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平成30年第112回定例会(第4号 3月14日)
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  1. 篠山市議会 2018-03-14
    平成30年第112回定例会(第4号 3月14日)


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    最終取得日: 2022-11-22
    平成30年第112回定例会(第4号 3月14日)        第112回篠山市議会定例会会議録(4)           平成30年3月14日(水曜日)              午前 9時30分 開議   〇出席議員(18名)      1番  前 田 えり子         2番  隅 田 雅 春      3番  足 立 義 則         4番  栗 山 泰 三      5番  國 里 修 久         6番  河 南 克 典      7番  大 西 基 雄         8番  木 戸 貞 一      9番  向 井 千 尋        10番  吉 田 知 代     11番  恒 田 正 美        12番  大 上 和 則     13番  森 本 富 夫        14番  安 井 博 幸     15番  園 田 依 子        16番  小 畠 政 行     17番  奥土居 帥 心        18番  渡 辺 拓 道 〇欠席議員(0名)
    〇地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名   市長         酒 井 隆 明   副市長        平 野   斉   教育長        前 川 修 哉   代表監査委員     畑   利 清   政策部長       稲 山   悟   総務部長       梶 村 徳 全   市民生活部長     野々村   康   保健福祉部長     倉   剛 史   農都創造部長     堀 井 宏 之   まちづくり部長    横 山   実   上下水道部長     酒 井 一 弘   監査委員・公平委員会・選挙管理委員会                        固定資産評価審査委員会事務局長                                   中 筋 吉 洋   消防長        畑   光 明   教育部長       芦 田   茂   教育次長       酒 井   宏   (教育委員会事務局次長) 〇議会事務局職員出席者   局長         酒 井 和 正   課長         福 西 保 博   課長補佐       樋 口 寿 広 〇議事日程 第4号 平成30年3月14日(水曜日)午前9時30分開議   第 1  会議録署名議員の指名   第 2  一般質問        ・代表質問        ・個人質問               午前 9時30分  開議 ○議長(渡辺拓道君)  皆様、おはようございます。  これから、本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付したとおりです。 ◎日程第1  会議録署名議員の指名 ○議長(渡辺拓道君)  日程第1.会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員は、会議規則第127条の規定によって、14番、安井博幸君、15番、園田依子君、16番、小畠政行君を指名します。 ◎日程第2  一般質問 ○議長(渡辺拓道君)  日程第2.一般質問を行います。  一般質問の議事運営について申し上げます。  本日の一般質問についての各議員の発言は、会議規則第56条第1項の規定によって、代表質問については40分以内、個人質問については30分以内とします。時間の徹底と発言議員に持ち時間を確認いただくため、議場東側の表示板に残り時間を表示いたしますので、御注意いただくよう、あらかじめお願いしておきます。  なお、2回目以降の質問は自席からお願いします。  初めに、代表質問を行います。  青藍会・森本富夫君。 ○13番(森本富夫君)(登壇)  皆様、おはようございます。議席番号13番、森本でございます。ただいま議長のお許しを得まして、会派青藍会を代表し、通告に基づき、市長の平成30年度施政方針、教育長の平成30年度篠山の教育を中心に、市長、教育長に御質問と御提言を申し上げ、取り組みに対するお考えをお伺いいたします。  まず質問事項1、市名変更問題の早期解決をであります。  今、篠山市の抱える一番の問題は市名変更問題であります。昨年の2月、篠山市商工会・丹波篠山観光協会・丹波ささやま農業協同組合から、篠山市の市名を「丹波篠山市」に変更を求める要望書が提出されて1年が経過しました。その間、多くの団体からも同様の要望書が提出されるとともに、8,000名を超える署名も提出されました。また、篠山市議会へも要望書をいただき、議会としても検討する必要があるとし、全議員での政策討論会での議論や、議会報告会等にて市民の皆様の意見を聞くとともに、市名変更並びに地域ブランド振興調査特別委員会を立ち上げ、3つの小委員会に分かれ、それぞれの課題に基づき、真摯に積極的に調査を行っております。3月末には中間報告、そして、できるだけ早い段階にて最終報告をまとめる決意であります。  まず第1小委員会としては、市名変更に関する行政及び市民の費用負担調査、第2小季員会では、商標登録や原産地表示、地域団体登録商標制度の現状調査及び「丹波篠山」使用に関する影響調査、第3小委員会では、「丹波」や「丹波篠山」の使用状況の変化に関して、報道機関や出版社への聞き取りなどによる第三者の「丹波篠山」に関する認識調査、以上により、市名変更並びに地域ブランドの振興の論点を整理し、将来の篠山市民のための最善の方策について、勇気を持って最終報告に挑みたいと思っております。  施政方針の当面する重要課題の(1)として、篠山市の市名変更が挙げられており、「この1年の間に市名変更について、市民の間でもさまざまな議論がなされている。今後も市民の皆さんから意見を聞きながら慎重に検討していく。市民の皆様に判断材料を提供するため、市職員プロジェクトにより、市名変更が、今後の篠山市や市民にどのような波及効果をもたらすのかを調査しており、その結果を踏まえて、議論を重ね、解決に向けて努力を尽くします」と述べられておられます。  市職員プロジェクトの調査は、どの程度進捗しているのでしょうか。最終調査結果報告の予定はいつごろでしょうか。また、市民への説明と議論はどのような形で重ねられるのか、現在の進捗状況、そして今後の予定についてお伺いいたします。  昨年2月に要望書が出されてから、この1年間、市民の間でもさまざまな議論がなされており、非常に高い関心が示されています。しかしながら、議論が余りに長引くことで、市民を二分するとともに、反動として市政に関して無関心になられることを危惧しており、早期解決が必要と考えます。市名変更問題の早期解決が、酒井市政3期目最後の1年の最重要課題であると再度提起し、解決に向けての努力を、市長にお伺いいたします。  続きまして、質問事項2、ふるさと篠山に住もう帰ろう運動の徹底を、に移ります。  急速な人口減少と少子化・高齢化が進む地方において、若者・子育て世帯を応援し、定住していただくことは、地域の活力維持に大きな役割を果たします。全国で見てみると、中山間地や離島の町が、都市部からの定住者の呼び込みに成功している事例が多くあります。篠山市においても、「ふるさと篠山に住もう帰ろう運動」として定住促進に積極的に取り組んでいることを評価するものであります。住宅取得や空き家活用、そして子育て支援等多くの制度を考案し、受け入れ準備が十分に整っていると考えます。しかしながら、3月定例議会補正予算を見てみると、多くの項目で大幅に減額されているのに驚くばかりであります。利用がないのは転入者がないからなのか、空き家の活用がないからなのか、そして篠山市の人気がないからなのか、ふるさと篠山に住もう帰ろう運動予算の大幅な未執行に関し、市長の思いをお伺いいたします。  政策部創造都市課、篠山に住もう帰ろう室が作成した「丹波篠山定住促進ガイドブック」には、篠山の紹介から支援の内容や保育・教育施設など細かく明記されており、移住希望者には、優しく温かいよくできたガイドブックであると思います。しかしながら、このガイドブックが十分に活用されているのでしょうか。市内の不動産業者の方や建築業者の方への協力依頼は、徹底してできているのでしょうか。市役所本庁や各支所での住民票転入窓口担当者への説明依頼は徹底されているのでしょうか。また、このガイドブックを持ち、都市部へのPR活動は実行予定されているのでしょうか。  会派視察で訪れた移住受け入れの先進地の全ては、地域に危機感を持ち、行政一丸となり、さらに民間やNPOと連携しながらの積極的な攻めをもって、結果として移住者増になっているように考えます。「平成30年度より、「わが家わが村のふるさと篠山に住もう帰ろう運動」をスタートさせ、より身近できめ細やかに、家庭や自治会などで定住促進を考えていく」とあります。私たち議員も、自分の家庭や自分の自治会から、定住促進を積み上げていくべきと考えますが、大切なことは、重要な行政課題である定住促進の旗振り役が先頭で走ること、それにおくれず各部署が連携しながら、転入者・転入希望者に対して最大限の配慮を払うことです。危機感や必死の取り組みが見えてこそ、自治会単位での取り組みが動き出すと考え、市長のお考えをお伺いいたします。  続きまして、質問事項3、JR篠山口駅周辺整備を、に移ります。  丹波篠山の玄関口はどこでしょうか。高速道のインターもありますが、やほりJR篠山口駅であると考えます。平成30年度、観光客を迎え入れるための拠点施設「丹波篠山観光ステーション」を整備するとあります。それに合わせて、東西出口に向かう自由通路を利用し、観光、イベントや食の情報などをデジタルサイネージで提供するようになり、さらに駅レンタカー事業も始まろうとしています。篠山口駅が生まれ変わろうとしており、多くの観光客の皆様がお越しいただくことをお待ちしております。しかしながら、今回の整備も含め、さらに地道な整備に取り組む必要があると考えます。  1点目は、東側ホームのエレベーターホール外壁の塗装が剥離をし、景観を大きく害しております。日に日に剥離が進んでいるように感じます。JRの管理範囲かもしれませんが、市としても対応が必要と考えます。  2点目、豊かな自然を肌で感じていただき、公共交通が少ない篠山各地をゆっくり自由に楽しんでもらうレンタサイクルは、篠山観光に有効であり、これからの季節、大いに楽しんでもらいたいものです。しかしながら、レンタサイクルの受付はどこでしょうか。レンタサイクルはどこに収納されているのでしょうか。全く見えない状況に覆い隠している植栽木を切り払い、明るく爽やかな、篠山に合うようなレンタサイクル貸し出し場所にすべしと考えます。  また、レンタサイクル事業を開始して9年が経過し、自転車の老朽化への対応が必要です。何度か確認をしておりますが、自転車の各所にさびが進み、劣化によるサドルの亀裂も進んでおります。明らかに更新時期を向かえています。施政方針でも、「サイクリングで篠山を訪れる方がふえており、観光施設などにサイクリングスタンドの設置や、サイクリングツアーを開催する」とあります。目指せ世界7大サイクルロードの「しまなみ海道」篠山版です。サイクリングの新たな取り組みを始める篠山市の貸し出すレンタサイクルが、老朽化し安全面に不安のある自転車では情けないと考え、更新すべきと提案いたします。  3点目、駅西・駅東と公衆トイレが設置をされており、現在の篠山口駅に整備をされて以降、駅利用者を中心に多くが利用されてきました。しかし今、利用者の反応は、臭い、暗い、時として汚い、そして和式の便器であるため、特に若い女性にとっては利用に耐えがたく、JR改札内のトイレを利用されるとのことです。施政方針では、「老朽化により機器の取りかえが必要な場合には、便器の洋式化を図り、誰もが使いやすい公衆トイレとなるよう整備します」とあります。日本全国からの観光客、そして外国人観光客にも対応する「丹波篠山観光ステーション」を整備する今、篠山市の玄関口にある公衆トイレを地道に美しく快適に整備し、多くの観光客をもてなしする第一歩とすべきと考えます。以上、市長のお考えをお伺いいたします。  続きまして、質問事項4、不登校児童生徒を救えに移ります。  3月に入り、梅の開花を目にする季節、各学校の卒業式を迎えます。既に3月9日には市内中学校の卒業式もとり行われ、生徒たちと同様に、出席させていただいた私たち議員も胸膨らませ、生徒たちの大きな飛躍を願うものであります。卒業式にあわせ、私にはもう一つ願いがあります。卒業生全員が出席し、卒業生全員での卒業式でありますようにと。議員として卒業式に出るようになってからのほぼ毎年、1人ないし2人の卒業生が欠けています。時には小学校児童でも欠けていたときがありました。不登校としての長期欠席、そして卒業式の日にも登校できない生徒。登校できても、他の生徒が帰宅後に校長室にて卒業証書の授与を受ける生徒の存在が現実にあります。その児童・生徒の気持ちを考えるとき、どうしようもない悲しみに包まれます。幼くして社会参画の道を閉ざさなければならなくなった苦しみや悲しみ、未来が見えない不安や絶望、そして周りからの重圧、また親御さんにとっても大きな大きな不安となり、家庭そのものが暗い闇に包まれることを心配いたします。  平成30年度篠山の教育を見てみると、施策の基本方針4「子どもの学びを支える環境づくりの推進」のその4、教職員の資質能力の向上の(5)篠山市教育支援センターの充実の②児童生徒支援及び青少年健全育成の推進の中に、「適応指導教室「ゆめハウス」と学校に児童生徒支援指導員を配置し、不登校児童・生徒への再登校や将来の社会参画を見据えた指導・支援を行います」と短く述べられています。  篠山市における不登校児童・生徒の現状はどのような状況なのか、教育委員会・支援指導員・学校にて指導・支援は的確に行われているのか、不登校となる要因に、家庭的や経済的な問題がある場合の行政当局との連携はとれているのか。また、それを受けての毎年の教育委員会の点検評価では、どのように点検評価されているのかを教育長にお伺いいたします。  不登校の児童・生徒であっても、義務教育の年数が過ぎれば卒業となり、社会へと送り出されます。社会参画の機会ができない多くの不登校児童・生徒は、負の連鎖により社会的ひきこもりとならざるを得ないのではないでしょうか。重く貴重な児童・生徒の人生、その基礎を育むべくして預かる教育委員会・学校・行政、そして私たち議会は、不登校児童・生徒、そしてその家庭を救うべきであり、最善の努力と連携が求められていると考えます。不登校児童・生徒ゼロを目指し、日本一の指導・支援を目指しての取り組みを期待し、再度、教育長のお考えをお伺いいたします。  以上、会派青藍会を代表し、この場での一般質問といたします。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)(登壇)  皆さん、おはようございます。きょう、あすとよろしくお願いしたいと思います。  それでは、早速ですが、青藍会を代表しての森本議員の1点目の市名変更問題の早期解決をについて、答弁をいたします。  市議会におかれましては、お話のとおり、市名問題に対し、特別委員会を設けられ、真摯に、かつ積極的に調査を尽くされていることに心から敬意を表したいと思います。昨年の2月に市名変更の要望をいただいてから、はや1年がたちました。その間、篠山市では、ふるさと一番会議で問題を提起したり、市の広報紙で同じく問題を提起したり、論点の整理などに努めてきたところです。しかし、客観的に市名変更を必要とする困難事例がどのようなものであるのか、また、変更した場合の、どのような効果があるのかないのか、市民生活にどのような影響を及ぼすのか、こういったことについて、客観的な資料を提示できるように、今、篠山市においては、職員プロジェクトで検討したり、また調査会社に委託して調査を尽くしているところです。これがもうすぐ4月になりますと、市民の皆さんにお示しができるというふうに考えておりますので、これを示した上で、さらに議論を進めていきたいというふうに考えます。  篠山市にとりましても、御指摘のようにこの問題が大変大きな市民の皆さんにとりましても、篠山市にとっても、議会の皆さんにとりましても解決をしなければならない大きな課題となっていると思います。本年のこの議会に提案している予算は、「花咲かそう予算」と題して、いろいろ全国的にも注目をされているこの篠山の魅力を生かしながら、定住を進めていこう、篠山の時代を築いていこうという予算なのではありますけれども、こういった施策を進めるためにも、この名前の解決をしなければ、なかなか市民の皆さんの気持ちもそちらに動きにくいところがあると。篠山の時代をつくる前に今、大きく横たわっている課題であるというふうに考えておりまして、これをできるだけ速やかにかつ議論を尽くしつつ、解決していくのが市長の大きな責任であるというふうに感じているところです。  市職員によるプロジェクトチームが、鋭意今取り組んでおりますが、年度末をめどに調査報告を受ける予定としております。また、その調査報告を受けての今後の日程でありますが、ふるさと一番会議については、今、日程調整の上、開いていこうということにしておりますが、それ以外についても、公開討論会であるとか、またいろんな場で市民の皆さんが議論をしていただけるような場をつくっていこうというふうに考え、検討を進めているところです。森本議員お話しのとおり、この問題については慎重に、かつまた速やかに解決できるように市長として努力を尽くしていきたいと考えます。  以上です。 ○議長(渡辺拓道君)  森本富夫君。 ○13番(森本富夫君)  13番、森本でございます。  少し内容に明確性がなかったというような思いで、再度質問をさせていただきたいと思います。  プロジェクトが3月末に結論を出す。3月末にも調査をいただくと。それをもって「ふるさと一番会議」、また公開討論会を開催し、市民の皆様方の最終的な御意見をいただいて回られるというふうに受けとめさせてもうてもよろしいでしょうか。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  ふるさと一番会議を開催するということは決めておりますけれども、それだけでは十分でないと考えておりますので、公開討論会であるとか、またいろんな、市民の皆さんに説明をする、議論をするという場もまた設けなければいけないというふうに考えていますけれども、今のところ、それをきっちりとどのような形にするというところまでは、よう決めておりません。 ○議長(渡辺拓道君)  森本富夫君。 ○13番(森本富夫君)  13番、森本です。  それでは、どのように議論が尽くされた時点で、市長としての最終判断を下されるのか。これ非常にもう市民の皆さん方もいろんなお考えをお持ちで、100%の皆様方が、どちらだということにはなり得ないと思います。何ぼ酒井市長が市民派であって、一人一人とお話しをなされても、100%ということはあり得ないのではないかなと思います。いつの時点か、市長の判断が必要になってくると思っておりますが、その辺の市長のお考えをお伺いいたします。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  今現在も市民の皆さんからやっぱりいろんな意見がありますね。もう早くこの問題を結論が出せるようにしたらどうか。反対する人は必ずいると。しかし、どこかで結論を早く出すべきだという意見があります。一方で、やはり議論は尽くすべきであるという意見も当然あります。  ですから、今のところ私はまだ議論が市民の中で尽くされたというふうには思っていないんです。ということは、議論を尽くすきちんとした材料がまだ提供されて、出しておりませんので、それを今、市のほうでも調べております。議会のほうでも今おっしゃったとおり、検討されていますから、そういったものを合わせて市民の皆さんにお示しをして、もう一度きちんと議論をしていく必要があるというふうに考えています。  今の議論は、例えば、今の時点で市民の皆さんに賛成ですか、反対ですかと聞いたとしても、混乱をしている、変えなければいけないという危機感を持つ方は変えたほうがいいとおっしゃいますし、そういったことを余り認識、意識されずに生活を送っている方は、いや、今のままでもよいという意見になるかもしれません。そういう個人の認識の違いによって、賛成か、反対かが分かれる。その数がどちらが多いかで決するということはですね、これはよくないと思いますから、きちんとした材料を提供して、市民の皆さんが賛成の方の意見、反対の方の意見、いずれにも耳を傾けて、篠山市の将来を考えて、議論をしていく。こういうことがもう一度必要であると思いますから、それをやっていこうというふうに考えます。そのやっていく中で、市民の理解が進むのか、進まないか。これによって、この結論が決まっていくのではないかというふうに思います。 ○議長(渡辺拓道君)  森本富夫君。 ○13番(森本富夫君)  13番、森本です。  できるだけ市民の皆様方の理解を得ていくということは大切なことだと、私たちも共通認識をしておるところでございます。しかし、それがいつまでかかってもいいとは私たちは決して思っておりません。このままずるずると長期化することは、本当に先ほども申し上げましたように、賛成、反対の意見の、非常にもうどういいますか、受け入れがたいような賛成と反対の市民が二分される。もとに戻らなくなるのではないかと。最終的な、やはり判断、私たち議会も最終的には意見を述べたいと思っておりますし、市長も最終的な判断をしてもらう必要があるのではないかなと思うところでございます。  この1年で市長の任期は終わります。はっきり申し上げまして。この1年の中で解決をしていく心づもりがあるのか。いや、できなければ次の4年間にまた引き継ぐのだという思いなのか。私の代でしっかりと解決をするとお思いになるかどうか、確認をしておきたいんですが。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  私、今ね、努力を尽くしますと言いました。努力を尽くしますということは、努力をしますというよりももっと努力をしますという意味なんです。ですから、努力を尽くします。速やかに議論を尽くし、解決できるように努力を尽くして、さっき言いましたように、これを解決しなければ、篠山市を、何ぼ魅力をPRしても、やっぱり市民が二分されたまま、意見が分かれたままではこれはよくない、前に進まないと思いますから、お話しいただいたように、議論は尽くしますけれども、できるだけ速やかに解決できるように努力を尽くしていきたいと思います。で、しかるべき時期には、市長としてもこう考えますということは、市民の皆さんにもきちんと伝えていけるようにしたいと思います。ただ、まだ今の段階で、その調査の結果も出ておりませんし、まだ次の議論に移っていませんから、今、私は賛成の意見、また反対の意見の方もどういう根拠があるのかを耳を大きくして聞いているところです。  以上です。 ○議長(渡辺拓道君)  森本富夫君。 ○13番(森本富夫君)  13番、森本です。  非常にしつこいと思われるかもしれませんが、これで最後といたします。市長の任期中にこの問題を解決をされる、また同じ答弁になるかもしれません。議論を重ねていきたいという答弁をいただくのかもしれませんが、最後の質問として、任期中に解決をする心づもりが、いや、そこまで思っていない。どちらであるかということだけ、しっかりと明言をお願いしたいと思います。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  今までも、この1年間、1年以上かかっていますけれども、何も議論を引き延ばしたり、先送りしてきたというつもりは毛頭ないんです。昨年の2月に要望書をいただいて、それを広報紙にこういった要望が出ましたということを指摘して、6月から8月にかけての「ふるさと一番会議」で各地でこういう問題提起をしました。しかし9月になって、反対の意見も出されました。拙速はいけない。議論を尽くしましょうという意見も出されました。私のほうは、次にやはり議論を進めるために、やっぱりきちんとした資料も提供する必要があると考えて、調査をする必要があると考えました。それで調査をしようとしましたが、議会の皆さんから予備費を使うのはどうかと意見が出されました。これもそのとおりだと思いましたから、調査の費用をかけられるのが9月議会になりまして、それから調査を始めて、今に至っているところです。ですから、手順はずっと踏んで、その都度前を向いて解決を目指してきたんですけれども、これが今その状況にあるということです。  今度はこの結果が出たり、また議会の皆さんも今、鋭意調査をしていただいておりますから、そういったものを踏まえて、それを市民の皆さんにお示しして、もう一度きっちり議論をしていこうというふうに今言うておるんです。議論した上で、そこから議論をしても、賛成と反対と、それはあると思います。それをしてもですね。資料を示してもあると思います。そのときには、きっちりと私なりの見解を出して、市民の皆さんにも、市長としてはこう考えますよということもきちんと明示をしなければいけないと思っております。  ですから、私としては、今おっしゃる任期中にきちんとした解決をするように努力を尽くしますが、あくまで2つに分かれたままであると判断されたり、市長と議会の意見が食い違ったときには、また別途の解決方法もあり得るということも考えていかなければ、頭には置いておかなければいけないのではないかと思っておりますが、私としては、前から言っていますように、二分しないように、対立しないようにできるだけ多くの市民の皆さんの合意が取りつけられるような解決のために努力を尽くしたいと思います。 ○議長(渡辺拓道君)  森本富夫君。
    ○13番(森本富夫君)  努力を尽くしていただくことを期待をいたします。できるだけその時期が市長の任期中であることを期待をするところであります。なぜかといいますと、この問題を次の市長選挙の大きな争点にされることは、篠山市民にとって本当に非常に残念なことであると私は思います。賛成派、反対派の市長選挙がもしあるとするならば、本当に二分してしまいますし、今、市長がおっしゃった「花咲かそう」、とても花咲く状態でなくなると、私は思うところでございます。市長の任期中にしっかりと市民への説明をしていただいて、市民への理解を深めていただいて、市長の任期中に解決を図っていただくことを要望して終わります。  以上です。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  しかし、この後、清新の会の奥土居議員からは、市長選挙の争点にすべきであるという、こういう御意見をいただくことになっておりますし、また、住民投票すべきだという、こういう考えをお持ちの議員の方もおられます。私は、前から言うていますように、これはできるだけ対立を避けるためには、大方の意見をまとめられるようにすべきであると。森本議員がおっしゃるように、選挙の争点とかではなしに、取りつけられるような、やはり努力を尽くしたいと考えておりますから、森本議員のおっしゃるように、結論を言いますと、任期中に解決できるように、努力を尽くしたいと。森本議員のおっしゃるとおり、頑張りたいと思います。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)(登壇)  それでは、2点目のふるさと篠山に住もう帰ろう運動の徹底についてです。  3月補正予算における、このふるさと篠山に住もう帰ろう運動事業の減額について、御指摘をいただきました。この減額の主な理由は、寄附をしていただいた空き家を改修し、販売するために、設計監理業務委託料と改修工事費として2件分の3,000万円計上していましたが、このうち1件は、国の地方創生拠点施設整備交付金を活用し、総合戦略推進事業で、西紀南地域のラボとして改修をしているために、当事業からは減額をしたものです。もう1件は、篠山地区内の旧家で、大変よい物件であることから慎重に活用方法を検討しており、来年度以降の改修を予定をしているために、減額をしたものです。  また、自治会の住もう帰ろう運動に対する支援については、1自治会当たり上限10万円で90自治会分900万円を計上していました。しかし、啓発用DVDでの住民学習をしていただく時期が、10月以降、11月と本年2月がピークとなり、自治会でDVDを見ていただく事業実施が年度後半となったために、本格的な事業実施がずれ込み、この分800万円を減額をしたもので、平成30年度に実施していただくよう、取り組んでいきます。  兵庫県と連携をしています古民家再生促進支援事業補助金、空き家活用支援事業補助金については、合わせて1,466万6,000円を計上していましたが、申請件数が少なく、1,241万6,000円を減額しています。これは、県の事業採択要件に新たに耐震化工事が加わって、実施主体の費用負担がふえたことで、事業化を見送られたことなどが影響していると考えます。  以上が主な減額理由ですが、このほかに取り組んでいます若者定住住宅補助金やJR回数特急券等購入補助金などについては、おおむね当初予算見込みとなっています。なお、子育て世帯定住補助金については、増額をお願いし、働きながら子育てしやすい環境の整備を進めているところです。  次に、「定住促進ガイドブック」は、主に篠山暮らし案内所の窓口を初め、神戸、大阪、東京などで実施する出張相談会、兵庫県が神戸と東京に開設しています「カムバックひょうごセンター」での配布、また丹波篠山ふるさと応援団の方々にも配布をしています。そのほか、市民課窓口で転入届の手続をされる方への配布、商工観光課などが実施するPRイベントであわせて配布するなどをしています。制度を利用された方にお聞きしますと、建築事業者や家族・友人から制度の情報を得ている方が多くおられましたので、事業者の方へは、兵庫県土建一般労働組合に御協力いただいて、ガイドブックではなくて、若者定住住宅補助金の詳細チラシを別途配布をしています。また、建築組合の総会や研修会で制度の説明をしたり、協力をお願いしています。今後とも、多くの方に制度を活用し、移住・定住をしていただけるように、情報提供を積極的に行っていきます。  移住・定住促進施策は、市役所内においては担当課だけでなく、全職員が重要な行政課題として取り組む課題であり、市全体においては、市役所だけでなく、自治会や事業者など、あらゆる立場の方が自分自身の課題として捉えていただく必要があると考えています。平成29年度には、政策部に空き家、定住対策政策官を置いて、庁内で横断的に取り組めるようにしています。また、わが家・わが村のふるさと篠山に住もう帰ろう運動をスタートさせ、啓発用DVDの作成や、自治会の住民学習会に当たっては、事前に職員研修会を行い、職員も参加して住民学習会を実施しています。このほか、寄附受納制度の整備、農業委員会と協力して農地付き空き家制度の開始、兵庫県信用組合との包括的地域連携協定による「移住・定住応援ローン」の創設などに取り組んできました。篠山暮らし案内所も多くの方に御利用いただき、空き家バンクの新規登録件数も伸びているところです。平成30年度も引き続き、ふるさと篠山に住もう帰ろう運動を進めていきますので、今後とも御指導、御支援をよろしくお願いいたします。  以上です。 ○議長(渡辺拓道君)  森本富夫君。 ○13番(森本富夫君)  想定どおりの御答弁をいただきました。実は、他市の議員のお友達から篠山市がどのような定住促進の事業に取り組んでおられますかというようなことで、このガイドブックを差し上げたら、非常に「篠山市は熱心に取り組んでおられますね」と、本当に感動といいますか、感心を通り越して、感動してはりました。「よくできたガイドブックですね」。それこそそのお友達の市より、篠山市のほうが、「こんな新しい制度も取り入れてはるんですね」というような評価をいただきました。  質問でも述べましたように、制度は十分に全国に誇るように制度設計はもうされておるのではないかと思います。これを後は、今やっておるという答弁をいただきましたが、もっともっと具体的に実行に移していくことが求められているのではないかなと思い、一般質問に取り上げたところでございます。実は今、建設業者さんという話も出ましたが、私、今年度に2件、こういった関係で御両親といいますか、親御さんから御相談をいただきました。その2件が2件とも不動産業者さんから何もそんなこと聞いてないですよ。リフォーム業者さんから何も言うてくれてなかったですよという話でした。今、答弁では、依頼をしておりますというお答えをいただきましたが、私が2件も聞いておるということは、実際はどうなんだろうなと。それと、支所を私、ちょっと何カ所か回らせていただいて、「こんにちは」と、「転入でお越しいただいた方にどのような冊子をお配りしておられますか」と言うたら、「いや、これは便利だ」、それから「自治会に加入をしましょう」、そして「篠山市の防災マップ」、これを配布をしておりますと。そして、「ほな、丹波篠山定住促進のガイドブックはどうしてはりますか」と言うたら、「いや、これは特に配布項目には上がっておりません。ロビーに、あそこにあります」というような感じでした。  私、優先順位が何があるかということは非常に難しいと思いますね。「いや、これは便利だ」、これもようできていると思いますけれども、日常生活に係ることを窓口で御案内するということも大事ですけれども、実際、篠山へお越しいただく、来たいと思いはる方が転入、まず転入されるんですよね。なぜかというと、地元の金融機関でローンが組めないから。転入するときに窓口に行ったときに、はっきりいえば、僕の感覚では、他市からようこそ篠山へお越しいただきまして、ありがとうございましたというような、僕やったら、僕が窓口やったら、そういう御礼を申し上げて、どういう形でお住まいをこさえられるんですか。こういう制度がありますよというような形で御利用くださいというような説明も、私が窓口におったら、すると思いますが、実際の転入者を受け入れる窓口ではされていないんじゃないか。また、建設業者、不動産屋さんにとったら、自分とこの業務がいっぱいで、そんな市の、そういうたらそんなん市から説明がありましたねぐらいしか受けとめてもらえていないんじゃないかなと思うんですが、その辺についてお考えがありましたら、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(渡辺拓道君)  稲山政策部長。 ○政策部長(稲山 悟君)  政策部の稲山です。  ただいまの森本議員のほうから御質問をいただきました、業者へのPRが不足しているのではないか。それから、支所での配布ができていないのではないかということでございますけれども、業者のほうについては、市長のほうから答弁をさせていただきましたとおり、機会あるごとにさせていただいておるんですけれども、その点が十分ではないというふうに思いますので、平成30年度以降は、より徹底をさせていただいて、全ての業者の方にPRができるように努力していきたいというふうに思っております。  それから、支所のほうの配布についても今、森本議員のほうから御指摘いただいたとおりでございますので、今後、転入された方については、ほかのガイドブック等と合わせて、配付をしていくように、職員のほうにも徹底をしていきたいというふうに考えております。  それから、あと広報活動のことも御質問等をいただいたんですけれども、できる限り市内、それから市外でも、広報活動も篠山市単独というわけにはいかないんですけれども、さまざまな団体でのPRをする場がありますので、そちらのほうでもPRに努めていきたいというふうに考えております。  以上です。 ○議長(渡辺拓道君)  森本富夫君。 ○13番(森本富夫君)  期待しております。神戸の定住促進の何かイベントのとき、たまたま通りかかりまして、確かに篠山市のパンフレットも置いてありました。報告しておきます。パンフレットが置いてありました。他市の場合は担当者がそこにおり、熱心に呼び込みまでして、お越しくださいというようなことをなされておった他市がありました。報告をしておきます。  それと、例えば、建築確認を行う部署が市役所内にもあります。先ほども申しましたように、担当部署は旗振ってはったらいいんですわ。もっとやれ、もっとやれ、もっとやろうよと。実際担当部署だけで全てのことはできるはずがありません。その辺うまく担当部署の旗振りを期待します。そうじゃなければ、下へ下へ、校区に一人というような制度をつくって、今度は校区じゃなくして、各自治会に一人。ほんで年に1回、2回の説明会で素人の自治会員がそんな不動産の関係、建物の関係、詳しく理解できるはずがないと思います。やっぱり最終的には、今度は担当部署が旗を振ってやっていただくことを期待して終わります。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)(登壇)  それでは、3点目のJR篠山口駅の整備についてです。  1点目、東側ホームのエレベーターホールの外壁塗装の剥離についてです。この駅ホームのエレベーター、この部分は駅構内の施設であって、JRの施設管理の区域となっています。御質問いただきましたので、JR西日本福知山支社にこの外壁塗装の剥離について問い合わせをしたところ、この状況を確認されましたが、利用者の安全確保のための工事等を現在は優先をしているために早急な修繕は困難であるけれども、予算の確保を行ってから実施をしたいという回答を得ています。篠山市としましても、お話のとおり、市の玄関口にふさわしい駅舎となるように、できるだけ早期の修繕を要望していきたいというふうに考えます。  次に、2点目のレンタサイクルについてです。  