神戸では、校長同士の調整により、事実上、教職員の人事が決まっているようで、加害教師4人の大半の教師は、前校長が望み、引き抜いてきた教師とのことであります。この一言を見ても、何事も内輪の論理を優先させ、内々のうちに幕引きを図ろうとする風土が影響し、知らずもがなのうちに何事もなかったかのように取り繕おうとする隠蔽工作に走らざるを得なかったと思わざるを得ないのであります。
教育評論家の尾木直樹さんの言では、
学校管理職の認識が甘い、問題の兆しに気づいていたのに、事態を表面的に捉え、根っこを探ろうとしなかった。学校外の人たちとかかわる機会が少ない教師集団には、もともと内向きな体質がある。近年は教育現場にも成果主義が持ち込まれ、縦社会の論理が強まっている。ともに助け合う意識が損なわれ、指導力の未熟な若手教員を見下す風潮がある。多くの学校で大なり小なり教員間のいじめはある。条件がそろえば、どの学校でも起こり得る問題と見て対処を考えるべきだと指摘されています。
これらのことを念頭に、以下の件についてお尋ねしたいと思います。
1つ、教職員の人事、
教育委員会事務局がそれぞれの学校の課題を見渡し、配置を決めるべきで、校長同士の話し合い、調整による決め方は問題があると思うが、香美町では人事権、どうなっているのか。
2つ、学校運営において、校長の判断を重んじる気風が強く、校長のところで情報がとまるという弊害が指摘されていますが、香美町にはそんな弊害は発生することはありませんか。
3つ、各学校、教職員間で、いろいろな問題につき話し合うという場は確保されているのか。
4つ、事件、事故が起きた際、その事案につき、校長がその事案は解決したと
教育委員会に報告すれば、それで終わるのか。
教育委員会として、香美町ではどのような行動をとられるのか。
5つ、事件が明るみに出、刑事事件として警察が捜査に乗り出すようだが、教育現場に警察権力を入れるのは
もってのほかであります。よほどのことがない限り、司法の介入は許すべきではないと考えますが、教育長のお考えをお聞きいたします。
◎議長(西川誠一) 質問は終わりました。教育長の答弁を求めます。
教育長、藤原健一君。
◎教育長(藤原健一) おはようございます。それでは、上田議員のご質問にお答えをいたします。
議員同様、私も報道で知り得た範囲内での情報しか知り得ませんが、
神戸市立東須磨小学校における教師間での
ハラスメント事案につきましては、同じ教職に携わってきた者として、また、今日、教育行政をおあずかりする身として、誠に遺憾でありました。と同時に、人としての憤りを感じたところでございます。しかしながら、このような学校の危機と考えるべき事案を見聞きするたびに、常に本町の実態はどうかということについて思いを至らせております。
神戸市での事案発生後、本町にも
県教育委員会からの聞き取り調査もございました。幸いにして、本町では、現在、
ハラスメント事案は確認しておりません。
ハラスメントは、個人の人格と尊厳を不当に侵害するだけでなし、心身へも大きな健康被害を与えることを加え、職場環境や
職務遂行等に悪影響を及ぼす重大な問題であります。また、何よりも、学校という教育現場で起こる事案が
子どもたちに及ぼす影響を考えるとき、その問題はさらに重大かつ深刻なものとして考えなければなりません。
議員からは、このような事態が発生するとは思わないが、もし、起きた場合、本町ではどのような手順で対応されるかというご質問でございますが、まずは管理職が中心となり、
町教育委員会と連絡をとって、
町教育委員会は、県、
教育委員会と連携しつつ、次のように対応をしてまいります。
その1つとして、事態を悪化させないよう、行為者、被害者に対する措置を適正に行う中で、事実関係を迅速かつ正確にまず確認をいたします。
2つとして、相談者、行為者等のプライバシーには十分な配慮や必要な措置を講じながら、解決へ導く手立てを講じてまいりますが、状況によっては、カウンセラー、また弁護士等の中立な第三者の機関に委嘱するなど、適切な体制を整え、対応したいと考えております。
3つとして、経過観察や職場研修の実施等の再発防止に向けた必要な措置を講じてまいります。今般の神戸市での事案発生以前から、
ハラスメントに関する職員研修の実施につきましては、
県教育委員会の通知ともあわせて、
校園所長会など機会を得て、繰り返して行ってまいりました。昨年12月10日には、それまで
ハラスメントの内容ごとに合った指針がまとめられ、
教職員研修「
ハラスメントのない学校に」が
教育委員会から通知され、その活用と職員研修の充実について各学校長に通知し、教職員間の周知徹底を図ってまいりました。
本年12月1日には、
県教育委員会、教職員課に
ハラスメント対策本部が設置されました。これをもとに、
町教育委員会としても、12月10日、今月でありますが、開催しました
校園所長会で周知し、同日付で
ハラスメント対策の強化についての文書発出を行い、
ハラスメントの未然防止に努めるよう指示したところでございます。
最後になりますが、
ハラスメントの防止に当たっては、第1に、未然防止に努めるとともに、教職員が相互に尊重され、信頼感にあふれる職場環境で教育活動が展開されるよう、引き続きよりよい
学校環境づくりを推進してまいる所存でございます。
それから、小さな項目として幾つか通告、似た内容でございますので、
一つ一つお答えをしたいというふうに思います。
人事案件の件でございます。神戸のような人事案件、校長が人事権をしっかり握っている。
教育委員会は判こを押すだけだというふうなところで本町の人事は進めていません。間もなく、12月、1月と、まず学校のそれぞれの職場の条件を校長先生から
ヒアリングをします。そして、このような点に力を入れていきたい、次年度に向けての教育課題や、そして、
学校運営上に関する案件を一つ一つ丁寧にお聞きし、そして、人事をそれをもとに進めていくような状況でございます。
教育委員会が人事案件は主導をして進めているのが現状でございます。中には校長の思いを、1、2、3、4、これだけの先生が欲しいと言っても、なかなか町全体で見ると難しいというところがあって、それを1にしたり、2にしたりというようなところで、最終的には校長先生にも了解を求め、そして人事を進めているのが本町の人事案件でございます。
2つ目でございます。学校判断で情報が校長でとまっているというところでございますが、これ、非常に難しい問題で、
校園所長会で私が、例えば
ハラスメントの話をして、本当に隅々まで先生方に通っているんだろうかという話でございますが、実は、校長先生には、職場環境を整える上で一番
ターゲットに合うのは初任者の先生から3年目、そして、また10年目までの先生が
ターゲットに合うという事例がたくさんございます。したがいまして、私は、今現在やっていることは年に2回ぐらいしか持てないんですけど、初任者の先生を集めます。2年目の先生も集めます。3年目の先生も教育長室に集めて、ざっくばらんに話を聞くわけですが、この教育長室は好きなことを言っていいんだよと。私を教育長だと思わんとってくれと、みんなと一緒に考えていきたいんでということで話を全員にすると、非常にたくさんのことを言ってくれます。そのような中で、若い先生が困っていることや、そして、教職についてよかったようなこと、私たちが想像もできないようなことをその中で発見することがございますし、ひそかに校長先生には、「この先生はこんなことを頑張っていたよ」とか、「こんなことをちょっと困っとるんで、また相談に乗ったって」というようなことも話をしておりますが、それぞれの校長先生も個別に
ヒアリングをして、報告は受けているのが現状でございます。そのような中で、職場環境というものを大事にしていきたいという考え方をしております。要は、より多くの若い先生方の思いを
教育委員会もしっかり把握すべきだというふうに思っております。そのような手立てを打っております。
教職員内で話し合うということでございますが、ある学校では、私も校長を務めてまいりましたが、全体ではなかなか話がしにくいので、
