加古川市議会 2019-10-17
令和元年総務教育常任委員会(10月17日)
○
境学校教育課長 まずは学校に関係する方々、
保護者や地域の方々にお知りいただければいいかという学校の認識もあったかもしれませんが、やはりこれは地域だけではなくて、少なくとも
加古川市全体に知らせるということが必要であるということ、なぜ公表していかないといけないかということにつきまして、十分な説明をやってきていなかった部分があるかなという反省があります。今年度はほぼ半分終わりましたので、後半になりましたら公表の段階になっていきますので、再度、
校長会・
教頭会でお知らせしていきたいと考えております。
○
相良大悟委員 現場それぞれいろんな事情があるでしょうし、細かいところまで求めるわけではありませんが、
ネット社会がこれだけ進んできている状況で、単純に考えて、もう少しできるのかなと思います。しっかりと進めていけるような形にしていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
○
木谷万里委員 17ページの
教職員の
メンタルヘルスの充実のところで、
ストレスチェックテストの件ですが、もちろん結果はこれでいいんですけれども、高
ストレスの人がどれぐらいいらっしゃったのかとか、
メンタルヘルスで休まれている方がどれぐらいいらっしゃるのかとか、
東須磨小で問題になりましたように
教職員の
メンタル面のことについて、今後もこの事業の
実施内容がこれでいいのかどうかについてもお答えいただけたらと思います。
○
境学校教育課長 まず、
ストレスチェックテストについて、職員が受けた結果を
教育委員会に戻すか戻さないかは、本人の
意思表示が必要です。ですので、全職員が受けても全職員から返ってくるわけではありません。済みません、手元にその何割が返ってきているかという資料は持っていないので、また詳しく調べたいと思いますけれども、その割合や相談を受けた者の数などにつきましては、今、お答えすることはできません。ただ、ご指摘がありましたように、
メンタル面でいろいろなつらい思いをされているとか、非常に
ストレスを感じながら職務を遂行されている
先生方がたくさんいらっしゃるということは認識しておりますので、この
成果指標につきましても、再度、検討は重ねていきたいと思っております。これまでしかお答えできませんが、よろしくお願いいたします。
○
山本一郎委員 先月の
事務事業評価のトライやる・
ウィークの
先生方の
アンケート調査の結果についても個人的にはすごく気になっているのですが、例えば、仕事量が多くて
ストレスがあることを認識しているとなった場合に、その次のステップはどうされているのか、そのあたりは特に大事だと思うのであえて聞いているんですけど、認識することが目的ではなくて、原因を解決することが
ストレスチェックの目的だとしたときに、どういうふうに対応されているのか、細かいことですが、教えていただけますか。
○
境学校教育課長 説明の中でつけ加えればよかったんですけれども、自分の意思で
ストレスチェックの結果を
教育委員会に知らせるかどうかという申告書がありますし、それから
チェックの後の面談のことにつきましても、ご本人の意思で、ということになっています。
管理職のほうからは、そういう結果が出た場合、できるだけ
チェック後の
面談等を受けるように推奨していただくようにはこちらからも示しております。ですので、自分のご意思で対応ということにはなっておりますけれども、それでいいですよ、自分でわかりましたね、という形で終わらないように、
管理職には推奨するようには伝えているところです。
○
山本一郎委員 言われているところは理解しますが、結局、それを繰り返した結果、トライやる・
ウィークの
アンケートにも疲弊感がこぼれているのではないかと思います。トライやる・
ウィークだけが原因ではないということなら、そもそもその原因がわからないと思います。やはり先生が健康で精神的に安定した状態であることがより効果を上げると思っていますので、
アンケート結果のことが気になり続けますから、しつこく聞くと思いますけど、またいろんな対応や知恵を出していただいて改善していただけたらと思います。
○
織田正樹委員長 この件につきましてのご
質問等はこれで終結いたします。
◎
所管事務調査 給食への
異物混入について
○
織田正樹委員長 次に、給食への
異物混入について、報告願います。
○
高井教育総務部長 2点目につきましては給食への
異物混入の件です。去る9月11日に発生しました給食への
異物混入につきましては、本来、
安全安心で楽しいものでなければならない給食におきまして、児童や
保護者の
皆さんに大きな不安を感じさせることになり、私どもとしましては非常に重大な
インシデントであると感じております。
保護者や児童の皆様にはお詫びを申し上げたいと思っております。この件に関しまして、経緯等含めまして
