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平成27年第100回定例会(第2号 5月18日)
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  1. 篠山市議会 2015-05-18
    平成27年第100回定例会(第2号 5月18日)


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    平成27年第100回定例会(第2号 5月18日)        第100回篠山市議会定例会会議録(2)            平成27年5月18日(月曜日)               午前 9時30分 開議   〇出席議員(18名)      1番  園 田 依 子         2番  小 畠 政 行      3番  吉 田 浩 明         4番  渡 辺 拓 道      5番  河 南 克 典         6番  木 戸 貞 一      7番  栗 山 泰 三         8番  奥土居 帥 心      9番  國 里 修 久        10番  足 立 義 則     11番  恒 田 正 美        12番  大 上 磯 松     13番  植 村   満        14番  堀 毛 隆 宏     15番  前 田 えり子        16番  森 本 富 夫     17番  隅 田 雅 春        18番  林     茂 〇欠席議員(0名)
    〇地方自治法第121条第1項の規定により説明のため出席した者の職氏名   市長         酒 井 隆 明   副市長        平 野   斉   教育長        前 川 修 哉   代表監査委員     畑   利 清   政策部長       堀 井 宏 之   総務部長       植 村 富 明   市民生活部長     野々村   康   保健福祉部長     倉   剛 史   農都創造部長     芦 田   茂   まちづくり部長    梶 村 徳 全   上下水道部長     酒 井 和 正   監査委員・公平委員会・選挙管理委員会                        固定資産評価審査委員会事務局                                   井 上 晃 司   消防長        畑   光 明   教育部長       上 田 英 樹 〇議会事務局職員出席者   局長         長 澤 光 一   課長         福 西 保 博   係長         青 野 元 彦 〇議事日程 第2号 平成27年5月18日(月曜日)午前9時30分開議   第 1  会議録署名議員の指名   第 2  諸般の報告   第 3  市長施政方針表明        教育長教育方針表明   第 4  議案第59号 篠山市定年前に退職する意思を有する職員の募集及び認定               等に関する条例   第 5  議案第60号 篠山市国民健康保険診療所医師住宅設置条例を廃止する条               例   第 6  議案第61号 篠山市公営企業の設置等に関する条例等の一部を改正する               条例   第 7  議案第62号 篠山市立総合スポーツセンター条例の一部を改正する条例   第 8  議案第63号 篠山市立篠山市民センターの指定管理者の指定期間の変更               について   第 9  議案第64号 篠山市立篠山市民センターの指定管理者の指定について   第10  議案第65号 篠山市王地山陶器所華工房の指定管理者の指定期間の変更               について   第11  議案第66号 篠山市王地山陶器所華工房の指定管理者の指定について   第12  議案第67号 篠山市立歴史美術館の指定管理者の指定期間の変更につい               て   第13  議案第68号 篠山市立歴史美術館の指定管理者の指定について   第14  議案第69号 篠山市立武家屋敷安間家史料館の指定管理者の指定期間の               変更について   第15  議案第70号 篠山市立武家屋敷安間家史料館の指定管理者の指定につい               て   第16  議案第71号 篠山城大書院の指定管理者の指定期間の変更について   第17  議案第72号 篠山城大書院の指定管理者の指定について   第18  議案第73号 篠山市立青山歴史村の指定管理者の指定期間の変更につい               て   第19  議案第74号 篠山市立青山歴史村の指定管理者の指定について   第20  議案第75号 市道の路線廃止について   第21  議案第76号 市道の路線認定について   第22  議案第77号 市道の路線変更について   第23  議案第79号 平成27年度篠山市住宅資金特別会計補正予算(第1号)   第24  議案第78号 平成27年度篠山市一般会計補正予算(第1号)   第25  議案第80号 平成27年度篠山市下水道事業特別会計補正予算(第1号)   第26  議案第81号 平成27年度篠山市国民健康保険特別会計補正予算(第1               号)   第27  議案第82号 平成27年度篠山市介護保険特別会計補正予算(第1号)   第28  議案第83号 平成27年度篠山市水道事業会計補正予算(第1号)               午前 9時30分  開議 ○議長(林  茂君)  皆様、おはようございます。  これから、本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付したとおりです。 ◎日程第1  会議録署名議員の指名 ○議長(林  茂君)  日程第1.会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員は、会議規則第127条の規定によって、7番、栗山泰三君、8番、奥土居帥心君、9番、國里修久君を指名します。 ◎日程第2  諸般の報告 ○議長(林  茂君)  日程第2.諸般の報告を行います。  本日、市長等から提出されます案件は、お手元に配付しておきましたから、御了承願います。  これで、諸般の報告を終わります。 ◎日程第3  市長施政方針表明        教育長教育方針表明 ○議長(林  茂君)  日程第3.市長施政方針表明及び教育長教育方針表明を行います。  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)(登壇)  皆さん、改めましておはようございます。  それでは、ただいまから平成27年度の市政執行方針を申し上げます。お手元に書面で配付をいたしておりますとおりであります。これに基づいてただいまから朗読をさせていただきますが、かなり長文になっておりますので、十分御承知をいただいておる点や細かな点は少し割愛しつつ朗読をいたしますので、御理解をいただきますようにお願い申し上げます。  それでは早速ですけれども、市政執行方針を申し上げます。  1 世界の皆さん こんにちはについて  3期目の篠山市長就任をさせていただきました。市民の皆さんへの感謝の気持ちを忘れずに力いっぱい頑張っていきます。さて、平成27年度早々、大変うれしいビッグニュースが飛び込んできました。平成27年度から文化庁がすぐれた地域の歴史的魅力や特色などを認定する「日本遺産」の制度を新設され、篠山市が4月24日、「丹波篠山デカンショ節一民謡に乗せて歌い継ぐふるさとの記憶」として認定されました。全国で18件が選ばれ、市町が単独で認定されたのはうち8市町のみであり、大きな誇りであり喜びです。デカンショに歌われている、人々の暮らし、町並み、自然や文化などが今も息づく町だということです。「地元の人々はこぞってこれを愛唱し、民謡の世界そのままにふるさとの景色を守り伝え、地域の愛着を育んできた。今も300番にものぼるデカンショ節を通じ、丹波篠山の町並みや伝統をそこかしこで体験できる世界が展開している」と大変高く評価されました。先人、先輩の皆さんが、デカンショとともに、町並み、自然と文化、そして農の営みを大切に育み、守ってこられたおかげです。今後、「日本遺産のまち」として、誇り高く、市民挙げて、魅力あるまちづくりを進めたいと考えています。「農都創造」「小京都、日本の原風景と誇れる土地利用と景観保全」「ユネスコ創造都市への登録」「ふるさとの森や川の再生と生物多様性」などを進め、この魅力をさらに伸ばすとともに、篠山市の活性化に、子供たちの誇りに、そして、定住に結びつけるよう取り組みます。合い言葉は、そうです、「世界のみなさん こんにちは」です。  2 財政再建について  平成22年度から26年度にかけて、合併後10年間優遇されてきた地方交付税が段階的に削減され、平成27年度からは平成21年度を基準とすると、約18億円が削減されることになります。合併団体が国への要望活動により、平成26年度からは支所に要する経費、平成27年度からは消防費、清掃費の経費について、普通交付税の算定方法の見直しが行われ、削減額の5割程度が復元するといった制度改正が示されていますが、社会保障費の増加、税収の減など依然厳しい財政状況が続くことが予想されます。そこで、篠山再生計画を必ず実行していかなければなりません。篠山再生計画推進委員会からは、財政健全化に向けてほぼ計画どおり取り組まれているとの意見をいただいていますが、平成25年度決算の実質公債費比率は、22.6%で県内では最も悪く、全国でもワースト4となっており、将来負担比率は219.1%でまだまだ予断を許さない状況にあるため、今後においても積極的に財政再建に取り組みます。平成27年度においても、篠山再生計画に掲げる140項目を引き続き進めることとしております。  その主なものとして、職員給与の見直しでは、職員の定数削減により平成27年4月1日の職員数が444人となり、平成19年度当初と比べますと、121人の減となり、篠山再生計画における目標を達成しています。一方、正規職員、副市長、教育長給与については、平成20年11月から削減を継続していますが、計画策定時の収支見通しを下回らない範囲で一部復元を行います。市税等に関しては、適正な課税の推進により一層務めるとともに、現年課税分の年度内納付向上を目標に職員一斉徴収や納税推進センターによる納期内納付を推奨、推進するとともに、電話催告、弁護士委託、職員挙げての徴収活動、過年度滞納の差し押さえ、不動産公売などの滞納整理を進め、未収金の縮減を図ります。さらに、納付の利便性を向上させるため、クレジット収納などの新たな収納方法の拡充や租税教育を通じて納税意識の高揚を図っていきます。また、平成25年に制定した篠山市債権管理条例に基づき、債権発生日や督促日、訪問記録等を記載した台帳整備や徴収計画など、管理の適正化を図り、今後も滞納対策に積極的に取り組みます。  3 市民が主役の篠山市について  市政や市役所は市民のためにあるものです。これからもガラス張りの情報公開を実行し、引き続き積極的に市民の皆さんの意見を聞く場づくりに努めます。そして市民から信頼され、親しまれる市役所づくりをさらに前進させます。  明るい挨拶と応対  平成26年度はこれまでの取り組みの成果を検証するため、来庁者窓口アンケートを実施したところ、挨拶や身だしなみ、説明などの全ての項目で高い評価をいただきました。これからも向上心を持って市民の皆さんにより親切な対応を心がけ、職員の挨拶、応対一番の明るい市役所づくりに努めます。  また、本庁では毎週火曜日の窓口時間延長、日曜日の月1回開庁や電話予約サービスを実施しており、市内五つの支所においても地域の拠点として身近で親しみある窓口づくりに努めます。  「ふるさと一番会議」「こんにちは市長室」「お出かけ市長室」  「ふるさと一番会議」を平成27年度においても、6月から8月にかけて開催します。「こんにちは市長室」「お出かけ市長室」も引き続き開催します。  「ようこそ市長さん 酒井市長の学校訪問」  平成27年度と28年度の2カ年で、市長が市内の小中・特別支援学校全てを訪問し、児童・生徒への授業や意見交換などを通して、将来の篠山市を担う子供たちに「ふるさと篠山」を大切にする意識の向上に役立てるとともに、今後の学校教育施策の充実に努めていきます。  職員プロジェクト  平成27年度は、「篠山のお米を食べようプロジェクト」「篠山の木材活用プロジェクト」「草刈りプロジェクト」「日本遺産のまち推進とデカンショプロジェクト」の四つについて、調査・研究を行うこととしています。  篠山市第2次総合計画後期基本計画の策定  平成27年度に新たな後期基本計画を策定します。  地区のまちづくり計画作成と事業実施への支援
     市内19地区のまちづくり協議会は、各地区におけるまちづくりの中心となっていただく組織であり、地域の皆さんからも、その活動に大きな期待が寄せられています。平成26年度までに17の地区で篠山市地区まちづくり条例に基づく計画が立てられ、計画に沿った継続的な活動を展開されています。平成26年度においては、事務員を配置するための経費を地域づくり交付金に加算することで、円滑な組織運営を支援してきました。引き続き運営などに役立つ情報の提供を実施します。  篠山市民プラザの充実、市民活動の支援  篠山市民プラザは、市民活動団体やグループ活動の中間支援を目的に平成22年7月に開設して以来、平成26年度は月平均450人が来訪、登録団体も130団体となり、地域づくりなどに取り組むさまざまな団体やグループ、市民の拠点施設となっています。今後も市民団体やグループの支援組織として充実を図っていきます。市内多くの団体が活動資金の課題を抱えています。そのため、市民活動団体の活動が、継続的かつ精力的に実施できるような活動支援制度の創設に向け、引き続き検討を進めていきます。  公正な職務執行、入札監視委員会  平成23年1月に施行した篠山市公正な職務の執行の確保等に関する条例に基づき、全ての要望等を記録し、年2回、その概要を公表し、また内部公益通報や不当要求行為を調査する公正職務審査会を開催します。公共工事の入札及び契約についての結果を審査する篠山市入札監視委員会を設け、入札制度の透明性確保に努めるとともに、市民や事業者から信頼される入札制度にするため、試験的に実施している変動型最低制限価格制度などについて改善を行います。  市長室の一般開放  お花見の時期に市長室を一般開放しており、平成25年度は690人、26年度は2,850人、27年は1,030人の市民や観光客の方にお越しいただきました。  広報広聴、出前講座  市役所からの情報は、広報紙や新聞発表、ホームページなど幅広い媒体を活用し、お伝えしており、インターネットを活用した、まるいのテレビを制作し、毎月、映像で発信する取り組みも進めており、幅広い世代に向けて情報を提供していきます。また、空撮用マルチコプターを使って、上空から四季折々の篠山市を撮影し、魅力ある映像として制作し、情報を発信していきます。市政への理解と協働のまちづくりを進めるため、市民が開催される学習会などに市職員が出向く、篠山市出前講座を充実させます。  市有バス  篠山市を代表して参加する文化、スポーツ分野での市バス運行を拡大し、一層の市民利用を進めます。  4 「定住促進ふるさと篠山に住もう帰ろう」について  引き続き、市民挙げて「ふるさと篠山に住もう帰ろう運動」を進め、定住促進を推進していきます。  (1)若者世代の定住促進  篠山市内で特に人口の減少や少子・高齢化の進んでいる福住、村雲、大芋、日置、後川、雲部、畑、西紀北地区を定住促進重点地区と位置づけ、若者・子育て世帯の住宅新改築や子育てを応援する取り組みは3カ年で住宅助成が37件見込まれるなど、一定の効果が認められています。過去3カ年の検証を踏まえ、これまでの定住重点地区への支援に加えて、三世代同居住宅(今後、子供が出生するなどで三世代同居の可能性がある場合を含みます)について、市内全域に助成を拡大するとともに、市内工務店等を利用した住宅の新築改修について新たに助成対象項目として追加し、総合的な若者世代の定住住宅支援とします。具体的には、市内全域に三世代同居住宅補助20万円、市内工務店を利用した場合はさらに30万円加算し、定住重点地区外では新たに50万円の定住住宅助成を行います。重点地区については、従前どおり上限50万円とした定住住宅助成を継続した上で、最大100万円の助成となります。さらに、市内全域において、三世代が一度に転入いただいた場合には、それぞれの最高額に20万円を上乗せして支給します。また、重点地区では就学前の子供を育てる保護者に対して、保育料の引き続き支援を継続します。  (2)市営住宅の子育て優先枠  定住促進重点地区に所在する市営の日置団地、福住団地、福住本陣団地、かすが団地、しゃくなげ団地、こしお団地の入居者募集において、子育て優先枠を設定し、若い世帯の定住促進を図ります。具体的には、入居者を募集する場合、団地ごとに毎回募集枠の2分の1以上に子育て世帯優先枠を設定して募集を行います。  (3)通勤・通学しやすい環境づくり  平成24年度から篠山口・相野と大阪・新大阪間、平成25年度からは、それに加えて福知山間の特急回数券の購入について1カ月当たり1,500円を上限に助成しています。平成24年度は309人、25年度は319人、26年度は338人と利用者がふえており、さらに多くの人に御利用いただけるよう、広報に努めていきます。また、篠山口駅を単に通勤・通学利用の拠点だけでなく、篠山市に来られた方に篠山の魅力や親しみを感じてもらえるよう、平成26年度の庁内プロジェクトチームによる調査・研究、提案を受けて、自由通路の側壁や床に「まるいの」や「まめりん」のイラストを装飾し、自由通路のイメージアップに取り組みます。  (4)定住アドバイザー、空き家活用の充実、篠山暮らし案内所  市内19地区に配置している定住アドバイザーを増員するとともに、篠山暮らし案内所と連携しながら地域住民の皆さんと一緒になった空き家情報の収集、篠山暮らし希望者定住アドバイザーとの懇談会の開催、専門家による改築相談等を実施します。また、不動産事業者とも密接に連携することで、空き家所有者が安心して売買・賃貸できるよう取り組むとともに、空き家バンク等の物件が成約した場合の謝礼金制度も継続し、新たに空き家改修に対する改修費の助成制度を設け、一層の空き家の有効活用を推進します。  (5)ハートピア北条団地  多紀地区の定住促進の拠点として、未販売区画(7区画)の販売促進に努めます。  (6)結婚相談室「輪~りんぐ~」の充実  平成21年6月から篠山市民センター内に開設している結婚相談室「輪~りんぐ~」は、火・木・土曜日の週3日開設しており、会員登録者数は259人、これまでの成婚組数は24組となっています。今後は、会員数の増加が課題であり、きめ細やかな相談や市内事業所などへの訪問や勧誘、ほかの自治体の結婚相談所や民間事業者との連携など、さまざまな方法を通じて会員の拡大を目指します。そのため、平成27年7月から、相談員を1名増員し、平日の時間延長とあわせ、新たに日曜日も開設し、週4日体制にして、会員の方が利用しやすい相談室にします。さらに会員をふやすため、新たに会員が主体となった魅力あふれる企画のイベントを実施し、多くの男女が良縁に恵まれ、市内で暮らしていただけるよう内容の充実に努めます。  5 子育て・教育いちばんの篠山市について  篠山市は自然環境にすぐれ、また治安もよく、安心して子供が成長できるよい環境にありますが、それに加えて、子育てや教育のよりよい条件を整備することによって、「子育て・教育するなら篠山市がよい」と言っていただけるよう取り組みを進めていきます。  (1)中学3年生までの医療費無料化  平成26年度から、中学3年生までの医療費の自己負担の無料化を始めたところであり、27年度も継続して行います。  (2)予防接種  平成25年度から、小児インフルエンザワクチン接種に係る費用助成をしており、平成27年度も継続します。平成26年度の接種者は2,596人、接種率は50.0%で、横ばいの状況となっており、今後も広報紙などでの啓発を行っていきます。  (3)出産祝い金、不妊治療費助成  少子高齢化や晩婚化、未婚の男女の増加などによって、市内の出産件数は300人を割り込もうとしている中、子育て世代への支援や相談体制を充実します。平成27年度から、第3子目以降の出産に20万円の祝金を交付します。不妊治療のうち、体外受精及び顕微授精の特定不妊治療については、保険適用がされず、1回の治療費が高額であることから、現在、兵庫県では治療1回当たり15万円の助成を行っており、この助成に加え、治療1回当たり10万円の支援を市が行うことにより、より多くの方々が治療を受けやすい環境を整えます。  (4)多子世帯支援  平成27年度から、市内の幼稚園、認定こども園、預かり保育施設に通う四、五歳児全員を対象に、18歳未満の兄弟姉妹がいる場合、保育料及び給食費を2人目は半額、3人目は無料とすることにより、保護者負担の軽減を図ります。  (5)子育てふれあいセンター  子育てふれあいセンターは、丹南健康福祉センター内にたんなん子育てふれあいセンター、城東分館内にささやま子育てふれあいセンターを設置しています。それぞれ多くの方に利用していただき、手狭な状況になっているために、安心、ゆとりを持って利用していただけるよう検討していきます。  (6)子育て遊び場マップ  安心・安全に親子で遊べる公園などの施設を多くの皆さんに知っていただくために、26年度の職員プロジェクトで市内公園をさまざまな観点から調査・研究しました。それを子育て遊び場マップとして作成し、子育て世帯の皆さんに配布します。  (7)味間認定こども園の整備  味間認定こども園については、平成28年4月の開園を目指し、取り組みます。  (8)コミュニティ・スクール  地域・保護者・学校で構成する学校地域運営協議会を設けて、地域に開かれた学校づくりをさらに進めていきます。平成27年度においては、篠山型コミュニティスクール研究推進校を13校として取り組みます。  (9)一時預かり保育、病児・病後児保育  家庭において、児童の保育が困難な場合、児童を一時的に市内の保育施設で預かり、必要な保育を行う一時預かり保育を平成27年度から実施します。また、保護者が子育てと仕事を両立できるよう、一時的に病気の児童を預かる病児・病後児保育について、28年度からの実施に向けて取り組みます。  (10)妊婦健康診査、妊婦歯科検診  引き続き1人につき10万1,000円の費用助成し、多胎の妊娠の方には助成額をさらに4万4,000円を追加で交付します。多胎の助成額は兵庫県内で一番高い額となっています。また、平成26年度から妊婦とその夫への歯科検診を実施しており、引き続き実施します。  (11)いじめ対策、要保護児童  篠山市子どものいじめの防止等に関する条例に基づき、子供のいじめ対策委員会を設置しました。いじめの早期発見と防止をするとともに、いじめが発生した場合、速やかに対処します。平成26年度、要保護児童に対する通告や相談は、39件ありました。家庭児童相談員を中心に、県関係機関などと連携し、問題の解決に向けて取り組みます。  (12)高等学校の通学支援  市内の高校に通う市内の高校生の遠距離通学対策として、公共交通機関の利用者については、引き続き、月額1万5,000円を超える分の全額を助成し、自転車通学など公共交通機関を利用せずに10キロメートル以上の通学者にこれまで在学期間を通じて2万5,000円を助成していましたが、平成27年度からは、遠距離による保護者などの送迎の負担を考慮し、新たに通学距離に応じて助成金額を加算する方式に変更し、助成を拡充します。具体的には、10から15キロが2万5,000円、15キロから20キロが5万円、20キロメートル以上が10万円の助成額に増額し、市内の高校に通学しやすくするとともに、保護者負担の軽減を図ります。  なお、この通学距離の区分にかかわらず、峠越えを伴う後川・西紀北・今田地区においては一律10万円を助成することとします。  6 魅力あふれる美しい篠山市について  「日本遺産・第1号のまち」として、「小京都」「日本の原風景」と大変高く評価される町並みや景観、命輝く自然環境、歴史文化などの魅力をさらに高め、日本に誇れる美しい篠山づくりを進めます。  (1)景観  美しい景観を未来に引き継ぐため、景観条例、景観計画の運用と景観写真コンクールの開催などを通じて、景観意識の高揚と農都篠山にふさわしい良好な景観形成を図ります。また、平成26年7月に施行した篠山市屋外広告物条例を適正に運用し、改修や撤去に対する助成制度を活用しながら、適正な広告物の表示を誘導します。さらに、新たな取り組みとして、福住伝統的建造物群保存地区の周辺エリアについて、歴史的な町並みと調和する景観形成を図るため、景観計画に基づく歴史地区の指定や、地域の景観形成のシンボルとなる景観重要建造物の指定を進めます。あわせて、町並みの修景や景観重要建造物の保全活用に対する支援制度を検討し、実施します。  (2)開発・地区整備計画  篠山市まちづくり条例を適正に運用し、地域の合意が得られる質の高い開発を誘導します。近年、立地が進む大規模太陽光発電施設については、篠山市の自然や景観に合致し、周辺環境への影響を最小限にするためのガイドラインを早急に策定します。また、篠山市特定商業施設における適正な事業活動の推進に関する条例を適切に施行していきます。また、地域の独自性と創意工夫を発揮した地域主体の里づくり計画については、現在、策定を進められている宇土地区への支援を継続します。そして、東吹地区や小多田地区など計画的な土地利用の必要性が高いと思われる地区について、住民との協議を重ねながら検討を始めます。  (3)土地利用基本条例・土地利用基本計画・都市計画マスタープラン  緑豊かな自然環境、田園風景、篠山城跡を中心とする城下町の町並みなどが調和した美しいまちづくりを進めていくためには、将来の土地利用の方向性を明らかにして進めていくことが重要です。