宝塚市議会 2017-12-20
平成29年第 4回定例会−12月20日-06号
平成29年第 4回定例会−12月20日-06
号平成29年第 4回定例会
平成29年第4回
宝塚市議会(定例会)会議録(第6日)
1.開 議 平成29年12月20日(水) 午前 9時30分
閉 会 同 日 午前10時52分
2.
出席議員(24名)
1番 たけした 正彦 15番 寺 本 早 苗
2番 岩 佐 まさし 16番 細 川 知 子
3番 大河内 茂 太 17番 みとみ 稔 之
6番 若 江 まさし 18番 田 中 こ う
7番 北 野 聡 子 19番 井 上 聖
8番 となき 正 勝 20番 三 宅 浩 二
9番 梶 川 みさお 21番 中 野 正
10番 大 島 淡紅子 22番 藤 岡 和 枝
11番 伊 福 義 治 23番 江 原 和 明
12番 冨 川 晃太郎 24番 石 倉 加代子
13番 浅 谷 亜 紀 25番 北 山 照 昭
14番 大 川 裕 之 26番 たぶち 静 子
次に、議案第121
号平成29年度宝塚市
特別会計農業共済事業費補正予算第1号についてです。
議案の概要は、
歳入歳出予算から402万5千円を減額する
補正予算です。本議案については説明を聞き、質疑はなく、
全員一致で可決をいたしました。
次に、議案第122
号平成29年度宝塚市
特別会計介護保険事業費補正予算第2号についてです。
議案の概要は、
歳入歳出予算に4億1,756万6千円増額する
補正予算です。
論点は設定せず、
介護保険システム改修業務委託料についての質疑があり、理解をして、
全員一致で可決をいたしました。
次に、議案第124
号平成29年度宝塚市
特別会計宝塚すみれ墓苑事業費補正予算第2号です。
人件費及び予備費の増減はあるものの、総額は変わりません。説明において理解をして、
全員一致で可決をいたしました。
次に、議案第125
号宝塚市
特別会計条例の一部を改正する条例の制定についてです。
議案の概要は、
市営霊園事業の円滑な運営と経理の適正を図るため、
宝塚すみれ墓苑事業費特別会計を廃止し、
長尾山霊園、
西山霊園及び
宝塚すみれ墓苑を一体的に管理する
宝塚市営霊園事業費特別会計を新たに設置するため条例の一部を改正しようとするものです。
論点は、
長尾山霊園、
西山霊園、
宝塚すみれ墓苑の
一体管理における効果とリスクです。
2霊園1墓苑の各
資金計画と一体化したときの
資金計画の比較、
宝塚すみれ墓苑事業の過去の経過、第2期、第3期の
造成工事の件、
西山霊園の
維持管理、2霊園1墓苑を一括する
指定管理者制度の
調査研究などについて質疑があり、
自由討議において
附帯決議の提案がありました。
審査の結果、
全員一致で可決をし、可決後、
委員会として以下の
附帯決議を付しました。
墓地需要の変化等により、
市営霊園に係る
特別会計に平成36年度以降
一般会計から、より多くの
繰り入れが想定されている。この
特別会計運営に当たっては、できる限り
一般会計の負担が少なくなるよう、十分な努力を求める。以上決議する。
次に、議案第126
号執行機関の
附属機関設置に関する条例の一部を改正する条例の制定についてです。
議案の概要は、公契約に関する条例についての調査及び審議を行う
附属機関として、新たに宝塚市
公契約条例検討委員会を設置するため、条例の一部を改正しようとするものです。
論点は、設置される
検討委員会の構成についてです。
主な質疑は、
パブリックコメントを実施した後の条例案の再検討について、
意見交換を行っている団体について、
委員構成における
知識経験者の人数について、
公募市民委員の人数について、委員全体の人数についてです。
質疑において理解をし、
全員一致で可決をいたしました。
次に、議案第127
号宝塚市
行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく
個人番号の利用に関する条例の一部を改正する条例の制定についてです。
議案の概要は、
行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく
情報連携が始まっている中、今後も継続して市民の利便性の向上に努め、効率的な
事務処理を行うため、条例の見直しを行い、番号法第9条第2項に基づき、条例に定めて行う事務及び
特定個人情報を追加するとともに、市の
執行機関の間で事務を処理するために必要な限度で
特定個人情報を提供することができるよう条例の一部を改正しようとするものです。
論点は、
条例制定の効果とリスクです。
主な質疑は、
情報漏えいのリスクなどについてです。
討論では、
マイナンバー制度の
情報漏えいリスクが払拭できず、市独自で
情報連携を広げるべきではないとの
反対討論がありました。
本議案については、賛成多数で可決いたしました。
次に、議案第139
号平成29年度宝塚市
一般会計補正予算第5号、議案第140
号平成29年度宝塚市
特別会計国民健康保険事業費補正予算第4号、議案第141
号平成29年度宝塚市
特別会計国民健康保険診療施設費補正予算第2号、議案第142
号平成29年度宝塚市
特別会計農業共済事業費補正予算第2号、議案第143
号平成29年度宝塚市
特別会計介護保険事業費補正予算第3号、議案第144
号平成29年度宝塚市
特別会計後期高齢者医療事業費補正予算第2号、議案第145
号平成29年度宝塚市
特別会計宝塚すみれ墓苑事業費補正予算第3号、議案第147
号宝塚市議会議員の
議員報酬及び
費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例の制定について、議案第148
号宝塚市
特別職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定について、議案第149
号宝塚市一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定についての10件については、それぞれ関連があるため、一括して審査をいたしました。
議案の概要は、
人事院勧告に基づく
国家公務員の
給与改正に準じて、一般職の給料表、
勤勉手当の改正。
特別職、
市議会議員の
期末手当の改正を行うとともに、それに伴う
補正予算です。
論点は設定せず、過去からの
給与カットの状況、
市議会議員の報酬を審議する
特別職報酬等審議会から12月22日に出される予定の答申の内容、
人事院勧告と
行財政改革の関係などの質疑がありました。
討論では、
市議会議員の0.05ヶ月分とわずかではあるが、
期末手当のアップは
市民感情からするとどうなのかとの
反対討論と、
人事院勧告については、
団体交渉権のない公務員の適正な給与を確保するための制度なので、趣旨を尊重すべき、昨年の議論の中で、
人事院勧告と
行財政改革の関係が整理されたものと考えているとの
賛成討論と、行革で
給与カットをお願いするとき、
人事院勧告は別との労使間での約束は大事であるが、市民との約束である3年間の行革をやり切り、目標を達成した後に上げることもできるのであるから、現状で9千万円の支出を認めるわけにはいかないとの
反対討論がありました。
