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令和元年第112回定例会(第3日目) 本文 開催日:2019年06月21日
令和元年第112回定例会(第3日目) 名簿 開催日:2019年06月21日

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  1. 香美町議会 2019-06-21
    令和元年第112回定例会(第3日目) 本文 開催日:2019年06月21日


    取得元: 香美町議会公式サイト
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    2019年06月21日:令和元年第112回定例会(第3日目) 本文 最初のヒットへ(全 0 ヒット)                               午前9時30分 開議 ◎議長(西川誠一) おはようございます。  ただいまの出席議員は13人であります。定足数に達しておりますので、本日の会議を開きます。      ──────────────────────────────  日程第1 会議録署名議員の指名 ◎議長(西川誠一) 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員は、香美町議会会議規則第125条の規定により、議長において、上田勝幸君、西谷高弘君を指名します。      ──────────────────────────────  日程第2 諸般の報告 ◎議長(西川誠一) 日程第2 諸般の報告を行います。  本日の議事日程、谷口議員の一般質問3に関する資料はあらかじめ議場配付いたしておりますので、ご確認ください。  次に、寺川秀志君、森利秋君より病気治療、入院のため欠席の届け出がありますので、許可いたしております。      ──────────────────────────────  日程第3 一般質問 ◎議長(西川誠一) 日程第3 一般質問を行います。  それでは初めに、西谷高弘君の一般質問を行います。  西谷高弘君。 ◎西谷高弘(12番) おはようございます。西谷高弘でございます。通告のとおり2項目について一般質問いたします。  1項目めとして、子育て支援について。2項目めとして、風疹ワクチン無料接種について質問いたします。  まず、赤ちゃんが生まれると先天的な異常がないか調べるためにさまざまな検査が行われるそうです。その中の一つに新生児聴覚検査があります。生まれつき両耳に難聴がある新生児は、早期に発見して適切な療育を受ければ、言葉の発達への影響は最小限に抑えることができると言われています。国は、全ての新生児の聴覚検査実施に向けて、全国の自治体に積極的な公費助成を求めています。新生児聴覚検査新生児聴覚スクリーニングとも呼ばれ、新生児の耳がちゃんと聞こえているかどうかを調べるための検査です。新生児は、大人の聴覚検査のように音が聞こえたら手を挙げて知らせるということはできません。そこで、検査には自動聴性脳幹反応(ABR)またはスクリーニング用耳音響放射(OAE)のどちらかの方法がとられます。自動聴性脳幹反応は、音に対して反応する聴覚の神経と脳の電気的な反応を見る検査です。防音室で眠っている赤ちゃんにヘッドホンのようなものをつけて、モニターを見ながら反応を調べます。耳音響放射は、刺激音を聞かせて、それが反射音として検知できるかで聞こえているかどうかを判断します。どちらも赤ちゃんが痛みを感じるものではありません。分娩した病院で入院中に検査を受けることが推奨されています。新生児聴覚検査は、任意検査のため受けなくてもいいのではと考える人もいるそうです。香美町として新生児の聴覚検査をどう受けとめているのか伺います。
    ◎議長(西川誠一) チャイルドシートのこと。 ◎西谷高弘(12番) すみません。バス、電車等で子どもを連れて里帰りした家族に、チャイルドシートを各区の公民館等で無償貸し出しできないか伺います。 ◎議長(西川誠一) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) おはようございます。本日もよろしくお願いいたします。それでは、西谷高弘議員のご質問にお答えいたします。  まず、聴覚検査の関係でございます。新生児の聴覚検査費用につきましては、生まれつき聞こえに問題のある赤ちゃんの早期発見を目的に、平成29年度から、申請に基づき全額を助成しております。兵庫県下においていち早く助成をスタートし、全額助成は本年度においても8市町に限られております。平成30年度の実績として70件、30万5,720円を助成したところでございます。  次に、子育て支援の関係の、チャイルドシートの貸し出しの件でございます。議員からは、帰省時のチャイルドシート貸し出し制度の検討はとのご質問でございますが、観点としては、香美町としての子育て支援とは異なるものであると思っております。実際の需要やご希望がどの程度あるのかと思うところでございますが、基本的にはチャイルドシートつきのレンタカーを借りたり、チャイルドシートそのものをレンタルしたり、あるいはご親族等を通じて融通をお願いすることであろうというふうに思っております。なお、現行では、村岡ライオンズクラブチャイルドシートの貸し出しを行っており、確認させていただいたところ、村岡区の方以外でも、また香美町への帰省時でも貸し出しは可能とお聞きしておりますので、そちらのご活用も考えられるかと思います。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  西谷高弘君。 ◎西谷高弘(12番) 今言われたように、新生児の聴覚検査は医療保険の適用外で費用は全て自己負担となりますが、香美町は新生児聴覚検査の費用を、先ほど町長が言われたように、全額補助しますとホームページでも案内されています。平成29年4月から始められています。ほかの自治体では上限を設けているところが多い中、本町では全額助成ですのですばらしいと思いますし、また早い対応に感銘をいたします。というところで、昨年は実際に何人の赤ちゃんが生まれて、何人検査されたということがわかれば教えていただけませんでしょうか。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 助成の実績でございます。平成29年度が61件、平成30年度が70件でございまして、平成30年度の助成金額と助成人数でございますが、2,000円の方が5人、3,000円の方が20名、3,500円が1人、5,000円が39人、5,540円が1人、6,000円が1人、8,500円が1人、8,600円が1人ということでございまして、主な病院は、鳥取のほう、あるいは豊岡、八鹿というような状況でございます。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 西谷高弘君。 ◎西谷高弘(12番) そこで受けていない人は当然いると思うんですが、そういう受けてない人に対してはどうされているようなことがあるでしょうか。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 今ご説明申し上げた人数、例えば、平成30年度、70件でございますから、今は大体生まれる数、このぐらいですから、大部分の方はお受けいただいておるというふうに認識しておりますが、細かい、お受けになっておられない方があるのかどうかにつきましては健康課長に説明をさせますので、よろしくお願いします。 ◎議長(西川誠一) 健康課長、沼田朋子君。 ◎健康課長(沼田朋子) 新生児聴覚検査は、昨年でありましたら、2人を除いて受診はされておりますが、実際に申請をされたかといえば、全員が申請をされたわけではありませんが、検査そのものはおおむね、2人を除いて受けておられました。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 西谷高弘君。 ◎西谷高弘(12番) 受けてない方が実際にはいないというところになるでしょうが、例えば、厚生労働省も受けていない方の対策の具体例とあるんですけど、新生児訪問等に際して、その検査の実施の有無を母親から聞き取るとともに、母子健康手帳で確認してくださいとか、あと未実施の場合は、新生児聴覚検査を実施している医療機関の紹介とか受診方法の説明をしてくださいというところがあります。ここで当然、香住病院で話を聞くと、そういう検査機器がないということなんですけど、そういう検査を受けてない新生児のために、そういう機器を設置すべきと思うんですが、これは、1カ月検診とかそれまでの話なんですけど、そういうところの考えはどうでしょうか。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 実態で申しますと、やはり今、香住病院は産科はございませんので、ですから、周産期医療センターとか鳥取方面での産院でのお産が多いということになりますと、香住病院でということでなしに、従前からそういう対応をとっていただいている産院、病院、そういうところで子どもも実際お生まれになるんですから、そういうところで対応していただければ、香住病院が、お産もできないのに、そういうものだけ用意をするというのは、少し私としては、そういうことよりも、現行お生まれになる産院でそういう検査を受けていただく、そういう方向でいいのではないでしょうか。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 西谷高弘君。 ◎西谷高弘(12番) 当然なんですが、そういうところを、先ほど言いましたように、出産後の訪問されたときに、推進とか、また確認とかされたらどうかなと思います。新生児の1,000人に1人か2人の割合で難聴が発生すると言われていますが、この数字は、香美町の新生児を考えたときに、ないことを祈りますし、お母さんたちを不安にしてはいけないと思いますが、でも難聴と疑われた場合の専門的な相談や療育につなげる対応について、先ほど出産されたところの専門医に相談してくださいというところを言われたんですが、その方法しかやはりないのでしょうか。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 詳しい事情を私は存じ上げておりませんが、健康課の新生児の対応、妊産婦の皆さん、まだお生まれになる前から、またお子さんがお生まれになってから、役場の職員もそちらのほうに出かけて、さまざまな子どもさん、あるいはお母さんの健康保持や育児に関する相談、そういうことには今も積極的にかかわっております。ですから、難聴だけでなく、小さいお子さんをお育てになるお母さん方の悩みについては、町も積極的にいろいろなサポート体制はとっております。当然のごとく、難聴の問題についても、例えば、先ほど課長が申しましたような、お受けになってない方にはそれなりのご指導なり、ご相談も承っておるというふうに思いますから、そういう体制は今しっかりとできているというふうに認識をしておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 ◎議長(西川誠一) 西谷高弘君。 ◎西谷高弘(12番) そういう言葉をいただければ本当にありがたいというか、安心はできると思うんですけど、もう1点ですけど、新生児聴覚検査費用全額助成ということで、本当にとてもありがたいと思うんですが、その申請をもっと簡単にできないかと思うんです。申請用紙はこういう形であるんです。母子手帳の申請のときに、例えば、一緒に検査費用の助成申請するとか、また産後のばたばたしているときには職員の方が訪問して、申請をしてあげるとかいうような考えはないのでしょうか。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 母子手帳の交付や、実際お母さんや赤ちゃんの対応については、細かい部分を私は存じ上げておりませんので、健康課長のほうでわかれば答弁をさせます。 ◎議長(西川誠一) 健康課長、沼田朋子君。 ◎健康課長(沼田朋子) 新生児聴覚検査につきましては、出生届に来られたときに申請用紙をお渡ししたりしまして、受けておられる場合には申請をしてくださいといったようなことで説明しておりますし、また、先ほど来出ております新生児訪問のときなどにも、受けられているかどうかの確認をいたしまして、受けられているのであれば申請してくださいといったようなことは申してきております。母子健康手帳配布時にということはこれまで考えておりませんでしたが、そのようにすることによりまして負担軽減にもつながるかと思いますので、今後検討してまいりたいと思います。 ◎議長(西川誠一) 西谷高弘君。 ◎西谷高弘(12番) 担当の方が訪問されて、いろいろとアドバイスをしていただけるというところで、本当に一番不安なときですので、しっかり対応のほうをお願いしたいと思います。  次に、チャイルドシートの件ですけど、バスとか電車等で子どもを連れて里帰りした家族にチャイルドシートを各区の公民館等で無償貸し出しはできないか伺いたいんですが、私の知り合いの子ども夫婦が、新温泉町の隣の鳥取県岩美町で生活していましたが、今は仕事の関係で岡山で生活をしています。その子がこの間帰ってきて、岩美町はとても子どもを育てるのに育てやすいと非常に言っていました。そこで、ホームページだけで確認なんですが、見ました。確かに子育て支援が、香美町もすごいですけど、ここもすごいというとこで、その例を挙げてみると、1歳未満の乳児を養育している保護者におむつ代最高3万円、また、チャイルドシートジュニアシートを購入した保護者に購入費の一部助成、これも最高が1万円、チャイルドシートジュニアシート無料貸し出し、1歳になるまでの赤ちゃんをおうちで育児をする保護者に対して月3万円を支給しますと。おそらく細々とした条件もあるかとは思いますが、かなり充実しているように思います。  その子の実家は岩美町で、電車で帰ってきたのにチャイルドシートに子どもを乗せていたんです。尋ねてみると、お父さんが無料で子育て支援センターから借りてきたと言っていました。小さなことかもしれませんが、香美町でも、例えば、各子育て支援センターなどにそういう無料貸し出しできるようなチャイルドシートを設置できたらとは思いますが、いかがでしょうか。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 岩美町の事例を紹介していただきました。ただ、私、今の西谷議員のご質問の中での話がわからないんですけど、結局、質問で通告をいただいておりますのは、都市部とか香美町以外のところに住んでおられる方が、香美町に帰省なさるのにチャイルドシートの貸し出しというような意味で質問をお受けしたというふうに思っております。私は、今の岩美町の事例は、岩美町の町民になられた方に対する岩美町のサービスという意味合いというふうに捉えたわけですけども、例えば、質問でご通告をいただいた中身については、都市部の住民の皆さん、例えば、他の大阪市であるとか神戸市に住んでおられる方が、香美町に帰省するときにチャイルドシートの貸し出しをということでしたら、私は、本来お住まいの神戸市なり大阪市なり、今子どもを抱えて生活をなさっておられる方々が住んでおられる自治体が、香美町に帰省をされるのにチャイルドシートの貸し出しというのは、私は、自分の町の住民に対するサービスだからわかりますけども、今、通告をいただいたのは、都市部にお住まいの方々が香美町に里帰りされるのに、香美町がそういうサービスはできないかというふうになりますと、我々香美町は町民のための施策を展開しているわけでございますから、帰省なさった方も、もともとは香美町内の住民の子弟であったり、お子さんであったりというようなことになると、そういうサービスができればというふうには思いますが、逆に、今の質問の内容ですと、今、当事者の皆さんが住んでおられるまちが住民サービスとしてそういうことをされるのが本筋だというふうに思っておりますから、ただ、先ほどの村岡ライオンズクラブの例も出しましたけども、そういう住民なり、町内の組織がそれぞれ展開をされている住民のためのボランティアやサービスの活動の中には、該当してそういう方々にも対応できるということもございましたから、先ほど紹介はさせていただきましたが、原則そういう方向で私としては考えております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 西谷高弘君。 ◎西谷高弘(12番) チャイルドシートの件ですが、当然、町長言われるように、帰省されたときの方が、はっきり言ったら対象みたいな形なんですけど、チャイルドシートにしても、ライオンズクラブが貸し出しをしているということは、子育てというか町民のそういう方も認識というか、それは知っているのか伺います。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それは民間団体の活動でございますから、香美町としてそういうサービスがあるということを積極的に今、住民にお知らせするということでなしに、やはり当該団体が自らの団体の活動内容を住民に知らしめていただく、これが本筋かなというふうに考えております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 西谷高弘君。 ◎西谷高弘(12番) 私も近くの子育て支援センターにこういう話をしたら、そういう方も知らないということがあったんです。ですから、私もライオンズクラブというのは聞いたのは初めてなので、できればそういうところも町としても、民間がどうこうということも言ってあげてもというか、してあげてもいいかなとは思うんですけど、本当に優しい対応ができる、細かいことですけど、町であっていただきたいなということで、次の質問に入ります。  