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令和 4年第123回水無月会議( 6月16日)

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  1. 篠山市議会 2022-06-16
    令和 4年第123回水無月会議( 6月16日)


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    令和 4年第123回水無月会議( 6月16日)     第123回丹波篠山市議会6月16日会議(水無月会議(第3日))会議録           令和4年6月16日(木曜日)              午前 9時30分 開議   〇出席議員(15名)      1番  森 本 富 夫         3番  栗 山 泰 三      4番  足 立 義 則         6番  渡 辺 拓 道      7番  安 井 博 幸         8番  向 井 千 尋      9番  上 田 英 樹        10番  園 田 依 子     11番  前 田 えり子        12番  原 田 豊 彦     14番  河 南 克 典        15番  大 西 基 雄     16番  隅 田 雅 春        17番  大 上 和 則     18番  小 畠 政 行 〇欠席議員(0名) 〇地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名
      市長         酒 井 隆 明   副市長        堀 井 宏 之   教育長        丹 後 政 俊   代表監査委員     畑   利 清   企画総務部長     竹 見 聖 司   行政経営部長     藤 本 雅 浩   市民生活部長     中 筋 有 香   環境みらい部長    羽 馬 辰 也   保健福祉部長     福 西 寿美子   保健福祉部長(健康) 山 下 好 子   農都創造部長     岸 野 良 広   観光交流部長     赤 松 一 也   まちづくり部長    近 成 和 彦   上下水道部長     清 水 康 之   監査委員・公平委員会・選挙管理委員会    消防長        西 井   満   固定資産評価審査委員会事務局長              西 牧 成 通   学校教育部長     西 羅 忠 和   こども未来部長    稲 山   悟   社会教育部長     小 林 康 弘   学校教育部次長    岸 田 幸 雄 〇議会事務局職員出席者   局長         酒 井 一 弘   課長         杉 野 和 則   主査         太野垣 陽 平 〇議事日程 第3号 令和4年6月16日(木曜日)午前9時30分開議   第 1  会議録署名議員の指名   第 2  一般質問        ・個人質問   第 3  議案第38号 小型動力ポンプ積載車購入契約について   第 4  議案第39号 篠山中学校規模改修工事請負契約について   第 5  議案第40号 令和4年度丹波篠山一般会計補正予算(第5号)               午前 9時30分  開議 ○議長(小畠政行君)  皆様、おはようございます。  これから、第123回丹波篠山市議会、6月16日会議を開きます。  本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付したとおりです。 ◎日程第1  会議録署名議員の指名 ○議長(小畠政行君)  日程第1.会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員は、会議規則第127条の規定によって、9番、上田英樹君、10番、園田依子君、11番、前田えり子君を指名します。 ◎日程第2  一般質問 ○議長(小畠政行君)  日程第2.一般質問を行います。  昨日に引き続き、個人質問を行います。  通告7番、前田えり子君。 ○11番(前田えり子君)(登壇)  議席番号11番、前田えり子です。通告に従い、質問をいたします。  質問事項の1つ目は、特別障害者手当制度の周知徹底をということです。  特別障害者手当は、「精神又は身体に著しく重度の障害を有し、日常生活において常時特別の介護を必要とする特別障害者に対して、重度の障害のため必要となる精神的、物質的な特別の負担の軽減の一助として手当てを支給することにより、特別障害者の福祉の向上を図ること」を目的にしています。  精神または身体に著しく重度の障がいを有するため、特別の介護を必要とする状態にある在宅の20歳以上の者に支給されます。支給月額は、令和4年4月からは2万7,300円、原則として毎年2月、5月、8月、11月にそれぞれの前月分までが支給されますが、所得制限があります。手続は、住所地の市区町村の窓口へ申請します。障害者手帳を持っていなくても申請できます。要介護度で認定しているわけではありませんが、要介護4から5の方だと国の認定基準に該当します。  兵庫県高齢者生活協同組合によると、糖尿病で筋力の低下に、脳梗塞の右半身麻痺で、要介護5と認定されたAさん。自宅で家族とともに暮らしていますが、日常生活の全てに介護が必要と認められ、手当てを受けられています。高血圧や動脈硬化があり、最近になって急に認知機能が低下、認知症と診断されたBさん。外出して自宅に戻れなくなることもあり、家族による常時介護が必要で要介護4と認定され、体の動きは大丈夫ですが、この手当てを受け、本人・家族ともに助かっています。また、膝の変形で歩行が困難だったCさん。呼吸機能が低下して自宅での酸素療法が必要となりました。体の動きの障がいに内臓機能の障がいが加わり、介護度も4に上がりました。常時特別の介護が必要ということで手当てを受けておられます。重度要介護者(介護度4、5)と認定された在宅の方だと、所得要件が満たされれば、その対象となり得ます。有料老人ホーム、グループホームは在宅の扱いになります。入院・入所をされていても、3か月を超えなければ受給できます。  日常生活において常時介護が必要になると、家族も介護のために仕事を辞めたり、介護保険の対象にならない費用の負担も多くなります。年金削減や物価の上昇など、高齢者の暮らしは、ますます厳しくなっています。この制度は家族の介護をする方を支える希望ともなる制度です。  「重度の障がいのため必要となる精神的、物質的な特別の負担の軽減の一助として手当てを支給することにより、特別障がい者の福祉の向上を図ること」が目的のこの制度がますます必要になっています。この制度の利用の状況はどうなっていますか。どのように周知していますか。障害者手帳がないともらえないと勘違いされている方々も多いようです。この制度の周知徹底を求めます。以上、見解を求めます。  質問事項2、全ての学校、公共施設のトイレに生理用品を。  生理の貧困が社会問題化する中、「トイレットペーパーのように生理用品の常備を」の声が広がり、各地で学校などのトイレに置く取組が広がっています。丹波篠山市では、生理用品を無償で配布するとともに、様々な困り事の相談を支援につなげる「つばめプロジェクト」が実施されているところです。  世界では、生理用品の無償提供や非課税の国が広がっています。イギリス・スコットランドでは、2020年11月に無償化法案を全会一致で可決、世界初の無償化を実現。必要な人全てが対象。無料提供を徹底させる役割は、各地の自治体や教育機関が担っています。英国では、2020年1月から公立の小中高校で生理用品の無償提供を開始。2021年1月には生理用品にかかる税金を廃止。ニュージーランドでは、2021年6月から国内の全学校で無償配布を開始。フランスでは、2021年2月から全ての大学生を対象に、大学や学生寮などで生理用品を無償配布すると発表しました。アメリカでは、カリフォルニア州で2022年度から全ての公立学校で生理用品を無償配布。ニューヨーク州では、2016年から生理用品は非課税、2018年に公立学校で生理用品を無償提供。メキシコも生理用品に対する付加価値税を撤廃しました。  国内でも世界でも運動が広がる中、厚生労働省は、生理の貧困は、女性の健康や尊厳に関わる重要な課題だとして「生理の貧困が女性の心身の健康等に及ぼす影響に関する調査」を行っています。3月末に結果が発表されましたが、届かない支援の実態が浮き彫りになっています。  生理の貧困は、女性に対する経済的な支援にとどまらず、これまで公に語ること自体がタブー視されてきた「女性の性に関わる健康と権利の尊重」を求める動きとして、大きな意義を持つものです。  昨年度、内閣府は、困難な女性への支援を目的とした地域女性活躍推進交付金を申請すれば、生理用品の配布についても補助を行うとしました。今年度も補助の対象とされています。当初は、申請の際に、「相談につなげる」事業だと強調されたため、カウンターでの受け渡しにこだわったところもありましたが、現在は、提供方法の工夫として、公共施設や小中学校のトイレに備えることで自由に受け取れるように提示されています。  丹波篠山市でも、現在の取組をさらに発展させることが求められているのではないでしょうか。現状と課題、今後の取組について、見解を伺います。  以上、この場からの質問といたします。 ○議長(小畠政行君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)(登壇)  おはようございます。本日もよろしくお願いいたします。  それでは、前田議員1点目の特別障害者手当制度についてです。  特別障害者手当支給制度は、昭和61年に制定された「特別児童扶養手当等の支給に関する法律」で定められています。この制度は、身体・知的・精神に著しく重度の障がいを有するため、日常生活において常時特別な介護を必要とする20歳以上の方に対し、月額2万7,300円を支給するというものになってます。  この手当ての支給は、厚生省が定めた認定基準により支給判定を行うこととされています。この認定基準は、障害年金1級程度の障がいが2つ以上あり、かつ、障がいの程度が著しく重度の状態であることを基本としています。手当ての支給判定についてですが、支給の判定は、障がいの等級や要介護度にかかわらず、障がいのある状態の診断を指定の医師が行い、その医師により作成された診断書を基に障がいの程度や日常生活動作を個々に確認し判定しています。特別養護老人ホームなどに入所されている方、3か月以上入院をされている方などは支給対象にはならないことになっています。  次に、特別障害者手当制度の利用の状況についてです。  過去3年間の支給実績は、令和元年度51名に対し1,504万3,000円、令和2年度48名に対し1,423万7,000円、令和3年度53名に対し1,569万9,000円となっています。この手当て受給者のほとんどは何らかの障害者手帳を所持されていますが、手当て受給者の中には、障害者手帳を持たれていない方や介護保険の要介護2の認定を受けられている方もおられます。  次に、制度の周知方法についてです。  まず、各種障害者手帳サービス受給者証などの交付が必要となった方には、「障がい者のふくし」というパンフレットの内容を説明した上でお渡ししており、特別障害者手当制度の対象となるような方に対しては、この制度についても併せて説明をしています。  また、要介護者の方については、介護保険窓口での案内とともに、介護が必要な方にとって一番身近な存在であるケアマネジャーを通じても周知をしています。「ケアマネ便利帳」という介護保険サービス利用者に関係する事項をまとめた冊子には、特別障害者手当制度についても記載をしており、必要な方には、障がい福祉窓口へ相談いただける体制を整えています。今後ともこの制度の周知に努めていきます。  以上です。 ○議長(小畠政行君)  11番、前田えり子君。 ○11番(前田えり子君)  いろんな窓口での相談のときとか、ケアマネジャーさんを通じて、周知を図っているということでしたけれども、この制度の利用者というのは、全国で見ても、対象となる方の13%しか受給していないというような状況だということを聞いています。丹波篠山市においても、先ほどちょっと私が聞いていた感じと違うんですけれども、令和3年度末で16%ぐらいの方が受けられているというふうに聞いていたんですけれども、それほど数には違いがないので、16%から17%ぐらいの方、49名から、先ほど聞いたんでは53名でしたか、ぐらいの方が受けられているということなんですね。  西宮市や神戸市。西宮市では37%、神戸市では25%などというふうに聞いていますけれども、そういうところから比べると、受給率が低いんじゃないかというふうに思ったりします。この制度の利用がちょっと進んでないんじゃないかというふうに感じたりもするんですけれども、この制度を周知して、本当に皆さん、受けたいというか、その手続であるとか、そういうところまできっちりサポートしたりするような体制ができているんでしょうか。周知のほうはこうしてしているということなんですけれども。  非常に手続もいろいろ申請に必要なものが要ったりなんかするんですけれども、そういうことなんかも説明されたり、それに対して、申請のサポートとかアドバイスとかいうようなこともされているような体制は取れているんでしょうか。 ○議長(小畠政行君)  福西保健福祉部長。 ○保健福祉部長福西寿美子君)  おはようございます。保健福祉部、福西でございます。よろしくお願いいたします。  ただいまの前田議員の御質問でございますが、特別障害者手当につきましては、現在53名ということで、先ほど市長のほうから申しましたけれども、このうち要介護の方で身障手帳を持っておられない方20名に支給をさせていただいておりますし、手帳をお持ちじゃない方1名に対しても支給をさせていただいております。  申請のときでございますが、もちろん身障手帳を取りに来られたときに丁寧に御説明を申し上げて、「障がい者のふくし」という冊子の中のところに載っておりますので、それについて御説明をさせていただいておりますし、介護の方につきましては、ケアマネジャーさんを通じまして、御家族の方であったりということで、申請の支援はしていただいておる状況でございます。  以上です。 ○議長(小畠政行君)  11番、前田えり子君。 ○11番(前田えり子君)  この制度は、障害者手帳とか持ってなくても受けられる、そういう制度ですのでね、もっと丹波篠山市の要介護4とか5とかぐらいの方だと、受けられる条件に合うというふうに思っているんですけれども、そういうとこら辺から見ると、数から思うと、もう少し受けられてもいいんじゃないかというふうに思うんですけれども、そこら辺、やっぱり何かその申請をちゅうちょするというか、そういうようなことがあるんでしょうか。所得制限もありますしね。いろんな条件があると思うんですけれども、そこら辺の申請されるとか、されないとかあたりの状況を教えてください。 ○議長(小畠政行君)  福西保健福祉部長。 ○保健福祉部長福西寿美子君)  保健福祉部、福西でございます。  先ほどの前田議員の御質問でございますが、この特別障害者手当というものにつきましては、介護認定4、5である方で、全ての方に出るわけではございませんし、特別といいますか、別の診断書等が必要になってまいります。その国の基準によりまして、その基準をクリアした方についてのみの支給ということになりますので、複合的な障がいであったり、そのような障がいの程度によって、支給されているものでございますので、もちろん該当される方には、先ほども申しましたけれども、申請の手続について、お伝えはいたしておりますので、そのあたりは窓口で、またケアマネジャーさんを通じて、抜かりなく御案内はさせていただいております。 ○議長(小畠政行君)  11番、前田えり子君。 ○11番(前田えり子君)  先ほどからも繰り返しますけれども、この手当ては本当にその介護が必要な方のためのものだというふうに思うんですけれども、その認定基準を満たせば受給できるということで、その基準の1つに、両下肢または両上肢、または両下肢に著しい障がいがあるか、座っていることができない、立ち上がることができないというようなことが1つ。  