審査の結果、議案第139号から議案第145号まで、議案第147号から議案第149号までの10件全て賛成多数で可決いたしました。
以上で、
総務常任委員会委員長報告を終わります。
○
北野聡子 議長 委員長の報告は終わりました。
ただいまから質疑に入ります。
質疑はありませんか。
(「ありません」と呼ぶ者あり)
○
北野聡子 議長 以上で質疑を終結します。
ただいまから討論に入ります。
討論はありませんか。
14番
大川議員。
◆14番(
大川裕之議員) 議案第139号から第145号まで、議案第147号から第149号までの
人事院勧告に基づく
給与アップ関連の10議案に対し、一括して反対の立場で討論します。
これらの議案は、
人事院勧告に基づき一般職及び
特別職などの給与等を引き上げるもので、これにより人件費が約9千万円増となります。今議会でも多くの議員から指摘があったように、今後5年間で53.5億円の財源が不足するとみずから見通している中で、新庁舎・
ひろば整備事業や、
文化芸術施設・
庭園整備事業などの
大型事業を並行して進めているだけでなく、
ごみ焼却炉の建てかえや
霊園事業への
一般会計繰り入れなどが控えており、非常に厳しい
財政運営を強いられることは言うまでもありません。
人事院勧告は勧告ですから、
法的拘束力があるわけではありません。実際、平成7年度には、震災等の理由から実施を1年見送りましたし、今回の
財源不足に伴う
アクションプランでは、
人事院勧告に従って条例上
地域手当を15%としましたが、一方、附則で14%とするなど、
財政状況を勘案しながら柔軟に対応してきております。
我が市の
財政状況やこれまでの対応を勘案すれば、検討や対策なしに簡単に人件費の9千万円増を容認することはできないはずです。
当局は、
人事院勧告どおりに
給与アップを行う理由として、見送った場合の職員の
モチベーションの低下と今回の
財源不足に伴う
給与削減に協力してもらう際に、
人事院勧告に基づく
給与アップは対象としないこととする約束を
職員労働組合と交わしていることを挙げました。
職員1人
当たり年間4万7千円程度の
給与アップを一旦見送ったからといって、それが直接的な原因で
モチベーションを低下させる職員はほとんどいないはずです。
給与削減を含めた
行財政改革の期間を3年と区切っているわけですから、たとえ今回の
給与アップを一旦見送ったとしても、その期間にできるだけのことをして
財源不足を解消し、市の財政を立て直せるという希望を見せることができれば、職員は理解してくれるでしょうし、
モチベーションの低下を招くこともないはずです。
むしろ、出口が見えない真っ暗なトンネルを進むがごとく
財源不足が続き、一時的だった
給与削減が回復する見通しもない、そして、その原因が
自分たちの怠慢ではなく、
大型事業を連発するからだとか、今の
財源不足を解消する能力がないといった市長を初めとする経営陣への不信感があるからこそ、
モチベーションの低下を招くのではないのでしょうか。
また、
職員労働組合との約束についてですが、
信頼関係に基づく
職員給与削減の合意とともに交わされた約束ですから、原則守るべきだとは思います。しかし、我々が真に責任を背負い、約束している相手は市民であって、それは市の執行部も
職員労働組合も議会も同じはずです。
新庁舎・
ひろば整備事業や
文化芸術施設・
庭園整備事業などの
大型事業が将来にも誇れる施設となり、3年間で基金に頼る
財政体質や旧来の
公務員的発想で行われる仕事のやり方を変えることができれば、それは市民にとっての利益へとつながるはずです。
市長や
職員労働組合、議会を含めた私たちが持っている権限は、市民にとっての利益や幸せへとつながる仕事をしていくこと、成果を上げていくことのために付与されたものであり、市民のために仕事をするという約束が根底にあるはずです。
誤解を恐れず言うのであれば、法律や条例もそのために存在するのであって、決してできないことの言いわけややらないことの理由にするものではないはずです。そう考えれば、市民との約束というより大きな約束を果たすために
職員労働組合との交渉に臨み、9千万円増となる
給与改定を一旦見送る判断はあってしかるべきだと思います。
市長は、財政難の中でも
大型事業が未来への投資として必要と訴え、両立させていくことを市民に約束したわけですから、それを達成すべき責務があります。そして、私
たち議会には、それを達成させるべく監視をする責務があります。もし仮に、市長は3年という期間で
行財政改革をなし遂げること、
財源不足を解消することができなければ、議会としては
不信任決議を出し、その責任を問う必要があります。
それだけの約束を市民としているのだということ、それぐらいの覚悟をもって取り組むべきであるということを指摘して、討論を終わります。
○
北野聡子 議長 ほかに討論はありませんか。
9番
梶川議員。
◆9番(
梶川みさお議員) ともに生きる市民の会の
梶川みさおです。
議案第127
号宝塚市
行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく
個人番号の利用に関する条例の一部を改正する条例の制定については反対、議案第139号から145号及び議案第147号から149号の
人事院勧告に伴う一般職及び
特別職の職員の給与及び
市議会議員の報酬等に関する条例の一部を改正する条例の制定と、それに伴う
一般会計及び
特別会計の
補正予算に関する議案について賛成の討論を行います。
まず、議案第127号についてでありますが、
委員会での説明では、この議案が可決されれば、例えば
福祉医療費等の助成金などの申請時に添付する書類が不要になるなど、
行政手続が簡素化され、市民の負担も軽減されるということと、他の自治体とのさまざまな情報の照合、転記、入力などに要していた時間や労力が大幅に削減されるなど、市民の利便性の向上と
行政事務の効率化が図れるなどのメリットが強調されました。
一方で、これまでは法律の範囲内の
個人情報にとどまっていましたが、今回から市が独自に
情報連携を進めていくため、新たな
個人情報を取り扱うことになります。
これは、私が当初から危惧していた今後100もの
行政事務に及ぶ情報が集積され、それ以外にも預貯金、特定健診のデータを初め、今後は戸籍、旅券、
自動車登録、
診療情報、
図書館利用状況など、ひもづけされる
個人情報はどんどんふえていくと考えられます。
その結果、原則としては、生涯変わらない一つの番号にたくさんの
個人情報がぶら下がることになります。それゆえ、伴うリスクが増大されることは間違いありません。
リスクの中でも最も問題なのが
情報漏えいです。今後は、広く民間での利用も計画されているので、責任の所在も曖昧です。そのリスクを軽減するために、市はみずから
利用拡大をしてはならないのです。
また財政面でも、当初、この
マイナンバー制度が導入されるとき、当局はこの事業に要する費用は、基本的に全て補助金で賄い、市の
持ち出しはありませんと説明されましたが、今回の説明では、
総務省分の補助金は10分の10だが、
厚生労働省分は3分の2です。また、事業費の基準額は実価格より少ないので、10分の10であっても市の負担が生じると、市の
