのではないかというようなことまで考えてしまったわけですね。 そこで,うちの子どもに頼みまして外国の状況をちょっと調べてみました。子どもが外務省とか,在外公館医務官情報とか,あるいは海外関連情報など,これで調べてくれたんですけれども,例えばアメリカのニューヨーク市,これは基本料金が2万5,000円,それから1マイルにつき600円の追加料金が加算される。これは,公営と民営なんですね。それから,サンフランシスコは,これは全く公営なんですけれども,基本料金が3万8,500円,1マイルにつき1,400円が追加加算される。それから,フランスの場合,これは全く民営なんですけれども,フランスのパリの場合は,基本料金が2万3,000円。過日,石油が1バレル147ドルまで高騰したことがありましたね。あの時なんですけれども,たまたまテレビを見ていましたら,フランスの救急車の前に救急隊員の人たちがいて,ストライキをやっているんですね。私,何だと思ってびっくりしたんですけれども,そうしたら,これ,民営なんですね。そういうこともあってこれを放映したんだと思うんです。私,目,まだおかしくないですから,だからちゃんと見ていますので,本当にあの時はびっくりしたんですよね。フランスはそういうことでもって基本料金が2万3,000円。それから,ドイツのフランクフルト,これは公営なんだそうですけれども,基本料金が2万2,000円から7万3,000円。何でこんなに差があるかといいますと,その患者さんの状況を聞いて,例えば一般の救急車と,あるいは高規格救急車とか,いろいろあるんだそうです。それから,医師が同乗しないとこれは無理だというような場合とか,あるいは救急救命士,これがやはり同乗しなければ駄目だとか,そういうことでもってこの金額の差が大きくなっているんだそうですけれども,いずれにしても2万2,000円から7万3,000円というんですね。これがドイツは公営なんですよね。それから,その他,これはオーストラリアだとか,あるいはカナダとか,スイスだとか,みんな公営でありながら有料なんですよね。 ですから,私,思うのは,重症とか中症はいい。しかし,こんなに,半分以上が軽症ですから,こういう軽症患者からは,受益者負担ではないけど,もらってもいいのではないかと,私はそういうふうに思うんです。というのは,日本でも1回出動すると4万5,000円から5万円かかるんだそうですよ。これは,私も全く知らなかったんですね。そうしたら,実際に私,聞いてみましたら,4万5,000円から5万円かかる。これは全部税金で賄っているわけですね。だから,全然無料ではないわけです。実際にはそうやって税金で賄われているんだよ。ですから,そういうことを考えれば,あまりにも軽症患者,この軽症患者に対しては,これはいろいろ問題はあるかもしれないけれども,受益者負担でやってもらったらいいのではないかというような,そういう考えも起きてくるわけです。私自身はそんなことを今ちょっと考えておりますが,消防長に答弁を求めても,消防長,来年3月で退職されるというからここでびしっと言ってもらってもいいんですけれども,消防長の考え,もしあれば,ひとつその辺のところ,どういう考えでおられるのか答弁ができればお願いいたします。できなければいいです。どちらでも結構でございます。 それから,消防年報によりますと,消防庁舎,これは昭和40年に着工して,41年に竣工しているわけですね。これ,約43年経過しているわけです。私も何回か消防署へ行くんですけれども,非常に建物,狭隘で,申し訳ないけど,あまりきれいでもない。これで大丈夫なのかなというような,そういうことも常々思っております。そういうことで,庁舎建設,そういう計画はあるのかどうか。場所とかなんとか,いろいろな問題は当然あるとしても,しかし,これだけ古い建物で狭隘でもあります。そういうことからすれば,その辺のところの計画というのも当然立ててしかるべきだと思うんですけれども,その辺のところの答弁をお願いいたしまして,再質問を終了いたします。 ○議長(折本明君) 市長。  〔市長 中川清君登壇〕 ◎市長(中川清君) 松本議員の質問ということではなく,感想ということでございました。あと,農業問題と教育問題も大変重要だから要望ということでこれはいただいたと思います。 私も農業問題ということで,先進国の中で食料自給率が4割というのは非常に低い数字でございまして,やはり安全保障という問題からも,もっともっと高めなくてはいけないんだろうと思っております。これはなかなか一地方の行政だけではできませんけど,国家的な問題として,また国民もその辺のことはしっかりと理解した中で,やはり高めていく必要があるんだろうと私も思っております。 それから,教育問題,日本は資源は人間でございますので,やはり教育問題というのは第一に置かなければいけないと思っております。国家百年の大計とも言われておりますし,元小泉総理大臣が米百俵の話も出しましたけれども,大変重要な問題であると思っております。 それで,犯罪が大分多くなったのはなぜなのかということだろうと思うんですが,私もこれだとは言えませんが,幾つかいろいろな問題があるんだろうと思っております。例えば,自由というものを放任とはき違えてしまったり,あとは子どもさんが少ないわけですからかわいがることはいいわけですけれども,あまりかわいがり過ぎるといろいろ子どもというのは違った方向に行くと,自由と放任を間違ってしまうというようなこと。それから,学校での問題,家庭での問題,そしてそれぞれ地域の問題等々,いろいろあるんだろうと私は思います。あと1つ,こんなことを言っている人もいるんですけど,ちょっと男子が弱くなったのではないかと,もう少し男が強くならなければいけないなんて言っている方もいらっしゃるというとこで,これは私の感想ではありませんが,お話ししておきます。 いずれにいたしましても,大変犯罪が多くなって,これを防ぐにはどうしたらいいかというのは大変難しいんですけれども,21世紀の子どもは宝でございますから,その人たちが日本を築いていくわけでございますので,それには家庭はもちろんでありますけど,学校,そして地域ぐるみで子ども,宝を見守っていくと。ある時は叱咤激励,厳しくもするし,ある時は優しくなでたりして,温かいまなざしでみんなで育てていくということが,ちょっとそれも薄れてきたところがあるんだろうと,3者が一体となってですね。しかし,その芽が今大分出てきていると。後で教育長も感想を述べられると思うんですけど,そういうふうに思っていますので,私もぜひそういう連携を密にしていくことが大事だと思っております。 そんな中で,子どもたちが少ないということで,私は宿泊学習なども取り入れさせていただきましたんですけれども,やはりそういうことも通じてこれからもそういう意味でこの問題を推し進めていきたいと思っております。 以上です。 ○議長(折本明君) 教育長。  〔教育長 冨永善文君登壇〕 ◎教育長(冨永善文君) 教育に対する感想ということですので,ちょっと日頃思っていることを述べさせていただきたいと思います。 いろいろな事件が起こるたびに,いろいろな方がいろいろな話をいたします。でも,何が本当なのか,何が事実なのかということは,わかっているようでわからないというところが私自身にはありますので,そういう事件が起こるたびに,いろいろなことを自分なりに整理をしてきました。いろいろな識者のお話も努めて読んだり聞いたりしてきましたけれども,日頃思っていることをまとめると,1つは,昔から子どもは大人の背を見て育つと,それから子どもは社会の姿を映す鏡だという話は小さい時からずっと聞かされてきました。まさに子どもが悪いというのは,世の中が悪いということなんだろうと。つまり世相に代表されるように,大人が子どもに大人の生き方を示せない世の中というのは,子どもにとっては非常に不幸な時代なんだろう。確かに物資的な豊かさはあっても,精神的な豊かさとか,心の豊かさとか,そういうものを子ども自身がなかなか感じられないという部分が,いろいろな事件を引き起こすということになっているのかなと思っております。 ノンフィクション作家の柳田さんという方がいらっしゃいますが,この方はこういう話をしております。最近の若い人がいろいろな事件を起こします。共通して言う言葉は「人を殺したかった」「誰でも良かった」。なぜかくも安易に無差別に人を殺すのかということで,10年ほどずっと追っかけてきたそうです。その中の共通項というのは,1つは,自己中心的で,他者に対する「かわいそうだ」という思いやる感情が育っていない。それから2つ目は,不満や怒りを抑制する自制心というものがない。3つ目は,ゲーム感覚で殺人を実行する。4つ目は,社会から注目される,あっと驚かす形態を選ぶ。それから5つ目は,思うようにならないのは他者のせいだと。こういう共通項があるという中で,その根底は,1つは,幼少期からの人格形成のゆがみ,それからもう1つは,ゲームやネットなどの情報環境の問題だと,こういう分析をされています。どうすればいいかと。柳田氏の話は,生身の人間との接触だと,こういう機会をもっともっと多くしなければ駄目だ,こういう話をされています。 それから,藤原正彦先生は「国家の品格」の中で,家庭にも期待できない,世の中にも期待できない,学校にもあまり期待できない。では,何が一番大事か。それは読書だと。つまり読書を豊かにしながら子どもたちの情緒性を育むしかない。これが「国家の品格」の中で書かれている部分であります。 それから,この間,曽野綾子さんはこういうふうに話しています。曽野綾子さんは,やはり小さい時から子どもに強制するということが足らない。つまりしつけなんていうのは強制そのものだと。そういうことが,今の子どもたちに行われていない。何が大事か,何をなすべきかというと,やはり曽野綾子さんも読書と作文だと。それから集団生活だと,こういうことを曽野綾子さんもおっしゃっておられました。 やはり識者の意見の中に共通する部分というのは,まさに今一番教育の中で足らない部分なんだろう,子どもが育っていく部分で足らない部分なんだろうと。市にはさいわいに,中川市長が集団生活ということで,今,1年生も宿泊学習を1週間やっています。これはなかなか大変な部分ももちろんあるんですけれども,学校の先生方もその大切さを認識して,全校挙げて全部の先生方が交代で子どもたちの訓練を見ています。結果は,報告書にもあるように,子どもたちがいろいろな発見をする。友達のいいところを見つけられたとか,あるいはみんなで食事をするというのはこんなにおいしいのかと。なかなかテレビを見れないのは寂しいとか,夜,はらが減って眠れないとか,こういうことはやってみないとやはりわからない。