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平成26年第96回定例会(第3号 9月12日)
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  1. 篠山市議会 2014-09-12
    平成26年第96回定例会(第3号 9月12日)


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    平成26年第96回定例会(第3号 9月12日)        第96回篠山市議会定例会会議録(3)           平成26年9月12日(金曜日)              午前 9時30分 開議   〇出席議員(18名)      1番  園 田 依 子         2番  小 畠 政 行      3番  吉 田 浩 明         4番  渡 辺 拓 道      5番  河 南 克 典         6番  木 戸 貞 一      7番  栗 山 泰 三         8番  奥土居 帥 心      9番  國 里 修 久        10番  足 立 義 則     11番  恒 田 正 美        12番  大 上 磯 松     13番  植 村   満        14番  堀 毛 隆 宏     15番  前 田 えり子        16番  森 本 富 夫     17番  隅 田 雅 春        18番  林     茂 〇欠席議員(0名)
    〇地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名   市長         酒 井 隆 明   副市長        平 野   斉   教育委員長      畑 中 博 明   教育長        前 川 修 哉   代表監査委員     畑   利 清   政策部長       上 田 英 樹   総務部長       植 村 富 明   市民生活部長     澤   輝 義   保健福祉部長     前 田 公 幸   農都創造部長     芦 田   茂   まちづくり部長    梶 村 徳 全   上下水道部長     酒 井 和 正   監査委員・公平委員会・選挙管理委員会    消防長        畑   光 明   固定資産評価審査委員会事務局              井 上 晃 司   教育部長       小 山 辰 彦   農都創造政策官    布 施 未恵子 〇議会事務局職員出席者   局長         長 澤 光 一   課長         福 西 保 博   係長         青 野 元 彦 〇議事日程 第3号 平成26年9月12日(金曜日)午前9時30分開議   第 1  会議録署名議員の指名   第 2  一般質問        ・個人質問               午前 9時30分  開議 ○議長(林  茂君)  皆様、おはようございます。  これから、本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付したとおりです。 ◎日程第1  会議録署名議員の指名 ○議長(林  茂君)  日程第1.会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員は、会議規則第127条の規定によって、2番、小畠政行君、3番、吉田浩明君、4番、渡辺拓道君を指名します。 ◎日程第2  一般質問 ○議長(林  茂君)  日程第2.一般質問を行います。  質問に先立ちまして、議長から一般質問の議事運営について申し上げます。  本日の一般質問についての各議員の発言は、会議規則第56条第1項の規定により、個人質問は30分以内とします。時間の徹底と発言議員に持ち時間を確認いただくため、議場東側の表示板に残り時間を表示いたしますので、御注意いただくよう、あらかじめお願いしておきます。  なお、2回目以降の質問は自席からお願いします。  質問は、通告順により議長から指名します。  通告3番、恒田正美君。 ○11番(恒田正美君)(登壇)  皆様、おはようございます。本日の篠山では、稲刈り日和、本当にきょうは朝からいい天気となっておりますが、ことしも日本中におきましては、集中豪雨等により大変多くの方々が大きな被害に見舞われました。皆様に対してお悔やみなり、お見舞いを申し上げるところでございます。そして、いち早い復興を願うところでございます。  それでは、通告に従い、市長、教育長に質問をさせていただきたいと思います。  質問の第1点目、河川・貯水池等のしゅんせつの必要性について。  近年、台風、集中豪雨等により全国各地で大きな土砂災害や浸水被害が毎年のように起こっています。一番の原因はこれまでに経験したことがない、皆様がほとんどない何十年に1回というような降水量によるものでありますが、河川に堆積した土砂や排水溝、暗渠等に土砂、流木等が滞留することにより、河川の機能が十分果たせず、降った雨があふれ出した結果、大きな被害となっていることも考えられます。  現在、河川に堆積した土砂のしゅんせつは、河川断面の約3分の1を超える場合という基準としていますが、近年の豪雨の際の篠山市全域の河川や水路、側溝の現況を見るとき、河川の立地や広さ、傾斜などの地形環境等によって雨水の流れや水量にも差があり、市内全域の河川のしゅんせつ基準を見直し、早期のしゅんせつが必要ではないかと考えますが、市長の見解を問います。  貯水池では、24年7月、佐仲五坊水系水利組合から五坊谷池の水質改善についての要望書が提出されました。要望の中間報告では、水質変化の原因として、貯水池を造成することで、森林からの落葉や落枝、土壌などの有機物の堆積が進行し、このため池の溶存酸素濃度が経年的に低下し、特に気温が上昇すると底面の酸素がゼロに近づき、嫌気的な環境となる。その結果、硫化水素が発生するためにヘドロ臭や腐敗臭が発生する可能性が高まる。結果、植物性プランクトンの繁茂等が起こりやすくなることは貯水池をつくった際には、一般的に起こる現象であり、この課題を解決する方法として、貯水池の水を抜いてしゅんせつすることが対策の一つであると考える。そして、池等の適切なしゅんせつを行うことで水質変化を抑えられ、生活用水・農業用水が十分に確保でき、豪雨時での雨水の調整にも役立つと考えるが、市長の見解を問う。  質問の二つ目、西紀運動公園天然芝グラウンドの管理について。  西紀運動公園は、篠山再生計画に基づきできるだけ費用のかからない運営となるよう、指定管理業者により管理運営を行ってもらっています。プールの管理においては、これまで経験ある管理業者が実績を伸ばされてきていますが、天然芝を使用したグラウンド管理においては、そのノウハウは余りなく、現在の管理業者に限らず1年を通して芝のはげている箇所がここ数年目立っている状態が続いています。芝グラウンド運用から10年がたち、芝グラウンド自体に問題があるのであれば改修が必要であり、管理業者の管理方法に問題があるのであれば指導しなければなりません。天然芝のグラウンドは近隣自治体にはなく、貴重な施設であり、連休などには市外や大阪、京都、滋賀、岡山など県を越えての利用者もあります。天然芝のグラウンドの管理が大変なことは設計当初よりわかっていたことであり、使用管理の方法について、しっかりとした方向性を示すべきと考えますが、市長、教育長の見解を問います。  質問3点目、西紀トンネルの環境について。  これまでにも議員から西紀トンネル内が暗いとの質問がある中、その都度、反射鏡をふやしたりはされていますが、暗いと言われるトンネル利用者の要望には十分に応えられておらず、改善までには至っていない状況であります。また、管理においても側壁面の付着粉じんの取り除きも実施されておらず、道路パトロールも多面にわたり仕事量も多く、日常清掃も日々の仕事に追われ実施できていないのが現状ではないかと思われます。  過去の答弁では、照明灯を取りかえると2,000万円、補助灯を設置するだけでも1,000万円近く費用がかかるとのことでありましたが、近年LED等を使用した照明灯も多く開発され、後の管理費用を含めると、以前の改修見積もりと比べ安価になっているのではないかと考えられます。トンネル開通後12年がたち、機械器具の耐用年数も更新時期がきていると思われますが、今後の照明灯改修設置の見込みはどうか。また、冬季になるとトンネル出入り口、特に西側出入り口付近は道路が凍結状態となる中、スリップ事故も起きており、凍結防止対策が必要と考えますが、市長の見解を問います。  質問4点目、猿被害対策について。  これまでからも猿害対策についての一般質問や市民からの強い要望もあり、この6年の間に追い払いを前提とした電動ガンやロケット花火、サル追い犬、猿用電気柵、出前講座等、猿被害対策には力を注がれてきています。特に、昨年、ことしと猿用電気柵に1億円近い予算が組み込まれ、一定の効果は出ているものの、電気柵が設置されていないところでの被害はそのまま続いている。また、猿の行動は正確に予想できるものではなく、行動範囲も少しずつ広がってきているのが実態であると思われます。電気柵設置要望の地域が広がり、今後も補助事業は続くと考えられます。猿被害を受けた方々の思いは、全頭捕獲といった群れそのものをなくしてほしいというような意見が多く、行政側の考えに近い地域住民や農林業者、行政、研究者など、多様な主体の連携のもと、人と猿との共存を目標として、猿による人身被害の回避、農作物等被害及び生活環境被害の軽減を図るとともに、モニタリングを行いつつ、猿の地域個体群の長期にわたる安定維持を図る等の方針とは少しずれがあると考えます。  こうした状況も踏まえ、猿被害対策として、一つの群れに1人の監視人を配置することを提案いたします。監視人は、猿の居場所を探知する電波受信機やサル追い犬、ロケット花火等を装備して常時群れの監視を行い、里に出没した際には追い払いを専門的に行うとともに、地域の方と猿情報を共有、協力しての追い払いを促す。猿が出没する地域の人々の追い払いが軽減でき、行動が予想しがたい群れの動きにも対応がしやすく、これ以上、猿の行動範囲をふやすことがないような策略的な追い払いができるのではないかと考えますが、市長の見解を問います。  この場での質問をこれで終わらせていただきます。 ○議長(林  茂君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)(登壇)  おはようございます。本日もよろしくお願いしたいと思います。  それでは、恒田議員の1点目の河川・貯水池のしゅんせつなどについての質問に答弁をいたします。  国が定めています公共土木施設災害復旧事業採択適用範囲において、河川に土砂が著しく堆積した状態というのは、原則として河川断面の3割程度以上堆積している状態をいいます。篠山市では、平成25年6月に「ささやまの川・水路づくり指針」というのを定めています。これにおいて、篠山市が管理しています準用河川や普通河川に堆積した土砂の撤去については、国の規定を参考に、河川断面の3割以上の堆積がある場合という基準を設けています。また、堆積土砂を撤去する場合は全量撤去とせずに、岸や河床に1割程度の土砂を残して、生き物や植物の生息環境の保全を行うということをあわせて行おうとしています。  御質問は、しゅんせつによって、洪水等の危険がふえているのではないかということでありますが、基本的には、この3割ということを維持しつつ、土砂の堆積によって、流水が氾濫して、家屋などの被害が考えられる予期される場合につきましては、この3割ということにかかわらず、対応していきたいというふうに考えます。  次に、貯水池についてですが、まず佐仲五坊水系水利組合から五坊谷池の水質改善について、平成24年7月に、「栗柄集落排水処理場からの処理水を五坊谷池下流に放流すること、あるいは、処理場において窒素・リンを完全に除去する」というような要望書をいただいています。これにつきまして、その後、環境・生物の専門家である兵庫県立大学自然・環境科学研究員などによって、研究をしていただいたりしたところですけれども、根本的に、栗柄集落排水処理場の更新に当たっての施設の改善を考えているところです。この栗柄処理場は、平成6年の供用開始後20年が経過して、機器等の更新時期を迎えておりまして、平成26年度にこの設備の劣化調査・機器診断に着手を始め、あわせて窒素・リンを低減できる処理方式の導入も計画しているところです。ことしの7月14日、西紀中地区で開催しました、ふるさと一番会議におきまして、この現状を報告するとともに、その後8月28日、佐仲五坊水系水利組合・倉本及び坂本自治会の役員の皆さんにお集まりいただきまして、現状の報告をさせていただきました。  市が目指しています、窒素・リンの低減を含めた設備更新の考え方には皆さん喜んでいただきましたが、抜本的に、この放流を五坊谷池より下流に放流するということを強く要望されました。今後とも地域の皆さんと協議をしながら、対策を検討していきたいと考えます。  次に、ため池の管理につきましては、篠山市内におきまして、自治会や水利組合において、ため池管理者が選定され、その方を中心に維持管理に当たっていただいており、市内には受益面積が0.5ヘクタール以上のため池が280カ所あります。これにつきまして、平成24年度から順次点検をしているところです。点検済みが250カ所、本年度30カ所の点検を予定しております。これまでの点検結果によりますと、取水施設などに不具合があり、改修が必要な池もありますし、また、将来的に改修が必要と判定されたため池で、年次計画を立てて改修を行おうとしているものです。  土砂の流入等によりため池の貯水量が減少し、しゅんせつが必要なため池もあります。このため池の管理につきましては、このように順次必要なものの計画を立てて、改良をしようとしているところでありまして、また、しゅんせつにつきましては、これまでこのしゅんせつだけの補助制度はなかったもので、実施はできませんでしたが、東日本大震災以降、新たな制度が創設され、しゅんせつについても実施できることになりました。本年度、平成24年度から実施しているため池の点検が終了しますので、その結果に基づきまして、しゅんせつも含めたため池の改修工事について改修計画を立てていきたいというふうに考えております。  以上です。 ○議長(林  茂君)  11番、恒田正美君。 ○11番(恒田正美君)  ありがとうございます。まず、河川等のしゅんせつについてお尋ねさせていただきます。  昨年、ことしと大変大きな集中豪雨等で河川等が荒れているかと思うんですけれども、私が見ている範囲で言いますと、川上のほうはしゅんせつが要らないぐらい、それほどひどい集中豪雨であったと思われるわけですけれども、しゅんせつ以上に河川が掘られてしまって、甚大な被害を受けている。一方、川下のほうでは、その土砂が堆積して、川にもう島ができるぐらいになっているような、県の河川になるわけですけれども、見受けるところがあるわけですけれども、担当部署によっては、その辺の管理等はされているんでしょうか。 ○議長(林  茂君)  梶村まちづくり部長。 ○まちづくり部長(梶村徳全君)  河川のしゅんせつでございますけれども、昨年の台風18号による災害以降、県・市ともにそういった河川のしゅんせつ等は随時行っております。また、暗渠等の洗管等も行って、先ほど市長が答弁をさせていただきましたように、基本的に河川断面の3割というこのルールを守りつつ、いわゆる地域の要望でありますとか、そういうものがある場合につきましては、個別にあふれ出す、河川から入水があふれ出して、宅地でありますとか、田畑、そういうものへの流入のおそれがある場合につきましては、個別に対応をさせていただいているところです。  以上です。 ○議長(林  茂君)  11番、恒田正美君。 ○11番(恒田正美君)  昨年も大変多くの箇所で被害があったので、本当に職員さん、いろんなところでいろんな被害の場所、そして河川等の状況も見られたと思います。私の家の前にある川なんですけれども、それほど大きな川じゃない、5メートルぐらいですかね、その川は去年から見ますと、大分変わってきました。残っているところは残っている、半分は削られほうだい、ひょっとしたら、横の側面が落ちるんじゃないかというような状況を見受けるわけですけれども、その点も含めて、しゅんせつをもう一度見直して、先ほど言われた1割程度が適正なしゅんせつの度合いなのかわからないですけれども、見直すべきじゃないかとは思うんですけれども、その点はどうでしょうか。  それともう1点、昨年糯ヶ坪で、家の浸水事故がありました。あのときも、市の管理する川ではないわけですけれども、県の管理する川は十分なしゅんせつ、適正、適当なというのですか、しゅんせつが施されていれば、水の逆流等がなく、あれほどの浸水事故にはならなかったのではないか、そして般若寺においても、川に大変大きな島ができている状況を見受けます。あれなんかも、数年前にしゅんせつをしたところだと思っています。私も記憶しておるので、皆さんも御存じだろうと思います。その点については、どうお考えでしょうか。 ○議長(林  茂君)  梶村まちづくり部長。 ○まちづくり部長(梶村徳全君)  私ども国が定めておるルールもそうなんですけれども、1割程度残すと。先ほど市長が申しましたように、生物の生息状況のこともありますし、また、しゅんせつをし過ぎますと、逆に流水が速くなりますので、河川断面を逆に傷めるといったようなことにつながるおそれもございます。ですから、そういった1割程度を残すというようなルールになっておるんでございますけれども、いずれにしましても、土砂は動きますので、毎年、災害復旧もあわせまして、先ほど申しましたように、今、地域の要望に応じて、そういったものにつきましては、適宜対応をさせていただきたいというふうに考えております。  また、糯ヶ坪の内水対策でございますけれども、これにつきましては、地元、それから市のほうから強く県のほうに要望いたしまして、今回本年度でございますけれども、降水時期の土砂撤去をまずしていただいております。そして、今後、取水期を過ぎましたら、その上流部分に当たる部分につきましても、土砂の撤去でありますとか、また、木竹等の伐採、そういったものを県のほうで計画していただいておる状況でございます。  以上です。 ○議長(林  茂君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  恒田議員御指摘のように、大雨の後、特に最近のその篠山市の現状を見たときに、山から土砂が流出して、その流出した土砂が市なり、また県の河川に堆積している状況が見受けられまして、山のほうはどんどん痩せるというんですか、山の土がなくなって、何か岩のような形の山になって、山の保水力がますますなくなってしまって、その分、その土砂が出ていってしまうと。非常に山の荒廃と、川に土砂がたまるという、こういう非常に心配な状況になっておると思いますので、山については、本当に山の機能が保てるように、保水力を持たせるように、本当に考えていかなければいけませんし、川についても、氾濫を防ぎ、また大きく見れば、きのうからお話しいただいておりますように、その篠山だけではなしに、下流域までがきちんと大きな被害がないようにしていかなければいけないというふうに感じているところです。  しゅんせつにつきましては、部長が言いましたように、3割ということを維持しながら、被害が予測できるようなところは、鋭意、これに取り組んでいるところです。今、これを3割から1割に変えたらどうかという御提言なんですけれども、まず1割にしますと、例えば、篠山市が管理している川を全部1割にしますと、これ隅々までもしゅんせつばかりしておかないかんということになりますので、非常に時間的にも、費用的にも非常に難しいというふうに思われますし、その大きな被害が予測できないところまで過度にするのは、かえって川の機能を弱めてしまうし、もともとの考え方としましては、昔は山に降った雨を一滴ももらさず川に詰め込んで、川から海に流してしまうという考え方の治水方法でしたけれども、10年以上前に、建設省は、もうそれではどこかで無理が出て、氾濫が起こる。特に、下流域の人家が密集した都市部で、大きな氾濫が、今も起こっているんですけれども、ですから、川から一切水をもらさずに、下流域まで流すのは無理ですので、幾らか川は氾濫しながらも、下流に行って、大きな被害を防ごうという、こういう総合的な考え方に変わっていると思いますので、篠山市において、少し流れてもいいということではありませんけれども、被害が考えられるところは鋭意しゅんせつに取り組んでいきますので、原則的には3割というのが、このままでよいのではないかというふうに考えます。  以上です。 ○議長(林  茂君)  11番、恒田正美君。 ○11番(恒田正美君)  今の答弁としては理解するところです。1回目の質問にも、今してもらったように、河川の立地や広さ、傾斜などの地形環境等によってというふうに、私も話をさせてもらっていますので、これからもその点を十分留意して、しゅんせつ等の工事を行っていただきたいと思うところです。そして、先ほど市長もおっしゃいました、自然環境ですね、山の保水力がなくなってきているので、山の環境、自然環境、これからはこれまでの状況を見直して、十分森林管理をしていただきたいなと思うところでございます。  そして、貯水池のことなんですけれども、五坊谷池の底でにおいがするどうのこうのという話の中で、解決方法として、栗柄集落排水の施設を改修するということが出ているわけですけれども、一番の原因は何かと思われますか。 ○議長(林  茂君)  酒井上下水道部長。 ○上下水道部長(酒井和正君)  市長の答弁の中にもありましたが、専門員の調査でしていただいたことについて、一つには、池の中に落ち葉とかそういう有機物が堆積をするということの中で、池の中が酸素不足になって、植物性のプランクトンの発生によって、そういった環境が経年的に発生したことによって、いわゆるヘドロ臭とか、そういった環境となっているということと理解しております。 ○議長(林  茂君)  11番、恒田正美君。 ○11番(恒田正美君)  今の答弁からしますと、実質的には栗柄集落排水の施設が原因ではなく、森林からの落葉等土壌など有機物の堆積したことによって、植物性プランクトンが多く発生した、これが原因じゃないかと思われるんですが、どうですか。 ○議長(林  茂君)  酒井上下水道部長。 ○上下水道部長(酒井和正君)  報告の中で、我々が報告をいただいておるのは、いわゆる生活排水につきましては、基準に基づいた処理をして、放流をさせていただいています。水質上の問題はないんですが、滞留するということについて、そういったことが要因ということで、全くその下水の処理水が窒素・リンの関係から、全く影響ないかということは、明確には言えないんですが、それがそういった生活排水がまざったことによって、必ずしも起こったとは言えないということも聞かせていただいております。  したがいまして、私どもとしては、できるだけ窒素・リンを除去できるようなところで、池の水の改善に向けて努力できればと、こういうことを考えております。  以上です。 ○議長(林  茂君)  11番、恒田正美君。 ○11番(恒田正美君)  栗柄集落排水も施設ができてから20年と言われるので、適度な施設の管理、また修繕は必要かなと思うところですけれども、その植物性プランクトンというのが、一般的に言われるので言えば、何なんですかね。一般的な言葉で言えば、植物性プランクトン。 ○議長(林  茂君)  酒井上下水道部長。 ○上下水道部長(酒井和正君)  済みません。専門家ではありませんので、ちょっとそこまでは何がどうなっているということまでは私、理解しておりませんので。 ○議長(林  茂君)  11番、恒田正美君。 ○11番(恒田正美君)  理解されないまま、その五坊谷池水系の要望について、答えを出されているんじゃないかと思うんですけれども、原因がね、私が思うところは、ずっとあの道を通っているので、隣を。原因はアオコと言われる植物性プランクトンではないかと思われるんですけれども、どうですか。 ○議長(林  茂君)  酒井市長。
    ○市長(酒井隆明君)  詳しいところは、私、部長もわかりかねるところがあるんですけれども、要は私の記憶の範囲では、この一番最初要望を受けた平成24年7月10日というのは、西紀の庁舎で「こんにちは市長室」をしたときに、この要望書をいただいたわけです。そのときにこれどないしましょうかと。そのときに皆さんの御意見では、この処理場ができてから、水が汚くなって、よどんだりして、蛍がいなくなった。シジミがたくさんいたのにいなくなった。何かそんなことをおっしゃって、これはもう処理場が原因だというふうにおっしゃいました。調べますと、処理場から出ている処理水そのものは、基準を満たしていますので、それが直ちに原因とも言えないのではないかと思いますが、それが今度、池に入って滞留することによって、何かその池から出ていくときに、より濃縮されたようなことになってしまっておるんじゃないかというふうに、推測はされました。  そこで、先ほども答弁しましたように、環境生物の専門家である兵庫県立大学の研究員に調査をしていただいたら、解決方法として、処理場から出たところに、アシとかヨシとかの植物を植えて、そこで浄化させたらどうかというような提案をいただいて、一遍そういうことにしましょうかというふうにしとったんですけれども、根本的にこの処理場から出る、その窒素・リンそのものをもっと低減したほうが根本的だろうということで、今このような計画をしておるところです。  ですから、それによって大きく改良ができるのではないかと思うんですが、さらに地域の皆さんは、それだけではなしに、その池に流さずに、池より下にも流してしまってくれと、こういうことをおっしゃっているところで、今、それを検討しているということです。 ○議長(林  茂君)  11番、恒田正美君。 ○11番(恒田正美君)  今、市長がおっしゃったことなり、それから先ほどの部長がおっしゃった中で、滞留という言葉が出てきました。今その下水処理場の水を池を通さずに下に流してしまったら、水が余計に今以上にその五坊谷池に入らないので、滞留する可能性があるのではないかと私は考えます。アオコ、調べてもらわなくてもいいんですけれども、アオコというのは、日本全国で今、問題になっている、ため池があるんです。それは高温になれば発生する植物性プランクトンなんですよ。この水質検査で8月過ぎてから、これもらっている24年7月の要望書なんですけれども、これを見ていたら、水質検査をされたのが、8月過ぎてからなんですよね、大体水をとられたのが。もう水温が下がりつつあるようなときにされています。一番アオコが発生する時期とはずれて、検査をされているんじゃないかと思うところがあるのと、市長が今言われましたように、そのアオコが大量に発生することによって、極端な場合は、そこにいる動物等が死滅するということも発生しているようです。本当にあそこの池ですね、緑色の本当にきれいな緑に変色する場合があります。これ多分、私の中ではアオコが発生してるんじゃないかと思うところです。  アオコが発生する原因としては、水鳥なんかが違うため池等からそのプランクトンを持ってきて、そこで繁殖するということも原因としてあるようです。そして一番には、それまで長年にわたって、落葉樹等が中に堆積してきて、それによって、アオコが発生すると言われています。だから、一度あの池をしゅんせつすることが必要ではないかと思われます。私の記憶の中では、あの池のしゅんせつされたのは、私が50年ちょっと生きているんですけれども、1回きりじゃないかと思うところです。それも形態を改修するときに、1回だけしゅんせつをされただけ、しゅんせつというよりも、泥をかき集められたということだと思うんですけれども、それまでは、栗柄には、浄水場の井戸はなく、十分今以上に栗柄に出てくるはずの水があの池に流れ込んでいたんじゃないかと思われます。今よりもたくさんの水があの池に流れ込んでいて、滞留はそのほうが少なかったのではないかと思われますね。  また河川のしゅんせつの話に戻るわけですけれども、いろんな土砂等が山林から流れ込んでいる。あの池の今、堆積度合いはどれぐらいかと思いますか。 ○議長(林  茂君)  酒井上下水道部長。 ○上下水道部長(酒井和正君)  どのぐらいの堆積があるかというのはちょっと今現在、把握しておりません。 ○議長(林  茂君)  11番、恒田正美君。 ○11番(恒田正美君)  どれくらいかわからないのに、堆積しているかもわからない。そして、水が汚れている原因もわからない。そんな状況でよく、私の中では地元に行って、その管理の状況についての説明をされたんだなと今、思っているところです。ですから、至急に予算等が大変膨大な費用がかかるというのも聞いているんですけれども、河川のしゅんせつした土砂、そして、ため池等でしゅんせつした土砂、これは産業廃棄物になるんですか、どうなんですかね。 ○議長(林  茂君)  芦田農都創造部長。 ○農都創造部長(芦田 茂君)  新しくしゅんせつができると、これは国の補助事業でできるようになったわけですが、これの要件としては、しゅんせつ土砂の有効利用ということが言われておりますので、いわゆる池の底の泥については、圃場に入れるとか、あるいは堤体の一部に張りつけるとか、そういう形で処分をしてほしいというふうな要件になっております。  それと今、実際に水質検査をまた上下水道部等でしていく必要があるとは思うんですけれども、アオコをというのは、いわゆる藍藻類で、主にミクロシスシツとか、アナベナと言われるものです。この藍藻類が発生するというのは、非常に劣悪な環境ということになっておりますので、水質が緑色になるのは、ほとんどの場合は、アオコではなくして、植物プランクトンであったり、藻類であるというふうに言われておりますので、これはきちっと水質検査をして、結果を出す必要があると思いますので、断言はできませんが、五坊谷池というのは、上流部にそんなに人家もございませんし、そういう劣悪な環境の場所ではございませんので、アオコではないというふうに農都創造部では判断しております。  その状況として、水質が緑色になる場合、特にアオコの場合は、アオコが水面全面を覆うと、魚とか、植物全て死滅すると。魚がたくさん浮いているような状況もございませんし、アオコほどひどい藻類ではないのではないかなというふうに考えております。 ○議長(林  茂君)  梶村まちづくり部長。 ○まちづくり部長(梶村徳全君)  河川の堆積土砂のしゅんせつの場合でございますけれども、基本的に今、とられている方法といたしましては、県の登録しているそういう処理場へ持っていったり、もしくは、災害復旧の過程で高水敷、そういったものが傷んでおる場合につきましては、そういった補修剤に使ったりというようなことになっております。産業廃棄物には当たらないというふうに認識をしております。  以上です。 ○議長(林  茂君)  11番、恒田正美君。 ○11番(恒田正美君)  ため池、緑色になっているというのは、五坊池だけじゃないんです、実際は、篠山市全域。ユニトピアのあの池も緑色になることもありますし、ほかのため池等でも緑色になることがあるので、一度その原因を調査していただきたいと思うところと、そして、しゅんせつした土砂ですね、私ちょっと勘違いをしていることがあるのかもわからないですけれども、建設発生土という部類に入るんじゃないかと思われるところです。昨日、河南議員が農工団地に土を持っていく、トンネルの土を持っていくという話をされたんですけれども、建設発生土であれば、そういう部類の使用方法も考えられると思うので、またその点も研究をしていただきたいと思うところです。  次に行ってください。 ○議長(林  茂君)  前川教育長。 ○教育長(前川修哉君)(登壇)  おはようございます。恒田議員からの2点目の御質問にお答えします。  まず、西紀運動公園の天然芝の一部がはげている状況は、グラウンド自体の構造上の問題ではなく、管理上の問題であると考えています。現在、西紀運動公園の管理・運営は、指定管理者として株式会社エヌ・エス・アイが行っています。そして、芝グラウンドの管理については、指定管理者から委託を受けた甲子園球場の管理で知られる「阪神園芸株式会社」が保守業務と指定管理者への指導を行っています。阪神園芸の作業内容は、肥料まき年3回、殺虫剤・殺菌剤・除草剤散布がそれぞれ年2回、エアレーション、根切り、全面的な目砂入れが年1回となっています。指定管理者の日常作業としては、刈込みが夏場には4日に1回、散水は、夏場雨が降らない日は毎日、部分的な目砂入れも随時行われています。  昨年度には、傷みの著しい部分を改善するため、グラウンド東側の芝を西側に移植しました。これによりサッカーの線審が行き来する走路部分の芝が改善され、現在は定着しています。昨年の春には、シバツトガという虫が発生し、その幼虫が芝を食べるという食害により一部芝が枯れることがありましたが、初期段階で原因究明ができ、薬剤散布を行い拡散を防ぐことができました。芝グラウンドは今もところどころにはげた部分があり、全面が青々と茂った状態ではありませんが、阪神園芸からは、根がしっかりしてきており徐々に生育状況はよくなっているということで日ごろの手入れが徐々に成果としてあらわれつつあります。  