レンタサイクルの受付場所を案内する看板は、駅の改札口を出たところに設置してあり、篠山口駅東口の階段を下りますと、2本ののぼりがレンタサイクルの受付場所を示しています。その受付には、丹波篠山観光協会が委託していますシルバー人材センターの職員が1名配置され、レンタサイクルの説明や、時には篠山の観光名所の案内なども行っているところです。また、職員が受付場所から離れ不在にしているときには、受付のインターフォンで呼び出しますと篠山口駅観光案内所につながり、案内所の職員が対応するなど、対応に努めています。しかし、森本議員お話しのとおり、場所がわかりにくいという声もあり、来年度、駅内に観光拠点「丹波篠山観光ステーション」の整備を行う際に、外国人観光客も含めた観光客らにわかりやすい形で目的の場所に行けるよう案内看板の掲示を行いたいと考えます。丹波篠山観光協会におきましても、平成29年度の事業として、駅の改札を出たところに、レンタサイクル貸し出し場所は右側、観光案内所は左側を示した案内看板を設置されることになっています。  篠山口駅でのレンタサイクルの利用を見てみますと、平成29年4月から12月までの実績が1,281台、平成28年度の同時期が1,209台と、増加傾向にありますので、ますますの利用促進につながるように、貸し出し場所の明示とそのPRに努めたいと考えます。また、レンタサイクルの駐輪場や植栽部分はJRの敷地ですので、できるだけ明るい雰囲気となるよう、JRと協議・調整していきたいと考えます。  次に、レンタサイクルの現状についてですが、現在、篠山口駅観光案内所で51台、大正ロマン館前の観光案内所では27台のレンタサイクルがあり、丹波篠山観光協会に、その管理運営を委託しています。導入から現在までは、レンタサイクル料により、自転車の修理や電動アシスト自転車のバッテリー更新を行ってきましたが、老朽化の進んでいるものもあります。レンタサイクルは、JR篠山口駅から目的地に向かう2次交通、また、市内観光スポットなどを自由に散策できる交通手段となっていますので、今後、城下町地区などの周遊性を高める手段としての利用が期待でき、更新について検討していきたいと考えます。  3点目の篠山口駅前広場公衆トイレについてです。  西口が平成10年、東口が平成12年に供用開始をしており、当時は、車椅子使用者用トイレには洋式便器、一般用トイレには和式便器を設置することが一般的であり、駅前広場の公衆トイレにおいても、その仕様で整備し、現在まで継続をしてきています。これまでの便器の洋式化への御意見については、本年度において「車椅子使用者用トイレ」を、身体に障がいがある方だけでなく、子ども連れの方や高齢者の方、どうしても和式トイレを使用したくない方なども気軽に使用できることができるように、ベビーチェアやオストメイト対応設備などを備えた「多目的トイレ」への改修をしたところです。また、清潔な公衆トイレとしての維持管理については、シルバー人材センターに清掃業務を委託して、週5回清掃を実施しており、清潔で快適な公衆トイレとなるように努めています。  今後においては、施政方針に掲げていますように、老朽化による機器の取りかえ等が必要な場合には、便器の洋式化を図るなど、誰もが使いやすい公衆トイレとなるように整備を行っていきたいと考えます。  以上です。 ○議長(渡辺拓道君)  森本富夫君。 ○13番(森本富夫君)  13番、森本でございます。  エレベーターホールの外壁、私、駅に行くたびに、塗装の剥離が進んでおるということを感じておるところでございますので、JRの管理物件でありますが、市としても十分に注視していただけたらうれしいと思うところでございます。  それとレンタサイクル、2本ののぼりがあって、シルバーの方が1人、管理をしていただいておるということですが、真面目なんですね。熱心なんですね。もう自分で地図に観光のところ赤ペンで入れて、どこへ行きたいですか。どういうところがいいですかとお客さんの要望で、それでしたら、ここです。道はこうですって、あの真面目な方が頑張っていただいておるということに対して、私なんか報いてあげたいなという思いで今回一般質問に取り上げさせていただいたようなこともあるところでございます。  看板を設置して、場所がわかりやすくすると。私が一般質問で場所がわからないと言った趣旨は、あの植栽で隠れてしまって、どうしようもないという意味で場所がわからないというような趣旨で言わせてもらったんですが、看板を求めたわけではなく、あの植栽を何とかしようよと、JRの敷地の植栽かもしれませんが、市長、副市長、現場を見られたことがあるかないかちょっとようわかりませんが、私でしたら、あれはもうあの植栽を少なくとも人が見える高さまで切りますわ。そうじゃなければ、あの中で犯罪行為が行われるような危険性のある場所でもありますし、自転車がどこにある。出口もあれ1カ所ですので、非常に利用の多いときなんかやったら、もう出る人と帰る人が大変な状況やというのを私、知っております。何とかあの植栽を少しきれいにして、ここに爽やかなレンタサイクルが置いてあるんやなというような形でJRの敷地かもしれませんが、植栽を切る。それは市が切りますというようなことで、何とか努めていただきたいなと思うところですが、いかがでしょうか。 ○議長(渡辺拓道君)  平野副市長。 ○副市長(平野 斉君)  この件については、改めて森本議員から御意見なり、御質問をいただきましたので、確かに非常にレンタサイクルが見えない状況であるというのは十分認識いたしましたので、早急にJRのほうと交渉させていただいて、今、議員の御指摘になったような形で実現するように、早急に努めていきたいというふうに思います。 ○議長(渡辺拓道君)  森本富夫君。 ○13番(森本富夫君)  次、自転車ですが、サドルにカバーがかけてあるんですわ。これ、それこそ私らも小学校のとき、親がサドルにカバーをかけてくれましたわね。お尻が冷えんように。お尻がぬれんように。ごっつい気を使ってはるんやなと思って伺ったら、違うんですね。サドルが割れているんですね。それを隠すためにカバーをかけてはる。ハンドルのつけ根のあたりは本当にさびが浮いて、これもし事故でもあった場合、管理責任が問われるような、もしそれでハンドルが折れでもしたら、管理責任が問われるような状態になっているのではないかなと思うところでございます。  9年というのは、一般的に私たちが小さいころ、自転車をこうてもらうんが小学校の3年生あたりでしたね。それで中学校、高校、それで9年ですわ。今9年も自転車に乗られるといったら、そんな方ないかもしれませんね。だから、やっぱり今、検討すると答弁をいただきましたですけれども、老朽化しておるのからでもいいと思いますので、一度に全部というのは非常にまた費用的なこともかかると思いますけれども、老朽化してもう危険である。すると見ばえが悪いというようなものから、早急に更新をいただけるような検討をお願いできないでしょうか、再度お伺いいたします。 ○議長(渡辺拓道君)  平野副市長。 ○副市長(平野 斉君)  この件についても、丹波篠山観光協会のほうに管理委託をしている件もございまして、市のほうでその辺が十分まだ確認できていない部分もございましたが、今回御質問をいただいて、そういった老朽化している部分も市としても認識をいたしましたので、今後予算の確保等との問題もございますが、早急にそういった、また森本議員の御指摘いただきました形で、傷みのひどいものからでも順次、更新できるような形でまた今後、議会のほうに予算提案等含めて御相談を申し上げたいというふうに思います。  以上であります。 ○議長(渡辺拓道君)  森本富夫君。 ○13番(森本富夫君)  次、トイレでございます。一度トイレへ行っていただくことをお勧めします。天気の悪い夕方の3時ごろからは中、真っ暗ですわ。真っ暗じゃないですけれども。換気扇がありませんので、においが外へ逃げません。もう私らでもあのトイレを使うのは、はっきり言ったら嫌ですわ。せめて明かりがつくよう、臭気がこもらないよう、換気扇ぐらいつけんと、あれはちょっと恥ずかしい限りのトイレであると思います。一度トイレに行かれることをお勧めをしたい。  それで、あそこに本当に篠山市の誇る観光ステーションをつくるなら、それも予算のかかることでございますが、多目的なトイレをこさえまして、そこを利用してくださいというのもいいですけれども、一般的な和式トイレ、それで小便器も一度検討していただきたい。現地で実際に暗さとにおいを実感して、再度検討いただくようにお願い申し上げます。  以上です。 ○議長(渡辺拓道君)  平野副市長。 ○副市長(平野 斉君)  今の御質問の部分で、西側と東側といずれなのか、どちらのか、ちょっとまた後でお教えいただきたいというふうに思いますが、この件についても、十分調査なり把握をさせていただいて、改めるべきところがございましたら、そういった形でまた検討のほうを進めていきたいというふうに思います。 ○議長(渡辺拓道君)  前川教育長。 ○教育長(前川修哉君)(登壇)  質問事項4点目についてです。今年度、篠山市の不登校児童・生徒の状況は、1月末現在で小学生8人、全児童数に占める割合は0.4%で、昨年同時期よりも高いです。中学生は31人で、全生徒数の2.9%になり、昨年同時期よりも低い状況です。篠山市のこうした値は、全国の状況と大きな差はありません。不登校の要因や背景は、多様かつ複雑であり、不登校生への支援は、学校での取り組みとあわせて、関係機関との連携協力が必要となります。  そこで、篠山市ではスクールソーシャルワーカーを教育支援センターに配置し、学校への支援を初め、保護者、地域、関係機関との連携を強化して取り組んでいます。スクールソーシャルワーカーとは、暴力行為やいじめなどの問題行動や不登校の背景にある家庭と学校を結び、関係機関との連携を図りながら、生徒指導上の問題の解決を図る福祉の専門家で、社会福祉士や精神保健福祉士の資格を持っています。その職務としては、スクールソーシャルワーカー本人が、児童・生徒と面接したり、家庭訪問を行ったり、関係機関とのパイプ役を務めたり、直接的に支援することが1つ、もう一つは、児童・生徒や家庭が課題を解決していけるよう、体制づくりや専門的な助言、関係機関との連携の仲介役を担い、間接的に支援していきます。これら2つの方法を効果的に取り入れ、課題解決を図っているところです。  また、不登校児童・生徒が通う適応指導教室「ゆめハウス」では、西紀体育館でスポーツをしたり、西紀ふれあい館で調理実習や、また教室の中でカードゲーム等をしたりして、通級している児童・生徒同士が交流する機会を設け、社会的自立を見据えた取り組みをしています。また、指導員が児童・生徒一人一人のニーズを把握し、みずから計画を立てて学習に取り組めるよう支援したり、苦手な教科を克服できるよう学習支援を行ったりしています。  一方、学校では、当該の児童・生徒との信頼関係の構築を図ることは無論のこと、未然防止に向けた取り組みとして、学校が楽しいと感じ、休みたいとは思わない、そんな魅力的な学校づくりを目指し、学校生活や学習のつまずきに応じて適切に指導したり、養護教諭やスクールカウンセラーによる相談体制の充実を図ることに努めています。  さて、ここで巡査さんとある不登校生徒にまつわるエピソードを紹介します。その巡査さんは、市内巡回のときに、中学校で不登校となった生徒宅では、必ずその子に対してのメッセージをポスティングされていました。時が経ち、いよいよその生徒が卒業となったある日、巡査さんのところに一通の手紙が届きました。その手紙には、こう書かれていたそうです。「お巡りさん、いつも僕を励まし続けてくれて、本当にありがとう。僕は、社会に出て頑張るから、心配しないでね」ということでした。不登校は心の問題です。心の問題であるだけに、解決するには時間がかかります。しかしながら、不登校児童・生徒にかかわる親や教師、また、巡査さんのように、社会が、彼らを決して見捨てることなく支え続けることで、子どもたちは自分が見守られていることを実感したならば、一歩踏み出す勇気を獲得してくれると信じています。  篠山市では、今後もスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーなどの心理や福祉の専門家を学校に派遣し、研修機能の強化や未然防止の取り組みを充実させるとともに、不登校問題の対応策や支援策の協議を通して、個々の抱える課題や背景を的確に把握し、より適切な指導や支援を進めていきます。来年度は、スクールソーシャルワーカーの派遣回数をふやし、きめ細やかな支援の充実を図るなど、学校と家庭、地域との連携を強化し、不登校児童・生徒の社会的自立の実現に努めていきます。  以上です。 ○議長(渡辺拓道君)  森本富夫君。 ○13番(森本富夫君)  今でも小学生が8人、中学生が31人という報告をいただきましたけれども、ちょっと私なりに見てましたら、不登校と位置づけの以前の状態ということも、行政的に不登校という以前の生徒さんもいらっしゃるというようなことも伺いました。その不登校とまだ位置づけられる以前の生徒さんに対して、どのような対応をしていただいておるのかなというような思いでおるんですけれども、少し何か事例がありましたら、お教えいただけたらうれしいと思います。 ○議長(渡辺拓道君)  芦田教育部長。 ○教育部長(芦田 茂君)  申しわけございませんが、不登校以前の状態とは具体的にはどういうことをおっしゃっているでしょうか。 ○議長(渡辺拓道君)  森本富夫君。 ○13番(森本富夫君)  そしたら、質問を取り下げます。  そしたらもう一つ、現在、ゆめハウス、今、答弁でもありましたように、社会的自立を目指して頑張っていただいておると。私もゆめハウスの先生、生徒と年に何回も西紀の体育館の広場とかでお出会いさせていただいて、一緒にお話しをしたり、一緒に遊んだり、農作業的なことを手伝ったりしたこともあります。現在このゆめハウスへ通っていただいておるというような生徒さんの人数、またそこへ通っていただけるような働きかけについて、お伺いをしたいと思うんですが、いかがでしょうか。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井教育次長。 ○教育次長(酒井 宏君)  教育委員会次長の酒井です。  本年度、適応指導教室「ゆめハウス」への通級状況は、小学生が1月末現在で3人、中学生が8人という状況になっております。 ○議長(渡辺拓道君)  森本富夫君。 ○13番(森本富夫君)  8人のうちの3人、中学生が31人のうちの8人というようなことで、その他の生徒・児童さんは家庭での担任の先生並びに指導員さんの訪問指導であるというふうなことを理解をさせていただきました。本当に現場の先生方は熱心にお取り組みいただいておって、敬服するところでございます。  質問にありますけれども、答弁をいただいていないと思うんですが、不登校を解決するための教育委員会としての評価をお伺いをしたいと思います。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井教育次長。 ○教育次長(酒井 宏君)  教育委員会次長の酒井です。  教育委員会としましては、篠山の教育というものの点検評価をしております。平成28年度の篠山市の教育につきまして、点検評価の中で生徒指導体制の充実という項目、それから相談体制の充実という項目、篠山市教育支援センターの充実という項目でそれぞれ生徒指導の体制の充実では、学校に行くのは楽しいと思う児童・生徒の割合を90%以上にするという目標を立てて、点検をしました。平成28年度は87%ということで、目標にもうわずかということになっております。  相談体制の充実では、スクールカウンセラーを交えた生徒指導委員会の定例化を図るという評価項目を立てて、これにつきましては、全ての学校で生徒指導委員会等の情報共有の会を実施することができております。  また、篠山市の教育支援センターの充実という項目では、子ども支援会議、センター会議の定例化を図るという評価項目を立てて、毎月1回定例的に行いながら、子どもたちの実態をつかみ、それをどのようにして解決に導いていくかということを連携をとって進めていくということで、評価を常に行っております。  以上です。 ○議長(渡辺拓道君)  森本富夫君。 ○13番(森本富夫君)  13番、森本です。  最後に、質問でも述べましたけれども、経済的、家庭的。教育委員会部局だけではなく、やっぱり市長部局も一緒になって取り組んでいく必要がある事例が多々あるのではないかなと思うところでございます。そのようなことに関する取り組みと、それから卒業後のアフター的な指導に対して、対応がとれているのかどうかということを最後に質問をさせていただきます。  以上で終わります。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井教育次長。 ○教育次長(酒井 宏君)  教育委員会次長の酒井です。  行政機関との連携につきましては、福祉部門の家庭児童相談員、それから県のほうの子ども家庭センター等も常に連携をとりながら、子どもたちの実態とともに、家庭的な面もサポートしております。常に子どもたちの状況につきまして、それぞれが情報共有しながら、連携して取り組んでいるところです。  以上です。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井教育次長。 ○教育次長(酒井 宏君)  進路につきましても、常にこちらで把握をしておりまして、それぞれ子どもたちの希望する、また願う進路について、進んでいることを確認をしております。  以上です。 ○議長(渡辺拓道君)  これで、青藍会・森本富夫君の質問は終わりました。  ここで暫時休憩といたします。再開は午前11時といたします。               午前10時48分  休憩               午前11時00分  再開 ○議長(渡辺拓道君)  休憩前に引き続き、会議を開きます。  清新の会・奥土居帥心君。
    ○17番(奥土居帥心君)(登壇)  17番、奥土居帥心です。清新の会を代表いたしまして、市長、教育長にお尋ねをいたします。  質問事項1、上司の役割について。  パワハラやセクハラという問題が職場で言われるようになり十数年がたちました。2007年の男女雇用均等法の改正により、男性へのセクハラも対象に加えられ、多くの職場で人権を保護する動きが加速されています。しかし、反面、仕事を遂行する上で必要な指示や指導に対しての不満をパワーハラスメントやセクシャルハラスメントと受け取るケースもあり、上司としての職務権限の発揮に苦慮する場面にも出会うことはしばしばあると推測されます。公職である公務員は、業務上の指揮監督や教育指導が市民の福祉の向上に寄与することにつながるため、毅然として上司としての役割を遂行することが求められます。  そこで、市において、職場のパワーハラスメント対策は、受ける側の立場の防止とともに、上司の適正な指導を妨げるものではない範囲、何がその範囲を超えるものかを明確にする取り組みを行い、職員全員が共有するべきではないかと考えます。篠山市の職員に対してのパワハラやセクハラ対策が十分に行われているのかを問います。  質問事項2、市名変更は、篠山の未来をどう変えるのか。  12月議会の代表質問で清新の会は、市名変更は市長選挙の争点として、市民の民意を公選という最も民主的な方法をもって、明らかにするべきと主張いたしました。これは当会派の主張であり、質問をしておりませんが、親切にも市長より御答弁をいただきました。その答弁は、滋賀県の野洲市の市民病院のレアな事案を例えにして、市長選挙に掲げて勝利しても議会との対立があれば決められないというものです。このような例はまれなケースであり、多くの自治体では選挙の結果を住民や議会は重く受けとめ、住民の福祉の向上に向けた取り組みを推し進めるものです。市長は、なぜ目前に迫った市長選挙で正々堂々と戦う意思がないのか不思議でなりません。なぜ市長選挙を必要とするかは、市名変更の是非の問題だけではありません。市名の変更というのは、非常に難しい政策課題です。住民から要望があったから、簡単に「はい、そうですか」と応えられるものでもありません。その場しのぎのために行うものでもありません。変更に伴うメリットを超えるデメリットが起きないか。それもかなり予測が困難な未来まで注意深く推測し予知する高度な見識が必要です。  篠山市は合併当時6万人を掲げ、合併特例債を利用して多くの生活基盤となる施設を整備しました。しかし、政府の方針転換などがあり、生活の基盤となる施設は、一転して箱物と称され、市政は大きな停滞を余儀なくされたのです。結局、犠牲になるのは市民であり、決定者である政治家の先を見る目の未熟さは、住民の福祉の向上を目指す基礎自治体の役割を大きく阻害することにつながります。  市名変更は変更したら終わりというものではありません。農作物も「丹波」の冠がつけば万々歳というものでもありません。田舎の冠をつけたメリットとデメリットは数十年後まで影響を及ぼします。そのような環境の中で、市名変更を市長選挙の前に決議し、数カ月後の市長選挙で、市名変更推進派の候補が落選したら、市は大変な混乱に陥ります。その意味でも市名変更は、どんなに早くても市長選挙後でなければ、市民に対しての責任が負えないと考えますが、市長の意見を述べてください。  また、1億円のふるさと納税についてお聞きいたします。  寄附者は「丹波篠山市」への市名変更に使っていただきたいという意向で寄附されたと報告がありました。寄附者との面談をされ、寄附を受け取る決定も市長がなされたことを所管の委員会でも確認しております。寄附者の意向と寄附を受け入れた経緯、寄附をうけることに対して、ちゅうちょはなかったのかなど、お話しできる最大の範囲で明らかにしてください。  また、2月25日の神戸新聞の「産地表示見解にずれ」の記事について、質問をします。  産地表示に対する市の正式見解は、「産地表示については将来的に仮に丹波篠山という呼称が丹波市と篠山市の両方を指すと、幅広く認識されるようになれば、丹波篠山という産地表示のあり方が問われることもあり得る」ということでよろしいでしょうか。  次に、教育長に質問をいたします。  12月議会の代表質問で、「家庭でのふるさと教育の一環として市名を議題にして、親子で話し合ってみてはどうでしょうか」と提案をいたしました。教育長からは、「教育的には効果があると思っている」という答弁をいただきました。もちろん危惧されている「条件であったり、制約であったり」という判断を子どもに負わせることは、清新の会もふさわしくないと考えます。しかし、このような議題は全国をとってもそうあるものではなく、ふるさと篠山を思う気持ちを表現できるよいチャンスであると考えます。もちろん、家庭での議論が何かの影響力を及ぼす必要もないと考えます。しかし、大人も子どもも「ふるさとを思う」というだけで、十分な教育効果があると思います。子どもたちが大人になったとき、市名変更の是非がはっきりあらわれます。あのとき、お父さんから「どう思うと聞かれたなあ」と感じるのと、知らない間に篠山市から丹波篠山市になっていたなあと感じるのでは、市名を誇りに思う気持ちは大きく違ってくると思います。ぜひとも、家庭の場で話し合う機会を創出していただきますよう重ねて再提案をいたします。  質問事項3、30年度施政方針。  1、施政方針の予防接種について、今年度は全国的にA・B型ともに流行し、当市でも学級閉鎖などが相次ぎました。約半数の児童・生徒は、感染予防のために予防接種を受けています。市内小学校14校の平成30年2月15日のインフルエンザの罹患者数は541人、罹患者のうち40%が予防接種を受けていました。小学校における予防接種の接種率は48.2%です。予防接種を受けた48.2%の児童数は959人、そのうちの罹患者は216人です。率にして22.5%。予防接種を受けなかった51.8%の児童数は1,031人、そのうち罹患者は325人、率にして31.5%。その差はわずか9%です。城南小学校・古市小学校では、予防接種を受けた児童の方が罹患する率が上回っています。城南幼稚園では、罹患者数27名中19名が予防接種を受けていました。ワクチン接種した園児の罹患率は70.4%にも及びます。  103回定例会で同様の質問をしたときの答弁を見てみますと、「乳幼児のインフルエンザワクチンの有効性については、報告によって多少の幅がありますが、おおむね20から50%の発病防止効果があったとされています」、この答弁は再質問につなげませんでしたが、有効性が20から50%というのは相当幅があり、最大数値でも50%です。効き目が薄いワクチンであることは間違いありません。  また、罹患しても接種を受けていれば、「発症後の重症化や死亡を予防することに関しては、一定の効果があるとされています」と答弁されました。「あるとされている」という表現は「ある」と言えない不確かな根拠です。重症化の報告の義務づけがされた平成23年度から、篠山市では重症化の報告はないと、平成28年3月現在で報告を受けていますが、それ以降のインフルエンザワクチンによる篠山市での重症化の状況はどのようになっているでしょうか。  また、ワクチンには副反応がつきものです。インフルエンザワクチンの副反応には、アナフィラキシー・急性散在性脳脊髄炎・脳炎・脳症・けいれん・脊髄炎・ギラン・バレー症候群・視神経炎・血小板減少性紫斑病・血管炎・肝機能障害・ネフローゼ症候群・ぜんそく発作・間質性肺炎・皮膚粘膜眼症候群などがあります。その中で、インフルエンザワクチンの接種後の副反応疑いで死亡した例は、平成21年度から累計で新型7例、季節性で8例ありました。  市が助成する以上、任意接種といえども、このような実例をしっかり保護者に知らせ、予防接種をしても、うがいや手洗いなど、しっかり予防すること、また、接種にはリスクがあることなどを知らせることが必要です。  西紀北小学校は2月15日の時点で罹患者ゼロ人、篠山養護学校では1人など、学校の取り組みに差が生じた結果ではないかと思われます。  保護者への接種の案内に、前年度の罹患率などを明記し、予防の大切さを認識していただく必要があると思いますが、見解をお聞かせください。  また、学校現場・家庭教育として、どのような現状なのか、統一した指導が徹底されているかを問います。  2、施政方針の環境創造型農業の取り組みは、これこそ丹波篠山と思える気がします。丹波という冠は「おいしい」「安心・安全」をイメージさせ、消費者にやっぱり農作物は「丹波篠山や」と言わしめてこそ、市名に冠をつける意味があると思います。また、市内33の「篠山の自然や景観を守り育てる環境創造事業者」と連携する環境整備事業も大いに評価いたします。訪れた観光客が目にする生きものを大切にする自然環境を守る姿勢は、「だから篠山のお米はおいしい」と評価していただけるんだと確信しています。  しかしながら、環境創造型農業・農村の推進には、生産者の理解や協力が不可欠です。ぜひ市内経済を活性化させる事業として、積極財政のもと、政治政策として推し進めるべきと考えます。市長の見解をお聞かせください。  質問事項4、30年度教育方針(子どもの根っこを育てる)。  30年度の教育方針に継続となりました「子どもの根っこを育てる環境づくり」について、お尋ねいたします。  子どもの成長の根っこと言える乳幼児期の大切さを育てる「ふた葉プロジェクト」は、なかなか中身が見えているようで見えない事業です。しかし、「子育て日めくり応援メッセージ」や木のおもちゃ事業など徐々にその成果があらわれていっていると感じています。  今回、平昌オリンピックにおいて、大きな感動を与えたカーリング女子チーム。競技の技術のすばらしさもさることながら、やはり多くの国民は「笑顔」に感動したのだと思います。その素地をつくったのが、いち早く小学校の授業にカーリングを取り入れる常呂町の独自の取り組みによるところが大きいと思います。子どものころから地域とともに歩む独自性を生み出すには、教育が関与するのが一番よい方法ではないでしょうか。  教育長もよく理解されている乳幼児期の「非認知能力」を育む教育で、「ふた葉プロジェクト」をさらに進化させ、ゼロ歳からの教育に重点を置いた取り組みの研究を今年度から本格的に始めていただくことを御提案いたします。  以上で、登壇しての質問といたします。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)(登壇)  それでは、会派清新の会を代表しての奥土居議員の1点目の上司の役割について、答弁をいたします。  公正で働きやすい職場づくりのためには、セクハラやパワハラの対応は重要であると考えています。セクハラやパワハラを防止することは職員の人権、権利を保護することであり、また職員の能力の発揮につながります。  篠山市では、平成29年9月に「篠山市職員のハラスメント防止等に関する要綱」を制定するとともに、「ハラスメント防止マニュアル」を作成し、職員への周知、啓発に取り組んでいます。また、総務課にセクハラやパワハラに係る苦情相談窓口を設けており、該当案件が発生した場合には苦情処理委員会で調査し指導を行うこととしています。さらには、職員研修として、平成28年度には「ハラスメントを生まない職場づくり」をテーマに管理職から主査までの職員を対象とした人権研修を行い、人権尊重に視点を置いた職場環境を考えるため、職場ハラスメントをなくすための意識を高めるとともに、よりよい職場風土の醸成について学習しました。これを受け、平成29年度は、各課で実施する職場学習において、「職場の人権意識を高めよう~職場のハラスメントを考える~」をテーマに部署ごとに学習を進めています。学習の中では、パワーハラスメントに留意する余り、萎縮効果として業務上必要な指導をちゅうちょするようになってしまっては本末転倒であることから、指導のあり方や指導として許容される範囲について、具体的な事例を示しながら、ハラスメントの予防に向けて職場で意識すべきことなどを確認しています。  セクハラやパワハラが職場内であってはならないことは当然のことであり、今後も研修などを通じてメッセージを発信し、全ての職員が互いに尊重し合える、安全、快適な職場環境づくりに取り組んでいきます。  以上です。 ○議長(渡辺拓道君)  奥土居帥心君。 ○17番(奥土居帥心君)  それでは、再質問に入ります。入る前に、きのう午後1時ごろ、市役所に向かって歩いてきたんですが、堀端を歩いておりますと、多くの観光客の方とすれ違いました。三の丸の駐車場には11台のそれぞれの違ったバスが、観光バスがとまっておりました。非常ににぎわいを感じたところですが、その光景を見て、丹波篠山が曖昧になっているというような感想は余り生まれてこなかったというのが実感でございます。  さて、再質問ですが、この質問の通告を出した翌日に、内閣府の伊調 馨選手のパワハラの告発状が出、その後、狛江市の高橋市長のセクハラが話題となりました。返杯の習慣は篠山市にもありますので、お互いに気をつけていかないかんと感じたところです。先ほど、現在、篠山市のそういう取り組みをお聞きいたしまして、ひとつ安心はしたのですが、ここで最初の質問です。再質問ですけれども、職員課のほうに1年間に寄せられる苦情、または相談はどの程度あるんでしょうか。 ○議長(渡辺拓道君)  梶村総務部長。 ○総務部長(梶村徳全君)  具体的に今手元に明確な件数の数字は持ち合わせておりませんが、件数としてはそんなに多い件数ではございません。  以上です。 ○議長(渡辺拓道君)  奥土居帥心君。 ○17番(奥土居帥心君)  一般質問でこれだけ通告しているんですから、そのぐらいの数字は持って議場に来てくださいね。  まず、今ざくっとお聞きした、これはどこの市でもやっていることです。なかなかこういうことを相談すると、やっぱり職場においての不利益な扱いを受けないかなと、誰でも心配します。公務員の方は特に心配されるだろうと思います。そういうことで、この狛江市が、どういう取り組みをしているかというとですね、相談員を6名、職員から選任しています。それは別に総務課と限っているわけではないんですね。その中に職員組合から2人入っています。相談者は直接その相談員に連絡がとれると。窓口を通さなくてもいいんです。誰が相談員かわかっているんで、その相談員に自分が一番合うなと思う人に相談ができると。テレビでは市議会議員の黒塗りのこう出ていました、メモが。そういうものは普通はとれないそうですね。あれはたまたま引き継ぎがあったので残ったというお話でございました。  私は、こうやると少し相談がしやすいのではないかと。今、部長から数字がわからないと。わからないほど少ないんじゃないかなと思うんですけれども、恐らくちょっとそのシステムをつくったほうがいいのではないかなと思うんです。副市長、どうですか。 ○議長(渡辺拓道君)  平野副市長。 ○副市長(平野 斉君)  今、奥土居議員のほうから狛江市の例も言っていただいたんですが、本当にセクハラとかパワハラを受けている側からすると、非常に相談がしにくい問題だというふうに思いますし、いわゆるパワハラとか、いじめと言われるようなもんで相談に来ても、それを相手方、いわゆるいじめている側に伝わらないようにしてほしいというふうなお話もあったりして、非常にそういったもんでデリケートな難しい問題かというふうに思います。  市のほうでは、先ほど市長が答弁しましたように、総務課のほうに窓口を設けて、それからその内容によっては苦情処理委員会で調査することになってございますが、今の奥土居議員がおっしゃったように、よりその当事者が相談しやすい、そういった環境を整えることがまず大事かなというふうに思いますので、改めて今そういった御意見を頂戴しておりますので、うちもそういった改めるべきところがないかどうか、またその狛江市さんの例も参考にさせていただいて、うちのほうで取り入れるべきところがございましたら、そういったことも検討していきたいなというふうに思います。 ○議長(渡辺拓道君)  奥土居帥心君。 ○17番(奥土居帥心君)  ぜひ御検討をお願いしたいと。それで、もう一歩先に行くとするならば、相談員が公平委員会につなげるようなシステムがあれば、今度は第三者機関ではありませんけれども、別機関ですから、なお複雑な場合は進んでいくんじゃないかと思います。  以上、次、お願いいたします。この質問はこれで結構です。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)(登壇)  それでは、2点目についてです。  市名変更の問題は、昨年2月に要望書をいただいてから、はや1年が経過をしました。この問題は、先ほども青藍会の森本議員の御質問に答弁しましたように、平成30年度の「花を咲かせよう予算」の前に大きく横たわる問題であり、これを解決しないことには前には進めないという気持ちであります。先ほどは、市名変更問題の早期解決を求められたところです。しかし、賛成、反対の意見もあることから、市民をできるだけ二分しないように慎重に議論を尽くし、取りまとめていきたいと考えているところで、その努力を尽くしていきます。  市長選挙については、私から言うのもなんですが、市長選で誰に投票するかは、市名変更に賛成か、反対かのみならず、いろんな政策や人柄、行動力、真面目さ、こういったものが問われているのであって、市名変更の是非だけを問われる市長選挙になっては、かえって望ましくないのではないかと考えます。  次に、昨年末にいただきました1億円の寄附についてです。  12月19日に寄附の申し出を受け、その後、「このたびのふるさと納税は、「丹波篠山市」への市名変更にお使い願います。篠山市民の皆様が心を1つに、ますますの御発展をお祈りいたします」という12月20日付のメッセージを添えて、12月22日に受領をしたところです。金額、日付、メッセージ以外は、公表をしないでほしいという寄附者の強い御意向です。  最後に、産地表示に対する考え方です。  12月6日に発表された丹波農林振興事務所長の「「丹波篠山」が篠山市を指すのか、丹波市と篠山市を指すのか。あるいは京都も含めた地域を指すのかが曖昧になっているために、「丹波篠山産」の表記が直ちに違反であるとまでは言えないものの、消費者の誤認を生む可能性があることから「丹波篠山産」の表示は差し控え、「兵庫県篠山市産」と表記するよう啓発指導している」という県の見解のとおりが、篠山市の見解です。  私からは、以上です。 ○議長(渡辺拓道君)  前川教育長。 ○教育長(前川修哉君)(登壇)  御提案がございました、家庭でのふるさと教育の一環として市名を議題にして、親子で話し合ってみてはどうかということです。  篠山市では、国語の教科書は東京書籍を使用しています。これが現物でございます。その小学6年生の教材の1つに「町の未来をえがこう」があります。山崎 亮さんの「町の幸福論一コミュニティデザインを考える」という書籍からの一部分が教材文となっています。筆者は、コミュニティデザインという言葉を、人と人がつながる仕組みをつくり、「町を元気にしていこう」という目的のもとにコミュニティーを組織していくことであると定義しています。そして、地域の住民たちが主体的にまちづくりに取り組んでいる自治体の事例として、焼き物で有名な栃木県益子町の土祭という祭りとお隣、三田市の有馬富士公園での取り組みの2つを紹介しています。もう一つは、島根県の離島、海士町の取り組みを紹介し、町の未来図を描く方法として「バックキャスティング」という考え方を説明しています。6年生たちは、この教材文を通して、自分の考えを述べる文章構成、序論・本論・結論という流れを学んだ上で、自分たちの町、すなわちこの篠山市の課題について調べ、プレゼンテーションをするという単元学習を行っています。  私が、前回、清新の会からの御質問に「教育的に効果があると思っている」と答えたのは、このようにまちづくりに取り組んでいる大人たちの姿、具体の取り組みや考え方を学ぶことが子どもにとって教育的に効果があると述べたわけです。したがいまして、それぞれの御家庭で、市名を議題にして親子で話し合われることについては、進めもとめもしないというのが私の考え方です。  以上です。 ○議長(渡辺拓道君)  奥土居帥心君。 ○17番(奥土居帥心君)  それでは、市名変更について再質問いたします。  先ほど青藍会の代表質問で、議会として最終意思を示すというような発言がございましたが、そのような予定は議会にはありませんので、執行部のほうは勘違いしないようにということでお願いいたします。