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令和2年第121回定例会(第3日目) 名簿 開催日:2020年09月10日
令和2年第121回定例会(第3日目) 本文 開催日:2020年09月10日

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  1. 香美町議会 2020-09-10
    令和2年第121回定例会(第3日目) 本文 開催日:2020年09月10日


    取得元: 香美町議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-18
    2020年09月10日:令和2年第121回定例会(第3日目) 本文 最初のヒットへ(全 0 ヒット)                               午前9時30分 開議 ◎議長(西川誠一) おはようございます。  ただいまの出席議員は16人であります。定足数に達しておりますので、本日の会議を開きます。      ──────────────────────────────  日程第1 会議録署名議員の指名 ◎議長(西川誠一) 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員は、香美町議会会議規則第125条の規定により、議長において、見塚修君、吉川康治君を指名します。      ──────────────────────────────  日程第2 諸般の報告 ◎議長(西川誠一) 日程第2 諸般の報告を行います。  本日の議事日程はあらかじめ議場配付いたしておりますので、ご確認ください。      ──────────────────────────────  日程第3 一般質問 ◎議長(西川誠一) 日程第3 一般質問を行います。  それでは初めに、山本賢司君の一般質問を行います。  山本賢司君。 ◎山本賢司(9番) おはようございます。山本です。  大きくは2点にわたって質問を通告いたしております。順次質問を行います。  まず1つ目は、新型コロナウイルス感染症で何を学んだのかということ。経済性、効率性を優先する世の中から、教育や福祉、暮らし、こういったものを優先する、ゆとりある社会に切り替えていく必要があるのではないかということを、多くの方々が体験されたのではないでしょうか。世界中、日本もコロナ禍のさなかにございます。新型コロナウイルスとの闘いという言い方をいろんなとこでされておりますけれども、付き合いは長期にわたるという見方もございます。新型コロナウイルスとの共生は、ワクチンが開発をされたとしても、後々ずっと続くというふうに思えてなりません。新型インフルエンザとの共生に似ていて、それでいて、季節性がないだけに厄介だというふうにも感じております。  さて、日本は長きにわたり、行財政改革と規制緩和、自由化と社会保障改悪が続いてまいりました。地方自治体も国政の下請的役割を負わされてまいりました。今次のコロナ禍で世界のサプライチェーンは寸断され、人の行き来も止まり、効率化追求システムはいとも簡単に破綻しかねないこと、小者、弱者に害が大きいこと、人は1人では生きられないことを学んだのではないでしょうか。町長の認識をお尋ねします。
    ◎議長(西川誠一) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) おはようございます。本日もよろしくお願いいたします。  それでは、山本議員のご質問にお答えをいたします。  山本議員からは、コロナ禍による社会への影響を踏まえ、経済性、効率性から、教育、福祉、暮らし優先へとのご意見でございます。議員は、これまでの行財政改革や規制緩和、自由化、社会保障制度の改革といった、まるで、これまでの国の施策が誤りであるかのようなご質問でございますが、これはコロナ禍とは関係のない、これまでからの議員とのかみ合わない議論であると考えております。  議員ご指摘の、教育、福祉、暮らし優先、社会保障の確保のためには、国や地方にとりまして、当然にそれを裏づける財源が必要でございます。社会構造の変化とともに、そういった財源と施策のバランスを保ちながら行政を行うことが、責任ある国、県、そして、私ども町の責務と考えております。  議員ご指摘の、コロナ禍が、中小事業者や立場の弱い人々がより大きな影響を受けているという面は確かにあろうかと思います。そういった意味でも、私どもとしては、いち早く4月臨時会において、町独自の事業者緊急支援金子育て給付金及び子育て特別給付金、マスクの全世帯配布などのきめ細かい支援策を打ち出させていただいたところでございますし、その後も、毎月のように補正予算を提案させていただき、町民や事業者の皆さんなどへの支援に取り組んでいるところでございます。特に7月の臨時会で提案させていただきました高齢者等生活環境改善事業につきましては、既に予定を上回る申請を頂き、これまで様々な事情でエアコン設置が困難であった後期高齢者世帯重度障害者の皆様にとって、コロナ禍の中でのこの記録的な猛暑を安全にお過ごしいただく手当につながったものとの実感を持っているところでございます。町政を預かる私どもといたしまして、議員の皆様からのご提言、そして現場の実状を踏まえたそれぞれの立場からの職員提案を基に、今後も、一日も早いコロナ禍の収束化を願い、必要な施策を継続してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  山本賢司君。 ◎山本賢司(9番) 町長のお答えの中で、収束という言葉を最後に使われました。その事態、その状態を、どんな状態だというふうに現時点で想定をされているのか。そのあたりはいかがですか。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 現状でのコロナ禍は、いまだに同じような状況が続いておるという認識でございます。日々の感染者数、報道によりますと、下がりぎみでございますけども、まだまだ安定していないということでございますから、依然として継続して厳しい状況は続いているという認識でございます。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 山本賢司君。 ◎山本賢司(9番) だから、現在の状況をお尋ねしたのではなくて、収束を願うというふうに言われたので、収束をする、しているという状態を、どんな状態だというふうに認識しているのかということをお尋ねしました。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 医学的な見地のことは私は分かりませんけども、社会生活に影響が出ないレベルで感染者数が安定するのが収束。それから、新型コロナに対しますワクチンの開発や、そういうものが全世界で開発をされて、広く医療機関に行き渡るような状況にならないと、収束とは言えないのではないかというふうに思っております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 山本賢司君。 ◎山本賢司(9番) 私も、ワクチンが開発されて、その後も新型コロナウイルスとの共生というのはずっと続くんだろうなというふうに思っているものですから、そう簡単にはいかないのかなと思って心配もしたり、そんなに知識、認識があるわけではないので、これ以上は、ここでのやりとり、専門でもありませんから、町長ともやりとりしようとは思いませんけれども、個々の具体的な話は順次伺っていきますけれども、2つ目、1項目の中の質問事項2つ目に入ります。  教育や子育て支援に今こそ力を入れるべきだということを申し上げたい。先ほど町長は、財源が必要だということを言われました。この間、安倍内閣はどこに財源を求めたかといったら、社会保障財源は消費税を充てるという形で、8%に上げ、10%に上げたわけです。同時に、法人税、3税とも5税とも言いますけれども、そういうものは37%から29%台まで減税したわけです。これでもって、今の状況はコロナでどうなるか分かりませんけれども、今年度の当初の国の予算でいくと、消費税、所得税、法人税、この順番で、ついに消費税が最大の税収になる税目だというところまで国民負担が増やされている。法人税が一番下だという状況。こんな状況を見ながら、財源が必要だというときの財源をどこに求めるか。一方では、決算を見ましても、決算積立て、あるいはこのたびの、明日議論になりますけれども、補正7号でも、2億円の基金の積立てとか、とにかく金を積むことばっかりやっている。小規模校の良さを生かして、子どもたちに20人学級、30人以下学級という言い方もこの間あったりしましたけれども、そういうことが今必要なんだろう。  もう一つは、児童福祉従事者、この者に慰労金を出すということ。さらに、子育て世代経済的負担の軽減に力を入れること。保育の給食負担、特に小・中学生の給食費に関しては、昨日も町長は、様々手を打っているので、やらないというふうにお答えになったので、多分その答えからは一歩も出ないんだろうなというふうに思いながら、質問しております。さらに、6月もやりました、国保税の中の、収入のない子どもの均等割、最低限このあたりは、わずか700万円弱で令和2年度も、見込みですけれども、そのぐらいの金額があれば何とかなるというふうなことも示されておるわけで、このあたりは最低限早急に手を打つべきだというふうに思えてならないんですけども、まず、町長の思いを聞かせてください。 ◎議長(西川誠一) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 今、種々、山本議員からご意見を賜りました問題については、先ほどもご自分でもご質問の中でおっしゃいましたけども、このたびのコロナ禍と関連はあるとはいうものの、いつもの山本議員の議論というふうに受け止めておりますから、給食費、あるいは子どもに対する均等割の部分、消費税、これは直接このたびのコロナ対策の町の予算づけということよりも、常に山本議員が、町政、国政に対するご疑念を持っておられることの、いつものご質問だというふうに受け止めておりますので、今ここで、そのことについて、どうこうということはございません。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  山本賢司君。 ◎山本賢司(9番) 財源云々というところで、この町はそんなに金がない町なのかということなんです。財政課長は、先日の本町の財政見通しについても、今後、様々な指標を見ても、あるいは基金の状況等々を見ても、10年は何とかいけるというふうに、結論的には、細かい数字を議論したいとは思いませんけども、そういうふうに全員協議会の場で説明をされておる。我々も、基金の状況等々を見ておっても、決算のたびに積み上がっていくという今の状況を見ていて、本当にこの町が大変なのかという点で、特に2つ目にお尋ねをした、子育て世代経済的負担の軽減、この辺は、方向性としては、町でできること、見えているわけですよね。金額も、保育の給食負担、町で見えるところで言うと、何ぼになりますか。令和元年度の決算の資料を見せていただきましたら、保育所の給食費98万1,660円という金額が収入として上がってまいります。これは、町立の芝山保育所の関係の給食費だというふうに思いますけれども、10月からの半年でこの金額です。年間でいえば、ざっと200万円です。  子どもの国保税の均等割、700万円弱。小・中学生の給食費、これでざっと7,000万円弱です。このぐらいの金が作れない町か。そんなことはないはずだというふうに思っておるものですから、昨日も光ファイバーのところで、町長は、政治判断、政治決断ということを言われました。まさに、こういうことこそ町の財源をきちっと入れて、手当てをしていくということを、政治決断するときに来ているんだと私は思えて仕方がないんですけれども、そのあたりは町長いかがですか。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 私はそうは思いません。政治決断とは言いながら、何でもかんでも負担をなしにということを繰り返しておっては、いつも山本議員との議論の中で出てまいりますけども、また昔に返るような思い、それもございますし、それだけは絶対に避けなければならないということでございます。いつも申し上げておりますように、今の時代のツケを後世に付け回すことは絶対に避けたいという思いで町政運営に取り組んでおりますので、そのことでは根本から山本議員と議論がかみ合わないところでございます。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 山本賢司君。 ◎山本賢司(9番) 町長とは、金の使い方を含めて、相も変わらず、あんたとは違うということを言われておるわけですけれども、教育長に伺います。  小規模校の良さを生かして、子どもたちに20人学級をということを申し上げ、児童福祉従事者に慰労金をということを通告しておるわけですけども、この点については、教育長の見解を伺っておきたいと思います。 ◎議長(西川誠一) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) おはようございます。それでは、山本議員のご質問にお答えをいたします。  私のほうからは、小規模校の良さを生かし、子どもたちに20人学級をという課題を頂いておりますので、その答弁をさせていただきます。学級編制は、国の基準を基に兵庫県教育委員会がその基準を定めております。昨今、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点からも、学級定員の削減は有効であると考えます。また、児童・生徒一人一人の特性に応じた教育活動がしやすく、個々の能力を伸ばしやすい教育環境において、学力の定着と向上を図ることができることが期待されております。併せて、日頃から児童・生徒一人一人の言葉に耳を傾け、その気持ちを敏感に感じ取りやすくなり、児童・生徒の持つ特性や考えを理解し、発達段階に応じたきめ細かな指導を通して、いじめや不登校、問題行動など、未然防止、早期発見や早期対応を図ることができることも期待されております。  より手厚く、柔軟な指導を行うことができる少人数学級の導入につきましては、以前から、兵庫県町教育長会を通じて、兵庫県教育委員会に、まずは35人学級の要望書を提出しております。学級定員の削減は、学校現場、様々な場面で有効であると考えております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 教育長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  山本賢司君。 ◎山本賢司(9番) 県に対して35人学級を要望しておるというところまでのお答えで、児童福祉従事者への慰労金の件に関してはお答えがなかったわけですけれども、今、いろんなところで議論がされる中で、少人数学級へ移行という話が盛んに行われていますよね。直近の話、昨日の新聞で、教育再生実行会議、ワーキンググループが、一昨日、8日に会合を開いて、少人数学級を推進するよう要請する中間答申をまとめたということがあるということを承知しました。少人数による、今おっしゃったような、きめ細かな指導体制を計画的に整備する方向を確認した。1クラス30人以下の学級編制の早期実現を訴える。こういうことが議論されているということだそうであります。  そういう中で、本町で見るとどうなのか。教育委員会からいただいた各小・中学校の子どもさんの数、さらには、学級数で見ると、香住小学校の4年生、ここの1クラス30人が一番小学校では大きいのかな。中学校では、一中の現1年生が78人で2クラス。これが一番大きいというふうに読めるんです。来年、新1年生は、どうもカウントすると84人になるのかな。すると、これは3クラスになるという、逆に今の一中の3年生と同じように、クラスが大きく増えて、1クラス当たりの子どもの数が少なくなるということになるんだというふうには思うんですけれども、一方で、これは今日の新聞報道、教育の公的支出、これをOECD加盟国で、これ、幾つだろう。38かな。比較可能なというのを2017年の数値で出しておるということで、日本はGDPの2.9%。OECD平均で4.1%を大きく下回って、比較可能な38か国のうち下から2番目だと、こんな数字が出ています。小学校のOECD1クラス当たりは21人、日本は27人。中学校でいくと、OECDで23人に対して日本は32人。こんな数字になるんだそうです。そういう意味では、世界の動きも、あるいは客観的に見たときに、既に全国の小学校、中学校でも、コロナ禍で休校した後、本町はそんなに大人数ではないですから、大変な苦労ということでもなかったのかもしれません。現場は大変だったと思いますけれども。そういう中で、クラスを半分に分けたみたいなことをやったという報道が随分ありました。そういう中で、現場はやっぱり少人数のほうがいいねと。教育委員会から、かつて、8メートル掛ける8メートル、64平方メートルに40人というのは、3密の関係を解消することはできないというふうな図面も含めてお示しをいただいたことがあるんですけれども、そういうことを含めて、やらんなんことはもうはっきりしとる。そこのところを、我々はきちっと声を上げていかなくてはいけないんだろうなと。  先ほどお答えの中にあった35人学級、こんなことでは、もう間尺に合わんよということだろうと思って、改めて、また教育長会等々でも、しっかりと議論もし、県に向かって言っていただきたい。それが1つ。  実は、小学校で、子どもさん、児童・生徒等や学生の皆さんへ、昨日も若干答弁の中で教育長は使われたと思いますけれども、今年8月、2学期が始まってというところで、萩生田文部科学大臣が文書を出しています。私、この文書を2回もらったんです。兎塚小学校の、8月27日と9月1日と、同じ文書を2回もらいました。兎塚小学校からは定期的に学校通信が届けられるという状況になっておるものですから、これを読んで教育長はどんな感じを持ちましたか。私は、おうちのじいちゃん、ばあちゃんにもうつしたらいけんからといって、前後左右訳の分からん子どもらに向かっても、むちゃくちゃ脅しの文書と違うんかいというふうに思えて仕方がなかったんです。最後の一文だけはええなと思った。「私たち大人は」という文章が3行ほど最後にあるんですけれども、本当にこのことをやる気があるんだったら、すぐにでもできるんだろうというふうに思えて仕方がないものですから、もう一遍、そのあたりを含めて伺いたいというふうに思います。  もう1点、お答えのなかった学童保育指導員、この者に対して慰労金をということを通告しておるわけですけれども、どなたもこの点についてのお答えがないので、改めてもう一遍伺います。2次補正の中で、こういうことに対応する金もちゃんと入っているよということが言われておるという中で、全国で、どちらかというと、都道府県が実行主体で、現場は市町村というふうなことになっているということなんですけれども、いずれにしても、医療や介護のところには既に慰労金が予算化されるという状況になっております。学童保育指導員、こういう者にしっかりと慰労金を出すということのために、県に対しても要望する、町としても真剣に考えるということが必要なんだろうと思うんですけれども、そのあたりいかがですか。 ◎議長(西川誠一) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 学級数の削減の問題ですが、山本議員ご指摘のとおり、学校再開して、当初は分散登校を本町でも行いました。香住第一中学校と香住小学校において、そして村岡中学校も分散登校を行いました。そのときに悲痛な先生方の声が出たのは、30数名の子どもたちを2つに分けて授業をするわけですが、同じ授業を2回しなくてはいけないと、持ち時間数も倍になってくると、余裕のない勤務状態になってきたというふうな、悲痛な声を聞きました。あのときには、3密を避けなさいという指導と、そして、授業は進めなさいという、本当に矛盾をしたようなことが上のほうから下りてまいりました。にもかかわらず、学校の職員たちは、本当に自分の労を、校長からは聞きましたけど、苦にせず、子どもたちのために分散で授業を当面行いました。そのうちに、私が覚えている限り、感染がレベル1に、うちはなりました。対策本部でレベル1でやりなさいと。レベル1というのは、学級の中を縦横1メートル離して授業を行ったらいいというふうにしてなっておりますので、30数名、レベル1になった日から分散登校をやめて、一斉に授業を行った次第であります。  分散登校のときは、さすが、これは学級数が少なければもっといいのになということは非常に思いましたけど、ほとんど今ご指摘のとおり、うちの町内の学校であれば、ほとんどが少人数で学校運営をしておりますので、支障はなかったわけですが、ある一部の学校でそのような状態が起きていたというところで、学級数の削減というのは、いきなり今35人学級を、最初45人学級から40人になった。この5人削減するのに何十年もかかったみたいです。そして、40人から、1年生が35人学級に今現在なっております。これにも時間がかかっております。いきなり20人学級にしなさいというのは、教育長会でも議論をしましたけど、越したことはないんですけど、これは財政の問題もございましょうし、教師の問題もございます。したがいまして、35人学級の要望を今しているわけですが、なかなか前に進んでいかないというのが現状でございます。我々としたら、学級数の定員というのは、少なくなればいいのになという思いでいっぱいでございます。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 教育長、萩生田文部大臣の文書について。 ◎教育長(藤原健一) 萩生田文部大臣のやつは、特に私は、子どもの文書を読んだんですが、一言で言えば、非常によく書けているなというふうに思いました。コロナになることは決して悪いことではないんだと、誰もがコロナにかかる可能性はあるんだと。例えば、コロナにかかっても、再登校したときに、思いやりの心や温かい心を持って迎えてあげなさいということが中心になっていたように思います。そのことについては、私は、子どもたちに、それぞれの学級で担任の先生が、そのことを中心に子どもたちに伝えているというふうに思っております。その時間を持っているだろうというふうに思います。それぞれの学校で、1時間使うか、10分使うか、20分使うか、そこまでは言っておりませんけど、あれを題材にして、そして、保護者と地域の方については、それぞれお配りをしていると。それで、教職員向けにも出ておりますので、それは学校長が講義を行っているというふうにして報告を受けております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 慰労金につきましては町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは山本議員の、児童福祉の従事者に対する慰労金の関係でございますけども、本町では、新型コロナウイルス感染症拡大防止のために、幼稚園、小学校、中学校を臨時休業とする措置を取る中で、保育所や認定こども園では、家庭での保育が可能な保護者には登園の自粛を要請しながらも、通常どおり園児の受入れを行うとともに、放課後児童クラブ、幼稚園の預かり保育では、開所時間は、通常学校の下校時間であるところを、朝から開所し、対応してきたところでございます。  保育従事者の皆さんにおかれましては、国内で新型コロナウイルス感染症の発生以降、通常業務に加え、日々感染防止対策を取りながらの業務であり、心身ともに大きな負担であったものと認識をしているところでございます。特に町内に3園あります私立保育所の職員の皆様には、兵庫県の対処方針や町からの協力要請に応え、学校等臨時休業の間も保育サービスの継続にご協力を頂き、現在も感染症防止対策に継続して取り組んでいただいておりますことに対しまして、感謝をしておるところでございます。  山本議員からは、こうした保育に従事する皆さんへの感謝の意を示す意味で慰労金をとのお考えかとは思いますが、新型コロナウイルス感染症の影響を受けて、保育従事者の皆さんのほかにも、一般の事業者の皆さん、また各家庭におかれましても、それぞれの立場でご苦労されておりますので、保育従事者の皆さんに対する慰労金の考えはございません。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 山本賢司君。 ◎山本賢司(9番) 大変がっかりしますよね。児童福祉従事者に慰労金等々手当を出してもいいよ。400億円予算は組んであるというのが、国の言っていることです。ほかの人も一緒だからと。学童の指導員をされている方から、6月に入って学校が始まったら、途端に気が抜けたというお言葉を頂きました。それまで朝7時半から夕方まで丸1日、10時間、11時間ぐらいかな。その時間全部1人がやっているわけではないんですけれども、シフトを組んでいますから、今の形に戻って、半分はほっとしているという側面もあるんでしょうけども、緊張して、本当にあの期間は大変だったということを随分聞かされております。  町長のお言葉の中にも、保育の現場の方々ですとか、そういう方が大変苦労されながら頑張っていただいたと。私もそのように思います。ですから、だからこそ、そういう方々に対しての慰労というものを、国がいいよと言っているわけですから、県に求めて、財源を手にしてということが必要なんだろうと思うんです。  1点だけ町長に確認をしたいんですけれども、昨日もどなたかの答弁の中で、臨時交付金が、もし、町に入ってきている金全部が使い切れなかったら、余った分は返すということを言われたんです。もう一つは、9月末が町が行う事業の申請期限だということもあるようなんですけども、その辺を含めて、今の状況をどう見ているのか。その点を聞かせてください。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 臨時創生の交付金につきましては、一次補正で1億2,800万円、2次補正で4億5,000万円、6億円弱頂いております。確定はしていないという、今、財政課長にもお尋ねをしましたけども、返還の義務のことについては、まだはっきりはしてないとは思いますけれども、できるだけ、頂けた交付金は、無駄なく町民の皆さんのために使いたいということでございますから、今議会でも皆さんからいろいろとご指摘を頂いております不用額のことについても、12月の議会に改めて、新しいものも含めて検討して、できるだけ活用させていただきたいというふうに思っております。