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  1. 養父市議会 2017-12-19
    2017年12月19日 平成29年第86回定例会(第3日) 本文


    取得元: 養父市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-10
    2017年12月19日 : 平成29年第86回定例会(第3日) 本文 (469発言中0件ヒット) ▼最初の箇所へ(全 0 箇所) / 印刷プレビュー                  午前9時30分開議 ◯議長(深澤  巧) ただいまから第86回養父市議会定例会3日目の会議を開きます。  本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付のとおりであります。        ──────────────────────────────   日程第1 会議録署名議員の指名 ◯議長(深澤  巧) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員は、会議規則第79条の規定により、議長において、11番、植村和好議員、12番、田路之雄議員、以上2名の議員を指名します。        ──────────────────────────────   日程第2 一般質問 ◯議長(深澤  巧) 日程第2、一般質問を行います。  18日の本会議に引き続き、通告の順に従い、順次議長より発言を許します。  9番、西谷昭徳議員の発言を許します。  9番、西谷昭徳議員。 ◯議員(9番 西谷 昭徳) 西谷でございます。おはようございます。本日、5人のしょっぱなということでございまして、どうぞよろしくお願いいたします。  今回、議長のほうに通告しております点につきまして2項目上げさせていただいております。それにつきまして一番から順次進めさせていただきたいと思っております。  始めるに当たりまして、一言、市長にお礼を申し上げたいのは、実は、私、前回の一般質問の中で木材の製品の活用というふうなことで一般質問しておりましたところ、前回、資料をいただきまして、養父市文化会館(仮称)整備基本計画の中の、ページで言えば7ページに、「森林と木材資源」という中に、「養父市には豊かな山地があり豊富な森林資源を有しています。新文化会館の整備に当たっては養父市及び兵庫県産材の活用に努めますと、木材の活用に努めます」というふうなことでございまして、ありがとうございます。  それでは、一般質問に入らせていただきます。  まず初めに、野生動物の被害についてということで上げさせていただいております。  まず、1点は、県下、耕作放棄地に拍車をかけているのは、何といっても、野生動物による被害と思います。県下、推定で鹿約15万頭、南但地方で4万頭ぐらいは生息していると言われています。このように、たくさんの鹿が生息しているとなれば、高齢化が進み、有害となる獣害を防ぐことが大変であります。長年耕作していた水田が耕作放棄地など考えてもみなかったようであり、1年でも耕作したい気持ちでありますが、高齢化が進むと自分の体力に限界を感じ、重労働となる米30キログラムの重さが難しくなったりして、以前考えられなかった野生動物の被害が余りにも大きくのしかかっております。のり網、金網、電気柵などの予防に使われたとのことでございます。
     以前、兵庫県の第11次鳥獣保護管理計画の資料の中でございますが、作物の被害額が、鹿で約2億円、イノシシで2億2,000万円と被害が上がっておりまして、鹿、イノシシで約70%を占めているようでございます。幸い、平成15年度より約15%減少されているようですが、それにしても被害額が高くなっています。養父市での数字は掲げていませんが、同じようにたくさんの被害となっているのではないかと想像いたします。この数字を見て、いかに、農林業の経済的損失経営意欲減退耕作放棄地の拡大に大きくつながっているのではないかと思います。このような状況を市長はどのように感じているのか、初めにお尋ねしたいと思います。 ◯議長(深澤  巧) 広瀬市長。 ◯市長(広瀬  栄) おはようございます。また、きょうも1日よろしくお願いいたしたいと思います。  9番議員、西谷昭徳議員の御質問にお答えしたいと思います。  県内各地で鳥獣害、有害鳥獣による被害が非常にふえてきているということであります。特に、農業や林業に対する被害は非常に大きなものがある。これは、先ほど御質問にありました、県の鳥獣保護計画等で記載のとおりであります。  特に、鹿につきましては、養父市を中心とします南但馬では非常に多くの被害を受けているということであります。このことによりまして、農業者、農林業そのもの、生産物に対する被害というのもあるわけですが、それでまた、目に見えない心理的な負担、幾ら農作物を作っても収穫できないというようなことで、営農、農業や林業への意欲の減退というようなことで、それでなくても農業の担い手が高齢化してきている現状の中で農業に対する意欲を失われてしまう。そして、農業離れが起きてくる、耕作放棄地の増加につながる。そういう意味で、農業の衰退といいますか、振興に大きく影響を与えているということは事実でございます。  養父市といたしましても、農業振興、農業を中心とした地域の活性化というようなことで農業特区にも取り組んでいるところでもございますので、鳥獣害対策につきましては、今後ともしっかりと農家の皆さん方とも連携しながら対応していきたいと考えているところでございます。 ◯議長(深澤  巧) 9番、西谷昭徳議員。 ◯議員(9番 西谷 昭徳) 年々高齢化すると、なかなか、農作業が重労働になるというふうによく聞くわけでございますので、そういう点を申し上げたわけでございます。  次に、稲作の生産価格は以前と変わらず安く、農業用の機械は大型化で改良されて使いやすく便利になっていますが、半面、ちょっとした故障になると修繕代が高くつくという状況のようでございます。そのために、農機具の修繕代に米代が回って高くついているというのが現在の実態というふうにも受けとめております。  自然栽培である野菜は手間や天候に左右され難しいとも言われています。その上、獣害が重なると農家は大変であります。以前にも一般質問をいたしましたが、田植えの準備で一晩あぜに置いていた苗が、明くる朝、植えようと行ってみると鹿に食べられていたというふうな実態があったわけでございまして、そういうことについて質問をさせていただいたことがあります。農家にとって油断もすきもないようでした。農会ごとに、最近は金網や電気柵が張られ保護されてはいますが、少し離れた箇所になると個々に保護しています。高齢化が進むと十分管理ができず、さらに、稲作は水路の管理やあぜ草刈りを欠かすこともできなくなり、獣害防除など、あるいは、支柱の固定もできなくなって、長年耕作していた水稲をやむなく諦めている農家がふえています。せめて、農家を守るために獣害完全駆除に取り組んでいただけないだろうかと思いますが、その点について質問をいたします。 ◯議長(深澤  巧) 鶴田産業環境部長◯産業環境部長(鶴田 晋也) 農家のやる気をそがないように獣害の完全駆除ということで御質問いただいております。  まず、完全駆除と申しますとイメージ的にゼロにするというイメージを持ってしまいますが、議員の御趣旨は、共生と言いましょうか、鹿も里におりてこなくて済むような自然環境をつくりながら、そういう環境のもとに農業をよりやりやすい形でやっていける環境を整備すべきではないかと、そういう質問だというふうに御理解をさせていただいております。  そういった意味で、まず、先ほども市長のほうからもありましたが、ある意味、ふえすぎた鹿を適正な数値に減少させる取り組みをしっかりと行っております。現在、県の目標、目撃効率という指標がございますけれども、これを、順次、先ほど申し上げた、人間と鹿が協調しながら生きていけるような目標値というものが、0.5という数字がございますけれども、これを段階的に下げていくために、まずは、平成33年度までに0.1を目標に、毎年毎年、そういった狩猟であったり捕獲の目標値を立てて対応してまいりまして、例えば養父市で申し上げますと、現在では約4,800頭ほど目標値になってございますが、平成27年度においては全体で5,000頭をしっかり捕獲したということで目標をクリアしながらしっかりと対応してきているという状況でございます。  その結果、先ほど申し上げた目撃効率、平成26年度には3.64だったものが平成27年度には2.85まで下がると。また、先ほど議員のほうから御紹介のありました被害額についても、確かに、被害額がまだまだ額がしっかりあるというところなんですけれども、ピークの平成22年、これは、養父市の試算ですけれども、平成22年に1億円近くあった被害額が平成27年度には3,700万円程度に下がってきているという実績もございます。こういったこともあるということで、先ほど申し上げた目撃効率を下げるという意味でいろいろな方策をとりながら、それでもやはり被害が出てくる部分は、いろいろな国の制度、または、単費を使った鹿の防護柵等の対応をとりながらしっかりと対応していきたいというふうに思っております。  また、養父市特区の養父市ですので、鳥獣被害の防止のためのいろいろなルールがあるわけなんですけれども、実を申しますと、平成27年1月にそれの一部を若干緩和していただくための調整も行いまして、市の判断でできる規制緩和、わなの数でありますとか、そういったものも緩和できるような方策をとりながら、より効率的な鳥獣害対策を講じてまいりたいというふうに考えております。 ◯議長(深澤  巧) 9番、西谷昭徳議員。 ◯議員(9番 西谷 昭徳) 農業特区も生かして、何とかそういうことで完全駆除というふうなことで取り組んでいただきたいなというふうにも思います。  先だっての新聞でしたか、鹿ではありませんでしたが、ニホンザルによる農業被害に対するために、兵庫県、京都府の5市町が「大丹波地域サル対策広域協議会」というものを取り組み本格的に除去するというような、新聞に出ておりました。これにつきましては、県のほうで専門部会の人が出前講座というふうなことを開かれてスタートされているようでございます。  被害に悩む篠山市では約190匹の猿が生息していて、その猿を追い払うことで周辺の自治体に移動したことが、広域連携によって追い払うために、篠山市が協議会を呼びかけ、丹波市、福知山市、南丹市、京丹波町が参加され、先進的な取り組みについて報告をされておりました。  今後、このような被害で悩む自治体が共同で取り組むように、養父市でも、鹿、イノシシ被害対策近隣市町が共同で協議会を立ち上げ防除しなければ解決できないようにも思います。森林は近隣市町に通じており、広大な森林面積で完全駆除までは難しいとは思いますので、連携して防ぐ対策が必要と思います。そのように、農家の心情を思うと深刻でありますし、猟友会との会合で本腰を入れて御指導していただくとありがたいと思います。鹿やイノシシが多く、猟友会員さんが少ないのか、猟師の方は捕獲する割には採算が合わないのか、猟友会から、苦情で本年度はこんなことについてというような御意見が出たのか、猟友会での御意見等があればお聞かせいただきたいと思います。 ◯議長(深澤  巧) 鶴田産業環境部長◯産業環境部長(鶴田 晋也) 野生動物被害に関する広域連携の御質問と、あと、猟友会との関係、御意見という御質問でございます。  まず、前半部分の広域連携という視点ですが、先ほど来答弁をさせていただきました、主に鹿につきましては、県全体の計画がある中で各市町村が目標値を設定して、先ほど養父市の実績を紹介させていただきましたけれども、近隣の市町においてもその目標値をクリアすることで各市の責務を果たすと、そういう形で但馬全体の鹿の数を減らしていくという考え方で基本的に駆除をしております。当然ながら定期的な情報交換等も行っておりまして、そういう連携の中で対応していくことで、今、実績が出てきておりますけれども、今後とも目撃効率0.5に向けて実績は積み上がっていくものというふうに考えております。  一方で、例としまして、カワウの被害等がございます。これは、なかなか決定的な対策がないということで、まさに、但馬地域広域連携協議会を設置しながら効率的な駆除の方法・対策の方法を議論しているような種もございます。  また、先ほど後半部分で猟友会からの意見というふうに、どういう意見が出ているのかということかと思いますけれども、現時点、養父市の猟友会、養父市で連携をさせていただきながら、先ほど申し上げました目標値の達成に向けて駆除活動等を行っているところでございます。  現在の猟友会の現状を御紹介させていただきますと、現在95名の会員数がいらっしゃいまして、そのうち銃器の所有者が42名ということで、毎年4月以降に有害鳥獣駆除に関する委託契約を結びまして駆除活動を対応していただいておるところでございます。平成29年4月以降の実績としましても、安定的に実績を重ねていただいております。  また、会員の高齢化の問題がよく話題に出るんですけれども、おっしゃるとおり、60歳以上の会員が76名と約8割ですけれども、8名の新規会員を迎えるなど、そういった組織の活性化も図られているようなところでございます。  また、先ほど費用のお話がございましたけれども、現時点では、国の助成金と合わせて、確か、1頭当たり1万2,000円の額を支給させていただいているところでございます。なかなか、これ以上の補助というのも、いろんなバランス感覚から精いっぱい頑張らせていただいているところなんですけれども、今後ともこういった予算を活用しながら猟友会と連携をしっかりとりながら、今後ともこういった野生動物の被害に対する対応をとっていきたいというふうに考えてございます。 ◯議長(深澤  巧) 9番、西谷昭徳議員。 ◯議員(9番 西谷 昭徳) いろいろと猟友会とも協議はされているようでございますが、なお一層の協議をしていただきたいなというふうに思います。  次にですが、鹿、イノシシの被害も大変ですが、追い打ちをかけるように、最近、ヤマビル、ダニが繁殖して農家は田んぼに出にくい。なぜなら、予防薬剤を裾にやらないと田の水などの管理に出れないようであります。時によっては1日2匹ぐらい長靴についたというような方もいるようでございます。田んぼに行く回数を減らしたり、観光などで都会から自然を求めて学生・生徒が来られて不愉快なことになっても大変です。彼岸などでお墓参りにお見えになって肩や首筋にたかられても悪い印象が残ります。一時、鹿肉を加工した食品の話も出ていましたが、フランスのほうではジビエということで評判がいいわけですが、日本食は牛肉が本場であります。ぜひ、農家の立場に立って鹿退治に取り組んでいただきたいと思いますが、特に、ヤマビル等については、本当に不愉快を感じるわけでございますので、先ほども同じような質問になりましたが、鹿の駆除に一層の力を入れていただきたいなというふうに思います。その点につきまして、再度、お尋ねしたいと思います。 ◯議長(深澤  巧) 鶴田産業環境部長◯産業環境部長(鶴田 晋也) ヤマビルなりダニの被害が広がってきているということは重々承知しております。  一方で、議員御指摘のとおり、駆除剤でありますとか、そういった薬による対策というのは非常に範囲が狭いということで、根本的な対策というものは、栄養源となっている鹿でありますとか鳥獣を駆除する、生活圏に入れないということが一番根本的な対策である、これは、全国的にもそういった方針というのが、農水省もそういうふうに示していますし、県としてもそのように整理しているところです。  引き続き、先ほどの答弁の繰り返しになりますけれども、猟友会との連携による駆除、または、どうしても入ってくる場合には、国・県単費を使った、そういった鹿柵の設置等をこれまで以上に実施していきながら対策に講じていきたいというふうに考えております。 ◯議長(深澤  巧) 9番、西谷昭徳議員。 ◯議員(9番 西谷 昭徳) 鹿は、田んぼへの被害のみならず、森林など成木の針葉樹の皮を剥いだり、下木、下草を完全に食べて、林層は地肌になり、いつどんな災害が起きるかはわかりません。いつも思うことですが、養父の「山野草の会」が春先に鉢植えをされ、冠句や俳句の色紙短冊を添えて展示されていて、盆栽のすばらしさに毎年感激しています。しかし、鹿の被害で展示できなかったとの言葉を聞いたことがなく、管理がよくできているなというふうなことで関心をしています。これから山野草の管理も難しくなるのではないかなと気をもんでいます。  以前、奥日光で美しく咲いたフリンソウや、たくさんの植物を植えたり大木が枯れたり、事によっては本来の多様な植生が失われたり、昆虫も、チョウ類は減り、日本を代表する貴重な自然が様変わりして生物の多様性が失われている。このことは観光地の日光だけのことでなく、テレビで放映をされていました。「ちょっと変だぞ、日本の自然、ふるさと激変」が流れました。鹿は森林資源を食い潰し、貴重な景観が壊れ、ササや緑の下草が食べられ、保水力や土砂災害を防ぐ機能まで失われ、森の力がなくなってきています。そうなると集中豪雨に襲われ土石流の発生で土砂災害となります。まして、地球温暖化現象局地的豪雨が起きやすくなり、本来、養父市でも台風災害が起きております。  また、冬になると雪で覆われるために、餌となるべき植物が雪の下になり、流木の樹皮を浸食しています。そうなると、杉、ヒノキなどの針葉樹の一番よいところが、値段的に高価であった元口が製品にならず使い捨てになります。育てるときには、元口、ひところは無節の柱として育てた過程であり、今思えば、大変、育てるために苦労されているなというふうにも思いますが、今後、本当に自然を守れるか、直接、間接、鹿の被害から守らなければ、国土保全、水源涵養とは名ばかりであり、これから災害が起きるかもしれない気象条件のようであります。そのためにも、鹿の被害は徹底的に取り組んでいただく必要があるのでないかと思います。市民の災害を防ぐための安全のために、農家の耕作放棄地解消のための観光資源を保護するため、山野草を守るため、森林資源を守るために、ぜひ、取り組んでいただきたいと思います。再度、市長の思いをお伺いしたいと思います。 ◯議長(深澤  巧) 広瀬市長。 ◯市長(広瀬  栄) 鹿の食害といいますか、一般に言われているところであります。御質問にもありましたように、鹿がふえることにより多様な自然が失われてきている。それから、それらに伴います防災上の問題も出てきているということでございますので、先ほど部長が申し上げましたように、駆除をしっかりしていく、そして、野生の生物等と人が共生できるような、そういうふうな環境づくりをしっかりと行っていきたいと考えているところであります。 ◯議員(9番 西谷 昭徳) 特に、年中青いものになっとりますササなんかは、土地をある程度保護するという粘りもあるわけでございますが、ササを食べられることによって地肌が出る、地肌が出るから災害が起きるというような状況ですので、鹿については徹底的に取り組んでいただくことが養父市の農業、あるいは観光産業についても一番特効薬じゃないかというふうに思いますので、ぜひ取り組んでいただきたいというふうに思います。  それでは、次ですが、2番の、特産品として自然薯を検討されてはというふうなことで上げさせていただいております。  まず1点でございますが、市内にはたくさんの農産物が特産品として販売されていますが、以前、旧関宮町では自然薯の栽培は非常に好評でありましてたくさん生産されていました。養父市は季節的に気温の変化が大きく、寒くなると身が固くなり粘りも増して味がよく肌が美しく、そして、畑で食べられるぐらいのことになり、気象にマッチしておいしいようでございます。  その後、生産されていた方が高齢になり現在は途切れていますが、問い合わせてみると、市内で数人の方が生産されているようであります。そして、販売は、道の駅などで販売されているようで、養父市の自然薯としてはなかなか好評のように聞いております。養父市の特産として自然薯をひとつ取り上げていただきたいと思いますが、それにつきまして市長のほうの答弁をお願いしたいと思います。 ◯議長(深澤  巧) 広瀬市長。 ◯市長(広瀬  栄) 農業中心に地域の活性化を図ろうとしている養父市にとりまして、農産物を特産品化していく、そのことは非常に大切なことであろうと考えております。特産品開発の一つとして自然薯を位置づける、それらは、過去の栽培実績もあるということでございますので、調査・研究、それらを振興・拡大していく、そういうふうなことも必要ではないかと考えております。 ◯議長(深澤  巧) 9番、西谷昭徳議員。 ◯議員(9番 西谷 昭徳) 先日、偶然に、昼前に民間テレビをかけていると、香美町の自然薯栽培を生産された方が全国放送で放映されていました。近年、人気が高く、その後も、新聞等で香美町では自然薯祭り、宍粟市でも自然薯祭り、篠山市には健康食品として載っているようです。口コミで市内で何人か生産されて道の駅に出されているということをお聞きしました。ぜひ、養父市の特産品として取り上げていただければと思います。  一般質問となりましたが、何と言っても、気候風土、土壌、土質など、養父市にとって最も適しているようにも思います。稲作がわりにニンニクの生産など、片手間で生産されている方もいるわけでございますので、耕作面積からいえば結構金額は上がるようで、検討されてみてはどうかというふうに思います。ぜひ、自然薯について取り組んでいただきたいなというふうに思いまして、お尋ねいたします。 ◯議長(深澤  巧) 鶴田産業環境部長◯産業環境部長(鶴田 晋也) 先ほど、市長のほうから答弁をさせていただいたとおり、調査・研究を今後進めていきたいと思いますけれども、経緯といたしまして、20年近く前ですか、昭和の終わりぐらいから、万久里のほう、周辺でつくられ始めたというふうに聞いております。非常に調子がよくて農家件数が10軒ほど広がったんですけれども、主に、当時贈答用として販売をされていたようですが、阪神・淡路大震災以来、売り上げが大きく落ちてしまって、先ほど議員のほうからございましたとおり、高齢化も相まってやめられたという経緯がございます。  そういったところから、川下と私どもよく言いますけれども、どういった販売戦略でどういったところをターゲットに売っていくかということも含めて、つくるだけではなかなか産地化になりませんので、そういったところも含めて、市場調査であったり研究を進めていきたいというふうに思っております。 ◯議長(深澤  巧) 9番、西谷昭徳議員。 ◯議員(9番 西谷 昭徳) 自然薯は市民の健康食として効果があるようですし、植物性たんぱく質ミニーシンや、消化酵素ジアスターゼを多く含み、強壮、疲労回復、高血圧によるなどの防止などを期待できる健康食品として注目をされているようです。難点は、イモ系統でありますので、先ほどの鹿、イノシシには一番気を遣うようです。値段的には案外手頃で、1年で長いものは1メートルぐらいは伸び、進物用などに使われ、10アール当たりになると約1,000万円近いというふうなことも聞いています。美山に行くと、ムカゴと言って、種に使うと2年かかるようですが、自然薯から使う場合は10センチメートルぐらいで玉切ることで、1年で生産できるようでございます。案外、なれると生産しやすいなというふうにも思いまして、現在、養父市では、ピーマン、大豆、トマト、ブルーベリー、ニンニクとかいろいろとあるわけでございますが、その中にぜひ自然薯を取り組みいただくような方向で御指導いただきたいなというふうに思いまして、再度、質問をいたしまして、答弁のほうをいただきたいと思います。 ◯議長(深澤  巧) 鶴田産業環境部長◯産業環境部長(鶴田 晋也) 議員御指摘のとおり、自然薯といいますと、非常に売り出し方といいましょうか、精がつくであるとか滋養強壮の効果が高いということで、打ち出し方は非常にインパクトがある打ち出し方ができるかと思います。  先ほどの答弁とつながりますけれども、そういった打ち出しをしながら、マーケットのどこに打ち出していくか、または、産地化となりますと数量もそれなりのまとまったロットをつくっていかなきゃいけないということで、関係者間の合意、そういったことも含めまして、繰り返しになりますけれども、自然薯に関する調査・研究を関係者間で進めていきたいというふうに思っております。 ◯議長(深澤  巧) 9番、西谷昭徳議員。 ◯議員(9番 西谷 昭徳) ちょうど、先日も、道の駅で売っているということでございまして2カ所ほどの道の駅に行ってみました。そして、店員さんにお聞きしましたら、案外評判いいですよというようなことで、特に、養父市産なんかの場合、肌が白くてというふうなことを言っていましたので、ぜひ、これを養父市の特産として伸ばしていただくように力を入れていただきたいというふうなことで申し上げ、私の一般質問を終わらせていただきます。よろしくお願いします。 ◯議長(深澤  巧) 以上で9番、西谷昭徳議員一般質問は終了しました。  暫時休憩します。                  午前10時12分休憩        ──────────────────────────────                  午前10時20分再開 ◯議長(深澤  巧) 再開します。  先ほど、9番議員、西谷昭徳議員一般質問の中で、10アール当たり1,000万円近くの収穫という等の表現がありましたが、御本人より、10アール当たり100万円近くという発言の訂正がございましたので、御報告いたします。  引き続き一般質問を行います。  1番、藤原芳巳議員の発言を許します。  1番、藤原芳巳議員。 ◯議員(1番 藤原 芳巳) 1番議員、藤原芳巳です。議長の許可を得ましたので、一般質問を行います。本日は、2つの質問をさせていただきます。  1つは、養父市創生総合戦略に関連して地域の持続をテーマとしたもの。もう一つは、文化会館の建設に関するものであります。  まず、課題は地域の持続でございますが、先日、管外視察ということで島根県の雲南市、岡山県の真庭市と2つの自治体で研修をさせていただきました。それぞれの自治体の取り組みはすばらしい成果を上げており、大いに勉強になりました。ただ、国中から注目されるほどの成功事例を持った町であっても、やはりそこには人口減少の問題があり担い手不足の問題があり、これらを解決するまでには至っていないということも垣間見えたわけでございます。  振り返りまして、我が養父市におきましても、国家戦略特区のアドバルーンは高々と上がっており政府の評価も高く勝ち取っている中で6次産業化も進み始めました。養父市の存在もかなり知れ渡り、ふるさと納税も随分ふえたということであります。  その上で、地方創生が叫ばれて久しいわけですが、言われるほどの実感を伴っていないのも事実であります。養父市総合計画、そして、まち・ひと・しごと・ふるさと養父市創生総合戦略も示されているわけでありますが、市民の暮らしは苦しくなる一方という声も聞こえてまいります。それは、収入がふえない中で、例えば、介護保険、健康保険を初めとする社会保険料の負担などがどんどんふえていくからであり、たまったもんではないわけであります。国の制度だと言えばそれまでですが、こういった制度負担と相まって現在の養父市の状況でございます、人口減少が地域経済の縮小を呼び、地域経済の縮小がさらに人口減少を加速するという負のスパイラルに既に陥っているのではないか。戦略はこのままでよいのでしょうか。新しい年度へ向けた予算編成も進んでいる中、新たな取り組みをお考えなのか、市長にお伺いをいたします。 ◯議長(深澤  巧) 広瀬市長。 ◯市長(広瀬  栄) 1番議員、藤原芳巳議員の御質問にお答えしたいと思います。  人口減少が進んでくる。人口減少が進めば地域の経済も縮小する。これは、ある意味、1つの理論だろうと思っておりますし、現実もそういうことになってきているということであります。負のスパイラル、こういう状況に陥っているのではないかということであります。養父市だけではなしに日本の地方全体がそういうことになっているのではないかと考えております。  こういう中で従来の取り組みのままでいいのかどうかということであります。養父市は、そういうことをひしひしと感じる中で、新しい取り組みとしての国家戦略特区であるとか大胆な挑戦を行っているところでありますが、いろいろ、その取り組みに対して国の高い評価であるとか報道、そのことがされる、それは、それで非常にいいことではある。ただ、批判があることも事実であって、その批判で出てくる言葉といえば、多分に、取り組んではおるが一つも豊かさを、恩恵を我々は感じていないという御批判が出てきているのだろうと思っております。  そういう中で、養父市は新たな取り組みを考えているのか、今、養父市が行っております地方創生の総合戦略、これだけでいいのか、この取り組みでいいのかどうかということでありますが、負のスパイラルに陥った状況を、例えば、今、これは、らせん状にきりもみ状態で、飛行機は、まさに今、海に落ちんとしているということですね、負のスパイラルということは。これを水平飛行に移す、そして、できれば水平から上昇飛行に戻せれたら一番いいということですが、既に地球の大きな重力が働いてそこに急速なスピードできりもみ状態で突っ込んでいる状況を水平飛行、正常の飛行に戻すには相当大きなエネルギーが要るということも覚悟しなくてはいけないということでございます。また、それを誤れば、ひょっとしたら正常飛行に移るまでに海に突入してこっぱみじんになってしまうかもわからないということでありますが、こっぱみじんになってしまうと存在がなくなるということで、そうさせてはだめだということで努力しているところですが、相当大きなエネルギーが必要になってくるということであります。  特に、それは、通常、並みの努力ではだめであって、ある意味、爆発的と思えるような大きな何か刺激が必要であるということであります。そして、例えば、それが起きたとしても、それだけではだめなので、そのことをずっと、そういうことをきっかけにして持続しなくてはいけない、我慢して持続するということが必要であろうかと思っております。  負のスパイラルの大きな原因であります人口減少、これは、いつも申し上げておりますが、我々地域がそのことを正義として当たり前としてつくり上げてきた、日々、日常のごとく、人が減るような仕組みをつくってきたということでありますので、これをただしていかなくてはいけないということであります。我々がまともだと思ってやってきたことが、結局、気づいたときには取り返しのつかないような状況に、今、環境としてなってきている。そのことを我々は、我々行政だけではなしに市民の皆様方も心底しっかりと理解していただく必要があるのではないかと思っております。  社会は1人だけでは生きていけれない組織であります。1人だけが幾ら裕福で豊かであっても、周りが豊かでなくなると、人がいなくなると、その人もそこでは生活することができなくなるということでありますので、一人一人が、ある意味、今生活に困っていない豊かな方も、それから、ある意味、なかなか厳しいと思っておられる方も、トータルとして養父市はこういう状況にあるのだということを理解していただいて、全員で、今きりもみ状態で落ちようとしているものをしっかりと水平飛行に移さなくてはいけない、そのためには大きな努力と覚悟が要ると。しかも、これは、一瞬だけではだめなので、ある一定期間、長期間持続することが必要で、諦めずに絶えずやるということが必要である、そういう覚悟が必要ではないかと思っております。  今の人口減少社会をわざわざ我々は構築してきたわけであります。40年も50年もかけて、これが当たり前だと思って構築してきたわけですが、実際は当たり前ではなかった。今見てみると非常に大変な状況。ですから、これをもとに戻そうと思えば、私は、この仕組みをつくってきた、かけてきた期間は要るのではないかと思う。ですから、20年、30年、40年、50年かけて我々は今この非常に厳しい状況から抜け出さなくてはいけない。しかも、時間だけかけてもだめなので、努力をしなくてはいけないということであります。原因は、ある意味、よくわかっているわけですので、それらの原因をしっかりと解決する、そのことが必要であろうかと思っております。  それらの解決をするための方策として地方創生の総合戦略というものを立てているわけであります。新たな展開というより、もう原因は目に見えてわかっているわけですから、その原因を一つ一つ丁寧に取り除いていく。そして、人口減少が厳しく進んできている、それを解決しなくてはいけないという、この大きな課題を我々は解消していく必要があるということであります。今の状況では、市民全員が地方創生、養父市の創生という1つの合い言葉のもとに、そちらの方向に進んでいくことが必要であろうと思っておりますし、我々は、そのことを市民の皆さん方にしっかりと理解していただくための努力を惜しまないつもりであります。  市役所としましても、市役所の全てを投げ打って、身を投げ打ってでもそのことを成し遂げないと、将来、我々のよりどころはなくなってしまうという覚悟でおりますので、そういう思いで地方創生に取り組んでいるということであります。  それらの一つの手段として国家戦略特区というような大胆な挑戦というようなことに取り組まさせていただいているということであります。国家戦略特区をやったから全てがよくなるというものではない。国家戦略特区をきっかけに、なぜ養父市はこういうような大胆なことをやらないとだめなんだということをしっかりと理解していただくということが肝要ではないかと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。 ◯議長(深澤  巧) 1番、藤原芳巳議員。 ◯議員(1番 藤原 芳巳) 多様な人が住む養父市を、この自治体を保ちながらということですから、なかなか大変だとは思いますが、この町の負の部分、つまり、うまくいっていない部分に耳を傾けることを続けてやっていただきたいと思います。  国家戦略特区の提案時において養父市の農業振興を行うための存在として発足した地域公共会社「やぶパートナーズ」でございます。現在、たくさんの仕事をこなしています。6次産業化施設の管理・運営、コンビニエンスストアの経営、ふるさと納税の返納品の処理、地域おこし協力隊に関する業務等でございます。そろそろ議会に対して業務の報告などが出るころかとも思いますが、きょうはその話ではありません。  農業に関して言えば、この会社は基本的な要素として2つの仕事を持っていると私は考えます。1つは、国際志向で、市内の生産品に海外輸出への道筋をつける仕事。今、ジェトロの協力も得てかなり成果に近づいているというふうには聞いております。もう一つは、地域の農家を守る仕事であります。この2方向のベクトルがどの程度の伸びを示すのかでその会社の価値が決まるのではないかと考えるわけです。  地域の農産物については、今、豊中市のアンテナショップ等で何とか販路の拡大の道筋をつけようと頑張っていただいておりますが、もちろん利益の上がる規模でもありません。会社全体の仕事量に対して人手も全く足りていない。地域の農家を守るところには届いていないということでございます。方向性はあっても時間が必要ということでございます。  「やぶパートナーズ」の話が出たところで、現在の方向性と状況についてどのように考えておられるか、お伺いをいたします。 ◯議長(深澤  巧) 広瀬市長。 ◯市長(広瀬  栄) 地域公共会社の話でございます。  これも、養父市が取り組みました新しい挑戦の一つと考えていただけたらと思っております。今まで日本の国にはなかった新しい概念を取り入れた組織、会社で、法人であるということであります。なぜこういうものを取り入れたか。先ほど申し上げましたように、並みの努力では、養父市といいますか、日本の地方の創生はなかなかなし得ないということであります。やはり何か大きな刺激が必要である。それから、従来の考え方とは違った視点で物事を進めることが必要であるということであります。  産業振興、経済振興等において、従来のやり方でしっかりと養父市も取り組んできておりますが、なかなか、これも、農業と同じように改善の兆しが見えなかったということも事実であります。国全体が非常に、地方の景気が冷え込む中で、養父市もその中に飲み込まれてしまっている。地域の事業者の皆さん方は非常に努力をされておる、塗炭の苦しみをされている。事業を継続するためには本当に大変な御苦労をされているというのは我々もよく知っているところでございますが、通常の苦労で今の制度の中でやっても、これは、なかなか報われないということも事実でありますし、また、地域の事業者さんたちが努力をされても、ある意味、社会の中でその部分が、努力が実らない環境にもあったということでありますので、我々は、これをどこかで風穴を開ける必要があるということで新しい概念の取り組みとして地域公共会社というものを入れたということであります。日本でも初めての取り組みということで、なかなか皆さん方にも理解していただきにくいところがあったことも事実であろうと思っております。  行政がみずから起業、事業を起こしたり、それから、新しい事業を創造したり、それから、行政の、より産業振興等を通じて効率化を図っていったり地域の振興を図っていくというときに、従来の行政施策では、これは、限界があるということで、地域公共会社というものをつくって、大胆にそれらを地域の中でやっていこう、それから、地域の中の事業者の皆さん方を支援していこう、それから、地域の中でいろんな可能性に挑戦したい方々を支援していこうというようなことでつくりました。
     業務の内容的に申しますと、どうしても、利益を当初からどんどん得られる組織ではないということも事実でありました。そういうふうな中で、平成25年に設立しまして今5年を迎えておりますが、先ほど申しましたように、収益的には非常に厳しい状況にはありますが、初期の会社設立目的はそれなりに果たしてきてくれているのではないかと考えているところであります。  特に、また、いろんな地域の農業者への、今お話ありました、支援であるとか、それから、農業を守るというお話でしたが、守るということではなしに、努力される農家の方々を支援していくという御理解をしていただけたらと思うんですが、農家の皆さん方の支援もしっかりやってまいりました。それから、農産物の海外展開等もかなり重要な立場でやってきました。これらが非常に、今、好評を呼んでいる。特に、朝倉山椒の海外への事業展開、それから、朝倉山椒の、今まででも、これは、養父市の非常に特色ある食材として位置づけられておりました。これも、より知名度を高めたというようなことでは大きな効果を発揮したのではないかと思っております。  地域の農産物の販売先を探していくであるとか、そういうような販路の拡大であるとか、それから、ある意味、新しい概念の会社ということもありますので、これらの行動はいろんなところでメディア等で報道されたりしてきたことも事実でありますので、パブリシティ効果といいますか、PR効果、これらも非常に、金銭ではかえがたいほど大きな効果を発揮してきているということであります。  現在は、先ほどお話ありましたように、地域の農産物を広くいろんなところで販売する販路拡大であるとか、農家の支援を行ったり、それから、農産物、朝倉山椒のより一層の海外展開への業務を行うなど、しっかりとその成果を、今、会社としての本来目的の達成のために努力してきてくれているところでございますので、もうしばらく、やぶパートナーズ、地域公共会社の成り行きを温かい目で御支援していただければ非常にありがたいと考えているところであります。 ◯議長(深澤  巧) 1番、藤原芳巳議員。 ◯議員(1番 藤原 芳巳) 特区で外部から入ってこられた企業の農業、これは、大量生産の大量販売、いわば、国際志向であります。販路もみずからの力で開拓をされている。  一方、市内各地域の養父市の農業、そのほとんどが1ヘクタール未満の零細な兼業農家であります。努力する農家の支援をやっていくという声がございましたけれども、高齢化の中、次の担い手につながるかどうかわからない。しかし、今少しの納得を彼らに与えることはできないものかというのがきょうの私の言いたいことでございます。直売所の充実でありますとか販路の拡大、農業特区の町養父市がそのためにどんなことができてきたのか。地域の農家を守るための戦略がなければ地域の持続は望めず、住んでよかったことにはならないと考えます。  自治協議会などで直売を努力してやっているところもございます。そうすると、小さいけれども、少しそこに農作物を出して、それで幾らかお小遣いになる、少し生きがいにもつながっていくという状況も出てきているのは事実でございます。  しかし、日本一農業のしやすいまち養父市を目指すとあります。集落営農組織にも入れないような零細な農家を守るというようなお考えというのは持てないものかということを、もう一度、お尋ねをいたします。 ◯議長(深澤  巧) 広瀬市長。 ◯市長(広瀬  栄) 養父市の農業を中心としたまちづくりということでうたっております。この中では、多様な農業の経営形態というようなことを申し上げているところであります。  従来のやり方でしっかりと守れるところは守っていただいたらいいわけであります。集落営農であるとか専業農家であるとか、それから、新規就農で専業になられる方とか農業をなりわいの中心とされる農家、何といってもそこが一番ベースでありますので、そこにしっかりと農業をやっていただけるような体制づくりをしていく。これは、従来からの農業支援施策等で、これは、手厚くあるというところでありますので、これらを使ってしっかり支援していくということで、専業農家とか担い手農家をつくり上げていくということになろうかと思います。担い手の経営体をしっかりつくる、これは、従来の施策で十分できるということでありますし、これらを活用していく。これが本来型の農政であります。  ただ、これだけではどうしても守れないところが出てきている。そして、それがどんどんどんどん大きくなってきているということに鑑みて、それを守るためにはどうしたらいいかということで、従来の制度ではこれが守れないわけですから、従来の制度をしっかりやって、それで守れたら我々はそれで行くんですが、守れなかったということがあるから、従来の制度を少しはみ出したような制度も我々は使わせてほしいと、養父市にあった制度を使わせてほしいということで国家戦略特区というものを行ったわけであります。  これは、国の農政のあり方から見ると、養父市のやっていることは、ある意味、異端児であります。従来しっかりやってきた国の農政から見ると養父市のやっていることは非常に目ざわりなことであります。やってほしくないことです。それでも、養父市にとって必要だからやらなくてはいけないということで勝ち取ったのが国家戦略特区で、その手法でやろうとしている。これは、従来にすれば守れなかった農地をどう守っていくか、それには多様な農業の担い手ということを言っているわけであります。  その一端として企業もある。それから、そうではなくして、都市から、農業をやってきてもらいたい、農業をやりたいというような方にもっと入ってもらいやすいようなことをしていこうとか、もっと小規模な農地を耕す方でもやっていただこうとか、ある意味農業委員会等の御理解もいただいて、非常に、これは、すばらしい制度でありますが、空き家に附属する農地は、たとえ小規模なものでも農家、今までは農地を持てませんでしたが、しっかりと持てて農家になれるような仕組みも養父市ではつくってきたということであります。  まさしく、これらは、小規模な農家をしっかり守っていこうという制度であります。従来の制度では小規模な農家が守れなかったから、国家戦略特区とかいろんなことをやって、従来守れなかった、制度では守れない小規模な農家を守っていこうというのが今の養父市の取り組みであります。養父市は、市民総農家というようなことも申し上げておりますが、全ての方に農業に関心を持っていただいたり農業を行っていただいたり、いろんなことをやる。それで、従来のごとく兼業で農業をやっていただける方、それは、健全な兼業で農業をやっていただければそれに越したことはないわけでありますので、そういう方々もしっかり支援していく。  そして、日々生産される農産物、大規模でありませんので量的には少ない。ただ、自家消費だけでは随分余剰が出てくる。それらについては、養父市では安全・安心でおいしい農産物がとれるわけであります。それらは、例えば直売所で売っていただくとか、直売所でなくてもいろんな流通経路をたどって他の地域でそれらを販売して現金収入にしていただくとか、それらの、ある一助の部分を、先ほど言った、地域公共会社やぶパートナーズもやろうとしているところでありますが、いろんな多様な農業経営形態のあり方を養父市の中で取り組んでいく。そして、それらの方々全てに関してそれぞれの形態に合った農業がやりやすいような環境をつくっていく。それが養父市の農業を中心とした活性化にもつながってくるということであります。  そして、農業の中には、例えば、生産するだけではなしに、よく言われておりますように、今は生産と加工と販売、6次産業化というようなことをやる必要がありますので、それらもしっかりと進めていく。そこの受け皿としては、大規模農家も小規模農家の農産物も受け入れれるようにしていきたいというようなことでありますし、経営規模が1戸当たり小さくても、それが集まってくれば生産地としての形成もできますので、例えば、皆さんで同じようなものをつくっていただくというようなことも進めていけたらと思っております。  それからまた、今よく言われておりますIoTですか、IT技術を使って物と結びつける。農業でもそれが言えますので、そういう先端技術を取り入れた農業、これらもしっかりとやっていく必要が、いろんなことをやっていけたらと思っているところでございます。  決して、大規模農家である、企業だけであると、そういうことではなくして、養父市で住む人は全て農業に関心を持ち、できることなら、みずから農業をやっていただける、そういうような環境づくりができたらと思っているところであります。 ◯議長(深澤  巧) 1番、藤原芳巳議員。 ◯議員(1番 藤原 芳巳) 「養父市は今を生きる人だけのものではない。次の時代にこの町をしっかりと引き継いでいかなければならない」、先日のシンポジウムで市長が言われた言葉であります。地域の人たちの思いと暮らしを大切にしつつ、戦略的に縮むということを実現して持続するまちづくりを進めていただきたいと思います。  次へ行きます。  世界の人口が爆発的にふえようとする中で日本の人口は激減していくという、世界史においても極めてまれなといいますか、特別な時代を迎えているわけです。少子化も高齢化も、人口の減少も当分は歯どめがかかりません。もう先人達の知恵、自分たちの経験が当てにならない、そんな時代とも言えます。ここからの未来は恐らく過去からの延長線上にはないと思われます。求められているのは、これまでのやり方や過去の常識ではなく、発想そのものを変えていかなければならない。市民全てがみずから考え、解決策を絞り出さなければならないと考えます。  国土交通省の国土のグランドデザイン2050というのが出ております。2050年にどうなるのかということでございます。今言ったことが少し書いてありますので、ちょっと読んでみます。幾つかです。  1、2050年には居住地域の6割以上で人口が半分に減少。