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令和 2年第120回弥生会議( 2月19日)
令和 2年第120回弥生会議( 2月19日)

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  1. 篠山市議会 2020-02-19
    令和 2年第120回弥生会議( 2月19日)


    取得元: 篠山市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-11-22
    令和 2年第120回弥生会議( 2月19日)        第120回丹波篠山市議会2月19日会議録(2)            令和2年2月19日(水曜日)              午前 9時30分 開議   〇出席議員(18名)      1番  小 畠 政 行         2番  隅 田 雅 春      3番  向 井 千 尋         4番  渡 辺 拓 道      5番  大 西 基 雄         6番  河 南 芳 治      7番  足 立 義 則         8番  安 井 博 幸      9番  恒 田 正 美        10番  栗 山 泰 三     11番  大 上 和 則        12番  田 村 直 也     13番  國 里 修 久        14番  吉 田 知 代     15番  前 田 えり子        16番  河 南 克 典     17番  園 田 依 子        18番  森 本 富 夫 〇欠席議員(0名)
    〇地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名   市長         酒 井 隆 明   副市長        平 野   斉   教育長        前 川 修 哉   代表監査委員     畑   利 清   企画総務部長     梶 村 徳 全   行政経営部長     堀 井 宏 之   市民生活部長     野々村   康   保健福祉部長     横 山   実   農都創造部長     倉   剛 史   まちづくり部長    酒 井 一 弘   上下水道部長     清 水 康 之   監査委員・公平委員会・選挙管理委員会                        固定資産評価審査委員会事務局長                                   中 筋 吉 洋   消防長        谷 田 重 樹   教育部長       稲 山   悟 〇議会事務局職員出席者   局長         酒 井 和 正   課長         樋 口 寿 広   主事         中 瀬 文 隆 〇議事日程 第2号 令和2年2月19日(水曜日)午前9時30分開議   第 1  会議録署名議員の指名   第 2  諸般の報告        ・議員派遣報告   第 3  市長施政方針表明        教育長教育方針表明   第 4  議案第25号 令和2年度丹波篠山市一般会計予算   第 5  議案第26号 令和2年度丹波篠山市国民健康保険特別会計予算   第 6  議案第27号 令和2年度丹波篠山市後期高齢者医療特別会計予算   第 7  議案第28号 令和2年度丹波篠山市介護保険特別会計予算   第 8  議案第29号 令和2年度丹波篠山市水道事業会計予算   第 9  議案第30号 令和2年度丹波篠山市下水道事業会計予算               午前 9時30分  開議 ○議長(森本富夫君)  皆様、おはようございます。  これから、令和2年第120回丹波篠山市議会、弥生会議、2月19日会議を開きます。  本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付したとおりです。 ◎日程第1  会議録署名議員の指名 ○議長(森本富夫君)  日程第1.会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員は、会議規則第127条の規定によって、15番、前田えり子君、16番、河南克典君、17番、園田依子君を指名します。 ◎日程第2  諸般の報告 ○議長(森本富夫君)  日程第2.諸般の報告を行います。  本日、市長から提出されます案件は、お手元に配付しておきましたから、御了承願います。  次に、議員派遣結果について。  本日までに議員の派遣を決定した内容について、会議規則第130条第3項の規定によって、和牛繁殖部会・肉牛部会からの希望に応じ、出張版議員と語る会の開催について、お手元に配付したとおり報告します。  次に、組合議会関係について。  2月13日、西宮市において、「丹波少年自然の家事務組合議会」定例会が開催され、会計年度任用職員に関する条例や令和2年度当初予算など6議案が上程され、いずれも原案のとおり可決されました。  次に、系統議長会関係について。  2月14日、神戸市において、「第261回兵庫県市議会議長会総会」が開催され、令和2年度会計歳入歳出予算など3議案が上程され、いずれも可決されました。  組合議会及び系統議長会関係資料は、議会事務局に備えておりますので、御了承願います。  これで、諸般の報告は終わります。 ◎日程第3  市長施政方針表明        教育長教育方針表明 ○議長(森本富夫君)  日程第3.市長施政方針表明教育長教育方針表明を行います。  最初に、酒井市長から施政方針表明があります。  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)(登壇)  皆さん、おはようございます。  それでは、令和2年度の施政方針の表明をさせていただきます。これは、令和2年度におき、どのような考えのもとに、どのようなことに取り組んでいくかということを市民の皆さん、議会の皆さんに表明し、これをお約束するものと思いますので、それぞれの分野において少し細かな内容となっていますけれども、これは意義あるものと考えています。ただし、これ全てここで朗読いたしますとかなり長文、長時間となりますので、大事な点、新しい点を中心に朗読をさせていただきますので、御理解をいただきたいと思います。  それでは、1 日本の宝石 WakuWaku都市 丹波篠山  丹波篠山市となって2年目を迎えます。いよいよ丹波篠山市の真価が問われ、これを発揮する年だと考えています。その魅力を発信する新しいキャッチフレーズができました。「日本の宝石 WakuWaku都市 丹波篠山」です。令和2年度は、全国重伝建の全国大会が丹波篠山市で開催されたり、オリンピック聖火リレーのイベント、オリンピックパラリンピック選手との交流もあります。また、大河ドラマで明智光秀が主人公となり、八上城が取り上げられる期待もあります。こういうことで、市民挙げて、大いに丹波篠山市を盛り上げていきたいと考えます。  2 篠山再生計画の達成に向けて  篠山再生計画推進委員会からは、「厳しい財政状況の中、地域性を生かしたまちづくりを推進しつつ、財政健全化に取り組んだことにより実質公債費比率や将来負担比率が改善されていることを高く評価するが、継続して財政健全化に取り組むことを求める」「公共施設等の老朽化や新しいまちづくりの財源確保として、事務事業の見直しを行い、経常的な経費の削減に引き続き取り組んでいただきたい」との御意見をいただいています。  最新の財政収支見通しにおいては、令和元年度決算で、一旦収支バランスがとれた後、令和3年、4年度には収支バランスが再び崩れる見通しとなっているために、篠山再生計画を達成したといえるかどうか、引き続き検討をするとともに、その後の新たな財政の健全化計画の策定に向けて、準備を進めていきます。  3 市民が主役の丹波篠山市、開かれた市役所づくり  市政や市役所は市民のためにあるものです。これからもガラス張りの情報公開を実行し、誰もがわかりやすい市政にするとともに、引き続き、積極的に市民の皆さんの意見を聞く場づくりに努めていきます。  各部署の朝礼で挨拶の唱和などを行っていますが、来庁される方からは、「挨拶がきちんとできていない」との御指摘を受けることもあり、元気な挨拶、丁寧な接遇に努めていきます。  ふるさと一番会議を市内19地区20カ所で開催します。  お出かけ市長室、こんにちは市長室、また市長の学校訪問を行います。  丹波篠山市民プラザの充実、市民活動の支援を行っていきます。  公正な職務執行、入札監視委員会については、全ての要望等を記録し、年2回、その概要を公表するとともに、内部公益通報不当要求行為を調査する公正職務審査会を組織して取り組みます。市民から信頼される入札・契約制度を確立していきます。  公契約条例を制定していますので、これに基づき、取り組みます。  桜の開花に合わせて、市長室を開放します。  いろんな手段を講じ、広報・広聴に努めます。  また、議場における本会議中の発災に備え、議員、執行部、傍聴市民、報道機関などの身の安全を図るために、議場内にヘルメットを常設します。  4 定住促進「ふるさとに住もう帰ろう」  引き続き、市民挙げて「ふるさと丹波篠山に住もう帰ろう運動」を進め、定住促進に取り組みます。  定住促進重点地区の取り組みについては、子育て世代の皆さんから、「市街地などまで遠くて大変」という声をもとに、年額3万円の子育て応援補助金の対象を、従来の未就学児のみから小学生の1年生、4年生、中学生と高校生の全学年まで拡大します。  無償化の対象外となるゼロ歳から2歳児を育てる保護者への保育料の助成は、継続して実施します。  わが家・わが村の住もう帰ろうについては、自治会ごとの定住促進推進員によって、空き家の発掘、移住希望者への地域紹介などを担っていただいています。令和元年1年間で67世帯163人の移住がありました。この推進をさらに進めるために、地区ごとに推進員の地区リーダーを配置していきます。  農地付き空き家制度は好評で、引き続き、登録の周知、マッチングに努めていきます。  市営住宅の子育て優先枠、JRの特急利用助成ハートピア北条団地の販売促進を図っていきます。  ハートピア北条団地については、後に述べます丹波篠山の家モデルハウスの建築地としても検討を進め、多紀地区、東部地区の定住促進につなげます。  結婚相談室「輪〜りんぐ〜」については、開設以来、成婚組数が延べ44組となっており、引き続き、利用しやすい相談室づくりを進めます。  5 子育て・教育いちばんの丹波篠山市  丹波篠山市は自然環境にすぐれ、また治安もよく、安心して子どもが成長できるよい環境にあります。妊娠から出産、育児まで、子育て世代に対する相談支援の充実や、特に産前産後の子育て支援の充実によって、「子育て・教育するなら丹波篠山市が一番よい」と言っていただけるように取り組みを進めます。  引き続き、中学3年生までの医療費の助成、予防接種、小児インフルエンザワクチンの接種や、男性の風疹抗体検査などを実施します。  子育て世代への育児支援の充実として、切れ目のない支援を続けます。特に、産後健康診査費補助事業を産後2週間健診も含め補助し、産後鬱予防に努めます。  引き続き、第3子以降の出産祝い金を交付します。また、不妊治療費助成として、令和2年度から、一般不妊治療費助成事業を実施していきます。  子育てアプリ、また児童遊園遊具設置事業補助金による支援を続けます。  子育てふれあいセンターやおとわの森子育てママフィールド「プティプリ」の充実に努めます。  篠山・たまみず・岡野幼稚園区における預かり保育の実施をしていきます。この地区において、こども園、幼稚園があることから、どのようにすべきかということを検討会を設置し、協議を重ねましたが、幼稚園教育、公立の教育を求める声が保護者や地域の方の大勢を占めました。現状での望まれるあり方としては、各幼稚園を存続し、篠山幼稚園の遊戯室で預かり保育をする。私立こども園については、市は、連携や支援を行っていく。そして、将来的に私立のこども園と幼稚園の教育がそれぞれ評価されるに至ったときは、私立のこども園2園への集約を検討するとまとめることができました。令和2年度に施設の整備や送迎用のバスの購入など受け入れ態勢を整えて、令和3年4月1日の開設に向け整備を進めます。  病児保育室「にこにこ」については、令和元年度、延べ357人の利用となりました。保護者からは、開設時間の延長を望まれることもあり、検討をしていきます。  妊婦健康診査については、令和2年度、助成金を従来1人につき10万1,000円から12万円に引き上げます。  赤ちゃんの駅設置事業、またいじめの対策などを引き続き取り組みます。  中学校部活動支援事業については、令和2年度からは、引率業務を行うことができる「部活動指導員」を新たに市の職員として雇用し、中学校における部活動指導体制の充実と、部活動を担当する教員の負担軽減を図ります。中学生にとって部活動は大変大切なもので、子どもたちが元気に部活動に取り組めるよう支援をしていきます。  引き続き、高等学校の通学支援に取り組みます。  全国学校給食甲子園での優勝は、農都・丹波篠山を全国にアピールすることができ、学校給食関係者はもとより、市民に大きな喜び、誇りとなりました。そこで、優勝メニューの調理方法を市のホームページでわかりやすく掲載し、料理検索サイトにも情報提供をしていきます。そして、これを機に、庁内で連携し、日本一となった学校給食とともに、広くその食材を生かす方法を検討していきます。  また、安全性が高く、子どもたちや調理員の体に優しい微酸性電解水を生成できる装置を導入し、食材等の殺菌消毒に使用することにより、衛生管理に努めていきます。