篠山市では、平成26年6月に篠山市土地利用基本条例を、7月に土地利用基本計画・都市計画マスタープランを策定しました。この条例や計画を適正に運用し、農の都にふさわしい都市づくりを進めます。また、都市計画マスタープランの方針に基づき、社会経済状況の変化や必要性を考慮して、都市計画道路の見直しや整備方法の再検討を行います。  (4)クリーングリーン作戦  篠山市ポイ捨て等防止条例では環境美化活動のクリーン作戦を6月と11月と定めていますが、6月は蛍の繁殖期であり、この時期の河川の草刈りは蛍の繁殖に影響することから、6月の草刈りを避けるよう篠山産業高等学校丹南校からの発表もあって、6月のクリーン作戦を7月に変更し、クリーングリーン作戦として、環境美化に加え、自然環境や生態系を守る月間とします。なお、クリーンは美化を、グリーンは豊かな自然を意味し、多くの自治体でも取り組まれています。  (5)ごみゼロの市役所、ポイ捨て禁止  焼却するごみを減らし、限りある資源を有効活用するため、リサイクル、資源化のため、市指定ごみ袋による分別回収や資源ごみの拠点回収、またPTAや自治会、団体などでの集団回収を進めています。平成27年度から新たな取り組みとして、「ごみゼロの市役所」を目指し、紙類のリサイクルを初め、資源化できるものを分別する取り組みを進めます。篠山市ポイ捨て等防止条例において、市内全域をポイ捨て禁止としていますが、これが周知されていませんし、ごみのポイ捨てや不法投棄が後を絶ちません。そこで、いま一度、条例を整理して実効あるものとします。殊にJR篠山口駅や篠山城跡周辺には、たばこの吸い殻のポイ捨てが多いことかち、受動喫煙の防止も視野に入れ、路上喫煙防止区域の指定をあわせて行います。  (6)お堀の浄化、ハスの花  平成27年度も多くの市民の参加を得ながら、東堀のゲート改修・池干しと清掃作業・外来種駆除を実施し、きれいなお堀の復元を目指し計画的に取り組んでいきます。平成26年度にハスの花消滅の原因と考えられるミシシッピアカミミガメの進入防止柵を設置して、篠山小学校児童による移植を行った南堀のハスの花復活に継続して取り組みます。  (7)歴史文化まちづくり  国指定史跡である篠山城跡は、平成26年度に整備した旧市民グラウンドの周遊ルートについて、新しい観光スポットとして関係機関と連携し広く魅力を発信します。八上城跡は、平成17年3月2日に国の史跡に指定され、10年が経過することから、10周年を記念したシンポジウムの開催やパンフレットの発行などを実施します。また、頂上にある碑の周囲の柵が老朽化しているため、対策に向けた現況調査を実施します。引き続き、地域住民の御協力を得て、登山道の整備を行います。  重要伝統的建造物群保存地区内の伝統的建造物等の保存修理及びまちづくりを保存地区住民と連携しながら進めます。平成27年度については、篠山城下町地区5件、福住地区5件、合計10件の保存修理を行います。また、平成26年度、篠山市が全国伝統的建造物群保存地区協議会の近畿ブロックの代表理事に就任したことを契機とし、伝建地区のネットワーク強化、国への要望についてさらに積極的に取り組んでいきます。  7 農都創造について  篠山市の基盤である農都創造に向けた取り組みを推進します。  (1)農都創造計画  篠山市農都創造条例に基づき農都創造審議会を設けて、平成27年度中に農都創造計画を策定します。この計画には、篠山農業の将来像を示し、担い手の確保、特産物の振興、環境保全型農業、農村集落を守り育てる施策などを体系的に示します。  (2)有害鳥獣対策  金網による獣害柵の設置については、平成26年度末までに総延長376キロメートルの整備が完了し、平成27年度は4集落(宮代、市野々、奥山、辻)で、5.9キロメートルを整備します。これによって要望のありました地域ついては、ほぼ完了となりますが、新たな設置を要望される地域もあり、今後、維持管理の補助を含め計画的に取り組んでいきます。  猿対策については、猿用電気柵、追い払い、適正数管理など、引き続き、全力を挙げて取り組みます。殊にこの4月から森林動物センターの研究員として勤め、篠山市の猿対策について大変御活躍いただいてきました鈴木克哉さんを篠山市の「獣害に強い集落支援員」として雇用し、獣害対策とともに、長い目で見た野生生物との共生を目指します。  猿用電気柵については、平成24年度から27年3月までに総延長64.59キロメートルを整備しました。平成27年度以降、新たに約40キロの設置要望がありますので、国の補助事業が終了予定の平成27年度以降も計画的に整備できるように取り組みます。また、周辺集落間の連携、連絡体制を構築するため、群れごとの出没集落で連絡会を組織し、効率的な追い払い活動が可能になるような体制整備に努めます。  シカ、イノシシなど有害鳥獣の駆除対策では、篠山市猟友会と連携し、銃器やわなによる駆除を実施するほか、引き続き、銃猟・わな猟免許取得経費の全額補助、駆除活動報償金、弾薬負担などを実施します。  (3)担い手育成  これからも集落の農業、そして農地を将来にわたり守り、発展していけるよう担い手を明確にするため、「人・農地プラン」の策定を進めます。平成25年度に「広域プラン」を策定し、26年度からは「集落プラン」の策定のために52集落で説明会を開催し、17集落でプランづくりが進められており、平成27年3月までに5集落で集落プランができ上がりました。平成27年度においても、精力的に説明会を開催し、プラン策定に意欲のある集落には推進費として10万円を交付し、できるだけ多くの集落でプランが策定できるように取り組みます。  この中で、集落営農と認定農家、そして元気な農業者を担い手と位置づけます。国においては、大規模化や法人参入ばかりが注目されていますが、本来、農業が未来にわたり、持続的に発展し得る経営形態は家族農業にあると言われ、しかも、篠山市においては、多くの元気な農業者が特産やおいしいお米づくりを支えているのです。また、現実にも4ヘクタール以上の経営規模農家は計43人、農地面積の18.6%にすぎません。そこで、篠山市においては、認定農家の育成とともに、元気な農業者とその集まりとも言える集落営農を農都篠山の礎とします。そして、集落内の農地や農業は集落で守ることを一番のあるべき姿と考え、集落営農の推進について特に力を入れます。集落営農推進基金を設け、人・農地プランを策定した集落営農組織については、トラクターやコンバインなどの農業機械の新規導入には35%、更新には25%の市独自の補助制度を新設します。また、これまで生産組合協議会が主催して研修を行ってきましたが、27年度からは篠山市が主催し、集落営農の組織化や法人化に向けた研修の機会とし、積極的に集落営農組織の立ち上げや組織強化に取り組みます。また、認定農家の育成では、国や県のさまざまな補助制度の情報提供を行うとともに、兵庫県と連携しながら、経営診断や法人化に向けての研修・指導を行います。  新規就農者支援については、楽農スクールなどの農業研修の機会を充実するとともに、国の青年就業給付金制度の活用や農地のあっせんや確保、住宅家賃補助といった市独自の支援を引き続き行います。平成27年度は、有限会社グリーンファームささやまにおいて、新たに新規就農者や就農5年未満の方の研修を行い、研修者を認定農業者や集落営農組織へ派遣する仕組みをつくり、新規就農者の技術習得と所得確保、オペレーター確保に向けた取り組みを始めます。  (4)特産振興  黒大豆については、平成26年度に原種を守る専用圃場の設置を行い、この圃場で生産した種子を種子生産農家に供給し、良質の種子を市内で安定確保できる仕組みを構築し、全国に誇る丹波篠山黒大豆の種子を未来につなげ、さらなるブランド化に努めます。黒枝豆について、機械化や鮮度保持の調査・研究に取り組むとともに、平成27年度については大型専用コンバインを使い、さやの状態で刈り取る試験収穫を10月に実施します。山の芋は、昭和50年代に200ヘクタールあった栽培面積が平成25年度は50ヘクタールまで減少しています。その主な原因は、栽培の手間や機械化技術が確立されていないためであり、平成26年度から、小丸芋の栽培に取り組んでおり、平成27年度中に機械化技術の確立を目指します。丹波栗は、新植事業による栽培面積の増加、剪定作業への助成を通じて樹園地の若返りに取り組んでおり、27年度も積極的に取り組みます。平成27年度は篠山市を会場に兵庫県くり研究大会が開催されることから、丹波栗の生産拡大とさらなるブランド向上に取り組みます。丹波マツタケについては、曽地奥地区で兵庫県丹波農林振興事務所の指導を得て、マツタケ山の復活に取り組んでいますが、山の手入れだけでは難しい状況であり、今後、専門家や神戸大学とも連携しながら、調査・研究を始めていきます。  また、秋の味覚の時期を中心に篠山の特産のPRを京阪神及び首都圏でJA丹波ささやま、JRと連携し、PR活動を展開します。6次産業化の推進については、丹波篠山食の未来塾、篠山市農村女性連絡会等と連携しながら、引き続き、地域の食材を活用した加工品の取り組みを進めます。現在、篠山市では国の6次産業化の認定を受けた事業者が八つあり、その計画づくりの相談を行うとともに、今後、さらに多くの計画ができるように支援をしていきます。  (5)農地の保全と農業基盤の継承  農地は、私たちの命を支えるかけがえのない生産基盤であり、また多くの多面的な役割を持っています。したがって、計画的な土地利用を保ち、農業振興地域の農用地3,493ヘクタールを後世に引き継ぎます。平成19年度から始まった農地・水保全管理支払交付金事業について、平成26年度から多面的機能支払交付金として制度改変され、97組織194集落、農用地面積の約9割について取り組んでいただいています。平成27年度については、日本型直接支払制度として、引き続きより多くの集落で取り組んでいただき、農村のよい環境を未来に引き継ごうという、この制度の趣旨に添うよう、効率、機能の維持だけにとどまらず、自然景観、生物多様性などの取り組みを広げます。  集落道整備については、むらづくり交付金事業を活用し、高倉の集落道の整備を進め、27年度中に完了します。ため池整備につきましては、記載のとおり実施設計ほか調査・設計を実施し、防災・減災を図っていきます。  (6)ふるさとの森づくり  平成27年4月から、篠山市ふるさとの森づくり条例、篠山市ふるさとの森づくり構想を施行し、健全な森づくりに取り組みます。特に、人工林については、平成26年度から20年計画で100%間伐、ないしは広葉樹林化への取り組みを始めました。殊に人工林の多くが、森林として利用価値の乏しいものであることから、これを皆伐し、積極的にドングリなどの広葉樹林としたり、彩りのある里山に生まれ変われるような取り組みを積極的に進めます。  (7)森林バイオマス  篠山市森林バイオマス活用推進計画、篠山市公共建築物等における木材の利用促進に関する基本方針に基づき、間伐や里山整備によって生まれる森林資源について、篠山産材の利用促進や木質バイオマスによる有効利用に取り組みます。伐採された木を集積し、木質ペレットやまき、木質チップに加工して、ストーブなどで利用する木の駅事業への支援を継続します。また、平成27年度は、バイオマス利用のリーディングプロジェクトとして、こんだ薬師温泉ぬくもりの郷にペレットボイラーを設置するとともに、市内での木質ペレットの安定供給に向けた仕組みづくりに取り組みます。  (8)里山の日、里山整備  5月5日を「里山の日」と定め、その日を中心に子供たちが里山に目を向け、里山に入り親しむきっかけとなる取り組みをチルドレンズミュージアムなどと連携し、展開しました。今後、多くの市民や団体が、また集落ごとに里山に親しむ日となるよう取り組みます。  里山整備につきましては、引き続き、篠山里山スクールを開校します。また、地域が主体となって取り組む里山彩園事業を推進します。  (9)山すそなどの耕作放棄地の活用策  山裾などで耕作放棄地がふえています。そこで、平成27年度は、その活用策、例えば、花や栗などの植栽、ビオトープ田による自然環境保全、都市住民や非農家などへの貸し付けによる有効活用について検討し、策定します。  8 企業振興・誘致と観光  平成25年8月に策定した篠山市企業振興と雇用拡大戦略に基づき、市内の企業を支援し、さらに企業誘致に取り組みます。  (1)市内企業の振興
     最近の篠山市の有効求人倍率は、高い数値となっています。また、製造業の求人がふえており、職を求める人にとっては市内就労の好機であると考えます。引き続き、企業紹介ガイドブックを作成し、新規学卒者や成人になる若者を中心に配布するとともに、企業を紹介するホームページの充実や参加者がふえています高校生対象の市内企業見学会を開催します。平成27年度篠山市民センターでの企業紹介展は、篠山市展と同時開催することで、多くの来場者を期待しています。初めての試みとして、阪神間の大学が開催する就職セミナーなどに参加し、篠山市内の企業が直接、学生にPRし、U・Iターンにつなげていきます。  (2)企業誘致  市長のトップセールスについては、平成27年3月末までに510社を訪問しましたが、27年度においては、可能性があると見込まれる50社程度を中心に再度訪問し、「日本遺産のまち」として認定を受けたことなど、篠山市の最新情報を提供して、企業誘致に結びつけていきます。平成27年3月、黒田の株式会社セイサ篠山工場の跡地約3ヘクタールに明文堂工業株式会社の進出が決まり、ほかにも市内空き工場や未利用地への企業進出の相談も受けており、引き続き、空き工場などの情報収集、情報発信に努めます。  農工団地篠山中央地区への誘致については、用地単価を1平米当たり造成費込みで2万円と設定して取り組んでいますが、用地価格の見直しを地権者と協議し検討します。篠山東部地区においては、道路との間に大きな高低差があり、膨大な費用を要する上、福住の町並みの入り口に位置することから、この農工団地指定解除に向けて取り組んでいます。加えて、新たに容易に立地できる用地の選定に向けての調査を行います。篠山市企業振興と雇用拡大戦略の実施計画で定めた工場敷地緑化に伴う支援や上下水道加入金の軽減などを行うとともに、地方創生のために国や兵庫県が定めた本社機能移転、または本社機能の新増設等に対する支援策にあわせて市の支援策を検討します。  (3)企業と農村の連携  平成25年度から庁内プロジェクトチームで検討しました企業の元気なふるさとづくりプロジェクトを平成27年度に具体化します。これは、地域の活性化に取り組む集落と社会貢献活動の一環として里山・里地の整備・保全活動に取り組む企業や自然と親しみたい意向のある市民、都市住民をマッチングさせ、里山林の手入れ、休耕田の活用、水路・河川の清掃などを協働で行おうというもので、27年度、「(仮称)丹波篠山いきいき農村サポートセンター」を設置します。  (4)起業支援  26年度は9件の支援を行いました。27年度においても、引き続き取り組みます。  (5)商店街の振興、プレミアム商品券、プレミアムお米券  町の顔とも言うべき商店街については、観光客の増加に伴い、新たなカフェやレストラン、雑貨店などがふえつつあります。また、地域の暮らしを支える役割もあり、地域に根差したにぎわいのある商店街づくりを進めます。平成27年度は、国の地域住民生活等緊急支援のための交付金を活用し、プレミアム商品券を3万セット発行し、地域内消費を促し、地域経済の活性化に努めます。また、篠山産米の地産地消と消費拡大のため、篠山米を食べようプレミアムお米券を発行します。  (6)伝統産業の振興  日本六古窯の継承と発信、交流をテーマに、篠山市では19年ぶり3回目となる「日本六古窯サミット」を平成27年11月に開催します。単なる市長サミットではなく、窯元や陶芸家の交流を図り、産地間の交流や陶芸文化の新たな発信ができるサミットを目指します。  (7)住宅リフォーム助成  27年度も引き続き住宅リフォーム助成を続けます。  (8)観光  篠山城跡や周辺城下町、立杭地区には、行楽シーズンのみならず1年を通じて多くの観光客にお越しをいただくようになりました。さらに、今回の「日本遺産」認定を機に、今後ますますの観光振興が期待されます。市内各地には地域観光資源がたくさんあり、全域に足を運んでいただくために、市内の観光ポイントを発信するとともに、サイクリングコースや登山コースの紹介も含め市内全域を観光エリアと位置づけ、ゆったり滞在型の観光を推進します。また、デカンショの町として、市内のどのような場所にデカンショが息づいているのか知っていただくように取り組みを進めます。  平成27年から、篠山城跡の北堀でボートを40年ぶりに復活させ、新たな魅力が加わりました。秋の観光シーズンにおいても実施します。外国人観光客の誘致については、平成26年度の庁内プロジェクトチームによる提案を受けて、今後の取り組み方針を速やかに立てるとともに、今田地区において、どのような方法で外国人観光客をもてなすことができるのかを検討し、実施し、これを市内へ広げていきます。観光キャッチフレーズについては、平成26年度に公募しましたが、これぞというキャッチフレーズは見当たりませんでした。「日本遺産」認定を踏まえ、デカンショ祭にあわせて決定します。  9 住みよい生活基盤づくり  厳しい財政状況にはありますが、住みよい生活基盤の確保に努めていきます。  (1)道路・河川・橋りょう・法定外公共物  道路、河川、橋梁は、予防的な保全を行うメンテナンスサイクルの考え方を基本とし、舗装維持管理方針、ささやまの川・水路づくり指針、橋梁長寿命化修繕計画に基づいて取り組んでいきます。篠山市の生活基盤である市道は、日常の道路点検による修繕箇所の把握、自治会等からの要望に基づいて、緊急性と必要性を考慮しながら取り組んでいきます。市道認定がなされていても、実質的には農道、あるいは集落内の道路として認められる場合には、通り抜け車両による交通事故を防止し、農耕者や通学者、歩行者の安全を図るために、通り抜け車両の走行を抑制する交通規制を検討し、実施します。平成25年度から取り組んでいます市道西岡屋立町線の通学路安全対策工事の完了を目指します。また、これまでから懸案事項でありました市道大沢篠山口線(弁天踏切)の安全対策については、平成26年度にJRが行った踏切改修工事では不十分なために、歩行者の安全確保の観点から、警報機や遮断機の移設を行い、踏切北側に歩道を新たに設置します。橋梁については、調査点検業務を年次計画で進めるとともに、平成23年度に策定した計画に基づいて、記載のとおりの工事を行い、安全確保に努めます。  河川については、平成25年、26年の台風によって被災した護岸などの公共土木施設災害復旧事業に全力を挙げます。市内の河川は、その多くがコンクリート三面張りという自然環境や親水性に全く配慮のない工法により整備されてきましたが、そのあり方が問い直されています。ささやまの川・水路づくり指針、生物多様性ささやま戦略に基づいて、コンクリート三面張りの水路を生物多様性・多自然型の護岸に改修するモデル事業「(仮称)ふるさとの川再生事業」に取り組むとともに、三面張りの河床部分に石材や間伐材などを設置するなどして、自然化を図る、部分的な改良モデルを検討し、実施します。また、地元要望などによる部分改修は、これまでコンクリート構造物を多用してきた河川や水路整備を控え、篠山の美しい自然や生き物に優しい川・水路づくりを市民の理解を得ながら進めます。  また、これまで河川や国・県・市道の草刈りは、河川愛護や環境保全の観点から、地元自治会に一翼を担っていただいています。平成26年度は、全体の約90%に当たる231の自治会が取り組んでいただいています。取り組みの継続と充実の支援に向けて、作業単価1平方メートル10円を15円に、限度額10万円を20万円に報償費を増額します。法定外公共物の里道・水路については、平成17年4月から篠山市に譲与され、地元自治会において機能管理をしていただいています。これまで自治会などが整備を検討されるに当たって支援の仕組みがなかったために、生物多様性ささやま戦略、ささやまの川づくり・水路づくり指針に基づいて、生態系配慮型の整備に対して支援制度を創設します。  (2)公共交通  篠山市において、公共交通の確保は必要不可欠なもので、引き続き路線バスを維持するための運行助成、コミュニティバスなどの運行を行います。コミュニティバスについては、平成17年の実証実験運行の開始から10年を迎えることから、運行ルートやフリー乗降区間、運賃などの運行の基幹部分を中心に見直しの検討を実施し、特に運行基準を下回っているルートの沿線地域を中心に今後の運行について、市民が利用しやすい運行形態への見直しを検討します。また、地域で行われているボランティア輸送についても、大芋・西紀中をモデル地区として、取り組みを進めます。  (3)上水道  みくまりダム水の活用に関し、大芋浄水場について、ろ過設備の増設整備を行います。西紀ダムの原水にあっては、平成26年度に実施したダム水の水質検査の結果、鉄、マンガン等の値が既存の栗柄浄水場の処理能力限界付近の値を示しているなど、新たな処理設備の整備を検討せざるを得ない状況となっており、平成27年度に再度の水質検査を実施しつつ、西紀中地区における安定した水道水の供給に向けて取り組みます。その他記載のとおり、水道施設更新事業、水道施設統廃合事業に基づく取り組みを進めます。また、篠山市水道ビジョンに基づき、平成26年度に水道施設統廃合計画に係る水道事業認可変更申請を行い、市全域を篠山市水道事業区域として、給水人口4万3,700人、1日最大給水量1万8,300立方メートルの事業展開を図ります。  (4)下水道  下水道処理施設統廃合計画に基づき統廃合を進めます。平成27年度は、処理区域の再編のための生活排水処理計画の変更及び下水道事業全体計画の見直しを行います。また、下水道処理施設の長寿命化計画に基づき、篠山環境衛生センターの汚泥処理設備更新工事を2カ年で実施します。また、栗柄集落排水処理場の更新にあわせ、機能強化に係る基本設計を行います。犬飼・初田地区農工団地管路築造工事については、26年度に続き約698メートルを実施し、この間の下水道整備を完了させます。また、ミックス事業で取り組んでいるあさぎり乾肥の臭気低減については、引き続き、篠山東雲高校に調査・研究をお願いし、その対策方法を検討します。  (5)糯ヶ坪地区の浸水対策  糯ヶ坪地区の雨水浸水被害については、関係地域による予防体制に加えて、公共下水道雨水対策事業により、京口排水ポンプ施設を整備する必要があることから、平成27年度に下水道雨水計画としての事業認可取得を行い、平成30年度の梅雨時期までの完成を目指します。  (6)市営住宅  平成27年度篠山市営住宅長寿命化計画に基づき、牛ヶ瀬改良住宅の外壁等改修工事、音羽住宅の外壁等改修工事に向けた設計業務などを行います。あわせて耐用年数の経過や老朽化によって用途廃止を予定している住宅の入居者に他の市営住宅への移転を要請し、また跡地の有効活用に向けて退去済み住宅の取り壊しを進めます。  (7)放置空き家対策  課題の中には、解体費用の負担が課題となるケースも見受けられますので、老朽空き家の除去を支援していきます。  10 住みよいところは篠山市づくりについて  篠山市保健福祉総合計画に基づき、住みよいところは篠山市を目指します。  (1)地域医療、救急医療、看護人材対策  兵庫医科大学ささやま医療センター、岡本病院、にしき記念病院における病院間連携、そして医師会との連携に取り組みます。救急医療の体制整備については、75歳以上の高齢者の増加に伴い、平成26年度の救急搬送人員は、平成25年に続き、1,900人を超え、うち市内医療機関への搬送件数は、1,294人となっています。市内搬送率は、平成25年の63%から68%に上昇し、市内医療機関で積極的に救急搬送の受け入れをしていただいています。一方、脳疾患、心疾患については、専門医の不足によって、市外の病院に搬送せざるを得ない状況にあり、引き続き、丹波地域の病院群と連携を図りながら、迅速な救急受け入れ態勢の充実に向けて取り組みます。  看護人材の不足の解消のために、看護師等修学資金貸与制度を設けており、現在まで13人の学生に利用していただき、うち2人は、平成26年4月、篠山市内の病院に就職されています。平成27年度、さらに6人の修学資金の貸与を予定しております。また、市内の医療機関の産婦人科を守り、安心して市内で出産できるよう、市内の医療機関の産婦人科を利用しての出産に5万円を助成します。  (2)国民健康保険の健全運営  大変厳しい財政運営が続いていますが、平成30年に運営主体が県に移行し、市町との共同運営になることを踏まえ、健全な運営に努めていきます。平成27年度は、データヘルス計画づくりに取り組みます。  (3)健康づくり  篠山市では、全国に先駆けて、中学1年生全員を対象にしたピロリ菌検診を実施しており、27年度は、さらに精密検査で陽性となった中学生に対する除菌治療の費用助成を実施し、早期治療につなげることで将来の胃がんリスクを減らし、「胃がんゼロのまち」を目指します。若い世代にふえている子宮頸がんに対しては、引き続き、成人式の予防啓発を実施したり、また無料検診を初め、乳がん、大腸がん、肝炎ウイルス検診、胃がんリスク検診についても節目の検診対象者を拡充し、無料検診を実施して積極的ながん予防を推進します。また引き続き、市民の健康づくりについて力を入れ、医師会との共催による市民健康大学の開催などに取り組みます。また、篠山市食育推進計画に基づき取り組んでいる食育推進大会について、平成27年度は「農」を基本テーマとし、篠山米を食べることをテーマに含めた内容で開催します。  (4)高齢者福祉の充実と介護予防の取り組み  引き続き高齢者がいつまでも元気で、安全に安心して暮らせる地域づくりを進めます。具体的には、シルバー人材センターや老人クラブの活動を支援します。また、介護予防の促進を図る介護支援ボランティアポイント制度などを推進します。また、ふえ続ける認知症高齢者について、国の新オレンジプランに基づき、認知症地域支援推進員を配置し、複数の専門職とともに、認知症初期集中支援チームを設置して早期に訪問、本人や家族への支援を行います。また、道に迷った高齢者等を早期に発見できる仕組みとして、警察、消防団、ささやまマメに見守り隊と連携して、協力体制を構築します。  