上郡町議会 > 2021-03-11 >
令和 3年第2回定例会(第3日 3月11日)

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  1. 上郡町議会 2021-03-11
    令和 3年第2回定例会(第3日 3月11日)


    取得元: 上郡町議会公式サイト
    最終取得日: 2021-10-04
    令和 3年第2回定例会(第3日 3月11日)              上郡町議会会議録  (第3日)  令和3年3月11日午前10時より上郡町議会会議場において令和3年第2回上郡町議会定例会を再開した。   1.出席議員は次のとおりである。       1番  松本じゅんいち      2番  本 林 宗 興       3番  木 村 公 男      4番  立 花 照 弘       5番               6番  山 田   正       7番  田 渕 千 洋      8番  梅 田 修 作       9番  井 口まさのり     10番  山 本 守 一 2.欠席議員は次のとおりである。       な  し 3.本議会に出席した議会職員は次のとおりである。    議会事務局長     前 田 一 弘 4.地方自治法第121条の規定により、議長より会議事件説明のため出席を求められた者は次のとおりである。    町長         遠 山   寛     副町長        樫 村 孝 一    教育長        三 木 一 司     会計管理者      田 渕 幸 夫
       理事兼企画政策課長  宮 下 弘 毅     財政管理課長     前 川 俊 也    総務課長       塚 本 卓 宏     税務課長       山 本 美穂子    危機管理監兼住民課長 木 村 将 志     健康福祉課長     国 重 弘 和    国保介護支援室長   松 本 賢 一     産業振興課長     河 本   洋    建設課長       山 本 正 利     上下水道課長     種 継   武    教育次長兼教育総務課長               深 澤 寿 信     教育推進課長     前 川 武 彦    総務課副課長     山 田 壽 範 5.会議事件は次のとおりである。 (1)一般質問              開           議    (10時00分) ○議長(梅田修作君) 皆様、おはようございます。  ただいまの出席議員は9名であります。定足数に達しておりますので、これより定例会を再開いたします。  地方自治法第121条の規定により、町長をはじめ各関係課長の出席を求めております。  直ちに本日の会議を開きます。  9日に引き続き、一般質問を行います。  ここで、一般質問に当たり議長より申し上げます。本定例会での一般質問は、通常行っている町の行財政全般にわたる政策への質問に加え、町長の施政方針演説について質問することができます。施政方針について質問する場合は、どの部分を質問するのか、分かりやすく示していただくようお願いいたします。  内容につきましては、俯瞰的、大所、高所的な視点に立ち、議員、行政側双方とも建設的な議論となるよう努めてください。また、発言に当たり、議員は他の議員、執行機関、その他第三者について、議事に関係のない個人の問題を議論の対象としたり、また、無礼な言葉や私生活にわたるような発言は地方自治法第132条により禁止されておりますので、御注意願います。  それでは、通告5番、議席6番、山田 正君に許可いたします。  山田 正君。 ○6番(山田 正君) おはようございます。6番、山田です。ただいま議長より指名がありましたので、通告に基づき一般質問を行います。  昨年のこの議会において、新型コロナウイルス感染者が1,000人を超したといったように記憶しています。昨日の段階でおよそ44万3,000人の方が感染していることが報道されています。たった1年で世の中が一変してしまうなど、誰が想像していたでしょうか。先を見通しづらい今ですが、ワクチン接種に望みを託し、一日も早い終息を願うばかりです。  また、昨日は、上郡中学校の卒業式が挙行され、総勢107名の少年、少女が明日を目指して巣立っていきました。未来に向かい、幸多かれと祈るばかりです。  さて、このたびの質問は、第1問に町長の施政方針に対して2題問うものです。その1として、安全安心で快適に住み続けられるまちづくり、定住基盤の整備の中にある6ページ、道路整備事業橋梁長寿命化事業により健全性を確保したインフラ整備について伺います。橋梁長寿命化事業については、町内全域でやっていただいておりますが、道路整備事業ではどうかを伺います。  併せて、橋梁長寿命化事業の進捗状況も伺えたら幸甚です。  その2として、みんなで創り進めるまちづくり、町民と行政が協働で進めるまちづくりの中での17ページ、上郡高校との連携強化による地域課題の解決とは何を指すかについて伺います。  広報かみごおり1月号では、今年のえとに合わせて上郡高校生と羽山農場の牛が表紙を飾りました。上郡高校生はおよそ660人、上郡町の昼間の人口に大いに貢献していただいています。また、電車通学の諸君は、3年間上郡駅を利用することによって、まさに関係人口創出に大きく貢献していただいています。  そして、本年2月1日には、未来を語り町を支える人づくりをテーマに、教育の発展と町の活性化に向けて、本町との連携協定が結ばれました。連携強化による地域課題の解決を期待し、解決とは何か伺います。  大きな2問として、上郡町の合併についての意思を問う住民投票条例と施行規則について伺い、そのものの廃止を提案するものです。その事由として、条例及び規則の中に、人権を侵害した箇所があり、条例としては失格ではないかと考えるからです。  第3問は、コロナ禍における人権学習についてです。人権学習は本町において長い歴史を持っていることを鑑みると、人権学習に関する問題はもはや問う必要のないものと思っていました。しかし、12月議会において、本林議員よりコロナ禍における差別防止に対し、厳しい質問があり、町長に風評被害、誹謗中傷に関するメッセージを強く発する必要があるとの要請がありました。  これに対し、町長は、誹謗中傷、風評などはあってはならないことであり、強く呼びかけていくと発言されました。が、残念ながら、今年に入り、人権侵害に当たる事例が発生しました。町長はどう思われますか。上郡町民憲章の一番最初の目標として、「一人一人を大切にし、善意と愛情に満ちた幸せの輪を広げます」とあり、その1に、「人権を尊重して住みよい町を作ろう」と書いてあります。コロナによって、昨年は人権学習事業も中止になったところが多かったと思います。いま一度、この事業について考えることが必要と思い、以下、自治会人権学習の目的について、過去の検証の結果について、今年度の方針について、そして行政の支援はあるかについて伺います。  以下の質問は指定された席より行います。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 平成26年度より橋梁点検を行い、橋梁の長寿命化計画を策定し、平成30年度には道路の長寿命化計画を策定させていただきました。今後は、この長寿命化計画に基づく補修を進めてまいります。また、道路拡幅等につきましては、町道中野与井線馬場参踏切の拡幅工事を進めてまいります。詳細につきましては、担当課長より説明をさせます。 ○議長(梅田修作君) 建設課長。 ○建設課長山本正利君) まず、橋梁長寿命化の進捗状況でございますが、町内にございます315橋の橋梁点検を行いまして、早期措置段階にある25の橋梁を上郡町道路橋長寿命化計画に基づきまして、順次補修を行っていましたところ、令和4年度に実施する予定の3つの橋梁の補修をもちまして、前回調査において早期措置段階にありました25橋の補修が完了する予定でございます。しかしながら、今後も5年ごとに橋梁点検を行いまして、安全に通行していただけるように橋梁の維持管理、補修を行っていく予定でございます。  次に、道路事業の部分でございますが、令和3年度の道路改良事業といたしましては、町道中野与井線にございます馬場参踏切の拡幅工事及び踏切の取付道路の工事などを予定しております。また、道路維持事業といたしまして、各所の道路維持工事を実施する予定でございますが、令和3年度の工事の予定といたしましては、大きいものでございますが、町道山野里井上中央線の舗装のやり替え工事を予定いたしております。 ○議長(梅田修作君) 山田君。 ○6番(山田 正君) ありがとうございます。上郡全体で315橋、聞きますと、道路が上郡全域で340キロメートルということは1キロに1つの橋があるということで、非常に驚いています。それとともに、この橋をいかに維持していくかということがどれほど大変かということが実感として今、お伺いいたしました。この25橋なんですが、判定4段階がありました。そのうちのどの部分に属しているわけですか。 ○議長(梅田修作君) 建設課長。 ○建設課長山本正利君) 区分けとしましては、3段階になってございまして、一番悪い3の状態です。その橋梁が25橋ございましたということでございます。 ○議長(梅田修作君) 山田君。 ○6番(山田 正君) これを今、点検していただいて補修していただいているわけですが、この補修を1回すると、あと次、どれぐらいもつものなんですか。 ○議長(梅田修作君) 建設課長。 ○建設課長山本正利君) 一概に申し上げることは難しいですが、現状のまま残しておくよりは長く活用できるということでの補修を行わせていただいているというところでございます。 ○議長(梅田修作君) 山田君。 ○6番(山田 正君) 先ほどの315橋、全てにわたって、何年かかるか分かりませんが、していただくということです。その橋の上は道路橋ですから、ということは必ず道が通っているということなので、その道に対して先日の町長の本林議員への回答のところで要望書がたくさん出ているのだということが言われていました。その要望書というのは大体内容はどういうものが多かったのですか。 ○議長(梅田修作君) 建設課長。 ○建設課長山本正利君) 年度によってばらつきはございますが、内容といたしましては道路でいいますと、舗装の補修でございますとか、路肩や水路の補修などといったことが多くございます。また、河川などの要望もございまして、普通河川ですが、土砂撤去でありますとか、護岸の整備といったような要望が出てございます。 ○議長(梅田修作君) 山田君。 ○6番(山田 正君) 本数はどれぐらい出ているか分かりますか。 ○議長(梅田修作君) 建設課長。 ○建設課長山本正利君) ちょっと手元の資料では、それぞれごとの数字というものは持っていないのでございますが、年度によって、要望の数もばらつきがございまして、少ない年でしたら30件ちょっとで、多いときでしたら70件ぐらいの要望をいただいたりはしております。 ○議長(梅田修作君) 山田君。 ○6番(山田 正君) 先ほど舗装とか、路肩とか、それから溝という要望が出ているということをお伺いしましたが、私が大体苦情的なものでよく聞くのには、舗装がぼこぼこだというのと、それから路肩に非常に土砂がたまっているとか、それで雨が降ったときに水が流れにくいとか、草が生えやすいとかという話をよく聞きます。それを町内340キロメートルあたり全部するということは非常に無理でありますから、一番メインの車がよく通るところです。先ほども申されていましたが、山野里井上中央線とか、そういうところは密にしていただいたらいいと思います。  ところが、車が今、多分この時代とちょっと違って、非常に大型車が増えているという実態があります。交通量の調査というのを町道に対してはされていますか。 ○議長(梅田修作君) 建設課長。 ○建設課長山本正利君) 町道として、交通量調査というものは実施いたしておりませんで、事業によりましては、ピンポイントの場所で交通量調査ということも過去にはしたこともございますが、町道としての交通量調査というのは実施いたしておりません。 ○議長(梅田修作君) 山田君。 ○6番(山田 正君) 小さいものを次々するということは非常に金額的にも多くなります。今していただいているように、計画を練っていただいて、それで注ぎ込むところに注ぎ込むという方法が金額的にも非常に利点があると思いますので、今後とも今、密は駄目だと言っていますけれども、こういうことに対しては非常に密に調査をしていただいて、道路及び橋に関しては、いい状態を守っていっていただけたらと意見として申し上げておきます。  それでは、その次の高校との連携についてお願いします。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) まず、上郡高等学校との連携強化につきましては、高校には町外からの通学者も多く、様々な地域で暮らしている方の視点からも、本町の課題を見いだし、解決に向けた検討や提案など前例に縛られない柔軟な考え方で、これまでにない発想で地域課題の解決に向けた提案と実践を期待いたしております。  また、高齢者が多い本町におきましては、町民が高校生と対等な立場で交流し、活動することで、地域の元気作りをはじめ、地域で活躍できる人材の育成、関係人口の創出等にもつなげていきたいと考えております。 ○議長(梅田修作君) 山田君。 ○6番(山田 正君) 非常にすばらしいことだと思います。ただ、この協議をするに当たって、年に定期的に何回かやるとか、そういう予定はございますか。 ○議長(梅田修作君) 企画政策課長。 ○企画政策課長(宮下弘毅君) 何回という回数を決めたものではなくて、必要に応じて開催するということでございまして、まだ仮称ですが、上郡高等学校地域活性化協議会という組織を設けまして、必要に応じてはその分野分野でワーキング的なこともしないといけないかというふうに思っています。そういった部分で、それぞれ分野別の調整会議とか、そういったものをしていく必要があるかというふうに思っております。その回数というものが具体的に定められたものではないので、必要に応じて開催していくということです。 ○議長(梅田修作君) 山田君。 ○6番(山田 正君) どうしてそういうことを聞いたかといいますと、こういう協議をするに当たって、課題というものを持っていかないといけないと思います。それで、行政が持っている課題と高校が持っている課題というのがあると思うので、それをお互いにどちらが出すかということで、大いに違ってくると思うので、それで今お伺いしたのですが、そういう課題というものは行政としてはお持ちですか。 ○議長(梅田修作君) 企画政策課長。 ○企画政策課長(宮下弘毅君) 行政として、課題認識を持っているような部分は当然、総合計画とかの施策そのものが課題解決のための施策ですので、今、高校との協議の中におきましては、行政側のほうから町の地域課題をプレゼンした上で、高校の生徒さんがどの課題を探求するというところを選択して進めたいということで今取り組んでいるところでございます。 ○議長(梅田修作君) 山田君。 ○6番(山田 正君) その具体的な内容は分かりますか。 ○議長(梅田修作君) 企画政策課長。 ○企画政策課長(宮下弘毅君) 今こちらのほうからこういう課題があるというのはある程度、提示はさせていただいておりますが、高校とすれば、その内容を生徒に選ばせたいということで言われておりまして、こちらから例として出させていただいているのが、地域の魅力発見であったりとか、ここのところ増えております外国人居住者との共生とか、相互理解の推進といった部分、それから産業振興では地元企業の実態把握やその理解の促進とか、それから福祉とか、分野におきましては、認知症への理解促進であったりとか、見守り支援の拡充とか等々、こちらから例示として出させていただいております。 ○議長(梅田修作君) 山田君。 ○6番(山田 正君) これは1つ意見ですが、常々、町花がダリアということでお話をするのですが、ダリアを町花にしているところが前にも申しましたが、日本で3か所あります。山形県の東置賜郡川西町、それから福島の塙町、それから上郡というふうに3か所あるのです。今までは、他の2か所は非常にダリアで売り出したりしているのですが、上郡は何もやっていないのでどうですかということを言っているのですが、ここに1つ例がありまして、山形の川西町で、高校が1校ありまして、置賜農業高等学校です。  内容は上郡高校とほぼ同じです。そこの園芸福祉科という科がありまして、ここは生徒さんのほうから町のダリアというものを川西町の重要な地域資源と捉えていまして、非常に研究をされているわけです。だから、地域資源というのが町長の施政方針の中にも何か所か出てまいりました。そういうので地域資源が仮にここだと高校生が1つに絞って、ダリアでされているわけですが、そういう提案も高校に町花がダリアなので、これを研究してくれないかとか、そういう話を持っていかれるのもいいのではないか。そういうふうに思いますが、どうでしょうか。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 1つの提案としてお聞きさせていただけたらと思います。 ○議長(梅田修作君) 山田君。 ○6番(山田 正君) 高校の連携というものは、あまり多種多様にわたると曖昧な感じで、かえってつかみどころがないというようなことになるかも分からないので、課題を絞っていただいて、それで進めていただけたらというふうに思います。  それでは、大きな2番をお願いしたいのですが、この問題は投票条例が読み直していますと、ちょっと問題があるのじゃないかと考えました。その最初に、公共の福祉というのをうたってあるんですが、ずっと読んでいますと、全体の利益を優先して人権をちょっと制限しているのじゃないかというふうに今回のこの条例を読み直したときに感じました。  規則のほうは町長が作られるわけですが、施行規則ですから、この条例と1本だと思って、両方で提案させていただきました。その中で、特に7条と8条がちょっとどうかと思います。7条の第3項について伺いますが、または読み書きができないという部分ですが、障害者を具体的に規定しておりまして、誠に不適切じゃないかというふうに思われます。その点についてはどうでしょうか。 ○議長(梅田修作君) 総務課長。 ○総務課長(塚本卓宏君) 御指摘のとおり、適切でない表現が条例制定の当時のまま改定されずに残っているものがございます。それらにつきましては、条例の必要性も踏まえて、今後の対応について検討したいと思います。 ○議長(梅田修作君) 山田君。 ○6番(山田 正君) これは平成16年、肝腎の上郡町の条例を持ってきたつもりが、持ってきていないので申し訳ないのですが、頭の中にあるだけで話をさせていただきます。これは平成16年に制定されています。24年に改正されています。ですから、改正までに随分時間があったので、どうだったかなというのが思われます。  それから、次の8条の2項ですが、これを規則のほうから読んでみますと、13条とか14条から見ると、期日前投票か不在者投票というものに当たると思うのですが、不在者投票というのはどこのを見ても非常に簡単に書いてあって、よく分からないのですが、この場合、親切に期日前投票とか、不在者投票という見出しは付けなくても、これで済むものなんですか。 ○議長(梅田修作君) 総務課長。 ○総務課長(塚本卓宏君) 通常、条例や規則には見出しというのはつきます。一部附則の中では、項についても見出しをつける場合もあるんですけれども、条例本文については、条に見出しをつけるというのが通例、原則になっておりますので、今回、8条の見出しについては投票所においての投票ということを8条が規定しているんですね。本来、原則は投票所において、名簿対照をした上で投票しなければならないとなっているんですが、どうしても投票所に来られない方について、2項で定めているということですので、見出しについて8条に投票所においての投票という表現でそれほど支障はないというふうに考えております。 ○議長(梅田修作君) 山田君。 ○6番(山田 正君) すみません。大変失礼な質問で、肝腎のものを持ってこずに質問しているわけなんですが、その8条の2項の第3号の後段の部分に当たりますけれども、この中に監獄とか少年院、もしくは婦人補導院に収容されていることとなっていると規定されています。公選法の11条では、禁固以上のものは投票はできないというふうに規定されているのですが、第3号の部分、監獄というのは条例ができてしばらくして、監獄法というのはなくなっています。だから、監獄という言葉は今はありません。刑事施設になっています。それとか、丁寧に書くのでしたら少年鑑別所というのが入らないといけないと思いますけれども、仮に、そういうところに入っておられる方に、こちらに選挙権があれば、投票する権利があるわけです。そのとき、大きな国政選挙ですと、そういう情報が入ると思うのですが、例えば、こういう住民投票条例などを制定するのに、そういう情報、告知をしたとしても、届くでしょうか。 ○議長(梅田修作君) 総務課長。 ○総務課長(塚本卓宏君) 御質問の3号の監獄少年院、もしくは婦人補導院という表現につきましては、これは公職選挙法の48条の2の期日前投票の規定を準用して、このような表現をさせていただいているということですが、そういうところに入所されている方に情報が届くかということでございますが、そもそも住民登録が上郡町にあれば、町から入場券のほうは登録されている住所に送らせていただくことになります。ですから、そこへ選挙がありますという通知が行きますので、御家族などからもし投票の意思があれば、そこから連絡をしていただいて不在者投票ということは可能かなというふうに思います。ただ、この住民投票条例というのは、上郡町だけに適用される町条例ですので、上郡に住所を有する方ということになりますので、なかなか現実には即していないというふうに考えておりますので、先ほどの表現の話もございますけれども、条例の必要性も含めて検討させていただきたいと思っております。 ○議長(梅田修作君) 山田君。
    ○6番(山田 正君) 余談ですが、未決勾留で留置施設に入っているのは、全国で1,140か所ありまして、兵庫県で51、近畿で204ですから、これを連絡するとなると非常に大変だということですね。  それから、先ほどそこに書いてある婦人補導院というところは全国で東京に1か所しかありません。今、こういうところに入っておられる方はほぼゼロに等しいと思うので、そういうところでもこの部分はおかしいなと思います。  それで、規則のほうに入りますけれども、規則の11条、12条に差別的用語と理解される部分があるわけです。1か所は第1項の今、視覚障害者に当たる文言と12条では、非識字に当たる部分が差別用語に当たると思うのですが、いかがでしょうか。 ○議長(梅田修作君) 総務課長。 ○総務課長(塚本卓宏君) 御指摘のとおり、こちらのほうも条例同様、そういう不適切な表現につきましては、条例の必要性、規則の必要性も踏まえて検討させていただきたいと思っております。 ○議長(梅田修作君) 山田君。 ○6番(山田 正君) これは上郡町の合併問題についての町民の意思を確認して、民意を反映した選択をすることによって、将来の住民の福祉向上に資することを目的としている崇高な条例でありますが、この条例の中にたとえ、一言の人権を害する文言というものが入っている場合、この条例全体というものは条例としては、先ほども言いましたように、失格ではないかというふうに思います。  そこで、この条例をたまたま見る人があれば、上郡町は何という条例を残しているのだと。反対にこれを読むと、これが正しいのであれば、差別を助長することになりはしないかという感想も持ちます。それで、結論としては、この条例の廃止を提案するわけですが、町長、どうでしょうか。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 総務課長から答弁がありましたように、この必要性につきましても検討させていただきたいと思います。それから、当然のことでありますけれども、条例の廃止となると、議会の議決をいただくことになりますので、十分検討の上、対応を考えていきたいと思います。 ○議長(梅田修作君) 山田君。 ○6番(山田 正君) よろしくお願いします。そうしたら、大きく第3問のコロナ禍における人権学習についてお伺いします。  昨年度は新型コロナウイルスの影響で、これまでずっとやってきた自治会の人権学習ができていないところがほとんどだと思います。ところが、壇上でも申しましたように、コロナに対する差別問題、それから今年に入ってからの人権侵害に係る問題です。そういう中で、人権学習についての重要性というものはますます増しているのではないかと思うのですが、自治会で今やっている人権学習の目的については、町はどのように考えておられますか。 ○議長(梅田修作君) 教育推進課長。 ○教育推進課長(前川武彦君) まず、人権学習の推進につきましては、町の第5次総合計画におきまして、施策として位置づけております。その中で、全ての人権問題に対して、町民一人一人が自らの課題として積極的に取り組む町を将来の町の姿として位置づけております。総合計画の中での施策の展開におきましても、身近なコミュニティであります自治会における学習の推進や参加学習型の推進など、その方法について具体的に示しております。さらに自治会人権学習の参加率を総合計画の中での施策の目標指標として設定しておりまして、人権学習の推進におきましては、自治会は重要な位置づけにあると考えております。 ○議長(梅田修作君) 山田君。 ○6番(山田 正君) これは前問に続いて、人権に関する問題であります。人権学習というのは我々も、たまに欠席したりもしているのですが、その場は何とか行けるのですが、うちに帰ると忘れているというような印象が非常に強いのです。ただ、今まで学んできた知識というのは時折、どうかなというふうにして考える場面に当たると思うのですが、最初の町民一人一人が自らの課題として積極的に取り組む町というのがタイトルとして上げられましたが、今、学校教育では、この人権に対して非常に力を入れておられます。子どもたちもすばらしい考えを持っておられて、時間があれば後でこの間の人権学習に対する作文が1つすばらしいのがあったので皆さんに御披露したいと思うのですが、そういうふうに取り組んでおられるのですが、いざ自治会でやるとなると、自治会の役員が非常に負担が大きいとか、自治会員に成り手がないとかということ、それからさっき言ったように、学習内容が反対に物足りないという人もあるので、今後の人権教育の在り方についてのお考えをお聞かせください。 ○議長(梅田修作君) 教育推進課長。 ○教育推進課長(前川武彦君) 人権学習の現在の推進、進め方といたしましては、今年度は実施できなかったのですが、毎年異なる人権課題を盛り込んだDVD、こちらのほうは県が作成しまして、それを地区ごとに自治会の役員に対して町職員が人権学習の進め方について御説明を行いまして、その役員の方々が自治会ごとに人権学習に取り組んでいただいております。人権学習の推進に際しましては、限られた職員の体制の中で全ての自治会に町職員を派遣することはなかなか難しいので、大変申し訳ないのですが、引き続き自治会への協力をお願いしたいと考えております。  また、昨年度よりケーブルテレビで人権学習のDVDを放映することで、自治会よりもさらに身近な単位であります家庭でも人権学習に触れることができるように取り組んでおります。  特に、今年度につきましては、兵庫県人権啓発協会の作成したコロナウイルス感染に係る啓発ビデオをケーブルテレビで流すなど、そのあたりを臨機応変に取り組んでいきたいと考えております。 ○議長(梅田修作君) 山田君。 ○6番(山田 正君) さっき作文とかを上げましたが、こういうこともせっかく11チャンネルがありますから、そういう中に入れていただいて、小学生とか、中学生、それから高校生、大人もありますが、どういう考えを持っているのかなという、その人に出ていただいて、朗読していただいてというコーナーを作っていただいたらというふうに思います。これは後で読んでみますけれども、非常にすばらしいものだと思います。それで、ずっと人権学習をした後に、今までですとレポートを書いて提出し、それが上郡町広報に載っていたりしていたのですが、そういうことを考えると、過去の検証はどうだったのかということをお伺いしたいと思います。その検証した結果をどのように活用されているのかということもお伺いします。 ○議長(梅田修作君) 教育推進課長。 ○教育推進課長(前川武彦君) 単位自治会の人権学習の報告につきまして、過去の広報について掲載していたことは承知しております。ただ近年は行っておりません。掲載しなくなった理由については不明なんですが、必要に応じて掲載は検討することは可能だと考えております。なお、広報などでお知らせしておりました議員のおっしゃいました自治会人権学習、その後のアンケートの結果につきましては、意見も含めて年度ごとに取りまとめをしておりまして、年度末に翌年度の人権学習の内容などについて検討する上郡町人権教育研究委員会におきまして、検討資料として活用しております。 ○議長(梅田修作君) 山田君。 ○6番(山田 正君) 具体的に検討資料がどういうのに役に立ったかというのは分かりますか。 ○議長(梅田修作君) 教育推進課長。 ○教育推進課長(前川武彦君) そうですね。基本的には、人権学習というのはDVDを中心にして進めてまいりますので、大きな内容というのは変わらないと思うのですが、研修推進用の冊子等を作るときに参考にしたりとか、全体での研修会の説明会を行いますので、そこで前年度にこういう御意見があったので、こういうふうにしてほしいというのは当然、入れておると思います。 ○議長(梅田修作君) 山田君。 ○6番(山田 正君) じゃあ、次の、活動は昨年度はコロナによって中止になった場合が非常に多いんですけれども、今年度、コロナの状況によってどうなるか分かりませんけれども、もし実施予定を持っておられたらお知らせください。 ○議長(梅田修作君) 教育推進課長。 ○教育推進課長(前川武彦君) 先に確認なんですけど、今年度というのは令和3年度ということですね。ありがとうございます。新型コロナウイルスの感染状況ですとか、予防接種の進行状況にもよりますが、基本的には感染症予防対策を取りながら、活動はしていくというのが全体での方針になっておりますので、自治会での活動につきましても年度内には再開する方向で考えております。ただ、予防接種の進行状況とか変わってくるかも分かりませんので、詳細につきましては、例年どおりスタートが行えなかった場合、自治会の組み合わせはどうするかとか、細かいところをきちっと固めた上で、来年度に入りましてから御説明する方向で考えております。 ○議長(梅田修作君) 山田君。 ○6番(山田 正君) その場合に、町から自治会に対してどういった支援が考えられますか。 ○議長(梅田修作君) 教育推進課長。 ○教育推進課長(前川武彦君) 自治会に対する支援ですか。コロナウイルスに対するということではなくて、全体で。ありがとうございます。自治会の人権学習につきましては、町の重要施策として位置づけておりますので、推進のほうは不可欠となっております。町の支援といたしましては、現在のところ研修の実施に当たっての事前学習の実施ですとか、資料配付、自治会へのDVDプレーヤーやスクリーンの機材の貸出しのほか、町人権教育推進協議会を通じまして、参加人数に応じた委託料をお支払いしております。令和2年度につきましては、活動が中止されたのですが、令和元年度の実績で全体で36万7,300円の実績がございます。 ○議長(梅田修作君) 山田君。 ○6番(山田 正君) これは非常に町でも重要課題として上げられておりますので、できれば続けていただいて、これは人権というのはその都度いろんな状況によって変わってきたりする場合もあるのですが、基本的には変わらないので、この勉強は続けていってほしいと思います。  それでは、最後ですが、差別とかで一番最初に表れるのは、言葉の差別、それから言葉を発しない差別、大きく具体的には2つに分かれると思うんです。言葉の発するほうについて、この間の人権作文ですばらしいのがあったので御披露したいと思います。  それは、「言葉の力」というもので、上郡小学校3年生の猶原実羽菜さんが書かれたものです。時間がちょっとありますので、全文読んでみます。  「言葉には、人を助ける言葉やうれしい言葉、悲しくする言葉や傷つける言葉があります。私が転んだとき、痛くて泣きそうだったけれど、友達に『大丈夫』と言ってもらって元気になる力が湧いてきました。友達が『黙れ』と言われているとき、もし自分が言われたら悲しいな、嫌だなと感じました。このように言葉には、人の気持ちを変える力があります。新型コロナウイルスがはやり始めて、みんなが不安になって、『出ていけ』とか『こっちに来るな』とか『おまえが悪い』という言葉をかかった人にぶつけていると聞きました。私はそれを聞いて『自分がコロナにかかってしまったとき、そんな言葉を言われたらとってもつらいな』と思いました。自分が言われたらどんな気持ちになるかを考えたら、そんな言葉は言わないと思います。せっかくコロナに負けずに、治そうとしている人も傷ついてしまって、心もしんどくなってしまいます。人を傷つける言葉より『大丈夫、元気になってね』と人が元気になる言葉を使ったら新型コロナウイルスもやっつけるパワーが出てくると思います。私は国語辞典で『言葉』の意味を調べてみました。『声や文字などで人の考えを伝えるもの』と書いてありました。お母さんに、『実羽菜が声や文字にしたものは全部実羽菜の考えや気持ちを伝えるものになるということだね。だから一つ一つの言葉はとても大切だし、口にした責任を持たないといけないんだよ』と言われました。私はへえー、と思いました。いつも何も思わずに言葉にしていたけれど、一度言ったらもう消せないという気持ちで言葉にしないといけないなと思いました。自分は何となく言ったつもりでも、相手の人はとっても傷ついていて、忘れられなくなることもあるそうです。まず、自分が言われたらどう思うかなと想像してみて人の気持ちを考えながら言葉にしていきたいです。人を悲しませたり、傷付けたりする言葉より、人がうれしくなったり喜んだりする言葉をたくさん使えるようになったらいいなと思いました。そして、言葉の力でみんな元気になって、力を合わせて助け合って、コロナに負けない強いパワーになってほしいと思います。」  本当に、この実羽菜ちゃんのすばらしい感性で書かれた、この気持ちだと上郡から人権侵害というものはなくなると思われます。我々は感性はどこかへやってしまって、すばらしい感情なのですが、ついつい感情で話をしてしまいます。そこに、差別とか、人権侵害が出てくるものだと思われます。どうか、こういう作文を先ほども言いましたように、11チャンネルなどで、本人の口を使って発表していただいたらと思います。  そういうことで、私の質問は終わりたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(梅田修作君) 通告5番、議席6番、山田 正君の一般質問は終わりました。  ここで暫時休憩いたします。再開は午前11時10分。    (10時55分)               休           憩 ○議長(梅田修作君) 再開いたします。            (11時10分)  休憩前に引き続き、一般質問を行います。  通告6番、議席1番、松本じゅんいち君に許可いたします。  松本じゅんいち君。 ○1番(松本じゅんいち君) 皆さん、こんにちは。1番議員の松本じゅんいちです。議長の許可がございましたので、通告に基づき一般質問を行います。  議員の皆さんも発言されましたが、新型コロナウイルスの感染は収束に向かうかの報道もあり、ワクチンに期待もあります。しかし、新たに変異ウイルスの脅威も予見され、健康や経済に再び影響が及ぶのではないか。まだまだ安堵できない状態が続いています。  一方、町民の一番の関心事である産廃最終処分場問題について、上郡町民は産廃計画の賛否を全町民の投票によって決してほしいと6,773票もの熱い思いを込め、上郡町議会に届けました。しかし、願いは受け止められませんでした。1か月の限られた期間で有権者一人一人に自筆と捺印をお願いし、必死で集めたものです。署名を集めた運動は上郡町民にとってもすばらしい結果に表れました。産廃問題は子どもたちや町の将来に関わる大きな政治課題です。町民全体で方向を決めてほしいとの願いでしたが、受け止められませんでした。地域の自然環境や子どもたちの健康に影響を及ぼすだけでなく、上郡町のイメージを大きく揺るがし、明るい未来を切り開けるのか重大な問題と受け止めています。  昨年6月に県から産廃に関する意見照会があった回答を町長は去る3月1日に県に提出しました。一方、処分場本体の建設が予定される赤穂市は、検討段階との趣旨で2月26日、県に回答されたそうです。内容は今後、様々な検討を進める中で、疑義が残ることを踏まえ、最終的でなく、中間的な回答だったとのことです。私はこのような現状を踏まえ、上郡町に住んでいる私たちみんな、誰でも安全で安心できる居心地のよい上郡町を目指し実現のために大きく分けて3つの問題を取り上げました。  1つ目の大きな問題は、まちづくりと産廃処分場問題についてです。最初に、町長は令和3年度向こう1年間の施政方針を発表されました。しかし、産廃処分場問題について一切触れていません。なぜですか。産廃処分場は構造や強度面、管理運営上、さらに近年激しさを増している自然災害による二次災害の懸念など山積しています。町民が産廃問題の行く末を固唾を飲んで見守る中で、一切触れていない意図は何ですか。  次に、2番。また議会だより12月号の15ページに成人の日の二十歳の若者たちが「このまま美しい自然を守ってきれいな田舎であってほしい」など、上郡町の豊かな自然に熱く期待しています。この若者たちの思いと田舎に産廃処分場の姿を見る若者たちの思いにずれは生じないでしょうか。また、若者たちが町に期待する思いをずれのないようにどう調和を図るのですか。  町長は再選を目指し、産廃については止められないとの表明をしています。上郡町に産廃処分場を見る若者たちには町に帰ってくる希望を断ち切ることになるのではないですか。  3番、上郡町は町の意見照会に対して回答を提出しました。その結果、新しい動きが予想されます。産廃処分場計画について、今後の動向とスケジュールをお伺いします。  次に、大きな2番目は、不祥事撲滅の取組を伺うことです。昨年図らずも町職員の不祥事件が続きました。町民はこの事件をきっかけに、町内の再発防止だけでなく、町内外を問わず、身を引き締め、「住んで良かった、行ってみたい上郡町に変わってほしい」との期待をしていたはずです。事件から数か月経過しました。町民の負託に応え、全庁をどう改革、発展させていくのか期待があります。  そこで1番、昨年の不祥事事件の反省を踏まえた対策の進捗状況と改革点をお伺いします。  次に2番、また、近隣に発生した不祥事件については、関係者が苦渋の思いをしています。他山の石として我が町の対策をお伺いします。  次に、大きな3番目の課題です。集落の維持管理についてです。町長の施政方針の14ページでも地域資源を生かした雇用の創出とにぎわいのあるまちづくりとして、産業の振興と雇用の確保の項で、多面的支払交付金事業や地域が協働して農地農業用水路等の長寿命化などに取り組み、農業農村の機能の維持、発揮に結び付けていきますなど述べておられます。都会へ出て、帰ってくる若者たちが安心して地域で生業や副業として継承し、家族を迎え、地域を活性させるための環境づくりが重要と考えます。  そこで、1番、少子高齢化で村仕事に大きな負担がのしかかっています。現状、そして、将来を含めどのように受け止めておられるか、改めてお伺いします。  次に、2番、行政の多面的支払交付金事業など各種施策が地域に十分に浸透し、生かされていないのではないですか。村の今後を見据えた具体的策をお伺いします。  質問項目は以上です。具体的な質問は一問一答方式で指定された席で行います。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 産廃問題が町民の関心事であることは十分承知しておりますが、施政方針は新年度1年間の町の基本方針や政策についての姿勢を示すものであって、産業廃棄物最終処分場は、町が設置する施設でも誘致する施設でもないため、町の施策として取り上げるものではないと考えております。法や条例に基づいて事業者の計画書や設置届があり、内容については議会とともに重要な課題として良好な生活環境を保全する施策の中で、審議していくことになると考えています。 ○議長(梅田修作君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) 町長のお考えを聞かせていただきました。改めて、今まで産廃について、町長が取り組んできた中で、歓迎すべき施設でないと言われていました。そして、最近新聞報道では、産廃は止めることは難しいと言われています。そういう点でまず歓迎すべき施設ではないという、以前に発表された思い、その内容と現在の心境についてお伺いしたいのですが。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 歓迎すべき施設ではないとお答えさせていただいたのは、立地するところが赤穂市でありまして、上郡町ははっきり水を受ける、いわゆる上郡町にとりまして、今の計画ではなかなかメリットがないというところから、歓迎すべき施設じゃないという発言をさせていただいた。 ○議長(梅田修作君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) ちょっと分かりにくいのですが、具体的に何か被害があるとか、そういったことですか。それとも経済的な関係のメリットとか、そういったもう少し具体的な内容は分かりませんか。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) まず、第1は、町民が歓迎していないと、大多数の町民が歓迎していない施設であるということです。 ○議長(梅田修作君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) 町民が歓迎していないという理由の中には、1つには、施工期間中の問題とか、構造上の問題、資材の耐久性、そしてさらに操業し出したときの管理運営上、そういった問題を抱えているのですが、町長、そういうことも含めたお考えで、歓迎すべき施設ではないということですか。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 今言われたことは、これからいろんなところで業者との間で話合いができると考えております。 ○議長(梅田修作君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) その中で、町長が新聞報道によると産廃は止めることは難しいと言われているのですが、この真意というのは、許可に進むより仕方ないということなのか、それとも徹底して頑張って町民のために何とかするということなのか、そのあたりもう少し具体的なお考えをお聞きしたいのですが。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 質問の意味がちょっと分からないのです。私が申し上げているのは、県当局が一貫して、法律にのっとって判断していくということを言っておられます。そこで、そういう発言になったということです。 ○議長(梅田修作君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) 県や法律、それが最優先という形で、町としての対応は服従的なという意味に取られるのですが、そういう意味ですか。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) ちょっとその発言もおかしいと思います。我々は町民を代表して県とも話合いをしております。ただ、一番根本は、産廃処分場の決裁は我々の町にはない。県が決裁する。そこで、県ともいろんな話合いをさせていただいております。 ○議長(梅田修作君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) それは分かるんです。しかし、地元の首長の権限というのも非常に大きいと思うのです。そのあたりで町民の方とか、私たちが心配なのは、最終的に法にのっとってそれをクリアしたらいいんだとか、それから産廃業者が法律どおりやっているのですから、これ以上、することはちょっと難しいとか、そういった考え、意見を出されたときに、どこまで町長が頑張っていただいて、町民の安心安全を担保してくれるのか、そのあたりを非常に危惧しているのですが、いかがですか。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) これも何遍も同じお答えをさせていただいております。