そういう体験の不足というのがあるんだろう。でも,やはりそういうことを一つ一つできることをやっていくということしかないのではないか。 最後に,平成9年,朝日新聞の社説でありますけれども,心豊かに子どもたちを育てたいというのは誰もそう思っていると。しかし,現実は子どもたちの心をやせ細らせるようなことがあまりにも多過ぎる。答えはどうするか。それは今の現状に対して誰もが,大人一人ひとりがその答えを書くべきだと。誰が悪いとか彼が悪いとかではなくて,自分ならどうするかという答えを書きなさいというのが結びでありました。やはり今現実に子どもたちに起こっている様々な課題,問題,それをどうするかというのは,私たち大人がきちんとした答えを書いて実践するかしかないのではないかと。 戦後63年かかって失ったものは取り戻すのに63年かかると,こういうことを言っている人さえいます。日本のいい部分がどんどん失われていくというのは,皆さんがきっと,松本議員さんもそうでしょうし,誰もがそれは共通項なんだろうと。しかし,それを改めていくというのには非常に時間がかかるということではないでしょうか。でも,我々は,それをできることから始めるということしかないような気がいたしまして,感想とさせていただきます。 ○議長(折本明君) 消防長。  〔消防長 中川新衛君登壇〕 ◎消防長(中川新衛君) 時間もあまりないようですので,短目に答弁いたします。 まず1点目,救急車の有料化の件でございます。 先ほどちょっと触れましたが,国の検討委員会報告書の中で,有料化は最後の方法であると いうことでございます。なぜかという部分があります。市町村は消防組織法の中で消防を十分果たすべき役割があります,責任があります。それから,費用は市町村が負担するという1つの規定がございます。それから,先ほども例に出ておりましたが,自治体での検討実例,各自治体で――大都市圏ですね。そこで検討した実例の中では,1つは,国民的な同意が必要,社会的なコンセンサスが必要であると。それから,1つの自治体で判断すべきものではないのではないかという部分。それとともに,有料化は安易な救急車の利用を防止するための有効な方法の1つ,そう考えますけれども,同時に,お金を払えば誰でも今度は利用できるというような,利用の促進にもつながるという意見等から,否定的な見解が生まれたということでございます。そのようなことから,私ども土浦市消防本部といたしましては,これまでの適正利用の呼びかけとか,それからトリアージとか,その他いろいろな方法がまだあると思いますので,そちらで方法を総合的に組み合わせながら対応していけたら,そのように思っております。よろしく御理解をお願いいたします。それで,最後の有料化についても慎重に対応していかなければならないのかなと思っております。 それと,本部庁舎の件でございますが,松本議員さん御指摘のとおり,43年が経過して老朽化が進んでおりますし,狭隘化もしております。さらに,昭和56年以前の建物ということで,新耐震基準にも適合していないということで,第7次総合計画の中で建設検討が盛り込まれているというところでございます。土浦署を含む消防本部庁舎,本市の消防防災の拠点の1つでもあります。さらには,消防施設6署所ありますが,その中核的役割を果たすべき消防活動の拠点でもあります。そういうことから,早期に建設を進めなければならない,そのようには考えておりますけれども,一方では,消防の広域合併が現在検討されております。その進捗状況も勘案しながら,消防庁舎のあるべき姿という部分も検討していかなければならないのかなと考えております。そういうことを含めて今後検討してまいりたいと思っております。よろしくどうぞお願いいたします。 以上です。 ○議長(折本明君) 以上で通告による質問は終わりました。他に御質問はございませんか。 21番竹内裕君。  〔21番 竹内裕君登壇〕 ◆21番(竹内裕君) 荒井議員のさわやか環境条例の猫対策について,関連で質問したいと思います。 時間も非常に限られていますので一問一答になると思います。まず,荒井議員の様々な諸提案について,条例での対応が難しい,それからガイドラインを作っても難しい。難しい難しいと言っても,今日もあしたもあさってもその御近隣の方々は,簡単に言えば,猫被害でいろいろと御苦労をせざるを得ないというのが実情なんです。ですから,何とか対応してあげないと,これは日本一安全・安心な快適な住み良いまちを作ろうという中川市長の方針からいうと,この猫被害,または様々な被害に遭っている方たちからいえば,何かしてくれるだろうという期待があるのは当たり前のことだと思います。私は,高度な政策次元にもなると思いますので,あえて担当副市長に質問をしたいんですが,このさわやか環境条例ができたのは13年前なんですよ。この13年の間に環境に関わる問題,生存権に関わる問題,そういう諸々については新しい法律ができたり,既存の法律を一部改正したりして,新しい事態に対応するために国もまた都道府県もそれなりに対応しているわけです。私は,13年前のさわやか環境条例をただひたすら守っていればいいという時代ではもうないと思っておりますので,そういう見地から条例の一部改正をして,犬があって猫がなかったですね,13年前は。しかし,この13年の間に,どちらかというと野良犬よりも猫さんのほうがある意味あっちこっちに発生をしております。そういう意味で,条例の一部改正を新年度までに検討していただきたいと思いますが,まずそれが1つ質問でございます。 それから2番目ですが,さわやか環境条例の中の第2条に,市民の責務という条項がありますが,これは市が実施する環境美化に関する施策に市民は協力しなければならないという条文であります。今回の事態というのは,環境美化に協力をしない市民がいるからこそこういう問題が起きるわけで,そういうことを踏まえて言うならば,従来の答弁でいうと,担当の職員が速やかに現地を伺い,そしてその方々にお会いをして,そして懇切丁寧に理解をしてもらうように努力をするんだと。そして,できるだけ迷惑をかけないように粘り強く指導していきたいということですが,今までもこういう事例はいっぱいあったと思うんですけれども,そういうことをしておりながら,その方たち――恐らく「方たち」ではないですね,「その方」なんですけども,なぜ理解していただけないのか,その代表的な理解しない理由について,わかる範囲でお答えいただきたいと思います。先ほどの話ではありませんが,自己中心主義の最たるものだと思っておりますので。 それから,市の責務,第4条,「市は,各種施策を通じて清潔な環境の保持に努めなければならない」。環境の保持に努めなければならない,各種施策を通じてですが,ですから,やはりこういう意味では,いろいろな施策を講じてもこの「自己中」の方たちというのは,どちらかといえば近隣の人間の生活よりも自分が餌をあげているこの動物がかわいいんだと,今回の場合,猫ですけども,この猫がかわいいんだと。だから,猫が大事にされなければいけないんだというところから来るわけですから,これはやはり常識を逸脱した行為だと思うし,市の責務である環境の保持に全然協力をしないと思われても仕方がないわけですから,その辺についても,今までそういう方々は代表的な事例としてなぜ職員の皆さんが説明をしても,またはいろいろ指導しても相変わらずそれを守らないんでしょうかということであります。 それから,前回,東崎町の話をいたしました。そして,年が明けた後,区長を始めとして近隣住民と鷲宮公民館に集まりまして,餌づけ禁止の看板を設置することになりました。ところが,餌づけ禁止の看板のある下で餌をあげているんです。もっと言うならば,この餌づけ禁止の看板を下手すると取ってしまう時もあるんです。ですから,この餌づけ禁止の看板だけでもあまり効果がなかったのが,東崎町の私が言った9-3であります。 荒井議員は私以上に3つの地区があるそうですからもっとあるんでしょうけども,この間,川口のある所へ行きましたらば,玄関前に防御ネットがあるんです。昨日は防鳥ネットでカモメの話をしたんですが,今度は防御ネットなんですけども,玄関前に。後で現地を教えますので,職員の皆さんに行ってもらいたいんですが……  〔「防御か」と呼ぶ者あり〕 ◆21番(竹内裕君) 「防御」。「防御」でいいんだよね。「防御する」の「防御」です。 このネットの奥が玄関になるわけなんですけど,このネットが何で張ってあると聞いたらば,やはり餌づけをしている方がいて,猫が入ってきてしまうと。下手に玄関なんかを開けておいたら家の中まで入ってきてしまう。だから,人間様が出入りするのには大変不自由なんですが,防御ネットで囲ってあるんです。職員の方も行ったと思うんですけどね,現場は。こういうことが実際にあちこちに起きつつあるんですよ。防鳥ネットも高いですが,防御ネットだってそれなりに高いです。 ですから,やはりそういう意味では,先ほど市長は新年度の施政方針的なものを大変格調高く述べられたんですけども,まず足元をしっかりと固めていただくために,この状況を打開するために,13年前の条例の一部改正を含めて,顧問弁護士もいることですからよく相談をしていただいて,何とかお願いしたいと思います。 それから,そういうことを言ってもなかなか言うことを聞かない方々の重立った代表的なその説明というのは一体何なのかと。 それから,今の条例でなかなか難しいということですので,ただ,私は草刈り条例の時も,この間の一般質問でも言ったんですが,関係する法律があります。それで,冬は野良猫もおとなしくしていますが,春から夏になってくると徘回をします。排尿をします。悪臭が発生します。悪臭防止法というのがあります。国民の責務の第14条及び地方公共団体の責務,第17条,読むと時間がなくなりますので,後でお読みいただくとわかりますが,やはりこういう悪臭防止法というものなども活用して,極力条例で補完できない部分についてはこういう上位法も活用して,住みやすい快適な環境を復活して,動物愛護の皆さんが言う猫も犬も大事です。しかし,猫も犬も大事ですけれども,やはり何だかんだいっても生存権が最も大事だと思っていますので,副市長,よろしく御答弁をお願いしたいと思います。あと7分ありますので,要領よくお願いします。 ○議長(折本明君) 副市長。  〔副市長 五頭英明君登壇〕 ◎副市長(五頭英明君) 竹内議員の荒井議員のさわやか環境条例に猫対策をに関連しての御質問にお答えいたします。 1点目,条例の改正というお話がございました。条例を改正して猫の関係の条文を入れてはどうかというお話かと思います。 先ほど部長のほうから荒井議員に答弁させていただいておりますけども,動物の問題,非常に動物の愛護と管理という両面がございまして,なかなか難しいことがございます。