〇地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名
市長 酒 井 隆 明 副市長 平 野 斉
教育長 前 川 修 哉
代表監査委員 畑 利 清
政策部長 稲 山 悟 総務部長 梶 村 徳 全
市民生活部長 野々村 康
保健福祉部長 倉 剛 史
農都創造部長 堀 井 宏 之
まちづくり部長 横 山 実
上下水道部長 酒 井 一 弘
監査委員・公平委員会・選挙管理委員会
固定資産評価審査委員会事務局長
中 筋 吉 洋
消防長 畑 光 明 教育部長 芦 田 茂
教育次長 酒 井 宏
(
教育委員会事務局次長)
〇
議会事務局職員出席者
局長 酒 井 和 正 課長 福 西 保 博
課長補佐 樋 口 寿 広
〇議事日程 第5号 平成30年3月15日(木曜日)午前9時30分開議
第 1
会議録署名議員の指名
第 2 一般質問
・個人質問
追加日程第1 発議第1号 安井博幸君に対する懲罰の動議
午前 9時30分 開議
○議長(渡辺拓道君) 皆様、おはようございます。
これから、本日の会議を開きます。
本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付したとおりです。
◎日程第1
会議録署名議員の指名
○議長(渡辺拓道君) 日程第1.
会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員は、会議規則第127条の規定によって、17番、奥土居帥心君、1番、前田えり子君、2番、隅田雅春君を指名します。
◎日程第2 一般質問
○議長(渡辺拓道君) 日程第2.一般質問を行います。
一般質問の議事運営について申し上げます。
本日の一般質問についての各議員の発言は、会議規則第56条第1項の規定によって、個人質問については30分以内とします。時間の徹底と発言議員に持ち時間を確認いただくため、議場東側の表示板に残り時間を表示いたしますので、御注意いただくよう、あらかじめお願いしておきます。
なお、2回目以降の質問は自席からお願いします。
質問は通告順により、発言を許します。
通告3番、大上和則君。
○12番(大上和則君)(登壇) 皆さん、おはようございます。議席番号12番、大上和則です。ただいま議長より発言の許可を得ましたので、通告に沿って一般質問を行います。
質問事項1番、国道372号線沿いに
おもてなし看板の設置を。
一般国道372号は、京都府亀岡市より南丹市、兵庫県篠山市を経て姫路市を結ぶ重要な路線であり、
京都縦貫自動車道や
舞鶴若狭自動車道にアクセスし、
京阪神都市圏と京都府中部地域を結ぶ重要な幹線道路です。平成19年度、不来坂峠の道路拡幅工事に伴い、地域の玄関口として
シンボル的存在となっていた旧今田町
商工会青年部所有、旧今田町役場管理の鉄骨の構造物の歓迎アーチが撤去されました。撤去に伴い地元からの要望として、同類の代替のアーチ、今田の特色を生かした焼き物での制作、可能な限り看板として人目につくような大きな物をといったような意見が出され協議をされました。しかしながら、道路占有の許可や、設置費用の問題等もあり、現在の看板で了承という経緯に至りました。
現在、設置されている看板は縦1メートル80センチ、横幅46センチの物で、街路灯に直接設置されておりますが、車で通りかかる際には気づきにくく、地元住民以外の方ではほとんど認識されていないのが現状であり、また国道372号線沿いには他に
おもてなしPRの看板が設置されでいるところはありません。その後、10年経過した現在、設置されている看板の耐久面では問題はないとしても、篠山市においては、
日本遺産ダブル認定、
ユネスコ創造都市ネットワーク加盟を受け、対外的にも地理的な位置づけや、認識をさらに広げ魅力を発信していくため、交通量の多い国道372号沿いにPRできる
おもてなし看板の設置が必要と思われますが、市の見解をお伺いいたします。
質問事項2、
訪日外国人誘客に係る市の取り組みについて。
日本政府観光局の発表によりますと、2017年の1年間に日本を訪れた訪日外国人の数は、前年比19.3%増の2,869万1,000人で統計開始以来の最高記録を更新、伸び率では2015年の47.1%増から低下傾向にあるものの、昨年の2,403万9,700人から460万人以上上回る成長を見せました。2018年に入りまして、
インバウンドの節目であると言われる2020年
東京オリンピック・
パラリンピック開催まであと2年を切り、年間4,000万人を受け入れるという政府の掲げた目標も現実味を帯びてきております。
訪日外国人数を国別で調査すると、トップの中国、次いで韓国、台湾と香港を加えた東アジアの市場で考えると2,129万2,000人に達し、全体の約7割を占めております。
インバウンドで今、最重視されている問題が、いわゆる
ゴールデンルート、大都市集中からの脱却であり、地方の多様性を生かし、似通った目的地や旅先にならない取り組みが重要であると言われており、今後の鍵は地方への誘客であるとも言えます。
日本を再訪する個人客には、欧米からの旅行者を中心に買い物目的だけではなく、日本らしい自然の風景や伝統文化や歴史、ありのままの生活文化を体験したいという人も多く、欧米豪圏の
訪日外国人数はここ数年順調に増加傾向にあり、今後も魅力的なターゲットとして注目度が増している市場です。訪日客の地方誘致に重要なのは、まず「知ってもらうこと」であり、
プロモーション力が訪日旅行の重要な喚起につながります。
観光コンテンツと
プロモーションが
外国人旅行者の視点を十分に取り入れたデザインになっていないと、旅先として日本の国を、あるいは篠山市を訪れたいと検討している旅行者に日本への旅行がどのようなものになるのか、明確でわかりやすく説得力のあるイメージを提供できない可能性があります。
外国人に日本のことを理解してもらうには、文字で説明するよりも動画の配信が一番効果的であると言われており、動画を
プロモーションし
PR動画そのものがコンテンツとしてクオリティーの高いものでなければなりません。外国人視点と一くくりにいっても国によって、人々の趣向等は異なっていると考えられます。欧米圏のニーズ分析としては、「和の体験」「文化」「芸術」に特に関心が高いと言われています。
そこで、本市においては、
インバウンド誘客の際、欧米豪圏をターゲットとした翻訳の工夫、あるいは宿泊施設との連携機能などを外国人目線に置きかえ、観光、体験、周遊ルートなどを整理し、魅力ある商品開発をプランし、情報発信を行うことがより効果をもたらせるのではないかと考えますが、市長の見解をお聞かせください。
また、情報を入手する手段の1つとしては、市の
ホームページがあると思われます。仮に魅力のある情報を発信していても、そのコンテンツまで容易にたどり着けなければ、視聴される機会が減少してしまいます。そうした意味で、特に
ホームページのトップ画面は、情報を見つけやすい構成が必要であるとともに、視聴者を引きつける視覚的なデザインが重要であると考えます。自治体として外国人誘客に成果を上げている岐阜県高山市の
ホームページは、大変魅力があり、参考になり得ます。今後、「観光のまち」としての姿勢を対外的に打ち出し、花を咲かせていく決意の本市にとって、
ホームページの工夫が大切ではないかと考えますが、市長の見解をお聞かせください。
平成30年度の施政方針の中で、観光客を迎え入れるための拠点施設として、JR篠山口駅観光案内所の整備を図り、現在行っている業務に加え、
プロモーション事業の中で、旅行業者や個人旅行者に対する旅のプランや提案、
外国人観光客への対応といった内容が記されています。これは、
丹波篠山観光推進協議会が主体となり、企画販売を促進し、活動されていくと思われますが、事業のプランを取りまとめ、
プロモーションしていく
専門スタッフの人材配置が必要と考えますが、市の見解をお聞かせください。
以上、この場においての質問を終わらせていただきます。
○議長(渡辺拓道君) 酒井市長。
○市長(酒井隆明君)(登壇) おはようございます。本日もよろしくお願いいたします。
それでは、大上議員の1点目についてです。
昭和54年度から55年度にかけて不来坂峠に設置され、今田地域への玄関口としてシンボル的な存在となっていましたアーチ型の歓迎看板は、平成19年度に撤去されて、現在は、峠の頂上付近の街路灯に、「ようこそ丹波焼の里今田町へ」と書かれた看板が篠山市商工会により設置されています。大上議員の御指摘のとおり、その大きさからしましても、車で通りかかる際には気づきにくく、なかなか認識されていないのが現状ではないかと考えられます。また、京都府亀岡市と姫路市を結ぶ国道372号線沿いには、「日本遺産」認定や「
ユネスコ創造都市ネットワーク」加盟をPRする看板を掲げています。さらに、本年度は、
丹波立杭陶磁器協同組合が篠山市の「