一方、使用状況につきましては、平成25年度実績で、開館日数312日のうち使用日数が67日で稼働率は約21%です。使用件数は、延べ71件で全てサッカーでの利用です。市内の利用が26件で、全体の37%となっています。稼働率や使用件数から見ますと、決して使用が多いとは言えませんが、夏休み期間中に7日間連続して合宿に使用されたり、芝が生育しない冬場の利用があるなど、芝の生育・定着環境としては決して好ましい状況とは言えません。したがいまして、今後は、専門家のアドバイスを受けながら、定着してきた移植や補植、芝の養生といった管理面での取り組みを引き続き行うとともに、利用制限を含めた利用ガイドラインの作成を指定管理者と協議し、今後、安定して緑の外観が維持できるよう指導していきたいと思います。  以上、答弁といたします。 ○議長(林  茂君)  11番、恒田正美君。 ○11番(恒田正美君)  今の答弁では、管理業者の責任だったというようなお言葉があったんですけれども、去年、言われたように、グラウンドの回りが虫によって、大分枯れたところが見受けられたんですけれども、ことしはそれが先ほど言われたように、消毒をされて、阪神園芸さんのお力で治ったのを私も確認をしております。それは本当に管理業者の技術がすぐれていたんだなと思うところですけれども、天然芝にはいろんなメリット、デメリットがありまして、メリットにおいては、利点ですね。養成すれば再生する。再生したと言われました。光合成をし、地球温暖化の緩和に貢献する。当然ですね。地温の上昇を防ぐなどの利点があるんですけれども、欠点として、天然芝は年間三、四カ月の養成を必要とし、その間は使用できないというのがあるんです。あのグラウンドができた当初は、たしか11月から3月ぐらいまでは使用されなかった、そういう要項なりがあったはずなんですけれども、その点は今あるんでしょうか。 ○議長(林  茂君)  小山教育部長。 ○教育部長(小山辰彦君)  今、御指摘いただいた件なんですけれども、今の段階では、そういったような規制とか、決めとかいうことにはしておりません。 ○議長(林  茂君)  11番、恒田正美君。 ○11番(恒田正美君)  それと雨天、または雨天後使用すると必ず芝を傷め、回復には一、二週間以上の養成を必要とするとあるんですけれども、この夏にも雨の中、あそこの場所を使用されていたと思うんですけれども、その後、養成するようなことはあったんでしょうか、どうでしょうか。 ○議長(林  茂君)  小山教育部長。 ○教育部長(小山辰彦君)  基本的にすぐに養生というか、基本的に考え方を言いますと、この指定管理において、協定を結ぶ中で、芝管理については、実施基準の中にきちっとそういった状況でいつも保全管理をしなければならないというようなことを書いてあるということを考えますと、常にそういった状況を保たなければならない。1回目の答弁で、教育長が申しましたように、構造上の問題でなくて、管理の問題ということでありますので、このあたりは先ほど恒田議員が御指摘いただいたように、やはりよくよく調べてみて、他所のところを調べてみますと、やはりおおむねサッカーとかには使われておるわけなんですけれども、そうするとやっぱりハードなスポーツですから、はげたりしますよね。めくれたりしますよね。このことについては、やはり芝が一番生育する時間帯であったり、時期、こういうことがありますので、1回目の答弁でありますように、ガイドラインというようなことを申し上げましたけれども、このあたりをきっちりと整理して、けれども、こういった指定管理をしてもらう状況がありますから、収入も考えた中で、これきちっと業者と話し合って、そういったことを決めて、養生ができるという状況をつくってまいりたいというふうに考えます。 ○議長(林  茂君)  11番、恒田正美君。 ○11番(恒田正美君)  一応一定の基準を設けて、管理をしていただきたいと思うんですけれども、先ほど夏休みには、1週間と連続されて使用された。本当にありがたい話なんですけれども、物すごくそのあたりに欠点がありまして、週間4時間から10時間以上を同じ場所を使用すると、芝は死滅するなんていうこともあるんです。ですから、芝グラウンドは多分、私の感覚では週に一、二回使えればいいぐらいかな。そして年間を通じての使用時間は300時間か400時間ぐらいになるんかなと思われるところです。  あそこの管理者に聞きますと、あそこには水がない。芝に十分にやれるだけの水がないというようなことがあるんですけれども、そうなんでしょうか。 ○議長(林  茂君)  小山教育部長。 ○教育部長(小山辰彦君)  これまで長い間、もう10年たつわけですけれども、水がないというか、散水する設備はあるわけですから、十分にそれは散水ができるというふうには考えています。  先ほど時間等とか日時とかいうのがあったんですけれども、淡路のほうの五色の天然芝グラウンドというのは、大きなところなんですけれども、ここもやっぱり実使用時間、これ200時間を超えないということは養生の最大のということがあるそうです。ですから、こういったことももっと調べて、そのかわりお使いになる皆さんのニーズにも応えられるような状況の中で、その辺をきちっと詰めていきたいと思います。 ○議長(林  茂君)  11番、恒田正美君。 ○11番(恒田正美君)  水がないというのは、水はあるんですけれども、十分に芝に施せる水の水量がないというふうに今の管理されている方がおっしゃっていました。また、その点、尋ねていただきたいと思うところです。そして、芝は常識では5年から10年で目が詰まり、芝の全面廃棄、改修を要し、費用も莫大であるということがあるようです。またその辺も管理業者さんと市も含めて、今後の使用基準なりを決めて、たくさんの方に喜んでほしいと思うので、していっていただきたいなと思うところです。そして、先ほど年間200時間がどうのという話があったんですが、それではなかなか1時間3,000円という利用料では、単純に掛ければ60万円相当にしかならないので、その点は管理業者さんに本当に大変御迷惑をおかけするかと思うんですけれども、協力をして、利用される方に喜んでいただける施設としていただけたらと思います。 ○議長(林  茂君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)(登壇)  それでは、3点目の西紀トンネルが暗いのではないかというようなお話の点についてです。  篠山市の市道のトンネル内の照度、明るさは道路構造令等で定められており、西紀トンネルは設計基準の照度を満たしています。また、その他の市内の国・県道のトンネルについて土木事務所に確認したところ、いずれも道路構造令に定められた設計基準の照度を保っており、それ以上の照明設置は行っていないというふうに聞いています。  西紀トンネルの照明は、ナトリウム灯で、電球交換を2年に1度行っています。これまでからもこの議会のほうでも、西紀トンネルをもう少し明るくというようなお話をいただいてまいりました。その都度、取り組んでおりまして、この器具の清掃、また、車道と歩道を区別しやすいように、道路パトロール員によって既存の反射鏡の洗浄、また24年度には、清掃ブラシつきの反射鏡を30基追加し、また「トンネル内ライト点灯」の看板も設置していますし、試験的になりますが、壁面清掃について職員で行ったということもあり、このように、これまでからできるだけ明るくなるように努めているところです。  西紀トンネルの照明は、全部で65基設置されており、1基150万円、この交換の費用がかかりますので、お話にありました、このナトリウム照明器具からLED照明器具に変更しようとした場合の工事費用の総額は、約1,600万円必要となり、これについては、国庫補助事業の対象とならないため、今後の検討課題とさせていただきたいと思います。また、トンネル西側出入り口の凍結防止対策につきましては、南側トンネル入り口部に「トンネル出口凍結注意」という看板を設置しておりますし、また、融雪剤の設置もしています。なお、除雪作業についても、鋭意行っているところですけれども、特に、受託業者に融雪剤散布を重点的に行うように依頼をしているところです。  以上です。 ○議長(林  茂君)  11番、恒田正美君。 ○11番(恒田正美君)  これまでからも照度ですね、トンネル内は法的には十分ですよという答弁を今まで聞いていますし、私もその照度というのを正確にはかったことがない、計算したことがないのでわからないんですけれども、市長もあのトンネルを年に何回も通られたと思うんです。どう思われますか。感覚的で結構です。 ○議長(林  茂君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  この程度かなと思っております。 ○議長(林  茂君)  11番、恒田正美君。 ○11番(恒田正美君)  人の感覚というのはなかなか難しいところがありまして、でも、私の知る限り初めて通る方が、私に、「恒田君、あれ暗いな」と、常時通られる方も「あそこのトンネルはずっと暗いんや、何とかしてな」っていう言葉を聞くほうが多いです。上田部長も毎日多分通られておると思うんですけれども、どうですか。 ○議長(林  茂君)  上田政策部長。 ○政策部長(上田英樹君)  市長と同じ意見でして、一つ問題と思っておるのは、やはり運転者のマナーが悪いんですよ。半分以上はライトつけて走ってないと。ライトを点滅しなさいという、ライトをつけて走ってないので、それが暗いと思います。ライトをつけていったら、この程度かなというふうに私も思っております。 ○議長(林  茂君)  11番、恒田正美君。 ○11番(恒田正美君)  感覚的なことはなかなか難しいので、私もこんなもんかと思ったこともあるし、いや、やっぱり暗いわと言われたら、暗い、人から言われたらそういうふうな目で見てしまうので、思うのかもわかんないんですけれども、なかなかそこは難しいところですけれども。  先ほどのライト交換に、本当にたくさんの費用がかかる。ある議員が質問されたときも2,000万円。先ほどは1,600万円と言われたんですけれども、2年に1回はランプ交換というのがあるんですけれども、私の持っている資料、多分ランプの形が違うのでと思うんですけれども、10年に1回はランプ交換となりと書いてあるんです、この資料では。10年で1回でいいですよ。2年に1回はちょっと過ぎたりするんじゃないかと思うところがあるのと、LEDにすれば、ランプの機械器具にもいろんなのがあるんですけれども、ここには取りつけ台数65台、従来のランプであれば、3,400万円、しかしLEDにすると、それが65台が52台になり、20年間の費用なんですけれども、20年間で3,400万円、管理費用だけれども。約半分の1,800万円相当になると、20年間の間ですれば、LEDに変えることによって。今後のことを思えば、一度にそういうLED等の機器に変えるほうが費用的に市として助かるのではないかと思うんですけれども、いかがですか。 ○議長(林  茂君)  梶村まちづくり部長。 ○まちづくり部長(梶村徳全君)  今、御質問はランニングコストのことでございますね。先ほど市長のほうが説明いたしましたのは、まずLEDの電気照明に変更した場合、イニシャルコストとしては約1,600万円程度かかるということで、これは専門業者のほうから見積もりを徴した額でございます。御指摘のランニングコストでございますけれども、現在、年間電気料金として、約40万円程度かかっておりますけれども、それがLED化をすることによって、二、三割程度は削減できるのではないかというふうに専門業者のほうから聞いております。  以上です。 ○議長(林  茂君)  11番、恒田正美君。 ○11番(恒田正美君)  その機械器具によって違うので、費用的なことは何とも言えないんですけれども、また、そういう新しい照明器具等が開発されていますので、今後も十分な設備をしていただきたいのと、そして、あのトンネルは電気の配列が千鳥配列という配列だそうです。千鳥配列にしますと、路面軌道を低減するようなトンネルに採用されますが、車の量が少ないところに配置されるような頭部配置となっているようですけれども、その点も今後、千鳥配列じゃない違う配列等も考えられるんじゃないかと思うんですけれども、その点についてはどうですかね。 ○議長(林  茂君)  梶村まちづくり部長。 ○まちづくり部長(梶村徳全君)  かなり専門的な御質問でございますけれども、今、恒田議員が御指摘されましたように、現在の西紀トンネルのあの照明の設計につきましては、道路構造令及び道路照明施設設置基準に基づいて設計されております。その中で、取りつけ間隔は17メートルの千鳥配列といったようなことで、照明器具が設置されております。これは、いわゆる道路構造令に示している第3種第4級という西紀丹南線はそういう種別になるわけですけれども、その場合、1日の計画交通量が1,500台以上4,000台未満で、設計速度が時速40キロといったような、そういった設置基準に基づいて設計がされておりまして、今度それをLED化した場合に、その千鳥配列から変えたらどうかという御質問ですけれども、それはまた専門業者と、仮にそういうLED化を図る場合につきましては、打ち合わせをして、その路面軌道が正常に保てるように、考慮したいというふうに考えます。  以上です。 ○議長(林  茂君)  11番、恒田正美君。 ○11番(恒田正美君)  予算的なこともあるので、できるだけ明るい、皆さんが好まれるような、通行しやすいトンネルにしてほしいと思うのと、そして、あそこの、先ほど反射鏡等の洗浄がされているというふうに話をされたんですけれども、どれぐらいの頻度でされているもんなんですか。私が思っているのでは、ここの1年で1回ぐらいしかされてないと思うんですけれども。 ○議長(林  茂君)  梶村まちづくり部長。 ○まちづくり部長(梶村徳全君)  反射鏡の洗浄でございますけれども、私ども道路パトロール員さん2名いらっしゃいまして、この方に簡易な路面の補修でございますとか、側溝の補修、そういったいろんなことについて、対応していただいておるんですけれども、その一環として、西紀トンネルのそういう反射鏡の洗浄等もお願いしているわけですけれども、日々の業務の中で定期的にというわけにはいかないとは思うんですけれども、随時行っていただくようにはお願いはしております。 ○議長(林  茂君)  11番、恒田正美君。 ○11番(恒田正美君)  本当に2名の方の仕事というのは多くて、本当に忙しいと思うんですよ。県の道路パトは3台、パトロールするだけで動いているそうです。簡単な工事もせずに。2人の方で管理をしながら、補修をしながらというのは、なかなか大変かと思います。その点、人員が少し足りないんじゃないかと思うんですけれども、その点はどうですか。その道路管理に携わっていただいている方。今、携わっている方がみくまりダムの管理までされています。いかがですか。総務部長になるのかな、これは。 ○議長(林  茂君)  植村総務部長。 ○総務部長(植村富明君)  どのぐらいが適正なのかということにつきましては、今も実情をお聞きしましたし、また、担当課とも十分協議をしてまいりたいとは思っておりますが、過去の職員の配置、あるいはその現場に当たる非常勤の数等も考慮して、現在2名ということにしております。どうしても入れかわり等がありまして、その熟練度とか、そういったものも人によって差があるわけでございますけれども、現状としては、いまの2名体制を維持できればと思っております。必要に応じて、また考えていかなければならないこともあろうかとは思います。 ○議長(林  茂君)  11番、恒田正美君。 ○11番(恒田正美君)  必要に応じてと言われたので、実際は日常の業務が忙しくって、できてないというのが実情なので、今後人員の配置をお願いしたいなと思います。篠山市全域を河川、市道を管理してもらっているので、よろしくお願いします。 ○議長(林  茂君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  篠山市の場合は、そのパトロール員が道路とか、河川を点検していただくということもあります。それだけではなしに、日ごろから自治会なりがその道路の状況は一番よく御存じであって、そういうここが壊れたから直してほしいとか、そういった要望が出てきておりますので、やっぱりそういったみんなの目で見て、点検していくというところが一番大事だと思いますので、パトロール員をふやすだけが、その監視を、そのちゃんと見られるということではないと思います。  私、余分なことを言いますけれども、県のパトロール員が多いんです。県のパトロール員がよくしてくれとるという評価があるかというと、決してそうではないんです。車に乗って何しとってんやと、乗っとって、動いとって、これ余分なことを言います。私も言うたことがあるんです。運転しているだけ、見とるだけやなしに、直したらどうやと、ここ木を切ったらどうやと。やっぱり監視員のパトロール員は特別の技能職でして、なかなかほかの仕事を命じるのは難しいという、こういうことを聞いておりましたが、しかし最近では、やっぱりそういう市民の意見があって、ちょっとしたところは直したり、木を切って、枝を切って、走行に支障がないようにされていますけれども、ちょっとこれ余分な話でした。適正な人員配置に努めたいと思います。 ○議長(林  茂君)  11番、恒田正美君。 ○11番(恒田正美君)  私も市長のおっしゃるとおりだと思うんですわ。今は木を押さえるために、委託をしているそうです。パトロールの2台は指定管理で渡されているので、その方たちは、週に1回自分の作業、日ごろ目に余るところはされたりしているようなんですけれども、その辺の調整、また人員が少ないところがあれば、人員配置をしていただきたいなと。そして、トンネルの出入り口、看板を設置されているというんですけれども、看板というのは、もう景色の一部になっているそうで、ほとんど視覚にも入ってこないそうです。何かの違う形でのその融雪等を十分これからも管理していただきたいなと思います。  以上です。 ○議長(林  茂君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)(登壇)  4点目の猿被害対策について、監視員を群れごとに置いたらどうかという御提案についてです。  市内のニホンザルの群れは、兵庫県ニホンザル保護管理計画において篠山A群からB群・C群・D群・E群の五つの群れがありまして、群れごとに保護・管理の方針が定められています。ニホンザルは、御承知のとおり絶滅危惧種、保護種となっておりまして、外来生物のように、これを全部駆除してしまうということはできませんので、現在の群れの数、個体数を維持しながら、農作物の被害防止などに全力を挙げて取り組んでいるところです。  この被害防止には、個体数の管理と集落による被害防除を組み合わせるということが必要とされています。個体数の管理については、ふえ過ぎた群れにつきましては、その個体を駆除していくということにしておりまして、市内では特にA郡につきまして、そのような取り組みをしているところです。あわせて、里地での植物摂取を防ぎ、猿の出生率を増加させない、こういったことが大切だというふうにされています。また被害防除としては、第1次的に一番効果がありますのが、猿用電気柵、これはおじろ用心棒と言われる、但馬地域で開発された電気柵ですけれども、これを24年度から積極的に取り組んでいるところで、24年度は5.8キロ、4集落、25年度は36.8キロ、25集落、26年度は14キロ、19集落について、この電気柵を設置してきておりまして、この電気柵は、大変効果がありまして、これをすると被害を防ぐことができますので、さらに今、希望をとっておりまして、まだ47集落からこの設置希望が出てきておりますので、これについて、今後できるだけ速やかに設置をしたいというふうに考えています。  さらに、あわせて集落挙げての追い払い、また林辺整備といいまして、猿が出にくい山の環境にしていただく、こういったことの支援策もしておりまして、地域の集落の取り組みが積極的なところは、猿の出没がほとんど出なくなったという集落も出てきておるところであります。あわせて、猿用の監視員を置いておりまして、猿の群れの位置が全て把握できておりまして、今の位置をメールなどによりまして、その地域の方にお知らせをしております。その猿の監視員は、その群れの動向を探るだけではなしに、追い払いや追い払いの指導、捕獲わなの管理も行っておりまして、この監視員を群れごとに置くというわけにいきませんけれども、この監視員の体制を今後さらに充実させていって、篠山の猿への取り組みは、全国的にも誇り得るものというふうにも言われておりますので、これをさらに進めていきたいというふうに思います。  以上です。 ○議長(林  茂君)  11番、恒田正美君。 ○11番(恒田正美君)  今の市長の答弁では、電気柵は大変、猿には効果があると言われているんですけれども、電気柵を設置されるときに、24年度ですか、私が提案した監視員をもう少しふやすという案はあったのか、なかったのか、お答え願いたいですけれども。対案として。 ○議長(林  茂君)  芦田農都創造部長。 ○農都創造部長(芦田 茂君)  猿の監視員なんですけれども、猿にどういうふうに対応していくかという、根本的な要因であるとは思うんですけれども、群れごとの配置というのは考えておりませんでした。やはり集落ぐるみで追い払いをしていただく。行政としてはその電気柵であったり、林辺整備であったり、そういうことを推進して、地域と一緒になって、その猿を追い払っていくということを主眼に置いていきたいというふうに考えておりました。それにあわせて、作物被害を防ぐ意味で、電気柵を設置するという考え方でございます。 ○議長(林  茂君)  11番、恒田正美君。 ○11番(恒田正美君)  何年も前からこの猿対策についてはお聞きしていますし、先ほど市長の答弁も頭の中に入っているんですけれども、それでもまだ地域の住民の方は猿が来て困ると言われます。行動範囲は今、広がっているんですか、どうなんですかね。その電気柵をすることによって。先日、畑の方に聞くと、「最近は来やへんな、電気柵のきき目があるんやな」と言われて、本当に喜ばれています。電気柵をされた方は、どうなんですか。 ○議長(林  茂君)  布施農都創造政策官。 ○農都創造政策官(布施未恵子君)  お答えさせていただきます。  猿の行動範囲ですが、今のところ増加傾向にあります。その原因として、電気柵の設置によって、食べられる場所が少なくなって、新たに利用可能な場所に広がっているということと、個体数の増加によるもの、二つ考えられておりまして、そのどちらがきいているかということは、今、現段階では回答は得ておりません。ですので、その検討をしておるんですけれども、猿の監視員さんにつきましては、兵庫県下でも篠山市において、1群れ対応ということも検討してきたんですけれども、ほかの地域で豊岡市や香美町で猿の監視員さんをお一人1群れで雇ってきたんですけれども、それではうまくいってないということがありましたので、現在は篠山市で3名の猿追い払いの方を雇用しております。3日の方がお二人と、4日の方お一人、それとモンキードッグトレーナーお一人の方です。  先ほどの質問、個体数の増加とその猿の移動範囲の増加についての質問とはちょっとずれてくるんですけれども、現在その猿の5群のうちの1郡はほとんど園部におります。またほかの1群はE郡で少なくなっておりますので、3群において対応が必要かと思っております。その3群について、積極的に監視員さんが滞在時間を長くするとか、捕獲のことですとか、追い払いの指導を現地でするように、指導内容を検討していきたいというふうに考えております。
     以上です。 ○議長(林  茂君)  11番、恒田正美君。 ○11番(恒田正美君)  多分電気柵を触ったら、人間でも痛いですよね、多分ね。バチッと来るのかな。触ったことがないのでわからないけれども。多分違うところは、自分が痛い目に遭わないところへ、遭わないところへ行くと思うんです。結果、その猿を山へ返そうとしているのか、どこでも、猿をどういうふうに管理をしようとされているのか、ちょっとお尋ねしたいですけれども。 ○議長(林  茂君)  布施農都創造政策官。 ○農都創造政策官(布施未恵子君)  現在、ふるさとの森づくりの構想もつくっておりますけれども、山の中に返す方向で考えております。基本的に、里ばかりで猿が住むことは不可能です。現状でも、山の中と里とどちらでも猿は生活をしております。できるだけ、長い時間、山で過ごす時間をふやしていって、最終的には山の中だけで生活できるような関係をつくっていくことが目標です。そのためには、現在篠山市に広葉樹が7割ありますけれども、その中で食べ物を食べる習慣を猿がつけていくことが必要です。今の猿は、里の物を食べるということを習慣化しています。生まれたばかりの子供が、一番最初に食べる物が黒枝豆、こういった状況では、猿が山の中で生活するという状況には変わっていきませんので、今の猿と人との距離をうまいことつくっていって、最終的には、山の中だけで生活するような状況に変えていきたいとふうな目標であります。そのために、山の中で猿は自分で食べた物を糞として山に返していきます。つまり自分たちで自分たちの食べる物を更新していくわけです。そういった生態系のサイクルをこのまま山の中でやってもらうように、猿には山に行ってもらって、山は動物が生きられる、食べ物があるような状態にしていけたらと考えております。  以上です。 ○議長(林  茂君)  11番、恒田正美君。 ○11番(恒田正美君)  市長もね、2年ほど前の市長日記に、24年9月11日の市長日記に書かれているんですね。河合先生のお言葉ですという文言が入っているんですけれども、「里は人、山は猿というすみ分けをする。集落は怖くて危険な場所だということを考える。広葉樹林回復などで森の中で生きていけるだけの環境が必要です」、今言われたこととそのとおりなんですよ。そのとおりもう2年前に市長は言われているんです。9月11日、(「河合先生」と呼ぶ者あり)河合先生、そうですね、で、市長が書かれているんです。  電気柵だけによって、予測不能な猿を山に返すかというのはもう無理です。もう強制的に誰かが責任を持ってその猿を歩いて、方向が北であるのなら北、南やったら南の山へ戻すような施策をとっていかないと、策略的な施策を持っていかないと、猿は山には戻らないと思うんですけれども。そして先ほどの質問の中で、山林の管理という話がありました。今20年かけて針葉樹林を切っていって、自然的な山に戻そうとしています。いつそんなんになるのか、ちょっとわからないですわ。植えたって、木はすぐには実はならないので、その点どうですか。 ○議長(林  茂君)  布施農都創造政策官。 ○農都創造政策官(布施未恵子君)  現在7割が広葉樹林で、3割が人工林です。動物が利用するのは広葉樹がほとんどです。そこの広葉樹につきましては、森林動物研究センターの調査結果によりますと、現在生息している猿の生息可能な食物はあるというふうにされています。ですので、その方向に猿を戻すのが今の状況で、現状を今取り組んでいる森づくりのまま、山に帰ってもらっても、十分な食べ物があると考えております。  猿の追い払いというか、山に帰ってもらうための取り組みとしては、猿の監視員さん1人では到底うまくいきません。それは、住民の方々が山裾で一番見られておりますので、そこで対策することが何よりも必要かと思いますので、追い払い、今、監視員3名おりますが、その方と今行っている住民の方ともにやっていくことが、監視員をふやすことよりも必要かなと考えております。  以上です。 ○議長(林  茂君)  11番、恒田正美君。 ○11番(恒田正美君)  その監視員さんは追い払い犬を連れて、監視に回っていらっしゃるんですかね、どうですかね。 ○議長(林  茂君)  布施農都創造政策官。 ○農都創造政策官(布施未恵子君)  1名のみがたまに犬を連れていっておりますが、そのほかの方は、連れていっておりません。 ○議長(林  茂君)  11番、恒田正美君。 ○11番(恒田正美君)  監視員さんが一番その猿の動向がわかっていらっしゃると思うので、そのサル追い払い犬が一番有効であるのであれば、常時連れていって、ある一定の方向へ策略的というのか、さっきも言いましたように、南なら南へ、山へ連れていくようなことをしないと、監視員さんだけでは、これは事が足りないのではないかと思います。25匹かな、サル追い払い犬がいるというんだけれども、新聞に書かれていたのか、そのうちリードをつなげたままじゃないと行動しないサル追い払い犬がいるというふうに言われているんですが、その点はどうですか。 ○議長(林  茂君)  布施農都創造政策官。 ○農都創造政策官(布施未恵子君)  現在モンキードッグの活用につきましては、実践を、トレーニングを進めているところです。リードをつけないと追いかけないのではなくて、住民の方の理解を得ながら進めているという段階ですので、リードをつけております。  前回の渡辺議員の質問にあった被害金額の算出とかあります。そういったことがまだ解決できていない状態で、今のところまずは個体数管理が一番の喫緊の課題かと考えておりますので、猿の監視員さんにつきましては、現状維持、そして個体数の管理、捕獲のほうを進めていくという形で、策略的な追い払いができるような数にしていくことが、今は必要かなというふうに考えております。  以上です。 ○議長(林  茂君)  11番、恒田正美君。 ○11番(恒田正美君)  サル追い払い犬の、十分ではないというふうに聞いているんです。サル追い払い犬をリードつけたままやったら、犬におびえているのか、人間におびえているのか、わからないので、サル追い払い犬を十分指導していただきたいと思うのと、何と言っても、やっぱり電気柵だけに頼ってしまうところはあるので、つけられた方は。そしたら、前に畑地区のふるさと一番会議でもあったように、人家に被害を及ぼすということもありますね。だから、違う方面でもあるので、やっぱり人がいてることによって、監視していることによって、先ほどから何度も言うように、政策的な排除ができると思うので、その点を十分これからも考慮してですね、指導員、そして猿の被害対策に望んでいただきたいと思います。  以上です。 ○議長(林  茂君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  私のほうは、布施農都創造政策官が言いましたように、ありとあらゆるいろんなことを検討して、そういう施策は講じようとして、全力を挙げてやっております。お願いしたいことは、やはり各集落で本当に取り組んでいただいておるのかどうかということなんです。怒ったり何やして、早う何とかせえというような文句を言うているのはわかるんですけれども、じゃあ林辺整備の補助柵を設けても、みんなしとってかというと、なかなかそれはしていただけないところがあるし、サル追い払い犬もずっとやっておりますけれども、じゃあ、地域の方が各集落に1匹、2匹のそういう犬がおれば、対応できるんですけれども、なかなかそこまでまだいっておりません。  ですから、監視員をふやすというのは、今できるだけの充実を求めてやっていきますけれども、やっぱりその集落、集落で布施さんなり、担当の者が行って、集落の方といろいろ対応策を協議してやっていますから、そういったことを活用していただいて、そういった取り組みをまずしていただくということも、あわせてまた恒田議員におかれましては、地域の方ともども挙げてよろしくお願いしたいと思います。  以上です。 ○議長(林  茂君)  ここで、暫時休憩をいたします。再開を、11時とします。               午前10時49分  休憩               午前10時58分  再開 ○議長(林  茂君)  休憩前に引き続き、会議を開きます。  通告4番、前田えり子君。 ○15番(前田えり子君)(登壇)  通告に従い、質問をいたします。15番、前田えり子です。  1項目めは、産業廃棄物中間処理施設の設置計画について、市の対応についてお伺いいたします。  篠山市野中地区において、産業廃棄物中間処理施設の建設計画があり、県の「産業廃棄物処理施設の設置に係る紛争の予防と調整に関する条例」にのっとって、手続が進められています。野中地区には、7月の上旬に説明会が行われ、自治会員へは、7月7日付で自治会長より設置計画の概略、事業計画の縦覧、意見書の提出について通知されました。縦覧期間を経て、住民からは、幾つかの点で意見、質問が出されたと聞いています。  事業の概要書によると、この施設は、「建設系廃材を中心とした瓦れき類等の産業廃棄物の多くが中間処理されて再利用化が進んでいるが、微細部分や廃棄物に付着した土砂が処理できず、リサイクルできない廃棄物として埋め立て処理されている。そこで、その土砂などもリサイクルするため洗浄処理する」というものです。家屋解体等から出る廃プラスチック類、木くず、紙くず、繊維くず、ゴムくず、金属くず、ガラスくず、瓦れき類の混合廃棄物の「粉砕・洗浄」処理施設で、再生洗い砂を精製し有効活用するほか、瓦れき、ガラス、金属の重量物、プラスチック、木、紙、繊維、ゴムの軽量物を分けることにより有効活用しようとするとしています。