令和 3年第360回( 3月)
定例会 令和3年3月
三田市議会定例会(第360回)
令和3年2月18日 午前10時00分開会 議 事 日 程 日程第1
会議録署名議員指名 日程第2 会期の決定 日程第3 諸般の報告 日程第4 報告第1号、議案第1号から議案第35号 (
市長提案理由説明、質疑)
追加日程 議案第32号 日程第5 議案第36号
会議に出席した
議員(22名) 1番 林 政 徳 2番 水 元 サユミ 3番 木 村 雅 人 4番 福 田 佳 則 5番 井 上 昭 吾 6番 中 田 哲 7番 小 杉 崇 浩 8番 白 井 和 弥 9番 小 山 裕 久 10番 幸 田 安 司 11番 肥 後 淳 三 12番 大 西 雅 子 13番 長 尾 明 憲 14番 佐 貫 尚 子 15番 森 本 政 直 16番 北 本 節 代 17番 美 藤 和 広 18番 檜 田 充 19番 福 田 秀 章 20番 松 岡 信 生 21番 今 北 義 明 22番 厚 地 弘 行
会議に欠席した
議員 な し
会議に関係した
事務局職員(4名)
議会事務局長 中 孝 夫
議事総務課長 畑 義 憲
議事総務課副
課長井 筒 良 和
事務職員 鳴 瀧 啓 人 説明のため出席した者(9名)
市長 森 哲 男 副
市長 入 江 貢
教育長 鹿 嶽 昌 功
危機管理監 龍 見 秀 之
医療政策監・
市民病院副院長 米 田 義 正 広報・
交流政策監 矢 萩 典 代
経営管理部長 東 野 完
学校教育部長 松 下 修
市長公室参事・
秘書広報課長 曽 根 義 隆
会議に欠席した者(1名) 副
市長 濱 田 士 郎
△
議長開会のあいさつ
○議長(
森本政直) おはようございます。 寒い中にも、明るさを増す陽射しが春の気配を感じる今日この頃でございます。
議員の皆様におかれましては、日ごろから
市政伸展のため、ご努力を賜っていることに対しまして、敬意を表する次第でございます。
今期定例会につきましては、
新型コロナウイルス感染症の予防及び
拡大防止の対応として、密閉、密集、密接を回避した運営を行っておりますので、ご理解、ご協力賜りますようよろしく
お願い申し上げます。 また、
今期定例会におきましては、議場での
水分補給を許可いたします。
△開会及び
開議宣告
○議長(
森本政直) ただいまより
令和3年3月
三田市議会定例会(第360回)を開会いたします。 日程に先立ち、ご報告申し上げます。 濱田副
市長から本日の
会議を欠席するとの届出がございました。これを受理しておりますので、ご了承願います。
今期定例会に
市長から提出されました案件は、
令和3年度当初予算をはじめ、条例の一部改正など36件であります。 これより日程に入ります。
△日程第1
○議長(
森本政直) 日程第1、
会議録署名議員の指名であります。
会議録署名議員は、
会議規則第120条の規定により本職から指名いたします。 9番
小山議員 10番
幸田議員 以上、2名の方に
お願いをいたします。
△日程第2
○議長(
森本政直) 次は、日程第2、会期の決定を議題といたします。 お諮りいたします。
今期定例会の会期は、本日から
令和3年3月25日までの36日間といたしたいと思います。これにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
森本政直) ご異議なしと認めます。 よって、本
定例会の会期は36日間と決定いたしました。
△日程第3
○議長(
森本政直) 次は、日程第3、諸般の報告であります。 まず、
地方自治法第180条第1項の規定により
損害賠償の額の決定について、専決処分した
旨報告がありました。 よって、これが写しを配付しておきましたので、ご了承願います。 次に、
今期定例会に
市長より提出されました議案の件名並びに
地方自治法第121条の規定により、説明のため出席を求めた者の
職氏名でありますが、お手元に配付しておりますとおりでありますので、ご確認願います。 次に、
今期定例会に提出されました
請願書及び
陳情書でありますが、お手元に配付しております
文書表のとおりでございますので、ご確認願います。 なお、請願第3号は
経営政策常任委員会に、陳情第7号は
福祉教育常任委員会に、陳情第8号は
生活地域常任委員会にそれぞれ付託いたしますので、ご了承願います。 以上で諸般の報告は終わりました。
