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平成30年第112回定例会(第5号 3月15日)
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  1. 篠山市議会 2018-03-15
    平成30年第112回定例会(第5号 3月15日)


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    最終取得日: 2022-11-22
    平成30年第112回定例会(第5号 3月15日)        第112回篠山市議会定例会会議録(5)           平成30年3月15日(木曜日)              午前 9時30分 開議   〇出席議員(18名)      1番  前 田 えり子         2番  隅 田 雅 春      3番  足 立 義 則         4番  栗 山 泰 三      5番  國 里 修 久         6番  河 南 克 典      7番  大 西 基 雄         8番  木 戸 貞 一      9番  向 井 千 尋        10番  吉 田 知 代     11番  恒 田 正 美        12番  大 上 和 則     13番  森 本 富 夫        14番  安 井 博 幸     15番  園 田 依 子        16番  小 畠 政 行     17番  奥土居 帥 心        18番  渡 辺 拓 道 〇欠席議員(0名)
    〇地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名   市長         酒 井 隆 明   副市長        平 野   斉   教育長        前 川 修 哉   代表監査委員     畑   利 清   政策部長       稲 山   悟   総務部長       梶 村 徳 全   市民生活部長     野々村   康   保健福祉部長     倉   剛 史   農都創造部長     堀 井 宏 之   まちづくり部長    横 山   実   上下水道部長     酒 井 一 弘   監査委員・公平委員会・選挙管理委員会                        固定資産評価審査委員会事務局長                                   中 筋 吉 洋   消防長        畑   光 明   教育部長       芦 田   茂   教育次長       酒 井   宏   (教育委員会事務局次長) 〇議会事務局職員出席者   局長         酒 井 和 正   課長         福 西 保 博   課長補佐       樋 口 寿 広 〇議事日程 第5号 平成30年3月15日(木曜日)午前9時30分開議   第 1  会議録署名議員の指名   第 2  一般質問        ・個人質問   追加日程第1 発議第1号 安井博幸君に対する懲罰の動議               午前 9時30分  開議 ○議長(渡辺拓道君)  皆様、おはようございます。  これから、本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付したとおりです。 ◎日程第1  会議録署名議員の指名 ○議長(渡辺拓道君)  日程第1.会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員は、会議規則第127条の規定によって、17番、奥土居帥心君、1番、前田えり子君、2番、隅田雅春君を指名します。 ◎日程第2  一般質問 ○議長(渡辺拓道君)  日程第2.一般質問を行います。  一般質問の議事運営について申し上げます。  本日の一般質問についての各議員の発言は、会議規則第56条第1項の規定によって、個人質問については30分以内とします。時間の徹底と発言議員に持ち時間を確認いただくため、議場東側の表示板に残り時間を表示いたしますので、御注意いただくよう、あらかじめお願いしておきます。  なお、2回目以降の質問は自席からお願いします。  質問は通告順により、発言を許します。  通告3番、大上和則君。 ○12番(大上和則君)(登壇)  皆さん、おはようございます。議席番号12番、大上和則です。ただいま議長より発言の許可を得ましたので、通告に沿って一般質問を行います。  質問事項1番、国道372号線沿いにおもてなし看板の設置を。  一般国道372号は、京都府亀岡市より南丹市、兵庫県篠山市を経て姫路市を結ぶ重要な路線であり、京都縦貫自動車道舞鶴若狭自動車道にアクセスし、京阪神都市圏と京都府中部地域を結ぶ重要な幹線道路です。平成19年度、不来坂峠の道路拡幅工事に伴い、地域の玄関口としてシンボル的存在となっていた旧今田町商工会青年部所有、旧今田町役場管理の鉄骨の構造物の歓迎アーチが撤去されました。撤去に伴い地元からの要望として、同類の代替のアーチ、今田の特色を生かした焼き物での制作、可能な限り看板として人目につくような大きな物をといったような意見が出され協議をされました。しかしながら、道路占有の許可や、設置費用の問題等もあり、現在の看板で了承という経緯に至りました。  現在、設置されている看板は縦1メートル80センチ、横幅46センチの物で、街路灯に直接設置されておりますが、車で通りかかる際には気づきにくく、地元住民以外の方ではほとんど認識されていないのが現状であり、また国道372号線沿いには他におもてなしPRの看板が設置されでいるところはありません。その後、10年経過した現在、設置されている看板の耐久面では問題はないとしても、篠山市においては、日本遺産ダブル認定ユネスコ創造都市ネットワーク加盟を受け、対外的にも地理的な位置づけや、認識をさらに広げ魅力を発信していくため、交通量の多い国道372号沿いにPRできるおもてなし看板の設置が必要と思われますが、市の見解をお伺いいたします。  質問事項2、訪日外国人誘客に係る市の取り組みについて。  日本政府観光局の発表によりますと、2017年の1年間に日本を訪れた訪日外国人の数は、前年比19.3%増の2,869万1,000人で統計開始以来の最高記録を更新、伸び率では2015年の47.1%増から低下傾向にあるものの、昨年の2,403万9,700人から460万人以上上回る成長を見せました。2018年に入りまして、インバウンドの節目であると言われる2020年東京オリンピックパラリンピック開催まであと2年を切り、年間4,000万人を受け入れるという政府の掲げた目標も現実味を帯びてきております。訪日外国人数を国別で調査すると、トップの中国、次いで韓国、台湾と香港を加えた東アジアの市場で考えると2,129万2,000人に達し、全体の約7割を占めております。インバウンドで今、最重視されている問題が、いわゆるゴールデンルート、大都市集中からの脱却であり、地方の多様性を生かし、似通った目的地や旅先にならない取り組みが重要であると言われており、今後の鍵は地方への誘客であるとも言えます。  日本を再訪する個人客には、欧米からの旅行者を中心に買い物目的だけではなく、日本らしい自然の風景や伝統文化や歴史、ありのままの生活文化を体験したいという人も多く、欧米豪圏の訪日外国人数はここ数年順調に増加傾向にあり、今後も魅力的なターゲットとして注目度が増している市場です。訪日客の地方誘致に重要なのは、まず「知ってもらうこと」であり、プロモーション力が訪日旅行の重要な喚起につながります。観光コンテンツプロモーション外国人旅行者の視点を十分に取り入れたデザインになっていないと、旅先として日本の国を、あるいは篠山市を訪れたいと検討している旅行者に日本への旅行がどのようなものになるのか、明確でわかりやすく説得力のあるイメージを提供できない可能性があります。  外国人に日本のことを理解してもらうには、文字で説明するよりも動画の配信が一番効果的であると言われており、動画をプロモーションPR動画そのものがコンテンツとしてクオリティーの高いものでなければなりません。外国人視点と一くくりにいっても国によって、人々の趣向等は異なっていると考えられます。欧米圏のニーズ分析としては、「和の体験」「文化」「芸術」に特に関心が高いと言われています。  そこで、本市においては、インバウンド誘客の際、欧米豪圏をターゲットとした翻訳の工夫、あるいは宿泊施設との連携機能などを外国人目線に置きかえ、観光、体験、周遊ルートなどを整理し、魅力ある商品開発をプランし、情報発信を行うことがより効果をもたらせるのではないかと考えますが、市長の見解をお聞かせください。  また、情報を入手する手段の1つとしては、市のホームページがあると思われます。仮に魅力のある情報を発信していても、そのコンテンツまで容易にたどり着けなければ、視聴される機会が減少してしまいます。そうした意味で、特にホームページのトップ画面は、情報を見つけやすい構成が必要であるとともに、視聴者を引きつける視覚的なデザインが重要であると考えます。自治体として外国人誘客に成果を上げている岐阜県高山市のホームページは、大変魅力があり、参考になり得ます。今後、「観光のまち」としての姿勢を対外的に打ち出し、花を咲かせていく決意の本市にとって、ホームページの工夫が大切ではないかと考えますが、市長の見解をお聞かせください。  平成30年度の施政方針の中で、観光客を迎え入れるための拠点施設として、JR篠山口駅観光案内所の整備を図り、現在行っている業務に加え、プロモーション事業の中で、旅行業者や個人旅行者に対する旅のプランや提案、外国人観光客への対応といった内容が記されています。これは、丹波篠山観光推進協議会が主体となり、企画販売を促進し、活動されていくと思われますが、事業のプランを取りまとめ、プロモーションしていく専門スタッフの人材配置が必要と考えますが、市の見解をお聞かせください。  以上、この場においての質問を終わらせていただきます。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)(登壇)  おはようございます。本日もよろしくお願いいたします。  それでは、大上議員の1点目についてです。  昭和54年度から55年度にかけて不来坂峠に設置され、今田地域への玄関口としてシンボル的な存在となっていましたアーチ型の歓迎看板は、平成19年度に撤去されて、現在は、峠の頂上付近の街路灯に、「ようこそ丹波焼の里今田町へ」と書かれた看板が篠山市商工会により設置されています。大上議員の御指摘のとおり、その大きさからしましても、車で通りかかる際には気づきにくく、なかなか認識されていないのが現状ではないかと考えられます。また、京都府亀岡市と姫路市を結ぶ国道372号線沿いには、「日本遺産」認定や「ユネスコ創造都市ネットワーク」加盟をPRする看板を掲げています。さらに、本年度は、丹波立杭陶磁器協同組合が篠山市の「日本遺産まちづくり応援事業」補助金を活用して、最古の登り窯や、やきもの通りの入り口付近、杯土(はいど)工場など5カ所にPR看板を設置されています。  篠山市は日本遺産やユネスコで全国的にも注目をされてきています。この町の魅力をますます発信していくためにも、観光バスや自家用車などで篠山市に来られた方、また、通りがかりの方も含めて、温かく迎え入れて、「また訪れてみたい」と思っていいただけるような、お話しのとおりの「おもてなし看板」の設置が必要だと考えられます。したがいまして、「おもてなし」の心が伝わるような、そういった看板の設置を国道372号線沿いに限らず、篠山市全体としてどのように設置していけばよいのか、検討していきたいと思います。  以上です。 ○議長(渡辺拓道君)  大上和則君。 ○12番(大上和則君)  ただいま市長より前向きな御検討ということで御答弁をいただいたような気がいたしております。この件につきましては、今田町で行われました、ふるさと一番会議でも住民の方からこのアーチの再建を求める意見を出された経緯もございます。そしてまた、当時の商工会青年部OBの方からも現状のままでは、玄関口のPR看板としては非常に寂しいなといったような御意見もいただいております。もとの形に再建するには当時で約800万円程度かかるというふうに言われておられましたので、これ現実問題としては非常に難しいと考えております。ただ、おもてなし看板につきましては、東大の堀先生の御講演の中でもおっしゃっておられましたとおり、車から見える形が非常に大事であり、いわゆる見た目の部分であって、お客さんを丁寧にお迎えしようとしている心を伝えることが大切であるというふうに指摘をされておられます。  御答弁の、先ほど内容によっては本市の中であちらこちら、どこもかしこもというような意味合いではなかったとは思うんですけれども、設置に関しては、いわゆる民地にかかってくると土地主の承諾の問題であったり、またランニングコストもかかってきますので、そういったもの、仮に設置していただけるのであれば、問題が出てくる、そういった部分も含めて適所においての設置の検討をお願いしたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。この件については、これで結構です。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)(登壇)  それでは、大上議員2点目の訪日外国人誘客に係る取り組みについてです。  大上議員からは、「外国人に日本のことを理解してもらうためには、文字で説明するよりも動画が一番効果的であり、動画そのものがクオリティーの高いものでなければならない」という御指摘をいただきました。町の魅力をPRする手段としては、お話しのとおり動画が効果的であるというふうに考えられます。昨年9月からお世話になっています「丹波篠山まちコンシェルジュ」との意見交換の中でも、「篠山市をPRする映像の作成が必要である」との御意見をいただきました。このため、平成30年度施政方針の中では、「丹波篠山の絶景写真やユニーク映像の作成など、写真や映像を通じて、外国の皆さんが興味を持っていただけるよう取り組みます」と申し上げています。外国人が関心を示していただけるような丹波篠山の魅力を盛り込んだ映像作成に取り組んでいきたいと考えます。  次に、欧米豪圏をターゲットにした効果的な情報発信をという点についてです。  現在は、篠山市観光推進専門員が、これまでのノウハウや人的なつながりを生かしながら、観光や体験を盛り込んだ旅行プランを企画し、旅行会社などへのプロモーションを行っています。インバウンドの誘客に向けては、フランス、中国、台湾から雑誌社やテレビ局などを迎え入れて、篠山市を紹介していただけるようPRを行っています。そのほか、市内の宿泊施設と宿泊サイトを運営する業者を結びつけ、ネットを使っての宿泊情報の発信につなげる機会を設けたり、平成28年度、29年度と台湾大商談会に参加して、台湾の旅行業者らとの商談を進めています。  現在、活動いただいています「丹波篠山まちコンシェルジュ」は、アメリカ、イギリス、フランス出身の方などで、神戸のツーリズム研究会に所属されている方もおられることから、今後、インバウンド誘客を進めるに当たりましては、お話しのとおり、外国人目線に立った情報発信、プロモーション活動に取り組んでいきたいと考えます。  次に、市のホームページについての御質問です。  篠山市のホームページは、提供する情報をわかりやすく整理し、利用しやすいウエブサイトを目指しています。誰もが簡単に情報が得られるように、画面最上部には、「くらしの情報」や「観光・イベント」など大きくカテゴリー分けした項目を設置して、少ないクリックで目的とした情報にたどりつけるようにしています。そして、画面左側には、防災・救急などの情報、市議会のページ、公共施設一覧、各種検索システムへのリンクを、画面右側には写真新聞や市民からの投稿写真ページへのリンク、関連する外部サイトへのバナーを設置し、さまざまな情報へのアクセスを容易にしています。また、画面中央上部にはトピックスを掲載し、旬の話題や重要情報を掲載するようにしています。  篠山市のホームページの特徴は、職員みずからが制作・運営を手がけているということです。市長日記や写真ニュース動画ニュースなどは他市に先駆けて取り組んだ内容で、今では他市のモデルになっていると言われています。また、市のホームページの重厚化を避けるために、専門性を持った観光、日本遺産、定住、企業振興、動画、写真、特産物レシピ、お天気情報などは別サイトとして立ち上げています。  大上議員御指摘のように、観光情報も篠山市にとって非常に重要な情報であると考えており、例示いただきました岐阜県高山市のトップページは、観光都市として外国人にもインパクトを与える写真を大きく表示する手法を採用されています。篠山市では、これまで観光情報以外にも市民の皆さんに発信すべき多くの情報があるために、トップページにはできるだけ多くの情報への入り口を設けて、必要とする情報へアクセスするための道筋を用意してきていました。御紹介いただきました高山市のようなインパクトのある写真を表示する手法は、外国人や観光客などに対しては有効な手段であると考えられますので、そのような手法を参考にしながら、篠山市らしい写真を大きく表示することで、より魅力的な発信をするなど、今後ともより使いやすいホームページ運用のために、デザインの変更や情報へのアクセス経路等について研究・検討していきたいと考えます。  続きまして、JR篠山口駅に整備する観光拠点施設丹波篠山観光ステーション」の専門スタッフについてですが、開設当初は2名程度のスタッフを予定しています。観光ステーションでは、篠山市への誘客につながる旅行プランの提案やプロモーション事業、個人旅行者に対する旅行相談や提案、外国人観光客の対応、駅レンタカー事業などを行うようにしていますので、スタッフのうち1名は、現在、市役所で観光客誘致に向けた情報発信やプロモーションを行っている観光推進専門員を配置する予定です。ほかのスタッフについては、観光専門推進員とともに、観光ステーションで、先ほど申し上げた業務を進めていけるような人材をと考えています。また先日、議会からは、これから篠山市の伸びしろである観光につきまして、特にそういった専門家のような人材が必要だというような申し入れもいただきました。現在、篠山市では、景観や農都につきましてはそういった人材の確保をしているところですけれども、この観光分野につきましても、篠山市の観光全般に指導やその方針を立てていけるような、こういった人材を確保していけるように努めていきたいと考えます。  以上です。 ○議長(渡辺拓道君)  大上和則君。 ○12番(大上和則君)  第110回定例会のときに外国人の観光目的、あるいはその効果についてお伺いをさせていただきました。答弁をいただいた堀井部長からは、「観光消費を高めることによって、市の経済の活性化につなげていく」、市長からは「トイレだけ利用され、ばっと帰られる通過点のような町ではなく、本市に合ったような、外国人にゆっくり滞在していただき、味わっていただき、篠山らしい観光を目指していきたい」との御答弁をいただきました。そのお考えに関しては私も全く同感でございまして、前回に引き続いて、インバウンド管理についての取り組みを、このように質問をさせていただくのは、現在篠山市が持っている滞在的な能力の高さであったり、外国人客を誘客することによって、町が大きく活性化されるであろうという可能性が非常に高いこと。そして、今後関西において、世界的なイベントが多数予定されていることから、この取り組みに対しては、できるだけ早期に進めていく必要性を強く感じているので、今回またこういった質問をさせていただいております。  私が思うインバウンドの効果については、やはり今も少しずつ人がふえていっているという状態をお聞きするのですけれども、まだまだ状態としては少ないように感じ取れます。ただ、その経済的な効果というのは、私はそれ最終的な結果だと思っておりまして、やっぱり人が流れてくる。そしてこの城下町、あるいは河原町商店街に外国の方が来られて、そしてそこでお年寄りの方がそういう片言会話の中でいろいろこう会話していくという、そういうムードですよね。そういうムードがこの町にでき上がってくると非常にいい雰囲気になってくるんです。高山でももともとは外国人を誘客することに当たっては、市民の方も逃げ腰になっておられたというようなお話を聞いたことがあります。やはりコミュニケーションできない、会話ができないから来られたらやっぱり戸惑ってしまうと思うんですけれども、最初はそうであっても、やはり物を売っている商店の人というのは物を買ってもらおうと思えば、何らかの形でアクションを起こしていかないと、そういったコミュニケーションができないと、物も当然動いていかないと思うんですよね。そういった状態が少しずつふえていくと、やっぱりムードが、先ほど言ったようになってきます。すると、メディアがそういう状態をほっとかないと思うんです。そうすると、例えば写真1枚、それがインスタグラム、あるいはフェイスブック、そういうSNSを活用して拡散していってくれる。するとそういうところには、若い女性が必ず興味を持って訪れてくるという仕掛けになっていくと思います。  以前から何回も言っていますけれども、若い女性が来るところには、年齢問わず男性も必ずその町には来られるという、そういった仕掛けをつくっていくことで付加価値を町につけていくことが非常に活性化させていく、そういう手段なのではないかと思うので、インバウンドのことに関しては、何度も質問させていただいているというのは、そういう経緯があるということなんです。  