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平成28年第5回定例会(第2日12月12日)

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  1. 豊岡市議会 2016-12-12
    平成28年第5回定例会(第2日12月12日)


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    平成28年第5回定例会(第2日12月12日) ────────────────────────────────────────────────      平成28年第5回豊岡市議会定例会(第2日)                            平成28年12月12日(月曜日) ────────────────────────────────────────────────                          平成28年12月12日 午前9時30分開議 日程第1 諸般の報告 日程第2 報告第22号及び報告第23号並びに第 116号議案〜第 154号議案〈専決処分した      ものの報告について、ほか40件〉一括上程      各議案に対する質疑並びに一般質問      (各議案委員会付託)         ───────────────────────────────                  本日の会議に付した事件 日程第1 諸般の報告 日程第2 報告第22号及び報告第23号並びに第 116号議案〜第 154号議案〈専決処分した      ものの報告について、ほか40件〉一括上程      各議案に対する質疑並びに一般質問         ───────────────────────────────                    出席議員(21名)          1番 嶋 ア 宏 之         3番 井 垣 文 博
             4番 福 田 嗣 久         5番 浅 田   徹          6番 上 田 倫 久         7番 西 田   真          8番 青 山 憲 司         9番 奥 村 忠 俊          10番 上 田 伴 子         11番 村 岡 峰 男          12番 伊 賀   央         13番 椿 野 仁 司          14番 松 井 正 志         15番 野 口 逸 敏          16番 伊 藤   仁         17番 木 谷 敏 勝          18番 前 野 文 孝         19番 関 貫 久仁郎          20番 升 田 勝 義         21番 広 川 善 徳          22番 竹 中   理         ───────────────────────────────                    欠席議員(1名)          2番 井 上 正 治         ───────────────────────────────                   事務局出席職員職氏名   局長         松 本 幹 雄  次長        羽 尻 泰 広   主幹兼庶務係長    前 田 靖 子  主幹兼議事係長   宮 代 将 樹   調査係長       木 山 敦 子  技能職員      藤 井 正 吾         ───────────────────────────────                 説明のため出席した者の職氏名   市長         中 貝 宗 治  副市長       真 野   毅   副市長        齋 藤 哲 也  技監        山 田   弘   政策調整部長     杉 本 正 憲  政策調整部参事   早 水 博 子   総務部長兼会計管理者 森 田 敏 幸  防災監       垣 江 重 人   地域コミュニティ振興部長              岸 本 京 子  市民生活部長    田 中 道 男   健康福祉部長     福 井 周 治  環境経済部長    井 上 隆 俊   環境経済部参事    上 田   篤  コウノトリ共生部長 天 野 良 昭   都市整備部長     井 上 良 一  城崎振興局長    井 瀬 邦 夫   竹野振興局長     宮 嶋 俊 夫  日高振興局長    和 藤 久 喜   出石振興局長     榮 木 雅 一  但東振興局長    谷 岡 慎 一   消防長        中 島 幾 良  上下水道部長    小 島 成 貴   教育委員長      深 田   勇  教育長       石 高 雅 信   教育次長       丸 谷 統一郎  代表監査委員    多 根   徹   監査事務局長     藤 本 正 行  農業委員会長    平 田 敏 通   農業委員       川 見   茂  農業委員会事務局長 宮 ア 雅 巳   選挙管理委員     浮 田 一 雄  選挙管理委員    川 上 康 則   総務課長兼選管事務局長              成 田 寿 道  総務課参事     宮 本 和 幸         ───────────────────────────────      午前9時30分開議 ○議長(福田 嗣久) おはようございます。  ただいまの出席議員数は21名であります。よって、会議は成立いたします。  これより本日の会議を開きます。  直ちに日程に入ります。 ────────・──・──────── ◎日程第1 諸般の報告 ○議長(福田 嗣久) 日程第1は諸般の報告であります。  まず、本日の会議に欠席届のありましたのは、井上正治議員であります。  なお、井上正治議員より、本日の質疑、質問についての通告を取り下げたい旨の申し出があり、これを許可しておりますので、この際ご報告をしておきます。  次に、真野副市長より、公務のため本日の会議を遅刻する旨の申し出がありましたのでご了承願います。  続いて、報道機関から写真撮影の申し出があり、これを許可いたしておりますのでご了承願います。  次に、本日の議事運営について、議会運営委員長の報告を求めます。  13番、椿野仁司議員。 ○議会運営委員長(椿野 仁司) おはようございます。  本日の議事運営についてご報告いたします。  本日は、この後、当局提出議案一括上程し、市の一般事務に関する質問とあわせてあらかじめ発言通告のありました議員より質疑、質問を行います。  発言通告のありました議員は合計17名で、お手元に配付しております議事順序に記載した順番で行います。  なお、先ほど議長から報告がありましたとおり、井上正治議員の通告は取り下げられましたのでご了承願います。  また、発言内容は通告された要旨を逸脱しないよう、また極力重複を避け簡潔に行っていただくとともに、当局答弁についても適切簡明になされるよう要望いたしておきます。  質疑、質問終局の後、各議案を所管の委員会に審査付託し散会することとなりますが、本日は適当な時点で延会し、引き続き明日に議事を継続することといたしておりますのでご了承願います。  以上、議事運営について、よろしくご協力をお願いいたします。以上です。 ────────・──・──────── ◎日程第2 報告第22号及び報告第23号並びに第116号議案〜第154号議案 ○議長(福田 嗣久) 次は、日程第2、報告第2号及び報告第23号並びに第116号議案から第154号議案まで、専決処分したものの報告についてほか40件を一括議題といたします。  これより質疑並びに会議規則第62条の規定による市の一般事務に関する質問をあわせて許可いたします。  なお、質疑、質問は重複を避け簡潔に行っていただくとともに、当局答弁につきましても要点を押さえ、適切簡明になされるよう要望いたしておきます。  発言は、通告に基づき順次議長より指名いたします。  まず最初に、13番、椿野仁司議員。(拍手)      〔椿野仁司議員 登壇〕 ○議員(13番 椿野 仁司) おはようございます。会派とよおか市民クラブ椿野仁司でございます。  本日、一般質問トップバッターということで、久しぶりの一般質問でございますので少し緊張いたしておりますものの、ところどころでまごまごしたり要領が悪かったりした場合には、市長初め当局の皆さんにつきましてはひとつ丁寧によろしくお願いをいたしたいというふうに思っております。  まず、お気づきの方もあったかもわかりませんが、正副議長室に新しい立派な絵が掲げてあります。それは過日まで円山川公苑でCSRのほうで美術館で個展を開催されておられました城崎出身の山田毅画伯が、以前の絵も大変私気に入っておったんですけれども、どうも絵が暗い、それから少し汚くなっているということで、ご本人がみずから名乗り出ていただいてこの絵を取りかえたいとおっしゃって、実は円山川公苑の一番最初のロビーに大きな中央アルプスの絵なんですが八ヶ岳の、ちょうど私からすると八ヶ岳倶楽部の柳生さんの施設からちょうど見たような中央アルプスの山々の絵が掲げてあります。大変すてきな絵をご寄附をいただきましたということでございますので、ぜひとも議員の皆さんは当然のことですが、当局の皆さん、また正副議長室をのぞいていただいたらというふうに思っております。  城崎の大火がちょうど約2年ほど前にございました。大きな火事でございました。やっと復興復旧、再建のめどが立って、今3軒の店舗が再開をされ順調に営業なさっておられます。あと2軒が間もなく完成の見込みが出てまいりました。少しずつですが、あの通りが早くもとの姿といいますか新しい城崎の町の顔になればいいなというふうに思っております。当時から兵庫県それから豊岡市、そして市民の皆さん、それから商工会等々、他のたくさんの団体の方々からご支援やご寄附をいただいてあることに対して、心から感謝を申し上げたいというふうに思います。  今、ちょうど松葉ガニのシーズンでございます。我々は津居山ガニと地域的には呼んでおりますけれども、昨年も大変高くて困りましたんですが、ことしも出だしは順調で非常にこのままいけばいいなと思ってたんですが、11月の終わりからもうこの12月に入りまして、大変高くなってまいりました。と同時に、なかなか地元で手に入らなくなっております。いろいろといろんなことが考えられるんですが、どうもいわゆる日本海でとれる松葉ガニの量が少なくなってきたということも事実ですが、他の地域、特に関東、北陸等々にカニが流れているということをお聞きいたしております。地元になかなか残らないというか、地元で使用されにくくなってきた。カニはご存じのように7年8年、およそ10年もなると立派なカニになるんですけれども、日本海で十分育ったカニを地元に残らずに都会や地方に行く。人口減少化問題、今、地方創生で大きなその目標を掲げておりますけれども、歯どめをかけるということですが、カニにもその減少化時代といいますか、地域にとどまらず都会に流れていくカニも、今の若者と同じなのかなということを、例えは悪いんですけれども、本当にそういう意味では根本的に何か考えなければならないというようなことをちょっと今気になっているところでございます。  それでは、質問に入りたいというふうに思います。  今回の質問の目玉といいますかメーンは、ここにおられます中貝市長の来年の春からの去就でございます。出処進退とも言いますけれども、私はあえて去就というふうにさせていただきました。  新市になりまして3期12年もうそろそろたとうとしておりますけれども、中貝市政が今まで歩んできた道のり、私は大変立派な実績や功績を残されたというふうに思っております。人気がどうだとかいうことでは、「にんき」というのはいわゆる市長任期ではなくていわゆる人気ですが、人気がどうだというようなことよりも、やはりこの実績、功績を残されたということは私は十分認めておる一人だとも思っておりますが、もうこの時期になりますと4年前、私も同様の質問をいたしました。ここにおられる同僚議員の中にも、何人かおられたと思います。いつもこの時期こういう質問をすると、いつも市長はうまくといいますか適当にはぐらかされまして、目の前の来年度の予算編成をするために今100%そちらに集中したいと。今、私のことを考えている時期ではないというふうに上手にうまくかわされるわけであります。  ことしも時期が来たので、私以外にもそういった議員がおられるのかなと思っておりましたところ、私以外にはどうも市長に対するその去就、出処進退に対しての質問がないようでございまして、ないのは何を言ってももうしようがないのかなという諦めの方もおられるのかなということを考えると、私はそういう意味では代表して質問をさせていただくというふうな名誉をいただいたというふうに私は思っておりますので、少しこれについてはしつこいかもわかりませんがいろいろと市長に投げかけたいというふうに思いますので、どうぞ腹の内をどこまでお出しになるのかならないかは別としても、既に兵庫知事も来年また選挙ということで今その去就を問われておられますし、朝来市の市長はせんだっての議会で前向きに考えたいというところまでおっしゃっております。4年前と同じような答弁にならないように、中貝市長にお願いをいたしたいというふうに思っております。  中でも、この質問をするきっかけとなりましたのは、せんだって東京で開催されました豊岡エキシビションの件でございます。昨年の豊岡エキシビションのテーマが「地方創生その先」というテーマであったとお聞きしております。ことしは「地方創生その先の先」というのがメーンテーマ。豊岡が、そして地方が今目指している方向がその先に一体何があるのかなということを、私は市長がお考えになっているその先を一度私たちの前でもお話をいただければというふうに思っております。その先に豊岡が目指すものは一体何なのか。そして、市民は何を期待して夢を描いていけばいいのかというようなところをお聞きいたしたいと思います。  それから、小さな世界都市を目指すということをよく言われます。小さな世界都市は手応えとしてどうだったのか、今どうなのか。そして、それはいつごろその完成というか成果品という形で小さな世界都市はなるのか。そういったところをお聞きいたしたいと思います。  それから、新市合併してもう来年で12年になろうかと思いますが、まだまだ旧市町の枠から乗り越えていかないというんか、なかなかその枠にとらわれているようなまだ気がいたしてなりません。なかなか難しいことだと思うんですが、やはりこれから目指すべき方向性とすれば、やはり新しい豊岡を挑戦としていつも掲げておられますので、その豊岡の挑戦たるものがやはり新しい豊岡をつくっていく中でその枠、エリアを越えていかないとだめなのではないのかな。とすると、既に産業面だとか観光面、そしてまた教育の面でもこういった枠を飛び越えていかなければいけないのではないのかなというふうに常々思っております。その点については、またお考えをお聞きいたしたいと思います。  それから、最後、これが最後といいますか市長に対するあれですが、先ほど申し上げました去就の問題でございます。  私はこう思います。そろそろ中貝市政の総まとめといいますか、まとめをしていかなければいけない時期が来たなと。それは今のこの時点ではなくて、長期と言われるかもわかりませんが、3期やってこられた。それから旧市の間もまだ1期あるわけですから長期政権となるんでしょうけれども、ただこの広い豊岡市、新しい豊岡市の中で中貝市政が取り組んできたことの総まとめをする上では、さらなる任期をやっぱり積み重ねていかなければならないのではないのかなと。永遠にというわけにいきませんが、そういうのでいくとしっかりとしたさらなる4年、あと1期頑張っていかれるのか。その辺をしっかりとした心構えがあるならば少しお話をいただければというふうに思っております。そういう責任が中貝市長にはあるというふうに私は思っておりますので、未来への責任を果たすためにも中貝市長としてそのお立場を今お考えをお聞きいたしたいと思っております。  2番目はふるさと納税についてでございます。  経緯、経過それから現状についてはまた詳しくお知らせをいただきたいんですが、私がここでお尋ねしたいのは、ふるさと納税の使い方もしくはそのふるさと納税をもっと有効に何か使うことができないのかということであります。  私の知人が東京におりまして、先輩なんですが、こちらに年寄りを残しておる。いつも気になっておるんだがなかなか帰ってこれない。大変豊岡市の皆さんにはご迷惑といいますか厄介をかけている。大変助かっていますというようなことです。ただ、病院等々に行く機会が多いので、そうなると非常に公共交通等々の連携が悪くて非常にそういう意味での医療、それから命、ある意味では生活でもありますが、そういった足がなくて困っている。そのふるさと納税というようなことで寄附をすれば、そういったことに利用、有効に活用していただけるのだろうかというようなこともちょっと質問がございました。  ふるさと納税にはいろいろと活用方法についてそれなりにきちっとうたっておられますけど、具体的にはこれということに使いますというようなことに対してはお任せください的な要素があるので、そのことについて何かいい方法はまだ望めないのかなというようなことがありましたので、その点についてお尋ねをさせていただきます。  3番目は、豊岡の交通環境についてでございます。  北近畿豊岡自動車道がいよいよ来年春、日高インターチェンジが開通をいたします。その後にはまた豊岡インターチェンジが開通するということでどんどん北伸をしてまいりまして、最終的には山陰近畿道近畿自動車道に結ばれるということでありますが、非常にちょっと気になるところは、一つの例を挙げると日高インターチェンジができて、例えば豊岡方面に参ります交差点幾つもありますけれども、例えば祢布だとか土居の交差点だとかいろいろとありますが、お聞きしますと祢布の交差点なんかは1日5,000台ぐらいの交通量があるというふうにお聞きいたしております。日高のインターチェンジができると、約それに倍ぐらいの交通量が見込まれるというふうにお聞きもいたしておりますので、そうなると大変混雑どころか交通の環境が悪化するだろう。それから通学路としてもございますので、大変安全面も気を使わなければいけないところだというふうに思っています。  道路の拡張も少しは進められておるものの、なかなか道路を急につくったり急に道路を広げたりすることはなかなか難しいことでございますので、これについてどのように道路の環境をよくするための計画を想定をしてやっていかなければいけないのかなというとこら辺もお考えがあればお聞きいたしたいですし、これからどういうふうに取り組んでいくのかということもお聞きいたしたいと思います。  それから、あわせて豊岡インターチェンジがまだまだ先の話ではありますけれども、戸牧それから円山大橋、それから178号線に接点となるあたり等々、交差点大変同様の交通量が倍増するおそれがあります。大変そういう意味では交通環境が気になるところでございますので、あわせてこの点についてもお尋ねをしておきたいと思います。  それから、観光の面でいきますと、日高インターチェンジができることによって一つ考えられるのは出石に行く道路の今の道路標示等々についてですが、どういうルートをたどっていけば出石にスムーズに行けるのかなというようなところが私もよくわかりません。こういったところも実際車が迷子になるような気がしてならないので、この辺については何か妙案があるならばお知らせをいただきたいと思います。  最後、治水対策でございます。  ご存じのように円山川下流域については右岸、左岸とも大変な工事をしていただいております。一つ一つ上げて今第1回目の質問では申し上げませんが、今どういう状況で、現況はどうで、いつごろ部分的でも全体でもいいんですが左岸においては奈佐小橋から津居山あたりまで、それから右岸に関しては玄武洞付近から楽々浦の治水対策も含めてどうなっていくのかな。新城崎大橋のあたりまでどういう状況になっていくのかなというとこら辺を、現況とそれから完成はいつごろに予定をされているのか、そのことについてもお知らせをいただきたいというふうに思います。  久しぶりにここに登壇いたしまして、この間まではつい後ろの席におりましたので、後ろの議長の視線が若干気になるところでございますので、そろそろ降壇をさせていただきたいと思います。
     2番目の質問からは質問席で行いたいと思います。どうもありがとうございました。 ○議長(福田 嗣久) 答弁を願います。  市長。 ○市長(中貝 宗治) 私に対して、温かいお気持ちでのご質問をいただきました。感謝を申し上げたいと思います。  まず、地方創生のその先に何があるのかというご質問です。  豊岡市の人口減少の最大の要因は、10代における転出超過と、20代での転入超過があるものの10代の転出超過分の35%しか回復をしないということにあります。大学がございませんし、若い人たちが広い世界を見たいというのは当然のことでありますから、10代の転出超過はある意味やむを得ない。  しかし、それにしてもなぜ20代でこんなに帰ってこないのだ。それに対して、私たちは地方は貧しくてつまんないという非常に強いイメージが若い人やあるいはその両親、その子たちを閉じ込めているということを申し上げてまいりました。つまり経済的な格差はある、大企業はないというだけでなくて、すてきなお店もないしレベルの高い芸術活動に触れることもほとんどできない。そういったことが込められていると考えています。つまりそこで否定されているのは単なる地方における所得の低さではなくって、地方に暮らすことの価値そのものが否定をされているというふうに私たちは考える必要があります。  とすると、私たちがやるべきことは豊岡に暮らすことの価値を再発見し、再創造する。新たに創造する。このことだろうというふうに思います。そして、そのための価値の創造ということについて私たちが掲げた旗印がローカル・アンド・グローバル、あるいは小さな世界都市ということでありました。日本において、大きなものが偉くて小さなものは偉くない。東京や大都市が偉くて、小さな町は偉くないというこの価値の序列は非常に強いものとしてあります。これは壊さなければいけない。そのために世界で輝くことを通じて、日本の中における私たち自身の価値の序列を壊していこうという、こういった作戦であります。  何よりもまずローカルであること、自分たちの地域固有なものを磨くこと、そしてそれをグローバルな中で輝かせること。そのためには当然のことながら伝統や歴史を大切にする、自然を大切にする、あるいは磨いていく。センスをさらに磨く。あるいは社会包摂という意味で全ての人々に出番と居場所がある。こういったまちをつくること。  また、大企業を誘致するようなことにきゅうきゅうとするのではなくって、この域内で内発的な企業の、あるいは産業の発達を考えていくこと。1円2円安いか高いかというような価格競争ではなく高付加価値、高くても買っていただけるようなそんなまちのあり方をつくり上げていくこと。そのことがまさに地方創生のその先にある姿なのではないかというふうに思っております。皆さんと全力を挙げてその道を歩んでまいりたいと思っております。  小さな世界都市についてのお尋ねもいただきました。  今申し上げましたように、基本的にはローカルをベースにしながら、しかしながら勝負は世界の中でやっていくということを申し上げました。確実にその方向に歩んでいると思います。  インバウンドは非常に好調でありまして、昨年3万4,000人ほどでありましたが、ことしは第3・四半期までで約3万2,000人。対前年の同期で41.2%の増です。ほとんど個人客、世界各国満遍なくお越しになっています。圧倒的に多いのは城崎でありますが、それでもことしの第3・四半期まで見ますと竹野は対前年402.2%、日高が169.0%、豊岡全体でのインバウンドの増加が見てとれます。また、但東もやまびこが世界最大の宿泊の予約サイト、ブッキングドットコムに載せたところ今や確実に香港の方がレンタカーでもって宿泊にお越しになってこられるようになっています。こういった方向が一つあります。  コウノトリ米もこの9月にニューヨークに行きまして高級日本食レストランでの採用が決まり、今後さらに一層ふやしていきたいと思っています。  城崎国際アートセンターには、もう世界中から一流のアーティストがやってこられるようになりました。  また、コウノトリの野生復帰はもう私たちではごくありふれたものになっておりますけれども、しかし世界的に見ると非常に高い価値を有しております。その一例、証左としてつい先日、メキシコで開かれました生物多様性条約のCOP13に環境省、JICAの依頼によって市の職員が参りまして豊岡の取り組みを発表したところでありますし、私自身にも来年イスラエルから招待が舞い込むなど、もう世界的に評価が高まりつつあるというふうに思っております。確実に私たちは小さな世界都市の方向に向かっていってるというふうに思います。  