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令和2年第121回定例会(第6日目) 本文 開催日:2020年09月29日
令和2年第121回定例会(第6日目) 名簿 開催日:2020年09月29日

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  1. 香美町議会 2020-09-29
    令和2年第121回定例会(第6日目) 本文 開催日:2020年09月29日


    取得元: 香美町議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-18
    2020年09月29日:令和2年第121回定例会(第6日目) 本文 最初のヒットへ(全 0 ヒット)                               午前9時30分 開議 ◎議長(西川誠一) おはようございます。  ただいまの出席議員は16人であります。定足数に達しておりますので、本日の会議を開きます。      ──────────────────────────────  日程第1 会議録署名議員の指名 ◎議長(西川誠一) 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員は、香美町議会会議規則第125条の規定により、議長において、徳田喜代子君、東垣典雄君を指名します。      ──────────────────────────────  日程第2 諸般の報告 ◎議長(西川誠一) 日程第2 諸般の報告を行います。  本日の議事日程及び発議書1はあらかじめ議場配付いたしておりますので、ご確認ください。  次に、会計課長、藤井良光君より所用のため欠席する旨、届出がありましたので、許可しております。      ──────────────────────────────  日程第3 議案第105号 小代地域局等改築工事請負変更契約を締結することについ              て ◎議長(西川誠一) 日程第3 議案第105号 小代地域局等改築工事請負変更契約を締結することについてを議題といたします。  これより質疑を行います。  質疑はありませんか。  山本賢司君。 ◎山本賢司(9番) おはようございます。山本です。議案第105号について若干お尋ねをしたいというふうに思います。
     議案資料の3ページ、4ページのところで、特に3ページの変更理由の中で、4行目でしょうか、「基礎工事施工のため町道石町線沿いから掘削を進めたところ、実際の支持層が4メートルの深さではなく、6メートルの深さであることが確認された」というふうにあるわけですけれども、4ページの資料で見ますと、ボーリングポイント、それからスウェーデン式サウンディング試験というふうなポイントがあるわけですけれども、いわゆる石町線側、要するに農協の側、西側になりますけども、予定地の。そこが4メートルのつもりが6メートルだったということを言っているんだろうというふうに思うんですけれども、想定はどういうことだったのかという。  要するに、SSが5つあって、東側に向かって、あれ、周辺にはやっているわけですけども、西側に向かってはそういうボーリング等々をやっていないという中で、思いのほかということだったようなんですけれども、その辺り、掘ってみな分からんということなんでしょうけども、想定というか、大前提はどうだったのかということをまず伺いたい。  同時に、石町線側の6メートルだというところ、ここの工事をやっている最中の、あの現場の恐ろしさを私は目の当たりにしました。つまり、掘ったら6メートルだと。砂利というか水が湧いてきている、そこへ重機が入って掘削をしている、その上の段で、今度は工事現場に立てている壁が倒れそうになっているもんだから、それ、一生懸命戻そうというので、もう1台、頭の上で重機が作業しているという、あんな工事の仕方を何でやらせるんだと思ってね。私は、安全という点からして、あんな工事を絶対させたらいけんなというふうに思ったりしながら、現場を見たことがあります。  そういうことを含めて、地下がどんな状況だと想定したのかということと、安全という点でどうなのか、どうだったのかという。それは終わったんじゃなくて、今もやっている最中ですから、これからも気になるんですけれども、その辺りを伺っておきます。 ◎議長(西川誠一) 小代地域局長、井口晃君。 ◎小代地域局長(井口 晃) おはようございます。山本議員の質疑にお答えをいたします。  ボーリング試験のほうの考え方ですけど、通常、小代地域局程度の建物でしたら、建築の面積でいきますと、2か所ぐらいのボーリング調査でいいというのが一般的だそうです。2か所の、ボーリング調査をするということに関しましては、大体建物の中心と端部、端の部分という考え方でボーリング箇所を設定しております。  今回、端部につきましては、議案資料の4の平面図のほう見ていただいたら分かるんですけど、ちょうど左下の方位があるとこら辺に久須部川という川が流れておりまして、久須部川で既にそれなりの岩が露出しとる状況なんです。その状況を見まして、岩がどのような状態で出てくるかというのを確認するために、ボーリング1は建物の中心、ボーリング2が川側でということで調査をさせていただきました。その結果、2つともボーリングで岩が出てくる位置がほぼ同じような位置で出てきました。そこで、推定としましては同じ高さで西側についても出てくるという確認の中で、作業を進めたという状況です。  2つ目の施工の安全の話なんですけど、議案資料、4ページの町道石町線の道路沿いを、一部、一番左側に、格子じゃなくて白い基礎があると思うんですけど、白い基礎が。その部分につきまして、試掘させていただいております。そのときも、岩の位置についてはボーリングポイントの1、2と同等に、同じような高さで出てまいりました。  その辺で確認ができましたので、いざ施工にということで施工に入らせていただいたんですが、実質、格子でしとります基礎の手前ぐらいからどんと6メートルまで、岩の岩盤線というか、支持層がそこまで深くなっていたということで、急遽工事をずっとして、掘って確認をしている最中に、一部、親ぐいといいますか、仮設しております親ぐいのほうが多少動きまして、道路側の側溝が開く状態になってきました。  ということで、それの現地確認を建築士さんにもしていただいたり、その辺で今回、支保工のほうの提案をさせていただいとんですけど、安全につきましてはガードマンを常時つけとりまして、確かに壁自体というよりは、防御している壁の部分がありますね、その部分は多少は倒れとったかもしれませんけど、壁自体は多少のゆがみはあったものの、そのまま放置しとれば、当然転倒する可能性はありましたが、山本議員が通られたときがどの時点かはちょっと分からないですが、安全には十分に注意して、警備員をつけて工事を実施しておりましたので、私のほうでは安全に関しては十分なされていると確認しておりますので、ご理解のほうよろしくお願いしたいと思います。 ◎議長(西川誠一) 山本賢司君。 ◎山本賢司(9番) そうしましたら、資料の4ページの現庁舎の側、町道八田線の下にマイナス6メートルで、少し東側へ行ってマイナス4メートルという表記があるわけですけれども、これが、要するにボーリングポイントで4メートルでマイナス4だと。実際、試掘でも4メートルだったけれども、いざ工事に向かったら6メートルだったという点で、ここにマイナス6という数字が入っておるというのはそういう意味だということなんでしょうか。  それから、安全性という点でガードマンをつけておったと。確かにガードマン、いました。要するに、出入口ね。これで言うと、石町線と八田線との交差点というか、そのT字路のあたりが出入口になっているんですけれども、そこにガードマンはいましたけれども、その脇で、6メートル下を掘りよる重機が作業しているわけですよ。その上をもう1台の重機が、先ほど言われた側溝が云々という、そこの関係の、要するに重機が下と上と重なっている状態で作業やっているんですよ。絶対にあかんだろうと思って、よう声はかけませんでしたけども、権限も何もないので、こんなことをさせとったらあかんなあということを思ったので、その点はもう一遍指摘をしておきます。今後も安全に工事が完了するようにという意味で申し上げておるところであります。 ◎議長(西川誠一) 小代地域局長、井口晃君。 ◎小代地域局長(井口 晃) 山本議員の再質疑にお答えいたします。  町道八田線のところに、マイナス6メートルとマイナス4メートルの表示をさせていただいとります。その間に、ちょっと線が分かりにくいんですけど、そこから南側に行きまして、ラップルコンクリートを格子の線で囲っとる部分で、推定の線を入れさせていただいとります。その中が、一応、今回6メートルの深さで岩盤が出てくるだろうという線だと理解していただきたいと思います。 ◎山本賢司(9番) このマイナス6メートルというのは、このエリアだよという意味か。 ◎小代地域局長(井口 晃) はい、そういう意味です。  それから、重機につきましては、多分掘削している重機の場所と、工事内のヤードの内側で重機がもう1台いたという話だと思われるんですけど、それにつきましては、現在も施工はしとるわけですけれど、実際掘削している重機が底におりまして、その底の重機が上に掘削した土を上げることによりまして、上が盛れることによって、上の重機がその土を横にどかすという作業を多分していたと思うんです。そうではないですか。町道側に。  私の見たときには、重機は下におりまして、上側に、工事のヤード内に重機がおって、土を掘っていたのを交わしていたという意味で、2台の重機がおったというのは確認をさせていただいとります。町道側に重機がおったというのは、私の見ている範囲ではそういうことはなかったと確認させていただいています。  今回の変更に関しましても、支持層の推定線につきましても、一応建築士さんに監理業務をお願いしておりますので、建築士さんのほうと確認をしながら、全てのことにつきまして、指示のほうを頂いているところです。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 山本賢司君。 ◎山本賢司(9番) 作業の安全性というところで、もう一遍言っときます。要するに、町道石町線に沿って6メートル掘るわけですね。そこに重機がおるわけですよ。それは当然、一番北側の東側ところへ盛り上げると。それを多分、要するに今の地面といいますか、かつての駐車場だったスペースにもう1台重機がおると。それはそのとおりなんですよ。  下のやつが上げて、それをもう一遍交わすという、その作業ではなくて、上にいる重機は何をやっとったかといったら、石町線の側の工事現場のヤードがありますね。これの内側に、脇から持ってきたやつを盛るわけですよ。その下に、6メートル下を掘削している重機がおると。要するに、重なっとるんですよ。こんな作業をさせたらあかんというふうに思ったので、安全のために申し上げております。答弁よろしい。  終わります。 ◎議長(西川誠一) 副町長、今井雄治君。 ◎副町長(今井雄治) 工事に関する安全対策について、山本議員からご質疑を頂きました。  当工事につきましては、設計監理士をつけての安全対策、当然現場の代理人を含めて安全対策には十二分に配慮し、当工事のみならず、町が発注する工事につきましても、今後についても安全対策をとって事故防止に努めてまいりたいと思いますので、ご理解のほどよろしくお願いしたいと思います。  以上です。 ◎議長(西川誠一) ほかにありませんか。  西谷尚君。 ◎西谷 尚(5番) 西谷尚でございます。何点か質問させていただきます。  先ほど山本議員からもご質疑ありました。ボーリングに関しましては2か所、そして、サウンディング試験においては5か所行ったということで、その結果、4メートル下に岩盤があると確認をしとった。しかしながら、町道石町線沿いに1か所穴を掘ってみたところ、基本的に6メートル下に岩盤があったということで説明をされていますけども、間違いないのか。  ということは、ボーリング、BPを2か所、そしてSSを5か所、合計7か所、穴を掘って4メートルとして決めたことが、1か所の掘削において全てが6メートルであるという判断をされたということは、統計的というか、データをきちっと出されているのに、どうもちょっとしっくりこないんですけど、その辺の説明をお願いいたします。  そして、建物の東側の塀があるところというか、塀においてのボーリングがなされてないんですけど、これというのは土圧、土が押すような圧力等も考えられると思うんですが、なぜここら辺はボーリング調査がされてないのかということが2点目。  そして3点目としては、議案資料の3ページの1番下、残土処分量が344立米、これが結果的に1,048立米と3倍ほどになっておるということです。通常、4メートルまでは今までの中できっちりと計算はできていたんでしょうから、あと2メートル分に関しての土量の量になるというふうに考えられます。それがなぜ3倍になるのかというところが分からない。  4つ目としましては、ラップルコンクリートを採用しているわけですけど、これを6メートルやっていくというのはちょっと僕は無理があるのと違うかというふうに思います。費用とか工法、それから工期の面から見ても、やっぱりちょっと考えていただいたほうがいいのかなというふうな感じは受けるんですが、ダンザホール式だと、最初から6メートルといっていうふうに見ていれば、途中、岩盤があってもそれをくりぬいていって、それをクリアできるというような利点もありますし、今後、追加工事等を発注する可能性も少ないというふうに考えられますけど、その点、ご説明を頂きます。 ◎議長(西川誠一) 小代地域局長、井口晃君。 ◎小代地域局長(井口 晃) 西谷議員の質問にお答えします。  まず1問目の、ボーリング2か所、サウンディング試験の5か所をしているのに、6メートルが分かったのが、議案資料で言いますと4ページの、ラップルコンクリートを掘削、1か所して判断したのかというご質疑ですが、試掘をしたのは、議案資料4ページの平面図の左側の、白い、格子をしてない基礎の部分を1か所試掘させていただきました。それで、どこも4メートルの深さで支持盤があるなということが確認できましてから、町道石町線沿いの格子をしておりますラップルコンクリート4か所を、左から4か所なんですけど、4か所の掘削を同時に始めた。その結果、6メートルで支持層が出てきたということですので、ちょっとその辺はまた、6メートルで、そこで初めて出てきたということです。  2点目の、農協側のボーリングはなされてないかというご質問だったと思うんですけど、先ほど山本議員のところでもご説明させていただいたんですけど、ボーリングポイント1、2を設定させていただいて、ボーリングポイント1、2で、地質調査の結果で4メートルの深さというのが出まして、その4メートルの深さ、2点出ましたので、4メートルの深さで支持層があるという判断をさせていただきました。  通常ここで、例えばどっちかのボーリングポイントが、深さが例えば極端に1メートル浅いとか、極端に1メートル深いとか、いろんなことがありましたら、追加でボーリングを実施しているのが通常のことです。ですので、今回は2点のボーリングを取らせていただいて、サウンディング試験もさせていただいた中で、十分4メートルの深さがあるなという判断をさせていただいたということでご理解をお願いしたいと思います。  残土処分量の関係なんですけど、確かに深さは2メートルしか深さは変わらないですけれど、先ほど図面で、大変申し見にくくて申し訳ないですけど、資料4のラップルコンクリート追加範囲というところで、ずっと囲わせていただいとるラップルコンクリートの位置を囲わせていただいとります。  議案資料、5の詳細図でいきますと、ラップルコンクリート追加449立米増と書きました図面のすぐ下に線がありまして、それで四角く囲わせていただいとると思うんですけど、その中で、その中の範囲のラップルコンクリートを追加するものですので、土量にしたら確かに2メートルかもわかりませんが、実質、掘削をして算定させていただきましたら、当初は必要でなかった部分も掘削で必要になってきますので、その部分の残土が出てくるということでございます。  4点目に、ラップルコンクリートの6メートルは無理があるのではないかというのは、工法的な話であるんかなと思います。西谷議員の言われとるのは、例えばくい等のことも検討ができなかったんかなというお話かなとは思いますが、実はボーリング調査した結果、盛土部分がありまして、盛土の場合は、基本、くいの基礎というのは建築の場合は考えないというのと、くい自体の深さというか、支持地盤自体の深さが5メートル以下の深さの場合は、くいの基礎については考えないということがありまして、それは監理を委託していただいております設計士さんのほうからご指導いただいとりますので、間違いはないと思っております。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 西谷尚君。 ◎西谷 尚(5番) 議長、1番目に、ボーリング調査を全部で7か所行ったということで、その7か所と1か所の対比の中でどう判断されたのかということを私は伺ったわけですけど、そのことが答えられてなかったので、もう一度お願いをいたします。  2つ目のボーリング調査に関しては、この4ページ目の東側、右側です、この資料で言えば。こちらにボーリングがないけど、大丈夫なんですかということをお聞きしたわけであります。大丈夫であれば、全然私は問題ないわけですから、その辺をお答えいただきたいというふうに思います。  あと、最後に質問したものは技術的なものですので、私もその詳しいことは分かりませんけど、今回はラップルコンクリート方式ということですが、この図面を見ると、単体で穴を掘って、そこに型枠で埋めていくというようなことでございますので、これを一体的な長細い四角のものにすれば、もっと合理的にできるのかなというような感じも、この工法を使えば、思うわけであります。その辺、最後よろしくお願いします。 ◎議長(西川誠一) 小代地域局長、井口晃君。 ◎小代地域局長(井口 晃) 西谷議員の再質疑にお答えいたします。  7か所のボーリングの調査でさせていただきまして、その結果、7か所のボーリングプラス1か所の試掘をさせていただきました。その中で、全てのボーリング調査におきまして、推定の支持層につきまして確認ができたということで、工事の施工というか、に着手したという状況です。  東側の点は大丈夫かというお話をされとりますが、ここに今、庁舎で言いますと、現庁舎にいろんな施設というか、アンテナであったり、いろんなものが設置されとります。設置するに当たりまして、今度の庁舎は屋根の構造がもう普通の片流れの屋根なりますので、そんな施設が、取り付ける位置がありませんので、1つ、電柱といいますか、柱を1本立てる予定にしとります。そのときのボーリング調査も、それはうちではないんですけど、業者のほうがしとりまして、その業者のデータにつきましても、ボーリングポイント1、2と変わらないデータが出とります。  それで、コンクリートの基礎について、長細い基礎にしたらどうかというご提案なんですけど、それにつきましては、今のあるラップルコンクリートが建物の基礎のちょうど下になります。要するに、岩盤の支持層がありまして、その上にコンクリートを単体のものの工事をしまして、基礎を支持するという形です。それを長細いコンクリートというか、にしちゃいますと、要らないところにもコンクリートの基礎ができるような格好になりますので、金額といいますか、工事費としては高額になるという形になりますので、このラップルコンクリートという工法でご提案をさせていただいとります。  以上です。 ◎西谷 尚(5番) 終わります。 ◎議長(西川誠一) ほかにありませんか。                (「なし」の声あり) ◎議長(西川誠一) 質疑なしと認めます。質疑を終了します。  討論を行います。  討論はありませんか。                (「なし」の声あり) ◎議長(西川誠一) 討論なしと認めます。  これより、議案第105号を起立により採決いたします。  本案は原案のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。                 (賛成者起立) ◎議長(西川誠一) 起立全員であります。  よって、本案は原案のとおり可決されました。      ──────────────────────────────  日程第4 議案第104号 専決処分をしたものにつき承認を求めることについて(和解を              することについて)  日程第5 議案第106号 債権を放棄することについて  日程第6 議案第107号 土地を取得することについて ◎議長(西川誠一) 日程第4 議案第104号 専決処分をしたものにつき承認を求めることについて(和解をすることについて)から、日程第6 議案第107号 土地を取得することについてまでの3議案は、香美町議会会議規則第37条の規定により一括議題とし、一括質疑の後、議案ごとに討論、採決を行います。  