香美町議会 > 2018-03-16 >
平成30年第103回定例会(第5日目) 本文 開催日:2018年03月16日
平成30年第103回定例会(第5日目) 名簿 開催日:2018年03月16日

ツイート シェア
  1. 香美町議会 2018-03-16
    平成30年第103回定例会(第5日目) 本文 開催日:2018年03月16日


    取得元: 香美町議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-18
    2018年03月16日:平成30年第103回定例会(第5日目) 本文 最初のヒットへ(全 0 ヒット)                               午前9時30分 開議 ◎議長(上田勝幸) おはようございます。  ただいまの出席議員は16人であります。定足数に達しておりますので、本日の会議を開きます。      ──────────────────────────────  日程第1 会議録署名議員の指名 ◎議長(上田勝幸) 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員は、香美町議会会議規則第125条の規定により、議長において、森利秋君、西坂秀美君を指名します。      ──────────────────────────────  日程第2 諸般の報告 ◎議長(上田勝幸) 日程第2 諸般の報告を行います。  本日の議事日程はあらかじめ議場配付いたしておりますので、ご確認ください。      ──────────────────────────────  日程第3 一般質問 ◎議長(上田勝幸) 日程第3 一般質問を行います。  それでは初めに、西坂秀美君の一般質問を行います。  西坂秀美君。 ◎西坂秀美(2番) おはようございます。議席番号2番、西坂秀美でございます。第103回香美町議会3月定例会一般質問をいたします。今回は、町長の平成30年度に臨む町政の基本的な考え方の中から質問をいたします。  まず1問目は、新分野への取り組みについてお尋ねをいたします。第4番目の、新分野への取り組みは、総合計画の中の再生可能エネルギーの利活用の項目と捉え、質問をいたします。なお、香美町の地域資源を活用した云々とありますから、新エネルギーのみでなく、取り組み内容の項目も含めてお尋ねをいたします。そこに掲げておりますように、まず農業部門でございます。香美町の農業で深刻な問題として有害鳥獣対策が挙げられます。その対策として、町からの補助を受けながら、住民やいろいろな組織がその対策に取り組んでおります。昨日も同僚議員からいろいろな質問がございました。私も12月議会で農作物の食害防止のため、捕獲された鳥獣の多くが廃棄されている現状を捉えて、捕獲にお金を使い、そして、またそれを埋設するためにお金を使いという指摘をさせていただきました。ところが、他町では捕獲された鳥獣の利活用により、新たな産業が生まれ、多くの雇用が生まれることも紹介をいたしました。ここの取り組みで何よりすばらしいこと、それは、合併によりまちが使わなくなって放置されていた施設を生かし、よみがえらせて、捕獲され食用として使った残りでもよし、交通事故に遭ったシカでもよし、冬なら死後5日ぐらいは大丈夫だ。内臓を取り出したものでも、取り出さないものならなおよし。本当に利活用に富んだ、どんなものでもとってくれるという非常にすばらしい取り組みが展開されておりました。また、農家の皆さんが規格外で売れない農産物も、これもまたよし。皆さんが要らないものを買い取り、ペットフードにかえていっている取り組みでございました。要らない施設で、皆さんが廃棄する要らないものを使って、地域の皆さんに喜ばれ、新たな産業を起こし、お金を生み、25人もの雇用を生んだ一石三鳥にも四鳥にも五鳥にもなる取り組みでした。  私の一般質問後、さっそく担当課が行かれたようで、予算委員会の答弁書に、鮮度が保てないというふうに書かれてありました。私の計算では、冬の場合に限りですけれども、大き目のもの1頭、半日日当とガソリン代に充てれば、軽トラックに載せていっても残りはもうけ分と踏んでおりましたが、このことに対して無理を言うものではありません。次、提案をいたしますので。  ここの理事長は、次の仕事も既にもう考えていますし、雇用を生むことにも非常に秀でています。視察を終えて外での喫煙タイムのとき、香美町には魚を加工する際、内臓等の不要物がある。これをうちもお金をかけて処分をしているんだということを同僚が話しました。有効利用されていないというふうに私は思っておりますけれども、もし間違いがあれば訂正をいたします。そのときに理事長は、もったいないなと、一声発せられました。もう既にこのときには、理事長の頭にはその活用が浮かんでいるのだろうなと私はとりました。そこで町長、提案ですけれども、この理事長に香住に来ていただいて、もし可能ならば現物を見ていただいて、起業のヒントをいただくような機会が持てないかどうか、町長のお考えをお聞きしたいというふうに思います。
     それと、3月に入ってジビエの利用ということが非常に新聞にも大きく書かれております。兵庫県は北海道に次いで、全国で第2位、鳥取県が第3位というふうになっております。これが影響してか、3月9日に農水省が発表したジビエ利用モデル地区に兵庫県が選ばれております。全国で17カ所が選定されております。中身は問いませんので。兵庫県シカ・イノシシ丸ごと1頭活用コンソーシアム、ここは発音が違うかもわかりませんけれども、ということで、兵庫県が代表事務局を務めるということで、取り扱いの概要としては、既存の処理施設があれば改修するとともに、新たな処理加工施設、中継施設を整備し、県内広域のジビエを出荷する。県内主要3産地、播磨と但馬と淡路が連携して、兵庫ジビエ一大産地化を形成するというふうにあります。現状、平成28年度、シカ、イノシシ、利用されたものが年640頭のものを、計画ですけれども、平成31年度にシカ、イノシシ、年6,970頭の処理頭数を確保して、食品衛生管理を徹底するため、国の国産ジビエ認証を取得する予定だというふうにしております。参考までに、コンソーシアムということは、市町村、それから処理加工施設、それから捕獲の従事者、流通等の関係者により構成される組織のことです。鳥獣被害防止対策ジビエ利活用の推進に、国では105億円余りの予算が組まれております。平成30年度にジビエ利用のモデルとなる地区を整備し、ジビエ利用量を平成31年度に倍増させるとしております。本当に速やかな取り組みが必要だというふうに考えております。既に町長や担当課はご存知だというふうに思いますが、この取り組みへの町長の考えを問います。中身ではなくて、取り組みに参加するのかどうかをお尋ねいたします。  次に挙げております、畜産についてであります。以前の質問で、移住定住対策で研修のための利用者設備を提案いたしました。しかし、旧町時代の後始末にとても苦労したということで、取り組まないという答弁をいただきました。でも、その後、隣の町では取り組みをいたしました。同僚議員と、本当に悔しいなというふうに話したんですけれども、先日の子牛価格、90万円を超えまして、依然として高値を保っております。移住者や若者の定住対策、また本町の産業振興には、畜産は、私は最適と思っておりますが、町長、畜産に対して新しい取り組みや、また考え方があればお聞かせをいただきたいというふうに思います。まず1点目の質問をいたします。ジビエ対策ですけれども、取り組むか取り組まないのかをお答えいただければ結構です。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) おはようございます。今日もよろしくお願いいたします。  今の西坂議員のご質問にお答えをいたします。予定をしておりました答弁書とかみ合いませんので、私の言葉でさせていただきます。  以前の西坂議員のご提言の中で鳥獣害の関係、今の多可町の施設につきましては、議員からのご質問の後に、すぐに担当課長と職員複数名、見学に行かせていただきまして、先方ともいろいろな話をしてまいったようでございます。中では、確かに大変先進的な取り組み、雇用も含めて、障害者の雇用のことも学んでまいりましたし、特に私どもは二千数百頭の有害鳥獣の駆除した後の処理に困っておる。西坂議員が検証なさいました多可町の施設は、まだ余力があるというようなお話を聞いて帰ったようでございます。その後、今後の取り組みとして、私どもが多可町の施設に処理をお願いしたり、そういうことの可能性についても今、研究をしているところでございまして、例えばストックヤードの設置、あるいは今までの埋設による処理、止めさし猟や埋設による処理にも1頭1万3,000円の費用がかかっているわけでございますから、そういうものの中で、特にジビエ料理でなしに、西坂議員からご紹介をいただいた多可町の施設は、ペットフードが主だということでございますから、止めさした有害鳥獣の状態もある程度幅広いものまで受け入れていただけるというようなことで、今そのやりとりもしながら今後のあり方について検討しているところでございます。  さまざまな兵庫県内の自治体が、全部の自治体が個別に終末といいますか、最終までの処理をするような施設、あるいはジビエ料理に提供するような鳥獣害のものを単独でそれぞれの町がするということでなしに、私としては、西坂議員がご紹介をいただいた、そういう県内の他市町が運営する施設で我々の地域のものを処理することができれば、どの町もが大きな投資をかけて処理施設を建設しなければならないということは回避できますので、私としてはそういうやり方のほうがいいのではないかというふうに思いますし、ジビエの研究につきましても、兵庫県は全国の窓口もしておりますし、そういう方向で流れるとはいいながら、一番課題は、有害鳥獣あるいはそういうもので得たものが、人間の口に入るジビエ料理として適したものがどのぐらいあるのか。今までの処理の方式と含めて、どのように検討していくのかが課題であろうかというふうに思っております。  後段のご質問の中で出ておりました、以前にも質問をいただいた新しい畜産農家を育成していくためのことについても、昨年の西坂議員のご質問の後に、担当課長も鋭意検討をしております。これは、豊岡農林の所長ともいろいろ旧町当時の村岡の適地も含めて、可能性を今探っている段階でございますので、西坂議員からは前向きな、具体的な提案をいただいたというふうな思いの中で、担当課で今、検討しているところでございますので、また詳細につきましては、進捗具合も含めて、西坂議員には担当課からご説明を申し上げるように私から指示をしておきます。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  西坂秀美君。 ◎西坂秀美(2番) 私も、何かあればすぐ出かける、血が騒ぐほうでして、すぐに出かけるというのが私のくせでして、やっぱりいろんな地域の取り組み、それを見て我が町に生かせないかなということを絶えず私も考えております。今、シカについても、我々がうちの会派で行った施設と話を進めていただいているということは、我々も本当に行ったかいがある。そこの理事長と仲良く話をさせていただいたその結果だと思っておりますし、また、私も神河町まで行ったら、すぐそこですから、足を伸ばして寄ってみたいというふうに思っております。何とかいい方向に行けばというふうに考えております。遠いように感じますけれども、旧神崎町から山越しすれば本当にすぐです。かえって、今度できた神河町のスキー場に行くよりよっぽど近く、旧八千代町でしたか、ですから、そんなに遠くはないし、冬であれば軽トラックに積んで3日分とれた分ぐらいを積んでいけば、十分に採算は合うというふうに思っておりますので、ぜひともそこの取り組みを進めていただきたいというふうに思います。  それと、もう一つ、町長の答弁をいただけなかったんです。私は町長の答弁書でなしに、町長の口からお聞きしたいので、魚の処理と、それから、うちに呼んで本当に雇用においてもたけています。おそらく担当はほかの取り組みも聞いてきておられるというふうに思います。本町には出石特別支援学校の美方校もあります。そこはこの間卒業式をされましたけれども、そういう方々が本当に働けるところがあれば、できれば、本当に我が町に支援学校の分校ができたかいもあるわけですし、やはりそういうことをこれからもどんどん進めていただきたいというふうに思います。  ジビエの取り組みは、さっきふれられなかったんですけど、農水省が3月9日に17地区を指定したという発表を私はネットで調べたんですけれども、その翌日10日には、県と20市町と県の猟友会、13の企業、団体が事業団体、コンソーシアムを組んで、加工施設整備に取り組む。事業規模は2億2,000万円で、うち1億2,000万円は国の交付金だというふうに新聞にも詳しく載っておりますし、ですから、私が問いたかったのは、この20市町の中にうちも手を挙げているのかということだけを聞きたかったんですけれども、もしそういうことを取り組まれていないのだったら、それでよろしいです。最近はこちらから尋ねないとなかなか施策が出てこないものですから、質問をしております。まだ詳しくは決定していないというふうに思いますし、これからの事業だと認識しておりますけれども、やはり31年度に向けての今年度の取り組みというのは非常に重要になっておりますので、20市町の仲間になっているものなのかということをお尋ねしてみたいというふうに思います。その件と魚の件と、本町に呼べないかという件で町長の答弁を求めます。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) まず、答弁漏れの部分でございます。議員からご提言のありました香住の魚類残さいのことについて、検討いただけるということであれば、その理事長さんに、役場が返すのがいいのか、まず両水産加工協、運営をなさるきちっとした団体がございますので、そういうことについても加工協の皆さん方に、あるいは事務局の皆さん方にそういうお話があるということは役場としておつなぎはさせていただきますけども、運営団体のご判断ということもございましょうし、相手の理事長さんのご都合というのもございますので、そのことについては、私ども役場のほうから両加工協の事務局の皆さん方にもおつなぎはさせていただきたいというふうに思います。  それから、コンソーシアムの関係は、香美町は仲間に入れていただいているところでございます。ただ、まだ具体的なものについてどうこうというところまでの話にはなっておりません。 ◎議長(上田勝幸) 西坂秀美君。 ◎西坂秀美(2番) その仲間に入っているということですから、両方でいけるわけですね。ここはシカ肉を利活用するというところですから、いいものはこちらに、それから、程度の悪いという言い方は悪いんですけれども、あちらの多可町の場合はどんなものでもとってくれますので、やはりそういう使い分けも大事かなというふうに思います。我が町はかなりの頭数があるわけですから、そして、それがやっぱり、今までほかしていたものが収入につながるということになれば、我が町にとっても、町民さんにとっても、狩猟者にとってもプラスになるわけですから、やはりそういうことを積極的に取り組んでいただけたらというふうに思います。  それから、牛についてですけれども、町長の口から答弁をいただきましたけれども、実は、皆さん既にご承知かというふうに思いますけれども、鳥取県に非常に大きな牧場がオープンします。既に町長はご存知だというふうに思います。メガファームと言われるように、成牛が600頭、そして、これから育成する子牛が350頭、合計950頭を1カ所で飼育するという計画が4月1日からスタートします。真っ先に浮かんだのは、町長、何が浮かびますか。私は、真っ先に心配したのは、これだけの数のふん尿をどうするんだろうということがまず頭に浮かびました。香美町全体で今1,350頭ですから、その7割を1カ所で飼育するわけです。ですから、私もどれだけのふん尿が出るのか想像がつきません。そして、この後なんです。それをバイオガスに転換して発電して、発電した電気は、鳥取県ですから中国電力に売電するそうなんです。さっそく会派でまた勉強しに行こうと思って会社に電話するんですけど、4月1日からスタートということで事務所に誰もいなくて、連絡のしようがないものですから、またいつものとおり会社に出かけていきました。折しも海岸線に1メートルの雪が降ったというその3日後でしたから、もっと延ばせばよかったんですけど、圧雪がある山道をずっと、わからないとこを訪ねていったんですけれども、あいにく4月1日からということですので、そこの関係の方々がいらっしゃらなかった。工事関係の人しか会えなかったものですから、施設のあいてるとこだけをそっとのぞいて帰ってきたんですけれども、本当にすばらしい施設ができております。私は、ここの設備費が幾らで、排せつ物が1トンで幾らの発電があって、売電量が幾らかというぐらいのことは聞いてこようかなと思ったんですけれども、それも聞くこともできませんでした。町長に強く求めるものではありませんけれども、これらのことを聞いて、町長、興味はどうでしょうか。内容によっては町長自らも、こういうものがあるんだったら視察研修するというような考えがおありでしょうか。その件について町長の答弁をお願いいたします。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 今、議員からお話のありました鳥取県の施設のことにつきましては、詳しくは私は存じ上げておりませんけども、異業種参入なのか、あるいは民間団体が一緒になって取り組む施設なのか、そういうことも含めて、議員の皆さんと一緒に行けるかどうかは別にいたしましても、役場としても研究をしてみたいというふうに思います。特に香美町でもさまざまな異業種参入の動きもあったり、肥育も含めた規模拡大の農家も増えてきているところでございますから、今後の香美町の畜産振興のあり方も含めて参考にさせていただくべく、我々としても興味のあるところでございますから、担当課長を含めて、担当の係も検討をしてみたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 西坂秀美君。 ◎西坂秀美(2番) うちのまちとは違いまして、ここは乳牛なんです。ところが、最新の設備を備えて、一度に50頭が搾乳できる。それが1回転して、それを入れかえる。また50頭載せて、それが10分か20分というあれで回転していくというような、そういうすばらしい施設ができ上がっておりました。実際に動かしてもらうということはできなかったんですけれども、余り会社の方がおられないのに、工事関係者に迷惑をかけるわけにもいきませんでしたし、また改めて私も見てきて、担当課や町長にも報告したいというふうに思っております。今、質問に書いておりますように、新しい分野へという、エネルギーもこれは絡んできますけれども、やっぱりそういう方面への取り組みということも前向きに考えていただけたらというふうに思っております。  これは大きな金のかかることなんですけれども、次に、先日の新聞でも、余部クリスタルタワーの乗客が5万人を超えました。ここは町長のものでよろしいです。そういう報道もあって、町長も記念品を渡しておられましたけれども、これ、本当によかったな。早う5万人達成できたな。これで町長、終わってるわけではないでしょうね。私は、やっぱり5万人て本当にすごいな。3カ月余りで5万人が訪れるような施設は、今、香美町にないですよね。これを生かして、次なる手というものを早いうちに打って出る最高のチャンスだというふうに私は捉えております。  先日の予算委員会の中でも、観光振興に対する費用が千何百万かな、削られておりましたので、観光立町を目指す本町としては、マイナスではないかというふうに私も、また同僚議員からもそういうことがございました。やはり観光立町を目指すのだったら、これだけの事業が終わりましたからということでなくて、これが終わったら次。少々オーバーしたっていいじゃないですか。次のことをやっぱり考えていく。それを今考えるところが余部の地域ではないでしょうか。今は余部最大のチャンスだというふうに私は捉えております。ですから、町長もそうですし、職員の皆様も、あそこは香美町余部で売り出す絶好のチャンスだなというふうに捉えております。観光船がまだ未定ということですけれども、もし確保できていたなら、今後は海からの眺めを楽しんでくださいよといって、あそこから観光船を発着させるということも私は頭の中には考えておりましたけれども、素人ですから、港がそういうことが可能かどうかということはわかりません。ですから、今にぎわっている余部クリスタルタワー、本当に大勢来てもらうようにという守りでなしに、どんどん攻めていく。何かできることはないのか、みんなで考えていく最大のチャンスだというふうに私は捉えております。どんな小さなことでも取り組んでみる。いろんな視点から今のあそこで何かすることがないかというふうに見直してみる。これを繰り返していれば少しずつでも前進していきますし、また新たな取り組みというものが見えてくるのではないかというふうに私は思っております。やっぱりこういう小さな繰り返しが、町長の言う、エネルギーとはこれは違いますけれども、新しい分野への取り組みにつながっていくのではないでしょうか。町長、答弁書も何もこの辺はないと思いますし、町長の考えでお答えをいただけたらというふうに思います。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 今、西坂議員からご指摘の余部クリスタルタワー、5万人ということで、年間相当来られるのかなという思いもございます。確かに今は活況を呈しておりますけれども、町民の皆さんの中からは、2年程度したらお客さんも来んようになるよというようなご意見もいただいているところでございますし、現実に竹田城なんかはどんどん減っております。大分前の水準まで下がってまいりました。そういうことも踏まえて、議員がご指摘のように、これから余部クリスタルタワーに来られるお客さん、それをできるだけ滞在時間を香美町でとっていただくための活用策として、これからもまた今日の議会でもご提言もあろうかと思いますけれども、そういうことについてはこれからも検討していかなければならないというふうに思っております。特に周遊ルート、あるいは今、遊覧船のお話も出ましたけども、余部地域だけのみならず周遊ルートの確立、できるだけ多くの皆さんに香美町全域で滞在時間を延ばしていただく取り組みには、これからも検討してまいりたいと思います。  現実に余部の皆さん方には、冬場のイルミネーションを考えられたらどうですか。費用の検討も町でさせていただきましたけども、多額の費用が要ることや、逆に、何でもかんでも役場がするのでなしに、地域の皆さんと一緒になってこれからの余部クリスタルタワーを中心とした振興策は、地元の皆さんに知恵も出していただく、お金も出していただく。町はそれに付随して、随伴の補助を出させていただく。そういうことでこれからも、今、余部に来られる多くの観光客の皆さんが、少しでも減らないような対策はこれからもとっていく必要があると思います。一つのヒントは、振興会の今の余部の駅長さんにもお伺いしますと、インバウンドの観光客も西側から、特に鳥取方面からマイクロバスや観光バスで台湾や中国の方がたくさんお見えになるということも聞いておりますので、せんだって議員の皆さんにもおつなぎをしております、鳥取市との連携をしております「麒麟のまち観光局」DMOでございますけども、そういうものに仲間入りもさせていただいておりますので、余部は香美町の一番西の端でございますから、西側との連携ということもこれからも考えながら、振興に努めてまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 西坂秀美君。 ◎西坂秀美(2番) 今、町長が言われましたけれども、本当にブームはあっという間に過ぎ去ってしまうんですよね。ですから、私は早急な取り組みというものが必要だ。これから考えていくんだということでは、私は間に合わないと思います。本当に早急に取り組むべきだというふうに思います。  地域の皆さんの声も聞きますと、昨日、同僚議員がクリスタルタワーと連携した観光整備やというようなことで、タワー付近から御崎ルートということで、町長がどう答弁されるかなと思って期待しておったんですけれども、答弁は要らないということで町長の答弁は聞けなかったんですけれども、私も御崎に行く途中の風景がすばらしいものですから、よくあそこには行かせていただくんですけれども、地域の皆さんもやっぱりそういうことを期待してか、灯台のとこに行くと、町長もご存知かもわかりません。海が見えないんです。木が下に茂ってますから。ところが地域の皆さんもそれを感じとってか、ここの木は地域のみんなで伐採することにしているんだということを、この間区長さんからもお聞きしております。もう切ってくれてるのかなと思って、また議会が終わったら見に行こうかと思っておりますけれども、やはり地域としてもそういうふうに協力体制というのはとっておられます。あそこだけでなくて、町長の言われるように、香美町のほかのとこにも訪れていただかないといけないわけですから、多い時にはいろいろな誘客の何かを考えるとか、早急なそういう取り組みが必要だということを私も思っておりますし、町長もそのことを言われるわけですから、早急にその取り組みに対しても求めておきたいというふうに思います。  時間がありませんので、次の質問に移らせていただきます。このことも私は前にも質問をさせていただいております。町内の活性化、新しい地域コミュニティづくりについてお尋ねをいたします。以前にもお尋ねをいたしました。また予算委員会でも本当に多くの議員から質疑通告が出ておりました。新しいコミュニティ組織については、地区公民館を単位とした地域による組織の構築を想定しているんだ。その形態は、集落間の連携ができる多種多様な仕組みや既存の組織との関係や自治会等組織間の連携のあり方、自分たちの地域をどうしていきたいかを考えてもらって、地域住民の合意を、オーケーをもらい、そして行政の足らざるは住民が補完し、地域でしんどいところは行政に担っていただく。今、町長が言われました、まさにそのとおりだというふうに思います。相互補完の関係を構築していけるよう、これは答弁です。町内のそれぞれの地域に合った組織づくり、住民生活や集落機能自体を見直す取り組みだから、自治会や地域住民、各種団体との合意をもらう。本当に大変な事業だと思って、私も今、改めてそう思っております。また、モデル地域をつくって、組織のあり方や構築に向けた取り組みを進めて、モデル地区での活動や取り組みなどを他の地域に提供しながら、片やモデル地域における事業の進捗と検証を行った後に、町内全域での取り組みへとつなげる予定だというふうに我々は予算委員会で答弁をいただいておるところであります。担当は本当に大変だな、地域住民のオーケーをもらえるのかなという心配も本当にするわけです。前回は急ぐべきだというふうに言いましたけれども、これ絶対もう言いません。慎重にじっくりと進めてください。しかし、この組織で担う取り組み内容には、今、介護保険なんかでも求められております地域福祉、あるいは、もちろん地域振興、あるいは地域防災などがございます。これらはそれぞれが担当が進めていく必要が生じてきますけれども、地域の合意を得る。これがないと前に行けませんから、ここの部分が最重要課題というふうに思います。  先日も同僚議員からもありましたけれども、県立大学の大学院生の「但馬の地域資源を考える」をテーマにした報告会に会派で参加してまいりました。3市の職員が伝統産業の過去、現在、未来、それを観光に結びつける研究発表であったり、農村における子どもの遊び空間であったり、私の期待の発表、「新たに誕生した小学校区単位の地域自治組織のこれからを考える」と題して、朝来市のある組織の中に入り込んでの研究発表がありました。