風疹ワクチン無料接種について伺います。現在の風疹の予防接種は、幼児期と小学校入学前に合わせて2回の定期接種が行われます。しかし、現在39歳から56歳の方が子どものころには、女子中学生が集団接種を1回受けられるだけで、男性には定期接種の機会がありませんでした。この世代の男性の風疹抗体保有率は約79.6%とほかの世代より低くなっています。5人に1人は抗体を持っておらず、昨年の流行においても30代から50代の患者が多いことが指摘されています。また風疹は、2020年に開催される東京オリンピックパラリンピック競技大会でも感染、伝播の懸念がある感染症とされています。そのため、今回3年間の期限つきで、予防接種法に基づく定期接種の対象として抗体保有率のアップを目指すこととしています。また、香美町においてもワールドマスターズゲームズ2021関西があり、たくさんの方が来られると思います。風疹の流行に歯どめをかけるため、厚生労働省は、昨年12月11日に、感染リスクが特に高いとされる1962年4月2日から1979年4月1日生まれの39歳から56歳の男性を対象に、今年から3年間、免疫の有無を調べる抗体検査とワクチン接種を原則無料にすると発表しました。風疹の対策を講じるようになったのは、昨年夏ごろから、首都圏を中心に風疹の患者が目立ち始め、2018年末には約3,000人が感染しました。今年に入って、2月には約400名感染しているとのこと。1万4,344人が感染した2013年の大流行では、その前年から患者数が増加する予兆があっただけに、警戒が必要であるための実施であると思います。  厚労省は、今回の措置により、2020年に開かれる東京オリンピックパラリンピックへの影響が懸念され、2020年4月までに、現在39歳から56歳の男性の抗体保有率を85%以上に、また2021年末までには90%以上に引き上げを目指したい考えと言っています。この世代の男性の風疹抗体保有率は79.6%とほかの世代より低くなっており、風疹にかかりやすいと言われています。本町においての対象者数と対応を伺いたいと思います。 ◎議長(西川誠一) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、西谷議員の2つ目の問いでございます。  今般の予防接種法施行令の改正により、特に風疹の抗体保有率の低い昭和37年4月2日から昭和54年4月1日生まれの男性に対し、3年間、全国で原則無料で定期接種を実施するものでございます。本町の対象者は現在1,702人となっており、うち本年度は昭和47年4月2日から昭和54年4月1日の男性を対象とし、668人に対し無料クーポン券を発送いたしました。以降令和3年度まで段階的に実施する予定でございます。さらに、本町では、本年度から、妊娠を予定、希望する女性や妊婦の同居家族を対象に助成事業をスタートいたしました。助成回数は1回で、5,000円を上限に助成するもので、風疹の流行拡大防止に努めております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  西谷高弘君。 ◎西谷高弘(12番) クーポン券が送られたところからワクチン接種までの流れを、できたら具体的に説明ということはできるのでしょうか。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 具体的な部分については私は存じ上げておりませんので、これも健康課長に説明をさせます。 ◎議長(西川誠一) 健康課長、沼田朋子君。 ◎健康課長(沼田朋子) まず、風疹の抗体検査につきましてですが、実施方法としましては、町の実施いたします健診、また事業所健診、そして医療機関という3つの方法で受けていただくことができます。検査を受けていただきました結果、抗体価が低い方が予防接種の対象となるということで、その方についてもまた各医療機関のほうに行って、予防接種を受けていただくといったことになります。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 西谷高弘君。 ◎西谷高弘(12番) ワクチン接種はどこの医療機関でもよろしいのでしょうか。 ◎議長(西川誠一) 健康課長、沼田朋子君。 ◎健康課長(沼田朋子) こちらのほうも、どこでもというわけではなくて、現在町内におきましては、公立香住病院、山本クリニック、それから村瀬医院ということになっておりますが、そのほか、全国でこれは実施をされておりますので、受託医療機関となっているところでは接種を受けていただくことができますので、ホームページなどで見ていただきまして、都合のよいところで接種を受けていただくということになります。 ◎議長(西川誠一) 西谷高弘君。 ◎西谷高弘(12番) 風疹ワクチン無料接種を受ける受診券、あるいはクーポン券は、既に届けられたと知人からも聞きました。また対象者ご本人からも聞きました。ただ、受診の機会がなかなかとれないと言っている方もいます。そういう働き盛りの世代ですので、休日とか夜間の医療機関や職場での受診が実施できるような方法も考えるところと思うんですが、その辺はいかがでしょうか。 ◎議長(西川誠一) 健康課長、沼田朋子君。 ◎健康課長(沼田朋子) 先ほども申しましたように、実施方法として、事業所健診であるとか、また医療機関といったものも入っておりますので、それぞれ事業所などにおいてもそのような対応がなされておりますし、町内であれば、山本クリニックや村瀬医院さんでは土曜日の検査や予防接種も可能かと思います。 ◎議長(西川誠一) 西谷高弘君。 ◎西谷高弘(12番) わかりました。風疹にかかっても成人男性はほとんど発熱や発疹などで済むんですけど、特に妊娠初期の女性が感染すると赤ちゃんが先天性風疹症候群という病気にかかり、難聴や白内障、また心臓病などになるおそれがあると今言われています。風疹感染の影響も受けやすい妊婦のお腹の赤ちゃんを守る観点からも、1人も漏れない対応が必要だと思いますし、先ほど町長言われたように、香美町は妊婦と同居している家族においても予防接種の費用を上限5,000円助成することになっているということを私も確認しましたし、この辺も非常に感銘するところであります。そういうところで常に1人も残さないというか、1人も置き去りにしないような対応を願いまして、私の一般質問を終わります。 ◎議長(西川誠一) 以上で西谷高弘君の一般質問を終わります。  次に、谷口眞治君の一般質問を行います。  谷口眞治君。 ◎谷口眞治(2番) おはようございます。2番、谷口眞治です。  まず、先日発生をいたしました香住区若松地区の大規模火災で被災をされました皆さんに心からのお見舞いを申し上げますとともに、被災された皆さんの暮らしと営業の再建に向けて、まちが全力を挙げて支援すべきことを求めて質問に入ります。  今議会に通告しております質問は3項目であります。通告に従いまして質問をさせていただきます。  まず1番目の1項目めでありますが、役場の臨時職員の皆さんの働き方の問題であります。会計年度任用職員制度と勤務時間15分短縮職員化についての町長の所見を問うものであります。正規職員を原則とする地方公務員に、1年任用の会計年度任用職員という新たな仕組みが導入をされて、臨時、非常勤の地方公務員の大部分を会計年度任用職員に移すことが来年4月1日から施行されようとしております。香美町では1年早く、今年4月1日からの現場職場のフルタイム職員、7時間45分職員でありますが、これを勤務時間を15分短縮して7時間30分職員に切りかえています。以下5点伺います。  まず最初に、会計年度任用職員制度の概要の説明を求めたいと思います。  それから、2点目でありますが、フルタイム会計年度任用職員とパートタイム会計年度任用職員との待遇の違いについて教えてください。  3点目でありますが、香美町が、先ほどもふれましたが、勤務時間15分短縮職員を今年4月1日から導入されておりますが、その導入理由と、そして実態について伺います。  それから、4点目でありますが、平成31年、今年4月1日から勤務時間15分短縮職員化ということでありますが、これが適法かどうかということについて伺います。  最後に、会計年度任用職員制度についてでありますが、まだ条例化がされておりません。そういう意味で、今後、来年4月1日施行でありますので、それに向けての条例化の検討状況と、それから、今後の予定について伺います。  とりあえず1回目の質問を終わります。 ◎議長(西川誠一) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、谷口議員の質問にお答えをいたします。  会計年度任用職員制度の概要でございます。会計年度任用職員制度は、平成29年5月17日に交付された地方公務員法及び地方自治法の一部を改正する法律により創設され、来年度、令和2年4月1日から導入をされます。これは、多様化する行政需要に対応し、公務の効率的かつ適正な運営を推進するため、現行の臨時、非常勤職員の適性を確保し、会計年度任用職員として制度の明確化を図るとともに、給付に対する規定も整備されたものでございます。具体的には、臨時、非常勤職員の任用根拠が厳格化され、来年度からは、本町の嘱託、臨時職員は会計年度任用職員として統一して任用することになります。会計年度任用職員には地方公務員法の服務に関する規定が適用されるとともに、報酬等の給付は同法の職務給の原則、均衡の原則等に基づき、適正に支給することが求められます。  フルタイム職員とパートタイム職員との待遇の違いでございます。フルタイム職員とパートタイム職員との待遇の違いについてですが、待遇の前に、フルタイムとパートタイムの要件について説明をいたしますと、フルタイム会計年度任用職員は1週間、38時間45分のフルタイム勤務とすべき標準的な業務の量があることが要件となり、パートタイム会計年度任用職員は、業務量がフルタイムに満たない場合となります。待遇の違いは、フルタイム会計年度任用職員は、勤務日数等一定の条件を満たせば、退職手当制度及び共済組合制度を適用しますが、パートタイム会計年度任用職員は、社会保険制度及び雇用保険制度の適用となります。その他の給料、報酬水準、通勤手当、期末手当等は、基本的に待遇の違いはありません。  香美町の勤務時間15分短縮職員の導入理由と実態でございます。ご指摘のとおり、本年4月から昨年度まで、1日7時間45分のフルタイム勤務をしていた臨時職員について、勤務時間を15分短縮し、1日7時間30分勤務としております。この理由は、臨時職員の業務量を各担当課長等に確認の上、年間業務量を平準化して、15分短縮しても問題ないことから導入したものでございます。勤務時間は15分短縮いたしましたが、賃金は昨年度と同額以上としており、時給換算をいたしますと、全ての臨時職員の単価を引き上げる結果となってございます。なお、15分の勤務時間短縮は職員組合に説明、協議を行った上で行っております。参考までに、嘱託職員はこれまでから原則として週35時間勤務としております。  勤務時間15分短縮職員化は適法かについてでございますが、勤務時間を15分短縮することが適法かとの点につきましては、適法で問題はありません。  会計年度任用職員制度の条例化の検討状況と今後の予定でございます。会計年度任用職員制度の条例化の検討状況と今後の予定につきましては、9月定例会で関連条例を上程すべく、町内での検討及び職員組合との協議を行っておりますので、よろしくお願いいたします。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  谷口眞治君。 ◎谷口眞治(2番) それでは、1回目の質問をさせていただきます。
     制度の概要につきましては今伺って、今後、条例化のところでさらに詳しい説明があると思いますので、そこでまた議論はさせていただきたいと思います。  フルタイム職員を今現在パートタイムということで、15分短縮しているわけでありますが、今年から導入したことについては、業務量の平準化をして問題がないというふうなことをおっしゃいました。さらに職員団体と協議済みでということで言っておられますが、資料請求をさせていただきました。これを見させていただきますと、まず驚いたんですが、正規職員と臨時職員の占める割合が完全に逆転をしている。正規職員が207人で45%、非正規職員が257人、55%というふうなことになっております。私は、今年の予算委員会でこれも取り上げたんですが、その段階では、たしかまだ正規と非正規の職員が逆転したんですが、その人数が15人、非正規の皆さんのほうが多くなったんですが、この表を見ますと50人とさらに拡大をしている、増加しているということで、そういう意味では、いよいよ非正規の皆さんの役割が仕事の上で大変大きくなっているんだなということを改めて私は感じました。そういう意味でも、今回の法改正、非正規職員の働き方を改善することは香美町にとっても喫緊の課題だということで、そういう認識を持ったわけでありますけども、まず、この辺について、町長どうでしょう。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 今、正規職員と非正規職員との割合という話でございます。谷口議員からいつもそういうふうな話を伺いますと、イメージ的に何かしら正規職員に充てなければいけないのを臨時職員で賄っておって、その数が膨大になっておるというようなイメージをお持ちになる町民の皆さんやほかの議員の方もおられると思いますが、現実的に、例えば、非正規と谷口議員が言われるような臨時職員にいたしましても、例えば、本庁や地域局で常勤的に日常業務として携わっていただく臨時職員の方をイメージしがちでございますけども、そういう方々というのも含めて、例えば放課後児童クラブに半日とか、何時間ご勤務をいただくような臨時職員の方々も含めて、全体数がそういうことになっておるわけでございまして、例えば、一般的な正規職員とともに日常を過ごす本庁、地域局、あるいはそういう方々も含めて、教育委員会の現場だとか給食センターだとか、そういう部分で働いている方々も含めてそういう状況でございますから、何かしらそういう感じでイメージ的に正職員に充てなければいけない仕事を臨時職員に全部任せておるというような感覚は、私としては持っておりません。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 谷口眞治君。 ◎谷口眞治(2番) 何か非常に、私は逆に、今の町長のご答弁は、非常に中身をしっかり見られてないのではないかなということで、現にこの表で見ると、フルタイム、常勤的な職員、嘱託と臨時さんを合わせて117名ですよ。そういう意味で、これは、207人の正規の皆さんをしっかり支えている。先ほど言いました、本当のパート的な職員さん以外の常勤的な職員さんがこれだけ占めているということでありますから、そういう意味では大変大きな役割を見ているのではないかと思いますよ。だから、何か今の町長のご答弁は、余りにも職員の皆さんが働いている実態を全くしっかり見てないような、そういう感じがしました。それでいいです。それはそれで。  次に行きますが、実際、今7時間45分の方々を7時間30分にされて、職場の標準化ということであります。この実態を見ましたら、ここでは、何と私も改めてびっくりしました。町長部局と教育委員会部局を合わせて31の職場がありますが、21の職場で15分短縮を導入されている。これは、特に臨時職員の方であります。教育委員会については9職場ありましたが、全部15分短縮していると。要するに、仕事の平準化という言い方がどの程度かわかりませんが、果たしてこういったことが本当にいいのかどうかということを後でまたふれます。結局15分短縮化というのは、業務の標準化というよりも、むしろフルタイムの職員にすれば、人件費も退職金のそういったこともかかわってきますので、こういったことで財政的な問題が大きな動機ではないのですか。その点どうですか。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 先ほども答弁の中で申しましたように、今、谷口議員がおっしゃったようなことを理由にということではありません。今度の制度改正に伴って、臨時職員の皆さん、それから嘱託職員の皆さんの業務の現行のあり方をきちっと精査して、現行合うような形にさせていただいたということでございますから、全く谷口議員のおっしゃるような視点でそういうことをしたわけではございません。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 谷口眞治君。 ◎谷口眞治(2番) 先ほど仕事をしっかりされたということで、現場ではどんなことが起こっているか。保育所、幼稚園の先生、それから、また学校給食とか清掃とか、そういう現場の中でこの15分というのが本当にどうなのかということで、特に幼稚園、保育職場では先生方のローリングといいますか、こういった正規職員の方々の負担が非常に大きくなって、にっちもさっちもいかないよというような声も上がっているんです。だから、先ほど町長は、十分職場の現状を踏まえて、そこで職員の皆さんもこういうことが可能だということを踏まえてやられていれば、こんな問題は起こってきてないと思うんですけども、そういう問題について把握されていますか。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 先ほど答弁でも申しましたように、この制度の導入に向けて各担当課長からの意見の聴取の結果、このような方向にしているわけでございますから、その職場の責任ある立場の者が、臨時職員の皆さんや嘱託職員の皆さんが15分早目に仕事を切り上げることが問題ないというような報告の中でこういうことをしております。