情報技術の進展は、
可能性を無限に広げる側面もありますが、
ICTはあくまでもツールとして使うものであって、使われてはならないと申し上げました。ICTありきで考えるのではなくて、「生きる力をどう育むか」という
教育の本質に対して主体性を持って
教育のありようを考えていくべきであると考えております。
予防医療戦略の現状と今後の展開についてでありますが、「
予防医療」は、病気になった人を治す治療とは違い、多様な
生活習慣や多様な意識がある中で、かつ
医療費削減という「経営」の面においても、特定の方にターゲットを絞って取り組むような問題ではないと申し上げました。
最近になってようやく
国家においても「
予防医療」が言われるようになってまいりましたが、まずは「無関心から関心へ」という
意識改革が不可欠であり、あらゆる選択肢を排除することなく、柔軟にじっくりと、かつ着実に、ただ検証はしっかりと行いながら取り組んでまいりたいと考えております。
太陽光発電の在り方についてでありますが、何らかの規制ができないかというご
意見でありましたが、基本的には、
財産権というそういう重要な私権に関わる問題であり、法律や
県条例においても
罰則規定がない中では、市が
対応するには
限界があると申し上げました。
ただ、
当事者の方々にとっては、実は深刻な問題であり、個人の良好な
生活環境を守るためにも、お互いの話合いの中で譲り合える範囲というのがあるはずであるという
折衷点を探る姿勢も必要であると考えております。
この件は、なかなか深刻な問題であります。
国家としてもきちっとしたやっぱり今の
方向性を示しておるということにはなっておりません。これから恐らく、いろんなところで
再生エネルギーをどんどん進めていかなきゃならないと、
地球環境を守っていかなきゃならないというためには、この種の問題に相反する問題というのが必ず出てくるわけですね。そのときに、
当事者同士で問題解決できるものと、そうでないものがあるわけですね。その辺はどの辺までが
行政が関与していくかと。
現時点では、いわゆるファジーな形になっているわけですね。
が故に、法的には、片や土地を持っている
財産権をまず第一に考えるというのは、これ
原理原則になっておりますので、その持っている方がどのような
土地利用をされるかということについては、それはそれを止めることはできなという、そういう
限界があるわけですね。
しかし、その辺のところをあまりご理解できなくて、やはり自分の住んでいるところについて、やはり不利益を被るというのか、
環境に優しくないということであるならば、どうするかでありますけれども、これはどちらもがその権利をやっぱり認めざるを得ないということなんで、いきなりそこへ行って「反対」とこうなりますと、
当事者同士ですぐけんかになってしまうということでありますから、やっぱりそこは、初期の段階の
対応を間違えないようにするということがまず基本だと私は思っております。
残念ながら、具体的な話がその後の話にもありましたけれども、
個別案件という形になっておりますので、
個別案件を基本的には
議会で議論しても、これはどちらかに加担をしたということになりますので、これは
会派等で
質問の段階において、十分お考えいただいたらどうかなとこのように考えております。
安全安心パトロールの取組の拡充についてでありますが、登校時に遅刻する子への
対応や、あるいは
独り暮らし高齢者の
戸別訪問等の役割を増やすべきではないかとのご
意見でありましたが、これも答弁の中で申し上げましたけれども、小手先による
対応や、現実に言いました
下東条でもし遅刻した方がおられて、河合のほうで同時に遅刻する方がおられたら、その情報をどうつかんで、じゃあどこへ
パトロール班が走るかということは、現実問題を客観的に議論すれば、そういうご
質問というのは非常に現実離れをしたことであると。当然会派の中ではこの議論がかなりされているんじゃないかと思うんですけれども、それがそういう形じゃなくてご
質問があったわけでありますけれども、私は、やはり実態というのをもう少しやっぱり認識する必要があるだろうということであります。
地域を守るということではなくて、もっと現場を認識するべきであると。
行政が全てを担う時代ではなくて、いかに自立した
