西宮市議会 2018-03-13
平成30年 3月13日予算特別委員会健康福祉分科会−03月13日-01号
議案第428号
平成30年度
西宮市
一般会計予算
■
出席委員
上 谷 幸 美 (主 査)
八 代 毅 利 (副主査)
大川原 成 彦
川 村 よしと
野 口
あけみ
長谷川 久美子
花 岡
ゆたか
八 木
米太朗
■
欠席委員
な し
■
委員外議員等
澁 谷 祐 介 (
委員長)
■
傍聴議員
な し
■
説明員(
西宮市議会委員会条例第19条による)
(
健康福祉局)
健康福祉局長 土 井 和 彦
(
中央病院)
病院事業管理者 南 都 伸 介
中央病院事務局長
出 口 剛
参与兼
人事給与課長
大 西 貴 之
管理部長 名 田 正 敏
総務課長 田 中 義 弘
医事課長 田 口 英 樹
病院改革担当部長兼
経営企画課長
宮 島 茂 敏
施設整備課長 南 野 隆太郎
看護部長 佐久間 秀 子
(午前9時59分再開)
○
上谷幸美 主査
ただいまから
予算特別委員会健康福祉分科会を再開します。
これより
日程表に従い審査を進めます。
この際、当局に申し上げます。
説明の際は、
新規事業あるいは内容的に前年度と大きく異なるものについては重点的かつ簡潔に、また、質疑に対しては的確に答弁し、審査が効率的に進められるよう御協力をお願いします。
また、
委員の質疑の趣旨を明確にするために、皆様には
反問権を認めておりますので、御承知おきください。
まず、
中央病院所管予算の概要について
説明があります。
◎
病院事業管理者
私から、
平成30年度の
中央病院における主な
取り組みと
平成30年度
西宮市
病院事業会計当初
予算案の概要について御
説明いたします。
まず、主な
取り組みのうち、
県立西宮病院との統合に向けた
取り組みですが、先日の
一般質問でもお答えしましたように、現在、市と県の
事務レベルの
検討会におきまして、統合新
病院の
経営主体・形態、
整備場所、
整備費・
運営費の
負担方法などについて協議を行っております。今後は、市と県の合意に基づく両
病院の
統合再編に係る方針が
平成30年度の早い段階で明確化できるよう、引き続き県との協議を進めてまいります。
次に、
病院統合までの間の現
病院での
取り組みについてでございます。
平成30年度におきましても、昨年3月に
改定いたしました
経営改革プランに基づき、
医療サービスの向上と
経営の
健全化に努めてまいりますが、具体的な
取り組みといたしまして、
配付資料1ページの冒頭に記載しております3点について御
説明いたします。
1点目は、
地域医療支援病院の
承認取得についてでございます。
中央病院では、地域の
中核病院としての役割を果たすため、4次総の
まちづくり指標にもあります
地域医療支援病院の
承認取得に向け取り組んでまいりましたが、
医療機関との
連携強化の成果があらわれ、逆
紹介率が
承認要件でもある70%に届くような状況になっております。30年度には
承認取得の申請ができるよう、引き続き
取り組みを進めてまいります。
2点目は、
医療機器の整備・活用についてでございます。
医療機器につきましては、これまで、
耐用年数が大幅に経過しておりましたMRIや
放射線治療機器「リニアック」の更新、
高齢化の進展によりますます増加が見込まれる
循環器系疾患の
診療強化のため最新の
デジタルエックス線血管撮影装置を、また、高度な
内視鏡手術を可能にする最先端の
手術支援ロボット「ダヴィンチ」を新規導入するなど、
大型医療機器の整備が今年度で終了したため、30年度については、これらを有効活用し、市民の皆様に、より高度で安全な
医療サービスを提供してまいります。
3点目は、老朽化した
施設設備の
改修についてでございます。
施設設備面につきましては、今年度、施設の
耐震化工事に加え、
地下階から2階までの主に
外来部分の
老朽化対策を実施してまいりました。30年度につきましては、4階から6階までの
病棟部分についてトイレや浴室などの
改修工事を実施する予定です。これらにつきましても、
入院患者がいながらの
工事となりますので、これまでと同様、騒音、
振動等を最小限にとどめるよう十分配慮した施工に努めてまいります。
続きまして、
平成30年度当初
予算案の概要について御
説明いたします。
引き続き
資料の1ページをごらんください。
まず、1、業務の
予定量です。
平成30年度の
患者数及び
患者1人1日
当たりの
診療単価は、表に記載のとおりでございます。前年度当初
予算との比較で
増減率が大きい項目は、表の一番下の欄の外来での1人1日
当たり診療単価で、高額な薬剤を使用します
がん治療の
化学療法の件数が増加してきておりますので、これを反映したものでございます。
次に、2、
病院事業会計予算総額です。
病院事業会計の
予算総額につきましては、
収益的収支及び
資本的収支を合わせた