その中では、行政の下請ではないということで、独自の活動を展開する地区協議会の発表でありました。随分骨のある組織だなというふうに私も感心しましたし、そこの住民も、何を発表するかなという関心を持って会場に来ておられました。同僚議員が、喫煙タイムの間にその方とお話をすることもできました。やはり地域、地域でいろんな考え方、取り組み方法があるんだなというふうに思っております。計画期間は31年度までであります。地域住民からオーケーをもらい、町内のそれぞれの地域に合ったものを私は期待しております。一番の理想は、地域がいい意味で競い合うスタイルができたら、これが最高です。視察研修で津幡町の地域包括システムの取り組み、町長にも聞いていただきました。担当の方に、何でこう住民さんが熱心なんですかと尋ねましたら、区長さんや民生委員の方々が中心になって、あの地域がやっているんだ、うちもやらないといけないんだというその意識がとても強いんです。ここの住民パワーはすごいです。行政はとても楽ですという担当からの返事がございました。私は、トップダウンではあのようにはならないなというふうには感じておりました。我が町も住民パワーで持ち上がることを期待しております。  時間もありません。最後に、町長の考える地域コミュニティの理想というものを、町長の考えをお聞かせいただきたいというふうに思います。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) まさに昨日の議会が終わってからも担当課長といろいろな話をしておりました。新しいコミュニティづくり、このことが非常に大きな課題だということで1時間ばかり話をしておりましたけども、今、議員もおっしゃいますように、拙速に進めるべき問題ではないというふうに考えております。担当の職員もスケジュールの中には、もう既に総合戦略も折り返し地点に来ている4つの大きな柱の一つでございますから、そのことについても慎重に進めているところでございますし、それぞれの立ち上げるモデル地区に向けて、自治会の区長さん方、あるいはさまざまな住民の皆さんの意見も聞きながら、これからどう進めていくか、今、検討している最中でございます。  私として、一番難しいのは、同じ町内の町域であっても、香住区の中心地を含めた割と人口が多い地域、世帯数も格段に違うような集落がたくさんございますので、周辺部とある程度世帯数も多い香住の中心部のような地域等を、これからどのような考え方でもって新しいコミュニティを構築していくかということが一番大きな課題だと思いますし、私個人の考え方といたしましては、人口もどんどん減っていく。それに付随して新しいコミュニティづくりが、行政コストがどうなっていくのかというのは考えていかなければならないというふうに思います。住民生活がこのままでは成り立っていかないというような地域の伝統文化を守っていったり、日役や葬事をはじめとする自主活動もこのままではやっていけない。祭りもみこしの担ぎ手もないというような地域がどんどん出てくるわけでございますから、現行ある自治組織、自治会を合併させて何かをつくるということでなしに、今の次元とは違った新しいコミュニティを小学校区単位、地区公民館単位でつくっていこうということでございますから、慎重にならざるを得ない部分はありますけれども、予定しておりますモデル地区も職員は想定しているようでございますから、まず、先行してモデル地区での研究を進めていく。将来それが行政コストも少しずつでも削減できて、地域住民の生活に余り影響が出ないようなコミュニティづくりということを私は念頭に置いております。まだ雲をつかむような段階でございますけれども、議員の皆さんのご意見、あるいは区長さん方のご意見も踏まえて、しっかりと総合戦略の期間内にモデル地区をつくって、検討を進めていきたいというふうに考えております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 西坂秀美君。 ◎西坂秀美(2番) 31年度までにそういうふうにやると書いてあるわけですから、そう取り組んでいただくことを求めておきたいと思います。  それから、地域コミュニティ活性化事業助成金を見直すということが書いてありますけれども、新しいコミュニティに金銭的な支援というのを考えておられるのか、最後にお尋ねをいたします。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 新しいコミュニティをつくるまでの移行期間については、それは上乗せといいますか、現行かかっておりますさまざまな各集落に対する支援よりも、一時的には増えるようなことにならないと、これはうまく進まないという思いがございます。ただ、先ほども申しましたように、ずっと現行の自治会にさまざまな面で町がわずかながら支援をさせていただくことも続けながら、将来的にずっと新しいコミュニティにも上乗せで費用がかかるということになりますと、行政コストは肥大化してまいりますので、そこら辺は検討していかなければならないとは思いますけれども、一時的にはそのモデル集落についても、新しいきちっとした形ができるまでは、現行よりも地域への経済的な支援も増える部分が出てこようかとは考えております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 西坂秀美君。 ◎西坂秀美(2番) 終わります。 ◎議長(上田勝幸) 以上で西坂秀美君の一般質問を終わります。  次に、山本賢司君の一般質問を行います。  山本賢司君。 ◎山本賢司(5番) 山本です。  改選後の町長の最初の本格予算だと思って楽しみにしておったんですけれども、ここ1カ月ずっと見てきて、少しがっかりしております。一般質問では3点通告をいたしております。通告に沿って質問を行います。  今、子育て支援に思い切った拡充をすべきということで4点。保育料ですとか幼稚園授業料、こういうものの今、国基準の50%の保育料とか、そういうことはやっておるわけですけれども、もっと踏み込むべきなのではないかなと。2点目の学校給食費。さまざまなやり方があろうと思いますけれども、このものも無償化に向かっていくということが必要なのだろう。さらには、本当に人をきちっと育てていくという点で、町自体が給付型の奨学金制度、こういうものをつくっていくということも必要なのだろう。さらに、今、全国でも少し進み始めました。国民健康保険税の均等割の子どもさんの分を無料にするという、この4点について町長の現時点の見解を伺います。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 山本議員のご質問にお答えをいたします。  まず、保育料、幼稚園授業料でございます。保育料につきましては、国の施策として平成29年度には市町村民税非課税世帯について第2子の保育料を無償化にするなど、これまでも段階的に軽減が進められてまいりました。香美町においてもさらなる子育て世代に対する経済的負担の軽減を図るため、平成29年4月から全ての所得階層の保育料を国基準の5割までの軽減を拡充したところでございます。今後の国の動きとして、平成31年度から幼児教育、保育の無償化を一部先行実施し、平成32年度から全面実施する方向が示されております。その動向に注視しながら決定したいと考えておりますが、現在のところ、町としてのさらなる軽減については考えておりません。  次に、学校給食の関係でございます。学校給食費でございますけれども、現在、給食費を保護者にご負担いただいている分は、食材に係るものだけを保護者の皆さんに負担をしていただいております。香美町の給食に係る費用は、30年度予算でいいますと約2億4,000万円を必要としております。給食センターで働かれる方々の人件費、施設の維持費、光熱水費などの経費、車両費、そういうものは全部町が面倒を見て、保護者からいただいている給食代というのは食材に係るものだけで、予算ベースでいいますと7,520万円を保護者の皆さんに負担をしていただいているわけでございますから、大きく言えば、全体に係る費用の多くの部分は町が出させていただいているところでございます。町では給食費を無料にするというよりも、さまざまな形で、ふるさと給食を通じて地元産の食材を少しでもいいものを出して、子どもたちに喜んでいただける給食に努めていきたい。こういう考えでございます。  次は、給付型の奨学金でございますけれども、奨学金制度につきましては、これまで日本学生支援機構において、学力、世帯所得の状況や進学先等に応じて、第一種、第二種がございましたが、厳しい経済環境に置かれた学生においても、進学の道を開くため、国の予算で低所得世帯の大学生に返済不要の給付型奨学金が創設され、平成30年度から本格導入をされます。また、他市町で実施されている奨学金に関する制度については、地元に就職した場合に、日本学生支援機構などの市町が指定した奨学金の返還に対し、一定の期間や上限額を定め助成する方法や、本町の医師就学資金貸与制度のように、市町が独自に奨学金制度を創設し、職業を指定して貸与する方法、また、養父市のように職業を問わず、Uターン後8年を経過すれば奨学金自体を免除するケースなど、さまざまな方法がございます。地元で育った若者のUターンを促し、確実な定住促進を推進する上で一つの有効な施策であることも認識しており、国及び他市町の動きを注視しながら、検討を行ってまいりました。奨学金制度、あるいはその支援制度の創設に当たっては、国の動きや既存の奨学金制度との整合性、奨学金を受けている方や、受けずに就職、就学されている方との公平性、職業を選定する場合には職業選択の制約等を十分に精査する必要があるとともに、その期間や金額等、制度設計によっては多額の町費が発生することも十分考慮に入れる必要がございます。これらを踏まえる中で、本町においては現在、看護師などの医療技術者が不足しており、これら医療技術者を確保していくことが急務となっております。そこで、平成29年度より、将来、本町の地域医療を担おうとする看護師などの医療技術者を目指す学生を対象に就学資金を貸与する、香美町医療技術者就学資金貸与制度を創設いたしました。この貸与制度は、正規の就学期間の範囲内で就学資金を貸与し、養成施設を卒業後、一定期間内に公立香住病院で業務に従事した期間が、就学資金の貸与相当期間に達した場合、返還を免除するものでございます。香美町での奨学金制度については、現在必要とする職種について人材を確保するため、このような貸与制度を政策的に導入し、活用してまいりたいと考えております。  次に、国保の関係でございます。国保の均等割の子どもを無料にという山本議員のご質問でございます。18歳までの子どもの国保税均等割を無料にというご質問でございますが、国保制度におきましては、加入者全てが被保険者となり、医療に係る費用をお互いに負担し合う仕組みとなっており、その財源として国保税が付加されるという考え方でございます。他の保険制度とはその仕組みが異なる中で、子どもに係る均等割の軽減については、子育て世帯の経済的負担を軽減するという観点から、国に対し、全国知事会から、また兵庫県においては次年度の国予算への提案として、近年は毎年要望を行ってきております。そのような状況の中、ご質問の趣旨は理解できますが、国民健康保険は国の制度の中で実施しているという考えに変わりはありません。あくまで国の制度をもとに対応していきたいと考えており、町独自施策として18歳までの子どもの均等割の無料化や軽減は、現時点では考えておりません。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  山本賢司君。 ◎山本賢司(5番) ほぼ現状の説明で、ゼロ回答というところが今のお答えだったというふうに聞きました。まず、幼児教育云々の部分では、消費税を来年10月増税するということを前提に、その一部をそういう財源に回していくというふうなことが言われてはおります。しかし、それは、一方でいじめておいて、一方で負担をかけておいてそれをこっちに回しますというふうな話なので、どういうんですか、国の施策そのものが悪いということを言っているわけではなくて、財源のつくり方を含めて、随分おかしなことを言うというのが私の感想なんです。国がやることについていきます。町は、若干はありますけれども、ほぼ独自という点ではやりませんというふうなことで、こんなことを言っているのでは議員も関係者も含めて、よその町には一生懸命見に行くけれども、この町によそから視察に来られるのは、このごろは大分減ったのでしょうか。かつては畜産関係では、多分今もあるのではないか、具体的に実態を調べておりませんので承知してませんけども、畜産では何ぼかあるのだろうというふうに思いますけれども、なかなかこの町に、香美町行ってあれを見てこようやというふうな、あれを聞いてこようやというふうな、そういうものが出てこないというか、町長としてつくれない。こんなことでいいのかということなんです。それから、特に4点目の国保税の均等割、医療の関係は18歳年度末まで無料という、基本的にはそこへ先進的に行ったわけですけれども、もう一つの、今、示している国保税の均等割、幾らかかるか知っていますか。29年度の確定した数字で申し上げます。医療費関係で2万1,920円、支援分で6,480円、合わせて2万8,400円、子どもら全員にかかっておるんです。2万8,400円均等割がかかっている。ところが、被用者保険では、その人の稼ぎに率をかけているという負担の仕方です。ですから、家族が何人いようが、そのものには一円もかからない。ところが、75歳を超えると後期高齢者医療というところへほうり出されて、そのものにはまた負担がかかるというふうなことで、当初スタートするときにはゼロだったものがこんな大きな負担になるのかというので、じゃあ10%でよろしいというとこから始めて、だんだん上げてきているというのが今の姿なんですけれども、いずれにしても、社会保険等々では子どもさんに負担というのは一円もないわけです。そのこととの公平性を考えたときに、国保税の均等割の部分はかけないという判断があってもいいのかなと思いますけれども、お答えをいただきたいのは、香美町の国保で、例えば18歳というところで切ると何人いらっしゃるのか。それを全部無料にしようとしたらどれだけかかるのか。そういう計算はされたことがありますか。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 今、担当課からそういう面の資料もいただいております。詳しいことは、私でわからないところはあれですけども、まず基本部分ですけども、山本議員のご質問は、国として定めた制度を香美町だけ変えるようなことができないかというような意味合いもあると思いますけど、私は、それはすべきでないというふうに思います。ほかの保険制度と国保の18歳までの収入を得ない子どもたちにも付加されているということが問題だとは言いながら、これは国の定めた制度でございますから、逆にほかの社会保険なんかではない7割軽減、5割軽減、2割軽減というような制度も、これが国の定めた制度の中で運用されているわけでございますから、国の定めた制度を香美町だけ勝手なことで考え方を変えるということは、私は、これはおかしいというふうな思いがいたしております。それぞれの自治体が特色を生かして子育て支援策というのは、昨年から始めました高校生までの医療費無料化、これは兵庫県下でも2つの自治体しかできてないようなことを、町として子育て世代の支援のために別途立ち上げたということをあわせて総合的に見ていただきませんと、一つのことだけを見ていただいてそういうことを、国のつくった制度のほかの保険制度との差異を私に言われても、何ともしようがないというふうな思いがいたしております。  先ほどの関係でございますけども、0歳から18歳未満の均等割472人、1,340万4,800円ということでございます。ただ、実際には7割、5割、2割軽減の対象の方々もおられるので、今申し上げた1,400万よりは大分少なくなっているのではないかというふうなところでございます。あと詳しいこと、数字的なものは、もし何でしたら担当課長に答えはさせます。 ◎議長(上田勝幸) 山本賢司君。 ◎山本賢司(5番) 国の制度から外れるべきではないということを言われたので、なるほどと思って私なりにこの点は納得をしました。町長はそういう町長なんだということを。だから、町独自のことをやるのは、大変勇気が要るんだと。 ◎町長(浜上勇人) 別途支援しています。別の形で町なりのことをやって……。 ◎議長(上田勝幸) 町長、静粛に。 ◎山本賢司(5番) 何を思ったかといいましたら、一国の総理大臣が、国難だと言ったわけでしょう。解散総選挙までやったわけです。それは何だったか。少子・高齢化、それから北朝鮮のミサイルだと。この2つが国難だと言いましたけども、今の姿を見ると、町長は国が捉えている国難だということも、この町の危機的な状態というのも、どの程度認識をされているのかと思って、大変心配になるんです。本町の少子化といいますか、この危機的な状況をどう捉えているのでしょうか。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) そういう考えに立って施策は展開をしておるつもりでございます。先ほどの保育料、それから、さまざまな形での少子化対策をもっと拡充すべきという意見には同調もいたしますけども、香美町は決して他市町にそういう面ではおくれているというふうに私は考えておりませんので、ご理解をいただきたいと思います。 ◎議長(上田勝幸) 山本賢司君。 ◎山本賢司(5番) 私は、なるべくほかの市町との比較をしたくないと思っているんです。この町が去年よりも今年、来年、将来に向かって、どこへ向かおうとしているのかがみんなにもわかるという、そういう施策展開をするべきなんだというふうに思っていますから、そういう点では、昨年4月から70を50に落とした保育料、あるいは7月から実施をした18歳までの医療費無料、ここのところは町民にもごっつうわかりやすかったわけです。我々もええことをやるというふうに申したはずです。ところが、今の答弁で、もうこれ以上はしない、今の状態よりも前には進まない、進めない。国がやるんだったら、それは国の施策になるので、それは日本国中同じでしょうと。そこは、この町も当然そこへは行きますよと。それは国がやることだからというあたりで、本当に危機感をどれだけお持ちなのか。それが具体的にどうこの町の方向づけとして見えてくるのかというところが問われているんだというふうに思っているので、この点をもう一遍聞かせてください。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 山本議員からお尋ねの、保育料、あるいは国保の18歳までの付加されている部分についてのご意見、そういうことについては、これ以上の拡充は本年度は考えてないということを申し上げましたけども、今まさに予算委員会でご審議をいただいていますように、例えば、病児保育に乗り出した、一歩前進、さまざまなことで今現行より少しでも子育て世代の支援や、町民の皆さんが少しでも豊かに暮らせるまちづくりのために、新しい部分にも積極的に職員と知恵を凝らしながらやっているつもりでおります。ただ、いただかなければならないものはいただかなければならないし、国の法令や法律に基づいて決められていることに香美町だけ逆らってという考えは持ってないというのは先ほども申し上げましたけども、予算全般の中で、昨年度までの子育て支援策より何が後退をしているのか。今年新しいものには着手していないのか。そういう視点で議員は見ていただきませんと、今やっているものをさらにさらに拡充していくということになりますと、これは香美町財政にもかかわることでございますから、現行の時点で子育て支援策に無理な支出をすることが、将来的には、今そうして一生懸命支援している子どもたちがその負の部分を負っていかなければならないということを山本議員も考えていただきませんと、これは理屈にはかないませんから、そういう方向で検討していただければありがたいと思います。  今無理することが、これから子どもに負担を負わすということなんだ。 ◎議長(上田勝幸) 山本賢司君。 ◎山本賢司(5番) それはそれで一つの理屈でしょう。借金をしてまでやることかという議論がどこかであったようですから、そこは余り言いませんけれども、ただ、人口が減っていくというその中でも、どんどん生まれてくる子どもさんが少なくなっていっているというこの状況は、このまちとはまだ言いませんけども、現実にもうこの先何年、わしらの村は存続するかなという状況が、よその話ではなくて我が村のことを思って言っていますけども、それを含めて、人口減をどう食いとめるかというところでのつくりが総合計画なわけでしょう。そうすると、去年よりもちょっとだけ進んだからええやないかというあたりでとどまっておってはいかんのではないかということを申し上げておきます。  2点目に入ります。 ◎議長(上田勝幸) ここで暫時休憩いたします。再開を10時50分といたします。                              午前10時37分 休憩                              午前10時50分 再開 ◎議長(上田勝幸) 休憩を閉じ、会議を再開いたします。  山本賢司君。 ◎山本賢司(5番) 生活保護世帯は当然、就学援助の対象になるわけですけれども、準要保護という基準をどうするかということがあります。通告をいたしておりますように、この見直しを求めるということであります。かつて、数年前に生活保護基準が引き下げになったときに、1.3倍ということになっているんだけれども、額的に従前の額をそのままにしておるので、引き下げてはいないと、準要保護基準の見直しというか、要保護基準は引き下げていないというふうに言われておるんだけれども、ここの1.3倍というものを上げろということを申し上げたいんです。いかがですか。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。教育長の答弁を求めます。  教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) それでは、山本議員のご質問にお答えいたします。  平成25年8月に行われました生活保護の見直しに伴い、基準額が減額されていますが、この基準を準用した場合、以前は準要保護・要保護支給対象であった児童・生徒が対象外となるケースが発生する可能性がありましたので、香美町においては、特別支援教育就学奨励費補助制度、文部科学省より見直し前の基準適用通知と同様、生活保護基準の引き下げ前の算定基準をもとに算定し、保護者への影響がないよう就学援助を行っております。議員ご指摘のとおり、平成30年2月28日、兵庫県教育委員会事務局財務課より、文部科学省説明会資料、平成30年1月19日閣僚懇談会資料として、生活保護基準が見直しされるとの情報提供がありました。この内容については、生活保護基準が見直しされても、他制度への影響が及ばないよう対応することを基本的考え方とし、その趣旨のもと、各市町で判断するよう依頼するものとしております。なお、この見直しの詳細な内容については、現段階では示されておりません。いずれにしても、香美町において生活保護基準が減額となった場合でも、できる限りその影響が及ばないように対応していきたいというふうに思っております。したがいまして、今、議員ご指摘の、この1.3倍を上げろというご指摘につきましては、現在のところ1.3という数値で基準を引き上げることは、今のところ考えておりません。現状でいきたいというふうに思っております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 教育長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  山本賢司君。 ◎山本賢司(5番) 山本です。