地域、自立した
子どもを育んでいくかと、本質はそこにあると。その風土を醸成していくことが、持続可能な
地域社会をつくっていくことであろうと考えているということであります。
らんらんバスの現状と今後の増車計画についてでありますが、交通政策ではなくて、明快に「福祉政策なんだ」と一貫して運行しており、その理念から、今後超高齢
社会に向けて、免許返納者等が増える中で、
状況を見極めながら、段階的に増車を行う
方向性をお示ししました。
その際には、単に同一車両を増やすだけではなくて、利用者のニーズや目的に応じた運行、あるいは停車する場所、また停車の仕方といったことも含めて、
行政と
地域が一緒になった、これはワーキンググループでの
会議体というのがあるわけですけれども、要するに現場の生の声をしっかり聞きながら、単に増やしていくのではなくて、やっぱりここまで増えてくると、もう少し精査した、もう少し、らんらんバスの在り方というのをやっぱりいろいろ考えていく必要があるんじゃないかなということであります。
いうことで、
小野市独自のオンリーワンの公共交通を目指してまいりたいと考えております。
他市で報道されておりましたけれども、費用対効果から見て
成果が出ていないのでこれはもう止めるとかいうような話がありますけれども、
小野市はそういう方向は示しておりません。明快に、交通政策から福祉政策ということで、福祉政策が故に我々としては、費用対効果云々ということも大事でありますけれども、もっともっとやはり
市民の目線に立って、この超高齢
社会において何が必要なのか、どういう交通体系が必要なのかという下にやっておりますから、少し近隣市で政策として否決というのか、修正否決が出ることが報道されておりましたけれど、若干
小野市のスタンスはやっぱりちょっと違っているということであります。その点は、ご理解を頂けたらなと思うところであります。
小野市内の農地の維持
管理についてでありますが、これは非常にもう全国的にもう誰もがもう本当に課題として取り上げなければならない問題であります。
これまで50年も前から
国家として、また自治体においても農業を守る施策を続けておりますけれども、非常に言い方が私は厳しかったんですけれども、実態というのはあんまり何も変わっておらへんと。実際はいろいろ変わっていますよ。近代的農家であり、あるいは
地域によっては、非常に技術革新もあって、そして非常に広大な戦略でもってやっているというところもどんどん出ていることは事実ですけれども、私が言っているのは、この
地域の農業についてということから考えますと、実態は何も変わっておらず、農業だけで生活ができる
状況にはないということについては、50年前も今も何も変わっていないということに原因があると考えています。それ以前は、違う
社会であったということだけは事実であります。
ご提案があったように、自動草刈り機や農業機械の貸出し、私自身、個人的に考えますと、これはぜひあったらいいなと本当は思っております。
実際やってみて、このような自動草刈り機とか農業機械の貸出しがあって、一部のところは貸出機の機械でやって、一部のところは自分たちの手でやるという、すみ分けをするということであればいいんじゃないかなということは、随分私も考えましたし、そのような答弁をさせていただきたいと思ったわけですけれども、実態形からいろいろ今度調べてみますと、なかなか貸し出した機械が、もう本当に、何ていうんですか、あんまりいい形で返ってこないとか、コストが非常にかかるとか、だからそういうような差別化をちゃんとして、そしてかつ使う場所を変えるとか、そしてまた要するにすみ分けをきちっとしてこの機械化を図るという、その選択肢は私はあると思っておりますので、そこは誤解ないようにひとつお願いします。
そういうことでありますけれども、実際のところは、維持
管理等、費用対効果を見ますと、あまり
成果が出ていないというのは、
成果が出るようなやり方をすれば出るんですけれども、現実はあんまり
成果が出ていないのが現実であります。
基本的には、自分たちの農地は、非常に厳しいようでありますけれども、自分たちで守っていくというほかはありませんけれども、現在のように非農家も含めた