今、議員は、にっちもさっちもいかないような状況になっているというような報告は、私どもの耳には届いておりません。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 谷口眞治君。 ◎谷口眞治(2番) 当然これが前提で、ありきということで進めておられますから、多分そういう情報は上がってないと思うんですが、現実にそういう話が出ているのではないかと思います。だから、本来でしたら、そういったことが起こらないように事前に、だって、施行は来年4月ですからね。なぜ1年前にこんなことをやるのか。私はどう見たって、15分短縮するという、じゃあ、聞きますが、任用職員制度のフルタイム職員とパートタイム職員の労働時間の関係の違いはどこにありますか。教えてください。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 先ほど答弁で今のご質問については申し上げました。フルタイム職員とパートタイム職員との待遇の違いでございます。フルタイム職員とパートタイム職員との待遇の違いについてですが、待遇の前に、フルタイムとパートタイムの要件について説明しますと、フルタイム会計年度任用職員は1週間、38時間45分のフルタイム勤務とすべき標準的な業務の量があることが要件、パートタイム会計年度任用職員は、業務量がフルタイムに満たない場合となります。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 谷口眞治君。 ◎谷口眞治(2番) だから、38時間45分という常勤的な職員さんよりも少なければ、同じであればフルタイム、少なければパートタイム。これ、数分といいますか、それを切ればですから、逆に1分でも切ればということかな。だから、私は、どう見ても、来年の施行に向けて十分短縮職員をつくる。本来、臨時職員の皆さんもフルタイムで働いておられたんですよ、雇用されてから何年も。なぜ、これが今ごろ急に15分短縮、それも課長さんがまとめたといいますが、現場の皆さんと本当によく十分話されて、全部そこでの職場やられているんですか。聞きますよ。教育委員会、全部の職場が導入されていますか。うまくいっていますか。教育長、どう。 ◎議長(西川誠一) 暫時休憩いたします。                  (暫時休憩) ◎議長(西川誠一) 休憩を閉じ、会議を再開いたします。  総務課長、岡昭三君。 ◎総務課長(岡 昭三) ただいま議員のほうからご質問がありましたが、この春からの15分短縮に伴っての影響の中で、特に大きく影響が出ているということは現在のところ聞いておりません。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 谷口眞治君。 ◎谷口眞治(2番) また職員団体のほうから、どっちみちこの問題は条例化されますので、そこで出されてくるのではないかなと思いますが、どちらにしても、現場が本当にうまくいっているかなというふうなことは非常に危惧されるところであります。そこで、私は、再度これが適法かどうかということで、町長は、これは問題がないとおっしゃっていました。何点か挙げております。実は、総務省は今度の制度改正に当たっての事務処理マニュアル、120ページからの大きな膨大な資料、Q&Aも含めてしております。そこを私見させていただきました。まず、1年前倒しされていますね。来年4月からを1年しておりますが、これが適法かどうかということで、マニュアルの中でどういうふうに書かれているのかということで、多分マニュアルを持っておられると思うんですけども、51ページの問1の11で、施行前の任用根拠や勤務条件の適正化は、その時点で関係法令の規定に基づく可能な範囲で適正化を図るというようなことで、施行前の適用は適当ではないということが書いてあります。これは確認してください。今、ページを言いましたから。  もう1点、15分短縮化、これが適法かどうかということで、マニュアルではどう書いてあるか。マニュアルの30ページ、会計年度任用職員制度の整備の会計年度任用職員制度の設計に当たっての留意事項の、勤務条件等の勤務時間及び休暇のその中で、特に勤務時間の問題であります。単に勤務条件の確保等に伴う財政上の制約を理由にして、合理的な理由なく短い勤務時間を設定し、現在行っているフルタイムでの任用について抑制を図ることは改正法の趣旨に合わないと明確に書いてあります。間違いないですね。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) そういう国や県からの上部の指導書について私が全部把握しているわけではございませんので、わかりかねます。 ◎議長(西川誠一) 総務課長、岡昭三君。 ◎総務課長(岡 昭三) 今、議員のほうからは、事務処理マニュアルに基づくご質問でございます。最初にいただきました事務処理マニュアルの51ページの関係でございますけれども、その前倒しはだめだよというご質問でございましたけれども、基本的な任用根拠や勤務条件、これについては実施したものではございません。今回行ったのは、業務量を確認させていただく中で、フルタイムでなくてもできる業務であるという中での実施でございますので、ここに書かれている趣旨とは異なったものでございます。  それから、2点目です。事務処理マニュアルの30ページ、勤務時間の関係でございますが、こちらについては、先ほど町長のほうも答弁しましたとおり、財政上の理由ということではなく、これも先ほど申したとおり、フルタイムの職務が必要かどうかという観点でのものでございます。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 谷口眞治君。 ◎谷口眞治(2番) 業務の標準化という言い方がどの程度まで検討されたかわかりませんが、どちらにしても、現場からそういう声が、労働時間をもっと短くしてほしいという、また、短くしてもいいよというそういう話が、現場の課長さんがまとめたからということですが、本当に職員の現業の皆さんの一人一人の方からしっかりよく聞かれてされたのかな。私は、何でかといいましたら、このことが来年度の施行に大きくかかわってきます。当然、給料、諸手当、それから退職金、正規職員とフルタイム職員と同じであれば、ちゃんと正規職員と同じような労働条件を確保しましょうというのが今回の法改正の趣旨なんですよね。だから、それにフルタイムの、それも時間であれば1日たった15分ですよ。こんなことが、これは悪いですけど、この話、私、予算委員会で何回もこの問題を取り上げて、教育委員会にもこの問題を取り上げて、給食センターの問題を取り上げて、むしろ今、臨時職員さんを正規職員にすべきではないかということも含めて、そこでこの話は一回も出てないんですよ。4月からこれをやるという。総務課長もおられましたが、我々議員は何も知りませんよ。本来、役場の職員の皆さんが働く労働条件というのは、条例法定主義、条例に定めているというのが前提なんです。だから、この15分問題というのは、我々議会、誰も議員も知ってないですよ。3月の特別委員会の中でこの問題を実はやりますよということをそこで議論できたんじゃないですか。なぜしなかったの。町長、その辺どうですか。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 国の法改正なり3月議会でのご議論が、議員の皆さんは誰も知ってなかった。このことは、まさに今こうして谷口議員がこの問題について一般質問をなさっているわけでございますから、役場の当局側がどうとかいう問題ではないというふうに考えております。議員の皆さん、それなりにこの問題を議員としてのさまざまな活動の中にご自分なりのご意見を言う場はたくさんあるわけでございますから、これを議員の皆さんに我々のほうから提案どうこうというような議論ではないというふうに思います。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 谷口眞治君。 ◎谷口眞治(2番) 町長、私は、任用職員制度のこの話を議論したということではないんですよ。今年4月1日から15分短縮の職員にするよという、このお話なんです。これ、しましたか。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) これを議会に、一々そのことだけを報告するような必要はないというふうに思っております。 ◎議長(西川誠一) 谷口眞治君。 ◎谷口眞治(2番) まあ、いいです。じゃあ、逆にそういうので、議会、議員無視でやられたということで、これ以上は申しません。わかりました。どちらにしても、会計年度任用職員制度は非正規の皆さんの立ち位置もいよいよ明確にして、それに対する服務も当然厳しくなってくるわけでありますから、これに沿った労働条件をきちっと整備するということが求められております。財政上の理由でなく、何で平準化になったか。その辺がもう一つわかりません。どういう標準化にしたのか、今の標準化という言葉では全くよく理解できませんので、この議論はまた次も続けたいと思いますので、どういう標準化をされたのか。これ、この作業を教えてください。 ◎議長(西川誠一) 総務課長、岡昭三君。 ◎総務課長(岡 昭三) この平準化ということでございますけれども、年間の中で職場によっては忙しい時期、そうでない時期というのもあろうかと思います。そういった中での年間の標準化をした業務という捉え方でございます。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 谷口眞治君。 ◎谷口眞治(2番) それから、もう1点、今、15分短縮職場ですけども、これはこのまま来年4月に実際こういった形でパートタイム化を、これも7時間30分勤務ですね。これを、そこを引き続きやられるということで間違いないのか。当然現場のほうから、もしもそういう話が出てきた場合、見直しをするということも私は必要かなと思うんですが、これを全くせずに、標準化されたんやから、4月1日をそのままいくんだという、そういうことなのか。その点、今後の予定にもかかわってきますので、確認をさせてください。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 今のご質問でございますが、この15分短縮をしたことによって、来年度からの本格施行に伴って町の役場の業務に支障があるとするなら、そこは適正に対応していかなければならないというふうに思いますが、原則、やはり今、今年4月から始めている方向を進めていきたいというふうに思いますが、それぞれの職場の場所、あるいは業務量、これが来年度から、今年4月から行ってきたことが業務に支障が生じるというような部分になれば、少し改正をさせていただいたりという場面は出てこようかと思います。ただ、谷口議員がおっしゃいますように、今度の法改正は、これは、働いておられる方々のために改正をされたというふうな部分もありましょうけども、実質的には今の正職員、あるいは嘱託職員や臨時職員の皆さんの身分にかかわる問題が明確化されたという部分もございます。例えば、待遇が正職員並みになるということでしたら、今度は採用に当たっても正職員並みの採用の仕方をしなければならないことがついて回りますし、あるいは、今まで香住町当時から我々も経験してまいりましたけども、臨時職員さん、嘱託職員さんの身分の明確化、任期は会計年度任用職員ということで、1年が任期ということが確実に明記されましたから、任期は1年の職員ということが、今まで従前の香住町当時にいろいろあったトラブルや問題点、そういうことも逆に明確になったということでございますから、何も今、谷口議員がいつも言われる、非正規と言われる嘱託、臨時職員の待遇をよくしたり、正職員にしたり、正職員に近づけるということばかりが明確になったという理解はしておりませんから、そのことも含めて、今後また議論をさせていただきます。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 谷口眞治君。 ◎谷口眞治(2番) それとあわせて、臨時、嘱託職員の皆さんの中で、合併前の旧町から継続されている問題が、それぞれ労働条件の違いで出てきていると思いますので、できれば今度この問題についても、せっかく会計年度任用職員という制度ができましたので、この際しっかり見直して、できれば、それこそ平準化をきちっとされて、複雑なそういう雇い方をしない、そういったことをやるべきだと思います。  一々申しませんが、ただ、町長、1年で終わりみたいなことを言っておられますが、何も更新も可能ですし、空白期間をつくってはならないということもちゃんと示されておりますので、どうか、町長、しっかりとこのマニュアルを踏まえて取り組んでいただきたいと思います。また9月に条例化されるということですので、ここでまた本格的な制度の議論はさせていただきます。どちらにしても、15分短縮職員をつくって、これで来年の本格施行を迎えるということについては、私は、やはりこれは、これまで頑張っていただいた臨時職員の皆さんの立場にしっかりと寄り添っていただいて、前に前進できる、そういったことをぜひしていただくことを強く求めて、次の質問に移ります。  次は、兵庫県の日本海津波防災インフラ整備計画について問うであります。18日に新潟県で震度6強、山形で震度6弱の山形県沖地震が起こりました。津波注意報が発令されましたが、大した津波は起こらず安堵したわけでありますが、しかし、けがをされた方とか、家屋が被災されたという方が出ております。そういった方々にまずお見舞いを申し上げますとともに、一日も早い復興を願っているものであります。  さて、兵庫県は、昨年3月に日本海沿岸地域津波浸水想定図を公表して、最高津波水位が余部で19分後に5.3メートルになると発表し、さらに、その想定図を受けた兵庫県の日本海沿岸における津波被害の軽減を図るための日本海津波防災インフラ整備計画がまとまったという報道がありました。これを受けて香美町はどう対応するのかということを町長に問うてみたいと思います。  以下3点であります。まず1点目が、日本海沿岸地域津波浸水想定図について説明ください。それから、2つ目でありますが、県の日本海津波防災インフラ整備計画についても説明をお願いしたいと思います。3点目でありますが、町として津波防災対策をどう強化するのかという点をお伺いしたいと思います。  1回目の質問を終わります。 ◎議長(西川誠一) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、谷口議員の次の質問でございます。  兵庫県では、平成26年9月に、国の日本海における大規模地震に関する調査検討会が公表した断層モデルを使用し、最大クラスの津波が発生した場合の日本海沿岸地域における津波浸水想定図を昨年3月に作成いたしました。最大クラスの津波とは、住民避難を柱とした総合的防災対策を構築する上で想定する、発生頻度は極めて低いものの、発生すれば甚大な被害をもたらす津波でございます。昨年3月に公表された日本海沿岸地域津波浸水想定図を受け、日本海沿岸における津波被害をはかるため、防潮堤等の防御施設の整備指針を示すとともに、対策内容をまとめた日本海津波防災インフラ整備計画を今年3月に作成されました。2028年度までの10カ年計画で、発生頻度が比較的高いレベル1の津波と、発生頻度は極めて低く、発生すれば甚大な被害をもたらす最大クラスのレベル2の2段階に分けて計画がされております。  日本海津波は津波の到達時間が13分から18分と短いため、大きな揺れを感じたら、津波警報などの情報を待つことなく、地震イコール津波と考え、避難行動をすることが大切でございます。そのことを常に意識していただくよう繰り返し訓練を行い、広報紙等でも周知してまいります。  インフラ整備については、県の整備計画に合わせ、県と連携しながら工法等について検討してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  谷口眞治君。 ◎谷口眞治(2番) それでは伺います。日本海沿岸地域津波浸水想定図というようなことでありますが、先ほどありましたように、山形県沖の地震で津波注意報が発令されたということで、改めて私たちも、これは他人ごとではないなということを改めて実感したところであります。そういう意味で、香美町、特に香住区です。相谷から余部までの間のいろんな港があるし、沿岸があるわけですけども、ここで津波が来た場合にどうなのかというところが非常に心配なわけであります。兵庫県のインフラ整備計画が説明されたんですが、具体的に香美町の事業計画について教えていただけませんか。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 示された詳細なことについては、私が全部ここで説明というわけにはいきませんので、関係課長で答弁できますことは答弁させていただきます。 ◎議長(西川誠一) 建設課長、吉田英貴君。 ◎建設課長(吉田英貴) それでは、私の方で、町で考えられております対象施設等との計画につきましてご説明をさせていただきます。町の対策箇所として今考えられますのは、議員も言われましたように、余部地区、下浜のヲメ川河口、浦上の浦上川河口、相谷の漁港前道路がちょうど対象施設となろうかと思います。あと、県のほうで香住漁港、無南垣漁港等々がございますけども、町としては今の4カ所が整備を考えられるかなと思っています。実際どんな対策をするんだということでございますけども、現在では詳細な耐震を含めた設計業務がされていないということで、具体的な工法については、現在、課ではお示しできないというふうに考えております。