ただ、使い切れなかった分がどうなるのかについては、まだ未確定の部分もあろうかと思いますけれども、その辺のことについて、財政課長が分かれば答弁をさせます。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 財政課長、邊見昌平君。 ◎財政課長(邊見昌平) 山本議員からのご質問の中で、地方創生臨時交付金の交付限度額が示されておりますけども、それが使い切れなかった場合どうなるかということですけども、現時点におきましては、国から具体的にはまだ示されておりませんので、返還とか、そういうことはまだ分かりません。ただ、基本的には、限度額で示されたものが使い切れなかった場合には、返還ということもあるかというふうには思っております。  以上です。 ◎山本賢司(9番) 9月末が申請締切りだろう。特にはないの。 ◎財政課長(邊見昌平) 国への申請は9月末となっておりますけども、県への申請は9月17日となっています。県を通じて国に提出するということであります。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 山本賢司君。 ◎山本賢司(9番) 今の答弁でいくと、9月17日までに県に事業額を申請して、それが国へ上がっていくと。国が9月末だと。全国的にも、どうせ、延ばせ、延ばせということを言って、延びるんだろうなと勝手には思いますけども、決まってへんことをそうだと言うことはどなたもできないという中で、さっきも申し上げました、児童福祉の従事者、こういう方々への慰労金、ぜひとも早急に再度検討していただきたいということを申し上げて、次へ行きます。  質問事項の2つ目に、現場で頑張っていただいている皆さん方に安心して従事してもらえるように、PCR等の検査を定期的にやるというところに、自治体としても踏み込む必要があるのではないかと。町がPCR検査をやれるわけではないので、そこを求めているわけではありませんけれども、教育、保育、医療、介護等従事者が安心して働き続けられるように、定期的にPCR等検査を、検体採取というところだというふうに私は思っておりますけれども、多くの方々が、自分がうつるのではないか、あるいは自分がうつす、持って回るのではないかと、いろんなことを思いながら事業に従事しているという現実があるという中でのお尋ねです。この辺どう考えますか。 ◎議長(西川誠一) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 山本議員の次のご質問でございます。  8月18日付、厚生労働省通知によれば、医療機関や高齢者施設等においては、クラスターが発生した場合の影響が極めて大きくなることが考えられることから、感染者が多数発生している地域やクラスターが発生している地域、保健所管内についてでございますが、において、医療施設、高齢者施設等に勤務する方や、当該施設に既に入院、入所されている方及び新規に入院、入所される方について、施設内における新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、幅広く行政検査を実施することは可能との見解を示しております。また、8月28日には、国の新型コロナウイルス感染症対策本部が、新型コロナウイルス感染症に関する今後の取組を発表し、今後の季節性インフルエンザ流行期を踏まえた検査需要に対応できるよう、検査体制の抜本的な拡充に取り組んでいくとし、その中において、感染者が多数発生している地域やクラスターが発生している地域においては、その期間、医療機関、高齢者施設等に勤務する者、入院、入所者全員を対象に、言わば一斉定期的な検査の実施を都道府県等に対して要請するとしております。  現在、豊岡健康福祉事務所管内では、感染者が多数発生したり、クラスターが発生したりという状況にはありませんが、ご質問のようなPCR検査を定期的に実施するには、場所の確保、人材の確保、財源の確保などの重要な課題がございますので、本町単独での実施は困難であり、今後、国や県の動向に注視をしながら、但馬圏域内の医療機関等と連携して、可能な限りその役割を果たしてまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  山本賢司君。 ◎山本賢司(9番) 最後のところが多分お答えになるというのは、現時点では、そのとおりだろうと思います。本町でどうしても今すぐやらなくてはいけないという状況ではないのかもしれません。しかしながら、お答えの中にありましたように、医療機関等々、あるいは医師会等々が頑張っているところもあったり、いろんな報道がある中で、最大のものは、国が、県やそういうところに行政検査等々の要請はしても、財源の話は一切、今のところは出てきてないんですよね。だからこそ、地方から県を通じて、財源手当をしろということをきちっと言わなかったら、国民保護法との関連があって、絶対保障はしないというのが国の原則なんだそうですね。ここのところを打ち破らなかったら、財源がないといって、結局は国民生活が圧迫されたままずっといくということになりかねないというふうに思うんですけども、町長、いかがですか。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 今のシステム、感染のことについても、各医療機関から、我々の地域で言いますと、豊岡健康福祉事務所に相談を申し上げたり、今の検体検査も含めて、入院の措置、患者が出た場合の対応についても、一元管理する重要な部署は豊岡の健康福祉事務所というシステムが今整っている中で、患者も但馬地域でも出たとは言いながら、例えば右往左往するような状況ではないということになりますと、県のご指導のとおりに、まずは中心的な役割を担っていただく豊岡健康福祉事務所に、それぞれの香美町内の医療機関、あるいは住民も、様々なできごとを相談することを、豊岡健康福祉事務所の指示によって行動していくというのが今但馬に決められたルールでございますから、このシステムをきちっと、地方自治体としては、香美町としては、守っていくことがまず大前提というふうに思っておりますので、今後も状況が、香美町内でも都市部のように感染者が発生したりするような場合にならない限りは、現行の制度を維持しながら、健康福祉事務所のご指示に沿って対応をしていきたいというのが私どもの役目かなというふうに思っております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 山本賢司君。 ◎山本賢司(9番) 行政としては、その答えが限界なのかなと思ったりはします。状況によって必要な対応をきちっとやるということが求められているということを申し上げておきます。  質問事項3つ目に入ります。1人事業者への支援をしっかりやること。最初のところでも、小さい者、弱い者が一番被害を受け、救われないという事態が起こっている。全国的にも、雇用調整助成金ですとか、そういうものが充たる、充たらない等々を含めて、随分いろんなことが言われます。町単で町内事業者は10万円という制度を作りましたけれども、実際には、もう6月末に終了して、資料でも、あるいは補正でも2,630万円、このものを減額すると。実は、但馬の社会保険労務士をされている方の話を伺うことがありました。その方いわくは、今の雇用調整助成金とか事業持続化とか言っているけれども、こんなものでは田舎の、地方の小さな者は絶対に救われないよと、皆潰されるぞという、そういう言い方、意味合いがそういう意味ということで、言葉としてはそうではないんですけども、何でかといいましたら、今のコロナ対策のシステムは、実は、2008年、リーマンショック、2009年に、メガバンクから大企業、ここの金融、あるいは金の動きがおかしくなったので、そこを救うために、大きなところを救うということで作ったシステムを、もう一遍、今、再起動させて動かしているので、大きいところ、ちゃんとしているところは救われるけれども、小さい者、小さいところはやっぱり救われないよと。そんな世話をしている社会保険労務士が、但馬にはたった6人しかいないんだそうです。26人の中で6人しかいない。あとは年金の業務だというふうなことも含めて、実状も伺いました。そういうことを含めて、町として、この2,630万円もの減額、どう考えたのか。そのあたりを伺っておきます。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 町事業者緊急支援事業は、コロナ禍にあって、売上げの減少や経営に支障を来した事業者を対象に10万円を支給したものでございます。事業は、事業者への迅速な支援を行うことを主眼に実施いたしました。対象事業者については、税務申告、設備等の所有、従業者2名以上を基準としたところでございますが、ただし、コロナ禍にあり、業種ごとの状況を判断し、影響の大きい業種については、1人従業者でも可としたところでございます。結果6月末までに申請のありました710件の申請のうち、654件へ交付決定を行い、6,540万円の支給を行いました。  本事業は、事業者への迅速な支援を主眼とし、実施したものであり、個々事業者の大小、影響の大小などを問わず、一律支給としたものであり、一定の効果はあったものと考えております。引き続き、コロナ禍で影響を受けた事業者への支援といたしましては、経済支援融資緊急利子補給金、プレミアム付利用券発券事業、感染症予防機器材等購入助成事業、事業者デジタル活用等整備支援事業、少雪対策・誘客支援事業、スキー場設備整備事業を実施し、個々に、個別に事業者への必要な支援策を講じているところでございます。  今回の2,630万円の減額につきましては、今議会に提案をいたします、コロナ対策への財源としての活用を予定しているところでございます。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  山本賢司君。
    山本賢司(9番) 却下された方、あるいは申請まで至らなかった、あるいは諦めたという方々、特に1人事業者の大部分が救済をされなかったという点を指摘しておきたいと思います。  もう一つは、特別定額給付金、6,490世帯、1万7,159人が対象で、そのうちの6世帯9人が残っている。99.9%という資料が出されております。この6世帯9人はどういう方なのか。どう考えたらいいのか、誰か教えて。 ◎議長(西川誠一) 総務課長、岡昭三君。 ◎総務課長(岡 昭三) 山本議員から特別定額給付金についてのご質問がございました。申請に至ってない方については、辞退をされるという方等でございまして、基本的には、全ての皆様に声かけはさせていただいて、可能な限りの支給はできたというふうに捉えております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 山本賢司君。 ◎山本賢司(9番) 誰かとは聞きませんけれども、6世帯9人というのは特定できているわけですね。  それでは、2項目めに入ります。時間が4分しか残っておりません。  第32次地方制度調査会、このもので、どうこの町が、あるいは地方自治体が動いていくのかというところを、町長の所見も含めて少し伺っておきたいというふうに思います。8月21日には、県町村会100周年記念シンポジウムというものが開かれたということで、総務課から、そのときのシンポジウムの資料なるものを見せていただきました。結局は答申です。この中で、この間、新聞報道では、圏域行政ということが議論になっていたはずなんだけども、これの答申には、圏域行政というのは先送りという部分だけが大変大きく報道されました。実際には、この答申の中で1番目に出てくるのが、地方行政のデジタル化というものであります。ネットとカード、ビッグデータ活用など、個人情報が活用される社会、民間でどんどん使われる。こういう社会が見えてくる。こうなってくると、住民の福祉向上、あるいは個人情報保護なんていうものとは真逆の方向に行ってしまうのではないかと思えて仕方がないんですけれども、町長、いかがですか。 ◎議長(西川誠一) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、山本議員の次のご質問でございます。  山本議員から、地方制度調査会の答申についてのご質問でございます。まず、圏域行政についてでございますが、議員ご指摘のとおり、全国町村会をはじめ地方6団体の意見を踏まえて、見送りされたところでございます。しかしながら、広域連携を強化するという方向性は示され、定住自立圏や連携中枢都市圏といった広域連携について、施設、インフラ等の資源や専門人材の共同活用、広域的なまちづくりなど、これまでの産業政策、観光振興、災害対策に加え、合意形成が容易でない課題にも対応し、深化させることが提起されておるところでございます。また、広域連携によっても対応困難な専門人材の確保等について、都道府県による補完、支援を強化することも求めております。また、全国的に深刻化する人手不足への対応に加え、新型コロナウイルス感染症への対応も契機として、デジタル技術の活用が一層推進、普及しつつあることを踏まえ、地方行政のデジタル化についても、行政手続のデジタル化、システムの標準化、AI等の活用などが具体的に提起されております。  議員からは、住民の福祉向上が図られるかとのご質問でございます。国も地方も目指すものは住民福祉の向上であり、既に超高齢化社会を迎え、担い手不足が顕在化しつつある香美町にとりましても、この地方制度調査会の答申内容に基づき、周辺市町、あるいは県とも連携をしながら、より効率的な行政運営を目指していく必要性は感じております。例えば、答申の中で具体的に提言がされております住民基本台帳、税務、保険等の基幹系業務についてのシステム標準化ということは、即応性、柔軟性を求める住民の期待に応え、迅速かつ的確な行政サービスの実現にも通じることであり、コスト面、業務削減などの面からも望ましい方向性であると考えております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  山本賢司君。 ◎山本賢司(9番) そこで1つキーになるのが、マイナンバーカードだというふうに思うんです。今日の新聞で、QRコード付きの申請書をもう一遍送るよと。10月ぐらいから送られるそうですけれども、全国でカードの普及率は19.6%。6年目です。本町はどうなんでしょうか。さらに、特別定額給付金を申請するのにオンライン申請、6月10日現在で110件というのは、我々も資料として見せていただいておるんですけれども、最終的にオンライン申請はどこまでいったのか。このものが本当に有効だったのか。全国では大変な混乱をもたらしたというのが、当初、大変騒がれましたけれども、マイナンバーカードの金融機関の口座とのひもつけですとか、そういうことがこの先言われようとしている。保険証とはリンクするんだということになっておるようですから、大変だというふうには思いますけれども、それと、基幹系というふうに言われましたけれども、町長は、この間、クラウド化に対して、カスタマイズされた本町の業務が、平準化というか、均一化されて、町の良さがなくなるというようなことも言われたりしました。さらに、データ利活用と個人情報保護制度、官民相互のデータ利活用を円滑にしていくことが重要であり、それに対応した個人情報保護制度の積極的な議論を開始。つまり、個人情報保護ではなくて、民間も一緒になった情報を活用すると。住基ネットはもう全国共通になっているわけでしょう。税なんていう個人情報が、どうやって共通のものとして生かせるんだというのが大変疑問なんですけれども、そのあたりを含めて、個人の情報を民間にどんどん行政が提供するなんていうことをやっていいのかどうか。その辺を含めて、いかがですか。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) マイナンバーカードの細かいようなことは総務課長から説明をさせます。今、種々ご質問ある部分についてでございますけども、我々、小規模の自治体が一番これからも費用負担が大きいものが、システムの改修であるとか、コンピューター関連のものであったりというようなことが、国全体の中で統一化されたことを対応していくことで、そういうものの経費を抑えたりということでは、利点はたくさんあろうかというふうに思います。この種のことは、私はあまり詳しくありませんけれども、決して今の示されておる方向が間違っておるとか、山本議員が言われるような、情報の漏えいだとか、個人情報の保護に差し障りがあるようなものについては、何らかのブレーキをかけるような措置が当然行われるというふうな判断に立って、今のこの方向性について私は否定するものではありません。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 総務課長、岡昭三君。 ◎総務課長(岡 昭三) 山本議員からご質問のありましたマイナンバーカード、香美町での取得状況でございますけれども、8月末現在でございます。2,963人で、町民に対する割合としては17.1%ということになります。それから、特別定額給付金におけるマイナンバーカードでのオンライン申請、これについては、正確な数字、手元には今持っておりませんけれども、ほぼ、オンライン申請については、5月中に申請を頂いた方で、それ以降はほぼなかったかなというふうに思っておりますので、議員のほうからご指摘いただいた数字でそう大きくは変わっていないということでございます。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 山本賢司君。 ◎山本賢司(9番) この32次地方制度調査会の答申は、地方自治を本当に破壊するものだということを指摘して、質問を終わります。 ◎議長(西川誠一) 以上で山本賢司君の一般質問を終わります。  ここで暫時休憩します。再開は10時45分とします。                              午前10時27分 休憩                              午前10時40分 再開 ◎議長(西川誠一) 休憩を閉じ、会議を再開します。  引き続き一般質問を行います。  次に、谷口眞治君の一般質問を行います。  谷口眞治君。 ◎谷口眞治(2番) 谷口眞治です。  コロナ禍の中、幸い香美町では感染者が出ておりません。これは町民の皆さんが新しい生活様式を守って、不便な生活に耐えておられる努力のたまものであり、町民の皆さんに、まず敬意と感謝を申し上げたいと思います。そして、コロナ禍の先頭に立って尽力いただいています行政、医療、介護、福祉、教育関係の皆さんにも敬意を表したいと思います。  さて、今定例会には2つの一般質問を通告しています。  それでは、質問に入ります。新型コロナウイルスの感染急拡大の抑止、防疫の拡充について、町長の所見を問うものであります。新型コロナウイルスの感染が急拡大をしております。感染拡大を抑止する鍵は、感染力のある無症状者をいかに見つけ出して、隔離、保護するかであります。感染拡大を抑止するには、感染力のある無症状者を見つけ出すPCR検査を大規模に実施し、陽性者を隔離、保護する取組を行う以外にないと私は考えております。そういった立場から、以下6点について町長の所見を伺います。  まず1点目。香住、村岡病院では、どんな対応をしているのか。PCR検査の応需体制はできるのか。せめて検体採取センターはできないでしょうか。  2つ目。感染状態の情報開示であります。この情報開示については、感染対策の土台となり、必要ではないでしょうか。兵庫県では、自治体ごとの感染者数、PCR、抗体検査数を明らかにしておりませんが、公表するように県に要請をすべきではないでしょうか。  3点目。感染者と接触する機会が多い医療、介護、福祉施設、幼稚園、学校などの職員や、さらに出入り業者へのPCRの定期検査が必要ではないでしょうか。  4点目。香美町で陽性者が発生した場合、保護、治療する体制はできているのでしょうか。  5点目。病院、介護・福祉施設、幼稚園、学校のウイルス感染防止対応は万全でしょうか。  最後6点目。感染は誰にも起こり得ることであります。差別やバッシングを厳に戒める呼びかけが必要ではないでしょうか。  以上であります。 ◎議長(西川誠一) 質問は終わりました。町長、教育長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、谷口議員のご質問にお答えをいたします。  香住病院及び村岡病院では、医師、看護師等の人材不足等により、必要な検査体制の確保や十分な感染対策を行うことができないため、帰国者・接触者外来を設置しておらず、PCR検査等を行うことができません。地域外来・検査センターにつきましては、新型コロナウイルス感染症に係る兵庫県対処方針によれば、県内8か所の設置を目指し、引き続き取組を推進するとされております。但馬圏域においては、先般8月7日に、各医師会長、各公立病院長、各公立病院組合管理者及び各健康福祉事務所長による新型コロナ対策医療機関連絡会議が開催され、医師会による地域外来・検査センターの運用の可能性などについて意見交換が行われ、継続検討課題となっております。感染された人が確認された場合、健康福祉事務所が本人に対し、症状や経過などの個人情報、行動歴等を聞き取り、感染症指定医療機関への入院による適正な医療の提供を行うとともに、濃厚接触者に対し健康観察を行うなど必要な感染防止対策を実施します。これらの積極的な疫学調査は、感染症法に基づき保健所機能を持つ県が担うことと定められており、本人の行動歴等については、個人情報保護に留意され、感染拡大防止のために必要となる範囲に限り公表されることとなっておりますので、ご理解を頂きますようお願いいたします。  なお、感染者本人の了解が得られた場合においては、この限りではございません。  次に、PCRの定期検査についてのご質問でございます。先ほど山本議員にお答えしましたとおり、現在、豊岡健康福祉事務所管内では、感染者が多数発生したり、クラスターが発生したりという状況にはありませんが、ご質問のようなPCR検査を定期的に実施するには、場所の確保、人材の確保、財源の確保などの重要な課題がございますので、本町単独での実施は困難であり、今後、国や県の動向に注視しながら、但馬圏域内の医療機関等と連携し、可能な限りその役割を果たしてまいりたいと考えております。  陽性者が発生した場合の体制についてでございます。兵庫県においては、8月28日現在、重傷対応110床、中軽傷対応553床の計663床を確保しており、引き続き、重症患者の医療に支障が生じないよう配慮しつつ、一般医療とのバランスも考慮し、適切な対応を行うとしております。また、患者の増加に伴い、重症患者の入院医療に支障が生じないよう、原則として、入院後の無症状者や軽症者は、医師、看護師等の医療体制を整備した宿泊施設において療養を行うとし、現在700室程度を確保しているとのことでございます。すなわち、兵庫県においては、陽性者が発生した場合、対応可能な医療機関に一旦入院させた上で、医師の判断と患者の同意の下、無症状者や軽症者については宿泊施設での療養を徹底し、入院できずに自宅療養となる感染者を生じさせない体制を堅持しております。  医療の現場では、新型コロナ感染症の患者への対応だけでなく、院内感染を予防し、同時に、他の疾病で入院や通院している患者にも対応しております。医師、看護師など医療従事者に十分な感染防護具が行き渡らなければ、自らも感染のリスクにさらされますし、院内感染が発生すれば医療能力の低下につながります。そうすれば、医療機関の役割分担と連携が十分に行われず、一つの病院に様々な病態の患者が集中すると重症者への対応ができなくなります。このため、香住病院及び村岡病院では、必要な感染防護具の確保を図り、全ての医療従事者が適切に感染防護具を着用するなど、感染防止策を徹底するよう努めております。また、但馬圏域では、先般8月7日に開催した新型コロナ対策医療機関連絡会議において、コロナ患者の受入れで豊岡病院の入院が切迫する可能性があるため、他疾患の患者の積極的な転院の連携を確認しております。  続きまして、病院、介護・福祉施設、幼稚園、学校のコロナウイルス感染防止対応は万全かというご質問でございます。まず、香住病院では、新型コロナウイルス感染防止対策として、発熱や咳などの風邪症状のある方は、病院内に入らず、必ず受診前に電話相談をするようお願いしております。電話問診により新型コロナウイルス感染症の疑いがある場合は臨時診察室での受診を案内するなど、他の患者と接触しないような対応をしております。また、玄関スクリーニングにより、事前の電話相談なく来院された患者さんの中で、発熱や風邪症状があり、新型コロナウイルス感染症の疑いがある場合も、臨時診察室での受診を案内するようにしております。また、入院患者さんの健康と安全を最優先に考慮して、面会の中止あるいは制限を行っております。  なお、こうした対応は村岡病院も同様であると確認をしております。さらに、香住病院では、慢性疾患で定期的に受診されており、継続的な処方が必要な患者さんを対象に、電話再診による処方箋の発行ができるようにしたり、このたびの補正予算でお願いしておりますように、臨時診察室や病室等の診療環境を整えたり、感染防護具の確保をしたり、可能な限りの感染防止策に努めております。しかしながら、香住病院及び村岡病院では、新型コロナウイルス感染症の疑いがある患者さんに対応する医療スタッフを専任にするだけの職員配置に余裕がないのが現状であり、職員はシフトにより対応することになりますので、適切に感染防護具を着用するなど、全職員が感染予防策を徹底することにより診療体制を維持するよう努めております。また、診療所におきましても、発熱や咳などの風邪症状のある方は、必ず受診前に電話相談をするようお願いしております。  感染症対策として、消毒液の設置やソーシャルディスタンスの徹底、手でふれる共有部分の定期的な消毒などを行っております。感染拡大防止に資する啓発といたしましては、出入口などに、咳エチケットや新型コロナウイルスに関する情報などのポスターを提示し、電話での相談先や感染症対策のリーフレットやチラシの配布等を行っております。診療施設の環境等から判断をいたしますと、決して万全の対応であるとは言えませんが、できる限りの対策を講じるよう努めております。  