持ち出しはやむを得ないとの説明がありました。
また、コンビニエンスストアでのマイナンバーカードによる
住民票等の
申請差損と
手数料発生は延々と続きます。
私は、
委員会の採決では、市民の利便性の向上と行政の効率化が図れることを評価して賛成しましたが、
個人情報の漏えいの危険性や多額の
公費支出が今後続くことはやはり看過できないと考え、この議案に反対いたします。
次に、議案第139号から145号及び議案第147号から149号についてでありますが、まず、
人事院勧告制度についてでありますが、憲法第28条で労働基本権、団結権、
団体交渉権、団体行動権、スト権と言いますが、労働者にひとしく保障されているのですが、公務員だけが公務員法によってスト権が禁止されています。そして、その代償措置としての
人事院勧告制度は、
国家公務員に対して適正な給与を確保する機能を有するものであり、能率的な行政運営を維持する上での基盤となっています。
具体的には、ことしは50人以上の約1万2,400事業所の約53万人を調査して、官民の賃金等を比較した結果、プラス改定となりました。そして、これを参考にして行われた労使協議、団体交渉での妥結結果を議案として提案されたものです。
一方で、
行財政改革の推進に対しては、全ての職員が平成28年4月から平成31年3月末までの3年間、自主カット、職員が1.2%から市長の10%までを実施中でありますし、これまでも定期昇給の12カ月延伸、各種手当の削減、東日本大震災時の交付税カットに伴う1年間の
給与削減など、数回にわたり自主カットを行ってきています。
このように、行革を目的として、職員は給与の自主カットを実施しています。そして、全ての職員は、人勧による改善を大いに期待しています。もし、この議案が否決されたら、職員の
モチベーションは間違いなく下がり、今後の
行財政改革の実現にも支障を来すものと考えます。
よって、人勧による
給与改定は、その趣旨を尊重して実施すべきと考えます。
次に、議案第147号
市議会議員の
期末手当の改正等につきましては、
国家公務員の
特別職の
期末手当が0.05カ月人勧に基づいて改善されたものに準じたものです。
昨年末に、議員の報酬3%カットが会派代表者会で決定し、平成29年1月から31年3月末までの27カ月実施することになりました。同時に、それまで凍結されていた数年間の人勧に基づく
期末手当の改善分0.3カ月を復元させることについても、会派代表者会において全会一致で決定されました。これは、行革に対応するのは基本報酬の自主カットとし、人勧に基づく
期末手当は尊重しようという考えに整理されたものと考えています。そのため、さらなる行革への対応については、今後、基本報酬の自主カットの率を上げることや、期間を延長することなどを検討すべきであると考えます。
よって、今回は人勧に基づく議案であるため、その趣旨を尊重して
給与改定等一時金の改善に伴う全ての議案に賛成の討論といたします。
○
北野聡子 議長 ほかに討論はありませんか。
8番となき議員。
◆8番(となき正勝議員) 議案第127
号宝塚市
行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく
個人番号の利用に関する条例の一部を改正する条例の制定について、議案第147
号宝塚市議会議員の
議員報酬及び
費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例の制定について、日本共産党宝塚市会議員団を代表して
反対討論を行います。
まず、議案第127号について。2015年10月に付番が行われ、通知カードが全国民に送付されました。2016年1月からは、希望者に対し
個人番号カードの交付が始まりました。しかし、従業員から集めたマイナンバーが盗難に遭い流出したなどのトラブルや、マイナンバーを口実にした詐欺などが頻発しています。確定申告や年金の扶養親族等申告書などにマイナンバーの記載欄ができたことで手続が煩雑化し、国民は無用な混乱を押しつけられています。
プライバシーを守る権利は憲法によって保障された人権の一つです。特に、現代の高度に発達した情報化社会では、本人の知らないところでやりとりされた
個人情報が本人に不利益な使い方をされるおそれがあります。そのため、どんな自己情報が集められているかを知り、不当に使われないよう関与する権利、自己情報コントロール権、情報の自己決定権もプライバシー権として認められるべきだと考えられるようになっています。
政府は、マイナンバー情報は一元管理されるのではなく、分散管理のままだから、どこから漏れても芋づる式に他機関の
個人情報が漏れることはないと説明しています。しかし、生涯同じ番号を使う限り、漏れた情報が蓄積されていけば、膨大なデータベースがつくられる可能性が常にあります。1つの番号で入手できる情報が多いほど、詐欺や成り済ましなどの犯罪に利用されるおそれも高まります。
アメリカでは、社会保障番号の流出、不正使用による被害が全米で年間20万件を超えると報告されています。同様の制度がある韓国でも、2006年700万人の番号が流出して情報が売買され、大問題となりました。イギリスでは、労働党政権下の2006年に導入を決めた国民IDカード法が人権侵害や膨大な費用の浪費のおそれがあるとして、政権交代後の11年に廃止されました。
マイナンバー制度には、巨大なIT箱物利権という側面もあります。制度の導入のために、国の予算として3,400億円以上の税金が投入されています。制度スタート後も、制度の維持費として毎年数百億円がかかっていくことが見込まれています。さらに、自治体にとってもシステムの改修を初め、さまざまな業務の増大がありますが、それらの費用への国の補助は一部となっています。自治体等の費用負担も相当の額に上ることが予想されます。
マイナンバーをめぐって動くお金は巨額です。その市場は1兆円とも3兆円とも言われています。ここにIT企業やコンサルタント会社が群がり、利益をむさぼっている構図があります。
このように、
マイナンバー制度には重大問題が多くあり、廃止すべき制度であると考えます。自治体としては、住民の情報を危険にさらす可能性を少しでも低くするために、義務づけられていない
利用拡大はやめるべきです。よって、本議案に反対します。
次に、議案第147号について。今、
特別職報酬等審議会が開かれており、今月の22日、あさってには答申が出される予定となっています。審議会での議論の内容を確認したところ、
議員報酬については現行どおり据え置く方向であるとの説明がありました。
報酬審では、報酬月額を決めるに当たって、
期末手当を含む年収を他都市と比較するなどして、妥当な額を決定しています。つまり、
期末手当についても現行どおりが妥当であるということになります。そして、今、市は
行財政改革によって市民の暮らしに大きな打撃となる市民福祉金の廃止や子どもたちの保育の質を落とすことにつながる私立保育所助成金の廃止などを進めようとしています。
私たち日本共産党宝塚市会議員団は、市民の福祉を削ることには強く反対していますが、このような状況の中で、
議員報酬を増額することは、報酬審の中でも意見があったように、