そのうち2割が無居住化、地域が消滅するところがある。2、中心集落、旧役場、小学校のあるところ、養父市の計画での生活拠点なんかになっているところでは一定の人口が維持される可能性がある。買い物、医療の維持が大切。一定の移住者、1,000人規模で毎年1ないし2世帯で持続的に維持できる可能性がある。3、世界のどの国も経験したことのない4割の高齢化へ。高齢社会に対応した地域づくりが急務である。4、地方の高齢者数は2025年にピークアウト、2025年からは老人が減っていくということです。5、グローバル化の中、東アジア諸国の賃金上昇により製造業の国内回帰の可能性がある。少しチャンスが田舎にもあるのかもしれません。6、インフラの老朽化が深刻になる。7、世界は人口爆発、食糧問題が深刻化する。8、エネルギー危機への対応を迫られる。まだまだありますが、こんなことでございます。  このような状況の中で地域を持続可能性という視点で捉えるとき、行政組織もまたその視点で見直す必要があるのではないか。市の職員の数は今後も減り、一人一人の仕事の量もふえていく。いや、もうふえているとのお話でございました。しかし、市の職員こそが進取の気風を持ち、自由な議論を行い、政策づくりへとつないでいかなければ、地域の持続など望めないと私は考えます。  結論から言えば、若い職員をもっとふやすべきだと考えます。ここ数年は定年を迎える職員の方が毎年10人程度いらっしゃいます。相殺すると給与総額がふえたりはしません。お一人の部長の給料で若手2人ないし3人は採用ができます。若手職員をふやすことは何よりも効果的な地方創生への投資だと考えます。但馬農高や森林大学の卒業生などから業務に特化した採用があってもよいのではないかとも考えます。市長のお考えをお尋ねいたします。 ◯議長(深澤  巧) 広瀬市長。 ◯市長(広瀬  栄) 国土のグランドデザイン2050のお話がありまして、いろいろと事例、幾らかお話がありました。  聞いていると、市民も国民もこの国に住みたくなくなるのではないかと、非常に悲観的なお話がありましたが、現実的に今の状況で未来を想像するならそうなるのかもわかりません。私が申し上げましたように、我々は、この人口減少社会を当たり前として50年も60年もかけてつくってきたわけでありますから、これからもとに戻そうと思えば50年も100年もかかるんですよ。だから、確かに国は無責任にそんなことを書いておりますが、そんなことを書いて国民が喜ぶのかどうか。もう少し、私は、国は国なりに、だったらこうするべきであるということをしっかりと主張しやってほしいと思うんです。ただ国民の不安をあおり立てるだけで何か言葉だけの政治を行っている。一つも地方を勇気づけていない。そういう国のあり方に、私自身は非常に問題を感じている。だから、我々は国家戦略特区で国に反発していると考えていただけたらと思っているところであります。  確かに、人口の状況を見ていくと厳しいということは事実であります。だから、地方創生の総合戦略で、今のままでは、もとに戻るのに、例えば、100年も200年も、ひょっとしたら一旦は養父市はなくなってしまうのかわからない。そしてまた、300年後に養父市が出てくるのかもわからない。ただ、それでは非常に、今を預かる我々にとっては、それは、無策ですので、そのことをなくする。それで、短期間に、なるべく短い期間に、人口減少に歯どめをかけたり、それから、地域の活性化を、できるだけいい健全な状況、持続可能なものをしようとしているということが地方創生だと私は考えております。  職員の話であります。これも、少し、だから、長いスパンで考えていただけたらと思っているところであります。いずれにしましても、基本的にどう考えていくか。職員なり市役所の位置付けをどうするかという根本的な問題になってこようかと思いますが、市役所を雇用の場と考えて、大企業にするなら、それは、それでもいいのではないかと思います。帰ってきたい人は、どんどん若い人を雇いましょうと言うと、そのときには、それでも、これは、我々は市民の税金でいろいろ養われておりますので、ある一定の限度というのがあるかと思います。町が維持できる状況で職員の給料をどう払っていくかということであろうと思います。  それと、過去の例を見ていますと、職員の採用の非常に波がありまして、その時々の社会が求める行政ニーズのあり方によって、例えば、福祉が必要なときには、何か知らないけど、福祉関係の人をふやさなくちゃいけない、どーんと人がふえたりとか、あるときに社会資本整備をやらなくちゃいけないということでその関係の職員がどーんとふえたり、随分波があるんですね、市役所の職員、年齢的に見ても。本来なら、これは、健全な組織を維持する上では非常に問題があるんです。ですから、それらをできるだけ年齢的な平準化を図る中で、組織を、より強靱といいますか、しなやかで強い組織づくりをする必要があろうかと思っておりますので、そういうことも少し長期的視点で考えながら職員の採用等も考えていく必要があろうかと思っているところであります。若い人をふやしていきたいなとは思っております。できるだけふやしていきたいと思いますが、少し長期的視点に立って市役所の組織を考えたときの職員の採用ということもありますので、そういうこと、いろんなことを総合的に考えながら、若手職員といいますか、職員の採用は考えていけたらと思っているところであります。  市役所をどういう位置づけにするのか。これは、また長い議論が必要であろうかと思います。例えば、ふやそうと思えば給与の問題等があります。ふやそうと思えば単価を安くすればふやすこともできるかもわかりません。これは、労使関係の問題とかいろんなこともありますし一気にはなかなか片づかないところだろうと思いますし、多くの課題を抱えている中での今後の職員の定数管理等、我々も真剣にしっかりと考えていきたいと思っております。  若者の意見を入れる、これは、必要なことだろうと思っております。そして、今、若者の意見を入れて、それらを、いいことはしっかりと採用していく。そして、若者の力を伸ばすということも必要ではないかなと考えているところであります。 ◯議長(深澤  巧) 1番、藤原芳巳議員。 ◯議員(1番 藤原 芳巳) 今、私が言いましたのは、養父市の若者たち、しっかりとキャリア教育、ふるさと教育を受けております。市の職員としてそれぞれの持ち場で、あるいは、年齢的な発想の中で、また、地域の一員として養父市をどうしたらいいのか、意見具申をしっかりやっていただく。特に大切なのは地域に若い職員が出かけること、現場を見に行くこと、地域の人々の声を聞くことであります。その先にこそ市民の納得と暮らしやすい養父市があるのではないかというふうに考えているわけです。市長、お考えいかがですか。 ◯議長(深澤  巧) 広瀬市長。 ◯市長(広瀬  栄) 職員が現場に出るというのは、これは、全く必要なことでありまして、全ては、私は、現場から始まると思っておりますので、しっかりと現場に出る、デスクワークだけでは物事は進まないと思っております。  そういうことで、ただ、最近は事務のあり方も以前と変わってきまして、どうしてもデスクワークの量が多くなってきていることも事実でありますが、それをいかに手際よくこなして、しっかりと地域に出て市民の皆さんと話をするのか、そのことが最も大切だろうと思っております。これは、御意見のとおりだろうと思っておりますので、職員にもしっかりと、現場に出て多くの市民の方々と接して、そして、意見を聞いて、これが、職員としての資質を高める上で一番効果があると私自身は思っております。仕事を持ちながら、その仕事が現場でどういう状況にあるかということを目で確かめ、そして聞く、そして、課題があればみずから課題を解決するような方向で行く。それから、市民の皆様に、たまには厳しい御意見も聞いたり落ち込んだり、反対に、また、よくやったと褒めてもらって勇気が出てきたり、そういうことの繰り返しをしていくことが必要であろうと思っております。  市民の皆様にも、叱咤激励をするばかり、叱るばかりではなく、たまには、よくやったときは褒めていただくと職員はとても勇気が湧いてくるのではないかと思っておりますので、お願いしたいと思います。 ◯議長(深澤  巧) 1番、藤原芳巳議員。 ◯議員(1番 藤原 芳巳) 次に、文化会館の建設についてお尋ねをいたします。  まずは、市民の皆様への周知、また、皆様方との共通認識の構築も含めて建設に向けた流れを整理してみます。誤った認識部分があれば後で訂正をしてください。  現在の養父市立八鹿文化会館は昭和49年に整備され、42年間にわたり地域の文化・芸術活動の拠点として役割を果たしてきました。八鹿公民館も、合併後、市の中央公民館として実に多くの利用があり今日に至っています。しかしながら、いずれも、経年劣化により施設や機材も老朽化、また、何よりも耐震ということにおいて建てかえが必要と判断されました。新しい文化会館の施設整備の基本的な考え方を示す基本構想策定に向け、養父市文化会館等建設基本構想策定委員会が設置されました。構成メンバーは各地区の代表、文化協会の役員、商工会、PTA、社会教育委員、そして学識者であります。平成28年6月20日から12月7日までに7回の委員会を開き、基本理念、事業方針、整備方針、建設候補地、基本構想素案等についての協議を重ね、答申がなされたものであります。  その会議録をひもといてみますと、市長は、「基本構想策定委員会の冒頭において、市民の総意としての建設位置の選定、規模の決定、他の公民館の活用の総論として検討いただいた上で市の決定としたい」と言われています。市民を代表する立場の皆様に集まっていただき、それに加えて大学の先生にも参加を得て策定委員会を立ち上げた。市民本位のものとするためにという基本的合意のもとで実現の可能性を追求した経緯が会議録に残っています。  さらに加えますと、「図書館の要望、これは、大変多いものの、ランニングコストを考えると否定的にならざるを得ない。だが、何とか市民の声をくみとり要望に応えたい」とあります。市民アンケートも、公民館登録の166団体等で行っており、現状の音響設備への不満、トイレや座席の狭さ、駐車スペースの狭さ、隣室からの音漏れ、そして、老朽化への不満等々を吸い上げております。議論のポイントとしては、上位計画との整合性、地域活性化への貢献度、市民の利便性、実現の可能性の観点、この4つの観点から議論をされてきたものでございます。  建設予定地につきましては、当初6つあった候補地を審議を重ねて3つに絞り込み、さらに審議を重ねた結果としてグンゼ八鹿工場跡地が答申されました。パブリックコメントを経て基本構想が策定されました。議会からの要望もあり、市長のタウンミーティングの中での市民への説明と意見の集約もなされたところであります。それらを踏まえ、このたび、基本計画案が示され、パブリックコメントも実施されたところでございます。  議会では、この間、8回にわたって特別委員会を開いてきました。当局の説明を受け質問し要望を出してきました。極めて歯切れの悪い回答の中で、議会報告会における市民の問いに対する説明や回答も、できる範囲は限定的であったのではないかと私は思っています。  平成29年10月、議会報告会における市民からの質問でございます。ざっと紹介しますが、「用地はグンゼ跡地で決まりか、別の場所がよかったのではないか、図書館で決定なのか、旧町の各会館の取り扱いはどうなるのか、図書館のネットワークはどうなるのか、建設計画について市は市民の声を聞くようなことはしないのか、八鹿だけでなく市の文化会館というのであれば他の地域の意見は聞いたのか、養父市の財政から言うと大きなものは要らない、文化活動の予算も削られて十分な活動ができていない、グンゼは交通の便が悪い、ほかに適地はないのか、市民の意見は聞いたのか、グンゼ跡地では将来のまちづくりに投資効果が期待できない、わかりにくい場所だ」等々でございます。市民の皆さんがたくさんの疑念をお持ちだということは理解いただけると思います。  しかし、これは、情報不足の点もあり、既に広報紙なりタウンミーティングで、また、パブリックコメント等でも示され明らかにされてきたもの、また、個人的な御意見もございます。議員に知らされている範囲で回答、説明をしてきたところでございます。  前置きが大変長くなりましたが、改めて、現在の建設に向けての進捗状況と今後の予定についてのお尋ねをいたします。どのような状況でしょうか。 ◯議長(深澤  巧) 古段市民生活部次長。 ◯市民生活部次長(古段  守) 議員が先ほど申されましたように、昨年の基本構想を受けまして、今年4月から10月までの間、基本計画の策定業務に取り組んでまいりました。  この事業、市民の皆さんからの関心も非常に高く、そして、事業費も膨大な事業でもあります。市内の各それぞれの部署の調整、それからまた、兵庫県とか公安委員会とかいろんな部署との調整、それから、市民の皆さんの声を1つでもお聞きしようということでいろいろアンケート、それからタウンミーティングでも説明をさせてもらったりいたしまして理解を求めてまいりました。  そういった重要性に鑑みまして、若干遅れておりますけども、今、パブリックコメントを集約いたしまして、16人、60項目ぐらいな御意見を頂戴したところでございます。そういった御意見を非常に真摯に受けとめて丁寧に尊重しながら、御意見をまとめて市の意見として、それからまた、基本計画への反映ということを、今、考えておるところでございます。決まりましたら、また市民の皆さんには広報とかいうものを通しましてお知らせをしていこうというふうに考えておるところでございます。  この後は、用地取得に向けましても最終的な調整に入っておりますので、合意を得ましたら、議決を経まして本契約をしていきたいと考えております。  そしてまた、この計画を受けまして、基本設計、実施設計の業務に進んでまいりたいと考えておるところでございます。 ◯議長(深澤  巧) 1番、藤原芳巳議員。 ◯議員(1番 藤原 芳巳) 8月には議会説明をと言っていた基本計画案は10月末までずれ込んできました。事業完了期日を守りつつ高い品質を有する施設を整備するとなっておりますが、既に基本計画は4カ月遅れています。この件についてはどうでしょうか。お尋ねいたします。 ◯議長(深澤  巧) 古段市民生活部次長。 ◯市民生活部次長(古段  守) 先ほど申しましたように、当初8月末を目途にして計画策定業務を進めようとしておりました。ただ、たくさんの意見をいただこう、それから、アンケート等もとらしてもらおうということで、利用者の皆さん、それから各団体などにも御意見を頂戴いたしまして、そして、庁内でも庁内会議を8回ほど行いまして庁舎内の各意見調整を進めてきたところでございます。そういった時間を要しました結果、3カ月半ぐらいの遅れが生じておるというところでございます。 ◯議長(深澤  巧) 1番、藤原芳巳議員。 ◯議員(1番 藤原 芳巳) 今までの当局の対応を見ておりますと、議会と協議するというのではなく報告するというスタンスのように思えるのですが、市民への説明というのは、つまり、まず、議会と協議をして前へ行くということなのではないでしょうか。本来議会で審議すべき案件ではなかったとしても、行政の円滑な推進を図るために議会の意見を聞く必要がある、議会に議論を投げかけてみるというようには思われていないのか。基本的な考え方をお尋ねいたします。 ◯議長(深澤  巧) 古段市民生活部次長。 ◯市民生活部次長(古段  守) 市民の皆さんへの理解、そして、その代表であります議員の皆さんへの理解というのは、この事業を進めていく生命線だと考えております。今までも、今年3月に設置されました特別委員会の中で説明を申し上げてまいりました基本計画の案につきましても、それからまた、候補地のこと、予定地のことにつきましても説明を申し上げてまいりました。また、先進地視察などをされるなど事業への理解も得てきたことと考えております。  これからも、今、パブリックコメントの意見集約をしております。そういった内容であるとか、それから基本計画の内容であるとか、そういったことにつきましても、最終決定のものを説明させていただいたりしまして、議会の皆さんへの説明責任、それから、市民の皆さんへの理解をいただこうというふうに考えております。市民の皆さんに愛される施設をつくっていくためにも、議会の皆さんとの協議、説明を行って理解をいただいていきたいと考えております。 ◯議長(深澤  巧) 1番、藤原芳巳議員。 ◯議員(1番 藤原 芳巳) 次に、費用についてお尋ねをします。  当初から、おおむね35億円と言われておりますが、土地取得は1万4,000平米か2万8,000平米か決まらない中で35億円と言われてきました。今も総額は変わらないということは、2万8,000平米の取得を前提とした予算設定であったのでしょうか、お尋ねをいたします。 ◯議長(深澤  巧) 古段市民生活部次長。 ◯市民生活部次長(古段  守) 数字ばかりが先行しておりますけども、当初、市の八鹿文化会館の現況の施設の面積、それから規模、そういったものを、新たな市の文化会館として想定をしておりました。  そこで、約1万4,000平米がとれる候補地を探そうということで探していった結果、策定委員会の中でグンゼさんの土地を候補地とするということに決まりました。当初は、35億円という数字を決めておったわけでは、候補地を決めて35億円という数字が出てきたものではありません。用地取得につきましては、今の予定地の現況、それから、歴史的な経緯もある土地でございますし、それから、あそこを十分活用していこうと、大きな公園を望む市民の皆さんの声もありますので、決まっていったということでございます。  35億円の事業費につきましても、今の八鹿文化会館の施設、それからまた、県内の先行して建てられた施設の規模、事業費みたいなものを参考にして出したものでございます。 ◯議長(深澤  巧) 1番、藤原芳巳議員。 ◯議員(1番 藤原 芳巳) イニシャルコストについてでございます。  土地の購入費、設計監理費用、50センチメートルの盛り土の費用、それから建設費、建設費はホール、公民館、図書館、増床にかかる費用、駐車場の整備、公園の整備、親水公園的なものにするという、この整備も含む。それから、上下水道の整備、そして、これ以外に現在のホール、公民館の撤去費用、これを全て含んでおおむね35億円で仕上げるということでよろしいでしょうか。 ◯議長(深澤  巧) 古段市民生活部次長。 ◯市民生活部次長(古段  守) 基本構想や計画案で建設に要する全体事業費はおおむね35億円としているところでございます。 ◯議長(深澤  巧) 1番、藤原芳巳議員。 ◯議員(1番 藤原 芳巳) それぞれの費目について、およそどのような費用内訳になるのか、わかる範囲でお答えください。 ◯議長(深澤  巧) 古段市民生活部次長。 ◯市民生活部次長(古段  守) これから基本設計、実施設計を行ってまいります。  ただいま議員のほうがおっしゃいました、それぞれの項目、施設、それから外構とかの事業費につきましては、今後、基本設計で概算事業費が出てまいりますし、将来設計で全体の事業費が出てまいりますので、今の段階でどこにどれだけの事業費がかかるかということは申し上げることはできません。 ◯議長(深澤  巧) 1番、藤原芳巳議員。 ◯議員(1番 藤原 芳巳) それは仕方ありませんね。  それとは別に、人件費を含めたランニングコストについてであります。ホール、公民館、図書館、そして公園の維持管理、どの程度の見積もりをされているのか、お伺いをいたします。 ◯議長(深澤  巧) 古段市民生活部次長。 ◯市民生活部次長(古段  守) 養父市文化会館文化会館といいますのは一般的に大きな空間の施設でもございます。そのほかにもいろんな部屋がございます。特殊な設備とか備品とか機材とか、そういったものも必要であります。  それからまた、人件費、専門的な技術者なども必要になってまいります。イニシャルコストはもちろんかなり多くなってくると思いますけども、全体事業費も決まっておりますので、その中で経費削減に努めながら進めていきたいと考えております。  ランニングコストにつきましても、その施設が耐用年数を終了して満了を迎えるまでの間のコストというふうに考えておりますけども、今までは、施設を建てたらそれで終わりというふうなことも多かったわけですが、これからは、例えば、何年か経過しましたら取りかえをしていったり、それから、機材の更新をしていったりすることも必要になってまいります。そういった年次的な計画なども考えまして、ランニングコストプランを策定していこうというふうに考えてもおります。 ◯議長(深澤  巧) 1番、藤原芳巳議員。 ◯議員(1番 藤原 芳巳) 全く数字はお示しいただけないということでございます。  平成30年度から32年度までの3年間で施設整備を終えて33年度から供用開始する、33年度に既存施設の解体を行う。これを合わせておおむね35億円でやると言われております。私は、誤解を恐れずに申し上げますが、35億円にこだわらないでいただきたいと思うのであります。無駄遣いをしろと言っているわけでは決してありません。35億円ありきで進めることで萎縮しないようにと申し上げたいのです。東京オリンピックが目前です。資材の高騰も見込まれます。消費税も上がります。それを加えても、なお、事業費の増加を避けつつ高い品質を有した施設をつくるとあります。矛盾しておりませんか。そのあたりのことはどのようにお考えでしょうか、お尋ねをいたします。 ◯議長(深澤  巧) 古段市民生活部次長。 ◯市民生活部次長(古段  守) 今、議員がおっしゃいましたように、基本計画の中でそういう表現をしております。  いろいろ、今、資材の高騰などもありますし時期的には決していい時期ではございませんけども、それだけに、いい品質をつくるためにどういう方法がいいのか、どんな部材がいいのかというVE提案といいますか、そういう1つのパターンだけじゃなくていろんなパターンがあって最大の目的が遂げれるような、そんなことも、今、CM業者のほうも受託をしておりますので、そういう意見をいただいたり、一緒になっていい施設をつくっていきたいと考えております。 ◯議長(深澤  巧) 1番、藤原芳巳議員。 ◯議員(1番 藤原 芳巳) あんまり答えになっていないようにも思いますが。
