豊岡市議会 > 2006-09-13 >
平成18年第4回定例会(第4日 9月13日)

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  1. 豊岡市議会 2006-09-13
    平成18年第4回定例会(第4日 9月13日)


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    平成18年第4回定例会(第4日 9月13日) ───────────────────────────────────────────────             平成18年第4回豊岡市議会定例会(第4日)                              平成18年9月13日(火曜日) ───────────────────────────────────────────────                           平成18年9月13日 午前9時30分開議 第2日(平成18年9月11日)の議事日程を援用           ───────────────────────────────                   本日の会議に付した事件 日程第2 報告第15号〜報告第20号並びに第145号議案〜第180号議案〈専決処      分したものの報告について、ほか41件〉一括上程      各議案に対する質疑並びに一般質問      (各議案委員会付託)           ───────────────────────────────                     出席議員(29名)        1番 岡 谷 邦 人         2番 森 田 健 治        3番 門 間 雄 司         4番 綿 貫 祥 一        5番 升 田 勝 義         6番 福 田 嗣 久        7番 伊 藤   仁         8番 梅 谷 光太郎        9番 古 池 信 幸        10番 村 岡 峰 男
          11番 谷 口 勝 己        12番 古 谷 修 一       13番 椿 野 仁 司        14番 稲 垣 のり子       15番 木 谷 敏 勝        17番 伊 賀   央       18番 青 山 憲 司        19番 奥 村 忠 俊       20番 安治川 敏 明        21番 芝 地 邦 彦       22番 上 坂 正 明        23番 吉 岡 正 章       24番 岡   満 夫        25番 川 口   匡       26番 森 本 陸 夫        27番 野 口 逸 敏       28番 広 川 善 徳        29番 森 井 幸 子       30番 森 田   進           ───────────────────────────────                     欠席議員(なし)           ───────────────────────────────                     欠  員(1名)           ───────────────────────────────                    事務局出席職員職氏名   局長         田 中 茂 樹  次長         阪 根 一 郎   主幹         松 本 幹 雄  庶務係長       前 田 靖 子   議事係主任      大 槻   稔  技能職員       藤 井 正 吾           ───────────────────────────────                  説明のため出席した者の職氏名   市長         中 貝 宗 治  助役         奥 田 清 喜   収入役        塚 本 信 行  技監         宮 里 憲 一   企画部長       神 尾 與志廣  行革推進室長     谷 岡 慎 一   国体推進部長     西 村 昇 一  総務部長       中 川   茂   防災監兼消防長    菅 村 和 弘  市民生活部長     植 田 政 由   健康福祉部長     岡 本 幹 雄  健康福祉部参事    湯 口   敏   商工観光部長     砂 田 利 正  コウノトリ共生部長  太田垣 秀 典   建設部長       黒 坂   勇  建設部参事      福 井 與司光   企業部長       竹 本 政 充  城崎総合支所長    齋 藤 哲 也   竹野総合支所長    神 田 美 稲  日高総合支所長    小 西 康 夫   出石総合支所長    多 根   徹  但東総合支所長    松 本 和 洋   教育委員       卯 野 敦 子  教育委員       井 垣 美津子   教育長        石 高 雅 信  代表監査委員     大 禮 謙 一   農業委員会委員    猪 口 保 典  選挙管理委員会委員長 籏 谷 力 夫   選挙管理委員会委員  坂 本 又兵衛  教育次長       村 田 正 次   監査・選管事務局長  池 上   晃  農業委員会事務局長  井 谷 勝 彦           ───────────────────────────────                  ◎午前9時30分開議 ○議長(綿貫 祥一) おはようございます。  ただいまの出席議員数は29名であります。よって、会議は成立いたします。  これより本日の会議を開きます。  まず、本日の議事運営について、議会運営委員長の報告を求めます。  24番、岡満夫議員。 ○議会運営委員長(岡 満夫) おはようございます。  本日の議事運営についてご報告いたします。  本日は、この後、昨日に引き続き、第11番目の吉岡正章議員から質疑、質問を継続いたします。  なお、本日の会議の状況により適当な時点で延会することといたしておりますので、あらかじめご了承の上、議事運営にご協力をお願いいたします。以上でございます。 ○議長(綿貫 祥一) 以上、報告のとおりご了承願います。   ────────・──・──────── ◎日程第2 報告第15号〜報告第20号並びに第145号議案〜第180号議案 ○議長(綿貫 祥一) 引き続き昨日の議事を継続し、質疑並びに一般質問を続行いたします。  次は、23番、吉岡正章議員。      〔吉岡正章議員 登壇〕 ○議員(23番 吉岡 正章) おはようございます。23番、六星会の吉岡正章でございます。けさも雨が降っておりまして、この議場に来る道すがら、六方川の川の水、また円山川の水位、そんなものを気にしながら、ここに来たわけでございますけれども。私は、平成2年、初めてこの議会に出させていただきまして、いきなり台風19号の襲撃に遭いました。9月の議会が始まりますと必ず当時のことを思い出し、またことしが災害のない年になりますようにと、年の初めには祈るのが習慣になってまいりました。しかし、平成16年には、台風23号がそれ以上の大きな被害をもたらしたわけでございます。  ことし7月豪雨のときに、災害対策本部に緊張しながら出席をいたしましたけれども、職員の皆さん、大変きびきびとした動作で必死に情報収集をして、そして伝達をして、そして決断している姿を拝見し、感謝と感動の気持ちを覚えたわけでございます。  ことし最後の対策本部であってほしいな、そうとは思いますけども、大自然は私たちの都合どおりにはなってくれません。市長始め、職員の皆さんには大変ご苦労さまですが、被害を最小限に抑えるよう、なお一層のご努力をお願いいたしたいと思います。  それでは、通告に従いまして、順次質疑と質問をさせていただきます。  まず、第171号議案、平成18年度豊岡市墓地公園事業特別会計補正予算(第1号)について、特に第2次霊園整備事業費に関連してお尋ねをいたします。  以後の霊園計画の質疑には、当該地区の区長さんの気持ちを酌んで、地区名は当該地区、そして当該地区の周辺地域を当該地域と読みかえて質問いたしますので、よろしくお願いいたします。  まず、私が今回の質問をするに至った動機は、いまだ当該地区並びに当該地域では強烈な対立が続いており、関係者に対する説明も十分とは思われない中で、今回、市長が霊園事業の補正予算を提出をされました。しかし、このまま十分な説明もなしに進めていけば、当該地区は対立が激化し、その遺恨は孫末代に及ぶのではないかという懸念がしたからであります。行政の説明不足によって、当該地区や当該地域の内部での激しい対立だけは避けなければならないと私は思っております。  加えて当該地域は、佐川、橋本、平尾、今井と歴代市長は、当該地域の豊かな自然と歴史にはぐくまれたこの地域を大切にし、地域特有の文化や景観を育て上げていただきました。自然との融和を大切にしながら地域を発展させるということで、この地域は工場公園や住宅団地にも用地を提供し、最大限の協力を惜しまず、豊岡市には大きな貢献をしてまいりました。  しかし、平成14年の霊園計画をスタートにして、ごみ・汚泥処理場の候補地の一つに名前が挙がり、建設残土が持ち込まれ、防災行政無線は台風23号には間に合わず、災害情報は伝達されないばかりか、地区に十分な説明もなしに災害ごみの集積場に指定され、それでも地域の住民は不満を持ちながらでも協力をしてまいりました。  霊園事業の計画が表面化してからは、医療廃棄物中間集積場の建設の要望が上がるなど、当該地域のイメージは一変してしまいました。地域のイメージダウンにつながるプロジェクトが次から次に提案されるに至り、当該地域では不満がうっせきいたしております。  加えて当該地区では、基準にわずかに満たさないということで、児童はバス通学の補助地域からも外されており、歩道のない県道を徒歩で通学するか、保護者の負担でバスを利用して通学するかしか方法のない地区でもあります。霊園の整備によって、さらに車の通行がふえ、児童や歩行者の安全が心配をされております。  このような背景の中で、今回の第2次霊園整備事業費が当該地区を前提に議会に提案されました。したがって、以下数点お尋ねいたしますので、誠意を持って真実をお答えくださるようお願いいたしておきます。  最初に、第2次霊園整備事業の内容についてお尋ねをいたします。  このたび議会にも初めて第2次霊園整備事業が示されたのですけれども、事業計画はもちろんですが、用地選定の経過についても議会には全く説明がございませんでした。議員の質問に答える形で幾つかの内容は示されましたが、なぜ市長から事業の全容について積極的に議会に報告と説明がなされなかったのか、お尋ねをいたします。  庁議の記録を要求いたしましたが、候補地選定は旧豊岡市の政策調整会議で行いましたから公開できないという回答をいただきました。庁議には、この件はかけていないと理解すればよろしいのか、お尋ねをいたします。  いただきました資料によりますと、平成14年6月18日に地元区長に霊園整備の申し入れをして、今日まで協議が進められてきました。第2次霊園整備事業の計画を確定した時期はいつになりますか、お尋ねをいたします。  第2次霊園整備事業の内容を見ますと、1,000区画以上、最低でも3万平米以上が必要と計画されておりますが、需要予測の根拠をお示しください。  また、岡議員への答弁で、買収予定の用地面積は7万2,000平米ということでございますが、なぜこんなに広大な用地が必要なのか、お尋ねをいたします。  待機者が109名ということでございますが、その10倍の整備は過剰投資になるのではと思うのですが、需要予測の内容を理解できるように説明をお願いいたします。  次に、議会もそうですけれども、当該地区や地域でも、用地選定の経緯や理由はいまだ説明されていないのが実態だと思います。まずどのような理由で当該用地が候補地となったのか、そのいきさつをお尋ねいたします。  候補地の選定条件と候補地選定の経過を見ますと、旧豊岡市で19カ所から絞り込んだようですが、合併後の新豊岡市で改めて検討しなかったのはなぜでしょうか。19カ所から9カ所に、そして3カ所に絞り込む段階で、集落等から明瞭に望見されない土地が条件にありますが、集落等の「等」とはどのようなことを想定してあるのか、お尋ねをいたします。  私の理解しております当該用地は、県道を走っていてもよく見えますし、集落の入り口あたりからもよく目につく場所でありますが、選定条件の集落等から明瞭に望見されない土地の条件にかなうと判断された理由をお聞かせください。  また、将来宅地造成等開発が見込まれないことという条件がありますが、宅地造成に規制をかける計画があるのか、明らかにしていただきたいと思います。当該地入り口には、集落こそ違いますが、住宅団地もあり、宅地造成等開発が見込まれないという烙印を押されるのは、当該地域の権利を奪い、将来性を封じることになりはいたしませんか。岡議員の質問に対して、当該用地は7万2,000平米、6名の地権者だとお答えになりましたが、条件の中に土地の取得が容易であるということもなっておったわけですが、その根拠をお知らせください。  また、拡張の余地があるということも条件になっておりますけれども、1,000区画以上に拡張する予定があるということなのでしょうか。さらに追加買収も想定しているということでしょうか、お尋ねをいたします。  また、周辺地区の環境を損なわず、自然環境を配慮ということがございますが、それは当然のことといたしまして、当該地は有害鳥獣に困り果てている地域でございます。霊園整備でお供え物をねらったクマが出没することにでもなれば、人命にかかわる問題ですが、有害鳥獣に関する検討はなされたのか、お尋ねをいたします。  次に、上水道の整備が必要と思いますけども、水源はどこになるのか、お尋ねをいたします。当該地の水源として想定できるのは、簡易水道なのか上水道なのか、どちらを想定されているのか、お知らせをください。  また、市街地周辺からおおむね5キロ程度の距離ということが条件になっておりますけれども、当該地ははるかに遠隔地だと思うのですが、市街地からの距離は何キロメートルでございましょうか。  次に、当該地区との話し合いと交渉の経過と結果を詳しく説明をしてください。どのような話し合いが行われたのか、まず説明をお願いをいたします。  その中で、平成14年12月には、白紙に戻すべく地元が決議したということでございます。一転して次の年の平成15年9月28日に住民投票が行われておりますけれども、住民投票することに対して行政はどのような対応をしたのか、お知らせください。  また、ことしに入ってから反対者、賛成者別々の説明会が行われておりますが、行政としてはどのような対応をされたのか、お聞かせください。  ことし7月30日に地元区長から現況調査受け入れの回答があったということですが、とりあえず測量だけで、霊園整備事業は改めて住民の理解を得た上で進めますという約束のもとで地元が判断されたと聞いておりますが、間違いはありませんか、お尋ねいたします。  また、市長総括説明で、区長からの強い要望があり、現段階での地区名の公表については控えたいということでございますけども、地区名が公表されては困る理由は何でしょうか、お尋ねをいたします。  整備計画が3万平方メートル以上、買収予定面積は7万2,000平方メートルということは、そういった事実は地元に説明されているのか、お尋ねをいたします。  当該予定地には6名の地権者だということですけれども、各地権者ごとに測量に入りたいと話し合いと交渉は行われたのでしょうか、お知らせください。また、予定地は仮登記のままだと思いますが、間違いありませんか、お尋ねをいたします。  当該土地は、数回にわたり複数の法人に権利が移転しております。しかしながら、現地はいまだに放置したままとなっております。農地法上に問題はないのか、お尋ねをいたします。また、どのような指導がなされたのか、お知らせください。  次に、当該地域の区長会との話し合いと交渉の経過を詳しく説明してください。区長会にはどのような説明をされ、どのような回答を得られたのか、お尋ねをいたします。  当該地には斎場の建設はしないと約束されたと思いますが、間違いありませんか。岡議員の質問に対しても、事業決定段階で文書を交わすということでしたが、市長は改めてこの議場でお約束できますか、お答えいただきたいと思います。  また、この文書はだれと交わすのでしょうか。当該地区の区長だけなのか、当該地域の区長会長とも交わすことになるのか、お答えをください。  当該地域の区長会にもとりあえず測量だけで、地区同意がなければ事業化しないという説明がなされたと思いますが、間違いないのか確認をいたしたいと思います。お尋ねをいたします。  次に、今回提案の第2次霊園整備事業費の予算2,700万円が可決されると、測量が行われ、基本設計が行われるようですが、以下予算執行に係る諸課題と地域対策についてお尋ねをいたします。  まず、測量、基本計画の策定の業者選定には入札で行われるのか随意契約で行われるのか、答弁をお願いいたします。  また、用地交渉はだれとするのか、また用地の価格はどのようにして決めていくのかについてもお答えください。