いつごろ完成を目指すのかということであります。  どこまで来れば小さな世界都市になったかという基準があるわけではないんですけれども、少なくとも次の12年間の間に豊岡市、なるほど小さな世界都市になったなと多くの方々に実感持っていただけるような、そのようなスケジュール感でもって進んでいく必要があるというふうに考えております。  12年間と申し上げますのは、今、条例改正の提案をさせていただいておりますけれども、次期の基本構想のタームが12年。市長の任期が4年として、それが3期分重なるぐらいだということでありますけれども、その次期の基本構想の期間でもって実感ができるようなところまで持っていく必要があるというふうに考えております。ただ、それは私がその3期やるということではもちろんございませんで、豊岡市全体として次の12年間で目指すべきものを今作業を進めているところでありますので、そのような期間でもって進めていく必要があるのではないかというふうに考えております。  それから、旧市町のことについてもお尋ねをいただきました。  今なおもちろん年齢層によりましては旧市町ごとの意識が非常に強いということがありますけれども、他方で合併時に生まれた子供たちはもう豊岡市の市民として生まれてきておりますので、豊岡市民全体として見ると旧市町単位ではなくって、豊岡市としての一体感を実感をしている人たちがふえてきていることは間違いないと思います。  ただ、同じになる必要は全くないというふうに思っております。同化が必要なのではなくって、むしろインテグレーション、統合ということではないかと思います。それぞれがそれぞれの強みなり個性を持ちながら、それを連携されることによってより大きな魅力へとつなげていく。あるいはそれぞれの弱点を補っていく。こういったことが大切だというふうに思っております。  また、特にインバウンド等考えましても、お客様は私たちに比べるとはるかに広範囲を行き来されますので、豊岡全体でより多く楽しんでいただこうとすると、豊岡の中のさまざまな魅力をつなげていく必要があろうかと思いますので、これまで以上に意識して魅力をつなげるということに努力をしてまいりたいと思っております。  それから、去就についてのお尋ねもいただきました。  もう私の答えは既にご自身で質問の中でおっしゃっていただいたとおりでありますけれども、まだ5カ月任期が残っております。しかももうこれから予算編成が加速度的に忙しくなってまいりまして、しかも豊岡市は骨格予算ではなく事業がおくれることがないように、任期が来年の4月でありますけれども、しかし骨格予算ではなくて本格予算を組み、次の人がどうしても変えたいのであれば変更すればいいという立場に立っておりますので、ここに相当の精力を注ぎ込む必要があります。  私自身のその去就につきましても、トップの仕事というのはある意味で次の後継者を育成することだと言われておりますけれども、去るのは早過ぎてもいけないし、遅きに失してもならない。そうしますと、一体私は自分の役割をここで終えて、次の世代に委ねていいような状況にあるのかどうか。あるいはなお私自身が果たすべき役割があるのかどうか。そういったことについて、相当しっかりやっぱり考える必要があるというふうに思っております。  そうしますと、やめるにせよ引き続き挑戦するにせよそういった理由でありますとか、もし挑戦するとすれば市民の皆様に次の4年何を訴えるのか。そういったことをしっかりと考えた上でなければ、これを表明することはできないというふうに考えております。そのためには時間もそうですけども相当なエネルギーが要りますので、正直言いましてそういったことに今頭を使う余裕が全くありません。地方創生といういわば圧倒的に不利な戦いに今挑んでいる最中でございますので、そのための次の言うなれば弾込めであります予算作業をし、それのめどがついたあたりで時間をとってじっくりと考えさせていただきたいというふうに思っております。  ただし、椿野議員が出馬すると言われましたら直ちに私もどうするか考えたいと思いますけれども、その辺は状況に応じてということになろうと思いますけど、基本的にはそのようなことで考えているところです。  どんなことにせよ、どの道を選ぶにせよ、市民に対して責任のあるお答えができるようにじっくりと考えさせていただきたいと思っております。いましばらくの猶予を賜ればと思います。  その他につきましては、それぞれからお答えをさせていただきます。 ○議長(福田 嗣久) 齋藤副市長。 ○副市長(齋藤 哲也) 私のほうからは、治水対策事業につきましてお答えをさせていただきます。  円山川下流の治水対策につきましては、現在国土交通省におきまして左岸ではひのそほか地区と瀬戸・津居山地区、右岸では戸島地区で事業が実施をされております。  ひのそほか地区は奈佐小橋から現在の城崎大橋までの区間の無堤対策で平成22年度から事業化に着手されておりまして、パラペット整備工事とそれに伴います樋門設置工事や来日川の護岸工事などが行われております。来日川にかかる県道の来日橋のかけかえも予定されています。一連の完成時期につきましては、用地買収が必要な箇所があることから明確な時期はまだお示しできないというふうにお聞きをいたしております。  瀬戸・津居山地区の無堤対策では、現在地元の意見を聞きながら工法検討していただいております。今年度中に検討結果を地元に説明し、引き続き地元の意見を踏まえながら設計を進めていきたいというふうにお聞きをいたしております。  戸島地区は平成26年度に堤防が概成しており、現在附帯工事として県道側溝や堤防周辺の埋め立て工事などが行われており、早期の完成を目指したいと国土交通省からお聞きをいたしております。  次に、道路整備につきましては、兵庫県において新城崎大橋と県道戸島玄武洞豊岡線で事業が実施をされております。新城崎大橋は詳細設計が完了し、現在用地の確保とともに工事発注の準備が行われており、今年度内には右岸下部工の建設に着手され、平成32年度には開通予定であるというふうにお聞きをいたしております。  県道戸島玄武洞豊岡線は、用地の確保等は完了しており、現在鋭意工事を進めていただいているところです。今後も予算の確保に努め、早期完成を目指したいと兵庫県からお聞きをいたしております。  楽々浦地内の治水対策につきましては兵庫県において進められておりまして、調査設計を進められているところでございます。計画がある程度まとまった段階で、地元への説明を予定しているというふうに伺っております。  また、円山川左岸ではパラペット整備工事完成後も円山川の雄大な眺望が確保できるよう主要地方道豊岡瀬戸線のかさ上げを要望いたしておりまして、国において可能な限り眺望が確保できる構造で設計を進めていただいているところでございます。  私のほうからは以上です。 ○議長(福田 嗣久) 政策調整部参事。 ○政策調整部参事(早水 博子) 私からは、ふるさと納税のご質問にお答えいたします。  まず、経緯、経過、現況についてでございますが、平成20年度の税制改正によりふるさと納税制度が創設され、本市ではコウノトリ豊岡寄附金と称して寄附金を募集してきました。平成26年12月には、寄附のお礼としまして本市の特産品等をお返しするリニューアルを行いました。結果、平成25年度の寄附金額が604万円であったのに対し、平成26年度は8,750万円強、平成27年度は3億4,200万円強と順調に伸びており、ことしは12月7日現在で1億3,117万円の寄附をいただいている状況です。  一方で、謝礼品や寄附金の決済手数料など、ふるさと納税を推進する上で必要な経費は平成26年度は2,985万円、平成27年度は1億2,070万円となっており、寄附金の受入額に対し約35%の経費を費やしています。  また、平成27年中、その大半は他の自治体に対してのものですけども、市民が寄附をしたことによる市税への影響は平成28年度課税では約1,490万円で、普通交付税により1,118万円程度が措置されることになりますので、差し引きすると372万円程度の減収と見込まれます。  次に、使途についてのご質問に対してお答えします。  平成28年度はふるさと教育推進事業や移住定住促進プロモーション戦略事業を初めとしました56事業に2億8,874万円を充当し、活用する予定としております。  ふるさと納税の使い道の希望につきましては、寄附の申し込み時にコウノトリをシンボルとした人と自然が共生するまちづくりや安全に安心して暮らせるまちづくりなど、総合計画に基づく分野別の取り組みに対して伺っています。その取り組み以外の希望につきましても伺ってはいますが、寄附金の活用に当たりましてはその希望を尊重しつつ、個別の各事業へ配分、活用させていただく仕組みとしております。  既に政策決定した具体的な事業をふるさと納税で応援していただくことも可能でございますが、本市ではその分野別に使い道の希望をお聞きしている状況となっております。  なお、現行の仕組みでは実施についての政策判断を今後要するような具体的な事業をリクエストする寄附をお受けすることはできないと考えております。そのような場合は、まず個別に実施可能かどうかの政策判断を行った上で、寄附を受けるかどうか判断する必要があると考えております。以上です。 ○議長(福田 嗣久) 技監。 ○技監(山田 弘) 私からは、豊岡の交通環境についてお答えをいたします。  高速道路の整備により、アクセス道路やインターチェンジ付近の交差点等の交通量は増加するものと考えております。そのため、供用開始に当たっては従来から国及び県と交通安全対策について協議を行い、インターチェンジ付近の交差点改良や歩道整備等の安全対策を行っているところでございます。  また、城崎、但東方面への誘導につきましては、仮称日高インターチェンジ付近の祢布交差点から豊岡病院、日高医療センター前の国道482号を通過し、鶴岡橋を経由するルートを考えており、そのルート上の既存案内標識に出石方面を追加表示するなどの改修整備を行われているというふうに県からは聞いております。  今後も引き続き国や県と連携を図りながら、早目の計画、検討を行ってまいりたいと考えております。以上です。 ○議長(福田 嗣久) 13番、椿野仁司議員。 ○議員(13番 椿野 仁司) 質問の都合上、4番目からさせていただきます。市長への質問は、最後にとっておきたいと思います。  今ちょっと技監のほうで答弁があったんだけど、城崎、但東じゃなくて出石、但東の間違いですね。さっきの。  今それぞれお答えいただいたんですが、一番気になるのは交通量がどれだけふえていくのか、想定される。例えば日高インターチェンジとなりますと、祢布の特に交差点とか今の土居西ですか、それから池上の交差点、土居の交差点等々が非常に豊岡向きに対しては今現在でもかなり通勤時も含めた中でいくと大変な混雑をしております。踏切もあって、大変交通環境は余りよくない。そこに持ってきて車がもっともっとふえるだろうということはもう見込まれるわけですので、これについて、今、車にはナビがありますからどういうふうなって指示が出ちゃうんですけれども、そういう意味で車を余分な過剰にワンポイントに集めないように、逆に言えば少し分散させるためにはどういうふうな工夫が必要なのかなというふうなことがあるわけですね。ですから今の日高のインターチェンジもそうなんですが、例えば豊岡インターチェンジができて今の病院前の三差路ができて、あそこでおりて例えば一つ城崎、日和山ということになると、多分恐らくですが、あそこの交差点から病院通りを抜けて178号というようなルートになるのかな。そうすると、あそこに一気にたくさんの車がふえるわけですね。そうすると上陰の交差点ですか、今でも非常に事故が多いとされていますけれども、ああいうところも非常に交通環境が悪くなる。そしてまたあのあたりは学校の子供たちが多いですから、通学なんかにも非常に安全面にも本当に配慮しなきゃいけないということになる。  そういうことから考えると、今からそういうどのように分散させるか。そしてまた、道路標識についてもわかりやすい標識も必要なのではないのかなというふうに思います。そういった工夫をこれからやらなきゃいけないなというふうに思っているんですが、再度、今申し上げたように細かい部分は別といたしましても、何か今お考えになってること、それから考えなきゃいけないことがあるとするならば何なのか、それをちょっとご答弁いただければと思います。 ○議長(福田 嗣久) 技監。 ○技監(山田 弘) 議員おっしゃるとおり、やはり自動車道が整備されますとそれに付随しまして一般道の交通量が増加するということは当方でも非常に認識をしております。  そういう中で、そういう対策につきましてやはり国、県、市が連携をとって進めていくことが重要であるというふうに考えております。そういう中では、今年度につきましては豊岡南インターチェンジ豊岡インターチェンジ、これ仮称ですけれども、この供用開始に向けたアクセス道路等の安全対策につきまして、先ほど申し上げました国、県、市、三者で勉強会を11月末までに3回開催をしております。そういう意味では、そういうことでそれぞれ関係機関が情報を共有しながら対策に取り組んでいきたいというふうに考えております。 ○議長(福田 嗣久) 13番、椿野仁司議員。 ○議員(13番 椿野 仁司) それでは、交通環境についての質問を終わります。  先ほどちょっと間違って、治水対策からいうのに訂正したために質問を飛ばしてしまいまして、齋藤副市長、治水対策の答弁ありがとうございました。  細かいことは別といたしまして、ただ用地買収等々いろんな関係もありますから、なかなかその完成はいつですかということはなかなか言いにくいとこだというふうに思います。  ただ、特に来日のあたりは四、五年かかるというふうに言われておるものの、早ければいいんですが、さらにまた困難で延長するようなことがあっては困るなとは思ってはおるんですが、いまだに港、いわゆる城崎から小島、それから瀬戸、津居山あたりまで、何か明確な治水対策、高潮対策も含めてですが、地元のほうにはいろいろとお話しにはなっておられるんですが、我々のところにはまだこうするんだというようなことが明確に出てこないんですが、その点については今お話しいただけることがあればちょっと触れておきたいんですが。 ○議長(福田 嗣久) 技監。 ○技監(山田 弘) 瀬戸・津居山地区につきましてはやはり漁港がございまして、その辺の利便性の関係と、また治水対策をどうしたらいいかということで、昨年度国交省のほうでパラペットの案を地元のほうに提示をされました。これは決定というわけではなくて、この一つの案をたたき台にしてどのような構造のものがいいのか。それによって周辺の方の利便性と治水効果が両立できるのかということを国交省で考えられておりまして、昨年の国では勉強会と言われておったんですけども、その勉強会の結果を踏まえて案を修正して、今年度再度また地元のほうに説明をされるというふうにお聞きをしております。以上です。 ○議長(福田 嗣久) 13番、椿野仁司議員。 ○議員(13番 椿野 仁司) 新城崎大橋の着工といいますか、いうことの式典といいますか、そういうものが何か来年の3月ですか、何か春には行われるというようなことをお聞きしております。アクセスの道路が今の城崎大橋から大体こういう形でルートをたどっていきますよというのは示されたんですが、台風23号のときの道路冠水を十分検討された上であの道路の高さはその程度はクリアできているんでしょうか。 ○議長(福田 嗣久) 技監。 ○技監(山田 弘) そのあたりはそういう災害時の冠水状況を踏まえまして、新しい道路については設計を行っております。 ○議長(福田 嗣久) 13番、椿野仁司議員。 ○議員(13番 椿野 仁司) ありがとうございました。  ふるさと納税のことについて、今、早水参事のほうからはいろいろと説明を受けました。せんだっての新聞では、兵庫県下ベストスリーの中にこの豊岡が収支差し引きのいわゆるいいほうに上がっておりますね。いわゆる2015年のデータだと、1番が南あわじ市で2番目が淡路市で3番目が豊岡市ということで、寄附額が3億6,000万円ほど。それから控除額、これはもういわゆるよそに行っちゃった分ですが、控除されている分が1,500万円ほどですから、差し引きが3億5,000万円。これであと返礼品が入りますのでこの数字ではありませんけども、ベストスリーに入っている。  松葉ガニとか但馬牛が大変な人気だろうというふうに思います。これから大変送られる側からすれば松葉ガニことしも高いので大変ちょっと頭を悩ませるのかなというふうに思いますけれども、さっき言った使い道についてのリクエスト、私がさっきちょっと私の友人が東京にいてというような、先輩ですが、知人からそういった話があった。基本的には何かリクエストはそういった指定をしていただくと困るんだみたいなことがあったんだけども、いわゆる簡単に申し上げると、お年寄りがこの豊岡市で世話になってる。だから何とか親が世話になっとる分、医療だとか生活面でもいろんな面で困ってる。だからふるさと納税にあわせて寄附をしたい。そういった形でそういうふうな役立てる方法はないのか。  具体的に申し上げると、例えば病院に行くにも医院に行くにも非常に一つ乗りおくれると、もう1時間も2時間も待たなきゃいけないことは間々あります。それから、生活としての足を奪われる。いわゆる車も運転ができなくなる、高齢者は。もう本当に生活、命、健康、いろんなことを含めてその足を奪われてしまうわけですから、奪われるという表現は悪いんですけれども、なくなっちゃうわけですね。ですからそういう意味で一般の寄附とは違ったふるさとというものに対しての思い入れを強くするためのふるさと納税に対して、そういった使い道をリクエストを考えていただけないかということなんですが、今の段階では無理でももうちょっとやわらかく何か受けとめることができないのかなというふうに思うんですが、いかがですか。 ○議長(福田 嗣久) 政策調整部参事。 ○政策調整部参事(早水 博子) 先ほども申しましたように、既にそういった事業が実証するという政策判断ができている場合には、そういったことに充当というふうなことは考えられると思うんですが、例えば先ほどおっしゃったような高齢者福祉ですとかそういったあたりに充当する場合につきましては、総合計画の中で分野別の取り組みというふうなことで安全に安心して暮らせるまちづくりという分野がありますので、そういったところで今現在政策決定をしている事業の中で充てていくというふうなことになります。  先ほどおっしゃったような医療を回るような交通機関をこういうふうにできないかというような具体的なことにつきましては、そういうことができるかどうかの判断をしてから、まずそちらを先にしてからのお話になるかと思います。以上です。 ○議長(福田 嗣久) 13番、椿野仁司議員。 ○議員(13番 椿野 仁司) 使い道だとか、こういう考え方で豊岡市は受けとめておりますのでよろしくお願いいたしたいというようなことは記述に載っておりますのでそれはそれでいいんですが、あとは私たちにお任せくださいもいいんですけれども、もう少しやっぱり出される側がそういう方からリクエストがあれば受けとめ方として何かいい方法はないのかなというふうに思ったので、今後もそういった何か活用方法についてはいろいろとお考えをいただきたいです。  時間が参りますので、最後に市長に。先ほどそれとなく4年前よりも少しは一歩前に踏み込んだお話もいただいたのかなと思うんだけれども、最近でも2つありますね。この間の第18回のお米の食味分析鑑定コンクール国際大会で日高の方が金賞をおとりになられた。日本一おいしいお米というようなこと。それからおとといの新聞でしたですか、温泉の総選挙でインバウンド部門で城崎が第1位になった。こういったことは官民一体となった取り組みの中で日本一おいしいお米、インバウンド対策日本一。これは本当に市民が団体だけでなせるわざではなくて、官、いわゆる豊岡市の取り組みがよかったからだというふうに思っています。担当者もすばらしいそういった力を発揮してくれた。そういった職員がいたということは、大変誇りだというふうに私は思います。だからこそやはり豊岡市にかける思い、豊岡市に託す思いというのは、いっぱいいっぱいみんなまだまだ地域や市民の皆さんの中には根強いものがある。  市長は、今、表明するような時期ではない。今はこうなんだというようなことは言われた。だからこそ、そこまでは表明されなくてもいいので、さらなる4年というようなこともおっしゃったし、それから小さな世界都市のお話で言われるとさらなる12年、次なる12年というお話もあった。それから今回の条例改正で、市長のいわゆる今までの総合計画とはまた変わった今打ち出し方をされようとしている。そういうことを一つ一つちょっと思うと、勝手な想像なんだけれども、私はさらに中貝市長としてそこに何か志があるのではないのかなというふうに思ったので、こういった質問をさせていただきました。  最後ですけれども、少し前に出て、そこまではなかなか今は言えないけれども、誰が出る出ないとかそんなこと関係なしに、まだまだ挑戦するつもりはあるというふうな気持ちが少しでも聞けたらいいなと思って今さらなる質問をしておりますので、その点いかがですか。 ○議長(福田 嗣久) 市長。 ○市長(中貝 宗治) 豊岡市が今後さらに進むべき道についての思いはあります。その思いはこれから基本構想の策定の議論の中で、これは今、市長としての責務を負ってる者として当然市議会の皆さんとのコミュニケーションをやりながら込めていくことになります。ですので、それは当然来年4月以降も豊岡はこうあるべしという今の時点での考え方を盛り込むことになります。  ただ、そのこととその責任を私が引き続き負いたいと思うかどうかというのはあくまで別の議論でありまして、先ほど言いましたように私の政治家のその去就というのは早過ぎてもいけないし遅きに失してもならない。いつまでも自分が俺が俺がとこう思っていても、実は後に託したほうが組織全体としてはうまくいくということだってもちろんあります。場合によってはしかし他方でそのバトンの手渡しに失敗をして失速するということもございますので、本当にその辺はどう考えるべきなのか自分なりの答えをしっかりとそれは出したいと思いますけれども、それはご質問いただいてすぐ考えてお答えができるようなものではないのではないかというふうに思います。  せっかくのお勧めでございますので、年末年始の間の少しの休憩の時間なりには考えてみたいと思いますけれども、しかしながらやっぱり市長としての責務は非常に重いものがございますので、本当にそれを自分が引き続き果たすべきなのかどうかということについてやっぱり相当思いをめぐらせた上で最終的な判断をしたい、こういうふうに考えているところです。 ○議長(福田 嗣久) 13番、椿野仁司議員。 ○議員(13番 椿野 仁司) これ以上はやめたいと思います。  ただ、昨年1年間私も議長をさせていただいて、市長とよく行動をともにすることがありました。市民の皆さんからは、市長さん写真を一緒に撮ってくださいとはおっしゃるんですが、議長一緒に写真を撮ってくださいとは言われない。やっぱり市長と議長というのは違うなということを私は痛切に感じました。  以上で質問を終わります。 ○議長(福田 嗣久) 以上で椿野仁司議員の質疑、質問は終わりました。 ──────────────────── ○議長(福田 嗣久) 暫時休憩いたします。再開は10時40分。     午前10時26分休憩
