豊岡市議会 > 2019-06-20 >
令和元年第1回定例会(第5日 6月20日)

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  1. 豊岡市議会 2019-06-20
    令和元年第1回定例会(第5日 6月20日)


    取得元: 豊岡市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-06-07
    令和元年第1回定例会(第5日 6月20日) ────────────────────────────────────────────────      令和元年第1回豊岡市議会定例会(第5日)                            令和元年6月20日(木曜日) ────────────────────────────────────────────────                          令和元年6月20日 午前9時30分開議 第2日(令和元年6月17日)の議事日程を援用         ───────────────────────────────                  本日の会議に付した事件 日程第2 報告第4号〜報告第11号及び第46号議案〜第63号議案〈専決処分したものの承      認を求めることについて ほか25件〉      各議案に対する質疑並びに一般質問      (各議案委員会付託) 日程追加 報告第12号 専決処分したものの報告について       専決第7号 和解の申立てについて      報告第13号 株式会社日高振興公社第25期の決算及び第26期の事業計画に関す            る書類について      報告第14号 株式会社シルク温泉やまびこ第15期の決算及び第16期の事業計画            に関する書類について            (以上3件、説明、質疑、委員会付託)
    日程追加 請願・陳情の付託         ───────────────────────────────                    出席議員(23名)          1番 清 水   寛         2番 岡 本 昭 治          3番 田 中 藤一郎         4番 土生田 仁 志          5番 松 井 正 志         7番 井 上 正 治          8番 村 岡 峰 男         9番 上 田 伴 子          10番 奥 村 忠 俊         11番 竹 中   理          12番 芦 田 竹 彦         13番 関 貫 久仁郎          14番 浅 田   徹         15番 上 田 倫 久          16番 木 谷 敏 勝         17番 椿 野 仁 司          18番 嶋 ア 宏 之         19番 福 田 嗣 久          20番 伊 藤   仁         21番 西 田   真          22番 足 田 仁 司         23番 青 山 憲 司          24番 石 津 一 美         ───────────────────────────────                    欠席議員(1名)          6番 井 垣 文 博         ───────────────────────────────                    欠  員(なし)         ───────────────────────────────                   事務局出席職員職氏名   局長         松 本 幹 雄  次長        宮 本 ゆかり   主幹兼庶務係長    小 林 昌 弘  主幹兼調査係長   木 山 敦 子   主幹兼議事係長    佐 伯 勝 巳  副班長       藤 井 正 吾         ───────────────────────────────                 説明のため出席した者の職氏名   市長         中 貝 宗 治  副市長       森 田 敏 幸   副市長        前 野 文 孝  技監        鴨 川 義 宣   政策調整部長     塚 本 繁 樹  政策調整部参事   正 木 一 郎   防災監        宮 田   索  総務部長兼会計管理者                                 成 田 寿 道   地域コミュニティ振興部長        地域コミュニティ振興部参事              幸 木 孝 雄            桑 井 弘 之   市民生活部長     谷 岡 慎 一  健康福祉部長    久保川 伸 幸   環境経済部長     坂 本 成 彦  環境経済部参事   小 林 辰 美   コウノトリ共生部長  水 嶋 弘 三  都市整備部長    澤 田 秀 夫   都市整備部参事    河 本 行 正  城崎振興局長    熊 毛 好 弘   竹野振興局長     瀧 下 貴 也  日高振興局長    小 谷 士 郎   出石振興局長     榮 木 雅 一  但東振興局長    羽 尻 泰 広   消防長        松 岡 勇 人  上下水道部長    米 田 眞 一   教育長        嶋   公 治  教育次長      堂 垣 真 弓   監査委員       保 田 勇 一  選挙管理委員    川 上 康 則   選管監査事務局長   宮 岡 浩 由  農業委員      村 田 憲 夫   農業委員会事務局長  宮 ア 雅 巳  総務課長      安 藤 洋 一   総務課長補佐     西 村 嘉 通         ─────────────────────────────── ◎午前9時30分開議 ○議長(関貫久仁郎) おはようございます。  ただいまの出席議員数は23名であります。よって、会議は成立をいたします。  これより本日の会議を開きます。 ────────・──・──────── ○議長(関貫久仁郎) 議事に入ります前に、ご報告いたしておきます。  まず、本日の会議に欠席届のありましたのは、井垣文博議員であります。  次に、本日、当局より追加議案として提出された報告第12号ほか2件及び請願・陳情文書表をお手元に配付しておりますので、ご了承願います。  続いて、本日の議事運営について、議会運営委員長の報告を求めます。  17番、椿野仁司議員。 ○議会運営委員長(椿野 仁司) おはようございます。  本日の議事運営についてご報告をいたします。  本日は、この後、昨日に引き続き、第18番目の青山憲司議員から質疑、質問を継続いたします。  また、本日をもって、通告のありました議員の質疑、質問を終局することといたしております。  続いて、各上程議案を所管の委員会に審査付託した後、本日、当局より追加提出された報告第12号ほか2件を日程追加により一括上程し、説明、質疑の後、所管の委員会に審査付託をいたします。  さらに、日程追加により、請願2件の委員会付託を行って、散会することといたしております。  なお、明日から7月1日までは、委員会審査のため休会することといたしております。  以上、本日の議事運営について、よろしくご協力をお願いいたします。以上です。 ○議長(関貫久仁郎) 以上、報告のとおりご了承願います。 ────────・──・──────── ◎日程第2 報告第4号〜報告第11号及び第46号議案〜第63号議案 ○議長(関貫久仁郎) 引き続き、昨日の議事を継続し、質疑並びに一般質問を続行いたします。  なお、質疑、質問は重複を避け、簡潔に行っていただくとともに、当局答弁についても要点を押さえ、適切、簡明になされるよう要望いたしておきます。  次は、23番、青山憲司議員。(拍手)      〔青山憲司議員 登壇〕 ○議員(23番 青山 憲司) 23番、会派ひかりの青山でございます。  きょうは、一般質問最終日となりました。けさはちょっとよく眠られずに、寝床で悶々としておりましたら、朝早くから防災無線が、火事の一報が入りました。大音量でサイレンが鳴るのと同時に、関係分団の招集がかかったところでありますが、何とか30分ほどで鎮火をしたようで、先ほど消防長に聞きますと、大きなけが人もなく、何とか終えたということでございました。私たちがこうして豊岡で毎日、平和にといいますか、安全に暮らせることが本当に第一だなというふうに思って、関係分団の方、それから常備消防の皆さんに心から感謝と敬意を表したいと思います。  最近ちょっと気がついたことで申し上げておきたいのは、ここ一般質問が始まりましてから、よく休憩にこの稽古堂の周りを見渡してみると、中庭を見てみると草が大変多く生えてるというのが目につきます。我が家でしたらいきなり、早く草むしりをというふうなことで言ってこられるのかなというふうに思ったりして、気になって見ておりましたが、中庭も大変空間としてはいい空間ですので、市民の皆さんが集われる場所として、例えばオープンカフェみたいなことでも使えたらいいのになというふうなことを思いながら、毎日過ごしてる状況にございます。  それでは、通告に従いまして、質問させていただきます。今回は2項目を準備しておりますので、よろしくお願いいたします。  まず、1項目めの行財政改革の推進について伺います。  1点目は、第3次行政改革の評価と課題でありますが、今回、財政状況の改善を目指すとして、2年前倒しをして第4次行財政改革に取り組むとの方針が示されました。  そこで、まず、第3次行政改革の評価と課題並びに、改革名称に、今回は「財」がつくということでありますので、その「財」を入れられた理由についてと従来の取り組み方針とどう変わるのか、その点について、まずお尋ねをしておきたいと思います。  2点目は、財政課題と自主財源の確保策であります。市長は、合併直後より脆弱な財政状況から財政の危機を訴えてこられました。平成26年2月に、第3次行政改革を議論する議員協議会において、私からは、健全な財政とは一体どういった財政状況をいうのかという質問に対して、市長は、収支が適切にバランスをしていて、しかも、それが持続可能な状態で、国の基準をクリアしていることだという答弁をなされました。具体的な数値目標は、そのときには提示をされてきませんでした。毎年9月議会では前年度の決算データが示されるところでございますが、国の基準を大きくクリアしてるにもかかわらず、市長いわく、財政の危機は続いてる状況にあります。長期財政見通しを見れば悲観的な見通しとならざるを得ないことは理解もいたしますのが、行政における単年度会計において中長期的な行財政改革を進める上では、財政健全化に関する具体的な目標数値を示すことが市民理解と協力を得る上で重要な課題と考えますが、いかがでしょうか。  また、自主財源の確保策の推進においては、脆弱な会計にあって、必須項目でもございます。先般の行革委員会における議論もございましたが、また、一般質問初日にもこの件についての質問もありましたが、宿泊税など法定外目的税の導入についての方針はいかがでしょうか。初日の答弁では、観光のための安定した財源確保策としての選択肢の一つだというふうな答弁もございました。  さらに、豊岡の地場産業振興の上からも財源確保策として欠かせないのが、ふるさと納税と考えます。6月より制度が変わりましたが、本市としてのふるさと納税の寄附促進策はどうでしょうか。地場産品のかばんであるとかコウノトリ育む農法による米、あるいはブランド牛である但馬牛、冬場のカニなどのほか、新たに返礼品として豊岡の持つ地場産品、豊岡でしか味わえないような返礼品もあろうかと思います。城崎の旅館の宿泊券なんかもあったというふうに思うんですけども、水族館の入場券であるとかジオパークでの遊覧であるとか出石そばの食べ放題だとか神鍋のフォレストアドベンチャーであるとか、豊岡独自の、豊岡に来て初めて味わえるような返礼品といいますか、そういったメニューを追加してはどうかというふうに考えますが、いかがでしょうか。ほかの自治体と差別化を図るという意味で考えてみるのも一つかなというふうに思います。  また、一時的なものとはなりますが、市有財産の売却推進の観点からは、市文化会館の候補予定地の対象とされておりました、今回選定からは外れましたけれども、旧竹野中学校の跡地や旧森本中学校の跡地、また、出石文化会館の跡地につきましては公共施設には使わないと、売却をする方針も伺ったところでありますが、こうした学校の跡地なんかの活用について、売却の方針などについて、お考えをお聞かせいただきたいと思います。  3点目に、職員のモチベーション向上策であります。第3次行政改革の計画にも記載されていました、職員の顕彰制度の導入状況についてお尋ねをいたします。職員の育成により効果的に推進するためにはモチベーションを上げる、やる気を醸成することが必要であり、事業に限らず、さまざまな場所においても、模範となる功績にはそれをたたえる顕彰制度の導入を検討すると、これも平成26年の第3次行革のときに、担当の部長から答弁があった内容でございます。現在、この職員の顕彰制度の状況をお知らせください。  行政改革の最後でありますが、やはり当時からうたい文句とされてきた市民との協働という観点からは、どうしても行革を進める上で欠かせないのは市民の理解ではないでしょうか。行政の自己満足にとどまらず、サービスを受ける市民からの評価があって初めて行政改革の名のもとの成果があると理解をいたすところであります。当時の部参事は、第3次行革を進める上でも市民の皆さんにも財政危機意識を持っていただき、行政改革を理解していただくことが重要だとして、市民との財政危機意識の共有と協働という項目が加えられました。さらに、事務事業のスリム化が必須だが、政策評価の手法を用い、市民サービスの低下を招かないようにするとも答弁をされていました。第3次行革の実績評価として、市民の理解度とその取り組み状況はどうであったのかお尋ねをいたします。  2項目めの交通安全対策について、何点か質問をさせていただきます。  最近、ニュース、報道等では、交通ルール無視マナー違反等によって大きな重大事故が発生し、とうとい命が奪われるケースをよく目にします。中には、何の落ち度もない通行人や幼い命を巻き込むケースもあり、そんなニュースに大変心を痛めてるのは、議場の皆さんも同じではないでしょうか。  