学務課からお手元の資料に基づきまして報告させていただきます。
○
岡田学務課給食指導担当副課長 (資料により報告)
○
織田正樹委員長 理事者からの報告は終わりました。ただいまの報告につきまして、ご
質問等をお受けいたします。
○
山本賢吾委員 まず、お伺いしますが、どうして今時分になって報告されるんですか。といいますのは、事案は
異物混入ですけれども、たまたまラッキーが続いたんだと思います。
小学校6年生で、食べていない。これが仮に
小学校1年生の
子どもが食べてしまったということになれば、喉で傷を負い、ひどければ業務上
過失致死まで至るような事案だと思います。翌日の新聞に載っていましたけれども、新聞を読んでおいてください、そういうスタンスなのか、その辺をまずお伺いいたします。
○
高井教育総務部長 これが発生しましたのが9月11日で、ちょうどこの日に本
委員会が開催されまして、
委員会後、この事案を我々も知ることになりました。今、
山本委員が言われたように、我々としては、冒頭に申し上げましたように、非常に重大な
インシデントだと認識しておりますので、まず現場の対応をしっかりすること、それから
再発防止の対策をしっかりすること、という対応を進めてまいりました。公表したのは翌日の12日のことで、13日の朝刊で報道されたと思いますけれども、本
委員会には間に合いませんでしたので、この件につきましては、
委員長及び副
委員長にはこういうふうな事案が起こりましたと、先になりますけれども、10月の
委員会で具体的な報告をさせていただきますという一報だけはお知らせをさせていただきました。
○
山本賢吾委員 仮の話ですけれども、例えば、児童が救急車で運ばれるとか、そういう状況になった場合でも、こういうことになるんですか。部長は確かに重要な
インシデントだと言われますけれども、重要な
インシデントだと思うのでしたら、こういう
異物混入は本当に人の命にかかわるので、それについては、例えばこのペーパーを各議員に配付するなり、何らかほかに方法はあると思うんですけれども、その辺についての考え方がどうなのかと思います。もう一つ、この業者さんには指導したということになっていますが、ことがことなので、今後注意してください、
マニュアルに従ってやってくださいと、そういうことだけで済む問題なのですか。これが仮に
傷害等になっていれば、この業者はどうなるんですか。もしそうなった場合、その後、給食の調理の続行はどういう形で考えているのか、その辺のところをお伺いいたします。
○
岡田学務課給食指導担当副課長
子どもがけがをするということになった場合につきましては、指導したということでは到底おさまらないと認識しております。このたびにつきましても、幸いにして
子どもが気づいて口に入れなかったということで、大きなけがをすることは避けられたわけではありますが、もし口に入れた場合につきましては、
委託契約書の中に
発注者の
契約解除権がうたわれております。それに従って処分をするという流れになってくるかと思います。
○
山本賢吾委員 処分もそうなんですが、そういう場合、その業者はその日以降はもう使わないとか、そのときそのときの判断があると思いますけれども、それぐらいの気持ちはお持ちなのかどうなのか。仮にそうなった場合、その後の給食というのはどういう形で手当すると考えておられるのか、それをお伺いしたんですけれども。
○
岡田学務課給食指導担当副課長 大きな事故が起こりましたら、
子どもたちの心の安心感というところが妨げられたことになりますので、当然、給食については一旦中止にせざるを得ないと思います。
契約解除につきましては、
契約書中の
発注者の
契約解除権の項目により解除することになりますので、契約の中の
代行保証人により業務の履行が行われることになると思います。ただ、調理してくださる方々の募集や、
マニュアルの周知など、その辺の
打ち合わせ等に時間がかかると思いますので、翌日から違う業者ですぐに調理を開始するということは難しいのではないかと認識しております。
○
山本賢吾委員 わかりました。そういうところまで結びつくような事案で、物すごいラッキーが続いたということであったと、そういうふうに考えていただいて、最悪の場合もありますので、現場の
立ち入りの回数をふやす、抜き打ちの
立ち入りをする、そういうこともやっていただいて、
委託業者のほうにも緊張感を常に持たせておくという体制で臨んでいただきたいと思います。
○
岸本建樹委員 つけ加えてですが、多分、機械というのは運転を何時間かすれば、順番に消耗し、狂ってくるだろうと思います。
マニュアルの中では、ねじの個数などで確認するようにはなっているんですけれども、消耗品の刃の交換時期については時間数で交換するとか、市の
担当者が機械とか設備の検査をするとか、そういう手はずのようなものはされているんでしょうか。
○
岡田学務課給食指導担当副課長
当該校の機械につきましては、平成27年8月に更新した機械です。