地域で守っていく取組とともに、有効な支援策があるならば、皆様の逆にお知恵を拝借させていただけらと。
つまり、現実に即した、その
地域に即した何か少しでも農家の負担が軽減されるような策があるはずなんですね。そういうことについては、今後も議論を深めてまいりたいとこのように考えております。
新型コロナから
市民を守る施策についてでありますが、
小野市においては、特別定額給付金の迅速な給付をはじめ、おの恋らっきゃらっきゃ券、水道代の1年間の
無料化など、総額73億円もの支援を、
小野市の実力でできる限りのことを迅速かつタイムリーに行ってまいりました。
現在は、
社会福祉協
議会における貸付制度等の申請件数や、あるいは生活保護件数も上昇傾向にはない中で、
現時点では、これまでの政策の効果や効果的な支援策など、全体の最適解を見極めながら、
小野市としてやれることを考えてまいりたいと考えております。
ただ、
状況が変われば、今のことに何も満足しておるわけではありませんので、
状況が変われば、さらに
対応を迅速に
対応する、それが
小野市の姿勢であるということであります。
次の補正も
国家として組まれるというような
状況もありますので、その辺とそれからコロナの今の動向等、あるいは
市民生活の
状況をやはりキャッチを忘れず、
状況をよく把握しながら迅速に
対応するという姿勢であるということも兼ね備えてご
報告させていただきます。
また、
今期定例会においても、
市民の方々から様々なご
意見を頂きました。主なものを少し総括させていただきますと、保険証の切替時期の病院での支払いについてということでありますけれども、保険適用は、個人の判断でできるものではなくて、あくまでルールにはかり業務を行っていることをご理解いただきたいと思っていますという答弁をさせていただきました。
これは、おっしゃることは、「それはよう分かっているけれども、もうちょっと親切に言ってほしいんや」ということだと思いますので、その辺のところは、やはり職員のいわゆる顧客満足度志向の徹底を再度やっぱり認識させる必要があるなとこのように考えております。
小中学校のリモート授業の実施について、これは技術的にはもう可能でありますが、知識だけを求めるのではなくて、“生きる力を育む場”としていかにふさわしい
環境を整えるかという観点から、もう少し見極める必要があると考えております。
もう好むと好まざるにかかわらず、第3波が出て、リモート授業をまた再びということでなっているんですけれども、うまく成功しているところもありますし、やはりその弊害も出ているし、やっぱり対面授業でないと駄目だという
意見もありますし、これから総括が走りながらされていくと思うんですね。そういう中で、改めてこの辺のリモート授業の実施については、やっぱりいろんな知恵が出てくるんじゃないかなと思います。
今やっていることが完璧だとは思っておりませんし、かといって先行してやっているところがすごくやっているなという思いもありません。もう少しやっぱり本質をやっぱり見極めながら考えていく必要があろうと思っております。
道路の停止線の塗り直しについてでありますが、これは、「停止線」は公安
委員会の管轄となって、警察による許可などが必要であるために、市で塗り直すことはできず、いろいろな規制があることをご理解いただきたいと思いますという答弁をさせていただきました。
これは、一般の
市民の方からしますと、これが県道でこれが国道で、そして市道で、どこまでが市の管轄ということはなかなか理解しにくいわけでありますけれども、
小野市でも独自に塗り直すということもできるところはやっていくということを考えておりますけれども、そういう規制があるという事実をご理解いただきたいということで答弁させていただきました。
それから、北播磨総合医療センターの駐車場が広過ぎて分かりにくいについてでありますが、現在1,500台分プラス400台分を拡充しているところであり、ゾーン区分を表記することなど、利用者の視点に立った表示を検討してまいりたいと考えております。