△日程第4
○議長(
森本政直) 次は、日程第4、報告第1号、議案第1号から議案第35号までを
一括議題といたします。 これより
上程議案に対する
市長の説明を求めます。
森市長 〔
市長 森 哲男 登壇〕
◎
市長(
森哲男) おはようございます。
令和3年3月
三田市議会定例会(第360回)の開会に当たり、
議員の皆様のご健勝を心からお喜びし、日頃のご精励に対し深く敬意と感謝を申し上げます。 はじめに、
提案理由の説明に先立ちまして、3点ご報告と
お願いを申し上げます。 1点目は、「
新型コロナウイルス感染症」についてであります。
新型コロナウイルス感染症については、
感染者数が急増する局面から、
令和3年1月14日に発出された
緊急事態宣言に伴う
取り組みの成果もあり、兵庫県を含めて全国的に
感染者数が
減少する傾向にあります。この間、
三田市におきましても、昨年7月に設置した「
コロナに負けるな!さんだ
エール会議」での
意見交換の
成果等も踏まえて、
感染拡大の防止や影響が大きい
事業者の
皆さんへの支援などに国・県と一体となって取り組んでまいりました。また、昨日
医療従事者4万人を対象とした
ワクチンの
先行接種が開始されました。
三田市においても
ワクチンの接種について体制を整え、円滑に
ワクチン接種が進むよう万全を期してまいりたいと考えております。他方で、
感染力が高いと言われている「
変異種」が
全国各地で報告されており、
重症患者数が引き続き
高止まりをしているなどの懸念すべきこともあります。これらのことから、
市民の皆様におかれましては、引き続き、これまでと同様に「5つの場面」に注意するなど県の
対処方針に沿った
取り組みに努めていただきますよう
お願い申し上げます。 2点目は、
三田まつりについてであります。
三田まつりについては、
社会状況の変化などにより様々な課題が生じていました。これらの課題を整理し、持続的に
三田まつりが開催され、活力ある
三田市とするため、
関係団体や
若手起業家等をメンバーとした
会議を設け、開催時期、
実施体制、財源などについて、協議を行ってまいりました。 このほど、この
会議の提言を踏まえて、「食と文化でつなぐ四季の里・
三田」を
共通コンセプトに、年間を通じて開催される様々なイベントを
季節ごとに再編します。その一環として、
三田まつりを、その意義や目的に応じ夏と秋の二部構成で実施します。夏は、盆踊りや
地域ごとの
夏まつりを通じて
三田音頭の普及とふれあいの
場づくりを醸成するとともに、秋は、
三田の特色である「食」を生かした
観光資源として
賑わい創出を図ってまいります。夏の風物詩として多くの方に楽しまれてきた花火についても手法を検討しながら実施したいと考えております。 今後は、年度内に新たな
実行委員会組織を設立し、
令和3年度早々から具体的な
実施内容について、
新型コロナウイルスの
感染状況を見極めながら検討を進めていただく予定です。 3点目は、
マイナンバーカードについてであります。
マイナンバーカードは、
市民生活の
利便性の向上や
行政事務の
効率化を目的とする「さんだ
里山スマートシティ」を推進するためのインフラとなるものであり、その普及は、
ICT技術の進歩に対応した
まちづくりを進める上で、極めて重要であります。本市におきましては
交付率が40%を超え、県下では1位、全国でも3位となっており、複数のメディアに取り上げられるなど、注目を集めているところであります。これは、これまでの地道な努力と
市民の
皆さんのご協力の積み重ねによるものであり、引き続き、
個人情報の保護を徹底しつつ、
市民の
皆さんが
利便性を実感できる
取り組みを進めることで、更なる普及に努めてまいりたいと考えておりますので、
議員の皆様のご協力を賜りますよう
お願い申し上げます。 それでは、新
年度予算案をはじめ諸議案の審議を
お願いするにあたり、
市政運営に関する基本的な考え方と、
予算案の議案についてその概要を申し述べ、
議員並びに
市民の
皆さまのご理解、ご協力を賜りたいと存じます。 さて、
新型コロナウイルス感染症の
感染リスクは依然として高く、その対策や「新しい
生活様式」への転換を着実に進めていく必要があることは言うまでもありません。 このような現下の状況にしっかりと対応する一方で、未来を見据えた