スライサー本体につきましては、通常、購入から15年程度で更新しているところですが、刃につきましては毎日消耗していくものですので、刃の更新のほうが先になってまいります。
千切り円盤を含む刃とか
スライサー本体は日々使っていただく段階で、まずは各調理場から更新のご要望があれば、こちらでも調査をした上で更新ということになっていきます。刃に関しては、使い続ければいつまでも切れるということではありませんので、まずは刃研ぎの要望が上がってまいります。1回は刃研ぎをさせていただきますが、何回も回数を重ねて研ぎますと、どうしても欠けが出るということも起こってまいりますので、2回目に要望が上がってまいりましたら、更新という流れにしております。ですので、2回以上、研ぐことはないという形で点検をしてまいります。それから、
夏休みごとに各学校から要望をいただきまして、全調理場を巡回いたしまして、
機器等の点検なり要望の確認などをしております。その中で、切れにくいとかいう話がありましたら、その刃を見た上で、点検し、更新という流れになっております。
○
岸本建樹委員 今、学校からの要望によって機械の点検や刃の入れかえがあると言われたんですけど、
教育委員会として、各学校に、要望ではなく主体的に点検項目に手を出していくということはないのですか。刃研ぎにしても、恐らく刃研ぎせずに何回も振り回していたので折れたのかなと勝手に思っているんですけれども、そういう意味では、要望にこたえていくのではなくて、逆に
教育委員会のほうからもっと手を出して学校を点検するという形はとれないものなんですか。
○
岡田学務課給食指導担当副課長 刃の点検についてですが、金属疲労で欠けたり薄くなって曲がったりということが起こってくると、現場でもわかっておりますし、私どもも見てわかるのですが、このたびは実際に目で見てわかる部分ではありませんでした。このたび刃の欠損が起こりまして、あちらこちらの修繕を行う業者にお伺いして調査しましたところ、先日、事故が起こったちょうど一月ぐらい前に、別のところで予兆のようなものが一つ把握できたという状況がありました。初めてわかったことでしたので、その内容を含めて文書で通知はしたんですけれども、文書の通知だけで理解いただけるような内容ではありませんでしたので、各調理場1件ずつに口頭で説明させていただいきました。その中で、そういう症状が出ているものについては報告して、一斉に点検するように声をかけさせていただきまして、全て更新に至っております。ですので、今後も、製造メーカーや修理メーカーにいろんな情報を収集しまして、いち早く察知できるように情報収集に努めてまいりたいと思っております。
○
岸本建樹委員 くどいような話になりますが、自動車ですと本人が知らない間に自動車メーカーから、クレーム対応しますので近所の修理屋さんに持っていってくださいという話が入ってきます。今のお話では、メーカーで実は一月ほど前にそんな事例も出てきたということですので、
教育委員会に求めるのも酷な話ですが、
教育委員会もメーカーも問題ありというところまでいったのでしたら、そういう対応について今度は逆に
教育委員会からメーカーのほうに求めていくということも必要ではないかと思います。刃なのか部品なのかわかりませんが、現場で問題があったら
申し出てくださいということにするのか、逆に、メーカーなり
教育委員会のほうから、上から下におろしていって現場の指示を行うのか、対応が求められると思います。そのようには考えられませんか。
○
岡田学務課給食指導担当副課長 このたびにつきましては、つくられている機械メーカーとして認識されていたわけではありませんで、修理を行っている業者が個人的な主観として、そうではないかというふうに認識なさったというケースでした。恐らく直前にそういう症状が出ていたのかもしれないのです。ただ、今まで、私どもも含めて、危険だという認識ができていなかったということが一番の原因ではないかと思っておりますので、こちらからメーカーや修繕の業者に定期的に意見を収集しまして、こういうところを見てくださいというふうに現場のほうに指導していくという流れにしてまいりたいと思います。こちらからも見て回るということも必要ではないかと思いますし、その辺のところを重点的に見て回りたいと思っております。
○
岸本建樹委員 もし壊れそうな刃でしたら、いっそのこと市のほうから交換しましょうというふうに学校のほうに部品を届けるなり、入れかえましょうという行動にはならないですか。
○
岡田学務課給食指導担当副課長 全て学校からの
申し出だけで更新をしているわけではありません。スライサーに限らず全ての機械を年数の古いものから順番に更新しております。ですので、学校から更新など何らかの要望がなくても、時期が来れば更新をしていっている状況です。
○
木谷万里委員 このスライサーは