     何でこのことにこだわっておるかというと、実害があるわけではないということは承知をしております。ただ、我々議会の役目として、ルールをつくりました。そのルールが守られた状態で執行されておるかというのを見るということも役目の一つだというふうに私は思っておりますから、国が生活保護基準を下げながら、それに連動する。そこは動かすなよということを言うほうが、私は無茶だというふうに思っているんです。1.3倍を変えないというふうにおっしゃった。つまり、従来から持っている生活保護基準の1.3倍という、そこが準要保護認定の基準だと。額はそれぞれ家庭の状況がありますから、同じ金額ということではないので、額をお尋ねしたいということではないんだけれども、実は1.3倍以下という基準をルールとしては持っていて、実際にはそれを使ってないという状態が今起こっているわけです。だから、1.3というのはどこかで定まっているものではないんです。町の教育委員会が定めた倍率です。ですから、これを動かすことは教育委員会で可能なはずです。だから、この1.3を、例えば1.4に上げるとか、そういうことをしないと、自分らが持っているルールを使ってませんということを言われて、ああ、そうですかと引き下がるわけにはいかないというところで、この件はずっとこだわっておるということなんです。もう一度お聞かせください。 ◎議長(上田勝幸) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 確かに、本町が定めております準要保護児童・生徒の援助支給要綱の中に、1.3倍の額までのものでという要綱の中に示されております。したがいまして、これを今上げて基準額を1.4にして、そして、この対象が何人増えるかというのは、まだ私は全くわかりません。ただ、今年ももう認定を終わりましたが、大体従来どおりのラインで来ておりますし、今のところ変える必要はないだろうというふうに思っております。今現在、今年で94、大体例年、それから要が1というふうな数がもう認定をしております。したがいまして、今年はもうこの基準で支給要綱にのって本町では行っておりますので、1.3で今のところいきたいというふうに思っております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 山本賢司君。 ◎山本賢司(5番) せめて検討し直してください。1.3倍というルールを持っています。でもそれは使ってませんと言われて、ああ、そう、頑張ってねとは言えないんです。もう既に30年度に向かっての認定は終わったという話なので、30年度には間に合わない。そこはしようがないでしょう。しかし、おそらく1.3よりも若干高い数値が出るのだろうと思うんです。私がさっき申し上げたように、1.4に上げると多分、基準額が現行よりも上になるだろう。上になったっていいじゃないですか。先ほど町長には、他市町と比べたくないというふうに申し上げましたけれども、1.3は全国共通の倍率ではないんです。1.5を使っているところもあります。ご存知だと思います。ですから、教育委員会で守ってないルールをこのままでいいのかというのは、ちゃんと検討してください。もう一遍伺います。 ◎議長(上田勝幸) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) これ、議員、済みましたので、今年はもうこのままでいかせていただいて、今後、この1.3につきましては、そのままになるか、1.4になるか、課内で一度検討したいというふうに思います。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 山本賢司君。 ◎山本賢司(5番) ぜひとも実際、最低限、現行より悪くならないというのは大前提ですけれども、額を上げるほうは、財政当局がまたおっしゃるのかもしれませんけども、そこのところは課内でというふうにおっしゃった。最終的には教育委員会になりますけれども、ぜひともしっかりご検討をいただきたいということを申し上げておきます。  3点目、農道、水路の点検と整備を計画的にやりましょうということ。昨年6月議会でも多分申し上げたというふうに思います。農地を守り、営農を支援するため、全町的に点検し、社会基盤の長寿命化事業として整備を計画的に行うことを町長に求めます。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、山本議員の、農道、水路の関係のご質問にお答えをいたします。  農業従事者が高齢化し、後継者や担い手の確保が進まない中で、大切な農地を守り、今後とも営農が継続され、将来誰かが耕作できるようにするためにも、農道や水路など農業生産基盤の整備は重要でございます。農業生産基盤である農道及び水路等につきましては、町内に多くの施設を有しており、その点検については、利用状況等に応じた頻度、施設規模等に応じた内容を設定するなど、まず点検の方法等について検討する必要がございます。全町的に点検するには相当の準備と時間が必要と思われます。また、生産基盤の整備を行うに当たっては、やはり将来に向けてその地域で営農を継続しようとする体制や機運が必要でございます。香美町では、集落の将来や人と農地の問題を解決するための人・農地プランの策定を推進している中で、さまざまな問題を共有する機会の一つの場と捉え、地域や農家の皆さん自らが農道、水路など農業生産基盤についての現状と将来のあり方に関する話し合いをしっかりと持っていただくことが大切でございます。  地区、農会、集落営農組織、あるいは共同施工者が取り組まれようとする農道、水路の点検と整備について、香美町農林業振興対策事業補助金交付要綱に基づく農業基盤整備に対する補助、あるいは多面的機能支払交付金制度を活用した水路、農道の長寿命化のための補修や更新、あるいは国県補助事業など考えられる施策を活用し、農家の経済的負担が少なくできるような施策をこれからも進めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  山本賢司君。 ◎山本賢司(5番) 従来、国の農政というのは規模拡大と法人化という形で、海外と対等に争えというふうな方向ばっかりだと見ておりましたけれども、昨年から社会基盤施設の長寿命化事業という中に、受益面積がおおむね20ヘクタールまで、ため池であれば2ヘクタールまで、こういう施設の改修事業も対象に加えますと。やっと国は田舎の山奥をほうっておけんなというふうに見たのかなと勝手に思っておりますけれども、ただし、所管省庁のインフラ長寿命化計画、あるいは点検を踏まえて効率的に実施されることが、個別施設計画において明らかにされていること。後から言った部分は町側の問題です。その場合に、公共施設等適正管理推進事業債なんていう借金を国は認めますというふうなことが出てまいっております。この借金を使いましょうというふうに言いたいわけではありませんけれども、というのが、事業に対する借金の充当率は90%なんですけれども、交付税の措置率が30から50ということで、本町の場合だと多分50%が該当するのだろうというふうに思っておりますけれども、こういうところにちょっとだけ目が向いたということは、これからここの部分は対象というよりも、どう推進するかという当たりで、こういう起債そのものも動いてくる可能性があるというよりも、動かさないと交付税措置が50%では、我々としてはなかなか手が出しにくいということを思うものですから、この事業に乗りましょうということを大きな声で今言いたいわけではありませんけれども、最低限、さっき町長が言われたように、今の状態がどうなっているのか。それぞれ関係する方々はよくわかっているんです。だけども、それを町が全体を手のひらに乗せているかといったら、残念ながら災害を受けました。あるいは大きな井堰で、あるいはこの水路はというので新年度も2本ぐらい少し手をかけるという予算も聞かせていただきましたけれども、そういう目の前にある大きなものだけではなくて、山間地に行くと、圃場の中の水路は守りができるんです。ところが、そこへ来るまでの道中長い山肌を伝って水を持ってくるというふうなところが、なかなか維持管理が難しいということがあって、壊れたからもう直すのはやめよう。わしらも元気出えへんしという、そういう状況がぼちぼち広がりつつあるということを思うものですから、ぜひともそこのところは全体がどうなっているかというのも含めて、しっかりと手のひらに乗せて、町として実際にどうするのかというところまで踏み込んでいくということが今必要になっているというふうに思っております。もう一遍聞かせてください。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 議員がご指摘の点はそのとおりだと思いますけども、ただ、答弁の中でも申しましたように、香美町の全域にわたっての水路、あるいは農道の点検、これを議員からは、役場の手のひらの上に乗せてということでございますけども、それを現状さまざまな形できっちりと町が把握することにつきましては、膨大な時間と費用と人員がかかるというふうに思います。まずはそういうことについても、地元の農会を含めて、集落営農組織や地元の方々のお力も借りながら、できるだけ町としてそういう現状を把握するということは必要だと思います。起債の措置のことにつきましては、今おっしゃいますように、なかなか交付税の充てていただく部分が少ないような起債では、全部の事業を地元負担も含めて、なかなか対応ができない部分もございましょうから、今の農業振興のための社会基盤整備ということについては、私としても問題とは思っております。ただ、先ほども申しましたように、地域住民の皆さんの意欲と、そういうものが減退しないような対応もとっていかないと、先ほど議員が例に出されたようなことにもなりかねないと思いますので、これからもしっかりと取り組んでまいりたいというふうに思います。  以上です。 ◎議長(上田勝幸) 山本賢司君。 ◎山本賢司(5番) 地元が、ここはもう耕作をようせんということになっているところへ、もう一遍整備しようということを言っているのではないんです。町長が最初にも言われたように、誰かが耕作しようと思ったときに、前の人がちゃんと守りをしとらんけえなというのでは、あるいはええ農地なんだけれども、水の便が悪うてなということではあかんぞということを思っておるんです。一言だけ、新しく竹下派の会長になられた方が、田舎を絶対に守る、見捨てんということをおっしゃったようですから、亘さん、弟さんだそうです。それはどっちでもよくて、町長にその決意があるかどうか。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) しっかりと取り組んでいく決意はあります。  以上です。 ◎議長(上田勝幸) 山本賢司君。 ◎山本賢司(5番) 終わります。 ◎議長(上田勝幸) 以上で山本賢司君の一般質問を終わります。  次に、谷口眞治君の一般質問を行います。  谷口眞治君。 ◎谷口眞治(9番) 議席番号9番、谷口眞治です。  今議会では2つの一般質問を通告しております。まず1つが、豪雪の対応について。もう一つが、ごみの安全管理についてということで通告しております。それでは、通告に従いまして質問をさせていただきます。  まず初めの、豪雪の対応についてであります。既に同僚議員の多くが取り上げております。1月末から2月中旬にかけて海岸部を襲った低温と大雪による、私はまさに豪雪だというふうに認識しております。2月5日から19日の間に、香住区で警戒積雪深ということで60センチという基準がありますが、これを超えたのが8日間。それから、余部地区につきましては80センチでありますけども、これを超えたのが15日間というふうなことで、2月8日には香住区で92センチ、余部では127センチを記録しておる。私も三八豪雪、小学校6年生でありましたけど、あの当時を少し思い出したというような、そういう状況でありました。そういう中で、もう既に同僚議員がこの問題については質問をされておりますので、私は少し角度を変えて質問したいと思いますので、よろしくお願いします。  まず、豪雪とその対応でありますが、警戒本部を設置されておりましたが、既に経過については資料をいただいておりますので、そこで、どんな姿勢で警戒本部を設置されて対応しようとしていたのかということをまず1点お伺いしたいということです。それから、町民からの除雪、さらには排雪要望があったと思いますが、この対応ですが、通常の対応を考えたのか、それとも異常だということで考えたのか。その点をお聞きしたいと思います。それから、3点でありますが、被害の把握であります。被害把握を本部としてどうされたのか。この辺についてお伺いしたいというふうに思います。以上3点であります。  それから、もう1点は、もう既にこれも同僚議員が取り上げておりました。昨年に引き続いたJR山陰本線、城崎温泉駅以西の長期間の運休とその対応についてであります。既に通勤、通学、さらには観光客の影響、特に観光客の影響の把握につきましては同僚議員からありましたが、通勤、通学の状況であります。どの程度まで把握されておったのかということで、本部としての把握状況がわかりましたら教えていただきたいと思います。  それから、2点目でありますが、JR西日本へ運休の改善の要望をされるということで既にしておりますが、同僚議員からも、どういう立場でどう頑張っていくんだということについては、近隣の豊岡市、それから新温泉町の町長とご一緒で、JR福知山支社のほうに要望するんだということでしたが、当然そういったことで町民の代理でありますから、しっかりと要望していただきたいと思いますけども、ぜひ、昨年も大体約5日間ぐらい運休しておりましたので、今回もさらにそれを上回るあれですので、その辺は重々、しっかりと要望をお願いしたいと思いますけども、再度その辺の考え方をお伺いしたいと思います。  以上です。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、谷口議員のご質問にお答えをいたします。  まず1点目の、警戒本部の設置と対応でございます。警戒本部は、2月5日午後1時から21日午前10時まで設置をいたしました。その間、総務課2名、建設課2名、各地域局1名の連絡員待機態勢をとりました。平日は、午後7時までは、土日祝日は8時30分から17時15分まで待機し、それ以降は宿直からすぐ担当へ連絡がとれるよう連絡態勢をとったところでございます。また、警報等の気象情報の発令時には、その状況を見ながら、先ほど申し上げた時間帯を延長し、場合によっては早朝、深夜帯に至るまで、その対応に当たってきたところでございます。  次に、2点目の、除雪、排雪の対応についてお答えをいたします。本町の除雪の考え方につきましては、徳田議員のご質問でもお答えいたしましたように、出動の基準となる積雪量は15センチ以上もしくは15センチ以上を見込まれるときに出動し、午前8時終了をめどに作業を行っております。豪雪に伴う除雪対応についてのご質問でございますが、海岸部ではたび重なる寒波の襲来により、2月8日に余部で127センチ、13日に香住で101センチの積雪深となるなどの降雪がありました。また、最低気温も、兎和野高原では2月のほとんど毎日が氷点下を記録するなどの低温日が続きました。このような状況下での除雪の対応状況でございますが、除雪計画に基づいた除雪に加え、天気予報による降雪状況を予想し、翌朝の車両交通の支障を少しでも回避するため、適宜、夕方、夜間にも除雪を行うなど、委託業者の皆さんにも精いっぱい対応していただいております。豪雪時も含め、除雪の基本的な考え方としては、町と地域とが一体となって進めるべきだと考えております。業者能力で対応困難な路線に、特に集落内の狭い道路の除雪につきましては、小型除雪機械の購入補助制度等も活用していただき、地域の方々のご協力をいただきたいと考えております。しかし、この冬の降り続く雪や低温により融雪が進まず、地元による除雪対応が困難なため、数地区から除雪の要望がありました。現地の状況を確認し、生活への支障の有無を判断する中で、対応可能な業者を確認し、臨時的に除雪対応した路線もございます。今後も引き続き地域の皆さんにご理解とご協力をいただきながら、町民や来町者へ安全で安心な道路の確保に向けて努力を続けてまいりますので、ご協力をよろしくお願いいたします。  次に、排雪の対応についてのご質問でございますが、除雪に伴い路肩に堆積した雪の撤去は、今後の降雪予報等を十分勘案し、排雪作業を行うよう業者に指示しております。村岡、小代区においては、一定の集積場所に山積みせず、分散集積が可能な路線については、集積用地の方のご理解を得ながら進めております。また、分散集積が困難な路線については、山積み状態をつくらないように、ロータリー車の早期出動により集積箇所の確保に努めております。一方、香住区においては、集積場所がほとんどなく、ダンプ等での積み込み運搬が必要になります。さらに、運搬処分先の確保も難しく、対応に大変苦慮いたしました。今後は集積場所の確保や搬出先等について、地域の皆さんにご協力をいただきながら適切な排雪を行うとともに、今期の除雪体制の検証を行い、安全で安心な道路の確保に最大限の努力を続けてまいりますので、ご協力をよろしくお願いいたします。  次に、3点目の、被害の把握と対応でございます。本部と所管課が連携し、本部が把握したものについては所管課に情報提供し、所管課で把握したものについては本部に報告し、常に情報共有を図り、必要となる対応を行ってきたところでございます。被害としては、西川議員、徳田議員の質問でお答えした道路の雪害と、低温気象による上水道の漏水が主なものでございます。  次に、JRの運休の関係でございます。小・中学校のJR運休時の対応につきましては、基本的に町のスクールバスを使用することとしており、このたびにつきましても、通常の香住第一中学校、香住第二中学校、奥佐津小学校の送迎を終えた後に、該当地域の児童・生徒の送迎を行いました。また、お金には換算できませんが、JR通学生の割合が多い香住高校は、臨時休校とされた日もあったようですし、他市町への通学生については、公欠扱いになるものの学校の授業が行われるため、授業を受けることができなかったことも聞いております。通勤利用者への影響につきましての把握はいたしておりませんが、他の交通手段を用いられたものと推測をしております。観光業への影響につきましては、見塚議員に対する答弁でも申し上げましたが、香美町香住観光協会の会員への調査によりますと、回答があった分だけで、2月の5日間で約1,200人のキャンセル、2,000万円以上の売り上げ減があったとの報告を受けております。観光客への影響につきましては、旅行前のキャンセルや引き返しが、旅行後につきましては足どめや他手段への変更など、金銭的、精神的影響が、別の観点では、宿泊先の送迎負担、観光地としてのイメージ低下などの影響を受けたものと考えております。JR西日本への運休改善の要望につきましては、見塚議員に対する答弁でも申しましたが、今月下旬にJR福知山支社へ、豊岡市、新温泉町とともに要望にまいります。その際には、除雪対策、運行の確保、代替手段について要望することとしておりますが、あわせて、今後に向けてJRが地元自治体に求める支援、できる協力についても確認し、一緒になって解決策を検討したいと考えております。このほか、JRへの要望活動を定期的に行っておりますので、福知山支社や本社など、あらゆる機会を捉えて訴えてまいります。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  谷口眞治君。 ◎谷口眞治(9番) この間、業者の皆さんもフル回転というようなことで、本当に連日朝から深夜まで頑張っていただいて、町民のインフラ確保のために頑張っていただいたことにつきましては、心からの敬意を申し上げたいと思いますし、今回、別の角度ということでお聞きしましたが、警戒本部が設置されて、町民からの除雪、また排雪、何とかしてほしいという、こういう声が本部のほうにも届いたというふうに思うんですけども、いろいろお聞きするのに、通常の除雪対応というようなことで、例えば、路線に入ってないからとか、さらには、できるだけ現地のほうで頑張ってほしいというふうなことで、そういうことなのか。それとも、こういう異常な降雪でありますから、やはりこの辺については現地に出かけていって、現場を見ていただいてというようなことで、多分そういったことが結構それぞれされているというように私は認識しておりますけども、被害が予想されるという、そのための警戒本部でありますので、そういった点では当然、異常な事態が起こり得るということで、この間進めてこられたと思いますけど、そういった立場で間違いなかったのかということを確認させてください。  さらに、被害の把握でありますが、低温による被害とか、当然、降雪による被害というようなことですけども、例えば、果樹農家の状況とか、さらに、当然、観光客なんかもあったと思います。さらには公共施設の利用等、こういったことについての状況というのか、こういったことがどこで、どういうふうに被害把握をされたのか。具体的には、例えば、自治会に聞き取りをされたというようなことなのかどうか。その点、確認をさせていただきたいというふうに思います。  それから、JR山陰本線の城崎温泉駅以西の長期間運休の関係でありますけども、昨年に引き続き、今年も非常に長期間運休したと。ところが、城崎温泉駅以東、城崎温泉のほうまでは大きな被害はなかったというふうな、こういうことで非常にそういう意味では、今回の対応を城崎温泉以西で本当にやったのかなということで、私も気をつけてみましたら、ラッセル車も割と早く走ってはおったんです。だから、今回は少しはよくなるのかなと思いましたら、ぱったりととまってしまったというようなことでありますので、この辺とあわせて、運休したら代替手段を当然、当たり前のことですけども、これが全く機能してなかったということを知りまして、改めて驚いていますが、こういったことは極めて当たり前のことだと思うんですけども、その辺を今度の要望の中で、ぜひしっかりと要望していただいて、二度と来年に持ち越さないようなことをぜひお願いしていただきたいというように思っています。  それから、JR山陰本線の城崎温泉駅以西の問題でありますけども、冬季の降雪の運休だけではなしに、もともと以西が電化が進んでない。さらには、余部鉄橋の転落事故以降ダイヤが非常に少なくなったり、また、特急便も少なくなったというようなことがあったわけですけども、本当に何というんですか、香住駅におりていただくお客さんをどれだけ増やすかということが極めて大事になってきますので、今回のこの要望に係るか、係らないか別ですが、特に城崎温泉駅以西の運行、観光客がたくさん入る仕掛けをぜひしっかりと取り組んでいただきたいと思いますけど、改めてその辺についてのお考えをお聞きしたいと思います。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) まず、除雪路線でないところの除雪については、先ほど答弁でも申しましたように、適宜、確認をしながら、除雪路線でない場合も臨時的な対応は、できる限りということでございますが、させていただいたつもりでおります。ただ、昨日も徳田議員のとこで申しましたように、予想をはるかに超えるような積雪でございます。物理的に無理な部分もございますから、除雪の民間業者の皆さんの配備体制も含めて、急に能力を増やすということができません中で、できる対応をとらせていただいたというふうに思いますけども、まず、昨日も申しましたけども、除雪路線ですらままならなかったというところの中で、次から次に各地域から、除雪路線でないとこへの除雪を依頼されても、物理的に無理ということが原則にはございますけども、建設課は、できる対応はさせていただいたというふうに思っております。  次に、被害の関係でございます。雪害で家屋が倒壊したとか、そういう部分は報告は受けておりませんけども、今まさに議員からご指摘のありました果樹農家のことが、私もナシつくりでございましたので、すぐに頭によぎりまして、特にミノフ高原がどういう状況かどうかは私から直接、果樹園芸農家、農協、そこに連絡をとりながら、担当者にも果樹農家の樹園地の状況はどうかということは再三にわたって、積雪時には対応を図ってまいりました。おかげさまで小規模な被害で済んだということでございますから、6、7年前のあの大きな雪害のときから見ますと、被害はほとんどなかった状況だというふうに伺っております。  それから、もう一つ、被害の状況でございますけども、大変残念な事故がございまして、大糠のほうで水路に転落をなさって亡くなられた方がございました。すぐに対応いたしまして、まず、屋根からの落雪に気をつけてほしいこと。水路付近での除雪作業には、できるだけ複数のご家族の皆さんで当たっていただくことを連日、防災無線で放送させていただきました。このことについては、事故が起こるまでにそういう対応をとっておけばというふうな思いがいたしたところでございます。  それから、交通の代替手段の関係につきましても、今度の福知山支社への要望会の中で、3自治体が合わせて要望してまいりますし、できるだけこれからも要望活動には努めてまいりたいというふうに思います。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 谷口眞治君。 ◎谷口眞治(9番) 今回のこれを踏まえて、次の災害のときに、今回のいろいろ課題になった部分があると思いますけども、ぜひそれを整理していただいて、この4月から新しくできます防災安全課に引き継いでいただきたいというように思いますし、さらに、一番私がここで求めたいのは、多分、姿勢の問題ですけども、災害があった場合、町民にしっかり寄り添う、こういった姿勢。これでぜひ臨んでいただきたいというふうに思います。ややもすると、電話でした場合に、これまでの対応ということで、窓口で予算がないとか、計画がないとか、よくそういったことで断られる場合があります。しかし、通常でしたらいいんですけども、やはり災害が予想される警戒本部を設置した以上、ぜひそういった災害があるということを前提にした、町民の皆さんに対する対応をぜひお願いしたいと思っております。そういったことを求めておきたいと思います。  それから、再度、JR山陰本線の城崎以西の電化も含めた取り組み、ぜひ町長、確かに豊岡、新温泉もありますけども、香美町が一番その中心部分でありますので、ぜひこれは、当然ほかの市長、町長の皆さんとご一緒に行動も大事ですけども、町としてもぜひ先頭を切って、要望活動にしっかりと取り組んでいただきたいということを求めまして、次の2問目の質問に入らせていただきます。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 議員のご指摘のとおり、災害時も含めて、降雪に対する対応をこれからも図っていきたいと思いますし、要望活動にも努めてまいりたいと思います。谷口議員にも、町民に寄り添ってという考え方は当然でございます。ただ、逆に、町民の皆様にも我々役場からもお願いをしたいことがございます。特に今年のような積雪のときに、業者の方々からもさまざまな問題点を指摘いただいております。特に排雪場所、1メートルも超えるような除雪にかかって、早朝から除雪をしている業者の皆さん、大変住民の皆さんから苦情をお受けになるらしいです。家の前に雪を持ってくるなとか、うちの畑に雪を捨てたとか、そういうことで本当にもう嫌になるというご意見を本当にたくさん業者の方からは聞いております。そういうことについても、住民の皆さんのご理解とご協力がなければ安全を確保することができないということも、一方では大きな問題として残っておることは、議員の皆様にもご了解をいただきたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 谷口眞治君。 ◎谷口眞治(9番) 今の、業者の皆さんの、また町民の皆さんからの苦情につきましては、ぜひこれはまとめて、また町民の皆さんにご協力を訴えていただくように、ぜひ町としても取り組んでいただきたいことを求めまして、2番目に入らせていただきます。  2問目の関係です。大きくごみの安全管理ということで、私、この間ずっとこの問題については、テーマについては取り上げさせていただいております。まず1点目の、矢田川レインボーの解体撤去工事の関係であります。この関係につきまして、ちょうど1年前の昨年3月議会の追加議案で、矢田川レインボー解体撤去工事の請負契約締結という、こういった議案が提案されておりまして、これにつきましては賛成多数で既に可決をしている問題であります。私、今回これを持ち出したのは、どうもあのときの議論で、第1回目の入札が不調に終わったというようなことで、予定価格を1.5倍上回る入札金額で不調になったというふうなことでありまして、通常、普通こんな多額な差で不調になったという例、本当にどうなったんだろうなということで、まずその不調の原因について改めて、私はまだ理解できておりませんので、ぜひ説明をお願いしたいということが1点目であります。  2つ目でありますが、矢田川レインボーの解体撤去に伴いまして、当然、焼却灰等も煙突等に付着しております。ダイオキシン、さらにはアスベストを含めた有害物質の飛散防止対策、こういったことがしっかりとされたのか。さらにその結果、周辺環境の汚染があったのか、なかったのかというこの3点についてお伺いしたいと思います。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、谷口議員のご質問にお答えをいたします。  矢田川レインボー解体撤去工事につきましては、制限付一般競争入札として平成29年1月25日に1回目の入札を執行いたしました。入札は、参加要件を満たした共同企業体2社により行いましたが、2回の応札も落札に至らず、最低応札額と予定価格との間に1億円以上の開きがあったため不調といたしました。これを受けて、設計業者と設計金額について協議し、積算は環境省の積算基準にのっとり、建設物価本の単価、あるいは、それにないものは実勢価格の把握のために複数社から見積もりによって行っていること、また、設計業者の経験上、他の同規模施設の事例から見ても、落札可能な範囲での積算結果であり、設計書の内容も積算誤り等もないこと等を再確認し、設計は適切なものであるとの判断から、設計はそのままに、入札参加資格要件を町外の業者も特別共同企業体に参画できるよう改めて、再度の入札を平成29年2月27日に執行いたしました。再度の入札は、参加要件を満たす共同企業体2社により行い、1回目の応札で落札をいたしました。  入札不調の原因をお尋ねですが、ごみ処理施設の解体という余り事例のない工事であり、本工事で特に重要な工程である焼却施設内の有害物質除染工事に関する部分は、町内業者が直接施工できない工種であり、下請に関する経費の調整等が困難だったことが大きな要因ではないかと設計業者は推測していましたが、あくまでも推論でございます。なお、再度の入札で1回目の参加業者が落札したという結果については、業者側が再度設計に係る要件を精査し、企業努力によって金額を縮減した結果ではないかと考えております。  次に、ダイオキシン類、石綿など有害物質飛散防止対策についてでございます。この工事は、ダイオキシン類対策特別措置法、大気汚染防止法、廃棄物処理法、労働安全衛生法などで定められているダイオキシン類及び石綿など有害物質の調査、労働基準監督署への工事計画の届け出などを行った上で実施しております。まず、ダイオキシン類につきましては、焼却炉や煙突など焼却に関係する設備内には、灰やすすに当然ダイオキシン類が含まれているため、工事作業員の曝露対策や周辺への飛散防止が必須となります。そのため、建物内の露出などは、他の部屋と通じるドアに目張りを施すなどして除染が必要な部屋を一体的に仕切り、管理区域となる密閉養生を事前に行いました。また、煙突につきましては、頂部まで足場を組み、それにシートを張って同様に管理区域といたしました。