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令和2年第123回定例会(第5日目) 名簿 開催日:2020年12月17日
令和2年第123回定例会(第5日目) 本文 開催日:2020年12月17日

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  1. 香美町議会 2020-12-17
    令和2年第123回定例会(第5日目) 本文 開催日:2020年12月17日


    取得元: 香美町議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-18
    2020年12月17日:令和2年第123回定例会(第5日目) 本文 最初のヒットへ(全 0 ヒット)                               午前9時45分 開議 ◎議長(西川誠一) おはようございます。  ただいまの出席議員は16人であります。定足数に達しておりますので、本日の会議を開きます。      ──────────────────────────────  日程第1 会議録署名議員の指名 ◎議長(西川誠一) 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員は、香美町議会会議規則第125条の規定により、議長において、岸本正人君、西谷尚君を指名します。      ──────────────────────────────  日程第2 諸般の報告 ◎議長(西川誠一) 日程第2 諸般の報告を行います。  本日の議事日程及び発議書はあらかじめ議場配付いたしておりますので、ご確認ください。  次に、大雪による大規模停電等への対応のため担当課長の欠席、または会議中の出入りについて許可いたしております。      ──────────────────────────────  日程第3 一般質問 ◎議長(西川誠一) 日程第3 一般質問を行います。  それでは初めに、上田勝幸君の教育長に対する一般質問を行います。  上田勝幸君。 ◎上田勝幸(3番) 議席番号3番、上田勝幸です。  教育長におかれましては、難題がいろいろと起こり、その対応に大変な時期に質問させていただくことを大変恐縮に存じますが、1問だけ通告しておりますので、1問だけ質問させていただきます。  学校園で子どもたちの様子はということで質問させていただきます。私も1か月ほど前に、但馬で有名な教育者であります東井義雄先生の資料館に行ってまいりました。東井義雄さんはどういう方であったのか、少しは自分の頭にとどめておきたい、そういう気持ちで私自身尋ねてまいりました。東井義雄先生は、但東町の浄土真宗大谷派の、たった13軒ほどの檀家のある小さな寺院の生まれでありまして、その頃は、寺院の生活というのは大変苦しかったのかどうか知りませんけど、食事をするのにも難儀をされていて、大根を小さく米粒のように刻み、それにちょっとぐらい米が入ったような、そういう食事をしてきた加減で、体自身がすごく貧弱に育ったそうであります。学資のほうも大変でしたので、姫路師範学校ですか、そこにほとんど学資をかけないで行ける学校があったようなんです。そこに行かれたようでございます。学校に行かれましても、体が貧弱なもので、体育関係をほとんどびりで過ごしてこられたらしいです。だもんで、自分が教師になったときに、そういう貧しい、また貧弱な体の持ち主だったもので、いろいろ子どもを教える場合あるわけですけども、そういう子どもたち一人一人の個性に着目して、この子にはこういうような接し方をしなければならない、また、ある子にはこういう接し方をしなければいけない。そういうようなことにいろいろと心を砕いて、個性のことをすごく大事に思ってこられたようであります。そしてまた、自分の教えた子どもたちの中で太平洋戦争に取られる人があったようで、その人たちにも心を向けていかないけんということで、平和主義のほうにも大変関心を持たれたようであります。そういういろいろな人の個性に着目し、その個性を伸ばしてやろうという形での教育に精進され、いろいろな学校の教師、教頭、校長、それで最終的には、広島大学大学院教育課程の教育をされ、教育界では有名なペスタロッチ賞なんかもお受けになったようなことを学んでまいりました。
     このたび、香住小学校のほうでも、コロナ禍が再生産される中、子どもたちの体力の低下、情緒面での不安要因というのがたくさん見られると思うんです。3密を避けるように、マスクをはめる、せないかん、また、子どもたちの中に体育の面においてもいろいろな制約があるだろうと思うんです。そういう意味で、子どもたち、情緒面で不安な要素というのがたくさん見られると思うんですけども、園、学校では、どのような対策、対応をされているのか。また、子ども同士の意思の疎通、先生との間においても、マスクをしていたら子どもたちの顔があまり、表情というのがよく見えませんよね。そういうことで、子どもたち、不安を抱く面があると思うんです。子どもたち同士の会話だけでなくて、先生との間の話合いとか、そういうのが十分確保されているのかどうか。そういうことについてお聞きいたします。よろしくお願いいたします。 ◎議長(西川誠一) 質問は終わりました。教育長の答弁を求めます。  教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) それでは、上田議員のご質問にお答えをいたします。  11月以降、県内においても感染者が増加する中、本町の各校園所については、3密の回避やマスクの着用などを示している、文部科学省が出しております学校の新しい生活様式や、兵庫県教育委員会の通知等に従うとともに、1メートルを目安に学級内で最大限間隔を取ることや、適切な感染対策を行った上で、教科活動や部活動を実施することなど、学校の行動基準、本町におきましてはレベル1という段階でございますので、一番普通の授業をしてもいいですよというのがレベル1の段階でございます。それで進めており、感染防止対策を十分実施した上で、教育活動通常どおり現在行っております。  子どもたちの体力の低下に関する懸念につきましては、6月から学校が再開し、小・中学校における体育の授業や、中学校での運動部活動などは、運動不足となっている子どもたちもいると考えられますので、十分な準備運動をして、そして年間の指導計画に沿って、身体に過度に負担のかかる運動を避けるなど、子どもたちのけが防止に十分留意して行ってまいりました。2学期に運動能力テストを実施した町内の小・中学校によると、子どもたちの体力については、昨年度と数値を比較しても、おおむね大きく低下を示している種目はないというふうにして、私ども判断をいたしております。また、情緒面では、不安要素の対応についてでございますが、コロナウイルス感染症のおそれや、学校生活への不安をはじめ、特に中学校3年生はこれから受験のシーズンに入っていくなど、心理的ストレスを抱えている児童・生徒が少なからずいるものと考えられます。各校園所には、児童・生徒の状況を把握するため、これまでも定期的に相談活動を実施してきましたが、今後も引き続き、学級担任が中心となって教育相談活動を行い、必要に応じて養護教諭、スクールカウンセラーとカウンセリングを行うなど、心のケアに組織的に取り組んでおります。  子どもたち同士の意思疎通、会話の確保についてでございますが、過日、町内の校園所全てを訪問してまいりました。3密を避けて、マスクを着用しながら、子ども同士、教師と子どもとの対話を用いた授業、休憩時間には、子どもたち同士が会話する様子も見てきました。よって、ソーシャルディスタンスなどをしっかりと取り、マスクを着用した上で、子どもたちの会話は確保できているものと認識をいたしております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 教育長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  上田勝幸君。 ◎上田勝幸(3番) 私自身の経験から言いまして、私の頃には保育園があったか、ないかは知りませんけど、私が最初学んだのは幼稚園でして、それ以前の記憶というのは全然ないんです。幼稚園以降の記憶というのは頭の中に起こっているんですけど、今の子どもたちにおかれましては、保育園から行かれますよね。保育園、幼稚園、小学校、中学校と進んでいくわけですけども、知識欲というのが一番旺盛なのは、小学生、中学生の頃だと思うんです。その子どもたちというのは、知識欲が旺盛であればあるほど、喜怒哀楽に対する感情、感性というのが強くなって、うれしいとき、悲しいとき、苦しいとき、いろいろな面において、その振幅というのが大きくなると思うんです。揺れというのが。だから、小学校の、私自身が求めるのは、先ほど東井先生の話を少しさせていただきましたけども、そういう、いろいろな振幅の多い子どもたちの個に着目して、注目して、全て子どもたちを一様に同率で見るのではなくて、個に関心を持っていただいて、それなりに適切な対応をすることを心がけていただきたいと思うんです。その点はどうですか。 ◎議長(西川誠一) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 今、上田議員のほうからご質疑がございましたが、本町におきましては、ご存知のように、小規模校が非常に多くございます。今の香住第一中学校、そして香住小学校、若干生徒数はいますけど、本町が力を入れている1つに、個に応じた指導というのをしっかりとやっている。4月当初から、子どもたちに合った教育、子どもたちに合った相談、これをしっかりやってほしい。そして、個を1つずつ大事にしてやってほしいというふうな教育をしっかりとやってくれていることというふうに思っております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 上田勝幸君。 ◎上田勝幸(3番) また別の観点から申しますけども、報道によりまして、最近、児童に対する虐待というのが報道されているんです。それが例年の3倍になり、4倍になり、すごい数で増えているらしいんです。香美町においては、私はないと思うんですけど、教育長、その点についてはどうでしょうか。 ◎議長(西川誠一) 上田勝幸君。 ◎上田勝幸(3番) 今ご指摘の、新聞等々で、虐待につきましては、全国的に1.5倍とか2倍とかいう数が出てきております。香美町で全くないかということはございません。香美町も、コロナ禍だから数は少し上がっておりますが、実際に虐待とされる行為というのは、私のほうにも入ってきておりますし、これにつきましては、学校の職員、幼稚園の先生、保育園の先生、これが虐待だと言われるような事案があれば、関係機関にしっかりと連絡を取って、連携を取ってくださいということで、それぞれ、役場の連携、そして子ども・児童センターに連絡を取り、適切な措置を行っているような状況で、少なからず虐待の数というのは、香美町においても出てきているのが事実でございます。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 上田勝幸君。 ◎上田勝幸(3番) いろいろなことがあり、大変な時期でしょうけども、子どもたちの安心・安全のために、学校のほう、いろいろと配慮をよろしくお願いしまして、終わります。 ◎議長(西川誠一) 以上で上田勝幸君の一般質問を終わります。  次に、見塚修君の教育長に対する一般質問を行います。  見塚修君。 ◎見塚 修(6番) 見塚修でございます。  14日に引き続いて一般質問を行います。総集編で、令和3年度予算編成に臨む方針について伺うものですが、今、議長から、教育長という言葉がありましたが、教育方針は教育長でいいんですが、予算的には町長かというふうに思っていますので、その辺を兼ねて質問をしたいと思います。教育対策ということで質問をしたいというふうに思っていますので、よろしくお願いします。4番、教育対策について質問をしたいと思います。 ◎議長(西川誠一) 質問は終わりました。教育長の答弁を求めます。  教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) それでは、見塚議員のご質問にお答えをいたします。  令和3年度予算に係る教育の対策といたしましては、まずは、今年度、コロナ禍により実施できなかった英語力スキルアップ事業、そして、ふるさと教育交流会など、様々な事業について、感染防止対策を図りながら実施できるように取り組んでまいりたいと考えております。コロナ禍により、前倒しで整備していただいたICT機器の効果的な活用を進めていかなければいけないというふうにも思っております。  次に、今議会で提案させていただいております第2次香美町総合計画の後期基本計画の基本的な方向性に掲げる、地域全体で子どもを育て、子育て世代を支援することのできるまち、そして学校と地域が一体となり、子どもの学びを豊かにし、成長を支えるまち、誰もが生きがいを持ち、生涯を通じて学び合うことができるまち、先人から受け継いだ文化を学ぶとともに、多文化理解を進めることで新たな文化を育むまちの実現に向けて取り組んでまいりたいと考えております。そして、来年度は、現行の教育振興基本計画の最終年に当たることから、これまでの取組について検証、見直しを行うとともに、町民や保護者の皆さん、児童・生徒並びに教職員が、教育に対して何を望み、どう考えておられるのかという現状をしっかりと把握し、10年後の社会変化を踏まえた計画を策定していきたいと考えております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 見塚修君。 ◎見塚 修(6番) 予算的なことですので、まず町長が答えられるのかなと思ったんですが、教育長が、もし、それで網羅できておるなら、それでいいんですが、もし、町長のほうであれば、予算のことですので。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 予算に関連することにつきましては、当然、町長部局でございますので、今、藤原教育長が申されましたようなことを具現するために予算措置を講じなければならない場面になりましたら、先ほど教育長からの答弁の中にありましたような方向に沿って、できるだけ予算面でも配慮をしていきたいというふうに考えております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 見塚修君。 ◎見塚 修(6番) そうした中で、教育長の答弁で、今いろんな課題があること等を説明されました。それが本当に予算に対応できてくれたらいいのかなというふうに逆に思っているんですが、そうした中で私が疑問に思っている点が1点ありまして、義務教育の目的だとか、目標だとか、それと、先ほど教育長も言われましたけども、歴史や新たな文化に取り組むだとか、それからふるさと交流会だとか、こういうものというのは、校外学習的な要素が大きいんです。この校外学習的なもの、あるいは、その中の一つであろうと思うんですが、修学旅行であったり、スキー遠足であったり、いろんなことが校外での学習があるんですが、校外学習義務教育の目的との位置づけ、そういうのがどうなっているんだろうなと。教育の目的にはいろんなことが書いてありますけども、一々そこまで聞きませんけども、その辺が、義務教育校外学習の位置づけについて、まずお尋ねをしてみたいというふうに思います。分からなかったら課長でも結構ですので。 ◎議長(西川誠一) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) まず、義務教育問わず、教育の最終的な目的というのは、人格の完成ということがよくうたわれております。人格の完成というのが大きな目的となれば、学校教育の中で、学力の向上というのももちろん大事です。今まさに見塚議員がご指摘になった校外的な学習というのは、私は非常に力を入れてやっているつもりでございます。ここで何が養われるか。修学旅行だとか、ふるさと学習だとか、いろんな校外、そしてまた、いろんな町民の方にお世話になって、そういうふるさと学習なんかを進めていただいておりますし、学校ではできない教育をここでやっております。コロナ禍の中で行事を縮小しなければいけないというところも出てきましたが、本町においては、コロナの対策をしっかりして、縮小してもいいから、必ず子どもたちにはこういう体験をさせてやってほしいという強いお願いを、校長会を通じて行いました。したがいまして、校外学習子どもたちは、学校では教えてもらえないような、例えば地域の歴史だとか、ふるさとの歴史だとか、それから特産物だとか、いろんなことを学んできます。そしてまた、学校行事では、友達と力を合わせて何か1つを作り上げるというふうなところが、校外で勉強をしていただく。だから、得るものというのは、教育的な効果が非常に私は強いものがあるだろうというふうにして自負しております。例えば修学旅行が出ました。修学旅行におきましても、子どもたちの最大に楽しみにしている一つの行事でございます。あの中で友達と一緒になって遊んだり、そして見学をしたりする中で学ぶことが非常に多いし、思い出多き行事だろうというふうに思いますが、心の耕しとかいうものも、教育の中で大事になってこようかと思います。頭と心というものが、そして体と、バランスよく行うことが大きな目的であろうというふうに思っておりますし、最終的にはそれが人格の完成につながるのではないかというふうな思いをしております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 見塚修君。 ◎見塚 修(6番) そうした中で、各学校では、校外に出るための足といいますか、今、スクールバスが町内に何台かあって、それを利用しながら、ふるさと教育、あるいは歴史教育に行っているんですが、そのスクールバスが使えるときにはいいんですが、なかなか、1か月前ぐらいから予定を立てたり、いろんなことをしながら、先生たちも苦労されているというふうに私は聞いています。そうした中で、今、教育長が言われる、修学旅行の話が出ました。子どもたちは楽しみにしていると言われました。修学旅行のことについて、実施基準について、私は各学校の資料要求をさせていただきましたけれども、多分、教育委員会のいろんな要綱、基準等があって、そういうものが各学校ごとに計画されているんだろうなというふうに私は思っています。そうした基準の中に、ここはこれから町長に聞きたいところでもありますが、修学旅行保護者負担という問題があるんです。今、教育長が言われるように、非常に大事な義務教育の一環だと言われながら、保護者負担がある。義務教育、その辺の考え方について、私は矛盾したものがあると思っていまして、食事代は別として、せめて交通費ぐらいは行政が持つべきだろうというふうに思ったりもするんですが、その辺について、町長どういう考え方ですか。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 今、見塚議員から、修学旅行の経費の分の保護者負担のお話を頂きました。我々の時代から修学旅行というものがありまして、そのための積立てを、学校に毎月何日に、当時100円とか200円だったのかな。そういう部分のことはよく覚えておりますが、修学旅行に係る費用の保護者負担が、本来行政サイドで持つべきものなのだというご意見だろうかなというふうに思いますが、はっきり申しまして、修学旅行に対して、その経費を保護者負担でないようにするという考え方については、全く予想だにしないご質問でございますので、頭が混乱しておりますが、修学旅行の負担は、やはり現行どおりが普通なのかなというふうな思いがいたします。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 見塚修君。 ◎見塚 修(6番) 突然申し上げましたけど、私はかつてに、各学校がスキー遠足に行くわけですが、香住小学校は6か年間に1回しか行きませんけども、香住区内のほかの各学校は、年に1回は必ず行く。そのときの交通費のバス代は保護者負担というような問題もあります。やはり義務教育であれば、そういうものを公費で持つべきだろう。我々子どもの頃、何か覚えがありますけども、教科書代が要ったような時代もあったりもしましたし、我々の頃は、私は奥佐津小学校ですから、香住第二中学校ですから、まともな給食というものはありませんでしたから、給食費はありません。中学校時代に初めて、何時間目だったですかな、粉を溶かしたようなミルクを飲ませてもらったような気はするんですけども、そういうような費用があったりはしましたけども、義務教育の保護者の費用負担というものも、年々変わってきているというふうに私は思っていまして、義務教育に対する保護者負担というのは軽減していくべきだろうというふうに思うんですが、方向性について、町長どう思われますか。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 修学旅行保護者負担をどこまでどうとかいうことでなしに、方向性としては、既に今、子どもたちを取り巻く環境は、従来の、ずっと昔から見ますと、大分、今、見塚議員がおっしゃるような方向になっていようというふうに思います。特に修学旅行のことも含めて、学校教育義務教育の期間に係る制度といたしましては、要保護・準要保護世帯に対します支援というのは、従前もたしか資料を議会にもお配りしたと思いますが、準要保護児童、9年間で80数万円ぐらいの公的支援をさせていただいて、というようなことが、たしか一度資料を見たことがございます。そういう部分での、例えば教育を平等に受けるための費用負担については、だんだん制度も拡充をして、それには修学旅行の費用もたしかあったと思いますが、そういう部分の世帯の皆さんに対する支援策、あるいはその子が本来同じように教育を受ける環境については、少しずつではありますが、社会環境も変化をして、そういう支援策も充実してきた内容になっているというふうに私は理解をしております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 見塚修君。 ◎見塚 修(6番) 要保護・準要保護には、給食費から、先ほど言っているスキー遠足の費用も、それから修学旅行の費用も措置されていることは、私も十分知っています。しかし、一般的に義務教育とされるものについて、特にスキー遠足だとか、修学旅行だとかについて、せめて交通費ぐらいは公費で負担すべきだろうというふうに思います。というのは、教育長が言われたように、教育の一環として大事な行事といいますか、教育ですので、その辺を十分考慮して、もし、町でそういう基準を作っておられるなら、要綱かどうか分かりませんが、その基準も改定するべきだというふうに思いますが、その辺の、先ほど方向性、準要保護で紛らわされたような気がしますけども、一般的にどう進められるか、再度お尋ねします。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 今、子どもたち校外学習で様々な勉強なりさせていただくようなことについては、例えば、見塚議員もご存知だと思います。但馬空港の利用促進の関係で、それぞれの小学校4年生を行かせております。ただ、役場としても、町長部局にありますマイクロバスでありますとか、そういうものはできるだけ子どもたちのために振り分けて、ああいうものも、但馬空港までの送り迎えですとか、そういうことに費用を取る、取らないとかいう別の問題で役場の運転員をお願いして、役場のマイクロバスで子どもたちのためにという部分は、有償だとか、無償だとかということでなしに、役場としても、できるだけ町の持つ様々な機能を子どもたちのために使いたいということで、これはお金には表れてはおりませんが、実際には、子どもたちのサポートにそういう費用を振り向けておるということでございますので、方向としては、これからも、議員がおっしゃいますように、子どもたちの社会学習だとか、人格を形成するための、町外に出たり、あるいは町内でも交通手段が必要になるような場合には、かかる費用を頂かなくても、教育委員会のために町長部局もサポートするという体制は、これからもしっかりと取ってまいりたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 見塚修君。 ◎見塚 修(6番) 義務教育は、国民が共通に身につけるべき公教育の基礎的な部分を担っている部分でありますので、ぜひとも、その辺を考慮されて、財政的な措置もされるべきだというふうに思っていますので、よろしくお願いします。  終わります。 ◎議長(西川誠一) 以上で見塚修君の一般質問を終わります。  次に、吉川康治君の教育長に対する一般質問を行います。  吉川康治君。 ◎吉川康治(10番) 吉川です。おはようございます。  今日は、藤原教育長に対しまして2つの項目を通告しております。まず1つ目が、教育現場における新たな生活様式について、ICTの利活用についてでございます。今回、教育長並びに関係者の皆様におかれましては、様々な対応に追われる中で心身ともにお疲れかと思いますが、お時間をお取りいただいたことをまず感謝申し上げたいと思います。  そして質問に入る前に、今回の質問について、私、これからさせていただくんですが、あくまで今までの感染症対策をしっかりやった上での質問ということでありますので、誤解がないようにまず申し上げておきたいと思います。  それでは、通告に従いまして伺ってまいりたいと思います。  皆さんご存知のとおり、2019年末頃からSARS-CoV-2の世界的流行が始まっておりまして、2020年に入ってからも、教育現場などかなり混乱したという状況であります。その際に数多くの時節のイベントの中止ですとか、授業の中断などは、生徒やご家族の生活、ライフスタイルが一時的に変わったりですとか、大きな負担が増えたのではないかと感じているんですけども、現在、スーパーコンピューターの富岳などを駆使しまして、例えばマスクをつけたらどの程度感染が防げるかなど、研究が進んできておりまして、公用のニューノーマル、これ、リーマンショックのときに出た金融用語なんですけども、今は感染症対策でニューノーマルという言葉が使われておりますが、手探りながら確立されつつあるという中で、香美町の教育現場では、現状どのような対応となっているのかお伺いするものであります。  まず1つ目、保護者参加型の屋内イベント(授業参観等)について、どのように実施、継続していく予定であるのか。また、同様に屋外イベント(運動会など)をどのように運営していくべきか、今年の実施状況及びその際に得た改善点などを踏まえてお伺いしたいと思います。  2つ目、教育現場においてCOVID-19とインフルエンザの対応の違いについて、同じウイルス感染症という前提で対応されるのか、現状どのような方針、県の方針などもあると思いますので、その辺りを踏まえて、学級閉鎖などの状況をお伺いしたいと思います。  そして3つ目、先生方に対して感染リスク低減のためにどのような指導をされているのかお伺いをいたします。 ◎議長(西川誠一) 質問は終わりました。教育長の答弁を求めます。  教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) それでは、吉川議員のご質疑にお答えをいたします。  まず1つ目でございますが、学校行事に関しましては、各校園所において、3密の回避やマスクの着用などを示している文部科学省の学校の新しい生活様式や、兵庫県教育委員会の通知に従うとともに、1メートルを目安に学級内で最大限間隔を取ることや、適切な感染対策を取った上で教科活動や部活動を実施するなど、学校の行動基準レベル1で進めております。感染防止対策を十分実施した上で、教育活動通常どおり実施をいたしております。レベル1と申しますのは、一番普通の学校生活を送ってもいいですよというレベルでございます。子どもと子どもの間隔を、先ほど言ったような、1メートルを取りなさいと。レベル2、3になってくると、これが2メートル、3メートルになってまいります。そのような中で今進めているような状況でございます。  教育委員会としては、各校園所における体験活動等の学校行事については特に最重要視しており、子どもたちの中には、学校行事を通じて学ぶことも多く、大きく成長する子どももいますし、その成長を見学したいという保護者の思いも十分に承知をいたしております。授業参観などの屋内の行事でございますが、今年度は、各校園所には3密の回避を徹底し、来校する保護者等につきましても、事前の検温、健康観察を依頼するとともに、来校にはマスクの着用、手指消毒の徹底など、協力を依頼しております。  なお、今年度については、各校園所の実状に応じて、来校については、密を回避するため、規模の大きい校園所では、数日に分けて授業参観を実施したところや、各家庭1名の参加などをしたところもございます。また、屋外での運動会などの行事は、屋内の行事と同様に、事前の検温やマスクの着用等の対応を取りました。規模の大きい学校の運動会につきましては、観覧者が多くなり、密な状態になることが想定されることから、これらを回避するため、残念ではありましたが、無観客の実施となりました。運動会等の演技内容につきましても、3密を回避する観点から、例年実施している内容についても十分各校で検討するとともに、実施内容や時間を縮小した上で各校園所が工夫しながら実施をいたしました。今後の屋内、屋外の行事につきましては、現時点では、文部科学省の学校の新しい生活様式や、県教育委員会の通知等に従い、感染防止対策を十分実施した上で、規模を縮小してでも、可能な限り実施していきたいと考えております。  2つ目でございます。インフルエンザ感染予防対策については、新型コロナウイルス感染予防対策と同様のところがあり、1、外出後の手洗いとうがい、マスクの着用、適切な換気、検温、十分な睡眠とバランスの取れた栄養摂取があります。今期は特にコロナウイルス流行時から、感染対策のため、小まめな手洗いや消毒、マスクの着用、3密の回避の徹底、検温など、健康観察を各校で実施しており、幸い本町では、今年度は、昨日の段階でもインフルエンザの発症は確認をしておりません。  次に、教育委員会としての現状と方針でございますが、出席停止については、インフルエンザに罹患した場合の出席停止期間は、学校保健安全法に従い、発症した後5日間を経過し、かつ解熱した後2日を経過するまでとしております。ただし、病状により、学校医、その他医師において感染のおそれがないと認めたときは、この限りではございません。  臨時休業につきましては、学校保健安全法により、感染症の予防上必要があるときは、設置者が臨時に学校の全部または一部の休業を行うことができるとし、インフルエンザによる欠席状況を踏まえ、学校医の意見を伺いながら総合的に判断をいたしておるところでございます。一方、新型コロナウイルス感染症では、感染者と濃厚接触者が特定された場合、豊岡健康福祉事務所の調査や学校医の助言等を、感染者の小・中学校及び幼稚園での活動の状況や、地域の感染拡大の状況を踏まえ、臨時休業の実施の有無、そして規模及び期間については、町長部局及び香美町新型コロナウイルス感染症対策本部と協議し、決定することとしております。  各校園所の教職員に対する感染リスクの低減を図るため、以前から、出勤前の検温と健康観察、マスクの着用、小まめな手洗いや手指消毒、そして校内の消毒活動の実施などについて周知徹底いたしております。特に発熱や風邪の症状がある場合には、無理に出勤することなく、管理職に報告し、医療機関の受診や休暇を取得するように取り組んでおります。また、団体活動の参加や旅行先の配慮につきましては、令和2年11月26日付、兵庫県知事からのメッセージ、「感染拡大特別期」にあたって厳重な警戒を!の通知などを踏まえ、大人数や長時間に及ぶ飲食、マスクなしでの会話などの5つの場面への注意、感染拡大地域への不要不急の往来など、外出自粛等の要請、ウイルスを家庭や職場に持ち込まないなど、各校園所へは今後とも引き続き取り組んでまいります。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 教育長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  吉川康治君。 ◎吉川康治(10番) 詳しくご答弁いただきました。先ほど見塚議員のところで、自然対自然のような体験学習は力を入れているということで、私もこれ非常に大事なことだと思っておりまして、自然イベントに限らず、理科の実験ですとか、インパクトのある授業というのは大人になっても覚えているもので、私も自然学校のときに道端にある野イチゴを食べたら、先生にめっちゃ怒られたりしましたし、釣りでウツボを釣ったのも覚えていますし、そこで体験したことというのは大人になっても覚えていることで、そういうのを子どもに伝えられるという意味では、非常に大きい授業だと思っております。感染症対策をしながら来年度も続けていく方針だということで安心したんですが、そこでなんですけども、小児科学会が今回COVID-19に対して、小児のお子さんたちの医学的知見の現状ということで発表されている資料は、ご覧になったことございますでしょうか。 ◎議長(西川誠一) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) すみません。見ておりません。 ◎議長(西川誠一) 吉川康治君。 ◎吉川康治(10番) これ、見ればいいとか、悪いとか、そういう話をしたいのではなくて、やはり的確な指示をするに当たっては、報道などの一方的な情報というよりは、こういった小児科学会というのは、医師というよりも小児科医の専門的な臨床を行っている先生方の集まりで、こういった先生方がただ提言を出すではなく、様々な医学論文を解析した結果をまとめて発表しているもので、今回、11月11日に第2報というものが出ているんですけども、これ、ホームページを調べたらすぐに出てまいります。一応この目的としては、診療や公衆衛生的な対応を考えていく上での参考になれば幸いであるということで出されているものですので、方針を変えるとか、変えないとかではなく、やはりこういったものを頭に入れて行動することというのが大前提として重要ではないかということで紹介をさせていただきます。例えば子どもたちの感染状況についても、10月時点でのデータにはなるんですけども、10歳未満の患者数が2,112名、コロナ患者さん全体の2.4%、10歳から19歳が4,399人、5.1%。このレジストリデータで、小児の感染例の77%が親から感染ということで、実は学校内の児童感染というのが2%ぐらいというのもこれに書いてあるんですけども、非常に少ないと。そういった観点からしますと、藤原教育長、先ほど自然に対する校外活動、そういった密を避けながらでしたら、今回のこのデータに基づけば、私は、来年度はやっていけるのではないかと思ったんですけども、口頭で今ざっくり説明したんですけども、いかがでしょうか。 ◎議長(西川誠一) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 今、吉川議員から言われた、どこで子どもたちが感染しているかというのは、小学校で、多分家庭で感染したという子どもたちが70%ぐらいいたのは覚えております。中学校も同様の数が出ておりますので。そのようなところをしっかりと把握しながら、学校の中で感染したというのは本当に少数の数しか出てないというのは、学校のほうのデータにも来ております。そのようなことで、だから感染対策はしなくていいというのではなしに、感染対策をしっかりしながら、そのようなところを注意して、そして家庭にもこのことは呼びかけております。家庭で感染率が非常に高いので、家庭でも感染予防対策には気をつけてほしいというような文書を出しながら気をつけておりますので、今後もそのような形で進めていきたいというふうに思っております。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 吉川康治君。 ◎吉川康治(10番) 本当、私と同じような考え方でよかったんですけども、これにはクラスターの件数も書かれておりまして、学校というのはかなり少ないんです。これも多分県からデータが来ておるかと思います。先ほど教育長おっしゃっていただきましたが、だから対策しなくていいわけではなく、こういうデータがあれば、保護者の方にも説明した上で実施していきやすいと。私はそういう観点で今回これをご紹介させていただいておるわけであります。ほかの文献では、これ、あくまで日本のデータのみ引っ張って、今お伝えをしておりますので、家庭内伝播で、どちらかといったら、お年寄りに感染が及んだときのほうが危険ということで、ワクチンの接種もお年寄り優先になってきているというのも裏づけにもなりますし、今後、また詳しくは読んでくださいとしか言いようがないんですけども、多分15分ぐらいあれば読めると思いますので、またこれは確認していただきたいなと。  併せて、運動会ですとか参観日も丁寧に実施されたということで、私、報道で見た岐阜県でしたか、机か何か上に乗って、上からのぞき込む、ああいうようなことはしてほしくないと、格好が悪いのでと思っているんですけども、こういった参観日ですとか運動会、密を避けてとか、指導も難しいので、私としては、ウェブ配信の導入も検討すべき段階ではないかと思うんですけども、その辺り、教育長はどのようにお考えでしょうか。 ◎議長(西川誠一) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 保護者が来ますと、特に私は、香住小学校、それから、名前を出しますと、香住第一中学校、村岡中学校においては、保護者の数が多くなってくるので、非常に感染リスクも高くなるということで考えますが、ほかの学校につきましては、非常に生徒数、児童数も少のうございますので、Aの学校とBの学校というのは当然違ってくるだろうと思います。ここは無観客でしました。こっちは少し人数も多いので、1家庭1人にしましたというような取扱いというのは、今後も私は、感染リスクがある限り、今年やってみたところで、改善しながら進めていきたい。例えば大きな学校、香住小学校なんかでは、参観日を3日間でしたか、分けております。そのようなやり方も一つの工夫例ではないかなと。今年データがたくさん出てきておりますので、それと、もう一つは、ウェブで配信してもいいのかなということでご提案を頂いたんですが、そういうことも十分今後考えていかなければいけませんが、今の段階では、まだ、例えば運動会の無観客で、親は知りたい、見たいというのは、十分私も認識しておりますし、写真屋さんが入ってきて写真を撮る。そして、ある学校では動画を撮って、PDFに焼付けて配られたということも聞いておりますし、今年やったものを基にして、来年は改善をしながら、保護者にも、1つでも2つでも子どもたちの姿というのは提供できるような形を進めていきたいというふうに思っております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 吉川康治君。 ◎吉川康治(10番) 教育長のおっしゃりたいことは理解はできます。ウェブ配信については、機材がとかと思うんですけど、実際、今回町長にも予算をつけていただいて、全教職員にパソコンも配備されるということで、そういった、別に画質がいいとか、そういうのではなく、ある機材でできるのならば、私は検討すべきだと思っていまして、といいますのも、今、教育長のお話を聞いていますと、お子さんとその親だけしか見れてないような感じがしたんです。といいますのが、今回コロナ禍において、例えばお子さんの成長を間近で見たいというおじいさん、おばあさんがおったとしましょう。そういった方が自粛とかで移動して見れなかったりとか、逆に言えば、そういったケースもウェブ配信であれば、例えば、後ほどの次の質問にも入ってくるんですけども、配信するべき場所、URLを特定のところにだけ配信して、そのご家族のみで共有できるようにしてしまえば、別に個人情報が漏れるわけでもないですし、ですので、町を挙げて、家族を挙げて、親戚というか、おじいさん、おばあさんも挙げて、子どもの成長を見届ける。大人と違って子どもというのは成長が早いですから、1年会わんだけで大分成長されるわけです。そういったものを、例えば大阪にいようが、沖縄にいようが、見ていただけるような情報の発信づくりというのは、私は非常に大事だと思って、そういう観点から今の質問をしているんですけども、教育長はどのようにお考えでしょうか。