市民感情からして理解を得られないものと考えます。よって、本議案に反対をいたします。
以上です。
○
北野聡子 議長 ほかに討論はありませんか。
19番井上議員。
◆19番(井上聖議員) 議案第147
号宝塚市議会議員の
議員報酬及び
費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例の制定について、反対の立場で討論いたします。
先ほど、
梶川議員が
賛成討論をいたしました。本来ならば、私も賛成すべきところです。しかし、9月議会において市民福祉金条例を廃止し、障害福祉基金条例等を制定いたしましたが、市民福祉金廃止条例では、市民福祉金廃止に当たっては影響を受ける対象者の生活及び所得についての実態調査をするとともに、特に低所得者に対しては、継続して対策を講じること、また、市は本
委員会での議論を尊重し、自立支援協議会等において協議を行うとともに対策を講じることという
附帯決議がなされました。
しかし、いまだに対策が明確化されておりません。市政において、市民に大きな負担をかけており、また、生活に困窮している障がい者もどれぐらいいるかわからない状況で、
議員報酬増は市民に理解を得られるとは思いません。よって、当議案に反対いたします。
○
北野聡子 議長 ほかに討論はありませんか。
(「ありません」と呼ぶ者あり)
○
北野聡子 議長 以上で討論を終結します。
ただいまから議案第127
号宝塚市
行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく
個人番号の利用に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを採決します。
本件に対する委員長の報告は可決することが適当とするものです。
現在の
出席議員は23名です。
本件は、委員長の報告のとおり可決することに賛成する議員の起立を求めます。
(賛成者起立)
○
北野聡子 議長 起立している議員の議席番号を点呼します。
1番、2番、3番、6番、11番、12番、13番、14番、15番、16番、20番、21番、22番、23番、24番、25番。
起立多数です。したがって、本件は可決することに決定しました。
次に、議案第147
号宝塚市議会議員の
議員報酬及び
費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを採決します。
本件に対する委員長の報告は可決することが適当とするものです。
現在の
出席議員は23名です。
本件は、委員長の報告のとおり可決することに賛成する議員の起立を求めます。
(賛成者起立)
○
北野聡子 議長 起立している議員の議席番号を点呼します。
3番、6番、9番、10番、11番、12番、15番、16番、20番、21番、22番、23番、24番、25番。
起立多数です。したがって、本件は可決することに決定しました。
次に、議案第139号から議案第145号まで、議案第148号及び議案第149号の以上9件を一括して採決します。
本件に対する委員長の報告は可決することが適当とするものです。
現在の
出席議員は23名です。
本件は、委員長の報告のとおり可決することに賛成する議員の起立を求めます。
(賛成者起立)
○
北野聡子 議長 起立している議員の議席番号を点呼します。
3番、6番、8番、9番、10番、11番、12番、15番、16番、17番、18番、19番、20番、21番、22番、23番、24番、25番、26番。
起立多数です。したがって、本件は可決することに決定しました。
次に、議案第118号から議案第126号までの以上9件を一括して採決します。
本件に対する委員長の報告は可決することが適当とするものです。
本件は、委員長の報告のとおり可決することに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
北野聡子 議長 異議なしと認めます。したがって、本件は委員長の報告のとおり可決することに決定しました。
日程第2、議案第128号、議案第129号、議案第134号及び請願第18号の以上4件を一括して議題とします。
△───── 日程第2 ─────
……………………………………………
議案第128号 宝塚市一般事務手数料条例の一部を改正する条例の制定について
議案第129号 宝塚市奨学基金条例の一部を改正する条例の制定について
議案第134号 工事請負契約(市立長尾中学校屋内運動場外新築等(建築)工事)の締結について
請願第 18 号 障害者の生活実態調査のすみやかな実施および公聴会実施についての請願
(文教生活常任
委員会付託)
……………………………………………
○
北野聡子 議長 本件については、さきに文教生活常任
委員会に付託をして審査が終わっていますので、委員長の報告を求めます。
13番浅谷文教生活常任
委員会委員長。
◎13番(浅谷亜紀議員) 文教生活常任
委員会の報告を行います。
本
委員会は、11月21日及び27日に
委員会を開催し、付託を受けた議案3件と継続審査となっていた請願1件について審査を行いました。
詳しくは、お手元の
委員会報告書に記載しておりますとおりですので、御確認ください。
ここでは概要のみを報告させていただきます。
まず、議案第128
号宝塚市一般事務手数料条例の一部を改正する条例の制定についてです。
議案の概要は、介護保険法の改正により、指定事業者の指定に関する権限の一部が都道府県から市町村に移譲されたことに伴い、地域密着型サービス等に係る指定申請及び更新申請において審査事務手数料を徴収するため、条例の一部を改正しようとするものです。
本議案については、県から権限が市に移譲されてから無料としていたものを、今回有料化するという認識ならば、なぜ県から権限が移譲された段階で有料化しなかったのかについて、法的には無料で指定を行うことは可能かについてなどの質疑が行われ、介護予防・日常生活支援総合事業においては、みなし指定事業所とみなし指定でない事業所に分かれており、そのうちみなし指定でない事業所の指定を本年4月から無料で行っており、みなし指定事業所の指定を本年度末までに行わなければならない。みなし指定事業所もみなし指定でない事業所も、本年度末をもって制度改正に伴う指定が終わり、平成30年4月が全ての事業者にとって同じスタートラインになるので、その時点で有料化したい。
有料とするか、無料とするかは市の判断だが、県内のかなりの自治体が有料化に向かっている。審査手続にかなりの時間がかかるため、受益者負担の考え方から有料としたいなどの答弁がありました。
討論では、有料化に関してはいたし方ないと思う部分もあるが、事業者への事前説明なしに、議決されてから議会で決めてもらったという説明になるのではないか。どの事業所も経営は大変であり、事業所の合意を得られていないものに賛成するのは難しい。財政難から負担を求めるのであれば、しっかりと説明すべきという
反対討論がありました。
採決の結果、賛成多数で可決いたしました。
次に、議案第129
号宝塚市奨学基金条例の一部を改正する条例の制定についてです。