作業所への出入り口は1カ所とし、仮設のクリーンルームを介して作業員は出入りを行い、管理区域内の空気が外部へ直接漏れない仕組みといたしました。また、除染作業中は管理区域内の空気を浄化しながら緩やかに吸い出す大型の負圧集じん機を稼働させて、管理区域内を負圧状態にし、外部への空気漏れを防止いたしました。除染作業は、まず作業員によりプラント内の堆積灰を飛散しないよう湿潤化しながら、手作業にて可能なだけ除去し、高圧水洗浄で高い場所から順次洗浄を行い、排水はポンプで貯留槽へ移送。その洗浄水は仮設の水処理装置で有害物質を除去し、再度、洗浄水として利用をいたしました。最終的に回収した洗浄水、水処理装置で除去した汚泥については、適切に産廃として排出処分しております。除染の完了後、除染した箇所の部材については分析に出し、ダイオキシン類が基準以下となっていることを確認し、それぞれ適切な処分業者へ排出しております。また、周辺大気や土壌についても、敷地境界線上2カ所において、解体前と解体後のダイオキシン類の調査を実施し、いずれも基準値内であることを確認しております。  次に、石綿の関係でございます。矢田川レインボーの建材には、トイレなどの天井に石綿を含んだ板が使用されていたほか、焼却炉や煙突のごく一部のパッキンに石綿を含んだ建材が使用されておりました。いずれも非飛散性の建材ですが、石綿板は破砕すると飛散のおそれがありますので、噴霧器で湿潤しながら手作業にて解体しております。なお、平成29年5月30日付で石綿含有仕上塗材の除去等作業における石綿飛散防止対策について、環境省、水・大気環境局、大気環境課長から通知が発せられましたが、矢田川レインボーの内外装には石綿を含有する仕上塗材は使用されていないことを確認しております。  最後に、周辺環境の汚染はなかったかについてでございます。ダイオキシン類について、路上、大気とも敷地境界線2カ所での測定を行っており、いずれも基準値内でありましたので、周辺環境を汚染することなく進めております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  谷口眞治君。 ◎谷口眞治(9番) 不調の原因につきましては、推測のことは言われましたけど、よくわからないというようなことだったと思います。2回目の入札については、町外者の参加もしたんだということを言いながら、実質的には第1回の入札参加社が落札をしたということで、私は、なぜ1回のときに非常に高い1.5倍というようなものがありながら2回目になったのか。この辺がこれまでの説明でよくわからないということで、そもそも私も今回びっくりしたんですが、仕様書による発注ということで、設計付施工契約方式というようなことだったということで、私はてっきり設計書があるのかなと思ったのですが、どうも仕様書で、それであとは業者がこの仕様書に基づいていろいろ、何というんですか、提案も含めての入札というようなことでありましたが、参考のために、設計金額がどの程度だったのか。予定価格は入札結果表の中に出ておりますのでよくわかるのですが、設計金額というのがそもそもどうだったのかなということで、私はてっきり仕様書の中の大事な何かが抜けておって、それでこれだけの差ができたのかと思っておったんですが、その点だけ教えていただきたいと思います。それが1点。  もう1点は、アスベストの石綿の関係であります。多分、当局のほうは、兵庫県のほうから平成29年6月28日付でアスベストに対する防止対策並びに廃棄処理、こういった通知がまいっていたと思ったのですが、その中でアスベストを含む仕上塗材が、もしも、例えばコンクリートに塗られたと、こういうことがあれば、これはもう当然アスベストの今回の対象になるというふうな、それであわせて、これ、もし対象になっていれば、県に対する届け出をしなくてはならないとか、廃棄処分とか、こういうことになっているんですが、今回、こういったアスベストが検出をされなかったかということであります。予算委員会の中でもこの点にしたら、検出はされておりませんでしたという答弁をいただいたのですが、改めてこの点についてお聞きしたいと思います。そのほかのアスベストが係る分について当然あって、それの調査、また結果については、それはよく存じていますので、この点だけを確認したいと思います。  それから、あと、周辺環境の汚染ということで、るるそれぞれやっていたということですが、周辺環境調査結果が既に出てると思いますので、この内容で少し説明いただいて、さらに、地元に説明をちゃんとされたのかどうか。その点だけ確認をさせてください。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) まず、設計予定価格のことについては副町長が、細かい内容につきましては町民課長が答弁を申し上げますが、まず、谷口議員に私が特に申し上げたいのは、もう既に解体が終わってしまった施設のことを、解体ができたということは、契約案件や請負契約についての議決を議会に求めて、皆さんが団体意思を、可決をいただいて事業に向かったわけでございますから、今のご質問を受ける意味合いが私はわからんのです。皆さんが議決を認めていただいて、請負契約が締結できて事業に向かって、それが安全にできたかという質問は納得はいたしますけども、予定価格が下がったとか、1億円安くなったことは、議会の皆さんから団体意思を、議決をいただいて事業に向かったわけでございますから、最初の部分につきましては、こういう質問を私にされましてもお答えようがないわけでございます。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 副町長、今井雄治君。 ◎副町長(今井雄治) ご質問の、レインボーの解体工事の設計額、予定価格につきましては、入札結果表が既に公表されているところでございますけれども、予定価格2億2,796万6,400円が設計額とイコールであります。もう1点、入札に関しての今回の方法につきましては、通常よく入札公示を行いますのは、設計図書を付して入札に付すという通常の工事もございますが、今回の場合には、施工方法につきましては業者のほうに提案型ということの入札方法をとった入札でございました。それゆえ、原因につきましては、先ほど町長が答弁したとおり、下請等々のやり方、方法、いろんな方法が考えられると思います。その中で、原因についてはわからないと。設計業者との打ち合わせの中では、想定の中では、下請業者との仕方によって、そこが大きな原因だろうというふうに推測をしております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 町民課長、花登寿一郎君。 ◎町民課長(花登寿一郎) 私のほうからは、昨年5月30日付で新たに発せられました石綿飛散防止対策についてという通知を受けまして、すぐさまコンサルとも確認をいたしまして、レインボーにはそういう仕上塗材は使われていないということも確認しました。また、念のためということでもありますので、その資材を試料採取して検査にも出し、ないこともしっかりと確認したということでございます。  それから、周辺環境の汚染はございませんでした。また、事前はもちろんですけども、地元の方々にも工事の説明はいたしております。その中で敷地境界線上で出られた値とか、そういったものも全ておつなぎして、説明をしているということでございます。 ◎議長(上田勝幸) 谷口眞治君。 ◎谷口眞治(9番) 設計金額は予定価格どおりということでしたか。はい、わかりました。それから、アスベストの関係については、検出されなかったということは確認したということですので、わかりました。さらには地元説明も済んでいるということでしたので。それから、何か町長のほうが今回の取り上げ方がどうも納得できないというようなことだったのですが、それは大変申しわけございませんでした。ただ、今回余りにも差があって、果たして業者が第1回の入札されている金額と第2回で落札したこの差が余りにも低いので、そうは言いながら、何というんですか、業者は皆、専門業者の皆さんでありますから、そんなに大きく変わらないのではないかなということは普通思っておったんですけども、当然こういう結果については、私も存じております。でも、これを聞いたらあかんぞということは、何らそんな制限を町長が言われる必要はございません。今度決算も当然、決算認定も必要ですし……。(「議決の意味がない」の声あり)議決は議決で、何を。ちょっと待った。 ◎議長(上田勝幸) 静粛に。 ◎谷口眞治(9番) 冷静にしましょう。あくまでこれは、別に議決は議決ですし、やっぱり納得できないことはチェックするのは議員の役目でありますから、何ら問題ございませんということを申し上げて、次の3つ目の質疑に。  それでは、3つ目の、大きくしては2つ目でありますが、香美町の最終処分場の安全対策について質問したいと思います。何点か挙げておりますので、よろしくお願いいたします。まず1点目が、焼却灰等の持ち込みとその対応。2つ目が、埋立地の対応。3つ目が、浸出水処理施設の改修等。それから4点目が、最終処分場の運転管理の複数体制。5点目が、浸出水処理水の矢田川放流をとめる対策を。6点目が、地元との公害防止協定。これについて答弁を求めます。
    ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、谷口議員のご質問にお答えをいたします。  初めに、最終処分場における焼却灰等の持ち込みと対応の状況でございますが、現在、クリーンパーク北但からの焼却灰等の搬入量は、1月末で焼却灰が2,836トン、不燃残渣等が694トンで合計3,530トンとなっており、前年同期に比べ、量にして130トン、率にして3.8%ほど多い状況となってございます。最終処分場には職員1人が常駐し、クリーンパーク北但からの焼却灰等の搬入物の受入れ、埋め立て作業、水処理施設の管理を行っておりますが、作業内容によって複数の人員を要する場合は、収集職員と調整し、対応しております。  次に、埋立地の対応についてでございます。今後、埋め立てに着手する第2工区を中心に、専門家による簡易機能検査を受けたところ、法面部の遮光性保護マットの全体的な劣化や、遮水シートの損傷個所などを確認しており、遮水機能に問題がないか、さらに詳細な調査を現在進めているところでございます。また、底面部についても、植生除去を行った上で遮水シートの機能に問題がないか、あわせて詳細な調査を進めているところでございます。この調査結果を受けて、改修を必要とする箇所を特定し、新年度においてそれらを全て改修し、遮水機能に問題のない状態を確認、確保した上で、第2工区の埋め立てに着手する予定にいたしております。また、浸出水処理施設の改修につきましても、同様に専門家の簡易機能検査を受け、施設の機能的な部分、作業員の安全面に係る改善点などの指摘がございました。浸出水処理施設につきましては、これまでも更新が必要な箇所については、毎年順次更新をしてきているところでありますが、指摘事項を反映して施設の改修を進めていく予定としております。なお、最終処分場の運転管理の複数体制についてですが、専門家による検査でも、作業員の安全対策上、1人作業の危険性の指摘がございました。これを受けて直ちに、有害ガスのリスクを伴う作業等を行う場合は、収集職員と調整して2人で作業するよう指示するとともに、腐食の進行した手すりや足場などの修理を進め、作業者の安全性確保に努めております。  続きまして、浸出水処理水の矢田川放流をとめる対策をとのことですが、このたびの専門家からの指摘事項などを真摯に受けとめ、その改善を図りながら施設を適正に運転管理していくことで、浸出水を適正に処理し、処理水の水質の安全性を確保することができると考えております。したがいまして、処理水の放流に関しましてはご理解を賜りたいと存じます。  最後に、地元との公害防止協定についてでございますが、現在、最終処分場の適正な運営と公害対策に万全を期し、良好な環境を確保するため、香美町環境センターモニターを配置しております。町といたしましては、最終処分場が廃止となった後も、このモニター制度を存続させるなどにより、公害対策に万全を期していくことを検討しておりますので、公害防止協定の締結の必要性があるとは考えておりません。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  谷口眞治君。 ◎谷口眞治(9番) それでは、焼却灰の持ち込み等とその対応について、るる説明いただきましたが、ここでごみのクリーンパーク北但の焼却灰等の持ち込み量が3,530トン、これが平成29年ですか。今回平成30年では、たしか3,020トンというような、こういったことで減ってきているんですが、当初、たしか年間5,000トンぐらいを予定にされて、大体5年間というような計画だったと思うのですが、どうでしょう。当然、ごみの量が減ってきたということは、この5年間ではなしに、満杯になるまで期間を延長するような、こういったことを考えておられるのかどうか。それとも、いやいや、もう5年間ですから、この時点でどんなごみ量になろうと、これは5年間で終わりますという考え方なのか。その点について再度確認したいと思いますし、あわせて、地元との協議、もしも延長するということだと必要になってきますけども、こういった用意があるのかどうか。この点をまず1点確認したいと思います。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 当初、地元区とは5年間の延長ということで話をさせていただきましたが、持ち込み量が少なかったということで、当初は第2工区も使わせていただくというような予定でと思っておりましたけども、持ち込み量の減少、そこにきちっとした容積とか持ち込み量の推計とか、そういうことが誤差が生じまして、第2工区にまだ手をつけていないような状況でございますから、私としては、第2工区が満杯になるまで現行の最終処分場をお願いして使わせていただける方向になればということで、地元にもお願いはしているところでございます。まだ協議中ということでございます。回答はまだいただけてない状況でございます。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 谷口眞治君。 ◎谷口眞治(9番) ということは、第2工区を使って延長したいと、そういう考えだということでいいでしょうか。  次に、埋立地の対応であります。今回の予算でも第2工区の改修工事ということで3,240万円あげられておりますけども、今現在、遮水保護シートの機能調査、これもまだ年度途中でということでこの間説明もありましたし、さらに、詳細機能検査の結果がまだこれからだということでありますけども、第2工区の改修工事というのは、一部ではなしに、あくまで全体工事を考えていると。そういう考え方はどうかということで、基本的な点だけ確認をさせてください。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 第2工区も使わせていただきたいという方向でしておりますから、修繕といいますか、補修も全体を意味しておるということでございます。 ◎議長(上田勝幸) 町民課長、花登寿一郎君。 ◎町民課長(花登寿一郎) 町長が答えたとおりでございますけども、現在、3,240万円予算要求をさせていただいておりまして、町長が説明したとおりでございますけども、想定しておりますのは、遮水シートについては詳細調査の結果を踏まえて、悪いところは全て直す。そして、それをまた守るための遮光性保護マットがあります。これについては、全面、今のものの上にしっかりまたかぶせて施工しようということを予定しております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 谷口眞治君。 ◎谷口眞治(9番) ただ、これも決して、何といいますか、遮水シート、保護マット、よもやこれが、浸出水が下に漏るようなこと、こんな施工では絶対あかんと思いますので、これはしっかりと取り組んでいただきたいというように思っています。  次に、浸出水の処理施設の改修等でありますが、既に最終処分場の処理施設の機能検査をやられて、その結果を受けてしっかり取り組むというふうなことだと思うんですけども、施設改修工事ということで961万2,000円、今年度あげておられますし、汚泥の引き抜き運搬、こういったことも600万円ということでありますが、今年はこういったことですが、今後これをもっともっとつぎ込んでいくことになるのかどうか。その辺の、あくまで今年で全面的に指摘された部分をやったんだということなのか。それとも今後予定が出てくるのか。この辺について少し説明を求めたいと思います。 ◎議長(上田勝幸) 町民課長、花登寿一郎君。 ◎町民課長(花登寿一郎) もちろん悪いところはしっかり直すということで、30年度も予算をお願いしているところでございますし、機械ものでございますから、これまでもポンプの更新とかいうようなことでそこそこの費用はかかるものでございますから、今後も、もちろん壊れてはいけませんので、壊れるまでにしっかりと順次更新をしながら、適正な運転ができるように補修、改修はやっていくと、保全工事をやっていくということでございます。 ◎議長(上田勝幸) 谷口眞治君。 ◎谷口眞治(9番) 特に最終処分場の処理施設の機能検査の概要の中でも、これまで全体的に水処理施設の維持管理に定期的に必要とされる費用が投下されておらずという、本当に大変厳しい指摘があるわけですから、これからしっかりと、特に矢田川に処理水が放流されているという、こういう事態だと余計にこの辺はしっかりと取り組んでいただかなければならないと思いますし、その点、今後の考え方についてもお伺いしたいと思います。  それから、あと、最終処分場運転管理の複数体制ということで、町長のほうから、当然労働安全面のリスクの指摘があるということで、1人作業のリスクがあるということでありますので、危険な場合は複数にしっかりと取り組んでいくというふうなご答弁がありましたけども、どうでしょう。複数ということで、今、資格を持っている方が2人おられると思うのですが、常時駐留させて、しっかりとこの施設を管理していく、こういう体制ができるのか、できないのか。この点について、今現在考えておられる考え方を少し示していただきたいと思いますので、よろしくお願いします。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 水処理への対応でございます。検査でも指摘をいただいておりますので、まずは本当に水処理の安全対策には万全を期したいと思いますから、これからも費用がかかっても、それはさせていただかなければならないということ。職員の体制についてでございますけれども、単独でできる業務は単独で、安全性が確保できない、複数体制でしなければならない仕事のときには複数体制で。ただ、仕事もないのに常時2人ということでは困りますから、まず安全は大事としながらも、単独でいけるときは単独にということで、ここは担当課も苦慮するところだと思いますけれども、できるだけ余剰人員を配置するつもりはございません。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) ここで暫時休憩したいと思います。再開を午後1時といたします。                              午後12時02分 休憩                              午後 1時00分 再開 ◎議長(上田勝幸) 時間が参りましたので、会議を再開いたします。  教育長より発言の訂正の申し出がありましたので、許可しております。  教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 大変申しわけありません。1件訂正をさせていただきます。  山本議員のご質問のときに、就学援助の認定でございますが、平成30年度は終わったというふうな発言を私はいたしました。平成30年度当初の予定は終わりましたけど、平成30年度は終わっておりません。随時受け付けておりますので、訂正させていただきます。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 谷口眞治君。 ◎谷口眞治(9番) それでは、谷口、引き続き質問をさせていただきます。  5点目の、浸出水処理水の矢田川放流をやめる対策についてということで、町長のほうから、処理施設を改修して、しっかりと水質確保ができているので、矢田川放流をやめるつもりはないというふうなご答弁でありました。町長、ご存知でしょうか。長井南、長井北処理区と香住の処理区統合の計画です。これが実際実現できれば、今現在の処理水を大野地区の下水に接続してしまえば、矢田川に放流しないで済むという、こういったことが可能になるわけでして、どうでしょう。この統合に合わせてこの計画を、矢田川に放流しないことができるのではないかと思うのですが、その点について伺いたいと思います。特に今回明らかになったように、最終処分場もどうも5年どころではなしに、搬入はまだ続きますし、さらには、多分これ、ほかの最終処分場を見ましたら、そんなに簡単に2年、3年に搬入をやめてから終わるというふうな、そういったことでなしに、長期的に対応していかざるを得ないような体制になっております。そういった点で、下水の統合計画に合わせて処理水を下水に接続することをぜひ考えるべきだと思いますけども、町長、再度伺います。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 議員から以前にもそういうお話をいただいているところでございます。先ほども申しましたように、第2工区をまた使わせていただくかどうかについては、地元ともまだ協議中でございますし、ただ、第一義として、直接放流は続けさせていただきたいとは思いますけども、基準値までの水質の保全に努めて、安全・安心な運用に努めさせていただく。仮に第2工区が満杯になりましても、2年とか3年とかの間、そこから浸出される水については管理はしなければならないということでございますけれども、大野地内までの下水管の布設ですとか、そういう部分も安心・安全な運用に努めて、第2工区が終わった後も浸出水が基準値以内であってということになったら、施設を閉じてからも2、3年の期間は浸出水も検査をして、基準値以内に放流をさせていただきますけども、安心・安全な運用に努めて、それが過ぎればその後は雨水になるわけでございますから、雨水を下水に接続するということになりますから、そういう考え方は持っておりません。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 谷口眞治君。 ◎谷口眞治(9番) 何か、雨水と。確かにあそこは雨水ですけど、絶えず浸出水が発生すると思いますので、これの管理は必要になってきます。特に、町長、実は統合計画に載せようと思いましたら、平成30年度で処理計画見直しと事業計画変更、もしもするとしたら区域を変更するというふうなことになってきますので、そういう意味ではこの際、30年度の計画にこれも入れ込んだ対策をぜひすべきだというふうに、町長は2、3年後というふうなことで言っておりますけども、実際ほかの最終処分場、例えば豊岡なんか、まだ実際ずっと継続しておられますし、あそこもほとんど最終、焼却灰は受け入れてない、受け入れないという立場でありながら、まだしっかり今管理されておりますので、そういったことで手おくれにならないように、ぜひ求めておきたいというように思います。  それでは、最後、地元の公害防止協定の関係であります。これにつきましても、町長はするつもりはないというようなことをはっきりと明言されておりますけども、しかし、今、例えば、最終処分場を設置しようと思えば、当然地元とも公害防止協定、これは極めて当たり前のことであります。北但を見ていただければ、もうはっきりしておりますけども、クリーンパーク北但行政事務組合と地元で本当にしっかりとした協定を結んで、地域の皆さんもこの協定に基づいて、安心・安全を担保するんだということになっております。そういう意味では、確かに24、5年前の経過の中で、使用貸借の賃貸借の契約だけで済ませたという経過があったかわかりませんが、今現在見ると、これはやはりしっかりさせて、地元の安心・安全をしっかりと担保する協約をぜひ結ぶべきだと思いますけども、特に地元から要請があれば、当然受けるべきだと思いますし、そういう点について、町長、地元からこういう要望があれば受けて立つということなのか、それともこれまでどおりの姿勢なのか、その点をお聞きしたいと思います。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 先ほど答弁でも申しましたように、今も議員からもおっしゃいましたように、もう既に解体も終わった施設、20数年間使ってきた施設の運用の間でさえ公害防止協定はなかったということでございますから、私は、今改めて公害防止協定を結ぶというよりは、先ほども申しましたように、環境モニター会議もございますので、地域住民や産業団体、区長さん方が、これからも安心・安全な最終処分場の運用、それに努めていただきたく意見も求めているわけでございますから、私はそれで十分だと思います。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 谷口眞治君。 ◎谷口眞治(9番) 町長は、町としての環境モニター会議ということでありますが、地元の方は全員入っているわけではありませんし、そういう意味では、地元的に、例えば大野地区、大谷地区、ここがやはりきちんとした将来の安心・安全のためにこの協定を求められたらどうするのか。当然それは、協定を結ぶべきだと思いますし、地元から求められても無視されるということでいいんですか。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 大変お世話になっている地域の住民の皆さん方ですから、真摯に受けとめて協議は行いますけども、町としては公害防止協定を結ぶ考えは持っておりません。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 谷口眞治君。 ◎谷口眞治(9番) 町としては結ぶ考え方は持ってないと、その根拠は何でしょう。当然、最終処分場の安全管理、設置者としての地域周辺に対して、しっかりと環境に対して責任をとるという、こういったことが求められているわけですけども、これも全く無視して、町長の今のそういう考え方でこれからもいかれるということですか。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 町の考え方もお示しをいたします。ただ、公害防止協定を地元の皆さんからということになりましたら、真摯に協議には臨みますけども、いよいよ二十何年間稼働していた施設のときにも結んでいなかった協定が、施設もなくなって、これから向こう何年間かお世話になります最終処分場のことについてだけ公害防止協定が、なぜ今必要になるかという町側の考え方については、私も意見は申し述べたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 谷口眞治君。 ◎谷口眞治(9番) 町長がそういう考え方をご披露されることはあるでしょうけども、しかし、事は、この最終処分場というのが、これはもう焼却灰等が入っているわけですし、焼却灰の中には、いろいろな重金も含めて有毒なものが入っている。だから慎重にしっかりと管理しなくてはならないという、こういう立場で国も設置義務者に対しての義務をしていると思いますので、やはりそういう意味では、しっかりとした協定を結ばれて、別に協定を結ぶということが、これは一つの担保ですので、何ら町にとっても不利になることではありません。