これより質疑を行います。  質疑はありませんか。  見塚修君。 ◎見塚 修(6番) 議案第104号、106号、107号について質疑をいたします。少し前置きが長くなりますが、お許しを頂きたいというふうに思っております。  山手区画整理事業の必要性だとか、それから経営については皆さんご存知だと思いますけども、合併後、当時の町長は山手組合の支援策の説明の中で、運命共同体とも明言され、説明をされました。といいますのも、区画整理事業組合施行の方法と、それから地方自治体、団体施行の2つの方法があります。一般的には、現地の宅地化の状況だとか、それから建物等の状況によって選択されるというふうに理解をしております。  そのようなことから、町の判断によって組合施行の方法を取ったものと理解しておりますが、しかし、平成2年の台風19号で、香住谷川沿線の多くの床上浸水が発生したこと等により、山手地区からの釜石川と、それからその北側にあります境谷川の川は、香住谷川に直角に流入するというような変形的な河川でもあるということから、構造的な欠陥を解消するために、この2つの河川を直接東港に、いわゆる地下トンネル式に流入させる一日市放水路というものを、約600メートルありますけども、これを約10億円の費用をかけて、平成8年度から10年度にかけて先行投資をしたという経過や、事業の進捗に合わせまして、町道山手若松線、先日の請負契約の案件でもありました路線ですけども、これを整備することといたしまして、第1期工事、平成16年から平成21年度にかけて、延長147メートル、約6億1,000万円で施工したこと。第2期工事も延長206メートルを着手しているというようなことでもあり、この道路はJRに分断された既成市街地といわゆる山手バイパスを連結し、生活幹線道路の骨格形成と同時に、公立香住病院のアクセス道路でもあります。  このように、山手区画整理事業は、宅地造成のみならず、山手バイパスとともに地域の活性化、防災上の安心・安全と命を守る総合事業であったと私は考えています。が、まずこの点について、この事業、町長はどのようにお考えられているのか。同じ考え方でしょうか。  次に、特定調停について伺います。12回に及ぶ特定調停後、諸事情により、民事調停法第17条の決定がなされましたが、町長がこの決定を可とされ、受け入れる判断をされたことは評価するものであります。長年の課題解決と土地購入者の権利確定、組合員の安堵とともに、第2期まち・ひと・しごと創生総合戦略に基づく香美町創生に積極的に取り組む必要があると思いますが、町長の意気込みを伺いたいというふうに思います。  次に、土地の取得について伺います。議案第111号で示されましたとおり、土地の取得は土地開発基金で取得されるとされています。この基金での取得は、土地の使用目的が確定されていない場合、または後年度に計画している一定の目的のために、その期間、基金で保有するものであると理解しております。香美町創生にはこの土地をいつまでも塩漬けすることなく、有効活用すべきだと考えますが、町長の考えを伺います。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 山手土地区画整理事業の位置づけにつきましては、今まさに見塚議員からお話を頂いたとおり、これは土地区画整理という一つの事業には関わらず、周辺の道路環境、あるいは生活関連の香美町の中心市街地を全体的に構想する大事な計画だというふうに認識をしとります。まさに議員が今ご説明いただいたとおりでございます。  2点目の、私の意気込みでございます。ただいまの和解の案件を受入れいたしましてから、今後、町職員も含めて、購入いたしました土地の活用については、香美町創生、あるいは若者の移住や定住、様々なことに可能性のある限り、この土地を活用すべく、これからしっかりと検討をしていきたいというふうに思っとります。  土地の有効活用については、今申し上げましたとおり、ただいまは特定調停の和解案を受け入れたということでございます。もともと土地活用、こういうものがあるからその土地を購入させていただくということでなしに、裁判所の特定調停の結果によって香美町が購入をすることになった土地でございますので、内容については今後しっかりと検討をさせていただきます。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 見塚修君。 ◎見塚 修(6番) 私は以前から、なおかつ議会の一般質問でも防災の関係について質問いたしました中に、いわゆる防災センター的なものが必要だと従前から申し上げておりました。今回、山手の土地を取得するわけですけども、その利用方法としてそのようなことも考えられるのかどうかについてお尋ねをしてみたいというふうに思います。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 以前から、見塚議員には防災センターの必要性について、いろいろとご提言も頂いとるところでございます。また、今までの議会でも申し上げておりました、香美町には近隣の但馬地域でも、香美町だけ保健センターもないというようなこともございますので、そういうことも含めて、ここにそれを必ず山手の町が購入した保留地に建設をするということでなしに、町全体の計画の中での位置づけの一つの候補地ではあろうかなというふうに思っとります。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 見塚修君。 ◎見塚 修(6番) 最後に、山手区画整理事業がもたらした効果といいますか、先ほど初めにいろいろと事業の必要性だとか、ほかの事業を含めた、いろんな総合整備事業という言い方をしましたが、そういうような考えの中で、一応現場的にはほとんど工事が終わっているというふうに考えておりますが、その効果的なこと。現庁舎もそうですし、現庁舎もこの事業、山手事業とバイパス事業がセットですので、そのようなことがなかったら庁舎もここには来てなかったと思いますし、あるいは病院へのアクセス等々も含めて、香住区の活性化に私は大いに効果を発揮しているというふうに思うんですが、その辺のことは町長、再度伺いますが、どのようにお考えなのか、1点お尋ねします。  なおかつ、山手区画整理事業は、確定測量は終わったというものの、工事そのものが残っているというようなものがあります。合併当時の町長は、ライフラインは町で施行するというふうなことを申されましたが、今後も引き続いて残りの残工事ですか、そういうものもライフラインを中心になりますけども、そのようなことには手がけていくお考えでしょうか。お尋ねをいたします。
    ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 今の山手の位置づけにつきましては、今まさに見塚議員からお話がございましたように、これは土地区画整理事業のみならず、周辺の関連道路、あるいはこれから向かいます山手若松線の建設も、2期工事が始まろうとしております。  そういうことを考えますと、佐津、柴山方面からの中心市街地への流入のための道路整備も、この山手土地区画整理事業の位置づけの中で関連して整備してきたものでありますし、これからも何年かかけて山手若松線の2期工事、今、土地の買収に今かかっとるところでございますが、これが新たに目に見えてこようとしております。これからも山手の土地区画整理事業のみならず、周辺の関連事業にもしっかりと、道路も環境も含めて、今後取り組んでいかなければならないということでございます。  それから、2点目の関係でございます。このたびの特定調停は、大筋で様々な団体が合意したものでございますので、今、見塚議員からご提案のあった、細々とした生活関連の様々な整備については、これから組合員の皆さんも含めて、議会にもお諮りをさせていただかなければなりませんが、粛々と保留地のこれからの活用に向けて、町でしなければならない部分についてはしっかりと香美町で整備をさせていただきます。  以上でございます。 ◎見塚 修(6番) 終わります。 ◎議長(西川誠一) ほかにありませんか。  藤井昌彦君。 ◎藤井昌彦(13番) 13番、藤井です。2点ほど質問させていただきます。  先ほど見塚議員のところで、町としても重要な施策だということだったんですけども、私は1つ引っかかることがありまして、さきの同僚議員の一般質問の中で、光ファイバーの整備のときに、5%の未整備のところにあとの95%の方々の血税をつぎ込むことはできないと、理解ができないというふうなお答えが町長にあったんですけども、今回こういった多額の血税を山手に入れるということについて、どういう考えなのかということをお聞きするのが1点。  もう1点は、今後こういう町内で同じような案件が出てくれば、このように法根拠というか特定調停というか、こういうものにかければ今回の2億円のような多額の血税をつぎ込んでいくのか、この2点についてお聞きしたいです。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 今、藤井委員から光ファイバーとの比較が出まして、問題が全然別であります。光ファイバーの民間が手がけた事業を推進するのを町が支援する話と、町が山手土地整理組合の、このたびのこういう事態になったことについて町が支援する話とは全然別の問題でございますから、光ファイバーとは全然違います。  それから、今の特定調停も、既に新聞報道もございましたから、内容についても細かくご存知だと思います。これは香美町だけがという話ではありません。組合員の多くの皆さんにも賦課金の徴収、あるいは様々なことで大きな負担がいきます。これは土地の賦課金の総額は1億5,000万円程度というふうに聞いておりますが、事務費や特定調停に係る裁判の費用、それも含めて組合員の皆さんからの賦課金を充てて整理をしようとするものでありますし、旧の役員の皆さん方につきましても、5,700万円という大きな負担を、保証人としての責任を果たしていただく、全体の大枠としての特定調停での和解でございますから、先ほど議員がおっしゃいましたような話ではありません。  それから、今のこれからこういう問題が起きれば特定調停にということでございますけども、これから様々な事業のことで町民の皆さんにいろいろと提案申し上げたり、議会にもお諮りをして解決する中には、こういう事態も出てこようかと思います。  ただ、藤井議員もご存知だと思いますけども、例えば、これは香住町当時に事業を手がけたから、香住の問題だとかいうような問題ではありません。もう既に合併してから16年目を迎えて、今までずっと引きずってきた大きな、住民を巻き込んだ、組合員を巻き込んだ大きな事業が、このたびの特定調停によって解決する話でございます。それについては組合員にも大きな負担がかかっておりますし、金融機関にも債権放棄という大きな問題がかかっとります。保証人をなさった旧の役員の皆さんも、既に多くの方が代替わりをされている中で、次の代を担う方々に責任が負うことを合わせて和解という判断でございますから、これから起きる問題のことについて藤井議員が懸念をなさっておりますが、例えば一つの例を申しますと、このたびの町の1億1,000万円での保留地の購入というのは、本来であれば4億6,000万円の価格の土地を1億1,000万円で買わせていただくということでございますし、組合員にも多くの賦課金という負担がある。  一方で、今までも様々な、町が合併してから、あるいは合併以前から、似たような話は様々あるんです。例えば一つの例を申しますと、藤井議員、小代のゴンドラ。これは交付税措置をされる分の以外については、観光事業協同組合が使用料を年間2,000万円程度納めていくという話が、途中で、合併を機に全部町負担になっとるわけ。4億のお金を、最初の1年か2年分だけ納めていただいたと思いますが、そういうことを含めれば、これは小代がどうとか香住がどうとかいうような問題ではなく、紛れもなく香美町の抱える大きな問題でありますから、そのことがこのたびの特定調停の和解によって、きれいとまでは申しませんが、きちっと整理ができる話でございますから、私としても政治生命をかけてこのたびの和解の受入れをさせていただいたわけでございます。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 藤井昌彦君。 ◎藤井昌彦(13番) 町長は前回、香美町に住んでよかったと思えるような住民であってほしいというふうな、私の新しいコミュニティーのときの答弁でした。  先ほどの山手の問題と光ファイバーの問題、全く別だというふうな話なんですけども、今コロナ禍の中で、やっぱり情報管理というか、テレワークとか自宅での授業とか、遠隔授業とか、こういうものには情報というのは本当にライフラインだというふうに私は思っていますので、だから、町長が1人でもこの町に住んでよかったというふうなことを思うのであれば、そういったことにもやっぱり一人一人に、細かいところですけども、一隅にも光を当てて欲しい。  それと、合併して16年たったと。だから、もう小代、村岡、香住ということじゃなくて、町全体でこういった問題を考えるということについては、今、町長に聞きましたので、そういったことを求めて私も終わりたいと思います。  以上です。 ◎議長(西川誠一) ほかにありませんか。  小谷康仁君。 ◎小谷康仁(4番) 小谷です。3点お伺いをいたします。  まず1つ目ですけども、専決処分した経緯と理由を詳細にお願いいたします。  それと2つ目ですけども、飛び地となっております25、29、31街区を保有する理由について。これちょっとダブるかもしれませんけど、3つ目ですけども、この春に、総務民生常任委員会のほうに組合の方が説明に来られました。ほんで、現状、痛感して、大変だなというふうな思いを感じました。その中において、組合の方々も引き継がれる組合の方がおられるのはいいでしょうけども、やっぱり高齢化が進んできておられる。そんな中において、どのように対応していったらいいかという問題があると思われます。それについてどのように考えられているのか、この3点についてお願いをいたします。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 専決処分の経緯につきましては、企画課長のほうから説明をさせます。  飛び地の関係はという話でございますが、あくまで残存する保留地50区画を、全体を町が購入をさせていただくということでございますから、部分的にどこの街区の土地をどう活用するとかそういうものではありません。先ほど見塚議員のところで申し上げましたように、これは特定調停の提案を香美町として受け入れさせていただいた中に、50区画全部を香美町が購入するということでございますので、先ほども申しましたが、目的を定めて土地を購入することでない以上、ここの土地は何に使うというようなことが、今議論ができるはずもございません。  それから、高齢化の関係でございます。先ほども申しましたけども、既に役員の皆さんの中、あるいは組合員の皆さんの中でも、どんどんと代替わりが進んでおります。いろいろなことを思い巡らす中で、今まで当初の組合の設立時に組合員であった方々が徐々に亡くなられたり、代替わりをされとるということも含めて、これ以上問題を引きずるわけにはいかないということで、このたびのお諮りの判断に至ったということでございます。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 企画課長、水垣清和君。 ◎企画課長(水垣清和) 1点目の専決処分をした経過でありますけれども、議案の補足説明のときにも若干申し上げましたけれども、特定調停が最終的に裁判所による17条決定ということがなされました。これが8月6日付で発出されまして、それから関係者の異議申立てがないということが確定しませんと、その決定が確定になりませんでした。最終的な裁判所による17条決定の確定がなされたのが8月21日の日になりまして、この日は議会運営委員会の当日でありましたので、当初議案には間に合いませんでしたので、その確定をもって専決処分を行わせていただいて、本日の議案に上程させていただいたという経過でございます。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 小谷康仁君。 ◎小谷康仁(4番) 2つ目は、予定がないということで分かりました。  1つ目なんですけども、再度お伺いをいたします。時間的余裕がないというのの意義ですよね。今回に間に合わすがために、専決処分なのか。次に回せばいいという考え方もありますし、丁寧な説明を議会のほうにしてからやるという考え方もございます。そんな中で、時間的余裕がないので専決処分を下した、ここの根拠をもう一度伺いをいたします。  それと、町長に伺いますけども、町長もこの問題に関しては議員のときから大分熱心にやられておられまして、見塚議員のところでもありましたけど、藤原町長が運命共同体だというふうにしておられまして、やはり運命共同体という原点があるのでありましたら、困っておられるんでしたら、やっぱり手を差し伸べていくという考えを示していくというのも1つだと思います。というのも、長瀬町長時代に、浜上町長、熱く詰め寄られた部分がありますので、そこのお考えをもう一度お伺いをいたします。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 今まで、私は議員当時から、山手の関係についてはいろいろと質問もし、先ほどの藤原町長の運命共同体という答弁がありましたのも、私の質問のときだったように思っとります。  ただ、このたびの関係につきましては、今まで組合員の皆さんも、執行部を含め、いろいろと、私、この8年間の間に何十回となく協議を進めてまいりました。このことについては、私個人の思いとは別に、香美町長としての香美町が果たすべき役割、これはこのたびの和解の受入れによって大きく前進ができるというふうに思います。  保留地の販売が思うに任せず、こういう事態になりましたけども、この事業が例えば30年前に完成をしておったら、確実に全部の区画は売り切っていただろうなというふうな思いも、我々、香美町香住区の景気の動向をずっと肌身で感じておりますので、そういう思いはありますけれども、このたびの和解の受入れによって、長年抱えておった大きな問題が大きく山を越えたというふうな思いもいたしますし、先ほど何回も繰り返しますけども、組合員の皆さんにも大きな負担がいく、それから、町も農協も債務を債務放棄するということで、このたびの対応でも同等の負担がいくわけでございますし、旧役員の代の替わった保証人の方々にも大きな個人負担があるわけでございますから、特定調停という手法をとっていただいて、代理人の先生方に、丸く収まると言いますとちょっと言葉は悪いですけども、それぞれを1つずつ見詰めてまいりますと、微妙なバランスで問題解決に少し道が開けたような提案を頂いたことを、和解案として町として受け入れさせていただくということでございます。  私からは以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 企画課長、水垣清和君。 ◎企画課長(水垣清和) 1点目の時間的余裕がないということの根拠ということでありますけれども、先ほどご説明させていただきましたように、8月6日付で裁判所からの17条決定が発出され、いつ確定するかということは、その時点からはもう全く確認はできませんでした。最終的に8月21日に確定したというのも、裁判所からは連絡がございませんので、こちらの代理人弁護士から確認して、また、その書面については後日発出されたものであります。  したがって、それ以前で議案として成り立たせることもできませんし、逆に21日に決定したときは、これは確定判決ということになりますので、その日をもって17条決定が確定になりますので、もう専決ということで受け入れさせていただいたというものであります。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 小谷康仁君。 ◎小谷康仁(4番) もう1回、専決処分についてお伺いをいたします。この山手の開発事業というのは1987年ぐらいから始まっていて、大分前からであります。議会の承認が得られることを条件として、専決処分をするわけです。本当にこの三十何年も前のことをこれだけの時間の中で専決処分をして、議会の承認が本当に得られると考えられたのかということがもう1点、お伺いをいたします。  それと、もう1回町長のほうにお伺いをいたします。やはり運命共同体、町長もよくご存知だと思いますけども、この和解が成立した中には国税庁のほうも入っておられる。要するに、もう次の代がおられなくて、亡くなられてしまっている組合員の方もおられるということですので、やはり弱い方には町としてできるだけのことを、手を差し伸べていくという考え方というのは設けれないのかどうかということをお伺いいたします。