令和 3年第361回( 6月)
定例会 令和3年6月
三田市議会定例会(第361回)
令和3年6月3日 午前10時00分開会 議 事 日 程
日程第1
会議録署名議員指名 日程第2 会期の決定
日程第3 諸般の
報告 日程第4
報告第2号から
報告第5号まで
議案第44号から
議案第56号まで (
市長提案理由説明、質疑)
会議に出席した
議員(22名) 1番 林 政 徳 2番 水 元 サユミ 3番 木 村 雅 人 4番 福 田 佳 則 5番 井 上 昭 吾 6番 中 田 哲 7番 小 杉 崇 浩 8番 白 井 和 弥 9番 小 山 裕 久 10番 幸 田 安 司 11番 肥 後 淳 三 12番 大 西 雅 子 13番 長 尾 明 憲 14番 佐 貫 尚 子 15番 森 本 政 直 16番 北 本 節 代 17番 美 藤 和 広 18番 檜 田 充 19番 福 田 秀 章 20番 松 岡 信 生 21番 今 北 義 明 22番 厚 地 弘 行
会議に欠席した
議員 な し
会議に関係した
事務局職員(4名)
議会事務局長 中 孝 夫
議会事務局次長 畑 義 憲
議事総務課副
課長井 筒 良 和
議事総務課主任 鳴 瀧 啓 人
説明のため出席した者(9名)
市長 森 哲 男 副
市長 濱 田 士 郎 副
市長 高 見 智 也
教育長 鹿 嶽 昌 功
危機管理監・
情報政策監 東 野 完
医療政策監・
市民病院副院長 米 田 義 正 広報・
交流政策監 矢 萩 典 代
経営管理部長 西 田 和 明
市長公室参事・
秘書広報課長 中 田 昌 彦
△
議長開会のあいさつ
○
議長(
森本政直) おはようございます。 木々の緑もますますその深さを増す季節となりました。
議員の
皆様におかれましては、日頃から
市政伸展にご努力を賜っておりますことに敬意を表する次第であります。
今期定例会つきましては、
新型コロナウイルス感染症の予防及び
拡大防止の対応として、密閉、密集、密接を回避した運営を行っておりますので、ご
理解、ご
協力をよろしくお願い申し上げます。 また、
今期定例会におきましては、議場での水分補給許可いたします。
△開会及び
開議宣告
○
議長(
森本政直) ただいまより
令和3年6月
三田市議会定例会(第361回)を開会いたします。
日程に先立ち、ご
報告申し上げます。
今期定例会に
市長から提出されました案件は、
令和3年度
三田市
一般会計補正予算をはじめ、
条例の一部改正など17件であります。 これより
日程に入ります。
△
日程第1
○
議長(
森本政直)
日程第1、
会議録署名議員の指名であります。
会議録署名議員は、
会議規則第120条の
規定により本職から指名いたします。 11番
肥後議員 12番
大西議員 以上2名の方にお願いいたします。
△
日程第2
○
議長(
森本政直) 次は、
日程第2、会期の決定を議題といたします。 お諮りいたします。
今期定例会の会期は、本日から6月24日までの22日間といたしたいと思います。これにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
森本政直) ご異議なしと認めます。 よって、本
定例会の会期は22日間と決定いたしました。
△
日程第3
○
議長(
森本政直) 次は、
日程第3、諸般の
報告であります。 まず、
議会運営委員会委員の選任についてでありますが、
三田市議会委員会条例第5条第1項の
規定により、
議会運営委員会委員に
白井和弥議員を指名いたしましたので、ご了承願います。 次に、
市長から
地方自治法第180条第1項の
規定による
損害賠償の額の決定について
専決処分した
旨報告がありました。 よって、これが写しを配付しておきましたので、ご了承願います。 次に、
地方自治法第213条第1項の
規定による
繰越明許費の
報告について
関係書類の提出がありました。 よって、これが写しを配付しておきましたので、ご確認願います。 次に、
地方自治法第243条の3第2項の
規定による
三田地域振興株式会社の2021年度
事業計画書等に関する
報告について
関係書類の提出がありました。 よって、これが写しを配付しておきましたので、ご確認願います。 次に、
今期定例会に
市長から提出されました