議案の概要は、宝塚市市民福祉金条例の廃止に伴う代替措置として、ひとり親家庭の子や遺児を対象とした新たな奨学金制度の提案を予定しており、この代替措置の執行に要する財源を
一般会計予算から基金に積み立てるほか、基金の運用益についても基金へ積み立てることとするため、条例の一部を改正しようとするものです。
本議案については、ひとり親家庭に支給されていた市民福祉金を、全額ひとり親家庭に活用することをどう担保するのかについて、大学進学を希望しない人に対する支援手だての必要性について、基金を積むだけでなく運用するための条例改正についてなどの質疑が行われ、採決の結果、
全員一致で可決いたしました。
次に、議案第134号工事請負契約、市立長尾中学校屋内運動場外新築等、建築工事の締結についてです。
議案の概要は、市立長尾中学校において屋内運動場の老朽化を解消するとともに、生徒数に見合った施設規模を確保し、指定避難所としての機能向上を図るため、屋内運動場棟及びプール棟の移設新築に係る工事請負契約を締結しようとするもので、契約の金額は7億7,608万8千円、契約の相手方は株式会社鍛治田工務店です。
本議案については、最終設計に当たり、地域や保護者の合意を得ているのかについて、新たな防災倉庫の入り口の大きさが必要な大型防災用具に見合ったものであるかについて、入札辞退者が多数出たこと等入札のあり方について、障がいのある人に対する配慮についてなどの質疑が行われ、採決の結果、
全員一致で可決いたしました。
次に、請願第18号障害者の生活実態調査のすみやかな実施および公聴会実施についての請願です。
請願の趣旨及び項目は、宝塚市市民福祉金の廃止に伴う代替施策として設立する基金のあり方や福祉金の廃止の時期、低所得者対策についての説明が当事者を含む市民に何らなされておらず、市は速やかに障がい者の所得状況と生活実態を把握した上で、市の考え方を市民に示すべきと考え、障がい者の生活及び所得についての実態調査の実施と、障がい者に具体的な説明及び意見を聞く公聴会等の開催を求めるもので、9月定例会に提出され、継続審査となっていたものです。
本請願については、9月定例会以降の実態調査の進捗状況について、この請願が市民福祉金廃止の見直しを求める請願ではないことの確認についてなどの質疑が行われ、採決の結果、
全員一致で採択といたしました。
以上で、文教生活常任
委員会の報告を終わります。
○
北野聡子 議長 ただいまから質疑に入ります。
質疑はありませんか。
(「ありません」と呼ぶ者あり)
○
北野聡子 議長 以上で質疑を終結します。
ただいまから討論に入ります。
討論はありませんか。
18番田中議員。
◆18番(田中こう議員) 日本共産党議員団を代表して、議案第128
号宝塚市一般事務手数料条例の一部を改正する条例の制定について、反対の討論を行います。
本議案は、介護保険法の改正により、指定事業者の指定に関する権限の一部が都道府県から市町村に移譲されたことに伴い、地域密着型通所介護、介護予防通所型サービス、訪問型サービスなど、地域密着型サービス及び介護予防・日常生活支援総合事業における第1号事業に係る指定申請及び更新申請において、審査事務手数料を徴収するため、条例の一部を改正しようとするものです。
手数料徴収の妥当性について、当局からは、徴収は市町村の判断となり、実施しない自治体もあるが、近隣市では徴収する方向が示されている、行革の流れからも手数料徴収は必要という答弁がありました。
厚生労働省が10月に公表した実態調査では、介護施設や事業所の大半が利益率を低下させ、経営悪化に陥っていることが明らかになり、2018年度からの介護報酬を改定する議論が進む中、介護の現場からは、社会保障財源を確保し、介護報酬の引き上げを求める切実な声が広がっています。
また、この間、介護報酬のマイナス改定が繰り返されたことで、多くの介護事業所は経営難を強いられ、利用者が必要な介護サービスを使えない事態まで起こっています。
さらに事業所負担をふやせば、介護サービスの後退、人件費カットにもつながるおそれは否めません。また、宝塚市介護保険事業者協会などへの事前説明について確認したところ、議会の議決を得た上で説明するという答弁がありましたが、9月議会の市民福祉金廃止もそうだったように、行革ありきで市民や事業所への負担増、補助金カットを推進し、決まった後に説明するというやり方は市民には理解されません。
今必要なことは、現場の危機的状況に歯どめをかけるために、介護報酬の引き上げとあわせて利用者や事業所負担を軽減する措置を行うことです。介護保険を利用する人も介護を担う人たちも、ともに安心できる仕組みづくりを求め、討論といたします。
○
北野聡子 議長 ほかに討論はありませんか。
(「ありません」と呼ぶ者あり)
○
北野聡子 議長 以上で討論を終結します。
ただいまから議案第128
号宝塚市一般事務手数料条例の一部を改正する条例の制定についてを採決します。
本件に対する委員長の報告は可決することが適当とするものです。
現在の
出席議員は23名です。
本件は、委員長の報告のとおり可決することに賛成する議員の起立を求めます。
(賛成者起立)
○
北野聡子 議長 起立している議員の議席番号を点呼します。
1番、2番、3番、6番、9番、10番、11番、12番、13番、14番、15番、16番、19番、20番、21番、22番、23番、24番、25番。
起立多数です。したがって、本件は可決することに決定しました。
次に、議案第129号及び議案第134号の以上2件を一括して採決します。
本件に対する委員長の報告は可決することが適当とするものです。
本件は、委員長の報告のとおり可決することに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
北野聡子 議長 異議なしと認めます。
したがって、本件は委員長の報告のとおり可決することに決定しました。
次に、請願第18号障害者の生活実態調査のすみやかな実施および公聴会実施についての請願を採決します。
本件に対する委員長の報告は採択することが適当とするものです。
本件は、委員長の報告のとおり採択することに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
北野聡子 議長 異議なしと認めます。したがって、本件は採択することに決定しました。
日程第3、議案第130号から議案第133号まで及び議案第135号から議案第137号までの以上7件を一括して議題とします。
△───── 日程第3 ─────
……………………………………………
議案第130号 宝塚市都市公園条例の一部を改正する条例の制定について
議案第131号 宝塚市道路占用料徴収条例の一部を改正する条例の制定について
議案第132号 宝塚市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例の制定について
議案第133号 宝塚
市営霊園条例の全部を改正する条例の制定について
議案第135号 損害賠償の額の決定について
議案第136号 土地改良事業の施行について
議案第137号 市道路線の認定について
(産業建設常任
委員会付託)
……………………………………………
○
北野聡子 議長 本件については、さきに産業建設常任