次に、介護・福祉施設については、1月29日以降、国から新型コロナウイルス感染症に関する情報が入る中で、入手が困難となったマスクやアルコール消毒液等の配布を中心として、事業所の感染防止対策を支援してまいりました。また、国や県からの感染拡大防止に関する対応や技術的支援、補助メニューなどの支援策については、迅速に情報を提供するよう努めているところでございます。今回の補正予算で計上させていただいております簡易陰圧装置の設置支援をはじめ、兵庫県においては、感染者が発生した場合の職員協力スキームの実施など、様々な面で事業所の感染防止、感染拡大防止対策を支援する取組を行っていただいております。町においては、8月26日に、町内事業所を対象として、感染症対策研修会を開催し、新型コロナウイルス感染症に対する理解を深めていただき、その対応策について研修していただきました。まだまだ未知な部分も多い感染症でございますので、万全と問われて、完璧ですとお答えすることは困難でございますが、町としても、県と連携しながら、可能な限りの事業所支援を行ってまいりたいと考えております。  最後に、差別やバッシングを厳に戒める呼びかけが必要ではないかというご質問でございます。議員がおっしゃるとおり、新型コロナウイルス感染症は、誰にでも感染リスクがございます。感染者や医療関係者、感染者が確認された地域の方々などに対する不当な差別や偏見、いじめ、SNSでの心ない書き込みなどは決して許されるものではありません。しかし、残念なことに、新型コロナウイルスの蔓延に伴い、コロナ差別が全国的に広がっていることも事実でございます。本町では、現在のところ、そのような差別事象は報告されておりませんが、4月中旬から、町ホームページで、新型コロナウイルス感染症に関する人権への配慮について呼びかけを行うとともに、今月発行の町広報9月号や香美人協だよりで、デマやうわさに惑わされることなく、正しい情報に基づいた冷静な行動に努めていただくよう呼びかけを行うこととしております。今後も新型コロナウイルス感染症に関する人権への配慮について、広報紙等で引き続き呼びかけてまいります。  なお、幼稚園、学校についての質問につきましては教育長が答弁をいたします。 ◎議長(西川誠一) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) それでは、谷口議員のご質問にお答えをいたします。  谷口議員ご質問のうち、5番目であれば、教育現場に関する部分についてお答えをします。まず、幼稚園、学校のコロナウイルス感染防止対応は万全かという質問でございますが、教育現場の感染防止対応は、文部科学省が示しております、学校の新しい生活様式に掲げる地域区分レベル1の行動基準による対策を行っております。レベル1の地域は、新規感染者が一定程度確認されるものの、感染状況をモニタリングしながら、新しい生活様式を徹底する地域と定義されており、本町では感染者は発生しておりませんが、新規感染者が確認されている地域と同じ行動基準で教育活動を行っておりますので、対応に問題はないと考えております。  次の、感染者は誰にでも起こり得るという問題で、まず、学校、保育現場においてのお答えをしたいと思います。差別やバッシングを厳に戒める呼びかけが必要ではないかというご質問でございますが、新型コロナウイルス感染症に伴ういじめ、差別、偏見、誹謗中傷などが起こらないようにするため、本町の各小・中学校では、6月の学校再開以降、道徳の授業を中心に、学級活動や全校集会でコロナウイルス感染症についての差別や誹謗中傷を含んだ人権に関する指導を行ってきております。また、8月25日付で発出された文部科学大臣のメッセージ文、「新型コロナウイルス感染症に関する差別・偏見の防止に向けて」により、児童・生徒、教職員への啓発を行うとともに、学校だよりなどで保護者や地域の皆さんへの啓発、協力依頼などを行っております。万が一、児童・生徒やその家族が感染者や濃厚接触者となった場合、当然のことながら、いじめの対象になるようなことがあってはなりません。学校では、いじめ等の対策として、日頃より生活アンケートや学級担任による教育相談活動、必要に応じて養護教諭やスクールカウンセラーなどによるカウンセリングを通していじめの早期発見に努めておりますが、例年とは異なる学校生活が続く中、精神的に不安定になる児童・生徒もあり、特に十分な配慮や注意が、本年度は必要であると考えております。仮にいじめ等が疑われる場合の対策としましては、本人への面談や児童・生徒への実態調査アンケート、保護者への聞き取りなどにより事実確認を行い、学級担任、スクールカウンセラー、養護教諭を中心に、学校組織全体で保護者とともに連携しながら対応することといたしております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 町長、教育長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  谷口眞治君。 ◎谷口眞治(2番) それでは、それぞれご答弁いただきましたが、順次、1番目から入らせていただきます。再質問をさせていただきますが、まず、1点目の関係であります。PCR検査でありますが、この目的ですが、この目的は、あくまで無症状の感染者を見つけ出していくという、こういう検査ですけども、幸いに、香美町、但馬においても、まだ若干感染者は出ておりますけども、実際、豊岡管内で検査が本当にやられているかどうかです。この数なんかは、県から公表されているのでしょうか。  それから、併せて、検査を、確かに今、まだ香美町では発生しておりませんし、但馬は少ないという状況の中で、まだ本格的に但馬の検疫で検体を検査する、こういうセンターの関係について、まだ具体的に検討中だというふうなお話ですが、これからいよいよ冬に向けて、インフルエンザの季節に入ってくるわけでありまして、インフルエンザとコロナウイルスをしっかり分けていくということ自体が非常に困難だというふうな、こういうことになっているわけでありまして、そういう意味では、今の段階でしっかりと体制を整えていかなかったら、いざ出てから対応するということでは間に合わないと思うんですが、この辺が本当に詰まっているのかどうか。この辺が非常になかなか見えてないので、その辺について現在どの程度まで行っているのか。その点についてのことをお聞きしたいと思います。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 豊岡健康福祉事務所管内でのPCR検査の件数とか、そういう事務的なことについては、健康課長のほうで分かれば報告をさせていただきたいというふうに思います。  今後、インフルエンザとの兼ね合いのこと、あるいはPCR検査ができるような体制のことでございますが、現行では、既に但馬地域でも罹患者は発生しておる状況でございますけども、現行では、そのような逼迫しておるような状況ではないということでございますから、私、先ほどの山本議員のご質問も含めてでございますが、昨日の議員の皆さんの質問も含めて、現行では、今の体制の中で、従来どおり豊岡健康福祉事務所のご指示に基づいて周辺の市町は対応すべきというふうに考えておりますので、まず、香美町独自で何らかのPCRの体制だとか、あるいは検査所の設置ですとか、そういうことは現行のところまだ考えてはおりません。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 健康課長、沼田朋子君。 ◎健康課長(沼田朋子) 谷口議員のご質問の、PCR検査の公表についてですが、県からは、それぞれの健康福祉事務所の検査数についての報告はありません。しかし、健康福祉事務所のほうからは、濃厚接触者を含めて、豊岡健康福祉事務所のほうでも、必要な方については検査は行っているというふうに聞いております。  以上です。件数につきましては分かりません。 ◎議長(西川誠一) 谷口眞治君。 ◎谷口眞治(2番) それで、件数については後でまた伺いたいと思うんですが、確かに今の状況であれば、当然、感染者は少ないわけでありますから、十分それで対応はいけるということですが、検体の採取センター、例えば但馬圏域でやるという、県下では、たしか6か所でしたか。8か所でしたか。この間、淡路ともう一つできましたけども、ああいったことが但馬でもいよいよ必要になってくると思うんです。だから、ただ、今の段階では、感染者が少ないということで、現状に様子見しとるんかなという思いもしているんですけども、私が一番危惧するのは、事が起こってから、感染がどんどん増えていくという状況の中で対応すれば、当然、後手になってしまうので、そういう意味では、本当にしっかりと今から準備していくということがとても必要だと思いますけども、どうなんでしょうか。但馬の豊岡管内、もしくは朝来の健康福祉管内、但馬でこういった動きというのは実際ないのかどうか。その辺の検討状況というのがどこまで行っているのか。全く今のところ、手がついてないということなのか。そういうことであれば、町長、ここはしっかりとそういう声を上げていただいて、対応をするというふうなことで、ぜひ声を上げていただきたいと思うんですけども、その点についてどうでしょうか。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 今の但馬の体制については、先ほども最初の答弁の中で申し上げましたように、医療機関の関係者や健康福祉事務所の所長も含めた、モバイルの会議だったとは思います。それから、豊岡病院でありました全体会にも、私も参加をさせていただきましたけども、これは香美町でどうこうということよりも、やはり但馬全体、北但、南但ございますから、朝来の健康福祉事務所管内、養父市、朝来市、それから豊岡の健康福祉事務所管内、その関係の行政関係者、医療関係者、全体の中で議論すべきことでございますから、ただ、今の実質的な但馬地域の感染状況で申しますと、新たに但馬の検査センターを設けるよりも、例えば、現行あります8か所の県内の検査センターに送付をして、それでというふうなレベルで今のところはいけるという判断の下に、そういう体制になっておるというふうに思っておりますので、別に問題は今のところはないというふうに思っております。 ◎議長(西川誠一) 谷口眞治君。 ◎谷口眞治(2番) ということであるならば、感染者が拡大、どんどん増えてくるということになればやるという、そういう認識でいいのかどうか。その点どうでしょうか。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 当然、但馬地域でも感染者が拡大をしたりというようなことになれば、但馬地域にも検査センターなり、そういうものを設置する。ただ、そのご判断は、やはり都道府県に求められるということでございますから、香美町が但馬の中に検査センターが要るとかどうか。そういう問題ではないというふうに思います。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 谷口眞治君。 ◎谷口眞治(2番) 町長、当然、私は香美町民の1人として心配しているわけでありまして、多分但馬で今ないという状況であれば、ほかの市長さんも町長さんも含めて、そういう危惧は持っておられるのではないですか。その上で、感染が増えてきて、後手に回らないよう、こういう議論というのは、町長も出ておりましたら、当然、香美町の町民の代表として、それはやっぱり提起していただかないと、町長の役割は果たせないと思うんですけど、その辺どうですか。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 現行の体制の中で、例えば、他の首長の皆さんと検査センターの設置について議論があったかといえば、私はした覚えもございませんけども、ただ、現在の感染状況の中で、但馬地域に検査センター、複数の職員や技師や、そういうものを設置して、現行の今のPCR検査の数は、健康課長も報告がありませんから、確認はしておりませんけども、後手に回るとは言いながら、準備ばかり、体制ばかり整えておって、検査もないのに職員さんが何人もうろうろしとるというようなことにはなりませんから、これは臨機応変に、但馬地域に急に拡大が起きた場合については、何らかの措置を兵庫県として講じていただけるのは、これは間違いないことだと思いますので、私はそういうことは心配しておりません。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 谷口眞治君。 ◎谷口眞治(2番) 町長が心配するではなしに、あくまで町民の皆さんが、こういう不安にあるわけですから、いつ自分が、それぞれ自分がいつかかるか分からない。かかった場合は、ほかの方にまた感染させてはならない。今、いろんな不安に駆られておるわけです。そういう中で、少なくとも行政のほうがしっかりと、そういういざ起こったときには、ちゃんと対応できるよ、対応しているよという、こういったことをしっかりと町民の皆さんにお伝えしていくということが、安心・安全のとりあえず第一歩になると思うんですけども、そういう意味では、当然、ある意味では、こんな言い方したら悪いんですが、これからいよいよインフルエンザが入ってきて、その症状はほとんど見分けがつかない、こういう状況になって、事が起こって、例えば院内感染とか、施設感染とか、こういったことがどんどん起こってくるということになったときに、そういうときに幾ら対応しようとしても、まさに後手の、そういう状態になるわけですから、ぜひ、ここは、町長、機会を捉えて、こういった声が上がっておるし、ぜひ県にもそういう要請をしていくという、そういったことが大事だと思いますので、ぜひ声を上げていただきたいと思うんですけど、その点どうですか。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 現行の中で、香美町として、そういう必要性は、今のところ私としては感じておりませんので、そういうことを私のほうから県にお願いをするというような考えは持ってございません。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 谷口眞治君。 ◎谷口眞治(2番) ぜひ、そういう前向きなところで検討を求めておきたいと思います。  次に、感染状態の情報開示の関係です。先ほど健康課長から、感染の検査者数については存じてませんと。県からは具体的な数字を頂いていませんというお話がありました。まさに兵庫県は、こういった情報を一切公表されておりません。果たしてこんなことで、いざ香美町に感染者が出たときに、本当にタイムリーな対応ができるのだろうかということで、そういう意味では、先般、豊岡市が、感染者がお一人発生いたしまして、このときに豊岡市は、確かに県は公表をしてもらえなかったけど、豊岡市は独自のルールを作って公表したんだということが、たしか新聞に載っておりました。併せて、行政無線によって、朝と夜、放送もされたということで、確かに個人特定をされるような情報は必要ありませんが、しかし、少なくとも、それぞれの香美町に発生したということの事実については、やはりしっかりと県から情報を頂かないと、じゃあ、どういう対応をしていいのか、この辺も全く分からないわけです。そういう意味では、ぜひ、ここも、町長、県に対して最低限の数字は公表してほしいと。検体の検査数も併せてということで、こういった数字を県と町が共有して、さらには住民も共有していくということが、いざ、こういうコロナの非常に分かりにくい感染状況に対応していくということでは、そこをしっかりとしていかないと、本当の安心・安全なまちということを担えないのではないかと思うんですけども、その点について、町長の見解をお願いします。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) こういう問題は、一定のルールに基づいてということでございますから、兵庫県が対処方針として出されている公開内容、あるいは方向づけについて、それぞれの市町がその市町の考え方に基づいてばらばらのことをやっておるようでは、私はいけないと思いますから、現行の今の体制でいいというふうに考えております。
     以上です。 ◎議長(西川誠一) 谷口眞治君。 ◎谷口眞治(2番) ばらばらという言い方がいいのかどうか、あれですけども、少なくとも、それぞれの町が、こういう感染情報に対しても、やはりルールを作るということは、本当に必要ではないですか、県の今のこのままでしたら、香美町民が陽性だったと。こういったことが分からずに、あくまで今の県のあれでは、当然、本人さんの了解が必要だということなんですが、例えば本人が一切情報をしてもらったら困るという場合になってきたときに、香美町民が実際陽性が出たと。これを町長が知らないで、分からないで、町民の皆さんにどういう対応をせえということに、そういうことになるのか。そこが明らかにならなかったら町長も大変困ると思うんですけども、どうですか。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) まず、今のルールでは、香美町民が感染者が出たということを私が知るということはない仕組みになっております。豊岡健康福祉事務所でお一人感染者が出たということでございますから、香美町民だったかどうかなんて、豊岡健康福祉事務所が発表しないものを、私が香美町民から出たなんていうことを知るよしもないわけでございますから、そういうことを原則として、豊岡健康福祉事務所管内で陽性者が発生したという発表でございますから、これが香美町の町民であったのか、豊岡の市民であったのかということは、原則豊岡健康福祉事務所は発表しないことでございますから、仮にその方が、香美町民から陽性者が出たということは、私たちには伝わらない仕組みになっておるというふうに考えておりますから、香美町民が罹患したというようなことが、私が確認できるわけもないというふうに思っております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 谷口眞治君。 ◎谷口眞治(2番) 今現状そうだからこそ、私は現状ではなしに、それを、それでは困らないんですか。香美町民が発症していた。それが、たまたま町長が知らないで、豊岡管内で出たという段階で、そういうことで果たして町民の皆さんの安心・安全の対応が本当にできるのか。対策本部まで設置しておきながら、果たしてそんなことでいいのか。少なくとも、町長は本部長ですから、少なくとも、このまちで住民が発生したということを、やはり当然知った上で次の対応ということになってくるのではないですか。だから、今、町長、聞いていたら、そんな状況で果たして効果的なコロナ対策が本当に打てるのかな。特に感染関係。どうですか。香美町民だということが分からずに、知らないで、豊岡管内という縛りだけでこのまま行くんですか。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 繰り返しの議論になりますけども、先ほども議員がおっしゃいましたように、本人が開示をしないと言っておられるような場面が圧倒的に多いと思いますが、そういうことになれば、豊岡の健康福祉事務所からも香美町民だというようなことは発表ないわけでございますから、豊岡健康福祉事務所管内といいましたら、豊岡市、香美町、新温泉町でございますから、その全体区域の中で患者が発生したということについて、それぞれの町が、その方向に向けて対処方針を決めたらいいということでございますから、香美町民であることを発表する必要はないという判断に基づいて、兵庫県が対処方針を決めておるわけでございますから、そのことについて、香美町民だったら香美町にはちゃんと知らせてほしいなんていうようなことを私が申し上げるわけにはいかないのが、これが行政運営上のルールだと思います。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 谷口眞治君。 ◎谷口眞治(2番) 町長、自治体のトップですから、香美町の自治体で、兵庫県は兵庫県ですよ。だから、兵庫県に対して、そういう情報を提供してくれということが、なぜ言えないんですか。ルールとかではなしに、今、確かに県がそういうルールを作っていますよ。でも、そのルールでは、じゃあ、香美町民が、もし、発生したときに、町民の皆さんに、どこかで出たらしいよというふうな、そういううわさ話だけが回り回って、そのことが、今の差別とかバッシングとか、そういうところにつながるわけですから、少なくとも、豊岡市みたいに、せめて、発生したら、それはちゃんと公表するというふうなことをすることが、そのことのほうが町民の皆さんが安心すると思うんですけど、再度いかがですか。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 繰り返しの議論でございますけども、豊岡健康福祉事務所管内で罹患者が発生した。実際のところ、香美町の町民の皆さんだったとしても、先ほども議員もおっしゃいますように、どこの誰であるかは発表しないでほしいとご本人が言ったら、できないでしょう。豊岡健康福祉事務所管内で感染者が発生したということしか発表がないわけでございますから、香美町の我々とか行政機関、香美町の役場に、その方が香美町民でしたなんていって、健康福祉事務所から連絡がないのが、これが当たり前の話ですから、豊岡健康福祉事務所管内で罹患者が発生したということしか行政上も把握できないのが、これが当たり前の話でございます。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 谷口眞治君。 ◎谷口眞治(2番) 町長、当たり前だと言っているのを、私は、当たり前にしないで、県からそういう情報をちゃんともらうべきだと私は思うんです。そうしなかったら、香美町民に責任を負う、そういう体制が果たして組めるのかなと思います。そういったことで、県に要請をぜひしていただくことを求めておきたいと思います。  それから、あと、陽性者が発生した場合の保護、また治療、こういう体制については、今のところ、まだ発生しておられませんので、香美町の公共施設等を使うというようなことになってないからだと思うんですけど、これについては、もう準備が進んでいるんでしょうか。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 香美町での陽性患者の受入れ施設ですとか、医療体制ですとか、町内でという考えは持っておりません。これも、方向づけとしては、健康福祉事務所の指導に基づいて、町内の方というふうな発表はないとは思いますけども、その対処については、豊岡健康福祉事務所が、その罹患者の方の今後の治療だとか、動向だとか、先ほどの民間施設への軽度、中等症以下の皆さんは振り分けられるというふうな思いでおりますから、ここに香美町として、香美町役場がどうこうということではないというふうに、このことについても、健康福祉事務所の指導に基づいた対応を役場としてしっかり取らせていただくだけだと思っております。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 谷口眞治君。 ◎谷口眞治(2番) 保健所管内で対応していただくというふうなことでありますので、それは分かりました。  最後に、学校関係のコロナウイルスの対応について、2点だけお聞きしたいと思います。まず1点目でありますが、新型コロナウイルスが、この春から全国的な感染の中で、一斉休業等で本当に子どもたちが大変な思いで今現在も頑張っておられるんですが、あれでしょうか。まず、新型コロナウイルスそのものを、ぜひこの機会に学習して、しっかりとウイルスの特徴、これと上手に付き合っていく、こういったことをしっかり学ぶいい機会ではないかと思うんですが、この点についてどうなのか。  それから2点目が、学校間スーパー連携チャレンジプランを香美町ならではで頑張っておられるんですが、今、それでなくても、コロナウイルス対策の関係で、学校でしっかりと先生方も対応していただいているんですが、そういったことも考慮したチャレンジプランの取組というのが計画をされているのかどうか。その点、2点お願いします。 ◎議長(西川誠一) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) それでは、谷口議員のご質問にお答えをいたします。  まず、先ほども出ましたように、子どもたち新型コロナウイルスについて、どんな感染症であるのかという学習でございますが、本当にそれぞれの学年に合った、本当に簡単なことなんですけど、こういう病気なんですよということは、それぞれの学校で、道徳の授業で教えてはおりますが、そして何よりも大事なことが、誰にでも感染する可能性があるんだよということを中心に、そしてまた、感染した人が非常にテレビなんかでもどんと取り上げられると、感染した人がいかにも悪いように報道がされるわけです。報道ではなしに、我々も子どもたちも、そういう思いにならないように、感染した人が悪いことではないと。そして、責めるのではなく、普段から道徳の授業で豊かな心を目指して子どもたちを指導していただいている先生方にお願いしているのは、感染した人を責めるのではなしに、感染した人に思いやりの気持ちを持って、励ましの言葉やそういう気持ちが大事なんですよということを中心に、それぞれの学年に合った指導をしているという報告は受けております。  それと、スーパー連携チャレンジプランの件でございますが、スーパー連携チャレンジプランにつきましては、教育効果というのが非常に多くあるということを、私は中教審でも多く述べてまいりました。保護者の支援も支持もあると。そして、子どもたちも非常に楽しみにしていると。しかしながら、今現在のコロナウイルスの感染症対策として、学校が6月から再開したわけですが、まずは、6月、7月、8月については、スーパー連携チャレンジプランはストップいたしました。9月になりまして順調に、今のところ感染者も出てないし、第2波というのが、この地方にはまだ出てないという状況の中でございますので、そして、学校は今、新しい学校生活の中で、レベル1の状態で学校運営を進めておりますが、感染予防対策をしっかり取りながら、この9月24日から徐々に始めていきたいと。