     基本設計の段階で地元との調整はあるのかどうか、また地域全体のイメージづくりは示されるのかどうかについてもお尋ねをいたします。  2番目の質問は、古墳公園と郷土資料館の整備についてであります。  この件は、過去にも何回か提言をしてきたところでありますが、工場公園を造成する際に多くの貴重な古墳や遺産を壊してきたいきさつもあり、工場公園隣接地出土文化財管理センターを建設し、考古学の研究と資料保存の拠点としてきたところであります。  また、隣接した北浦古墳群の山頂には、当時豊岡市最大級の前方後円墳が見つかったこともあり、豊岡市文化財審議委員会から北浦古墳群を古墳公園として保存と考古学学習の場にするべきだとの建議を受け、一部では里山整備の手法で手が加えられております。あわせて隣接の山林、農地も先行取得をいたしております。  そこで、まず先行取得した8,400平方メートルの土地の整備の方針についてお答えください。  また、旧豊岡市文化財審議委員会の建議の取り扱いはどのようにされるのか、お答えください。  次に、郷土資料館の整備についてでありますが、現在はプレハブに旧郷土資料館の収蔵物が保管してありますが、保管環境は劣悪だと認識しておりますが、どのような評価がなされているのかお聞かせください。  なお、郷土の歴史・文化を知る上で貴重な価値のある郷土資料も、年を経るごとに減少していきます。一日も早く劣悪な環境の保存資料を守り、新たな郷土資料を収集し、保管して、市民や子供たちのふるさと学習に活用すべきであります。  旧豊岡市では、先ほどお尋ねしました北浦古墳群の近くに郷土資料館を整備したいという答弁がされてきました。出土文化財管理センターも単独で業務をするより、隣接地に古墳公園や郷土資料館を整備し、展示機能、学習機能もあわせ持つように全体計画を組むことが行政効果を高めるものと思います。今後の郷土資料館整備についての検討の状況とご所見をお聞かせください。  特に神美地区は教育には熱心な土地柄であり、豊かな自然を大切にし、歴史にはぐくまれながら地域の活性化を図ってきた地域でもあり、このような地域に自然と歴史を大切にする施設整備はうってつけの地域だと自認しております。豊岡市基本構想、総合計画を策定するスケジュールが固まってきつつありますが、ぜひとも前向きのご検討をしていただき、総合計画の中でも明確な位置づけをしていただきたいと存じますが、ご所見をお聞かせください。  以上で第1回の質問を終わり、あとは自席で行わせていただきます。 ○議長(綿貫 祥一) 答弁願います。  市長。 ○市長(中貝 宗治) 私からは、霊園に関するご質問にお答えをいたします。  まず、霊園が地域のイメージを悪くするといった趣旨のご発言をされましたけれども、ぜひそのような認識は改めていただきたいと思います。霊園というのは、あるいはお墓というのは、今、生きてる人間がご先祖様であったり、あるいはもっと具体的な思い出のある父母であったり祖父母と、いわば心の交換をする場所でもあります。そのお墓の前に立って、そして思い出をよみがえらせ、あるいは日々無事に暮らしていることをご先祖様に感謝をするという場所でもございます。そういったお墓があることが地域のイメージを悪くするということでは、私たち自身の存在そのものを侮辱することになるのではないのか、そのように思います。  確かに遠い昔には土葬でありましたから、私も小さいころはお墓に行くと火の玉が出るとかいうて、大変怖いイメージを持っていたことは事実であります。しかしながら、今やそういう時代ではなくなりました。霊園自体も、墓地公園と呼ばれるような形で整然と、そして美しい景観を持つものにもなりました。  現に私も、旧市時代にこの地域の皆さんとの話し合いの場へ出かけました。印象としては、年配の方々のイメージは、確かに墓地というものについていいものはありませんでした。それは、お話をすると、やはり土葬ということと結びついていたように思います。他方で、若い人の意見をお聞きしますと、私が冒頭申し上げましたように、自分の父母であるとか祖父母であるとか、ご先祖様といわば心の中で対話をする場所だという意味がよくわかるということで、比較的に嫌悪感というのはないという印象を持っております。ぜひ吉岡議員にもそのような認識をさらにお持ちいただければなと思います。  その上でのお答えでございますが、霊園については今、当該地区に対してお願いをいたしておるところでありますが、斎場、火葬場を設置するという考え方は一切持っておりません。これは、過去にもこの議会で答弁をさせていただきましたし、またその地区の区長会でありますとか当該地区の方々にも直接にそのようなお話をさせていただいております。  ただ、口頭だけでは心配だと言われる向きもございますので、最終的に地元の皆さんとの合意が得られた段階で、一つには当該地区と覚書をさまざまに交わすことになろうかと思いますから、その中で区長と市長との覚書の中に、斎場の整備は行わないということを盛り込もうというふうに考えております。  また、関連します小学校区の区長会に対しても、覚書という形をとるのか、こちら側からそういう考えであるという文書を一方的にお渡しするのか、形式はまだこれからでありますが、同様の措置をとりたいというふうに考えております。  ちなみに現在の斎場は高屋にございますが、実は昭和58年に古い炉が、それ以前の炉が老朽化をいたしましたので、地区の了解をいただいた上で、同一敷地内に新しいものを建てて、その後に古いものを壊したということを行った経緯がございます。したがいまして、現在の斎場自体の建てかえが将来必要になった場合には、昭和58年当時と同様に、地元の理解をあくまでいただいてというのが前提でありますが、今あいてる場所に建てて、そして古いものを壊すという方式が最も妥当だというふうに思います。そういう可能性があるのに、そこを捨ててほかの場所に、さまざまな反対を予想されるものをわざわざつくるということも、これもとても考えられることではございませんので、方針としてはそのような方向で取り組んでまいりたいと、このように考えているところです。  その他につきましては、それぞれから答弁をさせていただきます。 ○議長(綿貫 祥一) 市民生活部長。 ○市民生活部長(植田 政由) たくさんご質問いただきましたので、最初に前段の大枠といいますか、そういったことについてお答えをして、後個々の詳細についてお答えをしたいと思います。  最初に、この計画の樹立やいきさつ等ということでございますが、岡議員と森田議員の答弁と若干ダブりますが、現在の高屋霊園が100名を超す待機者があるということで、市民の方から強い要望があったという、そのことでございます。申しましたように、豊岡市の政策調整会議において、19カ所の中から段階的に最終的には1カ所に、当該地区を選んだという状況であります。そして、繰り返しになりますが、14年6月に当該地区へ申し込みを行ったところであります。  次に、用地選定の経過と内容ということでございますが、用地選定の手順につきましては、旧豊岡市の谷合いを中心に19カ所をリストアップをして、兵庫県の規則に適合する9カ所に絞って、次の段階で、いろんな面、例えば周辺の環境、予定地の将来性、造成の容易さ、アクセス、そういったことを比較して3カ所に絞り込み、最終的に当該地区になったということであります。  それから、地区との話し合いの交渉の経過ということでございますが、14年6月に当該地区に申し込みをしまして、地区の皆さんと協議や視察を行う中で理解を深めてきたところであります。その中で、15年9月に投票が実施されたということでもあるわけでございますが、賛成者の方からも、やはり具体的な計画を示してもらわないと、口だけの説明ではなかなかわかりにくいということで、今回のとりあえず地形の測量だけを行うといったことについて、賛成者の方からも要望があったという経過があります。もちろん反対の意見もあるわけですが、墓地ということでマイナスのイメージが先入観としてあるということですが、基本の計画では、緑豊かなくつろぎのある空間を持った霊園ということにしたいと考えております。  交渉の経過と結果なんですが、地域の区長会の関係なんですが、15年10月に協力要請を行いました。その中で、地域の区長会から霊園設置のことに対する地域全体に対するイメージダウン、また先ほど市長も申しましたが、火葬場が設置されるのではないかという不安、それからまた水源地等の問題ということで、そういった不安ということで、現在では合意は得られていない状況であります。  ただ、地元区長会では、区長会で結論を出すのではなくて、当該地区の動向を見守るという立場をとっておられるために、現時点では区長会と交渉を行うというよりも、当該地区とまず交渉をして区長会に報告をすると、そういったスタンスで進めております。  それから、関係地権者との交渉の経過、結果ということなんですが、個別の地権者との交渉については、今の段階でありますので、申しわけありませんが公表は、全然交渉はしておりません、地権者との。そういった状況であります。  それから、農地転用のことなんですが、当該地区の多くの部分は農地転用の手続はされていないために、ありましたように仮登記のままとなってる状況であります。農地転用の手続につきましては、土地の取得のときに改めてやっていきたいというふうに考えております。  あと土地の評価とか鑑定の件なんですが、現在では行っておりませんが、今後、用地買収を行うと、この補正予算等が認められて地形の測量を行って、地元と交渉して、次の段階で、そういった段階になりましたら、土地の鑑定も行うということになろうかと思います。  それから、測量の業務ですが、それについて入札かどうかなんですが、入札を基本として業者を選定したいということであります。  あと個々のケースなんですが、面積7,200平米、それから区画数が1,000ということで、そういったぐらいの需要があるのかどうかというようなことでございますが、このことにつきましては、旧豊岡市のもちろん政策調整会議を経て、施策として提示をされたわけでありますが、担当課の考えとしましても、森田議員にもお答えしましたように、平成13年度末での待機者数、それにそれ以後の年間の推計にも、これだけ要望があるだろうという1年間の推測を25区画程度と推測しまして、それプラス、申しましたように公共事業等で墓地を移転しなければならない、そういった方もありますので、30年間の事業を見越すということで1,000区画程度、もちろん単年度ですべて造成をするわけではありませんけども、3年計画等ということも考えておりますけども、そういった中で1,000区画という需要の予測を行っております。  現在では、事務サイドでは、きのう7万2,000平米程度とお答えしたわけですが、もちろん地形測量ということが前提になるんですが、今後さらに拡大ということはないのではないかと考えております。  それから、いつ確定したかということなんですが、平成14年6月に地元へ申し入れを行っておりますので、当然のことながら、恐らく豊岡市で前年度の平成13年度中には新年度の施策として、政策として決定されたと考えております。  それから、庁議にかけていないのかということでありますが、これは当然庁議にかけて、庁議といいますか、政策調整会議等にかけて、その結果踏まえて決定されたものと思っております。  それから、議会へなぜ報告しなかったかということがあるわけですが、今回もありましたように、非常に反対の方もあるということで、事業の進展について非常に感情的に微妙なところがありますので、やはりその地域との折衝も第一に考えたということで、現在に至ったということでご理解をいただきたいと思います。  新豊岡市ではなぜ検討しなかったかということでございますが、当然新豊岡市でも事業施策として、毎年そういった幹部会でも議論をいただいておりまして、旧豊岡市の政策が妥当ということで、そういったことを引き継いだものと考えております。  それから、宅地造成等に今後、規制をかけることにならないかということでございますが、現在の段階ではそういったことにはならないのではないかと思っております。  それから、集落等から見えない条件ということで、集落等ということは、当然幹線の県道も通っておるわけでございますが、「等」というのはそういったところ、それから集会所であるとか道路、それから住宅、そういったところからも直接的には見えない、そういったところが条件として設定をされたものと考えております。  それから、きのうも地権者は約6名とお伝えしたわけですが、土地取得が容易の根拠ということでございますが、やはりこの面積等から考えますと、地権者の数としては一般的に考えてかなり少数ではないかと、そういったふうなことも一つの理由にはなってると思います。  それから、拡張が容易かどうかいうことがあるんですけど、恐らく今、事務サイドでは、きのうも申し上げました面積以上に、これ以上拡大することはないのではないかと考えております。  それから、水源のことにつきましては、地図もあるんですが、現在、事務サイドで考えておりますのは、当該地区を仮にお願いして、そこからの河川等に流れるところよりか、もっと上流に一応現在の水源はあると考えておりますので、それについては問題ないのではないかと考えております。  それから、当該地からの条件では、市街地中心からおおむね5キロ程度の距離であるという条件を付しておるがということでありますが、大体この条件に当該地区も適合しておるんではないかと思っております。  それから、資料でお渡ししておりますけども、反対の方、それからまた賛成派といいますか、現況測量だけは認めてもいいのではないかという、どちらの立場の方の、双方の説明会といいますか、お願いの会も開いたわけでありますが、そういったふうなことで、いろんな意見があったところであります。  それから、7月30日に当該区長から市長の方にもオーケーがあったのは、あくまでも現在の地形測量だけ、もちろんそのことを了承ということがあったんであって、この事業そのものの本体を了承したわけではないということであります。  公表しない理由ということでありますけども、当該区長から非常に強い要望があったわけですが、現在の段階では、繰り返しになりますけども、そういう慎重派、反対派の方もありますので、現在の段階ではやはりそういったふうなことを考えて、区長の立場としては非常に苦しい立場があるわけですけれども、区長としては何とか現段階では公表を差し控えるという要望が強くありましたので、そういったことであります。  それから、約7万2,000平米という、お願いしたいおおよその面積というものは、当該の地区にも総会等でもお話をしております。  それから、地権者ごとの交渉ということでありますが、まだ今の段階ではもちろんやっておりません。  それから、当該地域の区長会に対しても、もちろん今回は地形測量の承諾をいただいたという報告だけであって、事業そのものの本体の了承をいただいたということは、そういったことは申し上げておりません。もちろん区長会の中でも斎場は来ないという確約ができるだろうという、そういうお話は地域の区長会の役員さんにも、当該地区に対して同じことをお話をしております。    ────────────────────   ─────────────────────   ─────────────────────   ─────────────────────   ──────  それから、有害鳥獣のことでございますが、有害鳥獣のことにつきましては、確かにご多分に漏れず、いろいろと困っておられるところでございますが、そういったことについても今後、一定の配慮が必要ではないかと思っております。それから、こういったところができて、そういったことでクマが出て人命に被害が及ぶのではないかということでございますが、当然この問題については、お盆とか、お供えとか行かれるわけでございますけども、そういったことについては、後の対応については、そういう墓の所有者の方がお供え物をすぐに撤去するとか、そういったふうな協力についてはお願いをしなければなりませんし、また当該地区と墓の所有者、そういったところについても一定のお願いするとか、そういった具体的なことも出てこようかと思いますけども、そういったことが必要になってくるかと思います。ちょっとまだ具体的にしてないことがたくさんあろうかと思いますけども、また次のお答えのときにお願いしたいと思います。 ○議長(綿貫 祥一) 教育次長。 ○教育次長(村田 正次) 古墳公園と郷土資料館の整備についてお答えいたします。  古墳公園につきましては、用地として約8,400平方メートルの土地を先行取得しておりまして、これは現在、土地開発公社で保有しております。  たちばな古墳群の利活用や郷土資料館の整備についてでございますけども、合併を経た今日、財政的な課題等もある中、現状としては非常に厳しい状況にあると言わざるを得ないと思います。また、出石古代学習館であるとか、但馬国府・国分寺館などの既存の類似施設もある中、これら施設との連携も図っていくという手法も考えていきたいというふうに考えております。  それから、文化財審議委員会の建議についてでございますけども、旧豊岡市の文化財審議委員会の建議につきましては、平成4年の3月にたちばな古墳群の保存と活用に関する建議が豊岡市教育委員会に提出されまして、同年、平成4年3月26日、教育委員会で審議を行い、前向きに検討していくことで承認しております。  なお、この経緯も踏まえて、既に文化財関係施設としましては、平成7年に出土文化財管理センターの建設も行ったところでございます。以上です。 ○議長(綿貫 祥一) 23番、吉岡議員。 ○議員(23番 吉岡 正章) それでは、順次お尋ねしていきたいと思いますけれども、一つ一つ細かなこともあるんですけれども、特に私が気にしておりますことに限って再質問していきたいと思っております。  ただいまも1,000区画の根拠について説明をいただきました。きのうの森田議員の質問にも同様の答弁がございました。よく聞くんですけれども、もう少し理解がしにくい、もう少し詳しく説明いただきたいと思いますが。 ○議長(綿貫 祥一) 市民生活部長。 ○市民生活部長(植田 政由) 1,000区画の根拠ということでございますが、先ほど数字的には申し上げました。ただ、このことにつきましては、一つ考えてみますと、市町合併ということがございました。旧豊岡市の計画では、当然旧豊岡市の市民の方を対象にそういった計画がなされたと思うわけでありますが、今度1市5町で合併したということで、例えば近隣の日高町であるとか出石であるとか、もちろん距離的なことがあるんで、なかなか遠方の方はないかもしれませんが、合併したことによって新市民の方も当然この計画の対象に、購入の資格もできるということで、そういったことも加味する中で1,000区画という、一応30年先を見越した1,000区画ということでございますが、その段階で仮に900とか、そういった計画にとどまっても、その先、将来的にもその用地を確保して、もしそういう次の段階での需要が出た場合にも対応できると。そういう若干余裕を持った計画というのも含まれておるんではないかなと、そういうふうに考えております。 ○議長(綿貫 祥一) 市長。 ○市長(中貝 宗治) ただいま部長の方から、合併も含めて1,000区画と説明をいたしましたが、この1,000区画は旧豊岡市時代でございますので、合併は関係ございません。  それで、今でも100名を超える方で待っておられる方があることはご答弁差し上げたところですが、今後30年間でどの程度の墓地の利用について需要があるか、その予測でございます。毎年毎年、人は亡くなっていくわけでありますし、もちろん先祖伝来のお墓がある方はそれでいいわけでありますが、そうでない方もございます。そういった方々が新規に霊園の需要ということで来るわけでありますから、そのことを見越しての1,000区画となったものでございます。 ○議長(綿貫 祥一) 23番、吉岡議員。 ○議員(23番 吉岡 正章) 今の説明で、考え方としては理解はできるんですけれども。ところで、今回の第2次の霊園整備事業の計画、総事業費は幾らぐらい見込まれているのか、お尋ねをいたします。 ○議長(綿貫 祥一) 市民生活部長。 ○市民生活部長(植田 政由) 今の段階では具体的な数字はもちろんはじいておりませんけども、推測するとなれば、現在の高屋霊園等の永代使用料等が例えば90万とか70万とか、そういった100万以下の額でございますので、そういったことを中心に考えれば一定の額が出るかと思います。ただ、これについては特定の方の使用でありますので、基本的には永代使用料等を中心に賄うことになりますので、金額としては推測はできるわけですが、今の段階で幾らになるということは。計画としましては大体3年計画ぐらいと言っておりますので、3期で造成をすると計画を立てておりますので、当初は300区画程度になろうかと思っております。 ○議員(23番 吉岡 正章) 事業費、お金が何ぼかかるかということです。 ○議長(綿貫 祥一) 暫時休憩いたします。                 午前10時17分休憩            ────────────────────                 午前10時17分再開 ○議長(綿貫 祥一) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。  答弁願います。  市民生活部長。 ○市民生活部長(植田 政由) 今の段階では算定をしておりませんので、事業費についてはちょっとお許しいただきたいと思います。 ○議長(綿貫 祥一) 23番、吉岡議員。 ○議員(23番 吉岡 正章) 私も私なりに計算したこともございませんので、金額は幾らということはわからないわけですけれども。いずれにしても、半端な金額じゃないと思うんですね。そういったことから、1,000区画ということが過剰投資にならないかというふうな心配があって、その根拠をお尋ねしたわけでございますけれども、この件はこれ以上お尋ねしても出てきそうにございませんから、そういった趣旨で、そういった心配をしながらの質問だということをまずご理解いただきたいと思います。  それからもう一つ、地域でもいろいろと議論が出ております。その中で、例えば仮に1,000区画とした場合に、それを限られた地域に集約する必要があるんだろうかという意見も出ているんです。むしろ需要の多い地域から順次小規模のものを整備していったらどうだという意見も実は出ております。これも一つの参考にすべきじゃないかなというふうに思うんですか、その辺についてご検討されたことがあるのか、あるいはまた所見がございましたら、お聞かせいただきたいと思います。 ○議長(綿貫 祥一) 市民生活部長。 ○市民生活部長(植田 政由) これは当然事業費の効率性ということもあると思いますので、旧豊岡市において1カ所ということが決められたわけでありますが、分散となりますと、やはり基本的な進入路であったり、そういったことについて各所で整備をしなければならないということがございますし、やはりこれは無制限に市の一般財源等を投入できるということではありませんので、そういう効率性ということも考えて1カ所の当該地区にお願いすると、そういう方針になったものと考えております。 ○議長(綿貫 祥一) 23番、吉岡議員。 ○議員(23番 吉岡 正章) そういった考えもあり、ただいま申し上げたような考えも市民の中にあるということをまずお知らせしておきたいと思います。  ただいまの中で、スケールメリットというふうな趣旨のご回答だったと思うんですけども、1カ所にというふうなことになると、先ほども聞きましたように、7万2,000平米の広大な土地というふうなことになります。そうしてきますと、その開発をどのようにするのかというふうなことは、非常に豊岡市にとりましても重要な課題だし、地域にとりましても大変関心のあることでございます。  きのう、たまたま森田議員の質問の中で複合型の霊園のご提言があったり、あるいはまた市民ニーズをしっかりとらまえて、そして計画を組むべきだというふうなご質問がございました。非常に私も同じような気持ちを持ちましたんですけれども、きのうでは、それに対する適切なご答弁も何か私の記憶にないもんですから、その辺の検討について、どのようなお考えなのかもお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(綿貫 祥一) 市民生活部長。 ○市民生活部長(植田 政由) 今のお尋ねでございますが、当然当該地区の反対の方、それからまた地域の区長会、そういった方からも、特に反対派の方等について十分そういった話をする中で、地域の組といいますか、そういったことをできるだけ保つことができるように、後でできるだけ禍根を残すことのないように、そういったふうな話し合いの場を、もちろん当該地区の区長の指示のもとですが、必ず重ねてやってほしいという地域区長会からの要望を受けておりますので、そのことを肝に銘じて進めていきたいというふうに考えております。 ○議長(綿貫 祥一) 23番、吉岡議員。 ○議員(23番 吉岡 正章) それから、ちょっと順番が前後するかしれませんけども、今回、予算計上された背景には、地元の区長さんが地区名を伏せていただくということの上で、地域としては測量にはゴーサインを出されたということでございます。  冒頭、市長のご答弁の中で、決して悪いイメージじゃないからというふうなことの説明がございました。それはそういった考えも確かにあるわけでございますけれども、やはり地元の区長さんがまだちょっと地域の名前を出すのはこらえてほしいとおっしゃったのには、出てくると非常に混乱が起きる。それは、とりもなおさず反対の方もいらっしゃって、その反対の方の主たる理由がやっぱり地域のイメージの問題、そのほかいろいろこの後もお尋ねしたいと思うんですけれども。やっぱり市長はそうお考えになるけれども、地域の住民あるいは当該地区の住民にしてみると、まだまだマイナスイメージを持たれる方が多い、ただいまの答弁の中でもマイナスイメージというふうなことも出ておったんですけれども。やっぱりその辺のところは説明が不足しているのか、もうそういった感覚そのものが違うのか私にはよくわかりませんけれども、そういったことだと思うんですね。ですから、市長が思われても、住民の方がそういうふうに思ってくれなかったら意味ないわけですから、その辺の説明をどのようにされるのか、今後どのように対応されるのか、お尋ねいたしたいと思います。 ○議長(綿貫 祥一) 市長。 ○市長(中貝 宗治) 私が先ほど申し上げましたのは、吉岡議員、つまり住民代表である吉岡議員にはぜひそのイメージを、もし悪いイメージをお持ちであるならば、そこを改めていただきたいということをお願いを申し上げました。実際に現在、特定の地区名の公表を差し控えておりますのは、議員もご指摘のとおり、地域住民の中にマイナスイメージとしてとらえて、そのことを大変心配しておられるという気持ちがございますので、そのお気持ちを大切にして、市当局としてはあえて固有名詞を出さないという対応をとってるものでございます。
     既にそういったマイナスイメージのものではないというご理解をいただいている住民の方もあります。しかし、そうでない方もございますので、単にこれは最後に数の差でもってやるということではなくて、反対の方にも、そんなに悪いイメージのものではないですよということをご理解いただく必要がございます。そのためには、まず論より証拠、実際に最近、各地でつくられている霊園の公園としてのイメージを実感していただくということが大切なのではないかと思います。過去にも地域の方々にお声かけをして、見ていただいたようなこともございますし、あるいは来られなかった方には写真をお示しをして、イメージをつかんでいただくような努力もいたしました。これは、今後ともそのような努力はさせていただきたいと思います。 ○議長(綿貫 祥一) 23番、吉岡議員。 ○議員(23番 吉岡 正章) ぜひともそういった説明はしっかりとやっておいていただきたいというふうに思います。  それから、今回、用地選定には選定条件というものに従って選定をずっとされてきました。先ほどの私の質問もそれに沿ってしとったわけですけれども、まずこの候補地の選定条件、これはどこでつくられたものか、豊岡市のオリジナルのものなのか、あるいはまたどこかの準則みたいなものがあって、そういったものに従ったものなのか、お知らせいただきたいと思います。 ○議長(綿貫 祥一) 市民生活部長。 ○市民生活部長(植田 政由) 資料として候補地の選定条件をお示ししておるところでございますが、これにつきましては、旧豊岡市の選定基準ということで理解をしております。その中で、例えばお配りしてますAには、墓地埋葬等に関する法律に基づく兵庫県の規則の条件、例えば書いておりますけども、学校、病院、公共施設から110メートル以上離れておる。それからまた、国道、県道、その他主要な道路、鉄道に接近してないこと。こういった部分については兵庫県の規則、そういったものを引用しておるところもると思いますが、その他、他市町等の例も参考にしながら、豊岡市として条件を定めたものと理解をしております。 ○議長(綿貫 祥一) 23番、吉岡議員。 ○議員(23番 吉岡 正章) わかりました。  ところで、当該予定地といいますか、候補地には、実は多分隣接地になると思うんですけども、湿地がございます。私の記憶では、そこには日本で一番小さいと言われるハッチョウトンボが生息しておったというふうな記憶があるんですけれども、その辺はご承知なのかどうか。それからもう一つ、そこの湿地にはサクラバのハンノキ群落があるというふうなこともお聞きしておりますけれども、その辺のところの認識はあって、こういったところを選ばれたのかどうか、それについてお知らせいただきたいと思います。 ○議長(綿貫 祥一) 市民生活部長。 ○市民生活部長(植田 政由) ハッチョウトンボ等の生息地であるというふうなことについては、情報としてそういったことは把握をしております。 ○議長(綿貫 祥一) 市長。 ○市長(中貝 宗治) 議員ご指摘のありましたように、谷筋が違います。ですから、当然私たちが今回、選定している場所にはいないわけでありますから、ハッチョウトンボ等の生息は全く選定には関係ない、このように考えているところです。 ○議長(綿貫 祥一) 23番、吉岡議員。 ○議員(23番 吉岡 正章) それと、この際、改めて確認をしておきたいと思うんですけれども、実は出土文化財管理センターのホームページにも既に公表してるんですけれども、当該地には2基の窯跡が見つかっておりまして、奥の1号窯と約80メーターの距離を置いて2号窯が存在しているというふうなことでもございます。細かなことは申しません。なおまた、古墳も当該地にはあるわけでございまして、さきの窯跡とあわせて、これは当該地の中にそういったものもあるということなんですが、これはご承知なのかどうか確認をしておきます。 ○議長(綿貫 祥一) 市民生活部長。 ○市民生活部長(植田 政由) 私どもサイドでそういった、もちろん現地にも全然入っておりませんし、できるだけそういったことについては触れない、現地のことについては。基本的にはそういったことでありますので、そういう具体的な古墳のこととか窯のこととか、そういったことについては、私の方では承知はしておりません。 ○議長(綿貫 祥一) 23番、吉岡議員。 ○議員(23番 吉岡 正章) これが候補地の選定にどうこうということはないと思うんですけれども、ただ、埋文センターのレポートによりますと、当該地では、素焼き生産がなされた地であることが確認できて、工事の実施に当たっては、遺跡保護につき適切な指導が必要であるというふうなこともコメントとして出ております。これは、以前に別件の工事の予定が入って、そのときに調査に入ったことの報告でございますけれども、一度またホームページも確認をしておいていただきたいというふうに思います。  次に、当該地区との話し合いの関係で二、三お尋ねしたいと思うんですけれども、当該地区が住民投票をなさいました。そのことはもちろん当局としてもご存じなんですけれども、住民投票をするということを事前にご存じだったのかどうか、お答えいただきたいと思います。 ○議長(綿貫 祥一) 総務部長。 ○総務部長(中川 茂) 合併前に担当しておった者として、その立場からご答弁申し上げたいと思いますけども、住民投票されるということについては、事前には聞いておりました。具体的に言えば、その投票の直前だったと思いますけども、今度こういうふうなことを考えておると。したがって、市の投票箱を貸してほしいということで、そもそも来られたという経過がありますけども、もちろん当該地区において、そういった投票をされるかどうかということについて市の方で関与したということはございません。以上です。 ○議長(綿貫 祥一) 23番、吉岡議員。 ○議員(23番 吉岡 正章) それからもう一つは、ことしに入りましてから反対者と賛成者と別々に説明会が持たれました。このことについて、当局として何かご指導なり、あるいはまたどのような対応をされたのか、お聞かせいただきたいと思います。 ○議長(綿貫 祥一) 市民生活部長。 ○市民生活部長(植田 政由) 順序としましては、最初に反対派の方、それからまた後で賛成派といいますか、地形測量だけは認めてもいいんじゃないかという方の会合を持ちました。最初の反対の方の会合を開いた意図ですが、反対の方が直接市役所に見えることもございまして、地域全体の方がおられるところでは、なかなか双方の方がおられるので、意見ももちろん出るわけですけれども、いろんな言い合いといいますか、そういったことになってしまう。ついては、そういう我々の意見も十分時間をかけて聞いてほしいというような要望もあったように聞いておりますし、そのことを当該地区の区長さんにも相談をしまして、それでまた区長さんが役員会にも相談をされて、それで、そういったことであれば開催をしてはという区長からの許可といいますか、そういったことも経まして開催しました。  あとの賛成派の方についても、全体の中では、どちらかといえば反対の方の声が強いわけですので、むしろそうであれば、このままほっといてどうなるんかいう問題であるので、我々の意見も聞いてほしいということで、当然公平の意味からも賛成派の方の意見も聞きました。  その感想なんですが、どうしても反対の方については、昔の墓地といいますか、そういったイメージ的なことの反対の理由が強くて、しょせん墓地は墓地だと、そういったふうなちょっと後に議論がつながらないような意見もありましたし、それから賛成派の方については、やはりここで事業そのものを仮にストップしても問題が解決するんではないと。やはり現在の段階では、基礎材料となる説明資料のための地形測量程度については認めて、具体的な案を示してもらわないと事業に賛成とも反対とも言えないと、そういったふうな意見があったと記憶しております。 ○議長(綿貫 祥一) 23番、吉岡議員。 ○議員(23番 吉岡 正章) 当該地区の中の問題ですから、余り踏み込んだ発言は差し控えたいと思いますけれども。私の感想として申し上げますならば、話し合いじゃなしに投票で態度をお決めになり、また賛成者、反対者別々に話し合いをされ、そういったことの一つ一つがどうもやっぱり感情のぶつかり合いに拍車をかけてるような感じがしてならない。それがまた感想なんです。ですから、せめて行政の方で何らかのアドバイスなりご指導なりがしていただけとれば、もっと話し合いをしてくださいよというふうなことが出ておればなというふうなことを今になって悔やんでおるわけですけれども。私も、賛成者、反対者、両方からいろんなご意見もお聞きしております。  私は常に申し上げてるのは、とにかく感情の対立が、賛成、反対それぞれあってもしゃあないなというふうなところまで話をしておくれよというふうな話をずっとしてきました。そういったことからいきますと、今回のこれは、あくまで感想ですけれども、大変残念だったなというふうに思うわけでございます。  それからもう一つ、これは私も仄聞した部分ですから、本当かうそかわかりません。ただ、市の方から説明に行かれたときに、この事業ができなかったら産廃が来ますよというふうな説明をなさったというふうなことが私の耳に入ってるんですけれども、それは事実ですか、どうですか、お尋ねします。 ○議長(綿貫 祥一) 市民生活部長。 ○市民生活部長(植田 政由) そういった総会の場で、市の方からそういった発言をしたことは決してございません。ただ、総会の場以外に、我々も区長を中心にした役員会、それからまた区長単独等いろんな総会に向けての準備段階で話がございますので、向こうの方から、当該地区側の方から、そういったことも承知をしておられるということで、そういう問い合わせがありまして、そういったことについては、こちらからもそういった話はあるということは申し上げましたけども、皆さんがおられる、反対や賛成派の、それから全体の総会を含めて、こちらからそういったことを申し上げたことはございません。 ○議長(綿貫 祥一) 23番、吉岡議員。 ○議員(23番 吉岡 正章) 今日までいろんな議論がなされ、説明がなされてきたと思いますけれども、そういった中で、物事を整理するのに、もちろん賛成された方もいろんな懸念があると思うんですけれども、反対された方の反対の理由というのは十分掌握されているのかどうか、その辺のことをお聞かせいただきたいと思います。差し支えなければ反対の理由を列挙していただきたいと思います。 ○議長(綿貫 祥一) 市民生活部長。 ○市民生活部長(植田 政由) 反対派の方の理由ということでございますが、一番大きいのは、感想では、やはり確かに墓地ではありますので、墓地というマイナスのイメージ、イメージということが一番大きな理由ではないかと思っております。あと具体的には、いろんな差しさわりがある分については申し上げられませんけども、地域の全体のイメージがダウンして、子供たちも何か出てしまうだとか、それから将来、先ほどこれは一応説明したんですが、火葬場が来るんではないかと、そういったふうな懸念、そういったふうなことが主なことでありますが、確かに墓地そのものに対するイメージが一番大きな反対の理由ではないかというふうに思っております。 ○議長(綿貫 祥一) 23番、吉岡議員。 ○議員(23番 吉岡 正章) 本席で一つ一つ具体的なことをお聞きするのもどうかと思いますので、これ以上深くは追及しませんけれども、大事なことは、やっぱり反対されてる方が何で反対されてるんだ、あるいはまたどういった理由があるんだと、また賛成されてる方にも、こんな懸念があるんだというふうなことを一つ一つきちっと理解していただかなきゃいかん。それを理解した上で、そして一つ一つ解決策を見つけていくという手法をとらないと、今、私が見てますと、どうもやっぱり感情的にかっとなって、反対、賛成の動きになってるように思えてならないんです。それを冷静に判断していただくためにも、その辺の理論なり、あるいはまた情熱でもって当たってもらわなかったら、この問題は私はいつまでたっても解決しないというふうに思っております。  それに関連してもう一つお尋ねしたいんですが、これも私が直接確認したわけじゃないんですけども、反対の方が何回か来庁されてます。そのときに、担当の職員が門前払いというわけじゃないんですけれども、十分話を聞いてくれないで、追い返されるような雰囲気があったというふうなことが私の耳に入ってるんですよ。反対された方に、交渉は区長としてもらわな困る。だけども、反対の方が何で反対されてるのか、その気持ちに耳を傾ける、とにかくそういったことの繰り返しをしっかりしておかないと、門前払いみたいなことをされとったら、もう私の言うことは全然聞いてもらえれへんというふうなことで、ますます感情が高まっていくと思うんですね。そんなことはありませんか。 ○議長(綿貫 祥一) 市民生活部長。 ○市民生活部長(植田 政由) 私も、ここに記録もありますけども、反対の方も見えて、私も直接話したこともあります。担当課長、担当者、それから前任の方も含めて話しましたけども、担当課の対応でそういう、二、三回は見えてると思いますけども、ちょっと正式なあれはあれですけども、門前払いをして、そういったふうなことはやってなくて、特に反対の方に対しての説得ということがこの事業の推進には絶対不可欠だと、ご理解ということが。そういったスタンスでおりますので、そういった要望があって、門前払いで帰したということは担当課からも聞いておりません。私もそういうふうに理解をしております。 ○議長(綿貫 祥一) 23番、吉岡議員。 ○議員(23番 吉岡 正章) そういったことだと私も大変ほっとするんですけれども、こういった対立が出てきますと、いろんなことが耳に入ってまいります。少なくともやっぱり誠心誠意対応していただきたい、これは要望いたしておきたいと思います。  私は、今回の霊園の事業で、こちらも大変もめておりますけども、北但の議会の方でもめておりますけれども、上郷地区への対応と当該地区への対応とつい比較してしまうんですね。そうしてきますと、例えば用地選定あるいは大義名分、そういったものについては非常にオープンに今日まで来ております。なおかつ事業推進のために市長も、例えば上郷地区に対するこういったイメージでこの地域の施設を整備していきたいなというふうな大きな方針を示されながら話に行かれておると。  しかし、先ほど聞きますと、市長も行かれたようですから、基本的な理念もお話しになってるようですけれども。少なくとも私の耳に入ってくるのは、とにかく1,000区画の霊園をつくりたいんで、よろしく頼む頼むというふうなことはあっても、じゃあこの地域をどういった地域にしていくんだと、この施設をつくることによってこの地域がどういうふうになるんだというふうな、そういった理念といいますか、方針が余り耳に入ってこない。もちろん議場でもそういった話も今までになかった。やっぱりその辺を、ただ単にその施設をそこに建設するんだ、だからそれ頼むと言うだけじゃ僕はだめだと思うんですよ。何のために建設をするんだ。建設することによって、その地域がどういうふうに変わっていくんだと。今よりよくなるのか悪くなるのか、その辺のこともしっかりとやっぱり説明していく必要があると思うんですよ。まだこれからそういった話が出るのかもしれませんけれども、その辺についてのお考えをお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(綿貫 祥一) 市長。 ○市長(中貝 宗治) まず、上郷の方の問題をオープンにしておりますのは、それが基本的な姿勢であります。