    ◎議長(西川誠一) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 学校の機材のほうも、ICTにつきましては、たくさんの予算をつけていただいて、機材はそろいつつあります。ただ、今コロナ禍で、私も現場に久しぶりに、この月、火と入らせていただきましたけど、先生方の様子というのは、この人らはいつ研修するんやろうと。例えばICTを研修したいと。でも今の状況の中を見ていると、なかなかその時間が見いだせない。やらないかんのは分かっていると。私と同じで。先生方はもっと分かっていると思います。ただ、例えば、具体的に言うと、小学校の先生は、私は目の当たりにして、これは忙しいな、いつ研修かなというのを思いました。例えば1日6時間があって、5時間は子どもたちの相手をします。授業をします。1時間空いております。これ、お茶飲んで、騒いでいるかといったら、全然そんなことないです。この1時間は、30名、40名のノートをごっそり持って帰ってきて、自分の机で、私は声をかけるのもかけにくいような状況で、それだから研修しなくてもいいというのではないです。今年、新たに英語の教科、そして道徳の特別な教科というものがどんどん、プログラミングも小学校へ入ってきております。それを最優先にして進まなければいけない。先生も1人で、ICTが堪能な先生、これはどんどん進んでいくだろうというふうに思いますし、自由自在に使いこなす。ただ、苦手にする人も時間がかかるわけです。だから、当然、これからは、僕は、ICTにおいては、教師を続ける限りは避けて通れないと、そのようなことも話をしております。  ウェブ配信にしても、いずれは、私はそうなるのではないかというふうに思っておりますが、若干の時間を頂きたいというふうに思っております。皆さんに、例えば私も孫がおって、おじいちゃん、おばあちゃんになります。子どもの運動会、見に行けなんだ。やっぱり見たいです。そういうことは十分私も承知しておりますので、そのような方向で今後進めていきたいのはありますが、ただ、今も申しましたように、学校の先生、我々の教育委員会の研修の機会というものを与えながら進めていきたいと。それには、明日からという部分では難しい部分がありますので、時間をかけながら進めていきたいというふうに思っておりますので、どうぞよろしくお願いします。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 吉川康治君。 ◎吉川康治(10番) 私は、そういったときのための情報の先生だと思っていますので、忙しいのは重々承知ですし、こういう世の中の情勢ですし、また、アナログのノート提出なんか、先生もテストの点つけがあれば、休み返上で行ったりしてやっている現状も存じ上げておりますので、私は、準備に時間がかかっても、どこかでは検討して、どこかのタイミングで試験的にでも何かを取り入れていくべきではないかと思っておりますので、みんなで子どもたちの成長を見守るという観点で、ぜひ検討いただきたいと思います。 ◎議長(西川誠一) ここで暫時休憩します。再開は11時ちょうどといたします。                              午前10時45分 休憩                              午前11時00分 再開 ◎議長(西川誠一) 休憩を閉じ、会議を再開します。  引き続き一般質問を行います。  吉川康治君。 ◎吉川康治(10番) 続きまして2つ目の、教育現場においてCOVID-19とインフルエンザの対応の違い、答弁いただいておりますので、伺っていきたいと思いますが、今現状、感染症のくくりで対応をされますし、COVID-19は分けてされておるということでしたので、この辺は仕方がないところなのかなと思います。先ほども申し上げましたが、きちっとしたデータ等を踏まえた上で、その場所に合った判断がありますので、例えば県が方針を出されていて、そのままうのみにするわけではなく、香美町の教育現場におきましては、教育長が一番よくご存知だと思っておりますので、そういった意味で、もっと教育長には引っ張っていっていただきたいと思うんですが、教育長いかがでしょうか。 ◎議長(西川誠一) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 今のご指摘でございますが、県の方針というのは、次から次に出てきます。うちがやっていることが、大体同じようなことが出てきますので、今、吉川議員から言われますように、香美町の現状というのを一番よく知っているのは私でございますので、教育委員会の中で協議しながら、県の出てきているものをベースに検討してうちの方針を出していくというのが現状でございますので、そのように今もしておりますし、今後もそうしていきたいというふうに思っております。 ◎議長(西川誠一) 吉川康治君。 ◎吉川康治(10番) 力強いお言葉を頂きました。ぜひそのように、本当、地域差がありますし、まだ香美町では、一応クラスターは発生してないように思っておりますので、その辺りの都会との違いも見極めながら、ぜひ対策は進められたいと思います。  これは終わりまして、3つ目です。先生に対しての感染症リスク低減でございますが、私は、どっちかといいますと、学校の、例の事件の前に作ったものですから、そこはなしで答弁いただきたいんですけども、今回、夏休みの間も授業をされておりまして、大体先生方は夏休みにまとめて、子どもたちがいない時期にまとめて休みを取ってリフレッシュされるケースが多いかと思うんですけども、今回そういうふうにできなかった。そういった辺りでストレスをためられて、私が懸念しているのは、ここのストレスが暴発したときに子どもたちに向かないのかなという心配があります。ですので、伺いたいのが、先生方のメンタルケアについて、今どのように対応されているのかお伺いしたいと思います。 ◎議長(西川誠一) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 教師の心のケアでございますが、6月、学校が再開しまして、夏休みもほぼない。約9日間の夏休みで2学期を始めてしまうということで、それまでに、なぜこうしたかということは、今年が終わるまでに何とか教育課程を全て終わらせてやりたい、子どもたちに力をつけてやりたいということで、先生方にも無理なお願いをして進めております。その分、先生方のストレスと申しましょうか、そのようなものはたまってくるだろうというふうに思っておりますし、校園長会のたびに、まず学校でカウンセリングができるというのは、心得を持っているというのは養護教諭だろうというふうに思っております。養護教諭の先生や、また教頭先生が、一番職員室で先生方を見ておりますので、この辺りが気になったらカウンセリングをして、問題を共有してあげてくださいということは、都度、話をしておるような状況です。それで、最終的に、カウンセラーの配備も強く要請をして、週1ぐらいでは、それぞれの学校には行っているはずなんです。最終的にはカウンセラーに、解決できるようなことがありましたら、相談活動を行い、そしてメンタルヘルスのケアに努めているような、現在も同じような状況でやっているのが現状でございます。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 吉川康治君。 ◎吉川康治(10番) タイムリーになって申し訳ないんですけども、学校の雰囲気づくりというのは、生徒・児童も大切なんですが、先生がとげとげしていたら、子どもたちは空気を読みますし、そういった意味で、学校全体の雰囲気と考えたら、教職員の雰囲気も大事ですし、子どもらの雰囲気も当然大事ですし、そういった意味で、子どもの教育からは外れるんですが、学校づくりという点では、先生たちのストレスといったところも避けては通れないかなということで質問をさせていただきました。  この1年を通して、かなり苦労ですとか、誰もがされておるわけではありますが、人に関わる仕事、特にお子さん、感受性の強い時期に携わっているので、人一倍恐らく気を遣われているかと思いますので、もし、これから、そういった、見えることがあったら、早急に対応していただきながら学校づくりをしていただきたいんですけども、教育長のお考えですとか、これからの方針を最後に伺いたいと思います。 ◎議長(西川誠一) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 今、議員がご指摘いただいたように、先生がとげとげして、子どもたちに当たるということは、家庭でも僕は同じだろうと。お母さんがとげとげして当たると、子どもたちというのは変わってくるだろうというふうに思います。自分の学級担任の先生が毎日とげとげというような話では、子どもたちも同じようになってしまう。たまたま私、この月曜日、火曜日、学校の中も再三再四、ずっと見させていただいたんですけど、要は、先生方は笑顔でしていただく。ずっと笑顔でおるわけにはいきませんけど、子どもたちと接するときというのは、腰を低くして子どもたちと接する姿を見まして、私は非常に、その辺りでは十分心得ておられるなと。子どもたちと共有していると。子どもと先生の関係というのは、今ご指摘のとおり、一番私は大事だろうというふうに思っております。それは先生方の心の安定だろうというふうに思っております。しかしながら、日々の教育の中でいいことばかりございません。幾ら言っても言うことを聞きません。どうしたらいいでしょうかという悩み。あそこのお父さんとお母さんと向き合って話がなかなかできませんとか、いろんな悩みは私の耳に入ってきます。だから、それぞれ、私も悩みをいっぱい持っております。だから、それをいかに隣の先生だとか、僕は、新しい先生、2年目の先生、3年目の先生、研修会には必ず出させていただくようにしているわけですが、その都度話をしているのは、とにかく問題を1人で抱えるなと。これはカウンセラーにもご指摘を頂いているので、とにかく隣の先生や管理職の先生や、自分の思いをちゃんと話をしなさいと。事実この間も、私のところに来た先生がおります。一番よかったのは、保護者の方が出てきたら、先生、頑張ってよと涙を流しながら言ってくれたと。私は感動して、保護者の皆さんがみんな心温かく小学校の先生を励ましてくれたといって、私もそういう声がありましたと聞いて、心の安定というのは、うまくいったときには先生方も子どもたちに当たるのも上手になってくるだろうと思うし、その辺は、子どもに当たる、教壇に立つ先生ですので、十分私どもも配慮して、心のケアには努めていきたいというふうに思っておりますので、今後もそのような方針でもちろん努めていきますし、とにかく自分の問題とせんと、ほかの先生や、そして校長先生には、学校の問題として捉えていってほしいということを常々お願いしているのが現状でございます。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 吉川康治君。 ◎吉川康治(10番) 今、悩みの共有のお話が出ましたが、ぜひ、そのように進めていただきたいと思います。最初にも申し上げましたが、地域で学校づくりというものをしていただきたいので、私は、ぜひ、これからスマホ世代のお年寄り増えてまいりますので、ウェブ配信を検討いただいて、そうしますと、別に香美町におらんでも、仕事場からの休憩中に、配信できる時間帯等も考慮して、配信時間だけ限定してできますので、そういったことを求めて、次の質問に移りたいと思います。  次ですが、授業につきましては、今年度、新型コロナウイルスに関連して町長に予算措置を講じていただいておりますが、ICT利用の整備、それに基づいて進んでいると思います。ICTの活用は、分野に関わらず、様々な時間的な余裕ですとか、教育現場においてもそれは例外でないと考えておりまして、その効率や生産性の向上は、生徒にとっても、保護者にとっても、先生方にとってもメリットではないかと考えております。このような観点からお伺いしたいんですが、印刷物、プリントを今後データとして、児童経由ではなくて、保護者に直接届けるような仕組みづくりについて、資源や経費、先生の労働時間減に、私は寄与すると考えているんですけども、教育長はどのような方針なのかお伺いしたいと思います。  2つ目に、ICTの利活用、消極的な先生も中にはいらっしゃるかと思いますが、どういった理由でそういった消極的なのか、少し教えていただければと、お答えできる範囲で結構です。  3つ目ですが、教育現場において、町政同様に10年、20年、30年といった先を見据えた整備が必要と考えているんですけども、教育長の今後の展望とお考え、伺いたいと思います。 ◎議長(西川誠一) 質問は終わりました。教育長の答弁を求めます。  教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) それでは、吉川議員のご質問にお答えいたします。  保護者への連絡方法でございますが、保護者への連絡方法としましては、紙ベースのみで行っている学校が、現在、町内小学校3校、中学校1校、その他の小学校7校、中学校3校については、紙とメール等を併用している状況となっております。印刷物の配布をデータで直接保護者へ届けることについては、小学校1校、中学校1校で、メールにファイルを添付する方法で行っていますが、保護者から回答が必要な文書や、通信容量の制限などもあり、全てをメールということができないため、現在は紙との併用を行っているのが現状であります。保護者への連絡手段のデジタルについては、既に文部科学省から、「学校が保護者等に求める押印の見直し及び学校・保護者等間の連絡手段のデジタルの推進について」という通知が出されており、去る10月の校園所長会で、教育委員会から全校園に対して、可能なところから取組を進めるよう指示いたしました。現在は、保護者のスマートフォンやパソコンへのメールにファイル添付する方法で行っていますが、今後、1人1台端末の整備が完了し、家庭持ち帰りのルールが整えば、タブレット端末を連絡帳代わりとして利用することも可能になりますので、印刷経費の削減や、教職員の負担軽減を図ることにつながるものと考えております。  ICTの利活用に消極的な先生はどれぐらいいるかとの質問でございますが、教職員は決して消極的ではなく、不得意なため、操作方法を覚え、利活用するまでに時間がかかる教職員もいるというのが現状でございます。当初、文部科学省が進めるGIGAスクール構想は5か年計画でありましたが、コロナ禍の影響で前倒しされ、機器の整備だけが先行するという形になってしまいましたので、早急に教職員に対するICT活用法の研修を充実させ、全ての教職員が使いこなせる状態で子どもたちが教育を受けられる環境を整えていきたいと考えております。  教育現場において、町政同様に将来を見据えた整備は必要と考えております。20年後、30年後ともなると、予想もつかない変化をすると思われます。現在、文部科学省が定める学習指導要領は、おおむね10年ごとの改定となっており、少なくとも10年後を見据えた計画はできると思いますので、各市町では、10年を単位とした教育振興基本計画を策定することになっております。本町におきましても、来年度、令和4年度から10年間の教育振興基本計画を策定することとしており、現在行っているアンケート調査の結果を踏まえた上で、教育長としての今後の展望を見いだしていきたいと考えております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 教育長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  吉川康治君。 ◎吉川康治(10番) おおむね私の考えと同じような感じで、少し安心したところはあります。保護者に回答を求める文書は、最後まで恐らくICTというのは難しいところであると思いますので、私も実はそこまでは求めていなくて、例えば連絡文書ですとか、そういったもの、今メールということだったんですけども、これは本当にメールなのか、何かのアプリ通信を介してなのか。もし、分かればお伺いしたいと思うんですけども。 ◎議長(西川誠一) 教育総務課長、清水幸信君。 ◎教育総務課長(清水幸信) それでは、吉川議員の質問にお答えします。  具体的に言いますと、39(サンキュー)メールとかいうのを使っている学校が数校ございます。あと普通のメールであったりとか、例えば一部では、部活の保護者への連絡にLINEグループを作っているという例もございます。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 吉川康治君。 ◎吉川康治(10番) 確認しておいてよかったです。私が想像しているのは、メールというのは一応個人情報でありますし、結構取扱いが、間違ってしまうと漏れたりですとか、そういったリスクがあります。私はできたら、無料で使えますので、LINEビジネスなんかを、例えば校長先生から各学年主任とかにまず流して、そこから所属する先生方に流して、そこのクラスを持っておられる先生が生徒の保護者に流すという形を取れば、月1,000通までは無料で送れるので、そういった無料のアプリを使って対応できるのではないかと。加えまして、なぜアプリかというと、これ、削除すればすぐに消えますので、メールアドレスみたいに個人情報を保護してというよりは、学年が変わるときに1回潰してしまって、持ち上がったときに、新たに保護者に最初のときに登録してもらうといったことで、よく町長がお口にする、スクラップ・アンド・ビルドという形が非常に取りやすいと。そういったことで、私は、こういうアプリケーションを利用するほうがいいのかなと思うんですけども、結構前向きな感じで進んでいるので、その辺り、教育長はどのようにお考えか教えていただきたいと思います。 ◎議長(西川誠一) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 今現在メールと、今ご指摘のように、紙ベースで行っているのが現状でございますが、校長先生からよく話を聞く中で、メールというのは個人情報がいっぱいあるということで、アドレスと申しましょうか、それを調査かけても、これだけの人数がいて、こことここと、ちょっと教えたくないというと、そこだけは紙ベースになると。だから、そういう形で併用しているし、今アプリのLINEを使ったらというのは、私も詳しくないんですけど、危険性だとか個人情報だとかいうふうなものがないのか、どうなのかという辺りも検討しなくてはいけないと思っておりますし、私は今LINEを使っておりますけど、子どもから、「限られた人しかあかんぞ、お父さん」と言われているような状況で、10個しかありません。だから、誰でも彼でも、例えば1,000人に配信しようと思えば、様々な弊害が出てくるのではないかというふうに思いますし、それが安全で、かつ的確に情報が伝わるのであれば、我々も検討していきたいというふうに思っております。そこまでは少し時間がかかるのではないかと思いますが、一番最適な情報の伝達手段としてLINEが一番安全性も高いだろうと認められれば、その方法で行っていくような手はずは取りたいと思っております。若干の時間が必要ではないかと思います。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 吉川康治君。 ◎吉川康治(10番) そこの安全性に関しては、一番重要なところですし、検討も必要かと思います。これに関しては、最初に保護者は入れずに、例えば先生の中で、校長先生の通知をそういうふうにまずやってみられること。今回、タブレット端末をせっかく導入されるのであれば、そこにアプリケーションも入りますので、試しに、例えば教育長から校長だけでもいいので、まずそれを利用してみるといった形で、まず試していただきたいと思うんです。これ、本当にLINEなんかは勝手にブロックもできますし、もし、望まない家庭があれば、ブロックしましたと通知をもらったら、そこだけ紙で対応すればいいわけですし、個人情報が気になるですとか。ただ、やはり印刷枚数もそれに伴って減りますので、例えば1日に5分そこに立ったら、1週間で25分、月に直したら100分、印刷に時間を取られる。それだけあったらかなり仕事ができると思うんです。細かい仕事も含めて。なので、そういったところで、時間はかかるとおっしゃっておられるのであれば、まず教育長自ら使ってみられることを私はお勧めしたいと思うんですけど、いかがでしょうか。 ◎議長(西川誠一) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 私がLINEを使うところというのは、教育委員会の諸員にとか、校園所長会に案内だとか、そういうものについては、今、学校メールで行っておりますが、それで十分用は足しているのではないかと思いますし、LINEを使うとすれば、校長も、私もこれ個人用のものでございますし、個人のものを仕事というのは、私は遠慮を非常にしますし、ただ、緊急を要する場合は、教育委員会から今ほとんどメールで配信しているのが現状でございますし、詳しくない私がLINEをやったことによって様々な弊害が出てくるのであれば非常に困りますので、時間が欲しいと言ったのはその辺でございますので、こう私が話をしていても、学校の中では、ひょっとしたらLINEを使って、学年団で明日の予定を、部活動の連絡だとかいうのはやっているようなところもございますので、その辺りもしっかり検討を加えて、研修しながら進めていきたいというふうに思っております。 ◎議長(西川誠一) 吉川康治君。 ◎吉川康治(10番) ぜひ文書のデータですとか、こういったところ、前向きに検討していただきたいと思います。私の質問は、もう時間もありませんので、10年後、確かに20年後、30年後というのは想像しにくいわけでありますが、少子が進んでいく中で、学校はこうなっていくだろうという、恐らく予測はされておると思いますので、その予測、もし、今あれば、少しだけ教えていただければと思います。 ◎議長(西川誠一) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) ここ2年か3年前ぐらいから盛んに言われているのが、AIが発達してくると、今現在、子どもたちが職業に就く頃には49%の仕事がなくなってしまうというようなことを、今年はコロナ禍で研修会はあまりありませんけど、大学の先生とか、オックスフォードの研究の結果、今後のことを話しされます。したがいまして、子どもたちが、なくなるであろうという職業も十分視野に入れながら、何になりたいと言っていても、49%のものがなくなってくるということになってくると、今の職業の約半分がAIに代わるだろうという予測を立てておられますので、そのようなことも十分考えながら、そしてもう一つは、私は、ICT教育というのは避けて通れないというふうに十分思っております。10年後や20年後になったら、子どもたちはマストアイテム、鉛筆、消しゴムと同じようにパソコンを扱わなければいけないという時代がもうそこまで来ているので、この辺の子どもたちの教育というのもしっかりやりながら、だから、重要性というのは十分考えておりますし、ただ、本当に激変する中で、20年後に本当にこうなるのか、10年後にこうなるのか。ただ、今、指針として一番使いたいのは、文部科学省が学習指導要領、教育の指針を10年ごとに出します。そして10年ごとに教科書も変わります。これが一番大きな指針になるのではないかというふうに思います。来年度から中学校が新しい学習指導要領完全実施であります。その10年後を見据えて、そしてその計画を作っていくというのが現状でございます。当然、20年後、30年後というのは、激変するこの社会の中で、予測もつかないようなことがひょっとしたら出てくる可能性もございます。ただ、ITはどんどん進化するだろうという思いは十分持ってございます。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 吉川康治君。 ◎吉川康治(10番) ご答弁いただきまして、私が以前就いていた職業も恐らくなくなるであろうと言われておりますし、そういった中で指導されていくということは、非常に心強いと思いました。教育関連につきましては、実はICTの整備など非常に迅速に対応されているということで、私はいい印象を持っておりまして、また引き続き、教育現場の先進に尽力いただきたいと思っております。  最後になりますけども、今年1年、町長をはじめ教育長、当局の皆様にはお世話になりました。コロナの対策ですとか、来年度の予算編成など、心休まる時間は先になろうかと思いますが、引き続き体調にご留意いただいて、いいお年を迎えていただければと思います。  以上で私の一般質問を終わります。 ◎議長(西川誠一) 以上で吉川康治君の一般質問を終わります。  次に、小谷康仁君の教育長に対する一般質問を行います。  小谷康仁君。 ◎小谷康仁(4番) 議席番号4番、小谷康仁です。第123回香美町議会12月定例会の一般質問をいたします。  本町独自の一貫教育について、1)目的、2)進行状況、3)メリットとデメリット、4)今後の展開について伺います。 ◎議長(西川誠一) 質問は終わりました。教育長の答弁を求めます。  教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) それでは、小谷議員のご質問にお答えをいたします。  一貫教育でございますが、まず1)の目的でございます。一貫教育は、国の定義に基づき、9年間のカリキュラム編成が要ることや、一貫教育を学校管理規則で規定していることが条件となります。また、香美町の一貫教育は、小・中学校の独自性を確保しながら、子どもたちの発達や学びの連続性に配慮しつつ、目指す子ども像や課題等を共有し、一貫教育に限りなく近づき、保・幼・小・中学校の様々な連携を行う教育をイメージして取り組むことを目的といたしております。  2つ目です。平成26年度の香美町教育の重点で、一貫教育という言葉を初めて使用しました。具体的な取組の中では、3つの町民運動のうち、あいさつ運動の展開やふるさと教育の実践などにおいて、保・幼・小・中学校が連携し合う一貫教育の推進として取組を始めました。平成27年度には、一貫教育研究事業を香美町教育研修所の研究事業の一つとして位置づけるとともに、各中学校単位で合同研修会や先進校視察などを通して研さんを積んだことを基に、乗り入れ授業や指導方法の改善、そして家庭学習のルールづくりなど、小・中学校での日々の実践に生かす取組を5年間にわたって進めてまいりました。これまでの取組により、教職員の意識改革が進むとともに、小中一貫を進めようという機運が醸成されつつございます。  3つ目、メリットとデメリットでございますが、またメリットとして、乗り入れ授業をすることによって、小学校の丁寧な板書などを中学校の先生が見て、中学校の板書に生かしていること、また、中学校の専門的な、例えば英語の授業を小学校の先生が見て、小学校の英語で生かしていることなど、また、小学校6年生の中学校への1日体験入学や、小・中合同授業などにより、中1ギャップの解消や不登校生徒の減少など、一定の成果が見られます。デメリットとしては、中学校区における小学校数の多少や地理的条件など、校区の実態が異なるため、4中学校区で取組の温度差があること。2つ目に、小・中学校の教員間で、打合せ時間、研修時間の確保などが上がっております。  4つ目でございます。今後の展開でございますが、今後とも、横のつながりとして取り組んできた学校間スーパー連携チャレンジプランによる就学前のわくわく交流会や、小学校同士の連携、いわゆる小・小連携として取り組んでいる学力向上ステップアップ授業と、縦のつながりを意識した一貫教育の取組を融合させ、教育、保育のさらなる質的高まりを目指しております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 教育長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  小谷康仁君。 ◎小谷康仁(4番) 一貫教育というのは、いろいろ調べましたが、どこにもなくて、教育長の説明にもございましたように、本町の教育はかなり進んでいるものだと感じました。文部科学省では、小中一貫教育を推進していて、目的は中1ギャップの解消などいろいろありますが、その効果として、小中連携、一貫教育の効果については、既に取組を進めている市町村の調査によれば、ほぼ全ての市町村において成果が認められている。具体例としては、中学生の不登校出現率の減少、市町村または都道府県独自の学習到達調査、全国学力・学習状況調査における平均正答率の上昇、児童・生徒の規範意識の向上、異年齢集団の活動による自尊感情の高まり、教職員の児童・生徒理解や指導方法改善意欲の高まりなどの意識面の変化といった結果が得られております。今後そうした成果を小中連携、一貫教育に取り組む他の学校、市町村においても普及していく観点から、小中連携、一貫教育の効果検証の在り方について、国において検討していくことが必要であるとされています。  子どもたちの不登校の原因の一つである中1ギャップの解消には、確かに一貫教育はよい方法だと思います。しかし、今まで小学校、中学校と切れ目がありましたので、いじめなどで不登校になっている子どもたちは一度リフレッシュすることができたと想像できますが、一貫教育の場合、9年間環境が変わらないので同じ状態が続くと私は考えますが、教育長のお考えはどうでしょうか。 ◎議長(西川誠一) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 今ご指摘の、一貫教育すれば、小学校そのままが中学校へ上がっていくという中で、いじめだとか不登校も固定してくると。ここで1回リフレッシュということでございますね。当然それもあるだろうというふうに思いますが、ただ、小学校のときから中学校と連携することによって、中1ギャップというのが排除されるという言い方が悪いですが、例えば私が中学校の校長をしておるときには、小さい学校から入ってくるときに、集団が体育館の中で大きければ、あんな人数がようけおったら怖いということで、体育館に入れない子どもがいました。確かに今の不登校の数にしても、中1ギャップというのが大きな原因になっているというふうに思っております。私、教育長就任以来4年目になりますが、一番大きな力を入れた1つに不登校というのがございます。不登校の解消につながるのは、私は小・中の連携だろうというふうに思っております。中学校1年生に不登校の出現率が非常に高いというところでございます。今現在、本町の不登校の数としましたら、小学校が1名です。中学校が5名です。6名います。これ、私が教育長になったとき、どのぐらいいたかといったら、19名いました。小中一貫もそうなんですけど、それぞれの校長先生が、小学校と中学校のつながりをしっかりとしていただく。そして、地域の人と非常につながっていただくという中で、この数は減少しているのではないかというふうに思っておりますし、今言われているように、1つ小学校を出たらリフレッシュさせるということも、僕は大事だろうというふうに思いますが、ただ、この連携と申しましょうか、例えば、話が長くなるんですけど、小代の小・中学校、一番連携がしやすい位置にございます。こういうところでは、小・中の一貫教育というのは十分進められるのではないかというふうに思っておりますので、場所と学校によって、進められるところはしっかりと進めて、例えば中1ギャップをなくす、不登校をなくすということを前提に置きながら、今取り組んでいるような状況ですが、今、一貫教育は置いといてということなんでしょうか。そういうふうな形で今進めている途上でございますので、何とかこれを、9年間のカリキュラムを作るということは非常に難しい問題が出てきますので、今のところは、小学校は6年間、そして中学校は3年間というくくりの中で、今後も一貫教育を進めていこうというふうな思いでございますので、どうぞご理解いただきますようにお願いします。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 小谷康仁君。 ◎小谷康仁(4番) 中1ギャップのデータは、文科省のホームページのほうにも出ておりますので、それは改善されているということは理解をしております。その中で、不登校というのは中1ギャップだけではないということでございますので、いじめに対する問題をどのように解決していくかということが大きな課題だと思っております。  あと、それと、小代の話はまた後で出そうと思っておるんですけど、今、教育長が言われたワードの中には、連携、一貫教育ということが出てきました。香美町の場合は、一貫教育という独自の言葉でございますので、若干一貫教育とは違うということを取りあえず定義づけておきます。  令和2年度の香美町の重点、香美町ならではの教育の挑戦に、家庭との連携や、公私間の枠を超えた一貫教育の取組により、学校と家庭での学びをつなぐ、学習習慣などの定着を図るとともに、子どもたちの発達や学びの連続性に配慮した縦の関係を踏まえた取組を進めますとありますが、これは具体的にはどのようなことなのでしょうか。 ◎議長(西川誠一) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 学びの一貫性というご質問だろうと思うんですけど、今までであれば、小学校は小学校のやり方、中学校は中学校のやり方、ではなしに、例えば、ここ、香住第一中学校にも4つの部会を設けまして、例えば学力向上の部会、その中では、いかに子どもたちの学力を中学校9年間で向上させていくかという学びの連続性、小学校では大体ここまでしてよねと、そして、中学校ではここをベースにして次のことを考えていこうということを、今、後ればせながら、徐々に会議を持ちながら、4部会ございますが、部会には、例えば学力の向上だとか、それからいじめ、不登校を問題にする生徒指導の部会だとか、それから体力の問題、保健体育の部会だとか、それから、今多くなってきているのが、特別に支援を要する子どもたちの学びの連続性というものを考えていかなければいけないという中で、先生方が縦割りにして、子どもたちの連続性の、小学校でしなくてはいけないこと、中学校でしなくてはいけないこと。また、保育園、幼稚園では、ここの部分をやっていこうという就学前の10項目というのがございます。それを小と幼と連続してもらうというふうなものを今現在進めているようなところでございます。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 小谷康仁君。 ◎小谷康仁(4番) つまり、ある組織があって、その中で縦の連携を取りながら教育を進めているという、こういうイメージでよろしいでしょうか。 ◎教育長(藤原健一) はい。 ◎小谷康仁(4番) 分かりました。兵庫県では小中一貫教育も進めていて、義務教育学校併設型小学校・中学校、連携型小学校・中学校の3つの類型があります。隣の養父市では、丹波、但馬地域初の小中一貫の義務教育学校、養父市立関宮学園として本年度より開校し、前期1から6年生、後期7から9年生の2課程を設け、義務教育の9年間を1校で行われています。このように小・中学校と範囲が絞られていても分かりやすいんですけども、本町が目指す保・幼・小・中と、範囲がかなり広過ぎて、教育を実現するにはかなり難しいのではないかと感じるのですが、教育長のお考えを伺います。 ◎議長(西川誠一) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 小と中だけではなしに、小と中は連携を今までから十分取っておりますし、一貫教育というのは、関宮学園というのは小と中だけで、9年間のカリキュラムで済むわけです。それはそれで、私は香美町も進めていこうかなと。ただ、9年間のカリキュラムというのはなかなか難しいので、今言われたように、つなぎのカリキュラム、小学校は6年間のカリキュラム、そして中学校は3年間のカリキュラムで、現在のとこを進めていこうと。ただ、昨年度、香住小学校で、幼と小の連結の研究指定校を受けました。そして但馬一円、県下一円から見に来ていただきましたが、ここも一貫を進める上では幼稚園の先生にも加わってもらおうということで、幼稚園で学ばなければいけないこと、そして小学校までに、就学前に整えておきたい10の項目というのがございます。そういうものを幼稚園でやってよねと。幼稚園の現状は今こうですよと。そういう連携も必ず必要ではないかということで、小学校が、だから下と上になるわけですが、2つの連携をしなくてはいけないというのは、なかなか大変なんですけど、これも大事なことであろうと。小学校でスタートするよりは、幼稚園で教育をスタートするほうがより効果的であろうということで、幼稚園、保育園を進めております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 小谷康仁君。