    ────────────────────     午前10時40分再開 ○議長(福田 嗣久) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。  次は、7番、西田真議員。(拍手)      〔西田 真議員 登壇〕 ○議員(7番 西田 真) おはようございます。7番の西田真でございます。どうぞよろしくお願いをいたします。  ことしも残すところ1カ月を切りました。  まず初めに、豊岡市の本年を振り返りますと、全国的には各地で大きな自然災害が多発する中、特に大きな災害もなく比較的穏やかな年だったと思います。国内を見ますと地震も多く発生し、特に熊本では4月14日、16日に震度7の地震が立て続けに起き、土砂崩れ、落橋、住宅被害等による多くの死傷者が出ました。10月21日には鳥取で震度6弱の地震が発生し、多くの負傷者が出ております。  また、台風も多く発生し、特に8月の台風10号は北海道、東北を襲い、中でも岩手県岩泉町の認知症高齢者グループホーム楽ん楽んでは入居する9人全員が亡くなられました。自力避難が難しい災害弱者が犠牲となりました。改めてお亡くなりになられた方々にお悔やみと、負傷された方々、被災された方々にお見舞いを申し上げます。また、一日も早い復興復旧をお祈りいたします。  自然災害の恐ろしさを、残念ながら今回も見せつけられました。大きな災害の前では、なすすべがないのも実感させられたところであります。  行政側の危険情報の早期発信も当然ではありますが、それぞれがいかに早く身の危険を感じいち早く水平避難か垂直避難かを判断し避難することがとても重要であります。豊岡市としても、豊岡市豊岡消防団とともに地域による自主防災組織等を含め防災減災に万全を期するようお願いしたいと思います。  また、悪い出来事ばかりではなく、いいこともたくさんありました。8月のリオ五輪では、体操、卓球、柔道、水泳、陸上等多くの種目で選手の大活躍があり、メダル獲得数では日本は7位で金12個、銀8個、銅21個の計41個は過去最多でありました。10月にはノーベル医学生理学賞に、細胞が不要になったたんぱく質などを分解するオートファジーと呼ばれる仕組みを解明した東京工業大学名誉教授の大隅良典さんが選ばれました。日本人のノーベル賞受賞は3年連続で25人目とのことで、日本中が歓喜し、祝福いたしました。将来を担う子供たちにとっても、大きな夢と希望を持たせたと思います。  それでは、通告に従いまして質問いたします。  まず初めに、公共施設のLED化推進についてお尋ねをいたします。  消費電力が少なく長寿命のLED照明は環境への負荷を低減することにもつながりますが、今後のLED化推進についての見解をお聞かせください。  また、市役所、振興局、消防署、幼、小・中学校、公民館、体育館等、市の公共施設のLED化の現状と今後の計画、課題をお聞かせください。  次に、道路陥没未然防止対策についてお尋ねをいたします。  11月8日早朝、福岡市のJR博多駅前で起きた大規模な道路陥没事故でありますが、原因は地下鉄工事の可能性とのことでありますが、同じような陥没事故が今後各地で頻発する可能性がある。上下水道の破損でも、陥没事故は起こり得るとメディアが報じております。実際、老朽水道管破損による陥没が全国で平成26年度では約3,300件発生しております。  豊岡市としての陥没未然対策として、老朽上下水道管の実態及び更新状況、今後の更新計画をお聞かせください。  また、上下水道の漏水確認、路面下の空洞調査、路面のひび割れ、へこみ調査、それぞれの確認方法、点検方法、点検計画があればお聞かせをいただきたいと思います。  次に、交通安全事故防止対策についてお尋ねをいたします。  国道426号線、旧豊岡病院線と市道正法寺岩井線の交差点、交差点名がないため詳しく言いますと豊岡病院から上陰交差点方面と正法寺大橋から高屋霊園方面の交わる四差路交差点であります。近くには正法寺下バス停、ガソリンスタンド、コンビニがあります。この交差点は、旧豊岡病院線が国道に昇格後は竹野から出石方面へのアクセスも可能となり、交通量が激増しております。特に朝夕の時間帯は近くの学校施設や商業施設、地域医療施設などへ多くの車両が通行しております。  しかしながら、豊岡病院方面から正法寺大橋を経由して豊岡駅方面へ右折する場合、右折レーンがありながら上陰方面からの直進車両が多くなかなか右折できず、また右折可の矢印信号もないため、交差点内で停車する場面が多くあります。交通事故防止のため、非常に危険な当交差点の右折可の信号、時差式信号の信号機改良等、早急に対応する必要があると思いますが、いかがでございましょうか。ご認識のほどをお聞かせいただきたいと思います。  なお、信号機設置及び改良は公安委員会の所管ではありますが、当交差点を初め現時点での改良及び設置等の計画もあればお聞かせいただきたいと思います。  次に、詐欺被害防止対策についてお尋ねをいたします。  多様化する特殊詐欺被害が毎日のように報道等で見聞きします。平成27年の被害件数は1万3,824件、前年比プラス432件、率にしてプラス3.2%、被害額は482億円、前年比マイナス83.5億円、率にしてマイナス14.8%。被害額は減少に転じたものの、依然として高水準で推移しております。検挙件数は4,112件、前年比プラス860件、率にしてプラス26.4%、検挙人数は2,506人、前年比プラス521人、率にしてプラス26.2%で、一部を除きいずれも平成23年度以降で最多であります。  このような被害が頻発する現状で、豊岡市として多様化する詐欺被害の実態、周知方法、注意喚起及び未然防止策はどのようなものか。子供から高齢者まで、あらゆる方法で狙ってきている現状があります。豊岡市でも実際に被害に遭われた方もおられます。また、未然に防止できた事例もあります。被害に遭わないようにするにはどのようにするのがいいのか、対策をお聞きします。  また、兵庫県及び警察等関係機関と協力、連携し未然防止対策をされていると思いますが、情報共有等含めどのようにしているのか。警察とコンビニ等個別の協定等あればお知らせをいただきたいと思います。  また、それぞれが定期的な対策会議等を行っているのか。また、内容等はどのようなものがあるかお知らせをいただきたいと思います。  次に、感染予防対策についてお尋ねをいたします。  まず、ノロウイルス感染についてですが、発生の7割が11月から2月に集中するノロウイルスによる感染性胃腸炎と言われております。まさに注意する時期に来ています。ノロウイルスは人から人への感染力が強く、大人に比べて抵抗力が弱い子供は深刻な状態に進行するおそれがあります。豊岡市として市全般及び幼、小・中学校の感染予防策をお聞きしたいと思います。  また、感染時の連絡先、周知方法、拡散防止策、さらに嘔吐物の処理方法もお聞かせください。  次に、インフルエンザ感染についてですが、例年12月に入るころから流行が始まり、1月から2月の間にピークを迎えます。例年のインフルエンザの感染者数は、国内で1,000万人とされております。そのうち約1万人が直接的また間接的にインフルエンザの流行によって死亡していると、恐ろしいデータが出ています。  厚労省は、先日、全国で推定14万人が感染したと発表しています。兵庫県は12月1日、定点調査をしている県内199医療機関で11月21日から27日のインフルエンザ患者数が1カ所当たり1.07人となり、流行入りの目安となる1人を上回ったと発表しています。全国的には1週間早い11月14日から20日の患者数が既に1.38人に達し、流行期に入っています。兵庫県内の保健所、健康福祉事務所管内ごとで見ると17カ所のうち6カ所で1人を超え、豊岡市では1.5人となっています。兵庫県感染症情報センターによりますと、最近5週間で報告のあった患者の57%を15歳未満が占めていると発表しております。  豊岡市として、市全般及び幼、小・中学校の感染予防策をお聞きします。  また、感染時の連絡先、周知方法、拡散防止策もあわせてお聞かせをいただきたいと思います。  次に、鳥インフルエンザ対策についてお尋ねをいたします。  鳥インフルエンザ感染が過去最多ペースで全国で発生しております。11月29日は青森市の2つの農場でアヒル約2万3,000羽を殺処分。同じく、29日に新潟県岩船郡関川村の養鶏場で鶏31万羽を殺処分。12月1日には、関川村からおよそ150キロ離れた新潟県上越市の養鶏場で鶏23万羽を殺処分しております。現在、新潟県が感染経路の特定を急いでおります。渡り鳥からの感染ルートは、シベリアルート、日本海ルート、朝鮮半島ルートと言われています。渡り鳥から小型の野鳥、小動物を介して養鶏場等に入り感染します。  新潟県の鳥インフルエンザ対策として、阿賀野市は12月2日から白鳥の名所瓢湖を一部立入禁止に、佐渡市、トキの森公園ではトキを守るために靴の消毒を実施しております。このように徹底的な対策の理由は、鶏などの飼い鳥を守る、新型インフルエンザを防ぐ、突然変異により新型インフルエンザによる豚から人、人から人への感染にならないようにしております。  兵庫県及び豊岡市の予防対策は、特にコウノトリの自然放鳥、ゲージ飼育があり、養鶏施設も37カ所あります。感染時の連絡先、周知方法、拡散防止策をお聞かせいただきたいと思います。  また、市民が鳥の死骸等を見つけた場合の対応もあわせてお聞かせいただきたいと思います。  以上、これで1回目の質問とさせていただきます。あとは質問席で行います。よろしくお願いいたします。 ○議長(福田 嗣久) 答弁願います。  市長。 ○市長(中貝 宗治) 私からは、LED化についてお答えをいたします。  公共施設のLED化につきましては、推進計画のようなものは定めておりませんけれども、ランニングコストの削減につながり得ること、また地球温暖化対策に貢献し得ることの2つの観点から、耐震化とかつり天井落下防止事業等の大規模改修にあわせて小・中学校の屋内運動場や文化施設等の水銀灯など、効果の高いものから先行してLED化照明に順次交換をしてきております。積極的に推進するというのが基本姿勢です。  今後も蛍光灯を含め安全面を考慮し、LED化が可能な施設から導入を進めてまいりたいと考えております。  ことしの9月にこの市の有している施設のLED化の導入可能性調査というものを行っております。例えば市が電気代を支払っている施設で一定の使用頻度、年間2,000時間以上ある施設、部屋など幾つかの基準で225の施設を選定をし調査をいたしました。その結果、一部実施済みのものも含めましてLED化が行われているのは55施設、未実施が170施設ございました。  今後この残りの170施設についてどうするかの検討をしていくわけでありますけれども、既に省エネタイプの照明を設置している施設や新電力の導入により電気料金が大幅に削減している施設、稼働時間が少ないため費用対効果が得られない施設もございますので、導入対象施設や実施計画について検討が必要なものと考えております。  また、例えばLED化だけのために体育館等で水銀灯をかえようとしますと、足場を組むだけでも大幅な費用倒れになってしまいますので、こういった点にも注意する必要がございます。  また、労働環境としての照度の確保といったことが可能なのかどうかということについても検討する必要がございます。  ただ、他方でパリ協定等のことも踏まえまして、国のほうでもカーボンマネジメントの取り組みの強化が求められていることでございますので、初期投資を抑えるという観点からも国等の支援施策の活用が可能かどうか、そのことを調査した上でもしこういった公金等を導入することによって採算性が成り立ち得るというようなことになれば、積極的に進めてまいりたいというふうに考えております。  その他につきましては、それぞれからお答えをさせていただきます。 ○議長(福田 嗣久) 副市長。 ○副市長(齋藤 哲也) 私のほうからは、詐欺被害防止対策についてお答えをさせていただきます。  まず、詐欺被害の実態と注意喚起、防止策等についてでございます。  詐欺被害の実態につきましては、ことし7月ごろから市役所の職員を語った還付金詐欺の相談が約70件ございました。残念ながら、実際に金融機関のATMで多額の現金を振り込んでしまった被害が発生をいたしております。  また、11月には還元金の払い戻し対象者に選ばれたと連絡を受け、コンビニエンスストアで通販サイトのギフト券を複数回にわたり購入し、多額の電子マネーをだまし取られたという被害もございました。  このように、市内で実際詐欺被害や未遂事案が発生したときは直ちに防災行政無線によりまして市民の皆さんへの注意喚起を行っているところでございます。  また、毎週月曜日午後6時15分から15分間に定時放送いたしておりますFMジャングルの「知って安心くらしの注意報」におきましても事案の紹介をして、注意を呼びかけているところでございます。  なお、市では市民の皆さんが消費生活などにかかわる詐欺被害に遭わないよう、ふだんからさまざまな方法で啓発活動や事業を行っているところでございます。具体的には、いろいろな手口の詐欺などの紹介や、それへの対処方法を市広報に定期的に掲載をいたしております。また、地域の公民館等に出向いて実施をいたしております出前講座では今年度既に12回実施いたしておりまして、519人の方に受講いただいております。講座では振り込め詐欺や悪質商法の手口を紹介し、その対処方法を解説することで市民の皆さんが被害に遭わないように力を入れているところでございます。  また、パソコンやスマートホンの普及によりますトラブルの相談が若年者に増加してきているため、一昨年度から市内の中学校全てを対象とし啓発講座を行っております。既に9校で12回実施し、814人の生徒に受講していただいております。  今後も引き続き刻々と変化する詐欺手口に応じた啓発活動を行っていきたいというふうに考えております。  次に、但馬地域消費者問題連絡会議についてでございます。  但馬地域消費者問題連絡会議は、但馬県民局地域政策室が事務局となり、定例のものは年に1回を開催をされております。必要に応じて、随時も開催されるというふうにお聞きをしているところでございます。  この会議は、但馬内の警察署、市町消費生活担当課及び福祉担当課、市町社会福祉協議会、また各市町の消費生活センターの相談員が構成員となり、多様化する消費者問題の解決に向けて関係機関の連携を図り、情報交換の場とされております。今年度も7月に開催され、詐欺などの被害や相談内容の情報交換や研修などが行われております。  なお、情報交換の連携につきましては、これとは別に但馬内の担当課長会議や毎月県民局と各市町の消費生活相談員を構成員とする但馬地域相談員連絡会を定期的に開催し、相談業務や啓発業務に役立てているところでございます。  最後に、警察、コンビニ等の他機関との協定、覚書についてでございます。  警察との情報提供につきましては、今年度豊岡南警察署及び北警察署と消費者被害の防止のための警察への情報提供要領を作成をいたしております。これは消費生活相談の中から被害または被害の拡大につながるような案件の措置を目的として提供するものでございます。  なお、コンビニのほか金融機関についても市では協定などの締結はいたしておりません。ただし警察では特に協定は結んでいないものの、市内にあるコンビニ、金融機関には振り込め詐欺防止のための声がけなどの協力をお願いをしているというふうにお聞きをいたしております。以上でございます。 ○議長(福田 嗣久) 上下水道部長。 ○上下水道部長(小島 成貴) 私からは、上下水道管の関係についてお答えさせていただきます。  まず、老朽管の箇所及び延長でございますけども、水道管につきましては一部布設年度が不明なものもございますが、法定耐用年数が40年を経過した老朽水道管は平成27年度末現在で約41キロとなっております。  なお、老朽水道管の多い箇所は日高町神鍋地区及び但東地域でございまして、その他の地区については点在をしている状況でございます。  下水道管につきましては、まだ法定耐用年数の50年を経過しておりませんので、道路陥没するような老朽化した管はないため、箇所及び延長の集計は行ってございません。  続きまして、管の更新状況及び今後の更新計画でございますが、老朽水道管の更新につきましては法定耐用年数、管の種類、漏水頻度等を勘案して毎年度路線を選定して更新を行っており、今年度は2.9キロ、約2億3,000万円を予定をしております。  今後の更新計画については、水需要の動向等を把握しながら漏水頻度の高い路線を優先的に実施していきたいと考えております。  下水道管につきましては、更新した管路はございません。今後、ストックマネジメント計画策定の中で管路の点検調査を実施し、更新計画を策定する予定としております。  続きまして、漏水の確認方法についてお答えをいたします。  まず、水道管につきましては常に内圧がかかっていることから、老朽管による劣化、継ぎ手の破損などによりまして漏水が発生いたします。  佐野浄水場では、市内の施設に対し24時間の監視を行い、配水量の異常増加、それから配水池水位の異常低下が見られましたら漏水の疑いと判断いたしまして、職員及び業者委託による現地調査を行います。その他、市民の皆様からの漏水の通報などもいただいております。  下水管につきましては、管路の勾配により流れる自然流下管につきましては内圧がございませんので、漏水は基本的には発生しないというふうに考えております。  ポンプを利用して流す圧送管につきましては内圧がございますが、それはそれほど高くなく、末端は開放となっているため破損等がない限り漏水は生じないものと考えております。そのため、平常時は特に漏水確認は行っておりません。ただし、地震等で地形の変動が生じ外力が下水道に加わるような事態が生じた場合には、緊急点検など実施いたしまして確認を行います。  続きまして、定期点検、臨時点検、緊急点検についてでございます。  水道管の定期点検は実施しておりませんが、臨時点検や緊急点検は漏水の情報などによりその都度実施しております。  下水管につきましては、定期点検は実施していませんが、通常の施設点検として埋設路線の変化を監視したり、故障警報や市民からの通報による緊急点検などを実施して事故の予防に努めております。  それから、点検計画についてでございます。  水道管につきましては、点検計画はございませんが、有収率それから漏水の実績、管種、布設年度等を考慮した上で、区域を選定して漏水調査を実施してございます。  下水管につきましては、更新計画と同様に今後ストックマネジメント計画策定の中で管路の点検調査を実施し、管路の健全度を把握した上で点検計画を策定する予定としております。以上でございます。 ○議長(福田 嗣久) 都市整備部長。 ○都市整備部長(井上 良一) 私からは、道路陥没未然防止に関しまして、空洞調査の関係と路面ひび割れ調査についてお答えします。  まず、空洞調査でございますが、幹線道路や通学路は主に道路パトロールによる定期点検を月2回実施しております。また、地区や市民の皆様から道路異常の情報をいただ……。 ○議長(福田 嗣久) 暫時休憩します。     午前11時01分休憩 ────────────────────     午前11時01分再開 ○議長(福田 嗣久) 再開します。  答弁願います。 ○都市整備部長(井上 良一) 地区や市民の皆様から道路異常の情報をいただいた場合には、直ちに臨時点検を実施しております。  さらに、豪雨や地震発生後直ちにパトロールを実施し、道路施設への被害確認を行っております。道路パトロール等で路面のへこみ等を確認した場合には試掘調査を実施し、空洞が発見されれば原因究明した上で早期の復旧をしております。
     次に、路面のひび割れ、へこみ調査でございますが、この調査につきましても幹線道路や通学路を中心に道路パトロールによる定期点検を月2回実施しております。特に幹線市道においては測定車を用いた路面性状調査、これは路面のひび割れとかわだち掘れを調査する調査でございます。この路面性状調査を実施しており、その結果をもとに舗装の損傷、劣化等の進行ぐあいを判断し、修繕が必要な路線について舗装修繕計画を策定し、計画的な修繕を行うこととしております。以上です。 ○議長(福田 嗣久) 市民生活部長。 ○市民生活部長(田中 道男) 市民生活部からは、国道426号線と市道正法寺岩井線の信号機につきましてお答えをいたします。  信号機の設置管理につきましては、県の公安委員会が行っております。  ご質問いただきました箇所の交差点でございますが、ご指摘のとおり右折する場合の車両の朝夕の渋滞については所管の警察でも把握しているとのことです。ただ、現在のところその交差点の交通状況から、右折の矢印信号等の設置については予定していないということでございます。今後、交通量等の状況を調査しながら、検討していきたいというふうにお聞きをしております。以上でございます。 ○議長(福田 嗣久) 健康福祉部長。 ○健康福祉部長(福井 周治) 私のほうからは、感染予防対策についてお答えをいたします。  まず、ノロウイルスの感染予防につきましては、兵庫県からの情報提供を受けながらチラシや防災行政無線等により知識の普及啓発を行っています。また、乳幼児健診、育児教室等で感染予防等の情報提供を行っています。さらに各地区から要望があれば、ノロウイルスなど感染性胃腸炎の予防や対策についての健康教育を実施しているところでございます。  ノロウイルスなど感染症予防の基本は手洗いですので、今後もあらゆる機会に手洗いの励行、感染症予防への注意喚起を行っていきます。  次に、拡散防止策のお尋ねがございました。  ノロウイルス等による感染性胃腸炎の診断を受けた場合は、保健所等に届け出をする必要はございません。かかりつけ医師の指示に従ってもらうことになります。  ノロウイルス等による感染性胃腸炎は5類感染症定点把握疾患に定められており、豊岡健康福祉事務所管内の5つの定点医療機関から豊岡健康福祉事務所に報告がなされています。  また、介護施設等で通常より感染者が多い場合や集団感染が疑われた場合は、速やかに豊岡健康福祉事務所へ報告、相談を行うこととなっています。  また、感染症状の拡散を予防するため、食事前やトイレの後に石けんと流水による手洗い、嘔吐物、排せつ物等の適切な処理と消毒の徹底について防災行政無線等により周知をいたします。  次に、ノロウイルスの嘔吐物の処理方法についてのお尋ねもございました。  嘔吐物の処理を始める前に、手袋、マスク、エプロンを着用いたします。そして嘔吐物をティッシュ、使い捨ての雑巾などでできる限り拭き取りをいたします。50倍に薄めた塩素系漂白剤に浸したタオルを嘔吐物で汚染された場所を5分から10分覆い、その後、水拭きをいたします。処理後は必ず石けんで手を洗い、二次感染を起こさないようにすることが大切というふうになってございます。  それから、インフルエンザでございます。インフルエンザの予防策として、毎年流行シーズンには健康教室や防災行政無線などでせきエチケット、手洗いなどの予防対策を周知をいたしております。また、予防接種法に基づき65歳以上の方と60歳以上65歳未満で呼吸器等の機能に障害を有する方などに対して、重症化予防を目的にインフルエンザワクチンを定期予防接種として実施をいたしております。  感染予防対策で拡散防止策です。インフルエンザの診断を受けた場合は、保健所などに届け出をする必要はありません。かかりつけ医師の指示に従ってもらうことになります。インフルエンザは5類感染症定点把握疾患に定められており、豊岡健康福祉事務所管内の8定点医療機関より報告がなされています。  また、インフルエンザの拡散を予防するため、早目の予防接種、手洗い、せきエチケットの励行、人混みへの外出を控えることをパンフレットや防災行政無線等により周知をいたします。以上です。 ○議長(福田 嗣久) 教育次長。 ○教育次長(丸谷統一郎) 私からは、感染症予防対策の学校・園の取り組みについて答弁をいたします。  まず、未然防止ですけれども、ノロウイルスやインフルエンザ等の感染予防対策として、教育委員会では文部科学省や県健康福祉部からの通知、また豊岡市福祉事務所から情報提供される感染症動向調査速報をもとに、各校園に対し未然防止の呼びかけや予防対策の指導を行っています。  ノロウイルスの対策としては、用便後や食事前には必ず石けんを用いて手を洗わせること、タオル等の共用を避けさせること等を指導しています。また、嘔吐物の処理の仕方や配膳台等を清潔に保つこと等についても徹底するように指導しています。  インフルエンザの対策については、うがいやせきエチケットの励行、換気の実施、また流行期には人混みを控える等の指導を行うとともに、栄養や休養の大切さについても指導しています。  これらを受け、学校・園においては流行期にかかわらず保健の学習や学級活動において子供たちに指導したり、児童会や生徒会の活動として呼びかけを行ったりしています。また、保健だより等を発行し、家庭への啓発と連携した未然防止に努めています。  拡散防止策等ですけれども、幼稚園においてはノロウイルスによる感染症胃腸炎やインフルエンザ感染者が確認されたときは、その情報を担当課、この場合こども育成課になりますけれども、へ報告し、担当課は県教育事務所と保健所へファクスにより報告をしています。  小・中学校においては、発生情報等を感染症情報収集システムへ入力することとしています。これにより、市及び県教育委員会、保健所においてもその発生状況を確認することができます。  また、出席停止や学級閉鎖等の措置を行ったときには、幼稚園や小・中学校が市の教育委員会へ書面で報告することとなっています。  感染症の拡散防止対策としては、罹患者の出席停止措置を講じるとともに必要な施設の消毒を実施し、児童生徒へは予防対策についてさらに指導しています。  また、昨年度にノロウイルスによる感染性胃腸炎が発生した際には、保健所へ連絡し消毒方法等の指導を仰ぎ、その対策を実施いたしました。  幼稚園や学校におけるノロウイルスにかかわる嘔吐物の処理方法は、学校・園の職員が状況に応じてマスク、手袋、エプロン等を着用し、嘔吐物凝固剤、処理液等を使用し除去を行い、その場所の消毒処理を行っております。以上です。 ○議長(福田 嗣久) コウノトリ共生部長。 ○コウノトリ共生部長(天野 良昭) 私のほうからは、鳥インフルエンザ対策についてご説明申し上げます。  まず、県、市の予防対策でございますけれども、鳥インフルエンザの発生予防につきましては、家畜伝染病予防法に基づきまして農林水産省が策定いたしました鳥インフルエンザに関する防疫指針に基づいた対応を行っておるところでございます。この指針では、市町は県の取り組み及び家禽の所有者が行う発生予防への取り組みに対し協力を行うものとされております。