今回、誘客に向けてのPR動画の重要性を、先ほど述べさせていただきましたが、私たちもやはり旅や行き先を考えるとき、スマホやパソコンを利用してのインターネット検索が今、主流になっておると思います。それは写真構成であったり、動画サイトで判断することが多くなり、情報発信のツールとしては必然性を強く感じております。施政方針の中で先ほど市長が申されました絶景写真、あるいは動画の作成に取り組んでいくと、このようにおっしゃられましたけれども、具体的にどのような形で考えておられるのか、今、案があればちょっとお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(渡辺拓道君)  堀井農都創造部長。 ○農都創造部長(堀井宏之君)  農都創造部の堀井です。  御質問いただいた内容で、さきに2点ほど申し上げておきます。1つは、インバウンドについては大上議員おっしゃっていただいております、それから昨日の吉田議員の御質問でもありましたけれども、経済効果があるということで、特にその部分については宿泊の観光客をふやしていきたいという考え方については、本年度の市の観光の主たる方針であります。それによって、当然経済効果が多くなるということは間違いないということで確認をしております。インバウンドの変化についても団体から個人、都市から地方、物から事ということで動きが変わってきておりますので、そういう篠山での体験なり、事消費をしていただけるような取り組みを進めていきたいと思っております。  受け入れの問題なんですけれども、実は商店街等についてもアンケートをしておりまして、大体6割の方が受け入れてもよいというような、60%ぐらいですね。答えをいただいております。ただ、難点はいわゆる外国語がわからないということがございますので、今年度の予算の中で指差しツールという言い方をしておるんですけれども、A5ぐらいのちょっと上質な紙で日本語と英語を併記しまして、「トイレはどこや」とか、それから「鶏肉やったらチキンと鶏肉」と書くとか、そういう使っていただきやすいような指差しツールを入れて、それぞれの商店等に、希望されるところには配布していこうと考えております。  最後の動画の関係なんですけれども、一応市としてはできるだけお金をかけずにということもありますので、お金をかけないような形で動画製作を考えております。市には視聴覚ライブラリーという優秀な映像の技術もございますので、そこと協議をさせていただいて、基本的には大体10分程度の動画をつくっていきたいと考えております。ただ、ユーチューブ等の活用も考えておりますので、1分程度の物も短編としてつくっていきたいと思っております。  内容については、これもちょっと参考になるかどうかなんですけれども、鹿児島市が大河ドラマの関係で「西郷どん」のPRの動画をつくられておるんですけれども、それが新体操、男性の新体操と、PRをしてですね、結構コミカルな映像をつくられております。ちょっとそういうなのを参考にしながら、楽しい見どころのある映像でグルメなど見どころを紹介したいというような形で今年度取り組んでいこうと考えておりますので、またいろいろと御意見をいただけたらと思います。よろしくお願いします。 ○議長(渡辺拓道君)  大上和則君。 ○12番(大上和則君)  御答弁ありがとうございます。配信される映像の中で、自分自身がその場所にもし仮にいたらなというような、想像をかき立てるような中身が必要であり、いわゆる疑似体験というんですかね。頭の中で自分がその場所にいるというようなことを膨らませるような内容が重要であると考えているわけなんです。本市においては、歴史、あるいは文化を学び、体験できるものがたくさんあるわけなので、例えが、デカンショ踊りであったり、浴衣・着物の着つけ体験、大書院での、新聞でも載っていましたけれども甲冑体験、季節によっては黒豆の枝刈り、茶道とか電動ろくろの体験、ジャンルはさまざまなんです。特にこの電動ろくろの体験というのは、これ非常に好評でありまして、以前に私の友人がノルウェーから、年でいうと50過ぎの方が男性と女性と二人連れてこられて、焼き物の体験をされた後、せっかくなんで電動ろくろをちょっと実演見せますというふうにやりましたら、非常にそれに食いついてこられまして、ぜひともそれをやらせてくれと言われたので、ある程度手ほどきをしながらやったら、その男性と女性が非常に喜んで、ずっとそれを続けられるんですね。当然うまくできません。できないんだけれども、非常にその時間というのを楽しんでおられて、後ほど帰国されてから、友達を通じてのメッセージをいただいたんですけれども、日本で体験した中でこの電動ろくろっていうのが非常に印象に残って楽しかったというふうな声を聞かせていただきました。このまちのコンシェルジュの中にはピーターさん、ピーターさんは本当に有名な陶芸家なので、ピーターさんもそういったところでうまく出演していただいて、何かそういう画像がうまく取り込めたら、1つのコンテンツとしては非常におもしろい内容になるのではないかなというふうに思いますので、また御検討をいただければと思います。  そういった日本の文化であり、篠山独自の魅力のある体験を外国人の目線において映像を配信することが、さらに興味と関心を深めていくことにつながっていくと思うんですよね。そして、そういった体験を好んでいるのは、これはあくまでも統計的な調査結果なんですけれども、以前、平成26年度に観光庁が訪日外国人消費動向調査というのを26年度の話なんですけれども、訪日前に最も期待していたこと、そして今回したこと、そして次回してみたいこと、この割合を発表されているんですけれども、圧倒的にこの日本の歴史・伝統・文化体験をしたいというのは、アメリカ・英・豪・フランスの方なんです。ほかの方がしたくないとはおっしゃっておられませんけれども、数的なことをいうと、本当にそちらのほうが圧倒的にパーセンテージが非常に高い。だから今回、欧米豪圏の方々に多い傾向があるので、そういったところをターゲットに考えてみてはどうかなというふうな質問をさせていただいたんです。  冒頭でも市長のお考えの中でおっしゃっておられた、「本市に合ったような、外国人にゆっくり滞在していただきたい」、ここはやっぱり市長のお考えとつながってくるのではないかなと思うんですけれども、そういった取り組んでいく方向性としては、どのような形で、先ほど御答弁をいただいたんですけれども、御見解を聞かせていただければと思います。 ○議長(渡辺拓道君)  堀井農都創造部長。 ○農都創造部長(堀井宏之君)  農都創造部の堀井です。  先ほど私、答弁させていただいたのに、1点漏らしておりまして、映像なんですけれども、ちょうど大上議員が御提案いただいたように、デカンショ踊りをベースにちょっと考えていこうということで現在検討しております。電動ろくろのお話も御提案いただきましたので、そのことも含めて検討していきたいと思っております。  それから、欧米、それから、昨日もちょっと申し上げたんですけれども、外国人の観光客については、約4分の3がアジアからということの現実はありますけれども、欧米の観光客に対してどうするのかということなんですが、今年度アクションプランも盛り込みました、丹波篠山観光ビジョンというのを策定させていただく予定にしております。その中でそういった方向づけもきっちりしていけたらと思っておりますので、当然先ほど市長の答弁にありましたけれども、フランスからの旅行者の訪問もこの前、受けておりますので、そういったことも含めて、コンシェルジュの方とも十分相談をしながら決めていきたいと思いますので、よろしくお願いします。 ○議長(渡辺拓道君)  大上和則君。 ○12番(大上和則君)  あくまでも1つの取り組みとしてお考えいただければと思いますので、よろしくお願いいたします。  続いて、ホームページに関して少し御提言をさせていただきたいと思います。  第109回の定例会におきまして、隅田議員の一般質問において、梶村部長から御答弁をいただいたことを再度確認させていただいたんですけれども、篠山市の公式ホームページは、先ほどおっしゃられたように職員が手づくりでつくり上げてこられたもの。これまで多数の賞であったり、全国的な賞も受賞されてきた。また、年間約300万件、1日にすれば大体8,000件以上のアクセスを誇っており、これだけのアクセス数を誇っている公式ホームページというのはなかなか他市には見られないということで、非常に優秀なホームページができているというふうなお話であったと思います。  私も今回、このホームページのことに関しては、決して市のホームページを批判しているわけではなく、近隣の各自治体のホームページを可能な限り検索して調べました。ほとんどが、自治体のホームページのトップページというのはもう似通っています。特別何かデザイン的に魅力のあるものはないかなと思っていろんな観光地、有名なところも探してみたんですけれども、なかなか有名な観光地であっても、トップページというのは大体共通した形になっておるんですよね。これは梶村部長がおっしゃられたように、公共性、あるいは公平性を保つために余りこう偏った、いわゆるマニアチックなものになってはいけないというふうなことも、御答弁の中でおっしゃっておられたと思います。それは私、重々理解した上での話なんですけれども、やはり他市と違う部分というんですかね。高山市が特にそういったことのアピールが強かったんです。六古窯の自治体でこう調べてみたんですけれども、常滑市が似たような、いわゆるスライド式の写真構成でやって、バナーがクリックしやすい、そういったホームページをつくっているんです。  そんな意味も込めて、うちの場合は市長もおっしゃっておりますけれども、飛騨高山よりもすばらしいと言われている本市でありますから、そこはまねをするというのではなくて、そのいいところはやっぱり取り組んで、この町として観光でアピールしている町なんだということを内外、対外的にもしっかりアピールしていくことがすごく魅力があるように思うんですよね。市民の方からも時折、非常に幅広くいろんなことをやってくれているのはよくわかるんやけど、何か特化した、何か市としての何かアピールっていうのはないんかっていうふうな指摘もいただきます。例えば、それが子育てであったら子育てでいいし、定住促進だったらそれでいいと思うんですけれども、やはりこれだけ観光をアピールしている町なので、そういった部分をある意味強く主張していってもいいんじゃないかなと私は思うんですけれども、それに対しての御答弁をいただければと思いますので、よろしくお願いします。
    ○議長(渡辺拓道君)  梶村総務部長。 ○総務部長(梶村徳全君)  訪日外国人の方が訪れてみたい、そういった町を検索される上で、そのツール、またファクターとなっているのは、いわゆるインターネットで市の公式ホームページ等の果たす役割というのは非常に大きいというふうに我々も認識しています。  市の公式ホームページですが、どこの自治体もそうなんですけれども、その中に盛り込む、例えば行政情報であるとか、観光情報、そういったものの見せる対象者であるとか、いわゆる情報の役割であるとか、そういったようなものに従って、その見せ方をいろいろと工夫しているところであります。篠山市もこれまでから、先ほど市長が申し上げたように、職員が手づくりでいろんな賞も受賞しながら工夫を凝らしてきています。私も御紹介いただいた高山市のホームページを見せていただきました。確かにそのトップページ、インパクトがあって見ばえのする、そういうものでございました。そこでちょっと直感的に次、どう行ったらいいのかなというのがわかりづらいところがありましたけれども、行政情報をクリックすると、そこにあらわれてきた次の画面というのは篠山市と構成なんかもよく似ている画面でございました。  いずれにいたしましても、今申し上げたようなところで、篠山市のホームページ、満足しているわけにはいきませんので、立ちどまることなく、いわゆるもう少し対象であるとか、見せ方であるとか、そういうものを工夫しながら、改良をしていけたらなというふうに思っていますので、少しその辺のところ、今後研究をさせていただきたいというふうに思います。  以上です。 ○議長(渡辺拓道君)  大上和則君。 ○12番(大上和則君)  年間300万件、1日にすれば大体8,000件以上、これは過去の話なのかもしれないですけれども、相当数の方は市内の方じゃなく、外部からのアクセスだと思うんですね。そういった人がこの町の方向性というんですか、そういったことが非常に、そういったことによって伝えやすいと私は思うんです。丹波焼、きのう、ちょっと雑談の中で出たんですよ、丹波焼。丹波市ができて、これ今度、これから誤認されるのではないかと。例えば、このホームページ上で、先ほどのスライドショーの中にそういったものが盛り込まれたら、丹波って検索すると、それは丹波市のホームページが先に出てくるのは当然だと思うんです。でも、そこのホームページよりも本市のホームページがよければ、やはり見ている人間にとったらやっぱりこの町に行ってみたいな、やっぱり豆はこれなのかな、栗はこうなのかなっていうふうな、そういうこともやっぱり感じられるぐらい重要なホームページのトップページって僕は大事やと思うんですよね。今後、研究をされていかれるということなので、また取り組みを考えていただければなと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  最後、観光客を迎え入れるための拠点施設として「丹波篠山観光ステーション」が整備される中、既存の事業、あるいは新たな事業展開をプロモーションしていく人材が必要であると思われます。先ほど市長の御答弁の中で観光推進専門員がそういったところの役割を担うというようなお話だったと思うんですけれども、案内所は駅到着後の重要な情報を得る場所であることから、多言語コミュニケーションの問題をどう解決していくかが、これも重要な点だと思うんですけれども、この辺の対応についてはどのように考えておられるんでしょうか。 ○議長(渡辺拓道君)  堀井農都創造部長。 ○農都創造部長(堀井宏之君)  農都創造部の堀井です。  申し上げましたように、観光推進専門員については、今、商工観光課のほうでプロモーションでありますとか、モニターツアーの実施内容ですとか、いろんな作業をしておりますけれども、一応語学もできますので、専門員を10月からはそのステーションのほうに配置をして、そこで今やっている仕事をしていただこうと思っております。  ただ、ずっとそこにいるということではプロモーションできませんので、できればそういうほかに配置する人材の中で語学ができるような人を探していきたいと考えております。 ○議長(渡辺拓道君)  大上和則君。 ○12番(大上和則君)  玄関口として、対応が町の印象を決めるといっても決して過言ではないと思います。来訪者に心地よい印象を与えることが大前提でありますし、そういった意味においては、先ほど答弁の中でもあったんですけれども、語学が堪能な、そういう女性スタッフの登用も考慮していくべきではないかと思うんですけれども、その辺の見解はいかがでしょうか。 ○議長(渡辺拓道君)  梶村総務部長。 ○総務部長(梶村徳全君)  先ほど市長が若干ふれましたんですが、いわゆる篠山市のインバウンドにつながるような観光施策、こういったものを一体的に行政の職員と一緒になって汗をかいていただく。いわゆるプレイングマネジャー的な、そういったような存在の方を現在、探しております。ですから、そういった方に、今その肩書がどういったような肩書になるかはちょっと今の段階では申し上げられませんが、いずれにしましても、今、配置しようとしている政策官等と同じような形で、一緒に職員と汗をかいて、いろんな施策を企画・立案しながら、推進していただけるような、そういう人材の確保というのを今後進めていきたいというふうに考えております。  以上です。 ○議長(渡辺拓道君)  大上和則君。 ○12番(大上和則君)  ありがとうございます。「日本一のおもてなしの町 丹波篠山を目指します」とうたわれておられます。これからも人材育成については能力をスキルアップさせ、しっかりとした取り組みを進めていっていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  最後になりますけれども、先日、篠山出身、大阪在住の方が3月10日付の日経新聞プラスワン何でもランキングというのを、これいつも篠山のことを気にかけてくださっている方が、わざわざ速達で送っていただいたんです。古民家のランキングなんですけれども、全国ベスト10の中に、篠山城下町ホテルNIPPONIAが第2位で、第5位が集落丸山、ベスト10の中に2つもランキングされております。大変喜んでおられましたし、真っ先にこういう思いを届けたいということで、速達で送っていただきました。本市にとっても大変喜ばしいことであるなというふうに感じました。市長おっしゃるように、花が満開に咲き開くような、さらなる取り組みをこれからもよろしくお願い申し上げ、これをもちまして、質問のほう終わらせていただきます。 ○議長(渡辺拓道君)  大上和則君の質問は終わりました。  次に、通告4番、園田依子君。 ○15番(園田依子君)(登壇)  議席番号15番、園田です。議長の許可を得ましたので、通告に従い質問をいたします。  1点目は、ふるさと教育について。  「ふるさと教育」とは、地域の自然、歴史、文化、伝統行事、産業といった教育資源(「ひと・もの・こと」)を生かし、学校・家庭・地域が一体となって、ふるさとに誇りを持ち心豊かでたくましい子どもを育むことが目的です。郷土や先人の営みを学ぶことを通して、ふるさとの自然や歴史、文化に対する理解を深め、それらを尊重し、さらに継承発展させようとする意欲や態度を培い、地域社会の形成者としての資質を養うとともに、将来への夢や目標を持って個性や創造性を発揮できるよう力を培います。少子高齢化が急速に進み、地域社会が変貌していく中、ふるさとへの愛着や誇りを育み、地域社会の一員としてまちづくりにかかわる人材を育成することが求められています。子どもの関心や態度を一層高め、郷土に学び、郷土を愛する心を育むため、教育活動全体を通じて、自然や文化などの地域の特色ある教育資源を積極的に活用した学習を工夫することが必要です。  篠山市は、丹波の風物を読み込んだものとして「丹波篠山デカンショ節-民謡に乗せて歌い継ぐふるさとの記憶」として、また、昨年は、「きっと恋する六古窯-日本生まれ日本育ちのやきものの産地」として日本六古窯の丹波焼が日本遺産認定を受けました。篠山市が2つも日本遺産に認定された、そのことを子どもたちがどう認識し、理解しているのでしょうか。デカンショ節は全国に知れわたった歌です。篠山の子どもたちがデカンショ節を生まれ育った故郷の歌として誇りに思い、歌い、踊ることができるような取り組みを進めることが必要ではないでしょうか。  昨年12月には、今田小学校運営協議会が主催し、「日本遺産伝承教室-未来につなぐふるさと丹波篠山-」と題して、デカンショ節はデカンショ節保存会、日本六古窯は丹波立杭陶磁器協同組合の協力のもと、ふるさと講演会が開催されました。デカンショ節については、その特徴の解説やお囃子に使う楽器の紹介、またデカンショ踊りも行われました。子どもたちからは、「デカンショ踊りができるまでの歴史を知って、より興味が深まった」「日本遺産になったことを自分たちで少しでもPRできないか考えてみようと思う」などの感想があったとのことです。また、日本六古窯では、各地の焼き物の実物を使ってその特徴を解説され、子どもたちから、「私たちが大人になっても丹波焼を未来に受け継いでいきたい」「一つ一つの焼き物に特徴があって、それを考慮して窯元さんは陶器をつくる。まさに職人わざだと思った」などの感想が聞かれたということです。  平成30年度教育方針で表明された「ふるさと篠山を愛する心の育成」における、「郷土を愛し、人々が篠山に定着する施策を進めている。歴史的・文化的な共同体としての郷土を心から大切に思い、郷土の発展を願う心情を持ち、それに寄与する姿勢を日ごろからの行動や教育において身につける」という観点からも、このような取り組みを市内の全ての学校で行うべきではないでしょうか。教育長の見解をお伺いいたします。  2点目は、義務教育の就学援助入学前支給について、お伺いをいたします。  就学援助は、児童・生徒の家庭が生活保護を受給するなど経済的に困窮している場合、学用品や給食、修学旅行などの一部を市区町村が支給し、国がその2分の1を補助する制度です。学校教育法第19条において「経済的理由によって、就学困難と認められる学齢児童生徒の保護者に対して、市町村は必要な援助をしなければならない」と規定されています。  要保護者支援に係る支援に対しては、平成29年度より入学の開始前に支給した新入学児童生徒学用品費等について国庫補助対象とできるよう平成29年3月31日付で要綱を改正し、各都道府県教育委員会を通じて、市町村において援助が必要な児童生徒の保護者に対し、必要な援助が適切な時期に実施されるよう通知等で促されています。  準要保護者に対する就学援助については、三位一体改革により、平成17年度より国の補助を廃止し、税源移譲し地方財政措置を行い、各市町が単独で実施するようになっています。  経済的に苦しい世帯に対し、義務教育にかかる費用負担を軽減する就学援助について、今春から入学前支給に踏み切る自治体が大幅にふえています。入学前支給が実施されれば、入学準備に必要なランドセル代などの費用に充てられるようになり、対象世帯にとっては一時的な出費を抑えることができます。これまでは、小学校入学前の支給は国の補助を受けられず、自治体負担で実施しなければならなかったのが、公明党の提案で国の補助金交付要綱が改正され、平成29年度から補助の対象に加わりました。