今は、パーキングエリア1から、P1からP8までという具合に分かれているんですよね。ですから自分がP3のところに止めたということが分からないことはないんです。きちっとあるんですね。ただ、この方、おっしゃっているのは、そうじゃなくてもう一歩進んで、例えばラインの中にABCDEFGとか書いてあって、私はその中のFの3列目に止めたということが分かるようにしたらどうかということで、今ちょっと検討をいたします。それは、札を立ててやるのがいいのか、地面にそういうABCDを入れるのがいいのか、そういうことも考えたいと。
ただ、全く表示がないということではないということだけは、皆さんにご理解していただきたい。行かれたら、パーキングエリア1からずっと番号が書いてあるんですけれども、それさえ見ていただければよかったと思うんですけれども、だけどもう一歩進んでという意味合いが先ほどの答弁のとおりということであります。
それから、高山町の横断歩道付近の運転についてでありますが、毎日登下校の見守りをしていただいている方々には本当に頭の下がる思いであります。21年間もボランティアでやられている方がいらっしゃったということでありますから、改めてそういう認識をしたわけです。
同時に、駐在所にも十分
対応していただいておりますけれども、駐在所の方も速やかに動いていらっしゃるんですけれども、ただそれが、実体験からきている貴重な
意見であると私は申し添えて、本署へ伝えさせていただきますという答弁を担当
防災監からお答えしました。
要するに、何でも
意見を、
市長への
手紙等の
意見があるわけでありますので、どんどんそういう
意見を出していただければなという、その仕組みがなかなかご理解いただいてなかったんじゃないかなということと、それからもう一つは、この場でちょっと申し訳ないと思ったのは、私はいわゆるトクセン工業の前のあの大きな道路だと私は認識しておったんですが、そうじゃなくて、どういうんですか、高山町のちょうど北側の大きい道路なんですね。
あそこはご承知のとおり、一旦低くなって道路を造っていたのをそれを埋め立てて平行にしたということは、1つ改善されているんです。それから、就任して間もなくでありましたけれども、大変時間がかかったあれですけれども、歩道を全部つけたんですね。ここも2つ目の大きな改善なんですよ。それから信号がついた。これも大きな改善なんですよね。3つありました。
ただし問題は、子供たちがカーブする見えにくい道路を利用して登校しているという実態、そこにこの今回のご指摘をいただいたということですが、当時想定していた
状況と現状が少し違っておったという感じがします。
ただ、そのとき思ったのがこれは一遍検討させますけども、歩道が新しく県道に出来ているのに、何故あそこを通って学校へ行っているのかということ。通学路は、あの場所を通っていくのが適切なのかどうかということを、ゼロベースで考える必要があるんじゃないかと思います。
教育委員会のほうで、私がそこだろうと思った歩道が全部ついている県道を通学路に指定できないのか。もう一度原点から見直してもろたらどうかなと、そういうようにちょっと考えております。
いろんなそういう
意見を、幸いにして皆さんから様々な
意見をいただきましたが、これらのご
意見等の趣旨を真摯に受け止め、そして先ほど申し上げましたように、すぐにやってすぐ現場を確認して
対応策を考えるというこういう姿勢で行っておりますので、その点はご理解いただきたいと。そういうことで、さらに住みよい
小野市のまちづくりのために生かしてまいる所存であります。
さて、年の瀬も押し迫りまして、今年も残すところ、あと6日となってまいりました。今年1年を振り返りますと、世界各地で都市封鎖であるロックダウンとか、あるいは行動制限が執られ、この日本においてもあの東京オリンピックが延期になり、非常事態宣言が出されるなど、ありとあらゆる面において新型コロナウイルスの感染拡大の影響に左右された1年でありました。
小野市におきましても、新型コロナウイルス感染症拡大への
対応として、まず、品切れ状態が続いたマスクについて、防災備蓄品として市が保有していたマスク20万枚のうち10万枚の無料配布を皮切りに、この無料配布というのは、配布して役に立つということも大事だったんですけれども、本質は何かといったら、無料配布で配布することによってマスクをしなきゃいかんというその意識が芽生えたと、一番最初に。これが大きな
成果なんですね。これ、