日本遺産まちづくり応援事業」補助金を活用して、最古の登り窯や、やきもの通りの入り口付近、杯土(はいど)工場など5カ所にPR看板を設置されています。
篠山市は日本遺産やユネスコで全国的にも注目をされてきています。この町の魅力をますます発信していくためにも、観光バスや自家用車などで篠山市に来られた方、また、通りがかりの方も含めて、温かく迎え入れて、「また訪れてみたい」と思っていいただけるような、お話しのとおりの「
おもてなし看板」の設置が必要だと考えられます。したがいまして、「おもてなし」の心が伝わるような、そういった看板の設置を国道372号線沿いに限らず、篠山市全体としてどのように設置していけばよいのか、検討していきたいと思います。
以上です。
○議長(渡辺拓道君) 大上和則君。
○12番(大上和則君) ただいま市長より前向きな御検討ということで御答弁をいただいたような気がいたしております。この件につきましては、今田町で行われました、ふるさと一番会議でも住民の方からこのアーチの再建を求める意見を出された経緯もございます。そしてまた、当時の
商工会青年部OBの方からも現状のままでは、玄関口のPR看板としては非常に寂しいなといったような御意見もいただいております。もとの形に再建するには当時で約800万円程度かかるというふうに言われておられましたので、これ現実問題としては非常に難しいと考えております。ただ、
おもてなし看板につきましては、東大の堀先生の御講演の中でもおっしゃっておられましたとおり、車から見える形が非常に大事であり、いわゆる見た目の部分であって、お客さんを丁寧にお迎えしようとしている心を伝えることが大切であるというふうに指摘をされておられます。
御答弁の、先ほど内容によっては本市の中であちらこちら、どこもかしこもというような意味合いではなかったとは思うんですけれども、設置に関しては、いわゆる民地にかかってくると土地主の承諾の問題であったり、また
ランニングコストもかかってきますので、そういったもの、仮に設置していただけるのであれば、問題が出てくる、そういった部分も含めて適所においての設置の検討をお願いしたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。この件については、これで結構です。
○議長(渡辺拓道君) 酒井市長。
○市長(酒井隆明君)(登壇) それでは、大上議員2点目の
訪日外国人誘客に係る取り組みについてです。
大上議員からは、「外国人に日本のことを理解してもらうためには、文字で説明するよりも動画が一番効果的であり、
動画そのものがクオリティーの高いものでなければならない」という御指摘をいただきました。町の魅力をPRする手段としては、お話しのとおり動画が効果的であるというふうに考えられます。昨年9月からお世話になっています「
丹波篠山まちの
コンシェルジュ」との意見交換の中でも、「篠山市をPRする映像の作成が必要である」との御意見をいただきました。このため、平成30年度施政方針の中では、「丹波篠山の絶景写真やユニーク映像の作成など、写真や映像を通じて、外国の皆さんが興味を持っていただけるよう取り組みます」と申し上げています。外国人が関心を示していただけるような丹波篠山の魅力を盛り込んだ映像作成に取り組んでいきたいと考えます。
次に、欧米豪圏をターゲットにした効果的な情報発信をという点についてです。
現在は、篠山市
観光推進専門員が、これまでのノウハウや人的なつながりを生かしながら、観光や体験を盛り込んだ旅行プランを企画し、旅行会社などへの
プロモーションを行っています。
インバウンドの誘客に向けては、フランス、中国、台湾から雑誌社やテレビ局などを迎え入れて、篠山市を紹介していただけるようPRを行っています。そのほか、市内の宿泊施設と宿泊サイトを運営する業者を結びつけ、ネットを使っての宿泊情報の発信につなげる機会を設けたり、平成28年度、29年度と台湾大商談会に参加して、台湾の旅行業者らとの商談を進めています。
現在、活動いただいています「
丹波篠山まちの
コンシェルジュ」は、アメリカ、イギリス、フランス出身の方などで、神戸の
ツーリズム研究会に所属されている方もおられることから、今後、
インバウンド誘客を進めるに当たりましては、お話しのとおり、外国人目線に立った情報発信、
プロモーション活動に取り組んでいきたいと考えます。
次に、市の
ホームページについての御質問です。
篠山市の
ホームページは、提供する情報をわかりやすく整理し、利用しやすいウエブサイトを目指しています。誰もが簡単に情報が得られるように、画面最上部には、「くらしの情報」や「観光・イベント」など大きくカテゴリー分けした項目を設置して、少ないクリックで目的とした情報にたどりつけるようにしています。そして、画面左側には、防災・救急などの情報、市議会のページ、公共施設一覧、
各種検索システムへのリンクを、画面右側には写真新聞や市民からの
投稿写真ページへのリンク、関連する外部サイトへのバナーを設置し、さまざまな情報へのアクセスを容易にしています。また、画面中央上部にはトピックスを掲載し、旬の話題や重要情報を掲載するようにしています。
篠山市の
ホームページの特徴は、職員みずからが制作・運営を手がけているということです。市長日記や
写真ニュース、
動画ニュースなどは他市に先駆けて取り組んだ内容で、今では他市のモデルになっていると言われています。また、市の
ホームページの重厚化を避けるために、専門性を持った観光、日本遺産、定住、企業振興、動画、写真、特産物レシピ、お天気情報などは別サイトとして立ち上げています。
大上議員御指摘のように、観光情報も篠山市にとって非常に重要な情報であると考えており、例示いただきました岐阜県高山市のトップページは、観光都市として外国人にもインパクトを与える写真を大きく表示する手法を採用されています。篠山市では、これまで観光情報以外にも市民の皆さんに発信すべき多くの情報があるために、トップページにはできるだけ多くの情報への入り口を設けて、必要とする情報へアクセスするための道筋を用意してきていました。御紹介いただきました高山市のようなインパクトのある写真を表示する手法は、外国人や観光客などに対しては有効な手段であると考えられますので、そのような手法を参考にしながら、篠山市らしい写真を大きく表示することで、より魅力的な発信をするなど、今後ともより使いやすい
ホームページ運用のために、デザインの変更や情報への
アクセス経路等について研究・検討していきたいと考えます。
続きまして、JR篠山口駅に整備する
観光拠点施設「
丹波篠山観光ステーション」の
専門スタッフについてですが、開設当初は2名程度のスタッフを予定しています。
観光ステーションでは、篠山市への誘客につながる旅行プランの提案や
プロモーション事業、個人旅行者に対する旅行相談や提案、
外国人観光客の対応、
駅レンタカー事業などを行うようにしていますので、スタッフのうち1名は、現在、市役所で観光客誘致に向けた情報発信や
プロモーションを行っている
観光推進専門員を配置する予定です。ほかのスタッフについては、
観光専門推進員とともに、
観光ステーションで、先ほど申し上げた業務を進めていけるような人材をと考えています。また先日、議会からは、これから篠山市の伸びしろである観光につきまして、特にそういった専門家のような人材が必要だというような申し入れもいただきました。現在、篠山市では、景観や農都につきましてはそういった人材の確保をしているところですけれども、この観光分野につきましても、篠山市の観光全般に指導やその方針を立てていけるような、こういった人材を確保していけるように努めていきたいと考えます。
以上です。
○議長(渡辺拓道君) 大上和則君。
○12番(大上和則君) 第110回定例会のときに外国人の観光目的、あるいはその効果についてお伺いをさせていただきました。答弁をいただいた堀井部長からは、「観光消費を高めることによって、市の経済の活性化につなげていく」、市長からは「トイレだけ利用され、ばっと帰られる通過点のような町ではなく、本市に合ったような、外国人にゆっくり滞在していただき、味わっていただき、篠山らしい観光を目指していきたい」との御答弁をいただきました。そのお考えに関しては私も全く同感でございまして、前回に引き続いて、
インバウンド管理についての取り組みを、このように質問をさせていただくのは、現在篠山市が持っている滞在的な能力の高さであったり、外国人客を誘客することによって、町が大きく活性化されるであろうという可能性が非常に高いこと。そして、今後関西において、世界的なイベントが多数予定されていることから、この取り組みに対しては、できるだけ早期に進めていく必要性を強く感じているので、今回またこういった質問をさせていただいております。
私が思う