ただ、例えばバス移動は定員の2分の1にするなり、そして、今まで大きい学校、小さい学校にも連れて行ったんですが、小さな学校と言ったら語弊がございますが、子どもたちの人数の少ない学校を大きな学校に移動させたり、そして、子どもたちには大変迷惑かなと思っておりますが、バスの中での会話というものを慎めというふうなところや、それから、学校でスーパー連携チャレンジプランの授業を行うわけですが、普段教室で行っていたものを、人数的に言うと20人から30人までで済んでおりますので、それぞれの小学校、多目的教室というのを持っておりますので、若干広い、換気のしやすい教室、そしてまた、場合によると、体育館を使用しながらするというようなことを、連携プランの委員会の中で、私も、ぜひ9月後半ぐらいからは進めてやってほしいということで、委員会でしっかり揉んでいただいて、ただ、従来の回数をこなすということはもう不可能でございますので、回数を減らしながら、そしてまた、例えば音楽会というのも予定をしておりました。合同して音楽をするというような。これを今年はやめようと。大きな声を出して歌うというのはやめようと。それから、また、就学前のわくわく交流会もやっているわけですが、これも香住幼稚園を含んでくると70人から80人の人数になってきますので、密の状態が避けられないということで、事情を十分保護者にも説明して、そのあたりは今のところ中止にしているということでございます。9月24日から、遅まきながらですが、感染予防対策をしっかり取りながら進めていきたいというふうに考えております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 谷口眞治君。 ◎谷口眞治(2番) よく分かりました。インフルエンザ流行の季節をいよいよ控えて、これからが本当の、私は正念場ではないかと思います。季節性インフルエンザと新型コロナウイルスを臨床的に鑑別することは困難であるというふうに言われております。感染者が出ていない時期にこそ、感染拡大抑止のための準備を急ぐ必要があるということを指摘しておきたいと思います。先ほど、指摘と言いますように、まず大規模なPCR検査の体制を作ること。2つ目に、地域ごとの感染の情報を町民にしっかり開示すること。3つ目に、医療機関、介護・福祉、保育園、学校などの勤務する職員への定期的なPCR検査の実施。そして、検査によって明らかになった陽性者を保護、隔離、さらには治療する体制。このことをしっかり作り上げていくことを求めて、次の質問に移ります。  次の質問は、麒麟獅子の里の振興と地域課題の解決について、町長の所見を問うものであります。鎧地区の麒麟獅子舞が但馬の麒麟獅子舞として、国の重要無形文化財に指定をされましたが、香美町の観光振興にどのように位置づけて進めようとしているのか、まず伺います。  そして、次に、麒麟獅子の里の地域課題は、私は待ったなしと考えております。その課題をどのように解決するのかということで2点挙げています。大型車両が通れない町道、鎧港湾線の狭小のトンネルの拡充。さらに、2つ目が、災害孤立解消のための道路建設。この2つをどう解決するのか、町長に問うものであります。  以上、1回目の質問とさせていただきます。 ◎議長(西川誠一) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、谷口議員の次のご質問でございます。  令和元年5月20日、麒麟のまち圏域によるストーリー「日本海の風が生んだ絶景と秘境-幸せを呼ぶ霊獣・麒麟が舞う大地『因幡・但馬』」が日本遺産に認定をされました。その日本遺産ストーリーを構成する因幡・但馬の文化財31件の中に但馬の麒麟獅子舞があります。その一つとして、本町の鎧の麒麟獅子舞が含まれております。日本遺産認定の後、令和元年6月27日に、日本遺産「麒麟のまち」推進協議会が、「麒麟のまち」圏域1市6町を構成市町として設立をされました。この協議会の目的として、麒麟獅子舞及び関連する文化財等を活用した情報発信、人材育成、普及啓発、調査研究、公開活用のための整備を行い、日本遺産を通じた圏域の活性化を図るとしているところでございます。本町といたしましても、この推進協議会に参加し、鎧の麒麟獅子舞を含む日本遺産の魅力発信を行い、誘客を図るとともに、受入れ環境の整備を行っていきたいと考えております。  昨年度は、情報発信として、日本遺産のホームページ制作、プロモーション映像制作、リーフレット制作、VRコンテンツの制作、誘客プロモーションを実施いたしました。また、ガイド育成、シンポジウムなどを実施しております。本年度も引き続き、ホームページの制作、VRコンテンツの制作、ガイド育成などを実施することとしております。  コロナ禍で誘客対策など困難な面もございますが、推進協議会に参加し、鎧の麒麟獅子舞をはじめ、香住海岸、因幡・但馬沿岸の岩石海岸の漁村集落、余部橋梁、百手の儀式など、日本遺産ストーリーを構成する文化財のPRを行い、誘客推進を図ってまいります。  次に、2点目の道路整備についてのご質問でございます。以前から、谷口議員には、鎧港湾線の拡幅や、災害時の孤立解消のための迂回路の整備についてご質問を頂いております。まず、狭小トンネルの拡幅でございますが、議員もご承知のとおり、このトンネルは、明治45年の鎧駅の開業に合わせ、延長39メートル、幅員2.9メートルのコンクリート構造で構築された施設で、西日本旅客鉄道株式会社の所有となってございます。このトンネルは大型車両の通行が不可能な構造となっており、以前から拡幅等についてのご要望をお聞きしているところでございます。しかし、現位置での改良につきましては、工事期間中の通行規制時に迂回路がないこと、また、現町道とは別のルートでのトンネルの新設につきましては、縦断勾配がかなりきつくなること等、道路構造上の問題、さらに多額の事業費が必要となることなどから困難ではないかと考えているところでございます。  次に、災害孤立解消のための道路建設についてでございます。鎧地区へは、主要地方道香住村岡線からは一般県道鎧停車場線だけで接続されており、平成30年の台風24号では、県道鎧停車場線の路肩が崩壊し、通行止めとなり、一時的に集落が孤立状態となりました。幸いにも、兵庫県の迅速な対応により、地域の皆さんに与える生活の影響を最小限に抑えていただきました。災害時などの非常時の場面におきまして、社会インフラは、別ルートの建設など代替施設の確保が非常に重要であると認識しております。別ルートの建設につきましては、地形的条件を考え合わせますと、どの方向にルートを設定するにしても、林道的な山越えの道路、またはトンネルのような構造となるのではないかと考えています。そうした場合、林道的な道路ですと、異常気象時など災害に対する耐久性が低く、非常時の別ルートとしては機能しがたいことや、トンネル建設については莫大な事業費を要することなどから、いずれも困難ではないかと考えております。しかし、災害時の交通確保については大変重要であるものと認識しておりますので、現道を災害に強い道路とすべく、豪雨時等の越水による通行不能箇所への出水対策や、沿線の砂防、急傾斜事業等の防災事業を推進してまいります。引き続き、災害に強い道路とすべく、適正に管理を行うとともに、災害時については、孤立化を抑制するための復旧作業を迅速に行うことなども、今後取り組んでまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  谷口眞治君。 ◎谷口眞治(2番) 今回、麒麟獅子の里ということで、鎧地区の麒麟獅子舞について取り上げました。ご存知のように、鎧地区につきましては、日本海の急峻な海岸の細長い谷に、52戸、166人、これは平成27年のデータですけども、住んでおられる。かつては定置網の基地として、定置網でとれた魚を漁港で競り、漁港から高さ約30メートル上の鎧駅までケーブルで運送し、さらには、鎧駅から香住、豊岡方面に鉄道輸送する、こういったことでにぎわってきた村であります。最近では魚が少なくなって、香住港で水揚げをされているわけですけども、香住で唯一の定置網の基地として現在存続しています。さらに住民は、傘踊り、さらには銭太鼓など、壮年、また婦人の皆さんが文化活動の旺盛な活動を展開されておりますし、5月のゴールデンウイークには鯉のぼりを海岸でいっぱいにする、文化あふれる里そのものであります。さらに、かつては、NHKの朝ドラ「ふたりっ子」のロケ地としても有名であります。今では余部鉄橋とともに、ひなびた漁港の風景が多くの観光客の心をつかんでいる、こういう村であります。さらに麒麟獅子の発祥でありますが、今から108年前の余部鉄橋竣工祝いで麒麟獅子舞を披露したのが始まりだそうであります。当時の鉄道建設に鳥取県からやってきた人夫さんたちから習ったと言われておりますが、その後、戦争で一時中断されていたのが、戦後、地元の皆さんの頑張りで麒麟獅子舞を鳥取岩美のほうに習いに行くなど、復活をして現在に至っているということで、今日、これが国の重要無形文化財に指定されたということで、大変地元としても誇りにされております。こういった今、地域であります。こういった地域を、先ほど町長から、観光振興として位置づけられておるわけでありまして、こういうまちが今後存続をしていくということでは、当然、条件整備が必要なわけであります。  そういう中において、大型車両の通れない、これはあれでしょうか。このトンネルについては、JRの所有というふうなことでありますが、これは山陰線が開設してからそのままの状態でして、これを、今のこのままでは本当に大型車も入れないということで、日常の暮らしや、また防災面で、本当に今、鎧地区の皆さんについては困っておられるというのが実状です。これも、ぜひ町長の決断でJRにしっかりと申し入れていくというようなことができないのかということであります。地元の方につきましては、迂回路についてもいろいろ現在検討しているけども、しかし、急峻なところでありますので、なかなか効果的な迂回路が確保できないということで、大変頭を痛めておられます。どちらにしても、このままでは、これから鎧の皆さんが、せっかく文化あふれる里でありながら、このまま持続をしていくという、そういう意味で、なかなか困難な障害になっているのではないかと思いますので、この点について、町長、どのように考えておられるのか。さらに決断をして、ぜひ1歩、2歩前に進めていく、こういったことをぜひしていただきたいというのが地元の声ですが、その点について町長のお考えを伺いたいと思います。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 鎧地区の迂回路、あるいはトンネルの拡幅のことについては、従前からの課題であるというふうには捉えております。ただ、先ほども申し上げましたように、山陰線が開通になったときのトンネルのままだと思いますが、建設課長に尋ねますと、これを大型車が通るようなトンネルに改修しようとすれば、工法にもよりますけども、最低で8億円、11億円とか、そういうレベルのものになってしまうことと、これはJR西日本の所有でございますから、どうせ町で施工するわけにもまいりませんから、大鉄か何かに委託をするような形になろうかと思って、巨額な工事費が必要になること、それから迂回路のことにつきましては、なかなか地形上、先ほども答弁の中で申しましたように、急峻な土地柄でございますから、縦断勾配が取れないとか、遠回りになるとか、現行あります余部までの道も、林道みたいな程度のものでございますから、なかなかそれも避難路とか、生活道としてはなかなか難しいというような中で、先ほど建設課長との事前の議論の中でも、やはり現道を強化して災害に強い道路にすること、あるいは急傾斜も含めて、今後、現行の道路を活用する中で、できるだけそれが災害によっても寸断されないように、周りから手当てをしていくのが、一番の、現行でき得る最大の考え方ではないかなということで、先ほどの答弁を申し上げたところでございます。  従前から鎧の皆さんが多くの要望を、これ、私が議員になった平成17年頃にも、そういう動きが、当時の竹中町長に鎧の皆さんからのご意見があったのをよく覚えておりますが、何十年たってもなかなか進展はしないところでございますが、そういう事情があって、なかなか思い切った解決策を見出されていないのが現状でございます。  それと、先ほどの麒麟の関係でございます。特に鎧の麒麟獅子舞があることによって、麒麟のまちの創生会議にも、あるいは連携中枢都市にも参加をさせていただく元になったことでございます。我々としても、何らかの観光振興のために役立つ麒麟獅子舞であってほしいという思いの中で、観光商工課長に尋ねますと、鳥取はたくさんございます。浜坂もございます。ただ、兵庫県といいますか、一番東の端の鎧の麒麟獅子、このことと、全体の中で3つの麒麟獅子の披露の場だか何か、映像に鎧の麒麟獅子をというお声をかけていただいたことを地元におつなぎさせていただいた場面もあったようでございますが、なかなか大変というイメージをお持ちだったのか、地元としては、まだまだ観光の振興のために鎧の麒麟獅子舞をというような機運が盛り上がってないのが現状なように思いますので、今後運用を図る中で、鎧の麒麟獅子舞も観光に生かせる部分はしっかりと生かしていきたいというふうに考えております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 谷口眞治君。 ◎谷口眞治(2番) 麒麟獅子舞につきましては、町長のほうから、一層観光としての位置づけも充実していきたいというふうなお話でございました。確かに香美町唯一の麒麟獅子舞でありますので、これも、もう100年以上たっているという、さらに内容も、非常に文化財としての位置づけもされているということでありますので、今年も10月5日がお祭りですが、コロナ禍の中で少し縮小されるというふうなことでありますが、しっかりとまた今年も取り組んでいただきたいということを求めておきたいと思います。さらに、この2つの課題ですけども、ただ、幾らお金がかかるということを言いながら、とりあえずJR自身が、所有物ですので、JRがどのように考えているか。この辺については、町長、伺ったようなことはございますでしょうか。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 毎年、JR本社にも、福知山の支社にも、要望に行きますけども、鎧のJRアンダーのトンネルの拡幅についての具体的な要望をした覚えは、今までなかったと思います。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 谷口眞治君。 ◎谷口眞治(2番) 町長、ぜひ、この問題が地元では非常に大きな課題になっているということで、ぜひJRのほうに問題提起をしていただくということはできないでしょうか。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 問題提起は、することは可能だと思いますし、そういう方向で考えたいと思いますが、大体答えは分かっているような感じもしますので、そこら辺も含めて検討してまいりたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 谷口眞治君。 ◎谷口眞治(2番) このトンネルの関係については、私も改めてJRの所有物だということが分かりましたので、やはり所有主体であるJRがしっかりまず考えていただくということが、まず第1だというふうに思いますし、引き続き、この課題については、ぜひJRにもしっかりと取りつけて、できれば事業化に向けての1歩でも2歩でもなるように、ぜひ町長、ご尽力をお願いしたいと思います。  さらに、災害孤立のための新道路の建設ですけども、これも確かに現道をしっかり保全していく、または現道をしっかり補強していくという、これは当然でありますし、ただ、そうは言いながら、いつ、どのような災害が起こるか分からないというのが昨今の状況でありますので、そういう意味では、やはり別ルートのことは必要だと思います。ルート的にどのルートを通るかについてもですし、多分トンネル化というようなことが一つの課題になってくるのではないかと思いますので、ぜひ、これ、もう一つの課題として、地域が課題としておりますので、ぜひ、町としても、できれば計画の中に入れていただくということもいいですし、実際これをどう具体的にしていくのかについても、地元としっかりと協議をしていただくことを求めていきたいと思いますけども、最後にその点を伺って、終わります。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 今後いろいろと検討の課題はあろうかと思います。ただ、現状では、先ほど答弁で申し上げましたように、現状の道路の補強、あるいは災害に強い道路づくり、急傾斜も含めて対応を図っていくというのが、現状に一番即した対応ではないかなというふうに考えております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 谷口眞治君。 ◎谷口眞治(2番) この2つの課題につきましては、ぜひ地元の皆さんの声もしっかりと受け止めていただいて、前進をしていただくことを強く願って、私の質問を終わります。 ◎議長(西川誠一) 以上で谷口眞治君の一般質問を終わります。  次に、徳田喜代子君の一般質問を行います。  徳田喜代子君。 ◎徳田喜代子(14番) こんにちは。徳田喜代子でございます。  冒頭に申し上げたいことがございます。先日の台風10号ですが、伊勢湾台風並みの大型台風と言われ、警戒をしておりましたが、香美町はそれて、被害はあまりなくて、九州のほうでは被害があったということで、亡くなられた方もいらっしゃいますので、心からご冥福をお祈り申し上げますとともに、被害に遭われた皆様の一日も早い復旧・復興を願っております。  それでは、通告に従い一般質問を行います。本日は、猫との共生、TNR活動について問うものでございます。本町では、人と自然の共生するまちを目指していますが、その機会やふれ合う場も少なくなっています。自然の一部である動植物とのふれ合いで、安らぎと潤いが与えられ、特に高齢者や子どもたちにとって、ペットを飼うことで心身に良い影響を及ぼしていると言われ、その重要性が高まっています。  その一方で、本町でも、猫の不適切な飼育、無責任な餌やりによる多頭飼育崩壊の実態があり、野良猫の命を救い、これ以上増やさないという思いから、8年前より猫のTNR活動、(トラップ=捕獲、ニューター=不妊・去勢手術、リターン=元の場所に戻す)に積極的に取り組んでいるボランティアの方々がいます。手術費用なども自己負担での活動であり、経済的な負担も大きく、いつまでも続く話ではありません。自治体によっては、助成制度を設けてTNR活動を支援しているところもあります。本町も本腰を入れて取り組むべきだと思いますが、次の項目について町長の所見を伺います。  1、本町の猫を取り巻く現状と課題は。  2、猫の殺処分の実態は。  3、多頭飼育崩壊やTNR活動への支援は。  4、不妊手術への補助金制度の創設に取り組むべきでは。  5、飼育マナーの周知や住民への啓発は。  以上5項目ありますが、よろしくお願いいたします。 ◎議長(西川誠一) 一般質問の途中でありますが、ここで暫時休憩いたします。再開は午後1時といたします。                              午前11時53分 休憩                              午後12時58分 再開 ◎議長(西川誠一) 休憩を閉じ、会議を再開します。  引き続き、徳田喜代子君の一般質問を行います。  質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、徳田議員のご質問にお答えをいたします。  本町における猫を取り巻く現状と課題はというご質問でございますが、まず、猫の飼育に関しましては、犬のように登録制度がございませんので、本町内でどれだけの数の猫が、どれだけのご家庭で飼育されているかということは把握できておりませんが、兵庫県の資料によりますと、平成28年時点で、全国で約984万7,000頭の猫が飼われているというデータがございます。そういった多くの頭数が飼育されている状況の中、担当課へ多くある苦情といたしましては、近所の飼い猫が庭先にふん尿をして困る。何とかしてほしい。近所の人が野良猫に餌やりをして、猫が集まって悪さをする。捕まえてもらえないかといった類いのものとなっております。  町の対応といたしましては、法律によって、猫は愛護動物であるため、町での捕獲等はできないことをお伝えし、兵庫県動物愛護センターへ相談していただき、状況によっては現場に同行し、対応しているところです。  猫に関する問題といたしましては、猫単体の問題というよりも、飼い主やその猫に関わる人によって地域の野良猫が増加することで、それを住環境の悪化と迷惑に感じられる方が生じ、ご近所トラブルにつながるというもので、主に次の行為が原因と考えられます。猫の遺棄、無責任な野良猫への餌やり、飼い猫の屋外への放し飼いによる野良猫との接触による増加、無計画な飼育、これらのうち複数の要素が重なって、その地域に野良猫が増加する問題となる状況が生じると認識をしております。  殺処分の実態につきましては、兵庫県の統計資料によりますと、平成27年度で、動物愛護センターでの殺処分頭数は2,260頭となっており、同年度にセンターへ収容、引取りされた頭数は2,458頭、里親等への譲渡が197頭となっております。数字から見ますと、行き先に困り、愛護センターに収容、引取りされたその多くは、里親等が見つかることなく、多くが殺処分されている状況でございます。  次に、多頭飼育やTNR活動への支援は、不妊手術への補助金制度の創設に取り組むべきではということについてですが、先ほど申し上げました猫に関する問題は、猫の飼い主の方が、何かの事情で飼えなくなり、遺棄するですとか、頭数管理を考慮されずに、不妊・去勢手術を受けさせずに、しかも放し飼いで屋外を往来するうちに、野良猫や他所の同様の猫と接触をして頭数が増えることで飼育できないほどの頭数になったり、周辺の野良猫を増やす原因となったり、また、猫かわいさからの行為かもしれませんが、野良猫に対して野放図な餌やりをすることで特定地域の猫が増加したりと、これら複数の要因で問題が生じていると考えられます。  多頭飼育崩壊に関しましては、具体的に町が相談を受けているケースは現在ございません。TNR活動に関しましては、香住区の方で私財を投じて野良猫の不妊・去勢手術をしたり、里親探しを個人的にされている方がいらっしゃるのは存じておりますし、その行為そのものには敬意を表するものでございます。ただ、TNR活動というものは、野良猫の繁殖を抑え、自然淘汰で数を減らしていくことを目的に捕獲し、不妊・去勢手術を受けさせ、元の場所に戻して、その地域の猫として終生世話をするという活動と理解をしております。