小学校全校で統一のものですか。それから、修理業者から刃が折れる予兆があると言われたということは、スライサーの製造者責任といいますか、耐用年数がどれくらいかとか、そういう責任についてどのようにお考えですか。一括して購入しているのであれば、定期点検もできるのかと思ったんですけれども、いかがですか。
○
岡田学務課給食指導担当副課長 まず、スライサーの統一についてですが、食数等がそれぞれの学校でかなり差がありますので、それぞれの学校に合った大きさのもので入札によって決めておりますので、自動的にこのメーカーのこれというふうに購入しているわけではありません。結果的にですが、大きく2種類のものが入っているような状態です。耐用年数ということですが、メーカーに耐用年数の問い合わせはさせていただいたのですが、使用状況や食数にもよるということですので、一概に耐用年数で区切ることはできないと言われております。製造者責任についてですが、今回の折れた原因は金属疲労ということでしたので、機械のもともとの性質による損傷ということではないと判断いたしまして、製造者責任には当たらないと思っております。今後、どういうふうに点検をしていくか、どういうふうに情報を収集していくか、それと、現場で
子どものところにまで危ないものがいかないようにということで、どういうふうに点検をしていくかということで、安全を確保していきたいと考えております。
○
木谷万里委員 スライサーの使用後に欠損の有無について確認ができていなかったということですが、必ずスライサーを使った後に
チェックするということを
マニュアルとして定めたということでよろしいですか。
○
岡田学務課給食指導担当副課長 スライサー使用後の点検につきましては、以前より
マニュアルで定めております。刃が何種類もありますので、一つの刃をつけるときにまず点検をして装着する、その刃を使い終わったら外した段階で、一度目視で点検をするということにしております。ただ、今回につきましては、切りました野菜くずがたくさん付着しているので、完璧には見切れないだろうということで、作業が後回しになっていたということが原因でした。それを洗い落としてから点検をしようと思っていたということですが、
子どもに提供するまでに必ず確認をしなさいという意図がうまくこちらから伝えられていなかったということで、点検をすることはしていましたが給食提供までに間に合っていなかったということが一番の原因であったと思われます。どこの調理場でもそれだけの刃が取れたのであれば、恐らく野菜くずがついていてもわかったはずだという意見も出ておりましたので、外したときに野菜くずがついておっても必ず確認するということで徹底しております。実は、食中毒予防ということから、調理場の中から加熱後の食品が全て出てしまってからでないと、調理作業中に洗浄作業をさせておりませんので、すぐに野菜くずを洗い落とすということができません。水しぶきが飛ぶことで食中毒菌が付着してしまうという可能性もありますので、調理する場所から
子どもたちに取りにきていただく配膳室に給食が出てしまってからしか洗浄作業をしておりません。給食時間直前まで調理をしているわけではなく、配膳室に並べたりする作業時間もありますので、その間に必ず野菜くずは洗い流して、刃の欠けとかがないかどうか確認をするように改めて指導したところです。
○
山本一郎委員 資料の2ページに、継続的に巡回指導の際に確認する、と書いてありますが、巡回指導の内容と、誰がどれぐらいの頻度でされているのか、教えてください。
○
岡田学務課給食指導担当副課長
学務課の栄養士が、全ての学校を前半と後半に分けまして、巡回指導をしております。問題のあるところがありましたら、その学校には継続的に何回も何回もそこが改善されるまで訪問して指導しております。巡回指導の内容ですが、
マニュアルの中で、作業内容や作業手順の内容について全て決めておりますので、その
マニュアルどおりにきちんと作業がされているかどうか、それと機器などの点検が決められたとおりになされているかどうかを巡回して点検をしております。
○
山本一郎委員 そうしたら、巡回をして
マニュアルどおりやっているか、機器はちゃんと点検しているかを栄養士さんが見ていたけれども、その結果、現場は
マニュアルどおりにしていなかったからこういうことになったという理解でいいんですか。
○
岡田学務課給食指導担当副課長 結果的には、巡回のときに見れていなかったということになってくるかと思います。ただ、毎日間に合っていなかったとか、毎日作業後の点検をしていなかったということではなく、作業後に点検はしていたけれども、結果として、給食時間に間に合っていなかったというところを、私どもが見落としたということではないかと思います。ですので、巡回する側も含めて、その辺を重点的に見るように徹底してまいりたいと思います。
○
山本一郎委員 多分、しているつもりができていなかったというのが仮説であるので、そこはしっかり巡回を徹底してほしいのと、もう一つ、頻度については1週間に1回なのか、1カ月に1回なのか、具体的に決められていたりはしないんですか。
○