そのことにより資源循環型の社会形成に資する考えと説明されています。  この計画に対する意見書の提出期限は、8月14日で締め切られました。住民からは、「なぜ京都の業者が篠山市で事業をするのか」「粉じんによる大気汚染はないか」「使用済みの水の処理はどうするのか」「農業用水への汚染はないか」など、意見や質問が出されたと聞いています。県の「産業廃棄物処理施設の設置に係る紛争の予防と調整に関する条例」によると、知事は、事業者から事業計画書、周知計画書の提出があったときは、その写しを関係市町の長に送付し、事業者への必要な指導を要請することになっています。また、地域における健全な生活環境の維持及び向上の見地から、事業計画について意見を求めることになっています。さらに、必要があると認めるときは、生活環境の維持及び向上に関する協定の締結が要請されることになっています。  住民の健康・安全、生活環境の維持・向上のためには、知事の要請を待つまでもなく、積極的にかかわっていくべきだと考えますが、現在の市のかかわり方はどうなっているでしょうか。また、このような施設による公害の心配はないでしょうか。  2項目めは、味間認定こども園整備計画についてお伺いします。  保育所であっても幼稚園であっても、認定こども園であっても、どの施設・事業であっても乳幼児が生活・発達する大事な場所です。子供の最善の利益こそが最も優先されなければなりません。篠山市では合併後、「篠山市立保育所の適正配置計画」「篠山市幼稚園教育振興計画」が策定され、保育園の統廃合、幼稚園の2年保育が実施されてきました。平成20年度からは、行財政計画を着実に遂行するため、限られた職員数で効率的・効果的に、就学前の子供に関する教育及び保育を提供する機能と地域における子育て支援を行う機能を一体的に捉え、一貫して提供できるようにするためには、どのような方策があるか、部局横断的な課題に的確に対応するために幼保一体化プロジェクトが設置されました。  また、保育所保育指針が改正され、少子化が進み、家庭や地域の子育て力の低下が指摘される中で、保育所における質の高い養護と教育の機能が強く求められているとして保育所では、4歳は4歳児の、5歳は5歳児の保育と、小学校との連携を積極的に図ることが求められました。また幼稚園では、保育時間の延長、預かり保育が課題となっていることから、それぞれのニーズに応えるために、幼保一体化が進められてきました。それらの課題に応える施設として、味間認定こども園は開設されました。子育て支援を総合的に提供することを目的としているにもかかわらず、「財政的な事情」から新たな施設を整備することは困難なまま、既存の施設の増改築と分園方式で進められてきたため、さまざまな支障を来しています。子供たちの保育・教育環境の改善と保護者の保育ニーズに応えられるように園を一体化して整備するというのが、このたびの計画です。こうしたことを踏まえて、以下の点について質問いたします。  一つ目は、幼児教育・保育施設として、新施設建設候補地を選ぶとき、最優先とすることは何かということです。  二つ目、受け入れ可能人数が460人。幼稚園児280人、保育園児180人で建設されようとしていますが、乳幼児の養護と教育のための施設としては規模が大き過ぎるのではないかと思います。この計画は、今後も変えないのでしょうか。  三つ目は、各地で民営化が進んでいる中、大規模なこども園にして、民営化するのではないかとの心配の声がありますが、どうでしょうか。篠山市では、公営の方針を貫いてほしいと願っています。  以上、この場での質問といたします。 ○議長(林  茂君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)(登壇)  それでは、前田議員の1点目の産業廃棄物中間処理施設の設置計画についてです。  現在、野中地区において、民間業者による産業廃棄物処理施設の計画が進められています。野中地区といいましても、場所が国道372号の馬ヶ口池あたりの少し南側で、地所は野中になるようなんですけれども、小多田と小枕と、ちょうどその中間あたりのところで、今も通っていただいたら、前からそういった施設があったところです。このような計画につきましては、この質問をいただくまで私も十分把握ができておりませんでしたが、この設置に関する手続は、兵庫県の環境整備課が窓口で、現在、事前協議をされているところです。県のこの手続によりまして、この7月5日に野中地区において事業説明会が開催されていますが、出席者を見ますと、野中の方が3人と小多田の方が2人というぐらいの出席しかなかったようでありまして、これに基づき、野中自治会からはこの申請のある民間業者に対して、おおむね異議がないというような意見を出されています。  「当自治会としては、御社には近隣の迷惑にならないよう、事業上の運営には最善を尽くしていただきたく存じます。また、不測の事態の際には、御社と当自治会とで誠意をもって協議解決していきたいと存じます。その意味において、御社とは操業までに別途協議書などを締結できればと存じます。なお、施設の設置においても交通関係も含め、安全には十分配慮され施工してください」というのが、野中の自治会から出されているところで、このようにこの野中地区の了解は得られているというふうに思われます。  この処理施設は、建築物等の解体時に発生する細かい木くず、ガラス、コンクリート、小石などを含んだ土を洗浄して、分別、リサイクルするというもので、洗浄後の汚水は浄化槽で処理し、処理水は再利用するというふうなものと聞いております。廃棄物の処理及び清掃に関する法律の許可の必要がない施設に該当し、事前協議が完了した段階で、産業廃棄物の営業許可を取得できるというふうになっているそうです。ただし、この施設が今言いました野中だけではなく、小多田や小枕の集落にも影響するというふうに考えられまして、小多田の方から、説明会もないのかといったような問い合わせがありましたので、小多田自治会でも説明会を開催するようにといったことを今、県のほうに上申をいたしました。小枕につきましては、小枕の自治会の方と相談しましたら、必要ないということでありましたので、特にこの意見は申し上げていません。したがって、近く小多田自治会におきましても、説明会が開催されるというふうに思います。  篠山市の手続としましては、まちづくり条例に該当しますので、この条例によりましても、その事前協議を篠山市との間でしていただく必要がありますので、その手続はこれまでなされていませんので、その手続をしていただくように、今言うておるところで、篠山市のまちづくり条例の事前協議におきましても、地元説明会の開催というのは必要としておりますので、その中で地域の方へ十分説明を尽くされ、また万全を期していただきたいというふうに考えております。  以上です。 ○議長(林  茂君)  15番、前田えり子君。 ○15番(前田えり子君)  7月5日の野中地区での説明会というのは、聞くところによりますと、住民の方には、余り周知されてなかったというふうに聞いています。自治会長の名前でこういうことがあったという、さっき申しましたような内容の書類が配られたことで、それを見られた住民の中から大丈夫かというような声が上がっているということです。この施設で扱う産業廃棄物というのは、さっきも申しましたけれども、家屋解体で出る廃プラスチック類、木くず、紙くず、繊維くず、ごみくず、金属くず、ガラスくず、瓦れき類の混合物というふうにされていますけれども、本当にどんなものがまじっているかをはっきりしないんじゃないかと思います。それから、どこから来るのかもわかりません。アスベストとか、シックハウス症候群といったことを引き起こすような物質がまじっているというようなことも心配されます。廃プラスチック類のまじっている廃棄物を処理するということが私は特に、心配だなというふうに思うんですけれども、かつて東京都で不燃ごみを圧縮して、大型コンテナに積みかえて、最終処分場に運び出すという、そういう中継所を杉並区の井草というところにつくったそうです。ここで起こっている杉並病というのを御存じでしょうか。その地名のついた病気というか、公害が起こっているのを御存じでしょうか。 ○議長(林  茂君)  澤市民生活部長。 ○市民生活部長(澤 輝義君)  今の杉並病というものは存じておりません。 ○議長(林  茂君)  15番、前田えり子君。 ○15番(前田えり子君)  これは本当に大きな問題になっていまして、ちょっと簡単に言いますと、その中継所が運転開始されたころから、その周辺に住む人々とか動物とかに健康被害があらわれて、施設周辺の植物にもさまざまな病態があらわれたということです。そのときは、原因もわからず、治療法もわからず、他に例を見ない被害の複雑さというか、過酷さがあったということから、その地名をとって杉並病というふうに言われるようになったということです。住民のアンケート調査では、目がかすむとか、かゆいとか、のどが渇く、のどが詰まる、耳鳴り、口内炎、便秘、下痢、胸の痛み、せき、呼吸困難、息切れ、立ちくらみ、失神、かゆみ、吹き出物、肩こり、首のこわばり、ずっと読み上げて、本当にたくさんあるんですけれども、そういうあらゆる病状が頻繁に、また慢性的に起こっているということです。また該当項年齢ではないのに、更年期障害のような状況が出たり、女性のあごや鼻の下にひげが生えたり、口の周りのしびれが起こったり、体が震えるという、こういう症状もあったというふうに聞いています。  それを調べた科学者のグループは、周辺大気の分析調査とか健康被害の調査、それからいろんな国内外の文献調査などから、その杉並病の原因は、プラスチック、危険物質であるということを主張しています。大気からは、400種類以上の化学物質が検出され、自動車排ガス由来の大気汚染とは全く違った種類の汚染であることがわかったそうです。廃プラスチック処理の過程でどのような化学物質が生成するのか、ほとんど未解明だということです。またこの近くでは、寝屋川市で発生している公害では、廃プラの施設から排出された化学物質が太陽光による光化学反応で、2次生成物として、猛毒物質であるホルムアルデヒドを生成し、一般環境の平均濃度の数十倍もの高濃度が住宅街で検出されているということが明らかになっています。  今、計画されているその施設では、この廃プラスチックというのを扱います。洗浄分別するということなので、燃やしたりはしないようですけれども、そのときにまたどんな薬品が使われるかというふうなことも心配ですし、運び込まれるときとか、または、その分別した物を運び出すときとか、そしてその置き場であるとか、その敷地内の排水がどういう状況かというか、また、周辺の空気の汚れとかというのが本当にその状況によっては、周辺地域に影響を与えるのでは、大きな影響を与えるのではないかということが考えられます。  本当にこの住民の健康、安全、生活環境の維持、向上のために、本当に市が積極的にかかわっていく必要があるんじゃないかというふうに思うんですけれども、独自にやっぱり聞き取り調査、いろんなことをしていただきたいなというふうに思うんですけれども、その辺はどうでしょうか。 ○議長(林  茂君)  澤市民生活部長。 ○市民生活部長(澤 輝義君)  このたびの産業廃棄物の処理、中間処理をされたものを持ってきて、こちらのほうでまた再処理して、再利用するというふうな施設になりますけれども、この施設は、先ほど市長の答弁にもありましたように、産業廃棄物の処理施設ではなくて、知事の許可が不要ということで、大きな施設とはなっておりません。しかし、どのような事業所であっても、地域住民の健康を守り、また環境の保全に努めるということが求められますので、篠山市といたしましては、市内の各事業所とも環境保全協定を多く結んでおりますので、この事業所ともこの締結を行っていくということで、今後の完成後の部分についても、公害等の発生、または地域の方との関係、それらのところは十分監視していきたいというふうに思っております。 ○議長(林  茂君)  15番、前田えり子君。 ○15番(前田えり子君)  今のお答えですと、できてからのことはきちんと環境保全していくというような、取り組むということなんですけれども、やっぱり事前に地域、この篠山市にできるその施設について、やっぱり篠山市なりに、行政なりに責任を持ってどんなものかということを調べて、きちんと住民に説明していく必要があるんじゃないかというふうに思うんですけれども、そういう点はどうですか。 ○議長(林  茂君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  具体的な話をされておる、杉並病というのはどういうものかちょっとわかりかねますし、それと本当に関連があるのかということもわかりかねるんですけれども、そういった特殊な廃プラスチックから出てくる成分が何ら人体とか環境に影響をするのではないかという、こういう懸念を持たれております。それを今、その篠山市の担当の者がこれを調べてもなかなかそういった知識が十分ではありませんので、かといって、知らないから、もうわからへんから知らないというわけにもいきませんので、今おっしゃったような御指摘を今回こういう本会議で御指摘をいただいていますので、こういった御指摘が出ておりますということを、窓口になっています県の環境整備課に上申をしまして、これについて調査を県としてもしていただくように、私のほうもちょっと十分な知識がある者はおりませんけれども、市民の安全を守る大きな使命がありますので、一遍それも調査・研究をさせていただきたいと思います。 ○議長(林  茂君)  15番、前田えり子君。 ○15番(前田えり子君)  県のほうの環境整備課の担当のほうに聞きましたら、こんな施設はちょっと珍しい施設だというふうに聞いています。それだけに、どんなことが起こるか心配されるか、住民の皆さんの心配というのは、当然だと思うんですね。ですから、本当に市のほうでもよくよく注意していただいて、指導もしていただいて公害とかが起こらないように、取り組んでいただきたいというふうに思います。既にそういう不安が出ていますので、ぜひよろしくお願いいたします。 ○議長(林  茂君)  前川教育長。 ○教育長(前川修哉君)(登壇)  前田議員の御質問、味間認定こども園整備計画についてお答えいたします。  まず1点目、幼児教育・保育施設建設候補地を選ぶとき、最優先することは何かにお答えします。  今回の施設整備の計画は、昨日から答弁を繰り返しておりますように、安全面、周辺環境、保護者への支援などを総合的に考えてきました。そして、3歳未満までの登降園は、保護者による送迎であり、現在、全体の70%が自家用車による送迎です。この現実的な問題、進入道路や駐車場なども大切な要因と考えています。  続きまして、2点目の定員規模についてお答えします。  平成26年4月現在、兵庫県内には公私立合わせて117の認定こども園があり、定員平均は215人です。整備後の味間認定こども園定員は460人であることから、県内平均を上回ります。最も県内で多いところでは730人、ほかにも600人台の園が三つあることを考えると、460人定員が規格外の規模というわけではありません。また、今回の施設整備の計画は、味間地区内の園児数の増加が発端であり、推計ですけれども、平成28年4月に保育園児で163人、四、五歳児の幼稚園児で210人、合わせて373人の数字を見込んでおるところでございます。そこで施設を一体にして子供たちに保育・教育を提供したいと考えています。  味間地区の子供たちが希望どおりに入園できるためには、1室35名というその教室数から割り出すと、定員460人の施設が必要になりますので御理解をお願いします。  3点目の民営化につきましては、民間事業者から積極的な問い合わせはありませんので、現段階で味間認定こども園を民営化する予定はございません。また、教育委員会として、これまでに地元住民や保護者に対して行ってきた説明会の中では、民営化するのではありませんかといった質問は、これまで出ておりません。申し添えておきます。  以上、答弁といたします。 ○議長(林  茂君)  15番、前田えり子君。 ○15番(前田えり子君)  味間認定こども園がつくられた経過、現在の経過も、また駅西への新築移転の計画も本当に財政事情が優先されてきた結果じゃないかというようなことを思うわけです。児童福祉法は第1条で全て国民は児童が心身とともに健やかに生まれ、かつ育成されるように努めなければならない。全て児童はひとしくその生活を保障され、愛護されなければならない。そして第2条では、国及び地方公共団体は、児童の保護者とともに児童を心身ともに健やかに育成する責任を負う。第3条では、第2条に規定するところは、児童の福祉を保証するための、原理であり、この原理は全て児童に関する法令の施行に当たって、常に尊重されなければならないとしています。これが子育て支援の基本理念だと思います。また、子供の権利条約は、子供の最善の利益を第一時的に考慮することをうたっています。  駅西の候補地は、国道と鉄道に挟まれた土地であり、このようなところに子供たちを押し込めるのかという印象がありました。白紙に戻ったことで私はほっとしています。昨日の一般質問では、建設候補地として挙がっている土地が幾つもあることがわかりましたし、もっとほかにもあるのではないかというような申し出もあるのではないかという期待されるような、ちょっと市長の発言があったと思うので、期待しているところなんですけれども、これから見直される計画というのは、ぜひどこになるにしても、その児童福祉法や子供の権利条約の理念に沿って、本当に子供を育てるという環境にふさわしいということを最優先にして、選んでいただきたいというふうに思います。いろんな条件があると思うんですけれども、その中でもやっぱり子供の利益というところ、最優先にして、考えていただきたいというふうに思います。  こども園の規模については、設備とか条件とか運営については、基準を満たしているというか、とはいえ、乳幼児を養護・教育する施設としては、もっとほかにも大きいのがあるというふうにおっしゃったんですけれども、やっぱり大き過ぎるのではないかというふうに私は思います。やっぱり園の大きさ、規模を規定するものは今のところないというふうに思うんですけれども、本当に園の責任者が園児にも、そして保護者にも、職員にもちゃんと目が届いて、行き届いた保育・教育をするためには、おのずとその規模というのが、適正な規模というのは、ふさわしい規模というのが考えられるんじゃないかというふうに思うんですけれども、何かどう考えても460人というのは、すごい大きい園だなというふうに思ってしまいます。  整備計画の大きな目的というのは、おとわ園とすみよし園を一体化するということですけれども、加えて今、増加する味間地区の子供たち、ふえる入園希望者を受け入れることが迫られているということだと思うんですけれども、受け入れることができないというのなら、こういう考えもあるのではないかということで、別にもう一つ認定こども園をつくるというような方法はないんでしょうか。そういう方法というのは、一体化する、ここの味間の地域で子育てをきちんとしていくと考えるときには、そういう考えはなかったんでしょうか。 ○議長(林  茂君)  前川教育長。 ○教育長(前川修哉君)  まず、施設整備に当たって、子供の幸せのためにということは、これはもちろんです。きのうから繰り返していますように、幼児教育で幼稚園教育要領で定めてありますように、生きる力の基礎を養う環境をつくっていく。これはもう本当に全うしていきたいというふうに思っております。  そして、乳幼児がふえたときに、どうであろうかということにつきましては、今現在122名です。これはゼロから3歳児までです。そして28年度に予想しています数が、これは大きく見積もって163人です。そして1クラスがどの程度ふえるかというのは、零歳から14人から21人までふえるというふうに見込んでおります。7人がふえるというふうに見ております。そして1歳児は、29人から39人で、ここで10人ふえるのではないかと。そして2歳児が28人から47人、この2歳児のふえ方が多いというふうに見込んでいるわけです。そして3歳児のほうは、51名から56名。このように数字上捉えております。  そこでおっしゃるように、その規模の大きさよりも、私ども教育委員会は、じゃあどのように昨日から申し上げていますように、どうかかわっていくのか、子供たちにとって一番大事な環境は人ですので、保育士がどうかかわっていくのか、このあたりを研究することによって、規模よりもかかわり方によって、保護者の方、地域の方に安心していただけるものというふうに思っております。  もう1点は、施設を二つにしてはどうかということですが、今のところは一体化施設を目指しております。  以上です。 ○議長(林  茂君)  15番、前田えり子君。 ○15番(前田えり子君)  一体型って、確かにすみよし園が離れたところにあるというのは、やっぱりおかしな形で、それを一体化するというのは、私は当然だというふうに思うんですけれども、おとわ園というのは、本当に乳幼児の施設として歴史もあり、また環境も整っているというふうに思うんですね。受け入れ可能な人数まで、もとの定員というか、音羽の森で受け入れられる適正な規模にした認定こども園と、もう一つ、やっぱりそこで預かり切れない、受け入れ切れない子供たちが、もっとたくさんいるわけですから、その子たちも十分に受け入れられるような新しいこども園なりをつくっていくということも、一つ考えられるんじゃないかというふうに思ったりしています。  大きな施設を一つにしてしまうというよりも、今ある充実させてきたおとわ園のほう、さらにもっと落ちついたものにしていく、適正な規模にしていく、ほかに味間の校区内にもう一つ施設をふやしていくということもできるんじゃないかというふうに思っていますので、ぜひ検討委員会が発足した、一から考えるというような段階ですので、そういう規模についてもぜひ検討していただきたいというふうに思います。味間地区の子育て環境が本当に整うように、お願いいたします。  それともう一つ、民営化するのではないかという点ですけれども、今度の子ども・子育て新制度では、公私連携保育所や公私連携型認定こども園というのを創設して、公営保育所の民営化や、公立保育園との統廃合が進められようとしています。公私連携保育所というのは、市町村と協定を結んだ公私連携法人に対して、公立保育所の施設を無償または時価より安く貸し付けたり、譲渡するというものですし、保育サービスにその営利主義を持ち込むということと同時に、その市民の財産である公立保育所、公私連携の名で安売りするということにもつながっていきます。公立の幼保連携型認定こども園を公私連携法人に譲渡できる、公私連携型認定こども園という仕組みもつくられました。篠山市では、平成13年に篠山市立保育所の適正配置計画が策定されてきたわけですけれども、その策定に際し、社会福祉審議会から、公設民営を検討すべきというふうな答申も出されていますので、こういう保育の制度が変わったり、そういうときに民営化というようなことが出るんじゃないかというふうなことがちょっと心配だったので、お尋ねしたんですけれども、今、聞きますと、そういう心配は、予定はしてないということですので、ぜひしっかりと公で子供たちを育てていく体制をつくっていただきたいというふうに思います。本当に民営化になると、どうしても営利が目的になると思いますし、職員の待遇が悪くなったりするということも考えられますから、本当に子供を安心して預けられる、そういう一から考えるという段階になったときに、安心して預けられるために、しっかりと公が、しっかりと市が責任を果たして子育て支援していただきたいというふうに思います。  以上です。 ○議長(林  茂君)  前川教育長。 ○教育長(前川修哉君)  今、おっしゃっていただきましたように、子供たちが安心して育つ場所、そしてまた、地域の方、保護者にとって安心して預けられる認定こども園をつくっていきたいというふうに考えます。  以上です。
    ○議長(林  茂君)  通告5番、堀毛隆宏君。 ○14番(堀毛隆宏君)(登壇)  14番、堀毛隆宏でございます。先ほど議長の許可をいただきましたので通告に基づきまして、2項目について質問をさせていただきます。  まず、最初に路上喫煙禁止区域の指定で美しいまちづくりの推進をでございます。  現在、本市の美しいまちづくりを推進する主な条例として、平成11年4月1日施行の「篠山市ポイ捨て等防止条例」、平成20年4月1日施行の「篠山市自転車等の放置の防止に関する条例」があります。「篠山市ポイ捨て等防止条例」においては、篠山市環境基本条例の第3条及び第12条の規定に基づき、ポイ捨てによる空き缶等の散乱及びふん害の防止について必要な事項を定めることにより、良好な生活環境を確保し、もって清潔なまちづくりを推進することを目的とするとあります。また、「篠山市自転車等の放置の防止に関する条例」においては、公共の場所における自転車等の放置の防止について必要な事項を定めることにより、自転車等の放置を抑制し、公共空間としての機能の確保を図り、もって良好な生活環境及び都市景観を保全することを目的とするとあります。「篠山市ポイ捨て等防止条例」の第12条(市民行動の日)として、市民の関心と理解を深めるため、毎年6月及び11月の第1日曜日を「クリーン作戦の日」と定め、環境美化並びにその啓発及び推進に努めるものとするとありますが、これについては、市内一斉に各自治会を初め、子ども会等々、近年かなり定着してきています。それに加え、市内企業や諸団体においても任意に清掃活動を実施されており、環境美化意識は年々高まりつつあります。しかし、その反面、市外から持ち込まれる大型ごみや河川敷等への不法投棄は後を絶たず、また、路上喫煙により散乱する吸い殻、空き缶、犬のふん等により、町の美観が損なわれているのも事実であります。  喫煙及び受動喫煙による健康への被害において、特に受動喫煙については近年、非常に注目され、兵庫県においても、「受動喫煙の防止等に関する条例」が平成25年4月1日、ただし、罰則規定は、平成25年10月1日に施行され、経過措置として、社会福祉施設、運動施設、公共交通機関、鉄道駅の屋外のプラットホームを含む、物品販売業店舗、公衆浴場、宿泊施設、飲食店、理容所・美容所等の民間施設等についての、各種義務等の規定は平成26年4月1日から、罰則規定は平成26年10月1日から適用されようとしています。世間の傾向として禁煙者がふえつつある中ではありますが、それでも全ての国民・市民が禁煙することはあり得ないと考えます。一方、税収面を考えると、歳入の少ない本市においては、約2億6,000万円のたばこの税収は大変貴重な財源でもあります。受動喫煙防止を大いに推進するところではありますが、現在、多くの企業、店舗等々が実施している分煙に加え、「吸う人・吸わない人」が共生できる社会体制の構築が早期に望まれるところと考えます。  隣接の三田市においては、平成26年4月1日より、「三田市空き缶及びたばこの吸殻等のポイ捨て、路上喫煙並びに自転車等の放棄の防止等に関する条例」を改正施行されており、その中で環境美化推進重点区域及び路上喫煙禁止区域を指定し、JR三田駅、JR新三田駅の主要2駅を環境美化推進重点区域及び路上喫煙禁止区域にその他、乗降客の多い5駅を環境美化推進重点区域に指定されています。これにより、かなりの効果があらわれているとのことで、特に、「たばこの吸い殻等のポイ捨て」においては、大幅に減少しているとのことであります。また、相乗効果としてジュース等のその他ごみのポイ捨ても大幅に減少しているとのことで、短期間ではあるが、大変大きな効果を上げておられます。  割れ窓理論という言葉がありますが、軽微な犯罪も徹底的に取り締まることで凶悪犯罪を含めた犯罪を抑止できるとする環境犯罪学上の理論であり、アメリカの犯罪学者ジョージ・ケリングが考案したものであります。「建物の窓が割れているのを放置すると、誰も注意を払っていないという象徴になり、やがて他の窓も間もなく全て壊される」との考え方から命名され、治安が悪化する経過として、建物の窓が割れているのを放置すると、それが「誰も当該地域に対し関心を払っていない」というサインとなり、犯罪を起こしやすい環境をつくり出すと言われています。  本市における5駅全てにおいて清掃活動をしたわけではありませんが、JR篠山口駅、JR南矢代駅のごみの状況を見ますと、やはりたばこの吸い殻が9割を占めておりました。「篠山市ポイ捨て等防止条例」第8条に、散乱防止重点区域を指定できるとありますが、最も利用客が多く玄関口とも言えるJR篠山口駅を環境美化推進重点区域及び路上喫煙禁止区域に指定する必要があると考えますが、市長の見解を伺います。  また、2004年12月、重要伝統的建造物群保存地区に指定された城下町周辺、同じく2012年12月に指定された福住の宿場町・農村集落の2地区についても、観光客が最も多く集まるという観点から、環境美化推進重点区域及び路上喫煙禁止区域に指定する必要があると考えますが、市長の見解を伺います。  次に、「掃除に学ぶ会」の水平展開で「心を磨く」教育について質問いたします。  「心」を創るドライビングスクール、Mランドささ山校、篠山自動車教習所では、「掃除に学ぶ会」と銘打ち、約2年前より毎月2回、市内、八上小学校及び篠山中学校において、トイレ清掃活動を実施されています。単なる便器磨きだけではなく、掃除を通して自分たちの心のすさみと社会のすさみをなくすことを目指した「心磨き」の会であります。これは、イエローハットの相談役の鍵山秀三郎氏が「日本を美しくする会」で始められたトイレ掃除であり、いまやブラジル・アメリカ・中国・台湾にこの輪が広がっており、Mランド小河会長のたまう、「Mランドでもこの経験をした若者が2万人を超えた。いつでも社会のお役に立てる予備軍だと思っている。日本を美しくする会の発足以来、崩壊状態で廃校寸前だった学校が掃除で立ち直るなど、驚くような反響が各地から寄せられるようになった。改めて日本を美しくする会の意義は大きいと感じる。掃除は全てのものを包み込んで、浄化していく。ですから、掃除の輪が広がれば、世の中から悪や濁りが消えていくはずです。経済の発展とともに失いつつあった豊かな精神論、謙虚な心をもう一度育むことがこの国の未来を開いていくと信じている」とおっしゃっています。また、氏のたまわく、パナソニックの創業者である松下幸之助氏は「伸びる会社」の条件として、①元気で爽やかな挨拶、②キッチリとした整理整頓、③掃除の行き届いたトイレの三つを挙げていましたが、本社勤務時代には、この一見経営と関係ないと思われることが、どうして大切なのか理解できませんでした。ところが、事業部や支店の責任者として他社や販売会社、代理店、販売店への訪問を繰り返すうちに、松下氏の言われていることがわかるようになってきました。朝、ある会社を訪問すると、社員が立ち上がって「おはようございます、いらっしゃいませ」という挨拶が返ってきます。また、机の上もきれいに片づいており、トイレも美しく掃除されています。このような会社はなぜか業績がよいのです。逆に部課長が新聞を読みながら椅子に座ったままで立ち上がりもせず、しっかりとした挨拶もしないという会社の業績は概してよくありません。また、机の上が乱雑になっている会社は倉庫の中の整理整頓もできていません。このような会社では、請求書や支払い伝票の管理も不十分であり、会社全体のマネジメントもルーズになっています。挨拶や整理整頓、掃除など大したことではない。やろうと思えばいつでもできるという考え方がだめなのです。これは会社だけではなく、学校にも家庭にも個人にも当てはまります。当たり前のことをしっかりやるという、このことを心がけていきたいものです」と、このようにも言われています。  まさに「凡事徹底」の心がけが大事であります。これが学校に当てはまる実例として、平成22年に初めて近隣の小野市立小野南中学校で実施された「掃除に学ぶ会」。卒業を目前に控えた3年生に「愛校作業」という形で行われ、それ以降も継続実施されています。同じく小野市の河合中学校では、小野南中学校で実施された「掃除に学ぶ会」で生徒が書いた感想文を見た同校の先生が感動され、「ぜひうちの生徒も」という強い思いから「掃除に学ぶ会」の水平展開に至ったそうであります。  本市においては、大変身近なところにすばらしい環境が整っているのを生かさないことは非常にもったいなく、また、問題行動のある学校においては特に有効な手段とも思うところであり、ぜひとも校長会等で事例を紹介し、実施に向けた前向きな検討が必要と考えますが、教育長の見解を伺います。  以上で、この場での質問を終わります。 ○議長(林  茂君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)(登壇)  それでは、堀毛議員の1点目について答弁をいたします。  お話しいただきましたように、篠山市でも自治会や各種団体が、クリーン作戦やごみ拾いなど、環境美化活動、また環境の活動をしていただいております。篠山に来たら、ごみが落ちていないというふうなことも言うていただいておりますが、一方では、やはりポイ捨てする者もおりますし、不法投棄、特に峠部分の不法投棄も後を絶たないところであります。