多分それは青藍会として示されるのか、可能性はあるわ、それでも会派でわかりませんので。多分特別委員会の調査報告として示すということで、是非について示すことは議会としてはありません。  それでは、まず市名変更について、先ほど私がちょっとバスを見て、どこが、皆、ちゃんと篠山、丹波篠山来ているなという感じは受けたわけですね。この問題もう1年たつんですが、市長も、ここに今おられる理事者の方と当然のことながら御相談されていると思います。皆さんの意見は市長と同じで市名変更に賛成なんでしょうか。 ○議長(渡辺拓道君)  平野副市長。 ○副市長(平野 斉君)  今、奥土居議員の、その幹部職が皆同じ思いを持っているかということについてですが、その件について、それぞれの職員の意向を確認したことはございません。今、市としてはとにかく、きょう冒頭、最初から市長申し上げていますように、市として、行政機関として、この問題についてどういった問題があるのか、どういった課題があるのか、あるいは市民の方にどういった形で情報提供して、市民の方の議論を深めていくのかということについて、市内部ではいろんなそういう議論についてはしております。  以上であります。 ○議長(渡辺拓道君)  奥土居帥心君。 ○17番(奥土居帥心君)  やはり腹心である理事者というのは、やっぱり市長とよくこの話をまとめ上げておいていただくということが、我々議会はそれぞれ個別の意見で大丈夫ですけれども、市としては、やっぱり少なくとも理事者は、市長と同じ思いでいくという、そういう話し合いはやっぱりするべきだと、一応提案はしておきます。  これは市長選挙についてちょっと言いますね。この間の國里議員が行いました清新の会からの代表質問ですけれども、市長は「選挙で問題が解決することはあり得ないと私は思います」と、この場で断言されたわけです。市長が答弁に持ち出したレアのその野洲市民病院の件ですけれども、野洲市の市長選挙は平成28年10月。お話しのとおり、建設推進の市長が当選し、病院の設置管理条例は可決しているにもかかわらず、市議会の反対により、予算が否決され続け、議会は膠着状態でした。市議会の抵抗に遭う山仲善彰野洲市長は、そのような状況下でありながら、その10カ月後に、平成29年8月24日に掲載された滋賀報知新聞のインタビューに、「選挙こそ候補者は市の重要課題に対し、自分の考えを明確に訴えて、市民の審判を仰ぐべきで、病院問題はまさにその際たるものです。それを棚上げして、選挙の意味がありません。本末転倒です」と答えられています。選挙で演説された市長さんの、これは言葉です。  選挙は自治体における民主主義の確保の根幹です。これを否定するというのは、どうも私も受け入れられないんですけれども、市長の見解をお聞かせください。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  まず初めに述べられた市の幹部のほうで、市名変更の意見を取りまとめているのかという質問です。これについては、前から私のスタンスとしましては、私は市名変更をしたほうがよい、賛成の意見を持っていますけれども、市民の中で賛成、反対の意見がありますから、反対の意見についても耳を傾けて、その論拠を整理し、しかもこれからいろんな調査が出てきますから、それを踏まえて議論をし、それで市名変更をすべきだと決断したときには、そのように市民の皆さんにもお知らせをしたいと思いますし、その決断に至っては、市の中でも他の幹部職員にも政策のみならず、協議をしたいというふうに考えます。  次に、その市長選挙の争点にしなさいということなんですけれども、選挙を軽く見ているわけではないです。選挙による、市民の一番の意思表示は選挙です。しかし、先ほども答弁しましたように、市名変更をその市長選の争点にするというのは、その市長選挙というのは、それだけで市長を選ぶのではない、いろんな施策や人柄や行動力や、この人に任せてもよいかどうかということですから、例えばですね、私は市名変更に賛成だけれども、このAさんには入れたくない。入れにくい。私はこの市名変更に反対だけれども、反対を主張されるBさんにはちょっと入れにくいということが当然あり得るわけですから、それだけを争点にするというのはいかがかなものかということを、先ほど申し上げました。  もっと言えば、考えてみれば、市長選挙に賛成派1人、反対派1人だけが出馬するとは限らないです。賛成が2人、反対が1人出て、賛成票が分散すれば、反対派が勝利されます。その場合にどうなるんですかということになりますから、決して選挙の争点にすれば、物事が全て民主的に解決するわけではなくて、先ほども言いましたように、できるだけ市民の議論を重ねて、合意を取りつける努力をすべきでないか。しかし、それが取りつけられずに、選挙の時期が来たということになれば、その選挙で1つの争点になるということはそういうこともあり得るというふうには思います。 ○議長(渡辺拓道君)  奥土居帥心君。 ○17番(奥土居帥心君)  ちょっと今のはですね、賛成派が2人、反対派が1人、だから選挙をできないんだみたいな話ですけれども、いやいや、そんなことを言っていたら、市長も選挙、ずっとかいくぐっているわけですから。まずですね、選挙の争点というのはないとですね、投票率は落ちるんです。それはなぜかというと、福祉とか、そういった住民の福祉の向上についてそんなに候補者が飛びぬけて違うことって出せないからです。だから、選挙というのは最後の争点というのがあると投票率が伸びるんです。本当に真剣にみんな考えるんですよ。ほんまにこれでええのか、どっちがええのかということを考えるんですよ。そう思いませんか。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  そういう複数立候補される場合もあり得るし、市長というのは、それだけで、市名の賛成か反対かだけで選ばれるものではなくて、いろんな施策をしていかなければいけない。いろんなことが起こっているのを解決せねばいけない。いろんなところから選ばられるわけですから、それだけで選ばれるものではないでしょうと、こういうことを言うておるわけで、選挙を軽視しているわけではありません。 ○議長(渡辺拓道君)  奥土居帥心君。 ○17番(奥土居帥心君)  もうちょっと有権者を信じましょうよ。有権者はそれも見ますよ。賛成だと言った人間だけに入れるわけじゃないですよ。この人は反対だけれども、ほかのこともできる、それも見ていますよ。市長だって、もう3期もされているんだから、実績もいっぱい残しておられる。それが市長選挙だけで負けるということはないと思います。有権者はもっと賢いと私は思いますけれども、いかがですか。 ○議長(渡辺拓道君)  平野副市長。 ○副市長(平野 斉君)  これに関しては、市長も先ほどから答弁していますように、選挙で争うべきいろんな政策課題とかがございますから、そういったことをトータルとして選挙はあるべきというふうに考えてございますので、これについては、市長の今申し上げたとおりだという、市長の考え方としては、今申し上げたとおりだということで、繰り返しお答えさせていただきたいと思います。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  選挙を軽く見ているわけではなくて、選挙とか、住民投票以外に、その解決できる、こういうふうな議論をすることによって、大方の方向性が固まるにこしたことはないので、その努力を尽くしたいと言うているわけです。しかし、どうしても意見が分かれる。分かれてまとまったとは言いにくい。あるいは、市長と議会の意見が食い違う。こういった場合には、市長選挙やら、住民投票やらということも避けられないこともあり得るということは覚悟しておかなければいけないと、このように思いますけれども、できるだけ対立するのではなしに、外から見ても、篠山市の市民がこうやって1つにまとめられているんだということのほうが望ましいということは間違いないと思います。 ○議長(渡辺拓道君)  奥土居帥心君。 ○17番(奥土居帥心君)  議会が反対すると議会と市長は一緒になるって、そんな前すり合わせはできないんですよ、そもそもが。いいですか。そして今、市長から出された野洲市の場合はですね、市長が勝っても膠着状態が続いた。その後の選挙で、結局入れかわったわけです、主張が。選挙の争点になったんですよ、市議会議員。そして賛成派が10人、反対派が5で、予算が通り始めて、33年に開院する予定になって、もう実施設計も入っておるわけです。結局選挙というのは常に民意が追ってくるものなんですよ。そこがちょっと今の答弁を聞くと、議会と対立したら住民投票をやるとか、選挙をやるとか言うのはちょっとおかしいと思いますけれども。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  対立したということでなく、市長と議会の意見が食い違えば、物事は決まりませんから、選挙とか、市長選挙、また市議会議員の選挙と、こういうことに発展していきます。往々にして、そうなった場合には、今度はいわゆる政治的な争いに発展して、その間ずっとそういう何年間か、そういった争いになってしまうので、私はそれがよいとは思いませんので、できるだけまとめるように努力を尽くしたいというふうに言うておるんです。ただしかし、そういったこともあり得るということは、覚悟をしていかなければいけないというふうに思っています。 ○議長(渡辺拓道君)  奥土居帥心君。 ○17番(奥土居帥心君)  私、これ執行部が上程、議会が決めて、もしも市名変更を決めるとしますよね。それ反対派の人はどこに気持ちをぶつけたらいいんですかね。必ず反対者の方、かなりいるんですよ。だから、やはり選挙のフィルターを通さないといけない。私たちも民意が決まったら、もう別にもめることもないんです。民意さえはっきりすればですね。私たちの支援者も賛成もいる、反対もいる、こういうことなんです。どっちにもメリットがあり、デメリットもある。  先ほど正確な材料を出すと、森本議員に答弁されました。そして市民の人に判断してもらう。そんな材料は出せないでしょう。そんな正確な資料。未来を予測するような、出せますか。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。
    ○市長(酒井隆明君)  私ね、奥土居議員はこの問題が平成23年、24年、25年ごろに一度起こったときには、奥土居議員は、丹波篠山と篠山と、当時合併時に名前をつけるときからのことをまで振り返られて、いかに丹波篠山のほうがすぐれているか。ですから、一刻も早く丹波篠山にしなさいということをこの場でも何度も御主張されたというふうに思っています。そのときの論拠もいかに非常に明快であったというふうに思っていますが、ですから、今は、正しい根拠を4月以降に示せるかどうかはそれは私もわかりませんけれども、少なくともそういったものを提示して、議論をしなければ、単に賛成ですか、反対ですかと聞いただけで議論をしても、これはけんかになるだけですから、そういった議論をやりましょうと。やってまとめられるものならまとめましょうということを言うておるんです。  今争いがあるから、必ず選挙をしなさいではないでしょう。選挙というのは、大事なもんですけれども、それだけを選ぶものではありません、今言いましたように。ですから、篠山市民は、それほど私に関係ないからということではなしに、やっぱりみんなが未来を見据えて議論をしていくということを私としては期待をしているところです。 ○議長(渡辺拓道君)  奥土居帥心君。 ○17番(奥土居帥心君)  私、1期目に新風という会派を4人で結成していたときに、このキャンペーンを会派としてやらせてもらいました。市長にも提案したと思います。それは市長が賛成するのと、一会派が提案するのでは全然重みも違う。やっぱりそこから何かが起きてきて、検討委員会も立ち上げられて、結局やらないという方向になった。私たちは、そういう1つの提案をした。今回は、市長がもうやるという方向がばーんと前に出てくる。市民はもうやるかということになりますよね。それは全然重みが違うということがまず1つ。  それから、私は別に今、反対とは言っていません。うちの清新の会は常に反対、賛成もなし。表明をしてないというところです。市民の意見が聞き足らないというところです。そのあたりは誤解のないように。いつも何かこうやって、うちの会派のすることは、うちを反対派と見ていますけれども、うちは決してそういうことではないんです。  だから、一番公平なのは、市長がいろんな材料を出して、先ほどいろいろ市民の意見を聞いて、最後はやはり選挙の民意を問うべきじゃないかと。住民投票よりも、僕は選挙の争点にするほうがふさわしい。でもどっちにしても、これ市名変更をする前に選挙はあるんですよ。市名変更はどっちにしても、こっから行く、早くて来年の夏とか、そういうときですから。そういうことをですね、やっぱり考えるとですね、選挙に市長も落ちられるかもしれないわけですよね。やっぱりちゃんと選挙後にやったほうが私は、そのように提案して、この件はこれで終わっておきます。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  先ほども言いましたように、森本議員のお話しのとおりですね、やっぱりこの問題ができるだけ早期に解決したほうが、この篠山市がせっかくですね、いろいろ全国的に注目も浴びて、もう世界の丹波篠山になろう、それだけのいろんな注目もされ、そういうまちづくりを進めている中で、この問題を解決しなければ、私たちの気持ちも、議員の皆さんの気持ちも、次にこう、市民の皆さんもですね、次にこう行けないというんですかね、前にこう大きく横たわっている、立ちはだかっている。やっぱりこれを早期に解決するのが、先ほどから言っています、これはまた市長の大きな責任だと思っていますから、その努力を尽くしたい。ただ単に選挙で決めればよいということではなしに、もし仮に次に別の市長が選ばれたとしても、それは決まったことを、みんなで市民が決めたことは、それは当然引き継いでいくべきものであって、先ほど言いましたように、市名変更だけを市長選挙というのは問うものでもありませんし、複数立候補したら、ますますその話は、奥土居さんの根拠は成り立たなくなってしまうと、私は思いますし。ですから、議論を尽くしましょうと言うとるんです。私、奥土居さんは、何であれほど明快な丹波篠山を強くおっしゃっておったのが、今何にもそれをおっしゃらないのが不思議でならないんですけれどもね。感想です。 ○議長(渡辺拓道君)  奥土居帥心君。 ○17番(奥土居帥心君)  ちょっと私、余り頭がよくないので、どうして僕の根拠が成り立たないのかちょっと説明してもらえますかね。2人出て、1人というふうになったら、僕のその根拠が成り立たないって、話の根拠が成り立たないって、市長がおっしゃったんです。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  それは賛成派が2人出て、賛成の票が分かれて、反対派が1人出られて、その方が通られた。市長になったのは反対派ですけれども、賛成派の2人の票が多ければ、民意とかけ離れてしまっているんじゃないですか。仮にですよ。 ○議長(渡辺拓道君)  奥土居帥心君。 ○17番(奥土居帥心君)  いや、それは市長、違いますよ。市長が言いましたでしょう。選挙というのは、それだけで選ばないって。言うているでしょう。信じましょうよ、もうちょっと。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  それだけで選ばれないのやったら、やっぱり市長選挙にはふさわしくないんじゃないですか。 ○議長(渡辺拓道君)  奥土居帥心君。 ○17番(奥土居帥心君)  もう答弁は結構です。選挙の争点というのは、有権者にとってはとっても大切なことなんです。だから、こんな言い合いしてももう時間の無駄ですからやめますけれども、じゃあ1億円のほうへ行きましょう。  私はですね、1億円の寄附というのは、幾らお金に余裕があるといっても、なかなかできる額ではないと思います。税額控除もありますけれども、上限がありますから、そりゃあ1億円も見合うようなものは全くないというのに近いと思います。その承知の上で、寄附されたわけですから、本当に寄附者の方には敬意をあらわしたい、これは僕の本当の心です。ただし、自治体として、上程もされていない、条例改正が伴う事案である市名変更に使ってくださいと使途を指定されたお金を受け取るべきでは、私はないと思います。寄附者には、市名変更が決まったら御寄附をお願いしますとお返事するべきだったんじゃないでしょうか。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  私市長が、1億円を寄附しますと、市名変更に使ってほしい。それはそういう意図で私は市長としては受け取るべきだと私は思います。これを市長としてはこれは受け取れませんとした場合に、市長にその寄附金を受け取る、受け取らないという裁量の権限は私は市長にはないと思います。そんなんやったらようしませんと言われた場合に、いや、1億円、市長が断ったから、くれてなかったとなれば、私は何か市民に損害を負わしたことにもなりかねない。ですから、その1億円という寄附は受け取りました。ただし、私は、条件つきの寄附というのはできませんので、あくまで市名変更に使ってほしいということでしたので、そういうメッセージをいただきましたが、寄附者の方には、しかしこれは市民のその市名変更の了解、同意が必要ですと。市名変更ができない場合もあり得ます。そのときには、別の目的に使うこともあります。これはですね、念を入れてお話をしました。したがって、それしか私は方法はないと思います。思っています。 ○議長(渡辺拓道君)  奥土居帥心君。 ○17番(奥土居帥心君)  しかしですね、法的にどうかというのはちょっと僕もこれ微妙なところやと思うんですけれども、市長、もしもですね、これに使ってくださいというのは、そんな寄附がバンバン寄ってきたら、もしもですよ、これ仮の話で申しわけないんですけれども、篠山市の市名を維持するために使ってくださいって来たら、受け取りますか。受け取るんですね、結局それも全部受け取るという方向でいいんですね。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  その目的で示された寄附だということです。同じことだと思います。ただし、そのとおりに使えるかどうかはわかりませんよということなんです。そのときには、篠山市の判断で使わせていただきますとなると思います。 ○議長(渡辺拓道君)  奥土居帥心君。 ○17番(奥土居帥心君)  それなら安心です。しかし、市長は、委員会でもこうやったんですよ。かなり課長には言いましたけれども、もしも市名変更しない場合は、再度寄附者と相談して使い道を決めますというふうなコメントやったんです。ちょっと今のとは違いますね。どっちが正しいのか、お願いします。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  それは、私が言うとおりなんです。相談します。意向は聞きますけれども、判断は篠山市がします。 ○議長(渡辺拓道君)  奥土居帥心君。 ○17番(奥土居帥心君)  それはそれですっきりしたと思います。ただ、私ちょっと気になる、すっきりしないです。もう一個あったんです、そういえば。市長日記でね、これ12月25日。「変更について、お金がかかるという反対理由はなくなりましたが、論点を整理し、調査を続け、検討していきます」と書いてあるんですよ。ということは、反対がなくなる。この寄附を受けたら反対がなくなると思って受けられたんですか。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  反対がなくなるなんてことは思っておりません。それによって、市名の純粋な議論ができるというふうに思いました。つまり、お金がかかるというような、これは市名がどちらがよいかということと別の話なんですよ、お金がかかる。その問題は解決できても、市名をどうするかという議論はもちろん続くわけです。今も続いているわけです。 ○議長(渡辺拓道君)  奥土居帥心君。 ○17番(奥土居帥心君)  ちょっとそれはおかしいですよ。例えば、車を買おうと、家族で会議しているときに、お金がかかるというのは物すごく大事なことやないですか。それが純粋じゃないっていう考え方はどこから出てくるんですか。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  ですから、今、丹波篠山市、篠山市の議論をしているわけですから、その選択の議論ができるというふうに考えました。 ○議長(渡辺拓道君)  奥土居帥心君。 ○17番(奥土居帥心君)  市長の耳に入っているかどうかはわかりませんけれども、この1億円ね、受けた方で、よかったなと思う人もいるけれども、反対者は、これで反対の理由がなくなったじゃなくて、どうしてそんな一人の人のお金で市名変更するんだと。それは市長にも入っていると思うんですよ。私にも入っていますよ。僕はそうは思いませんけれども、そう思う人がいっぱい来て、問題が解決したんじゃないんですよ、逆に言うと。市名変更が決まってから寄附してくださいと言うと、それは意思決定にかかわらないということですよ。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  何でそういうふうな受け取り方。確かにね、そのお金によって物事が解決する、おかしいというふうな意見を聞いたことがあります。しかし、あの1億円の寄附のニュースが流れたときに、どのテレビでもラジオでも新聞でも、「天声人語」や産経の全国紙でも取り上げていただきましたが、ほとんどのとられ方は、こういった思いの方がおられるということであって、これによって意思決定が曲げられるなどとですね、何か事実を変に横から見るような捉え方はなかったのではないかと思います。しかし、そういった市民の方もおられるということは聞いたことがあります。  しかし、私が言うているのは、それで何も問題解決したわけでもなし、市名の問題がこれで終わりですと、私が言うたわけでもなし、市民の皆さんにそう言うたわけでもないんです。それをもとに議論を続けましょう。やりましょうということを言うとるわけですから、何もそれによって変な意思決定が曲げられるということはないと思います。 ○議長(渡辺拓道君)  奥土居帥心君。 ○17番(奥土居帥心君)  違うんですよ。市長が書くからですよ。「市名変更についてお金がかかるという反対理由はなくなりましたが」と、これ市長日記に書いたんですよ。言うているのは市長なんです。だから言っているんです。市長がこれ言わなかったら言うことがないんです。市長がそういうふうに1つの意思決定の何とが動いたというふうに書いているんですよ。そこはちょっと訂正するなら、後でしていただけたらと思いますけれども。  それと先ほどこのなかなか決まらんで困っていると、議会も困っているのは我々もそうですわ。市長らも困っていると思いますし。市民は何に困っているんですか。具体的に言ってください。市民は一体何を困っておられるんですか。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  意味がわかりませんが、市民はやっぱり、篠山市のことを考える市民は、この問題はきっちり解決してもらいたいというふうに思っておられるんじゃないかと思います。 ○議長(渡辺拓道君)  奥土居帥心君。 ○17番(奥土居帥心君)  いや、具体的に言ってください、何を。じゃあ、そう思っていない人は、篠山市のことを真剣に考えていない人っていうことですか、その逆に言うと。だから、一体市民は何を困っているのか、それ具体性が我々もようわからんのですよ。要望者はわかりますよ。はっきり書いてきていただいていますから、何が困っているというのはわかります。しかし、要望者は市民の一部ですから。市民は一体何を困っているのかも、ぜひ示してほしい。今じゃなくていいですよ。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  市民が困っているという表現が適切かどうかわかりませんけれども、やっぱり市政を執行していく上において、これはやっぱり横たわっている大きな課題ではないかと思います。ですから、それを課題を解決しなければいけない。これは善良な市民の方が皆さん、考えられることではないかと思います。 ○議長(渡辺拓道君)  奥土居帥心君。 ○17番(奥土居帥心君)  これは言論の場ですから、それ市長が言ったんですよ。市民が困っているって。私が言ったんじゃないですよ。だから、おかしいと思って聞いているということなんで、はっきり言って、そういうことですよ。ちゃんと認識してですね、お答えをいただきたい、そういうふうに思います。  それから産地表示について、お聞きしますけれども、この市長日記。これも市長日記ですが、「この産地表示については、これが法的に使用できるかどうかは追及することが大切なのではなく、それほどに丹波篠山が何を指すのが曖昧になっていることを問題としているのです。しかもこれがあと5年、10年たって、丹波篠山がもっと曖昧になれば、法的にも使用できなくなる可能性があると心配します」、これはちょっと何かわかりにくい文章なんです。最初は、法的じゃないと言いながら、後は法的だと。じゃあ、今は別に法的に心配することはないけれども、5年、10年後に法的に丹波篠山が使えなくなるかもしれないということで、解釈したらいいんですか。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  先ほど答弁しましたように、私のほうは、まずこの12月6日に、それいつの市長日記ですか。 ○17番(奥土居帥心君)  2月26日。 ○市長(酒井隆明君)  12月6日に丹波農林振興事務所の松岡所長にその篠山市役所にお越しをいただいて、産地表示の話、見解を述べていただきました。なぜ述べていただいたかというと、丹波篠山産というのが、ラベルの裏ではだめだけれども、表ではよいとか、あるいは国はよいと言っているとか、いろんな人によって解釈が分かれていたために、きっちりと県の見解を述べていただこうということで来ていただきました。来ていただいたのは、毎月一遍、その記者発表をする場に来ていただいて、これもですね、篠山市、私のほうが聞いてまた発表するとですね、またそれに対していろんな異論が出てくるかもしれないと思いましたので、その松岡所長に直接来ていただいて、直接松岡所長の口からそういう説明をしていただいたところです。そのときには、私のほうも聞いていましたし、その各新聞社の皆さんも聞いていただいていましたし、それに対する質疑応答もありました。  そのときは、松岡所長がおっしゃったことは、「表面でも裏面でも丹波篠山産は差し控えるように啓発指導をしています。理由は丹波篠山が、篠山市を指すのか、丹波市と篠山市を指すのか、あるいは京都も含めた地域を指すのかが曖昧になっているためです。表面でも産はもちろん、産地と認識させるような表示は同じく差し控えられたい」と。記者の皆さんとの質疑の中で、「これは食品表示法の法律の趣旨に沿った啓発指導である。国が丹波篠山産でよいと言ったとすれば、一般の旧国名で差し支えないという趣旨にすぎず、個別具体的なケースの判断は兵庫県に任されている」、こういったことのお話をされましたので、それを取りまとめて、市長日記に載せたり、市の広報紙に掲載をしました。掲載をしている内容については、松岡所長がおっしゃったとおりであります。 ○議長(渡辺拓道君)  奥土居帥心君。 ○17番(奥土居帥心君)  その件につきましては、議会のほうも調査しておりますので、間もなく正式な見解を出せると思います。これについては、質問をこの辺にしておきます。  次、教育長にお話しをいたします。東京五輪のマスコットの選考、全国約2万校、28万クラスの小学生が1クラス単位で投票された。それで決められたと。非常に重要な意思決定を小学生にさせた。これはいろんな国から、いや何番のほうがいい、何番のほうがいいというコメントもSNS上には出ているようですけれども、子どもたちも気付くこともあるだろう。しかし、こういうオリンピックのマスコットを決めるのを小学生に任せたということについて、教育長、どのようにお考えですか。 ○議長(渡辺拓道君)  前川教育長。 ○教育長(前川修哉君)  市名問題との、私、関連が少しよくわからないんですけれども、どういう御質問でしょうか。 ○議長(渡辺拓道君)  じゃあ、説明を。奥土居帥心君。 ○17番(奥土居帥心君)  市名変更ではなくて、家庭学習をしてくださいという問題の関連でございます。これは、前の一般質問で「子どもたちに判断させたいほうがいい」と、そういうふうに答弁されているんですよ、教育長が。そういうことは、重要なことは。しかし、国として、国というか、オリンピックの組織の中で、そういうことをされた事例があったことについて、どうお考えですかという問いです。 ○議長(渡辺拓道君)  前川教育長。 ○教育長(前川修哉君)  たしか私もニュースで見ましたので、マスコットが3種類かあって、その中で子どもたちが学級で議論したりして、それぞれそうした判断については、子どもの好き嫌いでありましたり、どれがいいかというような子どもたちの嗜好を試したものですので、関心事のあらわれのソースだというふうに思っております。  以上です。 ○議長(渡辺拓道君)  奥土居帥心君。 ○17番(奥土居帥心君)  私はですね、これから未来を決めていくのは子どもたちなんです。この篠山に住んでいくのも子どもたちです。ふるさと教育の一環として、ふるさと篠山には2つの呼び名があると。1つは篠山藩から引き継いだ篠山、もう一つは律令国から引き継がれた丹波篠山。この2つについて、親子で話し合うというのは、先ほどは勝手にやってくれみたいな感じでしたけれども、僕はかなり今、篠山市に置かれているこの問題提起に対して、深めていくには子どもたちは有権者でありませんが、市民ですからね。関係しているわけですよ、子どもたちも。これから子どもたちが育っていくときに、定住しようかどうしようかというようなときに、やはり名前というのは大きな問題にもなってくる。また、子どもたちが巣立って、Uターン・Iターン、その他、お嫁さんをもらう。お婿さんをもらう。いろいろあるでしょう。そのときに名前の持つ意味っていう意味もあるわけですから、僕は、どうしてそんなに教育委員会が、このことに対して家庭教育を拒むのかがよくわからないんですけれども。 ○議長(渡辺拓道君)  前川教育長。 ○教育長(前川修哉君)  私のほうの考えをもう一度繰り返し言います。子どもたちは町の幸福論で教材で学んでおります。そして、これはホームページでもアップされていますので、八上小学校の6年生たちが、こういう勉強をしましたよということがございます。その資料、私も子どもたちが、じゃあ、どんなことを自分たちの町から考えたのか。プレゼンのためにですよ。それを調べたところ、空き家対策でありましたり、図書館で6カ国語のほうでしていますと。そしてまた表示板が、今度篠山市がそういう市の施策ですよね、インバウンドでありましたり、そのことについて木を使ったり、木で案内板をしていったり、6カ国語のをしていったり、そういうことを6年生なりに町の姿を描いているわけです。  つまり子どもたちが思考する際に重要なのは、数字であったり、これは奥土居議員も同じだと思います。ファクトであったり、そういうことをもとにして、自分たちの思考力を高めていくというのは、これが学校教育における子どもたちの思考力というものを、どう伸ばしていくのか。そして身近なところに関心を持っていくかというのが、もう主題でございます。  したがいまして、今、きょうもこの議場で論じられていますけれども、それは子どもたちがそれをどう見ているかでありまして、それを教育委員会は、何度も言うんですけれども、教材というものの持つ意味なんです。それを教材にしてはどうかという、それは家庭のほうで、家庭教育でありましたら、それは親の考え方であったり、だから話し合いはそれはされたらいいと思うし、だから、公の教育委員会がですよ、それを教材化すること、町のことについて論じることは大事だと思っていますけれども、今なぜ私は、逆になぜ市名問題がそうした子どもたちの思考能力であったり、序論、本論、結論というふうに思考力を高めていくために、このことが必要なのかは、私は理解できないんです。そして、そういうことを大人になるときにかかわったなというのはある、それが利点であるというのをおっしゃいましたけれども、私もその点については、まだ奥土居議員とはそこは考え方が合わないところでございます。  以上です。 ○議長(渡辺拓道君)  奥土居帥心君。 ○17番(奥土居帥心君)  僕はその学校教育でやれとは1回も言ってないんです。ずっと一貫して家庭教育でやってください。その題材を出してあげてくださいと、PTAさんのほうに。子どもに出さなくてもいいんですよ。PTA総会とかでこういう話を一度。そしたら歴史もわかるし、どういうふうで何で丹波篠山って呼ばれているんやろうって、こういう勉強にもなる。そして、多紀郡のときはこれはみんなの総称で使っててんなっていう、やっぱりふるさとの問題に。これ別に学校教育でやれとは1回も私どもは言っていませんのでね。ぜひそういう、教育委員会からやっぱりやってもらわないとできないんですよ。勝手にやり始めることはあり得ないですから、それこそPTAの皆さんの中で、市長がふるさと教育でやってもらってもいいんですけれども、僕はやるべきじゃないかと。今ここでお返事できないようでしたら、一度考えていただきたい。そう思います。 ○議長(渡辺拓道君)  芦田教育部長。 ○教育部長(芦田 茂君)  基本的な考え方になるとは思うんですけれども、家庭教育というのは、やはり家庭の責任に委ねられているというふうに思っております。教育のほうはですね、教育委員会としては、家庭の教育力を高めるようにその充実に対して支援をしていくというのが本来のあり方だというふうに思っております。  ですから、奥土居議員さんおっしゃったように、多分私ども社会教育課のほうでPTAの連絡協議会というのを持っております。その場でそういったお話をすることは可能だと思うんですけれども、そこはPTAの役員の皆様が今度どういう研修をしよう、どういう課題を共有しようということを話し合いになられます。その中でPTAとしてこういう取り組みをしようと。この前にもPTAのフォームがあったと思うんですけれども、LINEのですね、SNSについて勉強されました。それも皆さんでどういうテーマがいいかということを話し合われて、決定されたことです。教育委員会が誘導したことではございません。  そういった意味において、教育委員会として、この市名問題について、家庭教育のほうにこういう形でやってくださいということは考えておりません。 ○議長(渡辺拓道君)  奥土居帥心君。 ○17番(奥土居帥心君)  だから何度も言うけれども、その市名問題と考えるからややこしいんです。篠山と丹波篠山という呼び名があるよねという話を家庭でやってみてはという提案ですが、もう平行線ですので、次に行きます。次、行ってください。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)(登壇)  それでは、3点目の30年度の施政方針について、インフルエンザの予防接種と環境創造型農業についてです。  篠山市では、小さな子どもさんを育てている保護者の皆さんや、また、議会の一般質問を通じての要望を受けて、平成25年度からインフルエンザの予防や重症化防止、親の経済的負担軽減のために、生後6カ月から中学3年生までを対象にして、小児インフルエンザ予防接種の費用助成を行っています。今シーズンは、全国的にインフルエンザが大流行しました。兵庫県の感染症サーベイランスによると、兵庫県では12月最終週に注意報、1月の第3週目より警報となりましたが、丹波管内では、12月の第3週に注意報レベルに達したものの警報レベルには達しませんでした。  篠山医師会統計の市内医療機関報告分の過去7年の統計によりますと、患者数が少ない年で平成26年の1,628人、多い年で平成28年の3,081人、ことしは2月15日時点で2,454人となっています。また、市内小学校、中学校の学級閉鎖数は56件で、昨年の30件と比較すると多くなっています。平成29年度は、ワクチンの製造段階において、当初、より効果の見込めるウイルス株の増殖の効率が悪く、昨年度と同じ株での生産に変更されました。そのために、全国的に供給におくれが生じ、ワクチンが充足したのが12月の初旬となりました。インフルエンザが全国的に大流行したのは、ワクチンの出荷おくれが原因とも指摘されています。加えて、昨年11月の中旬から真冬並みの寒気が入り込み、さらに1月中旬以降は、記録的な低温が続きました。このようなインフルエンザウイルスの好む低温や乾燥などの気候が大流行の要因になったのではないかと推測されますが、その要因については今後、国の専門機関で検証されることになります。篠山市では、今回のワクチンの供給不足に備えて、例年12月末までとしている予防接種の助成期間を、1月末まで引き延ばして費用助成を行ってきました。この結果、1月に予防接種を受けた小児の件数は164人でありました。  「インフルエンザワクチンの有効性」についてですが、平成26年度に行われた疫学研究では、おおむね20から50%の発病予防効果があったとされていますが、2016年から2017年シーズンのワクチンの有効性に関する研究では、発病予防効果は60%と報告されています。「効き目が薄いワクチンであることは間違いありません」という御指摘でありますが、ワクチンの有効性については、そのシーズンによって若干の差があります。その理由は、前年度流行した株や今シーズンに流行する株を予測しながら、より効果の見込めるA型、B型それぞれ2種類の株が入ったワクチンが製造されます。しかし、製造途中でも抗原性が変化することがあるので、ワクチンの有効性に多少の差が出てきます。今年度のワクチンの有効性について、市内医療機関の医師やワクチン納入業者からは、「有効性は高かったのではないか」という情報を得ていますが、その検証については、国の専門機関において実施されます。  このように、インフルエンザワクチンは、感染や発症を完全に防ぐことはできませんが、重症化や合併症の発症を予防する効果があると報告されています。また、インフルエンザを発症すると、合併症として、肺炎、気管支炎、脳症、心筋炎、中耳炎等があり、それらが重症化すると死に至る場合があります。インフルエンザによる死亡率は、厚生労働省「インフルエンザ脳炎・脳症の臨床疫学的研究班」で行った調査によりますと、毎年50から200人がインフルエンザ脳症患者を発症し、その約10から30%が死亡していると報告されています。  次に、御質問の篠山市におけるワクチンの副反応による重症化事例については、市内医療機関に確認したところ、平成29年度は、現時点ではありませんでした。ワクチンの副反応疑いによる死亡事例は、国においてまとめられています。厚生労働省では、ワクチンの副反応と思われる症例が発生した場合に、因果関係の有無にかかわらず厚生労働省に報告することとなっています。医療機関から疑い報告があれば、製造販売業者からの報告とあわせて、随時、医薬品医療機器総合機構において集計、評価します。死亡症例を含む重篤症例等については、専門家の意見も聴取して、因果関係の評価や安全対策の必要性についての検討等が行われているところです。  全国における平成28年度のインフルエンザワクチンの副反応疑いによる死亡事例は、19歳以下でゼロ、重篤化は100万人に2人となっていますので、先ほど申し上げましたインフルエンザ脳症による死亡者数は、予防接種の副反応疑いによる死亡者数と比べてはるかに高くなっているものです。  予防対策については、平成29年度において、丹波健康福祉事務所が発行した「咳エチケット、正しい手洗い」パンフレットやポスターを活用して、乳幼児健診や食育推進大会、愛育会やいずみ会等で配布し、予防啓発を行いました。また、先日の養護教諭と健康課の情報交換会においても、インフルエンザの予防啓発に向けた取り組みをより一層強化するよう連携を図ったところです。さらには12月には、先ほど申し上げたとおり、インフルエンザワクチンの助成期間を延ばしたことから、保護者に対し、乳幼児健診や学校を通じて、予防接種費用助成の案内をするなど、昨年以上に予防啓発に力を入れてきました。  今後も、正しい手洗いや咳エチケット等、基本となるインフルエンザの予防啓発を強化しながら、予防接種の有効性とリスクについて、市広報やホームページ、市民の皆さんが多く集まる機会、学校園を通じた保護者への周知など、市民の皆さんに十分理解をいただくように取り組んでいきたいと考えます。  次に、2点目の環境創造型農業に関する御質問についてです。  丹波篠山の農産物は、味のよさ、品質の高さについて、消費者から大変高い評価を得ていますが、平成30年度は「環境創造型農業・農村の推進」の取り組みとして、自然環境や生きものに配慮した農法で栽培する「おいしくて環境によい米づくり」に取り組みます。丹波篠山のコシヒカリの味については、農協の取引先からとても人気が高くて、供給が追いつかないほどの人気ですが、この味のよさに、農薬や化学肥料の低減、栽培中における生きものへの配慮などの付加価値を高める栽培方法について、市内の20名の農家の方にモデル実証として取り組んでいただこうというものです。  この取り組みでは、お米の栽培方法について、化学窒素と農薬の使用を、兵庫県の慣行レベルからそれぞれ5割以下に減らすこと。6月中ごろに田んぼの水を抜いてしまう「中干し」をおくらせて、水生動物に配慮することの2つを要件とし、こうした環境に配慮した栽培方法でできたお米と、通常の栽培方法によるお米を比較して、食味などがどのように変わるかについて調査を行います。この実証結果に基づいて、栽培技術などを整理し、徐々に「環境によいお米づくり」を広げていきたいと考えます。  この取り組みを通じて、丹波篠山の農産物ブランドの強化や、生産者の所得向上、経済の活性化につなげていこうと考えていますが、奥土居議員のお話しのとおり、生産者の理解と協力をいただく必要があります。実証栽培の取り組み後、農家の皆様に理解いただくための支援策についても、平成30年度に、あわせて検討していきたいと考えます。  以上です。 ○議長(渡辺拓道君)  前川教育長。