グループ討議の中で、今困っていることや相談しにくいことや、そのグループの中には、年齢層で分ける方法もございますし、そして、また、年代別に分ける方法もございますし、いろんな形で、意見が出やすいような形で研修を深めているのが現状です。そして校長さんは、その中でそれぞれの個々の職員の思いをしっかりとつかんでいるというのが現状ではないかなというふうに思っております。と言っても、なかなか本音のところがその場で出るかといったら、非常に難しい問題がございます。記述方式をとったりする学校もございますし、いろんな手を使って先生方の思いを校長は酌んでいるのが香美町の実態だろうというふうに思っております。
校長に報告で終わりかということでございますが、
教育委員会に報告を受けて終わりかという話ですが、場合によっては
教育委員会から指導主事を派遣して、指導主事、本町にはたくさんおりますので、それぞれの担当学区を決めております。その指導主事がその事案に入って、問題を解決するという場合もございますし、必ず校長の報告を受けたら、町教委もしっかりと確認をして、事故を未然に防ぐような方法をとっております。
警察の介入でございますが、最後の問題です。私も議員同様、やっぱり入れるべきではないだろうなというふうに思います。しかしながら、学校だけでは非常に難しいという問題については、介入もあり得るのかなというところでございます。したがいまして、第三者委員会なるものが、今、いじめの問題等々におきましても、どこの学校ともとっているような現状でございますし、本町におきましても、事案につきましては、状況によって必要が考えられると思っております。
以上でございます。
◎議長(西川誠一) 教育長の答弁は終わりました。
上田勝幸君に注意しておきます。
上田勝幸議員、今みたいな具体的な項目は、質問項目の中にはっきりと明記していただくほうが答弁はしやすいですので、次回から気をつけてください。
上田勝幸君。
◎
上田勝幸(3番) 今、教育長の答弁を聞いていまして、私は、香美町の学校では、
東須磨小学校で起きたような事案は発生してない、今後も発生しないだろうと思います。私自身、先ほども申しましたように、13年間、香住の幼・小・中・高で学んできまして、私自身、一人一人すごく立派な先生であったと思うんです。ですから、私が持ってもらった担任の先生の名前は、今なお鮮明に頭に残っているんです。私自身、私の恩師である田端先生から、「針は常に天極を指し、心は常に真理に向かう」、こういう言葉を頂戴いたしました。私は、それを私の座右の銘として、日々生活していると思います。香美町で
東須磨小学校のような事案が絶対起きないことをお願いしまして、私自身の1問目の質問は終わります。
2問目に入ります。
来年4月から始まる、地方自治体で働く非
正規公務員の
会計年度任用職員制度についてであります。曖昧だった採用根拠を整理し、全ての非
正規公務員を
ボーナス支給の対象にすることが目的だとされていますが、実際の待遇をどうするかは各自治体の裁量に任せるとされています。民間企業では、同一労働同一賃金に関連する法律が、来年4月以降順次施行されるとのことでありますが、公務員にはその法律は適用されないとのことであります。
ある自治体では、
会計年度任用職員に、半年に1回、1.3カ月分のボーナスを出す。それと同時に月額報酬を減らすと回答しているところがあるとのことであります。また、自治体の中には、人件費が増えるのを懸念して、非
正規公務員が担ってきた仕事を外部に委託しようとする動きもあるとのことですが、これは
もってのほかだと私自身は思います。
新制度への移行に伴い、もう一つ懸念されるのが、パート化だそうであります。同じ
会計年度任用職員でも、
フルタイムとパートタイムとでは手当の扱いが違う。今回の法改正では、パートに支払うことが明記された手当はボーナスだけだそうであります。一方、
フルタイムは、退職金などボーナス以外の手当も支払いの対象になるとのことであります。そこで、自治体の中には、これまで1日7時間45分の
フルタイムだった仕事を7時間30分にして、パートの仕事にするといった動きがあるとのことであります。
香美町では、15分の時間短縮をしても、
フルタイム会計年度任用職員を
パート職員にすることはないと9月定例会で答弁していましたから安心していますが、新制度以降、財政負担の観点から、
フルタイムからパートへの移行を考える自治体が出る可能性はゼロではないとのことであります。いろいろな方面で家計の負担が重くなっていく状況に鑑みるとき、ボーナスが出ても月収が減るなんて事態、香美町では、当然のことながら招来することはないと思いますが、どうでしょうか。
以上。
◎議長(西川誠一) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。
町長、浜上勇人君。
◎町長(浜上勇人) おはようございます。本日もよろしくお願いをいたします。
それでは、上田議員の2問目のご質問にお答えをいたします。
来年4月からの
会計年度任用職員制度移行による給与の取り扱いについてご質問をいただいております。
会計年度任用職員制度への移行が近づいたこともあり、各自治体の取り扱いに関する報道が行われており、ご指摘のように、実際の取り扱いは各自治体の裁量とされてございます。本町の
会計年度任用職員の給与等に関しては、9月定例会で可決いただいた条例に基づいて運用をいたしますが、現在勤務されている方の取り扱いは、現給保障を行い、令和元年度に支給している月額と同程度の基本給とし、期末手当は基本給の年間2.6月分を支給します。この結果、現在勤務している
嘱託臨時職員は、基本的には月給は減らず、期末手当が増加することとなります。こうした内容は、現在勤務されている
嘱託臨時職員に対して11月中旬に説明会を行い、服務や公募採用の取り扱いなどとあわせて説明を行ったところでございます。今月発行の町広報等で募集を始めたことから、同職種で採用された場合には現給保障されることを案内する文書の配布などを行い、関係する職員にはその旨周知しております。
参考でございますけれども、本町では、合併以来、基本的に、嘱託、
臨時職員に期末手当を支給していませんでしたが、平成29年度から、条例改正の上、勤務時間が正規職員の4分の3を超える職員に、嘱託職員は年35万円、
臨時職員は年15万円の期末手当を支給しております。
会計年度任用職員制度移行後は、基本給の年2.6月分の期末手当を支給することとなりますので、全員の方の期末手当が増加するものと考えております。さらに、これまで
支給対象外だった
放課後児童クラブや半日勤務の方など、週15時間30分以上、週29時間未満の職員にも期末手当を支給するため、現在勤務されているほとんどの職員、
臨時職員に期末手当を支給することとなります。
会計年度任用職員は、新規採用の給与水準から2回程度の昇給を予定しており、現在勤務している嘱託、
臨時職員のうち、7割以上の職員は、令和3年度以降も基本給が上がると見込んでおります。
以上でございます。
◎議長(西川誠一) 答弁は終わりました。質問はありませんか。
上田勝幸君。
◎
上田勝幸(3番) 町長の答弁を聞いておりまして、香美町の非
正規公務員、全ての人の年収は下がることはないと、上がるほうだということを聞きまして安心しました。
以上、
上田勝幸、
一般質問を終わります。
◎議長(西川誠一) 以上で
上田勝幸君の
一般質問を終わります。
次に、小谷康仁君の
一般質問を行います。
小谷康仁君。
◎小谷康仁(4番) 4番、小谷康仁です。令和元年第114回
香美町議会12月定例会の
一般質問をいたします。初めての
一般質問で、とても緊張しています。何か不具合がありましたら、後ほどこっそりと指導していただければ幸いです。
質問の前に訂正をお願いいたします。
一般質問の順序と要旨の、
地域医療構想の問い2の「公的病院」を「公立病院」に訂正をお願いいたします。
それでは、質問に移ります。私の質問は、大項目として、1、
地域医療構想について、2、役場職員の人事評価について問います。まず、1の
地域医療構想について問います。
その前に、但馬の医療の現状と