インバウンドの効果については、やはり今も少しずつ人がふえていっているという状態をお聞きするのですけれども、まだまだ状態としては少ないように感じ取れます。ただ、その経済的な効果というのは、私はそれ最終的な結果だと思っておりまして、やっぱり人が流れてくる。そしてこの城下町、あるいは
河原町商店街に外国の方が来られて、そしてそこでお年寄りの方がそういう片言会話の中でいろいろこう会話していくという、そういうムードですよね。そういうムードがこの町にでき上がってくると非常にいい雰囲気になってくるんです。高山でももともとは外国人を誘客することに当たっては、市民の方も逃げ腰になっておられたというようなお話を聞いたことがあります。やはりコミュニケーションできない、会話ができないから来られたらやっぱり戸惑ってしまうと思うんですけれども、最初はそうであっても、やはり物を売っている商店の人というのは物を買ってもらおうと思えば、何らかの形でアクションを起こしていかないと、そういったコミュニケーションができないと、物も当然動いていかないと思うんですよね。そういった状態が少しずつふえていくと、やっぱりムードが、先ほど言ったようになってきます。すると、メディアがそういう状態をほっとかないと思うんです。そうすると、例えば写真1枚、それがインスタグラム、あるいは
フェイスブック、そういうSNSを活用して拡散していってくれる。するとそういうところには、若い女性が必ず興味を持って訪れてくるという仕掛けになっていくと思います。
以前から何回も言っていますけれども、若い女性が来るところには、年齢問わず男性も必ずその町には来られるという、そういった仕掛けをつくっていくことで付加価値を町につけていくことが非常に活性化させていく、そういう手段なのではないかと思うので、
インバウンドのことに関しては、何度も質問させていただいているというのは、そういう経緯があるということなんです。
今回、誘客に向けてのPR動画の重要性を、先ほど述べさせていただきましたが、私たちもやはり旅や行き先を考えるとき、スマホやパソコンを利用しての
インターネット検索が今、主流になっておると思います。それは写真構成であったり、動画サイトで判断することが多くなり、情報発信のツールとしては必然性を強く感じております。施政方針の中で先ほど市長が申されました絶景写真、あるいは動画の作成に取り組んでいくと、このようにおっしゃられましたけれども、具体的にどのような形で考えておられるのか、今、案があればちょっとお聞かせいただきたいと思います。
○議長(渡辺拓道君) 堀井農都創造部長。
○農都創造部長(堀井宏之君) 農都創造部の堀井です。
御質問いただいた内容で、さきに2点ほど申し上げておきます。1つは、
インバウンドについては大上議員おっしゃっていただいております、それから昨日の吉田議員の御質問でもありましたけれども、経済効果があるということで、特にその部分については宿泊の観光客をふやしていきたいという考え方については、本年度の市の観光の主たる方針であります。それによって、当然経済効果が多くなるということは間違いないということで確認をしております。
インバウンドの変化についても団体から個人、都市から地方、物から事ということで動きが変わってきておりますので、そういう篠山での体験なり、事消費をしていただけるような取り組みを進めていきたいと思っております。
受け入れの問題なんですけれども、実は商店街等についてもアンケートをしておりまして、大体6割の方が受け入れてもよいというような、60%ぐらいですね。答えをいただいております。ただ、難点はいわゆる外国語がわからないということがございますので、今年度の予算の中で
指差しツールという言い方をしておるんですけれども、A5ぐらいのちょっと上質な紙で日本語と英語を併記しまして、「トイレはどこや」とか、それから「鶏肉やったらチキンと鶏肉」と書くとか、そういう使っていただきやすいような
指差しツールを入れて、それぞれの商店等に、希望されるところには配布していこうと考えております。
最後の動画の関係なんですけれども、一応市としてはできるだけお金をかけずにということもありますので、お金をかけないような形で動画製作を考えております。市には
視聴覚ライブラリーという優秀な映像の技術もございますので、そこと協議をさせていただいて、基本的には大体10分程度の動画をつくっていきたいと考えております。ただ、ユーチューブ等の活用も考えておりますので、1分程度の物も短編としてつくっていきたいと思っております。
内容については、これもちょっと参考になるかどうかなんですけれども、鹿児島市が大河ドラマの関係で「西郷どん」のPRの動画をつくられておるんですけれども、それが新体操、男性の新体操と、PRをしてですね、結構コミカルな映像をつくられております。ちょっとそういうなのを参考にしながら、楽しい見どころのある映像でグルメなど見どころを紹介したいというような形で今年度取り組んでいこうと考えておりますので、またいろいろと御意見をいただけたらと思います。よろしくお願いします。
○議長(渡辺拓道君) 大上和則君。
○12番(大上和則君) 御答弁ありがとうございます。配信される映像の中で、自分自身がその場所にもし仮にいたらなというような、想像をかき立てるような中身が必要であり、いわゆる疑似体験というんですかね。頭の中で自分がその場所にいるというようなことを膨らませるような内容が重要であると考えているわけなんです。本市においては、歴史、あるいは文化を学び、体験できるものがたくさんあるわけなので、例えが、デカンショ踊りであったり、浴衣・着物の着つけ体験、大書院での、新聞でも載っていましたけれども甲冑体験、季節によっては黒豆の枝刈り、茶道とか電動ろくろの体験、ジャンルはさまざまなんです。特にこの電動ろくろの体験というのは、これ非常に好評でありまして、以前に私の友人がノルウェーから、年でいうと50過ぎの方が男性と女性と二人連れてこられて、焼き物の体験をされた後、せっかくなんで電動ろくろをちょっと実演見せますというふうにやりましたら、非常にそれに食いついてこられまして、ぜひともそれをやらせてくれと言われたので、ある程度手ほどきをしながらやったら、その男性と女性が非常に喜んで、ずっとそれを続けられるんですね。当然うまくできません。できないんだけれども、非常にその時間というのを楽しんでおられて、後ほど帰国されてから、友達を通じてのメッセージをいただいたんですけれども、日本で体験した中でこの電動ろくろっていうのが非常に印象に残って楽しかったというふうな声を聞かせていただきました。このまちの
コンシェルジュの中にはピーターさん、ピーターさんは本当に有名な陶芸家なので、ピーターさんもそういったところでうまく出演していただいて、何かそういう画像がうまく取り込めたら、1つのコンテンツとしては非常におもしろい内容になるのではないかなというふうに思いますので、また御検討をいただければと思います。
そういった日本の文化であり、篠山独自の魅力のある体験を外国人の目線において映像を配信することが、さらに興味と関心を深めていくことにつながっていくと思うんですよね。そして、そういった体験を好んでいるのは、これはあくまでも統計的な調査結果なんですけれども、以前、平成26年度に観光庁が訪日外国人消費動向調査というのを26年度の話なんですけれども、訪日前に最も期待していたこと、そして今回したこと、そして次回してみたいこと、この割合を発表されているんですけれども、圧倒的にこの日本の歴史・伝統・文化体験をしたいというのは、アメリカ・英・豪・フランスの方なんです。ほかの方がしたくないとはおっしゃっておられませんけれども、数的なことをいうと、本当にそちらのほうが圧倒的にパーセンテージが非常に高い。だから今回、欧米豪圏の方々に多い傾向があるので、そういったところをターゲットに考えてみてはどうかなというふうな質問をさせていただいたんです。
冒頭でも市長のお考えの中でおっしゃっておられた、「本市に合ったような、外国人にゆっくり滞在していただきたい」、ここはやっぱり市長のお考えとつながってくるのではないかなと思うんですけれども、そういった取り組んでいく方向性としては、どのような形で、先ほど御答弁をいただいたんですけれども、御見解を聞かせていただければと思います。
○議長(渡辺拓道君) 堀井農都創造部長。
○農都創造部長(堀井宏之君) 農都創造部の堀井です。
先ほど私、答弁させていただいたのに、1点漏らしておりまして、映像なんですけれども、ちょうど大上議員が御提案いただいたように、デカンショ踊りをベースにちょっと考えていこうということで現在検討しております。電動ろくろのお話も御提案いただきましたので、そのことも含めて検討していきたいと思っております。