小野市は、それが早かったんで、皆さんは「えっ、マスクせないかんのん」というような風土になった。これが本当の価値であって、マスクを10万枚配ったというのは、それはそれなりの
成果があったわけですけれども、むしろそっちだというように私は認識をいたしております。
それから、水道代の1年間
無料化、これもそうであります。何も水道代を安くした1年間ということではなくて、そういう、皆さんがすさんでいる気持ちの中で、
小野市としてできる可能な水道料金を無料にしようというそういう思いというのをしたのがこの政策であって、そして、
小野市独自の循環型商品券である「おの恋らっきゃらっきゃ券」の配布などで、コロナ禍にあっても成り行きではなくて、
行政として、“官”としてできることを確実かつ着実に進めてまいったところであります。
また、
小野市においては、ご承知のとおり、新たなまちづくりの中心である「市役所新庁舎」がオープンしたほか、
小野市初の全天候型400メートルトラックを有する「
小野希望の丘陸上競技場アレオ」がオープンして、僅か半年間で約8,100人以上もの方々に既にご利用いただいております。
さらに、兵庫県と
小野市が共同で
事業を実施しております「ひょうご
小野産業団地」についても、全体の8区画(約24.7ヘクタール)のうちの3区画(約8.5ヘクタール)の分譲が決定して、残りの区画についても、来年春の分譲を予定しているところであります。
具体的に3社入って、4社目についても今、進めているところでありますが、
現時点では明らかにできませんが、
小野市としては順調に進んでいるという認識であります。
最終的には新たに1,000人もの雇用を生み出すことになり、北播磨総合医療センターから
小野工業団地、それから
小野流通等業務団地に至る一帯は、1万人以上もの方が働く一大拠点となる予定であります。
やはり、道路網の
整備等、あるいは働く場所ができるというようなことが、結果として、やはり、人口増
対策、あるいは住みよいまち、あるいはそこに住宅地を求めようというような動きになってくるであろうということで、したがって、次の政策の一手は、この庁舎を中心としたところも含めて、どうやってこの魅力ある、ポテンシャル、潜在能力のある
小野市に対して、住む場所を
小野市に求めるかということのための、やはり政策ということが今後の大きな課題であり、チャレンジする目標であるとこのように私は認識をいたしておるところであります。
このほかにも、グラウンドゴルフやウオーキングなどで楽しんでいただける歴史的遺産を活用した「堀井城跡ふれあい公園」のオープンとか、ふれあい公園でありますけれども、もう
小野市以外の加西市からも加東市からも大勢の方が利用されて、どうも
市民の方が利用できひんというような、そういうような、苦情というのか、希望も出ておりますので、いずれその辺のところも
整備していかなきゃならないと思っておりますけれども、そういうオープンとかあります。
それから、全国初となるリアルタイム映像による119番通報である「LIVE119」の運用も開始をいたしました。
そして何よりも、全国的に暗いニュースが続く中で、この後、
小野市のスポーツ特別栄誉賞、
小野市スポーツ特別栄誉賞というのを創設したわけでありますけれども、表彰式も予定しておりますけれども、
小野市出身の田中希実さんが7月には女子3,000メートルで、そして8月には女子1,500メートルで日本記録を立て続けに樹立されたのに続き、先日、大阪で行われました日本陸上競技選手権大会の女子5,000メートルにおいて、見事優勝されまして、来年の東京オリンピックの日本代表に内定するという、
小野市にとって明るいニュースも続いたところであります。
余談になりますけれど、
小野市出身の田中希実さん、1999年9月4日の生まれなんですね。私が就任いたしましたのが、1999年2月でありますので、同じ年に、就任したときに彼女がお母さんの腹の中におったと、おなかの中におったということで、そんな思いもあります。
それと、女子3,000メートルでこれ18年ぶりに福士加代子さんの記録を破ったんですね。それから遅れて、1,500メートルでは、