     引き続き、ふるさと丹波篠山を愛し、誇りに思う心を育てるために、学校・保護者・地域住民が一体となって、ふるさとを担う教育を展開していきます。  6 魅力あふれる美しい丹波篠山市  「日本遺産のまち」「ユネスコ創造都市」「小京都、日本の原風景と高く評価される町並みや景観」「命輝く自然環境」「歴史文化」などの魅力をさらに高めて、日本に、世界に誇る美しい丹波篠山づくりを進めていきます。  丹波篠山の美しい「景観」の保全と継承については、景観まちづくり刷新支援事業のモデル地区として、この3年間、事業に取り組みました。このモデル事業により刷新された景観を東京大学名誉教授の堀先生による御指導も得て、おもてなしの意識を醸成していきます。そして、城下町地区への観光客の増加を図り、これがさらに福住地区、今田地区、そして市内全域の魅力の向上と活性化につながるように取り組みます。  丹波篠山ロマン街道丹波篠山グランドデザインについては、ロマン街道については、令和2年度、「源義経の道」や「祭礼の道」などの歴史文化、輝く自然として「丹波篠山のいきものたち」、人々の暮らしが息づく集落や田園景観を紹介する「風景街道」などのマップの配布を行います。丹波篠山市のまちづくりの将来像を示した「丹波篠山グランドデザイン」については、第3次丹波篠山市総合計画にも取り入れて、市民の皆さんとこれからのまちづくりの方向性の共有を図っていきます。  土地利用などについては、「農の都」にふさわしい都市づくりを進めていきます。なお、JR篠山口駅周辺においては、丹波篠山の魅力が感じられるにぎわいとおもてなし空間となる駅前の創出に向けて、地元まちづくり協議会や地権者など、地域の方とともに将来の方向性やあり方について、枠組みの構築を目指していきます。  自然環境、生物多様性については、環境に配慮した水路づくりを進めるとともに、令和2年度は、環境基本計画リーディングプロジェクトとして、市民などがみずから行うメダカが泳ぎ、蛍が舞うような「身近な自然を再生する活動」を支援をしていきます。  引き続き、お堀のハスの花の復活に努めます。  歴史文化まちづくりについては、南内堀の復元工事が、令和元年度に完成し、また、三の丸南広場二の丸大書院前のトイレ整備を進めており、これが令和2年度に完成します。また、令和2年度は、二の丸南面の高石垣を修復し、遊歩道へ誘導することで、観光客が城下町地区を歩いて回れるようにしていきます。八上城跡については、史跡八上城跡保存管理計画に基づき、国指定史跡としてふさわしい整備に向け、検討し実施していきます。また、令和元年度から取り組んでいます「丹波篠山市文化財保存活用地域計画」を策定します。  太古の生きもの館の活用を図ります。  7 農都創造  丹波篠山市の農業や農地、そして、農村集落が未来にわたり維持、発展していくように取り組みます。大規模農家だけでなくて、小さい農業、家族的な農業を含む多様な担い手育成に努めます。また、「集落の農業、農地は集落で守る」を一番のあるべき姿と考えて、集落営農の組織化、法人化に努めます。  「人・農地プラン」の策定、また、集落営農組織への農業機械導入に対する支援、女性農業者への支援、新規就農者への支援、認定農業者の支援などの取り組みを続けます。  特に、令和2年度は、新たな支援として、集落における人・農地プランの話し合いを通じて、「集落担い手農家」と位置づけられた経営面積おおむね3ヘクタール以上の農家に対し、コンバインの導入や借り入れた際の利子補給などの支援を行います。  環境創造型農業。丹波篠山の農産物の美味しさ、品質の高さに加えて、自然環境に配慮した農業の取り組みを進めて、さらなる丹波篠山ブランドの向上に取り組みます。化学肥料や農薬を抑えたり、中干しの時期の延期などによる、生きものに優しい米づくり、そして、土づくりなどによっておいしい米づくり、こういったことに取り組むモニターをさらにふやし、また、多くの農家に呼びかけて、環境配慮創造型の米づくりを普及させていきます。  丹波篠山の特産物の振興を図ります。  土づくり、またビニールハウスを導入する際の支援、黒枝豆については、収穫機械や保冷機器の導入、鮮度保持袋の普及について支援をします。山の芋については、栽培面積の維持に重きを置き、5アール以上の栽培農家に助成をしたり、新規に始める方の助成に取り組みます。また、栗、丹波篠山牛、お茶などについても、それぞれさらなる特産の振興が図れるように取り組みをします。  有害鳥獣対策については、全国に先駆けた取り組みをしているものと自負をしていますけれども、さらに令和2年度は、市内加工施設へシカ、イノシシの搬入を支援し、ジビエの食文化も丹波篠山のブランドとしてさらに全国に発信します。  島根県美郷町との連携を生かしていきます。  農業基盤の整備については、土地改良施設では、各地域のため池や用水路のパイプライン化に取り組みます。  草刈りについては、自然環境や景観を守りつつ、草刈りの負担を軽減する方策について、検討し、提案をしていきます。  ふるさとの森づくりにつきましては、令和2年度、256ヘクタールの間伐を予定し、また、人工林を皆伐し、ドングリなどの広葉樹林化をする事業や、木育の推進、里山の彩園事業、里山スクールなどを行っていきます。  また、丹波篠山らしい森づくりを進めるためには、専門家の存在が必要であるとのことから、森づくりの専門知識と経験を有した「森づくり支援員」を新たに雇用します。  ひょうご森のまつりを兵庫県とともに、令和2年11月14日、兵庫県立丹波並木道中央公園で開催します。  森林バイオマス丹波篠山農学校の取り組みをしていきます。  山裾など耕作放棄地の活用策について、検討し、提案をしていけるように取り組みます。  8 企業振興・誘致  市内の企業を支援し、さらに農工団地、空き工場などへの企業誘致に取り組んでいきます。  地元就職の促進と人材確保につきまして、市内企業には、世界に誇る技術や多くのシェアを持つ優良企業がたくさんあります。これらの企業からは、「人材の確保が最重要課題」と切実な声が上がっています。地元就職推進委員会を設けて、意見を伺いながら、取り組んでいるところですが、高校生の授業に合わせた企業面談会「丹波篠山幸せしごとフェア」や、就職指導をする教職員向けの企業見学会、また、企業紹介ガイドブック「丹波篠山で働く幸せ」、毎月の広報、ホームページで取り上げたり、また、大学進学者や他の求職者に対して、SNSを利用した「丹波篠山市しごと情報」、こういったことを提供し、きめ細やかに地元就職を盛り上げていきたいと考えます。  企業誘致については、農工団地篠山中央地区への企業立地が具体化したことから、市道整備、上水道等のインフラ整備を進めていきます。残区画についても関心を寄せる企業との協議・調整を進めているところです。犬飼・初田地区への企業誘致につきましては、問い合わせも受けており、引き続き積極的に誘致に取り組みます。  起業支援については、平成24年度から、令和元年度までの8年間で57件の支援を行っていきます。引き続き、商工会や神戸大学・丹波篠山市農村イノベーションラボ丹波篠山暮らし案内所などと連携し、取り組みます。  商店、またおもてなしリフォームの助成を続けていきます。  住宅リフォームの助成については、令和元年度は過去最高の210件の応募があり、引き続き実施をしていきます。  9 観光振興  現在、丹波篠山観光まちづくり戦略の策定を進めています。具体的な目標として、「2030年宿泊者倍増」を掲げています。これに基づき、取り組みを進めます。また、丹波篠山観光協会の充実と連携により一層の取り組みを進めます。特に、外国人観光客誘致に向けたインバウンド対策にあらゆる方法を用いながら、取り組みを進めていきます。さらに、丹波焼・王地山焼の振興と魅力発信、福住地区、丹波焼の里の「おもてなし」空間づくり、これに取り組んで、宿泊施設の振興や民泊事業、また、市民の皆さんから期待の声が大きい、ホテルルートインについては、早期の開業が望まれています。  丹波篠山観光ステーションの充実と駅レンタカーについては、篠山口駅観光案内所において、観光案内件数や物販の売り上げも平成30年度と比べて、それぞれ14.2%、39.2%の増となっています。駅レンタカー事業についても、平成30年度の実績と比べて、23.5%の増となっており、引き続き丁寧な接客、利用促進に努めていきます。  10 住みよい生活基盤づくり  「道路・舗装維持管理方針」「橋梁長寿命化修繕計画」、そして「ささやまの川・水路づくり指針」、こういったものに基づいて、効率的、効果的な維持管理とともに、丹波篠山にふさわしい整備に努めていきます。  道路については、新たな舗装や道路の新設については、その必要性などを吟味して、取り組んでいるところですが、市道野間東線市道池ノ上赤池線市道谷山丸山線の3路線の改良工事に取り組みます。また、市道西住吉台1号線のカラー舗装を実施します。  「集落くらしの道」については、市道小立小田中線市道小立垂水線市道小立草ノ上線において取り組みます。また、橋梁について、村雲橋・川代橋の橋梁修繕工事を行います。  丹波県民局で取り組まれている主要地方道西脇篠山線味間バイパス」の事業促進、また、主要地方道篠山山南線の「黒田バイパス」の早期事業着手への促進、国道372号線「飛曽山峠」の改修の促進、こういったものを県とともに、取り組んでいきます。  また、「新城東トンネル」の整備実現、事業化に向けて、兵庫県に対し、地域の皆さん、県会議員とともに要望を行っていきます。  また、兵庫県が取り組むサイクルツーリズム推進のために、モデルルートの整備を行います。  ふるさとの川再生事業については、「ささやまの川・水路づくり指針」や「生物多様性ささやま戦略」に基づいて、「ふるさとの川再生事業」として生態系や自然環境に配慮した川づくりを進めています。  住吉川において、味間小学校に近いことから、階段などの親水施設や、魚類などの遡上を阻害していると考えられる落差工への魚道の整備を行います。また、普通河川油井住吉川の堆積土砂のしゅんせつ工事に合わせ、瀬やふちの整備などを行います。  今後、市内19地区のまちづくり協議会単位で地域のシンボルとなるような河川において、それぞれの特色を生かしたふるさとの川づくりを進めていきます。  各地区で要望のある公衆トイレにつきましては、遠方「やまもりの湯」に隣接している公衆トイレなど、トイレの整備を行っていきます。  JR篠山口駅整備については、駅前広場の西口・東口に設置している公衆トイレの改修工事、定期駐輪施設の整備工事、また、駅東ロータリー内に障がい者停車スペースがないことから、東口エレベーター付近に、障がい者乗降スペース確保のための整備工事を実施します。  公共交通においては、取り組んでいます市町村有償運送がきめ細やかな対応で乗りやすいなどの評価の声をいただいており、本格運行に移行をしていきます。  上水道については、令和2年度、主な工事として、栗柄浄水場の膜モジュールの交換、配水管更新事業については、住山地区、味間南地区における更新、また、加圧機能つきの給水車の導入、また、加東市と隣接する地域に応急給水連絡管の設置などの工事を行っていきます。  下水道については、住吉浄化センター長寿命化工事の実施、また、篠山処理区ほかの処理施設の長寿命化事業に着手します。また、農工団地篠山中央地区の汚水受け入れのための管路築造工事を実施していきます。  放置空き家対策では、所有者に対する管理指導や、また必要に応じ強制執行による除去をしていきます。  地籍調査につきましては、高倉地区で山林の地籍調査の着手を引き続き取り組んでいきます。  公民館の改修助成については、対象事業費を20万円以上として、小規模な修繕にも対応しており、令和2年度、15自治会に対し、約1,500万円を助成していきます。  市有バスについては、令和2年3月、市バス2台をラッピング加工し、市内外を運行し日本遺産や特産品など、丹波篠山市のブランドのPRを図っていきます。  11 住みよいところは丹波篠山市づくり  引き続き、医療、福祉の充実に努め、「安心して住みよいところは丹波篠山市」を目指していきます。  地域医療、救急医療、看護師・リハビリ職の人材対策に努めていきます。  今田診療所の医師退職に伴い、令和2年4月から、ささやま医療センターの医師の派遣を受けて、今田診療所所長として配置をしていきます。  国民健康保険及び介護保険の健全運営に努めます。  国民健康保険につきましては、被保険者の健康増進、医療費の適正化を図るために、生活習慣病の発症予防や糖尿病の重症化予防を目的とした事業を行います。また、特定健康診査未受診者対策事業を行います。  介護保険につきましては、丹波篠山市の高齢化率の推計では、令和5年までの高齢化率は伸びると予測しており、比例して介護認定者数や介護給付費も増加すると見込んでいることから、介護保険財政の健全化に取り組みます。  高齢者の自立支援、介護の重度化防止に向けて、本人、家族、医療・介護の専門職がみんなで支え合う仕組みづくり、また、第8期介護保険事業計画の策定に向けて、準備を進めていきます。  健康づくりにつきましては、「胃がんゼロのまち」を目指し、がん検診として、胃カメラ導入を令和3年度からの実施できるよう取り組みます。引き続き、中学生ピロリ菌検診、また各種がん予防に取り組みます。さらに、令和2年度は、31歳の方への歯周病検診と無料クリーニングを加えて、若い世代へ歯科保健に対する関心、予防意識を上げていきます。  食育の取り組み、高齢者福祉の充実と介護予防に取り組みます。  令和2年1月1日現在で、市内の65歳以上の高齢者の方は、合計1万4,093人で、高齢化率34.1%となっています。「認知症初期集中支援」「認知症高齢者の見守り・SOSネットワーク」、また「認知症カフェ」「認知症サポーター養成講座」「訪問理美容サービス事業」「高齢者タクシー料金助成事業」、こういったことに引き続き取り組みます。  