まちづくりに取り組む責務が私にはあると考えております。そのためには、これまでも取り組んできた「
成熟都市へのあゆみ」を止めることなく、2つの方向で取り組んでまいります。
一つ目は、「
人口減少の波に負けない
まちづくり」であります。 人口は、
まちの活力を維持・増進するにあたって重要な要素です。しかしながら、我が国は、
出生率の
低下等により
人口減少局面に入っており、本市も例外ではありません。そのような状況の中では、全国的な傾向や本市の固有の状況を正しく認識した上で、この
減少傾向を緩やかにするための
取り組みを着実に実行していく必要があります。
二つ目は、「
人口減少のもとでも負けない
まちづくり」であります。
人口減少を緩やかにする
取り組みを行ったとしても、その成果が表れるには、時間が必要であり、当面は
人口減少が続きます。こうした
人口減少下であっても、
まちの活力を維持するための
取り組みを
市民の
皆さんや
事業者の
皆さんと一体となって進めることで、
皆さんにとって、「住み続けたい
まち」にしていくことが重要です。
人口減少下にあっても、
市民のみなさんがいきいきと暮らし、幸せを感じられる
まちにしていきたいと意を強くしているところであります。 以上のことから、
令和3年度の
市政運営の総括的な方針として、『
コロナを乗り越え、
三田の
再生をめざす
~人口減少にも負けない
まちへ~』を掲げ、市政を積極的に展開してまいります。そして、これまでの
取り組みの成果を踏まえて、これから申し上げる5点の
重点項目に取り組んでまいりたいと考えております。 まず、
ウイズコロナ・ポストコロナ時代への対応についてであります。
新型コロナウイルス感染症の発生以来、
市民と
地域を守り抜くため、昨年4月から現在まで11度にわたる
補正予算を機敏に編成し、
感染防止、
市民生活の支援、
地域経済の
活性化など、
切れ目のない
取り組みを進めてきました。 その中で、ウイズ
コロナの
取り組みが
長期化することに備えるため、昨年6月に設置した「
コロナに負けるな!さんだ
エール基金」については、議会並びに
市民の
皆さまをはじめ多くの方々からご協力をいただいており、この場を借りて改めて感謝申し上げます。基金につきましては、市内の各団体にご参画いただきました「
コロナに負けるな!さんだ
エール会議」のご意見なども踏まえながら、
市民生活の維持に必要な
サービス提供への
感染症対策や、学校や就学前施設、
社会福祉施設等における
感染拡大防止のための
施設環境整備への支援など、ご協力をいただいた
皆さんの気持ちに沿った活用を進めてまいります。 さらに、
ポストコロナを見据えつつ、
コロナ危機が浮かび上がらせた「
郊外都市・
三田の強み」を生かした「さんだ
里山スマートシティ」の実現に向けた
取り組みを本格化するとともに、
若年層を主なターゲットとする「さんだ移住・
定住促進アクションプログラム」を推進する
取り組みを加速させていきます。 次に、
まちを元気にする「
地域の創生」であります。 先にも申し上げたとおり、
人口減少の局面においても
まちの活力を維持するための
取り組みが必要です。そのためには、
子どもが健やかに成長する
環境づくり、産業の振興、
交流人口の拡大などが欠かせません。 そこで、
三田の未来を担う
子どもたちの学びの環境を充実していくとともに、喫緊の課題である
待機児童対策についても、
待機児童0(ゼロ)を目指して、着実に
取り組みを進めてまいります。そして、より一層
市民の
皆さんが安心して
子どもを育てることができるよう、妊娠・出産から
子育て期にわたって
切れ目なく、且つきめ細やかな支援の充実を図ることで、
子どもたち一人ひとりが健やかに育つ
環境づくりに取り組んでまいります。 また、本市の豊かな
自然環境や
地域を守るためにも、本市の
基幹産業である農業の
活性化は極めて重要です。農業を基軸とした産業の
活性化を図るため、農業の
活性化に計画的に取り組むことを通じて農村の
再生にも積極的に取り組むこととしています。 さらに、本市の
観光資源を磨き上げ、発信することなどを通じて
観光ビジョンを推進し、
三田市のブランドを創造することで、
交流人口の増加を図ります。 これらを通じて、さらに、
まちの元気を創出してまいります。 次に、
まちを強くする「
まちの