ただ、東北大震災によります経験から、一般的に考えられます工法としましては、防潮堤の整備、陸閘の整備、あるいは水門等の整備が考えられるというふうに県のほうからはお聞きをしております。ただ、先ほど申しましたように、今後は現地調査、あるいは詳細設計、地元との調整を踏まえた中で、工法等につきましては決定をしていきたいというふうに考えております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 谷口眞治君。 ◎谷口眞治(2番) 私、持ち時間ないのであれなんですが、資料請求をいただいて、県のインフラ整備計画の4ページに、具体的に香美町6地区の計画が出ているんですけども、6地区で総額36億円という、これ、説明してください。 ◎議長(西川誠一) 防災安全課長、島崎景仁君。 ◎防災安全課長(島崎景仁) それでは、日本海津波防災インフラ整備計画の4ページにあります事業計画でございます。これは、県が対策を行う計画が上がっております。先ほど建設課長が申しましたように、県の施設と町の施設がございます分について、町の施設の分はここには上がっておりません。県が整備を行います、例えば、無南垣ですと陸閘の電動化ですとか、沖浦では防潮堤を新設、また香住地区では堤防のかさ上げ等が書かれておりまして、県が行う事業費が230億円ということでございます。 ◎議長(西川誠一) 谷口眞治君。 ◎谷口眞治(2番) 全部説明してください。全項目、金額も含めて。 ◎議長(西川誠一) 防災安全課長、島崎景仁君。 ◎防災安全課長(島崎景仁) 香美町で県が今考えられている工法でございますが、まず、無南垣につきましては、先ほど申し上げました、現在ある陸閘を電動化する方式、また、そこに書いてありますように、レベル2の対策につきましては、防潮堤をかさ上げでございます。浦上については、洗堀防止対策として、現在浦上地区にあるパラペットの強化でございます。沖浦につきましては、レベル1対策として防潮堤の新設を検討されております。香住漁港内では、防波堤の沈下対策工事、また香住谷川では堤防のかさ上げが考えられております。下浜地区では県の施設の防潮堤のかさ上げが考えられておりまして、余部地区では長谷川の堤防のかさ上げが計画をされております。  以上です。 ◎谷口眞治(2番) 事業費と言ったでしょう。 ◎防災安全課長(島崎景仁) 事業費につきましては、その右の欄に書いてありますけども、概算事業費、例えば余部ですと3億円、下浜ですと1億円と記入してあるのが事業費でございます。 ◎議長(西川誠一) 谷口眞治君。 ◎谷口眞治(2番) 私は、ちゃんと丁寧に読んでほしいなと思ったんです。わかりました。それで、県のほうがこれだけの、10年間ですが、5年間を特に重点的に整備されるというようなことで、大変ありがたいと思っていますけども、あと、この中で町との連携ということが、浦上、下浜、余部ということになっていますが、これは、町の部分もあるというふうなことなのか。具体的に町としてどういったことがあるのか参考までに教えていただけるかなと思いますけども。 ◎議長(西川誠一) 防災安全課長、島崎景仁君。 ◎防災安全課長(島崎景仁) 町の施設と県の施設が相まっている地区につきましては、例えば柴山、浦上地区でございまして、浦上地区は、県の対策といたしましては、先ほど申し上げましたパラペットの補強等でございますし、町の対策といたしましては、浦上川の護岸のかさ上げになろうかと思います。また、先ほど建設課長が申しましたように、工法等については今後の検討でございますが、今考えられる工法といたしましては、護岸のかさ上げでございます。  それから、下浜地区につきましても、県の施設と混合いたしますので、町の施設でありますとヲメ川になりますが、ヲメ川も今考えられる工法といたしましては、護岸のかさ上げを考えております。それから、余部につきましても、長谷川は県の管理でございますし、町の対策といたしましては、現在パラペットがございますけども、パラペットの補強を現在検討しておるところでございます。 ◎議長(西川誠一) 谷口眞治君。 ◎谷口眞治(2番) ありがとうございます。それで、余部地区、1点確認したいんですが、長谷川はかさ上げしていただくということなんですが、西川はどうなんでしょう。この辺の対策はされるのかどうか。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) このお話をいただいてから建設課長と何度も、防災安全課長も含めてしております。余部の部分でいいますと、長谷川の関係を県が整備しても、付随する町のパラペットの補強とか、そういうものが同時にできなければ効果がないというようなことも現段階では県からご説明をいただいておりますから、するとすれば、香美町も対応をさせていただいて、県の事業もあわせて行っていただくということがなければ効果がないということでございますから、町はできるだけ県の工事に呼応して、余部地域の安全対策を図っていくということを念頭に、今、建設課を中心に検討を進めておるところでございますが、まだはっきり決まっているわけではございません。  以上でございます。
    ◎谷口眞治(2番) 西川は。 ◎町長(浜上勇人) 西川というのが今の町のパラペット部分ということで考えていただければ結構かと思います。 ◎議長(西川誠一) 谷口眞治君。 ◎谷口眞治(2番) 県の経過につきましてはよくわかりました。それで、町の対策ということで、既にこの中でもハード部分については計画されているということですが、あと、私いつも気になっておるんですが、防災計画、これが津波の想定図ができて大分たつんですが、津波対策で町の防災基本計画が改定されているのかどうか。先ほどの同僚議員の中でもありましたように、発令の部分が大きく変わるとか、いろいろ変化もしてきておりますし、特に最近、非常にいろんな被害があるたびに、それを補強するような対応もどんどん増えております。そういう意味で、町の防災計画が今どうなっているのか。それについてお伺いします。 ◎議長(西川誠一) 防災安全課長、島崎景仁君。 ◎防災安全課長(島崎景仁) 防災計画の修正につきましては、昨日もご質問いただきましたけども、町長のほうで答弁いただきましたように、県の修正が昨年できるということでございましたけども、今年まで延びるということで、町の地域防災計画は県の防災計画に抵触してはならないということでございますので、県の防災計画の修正をもって町の防災計画を修正してまいりたいと思っております。 ◎議長(西川誠一) 谷口眞治君。 ◎谷口眞治(2番) 防災計画の改定については、県の絡みの部分については上位でありますので、それに基づかなければならないということはよく理解できます。あと、そのほかの関係で、今のままではということで、補強が、例えば地震の場合の避難対策とか、こういった部分も当然周知が必要になってきますし、この辺で防災計画をもっと充実させていくというような、そういった課題もあるのではないかと思いますが、それについては検討されているんですか。 ◎議長(西川誠一) 防災安全課長、島崎景仁君。 ◎防災安全課長(島崎景仁) 津波の被害につきましては、先ほど町長からもご答弁いただきましたように、地震イコール津波ということで、まず避難ということが重要だと思います。既に何カ所か避難路も整備をいたしておりますし、それぞれ避難について検討はさせていただきますし、津波対策につきましても十分検討して、今後の防災計画の修正に反映させていきたいと考えております。 ◎議長(西川誠一) 谷口眞治君。 ◎谷口眞治(2番) 津波対策、先ほど申しましたように、決して他人ごとではないということで、そういう意味ではしっかりした対策、県もとっていただいておりますし、町もあわせて万全の体制をお願いしたいと思いますし、さらには、ソフト面では、ぜひ防災計画の充実と、さらに具体的には、いざというときの対応をしっかりとしていただくように求めておきたいと思います。  これをもちまして2項目めの質問を終えて、3項目めの質問に入らせていただきます。 ◎議長(西川誠一) 谷口議員、一般質問の途中ですけども、暫時休憩いたします。再開は11時10分といたします。                              午前10時56分 休憩                              午前11時09分 再開 ◎議長(西川誠一) 休憩を閉じ、会議を再開いたします。  谷口眞治君。 ◎谷口眞治(2番) それでは3項目め、クリーンパーク北但の定期検査の作業員死亡事故について問うであります。新しいクリーンパークは、1市2町で一部事務組合を設立し、タクマグループに建設費97億9,800万円をかけて、近代的な焼却施設として建設し、平成28年8月1日から、タクマグループが設立したSPC、ほくたんハイトラスト株式会社との運営計画で、運営費88億4,000万円の20年契約で運営をされております。しかし、稼働1年目からは相次ぐ排ガスの基準値オーバーで8回の焼却炉停止、その後も平成30年にも同じく排ガスの基準値オーバーで焼却炉停止が続いております。その上に今回は作業員が死亡するという最悪の事態が発生したわけであります。以下伺います。  (1)事故の経過。  (2)事故の原因と責任。1)焼却炉の詰まりの原因は。2)焼却炉の詰まり除去を手作業で行うなど施設の構造的な問題はないのか。3)責任はどこにあるのか。  それから、(3)被災者救済と再発防止対策はどう考えているか。それぞれ、被災者救済対策、再発防止対策について伺います。 ◎議長(西川誠一) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、谷口議員の3つ目のご質問でございます。  去る4月22日に、クリーンパーク北但の設備定期点検中に発生しました作業員死亡事故につきましては、まずは亡くなられました作業員の方、そのご遺族の皆様に対し、心からお悔やみを申し上げたいと思います。  まず、事故の経緯でございます。お手元にお配りしております資料をご覧いただきたいと思います。クリーンパーク北但の運営事業者でありますほくたんハイトラスト株式会社が、株式会社タクマと契約いたしました定期整備工事において、その二次請負者KMSエンジニアサービス株式会社の実施をしておりました1号炉の焼却灰冷却装置の灰出し作業中に発生したものでございます。別紙の焼却炉断面図をご覧ください。焼却炉の中の階段状の床、ストーカと申しますが、ここに堆積する焼却灰は、ストーカが動くことで主灰シートに送られ、焼却灰冷却装置に落下し、その中の水で冷却をされます。この工事の現場確認の中で、その主灰シートの上部に灰が固化、詰まっていることを目視で発見、ストーカ上部から棒で突く作業などをいたしましたが、解消せず、炉外にて除去方法の打ち合わせを実施し、エアホースや、さらに長い棒で突く方法等をとることになりました。打ち合わせ後、炉内に待機していた作業員が手すりを乗り越えて、その堆積した灰の上に乗り、棒で突く作業を行い、灰とともに冷却装置に落下したというものでございます。  次に、事故の原因と責任でございます。次に、焼却灰の詰まりの原因ということですが、固まった直接的な原因は不明とのことですが、考えられるものとして、同工事におけるボイラー水管清掃時に、北にある焼却灰冷却装置内部に清掃灰を貯留したため、焼却灰シュート内部で圧縮固化し、清掃灰が詰まったのではないかということでございます。構造的な問題はないかとのことでございますが、同種のストーカ式焼却施設は全国92カ所あり、定期整備工事中での事故報告はないと聞いております。また、これまで同様の定期整備工事を行っており、今回3回目で初めて起きた事象であり、想定外のものということでございます。  次に、責任の所在についてでございます。運営事業者でありますほくたんハイトラスト株式会社と北但ごみ処理施設整備・運営事業・運営業務委託契約書を交わしており、その第9条第3項で、受託者ほくたんハイトラスト株式会社が委託業務の各業務を第三者に委託する場合、第三者への委託は全て受託者の責任において行うものとし、委託業務に関して受託者またはその受託者が使用する一切の第三者の責めに帰すべき事由は、全て受託者の責めに帰すべき事由とみなして、受託者が責任を負うものとするとしております。本件の場合、運営事業者である受託者ほくたんハイトラスト株式会社が、年に1回の定期点検整備を第三者に委託したものであり、北但行政事務組合には責任はないものと考えております。また、今回このような痛ましい事故が発生したことから、発注者でありますほくたんハイトラスト株式会社、元請者株式会社タクマ、一次請負者OESアクアフオーコ株式会社、二次請負者K,M,S,エンジニア・サービス株式会社、それぞれに何がしかの責任があると考えております。  次に、被災者救済と再発防止策でございます。被災者救済対策ということでございますが、労災申請に係る事務手続につきましては、被災された方の所属先でありますK,M,S,エンジニア・サービス株式会社がされることになると思います。香美町としては、現段階では把握はしておりません。  次に、再発防止対策ということでございますが、運営事業者であるほくたんハイトラスト株式会社は、具体的に、ボイラー水管清掃時に焼却灰冷却装置を稼働させ、装置内及び灰シュート内に清掃灰をためないようにする。万が一、閉塞が発生しても炉内作業とならないように設備改良をする。作業手順変更時の指導、教育の徹底、単独作業の厳禁の徹底の3点を取り組むこととしております。北但行政事務組合からは、今後このような災害が二度と発生しないよう、業者への指導に努め、さらなる安全管理に向けて取り組んでいくと聞いております。また、今後、労働基準監督署による指導、改善命令等の指示があれば、そちらにも従うことになると考えております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  谷口眞治君。 ◎谷口眞治(2番) 今、るる事故の経過、それから事故の原因と責任の問題について、さらには救済と防止対策ということについての説明がありました。何点かお伺いしたいんですが、まず、焼却炉の詰まり除去を棒で突つくという手作業、こういったことが行われたということですが、あれだけ近代的な、それから、なおかつタクマといえば全国でも有名なメーカーでありますが、こういった施設でなぜ作業員が棒で突つくような、こういう除去作業が必要だったのかというところに、100億円近いお金をかけながら、こういったことがあるということに改めて私は驚いたわけですけども、この構造的な問題というのはないのか。ほかの施設でもこういったことがあり得るということなのか。私、詳しいことはわかりませんので、それについて、もし、わかれば教えていただきたいと思います。  それから、責任の問題であります。責任は直接的には当然運営会社と元請会社というようなことになると思いますけども、組合も全く責任はないとは思えないんです。当然、北但1市2町の一部事務組合の共同でつくった施設でありますので、そういった点ではあるのではないかという思いがしているんですが、先ほど、何がしの責任はあるのかなという町長のご答弁だったですけども、改めて事務組合の責任についてどう考えるのかというところをお伺いしたいと思います。  それから、あと、被災者の救済対策はどこまで進んでいるのか。その点についてわかりましたらお願いします。とりあえずお願いします。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) まず、この種の質問でございます。谷口議員からの通告でございますので、真摯に受けとめて、町としての回答、先ほど申し上げましたけども、まず、北但行政事務組合には議会もあり、私どもは構成市町でありますから、関係ないとは言いながら、先ほど求められた、今、再質問で求められたような答弁も、香美町議会で香美町長としての私が何ら申し上げるべき問題ではないというふうに思います。組合にあっては、私は副管理者という立場でございますから、組合の責任でもって答弁申し上げなければならないことは、組合議会で中貝管理者が説明すべきことというふうな認識を持っております。香美町議会の中で組合を代表して私が答弁できる問題ではございませんので、ただ、事実関係、あるいは担当の町民課長が説明申し上げる部分については、香美町議会の中でもしっかりと説明はさせていただきますが、組合の副管理者という立場で香美町議会で香美町長としての答弁は今ここでできないというふうに判断を申し上げております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 谷口眞治君。 ◎谷口眞治(2番) 町長、何をおっしゃっているんですか。副管理者として責任はあります。どうですか。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) ですから、副管理者でございますので、組合の代表として答弁を申し上げなければならないことを、中貝管理者を差しおいて私が香美町議会で答弁するわけにはまいりません。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 以上で谷口眞治君の一般質問を終わります。  次に、西谷尚君の一般質問を行います。  西谷尚君。 ◎西谷 尚(5番) 西谷尚でございます。  まずは、一般質問の前に、先日の香住区若松におきまして発生いたしました大規模な火災に見舞われました皆様に対し、お見舞いを申し上げたいと思います。このようなことが発生いたしますと、加工業種を含め、地区住民の生活にも影響を及ぼしかねません。今回の火災に対し行政ができることはしっかりと取り組んでいただきたいと強く願うものであります。  さて、4月には県会議員の選挙が行われ、美方郡におけるまちづくり、地域づくりの取り組みについて、産業、教育、医療等において議論がなされました。