    ○教育長(前川修哉君)(登壇)  学校現場でのインフルエンザ予防に関しての指導と家庭への啓発についてです。  まず、学校では年間を通して、保健指導の中で手洗い・うがいの指導を徹底しています。このことは、さまざまな感染に対して、自分の身を守る生活習慣を身につけさせるためのものです。そして、インフルエンザの感染予防策としては、ウイルスの飛散を防ぐために、各教室で加湿器を活用したり、浮遊してるウイルスを外に追い出すために、休み時間には窓をあけて換気をしたりして、教室の環境整備に努めています。また、流行時には、マスクの着用を呼びかけたり、集会を控えたりするようにしています。給食をランチルームで食べる学校においては、各教室に分かれて食べ、大勢が集まる機会を少なくするなどの配慮もしています。中学校においては、生徒会の委員会による呼びかけを行っている学校もあります。家庭に対しての啓発としては、学校だよりや保健だより、学級通信を通して、学校における流行状況や予防についての情報を、学校給食センターからは給食だよりを通して、抵抗力をつけるため、ビタミンA・C摂取の大切さ等の栄養面からの情報を発信しています。  このように、インフルエンザの流行を防ぐために、学校現場での指導、また家庭への啓発は常に行っていますが、過去3年間のインフルエンザ等による臨時休業決定日を調べると、月・火曜日から休業日となるケースが6割を越えています。インフルエンザの潜伏期間は、一般的に2日から3日と言われていますので、さかのぼりますと、子どもたちがインフルエンザウイルスを保有したのは土曜日・日曜日の休日と推測されます。子どもたちは、土曜日・日曜日には習い事や社会体育、また家族行事等何かと外出する機会が多くあります。そこで、外出後、家庭に戻ったときには、手洗いやうがい、アルコール殺菌等の励行をさらに促したり、抵抗力が弱っているときは外出を控えたりするなどの生活習慣が身についていくよう取り組みを進めたいと考えます。  以上です。 ○議長(渡辺拓道君)  奥土居帥心君。 ○17番(奥土居帥心君)  まずインフルエンザ、毎年調べさせていただいておりますけれども、私はですね、接種についてどうこうというつもりはありません。この罹患率ですね。接種をしても40%の人が平均で罹患してしまうんだということを、やっぱり学校、または保健福祉部もちゃんと調べてほしい。でないと、やっぱりまだ打ったら大丈夫と思ってしまう人が多いから、こんなことになるんですよね。だから、ぜひそこをせっかく市が助成している事業ですから、効果があらわれてこなければいけないと私は思っているんです。ぜひ徹底した、その打ったから大丈夫という安心感だけは持たないように指導してほしい。それだけです。  次に、環境創造型農業。私、この取り組みは非常に、今回出てきて、1つ安心をしたところです。こういう丹波という冠に似合った事業を並行してやってもらわないとだめなんです。そうすると、丹波篠山というデメリット、その田舎のデメリットがメリットになっていけば、市名変更もこれは有効な手段になる。今だから名前だけ変える話だけ先行してたので、それでは市民の方はなかなか納得してもらえない。みんなが農業をしているわけじゃないわけですから、全然関係ない人もいっぱいいる。その方も納得していただいて、市名を変えようという一歩になるには、こういう事業をもっと打ってもらいたい。財政的にですね、積極的に財政を投入していくぐらいの気持ちで、やっぱり僕はこれは篠山の発展にすごく寄与する事業だと思いますので、今後その方向でどんどんと推し進めていただきたい、そのように思います。 ○議長(渡辺拓道君)  平野副市長。 ○副市長(平野 斉君)  議員さんおっしゃいましたように、今回新たにこういう農業施策を展開してまいりますので、言われておりますように、やっぱり地域ブランドを高めたりするということも非常に施策として重要なことだというふうに思ってございますので、引き続き、こういった事業を含めて、市のそういった地域ブランドを高めるような、農都篠山にふさわしい事業をまた展開していきたいというふうに思いますので、御支援よろしくお願いいたします。 ○議長(渡辺拓道君)  前川教育長。 ○教育長(前川修哉君)(登壇)  質問事項4点目の「子どもの根っこを育てる環境づくり」についてです。  御提案いただいたように、「非認知教育」を育む教育は、ゼロ歳から一層進化させ取り組んでいきたいと考えています。これまで、「ふた葉プロジェクト」のもとにしてきた研究者の理論や考え方は数多くあり、河合隼雄先生を初め、眠育では三池輝久先生、乳幼児期の成長のイメージを植物に例えて説明されている神戸大学の広木克行先生、また、シカゴ大学のヘックマン教授の40年間にわたる研究成果、また、発達心理学ではエリクソンのライフ・サイクル論「人間の8つの発達段階と発達課題」は「子育て日めくり応援メッセージ」に盛り込んでいます。これも実物でございます。  10日のページには、「ぎゅっと抱っこで安心感が満タンに」を掲げています。エリクソンによると、ゼロから2歳の乳幼児期の発達課題は「基本的信頼感」です。そして、その時期の重要な他者は「母」です。そこで、日めくりメッセージで「ぎゅっと抱っこ」という行為を推奨しているわけです。そして、その抱っこから、乳幼児が獲得する力は「希望」です。したがいまして、篠山市では、毎月10日には、子どもたちが十分に抱きしめられ、希望という力を獲得しているということも言えるというふうに考えています。ほかにも、体幹を鍛える運動遊びを保育の中に取り入れています。体をつくっていくことは大切で、体のやわらかさは精神の柔軟さにも通じると言われています。  また、今年度導入した「木のおもちゃ」による諸感覚の育成など、非認知能力は、読み・書き・計算のように教えて身につくものではなく、保護者も含めた広い意味での「環境」の産物ですので、子どもたちに直接的に働きかけるよりも環境を整えることを大切にしていきたいと考えています。さらに、来年度から専門家を招聘し、自然を生かした幼児教育の実践について研究を進めていく計画です。  以上、答弁といたします。 ○議長(渡辺拓道君)  先ほど前川教育長の答弁中に、今、資料提示のほうがありました。この資料提示については事前に申し出を受けている部分でございますので、お伝えをしておきます。  奥土居帥心君。 ○17番(奥土居帥心君)  この間、教育委員さんといろいろとお話しをさせてもらって、こういうゼロ歳教育の話が結構出てきたんですけれども、教育長もよくそのあたりは知識としてお持ちですし、非常に私も提案をしやすかったというのもあります。全くわからないという人もこれ結構いる範囲なので、ふた葉プロジェクト等、早目にそういった乳幼児期の子どもにアクセスするような事業を展開していただいておりますので、研究等も進められていると思います。特に、この分野になると、中教審とかの影響を受けないんですよね。幼稚園だと幼児要領の教育があるけれども、ここぽこっとあいているので、ぜひそういった篠山独自の子育て、ゼロ歳からの子育てというのはあんまりやってない公教育では。チャンスだと思うんです、篠山の教育のそのすごさというのを見せる、僕はチャンスだと思うんですね。  子どもっていうのは、脳から発達して、いろんなコントロールを下へ下へと持っていくんですけれども、11でしたかね、ちょっと今、ど忘れしましたけれども、原始反射があるんですよね、子どもって。ぐっと動いたりとか。これが筋肉コントロールですから、そういうのを使って、研究している学者がおるんです。またあれでしたら、御紹介しますけれども、博士号を持って実践でやっておられる研究者がいるんですね。何かこう不思議な話をしているんじゃなくて、よくよくその人の本とか読んだら、理学療法なんですね、基本は。医学的にもうはっきりしていることなんで、それをゼロ歳にその原始反射を通じてやってみるという試み。非常におもしろい試みで本も読ませてもらうんですけれども、論文も読ませてもらったりですけれども、そういった形でぜひ積極的に研究、まずは実践はまだまだでしょうけれども、研究を進めていただきたいということを要望して、質問を終わります。 ○議長(渡辺拓道君)  ここで、暫時休憩とします。再開は午後1時30分とします。               午後 0時25分  休憩               午後 1時30分  再開 ○議長(渡辺拓道君)  休憩前に引き続き、会議を開きます。  午前中の青藍会・森本富夫議員の質問中、卒業メッセージに言及をする質問がございました。この質問に関し、議員より取り消しの申し出が出されました。この部分につきまして、教育長の答弁とあわせて後刻議事録を精査し、申し出のとおり対応したいと思いますので、よろしくお願いいたします。  一般質問を続けます。  次に、公明党・隅田雅春君。 ○2番(隅田雅春君)(登壇)  2番、隅田です。通告書に従い、会派公明党を代表して質問させていただきます。  1、ポイントを絞り込んだ定住促進策のアピールを。  宝島社の月刊誌「田舎暮らしの本2月号」において、「2018年版日本「住みたい田舎」ベストランキング」が発表され、近畿エリア総合部門で、朝来市が1位、養父市が2位となりました。朝来市は2014年に、養父市はその1年後にいずれも移住・定住促進専門部署を設置し、空き家バンクや住宅改修費補助などの支援制度、移住体験イベントなどを幅広く展開され、そうした取り組みが高く評価されました。養父市は、農地つき空き家購入者に対して農機具代や資材費を補助するなど、新規就農に力を入れられています。一方、播但連絡道路と北近畿豊岡自動車道のジャンクションがあり、山陰線と播但線も接続する朝来市は、京阪神からの交通アクセスのよさを生かし、若者の起業・創業支援に特化した支援施策が展開されており、農の養父市、起業の朝来市と言われるゆえんがあります。  「月刊公明」2月号では、「丹波篠山まちなみアートフェスティバル」が取り上げられており、篠山は文化の宝庫、芸術家が移住する町と紹介されています。さらに、大阪などへ通勤できる立地、休日は田舎暮らしができるなど、篠山市においてもアーティストが住みたくなる町とポイントを絞り込んで、広く定住を募ってはと考えます。  レディーガガとのコラボで有名なメディアアーティストの浅井宣通さんは、「日本はいまだにアートは装飾品との位置づけですが、最近企業がアートとコラボを始めているのはいいことです。戦後ずっと経済優先で進んできて「美」という価値は後回しにしてきたが、インターネットとつながってしまった今日、企業は利益優先ではなくどう人類に貢献するかとの姿勢が求められるようになった証でしょう」と話しされています。また、「アートは人間の心を豊かにしたり、耕したりするものでありたいと自分は意識している」とも話されています。アーティストが求めるものが篠山にあるとアピールすることは、定住先を探している人に対し、訴求力があると考えます。また、大沼保昭東大名誉教授は、中国に対して「私たちがかつて尊敬してやまなかったのは貴国の思想、芸術、礼節です」と語られています。人々が憧れを抱くのは文化、芸術、生活を大事にする国、地域と考えます。セールスポイントを絞り込んだ定住促進策を展開してはと考えますが、市長の見解を求めます。  神戸市は、「クリエーター」が少ないため、デザイン、広告、情報サービスなどの需要を市内で賄えず、年間で3,000万円超が市外に流出しているとの試算を出し、人材の呼び込み、事業創出への取り組みを強化するとしました。神戸市のクリエイティブディレクターを務めるコピーライターの山坂佳彦さんは、「神戸はおもしろそうだから行ってみようと思ってもらえる空気づくりが大切」と話されています。篠山市も「何かおもしろそう」と思ってもらえる仕掛けづくりが大事であると考えます。  広報「丹波篠山」2017年1月号には、10名の若手女性アーティストと市長との座談会の様子が掲載されています。以前に一般質問させていただきましたが、アーティストのネットワークづくりに行政として支援する必要があると考えています。市広報紙やホームページ等で篠山市在住のアーティストを大いに紹介し、さらなるアーティストの活躍できる場づくりをすることで、篠山市に人を呼び込み、ひいては定住につながると考えますが、市長の見解を求めます。  質問事項2、篠山特産品の振興とブランド再確立を。  平成30年度から減反政策の縛りがなくなります。篠山市の見通しではこれまで同様、黒豆栽培が続けられそうとのことですが、その見通しについて伺います。  黒豆を植えられても、播種してから草刈りもされていない田んぼを拝見します。市外各地でも黒豆が栽培されるようになり、2月20日の神戸新聞には、JA兵庫六甲三田営農総合センターの畠 一希さんが22日の全国大会で三田の黒豆栽培について発表するとの記事が出ていました。「三田の黒大豆枝豆は濃厚で甘い。他の地域に負けないくらいおいしい」とも話されています。元祖としての篠山はさらなる品質向上を目指し、しっかりとブランドとして再確立すべきと考えます。そのため、現在の単一の補助金政策ではなく、栽培状況を審査してランクづけし、農地ごとに補助金額に差をつけてはと考えますが、市長の見解を求めます。  江戸時代に魚問屋として創立以来、約250年続く篠山市郡家にある地方卸売市場「篠山魚市場」が3月末をもって閉場するとの報道がありました。大型スーパーの進出、仲買人の高齢化による個人商店の廃業、商い規模を上回る投資、地元野菜を扱う大型商業施設の開設、仲買人持ち株制度の弊害など、閉鎖に至る理由はいろいろと考えられますが、黒枝豆や山の芋など、篠山で生産される地場野菜の流通拠点として、篠山産ブランドの維持に果たしてきた功績は大きいと考えます。  篠山魚市場が閉場になると、仲買人は丹波市にある魚菜市場に仕入れに行くことになります。既に複数の人が仕入れに行かれています。地域ブランドの確立が叫ばれる中、篠山市内の店舗等では、篠山市産と丹波市産の農産物等が入り乱れる事態になるのではないかと危惧しています。売り上げの減少や後継者不足等の現状から、閉場はいたし方がないと考えるところですが、黒枝豆や山の芋などの篠山産の農産物等のブランドを守っていくために、早急に公設民営による市場の開場を検討すべきと考えますが、市長の見解を求めます。  一方、農水省は日本の食品の世界市場への輸出増支援に注力しており、2019年度の目標は1兆円です。これまでは日本の食材は高値で輸出は無理との認識でしたが、アジア諸国の経済力も向上しており、日本の質の高い食材に人気が出ており、日本の食品メーカーと海外バイヤーとの商談イベントも活況を呈してきています。篠山市も高品質の特産品の海外輸出を目指し、営業、広報に力を入れるべきと考えます。  本年1月にサンテレビを訪問する機会があり、担当者から、明石市の泉市長、豊岡市の中貝市長、小野市の蓬莱市長、丹波市の谷口市長などが、みずから市の広報に頑張っておられると聞きました。篠山市はこれまで2つの日本遺産への認定やユネスコ創造都市ネットワークへの加盟、景観モデル都市にも選ばれてきました。しかしながら、それらを市内外へ広報する取り組みが弱いのではないでしょうか。認定等を受けることで満足しているように感じられます。日本遺産はインバウンドへの道具です。特に日本六古窯については、例えば、市内の適所に六古窯の作品展示室や展示館を設け、定期的に展示作品を入れかえることで、日本六古窯の町や焼物の認知度も上がり、観光拠点として人気も博すことができるのではないでしょうか。市長が先頭に立って、市内外に篠山市を広報していくべきと痛感します。  特産品や歴史ある文化などをもっと強く、広く広報すべきと考えます。市長みずからが市の広報マンとして先頭に立ち、市内外に特産品のPRも含め、積極的に篠山市を発信すべきと考えますが、市長の見解を求めます。  質問事項3、国際医療短期大学設立に向けた検討を。  昨年9月に篠山産業高校丹南校跡地を活用して開校した「介護福祉士養成施設 篠山学園」は、入国ビザのおくれで8名の生徒でスタートしましたが、ことしの4月には40名、来年4月の入学生は160名、再来年4月の入学生は160名と当初の予定より大幅にふえ、2学年320名体制となると聞いております。当初の予定より生徒数がふえることは大変喜ばしく、介護人材不足の解消に期待するところですが、現状の丹南校跡地だけでは320名の生徒の受け入れは難しいのではないかと考えます。また、今後の介護人材の需要予測なども加味すると篠山学園の生徒数は、これからも順調に推移すると考えられます。  そのようなことも考慮し、兵庫医科大学や兵庫医療大学と連携して、兵庫医科大学系列の「国際医療短期大学」設立を目指してはいかがでしょうか。福祉に加え、看護師資格、ほかの医療資格などの教育課程を設け、医療資格の取得拡充を図るべきと考えます。大学設立となれば、認可まで年数もかかります。社会福祉法人ウエルライフ、兵庫医科大学と今から議論を重ね、将来展望を描いてはと考えますが、市長の見解を求めます。  質問事項4、篠山市景観計画の一部変更を。  現在、篠山市景観計画では、篠山市全域で建物の12メートルの高さ制限を適用していますが、国難とも言える少子高齢化・人口減少時代に対応するために、人口流入が著しい網掛や杉地区、また、今後の企業誘致を見据えて犬飼・初田地区、さらに当初の計画より大幅に生徒数増を考えておられる介護福祉士養成施設 篠山学園付近の地区などを特定地域として指定し、建物の高さ制限を廃止するよう計画を変更してはと考えます。  昨年の12月議会での安井議員の一般質問に対する答弁では、規制緩和について「しゃくし定規的な規制をしているものではありません」、また、建物の高さ制限については、「平成23年に策定した篠山市景観計画では、兵庫県緑条例との整合性を図りつつ、既存の町並みとの調和、市街地から眺める里山の眺望を確保し、人と自然と文化、産業の調和した地域づくりを目指して、篠山市全域に適用をしているものです」と答弁されています。  この答弁からは、例外の場合でも極力12メートルに近づけるよう指導すると読めます。今後、開発が見込まれるJR福知山線沿線で、市が指定する地域に限り、建物の高さ制限を廃止するよう、景観計画を変更してはと考えますが、市長の見解を求めます。  この場での質問は以上で終えます。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)(登壇)  それでは、会派公明党を代表しての隅田議員の1点目についてです。  月刊公明2月号では、静岡芸術文化大学の松本茂明教授が「「文化」の現場を歩く」で、「丹波篠山まちなみアートフェスティバルを通した女性美術家の展覧会、重要伝統的建造物群保存地区を取り上げられています。JR大阪駅から電車とバスで1時間半ほど、古民家を活用したカフェ・飲食店が6軒、雑貨・ジュエリー・工芸店が5軒、ワインなどの酒店が相次いで開業し、女性客らでにぎわっていた」とした上で、女性を中心に観光客の増加、滞在時間の増大があったと取材されています。また、人口減少が課題とした上で、空き家バンク制度や空き店舗対策などの事業を分析し、女性の起業ラッシュ、芸術家の移住を評価するとともに、京阪神地区からの距離的、時間的優位性、丹波焼、春日能などの文化力を評価されています。  篠山市の魅力、地域資源である「おいしい農産物」「自然や歴史・伝統文化」「美しい町並みと農村景観」「自然に交わされる挨拶などの温かい人柄」などを包括して評価をしていただいた日本遺産、ユネスコ創造都市のまちづくりを切り口に、定住促進施策を初めとした市政全般に生かしていきたいと考えているところです。  創造的な仕事をされているクリエーター、中でも創作活動に取り組まれるアーティストは、まちづくりへの新たな視点を持ち込んでいただけると同時に、篠山の資源をうまく使って発展させる可能性をお持ちです。篠山の本物の素材を使って、新たな篠山らしいものが発想できるように、そうした場づくりは必要だと考えており、篠山イノベーションラボの取り組みに加えて、かねてから課題としています、(仮称)職人学校の構築に向けた議論を進めていく中で、こういった御意見をいただきたいと考えているところです。  以上です。 ○議長(渡辺拓道君)  隅田雅春君。 ○2番(隅田雅春君)  今、高くといいますか、評価はしていただいたような説明を聞いたんですが、最後イノベーションラボと職人学校で話が終わって、非常に尻すぼみのような答弁で終わったなというふうに聞かせていただいたんですが、一昨年、質問させていただいて、アーティストのネットワークづくりということで新年号で女性のアーティストが登場されて、非常によかったなと、このように思っております。こういうネットワークづくりとあわせてこの篠山市、多くの芸術家の方がおられると思いますが、その人たちに篠山のよさを情報発信していただく、そのような手段を具体的に考えていくべきではないかと思いますが、そのあたりの検討はいかがでしょうか。 ○議長(渡辺拓道君)  稲山政策部長。 ○政策部長(稲山 悟君)  政策部の稲山です。  ただいま隅田議員からの御質問ですけれども、今回職人学校の検討をする中で、4月早々に職人学校、建築の関係の方であったり、そういった方にお集まりいただく中で、新春の座談会に登場いただいた女性の方にもお二方入っていただくということでお話しをさせていただいております。市の広報のほうには、「丹波篠山は憧れ」というような言葉であったり、あるいは「都会にない豊かさがある」というようなことで、移住された方の中でも特に今、芸術家の方、アーティストの方は独特の感性をお持ちだと思いますので、今回その検討していきます職人学校の検討会の中で、お二方入っていただきますので、その方から十分お話も聞いた上で、よりよい方向を検討してきたいというふうに考えております。 ○議長(渡辺拓道君)  隅田雅春君。 ○2番(隅田雅春君)  また、各議員からも篠山の観光政策、インバウンド政策が言われております。海外の人は特に自撮りが好きなんですね。日本に行って、こういうところに行ってきましたよっていうふうに自撮りを撮って、自分のネットでアップすると。その自撮りの対象に、どのようなアートがいいのか、そのあたりもそれなりの旅行会社なり、たけた人に情報を得ていただいて、それに在住なり、共感されるアーティストとともに、篠山をアピールするアートの場所といいますか、形といいますか、そういうのをつくってはと思ったりもするんですが、もう少し、まだ検討されていなければ別ですけれども、アートを活用した篠山の情報発信というものについて、どのように考えておられるか、お聞きしたいと思います。 ○議長(渡辺拓道君)  稲山政策部長。 ○政策部長(稲山 悟君)  政策部の稲山です。  アートを活用した方法ということでございますけれども、特に河原町のほうでまちなみアートフェスティバルということで2年に一度、大きな催しをされていますので、今回の、そちらの出展もされた方にもメンバーのほうに入っていただきますので、そちらの御意見も十分聞かせていただいて、どういう支援ができるのか、どういう方法がいいのかというのも、少しちょっと職人学校の中では聞きにくい部分もあるかもしれませんけれども、十分聞いていきたいというふうに考えております。 ○議長(渡辺拓道君)  隅田雅春君。 ○2番(隅田雅春君)  あわせてですね、篠山市、ユネスコ創造都市に加盟になっておりますが、特に、陶芸が中心にはなっておると思うんですが、それも含めて広く、例えば、東アジアでありましたら、広州、景徳鎮、蘇州、利川と篠山と金沢という都市になるわけですが、その都市のアーティストとの交流をですね、陶芸家をまたはるかに超えたアーティストの交流というものも考えてはいかがかなと思いますが、どうでしょうか。 ○議長(渡辺拓道君)  稲山政策部長。 ○政策部長(稲山 悟君)  政策部の稲山です。  今回、来年早々になりますけれども、韓国の利川のほうに丹波焼の陶芸家の方に行っていただくことになっております。前回に引き続いて2回目ということになりますので、前回現地のほうで陶芸のプレゼンテーションなんかもしながら現地の方と、現地といいますか、交流も深めたということでございますので、前回の交流も踏まえた上で、さらに交流が進んでいくように、そういうようなことで考えていきたいと思っております。 ○議長(渡辺拓道君)  隅田雅春君。 ○2番(隅田雅春君)  これで終わりますが、アーティストに活躍していただく、そのような篠山市のまちづくり、またアーティストが篠山を発信していただける、そのような施策の推進にこれからまた鋭意研究もしていただきたいなと思います。  次、お願いします。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)(登壇)  次に、2点目の丹波篠山特産品の振興とブランドの確立についてです。  黒豆などの転作作物については、国の水田活用の直接支払交付金として、10アール当たり3万5,000円を交付しています。交付に当たっては、交付申請書を提出していただいて、作付された状況を市や、確認事務を委託した農政協力員が現地を確認し、販売した証拠書類などを提出いただくことで、国から農業者へ直接交付金が支払われています。  御指摘の管理不足の場合の取り扱いについてですが、農政協力員から、通常の収穫が見込めないような管理状況にあるなど、連絡があった場合には、補助金の交付対象面積を減らすこともあります。  次に、近隣の黒豆の新興産地が頑張っておられるとのことですが、黒豆発祥のまち丹波篠山にふさわしい、よい状態でよい黒豆を生産していただくよう、農業委員会、農協と連携して今後とも啓発に努めていきたいと考えます。  次に、篠山魚市場の閉場についてです。本年2月22日に、卸売市場を利用されていた仲買人組合長を初め、農家の方々が卸売市場の継続の申し入れについて市役所を訪問され、農家の皆様が野菜の販売先を失うことへの不安や、仲買人の方々が丹波篠山ブランドの維持を懸念されていることなどについて要望をいただき、具体的な実情を把握したところです。要望があったその日のうちに、篠山魚市場の社長にもお越しをいただいて、閉場に至った経緯など、事実関係を把握しました。この要望を受けて、その後の市の対応として、これまで市場を利用されてきた農家の方々や、仲買人組合の皆様が市場を引き続き利用いただけるように、場所の確保に向けて、市の財産の空き状況、農協の施設、あるいは県の施設をお借りできないかなど交渉に当たりました。その結果、県の篠山総合庁舎の倉庫を新たな市場の場所としてお借りできる内諾を得ているところです。  新たな場所で市場を開設するには、冷蔵庫や事務所の確保などの施設の整備も必要で、初期投資については、一定の支援も必要ではないかと考えています。また、市場の開設者についてどうするかについて、現在再出発に向けて、農家の方や仲買人の方で新たな組織を設立されるか、あるいは誰か個人がされるか、こういったことの検討をしていただいておるところです。篠山市としましても、一日も早く市場が開設されるように支援をしていきたいと考えているところで、今後その具体的な方策については、また議会の皆様と御相談をさせていただきたいと考えます。  次に、市長が広報マンとして先頭に立って、積極的に篠山市を発信していくべきであるということについては、そのとおりであると思います。平成27年4月に日本遺産認定、12月にユネスコ創造都市ネットワーク加盟から3年が経過をしました。この間、認定・加盟したことを内外に発信するとともに、市民の皆さんにはこのようなことの周知を説明し、市民向け、また外向けにもいろんな事業に取り組んできたところです。  昨年11月に開催しました「日本遺産×創造都市フォーラム」では、新たに丹波焼を含む日本六古窯が認定を受けたお祝いと、これまでの取り組みを改めて紹介し、課題、方向性を参加者と一緒に考えました。これらを受けて、今後とも日本遺産、創造都市、景観モデルなど、市民理解をさらに深めるとともに、これらの施策はまちづくりの視点で共通点が多いことから、平成30年度は、市全体として取り組む先導的な施策と、景観事業、観光事業など個別施策との連携強化を図りながら進めていきたいと考えています。また、市の重要施策というだけではなく、丹波篠山を内外に知っていただく大きな資産でありますので、事あるごとに篠山市の魅力として発信をしていきたいと考えます。  以上です。 ○議長(渡辺拓道君)  隅田雅春君。 ○2番(隅田雅春君)  まず、黒豆の補助政策ですけれども、一反3万5,000円ということです。特別ひどい田も私が住んでおる城北でも見かけたりもします。先ほど三田の例を出しましたが、関係ないと思っておった三田市が黒豆の特産地として全国大会で発表するといったふうなこと。黒豆といえば、もう篠山が元祖、本家だと思っておりましたが、各地で作付をされ、各地で自分たちの町のほうがおいしいですよというようなことを宣伝され始めておる、そういうふうな中において、本家・本元として、この黒豆の特化。ちょっとこれはあれですか、ブランドづくりに取り組むべきと。そういう面において、農家のつくる意欲としましても、一所懸命されておる農家の人も3万5,000円、何かぱっとほったらかしにされておるところも3万5,000円というのでは、どうかなと思ったりもするのですが、そのあたりいかがでしょうか。 ○議長(渡辺拓道君)  堀井農都創造部長。 ○農都創造部長(堀井宏之君)  農都創造部の堀井です。  産地の交付金については一定額ということですけれども、当然努力をもって栽培されたものについては、それぞれの出荷の中で評価をされていくということです。特にブランドの関係につきましては、黒豆についてはJAのほうで丹波篠山黒大豆ということで商標登録もされておりますし、篠山でつくるからこその丹波篠山のブランドということですので、品質や、それから伝統、その上にある信頼をベースに篠山産のブランドというのをしっかりこれからも売り込んでいきたいと考えておりますので、御理解いただけたらと思います。 ○議長(渡辺拓道君)  隅田雅春君。 ○2番(隅田雅春君)  具体的な踏み込みはなかったわけでありますが、そのあたりも今後、よく見ていただいて、適正なところと適正でないところ、ここらあたりは私は差をつけるべきだと思っておりますので、ブランドづくりとあわまして、そのあたりにも留意を願いたいなと思います。  魚市場の件ですが、場所はほぼ確定したというようなことで、私も総合庁舎か畑の農協跡地ぐらいしかないかなと思っておったんですが、総合庁舎の倉庫が借りられるということで、今後の対応になるんですが、私も仲買人の一人ではありますが、そのメンバーを見ておりましても、誰が中心となってやっていくのか、そのあたりが非常に悩ましいところであるんですが、今どのような検討をなされておるのか。これは特にことしの黒豆等をしますと、秋できるだけ早い時期にこのロスの時間をくぐり抜けて、新しい体制を早く出発させるべきと、このように思っておるんですが、そのあたりの検討は今どのようにされているでしょうか。 ○議長(渡辺拓道君)  堀井農都創造部長。 ○農都創造部長(堀井宏之君)  農都創造部の堀井です。  運営につきましては、先ほど市長申し上げましたが、要望に来られました仲買人組合の代表なり、役員の方、それから農家さんに市長訪問をいただいたときにですね、運営についてそういう体制を早くつくっていただきたいということで、こちらのほうからお願いをして、現在人選も含めて組織化も含めて、検討していただいております。市としては、今おっしゃっていただきましたように、夏野菜に向けての作業なりも始まってまいりますので、できるだけ早く、暫定的という言い方が適切かどうかわかりませんけれども、そういう場所を確保して出荷していただけるような体制づくりをしたいということで、ただ市場の設置申請につきましても、県に届けをしてから30日という日数が限られておりますので、できるだけそういう早い体制をつくっていただいて、場所の確保を早くして、思いとしては一日でも早く市場の再開に向けて動き出したいと思っております。 ○議長(渡辺拓道君)  隅田雅春君。 ○2番(隅田雅春君)  人選のほうなんですが、仲買人組合のほうは、もう市場がなくなって大変だということで、行政のほうにお願いに来ております。そしたら、あんたらが頑張って組織つくりいなと言われても、仲買人組合ではなかなか難しいところもあると思うんですね。そのあたりは行政が一緒に汗を流して、どこぞにそういうふうな、仲買人の人たちはサポート的な形では応援できると思うんですが、中心的に取り組んでいくとなるとなかなか難しい面もあるのではないかと思うんですが、その人選、人探しについて今どのように考えておられるでしょうか。 ○議長(渡辺拓道君)  平野副市長。 ○副市長(平野 斉君)  これについては、先ほどからありますように、4名の方が再稼働に向けて要望に来られたときに、市としては場所の確保について努力をすると、運営についてはそちらのほうで運用していただくような形づくりについてお願いするということは申し上げておりまして、それ以後もその4名の方と市長が速やかに対応すべしというようなことで面談もしておりまして、こちらのほうとしてはあくまで人の紹介とかいうことは何ぼかさせていただきますけれども、あくまで仲買人さん、あるいは出荷されている農家の方、そういった中で運営主体となってやっていただくということでお願いをしておりまして、その要望に来られた4名の方もですね、最終的に誰がそういった形で中心となってやっていくというふうな思いをこちらも聞いておりますので、今のところはそういった形で市民主体で運営する形を決めていただけるものというふうに考えておりますし、日々そういったことの打ち合わせなりも、市としてはさせていただいているところであります。 ○議長(渡辺拓道君)  隅田雅春君。 ○2番(隅田雅春君)  要望された方の中で、中心になって頑張ってやろうというふうな方がおられるのであれば、それはそれでいいと思います。ただ、難しいところもありますので、行政、丸投げという形ではなくて、本当に寄り沿いがら一緒に、また時間も短い時間の中でいい人選ができ、いい組織体制ができるように、よろしくお願いしたいと思います。