再生」であります。 本市には市街地、
ニュータウン、農村などのそれぞれに特徴がある
地域があり、それぞれに異なる課題に適切に対処しつつ、
地域ごとの特徴を有機的に結びつけることが、将来にわたって本市が魅力を持ち続ける要諦であると言えます。しかしながら、
人口減少や
少子高齢化は、それぞれの
地域の魅力や活力を減衰させる要因ともなります。そこで、先ほどの
総括方針に基づく
人口減少に対応した
取り組みとあわせて、
人口減少下にあっても、それぞれの
地域の特徴や課題に適切に対応した
地域の
再生の
取り組みを強化し、結び付けることで、
まちの
再生を目指すこととしています。 次に、
まちを優しくする「人と人との共生」であります。 私は、
地域の創生や
まちの
再生に当たって基盤となるのは、
一人ひとりが大切にされ、尊重される「優しい
まち」をつくることにあると考えています。そうした
まちであるからこそ、
子どもから
高齢者まで、安心して
一人ひとりが
自己実現を図り、チャレンジすることができるのだと思います。 こうした
まちづくりを行うため、
地域医療の確保や医療・介護・福祉の充実、
市民の
健康づくり活動への支援、非常時への備えの強化などに取り組んでまいります。 あわせて、
行政運営の
適正化及び
効率化の
取り組みについてご説明させていただきます。 「
成熟社会における
公共サービスの新しいしくみ
づくり」を
基本目標とする本市の
行財政構造改革は、その
基本方針の中で「
行政サービスの質の向上と
行政運営事務の高
効率化」など6つの
重点改革項目を掲げ、これらを具体化するための
行動計画を毎年策定しながら、社会の変化に適応できる
まちの
仕組みづくりを進めてまいりました。 これまで4か年の
取り組みでは、
人件費など
行政経費の抑制をはじめ、先ほど申し上げました
マイナンバーカードの普及と
機能充実、おくやみコーナーなど
市民サービスの向上、
モニター広告導入など新たな歳入の確保、持続可能な
事務事業の
あり方への見直しなど様々な努力をおこない、
財政面でも市の
基金残高は2年連続で
水準維持が図られるなど、一定の成果をあげてきたところです。 しかしながら、今後の
人口減少による歳入の
減少や
高齢者の
増加等による歳出の増加、さらには、
新型コロナウイルス感染症が及ぼす本市の財政への影響を念頭におきますと、依然として本市の
行財政を取り巻く環境は厳しく、引き続き、中長期的な見通しを踏まえ、財政の
弾力性を維持する必要があります。 特に、次世代につなぐ
まちづくりとして、喫緊の課題である
公共施設マネジメントについては、負担の
平準化も図りながら、
個別施設計画などに基づいて
老朽化等への対応を適正かつ計画的に実施してまいりますが、本市の将来にとって極めて重要な医療、教育、環境に関する施設については、財政の収支を的確に把握し、未来への投資として計画的に実行できる
仕組みを構築してまいります。 次に、
令和3年度の
組織改正の方針についてご説明申し上げます。
令和3年度は、未来の
まちの姿を見据えつつ、本市の
重要課題に積極的に取り組むとともに、
令和4年度以降の第5次
三田市
総合計画に基づく
まちづくりに円滑に繋げるため、総合的かつ横断的な組織を目途として
組織改正を行うこととしております。具体的には、
コロナ禍により加速している
デジタル革命を先取りする「さんだ
里山スマートシティ」を推進する体制を構築することで、
市民生活の
利便性の向上、
行政事務の
効率化等を図るため、新たに「
情報政策監」の設置や
ICT推進課に「
スマートシティ推進係」を置くことなどにより、組織を強化することとしております。また、
ニュータウンの
再生や
農村地域の
活性化など
まちの
再生における課題は複雑多様化しており、これまでのような単一の施策・事業による
アプローチではなく、多面的かつ総合的な
アプローチの必要が高まっていることから、
都市計画課と
都市再生課を統合し「
都市政策課」を置くとともに、
農村整備課の名称を「
農村再生課」に改めるなどにより、都市及び農村の
再生の課題に対して多面的、総合的に対応を図ってまいります。 次に、本市が取り組んでいる
重要課題についてご報告させていただきます。 まず、
令和4年度からスタートを予定している第5次
総合計画でありますが、現在は、昨年実施しました