それから、欧米、それから、昨日もちょっと申し上げたんですけれども、外国人の観光客については、約4分の3がアジアからということの現実はありますけれども、欧米の観光客に対してどうするのかということなんですが、今年度アクションプランも盛り込みました、丹波篠山観光ビジョンというのを策定させていただく予定にしております。その中でそういった方向づけもきっちりしていけたらと思っておりますので、当然先ほど市長の答弁にありましたけれども、フランスからの旅行者の訪問もこの前、受けておりますので、そういったことも含めて、
コンシェルジュの方とも十分相談をしながら決めていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
○議長(渡辺拓道君) 大上和則君。
○12番(大上和則君) あくまでも1つの取り組みとしてお考えいただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
続いて、
ホームページに関して少し御提言をさせていただきたいと思います。
第109回の定例会におきまして、隅田議員の一般質問において、梶村部長から御答弁をいただいたことを再度確認させていただいたんですけれども、篠山市の公式
ホームページは、先ほどおっしゃられたように職員が手づくりでつくり上げてこられたもの。これまで多数の賞であったり、全国的な賞も受賞されてきた。また、年間約300万件、1日にすれば大体8,000件以上のアクセスを誇っており、これだけのアクセス数を誇っている公式
ホームページというのはなかなか他市には見られないということで、非常に優秀な
ホームページができているというふうなお話であったと思います。
私も今回、この
ホームページのことに関しては、決して市の
ホームページを批判しているわけではなく、近隣の各自治体の
ホームページを可能な限り検索して調べました。ほとんどが、自治体の
ホームページのトップページというのはもう似通っています。特別何かデザイン的に魅力のあるものはないかなと思っていろんな観光地、有名なところも探してみたんですけれども、なかなか有名な観光地であっても、トップページというのは大体共通した形になっておるんですよね。これは梶村部長がおっしゃられたように、公共性、あるいは公平性を保つために余りこう偏った、いわゆるマニアチックなものになってはいけないというふうなことも、御答弁の中でおっしゃっておられたと思います。それは私、重々理解した上での話なんですけれども、やはり他市と違う部分というんですかね。高山市が特にそういったことのアピールが強かったんです。六古窯の自治体でこう調べてみたんですけれども、常滑市が似たような、いわゆるスライド式の写真構成でやって、バナーがクリックしやすい、そういった
ホームページをつくっているんです。
そんな意味も込めて、うちの場合は市長もおっしゃっておりますけれども、飛騨高山よりもすばらしいと言われている本市でありますから、そこはまねをするというのではなくて、そのいいところはやっぱり取り組んで、この町として観光でアピールしている町なんだということを内外、対外的にもしっかりアピールしていくことがすごく魅力があるように思うんですよね。市民の方からも時折、非常に幅広くいろんなことをやってくれているのはよくわかるんやけど、何か特化した、何か市としての何かアピールっていうのはないんかっていうふうな指摘もいただきます。例えば、それが子育てであったら子育てでいいし、定住促進だったらそれでいいと思うんですけれども、やはりこれだけ観光をアピールしている町なので、そういった部分をある意味強く主張していってもいいんじゃないかなと私は思うんですけれども、それに対しての御答弁をいただければと思いますので、よろしくお願いします。
○議長(渡辺拓道君) 梶村総務部長。
○総務部長(梶村徳全君) 訪日外国人の方が訪れてみたい、そういった町を検索される上で、そのツール、またファクターとなっているのは、いわゆるインターネットで市の公式
ホームページ等の果たす役割というのは非常に大きいというふうに我々も認識しています。
市の公式
ホームページですが、どこの自治体もそうなんですけれども、その中に盛り込む、例えば行政情報であるとか、観光情報、そういったものの見せる対象者であるとか、いわゆる情報の役割であるとか、そういったようなものに従って、その見せ方をいろいろと工夫しているところであります。篠山市もこれまでから、先ほど市長が申し上げたように、職員が手づくりでいろんな賞も受賞しながら工夫を凝らしてきています。私も御紹介いただいた高山市の
ホームページを見せていただきました。確かにそのトップページ、インパクトがあって見ばえのする、そういうものでございました。そこでちょっと直感的に次、どう行ったらいいのかなというのがわかりづらいところがありましたけれども、行政情報をクリックすると、そこにあらわれてきた次の画面というのは篠山市と構成なんかもよく似ている画面でございました。
いずれにいたしましても、今申し上げたようなところで、篠山市の
ホームページ、満足しているわけにはいきませんので、立ちどまることなく、いわゆるもう少し対象であるとか、見せ方であるとか、そういうものを工夫しながら、改良をしていけたらなというふうに思っていますので、少しその辺のところ、今後研究をさせていただきたいというふうに思います。
以上です。
○議長(渡辺拓道君) 大上和則君。
○12番(大上和則君) 年間300万件、1日にすれば大体8,000件以上、これは過去の話なのかもしれないですけれども、相当数の方は市内の方じゃなく、外部からのアクセスだと思うんですね。そういった人がこの町の方向性というんですか、そういったことが非常に、そういったことによって伝えやすいと私は思うんです。丹波焼、きのう、ちょっと雑談の中で出たんですよ、丹波焼。丹波市ができて、これ今度、これから誤認されるのではないかと。例えば、この
ホームページ上で、先ほどのスライドショーの中にそういったものが盛り込まれたら、丹波って検索すると、それは丹波市の
ホームページが先に出てくるのは当然だと思うんです。でも、そこの
ホームページよりも本市の
ホームページがよければ、やはり見ている人間にとったらやっぱりこの町に行ってみたいな、やっぱり豆はこれなのかな、栗はこうなのかなっていうふうな、そういうこともやっぱり感じられるぐらい重要な
ホームページのトップページって僕は大事やと思うんですよね。今後、研究をされていかれるということなので、また取り組みを考えていただければなと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
最後、観光客を迎え入れるための拠点施設として「
丹波篠山観光ステーション」が整備される中、既存の事業、あるいは新たな事業展開を
プロモーションしていく人材が必要であると思われます。先ほど市長の御答弁の中で
観光推進専門員がそういったところの役割を担うというようなお話だったと思うんですけれども、案内所は駅到着後の重要な情報を得る場所であることから、多言語コミュニケーションの問題をどう解決していくかが、これも重要な点だと思うんですけれども、この辺の対応についてはどのように考えておられるんでしょうか。
○議長(渡辺拓道君) 堀井農都創造部長。
○農都創造部長(堀井宏之君) 農都創造部の堀井です。
申し上げましたように、
観光推進専門員については、今、商工観光課のほうで
プロモーションでありますとか、モニターツアーの実施内容ですとか、いろんな作業をしておりますけれども、一応語学もできますので、専門員を10月からはそのステーションのほうに配置をして、そこで今やっている仕事をしていただこうと思っております。
ただ、ずっとそこにいるということでは
プロモーションできませんので、できればそういうほかに配置する人材の中で語学ができるような人を探していきたいと考えております。
○議長(渡辺拓道君) 大上和則君。
○12番(大上和則君) 玄関口として、対応が町の印象を決めるといっても決して過言ではないと思います。来訪者に心地よい印象を与えることが大前提でありますし、そういった意味においては、先ほど答弁の中でもあったんですけれども、語学が堪能な、そういう女性スタッフの登用も考慮していくべきではないかと思うんですけれども、その辺の見解はいかがでしょうか。
○議長(渡辺拓道君) 梶村総務部長。
○総務部長(梶村徳全君) 先ほど市長が若干ふれましたんですが、いわゆる篠山市の
インバウンドにつながるような観光施策、こういったものを一体的に行政の職員と一緒になって汗をかいていただく。いわゆるプレイングマネジャー的な、そういったような存在の方を現在、探しております。ですから、そういった方に、今その肩書がどういったような肩書になるかはちょっと今の段階では申し上げられませんが、いずれにしましても、今、配置しようとしている政策官等と同じような形で、一緒に職員と汗をかいて、いろんな施策を企画・立案しながら、推進していただけるような、そういう人材の確保というのを今後進めていきたいというふうに考えております。