むしろ逆に言えば、安心・安全のために合意を得るということでは極めて大事なことでありますので、ぜひ安全管理、安心管理にしっかり取り組んでいただくことを強く求めて、私の質問を終わります。 ◎議長(上田勝幸) 以上で谷口眞治君の一般質問を終わります。  次に、西谷高弘君の一般質問を行います。  西谷高弘君。 ◎西谷高弘(12番) 議席番号12番、西谷高弘でございます。それでは、通告のとおり、2項目の質問をいたします。1、有害鳥獣について伺います。2、香美町子ども・子育て支援事業計画について伺います。  まず、近年、シカ、クマ、イノシシ、野生動物による農作物の被害が増加し、その被害地域は年々広域化しております。そのため、農作物の収穫量の減少で農家の所得が減り、農業者の生産意欲も衰退し、耕作放棄地が増えていると考えられます。そこで、有害鳥獣についてお伺いします。まず、有害鳥獣、シカ、イノシシの捕獲について。1、猟友会員の減少と高齢化によるため、捕獲が厳しくなっている。町としてこの状況をどう捉えているのでしょうか。2、捕獲後の埋設処理が重労働で困難になっていると聞きます。他町はいろいろな方法を考えていると聞きます。本町も検討する時期に来ていると思いますが、どうでしょうか。3、捕獲されたシカ等の獣肉(ジビエ)を活用して特産品化に努めている市、町があります。本町の考えはあるのでしょうか。町長の所見を伺います。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、西谷議員のご質問にお答えをいたします。  ご指摘のとおり、有害捕獲、駆除に当たっていただいております猟友会捕獲班の人数が少なく、年々高齢化が進んでおり、大きな課題だと捉えております。本町におきましては、平成26年度より新規狩猟免許取得者確保対策事業により、新規で有害鳥獣の捕獲活動に従事しようとする方に対し助成を行うことにより、わな猟、銃猟の有資格者の増員を図るとともに、平成27年度からくくり罠導入奨励事業として、上限はありますが、くくりわなの取得、製作費用に対して助成を行うことにより、捕獲体制の強化に努めております。今後の課題といたしましては、捕獲班に一方的にかかっていた負担を、農作物被害に遭っている当事者であります各地区及び農会等で互いに分け合い、地域ぐるみで捕獲に取り組めるよう連携した捕獲体制をつくること、捕獲効率を向上させる取り組みが必要だと考えております。また、他市町では、有害鳥獣専門員を配置し、捕獲専任班の編成、運営、防護柵の適正管理指導など、現地の活動を主とした業務を行う職員を採用することにより、有害鳥獣対策を強化している事例もございますので、このような体制が必要かどうかを含め、検討してまいりたいと考えております。  捕獲後の個体処理につきましては、地形、狩猟方法、頭数等の状況により、処理方法が異なる等もあります。処理頭数も多く、大変な作業であっても、原則埋設処理をいただくことになりますが、埋設以外の処理方法として、他市町で運営されております加工処理施設等と連携することができないか検討している最中であります。  ジビエ活用による特産化の計画につきましては、香美町内でシカ、イノシシの処理加工を行う事業者は1社であり、但馬全域で見ても、捕獲頭数に対して加工施設は多くはございません。その原因としては、小規模事業者が多いため、複数個体を同時に処理できない。個体が小さく枝肉が少ないため販売量が確保できない。残渣処理が容易でない。移動する動物のため、継続的な捕獲数の確保、安定供給への不安などが考えられます。また、何よりも食肉としての衛生管理体制づくりが容易でなく、捕獲、止めさし後の血抜き処理の方法や時間、衛生的な輸送管理体制、さらには猟友会の有害鳥獣捕獲班員との連携など、さまざまなクリアしなければならない課題があります。シカなどのジビエ食肉の需要や消費動向も踏まえると、現時点ではそう簡単にジビエ特産化が進むとは思えませんが、町内でジビエ加工事業者が増え、販売量が増加する状況が見えてきましたら、改めて特産化の検討をしてまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  西谷高弘君。 ◎西谷高弘(12番) イノシシ、特にシカの個体数が近年増えており、猟友会や捕獲班の方が特にシカの捕獲に力を入れてくださる現状ですが、実際に猟友会員の高齢化と少人数のため、捕獲も苦労していると聞きます。現在、猟友会員は、香住区27人、小代区15人、村岡区28人で、香住支部が27人、村岡支部が43人の2支部になっておると聞いています。全員が活動ができているとは言えないということを言っていらっしゃいます。猟友会員が単独やグループで活動できる体制の見直し、活躍できる人材を早期に育成するための講習、捕獲地域、地区の自由化が必要だと聞きました。町としては、この件をどう思われているのでしょうか。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 今おっしゃいます西谷議員のご質問は、従来からたくさんの議員の皆様からいただいているところでございます。今日も西坂議員のところでもお話をしましたけども、猟友会の高齢化、さまざまな問題は多々あろうかと思いますけれども、今、現行ある制度でも、猟友会員を増やすための助成、さまざまな支援策は講じておりますけども、それがうまく機能していないという現状がございます。ですから、地元で猟友会の会員を増やすこと、あるいは捕獲作業班としての専門員を町の職員という形で迎え入れること、さまざまなことを今検討している最中でございます。また、後段で出ました猟友会の会員の区分けのことについては、それぞれ各支部の猟友会の皆さんで基本的にはお決めいただくことが主体とはなりますけれども、やはり主だって出身地域でご活躍いただくほうが、私としてはいいのではないかというような思いもいたしております。ただ、ご提言の、ジビエの活用につきましても、今日、西坂議員のとこでも申し上げましたけども、なかなか個体の処理、あるいは血抜きとか、そういうような技術的な問題もありますし、運送距離で、例えば人の口に入るような食材として適当かどうかの衛生管理というような面で非常に難しい問題がございます。午前中の西坂議員の答弁にも申し上げましたように、各まちがそれぞれそういうジビエの活用だとか、個体処理だとか、さまざまなことで単体として取り組むよりも、今日申しましたように、他町でまだ受入れの余剰があるような、他町の持つ施設に香美町で捕獲したものをお願いするというやり方のほうが効率的だとは思いますし、両町にとっての財政負担も少なくて済むということになれば、自治体間の連携の中で個体処理をしていくという考え方も一方ではありますので、そういうことも含めて、さまざま現行で検討をしている最中でございますので、ご理解をいただきたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 西谷高弘君。 ◎西谷高弘(12番) 捕獲したシカ、イノシシのほとんどが廃棄処分になると聞いています。普通、廃棄処分にする場合には、穴を掘って埋める状況ですが、穴を掘る作業が大変重労働であって、特に猟期の冬は、積雪のため埋設の場所に苦労していると言っています。高齢化の進む猟師、ハンターの負担を減らすためにも、廃棄処分の方法を町は考えているのでしょうか。もう一度お願いします。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 現行では止めさしと埋設ということで、1頭1万3,000円出させていただいておりますけども、その埋設の部分が重労働だから、そのことに対応すべく、策ということで内部でも検討をしておりますけども、仮に町内に1カ所ストックヤードをつくったとしても、香住の方が村岡にあるストックヤードまで持ってくるということは考えられませんから、二重投資にならないような仕組みを考えなければいけません。そうしようと思えば、例えば、最低でも小代区、村岡区、香住区に1カ所のストックヤード、冷蔵庫か冷凍庫的なものをつくるとしても、それにも巨額の経費がかかります。香住区でも村岡区でも広大な範囲でございますから、全然遠い場所から、何十キロもかかってそのストックヤードまで持ってきていただけるかどうかについても、今内部で検討しているところでございますから、公的資金を投入していろいろなことを整備しても、それがうまく活用できるかも含めて、今研究をしている最中でございますから、西谷議員が言われるほどそう簡単なものでもございませんので、今、鋭意、内部でも一生懸命取り組んでおる最中でございますから、いずれ結論を出して、方向性を見出していきたいと思います。  以上です。 ◎議長(上田勝幸) 西谷高弘君。 ◎西谷高弘(12番) 個体処理について、他市町の行政も検討を進めておられて、例えば、新温泉町も町独自で有害鳥獣のシカ、イノシシを処分する減容化施設を設ける方向と言われています。これは、新温泉町の議員に聞くと、今年、岡山県和気町に行き、鳥獣処理施設の有害動物処理装置(NGA)を視察した概要を話していただきました。内容を紹介すると、この有害動物処理装置は、長さ3.8、幅1.6、高さ1.7の箱型で、80度以上のヒーターをかけ稼働しており、個体を処理装置に入れると、切断し、腐敗することなく微生物による分解処理を行うことができるため、腐敗臭とかが発生することがないとのことです。最後は粉状になり、腐葉土や肥料のような香りがし、畑などに利活用できるといいます。山の中で埋設処理をすることなく、処理装置に持ち込むだけなので、埋設場所の問題解決、猟師、ハンターの負担軽減もできると思います。また、他害獣の掘り起こしも問題解決になると思います。当然、施設や装置に費用はかかりますが、ぜひとも参考にしていただきたいと思いますが、どうでしょうか。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 新温泉町が設置をされようとする内容について、私も既に報告は受けております。ただ、先ほども申しましたように、仮に新温泉町にそれが1カ所できたといたしましても、本来、埋設で行っていた方々が、浜坂にできるのか、旧温泉町にできるのか知りませんけども、何十キロをまたそこに運ぶ労力というものが出てきますから、香美町は今、年間にシカやイノシシを2,400頭程度、その減容施設が年間それだけのものを賄うだけの能力があるのかどうかについても検討しなければなりませんし、実際それを町内に1カ所設けたところで、何十キロもの距離をハンターや猟友会の皆さんが持ってきていただけるかということにも課題がございます。十分他町の取り組みも検討しながら、ただまねをするということでなしに、そこから生まれるさまざま問題をクリアするために、どういうことになるかということで鋭意、さまざまな方向に向けて今、検討の最中でございますので、ご理解をいただきたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 西谷高弘君。 ◎西谷高弘(12番) ぜひ、この装置も検討していただきたいと思います。また、捕獲したシカのジビエ、獣肉なんですが、有効活用する市や町が増えて話題となっています。昨年12月末に同僚議員と鳥取県若桜町に若桜町獣肉解体処理施設、わかさ29工房に視察に行きました。ここは平成24年に獣肉解体処理施設を建設し、平成25年7月から本格的に稼働されて、運営等は、土地、建物、建設費、維持管理費は、若桜町と八頭町で負担されていて、わかさ29工房ジビエ庵が指定管理者として運営しています。施設の中を見させてもらったり、内容を見させてもらったのですが、設備も管理され、室内はカラーコンクリートで衛生的な印象でした。獣肉(ジビエ)の活用販路は、県内レストラン、首都圏レストラン、これは関東、関西なんですが、卸売店や郡内の小学校、中学校の給食としても提供していて、平成29年6月、昨年なんですが、鳥取県内のジビエ加工施設として初めて鳥取県HACCP適合施設に認定されたそうです。衛生管理でいい評価をされたということなんですけど。香美町、また小代区内にも、鳥獣被害を防ぐためのジビエを活用する特定法人があり、これからはこういう施設と官民一体となって向かっていかなければならないと思いますし、また最近、国、県もシカ対策に力を入れるようになり、関係する事業に対する補助メニューは増えてきていると思います。また、農林水産省からコンソーシアム事業に兵庫県内広域がジビエモデル地区となったと聞きます。こういうところから官民一体となって、このような事業に取り組むような思いはないのでしょうか。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) コンソーシアムの話は、午前中の西坂議員のところでも出ました。今、議員からも新温泉町が取り組む施設、あるいは午前中のご質問のお答えにも出しましたように、多可町の施設、さまざまな形がある中で、どれが香美町として本当に運用がしやすいか、費用の経費負担が少しで済むか、そういうことについて今まさに研究をしているところでございます。今もさまざまなご提案をいただきましたけども、今、西谷議員からいただいただけでも、ストックヤードをつくるような方向づけ、あるいは食肉加工施設を、町内で減容施設を、さまざまな取り組みの対応策が可能かと思います。目指すところは、少ない経費で最大の効果を生む施設をどうつくるのか。他市町と共同でやるのか、他市町の施設にお任せして、その負担分だけ町が支払いするのか。これは、効率的なところを目指して検討を今進めているところでございますから、しっかりと取り組んでまいりたいと思います。  以上です。
    ◎議長(上田勝幸) 西谷高弘君。 ◎西谷高弘(12番) ぜひ、本当にシカの被害にはいろんな問題がありますし、当然、現状の状態もありますので、いい検討をしてもらうように期待をいたします。  次の質問なんですが、香美町子ども・子育て支援事業計画について伺います。1、一時保育事業について。料金がほかの市町村と比べて高いように思いますが、いかがでしょうか。2、病児保育事業について。病児保育事業が7月から開始されるが、対象を小学校低学年まですることができないか伺いたいと思います。  まず、一時預かり保育についてですけど、私ごとですが、長女が2人目の子どもを出産ということで、他県から上の子を預かることになりました。一時預かり保育の利用をお願いしました。とても快く受けていただき、ありがたく思いました。いい制度だなと思います。長女も喜んでいたのですが、料金が半日2,600円というと、高いと驚いていました。長女も今住んでいるところで一時預かり保育を利用するようですが、給食も出て1日2,000円だそうです。香美町のホームページを見ましたら、料金が、町内児童は1日3,000円、町外児童は4,000円、半日であれば、町内児童は2,000円、町外児童は2,600円です。ホームページで書かれている町内児童と町外児童との料金が違うのは、何か理由があるのでしょうか。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 西谷議員の子育ての関係でございます。一時保育事業は通常の保育とは別に、保護者の疾病などにより一時的に保育を必要とする児童をお預かりする事業でございます。通常の保育に要する費用は、国が定めた公定価格と利用した児童の数をもとに算定し、運営費として毎月各施設に支払っております。一時保育事業を実施した施設には、この毎月の運営費とは別に、一時保育の利用実績により運営費と同額程度の補助金を交付しております。通常の運営費の財源には、保護者からの保育料のほかに国と県の交付金があり、残りが町負担となりますが、一時保育事業の財源は保護者からの保育料以外は全て町の一般財源でございます。一時保育の保育料の算定に当たっては、各施設に支払う補助金のおおむね4分の3を保育料として徴収しており、近隣市町と比較しても香美町だけが突出して高額な設定にはしておりません。  個々のご事情で娘さんのお話を今初めて聞かせていただきましたけども、他県に居住される娘さんが、香美町の保育所に一時預かりをお願いされるということでございます。市町村によって差異が生じて、金額が多少高い部分、逆に香美町が他市町と比べて安い部分もあると思いますけれども、こういう言い方をすると大変申しわけありませんけども、香美町の保育所に他市町の子弟が一時預かりで入ってこられる一定期間の間、町民の本格的に入所される方々と比較的多くの保育料をいただくということは、残念ながら差異があってしかるべきでございます。保育料の設定にしても、市町村によってさまざまなことで保育料の基準を決めておりますから、差異があって当然ですし、香美町の保育所や幼稚園を一時的に他県の方々が利用するときには、少し負担が多くなる。これは当然あってもしかるべきであろうというふうに思いますし、郷に入れば郷に従えというお言葉もあるようでございますし、大変申しわけありませんけども、これを全部の市町村が同じ金額にするということは不可能だというふうに思っております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 西谷高弘君。 ◎西谷高弘(12番) 先に私もこれを言ったらよかったのですが、実は近隣の新温泉町、豊岡市のほうでも確認をさせてもらったのですが、新温泉町、豊岡市は、内外関係なく1日3,000円で区別がないんです。また、豊岡市では、里帰り出産などで長期里帰りをされる方は、住所を移さなくても短期で保育所に入所できる制度もあるそうです。香美町で育ち、香美町をふるさととする人たちが、子育てをするところでママ友に、私の育った香美町は子育てに優しいよと誇れるような子育て支援ができるようにと思います。ぜひ、こういう思いがあるということを知っていただきたいということで、次にまた、病児保育なんですが、昨年12月定例会でも質問いたしましたが、病児保育事業計画について伺います。  いよいよ7月から香住病院で病児保育が実施されるということですが、再度伺いたいと思います。具体的に保護者に、町民の方に報告できるような内容は決まりましたでしょうか。 ◎議長(上田勝幸) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 7月の事業開始でございますが、それに向けて今、着々と事務を執行しているところでございます。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 西谷高弘君。 ◎西谷高弘(12番) 先日の予算委員会の中で、私も一応、確認というかお聞きしたところが、対象児童が満1歳から小学校就学までと聞きました。小学校3年生までの受入れをしてもらいたいと思います。また、これも近隣なんですけど、豊岡市の例ですけど、病児・病後児保育は、対象年齢が生後3カ月から小学校3年生までで、対象となる病気は、インフルエンザ、風邪、扁桃腺炎、気管支炎、水ぼうそう、おたふく風邪、風疹、下痢、嘔吐、骨折等の病気の回復期にある児童及び回復期に至らないが、急変の危険性がなく、入院の必要がないと診断された児童となっています。とても手厚く支援していると思いますが、この事業計画を実施するに当たり、どこか参考にしたり視察をされたのでしょうか。また、インフルエンザ等の隔離の部屋は必要と思いますが、その辺を伺いたいと思います。 ◎議長(上田勝幸) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) それでは、最初の、小学校低学年までを対象にしないかということでございますが、病児保育事業につきましては、新年度、国の補助を活用して行う予定でございます。国の実施要綱では、対象児童は乳児、幼児、また、小学校に就学している児童と規定されております。したがって、小学校も対象とされております。病児保育事業は現在、公立香住病院内で7月から開設を予定しておりますが、部屋のスペースの関係上、利用定員を2名に設定することとしております。新規事業ということもあり、開始後、実際どの程度の利用人数があるのか不明であるため、当初は就学前児童に限定して事業を行う予定にいたしております。したがいまして、議員ご指摘の、対象を小学校まで拡充するということにつきましては、利用の状況を見ながら適切に判断をしていきたいというふうに思っております。それが1点目で、どこかを視察してきたのかという問題でございますが、実は、若干大きいのですが、福知山市のほうに出向いてまいりました。そこを、モデルにはならんわけですが、いかんせん、最初、対象の部屋を探すのが大変でございました。病院は病院で経営なされているので、その中の一部をお借りしてこのような新規事業を開催しようというところでございますが、部屋のスペースから考えて2名、最大3名。今のところ2名という定員をしているわけですが、利用の状況を見ながら、今後判断していきたいと。そして、感染症の問題でございますが、病院に併設しておりますので香住病院の小児科を受診していただいて、そして、医師の判断のもとお預かりをすると。インフルエンザについても同様でございます。今のところ感染症は除外をしておりますが、インフルエンザにかかっても回復期だというふうなお医者さんが判断をされれば、受け入れるというふうな方向で今、検討を随時進めているような状況でございます。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 西谷高弘君。 ◎西谷高弘(12番) こういう事業もされるのにいろんな問題があって、建物がないとか人員が確保できないとか、できないということを、理由を挙げればあると思います。できるようにするにはどうするべきかということを当然考えていらっしゃると思うのですが、ぜひ、今年度様子を見られるということですけど、できたら低学年まで対象にできるようにお願いしたいと思います。  国の閣議決定で子ども・子育て支援新制度が施行され、香美町においてもそれに伴い、香美町子ども・子育て支援計画が作成されたと思います。私は、今年度、保育所の統合のこと、子育て支援について何度か質問を行ってまいりました。なかなか計画どおりに進むのも大変ですし、進んでないような気がします。子育て支援について質問してきたのは、私の子どもがその年代ということもありますが、私の回りを見たときでも、但馬管内に、豊岡、日高、出石、八鹿、養父、和田山で生活している香美町出身の若者が結構いるんです。その若者たちが地元に帰るといったとき、また、地元で子育てをするといったときなどを考えますと、子育て支援のサポートは喫緊の課題だと思います。町長はどう思われるのでしょうか。お願いします。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) おっしゃるとおりだと思います。ですから、今のご質問にありました病児保育も、できるだけ早くにということで今年度開設の運びになったわけでございますし、今まで行ってきました18歳までの医療費の無料化ですとか、保育料の軽減策とか、決して他町に劣るものではないというふうに私は自負しております。午前中のさまざまな議員からもご指摘がありましたように、子育て支援策は政府もそういう方向で、今や安倍総理の口からも病児保育というような言葉も出るような時代でございますから、しっかりと取り組んでまいりたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 西谷高弘君。 ◎西谷高弘(12番) ぜひ、香美町子ども・子育て支援事業計画に積極的に取り組んでいくことを期待しまして、これで私の一般質問を終わります。 ◎議長(上田勝幸) 以上で西谷高弘君の一般質問を終わります。  次に、橘秀太郎君の一般質問を行います。  橘秀太郎君。 ◎橘秀太郎(3番) それでは、通告に従いまして、今回は図書館設置についてと観光振興についての2点質問したいと思います。申しおくれました。3番、橘秀太郎でございます。  まず1問目でございます。図書館設置についてでございます。図書館設置につきましては、平成25年の12月定例会におきましても、私、一般質問させていただきました。今回も質問させていただきます。1点目として、現在の香美町の図書室について、図書施設としての現状と課題を町のほうではどのようにお考えでしょうか。その点をお伺いしたいと思います。また、2点目といたしまして、これからの図書館の設置についてでございます。この点につきましては、まず基本的な事項として、香美町には図書室はありますが、図書館がないという現状を確認しておきたいと思います。その上で香美町の図書施設をもっと充実させてほしいという思いがあります。おそらく町長も教育長も同じような考えでいらっしゃるとは思いますが、現時点で図書館をつくるというようなお考えがあるのか、ないのか。もし現時点でないようであったら、将来的にどのようなお考えをお持ちなのかお伺いしたいと思います。  以上です。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。教育長の答弁を求めます。  教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) それでは、橘議員のご質問にお答えします。  まず1問目の、町内の図書室の現状と課題でございますが、現在、町内の図書室については、香住区中央公民館、村岡区中央公民館及び小代地区公民館の3カ所の図書室を中心にして、主に図書の貸し出し業務を行っております。そのほか、各地区公民館には図書コーナー、村岡民俗資料館まほろばの1階には、子ども広場として児童図書室を設置しております。また、村岡区と小代区では、それぞれ移動図書館車を定期的に巡回させて図書の貸し出しを行うなど、地区に出向いて図書活動を行っております。図書館法によります司書が現在、町教育委員会には2名おります。1名は香住区中央公民館、もう1名は教育委員会事務局でございます。この2名が地域や学校、公民館との連携を通して図書館教育の充実に向け取り組んでおります。全体の蔵書の数でございますが、現在約7万7,000冊、貸し出し状況につきましては、28年度延べ9,000人、約3万6,000冊となっております。図書の購入費につきましては、29年度は年間予算180万円と寄贈図書40万円で、主に新刊図書及びリクエスト本を中心に購入しております。現在では1,600冊程度となります。このうち30万円は主に乳幼児を対象とした図書の購入に充てております。  課題としまして、広い町域でございますので、高齢者や子どもたちが図書室を利用したくてもなかなか自由に利用することができないなどの点が挙げられます。また、年間7万冊出版されると言われます新刊ですので、その中からどのような図書を選定し、町民の皆様の要望にお応えするかということが挙げられます。  2点目のご質問でございますが、これからの図書館設置についての問題でございます。図書館につきましては、町民の生涯学習に応え、学習の機会、情報の提供を行う拠点として設置することが望ましいと思います。しかし、現時点では町の総合計画、財政計画を検討する中で、町民の皆さんの福祉向上、サービス提供など優先性を考慮すると、図書館の設置についてはまだ計画に上げられる段階ではないと考えております。現在、本町では町域が広いことから、利用者の利便性を考慮し、村岡区と小代区で移動図書館車を定期的に運行し、地域に出向く活動を行っています。当面この2台の移動図書館車の活用と、現在の図書室、図書コーナーの充実に努めるとともに、近隣市町との連携協定の中で相互利用を活用し、図書サービスの充実を推進していまいります。さらに、人間形成の基礎となる乳幼児期からの本に親しむ環境づくりに力を入れていきます。乳幼児用の図書、育児に関する図書を増やすとともに、乳幼児健診に合わせて、これからの図書の紹介やボランティアによる読み聞かせ等を行っていきます。地域の読書サークルによる幼児への読み聞かせ活動も熱心に取り組んでおります。また、各中央、地区公民館では、ロビー等で図書の紹介、新刊図書のPRの推進や利用しやすい図書コーナーづくりに取り組んでおります。