岡田学務課給食指導担当副課長 巡回の頻度ですが、年間、前半に1回、後半に1回で、最低でも計2回は回るようにしております。それ以外に、保健所に巡回していただいたり、衛生の部分になってくると思いますけれども、学校などに回っていただいたりしています。また、
委託業者は
委託業者の衛生指導の担当の方に巡回していただいております。最低の回数は少ないと思うんですけれども、問題のあるところにはかなり詰めて訪問して、改善をみるまでは繰り返し訪問しているという状態です。
○
山本一郎委員 巡回に関しては、例年2回であるのであれば、こういう重要なことが起こっていますので、ぜひとも臨時で回数をふやして、しっかりと危機感が浸透していくようにしていただきたいと思います。総じてご答弁を聞いていたら、本当に重要だと思っているんだろうかという不安が拭えない部分があります。
教育委員会としてはしっかりやっていますと思われていても、聞いているほうがそう思わないということは、どこか厳しさが足りないところがあるのではないかということも言えますので、二度とこのようなことがないようにしていただけたらと思います。よろしくお願いします。
○
井上恭子委員 12日に他の調理場において点検を行い、刃が折れる予兆のあるものは全てかえたと書いてあるんですけれども、何カ所の調理場で何個の刃が折れる予兆があったのかということと、金網やザルなどほかにもたくさんの器具があると思いますので、それも全て点検を行ったのか、教えてください。
○
岡田学務課給食指導担当副課長 刃が折れる予兆があった学校数ですが、27調理場のうち、8調理場から異常があり、9枚の刃に異常があると回答がありましたので、それにつきましては全て更新をしております。それ以外の機器についての点検ですが、各調理場に口頭で説明した中で、金網やザルなど、ほかの機器のねじのゆるみとか、そういうものがないかどうかという例を挙げまして点検するように指示をしたところです。
○
井上隆司委員 点検したら、8カ所9枚の刃をかえたということですね。ということは、日ごろの
マニュアルで、本当に点検できているのか、見ただけになってしまっているのではないかと思います。たまたまこの1校の刃が壊れてしまったんだけれども、8カ所9枚がそういう交換をしなければいけない状態になったということは、言ってみれば、刃は研いだらかえますということであったから、ある程度かえられてはいっているけれども、相当傷んできてどこで折れてもおかしくないという状態であったのと違うのかなと思います。先ほど業者からそういう事例があったという報告もありましたし、実際に市内の調理場でそういう折れそうな刃が出てきたということだから、もう少し根本的に何か考えないと、今の点検をちゃんとしますとかいうだけでは難しいのではないかと思いますが、どうなんですか。
○
岡田学務課給食指導担当副課長 先ほど8調理場9枚と申し上げましたのは、今までどおりの点検という項目ではありませんでして、修理メーカーから情報提供をしていただいた項目に照らし合わせて点検した結果の枚数です。くし刃ですので、くし刃が均等に並んでいなくて、幅が少し大きいところ、小さいところ、すき間があるものは折れる可能性があるという新しい情報をいただきましたので、刃の間隔が均等でないものがないかどうかということを重点的に見るようにと点検した結果です。今まで点検していなかったとか、もう既に欠けていてという話ではありません。くし刃の間隔に差があるものが9枚あったということです。それ以外につきましては、日々点検しておりますので、欠けそうなところといいますか、欠けそうであれば当然使わないので、そういうところを見逃していたということではありません。
○
井上隆司委員 ということは、点検
マニュアルもそういうふうにしっかり見ましょうと変えたということですか。今までの点検
マニュアルではわからなかったのが、業者からの情報提供によって、刃がいろいろあるというところもきちんと点検しなさいというように、
マニュアル自体は変えているということですね。
○
岡田学務課給食指導担当副課長 今のところ、まだ
マニュアルは改訂しておりません。文書でその通知をいたしました。
マニュアルは全て見直さないといけないと思っておりますので、内容を全てもう一度検討した後、改訂を考えていきたいと思っております。
○
織田正樹委員長 この件につきましてのご
質問等はこれで終結いたします。
◎
所管事務調査 学校運営協議会の設置について
○
織田正樹委員長 次に、
学校運営協議会の設置について、報告願います。
○山本教育指導部長 教育指導部より、資料に基づきまして2点報告させていただきます。初めに、
学校運営協議会の設置についてですけれども、年度当初の設置につきましては、既にお知らせいたしておりますが、年度途中の設置がありましたので、学校教育課より報告させていただきます。
○
尾崎学校教育課ユニット推進担当副課長 (資料により報告)
○
織田正樹委員長 理事者からの報告は終わりました。ただいまの報告につきまして、ご