差し引き――E−F欄は
マイナス6億1,323万2,000円で、前年度と比較し1億1,398万5,000円の改善となっております。
主な
増減内容につきましては、2ページ以降で
説明いたします。
資料の2ページをお願いいたします。
(1)、
収益的収支は、
診療活動に伴う
予算でございます。
まず、
病院事業収益は、計――A欄に記載しておりますとおり、前年度
予算と比べ
プラス1億9,258万7,000円、3.5%の増加を見込んでおります。これは、
外来収益及び
医業外収益で増加を見込んでいるもので、
外来収益は、既に御
説明したとおり、がんの
化学療法の増加を、
医業外収益は、
高度特殊医療経費などの
一般会計負担金が増となることなどによるものでございます。
一方、
病院事業費用は、計――B欄に記載しておりますとおり、前年度と比べ
プラス1億2,786万5,000円、2.0%の増加を見込んでおります。これは、
給与費は減となるものの、
診療活動の増加に伴う
材料費及び経費の増加や、前年度の
医療機器の更新に伴う
減価償却費の増などによるものでございます。
この結果、
収支差し引き――A−B欄は、前年度と比べますと
プラス6,472万2,000円となり、収支の改善を見込んでおります。
次に、
資料の3ページをお願いいたします。
(2)、
資本的収支は、
投資活動に伴う
予算でございます。
資本的収入は、計――C欄に記載しておりますとおり、前年度に比べ
マイナス2億3,837万2,000円、16.9%の減少とし、
資本的支出でも、計――D欄に記載しておりますとおり、前年度に比べ
マイナス2億8,763万5,000円、21.1%の減少としております。これは、
高額医療機器の更新並びに
耐震改修工事、
受変電設備工事などの大
規模改修工事をおおむね終えたことから、
投資額が大幅に減少したことなどによるものでございます。
次に、
資料の4ページをお願いします。
3、
一般会計繰入金及び
借入金でございます。
(1)、
一般会計繰入金は、一番下の
合計欄に記載しておりますとおり、前年度と比べまして
プラス4億4,883万3,000円、34.7%の増加となっております。これは、主に
資本的収入のうち
出資金の増加によるもので、
平成28年度の
設備投資の財源として借り入れた
企業債の償還が始まるため、
一般会計の
繰り入れをお願いするものでございます。
(2)、
一般会計借入金は、前年度と比べまして
マイナス3億円、21.4%の減少となっております。
次のページは、
一般会計予算のうち
病院事業費に係るもので、
資料の4ページに記載しております
一般会計繰入金及び
借入金と同じ内容であり、
一般会計から歳出していただくための
予算でございます。
最後に、
参考資料としまして、「
経営改革プランの
経営指標及び
収支計画の
見直し」をつけております。
平成30年度当初
予算案の編成に伴いまして、
経営改革プランに掲げておりました
目標値を一部
見直しましたので、その内容を掲載したものでございます。
説明は以上でございます。
○
上谷幸美 主査
予算概要の
説明は終わりました。
議案第428
号平成30年度
西宮市
一般会計予算のうち
中央病院分及び議案第443
号平成30年度
西宮市
病院事業会計予算、以上2件を一括して議題とします。
なお、当局の
説明は
資料配付にかえさせていただいておりますので、これより質疑に入ります。
両件に御質疑はありませんか。
◆
野口あけみ 委員
2点お願いします。
資本的収支・
建設負担金についてと、
医療報酬改定についてですね。
これまで
病院のことについては、その時々に
所管事務報告もございましたので、今、
管理者のほうから御
説明いただいた内容は、一定理解しているつもりです。
その上で、まず、
建設負担金のところに
すこやかケア西宮屋上防水工事の
病院負担分とありますけれども、これについてもう少し
説明いただいていいですか。特に
病院負担分が生じるという、その根拠などです。お願いします。
◎
総務課長
すこやかケア西宮におきましては、その建物のうち一部を
病院の
医師住宅・
看護師住宅として利用させていただいております。そのこともありまして、建物の
改修等につきましては一定の
負担をすることとなっております。
以上でございます。
◆
野口あけみ 委員
わかりました。
すこやかケア本体そのものは市の持ち物で、市のほうでやられるということでよかったですよね。そのうちの
医師住宅・
看護師住宅部分を
病院のほうで見ると。これは了解しました。
次に、
医療報酬改定のことです。
ことしは、
介護報酬と
医療報酬と
両方セットで大きな
改定があったというふうに聞きますが、特に
看護師さんの7対1だとかについての
報酬なんかも低くなったとかというようなことも漏れ聞いているんですが、全体としてこのたびの
診療報酬改定が