地域医療構想を、簡単ですが説明させていただきます。但馬の医療は、国立病院、県立病院、日赤病院などの大きな病院はありません。あるのは、各自治体が運営している8つの公的病院しかありません。豊岡市と朝来市が運営する
公立豊岡病院組合立の
公立豊岡病院、
日高医療センター、
出石医療センター、朝来
医療センター、養父市と香美町が運営する
公立八鹿病院組合立の
公立八鹿病院、
公立村岡病院、香美町が運営する
公立香住病院、新温泉町が運営する
公立浜坂病院です。通常、一つの自治体で一つの病院運営がある中、香美町は、自前で公立病院を持ちながら、組合立の病院にも加盟している、とても特殊な自治体であります。11月7日に、養父市ビバホールにて、
公立八鹿病院70周年記念式典が開催されました。その中で、財務担当の方が
公立八鹿病院の経営状態を説明されました。八鹿病院の経営は大変厳しく、2、3年のうちに経営を立て直さないと
危機的状態に陥ると説明されました。公的病院の役割は採算を度外視しなければならない側面もありますが、それを支えているのは住民の皆様だということです。この現状をご理解いただき、次の説明をさせていただきます。
平成26年に、
医療介護総合確保推進法が整備されました。この法は、持続可能な
社会保障制度の確立を図るための改革の推進に関する法律に基づく措置として、効率的かつ質の高い
医療提供体制を構築するとともに、
地域包括ケアシステムを構築することを通じ、地域における医療及び介護の総合的な確保を推進するため、医療法、
介護保険法の関係法律について所要の整備を行うということです。わかりやすく言いますと、少子・高齢化の進む日本の
社会保障制度を維持するために、医療や介護の提供体制を整え、地域における医療と介護の
総合的確保を目指したものです。その中の一つが
地域医療構想です。国が定める医療構想とは、医療法第30条の4、第2項、二次
医療圏ごとの各医療機能の将来の必要量を含め、その地域にふさわしいバランスのとれた医療機能の分化と連携を適切に推進することを目的とするというものです。つまり、国民の3人に1人が65歳以上、5人に1人が75歳以上となる超
高齢化社会に対応できる医療体制を確立するためには、地域ごとに異なる課題や人口構成を見据えた対応が必要となります。それを踏まえ、都道府県が計画をされました。
兵庫県の医療構想の背景、目的は、団塊の世代、1947年、昭和22年から1949年にかけて生まれた方々が、全て
後期高齢者となる2025年に向け、住民が住みなれた地域で生活しながら、状態に応じた、適切で必要な医療を受けられる地域医療の提供体制が必要とされている。県でも、県民の理解のもと、1、医療機能の分化連携、2、在宅医療の充実、それを支える、3、医療従事者の確保を進め、地域完結型医療の構築を目的として、
地域医療構想を策定するということです。兵庫県は10の圏域に分け、香美町は但馬圏域に属します。但馬の医療は、がん、脳卒中、心筋梗塞などの心血管疾患、糖尿病及び精神疾患の5疾病、救急医療、災害時における医療、僻地医療、周産期医療及び小児医療の5事業を、ほぼ
公立豊岡病院に依存しています。そして、広範囲な但馬圏域では、高齢化の進展が著しく、高齢者人口は既にピークに達し、減少局面に入っています。うち、
後期高齢者は2030年にピークを迎え、2015年の1.1倍程度にまで膨らんだ後、徐々に減少し、これと連動して医療事業はやや増加し、2030年をピークに減少局面に入る見込みとなっています。
兵庫県内において、医療の対応格差がある中、本年9月27日の新聞に、公的病院の再編が必要と発表されました。その記事によりますと、厚生労働省は26日、全国1,455の公立病院や日赤などの公的病院のうち、診療実績が乏しいと判断した424の病院名を初めて公表した。高齢化で膨張する医療抑制のため、競合地域にある病院との再編・統合を促す必要があるとして、異例の対応に踏み切った。兵庫県但馬地域で対象となったのは、香住、村岡の2病院と、豊岡病院の出石、日高の2
医療センター、10月にも対象の病院に再編・統合の本格的な検討を要請し、来年9月までに結論を出してもらう考えという非常に厳しい内容です。兵庫県内では14の施設が対象となっており、10も医療圏がある中、但馬に4施設も対象となっています。香美町では、その半分の2施設も対象となっており、大変危機的な状態となっています。突然このような記事が出ますと、住民の皆様はとても困惑されると思います。しかし、国では、平成26年から準備を進め、一向に進まない議論を活性化させる狙いがあると思われます。但馬の4施設のうち、出石、日高の2
医療センターと
公立村岡病院は組合立の施設ですので、この場では
公立香住病院だけが対象となります。
そこで町長にお伺いします。1つ目に、
地域医療構想が住民に周知されていませんが、これまでの経過と現在の動向をご説明ください。2つ目に、本年9月27日の新聞報道において、香美町の公立病院の2施設が公表されましたが、どのように思われているのかご説明ください。3つ目に、今後の体制は整っているのかご説明ください。
以上の3点を問います。
◎議長(西川誠一) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。
町長、浜上勇人君。
◎町長(浜上勇人) おはようございます。たくさんの解説をいただきました。それでは、小谷議員のご質問にお答えをいたします。
まず1)の関係でございます。
地域医療構想の住民への周知の関係でございますけれども、平成26年6月に成立をいたしました
医療介護総合確保推進法、先ほどございましたけれども、地域に医療及び介護の総合的な確保を推進するため、医療法が改正され、
地域医療構想が導入をされたところでございます。医療機能の分化、連携により、患者の状態に応じた適切な医療を提供する体制を整備するとともに、在宅医療の充実等により、退院患者の生活を支える体制を整備する必要がございます。住民が、住みなれた地域で生活しながら、状態に応じた、適切で必要な医療を受けられる地域医療の提供体制、すなわち地域完結型医療を整備することを目的に、平成28年10月に兵庫県
地域医療構想が策定をされました。兵庫県
地域医療構想は、兵庫県保健医療計画の一部として策定されており、保健医療計画の二次保健医療圏を
地域医療構想の構想区域として必要病床数を将来推計するなど、病床の機能分化と連携、在宅医療の充実、医療従事者の確保が重点項目に取り上げられております。周知については、策定に当たってのパブリックコメントの実施や、策定後には兵庫県のホームページへの掲載、圏域
地域医療構想調整会議に傍聴席を設けたり、議事録の公開などにより周知に努めておられます。町といたしましては、
地域医療構想を受けて、平成29年3月に
公立香住病院の新改革プランを策定し、ホームページに公開をしておるところでございます。
次に、2つ目の関係でございます。昨日も出ておりました、公的病院の発表の問題でございます。このたびの病院名の公表は、急性期医療中心の限定された診療実績の分析に基づくものであり、平成29年度の病床機能報告で回復期または慢性期と報告した病院や民間病院は対象外となるなど、地域の事情は反映されていないものと理解をしております。余りに唐突な病院名の公表に戸惑いは禁じ得ませんでしたが、昨日の西坂議員の質問への答弁で申し上げましたとおり、引き続き但馬圏域においても議論を行う必要があろうかと思いますが、この圏域の
地域医療構想が大きく変わることはないものと考えております。したがいまして、
公立香住病院も
公立村岡病院も但馬圏域内での役割分担を踏まえ、他の医療機関等と連携をしながら、地域住民の生命と健康を守るとりでとしてその機能を果たすべく、必要な医療の提供に今後も全力で取り組んでまいるところでございます。
今後の体制についてでございますが、但馬圏域健康福祉推進協議会における協議事項のうち、医療分野に関する特定課題について、関係機関による協議、情報交換等を行うため、同協議会に医療部会が置かれており、これが但馬圏域