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 事業認可は早い時代でしたけども、実際の事業にかかりましたのは大分後でございます。設立が平成9年、保留地の販売開始はもう平成19年になってからでございますから、実際に、工事も含めて販売開始は平成19年、もう紛れもなく香美町になってからでございます。  長い時間をかけておってという、国税庁ではない、財務省じゃないですかね。財務省です。これは、それぞれ組合員の方の個人的な相続の関わりがあって、そういうことでございます。ちょっとこういう公の場所ではあれなんですけど。  そういうことでございますので、長い時間かかって、何とか保留地を販売にということで、組合員の皆さんにも頑張っていただきました。ただ、117区画、初め頃はぽろぽろという感じででしたけども、様々な手法を駆使していただいたおかげで、仮契約の分も入れますと、残り50区画でございますから、今から思いますと、私、町長になった時分、販売が開始になってからなかなか思うに任せなかった保留地の販売も、役員の方々が一生懸命なっていただいて、半分以上は仮契約も含めて売っていただいたというようなところもございますので、私は役員の皆さんにも敬意は表しますし、これからも町といろいろな面で残った問題解決については一緒になって協議を進めたいと思います。  以上でございます。 ◎小谷康仁(4番) 弱い方への配慮というのはされるかどうかということだけ。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) これは手続上、私のほうで判断できるような話ではありません。賦課金の徴収については、これは町が関わる問題ではありませんので、組合内部で解決をしていただく問題ですので、賦課金を集めない部分について、町がそれを別途支援するとかということでなしに、特定調停の和解が成立した中身は、組合の皆さんの賦課金は組合のほうで処分をしていただけるということでございますから、ここの部分については香美町として関与するつもりはございません。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 企画課長、水垣清和君。 ◎企画課長(水垣清和) 専決でいいのか、議会の承認についての質疑でありますけれども、まず、この特定調停につきましては、昨年、令和元年5月13日に特定調停の申立てを受けました。特定調停に入るに当たっては、当然弁護士費用もかかりますので、これにつきましても、入る段階で議会の皆様にもご説明をさせていただいております。  また、その途中経過についてでありますけれども、今年の2月についても、途中経過、内容については詳細は申し上げませんでしたけれども、特定調停が進行しとるということは申し上げてまいって、最終的には確定した段階で議会にも説明させていただいて、今日に至っておるというところであります。  議会の承認についてのことでありますけれども、これについては特定調停が成立して、和解条項を受け入れて執行する段階において、やはり議会の承認が必要だということを条件に、和解が成立したということであります。  以上です。 ◎小谷康仁(4番) 終わります。 ◎議長(西川誠一) ほかにありませんか。  東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) それでは、お尋ねをいたします。  長年の懸案であったというふうに思います。私、農業委員会の委員をしとりましたときに、登記の話が出ておりました。ここの土地、まだ農地のままであろうというふうに思います。何年か前にも登記をするというふうなことで、議会のほうにも出ておったというふうに思います。そういうふうなことで、農地法上、問題はないか。それから、登記の作業がこれだけ遅れた理由。それから、今後の方向をお尋ねいたします。  それでちょっと聞きますところに、組合員のいわゆる換地といいますか、所有地もあるというふうに聞いております。その辺も登記として全て宅地にするかどうか。そういうふうなことをお尋ねいたします。 ◎議長(西川誠一) 企画課長、水垣清和君。 ◎企画課長(水垣清和) 今のご質問についてですけども、まず1点目、農地法上、問題ないかということでありますが、従前地につきましては、田畑、原野等ございますけれども、土地区画整理事業を始める前に、平成8年の段階におきまして、当時の香住町の農業委員会、またその上部機関であります兵庫県の農業会議に、区画整理事業の農地の取扱いについて、あるいはその事業計画についての申請をしておられます。その現地も確認されて、認可相当ということで承認を頂いて、事業を開始したということがあります。これらの行為から、事業につきましては事前承認を得ておる事業ですので、農地法上の問題はないということで確認をしておるところであります。  それから、2点目ですけれども、登記が遅れた理由というところで、これにつきましては以前も議会の皆様にはご説明させていただいたかと思いますが、町の支援が行った中で、登記を、いわゆる換地処分を行っていただくように進めておったんですけれども、やはり多額の負債を抱えとる中で、なかなか登記をしてしまっても事業は終わらないという中で、それよりも特定調停を優先されて、登記はしばらく引き延ばしされたということで聞いております。  それから、組合員の土地につきましては、当然もともとはこの組合員、土地を持っておられる方が組合員になっておられまして、組合員の土地を出し合って、道路なり新しい宅地を生み出して販売をされていきますので、実際には宅地化はできておりますので、登記時には宅地等での登記になる予定であります。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) 今現在はまだ宅地に登記されてませんので、今の課税はどうなっとるかということと、それから、概算で結構ですので、これが宅地に登記されたら、1年間にどれぐらいな固定資産税になるかが分かりましたら教えてほしいです。 ◎議長(西川誠一) 税務課長、田村顕彦君。 ◎税務課長(田村顕彦) そうしましたら、ただいまの東垣議員のご質問にお答えさせてもらいたいと思います。  まず、今の課税ですけども、基本的には従前地の地目で課税をしているという状況でございます。ただ、その中で、もう既に家を建てている方について、一部につきましては面積を取得した分の金額に宅地課税というふうにやっておりますので、従前地課税と、もう家を建てられた方については宅地課税と、混在しているという状況でございます。  また、固定資産税といいますのは、もしそこがもう既に登記が全部されて、宅地課税に全てなった場合、町のほうの税収としてどれだけというご質問だと思いますけども、そこの部門については全体の計算をしてませんので、ちょっと回答はしづらい状況でございます。  ただ、今回50区画、町が取得するということですので、町が取得するということは、その分は当然非課税扱いということになりますので、当初、宅地になった場合、これだけ増収になるというシミュレーションがあったとした場合には、50区の分が減になるという状況でございます。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 企画課長、水垣清和君。 ◎企画課長(水垣清和) ちょっと補足させていただきますが、私どもで税務課から把握しとるところで、現時点での概算の固定資産税ですけれども、今年度時点で、土地、建物合わせて大体420万程度ということでなっておると。  これが登記された場合でありますけれども、更地の場合でしたら、宅地の場合は1,400万程度ぐらいになるということでは概算では聞いております。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) もう1点、この和解が成立しましたら、たじま農業協同組合は9,000万、債権放棄をすると。しかし、ずっと見てみますと、令和5年3月31日までに、いわゆる履行を済ませてから債権放棄をするというふうに読み取れるんですけれども、その間、ここに極度額7億、今現在が元本残高が5億960万3,874円の残金になっています。令和5年までのいわゆる貸越しの利息というものは発生するんですか。するものかしないものかを教えていただきたいということと、香美町の2,740万5,000円というのは、無利子、利息はないということのように読み取れるんですけども、その辺をお尋ねいたします。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 利息の関係、私、企画課長から聞いたところによりますと、このたびの和解が成立しますと、これからの金利の関係についてはかからないというふうに聞いておりましたけど、詳しくは企画課長に説明をさせます。  もう1点は、町の2,740万も、これも無利息でございます。これは組合設立時に融資した分でございます。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 企画課長、水垣清和君。 ◎企画課長(水垣清和) JAの関係でありますけれども、私どもが詳細を申し上げるわけにはまいりませんけれども、組合を通じて聞いているところによりますと、この特定調停が成立して、和解、JAの利息はこの期間は停止になるということで聞いておりますので、利息はかからないだろうということでお聞きしとるところです。  以上です。 ◎東垣典雄(1番) 終わります。 ◎議長(西川誠一) ここで暫時休憩をします。
                                 午前10時46分 休憩                              午後12時58分 再開 ◎議長(西川誠一) 少し早いですけども、休憩を閉じ、会議を再開します。  引き続き質疑を行います。  質疑はありませんか。  山本賢司君。 ◎山本賢司(9番) 山本です。ただいま議題になっております104号、106号、107号について、少しお尋ねをしておきます。  まず1つは、私自身が十分認識していないので教えていただきたいんですけれども、この山手の組合は幾らの借入れでスタートしたということになるんでしょうか。全協の資料の8ページでは、極度額7億円というふうな数字も出てくるわけですけれども、さらに、既に随分頑張って売っていただいて、売れた土地の代金がどんな状況になっておるのかね。要するに、山手の全体が1つは知りたいということ。  いま1つは、町が昭和60年に山手開発地区基本計画を策定したということがあるようで、その後、様々このエリアに対しての事業を入れているわけですけれども、町がやった事業費というのは総額で幾らになるのか、その辺りも教えていただきたい。  さらに、ここ2年ほどかけて換地のための測量調査業務を行っているわけですけれども、現時点で換地ということは、町が50区画を買う、さらに予約というんですか、7街区かな、の11区画が売れて4,000万円が確保できたら、それでもって換地業務が完了するということになるのかどうかな。その辺り。  さらに、この1億1,000万で50区画を町が買うということなんですけれども、町はこの間、公共施設等の適正管理というふうなことで、計画的に整理すべきものは整理をするというようなことを含めて、なるべくなら身軽になろうという方向でやってきたわけですけれども、そのこととの関連でこれがどんなふうになっていくのかなと、50区画、宅地を買い求めることがね。買収地の活用という点では、先ほども小谷議員の問いに対するお答えの中で、目的を定めていない土地購入だというふうに町長はお答えになりました。  久しぶりに土地開発基金条例をひっくり返しました。土地開発基金条例の第1条は、「公用若しくは公共用に供する土地又は公共の利益のために取得する必要のある土地をあらかじめ取得することにより、事業の円滑な執行を図るため、香美町土地開発基金を設置する」というふうになっております。さらに、運用規則の中で、「土地を取得しようとするときは、部長は」、部長というのは課長でしょうけれども、「土地需要計画書を財政担当部長に提出しなければならない」「財政担当部長は、前項の規定により提出された土地需要計画書を審査し、必要な調整を加え、町長の決裁を受けなければならない」というふうなことが決められているわけですけれども、そういう手続を踏んでいるのかどうかということも確認をしておきたいというふうに思います。  以上。 ◎議長(西川誠一) 企画課長、水垣清和君。 ◎企画課長(水垣清和) そうしましたら、項目が多いので、1つずつ順番に答えさせていただきます。  まず、組合の借入金、JAですけれども、最初のスタートが平成15年に1億6,900万で借入れを始めております。その後、事業の展開に伴いまして借入れが増えていって、現在の残高になっておるという状況であります。  売れた土地の代金については、今確認中ですので、後ほど回答させていただきます。  3点目の、山手開発計画に盛り込まれとる、町の事業費ですけれども、町が間接的に補助いたしました事業の総額については約10億円程度となっておりまして、主には、これまでの議論にもありました、町道山手若松線の施工でありますとか下水道の整備、それから、関連して公園の整備でありますとか区画内の道路の整備、それから残土処分等を行っておる費用でございます。  換地の関係でありますけれども、これにつきましては換地処分、いわゆる登記ができる前の段階になっております。現在、組合のほうも換地計画のほうを承認されましたので、登記の事務に入る手続を進めておられます。この特定調停も踏まえまして、和解が成立いたしましたら換地も行うような準備になっておりまして、来年の春の登記を目指して進めていくことになっております。  それから、公共施設管理計画等の関係ですけれども、これについては、当初の計画にはございませんでしたけれども、今回の和解を受けての取得になっておりますので、今後有効な活用を図ってまいることとなると思います。  それから、町の土地開発基金との関係でありますけれども、これにつきましては、当然土地開発基金での取得に当たりましては、関係の部署との協議を行いまして、手続を進めて取得を行っておるところでございます。  2点目の、売れた土地の、保留地の代金でありますけれども、現在までに4億4,200万でございます。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 山本賢司君。 ◎山本賢司(9番) 現在まで4億4,200万の販売額という状況で、大部分が工事の費用と、農協に対しての返済というふうなことに充てているのかなと思ったりはしますけれども、その辺りは、この販売された4億4,200万というのはどんなふうに組合の中では処理をされているのか、もう少し聞かせてください。  それから、公共施設等管理基金との関係では、今後計画化するというふうに言われ、同時に、土地開発基金の規則との関係で、関係部署との協議は行ったというふうに言われるんだけれども、本来であれば関係部署との協議が行われて、何のために購入するのかということが計画されていなければ買っちゃならんというふうにも読めるわけで、その辺りをどうクリアするのかということ。  いま1つは、それぞれ資料を見ておりますと、全員協議会の資料の中で、それぞれ支払いの期日というか期限というか、そういうことが示されておりまして、町の2億円、無利子貸付けの2,740万5,000円は単純に放棄すると、それは分かります。そこまでは我々も放棄されるんだろうなというふうに思いながら見ておったわけですけれども、この8月28日の全協で2億円だという話を初めて聞いたわけで、この無利子貸付けの放棄と組合に対する補助金6,259万5,000円、これを合わせると9,000万円で、農協が債権放棄をする9,000万円とほぼ同等の負担をしましょうということだというふうに読めるんですけれども、この補助金の支払いは議会可決後1か月以内という表現になっておりまして、いついつかまでという切りはないんですよね。  1億1,000万円という土地代については、所有権移転登記完了と引換えに支払うということになっておりまして、先ほどのお答えでいくと、来年の春には換地が完了するのかなと。うまくいけば年度内に支払いが完了する予定なのか、若干先へ行くのかよく分かりませんけれども、さらに山手土地区画整理組合そのものは、少なくても令和5年3月31日までは存続をするわけですよね。そういうことを考えると、この議決を今する必要があるのかという点をもう一つ伺っておきたいというふうに思います。  町長、目的を定めていない土地を購入する、土地開発基金を使ってと。今現在、1億円あります。補正予算の中では3,700万ほど、土地開発基金に一般財源を入れて、1億1,000万の一部にするというふうに読めるんですけれども、目的を定めていない土地を購入するということが基金条例に抵触するということはないのかどうか、その辺りはどう認識しておられるのか伺っておきます。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 土地開発基金の活用につきましては、目的の決まってない土地を購入ということでございますが、このたびの特定調停の結果によって、町が求めてないとは言いながら、条例には違反していないという認識でございます。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 企画課長、水垣清和君。 ◎企画課長(水垣清和) まず1点目の、保留地販売をした収入については何に充てているかということですけれども、主には工事費、区画整理事業の工事費と事務経費等でございます。  それから、補助金の支払いを今行う必要があるかということでありますけれども、特定調停の和解が成立いたしました。町といたしましては、組合と町との関係の和解案について、しっかり履行していく必要がありますので、支払い期限等々、定めておりませんけれども、誠実に履行して行っていくという上では、直近の議会にかけて、議決を頂いて、履行していくということで考えておりまして、このほど提案をさせていただいとるということでございます。  2点目の土地開発基金については、財政課長のほうで答弁してもらいます。 ◎議長(西川誠一) 財政課長、邊見昌平君。 ◎財政課長(邊見昌平) それでは、私のほうからは、土地開発基金の手続等につきまして答弁させていただきます。  土地開発基金につきましては、目的にもありますように、「公共用に供する土地又は公共の利益のために取得する必要のある土地をあらかじめ取得する」ということになっております。  このたびの土地取得に当たりましては、目的はまだ具体的には決まってないということでありますが、特定調停で決定されたということに基づきまして、必要のある土地ということで認識をしておりますし、また手続につきましては、議会の議決を得た後に必要な手続は進めさせていただきたいというふうに考えております。実際に土地の取得につきましては換地後になりますので、それはまだ今の時点ではいつということは明確にはできませんけども、換地後に取得するということで、それに向けて必要な手続をしていきたいというふうに考えております。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 山本賢司君。 ◎山本賢司(9番) 特定調停が成立をして、その結果を受けて様々な行為が行われ、議案になっておるということがあるんですけれども、それこそ8月28日の全員協議会の資料の別紙ということになっておりますけども、4ページで、調停条項、これの最大の眼目は、町長が専決を21日にやったということはありましても、「香美町は町議会の承認が得られることを条件に」という条件付なんですよね。だから、町長が専決をしたからもう決定だというふうにはこの調停条項からは読めないわけで、今これを議決することが必要なのかということに対するお答えがないんですけれども、いかがですか。 ◎議長(西川誠一) 企画課長、水垣清和君。 ◎企画課長(水垣清和) 今議決する必要があるかというご質問でありますけれども、先ほど申しましたように、特定調停、和解が確定しております。今後、関係者の間でこの和解内容を誠実に履行していくということが求められますので、速やかに議会に提案し、議決を頂くということで提案させていただいておるものでございます。  以上です。 ◎山本賢司(9番) 終わります。 ◎議長(西川誠一) ほかにありませんか。  岸本正人君。 ◎岸本正人(8番) 岸本です。何点か質問させてもらいます。  1つ目、50区画を1億1,000万円で購入という計画ということで。  新聞報道では、定価4億6,400万円を1億1,000万円で購入するという、日本海の9月24日だと思うんですけど、あるんですが、この定価とはいつ時点の定価になるのか。  それから2つ目に、地権者の換地分というのはやっぱり地権者のものになるのかどうかということをお尋ねします。  それから、もしこの議案が、万が一というか否決になった場合、私が思うには、組合の住所は町の企画課内にあり、私が思うには、町の主導でこの事業が始まったと思うんです。