以上です。
○議長(渡辺拓道君) 大上和則君。
○12番(大上和則君) ありがとうございます。「日本一のおもてなしの町 丹波篠山を目指します」とうたわれておられます。これからも人材育成については能力をスキルアップさせ、しっかりとした取り組みを進めていっていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
最後になりますけれども、先日、篠山出身、大阪在住の方が3月10日付の日経新聞プラスワン何でもランキングというのを、これいつも篠山のことを気にかけてくださっている方が、わざわざ速達で送っていただいたんです。古民家のランキングなんですけれども、全国ベスト10の中に、篠山城下町ホテルNIPPONIAが第2位で、第5位が集落丸山、ベスト10の中に2つもランキングされております。大変喜んでおられましたし、真っ先にこういう思いを届けたいということで、速達で送っていただきました。本市にとっても大変喜ばしいことであるなというふうに感じました。市長おっしゃるように、花が満開に咲き開くような、さらなる取り組みをこれからもよろしくお願い申し上げ、これをもちまして、質問のほう終わらせていただきます。
○議長(渡辺拓道君) 大上和則君の質問は終わりました。
次に、通告4番、園田依子君。
○15番(園田依子君)(登壇) 議席番号15番、園田です。議長の許可を得ましたので、通告に従い質問をいたします。
1点目は、ふるさと教育について。
「ふるさと教育」とは、地域の自然、歴史、文化、伝統行事、産業といった教育資源(「ひと・もの・こと」)を生かし、学校・家庭・地域が一体となって、ふるさとに誇りを持ち心豊かでたくましい子どもを育むことが目的です。郷土や先人の営みを学ぶことを通して、ふるさとの自然や歴史、文化に対する理解を深め、それらを尊重し、さらに継承発展させようとする意欲や態度を培い、地域社会の形成者としての資質を養うとともに、将来への夢や目標を持って個性や創造性を発揮できるよう力を培います。少子高齢化が急速に進み、地域社会が変貌していく中、ふるさとへの愛着や誇りを育み、地域社会の一員としてまちづくりにかかわる人材を育成することが求められています。子どもの関心や態度を一層高め、郷土に学び、郷土を愛する心を育むため、教育活動全体を通じて、自然や文化などの地域の特色ある教育資源を積極的に活用した学習を工夫することが必要です。
篠山市は、丹波の風物を読み込んだものとして「丹波篠山デカンショ節-民謡に乗せて歌い継ぐふるさとの記憶」として、また、昨年は、「きっと恋する六古窯-日本生まれ日本育ちのやきものの産地」として日本六古窯の丹波焼が日本遺産認定を受けました。篠山市が2つも日本遺産に認定された、そのことを子どもたちがどう認識し、理解しているのでしょうか。デカンショ節は全国に知れわたった歌です。篠山の子どもたちがデカンショ節を生まれ育った故郷の歌として誇りに思い、歌い、踊ることができるような取り組みを進めることが必要ではないでしょうか。
昨年12月には、今田小学校運営協議会が主催し、「日本遺産伝承教室-未来につなぐふるさと丹波篠山-」と題して、デカンショ節はデカンショ節保存会、日本六古窯は
丹波立杭陶磁器協同組合の協力のもと、ふるさと講演会が開催されました。デカンショ節については、その特徴の解説やお囃子に使う楽器の紹介、またデカンショ踊りも行われました。子どもたちからは、「デカンショ踊りができるまでの歴史を知って、より興味が深まった」「日本遺産になったことを自分たちで少しでもPRできないか考えてみようと思う」などの感想があったとのことです。また、日本六古窯では、各地の焼き物の実物を使ってその特徴を解説され、子どもたちから、「私たちが大人になっても丹波焼を未来に受け継いでいきたい」「一つ一つの焼き物に特徴があって、それを考慮して窯元さんは陶器をつくる。まさに職人わざだと思った」などの感想が聞かれたということです。
平成30年度教育方針で表明された「ふるさと篠山を愛する心の育成」における、「郷土を愛し、人々が篠山に定着する施策を進めている。歴史的・文化的な共同体としての郷土を心から大切に思い、郷土の発展を願う心情を持ち、それに寄与する姿勢を日ごろからの行動や教育において身につける」という観点からも、このような取り組みを市内の全ての学校で行うべきではないでしょうか。教育長の見解をお伺いいたします。
2点目は、義務教育の就学援助入学前支給について、お伺いをいたします。
就学援助は、児童・生徒の家庭が生活保護を受給するなど経済的に困窮している場合、学用品や給食、修学旅行などの一部を市区町村が支給し、国がその2分の1を補助する制度です。学校教育法第19条において「経済的理由によって、就学困難と認められる学齢児童生徒の保護者に対して、市町村は必要な援助をしなければならない」と規定されています。
要保護者支援に係る支援に対しては、平成29年度より入学の開始前に支給した新入学児童生徒学用品費等について国庫補助対象とできるよう平成29年3月31日付で要綱を改正し、各都道府県教育委員会を通じて、市町村において援助が必要な児童生徒の保護者に対し、必要な援助が適切な時期に実施されるよう通知等で促されています。
準要保護者に対する就学援助については、三位一体改革により、平成17年度より国の補助を廃止し、税源移譲し地方財政措置を行い、各市町が単独で実施するようになっています。
経済的に苦しい世帯に対し、義務教育にかかる費用負担を軽減する就学援助について、今春から入学前支給に踏み切る自治体が大幅にふえています。入学前支給が実施されれば、入学準備に必要なランドセル代などの費用に充てられるようになり、対象世帯にとっては一時的な出費を抑えることができます。これまでは、小学校入学前の支給は国の補助を受けられず、自治体負担で実施しなければならなかったのが、公明党の提案で国の補助金交付要綱が改正され、平成29年度から補助の対象に加わりました。これを受け、小学校の入学前の支給を予定する市区町村は、前年の89団体から昨年6月時点で711団体へと約8倍に急増、中学校では、856団体と約5倍に急増しております。県内の市区町村においても小学校の入学前は17市、新中学校では既に取り組んでいる自治体が1あり、19の自治体が平成29年度に30年度新入学分より入学前支給の予定がされています。
就学援助における入学前支給の対応については、昨年の6月議会でも質問をさせていただきました。教育長からは、「仮に3月に新入学児童生徒学用品費を支給したとしても、直接活用していただくことは難しいのではないかと考えられます。こうしたことから、教育委員会としては、入学前支給制度としては創設せず、現行制度を運用し、現在、新小学1年生への制度周知が入学後になっているものを、中学1年生の周知時期と合わせるなど、早期に受け付けが開始できるよう対策を講じるとともに、新入学児童生徒学用品費の支払い時期についても、本年度より少しでも早期に保護者に手渡せるよう手続を進めていきたいと考えます」との御答弁をいただきましたが、経済的な事情で必要な学用品をそろえられないまま入学する子どもがいないように、本市としても入学前支給について、取り組んでいくべきであると考えます。
就学援助における、特に準要保護児童生徒を対象とする新入学児童生徒学用品費の入学前からの支給に対応するための予算措置、システムの変更、要綱等改正について、教育長の見解をお伺いいたします。
以上で、この場での質問を終わります。
○議長(渡辺拓道君) 前川教育長。
○教育長(前川修哉君)(登壇) それでは、質問事項1点目のふるさと教育について、お答えします。
篠山市では、子どもたちが自然や文化、地域社会との触れ合いを通して、肌でこの篠山の魅力を実感できるよう、ふるさと学習を進めています。しかしながら、ふるさと学習には決められた教科書はなく、「地域が教室であり教科書である」と言われるように、それぞれの学校が地域の特色となる素材を探り求め、それらを教材化し、主に生活科や社会科、総合的な学習の時間に位置づけ、学習を展開しています。
なお、現在、小学3、4年生が使用している東京書籍の社会科教科書には、これが実図でございますが、兵庫県内の産業を学ぶ地域教材として、丹波立杭焼が取り上げられています。また、篠山市教育委員会が発行している、社会科の補助教材「わたしたちの篠山市」は一部改訂し、次年度からは日本遺産も取り上げ使用します。
ただ、御質問の子どもたちは、篠山市が2つの日本遺産に認定されたことをどう認識し、どう理解しているかについては、文化財を地域振興のために活用しようとする文化庁の事業目的を子どもたちに理解させるよりも、郷土の文化財の歴史的特徴や特色を再確認するよい機会と捉えています。