質問等をお受けいたします。
○
岸本建樹委員 7月4日に設置された後、何回も常任
委員会が開催されているのですが、なぜきょうの報告なのですか。
○
境学校教育課長 年度当初4月の常任
委員会の際に、期間は言いませんでしたけれども、上半期、下半期という言い方がふさわしいかどうかわかりませんが、ある程度まとまった形で報告させていただきますとお伝えしましたところ、ご承認いただいたとこちらのほうは確認しておりましたので、今回の報告になっておりますことをご了承いただけましたらと思います。
○
木谷万里委員 平岡
小学校の
学校運営協議会の委員にはPTAの
保護者の方が入っておられますか。それから、この間、代表質問で部長にも答弁いただいたんですけれども、4ページの第3条の委員のところを「地域住民等」にされた理由について、法律では当該の学校に通う
保護者と定められていますけれども、このあたりをもう少し明確に教えていただきたいです。
○
尾崎学校教育課ユニット推進担当副課長 まず、質問の1点目ですが、平岡
小学校の
学校運営協議会にPTAの方が
保護者代表という形で委員になられております。2点目の「地域住民等」につきましては、地域の住民及び設置校に在籍する生徒・児童または幼児の
保護者という形で、さまざまな関係団体もありますので、幅広く学校が地域と連携していくという面も込めて、この「地域住民等」という形にさせていただいております。ただ、やはり
学校運営協議会を充実させていくために、
保護者、PTAのかかわりというのは非常に重要であると認識しておりますので、その点につきましては、今後、学校・園での周知も含めて、改善を図ってまいりたいと考えております。
○
木谷万里委員 現在の
保護者で間違いはないですか。それと、法律では、地域住民と
保護者を分けてあるので、必ず
保護者の方に入っていただくということなら、わざわざ地域住民に含めてなくてもよかったのかなと思います。やっぱり「地域住民等」になると、連合の町内会長など、地域で強く権力をお持ちの方がいらっしゃって、学校のことなのになかなか言いにくいようなことであってはコミュニティ・スクールができませんから、本当に地域とともにある学校づくりを進めるなら、必ず学校の
保護者が必要だと思うんですけれども、その辺について、今後はしっかり周知されるということでよろしいですか。
○
尾崎学校教育課ユニット推進担当副課長 ご質問の1点目の現在の
保護者という意味ですけれども、そのとおりとなっております。2点目について、
学校運営協議会が本当に充実していくためには、学校、家庭、地域が連携・協働することが地域とともにある学校づくりと認識しておりますので、今後、
保護者の参画という面についても周知を図ってまいります。
○
織田正樹委員長 この件につきましてのご
質問等はこれで終結いたします。
◎
所管事務調査 第2回
加古川市
いじめ防止対策評価検証委員会の開催の報告について
○
織田正樹委員長 次に、第2回
加古川市
いじめ防止対策評価検証委員会の開催の報告について、報告願います。
○山本教育指導部長 続きまして、9月25日に開催されました第2回
加古川市
いじめ防止対策評価検証委員会の開催の報告について、資料に基づき、青少年育成課より報告させていただきます。
○松浦青少年育成課副課長 (資料により報告)
○
織田正樹委員長 理事者からの報告は終わりました。ただいまの報告につきまして、ご
質問等をお受けいたします。
○
岸本建樹委員 いじめの件数が529件と出ていますが、学校の規模と比較したような分析があるんでしょうか。例えば、大きな学校、小さな学校で、何%、何件とか、そういう分析はされていますか。
○堀之内教育相談センター所長
いじめの認知件数の報告につきましては、各学校から毎月提出をしていただいておりまして、
いじめの件数について、例えば小さな学校でたくさん発生していて発生率が高いとか、大きな学校なのに発生件数が少ないとかというところは、大変申しわけありませんが、そこまで細かくは分析しておりません。
子どもたちが主観的に
いじめだと感じたものを報告していただいているということですので、学校によって何か特徴的なものがあるとか、この学校は特に
いじめが多くて困っているとかいったところについて、数字の報告を見る限りでは今のところは感じてはおりません。今後、評価検証委員からも指摘がありましたように、
いじめの認知だけではなくて、認知した対応についてどのようにしているのか、そういったことを検討していかなければならないということで、学校の報告を有意義に活用できるように検討しているところです。
○
岸本建樹委員 どの地域に件数がこれぐらいあったとか、各学校単位で分析しようと思ったらできるはずです。いろんな書物を見る中で、小さな学校での発生件数は少ないというようなことがよく言われるんですけど、
加古川の場合はどうなのか、そういうことを比べることも必要かと思うのですが、どうでしょうか。