2つ目には、日常生活動作評価表というのがあって、その評価表で10点以上の評価を満たす場合には、この基準に合うというふうに思ってたんですけれども、例えば、日常生活動作の評価表で、10点以上を満たすという場合ですけれども、普通の生活をする、その動作ですけれども、タオルを絞るというようなときに、1人でできるという人は零点、うまくできないというのは1点、全くできないというのは2点というふうに評価をする。それから、とじひもを結ぶというような動作。靴ひもを結ぶというか、そんなことかと思うんですけれども、それは5秒以内にできるという場合は零点、10秒以内だったらできるというのは1点、10秒ではできないというのが2点で、こういうふうにその点数を、8項目ほどあるんですかね。普通の生活での動作の評価をするのがあるんですけれども、そういうのが10点以上あれば、この基準に合致するというふうな表も示されていると思うんですけれども、それもやっぱりそういうことを本人というか、周りの方が評価するというような機会はあるんでしょうか。  そのことによって、うちはこう条件に、基準に合致するというふうに判断を、それなりの判断はお医者さんの判断がもちろん必要かもしれませんけれども、それなりの判断をして、受けられへんかなというふうに思ったりするんですが、そういう評価を自分でするというような、そういう機会は当事者というか、その周りの方とかにはあるんでしょうか。 ○議長(小畠政行君)  福西保健福祉部長。 ○保健福祉部長福西寿美子君)  保健福祉部、福西でございます。  先ほど前田議員がおっしゃいました評価についてでございますが、おっしゃるとおり、障がいの程度の認定基準というのがございまして、その中に、先ほどおっしゃいましたような評価をするポイントがございまして、10点以上ということであるんですけれども、これにつきましては、やはり評価について、御自身の評価ではなく、ドクターの評価が必要になってまいります。ドクターが評価していただいた基準によりまして、特障手当が出ているという状況でございます。  以上です。 ○議長(小畠政行君)  11番、前田えり子君。 ○11番(前田えり子君)  こういう基準があるっていうことを本当に本人もしくはその周りの介護する方が、家族でなくてもケアマネさんであるとか、介護士さんであるとか、知っていれば、この制度を利用できますよというようなことも促しやすいと思うんですけれども、この評価表というのは、こういうことで評価しますよというのは、本人というか、その介護者とかには特に提示はされてないわけですか。 ○議長(小畠政行君)  福西保健福祉部長。 ○保健福祉部長福西寿美子君)  保健福祉部、福西です。  先ほど申しました、この認定基準の評価表については、特に個々にはお配りをしている状況ではございません。ただ、当市のホームページには載せさせていただいておりますので、お伝えしておきます。 ○議長(小畠政行君)  11番、前田えり子君。 ○11番(前田えり子君)  こういう基準があれば、もう少し利用してみようかなという方も増えると思うんですね。本当に今、高齢者の多くは年金生活ですし、また年金も減らされたりしているんですけれども、介護する家族の方もその介護せなあかんということで、退職したり、それから仕事を減らしたりというようなことにもつながっていますし。先ほども言いましたけれども、介護に必要な費用も介護保険以外にもたくさんかかると思うんですね。  そういうような状況の中で本当に経済的な不安というのが付きまとうという方もたくさんいらっしゃると思うんです。ぜひこの制度を分かりやすく、受けやすいふうに説明とか周知していただければ、うれしいなというふうに思います。  やっぱり一番障害者手帳がなくても受けられるというところが辺をなかなか分からないというか、持ってないと受けられないんかなみたいなところに思っていらっしゃる方もいらっしゃると思いますので、ぜひ折に触れて、制度の周知をお願いして、本当に安心して、介護にかかれるとか、そういう周りの介護する人も本当に安心して暮らしが成り立っていくというような一助にもなると思いますので。所得制限もあるし、みんながみんなということではないと思いますけれども、この制度のことを調べてみますと、かなりの方が介護の重度の方、条件にはまるんじゃないかというふうに思いますので、ぜひいいようにお願いいたします。  以上で、この件、終わります。 ○議長(小畠政行君)  酒井市長。
    ○市長(酒井隆明君)(登壇)  それでは、2点目についてです。  丹波篠山市では、令和3年9月から、「つばめプロジェクト」として生理用品サポート事業を実施しています。この事業では、丹南健康福祉センター内の健康課や社会福祉課人権推進課生理用品を無償で配布する体制を取っています。あわせて、取りに来られた方の様々な困り事の相談や支援につなげることも実施しています。  令和3年度は健康課で31パック、社会福祉課で5パックの計36パックを配布しました。令和4年度は、現在まで健康課で4パック、社会福祉課で2パックの計6パックを配布しています。配布基準は、一月1人に1パックとしていますが、来所される方の状況に合わせて柔軟に対応するようにしています。  来所される方の状況は、30歳から40歳代が多く、毎月継続して取りに来られる方、本人と子どもの分を希望される方、また、父子家庭でお父さんが来られたこともあります。コロナによる経済的な影響を受けられた方が来られていますので、「助かっています」という感謝の声を聞いています。  また、健康課、社会福祉課人権推進課市民安全課の担当者と各部長で構成する「生理の貧困対策庁内会議」を設置し、これまで3回、情報共有や連携体制の確認、課題解決方法の検討をしています。  来所される方は、30歳から40歳代が多い状況です。この年代の方々以外にも、生理用品の購入に困っている方や悩みを抱えている方がおられ、特に、子どもたちは相談しにくい状況にあると考えられ、篠山鳳鳴高校、篠山産業高校篠山東雲高校の市内3高校と話合いもし、各高校の状況を聞かせていただきますと、生理用品は備蓄されていて、トイレには配置されていませんが、保健室で渡せるようにされています。  生理用品の配布時には、保健師また助産師がプライバシーに配慮して、健康課の窓口から別室に案内し、配布をしています。配布だけに終わらずに相談や支援につなげるために、丁寧な配布方法、対応を心がけているところです。  健康課以外の場所でも今後さらに身近で受け取りやすい場所として、各支所、各ふれあい館、児童館、子育てふれあいセンター、秋に開設予定の男女共同参画センター、このようなところで新たに配布できるように検討をしているところです。  私からは以上です。 ○議長(小畠政行君)  丹後教育長。 ○教育長(丹後政俊君)(登壇)  前田議員の御質問2点目、全ての学校、公共施設のトイレに生理用品をにつきまして、私のほうからもお答えさせていただきます。  市内の公立小中、特別支援学校におきましては、これまでから保健室に生理用品を備え付けており、必要に応じて児童生徒に養護教諭が配付するとともに、児童生徒の相談や支援につなげております。  今後も児童生徒と学校の先生、養護教諭等との信頼関係づくりを大切にしながら、より必要とする児童生徒が生理用品を受け取れるよう、声をかけやすい雰囲気づくりを進めるとともに、他市の先行事例を踏まえながら、学校での設置の必要性について検討していきたいと考えております。  以上です。 ○議長(小畠政行君)  11番、前田えり子君。 ○11番(前田えり子君)  それぞれに今、取組をお知らせいただきまして、ありがとうございます。厚労省がこの前、調査したというのが3月末に発表されたんですけれども、届かない支援の実態が明らかになった、浮き彫りになったというふうに思うんですね。丹波篠山の場合は、こういうふうに取り組んでいますけれども、その調査によると、生理用品の購入や入手に苦労したことがあるとか、入手できずに学校や職場を遅刻とか、早退したり、欠席したりしたことがあるというふうな回答も寄せられていますし、無償提供の物を利用したことがある人は、僅かまだ18%という結果も出ています。その利用しなかった理由が、申し出るのが恥ずかしかった。人の目が気になる。対面の受け取りが必要で、受け取りにくかったというか、そういうような回答が出ています。  人の目をやっぱり気にせずに受け取ることができるようにするためには、トイレットペーパーのように、本当にトイレに配布することが必要なんじゃないかというふうに思います。これはもう全国で広がっています。すぐ近くの宝塚市では、全小中学校に配置していますし、公民館3か所、それから児童館20か所の女子トイレに生理用品を配置していますし、京都市でも国の交付金を申請して、生理用品4万パックを市立の小中高に年4回に分けて配布したというようなことが報告されています。  こういうことは、全国的に広がっていまして、丹波篠山市でも対面で受け取るということになっていますけれども、やっぱりもっと潜在的に、さっきも利用しなかった理由というところがありましたけれども、潜在的にもっとたくさんの人が困っているんじゃないかということが予想されます。  ぜひ今、様々な取組をされていますけれども、やっぱり公共施設のトイレとか、学校のトイレとか、普通にトイレットペーパーのように置いていくという方向をぜひ考えていただきたいというふうに思うんですけれども、どうでしょうか。 ○議長(小畠政行君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  すみません、1点確認なんですけれども、先ほど前田議員が宝塚市とかほかの市の例をおっしゃったんですが、それは学校のトイレに置いているという意味なのか。何かそうおっしゃったところと、配布していますということだけおっしゃったところとがあるので、その状況がもう一つ分かりかねますので、少し詳しくお願いしたいと思います。 ○議長(小畠政行君)  11番、前田えり子君。 ○11番(前田えり子君)  すみません。宝塚市では配置しています。トイレに箱を置いて。児童館とか、公民館とかに配置していますということを聞いています。それから、京都市も小中高に、京都市立の学校に。今そういう取組が全国的に広がってきています。トイレットペーパーと同じように、必要な物ですから、やっぱり当たり前に置いてあるという状況がどんどん今、つくり出されてきているという状況になってます。  ちょっと初めの頃のコロナ禍で取組が始まった頃とは、進んできているというか。取組の内容とか、考え方も進んできているんじゃないかというふうに思うんで、ぜひそこら辺も調査していただいて、丹波篠山市でも本当に困っている人とかが、その困っているのは経済的に困っているだけじゃないと思うんですね。急に本当に生理が来て、困ったというようなこともありますし、そういう女性のことをも考えて、ぜひちょっと検討していただけたらというふうに思います。どうでしょうか。 ○議長(小畠政行君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  生理の貧困で困っている方に現在はお渡ししましょうという制度で、それについては、先ほど答弁したように、できるだけのことをしています。おっしゃるように、学生などに配布する必要性がより高いんだろうとは思いますが、貧困だからということではなくて、そういったものを女性に特別の負担を負わせないように、トイレットペーパーと同じように考えられないかという、またこれは別の視点からの取組ではないかと思われます。  今おっしゃったように、宝塚市とかほかの市などで、学校に全部置くようになっていくのかどうか。これ先ほど教育長が答弁したように、他の市の事例を見ながら、またそれも貧困に限らなくなってしまいますので、そういった考え方に進むのかどうかということについては、今日の御指摘の点も踏まえて、検討させていただきたいと思います。 ○議長(小畠政行君)  11番、前田えり子君。 ○11番(前田えり子君)  生理の貧困の問題は、コロナ禍で、先ほどもおっしゃったように、経済的な理由から生理用品を購入できない女性の問題というふうにして顕在化してきたというふうに思うんですけれども、政府もそういう顕在化する中で、男女共同参画指針の中で、重要方針の中で支援について去年から触れて取組を進めているわけですけれども、政府の内閣府の生理の貧困の定義っていうのは、「経済的な理由で生理用品を購入できない女性や女の子がいる」というような定義ですけれども、アメリカの医療女性協会などの定義では、「生理用品や衛生設備など、生理を衛生的に迎えるための物理的環境及び生理に関する教育に十分にアクセスできない状態のこと」というふうに、そういうふうに定義しています。  本当に女性の問題として、社会全体の問題でもあると思うんですけれども、そういう問題としてこれからはやっぱりこの一時的なものでなくて、取り組んでいただきたいなというふうに思っています。政府のこういう考え方だと、一時的な取組になるというふうに思うんですね。生理というのはやっぱり体も心も健康な状態にあることのその権利というか、人権の問題だというふうにも思います。  ぜひそういう方向で対策的なところはもちろん取り組んでいただきたいと思いますけれども、今後、もっと本当に権利、女性の生き方というか、そういうところにも関わる、仕事にも関わる、そういう内容のものとして考えていただけたらというふうに思っています。  これまで公に語ること自体がタブー視されてきたようなことだというふうに思うんですけれども、女性の性に関わる、健康と権利の尊重を求める動きとして、大きな意義を持ってくると思いますので、ぜひそういう視点で今後も取り組んでいただきたいというふうに思っています。どうでしょうか。 ○議長(小畠政行君)  山下保健福祉部長。 ○保健福祉部長(山下好子君)  おはようございます。健康担当部長の山下でございます。どうぞよろしくお願いいたします。  先ほどの前田議員の御質問ですけれども、昨年の水無月会議で前田議員から一般質問を受けた、1年前ということになりますけれども、この1年で本当に大きく意識が変化したと思っています。生理用品を買えなくていろんな工夫をしているということの、この厚労省の調査もありましたけれども、そういった生活をされている女性がいるのだということも、読みまして、私もあまり認識がなかったということを思いました。その後すぐにつばめプロジェクトを立ち上げまして、これはただ生理の貧困ということだけではなくて、全ての人に優しい、男性も含めて全ての人に優しい、正しい理解とか、優しいまちづくりとかいうことを目指して、まずは、生理の貧困のところからスポットを当ててということで、今現在取り組んでおります。  まずは、今あるプロジェクトを進めていくということで、今、完璧にこの事業が進んでいるわけではありませんで、先ほど市長が申し上げました、高校生の配布につきましては、養護教諭の先生方と話合いを何度か重ねております。備蓄品としてはありますけれども、なぜその生理用品には困らないけれども、そうした私たちのしている取組が高校生に伝わっているかというたら、まだ伝わっておりませんので、高校3校の高校生に対して、チラシを配布させていただいたり、カードをお示しさせていただいて、手軽に窓口に来ていただけるようなことを工夫したりとか、あと健康課を中心として、支援の行政の入り口というんですか、支援の入り口となりやすい健康課を中心にしておりましたけれども、先ほど市長が申し上げた場所に拡充をして、どなたでもというのか、困られている方が気軽に相談ができるような、配布できるような形をまずは進めていかせていただきたいと思います。  議員おっしゃるように、本当にこのジェンダー平等というような視点ということになると、やはり個々の能力が十分に生かされて安心安全なまちということを目指すなら、そういった相談、あえて相談してくださいと言わなくてもという、普通にトイレットペーパーがあるような形で手に取れるような社会というんですか、町ができたらいいんですけれども、まずは、貧困というところの視点を重きに置いて、十分に今、取り組めていない部分を拡充をさせていただいて、今後またつばめプロジェクトのほうで検討させていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(小畠政行君)  11番、前田えり子君。 ○11番(前田えり子君)  ある女性のグループなんですけれども、子どもも含めて、ナプキンの使い方や心や体の変化について、おしゃべり会をしたところがあるそうです。自分だけかと思っていたこともみんな体験してると、分かって安心したとかという小学校6年生とか、大人の体験など聞けてよかったという中学2年生の子の感想が寄せられたと聞いています。  