議案の件名並びに
地方自治法第121条の
規定により
説明のため出席を求めた者の
職氏名でありますが、お手元に配付しておりますとおりでありますので、ご確認願います。 次に、
今期定例会に提出されました
請願書及び
陳情書でありますが、お手元に配付しております
文書表のとおりでありますので、ご確認願います。 なお、請願第4号は
福祉教育常任委員会に、陳情第10号は
経営政策常任委員会にそれぞれ付託いたしますので、ご了承願います。 以上で諸般の
報告は終わりました。
△
日程第4
○
議長(
森本政直) 次は、
日程第4、
報告第2号から
報告第5号まで、
議案第44号から
議案第56号までを
一括議題といたします。 これより
上程議案に対する
市長の
説明を求めます。
森市長 〔
市長 森 哲男 登壇〕
◎
市長(
森哲男)
皆様、おはようございます。
令和3年6月
三田市議会定例会(第361回)の開会に
当たり、
議員の
皆様のご健勝を心からお喜びし、日頃のご精励に対し深く敬意と感謝を申し上げます。 はじめに、先般、
通勤手当にかかる不適切な行為が発覚し、
市民の
皆様の信頼を損なうことになりましたことを、この場をお借りしまして深くお詫び申し上げます。あらためて、私
たち自身の行動が常に公務の信用に
影響を及ぼすことを深く認識し、自らを厳しく律するとともに、法令を遵守し、
市民の信頼の確保に向けて取り組んでまいりますので、
議員の
皆さまにおかれましては、引き続きご指導、ご
理解を賜りますようお願い申し上げます。 また、私が
ワクチン接種を受けたことに関し、
市民の
皆さま、
新型コロナウイルス感染症対策に取り組んでおられる多くの
皆さまに不快な思いをさせてしまいました。私は、
市長として、
自分自身が
感染することで
新型コロナウイルス感染症対策をはじめ、災害時等における市の
方針決定などに遅れが生じることがあってはならないと日頃から強く考えてきました。今回、
市民の安全・安心を守る
危機管理上必要な
対策として
接種を受ける判断をしましたが、
市民の
皆さまに対し、その旨の
事前説明ができておらず、また
ワクチン接種予約がつながりにくいとの
状況の中での判断は、もっと丁寧、かつ慎重に行うべきであったと考え、深く反省しております。なお、私の2回目の
接種は、1回目の
接種日から3週間後の同一曜日となる本日6月3日に
市総合福祉保健センター特設会場にて行います。 また、第1弾の
ワクチン接種予約では、開始直後から電話、
インターネット予約が集中し、特に電話が大変つながりにくい
状況になり、
予約を希望される多くの
市民の
皆さまに多大なご迷惑とご心配をおかけしました。このような
状況を受け、第2弾の
予約受付では、
電話予約の混雑を緩和するため
電話回線を10回線から25回線に増設し、
年齢ごとの
受付日の設定を行うなど、改善を図りました。さらに、
インターネット予約がスムーズにできるよう、
メールアドレス登録あるいは
予約手続きなどの
事前準備を
市職員がサポートさせていただきました。これらの
見直しにより、現在まで
予約受付は概ね順調に進んでいると判断しております。 今後
集団接種において
キャンセル等で
ワクチンの余剰が発生した場合には、貴重な
ワクチンを廃棄することなく有効活用できるよう、
感染リスクの高い
高齢者や
障害者への
事業などに従事する方々、また
感染の広がりが見られる小・中学校や就学前の
教育、
保育に従事する
職員などに
接種を行ってまいります。 さらに、64歳以下の
市民への
ワクチン接種も予定されております。市としましては、
年齢別に
接種を行うこととしており、今月下旬には60歳~64歳の方に
接種券を送付し、7月下旬に
接種が開始できるよう準備を進めており、できる限り早く多くの
市民に
ワクチン接種が行えるよう努めてまいります。 引き続き、
関係者や
職員の
協力を得て
ワクチン接種業務が円滑に進むよう、そして
市民の
皆さまが
ワクチン接種を受け安心して生活できる日が早く実現できるよう、全力で取り組んでまいりますので、
議員の
皆様におかれましても、ご
理解を賜りますようお願い申し上げます。
ワクチン接種の迅速かつ円滑な推進とともに、
市民一人一人の