     一方、地域には、猫アレルギーの方、畑にふん尿をされたり、野良猫自体を迷惑と感じる人など、猫が嫌いな方も生活されておりますので、TNR活動における猫を元の場所に戻すという行為に、地域の同意が得られ、地域として野良猫問題に対応するということになれば、町としても何らかの支援が必要であると考えます。また、猫の問題に関しては、飼い主及び猫に関わる人の問題として捉えておりますので、今年度も既に飼い猫の適切な飼い方や、野良猫への餌やりをしないでくださいといった啓発を、町広報やホームページで行っており、今後も継続して住民の皆さんの理解を深めていただくよう努めてまいります。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  徳田喜代子君。 ◎徳田喜代子(14番) 町長に丁寧な答弁を頂きました。今、本町の現状をお聞きしたところでございますが、本町の猫の頭数というのを把握されていないということで、犬とは違い登録制でもないので、把握はなかなか難しいということなんですが、将来的にはどうでしょうか。猫の登録制というようなこともお考えはございますでしょうか。この問題を解決するためには、全体像、猫の頭数も把握する必要があるとは思いますが、町長はどのようにお考えになっていらっしゃいますでしょうか。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 猫の登録制度というのは、香美町でどうこうという問題ではありませんから、私がそのようなことにお答えできる立場にはございません。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 徳田喜代子君。 ◎徳田喜代子(14番) 多分そのようなご答弁だろうと思いました。猫は本来愛護動物とされていまして、昭和48年に、猫とか犬の愛護動物に関する法律が制定されたんですが、いろんな社会環境の変化によりまして、平成11年にこの名称が変更されて、動物の愛護及び管理に関する法律というふうなことになりまして、人と動物の共生に配慮することによって、処分を目的に捕獲するということではなく、これが許されなくなったというような状況がございます。以前、昭和年代におきましては、保健所に猫を捕獲して連れていって、殺処分というようなことがまかり通っておりましたけど、現在ではそのようなことはできないということで、人にぬくもりや癒やしを与えてくれる小さな命を持つ動物に、ともに時間や空間を過ごす人との距離がだんだん親密になってきております。この10数年で、動物を取り巻く社会情勢もどんどん変化を遂げて、それに伴い法律も見直され、改正されています。昨年6月に法改正が新たになされ、今年の令和2年6月1日にこの法律が施行されましたが、愛護動物をみだりに殺したり、傷つけた場合は、以前は200万円でしたが、この法律の下では、5年以下の懲役または500万円以下の罰金が課されるということになり、以前の2倍厳しくなってきております。遺棄や虐待した場合は、100万円以下の罰金または1年以下の懲役というふうなことになりましたが、現在、こういう法律を町民の方は知らない方が多くて、香美町では、海や山に猫を捨てに行くというような傾向が見られています。  大人が捨てた猫をボランティアの方に助けてほしいというふうにSOSを出す子どもがいる一方で、また、子育てをしている野良猫に石を投げつけるというような虐待をしている子どももいるという状況もお聞きしております。ペットとして大事にされる猫と飼い主のいない野良猫とは、同じ命を持つ愛護動物ですが、これらについて、町長はどういうふうに香美町の現状を認識されておられますか。お尋ねしたいと思います。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 香美町全体の野良猫の状況というのは分かりませんけども、今、このたび徳田議員がご質問いただく内容については、私も以前、周囲の方で、そういう野良猫に餌をやったりされることがあって、ご近所の方で大変迷惑したような思いをよく覚えております。町全体で、そういう方がどこにおられて、どうこうという全体像は把握できておりませんけども、なかなか、今、法律上のことも徳田議員が丁寧にご質問いただきましたけども、野良猫が愛護動物なのかどうかについては、個人的な見解は、私は、野良猫は愛護動物ではないというふうに思っておりますけども、これは私の個人の感覚でございまして、法律的に考え方がおかしいと言われれば、そうなのかなという程度の問題意識しか持っておりません。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 徳田喜代子君。 ◎徳田喜代子(14番) 町長の正直なお気持ちだろうと思います。町長の地域でも、以前そういう状況があったということはお聞きしております。大変近所の皆さんが迷惑された事例があったということもお聞きしております。猫の殺処分の実態につきましては、先ほど町長から答弁を頂いた中で、平成27年、動物愛護センターの発表で、兵庫県では2,260頭というようなことで、多く殺処分されたというふうな、里親探しをセンターのほうではされるんですが、なかなか厳しくて、対応していただける方がいないというようなことで、ほとんどが殺処分されるという状況もお聞きしております。平成17年には、兵庫県は4,812頭が、平成27年では2,260頭ということで、10年間では53%減少はして、だんだん殺処分は少なくなっているんですが、全国的に見て、兵庫県は猫の殺処分ワーストランキングが、毎年上位の位置に残しているということで、平成24年度は3,955匹でワースト2位、平成25年度は3,221匹で、3,000台ですが、全国ワースト1位の殺処分数だったというふうにお聞きしております。そして、全国的には、猫の場合は、12万頭収容されたうち10万頭が引取り手がいないために、ほとんど殺処分されていくというのだそうです。本当に、同じ小さな命を持つ野良猫であっても、やはりその命を救いたいというふうに思っていらっしゃる方はたくさんおられると思います。本町の猫の殺処分数は把握はできてはいないとは思いますが、とりあえずお聞きしておきます。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 本町の猫の殺処分数というのは、私は存じ上げておりません。 ◎議長(西川誠一) 徳田喜代子君。 ◎徳田喜代子(14番) 頭数が把握できていないので、殺処分数も当然把握はできないとは思いますが、但馬全体では把握はされているのでしょうか。お尋ねいたします。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 但馬全体の数も把握しておりません。 ◎議長(西川誠一) 徳田喜代子君。 ◎徳田喜代子(14番) 何もかも把握できていないというような状況ですので、なかなかこの問題は根が深いというふうに思っております。  続きまして、3問目の多頭飼育崩壊やTNR活動への支援ということでお尋ねをしておりますが、かわいいという気持ちで餌やりをしていて、当初は2、3匹の猫に餌をやっていたものが、20匹、30匹というように、1年に数回、数匹ずつ産みますので、ねずみ算式に増えていくということで、気を緩めていたら、2、3匹が20匹、30匹というふうなことになっていて、多頭飼育崩壊というようなことで、困り果てて、ボランティアの方にSOSを発信してくる高齢者の方が多々見受けられるんですが、町内では、先ほど申し上げたボランティアの方々や、それから、隣の新温泉町でも、香美町出身の女性の方が猫カフェをされていて、TNR活動もされて、それから、里親探しをされているというような方がいらっしゃいます。香美町と新温泉町でボランティアさん同士が協力しながら連携して、TNR活動をされているという状況も伺っております。  今回、香美町では、香住区と村岡区にこのような多頭飼育崩壊の現状があるということをお聞きしていまして、香住区の場合は、先日、9月1日に、ボランティアさんの連携で、広島県のNPO法人、犬猫みなしご救援隊という大きな組織がございまして、そこが全国的にTNR活動をされていて、岡山拠点の一斉捕獲活動を終えた後、栃木にもう一つ拠点があるんですが、そこに行く道中で香住にも寄っていただけるということで、急遽そういう活動が成立しまして、9月1日にこちらのほうに来ていただきました。初めてこの道路を通るということで、分かりづらいというようなことで、香美町役場に一旦来ていただいて、担当課長や議員の方、それからボランティアの方々が集まってお話を伺って、現場に来たわけですが、小さな猫たちですが、ボランティアの方が数日かけて、何日もかけて捕獲して、そして自分たちのところで飼育しながら、大事に飼育して、そして、みなしご救援隊に引き取っていただく。このみなしご救援隊は、高名なお医者さんがたくさんついていらして、すばらしい手術とか処置とか、それから、病気の猫や犬などを診察して、いろいろ手厚い活動をされているということをお聞きしております。  今回引き取っていただいたのは、終生飼養という形で引き取っていただいて、あまりにも多頭飼育崩壊でたくさんの猫がいた、30匹近くいたんですが、一部は新温泉町の猫カフェに預かっていただいたり、それから、みなしご救援隊で終生飼養をさせていただくということで引き取っていただいたわけなんですが、この残り、全部捕獲するつもりであったのですが、なかなか全部というのは難しくて、まだそれでも5匹ほど残っているということで、高齢の方のご家族の方も、このたびはTNR活動に協力させていただくということで、今後、その5匹もしっかりと手術をして、自分のところで餌をやるようしっかりとさせていただき、終生見守るというような確約を頂きまして、香住では、一番ネックとなっておりました現場ですが、解決の道筋ができたかなというようなことで、ボランティアの方々には、本当に心から感謝してもし切れないという気持ちでいっぱいでございます。  このボランティアの方々の活動によりまして、地域の方も、そちらぐらいの猫をしっかりと手術の後飼っていただいて、餌やりをするというようなことも協力していただく方が増えてきているということで、近所の方々もすごく喜んで、感謝をされているというようなこともお聞きしておりますので、また後で出てくると思いますが、TNR活動をしていくためには、必ず手術をしないといけないということで、この手術の無料チケットというのが発行されていまして、これは行政でないと、多頭飼育崩壊ということで申請すれば、この手術のチケットが入手できるというような状況でありまして、現在、新温泉町のボランティアさんですが、今度、香美町の村岡の多頭飼育現場のほうに、この方がまた対応していただけるということでお話を聞いていますので、それを解決していくためにも無料チケットが必要だということで、何とか町にお願いして、これ、行政でないと申請できませんので、多頭飼育崩壊ということで申請をしていただければ、無料不妊手術のチケットが頂けるということですので、何とかこれには対応していただきたいと思います。これについて町長はどのようにお考えでしょうか。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 細かい無料チケットとか、そういう話はちらっとは聞いておりますけども、なかなか制度の飲み込みができてない状況でございます。担当課長に説明をさせますので、よろしくお願いします。 ◎議長(西川誠一) 町民課長、森垣文裕君。 ◎町民課長(森垣文裕) 今、議員がおっしゃられている無料チケットの関係ですけれども、恐らく公益財団法人、動物基金という団体が、横浜のほうに本拠地を構えて、全国的な活動しているのは、この春からいろいろ勉強させていただいて、承知はしております。  それから、無料チケットの件ですけれども、この際ですので、ご説明というか、補足というか、させていただきますけれども、無料チケットにつきましては3種類ございます。今おっしゃっていただいたように、行政が申請して入手が可能なもの。それから、団体枠といいまして、全国でそういう愛護団体ですとか、団体の規模の大小問わないと思うんですけれども、複数人でそういった活動をされている組織の方が申請できるものが団体枠としてありまして、あと、一般枠といいまして、例えば個人さんでも、そのエリアで何とかTNR活動をということがあれば、申請して入手が可能な状態です。さらに、議員もおっしゃっておられたように、行政枠で申込みをしますと、上限なしで、例えば、今回の計画でこういうことをやりますので、何頭分下さいというような申請をして、審査の上、入手ということになりますし、団体枠につきましては、1年間に40枚。それから、一般枠につきましては、1年間20枚という制約が確かにあるところです。  ただ、ここで我々も、今いろいろ思い巡らしているのは、町長にもご答弁いただいたんですけれども、TNR活動、元に戻すというところで、本当に地域の方の同意、この動物基金に幾ら、こんな活動をするのでチケットを下さいという申込みのときに、地域の同意があるのかどうかというのが、やはりポイントとなっているところです。ですから、町としましても、公益財団法人さんが地域の同意を求めているのと同様に、あるいは、既に兵庫県内でも、瀬戸内海の市のほうでは、そういう制度もあるんですけれども、そちらのほうでもやはり地域の同意ができているか。つまるところ、猫を戻すことで地域に猫が住むこと、あるいはふん尿をするような衛生面につきましても、地域の方々が気をつけて掃除をするとか、そういったぐらいの活動を地域でやっていくということができないと、例えば香美町に置き換えますと、そのエリアでの猫の活動をしていただいている方、それから、猫が苦手だなという方、平等に町としては支援していく必要があると思いますので、今後も、町民課としての意見ですけれども、町民課としても、関係者との情報共有をしまして、検討は今もやっておりますし、今からも検討を進めていきたいと思っている段階ですので、どうかよろしくお願いいたします。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 徳田喜代子君。 ◎徳田喜代子(14番) 地域の方の、さっき同意というふうにおっしゃっておられましたが、以前は同意や合意は必要だというような状況下だったんですが、最近では、地域住民の一定の理解の下に始め、活動を通してその理解を深めていくというようなことに、そういう流れになっておりますので、担当課の方も地域に出向いて、地域の現状を見ていただいて、ボランティアさんと連携を取っていただきながら現状を見ていただければ、活動していらっしゃる範囲では、皆さんが協力的で頑張っていただいているというような状況でもありますので、しっかりと現状を見ていただいて、この件については、何とかチケットが入手できるような方向でお願いをしておきたいと思います。それにつきまして、どうですか、課長。 ◎議長(西川誠一) 町民課長、森垣文裕君。 ◎町民課長(森垣文裕) 今、同意、合意が理解に変わってきているということなんですけれども、内容的にはあまり変わらないのかなというふうな思いがしております。ですから、その範囲の問題なのかどうかということもあろうかと思うんですけれども、ですから、近いところの人だけが理解すればよいのか。でも、町としては、先ほど言いましたように、そういう活動をしていただいている方、猫が苦手という方に、平等に町として行政サービスを展開していかないといけないという立場がございますので、おっしゃっていただいたように、現地へ出向いて、それから関係者の方と意見交換をきちんとさせていただいて、それぞれの役割分担をしながら、していく必要があるかなと思っておりますので、どうかよろしくお願いいたします。 ◎議長(西川誠一) 徳田喜代子君。 ◎徳田喜代子(14番) 今、課長おっしゃっていただきましたが、現地に出向いて、今後も連携を取りながらやっていくということで、一歩前進というか、今後の先が見えてきた感じがいたします。  さくらねこ無料不妊手術事業というのは、毎年ありまして、今年は神戸猫ネットが兵庫県では参加して、全国的に団体が参加をしていらっしゃるということをお聞きしておりますので、花びらのように手術のときに、麻酔で手術しているんですが、耳をカットして、この猫は手術をしていますよという、皆さんに周知していただくための、そういうさくらねこというような状況でございますので、これについても、また広報とかホームページで周知をしていただければ、住民の方には理解をしていただけるのかなというふうに思っております。  続きまして、4問目に移らせていただきますが、不妊手術の補助金制度の創設を求めているというようなことでございますが、繁殖防止の義務化ということで、今回の法改正で、ペットが繁殖し、適切に飼うことができなくなるおそれがあるときには、繁殖を防止するために不妊・去勢手術などを行うことが、飼い主の義務として定められました。先ほど答弁の中で、飼い猫であっても、夜放し飼いにして、野良猫との接触で妊娠するというような状況が見られるケースもございますので、また、困窮されている高齢者にとって、手術費用を捻出するとか、それから、ペットの病気等で治療費がかさむというようなことで、経済的に大きな負担があるということで、こういう方々の救済にもなると思われますので、この不妊手術の補助金制度の創設を求めておるわけでございますが、兵庫県内では、助成制度を設けているところが9市ありまして、神戸市では9区ありますが、その9区は全部です。尼崎、西宮、芦屋、伊丹、宝塚、川西や明石、姫路市と9市の自治体で助成制度を設けているということでお聞きしております。  本町では、この助成制度というのは、5年前にも同僚議員がこの問題の一般質問をされた際にこういう制度を求めておられましたが、それに対して当局というのがなかなか動いていただけていないということもお聞きしておりますが、5年前から今回まで、何ら、そういうあれに携わっていただけたのかどうか、お尋ねしたいと思います。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 不妊手術の助成について、5年前から何も動いてないということでございますけども、僕は、そういう必要はないというふうに思いますし、法律の解釈もあろうかと思いますけども、見る人が見れば、私の言い方が間違っとったら、こらえてほしいですけど、不妊手術の強制も動物虐待というふうに思われる方もたくさんおられると思いますよ。ですから、徳田議員は、私は、TNR活動で頑張っていただいている方には、先ほども答弁で申しましたように、大変感謝の思いがございます。特に相当費用をかけていただいておるということでございまして、僕は、世の中には立派な方がおられるんだなと思って、感心もして、町民課長から報告を受けておりますが、一方で、先ほどの殺処分とか、そういうものが法律の改正によってできるようになったり、今は猫獲りなんていう、我々が小さい時代に来られとったような業者の方もおられませんわね。法律の改正によって。ただ、一方で、何か不妊手術しとる猫には印をつけ、耳を傷つけるんですか。不妊手術自体が、見る人が見たら、これ、動物虐待だというふうに思われる方もありますし、先ほども申しましたけど、私たちも地場で生活する中で、近所で野良猫に餌をやったりということで、たくさんの野良猫がうちの周辺でも、何十頭ですわ。毎年1、2頭、うちの庭の中でぽてっと死んでいるんです。そういう思いがあって、我々は客商売もしておりますから、大変困ったことも経験しておりますので、ただ、TNR活動というのは大事ですけど、先ほど課長が申しましたように、地元の合意の中には、本来、捕まえて不妊手術した猫を、何でまた元に戻して放し飼いをするんだと思われる方の心情は、私は個人的にはよく分かりますので、そういう意味合いもあって、なかなか町で、個人的な見解で補助金を作らないとかいうんでなしに、私は、飼い猫の処分とか、不妊手術に公的資金が必要になるような作りというのは、僕は本来の姿ではないのかなという思いがありますので、検討も指示はしておりません。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 徳田喜代子君。 ◎徳田喜代子(14番) 必要がないものが、大きな構成市町である阪神間の、先ほど9つの自治体が助成の制度を設けているということで、必要であるから設けているのであって、町長も以前お困りだったという状況もお話しになっていらっしゃいましたが、それが一歩先んじて、とにかく1匹の猫でも殺処分させない、ゼロというふうなまちをうたって、掲げて活動していらっしゃるところもあります。とにかく命を大事にする。そして香美町は、人と自然の共生、動物との共生ということもうたっておる中で、町長自ら率先してやるんだというような、各自治体は、各首長が一生懸命やっていらっしゃるから、こういうふうな制度ができているわけであって、香美町でも、町長が率先して、先ほど指示してないというような、本当に残念なお言葉をお聞きしたんですが、指示していないではなくて、これだけ一生懸命感謝をしていると言いながら、そしたら、なぜもっと一歩先に進めることができないのでしょうか。その方々は命をかけていらっしゃるんですよ。一生懸命1匹の猫も救いたいという思いでTNR活動をされていて、そういう状況が見えてき、また、そういう状況を皆さんが、地域の方が知ったことにより、地域の共感も生まれて、現在協力していらっしゃる方もたくさん出てきているということでございます。私もこういうことをお聞きして、やはりこの問題に対してしっかりと取り組むべきだなというようなことで、環境衛生的な面もありますし、それから、人と動物の共生という面からでも、しっかりと取り組むべき課題だと感じておりますので、先ほどの町長の答弁は本当にがっかりしております。何かお答えいただけますか。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) お言葉でございますが、私の答弁にがっかりしたとか、そういうような問題ではありません。法的に、現行、香美町が対応できる部分については、するというふうに考えておるわけでございますから、がっかりしたとか、がっかりしないとか、そういう話ではありません。自分の経験の基に、体験談もお話しもしなければなりませんし、TNR活動によって、不妊手術をした猫をまた現場に戻すということに対して不快感を持たれる町民の方もたくさんおられるというのは現実でございますから、そういう中にあって、判断が難しいから指示をしていないと言っているわけでございますから、理解を頂きたいと思います。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 徳田喜代子君。 ◎徳田喜代子(14番) いろんな方がいらっしゃいますね。それはよく分かります。しかし、香美町で、人と動物、自然との共生をうたっている以上、やはり一歩前に進むべき問題だと思います。しっかり考えていただきたいと思います。  5問目に移らせていただきます。飼育マナーの周知や住民への啓発は非常に重要な部分であり、今年のホームページの更新や、8月のお盆前のチラシは効果的で、多くの方の目に留まっていたようでございます。それで協力的な方々も増えているというふうにお聞きしております。今後も定期的にホームページや広報に掲載していただき、ボランティアの方々へのTNR活動への理解が深まり、協力が進み、人との共生が前進するために、行政との今後の連携も必要だと思いますが、その考えについて、いかがでしょうか。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 先ほども申しておりますように、町広報による啓発活動は引き続きこれからも行っていきます。ただ、徳田議員に申し上げたいのは、人と自然の共生といいますけど、飼育放棄や遺棄や、そういうことで野良猫というのが人と自然という感覚は、私は絶対持っておりませんから、野良猫は自然ではないから、人為的な結果による野良猫の発生は、人と動物の自然の共生とかそういうものではありませんから、そこははっきりと区分けをして、質問をお願いしたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 徳田喜代子君。 ◎徳田喜代子(14番) 人との共生が野良猫は含まれないとおっしゃっておられるということで、町長の見解ということで受け止めさせていただきますが、小さな命を救いたいという尊い思いは、皆さんお持ちだと思います。ボランティアの方々だけの考えではないと思います。いろんな皆様がそういう思いは持ちつつも、いろいろと問題やトラブルがあって、それに対して拒否感というか、そういった否定的な考えを持っていらっしゃる方がいるということもよく承知をしておりますが、今後のそういう取組とか活動によって、そういう方々の考え方も変わっていくというふうなことを私は希望しているわけでございますが、本町も本腰を入れてこの問題に取り組んで、とにかく野良猫の数を減らす。手術をすれば、それだけ産めない、産まないということでございますので、そういう手術に対する理解も含めて、町民の皆さんには、住みやすい環境づくりのためにも協力をお願いしておきたいと思います。本町も、この問題に対して、しっかりと本腰を入れて取り組んでいただくことを求めて、私の一般質問を終わります。 ◎議長(西川誠一) 以上で徳田喜代子君の一般質問を終わります。  次に、田野公大君の一般質問を行います。  田野公大君。 ◎田野公大(7番) 議席番号7番、田野公大でございます。通告に従いまして一般質問をさせていただきます。  前回もコロナ禍について質問させていただきました。今回は2問用意しておりますが、まず1問目から質問させていただきます。  コロナ禍ほかにおける社会変化への対応について(その2)ということで、しております。前回の6月定例会でも、高速通信インフラ整備について質問をさせていただきましたが、その2として、以下のことをお伺いしたいと思います。  1として、コロナ禍で、働き方やコミュニティなど社会は大きく変わりつつあります。コロナ後も元には戻らなく、新しい生活様式へと変わっていく、不可逆な変化ということがよく言われておりました。このような社会変化へまちはどう対応していくのかが気になるところでございます。私は、官民が議論をしていくことが必要だなと考えるところでございます。そういったことをお伺いしたい。その下に例として挙げておりますが、一応紹介させていただきます。オンラインタウンミーティング。オンライン町長室、町長と話そうイベント。各種協議体のオンライン化。バーチャル住民コミュニティを作ろう。ふるさと納税を頂いた方とオンラインでつながろう(バーチャル町民になってもらう)など様々なオンラインイベントを考え、町と住民と町外の人とのコミュニティを作るべきであろうかな。そういうチャンスでもあると私は思っております。言い換えたら、括弧で書いておりますけども、関係人口を増やすことにもつながるのではないかということでございます。  2といたしまして、上記のような、今申し上げたようなことを実現するためのプラットフォームとして、町のホームページを双方向の能動的なバーチャルタウン的なものに変えるべきと考えるがどうか、ということで、こういったことの目的は、新しいタウンプロモーションとして、観光振興、産業振興、新しいコミュニティづくり、移住定住対策、町域のシームレス化、協働のまちづくり、身近な役場、離れていてもつながる役場、多地域連携、こういった効果を期待するところでございます。  例をもう一つ挙げておりますが、ホームページの中に役場やお店、劇場、展示場、町民のコミュニティ広場、町外バーチャル、町民コミュニティ広場、フィジカル(リアル)の世界とバーチャルの世界をリンクさせるというような、ほかということでございますし、これらを実現するために、インフラとして、そういったコミュニティの場と、また物理的な、前回言いましたインフラ整備もありますし、それを進める人材的なものの教育とか、また、専門的なことが入ってきますので、民間のIT関連会社とのパートナーシップとか、また、教育の部分では、外部の専門家を招聘して、こういうことに取り組んでいくことが必要だと考えています。町長のご所見をお伺いするものです。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、田野議員のご質問にお答えをいたします。  議員ご指摘のとおり、新型コロナウイルス感染症の蔓延により、人と人との接触機会が制限される中、働き方やコミュニティ活動には変化が見受けられます。役場の業務においても、様々な会議や研修、打合せ会などオンライン会議の活用が進み、5月以降、何度となくそういう機会を設けました。特に幹部会議は、この頃は全てオンライン会議で、地域局、上下水道課、それから教育委員会は、現場での対応ということが定着してきているところでございます。町外への出張や複数が一堂に集まる機会は減ってございます。地域コミュニティにおきましても、各種行事やイベントが自粛されるなど、コロナ禍以前のような活発なコミュニティ活動は減少しております。このような変化に対応するため、テレビ会議システムの導入、テレワーク環境の構築を行ってまいりました。現在は、自治体同士の会議や研修などが主な活用方法となっていますが、各種団体や民間事業者との会議にも活用が進みつつあります。また、実現には至っておりませんが、町民の方が参加する講演会をオンラインで開催できないかなど、検討を行っているところでございます。  実現するためのプラットフォームとして、町ホームページをバーチャルタウン的なものに変更をとのご意見でございますが、イメージとしては、地域情報が集まるホームページの開設等もあります。このコロナ禍において、新しいコミュニティづくりや観光産業の振興対策などの一つの手段として考えられるところであり、スマートフォンの急速な普及やインターネット利用世帯の増加など、将来の社会的構造の中にこういったデジタル化の流れは、当然のことながら進んでいくことは考えられますが、町内には高齢者の方も多いため、香美町の町民にとって望ましいデジタル技術の活用方策を検討していかなければならないと考えております。  まずは、さきにも申しました、人と人との接触機会が制限されている現状に対応するため、町民参加型のオンラインによる講演会等の開催の検討、さらに、町民の方が利用しやすいデジタル技術の活用として、ご質問の中にもあります、離れていてもつながる役場の一つとして、既に導入しております子育てアプリにオンライン相談機能を追加し、子育て世代の方の相談をオンラインで行うことができるシステムの導入も検討しているところであります。