     次の市長が宣伝マンにというところで、篠山市の政策がよかったからですね、ユネスコ創造都市にも加盟なり、日本遺産も2ついただき、いろんな勲章、ワッペンいただいてきておると思うんですね。ただ、それをいただいてからの取り組みがちょっと弱いのではないか。また、その独創性が出ていないのではないかというふうに思っております。この4月、仁川市に行かれるということですが、誘われたから行くというふうなイメージが非常に強いと思うんですね。市として、加盟をきっかけとして、また日本遺産認定をきっかけとして、こういうふうにしていったらどうだろうといったふうな政策が必要だと、創造性が必要だと思いますので、そのあたりも検討しながら取り組んでいただきたいと思います。  ことしの新年の神戸新聞ですね、特別企画で五国の風土記というのが掲載されております。篠山が丹波ナンバー4ですか、ということで順番は忘れましたが、杜氏やら黒豆やら、それでボタン鍋、後川の寒茶などが紹介されておりました。非常にいい企画だし、また篠山のことを本当にいい形で文化の都市としてアピールしてもらっておるなと感銘を受けたところです。このような企画に対して、ユネスコ創造都市篠山市長賞というようなものを設けて、顕彰状なり感謝状なり送ってもいいのではないかと私は思うんですが、市長、いかがでしょうかね。 ○議長(渡辺拓道君)  平野副市長。 ○副市長(平野 斉君)  この日本遺産、あるいはユネスコ創造都市ネットワークに加盟できた以降、隅田議員からは常々、打って出れるような、それをいかに生かしたまちづくりをしていくのかというようないろんな御指導なりをいただいているところでありますが、なかなか少しうまく進んでいないところもございまして、いま一つは、やはりいかに市民の方にそういった魅力を感じていただけるかなというふうな部分で、市内向けにいろんな補助メニューなりをつくって、市民の方にまずはそういう意識をしていただこう、そのよさを知っていただこうというふうな取り組みを進めているところであります。  一方では、隅田議員がおっしゃるように、やはり市外にもそういったことを発信していく必要もございますので、その点については、また今後、そういう政策については今後また御指導をいただきながら、いろんな取り組みを検討していきたいというふうに考えます。  以上であります。 ○議長(渡辺拓道君)  隅田雅春君。 ○2番(隅田雅春君)  広州のほうには、中国ですね。広州のほうにはユネスコ創造都市への参加への支援のお願いと、認定されてからの感謝の訪問はされたと思うんですが、蘇州、景徳鎮のほうには訪問されていないと思うんですね。そういうあたりも含めて、どこかから誘われたから行くというふうな受け身の姿勢ではなくして、篠山市がこういう政策をいかに自分のものとして取り組んでいくべきか、そういったふうなところを考えながら、手を打っていただきたいなと思います。  今回の神戸新聞、私は非常にいい企画であったと認識しておりますし、篠山市がそういう企画に対して感謝の意をあらわすということが、篠山の文化度の高さにつながってくると。それは市長にとっては嫌なことを書かれるところもあるかもしれませんが、今回の企画というのは、私は非常に評価すべき企画ではないか。特に、篠山にとってはいい企画だったと思いますので、また内部で検討して、そういうことも検討していただいて、そういうふうなことをすることが篠山の独自性にもつながっていくと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  それでは次、お願いします。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)(登壇)  それでは、3点目です。  昨年9月に開校しました篠山学園は、入国管理局との協議が長引く等の影響により、8名の学生でスタートしました。篠山学園の定員は、開設当初9月入学で、1学年80名の定員とし、2年間学ぶことで、学生数は総勢160名、ベトナムの日本語学校で日本語能力試験N2資格を取得した学生が、篠山学園に入学するという計画でした。しかしながら、ベトナムでのN2資格取得は非常に難しく、篠山学園で学びたくても来日できない状況にあることから、まずベトナムでN3まで資格取得して来日、篠山学園が契約する日本語学校で半年学び、N2相当を取得、その後、篠山学園に入学するコースを設定するとともに、当初の9月入学のみでなく、4月と10月の2回の入学とし、それぞれ40名の定員に変更しています。  平成30年度の入学者見込みは、4月の入学コースについては、定員40名に対し、現在42名の入学予定者となっています。また、10月の入学コースについても、この4月から日本語学校に入学予定の24名が決まり、6カ月間日本語研修を行い、10月から篠山学園に入学することとなっています。また、ベトナムでN2を取得する者、他の日本語学校から入学を希望する者など、40名の定員は確保できる見込みと聞いています。また、平成31年度より、4月・10月の募集人数をそれぞれ40人増とし、1学年の定員を160名としたいという構想があり、今後兵庫県と協議を開始する予定と聞いています。  1学年160人、総勢320人の学生となった場合、寮の確保が課題となってきます。当初計画どおり、現在整備済みの80名定員の寮に加えて、さらに80名定員の寮を平成30年10月の完成に向けた建設の計画がなされています。これで、160名分の確保が可能となりますが、構想どおり、定員をそれぞれ80名にすると、平成31年の4月には160名となり、平成31年10月以降の入学者に対する新たな寮の確保が必要となってきます。篠山学園では、定員増が認められた場合には、民間の施設利用や空き家の活用、また新たな寮の建設など検討されます。篠山市としても、篠山学園が計画どおり、寮などの確保ができるように可能な応援をしていきたいと考えます。  次に、社会福祉法人ウエルライフが経営します篠山学園を、兵庫医科大学や兵庫医療大学と連携して、兵庫医科大学系列の「国際医療短期大学」設立を目指してはどうかという御提案です。篠山学園を希望されている学生は、さまざまな学習や実習経験を積みながら、介護福祉士資格の取得を目指して入学されます。兵庫医科大学に聞き取りを行いましたが、既に兵庫医療大学に看護学部やリハビリテーション学部を有しており、学校法人として、現在の最大の目標は、西宮本院の建てかえであって、新たに大学・学部を新設することは、考えていないということでありました。  また、社会福祉法人ウエルライフと協議する中で、篠山学園を学校法人化するとなると、開設の前々年度の10月末までに申請を行い、その後、審査会での面接審査・書類審査・実地審査等、約1年間かけて行われますが、判定保留となれば、さらに審査が継続されるので、認可をもらうまでに数年かかることや、新規の大学や学部の開設は非常に認可が難しいということでありました。専門学校は県の認可となりますが、大学になると文部科学省の認可となり、教員の資格要件審査や新たな施設整備、経営能力といった審査基準のハードルがかなり高くなるということです。篠山学園では、320名の定員となった場合、授業料を今よりも減らすことが可能となりますが、短期大学化すると、教員の確保や施設整備など、授業料の値上げが必要になるという場合もあるとのことです。  篠山市としては、将来、兵庫医科大学や社会福祉法人ウエルライフから、学校法人化へ向けた取り組みを進めたいという計画があった場合には、これに協力をしていきたいと考えますが、当面は、篠山学園の学生の確保や地域との連携、そして卒業後、篠山市で介護福祉士として就業いただく、こういったことを中心に一緒になって取り組んでいきたいと考えます。  以上です。 ○議長(渡辺拓道君)  隅田雅春君。 ○2番(隅田雅春君)  話はよくわかりました。前の田代医院長のときでしたか、看護師の専門学校が欲しいというようなこともありました。ただ、丹波市のほうは存続というふうなことがありましたので、その話は立ち消えになったんですが、今回介護福祉士養成学校が当初の倍の規模になると。日本自体が子どもが減ってくるし、そちらの医療等に携わる人材不足が非常に懸念される中で、海外の人を養成するという勢いが大きくなってくるのではないかなと私は思っておりましたので、当面ウエルライフが今の形でいかれるということであれば、今の形での学園の維持へのサポートを篠山市としてしっかりとしていただければ、それでいいかなと思います。  次、行っていただいて結構です。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)(登壇)  それでは、4点目の景観計画についてです。  篠山市景観計画では市内全域を建物の高さについて12メートル以下としており、基本的には、兵庫県緑条例の丹波地域の指針との整合を図っています。兵庫県緑条例は、丹波の森構想の理念に基づいた地域空間づくりを図っていくために、丹波地域の現状の建物の高さを踏まえて、丹波地域全域を対象として、背景の山並みや周辺の緑から突出せずに周囲と調和した開発を誘導しており、この指針は平成15年から適用されています。平成23年に策定した篠山市景観計画では、兵庫県緑条例との整合性を図りつつ、既存の町並みとの調和や市街地からも望める里山の眺望を確保して、人と自然と文化、産業の調和した地域づくりを目指して篠山市全域に適用したものです。  篠山市では、先ほど御指摘があったように、日本遺産のまちと認められており、他都市と同じような市街地ではなくて、農の都、日本遺産のまちにふさわしいような篠山の景観を創出し、これによって、先ほども御指摘いただいた女性やまたアーティストへの、こういったこともPRできるものではないかと考えています。平成27年には、篠山口駅前の建物の高さ制限を緩和してほしいといった意見が出されたことがありました。このとき、地元自治会の皆さんともう一度意見を聞きましたが、周囲の山並みへの眺望、既存施設や町並みとの調和、このようなことで、篠山らしいふるさとの景観が広がる市街地とするために、従前どおりでということを自治会のほうからも確認をされたものです。  高さ制限に影響のある建物は、マンションや商業施設、工場などがあると考えられます。人口流入が著しいとされる網掛や杉地区は、現在、集合住宅の建築や宅地分譲が進んでいるところですが、市内全域の住宅の傾向としては、平成24年に策定した篠山市住生活基本計画において人口減少により住宅ストックが余剰傾向となることが指摘され、空き家が年々増加している状況からも、大規模なマンション等の建設ではなくて、生涯の定住に結びつく篠山らしい住環境づくりや空き家の利活用について重点的に取り組んでいくことが必要だと考えています。また、企業誘致を目指す犬飼・初田地区の農工団地や介護福祉士養成施設 篠山学園の付近などにおいて、今後建物の高さを12メートル以下とすることが困難になる場合や既存施設の増築・改修により事業活動に一定の配慮が必要となるような場合、こういった場合には、まちづくり審議会の意見を求めて個別に判断をしていきたいと考えます。  以上です。 ○議長(渡辺拓道君)  隅田雅春君。 ○2番(隅田雅春君)  今の答弁ですと、大体今の景観条例にのっとった12メートル規制を守っていきたいと。私もおおむねはいいと思うんですが、ある特定地域はそこそこ、市が決めた場所は外してもいいのではないかと。また、企業のほうにもここは心配なく研究棟も事務所棟も建てられますよと。また、インターの入り口等、そういう開発が、それは当然建築基準法の規制にのっとりますから、それの範囲の中であれば、高さ制限を撤廃してもいいのではないかと。おおむねは今の規制のとおりいきますけれども、そういう決めた場所は外してもいいのではないかと思うんですが、今の市長の答弁では、大体12メートル、どの地域も12メートルぐらいでいくという話なんですが、部分部分では解除してもいいというふうな考えにはならないですかね。 ○議長(渡辺拓道君)  横山まちづくり部長。 ○まちづくり部長(横山 実君)  まちづくり部長の横山でございます。  市長が答弁しましたとおり、一概に12メートルの規制で必ずそれを守っていただきたいということではなしに、例外的に何らかのこう認めていかなくてはいけないようなケースは、個別に判断するというふうに答えさせていただきました。どのような形でそれを判断していくかということなんですけれども、まず、まちづくり条例において、一定の開発行為については事前協議を必要としておりまして、特に土地利用基本計画に整合しているか。都市計画法、景観計画などの関係法令に適合しているかを全般的に審査することになります。  そこで、開発行為が一番大きな問題ですが、土地利用基本計画の立地基準に該当しない場合、こういう場合を想定して、開発行為等に関する立地基準の運用に関する指針というものを定めております。原則として、開発行為等認められないということにはしておるんですけれども、その開発行為等が市民生活の安定、産業の発展、振興になどに資するもので、周辺環境への配慮や地域住民の意向などを踏まえ、まちづくり審議会の意見を聞いた上で、農都篠山の美しい空間形成につながるものは個別に判断することとしています。そのように、景観計画の高さ基準を超えようとする開発等においても、立地基準の運用に関する指針を考慮して、その他造成を見きわめていきたい。そのように考えているところです。  今、撤廃といいますか、高さ基準を廃止するような地区を設けてはどうかということではございますが、今後そういうふうな開発を望まれる事業者があったりしたときには、まずはやはり12メートルを幾らか高さを緩和するようなところに景観計画の変更などもまずは考えていくべきではないかというふうには思っているところです。  以上です。 ○議長(渡辺拓道君)  隅田雅春君。 ○2番(隅田雅春君)  例えば、犬飼・初田地区、今全敷地を対象とした企業進出の話がありますが、そこに例えば5階建て、6階建ての事務所棟なり研究棟なりが欲しいと、つくりたいというような要望があった場合は、どういうふうな交渉になりますかね。 ○議長(渡辺拓道君)  横山まちづくり部長。 ○まちづくり部長(横山 実君)  先ほど申し上げましたとおり、そのようなケースにつきましても、全体的に開発の申請が上がってくると思いますので、事前協議を通して、庁内全体でそこの開発行為について妥当性があるか、また産業の進展とか、市に大きく寄与していくのかどうかというところで、例外的なことの許認可を認めていくかどうか判断していきたいと、そのように考えます。  以上です。 ○議長(渡辺拓道君)  隅田雅春君。 ○2番(隅田雅春君)  一般論ばっかりで、わかりづらいところはあるんですが、進出企業の要望を聞こうとするのか、それともやっぱり進出企業には、篠山市には12メートルという高さ制限があるので、それを遵守していただきたいというのか、そのあたりはこれも最後ですけれども、どのようなスタンスですかね。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  基本的にはやっぱりその12メートルを守っていただきたいというスタンスです。ただ、どうしてもという場合には、その必要性を検討していくということになろうかと思います。  ただ、隅田議員が一般的に特定の地域を緩和してはどうかということなんですけれども、その特定の地域というのは、実に難しくて、駅前だけなのか、このJRの沿線なのか、農工団地なのか。やはり先ほども、戦後ずっと経済優先でやってきた。1階より5階のほうが建てるほうは、例えばマンションでもたくさん人が入りますから、そのほうが経済性があるとは言われると思いますが、今、篠山市でそれを外して、一部を外すと、大概、うちはどうか、ここはどうかというようなことになりかねないということが非常に難しいところがありますから、やはりそういった、今、隅田議員が何を必要として、そういう話がきょう御提案があるのかちょっとわかりかねるところがあるんですけれども、具体的にそういった必要性が出てきた場合に、個別に検討していくことになると思います。 ○議長(渡辺拓道君)  隅田雅春君。 ○2番(隅田雅春君)  一切具体的な話はありません。ただ、そういう個別の案件が出てきた場合、市にはそういう柔軟性があるのかないのか。私としては、その篠山学園にしても寄宿舎が大分大きいのが要るといったり、また、工場を進出しようと思ったら、研究棟なり事務所棟なりこういうのが要ると。しかし、もう篠山市には12メートル制限があるので、それがあるから、企業進出も難しいなというようなことであれば、ちょっと危惧するところだなと思いましたので、そういう景観、文化地区とはちょっと違って、今後、そういう篠山市として開発が考えられるところには、柔軟な姿勢が私は必要なのではないかと思いましたので、市にそういうふうな柔軟な姿勢があるのかないのかだけ確認をし、そういうふうな話があれば、その特定地域においては、柔軟な対応で対応すべきではないかということを言いたかったというわけでございます。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  特定地域、今おっしゃる、例えば企業が進出される農工団地に限って、検討してはどうかというふうなことにつきましては、一応はそういう決まりは持っておったとしても、進出される企業との中で検討し、必要であれば、そういった特に必要性が高いということで検討していけばどうかというふうに考えます。 ○議長(渡辺拓道君)  堀井農都創造部長。 ○農都創造部長(堀井宏之君)  農都創造部、堀井です。  先ほど私、隅田議員の答弁の2問目の黒豆のところで発言をさせていただきましたが、JAが取得されました地域団体登録商標の件なんですけれども、丹波篠山黒大豆と発言しておりまして、正しくは丹波篠山黒豆ですので、発言を訂正して、おわび申し上げます。 ○議長(渡辺拓道君)  公明党・隅田雅春君の質問は終わりました。  次に、高志会・木戸貞一君。 ○8番(木戸貞一君)(登壇)  それでは、高志会を代表しまして、2項目、質問させていただきます。  質問事項1点目は、市名変更を問う。  市名変更の問題につきましては、この場でまずは6点、質問させていただきます。  ①市名変更は、地域が栄え、暮らしが充実する施策であるとお考えでしょうか。  市名変更により市民の暮らしが充実するという意見を耳にします。市名を変更することで、地域が栄え、市民の暮らしが充実するのであるのなら、私たちも積極的に住民に説明して回りたいと思っています。  市長は、9月議会において、「市名変更だけで何も全てが解決するし、物が売れて、観光客が来るなんていうことは毛頭考えておりませんが、その一番の中心はやはり市名で、その果たす役割が一番大きい。市名を変えることがブランド振興の大きな力の1つになるということを私は思います」と発言されています。市名変更により、物が売れて、観光客が来るといったことは毛頭考えていないというのはそのとおりだと思います。  高志会でも市名変更の類似調査として「飛騨市、高山市」を視察調査し、市名変更だけでは農産物、観光客に影響を与えないことを確認いたしました。このことから、市名変更が直接的に住民の暮らしに好影響を及ぼすとは考えにくいと判断しています。これは、数学の命題と同じで、たとえ、市の調査で市名変更により住民の暮らしに好影響があるとの結果が出ても、それは可能性があるということで、そうでない事例があるのなら、必ず好影響があるということにはならないということを意味しています。  しかし、私たちの考えが絶対ではありません。住民の暮らしの充実は誰もが願うところです。市では市名変更が市民生活の向上に結びつくのか調査されておられるということですので、現時点での市の見解をお聞かせください。  ②市名変更は、「地域ブランド」の選択なのでしょうか。  市の広報に、「市名変更は、丹波篠山ブランドを守り、生かしていくのか、丹波も丹波篠山もつけずとも篠山だけでPRし、頑張ってくのかの選択だと思います」という市長の見解が書かれていました。この文章には正直驚きました。高志会では、今まで市名変更がそのような選択を迫るものだとは考えてもいませんでした。私たちが把握する中では、市名変更に反対の方で丹波も丹波篠山も要らないという意見をお持ちの方はほとんどおられませでした。  高志会では、市名が篠山市であり続けたとしても、当然、丹波ブランドも丹波篠山ブランドも、そして篠山ブランドも市民にとってはどれも大切で、取捨選択するものではないと考えています。事実、篠山市はあらゆる場面で「丹波篠山」表記を使用していますし、JAでは地域団体商標で「丹波篠山牛」「丹波篠山黒豆」を登録され、今年度は丹波立杭陶磁器協同組合で「丹波焼」が地域団体商標に登録されました。市名が篠山市である現時点でも、丹波篠山、丹波という地域ブランドが国から認められています。  市名変更問題で、市民に地域ブランドの選択を迫るのは問題です。この発言の是非を問います。  ③地域ブランドを守るためにすべきこと、大切なことは何とお考えでしょうか。  高志会では、危機感を前面に押し出し、地域ブランドを守るという「守り」の姿勢で市名変更に取り組むことは賛同しかねています。  2017年4月に、富士重工業が社名をスバルに変更しましたが、これは「富士重工とスバルブランドが全く別のものと思われていたから」でも「富士重工業という社名の認知度の低さ」でもありません。同社の社長は、社名変更は「価値を提供するブランドとして、さらに成長させていく決意表明である」と述べられています。社員の感想として「名実ともに「SUBARUの社員」と名乗れることへの期待感、喜びの方が大きく、「もっともっとスバルブランドを磨いていこう」という気持ちです」とありました。  この気持ちこそが大事なのではないでしょうか。市名変更も同じだと思います。物が売れるようになるから、丹波篠山が篠山という認知度が上がるから、観光客がふえるからという理由も理解できますが、市名を変えなければ地域ブランドが守れないという論調ではなく、市名に丹波篠山を冠し、こういうまちにしたい、ブランドを磨いていきたいという思いが伝わるかどうかです。この思いを前面に出し、市民に理解を求めていくべきではないでしょうか。これが高志会の考えです。  飛騨市と高山市では、飛騨高山がどこを指すのか曖昧になっていることを9月議会でもお伝えしましたが、飛騨・飛騨高山という地域ブランドを持つ高山市の事例を見ると、市名に地域ブランドを冠しなくてもブランド力を大きく向上できることがわかります。一方で、平成17年にブランド名「飛騨」を市名にした飛騨市では、市誕生以降も観光客や農産物の分野では横ばいとなっており、地域ブランド力の向上には何が大切か考えさせられます。  そこで、市長に地域ブランドを守るためにすべきこと、大切なことは、何かを問いたいと思います。  ④産地表示「丹波篠山産」「丹波産」の問題をどうお考えでしょうか。  市名変更問題では、このままでは丹波篠山ブランドが消失してしまうとされています。市長も9月議会で丹波篠山がどこかわからなくなり、おいしいものがある、きれいな町並み、文化の町、こういったよいイメージが全部曖昧なものとなって、消失してしまうという表現をされています。これからの時代に危機意識をもって臨まれるのはよいことだと思います。しかし、産地表示の問題をブランドの消失と結びつけてよいものかどうかは、高志会として疑問を感じています。  産地表示「丹波篠山産」について、市長は、「5年、10年たって丹波篠山がもっと曖昧になれば、法的にも使用できなくなる可能性がある」と言われています。私たちも、本当にそういった事態が発生すれば大変だと思い、産地表示について、何度も調査を重ねました。市長にもこの問題をもっと深堀りして取り組んでほしいと思っています。  市長は、産地表示ついてブログは誤解を与える表現があったかもしれないということで一部改め再掲されましたが、内容に間違いはなかったということですので、やはり篠山市として「丹波篠山産」は丹波篠山がどこを指すのか曖昧になっており、今後使えなくなる可能性があるとお考えでしょうか。産地表示に関する見解をお聞きします。‘  ⑤市民の意向を聞くために、どのような方法を検討されておりますか。  市名変更の問題については、今年度の施政方針で、市が現在行っている市名変更による経済波及効果の調査結果をもとに議論を深め、解決に向け努力していくとあります。そして、この調査は、市民に判断材料を提供するためとあります。  市長は、これまで市名変更は、議論を尽くし大方の皆さんに理解していただけるかどうかであると発言されています。昨年の9月議会では、「市名変更を市議会に上程するためには、反対意見を検討しても、なお変更すべきだと確信でき、しかも多くの市民の皆さんの賛同、理解がなされているということが必要だと考えています」と発言されており、市名変更は、市民の大方の理解なしには進まないものと理解しております。  また、本年1月25日の篠山市認定農業者連絡協議会から市名変更の要望が市長へ提出された際に、市長の発言として「ことし中に解決したい」という発言があったと新聞報道されています。これまで、議員の一般質問でも「住民投票」や「住民アンケート」を行うべきではないかという問いかけがありましたが、高志会としても住民の意向を知るためにいずれかの方法を実施する必要があると考えています。市長は、いかがお考えでしょうか。  ⑥市が署名数を調査するとの報道がありましたが、なぜ必要性を感じられたのでしょうか。  市名変更を求める署名については、市長は数の問題ではないと言われました。高志会でも、署名に関して兵庫県赤穂市、沖縄県石垣市の事例調査を行い、事案に賛否ある署名は取り扱いが難しい旨を視察報告しています。しかし、署名はやはり数を問うものではなく、「大きな民意」として受けとめるのがいいと思っています。市長も数の問題ではないと言われたので、署名は1つの大きな民意であると理解しておりましたが、今回、市が署名を精査するということで、今後、他の署名活動に影響を及ぼさないか心配しています。市長の署名精査に関する見解を伺います。  質問事項2、これからの篠山市を問う。  ①丹波篠山らしいまちづくりは達成できていますか。  市長は「丹波篠山らしいよい町をつくれば、必ず人は来る、必ず人は定着すると思います」と言われています。今、篠山市は日本遺産の認定、ユネスコ創造都市ネットワークの加盟、景観モデル地区の選定など、うれしい知らせはたくさんあります。  これまで、篠山ほどよいところはないという市長の思いで、篠山のまちづくりを推進してこられていることに敬意を表しておりますが、市長の言う、丹波篠山らしいまちづくりとはどのようなものか、再度確認したいと思います。そして現在、それは達成できているのか、また、達成に向けて必要なものは何とお考えでしょうか。  ②市の人口目標が達成できていない状況をどう考えますか。  平成32年の目標値4万2,000人を、平成27年10月時点で既に4万1,490人と下回る状況になっています。現状のこのトレンドは、人口問題研究所の数値とほぼ同じで、施策効果で減少を抑制するという目算が外れた格好となっています。  これは、施策が足りなかったと考えますか。それとも仕方のないことで、これ以上の市の施策はできないと考えますか。また、新たな施策展開をすれば目標達成は可能だとお考えでしょうか。この質問では、今後の施策のあり方、目指す方向性についても問います。  ③これからの時代に市が果たすべき役割は何とお考えでしょうか。  ④平成30年度は、市内公共交通が改変され、一部地域で、地域の交通を地域で守るという取り組みが始まります。地域を取り巻く状況は確実に変わりつつあります。このまま人口減少が進み、高齢化が進めば、将来に地域を支える世代は、一体どれほど支えればいいのでしょうか。農地、宅地、地域の行事など、もしかすると守るために捨てなければならないものも出てくるかもしれません。  篠山市のこのような状況について、市長はこれからの篠山のビジョン、篠山が注力すべきものは何かを、どう考えておられるでしょうか。  以上、この場での質問とさせていただきます。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)(登壇)  それでは、高志会を代表しての木戸議員、1点目の市名変更について答弁をいたします。  9月議会でお答えしましたとおり、市名の変更だけで全てが解決できるというふうに考えているものではありません。しかし、市名を変更することで、観光客の受け取り、産地表示の問題なども好転し、地域が持っている力、可能性を最大限に引き出して、農産物などのブランドとともに地域全体がブランド化をされて、価値を高める流れをつくり出すということによって、地域全体がより栄え、また暮らしが充実する大きな力になるのではと考えています。  また、市名変更が農業生産者や観光・商業関係者などの受益者だけに目を向けた問題のように言われる方もありますが、それだけではなくて、地域内で経済循環が生まれることで、利益を得るのは一部の方だけではないというふうに考えています。  人口減少とそれに対する地方創生が日本全体の課題となる中で、地域ブランド力の持つ価値は大きく、自治体間競争が激しくなればなるほど、最終的には市民全体の利益につながっていくものではないかと考えられます。  次に、市名変更は「地域ブランド」の選択なのかということですが、これまで市名変更に関する反対の声に耳を傾けてきました。手間がかかる、お金がかかるといった意見を除いて、反対意見は大きく2つに分けられると考えられました。1つは「丹波篠山は大事であるが、通称として使っていけばよいではないか」という意見。もう一つは「丹波も丹波篠山もつけずとも、篠山としてこれからPRしていければよい」という意見。これは比較的新しく篠山市に来られた方など、こういった意見のある方があります。しかし、丹波篠山がどこを指すのか曖昧になればなるほど、通称としても使えにくくなるんではないかという危機感があり、とすると、最終的には、丹波篠山か篠山かという選択にいくのではないかというふうにも考えました。
     しかし、私が最も言いたいことは、市名変更に賛成か、反対か、それぞれの立場の方が自分の経験や考え方だけで物事を判断し、賛成、反対というのではなくて、それぞれ相手の立場のおっしゃっている方、自分が経験していなくても、相手がこうだとおっしゃること、こういった方を、こういったことも受けとめて、ともに未来を考えていくという必要があるのではないかと考えています。午前中から、答弁しましたように、今そういった調査によって、資料を収集しているところですから、こういったものを示して、また議論を深めていければというふうに考えます。  私は、名前さえ変えれば全てがよくなる、ブランドが守れる。そのために名前を変えるということだけが必要ではないというふうに考えておるのではなくて、今も木戸議員がおっしゃったように、丹波篠山というまちづくり、将来、未来のまちづくりに生かせるような名前ではないかというふうにも考えています。この地でつくられる農産物、丹波篠山産というイメージ、丹波焼、丹波栗、また自然・歴史・景観、特にこの文化の豊かさ、こういったものを示せる言葉ではないかというふうに考えられます。篠山市の場合、これまでから丹波篠山としてのイメージが全国的にもはるかに知れ渡っており、その優位性があるのではないかというふうにも考えます。御指摘のあった飛騨市、高山市の関係における高山と飛騨高山と、今、篠山市の置かれている立場は単純には比較できないものというふうに考えます。  産地表示に対する考え方は、午前中にもお答えしたとおり、12月6日に発表された丹波農林振興事務所の松岡所長、「丹波篠山が篠山市を指すのか、丹波市と篠山市を指すのか、あるいは京都も含めた地域を指すのかが曖昧になっているために、「丹波篠山産」の表記が直ちに違反であるとまでは言えないものの、消費者の誤認を生む可能性があることから「丹波篠山産」の表記は差し控え、「兵庫県篠山市産」と表記するように啓発指導している」という兵庫県の見解のとおりであると、篠山市は考えています。  市民の意見を伺う方法としては、現在、日程調整中ではありますが、ふるさと一番会議で説明をするということ、しかしそれだけでは足りるものではないと考えておりまして、公開討論会であるとか、またいろんな場で市民の皆さんに説明や意見を聞く場をつくっていく必要があるというふうに考えています。具体的には、今後さらに詰めて検討したいと思います。  最後に、市民の会から提出された署名について、なぜ調査をしているのかという質問だと思いますが、これは議員の皆さんの中から重複があるのではないかとなどの御指摘があったために、念のため調査をしているところです。  以上です。 ○議長(渡辺拓道君)  木戸貞一君。 ○8番(木戸貞一君)  まず質問の1点で、市名変更は地域が栄えて、暮らしが充実すると、そのような議題であるというふうなお考えだったということですので、もう少しわかりやすく、今後調査をされるということですので、今、議会でお聞きしているのは、丹波篠山が篠山市であることによって機会の創出、これが一致しないことによって、機会が損失するであるとか、それが一致すれば産業が発展するみたいなことをお調べになっていると思いますので、わかりやすく資料を提出していただけたらと思います。  今、市長のほうから飛騨高山とは単純に比較はできないと。当然地域が違いますので、全く同じ議題ではないと思いますけれども、飛騨高山、私たちも行ってきて、あそこは飛騨地域なんです。農産物は飛騨産。この飛騨市というのは、飛騨という地名が全くないところから、平成17年に合併したんですけれども、それもやっぱりいい名前をつけようということでされたと思うんですが、観光客、また農産物の売り上げ、どうでしたかというふうな問いかけをしたんですが、横ばいでしたと。数値をもって示されておりますので、また提供したいと思いますので、判断材料の1つとして検討いただきたいと思います。  特に、飛騨で言われましたのが、近年、観光客が2割ほど飛騨市もアップしているんですけれども、それはやっぱり人ですね。人材をきちっとそこにつけて、映画「君の名は」で、ぱっと有名になったところの観光客をSNS等で広めて、リピーターを獲得していくと。そしてまた、高山のほうへ行って、そこから飛騨に客を呼び込んでくるとか、そういうような積極的なことをやって、今まで施策が足りていませんでしたというふうな見解をお持ちであるということをお伝えしておきたいと思います。  次に、ブランドの選択ということで、市長は将来曖昧になったら、ブランドが消えてしまうので、今回はやっぱり市名の変更は市民は丹波篠山というブランドを選ぶのか、市名の変更に賛成でないということは、もう篠山でやっていくしかないのか、これ選ばなかったら、将来丹波篠山というブランドがなくなっていくんだと、そういうふうな考えをお持ちで市民に周知していかれるのか、そのあたりをお聞きしたいと思います。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  一応私はそのように考えたということを言うとるわけですけれども、まだこれから調査結果が出て、さらに議論を深めていくわけですから、そのようにまだまだ詰めて考えて、結論を出しているところではありません。 ○議長(渡辺拓道君)  木戸貞一君。 ○8番(木戸貞一君)  結論がないということであれば、そういう発言を、やっぱり市長のほうでされて、実際にこう大きく広報されていますので、発言には注意していただきたいと思います。特に、私たちもいろいろ市民の方から話を聞くんですが、ブランドを選択するということを言われたのは、1人もおられませんで、そういうところ市民全く多分そういう意識はないと思います。特に、観光客も、篠山市は近年ちょっと増加しておるんです。農産物もどんどんどんどん売り上げが減っているかというと、そうでもないと。市長はもういろんなところで、これほど丹波と篠山がごちゃごちゃになって、曖昧になっていると、もうひどい状況だというふうなことを言われるんですが、それにしては、観光客もどんどんどんどん篠山に来ていただいているんです。飛騨高山も同じようなことが起こっていると。これが本当に曖昧になって、ブランドが消失するというのは、やはり理詰めでしっかりとわかるように、思ったというのではなく、わかるようにまずはお伝えしてから、そういう発言をしていただきたいと思います。  次、行きたいんですが、まちづくりに生かせる名前ということで、丹波篠山、確かに知名度はあると思うんです。ただ、高志会でも思っているのがですね、いろんな会社、スバルも事例に挙げましたけれども、パナソニックであるとか、ソニーであるとか、世界を見てブランドの強い名前に変えているんですけれども、篠山は、丹波も丹波篠山も篠山と、この3つのブランドを持っていると思うんです。この3つのブランドを展開しているのが篠山で、市名を変更したときに、丹波篠山に統一してブランド展開を図っていかれるおつもりなのか、いやいや、この3つを推進していくというお考えなのか、市長のほうで見解があれば、お聞かせ願いたいと思います。 ○議長(渡辺拓道君)  平野副市長。 ○副市長(平野 斉君)  丹波と篠山と丹波篠山ということでありますが、要はあくまで今、ずっと市長がきょうも答弁させていただいているように、やっぱり丹波篠山ということで、そのブランド力を生かすというふうなことを考えてございますので、まずは、市名変更することによって、その丹波篠山イコール篠山という中でそういったことでブランド化を図っていこうとしているものでありますので、そういった取り組みを今後していきたいというふうなことで、あるいは、そのことによる効果とか含めて、今、調査・研究もして、その内容によってまた市民の方に問いかけていきたいということであります。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  今も観光客が来ているし、農産物も売れているので、何も丹波篠山ブランドが、丹波篠山が混乱していることはないのではないかというお話かもしれませんが、ここ篠山市はですね、丹波篠山らしいまちづくりに極めて力を入れて、日本遺産などの大きな成果も出ているところで、よい町をつくれば、ここが丹波篠山や、一遍行ってみたいというような町になりつつあるというふうに思っておりまして、そういったことと、しかし、このままでは、丹波篠山がどこかわからなくなってくるような誤解も広がっているということとは話は別でありまして、今、多くの方が来ておられるからこれで十分だということではなしに、私は名前だけを変えればいいということではないんです。