具体的には、鳥インフルエンザが流行期を迎える前に毎年7月から8月にかけて和田山家畜保健衛生所とともに市内の養鶏農家の巡回を行っているところでございます。  このほかにも、県では毎月管内3軒の養鶏農家でモニタリング調査を実施し、鶏の様子の確認、血液検査、細胞の採取により鳥インフルエンザの疑いがないかを確認するとともに、近隣国及び国内で鳥インフルエンザが発生した場合には、その都度各養鶏農家へ注意喚起を行っているところでございます。  今後も引き続き県と連携、協力により、鳥インフルエンザへの予防対策を行ってまいります。  また、鳥の死骸を見つけたりとか周知、あるいは拡散防止についてお尋ねでございます。  鳥インフルエンザが疑われるような多くの死亡野鳥を発見された場合におきましては、豊岡農林水産振興事務所または市役所に連絡していただくよう、県及び市のホームページでお願いをいたしております。  なお、カラスやスズメ、ヒヨドリなど野鳥が1羽程度死亡している場合や自然発生的なけがによる死亡している場合は、一般的には異常はないものと考えられます。死亡野鳥の回収及び検査につきましては基本的に県での対応となりますが、回収地点については鳥インフルエンザの有無にかかわらず原則として石灰散布による消毒を行っております。  また、本病気が疑われる場合につきましては、県の和田山家畜保健衛生所及び畜産課が状況を収集し、簡易検査など速やかな初期対応を行うこととなっております。以上です。 ○議長(福田 嗣久) 7番、西田真議員。 ○議員(7番 西田 真) それぞれ回答いただき、ありがとうございました。  それでは、順次再質問させていただきます。  まず初めに、公共施設のLED化推進についてであります。  先ほど市長からの答弁もありましたけど、一般の蛍光灯とLED照明でCO2の排出量を比較する資料が出ておりました。これは4万時間、24時間365日点灯で約4年半あたりで757キログラムのCO2削減効果があります。これは50年育成の杉の木約54本分の吸収量に相当するそうです。  現在、温暖化対策として二酸化炭素を初めとする温室効果ガスの削減が求められているところであります。LED蛍光灯は、大幅な削減に寄与できるものであります。40ワット蛍光灯で1年間のCO2排出量を比較すると、83キログラムに対し40型LED15ワットは31キログラムと、CO2は52キログラム削減できます。  また、消費電力は従来より2分の1と少なく、長寿命で約4万時間と言われております。LED照明はCO2削減と環境への負荷を低減することにもつながり、また電気代等ランニングコスト削減にもつながります。ぜひ今後のLED化の推進をスピードアップしてやっていただきたいと思いますが、いかがでございましょうか。 ○議長(福田 嗣久) 政策調整部参事。 ○政策調整部参事(早水 博子) ランニングコストだけではなく、やはりそのイニシャルコスト、工事費等々も含まれるとなると、単純にランニングコストでのその計算というふうなことだけでは済まないというところもございますので、そういったあたり全てを考えた上でのできる限り速やかにできるところから始めていくというふうなことが大事かと思っております。  器具等をかえずに電球ですとかそういう球だけをかえれば済むというふうなところもあろうかと思いますので、そういったあたりについてはできるだけ速やかにできるところからというふうなことと思っております。以上です。 ○議長(福田 嗣久) 7番、西田真議員。 ○議員(7番 西田 真) 今、早水参事が言われたとおりでありまして、球だけ交換することも十分対応はできますので、それは器具も交換したほうがいいのは当たり前でありますけど、安定器を通さずに工事して球だけ交換するそういう方法もありますので、その辺もいろいろと検討していただいて、今言われるようにできるところから、市長も言われましたけどできるところから早急にやっていただければいろんな面での経費節減にもなると思いますので、よろしくお願いしたいと思います。再度お願いできたらと思います。 ○議長(福田 嗣久) 政策調整部参事。 ○政策調整部参事(早水 博子) 施設がある程度古くなっている場合、その器具そのものもやっぱり古くなってまいりますので、例えば古い10年20年乗った車のタイヤを新品のものにかえてもなかなか距離が伸びないというふうなこともございますので、器具そのものもやっぱり老朽化している、かえたほうがいいというふうな場合がありますし、そういったこと全てを勘案した上でできるところから速やかにかえていくというふうなことになろうかと思います。以上です。 ○議長(福田 嗣久) 7番、西田真議員。 ○議員(7番 西田 真) 全てのことを考えて、鑑みてやっていただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  また、学校等の教室等もその辺のLED化のほうはどういう考えで教育委員会のほうは見ておられるんでしょうか。 ○議長(福田 嗣久) 教育次長。 ○教育次長(丸谷統一郎) 先ほど市長答弁にもありましたように、大規模な回収とかそうしたときにつきましてはできるとは思うんですけれども、直管型の蛍光灯をLEDにかえるというのはなかなか初期投資もかかりますので、すぐにできるというものではないというふうに考えております。 ○議長(福田 嗣久) 7番、西田真議員。 ○議員(7番 西田 真) 直管のやつのLEDの管でありますけど、これは器具をかえずに先ほど言いましたように安定器を外して直結でできることも十分可能でありますし、大体二、三年でペイできるという話も伺っておりますけど、その辺はいかがでございましょうか。 ○議長(福田 嗣久) 教育次長。 ○教育次長(丸谷統一郎) 先ほどの答弁にもありましたように、学校が古くて器具自体もかなり古いものがありまして、その安定器を通さずにするというだけでできるかどうかというのはちょっと調査をしてみる必要があろうかと思います。  ご存じだと思うんですけども、直管型のLEDいうのはまだ今規格が統一されてないという部分があって、その辺も含めてやっぱりどれが一番いいのかということも考えていく必要があろうかと思っています。  電球型のものとか、いわゆるダウンライト等で電球型のものについては交換が可能ですので、そういったところから先にやっていければというふうに思っております。以上です。 ○議長(福田 嗣久) 7番、西田真議員。 ○議員(7番 西田 真) 早急に検討していただいて、できるところからやっていただければと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。  それでは、道路陥没未然防止対策について再度お尋ねをいたします。  水道管の老朽管の更新実績、更新計画もお聞きしましたけど、耐用年数が40年ですので順次交換が必要ということもあろうかとは思いますけど、この延長的にも含めて順次交換がされるというところでありますけど、費用的にかなりの高額になると思いますけど、その辺の計画はいかがでございましょうか。 ○議長(福田 嗣久) 上下水道部長。 ○上下水道部長(小島 成貴) 現状、更新計画としましては、先ほども申しましたけれども管の状況、それから使用状況なんかを勘案して箇所を決めて進めていくということにしておりますけども、先ほど議員おっしゃっていただいたとおり大変費用がかかりますので、今我々が考えているのは年間3億円ずつぐらいを順次継続的にやっていければなというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(福田 嗣久) 7番、西田真議員。 ○議員(7番 西田 真) その耐用年数40年、順次これから来るわけですけど、その3億円ずつの投資でその辺の対応は十分いけるんでしょうか。その辺がちょっと心配するところであります。 ○議長(福田 嗣久) 上下水道部長。 ○上下水道部長(小島 成貴) 実は、今後その老朽化というか40年を超えてくる管渠はかなりふえてまいりますので、ある時点ではさらに投資が必要となるというふうに考えておりますけども、今後状況を見ながらやっていきたいと思っています。以上です。 ○議長(福田 嗣久) 7番、西田真議員。 ○議員(7番 西田 真) 一応耐用年数40年と決まっておりますけど、掘り返したときとかその辺の点検のときでもその老朽管のその土壌のことにも影響すると思いますけど、その辺は40年でしっかり交換する必要もない場所もあろうと思いますので、その辺も考えていかれて更新計画を立てていただければと思いますけど、いかがでしょうか。 ○議長(福田 嗣久) 上下水道部長。 ○上下水道部長(小島 成貴) 今、議員おっしゃられたとおり、場所によってはまださらに使えるというようなところも当然ございますので、そのあたりはいわゆる実際の漏水の状況を見ながら路線を選定して進めていきたいと思います。 ○議長(福田 嗣久) 7番、西田真議員。 ○議員(7番 西田 真) ぜひそのようによろしくお願いしたいと思います。  また、下水道管の耐用年数は50年というところであります。また、豊岡市の場合は一日市で昭和47年に供用開始で、耐用年数にはまだ至っていないというところであります。現在、下水道管の更新計画はない、今後ストックマネジメント計画策定の中で管路の点検調査を行い、実施計画を作成する予定とのことであります。  下水道管のほうで圧がないから陥没事故が起きないということもお聞きしましたけど、もうちょっとで50年になりますんで、その辺も早急に計画をつくる必要があろうかと思いますので、その辺も順次進めていただきたいと思っておりますのでよろしくお願いしたいと思います。いかがでしょうか。 ○議長(福田 嗣久) 上下水道部長。 ○上下水道部長(小島 成貴) 先ほども申し上げましたけども、国のほうからも下水道全般に対してのアセットマネジメントの指導も入っておりますので、そのあたりは十分に調査等を行いまして計画策定していきたいと思います。以上です。 ○議長(福田 嗣久) 7番、西田真議員。 ○議員(7番 西田 真) ぜひよろしくお願いしたいと思います。  それでは、次にひび割れとへこみ調査の分でちょっとお尋ねをしたいと思います。  これ路面調査をやられるわけでありますが、器械を使ってですね、あと道路パトで月に2回ほどされるということでありました。この路面調査、ひび割れとかへこみを調査する器械は、これ空洞の調査は兼ねれない器械でしょうか。いかがでしょうか。 ○議長(福田 嗣久) 都市整備部長。 ○都市整備部長(井上 良一) この路面ひび割れ、へこみ調査の専用の測定車については、撮影を行いまして映像をもとに調査する内容でございます。したがいまして、陥没に関する空洞調査については同時に行うという器械ではございません。 ○議長(福田 嗣久) 7番、西田真議員。 ○議員(7番 西田 真) ありがとうございます。  空洞調査を1度でも幹線道路等でされたことはあるんでしょうか。それともこれから計画があるとか、そういうことがあればお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(福田 嗣久) 都市整備部長。 ○都市整備部長(井上 良一) 空洞調査の専用器械を用いた調査については、市のほうでは現在のところ行ったことはございません。  今後ですけど、博多のようなああいう大規模な地下工事等が発生する場合については、その状況を把握するための調査ということは起こり得るかもわかりませんが、現在のところ豊岡市の場合は考えていないという状況です。 ○議長(福田 嗣久) 7番、西田真議員。 ○議員(7番 西田 真) 東京都の場合は、かなり定期的に空洞調査もされているようであります。財政的に全然違いますから、豊岡市がどうのこうの、それをまねせとは言いませんけど、一度空洞調査も幹線道路に対してはされる必要があろうかなと思ったりもしますけど、その辺はいかがでございましょうか。 ○議長(福田 嗣久) 都市整備部長
    都市整備部長(井上 良一) 兵庫県におきましても川と並行するような道路、それから以前にため池の近辺の道路が陥没した事故例もあったということもあって、兵庫県のほうではそういった特殊的な道路事情のところについて空洞調査されています。  市のほうにおいても、そういった場所が該当するようなところがあれば今後検討していきたいとは思います。 ○議長(福田 嗣久) 7番、西田真議員。 ○議員(7番 西田 真) ぜひ今後検討していただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  次に、交通安全防止対策、交差点の高屋の件でありますけど、現地も確認は警察のほうがされとるということでありました。本当に豊岡病院方面から、先ほども言いましたけど正法寺大橋を経由して豊岡駅方面へ右折する場合には右折レーンはあるんですよ。右折レーンがあるのに右の矢印がないから、そこでとまってしまうという現状はあります。警察でもそれは認識されているということでありますので、交通事故防止のためにも非常に危険な交差点でもありますので、その辺は市としても警察のほうに要望していただき、一日も早い矢印信号なり時差式信号の改良をしていただきたいと思いますけど、いかがでございましょうか。 ○議長(福田 嗣久) 市民生活部長。 ○市民生活部長(田中 道男) 今回のご質問を受けまして警察に連絡をいたしましたところ、今後交通量等の状況調査をしながら検討していきたいと回答いただいておりますので、そちらのほうに期待したいと思います。 ○議長(福田 嗣久) 7番、西田真議員。 ○議員(7番 西田 真) 交通量は格段に増加しております。これは国のほうで交通量調査も、県のほうですかね、国道の管理をしているのは県だと思いますので、県のほうで一応一度その交通量調査の数値も確認していただきたいと思いますけど、いかがでございましょうか。 ○議長(福田 嗣久) 市民生活部長。 ○市民生活部長(田中 道男) 警察のほうで当然それはなされるものというふうに考えております。 ○議長(福田 嗣久) 7番、西田真議員。 ○議員(7番 西田 真) 警察のほうは、当然権限は警察でありますけど、その辺は豊岡市としても豊岡市民の交通安全の観点からもしっかりと要望のほうをしていただきたいと思いますけど、いかがでございましょうか。 ○議長(福田 嗣久) 市民生活部長。 ○市民生活部長(田中 道男) 警察につなぐことは今後も続けていきたいと思います。 ○議長(福田 嗣久) 7番、西田真議員。 ○議員(7番 西田 真) 積極的に要望のほうをよろしくお願いしたいと思います。  次に、詐欺被害防止対策についてであります。  多様化する特殊詐欺被害が、これは毎日のように本当に報道で見聞きするんでありますけど、いろんなとこで他市では検討もして、対策もされております。少し紹介をさせていただきたいと思います。  岡崎市の岡崎信用金庫は、10月12日から振り込め詐欺を防止する70歳以上の高齢者で3年以上ATMでキャッシュカードによる振り込みがない人を対象に、口座の振り込み限度額をゼロ円に設定し、他の金融機関のATMも含めキャッシュカードを使って振り込みをできないようにしています。  また、岐阜県内ではコンビニで10万円以上の電子マネーを購入する場合、通報する対象になっております。高齢者が金融機関で高額の現金を引き出すのを通報する全件通報等、電子マネー通報は県内の914店舗が対象ということであります。  また、明らかに詐欺ではないと判断される場合を除き、全て通報ということであります。これは県警がコンビニを統括する業界団体に要請して実施しておるところであります。  豊岡市としても、被害防止のためにぜひ検討していただきたいと思っております。もちろん警察、信金、銀行、コンビニ等協力していただく必要がありますが、ぜひ検討をお願いしたいと思いますがいかがでございましょうか。 ○議長(福田 嗣久) 市民生活部長。 ○市民生活部長(田中 道男) 副市長から答弁をいただきました但馬地域消費者問題連絡会議等には警察も各市町も参加しておりますので、そういった席の中で議題として提案をしていきたいというふうに考えております。 ○議長(福田 嗣久) 7番、西田真議員。 ○議員(7番 西田 真) ほかの他市の事例もいっぱいあると思いますんで、その辺もちょっと調べていただいて検討していただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  また、こういうこともあります。携帯電話でキャッシュカードを持ってATMに行ってはもう詐欺と。そしてまた、コンビニに行っても詐欺と。そして出会い系サイト、ポイント購入詐欺、決済に誘導するのも詐欺。そして、出会い系アプリ課金型ゲーム同様の支払い手段や携帯料金への課金等、複雑な詐欺がいっぱいありますので、その辺の注意喚起も広報とかいろんなことを含めて周知等していただきたいと思いますけど、いかがでございましょうか。 ○議長(福田 嗣久) 市民生活部長。 ○市民生活部長(田中 道男) ご指摘いただきましたことは私どもにとりましてもたくさん課題がございますので、今現在副市長のほうから答弁をさせていただきました出前講座を各公民館でさせていただきますときや、中学校ごとにコンビニで電子マネーを購入するのなんかは子供さん方にも該当しますので、そういったことをそれぞれの講座の中で今現在そういうメニューで説明をして、啓発に努めているということでございます。 ○議長(福田 嗣久) 7番、西田真議員。 ○議員(7番 西田 真) ありがとうございます。ぜひその方向でよろしくお願いしたいと思います。  また、豊岡南・北警察と但馬地域消費生活相談員との現場レベルでの意見交換会を毎年1回されております。これは本当に現場レベルでの意見交換会ということで、とても有意義な会議だということもお聞きしております。これをまた積極的に発展させながら、年1回だけじゃなしに随時とも言われましたけど、発展していただきたいと思っておりますので、その辺も含めてよろしくお願いしたいと思います。  次に、感染予防対策についてお尋ねをいたします。  ノロウイルスは、ウイルスで汚染された食品、種子などを介して人の口から入り、小腸の細胞に感染するということであります。一般的な細菌と違って食品中では増殖はせず、人の腸管内でのみ増殖するとともに、感染はごく少量、10個から100個程度のウイルス量で起こるそうであります。  また、一度感染した患者でも繰り返し発症、感染するのが特徴で、学校給食でいえば調理者が感染していた場合は大規模な食中毒を引き起こす可能性があると言われております。  感染予防は手洗いをしっかり行う、食品はしっかり加熱、キッチンや調理器具の消毒等々であります。特にトイレの後と食事の前の手洗いがノロウイルスに限らずインフルエンザも含めてそうでありますが、とても重要と言われております。ぜひこの辺は重点的に指導していただきたいと思いますけど、今もされておるんでしょうけど、さらに指導していただきたいと思いますが、いかがでございましょうか。 ○議長(福田 嗣久) 教育次長。 ○教育次長(丸谷統一郎) 学校給食センターにつきましては、国、県等からきちっと指導を受けておりまして、万全の対策をとっております。今のところ集団での感染ということは出ておりません。  また、学校給食センターに従事しておる者で家族等からノロウイルスが出た場合には仕事には来れないということで、きちっとした対策をとっております。以上です。 ○議長(福田 嗣久) 7番、西田真議員。 ○議員(7番 西田 真) ありがとうございます。  発症してからじゃなしに、うつってから発症するまで期間がありますんでね、その辺も含めてよく注意をして周知も指導もしていただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  次に、鳥インフルエンザ対策についてお尋ねいたします。  鳥インフルエンザ感染症は、鶏、ウズラ、アヒル、七面鳥などの家禽が持っているA型インフルエンザウイルスにより感染されるということであります。コウノトリも豊岡では放鳥もやっておりますけど、コウノトリの郷公園の現在対策も新聞に出ておりましたけど、ちょっとお知らせをいただければと思います。 ○議長(福田 嗣久) コウノトリ共生部長。 ○コウノトリ共生部長(天野 良昭) 現在、コウノトリの郷公園あるいは県立大学校への橋のところに消毒用のマットがありまして、そこを通らなければ入れないという状況になっております。  また、それぞれ職員が入る通用口にもそれぞれ消毒用のマットを置いて消毒をして、中に入らさないような対応をとっているところでございます。以上です。 ○議長(福田 嗣久) 7番、西田真議員。 ○議員(7番 西田 真) ぜひ万全な体制でよろしくお願いしたいと思います。  以上、これで私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(福田 嗣久) 以上で西田真議員の質疑、質問は終わりました。 ──────────────────── ○議長(福田 嗣久) 暫時休憩いたします。再開は午後1時。     午前11時40分休憩 ────────────────────     午後 1時00分再開 ○議長(福田 嗣久) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。  次は、3番、井垣文博議員。(拍手)      〔井垣文博議員 登壇〕 ○議員(3番 井垣 文博) 3番、とよおか市民クラブ、井垣文博でございます。  師走に入り、寒い日が続いています。インフルエンザの流行が例年になく早く始まり、全国的には学校閉鎖のところもあらわれています。また、鳥インフルエンザの陽性反応を示す野鳥が全国各地で発見されています。コウノトリへの影響が大変心配されるところですが、万全な対策のもとに何事もなく過ぎ去ることを願うばかりであります。  それでは、通告に基づいて質問いたします。  まず最初の質問は、障害者差別解消法施行についてであります。  先週、12月3日から9日まで障害者週間でありました。障害のある方の福祉について、国民の関心と理解を深めるとともに、障害のある方が社会、経済、文化、その他あらゆる分野の活動に積極的に参加する意欲を高めることを目的としています。  そこで、この1週間どんな取り組みがなされたのかお聞きいたします。  次に、障害者差別解消法がことしの4月1日から施行されています。この法律は、障害のある人もない人もお互いにその人らしさを認め合いながらともに生きる社会をつくることを目指しています。この法律では不当な差別的取り扱いを禁止し、合理的配慮の提供を求めています。  そこで、法施行から今日まで豊岡市としてどんな取り組みを行ってきたのか。また、今後どのような取り組みを行おうとしているのか。そして、その際の課題をどのように認識しているかお聞きいたします。  また、10月には職員向けにこの法律施行に伴う職員対応要領が策定されています。これに基づき、どのような研修を実施する予定なのかお聞きします。  あわせて、この法律は苦情、意見などに対し適切な対応を求めています。これまでにどのような意見、苦情が出され、それに対しどのような対応がなされているのかお聞きします。  次に、障害者が普通に暮らせるまちを目指してについて質問します。  ことし4月から障害がある人もない人もともに生きる社会を目指す障害者差別解消法が施行され、9月議会では社会包摂の推進が予算化されました。  また、4年前、平成24年6月にはいのちへの共感に満ちたまちづくり条例も制定されています。  こうしたことから、今、豊岡市では障害者が普通に暮らせるまちづくりをより強く進めるための条件がそろってきていると感じています。そうした中、今年度は障害者計画の改定の年であり、現在障害者福祉計画策定委員会が開催され検討が進められているところです。改定に当たり、この法律や条例の理念を生かし、障害者が普通に暮らせるまちづくりへの思いをより強く打ち出した計画とすべきではないかと考えますが、いかがでしょうか。  障害者差別解消法が計画改定にどのようなつながりがあるのか、現在の検討状況についてお聞きします。  2つ目の質問は、有害鳥獣駆除対策についてであります。  有害駆除緊急対策3カ年計画も最終年度の有害捕獲期間が11月14日に終了し、翌15日から狩猟期間に入っています。  そこで、今年度のその実績をどのように評価、検証しているか。そして、その検証を踏まえ豊岡市における現在の鹿の生息数と地域的な分布状況をどのように認識しているのか、当局の見解をお聞きします。  次は、今後の対策についてであります。  3カ年計画も残るは狩猟期間と3月15日からの有害捕獲期間における駆除とになりました。農家の皆さんの声は一向に農作物への被害は減っていないという声でありますし、山の中の植生被害もひどいものだという声も聞きます。年間で7,000頭を超える駆除をしながら、それでもその効果をそれほど感じられないのが現状であります。そうしたことから、来年度以降においてもこれまでの3カ年計画以上の捕獲を進める必要があると思います。  そこで、現時点において今後の鹿の駆除対策をどのように進めようと考えているのかお聞きをいたします。  次は熊の対策についてであります。  最近、熊の出没情報が相次いでいます。また、実際に襲われてけがを負った事案も但馬で発生しています。住民の中には、日々の生活の中でその不安を口にすることが多くなっています。熊は今、冬眠をする季節となっており、出没の危険性は低いと考えますが、熊対策をどのように講じているのか、その取り組みの内容についてお聞きします。  また、住民にとって特に心配なのが子供の通学時の安全対策であります。子供の数が減る中で少人数での通学もあり、熊の出没は大変危険であります。どのような対策が講じられているのかお聞きします。  3つ目の質問は、小中一貫教育についてであります。  来年4月から豊岡市の全小学校、中学校において小中一貫教育が実施されることとなっており、今、各中学校ごとに保護者説明会が開催をされました。ふるさと豊岡を愛し、夢の実現に向け挑戦する子供の育成を目指したこの小中一貫教育に大きな期待をするところであります。  そこで、お聞きします。これまで10年間実施してきた小中一貫連携教育をどのように総括しているのかお聞きします。  次に、その総括を踏まえ、連携教育から一貫教育に移行するに当たりこれまでと何がどう変わるのか。連携教育ではなく、一貫教育としてやろうとしていることは何なのか。わかりやすくご説明をお願いします。  また、一貫教育を行う上で地域や家庭での役割もあると考えますが、どのような役割を期待しているのかお聞きします。  そして、9年後の子供たちはどのように成長した姿で卒業していくのか。子供の成長した姿を具体的にどのような物差しで評価するのかお聞きをいたします。  最後の質問はラムサール条約についてであります。  円山川下流域とその周辺水田がラムサール条約に登録されて4年が経過しています。また、さきの市長総括説明で、平成30年にラムサール条約湿地の拡張を目指しているとの説明がございました。平成24年に登録されて以来、円山川下流域やその周辺水田での地域ではどのような取り組みがなされ、その結果地域に恵みや潤いがどのようにもたらされているのか、その成果についてお聞きします。  次に、百合地や伊豆の人工巣塔周辺の水田などの登録拡張が計画されています。その目的は何なのか。拡張することにより、どのような恵みが期待できるのか。登録エリア拡張が目指すものは何かお聞きをいたします。  最後に、水田を守る取り組みについてお聞きします。  ラムサール条約の趣旨は、湿地を守りながら生物多様性に満ちた地域をいつまでも守っていくための取り組みであると理解しています。そうしたとき、生物多様性を守っているのはラムサール条約登録湿地やコウノトリ育む農法の水田などとあわせ、それ以外の水田や広大な面積を誇る森林の豊かな植生もまた大きな役割を果たしています。しかし、放棄田の拡大により、この力が弱まっているのではと心配しています。生物多様性の地域づくりを標榜する豊岡市にとって、放棄田対策は大変重要な課題と考えています。生物多様性の観点から、放棄田対策をどのように考えているのか、当局の見解をお聞きします。  以上、1回目の質問といたします。 ○議長(福田 嗣久) 答弁願います。  市長。 ○市長(中貝 宗治) 私からはラムサール条約についてお答えをいたします。  ラムサール条約の登録の狙いといいましょうか目的というのは、要はそのエリアの湿地生態系の価値をその地域に住む人々、あるいはかかわる人々が認識をして、さらなるその生態系の保全活動を強めていく、そういったことにございます。特に、登録上には国際的に重要な湿地として認めるというふうに明確に書かれております。