今後も、デジタル技術を活用し、新しい生活様式に対応した取組を進めるため、外部専門家を招いての研修会など、各分野に携わる職員が、最新の情報を入手することに心がけ、香美町の町民にとって望ましいデジタル技術の活用方策を念頭に置きながら、必要な取組を進めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  田野公大君。 ◎田野公大(7番) ありがとうございます。すごくうれしいというか、期待の持てるご答弁を頂いたと思います。私、余談ですけども、昼の間にここが開いておりまして、外を眺めてみますと、稲がぼちぼち刈る時期になって、ずっと眺めて、何を考えましたかといいますと、これから何年先、何十年先に、この景色はどうなっているかなということを考えたんですけど、まず1つ考えたのは、ロボットコンバインがずっと勝手に稲刈りをしながら動いていると。その脇でファミリーがテーブルを広げて、コーヒーでも飲みながら、子どもはおもちゃのドローンを飛ばしながら遊んでいるという光景です。  もう一つは、荒れて草だらけの田んぼが広がっていて、その中にぽつんと畑にしている部分があって、それを老夫婦が一生懸命野菜の手入れをしていると。その後ろにカラスがそれを狙っているというような風景が浮かびました。  香美町は、僕が思うのは、やっぱり前者であってほしいと思うんです。そういったことで、コロナ禍で大変な時期で、コロナ対応は、僕はすごく、町長をはじめ職員の皆さん、よくやられていて、僕からしたら申し分ないような対応をしてくれているなと思っておりますし、町のホームページにおきましても、今見ますと、かなり洗練されて、WONDER KAMIとか、ああいった移住関係の人が意見を載せてやっていると。非常にいいなという感じで見ております。ですので、今のホームページが悪いとか、いいとかということではなくて、次のステップをやっぱり考えていかないといけないということで、いつも考えております。今回の、ずっと1からいきますと、オンラインでいろんなミーティングは、先ほど町長答弁でありましたように、現実でやられている。始めてきて、いろんなことをまたこれからも、そういう基盤ができたら、いろんなことをまた企画したり、やっていきたいということ、非常に僕はいいことだと思いますし、コロナ禍だからこそ、そういった、僕、バーチャルと書いていますけども、バーチャルという意味というか、イメージすると、どうしても眼鏡をかけて、映像を想像するんですが、そうではなくて、言い換えれば、サイバー空間、フィジカル空間が現実の空間としたら、サイバー空間のウエートが、社会的にかなり台頭してきて、世界的に、現実ももちろん現実の大事な空間、それに2つ空間ができるという感覚でまちづくりをしていかないといけない。そういう視点が必要だということで、今回の質問にもなっております。  そういったとこで、1つ、これまで、ホームページは、どっちかというと、町の情報なり、町民が見るのにいろんな情報が取れるという感覚が強いのではないか。最近は少し外向けにも作られておりますが、移住定住関係は洗練されておりますし、そういった、もっと外、今コロナ禍で来てくれたら困るような話が、ちょっと前はありましたけど、今はぼちぼちGo Toキャンペーンも始まって、香美町もやっぱり来てもらわないといけませんし、町の根本的なものは、町内の事業所なり企業がもうかって、それが税収として町に入り、またその税金を使って、いろんな施策で町民に還元していくということが、福祉の向上もしかり、クオリティ・オブ・ライフの向上もしかり、そういったことが目的だと思いますので、内需だけではどうしても尻つぼみになる。外から、外貨というか、来てもらって、お金を落としてもらうということが基本であると。そういった中で、今回の台頭してきているサイバー空間を利用して、町外の人にいろいろなアピールしたり、コンタクトをしたり、つながりを作っていく一つの空間として、ツールとしてやっていかないといけないと。こういう基本的な考えを持って、今回質問させていただいております。  その中で、1番は、ほぼやるよ、やってくれるというようなことですので、これ以上のことは言うつもりはないんですが、2番でありますけども、町のホームページ、僕がすごくいいなと思ったのが、移住者の意見で、今すごいアーティストの方が移住されているんですよね。ビブラフォンの世界的奏者というか、藤田さんでしたか。その人が上がっていて、こんな人が香美町に来てくれているんだといって、ものすごいびっくりして見たんですけども、ああいう方は、豊岡なんかだったら、平田オリザ先生が来られて、頑張っていると。だから、こういった方の力をどんどん借りて、こういうとこに、例えばワーケーションでも何でも、テレワークでも、香美町の自然豊かなとこに来てくれるという方の一つの、相性がいいというのは、クリエーターとよく言われる方々が、場所を問わない、環境のいいところでクリエイティブな仕事をやるという、相性がいいので、そういう方に来てもらう施策を打っていくと。そういった中で、今、紹介させていただいた藤田さんみたいな方がどんどん発信していただくことが、ものすごい力になるなと思っております。それを、今回、私もホームページのことで聞きますけど、そんなしょっちゅう見ているわけではないので、今回はそれに感心しました。ぜひ藤田さんには長くいていただいて、クリエーターの輪を広げてほしいなと。また、音楽が非常に香美町に合っています。すごく壮大な音楽で、海、山、川に、雰囲気にマッチするような音楽を作られるという、とてもすてきな方だなと拝見いたしました。町長、ぜひ頑張っていただいて、長くいてもらうように、コンサートというか、そういうこともやっていただいて、周知していただいて、かなりドイツやそこらで長いこと活躍しておられた方だそうです。本当に香美町に来ていただいて、何回も言いますけど、これについて町長、何かご存知でしたか。よろしくお願いします。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 個々の移住してくださった方の個人的な見解、プライベートな部分がございますので、こういう場で公に個人名が出るとか、そういうことがまた問題になってもあれですけども、少し企画課の担当職員からは、そういう方が移住してこられたということは聞いたことがございます。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 田野公大君。 ◎田野公大(7番) おっしゃるとおり、個人的なことになりますけども、そういった方がぜひ来てくれるような、発信したり、呼べるような、そういった、ホームページという言い方が、概念が、多分これ、そこから抜けないといけないと思うんですけども、ずっと書いてありますけど、先ほど町長の答弁にありましたけど、プラットフォーム化ということと双方向ということと、コミュニティということがキーワードになるんですけども、一番分かりやすいので言えば、ふるさと納税が、かなり本町も、今、金額にしたら3億円強ぐらいの納税を頂いているのかな。どんどん増えてきていると。こういった方は、返礼品を目的の方も多くいらっしゃるとは思いますけども、こういった方をしっかりつかむということが大事ですし、それはどういうことかといったら、関係人口。そういう関係を続ける中で移住定住につながる可能性もあるのではないかと思いますし、そういったこと、それと、ホームページの双方向、能動的なという部分から1つ例を言いますと、例えば、よくありますよね、アバターというか、キャラクター戦略みたいな形で、前はゆるキャラでした。でも今は、そういったサイバー空間で活躍する、例えばかみちゃんかかすみちゃんか、何かジオン君でもいいか。そういったキャラクターが、町民なり町外の人のスマホの中で活躍するという考え方です。それはキャラクターが営業マンみたいになったり、広報マンになったりという感覚でつかんでいただいたらどうかなと思うんです。  それはどういうことかといいますと、今、COCOAとか、コロナの濃厚接触をどうこうといったり、そういうソフトをダウンロードしますよね。今の携帯アプリは、皆ダウンロードして取ってきますよね。そういった広報機能なり、そういった香美町のリアルにつながるような窓口をしてくれる、かすみちゃんでも、かみちゃんでも、そういった人に各携帯に常駐してもらうと。そういう戦略。それは何かといったら、例えば、ふるさと納税していただいた人には、よかったらこういうアプリをダウンロードして使ってもらえませんかというふれ込みで、それをダウンロードするかしないかは自由であると。そういったダウンロードしてくれた人には、今回、香美食う~ぽんみたいなのを売っているわけですけども、そういったクーポンみたいなものをそういう人に発信して、香美町に来たら、例えば3割引で、そういうあれが利用できますよというようなものも送れる。今度こういうイベントがありますから、ぜひ来てくださいねとかいうのも、かみちゃんなりを通してアピールできると。そういうお得感みたいなことをどんどんやって、直接個人と香美町とがやりとりできるツール、そういうこともこれからの時代の戦略か、やり方かなと思います。ぜひそういうことも考えていただいて、ホームページで情報を出すだけではなくて、そういう戦略も必要だなと考えています。こういうことを、町長、いかが思いますか。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 議員からは、町の内面的な部分については、大分このたびのコロナ禍で少し進んだ面もございます。先ほど申しましたように、何十回も会議、これは県の懇話会だとか、但馬広域の関係会議もしましたけども、内部的な会議はうまく運用できておりますから、今、幹部会も、藤原先生をはじめ教育委員会や地域局、先ほども申しました水道課も含めて、ここには来ずに、できるようになりました。これが定着してきておりますし、職員同士の、例えば他の市町との会議も大分進んできておるようでございます。併せて、内部的には、以前議会でもお願いをいたしました。今、コロナ禍で病院の面会を制限しておりますので、ご家族の方と入院患者の皆さんを、インターネットを介して面会をさせたり、いろいろな対応を図ったりということにも臨めるようになりました。  確かに議員からおっしゃいますように、大分内面的なことについては、コロナ禍によって、そういうことについても少しずつ進歩が出てきておりますけども、まさに今ご提案を頂きましたような外部的なこと、そういうことも、今、事例を出していただいたようなことが、今後、香美町のデジタル技術の活用の中で、特に企画課の担当者の中で、今、田野議員からご提案を頂いたようなことが、実際に、費用面は別として、対応可能かどうかのことも検討もさせますし、ただ、一方で、せんだって、先ほどふるさと納税の議論があって、納税を頂く方との今後のやりとりとか、また、別の角度からの、香美町に目を向けていただくような施策の展開の話も頂きました。確かにそういうことも検討もしなければなりません。ただ、せんだって、何かの機会に私、見たんですけど、全国の村、たくさんある村の中で一番の納税をされておる村のことが紹介されておって、これがまた、今の田野議員のご提案と逆に、いかにもアナログな、町長が納税していただいた方に直接電話をかけるということを、ものすごい評判がよくて、年間8億円、全国の村でトップらしいです。ですから、今、田野議員から提案のあった、デジタル技術を活用した、今後の今までしてなかった対応も併せて、逆にアナログ型の、のんびりとしたというか、直接的な香美町の関係者の声を聞くだけで喜んでいただけるというようなこともあるようでございますから、そういうことも併せて、両面から、ふるさと納税も含めて、ほかの部分についても、田野議員がおっしゃるバーチャル的なものや、デジタル技術の活用と併せて、ハートに訴えかける、昔のアナログ型のやり方も検討しながら、町政振興を図ってまいりたいと思いますので、よろしくお願いします。 ◎議長(西川誠一) 田野公大君。 ◎田野公大(7番) 町長、今おっしゃったことは大事で、こういうオンライン化が発達すればするほど、補完的にその逆が求められたり、逆がすごくよく感じるというか、そういう効果が出るのは間違いないと思います。だからといって、そればっかりということになると、やっぱり時代に乗り遅れるということでございますので、本当に何につけてもそういうことは大事です。必ず補完的に反対のことが、こっちが立てば、必ずこっちを求められるという、これが僕が思うに、世の常だなと思っておりますけども、時代の流れはしっかり乗っていかないといけないと思っておりますので、そういった形で、町長の答弁にもありましたけども、町もだんだん、そういった面では、考え、改善しつつ、よくなっていっているということでございますので、続けて、他と同じではなくて、ここで抜け出るような施策を考えてほしいというのが僕らの思いでありますし、願いでもあります。そこがどこよりも、ちょっと出たとこに世間の人というのは目が行きます。そういったところが大事かなと思いますので、要するに、今、世の中にないようなことができれば一番いいんですけども、それもなかなか難しいことでありますけども、そういった観点で、ぜひ新しいことを絶えず考えて、時代に乗り遅れないように対応をお願いしたいと思います。  次の質問に行きます。 ◎議長(西川誠一) ここで暫時休憩します。再開は午後2時20分といたします。                               午後2時09分 休憩                               午後2時19分 再開
    ◎議長(西川誠一) 休憩を閉じ、会議を再開します。  引き続き、田野公大君の一般質問を行います。  田野公大君。 ◎田野公大(7番) それでは、次、1枚めくっていただいて、2問目に入らせていただきます。  安定した雇用の増加対策についてということでお伺いします。特定地域づくり事業推進法というのができまして、これは議員立法でしたが、6月4日に施行されております、この法律に基づいて、特定地域づくり事業協同組合制度というものができるようになりました。これについて、この内容はともかく、移住者の働き場所確保ということ、移住定住施策をやっておるわけですが、そういったことにも効果があるのではないかということで、地域事業者の人材不足解消に期待できると思うが、町はどのように考えておられるか、お伺いします。 ◎議長(西川誠一) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、田野議員の次のご質問でございます。  過疎地や離島など人口が急減する地域の様々な職場や作業場に、事業協同組合が若者を人材供給できる新法が成立をいたしました。人口急減地域の課題であります事業者単位では、年間を通じた仕事がない、安定的な雇用環境、一定の給与水準を確保できないなどが原因となり、人口流出が続いていること、U、I、Jターンの障害の要因となっていることに注目し、地域全体の仕事を組み合わせて、年間を通じた仕事を創出する、組合で職員を雇用し、事業者へ派遣することでの安定雇用、給与水準を確保することで地域の担い手確保を目指すもので、特定地域づくり事業協同組合制度と呼ばれるものでございます。一つの事業者で年間を通じた継続雇用は難しいが、地域の事業者や個人が連携し、組合を設立することで人材を確保することを目的としております。夏場の農業、冬場のスキー場など、年間の需要変動を組合で調整することで、年間を通じた仕事の確保を目指すものでございます。  組合の運営費の2分の1については市町から助成することとなっており、その助成額の2分の1を交付金、2分の1を特別交付税が充当されることとなっており、手厚い財政支援も講じられております。本町においては、古くから、冬季の酒造出稼ぎと夏場の農業、冬季のスキー場と夏場の農業などの組合せにより、年間を通じた仕事に従事し、生計を営んできた例もございます。また、おおむね60歳以上が対象であり、一定の給与水準を確保できるものではないものの、シルバー人材センターという人材バンクもございます。本制度は、地域内の若者はもちろん、地域外からの移住者、I、U、Jターン希望者の仕事の確保により、移住者、定住者の増加、人口減少対策としての狙いもあるようでございます。  今後、町としましては、町内事業者の人材確保のニーズや派遣労働者への料金負担、組合への出資の意向の把握はもとより、地域内の若者や移住定住者など、人材や労働力の確保、組織体制などの検討が必要だと考えているところでございます。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  田野公大君。 ◎田野公大(7番) 今、町長に説明いただいたとおりでございまして、非常に、こういった過疎地、高齢化した人材不足にあって、また移住定住、それから若い人に来てほしいと、そういうときに問題になるのが、やっぱり働き場というのが問題になりますし、いろんなアンケートでも、そういうことが、働く場所がないんだというようなことがよく言われております。ですので、今、基本的に事業者なりが寄って組合を作るということが、まずそれが、そういう意向がないとこの事業も始まらないので、そういったことを、ぜひ事業者にアピールなり、制度の詳しいことを周知したりして、中には、先ほどシルバー人材センターという話が出ました。そういったとことバッティングというか、関係しそうな部分がありますので、シルバー人材センターの意見も聞いてくださいと、制度の中にはあるようでございますし、組合を作って、その事業者の中で働くというのが基本だそうです。その事業者の仕事以外で働けるという部分は、それは事業の2割ぐらいまでは許されるという制度だそうですので、ぜひ町も、予算をするときに、こういったことを十分考慮した予算組みをぜひ考えてほしいし、こういった周知、こういうこともあるよと、こういう制度ができたよということも、広報なり何らかで周知して、そういった機運が出てきて、そういうこと、組合を作ろうかという団体さんが出てくれば、それに町は即乗れるよという感じで対応を考えておいていただきたいというのが、私の今回の質問の趣旨でございますので、これ以上のことは何も、町長、こういったことで、もう一度答弁だけお願いします。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 人口が急速に減少する地域に対して、新しいこういう国の制度ができたということでございます。町も助成金、あるいは、それも特交の対象になったりするということでございますから、財政負担はそんなに大きなものが生じるわけではないと思いますが、一番気になりますのが、町も関わりを持っております、先ほども申しましたシルバー人材センターと、このたび新しい法律ができて、事業協同組合ができるというようなこと、これは一方では、町が誘導してするというよりも、地域の中、今、田野議員からもありましたが、事業者の代表者の方ですとか、この新しい新法ができたことに着目をして、自分が主体となって事業協同組合を運営するような方が出てきて、なおかつ、町が関わりを持っておりますシルバー人材センターだとか、いろいろな従来からの仕組みと合わせてやっていけるのかどうか。あるいは仕事量が確保できるのか。せっかくそこの仕組みの中に加わってきていただいた移住者だとか若い方々が、この町にとどまっていただくだけの収入や所得の保障ができるだけのきちっとした作りをしませんと、やりかけたものが中途半端で終われば、そこからシルバー人材センターにも影響があって、シルバー人材センターの活動も低調になって、運営がままならないというようなおそれも十分ございますから、しっかりとした思いを持って取り組んでいただける、主体的に取り組むキーパーソンが出ていただけることが、町としては期待を持っておるところでございますから、そういう方が出て、新しく事業協同組合を立ち上げるというようなことになれば、財政措置も含めて、町としては対応させていただきたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 田野公大君。 ◎田野公大(7番) そのとおりで、ぜひ、こういった、元気にそういった移住者を受け入れたり、事業をみんなで盛り上げていこうという機運、もちろん町長言われたとおり、そういった民間事業者が、みんなでやろうやということが起こってこないと、町もなかなか動きづらいという部分がありますので、ぜひその折には、いろんな調整を図っていただいて、ぜひそういった、少しでも町内の事業者が助かり、また移住者が、そういったことで移住しやすくなるベースを作っていくという観点から、ぜひこういうことも念頭に入れて、予算組みなり施策を考えていっていただきたいと思います。  これで私の一般質問を終わります。ありがとうございます。 ◎議長(西川誠一) 以上で田野公大君の一般質問を終わります。  次に、森浦繁君の一般質問を行います。  森浦繁君。 ◎森浦 繁(15番) 森浦繁です。第121回9月定例会一般質問を行います。  猛暑も一段落して、朝、夜は過ごしやすくなってきました。漁港も底曳き船の出港により活気が出てきたことと思います。  私は、新型コロナウイルス感染症対策、1、今後の自治体の独自支援対策。2、コロナ禍での農業の課題。3、コロナ禍での漁業の課題。 ◎議長(西川誠一) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、森浦議員のご質問にお答えをいたします。  新型コロナウイルス感染症対策の本町の独自施策としては、国や県の緊急経済対策に先立ち、感染症予防対策、町民生活への支援、事業者への支援など町独自の支援策を盛り込んだ一般会計補正予算第2号をはじめ、国の地方創生臨時交付金や財政調整基金などを活用し、これまで5回にわたる補正予算を編成し、様々な取組を進めてまいりました。今定例会におきましても、一般会計補正予算第7号において、地方創生臨時交付金などを活用し、町独自の支援対策を盛り込んだ予算を計上しているところでございます。新型コロナウイルス感染症に係る本町独自施策、単独事業の本年度の予算規模は、今回提案をしております一般会計補正予算第7号及び予備費対応を含め、事業数は61件、金額は8億9,271万7,000円となっております。うち一般財源は2億3,359万4,000円でございます。今後の独自支援対策につきましては、これからの調整であり、現時点では具体的にお示しすることはできませんが、新型コロナウイルス感染症の影響は非常に大きく、また長期化すると思われます。今後も、国や県の動向、また地域の状況を注視しながら、適切な支援対策について検討を進めていきたいと考えております。  次の関係でございます。新型コロナウイルス感染症拡大に係る農業の支援についてでございますが、水稲栽培が中心の香美町においては、生産物の収穫時期が夏から秋であるため、これまで価格下落など大きな影響を受けている状況にない中で、外食産業の低迷に伴う枝肉価格の下落、子牛市場価格に影響の大きかった畜産を中心に支援策を進めてまいりました。具体的には、繁殖牛に欠かせない但馬牛受精料助成金や、牛舎の衛生管理作業省力化を促進する畜産振興対策事業、美しい村づくり資金利子補給金など、約4,600万円の予算規模により支援策を講じております。幸いにして、4月、5月に大きく値を下げていた子牛市場価格は、国内の移動制限が解除されたことに伴う県外購買者の来場もあり、7月の子牛市場価格は少し落ち着きを見せております。香住梨につきましても、現在順調に出荷作業が進められ、進物用の受注も順調だと聞いており、今のところ、コロナ禍による影響を大きく受けている状況にはないと思われます。ただ、今後本格的な秋の収穫時期を迎えるに当たり、米価の動向や二十世紀など梨の販売価格の動き等を慎重に注視しつつ、必要であれば支援策を講じていくことも検討しなければなりません。基本的には、コロナ禍により低下した価格を補填するということでなく、強い農林水産業づくり、将来に向けた新たな生産基盤づくりの視点を重視し、対応していかなければならないと考えております。  次に、コロナ禍に対する漁業支援につきましては、3月に魚価の低迷が懸念されましたが、幸いにして、ズワイガニのシーズンがほぼ終盤を迎えていたこともあり、販売価格が大きく下落することは避けられました。一方で、春先から旬を迎えるホタルイカにつきましては、一時大きく値を下げましたが、外食需要の低迷に伴う家庭内消費や、スーパー等での小売り事業の増加により、ある程度価格の持ち直しが見られました。そのような中で、漁業、水産関係につきましては、5月末までの漁期間に、漁業者の漁獲操業を継続させることが重要との観点から、但馬漁協や香住水産加工協の冷蔵保管容量を確保するための水産物冷蔵保管調整支援事業や豊かな海づくり資金利子補給金、さらには、今後の香美町水産振興の生産基盤づくり、水産物の付加価値化や衛生管理を促進する水産業生産加工施設衛生化・省力化等支援事業など、約1億2,100万円の予算規模により支援策を講じてまいりました。ただ、9月からの沖合底曳き漁解禁に伴い、今後本格的な漁獲シーズン、また、冬季の松葉ガニシーズンを迎えるに当たり、外食需要や宴会等での消費動向がどのように推移回復していくのか、その影響を大きく受けることが懸念されます。漁業、水産業においても、農業、畜産と同様に、強い農林水産業づくりを基本に、今後とも市場動向を慎重に注視してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  森浦繁君。 ◎森浦 繁(15番) まず、新型コロナウイルス感染対策関連経費に関わる事業進捗状況、令和2年8月27日現在のものについて伺います。まず、数字の確認ですけども、3ページ目の事業者への支援というところで、そこの経済支援融資緊急利子補給金のところの、事業の推進状況の交付決定額が88万772円となっていますが、これは8億8,077万2,000円ではないでしょうか。  次に、もう一つ数字の確認ですけど、プレミアム付利用券発券事業について伺います。事業推進状況の利用額が1,950万8,000円となっていますが、1,905万8,000円が正当ではないでしょうか。確認を求めます。  1点目に、町民生活への支援、香美町子育て特別給付金、補正予算額2,921万円に対して支給額が2,647万円、この差額274万円について伺います。まず1点目です。  