アンケートしたところでは、「学校で急に生理が来て、ナプキンがなくて困った」「トイレットペーパーで代用した」「トイレにナプキンがあると安心」などというような声が寄せられて、トイレの個室に生理用品を置く必要性を感じましたということで、早速その学校に足を運び、実現したところもあります。本当にオープンに話せる場をたくさんつくって、子どもたちの本音も、男の子も含めて、聞きたい。性についての話ももっとしっかりとしたいと、好評だったというふうに聞いています。こういう集まりが好評だったというふうに聞いています。  こういうことを通じる中で、その生理に対するタブーなんかも打ち破る、そういう経験が広がっていくというふうに思いますし、ぜひこうしたところから取り組んで、行政もしっかり応援していただきたいというふうに思います。  以上ですけれども、ちょっと時間があるので、余分なことなんですけれども、今、男性のトイレのことも話題にこの頃なっています。ぜひこのことも本当に男の人の働き方とか、活動の仕方とかにも関わってくるようなことを思いますので、ぜひ実現してほしいと思うんですけれども、男性のトイレにもサニタリーボックスというか、汚物入れを置いてほしいというような、置くというような取組もありますので、ぜひ働き方とか、活動の仕方とか、男も女も皆本当に安心して生き生きと暮らせるような、過ごせるような丹波篠山になるように、取り組んでいただきたいということで、終わります。 ○議長(小畠政行君)  前田えり子君の一般質問は終わりました。  ここで、暫時休憩をいたします。  再開を、10時30分といたします。               午前10時17分  休憩               午前10時30分  再開 ○議長(小畠政行君)  休憩前に引き続き、一般質問を行います。  通告8番、向井千尋君。 ○8番(向井千尋君)(登壇)  議席番号8番、向井千尋です。ただいま議長の許可をいただきましたので、通告に従い、質問をさせていただきます。  質問事項1、子どもから高齢者までの緩やかなつながりを再構築するために。  1、はじめに。  新型コロナウイルス感染症の世界的な蔓延は私たちの暮らしを一変させました。感染拡大を防ぐための行動制限は、感染を予防すると同時に人々のつながりを妨げ、地域コミュニティ活動を停止させました。また、社会的、経済的に弱い立場の人たちは生活困窮へと陥る状況となっています。  コロナ禍による影響が長期化する中で、感染予防対策とともに従来のコミュニティーや地域福祉の在り方をもう一度見直し、丹波篠山市の新しい日常を創造していくことが必要です。そして、行政はコロナ禍で妨げられた人々のつながりを再び構築し、地域共生のまちづくりを推進していくべきであると考えます。  2、丹波篠山市の現状。  令和2年度丹波篠山市一般会計決算によると、集落のひとり暮らしや高齢者世帯、閉じこもりがちな高齢者と地域住民の触れ合いなどの交流を図ることを目的とする「ふれあい・いきいきサロン事業」、住民主体の介護予防の取組である「いきいき倶楽部」や、地域課題を解決するための公益事業を行う団体に対する市民活動助成金事業等は、コロナ以前と比較して大きく減少しています。  また、介護保険事業においては、令和4年度予算は前年度と比べて、介護給付費が減額であり、主な原因は、地域密着型介護サービスの利用が減少しています。しかし他方で、ふくし総合相談窓口では、コロナ禍で複雑化する福祉課題を総合的に支援しており、令和2年度の相談件数は、過去5年間の平均の約1.5倍となっています。  3、課題の解決に向けて。  現在、国はコロナ禍における孤独・孤立対策を進めており、孤独・孤立対策官民連携プラットフォームの設立に当たり、「国・地方公共団体・NPO等、多様な主体が幅広く参画し、人と人のつながりを実感できる地域づくりや社会全体の機運醸成を図りつつ、官民一体で取組を推進することが必要」としています。  長期化するコロナ禍が人と人のつながりを妨げ、高齢者、介護者、ひとり親家庭、障がい者など、社会的に弱い立場の人々が孤立するケースが増加しています。私は、そのような弱い立場にある人々を包摂する取組や地域福祉活動を再構築していくことが必要であると考えます。そのためには、従来から主体であった地域団体のみならず、女性や若者などの多様な人材や団体等の協働が必要であると考えます。また、つながりを再構築する過程においては、従来の制度を検証し、持続可能な方法を考えることが必要です。そして、多様な団体の連携や育成、情報共有等を行うための取組が必要であると考えます。  以上のことから、市長の見解を求めます。  長期化するコロナ禍で孤立しがちな高齢者やひとり親世帯、障がい者等に対する支援として、子どもから高齢者までのつながりを創造するための多様な取組が必要であると考えますが、見解をお聞かせください。  高齢者の介護予防や地域住民の交流の場であるふれあい・いきいきサロンの実態とコロナ禍が長期化する中での今後の運営についての計画についてお聞かせください。本事業について、実施主体、補助期間の見直しが必要だと考えますが、見解をお聞かせください。  高齢者の介護予防のためのいきいき倶楽部の実態と、コロナ禍が長期化する中での今後の運営についての計画をお聞かせください。また、活動休止団体への再開のための支援が必要であると考えますが、見解をお聞かせください。  介護保険給付費予算の減額について、地域密着型介護サービスの利用の減少の実態と、今後の介護保険事業計画への影響についてお聞かせください。また、コロナ禍によって孤立しがちな介護者への支援が必要であると考えますが、見解をお聞かせください。  ふくし総合相談について、コロナ禍における相談の実態と課題についてお聞かせください。複雑化する課題に対する伴走型、アウトリーチの取組が必要だと考えますが、見解をお聞かせください。  以上、ここでの質問とさせていただきます。 ○議長(小畠政行君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)(登壇)  それでは、向井議員の子どもから高齢者までの緩やかなつながりを再構築するためにについてです。  子どもから高齢者までのつながりを創造するための多様な取組について、丹波篠山市においては、新型コロナ感染症防止のために、緊急事態宣言中には介護予防事業の地区いきいき塾を休止せざるを得ない時期がありました。しかし、その際も、スタッフが利用者宅に週1回電話で状況確認をする訪問型に切り替えるといったつながりを継続してきています。また、子ども食堂、認知症カフェ、自治会単位でのふれあい・いきいきサロン、いきいき倶楽部などについても、コロナ禍によって休止となった集いの場がありました。しかし、現在は、子どもから高齢者までが緩やかにつながり、温かく見守り合っていく取組が少しずつ再開されてきています。今後は世代を超えた集いの場も開催できるような働きかけをしていきたいと考えています。  ふれあい・いきいきサロンについてですが、これは、丹波篠山市社会福祉協議会の事業として、「ひとり暮らし高齢者及び虚弱の高齢者等が気軽に集えるサロンを開設し、地域住民との触れ合いの中で孤立感の解消、心身機能の維持と向上を図るとともに、地域住民が福祉活動に参加し、明るく住みよい福祉のまちづくりを推進する」ということを目的に実施しています。  平成13年に事業を開始して以来、114の自治会に取組をいただいています。補助金については、期間を2年間とし、金額は年10万2,000円となっています。  ふれあい・いきいきサロン事業補助金の交付要綱には「補助期間終了後も事業の継続に努めなければならない」とありますが、役員の高齢化や担い手不足から活動を休止される自治会が33自治会ありました。また、この2年間で見ますと、新型コロナウイルス感染予防のために72%のサロンが休止となりました。そういった中、昨年度より補助対象自治会については、補助金の繰越しを1年間に限り可能とする特例を設けたところです。  向井議員の御提案のとおり、今後も長く活動を続けていくためには、自治会単位に限定された実施主体の見直しや、現在2年間となっている補助期間を延長するなどといった見直しを、今後、社会福祉協議会と連携し、方策を検討していきたいと考えます。  次に、いきいき倶楽部についてです。  いきいき倶楽部は、令和3年度の時点で、75か所87の自治会で取り組まれています。新型コロナ感染症による緊急事態宣言等で休止していた倶楽部もありますが、約8割の倶楽部で、本年4月から活動を再開されています。また、本年度には、地域から高齢者の集う場が必要であるということから、6か所が新たにいきいき倶楽部を立ち上げられています。  いきいき倶楽部を運営するために、各倶楽部に世話人さんを選出をしていただき、年4回、「世話人の集い」を開催しています。その場で各倶楽部の状況の把握、情報交換を行っているところです。また、年1回は、全てのいきいき倶楽部に健康課の保健師が支援に行く計画としています。  次に、介護保険給付費についてです。  令和4年度の介護保険給付費の当初予算額は、令和3年度において事業計画値より低く推移したことから、令和3年度当初予算より1億1,331万円減額となっています。介護給付費が事業計画値より低く推移している主な要因としては、介護医療院において市内の利用者が少なかったこと、利用者の平均介護度が想定よりも低いこと、小規模多機能型居宅での利用者が計画値より少なかったことが主な要因となっています。  このことから、9月の補正において約5,000万円の基金の追加の積立てが可能との見通しが立ちましたので、第9期介護保険事業計画においては保険料算出時の充当財源とする予定としています。  コロナ禍以前から、介護者が孤立することがないように、ケアマネジャーなどが本人のみならず、介護者にも寄り添い、介護者の思いを聞きながら支援をしているところです。  次に、ふくし総合相談窓口のコロナ禍における相談の実態についてです。  ふくし総合相談窓口への相談件数は、コロナ前の令和元年度385件でしたが、令和2年度531件、令和3年度537件と、相談件数が増加しています。その主な要因は、コロナ禍により仕事が減った方、廃業・退職となった方が総合支援資金の貸付けや緊急小口貸付金の手続についての相談が増えたためです。  丹波篠山市では、平成23年度から「ふくし総合相談窓口」を県内でもいち早く設置して、庁舎内外の関係部署を横断的につなぐトータルサポート機能を生かし、属性や世代を問わず、複合化した課題を持つ個人や世帯への支援を行ってきました。令和3年度からは、さらにその取組を進めるために「ふくし総合相談推進室」を新設し、国が進める地域共生社会を目指す重層的支援体制の整備に取り組んでいるところです。  今後も、年齢や属性を問わず、複雑化する課題を持った世帯、個人に対して寄り添いながら、地域の中で暮らしていけるよう、必要な支援が行えるような伴奏型支援を進めていきます。  以上です。 ○議長(小畠政行君)  8番、向井千尋君。 ○8番(向井千尋君)  大体分かりました。ありがとうございます。私、今回この質問を思ったのは、この間、新型コロナの感染が一定落ち着き、本市においても今年は夏のデカンショ祭も再開するというような予定になっており、一定そのコロナが落ち着いてきている中で、しかしまだその収束はしていないという状況の中で、今まで止まっていた地域の活動を再開するに当たって、どういうことが必要なのかということをやっぱり今の時点で考えていくことが必要なのではないかと思い、この質問をしようと思いました。  まず初めになんですけれども、感染予防のところなんですけれども、今、市長の答弁にもありましたけれども、少しずつ活動を再開していくというようなことなんですけれども、現在、丹波篠山市においては、そういう地域での集まりだったりとか、これからまち協とかの単位では、夏祭りをするであったりとか、いろんなにぎわいの場を持っていこうというふうに計画をされたりとか今、協議されているところだと思うんですけれども、丹波篠山市における、そういうにぎわいの場、集いの場に対する、いきいきサロンとかに対する感染予防とか、そのマスク着用について、どのように考えられているのか、またそれを今、そういう団体とかに対して、どのように周知をされていこうとしているのでしょうか。 ○議長(小畠政行君)  山下保健福祉部長。 ○保健福祉部長(山下好子君)  健康担当部長の山下でございます。どうぞよろしくお願いいたします。  各取組、にぎわいを戻すということで、いろんなお祭りであるとか、イベントが再開されるに当たっては、各実行委員さんたちと協議をさせていただいて、基本的な感染対策としては、一定のものはあるとしても、個々それぞれに集まりの度合いであるとか、密着、密集の度合いであるとか、屋外か屋内かなのかが違うと思いますので、それぞれが感染対策を第一番に考えて、実施をしてくださっているところだと思います。  いきいき塾のことの例を出させていただきますと、解除後、やはり定員を2割から3割減にさせていただきました。それから、参加者の重りを個別化するであるとか、参加者の検温の徹底、消毒の徹底とか、スタッフの体温測定の実施とか、マスクの着用、それからレクリエーションの縮小というようなことで、これは一例になりますけれども、それぞれの事業ごとにそういった基本的な感染対策と、そこに応じた感染対策を徹底しながら実施をしているということになると思います。 ○議長(小畠政行君)  8番、向井千尋君。 ○8番(向井千尋君)  いきいき塾においては、そのように周知していただいておるということで、やはり世話人の方とか、自治会の方とかは、本当にどこまで感染予防対策をしていいのかというところで、その再開をちゅうちょされているところもあると思いますので、予防のことを指導していっていただきながら、ぜひ再開に向けてできたらいいなと思いますので、どうぞよろしくお願いします。  あともう一つ。その感染対策なんですけれども、地域のそういうコミュニティーの場には、子どもたちも一緒になると思うんですけれども、今、国のほうでも子どものマスクについては、ゼロ歳から2歳までは特に勧めないとか、中学校でも部活には勧めないとか、就学前の子どもたちは園とかその自治体で判断するとか、いろんなことがあるんですけれども、今後、子どもから高齢者まで、地域のお祭りとか、地域のサロン、いろんな集まりの場で子どもも一緒の場ということが多いと思うんですけれども、例えば、そのようなときには、どのように考えておられるのでしょうか。 ○議長(小畠政行君)  山下保健福祉部長。 ○保健福祉部長(山下好子君)  健康担当部長の山下でございます。  子どもに関して、最近ですけれども、大きく変わりまして、熱中症予防を重きに置いた指導ということになりましたので、学校それから園のほうも、今日もちょっと教育委員会とお話しをさせていただいておりましたけれども、そういった切り替える部分と、あとしっかりと感染対策をする部分をそこの状態、先ほど申し上げたその環境に応じて、進めていくということを話をさせていただいたところです。  地域におきましても、やはりそういう子どもに関してというところがすごく気を遣うところであると思いますが、先ほど申し上げた、やはり基本の感染対策というのを徹底しながら、その年齢に応じた指導ということをさせていただかなくてはいけないと思います。