住民の安全安心を守ることは我々、首長の一番最初の務めであります。そういった施設にならないように、要求をさせていただきたいと思います。 ○議長(梅田修作君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) 具体的なことで、ちょっと難しい質問になるかも分かりませんが、ちょっと聞いていただきたいのですが、どういうことかというと、構造上の問題とかが非常に心配な面があるのです。例えば、こういう谷があります。その谷側の下側に土留めみたいなコンクリートをつけるはずです。その土留めの下に観測用井戸というのを設けなければならないということになっております。私がいろいろ調べさせてもらったら、観測井戸が1個か2個でいいらしいのですが、実際、漏れた地下水がどういうふうになるかという形で、非常に影響が及ぶということが少しずつ調べていたら分かったのです。どういうことかといいますと、土留めをした谷の下側に観測井戸を1つか2つ設けることです。その観測井戸を例えば、10センチ間隔でパイプを埋めて水の水位とか、量を調べてみた場合、どういうふうな環境、水位になるかというのは御存じでしょうか。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 今言っておられるようなことをこれから一緒に業者と議論していきたいと考えます。 ○議長(梅田修作君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) 実際それをいろいろ調べてみますと、谷に沿って勾配だけでは一概に言えないのですが、どのパイプにも水がたまっているらしいです。ということはどういうことかというと、漏れた水がそれぞれの道筋がありまして、その道筋のところにパイプがあるのでしたら、そこに浮き上がっているけど、それ以外のところには水は下流に流れるのです。そういった点から、構造上の問題なども非常に問題があるらしいんです。そういったこととシートが破れたのを感知システムをつけてほしいと、漏水感知システムになっていましたが、その漏水した場所によって、それが例えば、観測井戸が端っこのほうでしたら、漏れた汚水がそこの井戸を通らずに、別のところを通って下流に流れていくという可能性があるのです。しかし、法律上は1個か2個でいいのです。位置は特に決めずに。そういった点が非常に心配、危惧された。  そういう点から、町長、いろいろな問題を検討して、安全安心をしてもらうということが非常に大事だと、これが1つ。それから、有識者会議の中で、学者の方が感知システムは10年ぐらいの寿命かなという発言がありました。恐らくそういうことが現実かも分かりません。なぜかということを調べてみますと、実際、感知システムが働いて、民間では掘り起こしたということが非常に少ないらしいのです。(発言する者あり)  仮定の話ですか。そういうことで危険ですよということです。そういったことを真剣に受け止めてやってもらえますか。法律でクリアしていたらそれで終わりですかということにならないように、そういうことを含めて心配だから言っているのです。いかがですか。
    ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) そういった不安全て、ぶつけていただいたら結構です。我々はそのことにつきましては、先頭に立って業者と交渉させていただきます。 ○議長(梅田修作君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) 分かりました。そうしたら、次に、2番目の若い人たちがこのまま美しい自然を守って、きれいな田舎であってほしいという人たちと産廃が今度、町長が初めて具体的なお話をされた、そこのあたりで若者たちの気持ちと町長の発表されたことから、若い人に受ける印象が変わってくるのではないか。そういう点でずれが起こるのではないですかということなんですが。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) まず、議会だよりの新成人が思い描く上郡町の将来像のメッセージには、自然豊かな上郡という表現が多数あります。私もこの自然環境を守っていきたいという気持ちは新成人と全く同じであります。また、中には、緑豊かな自然の町で都会にはない人情味あふれる優しい町であってほしいとも思っています。また、発展していっても、自然とのバランスが良い住みやすい町であってほしいと思いますというメッセージもあります。まさに行政はこのバランスが求められていると考えます。県に対しても、町民の環境保全配慮への不安があることをきちんと伝えております。少し自然を守ることへの配慮にも努めていきたいと考えております。 ○議長(梅田修作君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) 考えていただくということは非常にいいことで、ありがたいんです。私のこととか、若い人たちの意見のことをちょっと考えてみたのですが、私も都会のほうに9年間ほど単身赴任していました。そして、結局帰ってきたのですが、それの一番よかったことは、都会ではどこを見てもコンクリートの塊です。ところが田舎へ帰ったら自然の風が当たるし、それから太陽も当たるし、それから緑も見れて、そういう点は物すごく田舎というといいところだなと感じたのです。そういう二十歳の人たちの多くも学生とか、外に出ていた人も結構いるのじゃないか。そういう点では上郡町は非常にすばらしいというふうに思っていると。  ところが、私は仮定の話で言ったら怒られるかも分からないですが、例えば、商品、リンゴを売る場合でも、上郡町とかほかの自治体との比べ合いですが、ここのリンゴのほうがいいとか同じような自治体がします。それで、どこを最終的に選ぼうかといったら、何も傷のついていない、それこそ本当に昔の自然が残ったところを選ぶのじゃないかと思うのです。そういった点から、産廃処分場がある町ということについては、イメージが若者たちに変わるのじゃないか。そういうことを心配しているのですが、いかがでしょうか。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) そういった風評被害とかができるだけ広がらないように努めるのが我々の務めだと考えます。 ○議長(梅田修作君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) 例えば、具体的にどういうふうな形でそういう風評被害が広がらないようにされるおつもりですか。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) まず上郡町の良さは、先ほどから議員が言われていますように、豊かな自然、そしてまた千種川という非常に名水百選に選ばれた川があります。そして、温暖な気候、適度な寒冷、先日述べさせていただいたように、上郡は農産物が非常においしい町だということは近隣に比べても、いろんな方から言われています。このことにつきましても、今現状、ふるさと納税でも非常に大きな支持を得ているのがお米なんです。我々はそういったところを広めていきたいと考えております。 ○議長(梅田修作君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) ちょっと私の話と擦れ違っていて、残念なんですが、私は産廃というほかの地域にない特別な施設があるということについてのイメージ、それが若者たちに影響するんだろうと感じるのですが、町長はそれ以外の面で努力して、若者を引き留めたいと。呼び込みたいということで、そのあたり擦れ違うのですが。  私は想定ということで、お話をさせてもらうことになるのですが、上郡町の人口について調べてみました。そうしたら、2020年は上郡町は兵庫県の中で3つの中に表示されているのです。どういうデータかといいますと、増田寛也さんという方が書いたデータですが、2010年に予想したときに、これから先の2040年には上郡町民は9,723人になると大幅に減ると。これは減るというのが上郡町は非常に大きいということらしいのです。ところが、人口問題研究所というところで、2019年の統計によると、2040年では8,615人です。まだ急激に減っているわけです。さらに増田さんのレポートによると、20歳から39歳の女子が上郡町は2040年度では562人で、若年の女性が減る率は65.1%です。かなり高いと思います。子どもを産む場所、地域からかなり厳しい上郡町になっていくということです。  そういうことから、改めて蒸し返しますが、産廃という問題もこれ以上に懸念している。そういうふうに消滅されるという町になってしまうと。じゃあ、ほかの市町村、自治体が合併に協力してくれるかどうか。そういった問題にも関わってくるわけです。そういうことから、私は産廃については本当にきちっと真剣に考えて、若者たちの気持ちも含んで消滅するという町を何とか救っていかないといけないと考えるのですが、そういった点も含めて、町長、見通しなどはございますか。私のデータも含めて。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 今、第5次総合計画の後半のプランを作っております。そこで人口動態につきましては、きちんとした数字を示させていただいております。その中で非常に想定したよりも悪い数字で推移をしております。  ただ、昨日、中学校を卒業した107名のうちで、45名が男性、残りが女性です。その方々の中で、できるだけたくさんの方に上郡に残っていただける、そういった施策を今後進めていけば、ある程度、減少が止められるのではないかというふうには考えております。 ○議長(梅田修作君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) 私は産廃を絡めて問題があるのではないかというふうに主張させていただいているのですが、先日も町長宛に女性の市民の方からおはがきが届きました。町長は、生徒たちに出たとしても上郡町に帰ってきてくださいよと言われていますけれども、その女性にしては、こんな産廃があるような町には帰ってこられないと物すごく危惧している。その点の町長と町民とのずれに問題があるように思います。  そういうことも含めて、ぜひ将来の若者たちが住んでよかった。ほかの市町村も同じように背比べをしています。何か少しでもいいもの、頭1つ飛び抜けたいいもの、そういうものを作ったり、磨いてほしいという子どもたちの大きな願いがあります。そういうことから、私は産廃問題を真剣に考えていただきたいと主張して、町長にお願いするわけです。  次に、3番目の産廃処分場についての今後の動向とスケジュールについてお伺いします。 ○議長(梅田修作君) 住民課長。 ○住民課長(木村将志君) 議員の述べられましたように、事前協議の照会に対する回答につきましては、町から3月1日に、にしはりま県民局に回答を提出した状況になっておりまして、今後の県の動向としましては、紛争予防条例に基づく手続とは別に、現在、県の環境影響評価に関する条例の対象事業として最終処分場の対象規模の見直しが行われておりまして、これまでは15ヘクタール以上であった対象面積が先月の19日に10ヘクタール以上に改正されました。このことにより、当該事業計画は環境影響評価の対象となりますので、条例手続に入っていくということになります。  このたびの紛争予防条例に基づく事前協議につきましては、今後、県が市町、赤穂市、上郡町からの意見回答を受けて、その内容を確認した上で、周知範囲等について検討するということになります。その後、県から事業者への指導が行われ、この指導を基に、事業者が条例に基づく事前計画書並びに周知計画書の作成に入っていくことになると考えております。 ○議長(梅田修作君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) ちょっと具体的な日程ということで、条例に入るという段階、時期とかは分かっているんですか。 ○議長(梅田修作君) 住民課長。 ○住民課長(木村将志君) こちらの時期なんですが、町としましては、県の手続ということになりますので、現状でスケジュールを問われましても、県の事務手続ということで、回答しかねる状況ではあります。 ○議長(梅田修作君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) 県の手続ということでお聞きしましたが、その中には赤穂市との絡みがあって、両方がセットという形の中で進むのですか。それとも町単独、上郡町単独の意見が出された、そういったことからも含めて県が進めるか。そのあたりの絡み合いはいかがですか。 ○議長(梅田修作君) 住民課長。 ○住民課長(木村将志君) 当然、建設地であります赤穂市、それから上郡町、両方の回答、赤穂については、中間的な回答と先ほど議員さんが言われたような回答になっておりますので、その内容を踏まえて判断するのは県の判断ということになります。その手続にどれぐらいかかるかというのは町のほうでは回答しかねるというところでございます。 ○議長(梅田修作君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) それと、上郡町は環境保全条例という条例があります。きちっとした立派な条例があります。これについて、1回も開かれていないのですが、これは上郡町の環境のために作った条例ですから、これをどういうふうに活用していくのか。そのあたりいかがですか。 ○議長(梅田修作君) 住民課長。 ○住民課長(木村将志君) 環境保全条例、それから環境保全審議会というのがございまして、こちらについては今後審議していくという判断を建設地が今赤穂市という中で、今後の手続の中で、赤穂市と協議しながら必要であれば開催し、協議していくという形になってくるかなと思います。 ○議長(梅田修作君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) 単独でするとか、事前に委員といったことも含めて、準備されるわけですか。 ○議長(梅田修作君) 住民課長。 ○住民課長(木村将志君) 審議会の委員ということでよろしいでしょうか。こちらにつきましても任期は2年になっておりますので、その更新の時期を見計らって、委員の構成についても検討していきたいと考えております。 ○議長(梅田修作君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) そうしたら、次に、2番目の不祥事撲滅の取組ということで、御回答をお願いします。 ○議長(梅田修作君) 総務課長。 ○総務課長(塚本卓宏君) 撲滅の進捗についてということでございますが、先般、各議員にも報告をさせていただいておりまして、不祥事再発防止報告書を取りまとめを終えまして、委員長から町長に既に報告はさせていただいております。今後はこの報告書に基づいて対策を進めていくことになります。