さて、地域教材を活用したふるさと学習の意義について、過日研修会を開催しました。講師は元篠山市の小学校教員、現在は武庫川女子大学の准教授である酒井達哉先生であり、教職員と学校運営協議会委員を対象に講演いただきました。その中で、地域学習の意義3点を述べられました。1点目は、「地域教材は豊かな体験を保障できる」ということです。素材が子どもたちの身近にあるため、いつでも何度でも対象とかかわることができるということです。2点目は、「対象とかかわっている多様な立場の大人とかかわることができる」ということであり、多様な大人の生きざまや生き方を学ぶことで、子どもたちの生き方に広がりができるということでした。3点目としては、「地域に貢献できる活動を行うことができる」、これは、子どもたちが地域に出かけることで、地域とともに学ぶ環境をつくることができるということでした。そして、これらを学びのサイクルとして継続していくことで、子どもたちの主体性や学びに向かう力、意欲を育んでいくことができると教えていただきました。まさに、議員も述べられましたように、昨年末行われた、今田小学校運営協議会主催のふるさと講演会、「日本遺産伝承教室」は、子どもたちが生きた教材に触れ、そこにかかわる多くの大人の生きざまや生き方を通して、丹波篠山の伝統文化に触れるとともに、子どもたちが、自分自身の生き方を見詰め直すよい機会になったと考えます。
御提案にある丹波焼の取り組みについては、毎年市内全ての小学校3年生が窯元を訪れ、社会科の授業の一環として作陶体験をしています。今年度、複式学級の教育課程編成上、窯元への訪問を見合わせていた西紀北小学校に対しては、「事情があるなら出向きますよ」と、丹波立杭焼伝統工芸士の大上 巧氏を初め、県立陶芸美術館の陶芸文化プロデューサーが学校へ出向いて実施することができました。
次に、デカンショ節、デカンショ踊りを教材にしてのふるさと教育についてです。
伝統文化の学びの事業。これは兵庫県教育委員会の事業で、県内12校が2カ年のモデル校指定を受けています。篠山市では、篠山中学校がその指定を受け、デカンショ節を通してふるさと学習を行っています。昨年10月29日に第14回和文化教育全国大会を篠山市で開催しましたが、そのとき、篠山鳳鳴高校デカンショバンドの演奏で篠山中学校生徒がデカンショ踊りを大会参加者に披露する一幕もありました。また、小学校でもデカンショ節保存会に御協力いただき、踊りの伝承に努めているところです。
篠山市では、引き続き教職員が地域教材の活用の意義を十分に理解し、その教材を通して、子どもたちが身につける力を明確にし、体験をただの体験として終わらせることなく、子どもたちが自己の成長を感じられる真の学びへとつなげていきたいと考えています。今後もふるさと意識のさらなる高揚を図るため、子どもたちの取り組みや地域貢献の様子を市民にも伝えながら、地域とともにある学校づくりを進めていきます。
以上、答弁といたします。
○議長(渡辺拓道君) 園田依子君。
○15番(園田依子君) 15番、園田です。
いろいろとふるさと教育についての学校での取り組みのお話を伺いをさせていただきました。学校・園ともに地域との連携はされており、地域のすばらしさを感じることは本当にできているというふうにも感じております。先ほども申しましたけれども、しかし私たちが住んでいる町が日本遺産であるということを、本当に子どもたちみんながこう理解をするということも1つの教育の中で大事ではないかというふうにも私は感じているところなんですけれども、そのせっかく日本遺産、市として取り組む中で、認定をされたことを子どもたちにそれもあわせて教えていくということも大事だと思うんですけれども、その子どもたちがどれだけその日本遺産に対して認識しているかということを把握されているのか、ちょっとお伺いできたらと思います。
○議長(渡辺拓道君) 酒井教育次長。
○教育次長(酒井 宏君) 教育委員会次長の酒井です。
日本遺産の認定につきまして、子どもたちがどの程度理解をしているかということですが、その日本遺産につきまして認定された内容等については、十分理解できているとは今の段階では思っておりません。そのために、次年度から小学校で使います篠山市教育委員会作成の社会科副読本の中に、今までなかった日本遺産に係る内容についての教材を盛り込み、4月以降それを使いながら、全部の学校で日本遺産がどうして認定されているのか、またその背景は何なのかについて、先生方も理解しながら、子どもたちの発達段階に応じて指導していくような形をとっていき、そして、次年度からそのあたりの理解を深めていく教育活動が社会科の中で進んでいくように準備をしております。
以上です。
○議長(渡辺拓道君) 園田依子君。
○15番(園田依子君) ぜひともよろしくお願いいたします。私も先日、その窯元の陶磁器組合の役員の方とお話をする機会がありまして、いろいろとお話を伺ったところですけれども、その方は本当にいろいろとつながり合う中で忙しく活動をされておりました。結構神戸市北区のほうとかの学校に出向いていっていろんな話をするんやということもおっしゃってまして、篠山市のこの先生方がもっとこう地元の窯元に対しての知識というか、思いを持っていただいて、もっとつながりをつけていただけたらというふうなお話も聞かせていただく中で、先ほど西紀北に伝統工芸士の大上 匠さんが行かれてお話しされたりとか、いろいろと活動はしていただいているようにもこちらも認識はしているんですけれども、その方たちの、ボランティアでされたりとか、いろんな活動をされる中でなかなか活動をするのに、あっちこっち言われるんじゃなくて、窓口を1つにしてシステムを構築する必要があるのではないかというふうなこともお話を伺ったところです。その話をする中で、いろいろな丹波焼に対しての紹介するパワーポイントなんかもつくって、タイプで箇条書きにして子どもたちに教えていけるようなものを市として取り組んでいただければというふうなお話も伺ったんですけれども、それをつくることによって、先生方も教えることができるのではないかというふうにも思うんですけれども、その辺の考え方はどういうふうに思われるか、お伺いします。
○議長(渡辺拓道君) 酒井教育次長。
○教育次長(酒井 宏君) 教育委員会次長の酒井です。
丹波立杭焼、丹波焼につきましては、日本遺産に認定される以前から篠山市のふるさと教育の1つの大きな教材として小学校におきましては、先ほど教育長が答弁しましたように、ほとんどの学校でもうずっと作陶体験等を現地に行って行ってやっています。もしくは、先ほどのお話にありましたように、近隣におきましては、窯元のほうから学校に出向いていただいて、御指導をいただくというようなことで、篠山の子どもたち、特に小学校3年生で大体全て体験するんですけれども、丹波焼についての篠山市の息づいた伝統的な文化として子どもたちは学習に取り組んできておりまして、その上で日本遺産という形でその部分が認定されて、それがどういう形で認定されたかということについては、今後の学習の中で先生がそのかみ砕いて子どもたちにわかるように指導していく必要は当然あると考えます。
そのための教材として、先ほど申しましたが、新しく来年度から改訂した「わたしたちの篠山市」という副読本の中で、その部分についての具体的な教材化を試みております。先ほどのいろんな教材等につきましては、各学校で工夫しながら子どもたちにわかりやすいような教材になりますように、今後も教育委員会として支援しながら、教材化の具体化を進めていく形を考えております。
以上です。
○議長(渡辺拓道君) 園田依子君。
○15番(園田依子君) ぜひともよろしくお願いいたします。その中で1つその組合の方からお伺いをした内容なんですけれども、今3、4年生で社会科の勉強をして、作陶体験をしているというような今、取り組みはしていただいているんですけれども、またその伝統工芸についての周知というのか、知ることに対して3、4年生ではなかなか難しいやろうと、理解するのが難しいやろうということで、やっぱり高学年になってそういうふうな伝統工芸について勉強することが望ましいのではないかというふうにもお話をお伺いしたところです。そのことについての考え方、何かお伺いできたらと思います。
○議長(渡辺拓道君) 酒井教育次長。
○教育次長(酒井 宏君) 教育委員会次長の酒井です。
伝統工芸につきまして、もちろんその高学年で学ぶべきことも当然学年の発達段階に応じては理解できる部分がふえてくると思います。1つの丹波焼での3年生、4年生ぐらいでの体験というのも、高学年で学習する上でのベースにつながって、基礎学習となって、基礎的な考えのもとにもつながります。高学年での伝統工芸について篠山市の中での教材もありますし、高学年になりますと、日本全国のいろんな工芸品も教材として出てきますので、その部分とあわせて、子どもたちが学んでいけるように、また教科書等も使いながら考えていきたいと思います。