     まだ少し再開というところで、子どもをたくさん集めたイベント等というところの、健康課の管轄でいえば、少しそこのあたりがまだ再開ができていない状態でありますので、今後そういった多くの方が集まるようなイベント、特に子どもさんたち、マスクがなかなかつけられないという状況の中では、もう少し感染対策を徹底しながら、にぎわいが戻るようなアドバイスのほうをさせていただきたいと思います。 ○議長(小畠政行君)  8番、向井千尋君。 ○8番(向井千尋君)  今、部長言われたとおり、環境に応じて対応をということなんですけれども、子どもと一緒のその保護者の方にしたら、例えば、お祭りがあっても子どもを連れていってもいいんやろうかとか、マスクはしないといけないんやろうかとか。その主催者のほうにしても、その辺の迷いというのはあると思うので、ぜひそのあたりも今後集いの場、にぎわいの場を再開するに当たって、このようにすることが望ましいということを示していただけたらと思います。  それから、私、もう一つ、今の時期にこの質問をしようと思ったのは、1つはコロナがちょっと落ち着いてきて、コロナ対策をしながらというところもあるんですけれども、議会では、この5月に議会報告会ということで、各自治会を回らせていただきました。自治会長さんからいろんな声を聞いたんですけれども、やはりなかなかその自治会の今までどおりの運営が大変やと、大変高齢化していて、今までどおりの地域の道路とか川とか、その管理が大変やというようなことをたくさん聞かせていただきました。  今の時期っていうのは、団塊の世代がもうすぐ後期高齢者を迎える2025年っていうのを目前にしまして、本当にこの2025年からこの先、5年、10年、2040年までどういうふうに町を維持していくんかという時期でもあると思います。そのコロナが少し落ち着いてきた。しかし、出口がまだ見えないというのと、2040年まで、この少子・超高齢の、国もそうなんですけれども、本市においても大変その高齢化が進んで、人口減少が進んでいるという、この時期において、一体何が必要なのかということをもう一度、考えるべきなんじゃないかということを思いまして、この質問をしました。  昨年度、地域振興課の所管で実施された小規模集落調査事業というのがありまして、その調査報告によりますと、本市には、これ昨年度なんですけれども、261の自治会があって、その約3分の2、173自治会が50戸未満の小規模自治会、261のうちの3分の2が50戸未満の自治会で、その50戸未満の自治会のうちの半分、全体の3分の1の78の自治会が高齢化率が40%という。  それもその内訳を見てみると、東部地域が多いんですけれども、そのような状態の中で、やはり今、市長の答弁にもありましたけれども、人と人とのつながりをもう一度再構築しながら、もう一度そのつながりをつくるという、それが大事じゃないかと思うんですけれども、そのあたりの取組、いかがでしょうか。 ○議長(小畠政行君)  山下保健福祉部長。 ○保健福祉部長(山下好子君)  健康担当部長の山下でございます。  先ほどの向井議員の御質問で、本当に包括的な支援というところとか、考え方というのを基本にしてということで、各部署で分かれていますので、それぞれの部署で考えていく大きな課題と思っています。  今現在、市ではそれこそワクワク農村の取組であるとか、そこに住んでいる皆さんがワクワクできるような取組も1つ大きな地域包括ケアの基盤を支えるものであると思いますし、これも例を出させていただいて申し訳ないんですけれども、いきいき塾、いきいき倶楽部にしても、やはり包括的に皆さんがその地域で幸せに暮らしていくための基盤をつくるものとして、今いきいき倶楽部といきいき塾を展開しています。  いきいき倶楽部では、先ほども言っていただいた集落数の中で、今3分の1の集落に立ち上げをしていただいて、現在継続をしていただいております。この中でもう3分の1ぐらいの数となっていたかと思いますけれども、今、市長が申し上げた80%以上の集落が、自治会単位が動き出してくださっています。さらに、今6動き出したということと、あと何集落か立ち上げを検討していただいております。  このいきいき倶楽部といいますのは、健康を切り口にしてはいますけれども、そこに行って、めちゃくちゃ元気になるとかいうことはもちろん目的の1つですけれども、集って、わいわいお話をして、心も体も元気になって、いつまでもお元気でその地域で暮らしていただくということを目的としておりますので、2050年問題もありますけれども、そういった方々が本当に地域の中でお暮らしをしていただけるような取組を市として考えていくということになるかと思います。  例を出しまして、いきいき倶楽部のことを言いましたけれども、あと企画がしております、そのいきいき農村の取組とか、いろんな地域振興のあたりの取組とか、まちづくり協議会の取組とかいうことも本当にたくさん重層的な支援ということで、地域の基盤を支えていくものだと思います。やはり何年か先というものを見据えて、しっかりと取り組んでいく必要があるかと思います。ちょっと代表して、させていただきました。 ○議長(小畠政行君)  8番、向井千尋君。 ○8番(向井千尋君)  ちょっと大きな質問だったので、すみません。答えにくかったかもしれないです。  人口減少や少子化・高齢化、そしてその自治会の機能を維持していくのが大変になっているというような現状があって、その1つの切り口として、そのいきいき倶楽部という、やっぱり高齢化が進んだ地域ですので、いきいき倶楽部の取組も大変大きなものだと思います。  もう一つ、この小規模集落調査の中で、丹波篠山市は中規模な集落、高齢化が進んでいる集落があるという状況とともに、それにもかかわらず、大変元気度であったりとか、取組意欲度であったりとかが、比較的高いという状況がこの調査の中で明らかにされています。  しかし、その元気度であったりとか、取組意欲度がなぜ維持されているのかというようなところは、まだ少し分析されていないのかなと思うんですけれども、やはりここをしっかり、せっかくされた調査なので分析をしていただいて、その1つの取組が、いきいき倶楽部であったりとかすると思うんですけれども、ぜひその効果的に取り組んでいけたらいいなと思うんですけれども。  先ほどいきいきサロンの話もさせていただいたんですが、市長の答弁にもありましたが、このいきいきサロンの要綱は、平成13年に作られています。もう約20年前。このコロナ禍でいろいろ改正されたり、見直しされたりしているんですけれども、基本的には、自治会が主催で自治会の公民館で、大体1日の流れとかも細かく決めてあったりとか、実施期間も2年間であったりとか、結構この20年間同じスタイルで事業を展開されているんですけれども、その決算状況を見てみますと、令和2年度は約67万円、令和元年度が130万円、令和4年度の予算を見てみると、約90万円の予算が立っているんですけれども、その実施主体の社会福祉協議会に聞いてみると、今年度の申請予定は1団体1自治会しか上がってきてないということを聞いています。  せっかくあります、そのいきいきサロンの補助金の交付事業でありますので、先ほど市長の答弁にもありました、有効的に使うように見直していきたいということを言われたんですけれども、本当に自治会主体で今までそうやっていろんな集いの場でやったり、にぎわいでやったり、自治会運営を築いてきてもらっている、それは大事なんですけれども、それをもう少しやっぱりその2040年までつなげるために、その主体が自治会だけではなくって、多様な団体であったりとか、人材を育成するであったりとか、その担い手を増やすことが必要であると思うんですけれども、そのためには、実施主体であったりとか、もう2年間という限定したその支援であったりとかというのを、もう少し金額とかも含めて、継続的な支援になって、その地域のコミュニティーを支えるような補助として活用されたらどうかと思うんですけれども、いかがでしょうか。 ○議長(小畠政行君)  福西保健福祉部長。 ○保健福祉部長福西寿美子君)  保健福祉部の福西でございます。  先ほど向井議員の申し上げられたサロンの運営でございますが、ふれあい・いきいきサロンにつきましては、市と社会福祉協議会が補助金を出し合いまして、毎年基本的には10団体に対して、補助をさせていただいております。しかしながら、令和2年、3年度につきましては、コロナの影響で特例の措置をしておりますが、繰越しをされた団体もございます。  その中でふれあい・いきいきサロンの実施自治会を対象にした調査によりますと、コロナ禍におきまして、一時休止したまま再開できていない団体が39ございます。また、休止期間が長期化したことによりまして、参加者やスタッフのモチベーションの低下が気になっておられるというようなことも課題となっております。開催している組織や世話人の相談に対応し、スムーズな再開に向けての声かけが必要かとは感じております。  また、議員の御意見にもございますように、ふれあい・いきいきサロンの長期的なサロンの運営を目指してということで、実施主体であったり、運営補助金の在り方、また、補助期間の見直しにつきまして、社会福祉協議会と現在もう協議を始めておりまして、来年度から新しい要綱に基づいて、サロンの運営をしていただけるような状況で検討しております。  以上です。 ○議長(小畠政行君)  8番、向井千尋君。 ○8番(向井千尋君)  ありがとうございます。もう検討していただいているということで、ぜひ多様な主体を育成する、地域のつながりをつくっていくということで、使いやすい制度に検討していただけたらうれしいと思います。  私は、昨日から園田議員がヤングケアラーの話を、先ほどは前田議員が生理の貧困の話をされたんですけれども、そういう地域のサロンであったりとか、人が集まるその交流目的の集まり、地域のそのつながりをつくるということは、広い意味では、本当に課題のある方とつながるという機会であると思います。その課題のある方に対するアプローチの仕方ももちろん必要やと思うんですけれども、その地域の中で緩やかなつながりをつくる、国が言っている地域共生社会というのをつくることが、直接的には本当にその課題のある方を解決するということにはすぐにはつながらないんですけれども、そういうことにもつながるということだと思います。  そのいきいきサロンの要綱の見直しの際にも、ぜひそういう視点で、もともとは閉じ籠もりがちな介護予防のための高齢者のサロンということだったんですけれども、ぜひ子どもたちも子育て中のお母さんもそのサロンに来てもいいですよと。そのコミュニティサロンという形で、ぜひ地域の中でそういう集まりの場をつくれるような事業に、ぜひ今の時期、展開していっていただきたいと思います。  その総務省の調査の中で、地域活動がいろいろ停止する中で、全国的に展開しておりますこども食堂は半数が休止せずに、形を変えながら継続しているというようなデータもあります。その地域のつながり自体が地域の価値なんだというようなことも言われています。ハード面で、どんな施設があるとか、ここがきれいとか、そういうのもありますけれども、その地域のつながり自体がその地域の価値にもなるというようなことも言われているので、本当にその地域にいろんなつながりの場をつくれていけるような、そういうまちづくりを行っていただきたいなと思います。  それを行うに当たっては、介護保険の中でいえば、総合事業とかいうことになるんかと思うんですけれども、その総合事業の、例えば生活支援サービス構築事業ですかね。というあたりに該当するのではないかと思うんですけれども、生活支援コーディネーターとおっしゃる方とか、あと社会福祉協議会のコミュニティワーカーであるとか、あとは昨年度から配置されています支所に置かれています、各支所の課長級の方がされています、その地域への支援であったりとか、そういう地域の中にはコミュニティーの核となるような方が制度の中でいらっしゃると思うんですけれども、その方の役割とかのことについては、どのようにお考えでしょうか。 ○議長(小畠政行君)  山下保健福祉部長。 ○保健福祉部長(山下好子君)  健康担当部長の山下でございます。  大変奥の深いの御質問で、なかなか各部署に分かれておるもんですから、ちょっと答弁がしにくいというところで、申し訳ございませんでした。いろいろな御指摘を受けますと、しっかりと連携して、しっかりと市民の皆さんに届けているかと思っておりますが、なかなかその縦割りというところもありまして、いろんな部署がいろいろなその地域とのつながりをつくるための支援員であるとか、ワーカーを持っておりましても、いざこうなると、ばらばらな動きをしているのかなというようなところで、今、反省をさせていただいております。  今後この御指摘をいただきましたので、特に今、竹見部長から言っていただいたらいいのかもしれませんけれども、ワクワク農村の取組であるとか、過疎地の、先日も多紀の会場で向井議員も来てくださっていましたけれども、ああいったたくさんの市民の皆様の取組であるとか、御意見をたくさんいただいて、これは本当に包括的にというんですか、包摂的にというんですか。赤ちゃんから高齢者までのいろんな課題が集まったものであると思いますので、そういったものをいろんな課題をいろんな場面で吸い上げて、そして、またこういったところの、何ができるか、何が足りないかというところを検討させていただかなくてはいけないかなと思います。  現在は、やはり私は健康課におりますので、社会福祉協議会のコミュニティワーカーとは、いきいき倶楽部とかの関係を通じて、持っていますので、非常によい動きをしていただいております。細かく地域包括支援センターの皆さんであるとか、社協の皆さんとかと一緒になって、そうして健康課の職員と一緒になって、その地域のところに出向いていただくということで、課題をそこで見つけてきていただいたりとか、一緒に活動していただいているということがあります。これも一例ということになりますけれども、そういったことで、各いろんな動きを今後しっかりとまとめていかなくてはいけないなと思いました。  ちょっと回答にはなっておりませんけれども、失礼いたします。 ○議長(小畠政行君)  8番、向井千尋君。 ○8番(向井千尋君)  先ほど山下部長のほうから、先日の過疎地域持続的発展計画の多紀会場の話が出ましたので、私もそのことを思っておりまして。本当に今回、旧篠山町が過疎地域に指定されたということで、各職員の方が各自治会に説明に上がっていただいたりとか、その各自治会でもいろんなことを聞いておられるのではないかなと思います。  先日の多紀会場も本当にたくさんの方が参加されておりまして、自治会長さんとか、まちづくり協議会の役員さんはいらっしゃるんですけれども、それ以外にも、若い方とか、女性の方とか、いろんな方が参加されていました。テーマは、「10年後も住み続けるまちのために」ということで、ファシリテーションしていただきながら、それぞれの意見を出す場があったんですけれども、たまたま私、隣に座っていた方が、多分80代の男性で、そのワークシートを書くときに、最後までよう書いてなかって、私に帰り際に言われたんですけれども、「いや、10年後生きてへんかもしれへんから、書けへんかったんや」って言うて、言われました。私、帰って、中学生の子どもに今日、こんなことしてきたんやけれども、うちの子どもやったら、例えば、どんなことしたらいいと思うって言うたら、そのときは答えへんかったんですけれども、その次の日やったか、こんなことしたらいいと思うって言うて、答えてくれました。  私、今、今回この過疎計画において、この前の多紀会場でも思ったんですけれども、東部の6地区の戦略会議とかもちょっと行かせてもらったりしていますけれども、そうやって、子どもから、もう10年後は生きてへんかもしれへんっていう御高齢の方まで、これからの町の未来をみんなで考えていく機会を与えられたことはすごく大きいことやなと思って、いつか竹見部長も言われましたけれども、こうして考えていく場を持つこと自体にすごく価値があるというふうに言われていました。なので、そういう地域でのつながりをつくっていただく1つのきっかけにもこの過疎計画がなっているなと思っています。  本当に人口減少、少子化、超高齢化が進んでいき、団塊の世代が75歳を迎えるという時代、これから10年後、15年後、もうどんどん地域が変わっていくと思うんですけれども、私は大切なのは、地域共生のまちづくり、丹波篠山市型の地域共生のまちづくりをいかに築いていくかだと思いますので、どうぞよろしくお願いします。  以上です。 ○議長(小畠政行君)  堀井副市長。 ○副市長(堀井宏之君)  副市長、堀井です。  申し訳ありません。すっと答弁ができませんで、申し訳ありませんでした。1つ私のほうから2点だけ追加をさせていただきます。  1点目は、各支所に配置した地域振興課の取組ですが、本庁にも地域振興課を置いておりますけれども、基本的に支所の各課長についてもそれぞれの自治会、それからまち協のほうにこちらから出向いて、困り事や悩み事、課題などを聞いてくるようにということで、そういうアプローチの仕方を最初に話をしております。  1つ、今年度取組を始めましたけれども、買物支援のサービスについては、お二人とも75歳以上の世帯のほうに文書を送らせていただきまして、6月10日付ではございますが、125の世帯のほうから、買物支援のサービスを受けたいということでお申出をいただいております。こちらとしましては、ちょっと思っていたより、たくさんの世帯ですので、ぜひスムーズなそういう支援につなげていきたいと思っております。  