委員会に付託をして審査が終わっていますので、委員長の報告を求めます。
26番たぶち産業建設常任
委員会委員長。
◎26番(たぶち静子議員) 産業建設常任
委員会の報告を行います。
本
委員会では、11月22日及び11月28日に
委員会を開催し、議案7件について審査を行いました。
詳しくは、お手元の
委員会報告書に記載しておりますので御確認ください。ここでは概要のみ御報告をさせていただきます。
まず、議案第130
号宝塚市都市公園条例の一部を改正する条例の制定についてです。
議案の概要は、本市が整備した栄町3丁目ゆめ公園を新たに都市公園とし、適正な管理を行うため、条例の一部を改正しようとするものです。
質疑において、まず、都市公園の環境保全に関する協定書の第3条において、3月末までに年間活動報告書の提出が義務づけられているが、ふだんどのような整備をしているのかについて、年に1回の報告書だけで判断しているのか、ふだんから確認や指導等は行っているのか確認したところ、アドプト制度では年に1回の報告書を求めており、年間を通しどのような活動をしたか、日付も含めて提出してもらっており、写真も添付されている。栄町3丁目ゆめ公園では、栄町西自治会が既にアドプト活動を開始しているが、清掃や除草に加え、利用上のマナーの指導や子どもたちへの注意も含め、日々の管理を行ってもらっているとのことでした。
次に、借地契約期間である20年が経過すれば、役員がかわり経過もわからなくなり、アドプト制度の協定書は意味を持つものと考えられる。借地公園は一般的な公園と解釈も異なることから、協定書に期間の文言を踏まえておくほうが好ましいのではないかとただしたところ、期限の設定はしていないが、アドプト制度の協定書も恒久的であるべきで、毎年自治会と話しをし、役員が高齢となれば、その後継者の方と話しもしながら、アドプト活動が継続的に行えるよう、ともに努めていきたいとのことでした。
また、市ができるだけ早く、借地ではなく土地の所有権を買い取るほうが好ましいと思われるが、用地を確保し、市の名義としていくことについて、今後どのように努力していくのか確認したところ、今回は場所がないため借地公園としたが、今後の土地の取得に向けて、地権者との協議を約束しており、例えば代替地などを確認しながら積極的に話を進めていくことを考えているとのことでした。
採決の結果、本件は
全員一致で可決いたしました。
次に、議案第133
号宝塚市営霊園条例の全部を改正する条例の制定についてです。
議案の概要は、
長尾山霊園、
西山霊園、
宝塚すみれ墓苑の3霊園の統合と、
宝塚すみれ墓苑に新たに合葬式墓所を整備するため、宝塚
市営霊園条例の全部を改正しようとするものです。
質疑において、まず、当初は都市整備公社での運営で、墓所の貸し出しにより必要な経費を賄っていくことでの独立採算として、
一般会計には迷惑をかけないとのことであったが、計画では、平成36年度以降、
一般会計から
繰り入れることになっており、この議案を認めるということは、
一般会計からの
繰り入れを認めるということになるのではないかとただしたところ、阪神各市等では、墓地経営に関して用地取得費と造成費は市が負担しており、本市としてもそのようにしていきたいということで今回提案している。しかしながら、
一般会計からの繰り出しをできるだけ少なくするため、必死になって貸し出しを行っていかないとならないと考えているとのことでした。
次に、条例改正により変更点が生じるが、使用者に対してはどのように通知するのか。しっかりと通知しないと、知らないうちにいつの間にか権利がなくなっているような事態になり、トラブルとなるのではないかとただしたところ、現使用者については、権利は継続することになるが、使用しなくなった場合の変更点については、
宝塚すみれ墓苑は毎年の管理費請求の際に合わせて通知する必要があると考えている。
長尾山霊園と
西山霊園については、使用者調査をしていく中でお知らせをし、しっかり通知していく方向で進めているとのことでした。
自由討議では、関連する議案について、
総務常任委員会で
附帯決議を可決していることから、決議をするのであれば調整する必要があるとの発言があり、討論では、提出された宝塚
市営霊園事業計画書の位置づけが曖昧である、
一般会計から補填してもらえるという考えは問題である、攻めの姿勢で取り組んでもらいたい、本日の議論をしっかりと受けとめて取り組んでいただきたい、企画経営の視点も必要である、全庁一体となって取り組んでいただきたいなどの
賛成討論とともに、決議について検討し、提出することが求められました。
採決の結果、本件は
全員一致で可決いたしました。
次に、議案第136号土地改良事業の施行についてです。
議案の概要は、平成30年度から平成32年度までの本市が施行する土地改良事業として、境野地内の榎谷池の堤体を改修し、取水施設1カ所の整備を行うもので、土地改良法の規定により議会の議決を求めるものです。
質疑において、まず、今回のように、地元から申請を受けて調査し工事を施工する場合、基本的に地元負担が発生するが、公共と地元の負担割合はどうなっているのか確認したところ、国が50%、県が5%、市が30%、地元負担が15%で、今回は市施行の事業であるとのことでした。
また、要改修のため池について、漏れの程度や崩壊の危険性がある等、緊急の度合いはあるのか確認したところ、漏水について一定の基準があり、それを超えると要改修となる。また、斜面が少しずれていたり、ひび割れがあるなど、見た目の危険な状態も含めて判断されるとのことでした。
採決の結果、本件は
全員一致で可決いたしました。
本
委員会では、そのほかに、議案第131
号宝塚市道路占用料徴収条例の一部を改正する条例の制定について、議案第132
号宝塚市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例の制定について、議案第135号損害賠償の額の決定について、議案第137号市道路線の認定についての4件についても
全員一致で可決しました。
以上で、産業建設常任
委員会の報告を終わります。
○
北野聡子 議長 委員長の報告は終わりました。
ただいまから質疑に入ります。
質疑はありませんか。
(「ありません」と呼ぶ者あり)
○
北野聡子 議長 以上で質疑を終結します。
ただいまから討論に入ります。
討論はありませんか。
(「ありません」と呼ぶ者あり)
○
北野聡子 議長 以上で討論を終結します。
ただいまから議案第130号から議案第133号まで及び議案第135号から議案第137号までの以上7件を一括して採決します。
本件に対する委員長の報告は可決することが適当とするものです。
本件は、委員長の報告のとおり可決することに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
北野聡子 議長 異議なしと認めます。したがって、本件は委員長の報告のとおり可決することに決定しました。
日程第4、議案第146
号平成29年度宝塚市病院事業会計
補正予算第1号を議題とします。
△───── 日程第4 ─────
……………………………………………
議案第146号 平成29年度宝塚市病院事業会計