名前も大事、中身はもっと大事、それをまたPRすることも大事。こういったことをあわせてやっていくことによって、それが大事だと。しかも、市民の誇り、私たちの町はこういう町なんだ。そういったことにもつながるようなことにしなければいけないというふうに考えます。 ○議長(渡辺拓道君)  木戸貞一君。 ○8番(木戸貞一君)  市長のおっしゃるとおりだと思います。名前も大事ですし、取り組みも大事。取り組みは物すごく大事なんですけれども、今お聞きしているのは、丹波篠山で丹波篠山ブランドを強化していくと、そういうような思いをどんどんどんどん出しておられると思うんですが、篠山には、丹波ブランドも、篠山ブランドもあるんですね。違いますか。この3つあるんです。それを将来的に統一させるというふうなお考えなのか、3つとも並行して3つのブランドを進めて強化していくというお考えなのかをお聞きしているですけれども、いかがですか。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  隣に丹波市がありまして、丹波市は、もう丹波、丹波ということで言われます。これを今さら、今、篠山市が「おまえ、それは言い過ぎやろう」とかいう気持ちはありますけれども、それをとめるわけにもいきませんから、私のほうは丹波篠山ということをやっぱり前面に出していくということが必要になるんじゃないかと思います。かといって、丹波焼もあります。丹波栗もあります。その辺は今後の検討課題ではないかと思います。 ○議長(渡辺拓道君)  木戸貞一君。 ○8番(木戸貞一君)  市長はこれブランドの選択とおっしゃるんですね。ブランドの選択。  「市名変更は、丹波篠山ブランドを守り、生かしていくのか、丹波も丹波篠山もつけずとも篠山だけでPRし、頑張ってくのかの選択」だとおっしゃるんです。名前のね。この選択だとおっしゃるんです。はい。今大事なのは、丹波篠山を売っていきたいという、その思いはよくわかるんですけれども、篠山の実態として、この3つブランドがあると。それを今のところ変える予定もなければ、丹波栗は丹波栗ですし、丹波焼は丹波焼。3つあると思うんです。そのブランドをどう展開していくかだと思うんですね。当然篠山というのは、丹波篠山の中に篠山もありますし、その中で丹波篠山という市名を変えるのが、この3つのブランドにどういうふうな影響を及ばして、このブランドの体系をどうするかというのを最初に前提条件として整理していただかないと、何を言っているかがちょっと伝わりにくいんです。丹波栗、丹波焼は丹波です。篠山。篠山ABCマラソンもあります。篠山で売っているものもあります。これはずっとずっとこれでいくと僕ら思っているんですけれどもね。市長は、いや、これも全部丹波篠山にまとめるんですっていうのであれば、何となくわかるんです。市名を変えるというのも。そのあたりの実在するブランドと名前を変えようというのが、いまいち整合性がないので、そのあたりをどうするんですかってお聞きしているんですけれども、お答えいただけますか。 ○議長(渡辺拓道君)  ちょっと整理しなくていいですか。  ここで、暫時休憩とします。再開は3時10分とします。               午後 3時00分  休憩               午後 3時10分  再開 ○議長(渡辺拓道君)  休憩前に引き続き、会議を開きます。  梶村総務部長。 ○総務部長(梶村徳全君)  先ほどの木戸議員さんの御質問でございますが、的確に答弁できるかどうかわかりませんが、先ほどから市長が申し上げているように、今後の篠山市のまちづくりを考える上で、市名変更とともに、地域ブランドの振興が大事だということを繰り返し市長は申し上げています。地域ブランドの振興というふうになってきますと、地域の特産物であるとか、サービス、そういったもののブランド化というのが必要であると思うんですが、先ほどその木戸議員さんが丹波か丹波篠山か篠山か、そのブランドを選択するのか。丹波篠山に統一するのかというお話ですが、市として考えているのは、それぞれの持っているブランドの強みがありますから、それはそれで当然そのブランド力というものを今後もですね、先人が築いてこられたそのブランド力を今後も生かしていくべきだというふうに考えています。  要は、それぞれの持っている、今持っているブランド力と地域のイメージ、丹波篠山市にした場合にその丹波篠山という、その地域のイメージが結びつくことによって、よりブランド力の発信力が高まるのではないかというふうに考えていますので、別にそれを選択していくといったような考え方は持っておりません。  以上です。 ○議長(渡辺拓道君)  木戸貞一君。 ○8番(木戸貞一君)  市としてそういう考え方をお持ちでないということで、市長の発言がそのように書かれていましたので、気になったので質問させていただきました。  この問題でいつもこう思うのが、なぜ市名変更の目的は一体何なのかなというところに行き着くんです。今、部長が言われたように、丹波篠山というイメージですね。このブランドを強化するためにいくのか。そうなると3つブランドがあるのでどういうことなのかなと思っていたんです。  再度お聞きしたいんですけれども、この市名変更の目的というのは、篠山イコール丹波篠山であるというふうなものを一致してほしいと、そういう思いで変更するというふうなことでよろしかったでしょうか。ほかにもいろいろ思いがあるのならいいんですけれども、その目的ですね。市名変更をなぜしようとするのかというのを、ちょっと簡潔にお答えいただきたいなと思うんです。僕らも市民に言うときに、どうも産地表示とか曖昧でこれからブランドがなくなるんですいうぐらいしか言えないので、何かこう市名変更の目的という、そういうものがあれば、ちょっと簡潔な回答があれば、お聞かせ願いたいなと思います。 ○議長(渡辺拓道君)  梶村総務部長。 ○総務部長(梶村徳全君)  まず、目的を申し上げる前に、この市名変更、誰のための市名変更かということでございますけれども、今後ですね、いわゆる今、ここに生きて暮らしている篠山市民はもとより、篠山市に御縁のある方、関心のある方、そういう方も含めて、いわゆるその未来を見通した中で、今後篠山市がどういったようなまちづくりを進めていくのか、そのイメージ戦略の大きな柱になるのは何なのかといったことで、丹波篠山市という市名変更も1つの戦略になるのではないかというふうに私は考えております。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  何か木戸議員の御質問はですね、何か裏に何かあるのではないかと、何か意地の悪い、またそれもこない言うたやないかと言われるんじゃないかということで、どうしてもその気を使うんですけれども、丹波篠山という長年築かれた、歴史的に築かれたこのブランドをやっぱり守るというのが1つです。守るだけではなくて、これをこれからまちづくりに生かす。町の活性化に生かすということです。将来的に見て、じゃあ、今の篠山市のままでいけるんですか。丹波篠山市にしたほうがいいんじゃないですか。ここをみんなで考えましょうということなんです。 ○議長(渡辺拓道君)  木戸貞一君。 ○8番(木戸貞一君)  市長の思いはよくわかりました。最後、市長が言われた、このままでいけるんですかという話。市長も至るところでこう丹波市と篠山市。この丹波篠山が丹波市か篠山市か。あるいは京都まで指すのかがどんどんどんどん曖昧になっておると。このまま曖昧になると、ブランドが消えていくというふうなことをおっしゃるので、僕は地域ブランドって本当にそういうものなのかなっていう思いもあって、いまいちこうまだ腑に落ちないところがあるんですけれども、その大きな理由として、産地表示を至るところで挙げられていると思うんです。市長も先ほどからの市名変更の質問にも、産地表示、このまま丹波市と篠山市、両方指して曖昧になると、将来的に法的にも使えなくなる可能性があるというふうにお考えということですが、やはりこの曖昧になって、今、産地表示にすごい影響を及ぼしていて、これは大変なことだ。そういうふうな論法っていったら変ですけれども、お考えで曖昧さを危機感として捉えておられるのか、そのあたりちょっとお聞かせ願えますか。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  丹波篠山産というのが使わないようにという指導があること自体ですね、やはりその混乱が進んでいるということで、これは非常に大きなことではないかと思います。 ○議長(渡辺拓道君)  木戸貞一君。 ○8番(木戸貞一君)  丹波篠山産が使えないというのは、僕も聞いてびっくりして、県に行って、いろいろ県にも国にも何度も行きました。市長にもこうもう少しこの産地表示の問題を広く深く追ってほしいと思っています。これ丹波篠山産が使えない。当然農業者の方がそういう指導があると、啓発指導があるということで、たくさん要望を出されて、この表示を使いたいという気持ちはよくわかるんです。この問題が出てきたときに、市としてどうしていくべきなのかなと僕も思っていたんですけれども、これ産地表示というのはやっぱり法でこう決められておるんですね。県の運用が一体どういうものなのかというのを何度も何度も僕らも足を運んで調べました。  篠山市っていうのは、丹波地域。丹波の国にありますので、京都府にもまたいでいるので、2郡4県全部に聞き取りを行いました。返ってきた答えですね。兵庫県、これ県民局に行ったときは、丹波産、篠山市でも大事に使っている丹波。丹波産という産地表示の表記はケース・バイ・ケースだというふうな回答やったんです、消費流通課では。農林課に行ったときは、いやいや、啓発指導はありませんという回答だったんですけれども、問い合わせていただいたら、ケース・バイ・ケースと言われました。消費流通課に詳しく聞いたんです。例えば丹波市の人がお米をつくって、それを収穫して、自分でパッケージ化して商品にしたときに丹波産という表記が使えますかと聞くとですね、県のほうから、後日回答がありまして、いや、丹波市なのか、丹波の国なのか、わからないので、啓発指導の対象となりますという回答でした。丹波は啓発指導の対象なんです。  これ丹波篠山市はもう丹波と篠山市の曖昧とおっしゃるので、本当にそうなのかなと思って調べたんです。そうすると、例えば旧国名でも使えるものと使えないものがある、兵庫県の方針では。使えないと言ったら語弊があるんで、望ましくないのは播磨。播磨は播磨町があるから、望ましくないという回答でした。但馬は同じ自治体名がないから啓発指導にはなりませんと。播磨の別称の播州。播州は同じ自治体名がないから啓発指導の対象にはならないという回答でした。同じ播磨でも。小野市も啓発指導の対象になりませんけれども、播州小野、播州播磨ってくっつけると啓発指導の対象ですということでした。丹波篠山も同じなんですね。丹波市と篠山市がごっちゃになっているんじゃなくて、丹波篠山、播州小野、播州赤穂、全部啓発指導の対象なんです、兵庫県は。要は、きちっと自治体名の区域がわかるようにしてくださいというのが兵庫県の指導なんです。啓発指導って何なんですかって国も聞くんですけれども、法にはそれ啓発指導っていう言葉がないのでわかりませんというのが国の回答でして、違反じゃないと言ってもらったら使ったらどうですかっていうのが、国の回答なんです。  こういうことをもう少し深堀りしてほしいなと思うんです。丹波の国というのは京都府では使えるんです。丹波亀岡も使えますし、丹波福知山も、いろんなものが使えるんです。他府県でも何とか高原、生石高原とか、そういうの全部使えるんですけれども、兵庫県は厳しい。丹波も丹波篠山もブランドに持つ篠山市として、もう少し産地表示を県に言われて、啓発指導っていうのは、ルールにもないものなんです。それを市民の方から上がってきて、これは大変だから市名変更せなあかんというふうなところに持っていくのではなくて、もう少しこの産地表示を詳しく知っていただきたいなと思います。  特に、この播磨産というのは、消費流通課に言うと、啓発指導の対象だったんですけれども、このJA兵庫南と東播磨の県民局が、今の東播磨産スイートコーン、スイートモーニングということでポスターを大々的につくって、PRしてはるんです。何で篠山も、やっぱり丹波篠山産のコシヒカリ宣言されておりますので、丹波篠山産というのをどんどんどんどんPRしていく、そういうことが必要かなと思うんですが、このあたりの見解をお聞かせ願いますか。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  いろんな事例をこれはどうか、あれはどうかといって兵庫県のほうに確認をされたようですけれども、兵庫県の担当者といえども、全てのケースが、はい、これはよい、だめ、答えられるもんではありません。この食品表示法に基づくこれは啓発指導なんですから、食品表示法というのは、何も事細かく、これはよい、悪いとどっかに書いてあるわけではなしに、その消費者が食品を選ぶ場合にこれがどこでできたものですか、内容はどんなものですか、これを正しく表示されて、消費者がきちんと選択できるようにするための表示です。ですから、観点はあくまで消費者の立場に立ってどうかということなんです。消費者が誤解をするようなものは避けてくれ。一言で言うたらこういう基準です。しかも法律の解釈は、それは担当はいろんなところがあるかもしれませんけれども、これは行政的な処分もあれば、最終罰則までもあります。客観的に法律の解釈としてされるわけですから、法律の趣旨に従って、社会通念に従って解釈されるんです。それしかないです。木戸議員がおっしゃって、これはよいとか、悪いとか、一から百までどっかに書いてあるわけでは決してありません。その中で大事なのは、丹波篠山産という、私たちが当たり前のように使ってきたものが、今既に使ってはだめですよという指導も受けるようになってきているという、こういうことも、そういう事態になっていますということなんです。これを県に、「いや、おまえ、それはおかしい。丹波篠山は篠山市だから使えるようにせえ」と言われても、それだけ誤解が広がっていけば、ますます使えなくなっていくんですよって、こういった状況にあるんですよっていうことを私たちは理解をする必要があると、こういうことだろうと思います。 ○議長(渡辺拓道君)  木戸貞一君。 ○8番(木戸貞一君)  市長も法律家ですので、今の啓発指導という言葉ですね、そういう言葉、法には規定されてないです。兵庫県が独自に啓発指導という言葉を条例等で定めているかというと、定められてないんです。処分、罰則、これは違反した場合は当然処分、罰則がある、法は。違反してなければ使えるという、たったそれだけの話とは思うんですけれども、まず県民局の所長もですね、PRが大事だと。市名変更に反対の人も、よくPRが大事だとおっしゃるんですけれども、兵庫県でも今言いました、東播磨産のスイートコーン。ばっとポスターであって、県民局の領域、東播磨ここですよって地図に書いてあるんですね。丹波篠山産は、ここだというふうなPR。絶対もう市名を変えないともうだめだというふうな訴えるのも、1つの市長の思いかもしれませんけれども、同時にいろんなことをやられる上で丹波篠山はここだというふうなポスターをつくるなりなんなりしながら、啓発、PRしながら近隣の自治体にも周知していけば、それも1つの手法だと思うんですが、いかがですか。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  まず啓発指導は、法律にそういう文言が書いてないから、何かあたかも無視してもよいような発言であれば、これは問題であると思います。あくまで行政庁が、これは好ましくないという指導なわけですから、普通指導を受けた者は、それに従わざるを得ない。丹波篠山産のお米、これは例えば店頭で県の担当者からこれは避けなさいという指導を受けたときに、そのつくっている方がそれは命令ですか、指導ですか、何ですかって。指導でしたら私は受けません。そんなことが言えるね、市民がおりますか。指導を受ければ、それに従うというのが、大概の善良な市民のとるべき方法であって。  そういう木戸議員のような方ばかりではありません。普通の善良な方は、指導を受ければそれに従います。行政というのは全て丸かペケかだけではありません。私たちかて、篠山市の行政かて、こういう食品のもんに限らず、開発でもそう、健康づくりでもそう、こうしたらどうですかという指導の中でいろんなことをやっていただいていることがあるわけですから、指導だから、啓発指導で法律に書いてないから軽いんであるということでは決してないと私は思います、まずですね。  それから、次に、丹波篠山市として、丹波篠山市は、地図上ここですというふうに明示できれば問題はないんです。今、木戸議員がおっしゃるのは、名前で丹波篠山市にしなくても、ポスターとか、何かで丹波篠山市はここですというふうにしたらどうかという御意見ですけれども、これだけ情報化社会の中でポスターをつくって言うてもなかなかもう間に合ってこない。もうネットの社会で丹波といえば、どこが出てくる。あるいは車で走っておっても、丹波と篠山と地図で分けられてしまう。テレビでも一緒、雑誌でも一緒。こういったことがいろいろ今、出ていく中でポスターを何枚かつくってPRしたって、なかなかその混乱はおさまらないということだと思います。 ○議長(渡辺拓道君)  木戸貞一君。 ○8番(木戸貞一君)  市長の眼鏡は大分色がついているのかわかりませんけれども、私、別にその啓発指導ですか、それは無視して使えなんて一言も言っていませんので。なぜそういう発言をされたのかちょっと理解に苦しみますが、啓発指導というのは、行政手続法にないんですよっていうことだけです。それだけの話です。それで今、県が言っているのが、県の東播磨産のスイートコーンもポスターをつくって県民局がPRされていますよということなんです。事業者が、それは県がお願いします、望ましくないと言われたら使えないと私も思います。大変なことだと思います。市長もこれ大変だと、市名変更せなあかんと。そこに単純につながってくるのは、産地表示を広く広く調べれば調べるほど、本当にそういう単刀直入に言っていいものかどうかというのにどうなのかなって思っているんです。別にそれはその意見でいき切っていただいたら、それは市長の考えですのでどうこう言いませんけれども、そういったポスターであるなり、丹波篠山産というのを市長としてのPRをもっともっとされたらどうですかという意見として受けとめていただけたらと思います。  あと産地表示に関しては、やっぱり同じ丹波の国でも京都と兵庫で違うんですね。それは地域性があると言われたらそうかもしれませんけれども、その辺ももう少し深堀りしていただけたらうれしいかなと思うので、これは要望ということにしておきます。  次、行きたいと思うんですが、市民の意見。市長は常々大方の市民の合意が必要だというふうにおっしゃっておられると思うんです。きょうの午前中の市名変更に対する質問でも公開討論会等も検討したいというふうな言葉が出てきておるんですけれども、この公開討論会。例えば誰と誰が公開討論会をするのか、少しわからないところがあるんですが、どのような想定でおられるのか。最後のほうで議論を尽くす材料、これから出していかれると思うんですが、議論した先にやはり必ず最後はこう市民の意向を聞くようなお考えをお持ちなのか、その2点をお聞きしたいと思います。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  多くの市民のやっぱり理解がなければ変えられないと思いますし、どちらかわからないという方が相当数おられますから、そういった方にその必要性が理解されるかどうかではないかと思います。そのために、いつもやっている、行っているふるさと一番会議だけでは説明を尽くしたことにはならないと思いますから、いろんな場で説明をする、意見を聞く場づくりが必要だと考えていますけれども、具体的に今、じゃあ何を考えておるかというと、まだそこまで詰まっていません。また、公開討論会は以前から必要だと考えていますけれども、誰と誰を呼んでどうするかといった具体的なところまでまだ煮詰まっているものではありません。 ○議長(渡辺拓道君)  木戸貞一君。 ○8番(木戸貞一君)  この問題、各議員からも早く終結が、解決ですか、今の言い方だと。私もそう思うんです。  どういうわけ。大変失礼な言い方で。早く解決したらいいんちゃいますか。そう思いますけれども。今の言葉ちょっと説明いただけますか。 ○議長(渡辺拓道君)  いや、質問続けてください。 ○8番(木戸貞一君)  着地点が大事や思うんです。市長が言う大方の市民の意見ということなんで、最後はやっぱり議会と市長が意見が食い違えば、住民投票等々という、市長考えですけれども、それまでに必ず市長が上程されるなりなんなりされるのか、それとももう市名変更しませんって言われるのかわかりませんけれども、その前に必ず市民、途中で市民の意向を聞くという機会を設けるんだと、そういう意思がおありなのかを確認したいと思います。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  まずその大方の市民という、大方の市民か多くの市民かわかりませんが、市民の相当の理解を得ることが必要だということは間違いないと思います。  それから、早くしなさいという今お言葉ですけれども、そういったことを始めて御指摘いただきましたね。はい、初めて聞きました。これまでから慎重に慎重に議論を尽くせ、説明を尽くせということをおっしゃっていたんじゃないですか。調査をするのに予備費を使うとしても、それに異議を唱えられたんじゃないですか。 ○議長(渡辺拓道君)  市長、反問になってきますので、そのあたりは控えてください。 ○市長(酒井隆明君)  はい。ですから、私のほうは速やかに解決したいし、しなければいけないし、しかし、議論も尽くさなければいけないという、このスタンスでずっとやってきています。質問忘れてしまった。 ○議長(渡辺拓道君)  市民の声を聞いていくかということ。 ○市長(酒井隆明君)  何らかの形で市民の声を聞いていくということが必要だと思います。 ○議長(渡辺拓道君)  木戸貞一君。 ○8番(木戸貞一君)  最初から言っているのは、焦らず、急げということです。はい、そうですか。それはもうそれでいいですけれども。  どこかで市民の意向を聞いていただけるということで、それがどういうふうな形になるかわかりませんけれども、市長はこれまで一番会議では、特定の人で大体500人ぐらいの市民のことなので聞いたうちには入らないというふうにおっしゃっていますので、多くの市民に聞くということをしていただけると理解しておきたいと思います。  6点目の署名についてちょっとお聞きしたいんですけれども、新聞報道でしかわかりませんけれども、市のほうでは今、署名の調査、精査をされておられるんでしょうか。また、されておられるのはどういう形でされておられるのか、それとももう精査しておられないのか、そのあたりお聞かせ願いますか。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  提示された署名については、まず重複などについて念のために調査をしているところです。 ○議長(渡辺拓道君)  木戸貞一君。 ○8番(木戸貞一君)  それはまた公表されるんでしょうか。今言われた重複のみを調べておられるのか、有効署名を調べようとされておられるのか、どこまで踏み込んでされているんですかね。僕は署名はもう大きな民意でそれでよかったんじゃないかと思うんですが、数まで確定される、その意味がちょっといまいちよくわからなくて。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  今回の署名は、法的に幾ら集めたらどうなるという署名ではありませんから、木戸議員おっしゃるように、多くのこういった声があるということぐらいの受けとめ方でよろしいかというふうにも思います。ただし、数が出ております。署名の数がですね、表に出ました。これに対して反対の会の方からは、この数はおかしいのではないかといった指摘もあります。したがって、少なくとも重複しているものについては、その数がひとり歩きしたらいけませんから、これはきちんとする必要があるというふうに考えます。それ以外については、ちょっと今どうしたものかということで、あわせて検討しているところです。  いずれにしましても、5,000名ならだめで、1万人ならよいとかいうことでは、おっしゃるようにないと考えています。多くの方が賛同されている、そういう署名活動もされ、多くが賛同されているという1つの声として受けとめればいいと思いますけれども、やはり反対の方からすると、この数そのものがどうかといった声が出ていますから、また議員の皆さんからも、そういうチェックをしないのかという声がありましたから、念のために調査をして、その数についてはできるだけお示しを、できるだけ早くお示しができればと思っています。 ○議長(渡辺拓道君)  木戸貞一君。 ○8番(木戸貞一君)  余りこう中途半端にされないことを要望しておきます。というのが、会派でもざっと見ましたけれども、重複というのはそれほどないと思うんです。ただ、この署名が有効かどうかと言われると、有効署名の数まで調べると、すごいことになってしまうんです。会派でも見ました。それで前回の議会でもお伝えしましたけれども、住所が携帯のアドレスになっているものもありましたし、10人ぐらいが同じ会社の事業所の住所だったこともありました。それは大きな民意として別に捉えたらそれでいいと思うんです。重複のみを調べました。やっぱり8,000名ありましたとか。これ有効署名があったのかないのか。やるのであればね。中途半端に調べて、こんだけが有効です、有効じゃないっていうのはまた誤解を生むので、できたら本当はやめていただいて、1つの大きな民意ですっていうのが、会派としてはいいと思うんです。私たちは別に署名の精査なんて求めていませんので。議会でも報告視察に行かせていただいて、この署名に関して。報告を上げておりますので、また見ていただいたらと思うんですが、署名を精査することによって、揉めている市もあるんです。なので、気をつけていただいたら、何かあれば。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  念のために木戸議員が御指摘の赤穂市と石垣市の件については、調べさせていただきました。今、木戸議員が有効とか無効とかおっしゃいましたか。有効とか無効とかおっしゃいますが、今回の署名は、法的な自署とか捺印が必要とされる署名ではありませんから、家族の方が代筆されておっても、それが無効とも言えないものです。ですから、そんなことを厳密に調べるつもりもないし、調べることになれば、また返っておかしいことになりますが、やはり重複は数がおかしいと言われても、それは仕方のないことですから、それはきっちり調べなければいけないと思いますし、出た数がどうだからといって、それは木戸議員、一緒ですね。それですぐ勝負が決まるわけではないと思います。 ○議長(渡辺拓道君)  木戸貞一君。 ○8番(木戸貞一君)  署名がその数の問題じゃないとおっしゃっていただいたので、そのとおりだと思いますので、これはこれでいいと思います。  これ最後にしたいと思うんですが、この市名変更。目的っていうのがもう少し整理していただけたらなとずっと思っています。さっきも最初に言いましたように、ブランドも篠山、丹波篠山、丹波といういろんなブランドがあるんです。丹波焼も地域団体商標に登録されて、丹波というのも篠山で有名だと思うんです。なので、これ市名を地域ブランドを進めていくんだと言われるんですけれども、篠山には3つブランドがあるので、その体系をしっかり整理してお示しいただけたらと思います。  あとは私たちのほうで市民の方にいろいろ御意見をお聞きするんですけれども、最近はありませんけれども、最初のほうは、丹波市がつけたからとか、それから誤解がすごい広まったというふうな意見等々述べられておったんですが、やっぱり篠山と丹波はつながりが深くて、丹波市から嫁いでこられている方もいらっしゃると。丹波市から嫁いでこられた方が、あんまりいい気せんわというふうな御意見もありました。一方で、1億円の寄附があって、そんなにしてくれるんやったら変えたらというふうな意見もありました。いろいろ意見ありますので、感情的ないろんな思いをお持ちなので、発言とか、情報の出し方というのは慎重にしていただけたらと思います。  特に、昨年の10月の西紀の文化祭で小学生が意見発表したと思うんです。市長もその場におられたと思いますが、その場で、みんなの前で意見発表されたと思うんですが、「僕は篠山という、市名の変更が今あるけれども、読み方がいろいろ間違われているとかあるけれども、反対だなと考えました」と。これは篠山市で生まれ育って、篠山に愛着を感じているからだと。将来は自分は篠山に住んで、いろんな人に篠山のいいところを知らせていきたいというふうな意見発表があったと思います。特に、この19年、篠山市と歩んできて、篠山市で生まれてきた人というのはそういう意見を持っている子どももいると。また嫁いで来られて、篠山市に愛着を感じている人もいると。そういう人にもぜひ配慮して、この問題を進めていただいて、最終的にはいろんな情報を出していただいて、それも公平に出していただいて、市民に信を、大方の意見があるかどうかのところを問うていただいたら、それでいいかと思いますので、ぜひよろしくお願いします。この質問は以上で終わります。
    ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  篠山という言葉に愛着があるという方は、相当数おられると思います。それは先ほどもおっしゃった、丹波篠山市に仮になった場合、市の名前は丹波篠山市ですから、多くが丹波篠山となるとは思いますけれども、一方では丹波というものもあれば、篠山でいくものもありますから、それはそれで考えていったらいいと思いますし、篠山という名前が消えてしまうわけではありませんね。丹波篠山市になっても、篠山は篠山で残ります。それこそ愛称でも通称でも残ります。そういったことで考えていければ、またよいのではないかと私は思います。  きょう、木戸議員の御質問が私、よくわからないのが、市長はこう言って、この言葉がどうこうおかしいとこばっかりおっしゃるんですが、しかし、今、私のほうは職員プロジェクトで調べておりますから、それをずっと調査を待って、じゃなければ次へ行けませんから、今待っている状況です。議会のほうも今、特別の委員会を設けて、調査をされて、木戸議員もされているわけですから、その議会のほうとしましても、その木戸議員がおっしゃるようなことは、そういったところで取りまとめていただいたらいいんじゃないですかね。私のほうは、問題提起をし、反対意見が出、慎重にしなさい。拙速ではだめですよ。議論を尽くしなさい。説明を尽くしなさい。議論をするにはもっと調査が必要ですということで、手順を踏んでそのとおりやってきています。署名についても、議員の中からこれは精査しないのか。重複があるのではないかといった声が出たからやっています。私のほうは、もう議員の皆さん、市民の皆さんの声をさっさと聞いてやろうとしているわけですから、もし木戸議員が何かこうしたらどうかということがあったら、もっと積極的な御提案をいただいたら私もありがたいと思います。 ○議長(渡辺拓道君)  木戸貞一君。 ○8番(木戸貞一君)  せっかく御答弁をいただいたので。高志会としては1つ、事例で市名が、いろんな事業にですね、どういうふうな影響を及ぼすかというのも調べて、視察報告に出していますので、御参考いただけたらと思います。  市長が言われた、ずっと市長、言われているんですけれども、篠山に丹波をつけて篠山は残るんですと。それは市長の考えと思うんです。今言った子どもの意見であるとか、篠山に愛着を持っている人は、篠山に愛着を持っているんです。別に丹波をつけたから構わないかと、市長におっしゃられても、それは市長の意見ですので、そういった篠山というこの2文字に愛着を持っておられる方もおるということを、それはその方だって、丹波篠山にしても問題ないです。みんながみんなが言っているかというと、そうではないということをしっかり肝に銘じて、配慮していただけたらというふうに思います。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  だから、最初に言ったように、篠山が好きな方が相当数おられるから、丹波篠山と篠山の選択にもなり得るというような気持ちも抱いたということを書いたわけですけれどもね。いや、それおかしいとおっしゃったけど、最初に。ずっと考えておるんです、私もね。 ○議長(渡辺拓道君)  2点目、お願いします。  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)(登壇)  それでは、木戸議員2点目です。  まず、丹波篠山らしい、篠山らしいまちづくりが進んでいるのかというお尋ねです。  平成19年2月に市長就任以降、財政再建・篠山再生と篠山の魅力あるまちづくりに取り組んできました。再生計画については、1年前倒しで目標が達成できるところまで来ていると思います。また、魅力あるまちづくりでは、農都宣言、農都創造条例、ふるさとの森づくり、ふるさとの川づくり、「美しい篠山」では景観計画、まちづくり条例の改正、屋外広告物条例と土地利用基本条例の制定、また重要伝統的建造物群保存地区や丹波焼、史跡篠山城跡の保存管理、自然環境では、生物多様性篠山戦略や鳥獣被害対策と共生の道、こういったところで、かなり篠山の特性を生かしたまちづくりが進められてきたのではないかというふうに考えています。これらが実を結び、日本遺産とかユネスコ、景観モデル都市などの評価も得たところでありまして、こういったことをさらに誇りとして、よりよいまちづくりにさらに向かっていくことによって、目指す篠山の時代が確実に前進ができているのではないかと考えています。  次に、人口の目標値についてですが、第2次篠山市総合計画では、平成32年の推計値4万人程度と見込まれるところ、政策的効果を加味して4万2,000人にとどめるとともに、観光・交流人口の増加を図ることで市民生活の安定と地域の活力向上を図ろうとしています。直近の平成27年に実施された国勢調査の速報値では4万1,490人となっています。人口問題については、日本全体の人口が減少していく中、「大都市も含めた1,718市町村が人口の取り合いをしている」と評されてもいます。それでも、篠山市の平成22年と27年を比較した増減率はマイナス4.1%となっており、養父市のマイナス8.4%、朝来市のマイナス6.1%、丹波市のマイナス4.6%などと比較しても健闘しているほうではないかと考えられますし、転入と転出の差をあらわす社会減少数も下げどまりの傾向が見られ、子育て支援策や定住促進策の成果が一定あらわれていると考えています。  これからの時代に果たすべき市の役割については、地方自治体の役割は市民の福祉の向上にあり、今後、市内の260の集落が今後とも引き続き維持でき、ふるさとが未来につなげられるように市民の皆さんと一緒に取り組んでいこうとしているところです。  最後に、人口減少、高齢化が進む中で注力すべきものは、今も言いました市内の集落がこれからも維持できるように定住促進や、この篠山にこそ幸せがあるといったことを市民の皆さんと共有し、まちづくりに取り組んでいく、こういうことだと考えています。  以上です。 ○議長(渡辺拓道君)  木戸貞一君。 ○8番(木戸貞一君)  市長のほうからこの4万2,000人の平成32年度の目標。他市と比べたら頑張っておるんだというふうな御意見だったんですけれども、今のままいくと余り人口問題研究所の数値と変わらない結果に平成32年なるのかなと思うんですが、この施策効果で見込まれた分が今のトレンドと離れているという、この現状について、他市も全国も予測どおり減っているから篠山市がそれでも頑張っているほうだというふうなお考えなのか、再度その辺お聞きしたいと思います。 ○議長(渡辺拓道君)  平野副市長。 ○副市長(平野 斉君)  この件に関しては、先ほど他市の状況も申し上げましたが、本当に日本全体として少子高齢化が進む中でなかなか政策を進めていくのは非常に難しいという部分があって、篠山市としては篠山市なりにいろんなことを考えながら、あるいは議会の御指導も得ながらいろんな政策に取り組んでおって、今結果数字としてはそういうことでマイナス4.1%ということでありますが、その分についてはいろんな政策の効果も出て、それぐらいでむしろおさまっているのかなということは思ってございます。また、今後についても引き続き、この30年度以降も住もう帰ろう運動等を初め、いろんな政策に取り組みながら、その人口減少が下げどまるというようなことになるように、いろんな政策を展開していきたいというふうに考えております。 ○議長(渡辺拓道君)  木戸貞一君。 ○8番(木戸貞一君)  まず評価の仕方が施策を打ったから何とかこれで下げどまったんだと、自己評価をされているんですけれども、余りこの自己評価を高くないなと、この数値で自己評価をされるのはいかがなものかなと思います。というのが、予測どおりなんですね。予測は別にこの施策を打ったからとか関係なく、人口の動態を見て予測されていく数値なので、それに対して予測どおりになったのであれば、何かがもしかしたら違うかったから変えていくというふうな姿勢であれば、よくよくわかるんですが、今、答弁されたような他市、もっとひどいところの差が、減少率の高いところを挙げられて、よく私たちは頑張っているんだと言われると、いまいち理解しがたいところがあって、これからどうしていったらいいのか。  以前、議会で少子化の特別委員会をつくりましたけれども、そのときにも言いましたけれども、減るのはこれからです。今は子どもの数も現状維持できる親の数がおるんですけれども、これから階段的に減っていく。階段状にどんどん減るんです。こんなゆっくりゆっくり曲線で減らない。そういう時代にどうしていくかというのをぜひ考えていただきたい。