ただ、この霊園につきましては、もう議員もよくご存じのとおり、地域からの強い要望もありということで、地区名等を公表してないということをまずご理解を賜りたいと思います。そういったことがなければ、基本的にはオープンにしていくというのが原則だろうと思います。  それから、まちづくりのことに関してでありますが、確かに上郷地域について、ごみ・汚泥処理施設をつくるについて、環境創造モデルエリアの構想をお示しをいたしました。これは一つは法的に廃棄物の処理に関する法律が、こういった処理施設をつくる場合には、その地域の生活環境をよくするように配慮しなければいけないということを明確に法的に求めております。法的な根拠としては、それがまず1点ございます。  さらに、ごみ処理施設の場合には、これは環境問題の中で、いわは最後の部分、いろんなものが変わっていって、最後にごみとなって出ていって、ごみ自体はみんなに嫌がられ、しかし、それは環境問題としてきっちりと対応しなければいけない、そういう施設でございますから、そういったものの設置を求める以上、その地域全体が環境対策について先進的な地域である。単にごみの処理のあり方について先進的であるだけではなくて、例えば自然エネルギーの利用であるとか、里山であるとか、あるいは環境教育であるとか、そういうこと丸ごとで先進地域であるというふうにしたいということを提案を申し上げたところでございます。  したがいまして、私は、ごみ処理施設があるときに、何かこれ迷惑なものを持っていくから、あめ玉しゃぶりでお願いしますよというふうなことは毛頭考えておりません。そういったことではなくて、環境創造モデル地区を豊岡内につくるんだと、そういった明確な方針のもとでやりたいということで提案をさせていただいたところでございます。  この霊園につきましては、そういう意味では同列に論じるのはいかがかというふうに思います。もちろん地域にとって大きな影響を与える施設といいましょうか、霊園でございますから、そのことをつくるに当たって地域づくりをどうするかというのは、これも当該地域の皆さんと話し合いをさせていただきたい、そういったことについてはかねてから申し上げているところでございます。  ただ、まだ賛成、反対ということになっておりますので、それでは、さらに突っ込んでどうなのかという議論の段階には至ってないということがございます。ただ、私も、その当該地区に行きましたときに申し上げましたけれども、嫌なものを持っていくから、何かそのかわりにというような姿勢はとりませんということは明確に申し上げてるところです。 ○議長(綿貫 祥一) 23番、吉岡議員。 ○議員(23番 吉岡 正章) 質問いたします前に、先ほどつい一生懸命になって固有の地区名を出したような気がいたします。議事録から削除をお願いしたいと思います。  ただいま市長からお答えをいただきまして、それはそれで理論としては正当だと思うんですね。ただ、やはり霊園に限らずそうなんですけれども、豊岡市が大きなプロジェクトを持っていこうとすれば、その地域は必ず変わってくる。変わるときに、よい方向に変わるような、そういったやっぱり話し合いというのはぜひともやっていただきたい。それが私の思いでございますので、そこのところをぜひともご理解いただきたいと思います。  私は、今回の質疑、質疑ですから、積極的な反対、賛成の気持ちを表明するわけにはいきませんので、その辺のところはとどめておきたいと思うんですけれども。ただ、ただいままでのご答弁を聞いておりまして、ぜひともこれはやっていただきたいなと思いますのは、例えば事業の内容、それから用地選定の方法とか経過、それから地区の住民の、あるいはまた地域にもなるかもしれませんけれども、不満や不安、それからこれからこの事業をすることによって、どうしましょう、こういうふうにやっていきましょう、そういうふうなことを当該地区あるいはまた地域に積極的に丁寧に説明をされて、賛成、反対どうこうじゃなしに、どちらになっても地域の対立が最小限におさまるように、反対者、賛成者それぞれが肩を組んででも行けるような、そういった雰囲気になるように、精いっぱいのご努力をお願いしたい。これが今回、私がこの質疑を取り上げた理由でございますので、その辺のところをぜひともご理解いただきたいと思います。  以上で私の質疑、質問を終わります。ありがとうございました。(「議長、議事進行」と呼ぶ者あり) ○議長(綿貫 祥一) 安治川議員。 ○議員(20番 安治川敏明) ────────   ─────────────────────   ─────────────────────   ─────────────────────   ─────────────────────   ─────────────────────   ─────────────────────   ──── ○議長(綿貫 祥一) 暫時休憩いたします。                 午前10時50分休憩            ────────────────────                 午前10時53分再開 ○議長(綿貫 祥一) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。  23番、吉岡議員。 ○議員(23番 吉岡 正章) ────────   ─────────────────────   ─────────────────────   ─────────────────────   ──────────── ○議長(綿貫 祥一) ───────────   ─────────────────────   ─────────────────────   ─────────────────────   ─────────────────────   ──────────────────      〔────────────〕 ○議長(綿貫 祥一) ───────────   ─────────────────────   ────────────  以上で吉岡正章議員に対する答弁は終わりました。   ──────────────────── ○議長(綿貫 祥一) 暫時休憩いたします。再開は11時10分です。                 午前10時54分休憩            ────────────────────                 午前11時10分再開 ○議長(綿貫 祥一) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。  次は、8番、梅谷光太郎議員。     〔梅谷光太郎議員 登壇〕 ○議員(8番 梅谷光太郎) 会派ニュー豊岡の梅谷光太郎でございます。  暑い夏も過ぎまして、ようやく少し秋めいてきたかなと感じさせる、そういう季節になってまいりました。
     私、議員に当選させていただいて初めて夏を過ごしたのですが、柳まつりから盆踊り、地蔵盆と大変忙しい夏を過ごさせていただきました。その合間を縫って自己研修の機会ということで、西に東に足を伸ばしてまいりました。  西は鳥取県の自立塾、片山知事の主催なさる勉強会、知事のエネルギッシュさには敬服をいたしましたが、そのときに、今や時の人となっております岐阜県の前知事、梶原拓さんが記念講演をなさいました。事件の直前で、改革派知事としては心なしか元気のないお姿でございました。  東は横浜で自治体学会というのがございまして、その20周年記念大会に参加をしてまいりました。こちらは、神奈川県の松沢知事、横浜市の中田市長、佐賀県の古川という知事、それから三重県の北川前知事、あるいは学者では、千葉大学の新藤宗幸、東大の大森彌名誉教授など、そうそうたる顔ぶれで、全国からのたくさんの参加者、1,000人を超える参加者で、熱気のある会でございました。  その中で、大森先生は、但馬の祭典で顧問をお務めいただいたという但馬に縁もある方でございますが、近年、地方分権が進んでおります中で、特に議会の重要性を説いていらっしゃいます。地方議会は、首長とともに地域住民の代表機関として自治体の運営に責任を持っている。その活動の量と質は、地域住民の幸、不幸に大きな影響を及ぼす。今こそ地方議会、頑張れというふうにおっしゃっております。  私が議員に当選させていただいて、豊岡市では合併を契機に、さらに大きな事業が進められ、それに伴って急を要する課題も多いように思われます。そこで、議会の大きな役割として、行政の監視機能というのを果たすべく、今議会での質問を展開してまいりたいと思っております。  大きな事業あるいは期間の長い事業というのは、絶えずその進行管理を図っていただきたく思います。これからも、このように進捗状況をお伺いしたいと考えておりますので、当局におかれましても、その心づもりをしていただきたいと思っております。  それでは、1番目、総合計画についてでございます。  一昨日来、議場でのやりとりを聞いておりまして、このたびの総合計画というのがいかなるものになるのか、期待と不安とが入りまじったような感想を持ちました。行政改革というのが総合計画にも大きく関連しているという説明を伺ったからでございます。  最初は、合併後2年近くもかけて総合計画を立てるのは、正直長過ぎるのではないかと思ったりもしておりました。それが、ことしに入ってから総合計画策定のためのまちづくり懇談会で、各地区でたくさんの方がいろいろな意見をお出しになりました。そんなにたくさんの意見が出される中で、果たしてめり張りのきいた、市民にとってわかりやすい総合計画がうまくまとめられるのだろうかという心配もいたしました。  いまだにその輪郭等について明らかでございませんが、そんな中で、総合計画の進捗状況を伺うのはやや無謀あるいは不本意なのかもしれませんが、現在の進捗状況についてお知らせをください。将来展望、あるいはできましたらこの総合計画のメーンテーマあるいは骨組みなど内容にわたる部分、少しでもお知らせいただけるようでしたら披露していただきたいと思っております。  2番目、教育行動計画です。  教育の重要性は、昨今の親殺し、子殺し、同級生殺しといった事件を見ましても、この国の教育の混迷が引き起こしたものではないか、私自身深く憂慮をいたしておるところでございます。  教育行動計画につきましては、旧豊岡市で策定なさった計画を、合併後、新市に引き継がれ、盛りだくさんの、しかし、一刻も早く取り組まねばならない教育上の課題を、86という多くの項目を挙げられ、さらに3つの大作戦という形で集約して打ち立ててこられました。これまでの議会の中で私は、予算的な裏打ちはどうか、あるいは学校、家庭、地域、行政という四者の協力体制について大丈夫か、見解をただしてまいりました。現在の状況はいかがでございましょうか。まだ18年度が半ば過ぎたところで行動計画の真っただ中ではあると存じますが、現在の状況あるいは課題、そして今後の展望についてお聞かせ願いたいと存じます。  この教育行動計画は、5年間という短期集中の計画であったと思います。5年で本当にめどがつくのかどうか、そういった点についてもぜひお聞かせいただきたいと思います。  3つ目は、行政改革でございます。  行政改革は、現在の我が国の自治体においては避けて通れない大変大きくて思い課題であると認識いたしております。私自身も、行政改革委員会の方にも陪席をさせていただきました。そこで、再度ですが、本市における行政改革の目的あるいは基本的な考え方について、お聞かせ願いたいと思います。  昨日の議会で、市長からは、住民の信頼関係のもと持続可能な自治体をつくっていく。そのために行政改革を行うとおっしゃいました。ちょっと難しい過ぎるように思います。例えば行政のむだを省くんだといったようなわかりやすく、いわばテーマのようなもので結構ですから、お示しいただきたいと存じます。  ただ、この行政サービスというのは決して落としてはいけないんだという視点についても、忘れないでお触れいただきたいと存じております。  4番目、医師の確保についてでございます。  人間の生命の確保に都会と地域とでこれだけ大きな差が出てもよいのか、これが近ごろ私が強く思っておることでございます。確かに地域が都会よりも劣っているところ、あります。人口規模がまず違いますから、大きいところと小さいところでおのずと違いが出てくる、これはやむを得ないことだと思います。それでも、病気になったときには、よほどのことがない限り一わたりの治療を受けるということは、これまでできておったように思うのであります。  しかし、現在の但馬の、豊岡の状況はいかがでしょうか。この医療さえもが十分に受けることができなくなりつつあるという現状でございます。これは決して日本のお医者様の数が足りないからというのではないと聞いております。請求した資料を拝見いたしますと、豊岡病院こそ医師数は81名と多いのですが、豊岡周辺の公立病院では、出石病院4人、日高病院9人、香住病院4人、浜坂病院5人、村岡病院4人、北但の公立病院を挙げても、こういう状況です。  ことし6月25日、毎日新聞で、兵庫県の井戸知事が「過疎地に住むな、なのか」というエッセイというか、投稿をなさっております。ごらんになった方も多いと思います。これは、主に税金についてお話しになったことですけれども、この医師の不足、医療サービスの低下につきましても、本当に過疎地に住むなということなのか、これを大きな声で訴えたいと思います。この医師の不足、医療の危機的な状況を行政としてどのようにお考えなのか、ご所見をお伺いしたいと存じます。  5番目、防災・減災対策。  一昨年の台風23号以来、災害復旧事業は進捗しております。防災・減災の思想も徐々に広まりつつあると考えております。災害復旧のハード面につきましては、国、県とともに、我が豊岡市も軌道に乗って着々と進めていらっしゃるように思います。本日、特にお伺いいたしたいのは、防災・減災のソフト面についての施策でございます。  私は、昨年から自主防災組織、いわゆる自警団の役を務めております。緊急連絡網をつくったり、防災マニュアルの作成を手がけたりといったことをしておりますが、ことしに入ってこの豊岡市議員団で心肺蘇生法の講習を受けさせてていただきました。この経験から、消防本部の担当者に指導を仰ぎながら、地区での避難訓練あるいは心肺蘇生法の講習を実践してみたいなと試みております。地元地区住民にできることから防災意識を育てていこう、このように考えております。  このような住民からの意識の高まりを受けて、市当局としても、これから防災・減災のソフト面の充実を地域住民とともにつくり上げていただきたい、このように熱望をしております。すべてを行政に任せるというのではございません。地域住民ができるところは請け負わさせていただく。両者が協力して一つ一つ防災・減災の体制を形づくっていくということでございます。これこそがこれからの防災・減災の意識を高め、災害被害をより少なくする基本的な、しかし有力な手だてと考えておりますが、いかがでしょうか。  要求したたくさんの資料をいただきました。防災対策のソフト面に考慮して、現在多くの施策を進めておられるようでございますが、今後の展望について、ぜひご所見をお伺いしたいと思っております。  6番目、広域ごみ・汚泥処理施設の問題でございます。  現在、市内の日高町上郷に予定をされております処理施設ですが、私自身、北但行政事務組合の議会に所属をさせていただき、事あるごとに住民と行政当局の信頼関係をきちんと築き上げてほしい、こういうことを主張してまいりました。6月議会以来、信頼関係の復旧状況あるいは構築状況はいかがでございましょうか。当局にあっては、誠意を尽くして当たってまいられたでしょうか。  いただいた資料を拝見いたしますと、6月以降は4回程度の接触にとどまっているように記載されております。信頼関係をつくり上げる上でちょっと少ないかなと思ったりもしておりますが、いかがでしょう。地域の皆さんにぜひ誠心誠意尽くしていただくということをお願いしたいと思います。当局のご所見をお伺いしたいと存じます。  7番目は、豊岡病院の跡地利用問題でございます。  この問題も、6月の議会で取り上げさせていただきました。旧豊岡病院がたくさんの患者さんやお見舞いの方々を受け入れていらっしゃいましたから、病院が移転してから、豊岡の駅通りや目抜き通りを行く人がめっきり少なくなってしまったということを申し上げました。豊岡病院跡地に新たに建設される予定の施設が旧豊岡病院と同様に多くの集客力を持っているかどうか、お伺いをしてまいりました。もちろんできてみなければわからないことではございましょう。それでも、いろいろな手法を駆使して正確な予測をしていただき、新しい魅力的な施設がつくられることに市民は多く期待をいたしております。  前の議会で、私に限らず、たくさんの議員諸氏から、跡地に建設される温水プールやスポーツジムを核とした福祉を中心とした健康施設が本当に十分な集客力を持っているのか、疑問が出されておりました。その後、当局におかれましては、この疑問にどのように立ち向かい、新たな回答を模索されたかどうか、お聞かせいただきたいと存じます。  この新たな施設、果たして適切な施設なのかどうか、この非常に厳しい財政状況の中で、行政改革の風が豊岡に吹き荒れているこの中で、いかに合併前の約束とは申せ、多額の経費をかけて進めるこの事業について、再度検討するといったような考え方もあってもよいのではないかと思ってしまいます。そのような気さえいたします。このあたりについても、ご所見をお伺いしたいと存じます。  8番目、第2次墓地公園計画。  先ほど来、吉岡議員の詳細な質問で、ほぼ私の言いたいことは尽きておりますが、それでも初日の市長の総括説明を聞いてびっくりいたしました。2,700万円という大きな金額を測量費及び基本計画策定の経費として、委託料として計上なさって、かつその位置を地元区長さんの強い要請で明かせないというふうに説明されたからでございます。  私は冒頭、議会は、市長とともに地域住民の代表機関として自治体の運営に責任を持っているという言葉を引用しました。また、議会には行政を監視する責任、役割があると申しました。多くの予算が計上されていながら、その地区名が公表されなくて、十分なチェックというのができるものかどうか、まだ疑問が残っております。本件に関しましては陳情書が提出され、議会では建設予定地区がわかっております。それでも公表できないとおっしゃっております。そもそもこのような事案は地元の合意というのが私、不可欠ではないかと考えております。  さきの上郷地区のごみ処理施設につきましても、地元の合意の重要性ということがたびたび述べられ、中貝市長も、地元の合意がなければ環境影響評価の調査には入らないとおっしゃるほど、地元住民の合意というのは大切なものであると思います。区長さんの口から地区名公表をストップしてほしいとおっしゃる状況は、地元の合意という原則がまだ不十分なんではないかと推測されるのですが、いかがでしょうか。担当のご所見をお伺いしたいと存じます。  ここで、ある政治家の言葉を紹介させていただきたいと思います。やはりどんな時代になっても、立場の弱い人、気の毒な人は出ている。ならば、そういう人に対して政治の光をどう当てるかということは、政治を担当する者の大きな責任だと思う。どうってことないような言葉のようですが、どなたの言葉かおわかりでしょうか。昨年の9月18日、91歳でお亡くなりになりました後藤田正晴さんの言葉でございます。これは、小泉総理の強者の論理というのにちょっとくぎを刺す形で苦言を述べられた言葉ということのようですが、私は、たびたび申しております、行政と住民の信頼関係というのをこういう言葉であらわしておられるものだと思います。いま一度かみしめたい言葉ではないでしょうか。  最後、9番目、産業振興でございます。  産業の振興は、どのような社会にありましても、そこで働く人々、そして社会を支える重要な、かつ基本的な営みであると認識をいたしております。豊岡市におきましても、地道に産業振興を守り続けていくことが非常に重要なことだと考えております。