地域医療構想調整会議として開催をされております。この会議は、医師会の代表者、歯科医師会の代表者、薬剤師会の代表者、看護協会代表、公立病院の代表者、消防本部代表、住民代表、医療保険者代表、市町代表及び保健所長の計21人で構成をされております。今後、この会議において、具体的対応方針の議論が行われるものと認識をしておるところでございます。
以上でございます。
◎議長(西川誠一) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。
小谷康仁君。
◎小谷康仁(4番) 1の問いに関しまして、1つだけつけ加えさせていただいておきます。まず、地域調整会議が行われる前に策定委員会というのが設けられて、その後、調整委員会が開かれているということですので、これを追加させていただいておきます。
それで、2つ目の問いなんですけれども、医療問題というのはとてもデリケートな問題でありまして、新聞報道があったときに、町長あるいは議会が敏感に反応しておれば、住民の皆様方は不安に陥ることは少なかったのではないかと私は思っております。それで、平成19年に、香住病院では、但馬の医療確保対策協議会の結果を受けて、病床数を削減されておられます。平成21年には、
公立香住病院改革プランというのを策定されており、平成26年にはその改訂版が出されております。町長の説明にありましたように、平成29年には新改革プランを出されておられます。平成29年は
地域医療構想を受けまして、公的医療機関等2025プランというのは策定されておられます。このように、香住病院では目標、対策を練って真摯に改革を行っておられます。しかし、経営状態は改善されておられません。単独で進めていくにはもう限界があるように感じておりますが、新たに但馬圏域で医療体制を築いていく仕組みづくりが必要になってくると考えますが、町長のお考えをお聞かせください。
◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。
◎町長(浜上勇人) 新たな但馬圏域での医療体制づくりということについて、私がその権能があるわけではありません。ただ、私が守るべきは、香美町民の健康と生命でございますから、新たに但馬地域の病院の再編とか、さまざまな病院の統合とか、そういうことは現行私の頭にはありません。あくまで八鹿病院の関係のある村岡病院と町立の香住病院を堅持していく。そのために医師の確保にも努めてまいりますし、身近で、町民の皆さんが安心して暮らしていける医療体制を、私は堅持していくべきというふうに考えております。但馬圏域全体の病院の再構築を、私ごときが申し上げるべき問題ではないというふうに考えております。
以上でございます。
◎議長(西川誠一) 小谷康仁君。
◎小谷康仁(4番) わかりました。町長の思いは理解しました。
香美町は八鹿病院組合にも属していますから、他の自治体とは大きく違います。いい言い方をすれば、医療体制が充実している、悪い言い方をすれば、医療体制が財政を圧迫する。これは、これからは、あれば便利な医療が、なくてはならない医療へと変えていかなければならないと思っております。
香美町の医療体制の特殊性から、今後どのように医療を守っていくのかを検討する対策委員会を独自に設立することが私は必要だと考えておりますが、町長のお考えをお聞かせください。
◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。
◎町長(浜上勇人) 香美町独自の病院に関する対策委員会、これは香美町の町立の病院でございますから、まずは庁舎内で、関係課長あるいは幹部会議でもって、今後の病院の運営については議論をさせていただく。そういう中にあっても、以前から香住町当時には、病院の経営が難しかった当時に、何度となく議会の中にも香住病院の運営の検討の特別委員会が設置をされたというような経緯は十分覚えております。私、平成11年に初めて議員になりましたときも、特別委員会が設置をされて、その副委員長になった覚えがございますから、そういう動きはここ近年
香美町議会ではないというふうに考えておりますけれども、町は、香美町の運営する香住病院、あるいは一部負担をしております八鹿病院組合への対応の仕方について、当局側は真剣に捉えながら医師の確保にも努め、数字の改善に向けての内部会議は再々行っておるところでございますが、外部の有識者の皆さんも、当時ずっと、20年程度前は公営企業審議会、今でもございますけれども、水道ですとか、病院の経営だとか、そういうものに対応するための公営企業運営審議会というものがあったのをよく覚えているところでございます。そういうものの設置の必要があるのかどうか、これは町民の皆さんのご意見も聞きながら、今後必要とあれば、特別の対応の仕方も考えていかなければなりませんし、議会の皆さん方も、香住病院あるいは八鹿病院にかかわります問題を、特別委員会を設置していくなり、そういうことで意見の提言をまとめていただくということであれば、町としてはその方向に対応させていただきたいというふうに思っております。
以上でございます。
◎議長(西川誠一) 小谷康仁君。
◎小谷康仁(4番) 私も住民の1人でありますので、もしそのような委員会が設立されれば、ぜひ力を注ぎたいなというふうに思っております。
地域医療構想は、住民の皆様のご理解のもと進めるもので、現在、町民の皆さんに知っていただく手立てがおくれていると感じます。これからはリアルタイムに進捗状況がわかるようなシステムづくりを新町まちづくり計画に組み入れていただくことを強く求めます。
次に、2の質問である、役場職員の人事評価について問います。
本年11月11日に、本町で新任議員の研修が午前9時よりありました。その15分前に3階の会議室に向かう途中に、同階のベランダで役場職員1名が喫煙されていました。香美町職員服務規程の第3条、職員の勤務時間は午前8時30分から午後5時15分までとする。2、前項の勤務時間中に、次に掲げる休憩時間を置く。休憩時間、正午から午後1時まで。3、公務その他特別の理由があるときは、前項の規定にかかわらず、勤務時間及び休憩時間について別に定める。つまり、服務規程には小休憩は認められておりません。
香美町職員の人事評価の実施規定が平成28年3月18日に公布されました。内容は、個々の達成度の評価となっています。喫煙される方が、休憩時間外の勤務時間内に1日10本、1本当たり6分かかると仮定したら、1時間の業務ロスとなります。非喫煙者との差が出ます。このようなことを考慮に入れず、目標達成度の評価だけの人事評価には疑問があります。
そこで町長に伺います。職員の人事評価が適正に評価されているか、ご説明ください。
◎議長(西川誠一) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。
町長、浜上勇人君。
◎町長(浜上勇人) それでは、2問目のご質問にお答えいたします。
職員の人事評価についてのご質問をいただいております。本町職員の人事評価制度は、平成23年度から導入準備と施行を行い、地方公務員法の改正により実施が義務づけられた平成28年度から本格運用をしております。評価は、職員の仕事を行う上での能力を評価する能力評価と、職員が年度中に取り組む業務目標を定め、取り組んだ業績を評価する業績評価の二本立てで評価を行っております。具体的な進め方は、年度初めに、課長が総合計画や当該年度の政策課題などを勘案して、組織目標を定め、これに基づいて職員が課長との面談を経て、1人、3から4項目の業務目標を設定し、業務に取り組みます。その後、事業の進捗状況等を確認する中間面接を行い、年度末に取り組んだ業績の評価を行います。評価に当たっては、まず職員本人が自己評価を行い、これをもとに課長が職員と面談を行った上で評価し、副町長、町長がこの内容を確認する方法をとっております。
適正な評価が行われているかについては、各課長が行った評価を副町長が確認しておりますし、評価の内容等を記載した人事評価記録書の写しを職員に渡し、どのような評価結果であったかを本人に開示するとともに、職員の苦情を受け付ける体制も整えております。