    ◎小谷康仁(4番) また若干教育長の考えが曲がってきているように思いますので、一貫教育、一貫教育というのは違うものであるということがまず定義ですよね。ですので、教育長さっきおっしゃられましたけども、小・中の一貫教育は進めるんだと。それは香美町にはないはずなんです。一貫教育の中で小・中をやるということですので、これは定義をきちっとしないと混乱しますので、一貫教育でよろしいですね。再度伺います。 ◎議長(西川誠一) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) もちろん一貫教育で本町はやっているということで結構でございます。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 小谷康仁君。 ◎小谷康仁(4番) 分かりました。もともと本町が目指すというのは一貫教育、走りは多分一貫教育ではなくて、平成26年には小中連携の一貫教育で走ったと思うんです。それで、平成27年度から見直しを行って、一貫教育で幅を広げたというのが実状だと思っております。この中において、現場の先生方の連携を強めるという目的もかなりあったと思うんですけれども、その点についてどのようなお考えでしょうか。 ◎議長(西川誠一) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) ちょうど私が退職して10年ぐらいになるんですけど、そのときには、それ以前は、小学校は小学校、一つの王国のようにして、中学校は中学校、これは違うやろう、小学校が悪いからやとか、中学校が悪いから不登校になるんだというふうな思いの教師もいたと思います。だから僕は、小学校を1つにして、中学校を一つのくくり、だから、今しようとしているのが、小と中をがっちんこさせて、そして、6年から中1の連結をしっかりやっていこうというのが一貫教育でございますので、ここを何とかという思いでスタートして、現在4年、5年たったわけですが、今、教職員の間では非常に意思疎通が取れるようになってきておりました。以前はあんなことはなかったです。僕たちの教諭時代は。そういった意味で、小学校の悩みを中学校の先生が知る。もっと言えば、先ほど答弁の中で言わせていただきましたけど、小学校の先生の授業を見させて、中学校の先生が見にいく。これが非常に研修になる。あの板書計画は中学校にはないものである。そしてまた、小学校の先生は、やや専門的になるので、理科の実験にしても難しいなと。あの実験をああしたらいいんだろうかとか、非常に勉強になるということで、非常に交流が盛んになっているのは事実でございます。そして、例えば部会ごとに小・中の先生がいつも一緒になるので、それぞれの悩みを聞いたり、連結はさらに進むのではないかというふうに思っております。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 小谷康仁君。 ◎小谷康仁(4番) 一貫教育を導入することによって先生方の連携が強まったということで、いい結果が出ているということだと思います。本町の学校区で開催されている全ての学校版環境会議に出席したわけではありませんが、一貫教育の言葉、説明が出てきたのは、先ほど説明されました、小代小・中学校で同時開催された会議だけでした。その他の学校では、幼・小連携、小・中連携など、教育長も説明されましたが、連携という言葉が使われておりまして、その事例を説明されておられました。非常に理解しやすかったんです。一貫教育の説明を受けた小代区の方々も、あまりよく一貫教育というのを理解されてないように感じました。認知度が低いように感じたわけであります。地域の方への啓蒙というのは、一貫教育はどのようにされているのか、お伺いいたします。 ◎議長(西川誠一) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 今言われるところは、非常に弱いところで、地域への説明というのは、教育環境会議だとか、それから保護者会等々で説明はしているだろうと思います。冒頭に申しましたように、若干、町内の中でも、中学校は現在4校ございますので、温度差は非常に上から下まであるのが事実でございます。したがいまして、大きい学校については、広報活動というのは遅れているのではないかというふうな事実もございます。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 小谷康仁君。 ◎小谷康仁(4番) かなり広い町ですので、いろいろなご意見があるとは思いますけども、小代のところに出席したときに、小代の方が、この地域に学校を残していただきたいという意見が出ておりました。このことを考えてみると、地域の構成、地域の方々の理解がないと、これはできないというふうに感じたわけであります。養父市でも一貫教育というのは関宮学園しかできていないと。教育長のお考えをお伺いいたします。地域の理解がないとできないのではないかということに対して、どのようにお考えかということです。 ◎議長(西川誠一) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 一貫教育も来年6年、7年目となりますので、今後の方針としたら、今言われたように、一貫教育のしっかりとしたものができようとすれば、地域の支援と申しましょうか、理解と申しましょうか、こういうものがないと効果的な一貫教育はできないというふうに思っておりますので、今後においては、地域に知らせる、そしてまた一貫教育を見てもらうということも視野に入れながら、取組を進めていきたいというふうに思っております。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 小谷康仁君。 ◎小谷康仁(4番) 村岡中学校が統合するときは、今、香住第二中学校でされたような地域の方へのアンケート調査ではなかったんです。今回はとてもよい方法を取られたなというふうに私は思っております。仮に統合するという結果が同じでも、地域の方々に広く知らせていただくという考えは、大変重大であると私は考えております。その中で本町が目指す一貫教育は、中学校区を軸とした保・幼・小・中が連携して推進していくとなっており、本町の中学校は、村岡区が1校、小代区が1校、香住区も1校になります。将来、本町にある保・幼・小・中学校がそれぞれ区に1校となってしまうと予告しているように感じてしまうんですけども、どのようにお考えなのでしょうか。中学校を軸として一貫教育を行うということですので、それも保・幼・小・中となっていますので、香美町の中には、村岡区が1校、小代区で1校、香住でも1校になってしまうということは、全てのものが1つになってしまうというふうに捉えてしまうんですけども、どのようにお考えかということでございます。 ◎議長(西川誠一) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 今、中が来年度から3になります。村岡と小代については、一貫教育はこれまでどおり進めていけるのが現実ですが、香住につきましては、2小学校が今度は加わってきます。非常に面積も広くなってくるし、そして校数も、だから、打合せ一つにしても、規模が非常にでかくなってくるという中で、今の4校でもなかなか研修が持てないというような状況が見えていますので、これは何らかの形で、今、香住第一中学校を軸に構想図もできましたので、これを何とか維持して、それぞれの校区で一貫教育というのは進めていきたいというふうに思います。ただ、温度差がどうしても出てきますが、その校区に合った一貫教育を進めていきたいというふうに思っております。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 小谷康仁君。 ◎小谷康仁(4番) 小代の方が、この地域に学校を残していただきたいということをおっしゃられて、小代はかなりやりやすいところですよね、1つになっていますので。村岡であれば、小学校が3つございます。香住ではかなりあります。その中において、この文章の書き方から捉えると、中学校を軸として、何回も言いますけども、保・幼・小・中を連携、一貫していくというような書き方をされておられますので、住民の方々はどのように捉えるかといいますと、将来的には子どもさんたちも少なくなってくると。ここに文章を明記していると。中学校区を軸としてやりますと。香美町の教育委員会というのは、そういうふうに1つにしていくんだなというふうにして捉えているというのが現状でありますので、今、教育長は、自分が実際的に考えておられますので、その旨は私たちは聞くことができます。ただし、住民の方々は、こういう文書を配られたときにどのように感じるか。もうちょっと丁寧に書かないと誤解を与えてしまうということを申し上げておきます。  それで、本当に義務教育というのは、小学校、中学校というのは地域に根づいている。今回、香住第二中学校は上手に統合することができましたけれども、どのようにこれからやっていくのか。今お考えを伺いましたけれども、さらに、もうちょっと地域に根差すにはどうしていったらいいかということを、もうちょっと深く教えていただけますでしょうか。 ◎議長(西川誠一) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 今、地域との共有と申しましょうか、そういう教育をどのようにして今後展開していくかということだろうと思いますけど、それぞれの学校で、年間に地域学習としてこれだけのことをしましょうということを、指導計画を立てていきます。その中で、今年は、これが100%としたら、若干達成できてないのが現状でございます。しかしながら、地域学習というのは、4月であれば、校区に出ていって、そして、ここの校区にはこんなものがあるんだよということをまず知るというようなことから計画を立てるだろうというふうに思いますが、その計画性というのは年度ごとに立っておりますので、校長先生が、私のほうからも発信しておりますし、この地域学習をしっかりやってください。そして、ふるさと学習というものに結びつけなければいけないということがございますので、香美町が好きになるような、自分とこの学校が好きになるような、校区が好きになるようなというプログラムをそれぞれの学校で組んでくださいということをお話しさせていただいておりますので、私もそれが少し気になって、それぞれの小学校、中学校の地域学習の年間指導計画なるものを見せていただきましたけど、それぞれ綿密な計画を立てて、最終的には、ふるさとっていいなという思いになるようなシステムを今計画して、それに沿って今学習をしておるところでございます。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 小谷康仁君。 ◎小谷康仁(4番) 言葉としては、一貫教育はどこを探してもないような、全国に先駆けたような教育方針というのを打ち立てておられますので、より充実していただくことを求め、私の一般質問を終わらせていただきます。 ◎議長(西川誠一) 以上で小谷康仁君の一般質問を終わります。  ここで暫時休憩します。再開は午後1時といたします。                              午前11時57分 休憩                              午後 1時00分 再開 ◎議長(西川誠一) 休憩を閉じ、会議を再開します。  引き続き一般質問を行います。  岸本正人君の教育長に対する一般質問を行います。  岸本正人君。 ◎岸本正人(8番) 岸本正人です。それでは、一般質問させていただきます。  教育長におかれましては、日々大変なところ申し訳ないんですけど、どうぞよろしくお願いいたします。  私は、保育園の待機児童の関係についてお尋ねいたします。以前、国においては、SNSとかで、「保育園落ちた。日本死ね」とかいって、大変な話題になって、それが決まりかどうかは分からんですけれども、国も、全保育園待機児童なしというような形で頑張って、かなり改善してきておるとは思うんですけど、それと同じような話をするんですけど、香美町においては、ある一つの例なんですけど、ご主人が片道1時間半の通勤で、朝早くて夜も遅くまで仕事をしていると。この方、半年ほど前にUターンしてきたご家族の話なんですけれども、奥さんは、平日は1人で1歳9か月の子どもを育児していると。3月下旬に第2子を出産予定であるということで、出産時、上の子をどうしようかなということなんですが、奥さんは現在産休中で、制度上保育園に預けることができるので、1月末から預けることもできるが、3月からは保育園に入れてもらいたいという希望があったそうです。しかし、定員がいっぱいだからということで駄目だったということ。少なくとも出産の入院の間だけでも一時預かりということをお願いしたようですけど、それも無理だということ。例えば冠婚葬祭とか、奥さんの体調不良に預かってもらえないかというようなのも駄目だったということのようです。前に住んだ市では、6か月の頃から、最初の子どもさんが3回ほどそういう短期預かりをしてもらった経験もあって、香美町でもそういう制度が整っていると思って、半年前にご家族でUターンしてきたというようです。来る出産時に子どもさんと一緒に入院なんていうことはできないし、ちょうど年度末の決算期で、ご主人もなかなか厳しい、産休云々が難しいような状態だということで、自分の生まれ育ったところで子育てがしたくてUターンしてきたのに、安心して出産できないのでは、なかなかこの町での子育てが心配になってきたというようなことのようです。預かってもらえる制度はあっても、実際に利用できないのでは困ったものだということのようです。香美町においては、ご両親と同居しているご家族だけではない、こういう例もかなりあるのではないかということです。  それで、前置きが長くなったんですけど、質問事項は、町内保育園の待機児童の有無についてということで、町内には、認定こども園、公立、私立保育園があると思うんですが、希望しても入園できない、いわゆる待機児童というのはいるのでしょうか。いるとすると、その原因は何があるのか。その対策はどうしているかということで、いろいろ聞いてみましたら、ゼロ歳児は3人に1人、保育士さんが必要である。2歳児さんは3人に1人という説と、6人に1人という説がよう分からんのと、3歳児さんは20人に1人以上必要だということのようです。もちろん、当初言いました国は、待機児童ゼロを目指して頑張っておるからというようなことで、確かに各保育園で、当初、教育委員会が予定した児童との偏在なんかはあると思うんですけれども、何とかならないかということなんですが、ほかの知り合いに聞いてみましたら、大体入園児童は11月に決定して、4月から確定して通っていただくのが通常のようにお聞きはしております。昨日、教育長がおられなかったんですけど、補正予算で資料の34ページを質問させてもらったんですけど、保育実施委託料が3,000万円余ったということで、いろいろお聞きしましたら、3,282名を計画しておって、これは月のトータルでいいのかな。12で割ったら、大体273人ほどが令和2年度入園するだろうということで計画したんだけど、3,000万円の不用を逆算してみると、大体26人余ったというのか、定員を下回ったように昨日の質問では理解したんですけども、そういう実態があれば、このたびの話のようなことは何とかならんのかなと思って質問なんですけど、確かに、ひょっとして保育士さんが不足しておってのことなのかなと思うんですけど、その辺について教えてほしいです。 ◎議長(西川誠一) 質問は終わりました。教育長の答弁を求めます。  教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) それでは、岸本議員の質問にお答えをいたします。  1つ目ですけど、町内の保育施設は、ご存知のように、町立は小代認定こども園と柴山保育所、私立はみなと保育園、青葉保育園、それから宝樹保育園の、町内全てで5施設ございます。これらの保育所への入所の対象年齢は、それぞれの施設ごとに定める入所可能な年齢から、小代認定こども園は小学校入学前まで、その他の保育所等は幼稚園入園前までとなっておりますが、このうち保育所等に入所できる児童は、保育を希望する児童のうち、保育の必要があると町が認定した児童が対象となります。この認定を受けた児童が保育所等に入所できない場合を待機児童と言いますが、入所希望者の申請受付後に認定作業及び希望施設との入所者数の調整を行っており、本年度当初においては、待機児童は発生いたしておりません。しかしながら、年度途中に入所希望のあった児童につきましては、その都度、入所希望の保育所等に空き状況を確認し、入所の調整を行っておりますが、現在、保育の必要性の認定を行ったものの、調整がつかずに入所を保留している児童が2名います。また、こども教育課や保育所等に新規入所に関する問合せがありますが、状況を説明した上でお断りしているケースもございます。  なお、入所を保留している2人の児童や、問合せのみで保育認定の申請がなされてない児童につきましては、現状からは国の定義する待機児童に含まれないため、数字上では待機児童はいないことになります。しかしながら、実際に入所を希望されていることからも、今後、対策を講じていく上では、実質的な待機児童であるものと認識をいたしております。  次に、保育所等に入所できない理由としましては、児童の受入れによって、保育士の数、それから児童1人当たりの部屋の確保面積が法令で定める基準を下回ること、入所希望される施設に既に受入れ可能な児童数の上限まで受け入れており、空きがないことが状況としてございます。対策としましては、各保育所とも年度途中の児童数の増加を見込んで、年度当初に必要な数の保育士を確保しているところでございますが、年度途中の退職者があったり、そして、特に低年齢の児童ほど児童数に対して保育士を多く配置しなければならず、保育士をさらに増員する必要がある場合など、各保育所とも保育士の確保に苦慮しているところでございます。  本町におきましても、定員の弾力的運用による定員の120%を上限とする受入れや、短時間勤務の保育士の活用、また、保育士資格を持たないが、保育の従事経験を1年以上有する者の活用など、特例措置を最大限利用し、受入れ体制の強化に努めております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 教育長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  岸本正人君。 ◎岸本正人(8番) 頑張っていただいておって、非常に感謝するんですけれども、2歳児は6人に1人要るのか、3人に1人保育士さんが要るのかということと、120%上限で、なおかつ特例でという教育長のお答えなんですけれども、現実に2名様いらっしゃるということで、多分面積的には要件は満たしていると思うんですが、面積的要件でないとしたら、ほかには保育士さんが不足というようなことが一番考えられるのかなと思うんですけど、2歳児は6人に1人なのか、3人に1人なのか。それから、主な原因についてはどうでしょうか。 ◎議長(西川誠一) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) まず、2歳児は6人に1人の保育士ということでございます。今現在2人の、今でいう待機児童に値するというところですが、1名の人は、入所可能人数の上限に達しているというところでございます。もう1名は、保育士の不足。保育士は国でこのような定めがございますが、例えば、今現在大きな問題になっておりますが、特別に支援を要する子どもたちが小学校にもたくさんいます。そのために、町に無理を言いまして、スクールサポートスタッフなり、SAさんをたくさんつけていただいているような状況がございます。そのようなことで、1歳未満の子は3人に1人の保育士が要るんですが、例えば1人に手がかかってしまうと、必然的に保育士が2人要ってくるという中で、そういうケースが非常に今多くなっているのは事実でございます。年齢によって、例えば3歳児以上になれば受入れ可能な保育所はございます。だから、年齢によるものと、それから、今言われるように、面積で引っかかるということはございません。ただ、あと保育士の数、当初は保育士を配置しているんですが、事情によって保育士を辞められるというふうなこと。また、お産のためにお休みになるといったときに、今、代わりの保育士がなかなか見つかりません。といった意味で、保育士の不足というのに苦慮しているような部分がございますし、それから、最初言いましたように、発達障害、特別に支援を有する子どもたちが増えているのは確かでございます。そして、発達障害もそうなんですけど、病的にこの子は、1人に1人保育さんが必要な場合というのも、うちの公立の柴山とか、認定こども園は断ることができませんので、全て受け入れているような状況で、とにかく保育士さんが非常に苦慮しているという状況でございます。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 岸本正人君。 ◎岸本正人(8番) 教育長のお言葉では、ほぼ保育士さん不足が原因だというようなことをお聞きするんですけど、聞くところによると、豊岡のほうが給料がええで、豊岡の私立保育園に勤めるほうが有利だみたいな話が、うそか本当か知らんのですけど、聞いたことがあるんですけど、そういう意味で、保育士不足を解消する方法というのは、どういうことが考えられるのでしょうか。考えられませんか。 ◎議長(西川誠一) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 給料が高いからあっちに行くというようなことは、私自身は考えられんと思うんですけど、人によると。本当に境におって、どっちにも行けるんだったら、給料のええほうにということにはなるかと思いますが、保育士の不足でございますが、この辺りで豊岡短大が保育士の免許を出しておられますし、うちに多くの先生を送っていただいておりますが、そういうところの連携をしながら進めていくことや、保育士を育てるということが、今の本当に保育士さんの仕事って、これも私、保育所の現場に行ったときに、本当に大変だなというのが、例えば1歳児未満児、この子どもさんたちがたくさん今は入ってきます。