平成27年度は、第6期介護保険事業計画の初年度となります。高齢者が住みなれた地域や我が家で自立した生活を営むことができるように、地域包括ケアシステムの実現を目指します。また、要支援認定者に対する通所と訪問介護が全国一律の予防給付から市が実施する総合事業に変わります。市内事業所、まちづくり協議会などと連携し、多様なサービスの確保に努めます。具体的には、現在10事業所に委託している通所施設いきいき塾に加えて、27年度は、新たに3カ所を、事業所とまちづくり協議会に委託して実施します。また、認知症予防について、市全域を対象とした脳とからだのいきいき塾を展開するとともに、市内2カ所のプールを利用しての介護予防教室も実施します。  (5)権利擁護  ふくし総合相談窓口に寄せられる相談は、高齢者への虐待や経済的困窮など権利擁護に関する相談が最も多く、年々ふえている状況です。また、相談の多くが複雑な問題が重なり、福祉的支援だけでなく、法的支援を必要とするなどとなっております。このようなニーズに対し、十分対応していくために、本年2月、高齢者・障がい者権利擁護サポートセンターを設置しましたが、この機能を充実します。また、権利擁護フォーラムを開催します。さらに、ささやまマメに見守り隊、見守り支援サポーター事業、ささやま見守り台帳など、見守りの制度や仕組みが機能するよう充実に努めます。  (6)障がい者福祉  「障がいのある人が安心して暮らすまち」を目標に、新たに策定した障がい福祉計画をもとに施策を推進します。平成26年12月に制定した「みんなの手話言語条例」に基づき、篠山市手話施策推進委員会を設置し、手話を言語と理解するとともに、手話で挨拶ができる篠山市を目指し取り組みを進めます。また27年4月1日に篠山市こども発達支援センターを旧畑小学校に開設しました。センターの専門機能を生かし、言葉の発達、日常生活や集団生活への適応訓練を必要とする児童や保護者、保育所等を支援します。  障害者総合支援センタースマイルささやまで実施している生活介護事業の施設の拡充を図り、医療的ケアの伴う重症心身障害者へのサービスの向上に努めます。障がい者の就労支援については、引き続き、「ほっぷ」とともに支援を行い、また、障がいのある方への一般就労に向けて、民間企業との懇談会を開催し、障がい者への理解を深めていただく取り組みを進めます。障がい者の在宅生活支援では、人工透析治療を受けている方の通院交通費の一部助成を初め、各種手当、成年後見制度利用支援、移動支援など、引き続き取り組みます。  (7)生活保護、ひきこもり、自殺対策  生活保護受給者は、平成27年1月1日現在では158世帯205人となっており、過去5年間で31世帯44人増加しています。特徴として、近年の社会状況を反映して稼働能力があるものの失業などで収入減となった世帯が多くなっています。また、新たな生活困窮者対策として、平成27年4月1日に「生活困窮者自立支援法」が施行され、篠山市にも生活困窮者自立支援相談窓口を開設します。また、ひきこもり対策として、民生委員・児童委員による実態調査を実施し、ひきこもり支援検討委員会において、引き続き調査・研究するとともに、不登校児童や生徒への支援に向け、関係機関との連携を強化します。また、ひきこもり支援活動をしていただいているNPO法人・結の活動を引き続き支援します。  全国の自殺者数は5年連続で減少し、3年続けて3万人を下回っています。篠山市においても自殺率は高く推移していましたが、3年連続で減少傾向にあるものの、今後も地域における見守り、気づきの役割を果たすゲートキーパーの育成や市役所職員の研修、こころの健康フェアの開催など、引き続き取り組んでいきます。  (8)人権尊重のまちづくり、男女共同参画、多文化共生  篠山市人権尊重のあたたかいまちづくり条例に基づいて、人権尊重のまちづくりを進めます。人権相談窓口の充実を図り、人権啓発事業については、篠山市人権・同和教育研究協議会や人権擁護委員会と連携しながら、講演会、セミナーを開催するとともに、全国規模の研究大会に旅費などの支援を行います。また、各自治会での住民学習についても、地域サポート職員制度を生かし、自主的、主体的な学習となるよう支援を行います。  男女共同参画の推進についても、それを促進するためのセミナーの開催などに取り組みます。篠山市には450人を超える外国人住民が住んでいます。国際理解センターとの連携を図っていきます。また、日本語の理解が困難で日常生活に支障がある外国人住民に対し、病院や行政機関などへ通訳者を派遣し、医療や暮らし、入出国などに関する相談を通訳し、市民と外国人がともに安心して生活できる環境づくりに取り組みます。  (9)事前登録型本人通知制度  平成25年4月から事前登録型本人通知制度を実施し、平成27年3月末現在の登録者数は158人となっています。平成27年度において、事前登録期間を初めとする制度の充実を図り、そして、より多くの登録者となるよう取り組みます。  (10)防災  地域防災計画については、高齢者、障がい者、女性、子供に優しい防災対策として検討していきます。引き続き、いのちを守る防災マップづくりに取り組みます。また、平成25年度から取り組んでいます災害時要援護者個別避難支援計画・ささやま見守り台帳については、自治会並びに民生委員・児童委員の協力を得ながら、該当される方への登録を呼びかけ、災害時要援護者の避難体制を地域と行政で支援していきます。  (11)原子力防災対策  福島の原発事故、放射能汚染は非常に深刻で大きな被害をもたらしました。篠山市も大飯、高浜の原子力発電所から50から70キロの距離にあり、その対策を早急に策定する必要があります。平成24年度に原子力災害対策検討委員会を立ち上げ、専門家、市民に協議をしていただいています。平成26年度は、安定ヨウ素剤の備蓄、また、各自治会での学習会の開催、広報に特集記事を連載するなどの取り組みをしました。平成27年度は、さらに学習を進めるとともに、この6月、委員会から提言がある予定でありますので、これに基づいて、平成27年中の安定ヨウ素剤の事前配付に向けて取り組みます。  (12)消防、救急業務  平成26年の火災件数は26件で、25年より3件減少しています。今後も消防団の定数確保に努めるとともに、消防本部との連携、研修に取り組みます。また、ちょうど昨日、消防団員が台風などの際に活動しやすいように、雨がっぱを貸与いたしました。消防施設の整備では、川西地内に消防団詰所兼車庫の新築、小型動力ポンフ積載車4台の更新をいたします。消防本部においては、消防大学校、兵庫県消防学校に入校し、専門的な知識と技術の習得を図ります。平成26年度の救急出動は1,963件で、平成25年より35件減少し、1日平均5.4件となっていますが、高齢化の進展に伴い、心疾患、脳疾患の患者が増加していることから、さらなるレベルアップを図ります。特に、救命率の向上に大きく貢献できる救急救命士を常時2人乗車できる体制を確保するために、計5人の認定救急救命士を養成いたします。電波法に基づくアナログ無線からデジタル無線への移行については、平成26年度で事業が完了しましたので、27年度から運用を開始いたします。  (13)防犯、交通安全、消費生活相談  平成26年度の刑法犯数は308件で昨年より10件減少し、ピーク時である平成14年度の974件と比較しますと大幅に減少しています。27年度においても篠山警察署、防犯協会などと連携を図りながら、安全・安心なまちづくりに取り組みます。また、このような防犯活動を一層効果的なものとするために、防犯カメラの設置に対し補助を行います。また、篠山市と警察が相互に協力して暴力団排除に努めていきます。  平成26年の交通事故は市内で206件発生し、過去5年間で最も少ない件数でありましたが、死亡事故が4件と増加傾向でありました。悲惨な交通事故を防ぐために、引き続き交通安全の啓発に取り組んだり、通学路の安全対策など、子供を事故から守るための施策を確実に実施していきます。また、必要な防犯灯、街路灯の設置を進めるとともに、ガードレールやカーブミラーについても整備を進めていきます。  消費者の安全と安心を確保するために、引き続き庁舎内に消費生活センターを設置し、相談・啓発に当たります。  11 27年度のシンボル事業  (1)「日本遺産のまち」推進  篠山市が「日本遺産のまち」として、認定を受けたことは、戦後一番とも言える歴史的快挙であるとともに、今後、デカンショとともに、人々に感動を与えるような町であるよう、その責任も極めて大きいと考えています。平成27年5月中に、市民挙げての推進協議会を立ち上げ、これからのまちづくり、観光、市民活動に向け、今後、どのような取り組みを進めていくか検討を始めます。また、デカンショ祭には丹波篠山ふるさと大使に集まっていただいて、市民と市職員で結成する「よしもとふるさと劇団」の演劇を通して、歌やトークなどで盛り上げていただくイベントを開催します。  (2)まち・ひと・しごと創生総合戦略  篠山市のまち・ひと・しごと創生総合戦略については、平成27年度を初年度とし、5カ年の総合戦略を策定します。策定に当たっては、検討委員会を設置し、幅広い年齢層からの市民や産業界、行政機関、教育機関、金融機関などを構成メンバーとして意見を聞き、27年10月を目途に策定を進めます。殊に「日本遺産」の町であることも大きな魅力が加わりましたので、これを反映できるように取り組んでいきます。  (3)創造農村  ユネスコ創造都市ネットワークへの加盟申請については、創造的な産業を育てていくための取り組みや篠山市ができる国際協力について考え、この7月ごろに再度、提出する予定です。また、この5月、金沢でのユネスコ創造都市ネットワーク総会、先日訪問された中国杭州市への訪問などを通して、篠山市をPRしていきます。平成27年11月には、食と器の国際ビエンナーレの開催、また、篠山市の食と器を飲食店などで結びつける助成事業の新設などに取り組みます。なお、創造都市ネットワークへの申請要件について、人口10万人以上とする新たな要件が示されたようであります。しかし、これまで加盟している世界69市のうち8市は該当していませんし、平成26年に中国で開催された総会においても、そのような議論があったこともなく、世界の中の多様な価値を認め合うユネスコのあり方にも合致していないと考えています。そこで、国やほかの加盟市と連携しながら、対応を検討していきます。  (4)生物多様性  篠山市の自然環境は大きな魅力の一つです。ところが、自然豊かと思われている篠山市でも、ここ50年の間、開発が進み、道路、河川の工事、圃場整備などでこれらの事業は自然環境や生きものの生活条件を考慮されなかったため、身の回りの自然の姿は大きく変貌しました。小学生を対象としたこども議会(会議)でもこういったことを何度も話してくれました。そこで、25年5月から「森の学校復活大作戦一生物多様性ささやま戦略一」を制定し、取り組んでいるところですが、これがいまだ市民、市の事業にも十分浸透しているとは言えません。篠山市にとって自然と共生する生物多様性の推進は、世界の魅力ある町の仲間入りをし、ほかの自治体をリードする大きな柱となるものと考えています。そこで、平成27年度は全庁挙げての推進体制を速やかに確立し、市民にわかりやすいネーミングの命名、「蛍の舞う水辺」「メダカの泳ぐ水路」「カブトムシのいる里山」などわかりやすい目標、5年、10年という期間の設定、里山、川、水路、田、遊休農地などの具体的な進め方、建築・建設業者への研修と登録制度の創設、篠山環境みらい会議、森の学校推進委員会の役割などについて、いま一度、確かなものとしてこれに基づき推進します。  (5)ふるさと教育  そもそも学校は、その地域にふさわしい立派な社会人を育てるところです。教育の目的は、地域社会に役立つ人間を育てることなのです。この学校、教育の原点に立ち戻り、ふるさとを担う教育を進めます。残念なことに、明治以降の日本社会は中央集権的になり、地方は中央への人材供給源のような発想がありました。よく勉強して、都会を目指す教育でした。それでも今まで篠山市は何とか各集落が維持できてきました。しかし、これからの少子化時代では、そうはいきません。篠山市の出生数を見ると、82年前の昭和10年は1,805人、50年前686人、30年前478人、10年前349人となっており、平成26年は、わずか316人であります。今こそ教育の原点に立ち返り、この少ない子供たちが地域を支えるふるさと教育を進める必要があります。しかも、これまでのように都会に行けば幸せがある、成功があるという時代ではありません。今回の「日本遺産」認定は篠山にこそ幸せや成功があることも気づかせてくれました。篠山ほどよいところはない。みんなで住んで、盛り上げていく教育を目指します。  (6)地域おこし協力隊  平成26年4月、地域おこし協力隊員として4人の若者を委嘱し、各地区で活動をしています。再生エネルギーの地域づくり、新商品の開発、地域住民と一体となった獣害対策、生き物に配慮した農業の研究など、新しい息吹を吹き込んでおります。2年目となる27年度は、起業に向けて設立した会社事業としても活動し、定住や地域の活性化につながる取り組みが期待されます。  (7)全国の自治体、海外の都市との交流  平成23年度から、篠山市とゆかりのある自治体と災害相互応援協定を締結し、自治体交流に取り組んでいます。本年度も引き続き市民による交流などの経費を一部助成します。また、海外の都市との交流については、現在、ワラワラ市との間で、高校生の短期交換留学生の派遣と受け入れを行っています。また、兵庫県と友好交流に関する合意を締結している大韓民国の慶尚南道の中に山清郡というところがあります。この山清郡から篠山市と交流事業を実施したいというお申し出があり、平成27年5月に開催された山清漢方薬草祝祭への招待を受け、隅田副議長を初めとする市議会議員、市職員、市民団体の皆さんが訪問してきたところです。今後、歴史や文化、産業などを通して、市民レベルを含め交流を深めていきたいと考えているところです。  (8)新エネルギー・省エネルギー  市民のエネルギーに関する関心は非常に高いものがあります。平成26年12月に策定しました篠山市新エネルギー・省エネルギービジョンに基づいて、初年度となる27年度においては、ビジョンに示された重点項目とリーディングプロジェクトに積極的に取り組みます。個人住宅への太陽光発電設備補助金制度の継続、さらに市民、自治会・まちづくり協議会、事業者向けの設備機器導入支援のほか、夢こんだ薬師温泉ぬくもりの郷において、木質バイオマスボイラーや太陽光発電システムの導入を進めており、加えて電気自動車充電器の設置や公用車に電気自動車を導入します。また、公共施設などへの太陽光発電システムの設置を進めます。  (9)フィールドミュージアム構想  篠山層群を中心とする地域の恐竜関係施設を総合的に保全し、活用しようとする兵庫県丹波県民局のフィールドミュージアム構想に基づいて、これまで黒豆の館や旧西紀公民館に分散していた施設を丹波並木道中央公園に集約するために、兵庫県の補助を受け、展示研究・発掘体験の機能を持った拠点施設の整備を進めます。  (10)丹波篠山ふるさと応援寄附  27年7月からは記念品を拡充し、また、御寄附いただきやすいようにウェブ上でクレジットカードでのお振り込みも開始しており、さらにPRをしていきます。  (11)市民あげてのあいさつ運動  引き続き毎月1日、11日、21日を「いいあいさつの日」と定め、あいさつ運動の啓発に努めています。  12 その他、当面する重要課題  (1)教育委員会制度の改正  新しい教育委員会制度となりまして、市長も教育に対する一定の責任を負うということになりました。教育委員会との連携をさらに強化し、市民に開かれた学校、ふるさとに根差した教育を目指します。  (2)マイナンバー(社会保障・税番号)制度  平成27年10月から、住民票を有する国民一人一人に12桁のマイナンバー(個人番号)が郵送により通知されます。今後、マイナンバーは社会保障、税、災害対策の分野で活用され、手続の簡素化などが期待されます。また、平成28年1月から、申請された方に対し、個人番号カードの交付が始まり、本人確認のための身分証明書として利用できるほか、ICチップに搭載された電子証明を利用して、E-Taxを初めとした電子申請にも使用できます。新たに始まる国の制度に対し、システム改修を初め、スムーズな対応ができるように整備を進めていきます。  (3)東日本大震災支援  引き続き、職員の派遣のほか、その支援を継続していきます。
     (4)篠山市の市名を考える  引き続き、慎重に検討をしていきます。  (5)学校施設の整備  建築後20年以上が経過している学校施設については、緊急性・安全性の観点から必要な改修をしており、平成27年度は、城北畑小学校、味間小学校、今田中学校において大規模改修工事を行います。  (6)小学校跡地の利活用  平成28年3月に閉校となります予定の福住小学校、大芋小学校について、住民などによる検討委員会を設置し、地域の要望、意見を聞きながら、跡地の活用の検討を重ねていきます。  (7)おとわ園跡地の利活用  28年3月末で閉園となりますおとわ園跡地の利活用についても、現在、検討委員会を設けて協議を進めており、地域の要望、意見を聞きながら、その検討を進めていきます。  (8)指定管理者制度のさらなる導入  篠山総合スポーツセンターは、28年4月から指定管理者制度を導入し、篠山市営斎場については、引き続き指定管理者制度の導入を検討していきます。  13 新しい組織体制  平成27年4月1日の職員数は444人となりました。この職員数の体制の中で市民サービスの効率的、効果的な提供ができるように、次のような組織の再編を行っています。(1)支所の住民係と公民館係を所管する地域コミュニティ課を置きました。(2)業務を効率化するため4課を2課に統合し、課税課と収税課を税務課とし、農都環境課と農都整備課を統合し、農都環境課としています。(3)また税及び福祉部門でグループ制を導入しています。  職員の人事評価については、職員の人材育成や処遇に反映させる新たな制度として28年度実施に向けて取り組みを進めます。また、平成26年度において、市役所全体で取り組みました業務改善運動につきまして、大きな成果があり、また全国大会に派遣をしたところで、27年度においても引き続き、この業務改善運動を職員挙げて取り組んでいきます。  14 平成27年度予算の概要について  最後に平成27年度予算の概要について説明をいたします。6月の補正予算につきましては、今回補正額8億763万円となっており、例年の補正と比べますと大幅な増額となっています。これは、当初が骨格予算であったこと、また、そして6月に新たな事業の追加拡充を行うとともに、定住促進などに特に力を入れた予算になっています。そのために、財源として財政調整基金2億8,368万円を取り崩しており、当初予算と合わせますと14億8,668万円となり、平成26年度末の財政調整基金残高の約43.6%を取り崩すことになり、大変厳しい状況でありますが、篠山の時代に向けて積極的に取り組むこととしています。  一般会計の総額が221億5,163万円となっており、対前年度当初と比べますと、2.8%の増額となっています。七つの特別会計、また二つの企業会計につきましても、記載のとおりでありまして、合わせました平成27年度篠山市6月補正予算総額は、12億3,072万円となり、補正後の予算総額は、390億3,038万円となり、対前年度比17億1,843万円の増、率にして4.6%のプラスとなっています。6月補正予算後の主な財政指標につきましては、経常収支比率が98.8%と当初予算と変わらない見込みであります。将来負担比率については、平成27年度当初予算では230.8%でしたが、補正予算後は230.9%となっています。市債の残高は平成19年度末の市全体で1,035億円あったものが、平成27年度末には646.7億円となる見込みであり、388.3億円の減額、率にして37.5%のマイナスとなり、篠山再生計画の着実な実行により市の借金は減少してきています。また、6月補正後の実質公債比率は19.4%となり、26年度決算見込みは21.1%であることから改善が進んでいますが、今後も一層の健全化に向けた努力を続けていきます。  以上が、平成27年度予算の概要となっています。  15 むすびに  市民の皆さんとお約束しています「世界に輝く篠山の時代」の実現に向けて、そして、「日本遺産のまち」として、誇り高く、市民の皆さん、そして、議会の皆さんとともに全力挙げて取り組んでいきたいと思います。  以上、27年度の市政執行方針といたします。ちょっと長くなりまして申しわけございませんでした。よろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。 ○議長(林  茂君)  市長の詳細な施政方針表明は終わりました。  ここで、暫時休憩をいたします。再開を、11時15分といたします。 午前11時04分  休憩 午前11時15分  再開 ○議長(林  茂君)  休憩前に引き続き、会議を開きます。  教育長から、教育方針表明がございます。  前川教育長。 ○教育長(前川修哉君)(登壇)  改めまして、おはようございます。今年度の教育方針は、お手元に配付しています「平成27年度篠山の教育」をもとにして、説明原稿を読み上げる形で申し上げます。  まず、「学舎は焼くとも教育焼くな」、これは、1883年、当時の篠山中学校の校舎が火事になったとき、青山忠誠が残した人材育成の大切さをあらわす言葉です。「成長社会」から「成熟社会」へと変わり行く現在を生きる私たちは、先人の言葉に深く思いをはせ、次代を担う子供たちの心豊かな人づくりを通して、明るい篠山市の未来をつくり上げていくことが求められています。第2期篠山きらめき教育プランでは、これまでの教育理念である「一人一人が光り輝き、生きがいをめざす」は引き継ぎ、副題を次のように改めました。  子どもが一所懸命に学び、地域とともにある学校づくり  これまでの「楽しく」を「一所懸命」に、「地域に信頼される」を「地域とともにある」に改めました。学力として見えない部分である学習習慣、関心、意欲、態度を根の部分として、幹は思考力・判断力・表現力、そして、枝についた葉は知識や技能として、子供たちの学力を一本の樹としてモデル化しました。また、今後5年間で取り組もうとするコミュニティスクールのあり方を探求し、多様な学力の樹を育みます。  学びの機会を充実し、学習の成果が実感できるまちづくり  これまでの「学習の喜び」を「学習の成果」に改めました。これは、教育基本法にうたわれる生涯学習の理念「国民一人一人が、自己の人格を磨き、豊かな人生を送ることができるよう(中略)学習することができ、その成果を適切に生かすことのできる社会の実現が図られなければならない」を踏まえたものです。篠山市は、緑豊かな山々に囲まれ、里に広がる農地と集落、そこで受け継がれてきた四季折々の農の営みから生まれた多くの特産物に恵まれています。私たちの先人は、くわを振るって土を耕し、種をまき、肥やしを与えて成長を促す。自然のことわりに学びながら、絶えず手をかけ、時間をかけ、収穫を待つことを繰り返してきました。流した汗の分だけ実りも大きく、手間や愛情をかけた分だけよく育つ、少し手を抜けば、豊かな育ちは望めなくなってしまいます。中山靖雄氏は、「雨風を受けて根を張る草々の種に秘めたる花の確かさ」と、粘り強く根を張る大切さを詠まれています。篠山の教育は、こうした農業から生まれる文化を根幹に据え、丹波篠山というすばらしい風土の中で、一人一人が生きがいを持って、自己実現や社会貢献を果たしながら、知の森を形成していく人材の育成に努めていきます。  そこで、教育きらめき教育プランに基づき、次の5項目を教育目標として柱立て、教育施策を推進します。なお、5項目の内容は割愛させていただき、3ページ、施策の基本方針を申し上げます。  施策の基本方向1  自立して未来を切り拓く態度の育成について  1-1 社会的自立に向けたキャリア形成の支援  キャリア形成とは、社会的・職業的に自立し、社会の中で自分の役割を果たしながら、自分らしい生き方を実現するための力を育むことをいいます。国においても社会を生き抜く力を養成するための大きな柱として掲げられており、自立した社会人、職業人として将来に必要な能力の育成を目指します。  (1)キャリア形成の支援  子供が夢や目標を持ち、具体の計画を立て、それに向かって進んでいく力の育成が図れるよう、教育活動全体を通した取り組みを進めます。目標を設定して、全体計画を作成するなど推進体制を整備するとともに、小中学校の連携のもと、進路の手引きやキャリアノートを活用した指導を行うことで、自己の将来を描き、学ぶことや働くことの意義・役割等の理解を深めます。  (2)スクールブリッジ事業の推進  小規模小学校間の交流による合同授業や集団活動を通して、さまざまな価値観に触れることで、人間関係を築く力の育成、学習意欲の一層の向上を図ります。今年度は福住、大芋、村雲の多紀地区3小学校と、西紀南、西紀、西紀北の西紀地区3小学校で実施します。  (3)小中連携心のサポート事業の実施  9年間の発達や学びの連続性を踏まえ、キャリア形成の支援や生きる力の育成を図るよう、小学校高学年における教科担任制や小中学校のつながりを考慮した授業研究に取り組みます。また、児童・生徒の相互の交流を推進するとともに、いじめなどの問題行動や不登校、学習規律等についての対応を進めるなど、小中学校連携の充実を図ります。  1-2 体験教育の推進  子供たちの社会的自立に向け豊かな人間性や社会性、学ぶ意欲を喚起するとともに、社会の一員としての自覚を深めることが大切です。自然や社会、芸術文化に触れる本物に出会う感動体験や、地域の人々とのかかわりを通したきずなに気づき、感謝する体験、ふるさと意識の醸成を図る体験に取り組みます。  環境体験事業の充実  小学3年生を対象に、主に校区内をフィールドとして、自然観察や飼育、栽培等の体験活動を行うことで、命の大切さや命のつながりを実感させ、自然に対する豊かな感性や命をとうとぶ心を育みます。また、各教科や道徳、特別活動等と関連づけた取り組みを進めます。  