そういったことで,環境省のほうでも,動物愛護法の中で条例で必要な措置を講ずることができるという規定を設けてはいるんですけども,あわせまして,先ほど申し上げましたように,実態的にどうするかというガイドラインを定めようとしております。このガイドラインによる内容がないと,なかなか愛護と管理の両面をどのようにバランスとってやっていくのかというのが,つかめないということかと思います。そういう意味で,条例につきましては,先ほど御答弁申し上げましたように,慎重に検討する必要があるだろうと考えております。 それで,当面どうするかということもございます。この件につきましては,先ほどこれも部長のほうから,ガイドラインについては国の動向を見るということでありますけども,これは積極的に動向の情報を見て対応していきたいとは思いますが,従来は猫の飼い方の議論だけしか広報等で周知しておりませんでした。今後は野良猫に対する餌づけの問題等も広報等の掲載記事に加えまして,周知を図っていきたいと考えております。 それから,なかなか理解しない住民がいる,どんな人かと。これは私も直接住民と接触したことがございませんので実態はわかりませんけども,予想の範囲でしかありませんが,今,ペットを飼っている方,かなり多くなっています。この背景には少子化とか核家族化ということで,愛情を注ぐ対象の子どもが同居していない,そういったかわりにペットを飼うというケースがやはり多くなっているのかなと。一方で,先ほど教育長からも縷々,今の人の考え方とか,気持ちとかというお話がございましたけども,どうしても先ほど議員さん言われたように自己中心,あるいは享楽型というんですかね,自分が楽しければいいと,そういう思考に今どうしても傾いていると。そういうことが相まって,自分だけが楽しければいい,かわいがるものがあればいい,時間的にもその時だけ楽しめればいい,そんなことの影響がやはりあるのかなと考えているところでございます。 以下の御質問については,直接現場の話になりますので,部長のほうから答弁させていただきます。どうぞよろしくお願いします。 ○議長(折本明君) 市民生活部長。  〔市民生活部長 石神進一君登壇〕 ◎市民生活部長(石神進一君) 竹内議員の関連質問にお答えをいたします。 さわやか環境条例の第2条,それから第4条での御質問がございました。主な理由ということでございましたけども,やはりペットという概念が強くあるようでして,我々が現場へ行った場合は,まずマナーを守ってください。その上で,飼い主の方々もいるでしょうけども,特にいない猫につきましては,かわいいからというだけで,かわいそうだからという思いだけで餌をやられてしまいますと,結果として猫も不幸であるということになってまいりますので,餌を与えることはよく考えてやってくださいとお願いしているんですけども,やはり第2条の市民の責務の中で,なかなかその辺が守っていただけないというのは,そういう小さい体の姿を見てしまうと,どうしてもかわいそうだという思いが出てしまうんだなと思っております。そこは粘り強く,そうなんですけれども,かえってそれは猫に対しても不幸であるというようなことで,適正に飼うのであれば飼っていただきたいということでお願いをしていますので,まずその辺が何としても原因としてあるのかなと思っています。 それから,第4条の関係でありますけれども,確かに現在猫については,動物愛護法に基づく飼養と管理に関する基準というのがありまして,それについて実際市民の皆さんを指導しているだけでございます。条例には御指摘のようにありませんけれども,その基準の中で適正な飼養,それから管理についてはお願いをしているところであります。この辺については,粘り強くやっていかなくてはならないと思いますけれども,その辺の条例化の中での取り扱い,そういうところが根本的にはあるのかなとは感じておりますけれども,現在はそういう動物愛護法に基づいた基準の中で,市民の方々に対して指導している状況でありますので,よろしくお願いいたします。 ○議長(折本明君) 他にございませんか。 13番柳澤明君。  〔13番 柳澤明君登壇〕 ◆13番(柳澤明君) お疲れのところ,誠に申し訳ございません。久松議員,それから川口議員,あと今日の井坂議員,このお三方のキララ及びのりあいタクシー,これに関連して3点ほど質問をいたします。 まず,これは市長にお尋ねをいたします。 現在,全市的にキララバスの運行エリアを広げてほしい,これは,エリア内の市民は除いて,エリア外の市民にとってはもうほぼ100%の希望なんですね。これは,毎回のように定例会でキララバスのエリアの拡大については質問が出ております。その都度もう耳にたこができるほど質問があり,同じ回数,目的が違うんだと,これは産業部長なんですが。今回もございまして,キララバスの性格というのは中心市街地活性化,あくまでもそこにあるのであって,それ以外でも以内でもないという答弁もございます。それはそれで結構なんですね。そのかわりにのりあいタクシーというものができまして,これも市で登録料を今年から7,000円補助したと。利用者も増えてきております。これは非常にいい話だと思います。 まず,それを踏まえて,本当に今後も運行エリアの拡大はこれ以上考えられないのか,それについて市長にお伺いをいたします。それが1つ目。 2つ目,これは,建設委員会の所管で誠に申し訳ないんですが,古渡部長,任期あと4カ月ぐらいで本当にもう大変な仕事なんですが,最後の置き土産といいますか,ぜひいい仕事をしていただきたいと思うんですが,非常に長ったらしい名前で「総合公共交通体系連携計画」でしたっけ,間違っていたら後で訂正をお願いしますね。これに則りましてやっとアンケート調査が始まり,21年度にはそれをもって今度はいろいろな研究していくと。そこまではわかったんですが,その後のタイムスケジュール,これをぜひお示しいただきたい。調査研究して,その結果,試験運行まで持っていくのかいかないのか。もしかしたら,試験運行なんていう話にならないかもしれないですよ。私としては,もう何が何でも,せめて最低でも試験運行まで持っていきたいと考えています。所管の委員会一委員として,及ばずながら100%御協力させていただきたいと考えていますので,22年以降のタイムスケジュールをぜひこの場で古渡部長のほうからお願いしたいと思います。よろしくお願いします。 3点目,これも一昨日の久松議員の質問の時には,のりあいタクシーの年会費,これは条例で1人単年度限りという縛りがあって,翌年度の継続はちょっと微妙なところ,これから検討するという答弁だったのかな,それがありまして,それを聞いていて,ちょっと待てよと思ったんですが,実は今日,井坂議員の質問の中ではっきりと保健福祉部長から,いや,同一人も翌年もまたオーケーですよという話があって,実はほっとしているんですね。またその英断に非常に感謝をしているんですが,もう一歩進んで,この利用料金,キララバスが100円なんですね,タクシーが500円。ちょっと格差が大きいのね。この辺まで考えることができないのかなという気がするんですね。 ちょっとさっき暫時休憩の時にたばこを吸っていたらば,新治のほうの人は,以前は往復でタクシーで5,000円払って病院に行っていた。ところが,これができたので今度は1,000円で来られる。非常に喜んでいる。目的は高齢者の福祉ですから,非常にそういう話を聞くとうれしい気持ちです。 であれば,今年度11月までの利用回数6,313回なのかな。これは結構な数だと思うんですね。これが1万回,2万回となるように,それにはやはり料金の設定かなという気がするんですね。単純に登録料を,今9,000円のうち7,000円の補助が出ますから個人負担が2,000円,これをゼロにしてしまっては収拾がつかなくなってしまうかなという気がするので,せめてこの1回500円,この利用料金だけでももう少し検討の余地がないのかなという気がしています。 以上3点につきまして答弁をよろしくお願いします。 ○議長(折本明君) 市長。  〔市長 中川清君登壇〕 ◎市長(中川清君) 柳澤議員の御質問でございますが,3点ございました。1点のキララちゃんバスを今のエリア外にということでございますが,その後の質問等にも関連しているんですけども,今,キララちゃんバスの趣旨といいますか,目的は御理解をいただいて,ただ,一般市民の方が御存じかどうかというのは,これは甚だ疑問な点でございますけれども,ぜひこの辺のことは御理解をいただきたいなというのが私の今の気持ちでございます。交通弱者の方がいらっしゃることはもう十分理解して,何とかしなければいけない。これもまた土浦ばかりの問題ではなくて,全国的な問題だと思いますね。昨日,ニュースを見ていますと,稲敷市でもバスはやめてタクシー券を云々とか,何枚ずつとか,どういう理由でかわかりませんけども,そんな話が出ておりました。 私は,こののりあいタクシーというは,昨日,久松議員にもお答えましたけども,ぜひいい制度だから浸透していただきたいし,また何で浸透しないのかなと私自身も不思議に思っているんです。ですから,それは今言ったように,今年は助成が7,000円でありまして,昨日も久松議員にはそういうことでお答えしたつもりなんですけども,ただ,7,000円の助成をずっと続けるとかそういう問題ではない。もう1年今検討していますので,そしてその次は単価の問題なのか,それとも時間の問題なのか,エリアが大きくてどこへ行くのにも時間がかかるとか,そういういろいろな問題,業者の方にもお聞きしたり,また実際利用している人からもお聞きして,何が原因なのかということで改革,我々行政としてできる中身もやはり変わってくるんだろうと思いますから,ずっとそれを続けるとは言えなかったわけでございますので,その辺は御了承いただきたいと思います。 今後,そういう問題も含めて,私も昨日お話ししたと思うんですけど,何事もそう簡単には定着しないということもある。ただ,それも限度があると思いますけど,その中で検証してより良い方法を見つけて,定着できて,日本初で,ドア・ツー・ドアですから,これを御利用いただいたら私は本当にいいのではないかと思うんですよね,普通のバスよりも,キララちゃんよりも。ぜひその辺のところも,我々もPRしていきます,業者の方もPRをぜひお願いしたいと思いますし,皆様にもPRをお願いしたいと思います。 以上です。 ○議長(折本明君) 都市整備部長。  〔都市整備部長 古渡善平君登壇〕 ◎都市整備部長(古渡善平君) 柳澤議員の御質問についてお答え申し上げますけども,まず,「土浦市地域公共交通総合連携計画」と,非常に長いので,後ですみませんですが。 