これを受け、小学校の入学前の支給を予定する市区町村は、前年の89団体から昨年6月時点で711団体へと約8倍に急増、中学校では、856団体と約5倍に急増しております。県内の市区町村においても小学校の入学前は17市、新中学校では既に取り組んでいる自治体が1あり、19の自治体が平成29年度に30年度新入学分より入学前支給の予定がされています。  就学援助における入学前支給の対応については、昨年の6月議会でも質問をさせていただきました。教育長からは、「仮に3月に新入学児童生徒学用品費を支給したとしても、直接活用していただくことは難しいのではないかと考えられます。こうしたことから、教育委員会としては、入学前支給制度としては創設せず、現行制度を運用し、現在、新小学1年生への制度周知が入学後になっているものを、中学1年生の周知時期と合わせるなど、早期に受け付けが開始できるよう対策を講じるとともに、新入学児童生徒学用品費の支払い時期についても、本年度より少しでも早期に保護者に手渡せるよう手続を進めていきたいと考えます」との御答弁をいただきましたが、経済的な事情で必要な学用品をそろえられないまま入学する子どもがいないように、本市としても入学前支給について、取り組んでいくべきであると考えます。  就学援助における、特に準要保護児童生徒を対象とする新入学児童生徒学用品費の入学前からの支給に対応するための予算措置、システムの変更、要綱等改正について、教育長の見解をお伺いいたします。  以上で、この場での質問を終わります。 ○議長(渡辺拓道君)  前川教育長。 ○教育長(前川修哉君)(登壇)  それでは、質問事項1点目のふるさと教育について、お答えします。  篠山市では、子どもたちが自然や文化、地域社会との触れ合いを通して、肌でこの篠山の魅力を実感できるよう、ふるさと学習を進めています。しかしながら、ふるさと学習には決められた教科書はなく、「地域が教室であり教科書である」と言われるように、それぞれの学校が地域の特色となる素材を探り求め、それらを教材化し、主に生活科や社会科、総合的な学習の時間に位置づけ、学習を展開しています。  なお、現在、小学3、4年生が使用している東京書籍の社会科教科書には、これが実図でございますが、兵庫県内の産業を学ぶ地域教材として、丹波立杭焼が取り上げられています。また、篠山市教育委員会が発行している、社会科の補助教材「わたしたちの篠山市」は一部改訂し、次年度からは日本遺産も取り上げ使用します。  ただ、御質問の子どもたちは、篠山市が2つの日本遺産に認定されたことをどう認識し、どう理解しているかについては、文化財を地域振興のために活用しようとする文化庁の事業目的を子どもたちに理解させるよりも、郷土の文化財の歴史的特徴や特色を再確認するよい機会と捉えています。  さて、地域教材を活用したふるさと学習の意義について、過日研修会を開催しました。講師は元篠山市の小学校教員、現在は武庫川女子大学の准教授である酒井達哉先生であり、教職員と学校運営協議会委員を対象に講演いただきました。その中で、地域学習の意義3点を述べられました。1点目は、「地域教材は豊かな体験を保障できる」ということです。素材が子どもたちの身近にあるため、いつでも何度でも対象とかかわることができるということです。2点目は、「対象とかかわっている多様な立場の大人とかかわることができる」ということであり、多様な大人の生きざまや生き方を学ぶことで、子どもたちの生き方に広がりができるということでした。3点目としては、「地域に貢献できる活動を行うことができる」、これは、子どもたちが地域に出かけることで、地域とともに学ぶ環境をつくることができるということでした。そして、これらを学びのサイクルとして継続していくことで、子どもたちの主体性や学びに向かう力、意欲を育んでいくことができると教えていただきました。まさに、議員も述べられましたように、昨年末行われた、今田小学校運営協議会主催のふるさと講演会、「日本遺産伝承教室」は、子どもたちが生きた教材に触れ、そこにかかわる多くの大人の生きざまや生き方を通して、丹波篠山の伝統文化に触れるとともに、子どもたちが、自分自身の生き方を見詰め直すよい機会になったと考えます。  御提案にある丹波焼の取り組みについては、毎年市内全ての小学校3年生が窯元を訪れ、社会科の授業の一環として作陶体験をしています。今年度、複式学級の教育課程編成上、窯元への訪問を見合わせていた西紀北小学校に対しては、「事情があるなら出向きますよ」と、丹波立杭焼伝統工芸士の大上 巧氏を初め、県立陶芸美術館の陶芸文化プロデューサーが学校へ出向いて実施することができました。  次に、デカンショ節、デカンショ踊りを教材にしてのふるさと教育についてです。  伝統文化の学びの事業。これは兵庫県教育委員会の事業で、県内12校が2カ年のモデル校指定を受けています。篠山市では、篠山中学校がその指定を受け、デカンショ節を通してふるさと学習を行っています。昨年10月29日に第14回和文化教育全国大会を篠山市で開催しましたが、そのとき、篠山鳳鳴高校デカンショバンドの演奏で篠山中学校生徒がデカンショ踊りを大会参加者に披露する一幕もありました。また、小学校でもデカンショ節保存会に御協力いただき、踊りの伝承に努めているところです。  篠山市では、引き続き教職員が地域教材の活用の意義を十分に理解し、その教材を通して、子どもたちが身につける力を明確にし、体験をただの体験として終わらせることなく、子どもたちが自己の成長を感じられる真の学びへとつなげていきたいと考えています。今後もふるさと意識のさらなる高揚を図るため、子どもたちの取り組みや地域貢献の様子を市民にも伝えながら、地域とともにある学校づくりを進めていきます。  以上、答弁といたします。 ○議長(渡辺拓道君)  園田依子君。 ○15番(園田依子君)  15番、園田です。  いろいろとふるさと教育についての学校での取り組みのお話を伺いをさせていただきました。学校・園ともに地域との連携はされており、地域のすばらしさを感じることは本当にできているというふうにも感じております。先ほども申しましたけれども、しかし私たちが住んでいる町が日本遺産であるということを、本当に子どもたちみんながこう理解をするということも1つの教育の中で大事ではないかというふうにも私は感じているところなんですけれども、そのせっかく日本遺産、市として取り組む中で、認定をされたことを子どもたちにそれもあわせて教えていくということも大事だと思うんですけれども、その子どもたちがどれだけその日本遺産に対して認識しているかということを把握されているのか、ちょっとお伺いできたらと思います。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井教育次長。 ○教育次長(酒井 宏君)  教育委員会次長の酒井です。  日本遺産の認定につきまして、子どもたちがどの程度理解をしているかということですが、その日本遺産につきまして認定された内容等については、十分理解できているとは今の段階では思っておりません。そのために、次年度から小学校で使います篠山市教育委員会作成の社会科副読本の中に、今までなかった日本遺産に係る内容についての教材を盛り込み、4月以降それを使いながら、全部の学校で日本遺産がどうして認定されているのか、またその背景は何なのかについて、先生方も理解しながら、子どもたちの発達段階に応じて指導していくような形をとっていき、そして、次年度からそのあたりの理解を深めていく教育活動が社会科の中で進んでいくように準備をしております。  以上です。 ○議長(渡辺拓道君)  園田依子君。 ○15番(園田依子君)  ぜひともよろしくお願いいたします。私も先日、その窯元の陶磁器組合の役員の方とお話をする機会がありまして、いろいろとお話を伺ったところですけれども、その方は本当にいろいろとつながり合う中で忙しく活動をされておりました。結構神戸市北区のほうとかの学校に出向いていっていろんな話をするんやということもおっしゃってまして、篠山市のこの先生方がもっとこう地元の窯元に対しての知識というか、思いを持っていただいて、もっとつながりをつけていただけたらというふうなお話も聞かせていただく中で、先ほど西紀北に伝統工芸士の大上 匠さんが行かれてお話しされたりとか、いろいろと活動はしていただいているようにもこちらも認識はしているんですけれども、その方たちの、ボランティアでされたりとか、いろんな活動をされる中でなかなか活動をするのに、あっちこっち言われるんじゃなくて、窓口を1つにしてシステムを構築する必要があるのではないかというふうなこともお話を伺ったところです。その話をする中で、いろいろな丹波焼に対しての紹介するパワーポイントなんかもつくって、タイプで箇条書きにして子どもたちに教えていけるようなものを市として取り組んでいただければというふうなお話も伺ったんですけれども、それをつくることによって、先生方も教えることができるのではないかというふうにも思うんですけれども、その辺の考え方はどういうふうに思われるか、お伺いします。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井教育次長。 ○教育次長(酒井 宏君)  教育委員会次長の酒井です。  丹波立杭焼、丹波焼につきましては、日本遺産に認定される以前から篠山市のふるさと教育の1つの大きな教材として小学校におきましては、先ほど教育長が答弁しましたように、ほとんどの学校でもうずっと作陶体験等を現地に行って行ってやっています。もしくは、先ほどのお話にありましたように、近隣におきましては、窯元のほうから学校に出向いていただいて、御指導をいただくというようなことで、篠山の子どもたち、特に小学校3年生で大体全て体験するんですけれども、丹波焼についての篠山市の息づいた伝統的な文化として子どもたちは学習に取り組んできておりまして、その上で日本遺産という形でその部分が認定されて、それがどういう形で認定されたかということについては、今後の学習の中で先生がそのかみ砕いて子どもたちにわかるように指導していく必要は当然あると考えます。  そのための教材として、先ほど申しましたが、新しく来年度から改訂した「わたしたちの篠山市」という副読本の中で、その部分についての具体的な教材化を試みております。先ほどのいろんな教材等につきましては、各学校で工夫しながら子どもたちにわかりやすいような教材になりますように、今後も教育委員会として支援しながら、教材化の具体化を進めていく形を考えております。  以上です。 ○議長(渡辺拓道君)  園田依子君。 ○15番(園田依子君)  ぜひともよろしくお願いいたします。その中で1つその組合の方からお伺いをした内容なんですけれども、今3、4年生で社会科の勉強をして、作陶体験をしているというような今、取り組みはしていただいているんですけれども、またその伝統工芸についての周知というのか、知ることに対して3、4年生ではなかなか難しいやろうと、理解するのが難しいやろうということで、やっぱり高学年になってそういうふうな伝統工芸について勉強することが望ましいのではないかというふうにもお話をお伺いしたところです。そのことについての考え方、何かお伺いできたらと思います。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井教育次長。 ○教育次長(酒井 宏君)  教育委員会次長の酒井です。  伝統工芸につきまして、もちろんその高学年で学ぶべきことも当然学年の発達段階に応じては理解できる部分がふえてくると思います。1つの丹波焼での3年生、4年生ぐらいでの体験というのも、高学年で学習する上でのベースにつながって、基礎学習となって、基礎的な考えのもとにもつながります。高学年での伝統工芸について篠山市の中での教材もありますし、高学年になりますと、日本全国のいろんな工芸品も教材として出てきますので、その部分とあわせて、子どもたちが学んでいけるように、また教科書等も使いながら考えていきたいと思います。 ○議長(渡辺拓道君)  前川教育長。 ○教育長(前川修哉君)  丹波焼に限らずなんですけれども、私たちが地域の方々、そういう保存会の方々とも話しておりますのは、体験が体験だけで終わることがないように、それを深い学びにつなげていくようにということを、今後どう展開していくかということを話し合っております。  昨日もお答えさせていただいたんですけれども、国語の教科書の中で「町の幸福論」の中で、コミュニティデザインを考えるという中で、陶器のところが栃木県の祭りです。そうした伝統工芸を活用しながら、町を活性化しているということが国語科で取り上げていかれていくわけです。今後子どもたちに必要な学びとは、各教科ごとの、学んだことをどうつなぎ合わせて、横断的に考えて自分たちの町をどうよくしていくか、そういうことであったり、自分の人生を豊かにしていくかという、そういう物の考え方、思考力というのが今、学校教育に求められているものでございます。  したがいまして、3年生で体験したものを今度そういうまちづくりの中の観点から見たときに、子どもたちがどう思考を深めていくか、そのような教育で今、国全体が変わろうとしておりますので、篠山につきましても、そういう地域教材をもとにして、教育課程を編成していきたいというふうに考えております。  以上です。 ○議長(渡辺拓道君)  園田依子君。 ○15番(園田依子君)  高学年に関してもそのほうでよろしくお願いいたします。それとあとデカンショのことについてちょっとお伺いをしたいんですけれども、今の子どもたちがいろいろとそのデカンショ祭に合わせて、競技会に参加する子どもたちの中ではデカンショ踊りを覚えて歌ったり、踊ったりできるとは思うんですけれども、今、全市の子どもたちがどれだけそのデカンショ踊りを覚えて踊れるかというところがちょっと疑問に思うところがあって、市民の方からも今の子どもたち、デカンショ踊りって踊れるんかなっていうようなことを聞かせてもらうことがありました。昔は体育祭終わった後にデカンショ踊りを踊ったりとかしてたと思うんですけれども、ちょっと踊り方が変わった時点からかちょっとそういう取り組みが今なされていないようにも思うんですけれども、その辺で全市の子どもたちがデカンショ踊り、歌が歌えて踊れるような取り組みをしていく必要があるのではないかと思いますけれども、その点の考え方、いかがかお伺いいたします。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井教育次長。 ○教育次長(酒井 宏君)  教育委員会次長の酒井です。  デカンショ踊りにつきましては、小学校につきましては全部で14校のうち9校で取り組んでおります。全学校でというお話もありますが、篠山市の歴史の中で地区によってはもともとデカンショ踊りとはまた別の踊りをずっと伝統的に地域としてとり行っているところもあります。運動会等の表現活動の中でそういった踊りが伝統的に踊られている場所につきましては、やはりふるさと教育の中での、特に地元のものを教材化するという意味から、昔ながらの踊りも踊っている学校もあります。  そういった意味で、篠山市としての代表となるデカンショ踊りにつきまして、少しずつですが全校で踊る活動が広がっていることは確かなんですけれども、今全部でと言われる質問に対しては、全部ではとり行ってない部分もあります。  以上です。 ○議長(渡辺拓道君)  園田依子君。 ○15番(園田依子君)  14校でデカンショ踊りをしているというような御答弁でしたけれども、本当にこう篠山市を1つにするという考え方、教育の中で篠山市を誇りに思うという観点からも、やっぱり地元の今までからの踊りというのがあって、そこを大事にされるということも大事かと思うんですけれども、そこのところでやっぱり気持ちを1つにするというようなことを子どもに教えるということも大事ではないかと思うんですけれども、そのところはどのようにお考えになるか、お伺いします。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井教育次長。 ○教育次長(酒井 宏君)  教育委員会次長の酒井です。  確かにそういった観点も大事だと思います。先ほども申しましたように、体験だけが子どもたちのふるさと教育のゴールではないと考えています。それを通して、子どもたちは何を学ぶか、地域のよさをどう感じるかというところまで学習として、教育としてカリキュラム化をしていくことも1つの大事なポイントだと考えています。踊りを覚えるということも大事ですが、その背景にどんな伝統があって、どのように踊りがつくられてきたのかという学習もしていかないと子どもたちのこれからの生きていく学び、またふるさとのよさを感じる学びにもつながらないと思いますので、そのあたりも各学校の取り組みの中でそういった観点も入れたカリキュラムをきちっと組むということも必要だと考えていますので、そのあたりを含めながら、今後取り組んでいきたいと考えます。  以上です。 ○議長(渡辺拓道君)  園田依子君。 ○15番(園田依子君)  今までからの歴史がある中で、その地域の取り組みというのはあるところでそれも1つ大事にしていかなければならないと思うところではありますけれども、やっぱり篠山市の気持ちを1つにするという、やっぱりその子どものころからの観点というのが、取り組み方がちょっと違うのかなというふうにも思っておりますし、やっぱり日本遺産に認定されたことの喜びというのを子どもたちに教えていくというのも大事だとは思いますし、日本遺産に関しては、2020年へ、100の認定を目指して今取り組んでいかれると。これが東京オリンピック・パラリンピックの年代に合わせて100を目指していくというような中で、これが過ぎたら日本遺産って薄れていってしまうんじゃないかなというような危惧の声も聞かれているところがありますので、その中でやっぱりせっかくこの日本遺産に努力をして認定をされてことに対して、篠山市の歴史に誇りを持てるような取り組みをこれからもしっかりと子どもたちに教えていただけたらと思いますので、その点何とぞよろしくお願いいたします。 ○議長(渡辺拓道君)  前川教育長。 ○教育長(前川修哉君)(登壇)  質問事項2点目、義務教育の就学援助入学前支給についてです。  現在、篠山市立小中学校で、平成30年度就学援助の受付事務を行っています。本年度6月議会、園田議員からの一般質問にお答えしましたように、新小学1年生への制度周知を入学式当日に行っていたのを、中学1年生のように1月下旬から2月上旬に周知時期を合わせるなど早期に受け付けを開始し、新入学児童生徒学用品費の支払い時期を、少しでも早く保護者に手渡せるよう手続を進めていくため、事務手続を行っているところです。  本年度は、新入学児童生徒学用品費の支払いを5月下旬から6月中旬には完了していましたが、平成30年度は、新年度で支出手続が行える最短の支払い日である4月中旬に対象保護者に新入学児童生徒学用品費を渡せるよう準備を進めています。一方、平成29年度に文部科学省が実施した全国自治体における入学前支給の状況調査結果によると、「平成28年度以前から実施」及び「平成29年度より実施予定」の割合は小学校で40.6%、中学校で49.1%と約半数の自治体が取り組んでおり、兵庫県においては、小学校で39.5%、中学校で46.5%という結果が出ています。さらに、この調査以降、県下自治体で、平成30年度または平成31年度より入学前支給の実施を予定しているところがふえていることから、篠山市においても、近隣市町の動向を踏まえながら、新入学児童生徒学用品費の入学前支給の実施に向けて、予算確保や要綱改正等も含め検討を行っていきたいと考えます。  以上、答弁といたします。 ○議長(渡辺拓道君)  園田依子君。 ○15番(園田依子君)  前向きに御検討をしていただけるというような御答弁をいただけたかと思います。小学校、新中学校生に対して、本当にその入学前にかかる準備品というのはお金がかかるというふうにも聞いておりますし、ランドセルとか制服等に合わせて、それがなかなか金銭面で苦しい、大変な方々の保護者への支援として、これは大事な取り組みだというふうに考えておりますので、平成31年度に向けてこの取り組みをしていただければと思っております。  準要保護への負担のあり方などに対しては、各自治体の判断となっております。要綱改正に関連して、本市の就学援助実施要綱の改正などをどのように改正をされるのか、準要保護の認定基準は変わることがないのか、お伺いをしたいと思います。  今回の改正するに当たり、平成31年度からの実施を想定した場合、特に準要保護児童生徒を対象とする新入学生徒学用品費の入学前からの支給に対応するため、予算は平成30年度補正予算で実施する必要があります。前倒しを実施する具体的な実施時期や予算の確保について、どのように考えておられるのか、お伺いいたします。 ○議長(渡辺拓道君)  芦田教育部長。 ○教育部長(芦田 茂君)  教育部長の芦田です。  先ほども申しましたように、平成31年度の実施に向けて、30年度に補正を上げさせていただきたいというふうには思っております。要綱の改正等につきましては、準要保護の基準の見直し等も含めて、他市の状況を見ながら本市にとってはどういったあり方がいいのかということをしっかり検討した上で、補正予算にも上げさせていただきたいというふうに考えております。おおむね事前支給ということになりますので、可能であれば、9月補正という形をとらせていただけるのではないかなというふうに思っております。 ○議長(渡辺拓道君)  園田依子君。 ○15番(園田依子君)  ぜひとも基準が変わることのないような取り組みで進めていただければと思いますので、よろしくお願いをいたします。