きょうは金曜日なんですけれども、金曜日の朝には、職員がこの市役所の周辺などを清掃活動しておりますけれども、お話がありましたように、やはりたばこのポイ捨てとか、空き缶などが捨てられるということがなくなってはおりませんので、大変大きい今後とも課題であると思っております。  ちょうどことしの施政方針で、このポイ捨て禁止条例というのは、篠山市はつくっているんですけれども、お話しいただいたように、平成11年の制定で、15年も前のことですので、市民の皆さんにもう一つ忘れられているというか、周知がされていませんし、特に、この全市的にこれを施行しておるんですけれども、これをもっと御家庭に取り組もうというふうなことを施政方針に上げているんですけれども、まだこれといったことができておりません。  そこで今回こういうような御提案をいただきました。三田市においては、お話しいただいたような条例を施行されて、大変効果を上げているということですので、篠山市におきましても、この条例を参考にさせていただいて、これまでつくっておったポイ捨て禁止条例をさらに、これを進めるというような内容のものにできないかといったことを、前向きにぜひ検討をさせていただきたいと思います。  その中でお話をいただいた篠山口駅を環境美化推進重点区域及び路上喫煙禁止区域に指定するということ、あわせて重要伝統的建造物保存地区に選定されている城下町地区と福住の地域を同じように指定するということ、これも大変よい御提案だと思いますので、その地域の皆さんの意向を聞きながら、こういった方向で取り組みを進めたいと思いますので、よろしく御指導をいただきたいと思います。  このように指定することによって、効果がでれば、ますます篠山のその魅力も高まるということも期待いたしますので、今後ともよろしくお願いしたいと思います。  以上です。 ○議長(林  茂君)  14番、堀毛隆宏君。 ○14番(堀毛隆宏君)  14番、堀毛です。  市長の答弁で、いい提案だと、そのとおりやりますという、前向きに考えますということで、余り再質問することもないと思うんですけれども、若干ちょっと私の認識と違っても困りますので、一応確認だけなんですけれども、特に、山間部ではなくて、今回ちょっとJRの篠山駅の近辺について、お話を進めていきたいと思うんですけれども、現状、どれぐらいのごみが果たして私が言いましたポイ捨てとか、ジュースの空き缶とか、市がどの程度、認識しているのかというのを確認したいと思います。 ○議長(林  茂君)  梶村まちづくり部長。 ○まちづくり部長(梶村徳全君)  篠山口駅でございますね。篠山口駅におきましては、シルバー人材センターのほうへ委託しまして、週5日清掃業務等を行っていただいておりますし、またその他の駅につきましては、それぞれ地域の老人会さんでありますとか、また自治会さんのほうに委託しまして、駅周辺の清掃等を行っていただいておるような状況でございます。  自由通路橋の施設内につきましては、ただいま御指摘のありました喫煙のほうですけれども、特に禁煙を示す啓発看板等の設置は行っておりませんけれども、喫煙の実態は見受けられませんし、吸い殻のポイ捨てによる美観を損ねているような印象もございません。これは駅のホームが全面禁煙であるということが広く認識されていることに加えて、灰皿等を設置していないことによるものだというふうには思っております。しかしながら、駅前広場ロータリーにつきましては、吸い殻等のポイ捨てが見受けられるというのも事実であるというふうには認識はしております。  以上です。 ○議長(林  茂君)  14番、堀毛隆宏君。 ○14番(堀毛隆宏君)  14番、堀毛です。  シルバーの方も清掃を週5日ということだったんですけれども、私もこの6月からしか、にわか清掃活動ということでJR篠山口の周辺を大体朝6時から7時ぐらい、1時間程度、西側、東側、ロータリー、西側のほうは国道までかけて大体、一生懸命ごみを拾うと1時間ぐらいかかるんですね。日挟みでもって、先ほども言いましたけれども、9割が吸い殻やったんですけれども、これ毎日するわけにいきませんし、毎週というわけでもないんですけれども、週5日がどの日をされているかわかりませんけれども、大体私は月曜日にするときが多いんですけれども、大体本数にしたら70本から80本ぐらい吸い殻があるんです。それはちょっと二、三日前の分もあるかもしれませんけれども、植え込みなんかもあるんですけれども、古い吸い殻もあるかもしれませんけれども、大体吸い殻のところって決まってきて、そのベンチの幾つか西側、東側、バス停の待合いのベンチとか、階段下にベンチがあると思うんですけれども、そこの下ですね。それとあと植え込み、排水溝のグレーチングの隅っこに入れたり、大体人が考えそうなことはどうしてもすき間に入れたりとか、そういうことをされているんですけれども、あとは横断歩道で待っているときに、横断歩道の両サイドがほとんど多いですね。待っているときに吸って、それを捨てる。そういうことで、それは西側も東側も横断歩道の両サイドありました。  大体私がしたときは、ごみ袋のスーパーの買い物袋いっぱいになるんですけれども、あとはペットボトルとか、ジュースの空き缶、ひどいものになると、自動車のタイヤのホイールカバーが国道沿いの植え込みにほってあって、それも持って帰ったんですけれども。私が今ちょっと確認したのは、いつ、だれが、どういう清掃活動をしているのかというのがふと疑問になったんですけれども、私らもJRを利用する一人として、市の方もたくさん利用されると思いますけれども、通常バスで行くなり、車で行くなりしても、一つのルートしか通らないので、そこに二、三本の吸い殻があっても余り気にしないような感じやと思いますけれども、一旦そこで全面的に面として、清掃活動すると、かなりそういったごみがあるというのが、私もよくわかりまして、そして今回こういう質問をさせていただいたんですけれども、その中で、三田がそういう先進事例をされていることで、非常に参考になったわけですけれども、これが観光客として考えた場合に、例えば、観光客が電車で来られて、篠山駅をおりられて、送迎を待つなりしたときに、そこに座っておったら下にたばこが、吸い殻が何本か落ちているとか、ごみが散乱しているとなると、非常に篠山ええところで観光がよかった。帰りもそこで送迎なりをしたときに、結局ここでもええところだったけれども、ごみが落ちていて、非常に残念やったというような、そういうことにもなりかねませんので、ぜひそれは、前向きに進めていただきたいと思います。中には、一回回って、また帰ってきたら、さっき拾ったはずなのに、たばこが落ちていると。ひどい中には火のついたたばこも落ちている場合もありました。これも非常に危ないことでもありますし、早急にこれはしていただきたいと思います。  一つ私が何回かした中でよかったのは、さっきの自由通路ですね。建物の中にはそういった吸い殻は一切ありませんでしたし、ごみもありませんでしたが、そこの部分はよかったかなと、建物の中ですので、特に火気のことは心配ですけれども、それはよかったんですけれども、これはぜひJTさんとも相談をされて進められたらいいと思います。先ほど言いましたけれども、三田市では、非常に大きな効果を短期間ですけれども、上げられておりますので、三田の場合、非常に本数も多いというふうには、1日もJR新三田でしたら、1,200本、三田でしたら1,500本の非常に本数が、たばこ、灰皿を設置した後、多いということなんですけれども、ごみも減ったということで言うておりますので、また参考にいただいて、それと最後に、JTさんのほうから灰皿も提供いただいたということをおっしゃっていましたので、また御参考にいただけたらと思いますので。以上です。 ○議長(林  茂君)  前田保健福祉部長。 ○保健福祉部長(前田公幸君)  私自身も環境整備については、最近たばこをやめてから、散歩がてらにごみを拾うようになりまして、堀毛議員がおっしゃるように、本当に路上の吸い殻というのは目につきます。私も毎朝1時間程度、散歩がてらに集めておりますが、大体二、三百本は拾うという状況です。これは城下町をずっとお城の周辺を回っておりますし、私は散歩コースが篠山の河川敷なので、特に河川敷は非常に、私は岡野地域なので非常に河川の環境整備に頭を悩ませておりますが、本当に季節、季節で今はようやくペットボトルが少なくなってきたなと感じております。ただ、たばこは本当に2日歩かなかったら、またもとに戻っています。これはやっぱり喫煙者のマナーの悪さというので、私自身も罪滅ぼしのために、今まで40年近くたばこを吸い続けていたので、やっぱりちょいちょいと市長からはほったら怒られたことがありますので、そういう罪滅ぼしのためには、やっぱりこれをやっているので、もともとそういう喫煙者のマナーを徹底的に啓発するということが大事なので、市長が申しましたように、ポイ捨て条例の見直しにかけて、そういう重点地域、特に観光客の方々に対して、やっぱりしっかりとしたきれいな篠山をアピールするという意味で、私も頑張ってやっておりますので、堀毛議員も週1回頑張っておられると聞きまして、安心しておりますので、これから市民全員でそういう形でごみの少ない、きれいな篠山を私自身もつくっていきたいと思いますので、一緒になって頑張っていきたいと思っています。  以上です。 ○議長(林  茂君)  前川教育長。 ○教育長(前川修哉君)(登壇)  それでは、2点目、掃除に学ぶ会の水平展開で心を磨く教育をという御提案にお答えいたします。  学校においては、望ましい勤労観・職業観を育てるとともに、公共の精神、社会性の育成を図る観点から、小学校低学年から清掃を初めとする当番活動や奉仕活動など、学級、学校、社会のために一生懸命働く体験を重視しています。また、卒業前に児童・生徒が行う愛校作業についても、小学校、中学校それぞれの発達段階に応じ、ふだん手が入りにくいところの営繕を行うことを通じて感謝の心を育てています。さらに、小学生は地域住民と一緒にクリーン作戦、中学生は老人ホーム等の清掃作業などをトライやるアクションとして行う等、さまざまな地域の方の御支援を得た活動も進めています。議員御指摘の「掃除に学ぶ会」は、一昨年から篠山中学校、八上小学校のトイレ掃除も含め、「1,000人で大掃除」として、市民にも呼びかけがあり、昨年は、学校関係53名の児童・生徒と9名の保護者が参加しています。ことしも開催されると聞いています。  さて、掃除に学ぶ会の事例を校長会等で紹介してはという御提案ですが、これまでより、そうした会は、私、校長会でも伝え、ほかにも西脇工業高校駅伝部の指導のあり方なども紹介し、折に触れ、掃除の大切さや整理整頓、清潔、清掃、しつけ、作法の6Sを徹底することが、子供たちの成長にとって重要であることを伝え、学校でも実践していっていることを申し上げ、答弁といたします。 ○議長(林  茂君)  14番、堀毛隆宏君。 ○14番(堀毛隆宏君)  14番、堀毛です。  今までもそうして多方面にわたり、そうした紹介等で活動をしていただいていることも周知、私も存じておるわけでございますけれども、今回、私は先ほど言いましたように、せっかくその掃除に学ぶ会という、Mランド篠山乗車教習場が地元にあるということで、今回、小野市の紹介をさせていただいたんですけれども、小野市が始められたときも、Mランドのスタッフの方が何人かと、姫路のほうの掃除に学ぶ会の方もスタッフとして、人数が多いもんですから、行かれたそうであります。ここでちょっとそのときの生徒さんの中学生ですので、それぞれ皆さん感想を書いていますが、二、三ちょっと紹介をしたいと思うんですけれども、「いつもと違うところから見ると、汚れているところがよくわかることがわかりました。いつも同じときに、同じ態勢で見ていて気づくことができなかったことが多かったです。これは掃除だけではなくて、友達のこととかでも、いつもと少し違う角度から見てみると、相手のことがもっとわかるのかなと思いました」、次の感想ですけれども、「やればやった分だけどんどんきれいになっていくのがわかってきて、すごくうれしかった。やりがいがありました。また汚れているのをとるにはどうすればよくとれるか、いろいろ自分なりに工夫していろいろ試すことがとても楽しかった。リーダーさんが言っていた創意工夫ができたような気がしました」、次に、床ブラシで磨きました。リーダーの人に両手をついてくださいと言われたときは、汚いし、嫌だなと思ったけれども、これもやっているうちに気にならなくなって、そんな気持ちより、磨いたことできれいになる達成感のほうがすごく大きかった。私はきょうはたくさんの方々のおかげで掃除に学べたと思いました。掃除に学ぶ会というのは、最初、何で掃除を学ぶ会じゃないのかと思いました。それは掃除を学ぶことはもちろん、それだけじゃなくて、掃除から何かを学ぶ、これがきょうの目的だったんだとわかりました。私はきょうの掃除を一生懸命やって、何かを楽しいと思える、その効果はとても大切だなと思いました」と、今、紹介させていただいたんですけれども、先ほども言いましたように、Mランドさんが、八上小学校と篠山中学校に1回ずつ月1掃除を、大体1時間か1時間半ぐらい、それはたまたまそこの場所を借りてというだけで、そこのトイレもきれいにしますよというわけではないんです。そして、そこに興味がある方は、来てくださいということで、私もこれも最近ですね、参加させてもらうようになりまして、実際素手で便器等を磨いて、やっぱり最初っていうのは非常に嫌やったという思いもありますけれども、そこはもう既に何回か掃除されて、非常にきれいなトイレなので、さほど抵抗感はなかったんですけれども、水も節約するという観点から、便器の中の水で洗うというような、それを素手でするというのは、非常に最初は抵抗のあるもんであるんですけれども、この中学生の子の話なんですけれども、これも2時間ぐらいやって、毎年、平成22年から中学校3年生を対象にやって、それを見た、2年生、1年生が次は今度、僕らが3年になったらせなあかんなということで、嫌々も思いながら、実際やった生徒、先輩の話を聞いたときに、やったらええもんやでというような、そういう実体験をもとに、非常にやった後の爽快感といいますか、非常にやっぱり中学生というのは、多感な年ごろでもありますし、なかなかこれをするまでのところが、やりにくいときもあると思います。ここの中学校の先生にも聞いたんですけれども、当時の担当された方は、もうちょっと異動されていらっしゃらなかったんですけれども、引き継いだ方の先生の話によりますと、ちょっとやんちゃといいますか、元気な子も掃除をして、非常にいい気持ちを持ってくれたということで、特にここの学校は荒れていたとか、そういうわけじゃないんですけれども、この学校は非常にそういうことで今ずっと22年間も続いておるということで。  話は戻りますけれども、あくまでそこのトイレを清掃するということよりも、たくさんの方に触っていただいて、それはたまたまトイレ掃除ということなんですけれども、せっかくそこの中学校を使っている、なかなかその認識が単なる誰かが掃除、自動車教習所の人が掃除に来ているぐらいわの感覚しか今はないのかなという思いもしますし、もう一歩踏み込んで、中学校の生徒にも、八上小学校はそういったことで何回かされているというのは聞いておりますけれども、特に篠山中学校なんかでは、非常に有効な手段ではないかなと思ったもので、そういう質問をさせていただいた次第でございますので、そのよさを伝えるというのは、なかなかそれを実践した方でないとわかりにくいかもしれないんですけれども、単にこういうのがありますよというだけではなかなか伝わりにくいというのがあるんですけれども、試しにやってみるとかという、そういうもう一歩踏み込んだことができないものかというふうに思うんですけれども、その点のお考えをもう一度お伺いしたいんですけれども。 ○議長(林  茂君)  前川教育長。 ○教育長(前川修哉君)  掃除に学ぶ会のことを私が校長会で伝えたときには、実際便器を素手で掃除をするときのポイントが三つあります。一つ目は無言です。二つ目は隣と比較しないです。そして三つ目が両手でです。なぜ無言でするかといいますと、子供たちは便器に向かうときに、嫌やとか、汚いとか、人は声を発します。それをそういう声が出てしまうと、全体の士気が下がります。これは学校生活における個のかかわり方と集団のかかわり方の一つの教師が指し示すべきルールです。そして二つ目は、隣と比較しないということは、これは大事なことですので、心を磨くとおっしゃったように、自分の心と向き合うことです。ですから、これは掃除に学ぶという本質は、学校教育に幾らでも活用できるというふうに言いました。そして、三つ目は、両手を押さえるということです。便器を素手で拭くわけですから、どうしても気持ちが逃げます。力が入りません。はかどりません。だからこそ、右ききの子は左手をきちんとそこで押さえることによって、力が入る状況が生まれるんです。これが掃除に学ぶ会のなぜ便器を拭くことによって、心が磨かれていくかという一つの作法です。  これは便器掃除に限らず、あらゆる教育現場で可能であるというふうに考えて、私は、校長会で伝えました。そして、同じことを幼児教育でも伝えています。幼児教育で活用していますのは、魔法の日めくりです。それぞれポイントになることが1日から31日まで掲げてあります。その17日目に、こんなことが書かれてあります。ごみが誇りになるという話なんです。落ちているごみを拾いましょう。誇りの持てる私になるため。つまりごみを拾っているときに、誰も見ていないところでもふっと勇気が要る行動です。そうしたことを小さなころから続けていくことによって、自尊心、自分に自信が持て、何でもやってみようという人になりますよという。ですから、今、掃除に学ぶ会の本質は、私はあらゆるところで活用ができると思います。幼児教育の中で保育園、幼稚園ではこれがずっと掲げてあります。それを保護者が送迎に来ます。家庭教育とともに、今おっしゃったようなことは進めていきたいと思います。  以上です。 ○議長(林  茂君)  14番、堀毛隆宏君。 ○14番(堀毛隆宏君)  よく理解できます。最後に、くれぐれもやっぱりしてはならないことということで、担当は言われましたけれども、強制をすることということで、先ほども言われましたけれども、それは御法度ですということで、無理にならない程度で素手が嫌な子はやっぱり手袋をするとか、そういう強制すると、二度ともうしなくなるということで、そこに気をつけてくださいということです。最後に、御担当の方、ぜひ議会の皆様にも、機会があればということでございました。  以上で終わります。 ○議長(林  茂君)  ここで、暫時休憩をいたします。再開を、午後1時10分とします。               午後 0時12分  休憩               午後 1時08分  再開 ○議長(林  茂君)  休憩前に引き続き、会議を開きます。  通告6番、森本富夫君。 ○16番(森本富夫君)(登壇)  議席番号16番、森本でございます。議長のお許しを得まして、通告に基づき市長・教育長にお伺いするとともに、御提案申し上げます。  1問目は、篠山市における平和教育の現状と、教育委員会の指針についてであります。  この夏、西紀北地区在住で米寿を迎えられた方より、自費出版された1冊の冊子をいただきました。冒頭に「健康で米寿迎えた幸せに、森羅万象感謝捧げる」とあり、内容は、一日一句のつづりと、過日、神戸新聞社に13回にわたり連載された「シリーズ戦争と人間、兄弟のダモイ」記事の掲載でありました。ダモイとは、ロシア語で「帰国・帰還」のことであり、戦後70年を経過した今日でも、戦前、戦中、戦後の厳しい中、特に軍隊生活、そして終戦後のソ連抑留生活の5年間は、悪夢と化していまだ忘れた日はなく、「人間が引き起こす戦争が、いかに悲惨で無残な出来事かを訴え、戦争体験者が年々この世を去っていく、その前にいま一度書きとめておきたい」とあり、私たち兄弟の苦しくむなしい青春期の思い出と締めくくってありました。新聞での連載を読んではいましたが、改めて何度も読み返してみるとき、戦争体験者、戦争被災者の子供の世代である私たちを初め、戦後70年、戦争を知らない多くの大人たちの責任と義務、そして「安らかに眠ってください、過ちは繰り返しませぬから」との誓いを、これからもいつまでも守り続けるため、学校教育現場での平和教育の必要性を痛切に感じたところであります。  改めて、平成26年度教育方針を読み返しましたが、平和教育については一言も触れてありません。残念です。平和教育は、紛争解決の手段として武力を使わず、平和な状態を維持するために、どのような努力をすればよいかを学ぶものであり、お互いの立場、能力、環境の違いをどのように理解し合うかを身につけるものと考えます。平和教育は、差別やいじめ、同和問題や国際理解の推進等、人権学習としても大きな意味を持ち、教育目標の一つであるべきです。中学3年生の沖縄への修学旅行においては、ひめゆりの塔へ行き、沖縄戦での悲惨な出来事に触れてくれていることは聞いています。それだけで終わっているのではないでしょうか。日本における戦争体験者の高齢化が進んでいますが、今ならまだ間に合います。特定の政治的立場を植えつけたり、日本が全て悪かったとの教え込みではなく、戦争に至った国際事情や国内状況、そして生活実態も含め、体験者から学ぶべきと考えます。篠山市の教育現場での平和教育の現状と、教育委員会の考え方、指針について教育長にお伺いいたします。  続きまして、質問事項2、国・県・市、管理の道路のり面の雑草管理の考え方についてを、市長にお伺いいたします。  80歳過ぎの、真面目で熱心な農業者から相談を受けたことを質問いたします。60歳までは兼業農家として、勤めの定年後は元気な農業者として、水稲を初め果樹栽培にも取り組まれてこられた後継者のない熱心な農業者です。その方の農地は、一方を国道に接し3メートルを超すのり面があり、他の一方は国道を始点とする市道と接しており、3メートルから下るのり面があります。私たち農業者がいう田頭です。土地改良後約40年、そののり面を年3回程度積極的に草を刈り景観を維持してきたが、この春の作業中に滑り落ち、草刈り作業の限界を感じた。どうしたらいいのか、シルバーさんに頼んでも草刈りをすべきものかとの相談でありました。  国道及び県道は、交通安全対策として路肩から約1メートル、年に1回草刈り作業が行われますが、それ以上は放置。市道においては植栽の管理は行われますが、公によるのり面の草刈り作業は行われていないと認識しています。市内多くの道路のり面は、農業者の善意によって草が刈り払われ、今まで景観が守られてきたのです。しかしながら今、善意の農業者の高齢化が進むとともに後継者がなく、田頭の公道のり面の管理が重荷となり、放置されつつあります。さらに農地集積が進むことにより、農業者の義務感がなくなり放置が進むことは明らかです。道路を走りながら気をつけて見てください。きれいに刈られたのり面の隣に、背丈以上にセイタカアワダチソウやススキなどの雑草が繁茂しているのり面が、多く見受けられるようになりました。農業施設、農地・農道・用排水路敷なら、多面的機能支払交付金を活用しての共同作業や外部発注も考えられますが、公道敷地は対象にならず自治会での維持は無理ではと考えます。また、多くある公道のり面の草刈り共同作業に耐え得る人材が、地域にいなくなりつつあります。  ユネスコに登録しようとする創造農村篠山、世界に誇る美しき景観の篠山、その美しき篠山の道路敷が、雑草で埋まり飲み込まれることを、そして、そのことに違和感を感じなくなることを危惧いたします。国・県・市、道路のり面の雑草管理についてのシステムづくりについて、真剣に考える必要性を提起し、市長のお考えをお伺いいたします。  続きまして、質問事項3、小規模家畜飼育のふん尿処理指導についてを、市長にお伺いいたします。  本年7月14日、黒豆の館にて開催されたふるさと一番会議において、近所でイノシシを飼育している家があるが、ふん尿の処理がされていないので、日常的に悪臭に悩まされている。また雨が降ったときには、ふん尿を含む汚泥が流れ出て、沢を流れる水を汚染している。市や県の環境・衛生担当部署に相談しても、取り締まる法律や条例がなく、お願いするしかないとの回答のみで、何ら改善されるめどがない。何とかならないものかとの切実な訴えがありました。  この問題は、最近に始まったのではなく、私も過去何回か要望を聞き、市・県の担当部署に対応をお願いしましたが、対応に苦慮されているのが現状であります。確かに家畜排せつ物法の管理基準の適用除外として、豚の場合は100頭未満とされています。しかし、11畜A第2607号、農林水産省畜産局長から各都道府県知事宛ての通知では、「管理基準の適用を受けない小規模な者にあっても、その家畜排せつ物について、適正な管理が行われるべきことの重要性は同じであることに鑑み、適正な管理がなされるよう必要に応じ指導されたい」とあります。においが入るので、何年も自宅の窓をあけたことがない。においが移るので、洗濯物を外に干せない。きれいであった沢の水が全く使えなくなった等、付近住民は生活を脅かされておられ、今回の訴えとなったものです。  市長は、地域の住民同士で解決できませんかと問いかけられましたが、地域で解決できず今日まで来ているのです。ペット等の多頭飼育でも似たような事例を聞きます。指導する条例がないのなら、新たに条例を制定し指導すべきではありませんか。明らかに、近隣住民に迷惑をかけているのです。今回の飼育現場を見れば唖然とします。市長は、「担当部署から報告を受けていない。現状を把握して、今後どのように対応するかを報告します」と答えられました。現状を把握いただきましたでしょうか、そしてどのように対応し、解決されようとするのか、市長のお考えをお伺いいたします。 ○議長(林  茂君)  前川教育長。 ○教育長(前川修哉君)(登壇)  まず、森本議員からの1点目の御質問にお答えします。  戦後69年が過ぎ、戦争の悲惨さや当時の生活を伝えることができる体験者は減少してきています。一方で、世界に目を向けると、昨日9月11日はアメリカで起こったあの同時多発テロから13年目であり、今この瞬間にも戦争、紛争が起こり、子供たちを含め多くのとうとい命が失われています。戦争は最大の人権侵害です。こうした社会情勢を踏まえ、教育基本法第1条に規定されているように、「平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身共に健康な国民の育成」を目指し、次代を担う子供たちに平和のとうとさを伝え、平和を願う日本人として、世界の国々の人々とともに生きていくことができる児童・生徒を育むことは極めて重要です。  篠山市の教育の現状についてです。まず、小・中学校社会科の目標には、ともに「国際社会に生きる平和で民主的な国家・社会の形成者として必要な公民的資質の基礎を養う」とあり、小学校6年生と中学校2年生の歴史学習で、第2次世界大戦の中で変化していく国民生活の様子、本土空襲や原子爆弾、沖縄の様子などの悲惨さを知り、平和と命の大切さを学んでいます。また、修学旅行では、多くの小学校が広島を、中学校は全てが沖縄を訪れています。小学生は、広島の平和資料館や平和祈念公園を、中学生は沖縄の「がま」の内部を現地のガイドさんに案内してもらい、当時の人々の生活の様子を聞いたり、原子爆弾の恐ろしさや被爆者の苦しみ、悲しみを感じ取ったりして、戦争の悲惨さを実感しています。これらの体験が、知識としてだけではなく心情としてもしっかり定着するよう、総合的な学習の時間を活用した事前事後学習を行いながら取り組みを進めています。  一方、道徳の時間では、内容項目として、「日本人としての自覚をもって国を愛し、国家の発展に努めるとともに、すぐれた伝統の継承と新しい文化の創造に貢献する」、また「世界の中の日本人としての自覚を持ち、国際的な視野に立って、世界の平和と人類の幸福に貢献する」など、愛国心と国際理解を発達段階に応じて取り扱い、どの国の人々も尊重し合い、差別や偏見を持たず、公平公正に接する真の国際人としての資質を育んでいます。例えば、中学校では、兵庫版道徳教育副読本に掲載された沖縄県戦前最後の知事島田 叡さんが、県庁職員に住民の先頭に立って避難誘導を進める決意を促した生きざまを取り上げています。このように、平和の達成に向けた教育は、学校全体を通じて行われる人権教育、道徳教育の中でも取り扱い、平和を希求する日本人としての資質や能力の育成を十分に進めているところです。  なお、議会で述べております教育方針は、あくまでその年度の計上した予算を説明するものであったり、その時々の年度の特徴的な教育を述べるものでありまして、教育の目標や内容全てを述べているものではないことを、御理解いただくことを申し上げ、答弁といたします。 ○議長(林  茂君)  16番、森本富夫君。 ○16番(森本富夫君)  16番、森本です。  非常に小中学校においてしっかりとお取り組みいただいておるという実情を御報告いただきました。小学校では広島、中学校では沖縄へ行き、現地の語り部さんからもお話を伺っておるということをお伺いして、教育現場を一から十まで知らない私にとって、そこまでお取り組みをいただいておるということに対して、敬意を表したいと思います。  そして、教育方針は年度予算についてを中心に述べておるという説明をいただきまして、そういったもんかなということを、はっきり言うて改めてというか、初めて知り得ました。ほかの議員はわかりませんけれども、私は教育方針というのは、26年度教育方針、26年度篠山市の教育はこうあるべきだ、こうするんだという教育長の強い信念のもとで明記されておると。例えば、この篠山の教育概要版にしても、平和教育というのはどこにも出てないところでございます。やはり篠山市の教育はこうあるべきだと、こうすべきやというのを教育長の強い信念のもとでやはり基本施策の一つとして挙げていただいておるなら、ここにもやっぱり説明をいただきたい。こういう方向で平和教育を進めるんだと、進めているんだということをしっかりと明記して、御説明をしていただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。 ○議長(林  茂君)  前川教育長。 ○教育長(前川修哉君)  そうしたことを毎年、教育方針の中に述べていく必要があるのではないか、それについては、検討はいたしますけれども、あくまで私どもは、ナショナルスタンダードといったらおかしいですけれども、義務教育は本当に憲法にのっとって、もう憲法にそのことがうたわれ、そして教育基本法にそのことがうたわれ、義務教育というのは、当然それをベースにして行っている現実がございます。そして、さらに篠山の教育の特徴を出すために、市の予算を計上いたしまして、こんな施策を展開していきますというふうに今まで私は教育方針を述べる際に、そう考えておりました。しかしながら、もう少し強く平和教育についても、人権教育についても同じだろうと思うんですけれども、篠山の教育の中で述べてはどうだろうか、その点については、方針の中で述べるのか、もう1点、篠山の教育というより詳細なものも用意しております。  今少し実情を申し上げましたら、教育は今言いましたように、教育基本法、学校教育法、そして県が定めている指導の重点がございます。その冊子もございます。そして篠山の教育、そして本当にわずかなんですけれども、教育の方針、これは主に議員の皆様方に私は申し述べていることでございます。そうしたことについて、どのようにするかは、少し検討させていただくということで、答弁とさせていただきます。  以上です。 ○議長(林  茂君)  16番、森本富夫君。 ○16番(森本富夫君)  16番、森本です。  その件はまた了解をさせていただきました。教育現場で平和教育を実践しておられるという説明をいただきました。その実践する方針といいますか、こういうカリキュラムでこうしていくんやというようなことの中に、今、文部科学省からという話もいただきましたけれども、篠山市としての基本方針といいますか、教育長の理念は含まれておるのかどうか、御説明をお願いしたいと思います。 ○議長(林  茂君)  前川教育長。 ○教育長(前川修哉君)  篠山の教育というよりも、これはもう学校教育全体に求めている責務でございますので、それぞれの校長が教育課程の中で年間カリキュラムを作成しております。それが教育要覧にきちんと計画書が上がっております。必ず人権教育と平和教育に対しては、これはもうずっと今に始まったことじゃなく、何十年もの間、年間計画の中で副読本としてこれを活用します。低中高に分かれて、それぞれの学年においての目標も設定しております。したがいまして、そこに篠山の教育が反映するというよりも、これはもう国の方針であり、教育基本法にのっとったカリキュラムをそれぞれの校長がつくり上げて、展開をしております。  なお、その中で篠山の特徴といたしましては、体験として地域にいらっしゃる体験者、今言いましたように、少なくなってきていますけれども、それをどの段階で呼んでいるか、6年生の歴史の学習で呼んでいる学校もございます。また、昔話の中でやる、3年生でしたか、それは各学校によって、それぞれ人材バンク的なことを持っておりますので、地域の方々の活用をしてやっているところでございます。  以上です。 ○議長(林  茂君)  16番、森本富夫君。 ○16番(森本富夫君)  16番、森本です。  十分に理解をさせていただきました。先ほどの最初の教育長の答弁の中で、国は日本人としての自覚の育成に努めておるというようなお話もいただいたところでございます。実は、私、以前にも一般質問をさせていただいたことがあるんですけれども、国を愛することは、親を愛すること、地域を愛することにつながるという思いから、日本という国に対してしっかりとした認識を子供たちに植えつけていただきたいという思いを以前から教育長にお願いしておるところでございます。  それに関連してですが、以前、国旗、国家について御質問をさせていただきました。対面式で国旗に対して裏を向いて礼をする。国家を歌わない。そのようなことはいかがなものかという質問をさせていただいて、最近、私の出席させていただいた西紀中学校においては、礼のときには回れ右をして、国旗、市旗に向かって礼をしていただいております。聞かせていただいたのは、他の学校はまだそこまでいってないとかいうことも聞いております。そして、国歌にしても歌わない、歌えないというのがまだ現状じゃないかなと思います。その辺について、教育長、お考えがございましたら、お願いしたいと思います。 ○議長(林  茂君)  前川教育長。 ○教育長(前川修哉君)  まず、愛国心というそこへの土壌になるのはまず自分の生まれ育ったふるさとを知るところからです。それにつきましては、今ふるさと教育を展開する中で、自分の暮らすところ、そしてやがてはみんな意識がどんどん広がって、自分の我が国にも胸を張れるという、児童・生徒を育てたいと思っております。そして、国歌、国旗に対しての、これも学習指導要領上、それをきちっと機会あるときに指導しなさいということがございますので、今おっしゃった式典の中で、礼をしたり、これはマナーとしてでも当然であります。そして、歌うことにつきましても、指導、また全ての学校がそこまでは至っておりませんけれども、今おっしゃった、データはないんですけれども、西紀中学校ではございません。私も参列したときに、国旗に対して、儀式が対面式であっとしても、礼をするとき、歌を歌うときにはそちらのほうを向いている学校もございますので、詳細なデータはございませんけれども、1校だけではないということを申し上げたいと思います。  以上です。 ○議長(林  茂君)  16番、森本富夫君。 ○16番(森本富夫君)  16番、森本です。  少しずつお取り組みいただいているということを御説明いただきました。国歌を歌えないということに対して、私、学校によって流れるテープが伴奏だけの学校と、それから歌が伴う伴奏とあるような認識をしております。残念ながら、歌えない子供さんが多い中、歌の入った伴奏を流していただけたらうれしいと思いますので、よろしくお願いしたいと思いますが、その辺また確認をお願いします。