西紀老人福祉センター・デイサービスセンターについては、利用者がより安全で快適に過ごせるよう、大規模改修工事を実施し、施設の長寿命化を図っていきます。  介護予防事業では、「地区いきいき塾」また「いきいき倶楽部」の立ち上げ、「いきいきシルバー健診」などを図っていきます。  老人会組織については、令和元年度、89の単位老人クラブ(4,514人)が丹波篠山市老人クラブ連合会に加入されており、この支援に努めます。  権利擁護の取り組み、また、災害時要援護者への取り組みについては、令和元年度に、福祉専門職と地域の皆さんが協力し、東岡屋自治会をモデル地区として個別支援計画を作成し、全国的にも注目をされたところで、これをさらに令和2年度、2つの自治会をモデル地区として取り組みを進めていきます。  障がい者福祉については、令和3年度から令和5年度の3カ年の「第6期障がい福祉計画・第2期障がい児福祉計画」の策定を進めます。  児童発達支援センターを令和2年4月に開設します。  障害福祉サービス事業所等相談員派遣事業を実施していきます。  全国手話通訳者統一試験の対策講座を実施していきます。また、引き続き、障がい者の就労支援や、障がい者の在宅生活支援を行います。  また、「兵庫・丹波篠山とっておきの音楽祭」、全国車いすマラソン大会、障がい者スポーツフェスティバルに取り組みます。  生活困窮者、ひきこもり、自殺対策への取り組み、また人権尊重のまちづくりでは、令和2年度の住民学習を「外国人の人権」をテーマに学習を進めていきます。  インターネットのモニタリングの実施、また、人権標語の優秀作品の啓発などで、人権意識の高揚を図っていきます。  男女共同参画については、令和2年度、第10期女性委員会を立ち上げて、女性問題や市政についての意見・提言に向けて、各種施策などの調査研究を進めていきます。  ふれあい館の運営、また、新しい取り組みとして、令和2年度には、部落史研究委員会を設立し、3カ年で「古文書」を研究し、江戸時代の差別施策の検証や被差別部落の生活解明を図っていきます。  多文化共生、外国人住民への支援については、市内には、令和元年12月末日現在、約864人の外国人の方が住まいされています。国籍別としては、多い順に、ベトナム、ブラジル、フィリピン、韓国・朝鮮などとなっています。NPO法人篠山国際理解センターと連携を密にしながら、外国人住民の皆さんが安心して生活できる環境づくりに取り組みます。  平成30年度にベトナム語の生活ガイドブックを作成しましたが、令和2年度においては、英語、ポルトガル語、中国語の生活ガイドブックをさらに充実し、更新します。また、令和2年度、国際文化交流ベトナムフェスティバルを開催します。  事前登録型本人通知制度については、令和元年12月末現在、登録数1,416人となっています。令和2年度末に登録者数2,000人を目指して取り組みます。  防災につきましては、先ほど申し上げた防災と福祉の連携促進モデル事業、また、避難所の資機材充実、また防災行政無線の篠山地区、丹南地区、後川を除く城東地区エリアについては、機器の老朽化に伴い、現在のアナログ設備を各戸受信機も含めてデジタル設備に更新し、情報伝達能力の安定と向上を図ります。  また、現在、兵庫県において土砂災害特別警戒区域(レッド指定)の見直し調査が進められており、この完了後、そのデータを反映させて、丹波篠山市「防災マップ」を作成し、全戸配布していきます。  いのちを守る防災マップづくり支援事業は、令和2年度も引き続き取り組み、30の自治会で取り組んでいただけるように推進していきます。  原子力防災対策については、全国に先駆けて安定ヨウ素剤の事前配布を行っており、令和2年度の更新者と新規受領者の事前配布事業を5月から6月にかけて実施していきます。  消防、救急については、消防団における団員の定数確保や、各地域の消防施設の整備、また消防本部では、専門的な知識と技術の習得、高規格救急自動車の更新、こういったことに取り組んでいきます。  また、外国人や聴覚・言語機能障がい者の方々の緊急対応ができるような取り組みを進めます。  防犯、防犯カメラの設置につきましては、丹波篠山市の令和元年度の刑法犯数は、195件に減少し、治安は大変落ちついたものとなっていますが、引き続き防犯カメラやその設置補助を続けていきます。  ごみの減量や不法投棄対策については、丹波篠山市からごみを海に流さない、またマイバッグ運動、ごみゼロ市役所、市役所職員による「ゴミ博士」による啓発、ごみのポイ捨て禁止、不法投棄防止、こういったことを合わせて取り組んでいきます。  悪臭防止規制の検討については、臭気指数規制を調査研究していきます。  交通安全につきましては、引き続き通学路の安全対策に力を入れるとともに、アクセルとブレーキの踏み間違い時の事故を防止するための安全装置の購入・設置に係る費用の補助を実施します。  消費生活相談を引き続きします。また、丹波篠山映像(ええぞ〜)祭を実施します。  多様な公民館活動を実施し、「高齢者大学」「丹波ささやま市民文化講座」「丹波ささやまおもしろゼミナール」「古文書入門講座」「赤ちゃんがきた!」、また食に関する事業、こういったことの取り組み、また、市民の健康増進や体育の振興を図る取り組みを続けていきます。  市民ニーズに沿った田園交響ホールの利活用としては、世界的な指揮者、佐渡 裕氏の率いるスーパーキッズオーケストラの合宿を兼ねた演奏会や、俳句の先生としてメディアでも有名な夏井いつき句会ライブ、兵庫県交響楽祭、大阪桐蔭高校吹奏楽部の演奏会、こういったことの事業を実施していきます。  全国の自治体や海外の都市との交流を続けていきます。  次に、12 令和2年度のシンボル事業を申し上げます。  まず、丹波篠山市の産科充実に向けての取り組みの検討です。  ささやま医療センターの分娩休止の意向を受けて、産科充実に向けての検討会を市民委員とともに、取り組みの検討をしているところです。その検討会の中で出された意見を取り入れて、令和元年10月から「お産応援窓口の開設」と「出産支援金支給事業」を始めています。「お産応援窓口」は、妊娠、出産に対して不安を抱える妊婦に対して、助産師の訪問等による、きめ細やかな寄り添い支援を実施しているものです。「出産支援金支給事業」は、令和2年4月以降出産予定の妊婦に対し、市外医療機関受診のための交通費や育児用品等の購入費として、1人当たり10万円を支給し、その不安解消に努めているものです。さらに、4月からは、遠方の市外医療機関での分娩となることもあることから、妊婦が安全・安心に出産を迎えるために、出産の兆し、または異常等によって救急搬送が必要となった場合、救急車が分娩医療機関まで搬送する丹波篠山市妊婦救急搬送事業「お産応援119」を実施していきます。  また、新たな産科医療体制づくりとして、「バースセンター」の設置について検討をしています。「バースセンター」は、助産師主導で健診や分娩、産後ケアを一貫して行う助産施設で、昨今の産科医師不足を補うだけでなく、助産師が妊婦に寄り添って、女性本来の生きる力を培い、健やかな子育てを導くというものです。分娩については、安全を図るために、広域的な緊急時の医療体制づくりが必要でありますが、産後ケアや妊婦に寄り添った助産師の体制づくりは、大変必要なものと考えており、以後、検討を続けていきます。
     第3次丹波篠山市総合計画の策定と丹波篠山ブランド戦略を策定します。ブランド戦略については、総合計画のシンボル・プロジェクトとして位置づけて、前期基本計画の中で示していきます。  また、丹波篠山版SDGsの推進を図ります。第3次総合計画の施策とSDGsの17の目標をリンクさせて取り組み、また、丹波篠山らしい題材をテーマにした取り組みを進めていきます。  日本農業遺産への挑戦を行います。日本農業遺産は、重要かつ伝統的な農林水産業を営む地域を国が認定する制度で、平成28年度に第1回目の選定が行われ、令和元年6月現時点で、15地域が選定されています。丹波篠山市では、代表的な特産物「丹波黒」が約300年の時を経て、独自に継承され、独特の気候風土の中、生物多様性とのかかわり、農家の皆さんが連綿と続き、築き上げてきた持続可能な農業システムを中心に見据えて、農業遺産に挑戦をしていきます。  NHK大河ドラマ「麒麟がくる」の放映に合わせ、盛り上げていきます。丹波篠山市を舞台にした場面も放映されるのではと期待が高まっています。3月8日には、光秀の母・お牧を演じる石川さゆりさんのコンサートを開催します。また、人気ユーチューバーの映像による情報発信、御当地弁当のメニュー化、また、6月には、丹波篠山ふるさと大使でもあります、上方講談師の旭堂南左衛門さんと、歴史作家の桐野作人さんをお迎えしての講談、講演会を開催します。御城印の作成・販売など、さまざまな方策を用いて盛り上げていきます。  東京2020オリンピック・パラリンピックの取り組みについては、5月25日の夜、東京2020オリンピック聖火リレーが兵庫県の最終地として丹波篠山市にやってきます。これを盛り上げ、また、オリンピック選手、パラリンピック選手との交流も検討していきます。  パラリンピックの聖火フェスティバルについては、8月14日に丹波焼最古の登り窯において聖火の採火式を行い、8月15日、16日のデカンショ祭においては、その聖火を披露する聖火ビジットを行います。  ワクワク農村未来プラン(仮称)について、農村集落はそこで暮らす人々が農業を中心に共同して助け合って生活をして、山林、ため池、川、水路などを共同して管理し、また昔から伝わるお祭りなどの伝統文化を継承し、農村の景観、環境を守ってきました。この農村社会をこれからどのように未来につないでいくかが問われています。これまで「集落の農業農地は集落で守る」という、こういった集落営農の取り組みを今進めているところですが、これをさらに進めて、「集落そのものをどのように維持・発展させていくのか」というモデルプランを検討していきます。  丹波篠山の家の取り組みを進めます。地域の気候風土に合った住宅を普及させ、また市内産業の振興を図るといったことから、建築組合や、若手工務店の皆さんの住倶楽部と協働して、丹波篠山の気候風土や文化に根差し、健康的で住みよい丹波篠山の家を提案し、普及を進めようと取り組んできました。令和2年度は、切妻や入母屋の木造瓦ぶき、下屋の設置などを「丹波篠山の家」と認定する基準と定めて、「丹波篠山の家モデルハウス」を建築し、丹波篠山の家のPRや内覧イベントの開催とともに、普及を図っていきます。  第42回全国伝統的建造物群保存地区協議会総会・研修会の開催。5月20日から3日間、城下町と福住の重伝建地区において、第42回の重伝建の全国大会が開催されます。全国約100カ所の住民の皆さん、関係者約350名の方々をお迎えし、丹波篠山市の取り組みなどを全国に発信していきます。  また、引き続き、「日本遺産のまち」や「ユネスコ創造都市」の取り組みを続けていきます。  地球温暖化対策「気候非常事態宣言」に向けて、地球温暖化対策を人類挙げて取り組むことが急がれています。私たち丹波篠山市民もその暮らしの中で一体何ができるのか、しなければならないかを真剣に考えなければなりません。日本や世界の各自治体が取り組まれています「気候非常事態宣言」を宣言できるように取り組むとともに、宣言する以上、具体的に何をすべきかも検討し、実施をしていきたいと考えます。  えきラボにつきまして、篠山イノベーターズスクールでは、これまで123名が受講をしました。また、新規就農などで16名が市内で起業や継業、また7名が事業拡大をされています。今後ともこの取り組みにより、丹波篠山市での起業につなげていきます。  13 その他、当面する重要課題  まず清掃センターですが、総事業費21億円をかけました大規模改修工事が、平成29年度から3カ年をかけてほぼ完了しています。地元3自治会には条件つきで延長を認めていただいておりますが、現在、地元自治会からのその提示された条件を整理しているところで、地元と協議をして、令和2年度中には、覚書などが交わせられるように取り組みたいと思います。  ささやま荘の活用につきましては、現在、事業者選定に向け、審査中ですが、ささやま荘を有効に活用いただける事業者を決定し、再建を進めていきます。  小学校の跡地活用と地域コミュニティ活性化施設の指定管理につきましては、福住、大芋、両地区において本格的に施設を運営するための準備が整ったことから、既に運営を開始されています雲部地区と合わせて、3小学校を丹波篠山市地域コミュニティ活性化施設として、地域で設立された法人に指定管理をし、さらなる地域の活性化につながるよう、市として利活用に関する支援、助言を行っていきます。  丹波篠山市史編さんにつきましては、市制20年並びに丹波篠山市発足を契機に着手した市史編さんを進めていきます。市史編さん委員会と、2つの柱である本編と地域編のそれぞれの専門委員会を立ち上げて、地域が歩んできた有史以来の歴史を振り返り、記録に残す取り組みを始めていきます。  「丹波の森構想」につきましては、「丹波の森構想」が32年目を迎えます。丹波篠山市が進めてきたいろんな施設もこの構想に基づくもので、また、それが今、高く評価をされ、丹波篠山市の日本遺産や全国の景観モデル都市にもつながりました。しかし、その構想そのものが、行政にも市民にも語られることが少なくなっていますので、丹波市や丹波の森協会と連携し、その理念の啓発や実現に向けて、さらに取り組みを進めます。  おくやみコーナーの設置とハンドブックの作成について。お亡くなりになられた方の各種手続を、おくやみコーナーを設けて、一括して手続がとれるよう、この4月から進めていきます。また、「おくやみハンドブック」を作成します。  丹波篠山市民の日。