中央病院会計にどのように影響しているのか、その概要、特に影響している、関係している
部分について
説明いただきながら、教えていただけますでしょうか。
◎
医事課長
医療報酬改定ではなくて、
診療報酬改定ですが、今回の
診療報酬の
改定でございますが、随分前から言われておりますが、団塊の世代が75歳以上となる2025年に向けてどのように対応していくのかというところが大きな命題になっておりまして、2年前の
改定もそうだったんですけれども、
地域包括ケアの構築というところが大きな命題になっております。
当院の影響の
部分ですが、一番大きなところは、各
都道府県単位で設定されております
地域医療構想の実現に向けてどういうふうに
取り組みをしていくのかという中で、先ほど
委員のほうもおっしゃってらっしゃいました
入院基本料のところですね、7対1であったり10対1というところなんですが、下がるというわけではなくて、今回の
改定の中で設定されているのが、現行の7対1と10対1との間にもう
二つ段階が設定されるということで、これに関しましては、今は
急性期の病床が多いということで、そこに関して、
回復期とかの
部分にどういうふうに対応していくのかというところを介護の
報酬とあわせて検討していくという形での
診療報酬の点数の設定になってきているというふうに捉えております。その辺を踏まえながら、きょうも昼から神戸のほうで
説明があったりしますので、その辺を聞きながら、当院の方針についてもどういう形で進めていくのかというのを、今、検討を深めていこうとしているところです。
以上でございます。
◆
野口あけみ 委員
じゃあ、
入院基本料の7対1の
あたりは、
報酬上どうなっていくか、その辺をよく見きわめて、できるだけ単価が取れるような形で進めようかという趣旨でいいんですかね。今のお話では、7対1
そのものが低くなるんじゃなく、7対1と10対1の間に段階をつける、そんな話ですか。わかりました。
そうすると、
地域ケア病棟、これは、結構
報酬も高くて、また、ニーズも高いというふうな理解で、これは
中央病院にとってよかったのかなと思っていたんですけど、これに対しての
診療報酬の影響なんていうのも何かあったりするんですかね。
◎
医事課長
地域包括ケア病棟のことでよろしいですかね。
◆
野口あけみ 委員
はい。
◎
医事課長
ここの
部分は、10対1とか7対1とかの
急性期の病棟の扱いになっている
部分とは違いますけど、基本的に当院としましては、
急性期を脱された方に関して在宅に向けて一定配慮させていただきたいということで設けさせていただいている状況です。その
あたりも、今回の
診療報酬の
改定のところで、在宅からの
受け入れや、施設からの
受け入れに関する
検討材料という形での
見直しもされている
部分があるというふうには捉えております。
以上でございます。
◆
野口あけみ 委員
見直しはあるけれども、それが上がるんだか、下がるんだかはまだわからへんという意味ですか。
◎
医事課長
受け入れをすることによって、加算であったりとか、
診療報酬を算定させていただくことができるという形にはなっております。ただ、今の当院の運用のところと異なる
部分がありますので、そこだけを捉えるのではなくて、全体的な
改定の内容も見ながら、当院の運営をどのような形で進めていくのかを考えないといけないと思っております。
以上でございます。
◆
野口あけみ 委員
よくのみ込めてない
部分もあるんですが、要は、
診療報酬改定の動向やらもよく見きわめながら、運営も割と柔軟にというか、それに合わせた形でやれるところはやっていこうかなという趣旨で捉まえておいたらいいんですかね。わかりました。
そしたら、
予算の立て方としては、特段それを初めから盛り込んだというふうなことではないんですか。入院の
診療単価では増減なしにしていたり、外来は、先ほどの
がん治療というところがふえていくからということで、単価1,000円増とかを見込んではりますが、繰り返します、
診療報酬改定については、この
予算案についてはどんなふうに連動させているのか、させてないのか、それだけ最後にお聞かせください。
◎
総務課長
当初
予算を編成する時期においては、まだ
診療報酬改定が全く見えていない状態でございますので、
診療報酬改定については全く加味しておりません。
以上です。
◆
野口あけみ 委員
わかりました。
今後どちらにしても、国のほうの方針も含めて、いろいろ
医療の分野でも揺れ動いているのかなと。そういう中で、しっかり見きわめながら、何より市民の
皆さんの
診療環境を整えるというか、そういうことだと思います。
以上です。
◆
花岡ゆたか 委員
中央病院の、この
資料で言うところの1ページの収入――
中央病院からしたら収入ですけど、市の
一般会計からしたら支出のほうになるんですけど、市から入るお金として、市から言うと貸し付け、
病院で言うと――