    ○議長(林  茂君)  前川教育長。 ○教育長(前川修哉君)  私たちは、子供たちが歌いやすくするためには、生伴奏を小学校では進めております。子供たちやはり気持ちよく歌うためにはリズムがございますので、そして、その学校もふえております。そして高らかに歌うということを目指しております。したがいまして、そうした子供たちがより歌いやすくなるような環境はどうあるべきか、また学校のほうに投げかけまして、儀式のほうを進めていきたいというふうに考えます。  以上です。 ○議長(林  茂君)  16番、森本富夫君。 ○16番(森本富夫君)  16番、森本です。  平和教育に関連して、篠山市非核平和都市宣言というのを行っております。それこそ平成21年2月19日に宣言が行われ、豊かな自然に恵まれ、歴史と伝統文化に彩られた我が町・篠山ということで、中がずっとありますが、篠山市はここに非核平和都市であることを宣言し、悲惨な戦争が繰り返されることのないよう、平和への不断の努力と施策の推進に努めますという非核平和都市宣言がなされておりますが、これの実現に向かって、市長に問うことが許されるなら、市長からちょっとお答えをいただきたいと思うんですが。 ○議長(林  茂君)  前田保健福祉部長。 ○保健福祉部長(前田公幸君)  直接非核都市宣言のほうの担当ではないんですけれども、私は遺族会の担当をいたしまして、10月には戦没者追悼式を実施しておりますが、来年は一応戦後70年という節目の年に当たりまして、遺族会の要望もありまして、戦争体験者が続々亡くなってくるという意味がありまして、来年に記念誌をつくろうという話がちょっと遺族会のほうに行かれております。私どももその遺族会と中心となりながら、次世代にそういう戦争体験をつないでいこうという動きを市も含めて、一緒に企画検討しております。来年、前々からその追悼式という部分との平和の祭典という部分を少し兼ね合いしながら、そういうどうしても追悼式が少なくなってきておりますので、ちょっと広めた形でしたらどうかというふうなこともありまして、もう少しそういう企画も来年の記念の年に向かえまして、少し考えていきたいと思っていますので、そういう意味では、今、学校教育との連携も踏まえて、何かいいその施策的な展開ができればなというふうに思っていますので、今後きょうの意見を参考にしながら、遺族会含めて、そういう動きをこれからも一緒になってやっていきたいと思っています。  以上です。 ○議長(林  茂君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)(登壇)  それでは、森本議員2点目の道路のり面の雑草管理についてです。  国・県道の除草については、兵庫県において年1回、道路の路肩部、これは外側線の外側アスファルト舗装等の末端から、この路肩部から1メートル、これを業者委託により除草されています。これは道路交通の安全を図るという、こういう観点からこの除草、草刈りをされています。しかし、年1回だけの草刈りですので、ふるさと一番会議でも何とかもっとしてほしいといった意見が出されました。かつては、2回ぐらいされておったんですけれども、今1回となっておりますので、1回きれいにしてもすぐに生えてくるということから、そういうことになってしまいますし、お盆前後に集中しますので、その前に非常に見苦しい状況になってしまうということがあるかと思います。  そこで、国・県道については、今後、県のほうに対して要望していきたいと思うんですけれども、1回、植木屋さんのようにきれいにしてもらうんではなしに、もう少し雑な草刈りの方法であっても、2回ぐらいしてもらえないかといったことを要望していきたいと。さらに、1メートルに限らず、市民の方がなかなか刈るのに難しいようなところがあると思いますので、そういったところは、1メートルというふうに決めずに、もう少し柔軟にしていただきたいと、こういったことを今回、県のほうに要望したいというふうに考えているところです。  市道部分につきましては、歩道などの植栽帯については、業者委託、また近隣自治会などに委託して、植栽の管理と除草を行っていますが、道路のり面などについての除草につきましては、これは市がやっていくというのは市道延長が膨大であることから、実施することが困難であります。そのために、四、五年ぐらい前から、地域で道路のり面を草刈りしていただいた場合、河川の草刈りしていた場合に、河川環境整備委託金という、わずかですけれども、お金を払っておるんですけれども、これに道路部分も加えて、その自治会に幾らかのお金を支払いさせていただいておりますので、そのお金の単価を少しぐらい見直すことができないかといったことを今、検討しているところです。  高齢化をされて、頑張って草刈りをしてきたけれども、もう難しいということでありますので、そういった方の御努力に心から感謝するんですけれども、河川もそうなんですけれども、もう無理のない範囲でお願いができたら、危険なところまでしていただくというのは、非常に難しいですので、無理のない範囲でしていただいて、それについて、この河川環境整備委託金などの中で、少しばかりの今後、検討をしていきたいというふうに考えているところです。  ただし、通学路になっておって、そこはきちんと刈っていなければ、交通安全上、通学上、支障があると、こういったところにつきましては、市道につきましても、交通安全の観点から、それはきちんと個別に安全を図れるように、草刈りをしていきたい、除草していきたいというふうに考えているところです。  以上です。 ○議長(林  茂君)  16番、森本富夫君。 ○16番(森本富夫君)  16番、森本です。  ほぼ答えのわかっている一般質問をするのは非常につらいことで、そしたら市長に再度、御質問させていただきますが、篠山の魅力というのは、市長、どのようにお考えいただいておるでしょうか。 ○議長(林  茂君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  篠山市の魅力ですか。これはいつも言いますように、農都の都でおいしい物がたくさんあったり、町並みが美しかったり、田園景観であったり、文化、環境、こういったもの合わせてですね、非常に魅力のある町ということで、そういうまちづくりを進めています。 ○議長(林  茂君)  16番、森本富夫君。 ○16番(森本富夫君)  16番、森本でございます。  今、市長のお答えがありました農村景観、美しき農村景観を今日まで維持できた、守ってこられたというのは、どのような皆様方の成果であるかという思いでおられるか、これはほっといてこんにちまで守ってこられたものではないと私は思っているんですが、どのような方が努力して、守ってこられたかをお考えか御質問します。 ○議長(林  茂君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  質問の趣旨が分かりかねるんですけれども、篠山市の市民の方、農家の方が熱心に農業に取り組んできてこられた、また篠山市、篠山町初め、これまでから農業、農地を大切にしたまちづくりを進められてきたと、こういうふうな成果が出たと思います。 ○議長(林  茂君)  16番、森本富夫君。 ○16番(森本富夫君)  16番、森本です。  それこそ最初の質問でも申し上げましたように、本当に熱心な善意な農業者によって、今日まで篠山のこの美しい景観が維持できたと私自身は思っておるところでございます。最初の質問でも申し上げましたように、それがもう限界まで来ている。ここではっきり言って、集落で取り組みいただいたら、幾らかの若干の補助金というか、支援金を支払いするというような説明もいただきましたけれども、今、直面しているのは、もうお金じゃないんですね。お金をもらってももう集落で取り組めない状況が目の前まで来ているということに対して、私は非常に危機感を覚えるんですが、市長、いかがでしょうか。 ○議長(林  茂君)  梶村まちづくり部長。 ○まちづくり部長(梶村徳全君)  今、御質問いただいた内容につきましては、ふるさと一番会議等でも出ておる内容でございまして、先ほど市長が答弁しましたように、無理のない範囲でお願いをしていくということで、市としては答弁をさせていただいております。また、河川環境整備事業の見直し等につきましては、財政的な負担等もあるわけですから、慎重に検討は進めていきたいというふうには考えておるところでございます。 ○議長(林  茂君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  例えば、通学道で草が生えて、何とかせえとおっしゃる意見も出てきます。それについては、きちんと通学路で危ないところは対応するというのは、今述べたとおりですが、そのおっしゃる方が、もう高齢で倒れてしまいそうな方かというと、決してそうではありません。元気な方がそのようにおっしゃいますのでね。先日も今田中学校、それから篠山東中学校の管内でPTAから要望が出た危険箇所を見回しまして、その中には、草が生えている、木が出ているといった話がありましたが、例えば、木が生い茂って、もうとても普通の人の手ではできないということがあれば、これは篠山市がやらせていただくんですが、普通少し草が生えているのであれば、言いにくいんですけれども、PTAとしても、少しぐらいは自分たちでもやっていただくということも必要ではないかというふうに思います。  何か傾向として全てこう市がやれ、学校がやれと。昔は、ある教育委員さんが雪が降ったら、村総出で雪かきをして子供たちを学校にやったという。それと比べたら格段に今、非常によい状況にありますので、自分たちのできることは自分たちの範囲で少しでもしていただいたらありがたいと思います。  河川の草刈り、今、森本議員がおっしゃったのは道路のり面ですけれども、特に河川の草刈りなどは、その集落においては河川が1キロぐらい延長があるという集落があります。そういうところは確かに大変な作業になっているんですけれども、私も県会議員のときからその件についてはいろいろ聞いて、考えてきたんですけれども、河川の中の草刈りなんかは、危ないところまで入ってやってもらう必要はないというふうに土木は言うんです。それは草を刈ってもまたそこに置いたままになるし、それがまた置いていたら肥になってまた生えてくるので、河川の流水、水が流れるのを阻害する、必要だったら、これはきつくしないといけないんですけれども、それよりも普通水が出たら草は倒れていきますので、見かけ汚いとかいうような気持ちのところが多分にありますので、それはもう地域の方がそういったことから草刈りをしていただくのは、大変ありがたいんですけれども、それは無理のない範囲でしていただいて、先ほど言いました、あとは河川環境整備基金などで少しぐらいの配慮をしていくしかないと思います。  以前に木戸議員から河川環境アダプト制度とかいう、いろんな地域の方とか、都市部の方とかがみんなで管理をしていくという仕組みをつくれれば一番いいんですけれども、そういったことができるところとか、できれば、そういったことも検討しますけれども、今のところは、そういったところでするしかないのではないかと思います。  道路ののり面についても同じようなことで、無理のない範囲でしていただいて、あとは少しぐらいの御礼で何とかやっていくしかないのではないかと思います。 ○議長(林  茂君)  16番、森本富夫君。 ○16番(森本富夫君)  河川と道路のり面とは若干意味合いが違うんじゃないかなと思うところでございます。道路のり面、例えば執行部の皆さん方の中、議員の皆さんの中には、本当に汗流して自分の田頭の道路のり面をふうふう言いながら草刈りをしていただいている皆さん方もたくさんいらっしゃるじゃないかと思うんです。実は私も面積をちょっと計算しましたら、ほぼ3,000平方ぐらい、道路のり面だけで3,000平方ほど草刈りをしておるところでございます。誰も嫌やとも何も言うておりません。補助金をくれとも言うておりません。もう地域として取り組める限界が目の前に来ている。だから今から、今、市長もちょっとアダプト制度も御提案をいただきましたけれども、今からその目立つ道路のり面の管理に対する仕組みづくりを検討していく必要があるということを、申し上げておるところでございます。  例えば、以前も何回かそういう話も出ておりますが、今、県が発注しております1メートルの道路安全対策の草刈りなんかを含めて、地域自治会、まちづくり協議会等に地域のそういう公共的な草刈りを委託ができないか、まち協なり、自治会なり。それと例えば、どっかの市ではもう実践されているらしいですが、草刈りボランティアを募集して、主な公道ののり面の草刈りをお願いします。そして、例えばこれは事例を見てましたら、兵庫県の加西市でも幾らか取り組みが始まっておるらしいですが、島原なんかはヤギ、羊の貸し出し制度をして、そういった道路のり面なり、遊休農地の雑草管理をしている。今、市長笑われましたけれども、全国にはヤギとか羊を活用した雑草の管理を非常にもう今ブームになって、その雑草管理をしたところを次は公園にしていくというような、市内にぽつぽつとそういう公園を年に一つ、二つ広げていくというような市町村もあるとお伺いいたします。ただ、何もする手がない、無理なくしてもうたらいいんやというようなことでなくして、今後本当に景観が守れないことが、目の前に来ているという危機感を持って、何か新しいシステムづくり、仕組みづくりのスタートを切っていただきたい。そういう思いでおりますが、いかがでしょうか。 ○議長(林  茂君)  梶村まちづくり部長。 ○まちづくり部長(梶村徳全君)  アダプト制度でございますけれども、先ほど市長が申し上げましたように、兵庫アダプトという制度がございます。これにつきましては、ちょっと調べてみたんですけれども、篠山市内でも15団体、主に自治会等ですけれども、加盟されて、公園の管理でありますとか、また草刈り、植栽、そういったことを今されている状況でございます。  篠山市におきましては、公共用地等につきまして、地元の自治会さん等に委託をして、草刈りをしていただいているという状況もございますし、また、この河川環境整備事業を利用して、活用して自治会さんのほうにそういった道路のり面等の草刈りもお世話になっているということでございますので、既にそういうアダプト制度に準じたような仕組みは私は持っている状況であるというふうに認識しております。  それと今、大変ユニークなプロジェクトをお聞かせいただいたんですけれども、羊による草刈りですか。今の話をお聞きしまして、私すぐに頭に浮かんだのは、昔、加西市にユニークな市長さんがいらっしゃって、庁舎の前庭の草をヤギを使って草の処理をするといったようなお話を聞いたことがあります。今言われているのは、多分アダプト羊のことだというふうに思います。まだ日本ではそんなに実例はないと思うんですけれども、近畿圏内ではたしか大阪府の和泉市あたりが河川敷の草の処理で、民間団体がされていたように記憶をしております。  ちょっと課題として聞いたのを記憶しているんですが、温暖な気候のところなんかでは草がそれ相応にあるんですが、寒暖の差が激しい地域等については、草がなくなる時期がありますので、逆にその羊に草を与えたり、また羊も草のより好みをするらしくて、結局食べなかった分については、後から人間が草刈りをしなくてはいけないといったようなこともあるそうですし、また、ふんの世話ですね。ふん尿のそういった処理も必要になってくるということと、また死んだ場合、そういう死んだ後の処理について、兵庫県下ではそういう適正なガイドラインがないそうなんで、その処理が難しいとか、いろんな課題等もあるというふうにたしか記憶をしております。この辺につきましては、午前中いらっしゃった農都政策官のほうが詳しいかもしれませんけれども、いずれにいたしましても、今おっしゃったそのアダプト羊につきましては、農都政策官等にも意見を求めて、その効果といいますか、その辺のところを検討はさせていただきたいというふうに考えます。  以上です。 ○議長(林  茂君)  16番、森本富夫君。 ○16番(森本富夫君)  ありがとうございます。最後に、先ほどまち協なり、自治会に環境保全の委託をするということに対して、もう一つ私、理解ができませんでしたので、もう一度詳しく、例えばうちの自治会はうちの自治会できちっと、単価10円のことは理解させていただきましたけれども、手を挙げていただいたら、委託はできるのか、それとも申請だけでやってくださいよ、申請書で単価10円出させてもらいますよなのか、例えば、まち協でそういう活動で地域ぐるみで取り組む、ほんならよろしくお願いしますということができるのか、将来の検討課題になるのか、最後ちょっとその辺だけきちっと整理して、御報告をお願いします。 ○議長(林  茂君)  梶村まちづくり部長。 ○まちづくり部長(梶村徳全君)  説明が不十分で申しわけございません。現在、私どもが持っておる仕組みとしましては、河川環境整備事業があるわけですけれども、現在の仕組みでいいますと、平米当たり10円、そして上限額が10万円というふうになってございます。ちなみに、平成25年度に道路等のり面の作業面積として、自治会さん等でお取り組みいただいたのが、18万3,603平米お取り組みをいただいております。平成23年、24年度も同様に、18万平米ほどのお取り組みをいただいております。ただし、今回御質問をいただきまして、私どももこれまでこの河川環境整備事業でそういう河川はもちろんなんですが、道路等ののり面の草刈り等にもお使いいただけるということについて、若干PR不足であったというふうに認識しておりますので、今後はそういった道路ののり面等の草刈りにもお使いいただけるんですよということを十分PRをさせていただいて、事前に計画書等を提出していただくんですが、その中にそういったところも盛り込んでいただくように、自治会のほうには御案内をしていきたいというふうに考えております。  以上です。 ○議長(林  茂君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  今、部長が言いましたが、取り組みを進めたいと思います。ふるさと一番会議では、こういった話が出たときに、小西県会議員が同席されておって、県のほうでは今、防草シートと、草が生えないようにシートをかぶせておくと、般若寺のほうで一部試験的にやっていますというような話をされておりましたが、あれをずっと道路沿いにやっていくのも、かえってこれは景観上好ましくないのではないかというふうに思いますので、それが根本的な解決になるというふうには思えません。  草は生えていくもんですので、それをどのように管理するかというふうになるんですけれども、これは余談なんですけれども、私も県会議員のときに、地域の方から、そんな業者委託するんやったら、わしらに任せてくれと。わしらが全部ちゃんとやっていくと、こういったことを言われていましたので、もう篠山市では、業者に任せずに、全部そのお金を任せてくれたら、ちゃんと自治会に割り振ってするやないかといったことを言いまして、当時、篠山土木事務所がありまして、検討してもらったんですけれども、しかし、やっぱり管内で篠山市だけそんなことするわけにいかないし、この草刈りというのは、やっぱり業者の育成というんですか、業者の仕事確保というようなところの観点もどうもあるようでして、なかなかそういったことができなかったんですけれども、そういったことがありましたので、私、市長になってから、河川環境整備委託金の中に、本来、道路のり面は含まれてなかった、それまで含まれてなかったんですけれども、それを含めるように、改めて改善したんですけれども、十分周知できてなかったかもしれませんけれども、今後は、今言いましたように、もう一度、部長が言いましたように、それを含めて、周知をして、もう少しその費用的にも、地域にアダプトというところまで、地域に任せるというところまでいかないかもしれませんけれども、そういったことを含めて、御提案いただいたアダプト制度というようなものを加味して、何とかよいような仕組みづくりができないか、検討させてもらいたいと思います。今回もいろいろ意見が出たので、例えば但馬のほうやったらどうなっておるやろうかということを一回調べてみるということにしておりますので、検討させていただきたいと思います。 ○議長(林  茂君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)(登壇)  それでは、3点目の小規模家畜飼育のふん尿処理などの指導についてです。  西紀中地区におけるふるさと一番会議において、出席された乗竹の市民の方から近隣にイノシシを飼育されている方がありまして、その悪臭で大変困っているというような苦情を受けました。その近隣の方の飼育状況は、18頭飼育されておりまして、建屋、おりは手づくりで粗雑なつくりとなっており、ふん尿はおがくずによる堆肥化がされていますが、床が土のままとなっていますので、適正な管理ができていません。このふるさと一番会議以前からも、篠山市のこの衛生課のほうで、相談を受けておったんですけれども、その後、課長を中心に毎週1回は監視にいって、指導をするように努めているところです。  毎週行かせていただいて、どのようなにおいがしておるかというふうなことを確認したり、また、ふん尿の処理は放流や散布をせず、おがくずによる確実な堆肥化をするように、また堆肥はビニールシートで覆うように、また堆肥を散布したときには、すぐにすき込む、こういったことを指導しているところです。  この飼い主の方は、ことしの11月にはこのイノシシの大半を売り、3頭ぐらいに縮小すると言われておりますので、この11月までは、このような指導を続けて、何とかできるだけの悪臭を押さえるように、努めていきたいと思います。  ただし、この悪臭というのが、この近隣の被害を受けておられる方からすると、もう大変な悪臭だと、このようにおっしゃるんですが、市の職員が行ったときには、それほどしないといったような印象を受けたりするところもありまして、なかなかその人、またその時間とか、状況によって変わることがあり得るようで、そこらの判断もなかなかしかねるところがあるんですけれども、こういった指導を続けていっているところですので、もう少しですね、11月にはこれ根本的に解決できるのではないかと考えておりますので、もう少し状況を見守っていただきたいというふうに思います。  以上です。 ○議長(林  茂君)  16番、森本富夫君。 ○16番(森本富夫君)  16番、森本です。  もう少し見守ってほしいというお言葉をいただきましたが、実はもう何年も見守っておるんですね。私が知っている範囲では、飼いかけはってほぼ3年ですか、担当部署に御相談させていただいて2年ほどにはなるんじゃないかなと。その間、この間、市長がおっしゃったように、集落内で何とか解決できませんかという話も私もさせていただいたりしたんですが、何の解決のめどもなく、今日を迎えて、実はふるさと一番会議で言うてもええかと、もう言い言いというような話もさせていただきました。  堆肥の望み等がされておる、それを改善命令とかが出せないのは、なぜですか、お伺いします。 ○議長(林  茂君)  澤市民生活部長。 ○市民生活部長(澤 輝義君)  動物のふん尿が堆肥化されて、それが積まれていると、それの指導というお話でございましたけれども、まず1点、このふん尿等の関係において、産業廃棄物等に該当しないかというところをちょっと確認させていただきました。ちょっと難しい面があるんですけれども、ペットではなく、販売を目的として飼育しているならば、畜産農業と言えます。畜産農業として出たふん尿をごみという認識で取り扱うならば、産業廃棄物というふうになります。しかし、飼育者がごみではなく、堆肥である、有機物であるという主張であれば、産業廃棄物には該当しないというふうなことになりますので、現に飼育者もこの堆肥をブルーシートで覆ったり、また、すき込んだりというふうなことで利用しておりますので、産業廃棄物としての取り扱いは大変難しいというふうに判断しております。 ○議長(林  茂君)  16番、森本富夫君。 ○16番(森本富夫君)  それこそ家畜排せつ物管理適正化法でしたか、それの対象にもならない。産業廃棄物の対象にもならないということは、近隣の住民の皆さん方は、ただただ我慢を強いられるだけという解釈になるんですが、それでよろしいでしょうか。 ○議長(林  茂君)  澤市民生活部長。 ○市民生活部長(澤 輝義君)  状況で大変困っておられるというのは、こちらもよく理解しております。私も現地のほうに2回赴いて、この飼育者と出会ってきました。その中で、市長の先ほどの答弁にもありましたように、秋には出荷して、頭数を減らすというこの確認もさせていただいているところです。ただ、今回地域で大変困られている方があるわけなんですけれども、こちらの指導といたしましても、地域内の活動や運営、そちらのほうに支障がないように、配慮しながら、指導を行う必要があるのかなというように考えておりますし、このイノシシを出荷される秋までは、今の指導体制といいますか、週1回は必ず指導に伺って、今の状況等の確認を含めて、問題点等を指摘しながら、飼育者に指導していきたいというふうに考えておりますので、もう少しの間この状態を続けていきたいというふうに考えております。 ○議長(林  茂君)  芦田農都創造部長。 ○農都創造部長(芦田 茂君)  イノシシは、豚と同類でございますので、いわゆる口蹄疫を排出する可能性があります。したがいまして、家畜伝染病の対象になっております。家畜伝染病予防法では、都道府県が指導、助言、勧告、命令という形で手順を追って規制するという条文がございますので、そういった分も市民生活部と一緒になって、実態を県のほうに調査をしていただくなりして、適正な管理をしていただけるような方向で市のほうも県と連携をして、やっていきたいというふうに考えております。 ○議長(林  茂君)  16番、森本富夫君。 ○16番(森本富夫君)  適正な指導を期待いたします。最初の質問の中でもほかにもこれに似たようなペットの多頭飼育によって、近隣に迷惑をかけているという事例も過去になったと思うところでございます。そのような取り締まりも指導も、何もお願いするしかないというのなら、市独自の対応できる条例制定をしてはどうかと、当初の質問では述べさせていただきましたが、もう今のような回答をいただいた中で、それしかないというのを改めて思ったところでございますが、それについて、お答えをいただきたいと思います。 ○議長(林  茂君)  芦田農都創造部長。 ○農都創造部長(芦田 茂君)  私が答えるべきかあれなんですけれども、犬とかの多頭飼育でそれで苦情が出た場合は、動物愛護管理法というのがございます。この中で多数の動物の養育管理に関する生活環境の悪化を防止するため、知事による勧告措置ができるというふうな条文もございましたので、そういった点もあわせて市民生活部と一緒になって、そういう事例に対応していきたいというふうに考えております。 ○議長(林  茂君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  篠山市では、篠山市環境保全条例を制定していまして、この中で指定家畜飼養施設設置の届けという、29条以下にそういった規定を設けていまして、ある一定規模以上の家畜を飼育する場合には、きちんとした施設の届け出をしなさいよということを既に規定をしているんですけれども、その規則の中で、現在定めていますのは、牛は10頭以上、豚・イノシシ20頭以上というふうにしておりまして、この方18頭ですので、今直接はこの条例には該当しないんですけれども、規則を変えれば該当するんですけれども、必要であれば、そういったことも検討しなければいけないんですが、ただ、問題は条例を幾らきちんとしたものをつくったとしても、やっぱり指導とかしましても、この方もそうですけれども、今も現在指導をしておるわけですね。しかし、こういった施設にしなさいよと言いましても、その施設にするのにやっぱりお金がかかりますから、やっぱりなかなかそれができないというのが、現状です。  ペットの他頭飼育で、城北で犬をたくさん飼われて、家がもう犬だらけ、ふんだらけになってしまって、その方は住むところもないということがありましたけれども、これも幾ら指導してもできなくて、その場合はもう市の負担で幾らかするしかないということで、もうやむを得ずやったことがあるんですけれども、なかなかその指導だけでは、その本人の生活やら、経済状況などできるのは難しいところがありますので、新たな条例をつくったから直ちに解決できるというものでもなく、今の条例をある程度、うまく運用していければ、できるというふうに思っております。  根本的には、においとか、音とか、近所でそういったことは必ず起こり得る問題だと思います。例えば工場がうるさい、寝られない、なかなか難しいのは、それが客観的な数字にあらわしにくいところがあって、どれより上はだめだとか、なかなか判別がしにくくて、このにおいについても、もう死にそうなものなのか、まあまあ耐えられるものかどうか、これが受忍限度というんですけれども、受け忍、そういう限度を超えれば、これは違法行為でありますから、差しどめとか、損害賠償とか法的な手続をとればやれるんですけれども、非常に微妙なところがありますので、どうしてもならば、そういうふうな手続も考えられるんですけれども、今のところはこういった指導で何とかお互いに、あるいは村の中でうまくいきつつ、解決できる方法を探っているところですので、条例化については、そういうことで一応そういった条例も篠山市は整備をしています。  以上です。 ○議長(林  茂君)  16番、森本富夫君。 ○16番(森本富夫君)  篠山市の条例をちょっと確認しておりませんでして、申しわけございませんでした。もしかしたら、最近20頭を超しておるかもしれません。また確認をよろしくお願いしたいと思います。  それと部長がお話の中で、秋に出荷して頭数を少なくするんやというお話をいただきましたが、確約等は何かありますでしょうか。はっきり言って、あのイノシシは売れるようなイノシシではないと私自身は思っております。それをどのように販売しはるのか、わかりませんが、頭数が下がる。下がらなかった場合、近所の人もそのようなことを市の担当者から聞いておるというようなことも聞かせていただきました。下がらなかった場合、どのようなお取り組みを想定されているのか、最後に確認しておきたいと思います。 ○議長(林  茂君)  澤市民生活部長。 ○市民生活部長(澤 輝義君)  私も2回行かせていただいたということですけれども、1回目はこの飼育者と会って、いろいろとお話をさせていただきました。こちら側から指導している事項について、その効果なりを確認しながら、お話をさせていただいたんですけれども、2回目につきましては、そのイノシシのおりのところまで案内していただいて、そのイノシシ等の確認もしてきました。雄のおりと、雌のおりと分かれておったわけですけれども、雄のほうの分については、相当大きい、そのイノシシ自体の本来の大きさというのがわからないところですけれども、相当大きなイノシシになっておりましたので、その分については、十分出荷できるものではないかというふうに見てきました。  あと減らすということの確約ですけれども、文書的なものはとっておりません。2回会う中で、そのお言葉を聞いて、そしたら必ずお願いしますよということでの口約束というようなことで今はとどまっております。  以上です。 ○議長(林  茂君)  16番、森本富夫君。 ○16番(森本富夫君)  16番、森本でございます。  口約束で頭数を減らすという確約がいただけたという、今、部長の説明をいただきました。もし頭数が下がらなかった場合、先ほど市長のお話もありましたように、市の負担において、解決の方策をとっていただきますことを要望して、質問を終わります。  以上です。 ○議長(林  茂君)  通告7番、栗山泰三君。 ○7番(栗山泰三君)  議長の許しを得ましたので、質問させていただきます。7番、栗山泰三です。  質問事項は、1番、篠山市の将来についてです。  日本創成会議より「日本の地方自治体の半数に消滅可能性がある」という発表がありました。それによりますと、1,742市町村中896自治体が消滅の危機があると言われています。言うまでもなく篠山市もその中に入っています。消滅可能性都市の定義は、子供を産む人の大多数を占める「20~39歳の女性人口」が2010年からの30年間で5割以上減る自治体を指します。特に東北地方が顕著にその傾向にあり、秋田県はほとんどの自治体が消滅しそうな状況です。また、青森、岩手、山形、島根の5県は「消滅可能性都市」が8割を超えています。全国で最も減少率が高かったのは、群馬県南牧村89.9%です。一方、東京23区でも、豊島区は唯一消滅の可能性があるということです。  この予測は、少子化対策を事実上放置してきた政府や自治体の関係者に大きな衝撃を与えました。兵庫県下では、篠山市は58.7%、お隣の丹波市は50.4%、三木市は56.2%、香美町63.0%、淡路市は同じく58.7%、養父市は58.3%です。篠山市の人口は、平成13年の4万7,865人をピークに、平成24年は4万4,340人と減少傾向に歯どめがかかりません。特に、10歳以下の年少人口の減少が目立ちます。これは、20~39歳の女性人口が減少していることを意味しています。  篠山市は、京阪神間から電車で1時間、バスを乗り継ぎ30分、おおむね90分圏内です。首都圏では、埼玉県や茨城県から、2時間、3時間かけて通勤している人も多く見られます。それから比べますと、我が市は、まだまだ恵まれた環境に位置しています。市内でも通勤通学しにくい地域には、ふるさと篠山に住もう帰ろう運動で、特急料金の助成、高等学校遠距離通学者助成、定住促進重点地区子育て応援補助金など優遇施策策も講じています。定住促進重点地区若者定住住宅補助金の実績において、24年度では8組、25年度では9組、26年度では9組でした。補助した額は、24年度で3,200万円、25年度で3,400万円です。効果は出ていますが、しかし、まだまだ不十分です。住もう帰ろう運動事業に対して、24年、25年だけで総額8,800万円を拠出しています。3年間で総額1億2,000万円以上になる見込みであります。