感染症対策の徹底が、引き続き強く求められるところであります。本県を含む
緊急事態宣言が、今月20日まで再度延長されました。
市民の
皆様のご
理解、ご
協力をよろしくお願い申し上げます。 それでは、
提案理由の
説明に先立ちまして、何点かご
報告をさせていただきます。 1点目は、「(仮称)人権を尊重し
多様性を認め合う
共生社会を目指す
条例」の
策定状況についてであります。 物質的な豊かさを追求してきた「成長の時代」では、
効率性や
画一性といった視点が優先されてきました。しかし、「成熟の時代」にあっては、人々の
価値観が
多様化し、心の豊かさが重視されるなど、人々の生き方にも変化が生じています。そのような
社会にあっては、お互いの人権を尊重し、
多様性を認め合い共に支え合うことがまさに必要ではないでしょうか。 そのため、私は
市民一人ひとりが、自分らしく生きることができ、また安心して暮らすことができる
共生社会を実現したいと考え、「(仮称)人権を尊重し
多様性を認め合う
共生社会を目指す
条例」の策定に向け、昨年度に
有識者による
懇話会を設置し、
条例の要諦にかかる貴重なご
意見をいただいてまいりました。 このたび
市民の
皆さんに、現時点での
条例の基本的な考え方や取組みの方向などについて
説明させていただき、「
共生社会」について一緒に考えていくため、
意見交換会を開催することとしています。 2点目は、
令和4年度を始期とする第5次
三田市
総合計画についてであります。 昨年実施した
市民意識調査やワークショップでのご
意見や、
社会潮流などを踏まえて作成する
計画素案について、4月より、
有識者・
各種団体・10代から80代までの
市民の
皆さんで構成された第5次
三田市
総合計画審議会での
調査審議が始まり、今秋の答申に向けて審議が本格化していくところです。 現下の
状況は、
新型コロナウイルス感染症感染を受け、先行きを見通しづらく、ともすれば下を向いてしまいがちではありますが、このような時代だからこそ、10年後の
三田市が
市民の
皆さんにとってワクワクするような夢や希望が持てる
まちにしたいと、
職員と共に未来に思いを馳せ、議論を交え、
素案づくりに取り組んでいます。 審議の経過につきましては、
議会にも順次ご
報告させていただくこととしており、
市民・
議会・行政が一体となり、これからの
まちづくりの指針を創ってまいる所存であります。 次に、3点目でございますが、
本市がこれから直面する急速な
高齢化の進行や
人口減少にも負けない
まちづくりを進めていくためには、
三田市が持つ魅力を最大限に活かし、新たな未来を切り開いていかなければなりません。 その魅力の大きなものには、「
まち」のすぐ近くにある
里山があります。
里山はご承知のとおり手つかずの自然が残る奥山ではなく、先人が農業を営む中で、手を入れ大切に守ってこられたものであります。
里山は人々の
暮らしを支えるとともに、多くの生き物の住み家でもあり、やすらぎのある空間となり、
本市の住みよさにつながっています。このかけがえのない財産である豊かな
里山を未来の世代へ引き継いでいくため、このたび私は、2050年までに
二酸化炭素排出実質ゼロの実現に向けて取組を進める「ゼロ
カーボンシティ」への挑戦を目指していきたいと考えております。 近年
地球温暖化が原因と見られる
気候変動の
影響により、
世界規模で
自然災害が頻発・激甚化しており、
本市においても例外ではなく、その
対策は喫緊かつ不可欠なものとなっています。具体的には、来年度
改定作業を行う
三田市
環境基本計画に、
地球温暖化対策の
計画を一元化させるために、今年度から市内での
温室効果ガス排出量の調査や、
CO2排出実質ゼロ
推進計画の策定に取りかかり、持続可能な
開発目標であるSDGsの理念もふまえ、着実に脱
炭素社会を見据えたゼロ
カーボンシティの実現を目指してまいりますので、
議員の
皆様におかれましても、ご
理解、ご
協力を賜りますようお願い申し上げます。 最後に、さんだ
里山スマートシティの
推進状況についてであります。
本市では、
地域特性から生じる
地域課題や
人口減少による
まちの活力の低下の解決を図り、誰もが
暮らしやすい
まちづくりを進めるため、「さんだ