人口減少の問題と少子・高齢化を取り巻く中で、我が町においてもこれらの解決策はあるのかという課題については、行政にかかわらず、私たち議員においても大きな課題となっております。しかしながら、難しい、難しいでは済まされません。少しでも前向きに進む姿勢を示さなければなりません。今まで行政はさまざまな取り組みを進めてまいりました。その成果が見えたもの、見えなかったもの、さまざまな見方があるわけであります。そこで1問目の質問でございますが、もう一度原点に立ち返り、まちづくり、地域づくりの取り組みについて問うものであります。  1つといたしまして、3区における地域づくりのポイントはどのように考えておられるのか伺います。具体的には、香住区、村岡区、小代区において何をポイントに取り組んでいるのか。また、2つ目といたしまして、その取り組みの課題はどのように捉えておられるのか。3つ目として、町民に参画していただける取り組みに対する仕かけや組み立てが改めて必要と考えますが、まちづくり、地域づくりの取り組みの提案に対する団体やグループに対して助成制度の考えがあるのかを町長にお伺いいたします。 ◎議長(西川誠一) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、西谷議員のご質問にお答えをいたします。  平成17年の3町合併により、香美町が誕生いたしましてから本年で15年を迎えますが、合併後10年を迎えた平成27年ごろから、町の一体感が感じられないといったご意見を頂戴する機会が増えてまいりました。また、香住区、村岡区、小代区の各地域にはそれぞれの特色や魅力があり、各地域団体や個人の方がそれらを活用した地域づくりを進められております。それら一つ一つの取り組みが地域の活性化、ひいては町全体の活性化へとつながるものと考えております。以上のことから、3区を個別に切り分けたまちづくりや地域づくりを行うのではなく、各地域で行われる地域づくりが町全体の一体感の醸成や魅力づくり、地域の活性化へとつながる、地域にあるすばらしいものをすばらしいものだと思える住民と町職員の意識改革と、地域にあるものの価値に気づき、それらを活用しようとする内発的な発見が地域づくりにおけるポイントであると考えております。  本町の高齢化率は40.6%であり、町内120集落のうち、高齢化率40%以上、50世帯未満の小規模集落が50集落、そのうち高齢化率が50%以上の限界集落が30集落もあり、町民の皆さんから、この地域には若い人がいない、何もない、どうしようもないといった声をお聞きすることが多くなってまいりました。このような社会現象や自然現象、農地や山林の荒廃、集落機能の脆弱化により引き起こされる、地域住民がそこに住み続ける意味や誇りを見失っていく状態のことを、地域づくり政策の有識者は、地域における誇りの空洞化と言っておられます。本町でもこの誇りの空洞化が各地域で進みつつあることから、地域への愛着と誇りを醸成し、地域力の維持、強化を図ることが、本町のみならず、全国の中山間地域における地域づくりの課題であると考えております。集落機能の脆弱化や地域力が減退しつつある状況を踏まえ、新たに地域課題の解決や地域づくりのための活動等に取り組む住民団体やグループの取り組みに対して助成金を交付する香美町地域コミュニティ活性化事業助成金、過疎、高齢化が進む区等の活性化を図るための取り組みに対し補助金を交付する小規模集落活性化支援補助金により、地域づくりを行う団体等に対する支援を行っております。また、射添地区をモデルとして取り組みを進めている新しい地域コミュニティによる地域づくり活動に対しては、新しい地域コミュニティが定める地域づくり計画に基づく取り組みや事業に助成金を交付することとしており、現在詳細な交付要件や交付額等の詳細な内容の検討を進めているところでございます。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  西谷尚君。 ◎西谷 尚(5番) 今、町長から答弁をいただきました。私が考えている感じとは違うんですけど、私は、基本的にまちづくりというのは各地域の特性を生かしていく、その生かし方が全体のまちづくりにつながっていくんだなというふうに考えております。ですから、切り分けた考えではなしに、全体の中でいろんな取り組みをやっていくんだというような町長の答弁だったというふうに理解はしているんですが、もう一度、私は、その辺を原点に返って、底辺からいろんな意見や考え方を拾い上げていって、その組み立てによって大きなまちづくりを達成していくという、そういうものが大事なのかなと思って今回の質問をさせていただきました。ざっくりと言いますと、それは、町長が言われるように、一つの地域において、産業であり、医療であり、いろんなものがあるので、そこで細かいことを1つずつ言われるということは難しいと思います。だけど、本町は、美しい山、川、海の取り組みというのは合併以来からずっと続いてきているというふうに認識しているわけですが、そういう中で、香住区とは何なのか、その特色は何なのかと考えますと、やはり香住というのは漁港のまちであって、漁港を中心としたまちづくりが重要なのかなというような感じを受けています。そして、村岡や小代につきましては、文化や歴史、そして山を活用した取り組み等が重要になってくるのではないかなというふうに私は捉えておるわけであります。  課題につきましては、地域力がしっかりと発揮されてない、地域力を見つけられてないというようなご答弁だったように思います。まさに地域を考えるその課題といたしましては、今までの取り組みというのが住民にしっかりと認識されてないというか、理解されてないのかなというふうに私は思っております。その辺、住民がしっかりとその取り組みに対して参画をしていただく。そういうことが大きな課題でないのかなというふうに思っております。その参画の中でそれぞれの特徴を生かしたまちづくりというのは、町長が言われたとおりでございます。地域づくりの分野がいろいろなことで展開をされておるわけでありますが、その成果については余り見えないなというふうにお聞きすることが多いということであります。  観光であれば、その組み立てにおきましては観光業者が企画や提案等をされます。しかし、まちづくり、地域づくりの取り組みは業者でなくてもできるというふうに思うわけであります。むしろ観光業者はその取り組みに対して、営業的な立場から自分たちはどうそれを活用すればよいのかという二次的な考えの中で動くというのが本来の形であろうというふうに私は思っています。ですから、一番底辺にある発想とか考え方、それをまず引き出すことが大事なのかなというふうに思っています。それは、住民にいろいろと参画をしていただいて、その発想をお願いする、提案していただくということが大事だというふうに思っております。そういう意味で、その助成制度というのは、町民に対してのさまざまな仕かけがそこにあるのかなというふうに思っています。その仕かけというのが助成制度であって、何かを取り組みたい、こうやればもっとまちがよくなるのではないかというような提案に対して、町がそういう助成をしてあげる。そのことによって提案をした方が、形としてそれが取り組まれていく。そういうことが大事なのかなというふうに思います。この点、町長いかがでしょうか。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) まさに今、議員のおっしゃるとおりでございます。ですから、そういうまちづくりの核となって活動をなさっていただくような方のために、先ほど答弁の中で申し上げましたような香美町の、特に地域コミュニティ活性化事業の補助金、あるいは小規模集落でいいますと、小規模集落の活性化支援補助金というような額のレベルの問題があって、満足していただけるような補助金の額ではないかもわかりませんけども、まさに今、西谷議員がおっしゃいましたようなものを活用していただく、あるいは地域としてそれぞれの地域の活性化のために頑張っていただけるための補助金というのは、制度上、これが十分足りているかどうかということには問題があろうかと思いますが、既に今そういう方向でもって予算措置もしておるわけでございますから、まず、そういうものがある、地域づくりのグループのリーダーの皆さん、あるいは各地域の産業団体の皆さんには、そういう部分がご自分たちが思っておられる活動に適したものかどうかということは別にして、そういうような補助金の制度があったり、町が出してあげられるわずかな制度を、きちっと区長さんや産業団体の長の皆さんに、そういうものが町としても用意があるというようなことが少し認知ができてない部分もあろうかと思いますので、また足らざる部分は額を増やすなり、もう少し多角的にその活動資金が使えるような中身は、年度ごとに町の予算措置を検討する中でしっかりと議論はさせていただきたいというふうに思いますから、現行ある補助金の制度というもので活用していただけるとするなら、そういうものが用意がございます。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 西谷尚君。 ◎西谷 尚(5番) 現行でそういう制度資金等もあるわけでありますが、私の考えと少し微妙に違うわけです。そういう制度を使うというのも一つの手であります。私は、基本的に町単の中で、観光においては、こういうふうなことをやればもっと地域がよくなるのではないかというような、そういう提案に対して、それは本当に町の補助制度の中に当てはまるのか。それを審議する。これはこうしたほうがいいですよ、こうしたら形になるから、これやってください。それに対しての第一歩の踏み出しの助成をしましょうという形で、それは、金額的には大きなものではないかもしれませんけど、一歩を踏み出すための補助、助成をする。そのことによって仕かけづくりができて、新たな提案が行政として受け取ることができる。そういうものをどんどん増やしていかないと、なかなかまちづくり全体の計画にしても、そういう意見というのはやっぱり少ないですよね、アンケートをとっても何しても。ということは、皆さん関心がないのかなというふうに思うわけであります。その辺を底上げしていかないと、意見を引き上げるということの底上げをしていかないとだめなのかなというふうに私は思っております。ですから、皆さんが身近に、私はこういうことをやりたいんだと、私はこうしたほうがもう少し産業活性化になると思いますよというような簡単なご意見に対しても、じゃあ、やってみますか、こういう補助金ありますから、これ使ってくださいというような形で組んでいただければ、もっとまちづくりに対して、地域づくりに対していい意見が出てくるというふうに思うわけです。町長、その辺をもう1回。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) まさにおっしゃるとおりだというふうに思います。ただ、今、西谷議員から観光の例を出されて、観光の一つの例の中で町が出させていただく補助金、それぞれの観光にかかわる団体にどのように支援していくかというようなことを事例として出されました。ただ、私、個人的な感覚で申しわけないんですが、少し新しい取り組みに意欲がないというのが役場の立場からは見えてくるような形が、3区ともに、例えば、観光イベントも同じようなことをずっと続けておられて、今まさに議員がおっしゃいますように、新しい提案ができれば、現行にプラスして今度新しい取り組みに出すというような話を、業界の皆さんからも要望があるわけでございますが、例えば、いつも町の予算編成の中でも、議員の皆さんにも私のほうからお願いをしておりますように、スクラップ・アンド・ビルドといいますか、事業の再構築、そういうふうな面でそれぞれの産業団体、例えば観光なら観光が一つのイベントも数十年続けておって、一つ一つのイベントごとの検証もできてないままに何十年間も同じようなイベントごとが続いているという例が3区ともにあるというのが、今、私は、また皆さんにもお願いをして、少し方向づけをしていただきたいなというような思いがあります。  現行では、町の支援策にいたしましても、現行のものをそのままにしておいて、次にはこういうことに取り組むという事例がたくさん見受けられて、私は、これは予算措置上も、町もこのままずっとこういう方向を続けていくのは少し無理があろうかと思いますから、業界の皆さん方と膝を交えて、それぞれ観光なら観光、農業なら農業、漁業あるいは水産加工業、さまざまな業界の皆さんと町の支援策や業界が発展するための業界の皆さんの今後の考え方を一度整理して町も対応いたしませんと、今のままいっても何か細かいものが次々に増えていくだけの町の政策になりますので、基本的なものをもう一度、少し時間がかかったり、ボリュームが大きくなると思いますけども、町民の皆さんや産業団体の皆さんとしっかりとその辺の議論ができるようにならないと、新しい取り組みや今後のまちの進め方についてはきちっとした方向性が、我々の側も住民の皆さんの側も産業団体の側もきちっと見えてこないというような課題があろうかと思いますので、そういうところも含めて、また議員ともいろいろと意見交換をさせていただきたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 西谷尚君。 ◎西谷 尚(5番) 一つの例でございますが、村岡区で山を生かす、先ほど私も言いました、村岡、小代はやっぱり山を生かしていくべきだというようなことを言わせていただいたんですが、山を生かすという取り組みが行われております。それは、蘇武岳、妙見蘇武林道を活用した取り組みでありまして、主体は地元のボランティア団体でございますが、平成28年6月より、人と森林をつなぐ道のプロジェクトの取り組み、ブナ百年の森づくりの活動、蘇武ハイキングの実施、山岳ルートの整備や案内看板の設置、山岳マップの作成、ブナ林の調査及び植樹の事業等の計画の中で、朝来農林事務所と連携して活動をされております。  今後の事業の取り組みといたしまして、瀞川山や鉢伏に係るルートの確立を考えており、村岡のまちを中心とした周縁の山々、その山々の活性化を狙っているわけであります。そして、その活性化の中で地域全体の活性化につなげていくというような動きになりつつあります。まさに山の魅力づくりが完成できたなら、年間山を活用する人の流れをつくれ、まちへの入り込みが認められるわけであります。その具体的な取り組みといたしましては、ウオーキング、オリエンテーリング、そしてトレイルパークの設立、山岳におけるマラソンの高地トレーニングの合宿誘致など、地域活動と村岡地域の新たな魅力づくりや移住定住にもつながってまいります。そうなると、宿泊業を含め、道の駅の活用、村岡商店街の活性化、また周辺の自然環境資源との連携にもつながってまいります。地域全体が活性化することになります。このようなまちづくり、地域づくりにつながる取り組みやボランティアの活動、地域を盛り上げていくためのフェスティバルの開催など、展開次第によっては大きなまちづくりの起爆剤となるわけであります。このようなグループや団体、まちづくり、地域づくりの提案に対し、またアイデア、取り組みに対して町単でご支援があれば、より具体的に取り組めるのではないかというふうに思って今回の発言をさせていただきました。最後に町長、お願いします。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) すばらしいご提案であり、また山の関係、小代区、村岡区あるいは香住区を含めて、例えば議会からも、山の日の活動だとか、山の日のイベントごとについても、今までも何度となく提案をいただいておりますし、町としても最大限の支援はさせていただきたい。ただ、先ほども申しましたように、例えば観光事業なり、さまざまな町の支援策を講じるといいましても、新たにできたものに次々と町が支援を差し上げるというのは、これは、町の予算上、物理上にも無理が生じるところがございますから、先ほど申しましたように、地域活性化のためのイベント、あるいは観光事業についても、事業を一度見直していただいて、そういう中で新しいものはつくり出す。あるいは一旦成果が出たり、あるいは事業としてそろそろというようなものは整理をしていただいた中で、全体として事業費を頑張って伸ばすというような方向は見出せても、現行あるものに足して、新しい取り組みに次々に町が支援していくというのも、これもなかなか無理があろうということも先ほどの議論と一緒でございますけども、町としてはそういう方向で考えておりますから、さまざまな山を生かしたイベント、新しいものを構築していただく場合には、現行のあるいろいろなイベントの見直しも含めて、あわせて共同作業で行っていただければ、町としては、財源の確保やさらなる支援にはしっかりと取り組んでまいりたいというふうに思っております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 西谷尚君。 ◎西谷 尚(5番) 理解させていただきました。町のイベント、観光協会のイベント等の発言が町長よりございましたけど、基本的に行政からも行政支援が出ているわけであります。そういう中で新しいものを含めて、そこで一度精査をしていくというのは大事なことかなというふうに思います。今まで続いてきたものを同じようにやっていく、同じように補助金を出していくという考えではなしに、今の時代にそぐった、今の環境にそぐったやり方をどうやっていくのかというところの意見を吸い上げていただいて、きちっと実のあるものに変えていくべきだと私も思っておりますので、その辺しっかりと、町長、取り組んでいただきたいなというふうに思います。  それでは、2問目に入りたいと思います。2問目は、競技用の計測装置CT400の更新はなぜしないのかということを町長に伺うものであります。