     市民の質問もありましたので、少し細かな質問をします。  ホールについてでございます。客席数は650席とあります。平成27年度において650人を超える規模の催しは9回ありました。中でも、大阪桐蔭高校の演奏会は1,000人の来館者でありました。現状、876席であります。700程度を確保できればということでございましたけれども、650席の新しいホールでこの演奏会を開くことは可能なのでしょうか。お尋ねいたします。 ◯議長(深澤  巧) 古段市民生活部次長。 ◯市民生活部次長(古段  守) 計画案では650席ということで650席の席を1つの目安として、これから基本設計、実施設計に進んでまいります。  議員御指摘の大阪桐蔭高等学校の吹奏楽のコンサート、今まで3回やってまいりましたけれども、4時間足らずで完売するというような人気でもありました。そして、集客のほうもすぐにいっぱいになりまして、交流会なんかも持ちましたので、876席のキャパに対して約1,000人ぐらいの方が来られた。一遍に1,000人の方がいらっしゃったわけではありませんけども、そこも、650人でしたら650人の席でやることも可能ですし、幸いにして、今回、計画の中では、皆さん方の意見を頂戴して、できるだけ大きな舞台をということでオーケストラが乗るぐらいな舞台にしようということになっております。180人の部員を要する大阪桐蔭高等学校の吹奏楽部ですけども、これから先も来てもらえるかどうかわかりませんが、その規模の公演、コンサートもできるような舞台の大きさになっておりますので、650席といえども、その公演は可能だと考えております。 ◯議長(深澤  巧) 1番、藤原芳巳議員。 ◯議員(1番 藤原 芳巳) できるということですね。  次に、図書館でございます。図書館法に基づく施設ということでございます。  まず、ネットワークについてはどのようにお考えか、お尋ねをいたします。 ◯議長(深澤  巧) 古段市民生活部次長。 ◯市民生活部次長(古段  守) 議会からの申し出もございました。4つの公民館のネットワークは今後も維持をして、中央館としての図書館機能をつくってまいりますけども、それぞれネットワークは駆使して、いつでもどこでも入れる図書サービスを進めてまいります。 ◯議長(深澤  巧) 1番、藤原芳巳議員。 ◯議員(1番 藤原 芳巳) 全国では認知症にやさしい図書館づくりを目指す動きが広がりを見せています。今後の超高齢社会を踏まえ、認知症の人、お年寄り、障がい者も含めて等しく図書サービスが受けられること、また、孤立しがちな人たちの生きがいづくりや世代間交流の場になればよいと考えますが、そのようなお考えはありますか。 ◯議長(深澤  巧) 古段市民生活部次長。 ◯市民生活部次長(古段  守) 図書館といいましたら、介護予防といいますか、お年寄りの方も新聞を読んだり雑誌を読んだりされております。認知症の予防にもなりますし、それから、市民の皆さんの知の拠点でもありますので、いろんな方々、年齢、性別を超えてたくさんの方に使っていただけるような、そういう施設にしてまいりたいと考えております。 ◯議長(深澤  巧) 1番、藤原芳巳議員。 ◯議員(1番 藤原 芳巳) 次に、公園の整備についてのお尋ねをいたします。  市民の公園に対する要望は大きく、大いに期待するところであります。公園の運営、活用についてはどのようなイメージをお持ちでしょうか。 ◯議長(深澤  巧) 古段市民生活部次長。 ◯市民生活部次長(古段  守) 公園がありましたら、しかも、今回、広い公園を整備してまいりますので、一遍に全てのものを完備したような公園はもちろんできません。自然再生公園といいますか、自然の中で子供たち、それから、子供からお年寄りまでが楽しめるような、中に水路も通っているというふうな公園を考えております。  広い広場があったら、そこでいろんな催しも行えます。例えば、野外コンサートができたりとか、それからまた、いろんな夏祭りでのイベントも可能です。そこに来たら人がおられる、人が集まっていろんなことが始まってくると、そんな施設、公園もその一部として活用していきたいと考えております。 ◯議長(深澤  巧) 1番、藤原芳巳議員。 ◯議員(1番 藤原 芳巳) 札幌の大通公園のようにビアガーデンをつくるというわけにはいかないまでも、パークマネジメントといいますか、周辺エリアの価値も引き上げるような公共財を目指してもいいのではないと考えます。公園の一部での営業権の入札でありますとか、あるいは、起業、創業ですね、創業の場所といいますか、小さな商売がやれる環境を用意するとか、そういった試みがあってもいいのではないかと考えます。  私は、これらの施設は将来の地域振興、養父市全体の地方創生にとって重要な位置を占めることになるであろうと考えています。子育てや福祉活動への後押しのみならず、多くの市民のモチベーションを上げることができると考えます。全ての市民が輝く場をつくろうとしているんだと、そういう認識でおります。無駄に税金を使うなという御意見、どうせならよいものをという発想を否定される向きもあろうことは承知しております。  例えば、デザインに多くの費用をかけることは無駄だと思います。一方で、ホールの音響設備や効果に費用をかけることは無駄ではないと私は考えております。また、大変広い公園が整備される、ここに大きな可能性の広がりを期待しております。今、この閉塞感の強い時代の養父市において、これらの施設が必ずや市民に勇気と誇りと希望を与えてくれるものと私は考えます。市長はどのようにお考えでしょうか。お尋ねをいたします。 ◯議長(深澤  巧) 広瀬市長。 ◯市長(広瀬  栄) 基本構想の中にもうたってありますように、長期的視点といいますか、これからの養父市の未来に向けて持続可能な養父市づくりができる、その拠点施設としての文化会館の設備、施設の整備であるということであります。  昨日も申し上げましたが、これは、養父市全体、市民全員の施設であるということをしっかりと我々も念頭に置きながら整備をしていく必要があろうかと思います。いろいろ、御意見の中に、今ある4館といいますか、3館のホールのあり方であるとか、いろんなことも御意見が出ている。それらは、一体、将来どうなるのだろうといろんな不安がある中でそういう意見が出てきているのであろうと思いますので、しっかりと全市的にカバーできるようなそういう文化会館にしていく必要があるのではないかと思っているところでございます。  構想の中でその辺については方向性を示していただいておりますので、それらを我々は着日に実行に移していく、そういうことをしていきたいと思っております。  それから、先ほどの、認知症にやさしい図書館づくりということで非常に前向きな御提案であったのかなとは思っているんですが、認知症にやさしい図書館づくりというのは、なかなか、まだまだ我々がイメージしにくい部分でもあろうかと思っております。そのことよりもというより、養父市のこれからのまちづくり全体の施設整備全体の基本的な理念にかかわることとして、よく言われておりますノーマライゼーションであるとか、もっと進んでユニバーサルな社会づくりというような観点で、ホール全体といいますか、文化会館全体の整備を行っていく。そのことが、先ほどお話にありましたような、例えばの話として認知症の方にとってもやさしい図書館になってくるのであろうと思っております。ただ図書館だけが認知症にやさしいという図書館では、私は、何もならないだろうと思っておりますので、市民会館全体、それから、町全体がそういうまちづくりを行っていく必要があるだろうということで私のほうで少し補足をさせていただきたいと思います。 ◯議長(深澤  巧) 1番、藤原芳巳議員。 ◯議員(1番 藤原 芳巳) ユニバーサル社会の実現というのは全ての人が目指さなければいけない方向性だと私も思います。  以上で私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ◯議長(深澤  巧) 以上で1番、藤原芳巳議員の一般質問は終了しました。  暫時休憩します。                  午前11時33分休憩        ──────────────────────────────                  午後0時59分再開 ◯議長(深澤  巧) 再開します。  休憩前に引き続き一般質問を行います。  5番、津崎和男議員の発言を許します。  5番、津崎和男議員。 ◯議員(5番 津崎 和男) 5番津崎和男です。まず、文化会館について質問をいたします。  文化会館なんですが、私は、新しい文化会館建設で養父市民の文化・芸術の振興を図り、地域文化をさらに発展させる立場で発言いたします。  まず、1つ目ですが、きのうの本会議で、補正予算で文化会館関連の債務負担行為が可決され、候補地については、残念ながら、グンゼ跡地と決まってしまいました。私は、これまでから、文化会館と併設される図書館については私なりの意見を述べて、また、質問もしてきました。建設場所については、合併以来最大の事業であり、今後の養父市の文化振興につながる施設であり、慎重に場所を選定すべきであり、グンゼ跡地では文化振興、地域振興、市民が利用しやすい、こういう立場で見ると多くの問題点があると指摘してきました。  残念なことに、策定委員会が決めたからとグンゼ跡地を変更することなくピンポイントで進めてきた経過があります。策定委員会では、3つの候補地が上げられ全員がグンゼ跡地を最適地と認めたわけではありませんでした。さまざまな意見があったと聞いております。  市は、当初計画では必要な面積が1万4,000平米としていましたが、グンゼは当初から切り売りしないことはわかっていたはずです。グンゼ跡地にこだわり続け、その結果、懸念したとおり、当初の倍の2万8,000平米以上の広大な土地を6億8,000万円もかけて買う結果になった。残念でなりません。建設計画が持ち上がった当初から、最初からグンゼ跡地と決まっていたのではないかとの疑念も持たれます。残念ですが、これは、新文化会館が本当に市民に親しまれ市民文化が振興するために今後とも意見を述べ、問題点を指摘していきたいと考えます。  さて、新文化会館整備基本計画ですが、これを見ますと、グンゼ跡地2万8,647平米を6億8,000万円で購入するとしていますが、この整備基本計画にありますゾーニング計画図の図面があります。この図面に面積は書いていないんですが、1万平米以上が公園となっています。図面だけ見ると半分が公園である、こういう状態です。こんな広大な公園をどう整備してどう管理するのか、何か使う計画があるのか、まず、そのことをお聞きいたします。 ◯議長(深澤  巧) 広瀬市長。 ◯市長(広瀬  栄) 5番議員、津崎和男議員の御質問にお答えいたしたいと思います。  養父市文化会館の整備基本についてということで多くの御質問をいただいており、まず最初に、位置選定について御意見いただいたわけでございますが、位置選定、我々、構想委員会の皆さん方にいろいろ御意見をいただく中で、今、全体の姿として最大公約数的に将来のまちづくりをこれからやっていく拠点としてあそこがいいであろう、いろんな意見があっただろうと思います、御質問のとおり。そのいろんな意見を集約する中であそこを選んでいただいたということで、私どもも基本構想を尊重していきたいと考え、あの場所に決定をしたということでございます。  基本計画のゾーニング計画を見ていただく中で、公園と思われるということだろうと思いますが、土地の面積が1万平米以上あるということでございます。どのような公園計画をするのかということでございます。公園でございますので、我々も、タウンミーティング等でいろいろと、公園の必要性であるとかこういう公園が欲しいといういろんな方の御意見をお聞きしておりますが、多くの市民の方、子供もお年寄りもいろんな世代の方、そして、健常な方も障がいのある方もいろんな方々、そういう方々に集まってきていただき、憩える、そういうような安らぎのある場、そういう公園を目指していきたいと考えているところであります。  公園面積が何平米になるのか、それは、これから基本設計等を行う中で具体的に建物の位置とかそういうものが決定してきますので、それらの中からまた公園の位置も明確になってくる、面積も明確になってくるということであります。  そういうことでございますので、ひとつ、どうぞよろしくお願い申し上げたいと思います。 ◯議長(深澤  巧) 5番、津崎和男議員。 ◯議員(5番 津崎 和男) 公園で安らぎの場ということですが、これ、具体的に家族が遊べるように、ジャングルジムの遊具を子供向けにつくるとかそういう計画はないんですか。 ◯議長(深澤  巧) 本間市民生活部長。 ◯市民生活部長(本間 孝子) お答えいたします。  敷地内のゾーニングにつきましては基本計画にお示ししているとおりでございます。景観活用のエリアですとか文化会館のエリア、駐車場のエリア、市道整備分を除いた部分が公園の用地になろうかというふうに今は考えております。  基本計画にありますように、公園スペースですけれども、催しやイベントだけでなくて、子育て中の親子の集いの場ですとか、家族で気軽に立ち寄ったり休日を過ごしたいと思えるような市民の憩いの場になるように努めてまいりたいというふうに考えております。子供たちが自由に遊んで遊びを工夫するということで子供たちの自主性や創造性が育まれていくというふうに考えております。水路なども活用しながら子供たちが安全に自由に遊び場を選べるような、そういう多様な場につくっていけたらというふうに考えているところでございます。 ◯議長(深澤  巧) 5番、津崎和男議員。 ◯議員(5番 津崎 和男) 公園ということで芝生をやったり木々があるはずですけど、具体的に子供の遊具をつくるとか、そういう計画はないんですか。 ◯議長(深澤  巧) 本間市民生活部長。 ◯市民生活部長(本間 孝子) 大きな遊具を置くというふうなことは現在考えておりません。子供たちが自主性を持って、先ほど言いましたように、自分たちで遊びを考えながら遊べるような空間になればというふうに現在のところは考えております。  ただ、水路が通っておりますので、水路を活用して遊べるような空間づくりというのは、今のところ、親水的なところは考えているところでございます。 ◯議長(深澤  巧) 5番、津崎和男議員。 ◯議員(5番 津崎 和男) 半分が公園のような状態になるということですので非常にもったいない土地になると思います。無駄遣いじゃないかとは思いますが、次に移ります。  養父市は、歴史的に養蚕と深い関わりがあり、整備計画の初めにというところに記してありますが、長くなりますが、読み上げます。  「グンゼ工場跡地は養蚕と製糸業により養父市の近代化を担った場所です。養蚕の技術と養蚕秘録をあらわした大屋町の出身の先人、蔵垣出身の上垣守国を初め、私たち先祖は養蚕にいそしみ暮らしを支えてきました。県指定の景観形成重要建造物であるグンゼ八鹿工場事務所棟などはその象徴であり、往時をしのばせる歴史的な景観です。建設予定地の北側には、北垣国道など、幕末から近代まで活躍した、郷土が誇る偉人達が学んだ池田草庵の私塾立誠舎があります。また、グンゼは、表から見れば工場、裏から見れば学校と言われるほど人間教育に注力した会社でもありました。教育の息吹を感じるこの場所に新文化会館を整備することは、私たちや未来の市民にとって意義のあることです」と記されています。  このように、グンゼの跡地は養父市の養蚕業と深いかかわりがあり、この文書は養蚕文化を後世に残していく、生かしていきたいとの強い思いで書かれたものだと思います。  群馬県の富岡製糸場が世界遺産に認定され、養父市からも職員が現地に出向きました。大杉地区は重要伝統的建造物群保存地区に指定され、旧大屋町が長年取り組んできた先人、上垣守国の功績を残し、養蚕文化を後世に生かすための取り組みが高く評価されています。せっかく、整備基本計画にも記されている養蚕文化を生かす施設とするべきではないかと考えますが、どのように何か検討され具体化するのか、お尋ねいたします。 ◯議長(深澤  巧) 本間市民生活部長。 ◯市民生活部長(本間 孝子) 議員おっしゃいましたように、建設予定地でありますグンゼ八鹿工場跡地とその周辺には養父市が誇るべき歴史的資源と景観資源があるというふうに認識しております。これらの景観にあわせまして、近代化を支えてきていただきましたグンゼ八鹿工場跡地の歴史的な資源を近代産業化遺産として情報発信していくということは大事であろうというふうに思っております。そういうことで、交流人口をふやす、それが地域のにぎわい、地域活性化につなげていくことにつながるというふうに思っております。養蚕文化をきちんと伝承するような場所になればというふうに考えております。 ◯議長(深澤  巧) 5番、津崎和男議員。 ◯議員(5番 津崎 和男) 養蚕文化を伝承する場所ということですが、具体的に何か今度の施設にそういう文化を引き継ぐものをつくるのか、それとも、別個にあの公園のゾーンにつくるのか、そういう計画はないんですか。 ◯議長(深澤  巧) 本間市民生活部長。 ◯市民生活部長(本間 孝子) 具体的なことについては今後また検討していくことになろうかと思いますけれども、事務所棟などを残すことにしておりますので、それらを活用しながら歴史的なものを展示したり活用したりということになってこようかというふうに考えております。今のところ、まだ具体的なことについてはこれから検討していくところでございます。 ◯議長(深澤  巧) 5番、津崎和男議員。 ◯議員(5番 津崎 和男) 養父市には多くの貴重な郷土資料が収集されて、各地で発掘された財産があります。残念ながら、その保存状態が極めて不十分で、廃校となった小学校などにも整備されず、保存・保管されています。  整備基本計画の基本理念に記してありますが、「郷土資料を収集し、先人の歩んだ歴史や培った知恵を学ぶことで未来の養父市につなげます」とあります。今回の文化会館整備においてこの理念を実現することが必要と考えますが、どのように具体化しますか。特に文化財については、これまでも議会から、再三、整備計画をつくっていくべきだと指摘はしております。いかがでしょうか。 ◯議長(深澤  巧) 古段市民生活部次長。 ◯市民生活部次長(古段  守) 市内にもたくさんのいろいろな民俗資料、養蚕のいろんな資料なんかもいただいているものがございます。  ただ、今回、博物館をつくっていくものではございません。教育機関としての博物館をつくっていくものではありませんが、養父市では養蚕文化の発祥の地、拠点でもございますので、グンゼさんともいろいろ、綾部のほうにもいろんな資料も持っていらっしゃいます。そういったものもお借りしながら、養父市で養蚕文化が培われてきた、そういったことを市民の皆さんに知っていただく、そういう機会はつくっていけると考えております。  ただ、展示スペースの問題もありますので、たくさんのものをそこに常時置くということはなかなか難しいかなと思ったりもいたします。 ◯議長(深澤  巧) 5番、津崎和男議員。 ◯議員(5番 津崎 和男) 養蚕文化なり郷土資料を集める場所、郷土資料館なり、将来、この公園ゾーンで生かした施設の建設も考えていくべきだと思います。  次に、一番問題なのが、現在、旧町別に4つのホールがあります。それぞれの地域文化の振興の中心となっています。しかし、将来それぞれ閉館してしまうとそれぞれの独自の地域文化の発展は見込めません。旧町別の文化祭、芸能祭などの継続はどうするのか、それから、現在旧町別に行われておりますチェロコン、木彫フォークアート、子ども歌舞伎があります。それぞれ、このイベントには冠がついていまして、チェロコンは、第13回ビバホールチェロコンクールとか、大屋では第23回木彫フォークアートおおやとか、関宮は、せきのみや子ども歌舞伎、それぞれホールの名前や地名がついております。合併前から地域に根づいた独自の文化活動です。ホールスタッフとともに市民が参加するボランティアでの連日の日程を、それこそ、手弁当でボランティアで行っています。ホームステイもあります。このような、地域に根づいた地域文化をどうするのか。ホールが1つになればできるでしょうか。八鹿まで出向いて行うのか、650人も観客が集められるのか、全て、今あるホールをホームグラウンドにして活動しています。こういう検討をしてから建設計画を立てるべきだと考えます。建設するのが目的でなく、整備計画の基本理念である文化・芸術の振興が目的のはずです。整備計画では、「4つのホールで行われておる文化事業については、これらの活動を今後も継承し発展させていくことは新文化会館の重要な役割である」とうたっています。この点、4つのホールの対応をいかが考えておるんですか。 ◯議長(深澤  巧) 本間市民生活部長。 ◯市民生活部長(本間 孝子) お答えいたします。  平成24年2月に「養父市公民館・ホールの今後のあり方検討会」というものが組織されまして、養父市公民館・ホールのあり方について報告、提言を受けております。「今後も続きます人口減少ですとか厳しい財政状況、また施設の老朽化などによりましてホールを取り巻く環境は年々厳しくなっているということを踏まえまして、今後、4つのホールを維持していくことは困難な状況にありますことから、将来的には4つのホールを統合した新ホールを建設することが望ましい」というような報告を受けております。  このたびの新文化会館の建設はこの方向性に沿ったものであるというふうに考えております。  また、「養父市公共施設等総合管理計画」におきましては、ホールについては当面維持するとはしておりますけれども、各施設とも築20年を過ぎて老朽化が進んでおります。舞台機構や電気設備、空調設備などにおきまして維持管理費がかさんでいるような状況にございます。今後の維持経費を見ながら、施設利用者の安全確保ということもございますので、老朽度の度合いの高いものから集約していくという方向も持ちながら今後を考えていく必要があるというふうに考えております。  各地域で地域に根差したホールの文化活動が盛んに行われていることも事実でございます。独自の文化活動につきましては、新文化会館の開館と同時に閉館というようなことは考えておりませんけれども、集約についても視野に入れながら今後考えていくという方向でございます。  また、市全体としまして文化活動を維持するということは大変重要なことでございます。維持して発展させていくと。また、今ある文化活動を継承していくということは大変大事なことでございます。今度建ちます新しい文化会館の重要な役割であるというふうに認識しております。 ◯議長(深澤  巧) 5番、津崎和男議員。 ◯議員(5番 津崎 和男) 4つのホールの維持が難しいんですけど、ハード面の維持でなく、文化活動についてどうされるのかということを聞きたいんですけど。それぞれ独自の文化が地域活動で行われております。これをどうするんですか。1カ所で集めてするということなんでしょうか。 ◯議長(深澤  巧) 本間市民生活部長。 ◯市民生活部長(本間 孝子) 今、具体的に全部のそれぞれの地域で行われている文化活動を新文化会館で一緒にするという方向ではございませんけれども、今度の新しい文化会館は大変音響性のすぐれたものにしようということで整備を進めていく中で、今、ビバホールで行われているチェロコンクールを新しい文化会館で行うということもあろうかと思いますし、葛畑の農村子ども歌舞伎におきましてもたくさんの方に見ていただいております。すぐに券も完売するというような状況でございますので、新しい650席という、おおむね650席を整備する方向で進めている新文化会館で公演するということもありなのかなというふうに思っております。具体的なところは今後の検討課題かと思いますけれども、新しい文化会館も活用しながらそれぞれの地域に根差した文化も継続していくという方向性でございます。 ◯議長(深澤  巧) 5番、津崎和男議員。 ◯議員(5番 津崎 和男) 本当に検討していただきたいと思います。