     以上で、質問を終わります。 ○議長(渡辺拓道君)  園田依子君の質問は終わりました。  ここで、暫時休憩とします。再開は11時10分とします。               午前10時55分  休憩               午前11時10分  再開 ○議長(渡辺拓道君)  休憩前に引き続き、会議を開きます。  通告5番、恒田正美君。 ○11番(恒田正美君)(登壇)  議席11番、恒田でございます。通告に従い質問をさせていただきます。  まず1問目の質問は、主要地方道、篠山三和線の改修・改良要望についてです。  篠山三和線は起点である篠山市黒田(国道176号・丹南橋交差点)から、終点の福知山市三和町菟原中(国道9号・菟原交差点)を結ぶ総延長16.05キロメートルの主要地方道で、近年では福知山市、丹波市方面からの車両もふえてきています。路線は山沿いを通っている箇所が多くあり、これまでから台風などの自然災害時には倒木被害や土砂災害、冬場には積雪や道路凍結などによる事故も発生しています。倉本停留所付近から栗柄方面では路側帯より外側に余裕地が少なく、道路脇を通行する歩行者や自転車を利用する人々にとって危険な状態が続いており、地元の方々からは改修改良、自動車のスピードを減速するような安全対策の要望も出ています。また、西紀中地区と西紀北地区間を結ぶつつみ峠は、交通の難所であり地域住民にとっては精神的、経済的にも大きな負担となっており、これまでからも兵庫県並びに篠山市に改善の要望書が出されているところです。また、この春には念願である春日栗柄線の改良工事が終了することにより、交通量はふえ、そしてこれまで道路幅が狭く余り通行されていなかった大型貨物車両などの交通量がふえると予想され、地元では交通事故発生を心配する声が出ている状況です。  篠山市として、主要地方道である篠山三和線の歩道設置や危険箇所解消など早期の改修・改良を兵庫県に対して強く要望すべきと考えますが、市長の見解を問います。  質問事項2点目、交通弱者支援の公共交通再編の中で。  平成30年4月より篠山市公共交通再編が行われ、交通弱者の移動手段がより充実することは大変うれしく思うところです。また、再編に当たり、市町村有償運送を選択された地域に対しては、住民が進んで協力して運行されるなど、地域を自分たちで守るという意識を感じたところです。  今回の公共交通再編では、市町村有償運送の交通手段を利用する場合の基本使用料は200円、長距離の場合には、500円としました。この料金は、現在運行されているコミュニティバスの利用者負担を考慮した料金設定と思われます。コミュニティバスの路線には、地区(小学校校区)内外を結ぶ路線や市中心部へ向かう路線など、幾つかの路線があります。一方、市内を走る定期路線を同じように利用した場合、地区外の目的地までの利用料金がコミュニティバス料金の長距離設定以上の路線が幾つかあります。例えば、草山温泉から宮田経由の乗りかえで二階町では930円、草山温泉から宮田経由・篠山口駅乗りかえの二階町では1,110円、藤坂公民館から篠山営業所乗りかえの二階町では850円などです。  市民が市内移動で公共交通を利用するに当たっての公平性、また年金生活者などの乗車にかかる代金としては大きな負担であり、定期路線を利用した場合も今回の公共交通再編での長距離使用料と同じ程度の料金になるよう補助をすべきと考えますが、市長の見解を問います。  質問事項3点目、第3次篠山市食育推進計画の中で。  第3次篠山市食育推進計画(案)の中で、家庭では生産者や製造者の顔が見える安心安全な食品を消費し地産地消に心がけ、生産者は安心安全な農産物の提供に努めるとあり、以下、4項目について市長の見解を問います。  ①市民の安心安全な食生活を進める中で、市内の農産物の食料自給率向上も欠かせないとされています。食料自給率がふえるということは、地産地消を進めることにもつながると思われることから、食料自給率の目標数値を掲げるべきと考えますが、市長の見解を問います。  ②昨年までの減農薬・減化学肥料の取り組みから、化学肥料や農薬の適正な使用で農産物を生産し、安心安全な農産物の基盤である土づくりを中心に堆肥施用などの環境に優しい農業に取り組むとあります。堆肥を施用した農作物生産に取り組むとすれば、収穫量や作業効率にも影響が出るのではと考えられます。環境創造型農業を進める篠山市、有機質資材の施用による土づくり施策を推進する上で、堆肥センターの建設や堆肥購入などへの補助施策も必要と考えますが、市長の見解を問います。  ③今年度宣言された「丹波篠山コシヒカリ宣言」健康で美しくなろうは、日本型食生活を見直し、御飯食で健康的な食生活を送るという意味もありますが、コシヒカリ宣言した後の市内での取り組み状況について、市長の見解を問います。  ④人口減少や車社会での行動範囲の広域化により、地域の店舗の廃業などが進み、高齢者やひとり暮らしの方々の食生活に影響が出てきています。平成23年第82回定例会における私の一般質問に対し、「篠山で8店舗、城東で2店舗、多紀で7店舗、西紀で5店舗、丹南で17店舗、今田で8店舗があり、課題はあるものの危機的な状況にはない」と答弁されました。現在の市内状況は食料品店のない地域(小学校校区)が出てきており、買い物に行きにくい状況の高齢者などがふえてきていると思われます。  この春からの公共交通の再編で幾らかは解消されるとは思いますが、地域状況を踏まえた中で移動店舗や店舗起業などのコミュニティビジネス支援などを進めるべきと考えますが、市長に見解を問います。  この場での質問を終わります。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)(登壇)  それでは、恒田議員の1点目についてです。  主要地方道篠山三和線は、兵庫県の管理であり、合併前においては旧西紀町を縦貫する主要な道路であったことから、国・県に対し旧西紀町がたび重なる要望を行われ、昭和50年代には2車線の道路の整備が完了し、その後も部分改修、歩道設置工事などの整備をされています。合併後においては、つつみ峠の危険箇所の部分改修や、歩道未整備箇所の歩道設置について、地域またPTAなどから多くの要望が出され、兵庫県は通学路の安全確保のために、歩道設置が困難な箇所は、路肩拡幅並びに緑色のカラー舗装などで対策をされています。  兵庫県の社会基盤の整備プログラムは、1億円以上の事業について10年間の整備計画が策定されており、前期と後期に分けての計画となっています。現在運用されていますプログラムは、平成30年度に前期期間が終了するために、平成31年春の改定に向けて、「県土の安全・安心確保につながる事業」と「将来の地域活力につながる事業」の2項目を重点的に取り組む事業方針として、平成30年度に改訂作業が行われます。篠山市としましても、つつみ峠の部分改良のプログラムへの新規掲載、また現在掲載されています歩道整備区間の拡充など早期の事業化ができますように、小西県議会議員を先頭に、県に対して要望をしていきます。  また、施政方針にも掲げていますように、地域から要望が出されています黒田地内のバイパス、飛曽山峠の改良、鼓峠の改良、城東トンネルの改良につきましては、地域の皆さんとともに、国・県に対し要望を続けていきます。  以上です。 ○議長(渡辺拓道君)  恒田正美君。 ○11番(恒田正美君)  県がですね、先ほど市長答弁にありましたように、篠山三和線につきましては、随時歩道ができたり、緑の帯ができたり、改修などは進んでいると思うんですけれども、1回目質問のときにありました、倉本停留所から栗柄方面では、路側帯、ちょっと通告の仕方が微妙な言葉を使っていたので、路側帯より外側に余裕地がなくという表現を使ったんですけれども、路側帯すら、路側帯の基準の幅ですね、多分75センチかと思うんですけれども、それ以下の道路状況もあろうかと思うんですけれども、その辺の認識は御存じでしょうか。 ○議長(渡辺拓道君)  横山まちづくり部長。 ○まちづくり部長(横山 実君)  まちづくり部長の横山でございます。  恒田議員御指摘のところにつきましては、そのような箇所があるということを御指摘いただいてから私どもも確認に参りました。常に通られているようなところで、安全意識も高く、危険な箇所としての認識をされていると思いますが、山のほうがせり出してきておって、改良のほうはかなり難しいのかなとは思うところでございますけれども、現在、倉本から社会基盤整備プログラムでは、前期に着手して後期に完了するということで、歩道設置、またできないところには路肩拡幅工事が実施されるというふうにプログラムが進んでおります。それの拡幅といいますか、拡張といいますか、そういったところでのプログラム化ができないものかということで、市長の答弁では書かせていただいておりますので、そういったところがあるということを県土木のほうにも申し上げていっておりますし、これからも続けていきたいと、このように思っております。  以上です。 ○議長(渡辺拓道君)  恒田正美君。 ○11番(恒田正美君)  今の答弁では、そしたら以前、栗柄地内の春日方面におりる交差点まで延ばすような計画があったように聞いております。そこまでの要望という形で聞かせてもらってもいいんでしょうか。 ○議長(渡辺拓道君)  その要望を行っている範囲についての答弁。  恒田正美君。 ○11番(恒田正美君)  要望をしていくという答弁があったので、現在、倉本は一部は今されているんですけれども、それから以後ですね、先ほど栗柄からの中で春日方面におりる交差点があるんですけれども、以前からもふるさと一番会議等でそのプログラムにのせていただきたいとかいう要望があったかと思うんですけれども、そこまでの要望のような形で進められているのかという質問です。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  かつては倉本で歩道が途切れていまして、それから恒田議員のおられる栗柄まで、何かここまで歩道の一応絵が描いてありました。絵が描いてあったんですけれども、兵庫県が平成20年ごろにプログラムを全部見直して、もう非常に厳しいようなことになって、黒田のバイパスもそこで一遍プログラムから消えたりしまして、非常に県が必要性の高いものをまず優先してやると。必要性が乏しければ一遍のっておってもプログラムから落としています。  そういった状況でなかなか倉本以北のその歩道設置が県としては着手をしていただけないので、こういった部分的に色を塗ったりして、何とかこう来ているんですけれども、地域の皆さんが栗柄までということであれば、これはまた県のほうに要望していかなければいけませんけれども、今、地域の中で必ず栗柄までというような、その大きな要望の声がずっと篠山市に届けられたり、小西県会議員に届けられたりということでもないのではないかと思いますけれども、この辺をよく地域の方ともう一度協議をして、必要であれば、地域挙げて、ちょうどプログラムの見直しの時期に来ていますので、これはまた小西先生のほうにもよく協議・相談して、取り組んでいきたいと思います。 ○議長(渡辺拓道君)  恒田正美君。 ○11番(恒田正美君)  今の答弁では要望があれば県のほうに伝えていくということがあったと思うんですけれども、先ほど部長の答弁の中で、危険箇所は幾つかあるということがあったと思うんです。行政としてのその危険箇所があるのであれば、篠山市としてもあるんであれば、県のほうにその旨を伝えていって、歩道まではいかなくても、今少し路側帯の幅を広くするとかいう要望もすべきじゃないかとは思うんですけれども、いかがでしょうか。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  地域の声があって、恒田議員からそういう要望がありましたら、その中に入れていきたいと思いますけれども、篠山市としても、1から10まで全部上げたものは全部県が取り上げてくれるわけではありませんから、やはり特に要望が今まで重ねて続けられて、特に危険なところをやっぱり優先して要望していかなければいきません。今日まで恒田議員からここをですね、市として要望してくれと私、言われたことがまずないと思いますので、ですから、そういったことがあれば、地域の方と協議をして。  たしかですね、その栗柄から中学校に通う子どもの数がですね、自転車通学する子どもが余りおられないのではなかったかというふうな記憶を幾らかしておるんですけれども、その辺の状況をよく確認して、やっぱり通学路となれば、これは非常に必要性が高くなるんですけれども、その辺よく確認して取り組んでいきたいと思います。 ○議長(渡辺拓道君)  恒田正美君。 ○11番(恒田正美君)  確かに現在は栗柄集落での中学生は少なく、もう数名、もう5人を切っているような状態で、通学は今スクールバスで、今から5、6年前ですかね、していただいております。そのときには、少ないからスクールバスに乗車させてもらったというよりも、冬のシーズンとかに寒い中、中学生が自転車で行くというのはどうかなというような地域の方からの要望なりがあって、スクールバスに乗せてもらったような経緯があったというふうにもい聞いております。また、確認していただければと思うんですけれども。  今回の中で、その春日栗柄線、栗柄峠ですね、先ほどの1回目質問にも書かせてもらっているんですけれども、この春に橋桁が完成すると。どうも開通式は随分先になって、春にされるというようなお話を聞いていたんですけれども、6月、7月というふうにずんずん延びていって、多分秋になるんじゃないかという話も聞いているんですけれども、そうなることによって、先ほど1回目の質問にありました大型貨物車両が随分交通量がふえるんじゃないかと思われます。たしか私の幼いころ、昭和40年前後までは、栗柄までバスが来ておりました、神姫バスが。でも、車の大型化によって、乗車率なんかも含めてからかもわからないですけれども、大型車両が通りにくいような状況でした。今度のこの改修工事では、大型20トンもあるような、もしくはトレーラーでもあるような大型車両も通行可能になるんじゃないかと。大変交通の便が量がふえて、危険箇所、今でも危険箇所がもっと危険な状況になるのではないかと思われますので、県に対して、その危険箇所の改良工事などをお願いしたいと思うところです。  そして、施政方針にもありますつつみ峠の改良工事についての要望については、これまでからも市としても県のほうに要望を出されております。できるだけ早期に住民の願いでもあります改良工事を進めていただくように要望していただきたいと思いますので、よろしくお願いします。  以上で、結構です。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  この篠山三和線につきましては、私も県会議員のころから、つつみ峠についてはもう行くたびに皆さんから怒られたり、要望を受けたりして今のまきえもんという冬期のですね、雪を解かすような機械を2基今、私のときに1基を、あと小西先生の1基つけていただいたりしますけれども、やはり昔からのトンネルかという気持ちをかつては強く持っておられたんですけれども、これは難しいということで、部分的にはせめて改良して、少しでも安心して特に冬の間、越えられるようにしてほしいという、非常にこうそういう願いがありまして、先日からも要望書を持って、地域の方挙げて要望に来られて、市に対しても、小西県会議員に対してもされておりますから、これはこういったことで続けていきたいと思います。  栗柄までの歩道につきましては、非常にこう今ちょっと私、かすかな記憶で、中学生がバスに乗っているので通学路としての必要性が乏しくなったために、なかなかプログラムにのりにくい状況になっていると思います。これまでからも安全対策については、歩道もそうですし、追い越し禁止の黄色い線もそうですし、横断歩道もそうですし、こういったことを地域挙げて要望していって、何とかかなえてきて安全対策に取り組んできているところですので、この倉本以北の歩道については、地域の方の意向を確認して、また篠山市としても要望したいと思いますけれども、何せ県の管理ですから、やっぱり地元の小西県会議員にきちんと地域からもお願いをして、一緒になって取り組んでいく。そういったことによって県が拾い上げて、ここをやりましょうかと、こういうふうにしていかないと、非常にたくさんの要望の中、県は選んでいかれますから、そういったことも必要になってくると思いますので、今後ともよろしくお願いしたいと思います。 ○議長(渡辺拓道君)  恒田正美君。 ○11番(恒田正美君)  先ほど通学をしている生徒はいないと答弁があったわけですけれども、通学している者はあるんです。春日の高校生があの道を登ってくるんです。今1人か2人かちょっとわからないですけれども、以前は10人というような数が登ってきています。通学路には間違いないので、危険地域ではありますので、よろしくお願いしたいと思っています。もうこれで結構です。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)(登壇)  2点目です。平成30年4月から再編します公共交通網の中で、コミュニティバスの運賃は、近距離200円、ある一定の地点を超えますと500円、また市内4地区で実施します市町村有償運送の運賃についても、コミバス運賃に準拠して200円と500円の2段階となっています。一方、路線バスの運賃は対距離制になり、市内で最も長距離乗車した場合、草山温泉~篠山口駅間は840円、乗りかえて長距離乗車する場合には、さらに高額になります。市内でもコミバスが走っておらず、路線バスを長距離利用される地域の方には負担が大きくなっているのが現状です。  したがって、路線バスのコミバス並みに上限を設ける制度を検討したいと考えます。県内でも実際に宍粟市では一律200円とした例、また、三木市上限200円という上限を設けている、こういった市がありますから、参考にしながら検討をさせていただきます。  以上です。 ○議長(渡辺拓道君)  恒田正美君。 ○11番(恒田正美君)  前向きな御答弁をありがとうございました。これを公共交通再編の中で最終的な判断として篠山市地域公共交通会議の中でも提案をされて、改正が行われるわけですけれども、会議の中で私が提案したような点はあったものなのか、ちょっとお尋ねしたいですけれども。 ○議長(渡辺拓道君)  平野副市長。 ○副市長(平野 斉君)  この点については、私、協議会の会長をしてますが、余り会議の中で出たというような記憶はございません。 ○議長(渡辺拓道君)  恒田正美君。 ○11番(恒田正美君)  そしたら、そのほかにですね、またここ3年間試行なので、今回の交通再編も。その中で随時いろんな課題等があろうと思いますので、公共交通会議の中でも進め、また改めてそういういろんな課題があるんじゃないかということを議論していただければと思います。  以上で終わります。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)(登壇)  それでは、恒田議員3点目です。  まず食料自給率についてです。食料自給率は、国民の食料が、国産でどれくらい賄えるのかという指標で、昭和40年の自給率は73%でしたが、自給率の高いお米の消費量の減少や、畜産の餌となる原料の輸入、油を使う食事を好む人がふえて、油脂類の輸入増加などから、平成28年度で38%にまで下がっています。品目別では、自給率が100%のものは、お米とミカンだけで、肉類53%、餌も国産を使用している肉になりますとわずか8%、魚介類についても53%となり、食料の多くを外国に頼っている状況です。また、兵庫県の食料自給率も公開されていますが、平成27年度で16%と国よりも低い水準にあります。  国では、平成27年3月に閣議決定された基本計画において、平成37年度の自給率目標を45%という目標が設定されています。この目標を達成するために、国の施策として、畜産用の飼料、大豆、麦、飼料用米への転作奨励金のほか、畜産、果樹、野菜の生産振興が行われており、黒豆に対する10アール当たり3万5,000円も、食料自給率向上のための振興施策となっています。  御質問の篠山市食育推進計画に食料自給率の目標数値を掲げるべきだとの御提案ですが、篠山市の食料自給率の現状としては、簡易的に試算できる「地域食料自給率計算シート」を国が公開しており、市の人口や作物の生産量を入力することで食料自給率を計算できるようになっています。この計算によって、篠山市の食料自給率を計算すると、カロリーベースで94%の自給率となり、国や兵庫県の水準よりはるかに高い水準となります。この要因としては米の生産量が大きく作用しており、人口が少なく米の生産地である農村部は、おおむねこのような傾向にあると考えられます。現在、地産地消を進めるための目標指標については、食育推進計画や他の計画にも設定していませんので、実態に即した目標数値の設定について、今後検討したいと考えます。  次に、土づくり施策の推進についてです。  堆肥センターの建設については、平成21年に、農協や県と建設の検討をしましたが、畜産農家の減少により牛ふんの量が減少し、堆肥センターの建設投資や運営費に見合わないことから、建設を断念した経緯があります。牛の頭数は減少が進み、平成21年の1,599頭が、29年には1,411頭となっています。このような状況から、堆肥センターの建設は難しいと考えますが、土づくりには有機質資材の投入は欠かせないものですので、御提案いただきましたように、堆肥の購入や土づくりの資材への助成制度を今後検討いたします。  次に、丹波篠山コシヒカリ宣言した後の市内の取り組みです。  「健康で美しくなろう」を合い言葉に、ポスターを制作し、市内の米屋さんや神戸市や伊丹市の米屋さん約20軒にも貼っていただきPRを図ったほか、のぼり、卓上広告、ポケットティッシュの配布などに取り組みました。平成29年11月11日にはお米フェスタを開催し、1,000食の丹波篠山産コシヒカリのおにぎりを味わってもいただきました。