まず1点目は、平成28年から第3次交通安全計画が示されました。その中から何点かお尋ねをいたします。昭和45年6月に制定された交通安全対策基本法に基づき、5年ごとに上位機関である兵庫県の計画の見直しを受けて改定をされるこの交通安全計画は、道路交通と鉄道交通について、基本理念を掲げ、目標を立て、具体的な施策を講じて、本市における交通安全を確保しようとする計画でございます。以前より何度となくこの計画の目標に異を唱えてまいりましたが、まず、道路交通事故における交通事故死者数の年間平均を目標4人以下にするというものであります。一般企業の場合、企業イメージや社員の安全意識向上面からも交通事故や労働災害はゼロを目標とする民間企業では、とても考えられない目標であります。この交通安全計画とは一体どんな意義を持ってるのか、その意義と交通事故死者目標数値設定の認識及び具体的な安全対策状況をお答えを願います。  2点目は、安全対策会議の活動の実態であります。この会議は、交通安全対策基本法により条例で制定をされていて、市長を会長とする組織でございます。この組織は、関係行政機関の委員12名で構成され、必要に応じて特別委員を置くとされています。どのようなメンバーで構成され、どのような活動をされているのでしょうか、その活動の実績とあわせてお知らせを願います。  あわせて、市域における交通事故の実態と傾向並びにハード・ソフト対策の状況についてもお答えを願います。  去る3月10日、私の住む地域において、10歳の女児が交通事故で死亡するという大変痛ましい事故が発生をいたしました。日高の三方地区からお母さんと買い物に来られておられた中での悲惨な事故でありました。現場は横断歩道もありましたが、渋滞している車の間を縫って道路横断しようとしたお子さんに、渋滞車線の反対車線から来た車が衝突したと、目撃をした方から伺いました。  去る4月10日には、区長とともに豊岡南警察署に行き、また、市の建設課にも伺って、当該市道の歩道整備など交通安全対策についての要望活動をしたところでございます。南警察署においては、当該道路の交通警備の強化や国道178号バイパス、北側交差点の信号の時間調整並びに区画線の改修、道路標示の改善など、何点かの対応策を伺ってまいりました。  しかし、交通課長もおっしゃっておられましたが、最も安全な対策はやはり車と歩行者の分離であります。市道片鍋一日市線は、よくご存じのように、片側は民家やアパートが立ち並び、片側は水路となっております。この水路上に歩道を設置することで歩行者の安全確保をできないものかと考えますが、その可否と条件等がございましたら、納得のいく説明をお願いします。  4点目に、スクールゾーンの道路標示等の修繕についてでございます。子供たちが毎日、学校に通う道路には、県や市によってスクールゾーン表示を初めスローダウン表示、ゾーン30の表示など安全対策を施していただいておりますが、経年によってその標示が薄くなり、消えかけているところをよく見かけます。スクールゾーンなどの道路標示や区画線などの修繕の必要性と改修方針はいかがでしょうか。  5点目は、市独自の車両運転指導員の配置と定期的な運転技能チェックの必要性についてでございます。従前、毎議会のように、職員による交通事故の報告があり、議会としても同種事故の再発防止に向けて苦言を呈してまいりました。私が以前、働いていた会社では、社内に車両運転指導員を各部署に少なくとも1名は配置し、社有車の運転には一定の審査をクリアすることが条件となっていました。さらに、3年に1度は定期的な運転技能のチェックを受け、ふだんは気がつかない運転上の悪い癖や確認不足などの指導を受けてまいりました。指さし呼称による安全確認の徹底など、一人運転の際の安全上の注意点など、今でもその動作が身についていることで、安全運転に心がけれるいいきっかけとなっております。
     そこで、市職員の安全運転意識運転技能向上のため、車両運転指導員の配置と定期的運転技能チェックの必要性についてのご認識をお尋ねをしておきます。  6点目に、高齢者運転免許自主返納状況と行政支援策の充実についてでありますが、これまでの議員からも何人かこの高齢者の運転免許の返納についての質問もありましたが、あえて違った方向からといいますか、で質問したいと思います。池袋における高齢者運転の車によりお二人の方が犠牲になる痛ましい事故がテレビで報じられていました。この事故に限らず、高齢者による交通事故が連日のように繰り返されている状況に、自動車を所有されている高齢の親と暮らす皆さんは、我が事として、車に乗り込む親の後ろ姿に、事故だけは起こさないようにと祈る毎日を送っておられるのではないでしょうか。私ごとではございますが、亡くなりました父も、昨年の7月、93歳にして認知症の検査もクリアして、免許証の更新をすることができて、本人は大変喜んでおりましたが、一方、家族は誰も喜ぶ者がなくって、車で出かける父を見ては、事故を起こさないで帰ってくれることだけを祈っていたようであります。  しかし、翻って、何か欲しいものを買おうとしても市街地まで出かけないとお店がないこの地域では、免許を返納するということは公共交通機関か家族の誰かに頼るしか移動手段のない状況に、免許の返納はちゅうちょせざるを得ない状況にあります。その年齢に近づいた私たちであります。自分のこととして理解をせざるを得ない状況にもございます。この地方都市、豊岡における高齢者の運転免許自主返納の状況については既に確認をしておりますので結構ですが、公共交通手段確保策として、コバスやイナカーなどの運行エリアの拡大の必要性についてのご認識を伺っておきたいと思います。  最後に、以前もお尋ねしましたが、市民の安全運転マナー向上に向けた取り組みの状況と対策の必要性について、当局のお考えをお聞きしまして、1回目の質問といたします。よろしくお願いいたします。 ○議長(関貫久仁郎) 答弁願います。  市長。 ○市長(中貝 宗治) 私からは、行財政改革についてお答えをいたします。  第3次行革では、収支を均衡させながらも、戦略的政策評価を中心にした成果重視への転換を進めておりまして、職員の中にも戦略性を持った政策立案の重要性が大分浸透してまいりました。幸いにして、まだ合併特例が有効な時期でございましたので、何とか収支のバランスをとることはできました。とすると、この期間は、いたずらに身を縮めることを考えるよりも、同じ投資をするのであればより大きな成果が出るようにということで、戦略性ということを最重視する行革を進めてきたところです。  一方で、第3次行革で、今、申し上げましたように、行政改革の効果額目標を設定しておらず、歳出削減に対する成果が低いことが課題と考えているところです。  2019年度当初予算では社会保障経費等が大幅に増加し、市税収入は、人口減少、高齢化により将来に向けて減少は避けられない状況であります。市の財政構造が脆弱であること、とりわけ歳入構造が脆弱であるということはこれまでもお伝えしてまいりましたけれども、しかし、それでも、要は入ってくる収入の範囲内で、ぜいたくはできないかもしれませんけれども、支出をしてる限りは、財政の健全性は保たれるわけでありますし、現にそのような財政運営を行ってまいりました。  しかしながら、今後のことを考えてみますと、これがなかなか維持できないということがもう必至の状況になっております。合併特例が消えてなくなること、それから社会保障費のほうは確実に増大を続けてきているし、これからも続けていくことが見込まれること、それから会計年度任用職員の新しい制度が入りまして、それだけで2億5,000万円から3億円程度の人件費の増が、もうこれも必至の状況であること、それから公共施設がこれから10年間でもう大変なボリュームで建てかえでありますとか大規模修繕の時期を迎えて、とても今の歳入では賄い切れないこと、こういうことを見ますと、今後、非常に厳しい状況になるものと考えております。  そういうことでございますので、第4次行革を前倒しにすることにいたしましたけれども、収支を合わせるということ自体もきっちりと目標に入れるべきだろうということで、あえて行財政改革というふうにいたしてるところでございます。もちろん何の努力もしなくっても、財政調整基金が底をついてしまえば、社会基盤整備以外のところで基本的に借金はできませんので、もうどのみち歳出を抑えざるを得ない。それを急ブレーキのような形で、あるいは何か壁に衝突するような形で落とすのか、それとも、ちゃんと計画的に落としていくのか、この選び取りなんだろうというふうに思っております。その後者を選ぶということで、行財政改革に真剣に取り組んでまいりたいと考えているところです。  その他につきましては、それぞれからお答えをさせていただきます。 ○議長(関貫久仁郎) 政策調整部参事。 ○政策調整部参事(正木 一郎) 私からは、行財政改革に関するご質問のうち、何点かお答えいたします。  今回、当初予算におきまして、収支が急速に悪化したということがございます。そのため、収支均衡を目指した目標金額の設定、これがまず必要であるというふうに考えております。そのほかの各種の財政指標につきましては、目標とすべき適切な指標が何であるのかということを含め、今後、研究、検討を進めてまいりたいというふうに思っております。  次に、法定外税導入の考え方でございますけれども、こちらのほうは、椿野議員に答弁させていただいた内容と同様でございます。  次に、市民の理解度と取り組み状況というご質問いただきました。このことにつきましては、豊岡市が直面している人口減少、高齢化の現状、また、厳しい財政状況を通して、市民の皆様には行財政改革そのものの必要性については一定理解を得られているものというふうに考えております。第3次行革につきましても、行政改革委員会での具体的な協議内容につきまして、市のホームページや市広報で公表しております。引き続き広く周知をしてまいりたいというふうに考えております。  また、第4次行革では、先ほどご指摘ありましたとおり、市民との共創のまちづくりを策定方針に掲げております。市民の皆様にも行財政改革を一緒に進めていただく当事者としてかかわっていただきたく、仕組みづくりを検討していきたいというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(関貫久仁郎) 環境経済部長。 ○環境経済部長(坂本 成彦) 私からは、ふるさと納税の寄附促進策、特に差別化のことについてお答えをさせていただきます。  豊岡を応援していただく上で、ほかの自治体と差別化できる、豊岡らしいお返しができることは重要だと思っております。その代表的なものとして、豊岡にはかばんがございまして、現在、返礼品の主力商品となっております。また、肉や米、海産物など、ほかの自治体でも見られる返礼品においても、それぞれ但馬牛、コウノトリ育むお米、津居山ガニといった特色ある産品として好評をいただいてるところです。  これらに加えて、豊岡でしかできないお返しとして、本市への来訪を促し、観光消費等を通じてふるさとを応援していただく観光体験型の返礼品の充実を図りたいというふうに考えています。これまでから市内宿泊施設利用券ですとか神鍋高原でのパラグライダー、熱気球体験など体験型返礼品も準備いたしておりますけれども、数は多くはありません。このため、議員にもお触れいただきましたとおり、城崎温泉旅館を初めとした宿泊利用型や体験型の返礼品の数をふやすということを検討いたしております。  また、このほかにも、市内の障害者福祉事業所でつくられた授産製品の採用であったり、郵便局の見守りサービスなど、思いやり型の返礼品も新たに加えることとしております。  こうしたことにより、豊岡の魅力をさらに深めて、寄附の促進を図ってまいりたいと考えております。以上です。 ○議長(関貫久仁郎) 竹野振興局長。 ○竹野振興局長(瀧下 貴也) 私からは、竹野地域内の2カ所の中学校跡地の処分方針につきましてお答えをいたします。  まず、竹野中学校跡地についてですが、今後、地域デザインにふさわしいあり方について検討し、また、地元区の意見も伺った上で、自主財源確保を目的とした売却処分も手段の一つとして検討を進めたいと考えております。  また、旧森本中学校跡地につきましては、閉校となりました翌年、2016年11月より、利活用事業者を公募型プロポーザル方式により現在募集しておりますが、現在までに数件の問い合わせはあったものの、申し込みには至ってない状況です。  そのような中で、現在、土地や建物を売却する、もしくは貸し付けする際の価格につきまして、算定がえの作業を行っているところでありまして、条件なども見直した後に改めて公募、もしくは入札する予定としております。以上です。 ○議長(関貫久仁郎) 地域コミュニティ振興部参事。 ○地域コミュニティ振興部参事(桑井 弘之) 私からは、旧出石文化会館除却後の跡地の処分方針についてお答えをさせていただきますが、これにつきましては、昨日までの他の議員への答弁の繰り返しとなりますが、民間への売却等を考えておりまして、具体的な方法等については今後の検討になります。以上でございます。 ○議長(関貫久仁郎) 総務部長。 ○総務部長(成田 寿道) 私からは、職員のモチベーション関係の顕彰制度の関係と運転技術の関係、2点についてお答えいたします。  まず、顕彰制度でございます。頑張っている職員の努力や成果を褒めたたえ、達成感や満足感を引き出すとともに、互いに切磋琢磨し合う組織風土を構築し、職員のモチベーションアップにつなげることを目的として、2016年度から豊岡市職員表彰制度を実施しております。この制度は、全ての職員が推薦者となり、推薦のあった職員の中から選考して被表彰者を決定する制度としているところでございます。  この制度は5つの賞を設けております。まず、他の職員の模範となる仕事ぶり、または仕事の結果を残した活動に対してグッドジョブ賞、次に、地道に努力して結果を残した活動に対してコツコツ賞、業務の効率化や省力化、コスト削減などの業務改善に取り組んだ活動に対する改善賞、4つ目に、地域でのボランティア活動や各種大会等で上位入賞など、業務以外で市のイメージアップにつながった活動に対するイメージアップ賞、最後に、入庁2年目までの新人職員を対象に、これからの可能性に期待して贈る新人賞、この5つでございます。3年が経過し、ことし4年目ということで、ことしも行う予定としておるところでございます。  次に、職員の運転の関係でございます。市職員の意識と運転技術向上のための定期的技能チェックにつきましては、全職員ではなく、一部の職員に対して、交通事故防止対策という意味で、取り組みの一つということで行っておるところです。