町の責任としては、全然町長は、組合と町とは一心同体であるというような、午前中の議論でもありました、聞いております。ということは、もし万が一の場合は、現在買われている方は、多分住宅金融公庫等であれば住宅金融公庫へ、権利が発生したときには速やかに所有権移転をするとともに、担保提供をしますというような確認書が必ずあると思います。それが町が確認書を出したのか組合が出したのか、分かれば教えてほしいと思います。  それから、もしものときには、購入された方は町が絡んでいるから、万が一のことはないだろうと信じて買っていると思うんです。それで、こういう場合の和解とか、弁護士先生なんかにはそういうリスクがあるというような説明があったのかなかったのか、その辺についてお尋ねいたします。 ◎議長(西川誠一) 企画課長、水垣清和君。 ◎企画課長(水垣清和) まず1点目の50区画の価格でありますけれども、これは現在販売しております定価の合計であります。  それから、2点目の地権者の換地の関係ですけども、地権者が組合員になっておられまして、地権者が土地を出し合って造成した土地で、保留地というのは分譲地で、それは売却するものです。それ以外の部分が、土地は減りますけれども、最終的には地権者に返ってきまして、それは登記後には地権者のものになるという流れになっとります。  それから、3点目ですけれども、保留地購入者、分譲地を購入されて家を建てられた方については、ローン等、組まれておられるということですけど、詳細は存じ上げませんけども、土地については登記ができておりませんので、建てられた家等が担保になっておるということでは聞いとりますけれども、ちょっと詳細は。 ◎岸本正人(8番) 確認書なんていうのは、どっちが出したか分からないですか。 ◎議長(西川誠一) 企画課長、水垣清和君。 ◎企画課長(水垣清和) 担保等につきましては、販売はあくまでも組合事業で、組合が直接購入者とやり取りしとられますので、町が関与しておりませんし、町がその担保設定等に関わっとるということはありません。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 岸本正人君。 ◎岸本正人(8番) 1回目の質問ですけれども、いわゆる土地購入者が、もし万が一、不調に終わった場合、町が訴訟されるという可能性なんかは検討されたことがあるのかどうかという。町を信じて買った人がほとんどだと思うんですが、その辺は、弁護士さんなんかの打合せで全然そういう話はなかったのかどうかお尋ねします。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 今までのやり取りの中で、以前からも議会からもご質疑や質問を頂いた覚えがございます。顧問弁護士さんによりますと、香美町には法的責任はないということ、これは明白でございますから、今までその流れで来とります。  ただ、午前中の見塚議員の中でもありましたように、当時から深く関わっておりますから、道義的責任はあるということでございます。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 岸本正人君。 ◎岸本正人(8番) 町長にもう一度お尋ねいたします。いわゆる56区画の人を救済してあげることも非常に大事な、先ほども申しましたが、私は町が関わっとるということを信じて買った人はほとんどじゃないかと思うので、現在、宙に浮いたような形になっとるのは、その辺はどうお考えでしょうか。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 岸本議員もご存知だと思います。私が就任して何年目かのときに、そのときも大きな決断でございましたけども、1億5,000万円、これは既に購入しておうちを建てて、その場で生活をされておる方々の権利保護を目的に、1億5,000万円、登記事務を含めて、様々な事業に対します予算を議会にも認めていただきました。  ただ、その登記の関係につきましても、組合との協議の中で、一昨年、今この時点で登記を完了してしまいますと、例えば、言葉は悪いですけども、登記ができた自分の土地を投売りするようなことも可能になるわけでございまして、組合の構成員を確定する上で、今、登記を全部済ませるのは非常に問題があるという組合側のご意見も拝聴しながら、町としてその部分の登記の事務がまだ完了してないのが状況でございます。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 岸本正人君。 ◎岸本正人(8番) いろんな議員さんが質問したり、企画課等の相談なんかもあったんですけど、現在、買った人の権利保護という話があんまり聞こえてこなくて、その辺はもちろん重大に考えて、町長、おられるんですね、お尋ね。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) まさに今、もう既に土地を購入して、おうちを建てて生活をなさっておられる方がたくさんございます。個人的には、今の4割引ですとか、今度保留地を全部町が買い上げる、こういうことについては、私としては既にもともとの最初の販売のときから定価でお買いになって、非常な経済的負担を求められた住民の方がおられることについては、個人的には大変申し訳ないような思いがいたしますが、このことをもって町が経済的な支援をできるはずもなく、大変申し訳ない思いはございますけれども、今この特定調停の成立に向けて受け入れさせていただいて、問題を解決することが、そういう方々の今後の土地購入、あるいはその当時に非常な経済的な負担をしながら、今頑張って生活をしていただいておられる方々のためにも、このたびの提案を申し上げとるところでございます。  以上でございます。 ◎岸本正人(8番) 終わります。 ◎議長(西川誠一) ほかにありませんか。  谷口眞治君。 ◎谷口眞治(2番) 谷口です。ただいま議題となっています議案第104号、議案第106号、議案第107号の一括について、少し質疑をしたいと思います。  まず、1点目であります。特別調停事件の和解のことですけども、先ほど山本議員からも指摘があったと思いますが、町議会の承認が得られることを条件にということであります。そういうことで、議会がこの審議の結果、当然合否を明らかにするわけですが、最悪に否決をされた場合、この和解はどうなるのか。やり直しが利くのか、それとももう完全に破綻ということで、これで破綻ということになるのか、その点、ちょっとお聞きしたいと思います。  それから、もう1点、特別調停に関わることです。実は、私は山手整理組合に対する町の関係につきましては、あくまで貸付金の2,740万円、これに対するものだというふうに私は理解しておったんですが、今回の和解案では2億円という、こういう負担のものが出てきたわけであります。山手の整理組合、それから連帯保証人さんのご負担では、合わせまして2億4,700万、それからJAたじまが9,000万円の債権を免除すると、こういったことになっとるんですが、この2億になった経過というのが、どういう経過で2億円ということになったのかね。中身的には3つに分かれとりまして、2,740万円の免除と、それから6,200万円ほど補助金、さらには1億1,000万円の土地の購入ということですけども、こういったことが出てきた経過について教えていただきたいと思います。  それから、3点目ですが、山手整理組合の関係です。組合員数、現在何人か。100人とか90人とか、そういう話、ちょっと出てきておりますので、今現在の組合員数はどうなのか。  それから、組合員の皆さんの今回の事業に対する負担といいますか、これを、1つには減歩率、これがあると思うんですけども、この減歩率が幾らか。  それから、今回の負担金の徴収ということで、1億9,000万円ほど賦課徴収がありますが、これが定められておるんですけど、これは今回の和解によって特別な負担をここに計上されているのか、そういう点について伺いたいと思います。  併せまして、JAたじま、この9,000万円との、これは、ですけども、今度の2億円の中での、これはJAに対する支援という、こういう意味合いも含まれているのかどうか、その点ちょっと確認をさせてください。  それから、最後にもう1点、未販売残留地50区画を町が買受けになったということでありますが、ただ、ここで私たち、ちょっと問題にしたいと思うんですが、この土地を、活用がまず定まってない、また方向性も提起がされてないということです。未売保留地を見させていただきましたら、要するにばらばらの分散しているような土地もありまして、果たしてこれを公共施設の用地ということであれば、土地は固まっておりませんので使いにくいと思いますし、先ほど有効な活用というようなことが担当課長のほうからもあったと思うんですが、この辺をもう少し明確にしていただかないと、町もどうも町民の皆さんからのご理解が得られないかと思いますけども、その点いかがでしょう。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 企画課長、水垣清和君。 ◎企画課長(水垣清和) そうしましたら、順番に回答させていただきます。  まず、1点目でありますけれども、この和解内容、議会の承認条件が否決された場合、どうかというご質問でありますけれども、まず、専決を行っております和解、特定条項につきましては、確定したものでありますので、確定して専決しておりますので、否決をされても効力は変わりません。誠実に履行をするものです。  ただ、各個別の議案につきましては議決を頂きませんと執行できませんので、執行権は議会の決定に委ねられておるというものであります。  ただ、否決されたから、だからこの和解がもう反故になるかといえば、誠実に履行するだけですので、引き続き進めていかせていただきたいとは考えております。  2点目の組合員側の関係でありますけれども、これにつきましては、全員協議会等では資料はお示しいたしましたけれども、直接町側が組合員の賦課金や連帯保証人についてどうということは申し上げれませんので、これに至った経過については控えさせていただきます。  ただ、申し上げれることは、当然、関係者、組合、それからJA、町も入った調停委員会が行われて、その中で関係者が合意できる内容でまとまったということでありますので、その結果ということであります。
     3点目の組合員数でありますけれども、現在102名でございます。  それから、4点目でありますけれども、減歩率とおっしゃられたので、組合員が提供された土地が幾ら提供して、組合員に返ってくるのは何ぼかということかと思いますが、それで言いますと、減歩率は6割。6割が提供された土地で、個人に返ってくるのは4割、組合員に返ってくるのは4割ということになっております。  それから、JAに渡すという、9,000万のところのですけれども、これにつきましても先ほど2点目の説明と一緒で、調停委員会でのずっと協議を行っていた中で決まった額となっております。  それから、組合員側の賦課金につきましても、先ほど申しましたような経過で負担されるということでなされたものということで理解しております。  それから、5点目の土地の活用につきましては、これにつきましては積極的な町が土地の活用目的があって購入したものではありませんので、この調停の中で町が最終的に買い受けるということで判断したものであります。活用につきましては、当然町が購入します以上、今後の利活用については当然検討いたしてまいりたいと考えておりますし、分散していることがどうかということでありますけれども、これも50区画全てについて買い受けるということが条件でありましたので、それも含めて町のほうで今後の活用を考えてまいりたいと考えとるものです。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 谷口眞治君。 ◎谷口眞治(2番) ということは、もう専決処分で執行した和解については、これは幾ら議会で否決しようと、これはもう効力が及ばないで、和解がそのまま動いていくというふうな理解だというふうなことだというように理解しましたが、そういう、逆に言えば、専決処分で、本来からだと議会の、これが条件であるということであるならば、こんな専決で、議会を、意思を全く無視して、条件があるにもかかわらずこんな提起の仕方というのは、これはいかがと思うんですが、町長、こんなことで議会の審議を、逆にもう保障しないというようなことは問題だと思いますけど、その点はどうでしょうか。  さらに、組合のことについては、組合のことですので申し上げることはできないということで、今日は説明を拒否されました。それから、さらにJAの関係についても拒否されましたが、でも少なくとも、どうなんでしょう、これ、町が少なくとも入っているわけですから、当然それぞれいろいろ条件出されたら、そのたびにやっぱり町としてこういう考えだとかということがあってのことなのか、それとも完全にもう顧問弁護士の、これも全部お任せして、そこであと出てきた答えは町がもう黙って実行という、こういう和解だったのかね。  これまでのようなご答弁では、全然、我々実は、全体の経緯で、この2億円というのが、だから私自身もこの事業については、当然土地の整理組合の皆さんのご苦労がありますので、これに対しての応援はやっぱりすべきだというふうに私は思っている。  ただ、この中身がそういったことで、ちゃんと適正かどうかということで、町民の皆さんがご理解いただけるかどうかというのが、1つ大きなポイントですので、もしあれでしたらその辺の経過ね。だから、別にJAにも当然支援をせんなんと思いますし、組合に対しても支援をせないけませんしね。  ただ、あと町がそれを受け入れたときに、先ほどの50区画の改良の関係も一括だということで、条件だったということでご説明あったんですが、じゃ、それを受けるとして決断したときの、少なくとも土地の活用方法、これだったらこういうことがあるのではないかなということについて、全く白紙というようなことじゃなしに、少なくともこういった方向性というようなことはやはりせめて議会には提案すべきだと思いますが、その点がありませんけども、再度その点について説明をお願いします。  それから、減歩率については、私、五分五分かなと思ったんですが、四分六ということで、逆に言えば、それだけたくさんの土地を提供されて、この事業に取り組んでおられるということについては、より大きな負担を負ってやられるということについては理解ができました。  それからもう一つ、もうあちこち行くんですが、要するに、土地整理組合の皆さんが賦課金を徴収という、本来、これ、土地利用組合、これの事業をやるときに、本来は賦課金というのも減歩の土地を提供することによって、あとの賦課金の追加ということは通常は考えられない事業だというふうに理解しとったんですが、今回こういう状況の中で、新たにこういう負担がされたというふうに私は見ているんですが、そういったことで間違いないのかどうか。これもやはり組合のご事情だから、私は分かりませんというような説明に終わるのか、その辺、明快にお答えください。  以上。 ◎議長(西川誠一) 企画課長、水垣清和君。 ◎企画課長(水垣清和) まず1点目の、専決でよかったかという点でありますけれども、これにつきましては、特定調停に入りまして、最終的に調停が成立、和解をするということまで代理人弁護士に委任しとりますので、ある程度の方向性が示されて確定するところまでが、もう代理人弁護士に委任したところであります。最終的な確定日が定まりませんでしたので、確定した段階をもって専決を行ったということであります。  事前に議会に諮るということでありますけれども、これについては、議会の承認を条件に和解しておりますので、議会については当然議会の議決を得てから履行するということを条件でするということで、和解の内容にしておるところであります。  それから、2点目の、賦課金なり、JAの負担の決まった経過というところですけれども、詳細はその途中経過になりますので、申し上げれる程度にお話をさせていただきますと、順番といたしましては4点目の組合員の賦課金の徴収とも関わってまいりますけれども、当然この土地区画整理事業については、通常は組合員が所有する土地を出し合って、金銭的な支出はない中で、土地は減りますけれども、良好な宅地を販売して、宅地として返ってくるという事業でありますので、通常でありましたら、議員おっしゃられるように、通常は賦課金等は発生はしないというものでありますけれども、今回につきましては、やはり多額の債務を抱えておられると。事業についても長引いてまいっとりますので、何とか終息させていきたいという組合員側の強い意志がございまして、特定調停に臨まれたと。  特定調停に臨まれて、多額の負債を抱えておられる関係者と協議する中で、相手方だけの負担で和解が成立するかというのは非常に厳しいものがありますので、当然この特定調停に入られる時点においては、組合員からの賦課金の徴収ということは覚悟をして臨まれておるということで聞いております。  したがいまして、特定調停の協議の中で最終的に和解に至ります前に、やはり組合が組合員からの賦課金を徴収するということがまずあって、その上で関係する関係者について、どれぐらいの負担が可能かという中での金額が調整されたものであります。したがって、賦課金についても、既に組合のほうでは組合員に対する賦課金決議も行っておられますし、JAに対する補助ですけれども、これはもう町としてはJAに対する直接的な補助ではなく、組合に対する支援ということになりますので、そういう中での、そのお金がJAの返済に結果的には充てられるという流れにはなろうかと思いますが、経過といたしましてはそのような中で、関係者が相応の痛み、負担をする中でこういう調停になって、それも調停委員会ということで、裁判所での裁判官も入られた調停委員会の中で、こういう合意案でどうかということで最終的に落ち着いたという結果でございます。  それから、3点目の土地を受け入れるときの説明でありますけれども、これについては、明確な活用目的というのは示さなかったにいたしましても、やはり町が引き取る以上は、当然町長もこれまで答弁されておられるように、有効な活用、先ほどの議論でもありましたけれども、若者定住に結びつくようなものでありますとか、本来は良好な宅地の販売でしたので、そのような活用、また町が取得いたしますので、有効な公共的な利用というのは当然視野には入れております。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 谷口眞治君。 ◎谷口眞治(2番) まず、専決の処分の関係です。今、先ほどの説明では、和解そのものが否決されることはないというふうなことで言っとられる。じゃ、これ、そういうことになりますと、なぜ専決にされたのかということで、日程の関係も、最終的に確定が関係者からの異議がなかったということで、8月21日に確定されております。これは当然そういったことだろうかと思うけども、もしもそういうことだったら、なぜ8月21日までに議会を開いて、こんな大事なことを、和解を、議員の皆さんどうですかという、やはり説明して、当然そこで議決を得た上で、町としては何ら問題がありませんでしたということで、確定に本来結びつけていく、こういった手続が必要だったんではないですか。十分時間はありましたよ。全くないわけない。議員はいつでも招致されたら臨時会は受けますから、こんな大事なことが専決されるということは、もうとんでもないことですよ。この点について、町長、お答えください。  それから、あと、組合の皆さんのご負担についてはよく分かりました。本来、組合員の賦課金というのは、通常の土地改良の事業では発生しないのが、今回の中で1億9,000万円、大体お一人190万円のご負担を頂くというようなことかなと思ったりしていますし、さらに、役員さんについてはもっと多額の5,700万円、これを8名さんですか、で負担されるということで、大変なご負担だと思いますので。  ただ、要は2億円の負担が本当に適切であったかどうかというところが問われとります。50区画の関係で、有効な活用、例えば若者定住というようなお話がありましたが、要するに50画を、要は引き続き未売のものを町が代わって分譲で売っていくという、そういうことではないんですよね。当然買い取ったものを、先ほどおっしゃったようなそういう有効な利用ということでね。  だから、例えば若者定住というお話があったんですが、具体的にこういったことが活用ができるということで。例えばどんなことを考えておられるのかね。もっと言ったら、極端に言うたら、もう町が分譲地をつくって、外から移住される方を募集して、それで安価な住宅地を提供して定住していただくというふうな、そういう仕掛けのことも含めて検討されているのか、まだ全くの白紙でこれから決めるんですよというようなことなのか、その点を、もし具体的なことが、検討事項がもしもあるようでしたら、なければ結構ですので、再度お答えください。