次に、今、具体的に質問がございました、職員の喫煙についての問題でございます。職員が勤務時間中に喫煙場所で喫煙することについて、本町では特に制限を設けておらず、職員がモラルを守って喫煙しているものと捉えております。このため、職員の人事評価において、勤務時間中の喫煙を理由としたマイナス評価等は行っておりません。健康増進法及び兵庫県受動喫煙の防止等に関する条例に基づき、本町においても、受動喫煙を防止するための措置として、喫煙場所を設け、喫煙場所以外での喫煙を禁止しており、喫煙場所以外で喫煙した職員があれば処分を行うこともあり得ますが、人事評価は、先ほど説明したとおり、職員の能力と業績によって評価するものでございますので、人事評価に喫煙に関する項目を加えることは予定をしておりません。
以上でございます。
◎議長(西川誠一) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。
小谷康仁君。
◎小谷康仁(4番) 今回の質問に関しまして、喫煙をしてはいけないとか悪いとかということの問いでは、私はございませんので、そこはご了解いただければと思います。要するに、喫煙される方と喫煙されてない方が、ベース上で同じかどうかということをきちっと加味して人事評価をしていただきたいということの趣旨でございますので、お間違えのないようにしていただければと思います。
ここに評価される方が勢ぞろいされておられますので、一人一人にお聞きすればいいんですけれども、割愛させていただきます。公正、適正に人事評価することで職場の活性化が生まれ、職員の士気も高まり、優秀な人材育成につながり、活発な香美町運営が行われると信じています。香美町がワンチームとなって、新町まちづくり計画に努められることを求め、以上で私の質問を終わらせていただきます。
◎議長(西川誠一) 以上で小谷康仁君の
一般質問を終わります。
次に、徳田喜代子君の
一般質問を行います。
徳田喜代子君。
◎徳田喜代子(14番) 徳田喜代子でございます。議長のお許しをいただき、通告に従い
一般質問を行います。
本日は、住民生活や福祉にかかわりのある3つの質問を行います。
まず1問目として、障害者グループホームの整備について問うものでございます。家族の高齢化に伴い、重度障害者も入居できる共同生活援助事業所の町内開設が長年の懸案でありましたが、来年4月の障害者グループホーム開設に向けて、現在、香住区山手で施設建設が進んでいます。障害のある人が住みなれた地域で安心・安全に暮らせる社会の構築に向け、どのような認識をされているのか、次の項目について町長の所見を伺います。
1、本町の障害者グループホームの現状と開設に至った経緯は。2、新規開設の障害者グループホームの運営主体、規模、運営方針は。3、町の支援と今後の取り組みは。
以上、よろしくお願いいたします。
◎議長(西川誠一) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。
町長、浜上勇人君。
◎町長(浜上勇人) それでは、徳田議員のご質問にお答えをいたします。
まず、本町の障害者グループホームの現状でございますが、定員5名の軽度障害者が入居できるグループホーム、レジデンスカスミA、レジデンスカスミB、レジデンスカスミC、いずれも若松にございます。この3カ所がございます。しかし、現在のところ全て満所状態で、入所希望者は待機している状況にございます。また、重度の障害者が入居できるグループホームに至っては、香美町内には現在ございません。したがって、重度障害者対応グループホームの整備につきましては、障害のあるお子さんをお持ちの保護者の皆様や関係団体から強い要望を受け、第5期香美町障害福祉計画にも記載し、整備実現に向けて検討を行うとし、計画期間内の実現を検討してまいりました。このような中、具体的に整備を行っていただく事業者が見つかり、整備に着手することができたところでございます。
施設整備につきましては、昨年度中に国の補助金を申請すべく、県へ協議書を提出し、町もその整備を支援するため、補助金を予算計上し、本年度に入りましてから、実施主体である事業者により整備用地が確保され、この6月28日に県より内示があったところでございます。
施設の運営主体は株式会社ライブウェル、名称はディライト香住山手とし、所在地は香住区若松区内、施設規模としては、入所定員10名、短期入所2名で、敷地面積は621.32平米、延べ床面積は
356.92平米、木造平屋建てで計画をされております。また、運営方針は、入居者、その家族、地域社会、職員が互いを尊重し合い、心豊かな生活を営めるよう支援しますとしております。
町の支援及び今後の取り組みでございますが、国県補助を受けて施設整備されることを踏まえ、県との調整や、町の入札に準じた工事の発注に伴う事務的な支援、アドバイス等、引き続き、入居者の高齢化や親亡き後を見据えた重度障害対応グループホームの開設に向けて支援を行ってまいります。また、今後ますます困難が想定される人材の確保に当たっては、障害福祉サービスを必要とする方が充実した環境が得られるよう、障害者介護職員や職員の処遇改善を実施する事業者へ助成金を交付する障害者介護職員確保対策事業を検討するなど、入居された障害者の方が引き続きサービスを受けることができるよう、町財政の許す範囲で支援を行ってまいりたいと考えております。
以上でございます。
◎議長(西川誠一) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。
徳田喜代子君。
◎徳田喜代子(14番) 丁寧にお答えいただきました。それでは再質問いたします。
障害者の方の自立支援や福祉サービスの充実のため、住まいの場であるグループホームの整備が課題とされてきましたが、町長をはじめ、関係者のご努力により、ようやく重度障害者のためのグループホームが実現することになりました。ご本人や、高齢化して困っている保護者の皆様にとっては、念願がかない、喜んでおられることと拝察しております。今回開設されるグループホームの利用者の募集は、現在行われているのでしょうか。定員10名ということを先ほどおっしゃっておられましたが、入居や利用したい方が希望どおり入れるのかどうか。先ほど、3カ所の障害者グループホームではまだ待機者がいるというふうにお聞きしましたが、希望どおりに入れるのかどうか。入居には基準が設けられていて、入居できない方もいらっしゃるのではと危惧いたしますが、募集の現状についてお尋ねしたいと思います。
◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。
◎町長(浜上勇人) 募集の現状でございますけれども、詳しい数値なり現況については、福祉課長が存じ上げておれば、答弁をさせます。ただ、今、施設の建設の最中でございますし、もともとこの施設希望は、潜在的な入居希望者の数を目標に規模も確定をしていただいておりますから、私としては、今まで取り組んだ中では、現状、その施設に入居を希望される方々に沿ったレベルの大きさといいますか、施設規模というふうに確認をしております。といいますのは、補助金だとか、建設費、今後の施設運営費の中身を精査する中で、例えば、入居の方が極端に少ないということであれば、株式会社が運営するわけでございますから、経営が成り立たないということがございます。逆に、今度は小さ過ぎるということであれば、この施設を希望された方々が、入居ができない方が出るというようなことで、そういうことを考えながら、あそこの場所に今計画をしている規模のものを建設しておるわけでございますから、私としては、香美町内あるいは周辺地域の重度障害者の皆さんで入居を希望される方が、おおむね入れるような規模で計画をされたものというふうに認識をしておりますので、そういうことでご理解をいただきたいと思います。細かいことについては、福祉課長が知っておれば、ご報告を申し上げたいと思います。
以上でございます。
◎議長(西川誠一) 福祉課長、穴田康成君。答弁。
◎福祉課長(穴田康成) 入所の募集の関係でございます。事業者により、9月17日から10月31日まで、入居者募集を実施されておられます。その結果、グループホームに入られるというような方、希望の方が10名おられました。その後、決定についてはこれからということでございます。