     このような観点から、これまでも例えばラムあるきというようなイベントを開催をし、地域の人々とともにそのエリアを歩き、そしてその地域の自然を再認識をし価値を再確認をすると、こういった努力を重ねてきたところです。  また、ラムサール条約の登録を契機に田結地区では視察者や研究者の来訪がふえ、地元女性のガイドグループが結成されるなど生物多様性を生かしたツーリズムが広がり、地域の活性化につながっています。  また、ラムサール条約のスポンサー企業の支援を受けて、田結湿地の保全活動や普及啓発用のパンフレット等も作成をいたしました。  環境省におきましても、ラムサール条約や生物多様性条約の締約国会議や環境白書等において、生物多様性を活用した地域づくりの優良事例として市の取り組みを国内外に紹介いただいたところです。  つい先日まで、メキシコの生物多様性条約COP13に出張しておりました職員が帰ってまいりましたけれども、現地で配られた英文のパンフレットにトキよりも先にコウノトリのことが大きく取り上げられた、そういった報告も受けたところです。  今回拡張しようとするエリアですけれども、円山川では豊岡大橋から蓼川大橋まで、また百合地や出石町伊豆の人工巣塔の周辺水田の一部、さらには円山川と出石川の合流点から加陽湿地までを計画しています。今回の拡張で目指すものは、水田を含め豊かな自然環境を保全していくことはもちろん、生態系の保全と活用、エリア内の農家を初めとする地域の人々の誇りの醸成、さらに他の地域の人々との交流など、地域活性化に向けた取り組みを進めていきたいと考えているところです。  コウノトリの野生復帰の熱狂がいっときのようなことではなくなり、かなり薄れた状況にございます。そうした中で派手さはなくなりましたけれども、私たちは地道にこのエリアの生態系を保全をし、湿地生態系をさらに豊かにしていくという努力を重ねていく必要がございます。その旗印としても、ラムサール条約というのは有効なものというふうに考えているところです。  放棄田についてもお尋ねをいただきました。  耕作放棄田対策の一つでありますけれども、水田ビオトープとして管理し、コウノトリの餌場としても機能させる取り組みを行っているところです。現在市内で合計12.7ヘクタールが水田ビオトープとして管理されているところです。これは環境学習の場にもなります。水田ビオトープとして管理することは、そこに多くの生き物が育まれることはもちろん小学校の環境学習のフィールドとしても活用されています。また、速やかに復田することもでき、耕作放棄地対策として有効な方法の一つであるというふうに考えております。  ただ、休耕田対策を生物多様性の保全ということから進めるというよりも、むしろ農業政策でありますとか地域づくりの観点から本来進めるべきものであり、それが実現をした結果として生物多様性の保全がなされる。あるいはそのやりようによって、より大きな生物多様性の保全の効果があるものというふうに考えるべきではないかと思っております。  ちなみに、これは兵庫県の調査結果でありますけれども、田んぼ10アール当たりのイトミミズの数が調べられております。農薬を使う通常の慣行農法が33万匹であるのに対し、コウノトリ育む農法の減農薬タイプが238万匹、無農薬タイプですと589万匹。もう圧倒的に生物量の差がこの一例でもおわかりいただけるだろうというふうに思います。  したがいまして、休耕田対策をやる場合にもしそれが田として復元されるのであれば、慣行農法よりも減農薬、減農薬よりも無農薬というのが生物多様性保全の観点からは望ましいもの、このように考えているところです。  また、その実効性を担保するためにより簡単に、そして安定した収量が得られるような無農薬の農法の開発が不可欠でありまして、この点におきましてはみのる産業株式会社と私たちの共同の作業の中で減農薬タイプと同程度の収量が得られて、しかも食味値が高く、そして抑草対策は最も困難でありますけれども、ほぼ安定的に十分な対策ができるといった技術が開発されてきておりますので、これをさらに広げることによって議員もお触れになりましたような水田、関連する森の生物多様性保全の機能を強めてまいりたいと思います。  その他につきましては、それぞれからお答えさせていただきます。 ○議長(福田 嗣久) 教育長。 ○教育長(石高 雅信) 私からは、小中一貫教育についてのお尋ねにお答えさせていただきたいと思います。  まず最初に、連携教育の総括はどうなのかということについてのお尋ねでございます。  小中連携教育の評価、検証につきましては、平成27年度から実施しております第3次豊岡教育プランの策定に係る協議とあわせて行ったところでございます。  平成19年度から取り組んできました小中連携教育は、小中教職員の相互理解と協働意識が高まり、また子供に関する情報の質や量が改善し、さらには小中ネット会議の新たな取り組みなど子供理解への取り組みの充実を成果として総括したところでございます。  しかし、不登校児童生徒数が平成24年度から増加に転じ、あわせて全国学力・学習状況調査におきましても学力の二極化とも言える状況が見られるようになりました。また、学校現場からは特別な支援を必要とする子供のニーズへの対応が課題であることも指摘されました。こうした子供たちが見せる課題の改善に早急に取り組むためには、やはり連携教育だけではなしに連携教育を培ったその強みに加えてそういった子供たちの目標をしっかりと定め、つけなければならない力をしっかりとつけていく。そういった今まで以上に強い指導の系統性と一貫性に基づくより実践的な教育システムが必要である。このことも確認されましたし、あわせて新しい教育の方向性であるグローバル化、そういったものにどう対応していくのか。そのための教育システムをどうつくっていくのか。このことも指摘される中で、今回小中一貫教育に踏み切ってきた、こういった次第でございます。  なお、今回小中一貫教育にシフトするわけですけど、やはり豊岡におきまして短期間の準備でその取り組みができるようになったのは、やはり連携教育に取り組んできたその実績があるからこそこのことになったんだろうと私は考えております。  それから、2点目は一貫教育に移行するに当たってこれまでと何がどう変わるのか、また一貫教育でやろうとしていることは何なのか。それにあわせて、家庭や地域に期待することは何か。このことについてのお答えでございます。  連携教育と一貫教育の大きな違いは、まず一つは目指す子供像及び育てたい資質、能力を一貫する小学校と中学校で共有するということ。そして、連携教育よりもさらに強い指導の系統性と一貫性を図り、9年間で子供を育てるとこにございます。したがって修業年限、小学校は6年、中学校は3年、このことについてや、あるいは現在の校舎で教育活動を行う。このことについては、全く今までと変わりのあるとこではございません。  豊岡市の目指す小中一貫教育は、連動する2つの視点での取り組みから成り立っております。  まず一つは、市内全ての小・中学校で系統性と一貫性のある共通のカリキュラムによって小さな世界都市を目指す、豊岡の未来を創造する子供たちを育てるために新設されたローカル・アンド・グローバル学習の時間での取り組みであり、それはふるさと教育、英語教育、コミュニケーション教育の実施です。  それから、2点目は中学校区ごとに3つの教育課題解決に向けての取り組みであり、その柱は授業づくりと学級づくり、それから2つ目が引き継ぎ連携システムの強化、そして3つ目が家庭、地域との連携であり、この3つの取り組みにつきましては、この部分は連携教育の進化、発展を目指すものであり、今までから取り組んできたそれをさらに充実させていきたい、このように考えているところでございます。  次に、家庭や地域に期待するところでございますが、一貫教育の柱の中に先ほどもお話ししましたように家庭、地域との連携を上げております。やはり学校教育の実効性を高めるには、家庭、地域との連携が必要です。そういった面で、家庭でしつけ学校で学び地域で育てる、そのことを合い言葉に子供たちの全ての基盤となる家庭では生活や学習の習慣づくり、特にその面での協力をいただきたいと考えております。また、地域には子供たちの居場所として安全と安心な場所となるよう、特にご協力をいただきたいと考えております。  あわせて、ふるさと教育をこれから今後進めていく中で、地域におきましてはふるさと教育の学びの場として子供たちが地域の「ひと・もの・こと」に学ぶことによってふるさと豊岡への愛着や誇りを持つことにおいても大きな役割を担っていただくことを今後お願いしてまいりたいと思っております。  最後に、9年後の子供はどのように成長しているのか。また、具体的な評価方法についてのお尋ねでございました。  9年間の一貫教育で目指す子供像は、ふるさと豊岡を愛し、夢の実現に向け挑戦する子供の育成です。そういった面で、ふるさと豊岡を自分の言葉で語り誇れることのできる子供たち、英語で他者とかかわったり、英語で自分のこと、ふるさとのことを語ったりすることのできる子供たち、さらにはさまざまな立場や年代の他者と対等な関係の中で自分を主張し、他者理解をすることができる子供たち。9年間で今お話ししたような子供たちの姿が実現することを目指していきたいと思っております。  そしてそのために、小中一貫教育の具体的な評価方法としては3つの視点を考えております。  まず、1つ目は不登校の児童生徒の状況です。小学校6年生と中学校1年生に実施します中学校生活に関するアンケート調査、さらには全国学力・学習状況調査の結果等を子供たちの声として捉え、そしてそれらの分析と意味づけを行っていきたいと考えております。  2点目は、教育活動を直接行っている教師とオープンスクールやさまざまな行事等における保護者や地域の方々の子供たちにかかわる大人の声の分析とその意味づけを行っていきたいと考えております。  3つ目としましては、豊岡市の教育の外部検証委員会による検証委員の声の分析と意味づけを行っていきたい。  この3つの視点から、具体的にこの小中一貫教育の評価を行っていきたいと考えておるところでございます。以上です。 ○議長(福田 嗣久) 健康福祉部長。 ○健康福祉部長(福井 周治) 私のほうからは、障害者差別解消法についてお答えをいたしたいと思います。  まず、障害者週間での具体的取り組みでございます。  障害者週間における取り組みとしましては、本年の12月号の市広報に障害者週間と職員対応要領の策定について掲載をいたしました。障害者週間の意義を広く市民に知っていただくこととあわせて、障害者差別解消法の施行に伴い職員対応要領を策定したことを周知し、一人一人が障害の理解を深め、誰もが暮らしやすい差別のない社会を目指すことを紙面にて訴えさせていただきました。  次に、法施行から今日までの取り組み、今後の取り組み、課題というお尋ねがございました。  本市の取り組みとしましては、法の概要を本年4月号の市広報に掲載をし、市民への周知、啓発を図ったほか、障害がある人に対して適切に対応できるよう、市職員を対象とした職員研修会を4月に2回実施をいたしました。  また、啓発パンフレットの作成や出石精和園の職員を対象に出前講座を実施したほか、11月下旬から6回に分けて行われた関西電力豊岡営業所の人権研修に出向き、法の概要について説明をさせていただいたところです。  なお、具体的な相談等が現時点ではない状況にあり、課題として周知啓発にさらに力を入れていく必要があると考えております。今後はパンフレットの有効活用や出前講座の周知などにより、積極的な啓発に努めていきたいと考えております。  それから、職員研修についてでございます。  法の施行にあわせて既に4月に2回実施しておりますが、今後、未受講者を対象に再度計4回実施する予定であり、その際に職員対応要領についても説明を行います。  研修のどのような研修というお尋ねもございました。  今行っておりますのが、市の障害者計画、地域福祉計画の委員で豊岡市の事情にも詳しい大学の先生を講師にいたしまして障害者差別解消法の解説、それから不当な差別的取り扱い、合理的配慮の具体例について、市職員が特に関係しそうなところを例として挙げていただいて研修を行っております。  また、職員対応要領において相談窓口は社会福祉課としておりますが、今のところ具体的な苦情、相談等は受けておりません。  それから、障害者計画との検討状況でございます。  障害者が普通に暮らせるまちづくりをより強く目指した計画とすべきということにつきましては、議員のご指摘のとおりであります。  また、障害者差別解消法とのかかわりにおいては、施策として新たに障害を理由とする差別の解消の推進という項目を盛り込むこととし、具体的には法の周知・啓発、相談窓口での相談、職員対応要領に基づく対応等、不当な差別的取り扱いの禁止や合理的配慮の提供に取り組むという内容で検討いたしております。以上です。 ○議長(福田 嗣久) 教育次長。 ○教育次長(丸谷統一郎) では、私からはまず障害者差別解消法施行から今日までの教育委員会での取り組みについて答弁をまずいたします。  障害者差別解消法の施行に伴い、豊岡市立小学校及び中学校の教職員が障害を理由とする差別の解消に向けて適切に対応するため、豊岡市立学校における障害を理由とする差別の解消の推進に関する対応要領を策定して取り組みを進めています。  さらに、県教育委員会発行のリーフレットを活用して、特別支援教育コーディネーター、介助員、スクールアシスタントを対象にした研修会を実施したり、関西国際大学教授、中尾繁樹氏等を招聘して選択性研修講座や管理職研修会を実施したりして、合理的配慮の視点を取り入れた教育活動の質の向上に努めております。  また、教育委員会ではこども教育課に相談窓口を設置し対応しておりますが、現在のところ苦情相談はございません。  次に、熊対策につきまして答弁をいたします。  熊の目撃・出没情報は警察等から本庁の農林水産課や各振興局に入り、そこから当該地区の各学校・園に入ることとなっており、登下校時等に迅速に対応できる体制を整えております。  子供たちは、地域のボランティアの方々に見守られながら登下校していますが、熊の目撃・出没情報が入った場合は集団下校するよう下校時間を調整したり教師が登下校に同行したり通学路をパトロールする等、安全確保に努めております。  また、熊が頻繁に目撃される地域では、熊鈴を購入し児童生徒に持たせている学校もあります。教育委員会としても熊鈴の学校配付を検討する等、今後も学校、地域とともに安全確保に努めてまいります。以上です。 ○議長(福田 嗣久) コウノトリ共生部長。 ○コウノトリ共生部長(天野 良昭) 私のほうからは、有害鳥獣駆除対策につきまして実績と評価についてまずご説明申し上げます。  今年度の鹿の捕獲実績は10月末時点で3,278頭となっており、昨年度同時期の3,635頭から約9.8%減少しております。特に専任班活動を含めた銃猟による、銃器です、の捕獲は419頭で、昨年度同時期の566頭から約25.9%減少しており、容易に捕獲できない状況になっております。  しかし、昨年8月に立ち上げましたわな猟による鹿捕獲専任班による捕獲実績は237頭で、1カ月平均で33.8頭を捕獲し、昨年度の1カ月の平均15.1頭を大きく上回っております。捕獲班個人のわな猟で手つかずになっている標高の高い場所やゴルフ場などでの捕獲が専任班で進んでおります。  また、市内の鹿の生息数の地域的分布につきましては、県の森林動物研修センターや市鳥獣対策員の現地調査によりますと、近年、竹野沿岸部から香美町にかけての地域で増加傾向にあり、今年度の竹野での捕獲実績は398頭で、昨年度同時期の271頭を大きく増加をしております。捕獲実績としては昨年度を下回っているものの、生息状況においた捕獲対策は進んでいるものと考えております。  今後の対策でございます。今年度の捕獲実績から推察しますと、28年度の鹿の有害捕獲頭数は昨年度4,815頭を下回る見込みです。昨年度と同程度の狩猟による捕獲があると推定しますと、3年連続で目標でございます年間6,500頭を達する見込みでございます。  しかしながら、農業被害の状況は、先ほど議員がおっしゃいましたように依然として多い状況であり、集落の防護柵設置、それから駆除の要望も多く寄せられております。  捕獲体制の強化によりまして、鹿を以前ほど見かけなくなった地域もございます。農家からの声や交通事故の減少、それから共済等の面積などからは減少して一定の効果は上がってきているというようには考えております。  来年以降も3年度がたちましたので新たな計画目標を定めまして、引き続き有害捕獲を積極的に進めていきたいというように思っておるところでございます。  熊の対策でございます。  本市における熊の出没件数は、今年度11月末時点で210件となっておりまして、熊の出没は人身被害の危険性もあることから、出没状況があれば先ほどありましたように地元集落や県、警察、教育委員会などの関係機関と情報を早期に共有するとともに、市の広報や全集落の回覧文書などの定期的に注意喚起を行っております。  また、状況に応じて市の鳥獣対策員が現地に赴きまして、誘因物の除去など防除対策の指導を行うとともに、独自の痕跡調査、熊の痕跡によって悪質個体かどうかいうことを早期に判断いたしまして、これは県の許可になりますけども、県の判断によりまして市有害鳥獣捕獲班と協力して有害捕獲による殺処分という形で処理をしております。以上です。 ○議長(福田 嗣久) 3番、井垣文博議員。 ○議員(3番 井垣 文博) ご答弁ありがとうございました。  それでは、何点か再質問をさせていただきます。  まず、障害者差別解消法についてでございます。  障害者週間、やはり啓発が中心、そのとおりだろうなと。やっぱり私も障害者差別の解消に向けて、啓発というのがやっぱり一番大事なのかなというふうに考えております。  そうした中で、私たちが住んでいる地域で障害者差別に関して、障害者の問題についてどの程度理解が進んでいるだろうかということのそれを判断する一つの判断、物差しとして、ショッピングセンターでありますとか病院など人がたくさん集まるところの駐車場というのは車椅子対応、車椅子専用の駐車スペースが確保されております。そのスペース、車椅子専用の車椅子のスペースは障害のない人は一般の駐車場がどんなに満車であっても、どんなにいっぱいであってもそこには絶対に置かないんだと。それが普通にできるまち、社会、そういったものが必要なのかな。そういった社会が福祉とか障害に対して市民の皆さんが理解が進んでる地域なんだ。そういうふうに、私は一つの物差しとして考えられるというふうに思っております。そうした社会を私たちはやっぱり目指していかなければならない。そのためには、やっぱり啓発というのが第一番だというふうに思っておりますので、これからもそこに力を注いでいただきたいなというふうに思っております。  そこで、障害者差別解消法の施行に向けて、先ほど答弁の中にはございませんでしたが、4月1日以降、障害者差別解消法が施行されたことに伴いまして庁舎の施設とか設備とかあるいは職員対応、あるいは学校の施設整備、そういったことに対して改めて集中的な点検とか、そういったことはなされたんでしょうか。まずお聞きします。 ○議長(福田 嗣久) 総務部長。 ○総務部長(森田 敏幸) 今、議員からご指摘のありましたまず庁舎でございますけども、いろいろと障害のある方にとって不便なところがあるかもしれません。これまでから声を聞いているようなとこですと、以前議会でもご質問がありましたトイレの便座の高さですとかそういったことにも取り組んではおりますし、一度改めて点検も必要なことがあるかもしれませんので、そういったお声を聞きながら対応できるところは対応していくのがいいのかなというふうに考えております。 ○議長(福田 嗣久) 教育次長。 ○教育次長(丸谷統一郎) 私からは、学校のことについて答弁をいたします。  学校施設の総点検ということではなくて、車椅子等を例えば利用する児童生徒が通学といいますか来るという場合には、まずそこの学校自体に段差があるかどうかということを点検をいたしまして、段差があるようであれば段差解消の工事を施工するようにしております。それは事前にわかりますので、その子が入学するまでに対応するというふうに考えております。  また、階段等につきましては、乗用のエレベーターがない学校につきましては階段昇降機、そうしたものを用意するような、そういったことも考えるというふうにしております。以上です。 ○議長(福田 嗣久) 3番、井垣文博議員。 ○議員(3番 井垣 文博) 私も最近、障害を持った方々から何点かお話を聞かせていただきました。その中で出てきたことを少しご紹介をさせていただきますが、窓口で非常に差別的な対応を受けて頭にきたというような話がございました。また、受付窓口での書類の記入台が非常に高いんで、車椅子利用では高過ぎるというような話も聞きました。  それから、子供さんを持っておられる親御さんが車椅子で生活されているときに、年に1度は授業参観に行きたいんだけど、子供の教室は2階にあるし自分では上がれないし、大人の車椅子だったら手が4人も要る。でも学校もそんなに手がないから無理も頼めないし、諦めてるんだというような話もございました。  少し聞いただけでも、こうやっていろいろ問題点というのはやっぱり出てくるんです。