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) まず、和解案の受入れのことでございます。21日が来ないと確定しない中で、この経緯については全員協議会できちっとご説明をした案件であるというふうに考えとります。なぜ議会の議決を求めて、和解の受入れまで議会に委ねるつもりはありません。私としては、この大きな問題を解決するには、まず和解案の受入れ、これを専決でさせていただいて、その付随する部分について議会の議決を認めていただくというのは、先ほど企画課長が申し上げとるとおりでございます。  それから、50区画の土地の目的がどうだどうだ、先ほどから何人もの議員の皆さんに言われますけども、これは特定調停の中で和解案としての提案を受け入れさせていただいたということでございまして、香美町がこのことに活用するから1億1,000万円で購入をさせていただくというものではありませんし、先ほどから議員からおっしゃいますが、和解案の途中で、特定調停の中身でそれぞれ三者三様、あるいは保証人を含めた4者が、自分たちの有利になるようなことばかりを提案申し上げとって、特定調停の成立なんかでき得るはずもありません。これは調停委員の皆さん、代理人の皆さんに委任したことで、全体像が丸く収まる、大筋の部分で合意を頂けるようなものを提案していただいたものを受け入れさせていただいたということでございますから、先ほどから何度も申しますように、50区画の土地を町が目的があるから1億1,000万円で購入するというものではなしに、和解案の中身が、特定調停の中身が50区画を香美町が引き受けるということを、調停案の中身として提案を頂いたものを受け入れさせていただいたわけでございますから、私どもとしては、これから町の産業振興や若者定住、移住定住、そういうことに活用できるような方策を今後しっかりと練っていく、そういうふうな思いをしとります。  以上でございます。 ◎谷口眞治(2番) 終わります。 ◎議長(西川誠一) ほかにありませんか。  西谷尚君。 ◎西谷 尚(5番) 2点だけ確認をさせてください。  香美町と山手土地区画整理組合とは、運営においても組織においても別のものであるというふうに思っておりますが、間違いないのか。  そして、山手土地区画整理組合、この法人に対して、今回の議案は経営不振等の支援であるというふうに考えますが、間違いないのか。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 午前中の見塚議員のご質疑の中にもございましたように、これは山手土地区画整理事業と、町の道路や様々な、新設の道路だとかアクセス道路だとかバイパスも含めて、全体像の中、一緒に共同で取り組んできた事業だというふうに思います。  ただ問題は、土地区画整理事業については、これは土地区画整理組合が主導して行ったものでございます。町はそれを助力する立場ということでございます。  組合に対する支援ということに間違いはありません。  以上です。 ◎西谷 尚(5番) 終わります。 ◎議長(西川誠一) ほかにありませんか。                (「なし」の声あり) ◎議長(西川誠一) 質疑なしと認めます。質疑を終了します。               (「議長、動議」の声あり) ◎議長(西川誠一) 小谷康仁君、動議の意味を言ってください。 ◎小谷康仁(4番) 小谷です。ただいま議題となっている3議案を継続審議とすることを、動議として提案いたします。 ◎議長(西川誠一) ただいま小谷康仁君から議案第104号を継続審査とすることの動議が提出されましたが、これに賛成の諸君の挙手を求めます。                 (賛成者挙手) ◎議長(西川誠一) この動議は、1人以上の賛成者がありますので成立いたしました。  ただいま動議を提出されました小谷康仁君より、動議の趣旨説明を求めます。  小谷康仁君。 ◎小谷康仁(4番) 町費2億円の支出の妥当性をさらに審議するために、さらなる議論が必要であると考えますので、引き続き審議を求めるものであります。 ◎議長(西川誠一) 説明は終わりました。  議案第104号を総務民生常任委員会に付託し、継続審査とする動議を議題として採決いたします。  この採決は起立によって行います。  この動議のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。                 (賛成者起立) ◎議長(西川誠一) 起立少数であります。  よって、議案第104号について閉会中の継続審査とすることは否決されました。  次に、議案第106号を総務民生常任委員会に付託し、継続審査とする動議を議題として採決いたします。  この採決は起立によって行います。  この動議のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。                 (賛成者起立) ◎議長(西川誠一) 起立少数であります。  よって、議案第106号について、総務民生常任委員会に付託の上、閉会中の継続審査とすることは否決されました。  引き続き、議案第107号を総務民生常任委員会に付託し、継続審査とする動議を議題として採決いたします。  この採決は起立によって行います。  この動議のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。                 (賛成者起立) ◎議長(西川誠一) 起立少数であります。  よって、議案第107号について、総務民生常任委員会に付託の上、閉会中の継続審査とすることは否決されました。  これより、議案ごとに討論、採決を行います。  初めに、議案第104号 専決処分をしたものにつき承認を求めることについて(和解をすることについて)の討論を行います。  討論はありませんか。  初めに、原案反対の方の発言を許可いたします。  西谷尚君。 ◎西谷 尚(5番) 議案第104号 専決処分したものにつき承認を求めることについてについて、反対の立場で討論を行います。  この議案は、山手土地区画整理に対する組合法人の返済不可能状況に対する救済内容等が調停で申し合わされた内容となっております。その内容は、1、香美町が組合に貸し付けた無利子貸付金2,740万5,000円を全額放棄するもの、2、香美町が組合に対し、救済補助金として6,259万5,000円を出すというもの、3、今現在、山手土地区画整理組合が販売している保留地50区画を1億1,000万円で香美町が買い取るというものであります。  この議案第104号の調停内容を全面的に認めることは、この後出てくる議案第106号、2,740万5,000円の債権放棄をすること、議案第107号の販売残地50区画を1億1,000万円で買い取ること、また議案第111号の組合に対し6,259万5,000円の補助金を出すこと全てに関連があり、この議案については賛成だが、この議案については反対だというつくりになっておらず、この場において意思決定をはっきりしなければならないと思った次第でございます。  私は、1つ目の、組合に対する無利子貸付金2,740万5,000円の債権放棄をするについては、3者の応分の債権放棄の負担率等、いろいろと問題がありますが、全ての関係者が債権放棄を行うということで合意されたので、やむを得ないかなというふうに考えております。  2つ目の、1億1,000万円で販売残地の保留地50区画を買い取ることについても、町側の支援として、マイナスの資産であっても町に資産が増えるということになるわけですし、町が取得することで登記の確定も可能となり、新たな事業展開にも期待ができると想像できますので、認めざるを得ません。  ここで、私なりに理解できないことがあるわけであります。それは、補助金6,259万5,000円については容認できません。今まで山手土地区画整理組合と行政は一体のものでないということを、あらゆる場面で町長は答弁をしてきました。もしも今までの説明の過程の中で、山手と行政は一体のものであるという説明であったなら、今回の処理については納得ができますが、そうでない以上、何のための補助金なのか、私には理解できません。  行政は山手組合に対し、その場その場ごとに多額の支援を行ってまいりました。土地の登記に関しても、行政は登記確定に対して支援を出してまいりましたが、結果的に登記はできておりません。これは行政側の責任ではなく、組合側の責任であり、登記は組合側の義務であります。行政は、今までできる協力は組合にしっかりと行ってきたはずです。組合法人は法人としての責任を果たすべきです。そのツケを町民に負担させるべきではないと私は考えます。補助金の活用はより慎重に行うべきと、私は思うわけであります。  そして、行政は債権整理団体ではないということを自覚しなければなりません。町内には様々な形の組合、組織がありますが、全て同じように町が面倒を見るのかという点もあります。私は、今日に至るまで、議会審議の中で疑問に思いながら進めてきた経緯があります。結果的にこのような事態になったということは非常に残念であります。当然、議会も町民に対しての説明責任があります。最終的には政治的判断という選択もありますが、私は今回の節目だけは自分の正論の中で判断をさせていただきます。  行政というものは、公平、平等の観点に立って物事を取り組んでいくべきであると思うわけであります。これでは多くの町民の理解が得られません。よって、議案第104号に対して反対をし、私の反対討論とさせていただきます。議員としての良識ある判断を期待いたします。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 次に、原案賛成の方の発言を許可いたします。  上田勝幸君。 ◎上田勝幸(3番) 議席番号3番、上田勝幸です。議案第104号 専決処分をしたものにつき承認を求めることについて、原案賛成の立場で討論いたします。  新型コロナ感染症による影響で、経済活動、文化活動等、いろいろの面で自粛を要請され、住民生活そのものが大きな阻害を受けている現下の情勢下において、香美町にとり長年の懸案であり、心配事でもあった山手開発の土地問題が一気に解決に向け動き出したこと快なりとして、憧憬の念を禁じ得ません。  山手の土地問題、問題に関係した一部の人たちだけの問題ではなく、町民の誰もが関心を持ち、行く末に不安を感じながら見守ってきた事案だと思います。それがこのたび山手土地組合からの申出による特別調停による事案であったとしても、組合、町、JAの3者がそれぞれの弁護士の仲介、あっせんによるものであっても、3者が一堂に会し、12回もの協議の過程で譲るべきところは譲るという互譲の精神を発露し、合意、和解にこぎ着けたこと、誠に大きな成果であると賞賛せざるを得ません。  先ほどからいろいろと質疑の中でも、新たに50区画の土地を町が購入するが、そのことについてはどうかということに対して、その新しく買われた50区画の土地、それはやっぱり住民福祉の増進のため、有効活用すべきであると思います。先ほど見塚議員の質問に対して町長が十分説明されたことで、私は理解できるわけであります。  しかし、この和解が成立したからとて、山手土地組合のJAに対する債務が解消するには令和5年末までかかる由。運命共同体を自任してきた町としては、JAに対する組合の債務の返済が完了するまでは、一心同体として山手の土地開発に関与してきた町として、接点を持ち続けることは町の責務と考えます。その点には十分ご留意のほどをお願いしたいと思います。  以上、私の賛成討論といたします。議員諸兄のご同意のほど、よろしくお願いいたします。 ◎議長(西川誠一) 次に、原案反対の方の発言を許可いたします。
                   (「なし」の声あり) ◎議長(西川誠一) 次に、原案賛成の方の発言を許可いたします。  田野公大君。 ◎田野公大(7番) 議席番号7番、田野公大です。ただいま議題となっております議案第104号 専決処分したものにつき承認を求めることについてに賛成の立場で討論を行います。  まず、この議案を私はどう捉えているかということから説明をさせていただきます。形は山手の土地区画整理事業の問題解決という形をとっておりますが、私は投資案件だと考えております。というのが、町が1万7,000人の町民、いわゆるまちづくりの一つの会社と捉えるならば、この山手事業に新規参入するんだという心構えのやっぱり考え方をしないといけないと、このように思うわけです。それが唯一、町民に我々が議員として説明できる一つの方法だと思うわけです。それ以外は、たとえ否決しても、どう皆さん、説明するんですか。山手は土地区画組合がやったことだ、潰れて草だらけに荒れたらええがな、破産して潰れたらええがなと、そんなことを皆さん、決して思ってはおられないと思うんです。そうなると、必然的に私はこの議案は通すべきという立場でございます。  ですから、町民に理解を頂くためには、やっぱり今回、購入する土地、土地代、買う土地を含めて、これから山手のあのエリアを町としてどうしていくんだということが必要になります。形的にはこれを整理するために買うんだという町長の説明ありましたけども、やっぱりここを町民のために、この香美町のためにどう使っていこうかということを考えて、ここを、例えばこれからの香美町の象徴的な、若者が集まるエリアとか、移住定住の拠点とか、まちづくりの拠点とか、そういった部分でまちをつくっていくということが、我々議員のやるべきことではないかなと思うんですよ。だから、ただ単に整理するということではなくて、ここに夢を乗せないと町民の理解は得られないと、このように思うわけです。  そういった観点から、どうかこの議案を、皆さん、通してやってください。私は本当に何とか通してほしいという気持ちでおります。当局も、今は何も考えられてない、白紙状態だと言いますけども、やっぱりそこら辺はしっかり考えていただいて、検討委員会でもこしらえて、あしたからでも考えていくんだと。ここを香美町のこれからのまちづくり、新しいまちをつくるんだという計画を考えるなり、基本的な考えをやっぱりつくってほしい、そんな思いでございます。議員各位のご賛同をよろしくお願いします。  以上です。 ◎議長(西川誠一) ほかにありませんか。                (「なし」の声あり) ◎議長(西川誠一) 討論なしと認めます。討論を終了します。  これより、議案第104号を起立により採決いたします。  本案は原案のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。                 (賛成者起立) ◎議長(西川誠一) 起立多数であります。  よって、本案は原案のとおり承認することに決定しました。  次に、議案第106号 債権を放棄することについての討論を行います。  討論はありませんか。                (「なし」の声あり) ◎議長(西川誠一) 討論なしと認めます。  これより、議案第106号を起立により採決いたします。  本案は原案のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。                 (賛成者起立) ◎議長(西川誠一) 起立多数であります。  よって、本案は原案のとおり可決されました。  次に、議案第107号 土地を取得することについての討論を行います。  討論はありませんか。                (「なし」の声あり) ◎議長(西川誠一) 討論なしと認めます。  これより、議案第107号を起立により採決いたします。  本案は原案のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。                 (賛成者起立) ◎議長(西川誠一) 起立多数であります。  よって、本案は原案のとおり可決されました。      ──────────────────────────────  日程第7 議案第108号 香美町村岡観光案内所条例の一部を改正する条例を定めるこ              とについて ◎議長(西川誠一) 日程第7 議案第108号 香美町村岡観光案内所条例の一部を改正する条例を定めることについてを議題といたします。  これより質疑を行います。  質疑はありませんか。                (「なし」の声あり) ◎議長(西川誠一) 質疑なしと認めます。  討論を行います。  討論はありませんか。                (「なし」の声あり) ◎議長(西川誠一) 討論なしと認めます。  これより、議案第108号を起立により採決いたします。  本案は原案のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。                 (賛成者起立) ◎議長(西川誠一) 起立全員であります。  よって、本案は原案のとおり可決されました。      ──────────────────────────────  日程第8 議案第109号 香美町香住観光案内所の指定管理者の指定について ◎議長(西川誠一) 日程第8 議案第109号 香美町香住観光案内所の指定管理者の指定についてを議題といたします。  これより質疑を行います。  質疑はありませんか。                (「なし」の声あり) ◎議長(西川誠一) 質疑なしと認めます。  討論を行います。  討論はありませんか。                (「なし」の声あり) ◎議長(西川誠一) 討論なしと認めます。  これより、議案第109号を起立により採決いたします。  本案は原案のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。                 (賛成者起立) ◎議長(西川誠一) 起立全員であります。  よって、本案は原案のとおり可決されました。      ──────────────────────────────  日程第9 議案第110号 香美町立国民宿舎「ファミリーイン今子浦」の指定管理者の指              定について ◎議長(西川誠一) 日程第9 議案第110号 香美町立国民宿舎「ファミリーイン今子浦」の指定管理者の指定についてを議題といたします。  これより質疑を行います。  質疑はありませんか。  山本賢司君。 ◎山本賢司(9番) 山本です。議案第110号 国民宿舎「ファミリーイン今子浦」の指定管理の関係で少しお尋ねをしておきたいというふうに思います。  議案資料3の11ページで、この審査会、9月1日の審査会でしょうか、審査会における主な意見というふうなことで、何点か、12ページにわたって示されておるわけですけれども、結局は審査会の皆さん方は、熱意は感じた、熱意でみたいな話なのかなと思いつつ、もう少し資料が欲しいなと思いまして、施設事業計画書、事業計画なり経営計画なりが含まれておるわけですけれども、そのものも出していただきました。  じゃ、この会社は150万円の資本金でスタートすると。11月1日から指定管理を受ける、12月1日から営業に入るということのようなんですけれども、じゃ、この会社は実際何人でやるということになるのか、その辺りはどう見えているんでしょうか。  あるいは、昨年からエレベーターや風呂や、様々改修が必要なんだということを、町の所管も言い、予算で計上したこともあります。可だとか否だとか、いろいろなことがあったわけですけれども、それはそれとして、そういう改修が必要だという状況が一方であるというふうに我々は認識をしながら、この計画の中では浴場をどんなふうに使うとか、いろんなことがあるわけですよね。  ところが、いわゆる12月1日営業開始までの初期投資といいますか、準備段階で何をどうするのか、IT化を進めるとか、様々なことが出てくるわけですけれども、人の問題、それから初期投資の問題、この辺はどうするのかなというのが非常に、この資料を読ませていただいても理解に苦しむわけですね。  選定委員会で議論した9月8日の中身を含めて、経過をもう少し聞かせていただいて、同時に、この会社が本当に12月1日から営業開始ということが可能になるのかという、その見通し。さらには、現在この国民宿舎の特別会計そのものが、10月1日から来年の3月末まで、取りあえず管理者を置いて、最低限の管理をするという予算になっております。  ところが、11月1日から指定に出す、12月1日から指定を受けた側が営業活動に入るということになってくると、この国民宿舎特別会計のつくりそのものが変わってくるはずなんですけれども、その辺はどうする考えなのか、そこも併せて伺っておきたいと思います。 ◎議長(西川誠一) 観光商工課長、田中徳人君。 ◎観光商工課長(田中徳人) それでは、山本議員のご質疑にお答えしたいと思います。  新しく指定管理をしようとする会社の従業員の関係ですが、計画書を見せていただきまして、書いてございますのが、正職員6人、それからフロント担当、レストラン担当が若干名ということで、若干名を1人と数えますと最低8人、8人以上で運営をされるんだなというふうに、計画書のほうで読ませていただいております。  