また、改革点ということでございますが、これまでは倫理行動規範というものを定めまして、利害関係者との間における禁止事項などを主に定めておりましたけれども、今回の報告書では、過去の不祥事も検証して、公務員としてのコンプライアンス全般について、職員が取るべき行動、禁止事項なども取りまとめたものとなってございます。 ○議長(梅田修作君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) 私も読ませていただいたのですが、非常に細かくシビアに条文、文章ができています。印象としてこういうように受け取りました。というのは、ちょっときめ細か過ぎるのではないか。それがかえって、おりの中に入れられたような状況が生まれて、ひょっとしたらあまり自分が自由闊達に仕事をやったろか、しようかという点について、ちょっとそがれるようなことにはならないか。そういった点にどういうふうに考えて、取り組まれていますか。今言った懸念を払拭するように対策されているのでしょうか。 ○議長(梅田修作君) 総務課長。 ○総務課長(塚本卓宏君) きめ細かくということでございますが、やはり近隣、先進の自治体のいろんな例を見ましても、禁止すべきことはちゃんときちっと書いていくというふうになっています。また、それに対して、それに違反した場合はどうするのかということもきちっと決めておかなければ、なかなか徹底することは難しいと考えておりますので、特に今回、上郡町が取り決めた内容が特別にきめ細か過ぎるということはないと考えております。 ○議長(梅田修作君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) それと、委員会のメンバーを見ますと、女性は1人だけということでした。そういう点で、最近ジェンダーとかいろいろな問題があります。そういう点での配慮が十分されたのだろうかという懸念を持ったんです。例えば、ある女性が男社会の中で仕事しているときに、いろいろ冗談を言われて女性に何かちょっかいを出してきた。それに対して、私はうまいこと擦り抜けて、そうして男性の発言に対してうまいこと逃げるようにしてきました。そういうことが普通にされてきたということと。それから若い女性が上司に、「私ちょっと困っているのです。何とかしてください。」というときに、上司が、「おいおい、ちょっと待て、君にも何か問題があったんじゃないの。この問題は君がきちっと片づけてしなさいよ。」というふうなことも結構あるんですと言われていました。そういう点も含めて、1人だけのメンバーで対応された対策、そのあたりをどの辺まで大丈夫ですよという形にされているのか。ちょっとそのあたりが読ませてもらった中から見受けられなかったんですが。何か対策、考え方とかはございますか。 ○議長(梅田修作君) 総務課長。 ○総務課長(塚本卓宏君) 委員としては1名で、確かに1名は1名なんですけれども、今回の報告書は見ていただいたら分かりますように、過去の不祥事案なども検証を行っております。ハラスメント事案などもございましたので、それらについても報告書では個人情報に配慮して詳しいことまでは記載しておりませんが、かなり内容に踏み込んでいろいろ検証して、検討をさせていただいております。  また、今回の報告書の特徴としましては、そういういろんな事案が想定される中で、先ほども申し上げましたけれど、利害関係者との関係だけではなくて、公務員としての倫理、コンプライアンス全般について対策を講じておりますので、今、おっしゃっていただいているような心配はないというふうに考えております。 ○議長(梅田修作君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) それともう1つ、最近よく新聞報道などで言われるのですが、虐待などがあった場合、それを届けたにもかかわらず、職員がきちっと対応されていなくて、見過ごされて犠牲になったという事件があるんです。上郡町はそういうことはないかも分かりませんが、そういったいろんな苦情、DVとか、虐待とか、それから生活苦なども含めて、対町民との関わりできちっと町民の声を受け止められるような、今回そういったことも含めて改革、内容を検討されたのですか。そのあたりはいかがですか。 ○議長(梅田修作君) 総務課長。 ○総務課長(塚本卓宏君) 先ほどの虐待とか、DVとかいろいろな個別の事案、ほかにもいろいろあると思います。要は何かといいますのも、服務の専念であったりとか、公務員としての先ほども申し上げていますコンプライアンス、そういうところをきちっとやっておれば、当然、通常の業務でそのようなことが発生するということはございませんので、今回の報告書というのは、そこも含めて一番そこに力を入れて、コンプライアンスの徹底ということで、作成しております。 ○議長(梅田修作君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) そうしたら、次に非常に個人的な事案ですが、2番の近隣に発生した事件を上郡町に置き換えた場合、他山の石として、そういった条件があるのかないのか。改善していくとか、そのあたりのお考えはいかがですか。 ○議長(梅田修作君) 総務課長。 ○総務課長(塚本卓宏君) 近隣の不祥事についてコメントを申し上げる立場にはないというふうに考えております。町の対策につきましては、先ほども御答弁させていただいたとおり、仮に近隣でいろんな事案が生じたとしましても、その事案の背景とか内容とか、そういうことによって、対策が変わるという考え方ではなくて、何回も申し上げていますように、基本は公務員としてのコンプライアンスの遵守ということでございまして、このたび取りまとめた対策で、十分対応可能というふうに思っております。 ○議長(梅田修作君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) 次に、集落の維持管理についてですが、少子高齢化で村に残っているお年寄りたちが非常に村仕事に負担がかかっているという状況があるのですが、そういった現状の受け止め方とかについて御答弁お願いします。 ○議長(梅田修作君) 産業振興課長。 ○産業振興課長(河本 洋君) 農業者の高齢化によりまして、農地の適正管理が特に重要というふうには考えてございます。昔から、道造りや溝掃除、ため池の草刈りなど、地域でのボランティア活動が実施されてきましたが、その点につきましては現在も取り組んでいただいているというふうには考えてございまして、このような活動を支援するための国の事業として多面的機能支払交付金事業というものがございます。これは、農業や農村の多面的な機能を支える協働活動に支援する仕組みでございまして、農地の法面の草刈りや水路の泥上げなど保全活動に対して、取組対象面積により交付金が交付されます。  地域の高齢化や人口減少が進む中でも個人で農地を守るのではなく、地域で保全するという取組になります。本町においても、現在32の組織がこの事業に取り組んでおりまして、人口減少、高齢化に対する地域を維持していく上でも重要な施策と考えてございまして、地域での共助に対する支援策と考えてございます。町内でもこの取組組織の拡大につなげていきたいというふうに考えてございます。 ○議長(梅田修作君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) 町内で取り組んでいる中で、具体的にこういった問題があって、こういうふうに効果があったというお話はありますか。 ○議長(梅田修作君) 産業振興課長。 ○産業振興課長(河本 洋君) この事業につきましては、5年周期の事業でございまして、以前に取り組まれていた組織においても、なかなか事務量が多いというようなことで、一旦この事業は取りやめにされたという事業がございまして、その辺の事務の改善というようなことも含めて、重要かなというふうに考えてございます。 ○議長(梅田修作君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) それともう1つは、現場の田舎の村を維持している高齢者の人たちにお聞きしますと、例えば、具体的に側溝が毎年埋まってしまって、それの掃除に大変苦慮している。そういう点で、ヒューム管にして、前と後ろには泥上げという形で作業を非常に少なくして、お年寄りでもできるような方法とか、それとか、田んぼの畔を刈る場合には、草刈り機で人力で刈っているんですけど、それを将来的には機械化する方向にはなると思うのです。機械化するとなると、歯が畔の石に当たって、すぐ欠けてしまう。そういう点から見ると、畔に真砂土とかを入れて石を隠す。そういうことにすると、お年寄りもうまく草刈りができて管理ができるというふうに、機械化とか、現場の整備なども必要だと思います。そのあたりはどういうふうにお考えですか。 ○議長(梅田修作君) 産業振興課長。 ○産業振興課長(河本 洋君) 多面的事業につきましては、農地維持支払交付金と資質向上支払交付金というのがございまして、施設の超寿命化であったり、施設の改修ということも一部できますが、その辺は地域の取組によって、どういう形で進めるかということは決めていただくような形で進めていきたいと思います。  先ほど言われたヒューム管の部分につきましては、一定的にそのような形で維持管理がしやすいという面もありますが、例えば、大雨で、土砂がその中に流れ込んでしまったというときに、私の経験では町道でしたが、ヒューム管の中が掃除できないということで掘り起こされなければならないというようなこともございますので、その辺も地域の実情において、地域で取り組む方法を考えていただけるということになるかと思います。 ○議長(梅田修作君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) 私が何を言っているかといいますと、村を維持していくために、やはり次のことを手を打っておかないといけないということと、それから若い人たちがまた田舎へ帰ってでも、お年寄りが元気だから私もまた家へ帰ってでも安心できるんだと、そういう村づくり、そのために先手を打ってやる必要があるのじゃないかという願いからこの質問をさせていただきました。そういうことから、今言った私の願いも含めて、現場でいろいろ相談に乗ってもらってやっていただきたい。 ○議長(梅田修作君) 産業振興課長。 ○産業振興課長(河本 洋君) 多面的事業につきましては、現在、これから5年先、10年先を見据えた形で、長寿命化と広域化ということを現在取り組んでございます。現在、32の組織から今のところ45、または検討中のところも含めて46組織が取り組もうということで、現在、地域において準備をしていただいているというところもございます。  この3月の28日に広域化の設立総会ということで進めていきたいということで、準備中でございます。そのことによりまして、事務の地元での簡略化ということも含めて、事務局と町が連携して地元を支えるということも含めて、組織の中の役員が変わられたときにも継続してできるような体制づくりということで、5年先、10年先を見据えてやっております。近隣では佐用が既にされておりますが、県内でも幾つかこういう取組をされておりまして、町でも早い段階でこの取組をしようということで、現在進めているところでございます。 ○議長(梅田修作君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) 前向きに、積極的に取り組んでおられることがよく分かりました。ぜひ現場の要望、意見なども聞いてもらって、今お話しされたことが実現していくようにお願いして、私の質問を終わります。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 先ほどの議員の発言の中で訂正を求めたいと思います。女性職員の例を出した、ああいう話は職員をおとしめる話だというふうに思います。これはぜひとも発言を訂正していただきたいと思います。 ○議長(梅田修作君) 暫時休憩いたします。          (12時00分)               休           憩 ○議長(梅田修作君) 再開いたします。            (12時02分)  松本議員、町長から発言の訂正の申出がありましたが、御自身で御判断されて、訂正する必要があると考えるのであれば、訂正をするようにお願いいたします。また判断してください。今しなくても結構ですが、町長からそのような申出がありましたから、御検討ください。  通告6番、議席1番、松本じゅんいち君の一般質問は終わりました。  ここで暫時休憩いたします。再開は午後1時。        (12時03分)               休           憩 ○議長(梅田修作君) 再開いたします。            (13時00分)  本日、東日本大震災の発生から10年を迎えました。この震災で犠牲となられた多くの方々の御冥福を祈り、哀悼の誠を捧げるため、黙祷をお願いいたします。その場で御起立願います。               黙           祷 ○議長(梅田修作君) 黙祷を終わります。ありがとうございました。