11月18日を市民中心のまちづくりを進めていこうという、こういった市民の日として、昨年、記念セレモニーを開催しましたが、これを条例で定めることを検討します。  東日本大震災支援については、令和元年12月現在、4世帯12名の東日本大震災の被災者を受け入れており、引き続き、市としては必要な支援を行っていきます。  地域おこし協力隊の取り組み、またマイナンバー制度については、その普及に努め、カードがあれば住民票などを全国各地のコンビニエンスストア等で、すぐ取得できるコンビニ交付を令和2年3月に導入し、運用を開始していきます。  丹波篠山ふるさと応援寄附や市民挙げてのあいさつ運動、RPAを活用した行政事務の効率化を図っていきます。  14 新しい組織体制  令和元年度末の退職者は11名を予定しており、令和2年度の採用者は一般行政職8人、建築土木職1人、消防職3人、保育士・幼稚園教諭3人、指導主事1人、看護師1人の合計17人、令和2年4月1日の職員数は466人となる見通しです。また、臨時職員の人事管理については、「会計年度任用職員制度」が始まり、適正な勤務条件の確保に努めるとともに、個々の職員のモチベーションの向上につながることを期待をしています。  また、令和2年度から新たな職員の研修として、若手職員を対象に、1週間程度、民間企業等に赴いて、顧客対応のノウハウ等を学ぶ社外研修に取り組みます。  15 令和2年度予算の概要  最後に、令和2年度当初予算の概要について申し上げます。  令和2年度の当初予算は、一般会計の総額が221億2,000万円となっています。令和元年度と比較しますと11億4,797万円の減、率にして4.9%の減となっています。歳入においては、市税全体で2,589万円、率にして0.5%の増となっています。歳出については、投資的経費は清掃センター基幹的改良工事や景観まちづくり刷新モデル事業などの減によって、14億2,415万円の減となっています。他に3つの特別会計、2つの企業会計、合わせた6会計を合わせ、令和2年度の当初予算の総額は、411億5,133万円となっています。  主な財政指標を見ますと、将来負担比率は180.7%と、令和元年度の決算見込みの184%と比べて3.3%の改善を見込んでいます。また、実質公債費比率は16.8%となり、令和元年度当初予算の17.6%と比べて、市債の償還等によって、0.8%の改善となります。詳しくは、当初予算の予算書及び当初予算の概要をごらんいただきたいと思います。  16 むすびに  以上のような取り組みを進め、「世界の皆さんこんにちは。日本の宝石 WakuWaku都市 丹波篠山です」と胸を張れるように、新しく誕生した「丹波篠山市」が、世界に輝く町として発展していけるよう、市議会の皆様、市民の皆様と力を合わせて、一生懸命に取り組んでいきたいと思います。どうかさまざまな御意見や御指導をよろしくお願いを申し上げます。  以上、少し長くなりましたが、施政方針の表明とさせていただきます。御清聴、ありがとうございました。 ○議長(森本富夫君)  酒井市長の施政方針表明は終わりました。  次に、前川教育長から教育方針表明があります。  前川教育長。 ○教育長(前川修哉君)(登壇)  それでは、続きまして、私のほうから、令和2年度の教育方針を、お手元に配付しています「丹波篠山の教育」をもとにして、説明いたします。  まず、1ページ「はじめに」についてです。昨年のラグビーワールドカップでは、日本代表チームの活躍もあり、日本中が沸き立ちました。ラグビーという限られたスポーツの世界ではあったのですが、身体を鍛え上げ、仲間を信じ切り、ぶつかり合って闘っている人間のすごさに私も心が躍りました。  さて、本年度から第3期丹波篠山きらめき教育プランの推進、新たな学習指導要領による学校教育が小学校で、中学校は来年度から始まります。これまで学力といえば、点数であらわされるような「見える学力」だけを指すことがありましたが、これからは「何ができるようになるか」、資質・能力の向上を目指して実践していくことになります。  1、実際の社会や生活で生きて働く「知識及び技能」  2、未知の状況にも対応できる「思考力、判断力、表現力など」  3、学んだことを人生や社会に生かそうとする「学びに向かう力、人間性など」  これらが資質・能力の3つの柱となります。また、これからの教育は、「社会のニーズに応える」という面と、「社会をよりよきものにする」という目標を掲げて展開していくことになると考えます。それは、国連が掲げた持続可能な開発目標(SDGs)に見られるように、この惑星に住む一員としての人類が進むべき道を、皆が探求していくことになるからです。  それでは、第3期の丹波篠山市教育振興基本計画「丹波篠山きらめき教育プラン」に基づく5つの基本方向から教育施策を説明いたします。  まず、2ページ、施策の基本方向1 子どもの根っこを育てる乳幼児教育の推進  1−1 "子育ていちばん"に向けて  「朝日とともに目覚める」「四季を感じ取れる」「自然の中で夢中に遊ぶ」、この3つの生活習慣づくりを柱として、乳幼児期のあるべき姿を目指します。そのために、まずは保育者が地域の自然等を把握するため、教材の開発を手がけるなど、保育者の資質向上に取り組みます。就学前の保育環境を整えるため、保育園舎及び幼稚園舎の長寿命化計画を策定するとともに、篠山幼稚園児、たまみず幼稚園児及び岡野幼稚園児を対象にした預かり保育施設1カ所を令和3年4月から開設できるよう準備を進めます。  3ページ、1−2 子育ての根っこを育てる環境づくり  子どもたちが夢を持って健全に育つには、家族の温かい雰囲気と深い信頼関係の中で、基本的な生活習慣づくり、自立心の育成、心身の調和のとれた発達を促すことが大切です。「ふた葉プロジェクト」として「眠育、食育、遊び」を総合的に推進し、家庭と自然体験の重要性を共有していきながら、子育て環境の確立に取り組みます。  具体策としては、自然への興味づけや、家庭での自然体験の充実を目的に、かやのみと大山幼稚園で実施している「どんぐりマーケット」を他の幼稚園でも取り組めるよう検討します。また、令和2年度は、「公立・私立全ての保育園・幼稚園・こども園では、丹波篠山の自然を生かしながら市民みんなで子どもたちの育ちを支えている」、このことを文字とイラストでわかかりやすく記した「丹波篠山市幼児教育コンセプトブック」を作成し、保育者・保護者・地域住民が共有できるようにします。  5ページ、1−3 乳幼児教育の充実  乳幼児期は、子どもたちが心豊かにたくましく生きる力を身につける保育・教育環境を整える必要があります。丹波篠山ならではの自然を最大限に活用しながら、体幹づくりを意識した保育や、粘土遊び、水遊び、砂遊び、泥遊びなどにより諸感覚を発達させる保育・教育に取り組みます。  6ページ、1−4 子ども・子育て支援の体制づくり  保護者が子育てについての責任を果たせるよう、地域社会が保護者に寄り添い、子どもの成長、親自身の成長に対し、喜びや生きがいを感じる体制づくりを進めます。また、子どもが幸せに育つには、保護者が幸せであることが何より大切であるため、子育てにおける保護者の心理的負担を軽減するとともに、子育ての楽しさを実感できるまちづくりを進めます。  取り組みとして、引き続き、子育て相談の充実、病児保育事業の実施、放課後児童健全育成事業の充実、幼稚園預かり保育の充実を実施します。  7ページ、施策の基本方向2 生きる力を培い創造性を伸ばす教育の推進  2−1 確かな学力の確立  グローバル化の一層の進展に、ICT・AI等の情報技術の急速な進展が加わり、変化の激しい予測困難な時代を迎えています。このような社会において、子どもたちが自立して活動していくために、基礎的・基本的な知識・技能の確実な習得、それらを活用して課題解決を図る思考力・判断力・表現力の育成、主体的に学びに向かう力・人間性等を身につける取り組みを進めます。  学力を確実に定着させていくために、「全国学力・学習状況調査」に加えて、「丹波篠山市学力・生活習慣状況調査」を継続して実施します。これらの調査をもとに、「確かな学力」やその基礎となる「4つの力」、"ゆめ力・自分力・つながり力・学び力"の状況を継続して把握するとともに分析を行い、「一人も見捨てない」を踏まえた効果的な指導方法の検討、普及、啓発を行います。  また、8ページ、学習プリント配信システム等を活用し、家庭と連携して児童生徒の主体的な学習習慣を育成します。  9ページ、情報活用能力については、児童生徒が情報及び情報手段を主体的に選択し、活用していく力を育むため、小学校におけるプログラミング教育の推進や、令和2年度からは、遠隔教育システムを導入し、多様な学習環境や個に応じた指導方法の工夫を図ります。このシステムを活用して他校の児童生徒と一緒に授業を行うことにより、さまざまな意見や考えを共有し、表現力などの資質・能力を育成します。  10ページ、外国語教育の充実では、外国語指導助手(ALT)や小学校外国語活動指導補助員(JTE)との外国語による触れ合いや対話を通して、積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度を育成します。  イングリッシュ・デイ・キャンプは、令和2年度から始まる小学校高学年での外国語の教科化に向け、小学生が英語になれ親しめるように企画した事業です。初めて実施した令和元年度は、定員の30人を超える応募があり、関心の高さが伺えました。アンケートには、「ゲームやクッキングでALTの先生や仲間と会話ができてうれしかった」「英語が好きになれそう」などの意見が多く、英語に親しむよい機会となったと考えています。令和2年度も引き続き実施し、英語による対話やさまざまな活動を通して、子どもたちのコミュニケーション能力の向上を図ります。  12ページ、2−2 豊かなこころの育成  子どもたちが感性を働かせて豊かに生活していくために、発達段階、一人一人の個性、生活環境などに応じて、豊かな情操や道徳心を培っていきます。そして、自他の生命の尊重、自己肯定感・自己有用感、人間関係を築く力、他者を思いやる心、自然を大切にし、環境の保全に寄与する態度も養っていきます。そのため、子どもたちにボランティア活動への参加を促すなど、実社会の中で自分の役割を果たしながら、生き方を考えたり見つけたりすることができるように、地域人材の活用や家庭・学校・地域が一体となった事業を展開していきます。  13ページ、情報化が急速に進む現代社会において、子どもたちにとってICT機器がより身近な存在となったことから、児童生徒が有害情報に触れたり、ネット犯罪といったトラブルに巻き込まれたりする危険性が増しています。情報モラル教育を推進し、児童生徒がみずから判断する力やインターネットを適切に利用する力を育成するとともに、家庭や地域、青少年協議会やPTA協議会などと連携し、安全安心なインターネット利用の普及啓発を進めます。  16ページ、2−3 健やかな体の育成  生活環境が急激に変化する社会において子どもたちが、生涯を通じて活力を持って創造的に活動していくためには、スポーツに親しみ継続的に運動ができる資質・能力の育成を図るとともに、健康で安全な生活を送るための基礎を培い、心身の調和的発達を図ることが大切です。「丹波篠山市小・特別支援学校陸上記録会」や「体力・運動能力調査」の実施を通して、運動能力の向上と体力づくりへの関心を高め、生涯にわたりスポーツを楽しもうとする意欲の向上を図ります。  17ページ、平成29年度から取り組んでいる「部活動支援事業」は、専門的な知識と技能を有する地域の指導者が「部活動支援員」として活躍いただくもので、令和元年度は市内5中学で延べ15名の方に協力いただいています。令和2年度は、従来からの部活動支援員に加え、新たに「会計年度任用職員の部活動支援員」を任用することにより、技術指導に加え、試合や大会などを単独で引率できるようになります。これにより、中学校における部活動指導体制の充実と、部活動を担当する教職員の業務の軽減を図ります。  19ページ、2−4 社会的自立に向けたキャリア形成の支援  子どもたちが、将来、社会的・職業的に自立し、社会の中で自分の役割を果たしながら、自分らしい生き方を実現するために、「人間関係形成・社会形成能力」「自己理解・自己管理能力」「課題対応能力」「キャリアプランニング能力」を育成します。  キャリア形成支援事業「夢プラン」は、進路を考え始める市内中学2年生と保護者を対象にみずからの生き方を考える機会として実施している事業です。令和元年度も、市内で活躍する大人の経験を子どもたちに伝える活動をされている一般社団法人BEETの方々に協力いただき、市内3つそれぞれの高等学校から学校の紹介、続いて、中学生とのパネルディスカッションを行いました。中学生からはこんな質問がありました。「行きたい高校を決めたとき、既に高校卒業後の進路や進学したい大学は考えていたのですか」、それに対して、ある高校生は「中学生のとき、ぼんやりした夢は持っていた。しかし、高校生活を送る中でのいろいろな経験から、違う夢を持つようになり、今はその夢を実現するために頑張っている」と返答しました。こうした高校生の実体験を直接聞くことで、とても活発なやりとりとなり、中学生や保護者にとって、また高校生にとっても、今後を考えるよき時間となりました。4回目となる令和2年度も、子どもたちが主体的に進路を選択し、決定できる能力や態度を育成する機会として引き続き取り組みます。  21ページ、2−5 特別支援教育の充実  共生社会の実現に向け、全ての学校や学級に、発達障害を含めた障がいのある子どもたちが在籍することを想定して、一人一人の教育的ニーズを把握し、自立と社会参加を見据えたキャリア形成に向け、適切な教育的支援を行います。