まず機器の更新について、導入の経過と使用年数、そして機器の状態について伺います。2つとしまして、生涯学習課として、冬季青少年スポーツの実績をどう捉えているのか伺います。3つ目、新たな機器導入に至る準備はできているのかについて教育長にお尋ねします。 ◎議長(西川誠一) 質問は終わりました。教育長の答弁を求めます。  教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) それでは、西谷議員のご質問にお答えをいたします。  まず、1問目でございますが、競技用計時計測装置CT400は、旧村岡町時代に、平成12年度、自治総合センターの助成金を活用したコミュニティ助成事業において導入をしました。導入経過につきましては、現在も継続して実施中の、雪国特有の事業である町民スキー大会等に活用するために購入し、平成30年度で19年が経過しているところでございます。この競技用計時計測装置を整備することにより、競技大会のグレードアップが図られ、参加者の意識向上や全国レベルの選手育成に大変役立っているところでございます。機器の状態については、平成30年度終了までは、さまざまな細かい不備の箇所があるものの、正確に稼働はしておりますが、数年前より製造メーカーから、保守対応期間の終了、交換部品の製造中止などの連絡があり、何かトラブルが発生すると大会を開催することができなくなることが懸念されております。  2問目でございます。冬季青少年スポーツ育成の実績につきましては、これまで兵庫県代表として全国中学校スキー大会、全国高等学校スキー大会、全国高等学校選抜スキー大会、全日本ジュニアスキー選手権大会、ジュニアオリンピックカップ、全国ジュニアスキー競技大会などの全国公認大会への多くの香美町の児童・生徒が参加させていただいております。また、近年においては、全国公認大会において優勝者も輩出している状況もあります。  最後の3問目でございます。町備品であるこの機器は、町内スキー場で開催される全日本スキー連盟公認大会などへの貸し出しを行っております。今後も継続して町主催の町民スキー大会を行うことが選手の育成につながるとともに、今の子どもたちにとっては貴重な体験となり、やがて成長し、大人になってから、ふるさとのよさや地域の価値を理解することにつながっていくと考えております。これらの大会は、近畿圏内だけでなく、全国各地から参加者があり、冬季観光の入り込み数の増加や香美町の知名度アップにも大きく関係しているものと考えております。したがいまして、機器については、現在の機器の状態を踏まえて、今後スキー場関係団体等と協議しながら検討していく必要があろうかと考えております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 教育長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  西谷尚君。 ◎西谷 尚(5番) 答弁ありがとうございます。まさに耐用年数を過ぎているという認識で私はあるんですが、教育長も言われたように、購入してからもう19年たっていると。もうそろそろいいんじゃないかなというふうに思うわけです。その中で、その当時の香美町の財政状況とかいろんなことがあったわけでありますが、それはそれとして、やはりきちっと毎年活用されているわけであります。使ってないということであれば、これは更新というのは必要ないのかなというふうに思いますが、やはりジュニアスポーツというか、青少年の関係、冬季のスポーツにおいても活用されていますし、社会人のスポーツにおいても活用されております。その辺、なぜ更新を、考えておられるんでしょうけど、できなかったのかなというとこを、教育長、もう一度その辺をお願いできますか。 ◎議長(西川誠一) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 私、西谷議員からご質問を受けたときに、この計測装置がどのぐらいのもので、どのような費用がかかって、どのぐらいの経過があってというのは、本当に恥ずかしながら、承知をしておりませんでした。その後、事情を理解できていなかったのは私のあれだと思いますが、今、議員からご指摘を受けまして、生涯学習課とも話をして、19年が経過していると。そして、今度何か誤差があれば修理がきかないという状況もございますので、早急に今、スキー場の関係団体等と協議しながら検討を進めていこうという状況でございます。本当に申しわけありません。私の認識不足でございます。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 西谷尚君。 ◎西谷 尚(5番) 謝られてもどうしようもないわけですよね。姿勢を示していただいたらいいのかなと私は思っておりますけど、まさに教育長言われるように、この計時計測器は特殊なものでありまして、通常の陸上の大会とか、そういうものにも使えるわけであります。教育長ご存知かどうかわかりませんけど、電子掲示というか、こういう機械のタイムというのは、公認のタイムになるわけでございます。陸上においても、今までストップウォッチで3人、4人でやって、その平均をとってタイムを出していたわけですが、今は公式レースのタイムというのは電子掲示で決まっております。ですから、冬だけで使えるというものではなしに、幅広く、使い方によっては使えるのかなというふうに思っています。教育長は言われませんけど、何百万円もする機械だということで、今まで二の足を踏んでいるのかなというふうには思っております。それは口に出して言われなかったのであれですけど、当然そうだというふうに思っております。しかしながら、購入時点から19年たつということは、1年に割るとわずかな金額で使っているわけですよね。わずかな金額というか、そこそこの金額ですけど。ということで考えてみれば、今、新しく更新したとしても、また20年使えるとなればそんなに、最初の初期投資は必要でありますが、必要なのかなというふうに思っております。  まさに今、教育長言われたように、子どものスキーにおいても、全国大会において、全国中学校のスキー大会において全国で5番に入るというような選手も出ています。そして、ジュニア選抜等では全国で1番になっているような方もおられるわけですね。それは中学校ですよ。ほかのスポーツで考えてみれば、そんなことは考えられないわけですよね。全国で10番以内に入るということは、あれはどこの選手だということになります。そうしたら、兵庫県の選手だと。兵庫県でスキーなんかできるんかという話になります。いや、しっかりとスキー場があるんですよと。大きくその辺が香美町の宣伝にもなっているわけですよね。そうして、こんなまちでも全国に通用するスポーツがあるんだという、子どもに対しても自信がそこで生まれるというふうに私は思うわけであります。その辺、教育的な立場で考えても十分意義があるというふうに思うわけでありますが、その辺、教育長、もう一度お願いします。 ◎議長(西川誠一) 教育長、藤原健一君。
    ◎教育長(藤原健一) 今、西谷議員から言われるように、本年度におきまして、中学校2年生の女の子が全国で5番に入る、そして全日本の公認の大会でトップになるというようなニュースを聞いて、町長のところにも表敬訪問をして、ご褒美をいただいたというふうなところまでは承知をしておりますし、十分町内でスポーツや文化で頑張った生徒を表彰するわけですが、その中でスキーの冬季の大会で入賞したという選手を、毎年のようにたくさん選手が出てきております。そのようにして活躍をしているのは承知はしております。したがいまして、このCT400につきましては、先ほども申しましたように、早急に検討に入りたいというふうに私は思っております。ただ、悲しいことに、私は、金額的なものもまだ十分承知しておりませんし、検討を加えて、スキー場の関係団体の方と協議は進めていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 西谷尚君。 ◎西谷 尚(5番) もう一つ重要なのは、ハチ北等でも全国に通じる大会を行っている。言えば、モーグル大会であれば西日本モーグル大会、そして兵庫県モーグル大会ということで、これは公認レースになっているわけですよね。全国から選手が来て、ここでポイントを稼いで、また帰っていくというような大きな大会になっております。そういう公認大会においては、必ず電子掲示においては2系統ないとだめだということになっております。ということは、今ある機械400と、もう1個400なのか、300なのか、公認のそういう機械が必要であると。でないとその大会ができないということになっております。これは、全国どこに行ってもそうなっておりますので、そうなってくると、今の機器の現状を見てみますと、以前、小代区におきましては1台CT300というのがあったわけであります。しかしながら、数年前からその機械が使えなくなって、今はゼロです。小代区のスキー場の中にはそういう機械は一切ありません。ハチ北においては、まだ300が残っておりますので、その300を1台使っています。町のCT400とあわせて全国の公認大会ができているという状況にあるわけです。これがなくなると、よそから借りてくればいいわという話になるわけですが、よそでも同じような時期に大会をやります。それがかぶった場合は、大会ができないというようなことも考えられるわけであります。その辺もしっかりとお願いしたいなというふうに思いますし、機器の値段が高い。これは無理だなというお考えはよくわかるわけであります。しかしながら、一括で払うことを考えずに、分割でやれば別に問題ないわけですよね。私たちの家であればそういう考えをするわけですから、もしくは町長が言われるように、スクラップ・アンド・ビルド、今のマラソンレースなんかでも補助金を毎年出しています。しかしながら、参加者募集をしたときに短期間でいっぱいになってしまう。それだけ人気の高いものになってしまう。何千人という人間を受け入れています。ということは、私は単純に考えて、商売的に考えても、十分それで賄えているというふうに思うわけです。でしたら、短期間、2年か3年間の中だけでその補助金を調整しながら、そちらに回すとかというような考え方もあると思うんですが、その辺、教育長どうお考えでしょうか。 ◎議長(西川誠一) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 今、議員ご指摘のとおり、たくさんの大会を町では開催しておりますし、補助金もたくさんいただいております。その辺を一度見直すなど必要はあろうかと思います。例年この大会の補助金というのは、生涯学習課がほぼ担当しているわけですが、毎年のように見直しは図っております。その辺、見直しを図り、また新たな大会をどうのこうのというよりは、今の大会を、補助金の見直し等を含めて、十分検討をしたいというふうに思っております。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 西谷尚君。 ◎西谷 尚(5番) 最後になります。学校教育において、生徒の数はどんどん減ってきております。そういう中で、自分はこういうスポーツをやりたいんだというようなことがあるわけですが、なかなか今の環境の中ではできないというふうになっております。そういう状況がある中で、地域のスポーツとして、自分がやりたいスポーツに取り組めるわけでありますから、その辺をしっかりと捉えていただきたいなというふうに思っております。その中で、地域と一体となって子どものスポーツを支援していく。そして、全国や世界につながる、そういう取り組みにかえていくというのは、生涯スポーツの中でも本来目指すべきところだというふうに私は思うわけです。そういう観点からしても、機器とかそういう機材というのは、必要であれば必要なんです。それは、金がないからということでは済まされないというふうに私は思います。その辺しっかりとご議論いただいて、結論を出していただきたいと思います。今までいつも考え中だ、検討中だということで何年も過ぎているというのは、この19年に出ているわけでありますから、その辺もう少し短期間で考えていただかないと、部品提供もない、器具もいつ壊れるかわからないとなると、困るのは町民であり、スポーツに携わっている人が困るわけであります。その辺しっかりとお願いしたいというふうに思います。 ◎議長(西川誠一) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 今、西谷議員からご指摘のことを十分踏まえながら、今後しっかりと検討して、できるだけ早い時期に結論を出していきたいというふうに思っておりますので、どうぞよろしくお願いします。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 西谷尚君。 ◎西谷 尚(5番) 教育長、申しわけない。今回提示したのはCT400の更新でございましたが、公認のそういう計時計測器のもので、ほかにかわるものを調査したということはございますか。 ◎議長(西川誠一) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 西谷議員が一般質問に出されてから、私どもは検討というか、協議したところでございまして、以前にかわるものを協議したかということは全くございません。今回が初めてでございます。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 西谷尚君。 ◎西谷 尚(5番) しっかりと見ていただきたいというふうに思います。機種は何機種か出ておりますし、今回のCT400の更新におきましても、周辺機材はそのまま使えると私は思っています。ですから、本体の更新だけすればいいということで、それにしても何百万円のお金がかかるわけですが、想定している金額よりは安く済むのかなというふうには思いますので、よろしくその辺をご検討ください。  以上、終わります。 ◎議長(西川誠一) 以上で西谷尚君の一般質問を終わります。  一般質問の途中ですが、ここで暫時休憩いたします。再開は午後1時5分といたします。                              午後12時04分 休憩                              午後 1時02分 再開 ◎議長(西川誠一) 休憩を閉じ、会議を再開いたします。  休憩前に引き続き、一般質問を行います。  次に、田野公大君の一般質問を行います。  田野公大君。 ◎田野公大(7番) 7番、田野公大でございます。通告に従いまして一般質問を行います。  最初に、議長にお願いします。通告しておりますのは、大項目は1つだけとなっております。関連して3つに分けておりますので、中括弧ごとに質問したいと思いますが、よろしいでしょうか。 ◎議長(西川誠一) はい、許可いたします。 ◎田野公大(7番) それでは、まず1問目から、まず大項目として、公共交通政策についてということで、最近、皆さんもよくテレビ等で聞いておると思いますけども、高齢運転者による重大な交通事故のニュースが連日放送されている中、免許返納の話がどんどん話題となってきております。また、高齢化が進み、車を手放す人も増えていく一方、スーパーなどでは地元の小さな店がなくなり、いわゆる買い物難民と言われる方々や、病院への通院もままならない方々など、交通弱者と言われる方々が増え、日常生活に支障を来し、地域に潤いや活気がなくなってきている。まちとしてもその対策に取り組んでいるところではあるが、この際、村づくり、まちづくり、産業活性化、日常生活支援、福祉対策、通学・通園など総合的観点からの公共交通の見直しなど、対策が必要と考えるが、町長の所見をお伺いするものでございます。  それでは、(1)で、香美町地域公共交通会議での検討状況はいかがですかということで、1)としまして、バスやタクシー事業者とどこまで突っ込んだ話ができているのか。(例えば、路線バスも含め総合的な見直し、乗車ポイントの見直しなど)利用者の利便性に沿った見直し等がなされてきているのかということと、2)といたしまして、新しい地域コミュニティ等による道路運送法における許可または登録を要しない運送の態様の研究、指導、導入検討などはなされてきているのかということ。3)としまして、そういった取り組みに対する町の姿勢といいますか、指導や補助体制等は検討されているのかということをお聞きします。よろしくお願いします。 ◎議長(西川誠一) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、田野公大議員のご質問にお答えをいたします。  香美町地域公共交通会議につきましては、国や県、住民、事業者、警察などの代表者15名で組織しており、町民バスや町内の全但路線バスに係る運行経路の変更、バス停増設などの利便性向上策、運賃制度などについて、年3回程度協議を行っております。  事業者との協議でございますが、バス、タクシー事業者につきましては、代表となる会社の担当者がこの会議の委員として参加しておりますが、現行運行体系における実務的な協議につきましては、利害関係にありますので、それぞれの会社と個々に行っております。また、運行見直しにつきましても、会議構成員以外の事業者も参入可能な形態で検討しておりますし、実施に当たって入札等による業者選定ということを見据え、特定の事業者との詰めた話ということにはなりにくいというふうに考えております。なお、運行見直しに向けましては、昨年度から引き続き、役場内部に設置しております公共交通網見直し内部検討委員会を中心に、議員ご指摘の、福祉の観点、スクール利用などの調整、あるいは料金の問題とあらゆる視点から検討させておりますので、この委員会で新たな運行案を取りまとめた後、議員の皆様、あるいはこの地域公共交通会議にご提案させていただくという流れで検討を進めております。  