里山スマートシティ」の実現に向けて、企業や大学との連携を図りながら、
デジタル技術を
まちづくりに活かす
取り組みを推進しています。 今年3月には「さんだ
里山スマートシティ基本構想(素案)」を公表するとともに、「さんだ
里山スマートシティ官民共創プラットフォーム」を設置し、
参加募集を開始しました。 募集2カ月ほどで、
市内外から約20の企業・団体の
皆さまに
会員登録を頂いているところであり、会員の
xID株式会社、
丸紅株式会社並びに
関西電力株式会社とは
連携協定を締結し、
スマートシティや
デジタル技術に関する豊富な知見を頂戴しながら、連携・
協力を図ってまいります。 これらの取組みを通じて、
スマートシティの実現による
市民の
暮らしの質の向上をめざしていきますが、仕組みや
制度ができても、実際に
市民の
皆さんが利用し、便利さや快適さを実感していただくことが、不可欠であります。
デジタル技術を使いこなせる方と、そうではない方々の「
デジタル格差」の解消は、重要な
政策課題であり、特に今回の
新型コロナウイルス感染症ワクチン接種予約では、
高齢者の方への
支援が急務であることが浮きぼりになりました。 国においても、先日
デジタル活用支援計画が明らかにされたところであり、
本市においては、まず「いきがい
応援プラザ~HOT~」とも連携し、
スマートフォン活用講座などの開催により、
高齢者に対するサポートを始めてまいります。今後とも、
高齢者をはじめとして「誰ひとり取り残さない」ことを主眼に様々な取組みを進めてまいります。 次に、
本市の
重点課題の取組みについてご
報告させていただきます。 まず、
三田市民病院改革に関する
取り組みについてであります。
三田市と神戸市は、北神・
三田地域の将来的な
医療需要及び
医療提供体制や現在の課題などを踏まえ、
三田市民病院と
済生会兵庫県病院との
再編・
集約化も視野に入れ、
当該地域の
急性期医療を将来にわたって維持・充実させるための方策を検討するため、「北神・
三田地域の
急性期医療の確保に関する
検討委員会」を設置し、明日第1回目の
会議を開催する予定としております。これからも引き続き、
市民が安心して
医療を受け続けることができるよう、
市民の命を将来にわたって守り抜くという覚悟のもと取組を進め、適時適切に
検討状況等について
市議会、
市民の
皆さんに
情報提供を行ってまいりたいと考えておりますので、
議員及び
市民の
皆様のご
理解を賜りたくお願い申し上げます。 続きまして、
幼稚園再編についてであります。 ご承知のとおり、
市立幼稚園に通う園児は年々減少し続けています。特に
農村地域の
市立幼稚園では
集団教育が困難な
状況にあります。その要因の一つには、少子化に加えて
保護者の
就労形態の変化による
保育ニーズの
多様化に、
市立幼稚園が対応できていないことがあると考えております。
幼児期は将来にわたる
人格形成の基礎を培う時期であり、
社会性の醸成などのためには同年齢による集団を形成することが健やかな育ちのためには大変重要です。これまで
農村地域においては、多様な
保育ニーズに対応できる就学前
教育・
保育施設が十分ではありませんでした。こうしたことから、
三田市立幼稚園再編計画(案)では、
農村地域の
幼稚園を2園に集約することとあわせて、認定こども園化することで、
農村地域において一定の
集団規模の
幼児教育ができ、かつ、多様な
保育ニーズに対応できる施設を設けることとしています。これにより、
農村地域における
幼児教育と
子育て支援のさらなる充実を図ろうとするものです。 この
幼稚園再編計画(案)については、昨年9月から10月にかけて7か所で
意見交換会を実施しました。そこでは様々なご
意見を頂戴しており、
令和3年6月後半からは、これらのご
意見等を踏まえて、再度、
意見交換会を開催する予定です。
地域や
保護者の
皆様と建設的な議論を積み重ねる中で、より多くの
皆様にご
理解いただけるよう丁寧に進めてまいりたいと考えております。 今般約3割減少した
待機児童対策などを含めて、今後ともすべての
子育て世帯が、住む
地域などに関わらず、安心して
子育て、
教育ができる
環境づくりを進めてまいりますので、
議員の
皆様のご
理解とご
協力をいただきますようお願いいたします。 次に、