令和元年度に開設した早期発達支援室では、発達障害及び知的障害のある幼児に対し、適切な早期支援を行い、個々の成長発達及び円滑な就学期への移行を促します。  その他の取り組みとしては、22ページ、引き続き篠山養護学校を特別支援教育のセンター的な役割を担う学校として位置づけ、新たな教育課題を見据え、教職員の専門性を高めます。各学校園においては、障がいのある幼児・児童・生徒にとっての社会的障壁を取り除くために必要な合理的配慮の提供を進めます。また、特別な支援が必要な子どもを早期発見・早期支援するため、「発達支援チーム」による巡回相談や、「個別の教育支援計画(サポートファイル)」を活用した支援に取り組みます。  24ページ、施策の基本方向3 子どもの学びを支える環境づくりの推進  3−1 安全安心で質の高い学習環境の整備  子どもたちが安心して学校生活を送るためには、安全で質の高い学習環境の整備が重要です。自然災害や交通事故、犯罪など、新たな安全上の課題が発生している状況を踏まえ、家庭・地域・関係機関と連携しながら安全教育を継続的・計画的に実施し、訓練を通して実践力を向上させ、安全安心な学校園づくりを進めます。  防犯カメラについては、令和元年度までに、全てのこども園、小中学校、そして、小学校との共用も含め、幼稚園8園は設置済みです。令和2年度は3幼稚園、4保育園に防犯カメラを設置します。また、児童生徒の熱中症予防など健康面への配慮や、意欲を持って学べる学習環境への改善などを図るため、全小中学校の特別教室に空調設備を整備します。また、学校施設の長寿命化計画を策定します。  26ページ、スクールバスの更新は、計画に基づき、今田小学校1台、篠山養護学校1台を新しくします。  27ページ、3−2 地域とともにある学校  子どもたちの豊かな学びを実現するためには、学習環境を整備するとともに、教育の原点である家庭の教育力や子どもを見守り支える地域の教育力を高めることが重要です。子どもが安心できる家庭教育に関する環境づくり、地域全体で家庭教育を支える仕組みづくりを支援し、学校・家庭・地域が連携・協働した社会総がかりの教育を推進します。  平成29年度から市内全ての学校に「学校運営協議会」を設置し、コミュニティ・スクールを推進しています。地域住民や保護者などで構成された学校運営協議会では、学校運営方針の承認を初め、連携事業の企画・運営など、その機能は実践を重ねるにつれ向上しつつあります。大山小学校児童が地域の方とともに栽培した「天内芋」が、全国学校給食甲子園優勝献立に使用され、「地域との連携、児童とのかかわり方もよい」と評されるなど、連携事業が大きな成果となっています。今後においても、より主体的な学校運営や効果的な教育活動の実現に向けて熟議を重ねていきます。  28ページ、「ひょうご放課後プラン」は、放課後や休日に小学校などの施設を活用し、地域住民の参画を得て、遊びやスポーツを通して地域で子どもを育む事業です。令和2年度は、味間、西紀、岡野の3小学校区に加え、新たに城東小学校区で取り組みを始めます。  子どもの居場所づくり推進事業については、引き続き、「通学合宿」や「トライしようDAY」に取り組み、地域住民とのかかわりから、子どもたちのコミュニケーション能力、豊かな人間性や社会性を育むとともに、地域の教育力の向上も目指します。  29ページ、3−3 家庭の教育力の向上  家庭、学校、地域が一体となり、次世代を担う子どもたちの健全育成をともに考える機会や、安心して子育てができる環境づくりに向けた情報交換・仲間づくりの機会を提供します。  PTCAフォーラムは、地域における青少年育成に関する事例発表などを通じ、地域ぐるみで子どもたちを育てることの大切さを再認識し、思いやりと郷土愛を持った子どもの育成を目指します。また、子育てをする親が、必要な知識を学び、ともに助け合い、仲間づくりができるよう親子の絆プログラム「赤ちゃんがきた!」と「きょうだいが生まれた!」の講座を開催します。この講座は、転入直後や市内に知り合いが全くいない親にとって、出会いの場ともなっています。また、子どもたちが安心して生活を送ることができるよう、地域と連携して家庭教育の大切さなどを学ぶ講演会の開催などの情報を提供します。  30ページ、3−4 教職員の資質能力の向上  教職員には、自律的に学ぶ姿勢を持ち、時代の変化やみずからのキャリアステージに応じて求められる資質・能力を、生涯にわたって高めていくことのできる力が必要です。また、変化の激しい社会を生き抜いていく子どもたちを育成していくためには、教職員自身が時代や社会、環境の変化を的確につかみ取り、その時々の状況に応じた適切な学びを提供していくことが求められます。教職員は常に探求心や学び続ける意識を持つとともに、情報を適切に収集・選択・活用する能力や知識を有機的に結びつける力が必要です。  32ページ、その取り組みの1つとして、令和2年4月に、「丹波篠山市教育研究所」を設置し、「調査及び研究に関すること」「資質・能力の向上に関すること」「教育相談及び育成支援に関すること」など、本市における学校園教育の一層の充実を図るための事業を推進します。  また、教職員の勤務時間適正化と業務の効率化の推進については、教職員一人一人がタイムマネジメントを意識し、計画的に業務改善に努めるなど、学校組織を挙げて取り組みます。令和2年度は、保健関係業務の電子化と統一化を図ります。  33ページ、3−5 保幼小中高大の連携  保育園や幼稚園、こども園から小学校、小学校から中学校、中学校から高等学校や大学などの上級学校への移行には連続性があり、キャリア教育上の連携は必要不可欠です。学びと育ちの連続性を重視し、教職員等による情報交換を行うなど連携を強化し、発達段階に応じたキャリア形成を支援します。  34ページ、施策の基本方向4 人生100年時代を豊かに生きる学びの推進  4−1 主体的に生きるための学びと場の充実  「人生100年時代」を見据え、全ての人がみずからの人生を設計し、学び続け、学んだことを生かして活動できる社会を形成することが求められています。市民一人一人が生涯を通じて生きがいを持ち、さまざまな学びの機会を得ることや、社会の一員として必要な学びに取り組み、みずからが暮らす地域の課題を協働して解決していくことは、活力に満ちた社会の形成に不可欠なものであることから、ライフステージに応じた学習機会の創出に努めます。  まず、図書館は「図書館ビジョン」に基づき、ボランティア等との協働によって、あらゆる世代に応じた図書館事業を推進します。  35ページ、市民センター図書コーナーの職員従事時間を延長し、予約・リクエストの受付やレファレンスサービスの提供など、図書館サービスの充実を図ります。また、中高生などの図書館利用の環境を整えるため、学生を対象とした学習スペースを設置します。  36ページ、高齢者大学は、高齢者が生きがいを持って学ぶことができるよう受講生のニーズに沿った講座内容をより充実させます。全学園で小学生たちとともに学ぶ「オープン講座」も引き続き実施し、世代間交流を支援します。
     38ページ、「丹波篠山映像(ええぞ〜)祭」は、令和2年2月2日に「丹波篠山ビデオ大賞」をリニューアルして開催しました。ドローンのフライトシミュレーターや360度映像の体験ブースなどを新たに取り入れ、家族連れなどでにぎわいました。市民が映像に親しみ、気軽に楽しめ、映像づくりに興味を持つきっかけにつながったと考えます。令和2年度も、映像を通して、日常にある豊かさに気づき、生きる力、人のつながり、心の豊かさを育むことを目的に開催します。  丹波篠山市史編さん事業は、令和10年度の全編刊行を目途に計画的な編さん作業を進めます。令和2年度は、神戸大学と連携し、丹波篠山市史編さん委員会など、市史編さんに必要な委員会を立ち上げます。また、丹波篠山に関係する古文書や美術品などの各種資料を調査・収集や、その保存整理作業を担う人材育成など、適切かつ継続的な編さん作業を行う体制をつくります。  39ページ、4−2 スポーツの推進  スポーツを通じて楽しさや感動を分かち合い、一人一人が健康で、生き生きと暮らす社会の実現に向け、スポーツ団体と連携・協働したスポーツ環境の整備・充実に取り組みます。スポーツ推進委員によるスポーツの普及・啓発や第41回目となる丹波篠山ABCマラソンを引き続き開催します。  令和2年5月25日の夜に、東京2020オリンピック聖火リレーが丹波篠山市にやってきます。篠山中学校がスタート、篠山城跡がゴール地となり、三の丸広場ではセレブレーションイベントを実施します。オリンピックへの高揚感や期待感が高まる貴重なイベントを、スポーツ活動全般に対する機運を高める絶好の機会とし、円滑な運営を図ります。  41ページ、4−3 文化財と町並みの保存と活用  歴史文化を生かしたまちづくりをさらに推進するため、活性化の核となる国指定史跡の整備などと町並み保存と活用を連動させ、地域住民主体の取り組みを継続して推進します。史跡篠山城跡は「篠山城跡整備基本計画」に基づき、二の丸南面の高石垣の修理を、史跡八上城跡は、主郭部及び登山道の管理と整備を行い、丹波篠山市の城跡の景観整備に努めます。  重要伝統的建造物群保存地区である篠山地区と福住地区では、令和2年度も計6件の保存修理を進めます。そして、令和2年5月20日から3日間にわたり、全国伝統的建造物群保存地区協議会総会・研修会を本市で開催し、丹波篠山市の町並み景観と保存の取り組みを全国に発信します。大会は全国120カ所の保存地区から約350名の方が来訪される予定です。地域住民と協働し、開催に向けての準備と円滑な大会運営を行います。  令和元年度から取り組んでいる「文化財保存活用地域計画」を、令和2年度に策定します。策定した計画は、文化庁の認定を受けることで、今後においてさらに歴史文化を生かしたまちづくりを推進することができます。  42ページ、4−4 文化・芸術の振興  篠山城大書院、歴史美術館、青山歴史村、武家屋敷安間家史料館、これら文化施設や、田園交響ホールの特徴を生かし、丹波篠山市の歴史文化・芸術の発信拠点としての役割を果たします。歴史文化施設4館は、老朽化した施設の修理を計画的に進めています。令和2年度は、篠山城大書院雨戸修繕工事を実施します。  16回目となる丹波篠山市展は、11月15日から23日の9日間、丹波篠山市民センターで開催する予定です。令和元年度から始めたのれんなどによる会場内外の装飾アピールは、来場者約200人増の一助となりました。芸術文化に対する関心や理解を深めるため、本年度も多くの市民に来場いただけるよう、引き続き取り組みます。  交響ホールの主催事業は、「佐渡裕プロデュースオペラ"ラ・ボエーム"ハイライトコンサート」「古澤 巌コンサート」「桂 文珍ふるさと独演会」「キュウソネコカミコンサート」「夏井いつき句会ライブ」など、子どもから大人まで誰もが楽しめる11公演を開催するほか、市民みずからが企画する市民企画事業として、「大阪桐蔭高校吹奏学部コンサート」など2公演の開催を支援します。  43ページ、田園交響ホールは、文化芸術を通じて人と人が集い「交流」できる拠点です。ロビーのオープンスペース化なども検討し、利用促進につなげます。また、市道大手前無電柱化完成に伴い、ホール西庭園の美化に一層努め、ホール利用者や市民がすぐれた歴史的景観と丹波篠山の伝統文化を体感できるエリアとして活用を図ります。  45ページ、4−5 自然遺産に学ぶ教育の充実  地域を担う人材の育成を考える場合、「地域を知る」ことが欠かせません。市内に数多く点在する地域資源を教材として活用し、学校教育・社会教育の連携を積極的に行い、学習機会の提供・充実を図ります。  体験学習の拠点、調査研究施設としての「太古の生きもの館」では、「丹波地域恐竜化石フィールドミュージアム構想」に基づき、丹波市や人と自然の博物館と連携して、化石発掘体験イベントや市内全小学校を対象とした校外学習プログラムを実施します。また、宮田の重点保護区域も小中学生の体験学習の場としての活用を推進します。発掘体験イベントや校外学習を繰り返し行うことにより、化石石割発掘などの次世代市民ボランティアの育成につながるよう取り組みます。  46ページ、施策の基本方向5 郷土を愛し誇りに思う人材育成の推進  5−1 ふるさと丹波篠山を愛する心の育成  郷土を愛し、人々が丹波篠山に定着する施策を進めています。歴史的・文化的な共同体としての郷土を心から大切に思い、郷土の発展を願う心情を持ち、それに寄与する姿勢を身につけるよう取り組みます。  郷土を知る取り組みでは、児童生徒が校区の名所旧跡、自然、産業などに触れることを通して、ふるさとへの誇りと愛着心を育みます。また、ボランティア活動や、連を組んでデカンショ祭に参加するなど、地域の行事に参加することを通じて「地域とともにある学校づくり」を推進します。  47ページ、伝統文化の魅力を紹介する「丹波ささやま市民文化講座」、魅力を再発見する「丹波ささやまおもしろゼミナール」、古文書に親しみながら歴史を学ぶ「古文書入門講座」は引き続き実施します。  48ページ、「郷土味学講座」は、郷土料理の継承者の育成が目標です。テキストは、平成28年度に作成した郷土料理レシピ集「よろしゅうおあがり」を活用し、普及・啓発を進めています。「よろしゅうおあがり」第2弾を令和3年度に販売する計画を立てており、令和2年度は年間を通じて製作に取り組みます。  49ページ、5−2 学校給食の充実と食育の推進  学校給食での献立の充実を図り、子どもたちが食に関する正しい知識と望ましい食習慣を身につけるため、「生きた教材」である学校給食を活用した食育推進を継続的に取り組みます。  丹波篠山産コシヒカリ、地元食材を活用した学校給食を充実させるため、主食となる米飯や米粉には、丹波篠山産コシヒカリを100%使用します。「篠山まるごと丼」や「ぼたん汁」といったふるさと献立を取り入れるほか、「丹波篠山茶週間」では、毎日一品、丹波篠山茶を使用した献立を提供します。