新しい地域コミュニティとの関連でございますが、我々が考えております運行見直しの実施は、来年10月開始としておりますので、現在準備段階にあります新しい地域コミュニティ組織に地域交通の役割を担っていただくことはスケジュール的に難しいものと考えております。また、地域コミュニティ組織の業務として、このような移動手段確保に取り組まれるかどうかについては、各組織でそれぞれご検討いただくものであると考えておりますが、将来的な担い手として移行しやすい形態ということも念頭に置きながら検討しております。  NPOについてでございますが、これらの見直した運行案をNPO等で担っていただく、あるいは違った新たな運行についてご提案いただくということがございましたら、指導、支援のみならず、協働により進めさせていただきたいと考えておりますが、現在のところそういった動きは聞き及んでおりません。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  田野公大君。 ◎田野公大(7番) 答弁を今お聞きしましたけども、何か、やらないのかな、やるのかな、その辺がすごく気に入らないといったら気に入らないんですが、まず、公共交通の問題は、今、町長の答弁ありましたように、検討されてきて、ずっといろんなことを考えて、中で、町長の所信表明でもありましたし、今年2月に、そういった取り組みの経過の報告が全員協議会であったわけですけども、その内容はほぼ同じで、もう一度整理して紹介しますと、平成30年度に一応検討した結果、いろいろ見直しを行った場合に、管理運営形態の大幅な変更と運行経費がかさばると、多くなるということが見込まれる。デマンド交通なんかを検討した中では、電話予約エリアが広くなり、運行形態も複雑になり、利用者増加につながるかどうか不透明である。また、香住区だけは路線バスがないので利便性が高くなり、村岡区、小代区の見直しは、路線バスの影響があって、なかなか思うように自由な運行が制限されると。よって、現状では、現行どおりやって、平成31年度は住民の意向等々を調査して、再度検討するという結果だったと思います。この報告を受けて、町長どう思われましたでしょうか。町長が報告を受けて、町長はどのようにそれを感じましたでしょうか。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) まず、田野議員からのご質問をいただいた、今は庁舎内部の検討委員会のお話をいただいております。通告をいただいた香美町公共交通会議と少しごっちゃになっているようなご質問でございますので、田野議員からいただきました香美町の公共交通会議というのは、従前からありました組織でございます。これは、今の現行の、先ほど申しましたような、国や県、住民や事業者、警察、そういうところに参加をしていただいて、現行運行をしております公共交通全体をさまざまな視点から協議をいただく組織でございますし、今ご質問の中でおっしゃいました庁舎内部の検討委員会というものは、私が職員の中から中堅職員、あるいは若手職員の中から選抜した内部の検討委員会でございます。先ほどの再質問をなさいましたときに、その報告を受けてどうだというようなことでなしに、報告を受けた後、変更をするかどうかの判断は、私のほうで判断をさせていただいて、もう少し時間をいただくということは先般の議会でも申し上げたとおりでございますから、検討委員会から報告はいただいて、来年10月までもう1年間検討するようにという指示を出したのは私でございますから、その報告を受けてどうというようなことではございません。このままでは議会の皆さんにも提案できるようなものができないという判断は私が下して、今の流れになっているということでございます。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 田野公大君。 ◎田野公大(7番) おっしゃるのはよくわかるんです。私が言いたいのは、内部の検討委員会の話になりますけど、これも公共交通の話ですので、もちろん地域公共交通会議の話もしたいんですけども、姿勢として、僕はまず思ったのが、町長がこの話を、例えば当局から、所管から受けて、僕だったら、君ら、あんな1年間かけて8回も会議しとって、現行どおり何も変わらんのかいや、何かもう1回考え直せやというのが、そう言いたいんですけど、そうなんですけど、よくよく考えるとそう簡単にはいかないというのは僕もわかりますので、もう一つ、先ほど町長はそう言われましたので、地域公共交通会議の位置づけというのは、改めてどうなんでしょうか。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 地域公共交通会議、これは、従前からございます会議につきましては、現行行っておりますバス交通だけでなしに、町内の公共交通会議、公共交通にかかわるさまざまな問題点をいろいろと出していただく、あるいは現状での評価なり、さまざまな住民の意見を、住民代表や、あるいはそういう関係機関の委員で構成する会議でございますから、また先ほどの内部の検討委員会とは意味が違うというふうに考えております。 ◎議長(西川誠一) 田野公大君。 ◎田野公大(7番) 確かに意味が違うと思うんですよ。でも、目的というか、それは多分同じであろうとは思うんですが、私が推察するに、地域公共交通会議というのは、例えば、国の補助を受ける要件としてそういった会議の結果が必要だと。そこで共通認識をされた内容でないと補助を受けられないという要件があると思う。その要件のための会議だけに終わってないのかな、終わっているんじゃないのかなと懸念するんです。先ほどの町長の答弁でも、年に3回程度、各関係者これらの方々に集まっていただいて会議していると。これ、形骸化しているのと違うかなと。知りませんよ、中身全然見てないのでわかりませんけども、そういったことを考えたら、本当に考えていくというのは内部の中堅職員さんによった横断的なプロジェクトチームで内部検討会議というのが実際に考えられていっている組織かなと思いますが、これで間違いないですか。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) おおむねそれで間違いないというふうに思っております。ただ、先ほど再質問の中で議員がおっしゃいましたように、現行で報告が私にあった時点で、今まさに田野議員が再質問でおっしゃいましたような意味合いもあって、もう1年延ばさせていただいておるということでございます。 ◎議長(西川誠一) 田野公大君。 ◎田野公大(7番) そうだとは思いますよ。僕は、だから延ばすことは理解しましたし、ただ、姿勢としてそれぐらい、君ら、何とかせえやというぐらい、町長の立場からしたら言ってほしいなというような、言われているかもわかりませんよ。言われているとは思いますけども、だってそういう危機感が、僕はいまいち感じられないんですよ。先ほど答弁では、業者と話をしているといいますけども、はっきり言って、今、バスなんかでいうと1社ですよね。これ、今から他社等も考慮して公平ななんていう考えでなく、1社を相手に話をされたらどうですか、町長。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 公共交通の仕組みを変えるのに1社とということになりますと、さまざまな公共事業全般にわたるような意味合いの中で、ですから、先ほどの公共交通会議の中でも、現行、今の公共交通にかかわっていただく業者、ただ、内部の検討委員会で考えておりますような仕組みを変えようと思えば、ほかの事業者も対象になるわけでございますから、そこが非常に難しいということでございます。1社としたらどうだというふうにおっしゃいますけども、公共交通を今後利便性の高まるような方向にしようと思えば、1社と話をしておってはなかなか難しい。1年間延ばさせていただいた理由をご説明した中でも申し上げましたけども、一番の問題点は、自治体間を通っております路線バスについては、香美町だけで決められる問題ではないということが非常に大きなネックであったということは、委員の皆さんからも報告を受けているわけでございますから、特にこの公共交通の仕組みを少しずつでも変えて、利便性の高まるようなことをしようと思えば、今、議員がご提案なさっておったような、1社との対応というようなことは、これは、役場の地方公共団体、あるいは自治体としてすべきことではないというふうなことを念頭に、私は、全てにおいて考えておるところでございます。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 田野公大君。 ◎田野公大(7番) 言われたことは何となくわかりますよ。ただ、今、現に運行しているのはZ社です、バスの運行をされているのは。そこと話を詰めて、内部の検討会議での内容も、見方によれば、路線バスがあるからできないんだというような読み方もできるわけですよ。路線バスに補助を出しながら、あったら自由はないが、香住はないからある程度自由が組めるとか、何かやる気があるのかどうかってものすごく思うんですよ。だから、そこは全然筋が通ってないなというような形がして、だから、路線バスが要らないなら要らないで、事業者に、ここからこっちは町民バスでフォローするから、その辺はどうかということやら、事業者としてこれから地域の交通を担っていく立場としてどう考えているんだというような話も当然聞くべきだと思うし、聞いているかもわかりませんよ。だから、そういったことを、僕は報告なりを、いろいろこれまでの話を、町長の話やらを聞いて思うのは、机上で考えられていく、できない、できない、現状どおりで、そういったことしか言われてないような気がするんです。実際、事業者とこういう交渉をしたけど、ここは難しい、これは前に行かなんだ、こういう制限があるという話なら多少わかりますけど、それがないんですけど、実際に本当に業者と詰めた話やら、関係者と詰めた話が十分できているんですか。そういった意味の判断で次に延ばす、やり尽くしたことはやったけど、できないから、今年度にそういった部分を一生懸命また考え直すんだということでいいんですか、町長。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) まず、議員に申し上げたいのは、なぜこういうことになっているか。例えばZ社の話がありますでしょう。今、町民バスに振りかえた路線は、従前、Z社に担っていただいておった路線を投げ出されたわけなんですよ。そのことはご存知でしょう。ですから難しい。全但バスに路線バスとして担っていただいて、町やほかの自治体も、但馬中の自治体がそのことに対する支援もしっかりとする中で、採算をベースに投げ出されて、放り出されたわけなんですよ。そこと、議員、詰めた話をせえというふうにおっしゃっているわけですよ、今。ようやっていかんからといって、勝手にせえと言われて、投げ出された町民バス路線なんですよ、今のは。もともとの話の根幹はそこにあるわけなんです。それと、特定の事業者と詰めた話なんかできないですよ。複数ある運送業者、公共交通を担っていただける業者と、新しい町の公共交通を構築するために特定の業者と事前打ち合わせして、話をして、これ、議会の皆さんからまたお叱りを受けたり、私は、こういうふうになるような話ですよ。それをせえと言われるんですか。 ◎議長(西川誠一) 田野公大君。 ◎田野公大(7番) じゃあ、ほかに業者ってあるんでしょうかね。タクシーはあると思いますけどもね。先ほど、業者が放り出されたとしたら、町長の言われることだったら、そんな業者に気を遣う必要はないんじゃないですか。どうですか。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 当然、業者に気を遣うつもりはありません。ただ、私が言っている路線バスの路線は、香美町だけで判断できない問題です。養父市も加入しておれば、新温泉町もそれなりの負担をしておりますから、香美町が、例えば、そんなことを無視して、勝手に香美町間の路線バスは好きにしてくれなんていうような無責任なことも言えませんから、そこが非常に難しいということは、委員の職員からも、そのことが一番にネックになるということで、もう少し時間をいただくということでやっておるわけでございます。  それから、対象の事業者が全但バスだけではありません。これは、村岡区内にも民間バスの事業者もできておりますし、タクシー会社もそれぞれにそういうことを担っていただける資格と能力もございますから、全但バスを対象に話をしていくというようなことはできないということを今申し上げております。逆にそういうことをすれば、また議会の皆さんからのお叱りだとか、私の権能を超えたことになりますから、そこには慎重にならなければならないということで申し上げているところでございます。 ◎議長(西川誠一) 田野公大君。 ◎田野公大(7番) それでは、平成31年度、いろいろされるということで、これ、前に進みますかね。そういう話は、業者とも全然話はできないんだ。公共交通会議って何なのかなと思ったりするところがあります。だから、話が実際にできないというのはおかしな話。できるんじゃないですかね。それは、特定のことでは、町長が言われるように、できないかもわからんけど、町はこういうふうに考えているんだけど、そっちの事業者としてはどう考えているんだというようなことは、話は詰めれるんじゃないかなとは思うんですが、それが1社とではできなかったら、かかわる業者皆とそういう話を詰めて話をするということが大事なのではないかなと、こう思うわけです。  それのほかに、これを繰り返しておってもあれですので、地域コミュニティで許可または登録を要しない運送の態様の研究、指導、導入の検討はどうかということで、先ほど答弁では、地域コミュニティ、今いろいろ模索して、新しい地域コミュニティを立ち上げようとしている中では、今このものに対してはなかなか対応できないというお話だったと思うんですが、そうではなくて、そういう話ではなくて、今、国全体を見ても、どこのまちでも公共交通の空白地帯がどんどん増えてきているという状況の中で、それをどう対処するかということを、いろんなまちが悩んできていると思うんです。そういった中で、1つ提案というか、こういったのはどうですかというのを一度考えてみてもらったらどうかなというのが、前にも一度視察研修で行ったときのことで報告したと思うんですが、一般の、例えば1地域の人が、互助精神みたいな形で困った人を、例えば病院に送ってあげるとか、そういった意味合いのことなんですけど、これは、ごく一般的に考えると、例えば、送るのに何ぼかもらって運んであげるというのは、法律的に有償運送になってきて、いろんな制限がかかってくるということなんですけども、そこの視察で行ったとこは、運んであげることに対しては一切対価をもらわないと。ただ、付き添っていくことに対しては、何時間、例えば病院に行って、いろんなことを手伝いしたりして、付き添いに対して実費を請求するというような方式をとっている。これ、僕は、すごくいい方式だなと思うんです。自治体がいろんな取り組みをやる中で、そういったことも国のほうも把握しておって、いろんな事例を検討して、これはいける、これはだめだ、これは法律に引っかかるというような方針なり事例なりをたくさん出しておられる。そういったのを研究して、町民バスももちろん大事だと思いますので、これからどんどん考えていかないといけないと思いますし、そういった方法を、こういうのも事例としてありますよというようなのを地域に情報として渡して、せえということではないけど、こういうのをやったらどうですかというぐらいのところまでは、町としては言えるのではないかなと。新しい地域コミュニティがいきなり立ち上がるのではなくて、お互いさまの中でそういった動きが出てきたら、町民バスの補完にもなりますし、冒頭に言ったような問題の対応にも多少なりともなるのではないかと思うんですが、その辺、町長いかがですか。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) まず、田野議員に、今、田野議員が事例として出されたようなことは公共交通ではないです。私どもが先ほど質問をお受けしているのも、公共交通の内部検討委員会の話と従前からあった組織の話でございまして、例えば、今度の10月までに、去年10カ月間でできなかったことを1年もう少し時間をいただくというふうなことで検討しておるところに、今、公共交通でない、例えば、付き添いでありますとか、ドアツードアの民間の、近隣の住民の皆さんを巻き込んだ政策を、逆にまた今の話の中に突っ込んで整理しようとすれば、また同じようなことになる可能性もあると思います。ですから、私は、事業者にお願いする公共交通、これは、前回、今年10月まで延ばさせていただくというときには、議会の皆さんからも、できるところからやったらよかったんじゃないか、香住区だけができるんだったら、まずそこで試してみたらどうだったんだというようなご意見もいただきましたので、その方向で従前から申し述べております公共交通、主にバスでいくのか、あるいはほかの手段があるのかどうかも含めて、公共交通としての新たな枠組みなり、政策をきちっと立ち上げるべく、そのまま引き継いで、メンバーは少し変えましたけども、若い世代を中心とした内部検討委員会でもんでいただいているということでございますから、今ここで、先ほどおっしゃいましたような、公共交通以外の福祉政策としての住民の移動手段の話をあわせて話がなりますと、また10月までに話がまとまらないということにもなろうかと思いますので、今、私が示しておりますのは、今までの従来型の公共交通を、例えば、議会からもできるところから進めたらいいのではないか、費用ももう少しかけてもいいのではないかというご意見もいただいておりますから、そのことを念頭に、今指示をしておるところでございます。