商工業につきまして、豊岡市では、主たる地場産業としては、かばん、あるいはおそばだと考えております。この2つの主たる地場産業の現状と展望についてお知らせをいただきたい。  また、豊岡商店街の振興に一役買っているという言われているカバンストリートの現状についても、そのご認識、現在の状況あるいはこれからの展望、展開についてお知らせいただきたい。  さらに、商工会議所と商工会の合併についても、今どのような状況になっているか、お知らせください。  商店街の振興につきましても、非常に重要なことだと思います。旧市町の各商店街の様子はいかがでございましょうか。イベント等の開催状況とあわせてお知らせいただければと思います。  また、一昨日来、行革の関係でイベントの廃止ですとか、減額ですとかいうことが出ておりました。各市町、各商店街あたりでこのイベント等、行革の影響はいかがになりますでしょうか、あわせてお伺いしたいと思います。  観光業、観光協会の合併問題は、今どのようになっておりますでしょうか。これからの展望はいかがでしょう。また、観光入り込み客の状況はいかがでしょうか。昨年来、コウノトリが豊岡の名前を全国区に至らしめました。コウノトリにあやかった観光客の増加についてどのような状況でございましょうか、お伺いしたいと存じます。  また、農林業について、このコウノトリにあやかって農林水産部をコウノトリ共生部という名称に変更なさった。この影響は、どのように出ておりますか。米につきましては、大変にぎわって、たくさんのお米をつくっているということのようでございますが、米以外の農業産品にコウノトリのよい影響は出ておりますでしょうか。  また、林業の現状と展望についてもお知らせいただきたいと思います。この林業について、コウノトリの影響なんかは出ておりますか、少しは林業が元気を取り戻したでしょうか、その辺についてもお知らせください。  漁業について。今、但馬の漁業協同組合は、合併を控えております。津居山港漁協は、リーダー格としてこの漁協の合併を引っ張っていく立場にあろうかと思います。今後の展望についてはどのようになっておりますでしょうか。また、漁業の状況はいかがでしょうか。コウノトリをかぶせることで、たくさんの魚が売れているというふうなお話がたしかあったように記憶しておりますが、現状とこれからの展望についてお聞かせいただけたらと思います。  あとちょっとこれは通告から外れる問題かもしれませんが、わかればお答えいただきたい。環境経済コンソーシアムについてでございます。  市長の総括説明の中で、株式会社を起こすというふうに進んでいるという説明がございました。私も発起人の一人でございましたが、最近はちょっと顔を出すことがかないませんので、このコンソーシアムの現状について、それでも心配をしている一人でございますので、もしわかりますれば、お答えいただけますれば、この環境経済コンソーシアムの現在とこれからの展望についてもご回答いただければと思います。  以上、第1回目の質問を終わります。以下は自席で行わせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(綿貫 祥一) 答弁願います。  市長。 ○市長(中貝 宗治) 私からは、総合計画に関するご質問にお答えをいたします。  去る5月25日開催の第5回の審議会に基本構想を諮問をいたしました。現在、熱心に審議をいただいてるところです。まず、なかなか自分の出身市町以外はよくわからないというのが現状でございますので、フィールドワークと称しまして各地域の重立った施設を審議会のメンバーに見ていただきました。それで、一定のイメージをつかんでいただいた上で、現在、目指すべきまちの将来像、将来像実現のための方策、それから豊岡らしさは何なのかといったことについて幅広い議論を重ねていただいてるところです。  10年間を射程距離とする長期計画でございますので、さまざまな論点について積極的な議論をしていただいてるところです。本年の10月末には基本構想の答申をいただくという腹づもりでおります。その後、11月には、その基本構想案をもとに、旧市町ごとの説明会なり意見交換会を踏まえまして基本構想の案を当局側として策定をし、本年の12月議会には提案をし、議会の審議をお願いをしたいと、こういったことを考えているところです。  メーンテーマは何か、あるいは骨組みは何か、現在でわかっている状況があれば教えてほしいというご質問がございました。まだそのこと自体が審議会の中での議論でありますが、諮問をいたしましたときに参考資料として、あくまでたたき台、あるいはたたかれ台、こちら側からはなるわけでございますが、そういったものが示されています。これは私も目を通した上で出したものですが、これでいこうということではなくて、審議会でいっぱいたたかれてこいという趣旨で送り出した案でございますが、目指すべきまちの将来像としては、「コウノトリ悠然と舞うふるさと」というものがその参考資料の中には書かれています。もちろんこういったものになるのか、あるいはほかの言葉になるのか、それ自体はまだこれから審議会の議論を見守らなければいけないということです。  この「コウノトリ悠然と舞うふるさと」という言葉の中には、幾つかのコンセプトあるいは願いが込められています。当然のことながら、コウノトリは環境破壊によって絶滅をいたしましたので、コウノトリもすめるような自然をもう一度取り戻そうという決意が込められています。  「悠然と」という言葉には、これはコウノトリを受け入れるようなおおらかな文化をこの地につくっていこうという意味が込められています。飛んでる鳥を見て、こちらは給料も安いのに、ああ、腹が立つ、むしゃくしゃすると見るのか、悠然と飛んで、本当におおらかな気持ちになると受け入れるのか、これは人間の文化の側の問題でありますので、その事柄を「悠然と」いう言葉の中に込めました。  また、コウノトリが悠然と舞っているような地域には、どういう事柄が必要なのか。人々は健康でなければいけないだろう。あるいは先ほどご質問もいただきましたけれども、それにしても不幸にして病気になったときに、それを支える医療の仕組みはあるのか。あるいは症状が固定して身体機能が失われたときに、支える福祉の仕組みはあるのか。それから、そもそも健康であるのか、あるいは日々の暮らしを楽しむために、文化であるとか、あるいはスポーツは盛んであるのか。そういったことが必要な条件としてありますので、そういったもろもろのものを象徴とする言葉として「コウノトリ悠然と舞う」ということが提案されています。  ふるさとというのは、そこに人々が愛着を持っている。私たちがまたこの新しい豊岡を自分のふるさとと感じながら、このまちが好きだという思いを持ちながら、まちづくりを進めていきたい、そういった思いがこの短い言葉の中に込められているところです。  また、実現するためのまちづくりの基本理念が3つ、このたたかれ台の中には入っております。1つは、未来への責任を果たすまちづくりをしていこう。今を生きてる私たちが自分たちのために何か努力をするというのは当然でありますが、現在のまちの形は、過去における未来に向けた努力のおかげです。とするなら、私たちもまた未来に向けた努力をしていこうという意味でございます。  それから、個を磨き連携して輝くまちづくりをしようというのが2つ目です。旧市町がそれぞれ自分たちの個性というものを信じて磨く努力をしてまいりました。新しい市においても、その努力を続けていこう。それが個を磨くという意味であります。しかし、それだけではなくて、せっかく合併したわけですから、お互いに横に連なり連携をすることによって、いわば真珠のネックレスとして、さらに輝きを増していこうというのがこの意味であります。  3点目に、参画と協働で築くまちづくりというものが挙げられています。まちづくりというのは、行政だけが、あるいは市民だけが、団体だけが、あるいは会社だけが背負うものではありません。それぞれが自分の役割をきちんとまず果たすこと。そして、同じまちに住む仲間として連携をしていくこと。それが参画と協働という意味でございます。そういった基本理念が示されております。  そして、具体的なまちづくりの方向としては、環境ということを大変大きな課題としてとらえてきた豊岡でございますので、人と自然が響き合うまち、それから2つ目に、心豊かで生きる力をはぐくむまち、3つ目に、笑顔あふれる安らぎに満ちたまち、4つ目に、活力ある未来を開くまち、5つ目に、穏やかで安心して暮らせるまち、こういったものをまちづくりの基本方向として定めてます。もちろんその基本方向をさらに具体化するためにどうなのかということがその後、盛り込まれていくことになります。メーンテーマと骨組みについてのいわば現時点でのたたかれ台としては、そのようなものでございます。  ただ、これのことをたたき台としながら、審議会においてさらにさまざまな議論が深められて、議員がご指摘になりましたように、よりわかりやすく、そしてめり張りのきいた答申案をいただけるものと期待をいたしておるところでございます。  その他につきましては、それぞれから答弁をさせていただきます。 ○議長(綿貫 祥一) 助役。 ○助役(奥田 清喜) 助役、奥田です。私からは、医師の確保あるいは不足についてのことについて答弁いたします。  議員言われましたように、現在の医師の不足の状況、これは大変深刻に受けとめておりまして、同感でございます。ただ、このことにつきましては、既にご承知のように、医師の臨床研修医制度と、このことを契機にしてやっぱり起こってきたと。これが予想以上に早く医師不足につながってきたということになるわけでございまして、その点についてやはり我々としても十分その対応をしなきゃいかんと、こういうふうになると思っております。  現状では、豊岡病院では医師の数を言われましたけども、数じゃなくて、消化器科を総合内科に統合するとか、あるいは呼吸器科の診療体制の縮小、あるいは日高病院では外科の診療体制の縮小、出石病院では入院患者の受け入れ体制の制限など、こういうものが行われておるわけでありまして、非常にみんなに心配をかけているところでございます。  そういうことのために、7月12日に地元市町、病院、医師会、看護協会、大学、県で構成する但馬の医療確保対策協議会、これが設立されまして、いわゆる動きかけました。来年2月をめどに但馬全体で医療を確保する観点で、将来にわたり継続的かつ安定的に医療を確保・提供するための方策を検討することになったわけであります。  まだ第1回の協議会しか開かれておりませんけども、議論の基本的方向性や、あるいは具体的協議事項の確認、協議スケジュールなどについて議論が行われ、急性期・慢性期の医療機能の分担と地域の状況に応じた集約化・重点化が不可欠であると。そして、住民や医療関係機関の理解と協力を得て、総合的な医療提供体制の確立を図ること、集約化あるいは重点化、そういう支援のための搬送システムや医療支援確保について、地域の一体的取り組みが基本的な方向として確認されたところであります。しかし、基本的な認識は一致しましたけれども、それぞれ地域の事情がございますから、慎重な意見もありまして、今後それを調整すると、こういうことになっているところであります。  県も、知事を本部長としてその対応策を出されておると、この間、新聞に出ておりましたけども。例えば小児科、産婦人科の医師確保対策、そして今、臨床研修医制度が済んで、その後、専攻医師になるわけですけども、それを県職員として採用して、各地域に派遣すると。このことも今、考えられておるようでございますから、その点を期待したいところでございますけども、全科には及びませんから、そういう点では、なお厳しいものがあるというふうに思っております。  いずれにしましても、豊岡病院を中心としまして、そのあり方検討会等も開かれておりますから、そういうことを一緒に市としても検討あるいはまた皆さんの理解が得られるような資料収集等にも努めて議論を深めてまいりたいと、こういうふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(綿貫 祥一) 教育長。 ○教育長(石高 雅信) 私の方からは、教育行動計画につきまして、とりわけ特に3つの大作戦を中心にいたしまして、その取り組み状況等についてお話しさせていただきたいと思います。  まず、基礎学力・基礎体力のパワーアップ大作戦につきましては、事業づくり実践講座を開設したり、あるいは子供の実態調査、そういったものに基づきまして、わかりやすい事業の推進を図っております。また、体力テストの実施とその分析による取り組みを行っております。あわせて食に関する指導、さらには保育園、幼稚園、小・中学校との連携強化、また幼児教育、幼児体育の指導のための松本短期大学への職員派遣などの取り組みを現在、行っております。  次に、子どもの野生復帰大作戦では、竹野スノーケルセンターでの自然体験学校の開校、親子の野外キャンプの実施、また啓発面では、キャッチフレーズあるいはシンボルマークの応募など幅広く体験活動の推進を図っております。  さらに、子どもの安全を守るまちぐるみ大作戦では、全小学校1年生に防犯ブザーの支給、あわせて子供110番の車というステッカーを作成し、また配布するとともに、全幼稚園、小・中学校で子どもを守る学校安全対策会議を立ち上げ、各地区ごとに取り組みを行っていただいております。  今後の取り組みですが、来年度は確かな学力のさらなる定着を図るために、一貫した教育のあり方を追求していきたいと考えております。そのために、各中学校区ごとに現在取り組んでおります幼稚園、小学校との連携をより一層強化した教育に取り組んでいきたいと、このように考えております。また、ふるさと豊岡の自然や文化への体験や触れ合いを通して、ふるさとを学ぶ教育にも取り組み、心豊かな児童生徒の育成に努めていきたいと、こういうふうに考えているところでございます。  なお、この計画を着実に進めていくために、現在、庁内での定期的な進行管理とあわせ、来年度には検証委員会を創設し、具体的な取り組みについての検証を行うことにしております。  また、5年間でめどがつくのかというお尋ねでございました。このことにつきましては、教育には私は、いつまでたっても変わらない不易な面と、その都度変えなきゃならない流行の面、この2つの面があるだろうと思います。86項目の中には、この2つの面から成る取り組みを網羅しております。そういった意味でいきましたら、特に不易の面につきましては、今後も、5年間終わった後も引き続き取り組んでいく必要のある項目も出てくるだろうと、こういうふうに考えております。以上でございます。 ○議長(綿貫 祥一) 暫時休憩いたします。再開は午後1時です。                 午前11時51分休憩            ────────────────────                 午後 1時00分再開 ○議長(綿貫 祥一) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。  午前中の8番、梅谷議員の質問に対し、答弁願います。  行革推進室長。 ○行革推進室長(谷岡 慎一) 私からは、行政改革、特にご質問の行政改革の目的と基本的な考えにつきまして答弁をさせていただきます。  豊岡市は、少子高齢化や高度情報化社会への対応等さまざまな社会情勢の変化に対応していかなければならない一方で、非常に厳しい財政状況にあります。これは、国県からの補助金や地方交付税に頼っているという財政構造のために、年々その歳入は減っていく傾向にあるものと考えているところです。こうした今後の歳入の減少傾向を踏まえますと、市の施策や事務事業について優先順位をつけて行政を展開する必要があるものと考えています。  また、行政は、市民社会との役割分担の中で、時代や状況に応じて変わっていくものであり、豊岡市が将来にわたって継続し、持続し、さまざまな懸案を解決していくことが大切であると考えています。そのために、財政構造改革、事務事業の整理・合理化、補助金改革、民間活力の導入等さまざまな改革課題に取り組んでまいらなければいけないと考えているところでございます。 ○議長(綿貫 祥一) 防災監。 ○防災監兼消防長(菅村 和弘) 防災・減災対策についてお尋ねですので、私の方から答えさせていただきます。資料で提示をさせていただいておりますように、ハード事業につきましてはご理解をちょうだいしてるようですので、ソフト面での施策につきまして少し考えを述べさせていただきたいと思います。  議員がおっしゃっておられました、防災意識が徐々に広がりつつあるんじゃないかというふうなご認識もちょうだいしておりまして、私ども大変励みになるなというふうに考えております。  今後の展望なんですけれども、やはり今、地域防災計画が大詰めに来ておりまして、先般9月の6日の日に第3回目の防災会議をさせていただきまして、大方のご承認をちょうだいをしました。それでもって今、県と協議に入ってるわけですけども、私どもの方の見通しでは、おおよそ今月中には県の方のご承認がいただけるんではないのかなと、そんなふうな考え方をしております。したがって、今後につきましては、みんなの力で命と暮らしを守るということをテーマにしております地域防災計画にのっとって、ソフト部分につきましても施策を展開をしていきたいなと、そんなふうに考えておりまして、議員もおっしゃっていただきました、住民と行政との役割分担ですとか、あるいは自主防災組織との連携、それは既に配付をさせていただいております防災マップ、こんなふうなものを活用しながらやってまいりたいなというふうに考えております。  また、少し話は飛びますけれども、災害文化を伝承していきたいと。これは23号の経験もございますし、今まで豊岡市としてさまざまな災害履歴を持ってるわけですけども、そういうものを何とか私たちの世代から、また次の世代に受け継いでいきたいと。そんなふうなことで23号のメモリアル事業というふうなことで、来月の21日にはオレンジというふうな、少し阪神大震災を教訓にした部隊ですけれども、こんなふうなものを展開をしながら、市民の皆さんに一層浸透を図っていきたいなというふうに考えております。23号という大きな経験をしておりますので、そのような経験を踏まえて、各種の取り組みをこれからも一層進めてまいりたいなと、そんなふうに今のところ考えております。 ○議長(綿貫 祥一) 市民生活部長