過日,川口議員に御答弁申し上げましたように,今年度アンケートをやって,今,分析中,そして21年度にそれを取りまとめて,ただいま申し上げました土浦市地域公共交通総合連携計画というものを作って,そして土浦市にふさわしい交通手法を見つけ出すんだよと,こういうふうに御説明申し上げました。 中身は,新たな交通手段として,例えばエリア版のコミュニティバスがいいのか,なかなか何回か御指摘のとおりキララちゃんバスが拡大にならないのであればそういう地域版がいいのか,今のデマンドの利用方策をもう少し拡大できないのか,今,料金の問題が議論されたようですけども,そういったこと。それから,昨日はちょっと加えさせていただきまして,例えば隔日運行がいいのかとか,そういったことを踏まえて先ほど申し上げました連携計画を策定しますと。 その次のステップとして,それが決まったら試行をやるのかと,こういうお尋ねだったかと思いますけども,この部分で1回土浦市に最もふさわしい計画を立てるということでございますので,それにつなげるということになろうかと。いわゆるつまり試行につなぐということになるんだと思いますけど,そこで1回やるという政策判断があって,次につながるということだと思います。 ○議長(折本明君) 保健福祉部長。  〔保健福祉部長 小貫俊男君登壇〕 ◎保健福祉部長(小貫俊男君) 柳澤議員の関連質問についてお答えします。 先に市長のほうでお答えしていると思いますけれども,これからいろいろな角度から検証していくと,そういう中で,これは議員おっしゃるように,料金の問題というのはやはり非常にネックになっていると思います。他ののりあいタクシーの所を県内で見ますと,1回の利用料が300円という所がかなり多いわけですね。ただ,この事業としては,協同組合側のほうで,年会費を取って,1回当たり500円ということで,事業の成立性を見込んで始めたものでございますので,その事業に沿うような形で市のほうも現在支援している状況でございます。ですから,まだ来年度の年会費の助成をしていくという中で,料金等につきましても,議員からの御提案も含めまして協同組合のほうにお伝えする中で検証していきたいと思っていますので,よろしくお願いします。 ○議長(折本明君) 13番柳澤明君。  〔13番 柳澤明君登壇〕 ◆13番(柳澤明君) ありがとうございました。 キララバスのエリア拡大,これは私も駄目だろうと,そういう前提で市長にあえて質問をさせてもらったんですが,これはこれでいいです。 古渡部長,22年には古渡部長は多分もうここにはおられない。もしかしたら私はいるかもしれないんですね,この議場にね。22年の今頃はいるかもしれないので,ぜひ今の答弁,非常に大変だと思うんですが,何としても試験運行まで持って行けるその道筋を,あと残り3月なんですが,ぜひ作っていただきたいとこれはお願いします。 それで,今度は保健福祉部長,のりあいタクシー,確かにドア・ツー・ドアで非常にこれは便利ですね。100円対500円。一見,ドア・ツー・ドアなら500円はしようがないだろうと見えてしまうんです,数字だけで見るとね。私,先ほど一生懸命計算していたんです,実は。 その前に,市長の答弁の中で,利用者が伸びない理由が幾つかあるだろうと。幾つもない,たった1つなんですね。これ,3年間の統計を見れば明らかであって,最初は1万2,000円,全額本人負担ね。前年度,19年度が2,000円。もう比例的に伸びているんですね,利用者が,登録者が。こんなのは一目瞭然。要するに料金だけなんですよ,個人負担だけ,理由はね。 それで,行政サービスの一環です,これはね。ですね。行政サービスというのは,これは絶対公平でなければならないんですね。これは皆さんも多分異論ないと思うんですよ。行政サービスはあくまでも公平でなければならない。 一方,このキララバスは100円で,のりあいタクシーが500円。一見,圧倒的にタクシーが高い,キララが安い。これはドア・ツー・ドアだからタクシーはしようがないと私も実は見えたのね。よくよく計算してみると,キララは1回当たりの補助が186円なんですよ,1回の利用につきね。一方,のりあいタクシーは,まだ残り4カ月あるので,今年の11月までだと354円なんですね,1回当たりの補助が。しかし,会員数はこのままであと残り4カ月比例的にいくと,今現在が6,313人,あと4カ月ですから多分1万人になるのね。そのデータで割り算をしていくと,1人当たり大体200円,補助が,1回当たりね。 キララの186円とタクシーの200円。だったら,タクシーは,ドア・ツー・ドアだからもっともっといいだろうととれるんですが,実はそうではない。補助率からいったらば,キララの場合は1回当たり186%なんですね,100円に対して186円の補助ですから。タクシーは500円の利用料金に対して200円補助,わずか40%なのね,補助率が。そうでしょう。なぜかというと,御存じのように,キララは年間2,600万円の補助,タクシーは今年の場合で224万円,今現在。こういう割り算をすると,単純に今言ったキララが186%の補助率,タクシーは40%の補助率,それしかないですね。そういう計算になります。果たしてこれが公平な行政サービスなんでしょうか。 その観点からいけば,さっきも言いましたように,登録料は,これはもう1,000円,2,000円はしようがないと思うのね。利用料金に対する補助を例えば100円でも200円でもいいのかなという気がするんですよ。仮に100円にしたって,補助率はまだまだキララバスよりは低いんですね。まあ,タクシー業界とのいろいろな調整もあるんでしょうが,今申し上げた数字,データ,これをちょっとよく担当部に精査していただいて,その上で再度料金の設定をしていただきたいと思うんですね。そうすれば,多分今年は3月までに1万人ぐらいだろうけども,あっという間に3万人,4万人になってしまうんではないのかなと感じますよ。 キララバスのエリアはそれでオーケーと。オンデマンドのタクシーも,そういった料金設定をすることができればますます利用者が増えていく。と同時に,その網から外れた部分という表現はちょっとおかしいでしょうけども,そういった地域,年齢層に対しては,地域公共交通総合連携計画,古渡部長にお願いしたそのいわゆるコミュニティバスといいますか,地域バス,その3者をうまく組み合わせて運行することができれば,いわば土浦方式とでもいいましょうか,非常にすばらしい交通体系を作ることができるのかなという気がするんですね。 実は建設委員会で来年1月の末の頃に,鈴鹿市に視察に行かせてもらうんですね。これは鈴鹿方式という日本でも有名な交通体系がございますね。その勉強をしに行かせていただこうと考えています。そういった情報も含めて,本当に建設委員会の一員として一生懸命自分たちも研究しますので,ぜひ古渡部長にはこれを強烈に進めていただきたいと思います。 そういった決意を含めて,古渡部長,それから保健福祉部長,もう一度御答弁をお願いします。よくさっきのデータを精査していただいて,公平な行政サービスができるように少しでも料金を下げていただくということで,ぜひお願いします。 ○議長(折本明君) 都市整備部長。  〔都市整備部長 古渡善平君登壇〕 ◎都市整備部長(古渡善平君) 再度の質問でございます。 組み合わせの部分も御提案いただきましたですけれども,それらも含めまして公共利用計画を立てまして,そしてさらに運転試行のほうにステップアップできるように頑張らせていただきます。 ○議長(折本明君) 保健福祉部長。  〔保健福祉部長 小貫俊男君登壇〕 ◎保健福祉部長(小貫俊男君) 柳澤議員の再質問にお答えいたします。 キララちゃんバスとのりあいタクシー,市の1人当たりの補助率が違うのではないか,その辺,十分斟酌してもらえればいい結果が出るのではないかというお話だと思うんですが,そういったことも含めまして事業者である協同組合のほうへ,先ほども御答弁申し上げましたけども,こちらで事業のほうをスタートする時点で利用料金と年会費を徴収する。そういう形も県内でも珍しいといいますか,県内では土浦市だけなわけですね。ですから,そういった問題も含めまして,事業者のほうとは我々も会議を持っていますので,そういう中でお伝えはしていきたいと思います。単に補助率が低いから公平であるとかないとかという金銭的な部分でなくて,やはり公共交通全体を構築する上で,行政がどの辺まで負担できるかという問題もあるかと思いますので,多角的に検討させていただくということで,御答弁,終わりたいと思います。 ○議長(折本明君) 他に御質問はございませんか。 15番盛良雄君。  〔15番 盛良雄君登壇〕 ◆15番(盛良雄君) 市政改革クラブの盛良雄です。よろしくお願いします。 それでは,川口玉留議員の一般質問の第1項,土浦市の交通弱者対策についてに関連して質問させていただきます。 中心市街地活性化につながるキララバスにつきましては,平成17年だったと思いますが,当時の議会で私が住んでいる烏山四丁目を例にとりまして経路の検討などをお願いしましたが,未だ烏山につきましては何の変化もありません。あれから数年経過しましたが,キララバスにつきましては現状維持が精一杯のようで,今日も昨日もキララバスとか,それからデマンドタクシー,そういう話が出てまいりました。いろいろ質問はございましたけども,キララバスの新しい路線拡大について検討していないということが昨日伺ってわかりました。 また,キララバスに加えて設立されましたのりあいタクシーにつきましては,久松議員や井坂議員の質問への回答どおり,やはり補助金は出しているけれども,利用者は伸びず,課題が山積しております。私の住んでいる烏山四丁目の周りの方々も,タクシーに比べのりあいタクシーは安いから乗りたいけれども,まちへ行って1,000円から2,000円のものを買って,往復1,000円のタクシー代を払うのはちょっと考えてしまうと言っております。また,これは65歳以上の方の福祉タクシーでございますが,皆さん御存じのように,65歳というとやはり自由気ままな人が多いんですよね。このタクシーは自由気ままではなしに,「乗ります」というように予約の電話を入れなければいけないと。予約の電話を入れたらやはり乗らなければいけないわけですけれども,やはり乗りたくなくなったというような場合があるわけなんです。そうなると,なかなか難しい。だから,利用している人にアンケートをとるよりも,やはり利用していない65歳以上の人からアンケートをとったほうが私はいいのではないかと思います。 