市民意識調査やワークショップの内容に加え、
人口動態や
コロナ禍による影響などの
社会潮流等を踏まえて
素案づくりを行うとともに、この素案について
調査審議を行う
総合計画審議会の
委員選定などの
体制づくりを行っているところであります。この
審議会の
委員選定に当たっては、有識者や市内の各団体の皆様のご協力をいただいているほか、
市民委員につきましては、11名の定員に対して、10代の学生から
子育て世代、80代の方まで、幅広い世代や
地域の方々から100名を超える応募をいただき、
まちづくりへの関心の高さに身が引き締まる思いであります。
審議会の
委員構成についても、男女の比率もほぼ同数となる見込みであり、新しい
まちの姿を
市民の
皆さんとともに考える体制が整いつつあります。素案については、
審議会に
調査審議していただくとともに、議会にも順次ご報告させていただくこととしておりますので、
市民、議会、行政が一体となってこれからの
まちづくりの
指針づくりに取り組んでまいりたいと考えています。 次に、
三田市民病院改革に関する
取り組みについてであります。 これまで、今後の
人口減少や
少子高齢化等を見据えた本市の
地域医療体制を確保するための
取り組みとして、
令和元年11月に
三田市民病院(
三田市)と
済生会兵庫県病院、神戸市の三者により設置した「北神・
三田急性期医療連携会議」において、両病院の連携の
あり方等について検討を進めてまいりました。昨年12月の
会議では、
済生会兵庫県病院から「単独で将来的に
地域の
基幹病院として
急性期医療を維持・継続していくことは困難である。」との報告があったところです。そこで、北神・
三田地域の将来的な
医療需要及び
医療提供体制や現在の
課題等を踏まえて三者で協議を行い、
済生会兵庫県病院と
三田市民病院との再編・
集約化も視野に入れ、
当該地域の
急性期医療を将来にわたって確保するための方策を検討するため、北神・
三田地域の
急性期医療の確保に関する
検討委員会を、神戸市と共同で設置することといたしました。これからも引き続き、
市民の命を守る
地域医療を持続的に確保することを第一義として尽力することをお誓いするとともに、適時適切に
検討状況等について
市議会、
市民の
皆さんに
情報提供を行ってまいりたいと考えておりますので、
議員及び
市民の
皆さんのご理解を賜りたく
お願い申し上げます。 続きまして、
中学校、
幼稚園再編に関する
取り組みについてであります。 ご案内のとおり、少子化の影響により、
幼稚園や小・
中学校において、
子どもどうしが「学び合い、高まり合える」
集団教育のメリットを生かしにくい状況になりつつあります。こうしたことを踏まえて、
中学校及び
幼稚園の再編について
市民の
皆さんにご提案をしたところでありますが、
地域の活力の維持などの観点から様々なご意見を頂戴しております。 いただいたご意見については、真摯に受け止めるとともに、
教育委員会とも連携しながら、しっかりと対応することでご理解をいただけるよう努力してまいる所存であります。
子どもたちは、
まちの将来を担う大切な宝物であり、その健やかな成長を願っていることは、
保護者や
地域の
皆さんと寸分の違いもありません。今後は、さらに
意見交換の場を設けるなど、
地域や
保護者の
皆さんと建設的な議論を積み重ねる中で、より多くの
皆さんにご理解いただけるよう、丁寧に進めてまいりたいと考えており、改めて
総合教育会議において
教育委員会と課題を共有しながら今後の進め方などについて協議してまいりたいと考えておりますので、ご理解いただきますよう
お願いいたします。 それでは、引き続き、
令和3年度の
予算案の具体的な内容をご説明いたします。それに先立って、まずは、本市の
財政状況について、
議員並びに
市民の
皆さまにご説明申し上げます。 本市では、
新型コロナウイルス感染症への緊急的な対応としまして、昨年4月の
三田市
非常事態宣言以降、
感染防止の徹底に取り組むとともに、
市民生活や
地域経済を下支えするための
対策パッケージとして、総額20.3億円に及ぶ
補正予算を
切れ目なく編成し、国の
特別定額給付金(
予算額112億円)等もあわせて活用しながら、人と
地域を守る
取り組みに全力を挙げてきました。 これらを受けた
令和2年度の