ですから私たちの社会にはこうやって障害を持った方々が毎日頭にきたり悲しんだりあるいは諦めたりという、そういった生活を日々の生活の中で送られてるということがやっぱり現実の問題としてあると思うんです。ですから常に私たちの社会はそれにどうあるべきかという部分をチェックしていただきたい。特にこのたびは4月から障害者差別解消法が施行されてるわけですから、これを機会によりきちっとしたチェックをお願いをしたいなというふうに思っております。  それで車椅子の保護者、先ほど子供が車椅子の場合には昇降機とかという話がありましたが、保護者の方が車椅子の場合に授業参観でありますとかあるいは学校行事に参加するというようなとき、それはそういうようなときには学校ではどのような対応がなされているのか。もしわかりましたらお願いしたい。 ○議長(福田 嗣久) 教育次長。 ○教育次長(丸谷統一郎) 2階以上の場所で車椅子ということになりましたら、もちろんエレベーターがなければ上がれないという状況にあります。そうした場合には、市立学校における障害を理由とする差別の解消を推進する対応要領というのがいわゆる教職員等のことについて書いてありますけども、これを見ておりますと、具体例として校内等における車椅子利用者のためにキャスター上げ等の補助をしたり段差に携帯スロープ、階段になるとやはりもう手を使ってということになると思いますけども、そうした形でもしていくしかないのかなというふうに思っております。  ただ、いずれにしてもこうした具体例を示しておりまして、ちゃんと対応するということが合理的配慮というふうになろうかというふうにも考えております。以上です。 ○議長(福田 嗣久) 3番、井垣文博議員。 ○議員(3番 井垣 文博) 今、説明を受けましたように、職員対応要領、市長部局の職員に対して、あるいは教育委員会部局に対しての要領がつくられております。それらが十分職員や教職員に周知徹底というんですか、理解をしていただけるようなことをぜひお願いをしたいなというふうに思っております。  少し前に、市の職員の方と話をしていたときにこの障害者差別解消法のことをご存じですかと聞いたときに、いや知りませんというような話がありました。まだ10月に要領ができたとこですから、これからかなというふうにも思います。また、研修も予定しているというようなこともございました。まず障害者差別解消法のことについて、職員がきっちりと、教職員がきっちりと理解をする。そしてその次に市民の皆さんへの理解を進めていくそういったことでの啓発をぜひお願いをしたいなというふうに思います。  豊岡市は、これまでからいのちへの共感に満ちたまちづくり条例が制定されています。その理念をまちづくりの根底に置いて、さまざまな取り組みがなされております。  また一方で、9月には社会包摂の推進が予算化もされております。私は、そういう意味では、豊岡市というのは、障害がある人もない人もともに生きていくための社会づくりのための考え方っていうんですか、そういった社会を目指そうということについては、私は先進的な地域であるんだろうなというふうに思っております。あとは、それらの精神をいかに具体的に地域づくりにどう生かしていくか、具体的な成果を出していくか、そういうことがやっぱり求められているというふうに思っております。  そういう意味で、障害者差別解消法、障害者差別解消に向けた取り組みをこれからも充実させていっていただきたいと思いますし、障害者が普通に暮らせるまちづくりへの思いを、このたび障害者計画の見直しの年になっておりますので、その辺を強調した計画にぜひお願いをしたいな、福祉部長さんのほうからは、そういった思いを計画の中に盛り込むというお話もお聞きしましたので、期待をしております。  障害を持っているということを理由に諦めなければならない、そういうことがない社会、地域を目指さなければならないというふうに思っております。さらなる取り組みを一歩一歩進めていってほしいと、これはお願いをしておきます。
     次は、有害駆除対策についてであります。  3カ年の結果、先ほど部長のほうからも説明がありました。減ったっていうところとか減ってないというところとか、いや、ふえてるでというようなところとか、いろいろ意見があろうかと思います。  私は、これはどれも当たっているんだろうなというふうにも思っております。捕獲の効果の違いでありますとか、鉄砲隊によって散り散りばらばらに鹿が逃げていってしまっているというようなこととか、あるいは、全体的には南から北に移動しているとか、あるいは、もう餌を食い尽くしたんで、新たな餌の豊富なところに移動しているとか、そうした地域的な違いはあったとしても、豊岡市トータルとして見たときに、やっぱり生息数っていうのは減っていないのではないのかなって気がしております。これは、定期的に鹿の生息数を調査しているグループの人の意見もそうであります。  そういったことから、来年度以降におきましても引き続き対策を強化をお願いをしておきます。有害駆除につきましては、この点、お願いを申し上げます。  1点。熊のことですが、もう冬眠の時期に入っておるんかなと思いますが、これからはその危険性は少ないと理解したらいいんでしょうか。それとも、いやいや、まだまだですよということなのか、そのあたりちょっとお願いします。 ○議長(福田 嗣久) コウノトリ共生部長。 ○コウノトリ共生部長(天野 良昭) 熊の出没ですけども、今年度は特に10月、11月が非常に昨年よりも多かったということでございます。おっしゃったように、冬眠の時期に入ってきていますので、全く出ないということではないようです、たまたまふらっと出てくる熊もいるというようには聞いてはおりますけども、数は極めて少ないということでございます。 ○議長(福田 嗣久) 3番、井垣文博議員。 ○議員(3番 井垣 文博) どんな場合でも油断することなく対策をお願いを申し上げたいなというふうに思います。  次に、小中一貫教育についてであります。少し質問させていただきます。  各中学校別に保護者説明会、全部の地域が終わったというようにもお聞きしております。そのときの保護者の反応はどうだったのか、まずお聞きをいたします。 ○議長(福田 嗣久) 教育長。 ○教育長(石高 雅信) 9中学校区でそれぞれ行ったわけですけど、基本的にモデル校として既に取り組んでおります但東中、2年間取り組み、それから城崎中学校1年間ということで、それで、モデル校として取り組んでいるところにつきましては、具体的な子供への実践、子供の変容の姿、そういったものがございますので、そういったものを提示しながら、保護者の方は理解しながら聞いていただいていたなという思いを持ちます。  ただ、来年度から新たにしますほかの7中学校区につきましては、まだ具体的にこれから詰めなければならない取り組みもございますので、やはり多少抽象的な部分も出てきてて、なかなか全て理解をしていただいたということにならないだろうと思います。  しかし、だんだん最後の保護者説明会になればなるほど焦点化された形での説明があり、知恵と工夫を出しながら、しっかりと保護者に訴えるような、そういった説明の中で、前半に行われた中学校区よりも後半のほうがややそういった面では理解される保護者が多かったんではないかなということを感想を持っております。 ○議長(福田 嗣久) 3番、井垣文博議員。 ○議員(3番 井垣 文博) そこでお聞きするんですが、保護者の正直な思い、私もそう思うんですが、保護者の教育に期待すること、自分の子供、教育、こんなふうな教育をしてほしいなと思うとき、まず、やっぱり学力、体力をしっかりとつけてほしい、これが保護者の皆さんのまず最初の思いなのかな。そして、その上でふるさと教育、英語教育、コミュニケーション教育、いわゆるローカル・アンド・グローバル学習、そういうことではないのかなという気が私自身もしますし、多分、保護者の皆さんの思いはそうかなと思うんです。  そうした中で、教育委員会では、どちらかといったら、今回の一貫教育なんかの話を聞いておりますと、ローカル・アンド・グローバル学習のほうに力が入ってて、もう一つの柱である学習指導と生活指導、そっちのほうのウエートが少し弱いんではないのかなという感じはしておりますが、そのあたりはいかがでしょうか。 ○議長(福田 嗣久) 教育長。 ○教育長(石高 雅信) この2つの視点といいますのは、まさに連動しております。教育委員会として、今回この中学校区で進めさせていただきましたのは、市内全ての中学校区で取り組む共通のことについては教育委員会が行わさせていただく。しかし、あとの、もう一つの学習指導、生活指導は、3つの教育課題の改善に向けての、これは各中学校区ごとの目の前の子供たちに対する具体的な取り組みですので、それについては中学校区ごとに取り組みが多少変わってきています。それは中学校区ごとで説明するという視点に分けましたので、そういった意味では、そういった印象を受けられたかわかりませんが、この2つの取り組みは全く力の入れ方が変わったんでは、両方の教育効果がなくなります。だから、これは2つの取り組みは連動してますので、全くこれは同じ力の入れ方で取り組んでいかなきゃならない、大きな教育内容と考えております。 ○議長(福田 嗣久) 3番、井垣文博議員。 ○議員(3番 井垣 文博) そういうことで、ぜひ期待をしておきたいと思います。  その中で、ローカル・アンド・グローバル学習の時間が増加するということになるのではないのかな、必要な授業時間数の増加分、これはどのように確保していくのかということはどうなんでしょうか。 ○議長(福田 嗣久) 教育長。 ○教育長(石高 雅信) ローカル・アンド・グローバル学習の時間で、例えば1年生、2年生につきましては、これ英語を取り組むわけですけど、これにつきましては、まず1つは、法定授業時数、いわゆる国が定めた標準的な授業の時間数ございます。これは、1年生につきましては年間34週、それから2年生につきましては、年間35週で取り組むことになっております。  しかし、実際、学校現場は、それ以上の授業をしていますので、基本的には十分教材を終えた後の授業時数というものを確保しながら1年間取り組んでおります。  したがって、1年生、2年生の英語につきましては、その中から10時間、新たに年間指導計画の中に落とし込んでやりますので、時間割りが1時間ふえるというものではありませんし、総授業時数が10時間ふえるというもんでもございません。そういった形で1年生、2年生の取り組みはご理解いただきたいことと、あと3年生以上につきましては、これは総合的な学習時間が70時間あります。この70時間を使ってふるさと学習をする。それから、3年生、4年生につきましては英語教育をやる。それからあと6年生と中学校1年生につきましてはコミュニケーション教育をするという形ですので、授業時数の総枠はふえるもんでありませんし、時間割り、新たにその時間を盛り込んで、つけ加えてやるという、そういった取り組みではございません。 ○議長(福田 嗣久) 3番、井垣文博議員。 ○議員(3番 井垣 文博) 一貫教育でやろうとしている授業については、いずれも今までの時間割りっていうんですか、授業時間の中で確保して、その中で取り組んでいると、そのように理解して。はい。  それで、一貫教育で期待したいことの一つの中に、支援が必要な子供、先ほど支援なんかが必要という話も出ておりましたが、支援が必要な子供の教育があると思うんです。そうした子供にとっての9年間の一貫教育っていうのは、私は、一貫教育の中でも非常に効果が期待できる部分なのかなというふうに思っております。そうしたときに、その支援が必要な子供やその親御さんがこの一貫教育の内容を見たときに、果たして夢や希望が持てるような一貫教育の内容になっているのかなという気がするんです。その辺はどのように理解したらよろしいですか。 ○議長(福田 嗣久) 教育長。 ○教育長(石高 雅信) その子供たち一人一人に対する支援の度合いって、内容って、それは大きく変わってくるだろうと思います。いずれにしましても、現在、豊岡市の場合は、そういった発達に特性のある子供たちの割合が全国平均よりもやや多いという状況がございますので、現在、日々の授業の中でそういった子供たちに対する、いわゆる授業のユニバーサルデザイン化、そういったものを取り組みながら、誰もがわかる授業を取り組んでいこう、こういった形で、例えば、黒板の隅に、きょうの1時間の授業の流れをしっかりと明示するとか、あるいはできるだけ字を大きくするとか、そういった形で子供たちが授業に参加しやすい、そういった状況をつくりながら、現在その授業を行っているところでございます。  あわせて、昨年、ことしと日高東中校区では、関西国際大学の中尾先生に来ていただいて、スーパーバイザー派遣事業という形で、そういったユニバーサルデザイン化を含めた授業研究に取り組んでいただき、誰もが2回、3回できる授業の研修も行っていただきました。  私も初めて、これは日高東中校区の授業を見たわけですけど、中学校の先生でもここまですばらしい授業ができるんだなと、改めて感動しながらその授業を見させていただきましたし、その取り組みは、来年度は日高東中校区にとどまらずに、ほかの中学校区にそれを広げていきたい。そういった中で、特別支援を要する子供たちもしっかりとその授業に参加できる、そういった体制をつくっていきたいなという思いを持っております。 ○議長(福田 嗣久) 3番、井垣文博議員。 ○議員(3番 井垣 文博) 期待をしておりますので、ぜひお願いをしたいと思います。  それからもう一つ、この一貫教育の中で、頑張り抜く力を養うということがございます。そのためには、私は体力が非常に重要だなというふうに思っております。体力テスト、これ全国調査の体力テストですが、その結果を見ますと、多くの項目で全国平均、県平均を下回っております。特に中学生の結果が悪いという状況になっております。そういう意味でも、一貫教育の中でこの体力という部分にも力を入れる必要があるのではないのかなという気がしておりますが、そのあたりはどうでしょう。 ○議長(福田 嗣久) 教育長。 ○教育長(石高 雅信) 学校教育は、知・徳・体をバランスよく育てるいうことが一番大きな狙いでもございますし、そういった意味でいきまして、一昨年から豊岡では、子供たちの幼児期における運動遊び、これを段階的に発展させて、それを踏まえながら、小学校における運動、それに結びつけて、準備体操でやるべきこと、あるいはその後の業間体育でやるべきこと、そういったものをプログラムとしてつくって、現在その取り組みを行っていただいておるところでございます。  ただ、中学生につきましては、やはり運動部に入っている子供とそうでない子供との間で、いわゆる体力の差がついている、これは事実でございます。したがって、中学校におきましては、なかなか小学校みたいに業間体育をやるとか、放課後そういった形でグラウンドを走るとかいうことはなかなか難しい状況もございますので、体育の授業の中でしっかりとそういった体力づくりに向けての授業をどう組み立てていくかということについては、今後しっかりと教育委員会としても指導していきたいと考えております。 ○議長(福田 嗣久) 3番、井垣文博議員。 ○議員(3番 井垣 文博) それから、細々としたお願いではありますが、ふるさと教育につきまして、私は、その中でふるさとの先人、私たちの先輩、あるいは偉人、いろいろと成果を残していった人たち、そういった人をきっちりと学ぶ、教育をしていく、そういったことにもぜひ充実をしてほしいな、これは要望をしておきます。  私は、この小中一貫教育、大変期待をしております。小中一貫教育の豊岡スタイルというものをぜひ確立をしてほしいなと、そのように思っております。そうすれば、そうした教育を受けたいということで、家族連れで豊岡に移住するという、そういった可能性も出てくると思いますし、そのためには先生の資質の向上、特に英語指導なんかへの不安の解消でありますとか、あるいは一貫教育全般にわたっての教育の内容を充実するためには、やっぱり十分な予算、知恵を出せよじゃなくて、やっぱり十分な予算もきっちりと確保しながら一貫教育をやっていく、そういうことが必要だと思います。移住と定住とか、あるいは予算の確保、教育内容を充実するための予算の確保、そういったことについての思いを聞かせてください。 ○議長(福田 嗣久) 教育長。 ○教育長(石高 雅信) 今、議員がお話しされることはもっともなことだと思います。  ただ、そういった予算の中で、やはり私たちは限られた財布の中でいろんな取り組みしていかなきゃなりませんので、そのあたりなかなか難しいところもあろうかと思いますが、教育委員会としてはしっかりと頑張っていきたいと思っております。 ○議長(福田 嗣久) 3番、井垣文博議員。 ○議員(3番 井垣 文博) 豊岡の小中一貫教育、期待をしておりますので、よろしくお願いしたいと思います。  最後に、ラムサール条約でございます。市長のほうからご答弁をいただきました。生態系を守っていく、生物多様性を守っていく、そういった豊岡市をつくっていくんだということは、非常に方向性として正しいのかな、そのためのラムサール条約があるのかなということで、そのラムサール条約での地域での取り組みを期待をしているところです。  ただ、先ほど市長のほうからの答弁にもありましたが、田結の地区でのさまざまな取り組み、地域づくりへの活性化というような分につながっているというようなお話もありました。  ただ、全体的に見たときに、ラムサール条約に指定されたけど、指定されただけでどうなっているのかなというような感じを持たれている市民の方、そのエリアの方の、エリアの住民の方、そういった方も多いのかなというような気がします。  しかし、一方で、市長の先ほどの思いを聞かせていただいたら、こういう形で地域づくりをやっているんだ、それが自分たちのほうにも恩恵が、潤っているんだというような説明がありました。やっぱり重要なのは、そういうことをエリアの人、地域の人たちに、一部の人だけじゃなくて、地域の人たちに理解をしていただく。ラムサール条約の湿地登録が地域でこんな潤いをもたらしているんですよ。それは、ただ単に生物多様性でコウノトリが潤っているということじゃなくて、住んでいる住民自身が潤っているんですよということをやっぱり理解していただくような、そういった取り組みも今後ぜひ必要なのかなというふうに思っております。  以上で質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(福田 嗣久) 以上で井垣文博議員の質疑、質問は終わりました。 ──────────────────── ○議長(福田 嗣久) 暫時休憩いたします。再開は午後2時10分。      午後2時00分休憩 ────────────────────      午後2時10分再開 ○議長(福田 嗣久) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。  次は、19番、関貫久仁郎議員。(拍手)     〔関貫久仁郎議員 登壇〕 ○議員(19番 関貫久仁郎) 19番、関貫久仁郎でございます。皆さん、大変お待たせしました。といいましても、お待ちになっている方はいないと思いますけれども、本日、2年間の空白を埋めるべく質問をさせていただきたいと思います。答弁のほどよろしくお願いします。  早速ですけれども、次期総合計画にかかわるアンケートについてお伺いします。  これまでのふるさと豊岡を振り返り、これからの豊岡の進んでいく姿を計画するために、今の市民の思いを問うアンケートが行われ、過日、その結果が出ました。当局としても大いに参考としていただける結果が出ていると思います。この結果を踏まえ、これまでの、また現状の市の施策を鑑み、結果と比較し、今、市民がどのように市政に対しての思いを持っているかを含めての所見を伺いたいと思います。  次に、これまでの施策、事業等に関し、項目別にお伺いいたします。状況確認などですので、簡潔に答弁していただければと思っております。  初めに、バイオマスタウン構想であります。策定された内容にBDFの製造、活用とあり、給食配送車に利用するとありましたが、実際に給食配送をしている方に聞きますと、ガソリンスタンドで給油をしているということを伺いましたので、利用状況を問いました。  資料をいただき、その内容が詳しいものをいただいたと感じております。そのものずばりが回答となっておりましたので、答弁をいただいたというふうにしておきます。であるので、答弁は結構です。  次に、少し乱暴になるかもわかりませんが、本当にひどい、さんざんな内容と思われるまちなか交流館1925についてです。お菓子の館とも言われてましたが、全国に運営を募り、プレゼンコンペですばらしい内容とされ、選ばれ、1925年の駅舎をコンセプトとしたつくりとなり、巨額を投じ、でき上がりました。一体これは何だったんだろうかというのを今、思っております。来訪者、住民などの交流の場となっているのでしょうか。お菓子の館とは感じられませんが、今、どの部分をそう言うのでしょうか。以前は800円、1,000円ぐらいのランチが、いつの間にか、今2,800円、3,000円以上の食となっております。それを見て大変驚きました。今の運営状況は、当初のコンセプトと大きく外れてはいないでしょうか。言うならば、契約違反ではないでしょうか。中に入った人を見ても、すぐに出てきてしまうというようなところを見かけます。利用者もごく少ないように見えますが、監督者、市として今後どのようにするのか、また、いつまで今の状況を続けさせていくのかお聞かせください。  次に、ライフスタイルに関してです。私としては、わけのわからない能書きを聞かされ、始まった事業ですが、庁内ではその内容に関して、職員に対し、仕事の時間を使って研修、ワークショップなどを行い、その考え方に沿った3つの行動パターンが示されました。その実行状況を問いましたが、マイストーリーバッグ、農から水・山の循環へに関しては、資料上で、もうこれは何もやっていない。豊岡の食材で集うくらし、とよおか夜市、とよおかキッチンは、中筋・西気地区で旬を楽しむ会、中筋で雪室実証実験を行っているという資料をいただきました。その内容を聞きますと、それで回答とこれもなりますので、答弁をいただいたとしておきます。  同時に、90歳のヒアリングとやらがありました。私にとって無意味とも言えるようなことも行われましたが、これから、それから得て、今、行っているものは何でしょうか。  バックキャスト思考というものが晴れ晴れしく披露されました。市の公道の中で、今どこで実行されているのでしょうか、お答えください。  いろいろと聞きましたこのライフスタイルの中で言われていることは、我々の実生活の中で、自然に親しみ、自然を育み、うまく利用する。また、生活の全てにもったいないという気概を持ってこれからも進んでいけば、大枚を支払い、学術的にどうのこうのという講釈を聞かなくても済むのではないかと感じております。  次に、永楽館歌舞伎についてです。  今では出石の観光・商業振興に大きく寄与し、なくてはならないものと感じております。チケットのほうもなかなかとれないほどの盛況ぶりとなっております。歌舞伎が始まった当初は、チケットは7,000円、8,000円だったでしょうか。今より安くても、売ることに非常に苦労されていたと記憶をしています。行政として、地域振興のために何かを生み育てるのは必然のことと思いますが、軌道に乗ったならば、次の担い手に任せ、新しく行うべき振興策に着手するというのが行政の行うべきことではないでしょうか。  歌舞伎に関しては、今のように盛況になってからでも、一般財源より平均1,000万円以上を投入しております。現状を考えると、いつまでも行政が興行主とならず、松竹並びにその他関係会社に任せ、エージェント等の興行として行っていただいてもいいのではないでしょうか。いつまでも行政と芸能関係との蜜月の関係を持ち続けるのはいかがなものでしょうか。いつまでこのような形で進めるおつもりなのかお伺いをいたします。  次に、地方は貧しくて、つまらない、市長がたびたび、きょうも口に出された言葉ですが、先祖代々より、またはこの地が好きで、あるいは何らかの理由があって今現在この地に暮らす者には、大変屈辱的な言葉と私は感じております。何かの例えかもしれませんが、以後、その言葉は慎んでいただきたいものと感じております。  そんな貧しくてつまらない地方での文化芸術交流事業ですが、多くの内容です。それを行う意義として、市民が暮らしの豊かさを実感することができるとありましたが、実感できるそのロジックを説明願います。私はそのフローチャートが描けません。  次に、城崎アートセンターについてです。  今回の市長総括説明でも、最先端の舞台芸術による若者の誘引というのがありました。開館して年間稼働率も高い状況で久しくなりますが、これまでにどれほどの若者が集ったんでしょうか。また、その若者が地元にどのような影響、結果をもたらしているのでしょうか。その若者の何人が定住者となっているのでしょうか、お答えください。  演劇の新作発表などの折にはご案内をいただき、これまでに「アンドロイド」「冒険王」「山」「燦々」などを拝見しました。