平成30年度には、環境創造型農業として、おいしいと定評のある米の味を生かしつつ、農薬の使用や化学肥料を減らし、生きものに配慮した、おいしくて環境によい米づくりを進め、さらに丹波篠山産のコシヒカリをPRしていきたいと考えまます。  4点目の地域の食料品店についてですが、地域の食料品店は、平成23年当時と比べて、周辺地域での廃業もあって減少をしてきています。篠山市商工会の調査結果をもとに、それぞれの地域に住む市職員に食料品店の現状について、調査を行いました。その結果、平成23年時には、把握できる小規模食料品店とコンビニエンスストアのみの調査でしたが、平成30年1月現在、大規模店舗とコンビニエンスストアも含めた市内の食料品店は、篠山地区17店舗、城東5店舗、多紀6店舗、西紀5店舗、丹南21店舗、今田地区は「仕出し」等はされているものの、食料品店としては実質ゼロとなっています。小学校区でいえば、畑地区もゼロとなっています。  買い物困難者については、全国的な課題となっていますが、市内では、宅配サービスや、またインターネット通販を利用されている高齢者もおられるとともに、篠山市として、「見守りサポーター事業」を社会福祉協議会に委託し、介護認定の有無は関係なく買い物を含む家事のお手伝いをサポーターが行う制度に取り組んでいます。現在は、大芋や西紀中地区で有志ボランティアによる生活支援のための送迎を実施されていますが、平成30年度からは、市内公共交通を大幅に見直して、4月から新たに後川と西紀北地区を加えた4地区で有償運送事業を実施し、地元運行組織に委託して運行をいただく予定です。これにより、安心して食料品店や病院に行っていただくことが可能となります。  コミュニティバスも、「大山・味間方面から篠山口駅や商業施設、市役所などを経由する路線」「今田・古市方面から市役所や病院、商業施設を経由する路線」「村雲・雲部方面から市街地の病院や市役所を経由する路線」の3ルートを、平日毎日運行と充実をさせ、利便性を高めます。また、新たに75歳以上の高齢者の方などにはタクシー料金の助成も7月から開始する予定となります。高齢者の方にとって、より身近で安全で使いやすい公共交通としていきたいと考えています。  次に、コミュニティビジネスとしての支援についてですが、既に取り組んでいます起業支援制度を活用いただくとともに、定住促進重点地区ではより手厚い制度としていますので、一層の周知を図り起業支援を進めていきたいと考えます。今後、超高齢化社会を控えて、県下各市町村で取り組まれている高齢者等の買い物弱者に対する支援事業について、先進事例を研究・検討していきたいと考えます。  以上です。 ○議長(渡辺拓道君)  恒田正美君。 ○11番(恒田正美君)  そしたら、①篠山市では、食料自給率は94%、先ほどおっしゃったとおり、お米をつくっているので、それで94%、物すごい数値かなと。実態に即したと言われたんですけれども、実態とちょっとかけ離れているのかなと思うところですけれども、この食育計画の中に食料自給率を向上させるというふうに書いてあるんです。書かれています。この94%、実態に即したという言葉があるので、今後どのようにこの食料自給率を伸ばされるのか、ちょっと今お話しできるところがあれば、話していただきたいと思います。 ○議長(渡辺拓道君)  堀井農都創造部長。 ○農都創造部長(堀井宏之君)  農都創造部の堀井です。  自給率については、先ほど市長の答弁にもありましたけれども、篠山市単体の自給率を農水省のホームページから確認しますと、やれることはできるんですけれども、農水省自体がその地域でそれぞれどんだけその食材を食べられて、どれだけのその中で地域産が含まれるかというのは一般に困難ですと、はっきりその計算式の中で言っていますので、なかなかそれぞれの自治体で個々個別に数字を把握するのは難しいと。ただ、先ほど申し上げましたように、94%が出てきたのは、全体の人口とか、篠山市の農産物の出荷数を全国の出荷数で割ってというような、そういう形式的な計算方法に基づくというものです。  ということで、なかなか地域産の食材がどれぐらいその地域で消費されているかというのは、非常に難しい。数字的なものは難しいと思うんですけれども、取り組みとしては、これまでから続けております地産地消という取り組みを積極的にもっと進めていきたいと考えておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(渡辺拓道君)  恒田正美君。 ○11番(恒田正美君)  でしたら、食育計画の中の食料自給率を向上させるという意味合いではなく、篠山市内での地産地消を進めるという方向性でいいということですね。それでいいですね。今以上に進めるという意味合いで。 ○議長(渡辺拓道君)  倉保健福祉部長。 ○保健福祉部長(倉 剛史君)  食育計画の中ではそういう表現をさせてもらっております。保健福祉部の取り組みとして、伝統食であったりとか、もともと古来から食べていた食事を再度レシピもつくりながら、普及という形をしております。そういう観点から見ますと、篠山市に昔古来から篠山でとれた産物を食べてきたというのがありますので、そういうことから、食べる率をふやすことによって、自給率といいますか、という形での取り組みを進めてきた。これは当然先ほど堀井部長が言いましたとおり、地産地消という形の食生活に取り組むことによって、篠山の産物、これは特産振興も含めて取り組んでいきたいというような意味合いで、食育推進計画の中には取り入れを行っております。 ○議長(渡辺拓道君)  恒田正美君。 ○11番(恒田正美君)  またこの地産地消を進めていっていただきたいと思います。  そしたら②で、私が1回目の質問のときに書かせてもったんですけれども、農都創造計画の中にも書かれているんですけれども、「減農薬・減化学肥料の取り組み」という言葉が書かれています。今回、食育計画の中では、「化学肥料や農薬の適正な使用での農産物を生産し」というふうに変わっています。なぜこのような言葉が変わったのか、お尋ねしたいと思います。 ○議長(渡辺拓道君)  堀井農都創造部長。 ○農都創造部長(堀井宏之君)  農都創造部の堀井です。  これまでの食育計画については、第2次ということで平成25年から29年までの食育計画になっておりました。今回の見直しで第3次ということで、農薬の適正な使用という表現に変わっております。農都創造計画については、第1次といいますか、平成29年3月につくりましたけれども、基本目標が6つあるわけなんですけれども、その中の安心安全な食料の供給というところでは、環境創造型の農業に取り組んでいくと。その中では農薬の、失礼しました。済みません。訂正します。第3章で環境創造型農業というのを農都創造計画で取り上げておりまして、その中では、減農薬・減化学肥料ということで、はっきり明記をしております。  もう一つの4章のほうで、安心安全な食料の供給という分野が創造計画にありまして、そちらのほうでは、農薬等の適正使用という言葉を使わせていただいております。適正使用という表現については、減農薬とどう違うんやということなんですけれども、国としては、農薬の使用について、農薬法とか、そういった法律の中で適正に使用する時期でありますとか、量について事細かく規制をしておりまして、それにのっとってJAさんも栽培ごよみなんかを細かくつくられておりまして、その法律とか、適正の使用の国の方針にのっとってやるということでの適正使用という表現で書かせていただいているということで、減農薬・減化学肥料については、もう従来から取り組んでおりますので、その中でのあえてそういう表現でさせていただいたということです。
    ○議長(渡辺拓道君)  恒田正美君。 ○11番(恒田正美君)  今、部長のお話の中で、環境創造型農業という言葉が出てきたと思うんですけれども、今、篠山市にも環境創造型農業検討会というのが平成28年ですか、29年ですか、設置されたと思うんですけれども、その検討会の今の取り組み状況をちょっとわかるようであれば、説明願いたいですけれども。そして、その土づくりも含めて、その中での。 ○議長(渡辺拓道君)  平野副市長。 ○副市長(平野 斉君)  その分については、いわゆる環境型創造型、環境に配慮した農業のあり方ということで、私が座長を務めているその部分をおっしゃっているのではないかと思いますが、要はやはり農薬とか肥料の施用量を抑えることで、篠山らしい環境に配慮した農業というのを全国にPRしていきたいというふうな観点の中で、農協さんとか、普及所の方とか、市内環境農家と打ち合わせ、いろんな話をしてまいりました。いろんなそのランクはあろうと思うんですが、トータルとして、今回平成30年度に当初予算、施政方針に提案をさせていただいております、この前、奥土居議員の一般質問にもお答えしましたが、化学窒素、農薬の使用を兵庫県の慣行レベルからそれぞれ5割以下に減らすと。あるいは、田んぼの中干しというのをおくらせて、水生動物に配慮すること。こういったことも要件として、新たにまず30年度は市内20軒の農家の方にモデル的に取り組んでいただこうというふうな形を進めております。それが以前から調整というか、打ち合わせというのか、検討してきたその結果として、まずはその実践に向けて取り組みを始めたというのは、この30年度の施政方針に掲げている内容であります。要はより多くの農家の皆さんに取り組んでいただきやすいレベルのそういった環境創造型農業をまずは目指すということで、そういったことに取り組みを30年度から始めていこうとするものであります。  以上であります。 ○議長(渡辺拓道君)  恒田正美君。 ○11番(恒田正美君)  そして、土づくりというのがよく使われるんです。いろんな今の環境型農業の中でも。これまでも私が議員になったからも、土づくりという言葉を検索しますと、この本会議場でもいろいろ使われています。先ほど市長の答弁の中にあったところは、西田議員からの質問の後の答弁のところで使われたんじゃないかと思うところです。平成21年の第67回定例会ですか。西田議員も同じようなことで土づくりということで質問されていました。一番直近では、小畠議員が第105回定例会でも同じようなことで、篠山市は土づくりが必要ですよということをされていました。平野副市長から答弁があったんですけれども、そのときには、28年6月15日なんですけれども、「現在は低農薬・低肥料の関係を始めておりまして、土づくりについてはまだこれからということでありますので、そういうことで御理解をいただきたいと思います」という答弁をされていますので、しっかりですね、そういう土づくりについて、篠山市の特徴ある農業を進めていっていただいて、安心安全な食を進めていただきたいと思うところです。  そして、丹波篠山コシヒカリ宣言なんですけれども、私、今回は市内での取り組み状況についてという質問をさせていただきました。農協であるとか、そういう団体ではされているとは思うんですけれども、業者さんですか。米を販売される業者さんとは、販売をするというところでの取り組みをされたと思うんですけれども、篠山市内にある飲食店等での取り組みはどのようなことをされたんでしょうか。私が聞いたところによりますと、飲食業組合というのが篠山市にはあるんですけれども、そちらのほうには、そういう丹波篠山コシヒカリ宣言に対してのコシヒカリを販売するであるとか、そういうPRめいたものはなかったというんですけれども、いかがでしょうか。 ○議長(渡辺拓道君)  堀井農都創造部長。 ○農都創造部長(堀井宏之君)  コシヒカリ宣言につきましては、先ほど市長から申し上げた内容が主なものでございます。ポスター等の製作につきましては、出荷農家さん、それからJAさん、それから商工会のほうにも配布をさせていただいておりますし、もう1点、小さな、説明しにくいんですけれども、よく喫茶店とか、レストランに入りますと、三角の紙製の小さな山形のやつがあるんですけれども、そういったもので「丹波篠山のコシヒカリを使っています」というのをつくらせていただいて、商工会さんを中心に配布をさせていただきました。  ただ、直接飲食業組合さんとお話しをさせていただいたかというのはちょっと私のほうも今手元では確認をとれませんので、また確認をしまして、もしそういうふうなお話ができてないということであれば、今後も含めてきっちりお願いをして、市内でもPRをしていただくように取り組みをしたいと思っております。  以上です。 ○議長(渡辺拓道君)  恒田正美君。 ○11番(恒田正美君)  今の飲食組合の組合長さんから直接話を聞かせてもらったんで、飲食組合にはこの1年、そういうお話はなかったということなんで、それ以外のコシヒカリを提供した、そういう食事をするところですね。ポップであるとかを設置して、コシヒカリをもっと皆さんに食べていただくような方向で進めていっていただきたいと思います。  そして最初の丹波篠山コシヒカリ宣言のときに、ポケットティッシュなりをつくられたと言われたんです。大きなポスターもつくられています。私、拝見したんですけれども、その中でよくできたポスターかなと思ってしたんですけれども、その中で「健康で美しくなろう」という表現を使われています。健康でというのは食育の中ではわかるんですけれども、美しくなろうという表現について、少しどのようなイメージで美しくなろうを使われたのか、お尋ねしたいと思います。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  美しくなる、輝いた人になろう。元気で輝こうという、こういう意味だと考えます。 ○議長(渡辺拓道君)  恒田正美君。 ○11番(恒田正美君)  健康であろうという意味合いを強くイメージされているんだろうと思うんですけれども、美しくなろうと言うなれば、見た目にどれが美しいのか、個人差はあるんですけれども、そういうふうになれるのかなというふうに勘違いされる方があるんじゃないかと、私の中でふと思ったんです、この表現を見たときに。健康でっていうのはわかります。しっかり日本食を食べてというのが食育計画の中にはあるので、でも、美しくなろうというのは、ちょっとイメージが違うのかなと思ったので、今後またチラシというんですかね、これをつくられるときに考えていただければなと思うところです。  そして、人口減少社会の④ですね。私どものところも、お店に行こうと思えば、5キロぐらい行かないといけないんです。西紀中地区でも有償運送を始めますので、これまでからもやっているんですけれども。便利にはなったんですけれども、高齢者が行くには、やはり何百メートルとかいうのを歩くのもつらいというんです。私のおふくろも100メートル歩くのすら、有償運送の乗り場まで行くのすらつらいというんです。でもね、時々、移動販売車が来られるんです、家の前まで。大変喜んでいます。でも、少し高目です、購入金額は。  今、週に一度、柏原からコープこうべさんという形の移動販売車が来られています。大変それも重宝しています、私のおふくろも。その中で、移動販売車を利用料をっていうのを取られるんです。購入価格とは別に、約10%程度。多分その人件費じゃない、車代であるとか、ガソリンであるとか、そういう固定された費用をこの利用料に使われているんだと思うんですけれども、それがいざ買う、今言う年金生活者なりが負担になってくるんじゃないか、積み重ねられた年間に通したら。その辺についても、篠山市については、その移動販売車さんのほうに、利用料相当額の補助をするなりというようなことも今後、考えられるんじゃないかと思います。  そして、移動店舗や店舗・企業を起業するのを支援するというふうに言われたんですけれども、なかなかそういう起業されても、採算を合わすというところまでなかなか大変なようです。全国でも起業はされるんですけれども、続かないというのが実際にたくさんしていっていますので、支援については、いろいろ問題・課題があろうかと思いますので、その点十分配慮しながらの支援をしていただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  以上です。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  御指摘にありました移動料というのが、どの程度のもので、市内のそういう移動販売の方がどういうふうになっているのか、また仮にそれを市が支援、補助するとして、どれぐらいの金額になっていくのか、ちょっと申しわけないですけれども、今、全然調べができておりませんので、御指摘をいただきましたので、一遍調べてみまして、大きなお金でなければ、そういったことは地域の方に大変助かることにもなると思いますので、一遍調査をさせていただいて、検討させていただきたいと思います。 ○議長(渡辺拓道君)  恒田正美君。 ○11番(恒田正美君)  今のお言葉、私が平成23年に質問したときの部長がおっしゃった言葉とほとんど一緒です。「今後、コミュニティビジネスを起業されるときに何らかの指導をして、採算が取れます範囲でその支援ができないものかというふうなことを検討してまいりたいというふうに思います」というふうに、23年に言われています。それから7年間過ぎました。今、今後、そのころの状況とは違うので、でも、先ほど今田ではゼロと言われました。あそこは小学校校区というよりも中学校校区、広い範囲です。先日も今田のある方から、何とかしてよという要望が出てきたことがあるので、またその支援について、考えていただきたいと思います。  以上で終わります。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  これはお願いなんですけれども、こちらが検討したいと思っています。しかし、その時間がたって、担当者も変わってきたら、それがうまく引き継いでいかれないしということもあると思いますので、恒田議員におかれましては、これ検討せと言うていただいたら、こちらはもうまたそれを意識をもう一度きちんとしようと思いますから、その5年も6年もたってから、その昔の本会議で言うとるやないか言われても、これは本当にその言うだけのことであって、実際、じゃあ市民の方に何もできませんので、その都度ですね、御指摘いただいたらと思いますので、よろしくお願いします。 ○議長(渡辺拓道君)  ここで、暫時休憩とします。再開は午後1時とします。               午前11時58分  休憩               午後 1時00分  再開 ○議長(渡辺拓道君)  休憩前に引き続き、会議を開きます。  通告6番、國里修久君。 ○5番(國里修久君)(登壇)  議席番号5番、國里でございます。議長の許可をいただきましたので、通告の2項目について質問させていただきます。  まず1点目の、市民が幸福を感じるためにです。  人は何を幸せと感じるかは人それぞれです。市民の不幸や不安を減らし幸せをふやすことに市が少しでも貢献していくために、市民がどれだけ幸せを感じているかを調べ、不幸や不安を感じる点があれば、どのようなところでそう感じるのかを把握することが必要です。そうすることで幸福実感上の課題の解決に向けた方法を検討することができます。  これは東京都荒川区の区民総幸福度の取り組みの考え方です。「市民が幸福を感じているか」、こんなことをいきなり調査して、何になるのかと思われるでしょう。まずは市民満足度調査が必要と感じます。過去に、平成24年10月、市民満足度アンケートを実施された際、市が行っている施策について満足度が高かったもの、満足度が低かったもの、今後の重点的な取り組みが必要なものが調査できていたのに、それ以降、市民満足度アンケートは実施されていないのではないでしょうか。市民の皆様が市で行っている事務や事業にどの程度満足されているか、また何を重要と感じておられるかなどを把握し、皆様の考えや意向を市政に反映できるように「市民満足度アンケート」を実施したのではないのですか。1回すれば全てが把握できたということですか。施策評価は毎年されていますが、どちらが市民にとって大事だとお考えでしようか。私は、市民の立場で評価する「市民満足度アンケート」が重要だと考えます。  私の言う幸福度というのは、満足度と言いかえることができると思います。幸福度の指標の質問文で「子育て・教育いちばん」にちなんだ内容も含めた、市民満足度アンケートを再度実施するべきと考えます。そのような内容のアンケートを作成できないというお考えならば、「幸せリーグ」への参加が近道です。これは住民の幸福実感向上を目指す基礎自治体連合の「幸せリーグ」のことであり、設立趣意書には、「住民に最も身近な自治体である我々基礎自治体が果たすべき使命とは何であろうか。それは、住民の悩みや願いを受けとめ、その声に真摯に向き合い、地域の将来を見据えて新たな課題に果敢にチャレンジしていくことを通じて、誰もが幸福を実感できる地域社会を築いていくことである」と書かれています。「幸せリーグ」は基礎自治体同士が助け合い、学び合いながら政策の互換性を高めて向上していくことが目的であり、兵庫県内では加西市と明石市が参加しています。そこで市民満足度アンケートの実施とまちづくりの体制整備について、市長及び教育長の見解をお伺いいたします。  続いて、2点目の市民の健康づくりを進める取り組みとはです。  平成20年度の健診制度の改正により、メタボリックシンドロームの予防健診、いわゆる特定健診が始まって10年が経ちました。メタボは、特定健診でおなかの周りが大きい、つまり肥満に加えて血圧や血糖値などの検査の基準値を超えることで判定されますが、肥満のない方でも血圧や血糖値などが高く、メタボと同じように心臓や脳血管の病気にかかることがわかってきました。今では肥満のない方でも、血圧や血糖値の高い方への保健指導が検討されています。  