そして2点目に、特別定額給付金事業、補正予算額17億3,090万円に対して支給額が17億1,500万円、差額が1,590万円となっていますが、この点についても伺います。  3点目。3ページの下から6行目です。感染症予防機器材等購入助成金、補正予算額が4,330万円となっている算出の基準について伺います。  4点目に、香美町雇用調整助成金、3ページ目の上から3つ目の段と、そして、事業者デジタル活用等整備支援事業、3ページ目の下から2段目のところです。この申請状況がゼロ件について、どう捉えておられるか伺います。  そして5点目に、プレミアム付利用券について、3ページ目の10行目になります。飲食店、旅館、民宿等での利用できるプレミアム付利用券について伺います。香美町の7月1日現在で6,483世帯中、8月27日までで480件の購入、全体で13%の利用ということで、今後の推進について伺います。  以上5件、お願いします。 ◎議長(西川誠一) 観光商工課長、田中徳人君。 ◎観光商工課長(田中徳人) それでは、ご質問のあった件について、漏れがあるかもわかりませんが、よろしくお願いします。  3ページ目の一番上にあります、経済支援融資緊急利子補給金の内容についてですが、交付決定額については、利子補給金の1%以内ということで、今年度、セーフティネット4号、5号とか、いろいろな政府系、県の融資制度もございまして、交付決定をゼロ円ということでもした経過もございます。そういった中で、現在のところ、町から今年度中に交付決定した金額としまして88万772円ということで、現在のところはなっております。  次に、真ん中ぐらいにありますプレミアム付利用券発券事業ということで、480件、1,466万円、利用額としまして1,950万8,000円となっておりますが、森浦議員のご質問のとおり、1つ数字が間違っております。正式には1,905万8,000円ということで、利用額については、申し訳ないんですが、訂正をお願いしたいと思います。  それから、現在の購入13%ということですが、現在も購入を促進するべく、今度の土日の販売も行う予定にしておりますし、防災行政無線を通じまして、お得な利用券ですので、皆さんにご周知も図っていく中で推進を図りたいというふうに考えております。  それから、その次の、感染症予防機器材ということで4,330万円ということで出しております。1事業者5万円ということで、正式に手元に持っておりませんが、町内事業所数918件で5万円という形で積算した金額だと思っておりますが、若干ずれがあるかもわかりませんが、そういう形で予算の積算をして、補正をお願いしたところです。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 福祉課長、穴田康成君。 ◎福祉課長(穴田康成) ご質疑のありました子育て特別給付金の申請状況でございます。予算額、そこに記載をしています金額自体は、需用費、それから役務費等を含んだ金額となります。ですので、給付金の額としては2,857万円となります。そのうち2,647万円が、ご指摘のとおり、お支払いをさせていただいたと。210万円が残となります。その残の原因となりますのが、ゼロ歳から高校生までを対象にしておりますので、町内に住所を有している、あるいは有していないということが問題になってきます。ですので、申請をされていないという方がおられるということでございます。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 次に、総務課長、岡昭三君。 ◎総務課長(岡 昭三) 特別定額給付金に係る予算額と執行額の差でございますけれども、これは、本日ご質問の中にもありました、1人10万円についての未交付の方、それから、事務費というものもこの中には含まれておりますので、事務費の未執行の分に係る差が生じたということでございます。  以上です。 ◎議長(西川誠一) ほかに質問はありませんか。  森浦繁君。 ◎森浦 繁(15番) 3ページ目の上から3つ目の香美町雇用調整助成金と、下から2行目の、事業者デジタル活用等整備支援事業の申請のゼロ件について、どう捉えておられるか伺いますということの回答がなかったので、再度お願いします。 ◎議長(西川誠一) 観光商工課長、田中徳人君。 ◎観光商工課長(田中徳人) 答弁漏れがございまして申し訳ありません。  香美町雇用調整助成金の申請件数ゼロ件につきましては、国の雇用調整助成金の上乗せということで実施を当初予定しておりましたが、国の制度が、失業者を生まない場合は10分の10ということで、満額出ることとなりました。また、上限額につきましても、1万5,000円を上限ということで、現在のところ、町内から失業した事業所があれば、当然その範囲内で予算の支出はあるわけですけども、現在のところは申請がないということで、ほぼ、町内では、そういった満額支給、失業者を出してない事業所が大半だったのかなというふうに考えております。  それから、一番下のデジタル活用等整備支援事業ですが、現在、国、県の補助事業の上乗せということで、現在のところ、うちが把握しておりますのは、持続化給付金の対象になるんですが、現在、約20件の申請は国に出ておりまして、交付決定も受けておるようです。それから、3次募集とか4次募集ということで、現在既に募集をされている件数も20件程度あるということで把握はしておりますけど、申請自体はまだ提出がございませんので、ゼロ件ということで、こういった補助金を受けておられる方々への事業所への周知であるとか、申請の勧奨を行いたいというふうに考えております。 ◎議長(西川誠一) 森浦繁君。 ◎森浦 繁(15番) もう1点、感染予防機器材等の購入助成金の4,330万円の、業者が918件の算出ということですけど、5万円で割りましたら866件ということになるんですけども、こちらのほうはどのようなお考えでしょうか。 ◎議長(西川誠一) 観光商工課長、田中徳人君。 ◎観光商工課長(田中徳人) 大変申し訳ありません。感染予防資機材の購入助成金ということで、866事業所を対象にしております。この資機材の助成につきましては、町内の事業所、それから宿泊業者ということで対象にしております。そういった中で、県の補助事業が、事業者にも旅館、民宿業にもございまして、一部対象外というようなものもある中で、町内918の中で一部対象外になるということで、866事業所を対象事業所と見込みまして予算積算をしたものでございます。 ◎議長(西川誠一) 森浦繁君。 ◎森浦 繁(15番) それでは、2番目のコロナ禍での農業の課題について質問します。今後、コロナ禍により、食と農業が大きく変わると言われています。今日の新聞でも、子牛平均価格が、7月より9月の競り値で11%上昇というニュースが載っていました。とても明るいニュースかと思います。日本の食料自給率37%、昨年のふるさと給食での地元食材使用率が31.5%と少ないと思われますが、さらなる推移のお考えを伺います。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 今、町内産の生産物の給食にということでございます。できるだけ町内産物を利用すべく取り組んでおりますので、今後ともそういう方向で考えてまいりたいと思います。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 森浦繁君。 ◎森浦 繁(15番) 漁業についてお伺いします。カニシーズンを約2か月後に迎えますが、底曳き船が一番かき入れどきの時期になるかと思われます。カニ単価が安くなったときの対策についてのお考えはございませんか、伺います。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) コロナ禍がこのまま引きずるということになって、松葉ガニの価格が低調であった場合でございますけれども、これは従前から、このたびのコロナ禍においても、漁協との協議の中でも、競り値の補填、あるいは販売手数料のことについては、これは本来役場からの支援を頂くものでないというような考え方も以前から示しておられましたので、町としては、市場価格の補填とか、そういう売値の値下がりについての支援策ということは、直接的には考えておりません。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 森浦繁君。 ◎森浦 繁(15番) 予算が残るという、残予算の有効活用について伺います。例えば水道基本料金の免除のような、町民全体が受けられる支援を10月以降延長、その他の支援対策について伺います。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 交付金の残予算、例えば、時期が全部終了した部分について不用額が発生した場合には、何らかの、今朝の山本議員のご質問にもありましたけども、交付金を返還する義務が生じるかどうかは、まだ確定はしておりませんけども、できるだけ頂いた交付金は満額使えるような運びで、今後内容についても検討させていただきます。ただ、昨日もございましたように、高齢者に対するエアコンの補助なんかは、予算額が足らなくなっているような状況でございますから、一旦予備費を流用しているようなものを、この交付金を後で補正させていただくような手はずを整えますと、最終的には12月議会までに、どういう方向で、どれだけの予算が残っておるのかというものが、期日が来た事業については確定するわけでございますから、できるだけ交付金を満額使うこと。それから、当初、このたびのコロナ禍に申しておりました、町税収入の1割ということで約1億8,000万円の町単の交付金以外の部分も併せて執行できるように、内容に対しても各担当課で詰めさせて、有効的な活用を図りたいと考えております。  水道の基本料については、今後の執行残の予算の兼ね合いも含めて、検討課題であろうかなというふうには思っております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 森浦繁君。 ◎森浦 繁(15番) まだコロナ禍の収束が見えない中で、また子育てとか、なかなか大変な世帯があるかと思いますが、現在交付された香美町子育て給付金、子育て世帯への臨時給付金、子育て世帯への再給付の考えはございませんか。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 現行のところ、町単の子育て世代の給付金については、もう1回というような考えは持っておりませんが、ただ、感染の状況、あるいは今のコロナ禍の拡大、こういうことで町民生活にも大きく影響が及ぶようであれば、またそのことも含めて検討はしなければならないと思っております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 森浦繁君。 ◎森浦 繁(15番) 臨時交付金を一円も返すことなく、町民に支給されることを要望しまして、私の発言を終わります。 ◎議長(西川誠一) 以上で森浦繁君の一般質問を終わります。  次に、西谷高弘君の一般質問を行います。  西谷高弘君。 ◎西谷高弘(12番) 12番、西谷高弘でございます。通告のとおり一般質問をいたします。  初めに、小代南部健康高原専用水道について伺います。香美町浄水施設、24水系、26水源、1専用水道があり、近年、小代南部健康高原専用水道の水源が水位低下し、水不足になりました。毎年、利用施設である美方高原自然の家、とちのき村等で断水が発生しました。今年は、長梅雨の後、高気温、好天気が約1か月続き、水源の低下となり、施設等は断水となりました。緊急手配で香美町の給水車にて貯水槽に水の供給をしてもらい、営業はできていますが、また断水が続くような状況になると、朝6時に計測管理をしていただき、安全供給に人力を尽くしてもらっています。今年は、コロナウイルス感染の拡大のため、受入れ人数が少ないこともあり、対応はできていますが、通常の受入れ人数であれば、かなり利用者に迷惑をかける事態となったことを懸念されています。  美方高原自然の家、とちのき村の施設は、12月29日から1月3日の5日間が休みで、360日営業しています。210日間は特に学校関係が利用され、年間利用者は3万4,000人から3万7,000人とのことです。上水の使用量は1日約10トンですが、利用者の多いときは、1か月1,600トン使用することがあるそうです。上水の使用量は年間1万8,200トン、費用にして389万円と聞いています。施設内には2か所の貯水槽が設置され、宿泊施設用に100トンの貯水槽、キャンプ場に40トンの貯水槽があります。先月の8月中旬に断水状況になり、町の給水車で何回も水を供給していただいたことに、管理者から感謝の言葉も聞いていますが、小代南部健康高原専用水道の原水は地下水のみであり、近年の温暖化の影響もあると思いますが、原水維持が心配されます。水源の抜本的な見直しが必要だと思いますが、町長の所見を伺います。 ◎議長(西川誠一) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、西谷議員のご質問にお答えをいたします。
     小代南部健康高原専用水道は、旧美方町が平成3年度、平成4年度に整備した飲用水供給施設でございます。当該施設、当該地域は、鉢伏山が背後にあるものの、夏場の渇水期には地下水も減少することから、これまでも水量の確保に苦慮しております。水源につきましては、備水源を主としておりますが、補完する水源として、近くの八反滝付近の林道沿いに水源を整備しており、備水源を補完しております。  この夏の状況につきましては、8月以降の好天により降雨も少なく、8月24日に、尼崎市立美方高原自然の家から、水源からの配水がなく、断水のおそれがあるとの連絡を受けました。状況を確認の上、業者に依頼し、8月25日、給水車による給水を行ったところでございます。その後まとまった降水もなく、8月28日以降も、状況を見ながら給水車による給水を継続しているところでございます。  なお、水源につきましては、八反滝付近の林道沿いの水源も利用しているものの、水量も少なく、大きな改善には至っていません。議員ご指摘の、水源の抜本的な見直しにつきましては、その必要性は認めるものの、多額の費用もかかることから、まだ実施に至っておりません。今後実施に向け、財源や手法等も検討し、計画的に進めていきたいと考えております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  西谷高弘君。 ◎西谷高弘(12番) 同じことなんですけど、民間企業に以前依頼したときにも、かなりの金額になりました。また、先ほど言ったように、町職員の方に緊急時の対応をしていただいて、その負担や費用も考えると、莫大なお金がかかると言いながら、現在の水源の改良とか、新たな水源も確保し、持続可能なインフラ整備を施設からも強く希望されていますが、もう一度お願いします。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 先ほど答弁でも申し上げましたとおり、問題は抱えておるというふうに思っております。ただ、財源的なことで申しますと、給水車による給水を業者に頼んだり、あるいは町の給水車で水源に水を入れたりすることのほうが、単発的に言えば、費用的には安く済んでおるのかなというふうに思いますが、これが、先ほども答弁で申しましたように、抜本的な改善にはつながっていないのは事実でございます。ただ、施設は尼崎市の施設でございますので、昨日も受益者負担の考え方、従前、私が町長になった頃からも、この問題についてはいろいろ議論があるところでございます。例えば、尼崎市がその施設までの、昨日の話と一緒でございますけども、水道の本管をそこまで引くといいますと、水道料金は頂いておるとはいうものの、昨日も申しましたように、受益者負担というような考え方がどうなのかということは、ここはまた役場内部でも検討しなければなりませんけども、何キロもの水道の本管の延長部分を尼崎市にお願いして、あのまま施設を維持していけるのかどうかというような問題もございますので、現行のところ、そういう将来的なことも含めて検討をしながら、当面の間は、現行の給水車による給水、これでしのいでいきたいというふうに考えております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 西谷高弘君。 ◎西谷高弘(12番) 尼崎市立美方高原自然の家は、先ほど町長言われたように、尼崎市が、公益財団法人日本アウトワード・バウンド協会を指定管理者として、1か月1,000万円の支援を尼崎より受けているということなんですが、今のところ、期間としては、2022年3月31日となっています。指定管理評価としても、長年、総合評価Aとなっています。これ、とちのき村の評価なんですけど、例えば、指定管理評価表というのがあるんですが、その中で、総合評価の理由というところで紹介させてもらいますけど、自然学校利用者が少子化等の影響により年々減少傾向である中、遠方にあるにも関わらず、尼崎市を中心とした営業活動等により、着実に新規利用者の獲得がなされている。施設管理面においても、きめ細やかに施設の点検を行い、早期の修繕等により、利用者が快適に利用できる環境が整えられていると。また、緊急時や安全面、経費削減に対する取組も、全職員が共通認識の下で取り組むなど、適正な管理運営が行われているということで、評価はAというふうな形があるわけなんですけど、貯水槽が少なくなると節水対策を徹底し、お客様の水の使用方法をお願いしたり、節水の協力を頂く。断水が頻繁に起こり、お客様に影響を与えることになったとしたら、お客様の声が尼崎市に届き、施設の休館や存続の話が出るという事が怖いと管理者は言われています。  美方高原自然の家は、香美町にとっても雇用の場であり、施設の運営には、地元の企業、商店、団体から、地元産の食材、当然野菜とか、肉は但馬牛とか、また、鹿のジビエ、商品なんかを使用しているということがございます。また、従業員も13人で、そのほかに、食堂関係に6人、雇用の募集を今年行い、3人応募者がありましたけど、ただ、コロナ禍のため待機中ということでございます。香美町として施設をどう捉えているか、もう一度伺います。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 今、議員からもございましたように、尼崎市の施設とは言いながら、関連する皆さん、あるいは子どもたちを含めた来場者は、香美町に来ていただいておるわけでございますから、大変重要な施設だという考えの下に、給水も困らないように役場のほうで手立てをさせていただいているということでございますから、今後の長期の展望については、大きな費用負担があるわけでございますから、これは一般的な考え方でいうと、尼崎市の施設までの本管の延長でございますから、私が就任した直後、ちょっと後でも6,000万円ぐらいだったと思いますが、そのぐらいの費用がかかるというようなことでございますから、現行の考え方では、特例の場合は別にして、尼崎市にその費用を求められることもできるわけでございますから、ただ、そういう負担に臨んでいただけるのかどうかということも含めて、施設の存続の問題になりますので、現行、困ったときには、例えば水がないというような状況になるまでに、給水車による給水ということで、現場が困らないような体制をしておるということでございますから、長年の課題でございますけれども、今後いろいろと、ただ、尼崎市の負担というのは確定したものではありませんから、協議になるというふうに思いますが、このまま施設を維持していただくとするなら、何らかの町の負担もしなければならないということ、もろもろの課題はございますけども、差し迫って、給水車による給水でしのいでおるわけでございますから、現行しばらくはこのままでいくしかないかなというふうに思っております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 西谷高弘君。 ◎西谷高弘(12番) 予算的なところはよく分かりました。ただ、施設としては、本当に安心したインフラ整備を希望していますし、また管理を、原水のほうは町がしていただいているんですけど、こういう事態は、なかなか予想外の場合もありますし、また、そういう協議自体を、ぜひ尼崎市とも連携を取っていただきたいと思いますし、また、実際に原水を施工とか、そういうところで協議を実際にされた、香美町独自で検討されたということはあるのでしょうか。お願いします。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 原水の調査ということではなしに、水道の延長というようなことの試算なり、そういうことは先ほども申しました、5、6千万円というような話も以前ありましたから、かかる経費の試算はしておりますけども、例えば、今の原水をもっと拡充するための調査とか、そういうことはしてないというふうに思っております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 西谷高弘君。 ◎西谷高弘(12番) 調査云々も当然費用がかかると思います。ただ、何遍も言うようですが、本当に安心できるインフラというのは、当然希望していますし、香美町にとっても、先ほど言いましたように、この施設はなくてはならないと私は感じております。ぜひ、改めて、整備の検討、また協議を願いまして、次の項目に入らせていただきます。 ◎議長(西川誠一) ここで暫時休憩します。再開は3時30分といたします。                               午後3時16分 休憩                               午後3時27分 再開 ◎議長(西川誠一) 休憩を閉じ、会議を再開します。  休憩前に引き続き、西谷高弘君の一般質問を行います。  西谷高弘君。 ◎西谷高弘(12番) 次に、安心・安全な道路について伺います。香美町の道路のこと全て、私、把握しているわけではありませんが、私の住む村岡区福岡から養父市葛畑までの県道269号線について質問いたします。  この県道は、八井谷にある但馬トンネルができるまでは国道であり、今でも200ミリ以上の強い雨が降ったりすると、国道482号線の蘇武トンネル、国道9号線の但馬トンネルが通行止めになります。八鹿方面に抜ける唯一の道路となります。通行止めになると、ハチ北道の駅で待機する車もありますが、県道を抜けて行く車も多くあります。また、国道9号線のループ橋で事故などあると、この県道に迂回をしてくる車も多数あります。また、自然学校でハチ北高原に来ていた観光バスが、国道9号線への通り抜けとして使います。大野区としても、毎年、新温泉土木事務所に、町の建設課から連絡を取っていただき、陳情に上がります。ときには連絡を行い、現場に来てもらい、補修や整備をしてもらうこともあります。この道は、この頃、町民の皆さんの健康に関する関心の高さから、ランニングやウオーキングの場となってもあります。道の狭いところもあり、側溝が整備されていない場所もあります。今年は、特に長梅雨のため、草が生い茂り、道路幅が狭く感じられ、車の往来や歩行者にも影響があります。毎年の道路環境整備で草刈り作業をしてもらい、安全に走行できますが、今年は例年よりも草刈りが遅く、地域から、今年は草刈りの整備をしないのかとかいう声がありました。というところで、町道、県道の管理体制について伺いたいと思います。 ◎議長(西川誠一) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、西谷議員の次のご質問でございます。  議員の言われますように、雑草の繁茂による交通標識等の視距確保や、車両からの視認性の確保、車両や歩行者の安全確保等を図るためには、除草作業は重要な業務と考えております。そこで、町道、県道の管理方法についてのご質問でございますが、町道では、集落内の地域生活に密着した路線は、道路愛護等で地域の皆さんのご理解とご協力により除草をしていただいております。また、集落間の基幹的な道路については、8月頃までに職員及び業者により対応をしております。また、道路に覆いかぶさっている高い位置のツタや雑木の枝の伐採等も業者へ委託しております。  次に、県の対応でございます。以前は盆までに完了するよう業者にお願いをしていたようでございますが、昨年の除草作業中における熱中症による死亡事故を受け、今年度は盆までの期間を設けず、熱中症予防対策を考慮して除草するよう注意喚起したことから、場所によっては、昨年度と比べ若干遅れた場所もあるように聞いております。  車両や歩行者の安全を確保するため、本町内の県、町が管理する路線を全て道路管理者で除草することは困難であり、地域内の環境美化の推進を図るためにも、地域の皆さんのご協力を頂きたいと考えております。実際、毎年、小さな集落で数キロの町道の除草を年数回実施していただいている地域もあり、大変感謝しているところでございます。引き続き、地域の皆さんのご協力を頂き、歩行者等の安全確保を図ってまいりたいと考えております。議員にもお力添えを頂きますように、よろしくお願いいたします。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  西谷高弘君。 ◎西谷高弘(12番) 先ほど聞いたように、例年なら、帰省客が多いお盆までには、必ず、うちだけということではないんですが、どの地域も希望していると思いますし、また、そういう整備を期待するわけですが、ご事情があるということは、なかなか私には分かりませんので、できれば、そういう期間も、設定もあるでしょうが、委託先の業者さん等々には、そういうことを促しているということもあるんでしょうか。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 当然、時期を明示して、この頃までにというようなことでございますが、熱中症による死亡事故が発生したということで、業者の皆さんも社員管理の観点がございますから、そういうご都合で少し遅れた場所もあったというようなことでございますが、ただ、基本的には、草刈りでございますから、タイミングというのが大事でございますから、今後も、県に対しては、そういう方向の町の考え方も示しながら、できるだけ、考え方、住民の皆さんに迷惑のかからないような対応を図ってまいりたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 西谷高弘君。 ◎西谷高弘(12番) 各地区に、特に町道は本当に、県道は委託していただいて、業者さんがそういうふうな形をしていただけるんですが、町道に関しては、本当に我が地域で管理しようという思いはどこの地区もあると思います。ただ、その中で、当然、草刈りといったら機械を使います。そういう場合、村とか自治区にお願いするんですが、燃料代というのが出ないかというのが1つありまして、それと、本当に事故があってはいけないんですけど、これは、中心者が本当に注意を払ってするわけなんですけど、先ほど言った費用関係のことについては、検討はされることはないんでしょうか。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 地域の皆さんが主に活用していただく道路でございますので、できましたら、今までどおり燃料代も地元で持っていただいて、まず地元の皆さんから、関連の周辺道路の管理をできるだけお願いできたらという思いでございますので、燃料をそれぞれの集落にお配りするというようなことは、今のところ考えておりません。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 西谷高弘君。 ◎西谷高弘(12番) 私、その話を出したのは、以前、ダブルフルマラソン、今年は中止になりました。ほかのところでもマラソンのイベントはあるんですけど、ダブルフルマラソンに関しては、うちのほうは農道を走っていただくんですが、そのときに草刈りをしたわけなんです。そのときに燃料代が出たということがあって、それは恐らくダブルフルマラソンの支援金というか、そういう補助金で出たと思うんですが、そういうところもあるということですので、町のほうも、また、全部支給というのはいいんですが、希望されるところは、申請するところは支援できるようなことをもう一度検討してもらいたいと思います。  平成25年に、「ごみのない、清潔感漂う、きれいな香美町」を目的にして、香美町環境美化推進隊というのが発足いたしました。現在の活動が分かれば教えてもらいたいと思います。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 今の費用負担でございます。マラソンのときは、実行委員会の皆さんが実行委員会で扱う町の補助金から出たということではないと思います。選手からの出場料も含めた、ダブルフルの全体経費の中から、周辺の走路の整備ということで、地元の皆さんにお願いした分の燃料代を出されたんだというふうに思いますから、これは単純に町の補助金から出たということではないと思います。今おっしゃいました、環境美化推進隊の活動状況のことについては町民課長に答弁をさせますけども、私が町長になってから、今の病院事務局長が町民課長のときにお願いして、編成した美化の関係の職員さんでございますので、今のことにつきましては町民課長に説明をさせます。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 町民課長、森垣文裕君。 ◎町民課長(森垣文裕) ただいまご質問にありました、環境美化推進隊の活動状況ですが、現在は、不法投棄パトロールですとか、町内の公共施設の関連の草刈りですとか、場合によりましたら、道路でありましても、建設課と協議しながら、可能な範囲で草刈りを共同でやっているところもあるんですけれども、主は不法投棄パトロールと、あと公共施設等の草刈りということで、計画的に同じ場所を年何回か、刈っては伸びでありますので、サイクルを計画しまして、取組を進めているところでございます。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 西谷高弘君。 ◎西谷高弘(12番) 私、これ、推進隊を認識したのが、町のホームページで拝見させてもらいました。先ほど課長が言われたように、不法投棄防止の看板の設置とか、当然、パトロール、草刈りとか、道路に散乱しているごみの収集とか、本当に多岐にわたりご苦労な活動だと思います。ただ、本当にご苦労なんですが、これは香住区だけの活動なんでしょうか。とりあえずお願いします。 ◎議長(西川誠一) 町民課長、森垣文裕君。 ◎町民課長(森垣文裕) 今のご質問ですけれども、不法投棄パトロール、それから草刈り、いずれにつきましても香美町内全域を計画的に実施しているところです。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 西谷高弘君。 ◎西谷高弘(12番) 私は、美化推進隊は、非常に、本当に頭が下がるところなんですが、ただ、恐らく、人数の確認はしてませんが、負担があるようでしたら、ぜひ各区にできるような形で検討してもらいたいような思いがあります。当然、日々、私たちが使う県道であり、また町道です。町道に関しては、先ほど、各地域が本当に守っていこうという思いがあるがゆえに、そういう日々のパトロールをしていただくような推進隊、ぜひ、また検討をお願いしたいと思いますし、また、維持管理をしていただいている推進隊の方にも本当に感謝申し上げ、私の一般質問とさせていただきます。もう一度お願いします。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 環境美化推進隊、主に私がイメージしておりましたのは、発足をするときには、今の除草関係を主にという思いでございますけれども、不法投棄のこと、今、町民課長が申し上げたようなことを今、業務としてしておりますが、今後の拡充のあり方、それぞれの地域にそういう隊を設けるということは、費用上も無理だと思いますけども、人員の拡充だとか、そういうことについては、今の業務量と現状、ただ、地域の除草というものを、定期的な除草を環境美化推進隊にということですと、大変、全体をカバーするということはとっても無理だと思いますから、基本としては、やはり周辺の集落の皆さんのご協力によって、町内環境、道路環境も含めて整備をしていただくのが本当の姿かなというふうに思いますので、それぞれ地域の皆さんには大変申し訳ありませんけども、まずは自分たちの居住する区域の美化、あるいは除草、道路環境については、地域の皆さんで最低限守っていただくという意識を持っていただくのが一番の美化への近道かなというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ◎議長(西川誠一) 西谷高弘君。 ◎西谷高弘(12番) そのとおりでございます。日々使っている道路でありますが、管理があったればこそ、安全に走行し、使えるということがあります。本当に、その推進隊に関わらず、ぜひ、そういう拡充、また充実できるようなことも検討していただき、一般質問を終わります。 ◎議長(西川誠一) 以上で西谷高弘君の一般質問を終わります。  次に、岸本正人君の一般質問を行います。  岸本正人君。 ◎岸本正人(8番) 岸本正人でございます。  一般質問の前に、町の職員の皆さんに一言お礼申し上げたいと思います。町長をはじめ町の職員の皆さんにおかれましては、このたびのコロナウイルスにつきまして、他の町よりも早めな対応を取っていただき、また、何度も放送していただいておって、町民の安心に非常に寄与しておると思いまして、感謝申し上げる次第でございます。  それでは一般質問させてもらいます。今回は2つ質問させてもらいますが、よろしくお願いします。  1つ目、アクティブステーションかみの取組についてということで、たしか1年ぐらい過ぎるのかな。障害の方、ひきこもりの方等の潜在的労働意識の聴取とマッチング等ということで、非常にいい制度ができたと思って、ありがたいなと思っておるところですけれども、1年間の活動の状況と課題について少し伺いたいと思います。 ◎議長(西川誠一) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、岸本議員のアクティブステーションかみの取組についてのご質問でございます。アクティブステーションかみは、障害者、ひきこもり者、生活困窮者等の潜在的な能力を生かし、地域社会の担い手を増やしていくとともに、共生社会づくりの推進を目的とする香美町福祉職業等紹介所として、昨年8月に設置をいたしました。議員ご承知のとおり、アクティブステーションかみは、障害者等対象者と町内事業者との就労のマッチングを行う職業紹介事業と併せて、対象者へボランティア活動の情報提供を行うことなどにより、社会活動への参加を促進する社会活動紹介事業にも取り組むこととしております。  1年間の活動状況といたしましては、窓口あるいは電話等でお問合せの対象者に職業及び社会活動の紹介を行い、就労の意思のある方は求職登録をしていただいております。窓口あるいは電話等でお問合せの企業、事業所等には求人登録をしていただき、また、ハローワークに担当職員が出向き、併せて、事業所等の情報共有を行っています。求職登録のある方の意向に沿う企業、事業所等を訪問し、対象者を紹介しております。また、障害者、ひきこもり者、生活困窮者等からの相談に応じ、必要な情報の提供及び助言、関係機関との連絡調整をしており、就労のマッチングした対象者に対しては、定期的に担当職員が訪問し、就労定着を図っております。  求人情報及び社会活動情報の収集、提供といたしましては、事業所等への求人の勧奨、対象者への個別訪問、あるいは社会福祉協議会主催で開催されているCOMINGやサロンほのぼのなど、担当職員が訪問し、情報収集、提供を行っております。  令和元年8月1日から令和2年7月末までの1年間の実績といたしましては、求職16件、これは障害者8、ひきこもり者7、生活困窮者1、求人28件、製造業が3、宿泊業14、水産加工業1、飲食業3、建設業4、医療・福祉が2、運輸業1でございます。マッチングが5件ございました。精神障害者1、発達障害者1、ひきこもり者2、生活困窮者1、業種は、宿泊業が2、製造業、建設業、医療・福祉が各1でございます。相談に応じていただいた事業所の件数は35件でございました。  今後の課題といたしましては、情報提供や相談を通してよりよいマッチングが図れるよう、関係者による個別支援検討会議を設置し、求人のある事業所の新規開拓を積極的に行うことで就労のマッチングを推進していくことでございます。現在、この個別支援検討会議については、設置に向けて準備を進めているところでございます。また、アクティブステーションかみの認知度はまだまだ十分でないものと承知しておりますので、さらに町広報などの媒体を通して周知を図ってまいりたいと考えております。  全国の有効求人倍率においては、昨年7月期で1.59に対しまして、今年同時期で1.08とかなり落ち込んでおり、町内でもその影響を受け、求人登録も減少し、企業、事業所等からの求人が厳しい状況の中、求人勧奨、情報収集、提供などにより、密に進めていかなくてはならないと考えております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  岸本正人君。 ◎岸本正人(8番) 経過報告をお伺いしまして、本当にいい制度を作っていただいて、活動していただいておるということで、感謝申し上げるといいますか、いい取組をしていただけておるなと思います。特に障害者、ひきこもり者等の親御さんたちの心情を思いますと、こんなことを言ったらいいのか、自分たちは早く亡くなる、子どもさんたちがどうにか自立でもしてもらったらすばらしいということで、そういう関係の各家庭は、非常にこの制度に期待している部分もあると思います。ご存知のように、子どもさんのうちは、町でも教育相談所があったり、朝来のほうの何とかというような施設があって、不登校の方の制度等も、十分とは言えないまでも、充実しておるんですけれども、義務教育年齢を外れると、前にも申しましたが、宙に浮いておって、これが困ったことだというような話をさせてもらったことがあるんですけれども、この制度が発足して以来、非常に期待をしている1人でございます。  それで、今、すばらしい結果を報告していただいたんですけれども、町長が言われたPR不足、そういう家庭に、もう少し分からなくて苦労しておられるような家庭もまだまだあると思いまして、先ほどの町長の答弁で、社協等との連携とかということも頑張っておられるということなんですけれども、そういう連携をもっと密にしていただいて、マッチングがメインではありましょうが、もう一つ枠を広げて、社会参加についても頑張っておられるんですけど、そういう、ある意味、一定の自立を促す運動に、マッチングだけではなしに、家庭の相談とかいろいろ、なかなか無理なこともあるかもしれませんが、そういう方向に発展的に進展していただけたらと思うんですが、その辺どうでしょうか、町長。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) まさに岸本議員からの提案のとおりだというふうに思っております。潜在的な能力を引き出すために、現況、今こうしてマッチングを、この事業で関わっていただける方は、全体から見るとまだまだ少ないというふうに思います。まだ役場としてもきちっと把握ができてない方々、障害者の皆さんやひきこもりの皆さんというのはたくさんおられると思います。一方で、今、議員からご指摘の関係の皆さんは、特に親御さんなんかは、自分たちがいなくなったときに、この人たちがどうだというような心配も大きくお持ちであろうと思いますので、障害者の皆さん、ひきこもりの皆さんが、自立していく、周辺の関係者の皆さんが今後亡くなっていっても、何らかの形で社会生活が行えて、社会の一員として自立できるような体制づくりのためにアクティブステーションは作ったものでございますから、せんだってもこの質問を受けて、総務課長と副町長にも、例えば公的施設、役場でも身障者の皆さんの就職枠というものがあって、何人かの皆さんに毎日頑張っていただいておりますが、この拡充についてはどうだというようなことも、総務課長とも相談をしておるところでございます。今の会計年度任用職員の形になってから、目標であった数値がちょっと下回っておるような状況が役場でもあるようでございますので、例えば教育委員会の関係部署、学校も含めて、あるいは役場の本体、地域局、あるいは町に関わりのある外郭団体の中で、例えばひきこもり者とか身体障害者の皆さんが働くような場面が、職種的にあるのかないのかもきちっと役場として把握して、できるだけそういう方々の社会参加を促すような方向を、これは役場が先頭を切ってしませんと、なかなか形には表れないというふうに思っておりますから、しっかりと今後も、いろいろな課題はあろうかと思いますが、それから、担当職員が今は会計年度任用職員でございますけども、これからはそういうものの拡充の中で、福祉課の中でのアクティブステーションかみの体制づくりというのも、今後、職員が今1人かかっておりますけれども、これが2人、3人必要になるような場面まで事業を拡充したり、内容を濃いものにするような努力は、今後内部で検討しながら進めてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ◎議長(西川誠一) 岸本正人君。 ◎岸本正人(8番) 以前町長と話しておりましたときに、重度障害者の方のこともあって、そういう方たちのための施設を頑張って作るんだというようなことを言っておられて、非常に感心したことがあるんですけど、このたびの答弁を頂いて非常に心強くしておりますので、さらなる町長のステーションかみについての取組を強化していただきたいと思います。マッチングが5件成立したということは、その親御さんたち、ご家族は大変喜んでおられると思いますので、これからも制度の拡充をお願いしたいと思います。  それでは2番目の、第三セクター等指定管理者制度についてご質問いたします。第三セクター等の運営がコロナ禍もあり、いろいろ問題が出てきていると思います。課題解決を考える時期に来ていると思うが、町長の考えを伺うということでして、要は、香美町も合併して十何年も過ぎており、従来の各旧町から引き継いだ第三セクター的なもの、それから第三セクター、いろいろあって、町長が言われます、これまでにも質問したんですが、歴史的な経過があって、全部統一というわけにはいかないんだというようなこともお聞きしておるんですけれども、さて、そういうこともあるんですが、現実に、このたびの今子浦国民宿舎の問題、それから、昨日、見塚議員が言っておられました、矢田川温泉の問題等をいろいろ思うにつけ、そのほか、かなりの数の、道の駅やらが4社、それから、南部健康高原、吉滝キャンプ場等、おじろん等いろいろあるわけですけれども、現在、そういう関係の指定管理者制度においては、先ほど副町長にお聞きした、まず審査会があって、指定管理者選考会とかということで決定されるということで、そのことは議会にも報告いただいておるんですけれども、これからはもう1段踏み込んでいただいて、例えば、経営検討委員会的なものをその中に入れ込むとかしていただいて、審査会、指定管理者選定委員会等をもっと拡充していただいて、現在の第三セクター的なものを根本から再検討すべき時期に来ているのではないか。それについては、今子浦、矢田川温泉、その他もろもろの、個別の名前を挙げて申し訳ないんですけれども、そういうことを思いますのに、経営等の検討についても、私の思いでは、その中には税理士さんに入っていただいたりして、経営内容にまで入っていただいて、ある意味、厳しく指導というか、それから、ここまで負債が膨らんだらどうしようもない、だけど、年々の収益はそこそこいっているという場合には、またどういう対策を取れば正常にやっていけるのかというような、ある程度、各第三セクターに対しては、希望的な、頑張れば、何ぼ頑張ってもずっと借金返済で、これから起債を、旧香住町からのは、何ぼ頑張っても起債がいっぱいあって、頼んで、一応今年は入れてもらったけどというのも、もう限界に来ているのではないかと思ったりしまして、そういうふうに制度を拡充してはどうかということを提案するものでございます。どうでしょうか、町長。 ◎議長(西川誠一) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、岸本議員の次のご質問でございます。  ご質問いただきました、指定管理者となっている第三セクター等の運営に対する課題解決についてでございます。運営に対する様々な課題がある中で、一番大きな課題としましては、やはり利用者の減少に伴う使用料の減少などによる経営状況の悪化が挙げられます。このような課題に対する解決に向けてでございますが、平成31年3月定例会における議員からの、第三セクターへの支援に対する一般質問への答弁で申し上げましたとおり、各施設の設立の経緯、社会情勢の変化に伴う経営状況の悪化を考慮して、どのような支援のあり方がいいのか、個別での対応を取っていく考えでございます。また、指定管理施設における一定程度の統一的な考え方についても、引き続き検討を行っているところでございます。  指定管理者制度の運用における基本的な考え方としましては、まず、公共施設としての設置目的や意義が失われていないか。現在の指定管理者が最適なのかどうか。さらなる経営努力による経営状況の改善、経営努力に対するインセンティブの付与が可能かどうかなどを個別に検討していくこととしています。このような考え方の下、場合によっては、第三セクター等による指定管理施設の経営継続の是非についても、指定管理者と協議をしていかなければならないと考えております。
     以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  岸本正人君。 ◎岸本正人(8番) 町長もしっかり考えていただいておって、検討していただいているということは分かりました。ところが、国の制度の問題で、町長に言っても仕方がないかもしれんのですけれども、指定管理者の中には法人登録された指定管理者、例えばおじろんだとか矢田川温泉さん、今子浦さん等があるのと、それから、みなし法人という感じで、多分ですが、ハチ北道の駅、矢田川道の駅、余部の道の駅等は、町長はみんなご存知なんですけど、みなし法人は、このたび、持続化給付金については門前払いだということで、香美町における事業者10万円のときと一緒で、一定の線引きは必要だということで、そういう実態があるんですけれども、非常に、期間50%以下落ちておるとこがたくさんあると思うんですけど、頑張れやということで終わっとるということで、これは町長の権限でも何でもないんですけど、そういう実態もあるということがあります。町長も頑張ってやっていただいとるんですけれども、何遍も言いますが、今子浦の国民宿舎のようなことが起きないように、今から各施設指定管理者等をしっかりチェックしていただいて、早めな対策と、もちろん町長が言われましたように、いろんな経過があって、雇用の場を創出するのが主目的というようなところもあるでしょうし、いろんな考えがあるんでしょうが、ここまで来たら、抜本的な指定管理者制度の審査及び指定委員会等の権限を強くして、いろんな提言を頂けるぐらいな制度に持っていくべきではないかと、また言うんですけど、町長、その辺、先ほど頂いたんですけど。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 今の指定管理制度の施設、ファミリーインは、また今議会の追加議案にお願いをするような予定になっているらしいですけども、今、岸本議員からご提案の、例えば指定管理者選定委員会、審査委員会、町の指定管理者としての事業体の監視を強めて、町側から様々なアドバイスをしながら経営を立て直していくということは、僕は逆の方向かなと思っております。指定管理者制度には違いないとはいうものの、第三セクターであったファミリーイン今子浦の香住観光公社の解体に伴って、今度は純然たる指定管理者による民間経営をお願いして、町の施設を管理していただくという流れ。例えば、これは私の私案ですけど、今後、様々な形の町有施設があって、岸本議員の地元にも、あけぼの会でしたかな、管理しておりますコテージ、町有の施設の運営をお願いしておる。例えば、このたびのファミリーインの関係で来たように、今後もずるずると町が、今、議員からのご提案のように、関係の指定管理者選定委員会ですとか、様々な、町側に立つ審議委員会みたいなものに経営の判断を仰ぐというようなことでなしに、純然たる民間に委ねるというようなことがどうなのかなという思いで今進めておるところでございます。  例えば昨日も、矢田川温泉のことを見塚議員の中でご質問がありました。いつも岸本議員から言われます、今までの経緯はともかく、経営が行き詰まって、資本金ももう既にないような状況になっております町有施設を、指定管理者をどうこうする。今の矢田川開発をそのまま温存する中で、町が支援を続けていくという形では、何の抜本的な改革もなりませんから、例えば、イメージ的には、残っておる当時の建設資金、ファミリーインもですし、矢田川温泉も、従前からのもともとの資金繰りのことが途中からひずんでしまって、回収ができなくなっておる部分はもう目をつぶって、今後は、一定程度の町の施設としての指定管理料を払いながら、民間に経営は委ねるというような方法も1案あるのではないかということでございます。形としては、おじろんに、株式会社ふれあいに指定管理料ということで年間に1,000万円弱のお金を支払って、その中で面倒を見ていただく。ただし、基幹的な補修だとか、そういうものは引き続き町の資金でさせていただくということで運用を続けていく。例えば、今の形で言いますと、岸本議員の地元のコテージの関係なんかでも、これは地元の柤の皆さんに建物も所有権も移譲して、最低レベルの町の管理、監督する部分について、運営について何らかの支援をしながら、あとは補修も運営も活用も、所有権すら地元にお渡しをして、運営をしていただくというような運びになれば、少し役場としても、将来的には一定の負担をして、施設の管理は地元にお願いするということで、例えば、今の現行の各地域の公民館も、新設以外は全て地元に譲渡してきたという流れの中で、そういうようなやり方が一番いいのではないかというふうな思いがあります。  ただ、以前から、この質問については、施設、施設のいきさつが全然違いますし、運営方式も千差万別でございますので、その施設それぞれに合ったこれからの運営方針なり、所有権も含めて、あるいは第三セクターの会社の解散も含めて、今後どういうふうにすれば町の負担も軽くなる。運営会社にも、それぞれ自分の意思を通じた中で運営ができるという自由度ももう少し持っていただいて、頑張っていただくのがいいのではないかということでございますけども、多数施設がございますので、そういうこと一つ一つにこれから問題が出てこようかと思いますので、そういう方向で、内部ではこれからも真剣な検討を重ねていかなければならないというふうに思っております。できれば柤のコテージも地元に譲渡した中でというようなことも、今後、地元の皆さんにお願いをする時期が来るかもしれませんので、そのときにはよろしくお願いしたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 岸本正人君。 ◎岸本正人(8番) 町長の非常に前向きな考えをお聞きして、個別具体的なことについては僕も言っているんですけど、今、町長が言われたようなことをじっくり、審査会、管理者制度検討委員会の中にそういう考え方を入れ込んでもらうか、経営審査委員会みたいなのを中に挟んでもらうかということで、第三セクターの将来像を十分議論していただく時期に来ていると思いますので、ぜひその辺を、垂れ流しと言ったら悪いですけど、そういうことにならないように求めて、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ◎議長(西川誠一) 以上で岸本正人君の一般質問を終わります。  お諮りいたします。  以上で本日の日程は全て終了いたしました。  本日はこれにて散会いたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。               (「異議なし」の声あり) ◎議長(西川誠一) 異議なしと認めます。  よって、本日はこれにて散会することに決定いたしました。  次の本会議は明日9月11日金曜日午前9時30分より再開いたします。  本日は大変ご苦労さまでした。                               午後4時12分 散会 Copyright (c) KAMI TOWN ASSEMBLY MINUTES, All rights reserved. ページの先頭へ...