     この文化会館の建設が持ち上がって最近になってから、ホールのスタッフとか市民から、たとえ新しいホールで演奏や演劇ができても、それにかかわる市民、スタッフは、それこそ手弁当で養父町なら養父町の市民が頑張っております。それを、そこをわざわざ八鹿まで出てきてできるのか、そういう状態になってしまうので、十分検討していただいて建設していただきますように、文化・芸術がこれ以上に振興していくように取り組んでいただきたいと思います。  それから、グンゼの跡地で問題なのは動線をどうするかです。敷地の前は一方通行、裏は八木川、西側は住宅地、東側は坂道と非常に使いにくい土地です。新しい市道を北東側に整備する予定のようですが、それでも、ホールの利用者が650人、イベントが終わると一斉に車で帰り出します。整備基本計画では、退場時の混雑を緩和する方法をソフト面を含めて検討するとありますが、どう考えてみても相当な混雑が予想されます。200台以上と見込まれる車両をどうやって帰宅させるのか。なぜこんな場所に建設したのかという疑念も湧いてきますが、私は、今、八木川がありますが、そこに車も人も利用できる、渡ることができる橋をつくるべきだと考えます。将来のことですが、将来計画の動線でこういう橋を建設するべきと思いますが、どうお考えですか。 ◯議長(深澤  巧) 古段市民生活部次長。 ◯市民生活部次長(古段  守) 今、敷地への進入路と申しますと、八鹿停車場線延長線上から北側に抜ける市道を整備して、安心・安全な動線を確保しようということで基本計画の中にはそれを盛り込んでおります。  確かに、幹線道路から入っていくというのは、四方に行ける用地ではございませんけども、先ほど議員がおっしゃった、ソフトの分を使ってといいますのは、いろいろサインをして、それから標識なんかもつけたりして入りやすいようなアクセスをつくっていくと。それから、将来的には、文化会館、公園、公民館、図書館機能を持つ施設がそこに建つわけですから、大きな流れの中で交通網の体系などは考えていく必要があるのかなと思いますけども、今のところは、市道の拡幅とか県道の拡幅とかいうことは上がっておりません。 ◯議長(深澤  巧) 5番、津崎和男議員。 ◯議員(5番 津崎 和男) 安全に文化会館に行けるように整備をお願いしたいと思います。  次に、図書館について質問させていただきます。  これまで養父市には図書館がなく、多くの市民、子供を持つお母さん、お父さん、生徒・学生から、「何とか養父市にも図書館が欲しい。お隣の朝来市や豊岡市には立派な図書館があり、老若男女が集い、読み聞き調べるという生涯教育文化が進んでいます。今ある公民館の1室を利用した図書室でなく図書館という独立した施設がほしい」、こういう市民の要望は高い。今回、やっと養父市にも図書館ができる。兵庫県内29市で唯一図書館がなかった養父市にもできるということで、多くの市民や小中高生からも喜びの声が出されています。この点については、市長や市の方針を高く評価するものです。  さて、この図書館の建設なんですが、どのような図書館を建設しようとしているのか。計画では書架スペースと学習室のラーニングスペースとなっていますが、面積はどれぐらいに計画しているのでしょうかという質問ですが、その前に、本の数、蔵書数について、幾らにする計画なのかを問いたいと思います。本の数、蔵書数によって広さ、面積が決まるはずです。蔵書数は、現在、養父市が4つの図書室で約5万5,000冊、そのうち八鹿では1万5,000冊、こういう状態になっています。将来的に図書館の本が5万冊、10万冊と、必要な面積が全く違う面積になると思います。そういう点について、そもそも、将来の蔵書計画というのはあるんでしょうか。 ◯議長(深澤  巧) 古段市民生活部次長。 ◯市民生活部次長(古段  守) 計画の中に盛り込んでおります図書館機能の御質問だと思います。  議員おっしゃいましたように、書架スペースと、それからラーニングスペース、これも、パブリックコメントの意見とか、それから、市民の皆さんからの要望もありました、学習室を整備してほしいという御意見もありまして、そういったことを盛り込んだラーニングスペース、学習室として、今の計画では約370平米から380平米というふうなことを考えておりますけども、確かに、本というのは、蔵書というのはふえていきますので、今後、拡張していくというふうなことも必要かなと考えたりしております。これは、基本設計、実施設計の中でそういったものを反映しながらやっていこうというふうに考えております。  今現在、養父市で5万7,000冊ほどの蔵書を4館で持っております。八鹿では1万6,000冊であります。図書館としては十分な冊数ではございませんけども、市民の皆さんのニーズをいただきながら蔵書をふやしていって、小さくても市民の皆さんから愛される図書館づくりをしてまいりたいと考えております。 ◯議長(深澤  巧) 5番、津崎和男議員。 ◯議員(5番 津崎 和男) 今、面積が370平米から380平米ということですが、この面積では本当に狭いとは思うんです。これ、比較ですが、朝来市の図書館については、朝来市も新温泉町もありますが、どちらも1,100平米から1,200平米、これは、単独の建物ですが。それぞれ職員数についても、朝来市は8人、新温泉町は6人います。図書館の司書はそれぞれ3名おるということです。  この整備計画の理念にたくさん図書館について書いておりますが、その理念を実現するには370平米や380平米やったら少ないんじゃないかと思います。「人が集まりゆっくりと落ち着くことができる滞在型の施設とするために、閲覧やコミュニケーション、読み聞かせ等の多様な機能に対応した閲覧スペースを確保します。また、インターネット環境の整備や、教え合い、学び合う場所となる学習スペース、学生や子供が利用しやすい環境、そして、養父市の教育方針、『生きる力を生涯学ぶまち、養父市が育むこころ豊かで自立した人づくり』を目指し、養父市の未来を託すふさわしい子供たちを育む場所であるとともに、全ての市民にとって知の創造拠点とします」、こういうふうにうたっております。この点については、本当に370平米、380平米では狭いんではないかと考えます。  これは、もちろん面積については決定したことではないんでしょうけども、きちんと蔵書計画などを立てて、その上で部屋の広さなどを決めるべきだと思います。この辺の蔵書計画はいかがですか。 ◯議長(深澤  巧) 古段市民生活部次長。 ◯市民生活部次長(古段  守) 今の時点では具体的に何冊の蔵書を目指すとかいうことはございませんけども、県内の人口同規模の図書館の持つ冊数であるとか、それから、全国的な同じような人口を持つ図書館の蔵書数であるとか、そういったものを参考にしながら目標値を立てて蔵書の購入、それから、市民の皆さんからも寄贈を受けるような、そんな方法でふやしてまいりたいと考えております。 ◯議長(深澤  巧) 5番、津崎和男議員。 ◯議員(5番 津崎 和男) きちんと蔵書計画を立てて図書館建築を進めるべきだと思います。せめて10万冊程度、3年、5年かけてふやしていくべきだと思います。  特に、図書館については、運営について、市民参加の図書館運営審議会などをつくって、市民の声や市民の要望に応えていくべきだと考えます。  次に、危機管理について質問いたします。  今年の秋は9月に台風18号、そして、台風21号が10月にやってきました。市内各地に家屋被害や農業施設、道路、山林、河川など市民生活に影響が出ました。今回、2つの台風で市民の安心・安全が一番の問題、課題として残りました。区長や民生委員、市民からも苦情が寄せられています。  まず、1つ目なんですが、台風により避難者数は、9月の18号台風で343人、10月の21号台風で48人と報告がありました。この数字は、旧町別の避難者数はわかるんですが避難場所別に何人が避難したのかわかりません。こういう調査はしていないんでしょうか。 ◯議長(深澤  巧) 西田危機管理監。 ◯危機管理監(西田 浩次) 当然、調査をさせていただいております。各避難場所ごとの避難者数を集計しないと全体の集計ができないからであります。 ◯議長(深澤  巧) 5番、津崎和男議員。 ◯議員(5番 津崎 和男) 私が書類を請求したんですが、その時点では聞き取りで調査しとるということで数字がわかりませんでしたけど、また改めていただきたいと思います。  それから、2つ目ですが、避難場所については、災害発生時に最初に避難するこれまでの1次避難所から指定緊急避難場所に名称が変わりました。避難生活を送る施設を、これまで2次避難所・大規模災害避難者が指定避難所にそれぞれ名称が変わっています。市民からトイレの問題をたくさん聞いております。今回の台風で指定緊急避難場所、特に、小学校、閉校した小学校も含みますが、小学校に避難したところ、水洗トイレの水が出ない、体育館には暖房がない、トイレもない、毛布もない、トイレがグラウンドにあり台風の雨風の中を歩かなければならないなどの現状を聞いております。市の当局は避難場所を指定しておきながら施設の点検というのはしていないのでしょうか。 ◯議長(深澤  巧) 西田危機管理監。 ◯危機管理監(西田 浩次) 各緊急指定場所の見直しにつきましては、現地を確認し安全を確認した上で指定をさせていただいております。また、指定緊急避難場所は命を守る避難所でございます。一時的かつ緊急に避難をしていただくために指定をしている場所でございまして、中長期にそこにとどまっていただくことを考えておりません。したがって、今御質問のあったように、毛布ですとかそういうものは、当然、置いていないということになります。 ◯議長(深澤  巧) 5番、津崎和男議員。 ◯議員(5番 津崎 和男) 毛布のことは一言言いましたけど、肝心のトイレはどうなんですか。トイレの水洗の水が出ないとか体育館にトイレがないとか、こういう点についてはいかがですか。 ◯議長(深澤  巧) 西田危機管理監。 ◯危機管理監(西田 浩次) トイレの水が出ない、体育館にトイレはない。体育館に一般的にトイレはついていないというふうに思っていますので、何らかの形で用を足していただくようなことになったんだろうと思っています。もう一度、各箇所につきましては最終チェックをしていきたいというふうに考えています。 ◯議長(深澤  巧) 5番、津崎和男議員。 ◯議員(5番 津崎 和男) 職員がチェックするべきなんですけど、緊急避難と言っても、これ、一晩過ごすとかそういう状態になるので、もちろんトイレが要るはずですけど、それ、きっちりチェックしないんでしょうか。する必要がないと考えておられるんですか。 ◯議長(深澤  巧) 西田危機管理監。 ◯危機管理監(西田 浩次) 必要がないとは申しておりません。しっかりと確認をさせていただいて指定をしておるというところでございます。 ◯議長(深澤  巧) 5番、津崎和男議員。 ◯議員(5番 津崎 和男) 確認をしたのにトイレの水が出ないというのはどういう原因やったんですか。 ◯議長(深澤  巧) 西田危機管理監。 ◯危機管理監(西田 浩次) 理由につきましては、恐らく水道の栓が閉まっていたということでございます。 ◯議長(深澤  巧) 5番、津崎和男議員。 ◯議員(5番 津崎 和男) 副市長の言うとおり、トイレの元栓というか、水道の元栓が閉まっとっただけのことで、その辺のところもきっちり職員が確認するなり、水が出るのか出ないのか、確認していただかんと、結局、ここの避難場所については、途中で市民の方が、これではだめだ、トイレもないようなところはだめだということで帰ったりという状態になっております。  施設の状況について、指定した時点で、指定する前ですか、これ、点検した何かマニュアルのようなのがあるのでしょうか。 ◯議長(深澤  巧) 西田危機管理監。 ◯危機管理監(西田 浩次) チェックリストを設けております。話せば長くなるんですけども、斜面からの距離ですとかスロープがあるかないかとか、想定される避難者数を収容できる施設であるのかどうかを含めてやらせていただいております。 ◯議長(深澤  巧) 5番、津崎和男議員。 ◯議員(5番 津崎 和男) 当然、避難所なので、人が何時間か滞在するということでライフラインの点検もあると思うんです。電気やガスや水道とともにトイレの点検もするはずですが、その辺はいかがですか。 ◯議長(深澤  巧) 西田危機管理監。 ◯危機管理監(西田 浩次) 当然、チェックはさせていただいているというところでございます。 ◯議長(深澤  巧) 5番、津崎和男議員。 ◯議員(5番 津崎 和男) きちっと、職員しか小学校のなんかは点検ができないので、きっちり職員がチェックして、水が出るか出ないかを見ていくべきだと思います。  いろんな苦情を聞いております。避難所に来てから職員が掃除とか片づけを始めたとか、体育館のトイレが校舎にしかないので、校舎の入口にはセコムの管理で入れない、鍵があかないような状態も聞いております。きちんと安心・安全な、市民を守るために、市民の身になって考え直すべきだと思います。  今回の避難では、市内約180カ所の避難場所があると思いますが、これ、全て鍵をあけて避難場所が開設できたんでしょうか。 ◯議長(深澤  巧) 西田危機管理監。 ◯危機管理監(西田 浩次) 指定緊急避難場所につきましては、基本的には各行政区単位で指定をさせていただいております。市のほうから避難準備高齢者等避難開始という段階の発令がなされたら解錠をしていただくということになっております。 ◯議長(深澤  巧) 5番、津崎和男議員。 ◯議員(5番 津崎 和男) 全ての避難場所、緊急指定避難場所が開設できたんでしょうか。それを聞いとんですけど。 ◯議長(深澤  巧) 西田危機管理監。 ◯危機管理監(西田 浩次) ちなみに、台風18号のときには市内全域に避難準備高齢者等避難開始というのを出させていただきましたので、市が指定をさせていただいております指定緊急避難場所で、建物の場合につきましては全てが解錠されたというふうに認識しております。 ◯議長(深澤  巧) 5番、津崎和男議員。 ◯議員(5番 津崎 和男) 認識されとるということで、全部あけたということだと思います。  4つ目ですが、旧町単位で、現在、行政区ごとに避難場所についての一覧表があります。その中に、何と野外の駐車場というのが2つある、屋外の駐車場ですね。具体的には、八鹿の諏訪町の開業医の駐車場、それから、小城の学校給食センターの駐車場、これが指定緊急避難場所に指定されています。これ、どういうことなんですか。外で台風が過ぎるのを待っとけ、こういうことなんでしょうか。 ◯議長(深澤  巧) 西田危機管理監。 ◯危機管理監(西田 浩次) 何回も申し上げます。用語は指定緊急避難場所です。指定緊急避難所ではございません、場所でございます。  今御指摘ありました2カ所につきましては、地元区等からの要望を受け指定をさせてもらったところでございます。 ◯議長(深澤  巧) 5番、津崎和男議員。 ◯議員(5番 津崎 和男) 地元区ですけど、区の駐車場を含めて2カ所ありますね、避難場所が。たとえ地元の要望であろうが、駐車場を指定していくというのは問題があるんじゃないですか。台風のときに大雨で外で待てと、幾ら車の中で待てと言ってもおかしいんじゃないですか。 ◯議長(深澤  巧) 西田危機管理監。 ◯危機管理監(西田 浩次) 何回も申します。指定緊急避難場所でございます。一時的に、緊急的に命を守っていただくという避難所で、そこに数日間とどまれとか数時間おれとかいうことを申し上げているんではないということを御理解いただきたいと思います。 ◯議長(深澤  巧) 5番、津崎和男議員。 ◯議員(5番 津崎 和男) 緊急の避難場所ということで、そりゃ、30分とか1時間はおれても、一晩そこで過ごすというのは本当に危険な状態だと思います。  避難場所について、なかなか場所がないという事情があるかもしれませんけど、これ、見直しすべきだと思います。  そして、台風の当日ですが、避難しなさいの告知放送がありました。内容について、放送内容が、毛布や食料品、身の回り品ですね、これを持参して避難してくださいという放送がありました。今回、夜に台風が集中しました。夜、傘を差して荷物を持って台風の中の雨風の中を歩くのは本当に危険です。特に、高齢者の移動は配慮が必要だと考えます。市民からもこの苦情をたくさん聞いております。この放送内容についてどう考えているのか。いかがですか。 ◯議長(深澤  巧) 西田危機管理監。 ◯危機管理監(西田 浩次) 避難に関しては、原則、徒歩で行うこととされております。したがって、今議員がおっしゃったとおりかもしれませんが、両手がふさがらないようにリュック等に非常持ち出し品等を入れていただく。傘ではなく雨がっぱ、レインコート等を着て避難していただく。これは、日本国内どの地域でもほぼ常識として捉えられている事項ではないかというふうに認識をしております。  また、今回、避難される際に、物を持って行ってくださいということを申し上げたのは、先ほど少し答弁させていただきましたが、指定緊急避難場所でございます。一時的に命を守っていただく。したがって、それら必要な備蓄品が置いていない。したがって、お水ですとか、御高齢の方、あるいは何か病気のある方につきましては持病の薬ですとか、寒い場合につきましては、暖がとれるようなものを携行してくださいという趣旨で放送したものでございます。 ◯議長(深澤  巧) 5番、津崎和男議員。 ◯議員(5番 津崎 和男) 放送内容も本当に考えていただかんと、確かに、傘でなく雨がっぱを着用しようということも含めてきちんと放送していくべきだと思います。特に高齢者の場合は多くの荷物を持つのは大変危険です。  それから、特に、今回の船谷については増水や土砂崩れで通行どめになって車の移動が困難でした。とても緊急避難場所の建屋小学校まで避難できる状態ではありませんでした。かろうじて、手前の三谷のこども園に避難した方もいたようです。この辺のところは、通行どめになったりして移動ができない、こういうことについてどう対処すべきか、本当に市民も戸惑っている状態です。この点についてどう考えておられますか。 ◯議長(深澤  巧) 西田危機管理監。 ◯危機管理監(西田 浩次) 市が指定をさせていただいております避難所への移動につきましては、災害の状況、特に、その中でも避難場所への経路の状況とか、昼夜間の別でありますとか、あるいは、雨の場合、浸水している箇所があるのかないのかとかいうようなところを最終的に各個人で御判断いただかないといけないのかなというふうに考えております。これは、昔から申しております自助・共助・公助の中の自助の部分でございまして、自分の命は自分で守るということが大原則だというふうに認識しております。  したがいまして、先ほど少し申し述べました、非常持ち出し品の事前準備ですとか、あるいは、持ち出す場合の入れ物ですとか、あるいは、避難経路の確認ですとかというのを平素からぜひ行っていただきたいと思っているところでございます。 ◯議長(深澤  巧) 5番、津崎和男議員。 ◯議員(5番 津崎 和男) 自助・公助ということで、自分で自分の身は守るということですが、では、船谷の方の場合、これは、どうしようと言うんですか。自宅で待機せよということでしょうか。 ◯議長(深澤  巧) 西田危機管理監。 ◯危機管理監(西田 浩次) 自宅で待機せよとまでは申しておりません。その状況の中で最も安全な場所に避難いただく、それが、たまたま自宅の場合もあるでしょうしお隣の家かもしれません。その辺は、平素からしっかり確認をいただきたいと考えとるところでございます。 ◯議長(深澤  巧) 5番、津崎和男議員。 ◯議員(5番 津崎 和男) 放送する時点で、避難してください、避難勧告が出ます。避難勧告なり出たら避難していくというところです、誰が、普通考えてもね。  この点、では、放送に、判断はとにかく自分でするんですが、自宅で避難する、垂直避難も含めて、それについてもきちんと告知するべきじゃないんですか。 ◯議長(深澤  巧) 西田危機管理監。 ◯危機管理監(西田 浩次) 当然のことでございます。  ただ、議員の御質問にございますけども、実は、もう既に平成26年3月に養父市地域防災計画なるものを大改訂して定めております。また、平成26年5月には、その地域防災計画を抜粋したダイジェスト版なるものを各御家庭に配付をさせていただいております。その地域防災計画につきましては、別冊資料の中で、何かあったときに垂直避難が可能なお宅の番地まで明確にうたわせていただいておりますし、地域防災計画ダイジェスト版の中には、垂直避難と水平避難、垂直避難する場合の判断基準等も載せさせていただいております。その辺もしっかり見ていただきながら知識として捉えて活用を図っていただきたいと考えているところでございます。 ◯議長(深澤  巧) 5番、津崎和男議員。 ◯議員(5番 津崎 和男) 地域なり家が指定されているということですが、放送されれば、あ、これは、皆さん、市民は避難しなければいけないなと思うはずです。その辺のところをきちんと告知していかないと、皆さん、避難所に目がけていくというような状態になってしまいます。  垂直避難なりということをきちんと放送するなりすべきじゃないんですか。自分で判断せよということですが、市の当局としてはきちんと周知しているなり、というような言い方をしますが、きちんと告知放送なりでも一緒に放送すべきじゃないんですか。
    ◯議長(深澤  巧) 西田危機管理監。 ◯危機管理監(西田 浩次) 避難勧告、あるいは避難指示を真夜中に出すような場合につきましては、告知放送の中でその付近までふれさせていただくこととしております。  何回も申します。市は神様ではございません。それぞれの地域の現在の状況を細部まで、この川の水位がここまで上がっている、この道路がここまで冠水しているというのを、つぶさに、確認をしようと努力をしますが、なかなか情報としても集まってこない。その中において、最終的には御自身が、その当時の置かれている状況の中で最も安全と思われる場所に避難をいただくということでございます。 ◯議長(深澤  巧) 5番、津崎和男議員。 ◯議員(5番 津崎 和男) もちろん、市民の考えも考慮に入れていただきたいと思います。  次の御質問ですけど、大谷校区の指定避難場所については第一学院高校が唯一指定されております。地元の市民から、伊勢湾台風のときに裏山の土砂崩れがあったと聞いています。これ、危険であり、見直す考えはないんでしょうか。 ◯議長(深澤  巧) 西田危機管理監。 ◯危機管理監(西田 浩次) 伊勢湾台風、58年前の台風でございます。その当時から、58年前と申し上げました、58年経過をしております。当時から現在までに急傾斜地の対策工事ですとか砂防堰堤の建設、河川改修等々が行われ、比較にならないほど防災の対策は進歩しているというふうに認識をしております。  また、第一学院高校につきましては、鉄筋コンクリートの3階建て、要するに、3階建てということで複数階があるということで大谷校区内では最も安全な建物というふうに確認をさせていただいております。したがいまして、避難所を変更する計画はございません。 ◯議長(深澤  巧) 5番、津崎和男議員。 ◯議員(5番 津崎 和男) 関宮の方々とは定期的に年に1回か2回、話し合いを、防災のことでというか、持っておられると思います。その辺のことをきちんと会議なり区長さんなりに伝えていくべきだと思います。不安な声をこちらは聞いておりますので、きちんとその辺の安全面を周知すべきだと思います。  それから、今回、災害対策基本法の改正によって養父市も指定緊急避難場所と指定避難所を行政区単位でしています。これは、地元に相談なく決めているようですが、避難場所設定について大きな問題があるように思います。これ、区長や地元市民の意見、これを聞いて見直しするべき場所がたくさんあるんではないでしょうか。 ◯議長(深澤  巧) 西田危機管理監。 ◯危機管理監(西田 浩次) 避難場所の変更につきましては、地元の区長様と候補地につきまして協議を重ねた結果、同意を得て指定をさせていただいたというところでございます。 ◯議長(深澤  巧) 5番、津崎和男議員。 ◯議員(5番 津崎 和男) 避難場所については同意を得ているということですが、実際に現実に使ってみるといろんな苦情なり不便なところが出ております。きちんとその辺のところを、また、防災行政なりに反映していただきたいと思います。  いろんな防災の資材があると思います。毛布や水、この辺のところ、ある程度、避難所に備蓄しておくべきではないかと考えます。現実に、今回の台風でも、寒いから毛布がほしいとかいう要望があったはずです。この辺、どうでしょうか。 ◯議長(深澤  巧) 西田危機管理監。 ◯危機管理監(西田 浩次) 先ほどの答弁でもさせていただきました。緊急的に命を守るために御避難いただく指定緊急避難場所につきましてはそのようなものを配っておく、事前に配置しておくという計画はございませんが、指定避難所というふうに市が指定をさせていただいております、例えば、小学校ですとか中学校につきましては、それらの備蓄品を事前に、ある程度の数量、設置すべきというふうに私も考えておりまして、順次、設置をしていこうというふうに考えております。 ◯議長(深澤  巧) 5番、津崎和男議員。 ◯議員(5番 津崎 和男) いいお答えをいただきました。  それから、集落によっては避難勧告が出ても台風のときの夜間の移動が危険です。今回は、区長の判断で自宅待機を勧めたり、遠くの小学校の避難所よりも指定されていない近くの公民館に避難させています。一律に避難勧告を出すのでなく地域の実情にあわせて対処すべきではないかと考えますが、いかがですか。 ◯議長(深澤  巧) 西田危機管理監。 ◯危機管理監(西田 浩次) 避難の勧告等につきましては別に一律に判断をして出させていただいているものではございません。そのときの気象状況ですとかその地域の地形的な特性ですとか、今後の予想雨量ですとか風向ですとか、それらを勘案して出させていただいているという現状でございます。その辺のところをよろしく御理解いただきたいと思います。 ◯議長(深澤  巧) 5番、津崎和男議員。 ◯議員(5番 津崎 和男) ということは、私が言いましたが、区長の判断で自宅待機を区民の方に勧めたり別の避難所に避難させたということはオーケーだということですね。一遍確認したいんですけど、よろしいでしょうか。 ◯議長(深澤  巧) 基本条例の7条の3項を使いたいということですね。西田危機管理監。 ◯危機管理監(西田 浩次) もう一度、御質問をお願いしたいと思います。ちょっと私なりに理解ができなかったものですから、よろしくお願いします。 ◯議長(深澤  巧) ちょっとゆっくり。聞き取りにくいところがあります。5番、津崎和男議員。 ◯議員(5番 津崎 和男) 要は、区長の判断で、今回、自宅におれとか、それから、避難場所に指定されていない地元の公民館とかいうところに避難を区長の判断でさせております。これは、その判断でよかったのか、こういうふうに聞いとるんです。 ◯議長(深澤  巧) 西田危機管理監。 ◯危機管理監(西田 浩次) この件につきましては、いいとも悪いとも、結果がよければ全てよしということになってしまうかもしれませんが、区長様、区民の安心と安全を守る立場からそのような御判断をされて区民の方にそのようなお勧めをされたということにつきましては、私としては、責めるべきものではないだろうというふうに考えています。  ただ、最終的には、個人個人がより安全な場所をというふうに選んでいただいて避難いただくというのがベターだろうというふうに考えています。 ◯議長(深澤  巧) 5番、津崎和男議員。 ◯議員(5番 津崎 和男) 時間がありません。  市内約180カ所の避難場所があります。災害の種別によって避難場所が変わります。市民がわかりやすいように施設や施設の入口に看板を設置するべきではないんでしょうか。目に見える安全・安心を与えるということで、どうでしょうか。 ◯議長(深澤  巧) 西田危機管理監。 ◯危機管理監(西田 浩次) 今の議員の御提案でございますが、実は、83回の定例会におきまして同様の御提案を受けております。そのときと同様の回答になろうかと思うんですけども、市民の安心・安全を守るため、よく識別していただくため、さらには、市民のみならず、そのときに養父市にいらっしゃる養父市民以外の方、特に、ワールドマスターズゲームズ2021関西のオリエーテーリングの会場となっておりますので、その辺を踏まえて多言語表示の標識をどんどん設置していきたいというふうに考えております。 ◯議長(深澤  巧) 5番、津崎和男議員。 ◯議員(5番 津崎 和男) では、来年度あたりに設置できるでしょうか。 ◯議長(深澤  巧) 西田危機管理監。 ◯危機管理監(西田 浩次) 何分、予算のかかることでございます。来年度からというふうに、この場で明言することはできません。順次、整備をさせていただこうと考えております。 ◯議長(深澤  巧) 5番、津崎和男議員。 ◯議員(5番 津崎 和男) 安心・安全を目に見える形で進めていただきたいと思います。  最後の質問ですが、これ、私が指摘してきたこと以外にも、台風関係、危機管理について課題や改善点があるはずですが、どういうことがあるでしょうか。市民にもわかりやすいように教えていただけたらと思います。今回の災害で課題となっている点について教えていただけますか。 ◯議長(深澤  巧) 広瀬市長。 ◯市長(広瀬  栄) いつも、私も申し上げております。災害ですね、特に自然災害の場合は、同じ台風でもその時々によって違う顔を持っているということであります。人の性格が一人一人違うように、自然災害についても個性があります。ですから、絶えず、我々は、新しい災害が起きたら、その都度新しい課題を抱えていくということになろうかと思います。それを全て共通して解決、共通して対応できる仕様書といいますか、1つの方法書、マニュアルは示すことはできますが、それぞれの災害においてどう的確にそれを生かしながら判断していく、これは、ある意味、経験であるとか訓練であるとか、そのようなたまものであろうと考えているところでございます。  課題はその都度出てきておりますが、それは、また、その都度新たなもので、いろんなものがあるということでございますので、我々は、できるだけ、災害時における共通した避難マニュアルとかいうものはしっかりと示させていただきたいと思いますが、それをいかに運用するか、それは、個人の方々の努力にもよるところがあろうかと思います。そのための、我々は、共同の防災訓練であるとか、そういう場は数多く提供していきたいと思いますので、そういうところに多く参加していただいて、いろんなケースにおける、みずからの的確な対応ができるような能力も養っていただく、そういうことも必要ではないかと考えております。 ◯議長(深澤  巧) 5番、津崎和男議員。 ◯議員(5番 津崎 和男) 時間がありません。  今回の台風ですが、今回の台風をチャンスと捉えて、その教訓と市民の声を防災行政に生かし、市民参加の防災を日ごろから市民の中に防災文化として定着させなければならないと考えます。  以上、私の発言を終わらせていただきます。 ◯議長(深澤  巧) 以上で5番、津崎和男議員の一般質問は終了しました。  暫時休憩します。                  午後1時59分休憩        ──────────────────────────────                  午後2時09分再開 ◯議長(深澤  巧) 再開します。  休憩前に引き続き一般質問を行います。  11番、植村和好議員の発言を許します。  11番、植村和好議員。 ◯議員(11番 植村 和好) 11番、植村和好です。議長の許可をいただきましたので、事前通告の2項目について質問を行います。  まず、質問に先立ちまして、昨年11月以来、1年が経過いたしました。この間、1年議員として、私自身、さまざまな経験と議会の仕組み等を学んでまいりました。先輩議員の適切なアドバイス等言動を注視しながらの1年であり、その経験にさらに上積みして行政当局に接し、市民の負託に少しでも応えられるよう活動をしていく所存であります。  さて、今年も台風の接近で多くの被害、また、市民の皆さんには避難準備勧告等の告知があり、消防団員、市役所職員におかれましては夜を徹しての対応をいただきました。幸い、人身事故もなく無事に過ごせたこと、ありがたく感謝の気持ちであります。  それでは、通告に沿って質問をしてまいります。  まず、1項目の1点、災害時の避難、避難場所についてでありますが、同僚議員が先ほど詳しく質問されており詳しく答弁もいただきました。重複する点が多々あると思います。その点は御容赦いただき、御丁寧に御回答いただきますように、よろしくお願いいたします。  まず、災害発生のおそれが予知できるとき、身の安全の確保のために避難準備、避難勧告、指示の告知があり、市民はその情報に当然関心を持って判断していると思います。その内容には、当然、避難住民への注意点、要求、要望等があります。告知内容には、避難時に持参品のこともありますが、避難せざるを得ない状況下で、高齢者、要援護者を含む避難者にどのようなものを想定しているのかを、まず、お聞きいたします。 ◯議長(深澤  巧) 広瀬市長。 ◯市長(広瀬  栄) 11番議員、植村和好議員の御質問にお答えしたいと思います。  災害時における避難、避難場所についてということで、避難住民への注意点、要求、さらに、高齢者であるとか要援護者を含む避難対象者、どのようなものを想定しているかということでございます。  前の議員の質問でも同趣旨の質問がありましたが、できるだけ、またお答えさせていただきたいと思いますが、詳細につきましては、これらにつきましては、副市長、危機管理監のほうから御答弁させていただきます。 ◯議長(深澤  巧) 西田危機管理監。 ◯危機管理監(西田 浩次) お答えします。丁寧にかつ端的に答弁をさせていただきたいと思います。  一般に、避難をしていただく場所といいますのは、時系列的に申しますと、最初は、指定緊急避難場所ということになります。次いで、指定避難所、あるいは、その方の状況によって福祉避難所ということになろうかと思っております。先ほどの答弁でも申し上げましたが、指定緊急避難場所というのは、緊急時、本当に速やかに命を守るときに避難をしていただく場所ということでございますので、そこに平常時から備蓄品等は備蓄していないのが現状でございます。したがいまして、議員の御質問であります、御高齢の方ですとか要援護者にはどのようなものを持ってきてもらいたいのか、何を想定しているのかということなんですが、それらの方には、当面、時期的なことが暑いとき、寒いときあろうかと思いますけども、寒さをしのぐためのもの、あるいは、飲料水や食糧、それから、これは、絶対忘れてはいけないのが、持病のお薬というものを想定させていただいております。 ◯議長(深澤  巧) 11番、植村和好議員。 ◯議員(11番 植村 和好) 私の告知内容の記憶では、貴重品、毛布、それから薬、食料品、簡単な食料品を持っていくようにというような告知内容があったと記憶しております。  果たして、高齢者、要援護者、特に、ひとり住まいの方にはなかなか難しいことと認識いたしておりますが、いかがでしょうか。  自己保身のためにとの意味はよくわかりますが、現実に無理がありませんか。お聞きいたします。 ◯議長(深澤  巧) 西田危機管理監。 ◯危機管理監(西田 浩次) 確かに、御高齢者の方が大量の物を持って避難をしていただくという行動には無理があるなというふうには認識をさせていただいております。現実であろうということでございます。  ただ、それらの方の安全でスムーズな避難のために、市は消防団員の協力を得ることとしております。消防団員もそのようなときにはそういう避難行動の要援護者等のお宅を回って、物を持ち、あるいは状況によっては車に乗せ避難所まで安全に輸送をいただくということで、平素からお願いしていることでございまして、現消防団長もそのようなことを全団員に強く要望されておりまして、ほぼ機能はしているというふうに判断をさせていただいとるところでございます。 ◯議長(深澤  巧) 11番、植村和好議員。 ◯議員(11番 植村 和好) 指定緊急避難所、先ほどの同僚議員の質疑にもございましたけれども、これは、長期的なものを目的にはしていないというような答弁、回答だったと思いますけれども、どのぐらいの期間といいますか、時間を想定されているのか。それには、災害の大きさ、いろんな面があるとは思いますけれども、それにしても、時期によっては毛布が要ったり食料品が要ったりということは必ず出てくるんだろうというふうに思っております。どのぐらいの期間そこにおらないかんのかというとこら辺の想定もなかなか難しいんかなというふうには思います。この点に関してはいかがですか。 ◯議長(深澤  巧) 西田危機管理監。 ◯危機管理監(西田 浩次) 指定緊急避難場所で避難をいただいている最大の期間、養父市として想定をしておりますのは一晩でございます。過去の災害例等を見ましても、大体避難をお願いするのは夕方ぐらい、あるいは、夜中ごろということでございますので、次の日の朝までというところでございます。したがいまして、約一晩を過ごせるだけのものを平素から準備いただくと。  その後につきましては、指定避難所、いわゆる生活をしていただく避難所に御移動いただいて、そこで市のほうから食糧ですとか、それらの御提供をさせていただきながらということになります。 ◯議長(深澤  巧) 11番、植村和好議員。 ◯議員(11番 植村 和好) 大体、一晩という想定であるようであります。  次に、毎年避難訓練を行政区単位で行っているが、これは、市民にとっても、避難に対しての意識高揚になり大変有意義のある訓練であると評価をいたします。が、しかし、実際の大雨、洪水、強風時での避難状況はなかなか訓練のようにはできていないように思われる。いや、実際にできないだろうというような私の感覚がございます。避難準備、指定緊急避難所開設との告知に対して、避難所には明かりがつくが誰もいない。ひとり住まいの状況確認も疑問符。なかなか訓練のようにはいっていないのが現実であると思う。危険である中大変であるが、避難所開設告知後は、その状況を、対策本部なのか、消防団員なのか、避難所の管理責任者であるのかが、実情の確認をして対応することが必要と考えるが、どのような見解をお持ちか、お尋ねいたします。 ◯議長(深澤  巧) 西田危機管理監。 ◯危機管理監(西田 浩次) 指定緊急避難場所につきましては、基本的には各行政区単位で指定をさせていただいております。多くの場合、地区の集会所であったり公会堂と呼ばれる施設がこれに該当するものというふうに考えております。そこにつきましては、それぞれの地元区長様に解錠をお願いし、そこで受け入れていただくということにしております。  避難状況につきましては、また、区長様等から市の対策本部等に御報告をいただいて、必要なものがあれば運搬をするというふうな運びとなっております。  また、独居老人の方ですとか、その辺につきましては、地区の民生委員の方、あるいは、先ほど申し上げました消防団員の方の巡回により確認をしていただくこととなっておりますので、なかなか、それが、実際に、今議員御指摘のとおり、機能しているのかしていないのかというのは、つぶさに、私、確認はまだできておりませんけども、今、それらを頼りにしているところというところが正しいところだというふうに考えております。 ◯議長(深澤  巧) 11番、植村和好議員。 ◯議員(11番 植村 和好) 次に、避難訓練も定着してきており、住民自身も、命にかかわることであり意識は高い。しかし、直面したときの対応が肝心で、行政の思い、指導、指示が必要ではないかと考えるが、いかがでしょうか。  防災会議等での検討、決定事項が行政区代表者、区長さんが多いと思いますけれども、市民に伝わりにくいように思われる。伝わっていないのではないかと思っております。ホームページ掲載、告知放送はもちろんだが、区長会、自治協単位での協議や説明が必要ではないでしょうか。いかがでしょうか。 ◯議長(深澤  巧) 西田危機管理監。 ◯危機管理監(西田 浩次) 議員の御指摘のとおりかもしれないなというふうに、今、考えているところでございます。  市がこのようにやっていこうという方針、防災上の方針につきましては、防災上の最高意思決定機関である養父市防災会議の中で御審議いただき決定をしていくわけでございますが、それらのことにつきましては、丁寧に市民の方に御理解いただくようなすべをもっともっと講じるべきだろうと。市民の不安の払拭につながるもんだろうというふうに考えております。  したがいまして、現在も出前講座等でいろんなところで防災にかかわるお話をさせていただいておりますが、それらをもっともっと、拡大といいますか、回数をふやす、あるいは内容を強化する等々をしながら、多くの市民に知っていただくことが必要かというふうに考えております。そうすることによって、市民の不安といいますか、思い違いも含めまして是正をされるんではないかというふうに考えております。
    ◯議長(深澤  巧) 11番、植村和好議員。 ◯議員(11番 植村 和好) 大変よい回答をいただきました。ぜひ、全市民、代表区長関係には必ず告知ができるように、周知できるように、今後よろしくお願いしときます。  2点目であります。指定緊急避難場所は見直しが行われ新規施設がある。その施設には民間施設も含まれているが、協力いただいている民間企業には感謝申し上げなければなりません。その施設決定に至る経過で、避難対象地区代表者、主に区長でありますけども、と行政、施設管理者でのもとで調整された避難場所施設になっておるのか、お聞きいたします。 ◯議長(深澤  巧) 西田危機管理監。 ◯危機管理監(西田 浩次) 指定緊急避難場所として指定をさせていただいておる民間の施設、複数ございますが、それらの指定に当たっては、当然、施設管理者たる民間の事業者さんの御了解を得た上で、地元の区の代表の方、それから、行政の担当等、3者で協議を行って同意を得た上で指定をさせていただいておるということでございます。  もう1点、問題となるのが無人の施設の場合等がございます。その施設の鍵の管理はどうなのかということになるんですけども、これらも、3者の協議の中で、担当区長にはその施設の鍵をお預けすると、平素からですね、というような処置はとらせていただいておるところでございます。 ◯議長(深澤  巧) 11番、植村和好議員。 ◯議員(11番 植村 和好) 私も、少し議会報告会で鍵の管理のことで質問があった思いがあります。特に、夜間、民間の施設でありますと工場とか、それからお店とかいう格好になろうかと思いますけれども、誰もいないという中で鍵の管理はどうなっているのかというとこら辺が疑問になっておりましたけども、今、危機管理監のほうから鍵の管理の件もございました。  夜になりますと、今までの経験でもほとんど夜が避難の時間帯になっているように、私は、記憶しとるんですけれども、行ったは、鍵がどうなっているんかというとこら辺が、1カ所、議会報告会でもそういう話がございました。その辺が心配になっておりましたけども、地元の代表者と民間施設の管理者と協議ができておるんだという、今、御回答がございましたので、それは安心しております。  民間施設の場合は、営業日に対しての避難対応、避難者の持参物の制限、施設の使用範囲、使用期間などの問題、課題はあると思います。こういう課題関係も協議をされて解決されておるのでしょうか。 ◯議長(深澤  巧) 西田危機管理監。 ◯危機管理監(西田 浩次) 当然、それらの課題につきましては事前に協議をさせていただいておるところでございます。 ◯議長(深澤  巧) 11番、植村和好議員。 ◯議員(11番 植村 和好) 次に、民間施設の避難場所でありますけれども、避難場所明示は必要かと考えます。私は、昨年度の3月議会での一般質問で避難場所に看板設置を提案していました。民間施設であれ避難対象地区には周知徹底できるよう、看板明示が必要と考えます。以前にも述べましたが、隣の豊岡市で県立高校に避難場所看板が立てられているのが、この秋ごろに目にとまりました。また、同じ豊岡市で、ある中学校でも目にしています。このように、人目に触れやすい場所に避難場所明示看板は必要と考えます。  この2件の看板は意識して探したものではなく、訪れたところ目に入った看板であります。このように、現実、設置しているのは自治体なのか学校独自なのかは確認しておりませんが、決して違和感もなく、防災意識の高さを感じました。私の身辺でも看板は必要だと言われる市民がおられることも事実であります。養父市もぜひ検討してくださいと質問するつもりでありましたが、同僚議員の質問の中で看板も検討していくという回答を危機管理監のほうから聞いております。これでちょっと安心はいたしております。ということで、再度、お尋ねいたします。 ◯議長(深澤  巧) 西田危機管理監。 ◯危機管理監(西田 浩次) 先ほどの議員の方の答弁のときにも申し上げました。看板につきましては、逐次、整備をさせていただきます。  さらに、追加ということではないんですけども、避難所自身に表示する看板はもちろんのことなんですけども、要は、市民の方、あるいは、その当時に養父市にたまたまいらっしゃる方々、それは、学生さんなのかもしれませんし観光で訪れた方かもしれませんが、その方が避難場所を識別しやすいように、電柱等に電柱看板、避難所こちら、矢印、こっち何メートルというようなやつも含めて、現在、検討をさせていただいておるところでございます。 ◯議長(深澤  巧) 11番、植村和好議員。 ◯議員(11番 植村 和好) 看板に関しましては、今おっしゃるとおりであります。大きな看板は必要はございませんし、誰彼なくぱっと目に入るような看板が一番いいんかなと。先ほどもございましたけれども、観光客にも何気なく目にとまるような看板が必要かなというふうに思います。ぜひ、設置のほうを検討いただきますよう、御提案させていただきます。  次に、避難場所選定は、民間であれ公共であれ、高齢者、要援護者、乳幼児にできるだけやさしい場所でなければと思いつつ、ぜいたくもいけませんが、生活上最低限の施設で安全が望まれる。まず、食べる、寝る、排泄が最低条件。避難場所については、一時的であれ長期であれ、慎重な選定が大事であります。今後も検討を重ねて、養父市が持っている環境を生かした選定をすべきであると思います。いかがですか。再度、お尋ねいたします。 ◯議長(深澤  巧) 西田危機管理監。 ◯危機管理監(西田 浩次) 避難所、指定緊急避難場所から指定避難所等につきましては、1回変更はしたというものの、これで全ての検討は終わりというふうに私は認識をしておりません。そのときそのときの状況に応じながら、逐次、よりよいところを、先ほど議員がおっしゃいましたとおり、避難行動要援護者の方々、御高齢の方、障がいのある方、あるいは、妊娠をされている方々に安心して避難をいただけるような場所を今後も引き続き選定をしていきたいというふうに考えております。 ◯議長(深澤  巧) 11番、植村和好議員。 ◯議員(11番 植村 和好) 次に、2項目めの1点目であります。  消防団員は市民の安全確保に最も身近な存在で信頼の高い究極的なボランティアだと私自身は認識しております。消防団員は非常勤特別職地方公務員として消防組織法、地方公務員法で示されております。養父市消防団員定数は1,360人と定められているが、定数の根拠はどこにあるのですか。また、現在の団員数は定員に達しておるのでしょうか、お尋ねいたします。 ◯議長(深澤  巧) 西田危機管理監。 ◯危機管理監(西田 浩次) 消防団員の定数を定める基本といいますのは、消防庁から示されております消防力の整備指針によります。  しかしながら、この消防力の整備指針には、団員数を規定する明確な計算式等が記載をされていないのが現実でございます。各自治体は、それぞれ独自の基準を設けて定数を定めているというのが現状でございます。  養父市は、ポンプ車、積載車、可搬ポンプの保有数など、消防機材を使用した出動時に最低限必要である人員4名と、過去の出動時の参集状況等を掛け合わせて定数を定めさせていただいております。その定数が1,360人ということとなっております。  現在、養父市の消防団には、機能別消防団員を含め1,299人所属しております。したがって、質問にあるとおりの定数には、1,360人には少し及んでいないというのが現状でございます。 ◯議長(深澤  巧) 11番、植村和好議員。 ◯議員(11番 植村 和好) 定数割れである場合にはどのような原因であるとお考えになられておられますか。高齢化が進み団員が少なくなれば、1人の団員さんにかかる負担は大きくなる。消防団員の入団啓発等は分団等に任せておるのか、行政として関与しないのか、お聞かせください。 ◯議長(深澤  巧) 西田危機管理監。 ◯危機管理監(西田 浩次) 行政としましても、団員募集、市の広報誌等々を使いながら募集をしているところでございます。  定数に達していない原因は何かという御質問があったんですけども、基本的には少子・高齢化が急速に進んでいる。消防団としましても一生懸命広報する、我々としても新たな団員確保のために努力をしておるんですが、なかなか定数が達成できない。  一方、昨年度、議会の御承認を得まして、養父市は機能別消防団員制度を導入させていただいております。日中という時間限定、出動地域前提で、元消防関連の職員の方等々、元団員も含めて機能別消防団員に再入団いただいて何とか定数を守っていこうとする施策を展開中でございます。今後も、これらのことを進めながら定数は維持をしていきたいというふうに考えているところでございます。 ◯議長(深澤  巧) 11番、植村和好議員。 ◯議員(11番 植村 和好) ぜひ、定員があって定員割れでしておるということでありますと、消防団員の方にもそうですし、行政のほうにも、できるだけ入団していただく手だてを考えていただきたいというふうに思います。  女性の団員さんもおられるが、養父市では現在どのぐらい活躍されているのか。人口減少が進む中であり、先ほども申しましたが、高齢化社会への対応は多くなり女性団員さんの役割はますます大事になってくると思うが、いかがでしょうか。 ◯議長(深澤  巧) 西田危機管理監。 ◯危機管理監(西田 浩次) 済みません、女性の団員数のデータ、今のところ、手持ちがございません。恐れ入ります、いることは事実でございます。  女性団員につきましては、先月、11月12日、広谷地区におきまして火災防護訓練を実施いたしました。そのときも、筒先を持って走っていただき、放水訓練を団員が勇ましく、女性団員が勇ましくと言ったら語弊がありますか、しっかりとやってくれております。それらの初期消火、消防団員の勧誘等への啓発、あるいは、地域の方々へ防災意識高揚のための啓発活動等に活躍いただいているところでございます。女性消防団員も含めまして、消防団員、どんどん募集をしていきたいというふうに考えております。 ◯議長(深澤  巧) 11番、植村和好議員。 ◯議員(11番 植村 和好) ぜひ、女性団員さんの勧誘のほうも、ひとつ、よろしくお願いを申し上げておきます。  2点目であります。  消防団員の活動は、夜間・昼間関係なく危険な状況での任務が多く、特に、近年の気象状況は従来から、はかり知れない状況になっており、活動件数も増加しておると思われる。事故があるときは公務災害補償の適用で補償されることになっておる。これでいいんですね、お聞きしておきます。  また、報酬等は条例等で定められているが、見直し等は定期的に行われておりますか。お聞きします。 ◯議長(深澤  巧) 西田危機管理監。 ◯危機管理監(西田 浩次) 報酬、公務災害のときの補償は議員おっしゃるとおりでございます。しっかりと補償はさせていただくということになっています。  報酬につきましては、実は、但馬エリア、これは、全但消防協議会というのが存在しますが、毎年各自治体の報酬等の状況が報告をされ、余りにも格差が開くようなことがあれば、持ち帰って検討し、上げる、あるいは下げるということを行っているところでございます。したがいまして、養父市としましても、全体の消防協議会の動向とか、あるいは他市町の状況とか、それらを考えながら、変更が必要であれば変更したいというふうに考えております。 ◯議長(深澤  巧) 11番、植村和好議員。 ◯議員(11番 植村 和好) 次に、消防団員の活動でありますけれども、団員さんの活動で所属方面隊、分団区域外への勤務者もおられると思います。自営業の団員さんは比較的に所属地区内におられることが多いと思いますが、所属地区外への勤務の団員さんは、勤務地区で事故あるときは団員としての活動は制限があるのか、できないのか、お聞きします。  ただし、活動する場合には、勤務先、組織団体等の許可をとってでの活動ではありますが、お聞きいたします。 ◯議長(深澤  巧) 西田危機管理監。 ◯危機管理監(西田 浩次) 議員御質問の意図がちょっと分かりづらかったので、できれば、もう一度、御質問をお願いしたいと思います。 ◯議長(深澤  巧) 許可します。植村議員。 ◯議員(11番 植村 和好) 消防団員さん、所属分団とか方面隊に必ず所属されとると思います。  ただし、勤務地がその分団以外のところに所属されて勤められとるときにもしも事故があったときに、仮に、目の前に事故があった場合に、活動自身が消防団員としてできるのかできないのかというとこら辺、私も、昔からよく疑問に思ったことがあるんです。 ◯議長(深澤  巧) 西田危機管理監。 ◯危機管理監(西田 浩次) 養父市消防団員につきましては、養父市の非常勤の特別職でございます。したがって、養父市以外、例えば、豊岡市ですとか朝来市の市内ですとかで勤務地の近くで火災があった、あるいは交通事故があったというときに、消防団員という身分では、恐らく、活動ができないんではないかというふうに考えています。一個人として活動に御参加いただくことは可能かなというふうに思っております。 ◯議長(深澤  巧) 11番、植村和好議員。 ◯議員(11番 植村 和好) そしたら、養父市内であれば、消防団員として所属分団以外の地域でもできるということで、理解でよろしいんでしょうか。 ◯議長(深澤  巧) 西田危機管理監。 ◯危機管理監(西田 浩次) 養父市消防団に所属する団員が養父市の中、方面隊を異にしておっても、そこで消防活動を行っていただくことは、何ら、問題ございません。消防団員として活動をしていただくことができます。 ◯議長(深澤  巧) 11番、植村和好議員。 ◯議員(11番 植村 和好) 確認ができました。  事例として、火災発生の告知があり私も屋外に出て様子を伺っていたことがございます。私の地区の分団がしばらくしてサイレンを鳴らして出動をしていきました。団員さんが地区内におられて早く出動できたなと安堵したことがありました。何名以上の団員さんが集まらないと出動できないことがあるようで、何人かが集まらないと出動できないことがあるようで、消火活動等に必要最低人数が要るためだと聞いておりますが、分団によって異なるのか、これは、ポンプの種別とかいろんなことがあるようでありますが、お聞きしたいと思います。 ◯議長(深澤  巧) 西田危機管理監。 ◯危機管理監(西田 浩次) 消防団員が消防活動を行うため、消防機材、いわゆるポンプ操作を行うために、これは、法律上、最低限必要な数というのが定められております。4人でございます。4人おれば、消防団員としてといいますか、消防車両を動かして、積載車を動かして消火活動を行うことができます。  4人から1名欠けたらどうなんだというと、それは、そこで何か大きな事故があったときにはなかなか公務災害ということが適用されないということになりますので、最低限4名ということでございます。 ◯議長(深澤  巧) 11番、植村和好議員。 ◯議員(11番 植村 和好) いずれにしても、消防団員さんは住民にとって平時は空気みたいな存在であります。何にも感じないが、災害、事故があるときの行動、活動を見て気がつく存在であり、安心でき心強く思います。今後の消防団員さんの活躍にも期待をいたしております。  最後の3点目です。  かつては自主防災組織が各地区に設置され行政に届け出がされていましたが、現在は高齢化が進み人材の確保が困難になってきていることは事実で、自主防災組織のない地区が多くなっていると思われます。現在、自主防災組織が明確にある行政区はどのぐらいあるのか。また、その活動を支援する活動費助成等の制度はあるのかないのか、お聞かせください。 ◯議長(深澤  巧) 西田危機管理監。 ◯危機管理監(西田 浩次) 市の危機管理室で把握しているというところでお答えします。  養父市の各行政区単位で全て自主防災組織があるというふうに認識をしております。  また、その活動が盛んか盛んではないかというのは、議員御存じのとおりだというふうに考えております。  あと、助成ですけども、以前はあったんですけども、現在、それらに対する活動助成はないというのが現状でございます。 ◯議長(深澤  巧) 11番、植村和好議員。 ◯議員(11番 植村 和好) 今の答弁で、確かに、活動費の助成がなくなって自然消滅している行政区がほとんどだろうと私は認識しております。  各行政区には、現在、社会福祉協議会主導で行政区単位での福祉委員会を設置して活動されております。この福祉委員会に防災組織を絡ませると言ったらおかしいんですけれども、連携させて、行政区自主防災としての活動組織を推奨、指導されてはどうかと思いますが、いかがでしょうか。 ◯議長(深澤  巧) 西田危機管理監。 ◯危機管理監(西田 浩次) 自主防災組織というのは、各区等における自助・共助の活動の象徴だろうというふうに思うところでございます。  今、議員がおっしゃるとおり、それらの自主防災組織につきましては積極的な活動を期待するところが大変大きいというふうに考えております。御提案されました形を含めまして、各区の実情にあわせた自主防災組織の設置について、今後、検討を進めてまいりたいと思います。  また、前後しますが、先ほどの質問で、女性団員の数、明確にお答えできませんでした。養父市には、女性団員、合計22名おりますので、追加、説明をさせていただきます。 ◯議長(深澤  巧) 11番、植村和好議員。 ◯議員(11番 植村 和好) ぜひ、各行政区単位での防災隊といいますか、防災組織を形づくることを御指導のほう、やっていただきたいというふうに思います。  何よりも、動くというよりも、そういう意識が大切だろうというふうに私は考えておりますので、ぜひ、そういう指導のほう、御提案申し上げておきます。  次に、各地区にある自治協議会、区長会等単位でも防災組織を設置することを推奨して小規模行政区への支援をしていく、市民でできることはできる限り自分たちで行うことが消防団員の皆さんと当局職員の負担軽減に少しはなるのかなと考えるが、どう思いますか。 ◯議長(深澤  巧) 西田危機管理監。 ◯危機管理監(西田 浩次) 各自治協議会単位での自主防災組織、当然、そういう組織がある自治協議会さんもあるように聞いておりますけども、それらの設立に向けても何らかの形で御協力をさせていただきたいと思いますし、必要性については、もともと、自治協議会設立の目的から照らし合わせて、相互の支援ですとかいうのが大事なところでございますので、積極的に働きかけをしていきたいというふうに考えております。 ◯議長(深澤  巧) 11番、植村和好議員。 ◯議員(11番 植村 和好) 最後です。  防災対策は幾らやっても全国各地で痛ましい被害が発生しております。考えられる防災対策には、森林保全、河川管理、砂防施設管理、道路網の管理等、ハード面的な対策が必要であるが、多額な費用と長い期間が必要で、一長一短にできるのではなく万全なものは無理である。最後には住んでいる市民一人一人の意識と行動で逃げ切るしかない。そこに行政指導と財政出動は惜しむものでないと私は思っており、当局の懸命な判断に期待をいたします。  これで私の一般質問は終わります。 ◯議長(深澤  巧) 以上で11番、植村和好議員一般質問は終了しました。  暫時休憩します。                  午後2時48分休憩
           ──────────────────────────────                  午後2時59分再開 ◯議長(深澤  巧) 再開します。  休憩前に引き続き一般質問を行います。  3番、田村和也議員の発言を許します。  3番、田村和也議員。 ◯議員(3番 田村 和也) 3番田村でございます。議長の許可をいただきましたので、通告しています養父市全額出資会社やぶパートナーズ株式会社について質問をさせていただきます。  初めに、全員協議会録音データを流出したことについては、市の出資による会社の不透明な経営について明らかにしたいとの信念から行ったものでありますが、本件データそのものを交付したことにつきましては行き過ぎであったと反省しております。市議会及び市民の皆様に対し、改めて心より深くおわび申し上げます。  初めに、やぶパートナーズ株式会社も、創業してはや4年経過したところであります。4年を振り返って目的は達成できたのかと質問を考えておりましたけれども、本日の同僚議員に市長から、「目的はそれなりに果たしてきている。努力する農家の支援をしてきた。朝倉山椒など海外などで展開し知名度を高めてきている。大きな効果が得られている。メディア公表、PR効果を果たしている。現金にたとえられないぐらいな大きな効果を得ている。本来目的のための努力をしているところであるので温かい目で見ておいてほしい」という答弁を先ほどいただきました。  そこで、お伺いしたいのが、本年6月でしたか、株主総会を開催され、役員並びに監査役など変更があったように聞いております。株主総会をして役員改選して6カ月ぐらい経過しております。今のやぶパートナーズの現状について市長からお答えをいただきたいと思います。 ◯議長(深澤  巧) 広瀬市長。 ◯市長(広瀬  栄) 3番議員、田村和也議員の御質問にお答えいたしたいと思います。  やぶパートナーズの現状についてということでございます。6月に株主総会を行いまして役員の変更等を行っているところであります。新しい社長のもと、3月議会でもいろいろと御審議を賜り御指導いただいたところでございますが、それらの基本方針にのっとり、会社の健全経営に向けて、今、尽力しているところでございます。  また、会社の健全経営に向けて努力するとともに、やぶパートナーズとしての本来的目的であります業務、これらについても、今、鋭意努力いたしているところであります。例えば、6次産業化で申しますれば、建屋に設けました6次産業化のセンターの管理運営等についても、今、努力いたしているところでございます。新たな事業の創出、起業・創業の支援、新しいブランドの創出、それから、養父市農産物の市場の販路の拡大等々、今、頑張っているところでございます。  運営につきましても、新しい職員体制、市のほうからも、私、それから部長も役員として入っております。当然のことながらといいますが、定期的に役員会議も行いながら、それぞれのそのときにおける会社の運営状況等についてもお互い協議し合い、会社の発展に今努めているところでございます。 ◯議長(深澤  巧) 3番、田村和也議員。 ◯議員(3番 田村 和也) 総会において、取締役、監査役、代表取締役など交代され、また、取締役に新たに任命されたこともあり、新しくというのか、これまで以上に経営の基盤を固めていこうというふうな方針で、今、臨まれているところだとお聞きしました。  地域公共会社検証委員会の報告の現状と課題の中に、「収支・財政状況は不味であり資金繰りも余裕がない」とある。どこが不味なのか議会には報告がありません。「議会も当社の経営に関して創造的議論、積極的関与を行うことを切に望みます」と、この検証委員会では報告されております。私たちもそのように創造的、積極的関与をしていきたいと思います。そのためにも、不味な点、不透明な経営について、事実、実態はどうなのか、これまで4年間はどうであったのかを明確にするため、今回、質問させていただきます。  これまでの経営状況報告書、決算報告書、貸借対照表、損益計算書及び一般管理費等の資料に基づき私が調査したこれまでの不明朗な経営についてお伺いしたいと思います。  初めに、平成28年度決算報告、地代家賃164万円の内訳についてお伺いします。コンビニ事業家賃、1カ月60万円で1年で720万円になります。たしか、東京にお米のあれを、販売いうんですか、オーナーを求めるために事務所を開いておりますが、この東京事務所1カ月5万円で1年で家賃が60万円になります。合計で780万円になりますが、なぜ平成28年度の決算報告書には165万円なのか。「再度確認する」と聞いていますので、確認はできたのか、お伺いしたいと思います。 ◯議長(深澤  巧) 藤本企画総務部長。 ◯企画総務部長(藤本 浩一郎) 今、おっしゃられました数字はどこから来たのか分かりませんけれど、先ほどの決算に載っております164万円の内訳につきましては確認をとっております。  申しますれば、市内事務所、そこの家賃が36万円、社員用の家賃が121万円、これ、3棟でございます。それから、建屋の加工所といいまして、ミニパプリカ等の収穫・収集をするのに一時的に借りた家賃が7万円というような内訳になっております。ですので、コンビニ家賃ですとか東京事務所家賃を支払っている事実はございません。 ◯議長(深澤  巧) 3番、田村和也議員。 ◯議員(3番 田村 和也) 60万円の家賃の出元は、たしか、生活環境常任委員会で温泉施設の調査に入ったときに、但馬楽座の社員から60万円と聞いた根拠であります。そういった60万円がやぶパートナーズから支払われていたのかと今まで思っておりましたが、その家賃はどういうふうな形態でパートナーズは関係ないと言えるのか、その辺、詳しくお聞きしたいと思います。 ◯議長(深澤  巧) 藤本企画総務部長。 ◯企画総務部長(藤本 浩一郎) あそこの楽座の中にあります楽座店ですね、ローソンの。あれにつきましては、楽座とローソンの契約によって賃借されとるものでして、そこの中に店子としてパートナーズが入っているということになっております。 ◯議長(深澤  巧) 3番、田村和也議員。 ◯議員(3番 田村 和也) それなら、もともと、ローソン但馬楽座店を開業するに当たり、フランチャイズ契約ですか、それにのっとって、ローソンの中での会計管理のやり方、また、やぶパートナーズはやぶパートナーズで会計管理のやり方と全く違うというふうに理解しといていいのか。その辺をお伺いしたいと思います。 ◯議長(深澤  巧) 藤本企画総務部長。 ◯企画総務部長(藤本 浩一郎) 家屋の家賃につきましては全くパートナーズは契約しておりませんので、関係ないということでございます。 ◯議長(深澤  巧) 3番、田村和也議員。 ◯議員(3番 田村 和也) それなら、家賃のほうはパートナーズとは関係ない。それで、フランチャイズ契約の運営についてはパートナーズが責任を持っていると。家賃はローソンと、それから但馬楽座が契約し、運営に対してやぶパートナーズがかかわっていると、そういうふうに理解しといてよいのか、お伺いしたいと思います。 ◯議長(深澤  巧) 藤本企画総務部長。 ◯企画総務部長(藤本 浩一郎) はい、そのとおりでございます。 ◯議長(深澤  巧) 3番、田村和也議員。 ◯議員(3番 田村 和也) それでは、36万円が事務所の家賃、それで、従業員の家賃が121万円、3名でしたか、それで、建屋の倉庫みたいのが7万円で164万円となっていますという答弁をいただきましたけれども、平成27年と28年を比べると、平成27年度の地代家賃は80万円と報告書にはあります。平成28年は、先ほども言いました164万円。差額が84万円でありますが、この差額の要因というんですか、主な家賃の変動はどこにあるのか、お伺いしたいと思います。 ◯議長(深澤  巧) 藤本企画総務部長。 ◯企画総務部長(藤本 浩一郎) 社員の福利厚生という意味で家賃を支払いさせていただいております。その中で、三野前副市長でございますが、8月退職でございますので、9月以降の分をパートナーズでお支払いをしているということでございます。 ◯議長(深澤  巧) 3番、田村和也議員。 ◯議員(3番 田村 和也) パートナーズの元社長は平成28年のいつごろからおられなくなったんですか。これ、平成27年度はおられたわけですよね。そしたら、平成27年度がパートナーズの社長だけの家賃が80万円で計上してあるのか。何か、平成27年度と28年度の差額の理解の仕方に苦しむんですけれども。平成28年にいなくなったですよね。それやったら元社長の家賃は減るわけですよね。だから、どっちか言ったら、この164万円から少なくなっているわけじゃないんですか。その辺、再度、お伺いしたいと思います。 ◯議長(深澤  巧) 藤本企画総務部長。 ◯企画総務部長(藤本 浩一郎) 平成27年度は副市長としていらっしゃいますので、これは、自分で家賃を支払われておられます。ただ、7月末で退職されておりますので、それ以降はパートナーズの社長専任ということになりましたので、9月以降の分をお支払いしているという意味です。ですから、増額したということになります。 ◯議長(深澤  巧) 3番、田村和也議員。 ◯議員(3番 田村 和也) そしたら、平成28年度に社長としてアパートに入ったということで84万円追加になったと、追加になったんですか、というふうに理解しといていいわけですね。はい。  それでは、2番目に行かせてもらいます。  平成28年度旅費交通費198万円であります。平成27年度は299万円、101万円の減額になっております。大体、旅費というのは年間計画でそれなりの事業があったら出るわけなんですけれども、101万円の減額になるのはどういう、市の事業の関係、海外に行った関係、そういったところで減額になっているのか、再度、確認すると聞いておりますので、確認はできたのか、お伺いしたいと思います。 ◯議長(深澤  巧) 藤本企画総務部長。 ◯企画総務部長(藤本 浩一郎) 平成27年と28年の旅費の増減でございますが、平成27年、28年、ともにフランスとイタリアに出張されております。そのときの時期的な問題等によりまして航空運賃ですとかコーディネーター料とかそういうのが差額が大きく出ておりまして、それによって100万円ほどの差が出ているというものでございます。 ◯議長(深澤  巧) 3番、田村和也議員。 ◯議員(3番 田村 和也) 海外に行ったのに100万円の差が出ている。10月にパリ・ミラノ、展示会や試食会の実施、中国に日本酒のプロモーションの活動実施、東京の浅草まるごとにっぽん内に養父市PRブースの運営、大阪梅田にぐるなびマルシェの出店、それから、金融機関が主催する商談会への参加、養父市を海外に伝えていくプロモーション活動の継続というふうなことで旅費は出ていると思うんですけれども、海外だけで101万円の差になっているのか。再度、お伺いします。 ◯議長(深澤  巧) 藤本企画総務部長。 ◯企画総務部長(藤本 浩一郎) 旅費の主なものの大きな差額というのが、平成27年、28年の海外渡航によって差が出ております。もう少し詳しく言えば、ミラノ航空券につきましても20万円の差が出ています。それから、現地のコーディネーターの雇用料でも40万円、それから、現地宿泊費ですか、交通費等では50万円近くの差が出ているというのも、平成27年度はミラノ博というのがございました。そういうところでかなり高騰したというふうに話は聞いております。 ◯議長(深澤  巧) 3番、田村和也議員。 ◯議員(3番 田村 和也) それで、そういうふうに金額が違うということで、それ、たしか2名行っとるんですけれども、2名の運賃の差額というふうに確認しといてよろしいですか。 ◯議長(深澤  巧) 藤本企画総務部長。 ◯企画総務部長(藤本 浩一郎) はい、両年とも2名ずつ行っております。 ◯議長(深澤  巧) 3番、田村和也議員。 ◯議員(3番 田村 和也) 次に行かせていただきます。  平成28年度米販売費69万円であります。平成27年度は118万円で、49万円の減はなぜなのかとお聞きしたところ、「経営の中での増額が出てきている」と答弁されております。平成25年度では、当初オーナー制で900万円の米を在庫として平成26年度に処分されておりますけれども、それでまた、平成29年度の米販売計画では300万円の計画であります。これまで、見てみるのに69万円であったり118万円であったり900万円であったり69万円の米販売。