補正予算(第1号)
……………………………………………
○
北野聡子 議長 提案理由の説明を求めます。
中川市長。
◎中川智子 市長 議案第146
号平成29年度宝塚市病院事業会計
補正予算第1号について、提案理由の御説明を申し上げます。
本件は、収益的収入及び支出について、
給与改定に伴う給与費の増額により、病院事業費用の予定額を医業費用において4,224万円増額し、117億2,296万9千円にしようとするものです。
よろしく御審議をいただきますようお願い申し上げます。
○
北野聡子 議長 提案理由の説明は終わりました。
ただいまから質疑に入ります。
質疑はありませんか。
(「ありません」と呼ぶ者あり)
○
北野聡子 議長 以上で質疑を終結します。
ただいまから討論に入ります。
討論はありませんか。
14番
大川議員。
◆14番(
大川裕之議員) 議案第146
号平成29年度宝塚市病院事業会計
補正予算第1号に対し、反対の立場で討論します。
病院事業は、一時借入の一部を年度内に返済しないことでキャッシュを確保しているように見せていますが、予定貸借対照表を見れば、流動資産17.7億円に対し、流動負債が約42.7億円となっており、その実、既に破綻していると言ってもよい
財政状況です。今回の
給与アップにより、キャッシュフローの改善がまた遠のいてしまうことが目に見えている状況で、本議案に賛成することはできません。
よって、本議案に反対します。
○
北野聡子 議長 ほかに討論はありませんか。
9番
梶川議員。
◆9番(
梶川みさお議員) 議案第146
号平成29年度宝塚市病院事業会計
補正予算第1号について、賛成の討論を行います。
この議案につきましても、
人事院勧告に基づく人件費の引き上げに伴う
補正予算でありますので、趣旨は先ほど説明したとおり、人勧を尊重する立場で賛成いたします。
市立病院の財政は大変厳しい状況であります。そのためにも今回の議案を可決し、職員が一丸となり、さらなる
行財政改革に取り組んでもらうことに期待をして、賛成といたします。
○
北野聡子 議長 ほかに討論はありませんか。
(「ありません」と呼ぶ者あり)
○
北野聡子 議長 以上で討論を終結します。
ただいまから議案第146
号平成29年度宝塚市病院事業会計
補正予算第1号を採決します。
現在の
出席議員は23名です。
本件は、原案のとおり可決することに賛成する議員の起立を求めます。
(賛成者起立)
○
北野聡子 議長 起立している議員の議席番号を点呼します。
3番、6番、8番、9番、10番、11番、12番、15番、16番、17番、18番、19番、20番、21番、22番、23番、24番、25番、26番。
起立多数です。したがって、本件は可決することに決定しました。
日程第5、議案第150号和解することについてを議題とします。
△───── 日程第5 ─────
……………………………………………
議案第150号 和解することについて
……………………………………………
○
北野聡子 議長 提案理由の説明を求めます。
中川市長。
◎中川智子 市長 議案第150号和解することについて、提案理由の御説明を申し上げます。
本件は、平成25年12月26日付で、宝塚市消防長が職員の副業等の非違行為について、相手方に対して行った懲戒免職処分につき、大阪高等裁判所からの和解勧告に基づき、懲戒免職処分を停職6月に変更し、懲戒免職処分日付で自己都合退職扱いとすることを主旨とする和解をするため、
地方自治法の規定に基づき、議会の議決を求めるものです。
よろしく御審議をいただきますようお願い申し上げます。
○
北野聡子 議長 提案理由の説明は終わりました。
お諮りします。
本件については、質疑、
委員会付託及び討論を省略して、直ちに採決したいと思います。これに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
北野聡子 議長 異議なしと認めます。したがって、そのように決定しました。
ただいまから議案第150号和解することについてを採決します。
本件は、可決することに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
北野聡子 議長 異議なしと認めます。したがって、本件は可決することに決定しました。
日程第6、意見書案第30号道路整備の推進に必要な財源の総額確保を求める意見書の提出についてを議題とします。
△───── 日程第6 ─────
……………………………………………
意見書案第30号 道路整備の推進に必要な財源の総額確保を求める意見書の提出について
……………………………………………
○
北野聡子 議長 意見書案第30号は、お手元に配付しているとおりです。
お諮りします。
本件につきましては、提案理由の説明を省略し、直ちに採決したいと思います。これに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
北野聡子 議長 異議なしと認めます。したがって、そのように決定しました。
ただいまから意見書案第30号を一括して採決します。
本件は、原案のとおり可決することに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
北野聡子 議長 異議なしと認めます。したがって、本件は原案のとおり可決することに決定しました。
日程第7、決議案第5
号宝塚市営霊園事業に関する決議についてを議題とします。
△───── 日程第7 ─────
……………………………………………
決議案第5号 宝塚
市営霊園事業に関する決議について
……………………………………………
○
北野聡子 議長 決議案を職員に朗読させます。
◎川辻優美 議会事務局次長 朗読いたします。
宝塚
市営霊園事業に関する決議。
本市において現在進められている
市営霊園事業は、市制施行前から運営している
西山霊園、市制施行後の昭和45年に運営を開始した
長尾山霊園、平成20年から運営を開始した
宝塚すみれ墓苑の3霊園により行われており、これまで
一般会計と
特別会計に分け管理運営を行ってきた。
このたびその3霊園を、
特別会計に一本化し、主に
長尾山霊園において積み立てた
市営霊園管理基金を原資とした
市営霊園運営基金を活用しながら、一体的に3霊園の管理運営を行っていくとのことである。
しかしながら、その基金についても平成35年度には枯渇し、その後は、
宝塚すみれ墓苑の用地費と進入路工事費相当額の一部として毎年度7,600万円を
一般会計から
繰り入れて運営していかなければならないとの
資金計画が示されている。
そもそも、
宝塚すみれ墓苑事業は、独立採算とし、
一般会計に負担を掛けずに市民の墓地ニーズに応えることが可能であるとして開始されたもので、財団法人宝塚市都市整備公社により管理運営を行ったが、平成24年には、当初計画どおりの貸し出しができず、経営不振を理由に都市整備公社から市へ事業譲渡を受け、公営企業債への借りかえを行うことで、財政負担の軽減を行った。その際には、既存の使用者、市民等の要望に適切に対応し、
宝塚すみれ墓苑の魅力を高めることで、貸し出し促進を図るとともに、永続的かつ健全な運営を行い、市民等に長期安定的に良質な墓地を提供するとのことであった。