     日本の少子化対策は、1989年に合計特殊出生率が過去最低を下回った「1.57ショック」をきっかけに始まり、保育所の拡充や育児休業制度の整備に取り組んできましたが、顕著な成果は出ていません。待機児童は昨年4月で全国に2万3,000人にも達し、潜在的な需要を含めると数十万人規模と言われています。今後、企業側は長時間労働を見直し、子育て中の男女が働きやすい環境整備を整えることを優先していくべきであり、それをサポートする自治体も婚活イベントなどにも積極的に取り組み、結婚して子供を持てるよう、若い世代の雇用安定化も進めていかなければなりません。政府も「2060年時点で1億人の人口を維持する」ことを目標に掲げています。9月3日、地域活性化と人口対策の司令塔となる「まち・ひと・しごと創生本部」(本部長・安倍首相)が本格的に業務を始めました。創生本部は、①人口減少にどう歯どめをかけるか。②東京一極集中をどう是正するかの観点から改革を進めるようです。フランスの合計特殊出生率2.00やスウェーデン1.90のように、出生率をV字回復させた国と、女性の長時間労働者割合を比較してみると、日本は10.6%に対して、フランス6.5%、スウェーデンは4.2%と顕著に違いがあらわれています。  そういった国では、出産と就業の両立や、子育て家庭の経済的な支援に早くから取り組み、少子化対策に政府や自治体が使う予算も、GDP比3%台と潤沢です。一方、我が国ではGDP比1%程度であり、待機児童解消のために来年度に始める新しい支援制度では、消費増税による財源から毎年0.7兆円を投じますが、まだ0.3兆円不足している状態です。政府が目指す「1億人維持」のためには、合計特殊出生率を30年までに2.07までアップさせなければなりません。我が市においても海外の例を参考にして、重点地区だけでなく、子育て家庭の経済的な支援に取り組む必要があります。そうしたことを鑑み、当市としても市長を本部長とした、少子化対策会議を立ち上げ、具体策を練り上げる必要があると考えますが、市長の考えを問います。  質問事項2、まちづくり条例について。  酒井市長は、平成26年1月末までに、約500社の企業誘致のトップセールスを行いました。平成26年度においても、篠山市への進出の可能性の高いと考えられる企業に対し、地道に誘致への努力を続けるとともに、篠山市出身者や市民にも広く呼びかけています。篠山市企業振興と雇用拡大会議の中で示されたとおり、空き工場・土地へは企業誘致の可能性が高いことから、市内にどのような空き工場・土地があるかを整理して、広くPRしていきますと市政執行方針で述べられています。市長は約500社に及ぶ企業訪問されたことは、成果は別としてもその努力がいつしか実るときが来ることを祈るばかりであります。  そうした活動の反面、20年以上も前から地元の企業として、活躍されている企業に対し、老朽化した社員寮壁のスレート修繕工事については、篠山市は開発工事に該当するので、近隣の同意書が必要と判断いたしました。篠山市まちづくり条例第2条第2項には、「建築等建設物の新築、増築、改築、用途の変更若しくは移転、外観を変更することとなる修繕若しくは模様替え又は色彩の変更をいう」と書いてございます。同じく条例第2条第7項には、地域住民としまして、「開発区域の付近に住所を有する者及び土地又は建物を有する者で規則で定めるものをいう」と書いてございます。それから、篠山市まちづくり条例施行規則第2条には、「条例第2条第7項の規則で定めるものは、次の各号に掲げる区分に応じ当該各号に定めるところによる」と記載されております。そして同じく施行規則第2項には、近隣住民としまして、「開発区域の隣地境界線から水平距離15メートルの範囲において、住所を有する者、事業を営む者又は土地若しくは建物を有する者」、同第11条図書の添付を義務づけています。特に問題あると考えるのが第11項でございます。近隣住民の同意書でございます。  今回の工事は、造成工事や用途変更もなく、経年劣化による改修工事であり、通常の維持管理行為であると判断されます。それを、開発行為に属するとした篠山市まちづくり条例施行規則は合理的ではないのではないでしょうか。当該地区の総代の方や独身寮周辺の住宅代表者の同意を得た上で、さらに地権者の同意書を求めたことは、他の市町村条例と対比しても厳格過ぎると感じます。農地転用許可申請と同じような開発行為とみなすことは、少し行き過ぎるように考えられます。したがって、企業側はこの同意書を取得するのに、約3年経過しております。企業誘致も今現在、立地している企業が出ていってしまっては元も子もないと思います。今いる企業にさらに頑張ってもらう必要があり、将来、社員寮と言わず、工場本体も建設して、雇用を拡大される可能性もあると考えます。  まちづくり条例の施行規則について、例えば10年以上存続する企業については、工事の内容を十分検討し、近隣に問題ないと市長が判断されたら許可するという、柔軟な対応も必要かと考えます。民間の活力こそ、篠山市を引っ張っていくのではないでしょうか、市長の見解を求めます。  質問事項4、有事の対応について。  丹波市、福知山市、広島市、8月の豪雨災害によって亡くなられた方にお悔やみ申し上げるとともに、被災された方に心からお見舞い申し上げます。  8月上旬から降り続いた大雨は、丹波市、福知山市、そして広島県にも甚大な被害をもたらした。時間雨量100ミリを超える集中豪雨は容赦なく斜面崩壊を起こしました。そして、人々の住んでいる家屋をなぎ倒してしまい、それにより、多くの人の命を奪いました。災害は常に人の予測を超えています。この記録的な大雨は9月になっても続いております。篠山市においても、局地的な大雨で後川地区と阪本地区に避難勧告が発令されました。このとき避難勧告はどのように発令され、地域の人にどのように周知されたのか、周知漏れはなかったのか、当時の状況についてお尋ねします。  最近特に大雨警報、洪水警報が防災ネットより通知されます。大変タイムリーに連絡を受けているのですが、防災ラジオからは、何の連絡もないような気がいたします。防災ラジオの有事における有効活用にももっと望むものです。  防災ラジオなどの無線機器は日ごろから使いなれ、聞きなれていないと、有事には活用できないおそれあると考えますが、市長の考えを問います。  次に、質問事項第4番、市営住宅の管理について。  市内の市営住宅の管理について、共同で使用する踊り場等の電灯の管理は市営住宅住民に任されています。先般、地区の自治会長が配り物をするため、市営住宅内の階段を上ろうとしましたが、電灯が消されていて、危険な状態になったという話をお伺いしました。そこには、ローソクの火が灯されていたそうです。管理は住民の運営に任されているのですが、現状としては街灯の管理すらおぼつかない状態も見受けられます。共同に使用する場所には、自治会や近隣住民の方が訪れたり、緊急の場合には、救急車、消防車等が立ち入り、隊員の方々が救助に来てくださいます。このような事態を解消するため、共同で使用するスペースについては、市営住宅も民間のように建物の所有者が負担するようにしてはいかがでしょうか、市長の考えをお聞かせください。  ここでの質問を以上で終わります。 ○議長(林  茂君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)(登壇)  それでは、栗山議員の1点目の篠山市の将来についての質問です。  篠山市としても、人口減少を食いとめて、定住促進に努めていくということは大変大きな課題であるということから、きのうからも多くの御指摘をいただいているところです。お話をいただきました、将来、地方が消滅する可能性があるという、このいわゆる増田リポートについて大きな反響を呼んでおりますけれども、これに対して、この増田リポートを批判するシンポジウムも開かれ、そのシンポジウムを企画された明治大学農学部の小田切教授のお話があります。ここで紹介しますと、小田切教授は、「はじまった田園回帰、市町村消滅論を批判する」というテーマで論文も書かれており、「2011年の東日本大震災以降、若者の都市部から農村への田園回帰の動きが顕在化している。これは20から30歳代の若者のIターン、Uターン、2地域居住、地域おこし協力隊などの形で滞在も含めた多様な動きである。このため田園回帰の動きは、今回の2010年を基準とする創生会議の人口推計には全く反映されていない。そして、「むらは温かい」など都市の若者の意識の変化と、外部の力を借りながらも、「農村」自身が地域資源をベースとする内発的な農村再生に取り組んでおり、こうしたことが、「農村」を磨き、若者に魅力的なものとしつつある。この田園回帰は、一時的なものではない。今、乱暴な推計を「時代の流れ」として許容するのではなく、未来は変えられるものとして、田園回帰に学び、知恵と努力で地域再生の道を歩むべきである」と述べられており、私も同様に感じるところです。  篠山市においても、平成26年度の8月までの篠山暮らし案内所での移住相談では4割が、空き家バンクの利用登録者は3分の1が、20から30歳代となっており、若い世代が篠山に住みたいと希望されていることがわかります。この若者世代に定住を進めてもらうためにも、今後も「子育て・教育いちばんの篠山市」を現実のものとすることで、若年女性の人口減少はもとより、将来人口の改善につながるものと考えています。  また、若い女性にとって、子供を産んで育てやすい、また篠山市に住んでよかったと思っていただける環境づくりを進めることが重要だと考え、6月には、新しく職員プロジェクトチーム「魅力・美力(みりょく)いっぱいの丹波篠山スタイル再発見」を立ち上げ、20歳代から30歳代の女性職員を中心とした庁内の部局横断的なメンバーで、女性をターゲットに絞り、自由な議論のもと、篠山の魅力を発信し定住につなげていく手法を調査・研究しています。11月の中間報告会に向けて、女性の視点からの魅力ある提言を期待しているところです。  次に、篠山市では、平成25年7月に「子ども・子育て会議」を設置し、まずは、ゼロ歳児から小学生までの保護者の皆さんに、さまざまな子育て支援に対するニーズ調査を実施し、これらをもとに会議の中で、来年3月の計画策定に向け必要な支援施策に関し熱心な議論をいただいているところです。この会議での議論をもとに、答申をいただく予定をしており、「篠山市子ども・子育て支援事業計画」、こういったものを作成し、市民の皆さんが安心して子育てできる環境づくりを進め、定住促進につなげていきたいと考えているところです。  御提言をいただきました組織体制としては、市長が本部長として少子化対策会議の立ち上げをしてはどうかということなんですけれども、もう少子化、定住促進につきましては、篠山市の最優先課題として市長を先頭に取り組んでおりますので、この本部長としたこの対策会議と同じようなものというふうに思っておりますので、今後もこういった農村のよさを発揮して、定住促進を進められるように取り組んでいきますので、よろしく御指導いただきたいと思います。  以上です。 ○議長(林  茂君)  7番、栗山泰三君。 ○7番(栗山泰三君)  7番、栗山でございます。  ただいまは魅力いっぱいスタイルですか、それと子育て会議ということで、二つの会議で進められているように伺いましたので、その方向で多少安心しておりますが、私もその件について一言述べさせていただきます。  住もう帰ろう運動で、平成24年よりことしで3年目となる事業であります。この成果につきましても、今、私が申し上げましたんですが、8組、9組というように住まわれている方がふえておる状態でもあります。私個人も帰ってきた一人でもあるんですが、祖父に帰ってきて仕事をやらんかという話を受けて、私の父、祖父がやっておる仕事に帰ってきた一人でもあります。それまでは会社勤めもやっておりましたんですが、8年経過して帰ってきました。30歳で篠山青年会議という組織に入りまして、そこで地域の者と一緒になって、地域社会の発展と商工業の前進をということをテーマにしまして、地域活動に歩んできました。この前のデカンショ祭についても、ずっと30年間、縁の下の力持ちとしまして、やってきた一人でもございます。そして40歳になりまして、あるロータリークラブという団体にも入りまして、地域の方々と一緒になって、奉仕活動等もやってきた私でございます。仕事としましては、そういうことで、大阪、神戸とも仕事をやり、そしてそういう仲間とも一生懸命つき合いながらやってきました。そのことが、私にとっては大事な要素であったように思っております。同友会活動も会員としまして、会長としましてもやっております。  やはりこの人口減少ということにつきまして、地域の中でいろんなサークル、組織があると思いますが、そのサークルが元気に過ごしていく、やっているということが、この仲間づくりが一番の大事なキーポイントになるようにも私は思っております。その仲間が、一緒に商売人として跡取りもまたやっていると思うんですが、今、息子の段階になっております。大工さん、車屋さん、ガス屋さん、農家の方、私みたいな米屋、そして豆屋さんなど、今まさに私の世代の息子が働いておる状況になってきました。ただ、やはり嫁さんの問題が出ております。その嫁さんをどうしたらいいのかということで、結婚をしている者もいるんですが、そこで「赤ちゃん誕生祝い金制度」の創設をしたらいかがなということで、提案させていただきます。  具体的な例を挙げますと、子育てを地域全体で応援する制度として、出産祝い金の制度を設けます。この制度をもちまして、そのうちの、例えば第2子は20万円、第3子は30万円、第4子以降は100万円を交付します。ただし、その30%は市内商工会商品券を支給します。地域の経済の活性化を手助けします。そのような制度を設ける必要性を感じませんか。担当部局よりお答え願います。 ○議長(林  茂君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  栗山議員がよく考えていただきまして、急な提案で回答を考えてなかったんですけれども、大変よい提案ですので、きのうからも定住促進でいろいろ来年度に向けて、検討せえと言われておりますので、ぜひその中で検討させていただきたいと思います。 ○議長(林  茂君)  7番、栗山泰三君。 ○7番(栗山泰三君)  検討するというお答えをいただきましたので、前向きに考えていただきまして、一つの案としてみんなが子育てを応援するという思いを持つということは大事なことじゃないかと私は思いますので、この問題は、次と関連しておりますので、次に移りたいと思います。 ○議長(林  茂君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)(登壇)  2点目のまちづくり条例についてです。  一定規模以上の開発行為や建築物の建築、増築、改築、外観の修繕、模様がえ、色彩変更等を行おうとする場合には、周辺地域への影響が大きいことから、篠山市まちづくり条例に基づく事前協議や許可申請などの手続を求めています。このまちづくり条例は、平成22年に改正したもので、改正の趣旨は、一定規模以上の開発行為等については、地域の生活環境、住環境に大きな影響を与えることから、事業者、市民、市の合意形成のもとに進めるというもので、そのため事前協議の際の市民説明会の開催や許可申請における地域住民の同意を求めているところです。  これらの開発行為は、周辺に大きな影響がありますので、地域住民に理解を求めるということとし、その確認に意味を込めて、同意書の添付を必要としているものです。地域住民の理解のもと、また篠山市の方針に合ったような開発行為をしていただくということが、篠山市のよいまちづくりにつながるものと考え、このような施行をしているものです。  栗山議員が今、御指摘をいただきました3年間もこの同意がとれなかったというケースが、申しわけない、どこのどういうケースなのかが把握できないんですけれども、もしもこの同意書の添付を必要としていますけれども、例えば、近隣の方がわしは一切押さんと、理由がないのにですね、もうおまえが嫌いやから押さんとか、こういう理由がないのに、同意がされない場合には、これは同意されないことに合理的な理由がないという判断をして、その場合には、同意書がなくても、許可をしているということが実情ですので、何が何でもということでなくして、おっしゃるように柔軟に、合理的な理由がない場合には柔軟に扱っておりますので、もしも何かそのおかしな点がありましたら、御指摘をいただきたいというふうに思います。  以上です。 ○議長(林  茂君)  7番、栗山泰三君。 ○7番(栗山泰三君)  7番、栗山です。  市長のほうから柔軟な同意書の確認をとると今、お話をいただきましたので、少しは安心しておるんですが、この15メートル以内の方に同意書を求める件について、これまで企業側としまして、市長が500社を超える会社訪問をされておる中で、まさに地元に申請といいますか、相談に来られた企業に対して、やはり企業を求めている立場にあるならば、できるだけ企業がこの篠山に根づきやすいように、もちろん悪質な業者は来てもらう必要はないんですが、やはりそういうことに対して、できる限りの支援をするということ、窓口だけに来て、そして書類を持ってこずにきた会社が何社あるか、おわかりですか。わかるようでしたら、担当局、教えてください。わかりますか。相談窓口に企業側が書類をとりにこられて、しかし、それを出さずに、提出せずに帰られた企業が、最近一、二年でもよろしいんですけれども、何社あるかわかりますか。 ○議長(林  茂君)  梶村まちづくり部長。 ○まちづくり部長(梶村徳全君)  ちょっと御質問の趣旨がよくわからないんですけれども、窓口に相談に来られる企業というのは、多々あろうかと思いますけれども、そのまま事前協議まで進むところもあれば、またほかのところで考慮される部分がありますので、そういった具体的な件数というのは、手元で把握している状況ではありません。 ○議長(林  茂君)  7番、栗山泰三君。 ○7番(栗山泰三君)  ちょっと説明が不十分でした。申しわけございません。まさに開発申請に伴う企業の窓口訪問でございます。そういう企業が、窓口に来られて、書類を見て、書類を確認して、出せたらよろしんですが、出せずに、これ見て、指導を受けて、これはだめだ、できないということで、丹波市、あるいは三田市へ行かれた企業があるやにも聞いております。まさに企業訪問、市長がされるんですが、やはりもう篠山市まで来られておる企業に対してまでも、柔軟な対応を、今、市長がおっしゃっていただいたんですけれども、まさに柔軟な対応がやはり篠山市にとっては大事やないかと思います。企業が来ることは、民間活力を大きくします。だから、民間活力を上げることがやはり子供たちの大きくなった仕事場にもつながります。職場があります。そういうことにつながるので、やはり入ってくる企業に対して、ほかにもない、15メートルというなかなか厳しいこの同意書の作成というものは、他市には、私もちょっとネットでも調べてみたんですが、ないようにも思います。一般的な都市計画法の範疇でしか条例はありませんので、市長の方針ならいたし方ないんですが、企業誘致をしているのに、やっぱり業者は要らん、そんなんやったら、それでもええんやと言われるか、あるいは、いや、やっぱり来てほしいんやと、企業は来てほしいという思いがあるんやったら、やっぱり柔軟な対応ができるような解釈といいますか、市長判断ができるように、私はされるほうが篠山市にとっては、いいんじゃないかと。私の言っておること理解できているかどうか、心配しておるんですが、お願いします。 ○議長(林  茂君)  梶村まちづくり部長。 ○まちづくり部長(梶村徳全君)  質問の趣旨がなかなか理解しにくいんですが、企業誘致でありますとか、また、篠山市に在していらっしゃる企業への企業振興という観点からの優遇策を施していくことと、この篠山市のいわゆるまちづくり、開発も含めてですけれども、開発とか、景観とか、こういったルールについて、ちょっと表現が悪いかもしれませんけれども、手心を加えるとか、そういったことはちょっと次元が違うんじゃないかなというふうに私は感じるんですけれども、それと、開発の場合に、事前協議で同意書の添付を求めております。その同意書の添付を求めている範囲なんですけれども、先ほどから御指摘のとおり、水平距離が15メートル以内ということにさせていただいております。これは以前、第85回市議会定例会において、林議長からも御質問をいただいたときの答弁になるんですけれども、水平距離15メートルにつきましては、景観条例における届け出、またまちづくり条例における事前協議の対象としている建築物等の高さ基準、これは10メートルなんですけれども、それの1.5倍に当たる範囲であって、開発行為によって日照とか、通風、騒音などの影響を大きく受ける範囲というふうに言えます。そのために、まちづくり条例においては、この範囲に居住または土地建物を有する人を近隣住民というふうに位置づけて、開発行為について説明し、理解を得るために同意書の添付を義務づけているところでございまして、他市においても、そういったような事例が多く見られるところでございます。  ちょっと答弁になったかどうかわかりませんけれども、以上のようなことです。 ○議長(林  茂君)  7番、栗山泰三君。 ○7番(栗山泰三君)  今、部長のほうから話があったんですが、その許可ということについて、今回の件につきましては、やはり中心市街地であれば、そのように環境、周りの環境とかに考慮する必要は多分になるかと思いますが、今回の物件の位置については、横が田んぼであります。前が道路、そのような土地。宇土地区でございます。宇土の八光商事がありますね、あの付近の寮であります。だから、あの付近におきまして、開発行為といいましても、今ある建物を汚れたから、悪くなったから、環境改善のために行う行為でありますので、何も別に新たに建てるとか、そういうものでもございません。農地転用とか、そんなもんでもないんです。そういう修繕行為でありますので、そういうような場合は、いわゆる景観は配慮して、そういうときには、そういう柔軟な解釈をできるような体制も必要じゃないかと、そういうようにも考えます。その件について、どうですか。 ○議長(林  茂君)  梶村まちづくり部長。 ○まちづくり部長(梶村徳全君)  篠山市内全域を対象に景観計画等を策定しておりますけれども、いわゆるそれが市街地内であろうが、農村集落内であろうが、それは全く考え方として異なるものではないというふうにお考えをいただきたいと思います。篠山市の場合、そのまちづくり条例、または景観条例の手続の対象としている行為として、建築物の新築・増築・改築・用途変更・移転・外観の変更、これには修繕とか、模様がえ、色彩の変更、そういったものも含むというふうに条例の中でもう規定しておりますので、今回のそのおっしゃっている建築物の外観変更につきましては、これに該当するということになります。  外観の変更に当たっては、老朽化による修繕や外壁の塗りかえ等によって、建築物の全面を改修する場合や一部を改修する場合がありますけれども、条例に基づく手続を要する行為は、建築物の全面を変更する場合ということで、今回まさに今、御指摘のその社員寮につきましては、全面の変更ということでございましたので、まちづくり条例並びに景観条例の手続の対象とさせていただいたところでございます。  以上です。 ○議長(林  茂君)  7番、栗山泰三君。 ○7番(栗山泰三君)  今、部長からお話がありましたんですが、確かに建物の修繕行為であります。しかし、中心市街地とか、そういう地域であれば、そのようなことはあるんですが、そういうところでない、まさに田んぼの横というような地域においては、そういう条例の施行も柔軟に対応することが、大変重要やないかと。というのは、ここも大企業でありまして、三田と福知山に工場を要しております。一部上場の会社であります。だから、その会社であるから、社長にこの話を説明したときに、「もうそれやったら、こんな寮、出ていったらええやないか」とまで言われたそうです。しかし、担当課長は、いやいや、やはりこの15年間、篠山産業高校から子供たちが毎年来てくれておるんやと、だから、やっぱり後のためにも、これはやらないかんのやということで、社長にも負けないで、しっかりやり通したというような話も聞かせていただきました。産業高校の子供たちもやっぱりあそこで頑張っておるので、そのためにも、課長がやらせていただきましたので、そのことだけは聞かせてもうたので、やはり地域の学校を守り、企業との関係を保つためにも、課長が頑張ってくれましたので、この件はこれで終わらせていただきます。次に移ります。 ○議長(林  茂君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  何でその同意がもらえなかったんですかね。もらえなかったのか、問題のないことであれば、その周辺の方が何で同意をくれなかったのか、そこらが全然わからなくて、おっしゃるので、問題がわかりにくいんですけれども。 ○議長(林  茂君)  7番、栗山泰三君。 ○7番(栗山泰三君)  いえいえ、最終的には15軒かな、16軒か、同意書はもらえました。もらったと。それももちろん田んぼの方であれば、住んでいるところが遠方になることもあるんですが、社員が一部上場の会社ですので、多くの人がおるので、しっかりとってこいと、とれたそうでありますが、書類をもらうためには、1回とって、またもらって、また次のこれ書類持ってこいというようなことがあったりで時間がかかり、3年を要したということを確認しております。次に移りたいと思います。 ○議長(林  茂君)  梶村まちづくり部長。 ○まちづくり部長(梶村徳全君)  その同意書の件で3年を要したという話でございますけれども、私どもその今つかんでおりますのは、いわゆる私どもの窓口にその事前協議としてお越しになったのが、平成25年6月でございます。そのときに篠山市のまちづくり条例でありますとか、景観条例の説明をさせていただきました。こういう手続が必要ですということを説明させていただいております。その中には、当然今申し上げた近隣住民の方の同意書も必要ですよと、添付していただく必要がありますよということで、御説明をさせていただいて、その後、代理人の方がそういう手続関係を進められまして、申請が平成26年6月でございますので、1年でございますけれども、そのときに、9名の方の同意書を出していただいております。必要な同意書は9名さん分ございましたので、9名さんの同意書が添付されて、そこで申請が正式にされて、許可が平成26年7月に許可をさせていただいております。そういったような状況でございました。 ○議長(林  茂君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  私が最初答弁で申し上げましたのは、この必要な同意書が、例えばどうしてももらえない、その人の事情によってもらえない。もらえない理由が何かあるのであればともかくも、何も合理的な理由がないのにもらえないといった場合には、これは柔軟に扱う場合がありますということです。現実にそういった場合でも、この許可を出してやっている場合もありますが、やっぱり一般的には、開発行為に当たっては、篠山市の方向性に合った、また地域の方の同意のあるような開発を選別していくというのが、篠山市の方向です。  きょうも朝、前田議員から質問がありましたが、どんなものが来るかわかりません。よい施設ばかりじゃなくて、迷惑が何かあるかもしれないということがあります。現実に今田町でも、大きな太陽光パネルのあれで地域の方が反対というふうにおっしゃっていますから、これはやっぱりこういう条例がなければ、土地さえ取得すれば何でもできるということになってしまいましたら、本当にこの篠山のよい環境とか、よい町は守れませんので、やっぱりこのまちづくり条例は必要だと考えています。 ○議長(林  茂君)  7番、栗山泰三君。 ○7番(栗山泰三君)  今25年とおっしゃいましたけれども、私は3年ということは、課長と確認をしておりますので、書類等のあれかもしれませんので、申し添えておきます。  それでは次に行ってください。お願いします。 ○議長(林  茂君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)(登壇)  それでは、有事の際の伝達方法をきっちりやっているかという点についてです。  8月10日午前10時30分に坂本地区の坂本団地、同日午後0時15分には後川地区全域に今回、避難勧告を発令しました。その内容は篠山丹南防災行政無線を通じて後川地区へ、西紀防災行政無線を通じて西紀中地区へ、また消防団による広報活動、デカンショ防災ネット等を活用して、該当地区の全世帯へ避難を呼びかけたものです。防災行政無線から避難勧告情報を放送し、住民が受け取れたと確認をしています。この防災ラジオがきちんと機能しているかといった点についてですけれども、受信状況を確認してもらうために毎日定時、これは西紀防災行政無線は6時・12時・17時、篠山丹南防災行政無線は8時・12時・17時にチャイムを流しています。もし受信できない場合には、個別受信機の交換をいつでもするように対応しています。  現在、篠山市においては緊急情報の伝達については、この防災行政無線や携帯電話のメールなどによる二重、三重の情報手段を活用することにより、できる限り迅速、的確に市民のもとに情報が伝わるように取り組んでいるところです。御指摘にあるとおり、日ごろ使っていなければわからないのではないかという御指摘ですので、先ほど言いました、この定時にチャイムを流すということとともに、例えば、毎月1回ぐらいは、何か防災情報などを実際流せるように、検討していきたいと思います。  