自然学校の充実  小学5年生を対象に、豊かな自然の中で長期宿泊による集団生活を体験させることで、自然環境の中で問題を解決する力や、生命に対する畏敬の念、感動する心など児童の「生きる力」を育みます。  トライやる・ウィークの充実  地域の中で行う社会体験活動を通して、感性や創造性を高め、みずからのあり方や生き方、地域とのつながりを考えるきっかけになるよう取り組みます。特に、事前・事後の指導を充実することで、生徒の主体性がより尊重できるよう授業を展開します。  1-3 グローバル化に対応した教育の推進  子供たちが将来、国際社会で活躍できるよう、語学力やコミュニケーション能力はもとより、主体性や創造性、チャレンジ精神、リーダーシップ、異文化に対する理解と日本人としてのアイデンティティを培う取り組みを推進します。  外国語指導助手(ALT)の活用  中学校に配置するALTについて、小学校、特別支援学校への派遣を継続することで、小中学校の円滑な外国語教育を推進します。中学校では、外国語でみずからの考えや意見を述べる取り組みを進めるなど、コミュニケーション能力を育成します。小学校では、指導主事による外国語活動の支援を充実します。  「わたしたちの篠山市」「篠山ふるさとガイドブック」の活用  小学校社会科の補助教材として、3、4年生では「わたしたちの篠山市」を、5、6年生では「篠山ふるさとガイドブック」を活用します。篠山市の様子や自然・歴史・文化について学ぶ取り組みを充実することで、郷土を誇りに思う心を育みます。  施策の基本方向2  子供が健全に育つ環境づくりと就学前教育の推進について  2-1 “子育ていちばん”に向けて  朝日とともに目覚める、四季を感じ取れる、自然の中で夢中に遊ぶ、この三つの要素を柱として、乳幼児のあるべき姿を目指します。その中で、ふるさと篠山で子育てしたいと思えるまちづくりに取り組みます。  幼児のうたまつりの実施  市内の認定こども園・幼稚園の4、5歳児を対象に、プロの演奏家による生の音楽に触れる機会を提供することで、豊かな感性を磨き、情緒の安定を図ります。  乳幼児の心身づくり  全ての公立認定こども園・保育園・幼稚園で、園を離れ地域の中で活動する保育や、黒枝豆のもぎとりなど、季節物や特産物を生かした保育に取り組むなど、体験活動や基本的な生活習慣づくりを通して、子供たちの健全な心身の育成を図ります。  子育て支援の充実  平成27年度から認定こども園と幼稚園に通う4、5歳児を対象に、多子世帯減免として幼稚園、認定こども園、預かり保育施設の保育料及び給食費を兄弟の人数により減免し、子育て支援の充実を図ります。  2-2 子どもの根っこを育てる環境づくり  子供が健全に育つには、家族の温かい雰囲気と深い信頼関係の中で、基本的な生活習慣づくり、自立心の育成、心身の調和のとれた発達を促すことが大切です。乳幼児期に「安心感」「信頼感」を育むとともに、家庭と連携した子育て環境づくりに取り組みます。  ふた葉プロジェクトの推進  乳幼児期の「眠育」「食育」「あそび」を総合的に推進するため、「ふた葉プロジェクト」を継続し、家庭と連携しながら子供たちの基本的な生活習慣の確立に取り組みます。また、モデル園を1園設定し、調査・研究を行います。  眠育・食育・あそびの推進  眠育では、「寝顔写真展」の実施、食育では、在宅栄養士や「食育だより」による啓発、遊びでは、自然遊びや運動遊びの実施を事業推進の柱とします。また、眠育について、睡眠が脳の健全な発達を促すことがわかってきており、乳幼児期における睡眠の重要性について研究を深め、保護者へ啓発します。  2-3 幼保一体化の推進と就学前教育の充実  幼保一体化に向けた保育環境の整備と職員の資質向上に継続して取り組みます。子供の身体・運動能力の低下が懸念されることから、「体幹を鍛える」ことを活動の柱とします。また、篠山の自然環境や地域性を生かし、「五感」を発達させる保育・教育を展開します。  幼保一体化の推進、預かり保育事業  幼稚園教育終了後に、希望者を対象として市内5カ所で預かり保育を行うことで、保護者の就労状況にかかわらず、幼稚園教育要領に基づく教育を受けられる環境を整えます。  味間認定こども園の施設整備  2カ所に分かれている施設を一つとすることで、長時間保育が必要となる園児をより多く受け入れ、適切な保育が提供できるよう施設整備を進めます。  子供の体幹を鍛える取り組み  全ての公立認定こども園・保育園・幼稚園において、体の土台、軸を鍛え、動きやすい、転びにくい体を意識した保育を実施します。また、保護者に対して姿勢を正すことへの啓発を図ります。  五感を発達させる保育・教育活動  触覚、視覚、聴覚、嗅覚、味覚を鍛える保育・教育活動を展開することで、バランスのとれた脳の発達を促します。特に、五感の中でも最も原始的な感覚である触覚に着目し、全ての公立認定こども園・保育園・幼稚園において、粘土遊び、水遊び、砂遊び、泥遊びを実施します。  2-4 子ども・子育て支援の体制づくり  保護者が子育てについての責任を果たせるよう、子供の成長、親自身の成長に対し、喜びや生きがいを感じる体制づくりを進める必要があります。篠山市子ども・子育て支援事業計画に基づき、市民全体で子育て・子育ちを支援するまちづくりを進めます。  子育て相談の充実  認定こども園、幼稚園を拠点とした子育て相談窓口、子育てなんでも相談プラザの取り組みを継続します。また、臨床心理士の派遣方法を工夫するなど、相談体制の充実に取り組みます。  放課後児童健全育成事業の充実  小学校の授業終了後に保護者の就労等により保育を受けることができない児童に対し、市内7カ所において、生活の場を提供し、仲間づくりや生活指導を行います。  施策の基本方向3  生きる力を培い創造性を伸ばす教育の推進について  3-1 確かな学力の確立  子供たちに、基礎的・基本的な知識・技能と、それを活用する思考力・判断力・表現力等、主体的に学習に取り組む関心・意欲・態度を身につけさせる教育活動を進めます。また、校長のリーダーシップ、教員の指導力の向上や指導方法の工夫・改善を図ります。  確かな学力の定着  子供たちを育む学力を「学力の樹」として捉えます。1枚1枚の「葉」は一つ一つの知識や技能、地中に広がる「根」は学習習慣や関心・意欲・態度、「葉」と「根」をつなぐ「幹・枝」は思考力、判断力、表現力であると考え、これらの力を総合的につけることを目指します。あわせて学力の樹の集合体として、「知の森」づくりを通して、学力の向上を目指します。  篠山市学力・生活習慣状況調査の実施  篠山市独自の学力・生活習慣状況調査を継続して実施し、学力の定着状況を把握・分析するとともに、効果的な指導方法を検討し、普及、啓発を行います。学校においては、つまずきやすいところなどを把握して、確実に学力を定着させるための補充指導を行うとともに、指導内容・指導方法の改善を図ります。  学力向上プロジェクト事業  ①学校教職員による学力向上プロジェクトチームを設置して、確かな学力の定着に向けた方策を研究します。また、フォーラムを開催し、学校と家庭・地域が連携した学力向上の方策を発信します。
     ②昨年度の学力調査で課題が見られた「書く力」について、授業改善を進めることで、成果を上げている福井県敦賀市への教職員視察研修を全ての小中学校を対象に実施します。  ③本年度に実施した理科の学力調査を契機として、篠山市出身の学術芸術家で構成する丹波篠山文化会議の協力のもと、京都大学による子供向けの実験観察特別授業や教員・市民向けの科学講座、丹波篠山サイエンス講座により、児童・生徒の理科の興味・関心を高める取り組みを進めます。  基礎的・基本的な知識技能の確実な定着、学習習慣の確立  学力調査等で明らかになった課題のある領域の課題解決を図るため、各教科の問題をデータベース化し、授業や学習の目的に応じたプリントが簡易に作成できるよう環境整備を行います。また、学習タイム、読書タイムを継続することで学習習慣の定着を図ります。  思考力・判断力・表現力等の育成  記録・要約・説明・論述等、各教科において、考えを深める、書く、表現する活動を強化し、思考力・判断力・表現力を育成し、学力向上につなげます。  新学習システム等の推進  小中学校間の円滑な接続を図るため、「教科担任制」と「少人数授業」を組み合わせた「兵庫型教科担任制」に取り組み、個に応じた学習指導を展開します。また、学校運営フォローアップ講師、学校支援員を積極的に活用し、学びへの支援を行います。  3-2 豊かな心の育成  道徳教育、人権教育、情報モラルの育成、ふるさと教育等の充実を図ることにより、人間形成の基盤となる豊かな情操と道徳性を培い、子供たちが主体的に判断し、適切に行動する力を育成します。  道徳教育の充実  全体計画や年間指導計画を見直すとともに、「私たちの道徳」「兵庫版道徳教育副読本」「地域教材」を活用し、主体的に人生や社会を切り開く人づくりの基盤としての道徳性を養います。また、道徳教育推進教員を中心として、学校全体で道徳教育の推進に努めます。  学校における人権学習の充実  全ての教育活動を人権教育の視点で捉え、自分の大切さとともに他の人の大切さも認めることができる態度や資質を育成します。中学校では、全生徒が人権作文に取り組む機会を設定します。  3-3 健やかな体の育成  子供たちの心身の調和的発達を図るため、スポーツに親しみ継続的に運動ができる資質や能力を育成し、健康で安全な生活を送るため、基礎体力を培う取り組みを推進します。  「篠山市小・特別支援学校陸上記録会」の実施  小学校・特別支援学校の小学6年生が一堂に会した陸上競技の記録会を実施し、運動能力の向上と体力づくりへの関心・意欲を高めます。また、スポーツを通して、児童が交流する機会とします。  体力・運動能力調査の実施  児童・生徒の体力、運動能力の実施と傾向の把握や分析を行い、体力、運動能力の向上に向けて実践する取り組みを推進します。また、生涯にわたりスポーツを楽しもうとする意欲の向上を図ります。  少年期における胃がんリスク防止の取り組み  中学校1年生を対象に、胃がんリスクの原因であるピロリ菌尿中抗体検査を実施します。保健福祉部と市内医療機関との連携により感染状況を把握することで、感染者の除菌治療につなげます。  3-4 特別支援教育の充実  特別な支援が必要な子供たちの能力や可能性を最大限に伸ばし、自立して社会参加するために必要な力を培う取り組みを進めるとともに、幼児期からの一貫した支援体制の構築に努めます。  個別の支援計画の活用  一人一人の教育的ニーズに応じた「個別の教育支援計画(サポートファイル)」を保護者とともに作成し、関係機関との連携・協力による支援を行います。また、就学前から就学後を初めとした校種間の接続時においては、支援に関する引き継ぎが効果的に行われるよう引継会を実施します。  ささやまキッズ発達支援チームの設置  臨床心理士や特別支援学校教育相談担当者、学校生活支援教員等による「ささやまキッズ発達支援チーム」を設置し、学校園への巡回相談を行います。また、支援を必要としている幼児・児童・生徒の状況を把握するとともに、指導支援方法について助言を行います。  特別な支援を必要とする子供の早期発見・早期支援  臨床心理士、保健師等が認定こども園、保育園、幼稚園を訪問し、観察・助言・指導を行うことで、就学後に向けた連続的、効果的な体制づくりを図ります。また、マークシートによる子供の発達スクーリング検査を実施します。  施策の基本方向4  子供の学びを支える環境づくりの推進について  4-1 安全安心で質の高い学習環境の整備  子供たちが安心して学校生活を送るため、安全で質の高い学習環境を整備することが重要です。安全教育や避難訓練を通しての実践力を向上させ、安全・安全な学校園づくりを進めます。  地域に信頼される安全で安心な学校園づくり  安全管理、安全教育、組織活動を通して未然防止、救急対応に係る体制を充実し、安全で安心な学校園づくりを進めます。具体的には、「篠山市学校園安全管理マニュアル」や「篠山市安全教育実践事例集」を活用し、教育活動全体を通して命の大切さを実感させる教育を推進するとともに、地域学校園安全委員会を組織し、情報の共有化、環境づくりに取り組みます。  学校施設の大規模改修  城北畑小学校、味間小学校、今田中学校で大規改修工事を実施します。また、各学校の屋内運動場は災害時の避難所でもあることから、天井等落下防止対策防災機能強化事業として、吊天井等の耐震対策を平成27年度中に実施します。  4-2 地域とともにある学校づくり  子供たちが地域の中で豊かな経験と多様な学びができるよう、学校・家庭・地域が一体となった教育活動を展開します。また、地域挙げての教育活動を通して、学校づくりや地域の教育力の向上につなげます。  コミュニティ・スクールの推進  コミュニティ・スクール研究推進校を13校指定し、家庭・地域がより主体的に学校運営に参画する新しい学校運営や効果的な教育活動の実現に向けた研究に取り組みます。推進校では、保護者や地域住民からなる学校地域運営協議会を組織し、子供の豊かな成長を支える仕組みづくりを進めます。  子どもの居場所づくり推進事業の充実  地域がかかわり子供を育む通学合宿や「トライしようDAY」を通して、コミュニケーション能力や豊かな人間性・社会性の向上を図ります。  4-3 家庭の教育力の向上  家庭は教育の原点です。基本的なしつけを行い、人間関係の基礎を形成し、道徳性の芽生えを培い、規則正しい生活習慣を身につけさせる場となるよう、意識啓発に取り組みます。  PTCAフォーラムの開催  地域課題の解決につながるテーマを設定し、学校・家庭・地域が一体となって子供の健全育成を考える機会を提供するとともに、大人が地域ぐるみで子供たちを育てることの大切さを再認識し、思いやる心と郷土愛を持った子供たちの育成を目指します。また、大人が責任を持って子供の規範意識や道徳性を高められるよう、啓発に力を注ぎます。  4-4 教職員の資質能力の向上  子供の状況の変化や、保護者や社会からの要請が多様化・高度化する中、学校の組織力を向上させ、教職員が一丸となって機動的かつ的確に教育課題に対応できるよう、地域に信頼される開かれた学校づくりを進めます。  いじめの防止等への的確な対応  いじめ対応チームを中心に、年間計画を整備し、いじめの未然防止・早期発見に努める体制づくりを推進します。また、学校いじめ防止基本方針に基づき、適切かつ迅速に対応します。  篠山市教育支援センターの充実  平成27年度から教育支援センターの事務所機能を教育委員会事務局内に移すとともに、スクールソーシャルワーカーを新たに配置するなど、児童・生徒支援、学校支援の体制強化に取り組みます。また、適応指導教室夢ハウスと中学校に児童・生徒支援指導員を配置し、不登校児童・生徒への再登校や将来の社会参画を見据えた指導支援を行います。  子どもと向き合う時間の確保  会議の見直しや校務・業務の効率化、IT化を図るとともに、「元気で明るい職場づくり~声を出してすすめようノー残業デー~」をテーマに設定して、教職員の勤務時間の適正化を図るなど、子供と向き合う時間の確保を推進します。  4-5 インターネット社会への対応  インターネットの利便性が高まる一方で、ネット上での誹膀中傷によるいじめや出会い系サイトを通じた犯罪被害の増加が、大きな社会問題になっていることから、子供がインターネットを適切に利用できる環境づくりを進めます。  情報モラル教育や研修の充実  インターネットの特性を踏まえ、コミュニケーションのあり方、個人情報の保護、著作権等の知的財産権、情報発信に伴う責任、トラブル回避の方法、長時間利用による心身の健康への影響について、児童・生徒がみずから判断し、考える学習活動の充実を図り、情報活用能力を育成します。  青少年育成活動に係るインターネット社会への対応  保護者向けリーフレットにより、保護者ができる三つのポイント「子どもの成長に合わせて適切にインターネットを利用させること」「家庭のルールを子供と一緒に考えること」「携帯電話等にはフィルタリングなどを設定すること」を啓発し、青少年の健全安心なインターネット利用を推進します。  4-6 保幼小中高大の連携  保育園と幼稚園の連携、認定こども園・幼稚園と小学校との連携、小学校と中学校の連携を推進します。インターンシップの受け入れや、大学との事業連携を進めることで、教育活動の枠組みを広げます。  保幼小連携の強化  小学校へのスムーズな移行を目指し、認定こども園、保育園、幼稚園と小学校の交流を深め、連携を強化します。  神戸親和女子大学との事業連携  大学が進める「スクールサポーター制度」を効果的に活用して、教育活動への学生の参画を推進するなど、協定に基づき大学と篠山市の教育の充実、発展を目指します。  4-7 学校の適正規模・適正配置  子供の状況や地域の実態を踏まえながら、複式学級の解消が図れ、教育環境が保障できるよう適正規模・適正配置のあり方を検討します。  多紀地区における小学校適正配置の推進  統合準備委員会を組織して、統合に向けた準備を進め、平成28年4月の統合小学校開校を目指し、地域とともにある新しい学校づくりに取り組みます。  新たな学校教育環境の研究  国が公表した「公立小学校・中学校の適正規模・適正配置等に関する手引」を踏まえ、「篠山市学校教育改革5カ年・10カ年計画」に示す適正規模・適正配置の方向性について、研究を進めます。  施策の基本方向5  市民が主体的に参画する生涯学習づくりの推進について  5-1 「生涯学習」=「3つのライフステージ」という考え方  篠山市では、教育全体を「ゼロ歳からの連続した生涯学習」として捉え、①就学前、②義務教育、③社会教育の三つのライフステージを基本とした施策展開を図ってきました。引き続き段階を踏まえた生涯学習の進展を目指します。  学習の成果が実感できる取り組み  教育事業全体において、誰もが学習の成果を実感できるよう、篠山の教育が市民一人一人の自信と誇りとなるよう、三つのライフステージを踏まえた学習機会の創出に努めます。  5-2 学習ニーズに応える社会教育・生涯学習の振興  篠山市の歴史、伝統文化、自然など、豊かな資源や地域性を生かした社会教育・生涯学習基盤の整備と、地域活動の中で学べる環境づくりを進めます。  公民館における社会教育事業の充実  高齢者大学、青少年想像力・行動力開発プログラム事業、家庭教育支援事業など、市民ニーズを踏まえながら、誰もが主体的に学べるよう多様な学習機会を提供します。  「図書館ビジョン」による図書館運営  「図書館ビジョン」に基づき、資料の収集・提供、レファレンスサービスの充実、学校園連携の充実に努めるなど、あらゆる世代に応じた図書館サービスを提供します。また、神戸大学と連携しながら、地域資料整理サポーターによる地域資料の整理・保存、郷土資料等の電子書籍化を計画的に行います。  図書館親子タイムの設定  市民センター図書コーナーでは、毎週木曜日10時から12時まで読書スペースとして親子に開放するとともに、11時からはボランティア等によるお話し会を開催します。また、市民センター図書コーナーのあり方検討会では、子育て支援に特化した検討が進んでおり、より市民に親しまれる図書コーナー運営に取り組みます。  視聴覚機器を活用した教育活動の支援と地域映像の活用  視聴覚ライブラリービジョンに基づき、視聴覚機器を活用して教育活動を支援するとともに、人づくり、まちづくりにつながる視聴覚教材資料を作成、製作します。また、地域の出来事やまちづくりの取り組みを映像で記録・保存し、インターネットを活用して広く周知します。  市民による手づくりミュージカルの実施  市民で制作、運営、出演を行う手づくりミュージカル「王子と少年」を実施し、心の触れ合う文化芸術を育むとともに、参加した関係者全てが感動できる舞台が創造できるよう努めます。  5-3 生涯スポーツの充実  スポーツを通じて楽しさや感動を分かち合い、一人一人が健康で、生き生きと暮らす社会の実現に向け、スポーツ団体と連携・協働したスポーツ環境の整備・充実に取り組みます。  スポーツ活動の充実と推進  スポーツを通じた健康づくりと誰もが取り組めるスポーツの普及・啓発を行うため、スポーツ推進委員会による活動を推進します。また、篠山ABCマラソン大会を継続して開催し、活力あるまちづくりにつなげます。  インターハイ(ホッケー競技)の開催  篠山市内の小学生、中学生、高校生がレベルの高い高校生の競技を身近で感じることで、ホッケー競技に対する意識の高揚と目標の明確化を図ります。また、ホッケー協会との連携により、円滑な競技運営を行い、インターハイを成功に導きます。  SASAYAMA2020  平成32年に開催される東京オリンピック・パラリンピックに向け、ホッケー競技の普及・啓発を核として、市民のスポーツ活動に対する機運を高め、生涯スポーツ社会の実現を目指します。
     施策の基本方向6  文化・自然遺産を生かした教育・まちづくりの推進について  6-1 文化財と町並みの保存・活用  文化財の保存と歴史文化遺産を生かした学びへの支援を通して、地域の活性化に取り組みます。重要伝統的建造物群保存地区では、地区住民の活性化事業と連動した町並み整備を推進し、まちづくりにつなげます。  篠山市歴史文化基本構想推進事業の実施  文化遺産を生かした地域活性化事業と連携し、「歴史文化まちづくり資産」の一体的な保存・活用を図ります。また、荘園文化フォーラムの開催や丹波立杭登窯、追手神社のモミの木の保全など、地域主体で行う歴史文化まちづくり資産の保存・活用の取り組みを支援します。  史跡八上城跡指定10周年事業の実施  国史跡八上城跡の指定10周年を記念して、シンポジウムの開催やパンフレットの発行など記念事業を実施します。  篠山地区と福住地区における町並みの保存と活用  篠山地区、福住地区の重要伝統的建造物群保存地区内にある伝統的建造物等の保存修理と保存地区のまちづくりを地区住民と連携して進めます。保存修理は今年度10件を予定しています。  「日本遺産認定」デカンショ節に歌い継がれる伝統文化財を活用したまちづくりの推進  平成27年4月24日、篠山市は丹波デカンショ節民謡に乗せて歌い継ぐふるさとの記憶として、日本遺産に認定されました。日本遺産に係る歴史・文化を改めて見直し、小中学校や市民との連携を深めながら、文化財の啓発、検証を推進します。  6-2 文化・芸術の振興  文化施設4館やたんば田園交響ホールの特徴を生かし、篠山市の歴史文化・芸術の発信拠点としての役割を果たします。  篠山市展の充実  出品作品の展示・懸賞により、市民の創作活動の奨励と芸術文化の振興を図るとともに、丹波焼を初めとする、篠山市の伝統工芸の展示を通して、篠山市の伝統文化を発信します。  交響ホール主催事業の実施  桂 文珍ふるさと独演会、佐渡 裕とスーパーキッズオーケストラ篠山ミュージックキャンプ2015、ちめいどソロコンサートなど、子供から大人まで誰もが楽しめる公演を実施します。また、市民みずからが企画する市民企画事業を支援し、文化芸術活動の創造・発表の場として利用しやすい環境づくりに努めます。  6-3 伝統や文化、自然遺産に学ぶ教育の充実  多くの地域資源を生かし、地域教材の活用と学校教育・社会教育の連携を積極的に行いながら、学習機会の提供・充実を図ります。  脊椎動物化石保護・活用事業  兵庫県丹波県民局が策定した「丹波地域恐竜化石フィールドミュージアム構想」に基づき、篠山層群や脊椎動物化石の保護・活用を推進します。具体的には、誘客を促進するため、並木道中央公園内に化石石割体験用のイベント広場、化石関係の展示室、研究室を備えた施設の整備を行うなど、発掘体験機能、展示機能の充実を図ります。  学校における化石を生かした取り組みの推進  全ての小学校で篠山層群や化石について学ぶ校外学習プログラムを実施します。また、学校教職員の初任者研修に、篠山層群と化石の内容を取り入れ、指導力の向上につなげます。  施策の基本方向7  郷土を愛し誇りに思う人材の育成について  7-1 人権尊重の精神に基づく「共生」の心の育成  「篠山市人権尊重のあたたかいまちづくり条例」にうたわれている市民の責務を踏まえた人権教育、人権啓発に取り組みます。  あいさつの実践  挨拶は、篠山市を挙げて取り組む、人権施策の大きな柱です。学校・家庭・地域が連携した啓発・実践活動に継続して取り組み、明るく温かいまちづくり、学校づくりを目指します。  7-2 ふるさと篠山を愛する心の育成  歴史的・文化的な共同体としての郷土を心から大切に思い、郷土の発展を願う心情を持ち、それに寄与しようとする姿勢が醸成されるよう、多様な取り組みを進めます。  郷土を知る取り組み  小学生が篠山市の歴史、生物、特産などを学習できる教材「うりぼう検定問題集」の活用や、世界平和アピール七人委員会と連携しながら、地域との交流により開催する写真教室など、ふるさと篠山をテーマとした教育活動を展開します。  ふるさと篠山探訪事業の実施  教職員や児童・生徒が校区をめぐり、名所旧跡、自然、産業など地域をより深く知ることで、地域のよさや、人々の思い、ふるさとの恵みに触れる活動を実施します。  学校における食農教育の推進  農業体験活動の実施、農家や篠山東雲高等学校との連携により、農都篠山で育つ子供たちが四季を感じ、食べ物の大切さや農業の重要性について体得する教育を展開します。  篠山の魅力に学ぶ社会教育事業  篠山市民文化講座、丹波ささやまおもしろゼミナール、古文書入門講座など、篠山市の歴史・文化・伝統・自然に触れる取り組みを通して、篠山の魅力を伝える地域人材の育成に努めます。  7-3 学校給食の充実と地産地消の推進  地元野菜を安定的に使用できるよう献立の工夫や生産者との調整を行い、使用野菜の品目数増加に取り組みます。また、心身ともに健全な子供たちを育成する環境をつくるため、食育推進活動を継続します。  篠山産コシヒカリ・地元食材を活用した学校給食の充実  主食となる米飯や米粉には、篠山産コシヒカリを100%使用するとともに、今年度から米飯給食を週4回実施します。また、「篠山まるごと丼」を献立に取り入れるなど、黒大豆や山の芋といった地元食材の活用率向上に努めます。  