病院のほうで言いますね――借り入れですね、短期と長期。それと、
負担金、
補助金、
出資金、この四つが大きくあると思うんですけど、
補助金について、これは、
地方公営企業法第17条の3……
○
上谷幸美 主査
一問一答でよかったですか。
◆
花岡ゆたか 委員
1問だけ、一問一答で。
第17条の3によると、
地方公共団体は、災害の復旧その他の特別の理由により必要がある場合には、
一般会計または他の
特別会計から
地方公営企業の
特別会計に補助することができるとあります。私の考えとしては、この
補助金がなるべく少ないほうが健全な
経営と見れるんじゃないかと思うんですけど、
病院のお考えを教えてください。間違っていたら教えてください。
◎
総務課長
委員御指摘のとおり、
地方公営企業法第17条の3に
補助金について定められております。
補助金は少ないほうがいいというのは当然そうなんですけども、
補助金の中に
自治体がやはり
負担すべきものとして定められたものがございます。例えば
共済年金の
追加費用――こちらの
資料の4ページをごらんいただきますと、
共済年金追加費用として2,776万5,000円を計上いたしておりますけども、こちらについては
自治体が補助するということで、その補助の割合も、10割認められているもの等もございますので、
補助金の中において
自治体に
負担を求めても特に問題がないものというのがあるということでございます。
ただ、それ以外の
補助金につきましては、一定、
総務省のほうで
繰り入れの割合が基準として定められているものがございます。それを超えるものについては、当然ないほうがいいというふうには考えております。
以上です。
◆
花岡ゆたか 委員
わかりました。
そうすると、ここの
項目名で言うその他の経費に当たる
部分はなるべく少なくしようというお考えでよかったんですね。済みません、再確認です。
◎
総務課長
その他の項目、具体的に申し上げますと、例えば医師の
派遣経費でありますとか、医師の
勤務環境の
改善経費というものもございますので、そういうものにつきましては、当然、市からの
繰り入れは少ないほうがいいというふうに考えております。
以上です。
◆
花岡ゆたか 委員
ありがとうございました。わかりました。
独立行政法人ではなくて
地方公営企業なので、市との関係が切れるものでももちろんないですから、より健全な運営になるように心がけていただければと思います。
以上です。
ありがとうございました。
◆
長谷川久美子 委員
一括で、2問です。
再三言ってきたことですけど、
連携医療機関の一覧を掲示してはどうかということをお伝えしてきましたが、その後どうか。
それから、
入院患者さんがおられながらの
改修工事とかということもされているようですけれども、それに対する影響とか、苦情とか、そういったことは今までなかったのか、今後はどうなのか。
2点、お答えください。
◎
管理部長
連携につきましては、
平成29年度も積極的に回りまして、増加しているところなんですけれども、その掲示につきましては、現在
エントランスの
改修をしているところでございまして、
エントランス改修後、その掲示板の場所も含めて検討していきたいと思っております。
以上です。
◎
施設整備課長
耐震改修を含めまして、いながら
工事を進めてまいった状況について御
説明と、今後についての
見通しをお話しさせていただきます。
今年度行いました
耐震改修工事は、7月頭から2月の終わりまで、ずっといながら
工事を続けてまいりました。ずっとはつり
工事――振動、騒音を伴う
工事でございましたので、それを
院内全域に響かせるような状況も正直ございました。しかし、
看護師等の御協力をいただきまして、
患者様に一度移動していただくとか、そういう形で被害をできるだけ抑えるという形の
工事ができましたので、本当に
予定どおり工事が進められて、
苦情等をいただくこともほとんどございませんでした。これも、我々、本当にある
種奇跡ではないかというふうに思っておる状況でございます。
この経験を踏まえまして、次年度、病棟のほうの
改修を行いますけれども、逆に言うと、病棟の中で行いますので
振動等が直接響きやすい状況もまたできてくるかと思いますけれども、それは、
工法等の選択をいたしまして、極力被害を減らすという方向で
工事を計画したいなというふうに思っております。
以上でございます。
◎
病院改革担当部長兼
経営企画課長
耐震工事につきまして若干補足させていただきますと、既に
所管事務報告でも御報告しているんですが、一部病室を閉めまして
工事をさせていただいたということで、その点も
診療科のほうには御迷惑をかけたかと思っております。新年度につきましても一部そういうことが起こるかもしれませんけども、細心の注意を払って
工事をやっていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