以上です。 ○議長(林  茂君)  7番、栗山泰三君。 ○7番(栗山泰三君)  栗山です。  ただいま御答弁いただいた中に、まさにこの8月の豪雨のときに、17日ですか、16日ですか、デカンショがあり、その後も大雨が降りました。まさにそのときに、何ミリが降りますといいますか、防災情報もやはり雨の情報も流していただいたらよかったんじゃないかと、そして、市民はそれを聞いて安心するんじゃないかと思います。  以上でございます。 ○議長(林  茂君)  澤市民生活部長。 ○市民生活部長(澤 輝義君)  災害等のときには、やはり正確な情報を市民の皆さんにお知らせするということが大変重要になってこようかと思います。防災ラジオ等については、避難勧告等、重要な情報を流しているわけですけれども、この防災ラジオをもう少し活用して、的確な情報を流せるように、今後進めていきたいというふうに思います。 ○議長(林  茂君)  7番、栗山泰三君。 ○7番(栗山泰三君)  了解しました。そのようにお願いします。活用してください。次行ってください。 ○議長(林  茂君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)(登壇)  それでは、4点目の市営住宅の管理についてです。  市営住宅は、低額所得者や高齢者など住宅に困っておられる方の住宅を確保するための施策であって、その整備については、国などの補助金を活用して整備しており、整備後においても、市が修繕等を行っています。また、住宅使用料については、民間マンションのように事業費を回収するというようなものではなくて、入居者の所得に応じた設定としています。  一方、市営住宅は共同生活の場であることから、入居者の方には、相互の協力によって、住みよい環境をつくっていただくようお願いをしています。そのため、それぞれの市営住宅では、自治会が組織され、住宅内の共用部分であります集会所や緑地、廊下などの維持管理や清掃活動が行われています。そして、これら共同施設の維持管理に要する費用については、「市営住宅の設置及び管理に関する条例」第23条の「入居者の費用負担義務」に基づき、入居者負担としています。そのため、市営住宅入居者には、入居の際に「市営住宅賃貸借契約書」や「入居のしおり」の中で、共益費の負担について周知しており、了解いただいています。  この共益費の徴収については、住宅の自治会組織が中心となって、入居者から集めてられており、その運用についても、住宅の自治組織の中で決定されています。そのため、御指摘がありました住宅の自治組織の判断により、電灯を何カ所か消して節電しているというところもあるものと認識しています。一般に自治会では、集落内の街灯など共用部分の維持管理経費については、自治会費として徴収されていることから、自治会と住宅の自治組織との経費負担の公平性を勘案すると、今後も引き続き、共用部分の電灯等の管理については、住宅の自治組織における共益費で賄っていただくということになると考えているところです。  以上です。 ○議長(林  茂君)  7番、栗山泰三君。 ○7番(栗山泰三君)  栗山です。  問題の共益費なんですが、この中に住まれておる方が中には生活保護世帯、あるいは要保護世帯等があるようにも聞いております。該当地区であるんですが、その世帯の方々につきまして、その共益費の徴収については、苦慮されておるようにも聞いておるんですが、京都市等では、そういう世帯について、共益費は免除するというように条例にうたってあるようにも確認してございますので、そういう保護世帯等についての共益費は、検討する余地があるのではないかと思っております。そして、この共益費、今、住民で徴収しておるんですが、市のほうで管理ができるのであれば、そういうこともできるのではないかと。住民でやっている以上、生活保護をされておるかどうかの確認がなかなか難しい面もあるかと思いますので、そのような方向も検討されたらどうかと思います。 ○議長(林  茂君)  前田保健福祉部長。 ○保健福祉部長(前田公幸君)  生活保護の基準におきましては、そういう住宅におきます家賃とか、そういうものは対象になっておりますが、共益費は直接的な費用じゃないので、その算定には入ってないと思いますが、一応生活をされる上での全体的な費用の中の部分だろうと思いますので、共益費が算定基準に入っているという状況ではありませんけれども、生活の費用の中で捻出していただくという状況になっています。  ですから、市営住宅のところにつきましてのその部分の免除等につきましては、住宅係のほうで判断するべき事項だろうと思います。 ○議長(林  茂君)  梶村まちづくり部長。 ○まちづくり部長(梶村徳全君)  共益費につきましては、それぞれの市営住宅ごとにお任せをいたしておりますので、それぞれ異なるんですけれども、例えば今、栗山議員が御指摘になっておる西岡屋の市営住宅であれば、共益費として月額800円を徴収されておるというような状況でございます。その月額800円の共益費を減免するかしないかということにつきましては、今後、検討のほうをさせていただきたいと思いますけれども、一般的にその自治会、我々も議員さん方もどこからの自治会に所属をされておりますけれども、そういう集落内の外灯の共用部分等の維持管理経費につきましては、自治会費として徴収されておりますので、先ほど市長が申し上げましたように、市営住宅におきましてもそういう共用部分につきましては、そういう共益費で賄っていただくというのが原則的な考え方であります。  ただし、先ほどおっしゃったその電気代が、そういう共益費を圧迫しておるといったような状況があるということであれば、今後そういった負担軽減に向けまして、年次計画的にその住宅敷地内の共用部分の電灯につきまして、LED化を図るといったようなことも今後、検討はさせていただきたいというふうに考えています。  以上です。 ○議長(林  茂君)  7番、栗山泰三君。 ○7番(栗山泰三君)  共益費につきまして、外灯等の部分につきましては、LEDの方向も今、話に出ましたので、今後検討していただいたら、大変うれしいと思いますので、これで終わらせていただきます。
    ○議長(林  茂君)  ここで、暫時休憩をいたします。再開を、午後3時25分とします。               午後 3時15分  休憩               午後 3時23分  再開 ○議長(林  茂君)  休憩前に引き続き、会議を開きます。  通告8番、園田依子君。 ○1番(園田依子君)(登壇)  1番、園田でございます。議長の許可を得ましたので通告に従い質問をいたします。  1点目は、青少年へのインターネット依存対策についてであります。  まず初めに、インターネット、パソコン、スマホを否定するものではなく、正しく使えば、情報収集したり、不明な点を調べたりすることができ、非常に便利であり、むしろ活用するべきであると思っているところであります。ところが、ネット依存が社会問題になり、その弊害が青少年へと低年齢化しているところに問題視するところです。昨年8月に公表された厚生労働省研究班の調査報告により、子供たちのネット依存の深刻な実態が明らかになりました。その報告では、パソコンや携帯電話でインターネットに熱中する余り、健康や生活に支障を来すネット依存の中学・高校生が全国に推計51万8,000人に上るとのことです。これは中高生の8%に相当します。以前からネット依存については問題視をされており、ネット依存専門外来も全国に数カ所開設されておりますが、全国規模の実態調査が行われていなかったため全体像がつかめず、具体的な対策がとられていませんでした。しかし、この調査結果から、今後の予防と対策を進めなくてはいけません。  1日の利用時間が12時間を超えるようなネット依存の重症者は、昼夜逆転の生活となり、偏頭痛を起こし、学校にも行けなくなったりします。そして、その子供たちは、人間が生きていく上で不可欠な食事や睡眠、適度な運動をおろそかにするため、ひどい場合は、健康面で栄養失調、視力低下、骨粗しょう症、静脈血栓塞栓症等を起こし、体がむしばまれています。韓国では死亡事故も起きており、社会問題化しているとのことです。日本でも対処や予防がおくれていましたが、厚労省の調査報告を受け、文部科学省でも平成26年度予算において、「青少年教育施設を活用したネット依存対策」の研究事業に着手、国として対応を始めたところです。日常生活的にも、ひきこもり、学校の成績低下、不登校、さらには、窃盗等の犯罪に手を染めるケースもあるようです。  ネット依存は、たった1カ月で重症化することもあるそうですから、一刻も早い対策が必要であり、とりわけ、早期発見が何よりも重要です。遅刻・欠席を繰り返したり、無気力だったりと、日常生活の中で発するサインを見逃さないことが大事である点を、保護者や教師へもしっかりと啓発するとともに、子供たちにも、その怖さをしっかりと認識させることが重要であると思います。篠山市においても、青少年の健全育成の妨げとなる「インターネット依存」傾向は、見過ごすことはできないと考えます。スマートフォンの急速な普及により、ネット依存は今後、ますます深刻化するおそれがあり、特に心身の発達過程にある青少年への弊害が懸念されます。  そこで、ネット依存の調査報告書についての見解をお伺いいたします。また、保護者や教師に対し、サインを見逃さないような啓発など、ネット依存者を出さない取り組みの展開方針についてお伺いいたします。  質問事項2点目、快適な環境を目指した、熱交換塗料の活用について提案いたします。  地球温暖化に対する猛暑対策について、校・園庭の芝生化、扇風機の設置等、今まで提案をしてまいりました。今回、提案するのは、どんなものにも塗るだけで温度を7度から15度下げることができる熱交換塗料です。温度を下げることでCO2の削減、また、温暖化防止にもつながります。温室ガス効果を削減する一つの手段として、塗料による熱伝導の削減という開発がなされています。一般の塗料、遮へい塗料、熱交換塗料というものがありますが、御存じでしょうか。簡単に言うと、一般塗料の約20%以上熱を運動消費量に変えて遮断するというものです。ですから、建物や道路、駐車場などに大きな影響を与え建物に塗装した場合などは、エアコンの消費量なども激減するようです。一般塗料では、カット率65%、遮へい塗料55%、熱交換塗料45%という数値が出ていました。明らかに熱がカットされる数値になっております。特に、その効果の影響があらわれるのは、教育、保育の現場などではないかと思います。  熱交換塗料に含まれる「熱交換物質」は太陽からの熱で微細に振動し熱エネルギーに交換して消費する特性を持っています。このため、一般的に使われている「反射型遮熱塗装」に比べて外部への熱の放出が少なく、ヒートアイランド現象を緩和する効果も期待できるといいます。また、熱に反応するため、「反射型」と違い表面が汚れても効果を発揮し続けるそうです。また、熱交換塗料は25度以下の熱には反応しない特徴もあり、冬場は太陽の熱を取り込むことができ凍結防止や室内保温の効果もあり、暖房負荷の軽減にもなります。学校施設や市施設において、省エネが見込まれる熱交換塗料を活用し、市民が過ごしやすい環境を整えてはどうかと思いますが、市長及び教育長の考えをお伺いいたします。  質問事項3点目、篠山産業高校・丹南校施設の跡地活用の方向性についてお伺いいたします。  平成27年度で篠山産業高校・丹南校が閉校となります。あと1年半ほどです。丹南校は地域の方々にとってさまざまな交流があり、大切な学校であります。ふるさと一番会議においても、地域の方より跡地活用の質問がありましたが、出席されていた県議からは、現時点においても具体的な方針は決まっていないとの回答でした。地元でも跡地活用の話題も上がっているようですが、なかなか意見の集約が難しい状況であるとも聞いています。地域にとってかえがたいこの施設の今後の活用に向けて、協議の場を設定する等、市の支援も必要ではないかと考えますが、市長及び教育長の考えをお伺いいたします。  以上です。 ○議長(林  茂君)  前川教育長。 ○教育長(前川修哉君)(登壇)  園田議員からのまず1点目の青少年インターネット依存対策についてお答えします。  インターネット依存についてのまず見解です。インターネットの利用は、携帯電話やスマートフォンの普及により急速に広がっており、平成26年度全国学力・学習状況調査の結果でも、1日当たり1時間以上携帯電話やスマートフォンで通話、メール、インターネットをしている児童・生徒の割合は小学校で約15%、中学校で約48%であり、本市では、小学校が約22%、中学校50%と小中学校とも全国より高い状況にあります。同調査では、インターネットの利用時間が長いほど、教科の平均正答率が低くなる傾向があり、ネット依存は、健康面や精神面だけでなく学習面への影響も憂慮される状況にあります。さらに、誹謗・中傷・いじめの書き込みや出会い系サイトを通じた犯罪被害など、生徒指導上の課題もあり、昨年施行された「いじめ防止対策推進法」でも、児童・生徒及び保護者に対して学校は啓発活動を行うことが定められています。  一方で、インターネットを活用しての調べ活動など、その利便性は増しており、加えて、知識や情報を活用する能力はこれからの知識基盤社会、グローバル社会で不可欠な能力であることから、児童・生徒に情報モラルを定着させること、保護者には「青少年インターネット環境整備法」に規定された責務の理解促進を図ることにより、児童・生徒がインターネットを適切に利用できる環境づくりを進めることが重要であると考えています。  現行の学習指導要領では、情報モラル教育の充実が盛り込まれ、ネットの長時間利用の問題、ネットいじめ等人間関係に関する問題、福祉犯罪被害や詐欺被害などについて理解を深めさせるため、教科書や文部科学省、兵庫県警等のリーフレットを活用して指導をしています。また、こうした技術は日進月歩であることから、警察と連携して各学校で防犯教室を実施していることに加え、本年8月には、ソーシャルネットワークサービスの特徴や児童・生徒が巻き込まれるネット犯罪の危険について教職員が理解を深めるため、兵庫県警察本部サイバー犯罪対策課より講師を招き研修会を実施しました。  さらに、児童・生徒がインターネットを利用する環境は家庭にあり、家庭の協力なくして、ネット依存への対応は難しいと考えます。そこで、4月には、いじめ防止とあわせて携帯電話等の保護者の責務について示したリーフレットを配布するとともに、学級懇談や個人懇談で周知を図っています。さらに、学校ごとのPTA研修会に加え、市PTA協議会では、本年5月、兵庫県立大学の竹内准教授を講師に招き、携帯電話やスマートフォンを持たせるに当たって家庭でルールを決めることが大切であることなど、家庭の役割について啓発を行いました。しかしながら、スマートフォンを持つときにルールをつくる、それ以前に家庭でのルールづくりの始まりがあります。今、幼少期に進めておりますのは、小さいころからの就寝時間、そしてテレビ視聴時間、ゲーム使用時間のルールづくりであります。また、子供の成長過程においてお小遣いを欲しがる子供があります。そのときにお小遣いの額を取り決めることでありましたり、そうした自由に使える金銭を、例えば小遣い帳を書くことによって自己管理能力を高めるなど、こうした家庭での親のかかわり方が非常に大事であるというふうに考えております。  インターネット依存にならないために、こうした家庭での生活習慣づくり、家庭ですべきことがしっかりとなされるよう、幼少期からの取り組みも啓発していきます。  以上、答弁といたします。 ○議長(林  茂君)  1番、園田依子君。 ○1番(園田依子君)  1番、園田です。ありがとうございました。  ただいまの答弁の中に、市内の1日1時間以上の小中学生のスマホの利用時間が長いというふうにお聞きしたところですけれども、ちょっとその辺のデータについては私も驚いているところですけれども、今、学校へのスマホの持ち込みなんかの状況は、学校で把握をされておりますでしょうか。 ○議長(林  茂君)  前川教育長。 ○教育長(前川修哉君)  学校への持ち込みは小中学生は、ありません。ただし、必要なときには一旦預かっておいて、返すというようなことも、それは親との取り決めの中でしている学校もございます。  以上です。 ○議長(林  茂君)  1番、園田依子君。 ○1番(園田依子君)  確かに今、社会情勢がいろいろ危惧されるところで、小学校にもスマホを持たせるというような状況がありますし、学校での取り組みがしっかりとされていることがありますので、その辺は安心するところですけれども、最初に言わせていただきました中学校、高校生へのそのネット依存が51万8,00人というようなデータがある中で、ネット依存は病気なのかというところから、どこから依存症と判断するのかという問題はいろいろと議論が分かれるところではあると思いますが、全国52万人の中高生が、ネット依存症で中高生の8%ということで、残りの92%程度は普通の生活を送っていることになります。要は、ネット利用に問題のある子供が、全国にいるということであり、データを重視するということではなくて、私たちの周囲にそういう子供たちが含まれていないかを考えることが大切であると考えます。なかなか学校ではそういうふうな目に見えてわからないところがありますけれども、教育委員会として、そういうふうなデータについて、どのように考えられているか、お伺いしたいと思います。 ○議長(林  茂君)  前川教育長。 ○教育長(前川修哉君)  ネット依存もそうなんですけれども、小さいころからの子供とメディアの関係について、これは日本社会がもう警告をされているんですけれども、非常に弱い。そして、健康課が出しております3歳児のパンフがあるんですけれども、こうした3歳児の健康づくりハンドブックでありましたり、そういう啓発はしておるんですけれども、2歳児までのメディアと触れるのはもう避けましょうとかいうことは、小児学会からずっと政府に対しても警告がなされておるんです。そして1999年に、これはアメリカの小児学会がこれはっきりとこうしたことを、メディアを子供の子守係に使ってはいけないというようなことは、もう既に明らかになっておるんです。それが日本社会ではなかなか徹底できない、親の生活スタイルがあります。そして今、教育の場に原 清治先生、ずっとメディアと子供の関係で入っていただいているんですけれども、私、お話をする際に、日本は本当にアメリカから見ても、そうしたメディアに対する規制が弱過ぎる。特に、ビル・ゲイツは御存じだと思うんですけれども、ビル・ゲイツが言った言葉ですので、「あんな殺人兵器を子供に持たせてどうするんだ」と。12歳までは持たさないと。これは私が言ったことではありませんので。そして、アメリカの家庭でコンピュータが子供の部屋にあるということはありません。リビングです。  今言いましたように、そうやって親の監視の中できちっと守らせている。ところが、アメリカで難しくなってきたのが、今、スマートフォンなんです。個人が持つようになりましたので、アメリカでも非常にそうした問題が起き始めております。  いまもう一度、社会を構築するために、私たち自身が環境を見直さないといけません。1点補足になるんですけれども、私も行事があるたびに、学校へ入ったときにメールはやめてほしいと、行事のときに、子供じゃなしに、画面を見ている親がどれだけ多いか。それをずっと見続けた子供たちは、当たり前になります。やはり私たち親の姿、大人の姿が子供たちに影響しているということをもっと社会全体が見直さないと、この問題を青少年の、また学校だけの問題で切り込んでいくというのは、非常に難しいと思っています。学校が発信していきます。ぜひ議員の皆様方もそうしたことを地域の中で、かかわりの中で、発信していただいたらありがたいと思っております。  以上です。 ○議長(林  茂君)  1番、園田依子君。 ○1番(園田依子君)  本当に今、言われたとおりだと思いますし、このネット依存というのは、1カ月で重症化するというようなことも言われておりますし、ゲームなんかでものめり込みますと、時間というはあっという間に過ぎてしまいますし、自分の子供たち、もう親になっているんですけれども、その子供たちを見ても、何か常にスマホを触っているような状況ですので、その辺の私たちもしっかりと注意をしていけるような自分でもありたいなというふう感じておりました。今、教育長がおっしゃいましたこともしっかりネット依存外来の先生もおっしゃっております。「ラインをやめるには、断ち切る勇気をしっかり持たなければいけない。まず、家族が機能していなければネットの問題に対処できない」というようなこともおっしゃっていますので、しっかりとその辺をまた学校関係、また生徒会を通しての子供同士でのルールづくりをしっかりと話し合えるような場をつくっていただきたいと思いますので、その辺もまた取り組み、どういうふうにお考えになるか、お伺いしたいと思います。 ○議長(林  茂君)  前川教育長。 ○教育長(前川修哉君)  今、学校で生徒会等の取り組みなんですけれども、これ投げかけておりますのが、コミュニティスクールを発足させた篠山中学校です。そこに今、竹内先生、ことし5月に来ていただいたときに、話をしたときに、多可町でしたか、ラインを9時以降は使わないでおきましょうという申し合わせができた自治体がございます。しかしながら、ラインを自分が使わなかったとしても、友達とか、相手があることですから、地域全体が取り組まないと難しいんです。そこで、そのために生徒会、PTA、そして地域の方々、保護者がそういう取り決めをしたときに、本当に一斉にできるかもしれません。しかしながら、投げかけているだけであって、その成果が出るのはいつになるかはわかりませんけれども、みんなでその問題を考えていこうという機運をやはりコミュニティスクールの中で出すことによって、共通のテーマにして、よりよい使い方というんですか、なっていく社会ができていくんじゃないかと思います。そして、そういう生徒会が社会に何かしら自分たちが取り組んだことで変わっていくという、その実感を持つことはこれからの社会に出たときにも役立つことであろうと思いますので、じっくりと結果を焦らずに、進めていきたいなというふうに、学校現場と話をしているところでございます。  以上です。 ○議長(林  茂君)  1番、園田依子君。 ○1番(園田依子君)  しっかりとまた教育現場でそういう取り組みをしていただきたいと思います。それともう一つ、これは大人に対してでもですけれども、私、先日、電車で大阪のほうから帰ってくるときに、夜、通勤ラッシュのときだったんですけれども、駅を通過するときに、その駅のホームで待たれている人たちの姿を見たら、ほとんどの人がスマホを見て、ゲームをされているのか、待ち時間の時間つぶしにされているのかとは思うんですけれども、ほとんどの方が同じ方向をスマホを見てされているんですね。それを見たときに、私、何か本当に異様な風景というふうに感じました。特に大人というのか、これから成人されて、結婚して子供をこれから育てていこうという人たちが、また本当に依存症にはなってないかもしれませんけれども、そういうふうな方向性がある中で、しっかり市としてもその依存症についての啓発を何らかの形でしていく必要があるのではないかと思いますが、市としてどうかお伺いをしたいと思います。 ○議長(林  茂君)  前田保健福祉部長。 ○保健福祉部長(前田公幸君)  ネット依存のことにつきましては、小児のほうの部分で、青少年の心身の育成というか、指導の中でネット依存については、中学生を対象にしたそういう講座も設けておりますので、その分におきましても、保健分野のほうからもアプローチをしていきたいと思っています。特に、成人期のネット依存というか、依存症の問題につきましても、社会問題にも一応なっているという状況も一部ありますので、これから研究を踏まえまして、そういう健康教育とか、そういう分にも少し研究した上で、そういう取り組みをするかどうか、これから検討してまいりたいと思います。 ○議長(林  茂君)  1番、園田依子君。 ○1番(園田依子君)  それでは、最後に篠山市において、ネット依存症を出さないというような取り組みをしっかりと取り組んでいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  以上です。 ○議長(林  茂君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)(登壇)  それでは、園田議員2点目の熱交換塗料についてです。  近年の地球温暖化対策や電力不足による省エネ意識の高まりに伴い、建築物等を保護する塗料に遮断熱機能を付加することが求められています。遮熱塗料や熱交換塗料という新しい塗料が開発されており、公共施設から一般住宅まで幅広く利用されつつあり、特に、遮熱塗料については各塗料メーカーからさまざまな商品が発売されており、施工費用も安価になってきています。また、ヒートアイランド現象の対策として、改修時に遮熱塗料を採用するという事例がふえてきています。  御質問の熱交換塗料は、断熱効果が高く冬場の結露防止などにも有効であることから、学校施設や市施設などに積極的に利用されることが望まれていますけれども、熱交換塗料は、新しい技術で一般的な塗料や遮熱塗料に比べて施工費用が高く、また一部の特約店しか施工できないために採用に至っていないというのが実情です。工事を実施する際には、その施設の特性、利用状況に応じた費用対効果の高い改修に努めています。公共施設での熱交換塗料の採用に当たっては、他の機能性塗料との比較検討、また費用対効果を十分考慮しながら、導入できるかどうかを検討していきたいと考えています。  なお、園田議員も触れられましたが、御提案をいただいておりました市内学校施設におきまして、平成23年度から3カ年において、各教室に扇風機を設置し、教育環境を整えましたことを申し添えます。  以上です。 ○議長(林  茂君)  1番、園田依子君。 ○1番(園田依子君)  熱交換塗料については、一つの提案ですので、これを取り入れていただくかどうかということの判断をしていただくということにはなるんですけれども、今、ネットなんかでも見ていただくと、各市町村でも取り入れをされているところがふえております。一番多くあるところが、学校施設のプールなんですけれども、プールの周りのコンクリート面ですね、そこに塗れば、夏場熱かったら、コンクリートの上を歩くことが難しいんですけれども、それを塗れば、その上でも座ってすることができる。あとは遊具の中のジャングルジムとか、鉄棒、滑り台とかなんかにも塗れば、熱くなくて、それらを利用できるというような効果も出ております。壁なんかにも、保育所なんかの壁も一部にも塗れば、その分、その塗料が25度に持っていこうとする効果があるということで、室内の温度が4度ほど違うというような実験結果も出ておりますし、もう一つ、身障者の駐車場なんですけれども、その路面にその塗料を塗ることによって、10度温度が違うというような効果も出ております。ぜひともほかの市に問い合わせいただきまして、その効果を聞いていただいて、ぜひとも市内、環境に優しい市として取り組みをしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(林  茂君)  植村総務部長。 ○総務部長(植村富明君)  今回の質問を受けまして、私どもも自治体における公共施設等でのこの塗料の活用事例も勉強いたしまして、現時点における、先ほど市長が申し上げましたように、経費の問題やら経済的な問題はありますけれども、さまざまな先ほど言われたプールでの足の裏の消熱対策等の有効な事例もたくさんインターネットでも調べることができましたので、これにつきましては、経済性ということも当然考えなければなりません。そういったことも含めて、検討をさせていただきたいと思います。 ○議長(林  茂君)  1番、園田依子君。 ○1番(園田依子君)  ぜひとも、ことしは7月までは本当に猛暑ということで、40度近い気温になりました。8月は豪雨のために猛暑日はなかったということですけれども、年々暑さが早くなってきているような状況にあります。その中で本当に市として、この塗料を塗れば10年間はそういう効果があると。それ以降も汚れても効果が持続するというような研究結果もありますので、ぜひとも環境に優しい市として取り組みをしていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  以上です。 ○議長(林  茂君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)(登壇)  それでは、園田議員3点目の篠山産業高校丹南校の跡地活用についてです。  篠山産業高校丹南校は、昭和25年、県立篠山農業高校の定時制課程古市分校として設置され、昭和44年に全日制課程に変更、丹南分校となり昭和50年に農業科から普通科に変更され、さらに昭和62年に現在の南矢代に移転改築されました。その後、平成22年2月に、兵庫県教育委員会から、丹有学区内の普通科学級への進学希望者が減少することなどから、平成26年4月から丹南校の募集を停止し、平成28年3月に閉校する方針が示され、現在、丹南校は、2年生、3学年の2クラスのみの学校運営となっています。しかしながら、丹南校はこれまで小規模校の利点を生かし、生徒一人一人の特徴や実態に応じて、工夫を凝らしながら特色ある体験学習を進め、特に最近では、武庫川の生物調査、蛍の飼育、里山をテーマとした里山文化の取り組み、これらを地元の小学生、また神戸大学と連携した取り組みをしており、地域に開かれた学校づくりに取り組まれており、多くの先輩方が地域において活躍をされています。  この28年3月に閉校することから、この跡地活用を地域の方も関心を持っておられ、この7月11日には、古市地区の有志の方々を中心に、「(仮称)活性化推進会議」の発起人会が開催され、その内容としては、閉校後の校舎や施設の利用とともに地域の活性化に向けた取り組みを考えようとされていると伺っています。県立高校の整備や財産を管理されています、兵庫県教育委員会事務局の財務課と丹波教育事務所に確認したところ、まだ生徒が在学中であることから、その教育に与える影響を考慮して、平成28年3月の閉校時期までは閉校後の跡地利用については白紙であるということでありました。基本的な方針としては、平成26年3月に公表した、兵庫県の「第3次行財政構造改革推進方策」に基づき、まず、県内部での有効活用を検討し、県として利活用の予定がない場合には、次に地元の市町に譲渡、交換などの利活用の検討を照会する、さらに地元の市町の利活用が見込めないといった場合は、民間への売却を進めるという説明でありました。  今後につきましては、兵庫県に働きかけて、地元古市地区の皆さんの意見を踏まえながら、篠山市としても、ぜひ跡地の有効活用を図りたいというふうに考えているところで、まだ生徒の皆さんが在学中でありますので、なかなか表立った行動が取りにくいところもあるんですけれども、どのような地域の皆さんと協議の場を設けたらよいのか、また、その時期はどうしたらよいのか、またいろいろ検討していきたいと思いますので、御指導をよろしくお願いいたしたいと思います。  以上です。 ○議長(林  茂君)  1番、園田依子君。 ○1番(園田依子君)  1番、園田です。  今確かに丹南校は在校生がいる中で本当にこの話を進めてというのか、表に出して進めていくということは本当に難しいところかと思いますけれども、あと1年半ほどしか年数がない中で、ある程度のその動きというのかを見ていくというのは、必要ではないかと思っております。今、地元の有志が結成されての、いろいろと集まりでお話し合いはされているんですけれども、先日その方たちのまとめられた資料をいただいたんですけれども、その中でその方たちの思いというのが書かれておりました。その地元の人たちは、ゲンジボタルの生息地として、当地域での取り組み、先生と生徒たち、今でも地元の人たちは感謝をしております。JR福知山線の複線電化後、南矢代駅の乗降客数が足りず困っていたとき、産校生が通学に利用されるので、一挙にノルマが達成でき、ありがたいこともありました。以前の状況に戻るだけではありませんが、一挙にいなくなってしまえば、寂しい地域になってしまいますという思いの中で、地元として、何かできるかをこう考えて、地域の活性化を図るべきではないかという思いの中で、今いろいろと話し合いをされているところです。  なかなかその地元の方たちも、何をっていうのが、いろいろな案を出されているところもありますけれども、なかなか難しいところもありますので、市として、多分市から県のほうにいろいろと提案をするようになるのではないかと思いますので、その辺、地域の方たちとの連携をとれる場所というのを、窓口を市でとっていただくことが必要ではないかと思いますが、その点いかがでしょうか。 ○議長(林  茂君)  植村総務部長。 ○総務部長(植村富明君)  その件につきましては、今言っていただきましたように、地元のほうからも今後の活用に向けた市、あるいはその他の関係機関への働きかけということで、そういったことを行っているという申し入れ等を受けておりまして、市といたしましても、どういった方向にするかによって、かなり変わってこようかと思っております。