次に、改修です。改修につきましては、指定管理指定された以降、相手方のご意見等も町側としてお聞きしたいと思いますし、それまでに必要な改修等があれば、現行の予算の中でできるものであれば対応していきたいと思いますが、相手との、指定を受けた後に協議をさせていただきたいと考えとります。  次に初期投資ですが、資本金150万円ということで、審査会のほうでも意見があったわけですけども、指定を受けた後に、協力企業もございますようですので、そこら辺に会社の意向を、会社のほうに賛同していただく方からの資本金を募るというようなことも考えておられるというふうにお聞きしております。  それから、特別会計、3月末まで町として直営でするような予算もお願いしたところでございます。現在のコロナ禍、それから現在の準備の状況等、今後の予定も含めて、相手との協議の中で、希望するとすれば、相手も書いてありますように、12月1日からの営業開始ということで考えておりますけども、その辺りも今後の協議ということにさせていただきたいと考えとります。  それから、9月8日のときの選定委員会の中のご意見につきましても、そういった改修の必要性、それから資本金の関係等も話題として出たわけですけども、審査会等でお聞きしとる範囲の回答ということで、同様の回答しかできないような状況でお話を進めております。そういった中で、審査会のご意見、それから選定委員会等も協議していただきまして、適格者ということで指定管理者のとして議案として出させていただいとります。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 山本賢司君。 ◎山本賢司(9番) 今のお答えの中で、改修については指定を、この議決を受けての指定ということになるんでしょうけども、指定を受けて後に相手方と協議をして、現予算の中で対応ができれば、できるわけがない。改修費なんか1円もないんだから。無責任なことを言わない。  増資を募って初期投資ということも言われました。期待なんでしょうけども、この計画書の中には初期投資、全くないんですよ。計画書の中にないものができるというふうに、何でお答えになられるのかが分かりません。  それから、11月1日指定開始、12月1日営業開始という計画になっておるわけですよ。資料の後ろのほうに、様式3ということで管理業務収支計画書というふうなものがあります。令和2年度12月1日から3月末までに3,555万円売上げがあると。令和3年度は通年で1億4,128万円の売上げを見込むと。支出がそれを若干下回るので、毎年黒字になるという収支計画を出しておられるわけですよね。我々が考えるのは、この計画を見てどうかという判断をするわけですから、計画にないことを、増資を募り初期投資なんていう荒唐無稽なことは言わないでほしい。  それから、12月1日営業開始が本当に可能なのか。非常に不安です。  さらに、お答えのなかった国民宿舎の特別会計、現計予算では本当に最低限の人件費、あるいは光熱水費といいますか、そういう諸経費が若干あるだけですから、修繕費は当然ありません。改修費はありません。こういう11月1日からの指定、12月1日からの営業ということになれば、もう11月1日からは別の形になるというのが特別会計のつくりになるはずなんですよ。その辺りを誰がどこでどうコントロールしているのか全然分からん。もう一遍伺います。 ◎議長(西川誠一) 観光商工課長、田中徳人君。 ◎観光商工課長(田中徳人) 山本議員のご質疑にお答えしたいと思います。  初期投資、それから増資等につきましてですが、これにつきましては、審査会のときのプレゼンテーションの中で、委員さんからのご質問があった中で回答された内容で、増資を募るというようなこともお話をされとります。初期投資につきましては、明確にはないんですけども、今後、公募要領の中でございます指定管理料、必要な改修については協議をする中で、必要に応じて12月の議会であるとか、必要があればまたお願いすることとなろうかと考えておるところです。  特別会計につきましては、今後の協議の内容等によって、今後その対応を図っていくというふうな考え方でおります。  以上です。
    ◎議長(西川誠一) 副町長、今井雄治君。 ◎副町長(今井雄治) それでは、山本議員の先ほどの担当課長の説明の補足をさせていただきたいと思います。  審査会での経過も含まれますので、審査会の委員長をさせていただきましたので、計画書、35ページにわたる計画書の中に、先ほど議員のほうからも質疑がありました増資と、それから初期投資の件については、確かに記載はされてないということで読み取りはできないだろうと思います。特に増資の件につきましては、このファミリーインを経営するがために会社を起こした会社でありますので、当然、現在までの収支というのは見込めない、予定ということになりますが、既にこの会社に対して町内の30社からの協力会社の協力も得ているという状況の中で、プレゼンテーションの中で、今現在150万円の資金で動くということで提案をされておりますが、増資のことも既に予定をされているということもプレゼンテーションの中でご報告があったことがあり、担当課長のほうから説明をしたということになります。  初期投資につきましても、今の計画書の中に当初の初期投資は含まれておりません。プレゼンテーションの中に相当な予定をしているということもございました。  それも合わせて、審査会の中ではやはり初めに始まる会社ですので、いろんな不安要素はありながら、この時期にこの意欲ということも含まれ、我々が予定しております大台の4つの大きな目標と、最後に総合的判断と、この中にも合致して、業者的には適というふうにご判断させていただき、9月8日に選定委員会ではその模様も報告させていただいたという経過でございますので、ご理解いただきたいと思います。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 山本賢司君。 ◎山本賢司(9番) 先ほど課長が、12月議会でこの特別会計の補正をするかのお答えがありました。11月1日には指定を開始するんでしょう。町の手から離れるんではないんですか。  聞いておって、協力会社がいっぱいあって、大変心強いなと思う一方で、現実に改修が必要だというふうに町自身が、担当自身が、この間、去年から言ってきて、そのものがやれないままずれ込んでおるという状況も、みんな認識をしておるわけですよ。ところが、そういう改修についても全くないというふうな状況の中で、こんなずさんな計画と言わざるを得ないように思えるんですけれども、町長はいかがですか、提案者の。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 国民宿舎の指定管理者を選定するという公募の中で、審査会と選定委員会と認められた、公募の中で選定された業者でございますから、ただ、私としても、新たにこのたび町の関係をいたします国民宿舎を運営するためにつくられた会社でございますから、未知数でございますけれども、こういうことに向けて起業・創業というのが町の特別会計の中の事業に新しく会社を立ち上げて臨んでいこうという方向性は、今、町がずっと以前から起業・創業だとか、様々な、若者世代が新たに起業していただくための支援を町としてもしてきた中で、今、町の思いに沿った新たな担い手が出てきていただいたという、ありがたい思いでいっぱいでございます。山本議員のように否定的には捉えておりません。  以上でございます。 ◎山本賢司(9番) 終わります。 ◎議長(西川誠一) ほかにありませんか。  吉川康治君。 ◎吉川康治(10番) 吉川です。  先ほどの山本議員とかぶるところがあるんですけども、私もやはり資金繰りの点がちょっと気になっておりまして、資本金150万円、先ほどの答弁で、一応出資者等も募るということでしたが、私、ここ、具体的に起業をされた方が12月1日までにどれぐらい出資されるか、目標額を審査会で確認されたかどうか確認させていただきたいと思います。 ◎議長(西川誠一) 副町長、今井雄治君。 ◎副町長(今井雄治) それでは、吉川議員のご質疑にお答えしたいと思います。  現在の出資額が150万円で、次の増資というのがいつまでの計画で、どうかということの詳細までは議論はされてません。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 吉川康治君。 ◎吉川康治(10番) 今期かかる費用、管理業務収支計画書で見てみますと、大体3,400万円ですね。出資が150万円。銀行に今相談されとるかどうか、ちょっと定かでないので、相談されていたらあれなんですけど、この状況でいくと、この方個人ではなく会社の信用でいくと、おそらくこれ、人件費すら借りられないんですよね。そういった状況で果たして、令和6年まで書かれているんですが、私としては本当にこの3月まで健全に運営できるかどうかすらもちょっと不安なんですよ、資金計画からして。人件費すらちょっとままならない状態で、さらに審査会でどれぐらい12月まで集まるかすらも具体的な目標すら確認されてないというのは、ちょっと危ないというか、前回の反省が生かされてないんじゃないかなと思うわけです。前回も経営不振でやめられたという経緯がありますから。その辺り、どのように考えて審査をされていたのか確認させていただきたいと思います。 ◎議長(西川誠一) 副町長、今井雄治君。 ◎副町長(今井雄治) それでは、吉川議員の再質疑にお答えしたいと思います。  当然審査会には、私を含めて、経営診断士2名、それから観光関係という5名で、もう1名は公的な関係の専門家ということで、5名で臨んでおります。仕切りはさせていただきまして、もちろん経営診断士の中での診断士の皆様も、その経営の関係についてはご質疑はありました。当然これから、今の予定では12月1日からのスタートということの中で質疑をなされる中で、もちろん1つ、大きな、経営ということは資金繰りというのが大切な部分もございますけども、それも含めて、当然それの収支にない部分でも12月1日からの経営につきましては、資金の調達、人員の調達、それも含めて答弁があったように思います。  ただ、いつの時点でどれだけの資金を調達するというふうな具体的な、そのときの審査会での議論はなかったというふうに思います。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 吉川康治君。 ◎吉川康治(10番) 健全運営もやる気だけじゃできないですから、本当に。  最後に1点確認させてください。当局として全く長期運営に問題ないという判断でここに挙げられたという理解でよろしいですか。 ◎議長(西川誠一) 副町長、今井雄治君。 ◎副町長(今井雄治) それでは、吉川議員の再々質疑にお答えしたいと思います。  私どもは、当然役所として、経営のノウハウは持ち合わせるわけではございませんので、当然専門家を含める中で総合的に、35ページにわたる計画書の中で、私どもの意図と、それから今後の予定ということを総合的に判断をする中で、この業者は審査会でよしというふうに判断し、それを選定委員会のほうに送り、選定委員会でも適合というふうにご判断いただいたというふうに理解しとります。  以上です。 ◎議長(西川誠一) ほかにありませんか。  東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) それでは、何点かお尋ねをいたします。  ここに、指定管理者申請者審査会というふうに審査会を持たれとるわけです。それで、この5人の委員を選定されておるんですけれども、この選定の経過なりをお尋ねいたしたいと思います。  これは、ファミリーイン今子浦の選定のための審査会だというふうに捉えておりますが、それでよろしいかということと、それからもう一つは、13ページに審査項目、配点及び申請者の得点というのがあります。それで、公募要領の中にずっと同じように得点表があるんですけれども、その中で見てみますと、5人の方で得点でされております。ですから、会長の今井副町長も採点に入っておるわけです。この辺が採点に入るのが妥当なもんかどうかを教えていただきたいと思います。  それともう一つ、計画書の中に町への納付金、40万掛ける12か月で480万は載っておるんですが、ほかに、例えば香住の今子浦開発組合協力金25万円とか、そういうふうな協力金も要るように応募の中にも入っております。計画の中にその辺も見るんですけども、どうもはっきりしないところがありますが、その辺はどうでしょうか。 ◎議長(西川誠一) 観光商工課長、田中徳人君。 ◎観光商工課長(田中徳人) それでは、東垣議員のご質疑にお答えしたいと思います。  審査会につきましては、今子浦の今提案に当たりまして、審査会を設置したものです。その内容としまして考えましたのが、第1に、公の施設であり、かつ収益性の高い施設であることから、指定管理者に対しては高い経営能力が求められること、第2点目としまして、公募でありまして、多数の申請者がいる場合、公平かつ透明性をもって選定する必要があること、候補者選定委員会につきましては、町内の有識者で構成されておりますが、今回、より専門的見地から、かつ町外の人間を中心とした審査を行うことが適当であると考えまして、今回審査会を設置するという方法をとっております。  次に、審査会のメンバーということで、審査会の選出に当たりましては、第1点目として企業的経営手法や財務の視点、第2に法律等の視点、第3に観光施策の視点というような視点から選出したものですし、副町長につきましては、これらのメンバーの意見を取りまとめる、それから町の考え方ということもございますので、会長として入っていただいておるところですし、問題はないと考えております。  それから、納付金の480万円、その他の費用につきましては、公募要領にきちっと明記してありますし、今後、基本協定を結ぶ段階においても明記することとしとりますので、それにつきましては計画書にきちんと盛り込まれているものだと考えております。  採点につきましては、5人のメンバーが採点したものです。当然、副町長もメンバーですので、きちっと採点をしていただいとります。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) 先ほど副町長の答弁の中に、行政の中であまり詳しくはないという答弁がありました。詳しくない人でも、やっぱり採点をするわけでしょうか。  それと、ここに得点率71.4%ってあるんですけど、どこまでが合格で不合格かというふうなことを教えていただけたらというふうに思います。 ◎議長(西川誠一) 副町長、今井雄治君。 ◎副町長(今井雄治) それでは、東垣議員のご質疑にお答えしたいと思います。  先ほどの議員の答弁の中で、行政は詳しくないと言ったのは、経営的見地の中では詳しくないということであります。総合的に判断する能力は町にあるというふうには理解をしているところでございます。  今回の全ての平均点が、資料の13ページで71.4ということですが、どこまで合否かということでありますけれども、審査会にも各項目で点数をつけるときに、優れている、やや優れている、普通、あまり優れていないという、点数は5段階の中で、注意が、例えば今、10点制でいくと6点の配点をしております。ただ、その6点自体が合否を判定するものでございませんけれども、一応その6点を目安としては審査会のほうでは判断させていただいたという経過がございます。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) 期待度が大変高いということで、質問を終わります。 ◎議長(西川誠一) ほかにありませんか。  西谷尚君。 ◎西谷 尚(5番) 西谷尚です。若干質問させていただきます。  私が一番疑問に思ったことは、資料のP11の審査会における主な意見というところであります。この内容を見てみますと、1つ、計画では具体的な数値目標が貧しい部分があると、具体的な計画の策定が急務、そして1つ、支配人や料理長などの重要ポストが未決定で、早急に行う必要がある、もう1点、より多くの賛同者を募り、健全経営ができることを期待する、会社を設立して間もないため、経営については未知数である、期待したい、もう1点は、改修費等の初期投資についての提案がなかった、もう1点は、資金計画等も問題がある。ただ、情熱と意気込みはあるので評価するというような内容であります。  審査会においては大変的確に見られとるなというふうに思って、正直に本当に審査されたんだなというふうに、私は、こういう審査会における主な意見というのは大体いいことしか書かないんですけど、的確に見られているなというふうに思っておりました。  ただ、これで私たちがどう判断してよいのかというのはちょっと分からない点がございます。審査会が、よし、もう大丈夫だというようなお墨つきをつけたなら、不安であるけども任せてみようかというような気になるわけですけど、そういう気にさせられなかったという点があります。会社においても臨時的につくったような会社で、自己資金がどれぐらいあるのか、疑問でありますし、私が経営を任せる側となれば、残念ながら、任すことがちょっと難しいかなというふうに思ったわけであります。  この失敗は2度、3度ないというふうに考えるべきであります。町長は、起業・創業の観点の中で判断されたというふうに言われました。なかなかうまいこと言うなというふうに私は思っております。その点、もう一度町長にお伺いをしたい。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) まず、西谷議員に申し上げたいのは、公募、公募を募って実際の現地説明会には7社、おありになった。ただ、今後の展開の中で、町が指し示す条件なり、町に納めていただく使用料なり、そういうことがネックになって、実際の公募には2社しかなかったのか、そういうことは私どもからお尋ねはしておりませんので分かりませんけども、町の掲げた目標値あるいは使用料、そういうことに含めて、このたびの公募に当たって会社を立ち上げて頑張ろうという町民の方がおられる。このことをもって、私は先ほどあったような、起業・創業とか若者創業とか、この地に根差した事業を展開するために新たに手を挙げる方があったということは、これはもう歓迎すべきことだというふうに思っとります。  ただ、経営のノウハウとか、様々なご意見はあろうかと思います。ただ、以前の香住観光公社があのような結果で終わった中、香住観光公社を取締役として支えていただいた方々は、町内の大経営者ばかりのお歴々がおられてもあのような結果でございますから、今後、今度の事業を担っていただく業者の方も、いろいろと紆余曲折やハードルも高いものがあろうかと思いますけども、私としては起業・創業を果たして、町に関連する国民宿舎事業を生涯をかけて頑張ろうという意気込みをもって手を挙げていただく方ができたと。これは町にとって歓迎すべき点だということで、幸いにも審査会の先生方も合格点を頂いておる。資金の調達だとかそういうようなことを最初からハードルとして掲げれば、若者の起業・創業なんて、この地方の中で手を挙げるような方は相当なバックボーンがある方しかないというふうに思っとります。今後運営をする中で、協力業者や資本金の増強は運営する中で、ご自分なりその会社の中で判断をしていただくということで、期待値も込めて、私は審査会でも認めていただいた、それから指定管理者選定委員会でも認めていただいたということをもって、新たに国民宿舎を上手に運営していただければありがたいというふうに思っとります。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 西谷尚君。 ◎西谷 尚(5番) 町長の言われることは、ある程度理解をしております。ただ、やはり前回の経営者のファミリーイン今子浦の売上げ等を見てみますと、1億数千万の売上げを上げるわけですよね。それだけの経営をしていかなければいけないということは、やはりある程度の規模でないと無理ではないかというような疑問を生じたから、質問をさせていただいております。  今回、コロナ禍における影響が大きい中で、指定管理者の募集を募ったわけですが、コロナの影響というのはまだまだ続くものだというふうに思いますし、まだ先が見えないというふうに思っております。このような中で、会社設立が間もない、資本金も少ない新会社に任せるというのはどうなのかなというふうに思っとります。下手をすると、母体の民宿まで影響を受けるのではないかというふうに心配するわけであります。  何度も言いますけど、コロナ禍の中で大手の旅館やホテル、経営者が難しい経営を強いられている中、もう少し時間をかけてもいいのではないかというふうに私は思いました。しっかりした企業を探すという思い等は大事なのかなというふうに思っております。もう少し、今タイミングを待つべきかなというふうに思ったわけであります。町長は少し焦っているのかなという感じを受けたんですが、その点どうなのかということと、あと、利益が出たら香美町へ納付金等を納めるというような形で書かれていましたが、これは必要なんでしょうか。