中学校再編についてであります。 平成30年12月に
三田市立学校再編計画(第1次
計画)を公表して以降、
上野台中学校・
八景中学校では、
令和元年12月に両校区の
保護者・
地域の代表などで組織する
三田市立上野台中学校及び
八景中学校再編地域協議会を立ち上げ、これまでの
間協議を重ねられてきました。 このたび同
地域協議会から「両校の課題を解決するために、基本的には、
八景中学校と
上野台中学校を統合し、八景中校区内に新設すること(
行政案)に賛成」との
中間まとめが出され、統合にあたっては、
新設校の場所や
通学手段および通学の
安全確保に関することのほか、統合までの子どもへの
支援についても、留意すべき事項として、最大限尊重することとなどの
意見がとり
まとめられました。 これらの
中間まとめの内容、
まとめに至った経過などについて、来月に
報告会を開催し、
説明させていただくこととしております。
幼稚園再編計画(案)と同様に、より多くの
皆様にご
理解いただけるよう、
教育委員会と連携しながら丁寧に進めてまいる所存でありますので、ご
理解をいただきますようお願いいたします。 最後に、
高校生などの
入院医療費の
無料化についてであります。 これにつきましては、本
定例会において、
条例改正及び
予算補正を提案させていただいておりますが、私は、
三田市
乳幼児等・
こども医療費助成事業の
制度を拡充し、
所得制限を設けず、
高校生などの
入院医療費無料化を
令和3年10月から行ってまいりたいと考えております。
本市では、これまで
社会保障として持続可能な
医療費助成制度のあり方について検討を重ねた結果、平成30年7月に
制度改正を行い、
通院費については、一部
負担金制と
所得制限制を段階的に導入してきました。一方、
入院費については、重篤・
緊急性と、予期せぬ傷病に伴う高額な支出への
経済的支援としての考えから、所得に関わらず0歳から中学3年生までを無料としています。この
通院費にかかる改正を機に、不要不急な受診を見直すようになったとの
市民からの声も届くなど、結果として一定の
見直し効果額が出ており、持続可能な
制度の足取りが見えつつあると感じています。 しかしながら、
子育てにかかる家庭の
経済的負担は
高校生期に大幅に増加する傾向があり、私としても、
本市が取り組む妊娠、出産から
子育て期までの切れ目のない
子育て支援を推進するため何かできないかと常々考えておりました。このたび近隣の自治体の動向も踏まえ、
高校生等の
入院医療費への助成による
負担軽減を図ることを判断したものであります。 これからも必要な
所へ必要な
支援が行き渡るよう、鋭意取り組んでまいりますので、
議会におかれましては、適切にご審議賜りますようお願い申し上げます。 それでは、
令和3年6月
市議会定例会(第361回)に提案いたしました
議案についてご
説明を申し上げます。 はじめに、
新型コロナウイルス感染症への
緊急対策として、
令和3年度に入りましてから2度の
専決処分による予算の補正をいたしました事項についてご
報告申し上げます。
議員の
皆様におかれましては、
市民へのスピードある対応を優先すべきとの観点から、
専決補正にご
理解をいただき、この場をお借りして厚くお礼申し上げます。 まず、
令和3年4月1日に専決いたしました
緊急対策については、
新型コロナウイルス感染症の
影響を受けている
ひとり親世帯への
支援を目的として、
児童扶養手当を受給されている
世帯などに対し、
児童一人
当たり5万円の一時金を支給する「
子育て世帯生活支援特別給付金給付事業」であります。この
事業は、891人の
児童を対象に、
給付金と
事務費をあわせて4,509万円を専決し、4月28日に既に支給をさせていただいております。 次に、
令和3年5月20日に専決いたしました
緊急対策でございますが、
一つ目は、只今申し上げた
ひとり親世帯への
支援に加えて、同様に
新型コロナウイルス感染症による
経済的影響を受ける、その他の
世帯への
支援を図ろうとするものであり、
令和3年度
住民税非課税の
子育て世帯などに対して、同じく
児童一人
当たり5万円の一時金を支給する
事業であります。この
事業は、1,728人の