小林祐梨子さんの記録を14年ぶりに破ったと。いずれも18年ぶりとか、14年ぶりとかいうことで、日本新記録を出されたということでありますし、本当に彼女の走りというのは、一言で何が違うかといったら、私はこれは勝てるなと思ったんですね。広中さんと違うのは、明らかに上下動が非常に少ない、腕が真っすぐこう振られて、短距離の選手なんですね。こういう形なんで、ほかの人はみんなこうなんです。あれでもう、ぱっと見たとき、これはもう全然違う。つまり、中長距離の選手でありながら、実は短距離の走法なんですね。腕の振りはイコール足の上げになるんですよ。ちょっと知ったかぶりで言っていますけれども、本当にあれが大きなやっぱり要素やったと思いますね。
余談になりましたけれど、思わず何も関係ないんですけれども、ちょっと陸上競技やった人だったら、走っとる足を見るんでなくて、腕の振りを見るという、今後またそういう中継があれば、腕の振りをよく見ていただければ、また違った角度で陸上競技を楽しめるんじゃないかと思います。
そういうことで、女子1,500メートル、3,000メートル、そしてオリンピックに出場する5,000メートルと幅広い種目に
対応する「変化」に
対応する力こそが、田中希実選手の最大の強みであると。ただし、5,000メートルで出るとしても、ひょっとしたらほかの種目で出られるかもしれませんね。
5,000メートルもドーハでは、あの記録でもって日本歴代、予選では3位で、歴代2位が決勝でしたんですけれども、でも14位だったんですね。いかに5,000メートルというのは、日本の中では、短距離とかあるいはマラソンは注目を浴びるんですけれども、いわゆる中長距離の選手というのは、日本には本当にいないんですよね。
小林祐梨子さんも、私、北京オリンピックへ行ったんですけれども、5,000メートルへ出たんですけれども、やはり予選を通らなかったんですね、あと一人で。あれだけのやっぱりスピード感をもっても、やっぱり世界のこの中長距離の領域というのは非常に厳しい競争の中にあると。
が故に日本人として初めてその分野に
小野市出身の2人のオリンピック選手が、実は日本の中ではメジャーでないそこへチャレンジしているという、この価値をもっとPRをぜひしてほしいなと思うんですね。マラソンは皆さん何でもやりゃいいなんですけれども、そうじゃないんだということですね。
そういうことで、いよいよ来年は東京オリンピックの年であり、田中希実選手のこれまでのたゆまぬ努力が実を結んできたように、
小野市においても新庁舎をはじめ、陸上競技場アレオの
整備や、あるいはこれまでの警察署、そしてホテルの誘致など基本的な都市機能の
整備に加えて、公設コンビニの設置とか、あるいは
ICT教育の
推進、それから垂井南土地区画整理
事業や、あるいは新たな市街地開発、先ほど申し上げましたけれども、これがこれからの大きな課題になりますけど、新たな市街地開発に向けた検討、あるいはひょうご
小野新産業団地の
整備、あるいはそのひょうご
小野産業団地の
整備に伴うその周辺の新たな開発計画というふうなことも含めて、さらに付加価値をつける、つまりポテンシャルをどう生かすかという、この国道175号を基軸にして南北道路がついて、そして温暖豊かでかつ
災害が少ないこの拠点をどう生かすかと、どう住みよいまちとして生かしていくかというところが非常に大事であろうということであります。「持続可能な成長」への転換を図っていくことが求められています。
そのような中で、この不安定な「時代の転換期」にあって、これからの時代に求められるのは、次の3つの強さであろうと考えております。
1つには、やはり「変化に適応できる強さ」であります。
かの坂本龍馬は、時世に応じて自分を変革しろとの言葉を残しておりますけれども、厳しい
環境の変化の中で生き残っていくのは、強い者でもなく、賢い者でもなく、いかに
環境の「変化」に柔軟に
対応し、「自ら変化」していくことができるものだけが勝ち残っていくということであろうと考えております。
つまり、コロナ禍において一番これを我々は留意しなきゃならないということであります。
常々、「まさに今まではこうであったという前例を踏襲することなかれ、かくあらねばならんという固定観念に捕らわれることなかれ」と言ってまいりました。決して現状に満足することなく、絶えず先を見据える姿勢が不可欠であります。
2つには、「決断をして、そして、やり遂げる強さ」であります。