現時点では、私ども市総務部のほうでそのお話を一旦受けて、その活用方法等についての扱い方によって、政策部であったり、あるいは農都創造部であったり、そういった一定の方向を目指しながら、その時点で窓口といいますか、対応すべき部署を正式に決めていきたいと思っております。  当面の課につきましては、いろいろな要望につきましては、私ども総務部のほうで一旦は受けてまいりたいと思っております。 ○議長(林  茂君)  1番、園田依子君。 ○1番(園田依子君)  できるだけまた地元の人たちの要望も聞き入れていただけるような体制で取り組みをよろしくお願いしたいと思います。  それともう1点、丹南校のグラウンドの件なんですけれども、市長、教育長もよく御存じかと思いますけれども、今、土日で硬式野球のクラブチームが練習をされております。そのチームにとっては本当にそこしか練習する場所がないということで、本当に地域の方たちとの連携をとりながら、しっかりとグラウンド整備をされながら、今、練習とかいうのをされております。そのチームは、青少年健全育成というような、そういうしっかりと青年を育てるという取り組みからもしっかりとしたクラブチームで活動をされておりますので、その方たちにとって、その丹南校跡がどういうふうな方向に向いていくかによって、練習場所のこともすごく危惧されているところもありますので、その方たち、そういうふうな活動も踏まえて、ある程度、校舎の一部をその健全育成の場となるような、使えるような考え方も一つ考慮していただけるように思ったりもするところですので、その点、ひとつよろしくお願いしたいと思います。その点について何か。 ○議長(林  茂君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  その点は本当に跡地活用もまだこれからですから、あそこで硬式野球の中学生の練習をされておるということは承知しておるんですけれども、その後どうなるかは本当に、そういう意向は伺っておきますけれども、後どうなるかは本当にまだまだこれからですので、今後の検討ということでさせていただきたいと思います。 ○議長(林  茂君)  1番、園田依子君。 ○1番(園田依子君)  それでは、最後にもう本当にそのことも頭に置いていただいて、これからの取り組みをよろしくお願いしておきたいと思います。  以上です。 ○議長(林  茂君)  通告9番、植村 満君。 ○13番(植村 満君)(登壇)  13番、植村 満でございます。本日最後の質問となります。お疲れとは思いますが、よろしくお願いいたします。通告書に沿って質問をさせていただきます。  まず1点目でございます。市内の防火用水槽の清掃用車両の導入をでございます。  近年の自然災害については、まさに恐怖を覚える状況となっております。昨年の18号台風や先日の11号台風と集中豪雨では、気を休められない状況が続きました。市内消防団においても今後は、火災だけでなく水防対策についてもさらなる訓練が必要だと考えるところです。このように考えると現在、消防団が担わなければならない課題は多くあり、今後もその役割は高くなっていくと思われます。しかしながら、それぞれの分団における最大の課題が高齢化と人材確保です。数年前の消防団の組織改編に伴い、各自治会にあった消防団が統合され、三つから四つの自治会単位に一つの消防団(部)が配置されています。要するに一つの消防団が受け持つエリアが広くなったということです。  そこで新たに一つの部が受け持つ各自治会の防火用水槽の管理もふえているという事実です。本来、各自治会に設置されております防火用水槽の管理は各自治会が行うものでありますが、御存じのとおり高齢化が進む中、水槽の水を抜き、水槽にたまった泥をかき上げる作業は、大変な重労働であります。また住民の中には、消防費を払っているのだから、水槽の清掃は消防団がするべきだとの誤った考えをお持ちの方もおられます。結果的に、泥のたまった防火水槽はそのまま手がつけられず、本来確保されるべき水量が確保されていない水槽も見受けられるようです。私も自治会の防火水槽の清掃を行いましたが、ユニック付のトラックを借りてきて、泥まみれで作業を行ったことを思い出します。さらに困ったことはこの泥をどこへ廃棄するかです。現在、本市においては、対象となる防火用水槽が257カ所存在します。そこで、現在の市の状況を鑑み、早急に防火用水槽の清掃車両、バキュームカーというふうに書かせていただいていますが、泥等を吸い上げる車両でございます。この導入が求められると考えますが、市長の見解を伺います。  続いて、2番目でございます。篠山市住民票の写し等本人通知制度に関する条例の改正に向けて。  本条例は、全国的に被害が明らかとなった本人の知らないところで住民票や戸籍謄本が八業士によって不正にとられる事件を抑止することを目的に、一昨年12月議会で制定され、昨年4月より施行されております。本条例の施行に伴い不正取得の抑止に一定の効果を上げていると考えるところです。また、より多くの市民が本条例の趣旨を理解し事前登録することでより抑止力が強まることから、市長においては一番会議の場で市民に対し事前登録の呼びかけを行っていただいたところです。しかしながら、御存じのとおり、登録者数がふえていないのが現状です。事前登録者数をふやす取り組みについては、昨年の9月議会において一般質問をさせていただきました。先ごろ発覚しましたベネッセコーポレーションによる大量の個人情報が流出した事件は記憶に新しいものです。個人情報が1件何円というお金で売り買いが行われている事実は恐ろしさとともに、今後どのように個人のプライバシーを守ることができるかを改めて私たちに問われる課題と考えるところです。  そこで今回の質問においては、現状の「篠山市住民票の写し等本人通知制度に関する条例」の問題点を提起し、より充実した条例の改定を求めるものであります。まず、最初に述べましたとおり、本条例を制定すること自体、不正取得の抑止力になることは間違いありませんが、不正取得しようとする第三者は依頼者に対し、よりリスクを負うことの理由で報酬額をアップという形で、不正取得そのものを諦めることにはつながりません。昨年4月から施行されております本条例において、本市において事前登録者の住民票1通が第三者からの請求に基づき交付されたとの通知が本人に届きました。本人にとって心当たりがあれば、問題ではないのですが、今回の場合、本人に全く心当たりがなかったのです。そのため市に対し、「篠山市個人情報保護条例」に基づく「個人情報開示請求」を行いました。その結果、市からの開示されたものは、交付された日と住民票1通ということだけでした。当然、本人は納得せず、市に対して異議申し立てを行いましたが、「篠山市情報公開・個人情報保護審査会」は「部分開示決定処分は妥当である」との判断を下しました。しかしながら、「審査会」の補足意見として「本件開示請求は、この本人通知制度によって、住民票が第三者に交付された事実を知った異議申立人が、その理由に思い当たらず、不正取得を懸念して、それを確かめるために行ったものであると見られ、このような中において、異議申立人が第三者が誰かを知りたいと望むのは当然のことと言える。本人通知制度は、住民票などの不正取得を抑止し、当該不正取得による個人の権利の侵害を防止することを目的として導入されたものであるが、その導入の趣旨を鑑みると、今後、本通知制度をその利用者にとってより実効あるものとするため、本通知条例の見直しを検討されるよう申し添えるものである」との条例改定を求めています。  今回の事象においては、結果的に本人は第三者の氏名や住所等を知ることができず、それは現在も状況は変わっておりません。つまり本人にとって現在においても不安を抱えている状況は変わっていないということになります。たまたま今回の当事者が、市の条例や手続等に精通し、なおかつ人権意識が高いため、市の見解を強く求める行動を起こすことができていますが、一般的な市民であれば、第三者による交付の通知が手元に届いたとしても、どうしたらいいのかわからないのではないでしょうか。そこで本条例の抜本的な見直しを考えるべきと思いますが市長の見解を伺います。  見直しの具体的な項目としては、事前登録の必要性から精査しなければならないと考えます。松本市においては、委任された代理人による交付に対してのみですけれども、事前登録の必要はうたっておりません。また、三木市においては、事前登録は必要ではありますが、開示請求があった場合、本人に対して請求者の住所・氏名、種別まで開示されています。要するに、本市にとってこの条例の趣旨は、市民の安全・安心を担保する重要な政策だということです。であれば、不正に取得しようとする第三者の個人情報を保護するのか、篠山市民のプライバシーを守ろうとするのかおのずと答えは見えてきます。  以上、この場での質問を終わります。 ○議長(林  茂君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)(登壇)  それでは、植村議員1点目の防火用水槽の清掃用車両の導入についてです。  お話のとおり、条例では消防団員の定数1,253名となっています。平成26年度当初で1,220名が在籍しており、11名を機能別消防団員として任命して、市民の生命・財産、火災や自然災害から守るために消防団員の皆様に活躍をしていただいております。そして、市内には、ため池も含めまして、防火用水利が463カ所ありまして、うち地上式防火用水利が257カ所、地下式防火水槽が206カ所あります。地元自治会からの要望により順次地下式防火水槽を設置してきております。昨年度は小田中と下原山の2基、本年度は、杉に1基の設置計画をしているところです。  御提案は、この水槽に土砂などがたまってきておるために、強力吸引車両が必要だと、その導入を提案されるものです。こういう車両は特殊車両となり、車両購入価格は、調べますと1台およそ1,500万円いたしまして、その年間維持費もかかり、またこの処分費用も必要となることから、なかなか直ちに購入は難しいのではないかと考えています。今後も地元自治会、また消防団が協力して、適正な維持管理に努めていただきたいというふうに考えているところです。  しかし、また一方、市内には、どうしても御自分のところで難しいという場合には、市内には汚泥処理や産業廃棄物処理を行っている事業者もありますので、そういった場合は清掃委託をしたらどうかといったことを考えますので、他市の状況を見ながら、調査・検討をさせていただきたいと思います。
     以上です。 ○議長(林  茂君)  13番、植村 満君。 ○13番(植村 満君)  13番、植村です。  確かに特殊車両ということで、金額も1,500万円という形で高額であると。しかし、提起させていただいたように、現状ありますその防火水槽にたまっている泥、一般企業等、廃棄処分業者に頼んで、各自治会がやれというふうな話なのか、市が委託してしていただけることなのか、そのあたりはどういうふうにお考えになるんでしょうか。 ○議長(林  茂君)  澤市民生活部長。 ○市民生活部長(澤 輝義君)  植村議員の御質問にお答えいたします。  汚泥等の関係といいますか、防火水槽の管理ですけれども、業者等の関係も含めて、できるのではないかというふうには考えておるんですけれども、この部分については、まだ業者紹介とかいうふうなことで、今のところ自治会等の中でお願いしたいというふうに考えております。状況によっては、いろんな面で検討はしていかなければならないと思いますけれども、現時点では、消防団で管理、また自治会で清掃等の部分を見ていただきたいというふうに思っております。 ○議長(林  茂君)  13番、植村 満君。 ○13番(植村 満君)  13番、植村です。  各自治会等で見てほしいと言われました。実際経費的にどれぐらいかかるのかなと思うんですが、どのような金額がかかるか、教えていただきたいと思います。 ○議長(林  茂君)  澤市民生活部長。 ○市民生活部長(澤 輝義君)  防火水槽の清掃を業者委託する場合ですが、車両代、また人件費等を含めてその車1台当たり10万円前後かなというふうに思っています。それとあわせて別途汚泥等の処分費用がかかってくるというふうに見ております。 ○議長(林  茂君)  13番、植村 満君。 ○13番(植村 満君)  13番、植村です。  各自治会に10万円の負担を強いてしてほしいと。それは現実的というか、そうやってして各自治会で率先してできると思われますか。現実味がないのではないかなというふうに考えるところですけれども、どのようにお考えですか。 ○議長(林  茂君)  澤市民生活部長。 ○市民生活部長(澤 輝義君)  先ほど防火水槽を業者委託した場合にということで、金額等をお示しさせていただきました。しかし、自治会等で取り組んでいただくということについて、特にお願いしていきたいわけなんですけれども、そのときに当然、泥が出ますので、その分の処分等というようなことがかかってこようかなと思います。その出てくる土砂といいますか、汚泥等については、近くの広場等を利用していただければ大変うれしいなというふうに思うんですけれども、最終処分できないという部分については、清掃センターの持ち込みになろうかなというふうに考えております。ただ、そういう処分費用が発生いたしますので、その部分については、また検討の余地があるのかなというふうには考えております。  以上です。 ○議長(林  茂君)  13番、植村 満君。 ○13番(植村 満君)  要するに、業者委託ができなければ、各自治会でやってほしいというふうなことかなと捉えるんですけれども、実際のところ、もう高齢化が進む中で深いところの水を抜いて、各自治会がそれぞれ出てほしいという形で出てもらって、水槽の水を抜いて、あそこ階段をおりて、スコップを持って、泥かきするということ、それが嫌なら、10万円出して業者委託をしてやってもらうというふうなことになるというのは、どうもやっぱり私は合点がいかない。現状に合ってないというふうに感じるところですけれども、そのあたりはどのようにお考えになるでしょうか。 ○議長(林  茂君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  これまでに、今回質問をいただくまでに、そういったきょう御提案をいただいたような、泥上げをしてほしいというような要望がたくさんあったかというと、ないんです。ですから、現状を今463カ所ある防火水利の状況が現実にどのようになっておるのかということが、十分把握できていませんので、それが全部が全部おっしゃるように大変な状況になって、地元でできないというのであれば、それは市として一定の何か支援策を考えなければいけませんが、そういった状況にまだありませんので、また状況を自治会なり、消防団の皆さんに確認したいと思います。 ○議長(林  茂君)  13番、植村 満君。 ○13番(植村 満君)  この特殊車両の必要性について、もう少し考えてみたいなと思うんですけれども、何もこの防火用水槽のみではないと思うんですね。といいますのは、先日の広島の災害、土砂ですね、あれの行方不明者の捜索に当たっても、あの特殊車両が泥を吸い上げてという映像が出ておりました。そういった災害にも、そういった特殊車両は十分活用できるんだというところ。それと、私、今回、産建の委員会に入らせていただいて、前日も、今度、篠山城の堀の泥の問題が委員会で提起されました。現在、篠山の堀が60センチの泥がたまっているというんですね。この処理もどうやってするんかなというふうに思うんです。そういったときに、そういった特殊車両があれば、その泥も吸い上げることができるのかなと。また、昨日の隅田議員、また恒田議員からも、いわゆるため池の問題が出ておりました。当然ため池も泥がたまっているわけです。それの清掃にも十分そういった特殊車両が活用できるのかなというふうに思うんです。あらゆる場でその特殊車両が使えるんだということを、認識していただけたらなというふうに思いますけれども、そのあたりはどのように見解をお持ちかなというふうに思うんですが。 ○議長(林  茂君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  十分ですね、今、植村議員がおっしゃったことについても、一遍御自分でも調査してほしいと思うんですけれども、今初めて聞かせてもらったので、よくわかりかねますけれども、このお堀のたまった泥を1台の特殊車両で吸い上げていけるのかどうか、ため池の泥を、それ1台買ったからというて、できればみんな、ここらじゅう泥上げできますけれども、なかなかその1台では普通考えて難しいのではないかと思いますので、また一遍調べさせていただきたいと思います。 ○議長(林  茂君)  13番、植村 満君。 ○13番(植村 満君)  高額な物でございますので、大変慎重にと思うんですけれども、高額なゆえに、また費用対効果という部分から考えて、非常に1自治体で持つのが困難であると、費用対効果の面から困難であれば、むしろやっぱり近隣の市とも連携して、例えば丹波市、三田市で1台を持とうという形で、必要なところに、そこで今回の市島のように災害があったときには、対応できると、いろんな形でそういったこともすぐに対応できる。そういうふうな形で篠山市だけで持てないような車両であれば、今回の車両だけではない。いろんな想定した形の特殊車両に対して、近隣の市とも連携しながら、保有していくというふうなことも今回、改めて提案したいなというふうに考えますけれども、そのあたりは検討の余地がありますか。 ○議長(林  茂君)  植村総務部長。 ○総務部長(植村富明君)  まず広域における協定利用ということになりますと、基本的には広域の組織というのがどうしても必要となると思います。広域で一つの財産を守っていくことについては、乗り越えなければならないといいますか、そういう壁が幾つも存在すると思いますので、直ちにそういった形で広域で対応するということについては難しいと思います。 ○議長(林  茂君)  13番、植村 満君。 ○13番(植村 満君)  この件については、これを最後に要望という形で、ぜひとも前向きに検討していただきたい。といいますのは、やはり災害が多くなっているという現状を鑑みると、やはりそれに対応できる、いわゆる防災していくという考え方がありますけれども、想定外の、想定以上のやっぱり災害というのが今、起こるのが現実なんですから、それに対して、対応するという、そういったことも今後はやっぱり検討していかなければならない。それに即対応していかなければならないということもよろしく検討していただきたいというふうに考えております。 ○議長(林  茂君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)(登壇)  それでは、植村議員2点目の本人通知制度の条例の改定についてです。  お話しいただきましたように、篠山市では本人通知の条例を昨年4月から施行しておりまして、ふるさと一番会議などでも市民の皆さんにその啓発を行っているところです。この条例は、法律的な根拠ではなくて、各市町村などが独自の条例ないし要綱などで行っているもので、お話の中に出ました、松本市は、委任状持参の本人の代理人が請求された場合のみ通知対象としており、代理人についての情報は個人情報保護条例に基づいた情報開示請求により、開示が行われています。また、第三者や八業士については、対象外とされています。三木市は、全国でも例を見ない先進的な取り組みをされており、本人通知制度の条例の中で情報公開についても定められています。  このように、市区町村により内容がさまざまで、制度としての定着や周知、実効性向上の観点から見ると、本来は、国により全国統一した内容での取り組みが望ましいのですが、なかなか法制化等に至っていません。平成19年に住民基本台帳法が、また平成20年に戸籍法が一部改正されて、住民票や戸籍謄本が原則非公開となり、証明書の請求者については本人確認が法律上ルール化されたことと、不正取得に対する罰則が強化されたこと。こういったことから、なかなか法制化に至っていないものであります。  市民課事務を取り扱う市区町村が、戸籍住民票事務担当者連絡協議会という組織をつくっており、この組織から国に対して、法制化に向けて要望、提案を行っていますが、現在のところ、総務省、法務省からは、正当な理由によって交付を受けた第三者の個人情報等への配慮などさまざまな議論がある中で、要望には応じられないと言われています。篠山市としては、他の市区町村と考えを同じくして、早期の法制化の要請を引き続き行うとともに、今後においても、窓口においては厳格、適正な審査と対応を心がけていきたいと思います。御提案をいただきましたこの条例の改正につきましては、引き続き、検討をさせていただきたいというふうに考えています。  以上です。 ○議長(林  茂君)  13番、植村 満君。 ○13番(植村 満君)  13番、植村です。  条例の改定については、検討というか、慎重に検討していきたいという御答弁でありましたけれども、先ほど初めに問題提起をさせていただきました、第三者によってとられましたよと、本人に届いた分で、本人に心当たりがないために、市に対して一体誰が請求したのかなと、それは当然ですね、思うのは当然です。市に問い合わせして、開示請求を、書いてありますように、個人保護条例に基づいて開示請求をしました。それのコピーをいただいているんです。開示されたのがこれです。ここに書いてあるのは、日付と、交付した日付ですね。それと住民票1通請求がありましたということのみです。これを請求して、これを渡された本人は、どんな思いになっていると思いますかということを考えていただきたいです。  まず私だったら、何なんや、これという思い、まずは怒りがありますね。それと同時に、不安ですよ。あれ、誰がとったんや。どこの誰がとったんや。何のためにとったんやろう。不安ですよ。ですから、いても立ってもいられないから、異議申し立てをしたんです。しかしながら、市の現状では、それ以上どうにもできないと。この対応に対しては正しいというふうな状況の中で、本人は結局、初め述べたように、現在に至っても誰が請求したのかというのはわからない状況、今でも不安を抱えている状況ということなんです。  これはやっぱりこのまま放置していくのは、私はおかしいと思うんですけれども、そのあたりはどういうふうに考えますか。 ○議長(林  茂君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  基本的には、それがおかしいのであれば、全国的に法律によって、第三者が取得した場合には、本人に全部通知します。誰が取得されたか、その人の住所、氏名も明らかにしますという法律になるはずなんです。ところが、今言いましたように、国に要望しても、それはまだ法制化もできない。全国の自治体で今つくっておる自治体も、今、少し広がりつつあるとはいえ、まだわずかです。篠山市は先進的にこの本人通知の条例をつくった。でも、全部その取得された人がどこの誰かも開示しているのは、三木市だけです。三木市に対して、じゃあ三木市が本当に正しいのかというと、その第三者が取得するのは、弁護士なり、司法書士、行政書士、そういう職務上、その人の住民票、戸籍謄本を取得することによって、業務をする必要があるというふうに認められた場合でありますので、例えば、弁護士会はその三木市の条例に対しては、非常におかしいということを逆におっしゃっています。それが全部、明らかにされたならば、例えば、差し押さえをするときに、それがわかって、それが妨害されてしまうのではないか。それは業務の支障になるという、大きなそういう意見を持っておられますから、そういった中ですので、やはり慎重に検討させていただきたいというふうに考えているところです。  この条例は、そもそも篠山市がこういう本人通知の条例を持っておくと、不正な取得を篠山市では防げる、大きな予防効果があるのではないか。こういったことが大きな最初の条例制定の目的でしたので、そこまでしておるわけですけれども、今、植村議員がおっしゃったように、取得した人の住所氏名まできちんと明らかにすると、三木市のところまで行けということについては、今言いましたように、引き続きの検討としていきたいというふうに思います。それによって、何ら支障がないというのであれば、そこまで行けるということになると思いますし、ちょっとそれは状況をもう少し調査・検討させていただきたいというふうに思っているところです。 ○議長(林  茂君)  13番、植村 満君。 ○13番(植村 満君)  県内では三木市がそういった形で開示をしていただいております。実は名古屋市も住所氏名、請求があれば、八業士、種別を開示するというふうになっておりまして、別に三木市だけではございません。それと現在、兵庫県では現状17市7町は、この制度を導入しておりまして、御存じのとおり、条例という形でされておりますのは、三木市とこの篠山、それと加西市、この三つでございます。あとは要綱で対応しておりますので、実は、私が思うのはやっぱりそこに条例と要綱の壁があるのかなというのは、個人情報保護条例というのが各自治体で既にもうでき上がっておりますので、その条例に対して、新しく今できている要綱であれば、どうしても上下というふうな形で、対応されるのかなという形で、開示が難しいのかなというふうな見解を私は持っております。  要は、先ほどの答弁の中で市長も言っていただいたように、各市町で対応がばらばらなんだということです。ということは、よりいいものを求めようと思えば、求められるということなんです。そういうことも言えますよね。それは、市の姿勢だと思います、私は。市が本当に市民の人権を守るんだ、プライバシーを守るんだ、個人情報を守るんだと考えたときに、どういうふうな形で守っていけるのかなと考えたときに、よりベストな方策というものが求められるのではないかなというふうに考えるところですけれども、そのあたりの見解をお願いします。 ○議長(林  茂君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  大事なものは条例で決めなさいという、きのう奥土居議員が言われましたけれども、篠山市の条例で決めておるということは御理解いただけると思います。私は、もう今のまましないということを言うとるんじゃないんです。もうちょっと慎重に検討させてくれということを言うとるわけでして、お話しいただいたように、この篠山市の個人保護条例の審査会の中でも、この改正をしたほうがよいという意見を審査会としての意見をいただいておりますので、これは私、大変重いものと思っておりますので、それを受けとめつつ、植村議員の御提案を受けとめつつ、検討させてくれということを言うておりますので、きょうのところは、この辺で御理解をいただきたいんですが、要は、弊害となっているようなところが、心配するのはですね、例えば三木市において、どういった事態が出ているのか、ほかの弁護士会、司法書士会、行政書士会がどういうような意見をお持ちなのか、ちょっと短時間の間に調べ切れておりませんので、ちょっとこれは検討させていただいて、今後の検討課題とさせていただきたいと思います。 ○議長(林  茂君)  13番、植村 満君。 ○13番(植村 満君)  三木市の条例について触れられておりますので、ちょっと御説明させていただきますと、三木市においては開示請求、本人が市に対して開示請求をした場合、市は、15日間の期間を持って開示するということになっているわけですね。いわゆる開示請求があったらすぐ出すと。この人が、あなたは請求されましたよ、交付しましたよということでなくて、15日間という余裕を持たせるわけです。その間に、請求されたその弁護士等の動きは当然できるという判断の中で、それだけの期間を設けて、その期間が、例えば本人に開示するというふうな制度でございます。そういったことも考える余地があるのかなというふうに思います。  それと三木市は、平成24年10月からこの制度を始めております。こういった制度を一月目の、実は事前登録をされたのは、613人だったんですね。それでも篠山市よりもかなり多いんですけれども、それが昨年、平成25年12月末には、6,053人が登録されたと。これはやはりこの条例に対する信頼であるとか、そういう意味合いが市民に、やっぱり浸透しているのかなというふうに思います。それと実際に、開示をしてほしいという分に関しては、この間、その12月までに1年と2カ月間の間に78件、開示請求があったとなっております。ちなみにですけれども、この篠山市において、先ほどこの1件のことは提起させていただきましたけれども、そのほかにこの間、開示請求なり、本人に交付事実を通知したという事例があるのか、ちょっとお聞きしたいと思います。 ○議長(林  茂君)  澤市民生活部長。 ○市民生活部長(澤 輝義君)  篠山市の本人通知制度の状況でございます。本人通知制度の登録者数は144人、昨日現在です。そして、通知件数ですけれども、7人に対して8件通知したということです。開示請求があったのは1件という状況でございます。 ○議長(林  茂君)  13番、植村 満君。 ○13番(植村 満君)  ありがとうございます。144人が事前登録をして、いわゆる8件、8人ですね。(「7人」と呼ぶ者あり)、7人ですか。件数は8件ね。1人、2件あったということだろうと思うんですけれども、要は144人に対して、7人に対して通知されたということは非常に確率というか、通知という形からいえば、高いように思うんですけれども、それが現実なのかなというふうにも思われますけれども、この数字はどのように考えられますか。 ○議長(林  茂君)  澤市民生活部長。 ○市民生活部長(澤 輝義君)  届けがあった方に対しては、今の言った数字でございますが、第三者等に交付している、篠山市として交付している年間の数字ですけれども、個人の代理人に対しては800件、そして弁護士や司法書士の八業士の方に対しては2,600件、そして、その他の第三者に対しては、約1,100件ということで、年間4,500件の申請を受けております。そして、この144人のうち、8件の通知をしたという、この内容でございますけれども、まだ始めて間がありませんので、この状況というのはまだようつかんでおりません。 ○議長(林  茂君)  13番、植村 満君。 ○13番(植村 満君)  これも一昨年、この条例が提案されたときも、執行部からの件数として、年間約4,500件程度の第三者、本人以外の方の請求がありましたというふうな報告があって、今も聞くと、その数はやっぱり同じなんだなということを改めて聞かせていただきました。と思えば、市民のうちの1割は、第三者によって何らかの形で住民票なり、戸籍謄本なりが請求され、交付しているという、市民の1割ですね。というふうな数字になろうというふうに思います。そういった現状を考えると、やはり検討といいますか、改定の検討はやっぱりするべきであろうと思います。改めて私は、ここで市長に改定に向けた検討委員会を設置すべきではないかなということを提案させていただきますけれども、いかがでしょうか。 ○議長(林  茂君)  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)  先ほど15日あるから、業務に支障がでないのではないかという非常によい提案をいただきまして、開示するのが、そのすぐではなくて、例えば、時間を置けば、そういった正当な業務の支障が出ないのかなといった思いもしますので、あわせて今言いましたように検討させていただきます。今の提案は委員会を設けたらどうかということで、これもあわせて検討させていただきたいと思います。 ○議長(林  茂君)  13番、植村 満君。 ○13番(植村 満君)  これも最後にします。要望として、非常に厳しい現状、また今の放置したままであったら、開示がね、本人は不安のまま過ごさなければならないという現状もおわかりいただいたと思います。やはり早急にそういったものの何らかの対策を講じていただきますように、最後に強くお願いをして、質問を終わらせていただきたいと思います。 ○議長(林  茂君)  これで、一般質問を終わります。  以上で、本日の日程は全部終了しました。  お諮りします。  議事の都合によって、明日13日から15日までの3日間は、休会としたいと思います。  御異議ありませんか。              (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(林  茂君)  異議なしと認めます。  したがって、明日13日から15日までの3日間は、休会とすることに決定しました。  次の本会議は、9月16日午前9時30分から開議します。  本日は、これで散会します。  お疲れさまでした。               午後 4時50分  散会  地方自治法第123条第2項の規定により署名する。                        平成26年9月12日                        篠山市議会議長  林     茂                        篠山市議会議員  小 畠 政 行                        篠山市議会議員  吉 田 浩 明                        篠山市議会議員  渡 辺 拓 道...