特色ある献立づくりの充実  幅広い食品の使用と多様な料理法を取り入れ、「カムカム献立」や「おたんじょう献立」「日本の味めぐり」など、食の大切さを感じる篠山ならではの献立づくりを進めます。また、食育での交流を深めている愛媛県愛南町との「交流給食献立」を実施します。  食文化の継承と創造  郷土味学講座やかぞくdeおいしんぼクッキングの実施により、子育て世代への健全な食生活の推進、家庭の食育力の向上に取り組み、食文化の継承と創造につなげます。  むすびに  市長が掲げる「世界に輝く篠山の時代」の実現に向け、機敏に、鋭敏に、俊敏に教育行政を進めていきます。そして、合い言葉「世界のみなさん こんにちは」に「ようこそ知の森 篠山へ」とつなげ、国内外はもとより、未来の子供たちにもようこそと胸が張れる篠山市を市民の皆さん、議会の皆さんとともに築き上げるため取り組みます。  以上、平成27年度の教育方針といたします。ありがとうございました。 ○議長(林  茂君)  教育方針表明は終わりました。  本日の施政方針及び教育方針に関する質疑は、本定例会第3日から第4日に予定しております一般質問にあわせてお願いします。  ここで、暫時休憩をいたします。再開は、午後1時とします。               午前11時54分  休憩               午後 0時58分  再開 ◎日程第4  議案第59号 篠山市定年前に退職する意思を有する職員の募集及び認定               等に関する条例 ○議長(林  茂君)  休憩前に引き続き、会議を開きます。  日程第4.議案第59号 篠山市定年前に退職する意思を有する職員の募集及び認定等に関する条例を議題とします。  議案の朗読を省略し、提案理由の説明を求めます。  植村総務部長。 ○総務部長(植村富明君)(登壇)  ただいま御上程いただきました議案第59号 篠山市定年前に退職する意思を有する職員の募集及び認定等に関する条例の制定について、提案理由の御説明を申し上げます。  説明資料をごらんいただきたいと思います。  今回の条例制定の趣旨についてですが、国家公務員の退職手当の給付水準の見直しと職員の年齢別構成の適正化を図ることを目的とした「国家公務員退職手当法等の一部を改正する法律」が平成25年6月1日に施行されました。これに伴い、本市が加入する兵庫県市町村職員退職手当組合が、平成27年4月1日を施行日として、定年前早期退職者に対する退職手当支給に関する特例措置を拡充いたしました。このことを受けて、今回、現行の篠山市職員の個別の退職勧奨等に関する要綱を廃止し、特例措置の対象となる早期退職募集制度を新たに導入するものでございます。  定年前早期退職者に対する退職手当の支給に関する特例措置は、退職手当組合が退職手当支給条例に規定しておりますが、国に準じてこの4月に拡充された内容は次の表のとおりでございます。制度の内容について、改正前は勧奨退職と公務上の死傷病等の退職を対象とされていましたが、新たに募集退職を加え、定年退職の1年前までの退職で一定期間の勤続期間及び年齢を満たす者に対し、退職手当の算定の基礎となる給料月額について、定年までの残年数に応じて加算率を加算することとされました。また、一定期間の勤続期間及び適用年齢、加算率については、改正前は、勤続25年以上、年齢50歳以上の者に対し2%が加算されておりましたが、改正後は、勤続20歳以上、年齢45歳以上の者に対し3%が加算。59歳での退職は2%でございます。  今回の退職手当組合の退職手当支給条例の改正については、国が募集退職制度の導入に伴い勧奨退職制度を廃止したのに対し、組合は、勧奨退職制度を残し、募集退職制度と併存させて特例措置の対象としております。ただし、各構成市町においては、募集退職制度と勧奨退職制度は、どちらか一方を選択することになっておりますので、本市においては、国や他市の状況なども踏まえ、募集退職制度に切りかえることといたしました。  次に、今回の早期退職募集制度に係る条例制定の内容についてですが、制度の内容は、定年前に退職する意思を有する職員の募集を行い、応募者に引き続き職務させることが必要である場合等を除き、当該年度末退職予定者として認定するものでございます。また、第2条において、募集対象を規定しており、第1号で、職員の年齢別構成の適正を図ることを目的として、定年から15年を引いた年齢45歳以上の職員を対象とした募集を、第2号において、職制の改廃又は勤務公署の移転を円滑に実施することを目的として、当該職制又は勤務公署に属する職員を対象とした募集を規定しております。第3条からは、募集の方法について職員への周知の方法や応募に対する認定、また、第9条では、応募を受けて退職予定者として認定した者の人数を公表することを規定しております。先ほど申し上げましたように、基本的事項である退職金の額及び加算率については、退手組合において決定されており、本条例においては45歳という対象年齢と募集の方法を規定するものでございます。  なお、附則において、この条例の施行期日を平成27年6月1日としております。  以上、提案理由の御説明を申し上げました。  御審議いただきまして、御決定賜りますようよろしくお願いいたします。 ○議長(林  茂君)  提出者の説明が終わりました。  これから質疑を行いますが、本案につきましては、総務文教常任委員会に付託し、休会中に審査願うことにしたいと思います。  したがいまして、質疑は大綱程度でお願いします。  質疑はありませんか。               (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(林  茂君)  質疑なしと認めます。  これで質疑を終わります。  お諮りします。  ただいま議題となっております議案第59号は、総務文教常任委員会に付託することにしたいと思います。  御異議ありませんか。              (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(林  茂君)  異議なしと認めます。  したがって、議案第59号は、総務文教常任委員会に付託することに決定しました。 ◎日程第5  議案第60号 篠山市国民健康保険診療所医師住宅設置条例を廃止する条               例 ○議長(林  茂君)  日程第5.議案第60号 篠山市国民健康保険診療所医師住宅設置条例を廃止する条例を議題とします。  議案の朗読を省略し、提案理由の説明を求めます。  倉保健福祉部長。 ○保健福祉部長(倉 剛史君)(登壇)  ただいま御上程いただきました議案第60号 篠山市国民健康保険診療所医師住宅設置条例を廃止する条例制定につきまして、提案理由を説明申し上げます。  このたびの改正は、医師住宅の用途廃止に当たり、篠山市国民健康保険医師住宅設置条例を廃止するものでございます。議案書は、5ページを御参照ください。説明につきましては、議案第60号説明資料「篠山市国民健康保険診療所医師住宅設置条例を廃止する条例の概要」に基づき、説明をいたします。  医師住宅につきましては、昭和60年12月18日、草山診療所に駐在する医師のために、篠山市本郷1388番地の1に整備をしました。本医師住宅は、平成11年9月、事故物件となり、13年以上の間、医師住宅として利用していない状況にあり、地元自治会からも防犯・防火の観点から取り壊しの要望を受けておりました。今回用途廃止に当たり、本設置条例を廃止するものであります。  以上、議案第60号に係る説明とさせていただきます。  よろしく御審議いただきまして、御決定いただきますようお願い申し上げます。 ○議長(林  茂君)  提出者の説明が終わりました。  これから質疑を行いますが、本案につきましては、民生福祉常任委員会に付託し、休会中に審査願うことにしたいと思います。
     したがいまして、質疑は大綱程度でお願いします。  質疑はありませんか。               (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(林  茂君)  質疑なしと認めます。  これで質疑を終わります。  お諮りします。  ただいま議題となっております議案第60号は、民生福祉常任委員会に付託することにしたいと思います。  御異議ありませんか。              (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(林  茂君)  異議なしと認めます。  したがって、議案第60号は、民生福祉常任委員会に付託することに決定しました。 ◎日程第6  議案第61号 篠山市公営企業の設置等に関する条例等の一部を改正する               条例 ○議長(林  茂君)  日程第6.議案第61号 篠山市公営企業の設置等に関する条例等の一部を改正する条例を議題とします。  議案の朗読を省略し、提案理由の説明を求めます。  酒井上下水道部長。 ○上下水道部長(酒井和正君)(登壇)  ただいま御上程賜りました議案第61号 篠山市公営企業の設置等に関する条例等の一部を改正する条例について、提案理由の説明を申し上げます。  議案書は6ページから7ページ、条例改正新旧対照表は1ページから11ページ、説明につきましては、お配りしております議案第61号説明資料により説明させていただきます。  改正等の趣旨は、浄水場施設の統廃合計画並びに効率的な水の運用体系を構築できるよう、現在の一つの上水道事業と五つの簡易水道事業の経営体系を、一つの水道事業にしようとするもので、簡易水道事業に係る条例の廃止や関連条例の一部を改正するものです。  改正等の概要は、まず、篠山市公営企業の設置等に関する条例の一部改正、第1条関係では、公営企業の設置について、篠山市上水道事業と篠山市簡易水道事業に区分していたものを、篠山市水道事業の1事業に改めます。第3条関係では、公営企業の経営の基本を定めるものでございます。説明資料の3枚目をごらんください。  この経営に係る水道事業の認可変更手続を平成26年度において、関係機関等との協議を進めてきた内容を示してございます。上段の表が認可変更前の内容で、現行条例に定めておりますとおり、これまでの六つの水道事業では、合計欄のとおり、「計画給水人口5万8,200人」「1日最大給水量2万5,349立方メートル」と定められていたものでございますが、下段の表のとおり、篠山市水道事業に統合し、「計画給水人口4万3,700人」、「1日最大給水量1万8,300立方メートル」に改めるものです。これにより、太枠で囲んでおります浄水場の廃止につきまして、今後とも取り組んでいくもので、欄外には篠山市水道ビジョンに示します目標年次を参考までに記載させていただいております。  1枚目に戻りますが、三つ目には、事業区域を示す別表についても統合整理をしております。次に、篠山市水道事業給水条例の一部改正、それから篠山市水道布設工事監督者の配置基準及び資格基準並びに水道技術者の資格基準に関する条例の一部改正、篠山市簡易水道事業に地方公営企業法を適用する条例の廃止、及び篠山市基金条例の一部改正につきましては、それぞれ簡易水道事業の根拠条例を廃止し、それぞれの関連条項の整理を行っているものでございます。  施行の日は、平成27年7月1日といたします。  その他、記載させていただいておりますが、19年6月の簡易水道事業の統合指針を受けまして、今日まで取り組んできておる水道事業の統合について、簡易水道事業に係る補助金の適用については、国の通達どおり、28年度まで受けることができることとなっております。  以上、提案理由の説明とさせていただきます。  御審議いただきまして、御決定賜りますようよろしくお願い申し上げます。 ○議長(林  茂君)  提出者の説明が終わりました。  これから質疑を行いますが、本案につきましては、産業建設常任委員会に付託し、休会中に審査願うことにしたいと思います。  したがいまして、質疑は大綱程度でお願いします。  質疑はありませんか。  4番、渡辺拓道君。 ○4番(渡辺拓道君)  4番、渡辺でございます。  今回の部分については、これまでの水道ビジョンに基づいて進めていただいている部分で、十分理解はしておるところなんですが、今回の統合等の取り組みについて、やはり施設更新の費用とか、運営費用はかなり削減されるというふうにして、これまでから説明を伺っておりますが、具体的に今回の部分でそのあたりがどれぐらいの効果を見込まれているのかというのが1点と。  それから、特に簡易水道事業は大山のほうが今年度、取り組みをしていただくというようなことなんですけれども、きょうは廃止後の施設についての考え方みたいなものは示されておりませんので、そのあたりにつきまして、廃止後の施設についての考え方はどのように考えられているのかということについて、その2点お伺いします。 ○議長(林  茂君)  酒井上下水道部長。 ○上下水道部長(酒井和正君)  ただいまの渡辺議員の質問にお答えさせていただきます。  水道ビジョンに示しますそれぞれの施設を廃止いたしますと、年額の換算額という出し方なんですが、大体1,250万8,000円ほど効果があるというふうに試算をしております。それとそれぞれの廃止施設につきましては、大山については加圧所に再整備をしていくということで考えてございます。その他の施設についても、そういった水道管理の事業を進めていくということになってございます。  以上です。 ○議長(林  茂君)  ほかに質疑はありませんか。               (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(林  茂君)  質疑なしと認めます。  これで質疑を終わります。  お諮りします。  ただいま議題となっております議案第61号は、産業建設常任委員会に付託することにしたいと思います。  御異議ありませんか。              (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(林  茂君)  異議なしと認めます。  したがって、議案第61号は、産業建設常任委員会に付託することに決定しました。 ◎日程第7  議案第62号 篠山市立篠山総合スポーツセンター条例の一部を改正する               条例 ○議長(林  茂君)  日程第7.議案第62号 篠山市立篠山総合スポーツセンター条例の一部を改正する条例を議題とします。  議案の朗読を省略し、提案理由の説明を求めます。  上田教育部長。 ○教育部長(上田英樹君)(登壇)  ただいま御上程賜りました議案第62号 篠山市立篠山総合スポーツセンター条例の一部を改正する条例につきまして、提案理由の御説明を申し上げます。  議案書8ページ、新旧対照表12ページから14ページ、そして議案説明資料により御説明をさせていただきます。  篠山市立篠山総合スポーツセンターにつきましては、平成16年4月に兵庫県から委譲を受けて以来、市の直営施設として運営をさせていただいております。今回、市民のニーズにより効果的・効率的に対応するとともに、公の施設の管理に民間の能力の活用しつつ、市民サービスの向上を図ることなどを目的といたしまして、平成28年4月から指定管理者による施設の管理運営を可能とするため、本条例の一部を改正するものでございます。  改正内容としましては、第3条に「指定管理者による管理」を規定する1条を追加いたしまして、教育委員会が指定するものに、施設の管理運営を行わせることができるとしております。同条第2項におきましては、指定管理者が行う業務の範囲としまして、使用の許可、施設や設備の維持管理等を定めるとともに、同条第3項におきましては、指定管理者が当スポーツセンターを管理運営する場合は、条例中の「教育委員会」を「指定管理者」に読みかえるものでございます。そして、第11条の「利用料金」につきましては、公の施設の利用に係る料金を指定管理者が収受する場合は、地方自治法において「使用料」を「利用料金」と規定されていることから、規定する1条を追加するものでございます。同条第2項は、指定管理者が収受する利用料金の額の範囲を定め、同条第3項は、指定管理者が利用料金を収受する場合は、条例中「使用料」を「利用料金」などと読みかえるものでございます。  施行期日につきましては、平成28年4月1日といたしておりますけれども、準備行為として、指定管理者の指定及びこれに必要な手続は、この条例の施行日前においても行うことができるとさせていただいております。  以上で、提案理由の御説明とさせていただきます。  御審議いただき、御決定賜りますようよろしくお願いいたします。 ○議長(林  茂君)  提出者の説明が終わりました。  これから質疑を行いますが、本案につきましては、総務文教常任委員会に付託し、休会中に審査願うことにしたいと思います。  したがいまして、質疑は大綱程度でお願いします。  質疑はありませんか。               (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(林  茂君)  質疑なしと認めます。  これで質疑を終わります。  お諮りします。  ただいま議題となっております議案第62号は、総務文教常任委員会に付託することにしたいと思います。  御異議ありませんか。              (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(林  茂君)  異議なしと認めます。  したがって、議案第62号は、総務文教常任委員会に付託することに決定しました。 ◎日程第 8  議案第63号 篠山市立篠山市民センターの指定管理者の指定期間の変                更について  日程第 9  議案第64号 篠山市立篠山市民センターの指定管理者の指定について  日程第10  議案第65号 篠山市王地山陶器所華工房の指定管理者の指定期間の変                更について  日程第11  議案第66号 篠山市王地山陶器所華工房の指定管理者の指定について  日程第12  議案第67号 篠山市立歴史美術館の指定管理者の指定期間の変更につ                いて  日程第13  議案第68号 篠山市立歴史美術館の指定管理者の指定について  日程第14  議案第69号 篠山市立武家屋敷安間家史料館の指定管理者の指定期間                の変更について  日程第15  議案第70号 篠山市立武家屋敷安間家史料館の指定管理者の指定につ                いて  日程第16  議案第71号 篠山城大書院の指定管理者の指定期間の変更について  日程第17  議案第72号 篠山城大書院の指定管理者の指定について  日程第18  議案第73号 篠山市立青山歴史村の指定管理者の指定期間の変更につ                いて  日程第19  議案第74号 篠山市立青山歴史村の指定管理者の指定について ○議長(林  茂君)  日程第8.議案第63号 篠山市立篠山市民センターの指定管理者の指定期間の変更についてから、日程第19.議案第74号 篠山市立青山歴史村の指定管理者の指定についてまでの12件を一括議題とします。  議案の朗読を省略し、一括して提案理由の説明を求めます。  なお、説明と質疑、討論は一括して行いますが、採決は議案ごとに行います。
     堀井政策部長。 ○政策部長(堀井宏之君)(登壇)  ただいま御上程賜りました議案第63号 篠山市立篠山市民センターの指定管理者の指定期間の変更についてから、議案第74号 篠山市立青山歴史村の指定管理者の変更についてまで12議案につきまして、一括して提案理由の説明を申し上げます。  議案書10ページから21ページ及びそれぞれの議案説明資料をごらんください。  ただいま提案させていただいています、篠山市立篠山市民センター、篠山市王地山陶器所華工房、篠山市立歴史美術館篠山市立武家屋敷安間家史料館篠山城大書院篠山市立青山歴史村の六つの公共施設につきましては、いずれも平成23年4月1日から平成28年3月31日までの5年間を指定管理期間とし、現在、一般社団法人ノオトを指定管理者として指定し、管理運営を行っていただいているところです。今回、この6施設の指定管理者である一般社団法人ノオトから、平成27年4月28日に法人の分社化を社内で決定し、5月1日に、新たに一般社団法人ウイズささやまを設立し、同日付で法人事業承継の届け出とノオト及びウイズささやまの連名での事業の承継の覚書が、市長に提出されました。内容は、これまでノオトが行っていました、この六つの指定管理業務や篠山市が委託をしております、市役所の電話交換業務や学校校務員、篠山暮らし案内所、市民プラザなど市に関する13の事業、業務を、ウイズささやまが承継するもので、この事業・業務を担当していた職員も全てウイズささやまに移行することを確認しております。  さて、一般社団法人ノオトは、市出資法人の改革再編のため、行政サービスの補完・代行を行ってきた株式会社プロビスささやまと、当時の株式会社まちづくり篠山が行っていました、公益的かつ収益性の低い文化事業の双方を引き継ぐ目的で、平成21年に設立をされた法人でございます。ノオトは設立から一貫して篠山市の公の施設の運営管理や、公共サービスの受託を行ってきましたが、「集落丸山」などの空き家活用事業や、朝来市や豊岡市で歴史的建造物を再生した宿泊施設の開業・運営を行うなど地域再生に関する自社事業を展開するなど、全国的に活動の場を広げる法人となっています。こうしたことから、事業の性格も活動範囲も大きく異なる二つの事業を、それぞれ効率的、機動的に展開できるように、ウイズささやまを新たに設立し、公の施設の運営管理や公共サービスの受託をノオトから承継し、現在のノオトは、篠山城下町ホテル構想など空き家活用事業を中心とするコミュニティー支援事業を行う法人として再編することを決定されたものでございます。  さて、今回、法人事業承継の届け出を受け、市におきまして、5月1日に篠山市立篠山市民センターを初めとする6施設の「指定管理者選定委員会」を開催し、現指定管理者の一般社団法人ノオトの指定管理期間を、平成27年5月31日までに短縮し、残りの6月1日から平成28年3月31日までの10カ月間の指定管理候補者として、一般社団法人ウイズささやまを選定いたしました。このことについて、本日、地方自治法第244条の2第6項の規定により、それぞれの施設の指定管理者の指定期間の変更と指定管理者の指定につきまして、議会の議決をお願いするものでございます。  新たな指定管理者、ウイズささやまにつきましては、篠山市黒岡191番地、代表理事は、小北博昭で、その選定理由といたしましては、ノオトの公益部門のみを事業承継される法人であり、新たな法人ではあるものの、これまでノオトとして管理運営してきた職員をそのまま引き継ぎ、そのノウハウも継承されることなどから、施設の適切な管理運営に資すると認められることから、ウイズささやまを特定指定したものでございます。  以上、まことに簡単ではございますが、議案第63号から議案第74号まで12議案につきまして、一括しての提案理由の説明とさせていただきます。  御審議をいただきまして、御決定賜りますようよろしくお願いを申し上げます。 ○議長(林  茂君)  提出者の説明が終わりました。  これから一括して質疑を行います。  質疑はありませんか。  10番、足立義則君。 ○10番(足立義則君)  10番、足立です。  今、説明を受けましたので大体わかりましたけれども、この間の説明によりますと、ノオトに対する基金の分はノオトに残って、ウイズささやまの基金はゼロからのスタートということで、全く運営的な資金はこれゼロからスタートしているんやないかと思うんですけれども、その指定管理料というものは、具体的に一体いつごろに支払われる予定、今までから分割で払われていたのかどうかわかりませんけれども、どういう支払いになっているのかという説明をいただきたいのと。  そのとき市長が基金については、再検討するという言葉をちょっと聞いたままなので、その点について市長の考え方がありましたら、お伺いします。 ○議長(林  茂君)  堀井政策部長。 ○政策部長(堀井宏之君)  ただいまの足立議員の1点目の質問につきまして、お答えをさせていただきます。  指定管理料につきましては、それぞれの、全体5年間でございますと5年間の全体の協定以外に、各年度ごとに年度協定というのを締結しておりまして、指定管理料の金額でありますとか、支払い方法等についてはその年度協定で規定をさせていただいております。一般的には、当然施設の管理運営の人件費等資金繰りの関係もございますので、指定管理料につきましては、大体年2回払いで4月とか5月に半額を支払うと、そういった形のものが一般的でございますが、申しわけございませんが、今手元にはそれぞれの施設ごとの指定管理料の支払いの詳細については持ち合わせておりませんので、一般的にはそういう形での運営に支障が出ないように前払いをさせていただいて、最終的に精算するといった形をとらせていただいております。  以上です。 ○議長(林  茂君)  平野副市長。 ○副市長(平野 斉君)  後段の基金の関係でございますが、この前、全員協議会でもいろんなお話がございまして、やはり市としても引き続きそのノオトに残る1,000万円の基金については、市のほうにお返しをいただくべきものと考えてございますので、引き続きノオトのほうと協議をさせていただくというか、早い時期にどういう形にしろ、基金を返していただくべく調整をさせていただきたいというふうに思います。  ウイズのほうについては、それも事前にいろんな話をさせていただきましたけれども、やはりノオトのほうに今、出している状態でございますので、ウイズのほうには今のところは出す予定はないということで、先ほどございましたように、できるだけ指定管理料を7月中には四半期、あるいは半期分でお支払いをして、ウイズの人件費の支払い等に支障を来さないような形で協力はさせていただきたいというふうに思っております。 ○議長(林  茂君)  10番、足立義則君。 ○10番(足立義則君)  部長、もう一度確認しますけれども、今も4月中とか、5月中とかおっしゃっていますけれども、ということはもう払っておるとしたら、その部分でノオトに引き継いだときに、6分の1をノオトがとって、あとはこっちがとるということでウイズがもうお金を持っているという認識でいいんですか。 ○議長(林  茂君)  堀井政策部長。 ○政策部長(堀井宏之君)  足立議員の御質問のとおり、その分については事前に支払われたものについては、6月以降の分についてはウイズのほうに行くということで、そういう形になると聞いております。 ○議長(林  茂君)  10番、足立義則君。 ○10番(足立義則君)  この間の全協でも意見がいろいろ出ていましたけれども、やはり市が出資している三セクでありませんが、そういうふうな団体だからいわゆる随契的に指定管理もオーケーというような形で来た経緯がありますので、できましたら、市のほうも何とか前向きに幾ばくかの基金でもいいから助成でもしてあげるべきではないかと思いますので、その点についてもう一つだけ御意見をお願いします。 ○議長(林  茂君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  それについて、引き続き検討をさせていただきたいと思います。 ○議長(林  茂君)  ほかに質疑はありませんか。  5番、河南克典君。 ○5番(河南克典君)  5番、河南です。  前回説明をお聞きして、大体理解しておるところなんですけれども、その中でこういうことが将来、例えば一方的に向こうからこういう分社化しましたよと、承認してくださいということが、本当にこれ認められる。今いろんなところ、例えば、アクトさんなんかでも篠山ソーホーを経営されておる、あっちもこっちもやっていただいておる。ここの部分だけうちもう別会社に分社化しますよというようなことが認められるのかどうか、このあたりの見解はいかがでしょうか。 ○議長(林  茂君)  平野副市長。 ○副市長(平野 斉君)  今回、いわゆる市が出資しているノオトということで、事前にそういう会社のほうからいろんな御相談というか、会社のその時点でのいろんな考え方とかもお聞かせいただきながら、いきなり分社化したからということではなくて、あくまで出資している会社ですから、それまでからいろんなお話し合いというか、協議もしてまいりましたので、ですから、例えば、今後アクトがどういうことになる。それについてもやっぱり当然、市が出資しておりますから、いきなりとかではなくて、そのときそのときに応じて、もしもそういうことが起こるのであれば、またそういうお話し、協議によってということになると思いますから、また当然、議会のほうにもそんな情報、あるいは相談もさせていただきながら、もし状況が変わるとすれば、そういうことになって、いきなりということはないというふうに考えております。 ○議長(林  茂君)  5番、河南克典君。 ○5番(河南克典君)  5番、河南です。  その辺があるから議会に今、承認をとられているんやと思うんですけれども、その事前の調整というのは十分やっておいていただかなかったら、それしか方法がないという、十分そういう調整をとっていただきたいというふうに思うのと。もう1点、前回説明があったかと思うんですけれども、市の公的施設ほとんどがウイズささやま、こっちが継ぐわけですよね。だから逆に言うたら、ウイズささやまのほうに今、丸山とか管理しておるそっちのほうをウイズささやまのほうに、そっちを分社化すると、こういうことは考えられなかったのか。 ○議長(林  茂君)  堀井政策部長。 ○政策部長(堀井宏之君)  河南議員の御質問にお答えします。  3月の段階からノオトからは相談があったんですけれども、どうしてもノオトという名前が、先ほどの説明でも若干申し上げましたけれども、全国的なネームバリューがあって、古民家改修等の形で特に通ってきているということがあり、どうしてもそのノオトの名前、ノオト自体はそのまま残したいということがあっての今回の分社化というふうに、ノオトのほうからは聞いております。 ○議長(林  茂君)  ほかに質疑はありませんか。  8番、奥土居帥心君。 ○8番(奥土居帥心君)  8番、奥土居です。  ちょっと今のお話を聞いていて、ノオトのほうから3月ぐらいから話があったと。それは市の出資をしている会社だからだという御説明でした。というような話になってくると、今度はウイズささやまにも出資しておかないと、そういった分社の話がこっちに持ち上がってこないということになりますよね。今のお話だと、出資しているからそういう話があったんだということになってくると、このウイズささやまにも出資しないといけないということは考えられませんか。 ○議長(林  茂君)  平野副市長。 ○副市長(平野 斉君)  今回ノオトとの関係もございまして、ウイズのほうには出資をしていないというふうなことでございますが、そういったこと、今、奥土居議員の御意見も踏まえて、あるいは足立議員のお話も含めて、今後ウイズに対する出資のあり方については検討させていただきたいというふうに思います。 ○議長(林  茂君)  8番、奥土居帥心君。 ○8番(奥土居帥心君)  ぜひ一貫した姿勢で臨んでいただきたいと思います。 ○議長(林  茂君)  ほかに質疑はありませんか。  7番、栗山泰三君。 ○7番(栗山泰三君)  7番、栗山です。  今回、分社化ということで、つまりはノオトがある面危機的な状況にあるということを意味していると思うのであります。したがいまして、市の役員が今回ノオトにもいないという状態にあるので、やはり市の役員が1名なり残るというような方向性もする必要があるのではないかと。ある面そういうことを管理していかないと、今後のノオトについての市の責任が全うできないのではないかと思います。 ○議長(林  茂君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  まず前提として御質問にノオトが危機的な状況にあるからということをおっしゃったんですけれども、それだから分社化したわけではなしに、危機的状況にあるかどうかは、確かに財政的に厳しいような状況にはあるかと思いますけれども、それが危機的状況になるというふうなところまでは思ってはおりませんでして、豊岡のホテルのほうで当初予期したようなところはできていなかったということはあったとしても、金野代表によってきちんとやられようとしているというふうに考えておりますので、その危機的状況があるということではないということをまず御理解いただきたいと思います。  その上で前の全協で説明しましたように、理事の間で全国展開していこうというような方向性と、篠山市に根を張って、もう篠山を中心に活動していこうという、理事の間で方向性の食い違いが出てきたという、ここが分社化の理由だというふうに聞いております。 ○議長(林  茂君)  堀井政策部長。 ○政策部長(堀井宏之君)  あわせまして、私のほうから現在ノオトにつきましては、毎月担当部署とノオトの協議の場を設けております。今後、分社化をしてその後なんですけれども、分社化をした後のノオトにつきましても、できるだけ情報を確認させていただいたり、状況を聞き取りさせていただいたりということで、できるだけノオトの経営状況なり、運営状況についてはこちらとして情報を確認するような作業はさせていただきます。 ○議長(林  茂君)  7番、栗山泰三君。 ○7番(栗山泰三君)  今、部長、市長から説明をいただきましたので、毎月の報告等もある面、議会のほうにも報告できることがあるのであれば、報告していただいて、我々も納得して説明させていただきたいと思います。  以上です。 ○議長(林  茂君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  この前の全員協議会でノオトに拠出している基金の返還についても法人としてするのか、法人として以外にも考えるべきではないかといった御指摘も出ておりますので、それを踏まえてノオトと協議をしていくことにしています。副市長がちょうど杭州に行っておりましたので、まだちょっとその場を持てておりませんけれども、ノオトとその分についても協議をしていきたいというふうに考えています。 ○議長(林  茂君)  ほかに質疑はありませんか。  6番、木戸貞一君。 ○6番(木戸貞一君)  まず、今回の指定管理なんですが、期間が28年3月31日と1年弱に今度ウイズささやまになるんですけれども、その28年3月31日までこの期間の理由をお聞かせください。 ○議長(林  茂君)  堀井政策部長。 ○政策部長(堀井宏之君)  木戸議員の質問にお答えします。  今回の期間につきましては、現在ノオトが指定管理期間としてノオトに指定管理を指定しております28年3月31日までの残りの期間をウイズささやまに事業として引き継がれるということでありますので、ウイズささやまを残りの期間、指定するものでございます。  以上です。 ○議長(林  茂君)  6番、木戸貞一君。 ○6番(木戸貞一君)  そのノオトが指定期間の満了を待たずに1年残して分社化されたことのその理由というのですか、3月云々でずっと報告を受けていたということなんですけれども、その理由があれば、任期満了でウイズに次、分社化されて行くならよく話、わかるんですけれども、1年残されて、今回、分社化されたそのタイミングというか、その理由があればちょっとお聞かせいただけますか。 ○議長(林  茂君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  理由は特になくて、今そのノオトのほうでもう今の状況ではいけないので、今、分社化するしかないというふうな方向でノオトのほうが考えられたから、今の時分になりましたと、こういうことです。 ○議長(林  茂君)  6番、木戸貞一君。 ○6番(木戸貞一君)  基本的には指定管理を受けた期間、その会社がやはり指定期間をきっちり務めるのが本来の姿だと思うんです。その中で市が出資して話し合いも進めてきた、そういう会社と、今回、指定期間の満了を待たずにこういうことになったということに対して、市長のお考えがちょっとあればお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(林  茂君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  ですから、ウイズささやまというのは、全く違うもんじゃなしに、結局ノオトが二つに割れたということですので、やむを得ないと考えています。 ○議長(林  茂君)  ほかに質疑はありませんか。  16番、森本富夫君。 ○16番(森本富夫君)  16番、森本でございます。  それこそ市がノオトにお願いをしております、給食センターの関係なり、学校の施設の関係、電話交換の関係、多くの職員さんが今回移られるというようなことを聞かせていただいておりますが、もともとそのノオトの下で頑張っていただいておった皆さん方に対して、きちっと今回のこの分社化、またいろんな変わるというようなことに関して、きちっと説明ができているのか、職員の皆さん方に不安を与えていないのかということを確認なされたのか、そして皆さん方が了解というか、理解をしてはるのか、その辺を確認しておきたいのですが、いかがでしょうか。 ○議長(林  茂君)  平野副市長。 ○副市長(平野 斉君)  ノオトのほうで、いわゆる社員の方に対してどのような説明がなされたのか、それはもう当然ノオトの範疇になりますので、私ども把握してございませんが、ウイズささやまのほうにほとんどの社員が行かれるということで、そのウイズささやまのほうに関しては、全て基本的の委託料、指定管理料をもって運営されるということですから、市が考える分については、別にそのものについて雇用が不安定になるとかというふうには思ってございませんので、そういった理解をしながら、ちょっと社員にどういう説明がなされたのかについては、ちょっと私のほうでは確認をいたしておりません。 ○議長(林  茂君)  16番、森本富夫君。 ○16番(森本富夫君)  それこそウイズのほうの責任ではないかなということを、私もそう思いますが、市の中では非常に重要な部分を支えていただいておる事業の皆さんでございますので、やはりその辺も配慮いただき、気配りいただき、確認をいただきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。  以上です。 ○議長(林  茂君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  まず、森本議員の御質問で給食センターと。給食センターは直営でやっておりますので、ウイズささやまとは関係ありません。  それから、こういう分社化の中でやむを得ないという判断で今回残りの期間、ウイズささやまが承継するとしておるんですけれども、やむを得ないと判断したのも、分社化する理由として、ウイズささやまが引き継いで、実際に働いておる社員の雇用の安定も図っていきたいという、こういうお話がありましたので、分社化についてもやむを得ないという判断をしたところです。どういった説明をして、皆さんが思っておられるかにつきましては、確認をさせていただきます。 ○議長(林  茂君)  ほかに質疑はありませんか。  4番、渡辺拓道君。 ○4番(渡辺拓道君)  4番、渡辺でございます。  今回の指定管理者の変更と、それに至る分社化ということですね。当然本市にとっても非常に大きなことではあるかと思うんですが、一つ危惧をしておりますのが、先ほどからお話があります、朝来市であるとか、豊岡市で事業を進められていると。そういったところについて、かなり向こうでのお仕事をとられるに当たって、篠山市での仕事の実績ですね、そのあたりをかなり訴えられて、信頼を得て、向こうで指定管理を受けられてきた経緯があるかと思います。私も朝来のほうは議会も傍聴させていただいて、いろいろと心配を、ほんまに大丈夫なんかというような議員さんの声もありましたし、豊岡の部分についても、当初予定しておった、ちょっと経営がしんどくなってきたのもやっぱり豊岡の中でノオトに対していろんな意見があって、若干違う運営方法になったようなところから、かなり経営的にしんどくなってきた経緯があるかと思うんです。  特に、今回の分社化に当たって、朝来市にしても、豊岡市にしても、一定ノオトの後ろには篠山市がついとってやというような印象を持たれているのではないかと思うんですが、その朝来市とか豊岡市のほうから、今回のノオトのこの分社化について、篠山市に対して問い合わせ等はあったのかどうか、そのあたりちょっと確認したいと思います。 ○議長(林  茂君)  堀井政策部長。 ○政策部長(堀井宏之君)  渡辺議員の質問にお答えさせていただきます。  今回の分社化に当たりまして、特に朝来市、それから豊岡市のほうからの、市役所のほうにの問い合わせはございませんでした。
    ○議長(林  茂君)  4番、渡辺拓道君。 ○4番(渡辺拓道君)  市長のほうは、ノオトのほうの基金もできるだけ回収ができたらというような意向があるんですけれども、篠山市においても本当に集落丸山であるとか、いろんな古民家再生の事業を非常に、重要な部分も担っていただいているという部分も、これ確かにあるかと思うんです。うちの事業だけやなしに、朝来市とか豊岡市とかいろんな事業でノオト全体が今後も経営というか、法人経営ですね、進めていかれるやろうと思うんですが、一つ危惧しますのが、その朝来市とか豊岡市のほうで、今回の分社化のことですね、非常に仕事がしにくくなるというか、ノオト自身の信頼にも影響が出てくるんじゃないかというような危惧をしておりまして、そうなってくると、かなりノオト自身の法人としての安定化というところにも影響が及んでくる可能性がある。そしたら、うちで大事な部分を担っていただいている部分にも影響が出るのではないかと思っておりますので、そのあたりについて、向こうからも問い合わせがなかったら、そういったようなこの分社化についての説明について、市のほうから2市について、説明する意向は、情報を提供するような意向は全くないんですか。 ○議長(林  茂君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  説明をしてきなさいと言うのなら、してきますけれども、今のところはありませんね。私も市長会に行きましても、朝来の市長からも、豊岡の市長からも今までからも、ノオトはどうなっておるのかと、篠山市の関係がどうなっているのかとか、一切そんな話はありません。むしろ私から豊岡の市長に「あそこのホテル大丈夫ですか」とお尋ねするぐらいのことで、ノオトがその豊岡のほうに進出されたのも、そういった話も一切こちらには照会もありませんし、当初の何かノオトがされようとしたことと、今の実体がちょっと違ってきておるようなんですけれども、だから、こちらからあえて言うことはないのではないかというふうに今は考えております。 ○議長(林  茂君)  4番、渡辺拓道君。 ○4番(渡辺拓道君)  私の質問の趣旨自身は、今回のことで、やっぱり朝来市、豊岡市、主にそこから「篠山市さん、どないやったん」というようなことがないように、そのあたりだけはもし今後何かありましたら、丁寧に対応していただきたいというようなことでお願いしておきます。 ○議長(林  茂君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  わかりました。そのようにさせていただきます。ノオトは、金野代表が、金野さんといえば、今もう全国的なカリスマ性を持った地域おこしのリーダーというふうに多くのファンの方もおられますし、銀行なんかも非常に高い評価をされているとも聞いておりますので、篠山市においても、おっしゃったように、かなり大きな業績を上げてきていただいておりますので、今後も御活躍をいただけるようにというふうな思いはずっと持っておりますので、この分社化によって、特段大きな不利益がないような配慮はしていきたいと思います。 ○議長(林  茂君)  ほかに質疑はありませんか。               (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(林  茂君)  質疑なしと認めます。  これで質疑を終わります。  これから一括して討論を行います。  討論はありませんか。               (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(林  茂君)  討論なしと認めます。  これから議案第63号を採決します。  本案は、原案のとおり決定することに賛成の方は、起立願います。                 (賛成者起立) ○議長(林  茂君)  起立全員です。  したがって、議案第63号は、原案のとおり可決されました。  次に、議案第64号を採決します。  本案は、原案のとおり決定することに賛成の方は、起立願います。                 (賛成者起立) ○議長(林  茂君)  起立全員です。  したがって、議案第64号は、原案のとおり可決されました。  次に、議案第65号を採決します。  本案は、原案のとおり決定することに賛成の方は、起立願います。                 (賛成者起立) ○議長(林  茂君)  起立全員です。  したがって、議案第65号は、原案のとおり可決されました。  次に、議案第66号を採決します。  本案は、原案のとおり決定することに賛成の方は、起立願います。                 (賛成者起立) ○議長(林  茂君)  起立全員です。  したがって、議案第66号は、原案のとおり可決されました。  次に、議案第67号を採決します。  本案は、原案のとおり決定することに賛成の方は、起立願います。                 (賛成者起立) ○議長(林  茂君)  起立全員です。  したがって、議案第67号は、原案のとおり可決されました。  次に、議案第68号を採決します。  本案は、原案のとおり決定することに賛成の方は、起立願います。                 (賛成者起立) ○議長(林  茂君)  起立全員です。  したがって、議案第68号は、原案のとおり可決されました。  次に、議案第69号を採決します。  本案は、原案のとおり決定することに賛成の方は、起立願います。                 (賛成者起立) ○議長(林  茂君)  起立全員です。  したがって、議案第69号は、原案のとおり可決されました。  次に、議案第70号を採決します。  本案は、原案のとおり決定することに賛成の方は、起立願います。                 (賛成者起立) ○議長(林  茂君)  起立全員です。  したがって、議案第70号は、原案のとおり可決されました。  次に、議案第71号を採決します。  本案は、原案のとおり決定することに賛成の方は、起立願います。                 (賛成者起立) ○議長(林  茂君)  起立全員です。  したがって、議案第71号は、原案のとおり可決されました。  次に、議案第72号を採決します。  本案は、原案のとおり決定することに賛成の方は、起立願います。                 (賛成者起立) ○議長(林  茂君)  起立全員です。  したがって、議案第72号は、原案のとおり可決されました。  次に、議案第73号を採決します。  本案は、原案のとおり決定することに賛成の方は、起立願います。                 (賛成者起立) ○議長(林  茂君)  起立全員です。  したがって、議案第73号は、原案のとおり可決されました。  次に、議案第74号を採決します。  本案は、原案のとおり決定することに賛成の方は、起立願います。                 (賛成者起立) ○議長(林  茂君)  起立全員です。  したがって、議案第74号は、原案のとおり可決されました。 ◎日程第20  議案第75号 市道の路線廃止について  日程第21  議案第76号 市道の路線認定について  日程第22  議案第77号 市道の路線変更について ○議長(林  茂君)  日程第20.議案第75号 市道の路線廃止について、日程第21.議案第76号 市道の路線認定について及び日程第22.議案第77号 市道の路線変更につついての3件を一括議題とします。  議案の朗読を省略し、一括して提案理由の説明を求めます。  なお、提案説明と質疑、討論は一括して行いますが、採決は議案ごとに行います。  梶村まちづくり部長。 ○まちづくり部長(梶村徳全君)(登壇)  ただいま御上程賜りました議案第75号 市道の路線廃止について、議案第76号 市道の路線認定について、及び議案第77号 市道の路線変更について、一括して提案理由の説明を申し上げます。  まず、議案第75号 市道の路線廃止について、議案書の22ページから24ページをごらんください。今回、道路法第10条第3項の規定により、市道認定の廃止をお願いしようとする路線について、議案書23ページの市道認定路線廃止調書に、図面番号、路線名、起点、終点、延長、幅員をお示ししています。  市道認定路線廃止調書の図面番号1、林場新池線について、廃止の理由は、味間認定こども園の建設に伴い、施設用地の一部とするために、市道認定を廃止しようとするものでございます。  続きまして、議案第76号 市道の路線認定について、議案書の25ページから27ページをごらんください。今回、道路法第8条第2項の規定により、市道の認定をお願いしようとする路線について、議案書26ページの市道認定路線調書に、図面番号、路線名、起点、終点、延長、幅員をお示ししております。  市道認定路線調書の図面番号1、西吹五ノ坪線について、認定の理由は、先ほど議案第75号で説明いたしました市道林場新池線の廃止に伴い、通過交通の増加が見込まれること、また、現在、網掛集落の生活道路として利用されていることから、6月補正予算でお願いしている道路改良工事を行うのにあわせて、新たに市道認定しようとするものでございます。  続きまして、議案第77号 市道の路線変更について、議案書の28ページから30ページをごらんください。今回、道路法第10条第3項の規定により、市道認定の変更をお願いしようとする路線について、議案書29ページの市道認定路線変更調書に、図面番号、路線名、起点、終点、延長、幅員をお示ししています。  市道認定路線変更調書の図面番号1、西ヶ市線について、変更の理由ですが、この路線は新荘集落の生活道路として、昭和45年以前に当時の篠山町が町道認定をしていますが、今回個人の方の建築確認申請における接道要件を確認する中で、路線の一部区間において個人所有地を認定していることがわかり、図面で波線表示している部分でございます。終点箇所を変更しようとするものです。  なお、今回、御承認をいただきました後の市道認定路線総数は、1,785路線、総延長は約83万3,000メートルになります。  以上、提案説明とさせていただきます。  よろしく御審議いただきまして、御決定賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(林  茂君)  提出者の説明が終わりました。  これから一括して質疑を行います。  質疑はありませんか。               (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(林  茂君)  質疑なしと認めます。