図書館活動の中で読書活動の機会を増やしていくよう働きかけを行い、図書利用者申し込みの増加を見ております。今後も中央公民館、地区公民館の図書活動機能の強化に取り組み、本と親しむ出会いづくり、環境づくり、習慣づくりに町民挙げての読書運動を一層効果的に展開してまいる所存でございます。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 教育長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  橘秀太郎君。 ◎橘秀太郎(3番) 教育長の答弁だったんですけども、25年12月定例会でしていただいた答弁と余り変わってないのが残念な点ではあります。また、蔵書数なんですけども、今7万7,000冊と言われました。25年の質問の際には8万3,000冊だったんですけども、6,000冊減っている。僕、増えているのかなと思っていたんですけども、6,000冊減っているのは、なぜ減っているのでしょうか。 ◎議長(上田勝幸) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 私、今ここで、なぜ減っているのやろうなと思ったのですが、古い本は、廃本にする本もたくさんあるであろうと思います。この点につきましては、長くからおります生涯学習課長にお答えをさせていただきます。よろしいでしょうか。 ◎橘秀太郎(3番) はい。 ◎議長(上田勝幸) 生涯学習課長、中村和弘君。 ◎生涯学習課長(中村和弘) 8万3,000冊から7万7,000冊に減っているというご指摘でございます。減っている理由につきましては、町内の図書室に設置しております図書、何分古い本が多くございまして、廃棄処分した差によりまして、今現在約7万7,000冊になっているという状況でございます。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 橘秀太郎君。 ◎橘秀太郎(3番) そういうことであれば何とも言えないんですけども、香美町では3つの町民運動として、読書、挨拶、体力づくりを掲げておるわけですけども、私もこの町民運動は大変いいものだと思っております。町長も先日の一中の卒業式でこのことについてふれられました。このことについて、社会生活の基礎だともおっしゃったと思っております。私もここには本当に大賛成ですけども、私が議員になった際には、もうこの3つの町民運動というのは掲げられていたと記憶しておるんですが、この運動は具体的にいつぐらいから、この3つの町民運動というのは始まったのか、お伺いしたいと思います。 ◎議長(上田勝幸) 教育総務課長、西村吉弘君。 ◎教育総務課長(西村吉弘) 3つの町民運動ですけれども、香美町教育振興基本計画を23年末に立てまして、それに基づいて、この計画を具体的に進めていく方法として3つの町民運動に取り組もうということで、24年度から取りかかったというふうに記憶しております。 ◎議長(上田勝幸) 橘秀太郎君。 ◎橘秀太郎(3番) 2012年になるんですか。少なくとも町のホームページには2012年にこの3つの町民運動というのが出てくるんですけども、数年間もうやっているというこの運動なんですけども、先日、3月3日、4日に香美町の移住対策ツアーの第3回目で、翌日の新聞には3社が取り上げておられたのでご存知の方も多いとは思うんですけども、そのツアーの名前で、図書館のないまちに図書館をつくるという移住対策ツアーの第3回目が催行されました。このツアーは、町の委託で町内NPOとリディラバという会社が行っているものなんですけども、このツアーの企画をしたのは、TUKURUでもリディラバでもなく、香美町出身の3年生の大学生です。このホームページでこの企画をした、報道されているので言って問題ないと思うんですけど、山本君という大学生が書いていた文章があるんですけども、読んでみたいと思います。  僕はこのツアーの舞台である兵庫県の北部に位置する香美町出身の大学3年生です。僕の地元香美町には図書館がありません。僕は大学進学をきっかけに香美町を出て神戸で生活を送るまでその事実に違和感を全く感じていませんでした。しかし、大学の友人や地元の方と話している中で、その事実によってさまざまな可能性が妨げられていると感じるようになりました。「もし、このまちに図書館があったら」そんな想像をしてみると、僕が高校生のときもっとたくさんの選択肢にふれることができていたかもしれないとか、雪深いこのまちで冬に図書館が子どもの遊び場になるかもしれないとか、どんどん楽しいイメージが湧いてきます。  このように大学生が書いているんです。このような思いで大学生が企画したツアーには、大阪とか滋賀とか岡山とか、あと横浜からも来られていました。全国から参加者が集まってこられました。彼が香美町に図書館がないというのに気づいたのは、以前から気づいていたのではなくて、去年なんです。図書館がないまちで生まれ育つと、図書館がないということが当たり前になってしまうんです。  このツアーは、今言った大学生の山本君と、同じ大学の友人である仙台出身の芝田君という2人が主に企画したものなんですけども、芝田君は仙台出身なので当然、図書館があるところで育っています。彼と話したときに言っていたのは、小さいころから本にふれ合っていましたと。本があるのが当たり前だったと。図書館があったことで本屋さんで自分では買ったり手に取ったりしないであろうさまざまな本から多くの情報と刺激を受けてきました。そうやって芝田君は語っているんです。そして、一方、山本君は、ないことに違和感を全く感じていなかったと言っています。何が言いたいかといいますと、数年にわたるこの3つの町民運動における環境下で育った山本君なんですけども、香美町の若者世代に、残念なことに本を読む文化が醸成されてないということ。これ、現状だと思うんです。昨日、同僚議員も少しふれられましたが、去年の大学生に対する調査で読書時間がゼロと答えた学生が53.1%だったという報道が先日出ました。その調査に対する分析で、同志社大学の准教授が、高校までに読書週間が身についていない学生が増えている、その影響が大きい。そのように分析されていました。僕、思うんですけども、そんな若者がという言い方はおかしいかもわかりませんけども、果たして大人になったときに自分の子どもに読み聞かせするのかなと。本当に僕、これ、危機感を感じるというか、もっと若者に本を読むという文化を醸成させないといけないと思うんですけども、その点、教育長はどうお考えでしょうか。 ◎議長(上田勝幸) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) その件につきましては、ここに私は新聞記事を持ってきて見させていただきました。山本君でしたか、高校生向けのミニ図書館をということで企画されたようで、高校生に読ませたい本を3冊ずつ集めてミニ図書室を開設したというようなことを新聞で見まして、私は、反面、図書とは関係ないかもわからないですけど、ふるさと教育を行って12年になろうとしております。その一つは、ふるさとのことを思い、そういう成果が一つは出てきているのではないかというふうに思っておりますし、そして、自分たちで何かをやっぱり、図書に親しむような施設、コーナーを自分たちで一遍やってみようという企画というのには、私も賛同いたしました。いいことだなというふうに思っておりますし、したがいまして、山本君を中心にしたこういう動きがそれぞれの地区でも動けば、図書に親しむ運動といって、図書館というのは私は本当に大事だろうというふうに思っておりますし、今、香美町の現状を見ましたら、やっぱり図書に幅広い年齢層が親しむ環境づくりといいましょうか、そういうものが大変僕は大事ではないかというふうに思います。  今、地域局が村岡のほうにあるものですから、香住に大きな図書館をつくって、村岡、小代のところから交通の便が非常に悪いという中では、図書室に借りに行くかなと。本に親しむのであれば、蔵書を少しずつでも増やして、今、移動車が2台ございます。あれを、稼働率を上げて、地域に出向く。こういう施策のほうが今現在ではいいのではないかというふうな考え方を持っております。将来的にいうと、やっぱり図書館というのは、私は決して排除するわけでもございませんし、あればいいというふうに思いますけど、今のところそういうふうなところで、こういう大学生になってふるさとのことを思って、そしてふるさとに帰ってきて、図書館がないから自分らで本を持ち寄ってそういうコーナーをつくっていく。こういうグループが何ぼか増えていくと非常にいいなというふうに思っております。ふるさとに帰ってきてやってくれているということは、非常に私も感謝しておりますし、うれしく思っております。そのぐらいのところでございます。今のところ町の図書活動については、そういうふうなことを考えております。  以上です。 ◎議長(上田勝幸) 橘秀太郎君。 ◎橘秀太郎(3番) 香美町の面積が広いのも私も存じておりますし、香住地区に図書館をつくったところで、村岡、小代の方がというのもよくわかります。でも、本庁がある香住に来る機会も、もちろん小代の方も村岡の方もあるわけですし、あれば読みたいという声も聞きます。図書館というのは本を借りるだけではないんです。地域の資料の集積だとか、その本をしっかりと保存とか整理するという機能も持ち合わせておりますし、また、知の集積といいますか、例えば、以前にも言ったんですけども、中央公民館とか文化会館のホールで今、中学生や高校生が勉強している状態です。ほかの図書館とか行きますと、必ず子どもの絵本とかちょっと遊んだりするスペースだとか、高齢者の方が本をゆったり読むスペースだとか、あと、中学生、高校生が自習するスペースだとか、あらゆるスペースがあります。そういうのが僕は大事だと思うんです。今の香美町にはそれがないと思っています。実際ないんですけど。そこが本当に僕、香美町にその文化がないと。図書館というのは教育のバロメーターだと僕は思いますので、その点はおそらくわかっていらっしゃるとは思うんですけども、遠くだからとか、移動図書館は大事だと思います。なんですけども、もっと大事な機能が図書館にはあるんだということをまず考えていただきたいと思います。  また、若い世代の話を今しましたけども、以前の質問の際に、文化会館の建てかえの際に図書館機能も備えたようなということも考えるという町長答弁があったんですけども、それはどうなったのかと思うんですけども、どのようになっているのでしょうか。町長はわかりますか。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 文化会館の改築につきましては、検討委員会の皆さんの意見もさまざま検討しながら報告書もいただいたところでございますけども、図書館の機能については盛り込んでおらなかったように思っております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 橘秀太郎君。 ◎橘秀太郎(3番) それは私も存じております。建てかえに関する検討委員会、昨年、おそらく5回開かれたと思うんですけども、おそらく担当課は参加されていたと思うのでご存知かとは思いますが、最終的な報告書、先ほど町長が受け取ったという報告書なんですけども、その報告書をつくる際、おそらく最終の会だったと思うんですが、最終の会の報告書案には、図書館の整備に関する項目があったと思うんですけども、担当課長、その点いかがでしょうか。ご存知だったら教えてください。 ◎議長(上田勝幸) 生涯学習課長、中村和弘君。 ◎生涯学習課長(中村和弘) 昨年提出いただきました香住文化会館の整備検討委員会の報告書についてでございます。まず、検討の結果でございますが、整備について、今現在あります耐震性に不安があるということから、段差等の不具合な場所も解消する施設とすると。災害時には避難所としての機能もあわせ持った施設とすると。  図書館についてでございます。検討結果については、施設の整備内容について町民の知的要求に応えられるよう図書の充実を図る必要があるということで、報告書を提出いただいております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 橘秀太郎君。 ◎橘秀太郎(3番) 私が今申し上げたのは、報告書の完成版ではなくて、その前段階の案のことを申し上げております。案の段階では、今ここに案があるんですけども、図書館という項目があって、香住区中央公民館にある図書室機能を移し図書館とし、町民の知的欲求に応えられるよう整備する。なお、中央公民館の図書室は会議室として活用するという項目があったんです。これが、委員の中から、中央公民館の図書室があるのでいいのではないかとか、あと、司書とか館長が必要になるので費用がかかるという理由で削除されたと聞いております。何が言いたいかといいますと、大人にも図書室の重要性が理解できてないのかな。要するに、本を読む文化ができてない、醸成されてない。これが本当に一番悲しいことだと私は思っています。  先日、美方JCの子育て世代懇話ミーティングという催しがありました。そこに行ってまいりました。担当課も1名来られていたのでご存知かもわからないですけども、子育て世代の美方郡のお父さん、お母さんが集まってこられて、3グループに分かれていろんな話をワークショップ形式で行って発表されておりました。そこで、3グループ中2グループが香美町に図書館がないことが問題だということを挙げておられました。若い子育て世代の方がこのように図書館のことを気にかけてくれているというのは、本当に私、救いだなと思ったとともに、やっぱり必要なんだなというふうに改めて思いました。  移動図書館だとか、今の3つの町民運動だとか、これ、決して間違ってないとは思いますけども、文化の醸成というのはなかなか民間の動きだけではできないところがあると思います。公、行政がすべきとこ、お金をかけるとこというのは、そういうところにこそ僕はお金をかけるべきだと思うんです。民間でやってできることというのは民間に任せればいいんです。でも、図書館を建設してくれというのは、民間ではほとんどできないと思います。全国的にはやっている例もなくはないらしいですけども、なかなか難しいと思います。だからこそ公が手をつけなければいけないと私は認識しております。  教育長もスポーツにずっとかかわっておられた詳しい方なので、よくわかると思いますけども、スポーツをレベルアップするには質と量を上げていく。基本だと思うんですけども、例えば、練習量を増やすだとか、競技人口を増やすというのが量を上げるということだと思うんです。質を上げるというのは、例えば、練習方法の研究をするだとか、施設整備をするだとかだと思います。量を上げるのは割とお金がかからないこともあるんですけども、質を上げるのには必ずお金がかかると思います。これ、スポーツだけではなくて教育もそうだと思うんです。文化の醸成だとか質を上げようと思ったら、必ずお金がかかると思います。これを誰がするのか。教育を民間に任せるのか。そうではないと思うんです。公がお金をかけるべきところは公がお金をかけないと思います。昨日の一般質問の中でも、教育長、新教育要領で社会に開かれた教育課程と言われました。まさに図書館がもしあれば、社会に開かれた教育課程の拠点となると思うんです。その点、教育長、もう一度お願いします。 ◎議長(上田勝幸) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 今、橘議員の言われていることというのは、もっとものことだと私は思っております。図書館の必要性というのは、非常に大切なポジションであろうというふうに思っておりますが、本町の場合につきましては、図書館も大事である。完全に否定は僕はしてないというふうに思います。しかしながら、町民の皆さんの福祉の向上だとか、それからサービスの提供だとかいうことを優先的に考慮しているため、後回しという言い方は悪いですが、今のところそこを考慮しているというところでご理解いただければというふうに思います。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 橘秀太郎君。 ◎橘秀太郎(3番) おそらく答弁は変わらないのだろうと思って言っているんですけども、以前の答弁で町長は、文化会館の整備の際には検討もしていく必要があるのではないかというのを言われた。そして、近年、例えば、近隣で言えば岩美町だとか、養父市だとかは、文化会館の建てかえに今入っております。いずれの町もその文化会館には図書館機能を備えたものとして建てかえをされております。箱物を1個ぼんとつくるのってなかなか難しいと思うんです。だからこそ、こういう建てかえの際に本気で検討していただきたい。必要と思うのならば本気で検討していただきたいという思いです。検討委員会の方は反対されたかもわかりませんけども、文化のないところに文化をつくろうと思えば、やっぱり幾らか行政主導、政治主導というのは必要だと思うんです。その点を申し添えて、1問目を終わりたいと思います。  次に、観光振興についてお尋ねします。ジオパークの審査においても、連携の欠如とかジオパークを使って地域全体をどうしたいかなどの課題が指摘されましたが、各観光地の連携について町長の所見をお伺いいたします。また、言うまでもなく、情報発信というものは観光情報提供の重要ツールだと言っても過言ではないと思いますけども、ホームページなどの情報発信について、町長の所見をお伺いいたします。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、橘議員の2問目のご質問でございます。  各観光地の連携についてでございます。観光は多くの人が訪れ、地域内で消費をしてもらうことが重要で、そのためには香美町での滞在時間を延ばす必要があります。滞在時間を延ばすには町内の観光施設をできるだけ周遊してもらう必要があり、観光施設同士がいかに連携するかがポイントになると考えております。旅行先の評価として、現地でよい観光情報を入手できたという指標があり、観光案内所、宿、道の駅などでお勧めのグルメやスポットをどう紹介するかで観光客の満足度が変わってまいります。そこで、町といたしましては、モデル周遊ルートの造成やPRを行うとともに、香美町の観光について学ぶ場を設け、観光に携わる人全てが自分の町のお勧めをより理解し、お互いの観光施設を説明、紹介できるような観光地づくりを目指していきたいと考えております。また、観光地の連携は町内のみでなく、近隣の観光地との連携も重要であると考えております。観光客にとって市や町の区域、県の区域の感覚は薄く、魅力的なところがあれば市町域や県域をまたがって旅行いたしますので、近隣の観光地同士が観光客を奪い合うというのではなく、一つの観光圏として連携し、相乗効果を生むことが必要だと考えております。そこで、これまで行ってきた但馬や兵庫県といった広域連携に加え、来年度から圏域を超えた地域連携DMO、麒麟のまち観光局に参画し、観光関係者が連携して、情報発信や観光客誘致、受入れ環境の整備等を進めていくこととしております。  次に、ホームページなどの情報発信でございます。ホームページなどの情報発信についてですが、現在、町の観光情報は、ホームページ、ツイッター、神戸営業所フェイスブック、英語版観光ホームページ「VISIT KAMI」によって、インターネットへ向けた情報発信を行っております。ネット社会となった現代において旅行先を決める方法は、まずインターネットで検索し、旅行会社のパンフレットや旅行雑誌、ガイドブックで比較検討して絞り込むパターンが多くなってきています。さらに、旅行先を決めた後、出発前の情報収集にインターネットを使う人は90%以上あり、インターネット上への情報発信は不可欠となっております。そこで、今後はインスタグラムやユーチューブを使った写真や動画による情報発信に取り組んでいくことにしておりますが、これまでのように不特定多数に対して地域の特徴やイメージをPRするのではなく、ターゲットを絞った情報発信が重要であると考えております。例えば、旅行の目的の1位は地元のおいしいものを食べること、旅行を趣味としている割合は20代から40代の女性が多いこと、個人旅行の比率が90%であること、名所、旧跡を巡る旅行から体験型へのシフトなど、旅行が多様化してきていること、最近、若い男性のひとり旅が増えてきていることなど、常に市場の状況を的確に捉え、相手や内容などターゲットを絞り効果的にPRしていく必要があり、インターネット上へのさまざまな手段による情報発信を充実させてまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  橘秀太郎君。 ◎橘秀太郎(3番) 町長の答弁でもインターネットが大事なんだという認識が答弁にあったわけですけども、順番があれなんですけども、ホームページのことについてお伺いしたいというか、先日、ある方の指摘でホームページを見てみたんですけども、恥ずかしながら、私、外国版の香美町のホームページを見たことがなかったので、今回、2月ぐらいですか、初めて見たんですけども、その中でハングルとか中国語はわからないので確認はしてないわけですけども、英語版のホームページがちょっとひどい状態になっていまして、というのが、ここにもプリントアウトしてきているんですけども、例えば、恒例イベントカレンダーに1月から12月末までのものがずっと載っているんですけども、例えば1月1日、大糠お当の餅つき(大糠区公会堂前)これが日本語版なんですけども、英語版に行くと、大糠は地名なので大糠はそのままになるかと思いきや、Large rice bran、Largeは大きい、rice branは米ぬかです。餅つきがrice cake making、ここは多分正しいのかなと思います。大糠区公会堂前がgreat rice bran ward、wardは区なので大糠区です。公会堂前がformal meeting Domaeになっているんです。公会堂はおそらくパブリックホールかなとは思うんですけども、公、formalに公会堂の会でmeeting、堂前が本当にアルファベットでDomaeになっているんです。これだけではなくて、例えば、入江区もInlet ward、wardは区なので、Inletというのは海の入り江になっていたりとか、あと、ハチ北が、ハチがミツバチのBee、北がnorth、Bee northになっていたりとか、翻訳ソフトを使ってされるのは私、構わないと思いますし、業者に任せられているのかわからないですけども、最終的な確認も必要だと思うんです。これ、多分中学生でもわかる程度の間違いなので、職員が見れば気づくとこだと思うんですけども、所管課として確認とか更新はどのようにされているのかと思ってお聞きしたいと思います。 ◎議長(上田勝幸) 企画課長、水垣清和君。 ◎企画課長(水垣清和) 町のホームページの外国語版の表記の関係のことだと思うんですけれども、最終的な公開は企画課のほうで公開承認をしております。システム上の詳しいことは余り詳しくないんですけれども、日本語版がありまして、それを英語版でありましたり、中国、ハングル版に翻訳して表示していると思うんです。議員が今ご指摘されたような基本的な間違いについては、明らかなミスでありますので、公開上のチェックが不十分であるようですので、早急にチェックするようにさせていただきますし、今後そのようなことがないようなシステムの構築に努めてまいりたいと思いますので、よろしくお願いします。 ◎議長(上田勝幸) 橘秀太郎君。 ◎橘秀太郎(3番) 私、先ほども申し上げたとおり、英語版しか見てないので、ぜひハングル、中国語もしっかりと確認して、これ、今言ったのは、実は年間イベントカレンダーなので、公開されたのが26年になっていました。年間のやつを上げてそれがずっと継承されているので、昔はそうされていたのか、ちゃんとそのときは確認できてなかったのかなと思います。念のため28年とか最近のを見たんですけども、最近のはこんなことはなかったですので、おそらく最近はしっかりできているのかなと思います。なので、全体を通してもう1回確認していただいて、インバウンドも無視できない状況となっておりますので、恥ずかしくないような町のホームページにしていただきたいという思いがあります。先ほど町長もDMOについて言われましたが、このDMOも麒麟のまちということで、連携の一つのツールだと思います。最近はインバウンドでも以前のように大阪、京都、東京などのゴールデンルートですか、それを最近は外れた田舎のほうの観光地へ向かうという流れも出てきております。なので、香美町でも決して無視できないインバウンドの流れというのは来るとは思うんですけども、しっかり対応しなければいけないと思っております。そして、香美町でもあらゆる観光地がある中で、それぞれが、先ほど町長も、周遊して連携していくという言葉がありましたけども、それは僕もしないといけないと思っております。そして、今年度の予算においても、猿尾滝の件を聞きたいんですけども、景観確保のための剪定予算60万円が計上されていますけども、ご存知のとおり、平成25年でしたか、男性の負傷以来、上段への立ち入り禁止が続いておりますけども、町として今後も、注意勧告の看板はあったとしても、立ち入り禁止の看板、今のような状態を続けていくのかどうかというのをお伺いしたいと思います。 ◎議長(上田勝幸) 村岡地域局長、松岡克己君。 ◎村岡地域局長(松岡克己) 上段のほうの滝に上がるルートの整備、あるいは事故がありました落石防止等の対応につきましては、1,600万円以上の経費がかかるというような状況の中で、現在のところは下段の滝つぼまでのルートということで当面考えていきたいというふうに考えております。ただし、地元のほうからも、滝の全景が見えない。特に県道にあります橋からの全景が見えないというような中で、若干の剪定をさせていただきまして、全景が見れ、皆様に楽しんでいただけるような対策は講じたいというふうに考えてございます。