以上でございます。
◎
医事課長
済みません。
連携医院の紹介の
部分でちょっと補足という形になるんですが、現状としましては、連携の
医療機関に関しての御紹介をするパンフレットとかという形で置かせていただいております。ただ、先ほど名田のほうが申し上げましたとおり、今
エントランスの
改修中でございますので、完了後、できるだけ
患者様の目につく場所に上げさせていただきたいと思っております。よろしくお願いします。
以上でございます。
◆
長谷川久美子 委員
ありがとうございます。
連携医療機関についてですけれども、
かかりつけ医を持ちましょうというポスターなんかを張っていただいていると思うんですけども、そこにあると、
患者さんのほうにしてもいいし、また、そんなふうに
診療機関を紹介してもらっているんだということで、地域の医院がじゃあうちもということで名乗りを上げてくださるという効果も出るんじゃないかなと思いますので、わかりやすい形でお知らせいただくようによろしくお願いします。
工事のほうも、本当に一丸となってしていただいている、これも
マンパワーかなと思います。いろいろと御不自由なこととか、また、当然ながら
患者さんに御迷惑をかけるということもあるんでしょうけれども、人の温かさということで十分カバーしていただいているということがよくわかりました。今後ともよろしくお願いします。
以上です。
◆
大川原成彦 委員
2点お伺いしたいと思います。
1点目は、国が
急性期病院を減らそうとしているという大きな流れがここ二、三年あるんですけれども、その中で、
中央病院はどう生き残っていくのかという
部分についてお尋ねをしたいと思います。
緩和ケア病棟のお話とかもありましたし、あるいは新しい
取り組みで
周術期サポートみたいな、非常にユニークな、かつ
患者目線に立った、
利用者目線に立った
取り組み等々も進められているとお聞きしているんですけれども、そこら辺、
病院の
経営ということを考えたら、この何十年かにわたって大きな
赤字体質がありながら存続してきた中で、ここ数年で大きく変革・改革の手を入れられて、なかなか数字には見えてきにくいけれども、着実に改善してきているというふうに私は評価しているところなんですけれども、今後のあり方、
方向性についてどのようにお考えかについてお聞きをしたいと思います。
2点目は、
人材確保の件。
これも
一般質問で取り上げさせていただいたんですけれども、具体的に一つは、
院内保育所の設置について、その
見通しあるいは
考え方はどうか、あるいは
従事者の職員の
皆さんの院内での
休憩場所みたいなところですね。
バックヤードでゆっくりできるという環境がなかなかないので、
空き病室を使ってちょっとそういった
取り組みなんかができないかみたいなことについてお伺いしたいと思います。
2点、お願いします。
◎
病院改革担当部長兼
経営企画課長
1点目の本院の将来の
見通しというか、
方向性という点につきまして私のほうから御答弁させていただきます。
まず、結論から申し上げますと、引き続き
急性期を担っていきたいというのが当院の
考え方でございます。といいますのも、
公立病院としての役割といたしまして、
救急医療、あるいは災害時の
医療、あるいは我々は
がん診療拠点病院でございますので、そういったものを生かしていくためには、やはり
急性期の機能というのは必要でございます。地域的には、全国的にもそうですけど、
回復期の
病院が必要だと言われておるんですが、そういった救急部門等を担っていくためには
急性期が必要だと。また、昨年、あり方検討
委員会、統合の関係でも、阪神間の
救急医療というものを担っていかなければならない、統合
病院ではそういう
方向性も必要だということが出ておりますので、引き続き
急性期病院を担っていきたい。そのためにずっと取り組んできたわけですが、その成果といたしましては、五、六年前ですと単価が3万円台あるいは4万円台というふうにとどまっておったんですが、直近では5万円台後半に単価を上げております。これは、イコール
急性期に対する高度な
医療ができておるということでございますので、小粒な
病院でございますけども、そういった
方向性で今後も行っていきたいということでございます。
以上でございます。
◎参与兼
人事給与課長
2点目の院内保育の関係でございますけれども、実は南都
管理者就任以後、女性の医師――女医さんもふえてきたというようなことがありまして、院内保育について一定研究を進めておるというような状況にあります。ただ、私どもは女性の多い職場ではあるんですけれども、
看護師の平均年齢を見ますと40歳を超えておるような状況があります。そういうことを考えますと、ニーズがどうなのかというところが一番大きなポイントかな、このように思っております。アンケートなんかもとらせていただいておりますけれども、院内保育というよりは、育児の短時間勤務の拡充であるとか、今ある現在の制度を拡大することによって働きやすい職場をつくれないかという御意見も結構頂戴しておるところでございます。