特産物を活用した新たな献立やジビエについても研究を続けます。  50ページ、全国学校給食甲子園の優勝は、毎日、学校給食を食べている子どもたちや市民にも大きな誇りとなりました。この優勝献立は、「地域と地場産物を生かした献立が食育に結びついている」と評価されたことから、今後においても日本一の給食を維持できるよう、学校給食センター運営委員会の委員に新たに食や農業にかかわる方を公募し、関係機関、団体の協力を得ながら、子どもたちが給食の時間を楽しみにする献立の工夫に取り組みます。また、優勝献立のレシピは、わかりやすい方法でホームページに掲載するなど、市民の皆さんにも広く活用していただけるよう周知します。  公民館事業の「かぞくDeおいしんぼクッキング」は、親子がクッキングを通して料理の楽しさや食事の大切さを学ぶことなどを目的に、引き続き開催します。  51ページ、市民に開かれた教育行政をめざして  私たちはより快適な生活を求め、また、リスクも取り除いてくれる道具なども開発し続けてきました。さらにこれからは、もっと便利なロボット、AIなどとともに生きていくことになるだろうと思います。しかしながら、そうした物に依存する生活を追い求めるだけでなく、本来人間が持っている能力を引き出していくことも大切だと私は考えています。ITが発展し、スマホが生活必需品になり、SNSやメールによる効率的なデジタルのコミュニケーションが広まり、ネットのコミュニケーションには、面と向かっては言いにくい本心を明かせる安全地帯のような側面があります。ところが、顔と顔をつき合わせ、互いが発した言葉から、そのときの肉声、しぐさ、表情、肌ざわりまで、一つ一つが意味を補い、曖昧さを持ってつながるアナログのコミュニケーションでないと得られない実感が、人が生きていく上では必要だと考えているからです。  そこで、私は、そうした実感を伴う人間関係を「便利さ」というものに、譲ってしまわないように、学ぶことを大切にしたいと考えています。ばらばらだった知識が結びついたとき、私たちは学ぶことの意味の深さを体験していきます。よりよい社会をつくるとは、そこに生きる一人一人が学び続け「自分をよりよく変える」、その総和のことではないかと考えています。こうした教育は、手間暇がかかりますが、夢見ながら耕し、あしたに向かう種をまくため、開かれた教育行政を目指していきたいと考えます。  以上、教育方針といたします。 ○議長(森本富夫君)  前川教育長の教育方針表明は終わりました。  ただいま表明がありました施政方針及び教育方針に対する質疑は、3月18日及び19日に予定します一般質問に合わせて、お願いします。  これで、市長施政方針表明教育長教育方針表明は終わります。  ここで、暫時休憩をいたします。  再開を、11時20分といたします。               午前11時08分  休憩               午前11時20分  再開 ◎日程第4  議案第25号 令和2年度丹波篠山市一般会計予算  日程第5  議案第26号 令和2年度丹波篠山市国民健康保険特別会計予算  日程第6  議案第27号 令和2年度丹波篠山市後期高齢者医療特別会計予算  日程第7  議案第28号 令和2年度丹波篠山市介護保険特別会計予算  日程第8  議案第29号 令和2年度丹波篠山市水道事業会計予算  日程第9  議案第30号 令和2年度丹波篠山市下水道事業会計予算 ○議長(森本富夫君)  休憩前に引き続き、会議を開きます。  日程第4.議案第25号 令和2年度丹波篠山市一般会計予算から、日程第9.議案第30号 令和2年度丹波篠山市下水道事業会計予算までの6件を一括議題とします。  議案の朗読を省略し、提案理由の説明を求めます。  まず、議案第25号について。  堀井行政経営部長。 ○行政経営部長(堀井宏之君)(登壇)  それでは、議案第25号 令和2年度丹波篠山市一般会計予算につきまして、提案理由の説明を申し上げます。なお、説明につきましては、主に「令和2年度当初予算の概要」をもとに行わせていただきますので、よろしくお願いいたします。  概要の1ページをごらんください。  令和2年度の一般会計予算の総額は、歳入歳出それぞれ221億2,000万円、対前年度と比較しますと11億4,796万7,000円、率にして4.9%の減となっています。これは、令和元年度においては、清掃センター基幹的改良工事や大山コミュニティ消防センターの建設、景観まちづくり刷新モデル事業などの大きな投資的事業費が計上されていたためでございます。  それでは、歳入歳出予算の主なものにつきまして、説明を申し上げます。  まず、歳入からですが、資料の、少し飛び、後ろのほうになります。申しわけございませんが、資料編の28ページになります。  28ページの3、一般会計歳入をごらんください。また、29ページには増減理由等をまとめております。  まず、1款 市税ですが、49億5,354万5,000円、対前年度比2,589万4,000円、0.5%の増となっています。  市税の内訳は、28ページ下段の(1)市税の内訳にお示しをしておりますが、市民税は19億9,515万7,000円で、対前年度比5,232万8,000円、2.6%の減となっています。内訳は、個人市民税で対前年度比361万1,000円、法人市民税は、税制改正により税率が引き下げられたことによりまして、4,871万7,000円のそれぞれ減を見込んでおります。  次に、固定資産税は、新築家屋等の増により、対前年度比6,729万6,000円、2.7%増の25億1,447万5,000円です。軽自動車税は1億7,384万1,000円で対前年度比1,844万5,000円、11.9%の増を見込んでおります。市たばこ税は、2億5,558万7,000円で、対前年度比781万8,000円、3.0%の減を、入湯税は、1,448万5,000円で、対前年度比29万9,000円、2.1%の増を見込んでおります。  次に、上段の表に戻りまして、地方譲与税は2億8,877万円、対前年度比2,513万円、9.5%の増となっております。  増減につきましては、地方揮発油譲与税が、対前年度比635万6,000円、8.8%の減、自動車重量譲与税は対前年度比1,938万6,000円、10.7%の増、森林環境譲与税は、森林整備及び促進に関する費用に充てるために昨年度に新設されたものでございますが、対前年度比1,210万円、110%の増となります。  次の利子割交付金から環境性能割交付金までの7つの県税交付金につきましては、合わせて11億7,679万4,000円、対前年度比1億4,774万7,000円、14.4%の増を見込んでおります。  増減の主なものは、法人事業税交付金が新設され、都道府県税の法人事業税の一部が新たに市町村に交付されることになりました。4,727万円が皆増になっております。それから消費税率の改定によりまして、地方消費税交付金が対前年度比で、1億7,040万7,000円の増額の9億5,001万3,000円となります。また、自動車取得税交付金は令和元年10月から廃止となりましたため、5,576万4,000円が皆減になっております。  以上、譲与税と交付金につきましては、令和元年度の決算見込み及び令和2年度の地方財政計画の伸び率を参考に見込みを立てております。  次に、地方特例交付金は5,510万1,000円で、9,965万2,000円の減額、これは税制改正によりまして環境性能割の税率が臨時的に軽減されることによります地方税の減収補填分でございます。2,542万1,000円の増額となる一方で、令和元年度に幼児教育無償化に伴い地方の負担分を措置するために新設されていました子ども・子育て支援臨時交付金が皆減となります。  次に、地方交付税は80億2,600万円で、対前年度比1億1,800万円、1.5%の増を見込んでおります。  内訳は、普通交付税が70億8,800万円、対前年度比1億1,800万円、1.7%の増となっております。普通交付税は、基準財政需要額から基準財政収入額を差し引いた財源不足額について交付されるものでございます。基準財政需要額の算定におきましては会計年度任用職員の人件費や地方法人課税の偏在是正措置などに係る経費について増加を見込んでおります。また、特別交付税につきましては、令和元年度と同額の9億3,800万円を見込んでおります。  国庫支出金は17億4,435万1,000円で、対前年比7億4,630万2,000円、30.0%の大幅な減となっております。先ほど申し上げました清掃センター基幹的改良工事に係る交付金で約5億、景観まちづくり刷新モデル事業で約2億、国庫補助道路整備事業で7,500万円の減が主な要因でございます。  県支出金は15億7,962万5,000円で、対前年度比4,400万円、2.9%の増で、各種事業の増減に伴うものでございます。  寄附金は、ふるさと納税のふるさと応援団寄附金が1億5,089万3,000円で、対前年度比で285万5,000円の増を見込んでおります。  繰入金は全体で12億7,707万8,000円、対前年比3億4,489万円、21.3%の減です。主なものは、財政調整基金繰入金が7,448万3,000円の減額、公共施設整備基金繰入金が、清掃センター基幹的改良工事の終了により1億5,993万円の減額、地域振興基金繰入金が、景観まちづくり刷新モデル事業の終了などに伴い5,985万4,000円の減額等です。  なお、本年度の財政調整基金の取り崩しは、当初予算で7億6,000万円となっております。  次に、市債は15億9,102万7,000円で、対前年度比2億9,039万8,000円、15.4%の減となっております。防災行政無線のデジタル化や学校教育施設の空調整備により増額となる一方で、清掃センターの基幹的改良工事、大山コミュニティ消防センターの建設事業などの終了により減額となるものでございます。また、普通交付税の補填的性格を持ちます臨時財政対策債は、対前年比2,500万2,000円増の5億9,252万7,000円を見込んでおります。  以上で、歳入の説明とさせていただきます。  続きまして、歳出について主なものの説明をさせていただきます。  今ごらんいただいております概要の31ページをお開きください。4の(1)目的別の歳出になります。  まず、総務費は24億3,836万8,000円で、対前年度比5,422万9,000円、2.2%の減となっております。防災行政無線のデジタル化や市議会議員選挙で増額となりますが、これまで総務費で一括管理をしておりました臨時的任用職員人件費を会計年度任用職員として各款に振りかえたことにより全体としては減額となっております。  民生費は、63億7,558万7,000円で、対前年度比4億1,550万5,000円、7.0%の増です。児童扶養手当支給事業などで減額となりましたが、西紀老人福祉センター改修工事に加え、保育園、認定こども園などの会計年度任用職員人件費を総務費からこちらに組みかえましたことにより増額となっております。  衛生費は、21億7,578万7,000円で、対前年度比13億592万円、37.5%の大幅な減となりました。妊娠・出産包括支援事業の出産支援金等で増額となっておりますが、清掃センター基幹的改良工事の終了等により減額となっております。  次に、農林水産業費は19億44万9,000円、対前年度比1億2,175万6,000円、6.8%の増となっております。農業共済事業が県下一組合化されることにより、令和元年度末の剰余金を県農業共済組合に引き継ぐための負担金を計上することや、緊急防災林整備事業等で増額となっているものでございます。  次に、商工費は4億3,793万2,000円、対前年度比1,736万7,000円、4.1%の増です。プレミアム付き商品券事業が皆減となりましたが、今田薬師温泉の第3泉源掘削工事設計委託や宿泊施設改修補助、大河ドラマ関連での観光宣伝事業などの増額によるものです。  次に、土木費は21億870万7,000円、対前年度比2億5,276万3,000円、10.7%の減で、市営住宅改修や丹波篠山の家モデルハウス新築工事で増額となる一方で、景観まちづくり刷新モデル事業の終了や国の補正予算により、令和2年度に予定をしておりまいた国庫補助道路整備事業を令和元年度の補正予算に前倒しで施工することとしたための減額でございます。  次に、9款 消防費は8億8,360万9,000円、対前年度比1億8,187万9,000円、17.1%の減で、大山コミュニティ消防センターの建設終了によるものの減でございます。  次に、教育費は32億8,190万3,000円、対前年度比1億258万2,000円、3.2%の増で、今田グラウンド整備事業等の完了により減となりますが、学校施設の空調整備事業等により増額となっております。  次に、公債費は20億280万5,000円、対前年度比4,846万2,000円、2.4%の減でございます。  諸支出金は、2億941万7,000円、対前年度比2,069万3,000円、11.0%の増となっております。  なお、歳入の基金繰入金と歳出の基金積立金による令和2年度末の基金の残高見込みは、一般会計全体で31億4,174万3,000円を見込んでおります。  次に、同じく当初予算の概要の33ページをごらんいただきまして、5の主な財政指標によりまして、令和2年度の指標について御説明を申し上げます。  まず、2段目の一番右側が令和2年度の指標となっております。まず、経常収支比率につきましては、97.6%を見込んでおります。会計年度任用職員の期末手当支給や職員の増員に伴いまして、令和元年度決算見込みと比較して若干の増を見込んでおり、厳しい状況は変わっておりません。  次に、実質公債費比率につきましては、公債費の減に伴い16.8%となる見込みです。また、将来負担比率については、合併特例債等の償還は済んでおりますが、小中学校への空調設備整備による借り入れを行うことなどにより、180.7%と、令和元年度決算見込みから若干の減を見込んでおります。  次に、令和2年度末の市債残高は、同じページの6、会計別地方債残高の下段の表の一番右側になりますが、一般会計で約197億円と見込んでおります。特別会計・公営企業会計と合わせた全会計の市債残高は約520億円と、対前年度末との比較で24億円の減少となります。  それでは、申しわけございませんが、続きまして、予算書をお開きをいただきまして、ただいま説明申し上げた第1条に続きまして、予算書の第2条 地方債について説明をさせていただきます。  予算書の6ページをお開きください。  地方債は、第2表のとおり起債の目的につきましては、7事業ございます。公共事業等は、限度額2,800万円で、国庫補助道路、県営土地改良事業などが主なものです。  防災・減災・国土強靭化緊急対策事業は、限度額が4,080万円で、県営土地改良事業でございます。  公営住宅建設事業は、限度額が2,500万円で、市営住宅改修事業になります。  教育・福祉施設等整備事業は、限度額1億9,900万円で、小中学校での空調設備整備や高規格救急車購入事業、県営土地改良事業でございます。  一般単独事業は、限度額6億4,680万円で、西紀老人福祉センターの改修工事のほか各種施設のトイレ改修やLED化、空調設備の更新、防災行政無線のデジタル化などでございます。