それから5年が経過した現在、また同じような状況に陥っている。市民等の要望に対応するというが、このたび整備が決定した合葬墓についても、
宝塚すみれ墓苑の開園時には既に市民からの要望があったもので、市としても早期に整備する予定であったが、計画どおりの事業運営ができず、整備が遅れたものである。
市民等の墓地ニーズの変化が、本市の
霊園事業に対して相当の影響があることは理解できるが、ニーズ調査をして策定した計画と大きく乖離した実情を安易には認めることはできない。しかしながら、平成15年に貸し出しを終了していた
長尾山霊園の空き区画の再貸し出しでは、想定以上に市民の
墓地需要があり、
西山霊園と
長尾山霊園について、新たな運用方法を検討する必要性が確認された。また、来年度から
宝塚すみれ墓苑において運用される合葬墓によるこれまでとは異なる墓地ニーズへの対応など、経営改善につながることが期待できるような取り組みも進められている。
特に
宝塚すみれ墓苑については、訪れた方のほとんどがよい墓苑だと感じるほどの景観のよさや墓石の近くまで車で行くことができ、墓苑内はバリアフリーで車いすでも墓参りができるなど、これからの時代に適したセールスポイントがあり、将来に向かって大きな可能性があるものと思われる。
今後、新名神高速道路開通による
宝塚すみれ墓苑の利便性の向上や近隣自治体の墓地供給状況など、本市の
霊園事業に対して有利となるような状況の変化もある。これを好機ととらえ、市民等の要望に適切に、また迅速に対応し、永続的かつ健全な霊園運営に積極的に取り組み、霊園使用者の確保に最大限努力することにより、できる限り
一般会計の負担を少なくするよう求めるものである。
以上決議する。
平成29年、2017年12月20日、
宝塚市議会。
○
北野聡子 議長 朗読は終わりました。
お諮りします。
本件については、提案理由の説明、質疑、
委員会付託及び討論を省略して、直ちに採決したいと思います。これに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
北野聡子 議長 異議なしと認めます。したがって、そのように決定しました。
ただいまから決議案第5
号宝塚市営霊園事業に関する決議についてを採決します。
本件は、可決することに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
北野聡子 議長 異議なしと認めます。したがって、本件は可決することに決定しました。
───── 閉 会 ─────
○
北野聡子 議長 お諮りします。
今期定例会に付議された案件の審議は全て終了しました。したがって、
宝塚市議会会議規則第7条の規定により、本日で閉会したいと思います。これに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
北野聡子 議長 異議なしと認めます。したがって、今期定例会は本日で閉会することに決定しました。
なお、閉会に先立って、中川市長から挨拶をしたいとの申し出がありますので、これを許可します。
中川市長。
───── 市長挨拶 ─────
◎中川智子 市長 平成29年第4回
宝塚市議会定例会の閉会に当たりまして、一言御挨拶を申し上げます。
今回の定例市議会に御提案申し上げました諸案件並びに第3回定例市議会から継続審査をいただいていました平成28年度
一般会計及び各
特別会計の決算認定につきましては、いずれも慎重な御審議をいただき、それぞれに御決定を賜りましてありがとうございました。
委員長報告でいただきました御指摘、また、本会議及び各
委員会で議員各位から賜りました御意見、御要望などにつきましては、今後、市政の執行に当たりまして、その運営の適正化を図ってまいりますので、なお一層の御協力を賜りますようお願い申し上げます。
さて、ことし4月の市長選挙において、市民の皆様の御信任を賜り、引き続き市政を担うことになりました。3期目の初年度となる本年は、これまでの8年間の成果を踏まえ、引き続き市民の暮らしに寄り添い、宝塚に暮らす幸せを実感していただくとともに、お互いさまがあふれるまちづくりを実現していくための各種事業に取り組んでいるところです。
ことしを振り返りますと、8月には、栄町3丁目に新公園がオープンしました。地域の皆様の念願の公園であり、名称は子どもたちからの提案で、「栄町3丁目ゆめ公園」に決定しました。地域に愛される施設となることを強く望みます。
10月には、松江市において、松江市宝塚市姉妹都市提携50周年記念式典が開催されました。これまでのスポーツ交流に加え、文化、芸術分野での交流を深めていくことを誓い合うとともに、市民同士による交流をより一層大切にしていきたいとの思いを強くしました。来年度には、さらなる交流分野の拡大を目指し、市職員の人事交流も進めてまいります。
また、エイジフレンドリーシティの推進では、庁内に推進本部を設置し、行政の強いリーダーシップのもと事業を進めていくとともに、コーポレートフェローシップ事業により、ヤフー株式会社と本市で協定を締結し、民間人材の活用を図り、行政情報のオープンデータ化や可視化を目指しています。
中央公民館は、場所を末広町に移し、今月2日に一部をオープンし、セレモニーを実施いたしました。定員200名のホールを擁する新中央公民館で、市民の社会教育活動がさらに活発化することを期待しています。
新名神高速道路につきましては、来年3月に宝塚北スマートインターチェンジの開通が予定されており、これを契機とした本市の活性化が大いに期待されるところです。
また、本市が全庁を挙げて取り組んでいる
文化芸術施設・
庭園整備事業は、2020年春の開館へ向けて、さらに取り組みを進めます。新庁舎・
ひろば整備事業についても、その取り組みは本格化していくことから、着実にこれらの事業を進展させ、市民の笑顔とにぎわいに満ちたまちを実現し、本市のさらなる活性化を目指します。
一方で、健全な
財政運営のために、本年度は全ての事務事業について点検し、見直しの内容を取りまとめることとしています。今後も、
行財政改革に不退転の覚悟で臨み、限られた財源を有効活用しながら、持続可能なまちづくりの実現を目指してまいります。
最後になりましたが、議員各位におかれましては、本年の市政運営に多大な御尽力と御協力を賜り、心から感謝を申し上げますとともに、新しい年を迎えて、ますますの御発展と御多幸を祈念いたしまして、閉会の御挨拶といたします。
また、報道機関の皆様には、この1年間、市政報道に関し、格段の御協力をいただきましたことを、この場をおかりいたしまして心からお礼を申し上げます。ありがとうございました。
どうぞ、よいお年をお迎えください。本当にありがとうございました。
○
北野聡子 議長 以上で、平成29年第4回
宝塚市議会定例会を閉会します。
── 閉 会 午前10時52分 ──
地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。
宝塚市議会議長 北 野 聡 子
宝塚市議会副議長 三 宅 浩 二
宝塚市議会議員 たぶち 静 子
宝塚市議会議員 たけした 正彦...