    市民生活部長(植田 政由) 広域ごみ・汚泥処理施設についてですが、議員仰せのとおりに、地元区との信頼関係の維持については大変重要であると考えており、事業主体であります北但行政事務組合において鋭意推進されていると考えております。  資料のうち、6月以降の会合でございますが、資料にもお示ししておりますとおり、環境学習会、それからまた地元説明会、また視察等も実施されておりまして、その間、地元の対策委員会も開催されているところであります。会合の開催の回数等については、その時期時期によって多い少ないはあると思いますが、そのほかにもいろいろと必要に応じて地元と連携はとられているものと考えております。  次に、霊園整備についてですが、地区名を公表できない理由につきましては、先日来、答弁でも申し上げておるとおり、当該区長さんからの強い要望であるわけですが、区長さんも苦しい立場にあると思われ、少しでも区長さんが先行きしやすいようにということで、行政としても協力はしていきたいという考えもございます。こういったことで、議会での審議が変則的な形になって大変申しわけないんですが、具体的な地区名が表面に出なくても、実質的な場所は承知していただいてるというようなことで、そういったことで審議がお願いできればありがたいというふうに考えております。  また、地元の合意が不可欠というのも当然だと思います。しかし、現段階で100%近い区民の方の合意を得ることは、なかなか難しいと考えております。今回の区長さんの申し出は、以前も申し上げましたが、7月29日の当該地区の全体会で話し合った結果を受けて、賛成、反対、双方の意見があったわけでありますが、このたびとりあえず地形測量と基本設計の実施を役員会として判断をしていただいたものと考えております。地元区と行政の信頼関係の維持が大変重要でありまして、今後とも区長さんを中心に住民の皆さんのご理解を得られるよう努めてまいりたいというふうに思っております。 ○議長(綿貫 祥一) 企画部長。 ○企画部長(神尾與志廣) 豊岡病院の跡地の利用につきまして、ご答弁申し上げます。  病院の跡地につきましては、市民の皆様方の健康づくりを目指しまして、総合健康ゾーンの整備をしようということを方針決定して取り組みを行っているというところでございます。  まず初めに、現在の状況なり展望なりについてご答弁を申し上げまして、その後、議員からいただきました個々のことについてお答え申し上げたいというふうに思います。  本年7月にアドバイザリー業務の受託者の募集を行いまして、3社から応募が出てまいりました。現在、その業者の選定作業を行っておりまして、今月の末には、いわゆるアドバイザーの業者を決定をして、公表したいというふうにまず考えております。病院組合との用地の交渉のこともあるわけでございますが、これもいわゆる用地買収に向けて、既に予算化されてます土地の鑑定業務委託、これについて現在、病院の方とも調整を行ってまして、この鑑定業務にかかっていくと、そういったことを取り組みたいと思ってます。  病院組合の方では、地元の方とのいろんな形での折衝も終えられまして、8月から解体の工事にかかっておいでます。来年1月には、解体を終えたいというふうなことをお聞きをしてるということでございます。用地の関係につきましては、12月の議会に用地の取得費について補正予算のご提案を申し上げて、またご審議の方をお願いしたいというふうにも考えております。現在、総合健康ゾーンでいろんな形で新しい健康施策について取り組む必要もあるわけですけども、そういった内容について健康福祉部の方と一緒になりまして、庁内で検討を行ってるという状況もございます。  今後の展望でございますけども、アドバイザリー業者が決定いたしましたら、その後、作業にかかるわけですが、今年度中に総合健康ゾーンの実施方針なり、いろんな細々とした要求水準書の案をつくって、来年の4月にはその内容について表向きに公表したいというふうに考えてます。その後、19年度中には、実際の施設の整備にかかっていただく業者、運営業者の、事業者の決定をして設計にかかっていくということになります。平成21年度中には供用開始ができるような方向で、鋭意進めてまいりたいというふうに考えておるところでございます。  議員の方から、中心市街地の現状の中で、今度つくる施設には集客力があるのかという趣旨のご質問をいただきました。これはあくまでこれからの大きな行政課題ということで、市民の皆さん方の健康づくりが大きなテーマとしてあるわけでございまして、その行政課題にこたえるために健康ゾーンの整備をするという目標を持ってるわけでございますが、3月に仕上げました基本計画の中で明らかにしてるわけですけれども、一応2,700人の会員ということを目指したいというふうなことも上げてまして、その中で1日当たり800人ほどの方に来ていただいて健康づくりをやってもらうというふうな内容も掲げております。したがって、この800人の方に来てもらって、その方々がどういう形でこの中心市街地の方にまた流れてもらうのかということについては、これはまた商店街の皆さん方といろんな方策について検討し、研究していく必要かあるのかなというふうに思っております。  それからまた、施設整備に関連しまして300台の駐車場も用意するというふうにしてまして、これは施設だけではなくて、若干余裕を持って300台の駐車場を整備したいと考えてまして、そこに車を置いていただいて、その後、市街地の方にまた歩いてきていただいて、商店の利用・活用をしてもらうということも考えられるわけでございますし、それからまた今回の施設は非常に大きな土地で施設整備をしますので、建物だけではなくて、広場をうまく活用した、いわゆる緑地公園、イベントができるような広場も整備したいというふうに考えてまして、将来的にはそういった広場を活用して、多くの方に集まっていただいて、そういったイベントを通じてまた中心市街地の方とのかかわりをつくっていくというふうなことも考えていく必要があるのかなというふうに思ってます。  率直に議員の方から、適切な施設かというふうな意味のお話がありましたし、また再検討もあってもいいんじゃないかというふうな趣旨のお話もありましたけれども、ずっと長い期間を経て十分に議論をし、政策決定をして、議会の方にもご説明申し上げ、予算化を願った後、業務の推進を図ってるという段階でございまして、市民の方々にも内容についてのご説明を終えているという状況にございますので、一日も早く病院の跡地に目指す施設を整備するということが政策にかなうわけでございますし、中心市街地の活性化にも寄与するというふうに考えておりますので、ご理解をお願いしたいと思います。 ○議長(綿貫 祥一) 商工観光部長。 ○商工観光部長(砂田 利正) 産業振興についてたくさんのご質問をいただいたところでございますけれども、まず最初に商工業、特にかばん、そばの現状と展望についてお答えをさせていただきます。  特産業の振興につきましては、後継者、また人材育成、それから新商品開発等の面で団体が取り組んでおられるわけですが、この取り組みについて支援をしているところでございまして、新たな業界の取り組みとしましては、本年4月に兵庫県鞄工業組合と兵庫県杞柳製品協同組合が地域ブランドの商標出願をされたところでございまして、これをきっかけに豊岡かばん、また豊岡杞柳細工が広く消費者に認知され、地域経済が活性化するとともに、地域全体の知名度が向上し、大いに活性化につながるものと期待をしておるところでございます。  今後の課題としては、豊岡かばんや豊岡杞柳細工の地域ブランドを地域全体で育成していくとともに、地域の歴史や生活文化と結びついた伝統産業については、後継者育成に力を入れ、技術を伝承していく必要がある、そういうふうに考えておるところでございます。また、そばにつきましても、さらに認知度を高めるために、地域ブランドへの取り組みのための調査研究がなされておるところでございます。それから、カバンストリートの状況でございますけれども、かばんの自動販売機の売れ行きも非常に好調であるというふうにお聞きしておりまして、現在、神戸の量販店への設置についても精力的に取り組んでおられるといったような状況でございます。  それから次に、商工会の合併の件でございますけれども、5町の商工会の合併について、平成16年度より研究会といった組織を設置されまして、現在まで継続して研究をされております。まだ結論を判断する状況ではないということで、今年度も引き続き研究をされるという状況でございます。  それから、商店街の状況でございますけれども、その前に全体的に申し上げますと、各地域の商店街いずれも空き店舗がふえてきておりまして、商店街としての活性化が減少しつつございます。また、交通量等の調査におきましても、減少しておるといったような状況がございます。そんな中で、豊岡の駅通り商店街ではサンストークアベニューという名にちなんで、毎月3日をサンストデーと位置づけて、商店街を挙げた取り組みを行い、また駐車場対策としてコバスの利用を呼びかけて、買い物客に無料券を配布するなど活性化に取り組まれております。宵田商店街では、引き続きカバンストリート事業に取り組んでおられるという状況です。  城崎地域においても、観光客の減少等もある中で空き店舗がふえてるわけですけれども、活性化策として、仮称木屋町小路の整備事業に取り組んでいるところでございます。  竹野地域については、かつて竹野浜商店街がありましたけれども、現在では廃業された商店が多く、商店街としての形態がなくなっているという状況でございます。  日高地域では、小規模な7つの商店街があるわけですけれども、いずれも店舗数が年々減少しつつあります。その中で、活性化策としては、大売出のイベントや、また大店舗に負けない魅力づくりなどに取り組まれている状況でございます。  出石におきましても、同様なことがあるわけですけれども、活性化策としては、本年、商工会の青年部が実施された皿そば道中などによりまして、出石のPRと観光客の誘客に取り組まれているとともに、また商店街独自でポイントカード事業に取り組まれているという状況でございます。  但東の地域におきましては、かつて中山商店街があったわけですけれども、現在では商店街として機能している状況ではございません。  それから、イベントの実施状況でございますけれども、商店街が実施されているイベントとしましては、豊岡では、春まつり、七夕まつり、ふれあい夜市、こういったものがございます。ただ、商店街単独ではなかなか実施できないというふうなこともある中で、商工会議所や商工会、また観光協会などと合同で実行委員会形式で実施されているイベントも多々ございます。豊岡でいいますと、柳まつり、大石りくまつり、それから城崎では、城崎ふるさと祭り、灯籠流し、但州湯島の盆、竹野では、北前まつり、会場花火大会、日高では、夏まつり、出石では、お城まつり、そば食い大会、但東では、いろどりフェスタ等々ございます。行革の影響については、まだ論議されておりませんので、わかりません。  それから、観光協会の合併についてでございますけれども、旧6市町の観光協会は当面合併はしないという方向の中で、昨年6月、但馬豊岡観光協議会を設立されまして、広くなった市域の観光自然をネットワーク化し、市長が常々申しておりますとおり、真珠のネックレス構想の実現に向けて、いろいろな取り組みがなされている状況でございます。今後の合併については、現段階では協議なされておりません。  それから、観光客の入り込み状況でございますけれども、平成17年度の観光客の入り込みは約530万人ということで、台風23号により大きなダメージを受けた前年度に比べてみますと、4%ほど増加いたしておりますけれども、福知山線の列車脱線事故でありますとか愛知万博の開催、あるいはまた10数年ぶりの豪雪などの影響に伴いまして、平成15年度の水準までには回復しなかったという状況でございました。  そういうふうな中で、18年度においては、コウノトリの効果もございまして、例えばJTBの交流文化賞の対象受賞を記念して造成された団体旅行商品であります「コウノトリも暮らすまちへ」については、6月の販売開始以来、9月6日現在ではございますけれども、30組の1,000人を超える利用及び申し込みがあったというふうにお聞きしております。  また、第1弾として「コウノトリを探しに行こう!」、第2弾では「コウノトリは見つかりましたか」というフレーズで京阪神を中心に展開をされておりましたJR西日本のPRの結果、同社の商品であります城崎温泉・出石ぐるりんパスは、対前年179倍に増加しております。  一方、今年度の市立コウノトリ文化館の来館者数は、対前年268倍という非常に大きく増加しておりますが、9月23日の第2回放鳥で再び全国にコウノトリの飛ぶ豊岡が情報発信されるこの機会をとらえまして、今年度の事業として作成しております観光PRビデオをキャンペーンなどで積極的に活用するとともに、新たな旅行商品を造成していただけるよう、旅行代理店等へ売り込んでいきたいというふうに考えているところでございます。以上です。 ○議長(綿貫 祥一) コウノトリ共生部長。 ○コウノトリ共生部長(太田垣秀典) 次に、農林水産業の関係です。  まず農業の関係で、米以外の農作物へのいわゆるコウノトリ効果はどうかということでした。ブランド化が拡大をしております。例えば市独自の農作物の認証制度でございます。コウノトリの舞を例にとりますと、平成16年度、これはそばを含みますが、野菜のいわゆる認証面積が平成16年は153ヘクタールでございましたのが平成17年は552ヘクタールということで、合併ということもあるわけですが、一例としてそういうふうな数字になっております。  さらに、野菜、そば以外に大豆でございますが、これまでは米、野菜にほとんど限るような状態で認証が進んでまっておりましたけれども、18年度からこれが大豆に拡大をしてきたということでございます。関西の大豆の問屋でつくります関西大豆協会というの組織がございますが、そこの加盟の3社が中心になりまして、豊岡市の大豆の農家と減農薬大豆ということで契約をいたしております。  本年度の栽培面積は、一番当初の契約は12ヘクタールほどでございましたが、最終的には19になるというふうにお聞きをしております。もう既に今後の目標作付面積は50ヘクタールにふやしてほしいというようなことが県の農業改良普及センターを通して参っておるということでございます。さらに、これについても兵庫の安心ブランドですとか、コウノトリの舞のブランドの認証を申請をしたいということになっておりますので、そういう面で大きくコウノトリ効果があるもんだというように思っております。  それから、次が林業の現状と展望、あわせてコウノトリの関係もお尋ねだったと思いますが、一般的に林業の現状でございますけれども、これはご存じのように、本当に木材価格の低迷でございますとか、林業生産基盤の未整備というようなことで、高齢人工林が放置をされました大変大きな課題になっております。また、森林の保育がやはり不十分だということで、間伐を含めて多くの森林が放置されてるという現状でございます。さらに、所有者の森林に対する関心が低くなっておりまして、境界のわからない森林もふえているという問題もございます。  こうした状況に対応するために、いわゆる間伐の公的管理ですが、環境対策育林事業でございますとか、県民緑税を活用した災害に強い森づくり事業などに引き続いて取り組んでまいりたいという考えを持っております。  それから、コウノトリの特に山との関係でございますけれども、今、申しました健全な森づくりに加えまして、実はコウノトリの営巣木と申しますか、すみかと申しますか、そういうものを造成、これは本当に超長期にわたる息の長い計画になりますけれども、いわゆる松くい虫に対する耐病性の松にひょうご元気松というのがございますが、それを播種から植栽に至るまでの一貫した形で豊岡市で取り組みができないかということで県と今、協議をいたしております。まだ確定をしたというわけではありませんけれども、そういう取り組みもぜひしてまいりたいなという思いを持っております。  それから次に、漁協の合併の関係でございますが、これは新聞にも報道されましたとおりなんですけれども、来年の4月1日の但馬漁業協同組合の発足に向けまして、去る7月の26日でございましたけれども、香美町では仮調印式が行われました。その際には、合併予定の漁協ということで、但馬地域の全部の漁協5つございます。柴山港と香住町、それから津居山港、竹野浜、浜坂町、この5漁協で合併をするという方針で進んでまいっておりましたけれども、浜坂町漁協につきましては、組合員の合併反対議決ということで、やむなく浜坂町漁協を除きました4漁協でスタートをするということになりました。  現在、合併に向けましてその作業が進められておるということですが、当初から仮にいわゆる脱落した漁協があっても、残ったところで進めるという方針で臨んでおられましたので、そんなに大きな混乱はないということは聞いております。来年の3月に県への合併認可申請を終えて、さらに4月に新組合の設立だというようにお聞きをいたしております。  それから、漁業の現状でございますが、これもご承知のとおりで魚価の低迷でございますとか、担い手が不足をしている、あるいは燃料の高騰というような問題がございまして、やっぱり非常に厳しい状況にございます。その中で、コウノトリの効果というご質問でございますけれども、漁協のお話を聞いておりますと、コウノトリのすむ豊岡市産の魚だという売り方が、豊岡は有名になりましてPRが本当にできるようになったということは、これは率直にお聞きをいたしておりまして、そういう面で非常にPR効果はあるというふうに思っております。  それから、コンソーシアムの関係でございます。これはご存じのように、去る4月の27日に19の個人、事業者、団体等によりましてコンソーシアム設立をされました。その後、役員会あるいは臨時総会等を開催をされまして、現在、事業計画もまとまっております。その中で、地産地消の推進あるいはコウノトリツーリズムの展開、エコエネルギーの利用、人材の育成というようなテーマにつきまして、グループ分けもされております。今後さらに実施に向けまして、いろんな議論が重ねられて、徐々に姿になっていくものだというふうに期待をいたしております。以上です。 ○議長(綿貫 祥一) 8番、梅谷議員。 ○議員(8番 梅谷光太郎) それでは、順次再質問をさせていただきます。  まず、最初の総合計画でございます。市長の方からも詳しく説明がありました。新しい豊岡市になって、旧豊岡市以外に周辺というか、竹野町、城崎町、日高町、出石町、但東町と、周辺の5町もあわせた大きな市での総合計画ということになるわけでして、その辺に対する配慮というのもお聞きしたわけなんですけども、やっぱり一つにまとまって新しい総合計画で、新しい豊岡市の運営を進めていこうということだろうと思いますので、その辺のところをもう少し具体的にというか、詳しくというか、お話ししていただければと思うんですが、いかがでしょうか。 ○議長(綿貫 祥一) 企画部長。 ○企画部長(神尾與志廣) 今、議員がおっしゃいましたけれども、新市になって初めての大きな構想という格好になります。市長から申し上げましたけれども、それぞれ歴史のある、特徴のある市町が一緒になりました。基本的にはそれぞれの地域の役割というのがあるわけでございまして、過去のまちづくりから見ましても、特徴のあるまちづくりをされてきてるということでございますので、そういう点はしっかり受けとめていきたいなと。新市になって、それぞれの旧市町が持つ役割をまず位置づけをしっかりしたいなと。  しかし、それはよく市長が申し上げますが、それぞれは真珠であるわけですけども、ばらばらで磨いておっては意味をなしませんので、それぞれを磨きながら一本の糸でつないでいくと。何でつなぐかということは議論の余地はあるわけですけども、とにかく地域性をしっかり見詰めながら、それをあわせた形で新市の魅力を生んでいくというふうな方向で今、議論を願ってるということでございます。 ○議長(綿貫 祥一) 8番、梅谷議員。 ○議員(8番 梅谷光太郎) ありがとうございます。総合計画につきましては、本当に私も以前から関心を持たせていただいておりますし、本当に竹野町、城崎町、日高町、出石町、但東町と、すばらしい資源、すばらしい人材等々ございますので、それを本当に新しい豊岡の宝として位置づけていただいて、そして連携をもって進めていただくように、自分の、私の総合計画であるという意識を全市民が持つようにという、そういう方向でぜひまとめていただきたいということをお願いしておきます。  それから、2番目の教育行動計画でございます。今、教育長の方から非常に詳しい説明をいただきました。5年間の非常に短い期間で鋭意取り組んでいらっしゃるということで、若干の要らぬ心配になるのか、させていただいたわけなんですけれども。本当に教育というのは、私も、まだいまだに朝の集団登校に子供についていって、一生懸命、本当にささいですけども、見させていただいて、大事だなと思っております。  したがいまして、その観点から、この5年間という短期間ではございますが、子供の教育、幼稚園から小学校、中学校と、そういう子供たちに一生懸命育っていってほしいということをおっしゃっていただいたと思います。教育長の方から改めて、その5年間の短い期間の設定の計画でございますけれども、そういった短期間で大丈夫なのかどうかということをもう一度おっしゃっていただきたいと思います。 ○議長(綿貫 祥一) 教育長。 ○教育長(石高 雅信) 5年間の短期間で大丈夫なのかということなんですが、先ほどもご答弁させていただきましたように、やはり引き続き取り組まきゃならない項目もあるだろうと思います。