これまでの計画が曖昧な再建計画ではなかったのかと思うんですけれども、その辺、どういうふうな米の仕入れ、販売が毎年計画されて実行されてきているのかをお伺いしたいと思います。 ◯議長(深澤  巧) 藤本企画総務部長。 ◯企画総務部長(藤本 浩一郎) 米の販売につきましては決算書に細かくは出ていないと思っているんですけれど、どこでお調べになったのか、その数字がよくわかりません。  ただ、平成28年度以降につきましては、別宮の棚田米以外のお米は扱っていないということでして、平成28年度の販売が300万円程度というふうなことですので、平成29年度以降につきましては、販売計画におきましては300万円をベースにして計算をさせていただいております。 ◯議長(深澤  巧) 3番、田村和也議員。 ◯議員(3番 田村 和也) 毎年、うちらにもらえるといったら経営状況報告書をいただいて、その中に貸借対照表や損益計算書が入っておるわけですけれども、その中に販売費及び一般管理費があります。ちゃんと、こちらはその資料を持って通告しておりますので、その辺、ちゃんと確認して言っていただけるようにお願いしたいと思います。その辺、どうですか。 ◯議長(深澤  巧) 藤本企画総務部長。 ◯企画総務部長(藤本 浩一郎) これは、私のほうの調べで平成28年度は300万円程度というふうに聞いております。そして、前年度の差といいましたら200万円程度というふうに聞いております。 ◯議長(深澤  巧) 経費か売り上げなのか、ごっちゃになっとるのと違いますか。販売費の話が。一般管理費の販売費といったら経費ですから。  3番、田村和也議員。 ◯議員(3番 田村 和也) 経費か、一応、そこの販売費及び一般管理費を比べた場合、そういうふうに平成27年度と平成28年度との金額が出ておりますので、その差額はどうなんですか。さっき聞くと300万円と200万円。平成27年度が200万円ですか、平成27年度が500万円で平成28年度が300万円というふうに、それなら、こちらの販売費及び一般管理費の差額はどういうふうになるのか、お伺いしたいと思います。 ◯議長(深澤  巧) 経費の差額はあるんですか。平成27年度と平成28年度の一般管理費、米の販売にかかわる経費の差額は大きく出ておるんですか。それはなぜかという質問です。  藤本企画総務部長。 ◯企画総務部長(藤本 浩一郎) 先ほど申しましたように、平成28年度からは別宮の棚田米のみを扱っているという状況ですので、経費は当然安くなろうかと思います。 ◯議長(深澤  巧) 3番、田村和也議員。 ◯議員(3番 田村 和也) それなら、米は棚田米だけでほかには一切仕入れていないというふうにお聞きして、そのとおりであるというふうに確認しといたらよろしいですね。はい、分かりました。 ◯議長(深澤  巧) 仕入れじゃない、販売の経費。  3番、田村和也議員。 ◯議員(3番 田村 和也) 次に行かせていただきます。  4番目であります。設立から取り組んできた企業支援、起業創出の一環として事業譲渡した「ドクターレザー」、株式会社ナオシスに加盟金23万円について、事業譲渡契約はあるのか。株主総会の特別決裁が必要だが、総会議事録には採決したという内容の記録はありません。なぜなのかとお聞きすると、「契約はあろうかと思っている。特別決裁については、過去のことであるので調べて確認していく」と聞いております。その辺、確認はできましたでしょうか。お伺いします。 ◯議長(深澤  巧) 藤本企画総務部長。 ◯企画総務部長(藤本 浩一郎) この件につきましては、9月議会のほうで私、そのように答弁をさせていただきました。そのときには、前のことですので、詳しく存じておらず、契約は当然あるだろうと思っておりましたけれど、確認をしますと事業譲渡の契約締結はございませんでした。 ◯議長(深澤  巧) 3番、田村和也議員。 ◯議員(3番 田村 和也) やぶパートナーズ会社経営基盤強化1,400万円を認めたときの資料、議案第61号補足説明資料には、事業譲渡による創業支援ということで「ドクターレザー」というのが報告してあります。その報告は間違いやったんですか。どういう内容なのか、再度、創業支援はなかったのか、起業創出の一環としてYAPが仲介してそういう事業譲渡を、YAPの社員が独立するのを助けたと、創業させたというふうに報告を受けとるんですけれども、その辺、再度、お伺いしたいと思います。 ◯議長(深澤  巧) 藤本企画総務部長。 ◯企画総務部長(藤本 浩一郎) 記録を、平成28年6月22日、第79回定例会で前副市長のほうがこれにつきまして詳細に説明はしておるところでございますが、ドクターレザーという会社のほうから譲渡を受けた、代理店を譲渡を受けてそれを支援するということで、ここにあります、事業譲渡による創業支援という文言を使ったものだと思っております。 ◯議長(深澤  巧) 3番、田村和也議員。 ◯議員(3番 田村 和也) すると、ナオシス加盟金ですけれども、22万6,800円は返ってきたと。養父市には、それは、加盟金は払っていない。独立されたんですので、そちらのほうから払っていただいてパートナーズのほうには22万6,800円は返ってきたというふうに理解しといてよろしいのでしょうか。 ◯議長(深澤  巧) 藤本企画総務部長。 ◯企画総務部長(藤本 浩一郎) その前に代理加盟店のことについて御説明しておきたいんですけど、これを、資料を読みますと、加盟店につきましては取引店ごとに経営商圏を設定しているというふうに書かれておりました。ですので、誰でも取得をすることはできないということで、例えば、取次店が但馬地域だとすれば、そこに1カ所あったとしますと、その1店がやめない限りは但馬圏域での取り次ぎというのは権利を取得できないという状況の加盟権的なものです。  そこで、最初に、まず、パートナーズが支援のためにその権利を取得しました。ただし、年度末に、これ、ドクターレザーのほうが、今言いましたように、権利を取得できる資金的余裕ができたので、そこに譲渡するために自分がまず解約すると。解約した後、ドクターレザーのほうが取得をするという流れになりますので、直接、パートナーズからドクターレザーのほうには譲渡できないという流れになろうかと思っております。 ◯議長(深澤  巧) 3番、田村和也議員。 ◯議員(3番 田村 和也) その地区で1店舗いうんですか、そういう契約の中でやられた事業というふうに今説明があったんですけど、なぜ、それなら、大阪に移転しなければいけないんですか。養父地区に1店舗しか持てない契約でありながら、なぜ大阪に行く必要があった。お伺いします。 ◯議長(深澤  巧) 藤本企画総務部長。 ◯企画総務部長(藤本 浩一郎) 今、たまたま但馬の例をとりましたけど、その圏域店が大阪にあったというところでございます。もともとのドクターレザーの譲渡を受けた本体が大阪のほうにあったということを聞いております。 ◯議長(深澤  巧) 3番、田村和也議員。 ◯議員(3番 田村 和也) でも、一番初め、ドクターレザーは、パートナーズの社員が独立したいのでということで、その住所が養父市にあったと。養父市でドクターレザーという会社を、パートナーズを通じて、その社員がパートナーズをやめて、そこの会社に勤務しとった。ほんなら、会社は養父市で事業を広めていったらいいわけなので、そうでしょう、養父市の地元で頑張ってくる企業を応援するパートナーズですので。それがなぜ大阪に行ったのかと。その辺を明確にお伺いしたいなと。今までずっと聞いとるんですけれども、その辺が理解できないもんで、お伺いします。 ◯議長(深澤  巧) 藤本企画総務部長。 ◯企画総務部長(藤本 浩一郎) 先ほど言いましたように、もともとは、会社の本体といいますか、前のドクターレザーという会社から譲渡を受けたときの最初の会社は大阪地域にありました。それを、たまたま、パートナーズの社員が、そういう話があるということで引き受けようということで新しく養父市内で会社を設立しました。でも、活動拠点が大阪だったので、多分、そちらのほうに移られたと思いますけど、そのいきさつにつきましては、私にはわかりません。 ◯議長(深澤  巧) 3番、田村和也議員。 ◯議員(3番 田村 和也) そういったことで大阪に事務所を移動したと。
     それで、当初、やぶパートナーズの従業員がやぶパートナーズをやめてドクターレザーで事業をされとったんですけれども、途中で病気になられて、その後、やぶパートナーズの従業員がやぶパートナーズをやめて、そこの会社の役員、社員になったというふうに、前、副市長から説明を受けとるんですけれども。2人、やぶパートナーズからやめとられるわけなんです。それで、今、その方も営業はそこでやられておられるのか、確認のためにお伺いさせていただきたいと思います。 ◯議長(深澤  巧) プライバシーに配慮して答弁してください。藤本企画総務部長。 ◯企画総務部長(藤本 浩一郎) 私のほうは、お二人と言われましたけど、1人しか聞いておりませんし、今どこなのかと言われましても、既に会社を離れておりますので、わかりません。 ◯議長(深澤  巧) 3番、田村和也議員。 ◯議員(3番 田村 和也) 前、説明の中では、一番初め、やぶパートナーズをやめていかれた人が病気になって、その次に、またやぶパートナーズからやめてそこの役員、社員になったというのはなかったと。1人だけ、そういうふうに行かれて、あとの人は行っていないというふうに理解しといていいんですか。その辺、はっきりしていただきたいと思います。 ◯議長(深澤  巧) 藤本企画総務部長。 ◯企画総務部長(藤本 浩一郎) その点につきましては存じませんので、答えようがございません。 ◯議長(深澤  巧) 3番、田村和也議員。 ◯議員(3番 田村 和也) これも、また、行く行くはっきりしてくることだと思っております。  現状をもう少し、事実確認ですか、私どもは根拠を持って言っていますので、その辺、はっきりと事実確認をもって答弁をしていただきたいと思います。  次に行かせていただきます。5番目です。  行政にかわって視察調整を行うことで行政サービスの効率化に貢献できたとありますが、従業員5名の会社で多くの視察対応は、本来の業務ができない要因となっているのではないでしょうか。「協力するという観点からは一部合っている」と言われますが、平成29年3月末現在、社員数6名であったのが、現在、もし間違えとったら失礼します、おわびしますけれども、正社員は現在3名と聞いております。本来の業務はできとるのか、お伺いしたいと思います。 ◯議長(深澤  巧) 藤本企画総務部長。 ◯企画総務部長(藤本 浩一郎) 平成28年末で6名とおっしゃいましたが、5名だと思っております。1人退社しまして社長を含めて4名で、今、活動をしております。  平成28年第4期の事業報告にもありましたように、行政サービスの一環として視察とかそういうものに対応しておるというようなことで、会社の運営のほうはきちっとできているという認識でございます。 ◯議長(深澤  巧) 3番、田村和也議員。 ◯議員(3番 田村 和也) できていると。やぶパートナーズの株式会社の業務なんかを見てみると、相談業務、プランディング事業、商品の掘り起こしや朝倉山椒、市長も言っていましたように、海外の流通の拡大、マーケティング事業、請負事業、その他、視察対応、メディア対応、また、6次化センター指定管理等様々な業務を社長入れて4名でやっているというふうに理解しといてよろしいのでしょうか。  また、YAPの予算関係の人件費として社員4名、指定管理者1名と営業委託3名の賃金、及び法定福利費1,920万円を計上されていますけれども、これには社長の報酬は入っていないんですよね。その辺、確認したいと思います。 ◯議長(深澤  巧) 藤本企画総務部長。 ◯企画総務部長(藤本 浩一郎) 当初予算の中には社長の経費は入ってございませんが、年度途中から新たな社長をお迎えしておりますので、それは、若干の報酬等は払わせていただいております。 ◯議長(深澤  巧) 3番、田村和也議員。 ◯議員(3番 田村 和也) 次に行かせていただきます。  コンビニ事業について。平成28年度売り上げは幾らであったのか。今年度、前年対比105%という目標額は上げておられますが、目標額は幾らなのかという問いに、「公表はできない。昨年のことはわからないが、事業系状況のことなど報告できない。各部門別の報告はできない」と言われていますが、市税100%の出資会社であります。市民に理解と協力、支援をしていただく上でも公開すべきだと考えますが、再度、公表はされないのか、お伺いします。 ◯議長(深澤  巧) 藤本企画総務部長。 ◯企画総務部長(藤本 浩一郎) ローソンとのフランチャイズ契約等もございます。その中で運営しておりますので、公表は差し控えさせていただきたいと思います。 ◯議長(深澤  巧) 3番、田村和也議員。 ◯議員(3番 田村 和也) 前回、やぶパートナーズ株式会社の経営基盤強化について、先ほども言いましたけども、その資料には、平成26年度事業別売り上げとして1億183万9,000円と報告されております。前も言っていたように、そういう3社の関係があるとしても、時期が来たらそういったことの内容を事業別に公表していくというふうに聞いております。  再度、こういったことは、会社なので報告はできないというふうに理解していていいのか、お伺いしたいと思います。 ◯議長(深澤  巧) 藤本企画総務部長。 ◯企画総務部長(藤本 浩一郎) これは、パートナーズとローソンとの契約行為の中の一部でございますので、公表はできないということでございます。 ◯議長(深澤  巧) 3番、田村和也議員。 ◯議員(3番 田村 和也) 7番に行きます。  養父市を誰よりも思っていた三野氏、元副市長、社長は、市内に誰も知らないうちにいない、裁判に1回も出席していないが、関係当局は連携を密にして実態解明に取り組むとありますが、できているのか。「関係当局は養父市である。丁重に対応している」と聞いていますが、当初、市の報告では、「弁護士と相談して刑事告訴、民事告訴、両方申し立てる。今、警察に捜査をしていただいとる」というふうなことを昨年の2月ごろから言われております。刑事告訴、民事告訴に向けて市のほうはやっていくと言われていましたが、1年以上もたつ、いまだに申し立てがないのは虚偽の報告であると考えております。このような報告は、市民にどのような説明をされようとしておられるのか、答弁をお願いしたいと思います。 ◯議長(深澤  巧) 藤本企画総務部長。 ◯企画総務部長(藤本 浩一郎) 平成28年12月の定例会、82回の定例会の中で田村議員のほうからの同様な質問に藤山前部長が回答しておりますように、顧問弁護士とも相談をさせていただきながら、刑事告訴、民事訴訟、両方の準備をしていると申し上げとるだけでして、両方申し立てるとは明言をしておりません。 ◯議長(深澤  巧) 3番、田村和也議員。 ◯議員(3番 田村 和也) でも、事実を証明して証拠もあるから警察にも捜査を依頼していると。それで、動いていただいていますと、はっきりとしていくと言われていたと思うんですけれども。議会では、それやったら、します、提案だけで、実際にはしない、そういうふうに、議会を抑えるためにそういう発言やったのかというふうな感じに僕は受け取るのですけれども。  議事録を見てもらったらわかるけれども、2月といい6月といい、質問するごとにそういうふうに答えておられるんですけれども、それでは、これは、申し立てるというんですか、していきたいというふうな表現であったのか。そういうふうに理解していいのかをお伺いしたいと思います。 ◯議長(深澤  巧) 藤本企画総務部長。 ◯企画総務部長(藤本 浩一郎) 両方準備しているということを申し上げとるだけでして、民事訴訟につきましては反訴という形で裁判を今現在行っております。刑事告訴につきましては、民事裁判のほうの経過を踏まえて、また、顧問弁護士とも相談しながら慎重に時期を判断していきたいというふうに考えております。 ◯議長(深澤  巧) 3番、田村和也議員。 ◯議員(3番 田村 和也) はい、分かりました。  時間がないので、次に行かせていただきます。  公認会計士の監査報告であります。初めて公認会計士がパートナーズに入りました。今まで市の監査委員に担当部局から監査を受けてその報告だけやったのが、今回、初めて公認会計士の監査が入り、その報告書をいただいております。監査期間は、平成26年11月1日から28年1月31日までの監査の期間内容です。  ここで、会社作成資料では、「領収書が添付されていない支出がある。また、請求書もそろっていない状況である」と指摘がありますが、このような報告をどのように受けとめているのか、お伺いしたいと思います。 ◯議長(深澤  巧) 藤本企画総務部長。 ◯企画総務部長(藤本 浩一郎) 会社の経理処理としては非常に不適切であるというふうに考えております。  この監査につきましては、この期間につきまして、不明金が発生した後の経理状況というようなことでございます。今後につきましても適切な会計処理に努めていきたいというふうには思っております。 ◯議長(深澤  巧) 3番、田村和也議員。 ◯議員(3番 田村 和也) 次の、平成25年9月10日に229万円、305万円、後日、3万円のマイナスということで、合計900万円のオーナー権料として米販売売り上げに計上しています。この計上の根拠となる資料について、公認会計士は、資料については会社に請求中であるが、計上の根拠についてはまだ提出されていないのか、提出されているのか、提出されていたら、どのような根拠でこのような900万円の計上となったのか、お伺いしたいと思います。 ◯議長(深澤  巧) 藤本企画総務部長。 ◯企画総務部長(藤本 浩一郎) この件につきまして再三御説明させていただいたかと思っております。何回も申しますけど、900万円の売り上げにつきましては既に税務署のほうで修正済みであるというふうに認識しております。元社員が架空売り上げをして計上したものですので、内容、積算根拠というのは不明でございます。  売ったとされる相手方につきましては、実在する事業所ですので、これは、公表を控えさせていただきたいと思います。 ◯議長(深澤  巧) 3番、田村和也議員。 ◯議員(3番 田村 和也) それなら、この900万円のお米は、平成25年度の商品だったと思いますけれども、それが平成26年に販売をされたというふうに報告にはあります。この900万円が平成26年度幾らで売れているのか、差額はどれぐらいあったのか、お伺いします。 ◯議長(深澤  巧) 藤本企画総務部長。 ◯企画総務部長(藤本 浩一郎) 平成26年産とともに一緒に販売しておりますので、個別明細というのは不明でございます。  また、経理的処理につきましては既に済んでおりますので、金銭的な損害はないというふうに認識しております。 ◯議長(深澤  巧) 3番、田村和也議員。 ◯議員(3番 田村 和也) その辺がわからないんです。古米になっとるわけですから。商品はあると聞いとるんです。平成25年度のお米が平成26年で売れたと。古米になっとるわけですから、900万円で売ろうとしたお米が何ぼで売れた、適正に売れたということならそれでいいんですけれども。  最後に行かせてもらいます。  今回、地域公共会社検証委員会の報告では、当社のような公共目的をビジネス化していく企業の場合は、計画を明確に策定し、これを事業及び収支の双方から常時チェックする体制を構築することが必要である。また、説明責任の観点から、業務実績を公表し、適宜これを評価していく仕組みの整理が何より肝要であると報告にあります。このような報告は、これまで、私たち議会のほうから市長に再三指摘してきたつもりです。この4年間、私たちの指摘の中で、検証委員会の報告にあるようなことがなぜできなかったのか、なぜしようとしなかったのかお伺いしたいと思います。 ◯議長(深澤  巧) 広瀬市長。 ◯市長(広瀬  栄) なぜしようとしなかったということではなしに、経営の状況が非常に悪化してきましたので、これをどう立て直していくか、そういう中で従来の営業のあり方等、再度、我々の内部ではなしに外部の検証委員会にチェックしていただき、軌道修正をしっかり図っていきたいということで、昨年度、検証委員会、検証をお願いしたということでございます。 ◯議長(深澤  巧) 3番、田村和也議員。 ◯議員(3番 田村 和也) 会社創立のときには収支はなかなか生まれないけれども収支を上げていくんだと、3年には皆さんに喜んでもらう会社にするんだと、それをずっと言い続けていったことが今の現状です。  検証委員会を開いてでもいいのですが、事業というのはこれまでの信用が一番だと思います。そういう信用をしていただく上でも、市長が市民の皆様に対して、こういうふうな事業に対しての、公共会社に対しての情報公開をもっと明確にすべきだと考えております。  以上をもって私の一般質問を終わります。 ◯議長(深澤  巧) 以上で、3番、田村和也議員の一般質問は終了しました。  お諮りします。  一般質問の途中ですが、本日はこの辺でとどめ、延会したいと思います。  これに、御異議ございませんか。               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ◯議長(深澤  巧) 御異議なしと認めます。  したがって、本日は延会することに決定しました。  次の本会議は12月20日水曜日、午前9時30分から開きます。  本日はこれをもちまして延会します。大変御苦労さまでした。                  午後3時47分延会        ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┌─────────────────────────────────────────┐ │                                         │ │                                         │ │  地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。             │ │                                         │ │                                         │ │    平成  年  月  日                          │ │                                         │ │                                         │ │                  議  長   深  澤     巧      │ │                                         │ │                                         │ │                  署名議員   植  村  和  好      │ │                                         │ │                                         │ │                  署名議員   田  路  之  雄      │ │                                         │ │                                         │ └─────────────────────────────────────────┘...