市長は,中心市街地の活性化は中心市街地に定住者を増やすことが第一義のように前々から言われておりますけども,土浦市の中心市街地は,私は土浦駅から亀城公園までと考えています。シャッターをおろした店が非常に多いと。 それで,今朝,うちの会派の会長が新聞の切り抜きを読もうとしたんですが,私が読むのでやめたのではないかと思いまして,ちょっと読ませていただきます。11月23日の「筑波言」というコラムなんですが,土浦今昔というふうな話であります。かつて県南の商都として賑わった土浦の中心部。その目抜き通りの商店街が,シャッターをおろしたままの空き店舗が目立つ。亀城公園からJR土浦駅までの1.4キロほどを歩いてみると,ざっと35もあった。土浦駅周辺の大型商業施設や飲食店の旧跡地には,高層マンションや駐車場の建設が相次ぎ,よき時代の象徴が次々と消えていく。栄枯盛衰は経済の常とはいえ寂しい。それで,中略。市が中心市街地の活性化策として進める土浦駅西口北地区市街地再開発事業,核となる分譲マンション建設のねらいは,定住人口増と言うが,それだけで商都がよみがえるものだろうか。箱物だけに頼るのではなく,人に優しいぬくもりのあるまちづくりを望みたいと書いてございました。非常にいい文章がございましたので,こういうふうな中心市街地の活性化には,定住者も大切ですけども,来街者の増加を図ることがより重要であると思います。 今日も市長が,人がたくさん集まったら商人は集まるんだと言いました。そのとおりだと思うんですよね。だから,人をたくさん中心市街地に集めるために,キララバスというのを考えたのではないかと思うわけなんです。この中心市街地に来街者を増やす目的のバスが,キララバスなんですね。 昨日の一般質問での川口議員に対する答弁で,「キララバスは中心市街地活性化と一体であるので路線拡大は考えていない」と産業部長は答弁されました。ちょっと聞き間違えていたら申し訳ございませんけど,一応そのように言われたと思います。産業部長が申しましたが,理由が全く理解できないんです。中心市街地に来街者を増やすことが目的ならば,逆に路線を拡大すべきでないだろうかと思うわけなんです。そうすると,やはり人が集まってきて,商人も増えると。今の商人が商売をやるのではなく,新しい商売がまたできるのではないかと。だから,食のまち土浦とか言っているのであれば,ラーメン屋でもカレー屋でも何でもいいんですが,200円から300円ぐらいの店がたくさんできれば歩きながら楽しめる。いろいろなことができると思うんです。やはり人が来ないとどうしようもないと私は思いました。 そういうことで,このような考えから,キララバスの経路を増やすことを検討するか,先ほど都市整備部長が申しました土浦市都市計画マスタープランにある荒川沖駅,土浦駅,神立駅を核とした公共交通ネットワークの早期実現を図るべきか,土浦市はどちらを重視して中心市街地の活性化と市民の利便性を向上しようと考えているのかお伺いして,1回目の質問を終わります。 ○議長(折本明君) 都市整備部長。  〔都市整備部長 古渡善平君登壇〕 ◎都市整備部長(古渡善平君) 盛議員の関連質問もやはりキララバスと交通総合計画の関係のお尋ねでございます。後段,最終になってにわかに忙しくなりまして,私のほうから,3回同じ質問になりますので,ちょっと勇み足のところもあろうかと思いますけども……。 と申しますのは,今,アンケートをやって,21人の委員の方に検討委員になってもらって,この土浦市地域公共交通総合連携計画というものを立てているよということで,これは昨日川口議員さんにも御答弁したとおり,今柳澤議員に御答弁したとおりでございまして,その中で,土浦市全体の捉え方の中でどういった公共交通の在り方がいいのかという部分を検討しています。その検討をした結果,そういった計画書ができ上がります。これが21年度です。こういうふうに申し上げているわけですけども,計画書ができたって,計画書だけではなかなか駄目でしょうよと,実践がなくては駄目でしょうよということで,もう次のステップの話が今柳澤議員さんから御質問があって,それにつなげたというお話を申し上げたんですけども,盛議員さんの場合は,どういう考え方でやっていくのかというお尋ねでございますから,私ども事務方といたしましては,これは補助事業で今やっているものですから,来年度,つまり21年度の補助事業の採択になるべく,県,国に今その計画書を作るための補助事業の採択を受けるべくアプローチをしています。 それが採択になれば,今度は具体的にその事業費をもって21年度の計画書づくりに入るんですけれども,具体的に申しますと,この事業はどこがやるのかと。それは市なのか,地域なのか,NPOなのか,考え方はいろいろあるんです。そういったことを小まめに,細かく21年度はやっていくということになるんだと思います。とりわけ御関心のあるエリアをどうするのか,例えば運行エリアと運行方法をどうするかとか,費用の話が出まして,費用は幾らぐらいならば採算がとれるのかとか,運行日数はどのぐらいにするのかとか,1日当たりどれだけ走ればいいのかとか,そういったものを細かく,言えば限りありませんからそのぐらいにしますけども,そういったことを作っていくことが21年度の我々の作業になると,こういうことでございます。よろしゅうございましょうか。 以上でございます。 ○議長(折本明君) 15番盛良雄君。  〔15番 盛良雄君登壇〕 ◆15番(盛良雄君) 私の今の質問は,キララバスとコミュニティバス,どちらを使って土浦の活性化を図るのかということを言いたかったんですよね。私,そういうようなつもりで言ったんですが,コミュニティバスのほうをこれから検討するんだと,絵にかいたもちにならないようにこれから実際やりますよという話をしているんですけども,私,税の平等から言いましたら,キララバスを全部に回してもいいように感じているんです。それができないというのがよくわからない。その辺がわからない。だから,補助金がどうのこうのというよりも,それは中心市街地の活性化ですから,だから,市長が言ったように,中心市街地に人を呼んでくればいいと思うんですよ。そうでしょう。だから,そうであれば,現在のキララバスのエリアだけではなく,違う所から呼んできても同じではないですか。私はそう思うんですよね。だから,それが違うというのであれば,もう一回また質問し直さなければいけないという感じなんです。 そういうことで,御答弁をいただきましてありがとうございました。その答弁の内容はそういう感じでとっていましたので,すばらしい計画がございましても,やはり実現できなかったら本当に絵にかいたもちですから,実際やってもらいたいと思います。だから,コミュニティバスでもキララバスでも,やはり中心市街地が活性化すればいいと。やはり人を乗せてやってもらわなければいけないと思います。 私は南部地区でございますので,六中地区と三中地区を例にとって申しますと,私が住んでおります烏山地区は,一丁目と二丁目は公共交通の定期バスが通ります,関東バスがですね。したがいまして,土浦駅を中心にした交通ネットワークに入ると思います。ところが,私の住んでいる烏山四丁目並びに三丁目,それと五丁目の一部,これにつきましてはバスのアクセスが非常に不便で,年寄りがバスで行こうと思ってもなかなか歩くのも大変だと。勢い自転車に乗って阿見のほうへ行くとか,そんな感じで,やはり不満は持っています。中心市街地に行きたいなという気持ちは持っているわけなんですね。そういうことでやはりバスが来ないなというような思いは強いと思います。こういう思いは右籾地区や乙戸を含めた荒川沖地区,中村地区にもあります。やはり南部地区には,このように公共交通のアクセスに不便な所が多いと思います。 さらに,不思議なことに,このような交通の便が悪い所の高齢化率というのが高くなっているわけなんですね。例えば烏山四丁目の高齢化率は,36.3%です。右籾4区というのは柳澤議員さんがいる所だと思うんですが,26.7%。摩利山団地が27.1%ですね。その他,関東バスが来ている小岩田東という所が38%と高いんですけれども,ここは公共交通が通っていて,病院には行きやすいから問題はないだろうというような所であります。その三中地区を見ますと,やはり三中地区も中村とか荒川沖とか,30%になっていないですけれども,28%ぐらいの所が三,四カ所ございます。 そういう所で,各地区に高齢者がたくさんおりますけれども,その各地区の高齢者はコミュニティを大事にしましていろいろな活動をしておりますが,時には中心市街地まで出てショッピングをしたり,生涯学習活動への参加とか,生涯学習へ参加したらどこかの店屋へ行って食事するとか,また通院とかしまして,気分転換が必要で,こういうふうに気分転換すると健康を維持向上させると言っても過言ではないと思います。高齢者ができるだけ長く元気で暮らしていただくためにも交通の便が重要でありまして,特に市の南部地区を例にとりますと,南部ブロック,それと中村ブロック,荒川沖ブロックでは,荒川沖駅を中心にしたコミュニティバスの早期運行開始が重要であると思います。 先日,前地区長連合会会長の戸倉二喜さんが市長に要望された内容をお伺いしましたが,その概要は,コミュニティバスについては,高齢化,核家族化が進む中で,地域に住む高齢者の買い物,通院,多様な活動を支える市民の足として広く運行を求める声が多く出ています。地区長連合会といたしましても,全市的な町内会住民の声として市に要望したいと申しているわけなんですね。それで最後のほうに,コミュニティバスに乗りますと,マイカーが減りますので二酸化炭素を削減しまして地球温暖化防止に寄与するとか,高齢者の運転者減少による事故防止等々,いろいろな有益な御提案を書いてございます。このような御提案を重く受け止めて,コミュニティバスの運行について今後どの程度力を入れて取り組む所存か市長にお伺いして,2回目の質問を終わります。 ○議長(折本明君) 市長。  〔市長 中川清君登壇〕 ◎市長(中川清君) 盛議員の関連質問の再質問にお答えしたいと思います。 今までキララバスに関してはもう何回もお話をしておりますので,御理解をいただいていると思っておりますが,御質問がありましたのでお答えします。 議員御指摘のように,烏山四丁目と三丁目,五丁目の一部は,路線バスもキララちゃんバスも走っておりません。土浦駅からの路線バスであります,烏山一,二丁目方面のバス停を利用するか,荒川沖駅東口行きの自衛隊武器補給処沿いのバス停を利用することになるんだろうと思いますが,その間はやや距離があると聞いておりまして,御不便があるというのも聞いております。その他の地区も含め,路線バスもキララちゃんバスもない公共交通利用不便エリアがまだあることも私は知っておりますので,烏山ばかりではないことも知っております。 