ただ、阪神間の
公立病院で見ますと、院内保育がないのは実は当院のみというようなこともございますので、今後研究を進めていきたい、このように考えております。
もう1点の
休憩場所、
バックヤード等々のお話もあるんですが、これも実は院内保育にも関係しておりまして、私どもの
中央病院の施設の限られた中で、いかに院内保育であるとかそういうふうな施設がつくれるかというと、非常に限定的になっております。もちろん、施設について投資をするというようなことになりますと経費もかかるということになりますので、費用対効果についても非常に重要な問題として研究していかないといけないというようなことを考えております。
そういうことで、全く考えていないということではなくて、現在も継続して検討しているところだということでございます。
以上です。
◆
大川原成彦 委員
御丁寧な御答弁ありがとうございました。
当
委員会としても、
委員長が女医さんでいらっしゃいますので、
委員会としてもしっかり応援していきたいと思ってますし、さらなる改革・改善に向けて引き続き御尽力いただければありがたいと思います。
以上です。
○八代毅利 副主査
医療的ケア児についてと人間ドックについての2点、一問一答でお願いします。
簡単に終わりますけどね。
一つは、今、いわゆる
医療的ケア児ですかね、テレビでもこの前にやってましたけど、一般の学校で、
医療的ケアの要る子供さんですけど、勉強したいということで、その子は、いろんな条件が整って、勉強して有名大学に入って学者を目指す、そういうことを言ったんです。これは教育
委員会の問題でもあると思うんですが、この辺のところで、
中央病院としては
医療的ケア児への対応というのは何かしていらっしゃるんでしょうか。
◎
管理部長
こども未来センターというところでそういうケア児を診ているんですけども、そういうところで対応して、
医療的なケアが必要な
部分につきまして、
中央病院では、そちらの先生に当院に嘱託医として来ていただきまして、継続して診療のほうを続けているという
部分でのかかわりはさせていただいております。
以上です。
○八代毅利 副主査
ありがとうございます。
今国でも教育の無償化だとかいろんなことをやってますけども、今後、この辺のところが、やはりどんな子供でも希望すればきちっと学校で学べるようにしていこう、そういう姿になりつつありますので、
考え方はそういうふうになってきておりますので、今後その辺の必要性というのは非常にふえてくると思います。
公立病院ということで公的な使命も持っておりますので、ぜひ御対応いただけるような形をしっかりとっていただきたいなというふうに思います。
この点についてはこれで終わらせていただきまして、もう1点が、これもあんまり難しい話じゃないんですけど、人間ドックですね、非常に予約がとりづらいということで、ぜひもうちょっととりやすくしてくれという要望がございます。その辺をお願いしたいんですけども、いかがでしょうか。
◎
医事課長
人間ドックの受診枠についてなんですけれども、先月2月に30年度の前半
部分に関しての受け付けをさせていただいたんですが、そこの
部分をする前に事前に院内のほうで調整させていただきまして、200枠ほど年間で増する形での受け付けをさせていただきましたので、若干御希望に添えるような形での御対応はさせていただけたかなと思っております。
以上でございます。
○八代毅利 副主査
ありがとうございます。
200ふやしていただいたということで、御対応いただいていると思うんですけど、また今後もさらにふやせるようでしたら、御対応をぜひよろしくお願いしたいと思います。
あとは、意見、要望なんですけど、
予算書を見ますと、もうちょっと詳しい情報が欲しいなと。例えばバランスシートを見たときに、
企業債というのがありますね。これは、普通ならどこからどれだけ借りているのかという明細書があるんです。あるいは資本金――これは市が全部出資していると思うので、これは必要はないとは思うんですけど、資本金というのは126億円――これは31年末のを見てますけど、126億円とかになっているんです。これは市が全てだろうとは思いますけど、そういった借入明細とか資本金の株主の明細とか、普通はあります。勘定科目の収入、支出のところはそれなりに入ってますけど、どういうわけかそういうのがあんまりないので、そういうのがあったほうが親切かな、こういうことです。これはネットでも見れますし、ディスクローズされているんですけど、一般的な公的な会計の中ではバランスシートという概念があんまりないですから、どうしてもそうなっちゃうんでしょうけど、一般的な企業会計で言えば、借入明細ですとか、株主の明細ですとか、そこら辺の資産の明細というのも当然ありますので、ぜひそういうのも御対応いただければと、意見、要望で申し上げておきます。