○堀之内教育相談センター所長 発生件数も含めて、学校ごとの特徴を分析することで、全体的な大まかな支援ではなくて、各学校に集中した支援を行うことができると思いますので、報告いただいている数字をただ報告として受けるのではなくて、今後の支援につなげていけるようにセンターとして検討してまいりたいと考えます。
○
木谷万里委員 この評価検証
委員会を途中まで傍聴していたんですけれども、見逃しゼロではなくて、
いじめゼロを目指さなければいけないと思いますので、この認知した後の対応についてどういった研修をされているのか、またどういった研修を考えられておられるのでしょうか。それから、
いじめを認知した後、どのような対応をしているのか、解決の流れについて確認したいです。
○堀之内教育相談センター所長 まず、研修についてです。
いじめは当然発生しないほうがいいわけでして、法にも
いじめゼロを目指すという趣旨も含まれているところです。
加古川市の
いじめの認知件数は去年は年間600件で、これは全国的に比べて数値としては低かったんです。これぐらいのことが
いじめではないよという認識がある以上、
いじめを見逃してしまう、それが積み重なって重大事件につながるという指摘を受けておりますので、まず、ことしは見逃さないということを徹底しようということで取り組みを進めております。最終的には、
いじめゼロを目指していきますので、未然防止に向けて進めていくわけですが、今年度につきましては見逃しゼロということで、1人で抱え込まない体制づくりを推奨しております。1人が
いじめを発見した段階で、必ずチームで相談をして
いじめと認知して対応していこうという流れを学校の中でつくってくださいということです。今までは個人の判断で、これぐらい軽いことだから大丈夫と励ましをしていたところ、その励ましが
子どもには届かなくて次の被害が出てしまうというようなことがありましたので、そこを絶対に許さないということで、見逃しゼロをテーマに進めているところです。研修につきましては、来年度、さらに本格化していこうと思っているところですが、今年度から
いじめゼロのためには、学級経営の力というのが大きな影響を及ぼすので、
先生方がいかに学級をつくっていくか、学級経営力ということで、夏休み中に研修を重ねました。それから、
子ども同士が支え合うという環境をつくらなければいけないと指摘を受けましたので、それはピアサポートと言われるんですけれども、ピアサポートをいかに学級で生かしていくかということについて、次年度の研修課題として、現在、検討しているところです。次に、現在どのように
いじめに対応しているのかということですが、法律における
いじめの定義の範囲が非常に広がっておりまして、県の
教育委員会がつくったチラシにも、算数の問題を教えてもらって、教えてもらった子が教えられたことが嫌だと感じたら、これは
いじめになるということを指摘された啓発文書をことし家庭に配布いたしました。
いじめについては全てが加害者、全てが被害者という形で対応できるものではないという認識をまず学校のほうに持っていただきたいということです。最終目標は、
子どもたちをどのように成長させていくかということが大事だということなので、善意として行ったことでも、相手が
いじめだ、嫌だと感じたことについて、嫌だと感じないようにするためにどのように対応していけばいいのか、どういうものの考え方をしていけばいいのかということを、人間関係をつくるのが未熟な
子どもたちに具体的に教えてやって長期にわたってかかわってほしいということは、各事案についての相談を受けてお返しをしております。夏休みに実施しました全
教職員の研修会で、対応の方法についてさまざまな例が考えられますので、ケース・バイ・ケース、全てが善悪、加害者、被害者という対応ではないということをまず周知徹底を図っていったところです。なお、人権を踏みにじったりとか、相手の尊厳を否定したりするような事案があったときには厳しい指導も必要です。そのときには、まずは被害者の安全を確保すること、被害者に寄り添った指導をすること、それから加害者にも決めつけた対応をするのでなくて、結果として、その子がこの事案を踏まえてどのように成長していくのがいいのかということをチームで指導計画を立てていくことが必要であることもお伝えしているところです。まだこれからいろいろと検討を踏まえて、生徒を高めていきたいと考えているところです。
○
木谷万里委員 前半のご答弁の中に、学級経営力の強化という大事なキーワードが入っていました。強化するにはどういったことが必要なのかということを教えてください。それから、中川翔子さんの本を読んだときに、先生がクラスを編制するときにクラスをまとめる力がある子を必ず入れる、先生が学級経営をしやすいように生徒を選んでスクールカーストをつくっているというようなことが起こりがちだということが書いてありました。先生が学級編制するときにどういう生徒を選ぶのかということは、答えにくいと思うんですけれども、ここが大事だと思うので、今の段階で、学級経営力の強化について、どんな対策があるかだけでもいいですので、教えてください。