今まで喜怒哀楽を感じ、演者の演じた内容に感動し、時には笑い、時には感心し、時には涙するという自分がありましたが、アートセンターで見た演劇は、特に「山」は意味がわからなく、わけがわからない。無駄な時間を過ごしたと感じると同時に、自分のレベルが低いのかと考えさせられるときでしたが、こんな内容で若者が誘引できるのか、集うのか、非凡ではない普通の私にとっては大変疑問に感じるところでございます。新作発表後、各地で公演されたと聞いております。各地の盛況ぶりはいかがなものだったのでしょうか。一般の普通の人が絶賛するものだったのでしょうか、お聞かせください。  いただいた資料には、メディア掲載状況などをお示しですが、私は、そのような資料は要求はしておりません。  次に、アンテナショップでございます。  運営会社の大変な長年のご努力によって、4,000万円以上の売り上げが上がったということで、市に70万円ほどのペイバックがあったと伺いました。その事象は大変喜ばしいことなんですが、私は数年前にもただしましたが、売り上げの結果、ちくわパンが売り上げ1位というのは、何を豊岡にもたらしたのか、再度確認させていただきます。お答えください。今でもちくわパンというのは北海道のもの、北海道の初めてできたものというふうに聞かされますが。  次に、空き家バンク移住サポートについてです。  空き家売買に際して、隣接する農地も一般の方、移住者などは、今、買うことができません。また、残念ながら、故郷を離れてしまった方が財産処分をしたいというときに、家は売れたが、そばの農地は売れないで困っているという事象が起こっております。農地法では、農地取得制限を2008年に改正し、遊休地化が進む市町の農業委員会で自由に設定できるというふうになっております。当市では制限を40アールとしているようですが、なぜ今、移住促進、遊休地解消になるべく政策誘導しないのか、お伺いしたいと思います。  コウノトリ育むお米販売促進キャラクターの使用についてでございます。  以前よりイトーヨーカドー、サンエーなどで大変売れ行きはよい、早々に品切れになったとも伺っておりましたが、そういった点で見ると、売れる米の宣伝は不要かと思っております。米は本当に売れているのか、売れてないのか、一体どっちなんでしょうか、お伺いいたします。  コウノトリ育むお米、海外販売促進に関して。  これまで海外数カ所に売り込みに行っておられます。ニューヨーク以外でのその後の状況はどのようになっているのでしょうか、お答えをいただきたいと思います。  リセ・ケネディ日本人学校での市長の講演についてです。ニューヨークに「週刊NY生活」という新聞のようなものがあります。この前ちょっと行って買ってきて読んだというわけではございませんが、紙面に市長の講演内容として、同市の児童生徒が熱心に無農薬米を学校給食や被災地支援に役立てている活動を紹介云々とありました。  学校給食は、今、無農薬米が使われているのでしょうか。給食には減農薬米を使っているとお聞きしますが、真実はいかがなものでしょうか、お聞かせください。  最後に、映画「コウノトリ大作戦!」、つい先ほど、過日まで上映されておりましたが、大体1カ月の公演ということで、あっという間に過ぎました。残念ながら、上映期間中の資料としまして、ランクトップ10に入ったという状況を私は見ることができませんでしたが、755万2,000円、この効果はいかがなようなものだったんでしょうか、お聞かせをいただきたいと思います。  以上、1回目の質問とさせていただきます。 ○議長(福田 嗣久) 答弁願います。  市長。 ○市長(中貝 宗治) 自分自身で理解できないものと出会ったとき、どういう態度をとるのか。非常に価値が多様化して、その多様な価値を持つ人々が集まる機会がふえた今日、自分が理解できないものを否定するのではなくて、理解できないもの同士の中でどういう折り合いをつけていくのかという態度がとても大切ではないかというふうに私は思っております。  文化芸術創造交流事業についてお尋ねをいただきました。地方は貧しくてつまらないという表現をやめるつもりは、全く持っておりません。これは、私は、そうだと言っているのではなくて、なぜ若い人たちがあれほどに帰ってこないのか。その彼らの意識の背後に、地方は貧しくてつまらないという非常に強いイメージがあるという事実を指摘しているつもりでございます。豊岡に住んでいる人が、自分自身のまちに誇りを持って生きとられる方もたくさんあろうかと思います。と同時に、では、なぜあれほどまでに大人たちが豊岡には何もないと言い、そして子供たちを上り列車に乗せて、外へ送り出していったのか。そのことをしっかりと分析しない限り、地方創生をするのはあり得ないというふうに思います。  私がやるべきことは、なぜ帰ってこないのかという彼らの意識をちゃんと捉えた上で、それに対して別の価値観に照らせば、こういういいところがある、そのことを訴えていく必要があるということであり、また、その実を強めていく必要があるということもさんざんこの場で申し上げてきたつもりでございますので、ぜひ、納得されるかどうかは別として、少なくとも中貝がそういう趣旨で言ってることについては、ご理解賜りたいと思います。  そのことと豊かさの実感とのロジックは何かというご質問がありました。
     若い人たちが帰ってこない、その私たちの分析によると、一つは経済的な格差というのがある。これはもう皆さんも全部おっしゃる、仕事がない、大企業がない。実際に所得の数字を格差を見ますと、神戸と豊岡でも平均で100万ぐらいの差があることは事実です。  しかし、それだけでなくて、おしゃれな店がない、おしゃれな通りもない。あるいは一流の芸術文化に触れることはほとんどできない。あるいはテレビの向こうにあるような、華やかなものについても豊岡にはない。そのことを思って、地方は貧しくてつまんないという意識だというふうに申し上げているところです。  それを逆転する必要があるとすると、大都市とは異なる価値観に基づく豊かさがあり、あるいは、この豊岡にいても世界と出会うことができる、豊岡にいても一流の芸術と文化に触れることができる、そういったことが重要だということを申し上げているところです。  さらに申し上げますと、こんなことを今さらと思いますけれども、人間というのは、お金や物だけで生きているわけではないと。あの恐ろしい災害のときに人々を支えたものが、音楽であったり、あるいは映画であったり、お茶やお花であったり絵画であったことを、私たちはよく経験をいたしております。つまり、豊かさというものを支えるものに芸術文化があるということは、これまでのさまざまな災害の中で経験されていることでありますし、私たち豊岡市民も、多くがそれを知ったことではないかというふうに思います。というようなことから、このアートのイベントを行っているところであります。  ちなみに、豊岡アートシーズン2016のキックオフイベント、とよおかアート縁日の来場者650人のうち、高校生が約130人、ボランティアスタッフの延べ参加人数は17人でありました。来年は、さらにこのアートシーズン自体のターゲットを高校生あるいはもっと若い人たちというふうに絞って、絞るといいましょうか、よりその照準を明らかにしていきたいというふうに考えているところです。それは、先ほど申し上げたような考え方に基づくものでございます。  コウノトリ米についてのお尋ねもいただきました。  売れてるのか売れてないかと言われれば、売れてるということになります。この販売状況につきましては、JAからお聞きしますと、毎年おおむね計画どおり販売ができていると。しかしながら、他方で栽培面積が順調にふえておりまして、この増加分を今後とも安定的に販売するためには、一層の販売促進が必要であるということになっております。  ちなみに、2011年から2015年の5年間で、コウノトリ育む農法の作付面積は132ヘクタール増加をしています。さらに、その中でも無農薬栽培が、今年度でいきますと116ヘクタールでありまして、これがさらにふえることが見込まれておりますし、私たちはもっともっとふやしたいと思っております。そうしますと、それをしっかりと今後とも残すことなく売ろうと思いますと、これまで以上の販売促進活動が必要なものと考えているところです。  さらに、全国的に環境創造型農業がふえておりまして、減農薬農法のようなお米の市場での優位性が相対的に薄れつつあります。したがいまして、そのブランド価値を向上し、市場の中でちゃんとしたシェアを獲得していくためには、激しい競争に勝っていく必要がある。そのためには、品質の向上とあわせてマーケティングといいましょうか、あるいは営業努力というようなこともやっていく必要があるということでございまして、そのような観点から、引き続きJAとも一体となりまして、販売促進を行ってまいりたいと考えております。  キャラクターの使用についてもお尋ねをいただきました。  お米の販売促進は、常設売り場やレジ近くの特設売り場で実施することが多く、店舗関係者からは、お客様の目にとどまるのぼり旗やポスター、商品に張るステッカー等が効果的であるとの意見をいただいているところです。  また、近年売り上げが伸びているネット販売では、商品特徴を簡単にまとめた動画を、有名人等を採用し、PR動画で啓発するものも多く見受けられます。今回、豊岡のさまざまな取り組みに共感し、コウノトリ育むお米のファンでもある歌舞伎役者、片岡愛之助さんを同米、このコウノトリ米のイメージキャラクターとして、JAたじまが販売促進事業に取り組まれることになりました。兵庫県とともに支援をし、計画されている事業効果を上げていただくことを期待し、その報告を受けることとしています。  私自身も、沖縄あるいは東京の店舗で実際の販売で立ったことはございますけれども、もうライバルのあのお米がずらっと並んでいる。そして、お米の場合には、一度食べますと、なかなかほかへ切りかわらない。それを切りかえていただく必要がある。  そういうことでございますので、今、申し上げましたように、その現場でどういうふうに働きかけをするのか、そのことが非常に重要だと考えておりまして、今回JAが取り組みをされることになりましたので、市としても支援をさせていただきたいと思っています。  もちろん、その結果、どうなったことについては、JAのほうから受けることといたしておりますので、また改めて報告はさせていただきたいと思います。  私からは以上です。その他につきましては、それぞれからお答えをさせていただきます。 ○議長(福田 嗣久) 真野副市長。 ○副市長(真野 毅) 私のほうからは、アンテナショップの質問に対して答えさせていただきます。  ご質問は、売り上げ1位のちくわパンですが、実際にこのちくわパンというのは、業者がもうかっただけではないのか、ほかに効果があるのかというご質問だったと思います。  議員ご指摘のとおり、ちくわパンは、単価が190円、年間の売り上げ個数が6,175個で、総売り上げが117万円、アンテナショップ売り上げナンバーワンの商品であります。  ただ、アンテナショップでは、約350の商品アイテムを販売しておりまして、ちくわパンは毎週土曜日の限定販売ですので、他の商品の場所をとっているわけではありません。非常に効率的に販売されており、全体の売り上げに貢献しております。  また、過去4年間売り上げナンバーワンであり、アンテナショップの経営安定にもなくてはならないものでありまして、4,100万円という数字をこしらえる一つのキーでありまして、利益も出せるのもこういう商品があるからであります。また、ちくわパンは、TBSの「あさチャン!」やマガジンハウスの「Hanako」などのメディアでも紹介されておりまして、豊岡市のアンテナショップの広告塔になっております。ちくわパンがアンテナショップへの来店動機となり、他の商品の購入にもつながっているわけです。アンテナショップに集客力がなくては、他の商品も売れませんし、また豊岡市の宣伝を見てくれることもなくなるということになります。  ちくわパン以外にも他のカニ太巻きやトチ餅などの人気商品も生まれてきております。今後、ブドウやホタルイカなどの季節の特別販売や新商品の紹介を通じて、豊岡ファンの獲得と豊岡市の情報発信に努めていきたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(福田 嗣久) 政策調整部参事。 ○政策調整部参事(早水 博子) 私からは、まちづくり市民アンケートについてのご質問にお答えいたします。  市のこれまでの取り組みにつきまして、アンケート調査結果、報告書の中の現在の満足度と今後の重要度の高さ、低さの位置関係を示しました散布図で全体的な所見を述べさせていただきます。  これによりますと、満足度が低く、重要度が高い強化すべき取り組みでは、職業紹介事業、職業訓練支援等を例示しました雇用対策の推進や母子保健・育児支援の充実、特定不妊治療助成の充実等を掲示しました子育て環境の充実等、18の取り組みがありました。  また、満足度が高く、今後の重要度が低い、見直しの取り組みでは、自然環境の保全、コウノトリの野生復帰事業、環境教育の推進、農村環境の整備等を例示しましたコウノトリと共生する豊かな自然・文化の保全・再生・創造や豊岡エキシビションの実施や東京でのアンテナショップの開設等を例示しました情報発信戦略の推進等、17の取り組みとなっています。  また、満足度と今後の重要度がともに低い、検討が必要な取り組みは、地域づくりアドバイザーの派遣による小規模集落の活性化等を例示した魅力ある地域の形成や、啓発セミナーの実施等を例示した男女共同参画社会づくりの推進など、7つの取り組みとなっています。  一方、満足度と今後の重要度がともに高い継続して維持していく取り組みでは、自主防災組織の育成支援や河川の治水事業等を例示した防災・減災力の向上、健診の充実、健康づくり環境の整備等を例示した健康づくりの推進、交通安全・防犯意識の啓発等を例示した安全な暮らしの構築など、9つの取り組みとなっています。  このように、取り組みの一部を例示したことによる評価であるため、各取り組みの全体が知られていないということもございますし、今後の重要度が低いとされた取り組みについては、十分に充実できたと評価されているという捉え方ができるかとも思います。  いずれにしましても、今後よく分析をして、新たな基本構想や市政経営方針に反映してまいりたいと考えます。以上です。 ○議長(福田 嗣久) 環境経済部長。 ○環境経済部長(井上 隆俊) 私のほうは、まちなか交流館とお菓子の館につきましてご質問いただきました。  まず、来訪者、住民などの交流の場となっているのかという点でございます。まちなか交流館につきましては、お菓子を題材としたにぎわいと交流の拠点として整備をいたしましたが、残念ながら、来訪者や住民の交流の場所となっていないのが現状でございます。  1年目に想定を超えての赤字経営となりまして、平成27年度から運営体制を見直しまして、宿泊・婚礼部門の売り上げ増によりまして、経営状況は改善しつつあります。コンセプトでありますお菓子の館としての機能を果たしている状況にはなっていない状況です。  ただし、最近におきましては、おんぷの祭典、それから婚活イベントの会場としての利用、それから市内一般社団法人によりまして設置されましたピアノ等によりまして、音楽イベント会場としての新たな利用も見込んでおることもありまして、お菓子以外での交流機能としては徐々に充実しつつあるのかなと思っているとこであります。  それから、お菓子の館は、今どの部分を言うのかというご質問をいただきました。お菓子の部分につきましては、入って左側にあります円形ショーケース及び周辺スペースでのお菓子の販売となるところです。また、レストラン、2階でも企画によりまして、デザートビュッフェ等のイートインでのお菓子の提供を行っておるとこであります。  運営、当初のコンセプトから大きく外れていないか、それからまた利用者も少ないように見える、今後どうするのか。この状況をいつまで続けるのかというご質問もいただきました。現在のところにおきましては、菓子販売が低調でございます。当初のコンセプトが実施できている状況とは言えません。宿泊者数につきましては伸びを示しておりますが、レストラン、菓子購入の来店者数が減少しておる状況です。  今の状態は、当初提案されましたお菓子の館の実現には至っていないことから、指定管理者には早急に打開策を検討の上、改善し、本来のコンセプトであるお菓子の館の実現について申し入れをしております。現在、カフェタイムのスイーツ提供の充実、それからお菓子に関するワークショップ、チャレンジショップ企画、それから新たな手法等を検討されていると聞いております。現在の状況を早く脱したいというふうに考えておるとこであります。  続きまして、ライフスタイルにつきましてもご質問いただきました。90歳ヒアリングから得られたもの、実行しているもの、バックキャストについてのお答えをさせていただきたいと思います。  豊岡90歳ヒアリングで共存共栄、自然利用、生活哲学の3つの概念が融合する暮らしが豊岡らしさであることがわかりました。このヒアリングで、神鍋地域では、風穴を冷蔵庫がわりにして使用していたこと、これは自然利用でありますが、それを知りまして、これをヒントにして雪室実証実験に取り組んだところでございます。  バックキャスト思考とは、2030年の環境制約下でも心豊かに暮らせる方法を考え、その実現に向けて、今、何をするかを考える思考でございます。中筋地区で行っております旬を楽しむ会も、この思考を用いて考えていただいています。考える手順としまして、まず、豊岡での2030年の環境制約として、エネルギー価格の高騰による物流コストの上昇や少子高齢化による人口減少を想定しています。次に、その環境制約の中でも新鮮で安全なおいしい食事を毎日食べられるライフスタイルをデザインします。スーパーでは高くて買えない状況が想定されるのですが、ふぞろいですけども、地域でつくられる新鮮な野菜を地域内でシェアすることで、毎日食べることができるアイデアが生まれてくるというものです。  バックキャスト思考で考えられました豊岡の食材で集う暮らしについて、モデル地区であります中筋地区では、将来の環境制約下でも心豊かに暮らせて、今からでも皆が賛同して実行できるライフスタイルが地域の中で話し合われました。その結果、スーパーの野菜ではなく、地域でとれる野菜の旬を楽しみ、季節ごとに地域のみんなが交流する暮らしとして旬を楽しむ会が計画され、現在、実施をされておるとこでございます。以上でございます。 ○議長(福田 嗣久) 出石振興局長。 ○出石振興局長(榮木 雅一) 私のほうは、永楽館歌舞伎についてお答えしたいというふうに思います。  永楽館歌舞伎公演は、たくさんの市民のボランティアがかかわり、市と協働で盛り上げている事業となっております。これまでも観劇された方からは、すばらしい対応だった、地元の方がかかわっている公演であることに感動しましたというふうな声をお聞かせいただいております。  ご指摘のとおり、公演開催に係る市の持ち出しにつきましては、直近5年平均で、宝くじ助成金300万円を含め、約1,000万円となっております。しかし、一方で宿泊、飲食、施設入館、土産物購入、公共交通利用など、豊岡市への直接的な経済波及効果は、試算でおよそ9,000万円に上ります。  さらには、今年度についてもテレビ3局、新聞5紙、雑誌2誌のほか、出演俳優のブログ記事や観劇された方のツイッター、フェイスブックなどさまざまなメディアに取り上げられており、その宣伝効果を含めますと、市の持ち出し以上の効果が得られているものと考えております。  また、エージェントなどに事業運営を委ねることにつきましては、地元ボランティアにかわる運営スタッフの確保や公演委託料の影響・高騰に伴う事業費の増大、さらには施設のキャパに限りがあります。地元のファンへのチケットの提供が困難になることなどが懸念され、地元に根づいた歌舞伎ではなくなってしまうというおそれもあります。  以上のことから、地域が元気になり、住む人たちが暮らしを豊かに感じ、そして住む価値や魅力を高めていくためにも、これまでの運営方法を基本とし、より効果的・効率的な事業実施が図れるよう、見直しや改善も含めて取り組んでまいりたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(福田 嗣久) 環境経済部参事。 ○環境経済部参事(上田 篤) 私からは、まず、城崎国際アートセンターの中でどれほどの若者が集って、どんな影響、結果がもたらされ、何人が定住者となったのかというご質問からお答えしたいと思います。  滞在アーティストによる試演会ですとかワークショップなどの地域交流プログラムや主催事業への来場者にアンケート調査を行いました。  という中で、30代以下のこの来場者っていうのは、約3分の1、3人に1人が30代以下という状況です。豊岡市外からの方が全体の3割の方が市外という状況です。若い方の参加ってまだまだ多いというふうには言えませんが、参加したことがきっかけの一つとなって、地元の若い方々がそのダンスの普及ですとか健康増進などを図る活動を始めたっていう例もございます。  それと、豊岡青年会議所など市民団体からも事業の協力依頼が来るようになってきました。若い方が中心となった、そのパフォーミングアーツを通した市民の交流が広がりつつあるというふうに見ております。  地域おこし協力隊の募集には、関東圏の20代、30代、4名の女性から募集がありまして、このセンターの取り組みに対する注目の高さを実感したところです。選考した協力隊員につきましては、住所を豊岡市に移し、アートセンターを拠点に活動をしておりますので、この女性も移住例の一つというふうに言えます。  それとあと、アートマネジメントを専攻している学生たちを中心にインターンシップをことし募集いたしましたところ、全国から定員を超える7名の応募があって、結果的には5名を受け入れました。学生たちの中には豊岡での就職を希望されている方もございました。  また、平田オリザさんが書かれました「下り坂をそろそろと下る」を読んで、アートセンターの取り組みなど、この豊岡に魅力を感じた若い女性がことし東京から移住して、城崎の旅館に就職されたという例もございます。これも移住例でございます。アートセンターの存在だけが定住につながるものとは考えておりませんが、このアートセンターがきっかけとなって、都会の若者たちが豊岡に注目して、この地に若者が集まってくれるっていうことを大いに期待しているところでございます。  続きまして、アートセンターの新作発表後、各地での盛況ぶりはどうだというご質問をいただきました。  26年9月に制作いたしましたアンドロイド版「変身」につきましては、城崎で初演後、バンコク、マレーシア、フランス、ハンガリーなど世界7カ国で上演されて、その後、東京、横浜で凱旋公演されました。また、27年6月の「新・冒険王」は、東京、韓国での上演後、国内の上田市、津市、伊丹市などで、国内の各地で上演されております。ことし8月の「キノサキノマトペ」、9月の「MONTAGNE」につきましても、アートセンターでの初演後、東京で上演されております。いずれの公演もほぼ満席に近い状況で、大盛況であったというふうにお聞きいたしております。  特にアンドロイド版「変身」は、フランスの国民的女優でありますイレーヌ・ジャコブさんが主演を務めたっていうこともありまして、上演された各国のメディアにも多く取り上げられて、このアートセンターの名前もあわせて紹介されております。例えば、メタフォーシス、これは変身という意味でございます、それとオリザ、城崎というキーワードでグーグル検索をかけると、約1,360件がヒットします。このように、海外でのレビュー記事やブログ等によって、城崎の名前も広がっていっております。  昨年度、我々が直接アプローチできないような国を含む13カ国からレジデンスの応募もございまして、これは、この情報発信の積み重ねによるものだというふうに感じております。アートセンターで制作、上演された作品が国内外の各地で上演されることによって、豊岡市の取り組みが広く注目されることにつながっているというふうに認識いたしております。  続きまして、空き家バンク制度についてのご質問でございます。  農地の取得に関しましては、各農業委員会が権利取得後の経営面積の下限値を定めることができまして、豊岡市農業委員会では40アールと定めております。県内市町の一部では、空き家に付随されました農地に関して、その下限面積を緩和するなどの取り組みが実施されております。  最近の移住相談案件の中に、該当するような例はちょっとございませんでしたが、県内市町の状況等の情報収集を進めるっていうことと、市の運営するウエブサイトでの情報提供する物件の状況ですとか移住者のニーズも踏まえて、関係部局や農業委員会等とあり方を検討していきたいというふうに考えております。  映画「コウノトリ大作戦!」でのPRでございます。  映画「コウノトリ大作戦!」は、全国の207館の映画館で11月3日から12月頭まで上映されて、公開から1カ月以上経過した現在も14館で上映されています。