非常時において、求められるのは、強いリーダーシップでありますが、今年突如として出てきた9月入学の問題とか、あるいは全国一斉休校の方針が打ち出されましたけれども、現場の実態を知らない無責任な評論家的リーダーシップや、国が言うからやるというのではなくて、
小野市においては、共働き世帯や独り親世帯など、
社会への影響などを考え「通常どおり開校」する措置を執ってまいりました。大変な非難もありましたけれども、しかし今となっては、その決断は間違ってはなかったとこう思っております。
また、緊急事態宣言に伴う休校措置に対しては、授業日数不足や各ご家庭での予定などを考慮して、いち早く「夏休みゼロ宣言」を出して
対応したことは、ご承知のとおりであります。
何も、夏休みゼロを宣言したということがよかったということではなくて、やっぱりいろんな共働きや独り親の人たちが、働いている現状というのは、学校で
子どもたちを受け入れることがどれだけ大事であるかと、その認識があるかないかということであって、
教育のことになれば
教育のことだけを考えるんじゃなくて、それに伴う働いている人たち、
社会の人たち、多くのそういう困っている人たちの総合的に判断するということが不可欠だということであります。
そういうことで、要は成り行き
管理ではなくて、いかにリーダーがリーダーシップを発揮して、貪欲に現状分析と実態把握を行い、ターゲティングワークとしてやり遂げるかであり、
小野市においては、プラン・ドゥ・チェック・アクションのPDCAのマネジメントサイクルがきちんと機能した
行政システムを中心として、それが確立されているということであります。
そして、3つ目は、「
小野市(
地域)への愛着の強さ」であります。
常日頃から「
行政が全て面倒を見る時代は終わった」と申し上げておりますとおり、新しい時代に向かって、
行政ばかりに頼るのではなくて、
市民の方もまた
意識改革を行っていただき、
地域の特色を生かした
社会をどう構築するのかを問う戦略が、より重要になってくると考えております。
この件については、先般のいわゆる観光大使、お二人の方々がまさにいみじくも言われましたけれども、「
小野市に愛着を持って、
小野市の温かさを発信していきたい」と。「そこで育まれて私たちがここにいる」と。大変うれしい言葉を頂きました。まさにそういう人たちが
小野市で育ってきたということが、一番のやっぱり大事なことであろうとこのように思うところであります。
このたびの公設コンビニの設置とか、おの恋らっきゃらっきゃ券の配布に当たっては、各自治会の協力など、まさに
市民の方々の
地域への“愛着”がその原動力となっていることは、言うまでもありません。
これまで16年間にわたる
地域づくり協
議会を中心とした活動しかり、
小野まつりしかり、
行政は、まずその“場”を整えてまいりました。単なる「にぎわいづくり」で終わるのではなくて、「にぎわいづくり」が「誇りづくり」となり、その「誇りづくり」が郷土を愛する「愛着づくり」となっており、これこそが、縮小するこれからの時代を生き残っていく術であると考えております。
先の見えない不安定な時代の転換期において、この3つの強さを持ちながら、フレキシブルに、かつスピーディーに、そして前向きにポジティブシンキングで
対応してまいりたいと考えております。
さて、今年は、
市民の皆様が楽しみにしておられた
小野まつりが中止となりました。また、冬のおの恋ハーフマラソンが中止となり、その他、
地域のイベントも含め様々な行事が中止となりました。
せめて年末は、僅かではありますが、全
市民に還元させていただきました1人1万円のおの恋らっきゃらっきゃ券を、ご家族で、またご友人で、また自分へのご褒美として使っていただき、来年こそは、「らっきゃらっきゃ」と言えるような、元気な
小野市が戻るように
地域経済を盛り上げていただきたいと思います。
最後になりましたけれども、
議員各位におかれましては、
今期定例会に賜りましたご精励に感謝を申し上げますとともに、寒さが厳しい中、特に健康には十分ご留意をされまして、輝かしい新年をお迎えいただきますことを祈念いたしまして、
閉会の
挨拶とさせていただきます。
ありがとうございました。
閉会 午後 2時22分...