     休憩前に引き続き、一般質問を行います。  通告7番、議席9番、井口まさのり君に許可いたします。  井口まさのり君。 ○9番(井口まさのり君) 皆さん、こんにちは。9番議員の井口まさのりでございます。ただいま議長より許可されましたので、通告に基づき質問いたします。  質問に入る前に、突然、松本洋一議員が退職され、現在、議員は9人となりました。松本洋一議員は福祉関連事業に精通され、行政に緊急キットを強く訴え、予算化され、皆様の冷蔵庫の中にはキットが配備されております。このほかにも、松本洋一議員は高齢者や生活困窮者のために全力で活動されてきました。さらに、鞍居地区のことを一番に考え、体調が優れない中、地元の活動についても一生懸命頑張っておられました。  こんなすばらしい議員が辞職されたことについて、残念で仕方ありません。住民投票条例の制定案件における表決で悩んでいた松本議員に、鞍居地区連合自治会長から住民投票に反対したら、この地区に住めなくする。または反対したら私ではない誰かがこの家に来ることになる、などと脅されていたことは臨時議会でも話をしましたが、松本議員は住民投票については多くの町民が望んでいるものの、住民投票する必要性と多額の予算が必要という観点から反対されたのであります。まさか誹謗中傷する落書きがされているとは私も松本議員も予測できませんでした。  鞍居地区の方々のために、誠心誠意頑張ってこられた方がこのような結果で終わってしまったことについて、悔しい気持ちでいっぱいです。鞍居地区の方々には、松本議員の功績を称え、これからも松本議員を支えていただきますことを心からお願いします。  それでは、本題に入ります。  1番目の広域連携による観光振興における質問の1点目は、ワクチン接種の開始などにより新型コロナ感染症に関して、希望が見え始めてくる中、今後人の動きが活発化していくことが見込まれます。広域での効果が期待できる広域連携による観光施策について、どのように考えているのか、お尋ねします。  2点目は、広域市町の連携による観光振興を推進しようとした場合に、その母体となる観光協会等組織の存在が重要と考えますが、本町の観光協会の状況についてお尋ねします。  2番目の住民団体と町の関係性についての質問でありますが、1点目は、町内には産業廃棄物建設計画に対して、様々なチラシが新聞折り込みやポスティングされているほか、町広報誌に挟み込み、配られてくる事例があります。このような形態で配付される文書は、全ての地域ではないにしても、町から配付された文書として受け止めてしまう住民もおられるようです。このようなチラシの配り方について、町としてどのようなお考えがあるのか、お尋ねします。  2点目は、現時点における上郡産廃問題対策協議会への町の関わり方について、お尋ねした後、この団体が可能性論だけで話をしている以上、法律を遵守しなければいけない行政や議会に関わりが持てないことを説明させていただきながら再質問をさせていただきます。  3点目は、新たに設立された梨ケ原・西有年地区最終処分場建設安全対策研究協議会について、この団体との関わりについてお尋ねします。  3番目の質問は、施政方針に関してであります。施政方針5ページの安心安全な社会の形成における災害対策についてお伺いします。1点目は、豪雨災害により避難を余儀なくされた場合に、エアコン等の空調設備がない避難所においては、避難者の健康状態を悪化させるという二次災害につながることも心配です。  体育館などの大きな空間を冷暖房する設備、整備には多額の予算投入が必要となることは承知しておりますが、避難所での生活が快適とまではいかないまでも、最低限の設備は必要と考えます。特に、高齢者や妊婦といった方々にとって避難所の環境を整えることが求められます。そういう意味でも、エアコンの設置は最低限必要なことであると考えますが、当町のお考えをお伺いします。  2点目は、自助、共助、公助において、公助の必要性はもちろんのこと、共助の在り方が問われます。各地域の自主防災には災害時に大きな役割を求められておりますが、現在、連合自治会長においては、産業廃棄物処理施設建設計画に反対する活動が目立ち、地域防災組織確立の議論が置き去りになっているように感じます。  そのため、地域防災力の向上についてどのような状況なのか、お尋ねします。  以上、壇上での質問は終わり、再質問は指定された席にて行います。 ○議長(梅田修作君) 井口委員、先ほどの冒頭に、連合自治会長の行動について発言がありましたけれども、それは事実でしょうか。  井口君。 ○9番(井口まさのり君) 事実かどうか問われたので、答えさせていただきます。  私自身が、松本洋一議員に助けを求められておりました。そして、松本議員からこの住民投票条例に当たる前に、一度お会いしたいんだということがありまして、行かせていただいた際、「鞍居地区の連合自治会長さんから、反対すればこのあたりにはいられなくなりますよと、そしてこれ以上、本当にこの案件を反対するのであれば、私じゃない誰かが来ますよと言われて、私は困っているのだ」ということを聞きました。  議決前の最終日に、私は松本議員宅が心配になったので、最終日誰かが来るのじゃないかということを懸念して、私は最終日に松本議員宅に行きました。松本議員は私がそこに登場することを好まなかったため、私は仏間に隠れていました。そうしたら、そのときに、連合自治会長がやってこられて、案の定、その最終確認をしに来られていました。その5分後に、連合自治会長と反対団体の役員さんと、それから町議会1名が、松本議員に対して、「私たちは脅していないんだ。脅しじゃないんだよ。」と。それは録音もしていますが、「好きに投票してくれたらいいですよ。でも、私たちは脅していないから勘違いされたら困るので、ここで謝っておきます。」と言って帰っていかれました。  その行為自体が松本議員にとっては、大変に脅されたという強い気持ちでいたわけです。それから、数日後、落書きがあった話は議長も御存じじゃないですか。 ○議長(梅田修作君) 井口議員、注意申し上げます。事実かどうかは当事者しか分かりませんが、議会での議員の発言というのは非常に重いものがありますので、慎重にお願いするようにお願いいたします。 ○9番(井口まさのり君) 事実じゃなければ、訴えてきたらいいのです。松本議員は。聞かれたから答えているだけであって、議長から聞かれているので、だから答えているので、最後までしゃべらせてくださいよ、聞いた以上は。  松本議員が、これを告発しておれば私はここで言わなくてよかったんです。でも松本議員は鞍居のことを考えて、告発しなかったんです。だから、僕がこの壇上で読み上げたことが事実じゃないというのであれば、その自治会長は、僕を訴えてきたらいいんですよ。私が持っている証拠と一緒に照らし合わせて裁判したらいいんですよ。だけど本人は分かっていますよ。ここにいる議員さんも分かっていますよ。来るなら来たらいいんです。以上です。 ○議長(梅田修作君) 発言には十分御注意ください。  町長。 ○町長(遠山 寛君) 観光振興について、本町においては、姫路城のような大きな情報発信が期待できる観光資源が少ないことから、広域圏枠での観光振興施策の連携は特に期待を寄せるものであります。  本町が関わる広域連携枠において、取組内容や関わり方に違いはあるものの、全ての広域連携枠の連携内容、事業として観光振興に関することが掲げられております。具体的な取組につきましては、担当課長から答弁させます。 ○議長(梅田修作君) 産業振興課長。 ○産業振興課長(河本 洋君) これまでの広域連携の取組も進めておりまして、インバウンドに対する取組といたしましては、平成28年に町長がトップセールスとして台湾に行かれており、その後、担当課長がアフターフォローとして台湾に再度行かれて、周辺地域との連携をして、町のPRも行ってきました。平成30年には日本の観光物産博2018というイベントが台湾で開催され、東備西播定住自立圏観光部会で参加し、圏域の魅力発信を行ってきました。しかしながら、観光資源が脆弱な本町においては、ゴルフ場での外国人の利用増加はありましたが、インバウンドの取組の効果が表れていない現状と考えます。  また、コロナ感染症の影響により、外国人の集客がより困難な状況になっております。令和元年には、東京国際フォーラムにおいて、「町イチ!村イチ!2019」というPRイベントに上郡町からも6名が参加して、特産品を含む町情報のPRを実施したところでございます。 ○議長(梅田修作君) 井口君。 ○9番(井口まさのり君) 当町が今、広域連携を組んでおるところは東備西播と中枢圏と三県境と播磨科学の公園都市の分でよろしいんでしょうか。 ○議長(梅田修作君) 企画政策課長。 ○企画政策課長(宮下弘毅君) 正確に申し上げますと、今、広域で取り組んでいる連携枠につきましては、先ほど来から話が出ております東備西播定住自立圏、姫路市を中心とした播磨圏域連携中枢都市圏、それにたつの市を中心とする播磨科学公園都市圏域定住自立圏、加えまして、三県境地域創生会議圏域というものがございます。 ○議長(梅田修作君) 井口君。 ○9番(井口まさのり君) これは地図で表したほうがテレビを見ておられる方も分かりやすいかなと思いまして、地図で表記させていただきました。名前だけ言われて地名だけ言われても、どのあたりが大体広域を結んでおる場所なのかということが理解されにくいかもしれませんので、パネルにしたわけですが、これを見られたら上郡町というのはこの位置で、大体この全ての連携の中心的箇所に上郡町がなっていることは明らかになりました。これで、私が求めていきたいのは、いろんな事業を町として取り組んでおられることも事実ですが、インバウンドの件に関しては、今回はあまり意見は言わないでおきます。コロナ禍が収束したときに、姫路の姫路城まではたくさんの観光客が世界から来られます。世界から来られた、この姫路にですら、その観光客は今、姫路に宿泊することが少なくなったと言われております。姫路の観光協会も非常に悩んでいるところですが、西播磨の今の大体の圏域で何か大きな取組で人を誘致することを単体で、上郡町だけで考える、相生市だけで考える、この東備だけで考える、こういう仕組みじゃなく、この全て全体で物事を考えるためには、これ全てに連携を結んでおる上郡町が中心的自治体になってくるわけです。  この兵庫県内、各首長で、町長の人柄というのは非常に認められております。県も町長の人柄については悪く言う人はいません。その人柄をもって、この西播磨という大きな地域を1つにまとめて姫路に来る観光客を西播磨につなげていくという仕組みを今、作らないで、いつ作るんですか。ここからコロナが収束してきたら、いろんな人が遊びに行ったり、仕事で緊急事態宣言を受けていたところも解除されて、人の行き来が活発になります。そのときに観光の事業をどう捉えているのかということをまず質問させていただきます。 ○議長(梅田修作君) 産業振興課長。 ○産業振興課長(河本 洋君) コロナの感染収束を見込んだ施策といたしましては、東備西播定住自立圏の事業として、先ほど井口議員がインバウンドということについてはというお話がございましたが、台湾からのインバウンドに向けての圏域をめぐる圏域周遊旅行を計画しております。この計画では、広域周遊ルートプランの施策を行っておりまして、上郡町内では甲冑体験や旧酒蔵の見学などを行いまして、日本文化を伝えるなどのプランを組み込むことや、それからお食事処や宿泊先などもプランの中に提案をしております。  令和3年度では、このツアーをリモートにより台湾へ売り込むというようなことで、また一般の旅行者に対してはSNSなどを利用して情報発信を行い、認知度の向上を図る取組も行う予定となりまして、今後、コロナの収束後のインバウンドの増大につけてということで東備西播定住自立圏事業として実施をしておるところでございます。 ○議長(梅田修作君) 井口君。 ○9番(井口まさのり君) そうなりますと、東備西播定住自立圏で今後、そのインバウンドを行う。僕はインバウンドはあまりお勧めできないのですが、費用もかかりますし、看板も全て変えないといけない。多額の予算をかけて、上郡町が外国語表記に看板を変えたりとかということを今しなければいけないのか。まず日本人を先に呼び込めよというところが先なのかと思うので。  でも東備西播自立圏、これは赤穂と上郡町の連携です。この三県境の黄色い部分もインバウンドの、連携してインバウンドを進めていこうということを一番最初にやり始めた事業じゃないですか。ということは、同じ事業がここで2つ入ってくるわけです。上郡町は、独自で赤穂と話をするのではなしに、この全体の話をもって、赤穂市と東備で話をする。東備の全体の話を三県境で話しする。この役割を担えるのは上郡町だけですよということです。これだけ多くの連携を結んでおる自治体というのは非常に少ないのです。ですから、今、上郡町が中心になれるチャンスであると思っておるのですが、課長、どう思われますか。 ○議長(梅田修作君) 産業振興課長。 ○産業振興課長(河本 洋君) 事業については、それぞれの圏域で進めるということでどうしてもなってしまう傾向がございまして、先ほどお話しした事業については、赤穂市が中心になってしていただいている事業ということで、上郡町が中心になってしている事業につきましては、播磨科学公園都市定住自立圏事業ということで、また別の圏域の部分になるのですが、京阪神や岡山地域に向けての圏域でのモニターツアーということを令和3年度において予定をしており、日本人の集客を集めようというような施策もございまして、また、これとは別の圏域になるのですが、西播磨の誘導とかを目指した姫路市を中心とする圏域につきましては、広域観光の推進のパンフレットの作成であったり、インバウンド観光を推進とするウェブサイトの運営とか、それらの圏域での協力し合う観光案内所との相互PRというようなことで、どうしてもそれぞれの圏域での事業をそれぞれ中心になってしていってしまっている傾向にあるというのは事実でございます。 ○議長(梅田修作君) 井口君。 ○9番(井口まさのり君) 中心的な、ここにいるということを、町長や行政職員の方々は観光だけの話で今回質問していますけれども、観光だけじゃなしに、いろんな行政の広域化というのが上郡町単独では難しいけれども、この連携の中で支えていきながら、できたら中心的にあってほしい。中心的になるためには、2番目の質問ですが、今回観光の点で質問していますので、観光で行かせてもらいますが、中心的になるために必要なことというのが上郡町には欠けているように思うのです。その必要なことというのは、観光協会がしっかりするというところにあると思います。その点について、2点目の答弁をお願いします。 ○議長(梅田修作君) 産業振興課長。 ○産業振興課長(河本 洋君) これまで観光協会の独立運営に向けた意見等をいただき、平成28年には会員を募り、独立運営を目指した会則の改正も行ってきております。それから、令和元年度から2年度におきまして、会員数の確保を努め、現在観光協会の組織として46会員に御賛同いただき、会員となっていただいております。今後、計画的に活動実施をし、将来的には法人化など独立した運営ができる組織体制を目指したいというふうに考えてございます。 ○議長(梅田修作君) 井口君。 ○9番(井口まさのり君) 私自身も今までの質問の中で、観光協会をちょっと誤解していた部分があったと思うのです。2日前の質問で、例えば、駅家跡のPRをしてくださいとか、森林の森体験のPRをしてくださいということを、私自身も今まで言っていたのですが、行政にお願いしていたわけです。行政に何とかこのPRをお願いします。この行為自体が間違えていたんだなと思うようになったんです。これは行政にお願いすることじゃない。行政にお願いしても、行政はすることいっぱいありますので、情報の発信というのは観光協会が独立して、その46名の会員の方々が全国を走り回って、発信力をつける。その人たちにPRをお願いしますと、頼むのが観光協会の仕組みであって、中途半端に行政にお願いして、中途半端に行政がやられたら、観光協会が成長しようとしても、これは行政の仕事なんだ。これは私らの仕事じゃない。この割振りを勝手にしてしまうので、全ての上郡町からの発信は全て観光協会から発信する。この流れを作るべきだと思うのですが、どう思われますか。 ○議長(梅田修作君) 産業振興課長。 ○産業振興課長(河本 洋君) やはり観光協会ということにつきましては、先ほども答弁した独立組織ということが理想かなというふうに考えてございます。他市町の観光協会の実態調査なども行い、その方向性を今後検討していきたいと考えてございまして、いろいろ調べる中では、独立した観光協会においても市町の職員が派遣等をされて、連携を取りながら観光協会に独立した運営ということもされている状況もございますし、今後は観光案内所を拠点として情報発信や特産品を提供する場なども構築を行い、さらなる観光振興を図る拠点として位置づけていくとともに、観光協会の事務組織の体制整備を検討していきたいと考えております。 ○議長(梅田修作君) 井口君。 ○9番(井口まさのり君) 観光協会というのは、以前から早く改革してくださいということを5〜6年前ぐらいから、観光協会が上郡町を今後新しい形に変えて、上郡町を発信していくのは観光協会。観光協会に元気がない町はどこを見ても元気がないです。それで、上郡町には何もないと言われることが多いのですが、上郡町は他市町と比べてもひけを取らないぐらいの歴史的人物、それから歴史的遺産というのは多いはずなんです。多いのですが、それを知らずに、上郡町は何もないからと言われるのは、それは発信力が足りないからだと思います。大鳥圭介のアニメができたときに、そのアニメを発信していくということを言われていて、途中まで何か地域の人たちも頑張っておられて、この間YouTubeを見たら、大鳥圭介のYouTubeは流れていました。ほかの発信よりは大鳥圭介アニメのほうが結構視聴率があったんですけど、そういうところを途中でも、いい頃合いが来たら上郡町はやめてしまう癖があるのです。徹底してそれを追求して、発信力をつけていって、上郡町の情報を例えばブドウがおいしいだけでもいいです。例えば、こんなまんじゅうができましたよだけでもいいです。相生市なんか大根だけでいったから。  だから、何をどう作るかじゃなしに、どうやってこの町を発信するかというほうに視点を変えていったほうが上郡町のためになるのではないかと思います。  今回、中心的な自治体になってほしいのは、その発信力をこの地域よりも絶対的な発信力を持ってほしいわけです。そしたら、定住自立圏から上郡町さん、これを発信してくれへんか。三県境からテクノから、これを上郡町発信してくれへんかという、この観光協会の発信力を売りにして、そこからお金につなげられたらいいのですが、そういうことが観光協会にはできるだけのパワーを持てる団体ですから、46人集まっておられるのであれば、その46人に発信力というのをつけていただきたい。発信力をつける上で、必要なことは、発信力もそうですが、情報収集力、情報発信力に絶対必要なのは情報収集力です。それから、各地に点々と飛び回って、東京のアンテナショップに行ったり、北海道の五稜郭に行って、いろんな上郡町を広める、そして仲間を作る。そのネットワークがこれは政治にも必要ですが、情報収集、情報量、それからネットワーク、これはぜひつけられる団体にしていただきたいと思いますが、課長、今観光協会が新たに作って、事務局も行政の方を置いて、しっかりと作ると言われておりましたけれども、お願いしてよろしいでしょうか。 ○議長(梅田修作君) 産業振興課長。 ○産業振興課長(河本 洋君) 先ほども述べましたが、近隣の状況、また上郡町の規模等を勘案した状況で、元気のある観光協会を目指して、検討していきたいと考えてございます。 ○議長(梅田修作君) 井口君。 ○9番(井口まさのり君) 人事権がないので、今後、もし再任用の方でもいいです。それから会計年度職員の方でもよろしいのですが、観光協会を別組織において、これから幼保一体化して、こども園ができて、その後の空き幼稚園、空き保育園の校舎、ここに観光協会を新たに立ち上げて、その46人の中でどういう議論をしていただくかということに努めていただけるように、素人ばかりが集まっても何の話もできませんから、そこにしっかりとした局長を置いて、やっていただきたいと思いますので、副町長、その点についてどうですか。 ○議長(梅田修作君) 副町長。 ○副町長(樫村孝一君) 人事権が関わるということでしたので、私のほうからお答えさせていただきます。先ほど担当課長からも答弁させていただきましたように、観光協会は独立運営を目指すということにしてございます。  といいながら、町からの情報発信とかもございますので、できるだけ早い段階で観光協会等、町の連携も考慮した協会の体制へというふうに運びたいと思います。議員おっしゃるとおり、観光協会は相当な何がしかのポテンシャルを持てば、大きな町からの発信能力を備えるものだと考えてございますので、それも併せた人事も併せて組織の体制の確立へというふうに検討を続けてまいりたいと思います。 ○議長(梅田修作君) 井口君。 ○9番(井口まさのり君) 以前からずっと言っているのですが、行政のする仕事は行政のする仕事、観光協会のする仕事は観光協会、商工会のする仕事は商工会、自治会のすることもある程度は自治会がやると。行政が持たなくていい仕事まで持って、ばたばたしているようでは、これから行政運営に若い人たちに支障を来しますので、日曜日にイベントに行ったり、イベントに参加したり、イベントを作っていったりするのが行政の仕事じゃないですから、川まつりも踏まえて、行政の職員を使うというやり方を一度考えて、行政の仕事はスリム化していくべきだと思うのです。外郭団体に委託できることは委託する。それを町長になられてから結構やられておりますので、これ以上は強くは言えませんが、これからもそういった業務の改革を進めていっていただきたいと思います。  次の答弁をお願いします。 ○議長(梅田修作君) 総務課長。 ○総務課長(塚本卓宏君) それでは、次の住民団体と町の関係性を問うということで、町広報に折り込みされているチラシについてという御質問でございますが、上郡町から自治会を通して配付させていただいている文書には、広報上郡だけではなくて、各課からのお知らせとか、各種団体など公的な団体が発行するチラシとか、選挙公報など様々なものがございます。また、そこに自治会独自の文書なども加わりますので、各戸に配付するときにはばらばらにならないように、1つに束ねて配付することになると思います。この梱包の方法や配付方法まで行政が干渉するものではないと考えますが、町広報など一緒に束ねて配付された場合に、町から発信されている文書のように受け止められるといった声も頂いていることは事実でございます。  誤解を招かないように、町が発信する文書を明確に区分、判別できる、判断できる方法を検討したいと考えております。 ○議長(梅田修作君) 井口君。 ○9番(井口まさのり君) あまり私のほうは、チスジノリとか産廃ニュースとかその他のチラシは見る気も失せて、飽きてきて捨てているのですが、周りの人たちが、あのチラシが広報誌に挟んでいたんだと言われますから、質問を入れているのです。基本的に僕は捨てます。その中で、これ言っておけよと町民の方から言われたので、おまえお金もらったと書かれていたぞというようなことを言われていました。僕は初めて見たのですが、松本議員からそれはしっかり謝罪を頂いているので、それ以上言うことないと思います。  このチラシの配り方、この広報誌に挟むというやり方は、これは非常識だと思いませんか。町長、担当課でもいいです。 ○議長(梅田修作君) 総務課長。 ○総務課長(塚本卓宏君) 先ほども答弁させていただいたように、誤解を招く心配があるということでは少し配慮は必要かなと考えております。 ○議長(梅田修作君) 井口君。 ○9番(井口まさのり君) 課長に、これをやめさせなさいという話じゃないんですけど、大体こういう広報誌とか、社協が出しているものに、全く関係のないものをそこに挟んでくるということ自体が、常識に欠けているんです。そういう団体に幾ら言っても分かりませんよ。何回話をしても一緒ですから。町民から注意を頂いているので、その部分に検討すると言われていますが、例えば、どのような方法で町の広報は町の広報、議会の広報は議会の広報と分けていけるのか、お尋ねします。 ○議長(梅田修作君) 総務課長。 ○総務課長(塚本卓宏君) まだはっきりとこうするということまでは申し上げられませんが、例えば、町から発信する文書のリスト、依頼文を、今は自治会長のみにお願いしていますが、それを全ての皆さんに同じようにリストを付けて配るとか、町から発送するものを1つの固まりとして、何か袋に入れて、それぞれのお家に配るとか、何らかの区分の方法というのはいろいろ考えられると思いますので、できるだけ効率的な方法ということで考えていきたいと思います。 ○議長(梅田修作君) 井口君。 ○9番(井口まさのり君) こういうビラ合戦があって、合併のときですか、平成17年の合併のときに、ビラ合戦があって、赤穂だ相生だというビラ合戦をしていたときも、そのときも結構いろんな問題があって、いろいろもめていましたけど、広報誌に挟むというようなばかげた行為をする方はいなかったと思います。今回は、そのばかげた、非常識なことを平然としてやられる、この団体というのはどういうものかと。その団体とどういうお付き合いしていくのかということを2点目で聞かせていただきますので、答弁をよろしくお願いします。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) まず、上郡産廃問題対策協議会につきましては、産業廃棄物最終処分場の建設に反対している住民団体という認識でおります。また、団体からは私宛てに要望や意見を頂き、回答をお返しするやり取りはこれまでもさせていただいてきております。 ○議長(梅田修作君) 井口君。 ○9番(井口まさのり君) ここに掲示物として出させていただいたのですが、この団体は、大体僕は何をしようとしている団体かということははっきり理解できたんですけど、今回の新聞報道や今の活動内容で、この団体はこういうことをしようとしていたんだということが理解できました。これも含めて、この団体がどういう団体で、これから町と関わりが持てるのかどうかということを説明しながら質問していきたいと思います。  上郡町に反対派と言われる、この協議会の方が7つの項目を持って町議会に請願を上げてきました。7つの項目はこれだけの危険性があるからとチラシ等にいろいろ書いてきました。環境汚染がある。水にも汚染がある。シートが破れるといったことを散々書いて、チラシを出された結果、有識者会議の結果が出てきましたので、大きくパネルにして7項目の最後の部分です。  これについては、これは2点目でも話をさせてもらうのですが、ダイオキシンや放射能物質が持ち込まれる可能性がある。ほぼ豊洲に似た、完全に無害化できる保証はないとか、環境汚染が危惧される等、いろいろ書かれているのですが、有識者の結果は、ほぼ業者にもっとこういうふうに安全にしてくださいということを、今でも大丈夫というか、法的には大丈夫ですけど、もっとしてほしかったら、業者にもっと訴えたらどうですかというような内容でした。  その中で、「国の基準は一定の科学的根拠を持って定められているものであり、それにより日本の廃棄物最終処分場の環境上の問題が確保されてきたのも事実と考えます。」これは有識者会議からの返答なんですけど、いろんなことを問題視して、可能性を微々たる可能性でも持ってきて、明日もしかしたら飛行機落ちるぞと、飛行機をうちの町に落ちたら困るので、飛行機止めてくれというような何か訳の分からない、可能性だけで物事を言う人に対して、国はこういう法的科学の下で、環境上の安全が確保されてきたんですよということをはっきり言われております。  それから、国の基準が甘いとか、国の法律は適当だと言う人がおられますが、「分析技術の進歩は日進月歩であり、ごく微量な濃度まで測定することが可能ですと。だから、もし懸念されているのであれば、国が定めている排水基準や溶出基準より厳しい基準を業者に要求することも考えてくださいと。事業者の建設計画及び維持管理計画を精査して、疑問があれば、その解消に向けての提案をし、事業者に対応を要求することが肝要と考えます。」これが有識者会議の結論です。  この団体は、事業者とは会いません。事業者に会ってまともな話をしても、事業者側、行政側は、法律上の話しかできないのです。だから今日、午前中に松本議員が町長に反対する、町長の首長としての考えが必要なんだ、首長としての意見が大きいんだと言われるようなことがありましたけど、赤穂市の市長は首長ですよ。真っ向から選挙のときに反対だと言ってしまったもので、最初から反対ですから、今も反対しています。全然大きくないですよ、意見が。どんどん進んでいますから。市長の意見が大きいのであれば、今止まりますからね。止まらないということを理解してほしいのです。  止める理由の根本をこの団体は、止めるなら止める、はっきりこれが悪いんだ、こういうことがあるんだということだけ言いまくって、止める方法を知らないのです。だから町長に、町長も反対しろ、誰々も反対しろ、町民も反対しろと、声は上げますけど、止める方法が分からないのです。ないから。止める根拠を持ってきて、持ち出して、こうすれば止まるということを言えば、みんなそれに寄るんです。その根拠をちゃんと示してもらいたい。そういう団体とどういうふうにして、町長はこれから関わっていくのですか。もう今まで、散々突然来られて、アポも取らずに、ずけずけと連合自治会長の顔で来ているのか、それともその会の副会長の顔で来ておられるのか分かりませんけど、ずけずけと長時間、町長室に入って、町長に圧力をかけるという行為がこれから先も続くのですか。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) アポも取らずにといったことは、今はなくなっております。面談におきましては、事前に日時と予約をいただいて、予約時間内で対応させていただいております。今後も予約いただいた時間内での対応は真摯にさせていただきたいと考えております。 ○議長(梅田修作君) 井口君。 ○9番(井口まさのり君) アポ取るようになりましたか、そうですか。以前は平然と町長室に気の向くまま入っていって、町長にリコールするんだとか、議会にリコールするんだとか言われておりましたけど、それはなくなっただけでも良かったですね。今後もアポを取って、しっかり来ていただいて、時間が来たら帰っていただく。こういう仕組みにしないと、延々と来られたら、町長の職務に影響しますので、そういうお付合いでしていただきたいと思います。  いろいろ言いたいのですが、この団体こそが反対派の言っている意味も、前まではよく理解できたんです。反対だ、この人たちは何も知らないのだろうなと。もっと教えてあげないといけないと思っておったんですが、ここ最近は本当に反対したいのじゃないんです。できることは分かっているのです。反対する人も。選挙に出たいんだなと思い出したんです。この人たちは、この反対を正義にして、選挙に出たいがために一生懸命活動されている方なんだと。それだったら分かったと思いまして、反対をし続けても、反対の根拠すら持っていない。解決策も持っていないのです。でも、ここが不安だ、あそこが不安だ、こうなんだ、議会が悪いんだとあおりまくって、きっちり選挙には出てくると。もういいですよ。法律を無視して話をする方は今の議会の中でもいますけど、法律を遵守してしゃべるのが議会ですから。それ以上は法律無視してしゃべる人をこれ以上、上げられたら議会が困るんですよ。ちょっと考えてもらいたいと思います。