したがいまして,先ほど都市整備部長が答弁をいたしました。この公共交通利用不便エリアの課題解決のために,現在,土浦市地域公共交通総合連携計画――長い名前ですが――を策定しているところでございまして,より具体的に地域のニーズと地域の特性に合った公共交通ネットワークの構築について,議員御指摘の部分も対象として,ただいま検討させたいと今思っております。しかしながら,このエリアに新たな交通手段を導入する時には,皆さんの貴重なこれまた税金を投入させていただくということになりますので,ほとんど空で走っていてはそれこそまた違う苦情も出てくるし,今までいろいろな地域でそのようなバスを出していてやめたというのはまたそういうところにもあるんだろうなと,詳しくはわかりませんけども,私はそういうところにも原因があると。空気を運んでいてはそれこそ無駄でございまして,そういうことをやはり継続して長く続けていくということが,私は大事なんだろうと思っています。そのためには,地域の皆さんに,前に久松議員からお話しありました「おらがバス」と,そういう感覚を,その地域で乗って利用される方が,これは「おらがバス」なんだということで愛されるようなバスでなくてはいけない,また愛していただきたいと,私はその辺のところが重要なんだろうなと思っております。 この問題も中心市街地の云々ということ,お話しありました。また,私も読売新聞は読みました。でも,ちょっとわからないでもないんですけども,わからない面がたくさんありました。彼といいますか,書いた方が本当に土浦の昔を知っていて書いたのかということもありますし,また,今の土浦をああいうことがリバイバルとしてできるのか。それはできればそれがいいに決まっていますけども,私は,やはりリバイバルではなくて,新しい土浦の賑わいとか,そういう環境というものを中心市街地に求めていくべきだろうと思っておりますので,意見としては私もわかりますけれども,ただ,大変難しいことを,センチメンタルな気持ちで言うことは誰でも,私でも言えるのでありまして,私はそうではないということを目指したほうがいいのではないかと思っています。 今言いましたように,地域で愛されるそういう「おらがバス」,やはりそういうふうに乗っていただくと。何でこうなってしまったのかというのは,乗らない人が多くなったから公共バスが通らなくなったわけでございますので,そこでやはりその辺のところを,先だってあるお話を聞きまして,ここをこうしてほしいという高齢者の方のお話。でも,「私は車運転できるから乗らないけどよ」というような話を聞いた時には,私も愕然といたしまして,ぜひその辺のところをやはり利用される方も,しっかりと業者も,三位一体となって継続してそういう足を確保できるようなことに持っていくためには,ただいまデマンドタクシーをぜひ成功裏といいますか,普及をさせて,みんなの足で使っていただくように,先ほどの柳澤議員の話ではありませんけど,料金だという,料金もたくさんの人が会員になっていただければ今度は単価が落ちますから,安くする,そういうことも可能だと思っております。今のところそこまでいっていないので,まだ単価が下げられない。でも,下げ方もこれから工夫は必要だと。そういうことで考えていますので,よろしくどうぞお願いします。 ○議長(折本明君) 他にございませんか。  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(折本明君) それでは,これをもって一般質問を終結いたします。 お諮りいたします。本日の会議時間は議事の都合により,この際あらかじめこれを延長したいと存じますが,これに御異議ございませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(折本明君) 御異議なしと認めます。よって,本日の会議時間は延長することに決しました。  ―――――――――――――――――――――――――――― △日程第2.議案第109号及び日程第3.議案第110号 ○議長(折本明君) 次に,日程第2議案第109号土浦市国民健康保険条例の一部改正について及び日程第3議案第110号財産の取得について(土浦市立土浦第三中学校用地)を議題といたします。 この際,提出議案の説明を願います。市長。  〔市長 中川清君登壇〕 ◎市長(中川清君) ただいま上程されました議案につきましては,条例1件,財産の取得1件の計2件でございます。 それでは,順次御説明を申し上げます。 議案第109号土浦市国民健康保険条例の一部改正について。 本案は,産科医療補償制度の創設に伴う改正で,通常の妊娠・分娩にも関わらず,脳性麻痺となった小児に補償金3,000万円を支払う産科医療補償制度が,平成21年1月から始まるのにあわせ,出産育児一時金を現行35万円から38万円に引き上げる健康保険法施行令等の一部を改正する政令が,12月5日に公布されたことによる改正でございます。 産科医療補償制度は,当該補償制度に産科医療機関が加入し,分娩1件につき3万円の保険料を負担するものでございますが,医療機関が当該保険料を出産費用に上乗せすることが想定されますことから,産科医療補償制度に加入している医療機関で分娩した場合に,妊産婦の負担軽減に資するため,出産育児一時金に3万円の加算を行うものでございます。 改正の内容でございますが,出産育児一時金を定めた第6条に,市長が健康保険法施行令第36条の規定を勘案し,必要があると認める時は,規則で定めるところにより,これに3万円を上限として加算するものとするというただし書きを加えるものでございます。 なお,施行は平成21年1月1日とするものでございます。 議案第110号財産の取得について。 本案は,国有地であります,土浦市立土浦第三中学校用地の取得に関する契約の締結でございます。 第三中学校用地につきましては,国有地を賃借しておりましたが,関東財務局水戸財務事務所と協議を重ねた結果,取得の契約を締結する運びとなったものでございます。 今回の契約は,面積2万6,892.96平米,買収価格1億7,373万6,000円で取得をするものでございます。 以上で上程されました議案の説明は終わります。よろしく御審議の上,御承認を賜りますようお願いを申し上げます。 ○議長(折本明君) 以上で上程されました議案の説明は終わりました。  ―――――――――――――――――――――――――――― △全議案に対する質疑 ○議長(折本明君) それでは,これより日程第2議案第109号土浦市国民健康保険条例の一部改正について,乃至日程第30議案第108号茨城県後期高齢者医療広域連合規約の変更に関する協議についてを一括議題として,全議案に対する質疑を行います。 発言通告がありますので,発言を許します。19番柏村忠志君。  〔19番 柏村忠志君登壇〕 ◆19番(柏村忠志君) 大変お疲れのところ。 議案第84号,それから第103号,第104号,3点について質問をいたします。 まず,議案第84号の公設地方卸売市場条例の一部改正について伺いますが,来年の4月から卸売市場の委託手数料が実質的に自由化されます。今回そのための条例改正なんですけれども,手数料の水準設定が卸売会社が自由に決めることができて,その方法として届け出制と承認制があるんですね,全国的に。土浦市は届け出制で,提案されている条例の第51条及び第64条第2項について伺います。説明に当たって私のほうからポイントだけを申し上げますので,明快にお答えください。 ではまず,第51条で委託手数料等が規定され,第2項で,「卸売業者は,委託手数料を定め,又は変更しようとするときは,規則で定めるところにより,あらかじめ市長に届けなければならない。」としておりますが,なぜ承諾制ではなくて届け出制を選択したのか,これが1点ですね。 それから第3項,「委託手数料率の対象その他必要な事項は,規則で定める」と。なぜ規則でなのか。私は条例ではないかと思ったんですが,つまり青果とか水産とか花き,それらの率を個々の対象で手数料を決めるということですけれども,これは売り上げ金額に関連しまして市場の使用料の最低を抑えるためのいわば政策的な誘導であると考えていますので,条例そのものに加えるべきであろうと私は考えておりますので,その件について伺います。 それから,第4項,「規則で定める期間は原則として固定する」と。委託手数料の自由化を規制するような期間の固定というのは,これは条例の規定に入れるのではなくなぜ規則,つまり重要な問題なわけですね,期間の固定化をさせるというのは。それがなぜ規則になったのかと。 それから,第5項,「委託手数料率が経営に与える影響,その他必要な事項について説明を求める」。1つは,卸売業者の採算を無視して引き下げた場合,行政はどのようにするのか。それからもう1点は,手数料を下げるなら採算面で出荷奨励金なども下げるということになるけれども,そういう理解でいいのか。 次に,第64条第2項,その項目は,「卸売業者の財務の健全性が損なわれることにより云々」とあるんですね。市場経済の下で卸売業者の財務の健全性が損なわれることはあり得ることですけれども,それが必要な改善措置をしろと言っているんですけど,そんなことできるのかという点ですね。それから,その勧告に従わなかった時は,保証金を取っていますけど,その保証金で弁済するとか,何らかの形をとるのか。それから,これらの指摘事項に反していることを誰がチェックするのか。 それが議案第84号の質問事項です。 次に,議案第103号土浦市駐車場の指定管理者の指定について,これは副市長であり委員長である瀧ケ崎副市長に答弁を願います。 まず,こういう質問が出てきたのは,皆さんも御存じのように,2年前でしたか,駐車場の問題でいろいろあったわけですね。それで,指定管理者制度の特質というのは皆さん御存じだと思いますけれども,競争原理の導入と契約によるコントロールによって,公の施設を効率的に最大限図るというのがこの導入の目的であろうと考えます。 まず,競争原理を確保するための公開性,透明性,あるいは公平性の確保について,選考する場合の担保はどのようになっているかということで5点伺います。 1つは,指定管理者候補者選定委員会に専門的な知見を有する外部有権者,いわゆる第三者が入っていないのはどうしてでしょうか。 2点,選考基準・方法,配点,会議録,選考委員の構成などの選定のプロセス及び結果について,どのような形で市民に情報を提供していくのでしょうか。 それから3点,単価,数量,回転率などを含めて納付金1億円の積算根拠を示していただきたいと思います。 4点,最低の1億円納付の確保ができなかった場合は,どのような処理が行われるのでしょうか。 