以上でございます。
◎議長(西川誠一) 徳田喜代子君。
◎徳田喜代子(14番) 今、町長と福祉課長からお答えをいただきましたが、おおむね10名という規模でございますが、それに沿った重度者の方の入居を想定して建てたというようなことをおっしゃっていましたが、今後、重度の方でよそのほうに入居されていて、そして、今度、自分の地元の近くの香美町に入居したいという方がいらっしゃるのかどうか。ユニットが今、1ユニットですが、もしそういう方がたくさんいれば、今後のユニットの増設ということも考えられますが、そういう、ほかに重度の方がいらっしゃるということは把握はしていらっしゃるのでしょうか、お尋ねいたします。
◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。
◎町長(浜上勇人) まず、徳田議員、私、この問題については、住民の皆さんからの強い要望を受けてここ何年も取り組んでおりますので、あれなんですけども、重度障害者のグループホーム、あるいはそういう方々を受け入れする施設というのは、はっきり申しまして、ご家族の理解があれば、県内にはほかの場所にもございます。ただ、皆さんにも以前も何度となく報告はさせていただいておりますけども、住みなれた地域で、自分の生活する区域の中で、何とかうちの重度障害者、ご家族を見るような場所をつくっていただきたいということを念頭に置いて、今の事業に取り組んでおるところでございます。町としては、県の、ご自宅を離れて遠くの場所に行けば、受け入れしていただける施設があることに、そちらをお勧めするということはしておりませんでした。身近な地域に、町内に重度障害者の皆さんに入っていただけるような施設を町の中につくるべきということですので、基本は、今度のことで、地元でそういう要望のあった方々が入れるような施設ということでございますから、現行では、町外の施設に入っておられる方が何名おられるかは私は把握しておりませんけども、身近な町内に重度障害者の皆さんに入っていただける施設ができたということで、大きな前進というふうに捉えております。今後、例えば、入居者が増えたり、要望する方が増えたりすることについては、その事業者が増設なり、あるいはもう1ユニットを増やすなり、似たような関連施設、ケアハウスとか、さまざまな作業所も含めて、関連する施設を増やしていくことについては、今後の株式会社の運営形態が、安定的な運営ができませんとこれもできません。ですから、このたびの施設の建設に向けても、町は3,000万円という大きな補助金といいますか、支援をして、今の株式会社がここの運営に乗り出していただくということでございますから、今後も需給のバランスといいますか、要望のあった方々が今後増えるようであれば、これは、経営の将来的な見込みも含めて事業者の考えることでありましょうし、そのことについて今後も町としては支援策は講じていかなければならないと、こういうことは思っております。
以上でございます。
◎議長(西川誠一) 徳田喜代子君。
◎徳田喜代子(14番) 町長の思いはしっかりと理解させていただきました。
それでは、続いて質問させていただきますが、グループホームに4月から入居されるということでございますが、安全・安心で暮らせる場となるようにするためには、職員、世話人や生活支援というような職員になろうかと思いますが、人員配置や夜間などの対策というものも、またこれ重要と思われますが、どのように福祉課として考えていらっしゃるのか、お尋ねしたいと思います。
◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。
◎町長(浜上勇人) 人材関係、あるいは医療体制の構築に向けては、昨日も吉川議員からも、ほかの議員の皆さんからもありました。特に香美町は介護人材に非常に苦しんでおります。佐津のグループホームや、あそこの2つの施設もぎりぎりの運営です。これは社会福祉協議会に担っていただいておりますが、例えば、今の町の香住病院の看護師さんについてもそうです。民間の事業所も同じような状況だと思います。ですから、全国的に介護職員不足、これは、もう数年間言われているところでございますが、こうして新しく、今度は重度障害者の皆さんをお受けする施設を民間主導で行っていただけることに対して、その雇用あるいは介護職員の確保についても、その民間事業者の方々が、本来第一義的には確保しなければならないとしながら、町としても、徳田議員もご存知のように、ここ数年の介護職員の不足に対しては、さまざまな手立てを打っております。例えば、先ほどありました。このたびのこの施設に対しては、一般的な介護職員でなしに、障害者の方々に対応すべく、介護職員の経済的な支援、あるいは確保対策、従前からあります介護職員不足に対する支援策といたしましては、若い世代の方で介護職員になられる方については、3年間にわたって町から総額30万円を支援させていただくというようなことでもって、介護人材を求める施策は先んじて行っておるところでございます。今までも数人の方々が、そういうことをきっかけにその支援策にも応じていただいて、介護職員になられたという実績はございますけども、まだまだ足りてない状況でございますから、しっかりと今後も対応策、これは官民協働の問題だと思います。社協あるいは今度進出をしていきます株式会社もですし、町も、介護職員、香住病院にも介護施設もかかわっておりますので、介護職員不足については官民挙げて取り組まなければなりませんが、これは香美町だけの問題ではありませんから、周辺部、全国的な問題でありますから、香美町がどれだけ香美町で介護職員として働きたいという人が出ていただけるような魅力づくりをどうしてつくるかがこれからの大きな課題だというふうに捉えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。
以上でございます。
◎議長(西川誠一) 徳田喜代子君。
◎徳田喜代子(14番) 答弁いただきありがとうございます。介護職員の不足については皆さんもご存知のことと思いますが、特にこのグループホームにつきましては、夜間の対応ということも重要でございますので、そういう研修をされた介護職員というようなことで対応をしていただくようにお願いをしておきたいと思います。
続いて、近年、自然災害が多発していますが、グループホームもあらゆる自然災害と無縁ではいられません。山手の状況でも、裏のほうには山がございますし、近くには海もございます。それを考えますと、いろんな災害に遭遇する場合、入居者で多くの方が自力での避難が困難であり、緊急時の対応を日ごろから想定し、対策を考えておく必要があります。行政や病院など、関係機関との連携も必要と考えますが、対応についてはどのようにされるおつもりがあるのか、お尋ねいたしたいと思います。
◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。
◎町長(浜上勇人) 徳田議員、通告をいただいてない問題でございますので、あれですけど、こういう施設も含めて、それぞれ障害者福祉計画の中にも、その避難所も含めて、これは、既にさまざまな対応をしております。障害者の皆さんが災害に遭われたときの避難所の指定、あるいは民間企業の支援策、そういうことでもって協定も結んでおりますし、そういう対応は、あわせて、町民の皆さんと同様に、現行では、おくれないような対応はここ数年かけてできておるというふうに思います。例えば、今度できる施設のために何らかの災害対応をするというようなことではなくて、従前から、障害者の皆さんだとか高齢者だとか、さまざまな災害対応の問題については、町のいろんな計画の中にも盛り込んでおりますし、その対応を、今度の施設ができることによって特別につくらなければならないという問題ではないというふうに考えておりますので、しっかりと今後も町民全体の避難計画だとか災害対応も踏まえて、あわせて同時に行ってまいりたいと思います。
以上でございます。