     これで質疑を終わります。  これから一括して討論を行います。  討論はありませんか。               (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(林  茂君)  討論なしと認めます。  これから議案第75号を採決します。  本案は、原案のとおり決定することに賛成の方は、起立願います。                 (賛成者起立) ○議長(林  茂君)  起立全員です。  したがって、議案第75号は、原案のとおり可決されました。  次に、議案第76号を採決します。  本案は、原案のとおり決定することに賛成の方は、起立願います。                 (賛成者起立) ○議長(林  茂君)  起立全員です。  したがって、議案第76号は、原案のとおり可決されました。  次に、議案第77号を採決します。  本案は、原案のとおり決定することに賛成の方は、起立願います。                 (賛成者起立) ○議長(林  茂君)  起立全員です。  したがって、議案第77号は、原案のとおり可決されました。 ◎日程第23  議案第79号 平成27年度篠山市住宅資金特別会計補正予算(第1                号) ○議長(林  茂君)  日程第23.議案第79号 平成27年度篠山市住宅資金特別会計補正予算(第1号)を議題とします。  議案の朗読を省略し、提案理由の説明を求めます。  野々村市民生活部長。 ○市民生活部長(野々村康君)(登壇)  ただいま御上程賜りました議案第79号 平成27年度篠山市住宅資金特別会計補正予算(第1号)につきまして、提案理由を説明申し上げます。  議案書をごらんください。  昭和45年度より実施しております当該住宅資金の貸付事業は、平成8年度の貸し付けを最後に現在は「住宅資金償還事務条例」に基づき償還事務を行っております。平成26年度の住宅資金特別会計の決算収入総額732万7,091円に対し、支出総額は、3,804万8,841円となり、3,072万1,750円の不足が生じることから、この不足額を補填するため、予算の繰上充用をお願いするものです。結果、第1条において、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ3,072万2,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ3,584万円とするものです。  次に、第2条においては、繰上充用に伴い、一時借入金の最高額を当初の300万円から、2,800万円を追加し、3,100万円に増加いたします。  それでは、住宅資金特別会計の歳出より説明をさせていただきますので、9ページ、歳入歳出予算事項別明細書をお開きください。  3款前年度繰上充用金3,072万2,000円を追加するものです。次に、歳入ですが、7ページ、4款諸収入、1項貸付金元利収入3,072万2,000円を追加するものです。  住宅資金返済金の滞納の徴収につきましては、借り主の経済状況を勘案するとき、非常に厳しい状況は本年度も変わっておりません。借り主の相談には真摯に応じながら、回収に全力を挙げるとともに、返済の極めて困難なものにつきましては、顧問弁護士との委託契約などに基づき滞納額の減少を図ってまいります。  以上、議案第79号の提案理由の説明とさせていただきます。  御審議いただきまして、御決定賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(林  茂君)  提出者の説明が終わりました。  これから質疑を行います。  質疑はありませんか。               (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(林  茂君)  質疑なしと認めます。  これで質疑を終わります。  これから討論を行います。  討論はありませんか。               (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(林  茂君)  討論なしと認めます。  これから議案第79号を採決します。  本案は、原案のとおり決定することに賛成の方は、起立願います。                 (賛成者起立) ○議長(林  茂君)  起立全員です。  したがって、議案第79号は、原案のとおり可決されました。  ここで、暫時休憩をいたします。再開は、午後2時15分とします。               午後 2時04分  休憩               午後 2時13分  再開 ◎日程第24  議案第78号 平成27年度篠山市一般会計補正予算(第1号)  日程第25  議案第80号 平成27年度篠山市下水道事業特別会計補正予算(第1                号)  日程第26  議案第81号 平成27年度篠山市国民健康保険特別会計補正予算(第                1号)  日程第27  議案第82号 平成27年度篠山市介護保険特別会計補正予算(第1                号)  日程第28  議案第83号 平成27年度篠山市水道事業会計補正予算(第1号) ○議長(林  茂君)  休憩前に引き続き、会議を開きます。  日程第24.議案第78号 平成27年度篠山市一般会計補正予算(第1号)から、日程第28.議案第83号 平成27年度篠山市水道事業会計補正予算(第1号)までの5件を一括議題とします。  議案の朗読を省略し、提案理由の説明を求めます。  議案第78号について、堀井政策部長。 ○政策部長(堀井宏之君)(登壇)  ただいま御上程賜りました議案第78号 平成27年度篠山市一般会計補正予算(第1号)につきまして、提案理由の説明を申し上げます。  このたびの補正は、平成27年度当初予算について、政策的な新規事業等は予算計上せず、義務的な経費や継続的な事業を中心とした「骨格予算」としておりましたことから、平成27年度市政執行方針を推進する新規事業の追加や既存事業の拡充などについて、補正をお願いするものでございます。結果、第1条の歳入歳出予算の補正につきましては、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ8億762万6,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ221億5,162万6,000円とするものでございます。  それでは、お手元の一般会計補正予算書15ページをお開きいただき、歳出予算の主なものから御説明申し上げます。また、6月補正予算説明資料についても参考にごらんをいただきたいと思います。  まず、歳出予算の2款総務費、1項総務管理費、1目一般管理費は、156万円の追加で、主なものは、職員厚生事務費の職員のストレスチェック業務委託33万7,000円、人事給与事務費は、マイナンバー制度システムの改修86万4,000円のそれぞれ追加でございます。次に、6目財産管理費は、1,646万6,000円の追加で、内訳として、市営駐車場管理費は、大手前南駐車場外壁整備工事62万円、大手前展示館正門改修工事設計委託料142万7,000円、職員の事務用椅子の老朽化による更新234万1,000円、庁舎管理費は、2カ年で本庁舎の屋根外壁を改修する計画でその設計業務委託料287万8,000円、本庁舎北側塀改修及び第二庁舎網戸設置工事で550万9,000円、公用車管理費は8人乗り公用車の更新で276万5,000円のそれぞれ追加でございます。次に、7目企画費は、9,980万2,000円の追加で、内訳として、公共交通対策事業はコミュニティバスの運行見直し検討に係る支援業務委託料183万6,000円、ふるさと篠山に住もう帰ろう運動推進事業は7,180万6,000円で、内訳は、全市的な取り組みで新たに空き家バンク登録物件の改修に対して支援する空き家活用支援補助金300万円、また、団体等が行う古民家再生促進支援事業補助金333万3,000円、通勤・通学しやすい環境づくりでJR回数特急券購入助成306万円、高等学校遠距離通学補助358万円、定住支援ガイドブックの更新費用などの追加でございます。次に、若者定住住宅補助は平成27年度から新たに3世代同居に対する補助を市内全域を対象として創設し、さらに市内業者を利用した新築、改修補助などを追加いたします。また、従来の定住促進重点地区への補助3,780万円、子育て世帯定住支援は未就学児に対する補助金として一部見直しを行い、360万円、保育・幼稚園保育料補助金1,693万7,000円をそれぞれ追加しております。次に、脊椎動物化石保護・活用事業は、平成27、28年度に県補助事業を活用し並木道中央公園にフィールドミュージアムの建設に係る設計委託料327万5,000円の追加、創造都市ネットワーク推進事業は、国の補助金を活用して丹波篠山食と器の国際ビエンナーレ事業を行うとともに、市内産の器を市内飲食店で普及、利用促進するための購入費用助成合わせて657万4,000円の追加、丹波篠山ふるさと応援団事業は、寄附をいただいた方に対して市内公募した記念品を拡充し、ふるさと大使集結イベントの開催費用など合わせて1,361万1,000円の追加でございます。それぞれの財源は、地域住宅交付金166万6,000円、文化芸術振興費国庫補助金328万7,000円、ふるさとづくり推進事業県補助金163万7,000円、地域振興基金5,833万7,000円及び丹波ふるさと基金1,581万4,000円を繰り入れます。  次に、19ページ、8目男女共同参画費は、77万8,000円の追加で、結婚相談室「輪~りんぐ」において結婚相談員1名の拡充でございます。次に、9目情報システム費は、社会保障・税番号制度システム、いわゆるマイナンバー関係で、整備委託料が4、263万8,000円、一人一台パソコン更新が75台で1,156万9,000円のそれぞれの追加で、財源内訳は、社会保障・税番号制度システム整備費国庫補助金2,301万7,000円でございます。次に、15目会館運営費は、212万7,000円の追加で、しゃくなげ会館空調器故障によります入れかえ工事でございます。  次に、21ページ、17目コミュニティ活動推進費は、1,785万円の追加で、内訳は雲部複合教育施設屋根改修工事175万円、過疎地域等集落ネットワーク圏形成支援事業は、雲部まちづくり協議会が実施される事業に対する補助1,250万円、コミュニティ助成事業補助金は畑宮地区の見送り幕、追入地区の放送設備掲示板設置補助で360万円のそれぞれ追加でございます。次に、20目交流推進費は、241万7,000円の追加で、多文化共生事業として多言語の生活ガイドブックの更新委託料134万8,000円、国内交流推進事業費として、姉妹都市の愛知県犬山市にまるいの記念オブジェを設置する委託料106万9,000円の追加でございます。  次に、23ページ、2項徴税費、2目賦課徴収費は、4,139万2,000円の追加で、主なものは、平成30年度の固定資産評価がえに向けて評価業務委託3,916万9,000円でございます。次に、25ページ、3項戸籍住民基本台帳費、1目戸籍住民基本台帳費は、マイナンバー制度に伴います通知カード、個人番号カード関連事務委任に係る費用2、323万3,000円の追加で、財源内訳は、個人番号カード交付事業国庫補助金1,511万2,000円でございます。  次に、27ページ、3款民生費、1項社会福祉費、2目老人福祉費は、長寿福祉一般事務費委託料の減額、これにつきましては、緊急雇用就業機会創出事業を申し出ていました法人が事業辞退したことによる減額283万円、安心生活基盤構築事業は県補助金の見直しにより283万4,000円の減額でございます。次に、5目障害者福祉費は、マイナンバー制度障害者自立支援システム委託料等で309万9,000円の追加、財源内訳は、社会保障・税番号制度システム整備費国庫補助金180万円でございます。次に、8目人権推進費は、有居研修会館耐震補強工事に係る費用982万9,000円の追加でございます。次に、10目介護保険費は低所得者保険料軽減に係る繰出金611万4,000円の追加で、財源内訳は、低所得者保険料軽減国、県負担金458万4,000円でございます。  次に、31ページ、2項児童福祉費、5目認定こども園費は1億2,293万6,000円の追加で、主なものは、味間認定こども園整備に係るものでエレベーターの設置や太陽光発電の設置、近畿・県・市内産木材を使用するための追加でございます。財源内訳は、教育福祉施設等整備事業債4,310万円、地域活性化事業債1,820万円、公共施設整備基金繰入金6,151万4,000円でございます。また、多子世帯減免拡充に伴う市立認定こども園保育料の減額717万9,000円もあわせて計上しております。次に、8目児童給付費は、さきの保育料等多子世帯減免拡充に係る私立認定こども園保育料の収入減を市が補填するもので給付費574万6,000円の追加でございます。  次に、33ページ、3項1目生活保護費は、マイナンバー制度に係る生活保護システム改修委託料等で356万4,000円の追加で、財源内訳は生活保護費国庫補助金16万2,000円、社会保障・税番号制度システム整備費国庫補助金216万円でございます。  次に、35ページ、4款衛生費、1項保健衛生費、2目予防費は、マイナンバー制度対応による予防接種履歴管理システム改修委託で313万2,000円の追加です。次に、5目環境衛生費は、王地山市共同墓地の階段、手すりが老朽化しており、その改修工事で104万9,000円の追加、次に、9目上下水道施設費は、簡易水道事業を上水道事業に統合することにより一般会計からの繰り入れ基準が見直しとなり2,116万8,000円の減額でございます。  次に、37ページ、2項清掃費、3目し尿処理費は、生活環境維持活動補助金として西岡屋公民館改修補助173万6,000円の追加でございます。  次に、39ページ、6款農林水産業費、1項農業費、3目農業振興費の追加は1,337万円で、内訳は特産物振興事業1,317万円、これは6次産業化ネットワーク活動交付金を活用して福住地区でソバを加工販売されることに伴う農業機械、加工場、販売所、厨房機器に対する交付金1,256万円、特産物普及PR事業は、日本貿易機構(ジェトロ)に負担金を支払い、協力体制を構築するものでございます。次に、6目担い手対策費は、2,017万4,000円の追加で、内訳は、新規就農及び集落営農調整現場確認に必要な公用車の購入、90万7,000円、経営体育成支援事業補助金は、七つの経営体に対するコンバイン等農機具の購入補助1,768万9,000円、集落営農推進事業は、人・農地プラン策定地域の集落営農を重点的に支援する事業で農機具購入補助157万8,000円の追加でございます。次に、8目農地整備費は、泉地区農業水利保全合理化事業で設計計画策定業務委託料1、010万円の追加で、財源内訳は、農業水利保全合理化事業県補助金1,000万円でございます。次に、9目農都環境費は1,972万1,000円の追加で、内訳は、森の学校復活大作戦事業は生物多様性保全推進支援事業が外来生物の捕獲駆除、市民啓発、外来生物の堆肥化に取り組む協議会への国庫補助事業となったため、委託料を補助金に変え、全体として40万7,000円の減額となったものです。新エネルギー・省エネルギー事業費は2,012万8,000円の追加で、主なものは電気自動車1台の購入と2カ所に電気自動車用急速充電器を設置するものです。財源内訳は、諸収入としてクリーンエネルギー自動車等導入補助49万円、次世代自動車充電インフラ整備促進助成1,333万2,000円でございます。  次に、43ページ、2項林業費、2目林業振興費は328万8,000円の追加で、主な内訳は、ふるさとの森づくり構想推進事業で森づくり構想実行委員が行う講演会等の補助金、搬出間伐促進補助金97万5,000円、人工林広葉樹林化補助金は、広葉樹の植栽及び防護柵に対する補助金168万円の追加でございます。  次に、45ページ、7款商工費、1項商工費、1目商工総務費は、立杭陶の郷伝産会館のクロスが傷んでおり、六古窯サミットに向けて張りかえ工事を行う経費202万4,000円の追加でございます。2目商工振興費は、171万1,000円の追加で、11月に開催予定の日本六古窯サミットに係る経費の追加でございます。次に、4目観光費は、354万5,000円の追加で、二階町公衆トイレの改修、篠山のイメージをPRのために公用車に「まるいの」のラッピングをする費用、観光施設整備事業の主なものは、春に行った篠山城跡北堀貸し出しボートが好評であったことから、秋にも運営することとし、その委託料で227万3,000円の追加で、財源は、貸し出しボートの利用料42万円を見込んでおります。また、今田薬師温泉ぬくもりの郷の生活排水改修工事58万1,000円も追加をさせていただいております。  次に、47ページ、8款土木費、1項土木管理費、1目土木総務費は、篠山口駅北の弁天踏切に歩道を設置する工事に係ります委託料を含めたJR西日本への負担金1,105万3,000円の追加、環境配慮型法定外公共物維持管理事業補助金250万円は、自治会等が行う水路等の整備に対する補助金でございます。  次に、49ページ、2項道路橋りょう費、1目道路維持費は、市道の老朽化や不用になった大型案内板を安全確保のために撤去する工事で142万1,000円の追加でございます。次に、2目道路新設改良費は、市道の安全確保のため5路線で地上測量や舗装工事等を実施する経費1,249万9,000円の追加でございます。  次に、51ページ、3項河川費、1目河川総務費は2,081万2,000円の追加で、内訳は、各自治会における河川や国・県市道の環境整備謝金について県補助が増額されたことにより同額市も補助することで、1,200万円の追加、河川整備事業は、仮称「ふるさとの川再生事業」で日置地区の城東グラウンド横水路改修を行い多自然の川づくりを行います。他3カ所でも簡易な多自然川づくり事業を881万2,000円で実施をいたします。  次に、53ページ、4項都市計画費、1目都市計画総務費は、131万6,000円の追加で、内訳は、景観形成事業で景観重要建物の物件調査、標識作成委託料等43万2,000円、都市計画事務費は、公用車1台の購入でございます。次に、2目都市施設管理費は、篠山口駅自由通路をおもてなし用にイメージアップするため展示用備品の購入で35万8,000円の追加でございます。3目公園費は、篠山城跡東堀の水質改善を行うことから堀スライドゲート改修工事129万6,000円の追加でございます。  次に、55ページ、5項下水道費、1目公共下水道費、下水道事業特別会計繰出金は、糯ヶ坪地区雨水排水処理計画事業認可取得、下水道の各処理区統合計画策定業務、あさぎり苑乾肥臭気軽減対策のために、竹チッパー機器を購入する費用とあわせまして、1,878万6,000円の追加でございます。  次に、57ページ、6項住宅費、1目住宅総務費、市営住宅管理費は西岡屋市営住宅の街灯をLED化する工事で85万8,000円の追加でございます。  次に、59ページ、9款消防費、1項消防費、3目消防施設費、防災基盤整備事業は、西紀地区川西地内の消防詰所兼車庫新設工事に係る経費2,153万3,000円の追加でございます。財源内訳は、一般単独事業消防団施設整備事業債2,080万円でございます。次に、4目災害対策費は、355万6,000円の追加で、非常用圧縮毛布購入、後川複合施設の耐震補強実施設計などで、財源内訳は一般単独事業債190万円でございます。  次に、61ページ、10款教育費、1項教育総務費、3目学校教育総務費は学校施設維持管理費で畑複合施設のプール解体工事、小学校など11校の屋内運動場でつり天井の改修調査実施設計、城北畑小学校大規模改修工事、味間小学校大規模改修工事、今田中学校大規模改修工事を予定しており、合わせて1億6,727万4,000円の追加で、財源内訳は、学校施設環境改善交付金4,780万1,000円、教育福祉施設等整備事業債7,770万円、一般単独事業債730万円、義務教育施設整備基金繰入金2,631万円でございます。次に、4目義務教育振興費は、1,960万7,000円の追加で、内訳として、学校教育充実事業は124万8,000円の追加で大学教授や大学生による理科教育として丹波篠山サイエンス教室、道徳教育実践研究、ひょうごつまずきポイント指導事例集作成事業、小学校算数の授業改善促進事業を行います。財源内訳は学校連携事業県委託料10万円、ひょうご学力向上プロジェクト業務県委託料22万円、道徳教育実践研究事業県委託金40万円、丹波篠山ふるさと基金繰入金50万円でございます。学習環境支援事業は、1,825万9,000円で内訳は、教員用教科書1,807万7,000円、県委託事業による実践的安全教育総合支援事業で防犯カメラの購入など、14万8,000円の追加でございます。次に、5目幼児教育推進費は、災害時給食用非常食の購入17万9,000円、多子世帯減免を拡充するに当たり、コンピュータシステムの改修費199万8,000円の追加でございます。  次に、67ページ、4項幼稚園費は、同様に多子世帯減免を拡充するに当たり、コンピュータシステム導入経費199万8,000円の追加でございます。また、財源内訳で多子世帯減免拡充に伴います幼稚園保育料を268万2,000円減額しております。  次に、69ページ、6項社会教育費、3目視聴覚ライブラリー費は、空を飛ぶような目線で市内の景観などを撮影し映像化する空撮用マルチコプター2機の導入費用142万9,000円の追加で、日本遺産のPRにも活用する予定でございます。次に、7目文化財保護費は、317万9,000円の追加で、内訳は、八上城跡国史跡指定10周年記念シンポジウム開催経費や八上城石碑現況調査、クリンソウ自生地保護啓発に係る費用など165万3,000円の追加、史跡篠山城跡保存修理事業は篠山城跡二の丸北西の地質調査、西堀端現況調査委託料152万6,000円の追加でございます。  次に、71ページ、7項保健体育費、5目篠山東部給食センター費は、生ごみ処理機や配送用コンテナの更新費用553万5,000円の追加でございます。またあわせまして、多子世帯減免の拡充によります財源の減として、給食事業収入252万1,000円の減額、同様に、西部給食センター費についても154万6,000円の給食事業収入の減額でございます。  次に、73ページ、12款諸支出金、1項基金費、26目丹波篠山ふるさと基金費4,000万円の追加は、記念品の拡充によりふるさと応援団寄附金の増加を見込み、それを積み立てるものでございます。  以上で、歳出に関する説明を終わらせていただきます。  次に、歳入予算の説明をさせていただきますが、国県補助金や地方債につきましては、それぞれのところで御説明を申し上げましたので、省略をさせていただきます。御了承ください。一般財源としては、一つでございまして、予算書11ページの18款繰入金、2項基金繰入金、1目財政調整基金繰入金は、今回の補正財源として財政調整基金から必要額を繰り入れるもので2億8,368万2,000円の追加でございます。なお、繰入後の財政調整基金残高は、19億2,408万6,000円の見込みでございます。  次に、前の3ページをお開きいただきまして、第2表 債務負担行為補正及び、第3表 地方債補正について御説明申し上げます。  まず、第2条、債務負担行為の追加につきましては、平成30年度に向けた固定資産税に係ります評価がえ業務の委託で期間は平成28年度から平成29年度まで、限度額は3,287万9,000円でございます。これは評価がえに係ります業務、総額5,691万6,000円を3年間で業務委託するための債務負担行為でございます。  次に、第3条、地方債の変更は第3表でお示ししておりますように、起債の目的は2事業でございまして、まず、教育・福祉施設等整備事業の限度額は1億2,080万円の追加で、内訳は味間認定こども園整備事業、学校教育施設整備事業の大規模改修の追加でございます。次に一般単独事業は限度額4,820万円の追加で、内訳は太陽光発電設置に係る地域活性化事業債、緊急防災・減災事業で消防団施設整備事業債、耐震化事業等でございます。