それはやっぱり評価を、この分析をきちっとまず見詰めることが大事だと思うんです。再度その点について、お聞きして終わります。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  見詰め直していきたいと思いますし、平成30年度のこの定住促進策を考える上においても、これまでからの施策をどうするかといったことを検討してきました。この間の定住促進策の子育て施策も数年前と比べたら、篠山市の施策はかなり充実したものとなっていると思います。実際に他の町から来られた方も篠山市の子育て施策は本当によくできているというふうに感謝をされることもあります。だからというて、これで満足しているわけではなしに、目標に近づけるように頑張っていきたいと思っていますので、どうか木戸議員におかれては、それがおかしいやないかというだけ言うのではなしに、じゃあ、こういったことをしたらどうですかと、ぜひ前向きに一緒になって考えていけばどうでしょうか。 ○議長(渡辺拓道君)  木戸貞一君。 ○8番(木戸貞一君)  それはそれで後で言わせてもらいますけれども、政策部長にお聞きしたいんですけれども、社会増減は今もこう下げどまっているというふうなお考えでおられるのか。平成29年はそうでもなかったような気がするんですけれども、そのあたりの篠山の今の状況、ここ5年ぐらいの状況をちょっと見解で結構ですので、お聞かせ願いますか。 ○議長(渡辺拓道君)  稲山政策部長。 ○政策部長(稲山 悟君)  政策部の稲山です。  事細かな数字はちょっと持っていないんですけれども、社会減少については、ここ数年下げどまっているというふうな、全体の状況として認識しております。 ○議長(渡辺拓道君)  木戸貞一君。 ○8番(木戸貞一君)  また数値を見てください。別に下げどまって、途中ですごい社会増減が少なくなったのは、もう少し数年前だけですので、またこれを、数値をずっと追っていっていただけたらと思いますので、よろしくお願いします。  今言ったこの目標ですね。要は若い子に、どの地域でもそうですけれども、維持をし続けないとだめ。高志会でも山口県のほうへ行きましたけれども、もう70代の人で3人で住んでいる町があるんですけれども、職員の方にも聞くと、もう草ぼうぼうで手入れができない。もう住んでいるのか、住んでないのかわからない状況なんですっていうふうな御意見もあった。そうでない地域もありましたので、それは住んでいる方の気力もあると思うんですが、この篠山市でぜひやってほしいなと思うのは、やっぱり僕らも生活してて思うのは、若い子と話をすると、不安、将来、自分がどうなるかわからない。社会がどうなるかわからない。年金がどうなるかわからないというふうな不安から、子どもが2人かなと。そういうことも結構あるんです。今、新卒者のスタータップの奨励金を出されたりしておりますけれども、この人生を篠山で歩めば、その転機、転機に何か御褒美があって、住めば住むほど安心感、楽になるというふうな期待感、そういう人生設計みたいな、それぞれ今多様化していますけれども、節目、節目のポイントで何か押さえるような、そんな事業を庁内で検討していただけたらと思いますので、提案として受けとめていただけたらと思います。  以上で、質問を終わります。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  提案としては受けとめたいと思いますが、その幾らか渡すことによって、それほど大きな安心ができるものかどうかというふうにも思います。大事なことは、人口が下げどまって、社会増減という話をされましたけれども、年配者が亡くなっていくのはこれ人間の寿命ですから仕方がありません。私がずっと子どもたちにも、市民の皆さんにもこれからは篠山の時代ですよ。昔のように都会にこそ幸せがあることではないですよ。そういったことを私は思って言うているんですが、残念ながら、まだまだその子どもたちも市民もそう浸透はできていないのではないか。実際にじゃあ、篠山市の企業、事業所への就職を見ましても、篠山市は企業ハンドブックつくったり、企業紹介展をしたり、いろいろしたりしていますけれども、やっぱり都会に行かれる子がどうしても多くなっている。ですから、本年度から始めたわが家、わが村のふるさと篠山の住もう帰ろうで、自分ところの家、自分ところの村、身近なところを考えて、一人一人が考えていこうということを始めておりますから、こういったことをもっとさらに進めていきたいと思いますし、今回御提案している平成30年度、こういったことも含めて市内の高校を盛り上げる、そして市内の企業、事業所を盛り上げる、こういったことを学校、市民挙げて、そういった機運を養っていきたいというふうに思います。  以上です。 ○議長(渡辺拓道君)  高志会・木戸貞一君の質問は終わりました。  続いて、個人質問を行います。  質問は、通告順に発言を許します。  通告1番、吉田知代君。 ○10番(吉田知代君)(登壇)  議席番号10番、吉田です。ただいま議長より発言の許可をいただきましたので、通告に従い、質問させていただきます。  篠山オルレで観光と町の活性化を。  近年、日本の隣国、韓国では経済成長や所得増加により、レジャーも多様化して徒歩旅行ブームが起きています。これは、「済州オルレ」と呼ばれ、2007年、済州島が「ユネスコの世界自然遺産」に登録されたことを受け、観光資源への取り組みが急ピッチで進められた中の1つであります。  済州島は、朝鮮半島の西南に位置する火山島で、人口は約60万人、寒さが厳しい韓国の中では、最も気候が温暖で韓国国内では「韓国のハワイ」と呼ばれています。観光地や娯楽施設も多数あるとともに海産物や農産物なども豊富で、韓国人観光客だけでなく、日本人観光客や近年は、中国人に対するビザ特例措置、済州島のみ訪問の場合は、観光ビザを免除を設け、中国人観光客もふえています。  その済州島で生まれた「オルレ」とは、済州島の言葉で「通りから家に通じる狭い路地」という意味で、歩くことそのものを楽しむトレッキングの総称として呼ばれるようになりました。オルレは、ソウルでメディア関連の仕事で活躍していた済州島出身の徐 明淑女史が、スペイン・サンディエゴの巡礼地を歩く旅で、疲れた心が癒され、自然はヒーリング効果があると確信したことから創設されたトレッキングコースです。  近年の韓国は、IT産業も急速な発展を見せ、世界で最も労働時間が長い国の1つと言われるようになりました。その一方で、都会暮らしに疲れた人々や観光客がこのオルレコースのある済州島に癒しを求めて年間約200万人が来られ、済州島への韓国国内客や海外旅行客が大きく増加しています。  オルレコースは、年配者も女性も子どもも楽しくおしゃべりしながら、自然を満喫して歩くというコンセプトであるため、社団法人済州オルレ協会が求める条件があります。  ①、スタート地点やフィニッシュ地点では、交通機関が利用できること。②、スタート、中間地点、フィニッシュ地点にはトイレが常設され、飲料水の確保もされていること。③、女性のひとり歩きでも安全なようにコースには、カフェや案内所が設置されていること。④、コースは、十数キロメートルで四、五時間で回る未舗装の自然道で足に負担がかからないようにアスファルトの道が5割までであること。⑤、有名な観光スポット外コースに感動するビュースポットが3カ所以上あること。⑥、飲みながら、休みながら楽しく自然を歩くコンセプトのため、登山道は避けること。⑦、コースには、要所にカンセと呼ばれる済州島の子馬をモチーフにしたオルレ指定の標識や青と赤のリボンを設置すること。これらのコース選定基準をクリアし、九州オルレを立ち上げ、成功に導いたのが、一般社団法人九州観光推進機構海外誘致推進部の韓国担当であった李唯美氏です。このトレッキングブームを知り、日本初の姉妹版として済州島と連携し、2012年2月に九州オルレを4コースからスタートされました。九州全域を対象として、毎年新コースもオープンし、現在は19コースとなり、2018年3月には、新たに2コースふえ、21コースになる予定で、今後も済州オルレと協力し、計30コースの開設を目指されています。その結果、2016年3月までの九州オルレ訪問者は、22万3,620人、訪日韓国人は14万1,500人、日本人は8万2,120人がオルレを楽しんでおられます。  また、2017年6月には、モンゴルオルレが2コース開設し、2017年11月には、海外で3番目の認定となる宮城オルレが開設し、2018年度中に2から3コースの開設を目指されています。オルレは、町と町、町と自然、社会や心をつなぐだけでなく、国内にとどまらず世界に広がり、海外との触媒剤の役割を果たしています。  済州島においては、国際自由都市を目指し、国際特別自治区法律ができたことにより、都市化が進み、本土の窮屈な生活から脱出したいと30歳代から50歳代の子連れ世代中心の移住者がふえ、ここ3年で人口が約3万人増加しました。移住者は、済州島への年間1,400万人強の観光客目当てのカフェやゲストハウスを経営、サテライトオフィスなどで生計を立て、済州オルレの経済効果は大きなものがあります。  篠山市は、自然と景観が豊かな町、歴史と文化あふれる町、特産物の豊かな町です。オルレの哲学は、自然と触れ合い楽しむ、歴史や文化に触れある、食を楽しむ、町と連携し、住民と協働することです。篠山市は、まさにオルレのコンセプトどおりの町であり、篠山オルレを導入することは、近隣市、関西圏の観光客だけでなく、日本各地からまた海外からの観光客を呼び込み、まちおこしの起爆剤になるのではないかと考えています。  そこで、九州オルレを最初の導入され、第1号コースをつくられた佐賀県武雄市と近隣の唐津市へ調査に参りました。九州オルレの取り組みは、九州観光推進機構と会員市町が役割分担をして行っています。九州観光推進機構は、総括事務局として済州オルレ協会との窓口、予算管理、国内外プロモーション調整、招請事業、PR活動、踏破者認定、オルレグッズ販売、標識管理を担っています。各コースを持つ会員市町は、コース管理、パンフレット作製、イベント実施、PR活動、オルレグッズ販売、ガイド養成などを行っています。費用面では、会員市町は、九州観光推進機構へ1市町40万円負担する中で同機構が済州オルレ事務局へ新コース登録費用、オルレブランド維持のアドバイス費用、PR等の委託料として、年間100万円のロイヤルティーを負担しています。その他、会員市町としては、オルレコースの整備費やパンフレット作製費等が必要になると聞きました。  オルレ導入後、武雄市においては、2012年のコース開設時の韓国人観光客(宿泊者数)が1,164人であったのが、2016年時点では6,967人となり、年々増加しています。オルレコースへも、開設時2,760人であったのが、2016年時点では1万2,300人と如実に増加しています。唐津市では、2013年12月に九州オルレ第3次コースとしてオープンし、韓国人来訪者は2013年に1,900人、開設後の2014年は3,000人、2015年は7,700人と増加し、毎月のイベントでも一定の集客もあり、鎮西・呼子地域での集客拠点づくりの成果が上がっているとのことでした。今後は、韓国からのオルレ訪問客だけでなく、国内客が増加していくであろうとの話も聞けました。  また、実際に九州オルレ武雄コースを歩き、篠山市でのオルレコース導入に向けて、私なりに検討を行いました。例えば、Aコース、篠山城跡から河原町、そして篠山川沿い、そこから弁天橋、高城山を登山して、八上城跡、そして十兵衛茶屋。またBコースでは、丹波大山駅から県立丹波並木道公園の中を歩き、そして黒田・大ケヤキ、宮田川沿いの桜並木などを見て、西紀支所まで。また、Cコースでは、篠山口駅から味間新、そしてまた茶畑のある味問奥、そして文保寺や大国寺をめぐって篠山口駅まで戻る。こういった3ルート以外にも市内の東部地域やまた今田地域や、そういったオルレのコンセプトにマッチしたコースはたくさんあると考えています。  そこで、市長に見解をお伺いします。  ①オルレ効果は、知られている観光地だけでなく、コース全体で篠山市の新たな魅力をアピールできることから、通過地点と思われていた地域や場所も含めた町の活性化につながると考えますが、見解をお聞かせください。  ②「済州オルレ」の運営は民間主導であり、コース内のカンセ標識やリボンの管理・取りかえなど2週間に一度、ボランティアの方がコース管理も兼ねて行っています。このオルレをきっかけとして、自分たちの地域は自分たちで活性化するという市民主導の機運を高める効果も期待されますが、見解をお聞かせください。  ③「九州オルレ」ではスタンプラリーを開設し、全コース踏破者には、認定証や記念品を授与し、ホームページでも紹介されています。「済州オルレ」では、パスポートとし、スタンプラリーだけでなくさまざまな割引券もつけて販売し、運営資金の一部としています。スタンプラリーを制覇することを目標とする方も多いと聞きましたが、「オルレ」にとどまらず篠山でも同様の取り組みで、トレッキングでの経済効果が期待できますが、いかがでしょうか。  ④「九州オルレ」でも実証されていますが、「オルレ」は韓国からの観光客を誘致できるだけでなく、インバウンドの推進、また、関西圏の観光客だけでなく国内の観光客の増加も期待できます。平成29年6月議会において、「インバウンドに向けたおもてなし観光DMO・DMCへの取り組み」と題して一般質問させていただきました。その際、「多国籍言語アプリの導入やWi-Fi環境の設定に向けて取り組む」と御答弁いただきましたが、その後のインバウンド推進に向けての新たな展開や方向性をお示しください。  ⑤武雄市では、「オルレ」の長いコースとは別に毎日でも歩ける気軽なコースとして、テーマを決めた「タケさんぽ」という施策を講じ、距離も所要時間も短いコースを6コース設けています。篠山市でも、「ささやまさんぽ」がありますが、機能していないため、再構築し、距離3、4キロの短いコース、例えば(仮称)「篠山ロマンの道」と長いコース「篠山オルレコース」とともに取り組むべきではないかと考えますが、見解をお示しください。  以上、ここでの一般質問を終わらせていただきます。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)(登壇)  それでは、吉田議員の篠山オルレで観光と町の活性化についてです。  吉田議員におかれましては、ことしの1月には「済州オルレ」などを視察のために、済州島を訪問され、また、2月には「九州オルレ」のコースの1つに認定されています佐賀県「武雄コース」を実際に体験された上で、篠山市に「オルレ」を導入することは、国内外からの観光客を呼び込み、まちおこしの起爆剤になるのではとのことで、具体的な「オルレコース」を提示いただきながら、御提案をいただいたところです。吉田議員のお話しのとおり、「オルレ」に認定されるには、コースは十数キロで4~5五時間をかけて回り、半分以上は未舗装の自然の道であること、途中でリタイアしても公共交通機関を利用できること、途中トイレや休憩所があること、コース内の要所には「カンセ」と呼ばれる済州島の馬をモチーフにしたオブジェや、青と赤のリボンを設置するなど、いろいろな条件を満たす必要があるされています。また、認定後には、済州オルレ事務局に、宣伝やコンサルティングなどのための委託料として毎年100万円を納めることになっているとのことです。自然や景観、町並みを楽しみながら、ゆっくりと、また、おしゃべりを楽しみながら散策するというコンセプトは大変すばらしいと考えますが、正式な「オルレコース」の設定については、いろいろと満たさなければならない条件がありますので、検討をしていく必要があります。  施政方針で申し上げましたが、現在、篠山の豊かな自然や歴史など、市内に点在する多くの魅力ある資源を広く情報発信するために、自然、歴史、景観、町並みなどをテーマごとに結ぶルートを「丹波篠山ロマン街道」として指定するような取り組みを進めています。ルートは、歴史街道として「源 義経の道」「戦国乱世の道」また「桜と紅葉」「町並みと田園風景」などを予定しています。この街道を、丹波篠山の魅力の再発見やふるさと意識の醸成、観光、交流につながるものとなるようルートマップを作成し、市内外に広く紹介をしていきたいと考えているところです。  そこで、1点目の御質問ですが、「オルレ」のコンセプトは非常にすばらしいと思います。まずは、「丹波篠山ロマン街道」をしっかりとPRし、インバウンドも含めた観光客の誘客につながるよう積極的に取り組んでいきたいと思います。あわせまして、吉田議員からコースの提言もいただいておりますので、歩くことそのものを楽しむトレッキング・コースとして、篠山市独自の「オルレコース」の設定について検討をしていきたいと考えます。  次に、2点目の「オルレ」が市民主導の機運を高める、3点目の経済効果が期待できるのではという質問です。  「丹波篠山版オルレ」を設定するにしましても、自然道の管理や公民館のトイレの提供など、地域の皆さんの理解と協力が必要となりますので、地域の皆さんや観光協会など関係する団体と一緒になって進めていく中で、「自分たちの地域は自分たちで活性化をしていくんだ」という機運の高まりにつなげていきたいと考えます。また、トレッキングによる経済効果については、「丹波篠山ロマン街道」の実績なども参考にしながら、御提案のあったスタンプラリーの実施、各種割引券をつけたパスポートの販売などを含め、地元消費につながる効果的な手法を研究したいと考えます。  次に、4点目、昨年6月の吉田議員の一般質問以降、インバウンド推進に向けての新たな展開や方向性についてです。  外国人観光客の受け入れ態勢を整えるために、昨年9月、篠山在住の外国人やゆかりの方など4人を「丹波篠山まちのコンシェルジュ」に委嘱し、外国人目線での御意見やアドバイスをいただいているところです。コンシェルジュの提案により、市内の飲食店や宿泊施設などにおいて、外国人観光客とのコミュニケーションを助ける道具として、現在、外国語と日本語が表記された指さしツールの作成を進めています。また、最近では、兵庫県や関西観光本部などを通じ、フランス、中国、台湾から雑誌社やテレビ局などを迎え入れ、篠山市を紹介していただけるよう積極的なPRも行っているところです。今後とも、外国からの視察ツアーを積極的に受け入れるとともに、コンシェルジュの協力により、外国人目線での受け入れ態勢を整えていきます。  また、Wi-Fi環境の整備については、昨年9月議会における大上議員の一般質問への答弁のとおり、平成30年度から、市役所や支所、図書館、市民センターなどの公共施設、篠山城大書院などの文化施設において順次設置していくこととしており、関連する費用を平成30年度当初予算に計上し提案をさせていただいているところです。  最後、5点目の「ささやまさんぽ」については、平成24年度、緊急雇用就業機会創出事業として篠山市商工会に委託し、町歩きのお薦めコースなどを掲載したガイドブックの作成と観光サイトへの掲載などを行いました。御指摘のとおり、観光サイトの情報は更新されておらず、コースの周知も不十分ですので、施政方針でも申し上げたとおり、日本遺産を訪ねるコース、農業や陶芸体験コース、篠山のグルメを楽しむコースなど、訪れる世代や目的に沿った、きめ細やかな魅力あるコースをつくって、観光客への周知に努め、それぞれの地域での周遊性を高める仕組みづくりに取り組んでいきたいと考えます。  以上です。 ○議長(渡辺拓道君)  吉田知代君。 ○10番(吉田知代君)  今、市長から御答弁をいただいたんですが、篠山でオルレを導入するには、さまざまな条件をクリアしなければいけない部分はあるんですけれども、これは超えられない課題ではないと私は考えております。まず、オルレを導入するに当たって、コストや年間のロイヤリティー、それがかかってくるわけですが、それに見合った、それ以上の経済効果が見込めると考えております。  日本政府・観光局(JNTO)の推計によりますと、訪日プロモーション以降、インバウンド市場が順調に成長しておりまして、過去5年間の訪日客数をデータ分析しました。2013年は、総数1,036万3,900人のうち、国別で1位が韓国245万6,000人、2位が台湾で221万人、3位が中国で131万4,000人、2014年は1,341万3,000人で、1位が台湾282万人、2位が韓国275万5,000人、3位が中国で240万9,000人、2015年は総数1,973万7,400人で、1位が中国499万3,000人、2位が韓国400万2,000人、3位が台湾367万7,000人、そして2016年が総数2,403万9,000人で、1位が中国637万3,000人、2位が韓国509万人、そして3位が台湾で416万7,000人、そして2017年は2,869万1,100人のうち、1位が中国で735万人、2位が韓国714万人、そして3位が台湾456万人と、常にこの3国がインバウンド市場を大きく占めております。そして、本年2018年の1月単月に当たっては、250万2,000人の観光客のうち、韓国が初めて単月で80万人台を突破して、前年同月比の28.5%増の80万4,000人となっております。  また、JTBの総合研究所が2017年度に発表した韓国人の旅行者の訪日旅行過去3年以内の海外旅行経験者に関する調査・研究によりますと、日本の出国率というのは12.8%、それに比べて出国率が38.1%と高い韓国旅行客にとっては、訪日経験率というのが、全体の83.8%を占めているそうです。日本は、韓国人にとって日常の延長の身近な旅行先であるとされています。  九州オルレとして初めて立ち上がった武雄コースに関しましては、観光客訪問者数を見てみますと、2012年は韓国人が2,760人、日本人2,410人の合計5,170人、2014年は韓国人が1万3,720人、日本人が2,590人の合計1万6,310人、2016年は韓国人が1万2,300人、日本人が2,230人の合計1万4,530人でありまして、日本人のオルレ訪問者の数はほぼ横ばいに対しまして、韓国人の愛好者というのは5倍近くに増加しています。済州に至っては、年間オルレに約200万人が訪れておりますので、韓国では9割の方がオルレを認知されていると現地でお伺いいたしました。  このコスト面に関してなんですが、九州オルレでは、九州観光推進機構に年間100万円のロイヤリティーを払ってコースを開設しているわけですが、1市町としては、年間40万円を九州観光推進機構に支払っています。立ち上げ時には、オープニングイベントですとか、カンセやリボンの購入代等も必要になってきますが、それ以降に関しては、ランニングコストとして、コースの整備代ですとか、あと済州オルレウオーキングフェスティバル、こういったものに参加するイベント参加費用。あと武雄市では、その負担金の40万円を含めてこの227万円ほどがかかっているとお伺いいたしました。  観光庁から発表されております訪日外国人消費動向調査によりますと、訪日韓国人の旅行中の支出というのは、6万1,569円だそうで、1泊当たり1万3,629円です。また、武雄市で現地での1人1回当たりの消費額としては、宿泊が1万6,843円と聞いておりますが、低いほうで計算して、一般的なこの1万3,629円で計算しましたところ、武雄市の初年度の韓国人訪問者数は、2,760人ですので、3,761万6,040円となり、2016年度で考えますと、1万2,300人ですので、1億6,763万6,700円となります。また、武雄市では、近隣に嬉野温泉ですとか、あと福岡が近いということもあって、日帰りの観光客も多いようですが、武雄市の1人当たりの日帰り観光客の消費額が4,336円だそうです。その額で計算をしても、初年度は1,196万円、2016年度は5,333万円となりまして、かかるコストよりも経済効果のほうが実に大きいと私は考えております。  また、平成27年度推計の国籍、地域別、都道府県別訪問率で分析しますと、訪日外国人全体では、1位が東京、2位が大阪、3位が千葉、4位が京都となっておりまして、関西が大阪、京都と2県入っており、人気です。また、韓国人の訪問都道府県別で見ますと、1位が大阪、2位が福岡、3位が東京、4位が京都となっております。このことから鑑みましても、大阪、京都に近い篠山市は、九州よりもさらにオルレを導入することで恩恵があると思います。  また、先ほど具体的な条件についても触れたんですが、済州のオルレ協会や武雄、唐津市でも御説明やパンフレットをいただいたんですが、途中リタイアしても、交通機関が利用できることが条件とは上がっておりませんでした。済州では万が一の場合は、済州オルレコールセンターに御連絡くださいとされております。  また、アスファルトの道は足に負担がかかるから5割までの規制があるという部分に関しましても、済州では歩きづらい道に関しましては、わらなどを敷いて、人工的な歩きやすい道を造成されておりました。ここ篠山市においては、9割がアスファルトの道ではございますが、その道の上にわらを敷いて歩きやすい道をつくるということも可能ではないかと考えております。  また、年齢も年配者の方も女性も子どもも楽しく歩くコンセプトということから、オルレ協会のアン事務局長は、登山道は基本的には避けてくださいというお話でしたけれども、九州オルレで武雄市のコースを歩いた際は、傾斜が40度ほどのきつい登山の道もございました。また、九州オルレでは、初級・中級・上級と自分に合ったコース選定ができるようになっております。このようなことからもコースコンセプトに合わなければ済州島から再度コースの選定に対してアドバイスもあるそうですし、探索隊という方々が来て、実際に道を探しますので、そこは御安心くださいというお話もございました。  コースの距離に関してなんですが、済州オルレでは、21コースあるうちの1コース、具体的には10の1というコースでは5キロのどんな方でも歩ける優しいコースも設けられておりましたし、唐津市においてもパンフレットにはテーマで「プチ歩き」と題されて、11キロなんて歩けない、唐津は歴史・文化・自然を楽しめるコースです。テーマ別だと、3、4キロ、初めてオルレにトライする方にもぴったりのコースですと、パンフレットに記載もあり、誰もが楽しめる柔軟な工夫も凝らされています。  このように課題よりも経済効果、インバウンドが進むと考えておりますが、市長はいかがお考えでしょうか。 ○議長(渡辺拓道君)  堀井農都創造部長。 ○農都創造部長(堀井宏之君)  農都創造部、堀井です。  吉田議員おっしゃっていただいているとおりですね、オルレのコンセプトについては、篠山にぴったりくるということについては、理解を申し上げます。ただ、先ほどもおっしゃいましたように、そういう土の道の比率でありますとか、モデルコースも御指摘をいただいたんですけれども、実際にこちらでも見てみますと、ほとんどが舗装されている道となっておりますので、なかなかそういう認定が難しいのではないかということも考えさせていただきました。また、基本的には、おっしゃるとおりオルレというのは、失礼しました。道から家まで続く路地というのがその韓国語の説明になっていますので、当然ほとんどが私有地ということになります。私の土地ということになりますので、歩いていただくとしても。そういうことを考えますと、なかなかその地域の中で話が盛り上がって、基本的には地域主導でそれを行政が支援していくというような形がよいのではないかということも思います。  市長申し上げましたように、今年度の方針として、篠山のロマン街道という取り組みを始めていきますので、その取り組みの中で一定、その条件のある、先ほど言われました十数キロ、あるいは4、5時間の距離の部分を逆に短く設定して、そういうなのをできるだけ、例えばまちづくり協議会さんとかでそういうルートをまた検討していただくとか、そういうことを相談をしていきながら、定着していく方向が見えれば、そういう形で市としても考えていければなという形で考えております。  以上です。 ○議長(渡辺拓道君)  吉田知代君。 ○10番(吉田知代君)  今、堀井部長から御説明いただきました、その丹波篠山ロマン街道ですね、私も資料を拝見させていただきまして、大変すばらしいコンセプトだなと。桜だったり、また歴史街道ということで、篠山市を横断する形のルートになっておりましたので、確かにそのオルレ同様ですね、有名な観光地だけじゃなくて、篠山市内全域を歩いていただける。全域の篠山市のよさ、自然景観、そして地元の人々の暮らしに触れていただけるという意味では、大変すばらしいと思いました。この丹波篠山ロマン街道をこれから進めていくということにしても、先ほどWi-Fiの環境設定であったりとか、あと稲山部長からも韓国のほうに今度丹波焼のほうでプロモーションで行かれるという話も聞きましたけれども、今後そのインバウンドを進めていく上で、このロマン街道だったり、ささやまさんぽ、この部分をさらにどのように展開していくのか、教えていただいてよろしいでしょうか。 ○議長(渡辺拓道君)  堀井農都創造部長。 ○農都創造部長(堀井宏之君)  農都創造部、堀井です。  先ほど吉田議員、丁寧に情報を教えていただいたんですが、私も手元に平成29年1月から12月の外国人観光客の宿泊人数を持っておりまして、おっしゃるとおり、トップが中国、その次が台湾、3番目が韓国と。ただ伸び率としては韓国が対前年比41%増ということで、非常にふえております。国別でいいますと、アジアが全体の73%、欧米が13%ということです。ですので、こちらの思いとしては、その韓国に特化するということではなくて、できるだけその欧米系、それからアジア系の方の観光客を誘致したいということで、先ほど申し上げましたように、コンシェルジュさんなどにいろんなアドバイスをいただきながら、まずはPRなりおもてなしのその体制を整えていきたいと思っております。  あわせまして、ホームページについても、本格的に動き出しましたのは昨年の10月からになりますけれども、「MATCHA」というホームページを活用しまして、PRをしておりますので、その中でアクセス数も1日最高260人ぐらいまでふえてきております。今回のアクセスの状況でいきますと、タイ、それからアメリカ、台湾などが篠山市に対するホームページのアクセスとしては多いという状況ですので、そういった状況も見ながら、方向づけをして、さらに一層インバウンドに向けては取り組んでいきたいと考えております。 ○議長(渡辺拓道君)  吉田知代君。
    ○10番(吉田知代君)  私も韓国だけに特化しようと思っているわけではなく、例えば、今回は済州オルレを篠山でもと申し上げましたけれども、国際交流が大切だと思うんですね。その篠山がまず関西の拠点となって、第1号となってここから発信していく。そして、大阪や京都に近い地理的なもの、そしてそれをうまく連動させて、この篠山から関西オルレを発祥していく、関西オルレじゃなくてもいいんですが。そういった立ち上げをしていくことが、まずそのインバウンドを進めていく上で大切なのではないかなと思っております。  訪日外国人の消費動向調査によりますと、日本に来る方の38.4%が初めての方、2回以上というのが61.6%となっておりまして、リピーターは、次回訪問したい行動として、四季の体感や自然体験ツアー、農漁村体験、温泉、食となっております。こういった体験ですね、物消費から事消費に変わってきている部分というのが、篠山のその魅力を私は最大限に生かせるものだと思っております。  また、訪日外国人の意向調査では、日本の地方の観光地へ訪問意向したいという意欲があるそうです。ここでいう地方観光というのは、首都圏や都市部から離れた地域のことを指しているんですが、ぜひ旅行したい、機会があれば旅行したいという方は全体の9割にのぼったそうです。ですが、ではじゃあ地方観光をしたい場所はといいますと、実際は名前が上がるのはやはり有名な観光地であったということで、情報ですね、地方の情報というのが外国人の方には行き渡っていない傾向が見られるということでした。その具体的な地名との連想を強く持ってもらうということが今後の課題だと思っております。  また、個人旅行というのが6割を占めているインバウンド市場においては、旅行のその情報源として圧倒的にスマートフォンから情報を入手しているということですので、先ほどホームページに260人のアクセスがあったということですが、お友達や知人のSNSの投稿から行き先を決めるという声が大変多くあったということですので、こういった情報を発信してもらうという形をとっていくには、やはり篠山に来ていただくということが一番ですので、その部分をぜひとも力を入れて進めていただけたらと思っております。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  いろいろ御提案をいただきまして、オルレそのものに加盟してどうするかどうかはそれも検討しなければいけませんし、御提案いただきました、こういったコースはこれからの篠山の観光にも生かせると思いますので、きょうの御提案を検討して生かせていただきたいと思います。 ○議長(渡辺拓道君)  吉田知代君の質問は終わりました。  この後、休憩を入れさせていただきますが、本日の会議時間は、議事の都合によって、あらかじめ延長します。  ここで、暫時休憩をいたします。再開は4時50分といたします。               午後 4時38分  休憩               午後 4時50分  再開 ○議長(渡辺拓道君)  休憩前に引き続き、会議を開きます。  通告2番、安井博幸君の発言を許可します。 ○14番(安井博幸君)(登壇)  議席番号14番、安井博幸です。議長の許可を得ましたので、通告書に従い、一般質問をいたします。  1つ目の質問は、JR篠山口駅と周辺への提言です。  JR篠山口駅は篠山の玄関口と言われており、観光客だけでなく、市民の通勤・通学の発着点として市の最も重要な施設の1つと言える。JR篠山口駅までの複線電化が行われ、現在の橋上駅となったのは、21年前の1997年であった。その当時は篠山市が誕生する前の多紀郡であったが、旧町が資金を分担し、橋上駅の通路・階段や東口及び西口の整備に50億円余りもの巨費が投入された。1年半前には、駅の構内に「神戸大学・篠山市農村イノベーションラボ」もオープンし、意欲ある起業家たちの拠点として機能していると感じる。私も昨年、駅ラボの2期生として、「地域に根差したツアー」のあり方について若い方々と机を並べて学んだ。優秀な市職員の育成のためにも、今後も駅ラボを市職員の研修先として、さらに多数の職員研修に利用されるべき施設だと考えるが、市長の見解をお尋ねする。  私は週に2回のペースでJR篠山口駅に出かけ、駅周辺の清掃とすれ違う人と「おはようございます」の挨拶を始めて、2年近く経過した。この駅周辺は、2年前に路上喫煙禁止区域に指定されているが、私は、毎回20から30本の吸い殻に加え、空き缶やペットボトルなどのごみを回収している。この駅の現場へ出かけることで、駅を支える橋柱の腐食、エレベーターの老朽化、駅外のトイレの状況、そして人や車の流れを知ることができた。  東口の階段下で掃除をしていたとき、「駅へ早く着き過ぎたのですが、このあたりに喫茶店はありませんか」と問われ、「残念ながら、何もありません」と私は答えざるを得なかった。県の統計書にはJR全駅の1日の乗客数が記載されているが、宝塚3.3万人、三田1.8万人、新三田1.5万人、相野3,591人、古市202人、柏原825人である。市の統計書に1日当たり篠山口駅の乗客数が記載されているが、2005年の4,141人に比べ、2015年には3,580人へと減少している。ただし減ったのは定期券のほうで、普通客のほうはずっと1,200人台である。篠山市の人口重心が西に移っているにもかかわらず、乗客数が減っているのはなぜか。今後の見通しはどうなのか、疑問が湧く。とにかく駅前に公共施設1つとないのが問題だ。公共投資が民間駐車場に吸い取られているのは大失敗ではないのか。  当初予算では、観光案内所の周辺を改修し、10月に「丹波篠山観光ステーション」をオープンさせるとのことだが、その一角に喫茶コーナーのようなものを設けるべきではないかと思うが、市長の見解をお尋ねする。  また、橋上の自由通路の改札口前で、何人かの方が待ち合わせをされている光景を毎回のように見かける。東大の堀 繁先生の景観に関する講演会でも、観光客の休息のためのベンチの重要性が指摘されていた。改札前の通路の壁際に、ベンチを用意すべきだろう。市の地域整備課の担当者にその旨を申し入れたことがあるが、ここは市の管理する通路であり、通行の妨げとなるベンチを置くことに難色を示された。しかし、篠山市役所前の堀端の歩道にもベンチが設置されている。ゆえに改札前にベンチを設けることは利用者の視点に立てば問題ないはずだ。昨年末には、市の管理する東西の駅下の多目的トイレがオストメイト対応に改修された。これは一歩前進したとは思うが、それぞれの便器は従来のままで、便座は冷たいままであり、これでは一般の利用者にとってトイレの快適性、利便性が向上したとは言えない。利用者の視点でのさらなる改修をお願いする。  この駅の東西のエレベーターも老朽化が進んでいる。特に、西口のエレベーターの床はでこぼこに変形しており、早急に改修すべきと思われる。橋上駅を支える太い円柱の柱の根元の腐食は、1年半前に私が一般質問で指摘したことにより、昨年、検査が行われ、本年度に対策工事がされるとのことである。構造物の老朽化は、早目に対処することで維持管理費を大きく抑制できるのは自明の理である。市の将来の財政負担を削減するためにも、これだけでなく市の管理する構造物の点検と早目の対策をお願いしたい。  東西の駅前ロータリーは、バスとタクシーの停車レーンしかなく、多くの人が利用するマイカーでの送迎に対応していない。ちなみにJRの新三田駅には、マイカーの送迎レーンが設けられている。マイカーでの送迎を考慮して、ロータリーが多くの人々に利用しやすいよう、白線の引き直しをされたい。また、東口の駅前ロータリーには、身障者用の停車スペースがないので設けるべきではないか。  駅周辺では、東口から弁天街道の丹南弁天3差路の3方信号の箇所が通勤時の交通のネックになっている。その付近の拡幅と右折レーンを設け、信号を改修すれば、交通の流れも大幅に改善すると思われる。昨年に開通した市道大沢新一栗栖野線を延長し、トンネルか掘割りで丹南篠山口インターチェンジまでの延長工事には約30億円もの巨額の費用が必要であり、実現が難しいのであれば、既存の交差点の渋滞箇所の解消を図るというのが、次善の策であり、それを講ずるべきだと思う。  