ただ、それをその次に新しい行動計画でするのかどうかということになりましたら、ちょっと私もあと2年ほどしか任期がございませんので、その後の問題につきましては、その時点でまた考えるということにしたいなという思いでございます。 ○議長(綿貫 祥一) 8番、梅谷議員。 ○議員(8番 梅谷光太郎) ありがとうございます。  そうしましたら、8番の墓地公園計画のことについてご質問をいたします。  部長の方から墓地公園のことについて、地元の合意についても一生懸命に意を用いて進めてきたというふうなお話をいただいたわけなんですけれども、こちらの方にいただきました資料を拝見いたしますと、やっぱり行政とその地区との話し合い等々が、一般の地区の住民との協議というのが、例えば4月6日に当該地区の反対者との協議が1回あります。それから、当該地区の賛成者との協議というのが7月の12日に1回ございますが、後は地区区長会に協議状況を報告ですとか、地区の役員と協議というのが5月、5月、6月といった形で、地区の皆さんとの協議をなさるという、そういう機会というのがちょっと少ないような気がいたしておるんですけれども、その辺のところはどのようにお考えでしょうか。 ○議長(綿貫 祥一) 市民生活部長。 ○市民生活部長(植田 政由) 地区の一般の方との会合が少ないということでありますが、これにつきましては、一応行政としては代表である区長さんを窓口にということで当然先行きをしております。その間、いろいろと役員会等も開かれておるわけですが、余り状況の変化がない中で再三開くということも、なかなかあれですし、区長さんと連絡をとりながら、必要であればこちらはいつでも行きますというスタンスで来ておりますので、区長さんとタイミングを図りながら来ました。その結果がこれということでありますので、こちらがそういったことを惜しんでるわけではないんで、現在、区長さんと連携をとりながら進んできたことが現況ということでありますので、ご理解いただきたいと思います。 ○議長(綿貫 祥一) 8番、梅谷議員。 ○議員(8番 梅谷光太郎) そのように部長はおっしゃるんですけども、やっぱりこういった報告を聞いておりましても、見ておりましても、どうも区の中でいろいろ賛成派と反対派の方々でもめているというところは十分に推測がついただろうと思うんです。そうしたときに、やっぱり行政の方が出ていって、そこで両者の方と、最初は紛糾するかもしれませんが、それを重ねていって、何とか落ちついたような形に、平静な形に持っていくといったような、そういう動きをおとりになるべきではなかったかなと私なんかは思うわけなんですけども、その辺はどんなふうにお考えでしょうか、部長さん。 ○議長(綿貫 祥一) 市民生活部長。 ○市民生活部長(植田 政由) そういった場を持たせてほしいということは、区長さんにも早くから申し上げておりまして、繰り返しになりますけども、区長会の先行きもありますので、考え方がありますので、やはり行政としてはその考え方に沿っていかないと、なかなか先行きが難しいだろうということで、こちらとしては、繰り返しになりますけども、本当にいつでも行かせていただくということで、これ以外に直接区長さんとも役員会とも何回も情報のやりとり、それから意見交換をやらせていただいておりますので、同じ答えになりますけども、そういったことでご理解をお願いしたいと思います。 ○議長(綿貫 祥一) 8番、梅谷議員。 ○議員(8番 梅谷光太郎) それでは、ちょっと質問を変えまして、このたび提案されました測量費及び基本計画の策定費の2,700万円というのがあるんですが、それの内訳というか、内容は現課の方でどのように把握なさってますか。その内容をご説明いただけばと思います。 ○議長(綿貫 祥一) 市民生活部長。 ○市民生活部長(植田 政由) 内容につきましては、予算書にも書いておりますように、基本計画と調査測量でございます。調査測量というのは、実際は現在の地形がどうなっておるか、原形の測量をするということが中身でありますけども、具体的な見積書もここにあるんですが、まさに現在の地形がどうなっておるか、現況がどうなっておるかということを調査するのが調査設計、それから基本計画というのは、いわば地元に示す絵をかく。漫画と言えばちょっと語弊がありますけども、具体的な絵をかく、そのことが調査設計というふうに理解をしております。それのすべての合計が2,700万でお願いしたいということであります。 ○議長(綿貫 祥一) 8番、梅谷議員。 ○議員(8番 梅谷光太郎) 先日来からのやりとりの中で、地権者は約6名、それから面積は7万2,000平米と非常に広いんですけども、筆数もたしか56筆ということで、一概に地権者の数とか筆数で勘案しちゃいかんのかもしれませんが、やっぱりちょっとその2,700万という金額というのが、手元に見積もりもあるとおっしゃいましたけども、高いんちゃうかなと思ってしまうんですが、その辺はところはいかがですか。 ○議長(綿貫 祥一) 市民生活部長。 ○市民生活部長(植田 政由) ちょっと訂正しますけども、見積もりと申し上げましたが、これ実際は設計書といいますか、技術屋の市の職員が、一定のもちろん単価表、そういったものがあるわけですが、それに基づいて積算した金額であります。ですから、この金額はそういった単価表に基づいて積算したものでありますが、設計について詳しいことは私は承知しませんが、ただ、今後この事業がもしか地元の了解を得て、実施の方向に向くということであれば、次の段階にもしなれば、実施設計とか、そういった段階に入ってくると思いますが、こういったものを当然ベースにして、やはりそういったことに発展していくと思いますので、この金額がもし計画が成就した場合には全くむだになるものではないというふうに私の中では考えております。 ○議長(綿貫 祥一) 8番、梅谷議員。 ○議員(8番 梅谷光太郎) そうしますと、この2,700万円という今回の予算額というのが、まず第一に非常に高い金額であるというところから、それを提示し、議案として出したときに、それが例えば地元の住民の方に伝わったときに、こんな高い設計で基本計画をつくるとすると、1回それをオーケーしてしまうと、もう後戻りできないのではないかというような、そういう疑問というか、心配を地区住民の方がなさるといったようなお考えはなかったんでしょうか。  今お聞きしたら、もう将来の実施設計だとか、そういうところにもつながっていくものだからというようなことをちょっとおっしゃったような感じもあったんですけども。そうなると、要するに青写真をこの2,700万でつくって、それでいいものかどうかというのを広い地区の方に見ていただいて、この計画、是か非かということを決めてもらうとおっしゃる割には、どうなんですか、その辺が納得いかないような気がいたしますが、どうでしょうか。 ○議長(綿貫 祥一) 市民生活部長。 ○市民生活部長(植田 政由) さっき申し上げたのは、もしかして2,700万円というものが計画が前へ進むならば、全くむだなものではないと、そういった意味で申し上げたわけであります。今仰せのように、地区の方からも、そういう予算が通って、基本計画と原形測量を行うことによって、もうこのことが既に事業本体のとこに結びつくんではないかというご意見を聞きます。決してそうではないと考えております。地元の方の説明にも、これはあくまでも現在では図面上で考えたいろんな計画でありますので、例えば地元からの要望についても、実際原形、地形測量をやってみないと、その要望がどういう地形であり地質であり、そういったことがありますので、これはあくまでも正式に地元の説明をさせていくための資料づくりだと。だから、そこから議論が始まるんだと。そういったスタンスで説明をしておりますし、そういった理解を得ていただいてるんではないかと考えております。 ○議長(綿貫 祥一) 8番、梅谷議員。 ○議員(8番 梅谷光太郎) その2,700万の関係については大体理解させていただきました。改めて部長のところで今回のこの墓地公園のプランによって村が割れてるというか、仲たがいをなさっているようなところに、いよいよ積極的にやっぱり、何度も申します信頼関係というのを行政と地区住民の皆さんとの間で、100%の信頼とまではいかなくても、もう少し信頼関係をもっと高めて、このプランが仮に皆さんに、じゃあ、よし、しようがないな、やろうかということで進められていくような、そういう信頼関係を形成するのにちょっとイニシアチブとって、区長さんからいろいろとおっしゃってこられるまで待とうという今スタンスのようなんだけども、もっと積極的に出ていこうといったようなお考えは、今後の問題としていかがでしょうか。 ○議長(綿貫 祥一) 市民生活部長。 ○市民生活部長(植田 政由) そのことは当然必要でありまして、当該地域の区長会のときに報告申し上げたときにも、特に慎重派といいますか、反対の方について、そういった会合の場を積極的にやってほしいという要望を受けておりますので、もちろん待ちの姿勢ばかりじゃなくて、当然区長さんを飛び越していうことはありませんけども、そういった連携の中で、そういった会合を積極的に開いていきたいというように思っております。 ○議長(綿貫 祥一) 8番、梅谷議員。 ○議員(8番 梅谷光太郎) ありがとうございます。そうしましたら、ぜひ今度は主体的にいうか、行政の方ももっと積極的にこの地元の説明なりを進めていっていただきたいなと強く要望いたしたいと思います。  あとたくさんの今回、質問を出しまして、消化不良でございます。産業振興にしましても、その他の防災・減災の対策にしましても非常に重要なことでございますが、残念ながら時間がございません。それぞれのところで非常に積極的に鋭意に取り組んでいらっしゃるというのがよくわかりました。これから本当に重要なことを各部局で取り組んでいらっしゃいます。これからも今の姿勢を崩さずに、しっかり頑張って、市民のために鋭意努力していただきたいと思います。  これで質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(綿貫 祥一) 以上で梅谷光太郎議員に対する答弁は終わりました。   ──────────────────── ○議長(綿貫 祥一) 暫時休憩いたします。再開は1時55分です。                 午後1時43分休憩            ────────────────────                 午後1時55分再開 ○議長(綿貫 祥一) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。  次は、18番、青山憲司議員。      〔青山憲司議員 登壇〕 ○議員(18番 青山 憲司) 皆さん、お疲れさまです。ニュー豊岡、2番手の18番、青山でございます。どうぞよろしくお願いします。  去る9月6日、秋篠宮妃紀子様が皇室41年目となる親王悠仁様をご出産されました。改めて心よりお祝いを申し上げ、悠仁様の心身ともにお健やかなる成長と秋篠宮家のますますのご繁栄をお祈り申し上げたいと存じます。  それでは、通告に従いまして、順次質問をさせていただきたいと存じます。既に前の議員の質問で答弁いただいたものについては重複を避けてまいりますので、質問内容をよく聞いていただき、当局の皆さんには、尋ねたことのみ答弁いただくように、よろしくお願いいたします。  まず、行政改革についてお尋ねをいたします。  行政改革推進の柱となる行革大綱がいよいよこの秋に制定されるところまで参りましたが、この間、行政改革委員会の委員の皆さんはもとより、行政改革本部や行革推進室の職員の皆さんには、大変多くの課題への取り組み、本当にご苦労さまでございました。
     どの課題をとってみても住民生活に直接結びつくものだけに、シビアな対応が要求され、さぞや気疲れされたこととお察し申し上げます。しかし、市町合併して、なお現時点で中長期財政を見るとき、将来的に行政・福祉サービスの明るい展望が全く持てないのが実態でございます。今後とも、改革に向けた不断の努力なくして、このまちの自治が成り立たないこともまた事実でございます。  私からは、当局より説明を受けました行政改革に関する資料から、持続可能な行政の推進を図るための7項目の中より2点に絞って確認をしてまいりたいと考えておりましたが、財政構造改革につきましては、前の議員の質問で既に答弁を得ておりますので、割愛したいと思います。  行革といえば、何といっても財政問題を抜きに語ることができません。財政分析や透明性の高い財政運営、徴収率の向上、受益者負担の適正化を基本にして、財政構造改革の推進からは新たな財源確保対策として検討が進められようとしております法定外普通税や新たな目的税、市民参加型ミニ公募債に期待をいたすところでございます。その具体的な方針ができ次第、議会へもご報告、ご説明を願いたいと思います。  それでは、効率的・効果的な組織から何点か確認をしてまいりたいと存じます。  まず、目新しい組織の機能として、一昨日ですが、出ました政策調整部でありますが、この点につきましては、まだ十分な方針が固まってないように見受けられます。行政評価を行う第三者機関の設置に目がとまります。具体的な機能について、お聞かせをください。  さらに、補助金等の見直しと関連いたしますが、各総合支所単位に特色ある地域づくり推進のために配分をされています地域特性推進費、総額2,500万円の使い道と、行政改革委員会において徹底して見直しがなされてまいりました補助金との整合性と今後の方針についてご説明を願います。  また、人材育成の観点からは、合併による期待効果としてうたわれてきた担当組織の拡充や専門職の配置による行政能力の向上が説明をされてまいりましたが、その取り組みについてお考えをお聞かせください。  さらに、組織改革案には、各部の調整部門の設置の項で、将来的には予算の枠配分により部の財政管理と体制強化を行うとされていますが、その制度について、いま少し詳しく解説をお願いいたします。  続いて、地域防災計画と治水対策について伺います。  過日、市民プラザにおきまして第14回円山川流域委員会が、その前日には城崎総合支所におきまして円山川下流部治水対策協議会が開催をされ、国土交通省における治水事業の方針も明らかにされてまいりましたが、それらの議論を踏まえて、市の役割という観点から確認をしておきたいと存じます。  各会場には、関心を持たれている多くの市民の傍聴もございましたが、流域委員会でいただいた資料には、河川整備計画策定までに計画案ができた時点で、地方公共団体の長の意見を聴取される作業、手続がございました。今後の計画策定に向けたスケジュールとあわせて、国土交通省に対する意見提起について、現状のお考えをお聞かせください。  また、下流部治水対策協議会において、国交省から示されたハード対策では、簡易な擁壁等による対策は市の役割との掲載がございました。今津地区、楽々浦地区がその対象となっておりますが、協議はされてきたのでしょうか、また改修の方針はいかがでしょうか、お聞かせを願います。  上流域との連携につきましては、以前からこの席で訴えてまいりましたが、やはり最下流に位置する豊岡市の治水を考えたとき、上流域に位置する自治体との連携は、出水時、洪水時の情報の連携に限らず、日常のまちづくりから連携を持つことが有事の迅速な連携につながるものと信じてやみません。  今、市長が治水対策で山や里に目を向けておられるように、上流域の長年耕作されていない田畑の整備や流下時間をおくらせる上流域での遊水地の整備、河川の整備がひいては下流域の治水に大きな効果があると考えるからにほかなりません。どうか上流域の自治体への働きかけを国や県への要望同様に積極的にお願いしたいと存じますが、いかがでしょうか。  当地が台風23号の被災を受けてから、はや2年が過ぎようといたしております。このたび整備されようとしております地域防災計画は、この被災に基づく対策が多く盛り込まれたものと承知をいたしておりますが、それは被災した私たちだからこそ、見れば判断できるものの、100年後、いや、たとえ数年後であっても、この地域防災計画が見直し、整備されるに至った経緯をそのときの行政や住民が理解し、体制を整えていかなければ、今回の教訓が全く生かされないということにもなりかねません。先になってこの記録がとうとい人命を始め、多くの公的・私的財産を奪っていった台風23号の記録だ、当時の住民や行政が果敢に立ち向かった物語だという記録、いや、記憶を未来に残すことこそが現在を生きる私たちに課せられた重い宿題だと認識するものでございますが、いかがでしょうか。再度お考えをお聞かせください。  次に、但馬地域における医療のあり方について一部新聞報道等がございましたが、自治体の役割や考え方、具体的な方針の確認をさせていただきたいと存じます。  まず、現状における医療の需要見通しと供給体制の認識並びに対応。小児科救急対応でとられているような地元開業医との連携方策の強化・拡大、また医療の不足により必要に迫られるほかの医療機関との連携調整や遠方への患者搬送体制確保に伴う救急業務の負担増への対応についての方針と対応状況をお聞かせください。  去る7月21日、公立豊岡病院組合立病院のあり方検討委員会より、「今後の組合立病院の方向性についての提言」と題して報告書が提出をされました。また、これとは別に、自治体や医療機関、医師会、大学、県等で構成される医療確保対策協議会において、将来にわたって継続的かつ安定的に医療を確保・提供していくための方策について検討するとの方針が明らかにされました。それぞれ現状における検討課題や今後の対応について、関係機関で大いに議論されることを期待するところでございますが、役割分担や方向性、整合性についてはどう整理されているのか、お聞かせを願います。  さらに、地域の住民がつくる但馬の病院という観点からは、医療サービスの提供を受ける住民の立場から、医療現場の実態を知ることや地域住民全体として、かかる事態を克服するために協力できることも少ないものと考えます。住民への情報周知と協力依頼、対応策について、お考えをお聞かせください。  最後に、障害者福祉についてでございますが、本年4月より障害者自立支援法が施行され、障害者本人及びその家族を取り巻く環境も大きく変化をしてまいりました。自立支援法施行に伴う障害者への影響の想定と障害者の福祉・医療サービスに対する市の対応方針について、独自の支援策も含めてお考えをお聞かせください。  以上、第1回の質問とし、あとは自席にて行います。 ○議長(綿貫 祥一) 答弁願います。  市長。 ○市長(中貝 宗治) 私からは、行政組織に関するご質問にお答えをいたします。  まず、政策調整部でありますが、市全体にかかわる政策調整、財政、行政評価、組織改革、行政改革を所管する部として考えております。今、総合計画を策定中でありますが、いわば今後10年間に豊岡市がどういう方向を目指す基本構想と5年間を射程距離とします基本計画、3年間を対象とする実施計画が合わさって総合計画になるわけですが、その計画自体が着実に進んでるのかどうかという進行管理をする必要もございます。また、総合計画を基本としながら財源配分をするという財政機能も強化する必要がある、あるいは総合計画を着実に実現するということを目的とした財源配分をしていく必要があるといったことから、この部を設けようとするものでございます。  現在、総合調整とか施策間の調整というのは企画部が担当いたしておりますが、今の現状を見ますと、例えば豊岡病院の跡地利用計画の推進といった具体的な事業を持っております。そうしますと、それは相当詳細な検討が必要でありますので、勢いそこにどうしても手をとられます。具体的な事業と全体を見渡して調整をするという全く性質の異なる業務を同一人物が持つということになりますと、どうしても現実的な事業の方に時間配分なりエネルギー配分がなされてしまって、ややもするとおろそかになるのではないかと。