以上です。
○
上谷幸美 主査
ほかにありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
上谷幸美 主査
なければ、質疑を打ち切ります。
なお、議案第428号のうち本分科会割り当て分に対する討論並びに採決は後刻一括して行います。
これより議案第443号の討論に入ります。
本件に御意見はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
上谷幸美 主査
なければ、討論を打ち切ります。
これより採決に入ります。
議案第443号は、これを承認することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
上谷幸美 主査
異議なしと認めます。したがって、議案第443号は承認することに決まりました。
ここで、この3月末をもって退職されます出口局長、名田部長に一言御挨拶をいただければと存じます。
◎
管理部長
定年を迎えます最後の議会でこのような場を与えていただき、お礼を申し上げます。
昭和56年に教育
委員会を最初の出発といたしまして、それから37年が過ぎ、はや定年の年齢になったことに我ながら驚いております。
振り返りますと、思い出深い仕事は三つございました。一つ目は、阪神・淡路大震災直後の混乱の中で避難所業務に携われたこと。二つ目は、2006年ののじぎく兵庫国体の事務局として最高の部隊を成功裏に終えることができましたこと。そして、三つ目がこの
中央病院での仕事でございます。
中央病院には、
平成23年に
管理部長として配属されてから、7年間の勤務となります。単独移転から、前回の市長選挙を経て、白紙撤回、県立
病院との統合ということで、激動の7年間でございました。
経営改善とともに、私としましては、
病院をよりよくしていきたいという思いで、精いっぱい仕事をしてまいりました。私も、これからの統合がうまくいくことを祈りながら、一市民として見守っていきたいと思っております。
最後になりましたが、本
委員会の皆様はもとより、議員の皆様には大変お世話になりました。この場をおかりしてお礼を申し上げます。
また、議員の皆様のこれからの御活躍を強く期待しております。
本当にありがとうございました。(拍手)
◎
中央病院事務局長
予算特別
委員会でこのような場を与えていただきまして、本当にありがとうございます。
私も、名田部長と同じく、昭和56年4月に市の職員となりまして、37年間の勤務の中で、いろんな職場、いろんな仕事を経験してまいりました。
最初の職場は財政課でございました。財政課で
予算編成、決算、財政計画の策定など、そういった仕事を通じて、市の行政全体を俯瞰する、そういうふうな立場にございまして、非常に勉強になりました。
次は、人事課でございました。人事課は、市役所の中でも非常に多忙な職場の一つでございます。非常に長時間残業ということで、今では考えられないような職場環境で働いておりました。そういった中で8年間勤務いたしましたけれども、私が中心となりまして、実は本を出版いたしました。株式会社ぎょうせいという出版社がございますが、ぎょうせいから「シリーズ市町村の実務と課題」、そのシリーズの第6巻として「人事課」という本を私が中心となりまして取りまとめて出版いたしました。その執筆の中で自分の仕事を改めて見詰め直すという、そういう非常にいい機会になりまして、勉強になったというふうに感じております。
その次は、商工課、卸売市場担当課でございました。先日の
一般質問でも市場の整備について取り上げられました。私は、
平成5年から9年まで5年間、在職しておりましたけれども、当時は、西市場がございまして、東の二つの市場と合わせて3市場の統合整備事業に従事いたしまして、当時、課長と2人で担当いたしましたけれども、御案内のとおり、阪神大震災の影響で、まずは
西宮浜への統合移転、その後、鳴尾浜への本設移転ということで進めてまいりましたけれども、仮設市場の契約直後に業界内の反対運動が起こりまして事業が頓挫するという、非常に残念な結果になりました。先日の
一般質問を聞きながら、あのときに事業が成功して鳴尾浜に移転しておれば、こういうこともなかったのになということで、非常に複雑な思いといいますか、じくじたる思いで聞いておりました。
また一方、先日の
一般質問で何人かの先生方が事務事業評価に触れて質問されておられました。私は、行政
経営改革グループの課長補佐、課長として、行政
経営マネジメントの仕組みづくりをいろいろやってまいりました。その中で私自身が非常に力を入れて取り組んだのが事務事業評価でございます。この事務事業評価が、決算
委員会だけではなくて、
一般質問でも活用されていくということに対しまして、私は非常にうれしく、ありがたいなというふうに感じておりました。