     臨時財政対策債は、限度額5億9,252万7,000円となっております。  最後に、県の貸付金は限度額5,890万円で、丹南中学校の駐車場の整備事業に充てることとしております。  以上の限度額によりまして、令和2年度当初予算の地方債の発行予定額は、15億9,102万7,000円、後年度に普通交付税に算入されます地方債の額は、9億2,196万2,000円で、算入率は57.9%となっております。  以上で、提案理由の説明とさせていただきます。  御審議をいただきまして、御決定賜りますようよろしくお願いいたします。 ○議長(森本富夫君)  次に、議案第26号から議案第28号の3件について。  横山保健福祉部長。 ○保健福祉部長(横山 実君)(登壇)  ただいま御上程いただきました議案第26号、第27号並びに第28号につきまして、一括して提案の理由を御説明申し上げます。  初めに、議案第26号 令和2年度丹波篠山市国民健康保険特別会計予算につきまして、説明いたします。  予算書をお開きください。  第1条 令和2年度丹波篠山市国民健康保険特別会計予算、事業勘定では、歳入歳出予算の総額をそれぞれ46億5,942万3,000円、対前年度比8.3%の減、直営診療所勘定では、総額2億3,649万7,000円、対前年度比3.7%の増、第2条では、地方債について定め、第3条では、一時金の借り入れの最高限度額を8億円に定めようとするものです。  国民健康保険は、平成30年4月からの県広域化に伴い、県と市町が共同の保険者となって国民健康保険を運営し、令和2年度は3年目となります。令和2年度も、財政運営を担う兵庫県から通知された、保険給付費及び国民健康保険税の基礎となる国民健康保険事業費納付金額をもとに、予算編成を行っています。  兵庫県から通知された国民健康保険税の基礎となる納付金額は、13億1,096万3,000円、対前年度比7.1%の増加ですが、財政調整基金を繰り入れることによって、国民健康保険税の急激な上昇を抑制し、1人当たりの国民健康保険税額は、令和元年度と比較し1.1%の上昇率としています。  また、県から通知された保険給付費は、30億8,082万3,000円で、令和元年度と比較すると14.5%の減となっています。  被保険者数は、9,297人、令和元年度対比0.5%の減少と見込み、保険財政の安定化とともに、データヘルス計画等に基づき、特定健康診査の普及啓発、重症化予防、ジェネリック医薬品の利用促進、専門職による訪問活動など、保健事業に取り組みます。  それでは、主な事業勘定歳入予算から説明します。  予算書は、5ページです。重立った内容に絞り説明をいたします。  まず、1款 国民健康保険税は、一般及び退職被保険者を合わせ、8億6,227万4,000円、対前年度1.7%の減とし、保険税率については、県から通知があった納付金から、保険税軽減に対する繰入金並びに県補助金、財政調整基金の繰り入れ等を控除した金額に、令和2年度の1人当たりの所得額、被保険者数、世帯数を推計して算定しています。  次に、6ページ、3款 国庫支出金440万円は、社会保障・税番号制度システム整備費補助金です。  4款 県支出金32億6,806万8,000円、対前年度対比12.6%の減、この予算は、保険給付に係る県からの普通交付金30億8,082万3,000円、保険者努力支援、へき地直営診療所補助、特定健診などに対するもので、1億8,724万5,000円の特別交付金を計上しています。  次に、7ページ、6款 繰入金では、一般会計繰入金として、3億3,756万2,000円、これは、国保税低所得者軽減等に係る国県市負担分、一般会計から繰り入れる人件費並びに運営に係る経費、財政調整基金繰入金として、1億8,209万2,000円、これは、保険給付の支払いを円滑に行うよう、予備費に1億円の計上、及び8,209万2,000円を繰り入れることにより、保険税額の上昇を抑制するものです。  続きまして、主な歳出予算について説明します。  予算書は、9ページです。  1款 総務費7,085万円、対前年度比5.9%の増、国保業務に従事します職員人件費、一般管理費では、レセプト点検や連合会共同電算処理等に係る委託料など、10ページでは、賦課徴収費、国保運営協議会に係る経費を計上しています。  11ページです。  2款 保険給付費30億8,082万3,000円、対前年度比14.5%の減、医療費給付に当たる1項 療養諸費は、26億4,131万1,000円、対前年度比14.1%の減、11、12ページの2項 高額療養費4億1,867万2,000円、対前年度比17.2%の減などです。  平成30年度からの広域化に伴って、保険給付費については、兵庫県が通知してきた金額を計上しています。  13ページです。  3款 国民健康保険事業費納付金13億1,096万3,000円で、前年度対比7.2%の増、収納した保険税と保険税軽減に係る繰入金や国保財政の支援などを目的とした県特別交付金などを財源として、県に支払うこととなります。  14ページから15ページです。  4款 保健事業費5,899万4,000円、対前年度比15.5%の増、この予算は、生活習慣病の予防や重症化予防のための特定健康診査、がん検診に係る経費とともに、データヘルス計画に基づき、歯周病検診、医療費通知、ジェネリック医薬品差額通知など、医療費の適正化を進めるための予算を計上しています。  16ページ、17ページです。  7款 諸支出金3,393万2,000円、対前年度比9.7%の減、これは、保険税に係る還付金とともに、国庫補助金である直営診療所勘定へのへき地直営診療所運営補助等を計上しています。  8款 予備費1億円、これは、保険給付費の突発的な予算不足が生じた場合に対応するため、予算計上しているものです。  以上で、事業勘定の説明といたします。  続きまして、直営診療所勘定につきまして説明します。  初めに、主な歳入についてですが、30ページです。  1款 診療収入1億2,030万1,000円、対前年度比1.4%の減、診療報酬の改定や受診者数の減などにより、外来収入の減を見込んでいます。  31ページです。  5款 繰入金、1項 他会計繰入金7,320万8,000円は、4診療所における職員人件費や運営経費を一般会計予算から補填するもので、2項 事業勘定繰入金3,008万2,000円は、医療用機器導入並びにへき地直営診療所運営に対する国庫補助金を繰り入れするものです。  33ページです。  8款 1項 市債570万円は、医療用機器導入に対する事業債となります。  次に、歳出について説明します。  34ページから39ページとなります。  1款 総務費1億3,875万9,000円、対前年度比2.6%の増、この予算は、4診療所における医師2名、看護師4名、事務職員2名などに係る人件費とともに、光熱水費や嘱託医師や会計年度任用職員など、診療所運営に係る経費を計上しています。  39ページ、40ページです。  2款 医業費9,374万3,000円、対前年度比3.2%の増、この予算は、医療用機械器具費、医療用消耗器材費、医療用衛生材料費に係るもので、更新計画に基づき、東雲診療所における内視鏡光源・プロセッサ装置の更新、後川診療所におけるレントゲン装置更新等に係る費用を計上しています。  41ページです。  3款 公債費219万5,000円、対前年度205万1,000円の増は、平成30年度に更新した医療用機器の元金償還分です。  以上で、国民健康保険特別会計事業勘定並びに直営診療所勘定の説明とします。  続きまして、議案第27号 令和2年度丹波篠山市後期高齢者医療特別会計予算につきまして、説明いたします。  第1条では、令和2年度丹波篠山市後期高齢者医療特別会計予算では、歳入歳出予算の総額をそれぞれ6億8,744万6,000円、対前年度比3.9%の増加とするものです。  初めに、主な歳入予算につきまして説明します。  5ページです。  1款 後期高齢者医療保険料5億515万5,000円、対前年度比3.8%の増加、令和2年度後期高齢者医療の被保険者は、7,724人で、対前年度比1.0%の増加と見込み、また令和元年10月から実施されている年金生活者支援給付金に合わせ、後期高齢者医療に係る軽減特例が見直されています。なお、保険料率は、令和2年度が改正の年となっています。  3款 繰入金1億8,114万円、対前年度比4.2%の増、この予算は、職員人件費や賦課徴収及び運営に係る事務費繰入金、保険料低所得者軽減等の国県市負担分に係る保険基盤安定繰入金です。  次に、主な歳出予算につきまして説明します。  7から8ページです。  1款 総務費2,634万6,000円は、職員人件費並びに運営に係る事務経費、賦課徴収に係る経費です。  2款 後期高齢者医療広域連合納付金6億5,963万円は、市で収納した保険料並びに軽減に係る保険基盤安定金を県広域連合に納付するものです。  3款 諸支出金102万円は、保険料還付に係る経費、9ページ、4款 予備費45万円をそれぞれ計上しています。  以上で、後期高齢者医療特別会計の説明とします。  続きまして、議案第28号 令和2年度丹波篠山市介護保険特別会計予算につきまして、説明いたします。  第1条では、令和2年度丹波篠山市介護保険特別会計予算、事業勘定において、歳入歳出予算の総額をそれぞれ45億3,105万9,000円、対前年度比1.9%の増とし、介護サービス事業勘定では、総額1,018万8,000円とします。また、第2条では、一時金の借り入れの最高限度額を3億円に定めようとするものです。  介護保険では、計画に基づき、在宅並びに施設に係ります介護サービスを提供します。令和2年度は、特別養護老人ホームを10床増床、また本年3月より看護小規模多機能型居宅介護サービス(7床)の提供及び介護医療院が開設されます。  では、主な歳入予算について説明します。  6ページ、1款 保険料9億4,476万8,000円、対前年度比0.01%の増加、この保険料は、65歳以上の方を第1号被保険者として賦課するもので、保険料率は、第7期計画中の3カ年(2020年度まで)は同率となります。令和2年度の第1号被保険者数、65歳以上の人口を、1万3,918人と見込み、計画値の1万4,187人から1.9%の減少を見込み積算しています。  3款 国庫支出金10億6,772万3,000円、7ページ、4款 県支出金6億3,703万1,000円、5款 支払基金交付金11億6,307万9,000円は、保険給付等に対する財源負担ルールに基づき計上しています。  8ページ、7款 1項 他会計繰入金7億1,732万7,000円、対前年度比3.6%の増加、これは、先ほどの保険給付のルールに基づき市が負担する介護給付費繰入金、職員人件費や事務・賦課徴収に係る経費、地域支援事業に係る市負担分、保険料低所得者軽減に対する国県市負担分を計上しています。  次に、事業勘定歳出予算を説明します。  予算書10ページをお開きください。重立った内容に絞り説明いたします。  10ページから13ページとなります。  1款 総務費9,528万2,000円、対前年度比3.0%の減、この予算は、職員人件費、介護保険業務を行うための事務等に係る一般管理費のほかに、11ページ、介護保険料の賦課・徴収に係る経費や介護認定審査会の経費を計上しています。本年度は、第8期の介護保険事業計画を策定しますので、業務委託料を計上しています。  次に、13ページから16ページとなります。  2款 保険給付費42億1,950万8,000円、対前年度比2.3%の増加を見込んでいます。  13ページ、14ページ、この予算は、要介護1から5までの認定を受けている方が利用された介護サービスの給付に係るもので、1項の介護サービス等諸費38億6,063万6,000円、14ページ、15ページにあります要支援1・2の認定を受けている方が利用されたサービス給付に係るもの、2項 介護予防サービス等諸費1億869万8,000円など、保険給付に係る予算を計上しています。  次に、16ページから22ページとなります。  16ページ、3款 地域支援事業費1億9,851万9,000円、対前年度比2.0%の減、この予算は、1項 介護予防・日常生活支援総合事業費8,847万2,000円、市内19カ所で開設している「地区いきいき塾」、また要支援者の方の通所及び訪問型サービスに係る予算を計上しています。  