財政状況は、歳入のうち市税は175億円程度を想定しておりますが、
感染症の
長期化によりさらに落ち込む恐れがあります。また、
普通交付税や
臨時財政対策債の
合計額は引き続き
減少が続き、
一般財源収入の
減少が見込まれる状況です。
令和3年度の歳入は、
令和2年度当初予算と比較し、個人・
法人市民税において
感染症の影響が本格化するなど市税全体で5.3億円の減収を見込んでいます。一方、
譲与税・
交付金及び
地方交付税は合わせて微増を見込みますが、厳しい景気の反映から相当な下振れも懸念されるところです。
令和3年度の
まちづくりに目を向けると、依然続く
新型コロナウイルス感染症危機に対しては
地域社会への支援に万全を期すことはもちろんのこと、第4次
三田市
総合計画の「成長から成熟」への
取り組みを総括して次につなげるとともに、経年により変化した
まちを
再生し活力を取り戻す
取り組みが必要です。さらには、
新型コロナウイルス感染症終息後を見据え、地方への関心が高まる中で本市が埋没せず、
郊外都市として優れた条件にある強みを最大限活用できるよう、新たな
まちの姿に向けた
環境づくりを、時機を逃さず進めていく必要があります。 こうしたことから、
令和3年度の予算編成に当たっては、
感染症に適切に対応しつつ、課題である
人口減少の緩和にもつながる、新たな
まちの将来像を具体化する
取り組みを重点的に行うことで、第5次
三田市
総合計画に向けての
まちづくりを進めることとしました。その結果として、
令和3年度予算は、歳入の先行きが不透明な中でもメリハリの利いた
取り組みを可能とするため、財政調整基金から前年度を超える5億円を繰り入れて活用する予定としています。
三田市が将来にわたって活力を維持し、全ての
市民が豊かで安全・安心に暮らす
まちを創出するためには、「
地域の創生」、「
まちの
再生」、「人と人との共生」といった
まちの成熟のための
取り組みをさらに進めるとともに、時代を先取りにした、本市がめざす将来像を積極的に示し、
まちの魅力を高めることも欠かせません。 そこで、
令和3年度予算は、「
コロナを乗り越え、
三田の
再生をめざす予算
~人口減少にも負けない
まちへ~」として位置づけ、これから申し上げる4つの重点施策に取り組む予算としております。 1つ目の重点施策は、「
ウイズコロナ・ポストコロナ時代への対応」であります。
感染症から
地域社会を守り、回復に努めることで、
市民の
皆さんに安心を実感していただくとともに、
コロナ後の社会の変化を踏まえて、スマートシティやリモートワーク都市など、将来に魅力を感じる持続可能な
まちをつくる施策に
取り組みます。 まず、ウイズ
コロナの
取り組みでは、「
新型コロナウイルス感染拡大防止対策」として、小・中・特別支援学校や
幼稚園、保育園、こども園、放課後児童クラブ等において
感染防止のための衛生用品等を十分に整え、
子どもたちの学びや育ちの場を安全に守ります。また、学校では、
一人ひとりにきめ細やかな教育を行うための学習指導員の配置や、家庭でのオンライン学習に必要な通信回線の整備に対する支援を行います。福祉施設・介護施設に対しては、オンライン面会を行うための設備の整備や訪問サービスの継続、陰圧・換気設備の導入等に対する支援を行います。
ポストコロナの
取り組みでは、「さんだ
里山スマートシティの推進」として、デジタルを活用したより暮らしやすい
まちの
仕組みをいち早く実現していくため、そのリーディングプロジェクトとなる、市ホームページのリニューアルなど情報発信の質の向上、
市民センターなど市内でのリモートワークの促進、
ICTを活用し複数の移動交通サービスを一連で利用できるようにするMaaS(マース)の推進、オンライン申請の充実等をはじめ、スマート市役所への転換などに着手し、進めていきます。 また、このような
まちの将来性もあらためて伝えながら、都市と農村に近く、豊かな暮らしと新しい働き方が両立できる
まちとして「さんだ移住・定住アクションプログラム」を積極的に推進することとし、
令和3年度は、本市に定住し企業や活動を行う若者を増やす人材育成事業や、住宅ストックの流動性を高める住み替え相談事業を開始し、継続して充実を図っていきます。 2つ目の重点施策は、「
地域の創生」であります。 チャレンジできる
仕組みを整え、