この2点だけ。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 時間がなかったというのは、業者選定にもっと時間をかけるべきだったという意味合いでございますか。以前から一日も早く再開ということは議会の皆さんから何度もなく言われておりましたから、このコロナ禍の中にあって、大変観光商工課の課員は大変だったと思います。毎日このことでもって残業もしておりますし、コロナ対策も多くの負荷がかかっている中で、ただ、課長が毎回、議会からもご指摘を頂いたように、このまま国民宿舎をいつまで、次の選定をせずにほっておくのかという議論は再々私も頂いておりました中で、選定の期間というのはある程度とったというふうに思っております。決して、会社も立ち上げていただくだけの時間もありましたし、今の計画書を私は直接は見ておりませんけども、そういうものもつくっていただく、あるいは現地説明会も7社も8社も興味を持って、町内外から参加をしていただいた中でさせていただいた。  ただ、12月1日からというようなことでございますけども、現行では雨漏りもしとるような状況もあるようでございますから、事業の開始の時期については、先ほども課長が申しましたように、今日の議決を頂きませんと指定管理者は決まったことになりませんから、何ら会社としてお動きになってはないというふうに、私は直接は聞いておりませんけども。ですから、今日の議決をもって今後のファミリーインの今の建物の修繕が必要なのか、あるいは改修がどれだけ必要なのか、本当に12月1日からできるのかも含めて、事業者の選定を議会で認めていただけたら、当事者とは役場のほうで様々な協議を重ねていきたいというふうに思っとります。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 西谷尚君。 ◎西谷 尚(5番) 私が心配するのは、やっぱりコロナ禍の中で、今までの指定管理者を決めるという過程とはまたちょっと違う状況の中でこれを決めていかなきゃいけないというところで、もうちょっと慎重にしたほうがいいのかなというふうに思いましたので、町長に質問をさせていただきました。  議長、あと納付金の関係。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) これは会社の事業計画の中で、その納付金のことについての記述、私は直接見ておりませんけども、これは町から求めたものではありませんから、会社の経営者側の意気込みを表されたものだというふうに認識をしております。町が求めておるものではありません。  以上でございます。 ◎西谷 尚(5番) 終わります。 ◎議長(西川誠一) ほかにありませんか。                (「なし」の声あり) ◎議長(西川誠一) 質疑なしと認めます。質疑を終了します。  討論を行います。  討論はありませんか。                (「なし」の声あり) ◎議長(西川誠一) 討論なしと認めます。  これより、議案第110号を起立により採決いたします。  本案は原案のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。                 (賛成者起立) ◎議長(西川誠一) 起立全員であります。  よって、本案は原案のとおり可決されました。  ここで暫時休憩します。再開は3時20分といたします。                               午後3時06分 休憩
                                  午後3時19分 再開 ◎議長(西川誠一) 休憩を閉じ、会議を再開します。      ──────────────────────────────  日程第10 議案第111号 令和2年度香美町一般会計補正予算(第8号) ◎議長(西川誠一) 日程第10 議案第111号 令和2年度香美町一般会計補正予算(第8号)を議題といたします。  これより質疑を行います。  質疑はありませんか。  山本賢司君。 ◎山本賢司(9番) 山本です。補正第8号に関して、1点だけお尋ねをしておきたいと思います。  議案資料3の18ページで、土地開発基金費ということで、基金に3,740万5,000円という金額を繰出すということにしておるんですけれども、既に基金には1億余りの現金がございます。そういう中で、基金を動かす話ですから、予算には上がってこないんですけれども、1億1,000万で50区画を買い取ると。この財源はそんなに大きな金額ではないはずだと私は思っているんですけども、この3,740万5,000円と、この意味を教えてください。 ◎議長(西川誠一) 財政課長、邊見昌平君。 ◎財政課長(邊見昌平) それでは、山本議員のご質疑にお答えします。  現在、土地開発基金の現金は1億887万1,000円ございます。今回の補正予算につきましては、山手土地区画整理事業の関係で、財政調整基金を1億円取り崩すという考え方であります。そのうち、補助金として6,200万、それから土地開発基金の土地購入として3,740万5,000円、これをまず土地購入に活用するということで、土地開発基金で保有します現金のうち、今回補正額を除いた7,259万5,000円を土地開発基金の現金を活用するという考え方でございます。残ります現金3,627万6,000円、これにつきましては、今後の活用のために基金に現金として残しておくという考え方でございます。  以上でございます。 ◎山本賢司(9番) 終わります。 ◎議長(西川誠一) ほかにありませんか。                (「なし」の声あり) ◎議長(西川誠一) 質疑なしと認めます。質疑を終了します。  討論を行います。  討論はありませんか。  まずは、反対の方の討論を認めます。  西谷尚君。 ◎西谷 尚(5番) 議案第111号の令和2年度香美町一般会計補正予算(第8号)について、反対の立場で討論をいたします。  反対理由は、議案第104号の反対の整合性を図るため、議案第111号を反対するものであります。特に、山手土地区画整理組合に繰り出される補助金6,259万5,000円については容認できません。  ほかには異論はないのでありますが、くくりが一緒なので、議案第111号を反対いたします。委員各位のご理解を申し上げます。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 次に、原案賛成の方の発言を許可いたします。                (「なし」の声あり) ◎議長(西川誠一) ほかにありませんか。                (「なし」の声あり) ◎議長(西川誠一) 討論なしと認めます。討論を終了します。  これより、議案第111号を起立により採決いたします。  本案は原案のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。                 (賛成者起立) ◎議長(西川誠一) 起立多数であります。  よって、本案は原案のとおり可決されました。      ──────────────────────────────  日程第11 議案第89号 令和元年度香美町一般会計歳入歳出決算の認定について  日程第12 議案第90号 令和元年度香美町国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認             定について  日程第13 議案第91号 令和元年度香美町後期高齢者医療保険事業特別会計歳入歳出決             算の認定について  日程第14 議案第92号 令和元年度香美町介護保険事業特別会計歳入歳出決算の認定に             ついて  日程第15 議案第93号 令和元年度香美町財産区特別会計歳入歳出決算の認定について  日程第16 議案第94号 令和元年度香美町町立地方卸売市場事業特別会計歳入歳出決算             の認定について  日程第17 議案第95号 令和元年度香美町国民宿舎事業特別会計歳入歳出決算の認定に             ついて  日程第18 議案第96号 令和元年度香美町矢田川憩いの村事業特別会計歳入歳出決算の             認定について ◎議長(西川誠一) 日程第11 議案第89号 令和元年度香美町一般会計歳入歳出決算の認定についてから、日程第18 議案第96号 令和元年度香美町矢田川憩いの村事業特別会計歳入歳出決算の認定についてまでの8議案を、香美町議会会議規則第37条の規定により一括議題といたします。  この8議案につきましては、8月28日の本会議において決算特別委員会に付託し、開会中の委員会審査をお願いしていた内容であります。委員会の審査が終了し、9月24日付をもって、議長の下に別紙委員会審査報告書が提出されました。  これより決算特別委員会の審査結果の報告を求めます。  決算特別委員会委員長、吉川康治君。 ◎決算特別委員会委員長(吉川康治) 第121回9月定例会8月28日に、議長、監査委員を除く14名で組織する決算特別委員会が設置され、議案第89号 令和元年度一般会計、議案90号から議案第96号まで、令和元年度7特別会計の計8会計歳入歳出決算の認定の審査が当委員会に付託されました。  以下、審査の経過と結果について報告をいたします。お手元に配付いたしております審査報告書のとおり、いずれも原案認定でありますので、よろしくお願いいたします。  審査については、8月28日に委員長に私、副委員長に田野公大議員を決めるとともに、審査日程等について確認を行いました。審査の日程は報告書に記載のとおりでありますし、審査の方法は、決算書、主要な施策の成果及び基金運用状況説明書に対しての質疑を原則通告することとし、通告外の質疑は特にあれば認めるとの確認を行い、審査を行いました。  審査の着眼点は、予算が議決した旨と目的に従って適正に、そして効率的に執行されたかどうか、それによってどのように行政効果が発揮できたか、それらを見て今後の行財政運営においてどのような改善・工夫がなされるべきであるかを主眼に、9月14日より17日までの間は関係課長、担当者に質疑し、最終日の24日には町長、教育長への総括質疑を行うなど、慎重審査を行いました。  各課の質疑事項並びに答弁については、議員各位に配付のとおりでございます。  総括質疑が終了後、会計ごとに討論、採決を行いました。  採決の結果は、8議案のうち議案第89号、第91号、第92号及び第95号の4議案は賛成多数で、議案第90号、第93号、第94号及び第96号の4議案は全員賛成で認定すべきものと決しました。  なお、審査中に委員から出された意見、問題点等はよく検討され、今後の町行政に反映されますよう、執行部の皆さんへお願いをしておきます。  特に今後の町行政に反映されたい意見として、1つ、財政調整基金の財源を生かしたまちづくりを求めると意見を付記しておきます。  そして、審査に当たって、決算特別委員の皆さんには連日遅くまで慎重審査を頂き、また、会議の進行にご協力いただいたことに心から敬意を表すとともに、感謝を申し上げます。また、執行部の皆様には、公務多忙の折にもかかわらずご出席くださり、答弁書なり資料等により適切な説明に努めていただき、誠にありがとうございました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。  以上を申し上げて委員長報告といたします。 ◎議長(西川誠一) 委員会審査報告は終わりました。  これより、委員長報告に対する質疑を行います。  質疑はありませんか。                (「なし」の声あり) ◎議長(西川誠一) 質疑なしと認めます。質疑を終了します。  これより、この付託案件8件について、議案ごとに順次討論、採決を行います。  初めに、議案第89号 令和元年度香美町一般会計歳入歳出決算の認定について、討論を行います。  討論はありませんか。  原案反対の方の発言を許可いたします。  谷口眞治君。 ◎谷口眞治(2番) 谷口眞治です。ただいま議題となっています議案第89号 令和元年度香美町一般会計歳入歳出決算の認定について、不同意の立場で討論いたします。  令和元年度香美町一般会計歳入歳出決算は、町民の命と暮らしを守るよりも貯金ありきの財政優先の決算であり、認定することには同意できません。以下、不同意の理由8点について述べます。  第1、予算の組み方が基金ありき。特別交付税予算を1億7,000万円過少見積りして、基金を積立てする決算であること。  (2)合併以後、安上がり人権費のために職員定数を無視して、正規職員を低賃金の嘱託臨時職員に置き換えを進め、非正規職員が正規職員を上回る異常事態となっており、日常業務をはじめ、災害やコロナ禍の住民サービス低下や職員の健康面が懸念される決算であること。  3項目め、町の喫緊の課題である少子化対策は、所得制限や限られた分野の子育て支援の決算であること。  4項目め、合併後の財政維持に町民負担増を強いてきた敬老会助成金、公民館講座参加負担金や、社協など、団体依存事業を見直さず、継続している決算であること。  5項目め、平成28年度からのごみの最終処分場の処理水の矢田川放流に続き、旧し尿処理センター跡地の汚染土壌の無害化をせずに、安上がりの汚染土壌に蓋をするための用地買収は、環境保全に反する決算であること。  6項目め、若松区大火災の対応は最低限の支援しかせず、被災者に寄り添う暮らしや生業の再建支援に手をつけなかった決算であること。  7項目め、設立から解散までの32年間、地域経済、住民福祉、町の財政に大きな貢献をしてきた香住観光公社が経営難で資金枯渇にあるのを知りながら、今がやめどきと筆頭株主の町が資金援助をせず、香住観光公社を解散に追い込んだ決算であること。  8項目め、令和元年度の主な基金の積立額は、財政調整基金1億2,107万1,000円、減債基金1億913万6,000円、公共施設等管理基金1億5,358万7,000円など、3億8,379万4,000円で、累計額は53億254万2,000円と、合併時の5倍を超える規模の決算となっているが、この基金を町民の安全・安心の施策や子育て、人づくり支援に使うことが求められている。  以上を申し上げて、令和元年度香美町一般会計歳入歳出決算の認定について、不同意の討論といたします。議員各位の同意を求めまして、討論を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ◎議長(西川誠一) 次に、原案賛成の方の発言を許可いたします。  上田勝幸君。 ◎上田勝幸(3番) 議席番号3番、上田勝幸です。議案第89号 令和元年度香美町一般会計歳入歳出決算、原案に賛成の立場で討論いたします。  町長はじめ行政当局の皆さん、地域住民との対話の中で住民の暮らしに思いを致し、住民の立ち位置を理解することに努められていたと思います。  また、町長はじめとする執行部の皆さん、いろいろな角度、視点で住民の行政に対する要望、意向を確認しながら、住民生活の安定、向上、住民福祉の増進に留意しながらも、財政の絡みもあり、事業の取捨選択、庁内調整等、住民の皆さんにとり、従前の予算編成にはなり得ないとは言うものの、大方の住民の皆さんに納得していただけるのではとの信念の下に提案された予算案であります。  議会での予算案審議の過程でいろいろな質疑があり、紆余曲折を経たものであっても、議決権を持つ議会が議決権を行使し、是として承認した予算であります。行政当局、その予算、住民生活の安定、住民福祉の増進に役立つとして粛々と執行してきたわけであり、執行の過程で重大な瑕疵、また、住民生活に多大な損失を及ぼすような事象が発生していない限り、予算案を承認した議会、当然のことながら、令和元年度の一般会計歳入歳出決算、是として認定すべきものと考えます。  以上をもって私の賛成討論といたします。議員諸兄氏のご賛同のほど、よろしくお願いいたします。 ◎議長(西川誠一) ほかにありませんか。                (「なし」の声あり) ◎議長(西川誠一) 討論なしと認めます。討論を終了します。  これより、議案第89号を起立により採決いたします。  本案に対する委員長の報告は原案認定です。本案は委員長の報告のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。                 (賛成者起立
    ◎議長(西川誠一) 起立多数であります。  よって、本案は委員長の報告のとおり認定することに決定しました。  次に、議案第90号 令和元年度香美町国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について、討論を行います。  討論はありませんか。  原案反対の方の発言を許可いたします。                (「なし」の声あり) ◎議長(西川誠一) 次に、原案賛成の方の発言を許可いたします。  小谷康仁君。 ◎小谷康仁(4番) 議席番号4番、小谷康仁です。ただいま議題となっております議案第90号 香美町国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について、賛成の立場で討論をいたします。  国民健康保険法は、社会保障及び国民保健の向上に寄与することを目的に、被保険者の疾病、負傷、出産または死亡に関して、必要な保険給付を行うものです。一般会計から1億3,748万円、基金から4,800万円を繰り入れ、対象となる世帯数、被保険者数が減る中、大きな負担増にならないように配慮されています。  また、次への安定化に備え、1,028万5,000円を基金に積み立てますが、そのうち960万5,000円を普通交付金返還金として次年度県へ返納するなど、適正に運営されています。今後、保険税の上昇が予想され、急激な上昇を回避するためにも、基金の保有は必要不可欠です。保険税の上昇を抑制するための対策として、肺がんや乳がん検診など、各種検診事業の充実やジェネリック医薬品への移行にも努められ、そのシェアも73.1%と高く、医療費の削減にも努められていると判断します。  よって、賛成をします。議員各位のご賛同をお願い申し上げます。ありがとうございました。 ◎議長(西川誠一) ほかにありませんか。                (「なし」の声あり) ◎議長(西川誠一) 討論なしと認めます。討論を終了します。  これより、議案第90号を起立により採決いたします。  本案に対する委員長の報告は原案認定です。本案は委員長の報告のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。                 (賛成者起立) ◎議長(西川誠一) 起立全員であります。  よって、本案は委員長の報告のとおり認定することに決定しました。  次に、議案第91号 令和元年度香美町後期高齢者医療保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について、討論を行います。  討論はありませんか。  原案反対の方の発言を許可いたします。  山本賢司君。 ◎山本賢司(9番) 議案第91号 令和元年度香美町後期高齢者医療保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について、不認定の立場で討論を行います。  第1は、75歳以上者を別建ての医療保険制度にする必要があるのかとの問いに、町長は、この制度は維持すべきもの、間違ってはいないと答えました。この制度は、費用の2分の1は公費とされるものの、高齢者の比率が上がれば費用の負担率も上がり、保険料が上がっていく。しかも、窓口負担も当初1割だったものが、現役並みの所得のある者は3割負担とされています。さらに、年金受給者にとっては、マクロ経済スライドで年金受給額は上がらない、こんな仕組みにもされています。結果、高齢者は医療の必要性が高まっていく中で、年金は上がらない、むしろ少しずつ年々減らされる、保険料窓口負担が上がっていく、このことが続くことになります。  こんな高齢者を不安にする保険制度はなくすことが求められていることを指摘して、本決算を不認定とする討論といたします。議員各位のご賛同を求め、討論を終わります。ありがとうございました。 ◎議長(西川誠一) 次に、原案賛成の方の発言を許可いたします。  小谷康仁君。 ◎小谷康仁(4番) 議席番号4番、小谷康仁です。ただいま議題となっております議案第91号 香美町後期高齢者医療保険事業特別会計歳入歳出の認定について、賛成の立場で討論いたします。  後期高齢者医療制度の財源は、高齢者が原則1割、現役世代、国保など、若年者の保険料が約4割、公費が5割を負担して成り立っています。高齢化が進み、高齢者の医療費が増大していますが、若い世代が高齢者を支え、高齢者も保険料と医療費の一部を負担することで国民皆保険を引き継いでいく、支え合いの仕組みです。  