昨日の多紀地域の過疎の話もしていただきましたので、私も当初最初に御挨拶させていただいて、今日は草刈りができひんとか、農家の担い手がいないとか、そういったお話は申し訳ないけれども、またいちばん会議していただいて、これから10年後、皆さんの子どもが、例えばUターンして帰ってくるとか、今の子どもさんがこのまま住み続けていくためには、どんなことをしたらいいんかというのを、ぜひ御提案くださいということでお話をさせていただいて、向井議員おっしゃっていただくように、非常にたくさんの御意見をいただきました。参加者もほぼハートピアセンターいっぱいになる80人から90人ぐらいの御参加をいただいております。  そういった意味で、今後、今回のいただいた意見は1か月後に市として、それについてお返しをして、またそこで、多紀地区の場合は7月12日になりますけれども、またそこで意見交換をさせていただこうと思っております。  先ほど言っていただいた、中学生とか、高校生の方の意見なり、そういう思いというのをぜひこちらとしても参考にしたいとは思っております。ただ、今回の計画の積み上げるところに、すぐ入れ込めるかというのはちょっと難しいところもあるかもしれませんので、検討させていただいて、例えば、これから計画をずっと動かしていく中で、そういう意見を常にいただくような仕組みづくりとか、そういったことについても考えさせていただきたいと思います。  ちょっと十分な答弁にはなっていませんけれども、以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(小畠政行君)  向井千尋君の一般質問は終わりました。  ここで、暫時休憩をいたします。  再開を、11時25分といたします。               午前11時17分  休憩               午前11時25分  再開 ○議長(小畠政行君)  休憩前に引き続き、一般質問を行います。  通告9番、森本富夫君。 ○1番(森本富夫君)(登壇)  議席番号1番、森本でございます。議長のお許しを得ましたので、通告に基づき、市長に質問と提言を申し上げ、お取組に対するお考えをお伺いいたします。久しぶりのこの場での一般質問。少々緊張しておりますが、最後までよろしくお願いいたします。  質問事項1、「おしゃれなワクワク農村へ」について。  令和4年度施政方針・予算のキャッチフレーズ「おしゃれなワクワク農村へ」について、市長のお考えをお伺いいたします。  令和4年度施政方針には、「丹波篠山市では、農の都、自然景観、歴史ある町並みや文化など、魅力ある資源を生かしてきたことが実りつつあり、近年では、「おしゃれなまち」と認識されるようになりました」とあります。辞書を引いてみますと、おしゃれとは、人前に出るために、気の利いた服装を着たり、化粧やポーズをすること。また、人とあります。確かに、市内城下町や旧宿場町には、今までにないカフェやホテルが営業を始められています。しかし、それはごく一部であり、市全体、特に市民生活においては、おしゃれという感覚にはほど遠く、現状を維持し、日常を維持するのが精いっぱいの状況ではないでしょうか。  多くの農村集落で高齢化率が50%を超えようとする中、現実感覚では理解ができないおしゃれな農村とは何を意味するのか、どのような農村なのか、また、おしゃれな農村づくりのため、本年度市政執行において、どのように取組、どのような成果を上げようとされているのかをお伺いいたします。  次に、ワクワク農村についてお伺いいたします。  少子高齢化の下、集落の維持という課題解決に向け、地域で知恵を出し合い、アイデアで地域活性化を目指す「ワクワク農村未来プラン」の普及啓発の実施と受け止めます。少子高齢化が急速に進む中、地域や集落の活力を維持し続けることは行政においても大きな課題であり、元気に美しく、次の世代に引き継ぐことは今を生きる私たちの大きな責任であります。市内262集落それぞれに歴史があり、営みがあり、そして、その地に生きた伝統文化があり、代々大切に守ってきました。  令和3年3月提案の「丹波篠山市ワクワク農村未来プラン―集落で取り組む村づくりの手引き―」では、市行政の取組をはじめ、取組手法や取組の事例、そしてリーダーの紹介、またアイデアの提案など、適切にうまくまとめられています。読み返してみると、ついつい私の集落でもできるのではと思ってしまいます。  しかし、現実を見ると、高齢化が50%を超えた小規模集落においては、人材がありません。以前のように、皆で新たなことに取り組む第一歩がなかなか踏み出せません。令和3年度から各集落で実施されている住民学習会などの機会を利用し、このプランの説明を順次進めており、令和4年度には全ての自治会への説明が完了する予定とあります。しかし残念ながら、説明を受けて取り組んでみたいとの反応をいただいた市民や自治会は、私の知るところではありません。  どのような形でどのくらいの集落に説明ができたのか、そして、どのような反応と成果が得られたのか、また、令和4年度の集落における説明はどのようにして進められようとしているのかをお伺いいたします。  ワクワク農村未来プランの推進は、明日の丹波篠山市、農の都の維持発展、そして、少子高齢化が進む小規模集落の限界集落化や消滅集落化を防ぐ有効な手段であると考えます。8自治会3地区においての新たなモデルとなるような活動支援だけでなく、限界集落に向かう集落の活力復活に向けての積極的なお取組、そして、成果を出していただくことを切に切に期待いたします。  プラン作成、そして形だけの説明に終わらず、令和4年度の積極的な努力目標、展開目標をお伺いいたします。  質問事項2、「農都のめぐみ米」について。  農都のめぐみ米は、水稲栽培における化学窒素成分及び薬剤成分が、兵庫県地域慣行レベルの2分の1以下であることを条件に、中干し時期を遅らすなど、水生生物への影響を軽減した米づくりであり、令和3年度からは学校給食の米飯に使用されているとのことです。令和4年度の新たな取組として、農都のめぐみ米に取り組む農業者に対し10アール当たり750円を助成する制度を創設し、栽培面積をさらに広げていくとされています。  県地域慣行レベルの2分の1以下は、私たちでも取り組みやすく、現在の水稲栽培農家の多くが農都のめぐみ米に取り組めます。私自身はもっと低い成分で水稲栽培を行っており、国の目指す「みどりの食料システム戦略」に明示された「自然との共生」につながるものと思っております。  今までの化学肥料中心ではなく、堆肥の活用や予防農薬の不使用により、安全安心、そして有機栽培や無農薬に近い消費者の求められる栽培技術の確立は可能であると考えます。米余りの状況の中、以前の半値以下にまで米価が下落し、収支が合わない米栽培の中において、米作りを続けていくには、丹波篠山産のお米に付加価値をつけ、少しでも高く販売し、少しでも多くの収入を得る方策を進めることが重要であると考えます。  大規模農家の中には、農都のめぐみ米栽培に取り組み、環境配慮を前面に出し、好調な販売を維持されている事業者もいらっしゃるとのことです。しかしながら、農協の取組はほとんど関心がないように感じ、残念でなりません。農協の協力なくては、農都のめぐみ米の全市的発展はないと考えられます。  令和4年度は助成金も受けられることもあり、多くの個人農家が栽培に取り組まれると感じており、私も多くの農家にお薦めをしました。水稲栽培の生き残り戦略、「農都のめぐみ米」は非常にすばらしい発想であり、この取組をさらに進め、栽培面積を拡大し、量を確保してブランド化を図り、水稲栽培農家の所得向上につなげなくてはなりません。一時的な行政の助成金では継続的な取組に発展はしません。  このよき取組により、地域水稲ブランドとして確立するよう、農協をはじめ関係機関と連携した取組を求め、今後の展開をお伺いいたします。  以上で、この場での質問を終わります。 ○議長(小畠政行君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)(登壇)  それでは、森本議員1点目の「おしゃれなワクワク農村へ」についてです。  「おしゃれ」とは、モダンでカラフルなカフェやお店などをイメージされることが多いと思います。お話がありましたように、田舎や農村が持つイメージは「おしゃれ」とは逆の、少しマイナス的なイメージを感じられている方があるのかと思いますが、それはもう古いのです。歴史的な町並みや農村景観が広がる丹波篠山は、日本遺産、ユネスコ創造都市、日本農業遺産に認めていただくなど、「魅力あるまち」として、外から高い評価をいただいています。これに加え、田園回帰の流れもあり、特に若い方を中心に農村や田舎、農業に対するイメージも変わり、移住者も増えてきています。町並みや農村の雰囲気を生かしたカフェなども増え、観光客も多くなってきます。私は丹波篠山のイメージが大きく変わってきたと感じています。  しかし、市民の皆さんは、外から見ればとても魅力のある丹波篠山、おしゃれな農村に自分たちが暮らしているという自覚が少ないのかもしれません。毎日、緑の中でカエルや小鳥のさえずりを聞きながら、暮らせることの幸せや、歴史、景観が残る町並み、のどかな農村景観の中で暮らしていること。先ほども森本議員が御質問の中でおっしゃった、それぞれの集落には、長い間の営みや歴史や文化、これを引き継いでこられています。こういったことが、まさに「おしゃれな農村」だというふうに思います。  次に、ワクワク農村の進め方、目標についてです。  丹波篠山市のたくさんの魅力が認められ、ブランド力もアップしました。移住者からはよいところだという評価もいただき、喜んでいただいています。ところが、市民の皆さんには、「子どもが少なくなった」「農業の担い手が心配だ」「空き家が増えた」「草刈りが大変だ」、こういったマイナス面ばかりの声が聞かれています。  そこで、ワクワク農村未来プランは、このようなマイナス面ばかり幾ら言っても、未来はありません。それぞれこれを克服しながら、自治会の魅力、住みよさを生かして、前を向いた取組を市民、自治会挙げて取り組んでいこうということから策定しました。  このプランの中には、市として既に取り組んできた自治会への支援や市民の生活を守るための施策も紹介しています。また、既に活発に地域を盛り上げ、特色のある取組をしていただいている自治会や人物も紹介をしています。とともに、自治会で取り組めるアイデアも提案し、市民の皆さんの取組の参考にしていただく手引としてまとめました。  このワクワク農村未来プランは、全ての自治会に開催をお願いをしている「住民学習」などの機会を利用して、市民の皆さんに説明、配付をしていきます。学習会を担当する職員が自治会に入り、プランの内容を紹介したり、動画を用いて説明をするとともに、既に取り組まれているワクワク農村の取組や、今後やってみたい取組の聞き取り調査も行っていきます。  自治会への説明は、令和3年度に全て終える予定でありましたが、コロナの影響で自治会での集会、住民学習会の中止などによって、49自治会での説明にとどまりました。今はコロナも少し落ち着いてきましたので、5月31日現在で、今年度、住民学習を計画していただいている自治会は156となっています。まだこれから計画いただく自治会もありますので、今年度中に全ての自治会での一通りの説明を終えたいと考えています。  なお、令和3年度に開催しました49自治会での聞き取りをした結果は、自治会で草刈り隊を結成して、お困りの世帯の草刈りをした。若手有志で木を伐採してまきを作り、そのお金で子どもに花火大会をした。老人会と子供会でたこ揚げ、竹馬などの伝統的な遊びを一緒にした。年配者と若者グループが集まって月に1回おしゃべり会をしているなど、プランで紹介した事例以外にも、様々な取組をされていることが分かりました。  今年度、その49の自治会に対して、説明会後の取組の状況や新たな取組のようなことができていないかなど調査を行いました。その結果、スマートフォンのアプリを使いメール配信事業をスタートし、情報発信と共有化により希薄化している自治会内の活性化を図ろうとしている自治会や、黒枝豆を使ったずんだ餅づくりで交流を検討されているという自治会がありました。また、コロナ禍以前に実施していた交流事業など、形を変えてでも復活できないか、検討されている自治会も多くあります。  さらに、各自治会へ説明を進めると同時に、モデル的な活動に取り組んでいきます。モデル地区には、神戸大学の清水先生、地域再生協働員、自治会に対して部長級職員を含む市職員3名体制で、活動の計画づくりや実践のための支援を行っていきます。現在、重点的に支援をしている地域は、小多田1区、北沢田、奥原山、藤坂、山田、小坂、真南条下、犬飼の8自治会と、畑地区、後川地区、古市地区、今田地区の4地区の合計12となっています。  このようなワクワク農村のプランづくりを、取組を各自治会・地域でしていただくことによって、この農村を中心としたこの地域がそれぞれ未来につながるようにいけることを願って取組を進めていきたいと考えます。  以上です。 ○議長(小畠政行君)  1番、森本富夫君。 ○1番(森本富夫君)  1番、森本でございます。  おしゃれ、モダンでカラフルで、先日NHKのテレビでも紹介をしていただいた。「いいところですね。いいところですね」と外からは高い評価をいただきます。そのことは、私も十分理解をしております。しかしながら、今、市長がおっしゃったように、そこで住んでいる住民の意識がマイナスイメージやと。確かに私も地域で自治会活動をやっておりまして、そういうふうな思いを持つこともあります。朝、鳥の鳴き声で目が覚めて、四季の花々に囲まれて、景色も最高の山裾の高台に私は住んでおるところでございます。私はこの丹波篠山に生まれ育ち、現在住んでいることに誇りを持っておりますが、残念ながら、自分で自分を地域をおしゃれと思ったことは一度もない。豊かでいいところに住んでいるな。満足という実感はありますが、おしゃれという感覚が、残念ながら理解はできません。  実は議会報告会でも、「おしゃれなワクワク農村とは一体何や」というような御質問をいただいたこともあります。ワクワク。私は常にワクワクしております。今、黒大豆の種子をまいております。今年こそ豊作になってくれよ。豊作にするぞと思って、ワクワクしながら豆の種をまき、山の芋の種芋を植えておりますが、それを父が死んで約30年かな。常にワクワクしながら農業に、また自治会活動に励んできておりますが、それをおしゃれと感じたことが一度もないのです。