3人に1人と言いつつ、例えばトイレの指導というものも、全て保育士さんがやっているような状況が見受けられます。家庭でなすことと、家庭と協力してなすことというのが、全て受入れの保育士さんが本当に幅広い業務をこなしていると。本当に小学校の先生も、先ほども言いましたけど、忙しいんですけど、保育士の先生は研修ができない。ずっと離れることができない職場。そういう面では非常に厳しい職場ではないかというふうに思っておりますし、本当に私どもも、人材があれば余分に、3人見ているところを4人にしてということは考えられるんですけど、してあげたいけど、いかんせん、人がいない。育てなあかんというところだろうというふうに思いますが、免許証が出るところにも出向いて、うちの保育士に来てくださいということは、広報活動もしていかなあかんのかなというふうな思いでございます。  それから、今、もう一つは、ベテランの保育士さんの任用も考えて、たくさんの方が今、柴山保育園なんかは保育士さんの年齢がかなり上がっておりますけど、本当に一生懸命やっていただいているので、そういう人たちの雇用も十分考えていかなければいけないのかなというふうに思っております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 岸本正人君。 ◎岸本正人(8番) 教育長の答弁を頂きまして、とても今日、明日には間に合わないかなと思うんですけど、確かに考え方によったら、公立の保育園であれば、例えば教育長なり、町長部局なりで相談して給料を上げるなんていうことは考えられたとしても、私立はなかなかそこまで指導はできないという部分はありますわな。大変なんだろうけど、この2名を何とか、教育長、忙しいのは分かるんですけど、こういう切実な方もおられますので、何とかしてください。もう一つ。 ◎議長(西川誠一) 岸本議員、ここはお願いする場ではありませんので。 ◎岸本正人(8番) 何とかすべきだ。 ◎議長(西川誠一) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 分かりましたと力強く言いたいでございますが、おまえ、あんなことをあそこで言ったけど、全然進んでへんやないと言われるのも見えていますので、何とかして私も努力をしたいです。本当に今、ご両親で働くスタイルというのは、若い家庭では主流になっているような状況でございますので、何とか受入れ体制については努力をしていきたいというふうに思っておりますので、どうぞよろしくお願いします。 ◎議長(西川誠一) 岸本正人君。 ◎岸本正人(8番) 短期的なものも、長期的なものに関しても、切実な方もたくさんいますので、ぜひご検討を要求しておきます。 ◎議長(西川誠一) 以上で岸本正人君の一般質問を終わります。  次に、徳田喜代子君の教育長に対する一般質問を行います。  徳田喜代子君。 ◎徳田喜代子(14番) 徳田喜代子でございます。通告に従い、一般質問を行います。  教育長におかれましては、大変な時期にご答弁いただくということで、短時間でございますが、よろしくお願いします。  1問目の、新型コロナウイルスの感染拡大について問うものでございます。兵庫県では、11月中旬より感染拡大が続き、感染拡大特別期に突入したと発表され、厳重警戒を呼びかけています。但馬でも11月中旬から急増し、12月15日で1名増えて、全体で今までの累計感染者数が33名となっております。  それでは、1項目だけ、教育長の所見を伺います。4)感染拡大を受け、教育現場でのさらなるコロナ対策は。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 質問は終わりました。教育長の答弁を求めます。  教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) それでは、徳田議員のご質問にお答えをいたします。  教育現場でさらなるコロナ対策につきましては、兵庫県での感染者が連続100人を超え、感染拡大が始まり出した11月19日の校園所長会で、3密の回避、身体距離の確保、マスクの着用、手指の消毒、換気、検温などを改めて指示し、各校園が感染防止の徹底を行っております。さらに、感染対策に必要な消毒液などを十分確保するため、12月補正で追加購入の予算を計上させていただいております。また、去る12月3日、文部科学省から学校の新しい生活様式の改定通知があり、感染拡大地域における学校教育継続の考え方、そして冬季の対策、マウスシールドについての注意喚起などが追記されているとともに、感染者が発生した場合の臨時休業の考え方が再整理されましたので、改めて学校園に周知徹底を行い、感染防止対策に努めております。同時に示されました学校園における感染状況とその分析によりますと、学校が再開した6月から11月までの間、感染経路が学校園内だった割合は、小学校が6%、中学校が10%、幼稚園が13%、家庭内での感染が、小学校73%、中学校64%、幼稚園70%であったことが明らかになっており、学校園での感染防止対策の意識の高さがうかがえるところかと思いますので、引き続き気を緩めることなく、学校の新しい生活様式による教育活動を徹底してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 教育長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  徳田喜代子君。 ◎徳田喜代子(14番) 丁寧なご答弁を頂きました。本町の学校現場では、先生方をはじめ子どもたちがしっかりと感染防止対策に取り組んでいただき、心から感謝申し上げます。現在まで発生していないというふうに存じ上げていますので、11月以降、学校での合唱活動でコロナの集団感染が複数発生していますが、兵庫県でも中学校で合唱コンクールでクラスターが発生し、臨時休校や、参加した保護者を含め、300名の方のPCR検査をする事態となっているのは教育長もご存知だと思いますが、文科省は、合唱などの感染リスクの高い活動を行う場合の徹底した対策を呼びかけておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。  本町が所属する豊岡健康福祉事務所管内でも、11月より急増しておりますので、安心できない状況ですが、教育長はこのような状況はどうお考えでしょうか。 ◎議長(西川誠一) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 徳田議員、最後のほうが聞き取れなかったんですけど、合唱の件でございますが、当然、これ、市川中学校、県内の近くの中学校なんですけど、クラスターが発生しました。校外に感染のおそれがあるということで、学校の名前も次の日に新聞報道されて、翌日には、300名のPCR検査を打たなければいけないということで、当然、県のほうからも通知も来ましたし、ちょうど当時、本町においても、合唱祭とか、子どもたちの合唱コンクール、学習発表会が若干学校はありました。その学校に対しては、大変申し訳なかったんですけど、起こった当時、飛沫の飛び方というものは、感染の前の人まで、聞きに来ている人の前のほうまで感染しているという状況があったので、たとえ親御さん、大変申し訳ないけど、こういうことがあったので中止をさせていただきたいということをそれぞれの校長からお願いして、合唱を取りやめというふうな事態も発生をさせました。そのような取組を行っておりますが、ただ、狭い場所ですると非常に飛沫飛びますので、今後においては、例えば吹奏楽の発表会だとか、そういうふうなものは距離を取って、ディスタンスをしっかり取って、今後また、全てを中止ということではなしに、感染防止対策も考えながら、実施の方向でやりたいと思いますが、合唱については、いましばらく様子を見たいというふうに思っております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 以上で徳田喜代子君の一般質問を終わります。  次に、田野公大君の教育長に対する一般質問を行います。  田野公大君。 ◎田野公大(7番) 7番、田野公大でございます。  それでは教育長に1問だけ、質問というより提案になりますが、よろしくお願いします。  まず、質問の前に、今回、香住小学校で起きた出来事において、当該学校以外の全ての学校園の児童・生徒、園児、父兄、先生方の動揺が、一日も早く平穏な日々に戻りますよう、教育長の陣頭指揮で何とかよろしくお願いします。  それと、昨日から長期の停電が各地で続いておりまして、朝からお話ありましたが、独り住まいの高齢者の安否がとても気になります。多分、執行部の皆さんも、町長をはじめ、心配されていることと思います。その辺もくれぐれもよろしくお願いします。
     それでは質問のほうですが、合併15年になります。香美町を1つに結ぶ象徴的なイベントの提案といたしまして、平成の合併で香美町が誕生し、今日に至るわけでございますが、旧町が1つになるようなイベントが、私が見る限り、少ないように思うわけでございます。例えばマラソンにしても、旧町ごとに開催されているのが現状でございますし、今、予定では、来年、東京オリンピック・パラリンピックが開催される予定でもあります。これはコロナの関係でどうなるかも分かりませんけども、記念すべき年となるのではないかと考えています。そこで、旧町を結ぶような町民駅伝大会みたいなことを計画することがいいのではないかと思います。教育長のお考えをお聞きしたいと思います。 ◎議長(西川誠一) 質問は終わりました。教育長の答弁を求めます。  教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) それでは、田野議員のご質問にお答えをします。  予定ではありますが、来年はオリンピック、再来年はワールドマスターズゲームズ、大型国際スポーツイベントが重なり、町民のみならず、全国的にスポーツへの機運が高まっていくと考えております。また、町スポーツ振興の基本方針として、スポーツは、町民の健康増進や体力向上、人と人との交流による、明るく豊かで活力に満ちた地域社会づくりに必要なものであると考えております。現在香美町で行っているイベントは、マラソンやハイキング、雪合戦など、多くの町外の方に香美町へお越しいただき、町の活性につなげていくものと、スキー、駅伝、卓球大会など、地域特性を生かし、青少年の健全育成や技術の向上に図るものを開催しております。中でも駅伝大会は、主に成人の方を対象とする香美町駅伝競走大会と、小・中学生の参加が多い但馬村岡ミニミニ駅伝大会があり、それぞれ今年で50回、30回、33回となる歴史ある大会となっておりますものでありますが、イベントの開催により香美町民が心身ともに1つになることを考慮しますと、多様な多くの町民が参加でき、町民同士が連携できる仕組みが必要であると捉えており、ご提案ございましたイベントは難しいかと思われます。このため、現在行っております大会の周知方法を踏まえ、参加者増を図るなど大会の見直しを行う中、より充実したものとなるよう検討をしていきたいと考えております。  また、オリンピックのムーブメントの継承では、オリンピック競技を見ることによって高まるスポーツの機運をワールドマスターズゲームズでするスポーツにつなげていきたいと考えており、関西を舞台にし、アジアで初開催となる大会へ少しでも多くの町民に参加していただけるよう、普及啓発活動を行うこととしております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 教育長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  田野公大君。 ◎田野公大(7番) 提案する駅伝は難しいという教育長のお話でございました。私が一番思うのは、こうした記念すべきスポーツ年が来る機に当たって、スポーツを通して香美町が1つになる振興が、それぞれの町が1つになるような、そういった部分を念頭に入れたいろんなスポーツ振興を図っていただきたいと思いながら、ぜひそういった形で進むことを期待して、私の質問は終わります。  ありがとうございました。 ◎議長(西川誠一) 以上で、田野公大君の一般質問を終わります。  ここで暫時休憩します。休憩の間に議会運営委員会を開きますので、再開は2時ちょうどといたします。                               午後1時34分 休憩                               午後2時00分 再開 ◎議長(西川誠一) 休憩を閉じ、会議を再開します。  次に、香住小学校校長の逮捕の件及びALTの逮捕の件について、小谷康仁君及び谷口眞治君から、文書により緊急質問の申出があります。小谷康仁君及び谷口眞治君の、香住小学校校長逮捕の件及びALT逮捕の件の緊急質問を議題として採決いたします。  この採決は起立によって行います。  小谷康仁君及び谷口眞治君の香住小学校校長逮捕の件及びALT逮捕の件の緊急質問に同意の上、日程に追加し、追加日程第1として、日程の順序を変更し直ちに発言を許すことに賛成の諸君の起立を求めます。                 (賛成者起立) ◎議長(西川誠一) 起立多数であります。  よって、小谷康仁君及び谷口眞治君の、香住小学校校長逮捕の件及びALT逮捕の件の緊急質問に同意の上、日程に追加し、追加日程第1として発言を許すことは可決されました。      ──────────────────────────────  追加日程第1 緊急質問 香住小学校校長逮捕の件及びALT逮捕の件 ◎議長(西川誠一) 香住小学校校長逮捕の件及びALT逮捕の件の緊急質問を行います。  お諮りいたします。  緊急質問の質問回数は、先ほど開催した議会運営委員会で決定したとおり、3回までといたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。               (「異議なし」の声あり) ◎議長(西川誠一) 異議なしと認めます。  それでは、そのように執り行います。順次議長において指名し、発言を許可いたします。  初めに小谷康仁君の緊急質問を行います。  小谷康仁君。 ◎小谷康仁(4番) 小谷です。  住居侵入、覚醒剤所持と、連日、刑事事件が起き、社会へ与えた影響は大変大きく、また、教育現場、香美町民、国民に与えた影響は計り知れません。今後の捜査の結果にもよりますが、何らかの形で監督管理責任を追及しなければ、社会的責任や影響を与えた方々への責任を果たすことができないと思います。連続して大きな事件が起きる原因はどこにあるのか。知らず知らずのうちに緩んだ空気が町政運営に蔓延していないのか検証する必要があります。警察沙汰となった村岡ファームガーデンの牛肉の横流しに見られるように、誰も何の責任も取らずに終わってしまうことは、責任の所在も明確にならず、今回の事件の引き金になったのではないでしょうか。町民の皆様は行政に訴えてきてはいませんが、よく見ておられます。事の重大さに気づき、適切な対応を望みます。 ◎議長(西川誠一) 質問は終わりました。教育長の答弁を求めます。  教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) それでは、ご質問にお答えをします。的確な答えができているかどうか分かりませんが、今、両名とも、ALT、それから香住小学校長、捜査の段階であるというところを踏まえてお話をさせていただきたいというふうに思います。  責任の所在でございますが、管理監督権は私にあるだろうというふうに思っております。事の重大さというものは、十分ひしひしと私も感じておりますし、その事の重大さにつきましては、それぞれ、校園長にも指示をいたして周知徹底をしておりますが、今後、服務規律、そういうものについては、事あるたびに話をしていかなければいけない。特に、教職員の不祥事につきましても同様であるというふうに考えておりますし、監督は私の責任であるというふうに思っております。今話せるところはこのぐらいではないかというふうに思っております。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 小谷康仁君。 ◎小谷康仁(4番) 捜査の成り行きによって、どのように変わってくるかということは分からないにしても、教育長全ての責任ではないのではないかというふうに私は感じております。地方教育行政の組織及び運営に関する法律の中、第2章教育委員会の設置及び組織、第1節教育委員会の設置、教育委員長及び委員並びに会議、この任命のところでございます。そこの第4条、「教育長は、当該地方公共団体の長の被選挙権を有する者で、人格が高潔で、教育行政に関し識見を有するもののうち、地方公共団体の長が、議会の同意を得て、任命する」となっております。ですので、教育長1人の責任ではない。任命をされた町長、そして同意を得た議会の責任であるというふうにして解釈できるわけでございます。事の成り行きはどのようになるか分からないにしても、ある程度のことを今、認識として持つべきではないかと思うのでありますが、どのように今のことをお考えでしょうか。 ◎議長(西川誠一) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 今現在、私の責任として、子どもたちが笑顔で登校することが、一番の私の職責だというふうに考えております。その後、事が終息しましたら、分析もしなくてはいけませんし、今後そのようなことを題にして研修を深めてまいりたいというふうに今は考えております。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 小谷康仁君。 ◎小谷康仁(4番) 学校の現場、子どもたちへの影響とよく言われるんですけども、それはまた別問題でございます。責任というのは、子どもたちに対して諮るわけではなくて、今回の事の重大さというのは、社会に与えた影響というのが大きいということでございます。ですので、これは香美町だけの問題ではないということをよく認識していただきたいということであります。  村岡ファームガーデンにおきましても、あれだけ警察沙汰になりまして、私もあまりよく知りませんでしたけれども、町長が、私の命で表沙汰にしたんだというふうなことをお聞きしました。しかし、何の責任も取っていないと。こういうふうな緩い空気が行政の中にはびこって、こういうことが起きたのではないかというふうに私は考えております。  去年12月まで一般町民でございましたので、これが一般町民の感覚で申し上げるのであれば、やはり緩過ぎる、ましてや、本年3月までそこにお座りになっていたわけでございますので、やはりしっかりとして、子どもに、逃げるのではなく、社会的責任をどのように取っていくかということをしっかりと今お聞きしたい。もう一度お願いいたします。 ◎議長(西川誠一) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 私はあまり経験がないんですけど、校長の不祥事というのは、教員の不祥事であれば、服務監督権のある県の教育委員会が処分を発令するだろうというふうに思いますし、今回は、もちろん服務監督権、県の職員でございますので、県の教育委員会が考えられると思いますが、それで私の責任がないかといったら、そうではないだろうというふうに思っております。服務監督するのは私でございますので、私の指導が甘かったのかどうなのか、周知できてなかったのであれば、今後そういうことを含めて、先生方に注意をしたい。また、今、小谷議員が言われますように、社会の目と申しますか、そういうものを含めて、我々は襟を正して、今後対応していかなければいけないというふうに思っております。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 以上で小谷康仁君の緊急質問を終わります。  