一般会計から、軽減者分2,576人分、7,237万1,000円を繰り入れ、後期高齢者医療保険事業の被保険者の65%に当たる低所得者への軽減にも配慮されていると判断します。  今後、現役世代が減少し、後期高齢者が増加すれば、現役世代の負担が重くなってきます。今まで現役世代としてこの制度を支えてきた方々が安心して利用でき、世代間や被保険者間の公平を保つために、この制度の維持・運営は必要不可欠です。  よって、賛成をします。議員各位のご賛同をお願い申し上げます。ありがとうございました。 ◎議長(西川誠一) ほかにありませんか。                (「なし」の声あり) ◎議長(西川誠一) 討論なしと認めます。討論を終了します。  これより、議案第91号を起立により採決いたします。  本案に対する委員長の報告は原案認定です。本案は委員長の報告のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。                 (賛成者起立) ◎議長(西川誠一) 起立多数であります。  よって、本案は委員長の報告のとおり認定することに決定しました。  次に、議案第92号 令和元年度香美町介護保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について、討論を行います。  討論はありませんか。  原案反対の方の発言を許可いたします。  山本賢司君。 ◎山本賢司(9番) 議案第92号 令和元年度香美町介護保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について、不認定の立場で討論を行います。  決算剰余金5,860万8,000円を含め、1億5,454万9,000円の基金となります。令和2年度の決算見込みにもよりますが、この額を含め、第7期の剰余金全額を第8期の保険料軽減財源とするかと問いましたけれども、町長は、8期に持ち越すと当然の答えで、軽減財源とするとはついに言いませんでした。当然この基金は8期の軽減財源に充当すべきものであります。  また、新しい総合事業に早期から取り組んだことについても、「介護保険の世話にならず、生きたい高齢者」という言い方をされました。もとより高齢者が介護保険を利用したいと思っているわけではありません。ピンピンコロリを誰もが願いつつ、思うに任せないのが人です。必要になったとき必要なサービスが受けられる、介護の社会化とうたった介護保険制度創設から20年たちました。負担増とサービス低下の連続だった。自然増の抑制、カットの手段としての制度改変、これでは1号被保険者だけでなく、65歳以上ね、2号被保険者、40歳以上者も安心して年を取れないとなってしまいます。  以上を申し上げて、本決算に不認定の討論といたします。議員各位のご賛同を心よりお願いを申し上げます。ありがとうございました。 ◎議長(西川誠一) 次に、原案賛成の方の発言を許可いたします。  小谷康仁君。 ◎小谷康仁(4番) 議席番号4番、小谷康仁です。ただいま議題となっております議案第92号 香美町介護保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について、賛成の立場で討論をいたします。  介護保険制度は、介護が必要になった高齢者とその家族を社会全体で支えていく仕組みです。介護保険制度の財源は、第1号被保険者、65歳以上の方、第2号被保険者、40から64歳までの方が50%、残りの50%は公費によって支えられています。  第7期の実績では、対前年比、認定者数は微増、要支援者数が減って要介護者が増えましたが、保険給付額の総額はほぼ昨年と同額となり、結果5,860万8,000円を基金に積み立て、第8期介護保険料の算定に有効に活用されます。  介護保険の利用者の自立支援を目指す事業、利用者本位のサービス料、自ら選択してサービスを受けられる事業、給付と負担の関係が明確である社会保険方式を採用し、認定者が安心して、支援、介護を受けられる努力をされていると判断します。  よって、賛成をします。議員各位のご賛同お願い申し上げます。ありがとうございました。 ◎議長(西川誠一) ほかにありませんか。                (「なし」の声あり) ◎議長(西川誠一) 討論なしと認めます。討論を終了します。  これより、議案第92号を起立により採決いたします。  本案に対する委員長の報告は原案認定です。本案は委員長の報告のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。                 (賛成者起立) ◎議長(西川誠一) 起立多数であります。  よって、本案は委員長の報告のとおり認定することに決定しました。  次に、議案第93号 令和元年度香美町財産区特別会計歳入歳出決算の認定について、討論を行います。  討論はありませんか。                (「なし」の声あり) ◎議長(西川誠一) 討論なしと認めます。  これより、議案第93号を起立により採決いたします。  本案に対する委員長の報告は原案認定です。本案は委員長の報告のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。                 (賛成者起立) ◎議長(西川誠一) 起立全員であります。  よって、本案は委員長の報告のとおり認定することに決定しました。  次に、議案第94号 令和元年度香美町町立地方卸売市場事業特別会計歳入歳出決算の認定について、討論を行います。  討論はありませんか。                (「なし」の声あり) ◎議長(西川誠一) 討論なしと認めます。  これより、議案第94号を起立により採決いたします。  本案に対する委員長の報告は原案認定です。本案は委員長の報告のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。                 (賛成者起立) ◎議長(西川誠一) 起立全員であります。  よって、本案は委員長の報告のとおり認定することに決定しました。  次に、議案第95号 令和元年度香美町国民宿舎事業特別会計歳入歳出決算の認定について、討論を行います。  討論はありませんか。  原案反対の方の発言を許可いたします。  谷口眞治君。 ◎谷口眞治(2番) 谷口眞治です。ただいま議題となっています議案第95号 令和元年度香美町国民宿舎事業特別会計歳入歳出決算の認定について、不同意の立場で討論をいたします。  令和元年度において、指定管理者である香住観光公社が突然解散することとなりました。表向きは公社の資金枯渇を解散の原因としていますが、大本は、今がやめどきと筆頭株主である町が資金援助をしなかったことは明らかです。  その上、町長が町議会に報告したのは、公社が臨時総会で解散を決めた1か月後、12月8日の議員全員協議会であり、町が筆頭株主である公社の解散を議会に一言も相談なく解散させた、これでは町長の公社の私物化と言っても過言ではありません。議会は、12月定例会で解散のための補正予算を否決、1月臨時会でも公社を支援しない補正予算を全会一致で修正を行いましたが、後の祭りで、令和2年2月に公社は解散し、清算事業に入りました。  先日の決算特別委員会での総括質疑において、私が公社を解散させた町長の責任を問う中で、町長は、「コロナ禍の中、いい時期に解散したと関係者はみんな喜んでいる。問題はない」と言い切る答弁をされました。これが国民宿舎を解散した公社に替わる新しい指定管理者を選ぶ依願を控えている町長の答弁でしょうか。公社を解散させた責任を自覚しない、コロナ禍で経営困難が予想される国民宿舎の新規事業者選定の議論に影響を与える、二重の意味での問題答弁であることを指摘しておきます。  設立から解散までの32年間、香美町の観光振興や地域福祉に大きな役割を果たし、さらに施設建設費の債務をほとんど負担するなど、財政的にも貢献をしてきた香住観光公社を解散に追い込んだ町長の責任は極めて大きいということを改めて申し上げて、決算認定に不同意とする討論といたします。議員各位の同意を求めて、討論を終わります。ありがとうございました。 ◎議長(西川誠一) 次に、原案賛成の方の発言を許可いたします。                (「なし」の声あり) ◎議長(西川誠一) ほかにありませんか。                (「なし」の声あり) ◎議長(西川誠一) 討論なしと認めます。討論を終了します。  これより、議案第95号を起立により採決いたします。  本案に対する委員長の報告は原案認定です。本案は委員長の報告のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。                 (賛成者起立
    ◎議長(西川誠一) 起立多数であります。  よって、本案は委員長の報告のとおり認定することに決定しました。  次に、議案第96号 令和元年度香美町矢田川憩いの村事業特別会計歳入歳出決算の認定について、討論を行います。  討論はありませんか。                (「なし」の声あり) ◎議長(西川誠一) 討論なしと認めます。  これより、議案第96号を起立により採決いたします。  本案に対する委員長の報告は原案認定です。本案は委員長の報告のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。                 (賛成者起立) ◎議長(西川誠一) 起立全員であります。  よって、本案は委員長の報告のとおり認定することに決定しました。      ──────────────────────────────  日程第19 意見書案第6号 新型コロナウイルス感染症の影響に伴う地方財政の急激な               悪化に対し地方税財源の確保を求める意見書の提出につい               て ◎議長(西川誠一) 日程第19 意見書案第6号 新型コロナウイルス感染症の影響に伴う地方財政の急激な悪化に対し地方税財源の確保を求める意見書の提出についてを議題といたします。  職員に議案の朗読をさせます。                 (発議書朗読) ◎議長(西川誠一) 朗読は終わりました。  提出者の趣旨説明を求めます。  総務民生常任委員会委員長、東垣典雄君。 ◎総務民生常任委員会委員長(東垣典雄) ただいま上程されました新型コロナウイルス感染症の影響に伴う地方財政の急激な悪化に対し地方税財源の確保を求める意見書の提出について、説明をいたします。  9月2日の総務民生常任委員会の所管事務調査において、新型コロナウイルス感染症の影響による地方税財源の確保について協議いたしました。新型コロナウイルス感染症の拡大は、甚大な経済的、社会的影響をもたらしており、国民生活への不安が続いています。  この中で、地方税、地方交付税の大幅な減少等により、今後の地方財政はかつてない厳しい状況になることが予想されます。このような状況において、地域の実状に応じた行政サービスを安定的かつ持続的に提供していくためには、地方税、地方交付税等の一般財源総額の確保、充実を強く国に求めていくことが不可欠であります。令和3年度地方財政対策及び地方税制改正において、十分な地方税財源の確保を求め、提案するものであります。  なお、地方税財源の確保については、全国町村議会議長会会長及び兵庫県町議会議長会会長より、同趣旨の意見書提出の依頼があったことを申し添えます。  それでは、意見書(案)を朗読して趣旨説明にかえさせていただきます。  新型コロナウイルス感染症の影響に伴う地方財政の急激な悪化に対し地方税財源の確保を求める意見書(案)。  新型コロナウイルス感染症の拡大は、甚大な経済的・社会的影響をもたらしており、国民生活への不安が続いている中で、地方税・地方交付税等の一般財源の激減が避けがたくなっている。  地方自治体は、福祉・医療、教育・子育て、防災・減災、地方創生、地域経済活性化、雇用対策など喫緊の財政需要への対応をはじめ、長期化する感染症対策にも迫られ、今後の地方財政は、かつてない厳しい状況になることが予想される。  よって、国においては、令和3年度地方財政対策及び地方税制改正に向け、下記事項を確実に実現されるよう、強く要望する。  記。  1、地方の安定的な財政運営に必要な地方税、地方交付税等の一般財源総額を確保・充実すること。その際、臨時財政対策債が累積することのないよう、発行額の縮減に努めるとともに、償還財源を確保すること。  2、地方交付税については、引き続き財源保障機能と財源調整機能が適切に発揮できるよう、総額を確保すること。  3、令和2年度の地方税収が大幅に減少することが予想されることから、万全の減収補填措置を講じるとともに、減収補填債の対象となる税目についても、地方消費税を含め弾力的に対応すること。  4、財源の偏在性が小さく、税収が安定的な地方税体系の構築に努めるとともに、国税・地方税の政策税制については、積極的な整理合理化を図り、新設・拡充・継続に当たっては、有効性・緊急性等を厳格に判断すること。  5、特に、固定資産税は、市町村の極めて重要な基幹税であり、制度の根幹を揺るがす見直しは、家屋・償却資産を含め、断じて行わないこと。また、新型コロナウイルス感染症緊急経済対策として講じられた特例措置は、本来国庫補助金等により対応すべきものであり、今回限りの措置として、期限の到来をもって確実に終了すること。  以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。  令和2年9月。  衆議院議長、大島理森様、参議院議長、山東昭子様、内閣総理大臣、菅義偉様、財務大臣、麻生太郎様、総務大臣、武田良太様、厚生労働大臣、田村憲久様、経済産業大臣、梶山弘志様、内閣官房長官、加藤勝信様、経済再生担当大臣、西村泰稔様、まち・ひと・しごと創生担当大臣、坂本哲志様。  兵庫県香美町議会議長、西川誠一。  以上であります。議員各位のご賛同をお願いいたします。 ◎議長(西川誠一) これをもって趣旨説明を終わります。  これより質疑を行います。  質疑はありませんか。  山本賢司君。 ◎山本賢司(9番) 山本です。本意見書案について、1点だけ確認をさせてください。  記の5番目で、後段、「また、新型コロナウイルス感染症緊急経済対策として講じられた特例措置は、本来国庫補助金等により対応すべきものであり、今回限りの措置として、期限の到来をもって確実に終了すること」とあるわけですけれども、人によって、あるいはどう見るかによっても多少違ったりはしますけれども、少なくても短期でコロナ対策が終わるということは考えにくい。あるいは、経済の低迷もかなり長期にわたるというふうな可能性があるというふうなことも言われている中で、この文章の意味が私には非常にとりにくいんですけれども、これはどうとったらいいんでしょうか。  要するに、国がやれという意味にとるのか、それとも、「今回限りの措置として、期限の到来をもって確実に終了すること」という部分が結論部分になっているものですから、もうコロナ対策はやめろということなのか、その辺をちょっと教えてください。 ◎議長(西川誠一) 総務民生常任委員会委員長、東垣典雄君。 ◎総務民生常任委員会委員長(東垣典雄) 私は、国が責任を持ってやれという意味に解釈をしております。 ◎議長(西川誠一) 山本賢司君。 ◎山本賢司(9番) この文言でそう読めるんでしょうか。非常に疑問なんですよ。もう期限の到来をもって確立終了すること、コロナ対策はやめろというふうに読めてしまうものですから、すごくこれが気になっておるんです。  以上です。 ◎総務民生常任委員会委員長(東垣典雄) 私はそういう意味には解釈しておりません。 ◎議長(西川誠一) ほかにありませんか。                (「なし」の声あり) ◎議長(西川誠一) 質疑なしと認めます。これをもって質疑を終了します。  これより討論を行います。  討論はありませんか。                (「なし」の声あり) ◎議長(西川誠一) 討論なしと認めます。  これより、意見書案第6号を起立により採決いたします。  本案は原案のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。                 (賛成者起立) ◎議長(西川誠一) 起立全員であります。  よって、本案は原案のとおり可決されました。  地方自治法第99条の規定により、意見書を関係官庁へ送付いたします。なお、意見書案第6号で字句等の整理等を要する場合は議長に一任願いたいと思いますが、ご異議ございませんか。               (「異議なし」の声あり) ◎議長(西川誠一) 異議なしと認めます。  議長において処置いたします。      ──────────────────────────────  日程第20 発議第4号 閉会中の所管事務の継続調査(審査)の申し出について ◎議長(西川誠一) 日程第20 発議第4号 閉会中の所管事務の継続調査(審査)の申し出についてを議題といたします。  各常任委員会、議会運営委員会より、香美町議会会議規則第75条の規定により、閉会中も引き続き調査したい旨の申出がありました。  各常任委員会、議会運営委員会からの申出のとおり、閉会中も継続調査(審査)に付することにご異議ございませんか。               (「異議なし」の声あり) ◎議長(西川誠一) 異議なしと認めます。  よって、申出のとおり閉会中も継続調査(審査)に付することに決定いたしました。  お諮りいたします。  以上で本定例会に付議されました案件は全て終了いたしました。  これにて令和2年9月第121回香美町議会定例会を閉会いたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。               (「異議なし」の声あり) ◎議長(西川誠一) 異議なしと認めます。  よって、令和2年9月第121回香美町議会定例会を閉会いたします。                               午後4時05分 閉会                ○ 閉 会 挨 拶 ◎議長(西川誠一) 閉会に当たりまして、一言ご挨拶申し上げます。  去る8月28日に開会し、本日までの33日間の今期定例会は、令和元年度各会計決算認定、令和2年度各会計補正予算、国民宿舎の指定管理者の指定等、本町が直面する重要案件が提出されましたが、議員各位の終始熱心なご審議を賜り、ここに議了することができました。これもひとえに議員各位のご理解、ご協力によるものと深く感謝申し上げますとともに、衷心より厚くお礼を申し上げます。  当局におかれましては、一般質問、審議等の過程におきまして、議員各位が申しました意見等を今後、町の行政に十分反映されますよう希望するところでございます。  決算特別委員の皆さんには農繁期等でお忙しい中、連日の審査を賜りましたこと、厚く御礼申し上げます。また、広報公聴常任委員会委員におかれましては、これから議会だよりの編集等ご苦労になりますが、よろしくお願いいたします。  朝夕めっきり涼しくなり、観光シーズンに最適な秋本番の季節となりました。議員各位並びに執行部の皆様方におかれましては、何とぞご自愛の上、町政発展のため、より一層のご精励、ご活躍を賜りますようお願い申し上げ、簡単ではございますが閉会の挨拶といたします。  次に、町長より挨拶がございます。 ◎町長(浜上勇人) 9月定例会の閉会に当たり、一言ご挨拶を申し上げます。  去る8月28日から本日までの33日間、第121回香美町議会を開催していただきましたが、全日程が終了し、閉会の運びとなりました。  10月も目前に迫り、これから秋本番を迎えることになります。まだまだ新型コロナウイルス感染症による様々な町民活動への影響は続いておりますが、先日の4連休には町内の観光施設にも多くの観光客が訪れ、徐々ににぎわいを取り戻しつつございます。  また、町民の皆さんにも新しい生活スタイルが浸透しつつございます。本年は、今のところ全国的に台風の上陸も少なく、このコロナ禍の中で、香美町ならず、国内において大規模な避難体制をとるような風水害や地震がないことを切に願うものでございます。  今定例会では、本会議及び決算特別委員会等に議員各位にはご精励を頂きましたこと、厚く感謝を申し上げます。私のほうから提案いたしました案件につきましては、それぞれ適切なご決定を頂き、誠にありがとうございました。  終わりになりましたが、議員各位にはなお一層健康にご留意をされ、ご活躍されますよう心から祈念申し上げ、閉会の挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。
    ◎議長(西川誠一) 大変ご苦労さまでした。 Copyright (c) KAMI TOWN ASSEMBLY MINUTES, All rights reserved. ページの先頭へ...