それから5点が,駅周辺には御存じのように民間の駐車場事業者があります。それの障害とはならないのか。 以上です。 それから,議案第104号の市道の路線の認定について,これは1級43号線についてでございます。 これは工期が今度は3期に当たるわけですね。それの延長面積の公的な土地面積と民間の面積及びその地権者について伺います。 また,工事完了の予定期間及び総事業費(3期分)について伺います。 もう1点が最後に,事業の費用対便益について,川口・田中線の都市計画認定時と現在の交通需要予測を明らかにしていただきたいと思います。仮に1級43号線が貫通した場合,通過できた場合に,カドヤ,それから土浦郵便局前の県道土浦港線が今の状態でもすごい渋滞に朝夕なるんですね。それに輪をかける形なって,しかも,ここは,今回,工期3期予定しているのは,私はあくまでもこれは通過道路だろうと思っておりますので,今申し上げたような交通需要の予測及び費用便益について伺います。 以上です。 ○議長(折本明君) 産業部長。  〔産業部長 桜井久夫君登壇〕 ◎産業部長(桜井久夫君) 柏村議員さんの議案質疑に対しまして,御答弁させていただきたいと思います。 議案第84号の土浦市公設地方卸売市場条例の一部改正につきまして,順次お答え申し上げます。 国におきましては,規制緩和の流れの中で,国が関与し,料率を決定しておりました証券あるいは商品に関わります委託手数料が,平成16年までに自由化をされまして,卸売市場においても規制緩和を進めるべく,卸売委託手数料が平成21年,来年の4月1日から弾力化されるということになっております。 これまで委託手数料の算定のための料率は,国からの通達によりまして,現在まで中央卸売市場において全国一律でございました。したがいまして,地方卸売市場もこれに準じまして,ほぼ同程度の料率が規定されているところでございます。しかしながら,法の規制緩和によりまして,委託手数料が弾力的に徴収可能となりましたことから,市場条例で手数料の率を明確に規定している市条例第51条も同時に改正をいたしまして,手数料率を卸売業者が開設者である市に届け出る届け出制といたしまして,委託手数料の弾力化を図るということで,今回,条例改正をお願いするものでございます。 届け出制とした理由でございます。平成16年の6月から平成21年4月までの5年間の経過措置期間中に,国が示した4つの事例がございます。具体的には,卸売業者の届け出制,開設者が上限を定める届け出制,開設者が上限を定め,その範囲内での承認制,開設者が委託手数料を定める場合,この事例を基に開設者が選択を行うよう通達が国より中央卸売市場になされたところでございます。この通達の中で,農林水産省の業務規程例によりますと,届け出制は,卸売業者が機能・サービスや品目ごとの取引実態に応じて,自らの判断で自由に料率を設定できるとされております。こうしたことから,最も卸売業者の弾力化が図れるという届け出制が,東京中央卸売市場でも採択されました。こういったことを受けまして,全国的に届け出制の採用が広がり,本市場におきましても,卸売業者との協議の下に諮問機関であります市場の運営協議会での説明を行い,届け出制と決定したところでございます。市場が今後もその機能を果たしていくためには,卸売業者が自主的,自律的な経営努力と経営判断を行っていくことが重要なことは申し上げるまでもございません。委託手数料率につきましては,卸売業者の届け出制により,機能・サービス等取引実態に応じて,自らの判断で委託手数料を設定することができるようになりまして,卸売業者の創意工夫も可能となりますことから,市場の活性化が図れるものと考えているところでございます。 それから,御質問の中で,なぜ対象を規則で定めるのかという御質問がございました。これは対象品目のことでございますが,対象品目の細分化によりまして,市場のほう,現場のほうで混乱することを避けるために,当面,現行の野菜及びその加工品,果実及びその加工品,水産物及びその加工品,花き及びその加工品の4品目で運営してまいりたいと考えております。全国の市場におきましても,こういった取引の混乱を避けるために,従来どおりとするというようなことで伺っております。 なお,規則とした理由でございますが,今後,市場の取引動向によりましては品目の増加等も考えられますことから,そういった場合,迅速に対応するということで,規則といたしたものでございます。 それから,第4項の関係で,自由化を規制するような期間の固定,条例ではなくてなぜ規則なのかという御質問でございます。手数料の率等につきましては,長年これまで固定されてまいりましたことから,今回の弾力化による混乱を避けるためにも,導入当初,3年間ということで今回考えてございます。また,その後,たび重なる率の変更により,市場の現場のほうが混乱するということを避けるために,現在の条例では2年ごとの改定を考えてございます。規則とさせていただきましたのは,導入当初3年ということでありますが,その後の期間につきましては,現在2年という形で条例改正をお願いしておりますが,これにつきましても状況によりましては変更することも考えられますことから,迅速な対応を図るという意味で,規則とさせていただいたものでございます。 それから,第5項の関係でございます。 卸売業者が,採算を無視して引き下げた場合どうするのかという御質問でございます。生産者から品物の出荷を促すということで,委託手数料を下げることも可能という考え方もあろうかと思いますが,卸売業者の経営を安定的に運営するためには,採算を無視した引き下げというものは,非常に難しいものと考えておりますので,御理解をお願いしたいと思います。 それから,手数料を下げるなら採算面で出荷奨励金も下げるということになるのかという御質問かと思います。出荷奨励金につきましては,市場への品物の出荷を促すということで,生産者が品物を市場へ出荷した時に卸売業者が生産者に支払うというものでございますが,この出荷奨励金につきましては,生鮮食料品等の確保を引き続き目指していきたいということで,従来どおりといたしたいと考えてございます。 次に,第64条の第2項の関係でございます。 これにつきましては,卸売市場法の改正がございまして,委託手数料の規制緩和が図られましたことから,委託手数料の率を卸売業者自らが集荷力,あるいは経営状況等に応じて定めることができるようになりました。したがいまして,今後,卸売市場間の競争もより厳しくなることが予想されているところでございます。また,卸売業者の経営方針によりましては,過度な委託手数料を設定したことなどにより業者の財務状況を悪化させ,市場の生鮮食料品等の円滑な供給にも支障が生じる場合も想定されます。こうしたことから,市場機能の低下を来すことのないよう,また委託販売の報償としての手数料が適正に定められますように,必要な改善措置をすることができると条例に定めたものでございます。 なお,御質問の中で,卸売業者の財務の健全性が損なわれることはあり得ることだが,必要な改善措置,そういったことができるのかという御質問がございました。この件につきましては,卸売業者の財務の健全性が損なわれまして,市場の生鮮食料品等の円滑な供給に支障を来す,あるいは市場機能の低下を来すことがないようということで,手数料が適正に定められるよう改善措置をすることができるとしたものでございます。今後,もしこういったことが生じた場合には,茨城県とも十分協議しながら必要な措置を講じてまいりたいと考えておりますので,よろしくお願いしたいと思います。 それから,保証金の弁済はどうかということですが,そういった点につきましては現在のところ考えてございません。 それから最後に,誰がチェックするのかというようなお話もございました。中央卸売市場におきましては,大規模な市場ということもございまして,今回の条例改正に当たりましては,調査委員会等を立ち上げまして調査する等の案が考えられているようでございます。ただ,土浦市などのいわゆる中小の公設市場におきましては,なかなかそういったことも難しいと思っておりますので,この誰がチェックするかという部分につきましては,卸売市場の許可権者であります県とも十分協議,相談の上,チェック等を行ってまいりたいと考えておりますので,御理解のほどよろしくお願いしたいと思います。 ○議長(折本明君) 副市長。  〔副市長 瀧ケ崎洋之君登壇〕 ◎副市長(瀧ケ崎洋之君) 柏村議員の議案第103号土浦市駐車場の指定管理者の指定についての質問にお答えをいたします。 指定管理者,平成15年の9月,自治法の改正がございまして,これまで公共施設の管理委託は公共的団体のみに限定されておりましたけども,民間等を含めた団体にも管理方法の選択肢が広がったというようなことでございまして,その目的は,行政サービスの向上,経費の節減,こういうことでございます。 御質問で何点かございました。 まず,指定管理者を選定するに当たりまして委員会を設けております。土浦市公の施設の指定管理者候補者選定委員会設置要項,これに基づきまして,副市長以下,各部長を入れまして,11名の委員で選定を行いました。この委員会になぜ外部の委員が入っていないのかということでございますけれども,この委員会を設けるに当たりまして,各市の状況等も調査いたしました。市の職員だけでやっているところ,それから民間の方が入っているところ,これもございました。市の職員だけで選定委員会を設けているところが多かった,調査の結果ではそういうふうになっておりまして,今回,そういった先進都市の事例を参考に,市の職員,副市長以下,各部長ということで,11名の委員で構成をいたしました。2年前でしたか,その時は委員が5名ぐらいだったかと思いますけども,とにかく委員の数は多いほうがいいというようなことで,11名の委員で構成をいたしました。 それから,1億円の積算の単価,数量等の御質問がございました。  〔「市民にどういうふうに情報公開するのかという話をその前に」と呼ぶ者あり〕 ◎副市長(瀧ケ崎洋之君) 選考の過程ですか。選考の過程についての……  〔「選考基準・方法,配点,会議録をどのような形で市民に」と呼ぶ者あり〕 ◎副市長(瀧ケ崎洋之君) それらについては,こちらから積極的に公開する考えはございません。 それから,1億円の納付額の件ですが,今回は利用料金制ということで,駐車場の使用料は指定管理者のほうの収入になります。そのかわり,市のほうに毎年幾ら納付しますという,こういう額を提示してもらうわけですけれども,その提示していただく単年度の額が1億円以上と設定いたしました。 