まち全体に元気を生み出す施策に
取り組みます。 まず、「
まちのブランド創造」として、年間を通じて開催される様々なイベントを『食と文化でつなぐ四季の里・
三田』のコンセプトで再編し
交流人口の増加をめざすほか、全国有数の規模を誇る武庫川沿いの兵庫県ふるさと桜づつみ回廊について、
市民全体の財産として活用を図っていきます。また、「産業の振興」では、第5次
三田市農業基本計画を策定し、本市の新たな農業振興と農村の
再生を進めるほか、「文化・スポーツの充実」では、
新型コロナウイルス感染症により延期され本年に開催されることとなった東京2020オリンピック・パラリンピックが、本市においても夢や希望を育むことを期待し、あらためて聖火リレー等を実施します。 「子育て支援」として、新たな認可保育施設開設までの間、増加傾向にある
待機児童の速やかな解消を図るため、保育定員弾力化や新卒保育士の就職準備に対する支援を行います。そして、
市民の
皆さんの出産・育児に対する不安に寄り添い、安心して
子どもを育てることができるよう、
子育て世代包括支援センター(チャッピーサポートセンター)の3か所目の拠点を開設して
切れ目のない支援を行うとともに、妊婦健康診査の充実や新たな産婦健康診査の実施等により
三田版ネウボラ全体の充実を図ってまいります。「教育の充実」として、児童・生徒1人1台タブレット環境を活用して総合型学習アプリを導入し、個別に最適化された質の高い教育を実現します。 3つ目の重点施策は、「
まちの
再生」であります。 各
地域の特性を踏まえ、賑わいと潤いを取り戻す施策に
取り組みます。 「都市基盤の整備」として、引き続き
三田駅前Cブロック地区、福島地区での事業を推進するほか、相野地区・対中町地区・広野地区における
まちづくり計画等の検討を行います。また、
まち開きから30年以上が経過したフラワータウンのオールド
ニュータウン問題に抜本的に対応するため、調査研究に基づき
再生ビジョンを策定します。 「交通対策」では、
地域特性に応じた持続可能な交通ネットワークを構築するため、
地域外出支援おでかけサポート事業として市町村有償運送事業を導入するほか、MaaSの推進や次世代に向けた自動運転バスの実証実験に対する支援等を行います。 「環境の保全」として、飼い主のいない猫問題への
市民の
取り組みを支援するほか、新ごみ処理施設に向けた基本設計や生活環境影響調査などの
取り組みを進めます。 4つ目の重点施策は、「人と人との共生」であります。 つながりを大切にし、心のバリアのない
地域社会をつくります。 「
地域医療・介護」として、北神・
三田地域における
急性期医療の確保について検討するための委員会を神戸市と共同で設置します。また、増大する介護ニーズに対応して、
事業者の介護人材定着を支援するとともに、認知症の方やその家族が日常生活の不慮の事故等からも安心して暮らせる社会をつくるため、認知症
高齢者等個人賠償責任保険事業を始めます。 「健康福祉の充実」として、特定健診やがん検診等におけるWeb予約システムを導入するほか、健康管理アプリを活用した効果的な健康
づくり事業を実施します。「安全・安心の確保」では、15m級はしご車を更新し、
市民の安全を守る体制を充実させます。 その他、昨年度から重点的に対応しています、次世代につなぐ
まちづくりを引き続き推進するため、学校・園その他公共施設やインフラ施設に係る機能や安全性の維持・確保に対してに多くの
取り組みを行い、将来にわたって持続可能な
まちづくりを進めていくこととしています。 以上、重点施策等の主なものを申し上げましたが、これらの施策を展開する
令和3年度予算の規模は、一般会計が399億9,100万円と前年度比1.7%の増となっております。 また、特別会計では5会計あわせて205億2,300万円と前年度比0.3%の増、企業会計は3会計あわせて214億3,072万円と前年度比3.6%の減となっており、会計ごとの独立採算を基本とした、施策・事業を着実に推進する予算としております。 これら全会計を合わせた
令和3年度当初予算の総額は819億4,472万円、前年度比0.1%の減となっております。 続きまして、
令和2年度
補正予算についてご説明申し上げます。 一般会計
補正予算は、予算の年度内執行見込み等に基づき、増額又は減額するものでありますが、総額で1億8,942万円を減額するものであります。 歳出予算のうち増額補正につきましては、