交通事故の防止の取り組みといたしましては、新たに公用車の運転を許可する職員、また、事故をこれまで、その前年に起こしたことがある職員、これらの職員を対象として、自動車教習所において安全運転講習を受講させておるところです。この講習は、路上講習による運転技術の診断と運転技能の矯正、そしてペーパーテストによる試験、講習を行っておりまして、安全運転に必要な知識の再確認を行っておるとともに、その結果については、所属長へも確認させているという状況でございます。  また、事故を起こした職員が所属する部署においては、部署が一丸となって事故の再発防止に取り組むよう、100日間無事故無違反を目指す「チャレンジ100運動」に参加させているところでございます。  このような取り組みを今後も継続し、交通事故をなくすよう、職員の安全運転意識の向上に今後も努めてまいりたいと考えております。  議員からありました車両指導員などの配置についてでございますが、現在のところはそういうものは置いておりませんが、今後、そういう部分についても研究をしていきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。以上です。 ○議長(関貫久仁郎) 市民生活部長。 ○市民生活部長(谷岡 慎一) 私からは、交通安全対策について幾つかご質問いただいておりますので、順次お答えをさせていただきます。  まず、交通安全計画の意義についてでございます。交通安全対策基本法では、国及び地方公共団体を通じて必要な体制を確立し、並びに交通安全計画の策定をするとなっておりまして、市町村は、市町村交通安全計画を作成して、また、条例を定めることによって市町村交通安全対策会議を置くことができるとなっています。そして、この市町村交通安全対策会議は、都道府県交通安全計画に基づいて、市町村交通安全計画を作成するように努めるものとされておりまして、その市町村交通安全計画は市町村の区域における陸上交通の安全に関する総合的かつ長期的な施策の大綱について定めることとなっているところでございます。本市では、第1次計画を2006年度に策定、第2次計画を2011年度に、第3次計画を2016年度に作成しているところでございます。  交通事故による死者をゼロにすることが究極の目標ではございますが、なかなか困難なことでもございます。2011年度策定の第2次計画期間中の交通事故者数は、5年間の平均が5.4人でございました。2016年度策定の第3次計画では、5年間の平均4人以下を目標としているところでございます。  なお、2016年から2018年の3カ年につきましては、平均が3.7人となっておりまして、目標を下回ってる状況でございます。国、県、市、関係民間団体等が連携して交通安全啓発活動に取り組むとともに、市としても交通安全対策に取り組んでいるとこでございます。  続きまして、先ほど法令の説明もさせていただきましたが、交通安全対策会議の委員の機関と役職についてご質問がありましたので、お答えをさせていただきます。第3次豊岡市交通安全計画策定時に置かれました交通安全対策会議委員は11名でございます。委員の機関と役職は、豊岡市長、豊岡市副市長、国土交通省近畿地方整備局豊岡河川国道事務所長、兵庫県但馬県民局地域政策室長、兵庫県但馬県民局豊岡土木事務所長、豊岡南警察署長、豊岡北警察署長、当時でございますので、豊岡市教育委員会教育委員長、豊岡市消防長、都市整備部長市民生活部長でございました。特別委員としては、民間から5名を選出いたしております。第3次豊岡市交通安全計画案、同時に策定されました豊岡市交通安全実施計画案をご審議いただき、策定していただいたところでございます。  なお、これ以外の、この計画策定以外の活動といたしましては、今期の第3次ではございませんけれども、前期、第2次におきまして、交通事故が多発したことを受けて、非常事態宣言を出しているところでもございます。  続きまして、運転のマナーの向上についての取り組みについてお尋ねがございました。安全運転マナーの向上につきましては、年4回の交通安全運動や市広報、防災行政無線を通じて啓発などを行っています。今後も、警察と連携し、機会を捉えて運転マナーの向上につながるよう啓発していくことが必要と考えておるところです。以上です。 ○議長(関貫久仁郎) 都市整備部参事。 ○都市整備部参事(河本 行正) 私からは、交通事故のハード対策の状況についてお答えいたします。交通安全事業のハード対策は、歩行者などの交通弱者の安全確保を基本として実施しております。また、死亡事故など重大事故が発生した場合は、道路管理者、公安委員会、交通安全協会等が集まって現地検討会を実施し、速やかに再発防止に向けた対策を行うよう努めております。歩道設置など、多くの予算を必要とするものは、個別に事業化を行って、計画的に実施いたしております。  次に、市道片鍋一日市線の歩道設置の可否についてお答えをいたします。3月には大変痛ましい事故がございました。ご要望をいただいておる市道片鍋一日市線は歩道のない2車線の道路で、周辺の大型店舗の開店等の影響により交通量が増加していることは感じており、道路利用者の安全確保の観点から、歩道の必要性を検討する時期に来たというふうに思っております。歩道の整備には多くの費用を要することや、水路を暗渠化することは維持管理上の課題もございます。車両の通行、それから歩行者の通行状況を調査した上で、関係者と相談するなどし、どのようなことができるのか研究したいというふうに考えております。  次に、スクールゾーンの道路標示の修繕についてでございます。スクールゾーンの道路標示等は、交通安全対策において特に重要であるものと認識しており、安全に支障を及ぼす可能性の高い箇所から適切な修繕が行えるよう努めております。道路パトロールなどで薄くなった箇所の発見に努めておりますけども、大変多くの路線がございまして、目が届かないこともありますので、薄くなったよというようなご連絡をいただければ助かります。以上でございます。 ○議長(関貫久仁郎) 都市整備部長。 ○都市整備部長(澤田 秀夫) 私のほうからは、高齢者への公共交通手段の確保についてお答えいたします。  本市の公共交通政策は、市民の足を守るを基本理念とし、地域の特性や需要に応じた交通政策を進めております。現在運行していますコバスやイナカーの運行エリアの拡大につきましては、運行目的や新たな地域の需要や特性を鑑みた総合的な再検討が必要と考えており、重要な課題であると認識しております。今後、免許返納者が増加することも予測されており、交通弱者になられた方々への外出手段の確保は課題であると認識しております。交通弱者の方々が生活に支障を来すことなく、日常的な交通手段となるよう、引き続き、バス公共交通網の維持に努めてまいります。以上です。 ○議長(関貫久仁郎) 青山議員。 ○議員(23番 青山 憲司) それでは、まず、行財政改革の推進から何点か、またお尋ねをしたいと思いますが、まず、第3次行革の評価の中から何点か伺います。  第3次豊岡市の行政改革実施状況表を見せていただき、これ、資料でいただきましたが、これを見ると、どういう評価になってるのか見たかったんですけども、実施済みの分もあるんですけども、順調というのが大変多く見られました。この効果額といいますか、進捗状況はどなたがこれ評価をされて、こういった順調であるとか取り組みを実施済みだとか、こういった評価はどなたがされてるんでしょうか。 ○議長(関貫久仁郎) 政策調整部参事。 ○政策調整部参事(正木 一郎) こちらにつきましては、内部で原案をつくりまして、行革委員会等に報告させていただいております。 ○議長(関貫久仁郎) 青山議員。 ○議員(23番 青山 憲司) じゃあ、これは行革委員会の委員の評価も入ってるということで見てよろしいんですか。 ○議長(関貫久仁郎) 政策調整部参事。 ○政策調整部参事(正木 一郎) はい、そのとおりでございます。 ○議長(関貫久仁郎) 青山議員。 ○議員(23番 青山 憲司) それを踏まえてお尋ねをしたいと思いますが、49番目の人件費総額の抑制っていうのがありますよね、これ、第3次行革で取り組まれてきた、49、50ですけども。人件費の削減で、今回、お話がありましたように、会計年度の任用制度の実施によって、今後、人件費が増加してくるというお話がある中で、この効果額進捗状況は順調というふうな評価をされてます。また、時間外の勤務の縮減についても、これは今までの時間外の状況から見ると果たして順調と言えるのかな。これは、一体どういう評価でもって、こういう順調という評価をされてるのか、この点について、まずお尋ねしたいと思います。 ○議長(関貫久仁郎) 政策調整部参事。 ○政策調整部参事(正木 一郎) この順調という評価につきましては、この年度で検討を実施するというふうなこと、このことに対して順調かどうかというふうなことで評価をしてるものでございます。 ○議長(関貫久仁郎) 青山議員。 ○議員(23番 青山 憲司) これ、進捗状況が順調であって、実際に効果として、それが順調に機能してるかどうかということではないということですか、これ。何か評価の仕方が、これ、おかしいんじゃないですかね。  あわせて、ほかの項目もちょっと見てみるんですけども、例えば適正な財政運営っていうのは、これ、今回も大分、行財政改革で財政厳しいと言われてきたんですけども、これも長期財政見通しだとか、これ、順調という評価になってるんですが、これ、本当にこういう評価でいいのかどうか。進捗状況だけを順調という評価をされてるんであれば、その取り組まれてる内容の評価っていうのは一体どういうふうに評価をされているんでしょうかね。今、1点だけ確認しましたけども、この取り組み項目の実績評価、これは、本当に行革として取り組んだ成果としてあらわれてるかどうかの評価っていうのは、どこに書かれてるんです、これ。 ○議長(関貫久仁郎) 政策調整部参事。 ○政策調整部参事(正木 一郎) お示ししております資料につきまして、これ、毎年度の単年度の評価でありますので、今、議員からご指摘ございましたような評価は、最後に取りまとめという形で報告させていただくことになるのかなというふうに考えております。 ○議長(関貫久仁郎) 青山議員。 ○議員(23番 青山 憲司) これ、取り組み状況の評価、その年度の、ですから、これをもとに行革の委員会でこれを審議してもらって、どういう状況にあるかって見るわけですよね。その取り組み状況だけを、進捗状況だけ見てもらうような内容ではないと思うんですけどね、私は、行革に示すんであれば。その取り組んでる内容がどうかという、その評価も受けて、さらにこういうところにメスを入れて、改革をすべきだというふうな話があって初めて行革の委員会の機能が果たせるんだというふうに思うんですけど、これ、全部済んでから、できた、できなかっただけの評価であれば、余り委員会としての機能は果たしてこないんじゃないかなというふうに思うんですけども、どうでしょう。 ○議長(関貫久仁郎) 政策調整部参事。 ○政策調整部参事(正木 一郎) ご指摘の点ももっともかと思いますので、今後そのあたりも反映できるように委員会でのあり方ということも考えてまいりたいというふうに思っております。以上です。 ○議長(関貫久仁郎) 青山議員。 ○議員(23番 青山 憲司) 今の1点だけ、進捗状況、項目は伺ったんですけど、ほかにも数点ありまして、例えばふるさと納税の推移なんか見ても、平成28年、2016年から平成30年にかけては約5,000万円ほど減ってきてるわけですよね。こういう状況がありながら、順調だというふうな評価になってるんですね。これ、進捗状況が順調であって、ふるさと納税の推移自体は順調とは言えないですよね、平成28年、2億2,900万円ほどあったのが平成30年には1億7,900万円に減っとるわけですから。その取り組む内容が果たしてどうかというところを行革の委員会で審議をしてもらって、何を今後取り組んでいかんなんかというところを主に審議をしてもらうようなことが必要ではないかなというふうに思うんです。これはもうあえてこれ以上申し上げませんけども、やはり政策評価をされるんであれば、政策評価という手段を今、使われているんであれば、そのことをもってこの取り組み項目を一つ一つを検証していく必要があるというふうに思いますので、ぜひその点は今後、進める上で留意をしていただきたいというふうに思います。  職員のモチベーションの向上策についても伺いました。今回、第4次の中では、改善、改革の行動を起こすことを目指すと、これは職員の意識改革を一層推進してと。個人レベルでの工夫や改善が実施されというふうになってるんですが、私は、個人レベルももちろん大事なんですけども、グループ、係単位だとか、グループで今の業務についての問題点を取り上げて、そこを改善するというふうな取り組みが必要だと思うんですけども、ここにはそういったグループだとか、そういった集団としての取り組む姿勢っていうのがうかがえないんですけども、いかがでしょう。 ○議長(関貫久仁郎) 総務部長。 ○総務部長(成田 寿道) 今回の答弁のほうでは、モチベーションという部分でお答えさせてもらって、顕彰の制度の部分でお答えしました。行革という、全体でもあるんですけども、カイゼンミーティングっていうような形で、それぞれチームをつくって、細かい、どんな改善ができるかというようなところの提案をしているという状況もございます。そのためには、今、議員も言われました係、一番小さな単位の係の中での気がついたところというのをそういう発言、意見として出てきているというふうに思ってますので、そういう係、小さな単位からそういう目を向けていく、そういう意識を持っていくという考え方では進んできているところです。 ○議長(関貫久仁郎) 青山議員。 ○議員(23番 青山 憲司) そういう意識であれば、この職員の意識、行動改革の中に、個人レベルだけじゃなくって、グループも入れるべきではないんでしょうか。違いますか。 ○議長(関貫久仁郎) 総務部長。 ○総務部長(成田 寿道) 確かにその言葉は入ってないということでございますので、そういう部分については入ってないですけども、その部分についても取り組んでいくということになろうかと思います。 ○議長(関貫久仁郎) 青山議員。 ○議員(23番 青山 憲司) 職員の顕彰制度っていうのは、多くの自治体で採用されておられますね。ただ、今回見せていただくと、顕彰の数がちょっと少ないように思うんですが、これは数多く出された中からこういった状況、グッドジョブ賞なんかは去年、おととしはゼロ、コツコツ賞は18年度が2件で、その前が1件、改善賞はゼロ、イメージアップも去年ゼロ、新人賞が2件と。