次に、谷口眞治君の緊急質問を行います。  谷口眞治君。 ◎谷口眞治(2番) 谷口です。  それでは、教育長に対する緊急質問をさせていただきます。教育長に2つの事件について緊急質問いたしますが、12月12日には、住居侵入容疑で外国籍の外国語指導助手の逮捕事件、13日には、教育委員会中枢の現場教育のトップである校長による覚醒剤取締法違反、所持容疑事件と、2日連続のマスコミ報道に、香美町民、私も含めてですが、大変大きな衝撃を受けました。この2つの事件の真相につきましては、警察当局の捜査を待たなければなりませんが、ただ、香美町民から、香美町教育は大丈夫かという町民の疑念に対して、教育委員会全体でぜひ払拭をしていただいて、町民の信頼回復に全力を挙げなければならないということは言うまでもありません。そういう上で、今回は、現場対応に心身とも大変お疲れとは思いますけども、教育長に以下4点、質問をさせてください。私は、主に今回の対応という、そちらのほうを重点に質問させていただきます。  まず1点目でありますが、今回のこの事件を受けて、兵庫県教育委員会と協議を行われたと思うんですが、何をどのように行ったのか、その点をお聞きしたいと思います。  2つ目でありますが、今回一番強い衝撃を受けている、この校長が所属する子どもたちと、そして保護者、ここの対応が一番大切だということで、先ほど教育長の報告から、現場対応の話をお聞きましたが、改めてお聞きしたいと思います。その中で、できれば、どんな意見が保護者からあったのか。そういったことについてもお聞きしたいと思います。  それから3点目であります。報告の中では、事件をそのまま児童にお話しした。これは薬物の学校長の関係でありますが、そういう中ですが、先ほども少し小谷議員からあったと思うんですが、薬剤の問題というのは、本当に今、社会的に大きな問題になっているものであります。これを、先ほど教育長は、そのまま事件の内容も子どもたちに分かるようにお伝えしたということですが、ただそこだけにとどまらず、ぜひ子どもの発達段階に合わせた薬物教育を、ピンチではなしに、逆にこれを教育に生かしていただくということで、こういう薬物教育は本当に必要ではないんだろうかというところを、その点についてお聞きしたいと思います。  最後ですが、14日、15日と教育長は現場に張りついておられるということで、報告でもそういうふうに申しておられましたけども、危機管理として、果たしてこのことがどうだったのかということで、学校現場は、校長代理の教頭、それから指導主事に任せて、教育長は全体の対応に当たるべきではないのかということで、改めて教育委員会の危機管理の在り方についてのお考えをお聞きしたいと思います。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 質問は終わりました。教育長の答弁を求めます。  教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) まず最初に、県教委とのやり取りでございますが、13日、14日につきましては、14日は香住小学校で動き回っておりましたので、県教委との連絡は取っておりません。ただ、事の事実は、子ども教育課長を通じて但馬教育事務所のほうには連絡をいたしております。15日の火曜日、香住小学校に県の教育委員会、但馬教育事務所からお見えになりました。その中で、私が、お願いばかりでした。1つは、子どもたちの状態、先生方の心の不安、心のケアを感じたときに、カウンセラー、もうそれまでに既に配置はしていただいたんですけど、より強い配置をお願いしたいということで、カウンセラーの配置を強く要望いたしました。2日目にも既にカウンセラーを配置していただいたので、来週、子どもたちによっては、心のケアが必要な子どもも出るかもわかりませんので、来週についてもお願いしたいというふうなことが1つ。  それから、このようなことで事態が校長の逮捕ということになりましたので、後任の校長をできるだけ早く着任させてほしいということもお願いをしました。以上2つの人的なことをお願いばかりでございました。向こうからは、皆さん、先生方にも、授業中だったので、いる先生が少ししかなかったので、声をかけて、激励をしていただきました。もちろん私にも激励をしてくれましたし、そのようなやり取りで、要望が多かったです。  2つ目でございます。まず保護者会でございますが、体育館に椅子を220ぐらい並べたと聞いておりますが、実際に来ていただいたのは181名、それから教職員が30数名、教育委員会は私と課長が出席し、校長代理の教頭が出席をいたしました。その中で、保護者の質疑でございますが、主に、このことについて大変ショックを受けているという意見がたくさん出されました。といって、教育委員会に何をしなさいとか、学校に何をして要望するというようなことはあまりございませんでした。その中で、大変私自身もショックを受けているけど、子どもたちをぜひよろしくお願いしたいという強い思いを、何ぼかの保護者から、そんなご意見を頂きました。それから、日頃から先生方には大変感謝していると。責めるような気持ちは一切ございませんというふうなことも頂いております。それから、今年から着任されて、接する機会が少なく、私は分からなかったんですがという保護者の方です。校長先生の様子で何か変わったことはなかったですかということでお聞きをされましたが、教頭先生も質問されたけど、私は何も分かりませんでしたというふうなことでお答えをしております。  大体そのようなお答えで、そして、保護者会につきましては、事の経緯を包み隠さず、校長は悪いことをしましたということを、新聞も報道されておりますので、細かく経緯を説明しました。素直な気持ちで私も発表したというふうに思っておりますし、質疑応答がございまして、時間もたっぷり取ったんですけど、もうそれ以上進まないということで、大体時間にして40分ぐらいで終わってしまいました。その後、何もございませんでしたし、最後に、虫のいい話なんですけど、保護者に私のほうからお願いしたのは、学校の教頭先生が、校長代理がお願いするというのはよう言わへんのかなと思いながら、私が言わせていただいたのは、保護者の皆様に、ぜひ、子どもたちの心のケアに、私ども最重点に取り組んでいきたいということと、それには保護者の方の温かいまなざしだとか、応援というのが必要ですと、支援をしてやってくださいというふうなこと、それから、先生方も一生懸命頑張っております。頑張りますので、声をかけてやってくださいというふうなことを、厚かましいお願いでしたけど、先生方もしっかり応援してやってほしいというふうなことを保護者の方にお願いしました。はい、はいと言ってうなずいていただいた方がたくさんおられます。保護者会はそんな雰囲気で、「おまえら何しとんや」、「どないするんや」というような、私も覚悟して出させていただきましたけど、日頃、これは先生方が、日々の学習活動、学校活動をしっかりとやっていただいたがために、そういうことが下に肯定的なご意見をたくさん頂きました。本当に教職員も、私も、ありがたい、やる気の出る会であったというふうに思っております。  それから2番目、もう一つは、子どもたちの今後の取組なんですけど、保護者会を持った次の日が登校日でございましたので、まずは心のケアを中心に、安心・安全に子どもたちを迎え入れなければいけないということで、終わった後も先生方と協議をして、本当に先生方もつらいところがあるだろうし、先生方の心のケアもしてやらないかんのやけど、まず明日は笑顔で、なかなか難しいんだけど、迎えてやって、子どもたちを温かくそれぞれの学級で迎えてやってほしいというふうなことで、その日は閉じました。子どもたちは、全体の様子を朝も冒頭に話をさせていただきましたように、月曜日にスーパーカウンセラー、それから普通のカウンセラーが来ておりましたので、スーパーカウンセラーというのは、前もお話ししましたように、ベテランでございます。その方が全体を見て、全体の様子は、低学年については、無邪気だし、そのまま出ていると。だから、変わった様子はないのではないでしょうか。ただ、内面に出ていることは分かりませんと。高学年につきましては、やっぱり緊張感があるので、緊張をほぐすようなことを授業の前にやられたらどうですかというような話もしていただきました。そして、先生方に対するアドバイスは、この問題で何かあったときには、1人で抱え込まず、話を全体でしてほしいということで、ちょうど私は学校に勤めておりましたので、教頭先生、集会を持ったほうがいいよということで、子どもたちが全て帰った後、先生方と集会を持ちました。そして、気になる子どもたちの様子等々を、各学級担任、気になる子どもの学級だけ話をしてくれました。そして、その問題を教職員全てが共有したというふうなところで、全体的にそこそこ落ち着いていたのではないかというふうに思いますが、先ほども申しましたように、内面に持っているものというのは見えないものもございますので、今後の教育相談活動をしっかりと充実させていかなければいけないというふうな思いでおります。  今度3つ目でございます。薬物の教育でございますが、薬物乱用の教育というのは、私は中学校におりましたので、私がおる時分から、中学校では薬物乱用の教育というのは実施しておりました。今現在では、5年生、6年生で薬物乱用の教育をそれぞれの学校で行っているところでございます。  それから4番目でございます。私が小学校に勤務したことについてでございますが、保護者会の雰囲気だとか、それまでに私は、この2日間は香住小学校に行って、校長代理を補佐してやらなければいけないと。教頭先生も右往左往する部分があるし、大変なことだということで、しっかりと横にいて補佐してやらなければいけないということで、あそこにおらせていただいたわけですが、保護者の願い、子どもたちが安心・安全に登校できて、心のケアをしっかりやってということを、僕はもう決めてたんですけど、ちょうど保護者の代表の方がおられて、「教育長さんも明日来られますよね」と言って、もう僕は決めてたので、「明日、あさってとはこっちへ来ますよ」ということで、教頭先生をしっかり補佐して、リーダーシップをきちっと教頭先生が取れるような体制を取っていきたいということで、私は行かせていただきました。  危機管理の面でございますが、当日、新聞対応だとか、様々な対応があるだろうということは予想されますので、各課長は村岡の地域局に置いて、各学校との連絡連携を取らせていただきました。そして必要があれば、私のほうに電話をかけてくるというふうな状況で、香住小学校から危機管理については発信をしたつもりでございます。いかんせん校長が欠けているので、校長がいれば、私は、職員の不祥事であれば、校長がしっかりとリーダーシップを取って処理はするだろうと思いますが、校長が欠けたというところで、これは必要だなという判断をして、私が行きました。もしも、校長でなしに、ほかの職員であれば、指導主事、または課長で対応ができたのではないかというふうに思っております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 谷口眞治君。 ◎谷口眞治(2番) そしたら、県教委との協議というふうなことですけども、これにつきましては、取りあえずカウンセラーをお願いするとか、それから、あとの関係をお願いするとかということでされたということです。私、特に、なかなかこういう事例というのは、ほとんど、本当に少ない、当然少ないのは当たり前ですし、ところが、現場の校長の、だから、こういったことがある中で、多分教育長もどう対応したらいいかというのは、本当に手探り状態だったと思うんです。だから私は、そういう意味では、県教委との教育事務所を窓口として、どういうことが一番本当にベストなんだろうということから含めて、そういうご相談や、絶えず教育長が窓口になって、その辺を、4点目の危機管理の関係とも関連するんですけども、そこのところが、だから結局、何か今お聞きしておったら、教育長も非常に何とかせないかんというのは、非常にそれは、事が事だけによく分かりますけども、非常に狭いところでおられるので、だから、逆にこういう場合は、本当はどうするのが一番ベストなんだろうということで、県教委の危機管理の在り方を含めて教えていただいて、対応していくという。私気になったのが、今、マスコミですから、もし、マスコミがわんさか現場に来られるようになったら、それこそということで、そういうことはなかったんですけども、今はそういうことが問われていますので、私は、この際、こういう場合はどうしたらいいんだというところも含めて、今回きちっと精査して、これを次の教訓にしていくということをぜひしていただきたいと思います。そういう意味で、危機管理を、全体をぜひ取っていただくということが求められておるように思います。  それから、保護者会の関係につきましてはよく分かりました。まだ私たち自身も、どっちかというと、ショックが大き過ぎて、カウンセリングを受けたぐらいな、そういう事件なんです。本当に。だから、その辺を多分、だから今、香住小学校子どもたちや保護者だけではなしに、香美町全体が、本当にどうなんだというところが、そういう衝撃が今はずっと走っていると思いますので、この辺をどういう形で今後していくのかということも必要ではないかと思います。  それから、あと、教育委員会の開催、当然、こういう事件といったら、真っ先にご相談せなあかんと思うんですけど、その辺ができているのかどうか。  それともう一つは、2つの事件の関係で臨時校長会を開く、11日でしたか、この事件が起こるまでには開かれたということですけども、2つ目の事件でも、この後に校長会が持たれていたのか。それから、香住小学校では、教育長がじきじきに行かれて、事を全て正直に話して、子どもたちに分かるようにということでしてたんですけども、多分、香美町全体が、そういう子どもたちも、多分いろんなメディアで知っていますから、そこら辺も、本当に心のケアが必要ではないかというふうに思いますし、だからその辺も含めてどうだったかということを聞いてみたいと思います。  薬物教育の関係ですけども、これもやはり、小学校も中学校も、二度とこういったことに手を出さないという教育を本当にきっちりやり切って、子どもたちに、そういう薬物に近づかないようにということをしていく責務というのは、今度のこの問題であると思いますので、この点について再度、これまでの一般的な教育から、かなり個別の教育になりますので、そういう意味では、もっともっと力を入れていくべきではないかと思いますけど、再度その辺についてのお考えもお聞かせください。 ◎議長(西川誠一) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 危機管理の面でございますが、これにつきましては、私は、校長先生方に、校長の責務として一番大事なことなんだよということは常々話をしております。私が香住小学校におったから全体指揮が取れなんだということなんですけど、逐一私は指示を流しておりますので、今、それこそ携帯電話、インターネットが使えますので、十分それはしておりますし、私は現場に出て、校長がいないわけですから、教頭先生が右往左往して、7時前に、「教頭さん、ほな、私は帰るな」と言ったら、「今日もありがとうございました。大変助かりました」いう声を聞いて、「また明日来るでな」と言って、1人では本当に右往左往して大変だったのではないかということで、私は行ってよかったのではないかな。私は、多くの先生、女性の多い職場ですので、ストレスを持ってへんかなと思いながら、声かけをさせていただきました。頑張ってますとか、本心は言ってもらえなかったような気がしますけど、でも、教育長さん、ありがとうございます。僕は2日目のときに手紙をもらいました。来て、大変安心して、落ち着いて仕事ができましたいうのを見て、こういうときの現場の指揮というのは、教育委員会におってはとってもできないし、先生方の動きも全く見えないという意味では、おってよかったのかなというふうに思っておりますが、全体の危機管理というのは、谷口議員が言われるように、大変大事なところでございますので、今後またそういう課題を、県の教育委員会とも、今、私が行ってきた対応について助言を頂くような話もしていきたいというふうに思っております。  それから、香住小学校とか学校関係には、私の経緯は話をしたんですが、町全体の話になりますと、町長が新型コロナウイルスの前に町の謝罪を入れていただいておりますし、ホームページも、ALTの事件のホームページ、その次に香住小学校の校長の事件についてホームページで立ち上げていただいております。そのぐらいのことしかしておりませんが、いろいろ僕も、玄関先から出てくるときに、「教育長、くたびれ出さんと頑張れよ」と言ってくださる住民の方もおられて、本当に力になりましたし、そのようなところで、危機管理というのは、本当に起こって、どう対応するか。その対応いかんによっては、責められる部分がたくさんあるだろうと思いますし、十分その辺は、今後の課題として反省は十分していきたいというふうに思っております。  それから、教育委員会の件でございますが、すぐに電話連絡はさせてもらいました。本庁に本部を置きましたので、なかなか、連絡は取り合っているんですけど、一堂に会するという時間が、日曜日も、取材会見せんなん、校長会せんなんという中で、時間的な余裕が全くなしで動いております。逐一教育委員には、事の事情、そして経過説明を全てして、来週22日に教育委員会を開く予定にしております。  それから、薬物乱用の教育でございますが、これは議員言われるように、十分これを機にやっていかなければいけない。ただ、非常にやり方については難しいかなと。子どもたちに対して、薬物乱用をしている。先生しとるやないのと。中学生ぐらいでは分かりません。でも、校長だろうと、先生がしておろうと、悪いことは悪いんだということは教えながら、薬物というのは大変なことなんだということをしっかりと教えて、体を廃人にしてしまうんだよというふうなことも、いいテキストもございますので、十分今後計画の中に盛り入れて、それぞれの学校で徹底して行いたいというふうに思っております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 谷口眞治君。 ◎谷口眞治(2番) 教育長、非常にお気持ちというか、これは何とかせんなんということで、先頭を切ってこれを打開したいという、これは本当によく分かります。ただ、私も改めて驚いているんですが、緊急のこういうときこそ、教育委員会を取りあえずまず開いて、教育委員会の皆さんともご相談して、これが一番大事なんです。その上で現場に行くということも含めて、教育委員会の当然確認を取って、教育委員会が22日というのは、もっと早いこと、だから月曜日でも、緊急に朝一番に開いて、確かに現場はあれですよ。だけど、そういったことが本当にまず大事でしょう。その上で現場というのは、だから、気持ちはよく分かるんですけども、その手順を、やはり順番をきちっと踏まれて、その中で、手が薄いということであれば、教育事務所にも応援を求めて当然ですし、だから、私はここを言っているんです。だから、ぜひ、この問題をこれからまた整理される段階では、そういったこともぜひ含めた上で、これからまだ先がいろいろ、また、当然、捜査の状況によってはどんどん出てきますし、だから、今この段階でどうだこうだという中身について、私は問うつもりはありませんが、しかし、これはこれからまだまだ出てくる。だから、そういう意味では、そういったことも想定して、なおかつ、香美町民全体で、香美町の子どもたちがこの問題で動揺しないようにどう抑え込むといいますか、ちゃんと理解して、ちゃんと受け入れるような、これこそがまさに信頼回復の道ではないかと私は思うんです。ぜひ、そういう意味で、これからは信頼回復にどう取り組んでいくかという、これがまさに、今、教育長がこれから果たさなくてはならない取組になってくると思いますので、ぜひ、そこはしっかり対応をお願いしたいと思います。危機管理の関係だけ聞かせていただいて、終わります。 ◎議長(西川誠一) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) まさに言われるとおりでございまして、我々の教育というのは、保護者や地域の方に支えられている部分がしっかりありますので、これは、その方々の大きな信用、信頼を失墜したというのは間違いないだろうというふうに思います。今後、先日の校長会でも話をしましたが、各校が自分の学校の問題としてそれぞれ捉えて、信頼回復に向けて一丸となって香美町の学校が取り組んでほしいというようなお願いもいたしました。そのような気持ちで今後取り組んでいきたいというふうに思っておりますので、どうぞよろしくお願いします。  以上です。 ◎谷口眞治(2番) 終わります。 ◎議長(西川誠一) 以上で谷口眞治君の緊急質問を終わります。      ──────────────────────────────  日程第4 意見書案第7号 激甚する自然災害への対応と地域の安全・安心を確保す               るための社会資本整備の更なる推進を求める意見書の提出               について ◎議長(西川誠一) 日程第4 意見書案第7号 激甚する自然災害への対応と地域の安全・安心を確保するための社会資本整備の更なる推進を求める意見書の提出についてを議題といたします。  職員に議案の朗読をさせます。                 (発議書朗読) ◎議長(西川誠一) 朗読は終わりました。