◎議長(西川誠一) 徳田喜代子君。
◎徳田喜代子(14番) 関連していましたので、通告外ということになろうかと思いますが、お答えいただきありがとうございました。このグループホームも従前の町の計画の中で組み入れられているということで、安心をいたしております。
最後に、待望の障害者グループホームが開設されるということで、障害があっても住みなれた地域で普通に暮らしていける社会の実現を目指し、行政や地域が支援する体制を整えるべきだと申し上げ、2問目に移ります。
◎議長(西川誠一) 徳田議員、暫時休憩します。再開は11時といたします。
午前10時46分 休憩
午前10時59分 再開
◎議長(西川誠一) 休憩を閉じ、会議を再開します。
引き続き
一般質問を行います。
徳田喜代子君。
◎徳田喜代子(14番) それでは、2問目の質問に移らせていただきます。
香住病院の再編・統合化について問うものでございます。入院医療の効率化や医療費の伸びを抑えるため、病院の再編・統合化が必要だとして、厚労省は本年9月に、全国1,455の公立や公的病院のうち、約3割弱の424病院を発表いたしました。但馬地域の4病院には、香住病院や村岡病院も含まれ、地域の病院がなくなるのではないかと住民に大きな不安が広がっています。次の項目について町長の所見を伺います。
1、なぜ町内2病院が再編・統合の対象に挙げられたのか。2として、来年9月までに対応策が求められていますが、町は対応策を示せるのか。
以上、よろしくお願いいたします。
◎議長(西川誠一) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。
町長、浜上勇人君。
◎町長(浜上勇人) それでは、徳田議員の次のご質問にお答えをいたします。
本年9月26日、厚生労働省は、
地域医療構想に関するワーキンググループの会合において、各都道府県の
地域医療構想調整会議での議論を活性化させるための一つの資料として、公立・公的医療機関等の診療実績データの一部を分析した結果等により、一定の要件に該当する病院等を、再編・統合の必要について特に議論が必要な公立・公的医療機関等として、全国で424、兵庫県内で15の病院名を発表され、その中に
公立香住病院と
公立村岡病院が含まれておりました。
報道にもありましたとおり、今回、厚生労働省は、平成29年度の病床機能報告において、高度急性期または急性期と報告した全国の1,455病院等を対象として、その診療実績をもとに診療状況を分析したとされ、その分析では、がん、心疾患、脳卒中、救急、小児、周産期、災害、僻地、研修・派遣機能の9項目について、悪性腫瘍手術、心臓カテーテル手術、脳血管内手術などの手術件数、救急車の受入れ台数、小児入院医療管理料、新生児集中治療室管理料や分娩件数などを診療実績とし、さらに、似たような診療実績を持つ医療機関が車で20分以内の場所にあるかを分析し、高度な医療の診療実績が少ない病院や、近隣に機能を代替できる医療機関等がある病院を、再編・統合の必要性について特に議論が必要と位置づけたものでございます。
公立香住病院と
公立村岡病院は、診療実績が特に少ないとして、再編・統合の必要について特に議論が必要な公立・公的医療機関等に挙げられたものでございます。但馬圏域の
地域医療構想調整会議において議論が行われることになろうと思いますが、西坂議員の質問への答弁で申し上げましたとおり、但馬圏域の
地域医療構想が大きく変わることはないものと考えており、求められている期限までに結論を得ることは可能と考えております。
以上でございます。
◎議長(西川誠一) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。
徳田喜代子君。
◎徳田喜代子(14番) それでは再質問を行います。
町長は、厚生労働省の理不尽とも思える病院名公表、特に町内の2つの
公立香住病院と
公立八鹿病院が運営する
公立村岡病院の公表から2カ月半余りがたちますが、どのようにお考えか。その後どのように対応をされてきましたか。また、町民の不安解消のためにどのような手立てを講じられ、また講じていこうとされているのか、お尋ねいたします。
◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。
◎町長(浜上勇人) 昨日もご質問にお答えした中で、なぜ香住病院と村岡病院が公表のリストの中に挙がったかということについては、昨日も簡単に申し上げましたけども、平成25、6年ごろ、さまざまな救急対応だとか、今後の病院への交付金だとか補助金だとか、そういうものを確保するための病院の位置づけを、香住病院も村岡病院も急性期の範疇に入る病院として登録のままだったということでございます。特に浜坂病院などは、既に急性期ではないというような登録といいますか、枠組みの中に変更済みであったということもあって、対象から外れておったということでございますので、現実には、今、香住病院も村岡病院も手術ができるわけではありませんし、特に、先ほど申したような急性期の医療ができるわけではありませんから、速やかにそのことをしておれば今度のリストからは当然外れておったものというふうには認識はしておりますが、ただ、それもさまざまな事情があって、特に平成25、6年ごろの病院のそういう枠組みの中で、急性期病床、急性期対応型の病院であるということの登録のほうがさまざまな病院運営に利するようなところがあったというようなことを、当時の病院関係者の皆さんが思って、そのままの登録にしておったというようなことでございますから、現実としては、花登事務局長に尋ねたところ、既にこの9月の報告があって、こういう問題で町民の皆さんにも動揺を与えるということで、香住病院も村岡病院も既に浜坂病院と同じ措置を講じたようでございますので、仮に今後同じような厚生労働省からの同じ指針での検討があったとするなら、香住病院も村岡病院も外れることになるということでございますが、そのような細かしいようなことを町民の皆さんに周知するとか、そういうことでなしに、昨日も私が申し上げましたとおり、香美町として、八鹿病院組合の村岡病院と香美町の町立の香住病院はしっかりと堅持をして、医師の確保にも努めて、今後も地域に根差した、地域の病院として存続をさせる方向は間違いもございませんし、今後もしっかりと対応していく。このことは、これからも町民の皆さんにはしっかりと私の口からもアピールをしていきたいというふうに思っております。
以上でございます。
◎議長(西川誠一) 徳田喜代子君。
◎徳田喜代子(14番) 今、町長の答弁でありました。もう既に香住も村岡病院も、両方とも浜坂病院のように急性期医療というような対応を外したということですが、先ほど、9つの領域での医療実績が類似した病院とか、医療実績が特に少ない、手術等はございませんので、それはよしとして、他のがんとか心筋梗塞、脳卒中、救急、小児、周産期はございませんので、災害、僻地、研修・派遣機能というような9つの領域がありますが、これの診療実績が、現在の状況でしたら幾ら急性期を外してもというような、また同じようにリストアップされるという可能性はございませんか。
◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。
◎町長(浜上勇人) 既に香住病院や村岡病院と同じ対応をしていた病院というのは、全国でもたくさんあろうかと思いますから、同じ基準で、例えば、そういうところがこのたびの公表リストのことを勘案して、きちっと登録といいますか、香住病院がしてきたようなことを行えば、これは大きく厚生労働省の持つデータもさま変わりしているというふうに思います。ただ、厚労省が発表した公表リストというのは、これは、香住病院が含まれた、村岡病院が含まれたということで、行政側にも地域住民にも大きな不安を与えたとしながら、厚労省が現状の全国の病院の状況を把握するためのさまざまな調査というのは、これは決して間違った方向ではないというふうに私は思っておりますので、今後、先ほどの但馬地域の医療構想、あるいは兵庫県の医療計画部会で練られているような今後の兵庫県内の医療環境のことについて、別の角度から、町民や国民のために今後の医療施設がどうなるかということを厚労省が検討することは、これは間違った方向ではないというのは私も認識をしております。ただ、香住病院と村岡病院が、自らの病院はどの位置づけにするかという登録の方向が平成25、6年ごろの対応のままだったことが、今後、再編のリストに挙げられるような病院の枠組みの中に入ってしまっておったということについては、これで是正できたというふうに思いますから、今後同じような調査であれば、全国の病院の今年9月に行ったような調査も大きくさま変わりするというふうに認識はしております。