ちょっと少ないように思うんですけども、このあたりの称揚といいますか、もっと顕彰をするような内容で、職員の方から業務改善の提案をもっと出してもらうようなことっていうのはできないんでしょうかね。褒賞といいますか、顕彰に対する見返りというか、そういったことも含めて、何か職員からそういった改善の提案をもっと出しやすい、あるいは出してもらうような、出してもらった人に対してのいい改善については何か対価を、どういう対価がいいのかちょっと今すぐには出てきませんけど、そういうものをぜひ考えていただきたいと思いますが、その点はいかがですか。 ○議長(関貫久仁郎) 総務部長。 ○総務部長(成田 寿道) ただいまの職員の顕彰制度におきましては、賞に当たった方については、一部商品といいますか、も出しております。それは研修ができる権利という形で、その分に関係する経費の一部を持つというふうなことで、グッドジョブ賞等を初め5つの部分で、受けられた職員にはそういう形で、現金ではありませんけれども、そういう形での対価という形で出させていただいてるという状況です。 ○議長(関貫久仁郎) 青山議員。 ○議員(23番 青山 憲司) これ、直接業務に携わっておられる方が、もっとここをこうしたほうがいいんじゃないか、その改善によって行政サービスの効果だとか、そういったことも出てくるというふうに思いますので、ぜひこれはもうちょっと力を入れていただきたいなというふうに思います。  それから、私は、今回、この行財政改革で気になったのはやっぱり市民の理解度なんです。行財政改革に取り組むことで、豊岡市は財政状況を念頭に置きながら業務の効率化、最小の投資で最大の効果を得るという、この取り組みはよく私たちこそ理解をするんですけども、市民の皆さんが今、市が取り組んでる行財政改革の取り組み評価をどれだけされてるのかっていうのはちょっとわからないですよね。だから、先ほどの取り組みの事業の評価も進捗状況だけだったということだったんですけども、行政が取り組んでる行財政改革の取り組みっていうのがどこまで市民に浸透してるのか、理解されてるのか。今回、市民との協働から共創に変わるというふうな話もありましたけども、協働が果たして市民から理解をされて、評価されてきたのか。それを共創に変えることによって、果たして市民は、今まで協働言っとったけど、今度、共創だけどということで、じゃあ、市民の評価っていうのはどういう見方をしたらいいんでしょうね。第3次行革もそうなんですけれども、余り実感として市民の皆さんがこの取り組みの評価をされてるっていうのがちょっと伝わってこない。これ、行政だけの満足、評価で終わってはだめだと思うんですよね。委員会の委員の皆さんから評価を聞くっていうのは、それはそれの一つとしてあるんですけども、もっと広く市民の皆さんが今の豊岡市の財政を含めて事業に対する改革の取り組みを理解してもらって進めていくという必要があると思うんですけども、その点についての市民の評価っていうのはどういうふうに理解をされてますでしょうか。 ○議長(関貫久仁郎) 政策調整部参事。 ○政策調整部参事(正木 一郎) 確かに市民の皆さん全ての方に行革の取り組みが、1次から2次、3次の行革含めて全て伝わっているかっていったらそうではないというふうには思っておりますので、何かいい方法がないかということも含めまして、検討してまいりたいというふうに思います。 ○議長(関貫久仁郎) 青山議員。 ○議員(23番 青山 憲司) 以前も私はここで、企業の場合はCSの取り組みをしてるというふうによく言いましたけど、顧客満足度ですね、そういうこともちょっと一つの手法として考えていただいて、アンケートをとるぐらいしかできないんかもわからないですけども、市民がこの行革の取り組みで財政の危機を共有して、市民みずからが自分たちが自分たちのことをやっていかんなんという思えるぐらいの、そういった情報を発信して、理解をしてもらった上で、協働、共創をしていくということをぜひ進めていただきたいと思います。  冒頭、市長のほうからも、収支のバランスというふうな話がございました。収支バランスは、毎年度、財政調整基金から取り崩して、例えば前年度ですか、16億円の基金を取り崩して、結果して、剰余金が10億円ほどあって、マイナス6億円ほどのマイナスが出たということだったんですが、企業会計じゃない行政の会計っていうのは単年度会計ですから、長期財政見通しと、それから単年度の収支等を見ると、やっぱり年々変化してきてるっていう状況にあるんですね。だから、例えば合併直後、平成26年度の行革のときでもそうなんですけども、合併の財政特例がなくなる32年度でマイナス32億円という数字が出てましたけども、今はそれが10億円になってると。マイナス32億円だった予定が10億円に何かおさまってるということで、これは行政の努力があってのことなんですが、22億円の差がここで生まれてると。本来、22億、もっと減ってなければおかしかったのが、それだけ行政努力によって縮まってきてるということもあると、果たして長期的に財政状況を見るっていうことの意味は本当にどうなのかっていうのが私個人的には、それは長期的に見ないとこれからの財政計画を立てられないというの、よくわかるんですよ。厳しい、厳しいっていうのもよくわかるんで、そのあたりは単年度会計の状況とあわせて長期財政見通しも、毎年8月ですか、出されるんですけども、それについては、そのあたりの状況をよく市民にもわかりやすいような状況で示していただきたいと思います。いかがでしょう。 ○議長(関貫久仁郎) 市長。 ○市長(中貝 宗治) まず、長期的な視点を持たなければ、そもそも行革ってあり得ないわけですね。何とか毎年毎年、バランスをとってまいりましたので、そこだけ見ていれば、もしそこだけしか見ないとすると、このままでいいではないかということしか出てこないわけですね。今の均衡が実は危うい均衡でしかないということを見て初めて行革努力って出てまいりますので、青山議員ともあろう方が長期はいいというようなことをにおわされるというのはちょっといかがなものかというように思います。ということで、多分、真意はそうではないと思いますので、やはり長期を見ていく必要があると。
     それから、合併特例の縮減は私たちの努力ではありません。10億円じゃなくて、11億円まで縮まってますけど、それは私たちの努力があったとすると、行革努力ではなくて、総務省に対する働きかけが功を奏して、本来なら30数億円減らされるところを11億円の減まででとどめてもらってると。この11億円をどう吸収するかというのは、なお今後の課題として残されていると。しかも、先ほど言いましたように、今後10年間の間に、圧倒的なボリュームで、学校でありますとか消防でありますとか、あるいは市営住宅であるとか、さまざまなものの建てかえ、あるいは大規模修繕の需要が出てくる中で、これに対してどのように収支のバランスをとっていくかという努力を、これやっぱりやらなければいけないんだろうというふうに思います。  第1次の行革のときには、もうとにかく収支のバランスがとれないということで、ある意味、ルールで、こういった補助金は3割カットとか2割カットといったことをやりましたので、市民の皆さんも騒然となりました。つまり、自分がかかわることについて補助金のカットがありますので、相当高い関心をいただき、私たちも行革の必要性であるとか何を目指してるかと、もう相当、市民の皆さんにも、あるいは議会の皆さんにもお知らせをしてまいりました。  しかし、その後、さっき申し上げましたように、第3次行革はそういったような組み立てにしておりませんでしたので、市民の皆さんもそう大きな関心はなかったんだろうというふうに思います。  しかしながら、第4次については、そういうわけにまいりませんので、やはり改めてなぜこんなことをしなければいけないのか、市民の皆さんへの今後、働きかけをしっかりやっていく必要があると思います。しかも、これまであったように、ひぼこのときでもそうですけれども、そこに利用者がおられて、サービスの受け手として、なくなると困るという議論だけがなされていっている。ですけれども、これからいろんなところで辛抱しなければいけないとすると、そのときに皆さんが自分の利益の、利益といいましょうか、自分がサービスを受けてるところだけに目を向けて、これは反対だっていう議論をやりますと、これ、もう収拾がつかないわけですね。ですので、議員もおっしゃいましたように、全員が当事者であると。顧客とおっしゃいましたけど、顧客ではありません。当事者です。市民の皆さんが税金を払って、みんなで自分たちのやるべきことをどこに配分するか、それを私たちがいわば委託を受けて、負託を受けてやってるわけでありますけれども、理念としては、市民の皆さん自身が自分たちのお金をどこにどう配分するのか、何を辛抱するかという当事者としての問題でありますので、私たちとしては、今後、行革についての市民の皆さんとのやりとりについては当事者であるという意識をどれだけ持っていただけるか、そのことに意を用いながら努力をしてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(関貫久仁郎) 青山議員。 ○議員(23番 青山 憲司) 長期財政見通しっていうのは、私は必要はないというふうなことを申し上げてるつもりはありません。長期財政見通しと、あわせて単年度の会計としてこういう状況にあるというのを見ながら、市民に示して、長期的にはこういう状況になるからということで、もっとわかりやすく丁寧に説明をする必要があるというふうに申し上げてるんでして、長期財政見通しが必要ないというふうなこと申し上げてるつもりはありません。  先ほどCSという話で、顧客という話もさせていただきましたが、市民に対して行政がやってる事業っていうのがどういう評価を受けてるかっていう意味では、サービスを受ける市民を顧客として見て、それ、当事者ですけど、もちろん当事者ではありますけれども、そういうふうな見立てをしながら行財政改革の評価もぜひ取り組んでいただきたいというふうに申し上げておるところであります。  時間ありませんので、交通安全対策のほうに移ります。  やっぱり死者の目標数が4人、これはすごく気になりますね。なぜゼロにできないんでしょう、これ。交通死亡事故者数の目標ですよ、目標、なぜゼロにできないんですか、これ。 ○議長(関貫久仁郎) 市長。 ○市長(中貝 宗治) 議員はご自身のかつて勤めておられた会社を例に引かれましたけど、それって誰に働きかけるか限定されてる方々です。豊岡市の交通事故の死者というのは、市民全体ですし、それどころか、もう日本中からやってくる人たちなので、そもそも働きかけの働きかけようが全然違うということはまずご理解をいただきたいと思います。  その上で、現実問題としてゼロにできるかと。つまり、ゼロにするための努力がし得るのかどうか。関電なら職員の皆さんに先ほど言われたようなことをやっていって、職場さえやっていけばできるでしょうけれども、現実にできない。とすると、不可能なものをいきなりここへ掲げることに何の意味があるのかと。それよりも、今の現実を見据えた上でどこまで減らすか、そして、そのために我々はどのぐらいの努力ができるのか、そのことを意識しながら目標っていうのは設定すべきだと思います。できないものについてゼロにする、それはもう意味がないと。それはいわば人口減少をとどめると言うのと一緒でありまして、私たちはもっとリアリズムに基づいて計画というものはつくる必要があると、このように思います。もちろんその上で、今、例えば10人亡くなってる死者が8人になり、6人になり、くれば、その先にゼロということはあろうかと思いますけれども、最初から掲げたとしても、繰り返しですけれども、計画としては意味がないのではないかと、このように思います。 ○議長(関貫久仁郎) 青山議員。 ○議員(23番 青山 憲司) 意味がないことはないと私は思います、目標ですから、あくまでも、目標なんですから。交通事故死者をゼロにするっていう目標は、対象が何人であれ、それを自治体として掲げないと、4人以下であれば目標達成したということで、それでこの計画をよしとするということは私は考えられない。民間であれば、こんな目標なんか立ててる企業があればすぐに追い込まれますよ。考えられない。  それと、ちょっと時間がないんであれですけども、先ほど言いました、市道片鍋一日市線で悲しい事故がありました。このとき、この対策会議はどういった対応をされたんでしょうか。 ○議長(関貫久仁郎) 市民生活部長。 ○市民生活部長(谷岡 慎一) 基本的には、この対策会議は交通安全計画をつくるために集まっていただいてるというものでございます。また、先ほども申し上げましたが、2012年に交通死亡事故が多発したといったこと自体を受けて非常事態宣言を出したとなっておりまして、その当時、今、ご指摘のときには特に集まったということはありません。 ○議長(関貫久仁郎) 青山議員。 ○議員(23番 青山 憲司) 計画をつくるときだけに構成されると言っておられましたけど、答弁ありましたけども、条例ですよね、交通安全対策会議条例、この中の第2条、この計画に掲げる実施を推進することってありますよね、条例の第2条。計画の中を見ると、その中に、幹線道路における交通安全対策の推進っていうのがあります。この中のウ、重大事故の再発防止、社会的影響の大きい重大事故が発生した際は、速やかに事故要因を調査し、同様の事故の再発防止を図る、こういうふうに書いてある。この会議は、一体、その事故が起こったときに会議されてるんですか。 ○議長(関貫久仁郎) 市民生活部長。 ○市民生活部長(谷岡 慎一) 繰り返しになりますが、その当時はされてなくて、その前、2012年に交通死亡事故が4月に1件、5月に3件発生したときに、そういった事態を受けて、この交通安全対策会議として、2012年の5月22日に交通死亡事故多発非常事態宣言を出してるところでございます。 ○議長(関貫久仁郎) 青山議員。 ○議員(23番 青山 憲司) この会議は計画をつくるときから1回、計画をつくるときだけに開催されたように資料ではいただいたんですが、それ以降、何にもされてないんですかね、これ。交通安全対策に関する会議ですから、さっき言いましたように、計画の中にも、重大事故が発生したときには事故要因を調査して、再発防止を図るっていうふうにされてるんですよ。この計画の意義っていうのは本当にあるんでしょうか。どうですか。 ○議長(関貫久仁郎) 市民生活部長。 ○市民生活部長(谷岡 慎一) 今回、今次の計画についてはそういった会議を開いたということはございませんが、先ほども申し上げましたとおり、前回のときには交通死亡事故多発非常事態宣言を出したといったこともございましたので、そうした形で市民に注意を喚起してるというとこでございます。 ○議長(関貫久仁郎) 青山議員。 ○議員(23番 青山 憲司) 10歳の女の子が亡くなっている事故、重大事故じゃないんですか。やっぱりこういう事故が起こったときには、再発防止策っていうのは、会議としてみんながその状況を、認識を共有して、再発防止を打とうというのがこの会議の本来の趣旨じゃないんですか。だから、さっきも市長おっしゃったけど、リアリティーに基づいて目標を掲げないとだめだ。本来あってはならない事故が起こったわけですから、そこでやっぱり事故死者はゼロにしなければならないというのが、私はそこなんですよ。この安全対策会議っちゅうのは本当に意味があるのか、申し上げたい。いつもこの計画を立てられるときに、県が出されてきた計画をやっぱり大方写されたような状況ですよね、中身は。そういうこともあるから、私は、豊岡市独自で地域特性を考えた交通安全対策を考えなければ、またこういった事故っていうのは起こり得ます。だから、先ほど今の片鍋水路のところでも水路に歩道ができないかということ、これはどんな条件があるんでしょうか。やっぱり市民の命を守るということであれば、大変すばらしい条例もできましたよね。いのちへの共感に満ちたまちづくり条例、これとて、やっぱり子供や高齢者の皆さんも含めて、市民の命を守る。市長は、観光客とか、いろんな人が来るからなかなか難しいとおっしゃいますが、まず、市民は家族だと思ってほしい。家族の命を守るその家長である市長は、こういった死亡事故が起こったときに、しっかりと再発防止を立てるような交通安全対策を取り組んでいただきたい。最後に、その点の所見だけお伺いしたいと思います。 ○議長(関貫久仁郎) 市長。 ○市長(中貝 宗治) そういう情緒的な議論はどうかなという気がします。私は家長でもありませんし。お気持ちはわかります。実際問題として、交通事故対策というのは、多くはハードということが決定的に重要になります。そのハード整備というのは、交通安全対策会議ではなかなか決められない。しかも、ご存じのとおり、道路整備自体がなかなか進まない、あるいは歩道整備もなかなか進まない。そういう状況の中で何ができるのかということを考えたときに、この交通安全対策会議でもってハード整備までを決める権限がそもそもないということはぜひご理解を賜りたいというふうに思います。  先ほど担当の部長のほうからお答えをいたしましたけれども、現に今、歩道がないと。だけど、その歩道設置についてはかなり困難だと。ほかにこれまで優先するところはたくさんありましたので、その計画があって、その計画すらできてない中で、しかし、今回の事故を受けて、どういうことが可能なのか、それを今度はハードを担当する側としても検討する時期に来てるということをお答えしてるわけでございますので、むしろそちらの議論を進めるほうがいいのではないか、このように思います。 ○議長(関貫久仁郎) 以上で、青山憲司議員の質疑、質問は終わりました。 ──────────────────── ○議長(関貫久仁郎) 暫時休憩します。再開は10時50分。     午前10時38分休憩 ────────────────────     午前10時50分再開 ○議長(関貫久仁郎) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。  次は、11番、竹中理議員。(拍手)      〔竹中 理議員 登壇〕 ○議員(11番 竹中 理) 11番、豊岡市議会公明党の竹中理です。今議会最後の質問者となりました。最後の質問者のいいところは、皆さんのさまざまな意見を聞けることで、自分の聞きたかったことが事前に聞けて、まとめれるということがあります。2質がちょっと膨らむという感じになるんじゃないかなというふうに思います。終わりよければ全てよしとなるように頑張ってまいりたいと思いますので、よろしくお願いします。  まず、質問の前に、今回、今年度、本当に豊岡市はさまざまな果敢な取り組みをされておりまして、それにつきまして、しっかりと応援もしていきたいというふうにも思っておりますし、また、今回の私の質問の中にもありますけども、今までやったことのないような、例えば非認知能力に取り組むだとか、そういったことに対しても挑戦をされていることに対して、非常にすばらしいなというふうに思います。  ずっと話を聞く中で、ちょっと自分なりに考えたというか、違ってたらあれなんですけども、非認知能力というのは、学力とは違って、そういった意欲であるとか、そういった協調性であるとか、そういったものを育てていく。それを演劇という手法でやっていくということで、非常に難しいんですけども、こんな感じかなっていうふうに思ってます。例えば、演技をする人は、その役になり切って、その役の気持ちがわかって、いわゆる疑似体験ができるみたいな感じのことではないのかな。つまり、例えば成功者の人の役になり切ったらその気持ちがわかるというか、例えばいじめられた人の役をしたら、いじめられた人の気持ちがわかるとか、そういったことじゃないのかなと、ぼやっとした感じで思ってます。そういったことが意欲につながったりとか協調性になったりとかするのかなというふうな感じでおりました。また、違ったら、違っていると思われましたらご指摘をお願いしたいと思います。  それで、済みません、ちょっと長くなりますけど、ふっとそれで思い出したのが、例えば自分の人生も劇を演じているようなもんだというふうに昔、ある人から言われたことがあって、例えば子供が生まれたら必然的に親になりますので、親の発言をしないといけない。誰に教えられるわけでもなく、親の言葉っていうかを、態度を示さないといけない。そういった感じで言われたことを思い出しました。  ということで、通告に従いまして、質問をさせていただきます。  まず初めに、持続可能な力を高めるまちについて、平田オリザ氏と議員との懇談会より質問します。6月7日に、議長団の配慮によりまして、平田オリザ豊岡市芸術文化参与に初めて直接お会いをして、さまざまなお話を聞かせていただきました。まず、学識の深さにびっくりしたのが第一の感想です。ここまで豊岡のことを愛しておられるのかという感じでも、そういうふうな思いもしました。  その話の中で特に私が興味を持ったのは、その中で、特に日本のリゾートと戦うのではなく、外国、特に例えば東南アジアとかのリゾートと戦うというようなスケールの大きさ、専門職大学ではそういった人材を育てたいということ、また、地域とともにある大学を目指すこと、フリンジ型国際演劇祭を開催し、世界からお客様を呼び、世界的な演劇祭を目標にすること、ももクロを神鍋高原にも呼びたいとも言われていました。演劇祭では、専門職大学の学生が有償ボランティアとして活躍する。10年後には世界の大学のベスト30に入りたい。地域への貢献として、人間の顔をしたスマートシティの実現。地域だけで使える通貨をつくり、お金を外に出さない仕組みをつくる。拠点間の移動を自動運転による自動車のシステムの開発をし、実証実験する。これらには企業の協力を求めるなど、夢あふれる内容で、これが本当に実現したらすごいことになる、実現してほしいというふうに心から思いました。内容はたくさんありますけども、切りがないのでここまでにしておきます。  質問の1つ目は、ことし予定されて予算にもあります第0回の演劇祭の内容と予算規模について、お伺いはしてはおりますけれども、またその詳細をお願いします。それについての市としてどういう意気込みでされるのかということもお聞きしたいと思います。  あとの質問につきましては、これまでの議員の質問と重なると思いますので、割愛をしたいと思います。  大項目2つ目は、未来を拓く人を育むまちについてです。演劇ワークショップによる非認知能力の向上ですが、これも多くの同僚議員から質問があり、重なる部分は割愛しますが、現在、学校で行われているワークショップでの反応、児童生徒への目に見える成果をお聞かせいただけたらというふうに思います。  大項目3つ目は、人生を楽しみお互いを支え合うまちについてです。新文化会館の整備について質問をします。先月の5月18日、建設候補地を議論されたと思いますが、会議での内容はどういった内容だったのか、簡単にお伝えをください。  大項目4つ目は、子ども医療費の見直しについてを質問します。これは、多くの同僚議員もこれまで質問をしておりますが、私も今回で2回目の質問となります。昨年の3月議会で1回目を質問しましたが、そのときには、厚生労働省は医療費が増加するとして、子供の医療費助成をする自治体に対して国民健康保険の国庫負担金を減らすペナルティーを今まで科していましたが、2018年度から未就学児までの助成であれば減額をしないというふうな決定をしたことを質問すると、ペナルティーがあったから実施しなかったのではないという市長答弁でした。  また、三田市が財政事情を理由に中学3年生までの無料を見直し、ことしの7月から段階的に自己負担や所得制限を設ける方針としているなど、そういった状況を見ていくというような答弁もあったように思います。  また、ことしの前回の議会、3月議会での同僚議員の一般質問の中でも、市長は、政策論として議論すべきだというふうに言われておりました。  また、ことしの3月議会での文教民生委員会でも、子ども医療費の件について、その当時の市民生活部長の答弁では、できるかどうかも含めて精査をして、検討してみますというふうな、非常に前向きな答弁をいただいております。  また、今議会でも、同僚議員の質問もありましたが、ぜひこの議会で政策議論をしたいという思いではおります。今回望んで、頑張ってやっていきたいというふうに思いますので、よろしくお願いします。議論につきまして、2質で行うつもりです。  私が今回の結論として言いたいのは、低所得対策として、非課税世帯だけでも無料にしてほしいということです。そこも非常に難しいということであれば、せめてゼロ歳児だけでも無料化にしてほしいということを強い思いで申し上げたいというふうに思います。誠意ある前向きな答弁を期待をいたします。  続きまして、その他の質問になりますが、まず1つ目、風疹検診ですけども、国の方針では、ことし4月から風疹の感染拡大防止に向けた取り組みとして、39歳から56歳の男性の抗体検査と予防接種が3年間、原則無料化されます。私もその対象であるんですけども、医療機関関係者から聞きますと、豊岡市は5月から、しかも5月下旬からの案内であったというふうな感じで聞いております。広報5月号にも掲載をされていたというふうに聞いてます。実際、私のところにも届いておりませんけれども、国のさまざまな事情もあったりとか手続上もあると思うんですけども、前半組と後半組に分かれるというふうにも聞いておりますが、なぜ5月になったのか、わかってる範囲で詳細をお願いします。  次に、消防団の人員確保についてです。先ほどのお話の中にも火災があってという話もありましたけども、日ごろから本当に大変な苦労をされており、頭が下がる思いの消防団活動でありますけれども、全国的にも人員確保が難しいというふうにも聞きます。また、高齢化であるとも聞いております。消防団として、退団をすることについて、団長や分団長の思いもあると思いますし、地域の事情もあり、なかなかやめられない状況にあるというふうなことも聞きます。消防団員が退団するときのルールというものがあるのかどうか、また、市全体として統一のルールがあるのかどうか、あるとしたら守られているのかどうか、監視、チェックはされているのかどうかお尋ねします。  3つ目ですが、豊岡市の高齢者福祉サービスのうちの外出支援サービス助成事業では、介護タクシーの利用には制限があります。例えば医療機関の受診や公共施設の移動、または社会福祉施設への入退所など限定されております。今回の議会の中でも公共交通の議論が多くあったと見られますが、介護タクシー、この使い勝手をさらによくしてほしいという要望が多くあります。例えば、買い物であるとか冠婚葬祭、それから出張散髪など要望があります。公共交通を守らないといけないというふうに言われています。しかし、社会の変化、特に世界的にも高齢者先進国である日本で、今後、本当に公共交通をどう守っていくのがよいか問われているのではないでしょうか。AIや自動運転など技術により、今後10年で大きく変わるような気がします。市のそういった施策、介護タクシーの取り組みにも、見直すときではないかと思いますが、いかがでしょうか。  次に、日高医療センターの中にあります訪問看護ステーションについてご質問します。現在利用されている方の中には、精神疾患などを含む方のご利用はできないように聞いております。看護ステーションで申し込みをしたが、精神疾患だったのでだめと言われたとかもお聞きをしております。立ち上げ当初のときには、精神疾患の患者の方も含む、そういった話も病院内であったようにも聞いておりますが、今後、予定はありますでしょうか。  最後に、福祉作業所について質問します。福祉作業所が少ない。特に日高地域には、私の知る限りでは作業所はないというふうに認識しております。民間の方がされているかもわかりません。その辺がちょっと私もよくわかりませんけれども、設置を望む声があります。ぜひ支援をお願いしたいと思います。所見をお聞きをしたいと思います。  以上、第1回目の質問として、あとは質問席にて行います。 ○議長(関貫久仁郎) 市長。 ○市長(中貝 宗治) 私からは、子ども医療費についてお答えをいたします。  まず、改めて当局側の子ども医療費に対する考え方を整理したいと思うんですが、基本的に子ども医療費をゼロにすべきではないというのが私たちの基本的な考え方です。まず1つは、社会保障の原則で、みんなでやっぱり少しずつでも支え合うべきだというのがあります。ただ、乳幼児医療費、あるいは子ども医療費の助成というのが、その多寡はありますけれども、程度の大きい小さいはありますけれども、日本全体で標準行政になってきてるということはございますので、豊岡市も、県の制度を利用し、かつ、上乗せをしながら行ってきてるところです。  ちなみに、直近の実績で見ますと、例えばゼロ歳児ですと、あくまで平均ですけれども、本来の法律の規定によれば、負担いただくべき平均金額は2万6,000円です。そのうち約2万円を市が補助をさせていただいて、現在、ご本人の負担は6,000円程度、つまり、お一人、1カ月500円程度の負担になってきてると。既に2万円の補助をさせていただいて、ご本人の負担は月500円程度まで下がってきてると。