     誠に申し訳ございませんが、今、市長がおっしゃった「おしゃれ」という感覚について、これ市民に理解がしてもらえるのかどうかを含めて、再度お願いをしたいと思います。 ○議長(小畠政行君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  何ぼ言うても、分からん方は分からないだろうという気もします。先日も森本議員の先輩の西紀の町長をされていた方が、「何がおしゃれや」と言うて、おっしゃいましたが、もうそういう方に何ぼ説明しても、それは。しかし、自分たちが住んでいるのは、森本議員も今こんなよいところに住んでおるとおしゃいましたね。ワクワクしながら、黒豆の種をまいていると。そんなにおしゃれなところに住んではるわけです。私が言うたのは、私が思いついたわけじゃなくてね。若い方に、丹波篠山市はどうですか。「おしゃれなところ」ですという若い方の意見を聞いて、これはおしゃれなんやと私は思ったんです。  そういうことですから、要はそういったことで、おしゃれとわざわざつけたのは、魅力的なよいところなんですよということを、みんなに気づいていただこうという意味で、わざわざつけたんですけれども、そういった評価もいただいているし、森本さんのところのように、東木之部の一番上の高台の家で、高いところの家でずっと農村やら、田んぼやら、いろんな見えるところに住まいするとですね、NIPPONIAだと大体3万から5万要るんですね。森本さんのところの家は、大体3万円ぐらいのところで毎日住んでおってんではないかという。そういった、要は自分たちで自分たちのところの誇りを持っていこうという、こういう気持ちですので、御理解いただけませんでしょうか。 ○議長(小畠政行君)  1番、森本富夫君。 ○1番(森本富夫君)  1番、森本でございます。  市長のおっしゃることは、おおむねは理解ができますけれども、今、市長がおっしゃったように、市民の何割の方に理解してもらえるか。何も私は西紀の大先輩の代弁をしとるわけではないんです。初めて市長がこの職員さんの前で、「おしゃれなワクワク農村へ」って、横幕を出しはりました。そのときの市職員さんの反応は、何か呆気に取られたような反応であったんではないかなと、私は思いました。  過去には、「世界の皆さんこんにちは」ですか。それで「地方都市のリーダーとなる」というような、どう考えても、ついていけない、理解ができない、これキャッチフレーズをわざわざ持つ必要があるのか。持つ必要があるのなら、近く始められるふるさと一番会議で、市民の皆様方の御理解を得てもらえるように、それをしっかりとしてもらわんと、何やこのキャッチフレーズはと。それの毎年の繰り返し。分からない人は別にええやでは済まないと思うところでございます。  やっぱりキャッチフレーズというのは、市民が理解でき、共有できるもの。そして共に頑張ろうかい、市長が言うんやったら、そういう町を目指してやろうかいというような理解をしてもらえるようなキャッチフレーズであるべきだと。「ヒール履いて、黒豆の種まきをしてくれるんかな」「カラフルな服で田植えをしてもらう、そういうおしゃれかな」。みんな、いろいろなことをおっしゃいますわ。共通の認識がないようなキャッチフレーズは、誠に申し訳ございませんけれども、少し控えはったらいいんではないか。市民の皆さん方の多くの認識がある、認めてもらえるようなキャッチフレーズに今後、努めていただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。 ○議長(小畠政行君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  私はですね、嘘を言うたわけでもなく、市民をごまかして、何かこう頭を混乱させようとしているわけでもなく、そういったキャッチフレーズになるようなまちを目指して共に頑張ろうということで出しています。  「世界の皆さんこんにちは」というのは、どこがおかしいですか、今。日本遺産のまち、日本農業遺産のまち、ユネスコ創造都市ですよ。大上議員がおっしゃった、大阪関西博覧会に併せて、丹波篠山国際博をするんでしょう。世界中から、まだ外国人観光客は途中で止まりましたけれども、来られる、来ていただく、注目をされる可能性は十分にあるような町になってきたというふうに思います。だから、私は最近あまり言わなくなってきたんです。  「地方都市のリーダー」、もうまさにそうやないですか。丹波篠山市のいろんな取組は、市民はそれほど気づいていないかもしれませんが、よそから見れば、いろんな先駆的な取組がたくさんあると思います。先日の農都のまほろば水路も、神戸市が参考にしたいと言うてきとってんです。ですから、いろんな取組は、まさに地方都市のリーダーとなるような丹波篠山市の、よそと同じことをするんではなくて、職員が、市民が一つ一つ考えて、よりよいものをつくって、よりよい町をつくっていくのは、もう地方都市のリーダーそのものだと思いますし、おしゃれなワクワク農村も。おしゃれというのは、別にきれいな服を着ることがおしゃれではなくてということなんです。そういうことで、御理解をいただきたいと思います。 ○議長(小畠政行君)  竹見企画総務部長。 ○企画総務部長(竹見聖司君)  企画総務部の竹見でございます。  おしゃれという言葉については、これは人のやっぱり感覚だというふうに思いますので、それぞれのお住まいの場所であったりとか、あるいは世代で、私たちも同じかも分かりませんが、そういう感覚ですので、これについて、やはりそういう意味で言い続けていってイメージをつくっていく必要があるかと思います。  おしゃれな地域という意味でいうと、兵庫県も今、丹波地域のことをそういう形で売り出しをされております。魅力ある町として、丹波篠山が決しておしゃれだと言い切れるんではないかと、私たちは思っていますし、それを市民の皆様に言い続けていって、先ほど市長が言ったように、「世界の皆さんこんにちは」ではないですけれども、それを実現させていくという、そういう姿勢が大事なんじゃないかというふうに思います。  そのほかにも、キャッチコピーについては、丹波の森構想なんかの内容につきましても、30年以上前に、開発の真っ最中に新しいまちづくりを提言されて、それをキャッチコピーにされてきたというようなこともございますので、それは目の前のものをキャッチコピーにする方向もあれば、もう少し先の形のもの、ありたい姿を見つけて、それをコピーにするというような方法もあろうかと思いますので、この辺については、「おしゃれなワクワクシティ」については、将来の見通しを見据えて、私たちの目標にしていきたいと思いますし、市民の皆様には、言い続けることによって、理解をしていただいて、一緒に共に歩んでいただけるように努力したいと思います。  以上でございます。 ○議長(小畠政行君)  1番、森本富夫君。 ○1番(森本富夫君)  1番、森本でございます。  市長のおっしゃることがよく分かりました。しかし、申し訳ございませんけれども、少し私の感覚とは、私はもっと地に足をつけた現実的なものであるべきだと思っておりますが、市長の熱い思いを聞かせてもらいましたので、竹見部長の言い続けるという熱意も感じさせていただきました。私も豆の種をまきながら、山の芋のつるを直しながら、おしゃれな農村だと言い続けて、今年度いきたいと思います。  みんなが竹見部長のおっしゃったように、職員の皆様方も今、市長のお考えをしっかりと受け止めていただいて、あらゆる場所で言い続けましょう。私も言い続けますので、よろしくお願いしたいと思います。いや、もうこれ以上、突っ込みますと、見解の相違が出ますので、もうキャッチフレーズについては、もうこれで置いときます。  次に、ワクワク農村なんですが、冒頭で述べたように、これは非常に私、これ何度も読みましたら、よくできているな、よくここまでまとめられたなと思います。DVDも作られた、その現物はまだ見せてもらってないんですけれども。これを各集落に持って回って、皆様方に理解と取組をお願いをしていただいておるという答弁でございましたが、先日、とある会議のとき、丹波篠山市長酒井隆明さんの文章をいただきました。「住民学習会でのワクワク農村未来プランの説明について御依頼。実施方法、住民学習会(人権学習)に引き続き、実施をします」と。それで約10分から15分程度。  今、答弁でも住民学習の場で説明をしますという答弁をいただきましたが、これ1冊、読もうと思えば、僕の能力は低いんかもしれませんけれども、30分で読めませんわ。30分で読めないし、30分で理解ができない。これを6分程度のDVDと書いてありますが、10分、15分で本当に皆、理解してもらえると思っておられるのか。こんだけしっかりとした「ワクワク農村未来プラン」をつくっておきながら、どこまで本気度があるのか。  私はこれを実現していただきたい。述べたように、私の集落も16軒やったのが、2軒施設に入られて、14軒。人口が五十何人おったのが今40人を切っております。先ほども申しましたように、新しいことをする第一歩がなかなか踏み出せない。もうみんな、ここ20年、構成メンバーが同じなんですよね。40やった元気な者が60になり、私が自治会、37ぐらいで入りましたけれども、その私が今65になっています。そのメンバーがずっと上がって、今まで一日で美化作業ができよったんが、一日でできない。だから、本当に集落のこれ存続は私は危機感を持っております。1人でやるんやったら何ぼでもやりますけれども、やっぱりみんなで一緒にやるという意識づけがなければ、自治会活動、集落活動はできないものであります。  だから、それのよし、やろうかい。新しいことをしてワクワクしようかいという熱い思いを持ってもらえるように、もっと真剣に説明をして回るべき。特に、手を挙げる元気がない集落もあります。どちらかというたら、うちの集落ももう手を挙げる元気ありませんわ。新しいことやれって言うたら、もうやれへん。今までしてったことでええやれえ。そういったとここそ、しっかりと説明に入っていただいて、何とか地域の活力、集落の存続をこのワクワク農村プランを用いて、頑張っていただきたい。  手を挙げてなかったから、申し込まれなかったから、だから仕方ないですね。うち行政は手を挙げてもうたとこからモデル地域なり、説明会に入らせてもうたでは、これ確かに生き残っていけない集落が多々出てきますわ。その辺について、時間的なことも含め、対象集落のことに関して、お考えがございましたら、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(小畠政行君)  竹見企画総務部長。 ○企画総務部長(竹見聖司君)  企画総務部の竹見でございます。  先ほど答弁をさせていただいた内容で、まず言い続けるということで、その部分でお話しをさせていただきましたけれども、市民の皆さんに魅力あるまちである。自信と誇りを持ってこれから一緒に取り組もうということを、一緒にやりましょうということを伝えていくという、そういう努力をし続けていきたいという意味で、私たちの立場として、言い続けるという表現を使いましたので、御理解をいただきたいと思います。  それから、御質問いただきましたワクワク農村の説明の仕方でございますけれども、昨年、この冊子を作ったわけでございますけれども、この趣旨をまず市民の皆さん、地域住民の皆さんに知っていただかないといけないということで、できるだけ簡潔に、そしてコロナ禍でもありましたので、短時間でくまなく260集落全部を回れるようにすれば、どうするのがいいのかということを考えた中で、今回DVDという形で視覚に訴えるとともに、職員のほうも研修を重ねつつではありますけれども、一定の説明ができるような形で進めてきました。  その結果、令和3年度におきましては、コロナ禍の影響もあって49の自治会にとどまったということでございます。私どもとしては、これで終わりということではなくて、これを取っかかりにということで考えております。先ほどの市長答弁にもございましたけれども、49の自治会につきましては、「その後、どうですか」というようなことを地域振興課の職員を中心にアフターフォローというような形で進めております。その中で、自治会長さんを中心にいろんな御意見も頂戴しておりますので、この辺をまた分析をしながら、先ほど議員が言われたように、こちらからもしっかりとアプローチをしていきたいというふうに考えているところでございます。  以上です。 ○議長(小畠政行君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  森本議員の今日の御質問のその趣旨は、私は本当にそのとおりのところがたくさんあるんではないかというふうに受け止めております。御質問で「このワクワク農村プランの説明をしても、説明を受けて取り組んでみたいとの反応をいただいた市民や自治会はありません」と、このように質問の中でおっしゃっていただいて、市民の方とよく触れ合っておられる森本議員がそうおっしゃるんですから、多くがそういう反応であったんだろうというふうに思いますし、確かに御指摘のように、5分や10分や15分の説明で、こちらのワクワク農村の思いが集落の方に伝わっていないのではないか。住民学習をした後でこのワクワクの説明をしますから、住民学習会に参加されておる方は、やれやれ終わったかと思ったら、まだこれが、このワクワクのことがあって、ちょっと付け足しのようなことで説明をちょっと聞いて、家へ持って帰って、冊子がどっかに行ってしまっているんではないかという懸念もしているところです。  こちらとしては、住民学習のテーマとして、このワクワク農村のプランだけで1時間なら1時間きっちりやってもらいたいんですけれども、それぞれの集落の都合もあったり、年1回されるところがあったり、2回やったりされるところがありますので、なかなか全自治会に全部これを時間取ってやれというふうにお願いをするのもなかなか難しいところもあって、今のような形になっているんですけれども、こういった御質問をいただきましたので、せっかくだから、おっしゃるようにきちんとしていって、この取組が本当に実のあるようなことをしなければいけませんので、もう一度各自治会の担当の地域振興の職員もおりますし、自治会、それぞれの集落のサポート職員もおりますので、それぞれの自治会で十分でないところは、また説明の機会を設けたり、また、もう一度取り組んでもらったりということを重ね重ねしていきたいというふうに考えますので、森本議員におかれましても、また市民の方にいろいろとそのようなお話をしていただいたらありがたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(小畠政行君)  1番、森本富夫君。 ○1番(森本富夫君)  1番、森本です。  大いに期待をしております。協力せえとおっしゃるなら、今、市長がおっしゃったように、できるだけ市民の中へ私たちも入っていきたいと思いますので、頑張って取り組んでいただきますようお願いして、次、お願いします。 ○議長(小畠政行君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)(登壇)  それでは、2点目の農都のめぐみ米についてです。  農都のめぐみ米は、化学肥料・農薬を県の基準の2分の1以下にする、田んぼの生き物の成長の様子、避難場所に配慮しながら中干しを行うことなど、栽培の大きなポイントとしています。  令和3年度に、農家に対するアンケートを実施し、およそ3分の2の農家から「既に取り組んでいる」「これから取り組むことができる」といった回答をいただいていますので、取組やその理解が広がっていると感じています。  実績として、令和3年12月からは、市内学校給食の全ての御飯をこの「農都のめぐみ米」に切り替えることができました。学校給食の際に、子どもたちが「農都のめぐみ米」の栽培方法を学習したり、生産者を招いて試食会を行ったりしたほか、JAの直売所「特産館ささやま」では、学校給食に使用したお米として、この「農都のめぐみ米」の限定販売もしていただきました。また、JAが毎年発行している「栽培ごよみ」でも、「農都のめぐみ米」の栽培ポイントを新たに加えていただくなど、JA丹波ささやまと一定の連携はできているものと思います。  令和4年度は、4つの新たな取組を進めています。1つは、農都のめぐみ米への補助金で、10アール当たり750円の補助を行うこととし、668の農家から面積にして603ヘクタールの申請をいただきました。これは、市内の全水稲作付面積の約26%に当たります。  2つ目は、農都のめぐみ米PR動画の制作です。米取引業者や消費者へのPR用として、JAをはじめ、個別に販売先を持つ農家の方などが商談等で活用ができるように製作をいたします。  3つ目は、ふるさと納税への対応です。現在、市ではふるさと納税の返礼品を増やしており、その1つとして「農都のめぐみ米」を検討しているところです。  4つ目は、有機農業への取組です。国が推進する「みどりの食料システム戦略」の一環として、有機農業の産地づくりを目指した「オーガニックビレッジ」を推進することとしており、そこで有機農業の視点から「農都のめぐみ米」も位置づけられたらと検討したいと考えています。  次に、長引くコロナの影響によって、外食産業が停滞し、令和2年産米の余剰在庫の上に令和3年産米が市場に出回ったことで、全国的に米余りの状態となり、米価が下落しています。丹波篠山市の農作物の中で、米が最大の生産量と出荷量を有しており、基幹作物となっていますので、米の付加価値を高めていくということは、市の農業を守る上で最も大切なことと認識しています。  このような中、JAの取組として、米を高く買っていただけるように、営業に力を入れられています。令和3年11月には、愛知県で51店舗を展開するアオキスーパーにおいて、丹波篠山市産コシヒカリが他地域産米と比べて、高い金額で販売されました。また令和4年5月には、福島県、茨城県で37店舗を展開されるスーパーマルトにおいて、全国各地の銘柄米を弁当に使う「おうちでグルメ旅「日本のお米を味わおう」」のキャンペーンに、丹波篠山市産コシヒカリが採用されました。JAの担当者によれば、「令和4年産米の商談に当たっては、「農都のめぐみ米」の取組を米取引業者にしっかり伝えていて、相手の感触もよい」とのことでした。  「農都のめぐみ」という言葉には、丹波篠山の気候風土や先人たちが育んでできた「自然の恵み」や「農村環境の豊かさ」という意味合いが込められています。このことが、市全体に根づいて、農都のめぐみ米の栽培が丹波篠山のお米の価値をさらに高めていくものと考えていますので、今後とも丹波篠山、この農都のめぐみ米の栽培に、JAに対してもさらなる働きかけを行って、さらに連携が深められるように取り組んでいきたいと思いますので、森本議員におかれましても、よろしく御指導と御活躍をお願いいたします。  