以上でございます。
◎議長(西川誠一) 徳田喜代子君。
◎徳田喜代子(14番) 2番目の通告していた質問で、9月までに対応策が求められているということで、厚生労働省は、県に再検証要請通知というようなことで出されて、来年9月までにそういう報告をしないといけないというような議論を煮詰めて、地域ごとの
地域医療構想調整会議を開催して、病院の再編・統合について再検討をしないといけないという状況が生まれてくるんですが、ある新聞社の調査によると、公立・公的病院の再編・統合は、全都道府県の7割が病床機能の転換や、香住病院でも包括ケア病床というような転換もございましたが、そういう規模の縮小を含む再編・統合が必要だと考えているというふうに答えておるということなんですが、来年9月までに対応策を示す見通しが立っているという自治体も3割になっているというようなことでございますので、来年9月にはしっかりとした再検討の集大成という形で提出をすることになると思いますが、これにつきまして町長はどのようにお考えでしょうか。
◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。
◎町長(浜上勇人) 来年9月まで、せんだっての厚労省の発表のことについては、これで対応はできておると思います。ただ、兵庫県の医療構想の中でも、但馬地域の病床数1,173、70ぐらいが慢性期の病床が多いとか少ないとかいう議論でございますから、これを強制的に減らされるとか、香美町にすぐその影響が出るとかいうものではありませんので、私は、昨日も申しましたように、香美町の病院の設置者は、香美町が香住病院を設置しておるわけでございますし、村岡病院は八鹿病院組合が設置している病院でございますから、強制的に統合だとか、病院がなくなる。これは、その設置者の判断でもってするべきことでございますから、厚労省の発表と、あるいは兵庫県の医療構想、このことに但馬地域の今の現状はそんな大きな乖離はございませんので、安心をしていただければいいというふうに思います。ただ、我々が思いますのは、一番気になりますのは、病院の運営に対するその赤字の補填とか、そういうことが一般会計でできないような事態が来たときには、これは、病院の存廃も含めて、遠い将来にはそういう事態が起こる可能性もあるということを念頭に置きながら、どれだけ病院の経営改善を今後香美町としてできるかということでございますし、八鹿病院組合も大きな赤字、一昨年は8億円、今期で5億幾らか、そういうような状況でどんどん蓄積して、溜まってきた基金もなくなるような状況でございますから、一般的に言えば、病院が運営できないような状況になれば、これは、当該自治体あるいは病院組合自体が、今後の将来に向けての再編や統合でありますとか、そういうことを考えていくべきものでありますし。ただ、病院にしても、今年少し香住病院も成績が悪いような状況がありますけども、今はまだ香美町の単体としての自治体でカバーできないほどのレベルではありませんから、町民の皆さんには安心して、今後とも香住病院も村岡病院も、運営をしっかりと頑張ってやっていくということは、今の時点では、私のほうからしっかりと町民の皆さんにもお示しできるというふうに思っております。
以上でございます。
◎議長(西川誠一) 徳田喜代子君。
◎徳田喜代子(14番) 町長の固い信念、決意というのを今お聞きしたわけですが、今回の病院名公表は大きな衝撃を受けましたが、このピンチを病院の診療体制の見直しをするチャンスと捉え、先ほど町長がおっしゃっていたように、経営改善等のことも加味して、住民が安心できる地域医療の充実を図っていただきたいと思いますが、再度町長の所見をお願いいたします。
◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。
◎町長(浜上勇人) 確かに病院の経営改善、このことにはしっかりと取り組んでいかなければなりませんし、ただ、今は県の派遣医の先生、香住病院でもお二人来ていただいております。これを3人にしていただくようなお願いも、事務局長と一緒に取り組んでいかなければなりませんし、自前で香美町の香住病院、あるいは組合立の村岡病院も医師不足でございますから、このことの解決には町民の皆さんや議会の皆さんのお力も借りて、今後も引き続き頑張ってまいりませんと、病院の経営も悪化をたどっていくような結果になろうかと思いますので、しっかりとその辺もサポートして頑張ってまいりたいと思います。
以上でございます。
◎議長(西川誠一) 徳田喜代子君。
◎徳田喜代子(14番) 地域住民の不安を解消して、先ほど町長がおっしゃっていましたが、しっかりと地域の病院を守っていくというような、そういう不退転の決意で医療施策の実現を求めて、3問目に移ります。
3問目は、レジ袋の有料化について問うものでございます。深刻な海洋汚染を引き起こしているプラスチックごみを削減するため、環境省では、年内に法令の制定を行い、当初より3カ月延期して、来年7月1日より、全ての店舗で全国一律にレジ袋の有料化が導入されます。買い物にマイバッグを使用する習慣を促進する狙いもあり、レジ袋の削減へつながると期待されています。欧米や中国では、レジ袋の有料化や使用禁止などの規制が進んでいる中、日本でのレジ袋の有料化は、富山県など20の県だけと聞いています。本町ではレジ袋の有料化は行っていませんが、マイバッグ運動を進め、レジ袋の削減に取り組んできています。次の項目について町長の所見を伺います。
1、本町のこれまでのレジ袋削減への取り組みと成果は。2、新制度に向けた今後の取り組みは。
以上、よろしくお願いいたします。
◎議長(西川誠一) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。
町長、浜上勇人君。
◎町長(浜上勇人) それでは、徳田議員の次のご質問でございます。
本町では、レジ袋削減を目的としましたマイバック運動を、平成20年10月1日にスタートいたしました。町内の協力店でマイバッグ持参で買い物をすると、ポイントカードにスタンプを押してもらえ、それが30ポイントたまると、町指定の燃やすごみ袋、中1枚と交換できる制度でございます。この運動による平成30年度末までの実績を見ますと、スタンプカード1枚でレジ袋30枚が削減できたことになり、平成21年度の54万枚を最大として、累計で475万枚に相当するレジ袋が、町民皆さんの協力で削減されたことになります。また、人口1人当たりでは年間20枚以上の削減効果となっています。マイバッグ持参で買い物される全ての方がこのポイントカードを集められているとは限らないため、実際には、この実績値以上の成果が上がっているものではないかと考えております。
議員のご質問にありますように、環境省では、来年7月から、小売店で配布されるプラスチック製レジ袋を有料義務化する考えでございます。レジ袋が有料になることで、今まで以上にレジ袋を利用されようとする方への啓発がより重要となってくると考えます。本町としましては、マイバッグ運動をこれまでどおり継続して実施し、有料化に伴う機運を足がかりに、マイバッグ運動の必要性を周知し、さらに町民の皆さんに運動への参加を呼びかけてまいりたいと考えております。
以上でございます。
◎議長(西川誠一) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。
徳田喜代子君。
◎徳田喜代子(14番) それでは再質問を行います。