○議長(渡辺拓道君) 前川教育長。
○教育長(前川修哉君) 丹波焼に限らずなんですけれども、私たちが地域の方々、そういう保存会の方々とも話しておりますのは、体験が体験だけで終わることがないように、それを深い学びにつなげていくようにということを、今後どう展開していくかということを話し合っております。
昨日もお答えさせていただいたんですけれども、国語の教科書の中で「町の幸福論」の中で、コミュニティデザインを考えるという中で、陶器のところが栃木県の祭りです。そうした伝統工芸を活用しながら、町を活性化しているということが国語科で取り上げていかれていくわけです。今後子どもたちに必要な学びとは、各教科ごとの、学んだことをどうつなぎ合わせて、横断的に考えて自分たちの町をどうよくしていくか、そういうことであったり、自分の人生を豊かにしていくかという、そういう物の考え方、思考力というのが今、学校教育に求められているものでございます。
したがいまして、3年生で体験したものを今度そういうまちづくりの中の観点から見たときに、子どもたちがどう思考を深めていくか、そのような教育で今、国全体が変わろうとしておりますので、篠山につきましても、そういう地域教材をもとにして、教育課程を編成していきたいというふうに考えております。
以上です。
○議長(渡辺拓道君) 園田依子君。
○15番(園田依子君) 高学年に関してもそのほうでよろしくお願いいたします。それとあとデカンショのことについてちょっとお伺いをしたいんですけれども、今の子どもたちがいろいろとそのデカンショ祭に合わせて、競技会に参加する子どもたちの中ではデカンショ踊りを覚えて歌ったり、踊ったりできるとは思うんですけれども、今、全市の子どもたちがどれだけそのデカンショ踊りを覚えて踊れるかというところがちょっと疑問に思うところがあって、市民の方からも今の子どもたち、デカンショ踊りって踊れるんかなっていうようなことを聞かせてもらうことがありました。昔は体育祭終わった後にデカンショ踊りを踊ったりとかしてたと思うんですけれども、ちょっと踊り方が変わった時点からかちょっとそういう取り組みが今なされていないようにも思うんですけれども、その辺で全市の子どもたちがデカンショ踊り、歌が歌えて踊れるような取り組みをしていく必要があるのではないかと思いますけれども、その点の考え方、いかがかお伺いいたします。
○議長(渡辺拓道君) 酒井教育次長。
○教育次長(酒井 宏君) 教育委員会次長の酒井です。
デカンショ踊りにつきましては、小学校につきましては全部で14校のうち9校で取り組んでおります。全学校でというお話もありますが、篠山市の歴史の中で地区によってはもともとデカンショ踊りとはまた別の踊りをずっと伝統的に地域としてとり行っているところもあります。運動会等の表現活動の中でそういった踊りが伝統的に踊られている場所につきましては、やはりふるさと教育の中での、特に地元のものを教材化するという意味から、昔ながらの踊りも踊っている学校もあります。
そういった意味で、篠山市としての代表となるデカンショ踊りにつきまして、少しずつですが全校で踊る活動が広がっていることは確かなんですけれども、今全部でと言われる質問に対しては、全部ではとり行ってない部分もあります。
以上です。
○議長(渡辺拓道君) 園田依子君。
○15番(園田依子君) 14校でデカンショ踊りをしているというような御答弁でしたけれども、本当にこう篠山市を1つにするという考え方、教育の中で篠山市を誇りに思うという観点からも、やっぱり地元の今までからの踊りというのがあって、そこを大事にされるということも大事かと思うんですけれども、そこのところでやっぱり気持ちを1つにするというようなことを子どもに教えるということも大事ではないかと思うんですけれども、そのところはどのようにお考えになるか、お伺いします。
○議長(渡辺拓道君) 酒井教育次長。
○教育次長(酒井 宏君) 教育委員会次長の酒井です。
確かにそういった観点も大事だと思います。先ほども申しましたように、体験だけが子どもたちのふるさと教育のゴールではないと考えています。それを通して、子どもたちは何を学ぶか、地域のよさをどう感じるかというところまで学習として、教育としてカリキュラム化をしていくことも1つの大事なポイントだと考えています。踊りを覚えるということも大事ですが、その背景にどんな伝統があって、どのように踊りがつくられてきたのかという学習もしていかないと子どもたちのこれからの生きていく学び、またふるさとのよさを感じる学びにもつながらないと思いますので、そのあたりも各学校の取り組みの中でそういった観点も入れたカリキュラムをきちっと組むということも必要だと考えていますので、そのあたりを含めながら、今後取り組んでいきたいと考えます。
以上です。
○議長(渡辺拓道君) 園田依子君。
○15番(園田依子君) 今までからの歴史がある中で、その地域の取り組みというのはあるところでそれも1つ大事にしていかなければならないと思うところではありますけれども、やっぱり篠山市の気持ちを1つにするという、やっぱりその子どものころからの観点というのが、取り組み方がちょっと違うのかなというふうにも思っておりますし、やっぱり日本遺産に認定されたことの喜びというのを子どもたちに教えていくというのも大事だとは思いますし、日本遺産に関しては、2020年へ、100の認定を目指して今取り組んでいかれると。これが
東京オリンピック・パラリンピックの年代に合わせて100を目指していくというような中で、これが過ぎたら日本遺産って薄れていってしまうんじゃないかなというような危惧の声も聞かれているところがありますので、その中でやっぱりせっかくこの日本遺産に努力をして認定をされてことに対して、篠山市の歴史に誇りを持てるような取り組みをこれからもしっかりと子どもたちに教えていただけたらと思いますので、その点何とぞよろしくお願いいたします。
○議長(渡辺拓道君) 前川教育長。
○教育長(前川修哉君)(登壇) 質問事項2点目、義務教育の就学援助入学前支給についてです。
現在、篠山市立小中学校で、平成30年度就学援助の受付事務を行っています。本年度6月議会、園田議員からの一般質問にお答えしましたように、新小学1年生への制度周知を入学式当日に行っていたのを、中学1年生のように1月下旬から2月上旬に周知時期を合わせるなど早期に受け付けを開始し、新入学児童生徒学用品費の支払い時期を、少しでも早く保護者に手渡せるよう手続を進めていくため、事務手続を行っているところです。
本年度は、新入学児童生徒学用品費の支払いを5月下旬から6月中旬には完了していましたが、平成30年度は、新年度で支出手続が行える最短の支払い日である4月中旬に対象保護者に新入学児童生徒学用品費を渡せるよう準備を進めています。一方、平成29年度に文部科学省が実施した全国自治体における入学前支給の状況調査結果によると、「平成28年度以前から実施」及び「平成29年度より実施予定」の割合は小学校で40.6%、中学校で49.1%と約半数の自治体が取り組んでおり、兵庫県においては、小学校で39.5%、中学校で46.5%という結果が出ています。さらに、この調査以降、県下自治体で、平成30年度または平成31年度より入学前支給の実施を予定しているところがふえていることから、篠山市においても、近隣市町の動向を踏まえながら、新入学児童生徒学用品費の入学前支給の実施に向けて、予算確保や要綱改正等も含め検討を行っていきたいと考えます。
以上、答弁といたします。
○議長(渡辺拓道君) 園田依子君。
○15番(園田依子君) 前向きに御検討をしていただけるというような御答弁をいただけたかと思います。小学校、新中学校生に対して、本当にその入学前にかかる準備品というのはお金がかかるというふうにも聞いておりますし、ランドセルとか制服等に合わせて、それがなかなか金銭面で苦しい、大変な方々の保護者への支援として、これは大事な取り組みだというふうに考えておりますので、平成31年度に向けてこの取り組みをしていただければと思っております。
準要保護への負担のあり方などに対しては、各自治体の判断となっております。要綱改正に関連して、本市の就学援助実施要綱の改正などをどのように改正をされるのか、準要保護の認定基準は変わることがないのか、お伺いをしたいと思います。
今回の改正するに当たり、平成31年度からの実施を想定した場合、特に準要保護児童生徒を対象とする新入学生徒学用品費の入学前からの支給に対応するため、予算は平成30年度補正予算で実施する必要があります。前倒しを実施する具体的な実施時期や予算の確保について、どのように考えておられるのか、お伺いいたします。
○議長(渡辺拓道君) 芦田教育部長。
○教育部長(芦田 茂君) 教育部長の芦田です。