以上です。 ○議長(小畠政行君)  1番、森本富夫君。 ○1番(森本富夫君)  1番、森本です。  できるだけ手短に追加質問させていただきたいと思います。  農都のめぐみ米の認定基準は、先ほど回答でも述べていただきましたが、それを農家から申請を今いただいておるのが603ヘクタール。それをどのように、現地確認はできませんね、自主申告ですので。認定方法と農協へ出荷していただくことに関しての一般米との違いをどういうふうに今仕分けられているのか、お伺いします。 ○議長(小畠政行君)  岸野農都創造部長。 ○農都創造部長(岸野良広君)  農都創造部の岸野でございます。  本年度から創設しました農都のめぐみ米の補助金の交付申請に当たりまして、その実績を確認するかということについてですけれども、実績に当たりまして、取組チェックを入れていただいて、それを提出していただくと。自主申告していただくということで確認を取って、その上で、補助金を支払うということにしております。  2点目の一般米とめぐみ米の区分についてですけれども、そのあたりは、区分して集荷はなかなか農協さんできないということで、現在は集落営農組織に学校給食米のお米だけは区分して集荷をする予定でございますけれども、それ以外の申請いただいた方については、まだ集荷体制が整っておらずに区分して集荷できないということになってございます。  以上です。 ○議長(小畠政行君)  1番、森本富夫君。 ○1番(森本富夫君)  1番、森本です。  集荷ができないというのは、非常に問題であると。JA丹波ささやま、兵庫県農協中央会にとったら、やはり兵庫米という大きな看板がありますので、それで米の販売をしておられるんではないかなと思うところでございます。  そやから、その中で農都のめぐみ米というのは、きっちりと区分けをしてもらわんと、価格差、販売における。今、市長が全国で人気がよいという説明をいただきましたけれども、それは丹波篠山産の兵庫米がいいのか。そうじゃなくして、やはり環境に配慮した農都のめぐみ米がよいというふうな形でこれから進めていかないと、継続はできないと思いますので、何とか早急に農協との調整をお願いしたいと思うんですが、部長、いかがでしょうか。 ○議長(小畠政行君)  岸野農都創造部長。 ○農都創造部長(岸野良広君)  農都創造部、岸野でございます。  丹波篠山産米につきましては、大変人気が高くございまして、卸先については、大変引き合いが強いということで聞いておりまして、まとまった量がやはり欲しいということでございます。ですので、農協につきましては、区分して管理するとまとまった量が確保できないので、今のところは、丹波篠山産米を前面に出してブランド米として商談をされていると。  先ほど市長答弁にもありましたように、担当者も農都のめぐみ米、環境に配慮したお米というのを表から前面に押し出していくということにしておりますし、今年、ビデオも作成して、それを持って商談に行っていただくようにしておりますので、今後、連携を取りながら、推進してまいりたいと思います。  以上です。 ○議長(小畠政行君)  1番、森本富夫君。 ○1番(森本富夫君)  1番、森本です。  一番よい解決策は、市内で生産されるお米全てが農都のめぐみ米にすることだと思います。それに向けての努力をよろしくお願いしたいと思います。  それと、JAが来年から水稲の苗をもう最初から予防農薬の箱施用をしなくてもええように、最初から土に混ぜるという方向をもう来年度からされます。予防農薬は私はできるだけ減らすほうがいいと。むしろあんなもんやってもやらんでも一緒ですわ。僕、ここ30年ほどやっていませんので、何の変化もない。変わりもない。そやのに、コストが上がる。だから、農協に別枠で農薬が入らない水稲苗を作ってくれ言うても、それはしません。できませんということやけれども、一度市としても交渉を、できるだけ低農薬ということで進める農都のめぐみ米、その辺。  それで、箱施用の土が入っても、めぐみ米として認定されるのか、ちょっとでも農薬が少ないようにそれを減らすのか、その辺ちょっとお聞きしたいと思うんですが。 ○議長(小畠政行君)  岸野農都創造部長。 ○農都創造部長(岸野良広君)  森本議員ありましたように、来年からそのような、育苗センターで農薬を施用して、出荷するという方向に変わるようで、今、改修工事が行われておるというふうに聞いております。  その薬というのが、田植え前にまいて、それから田植えをするという薬なんですけれども、今現在におきましては、JAさんから配達して、それで農家さんがそれをまいていた物を育苗センターで事前にまくというものでございます。  農都のめぐみ米の要件で、2分の1以下に農薬をするということなんですけれども、この育苗センターで施用する農薬、これは成分数は2剤ございまして、あと除草剤、そして7月頃にまく防除農薬があるんですけれども、これを合計すると7成分というところではなりますので、県の慣行基準20回のところを7ということですので、この育苗センターでの施用にしていただいても、影響はないというふうに考えております。  ただし、今、議員御指摘のように、そもそもそんなもん要らんのやというような声もある農家もあるようですので、今後JAさんと協議させていただいて、そういったことができない苗を提供できないのかということも協議していきたいと思います。  以上です。 ○議長(小畠政行君)  1番、森本富夫君。 ○1番(森本富夫君)  あと2点、手短に。今、有機農業への取組を考えておると、市長答弁の中にもありましたが、それこそ国の戦略に乗って、丹波篠山市もしっかりと取り組んでいくと。それで聞くところによると、宣言も予定をしておられるということでございますので、有機農業に対する取組の市長の姿勢を確認をしておきたいと思います。 ○議長(小畠政行君)  岸野農都創造部長。 ○農都創造部長(岸野良広君)  農都創造部の岸野でございます。  オーガニックビレッジ、有機農業の実施計画の策定について、今回の補正予算で上程をさせていただいております。これにつきましては、全国のモデル地区として、国が100地区程度先進地区として紹介することで、機運を盛り上げようというふうにしております。  このことについては、年度内に実施計画を作成して、来年にオーガニックやる町であるということで、宣言をする予定で今から取り組んでいこうとしております。その中でも、農都のめぐみ米や有機農業、これらをしっかり体系づけして、いずれはブランド米につながるような取組も今後検討してまいりたいと思います。  以上です。 ○議長(小畠政行君)  1番、森本富夫君。 ○1番(森本富夫君)  最後の質問にしたいと思います。  以前、渡辺議員が農都のめぐみ米の商標登録が必要やという質問をされた記憶があります。そのときは、答弁、たしか積極的に考えていきますというような形ではなかったかなと。インターネットで「農都のめぐみ米」と検索すると、丹波篠山市の取組がざっと出ますわ。それを夕べ30分ほどずっと見ていましたら、全国には農都のめぐみ米は、僕の見た範囲ではありませんが、「何々のめぐみ米」「何々のめぐみ米」とかいうのがもう多数ありますわ。これ、本当にのんきにしておったら、どっかの市、どっかの業者が農都のめぐみ米、商標登録されたら、うち使えなくなる。  今後、生き残りのために、丹波篠山市の農業者または水稲栽培が生き残れるブランド化するためにも、しっかりとやはりよそより先に農都のめぐみ米の商標登録をして、うちが本家本元やと。おいしい、丹波篠山市のお米やというような形のお取組をいただくように、ちょっとお考えを確認をしておきたいんですが、よろしくお願いします。 ○議長(小畠政行君)  岸野農都創造部長。 ○農都創造部長(岸野良広君)  農都創造部、岸野でございます。  「農都のめぐみ」という形でこの4月に出願をしたところでございます。ですから、お米に限らず、黒大豆やサービスとかも取れる分に関しては全て今出願しておりまして、その結果についてまだ聞いておりませんけれども、今現在出願中というところで、その後、またブランド確立に向けて活用していきたいというふうに考えております。  以上です。 ○議長(小畠政行君)  1番、森本富夫君。 ○1番(森本富夫君)  1番、森本です。  先ほどから話がありますように、ワクワクした農業が今後も続けられますように、御努力をよろしくお願いしまして、一般質問を終わりたいと思います。
    ○議長(小畠政行君)  森本富夫君の一般質問は終わりました。  これで、一般質問を終わります。  ここで、暫時休憩をいたします。  再開を、午後1時30分といたします。               午後 0時24分  休憩               午後 1時30分  再開 ◎日程第3  議案第38号 小型動力ポンプ積載車購入契約について ○議長(小畠政行君)  休憩前に引き続き、会議を開きます。  日程第3.議案第38号小型動力ポンプ積載車購入契約についてを議題といたします。  議案の朗読を省略し、提案理由の説明を求めます。  中筋市民生活部長。 ○市民生活部長(中筋有香君)(登壇)  市民生活部の中筋です。  ただいま御上程賜りました議案第38号 小型動力ポンプ積載車購入契約について、提案理由の説明を申し上げます。  議案書1ページ及び議案第38号説明資料を御覧ください。  本議案は、地方自治法第96条第1項第8号及び議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第3条の規定により、予定価格が2,000万円以上の動産の買入れとなりますので議会の議決を求めるものです。  消防団に貸与しています消防車両の更新につきましては、配備後約25年で更新する計画を立てており、その計画に基づき、今年度は、小型動力ポンプ積載車4台を更新します。その対象となるのは、消防団第2分団第1部(丹波篠山市福井)、消防団第8分団第2部(丹波篠山市和田)、消防団第9分団第1部(丹波篠山市郡家)、消防団第11分団第4部(丹波篠山市風深)に配備いたします。  令和4年6月2日に指名競争入札を行い、入札の結果、有限会社西垣消防器具製作所が税込み1,647万8,000円で落札し、同金額で契約しようとするものです。  車両の概要は、説明資料3ページを御覧ください。  車両は、総排気量660CC、4輪駆動、4人乗りのデッキバンタイプで、主な装備は、散光式警光灯、電子サイレン、LED赤色点滅灯などを装備し、主な積載品は、吸管関係、管そう関係、ホースなど、記載のとおりでございます。車両の荷台部に小型動力ポンプを設置できるようにいたします。  更新後は、有事の際の迅速な出動や効果的な消火活動を行えることが期待できます。  なお、車両の引渡しは、令和5年2月28日といたします。  以上で、議案第38号の説明とさせていただきます。  御審議いただきまして、御決定賜りますよう、よろしくお願いいたします。 ○議長(小畠政行君)  提出者の説明が終わりました。  これから質疑を行います。  質疑はありませんか。  14番、河南克典君。 ○14番(河南克典君)  14番、河南です。  車を見させていただいたら、かなり現行の車と比べると小さいように、それは軽ですから、小さいように思うんですけれども、主な積載部品と書かれておるんですけれども、これでこれまでのあれ中型というのか、大きい積載車に載っておった部品は全てこれで載っておるんか、何かを外したんか、このあたり。  それと積載車でしたら、ホースが大体15本ぐらい載りよったと思うんです。これ今ちょっとこの写真を見せてもうたら、ホースがどこらかちょっと分からないんですけれども、どの程度ホースの積載が可能なのか、その2点、お伺いします。 ○議長(小畠政行君)  中筋市民生活部長。 ○市民生活部長(中筋有香君)  市民生活部の中筋です。  車体のほうが軽のデッキバンになりましたので、これまでと同じようには積載はできないと思いますけれども、消火活動に必要最小限なものはきちっと積載するようにしております。ホースの本数は2本載せるようになっております。  以上です。 ○議長(小畠政行君)  14番、河南克典君。 ○14番(河南克典君)  これ、ホース2本と言われたんですけれども、ほんまにこれ2本ですか。ホース2本いうたら、40メートルしか届かないわけですね。そしたら、ほとんどのところがこれ役に立たないというふうに思うんですけれども、いかがでしょう。 ○議長(小畠政行君)  中筋市民生活部長。 ○市民生活部長(中筋有香君)  市民生活部の中筋です。  訂正をさせていただきます。ホースは8本積載するようになっております。すみませんでした。 ○議長(小畠政行君)  14番、河南克典君。 ○14番(河南克典君)  軽ですから、積載には限度があると思うんですけれども、やはり田舎の火災というのは、どうしても100メートル、200メートルすぐホース引っ張らんなんような状況があるわけです。だから、その辺はできるだけ工夫して、ホースの搬送ということを、自動車に載せて搬送するというふうな。じゃあそうじゃなかったら、ここの司令車でも、予備のホースを積むというふうな何か方策を考える必要があるんじゃないかと。これ今やったら、15本ぐらい積んでおる車が10台集まれば、かなりの本数になるわけです。だから、その辺を今後十分検討していただきたい。このように思います。  以上です。 ○議長(小畠政行君)  中筋市民生活部長。 ○市民生活部長(中筋有香君)  市民生活部の中筋です。  今回、道路交通法の改正によりまして、準中型免許が新設されたということで、平成29年3月12日以降に普通免許を取得された方につきましては、3.5トン以上の車両が運転できないということになりましたので、今回普通免許証でも運転できる軽のデッキバンタイプを導入することといたしました。  この軽のデッキバンタイプですけれども、昨年度にも3台更新をしておりまして、この3月にそれぞれ消防団のほうに引渡しをしました。実際あまり出動する回数もまだ4月、5月、6月ですのでないわけですけれども、それぞれの消防団のほうに軽になったけれども、どんな形ですかというところで聞き取りをさせていただきますと、メリットといたしましては、軽車両のために小回りが利いて、非常に運転がしやすい。道幅が狭い道路でも走行が可能で、水利の近くに車両を止めることもできる。また普通免許で乗れるので、団員誰でも運転ができやすいというようなことを聞かせていただいております。  短所といたしましては、先ほど河南議員が言われましたように、荷台に資機材を載せるスペースが少ないので、これまで荷台に置いてた物が後部座席の足元に置いたりしないといけないというようなこともあるんですけれども、それぞれの分団の中には、まだまだ大きな車両がたくさんありますので、分団の中で協力をしていただきまして、ホースで足りない分につきましては、違う団の消防車両に積んでいただくとか、団の中で工夫をして活用していただくということでお願いしているところです。  以上です。 ○議長(小畠政行君)  ほかに質疑はありませんか。               (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小畠政行君)  質疑なしと認めます。  これで質疑を終わります。  これから討論を行います。  討論はありませんか。               (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小畠政行君)  討論なしと認めます。  これで討論を終わります。  これから、議案第38号を採決します。  本案は、原案のとおり決定することに賛成の方は、起立願います。                 (賛成者起立) ○議長(小畠政行君)  起立全員です。  したがって、議案第38号は、原案のとおり可決されました。 ◎日程第4  議案第39号 篠山中学校規模改修工事請負契約について ○議長(小畠政行君)  日程第4.議案第39号 篠山中学校規模改修工事請負契約についてを議題とします。  議案の朗読を省略し、提案理由の説明を求めます。  西羅学校教育部長。 ○学校教育部長(西羅忠和君)(登壇)  学校教育部の西羅でございます。よろしくお願いいたします。  ただいま御上程いただきました議案第39号 篠山中学校規模改修工事請負契約について、提案理由の説明を申し上げます。  