みんなでこの制度を守るという観点から、せめてこのぐらいのことはご負担いただけませんかというのがまず1つ目の趣旨です。  2つ目に、子ども医療費も含めて無料化いたしますと、約7,000万円の新たな財源が必要だということを申し上げてまいりました。この7,000万円を投入することで得られる成果というものが一向に明らかではないと。子供の数がふえるとはとても思えない等々のいったことでございます。それに対して、議場でも随分議論させていただきましたけれども、お聞きするのは、要望がある、あるいはほかのまちに比べてうちは負担があるので不満があるということしかお聞かせをいただいておりません。その要望に応えるかどうかが答えなのではなくって、要望に応えるとすると、そのことによってどういう具体的な成果が得られるのか、その議論をしなければ、果たして7,000万円もの税金を投入するのかどうかの合理性を判断できないということが2つ目であります。  ちなみに、昨年度の豊岡市の道路予算というのは決算ベースで約9億円です。そのうち、この年に必要だった一般財源が約1億5,600万円、つまり5割弱ということになります。ですので、道路の維持修繕から補修から新設から、あるいは橋のかけかえ、その全部を約半分に減らせば何とか7,000万円が捻出できるという、そういう金額です。それが毎年毎年かかるという。つまり、7,000万円の一般財源というのはそれぐらいのお金であるということはぜひご理解を賜りたいと思います。  加えまして、先日来、議論させていただいておりますように、市の財政状況は今後、急激に悪化をすることが見込まれる中で、一体そういった予算をどのように確保するのか。しかも、実は現在、県の制度は1回800円上限ですけれども、市の独自の上乗せで1回400円ということにしております。この上乗せの制度は実は2026年の6月までの暫定的なもの、というか、限定的なものになっております。その財源は、随分ご批判もいただきましたけれども、金銭信託の金利が大変ございますので、せめてその一部を還元しようということで、10年間に限りということで設定したものでございまして、2026年の6月より先は、さらにゼロにするどころか、800円を1回400円にする、この財源をどう確保するか自体が実は問題であるというような状況にございます。  以上のようなことから言いまして、市としては、基本的にやはり一定程度の負担は、子育ての大変さはよくわかりますけれども、ぜひこのまちの一員としてご負担をいただきたいというものでございます。  しかし、その上で、なお残された課題はあるというのは、私も考えております。これまで竹中議員もそうですし、あるいは前回は青山議員に相当食い込まれまして、確かに、あと、貧困の問題の中で、ここのところに手を差し伸べるといいましょうか、税を投入することの合理性があるかどうかについてはまだ私たちもいわば検討してないという状況でございますので、ここについては今後の課題としてしっかり検討する必要があるものというふうに考えております。  特にことしの6月に、子どもの貧困対策の推進に関する法律の改正案が成立をし、今後、公布から3カ月以内に施行されることになっております。この改正された法律を見ますと、市町村は、国が定める大綱、それから都道府県計画が定められてるときにはその都道府県計画も含めて、それを勘案した上で、当該市町村における貧困対策についての計画を定める努力義務があるというふうに定められたところでございます。既に私たちは、豊岡における子供の貧困の概略的な状況の把握をし、お知らせを、公表させていただき、また、対策についての大筋の方向性については既にお示しをいたしてるところですけれども、ことし今月の下旬には、改めて子供の貧困対策を外部も方々も含めた形で検討する貧困対策推進会議を設置をし、その中にワーキンググループも設置をした上で、具体的な検討に入ろうというふうに考えております。その中で、今、議員がご指摘になりましたような貧困家庭の子供たちに対する医療費の助成策の合理性について議論をしてまいりたいというふうに思っております。  また、仮に行うとすると、実はシステムそのものを改修するということがございますので、その必要性の時期もにらみながら、これはあくまでもやるというお約束ではございませんけれども、日程的なものをにらみながら合理性について判断をしていきたいと、このように考えているところです。  私からは以上です。  その他につきましては、それぞれからお答えをさせていただきます。 ○議長(関貫久仁郎) 教育長。 ○教育長(嶋 公治) 私からは、非認知能力の向上についてお答えをします。  それで、今、行おうとしています非認知能力向上の取り組みについては2学期からの実施ですので、ご指摘のとおり、今やってます演劇的手法を取り入れたコミュニケーション教育について、子供たちの反応、あるいは成果についてお答えをします。  それで、村岡議員のときにお答えしましたが、コミュニケーション能力も非認知能力の一つでありますから、数値で評価しにくいという特徴があります。そこで、私たちがやっているのは、子供にとってどうなのかという視点、そして教師の手応えはどうなのかという視点、そして保護者にとってどう見えてるのかという視点で、年度ごとのアンケート調査をしています。その結果によりますと、このコミュニケーション授業の中では、考えたことを自分の言葉で伝えようとした児童生徒の割合は、小学校で87.7%、中学校で78.9%、さらに、自分と異なる考えを受け入れながら課題を解決しようとした児童生徒の割合は、小学校で87.3%、中学校では84.0%であり、通常の授業と比較するとかなり高い数値であるということが言えます。  それから、具体的な子供の姿についても学校から報告がありましたが、例えば人間関係の壁という課題が見られたが、いろいろな子とかわるがわるコミュニケーションを図ることで、子供たちは活動に夢中になっていった、このことにより、壁がどんどん低くなり、課題を解決するためのパートナーとして活動する姿が見られたとか、課題に取り組む中で、友達とかかわることによって生まれる楽しさ、考えをすり合わせることによってよくなっていく楽しさ、うまくいかない難しさに挑戦する楽しさ、意見を出しながら何かをつくる楽しさ、そして課題をクリアする楽しさを体験していた、このような感想も聞かれています。  ただ、この力はすぐに成果が出るというものではありませんし、学級によっても差がある、そういう実態があります。全てがうまくいってるとは言えませんが、特に中学校の授業を参観してますと、この効果は徐々にあらわれてきてるのではないかなと、そんなふうに考えています。以上です。 ○議長(関貫久仁郎) 環境経済部参事。 ○環境経済部参事(小林 辰美) 私からは、豊岡演劇祭についてお答えさせていただきます。  豊岡演劇祭につきましては、2020年に第1回の開催を目指しておりまして、今年度につきましては、その実験的な開催ということで第0回と題して開催する予定をしております。  本年度につきましては、9月の6日から8日の3日間、城崎アートセンターと出石永楽館を会場に開催を予定しております。  公演内容につきましては、メーンプログラムとして、青年団による「東京ノート・インターナショナルバージョン」と柿喰う客による「御披楽喜」の2演目、さらに、スタジオ公演としまして、ホエイとうさぎストライプによる公演を予定しております。それぞれ2回ずつと、「東京ノート・インターナショナルバージョン」については3回公演しますので、計9回の公演を予定しております。  また、実行委員会としましての事業予算は約900万円となっておりますが、負担金や企業からの協賛金を財源としております。  なお、市からの負担金の財源の一部には、県のひょうご地域創生交付金を充てておりますし、実行委員会に但馬県民局も入っていただいて、県と一緒に10年後の世界有数の演劇祭に向けて準備を進めたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(関貫久仁郎) 地域コミュニティ振興部参事。 ○地域コミュニティ振興部参事(桑井 弘之) 私からは、去る5月18日に開催されました第4回豊岡市新文化会館整備基本構想・基本計画策定委員会、これでどういう議論があったということにつきまして、お答えをさせていただきたいと思います。  この委員会では、まず、建設候補地につきまして議論いただいたとこでございまして、ことし3月末に策定した基本構想に定められた建設地選定基準であります、まず1つ目として市有地であること、2つ目に1万平方メートル以上の面積があることに基づきまして、事務局から4カ所を建設候補地として比較検討した資料を配付し、候補地の中で、総合体育館南側の土地を最適地として提案いたしまして、議論いただきました。  委員会では、駐車場の確保の考え方でありましたり、それから周辺施設等も考慮した配置、敷地に見合う施設配置の検討の必要性などの議論もありましたが、当該地を候補地とすることに特に異論はなかったところでございます。  次回委員会で、検討している施設の規模が当該地にどのようにおさまるか、図面を提示し、再度検討の上、決定いただく予定となっております。  なお、ちなみに、この会議録につきましては、6月早々にもうホームページのほうに掲載しておりますので、公開しておりますので、そちらのほう、詳細はごらんいただきたいと思います。以上でございます。 ○議長(関貫久仁郎) 健康福祉部長。 ○健康福祉部長(久保川伸幸) 私のほうからは、4点お答えをしたいと思います。  まず、風疹検診がなぜ5月になったかというお尋ねですけれども、風疹の追加的対策につきましては、2018年の12月17日に厚生労働省から兵庫県等に対しての説明会があり、それを受けまして、2018年の12月の26日、兵庫県の説明会において、概要を明らかにされたところでございます。  その後、国において、各関係機関との調整が行われ、2019年の1月の21日に2019年度のクーポン券の発送対象者が指定をされ、2月の12日にクーポン券の仕様、また、風疹抗体検査の全国統一価格等が決定をされて、2月の22日に集合契約による実施体制の整備等、全体像が明らかにされたところでございます。  このように、事業の詳細がなかなか明らかにならないために十分な準備期間がない中で、本市としましても、2019年度からの、本事業を実施できるように関係機関との調整を行いまして、2019年4月に抗体検査等のクーポン券の印刷等の業務を発注し、今年度は、先ほどの国の方針を受けまして、昭和47年4月2日から昭和54年4月1日までのお生まれの方、対象として3,750人に対して、5月20日に対象者への発送を行ったところでございます。  次に、介護タクシーについてのお尋ねです。
     身体的な理由によりまして、公共交通機関の利用が困難な方を対象にしまして、福祉輸送車両による自宅と医療機関、また、社会福祉施設及び公共施設との間の輸送をするサービスを利用される場合に、その運賃の一部を助成する外出支援サービス助成事業を行っております。  しかし、医療機関等以外への利用に当たりましては、外出支援サービス受託事業者が19事業所ということで限られていること、また、現行の制度におきましても、登録者数は約1,100人に対して約4,200万円を支出してるというようなことで、この範囲を拡大するということになりますと、財政的な問題等も生じてまいります。また、散髪ですとか買い物に対しますサービスというのは、他の方法もございます。そうした中で、それ以外の理由での利用の拡大をするということについては、現在のところ考えておりません。  また、訪問看護ステーションについてのお尋ねでございます。  精神障害のある方の中には、服薬を中断をしやすいような方、また、症状が変動して、そういった変動が大きい方など、訪問看護のかかわりを必要とされる方もおられるということで認識をいたしています。そのような方については、精神科医の指導の中で訪問看護を受けることができます。これは、自立支援医療の指定機関となっている訪問看護ステーションが利用いただけますが、今ご指摘のありました日高医療センター、訪問看護のひだかについては、その指定を受けていないという現状でございます。  それから、訪問看護につきましては、医療制度による保険診療ということになりますけども、自立支援医療の制度を利用できる方につきましては、原則1割の自己負担で受けていただくことができるということでございます。  先ほど、最初のお尋ねの中の風疹のクーポンの発送ですけれども、年度等も申し上げましたが、対象はあくまで男性の方のみということでご理解をお願いしたいと思います。  それから、福祉作業所が少ないということでのお尋ねでございます。  障害のある方の通所先ということでは、日高地域には実は就労継続支援B型の事業所が2カ所、それから地域活動支援センターとして1カ所ございまして、いずれもNPO法人が設置、運営をいただいております。また、当該事業所につきましては、交通アクセスのよい場所に立地をいたしておりますし、送迎も行われているということ、また、事業所からは新規の利用者の受け入れについても可能だというようなこともお聞きをいたしておりますので、これらの事業所のご活用をいただければというふうに考えております。  なお、市としましては、福祉事業所の設置、また、運営につきましては、基本的に法人格を有する団体で行っていただくことを基本にしたいということで、市での設置については考えておりません。以上です。 ○議長(関貫久仁郎) 防災監。 ○防災監(宮田 索) 私からは、消防団の人員確保、退団するときのルールについてお答えをさせていただきます。  ルールですけれども、条例では、退団しようとする場合は、あらかじめ文書をもって任命権者、これは消防団長のことですけれども、こちらに願いを出て、その許可を受けなければいけないというふうになっております。条例では、勤続年数や年齢要件など、退団に当たる条件などは定めておりません。市内6つの消防団の置かれている状況はさまざまです。消防団員の退団については、それぞれの地域特性に合わせ、任命権者である消防団長が判断をされております。以上です。 ○議長(関貫久仁郎) 竹中理議員。 ○議員(11番 竹中 理) さまざま意見、ご回答ありがとうございました。  順番を変えたいと思いますけども、ちょっと予定外だったのは、市長に言っていただきました子ども医療の助成なんですけども、いろんな想定をしてやったんですけども、市長のご答弁の中では、非常に前向きな感じで捉えてよろしいんでしょうか。いつとは言えないけど、やるっていう感じでっていう形で言われたと思う……(「甘い、甘い」と呼ぶ者あり)甘いですか。