18ページ、2項 包括的支援事業・任意事業費では、長寿福祉課に開設しています総合相談窓口、権利擁護、介護サービスの適正化、認知症対策、並びに在宅医療・介護連携事業など、いつまでも住みなれた地域で安心安全に暮らしていけるよう高齢者の生活を支援するための経費を計上しています。  22ページ、3項 地域支援事業費では、西部・東部の2カ所を社会福祉協議会に委託し配置している地域包括支援センターに係る費用で、地域の中で支援が必要な方に寄り添いながら市と連携し、さまざまな事業に取り組んでいます。  続きまして、サービス事業勘定について説明します。  この予算は、要支援1及び2の方のケアプラン作成を地域包括支援センター内に設置しています東西の指定介護予防支援事業所で実施するための予算であり、歳入では、36ページ、1款 繰入金1,018万8,000円を一般会計から繰り入れ、歳出では、37ページ、1款 介護サービス事業で、東西指定介護予防支援事業所に交付するものです。  以上で、主要な予算のみの説明となりましたが、議案第26号、第27号並びに第28号 令和2年度保健福祉部に係ります特別会計の新年度予算につきましての提案理由の説明とさせていただきます。  よろしく御審議いただきまして、御決定賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(森本富夫君)  次に、議案第29号及び議案第30号について。  清水上下水道部長。 ○上下水道部長(清水康之君)(登壇)  ただいま御上程いただきました議案第29号及び第30号につきまして、提案理由の説明を申し上げます。  まず、議案第29号 令和2年度丹波篠山市水道事業会計予算でございます。  公営企業会計予算書の水道事業会計1ページをお開きください。  1ページ、第2条 業務の予定量では、給水戸数は1万8,838件、年間総給水量は、392万7,000立方メートを見込んでおります。主な建設改良事業は、原浄水施設費1,871万1,000円、配給水施設費7,313万2,000円を予定しております。令和元年度と比較いたしますと、給水件数は144件の増、給水量は、30万1,000立方メートルの減を見込んでおります。  建設改良事業は、原浄水施設費で500万1,000円の増、配給水施設費で、2億1,396万3,000円の減となっております。これは令和元年度に畑井浄水場の廃止に向けて、日置加圧所新設工事に取り組んでいることから大幅な減となっております。  第3条 収益的収入及び支出、2ページの第4条 資本的収入及び支出につきましては、5ページからの実施計画により、説明をさせていただきます。  5ページ 収益的収入及び支出の収入では、1款 水道事業収益、1項 営業収益、1目 給水収益を12億6,599万9,000円とし、2目 その他営業収益は、人件費や消火栓の維持管理などの負担金、下水道使用料徴収業務の受託収入で、3,965万2,000円、2項 営業外収益、2目 一般会計繰入金は、高料金対策繰入金などで、5億6,812万2,000円、3目 長期前受金戻入は、減価償却に合わせて補助金等を収益化するもので、4億352万3,000円でございます。  水道事業収益全体では、22億7,927万円で、前年度と比較しますと、6,088万8,000円の減となっております。これは給水収益で、2,401万円の減額の見込みと、一般会計繰入金からの2,482万1,000円の繰入金が減となることによるものでございます。  6ページ、支出では、1款 水道事業費用、1項 営業費用、1目 原水及び浄水費は、県水受水費や施設運転委託料などで5億6,690万4,000円、2目 配水及び給水費は、メーター交換費用など1億2,631万5,000円、3目 総係費は、営業関連業務委託料や料金システム、会計システムなどの保守料などで1億3,482万9,000円、4目 減価償却費は、9億8,442万1,000円、資産減耗費は、更新工事に伴う資産の除却費で、4,052万2,000円です。2項 営業外費用、1目 支払利息は、企業債の償還利息2億665万9,000円です。  前年度と比較しますと、営業費用の原水及び浄水費において、令和2年度より県水受水費が1立方メートル当たり税抜き額で約6円引き下げられることによる減額や、浄水場などの施設の修繕費の減額などにより1,209万5,000円の減、また減価償却費、資産減耗費の減により営業費用は1,467万8,000円の減、営業外費用は、消費税及び地方消費税の増などにより1,342万4,000円の減、特別損失は、昨年度計上しておりました固定資産除却費の減により6,868万7,000円の減で、費用全体では、6,993万1,000円の減となっております。  7ページ、資本的収入及び支出の収入では、1款 資本的収入、1項 1目 企業債で5,980万円、3項 1目 負担金は、加入者負担金などで1,364万円、4項 4目 補償金は、水道管移転工事費の補償金157万円です。  支出では、1款 資本的支出、1項 建設改良費、1目 原浄水施設費は、西新町浄水場管理棟空調機器更新工事及び栗柄浄水場膜ろ過装置更新工事で1,871万1,000円、2目 配給水施設費は、住山及び味間南地内の配水管布設替工事などで7,313万2,000円、3目 業務設備費では、加圧式給水車の購入、これは断水時や災害時などに病院や避難所となる学校などの高所の受水施設への給水を可能にするために購入を予定しております。そして新規メーター購入などで1,735万6,000円、4目 事務費は、人件費です。2項 1目 企業債償還金は、7億6,669万8,000円でございます。  戻りまして、2ページ、第4条の括弧書きの補填財源でございます。消費税資本的収入額が資本的支出に不足する8億1,956万4,000円は、当年度分消費税及び地方消費税 資本的収支調整額880万5,000円、過年度分損益勘定留保資金5億8,624万5,000円、当年度分損益勘定留保資金3,860万4,000円、減債積立金1億5,620万7,000円、そして建設改良積立金2,970万3,000円で補填をしようとするものでございます。  3ページ、第5条は、企業債の限度額、第6条は、一時借入金の限度額、第7条では、流用することができる経費、4ページ、第8条は、議会の議決を経なければ流用できない経費、第9条は、他会計からの補助金、第10条は、棚卸資産の購入限度額を定めております。
     17ページ以降につきましては、令和元年度予定損益計算書、令和元年度予定貸借対照表、令和2年度予定キャッシュフロー計算書、令和2年度予定貸借対照表を添付しております。  次に、議案第30号 令和2年度丹波篠山市下水道事業会計予算でございます。  公営企業会計予算書の下水道事業会計1ページをお開きください。  1ページ、第2条 業務の予定量につきまして、接続件数は1万5,899件、年間総処理水量410万1,000立方メートルの処理を見込んでおります。主な建設改良費で、管渠費は、篠山中央農工団地への管路築造工事などで1億4,154万4,000円、処理場費は、住吉浄化センターの長寿命化工事などで2億9,102万2,000円を予定しております。  令和元年度と比較しますと、建設改良事業では、管渠費で1億3,872万5,000円の増、処理場費で、1億102万2,000円の増となっております。  第3条 収益的収入及び支出、2ページ、第4条 資本的収入及び支出につきましては、5ページからの実施計画書で説明をいたします。  5ページ、収益的収入及び支出の収入では、1款 下水道事業収益、1項 営業収益、1目 下水道使用料は、6億188万8,000円、2目 他会計負担金は、雨水処理費に対する一般会計からの負担金で1,312万円、3目 その他営業収益は、指定工事店登録手数料などで14万円、2項 営業外収益、2目 他会計補助金は、企業債の償還金や利息などに対する一般会計からの繰入金19億2,302万6,000円、3目 長期前受金戻入は、減価償却に合わせて補助金などを収益化するもので、9億2,620万5,000円でございます。  下水道事業収益全体では34億7,226万4,000円で、前年度と比較しますと2億1,467万5,000円の増となっております。他会計補助金及び長期前受金戻入の増によるものでございます。  6ページの支出につきましては、1款 下水道事業費用、1項 営業費用、1目 管渠費は、職員2名の人件費、マンホールポンプなどの修繕費、電気代、維持管理委託料などで1億5,823万3,000円、2目 処理場費は、職員1名の人件費、処理場の維持管理委託料、電気代、修繕料などで3億7,930万8,000円、3目 ポンプ場費は、職員1名の人件費と京口排水ポンプ場の電気代や維持管理委託料などで1,522万5,000円、4目 汚泥共同処理費は、職員1名の人件費と汚泥などの処分料、乾燥施設の燃料代や修繕料などで1億1,632万円、5目 総係費は、職員1名の人件費と下水道使用料徴収事務委託料などで4,348万8,000円、6目 減価償却費は20億4,110万1,000円、7目 資産減耗費は2億7,188万1,000円です。2項 営業外費用、1目 支払利息及び企業債取扱諸費は、企業債の償還利息で3億7,847万4,000円、4項 1目 予備費は、1,000万円としております。  次に、7ページの資本的収入及び支出の収入では、1款 資本的収入、1項 1目 企業債は、長寿命化工事などの財源として1億7,870万円、2目 資本費平準化債は、企業債償還金の財源として3億円、3項 1目 負担金は、受益者負担金や新規加入負担金、ポンプ場に係る負担金などで1,350万5,000円、4項 1目 補助金は、長寿命化工事などに対する国庫補助金で1億8,530万4,000円、5項 1目 出資金は、一般会計からの基準外の繰入金で1億7,572万9,000円、6項 1目 補償金は兵庫県からの管路移設工事に対する補償金が4,713万2,000円です。  8ページ、支出では、1款 資本的支出、1項 建設改良費、1目 管渠費は、篠山中央農工団地管路築造工事や水管橋移設工事など1億4,154万4,000円、2目 処理場費は、住吉浄化センター長寿命化工事などで2億9,102万2,000円、2項 1目 企業債償還金は20億3,994万1,000円です。  2ページに戻りまして、第4条の括弧書き補填財源でございます。資本的収入額が資本的支出額に不足する15億7,362万1,000円は、当年度分消費税及び地方消費税資本的収支調整額207万円、過年度分損益勘定留保資金4億623万8,000円、当年度分損益勘定留保資金10億4,712万4,000円及び過年度利益剰余金1億1,818万9,000円で補填しようとするものでございます。  3ページの第5条では企業債の限度額、第6条では一時借入金の限度額、第7条では流用できる費用、第8条では議会の議決を経なければ流用できない経費、4ページで第9条は、一般会計からの補助金を規定しております。  14ページ以降につきましては、債務負担行為に関する調書、令和元年度予定損益計算書、令和元年度予定貸借対照表、そして令和2年度キャッシュフロー計算書、令和2年度予定貸借対照表を、そして29ページには、事業ごとの収支の予定などを添付しております。  以上で、議案第29号及び第30号の提案理由の説明とさせていただきます。  御審議いただきまして、御決定賜りますようよろしくお願いいたします。 ○議長(森本富夫君)  提出者の説明が終わりました。  これから一括して質疑を行いますが、本案につきましては、予算決算委員会に付託することにしたいと思います。  したがって、説明に対する総括的な質疑をお願いします。  質疑はありませんか。               (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(森本富夫君)  質疑なしと認めます。  これで質疑を終わります。  お諮りします。  ただいま議題となっております議案第25号から議案第30号までの6件については、予算決算委員会に付託することにしたいと思います。  御異議ありませんか。              (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(森本富夫君)  異議なしと認めます。  議案第25号から議案第30号までの6件は、予算決算委員会に付託することに決定しました。  以上で、本日の日程は全部終了しました。  お諮りします。  議事の都合により、あす20日から3月2日までの12日間は、休会としたいと思います。  御異議ありませんか。              (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(森本富夫君)  異議なしと認めます。  あす20日から3月2日までの12日間は、休会とすることに決定しました。  次の本会議は、3月3日、午前9時30分から開議します。  本日は、これで散会します。  お疲れさまでした。               午後 0時08分  散会  地方自治法第123条第2項の規定により署名する。                       令和2年2月19日                       丹波篠山市議会議長  森 本 富 夫                       丹波篠山市議会議員  前 田 えり子                       丹波篠山市議会議員  河 南 克 典                       丹波篠山市議会議員  園 田 依 子...