     提出者の趣旨説明を求めます。  総務民生常任委員会委員長、東垣典雄君。 ◎総務民生常任委員会委員長(東垣典雄) ただいま上程されました激甚する自然災害への対応と地域の安全・安心を確保するための社会資本整備の更なる推進を求める意見書の提出について、説明をいたします。  12月8日の総務民生常任委員会の所管事務調査において、激甚する自然災害への対応と地域の安全・安心を確保するための社会資本整備の推進について協議いたしました。今年7月には、梅雨前線による記録的な豪雨により、九州地方など広範な地域において河川の氾濫や土石流等が多数発生し、地域の社会経済活動が麻痺するとともに、数多くの人命、財産が失われました。激甚・頻発する自然災害への対応と地域の安全・安心を確保するため、防災・減災、国土強靱に引き続き全力で取り組む必要があります。よって、国に対し十分な財源の確保などを求め、提案するものです。  それでは、意見書案を朗読いたしまして、趣旨説明に代えさせていただきます。  激甚する自然災害への対応と地域の安全・安心を確保するための社会資本整備の更なる推進を求める意見書(案)。  先の7月豪雨では、九州地方など広範な地域において、河川の氾濫や土石流等が多数発生し、地域の社会経済活動が麻痺するとともに、数多くの人命、財産が失われた。  近年、激甚・頻発する豪雨災害への対策はもとより、近い将来発生が懸念される南海トラフ地震への対応は喫緊の課題であり、地域の安全・安心を確保するため、防災・減災、国土強靱に引き続き全力で取り組む必要がある。  よって、国におかれては、激甚する自然災害に対応するため、下記事項に取り組まれるよう強く要望する。                    記  1.「防災・減災、国土強靱のための3か年緊急対策」に続き、長期に及ぶ大規模で抜本的な対策を行う事業など対象事業の拡大も含めた5か年計画を策定するとともに、必要な予算を安定的に別枠で確保すること。  2.排水機場や避難に必要な道路橋梁等、社会基盤施設の機能を災害時にも確実に発揮させるためには、継続的な施設の修繕・更新が不可欠であり、老朽対策に必要な予算を安定的に別枠で確保すること。  3.安全・安心のために必要な社会資本整備を着実に推進する予算を十分に確保すること。  4.広域的な大規模災害時において、迅速かつ円滑な復旧等に資する、TEC-FORCE(緊急災害対策派遣隊)の派遣や国による権限代行等が速やかに実施できる体制・機能の充実・強化を図ること。  以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。  令和2年12月。衆議院議長、大島理森様、参議院議長、山東昭子様、内閣総理大臣、菅義偉様、財務大臣、麻生太郎様、総務大臣、武田良太様、農林水産大臣、野上浩太郎様、国土交通大臣、赤羽一嘉様、内閣官房長官、加藤勝信様、国土強靱担当大臣、小此木八郎様、内閣府特命担当大臣(防災)、小此木八郎様。  兵庫県香美町議会議長、西川誠一。  以上であります。議員各位のご賛同をお願いいたします。 ◎議長(西川誠一) これをもって趣旨説明を終わります。  これより質疑を行います。  質疑はありませんか。  西谷尚君。 ◎西谷 尚(5番) 1点だけお伺いします。教えてください。要望内容2の排水機場というのは、香美町においてどういうものに当たるのか。これは全国的なものだというのは捉えているんですけど、もし、あれば、分かる範囲でお願いしたい。 ◎議長(西川誠一) 総務民生常任委員会委員長、東垣典雄君。 ◎総務民生常任委員会委員長(東垣典雄) 香美町で排水機場というのは七日市にあるということです。 ◎西谷 尚(5番) 分かりました。 ◎議長(西川誠一) ほかにありませんか。                (「なし」の声あり) ◎議長(西川誠一) 質疑なしと認めます。これをもって質疑を終了します。  これより討論を行います。  討論はありませんか。                (「なし」の声あり) ◎議長(西川誠一) 討論なしと認めます。  これより、意見書案第7号を起立により採決いたします。  本案は原案のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。                 (賛成者起立) ◎議長(西川誠一) 起立全員であります。  よって、本案は原案のとおり可決されました。  地方自治法第99条の規定により、意見書を関係官庁へ送付いたします。なお、意見書案第7号で字句等の整理等を要する場合は議長に一任願いたいと思いますが、ご異議ございませんか。               (「異議なし」の声あり) ◎議長(西川誠一) 異議なしと認めます。  議長において処置いたします。      ──────────────────────────────  日程第5 意見書案第8号 加齢性を含む難聴者の補聴器購入に対する公的補助制度の               創設を求める意見書の提出について ◎議長(西川誠一) 日程第5 意見書案第8号 加齢性を含む難聴者の補聴器購入に対する公的補助制度の創設を求める意見書の提出についてを議題といたします。  職員に議案の朗読をさせます。                 (発議書朗読) ◎議長(西川誠一) 朗読は終わりました。  提出者の趣旨説明を求めます。  総務民生常任委員会委員長、東垣典雄君。 ◎総務民生常任委員会委員長(東垣典雄) ただいま上程されました加齢性を含む難聴者の補聴器購入に対する公的補助制度の創設を求める意見書の提出について、説明いたします。  12月8日の総務民生常任委員会の所管事務調査において、加齢性を含む難聴者の補聴器購入に対する公的補助制度の創設について協議いたしました。補聴器を必要とする多くの方から、補聴器が高額で経済的負担が大きく、利用できないという悩みが出されています。我が国の難聴者は、推計で1,430万人(日本補聴器工業会調べ)に対し、補聴器所有者は約210万人、14.4%と極端に低くなっています。その主な理由は、障害者手帳を交付されていな中等軽度の難聴者は、健康保険等の公的補助がなく、補聴器片耳で3万円から20万円と高額なため、日常生活に不便を覚えながら、利用が困難となっている状況です。欧州諸国が補聴器装置を医療のカテゴリーで対応して、手厚い公的補助をしていますが、我が国では、障害のカテゴリーで限定的な対応であり、中等軽度の難聴者に対する公的補助の必要性が求められています。全国の幾つかの自治体では、国の公的補助制度が行われていない中で、自治体独自の財政的補助事業を実施しています。特に加齢性を含む難聴は日常生活を不便にし、コミュニケーションを困難にするなど、生活の質を落とす大きな原因となっています。最近では鬱病や認知症の危険因子となることも指摘されています。加齢性を含む難聴者に対する補聴器の普及により、健康寿命の延伸、医療費の抑制にも寄与すると考え、国に対し公的補助制度の創設を求める提案をするものです。  それでは、意見書(案)を朗読して、趣旨説明に代えさせていただきます。  加齢性を含む難聴者の補聴器購入に対する公的補助制度の創設を求める意見書(案)。  加齢性を含む難聴は日常生活を不便にし、コミュニケーションを困難にするなど生活の質を落とす大きな原因になる。  また、最近では鬱や認知症の危険因子になることも指摘されている。加齢性を含む難聴によりコミュニケーションが減り、会話することで脳に入ってくる情報が少なくなることが脳の機能の低下につながり、鬱や認知症につながるのではないかと考えられている。  日本の難聴者率は、欧米諸国と大差はないが、補聴器使用率は欧米諸国と比べて低く、日本での補聴器の普及が求められる。  しかし、日本において補聴器の価格は片耳当たり概ね3万~20万円であり、保険適用ではないため全額自費となる。身体障害者福祉法第4条に規定する身体障害者である高度・重度難聴の場合は、補装具費支給制度により1割負担、中等度以下の場合は購入後に医療費控除が受けられるものの、その対象者は僅かで、約9割は自費で購入していることから、特に低所得者に対する配慮が求められる。  欧米では、補聴器購入に対し公的補助制度があり、日本でも、一部の自治体で高齢者の補聴器購入に対し補助を行っている。  補聴器の更なる普及で生活の質を落とさず、身体とも健やかに過ごすことができ、認知症の予防、ひいては健康寿命の延伸、医療費の抑制にもつながると考える。  よって、国におかれては、加齢性を含む難聴者の補聴器購入に対する公的補助制度を創設するよう強く要望する。  以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。  令和2年12月。衆議院議長、大島理森様、参議院議長、山東昭子様、内閣総理大臣、菅義偉様、財務大臣、麻生太郎様、総務大臣、武田良太様、厚生労働大臣、田村憲久様、内閣官房長官、加藤勝信様。  兵庫県香美町議会議長、西川誠一。  以上であります。議員各位のご賛同をお願いいたします。 ◎議長(西川誠一) これをもって趣旨説明を終わります。  これより質疑を行います。質疑はありませんか。                (「なし」の声あり) ◎議長(西川誠一) 質疑なしと認めます。  これより討論を行います。  討論はありませんか。                (「なし」の声あり) ◎議長(西川誠一) 討論なしと認めます。  これより、意見書案第8号を起立により採決いたします。  本案は原案のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。                 (賛成者起立) ◎議長(西川誠一) 起立全員であります。  よって、本案は原案のとおり可決されました。  地方自治法第99条の規定により、意見書を関係官庁へ送付いたします。なお、意見書案第8号で字句等の整理等を要する場合は議長に一任願いたいと思いますが、ご異議ございませんか。               (「異議なし」の声あり) ◎議長(西川誠一) 異議なしと認めます。  議長において処置いたします。      ──────────────────────────────  日程第6 香美町議会のあり方等調査特別委員会調査報告書 ◎議長(西川誠一) 日程第6 香美町議会のあり方等調査特別委員会調査報告書を議題といたします。  議会の在り方等調査のため、平成元年12月18日の本会議において、香美町議会のあり方等調査特別委員会が設置されました。委員会の調査が終了し、委員長より議長の下に別紙委員会調査報告書が提出されました。  これより、香美町議会のあり方等調査特別委員会の調査結果の報告を求めます。  香美町議会のあり方等調査特別委員会委員長、山本賢司君。 ◎香美町議会のあり方等調査特別委員会委員長(山本賢司) 委員会調査報告書ということで、発議書の7ページ以降でつづってございます。香美町議会のあり方等調査特別委員会が、12月2日付で議長に対して報告書を提出いたしました。本委員会は、議長も含め、全員で調査を行いましたので、対応を報告いたします。  この委員会の設置は、先ほどもございましたように、議長の諮問といいますか、令和元年11月25日、諮問を受けました。議員定数、議員報酬額、町民との関わり、若者・女性の参画、政務活動費、議会の事業継続計画等を議題としました。条例改正が必要な課題については、早期に結論を出すということにいたしました。  委員会は、令和元年12月8日の第1回以来、令和2年12月2日まで、都合9回開きました。調査の結果であります。1つは、議員定数は現行の16人とすると、第5回委員会において、全員一致で決定いたしました。  2つ目、議員報酬額は現行とすると、第7回委員会において、全員一致で決定いたしました。ただし、現行報酬額を妥当としたものではないということも確認をいたしました。  3点目に、議会及び議員の環境整備については、1つには、住民への情報発信の拡充、こういう点、あるいは2つ目に、政務活動費の見直しというふうなことも議論いたしました。  3つ目に、議会業務継続計画についても若干の検討をしました。これはまだ継続中というふうなことになっております。  以上、香美町議会のあり方等調査特別委員会に付託された事項の審査経過と結果の報告といたします。ありがとうございました。 ◎議長(西川誠一) 以上で報告を終わります。  報告に対する質疑は、議長を除く全議員が委員でありますので、省略いたします。  香美町議会のあり方等調査特別委員会につきましては、調査が終了しましたので、本日で廃止いたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。               (「異議なし」の声あり)
    ◎議長(西川誠一) 異議なしと認めます。  よって、香美町議会のあり方等調査特別委員会は廃止することに決定しました。      ──────────────────────────────  日程第7 議員派遣について ◎議長(西川誠一) 日程第7 議員派遣についてを議題といたします。  お諮りいたします。  議員派遣については、議場配付いたしていますとおり派遣することとしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。               (「異議なし」の声あり) ◎議長(西川誠一) 異議なしと認めます。  よって、議員派遣については議場配付いたしていますとおり派遣することに決定しました。      ──────────────────────────────  日程第8 発議第5号 閉会中の所管事務の継続調査(審査)の申し出について ◎議長(西川誠一) 日程第8 発議第5号 閉会中の所管事務の継続調査(審査)の申し出についてを議題といたします。  各常任委員会、議会運営委員会より、香美町議会会議規則第75条の規定により、閉会中も引き続き調査したい旨の申出がありました。  各常任委員会、議会運営委員会からの申出のとおり、閉会中も継続調査(審査)に付することにご異議ございませんか。               (「異議なし」の声あり) ◎議長(西川誠一) 異議なしと認めます。  よって、申出のとおり閉会中も継続調査(審査)に付することに決定しました。  お諮りいたします。  以上で本定例会に付議されました案件は全て終了いたしました。  これにて令和2年12月第123回香美町議会定例会を閉会いたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。               (「異議なし」の声あり) ◎議長(西川誠一) 異議なしと認めます。  よって、令和2年12月第123回香美町議会定例会を閉会します。                               午後3時05分 閉会                ○ 閉 会 挨 拶 ◎議長(西川誠一) 閉会に当たりまして、一言ご挨拶申し上げます。  去る12月2日に開会し、本日までの16日間の今期定例会は、第2次香美町総合計画後期基本計画の策定、選挙運動の公費負担に関する条例の制定、各会計補正予算等、本町が直面する重要案件が提出されましたが、議員各位の終始熱心なご審議を賜り、ここに議了することができました。これもひとえに議員各位のご理解、ご協力によるものと深く感謝申し上げますとともに、衷心より厚く御礼申し上げます。  当局におかれましては、一般質問、審議等の過程におきまして、議員各位が申しました意見等を今後、町の行政に十分反映されますよう希望するところでございます。  また、広報広聴常任委員会委員各位におかれましては、年末年始を迎える中、議会だよりの編集等お世話になりますが、よろしくお願いいたします。  本年も残すところ僅かとなりました。議員各位並びに執行部の皆様方におかれましては、何とぞご自愛の上、ご健勝にてご家族おそろいで輝かしい希望に満ちた新春をお健やかに迎えられ、一層の飛躍と前進が図れますようご祈念申し上げ、簡単ではございますが、閉会の挨拶といたします。  次に、町長より挨拶があります。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 去る12月2日から本日までの16日間、第123回香美町議会を開催していただきましたが、本日全日程を終了し閉会の運びとなりました。  今議会に提案いたしました案件につきましては、全て原案どおりご決定いただき、誠にありがとうございました。  本議会中には、町内の小学校長と外国語指導助手の逮捕という誠に遺憾な事案が発生し、町民の皆様、議員の皆様をはじめ、県内外の教育関係者の皆様など、社会的にも非常に大きな影響を与えることとなりました。教育長とともに、学校現場の混乱を最小限にとどめ、教育への信頼を一日も早く取り戻すべく、全力を注いでまいりたいと思います。また、ご報告いたしました町内全域での大規模停電、通行止め等について、現在も復旧工事中の地域もございますが、今後の状況を見ながら、引き続き適切な対応を行ってまいりたいと思います。  さて、今回の降雪により、町内のスキー場では安定した積雪を見たところであり、ハチ北高原スキー場とスカイバレイスキー場ではあさって19日、おじろスキー場は来週25日の営業開始を予定しており、今年は久々に年末年始も安定した営業が可能と思われます。コロナ禍の中ではありますが、ぜひとも多くの入り込みとなるよう期待するところでございます。また、Go Toトラベルが一時中断となったことで大変混乱した厳しい状況も予想されるところですが、町内の宿泊施設や観光施設等においても、感染予防対策をしっかり取っていただき、この冬を通して多くの観光客に訪れていただけることを大いに期待するものでございます。  議員各位からは、一般質問で今後の施策についていろいろなご意見を頂きました。これらの意見を真摯に受け止め、今後の町政、また新年度予算編成に反映させていただきたいと思います。  結びになりましたが、今年も残すところ10日余りとなり、気ぜわしくなりますが、議員各位には、健康にご留意を頂き、おそろいで輝かしい新年をお迎えになりますよう祈念申し上げ、閉会の挨拶といたします。ありがとうございました。 ◎議長(西川誠一) 大変ご苦労さまでした。 Copyright (c) KAMI TOWN ASSEMBLY MINUTES, All rights reserved. ページの先頭へ...