その辺、ちょっとはっきりさせていただきたいと。  それはちょっと置いといて、前回、3月議会の文教民生委員会のときに、今はおられないんですけど、市民生活部長のほうから、先ほど市長が言われたような内容、ちょっと似たようなことを言われたんですけども、その後、検討するというふうな感じでは言われたと思うんですけども、その辺は引き継ぎ等あったりとか何か進んだことをされたことはあるんでしょうか。 ○議長(関貫久仁郎) 市長。 ○市長(中貝 宗治) 前の部長は、多分さまざまなほかのまちの状況について研究するというぐらいの程度しか申し上げてないはずです。議会の側から、何か理解をして、積極的な姿勢というのを聞いて、閉会ですと言われて、私、びっくりしたんですけれども、当局側の姿勢としては、そこのところは先ほど申し上げたとおりです。  あと、残された課題として、子供の貧困対策としてというのが私たちの基本的な整理でございますので、そのことにつきましては、先ほど申し上げましたように、今後の課題としたいと。  ちなみに、子供の貧困対策の豊岡市の計画づくりのスケジュールですけれども、できれば年内には固めたいというふうに考えておりますので、貧困家庭の子供の医療費についての判断についても、できればそれまでにしたいというふうに考えております。  ただ、これも申し上げましたように、そもそも政策的な合理的な理由があるのかどうか。要望がありますということは、何遍も申し上げますけれども、理由にはならないと。というのは、いっぱい要望は本当にさまざまなものがあって、なぜある要望を受け入れて、なぜある要望を受け入れないのかというと、必要性の度合いがやっぱり違う。あるいは、やることによってどんな結果が、成果が得られるのか。その対象になった人はいいでしょうけども、その人の気持ちのことだけなら、言ったら、それに豊岡市民全体の予算を、税金を本当に突っ込むのかという議論がございますので、その必要性であるとか、単に要望があるとかじゃなくて、政策的に必要性があるのかどうかとか財源的な問題とか、その辺をきっちりと合理的に考慮した上で判断をしたいというふうにご理解を賜ればと思います。  ちなみに、先ほどのご質問の中でも、財源あるではないかというお話をいただいたところなんですけれども、実は確かにペナルティーはなくなったんですけれども、それを廃止するという厚生労働省の担当課長からの通知文を見ますと、ゆめゆめこの財源をさらなる医療費助成の拡大に使ってはならないというふうに書かれておりまして、私は余計なお世話だと思いますけれども、そういったことも出されておりますので、むしろ国としては医療費の助成を拡大して、そのことがモラルハザードにつながることについて、依然として非常に強い懸念を抱いてることについてはこの文面から出てくるのではないかと。  ただ、申し上げましたように、そんなことは私のほうで決めますので、厚労省にわざわざ言っていただく必要はございませんので、それはそれでまた反論したいというふうに考えております。 ○議長(関貫久仁郎) 竹中理議員。 ○議員(11番 竹中 理) まず1つ目に、3月議会の話なんですけども、文教民生委員会のメンバーは、先ほど言われたような感触ではなかったです。非常に積極的なことを言われまして、僕らもびっくりしたところがありまして、置き土産か何かわからないですけども、済みません、非常に期待をしたところがありました。それはそれでいいと思います。  それから、政策的な話ということなんですけども、これ、1つ参考になるかどうかわからないんですけど、やはり、きのうの非認知能力の話の中で、市長のほうが低所得者のいわゆる学力の話をされて、その人たちの親に支援するつもりはなく、子供に支援する、いわゆる将来の子供たちのために投資をするんだというお話をされたと思うんですけども、僕は、それも大事だと思いますけども、じゃあ、今いる、税金払ってる市民の方に対してはどうなんだっていう話があると思います。今、実際におられる方、じゃあ、親はもうほっといていいのかっていう感じになると思う。今回のいろんな予算の中で、将来のために投資するということは、僕は非常にすごいいいことだと思います。演劇祭のことに対しても、いわゆる専門職大学のことに関しても、それに付随するいろんな予算に関しても、将来のために今この財政難の中で、どうにかして突き抜けていくためにやっていく、それに対しては私もいいことだと思いますんで応援はしたいと思いますけど、でも、今ここに実際住んでいる、今、生きている方に対しても僕はぜひ目を向けてほしいなというふうに思います。そういうふうに思うのがまず1つです。  それから、大分構成が変わってしまいましたので、ちょっとどう言ったらいいのかどうか……(発言する者あり)  あと、済みません、いろいろちょっとこじつけかもわからないんですけど、ホームページで平成29年度の財政状況、29年度の財務4表、前に表をいただいたやつも一応見させていただいたりとかする中での話の中をちょっとしたいと思いますけども、それと、あと、松井議員のほうも今議会の中で言っていただいた部分もあると思うんですけども、いろんな分析ができて、先ほど青山議員も単年度会計と複式簿記の違いを言われたと思いますけども、これは複式簿記の話ですけど、例えば将来世帯の負担が類似団体よりもやはり豊岡、類似団体が14.6%に対して、豊岡は27.1%と非常に大きいであったりとか、それから市民負担、これは今の市民負担ですけども、類似団体では4.7%ですけど、豊岡は5.4%であるとか、負債に対しても類似団体は41.7万円、豊岡は78.7万円というふうに1.9倍というように、国が決めてる類似団体の枠組みがちょっとどうなのかなっていう思いはあるんですけども、この数字だけ見ても、やはり今、住んでる方が非常に暮らしづらいというところもあるし、将来的にも非常に大変だという思いもあります。そういった意味で、今の子育て世代の人、ジェンダーギャップであるとか、いわゆる今、市が取り組もうとしている貧困世帯の問題であるとか例えば女性のひとり親が多いであるとか、そういったことも全部含めて、ほかの市がやってるからやってくださいじゃなくて、なぜ、そしたらほかの市はやっておられるのかと、そこをぜひ聞きたいなと思いますけども、わかりますでしょうか。 ○議長(関貫久仁郎) 市長。 ○市長(中貝 宗治) まず、現に今、貧困状態にある大人に対して目を向けないということを申し上げてるわけではありません。それはもう既に日本全体の制度として社会保障制度があり、生活保護という制度があり、あるいはそこに類するような方々へのいろんな支援策は現にあります。しかも、生活保護を受給するよりも、みずからの足で立つほうがご本人にとっても市にとってもハッピーなわけですから、そこを就労支援をするような仕組みも既にできていて、そして現に担当者が懸命の努力をやってるというのが現実であります。  ただ、私たちは、限られた資源の中で、戦線を幾らでも拡大することができるわけではありません。今の貧困家庭の方々一人一人に漏れなく適切な対応をして、全員を、では、実際の就労まで持っていけるかというと、とてもそんなキャパといいましょうか、能力の側のキャパがないというのが現実です。  こうした中で、子供の貧困という問題は新たな課題として浮かび上がってきて、この子供の貧困の眼目は何かというと、親を裕福にしましょうということではなくって、裕福にすることを通じて子供の貧困状態を解消しましょうということではなくって、親の貧困状態が仮にどうあったとしても、そこに対する努力はするにしても必ずうまくいくとはいきませんので、仮にどうあったとしても、この子供は貧困の連鎖に陥ることがないようにしましょうということですので、そこなら私たちも限られた資源でかなり効果が出せるのではないかということで、そこのところに、むしろ今、私たちが余裕のある資源というのはそこに集中するという、こういう趣旨でございますので、そこはぜひご理解を賜りたいというふうに思います。  なぜほかのまちはやってるのかとおっしゃってますが、私にはわかりません。つまり、子育て支援ということで、本来払うべき、法律上、本人が負担されるべきものをできるだけ下げていくとか、そこの趣旨はわかります。ですけれども、これを例えば豊岡市の場合でいくと7,000万円かかるわけですけども、その7,000万円を追加的に出してゼロにすることによって、一体そのまちにどういう状態が出てくるのか。そのことによって、そのまちの子供はふえたのか。恐らくふえてないと思います。むしろ豊岡のほうが合計特殊出生率は高いぐらいであります。あるいは、そのことによって外からの移住がふえたのかということを考えていくと、そこに合理的な根拠というのはまだ全く示されてないと。あるいは、そのことによって子供の健康状態がよくなったのかということについても、実際にはむしろ、いろんなデータ、調査結果見ると、効果がないという論文のほうが目につくぐらいであると。そうすると、なぜそれまでにされるのか。もちろんされるかどうかはそれぞれの自治体の判断で、自由だと思いますけれども、私たちはそこのところに根拠はなかなか見出せませんし、それだけの費用があるとすると、ほかにやるべきことがたくさんあると。ほかにもやるべきことがたくさんあって、実際に豊岡では子供の英語の学習について、市の独自の予算で外国人ALTを派遣してやってますけども、それ全部やめたとしてもできないのが7,000万円です。一体、子育ていうときに、自分の子供がちゃんと英語を身につけていって、これから先、もう英語は普通になる時代にも生き残れるようにしてほしいというのも、これまた保護者の切実な願いだろうと思いますので、どの願いに応えるのが最も切実なのかというトータルの議論をすべきなのじゃないかというふうに私としては思ってるところでございます。  また、将来世代の負担が豊岡、確かに大きいんですけれども、それはやたらとたくさんの施設を持ってるということが一つはあるんだろうと思います。その施設整備の背景に、当然それは起債でなされてますので、借金がほかのまちに比べると、類団に比べてかなり大きい。それは将来世代も負担をすべきということになりますので、そういったことが将来世代の負担の大きさにつながっていってる。ということは、逆に言うと、現代の世代はその分の恩恵を受けていると。つまり、将来世代と割り勘をすることによって、ほかのまちに比べるとたくさんの施設を持っていて、そのことによる恩恵を受けてるというふうにも考えることができるのではないかと、このように思います。 ○議長(関貫久仁郎) 竹中議員。 ○議員(11番 竹中 理) おっしゃることはよくわかります。わかりますし、成果が出るかどうかは、仮にやったとしても、本当にそれでほかのところから住んできた人が多くなるとか、いろんな感じで成果が上がるかどうかはわかりませんけども、三田市さんも一度やられて、例えば状況を見られてやめられたという状況もあったと思います。実証実験とか、そういう言い方はどうかわかりませんけど、実際やって、成果を検証されて、やめても、それ、別にいいのじゃないのかなという感じはします。先ほどの1回400円でしたっけ、それを期限つきでっていうのもあったと思いますけども、期限つきでも僕はいいのかなというふうに思うんですけど、それで実際にどうだったのかっていうのを見るという感じでぜひやってほしいと思うんですけど、いかがですか、その辺。 ○議長(関貫久仁郎) 答弁のほうは簡潔にお願いします。  市長。 ○市長(中貝 宗治) 個人給付を一度やりますと、これ、やめるのは本当に困難です。恐らくやめると、例えば800円をやめると言った瞬間に、この議場は多分騒然となるだろうというふうに思います。たくさんのご要望を多分いただくんだろうと思います。それほど個人給付は手をつけるとやめられないという非常に困難な課題がございますので、やってから判断するのではなくて、やる前に相当よく検討する必要があると、このように思います。 ○議長(関貫久仁郎) 竹中議員。 ○議員(11番 竹中 理) 前も言ったと思うんですけども、非常に果敢に今年度もたくさん事業をされておられて、僕は賛同して、いいなと思うのでやっているわけですけども、先ほど収支バランスっていうのもありますけど、例えば豊岡市の中で、そういう民生費の割合、きのうの議論の中でも教育費をもっと欲しい。私からしたら、福祉に対してもっと予算使ってほしい。だけど、将来の豊岡のために今、果敢に挑戦されていることもある、それも応援したいという思いはあるんですけども、どっちにしても、限られた中で取り合いになっていくわけですけども、私たちは、いろんな方から聞く中で、こうやって発言させていただいてます。実際に医療費が高いから、医療費が無料じゃないからほかの市に行ったっていう方も本当にたくさん聞いてます、私も。そういうことを本当に聞くと、言わざるを得ないというか、ぜひもうちょっとでも、例えばもうゼロ歳でもいいのでやってほしいという思いがすごいあるんです。  先ほど冒頭で言ったと思いますけども、以前も市長も言われたと思うんですけど、市長の気持ちになってくださいというふうなことは言われたと思いますけども、ぜひ議員の気持ちにもなっていただきたいなというふうに思います。せっかく非認知能力を取り組む市として、やっぱり人の気持ちになって考えてみると。意見は違って当たり前だと思います。当然、当局側と我々と意見、違うと思う。それは当たり前ですけども、どっかの国みたいに自国主義みたいな感じで、自分のところさえいいというような、そういうことではだめだと思います。お互いに話し合いをして、それでちょっとでも寄り添っていって、話していくということがやっぱり大事だと思いますので、特にもうたくさん言われて、私も本当につらいところがいっぱいありまして、何で豊岡市はできないんだみたいなんを違う県の同僚議員から言われたりとかしてまして、非常に議員として力ないなというふうな感じで自分自身を思っております。そういう意味で、ぜひ市長も一度、役を演じていただいて、議員の気持ちをぜひわかっていただけたら、この気持ちわかっていただけるんじゃないかなと思いますけども、そして、それが、議員の気持ちにもしなれないとしたら、なれないとしても、当然、今までも福祉のこともいっぱいしてきていただいてますけど、さらに市民に寄り添った市長をぜひ演じていただきたいなというふうに思います。これは、本当にもうたくさんの議員も今まで言われてますけども、ぜひ本当に真剣に考えていただけたらなというふうに思います。この話ばっかりしてると時間がありませんので、ぜひよろしくお願いします。  