議案書は2ページ、及び議案第39号説明資料を御覧ください。  本議案については、篠山中学校大規模改修工事について、下記のとおり工事請契約を締結するため、地方自治法第96条第1項第5号及び議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第2条の規定によりまして、議会の議決をお願いするものです。  それでは、説明資料によりまして説明をさせていただきます。  説明資料2の事業内容につきましては、平成16年の建築から18年が経過する篠山中学校において、生徒が安心して学校生活を過ごせる環境を整備するため、校舎棟・屋内運動場・武道場の建物面積9,067平米の外壁や屋上防水等の改修工事を実施するものです。  5及び7に記載しておりますとおり、令和4年5月19日に制限付一般競争入札を行いました。最低価格を提示しました垣本・福島特別建設共同企業体は、低入札調査基準価格以下であったため、5月31日に丹波篠山市契約審査会において審査を行った後、落札決定の適が決定され、同日付消費税込み1億9,250万円で仮契約を締結いたしました。  工期については、16に記載しておりますとおり、令和5年1月11日としております。  以上、誠に簡単ではございますが、提案理由の説明とさせていただきます。  御審議いただきまして、御決定賜りますよう、お願いいたします。 ○議長(小畠政行君)  提出者の説明が終わりました。  これから質疑を行います。  質疑はありませんか。  15番、大西基雄君。 ○15番(大西基雄君)  15番、大西です。  18年経過をして、改修工事をされるということ。それは理解しましたけれども、今現状はどういうふうな状況になっているのか、その辺の説明をちょっといただきたいと思うんですが、お願いします。 ○議長(小畠政行君)  西羅学校教育部長。 ○学校教育部長(西羅忠和君)  学校教育部の西羅でございます。  この改築に当たりましては、一昨年、設計をさせていただきました。そのときに現状確認させていただきまして、建物のクラック、ひび割れとか、雨漏りの状況とかを確認した上で、今回設計を結ばせていただいておるということになります。 ○議長(小畠政行君)  ほかに質疑はありませんか。  3番、栗山泰三君。 ○3番(栗山泰三君)  3番、栗山です。  今回の工事につきましては、外壁と屋上防水ということで聞いておるんですが、それの内訳はどのような格好になっておりますか。金額の内訳です。 ○議長(小畠政行君)  西羅学校教育部長。 ○学校教育部長(西羅忠和君)  すみません、お待たせしました。積算の内訳で申し上げますと、全てに関しまして、直接工事費、管理費と乗ってきますので、直接管理費の中で申し上げますと、工事費9,800万という工事に対しまして、外壁が5,000万円。ですから半分ぐらいが外壁工事になります。防水については、約1割程度というふうになります。 ○議長(小畠政行君)  3番、栗山泰三君。 ○3番(栗山泰三君)  見積りの段階でよろしいんですけれども、外壁が5,000万ですか。防水が幾らになるんですか。教えてください。 ○議長(小畠政行君)  西羅学校教育部長。 ○学校教育部長(西羅忠和君)  今申し上げましたのは、直接工事費に係る内訳でして、仮契約しておるのが1億9,250万円という話をさせていただきました。ですから、今申し上げたのは、そのうちの直接工事費に係る比率で申し上げまして、その工事に対しまして、また管理費等が乗ってきますので、直接工事費の比率で申し上げて、全体の50%5,000万円程度、直接工事費が1億ほどになるんですが、9,800万円になるんですが、そのうちの。すみません。これ全て外壁で足場工事が必要になってまいりまして、足場を含んだ上での積算になりますので、個別の数字は詳細には出せていないということです。申し訳ございません。訂正します。 ○議長(小畠政行君)  3番、栗山泰三君。
    ○3番(栗山泰三君)  直接工事費、直工についてはそれは分かるんです。そして、あともろもろの経費がかかるのは分かります。足場工もかかるのは分かるんですが、防水工がやはり屋上式であるのであれば、当然防水、雨漏りが考えられるのは分かるんですが。だから、防水工にどれぐらいの費用をかけられておるのか。今18年かかって工事をされておるわけです。建てられてから。大体鉄筋コンクリートやったら、50年ぐらいの期間が予想されるんです。耐用年数的にはね。だから、下手したらもう一回防水をやる必要があるかということになってくるんです。  だから、今回の工事が防水工事でええのか。あるいは、屋根をかけたほうが安く上がるのかというような検討もある面する必要があるんじゃないかと思って。それで私、値段的なことを聞かせていただいたんですけれどもね。だから、その辺の金額のことを考えなくて、工法のことについても、検討されないというのは、ちょっといかがなもんかなと私は思うんですけれども、どうですか。 ○議長(小畠政行君)  西羅学校教育部長。 ○学校教育部長(西羅忠和君)  工法につきましては、この先ほど申し上げました2年、3年前から、調査から入っておりますので、その段階で、陸屋根ではなく、普通の屋根でございますので、それも含めまして、現在提案しております防水加工というのを選ばせていただいて、提案をさせていただいたということになります。 ○議長(小畠政行君)  ほかに質疑はありませんか。               (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小畠政行君)  質疑なしと認めます。  これで質疑を終わります。  これから討論を行います。  討論はありませんか。               (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小畠政行君)  討論なしと認めます。  これで討論を終わります。  これから、議案第39号を採決します。  本案は、原案のとおり決定することに賛成の方は、起立願います。                 (賛成者起立) ○議長(小畠政行君)  起立多数です。  したがって、議案第39号は、原案のとおり可決されました。 ◎日程第5  議案第40号 令和4年度丹波篠山一般会計補正予算(第5号) ○議長(小畠政行君)  日程第5.議案第40号 令和4年度丹波篠山一般会計補正予算(第5号)を議題とします。  議案の朗読を省略し、提案理由の説明を求めます。  藤本行政経営部長。 ○行政経営部長(藤本雅浩君)(登壇)  行政経営部の藤本でございます。  ただいま御上程いただきました議案第40号 令和4年度丹波篠山一般会計補正予算(第5号)について、提案理由の説明を申し上げます。  このたびの補正は、令和4年4月に国で決定し、交付される新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用し、コロナ禍における原油価格・物価高騰の影響を受けている市民全員へのプレミアムつき商品券の発行や子育て世帯への支援のためのクーポン券配布などの事業を追加するものでございます。  それでは、補正予算書を御覧ください。  結果、第1条の歳入歳出予算の補正につきましては、歳入歳出予算の総額にそれぞれ2億8,832万1,000円を追加し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ234億9,291万円とするものでございます。  それでは、予算内容について説明を申し上げます。  予算書6ページを御覧ください。歳出予算から説明を申し上げます。  6ページ、2款総務費、1項総務管理費、7目企画費320万6,000円の追加は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けている中、便数を維持するバス事業者に対し、令和3年度同様に、兵庫県に随伴し1か月、さらに市独自で1か月を加え、2か月分で185万6,000円の支援を実施します。また、同じく影響を受けている市内タクシー事業者へは、保有車両台数維持のために、維持経費の一部135万円を支援するものでございます。  続きまして、3款民生費、2項児童福祉費、1目児童福祉総務費6,415万1,000円の追加のうち、子どもの食の応援事業150万円の追加は、新型コロナウイルス感染症の影響等により、家庭での食事が不十分な子どもを持つ世帯への支援として、無料または安価な食事の提供を行う団体に対する補助の拡充を行うものでございます。特定財源は、新型コロナウイルス等感染症対策基金繰入金150万円でございます。子育て一般事務費6,265万1,000円の追加は、原油価格や物価高騰に直面する子育て世帯への支援のため、18歳以下の子ども1人当たり1万円分のクーポン券を配布する経費としまして、換金に関する業務委託料が6,157万2,000円、郵便料などの事務経費が107万9,000円でございます。  続きまして、4款衛生費、1項保健衛生費、2目予防費2,000万円の追加は、新型コロナウイルスワクチンの4回目接種に対応するための25の接種医療機関への個別接種体制整備に係る医療機関支援金でございます。  7ページ、6款農林水産業費、1項農業費、3目農業振興費6,154万円の追加は、外食需要の低下等による米価下落の中、水稲農家の経営の安定を目的に、自家消費相当を除き、令和4年産水稲栽培面積を対象に、10アール当たり3,000円、農都のめぐみ米はそれに250円を加算し給付をするものでございます。事業費は、農業経営安定対策給付金が6,002万円、郵便料などの事務経費が152万円でございます。  7款 1項 商工費、2目商工振興費1億3,942万4,000円の追加は、原油価格や物価高騰に直面する生活者支援や市内企業等の消費喚起、下支えを目的に、30%のプレミアムつき商品券を発行するため、販売や換金などの業務委託料が1億3,645万7,000円、郵便料などの事務経費が296万7,000円でございます。特定財源は、新型コロナウイルス等感染症対策基金繰入金1,698万1,000円の追加でございます。  なお、商品券の発行時期、利用期間は子育て世帯へのクーポン券と同じ期間で事務を進める予定でございます。  以上で、歳出に関します説明を終わらせていただきます。  次に、歳入についてですが、歳出の説明の際に、特定財源として説明を行ったものにつきましては、説明を省略させていただきます。  予算書5ページをお開きください。  15款国庫支出金、2項国庫補助金、9目新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金2億6,984万円の追加は、今回の補正予算に必要な財源を措置するものでございます。交付金の内訳は、令和3年度配分の残額6,071万3,000円、令和4年度の配分額2億912万7,000円でございます。  なお、新型コロナウイルス等感染症対策基金の残高は、令和3年度残額から今回の繰入額を加味した結果、残額は150万2,000円となります。  以上で、提案理由の説明とさせていただきます。  追加の提案となりますが、御審議をいただき、御決定賜りますよう、よろしくお願いいたします。 ○議長(小畠政行君)  提出者の説明が終わりました。  これから質疑を行いますが、本案につきましては、予算決算委員会に付託することにしたいと思います。  したがって、説明に対する総括的な質疑をお願いします。  質疑はありませんか。  6番、渡辺拓道君。 ○6番(渡辺拓道君)  6番、渡辺でございます。  非常に今、原油高をはじめいろいろと物価が高騰していく中で、市民生活も非常に厳しくなってきているという中での交付金が活用できるというようなことで、非常にありがたい補正やなというふうには思っているところでございます。  その上で、今回の提案を見せていただきますと、かなりの部分がどちらかというと、ばらまき型の補正の事業になっているのかなということで、別にばらまき型といって、私、ばらまきを否定しているわけでなしに、経済が厳しくなってきたときに、非常に公的資金をばらまくのはこれも立派な効果ある経済対策なんで、それ自身は全く否定するものではないんですけれども、問題はどこにばらまくかということが大事なわけでございまして、今回ですね、この予算組みをされるに当たって、本市の現状、どう認識をされて、どこを目がけて、これを事業を打っていくべきやというような判断の下で全体の予算割りをされたのか、そのあたりについて御質問させていただきたいと思います。 ○議長(小畠政行君)  藤本行政経営部長。 ○行政経営部長(藤本雅浩君)  行政経営部の藤本でございます。  今回の補正につきましては、国の配分が4月に来たということで、その内示を受けました後に、例年といいますか、このコロナの交付金につきましては、いろんな関係団体の方からの御意見をいただいて、いろんな問題といいますか、どういうところに予算を使っていくかということを協議させていただいております。それを今回の場合でしたら、3回ぐらい協議をさせていただきました。その中で生活者支援の中で広く市民に行き渡るということで、説明をし、そういう方向でやむを得ないだろうということでの確認といいますか、そういうことを取らせていただいて、させていただいています。  また、同じく県のほうでも、このような交付金を活用させていただいて、県のほうはかなり事業者の方への支援というのも出ますんで、それと併せてやれば、多くの方へ事業者支援、それから生活者支援ということでの両立ができるのではないかなというふうに考えております。  以上でございます。 ○議長(小畠政行君)  6番、渡辺拓道君。 ○6番(渡辺拓道君)  分かりました。そうしますと、今回の予算について理解をさせていただくのに、確か、プレミアムつき商品券の発行。これがかなりの、これまでにない規模の事業規模になっているということを考えますと、市のほうとしては、全ての市民の底支えをしたいというような趣旨の予算やということで理解をさせていただいたらよろしいですか。 ○議長(小畠政行君)  藤本行政経営部長。 ○行政経営部長(藤本雅浩君)  行政経営部の藤本でございます。  今回予算に上げさせていただいていますプレミアムつき商品券につきましては、以前でしたら、先着順というような形で発行した経過もあるんですけれども、今回につきましては、やっぱり市民皆さん一律に行き渡るような形で事業を組んでおりますので、その辺は市民皆さんに行き渡るような形で対応していきたいというふうに考えております。  以上です。 ○議長(小畠政行君)  ほかに質疑はありませんか。               (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小畠政行君)  質疑なしと認めます。  これで質疑を終わります。  お諮りします。  ただいま議題となっております議案第40号については、予算決算委員会に付託することにしたいと思います。  御異議ありませんか。              (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小畠政行君)  異議なしと認めます。  議案第40号は、予算決算委員会に付託することに決定しました。  以上で、本日の日程は全部終了しました。  お諮りします。  議事の都合によって、明日17日から6月22日までの6日間は、休会としたいと思います。  御異議ありませんか。              (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小畠政行君)  異議なしと認めます。  明日6月17日から6月22日までの6日間は、休会とすることに決定しました。  次の本会議は、6月23日、午前9時30分から開議します。  本日は、これで散会します。  お疲れさまでした。               午後 2時03分  散会  地方自治法第123条第2項の規定により署名する。                       令和4年6月16日                       丹波篠山市議会議長  小 畠 政 行                       丹波篠山市議会議員  上 田 英 樹                       丹波篠山市議会議員  園 田 依 子                       丹波篠山市議会議員  前 田 えり子...