     以上の結果、今回の地方債の補正により、補正後の地方債総額は、13億8,588万4,000円となり、このうち普通交付税に算入されます地方債は、10億7,180万4,000円で、普通交付税への算入率は77.3%でございます。  最後に、今回の6月補正後の平成27年度一般会計の総額は、221億5,162万6,000円となり、平成26年度当初予算と対比をいたしますと、5億9,562万6,000円の増、率にして2.8%の増となりました。  長くなりましたが、以上で提案理由の説明とさせていただきます。  御審議いただきまして、御決定賜りますようよろしくお願い申し上げます。 ○議長(林  茂君)  次に、議案第80号及び議案第83号について、酒井上下水道部長。 ○上下水道部長(酒井和正君)(登壇)  御上程賜りました議案第80号及び第83号について、提案理由の説明を申し上げます。  まず議案第80号 平成27年度篠山市下水道事業特別会計補正予算(第1号)について、補正予算書をごらんください。  今回の補正は、平成27年度の主要事業等に係る追加でございます。結果、第1条の歳入歳出予算の補正について、公共下水道事業の歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ1,878万6,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ14億6,293万5,000円とするものでございます。  歳出のほうですが、補正予算書9ページから10ページでございます。1款下水道総務費、1項下水道管理費、2目下水道汚泥共同処理費「下水道汚泥共同処理事業」補正額150万円につきまして、「あさぎり乾肥」の臭気軽減対策について、鋭意研究に取り組んでいただいております県立篠山東雲高等学校につきまして、竹チップとの混和実験等を促進させるため、研究材料調達のための竹チッパー機械を1台購入して、支援をしようとするものです。  11ページから12ページ、2款1項1目下水道建設費「公共下水道事業建設費」補正額1,728万6,000円の追加は、下水道処理施設統廃合計画を反映した公共下水道事業計画の全体設計の見直し業務、並びに糯ヶ坪地区雨水浸水対策に係る公共下水道事業・篠山処理区における雨水計画の事業認可変更業務に係る委託料でございます。  続きまして、議案第83号 平成27年度篠山市水道事業会計補正予算(第1号)について、補正予算書をごらんください。補正予算書3ページでございます。補正予算(第1号)の実施計画でございます。  歳入につきましては、1款水道事業収益、1項営業収益、2目その他営業収益補正予定額332万3,000円の減額は、市内消火栓の管理及び設置経費に係る収入を一括計上しておりましたが、今回、対応工事費の計上に伴い資本的収入のほうへ計上するため、収入更正する減額です。2項営業外収益、2目一般会計繰入金補正予定額2,116万8,000円の減額は、簡易水道事業の廃止に伴いまして、同事業に係る公債費の繰り出し基準のうち元利償還額の約10%の臨時措置分の繰り出しにつきまして、適用外となるため減額する物でございます。  支出につきまして、1款水道事業費用、2項営業外費用、2目消費税及び地方消費税補正予定額2,977万4,000円の減額は、資本的支出の増額に伴います減額でございます。  次に、資本的収入及び支出です。支出のほうから、1款資本的支出、1項建設改良費、1目源浄水施設費補正予定額7,948万円の追加は、浄水場設備整備事業について、大芋浄水場のろ過設備1基の増設整備の工事費でございます。2目配給水施設費補正予定額3億2,246万8,000円の追加は、簡易水道統合整備事業について、大山給水区域への県水道水の供給のため、県水・前山配水池への送水管より、市道西紀丹南線の川北付近で分岐し、大山浄水場までの2,100メートルについて、送水連絡管の新設工事、並びに同浄水場を加圧所として再整備する工事の実施でございます。配水管更新事業につきましては、倉本地区における更新工事約500メートルの実施、配水設備整備工事では、八上加圧所の制御盤等機器の更新並びにみどり台のポンプ室の操作盤等機器の更新工事の実施、消火栓新設事業では、新荘及び高屋地内で地下式消火栓を各1基新設します。水道管の支障移転工事については、高倉地内における集落道整備工事の実施に伴います支障区間約10メートルの工事を実施いたします。  収入については、1款資本的収入、1項1目企業債補正予定額2億8,910万円の追加で、浄水場設備整備事業、簡易水道統合整備事業、配水管更新事業及び配水設備整備事業に係る企業債のそれぞれ追加です。3項1目負担金補正予定額332万3,000円の追加は、収入更正しました消火栓の新設に係る工事負担金の追加です。4項1目補助金補正予定額6,567万4,000円の追加は、簡易水道統合整備事業に係る国庫補助金の追加です。5項1目補償金補正予定額133万円の追加は、先ほど申し上げました水道管支障移転工事に係る補償金の追加でございます。  結果、1ページに戻っていただきまして、当初予算第2条に定めた業務の予定量が主な建設改良事業について、現浄水施設費を補正後8,133万8,000円に、配給水施設費を補正後3億6,403万4,000円と定めるものです。3条 収益的収入及び支出について、予算第3条で定めました既決の予算額を収入、第1款水道事業収益の総額を補正後22億3,754万3,000円とし、支出、第1款水道事業費用の総額を21億3,499万9,000円と定めます。今回の補正予定額収支において、差し引き純収益は補正前9,726万1,000円から、補正後1億254万4,000円となる見込みでございます。  第4条、資本的収入及び支出について、予算第4条に定めました既決の予算額を収入、第1款資本的収入の総額を補正後4億538万3,000円とし、2ページですが、資本的支出の総額を補正後12億677万2,000円と定めます。  1ページに戻っていただきますが、第4条の本分4行目、今回の補正による収支の不足額4,252万1,000円を加えまして、補正後に不足となる8億138万9,000円につきましては、当年度分消費税及び地方消費税資本的収支調整額を営業外費用で減額した2,977万4,000円を追加して、3,483万2,000円に、当年度分損益勘定留保資金について、残りの1,274万7,000円を追加し、2億4,802万3,000円と改め、それぞれ補填をするものでございます。  2ページ、第5条、企業債について、予算第5条で定めました既決の限度額に今回の補正に係る起債額を加え、補正後の限度額を3億1,600万円と定めます。第6条は、他会計からの補助金について、予算第9条で既決いただきましたものを減額し、4億9,669万9,000円に改めるものでございます。  以上、提案理由の説明とさせていただきます。  御審議いただきまして、御決定賜りますようよろしくお願いいたします。 ○議長(林  茂君)  次に、議案第81号及び議案第82号について、倉保健福祉部長。 ○保健福祉部長(倉 剛史君)(登壇)  ただいま御上程いただきました議案第81号並びに議案第82号につきまして、一括で提案の理由を説明申し上げます。  まず、議案第81号 平成27年度篠山市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)につきまして、説明をいたします。今回、補正をしようとしていますのは、国民健康保険税の軽減に係るシステム改修、並びに保険給付の適正化に対する取り組みを進めるための経費を追加するものでございます。  それでは、国民健康保険特別会計補正予算書に基づき、説明をさせていただきます。補正予算書9ページ並びに10ページをお開きください。歳出から説明をさせていただきます。  9ページ、1款総務費、10ページの説明欄一般管理費では141万4,000円の委託料を追加するものであります。その内容の1点目は、5月11日の本会議で承認いただきました国民健康保険税低所得者の保険料軽減に係るシステム改修経費で60万5,000円を追加するもの、そして2点目は、保険給付の適正化を図るため、介護保険と医療保険との給付調整並びに接骨院、整骨院に係るレセプト点検を実施するための委託料で80万9,000円、合わせて141万4,000円を追加するものであります。  歳入につきまして、説明をさせていただきます。7ページ、8ページをお開きください。  低所得者の軽減に係るシステム改修は、全て国庫補助金対象であることから、7ページ、3款国庫支出金、8ページ、説明欄特別調整交付金で歳出同額の60万5,000円を追加し、レセプト点検に係る経費は、全て一般財源対応で、9款繰入金で80万9,000円を追加するものであります。その結果、議案第81号のとおり、国民健康保険特別会計、事業勘定の歳入歳出予算それぞれを53億6,121万円にするものであります。  以上で、議案第81号の提案説明とさせていただきます。  続きまして、議案第82号 平成27年度篠山市介護保険特別会計補正予算(第1号)につきまして、提案の理由を御説明申し上げます。  今回、補正をお願いしようとしていますのは、介護保険の低所得者に係る保険料軽減に対する経費を補正するものでございます。それでは、介護保険特別会計補正予算書に基づき、説明をさせていただきます。  補正予算書は5ページ並びに6ページをお開きください。5ページ、1款保険料、1目第1号被保険者保険料で611万4,000円を減額し、7款繰入金、1目一般会計繰入金で611万4,000円を追加するものであります。この予算は、5月11日の本会議で承認いただきました低所得者に係る介護保険料の軽減に基づく補正でございます。軽減に対する財源は、国2分の1、県及び市がそれぞれ4分の1で負担するもので、国・県負担分は一旦、一般会計で受け入れ、市負担分を加えて、介護保険特別会計に繰り入れるルールとなってございます。これに基づき、一般会計からの繰入金で611万4,000円を追加し、軽減に係る保険料で、同額の611万4,000円を減額するものでございます。  また、歳出、7ページ並びに8ページは、繰り入れに係ります歳入充当先の財源内訳を補正するものでございます。なお、今回補正に係ります軽減される対象者数は、2,024人と見込んでおります。  以上で、議案第82号 平成27年度介護保険特別会計補正予算(第1号)につきまして、提案理由の説明とさせていただきます。  よろしく御審議いただきまして、御決定賜りますようお願いいたします。 ○議長(林  茂君)  提出者の説明が終わりました。  これから一括して質疑を行いますが、本案につきましては、補正予算特別委員会に付託し、休会中に審査願うことにしたいと思います。  したがいまして、説明に対する総括的な質疑をお願いします。  質疑はありませんか。  5番、河南克典君。 ○5番(河南克典君)  5番、河南です。  今回の予算は後、委員会で審査されると思うんですが、この中で今回ふるさとへ帰ろう住もう運動、これメーンとして7,181万円、こういう数字が上がっておるんですけれども、市長の執行方針の中にも過去3年間の助成実績と検証を踏まえてと、このようになっているわけですけれども、過去3年間決算ベースで大体1億9,000万円余り、決算ベースで助成されたんじゃないかなと思うんですけれども、実際この検証というのはきちっと終了したのかどうか、まず1点、その辺をお伺いします。 ○議長(林  茂君)  堀井政策部長。 ○政策部長(堀井宏之君)  河南議員の質問にお答えさせていただきます。  検証につきましては、その年度ごとにということで御指示をいただいておりました関係もありまして、その年度ごとに数字的な部分については検証をしておりましたけれども、具体的な効果的なものにつきましては、本年2月から3月ぐらいにかけまして、一定資料としてまとめております。ただ、今回の特別委員会の中での御指摘もいただきましたけれども、議会のほうにはまだ説明をさせていただけていないということで、また改めて委員会のほうで説明をさせていただきたいと思いますが、効果としては、一定の効果が認められるということで、こちらとしては判断をさせていただいております。  以上です。 ○議長(林  茂君)  5番、河南克典君。 ○5番(河南克典君)  今いろんなこうした補助制度というのを、これもう全国津々浦々どこでもこれ、こうした少子化対策、また定住促進という施策を打ってきておるわけですね。だから、こうした補助金を上げていく、上げていくだけじゃなしに、そこにもう一つ何かプラスアルファをつけたものをやっていかな、ただお金だけでというのを、この辺をこれからのこの帰ろう住もうについて、議会のほうからも定住促進でいろいろと意見も出ておりますけれども、ぜひその辺をお金だけじゃなしに、そういうソフト面というのですか、こういうことを真剣に検討していただいて、お金をあげたさかい、定住が進むとか、少子化に歯どめがかかるというんじゃなしに、何かその辺のソフト的なことをプラスアルファしていくことが大事だと思うんですが、この辺について、市長、お考えいかがでしょうか。 ○議長(林  茂君)  堀井政策部長。 ○政策部長(堀井宏之君)  私のほうから、お答えをさせていただきます。  今回、特に三世代同居につきましては、議会のほうからも御指摘もいただいて導入ということでさせていただきました。特に、3年間重点地区に限って住宅支援をさせていただきましたけれども、ほとんどの支援の対象が三世代同居になっているということも踏まえて、この部分については全市的な拡大をしていこうということで、考えております。特に、新たに市内の工務店さん等を活用して新築なり改修をしていただいた部分についても、助成という形で加えさせていただきました。特に、市内転居、重点地区以外から重点地区へ転居される場合やそのままお住みの家を改修される場合は、それほどでもないんですが、市外から転入される方については、ほとんどが市外の工務店等業者を使われておりますことも実績として出てまいりましたので、できるだけそういった方についても、市内工務店を使っていただこうということを考えながら、今回の制度にさせていただいています。あわせて、それをするに当たって、建築組合でありますとか、協会とも協議をさせていただいて、篠山らしい家がどういうものがあるのかとか、改修についてのパンフレットなりをつくっていただきたいというような話を協会とも今詰めさせていただいておりまして、27年度にはそういったパンフレットを協会なり、組合のほうでつくっていただいて、暮らし案内所であわせて配布をさせていただきたいというような形で、できるだけそういったソフト面についてもあわせて活用していただけるように、努力をしていきたいと思いますので、御了解いただきたいと思います。 ○議長(林  茂君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  御指摘のとおり、どこの自治体でも若い皆さんが定着できるようないろんな支援策をしてきておりまして、篠山市も今回も重点地区に加えて全市的にする、今、堀井部長が説明しましたように、いろんな施策をしてきております。一定これで他の自治体にまさるとはちょっと言いにくいかもしれませんけれども、他の自治体に遜色がないような定住促進の支援策は講じられたのではないかと思いますし、昨年度からの医療費の無料化もあわせて、そういったことが言えるのではないかと思います。さらに、子供の遊び場マップづくりであるとか、そういったことも入れておりますし、従前から言われていますように、篠山は環境がよい、それから非常に治安もよい、挨拶もしてくれる、人のつながりが強い、こういったところを踏まえて、本当によいところだなという、こういうふうにわかっていただけるようにPRをしていきたいと思います。 ○議長(林  茂君)  5番、河南克典君。 ○5番(河南克典君)  定住促進という形で、もう1点御提案を申し上げたいのは、この3月に大阪のほうから家族3人ほどで小さい町工場、3人ですから零細というような工場が引っ越してこられた。何で引っ越してこられたか、篠山にずっと通っておって、ここがええと思って工場というようなもんじゃないんです。ところが、その内容、篠山はこういうサービスがあるとか、こんなことがあるとかいうことは全く知られないと。だから、その辺に対して行政から情報提供、これはその方は住民票を持ってこられておるので、やはりそういう住民課のほうでそういうことも企業振興と連携しながら、定住促進と連携しながら、そういう情報をその方に提供してあげるという、こういうきめ細かなところも必要やないかと。その方は補助金がどうのこうのと言われていないんですけれども、篠山のことが十分理解できていない。ただ、自分らが来て、いろんなところへ行って、本当に篠山はいいから、篠山で住もうといって、来られているわけです。だから、それが来られたか、来られてないかわかるのは住民登録するときに窓口でわかるわけですから、そういう方をちょっとチェック入れておいて、市のほうからいろんな情報を提供してあげると、これが住みやすくなると。こういうことがありますので、その辺のところも今後十分検討して取り組んでいただきたいと思いますので、何かありましたら。 ○議長(林  茂君)  堀井政策部長。 ○政策部長(堀井宏之君)  貴重な意見をありがとうございます。今回、毎年度発行しておりますけれども、篠山市の定住支援に対してのパンフレットを毎年、市外の方を中心に配布をしておるんですけれども、そこにいろんな子育て支援でありますとか、定住促進の支援の助成事業なんかも掲載をさせていただいております。あわせまして、今回見直しをする予定にしておりますので、庁内で連携をしましてそういった見直しができたパンフレットを転入された窓口の中でお渡しをして、そういったPRをするということもあわせて検討させていただけたらと思っております。  今までおっしゃっていただいているように、直近では、篠山小学校なり八上小学校の木造校舎が耐震補強され、きれいに生まれ変わったんですが、そういったところに子供を通わせたいということで直接暮らし案内所等に相談に来ていただいている都市部からの御家族もございます。いろんな皆さんそれぞれの価値観で篠山を選んでいただいておりますので、できるだけきめ細かく対応ができるように努力してまいりたいと思いますので、御理解いただきたいとお思います。 ○議長(林  茂君)  ほかに質疑はありませんか。  7番、栗山泰三君。 ○7番(栗山泰三君)  7番、栗山です。  味間認定こども園の整備事業に関して、お尋ねしたいんですが、6億程度の予算を計上されていたと思うんですが、今回1億2,000万円増額ということでお聞きして、かなり大きな補正予算だと思うんですが、くい等による補正を考えたというようにこの前、聞かせていただいたんですが、30メートルのくい、20メートルを当初設計されていたというようにお聞きしています。それが30メートルに伸びたと、約10メートルですが伸びたということなんですが、あの辺は湖だったということで軟弱地盤ということでそういうくいも必要かと思うんですが、その辺のことについてちょっと調べてみましたら、周辺のマンション業者にも聞いてみたんですが、コンクリートの建物であれば30メートルぐらいは可能かなということなんですが、そこは経費を削減するために地盤改良をして、直径90センチぐらいのくいを打つ、連続して打つくいを工法として施工されております。それによって経費を半分近くにされておるというようなことも私も伺っておりますので、そのような経費削減のほうの方法を、まだまだ篠山市も財政健全化に向けて取り組む必要があるので、そのような工夫もある面、工法の工夫も必要じゃないかと思うので、検討をお願いしたいのですが、どうですか。 ○議長(林  茂君)  上田教育部長。 ○教育部長(上田英樹君)  おっしゃるとおり、ことしの2月に現地のボーリング調査を実施しました。そして東側につきましては、向こうの四季の森の山から落ちてきていますので、8メートルぐらいで軟岩にぶつかっています。ある程度軟岩にぶつかりましたらそこでくいは大丈夫だと。しかしながら、反対に西側の市道につきましては、33メートルまで砂地、礫のものが続いていると。33メートルで初めて軟岩が出てくるというようなボーリング調査が出ておりますので、今、設計会社に問い合わせましたら、やはり鉄骨づくり、Rづくりにつきましては、これは重量鉄骨でございますし、400人程度の園児が今から入るものでございますので、大体今までN値35程度というのは、軟岩にぶつかるまではくいを打たなければならないというような今、設計工法になっています。  今、栗山議員が御提言の重量物等、近くのマンションということをおっしゃっていただいたんですけれども、1回またお聞かせいただいて、もう少し違う地盤改良のほうがあるのか、いやいや、今聞いておるのは国の設計基準に基づきまして基礎構造設計を持ちまして、業者からこれは必要ですよというふうに聞いておりますので、その方向で予算要求させていただきますけれども、実際にもう少し東側の軟岩が上のほうにできておるところにつきましては、そのようなことも可能か、一回設計業者とも検討を重ねたいというふうに思っております。 ○議長(林  茂君)  7番、栗山泰三君。 ○7番(栗山泰三君)  今、部長の答弁をいただきまして、そのような工法が現実に行われておりますので、検討をしていただきましてもしも採用できるのであれば、採用していただき、無理であれば別に構わないと思うんですが、経費削減の方向に向けて、検討を願えたらなと思います。  以上です。 ○議長(林  茂君)  ほかに質疑はありませんか。  4番、渡辺拓道君。 ○4番(渡辺拓道君)  4番、渡辺です。  ふるさと応援寄附についてお伺いをしたいというふうに思っております。予算計上に当たっての基本原則というか、支出に当たって執行時に不足が生じないように少し多目に、予算についてはできるだけ不特定な、不確定なものについては、省いていっています、少な目にという部分があるんですが、今回これまでの実績に比べたら、かなり多目に切った補正で、年間にしてもかなりの御寄附をいただこうというようなことで、今回の補正で4,000万円ということで上がっておるんですが、いろいろと寄附に対しての御礼も改良していくというお話を伺っておるんですが、実際これだけ本当に集まるものなのか、それだけの当然確信というか、自信があってこれ計上されておると思うんですけれども、この4,000万円という補正にされた部分、何か根拠的なものはあるんでしょうか。 ○議長(林  茂君)  堀井政策部長。 ○政策部長(堀井宏之君)  渡辺議員の御質問にお答えをさせていただきます。  今回、目標としては7月から記念品を見直したいということで、4月から市内の各業者の方に公募をさせていただきまして、提案をいただいておるところです。当初は、それぞれ三段階に記念品を分けまして、1万円以上、3万円以上、5万円以上という形で考えております。ただ、それぞれ10品目程度想定しておりましたけれども、非常にたくさんの御応募をいただきまして、全て足しますとほぼ100品目ぐらいになろうかと思っております。なかなかその選定でこれがだめで、これがいいというのも非常に難しいところもありますので、できるだけ全て採用する方向で今、ちょうど調整をさせていただいておるところなんですが、こちらといたしましては、特に牛肉を記念品に加えたいということで、これまでなかったわけなんですけれども、全国的な寄附の記念品の人気の状況につきましては、肉はやはり一番断トツに多いと。お隣の三田市も9割方がお肉、三田牛だというふうにお聞きしております。希望される記念品がですね。といったこともありまして、今回牛肉を入れて、ふるさと納税をたくさん獲得したいということで、そういう思いで予算を計上させていただいております。  細かい積算ということではないんですけれども、そういったことで4,000万円という金額を上げさせていただいております。昨年度も高額納税もございましたので、2,500万円という実績になっておりますが、1,000万円の方がいらっしゃいましたので、それを除きますと、約1,500万円ということで、当初1,000万円上げておりますので、5,000万円というのも何とか届くのではないかと、こちらとしては考えておるところです。  参考までに、4月1日から、いわゆるYahoo!公金で、クレジット決済を導入させていただきました。4月1カ月間の寄附の実績が、クレジット決済だけで72件ございました。通常の郵便振替、窓口が約50件ということですので、これが、記念品が変わりまして肉等が入りますとさらに寄附をいただけるのではないかということで、予算としては今、渡辺議員がおっしゃったようなことも大前提なんですが、何とか獲得したいという思いで予算計上させていただいておりますので、御理解をいただけたらと思います。  以上です。 ○議長(林  茂君)  4番、渡辺拓道君。 ○4番(渡辺拓道君)  たくさん御寄附いただければ本当にありがたいわけなんですが、一方で、補正のほうですね。ふるさと基金から1,700万円弱ほどまた繰り入れないかんというような予算になっておりますので、多分この4,000万円のうち、幾らかという思惑もあってするのではないかと思うんですが、本当にこれ基金からの繰り入れの分ぐらいは集まってこないと、またちょっといろいろと事業にも支障が出てくるのではないかというふうに思いますので、できるだけ今回はそういう気持ちだということで受けとめさせていただきますが、今後はある程度予算組みのときには、きっちりとこれぐらい確実だというところで上げてもうて、全体の予算を組んでもらうほうがいいのではないかなというふうに思いますので、これは意見としていたします。 ○議長(林  茂君)  ほかに質疑はありませんか。               (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(林  茂君)  質疑なしと認めます。  これで質疑を終わります。  お諮りします。  ただいま議題となっております議案第78号から議案第83号までの5件を、一括して補正予算特別委員会を設置し、これに付託して審査することにしたいと思います。  御異議ありませんか。              (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(林  茂君)  異議なしと認めます。  したがって、議案第78号から議案第83号までの5件は、補正予算特別委員会を設置し、これに付託して審査することに決定しました。  続いてお諮りします。  ただいま設置されました補正予算特別委員会の委員の選任については、委員会条例第7条第1項の規定によって、全議員を指名したいと思います。  御異議ありませんか。              (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(林  茂君)  異議なしと認めます。  したがって、補正予算特別委員会の委員は、全議員を選任することに決定しました。  ここで、暫時休憩をいたします。               午後 3時13分  休憩               午後 3時14分  再開 ○議長(林  茂君)  休憩前に引き続き、会議を開きます。
     この際、御報告します。  委員会条例第8条第1項及び第2項の規定により、補正予算特別委員会の委員長・副委員長が選任されましたので、報告いたします。  委員長に、園田依子君、  副委員長に、森本富夫君。  これで、報告を終わります。  以上で、本日の日程は、全部終了しました。  お諮りします。  議事の都合によって、明日19日から6月10日までの23日間は、休会としたいと思います。  御異議ありませんか。              (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(林  茂君)  異議なしと認めます。  したがって、明日19日から6月10日までの23日間は、休会とすることに決定しました。  次の本会議は、6月11日午前9時30分から開議します。  本日は、これで散会します。  お疲れさまでした。               午後 3時15分  散会  地方自治法第123条第2項の規定により署名する。                        平成27年5月18日                        篠山市議会議長  林     茂                        篠山市議会議員  栗 山 泰 三                        篠山市議会議員  奥土居 帥 心                        篠山市議会議員  國 里 修 久...