済みません、それと、あと、平田オリザさんの件につきましては、これは別に何も言うことがなくて、我々が平田オリザさんと非常に、会う中で僕も触発されましたので、ぜひ議場でっていうか、インターネットで見ていただく方にも伝えたかったという思いがあったので質問は特にありませんけども、1点だけしたいと思いますけども、大学をつくるときに、前回のコウノトリの郷公園の横に兵庫県立大学ができたときの感じをイメージしてるんですけども、あのときに、地元の業者の例えば備品であるとか、そういったものが余り、例えば全部あれは県の施設ですので、県の入札であるとか、いろんなことでとれないところもあるのかもわからないんですけども、平田オリザさんの言われる地元にお金を、外に出さない、地域とともに暮らす大学ということを言っておられますので、何かやっぱり地元の業者に還元できるような、そういう仕組みをぜひつくっていただきたいなと思います。これも質問、実際にさせていただいたんですけども、平田オリザさんからは、県の予算だけども、何か学長やそういうのがちょっと、何ていうんでしょうか、采配できるお金があるんだみたいなことを言われたと思いますので、その辺を地元の業者のためにぜひ、建設前からそういうことを考えていただきたいなと思いますけど、その辺、ご意見いかがでしょうか。 ○議長(関貫久仁郎) 市長。 ○市長(中貝 宗治) 県がお考えになることとしか言いようがないというふうに思います。私たちには仕組みをつくる権限、全くありません。  それから、平田さんの裁量、金額で云々かんぬんというのは多分そんなに大きな額ではないというふうに思います。私たちとしては、できる限りバイ豊岡、バイ但馬っていうことを県にはもちろん訴えますけれども、県としては、県民全体のいわば税金をどう使うかということですので、県には県のお立場もあるんだろうというふうに思います。私としては、今、申し上げましたように、できる限り地元のものということはこれまでも言ってまいりましたし、これからも言ってまいりたいと思います。 ○議長(関貫久仁郎) 竹中議員。 ○議員(11番 竹中 理) はい、わかりました。  それでは、ちょっと時間もあれですけど、次に行きたいと思います。  演劇ワークショップによる非認知能力ですけど、先ほど教育長からいろいろお聞きして、子供たちの様子も非常によくわかったところですけども、きのうの議論の中で、いわゆる低学年、1年生から3年生までをこのワークショップするんだというふうな感じで言われてましたけども、実際にそれはまだ本当にもう知識も何もない中で、どういうふうに、何ていうんか、非認知能力が育まれていくんかな。大人だったら、さっき言ったように、役を演じるんだみたいな感じで、その人になり切ってしたりとかできるんですけど、子供たちはどういうふうなことで非認知能力を得るとお考えでしょうか。 ○議長(関貫久仁郎) 教育長。 ○教育長(嶋 公治) プログラムの中に、議員を演じるっていう、そのプログラムは多分ないと思いますけども、低学年ですから極めてゲーム性を持って、例えば今、提示されているプログラムでは、教室の中にテープを張って、そして舞台のような場所をつくって、その中に入って、当てっこゲームをしようって、自分がなりたいものをそこで変身してするという、疑似体験をするわけです。それを見てた人が当てると。そういう中で、例えば今までの自分と違う自分を発見するとか、あるいは友達のなりたいことや演じ方は全然違うので、自分と友達は違うとかっていうような、そういう、自分と他者の違い、自分を改めて確認するというようなこと、あるいはもうちょっと大きくなってくると、お化け屋敷とかクリスマスとかっていうお題が出て、それをグループで演じてみよう。そこにはどういう出演者が必要なのか、どういうシチュエーションが必要なのか、どういう格好が必要なのかっていうようなことはみんなでやるわけで、そこにも他者との違いがあり、その中で、自分は本当やりたいんだけども、ぐっと我慢するっていうような、そういうような自己管理能力も出てきたり、意見をすり合わせて一つにまとめるというよさ、共同性、そんなようなことがプログラムとして入ってきますので、プログラムはこれからつくっていくわけですけども、一応、共通した目的として、演劇的な表現を通して自分の考えや気持ちを出していく、そしてそれを友達に認めてもらう、あるいは先生に認めてもらう、そして自己肯定感を育み、さっき言ったように共同性とか、さまざまな数値にはかれないような能力をつくっていこう、そんなイメージであります。 ○議長(関貫久仁郎) 竹中議員。 ○議員(11番 竹中 理) ありがとうございます。よくわかりました。  あと、非認知能力の低い、学力の低い子たちに対して、特別に何かそういった教え方をするんですか。全体の中で学力の低い子、ある子、同じようにしてやっていくのか、それとも今回、豊岡市が取り組む、いわゆる学力の低い子であるとか生活が大変な子なんかを、それって全体の中でその子だけを伸ばすっていうことは難しいと思うんですけども、その辺はどんな取り組み、これからだと思うんですけども。 ○議長(関貫久仁郎) 教育長。 ○教育長(嶋 公治) 例えば学力差があって、低学力の子供たちだけ集めるとか、先ほどの話にあったように、例えば貧困層の、社会的背景が低いという子供たちだけ集めるとか、そういったようなことは余り効果がないと。そういういろんな子たちが一緒にいる中で、一緒にグループをつくり、一緒に他者の違いを感じながらやることが力になると。その中で頑張り抜く力、あるいは主体的な力とかがつけば、やがて学力にも大きな影響を及ぼすということが、日本にはないんですけども、外国のプログラムによって検証されていますので、その道筋でやっていきたい。ですから、個別にこの子だけの能力を育てるというようなプログラムはないということであります。 ○議長(関貫久仁郎) 竹中議員。 ○議員(11番 竹中 理) 大変よくわかりました。どこもやったことのないような本当に教育だと思いますので、期待しておりますので、ぜひ頑張っていただきたいと思います。  あと、いっぱいあったんですけど、ちょっと残ったやつは次回に回したいと思いますので、済みません、よろしくお願いしたいと思います。以上で終わります。 ○議長(関貫久仁郎) 以上で竹中理議員の質疑、質問は終わりました。  以上で通告に基づく発言は終わりました。  これをもって上程議案に対する質疑並びに市の一般事務に関する質問は終局いたします。  ただいま議題となっております報告第4号から報告第11号まで及び第46号議案から第63号議案までについては、お手元に配付いたしております議案付託分類表のとおり、それぞれ所管の委員会に審査を付託いたしますので、ご了承願います。 ────────・──・──────── ◎日程追加 報告第12号〜報告第14号 ○議長(関貫久仁郎) お諮りをいたします。この際、報告第12号、専決処分したものの報告についてほか2件を日程に追加し、直ちに議題とすることにご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(関貫久仁郎) ご異議なしと認め、そのように決定しました。  報告第12号、専決処分したものの報告についてほか2件を一括議題といたします。  これより提案理由の説明を求めます。  市長。 ○市長(中貝 宗治) ただいま議題となりました報告第12号、専決処分したものの報告についてをご説明申し上げます。  本件は、市営住宅の明け渡しに関し、訴え提起前の和解の申し立てに係る専決処分をしましたので、地方自治法の規定により報告するものです。  次に、報告第13号、株式会社日高振興公社第25期の決算及び第26期の事業計画に関する書類について並びに報告第14号、株式会社シルク温泉やまびこ第15期の決算及び第16期の事業計画に関する書類についてをご説明申し上げます。  本件は、株式会社日高振興公社の株主総会が6月6日に、株式会社シルク温泉やまびこの株主総会が6月12日に開催され、それぞれ決算及び事業計画が承認されましたので、地方自治法の規定により報告するものです。  詳細につきましては、担当部長等からご説明いたしますので、よろしくお願い申し上げます。 ○議長(関貫久仁郎) 市長の説明は終わりました。  続いて、議案の説明に入ります。  まず、報告第12号、専決第7号について説明を求めます。  都市整備部長。 ○都市整備部長(澤田 秀夫) 議案書1ページをごらんください。報告第12号、専決処分したものの報告についてご説明申し上げます。  本件は、市長に委任する専決処分事項の指定についての規定により専決処分しましたので、地方自治法の規定により報告するものです。  2ページをごらんください。専決第7号、和解の申し立てについてご説明申し上げます。  本件は、市営住宅で近隣入居者への迷惑行為が認められたことから、相手方に改善するよう指導等を行ったところ、令和元年5月31日に自主退去すると書面での申し出がありました。しかし、約束は守られなかったため、相手方と協議したところ、退去に関して猶予期間の申し出がありましたので、訴えの提起前に簡易裁判所に和解を申し立てたものでございます。  説明は以上です。 ○議長(関貫久仁郎) 本日の会議は、議事の都合により正午を過ぎますことをご了承願います。  次に、報告第13号について説明を求めます。  日高振興局長。 ○日高振興局長(小谷 士郎) 3ページをごらんください。報告第13号、株式会社日高振興公社第25期の決算及び第26期の事業計画に関する書類につきましてを地方自治法の規定によりご報告いたします。  5ページをごらんください。株式会社日高振興公社は、地域とともにつくる個性ある道の駅を目指し、イベントの実施やお土産開発などに取り組んでおられます。  第25期の業績です。道の駅神鍋高原の来店客数は、前年度から1万4,783人減の12万9,479人となりました。神鍋温泉ゆとろぎにつきましては、8,626人の減、結果としまして6万9,483人となっております。減少しました主な要因としましては、7月豪雨であったり、酷暑、週末ごとの台風、さらには冬季の雪不足など、天候による神鍋地域への入り込み客数が減少したことが上げられると思っております。  売上高については、全体で1億9,472万5,000円、前期から1,811万6,000円の減となりましたが、販売費及び一般管理費の縮減に努められた結果、当期純利益は389万8,000円と、6年連続黒字決算となっております。  しかしながら、10ページの貸借対照表にありますように、改善されてきておりますが、繰越利益剰余金はマイナス1,980万3,000円となっております。  次に、第26期の事業計画です。16ページをごらんください。新たな取り組みとして、売店部門で、県内の高等学校の生徒が実習課程で製造したクッキー、サバの缶詰、鉢植えの花など、販売を展開しています。温泉部門で、入浴用以外の収益確保策として、入浴料とバスタオル込みのセット販売、お土産販売、マッサージ機提供など、利用者の利便性を図るアイテム数をふやし、客単価の底上げを図る企画、商品開発に取り組んでおられます。  詳細につきましては、お手元に配付しております決算等の状況の報告をご清覧ください。  報告は以上です。 ○議長(関貫久仁郎) 続いて、報告第14号について説明を求めます。
     但東振興局長。 ○但東振興局長(羽尻 泰広) 19ページをごらんください。報告第14号、株式会社シルク温泉やまびこ第15期の決算及び第16期の事業計画につきましてご説明いたします。  本件は、地方自治法の規定によりご報告するものです。  それでは、21ページをごらんください。第15期は、名古屋からのバスツアーの誘致拡大などによる宿泊部門の売り上げ増、業者への発注方法や機器類の運転方法の改善による一般管理費の節減、さらには、従業員マナー講習の複数回実施などに取り組みました。その結果、総売り上げにつきましては、前期比103.3%の3億6,145万3,000円となり、部門別では、宿泊が前期比110.4%の2億2,017万4,000円、販売が前期比100.7%の5,152万円となりましたが、温泉は前期より減少率は改善したものの、前期比98.3%の7,202万3,000円と、対前年マイナスの状況が継続をしております。最終的な当期の経常利益につきましては918万2,000円、当期純利益は896万9,000円となりました。  次に、31ページをごらんください。第16期の事業計画でございます。6、7月や2月など閑散期の稼働率向上による宿泊増や販売実績をもとにした効果的な商品管理による売店の売り上げ増を目指します。さらに、水道光熱費や燃料費など経営状況に大きな影響を与える一般管理費については、継続した節減に努め、安定した経営を目指してまいります。  また、働き方改革や組織の継続性を高めるために、2月上旬に5日間の完全休業に取り組むほか、35歳までの社員募集なども進めてまいります。  その他の詳細につきましては、お手元に配付しております資料をご清覧いただきますようお願い申し上げます。  報告は以上です。 ○議長(関貫久仁郎) 以上で上程議案の説明は終わりました。  これより一括して質疑に入ります。質疑はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(関貫久仁郎) 質疑を打ち切ります。  ただいま議案となっております報告第12号から報告第14号までについては、建設経済委員会に審査を付託いたしますので、ご了承願います。 ────────・──・──────── ◎日程追加 請願・陳情の付託 ○議長(関貫久仁郎) お諮りいたします。この際、請願・陳情の付託についてを日程に追加し、直ちに議題とすることにご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(関貫久仁郎) ご異議なしと認め、そのように決定しました。  請願・陳情の付託についてを議題といたします。  新たに議長において受理しました請願2件について、別紙文書表のとおり、所管の常任委員会に審査を付託いたしますので、ご了承願います。 ────────・──・──────── ○議長(関貫久仁郎) 以上で本日の日程は終わりました。  この際、お諮りいたします。明21日から7月1日までを委員会審査等のため休会といたしますが、これにご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(関貫久仁郎) ご異議なしと認め、そのように決定しました。  次の本会議は、7月2日午前9時30分から再開いたします。  本日はこれにて散会します。お疲れさまでした。      午後0時04分散会 ────────────────────...