篠山市では肥満でない方(非肥満者)で血圧・血糖値などが高かった方への保健指導を実施し、メタボ予防の健康セミナーに加え、非肥満者で検査値が高かった方及び市民を対象にした「健康セミナー」を開催、また、センター健診時には、特定保健指導を行うなど、新たな「非肥満者」という視点を取り入れた健康増進事業を行っていくとされています。篠山市全体に広がることを期待します。第100回定例会で特定健康診査の受診率を増加させるような取り組みの必要性を私は問いかけたことがございますけれども、受診率を増加させる取り組みが重要になってくるのではないでしょうか。  国では、全て国民がみずからがんを含む生活習慣病を中心とした疾病の予防、合併症予防を含む重症化予防、介護予防、後発医薬品の使用や適切な受療行動をとること等を目指し、特定健診やがん検診の受診率向上に取り組みつつ、個人や保険者の取り組みを促すインセンティブのある仕組みを構築することが重要であるという考えから、制度化される、保険者、これは市町村、都道府県ということですけれども、における医療費適正化や保健事業等に対する取り組みを評価し、基準を達成した保険者に対して、国庫補助金を交付する制度である保険者努力支援制度についての取り組みと意気込みについてを、お伺いいたします。  少し話は変わりますけれども、健康増進ということでは市職員のことも考える必要があります。施政方針の中には数多くの新規事業も盛り込まれ、町の魅力をますます高めるまちづくりを進めるとともに、住みよさを実感していただける「花を咲かせよう」予算という市民の方々に喜んでいただく考え方は、すばらしいと感じます。現在でも、市の職員にとっては既存事業と新規事業で業務は多忙となっている中で、庁舎の「午後8時一斉消灯」により退庁を促し、職員の健康の増進と節電に努めておられることも認識しています。  ワーク・ライフ・バランスの推進等働き方改革が求められている中、遅くとも午後8時までに退庁できるよう業務の平準化、計画的遂行に努めますと言っておられますが、事務事業量の適正化が伴わないと実現も難しいと考えますけれども、市長の見解をお伺いいたします。  以上で、この場からの質問を終わります。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)(登壇)  それでは、國里議員の1点目についてです。  篠山市では、市民が抱える課題への対応としまして、毎月、「こんにちは市長室」を実施したり、また「お出かけ市長室」を開催したり、また「ふるさと一番会議」を開いたり、こういったことで市民の皆さんのいろんな意見、要望など可能な限り聞いておりますし、また、市民ニーズに基づいて提案されました議員の皆さんの提案についても積極的に取り入れているところです。また、各種の計画などの策定に当たりましても、委員会には各関係者の方に参画いただくほか、関係する方々、団体でのアンケート、説明会、それらによってニーズの把握を行い、事業への反映に努めてきました。このように、満足度調査とは手法が異なりますが、いろんな情報収集により、市民の皆さんの満足度を高めるための努力をしています。  お話しのとおり、篠山市では、平成24年に総合計画に基づいた施策に対する市民満足度のアンケート調査を実施しました。抽出数1,500人、回答が680人、有効回答率44%というものでありまして、参考までにそのときのおおよその結果をお知らせしますと、市が行っている施策について満足度が高かったものは、「環境に優しい暮らしをつくる」「子どもたちが安心して学べる環境づくり」「健康・触れ合い・笑顔をつくる」、こういったものが満足度が高く、一方、満足度が低かったものは、「企業振興誘致で雇用を生み出し、働く人材を結ぶ」また、重要度が高いとされたのが「安心して受けられる地域医療を守り育てる」「上水道・下水道事業を安定させる」「安心安全の暮らしに向け地域の防災力を高める」、一方、重要度が低いとされたのが「芸術や文化資産を生かして町をつくる」「丹波篠山スタイルの住まいをつくる」「人権を尊重し温かい町をつくる」などとなっておりましたが、低いといいましても、大きく低いものではなく、普通に比べたら低いというものであります。また、そのとき実施された満足度が低く、重要度が高い施策としては、「企業振興誘致で雇用を生み出し、働く人材を結ぶ」「農地を守り、農業を継承する」、こういったものでありまして、こういったところに力を入れて施策展開をしておりました。  このような市民満足度調査を実施すべきではないかという御提案です。平成31年度に市政20周年を迎えるに当たりまして、平成30年度には検討会を設けて議論をしていくことになっておりますので、國里議員からの御提案は、その中で取り入れて、調査について検討していきたいというふうに考えます。  以上です。 ○議長(渡辺拓道君)  國里修久君。 ○5番(國里修久君)  國里です。  前向きな答弁をいただいておるのでいいんですけれども、少し最初に確認をしておきたいことがございます。平成24年に市民満足度アンケートを実施された、その当初のこれをする必要があるんじゃないかという考え方があったと思うんですけれども、その当初のこの市民満足度アンケートをしようとした、その当時のもとにあった考え方をちょっと聞かせていただけるんでしょうか。 ○議長(渡辺拓道君)  稲山政策部長。 ○政策部長(稲山 悟君)  政策部の稲山です。  そもそもの考え方については、市のやっている事業につきまして、無作為に抽出しておりますので、市民の方から御意向、それぞれが事業についてどのように思っておられるかということを聞かせていただいて、今後の市政に生かしていこうというようなことで始めたということでございます。 ○議長(渡辺拓道君)  國里修久君。 ○5番(國里修久君)  続いて、もう一個だけ確認しておきたいことがございます。この一般質問の通告によりまして、調べられたと思うんですけれども、荒川区の幸福度の取り組みと、この私が言っている幸せリーグについて、どのように受けとめられたかをまずちょっと教えてください。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  質問の中で取り上げていただきました「幸せリーグ」というものの紹介をいただきましたので、これについて調べさせていただきました。幸せリーグの正式名称は、住民の幸福実感向上を目指す基礎自治体連合というもので、現在、この基礎自治体連合には平成25年の設立当初52の自治体が加盟をされておりまして、自治体同士で幸せを目指して意見交換を進めていこうというものであるというふうに思います。  これについて、加盟をすればという御提案でありますが、県内の加盟団体に聞き取りをしましたところ、まず川西市というのは、設立時平成25年からこの理念に賛同して加盟をされておられましたが、現在の活動が事務者の研究会が中心となっていることから、平成27年から脱退されています。また、加西市については、平成28年に加盟をされています。加西市は、研究会など加盟自治体とのネットワークや助け合いが魅力である。研究内容を成果に結びつけるのは難しく、現在、研究を続けているとの回答をいただいております。また、明石市は平成29年に加盟されています。明石市は加盟したばかりでまだ具体的な、特にもう取り組みはしていないということでありました。  こういったことから、加盟することで幸せになるというわけでもなくて、篠山市が取り組んでいるいろんな施策の実現ということを実際の中でみんなで意見交換をしていくということでなかろうかと思いますので、これについては今後、検討させていただきたいと思います。 ○議長(渡辺拓道君)  國里修久君。 ○5番(國里修久君)  國里です。  そしたら、市長と教育長への質問につなげていきたいと思います。このアンケートについては、もう議論をしていいことになっているという答弁をいただいておるんですが、それの参考になればという思いもありまして、少し市長と教育長のお考えを聞きたいというふうにも思っております。  私が申し上げております、その子育て、教育いちばんというものに関して、質問内容をまず検討してみてはということなんですけれども、市民満足度アンケート、篠山市が行ったアンケートの質問内容をここの子育て・教育いちばんという内容に似ているところを見たところですね、ナンバー16番に「子どもたちの生きる力を培い、創造性を伸ばす事業」について、満足度はどうか。重要度はどうかというアンケートでございます。これは、この篠山市の取り組みが学校に教育支援員や介助員などを配置しました。英語教育を行う外国語指導助手(ALT)を配置しました。市内の中学2年生を対象にトライやるウイークを行いました。これに対して、満足度は1から6までどうか。これに対する重要度は1から6までどうかという問いかけのアンケートでございます。  荒川区民総幸福度指標の質問で、こういった子育て・教育いちばんにちなんだ内容の問いかけの内容を御紹介したいと思います。「子育て・教育環境の充実」という事柄に対しては、質問はこうなっています。「お住まいの地域における子育て・教育に関する事業、サービス、施設など提供しているものが民間か行政かを問わずですけれども、これが充実していると思いますか」、また、ちょっと似ている部分では、「生きる力の習得」という部分では、「お子さんが社会で生活していく上で必要な知識や技能、社会性、体力などを身につけていると思いますか」、そういった内容でアンケートが行われている状況です。  今、紹介しましたけれども、どちらのほうが住民が満足していることが読み取れるでしょうか。執行者をして住民へのサービス、また新規事業等でもう一所懸命取り組んでいただいていることを、執行者としては、一所懸命取り組んでいるんだよっていう思いがあっても、住民の方々が満足を感じていなければ意味がないと思います。せっかくの市長や教育長の思いが伝え切れているか、ここは本当にどっちが確認できるかというのは、先ほど御紹介した荒川区の行っているこの内容でアンケートを行うほうが、満足されているか、幸せを感じておられるかを調査することができるんじゃないかと思います。これはまねになりますけれども、荒川区のまねをしてでも取り組むことが市民の満足度のアップ、幸福度のアップにつながると私は考えているんですが、市長、教育長、どのようにお感じになられますか。 ○議長(渡辺拓道君)  前川教育長。 ○教育長(前川修哉君)  今アンケートの内容について、その差異をお示しいただきました。市長が申し上げましたように、今後アンケート調査をする際には、教育委員会としても、そうしたことをもとにして考えていきたいと思います。  ここで御質問をいただきましたので、私なりの教育面からの幸福度、そして満足度について考えを述べさせていただきます。  私は、幸福度、満足度というのは違うというふうに考えております。最初に議員がお書きのように、何を幸せと感じるかというのは、これも人それぞれでございます。しかしながら、世界的にもブータンが幸せの国で幸福度ナンバーワンでございました。しかし、それは満足度が一番だったらそうじゃないんです。これはハーバード大学の75年間の研究の中で、人が幸せと感じるのは何かと。最終的には人間関係にたどり着いたんです。物とか、そうしたことの豊かさではありませんでした。これをベースにして教育というものを考えないといけないというふうには考えております。  それで今まで児童文学の中で、「青い鳥」は御存じだと思うんですけれども、青い鳥は幸せのもののリング、最終的には自分のところにあるという、それは大人たちにとっても啓発する文学でございます。これは読み継がれております。そしてその中でメーテルリンクが述べておりますのは、「みんなが考えているより、ずっとたくさんの幸せが世の中にあるのに、大抵の人はそれを見つけないのですよ」と。これはもうずっと長い間の世界中で読み継がれているメーテルリンクの名作です。つまり、今、篠山市でやろうとしていますのは、市長が申しますように、幸せを聞くために、ずっと議論が出ていますように、ふるさとの教育の中で、私たちが見過ごしてきたものをもう一度見直そう。それで子どもたちが幸せをつかんでいくというような、今の生きる力なんですけれども、この点については、そういうふうに考えようと思っております。  そしてもう1点は、映画の中でチャップリンが言っていることがあります。それは人生を豊かにするためには何が必要。3つです。「ほんの少しのお金と少しの勇気、そして豊かな想像力が必要だ」と言っているわけです。私もこれ同感です。したがいまして、子どもたちに今、ずっと豊かな想像力をつけるために、非認知能力という御質問もありました。そんなことをずっと積み重ねていく中で、子どもたちが幸せをつかんでいこうという考え方でございます。  そしてもう一つは、幸せと満足度の違い。これは、私が社会教育の中で地域づくり、西紀丹南町教育委員会のときに、社会教育主事として地域の方々と地域づくりを考えているときに、住みやすさの8つの条件ということがずっと残っています。今、議員がおっしゃっているのは、住みやすさの条件じゃないかなというふうに私は思うわけです。それは全て「通う」である。通勤です。住みよしさの条件、通勤に、次、通学です。これはずっと議論されています。そして、3つ目が通院です。今、病院へ行くということ。3つ目が通所です。先ほども店がないという話が出てたんですが、これが4つです。そして、次にありますのが通婚です。これはやはり人ですね。結婚したりすること。それは偶然がたくさんある町であること。もう一つは人権の問題も出てきます、ここに。そして次、通信という情報です。これで桑原にできて、全部電波が入るようにはなりました。そして次に、通信の次にあったのは通行です。これは今、取り組まれている公共交通の話です。そしてもう一つが通貨なんです。お金の回りがいい町なんです。これが今インバウンドか何かでお金の巡りをよくする。私はそういうふうにして物事を考えますので、住みよしさの条件と幸福度は違うんですけれども、未来を聞いたりというところもあるんですけれども、そんなふうにして教育を考えておりますので、今言いましたように、想像力でありましたり、体験を通して、子どもたちが自分で幸せをつかめる力。もう一つは環境を、住みやすさの条件を整えていくことによって、いい町にしていきたいと。これは市長部局と一緒になってやらないといけないことですけれども、そんなふうに考えております。  以上です。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  当時はですね、子どもたちにどう生きる力を培い、想像力を伸ばすというところで、今お話ししたように、教育支援員を置きましたとか、ALTを配置しましたとか、トライやるウイークを行いましたとか言われるんですけれども、子育てに限って言いましたら、このアンケートをとりましたのは平成24年。それから以降、ここ数年間の間に、子育て施策としてはかなりいろんなものができております。中学3年生までの医療費無料化は、平成26年からです。予防接種の助成は平成25年度から、子育て世代包括支援制度が平成28年から、出産祝い金は平成27年ごろから、子育てアプリ、平成29年、多紀こども園、味間こども園、子育てふれあいセンター、こういったことをずっと整備をしてきておりますから、当時は、しかしそういう効果が余りなかったので、こういう質問しか、子育てに関してはできなかったと思いますけれども、現下ではそういった質問ができるのではないかというふうに思います。  それとですね、教育長が話されたことに関連する、この幸せというのは、幸せだと思う人の、何が大事かというと、健康、人とのつながり、自分のこの役割、こういったものが幸せと感じる大きな指標であると言われていまして、ややもすると、こういうアンケートをとるとですね、あなたのところは、交通のアクセスですか、天気が暖かいですかとか、そういう何かしら、今までのその発想の、もっともっと整備をしなさいというような発想からのまちづくりではなくて、この幸せリーグの根本にあるのは、これからの少子化、あるいは政治の社会の中でですね、人々が何を幸せを求めるのか、それとともに、自治体は何をですね、違ったいろんな価値観の中、やることがあるのではないかという、何かこうつながりだと思いますので、単なるあなたの地域は不便ですか。求められますかということではまた、別のですね、もっと価値の違うものではないかと思います。  篠山市内の地域を見ましても、國里議員の大芋地区なんかは、幸せ度ナンバーワンかもしれませんね。いろいろな人とのつながりとか、いろんな地域の事業に皆さんそろって集まって、子どもたちを大事にして、一緒にお年寄りも取り組まれている姿は、まさにそういうものを求めているものではないかというふうに思います。 ○議長(渡辺拓道君)  國里修久君。 ○5番(國里修久君)  市長からこのアンケートを行った後に、いろんな子育て施策を行ったという内容の説明をいただきましたが、そういうあれをしました、こういう取り組みを行いましたという内容で、満足度はどうですかというアンケートの内容だと、前と一緒だから、今度は確かにこの問いかけの形が正しいか、間違っているか、私もこれは検討してもらわなあかんと思うんですが、今確かに教育長もおっしゃいましたけれども、最後の幸福度は、人間とのつながり。それにつながるのはもうこの荒川区の調査にも出ていました。最後は、人と人とのつながりが幸せを感じる状態になるということはあるんですが、もしアンケートをされるという考えがあるんで、私も再度言いませんけれども、その中に、例えばですよ、こういう取り組みをしました、子育て施策をごっつうやりましたじゃなくて、「お住まいの地域に子育て、家庭に対して理解し、協力する雰囲気があると思いますか」とか、「自分が望む子育てができるような環境があると感じますか」とか、そういった、取り組みをしたことではなくて、これは全て取り組みが含まれていると思うんですよ、問いかけに。そういった形でアンケートをとる形を検討されるほうが、私は意味のある調査ができると感じているんですが、いかがですか。 ○議長(渡辺拓道君)  稲山政策部長。 ○政策部長(稲山 悟君)  政策部の稲山です。  ただいまの國里議員の御質問ですけれども、県内で満足度に関してはアンケート調査をしているのが、毎年やっているのが8市ほどあるようでございます。詳細の中身まではこちらもつかんでいないんですけれども、恐らく今言われたような、施設をつくったからとか、どういう制度をしたからというのではなく、調査をしているのかなというふうに思います。今、國里議員が言われましたとおり、人の価値観というのは変わっていっているというふうに思いますので、制度をつくったからそれでよいとか、制度ができたからよいということではないと、今言われたような趣旨のことについては、検討会の中でもですね、実際実施するところがまだ異なっていることだと思いますけれども、今言われたような趣旨につきましては、十分検討していきたいというふうに考えております。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)(登壇)  それでは、國里議員の2点目です。  厚生労働省の調査で見てみますと、医療費に占めます生活習慣病の割合は、3割を超えて、死亡原因でも6割を占めています。この生活習慣病の予防のために、40歳から74歳までの方を対象に、メタボリックシンドロームに着目し、特定健康診査を行っています。特定健康診査におけるメタボリックシンドローム該当者及びその予備軍の状況は、現在策定を進めています「篠山市国民健康保険第2期データヘルス計画」のデータ分析から、国や県の平均と比較しますと、1~2%高い割合となっています。  メタボリックシンドロームと判定された場合は、健康課保健師または医療機関において、特定保健指導を受ける対象となります。また、国では、肥満でなくても血圧や血糖値が高い方(非肥満高血糖)への特定保健指導を検討しています。篠山市では、これに先駆けて、国立循環器病研究センターの研究に参加し、健康診査の受診によって非肥満で血圧や血糖値などが高いと判定された方で、承諾を得られた方に対し、保健指導を試行的に実施しています。データヘルス計画の分析から見ますと、非肥満高血糖の対象者は、国県の平均よりは低いものの、平成28年度では、7.4%の割合となっています。そこで、平成30年度は、研究に参加したノウハウを生かし、非肥満で高血圧や高血糖などを有する該当者への保健指導や市民の方への健康セミナーを実施していきます。  国民健康保険法の改正による新たな財政支援として、医療費の適正化などの取り組みに対する保険者努力支援制度が本格的に始まります。この制度は、特定健康診査の実施率や重症化予防、保険税収納率など12の項目で評価され、点数に基づき財政支援が受けられます。平成30年度の取り組みとして、特定健康診査の平成28年度受診率は34%でしたが、平成30年度は40%を目標とし、受診率向上に向け、国保に加入割合が高い、農業者や自営業者などが一堂に参加される会議等での受診勧奨や、未受診者への受診勧奨はがきの発送、重症化予防対策では、かかりつけ医と連携した糖尿病性腎症重症化予防への取り組みを新たに実施します。また継続して、ジェネリック医薬品の差額通知、重複頻回受診・重複服薬者への訪問指導、歯周病検診、保険税収納率の向上にも取り組みます。  また、個人へのインセンティブの提供も保険者努力支援制度の評価項目となっています。國里議員から加入者に対するインセンティブの取り組みについて、平成27年6月議会で御提案をいただきました。個人へのインセンティブは、加入者みずからの健康づくりへの意識を喚起すること、第一歩を踏み出すきっかけとすることなどが目的であり、特定健康診査受診率向上、医療費の低減などが期待されます。篠山市として、インセンティブの効果、財源、必要性、取り組み方法などさまざまな観点から、インセンティブのあり方を検討します。  保険者努力支援制度では、12項目を積極的に取り組むことによって、国からの財政支援が増額されます。平成30年度は、新たな取り組みを進めるとともに、今後さらに実施可能なものがないか、医療保険課と健康課の連携の中、保険者努力支援制度の項目に取り組んでいきます。  最後に、新規事業を含めた事務事業量の適正化については、現行の職員450人体制を基本としつつ、組織改革や業務量に応じた職員配置に努めていきます。平成30年度においても、重要施策を推進するために、法務専門員や農都創造政策官の配置など、専門的知見を有する人材の新たな登用や、再任用職員、臨時職員の任用などにより、柔軟に効果的な組織の構築を図り、必要な部署に必要な人材を配置するように努めていきます。あわせて、ノー残業デーの徹底や事務の効率化、また、部署間での応援態勢の強化など、時間外勤務の縮減に向けた取り組みも進め、職員が健康的に元気に仕事ができるような環境を整えたいと考えます。  以上です。 ○議長(渡辺拓道君)  國里修久君。 ○5番(國里修久君)  國里です。  保険者努力支援制度の取り組みについて答弁いただいたんですが、この制度をうまく利用するためには、なお一層の健康増進と受診率を増加させるというふうに力を入れていかないといけないと思うんですが、前回も私、ふやす取り組みをもっともっと考えていかなあかんということも言いましたけれども、今回特に行政として、旗振りをしっかりしていただいて、取り組んでもらわないと、せっかくのこの制度、うまく利用しないと、私はもうもったいないと感じておりますので、皆さん方が旗振りをしてもらう。でも、市民の方々が行動してくれないということになったのでは済まされないと、私は感じます。ただ、取り組みを一所懸命頑張って、行政として頑張っても、実際ね、受診も忙しいからされない、いろんな事情があると思うんですけれども、そこを市民の方々行動するような取り組み施策を考えながら、進めていかないと、先ほど言っていただきました34%を40%に上げていくと。これもなかなか私、この数字を否定するわけではないですけれども、これ40に持っていこうと思ったら、新たな取り組みで行動しないと、この数字に持っていけないというふうに感じますが、結果やったんですけれども、市民の方々が行動してくれませんでしたので、こうでしたっていうわけにはいかないと思いますけれども、その点はどうお考えでしょうか。