○堀之内教育相談センター所長 学級編制のあり方については、各学校・学年それぞれの考え方、
子どもたちの資質等も含めて、いろんな方法があるので、一概にここでこんな形ですということは、大変申しわけありませんが、お答えすることはできないんです。学級経営力というのは、昔は先生がてっぺんに立ってぐいぐいと
子どもたちを引っ張っていくというようなことがイメージされていたのですが、
子どもたちの自主性や自治能力を育てていくためには、
子どもに寄り添うということが一番の視点になります。そのときに何が大事かというと、
子どもの話をしっかりと聞くことだと考えています。そのために、ことしの夏の研修におきましては、コーチングという手法、こうしなさいと価値を押しつけるのでなくて、こうする方法もあると思うが君はどう思うかというような対話型で
子どもたちの主体的な力を伸ばしていくというような手法がありまして、コーチング研修をしたところ、
先生方から大変好評を得ております。次年度につきましては、こういった新たなものの考え方も含めて、
先生方の指導力向上につながるように、学級で生かしていけるように研修を進めていきたいと考えています。今、やっていることは、まずは全体をしっかりと見る力、個別の対応も必要ですが、全体をしっかり見る力、それと
子どもへかかわるときのコーチングスキル、それと傾聴の力、その三つを重点として考えているところです。
○
木谷万里委員 資料の9ページ、アセスのところの委員による主な助言等の中で、「非侵害的関係の値の低い児童生徒を把握して」というところの「非侵害的関係の値の低い」という言葉がわからないので教えてください。それから、1学期に各学校で
いじめ防止対策の取り組みとして
自己点検シートをされたと思うんですけれども、その中で、「家庭や地域への働きかけができているか」の項目について、中学校では7.1%ですごく低いです。それと、「推進体制・検証体制を整える取組がなされているか」の項目でも、中学校は14.3%とかなり低くなっております。このあたりの報告に対する対策について教えてください。
○堀之内教育相談センター所長 まず「非侵害的関係」という言葉は、いじめられていると感じていないというふうに捉えてください。これが低いということは、いじめられていると感じているということです。委員から、要支援レベル1を見るのもとても大事なことだけれども、非侵害的関係の値が低いけれど要支援レベル1には入らない子も中にはいるかもしれないので、いじめられていると感じている子がいるのであれば、個別にきちんと対応して手だてをしていかないといけないので、非侵害的関係の値については個別に見ていく必要があるという指摘を受けました。当然、これまでも、学校のほうに見方について検証を進めているところですので、意識はされていると思いますが、こういう指摘を受けて、改めて周知を図ってまいりたいと考えているところです。それから、中学校の組織的対応と地域・家庭への啓発の部分についてですが、これは、こちらからの基準が非常に不明確な部分がありまして、低いところの学校に尋ねると、例えばPTA総会で
いじめ対策について校長から説明をしたという項目があったりとかいうところであっても、何かまだ不十分だと感じていたりとかいうことで、若干主観的になっているところがありました。学校によって統一感がなかったという反省に至っております。ですので、この評価の仕方について、もう少し細目にわたって評価基準を設けて総合的に評価できるように、改めて評価の仕方を考えていかないといけないと考えているところです。
○
鍔木良子委員
いじめ対策としてアセスを導入したり、また教員の方には、コーチングを研修で学んだりということがあったんですけれども、全教師で一丸となって対応していくためには、校長先生のリーダーシップが非常に大切だと思うんです。その校長先生に対するアプローチや指導は、誰が、どのようにされているのか教えてください。
○堀之内教育相談センター所長
管理職につきましては、
校長会、
教頭会という定例の会がありますので、評価検証
委員会で指摘を受けたことにつきましては、必ず報告をさせていただいています。各学校でリーダーシップのもと、進めていただくように依頼をしていくような対応をとっているところです。また、新しく
管理職になられた方につきましては、4月当初にアセスについて研修を深めていただいて、各学校での取り組みへの生かし方についても、創設者であります広島大学の栗原教授から直接講義を受けていただいて、学校経営の中に取り込んでいくという対応もとっております。
○
織田正樹委員長 この件につきましてのご
質問等はこれで終結いたします。以上で、本日予定しておりました議事は全て終了いたしました。これで本日の
総務教育常任委員会を閉会いたします。お疲れさまでした。...