    ◎議長(上田勝幸) 橘秀太郎君。 ◎橘秀太郎(3番) 先日、日曜日なんですけども、私、雪が溶けたころを見計らって滝を見てまいりましたが、日曜日の昼過ぎだったんですけども、私以外に4名の方が見学に来られていました。下の道、立ち入り禁止ではないところで滝の下まで行ってきたんですけども、やっぱりいい景観だなというふうに改めて思いました。残念なことに、下の道を通ったんですけども、下の道でさえも道の脇には石がごろごろしている状態でした。先日、西谷議員が雪があるときに行かれたそうですが、雪の上にこぶし大の石が落ちていたという状況だったそうです。そして、写真も見せていただきました。つまり、下にも石が落ちてきているんです。上を立ち入り禁止にしたからといって安全確保できている状態ではないというのがこれでわかると思うんですけども、先ほど町長、連携ということも言われましたし、おそらく猿尾滝というのは村岡の中、香美町の中でも連携の重要な一つのスポットとなっていると思いますが、上を立ち入り禁止にしたからといって安全確保できたとお思いでしょうか。その点についてお伺いしたいと思います。 ◎議長(上田勝幸) 村岡地域局長、松岡克己君。 ◎村岡地域局長(松岡克己) 議員おっしゃられますように、時々見回りにまいりますと落石がございます。ただし、国定公園内でございまして、完全に落石を防除する方法、例えばコンクリート吹きつけですとか、大きな構造物をして落石をとめるというような工事はできませんので、今、下の段の途中まで設けておりますネット的なもので景観を損なわないような形でするということを現在のところは考えておりますが、当面の間は、上の段については進入禁止だという形で考えてございます。 ◎議長(上田勝幸) 橘秀太郎君。 ◎橘秀太郎(3番) 先ほど私が申し上げたとおり、上の段を立ち入り禁止にしたからといって安全確保ができているわけではない状態なんです。なので、危険だから行くなというのは私はだめだと思っています。要するに、安全確保していただきたい。でないと、あそこの猿尾滝というのがしっかり活用できないと思うんです。県道に車をとめて、県道から見るだけだったら安全確保できると思いますけども、そうではなくて、滝つぼの脇まで行ってマイナスイオンを浴びたりだとか、夏はちょっと涼しい思いをしたりだとかというのが、やっぱり観光客にとって、あそこの道から近い滝の一つの売りだと思うんです。地域の方もかなり頑張っておられる。私が行ったときも帰りに1台車が来て、誰か観光客が来られたかなと思ったら地元のおばあさんだったんですけども、トイレの掃除に来られていたんです。地元の方が本当にこまめに掃除もしておられますし、毎日頑張っておられる。今日の日本海新聞にも載っていましたが、猿尾滝ガイドの西村寿さんですか、こうのとり賞という知事表彰を受賞されました。これ、香美町で唯一の受賞だったんですけども、地元の方は本当に保全とか振興に頑張っておられるんです。  一方で、おそらく保全に頑張っておられる方々は、主に日影地区の方々なんですけども、大分高齢化してきているのが現状だと思うんです。僕は、本当は地元に若い受け継ぐ人がいれば一番いいのかなと思うんですけども、そういう現状もないみたいで、一方で小代や香住には地域おこし協力隊として若い人材が観光振興で入っておられますけども、村岡には観光振興の部分での地域おこし協力隊というのは入ってないわけですが、その点、村岡を拠点として、より活用できるような協力隊員を募集するという考えはないでしょうか。これ、町長になるんですか。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 香美町の観光振興のための地域おこし協力隊は、香住に当てているわけではありません。全町的な対応をするべく、移住定住につきましてもそうでございますし、ただ、漁協に配属をしております地域おこし協力隊は、やはり海のということがあって、香住以外では活躍はしておりませんけど、そういう対応をとっております。  最初の部分でございます。地域局長が猿尾滝のことで申し上げましたけども、費用負担のことでやらないわけではありません。まず地元の皆さんにも何度も私は説明しておりますけども、平成25年に起きました落石事故、あのことを繰り返さないために上の道を開放してないということなんです。ですから、先ほども議員もおっしゃいましたように、猿尾滝を訪れる方々の多くは、下の道で滝つぼの下まで行っていただくことで満足をいただける方々が大部分だということは、地元の方からも聞いております。ただ、下の道も上の道も同時に開放いたしますと、繁忙期には下の道にも上の道にもたくさんの人が歩き回られますと、下の道を歩いておられる方々の安全が担保できないから、上の道を開放していないということでございます。仮に上の道をネットなり舗装なりをして開放したといたしましても、特に上られるのは、珍しい場所からの写真を撮られるカメラマンの方などが上の道によく行かれます。そういう方々は、舗装したようなところでなしに、急峻な場所を駆け上がっていかれて写真を撮られたりということをされますと、その下に歩いておられる観光客の皆さんの落石による事故が回避できないという判断のもとで、上の道を封鎖しているということでございますから、費用がかかるからやめるとか、そういうことではないということは何度となく地元の方にも報告をしております。ただ、上の道を開放しないとガイドができないとか、本当のすばらしさを見ていただけないという一部の意見はございますけども、おおむね大部分のお客様は、下の道から滝つぼまで行っていただくことで満足していただけるということは聞いておりましたので、まず滝つぼ周辺にとどまって滝を見上げたりするお客様の安全を担保する意味で、何年か前に500万円だったか600万円ぐらいかけて安全防護柵をつけさせていただいたということでございますから、もともとの私どもの考え方は、地元の方々にも何度も説明をしていることでございますので、ご理解をいただきたいと思います。  以上です。 ◎議長(上田勝幸) 橘秀太郎君。 ◎橘秀太郎(3番) 町長、地元の方にご理解をいただいているという答弁だったんですけども、地元の方、おそらく理解されてない方もたくさんおられるのかなと思います。私、上がまだ行ける時代に行ったことがあるんですけども、やっぱり上の景観と下の景観は違うんです。なので、同時に行けば石が落ちて下が危険にというのもよくわかります。でも、観光地というのはすばらしい面であるとともに、例えば、信州の山だとかは入山のときに責任を免責するような署名を書かされたりすることもありますけども、滝というのも、例えば天滝だとか、いろんなところで事故が起きているのも私も存じておりますし、そういうときというのは地元自治体もある程度の対策をとっております。町長も、1回事故が起きたときにネットを張られたのも私も存じておりますけども、滝全体の安全確保をとろうと思ったときに、上に行ける、行けないという議論もあるとは思いますけども、石自体が落ちてくることが私は問題だと思うんです。なので、私が行ったときも、事実石がごろごろ落ちていました。なので、あの左側の壁というか、あそこを全体的にしっかりとできるようなこと、費用が1,600万円かかると言われましたけども、安全確保というのは観光地の一番の基本だと思いますので、その点は考えていただきたいと思っております。  観光というのは、町長も重々ご存知だと思いますけども、町の施策でできる、例えばバス助成だとか、今、ポスターをつくっていますけど、ポスターとかも町の施策でできることだと思います。そうでない、例えばインバウンドの社会の流れだとか、町の施策で影響を受けない部分というのもあると思うんですけども、町の施策でできることは、私、どんどんやっていくべきだと思うんです。安全確保とかいうのは、将来的にもし必要だと少しでもお思いであるのであれば、一年でも早いほうがいいのは言うまでもないと思うんです。なので、僕は将来的に、例えば10年、20年先にもあの猿尾滝は残っておいてほしいと思いますし、20年先にも観光客が来て楽しんでいただけるような施設であってほしいと思いますので、今のうちに安全確保をしていただくのは、僕、1回廃れた観光地というのは復活するのが難しくなると思うんです。なので、今のうち、人が来ているうちにしっかりとやっていただきたいという思いがあります。今日、2点質問させていただきましたが、いずれも予算を伴うような、お金がかかることになってしまいましたが、おそらく町としても必要性はわかっておられることなのではないかと思っております。いつかするではなくて、本当に早くしていただくことがより効果的に働くと私は思っておりますので、少しずつでも着実に前進していただきたいという思いで、私の一般質問を終わりたいと思います。  以上です。 ◎議長(上田勝幸) 以上で橘秀太郎君の一般質問を終わります。  ここで暫時休憩をいたします。再開を2時50分といたします。                               午後2時36分 休憩                               午後2時50分 再開 ◎議長(上田勝幸) 全員おそろいのようですので、休憩を閉じ、会議を再開いたします。  次に、西谷尚君の一般質問を行います。  西谷尚君。 ◎西谷 尚(14番) 14番、西谷尚でございます。通告に従いまして、一般質問を始めさせていただきます。今回は我が町の公共施設のあり方の検討に向けての質問をしたいというふうに思っております。  はじめに、我が国では高度経済成長期時代の急激な人口増加、また、その社会環境に対応するために多くの公共施設等、建物や道、橋、水道などが集中的に整備をされており、今後これらの老朽化が進み、大規模な改修や建てかえを要する経費が大きな財政負担となることが全国的に懸念をされております。本町においても、昭和40年代後半ごろから多くの公共施設を整備しております。その築年数は30年から40年を経過する施設、建物が多くなっております。香美町の現状は、少子・高齢化、人口流出による人口減少の問題、また、近年における低迷する財政状況の中、老朽化した公共施設の更新や維持に係る多額の費用にどのように対応していくのかということが、大変課題となっております。そのような中で、公共施設の更新の問題と人口減少に対応したこれからの公共施設のあり方の検討をしていくことが喫緊の課題となってくるわけでございます。そこで質問でございます。公共施設の維持管理、新たな活用や取り壊しも含め、どのように進めていくのかと問うものであります。当然、計画においてパブリックコメント等の考え方も踏まえ、今後の取り組みの流れをお伺いします。また、総合管理計画の取り組みにおける今後の公共施設等の将来見通しはどのように捉えておられるのか。公共施設全般についてお伺いをいたします。  以上です。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、西谷議員のご質問にお答えをいたします。  平成28年度に策定をいたしました公共施設等総合管理計画に基づく公共施設に係る個別施設計画について、現在パブリックコメントを募集しております。計画の策定に当たっては、大きく3つの視点から検討を行っておりまして、1つ目は、再編に関する事項、2つ目は、保全、更新等に関する事項、3つ目は、管理運営に関する事項でございます。維持管理の取り組みにつきましては、再編に関する事項で引き続き町有施設として維持していく施設か、民間への譲渡を行う施設か、解体撤去を行う施設かなどの方針を示しており、引き続き町が維持していくとした施設について、保全、更新等に関する事項で計画的な保全、更新を行い、施設の長寿命化を図るための方針を示し、管理運営に関する事項では経費の削減などを行い、効率的な管理運営を図るための方針を示し、より適切な施設の維持管理への取り組みを進めていくこととしております。また、新たな活用、取り壊し等の取り組みについてでございますが、現在、町が行っている公共サービスを廃止して、民間への譲渡や施設の解体撤去を行う方針を示している施設については、関係者との調整のみならず、ホームページなどで広く周知することにより、より有効な活用が図れる方策を検討した上で、取り組みを進めていくこととしております。  2つ目の質問についてでございます。公共施設等総合管理計画では、今後40年間の公共施設等に係る更新費用を試算しておりますが、現在保有している公共施設等を、今後全て維持していくことは大変難しいと考えております。そのため、保有している公共施設等を有効活用しながら、施設保有量の見直しや計画的な保全による施設の長寿命化を図るための取り組みを推進し、公共施設等の老朽化問題に対応し、財政負担の軽減、平準化を目指していくこととしております。また、取り組みの実効性の確保や進捗状況の把握のため、数値目標を設定しておりまして、公共施設に係る数値目標として、今後30年間で延べ床面積を30%縮減することとしております。町民本意の質の高い行政サービスの提供の実現と、永続的に地域経営、行財政運営を進めていくためにも、将来にわたり真に必要な公共サービスは何か、最も効果的、効率的な施設運営を行うにはどうすべきかなど、公共施設等の将来について検討し、町民ニーズの変化により時代に合わなくなったところは見直しを行い、新たな価値を見出していくことが必要であると考えております。その実現に向けて、総合管理計画で定めました安全・安心の確保、施設保有量の適正化、コストの適正化と財源確保の3つの基本方針を基礎として、施設の適切な維持管理、統廃合や譲渡などの施設の再編などにより、今後のまちづくりと整合性のとれた公共施設等の将来に向けた取り組みを進めているところでございます。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  西谷尚君。 ◎西谷 尚(14番) 町長のほうから答弁いただいたとおりだというふうに思っています。公共施設に対する取り組みの流れが見えてきたかなというような感じを受けております。少し振り返ってみますと、我が町におきましては、取り組みの第一歩といたしまして、公共施設の現状や課題をまとめた香美町公共施設白書を平成28年3月に作成しております。その後、28年9月に公共施設に関するアンケートを行い、公共施設等総合管理計画が平成29年3月に作成をされております。また、平成29年12月には公共施設等総合管理計画に基づく公共施設の個別施設計画の策定、いわゆる再編に関する事項が示されておるわけでございます。このような取り組みの中におきまして、私は、パブリックコメント等が大変重要なことかなというふうに捉えております。今後の公共施設の数値目標や今後の個別施設の取り組みなど、公共施設適正化の推進の方針を町民の皆様に情報を共有する中で、具体的に示していかなければならないというふうに考えるわけでございます。  現在、個別の公共施設の維持、管理、活用、統合に対して、パブリックコメントを町民の皆様から募集しているということでございます。本来このような意見聴取を行うと、余り意見が集まらないというふうに伺っております。しかしながら、前回のアンケートのときには47.8%という高い回収率を誇っております。今回、今月27日で締め切りとなっておりますけど、どれぐらいの数値で回答が返ってくるのかというのは、一つ私も楽しみにしておるわけでございます。本来、パブリックコメントはさまざまな意見を収集することが目的で、集まった意見の数ではないとお聞きしております。また、同じ意見が多くあったとしても、一つの意見として集約されます。まさに同じ意見が多く集まって、この多く集まった意見は多数決的なものではないというふうに聞いております。その方向へとはならないということでございます。あくまで意見の内容を反映するための制度であるということでございます。では、行政はどのように町民に個別の施設計画を知らせたのか、その方法についてお伺いをいたします。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) パブリックコメントに対する概念というのは、今、議員がおっしゃったようなものだというふうに思っております。さまざまな町民の皆さんから、今後の公共施設のあり方についてのご意見は、別の場面でも私ども役場として多くの意見を求めたいというふうに考えておりますから、それはさまざまな懇談会ですとか、地域協議会の中でももんでいただいたりすることも必要ですし、地区別の懇談会とか、そういう場面で公共施設のことも、時間は少しかかるとはしながら、今後の町の考え方について町民の皆さんにお知らせをしたり、意見を求めたり、お願いもしたりしなければならないというふうには思っております。そういう方向で、また議員からも住民の意見を集約するためのさまざまな手法についてご提案をいただければ、検討してまいりたいというふうに思います。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 西谷尚君。 ◎西谷 尚(14番) 前回の場合でしたら、郵送によるアンケート、情報発信をされて、それでアンケートを回収してきているというふうに思っております。前回、約2,000人の人間をランダムに選んで、それに対して発信をしていると。その答えについて回収を行っております。今回、ホームページ等も活用されて、細かく皆さんに周知しているわけですが、それ以外に何かあったのかなというふうな感じに思えて質問させていただいたんですが、もう一度お願いします。 ◎議長(上田勝幸) 総務課長、吉岡哲男君。 ◎総務課長(吉岡哲男) 今回のパブリックコメントというのは、昨年作成をしました総合管理計画、これは公共施設等の今後の基本計画の部分に当たるというふうに考えております。そして、今年度策定をしております個別施設計画というのは、まさにそれぞれ個別の施設の今後10年間にわたる更新等の計画、再編等の計画というものを盛り込んだものでございます。したがいまして、特定の施設に対して維持をしていくのか、あるいは譲渡をしていくのか、解体撤去をしていくのかといったような非常に細かな計画書になっております。  先ほど、どういったような周知方法でということですけれども、もちろん今回のパブリックコメント、ホームページ上での意見聴取ということもありますし、今後、例えば町広報紙でそういった情報を流すということも考えられると思います。あるいは地区別のそういった懇談会の場があれば、そういった場でもお示しをすることもできるかと思います。個別施設計画の基本的な考え方というのは、あくまでも町側の今後10年間における取り組み方針を示しているものでありまして、例えば、特に譲渡の物件等は、今後、指定管理者等との協議というものが当然必要になってきますし、個別のケースごとにそういった協議、あるいは調整が必要になってくるということで認識をしておりますので、その辺をお含みいただけたらというふうに考えております。 ◎議長(上田勝幸) 西谷尚君。 ◎西谷 尚(14番) おっしゃるとおりです。この30年のスパンの中で、それを3分割して10年ごとに分けて、それを5年で見直しをしていくというような計画だったように思います。私は何で周知、広報的なことを言うのかというと、やはりこれが一番大事なのではないかというふうに捉えているわけでございます。やはり町民がどの施設をどうするのかというようなとこは、一番興味を持つところでございますし、そういう興味を持つところにしっかりと発信をしていく。そして、皆さんの意見をしっかり集約をして新たな取り組みをやっていくという、まずベースのとこが一番大事なのかなというふうに思ったものでございますから、このような質問をさせていただいています。私は、事前に計画が公表されることで着手する流れがわかりやすく、見えやすくなることや、計画実施に当たり町民から広く意見を求めることで、町民一人一人が意思決定に参加できるようになる。このことがパブリックコメントの大きなメリットだというふうに考えております。  この質問をいたしたわけですが、ただ単に一つのプロセスとして捉えて、とりあえずやりましたよというようなことでは、なかなか前に進んでいかないのではないかというふうに思いましたので、しっかりとその辺をお願いしたいというふうに思います。  私がこのアンケートについて、ホームページ等に入って感じたことがあります。その辺をもうちょっと言いたいというふうに思っております。個別施設計画、素案でございますが、それに対しての意見募集ということの内容で出ておりまして、その内容は19計画で303施設、私、いただいた資料で数えたのは327あったような気がしたんですけど、その辺、白書には303というふうに書かれていましたので、303ということで言わせていただきますけど、その計画の目的や計画の位置づけ、そして計画の期間、対象施設の再編に関する事項が示されております。これは、計画に基づき施設の分類分けと建物の方向性が示され、その総合評価の中で維持、更新、譲渡、解体撤去等の仕分けの過程が示されておりました。余りにも膨大なデータの中で、何について述べればいいのかというのがわかりにくいのかなという感じを受けました。この意見書に取り組んでいただくには、町民の皆さん、結構大変だなというような印象を持ったわけでございます。もう少し計画名等分割して、負担のないような形が望ましかったのかなというように感じた次第でございます。もう少し簡単な方法というか、形はなかったのかなというふうに思いますので、その辺のご回答をお願いしたいということと、このパブリックコメントは、町の職員等にも答えさせているのか、その2点お伺いをいたします。 ◎議長(上田勝幸) 総務課長、吉岡哲男君。 ◎総務課長(吉岡哲男) 計画書が膨大にわたっているということで、町民にとっては少しわかりにくい、そういった部分があったということでございます。ただ、今回のパブリックコメントの目的というのは、先ほども申しましたように、303施設のそれぞれの今後10年間の取り組み方針ということでしたので、やはり全ての303施設の今後のありようというものをお示ししたかった。そのことが直接、例えば地元の住民さんであるとか、あるいは指定管理者であるとか、そういったところにもこういった情報をお流ししたかったということがございまして、少し膨大な量になってしまったということでご理解をいただきたいというふうに思います。  職員にということですけども、当然、この計画をつくる際には、幹部職員を中心とした委員会を設けまして検討を進めてまいりました。その実際の検討は、各所管課の中で担当の職員、複数名ずつおったと思うんですけれども、ほぼ全職員が係ったような形でこの計画書をつくっておりますので、その結果については当然、全職員に情報が行っているというふうに認識をいたしております。  以上です。 ◎議長(上田勝幸) 西谷尚君。 ◎西谷 尚(14番) 私も小分けしてやればもっとわかりやすいのにと思ったのですが、今回のアンケートというか、意見収集の中では、1カ月の期間をとられていたので、かなり余裕を持って取り組んでいたんだなというようなことは感じたわけでございます。  次に、建物の新たな活用についてお伺いをしたいというふうに思います。建物の再編、用途変更による建物の活用は、大変重要だというふうに捉えておるわけでございます。公共施設が町民にとっていかに合理的で、その活用がなされているのか、そのコストはどうであるのか等、総合的な判断が必要になります。この過程において専門的な知識が必要になりますし、新たな活用を考えたときに専門的な方、建築設計士とか土地家屋調査士とかを含めた中での検討委員会の立ち上げ等が必要と考えられます。既にやっておられるのかもしれませんが、まだやってなければ、そのお考えはあるのかお伺いをいたします。 ◎議長(上田勝幸) 総務課長、吉岡哲男君。 ◎総務課長(吉岡哲男) 新たな活用という部分でございますけれども、例えば、継続施設の利活用については、我々が考えている再編の計画というのは、例えば、使用していない時間帯に他の目的で利活用をするような施設、例えば、体育館機能でいえば、学校の体育館の開放といったようなものも一つの事例になるだろうというふうに考えておりますし、次の複合化といったようなことも当然念頭には置く必要があるだろう。一つの建物の中で複数の行政目的を持ったような施設、既存のものであれば、わかりやすい例として、香住地域福祉センターと香住の子ども・子育て支援センターといったような、こういった組み合わせでございます。また、今後も空きスペース等が公共施設の中で生まれれば、他の目的の利活用といったようなことも考えていく。そういった部分も含めて、今回の計画は策定をさせていただいているというふうに考えております。  今後、議員がおっしゃる、新たに利活用していくときに、例えばハード面でのそういった設計といいますか、改修に係るような考え方というのは、まだ今具体的にそういった検討委員会を設けているわけではございませんけれども、当然、個々の施設の改修等に係りますと、専門的な設計士であるとか、そういったかかわりは当然のごとく出てくるというふうに考えております。特に今、検討委員会を設置するといったような考え方は持っておりません。 ◎議長(上田勝幸) 西谷尚君。 ◎西谷 尚(14番) わかりました。考え方に差があったのかなという感じを受けました。私は、活用されない施設等も整理されて、取り壊すのか、新たな用途変更をしながらまたそれを活用していくのかというような考えしかなかったものですから、もしそういう考えであるなら、専門家が入って、どういう用途変更ができるのかとか、どの辺までコストをかけて改修すれば、その建物はまた使えるのかというような感じの中で、こういう専門家が必要なのかなというふうな感じで捉えておりました。今後、新規事業者、帰ってきてここで商売したいんだというような方とかが使えるような、そういうオープンスペース的な事務所というか、オープンスペースオフィス的な使い方ができるような建物があるのであれば、そういうものはどんどん活用していくということのほうが大事なのかなというふうに思いましたので、質問させていただきました。  次に、建物以外の公共施設についてのお考えをお伺いしたいというふうに思っております。公共施設白書にはインフラ関係のことが書いてあったのですが、基本的に公共施設等総合管理計画においては、主に建物の検討がなされておりまして、国ではインフラ、いわゆる道とか橋梁とか河川とか、下水道も含めての検討をするようにというような要請が出ているのではないかというふうに思って、この質問をさせていただいております。これらの計画策定、もしくは個別計画について町はどのように捉えているのか。 ◎議長(上田勝幸) 総務課長、吉岡哲男君。 ◎総務課長(吉岡哲男) 総合管理計画を見ていただいてもわかりますように、施設の種別として大きく3つ分けております。それが今回策定しております1つは公共施設、平たく言えば上物の建築物ということになります。そして、もう一つがインフラ施設です。これは、道路、河川、漁港、農業施設等々でございます。そして、もう一つが企業会計施設ということで、水道、下水、病院といったような、こういった大きく3つの施設分類をいたしております。今回といいますか、平成29年度に策定をしておりますのが、この公共施設に係る個別施設計画であるということです。  そして、残るインフラ施設と企業会計施設なんですけれども、今の状況を申し上げますと、インフラ施設につきましては、一部橋梁の部分については、既に橋梁長寿命化修繕計画といったものがもう策定をされております。さらには、漁港の一部、あるいは農業施設の一部では、機能保全計画書というものが既につくられております。企業会計施設につきましては、水道施設についてはアセットマネジメント、これはもう個別施設計画とほぼ同様の計画になります。そして、病院施設は公立香住病院の新改革プランといったようなものが一つの計画としてあるということです。公共施設、インフラ施設、企業会計施設の個別施設計画につきましては、国の主導では平成32年度中までに策定をしなさいといったような指導を受けているところでございます。来年度、新年度から順次こういったインフラ施設、あるいは企業会計施設の個別施設計画についても策定をしていきたいという考え方でございます。  以上です。 ◎議長(上田勝幸) 西谷尚君。 ◎西谷 尚(14番) 3つに分割して計画のほうを進めていっているんだということで、よくわかりました。しっかりとお願いをいたしたいというふうに思います。  次に、公共施設総合管理計画に基づく財源についてお聞きしたいというふうに思っています。香美町の財源は、以前と比べまして大きく改善されたと言われております。今後必要であろう、老朽化した公共施設の更新、維持、管理に関する多額の費用に対して、町は財政調整基金を含め、どのような準備を考えているのかお伺いをいたします。 ◎議長(上田勝幸) 総務課長、吉岡哲男君。 ◎総務課長(吉岡哲男) 総合管理計画で今現在保有している全ての施設を今のまま維持した場合、約700億円というのが40年間の試算としてお示しをしているというふうに認識しております。こういった中で700億円をただ単純に1年間の平均で割り戻しますと、かなりの額になって、今、投資的経費に充当している一般財源、それをはるかに超えてしまうといったような状況がございます。そういった中で、金額ありきではないんですけれども、一つの目標として、延べ床面積で30%の削減をしたいというのが一つの根拠として持っているということでございます。今後、当然更新をしていく、維持管理をしていくという場合には、それなりの財源が必要になる。それは、1つは、本町の場合であれば過疎債も一つの大きな財源になるでしょうし、そして、昨年でしたか、基金を設置させていただきました。公共施設等管理基金、こういったものも今後積み立てをしていきながら、必要に応じて取り崩しをして、こういった財源に充てていきたいといったような、そういった考え方を基本といたしております。  以上です。 ◎議長(上田勝幸) 西谷尚君。 ◎西谷 尚(14番) 課長の答弁のとおり、これだけの施設を本当に維持していったりするというお金は、すごい金が要るんだなという、改めて私、今回資料をずっと見させていただいて感じました。本当に維持とか再編等、しっかりとやっていかないと将来の子どもたちにその負担をかけていくのかなというふうに思っております。公共施設等の総合管理計画は、将来の香美町民の生活にかかわる重要な取り組みだというふうに改めて認識をさせていただきました。お金のかかることでございますし、しっかりとした取り組みをお願いしたいというふうに思っております。  さて、先月2月に平昌冬季オリンピックが開催され、多くの日本選手の活躍を目の当たりにし、感動いたしたわけでございます。その中で銅メダルをとったカーリング女子の選手の1人がインタビューに答えておりました。私の住んでいる岩見沢市の中にある小さなまちで、世界の中で活躍したいという自分の夢がかなうなんて思ってもいませんでした。自分の夢は小さなまちでもかなうんだと、自分のふるさとに感謝をしています。そして、夢はあきらめてはいけないんだと強く思いました、と答えたインタビューを聞いたとき、私たちのまちも同じでありたいと感動したわけであります。まさに私たちのまちでも将来に向けて夢をあきらめない取り組みが必要だというふうに思っていますし、まちの取り組みについて、これが最も大事なことだというふうに思っております。余分でしたが、発言をさせていただきました。今後の町長の将来を見据えた取り組みに期待をいたしまして、質問を終わります。 ◎議長(上田勝幸) 以上で西谷尚君の一般質問を終わります。  次に、岸本正人君の一般質問を行います。  岸本正人君。 ◎岸本正人(13番) 岸本正人です。一般質問、とりということで最後なんですが、させてもらいます。傍聴の方も少ないようなんですけど、頑張りたいと思います。  まず、学校統廃合について問うということで、教育長にまたしつこく問うんですけれども、前回12月の質問において一応確認したことがありまして、私、議員として勉強不足だった26年度の答申書を確かに見させてもらいますと、学校版環境会議を毎年開いて、自校のビジョンや教育内容、活動などを示した上で、当該学校が魅力のある学校か、地域の特色ある教育を行っているか等、学校理解の評価を受けて学校存続についての判断を仰ぐと。それで、判断を仰ぐにおいては、学校版教育環境会議において、各学校が校区の保護者や地域住民を対象に主催する会議で、毎年一定の期間に開催し、当該学校の教育ビジョンや、重複しますが、経営方針等、実践などを説明した上で、学校に対する理解を得ているか確認するということで、保護者等の総意という欄がありまして、皆さんよく聞いてください。上記の学校版教育環境会議に出席した保護者や地域住民の3分の2以上をもって総意とするということで、国の憲法の改正ではないんですけれども、その場で3分の2以上の方が統合すべきだということになれば、教育長はいろいろ検討されて、町長に報告するというような仕組みになっておりまして、僕も詳しく調べてなくて前回言ったんですけど、仕組みとしてはできているんです。私のこの質問については、基本的に統合ありきではなく、子どもを第一に考えるということで、しっかりと議論を各学校区で十分してほしいということなんです。  前回、教育委員会に平成35年度までの小学校児童、学級数の推移をしていただきました。これはあくまで推移ですので、皆さんで頑張っている移住定住で子どもさんが増えることもあれば、逆に、やっぱり豊岡のほうがいいといって出ていかれる子どもさんもあるかもしれませんが、今考えられる各学校の予想、確実な学校が出て申しわけないんですけれども、奥佐津小学校においては、平成35年、全校生20名、全クラス複式、佐津小学校、同じく35年で全学年25名で全て複式学級、柴山が同じく43人で、3年生、4年生が複式学級、香住はさすがに複式学級はゼロで、全て2クラスあるということ。長井が27名で全クラス複式、余部が14名で全クラス複式、村岡が45名で2年と3年が複式、兎塚が39名で、複式でないのが3年生と4年生で、あとは複式、射添が42名で2年生と3年生が複式、小代が54名で2年生と3年生が複式という予想になっております。1つ注意しなければいけないのは、その中でも、1年生が少なくても2年生がそこそこいらっしゃれば複式にはならないという仕組みがあるそうで、それなんかを考えるともっと増えるような想像ができます。ということを前提にしまして、先ほどの教育環境会議で、多分26年度から5年間ということは、この30年で一旦終わるのですが、教育長の言われたことを言いますと、31、32、33、34年は現状では統合しないということで、基本はまとまっていると。そういう答申書の仕組みになっております。  ただ、この答申書が絶対だということはないと思って、その都度変更していけばいいということで、前回の教育長の答弁では、答申書にはあるのですが、学校版教育環境会議において、もうこれ以上やっていけないということであれば、統合についての検討をするということ。また、町長にも報告して相談するということを言われまして、一安心といいますか、しておるんですけれども、さて、私が危惧するのは、村岡区の保育園の統合問題でいろいろあったのですが、結果的に今年4月から村岡区の保育園は宝樹保育園に一本化する。しかし、次の年の幼稚園児は、村岡保育園でそこそこの人数で楽しくやっておったら、次の一番年長組は幼稚園の年齢になると、射添、村岡、兎塚幼稚園で3名、5名、多分30年度においては、村岡8名、兎塚9名、射添はこの回は多くて12名になるというような感じで、小学校にそのまま上がって、6年たって村岡中学校でまた一緒になるということで、やあ、何とかさん、久しぶりなんていって、それはええことなんですけど、私が思うのは、いろんな事情があって前町長の時分に村岡小学校の統合があって、村岡幼稚園の新築があったということで、このたびの保育園の統合問題に関して、父兄では……。失礼しました。小学校の改築の際に保育園も独立させて新たにつくったと。(「幼稚園」の声あり)幼稚園、失礼しました。その後、この保育園の統合問題が起きて、その際、町長も最近つくったところだから、父兄の認定こども園化というような希望もあったのですが、やっぱり幼稚園については分かれてもらって、また中学校で一緒になってもらうというようなことがありまして、特に私が言いたいのは、我々もいけないんだけど、教育委員会もこの辺の事態は、村岡幼稚園を新築する際には当然シミュレーションして、行く行く村岡幼稚園は、30年は8名、31年は10名、32年は5名、33年は7名というようなところをきっちり想定に入れて、さて村岡幼稚園を新築するのは、これで行こうというようなもっと長期的なビジョンを持っての新築計画であったのかというと、甚だ疑問を感じるわけです。ということで、教育委員会におかれては、このような大きな問題のときにはやっぱり将来を見据えておいて、新築等を考えてほしいということをまず言いたいんです。その後の教育のあり方ということで毎年出しておられるのを見ますと、町長の英断によって、統廃合とは別に全ての学校の耐震化を進めるということで、確かに明日地震が来るかもしれんということは、その面では正しい決断ではあったと思うんですけど、その際も生徒の云々というのを考えた上でしたものであったかどうかという若干の疑問は残ります。  教育長に前回、君は学校に行ってないのにどういうことだと言われて、このたび射添小学校の教育環境会議に伺ったんですが、地域住民はほぼいらっしゃらなくて、父兄がほとんどと民生委員さんと私ぐらいの感じでした。中に切実な父兄が1人発言されましたのに、私の娘は今度小学校に入るんだけど、やっぱり女の子が1人ですと言われました。ちょっと不安です。統廃合について検討してほしいというような意見があったのですが、答申書の裏面の3分の2とか何とかというのは、ほとんどの父兄は記憶にないと思うんです。教育長に12月のときにお願いしました、そういうことを、例えば、どこかの小学校で学校版教育環境会議を開くときには、十分そういうことも校長先生におっしゃっていただいて、忌憚のない意見等をぜひ集めてもらうべきだというふうなお願いはしたんですけれども、余り伝わってなかったのかなというような感じがありまして、確かに勤めておられる校長先生にすれば、なかなかその辺はふれるのがどうかなんていう思いがありまして、そういう意味では、学校版教育環境会議にぜひとも、今年度の環境会議においては、せめて教育委員会の課長、教育長等が出席して、開かれた学校版教育環境会議になっているか。あるところの会議に、漏れ聞いたところでは、半分が学校関係の方で、ほとんど一般の地域住民はおられなかったというようなことも聞いたりします。というようなことを言いたいことを言って、質問です。  統廃合問題は、やはり子どもの教育環境が一番大事であると思う。前答申の期限の30年を迎えることもあり、各学校別教育環境会議で統廃合問題をどう思われるか提案して、十分協議をすべきだと思う。特に複式学級を含む学校については、もっと十分今後の生徒数の推移等を示して、そういうことも提案して話し合ってもらいたいと思うのですが、教育長、どうでしょうか。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、岸本議員のご質問でございます。  学校の統廃合についてでございます。統廃合に関する基本的な考え方は、平成26年度教育委員会からの答申に基づき、小規模校のよさを生かした学校づくりを進め、現在の学校を存続させるとし、学校版教育環境会議により毎年学校ごとに判断を仰ぎ、多数が他校との統合が望ましいと判断した場合に、その手続に入ることとしております。この考え方は今でも同じでございます。岸本議員からは、学校版教育環境会議でもっと統廃合について、複式学級のことも含め話し合うべきだというご意見をいただいております。学校版教育環境会議では、幅広く多くの方が参加し、十分意見が聞けるようにしてほしいと教育長へお願いをしております。その上で、地域で十分議論が進み、地域として一番いい方向を見定めていただき、その結果を踏まえた統廃合を判断すべきと考えております。  学校版教育環境会議の内容につきましては教育長に答弁をさせますので、よろしくお願いいたします。 ◎議長(上田勝幸) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 先ほど岸本議員の思いを聞かせていただきまして、ありがとうございました。それでは、ご質問にお答えをさせていただきます。  平成26年11月の教育環境のあり方に関する答申では、教育委員会は保護者の皆さんの意見や地域の皆さんの意見をしっかりお聞きし、今後の教育環境として再編を含めた統廃合については、現在の学校を存続し、しっかりと子どもたちの教育を行っていくと同時に、学校への理解や信頼を受けながら、魅力ある学校づくりを進めていくことが望ましいといたしました。ただ、この答申をもって学校の統廃合をしないと決めたわけではありませんし、期限を5年としたわけでもありません。毎年、学校は魅力ある学校づくりについて保護者や地域住民にお示しし、それに対する評価を受けた上で、多くの方が統合を望むとなった場合、その手続に入るといたしております。  教育委員会がお示しした方針は、子どもたちがこれから知識基盤社会を生きていくために、まず子どもたちに学力、そして生きる力をしっかりと身につけ育んでいくことを主眼に置いております。このことを進めていくために、一人一人に寄り添った、個に応じたきめ細かい教育を進めていくための環境として、小規模による教育の推進を選択いたしました。子どもたちのことをまず考えて、この教育環境のあり方が望ましいとしております。  議員お尋ねの、複式学級の件でございますが、現在、複式学級は4校で実施いたしております。教育現場では複式学級の研究授業も進めていただき、さまざまな授業改善に取り組んでいただいております。例えば、余部小学校では、複式学級について和歌山大学での複式の研究に取り組んでおられる教授の先生にお願いし、授業研究を行っております。先日も余部へ来ていただき、実際に複式の授業を見ていただきました。授業に対する指導や助言をお願いしたわけですが、先生からは、余部小学校の取り組みはとてもよく工夫され、子どもたちに力をつけ、すばらしい授業展開ですとお褒めの言葉をいただいたところです。複式学級の取り組みとして、特に教師が一方の学年を見ている間に、もう一方の学年は児童が相互に学び合うような授業方法に取り組んでおり、話す力、聞く力、そして考える力が鍛えられ、確実に学力もついているといえます。また、複式学級の授業の内容は、保護者の皆さんにも十分見ていただいております。私としまして、保護者や地域の皆さんにもっと学校に来ていただき、複式学級の複式の授業をはじめ、学校の取り組みを多くの方に見ていただくよう、学校長へはもっともっと情報発信をするようお願いしております。そうした上で皆さんに議論をしていただくよう、していきたいと思っております。学校版教育環境会議は、これらのことも含めて地域で議論していただく場であろうと考えております。  なお、今月の広報におきまして、香美町ならではの教育ということで、皆さんもご存知だろうと思いますけど、学校版教育環境会議についてまとめておりますので、またご一読ください。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 教育長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  岸本正人君。 ◎岸本正人(13番) 教育長、答弁いただきましてありがとうございます。  私は、チャレンジプランをだめだと言っているものでもなく、小規模校のいい点も非常に頑張っていただいておって、すばらしいことだと思うのですが、今の教育長の答弁の中に、実態は多分どの学校もだと思うんですけど、まずPTAの会議を7時前までして、7時から、さて、それでは学校版教育環境会議を始めますということで、校長先生がプレゼンターというのか、提案されて、その学校の取り組みを一生懸命話されて、確かによく頑張っておられるなと思ってそれを聞いて、大体40分か50分、先ほどの統合関係は何も言われないような感じで、統廃合の関係について、さあこれから議論しましょうというような時間もないような感じ、あと、PTAの皆さん、何か質問がありますかといったら、1人の親御さんが、うちの娘は1人の学級で、やっぱり問題があると思うというようなことを言われまして、そうですねということでそれで終わった状況です。特に私が思ったのは、その場で校長先生は、そうですね、次の方はどう思われますかということ、そろそろ時間ですしということで終わられました。確かにそろそろ時間です。ということは、校長先生もなかなか、タブーとまではいかんのだけど、どちらかというとその問題は避けておられ……。私が感じたところは、はっきりとその問題について話し合いましょうなんていうような議論の進め方ではなかったように思うんです。一番ここが問題になっていると思いまして、12月のときにも教育長にお願いしたんですけれども、私の提案でいうと、先ほどの学校版教育環境会議にはぜひ教育委員会の課長あたりが手分けをして、はい、ここからは統廃合問題をじっくり皆さんで考えましょうかというような会議の仕組みをせんと、校長先生がすっと言われたら、なかなかPTAの方も本音が言えん。アンケートを下さい。今の取り組みはいいと思います。それはいいと思います。統廃合をどう考えますかというのがあったのかな。それから、最後は、統合したほうがいいというのはなかなか思っておってもできないような感じであったです。教育長が前々回だかにも言われましたが、学校版教育環境会議においては、現在のままがいいというアンケートの数字はそのまま、僕は信じていいのかなという気がします。というのが、先ほど申しました、ほとんど議論のない時間での、じゃあ、アンケートを下さいということで、あれを余りよりどころにしてもらったら困るというような気がしまして、教育長、その辺、ぜひ今年の分については本当に忌憚のない意見を皆さんに聞くこと。それから、環境会議の開催をPTAの後のやっつけ仕事なんていったら叱られるんですが、でなしに、やっぱり各地域の皆さんにじっくり伝えて、なるべく多くの人に参加してもらうような仕組みをつくらんと、このままでいくとずっと現在の学校のままがいいという人、特に子どもさんが1歳、2歳が一番上の人はほとんど来てない。生徒がおる人しか来てない。これって、3分の2云々という規定があるんですけど、それに十分見合うだけの会議かなという気がしますが、その辺、教育長、改善の余地はありませんでしょうか。 ◎議長(上田勝幸) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 今、実際に教育環境会議に出ていただきまして、お話をいただきました。私も実際に出ていったことがあるんですけど、教育長という名前で出ていくと、民生委員のときに何遍か出させていただきましたけど、今やって、現実なれば、私が公聴会のときに教育環境会議をお願いしますと。あとは細かなことは教育総務課長が話をするわけですが、今言われたことは、実際にこれで統廃合が決定するわけですから、この意見が尊重されるわけですから、より多くの住民だとか保護者の方だとか、それから、未就学児の皆さんを含めて、どうしたら出てきていただけるかというふうなことで、町報にも取り上げていただきながら、再度検討を加えて、もちろん今のままではとってもいいとは思っておりませんし、そして、ある程度の改善点が見えてきましたので、何ぼか改善はできるのではないかというふうに思っております。なお、教育委員会が出ることについては、何ぼでも出ていくことは出ていくだろうと思うんですけど、余りよくないのではないかという、かえってそういうふうな思いがいたしております。これについても、また検討はさせていただきます。もちろん教育環境会議については、たくさんの人が出ていただいて、そして本気になって議論をいただくというようなことは今後進めていきたいというふうに思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
     以上です。 ◎議長(上田勝幸) 岸本正人君。 ◎岸本正人(13番) 教育長、ぜひ、その感じで学校版教育環境会議は、統廃合問題について重大な会議であるということを地域住民の皆さんにぜひ周知する方法を十分にしていただいて、その上で地域の皆さんの意向を感じとっていただきたいと思います。ぜひよろしくお願いします。  次は、2問目です。自治体クラウドについて問うということで、以前にも質問させてもらったんですけれども、私は、前の勤めとかの関係を思うに、自治体のコンピューターシステムはクラウド、いわゆる集中方式を検討すべき時期に来ているのではないか。今年の予算もたしか2億を超えていたということ。メリット、デメリットいろいろ思いがあるんですけれども、総務省なんかの書類を見ると、むしろセキュリティーについては365日、20人ぐらいのプログラマーというのか、プロがずっと監視しているので、自治体個々のコンピューターシステムよりも安全性は高いというような、総務省では言っております。金銭的には4割ぐらい減るだろうという総務省での報道なんですが、私も今よりは必ず減るのではないか。これまでの予算で見ると、何とかシステムが変更になって、システム変更二千何百万というのが、保険制度の変更というのがたびたびあったりして、これなんかも集中クラウド制度によれば相当、一つのシステムをつくれば通用するので、かなり金銭的にも改善すると思うんです。それで、クラウド制度の仕組みをぜひ考えるべきだということで、前企画課長の、今、総務課長のときにもお願いしたんですけれども、今年1月4日の日本海新聞に、総務省が工程表を各自治体に、計画を国に対して報告してほしいというようなことになったという新聞報道を見たんですけど、その辺はあったのでしょうか。あったとしたら出されたのでしょうか。その辺についてお尋ねいたします。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、岸本議員の次の質問でございます。  自治体クラウドとは、ハードウエアやアプリケーションを自治体ごとに保有、管理する従来の導入型システムにかわり、外部のデータセンターで保有、管理されているシステムをネットワーク経由で利用できるようにする取り組みでございます。自治体クラウド化の構築に当たっては、単独自治体において民間サービス等を利用するプライベートクラウド、複数の自治体間で共同化して利用する共同型クラウドの、大きく分けて2つのパターンがございます。総務省及び兵庫県が推進する自治体クラウドは、複数の自治体で共同化するパターンであると認識をしております。複数の自治体でのクラウドの構築は、香美町だけでできる取り組みではなく、実現に向けて推進委員会の設立、共同化計画の策定、システム調達、システム構築、システムの運用などさまざまな取り組みが必要となります。平成17年の合併時に現在の電算化に向けて取り組んだ経験から、システムの共同化に向けては膨大な時間と労力、財源が必要になると言えます。自治体クラウドの最大のメリットと言われておりますコスト削減でございますが、単純に現在の電算システムをクラウド化するだけでは、クラウドサーバーまでのネットワーク通信料が上乗せされるだけでコスト削減につながりません。また、各自治体でそれぞれ行っている住民サービスが、システムの統一化に伴い低下することも想定されます。本年度は但馬各市町情報化連携推進機構、兵庫県情報企画課、但馬県民局、兵庫県立大学大学院とクラウド時代における地方の行政情報システムの将来像に関する調査・研究を定期的に開催しております。  ご質問にありますように、国から地方公共団体におけるクラウド導入等に関する計画の策定についての通知がございました。香美町では、平成32年度に基幹系システムの更新を予定しておりますが、クラウド導入については相当な時間を要することから、平成37年度、基幹系システムの更新に向けて、今後も自治体クラウドについて調査・研究に取り組んでまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 岸本正人君。 ◎岸本正人(13番) ありがとうございます。それでは、一応目安として37年度を目標として計画書を出したという理解でいいと思うのですが、町長と認識が違いまして、私は、必ず安くなって、ほかにきっちりとしたセンターができるので、災害等で機械が傷んでも安心で、なおかつ経費も安上がりになると思いますので、37年度に対して十分検討していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 岸本議員からは、以前お勤めだった金融機関の経験をもとに、クラウド化することによってのコスト削減、このことを目指せというご質問だと思います。ただ、内部でも話をしておりましたけども、議員がお勤めだった金融機関、大きな会社でございますけども、金融専門の会社が担当する金融情報がクラウド化されることによってコストが大分削減されたということは理解できますけども、香美町では住民情報、あるいは国民健康保険、福祉関係、さまざまな複合するような情報をネットワーク化する、クラウド化するということでございますので、そのことには逆にコストが増えたり、あるいはシステムの更新とか、そういうことに対する膨大な経費がかかることも、37年度の基幹系システムの改修に合わせて、それまで検討しながら、どういう方向がいいのかということも含めて、他の地方公共団体とも検討を進めてまいりたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 岸本正人君。 ◎岸本正人(13番) やっぱり見解は違うんですけど、ぜひ37年度を見据えて前向きに研究をしていただくことを望んでおきます。  次に、3番目で、町職員の人事評価制度が28年4月より正式運用されて今年で2年目だと思うんです。それによって適材適所、実力向上等に処していると思うのですが、前にも申しておりました、もう一つ、試験制度を取り入れてみてはどうかという話でございます。いろいろ調べてみたら、試験問題等を作成している外郭団体もあるようでして、その辺の検討もされてはどうか。人事評価と一定の年数に達した方には、10年に一遍ぐらいそういう検定試験も受けていただいて、それもある程度参考にして昇格、昇任等の判断材料にしてもらう。そのことによって頑張っておられる町職員の皆さんなんですけれども、自分の専門ではないことについても、自治体についての全体の仕組みを勉強されるいい機会になるのではないか。それから、今、盛んにコンプライアンス遵守云々と言っておりまして、そういうとこからも有効な制度ではないかと思うんですけれども、いろいろ聞いてみますと、JAさんなんかでも外部団体のあれを使ってする。もちろん警察も、もちろん教員も県の職員さんなんかもそういう制度はあるようですし、香美町で自前の問題集をつくったりするというのは大変なことなのですが、公的な外部機関等を使って、例えば、10年勤められたら昇級検定を受けるとかいうようなことをされて、職員さんのさらに能力向上と広い視野を持っていただくようなことは考えられませんでしょうか。お伺いします。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 岸本議員からは以前にもこの問題についてのご質問をいただきました。職員の昇任試験導入に関するご質問でございますが、職員の昇任は、これまでから職員の仕事ぶりを副町長以下幹部職員が把握できることから、昇任試験等を実施することなく行ってまいりました。平成28年度からは、地方公務員法の改正により人事評価を実施し、これを昇任などの任用や給与、人材育成等に活用することが求められ、本町におきましても人事評価を本格実施しているところでございます。人事評価制度の導入、実施により職員の自己申告と評価が行われ、以前にも増して職員の能力や業績が把握できるようになり、これを昇任等に活用しているところでございます。職員の昇任は、能力及び実績に基づく適正な評価により行うものですが、昇任に必要な資格や昇任試験等の点数をもって職員の能力を的確に判断できるものではないと考えております。また、県内でも昇任試験を導入されている市町がございますが、受験可能年齢に達しても職員が役職に昇任することを避け、受験する職員が減少しているなどの弊害があることも伺っておるところでございます。職員の異動や昇任は適材適所を基本として行うものであり、今後も職員の人事評価結果などを総合的に勘案して、職員の昇任等を行っていきたいと考えており、昇任試験等を取り入れる予定はございませんので、ご理解いただきますようお願いいたします。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 岸本正人君。 ◎岸本正人(13番) 町長の答弁では、考えはないということなんですけれども、岸本としてはこういうこともあるという強い提案をして、質問を終わりたいと思います。  ありがとうございました。 ◎議長(上田勝幸) 以上で岸本正人君の一般質問を終わります。  お諮りいたします。  以上で本日の日程は全て終了いたしました。  本日はこれにて散会いたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。               (「異議なし」の声あり) ◎議長(上田勝幸) 異議なしと認めます。  よって、本日はこれにて散会することに決定いたしました。  次の本会議は3月19日月曜日午前9時30分より再開いたします。  本日は大変ご苦労さまでした。                               午後4時01分 散会 Copyright (c) KAMI TOWN ASSEMBLY MINUTES, All rights reserved. ページの先頭へ...