    ○議長(渡辺拓道君)  倉保健福祉部長。 ○保健福祉部長(倉 剛史君)  今回、保険者努力支援制度につきましては、その流れの法の中で、やはり一番肝心なのは、健診の受診率のアップというのが一番大きな項目でありまして、それを通じて、ほかの項目もやってきている関係でございます。  今回、先ほど市長の答弁でもふれさせていただきましたけれども、過去には未受診者に対しての個別電話という形での取り組みもしたことがございます。これはもうほぼ成果が出なくて、個別で電話しても、受診勧奨をやっても出なかったということがあります。今、国民健康保険につきましては、データヘルス計画の運用をさせていただきまして、いろんな受診とレセプトの点検をやることによって、いろんな健診のプラスの効果の議論が数値であらわせられるようになってまいりました。1点は、やはり健診を受けている。受けていないによって、かなり医療費の違いにつきましても1.5倍ぐらいの違いがあったりするような数値も出ています。そういうところで、今まで、昨年も未受診者に対しての受診勧奨とかやったんですけれども、やはりちょっと少し事務的な勧奨制度に終わってしまったというところがあると思います。そのあたり、せっかくいろんなところ、データが出て、健診のプラス効果というのが出ていますので、未受診者健診になっても、広報であっても、またいろんなこれから、実際国保に加入されている、団体、農業者だったりとか、御商売をされている方とかあるんですけれども、そういう場面において、出向いたり、資料提供する。目に見えて、やっぱり健診というのは大事だと、将来を考えるとしっかり健診をとって、適正な医療を受けましょうというところというのを、しっかりとアピールして、健診率の向上に取り組んでまいりたいというふうに考えています。 ○議長(渡辺拓道君)  國里修久君。 ○5番(國里修久君)  國里です。  続きまして、健康増進ということで、市職員のことにもふれておりますので、確認をさせていただきたいと思います。  午後8時に一斉消灯ということになっています。本来なら、もっと早く、早い時間に退庁できるように指示するべきと考えるわけですけれども、午後8時というのは、どういったことから決められた時間なのかをお示しいただきたいと思います。 ○議長(渡辺拓道君)  梶村総務部長。 ○総務部長(梶村徳全君)  午後8時の一斉消灯というその基本的な考え方としましては、家族が団らんして、夕食等をとれる、そういった時間ということで、8時というものを目安に考えたというふうに理解しております。 ○議長(渡辺拓道君)  國里修久君。 ○5番(國里修久君)  わかりました。そうしましたら、新規事業や拡充を行う上で、やっぱりスクラップアンドビルドという考え方でやることも想定できると思うんですけれども、これに関しては、どのようにお考えになるんでしょうか。 ○議長(渡辺拓道君)  梶村総務部長。 ○総務部長(梶村徳全君)  まず事務事業量が適正かどうかという前に、今、総合計画に示しておる事業でありますとか、また施政方針の中で示している事業、こういったものにつきましては、いわゆる市民の福祉の増進でありますとか、また市民サービスの向上、そして篠山市の今考えておるまちづくり、そういうものを進めるためにどれも必要な事業でございまして、その中には議員各位から御提言、御提案を頂戴した、そういう事業も多々盛り込んでいるところでございます。  スクラップアンドビルドにつきましては、なかなか難しいところもあるんですが、ただ、市として、その仕組みとして持っておるのは、これは政策部の行政経営課のほうが毎年度行っておる事務事業評価というのがございます。この事務事業評価の中で各部局、各課から、例えば、そういう効果がなかなか上がらないものについては、縮小でありますとか、またこの事業とこの事業を合体させたほうがより効率的効果が見込めるのではないかとか、もう少しちょっと効果を生むために、その事業そのものを見直したらいいんじゃないかといったようなことを検証する、そういう仕組みはありますので、それをもっとフィードバックしながらやっていければ、そういったものにつながっていくんじゃないかというふうに考えております。  以上です。 ○議長(渡辺拓道君)  國里修久君。 ○5番(國里修久君)  國里です。  いろいろと説明をいただいたんですが、午後8時に本当にお仕事が終われるのかなという心配をするわけです。いろんなところを説明いただいた中で、業務全体の割合を100、全体を100と考えた場合、この自治事務ですか、これは絶対削ることのできない業務という考え方なんですが、本来削ることができない、こういった自治事務が7割とした場合、残り3割ぐらいしかこの市独自で行える事務量、これは新規事業もそうですが、ないのではないかというふうに思います。でも7割で、普通の市独自で行っている事務量が3割、100%であるにもかかわらず、確かに総務部長がおっしゃいました議員の提案で、内容がふえた場合、当然仕事量としてふえるわけでございますけれども、この新規という事業の仕事がふえれば、勤務時間内では当然終わらなくなってしまうということになります。こういった場合、時間外手当が生じるというふうに思いますけれども、そういったことは考えて、当然考えておられると思うんですが、そこの部分は、どういったお考えで進めておられるのかをちょっと確認させていただきたいと思います。 ○議長(渡辺拓道君)  梶村総務部長。 ○総務部長(梶村徳全君)  今、國里議員さんがおっしゃいました、その自治事務が7割で、それ以外の市独自の事業が3割という、その比率が何をもって、何の根拠をもっておっしゃっているのかわかりませんし、我々としても、そういった区別をしたことはありませんので、申し上げられませんが、時間外勤務につきましては、基本的に原則論ではございますけれども、当然上司の命令によって行うものでございます。また、予算の範囲内で遂行するのが原則でございます。ただし、時間外勤務を行う範囲としましては、臨時的な業務、または特命業務で急を要するもの、恒常的な業務で一定期間内に処理せざるを得ないもの、特殊事情のあるものというような定義づけをしております。これは、それぞれの業務にそのことは周知をしているところでございます。ですから、不要不急な時間外勤務は縮減に努めるように、また時間に余裕のある回答期限を設定するなどして、不要な時間外勤務を発生させないように、そして計画的な執行に努めるようにということを全部局に通知し、周知をしているところですから、その中で、今申し上げましたように、時間外勤務をせざるを得ない、そういった、例えば災害対応でありますとか、そういうものが発生しました場合は、それはそれでまた予算的な措置も含めて、対応はしているところでございます。  以上です。 ○議長(渡辺拓道君)  國里修久君。 ○5番(國里修久君)  國里です。  先ほど私、7割と3割と言いましたけれども、根拠は別に5割、5割かもわかりませんし、6割、4割かもしれませんが、今の現状が100%という感覚でお伝えして、これに対して新規事業が入ってくると100を超えるのでという感覚で、申し上げたわけでございます。  午後8時以降の残業ということになった場合、強制的に照明を一斉消灯というようなことが書いてあるんですが、実際にそんなことになると、照明1つで仕事をしたりということになると、労働環境というか、労働を安全的にも足元がちょっとね、ここだけしか見えない状況では、いろんな事故が起こったり、また精神的にも問題があるというふうに考えるんですけれども、その一斉消灯で帰らすという考え方は、ここはあれなんですかね。状況によっては、電気をつけてもいいという考え方でおられるのか、ちょっと確認をさせてください。 ○議長(渡辺拓道君)  梶村総務部長。 ○総務部長(梶村徳全君)  今、國里議員おっしゃったことは、市長もその辺のところはかなり心配をしておりまして、確かに時間外勤務も縮減ということで午後8時の一斉消灯ということも意識づけのために行っておりますけれども、過日ですね、その運用につきましては、当然、全職員、配置をしておりますけれども、そういったLEDのライトだけで執務を行うというのは、確かに健康上もよろしくありませんし、また、メンタルという面もよろしくありませんので、その辺は一応最低限度の照明は当然つけても構わないということで周知をしておるところでございます。ですから、一方で時間外勤務の縮減という命題もありますが、一方で当然、職員の健康の保持というものもございますので、そこのバランスをうまくとりながら、そういったものを進めてければなというふうにこちらは思っておりますので、そういうことで御理解をいただきたいと思います。 ○議長(渡辺拓道君)  國里修久君。 ○5番(國里修久君)  國里です。  先ほどちょっと前の答弁の中で、時間外労働というふうに関しては上司の命令があったり、それは予算の範囲内でという答弁をいただいたわけですが、なかなか仕事がおくれておれば、一所懸命仕事をしないかんという思いで、職員方は一所懸命仕事をされると思うんですけれども、そのときに、上司として仕事がどうなっているのか。これはきょうはちょっと時間外で仕事をしてくれよというふうにつながりにくいと思うんです。ちょっと仕事がおくれているわ、頑張って自分が一所懸命仕事をしたいという思いで取り組んでいるのか。指示もらわへんけれども頑張るのか、そこら辺微妙なところがあると思うんですが、上司から、やはりこういうのは部下に対して、きょうは時間外やってくれよとかいうのは、きっちりとできている状況にあるのかということだけ確認させてください。 ○議長(渡辺拓道君)  梶村総務部長。 ○総務部長(梶村徳全君)  先ほど申し上げましたように、時間外勤務につきましては、所属長の命令により行うものであると。ですから、今、國里議員がおっしゃったようなことは、当然各部局できっちりとされておると思いますし、また、この月、そういう時間外勤務の状況、そういったものは総務課のほうに集計が上がってきますので、その中でその状況を確認して、いわゆる定期的に確認した上で、時間外勤務が多いとか、そういう場合は、それが何に基づくものなのか、何が原因なのか、そういったヒアリングなんかも適時行っているところではございます。 ○議長(渡辺拓道君)  國里修久君。 ○5番(國里修久君)  國里です。  ただいま時間外勤務については、きっちりとされていると思うという答弁をいただきました。健全な市になるためには、まず職員が健全に仕事ができない、仕事ができるようにするということも必要なことだというふうに思います。業務の平準化と計画的遂行に努められるということに対して、今後も注視をしていきたいと思います。  以上で、質問を終わります。 ○議長(渡辺拓道君)  國里修久君の質問は終わりました。  ここで、暫時休憩をいたします。再開は報道をもってお知らせします。               午後 1時55分  休憩               午後 2時35分  再開 ○議長(渡辺拓道君)  休憩前に引き続き、会議を開きます。  一般質問を続けます。  通告7番、栗山泰三君。 ○4番(栗山泰三君)(登壇)  議席番号4番、栗山でございます。ただいま議長の許しを得ましたので、通告に従い質問をさせていただきます。  質問事項1、定住促進につなげるさらなる取り組みを。  東岡屋自治会では、「わが家・わが村のふるさと篠山に住もう帰ろう運動」について、学習会を開催しました。その中で、啓発DVDの鑑賞を行いました。まずは、篠山市民を対象に展開しようとする事業ですが、そのDVDの内容から、篠山市以外の方を対象に啓発すべき内容ではないかとの印象を受けました。DVDの裏面には、「篠山は、子どもから年配者まで明るく元気に幸せに暮らせるところです。そうです、これからは「篠山の時代」です。篠山の時代を目指して「ふるさと篠山に住もう帰ろう運動」をわが家、わが村で、みんなで取り組んでいきたいと思います」との説明がされています。これは、家族を篠山に呼び戻したいとのメッセージが含まれていると理解するところです。しかしながら、最も大事なのは、当事者ではないでしょうか。篠山市民が啓発DVDの内容の意図をしっかり理解し、定住に向けた取り組みを始めようとするきっかけとなると考えておられるのか、「わが家・わが村のふるさと篠山に住もう帰ろう運動」の今年度の実施状況をあわせ、市長の見解を伺います。  また、今年度2回目の東岡屋自治会での住民学習会では、人権推進員である篠山市社会福祉協会事務局長の前田氏より、岡野地区人権・同和教育研究大会と健康講座について講話がありました。  前田氏からは、健康講座でのささやま医療センターの片山病院長の生活習慣病と認知症の予防についての講演を引用され、「人の世話になりたくないと誰しも思います。将来的には、誰もが高齢になると障がいを持つので、支援が必要になります」と話していただきました。さらに、片山病院長の「病の原因は地域社会のありようにあり」という考え方は、十分納得できると参加者から声がありました。この意見には、私も賛成するところです。また、チンパンジーではがんによる死亡率が2%以内、日本人は、2人に1人50%ががんに罹患、がんによる死亡は3人に1人33%とのことです。がんが増加した原因は、人間がつくった文明社会の環境であり、要するに地域社会のありようが大きな要素になっているとのことです。  また、岡野地区人権・同和教育研究大会での社会福祉法人わかたけ福祉会の河南理事長からは、こども発達支援センターでの取り組みについて講演いただき、「篠山市消防署員が発達障がいのある人の人命救助を率先して学び、そのマニュアルがきちん整備されているということがすばらしい」との話がありました。  まちづくり協議会などの事業を通じて、みんなで住みよい町をつくり上げたいと考えます。もっとまちづくり協議会や自治会の事業に参加して、地域を風通しのよい組織にしていくことこそ重要であると考えます。また、市民が健康で長生きできる地域にすることこそ、最重要課題と言えます。それには、「住もう帰ろう」の精神が宿ります。  先日、丹波市議会議員から、なぜ丹波市に帰ってきたのかについて話を伺う機会がありました。東京で丹波市出身者の集まりに出席したことが理由であったと伺いました。このように、市外在住の篠山市出身者の集まりは、魅力的でよい機会でもあります。定住促進につなげる、住もう帰ろう運動に寄与する取り組みとして、わが家・わが村のふるさと篠山に住もう帰ろう運動啓発DVDをそのような集まりで鑑賞していただくことで、定住促進につなげてはと考えますが、市長の見解を伺います。  さらに、そのような集まりに対して、篠山市として支援してはと考えますが、市長の見解を伺います。  以上で、この場での質問を終わります。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)(登壇)  それでは、栗山議員の定住促進への取り組みについてです。  東岡屋自治会では、篠山市が進めます「わが家・わが村のふるさと篠山へ住もう帰ろう運動」の1つであります住民学習会を実施していただいて、ありがとうございました。現在、自主企画の住民学習会を実施されています約170の自治会のうち、本年度は、合同で実施された自治会や実施予定の自治会を含み、およそ110の自治会で定住促進の住民学習会を実施をしていただいているところです。急なお願いにもかかわらず、およそ3分の2の自治会で実施をしていただいており、市民の皆様の関心の高さをうれしく思っています。  栗山議員お話しのとおり、身近な地域での生活のありようが、住み続けることと関係しますので、今住んでおられる市民の方々が健康で、生き生きと幸せを感じて暮らせる地域であることこそが、定住促進につながると考えますし、移住していただく方も多くなると考えます。岡野地区では、自治会、またまちづくり協議会において、健康講座や人権・同和教育研究大会を開催されて、生活習慣病対策、発達障がいのある方への支援などについて学ばれたようで、地域みんなで住みよい町をつくり上げようと努めておられます。このような活動は、「わが家・わが村のふるさと篠山へ住もう帰ろう運動」で考える住民一人一人が我が事として地域にかかわることの1つと考えます。今後もそのような地域活動を支援するとともに、平成30年度も「わが家・わが村のふるさと篠山へ住もう帰ろう運動」の住民学習会の実施を各自治会へ呼びかけ、市民の皆さんと課題を共有して、住みよいまちづくりに取り組んでいきたいと考えます。  啓発DVDについては、篠山市出身の方が集まる機会を捉えて、DVDを鑑賞していただくようにお願いをしていきたいと考えますが、時間が少しかかるといったことがありますので、皆さんにお願いをしていきたいと考えます。また、インターネットの「まるいのテレビ」でも閲覧できますので、これについても広くPRをしていきます。ほか、自治会で実施されます移住・定住促進の取り組みに対して、上限10万円を助成する「わが家・わが村の住もう帰ろう運動推進補助金」を平成29年度からスタートさせています。この補助金を活用して、自治会で出身者や移住希望者との交流を計画されているところもありますので、そのような機会にこのDVDを鑑賞していただくように呼びかけていきたいと考えます。  以上です。 ○議長(渡辺拓道君)  栗山泰三君。 ○4番(栗山泰三君)  ただいま市長より答弁をいただきました件についてですが、特に啓発DVDにつきまして、各集落におきまして、勉強会をさせていただいておるんですが、特に住民にとってその啓発DVDがなかなか理解しにくいなという声も聞いております。内容が市長も出られておるということで、住民にとっては理解がある面しにくい部分もあるかなというふうにも思うんですが、せっかくのDVDですので、それによって、地域の住民が今後とも生活をその地域で楽しくできるような、住民自身が感じられるDVDにさらになることを私は祈っておるようなことでございます。  それともう1点について、そういう集まりのときに出身者、東京でのそういう集まりのときにでもそういうDVDを流して見ていただいて、篠山の様子を見ていただいて、そしてさらに篠山市に住もう帰ろうという意識を持たれる方が、丹波市の方と同じように持つことができるんじゃないかというふうにも思っております。そういう点で、ある面有効な方法ではないかと思っております。  ここでもう一つ述べておきたいことは、消防署員が、河南理事長が申し上げたんですけれども、発達障がいの子どもたちに対して、マニュアルをつくるために子どもたちに、そこに行かれて、そういう対応マニュアルを作成されたということは大変すばらしい活動ではないかと思っております。将来どんな方でもやがては障がいに近い方になるので、そういう取り組みが最終的には高齢者、あるいは全住民に対する取り組みとなる1つの指針を持たすためにも、大変有効な、有用な署員の仕事ぶりじゃないかと感動しております。  その点については、私、大変うれしく思っておりますので、署長、どないですか。その件について。 ○議長(渡辺拓道君)  通告がない。 ○4番(栗山泰三君)  通告外ですか。ごめんなさい。それではよろしいです。じゃあ結構です。  今回この関係人口というようなことで、2月22日に丹波市と合同の議員研修会をしていただきました。その中で福知山公立大学の教授によりまして、関係人口というような言葉をさらに勉強させていただきました。これは議長により、この前、受けたんですけれども、この関係人口という考え方が、今回総務省からも、「これからの移住・定住に関する研究会では、17年4月に中間報告として関係人口に着目する意義を説いている」というような文言が書かれております。