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 田野公大君。 ◎田野公大(7番) 今の町長の答弁によりますと、僕は、分け方がまずかったかなと思うんですけど、僕の言いたいことはわかっていただけると思うんです。公共交通というのは、今、町長言われたとおりに、公共交通なんですが、町民の足、いろんな足の対策、そういったものを考えれば、もっと柔軟にいろいろ広く考えていいと思いますし、私は、そういう分け方ができてないので、こっちの質問の仕方もまずかったと、これはおわびするんですが、でも、町長、こんなことは当然ずっと絶えず考えておいてもらわな、公共交通なり、そういった福祉対策なり、足の問題なんて解決できるとは到底思えないんですよ。ただ、この質問の段取りから、それは質問とは関係ない範囲だと言われたら、そうだから、それだから答えれないという話ではないでしょう。ですので、そういうことも絶えずいろんな、これ、国でもそうですけど、今、路線バス、コミュニティバスとかそういうものだけではやっていけないというのは、みんなわかっているんですよ。いろんな柔軟な、町民も含めた、地域住民も含めた足の対策というか、そういったものが求められている時代ですので、だから、そういったことは公共交通には関係ないよなんていう分け方自体は、僕はおかしいなと思うんですけども、言われればそのとおりなんです。だから、それを否定するものではないんですが、そういったことで、ぜひ検討をすべきだなと思うんです。  町民の力を借りないと、こんなん解決できませんよ。コミュニティバスが幾ら何台あっても足らないという状況になりますので、だから、自分らで法的にクリアできるようなやり方があるのなら、それは情報として流してあげて、こういうこともできるんだよということをするのも交通対策になるのではないかと思うわけです。  次の質問に行きます。関連していますので、(2)としまして、地域公共交通の活性化及び再生の促進に関する基本方針に基づく対応はということです。地域公共交通網形成計画を策定し、認定を受け、公共交通政策に取り組む考えはあるのか。例えば、協議会の設置になりますか、運営協議会の設置になりますか、先ほどの公共交通会議になるか、その辺は僕は定かではありませんけど、そういった基本方針に基づいて町は当然動いていると思うんですが、その見解をよろしくお願いします。 ◎議長(西川誠一) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 国の示しております地域公共交通網形成計画は、地域にとって望ましい公共交通の姿を明らかにするマスタープランでございますが、町内の交通体系見直しは待ったなしの状況であると考えております。議員ご指摘の、国の基本方針につきましては十分理解した上で、地域公共交通網形成計画の趣旨を踏まえて、実質的な再編計画としての現実の運行見直しを現在進めているところでございます。協議会につきましては、地域公共交通網形成計画を策定する場合に設置するものでありますので、設置は今のところ考えておりません。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  田野公大君。 ◎田野公大(7番) 今のところ計画策定の予定はないということなんですが、これの示すところは、ごく漠然とした、当然のことをうたわれておりますけども、それぞれ、国の役目、県の役目、市町の役目、事業者の役目、また、それを利用する利用者の役目等を方針として書かれておるというような内容のものです。ですので、これの意味するところというのは、社会情勢がいろいろ、冒頭から申し上げておりますけども、いろんな社会情勢が変わってきて、公共交通そのものが、その仕組みそのものが問われているということで、また全国的に言えば、合併等でいろいろ、一つの町で完結していたものが、何町かが1つになって大きくなって広くなりというような形の形態に変わってきておる。その中で、ここに来て、公共交通そのものの全体的な見直しが必要であろうというための方針、これは、法に基づいた基本方針を出されております。だから、当然、町としてはそれに準じて計画をつくる、策定する、しないにかかわらず、検討されているとこだろうとは思います。そういった形で、先ほど具体的なこともありましたけども、そうではなくて、将来的に見直した全体的な見直し、理想的な形はどうなのかというようなことも再度検討し直して、こういう形になったらいいなというビジョンが描けて初めて実際にどうするべきかということがわかってくると思うので、これをする、しないは別として、これも全国を見てもそない多くがこの計画を策定しているわけではないと思いますけども、これは町の責務として、福祉も含めて総合的な判断をして、公共交通というものをどうしようというビジョンを描かないといけないと思うんですが、これで町長も、町としてもそういう考えで間違いないということでよろしいでしょうか。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) ですから、先ほど申しましたように、議員が今おっしゃいましたようなマスタープランの作成というのは、まさに先ほどもおっしゃいましたような机上の論理なんです。我々は、少し時間はいただいておりますが、実務に入っているというふうに、現実の公共交通の運行形態の変革に取り組んでおるわけですし、今、議員がおっしゃいましたようなマスタープランの作成というのは、まさに先ほどおっしゃいましたような机上の論理の話ですから、私たちは議会の皆さんからも厳しいご意見をいただいておりますが、実務に入って、少しでも利便性の高まるものに向けて今動き出しておるということでございます。ただ、議員にも申し上げたいのは、1年間延びました。去年より今年のほうが少し、1、2カ月時間をいただいておりますけども、決して、1年延びたからといって従前から後退したわけではありません。今までも公共交通の見直しには、テストケースだとか社会実験も含めて、少しずつでも皆さんに利用していただきたいように変革をしてきて、今度1年間、この10月までということで1年延ばさせていただいたことが後退したわけではないということは皆さんもご理解をいただきたいというふうに思います。あわせて、少し時間はいただきますけども、もっといいものをつくりたい。それから、議員の皆さんからご指摘をいただいたように、費用がかかってもいい。これは議会の皆さんのおおむねのご意見だったように思いますし、できるところから始めたらいいというようなご意見もいただきました。香住区だけがよくなるというのは、私は少し問題があると思ってこういう運びにいたしましたが、できる香住区からでもよかったんじゃないかということは、議員の皆さんからもご意見をいただきましたので、このたびは改めてそういう議会の皆さんからのお言葉も念頭に置いて、少し時間はいただいておりますが、そのことを含めて少しずつでも具体案が出るような運びにして、10月からは少しでも変わったような、町民の皆さんに喜ばれるような部分が一部分でもできるような公共交通の運行体系に持っていきたいと考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。 ◎議長(西川誠一) 田野公大君。 ◎田野公大(7番) 頑張ってください。机上の空論と言いますけども、ビジョンというか、そういった、こうなったらいいなというものがないと、やみくもに、これ、大事なんですよ。これが実際に描けているかどうかというのが僕は心配しますけども、とりあえずやってみるということも大事だと思いますけども、こうあるべきだというものも持ってやるべきだと思います。そうしないと手当たり次第やっても有機的につながっていかないということありますので、計画を持ってやるということは、そういった意味では必要ではないかなと思いますし、先ほどから町長ずっと言われておりますけども、香美町だけではない話だよということもそうだと思います。ただ、今、現実としては、例えば、村岡から日高に抜けるという道が今できているわけですが、よく聞くのは、そこにバスが通ればな、そこがつながればなという意見などをよく聞きますし、もちろん香住の佐津のほうから豊岡のほうにつながる路線も、香美町としては豊岡のほうに負担を何ぼかしてつながっているという状況がありますので、大きく考えれば、定住自立圏構想の中の関係町をループするような公共交通があってもいいのかなと思ったりしますので、そういった協議もされているのかどうかわかりませんけど、そういった大きな流れの公共交通も大事ではないかなと思っております。ぜひ、あるべき姿というのをしっかりつくり上げて、それに沿って頑張ってやるべきだなと思っております。その辺は町長いかがでしょうか。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 自治体間に及ぶ公共交通の問題については、定住自立圏とかそういう問題ではないというふうに考えております。ただ、私どもがしておりますのは、今、香美町としてできること。ですから、先ほども申しましたように、今、議員がまさにおっしゃるようなことを、住民のニーズも今年はアンケートをとらせていただいて、住民の皆さんがどう考えておられるのかということも調査内容に加えているということは、まさに今、議員がおっしゃったようなことを役場として取り組んでおるということでございますから、そこら辺のことも加味してご意見をいただければありがたいと思います。 ◎議長(西川誠一) 田野公大君。 ◎田野公大(7番) いろいろそう考えてやられる計画でおるということです。ぜひ、今年の終わりでもそういったことができて、実際の公共交通に結びつくというような状況ができることを本当に期待しております。  関連しますが、ずっと3番目に行かせていただきます。公共交通利用促進政策として、1)一般、免許返納者、高齢者を含め、利用促進政策の取り組みはどうですか。お伺いいたします。 ◎議長(西川誠一) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、今の質問についてでございます。現在実施しております取り組みといたしましては、65歳以上の方の運転免許証自主返納促進策といたしましては、運転経歴証明書発行手数料を、1,100円でございますけども、補助しておりますほか、町民バスの運賃半額対応、タクシー利用助成を行っております。公共交通、とりわけバスにつきましては、町内に限らず、非常に理解していただきにくい乗り物でございますから、全戸配布しております時刻表やバス停表示の改善など、周知に力を入れております。道路整備が進行していく一方、なくてはならない公共交通というものを今後どう位置づけていくのかということにつきまして、現在の利用実態からしますと非常に厳しいものがございます。鉄道につきましては、運行事業者でありますJR西日本、県や近隣市町と協力しながら、利用促進の取り組み、利用環境改善について引き続き進めてまいります。バスにつきましては、繰り返しになりますが、現在検討委員会で進めております運行見直しをまとめ上げることが最優先であり、近道であると考えておりますので、今はこのことに注力するよう指示をしているところでございます。  以上でございます。
    ◎議長(西川誠一) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  田野公大君。 ◎田野公大(7番) いろいろやられているということで、引き続きお願いしたいと思うんですが、まず町民バスについてのみ申し上げたいと思うんですが、町民バスというのは、先ほど町長、今年の目標にも、町民のいろんな意向を聞いて、それを反映させるべくいろいろ取り組んでいくんだという話の中で、そういった町民バスが始まってもう何年になるんですかね。わかりませんけど、そういった不断の見直しはずっとやられているということでよろしいでしょうか。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 町民バスの関係につきましても、さまざまなご意見が寄せられたりすることに即応して、いろいろな対応はしておるつもりでございます。ただ、どこまで住民の皆さんのニーズなり、そういうことが把握できるかということは、今後の町民バス、あるいは公共交通全体にかかわる部分だと思っておりますから、これからもしっかり対応させていただきたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 田野公大君。 ◎田野公大(7番) その中で、町民バスの目的というのをしっかり利用者にわかってもらうということが大事だと思うんです。これが買い物のためにダイヤが組まれているとか、病院に行くために組まれているとか、そういったはっきりした目標のもとに利用者に理解していただくということが大事だと思います。そういったことと、先ほど、いろんな町民の声は反映してきているよ、見直しもしているよということですが、1点、僕がお聞きしたところで、小代区秋岡の町民バスのバス停なんですが、これを利用するときに、町民バスの一つの役目は路線バスとの結線、つなぐということも考えられていると思うんですが、当該秋岡のバス停というのは、路線バスとのバス停がかなり離れているということで、よく聞くのが、例えば、路線バスで帰ってきたら、町民バスでさらに家に帰ろうと思ったら、1キロはないですけど、何百メートル歩かないといけないという不便さがあるということで、こういった解消を考えていくべきだなと思います。ただ、じゃあ、バス停をそこに変えるかとなると、またそれなりの問題が出るので、できたらこっちにバス停があってもいいんじゃないかなというような対策を考えるべきではないかなと思うんですが、個々のことですので、町長にどうこうということではないんですが、そういった細かい住民の意向もしっかり聞いていただいて、その辺の対応をして、便利だから、使えるから利用が増えると思うので、しっかり住民の意向に沿っていただく。ただ、何でもかんでも言うとおりにするといったら、とてもかなう話ではないので、その辺は十分吟味しながら、優先順位を決めて対応していただきたいと思いますが、その辺いかがですか。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 今、秋岡の部分で現実の問いかけをされましたけども、そういうことはないと思うんですけども、ただ、路線バス路線と町民バス路線が重複ができないからこういうことの変革もなかなか難しいというのは、以前の1年間延ばしていただく理由の中にも申し上げました。ただ、今の秋岡の関係は、乗り継ぎがそんな何百メートルもできないというようなことにはなってないと思うんですが、そこら辺は実務者にきちっとしたことは調べさせますけども、ただ、先ほども申しました。路線バス路線、自治体間を通っているもの、町民バス、ここの重複ができないから非常に難しいわけでして、例えば、路線バス路線に町民バスが乗り入れができたら、並行して動くというようなことになれば、費用の面でも利便性も高まるということになりますが、重複して運行ができないということがこの話の中身を確定するのにも非常に困っている部分でございますから、そういうことも含めてしっかりと検討していきたいと思います。 ◎議長(西川誠一) 田野公大君。 ◎田野公大(7番) 調べてみてください。要するに、町民バス、具体的な話をしますと、秋岡から発して新屋を通ってずっと右岸路を通っていっているわけです。帰りはその逆をずっと来て、秋岡が終点となるんですが、公共交通のバスで帰ってきたときに、秋岡のバス停でおりて、それから町民バスで、例えば、僕の新屋に帰りたいというときには、バス停から町民バスのバス停まで歩いていかないと町民バスが利用できないんですよね。そういうことになっていると思います。いいですよ、答弁。でも、そういうことを聞きますので、多分そうなっているんだろうと思いますけども、それは具体的な話ですけど、町長言われたように、しっかり町民の苦情なり意見を聞いて、絶えず見直していくといった、そういって使える町民バスにしていってほしいなと思うわけです。そういったことで、時間も来ましたけども、公共交通だけにとらわれず、町民の足、買い物やら病院、そういったものをこれからどう対応していくのか。町だけではできなかったら住民の協力も必要、住民の互助精神も必要だと思うので、そういった情報を町はどんどん流してあげて、地域コミュニティの一つの動きとして、またそれが、地域コミュニティができなくても、それをもとに地域コミュニティが広がっていくということが大事だと思うので、しっかり今年は結果が出るように、真剣に取り組んでいるとは思いますけども、さらなる住民の足元に寄り添って対応を考えていただきたいと切に思うわけです。  以上で私の一般質問を終わります。 ◎議長(西川誠一) 以上で田野公大君の一般質問を終わります。  お諮りいたします。  以上で本日の日程は全て終了いたしました。  本日はこれにて散会いたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。               (「異議なし」の声あり) ◎議長(西川誠一) 異議なしと認めます。  よって、本日はこれにて散会することに決定いたしました。  次の本会議は6月25日火曜日午前9時30分より再開いたします。  本日は大変ご苦労さまでした。                               午後1時53分 散会 Copyright (c) KAMI TOWN ASSEMBLY MINUTES, All rights reserved. ページの先頭へ...