児童を対象に
給付金と
事務費をあわせて8,732万円を措置し、該当する
世帯に対して、
令和3年6月下旬以降に支給できるよう作業を進めております。
二つ目は、「兵庫県による
時短要請」及び「
まん延防止等重点措置」による本年4月以降の
時短要請に応じて営業時間短縮に
協力した店舗を運営する
事業者に対して、県市協調による
協力金を支給するものであります。対象となる
店舗数は320店舗を想定し、
協力金における
市負担額は2,190万円となります。 以上の
緊急対策につきましては、
新型コロナウイルス感染症の
長期化による深刻な
影響を踏まえ、できる限り速やかに
対象者のお手元に届きますよう引き続き取り組んでまいります。 まず、
補正予算の
説明に先立ち、この機にこの5月末をもって閉鎖いたしました
令和2年度の
決算見込みにつきましてご
報告申し上げます。
令和2年度の
決算見込みですが、歳入では、市税、
地方交付税、
臨時財政対策債が前年度よりも減少する
見込みとなりましたが、
国庫支出金、
県支出金などが前年度よりも増加する
見込みです。一方、歳出においては、
新型コロナウイルス感染症対策に係る
特別定額給付金など
市民生活の
支援や、
感染症の
拡大防止、
地域産業を守るための
事業者支援等を実施したことから前年比増となり、その収支としては、
財政調整基金などの基金の取り崩しを抑制しながら、4億7,000万円の黒字を確保できる
見込みです。 ただ、今後も続く
新型コロナウイルス感染症への対応や、将来に向けた
ポストコロナの
まちづくり、その他
市民生活の維持に必要な
取り組みを踏まえると、基金についても相当の目減りが考えられることから、限られた財源をより有効に活用するため、引き続き健全な財政運営に取り組んでまいる所存であります。 また、特別会計におきましては、国民健康保険
事業会計をはじめ、5会計すべてが黒字決算となる予定であります。 次に、企業会計でありますが、水道
事業会計では、
新型コロナウイルス感染症感染拡大の
影響による
市民や
事業者の
経済的負担を軽減するため、上水道料金の免除を実施したことから減収となったものの、外出自粛などにより自宅で過ごす時間が増えたことで上水道使用量が増加したため、約7,300万円の純利益を計上できる
見込みであります。また、下水道
事業につきましては、上水道使用量の増加に伴い、下水道使用量が増加したことから、約1,200万円の純利益を計上できる
見込みであります。
市民病院事業会計では、
新型コロナウイルス感染症発生以後、
市民病院において、
令和2年4月下旬から1病棟を専用病棟として病床を確保し、中等症の患者の入院受入れを行うとともに、
新型コロナウイルス感染症にかかる院内
感染の防止を徹底し、医師、看護師をはじめ、病院
職員が一丸となって
急性期医療の継続に尽力してきたところです。
令和2年度第一四半期は、
市民病院の医業収益が大きく落ち込み、収益が著しく悪化したことから、
市民の
皆さまに安全、安心で質の高い
地域医療や救急
医療を提供する責務に鑑み、市から5億円の経営
支援を行いました。その後、県から入院病床確保など
新型コロナウイルス感染症対策事業補助金が交付されたこともあり、純利益は前年度を大きく上回る12億6,000万円の黒字を計上する
状況となっています。 次に、第3セクター
三田地域振興株式会社につきましては、
令和2年度におきましても黒字決算となる
見込みであります。 続きまして、
令和3年度
一般会計補正予算でありますが、
新型コロナウイルス感染症対策として実施する項目及びその他の項目、並びに、国の
令和2年度第3次補正を受けて、
本市の3月
補正予算に前倒し計上いたしました
事業費の減額補正を合わせ、総額6,414万円の減額補正をしようとするものであります。 その内容でありますが、まず
新型コロナウイルス感染症対策として、「コロナに負けるな!さんだエール
会議」での
意見を踏まえ、
地域情報を集約した情報プラットフォームを構築して一元的な情報発信を行うとともに、利用者の属性に応じた情報発信の強化を図るための経費として659万円、
新型コロナウイルス感染症に
感染した在宅の
障害者や