映画とのタイアップによるPRは、県や空港推進協議会と共同して、首都圏の映画館でのタイアップ映像の上映ですとか、さまざまなイベントでのPR、コウノトリの郷・豊岡の誘客キャンペーン等を行ってまいりました。そのほかにも日本航空の協力により、11月の国内便約8,400便でのタイアップ映像の放映やJR西日本の協力によるJR車内映像広告や大阪ステーションシティにございます大型のモニターでの放映も行いました。  これは、例えば、日本航空のこのタイアップ映像っていうんですか、映像の放映ですと、通常でしたら250万円かかるところ、今回JALさんとのコラボレーションで、これは無料で実施されました。それと、JRさんの車内映像広告につきましても、通常でしたら150万円かかるところ、これは今回のタイアップによって無料で実施されたところです。  それと、県内や市内公共施設でのPRですとか市民上映会、これは550人ほどの市民の皆さんにご参加いただきました。これらを合わせて、市内外を問わずに、これまでコウノトリに関心のなかった層に対してのPRができて、コウノトリの郷・豊岡を知ってもらうきっかけになったというふうに考えております。  しかしながら、もう一方の目的でございますが、コウノトリの郷・豊岡に来ていただくということにつきましては、ちょっと残念ながら、まだ今のところ、思ったような成果は上がってないという状況でございます。キャンペーンとともに造成しました旅行商品の中には、好評だったものもございますんで、今後、映画を通じてコウノトリを知っていただいた方々だけではなく、多くの方々に豊岡に訪れていただけるよう、継続してPRを行っていきたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(福田 嗣久) コウノトリ共生部長。 ○コウノトリ共生部長(天野 良昭) 私のほうからは、コウノトリ育むお米の販売促進のニューヨーク以外での成果についてご答弁いたします。  昨年度から海外重点推進国といたしまして、アメリカ、それからシンガポール、イタリアの3カ国を定め、関係機関と連携した取り組みを行っています。  イタリアでは、昨年度開催されたミラノ国際博覧会の日本館で2万4,500キロ、関連イベントに600キロ、飲食店に10キロの計25.1トンを販売をいたしました。  シンガポールでは、昨年度開催されました海外マーケティング拠点事業といたしまして、伊勢丹スコッツ店で150キロ、今年度、全農フェアとして明治屋シンガポール店で300キロを販売いたしました。  いずれも啓発的な取り組みでありますので、今後はニューヨークで行ったような継続輸出を目指し、関係機関と有識者と連携し、推進していきたいというように考えております。  次に、リセ・ケネディでの記事でございます。同校の講演では、コウノトリ野生復帰を進める豊岡のさまざまな取り組みを紹介し、特に農薬や化学肥料の使用を控え、冬期や早期に湛水し、生物多様性保全に挑戦するコウノトリ育む農法を詳しく紹介を市長のほうからされました。確かに「週刊NY生活」の紙面では無農薬と記載されておりますが、特別栽培というようなことで、間違って表記されたものと理解をしております。  なお、現在、市内学校給食では週5日、議員がおっしゃるとおり、全量コウノトリ育むお米の減農薬を使用いたしております。以上です。 ○議長(福田 嗣久) 19番、関貫久仁郎議員。 ○議員(19番 関貫久仁郎) よく言えば詳しい説明を、答弁をありがとうございました。しかしながら、こちらの要求する意図が伝わってなかったのか、要らぬ情報がいろいろとついて回って時間を大変とってしまったという、ちょっと残念な気持ちもあります。  それでは、2質をさせていただきますけれども、まず、まちづくりのアンケートに関してですが、当然先ほどご答弁いただいた内容でのことをお伝え願って、結果をしていただくのは結構かと思います。  その見方なんですけれども、その前段に10年後のあなたが期待する将来像としてふさわしいキーワードを問われております。その中で、やはりこれからの自分たちがどのようなふうに過ごしていきたいか、市がどのように進んでほしいかという一つのあらわれがキーワードというふうになっているのだと受けとめますが、その中で、やはり住民自体に直接降りかかる安全安心に関してですけども、安全安心という言葉が50%、快適、便利、人を育む、担い手が育つ、暮らしを楽しむ、支え合い、助け合いが各20%以上の結果となっております。  それに反しまして、これがどう受けとめられるかですけども、グローバル・アンド・ローカルというのは7.4%、にぎわい、交流というのが7.8%という結果が出てるんです。これだけを見ると、今後、市民がということでやると、グローバル・ローカルというのは、今後、市がしようと思っていることですね、それと、にぎわい、交流というのも今後、市が進めていこうというふうに思っていることだと私は認識しておりますけども、この結果に関してはどういう所見を持たれますでしょうか。 ○議長(福田 嗣久) 政策調整部参事。 ○政策調整部参事(早水 博子) 必ずしもこれが正しいかというと、それもわかりませんけども、回答者の年齢階層が60代以上で大体6割方の回答があったというふうなことで、そういう年齢的な、回答をしていただきました年齢層というあたりも中にはやっぱり関係してくるのかなというふうに思っております。  そのローカル・アンド・グローバル、特にこういったことについて注釈はしていたんですけども、十分な理解がなされなかったかもわかりませんし、若い人たちの回答が、残念ながら本当に少なかったというふうなこともありまして、こういう結果になったのかなというふうな反省もございます。以上です。 ○議長(福田 嗣久) 19番、関貫久仁郎議員。 ○議員(19番 関貫久仁郎) ちょっとそのふざけたようなことを言わないでほしい。結果3,000人に対してのアンケート依頼に対して1,226人という回答だったんでしょう。その中で半分以上が60歳以上の方だったから結果がこうだったというのは、ちょっとおかしいんじゃない。このもの自体は、市全体のこれからの進め方に関して、そのもととなることを決めるために行ったアンケートじゃないですか。というならば、全世帯に対してアンケートをとって、こういうことを得る、必ず回答してくれというような強い意気込みが必要じゃないんですか。いかがです。 ○議長(福田 嗣久) 市長。 ○市長(中貝 宗治) この結果をどう読み解くかということが、実はとても大切です。  今、参事が申し上げましたのも、要は、その十分コミュニケーションが成立した上での意見交換になってない、意見の表明になってないということを申し上げただけでありまして、多分、参事としては、もっと高い支持があることを期待してるんだろうと思いますけれども、そうでないことの分析の一つのあり方をお示しを例示としてしたと。今はそういった分析をしているわけではなくて、これから読み解いていく必要があろうかというふうに考えております。  それともう一つは、経営者としての判断と、いわば株主との判断が必ずしも一致するわけではないといった要素もあろうかと思います。これからまさにその対話をしながら、お互いが少なくとも何を言っているかは理解をより深めた上で、最終的にどういう方向に行くかという判断をすべきものと、このように考えているところです。 ○議長(福田 嗣久) 19番、関貫久仁郎議員。 ○議員(19番 関貫久仁郎) そのように言われてること自体が私は不思議に感じまして、こういうアンケートというのはいいかげんなところがあるんだなという部分が当然あるということは思いますけども、やはり実際の市民の声もここには載っているというふうに私は理解しております。  それについてちょっともう少しお伺いしますけれども、これがこれまでの施策に対する満足度と同じ項目で、これからの重要度ということでアンケートの結果ではされています。これからのための施策の今後の取り組みについての重要度という意味は、それは将来へ向けた部分での重要度という考えに基づいて回答される場合はあるかもしれません。けども、そのほとんどは、今の現状を見て、重要かどうかっていうことを考えているっていう部分がほとんどだと思います。そういうことを、じゃあ実際にはこのアンケートでは問われていないわけですから、はっきりと一度聞いてみられたらどうですか、過去はどうだったか、今はどうだったか、そして将来はどうか。  そういう中で言いますと、重要性と思うと、重要度を感じるところで、先ほど参事が言われた内容は入っております、もちろん。それで感じてるんですけれども、まず、本当に願っていることだなと感じていることは、ちょっと違っていたら申しわけありませんけど、子育て環境の充実に関すること、そして介護保険制度の充実に関すること、社会保障の適正実施に関すること、安心して暮らせる地域社会の構築に関すること、雇用対策推進に関する取り組みということに関しては、本当に重要だと思っていらっしゃるんですね。  しかしながら、満足というものは平均値以下なんですよ。その満足っていうのが平均値以下のものが将来的に重要度が高いということは、現在満足してないということです。  同じ論法で表を見ますと、満足度はそこそこであるが、将来はどうでもいいと、重要度は感じないという表現がエリア的に入っている項目が、先ほど言われたコウノトリと共生する豊かな自然の保全・再生、コウノトリと共生する豊かな文化の保全・再生、国内交流の推進に関する取り組み、芸術文化振興と文化財保護に関する取り組み、多文化共生の推進に関する取り組み、情報発信戦略の推進に関する取り組みというのが、満足度は平均以上なんです。ところが、重要度といったらごくごくわずかです、下の下です。だから、将来はこんなことはどうでもいいんだっていう意見が含まれているんだというふうに感じてしまいます。  そういった意味でちょっと受けとめて判断しますと、先ほど文化交流事業なんかの点でも市長、ご答弁願いました。私自体が受け入れないものを批判するのは、そうだろうかもしらんけど、それを受け入れるのも大切だというような内容も言っていただきましたが、その私が受け入れられないっていうのが、私個人、特殊なものだったらそうだと思うんです。ところが、聞くところによると、悪いんですけども、周りのみんなもいっぱいそう言っているんですよ、あんなの見たってわかんないと。そういう意見が多いもんですから、ちょっと伺いました。
     それと、震災時のとき、文化というものは、芸術というものは、それをすごく大きな力としてみんなが元気づいたと言われました。それは全くそのとおりです。そういうもんだと思っています。それは、だけどもそういうときだから、そういうときにそういうことを触れるとそういうふうになるんですよ。  ところが、平時の、今の我々の普通の生活を考えてください。市長がよかれと思ってやられてることは、本当に僕はいいと思います。皆さんもそれを享受して、楽しんでいただければいいと思うんですけれども、実際の世間を考えると、それを理解するというのが難しい。そしてまた、それを楽しむことができないという方が多いというのは事実です。それは、当たってる、当たってないっていうことを言われるかもしれませんけども、ベースは経済ベースです。それと、今までの自分の生い立ちです。そういった感覚で、高級志向と言われるところの内容に触れて、ああ、いいな、すばらしいなと思うことはもちろんできるかもしれない。そしてまた、それを理解するのは、それまでになれ親しんできたから、そういう方かもしれない。  だけども、どう考えても、一般的という言葉で私、言わせていただきますけども、一般的に考えると、それは、やはり余裕があればしたいけども、余裕がないからできないっていう人が多いんですよ、今。  だから、市長が言われることは、何度も何度も僕、言いますけども、すばらしいことであり、やっていることは進めればいいこと、環境をよくするのはいいことだと言ってますけど、それをちゃんと受けとめて、それに追随して行動できる方っていうのはごくごくまれだということも理解していただきたい。だから、市長と同じレベルの人間が、そしてここにいる、そういうことを理解されている方と同じレベルの人間が全てであれば、それは問題ないかと思いますけれども、実際問題、市民の実生活を考えると、これはできる、でもこれはできないということでストップしてる人が多いかと思います。  そして、市全体のそのなりわいを感じるに、例えばで申しわけございませんけども、人の親となったとき、子供を育てていきます。当然その子供がすくすく育つことを望んでいるわけですけども、その子供を育てる際に、周りにも子供がいる。この子はこういうふうにしてるって親は見えます。あの子はこうだって親が見ます。その中で、自分の子もこうやというふうにやってやりたいというのは当然出てきます。というのが、言葉で言うと、人並みにはやってやりたいというのがあると思います。その人並みにはというレベルっていうのはいろいろあると思うんですが、やはり所得の加減でそのレベルは絶対に変わってきます、収入の加減で変わってきます。  だから、今、市長が発言されていた内容をずっと聞いてますけど、やはり余裕のあった方々がそれに賛同してやってこれることばかりなんですよ。実際のところを考えると、なかなかそこにはついていけないというのが大変多くいらっしゃるというふうに感じてますし、聞いてます。ですから、市自体も何かやられるということになった場合、市が親で市民が子という立場ならば、人並みに子を扱ってあげてほしい、扱ってもらいたいという気をちょっと酌んでいただきたい。そういうところを言いますと、人並みにということは、他市がしていることは豊岡でもやってほしいということです。  そして、この市が成り立っているのは、あくまでも住民がいるからやっていることであって、市役所の人間がいるだけでは、市長がいるだけでは成り立たないのは当然です。ということを考えても、市民それぞれが思うことをもう少し、今の世の中ですから、レベル的に差があるっていうのはもう明らかにあるんで、それはどうしても仕方がないことは僕も感じています。市長が上、あの人が上、この人が上っていうことは言いません。だけども、この市長が今まで見ている目のレベルより下で見てるレベルの方のほうが絶対的に、圧倒的に多いんですよ。だから、そういった方々が多い中での市政のやり方っていうのを考えていただくと、先ほど言った、親としては、子に人並みなことをやらせてやりたい、やってあげたいという気概を持って、市の政策としても他市並みに市民の方にこういうことをしてあげたいという願いが僕は強く感じるところです。そこんところは、やはり市長としてのこれまでやってこられた実績がありますし、そしてまた今後の市政の、今の市政も、市長のご自身の思いを強く反映されてやられておると思いますから、それはそれで構いません。ですけども、そのやられていることの中の少しでもいいです、やはり他市を見る、周りを見るということをやって、今その問題、そのところの違いに関して、市民がどんな意識を持って、どんなことを要求しているか、要望しているかっていうところをもう少しアンテナ張って感じていただきたいなということを言わせていただきます。  そのことが、3月以降、3月までに行われる予算編成に多少なりとも入っていけばなという思いを持っていますが、今、市長こうやって聞いていただいてますけども、いかがでしょうか、その辺は。 ○議長(福田 嗣久) 市長。 ○市長(中貝 宗治) 物事を平面的に見てる限りは、何も解決しないということが議論でよく感じ取れました。  例えば、先ほど介護保険のこととかおっしゃいましたけれども、多分、一つは、まず、そもそも状態がわかった上の議論なのかどうかということでなければいけない。例えば、子育ての話もされましたけれども、この25年間、豊岡の夫婦が持つ子供の数はふえています。夫婦は確実に、前よりもたくさんの子供を持つようになっている。  他方で、子育て支援のことを聞くと、不満が出てくる。これは、足りないものもあれば、何がなされているかをご存じないことによる不満もあるかもしれない。とすると、そこから出てくるのは、まさに対話をどうするかということが出てくるんだろうと思います。  例えば、その介護保険の状況が高いとすると、あるいは今後とも不安だとすると、そしたらどう支えるんだと。なぜ介護保険は将来に向かって不安なのだ。そしたら、若い人がいなくなってるからではないのかと。あるいは、おっしゃったように、所得が低いことによるのではないか。なぜ、では豊岡の所得は低いのだということを考えていって、原因を突きとめていって、それに対する対応をしなければ、ただ介護保険は大変ですね、でも大切ですよね、子育て大切ですよなんて言ってる限りは、実は何の解決にもならないということだろうと思います。  今、私たちがというか、もう私自身が人口減少対策は最大の課題として取り組んでるのは、今、議員が上げられたようなことの背後に、非常に大きな要因として人口減少対策があって、人口減少ということがあって、なぜ人口が減少するのかというと、若い人が帰ってこないことだということは、もう数字上は明らかであります。そうすると、なぜ彼らが帰ってこないのか、どうしたら帰ってくることになるのかってことを考えないと、介護保険を充実したら若い人は帰ってくるか、とてもそんなことは思えません。彼らの意識の中にないからです。  というふうに物事を関連づけて、そして、今この市民の皆さんが不満に思っていることはそのとおりですから、それに対して市がどのように立ち向かうかということはとても大切なことです。そのときに、どのように立ち向かうべきなのかということを考えなければ、私たちは責任を果たせない、そのように思います。  例えば、コウノトリのことについても、今は満足している。しかし、今後は重要度が低いというのは、どう読み解くのか。つまり、やってることは無意味だと言ってるわけではなくて、コウノトリは空を飛んでしまった。したがって、これ以上、コウノトリを飛ばすことに、そんなにエネルギーは使わなくてもいいのではないかというふうに読み取ることも可能です。  しかしながら、では、豊岡の自然は十分豊かかというと、決してそうではありません。つまり、コウノトリの熱気は失われた後でも、コウノトリを守る、コウノトリも住めるような環境をつくるという課題は何も失われてない。とすると、そこのところをまさに対話をしながら、みんなの意識を共通なものにする努力をしてやってく必要があるものと考えております。  来年度の予算は、また見て判断いただければと思いますけど、いつも申し上げますけど、ほとんどが人々の日々の暮らしを支えるものでありまして、議員が皮肉を込めておっしゃいました、私の市政にかかわる分についてはほんのわずかだということを、ぜひ自分の目でお確かめいただければと思います。 ○議長(福田 嗣久) 19番、関貫久仁郎議員。 ○議員(19番 関貫久仁郎) 今の市長のご答弁というか、その中のことでは、全く正しいんです。要するに、中身が理解できないがゆえに言う意見というのもありますし、そういった点については、本当に中身がわかってないからということを反対にこちらが指摘して、わかってから物を言いなさいよ、なんてことは、でも言えませんし、やはり市民の方っていうのは、目の前にある自分が身に感じることに対しての意見をそこで言われている、書かれるっていうことですから、それは、中身がわかってようが、わかってなかろうが、自分が対応を受けたもの、実際に行動の範疇の中で感じたことで書かれていますから、実感ということも言えるわけですよ。  だから、介護保険が財政的に大変だというようなことは誰しもわかっているんです。だけども、自分が例えば介護をしてる方を見たり、介護をされることを想像したり、今後そのような関係で見ると、環境的にもうちょっとならないかだとか、やっぱりこういうふうに介護がされたらとかというふうなことは思うわけですよ、だから重要だと言われるんであって、介護保険の充実をしてくれと、もっと介護保険料を安くしてくれっていうことよりも、やっぱりその介護というシステムをきっちりしてほしいんだという素直な気持ちがそこには出てるだけなんです。  だから、市長、そこはちょっとお考えになり過ぎなくてもいいかと。素直に受けとめて、素直にわかりましたと言っておかれて、できることはやってあげるということをできれば、その方は喜ぶわけですし、そうでなければ、やっぱりできませんということを、そのやるときに言われたらいいと思います。  あとは、介護保険が前段にありましたけども、子育ての関係なんですけども、その介護保険が云々で、こちらに帰ってくる若者はいませんということも言われましたけど、帰ってほしいのは若者ですよね。その若者が帰ってくる際に、やはり享受できるのは自分のこと、子供のことということになると思います、市がどういうふうなことをやってくれるんだろうかと。そのときには、やはり子育てに関する内容っていうのは、どうしても目につきます。  だから、それ以上の理由があって帰ってくるという状況の方が帰ってくるわけですから、それが、子供の支援がこうだから帰ってくるなんてことは、それはあり得ないですよ、ほぼ。そして、こうだから、例えば、養父と比べて豊岡のほうが助成率が低いから帰ってこない、帰ってこようかと思ったけども、養父に帰ろうという豊岡出身の方はいません。  だから、豊岡出身の方が、あくまでも豊岡に帰ってくるというのを目的でやっぱり帰ってこられると思いますから、その際に、子供に対する何がしがちょっと違うんじゃないかという疑問はお持ちになるだろうけども、もし仮に養父と同じだったら、素直な気持ちで帰ってこれるという、単なるそれだけだと思います。  そうじゃなくして、やはり他市、違うとこから本当に豊岡が好きで来ようかなという材料の一つに、移住してくる、移住者のときの材料の一つに、若い方であれば、やっぱり子供に対する医療関係の助成に関してはすごく気にされているのは確かです。そういったところで、豊岡に行こうと思ったけれどもほかに行ったっていうのは、聞いたことは今はないですけども、よく聞く条件として、子供に対する医療費助成、それから保育園の関係等々のことをやはり気にして移住先を選ぶというのがこれ実態だと思います。  だから、こうやって市長と問答をしていても、市長の論理がぱっとあって、それは正しいことを言われてるって僕も理解できるし、僕のほうは僕のほうで、また間違ったことは言ってないということも感じながら話をしているわけですから、これを融合させるっていうのはまだまだ時間がかかるというふうには感じますけども、やはり今までの10年という期間は、私は議員にはおりませんから、8年弱のことで市政のことをいろいろと感じさせていただきますけども、やっぱり聞くのは福祉関係、住民に関しての福祉関係、それに関しての市の対応、教育に対しての市の対応を比較した内容で聞くというのが大変多いです。最近は特に多くなっております。  そういった意味で、それが移住のきっかけになるかどうかっていうのは、先ほど言ったように、もう問題にならないぐらいのことかもしれませんけども、やはり先ほど言った人並みに、周りと同じようにっていうことを望んでいる市民が大多数だっていう事実は、絶対に僕は変わらなくあるし、これからもあると思います。だから、そういう点を、やはり上のレベルでのよいだろうなということは、誰が見てもよいと感じることはあります。下のことでのよいだろうなということは、それはもう上から見れば理解できるし、そんなことを言うなよという方がいるかもしれません。その部類に、残念ながら市長が入っている、僕の意識は。  というのは、数年前に風疹のワクチンのことでちょっとお話を伺いましたが、1万円ぐらいなら自分で払うべきじゃないのというような意見を市長は言われた。それで終わりましたけども、やはりその部分に関しても、養父市、周りを比べると、妊婦に関してのことでしたけども、妊婦に対しては本当に無料で、妊婦さんとして危険だから、早くワクチン受けてくださいということで、無料で助成、そしてその家族にも無料で助成というように、そういう対策、対応がすばらしいということをみんな感じてるんです。  だから、そういうことを、やはり豊岡にいたら、享受できない、やってもらえないという不平不満を私は聞きたくないんですよ。だから、それを改善していただきたいというのが望みですけども、その辺をもう少し、市長の見るレベル線を下げていただいて、この辺の方の意見をたくさん聞いていただいて判断していただければということを願いまして、私の質問を終わります。以上です。 ○議長(福田 嗣久) 以上で関貫久仁郎議員の質疑、質問は終わりました。 ────────・──・──────── ○議長(福田 嗣久) お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福田 嗣久) ご異議なしと認めます。  よって、本日はこれにて延会することに決定いたしました。  次の本会議は、明13日午前9時30分から再開することとし、議事日程は本日のものを援用いたしますので、ご了承願います。  本日はこれにて延会いたします。大変ご苦労さまでした。      午後3時16分延会 ────────────────────...