この1億円の積算根拠ということでございますけども,これにつきましては,応募に当たりまして,市営駐車場の指定管理をする駐車場の過去3年間の駐車料収入の実績,これを応募の際にお渡ししております。あわせて,今まで市のほうで支出をしておりました管理委託料,これも3カ年分を資料としてお示しいたしております。 それから,1億円が万が一確保できなかった場合どうするのかということですけれども,これにつきましては要項の中に謳っておりまして,赤字になった場合でも市のほうはそれは一切補 しないと。協定で結んだ額については,市のほうに仮に収入がそこまで満たなくても,入れていただくということでございます。 それから,いわゆる駅周辺の民間駐車場との関係ですか。これは恐らく料金のことだろうと思いますけども,これについては,やはり要項のほうに謳っております。料金については,1時間当たり,それから月極め,条例で決めておりますけども,指定管理者は条例で決めた料金を最高に,市長と協議して料金を設定することができるとなっております。今回の募集に当たりましては,まず時間の料金,1時間200円でございますけども,これについては現状の料金でやっていただくと。それから,定期駐車,現在,月1万2,000円でしたか,これについては「提案型」,1万2,000円ではなく,例えば1万円とか,そういう提案型で算出をして結構ですということで募集いたしましたけれども,この料金設定につきましては,周辺駐車場との関係がありますので,協定の中であくまでも独自の料金を設定する場合には,条例の料金以下の中での話ですけれども,市長と協議をすると。市長と協議をするその意味は,やはり周辺の駐車場との関係でその額がどうなのかという,そういうことを市長と協議するということで,市長のほうがその額が妥当であるということになった場合に,指定管理者のほうにその料金の許可を出すと,そういう考え方でございます。 以上です。 ○議長(折本明君) 都市整備部長。  〔都市整備部長 古渡善平君登壇〕 ◎都市整備部長(古渡善平君) 柏村議員の議案質疑の市道の路線認定の部分でございます。今回お願いしております認定延長787メートルのうち,川口・田中線の第3期事業の概要の部分かなと思います。 3期事業の概要といたしまして,まず延長459メートルでございます。2期までは今年度工事で完了させるということでございまして,いよいよ3期の事業の部分も含めて道路認定をお願いしているものでございますけども,3期事業の概要で,まず延長が450メートル,幅員は16メートル,総面積が約7,300平方メートルでございまして,そのうち官地でございますが,約53%に当たる3,900メートルでございます。それから,その他は御協力をいただくと申しますか,用地の御協力をいただく方々,約3,400メートルです。地権者33名でございます。 事業費につきましては約9億円です。 それからB/Cのお尋ねがございましたですけれども,これは,まちづくり交付金を一応念頭に置いて,国の補助事業としての採択を受けようということで考えていまして,その際に費用便益分析の実施を予定させていただきます。 以上でございます。
    ○議長(折本明君) 19番柏村忠志君。  〔19番 柏村忠志君登壇〕 ◆19番(柏村忠志君) 第103号議案の指定管理者について,第三者は入れないと,それからここでの選考基準・方法,配点,会議録,選考委員の構成などの選考のプロセス及び結果については市民に情報は提供しない,そういうことでした。 ここで求められているのは,公開性と透明性なんですね。そうしますと,なぜこの数値になって今回の業者になったのかというのはわからないわけですよ。それで,しかも,内部の人たちだけでやっていると。他には何にも外に出ないわけですね。少なくても情報が公開されておれば,副市長を委員長にしてこういう合理的な基準に従って数値を出して配点してやったんだなとなるわけですけれども,一切やらないということになったら,これは市民のほうからすればどういう理解をしたらよろしいんですかね。それをまず伺いますね。 それから,市の情報公開条例上,今申し上げたようなのは情報公開の対象にはならないんですか。これは総務部長に伺いますね。 それから,今度は道路認定のほうですけれども,完了の予定期間というのは,先ほど伺ったんですけど,それがいつで,それがもしそこまでにできなかったという場合は,どういう対応になるんでしょうか。 以上です。 ○議長(折本明君) 副市長。  〔副市長 瀧ケ崎洋之君登壇〕 ◎副市長(瀧ケ崎洋之君) 柏村議員の指定管理者関係の再質問にお答えをいたします。 選考プロセス,これについてなぜ公表しないのかという御質問でございますけど,先ほど私は「積極的に」公表しないという,そういう回答をさせていただきました。 それから,ただいま総務部長のほうへの質問で,この手のものは情報公開の対象にならないのかというお話がございましたけども,私はなると思っております。  〔「情報公開するというわけなんですか」と呼ぶ者あり〕 ◎副市長(瀧ケ崎洋之君) ですから,情報公開の対象になりますので,そういう請求があれば当然それに応じるということです。市のほうから積極的に公表しないというのは,広報紙などで,そういうことはしないということですので,情報公開の対象になりますので,請求があれば当然公開の対象ということになります。 ○議長(折本明君) 都市整備部長。  〔都市整備部長 古渡善平君登壇〕 ◎都市整備部長(古渡善平君) 川口・田中線が開通しますと,東西軸に,例えば荒川沖・木田余線,それから川口・下稲吉線――国体道路ですね――それから旧6号,ひいてはバイパスまで連結されまして,交通アクセスの向上ということはもちろんそうでございますが,円滑で快適な交通体系が構築されると,こういうことだと思います。鋭意私どものほうも頑張らせていただきますけれども,補助採択になることを前提として考えますと,用地の御協力等につきましては来年度から用地買収と申しますか,用地の御協力の打診に入りたいと思っております。 できなかった場合というのは,御協力がいただけなかった場合ということですか。そういうことのないように,粘り強く頑張らせいただきます。 ○議長(折本明君) 19番柏村忠志君。  〔19番 柏村忠志君登壇〕 ◆19番(柏村忠志君) 川口・田中線は,1期分完成まで25年かかっています。今度は2期のほうはまあまあです。一番問題なのは3期であるということは,別に私だけではなくて他の議員も何人か指摘されていたと思うんですね。ここが一番問題なわけですよ。 それで,ここに私はかなり年月を費やすだろうと思うことと,それから先ほどの古渡部長が東西線軸として快適な交通アクセスと。都市計画決定した時の道路情報と,それからそれに対する費用便益は全然違って,御存じのように,今年の国土交通省が今までと違う評価にしますよということで,それのパーセントが下がったわけですね。それから,費用便益のほうも移動時間の短縮や燃料節減を課題に評価してきた。3期目の工区には多くの人が住んでいますね,CO2 を始めとして,車は快適に走れる環境にあるかどうかわかりませんけど,少なくともあそこに生活している人からすれば最悪の事態になるわけです。しかも,実質的には通過道路ですよね。来年から始まるとのことですが,もうできないんだったらそれは私は切り替えるべきだろうと思っています。 副市長,もし年月を費やして,25年になるのかよくわかりませんけども,一定の期限を決めて,それでそれまでにできなかった場合どうしますか,努力するというのはわかりました。しかし,その努力の結果,もし二十数年も,四半世紀またかかったというような状態になったら,「いやあ,できなかった」というだけでは済まないだろうと思うんですね。これが駄目だったらちゃんとこういうふうに切り替えるとか,その辺のちょっと決意をお聞きしたんですが。 ○議長(折本明君) 都市整備部長。  〔「私は副市長に伺ったんです。部長じゃないんです。副市長に伺ったんです。責任をとる……」と呼ぶ者あり〕 ○議長(折本明君) 私が指名してしまったからしようがないです。  〔「責任をとる三役に答弁を求めているんです。事務方の責任に求めているのではないんです」と呼ぶ者あり〕  〔都市整備部長 古渡善平君登壇〕 ◎都市整備部長(古渡善平君) たびたびしゃしゃり出てきまして,申し訳ありません。 第1期は,もう既に終わっております。第2期,今年終わるということです。その真ん中が抜けるということのないように,頑張らせていただくということであります。ただ,B/Cの問題,確かにありますし,それから市街地,いわゆる本当のまち場の道路になるので,CO2 の問題とか,そういった部分の御懸念というものは御指摘のとおりかと思いますので,そのあたりは例えば歩道,あるいは街路樹等で緩和したいと,そういうふうに思いますし,ここはぜひ,両脇ができて真ん中だけないということはなく頑張らさせていただきますので,どうぞ御理解のほどよろしくお願いいたします。 ○議長(折本明君) 以上で通告による質疑は終わりました。 他に御質疑はございませんか。  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(折本明君) それでは,これをもって議案に対する質疑を終結いたします。 次に,議題となっております各議案は,なお詳細なる調査研究の必要があると存じますので,これを議案付託区分表のとおり各委員会に付託し,審査願いたいと存じますが,御異議ございませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(折本明君) 御異議なしと認めます。よって,各議案を議案付託区分表のとおり,それぞれの各委員会に付託いたしました。  ―――――――――――――――――――――――――――― △日程第31.休会の件 ○議長(折本明君) 次に,日程第31休会の件を議題といたします。 お諮りいたします。本日,本会議終了時から12月15日(月曜日)までの期間を,各委員会の審査等のため休会とすることにしたいと存じますが,御異議ございませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(折本明君) 御異議なしと認め,さよう決しました。 以上で本日の議事日程は終了いたしました。  ―――――――――――――――――――――――――――― △次回の日程報告 ○議長(折本明君) それでは,次回の日程を申し上げます。次回は12月16日(火曜日)午前10時から本会議を再開いたします。 本日はこれをもって散会いたします。慎重な審議,誠にありがとうございました。   午後 5時52分散会...