局長になりまして、最初の3年間は教育次長でございます。教育次長といたしましては、学校施設の耐震化、空調設備の整備、諸学校の増改築事業に力を入れましたけれども、特に印象に残っておりますのは、高木北小学校の新設事業でございます。当時はまだ名称がついておりませんので、(仮称)第46小学校と呼んでおりました。議会の中で、この(仮称)第46小学校の整備に当たって手続面で厳しい御意見も頂戴したところでございますけれども、全国的に少子化が進んでいる中で、非常に珍しいケースとして小学校の整備にかかわれたということは、非常に貴重な経験でございます。
最後の4年間は
中央病院でございます。私が事務局長に就任したのが
平成26年4月でございます。この年は、
中央病院が
地方公営企業法の全部適用に移行した年であり、また、市長が交代した年でございました。御案内のとおり、市長の交代によりまして、
中央病院の整備が単独移転から統合整備へと大きな転換をしたということでございます。
県立西宮病院との統合に向けた
取り組みを進める中で、その一方で現
病院での
経営改善を図る、非常に難しい時期でございました。特に悩んだといいますか、課題になったのが、現
病院でどれだけ投資したらいいのかということでございます。どのタイミングでどれだけ投資するのか、非常に悩んだところでございます。ただ、議会の御意見もいただきまして、
平成27年度から今年度の3年間かけて集中的に投資を行いまして、耐震化であったり、施設の老朽化であったり、あるいは
大型医療機器の更新・新規導入をさせていただきました。今となっては非常によかったな、適切な判断ではなかったのかなというふうに考えております。
県立西宮病院との統合につきましては、県との合意まであと一歩というところまで来ている、私自身はそういうふうに感じております。あと1年あれば、
西宮市長と兵庫県知事が
病院統合の合意の共同記者会見を開いて、その場に立ち会えたんじゃないかなというふうに感じておりまして、非常に残念といいますか、心残りではありますけれども、その点は後任に任すといたしまして、議員各位におかれましては、これまでどおり、あるいはこれまで以上に、
病院統合事業に対しまして格別の御支援を賜りますようにお願いいたしまして、私の退職に当たっての御挨拶とさせていただきたいと思います。
これまでの御指導、御鞭撻、まことにありがとうございました。
本当にありがとうございました。(拍手)
○
上谷幸美 主査
長きにわたり、
西宮市政発展のために御尽力くださいましたこと、心より感謝申し上げます。
ここで
説明員が交代します。
(
説明員交代)
○
上谷幸美 主査
次に、議案第428
号平成30年度
西宮市
一般会計予算のうち本分科会割り当て分を議題とします。
本件に対する質疑は終了しております。
これより討論に入ります。
本件に御意見はありませんか。
◆
野口あけみ 委員
日本共産党
西宮市会議員団は、議案第428
号平成30年度
西宮市
一般会計予算に反対です。
現在、市長不在ではございますが、前市長の政治姿勢が少なからず残る
予算案であり、その政治姿勢などを含めまして反対ということです。
詳しい反対箇所、あるいは理由につきましては、本会議討論に譲ります。
◆
花岡ゆたか 委員
市民クラブ改革は、議案第428号に賛成いたします。
以上です。
○
上谷幸美 主査
ほかにありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
上谷幸美 主査
なければ、討論を打ち切ります。
これより採決に入ります。
議案第428号のうち本分科会割り当て分は、これを承認することに賛成の
委員の挙手を求めます。
(賛成者挙手)
○
上谷幸美 主査
挙手多数と認めます。したがって、議案第428号のうち本分科会割り当て分は承認することに決まりました。
以上で本分科会割り当て分の審査は全て終了しました。
本日、昨日とも、議案第428号、議案第435号は賛成多数、議案第443号は全会一致、いずれも本
委員会所管分は可決をいたしました。
ここで当局の挨拶があります。
◎
病院事業管理者
予算特別委員会健康福祉分科会の閉会に
当たりまして、一言御挨拶申し上げます。
委員の皆様におかれましては、議案第428
号平成30年度
西宮市
一般会計予算ほか諸議案につきまして、慎重に御審議いただき、感謝申し上げます。
御審議の中で賜りました御意見、御要望につきましては、今後の業務執行に生かしてまいりたいと考えております。
今後とも御指導賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
ありがとうございました。
○
上谷幸美 主査
これをもって
予算特別委員会健康福祉分科会を閉会します。
なお、来る3月22日午前10時に本会議場において
予算特別
委員会全体会を再開します。
御協力ありがとうございました。
(午前10時53分閉会)...