この文章は「ガバナンス」の2018年度2月号に書かれておる文章なんですが、島根大学の教授・作野広和さんが書かれたコメントなんですが、この関係人口について、述べておりますが、それをちょっと紹介させていただきます。  「14年にスタートした地方創生計画をきっかけとして、各自治体は人口ビジョンを策定し、数値目標を設定することが事実上義務づけられたため、定住人口の維持は避けられない命題となった。しかし、日本全体が人口減少をするとともに、低出生率が続く中では定住人口の維持は移住者の奪い合いを招いた」というようなことが書かれております。なかなか定住人口については、総務省の地方創生ということで各自治体のほうでは、苦慮しておる現実が伺われます。篠山でも同じことであるんですが、そこで、この関係人口についての取り組みについてのことで、自治体が果たすべき役割ということで、3つ提言されております。地域の誇りを醸成することがまず大事であると書いてございません。つまり地域に誇りを持つ、そのようなこと。社会教育への予算的、人的投資を惜しまないことが求められると、この教授は述べられておりますが、この件について、どのように考えておられますか。 ○議長(渡辺拓道君)  栗山議員、申しわけないですけれども、その関係人口の部分とこの通告の部分はどう関連づけてもらわんと、ちょっと受け付けられないんですけれども。 ○4番(栗山泰三君)  議長には昨日、ちょっと通告させていただきましたんですけれども、もしお伺いできる範囲で述べられたら結構です。 ○議長(渡辺拓道君)  稲山政策部長。 ○政策部長(稲山 悟君)  政策部の稲山です。  ただいま関係人口ということでお話をいただきました。関係人口というのは、最近出てきた言葉のように聞いておるんですけれども、関係人口の関係とは、関心であったり、関与であったりというふうなことで、資料等の説明があります。長期的な定住の人口でもなく、それから観光とか交流とかという、そういったものではなくって、地域といろんなかかわりを持たれる方、例えばお彼岸になりますけれども、お彼岸に墓参りに帰られるとか、月に一回空き家を見に帰るとか、そういった方を関係人口というふうに定義というんですか、そういうふうに今、解釈されております。  そういったところに注目して、その関係というのを長く続けることによりまして、将来的な移住、そして定住につながるような取り組みが必要ではないかというのが、多分今の総務省のほうの検討会が出されているような意見でもあります。それを予算的にどうかということになるかと思うんですけれども、実際そのいきなりその移住というふうにはこれ結びつかないというふうに思いますので、篠山市では、暮らし案内所のほうで定期的に空き家のツアーですか、そういったものも開催させていただいたり、事あるごとに移住希望者の方に連絡を差し上げたりということで、とにかくつながり、関係を続けさせていただきまして、将来的な移住につなげていきたいなというふうなことでございます。ちょっと御質問の趣旨とは違うかもしれませんけれども、そういうことかなというふうに思っています。 ○議長(渡辺拓道君)  栗山泰三君。 ○4番(栗山泰三君)  突然振りまして、申しわけございませんでした。この関係人口に対して、地域で取り組むことということで、地域の誇りを醸成することが重要であるというように述べられております。去る3月10日のひな祭りの事業については、まさにそれが当たるのではないかと私は考えております。この前、住吉神社で、福住地区ですね。市長、教育長もおられたと思うんですが、議長を初め、参加させていただいたんですが、私も。やはりそのように地域の文化に触れて、ひな祭りを通して地域を誇りに思うような事業が、やはりかなり意味があると思います。やはり住民が地域を誇りに思うことがなければ、関係人口は進まないと。他地域との関係を持つためには、やはり住民一人一人が誇りに思うということが重要な要素であると述べられております。住民が誇りに思うということは、地域を知り、地域を学び、そういうような学習の機会を今後持つことが重要であるとも述べられておりますので、そういう意味でも、ひな祭りの事業は、今回は住吉神社、前年度は市野々でしたか、地区であって、地域でそれぞれの文化を拝見できるよい機会じゃないかと私は思っております。  そういう意味で、そういうひな祭りの事業は、あれは県の事業だと思うんですが、今回そういう社会教育への予算的、人的投資を惜しまないことが求められるというふうに述べられております。やはりそういう地域の文化に対する、自治体がある程度予算的なことをすることが重要じゃないかと思っております。  それと2つ目で、3つあるんですが、関係ビジョンの作成ということが述べられております。はっきりとビジョンを設けて、それを明確にするということがやはりこの関係人口をふやすためには重要であると、自治体はやはりその関係ビジョンの作成を行いなさいというように言われております。そして3つ目にですが、関係人口ができる環境を構築することで、それはつなぐという作業が求められます。地域、地域をつなぐという作業をする上では、そういうつなぐという作業をするために自治体がある面そういう仕掛けといいますか、そういうことも必要であるというようなことが述べられております。  こういうひな祭りの事業とか、かつて私が、ソフトボール協会でありました、長澤キャンプなんかもそういう地域をつなぐ、100チームが参加して、そういうように地域をつないでやった、そういう事業も篠山にとっては、ある地域、姫路からも来ました。四国からも来られた。たくさんのチームが集まって、そういうつなぐと人間関係、人と人をつなぐ意味では、大きな役割があるんじゃないかと思っています。それはある面、観光面でも意味があると思っております。1,500人の方が来られたので、かなり観光的な要素も大きいと思います。  そういう意味でも、この人をつなぐという作業が重要ではないかと思っておりますので、今回ホテルとか、いろんな要素が篠山では生まれてきておるんですが、そういうようなことによって、観光事業の発展にもつないでいけるんじゃないかと思います。篠山市は歴史の町でありますが、ある面スポーツの町。この前もホッケーの。 ○議長(渡辺拓道君)  栗山議員、定住の話、お願いします。 ○4番(栗山泰三君)  わかりました。定住の促進の大事な部分であるんですが、そういうつなぐためには、そういう要素が一番大事じゃないかと、私は述べたいという意味であります。つなぐためには、そういういろんなジャンルで人をつなぐための、自治体からそういう仕組みづくりが重要じゃないかと思っております。そういう意味でのつなぎであります。それが関係ビジョンを構築するために重要じゃないかと思います。  あと最後締めさせていただきますが、定住促進ということで、定住促進に向けた取り組みを続けるためには、そういった関係人口という、そういうような考え方が重要であるので、今回提案させていただきました。そのために予算化ということも必要ですので、市長もその点について、ある面、幾らか理解をしていただいたんじゃないかと思いますが、いかがですか。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  関係人口というのは、書籍ではそういったことが最近言われ出して、その自治体にいろんな関係のある方を広く、自治体と関係を持つことによって、将来の活性化をいろんな形で図っていこうということではないかと思います。これから人口が減りますから、そこにおる者だけではなしに、関係する者で盛り上げていこうと。定住に将来結びつけるかどうかというところがちょっと私、わかり兼ねますけれども、そういったことですので、今おっしゃったのは誇りとか、ビジョンとか、自治体の仕掛けとか、こういったことは、これまでからも取り組もうとしていることですけれども、御指摘がありました関係人口につきまして、勉強させていただいて、参考になる取り組みは進めていきたいと思います。               (「議長」と呼ぶ者あり) ○議長(渡辺拓道君)  奥土居帥心君。 ○17番(奥土居帥心君)  関係人口の言葉ですね、答弁できるようにしたらですね、河南理事長の件も通告文に入っているので、このあたりで議事整理をお願いしたいと思うんですけれども。 ○議長(渡辺拓道君)  畑消防長。 ○消防長(畑 光明君)  それでは、先ほど栗山議員のほうからありました、河南理事長が消防職員が発達障がいのある人の人命救助を率先して学び、そのマニュアルがきちんと整備されているという、このことについて説明させていただきます。  これはですね、ちょっと日ははっきり覚えておりませんが、2、3年前だったと思いますけれども、養護学校の送り迎えをする、これは通学をするということで朝なんですけれども、その車にちょっと障がいのある子どもが乗っておられました。そのときに、住吉台のほうでちょっと交通事故があったんです。大した交通事故ではなかったんですけれども、それで救急車の要請がありまして、救急隊が現場に着きましたときに、それが養護学校の車ということは認識しておったんですけれども、救急隊にしましたら、当然その生徒、子ども、男の子やったと思いますけれども、その子どもを見ましたときに、けがをしてないかとかいうのを見ますのに、当然聞いたり、さわったりするんですね。そうしますと、ちょっと障がいのある子どもは、それぞれ違うんですけれども、その事故に遭われたといいますか、ちょっと乗っておられた子どもは、生徒はさわると、何かぐっとなってしまうという、ちょっとそういう障がいのある生徒やったんです。そのことが救急隊はそういう地域の細かいところまでちょっと認識しておりませんでした。その中で見ましたら、大きなけがもないしということで、とりあえずその病院へ運んだりということはしたんですけれども、そのことに対しまして、ちょっと御両親のほうからも、ちょっと障がいを持っておられる子どもに対する接し方についても、ちょっと気をつけてくださいと言われるようなことがありまして、それを受けまして、河南理事長がそういった知識を持っておられますので、あと消防本部としましては、ちょっと講演会みたいなのをしていただきまして、まずその発達障がいということの勉強をさせていただきました。その後に実際職員が講演を受けて、知識だけではだめですので、それを今度は養護学校のほうにお願いをいたしまして、定期的にうちの救急隊とか消防隊の者が行かせていただいて、まず最初のころは、ちょっと発達障がいのある子ども、生徒はどういう接し方をされているのかと、先生方がされているのかということを周りから見させていただきまして、それを何カ月も繰り返しやりました。そして、その後、実際見ているだけではいかんから、今度は自分らがその生徒と触れ合うといいますか、話し合ったり、一緒に触れ合いをするという場を設けるようにという形でその取り組みを現在も続けているんです。  それをしまして、やはりそれぞれ違う、確かな知識はないかもしれませんけれども、実際そういうことをさせていただくことによって、もしも現場でちょっと障がいのある子どもがということが判断できたときの対応のマニュアルなんかつくろうという形でつくっているということを、そのことを言うていただいたということで、それが当然、救急隊としましては、篠山市の安全安心のためということで一所懸命頑張っているんですけれども、それが今までの感覚が、言えば自分の感覚だけでしておったんですけれども、やはりそれぞれ若干障がいのある子どもさんも、篠山市にはおられるということ、これを学ばせていただいたという、こういう話なんです。ですから、消防としましては、これから先もっともっと取り組まないかんことがあると思いますけれども、現在このように頑張っていただいているということなんです。  以上です。 ○議長(渡辺拓道君)  栗山泰三君。 ○4番(栗山泰三君)  署長、細かく説明いただきまして、発達障がいのある子どもたちに対する、今回学ばれたと思います。しかし、一人一人やはり子どもたち違うと思うんです。その中でやはりある程度のマニュアル化できるのかもしれませんので、その子どもたちに対する、やはり救助の仕方が今後実践できるのに有効な第一歩になったんじゃないかと思います。感謝しております。今の答弁、ありがとうございました。  このように、一人一人がやはり、そういうふうな町がみんなでよくしていこうというような思いがあれば、住もう帰ろうはやはりつないでいくことを私は思っておりますので、市が1つになり、やはり町が1つになり、自治会も一緒になって進んでいけば、すばらしい住もう帰ろう運動が展開できると思っております。  以上です。 ○議長(渡辺拓道君)  栗山泰三君の質問は終わりました。  これで、一般質問を終わります。  ただいま、森本富夫君ほか5人から地方自治法第135条第2項の規定によって、「安井博幸君に対する懲罰動議」が提出されました。
     この動議を日程に追加し、追加日程第1として、議題とすることについて、採決します。  この動議を日程に追加し、追加目程第1として、議題とすることに賛成の方は、起立願います。                 (賛成者起立) ○議長(渡辺拓道君)  起立全員です。  したがって、この動議を日程に追加し、追加日程第1として、議題とすることに決定しました。 ◎追加日程第1  安井博幸君に対する懲罰の動議 ○議長(渡辺拓道君)  追加日程第1.安井博幸君に対する懲罰の動議を議題とします。  地方自治法第117条の規定によって、安井博幸君の退場を求めます。                 (安井議員退場) ○議長(渡辺拓道君)  提出者の説明を求めます。  森本富夫君。 ○13番(森本富夫君)(登壇)  13番、森本でございます。  ただいま御上程いただきました発議第1号 安井博幸君に対する懲罰動議の提案理由の説明をいたします。  昨日の一般質問において、議長のアドバイスを押し切っての安井議員の丹波篠山観光協会への発言は、議会へ抗議文を提出され、返答を求められている中、許されるものではありません。議員の発言は、本会議を含め、何でもありではなく、一定の配慮が必要であります。丹波篠山観光協会は、市内多くのイベント開催の下支えをお世話になるとともに、多くの観光施設の維持管理をお世話になっております。多くの観光客を迎える今の篠山をつくり上げていただいた大切なパートナーであると考えます。2つの日本遺産認定を受け、さらなる観光都市を目指す篠山市にとって、観光協会との連携、協力は必要なものであり、安井議員の今回の発言は、丹波篠山観光協会との信頼を大きく損ない、行政、議会への協力を危うくするものであります。  まさに許されるものではなく、議員各位の御賛同を賜りますよう、お願い申し上げ、提案理由の説明といたします。 ○議長(渡辺拓道君)  提出者の説明は終わりました。  提出者に対する質疑を行います。  質疑はありませんか。               (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(渡辺拓道君)  質疑なしと認めます。  これで質疑を終わります。  次に、安井博幸君から本件について、一身上の弁明をしたいとの申し出があります。  お諮りします。  これを許すことに御異議ありませんか。              (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(渡辺拓道君)  異議なしと認めます。  安井博幸君の一身上の弁明を許すことに決定しました。  安井博幸君の入場を許可します。                (安井議員入場着席) ○議長(渡辺拓道君)  安井博幸君。 ○14番(安井博幸君)  抗弁を許されましたので、抗弁させていただきます。  このたび私が懲罰動議を受けたことは、まことに私の不徳のいたすところであり、反省するところであります。ただし、私がこのような発言に至った経緯について、説明させていただきたいと思います。  私は、篠山市観光協会の御尽力、アンケートをとるために暑い中、汗を流されて1,800余りのアンケートをとられた行為に対しては、非常に感謝するものでもありますし、御礼を申し上げたいと思っております。その点に関しては、全く御尽力に対して、尊敬するものでもあります。ただ、アンケートの設問内容について、私は異議がありということで申し上げたわけです。このアンケートの設問内容、直接ごらんになった方はどれだけいらっしゃるでしょうか。私は、観光協会へ行って1,800幾つのアンケート用紙を1枚1枚見ました。全てではありませんが、半分近く見ました。そして私はその一次資料というべきそのアンケート用紙から、このような発言に至ったわけです。そのアンケートの設問に対して、設問用紙、設問の方法について疑問が湧いたので、私の後援会長である旧神戸商科大学名誉教授の小森星児先生にも設問内容を見ていただきましたし、私の友人で博士号を持っている方にも見ていただきました。また、神戸大学の知り合いの方にも見ていただきました。そして彼らが言うのには、アンケート調査というのは、手法、内容、データの整理の仕方、そして評価など、しっかり見ないと大きく政策を誤るということです。そしてそのアンケートの設問に対して、やはり統計学とかの専門家のアドバイスを得て、十分信用に値するアンケートにしなければいけないというふうなことを私は彼らから共通の言葉として聞いたんです。  ですから、このアンケートのやり方、アンケートの設問に対して、私は疑問があると申したわけで、そこに作為的な要素を感じたわけです。私は観光協会が努力をされて、暑い中、汗を流してされたことに対しては、非常に評価しますし、御尽力は高く評価しているんですけれども、ただ、アンケートの内容については疑問があります。それを申し上げたんです。そして、篠山市の広報はそのアンケートの結果を集計した二次資料を市の広報1月号で大きく掲載したんです。篠山市の広報担当者は、そのアンケートの内容まで裏をとるといいますか、確認はされていないんです。一覧表となった結果だけを取り上げて、市の広報に大きく取り上げたんです。私のその考えは、私を支持してくださっている市名変更駆け込み処のメンバーの方々からも、私の意見はそのとおりだという格好で聞いています。ですから、私はそのような方々の意見を代弁するということで、本会議場で申し上げたんです。観光協会の努力をけなしているわけではありません。観光協会のアンケートの信憑性に対して、疑問があると申し上げただけです。その点をお間違えのないよう、議員諸氏の皆さんが私の懲罰動議について、適正な判断を下していただきますようお願いいたします。  以上です。 ○議長(渡辺拓道君)  安井博幸君の退場を求めます。                 (安井議員退場) ○議長(渡辺拓道君)  お諮りします。  「懲罰の議決」については、会議規則第111条の規定によって、委員会の付託を省略することができないこととなっています。  本件については、7人の委員で構成する「懲罰特別委員会」を設置し、これに付託し、審査することにしたいと思います。  御異議ありませんか。              (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(渡辺拓道君)  異議なしと認めます。  したがって、本件については、7人の委員で構成する「懲罰特別委員会」を設置し、これに付託して、審査することに決定しました。  お諮りします。  ただいま設置されました「懲罰特別委員会」の委員の選任については、委員会条例第7条第1項の規定によって、お手元に配りしました名簿のとおり指名したいと思います。  御異議ありませんか。              (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(渡辺拓道君)  異議なしと認めます。  したがって、「懲罰特別委員会」の委員は、お手元に配付しました名簿のとおり、選任することに決定しました。  安井博幸君の入場を許可します。                 (安井議員入場) ○議長(渡辺拓道君)  ここで、暫時休憩します。               午後 3時13分  休憩               午後 3時14分  再開 ○議長(渡辺拓道君)  休憩前に引き続き、会議を開きます。  この際、御報告します。  委員会条例第8条第1項及び第2項の規定により、懲罰特別委員会の委員長、副委員長が選任されましたので報告します。  委員長に、足立義則君、  副委員長に、隅田雅春君。  これで、報告を終わります。  以上で、本日の日程は全部終了しました。  お諮りします。  議事の都合によって、あす16日から3月26日の11日間は、休会としたいと思います。  御異議ありませんか。              (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(渡辺拓道君)  異議なしと認めます。  したがって、あす16日から3月26日の11日間は、休会とすることに決定しました。  次の本会議は、3月27日午前9時30分から開議します。  本日は、これで散会します。  お疲れさま様でした。               午後 3時15分  散会  地方自治法第123条第2項の規定により署名する。                        平成30年3月15日                        篠山市議会議長  渡 辺 拓 道                        篠山市議会議員  奥土居 帥 心                        篠山市議会議員  前 田 えり子                        篠山市議会議員  隅 田 雅 春...