公共施設マネジメントに係る積立て計画の前倒し分を公共施設等整備基金へ2億円、ふるさと納税を通じ
新型コロナウイルス感染症対策としてお預りしたご寄付を「
コロナに負けるな!さんだ
エール基金」へ4,700万円、それぞれ積み立てるほか、市役所や
市民センター等で
感染症対策を徹底するための飛沫防止パネルの追加整備費として186万円など、18事業で7億9,399万円であります。 一方、減額補正するものは、保育施設整備事業費、小学校施設改修事業費など、43事業で9億8,341万円の減額補正であります。 歳入予算につきましては、地方消費税
交付金の見込み減による1億8,500万円の減額、前年度繰越金の確定による3億7,495万円の増額などの補正であります。 そのほか、
令和2年度中に完了しない事業などを3年度に繰り越して行うための19件の繰越明許費、並びに、清掃施設整備事業費等の変動及び減収補てん債の発行に伴い市債限度額を変更する地方債補正であります。 次に、特別会計でありますが、
三田市国民健康保険事業特別会計では、過年度収入精算返納金の発生等による3,260万円の増額補正、
三田市駐車場事業特別会計では、駐車場使用料の減による一般会計借入金との歳入組み替え補正、
三田市介護保険事業特別会計では、保険者努力支援
交付金の交付による介護給付費準備基金繰入金との歳入組み替え補正、
三田市後期
高齢者医療事業特別会計では、療養給付費負担金の精算による後期
高齢者医療広域連合への納付金330万円の減額補正であります。 次に、条例案件でございますが、
令和3年10月から、上水道使用料の料金体系を見直し、下水道及び生活排水処理施設の使用料を改定するに当たり、関係条例の一部を改正する「
三田市水道事業給水条例の一部を改正する条例」並びに「
三田市下水道条例及び
三田市生活排水処理施設条例の一部を改正する条例」、市内の企業立地促進地区への企業誘致促進を継続するため、当該条例の失効日を延長する「
三田市企業立地促進条例の一部を改正する条例」など計17件であります。 そして、事件決議でありますが、GIGAスクール構想の推進のため、現在未整備の教室に大型モニタ等を整備することに伴う「
三田市立学校普通教室及び特別支援学級用大型モニタ一式の取得について」など計4件であります。 最後に、専決処分事項の報告及びこれの承認を求める件であります。 これは、
新型コロナウイルスワクチン接種体制確保事業及び同接種事業並びに時短営業要請
事業者協力金に係る一般会計
補正予算(第11号)として、総額1億4,124万円を専決したものであります。 なお、今会期中に
予算案件、条例案件、事件決議及び人事案件を追加提案いたしたく考えておりますので、ご了承を賜りたく
お願い申し上げます。 以上をもちまして、提出議案の説明を終わります。
議員の皆様におかれましては、何とぞ慎重にご審議をいただき、適切なるご議決を賜りますよう
お願い申し上げ、提案の説明といたします。ありがとうございました。
○議長(
森本政直) 以上で
市長の説明は終わりました。 これより本案に対する質疑に入ります。 (「発言者なし」)
○議長(
森本政直) ご発言がなければ、質疑を終結いたします。 ただいま議題となっております本案36件につきましては、お手元に配付いたしております議案付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたしますので、ご了承願います。
△
追加日程
○議長(
森本政直) お諮りいたします。 ただいま
市長から提出されました議案第32号について、これを日程に追加し、
追加日程として議題にしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
森本政直) ご異議なしと認めます。 よって、議案第32号を日程に追加し、
追加日程として議題とすることに決定いたしました。 議案第32号「
三田市立学校普通教室及び特別支援学級用大型モニタ一式の取得について」を議題といたします。 この際、議案審査のため委員会を開催いたしますので、暫時休憩いたします。
福祉教育常任委員会を開催いたしますので、委員の皆様は委員会室BCへお集まりください。 午前10時42分 休憩 午前11時15分 再開