駅の市営駐輪場の利用料金は1回200円だが、近隣他市の駅駐輪場と比べても割高だ。駅周辺の駐車場では、値下げラッシュで、1日200円のところまで出現した。民間の駅周辺における駐輪場の利用料金は月額で2,000円だから、1日当たりにすれば100円ほどだ。四輪に比べてはるかに狭いスペースの市営駐輪場の利用料は割高だと思う。駅へのアクセス手段として自転車やバイクの利用を推進するためにも、駅の市営駐輪場の値下げを検討されたい。  JR篠山口駅とその周辺は、官民共同でよりよい篠山の玄関口としてふさわしくすべきだ。駅利用者の利便性を最優先にして改修に当たっていただきたいと思うので、市長の見解をお尋ねする。  次に2つ目、市名変更の必要十分条件について市長の見解をお尋ねします。  篠山市の市名を変更する場合、法的には、市名変更の議案が市議会に上程され、本会議で可決されることが必要条件と考えられる。しかし、それで大多数の市民が納得するだろうか。なぜなら、2016年4月に行われた篠山市議会議員選挙では、私も含め候補者の誰一人として市名変更問題について争点にしていなかった。さらに、2015年2月の篠山市長選挙は、無投票であった。市名変更問題について、篠山市の有権者が、一度も意思表示をする機会が与えられずに市名変更をすることは、大いに問題があると私は考える。  多数決には勝者と敗者が生まれる。物事を理に沿っておさめるためには、多数決しかないのではないか。なぜなら、敗者も、「賛成する人が多いなら仕方ない」と考えるからである。つまり、篠山市民の有権者による多数決は、「公平感の高い選定方法である」と言える。私は、市名変更に大義はなく、その必要性も感じていないが、篠山市民の有権者による多数決には、粛々と従うつもりだ。市名変更の議論においては、大多数の市民の納得が得られるようしっかりと民意を確認することが重要だと私は考えるが、市長の見解をお尋ねする。  次に、市の広報紙「丹波篠山」2018年1月号の記事について取り上げる。  1)、市民の会による8,439名分の賛成署名は、住民投票を求めるような正式な署名活動でないために、選挙管理委員会による有効署名数の確認作業が行われてはいない。それゆえこの数字を市広報の見出しとして大きく扱うのはいかがなものか。私は、署名としての要件を満たしているものがどの程度あるかの確認作業を行った。ちなみに正式にカウントされる署名とは、住所及び氏名を自署することが原則である。自署できない特段の理由があり、氏名を他人がかわって書いたり、ゴム印や印刷等で記載したものの場合は、押印が必要である。住所が同じで家族の構成員の署名がされている場合において、家族全員の筆跡が同じで、本人以外は代筆と思われる署名が数多く見受けられる。その場合、住所の記載は同じを意味する「点々」が使われ、要件を満たしていない場合も見受けられた。篠山市民ではない市外在住者の署名も含まれていた。私は提出された署名を全部確認したのではないが、要望自身を否定するものではないが、取り扱いのありようを市が正しく示さず、この署名数である8,439名を市の広報紙「丹波篠山」1月号で大きく取り上げたのは、市民への公正な情報提供とは言えないのではないか。  2)、市の広報紙「丹波篠山」1月号で篠山市観光協会による観光客アンケートで、「丹波篠山=篠山」と認識している人が17%しかいないと報じられた。これは、10月に開かれた「丹波篠山味まつり」の来場者を対象とし、1,872名の協力を得て実施された。来場者であるからには、自分が、今どこにいるのかは全員がわかっているはずである。「丹波篠山」を「丹波市と篠山市」のことだと多くの方が思っているとしても、お隣の自治体が丹波市と名乗っている限り、篠山の頭に旧国名を冠しても、その間違いや混乱は解消しないのは明白である。自分が観光旅行に行った場合に置きかえると、その目的地がどこの自治体に属しているかなどという問題は、さして重要ではない。丹波篠山が篠山だと認識している人が17%に過ぎなくとも、現に、その会場へ迷わずに来られているのが事実だから、ありがたいと思うべきだろう。「丹波篠山=篠山」と認識している人が17%しかいないので、市名を丹波篠山市にしなきゃいけないというのは、私には理解できない。むしろ、市名変更をすれば、現在のカーナビゲーションシステムでは目的地が出てこず、観光客に迷惑をかけることになるのではないか。  3)、産地表示で「丹波篠山産」使えなくなってきていますとの、同じく市の広報紙の内容は、農業者や観光業者を不安に落とすものと言えるのではないか。市の「丹波篠山」1月号で市名変更ありきの3つの論点は、市の広報紙が市民に公平な情報提供しているとは言えないと私は考える。  昨年6月議会での一般質問で、私は、市の広報紙に公平な情報提供を求めたが、馬耳東風で対処されていると感じている。それでも酒井市長は、市の広報紙「丹波篠山」が市名変更のメリットとデメリットについて市民に公平な情報提供をしていると考えておられるのか、お尋ねする。  「政治というものは、ここを右折禁止と決めることで、それを守り守らせるのが行政の仕事なんだ。ちっともわかっとらん」、これは吉田元首相の懐刀と言われ、私が尊敬する白洲次郎氏の言葉である。産地表示は県の指導で「兵庫県篠山市産」となっているが、農産物の表書きの「丹波篠山産」をこれまでどおり表示できるようにするのが、政治家たるものの仕事だ。県の出先の行政職員の発言を自分の都合のよいように解釈して、市民に伝え、不安をあおることではない。今後も表面に「丹波篠山産」が使えることは、消費者庁で確認されている。県が消費者庁の見解と異なる指導をすることはあり得ず、選挙で選ばれた政治家は、このような問題を解決するように働きかけるべきだろう。政治家がすべきことは、これからも表面に「丹波篠山産」が使い続けられるようにすることだと思うが、市長の見解をお尋ねする。  以上で、登壇しての質問を終わります。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)(登壇)  それでは、まず安井議員の1点目についてです。  駅ラボを市職員の研修先として位置づけるべきではないかということですが、平成28年10月に開設しました「神戸大学・篠山市農村イノベーションラボ」では、丹波篠山を舞台とした新しい仕事や価値の創造に向け、農村で起業を目指す人々の学習・支援・交流事業を展開しています。その大きな取り組みが「篠山イノベーターズスクール」です。平成29年度からは、篠山市における人材育成の新たな取り組みとして、市職員2名を派遣をしています。他の受講生とともに、地域の資源を生かしたビジネスの可能性について研究を行い、起業・継業のノウハウや理論・知識を学んできました。  イノベーターズスクールは、地域の創造的発展につながる研究と、新たな人材ネットワークづくりに大きな効果があると考えていますので、平成30年度においても引き続き2名の職員を派遣することとしています。  次に、篠山口駅西口の観光案内所周辺の整備についてです。  「丹波篠山観光ステーション(仮称)」として、この10月に開設を予定をしています。観光ステーションが担う業務としては、これまでから丹波篠山観光協会に委託している観光案内所業務やレンタサイクル業務に加えて、市直営でのプロモーション事業や旅行業者などに対する旅行プランの提案、個人旅行者に対する旅行相談、提案、駅レンタカー事業などを予定しているところです。御提案は、観光ステーションの一角に喫茶コーナーを設けるべきではないかとのことですが、観光案内所には土産物のコーナーもあり、改修予定のエレベーター周りもストックヤードやツアーデスクなどの設置を考えていますので、スペース的には喫茶コーナーを設置することが難しいと考えています。  なお、御質問の中で、「とにかく駅前に公共施設1つないのが問題だ。公共投資が民間駐車場に吸い取られているのは大失敗ではないのか」との発言がありましたが、長年の悲願でありました複線化の実現に向けて、篠山口駅周辺整備に旧4町が力を合わせ、特に、大沢地域の地権者の皆さんは、平均27%ものみずからの土地を拠出して、行政と一体となって取り組まれた土地区画整理事業に対し、少し失礼ではないかと指摘をしておきます。  次に、3点目の御質問のうち、まずJR篠山口駅自由通路の改札口の前にベンチを設置することについては、現在、改札口付近には6人程度が座れるベンチを設置した待合室があり、乗降客などが利用されています。また、改札口の前の通路でも乗客同士や出迎えの方々が待ち合わせをされています。自由通路内のベンチについては、西口エレベーターの周りに3基設置しているものの、余り利用されていない状況です。ちょっとした休憩や観光客へのおもてなし、高齢者などへの配慮としてベンチの設置は有効であると考えますが、乗降客で込み合う時間帯には通行の妨げにもなることもありますので、使いやすく利便性のよい場所の選定など、検討したいと考えます。  次に、駅前広場公衆トイレの多目的トイレの表示とさらなる改修については、本年度において「車椅子使用者用トイレ」を、身体に障がいのある方だけでなく、子ども連れの方、高齢者の方、どうしても和式トイレを使用したくない方なども気軽に使用できるよう、ベビーチェアやオストメイト対応設備などを備えた「多目的トイレ」への改修を行い、誰もが気兼ねなく使えるような表示板を設置したところです。また、洋式便器へのさらなる改修については、午前中にも答弁しましたとおり、老朽化によって機器の取りかえ等が必要な場合には、便器の洋式化を図るなど、誰もが使いやすい公衆トイレとなるように整備を行っていきます。  次に、西口エレベーターの老朽化に伴う床の改修については、平成31年度に東西エレベーター本体の制御盤等を含めた改修を計画しています。同時に昇降かごの床等の補修も行う予定としています。  次に、構造物の点検と早期の対策については、市の公共施設は、毎年6月の篠山市危機管理月間に、市の職員による一斉の安全点検を実施しています。点検結果に基づいて早期の修繕が必要な場合ついては予算確保を行い対応をしています。  東西ロータリーのマイカー送迎レーンと東口の障がい者用停車スペースの確保について、東西ロータリー内に一般車乗降場及び停車スペースはありませんが、マイカーで送迎される方々のモラルによって利用されている状況です。現在のロータリー内でレーン変更や乗降場等の設置は困難と考えます。また、東口の障がい者停車スペースの確保については、限られたスペースの中ですが、設置に向けて検討をしたいと考えます。  次に、「丹南弁天」交差点付近の拡幅、右折レーンの設置、信号の改修について、丹南弁天交差点は県道大沢新東吹線に市道大沢篠山口線が接続する道路で、平成23年度に歩行者の安全対策として、兵庫県により道路側溝のふた掛け整備が実施され、路肩の拡幅が行われました。これ以上の拡幅工事や右折レーンの設置については、兵庫県に確認したところ、弁天橋や交差点両側の道路敷地際に住宅があり、改良の計画はないとの回答を得ています。交差点の信号については、篠山警察署に確認をしたところ、右折車が反対方向からの直進車でふさがれることがないように、信号による制御がなされており、交差点の安全対策と渋滞緩和がなされているところです。  最後に、東西一時駐輪施設の料金値下げについては、平成9年に篠山口駅西自転車駐車場を開設し、定期駐車場の運営を開始して以降、平成17年1月には西口、平成25年7月には東口に一時駐車場を開設して運営を行っていきます。駐車料金の設定においては、駅周辺の個人自転車駐車場の運営に配慮した料金設定をしていきますので、今後、自転車駐車料金の動向を見ながら運営をし、検討をしていきたいと考えます。  以上です。 ○議長(渡辺拓道君)  安井博幸君。 ○14番(安井博幸君)  駅ラボへの市の職員、年間2名、市から派遣されているのは私も存じています。2名のほかにも市の補助を受けずに、私費で自発的に参加されている方も存じています。やはり2名という数は市の職員450人体制からすれば、私は少な過ぎるんじゃないかと思います。より多くの市民の方、要するに遠くまで研修に行かなくても、仕事帰りに勉強できるわけですから、そういう場所をより有効に活用していただきたいと思うわけですが、駅ラボへの市職員の研修の人数の増加について、もう一度見解をお尋ねします。 ○議長(渡辺拓道君)  梶村総務部長。 ○総務部長(梶村徳全君)  イノベーターズスクールへの派遣研修の市の考え方につきましては、先ほど市長が申し述べたとおりです。職員の研修につきましては、自主研修も含めて、いろんな研修を1年間プログラム組んでおりまして、それに対して、かなりの職員を研修派遣しているところです。その中でイノベーターズスクールへの派遣研修は2名ということで年間計画の中で取り組んでおりますので、そういう形で今後も進めていきたいと思います。  また、我々が考えておりますのは、職員が応募に従ってそういう研修を自主的に行うというのもいいんですが、それをいかに他の職員に還元して、そういう考え方を共有していくかというほうがより重要だというふうに考えておりまして、実を言いますと、この2月23日に研究成果を他の職員に還元するために、そういう学習会を実施いたしまして、若手職員を中心に約40名がイノベーションラボの中塚代表理事の講演でありますとか、また、29年度に派遣した職員2名の報告に耳を傾けたところでございます。中塚代表理事から今ある仕事を途切れぬことなく、維持するためのネットワークづくりが大切、市内外の資源を融合させることで、新たなビジネスプランが生まれるなど、イノベーションラボが目指しているところを御説明いただき、職員からは、「本当に起業を目指している人の熱意や考えを目の当たりにすることができた」「きっかけがあれば必ず地域が動き出すことを実感した」といったような気づきや発見につながったという声がありまして、そういうものを他の若手職員にもそういう報告の中で意識を共有していくことが重要であるというふうに考えているところです。  以上です。 ○議長(渡辺拓道君)  安井博幸君。 ○14番(安井博幸君)  よくわかりました。次に、次の点に移ります。篠山城下周辺及び篠山口駅周辺は路上喫煙禁止区域と、2年ほど前に指定されているわけなんですけれども、いまだに余り大幅に減ったという私は実感を感じていないんです。例えば、犯罪防止、及びその同じ人が毎回捨てているんじゃないかという気もしますので、その辺も含めて、防犯カメラの設置を駅に設けたらどうかと思うのですが、その辺の市当局の見解をお尋ねいたします。 ○議長(渡辺拓道君)  横山まちづくり部長。 ○まちづくり部長(横山 実君)  まちづくり部長の横山です。  通告にはありませんでしたけれども、駅での防犯カメラについては、30年度において、東、西両口に防犯上の観点から警察とも協議しまして、設置することとしております。  以上です。 ○議長(渡辺拓道君)  安井博幸君。 ○14番(安井博幸君)  ぜひその辺の実施をしていただいて、防犯及びポイ捨ての抑止といいますか、減少となるように効果のあることを期待しております。  次に、駅のトイレなんですけれども、昨年暮れにオストメイト対応、オストメイトとは、腹部へ人工肛門や人工膀胱の排せつ口を増設した人のことで、全国に20から30万人ほどいらっしゃると言われております。今回、駅下の東西の多目的トイレがオストメイト対応にリニューアルされたということは私も現場を見て確認しました。しかし、便座はそのままなんです。各家庭で一般的に使われているような温水洗浄便座ではなく、暖房便座さえありません。冬の時期にこの冷たい便座では心臓にも悪いと思うんですけれども、市の公共施設の洋式の便座は、温水洗浄便座が無理なら、せめて中央図書館にあるような暖房便座に変えるべきじゃないかと思うんですけれども、さらなる改修をしていただくときに、その便器の改修もぜひお願いしたいと思いますが、その辺の見解はいかがでしょうか。 ○議長(渡辺拓道君)  横山まちづくり部長。 ○まちづくり部長(横山 実君)  まちづくり部長の横山です。  私どもで管理しております都市施設の公共トイレに限って申しさせていただきますと、屋外に設置している物が多数ございますので、そういった不特定多数のことが多く、利用される部分については、やはり慎重に検討していかなくてはならないとは考えております。ただし、日本全国的にそういった温水便座つきのトイレ、利便性の高いトイレの設置は相当進んでいるものとは認識をしておりますので、今後、機器の故障等で交換が必要な場合には、そういったところについても検討した上で進めてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(渡辺拓道君)  安井博幸君。 ○14番(安井博幸君)  現在の便座は何もないただのプラスチックの塊ですから、故障などするわけがないんです。ですから、せめて温かい便座にされるということは、市としてはできないのか、する気はないのか、その辺のところをお聞かせください。 ○議長(渡辺拓道君)  横山まちづくり部長。 ○まちづくり部長(横山 実君)  それについては、やはり施政方針に明確に記載させていただいておりましたり、きょうの午前中からの質問にお答えさせていただいておりますとおり、機器の故障等で交換が必要な場合に限っては、そういったものに新しいですね、利便性の高いものへの交換も検討していきたいというふうに考えます。ただ、現在今すぐに交換をしなければならないというふうには考えておりません。  以上です。 ○議長(渡辺拓道君)  安井博幸君。 ○14番(安井博幸君)  ちょっと余りにもしゃくし定規な答弁であきれておるんですけれども、利用者の立場に立って公共トイレをしていただくように、重ねてお願い申し上げます。  次に、篠山口の玄関口であります、弁天丹南の3差路の改修の件なんですけれども、先日、県の丹波土木の方とお話ししましたら、丹波土木の立場からすれば、大沢新栗栖線の延長のトンネルを市があけるかもしれないから、そのときは3差路付近は交通量が減るからという気持ちを持っておられるので、全くそういう計画を立てておられないということがわかりました。しかし、現実問題として、篠山市の財政なりを考えますと、トンネルをあけて、インターまでそのつなぐというのが非現実的なもんですから、もうできないならできないで早急に、早い時点で諦めてより費用が少なくて、効果の高い方式、方法を考えるというのが政治家としての仕事じゃないでしょうか。そのあたりについての市長の見解をお尋ねします。 ○議長(渡辺拓道君)  平野副市長。 ○副市長(平野 斉君)  この件については、先ほど市長が答弁させていただいたように、市としてもこの説明について、兵庫県の見解を確認したところでありまして、今の安井議員がおっしゃるその丹波土木事務所の見解はちょっと私どもと違っておりますから、またその辺については、その状況をまた確認させていただきたいと思います。 ○議長(渡辺拓道君)  安井博幸君。 ○14番(安井博幸君)  わかりました。ぜひそのあたりを確認して、市民の利便性を向上させるためには何がよいかという観点から、実現可能な計画を実施していただけるようにお願いいたします。  それと駅周辺の整備で、30年度の施政方針にありましたレンタカーの誘致ということがありましたが、それは以前、私が質問したJRレンタカーのことでしょうか。それともそれ以外の民間のレンタカー会社のことでしょうか、そのあたり教えていただければと思います。 ○議長(渡辺拓道君)  安井議員、通告外のことですね。  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  安井議員がトイレは温水にしなさいと言いながら、健全財政をしなさいと、こうおっしゃることが私はもう一つ何かね、きちんと理解ができないところがあるんです。それはトイレを全部直して、全部温かい便器にすれば、それにこしたことはありません。しかし、篠山市も観光客用のトイレとか、順次整備をしていっておるわけです。自分の言うことだけ全部やれやれと。それで健全財政せよと言うても、それは無理がありますから、私のほうはそういったことで着実に必要なものについてやっていきたいと思います。  それから道路の交差点の改良についてもしかりです。ここで安井さんが何ぼ一所懸命力強くそれが政治家の仕事だとおっしゃっても、交差点の改良なんていうのはそうたやすくできる物ではありません。地域の要望が起こり、何度も何度も土木事務所に要望し、プログラムにのせていただき、そういったみんなの取り組みが必要でやっと実現していくんです。そういったことも踏めて、今の状況はどうなのか。私のほうは信号で何とかなっていると考えていますけれども、御指摘がありましたので、重ねて調べますけれども、政治家だったらどうかというようなことではなしに、道路というのはそういう粘り強い地域挙げての取り組みで初めて実現するものだということを何とぞ御理解をいただきたいと思います。 ○議長(渡辺拓道君)  安井博幸君。 ○14番(安井博幸君)  そのあたりは理解しているつもりです。失礼な点がありましたことはおわびいたします。  先ほど関連質問したことで、もし答えれるのであれば、ちょっと教えていただきたいと思いました。駅に関することですので。 ○議長(渡辺拓道君)  堀井農都創造部長。 ○農都創造部長(堀井宏之君)  農都創造部、堀井です。  今回駅レンタカーにつきましては、観光案内所とも協議をしてきましたけれども、先ほど市長が申し上げました10月に整備をする観光ステーションの中で事務を取り扱う予定です。相手方については、今のところそのJRの駅レンタカーでいかせていただくという予定で、話を進めさせていただいております。 ○議長(渡辺拓道君)(登壇)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  次に、安井議員の2点目の市名変更についてです。  市名変更については、午前中からも答弁をしていますとおり、近く篠山市における職員プロジェクトや調査会社の調査結果が示され、また議会の皆さんにおかれても、一定の取りまとめを発表されるというふうにお聞きしておりますので、こういったことを市民にお示しして、また議論を重ねていきたいと考えています。  できるだけ速やかに解決を図れるように、しかし、十分なやっぱり市民の議論と理解が必要であるというふうに考えておりますので、これは篠山市にとって、これから先に篠山市が進むために解決しなければ大きな課題として市長として、努力を尽くしていきたいと考えています。  市の広報紙については、特にこの市名問題について、市民の皆さんに係る重要な課題であって、説明や情報提供が十分できていない、こういったことも指摘されたりしましたので、鋭意情報提供に努めているところです。平成29年6月号で、商工会などの要望があったことをお知らせし、その後、8月号、10月号、11月号、本年1月号で、その後の動きをお知らせしています。御指摘の1月号の記事については、篠山市の市名を「丹波篠山市」に変更するように求める市民の会からの署名が提出されたことについて、その事実をお伝えしたものです。その後、署名については、2月8日、3月9日にも追加提出があり、今月末にもさらに提出が予定されているということですので、これらも含めて、奥土居議員からの質問がありました重複がないかなどを調査しているところで、これについては、誤解のないように市民の皆さんにまたお示しをしなければならないのではないかと考えています。  また、丹波篠山観光協会が行ったアンケートの調査は、味まつりの来場者の生の声を今後の観光振興に生かすために行われたもので、その結果を事実としてお伝えをしたものです。  また、産地表示に関する兵庫県の見解については、12月6日、県の説明を受けて、その見解をそのままお伝えしたもので、新聞の記事にも同様の記事が報道されています。  最後に、「丹波篠山産」が使い続けられるようにするのが政治家のすべきことであるということについてです。  食品表示法における産地表示は、消費者が食品の内容や、どこで生産されたか、とれたか、こういったことを正しく理解し、選択をする、その機会を与える重要な情報源で、消費者の立場から定められた法律です。したがって、産地表示について、消費者が誤認するおそれがあると言われたら、幾ら篠山市が行政としてこれをお願いをしたとしても、聞き入れられる筋合いのものではありません。社会の状況や市民の意見に謙虚に耳を傾け、法律を正しく解釈することこそ、政治家のすべきことと考えます。
    ○議長(渡辺拓道君)  安井博幸君。 ○14番(安井博幸君)  篠山市観光協会からのアンケートに関しまして、17%しか丹波篠山が篠山市と理解されていないという結果、それをもとに丹波篠山というものに対する篠山市を丹波篠山と思ってもらえないということから、使えなくなるんじゃないかというふうな議論になっていると思うんですけれども、ただ、私はこのアンケートの設問のやり方に疑問を持ちました。実際自分が観光協会へ行ってアンケートを見たわけですし、そのアンケートというのは、やはり統計学の専門家なりのアドバイスを得てしないと、正確な結果というのは得られないと思います。聞くところによると、そういうアドバイスを得ずにされた結果であり、正解である丹波篠山が篠山市であるという答えが4番目、一番最後に書かれている。かなり作為を感じるわけです。 ○議長(渡辺拓道君)  安井議員、広報紙のことについての通告なんですけれども、それに関しまして、今、観光協会のアンケートのことについて言及するのは、それにもうどうしても必要でしょうか。 ○14番(安井博幸君)  必要です。 ○議長(渡辺拓道君)  じゃあ、許可します。 ○14番(安井博幸君)  ですから、そういう専門家の助言を得て行われたアンケートでないアンケートの結果は、あくまでも参考程度にすべきですのに、それを大きな見出しとして広報紙に発表するということが、正確な情報提供になるのかと尋ねたいわけです。やはりその数字がひとり歩きをして、17%しか篠山市を丹波篠山と認識してもらえないということから、産地表示ができなくなるんじゃないかという、そういうことになるわけです。だから、やはりきちんとしたアンケートなりが必要なわけであって、そう思われないアンケートの結果を市の広報が発表する、それを取り上げるということに対して、私はやはり裏をとるなり、検証するという視点が必要ではないかと思います。その辺について、見解をお尋ねします。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  これは丹波篠山観光協会という、篠山市において観光に携わっている多くの方、篠山市の一番大切な観光に携わっている皆さんが行われたという、本当に信用できる団体がとられた1つの結果を参考として情報提供したものです。むしろ安井議員のそのような発言は、観光協会の皆さんからすると、観光協会を侮蔑、侮辱、愚弄する行為である。観光協会の皆さんは何もそれによって営利、直接に利益を得ようとされたわけではありません。観光関連に従事する私たち会員それぞれが味まつりの期間という超繁忙期にかかわらず、汗水を流して調査活動を行い、そのほかにも丹波焼の窯元や丹波篠山茶の生産者など、多くの皆さん方の協力もいただいてした、その調査の結果をそのような言葉で侮蔑されるのは、あいた口がふさがらない、残念仕方がないということです。  この設問の設定が作為的で信憑性が疑われるとおっしゃっておりますけれども、それは観光協会の皆さんからすると、全く理解ができない。四者択一の順番が逆であれば、結果が違ったとでも言いたいのでしょうか。自身では何もすることなく、偏った指摘ばかりをされる方の意見のほうが信憑性を疑われるのではないでしょうか。「正解回答が17%という低さであったことは、私たちにとっても驚く結果でした。この結果を真に受けとめてともに今後に生かしていくことが、私たちの使命であると思っています」、観光協会はそのようにおっしゃっております。 ○議長(渡辺拓道君)  安井博幸君。 ○14番(安井博幸君)  私は観光協会の努力に対しては敬意を表しています。アンケートというものは、統計学なりの専門家の助言を得て設問なりをするべきものだと申しているだけです。その点を誤解なきようお願いいたします。 ○議長(渡辺拓道君)  質問は。  安井博幸君。 ○14番(安井博幸君)  午前中質問で清新の会の奥土居議員に対しまして、奥土居議員は、市長選挙で市名変更の是非を問うべきだとおっしゃいました。私は市長の考えのほうに賛同いたします。市長というのは、篠山丸という船の船長ですから、市名変更という1つの争点だけで市民が市長を選ぶというのは私は不適切だろうと思います。できれば、市長選挙なりと同時に住民投票なりを実施して、市長とは分けて、市名変更の是非を市民に問うのが筋ではないかと思います。そうすれば、市長選挙と市名変更に関する住民投票というのを同時にすることによって、投票率も上がるでしょうし、市民の関心もより高まる、そして市長そのものは、より施政全体を見る方が選ばれることになるのではないかと思います。その辺についての市長の見解をお尋ねします。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  これも午前中に答弁したとおりですけれども、どうしても市民の意見がいろんな資料を示して議論をしても二分したままであって、なかなかいずれかにまとまらないというときには、それは選挙であったり、住民投票であったりという解決もやむないということも思います。しかし、安井議員は多数決であれば仕方がないと、今おっしゃいましたが、選挙であれ、住民投票であれ、その目的に従ってみんな争います。通ったほうはいいですけれども、通らなかったほうはどうなるか。あれがおかしかったんじゃないか、こうじゃなかったんじゃないか、やはりそこに争えば争うほど大きなしこりといったものが残るのではないかと。やはり市民の皆さんができるだけ多くの皆さんが賛同を得られるような、こういった努力をすべきではないかというふうに考えます。 ○議長(渡辺拓道君)  安井博幸君。 ○14番(安井博幸君)  ということは、市長は奥土居議員が午前中に言われた市長選挙の争点にすることには反対されたわけですけれども、それと別に住民投票をすることに対しては、どのように思われているのでしょうか。  私は、市長は住民投票もしない、選挙の争点もしない。じゃあ民意をどうやって知るんだ。討論会で民意がわかるのか。私はそのあたりを尋ねたいと思います。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  今も答弁したとおり、市民の声がどちらかいずれか非常にわかりにくい、もう分かれたままであるというのであれば、市長選挙、また住民投票という手段もそれは覚悟しなければいけないと思います。しかし、いろんな情報を提供して、それぞれ賛成、反対の今意見を持っている方、あるいはどちらかわからない方、そういった方がそれぞれの言い分に耳を傾けて、あるいは篠山市の今の状況に思いをいたして、自分には関係ないことであるということではなしに、篠山市の未来をみんなで考えたときに、一定の方向性が見出せて、それが多くの方が理解をしていただけるのであれば、市民の心を1つにして二分しないように解決できる、その方向をまず目指すべきではないかと考えます。 ○議長(渡辺拓道君)  安井博幸君。 ○14番(安井博幸君)  市長の答弁は、私にとってとても理念としてはわかるんですけれども、じゃあ具体的にどうされようとしているのかというのがとても見えにくいんです。市民を1つにまとめるというのはわかります。しかし、市民が何を望んでいるかというのを知るというのは、どうやって知ろうとされているのか。声の大きい団体の声を聞こうということなんですか。それとも例えば1億円の寄附がありました。市名変更のための財政負担が解決し、市名変更のハードルが下がったと考えておられるんでしょうか。それは僕は大きな間違いだと思います。市名変更の費用を負担してくれるスポンサーがつけば、市名変更ができるんだとなると、民主主義の原点である1人1票ではなくなってしまうんじゃないですか。それは我が国のあしき前例になると思うんですけれどもね、地方自治において。その辺の見解をお尋ねします。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  まず安井議員、私、何も答えていないのに、その1億円で決まるじゃないか、それはあしき前例になるとおっしゃいましたけれども、何も私、そんなこと言うていませんよ、一言も。1人で言うて1人で何か怒らないようにしていただきたいと思います。1億円で話が決まったわけでもありません。  しかし、今の状況は、商工会とか観光協会とか農業者とか、丹波篠山を未来に使いたい。今のままではえらいことだという方は早く変えてもらいたいとおっしゃるし、そういったことをふだん体験していない人は、何が必要があるんだと。反対だと。お金がかかるし、手間がかかるし、めんどくさいし。だから反対だ。しかし、そういう自分が経験したことに対して、賛成だ、反対だというこういったことではいけませんので、今、篠山市も議会の皆さんも検討して、いろんな根拠を示そうとしているわけです。これを示した上で、市民の皆さんがどう考えられるかですわ。私はね、そんな市民の皆さんはね、自分勝手な人ばかりじゃないと私は信じていますよ。私には関係ないから反対だ。私は何も不便を感じていないから四文字は反対だ。そんな方ばかりじゃありません。ないと私は思います。やっぱり今こそ未来を考えて、どうするかということをもう一度みんなで議論をしましょうと言うているんです。お金で決まるとも何も言うてません。 ○議長(渡辺拓道君)  安井博幸君。 ○14番(安井博幸君)  市長は先ほどそうおっしゃいましたけれども、1億円の寄附をもらった後の市長日記には、寄附をもらった喜びを表現されているように感じましたが、私の勘違いでしょうか。私は、それによって市長はそのようにハードルが下がって、これで市名変更がやりやすくなったと思われたんだろうと市長日記を読んで理解したところですが、市長はそうではなかったんでしょうか、その辺もう一度お願いします。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  1億円を寄附していただくことによって、実際市名変更が決まれば、そのお金を今使うことによって、篠山市に必要なお金はそれで賄えるということになりましたから、論点の1つがそれで、解消できつつあるというふうには考えます。しかし、言いましたように、市名の問題は何も今も残っているわけでして、それをどうするかということを議論しているわけで、何も1億円の寄附で物事が全て決まったわけでは何もありません。 ○議長(渡辺拓道君)  安井博幸君。 ○14番(安井博幸君)  そもそも市名変更する必然性に関してなんですけれども、日本に篠山という町はないんです。上に旧国名をつける必然性というのを私は感じません。それと名前というのは漢字二文字というのが非常に座りがよいと感じております。それは多くの都市が漢字二文字なんです。それは奈良時代からの好字二字令というのが影響かと思いますけれども、漢字二文字というのが使いやすい名前なんです。四文字の名前というのは、例えば、同じ地名で、高田という地名だったら、大和高田もあれば、新潟にも髙田もありましたら、豊後高田もありますし、陸前高田もあります。高田という地名は、上に旧国名をつけないと区別ができないから旧国名をつけるんです。篠山にはその必然性がないんです。必然性がないものを無理やり四文字という長ったらしい名前にする必要を感じないということに対して、市長は自分のまさに頑固者、理解のできない頑固者だというふうな言い方のように今されたように思います。私は必然性がないと感じています。そこら辺は市長との見解の相違かもしれませんが、そのあたりについて、市長の見解をお尋ねします。 ○議長(渡辺拓道君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  ですから、そういった必然、必要性があるかないか、どういった効果があるのかを今、市のほうでも調査をし、議会のほうでも調査をされているのではないですか。その話をもとの位置に戻して、もともと反対だとおっしゃったら、議論はできませんので、そういった調査に基づいて、もう一度冷静に議論をしましょうということなんです。安井議員におかれては、一個人じゃなくて、やっぱり市会議員さんですから、反対の方、賛成の方、いろんな声に耳を傾けて、やはり自分の意見を通すだけではなしに、そういったいろんなことに耳を傾けていただく必要があるのではないかというふうに希望します。 ○議長(渡辺拓道君)  安井博幸君。 ○14番(安井博幸君)  私は耳を傾けたことに対して、代議士として代弁しているつもりです。自分一人の意見を言っているつもりではございません。そのあたりは誤解されないようにお願いします。  市名変更について、私が一般質問するのは、昨年の3月議会より定例会ごとに5回連続となりました。これまでも酒井市長とは議論がかみ合わないと感じることが多々ありました。しかし、この市名変更問題の早期決着のためにも、市民の納得が得られるように市民の意思表示の場を設けていただきたいと思います。それは住民投票なり、全市民へのアンケートです。そして民意の確認に最大限配慮されて、希望して、私の一般質問を終了いたします。 ○議長(渡辺拓道君)  これで、安井博幸君の質問は終わります。  これで、本日の一般質問を終わります。  以上で、本日の日程は全部終了しました。  次の本会議は、あす15日午前9時30分から開議します。  本日は、これで散会します。  お疲れさまでした。               午後 5時45分  散会  地方自治法第123条第2項の規定により署名する。                        平成30年3月14日                        篠山市議会議長  渡 辺 拓 道                        篠山市議会議員  安 井 博 幸                        篠山市議会議員  園 田 依 子                        篠山市議会議員  小 畠 政 行...