先ほども申しましたように、平成31年度の実施に向けて、30年度に補正を上げさせていただきたいというふうには思っております。要綱の改正等につきましては、準要保護の基準の見直し等も含めて、他市の状況を見ながら本市にとってはどういったあり方がいいのかということをしっかり検討した上で、補正予算にも上げさせていただきたいというふうに考えております。おおむね事前支給ということになりますので、可能であれば、9月補正という形をとらせていただけるのではないかなというふうに思っております。
○議長(渡辺拓道君) 園田依子君。
○15番(園田依子君) ぜひとも基準が変わることのないような取り組みで進めていただければと思いますので、よろしくお願いをいたします。
この動議を日程に追加し、追加日程第1として、議題とすることについて、採決します。
この動議を日程に追加し、追加目程第1として、議題とすることに賛成の方は、起立願います。
(賛成者起立)
○議長(渡辺拓道君) 起立全員です。
したがって、この動議を日程に追加し、追加日程第1として、議題とすることに決定しました。
◎追加日程第1 安井博幸君に対する懲罰の動議
○議長(渡辺拓道君) 追加日程第1.安井博幸君に対する懲罰の動議を議題とします。
地方自治法第117条の規定によって、安井博幸君の退場を求めます。
(安井議員退場)
○議長(渡辺拓道君) 提出者の説明を求めます。
森本富夫君。
○13番(森本富夫君)(登壇) 13番、森本でございます。
ただいま御上程いただきました発議第1号 安井博幸君に対する懲罰動議の提案理由の説明をいたします。
昨日の一般質問において、議長のアドバイスを押し切っての安井議員の丹波篠山観光協会への発言は、議会へ抗議文を提出され、返答を求められている中、許されるものではありません。議員の発言は、本会議を含め、何でもありではなく、一定の配慮が必要であります。丹波篠山観光協会は、市内多くのイベント開催の下支えをお世話になるとともに、多くの観光施設の維持管理をお世話になっております。多くの観光客を迎える今の篠山をつくり上げていただいた大切なパートナーであると考えます。2つの日本遺産認定を受け、さらなる観光都市を目指す篠山市にとって、観光協会との連携、協力は必要なものであり、安井議員の今回の発言は、丹波篠山観光協会との信頼を大きく損ない、行政、議会への協力を危うくするものであります。
まさに許されるものではなく、議員各位の御賛同を賜りますよう、お願い申し上げ、提案理由の説明といたします。
○議長(渡辺拓道君) 提出者の説明は終わりました。
提出者に対する質疑を行います。
質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(渡辺拓道君) 質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
次に、安井博幸君から本件について、一身上の弁明をしたいとの申し出があります。
お諮りします。
これを許すことに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(渡辺拓道君) 異議なしと認めます。
安井博幸君の一身上の弁明を許すことに決定しました。
安井博幸君の入場を許可します。
(安井議員入場着席)
○議長(渡辺拓道君) 安井博幸君。
○14番(安井博幸君) 抗弁を許されましたので、抗弁させていただきます。
このたび私が懲罰動議を受けたことは、まことに私の不徳のいたすところであり、反省するところであります。ただし、私がこのような発言に至った経緯について、説明させていただきたいと思います。
私は、篠山市観光協会の御尽力、アンケートをとるために暑い中、汗を流されて1,800余りのアンケートをとられた行為に対しては、非常に感謝するものでもありますし、御礼を申し上げたいと思っております。その点に関しては、全く御尽力に対して、尊敬するものでもあります。ただ、アンケートの設問内容について、私は異議がありということで申し上げたわけです。このアンケートの設問内容、直接ごらんになった方はどれだけいらっしゃるでしょうか。私は、観光協会へ行って1,800幾つのアンケート用紙を1枚1枚見ました。全てではありませんが、半分近く見ました。そして私はその一次資料というべきそのアンケート用紙から、このような発言に至ったわけです。そのアンケートの設問に対して、設問用紙、設問の方法について疑問が湧いたので、私の後援会長である旧神戸商科大学名誉教授の小森星児先生にも設問内容を見ていただきましたし、私の友人で博士号を持っている方にも見ていただきました。また、神戸大学の知り合いの方にも見ていただきました。そして彼らが言うのには、アンケート調査というのは、手法、内容、データの整理の仕方、そして評価など、しっかり見ないと大きく政策を誤るということです。そしてそのアンケートの設問に対して、やはり統計学とかの専門家のアドバイスを得て、十分信用に値するアンケートにしなければいけないというふうなことを私は彼らから共通の言葉として聞いたんです。
ですから、このアンケートのやり方、アンケートの設問に対して、私は疑問があると申したわけで、そこに作為的な要素を感じたわけです。私は観光協会が努力をされて、暑い中、汗を流してされたことに対しては、非常に評価しますし、御尽力は高く評価しているんですけれども、ただ、アンケートの内容については疑問があります。それを申し上げたんです。そして、篠山市の広報はそのアンケートの結果を集計した二次資料を市の広報1月号で大きく掲載したんです。篠山市の広報担当者は、そのアンケートの内容まで裏をとるといいますか、確認はされていないんです。一覧表となった結果だけを取り上げて、市の広報に大きく取り上げたんです。私のその考えは、私を支持してくださっている市名変更駆け込み処のメンバーの方々からも、私の意見はそのとおりだという格好で聞いています。ですから、私はそのような方々の意見を代弁するということで、本会議場で申し上げたんです。観光協会の努力をけなしているわけではありません。観光協会のアンケートの信憑性に対して、疑問があると申し上げただけです。その点をお間違えのないよう、議員諸氏の皆さんが私の懲罰動議について、適正な判断を下していただきますようお願いいたします。
以上です。
○議長(渡辺拓道君) 安井博幸君の退場を求めます。
(安井議員退場)
○議長(渡辺拓道君) お諮りします。
「懲罰の議決」については、会議規則第111条の規定によって、委員会の付託を省略することができないこととなっています。
本件については、7人の委員で構成する「懲罰特別委員会」を設置し、これに付託し、審査することにしたいと思います。
御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(渡辺拓道君) 異議なしと認めます。
したがって、本件については、7人の委員で構成する「懲罰特別委員会」を設置し、これに付託して、審査することに決定しました。
お諮りします。
ただいま設置されました「懲罰特別委員会」の委員の選任については、委員会条例第7条第1項の規定によって、お手元に配りしました名簿のとおり指名したいと思います。
御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(渡辺拓道君) 異議なしと認めます。
したがって、「懲罰特別委員会」の委員は、お手元に配付しました名簿のとおり、選任することに決定しました。
安井博幸君の入場を許可します。
(安井議員入場)
○議長(渡辺拓道君) ここで、暫時休憩します。
午後 3時13分 休憩
午後 3時14分 再開
○議長(渡辺拓道君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
この際、御報告します。
委員会条例第8条第1項及び第2項の規定により、懲罰特別委員会の委員長、副委員長が選任されましたので報告します。
委員長に、足立義則君、
副委員長に、隅田雅春君。
これで、報告を終わります。
以上で、本日の日程は全部終了しました。
お諮りします。
議事の都合によって、あす16日から3月26日の11日間は、休会としたいと思います。
御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(渡辺拓道君) 異議なしと認めます。
したがって、あす16日から3月26日の11日間は、休会とすることに決定しました。
次の本会議は、3月27日午前9時30分から開議します。
本日は、これで散会します。
お疲れさま様でした。
午後 3時15分 散会
地方自治法第123条第2項の規定により署名する。
平成30年3月15日
篠山市議会議長 渡 辺 拓 道
篠山市議会議員 奥土居 帥 心
篠山市議会議員 前 田 えり子
篠山市議会議員 隅 田 雅 春...