高齢者が障害福祉サービスや介護サービスを受けられない場合に、市が必要な訪問サービスを提供する経費として1,036万円、市内商業団体が実施するプレミアム付き商品券
事業等への
支援に1,200万円、
児童・生徒1人1台タブレットを活用し、個別に最適化された
教育の実現を図るため総合型学習アプリを導入する経費として5,465万円をそれぞれ増額しようとするものです。 また、その他の補正項目としまして、
地域コミュニティ活動を
支援するため、西相野区の活動備品整備に対して、一般財団法人自治総合センターの助成を受け補助するための110万円、過疎化、
高齢化が進んだ小規模集落に対する集落元気度調査を実施する経費として64万円、
高校生等の
入院医療費無料化の実施経費として400万円、骨髄等を提供した
市民の入通院に伴う負担を軽減するための
支援として40万円、がん治療を受けている
市民の外見変化に対する心理的負担等を軽減するため、補正具購入費を助成する経費として68万円、不妊治療に向けた検査を夫婦で受診した場合に保険非適用部分を助成する経費として32万円、新たな
地域ブランドとして黒大豆枝豆の特産化を推進するため、出荷調整施設(ビーンセンター)の拡充に対する補助として7,129万円、老朽化が進んだ
児童公園の木製遊具の更新費用として600万円、過年度の
県支出金の返納金310万円をそれぞれ増額しようとするものです。 一方、減額補正するものは、市営土地改良
事業費、小学校施設改修
事業費など、8
事業で2億3,527万円の減額補正であります。 次に、
条例案件でございますが、先程も申し上げましたとおり、
乳幼児等・
こども医療費助成事業の
制度拡充として、
高校生などへの
入院医療費助成を新たに実施するに
当たり、当該
条例の一部を改正する「
三田市
子育て支援のための
医療費の助成に関する
条例の一部を改正する
条例」、
市民等の日常生活に必要な移動手段を確保するため、「自家用有償旅客運送」を導入するに
当たり制定する「
三田市自家用有償旅客運送
条例」など、計9件であります。 そして、事件決議でございますが、「15メートル級はしご付消防自動車の取得について」など、計3件であります。 最後に、
専決処分事項の
報告及びこれの承認を求める件であります。 まず、予算案件では、先程申し上げました「
子育て世帯生活支援特別給付金給付事業」による
一般会計補正予算(第2号)、営業時間短縮に
協力した店舗を運営する
事業者に対する県市協調の
協力金などの
一般会計補正予算(第3号)をそれぞれ専決したものであります。 そのほか、
条例案件では、地方税法等の一部改正に伴い、所要の
規定の整備を行うため改正した「
三田市市税
条例等の一部を改正する
条例」及び「
三田市都市
計画税
条例の一部を改正する
条例」の計2件であります。 なお、今会期中に人権擁護委員及び
三田市固定資産評価審査委員会委員に係る人事案件を追加提案いたしたく考えておりますので、ご了承を賜りたくお願い申し上げます。 以上をもちまして提出
議案の
説明を終わります。
議員の
皆様におかれましては、何とぞ慎重にご審議をいただき、適切なるご議決を賜りますようお願い申し上げ、提案の
説明といたします。ありがとうございました。
○
議長(
森本政直) 以上で
市長の
説明は終わりました。 これより本案に対する質疑に入ります。 (「発言者なし」)
○
議長(
森本政直) ご発言がなければ、質疑を終結いたします。 ただいま議題となっております本案17件につきましては、お手元に配付いたしております
議案付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたしますので、ご了承願います。 これをもって本日の
日程は終わりました。 お諮りいたします。 明日6月4日から6月16日までは委員会審査のため休会といたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
森本政直) 異議なしと認めます。 よって、さように決しました。 次の
定例会は6月17日に再開いたします。 引き続きまして、予算決算常任委員会を開催いたしますので、委員の
皆様は委員会室BCへお集まり願います。 本日はこれをもって散会いたします。 午前10時35分 散会...