     それでは、次の新しい団体についてお願いします。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 梨ケ原・西有年地区最終処分場建設安全対策研究協議会につきましては、一度チラシは拝見させていただきましたが、構成員や活動内容につきましては、全く存じておりません。 ○議長(梅田修作君) 井口君。 ○9番(井口まさのり君) これは僕は一番よく知っているのです。これを立ち上げたときに顔を出していましたから。この団体は、今までは推進派だったんです。梨ケ原、落地、船坂の推進派として産廃を誘致しようじゃないかと。これ以上反対しても、一番当初は反対だったんですけど、途中からこれは来るということが分かってから、賛成派に変わって推進派でいました。今現在は、推進派という言い方は反対派の方にけんかを売るだけの行為ですから、やめましょうと。反対も賛成も関係ありません。みんなでこの大栄環境さん、東洋開発さんに安全対策を訴えていきましょうと。誰もが今まで安全対策を訴えてきていないので、先ほどの有識者会議の結果もありましたけれども、業者に対して、いろんな問題を解消してもらうために、議論したらどうですかということを有識者会議もかえってきております。議論しなければ、ただ単にこれは危険だ、明日雨が降って流れてしまう可能性があるぞという話ばかりしていても仕方がないので。これから本当に危険な部分は何なのか。今日、松本じゅんいちさんも言われていました。漏水検知システムは10年で壊れるんだとか、上郡町のやつは漏水検知システムは20年たっていますけどね。でも壊れていないです。壊れるんだというようなことを言われておりましたけれども、その可能性についてとかじゃなく、漏水検知システムをまず設置してくれるのか。壊れたときはどうしてくれるのか。汚染水がもし流れたときは、あなた方はどう責任を取ってくれるんだと。流さないためにどうするんだと。この議論がなされてこそ、反対か、賛成か、決められるのじゃないですかと。  その議論もなされないまま、反対だ、賛成だと言っても仕方ないでしょう。結局、反対、賛成と言ったところで、法律的に求められたもの、法的に来られた団体に対しては県が許可しなければいけないということは理解しているのですから。それに対して、いつまででも可能性論と、来てほしいから賛成論と、そうじゃなしに、来てもらう前にはしっかりと安全対策をしていくべきだと。町長に、こういう話は中間管理施設でも最終処分場でもこういう安全対策協議会ができたときには、行政がしっかりとサポートして、オブザーバーになって、有識者会議をそういう町民に場を持っていただいたら、そこに有識者会議を立ち上げて、新たに訴えていく、しっかりとした安全対策を訴えていく。これが僕は行政の仕事だと思うのです。  でも、これが町長に選挙前にこういうことを聞いて、町長が私は参加しますと言ったら、また反対している訳の分からない、大体、町民は気づいてきていますけどね、この団体のことは。どういう団体かなというのを気づいてきています。レベルの高い人だったら分かっています。そのこういう人たちの流れの中に、町長の発言が左右されるということ自体が、大きな問題なんですよ。  ここは聞きませんが、僕は選挙がない副町長に聞いてみましょうか。こういう安全対策を訴える団体についてはどういうふうに思われますか。 ○議長(梅田修作君) 副町長。 ○副町長(樫村孝一君) その安全対策に関わる団体につきましては、先ほど町長も答弁させていただきましたとおり、まだ組織とかの正確な情報がございませんので、どうかということについてのお答えはなかなか難しいのですが、もし議員がおっしゃるとおり、そこへ参加するという要請がございましたら、その時点でどういう方向で、どういう構成メンバーで、求めるものは何かとか、いろんなことを検討させていただきながら、求めに応じるかどうかの判断をさせていただきたいということにさせていただきたいと思います。 ○議長(梅田修作君) 井口君。 ○9番(井口まさのり君) きれいな答弁でありがとうございます。その反対する人、今反対する方々は何か誤解をされている部分もあるんです。住民投票で署名を書いてくれた人たちは私らの会員だと思っている人たちも結構いるんですが、会員じゃないです、署名取っただけで。自分らの会員はどれぐらいいるかということははっきりしていない団体ですから。はっきりできないから、署名簿の人数6,770何人は私たちの味方なんだという勢いでおられますけど、そうじゃないですね。  この団体もどういう団体か、この団体というのはどっちの団体か分からなくなってくるのですが、安全対策を求める団体も、今はどのような団体か分かりません。でも、私がこの団体がこれから成長していくに当たり、反対の意見をたくさん持っておられる方こそ、この安全対策協議会の中に入って、大栄環境さんは直接来る、東洋開発さんが直接、公の場に公開の場に出てきますよと、これは今月の14日でしたか。14日の4時からか忘れましたが、その時間に大栄環境さんも東洋開発さんも堂々と公の場に行きますよと。こういう場所に反対の人が行って、安全対策協議会と共同で、大栄環境さん、東洋開発さんにこういうことをしろ、おまえらは危険だから帰れと、いろいろ言われたらいいと思うのです。そのときのそういう場が今までなかった中で、よくここまで反対の人たちが可能性論だけで人を集めてきたなと。びっくりするなと。ちょっと上郡町の田舎性が見えたなと。もうばれていますけれども。あの団体がしようとしていること。ただ選挙に出たいだけです。  次に、副町長は今後、団体の内容を見てからと言っておりましたけど、これは漁協組合も農業委員会もそれから地域活性化するNPOもこの団体には賛同しやすい。安全かどうなのかはっきり示されていない中で、私たちも質問がしたいということで、理事に入ると言われていました。どんどん広がって、赤穂市からも入っていただいて、反対の方々も入っていただいて、みんなが入った中で、安全対策協議会をしっかり作って、安全を訴えていく。その中で行政も関わっていく。これは普通のことだと思うので、今すぐには、町長のお答えはなかなか難しいと思いますが、要請が来たらぜひ考えていただきたいと思います。  それでは、次の答弁をお願いします。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 指定避難所の整備につきましては、備蓄品の確保とともに、一定の環境整備が必要と考えております。コロナ禍での避難所運営に加え、近年の猛暑下における避難所環境の確保は課題であると認識はして、検討すべきものと考えております。詳細につきましては、担当課長より説明をさせます。 ○議長(梅田修作君) 住民課長。 ○住民課長(木村将志君) 指定避難所である役場第2庁舎やつばき会館、地区公民館等については、各部屋にエアコンが整備されてありますので、猛暑であっても、避難所として対応可能であります。しかしながら、大規模災害時に大勢の避難者を収容する小中学校の体育館には、御指摘のとおりエアコンがございません。夏休みであればエアコンが整備されている教室の活用等も可能であると考えますが、あくまでも教育施設であるために、平常時での災害の場合は、児童生徒の授業を優先させざるを得ないと考えております。災害時の避難所としての使用を前提に、天井が高くて広いフロアの体育館に対応するだけのエアコンを導入するというのは、非常に高額になるため、予定はございませんけれども、災害時の緊急対応としては、レンタルでのエアコンや冷風機等の確保を行ったり、国に必要な機器を要請するなどの対応が考えられます。  また、夏場の災害に遭いました真備町や熊本地震での被災地の対応、これを研究しておく必要があるかと考えております。  また、一方では、エアコンの設置も大事ですが、なるべく大規模災害時においては、早く避難所を閉鎖できるよう仮設住宅を建設していくというような、その確保のほうを優先していくというのが大事かなと考えております。 ○議長(梅田修作君) 井口君。 ○9番(井口まさのり君) この質問に入ってから、ずっと汗をかきっ放しで、暑くて仕方ないのですが、みんな涼しそうにエアコンが効いていますので。僕が暑がりだからこの質問を入れたわけではないのです。妊婦の方とか、高齢者とかそういう暑さ、寒さが影響するような方々に、エアコンのないところに避難しろというのは酷だと思うのです。夏も今、物すごく暑いですし。だからそういった方々のためにエアコン設置に向けては多額の費用がかかりますし、あまり予算案がめちゃくちゃかかる質問というのは、この4年間あまりしてこなかったんです。それは町長が財源を確保しようとしていることがよく分かっていたから。でも、選挙前にみんながいろんな質問をやってくれ、やってくれと言われたら、僕もこれはやっておこうと。  やっぱりエアコンはぜひあったほうがいいのじゃないかと思うんです。その辺については町長自身はどういうお考えかお尋ねします。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 担当課長が話したとおりでして、施設整備よりもレンタルで用意できるものをできるだけ確保していきたいと思います。 ○議長(梅田修作君) 井口君。 ○9番(井口まさのり君) もし国の予算がついていなかったとしても、補助がなかったとしても、ぜひエアコンについては検討していただきたいと思います。全てを一気にやれという話ではなくて、少しずつでもいいのでやっていただきたいと思います。  それとエアコンについて、今この夏でも、この夏、エアコンがついていない中で、大災害が来て、避難しなさいと言われた場合に、学校であれば教室にエアコンがついていますから、そういう方は優先して学校に避難していただくという仕組みも考えていっていただいて、この夏から教育委員会との話もありますけれども、そういう話合いをぜひしていただきたい。教育長、幼稚園はクーラーついていますよね。幼稚園はついていないんですか。できたら小さいところから取りかかっていただいて、そういう方々のためにもエアコンを考えていただきたいと思います。この選挙の公約に入れておいてください。よろしくお願いします。  次に、地域防災をお願いします。 ○議長(梅田修作君) 住民課長。 ○住民課長(木村将志君) 地域防災力の向上は図れているのか。産廃ばかりに気を取られていないかという質問になっておりますが、防災力の強化ということで、自主防災は地域での集まりというのが大事になってきておりますので、それに対しましては、山田議員の中で人権教育でコロナで集まりにくいというのと同様のことでございまして、本町では、昨年の3月2日にコロナ対策ということで、本部を設置しましたけれども以降、緊急事態宣言の発令、解除を繰り返して、丸一年が経過したような状況でございます。  その間、町民の皆様には、感染予防のために三密が重なる集会、会合、またイベント等の開催の自粛、これに御協力いただいて、自粛や中止をお願いしてきております。同様に、このような状況下で秋に予定しておりました合同防災訓練、これを1年延長しました。また、単位自治会等で行っていただいております自主防災としての訓練、防災会議を中止されたりしている状況です。また、地域の自主防災活動等では、講師として出向いていく出前講座についても団体のほうで1年間自粛している状況になっております。  なお、緊急事態宣言も解除され、今後、感染に気をつけながら、状況を見ながらですけれども、来年度新たなハザードマップの印刷を予定しておりますので、この配付を機に引き続き感染予防に努めていただきながらになりますが、出前講座も再開されていき、防災意識の高揚と地域防災の取組の充実に努めていきたいと考えています。  産廃ばかりに気を取られていないかというところですが、これはコロナ対策ということで、なかなか防災のほうに手つかずというような状況でございます。 ○議長(梅田修作君) 井口君。 ○9番(井口まさのり君) 議長が最初にしゃべったから、僕5分、余分あるんやね。 ○議長(梅田修作君) 延長は認めます。黙祷もありましたので。  井口君。 ○9番(井口まさのり君) そうですね。ありがとうございます。  コロナ、コロナと言われていますけれども、コロナの最中に、この連合自治会がしっかりとして地域防災をしたら早く済むんですけど、コロナと言われれば、ちょっと言いづらい部分があるんですけど、この連合自治会の会長が入っておる反対団体の中で、マックスバリューに緊急事態宣言の中に人集めをするということをしていますので、その人集めをするぐらいだったら、自主防災の人集めをしたらいいと思うのです。何でもかんでもコロナのせいにしたら駄目だと思うんです。自分たちがやっているのは、緊急事態宣言の中でも平気で人を集められる人たちの集まりなんですから。  赤松地域が「誰もが助かる社会」という本、これは大阪大学の大学教授が講師の方と作られたのですが、この中に赤松地域の防災がしっかりと書かれているのです。自主防災が。上郡町の中で、赤松地域の自主防災が最高のものが出来上がったなと、僕も赤松地域には敬意を表しているのです。これを読んだら、なぜこんなにすばらしい地域があるのに、周りでできていないところがあるんだというような、これだけの温度差がなぜここまでできたのかというのが不思議なぐらい、だから僕はあえて嫌味のように言いましたけど、産廃ばかり気に取られているのじゃないかと言いましたけど、赤松地域は産廃に全く関係していないんです。だから、赤松地域の自主防というのは物すごく優れていますよ。赤松地域は関係していないから優れているというわけじゃなしに、本当に優れています。  ですから、これを見習って、ほかの地域でやっていただきたいんですけど、地域自主防災ができていないのは、どこの地域ですか。 ○議長(梅田修作君) 住民課長。 ○住民課長(木村将志君) 現在のところ7地区の中の6地区ができておりまして、できていない地区は鞍居地区になってございます。 ○議長(梅田修作君) 井口君。 ○9番(井口まさのり君) 鞍居地区なんですよね。鞍居地区は、議員さんを脅したりする前に、しっかりと自治会長はこういう自主防をしないと駄目ですよ。だから、自主防災組織は7地区のうちの6地区ができているのに、1地区だけできていない。これはどういう地区なんだと。赤松はこうやって一生懸命頑張っていますよ。ですから、赤松を見習って、鞍居地区もしたらすぐ済む話なのに、遠くに行って勉強するわけでもなんでもないのです。自主防の勉強は赤松でしたらいいんですよ。  ですから、鞍居地区には、産廃反対と言うのも勝手ですけど、全然離れた地域から。でも自分のところの200年先の命よりも今すぐの命をしっかりと議論していただきたいと思います。  以上で終わります。 ○議長(梅田修作君) 井口議員、申し上げます。時間は3分までですが、発言において、選挙に出たいがための団体というのは不穏当と思われますので、訂正か取消しをされたらどうでしょうか。 ○9番(井口まさのり君) 発言には自由がありますので、訂正はしません。以上です。 ○議長(梅田修作君) 通告7番、議席9番、井口まさのり君の一般質問は終わりました。  以上で、通告に基づく一般質問は終わりました。これをもって、一般質問を終結いたします。  本日はこれをもって散会といたします。  再開は、明日3月12日金曜日、午前10時であります。  御苦労さまでした。              散           会    (14時03分)...