これは職員が怠けてるとか、そういうことではなくて、組織のあり方としてそうなると。こういった反省の上に立ちまして、みずからは具体的な事業を持たない部としての政策調整部を置こうとするものでございます。  それから、行政評価につきましても、当然行政体自体がみずからの評価をしていくということは必要でありますけれども、なお客観性という点においては十分でないという面がございますので、そういった客観的な視点から評価をする第三者機関の設置を検討したいと考えてるところです。  いずれにいたしましても現時点では方向性が出たところだけでありまして、来年度の具体的な組織のあり方を検討する中で詳細を詰めてまいりたい、このように考えております。  その他につきましては、それぞれから答弁をさせていただきます。 ○議長(綿貫 祥一) 助役。 ○助役(奥田 清喜) 助役、奥田です。私からは豊岡病院のあり方検討委員会と但馬の医療確保対策協議会、これの役割分担、それから方向性あるいは整合性についてお答えいたします。  既にご承知のように、豊岡病院あり方検討委員会では3つの提言が出されたわけでございますし、それから但馬の医療確保対策協議会では先般申し上げましたように第1回のその協議会が行われたということでございます。  このあり方検討委員会では、組合立病院が将来安定的な医療サービスが提供できる具体策等を検討するため設置された。これは先ほど言いましたように5回の委員会を経て3つの提言をしたということでございますけども、その提言を受けて現在豊岡病院の方では基本計画案づくりが進められております。  それから但馬の医療確保対策協議会は、広域的な観点から但馬地域で将来にわたって安定的な医療サービスの提供ができる具体策を検討しようとするもので、今後の協議の中でその方向性も示されてくると思いますし、いずれも医師不足という状況の中で限りある医療資源をどう活用し、地域医療を確保していくか、こういう点で目的は共通する部分がある、こういうふうに認識しておりますし、2つが整合性保ちながら検討が進められるものと考えております。  病院の方でも住民の意見を聞いて、そのあり方検討委員会等の中で生まれてくる基本案をもとにいろんな対応策を考える、こういうこと聞いておりますので、そんな点で進めてまいりたいと思っております。以上でございます。 ○議長(綿貫 祥一) 総務部長。 ○総務部長(中川 茂) まず最初に、地域特性推進事業費につきましてご答弁申し上げます。  この地域特性経費を設けた経緯につきましては、総合支所が地域の特性をお互いに出し合って、さらに特色ある地域づくりの推進を図っていこう、そういった目的で設置をしたものであります。  特に今回の行革の中で補助金改革との整合についてのお尋ねございました。この補助金につきましては合併から3カ年間を予定しているといったこと、さらには市域が広くなりますと住民不安に配慮するための制度として合併時にこの点については議論をし、設置をされたものであるといったことから今回の補助金の改革の審議とは別枠の扱いといたしております。  今後の方針についてでありますけども、この目的に沿いましてさらにその効果を上げるようにというふうなことございます。予定どおり合併後3年間についてはこの制度は継続してまいりたいというふうに考えています。  次に、合併によってスペシャリストの育成、またその推進方針についてのお尋ねございました。  合併によりまして市の規模が大きくなりますと、専門的な知識あるいは経験を要する仕事といったものが求められてまいるわけでありまして、現に合併によりましてそういった部署の配置も可能となりました。  具体的な分野でありますけども、一般的には法制あるいは争訟の実務関係、情報技術、それから防災・危機管理、さらには財務・企業会計、福祉・健康・教育分野の資格職といったものが挙げられてると思います。こういった人材確保につきましては、一つには即戦力として専門職を新たに採用するといった方法も考えられるわけですが、合併によって集まりました多くの人材を有効活用することによって、内部の職員についても必要に応じて専門性を高めながら専門職として養成するといったことも必要であるというふうに考えてます。  その人材育成の推進方法ということでございますが、今後、専門職の具体的な職務内容あるいは業務量等の内容を見きわめた上で、専門職の育成が必要と判断した場合につきましては適任者の選定方法、これについては本人の自己申告の活用といったことも十分考えられるでしょうし、あるいは専門研修の実施とかいったことによりまして個々具体の例に即しまして考えてまいりたいと思ってます。  なお、この点につきましては、職員の人材育成につきましては今回の行革の大綱案の中にも示されておりますし、これを受けて何とか年度内にこの今申し上げました内容も含めた人材育成方針を定めてまいりたいというふうに考えてるとこであります。  それから次に、包括予算制度についてのお尋ねがございました。  この制度につきましては、自立型の組織への転換あるいは住民等の参加と協働の働きかけ、民間経営手法の導入といった行政の構造改革等、それから2点目には自主財源の確保あるいは事務事業の見直しといった財政の構造改革を目的とするものでありまして、この制度によりまして予算の査定あるいは執行などの権限が大幅に各部長に移譲されまして、その決定については各部の責任と、そして判断でもって行われることになります。本市におきましても限られた財源の集中配分を行いながら、効率的で持続可能な行財政体質を築き上げるといったこと、これが急務であろうというふうに認識をしております。  現在の予算査定でございますが、これにつきましては予算要求をする各部内での優先順位を行っておるわけでありますが、広大な市域にあって住民のさまざまなニーズをとらえながら各部長を中心とした自立型組織へと転換し、創意工夫により住民サービスのさらなる向上を目指すためにこの包括予算制度につきましては大変意義のある制度であるというふうに認識をいたしております。  そこで来年度、19年度の予算編成につきましては、まず、全体ではありませんけれども、経常的事業についてこの各部への一般財源の枠配分を試行してはどうか、そういった方向で現在仕組みづくり等について検討行っております。  ただ、これを実施をしようと思いますとさまざまな課題がございまして、それらの課題あるいは他市で実際にこういった制度を導入してるところもございますので、そういった研究を行う中で、試験的ではありますけども、来年度予算編成から経常部分について試行してみたいなということで現在作業を進めております。以上です。 ○議長(綿貫 祥一) 技監。 ○技監(宮里 憲一) 円山川河川整備計画のうちの流域委員会の部分について答弁させていただきます。  流域委員会と申しますのは、平成9年の河川法の改正によりまして新たに河川整備計画というものを策定するようになりました。その際、学識経験者の意見を聞くことということが必須のことになりまして、そのために設けられた委員会でございます。  8月24日に第14回が開かれ、青山議員も傍聴に行かれたというふうに聞いております。  スケジュールですが、今後17回の委員会まで開かれまして、その委員会で決まったことを河川整備計画に対して原案について提言を行う。その提言を受けて原案を作成し、関係住民からの意見、また流域委員会からの意見を受け河川整備計画の案をつくる。その案のできた段階で地方公共団体、兵庫県ですとか豊岡市の意見を聞いて、その上で河川整備計画を決定するというふうなことになっております。具体的な日程については、まだ決まっていないというふうにお伺いしております。  それから、この案に対する意見はどんなふうにいうことなんだということだと思いますが、初めての整備計画でございますし、具体的な内容についてどのようなものが出てくるかというふうなところまでは、我々まだお伺いしておりませんので、一般的な話としては治水、利水、それから環境といったものが総合的に豊岡市の施策と合致しておるものということで意見を述べるということになろうかと思います。以上でございます。 ○議長(綿貫 祥一) 建設部参事。 ○建設部参事(福井與司光) 円山川下流部治水対策協議会につきましてご答弁いたします。  この協議会は、8月の23日に第5回が開催されました。その中にあって各地区の対策について国の方から具体的な提案、報告がありまして、今後は協議会で国、県、市の役割について議論していきたい、このように考えておりますが、具体的に今津地区、楽々浦地区のご意見がありまして、それは県、市が事業対応ということになっとるんですけども、今後につきましては兵庫県とも協議しながら進めていきたいと考えておりまして、その事業主体を明らかになった上で関係住民の方々にご理解をいただきながら事業促進していきたい、このように考えております。  次に、上流域との連携策の質問がありました。  河川管理者であります国と県では、円山川水系総合流域防災協議会におきまして事業の調整等が行われております。円山川流域の朝来市、養父市、豊岡市におきましても円山川上流改修について同盟会を設立しておりまして、国、また県への要望活動においてもこれまでもやっておりますし、今後も協議してやっていきたい。したがいまして、上流域の流域市と連携をしながら国、県とも事業促進等について十分これからも促進していきたい、このように考えております。以上であります。 ○議長(綿貫 祥一) 防災監。 ○防災監兼消防長(菅村 和弘) 台風23号の総括のことでお尋ねをいただいております。  再々議員からはこの総括のことでお尋ねをちょうだいしておりまして、先ほども記憶を未来に残すという議員の基本的な認識については私も全く同感するものでございます。  今現在、完成間近なんですけれども、地域防災計画が決して我々としては無味乾燥なものだというふうには毛頭思っておりません。計画の理念の中でもテーマをみんなの力で命と暮らしを守る、その理念の3つ挙げておりまして、災害リアリズムに徹する、それから減災の視点に立つ、最後に地域の力を蓄える、これらの計画理念を立てるにつきましても防災会議、あるいはパブリックコメント、あるいは地域防災計画の途上でのそれぞれ連携を図ります関係団体・機関、あるいは防災・減災を語る会、こんなふうなところで市民の皆さんあるいは団体・機関のそれぞれのこの23号を総括をしたご意見をちょうだいして、それを地域防災計画に反映させておる、そんなふうに我々としては自負をいたしております。以上です。 ○議長(綿貫 祥一) 健康福祉部長。 ○健康福祉部長(岡本 幹雄) 私の方からは但馬の医療の関係につきまして報告させてもらいます。  まず、医療需要、それから供給体制です。  病院組合のあり方検討会の報告によりますと、医療需要につきましては入院医療では、循環器障害、特に脳血管障害等の急性期対応とそのリハビリテーション、それから悪性新生物医療の需要が高いと言われております。それから外来医療におきましては、循環器科、それから整形外科、眼科の需要を広域で満たしていく必要があると考えられるというふうにされております。  また、その供給体制におきましては、当地域にはご承知のとおり県立病院や赤十字等の公立病院がなく、民間医療機関も比較的少ない。自治体の設置する公立病院、僻地診療所等が地域医療提供の重要な役割を担って地域内でほぼ完結する形で医療サービスが提供されているというふうにされております。  また、救急医療につきましても公立豊岡病院の救命救急センターが三次救急を担っておりまして、24時間、365日の患者受け入れとなっております。  また、二次救急の受け入れは、主として他の公立病院が行うということになっております。  さきの議員が助役も申し上げました、近年の医師不足は但馬地域でも例外ではございません。当病院組合も含めて全域で公立病院の勤務医が急激に減少しつつある。また、そのため診療規模の縮小のほか病院によっては二次救急の受け入れを大幅に制限せざるを得ないという状況が続くなど、医療サービスの低下が社会問題化しているというふうにされておるわけでございます。  このような中にあって、さきに申し上げましたとおり公立豊岡病院組合におきましては病院のあり方検討委員会が設置されまして、この7月に一応提言がまとめられたという状況でございますし、それから去る7月の12日に、この問題は単に病院だけの問題ではなく、但馬全域でやはり考えていく必要があるという視点に立ちまして但馬の医療確保対策協議会が立ち上げられ、第1回目の協議会が行われたというふうなことです。そんな中で今後これの2つの機能、提言なり、それからあり方検討会というふうなものは先ほど助役が申し上げましたとおり連携、整合性を保っていく必要があるということ、それから地域医療を確保していくというふうな視点に立って検討を進めていくということになっております。  また次に、地元開業医との連携でございます。  地元開業医との連携につきましては、地域医療を確保していくためには病院だけではなくて地域の開業医さんとの連携いうのは不可欠というふうに考えております。  組合立病院のあり方検討会におきましても、医師が不足する診療科等においては診療所医師による院内会議を誘致することも医師不足解消策の一助として検討すべきというふうな提言もなされましたし、今回立ち上げました但馬の医療確保対策協議会でも協議事項の連携手法の中で病院のベッドの一部を診療所の医師に開放し、病院医師と共同して診療を行うオープンベッドや、それから病院の外来診療室を診療所の医師に開放するオープン外来による病診連携の具体的手法についても検討することとなっております。  また、公立豊岡病院におきましては、地元の開業医さんと連携して、ことしの8月から月3回の日曜日、小児救急診療が実施されているというふうな状況でございます。  次に、患者搬送体制の関係でございますけれども、これに関しまして特に私の方からはベッド搬送体制の構築というようなことでご質問もあったと思っております。とりわけ但馬の医療確保対策協議会では今後集約化・重点化を支援するというふうな形での議論を進めていくわけでございますけれども、そうしますとやはりどうしても患者の搬送システムについても協議をする必要があるということでございまして、具体的には救急車の最適配置による搬送時間の短縮化であるとか、ヘリコプターの活用による搬送の検討を行うというふうなことになっております。  それから住民への情報提供ということでございます。  これはもう申し上げるまでもございません。但馬地域の厳しい医師不足の現状、それから病院や、それから医師の置かれている状況について住民の皆さんには理解をしていただくということは大変重要であるというふうなことから、今後、地域住民の理解と協力を得るための努力をするということでございます。  次に、自立支援法の施行に伴う障害者の影響と、今後、市の対応方針でございます。  まず障害者自立支援法施行に伴う利用者負担の状況ですけれども、本年4月から原則1割の定率負担が導入され、1カ月の利用者平均負担額を定率負担導入前の平成17年度と導入後の平成18年4月から6月の実績を比較しますと平成17年度では1万1,286円、平成18年4月から6月の実績は1万9,688円で、1人当たり8,402円の増、約17倍となっております。負担上限額の設定、それから個別減免、補足給付といった自己負担の軽減策がとられておりますが、障害者自立支援法の施行により利用者負担は確実に増加をしたということでございます。  それから障害者自立支援法の10月施行分への対応でございますけれども、10月からは新しいサービスの体系に移るというふうなことになります。まず介護給付の対象には、生活介護等の新しいサービスが加わる。また、訓練等給付には新しく自立訓練、就労移行支援、就労継続支援のサービスが新たに加わります。また、補装具の給付制度が自立支援給付の対象となり、負担の上限額は設定されますが、1割の定率負担が導入されます。さらに手話通訳者派遣等事業のコミュニケーション支援事業や、それから日常生活用具の給付等の事業が実施されることになります。この事業は、地域生活支援事業として位置づけられることになっております。  10月から加わりますこれら新しい介護給付や訓練等給付のサービスは、施設が担う部分が大変大きいわけですが、施設の新体系への移行には5年間の猶予期間がある。10月からすぐに新しいサービスに移行する施設は限られておりまして、従来の施設サービスを継続しながら今後順次移行が進むものというふうに考えております。  また、市が実施いたします地域生活支援事業につきましては、現在実施しておりますサービスをスムーズに移行させることを基本に取り組んでまいりたいというふうに考えております。  また、障害福祉サービスの必要性を総合的に判断するために10月から障害継続分が設けられます。本年4月に豊岡市障害者自立支援の認定審査会を設置いたしまして、今日まで8回の審査会を開催して認定審査を進めているところでございます。  さらに10月からは障害児施設が今までの措置から契約方式に変わるということになります。原則の1割の利用者負担、食費、光熱費の負担が導入されます。本市には21人の対象者がいらっしゃいます。この事務は県の豊岡こどもセンターが所管しておりまして、現在支給決定等や事業者の負担額の決定事務が進められているというふうに伺っております。障害者自立支援法の10月施行に伴って制度が大きく変わりますけれども、スムーズな移行ができますように鋭意取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(綿貫 祥一) 18番、青山議員。 ○議員(18番 青山 憲司) それでは、随時再質問を行いたいと思います。  まず行革についてでありますけれども、昨日来補助金については相当な議論のやりとりもあったわけですが、先ほど各総合支所に配分されております1カ所500万、合計総額2,500万のこの地域特性の推進事業費、別枠だというふうにおっしゃいました。これは住民の不安解消ですとか、そういった名目で特色のあるまちづくりということだというふうに理解するわけですが、決算の関係の資料でいただきましたら、やっぱり配分されてる団体というのは、それなりに活動されてる団体がもちろん主体になるわけですけども、補助金の改革、補助金の見直しによって補助金が削減されている団体に対しての補助とラップする部分があるんじゃないかというふうに見るんですけども、その点についてはどのようにチェックはされて、この18年度からもし、この大綱をつくられるときに補助金の見直しを団体に対しての定額、例えば1割、2割、3割あるいは5割という減額に対しての対応と各総合支所で配分されてる補助金といいますか、地域推進事業費ですね、これとの整合性というのはどうやってとられるのか、その点を確認したいと思います。 ○議長(綿貫 祥一) 総務部長。 ○総務部長(中川 茂) これは実際に予算を執行する支所長の判断になろうかと思いますけども、少なくとも今までの本議会における合併の議論等も十分に踏まえまして、来年度この制度の目的により沿って効率的な執行行っていきたいと思ってます。少なくとも本年度最終的に行革でどういった計画になるかわかりませんけれども、そこで補助金が削減された。それを補てんをする、そういった意味合いでの指標については、これは考えていく必要があろうと思います。あくまでも目的に沿った使い方いうことで各支所長の方にはお願いをしてまいりたいと思ってます。 ○議長(綿貫 祥一) 18番、青山議員。 ○議員(18番 青山 憲司) この補助金、推進事業費ですね、地域特性の推進事業費については、これ支所長の判断にゆだねられているというふうに判断していいものかと思いますけれども、そうであれば豊岡についても同じように例えば500万なりの私は配分があってもいいんではないかなというふうに思いますけど、その点いかがでしょうか。 ○議長(綿貫 祥一) 総務部長。 ○総務部長(中川 茂) ただいまの点につきましてもちょうど合併直後にその議論はあったかと思いますが、やはり各総合支所は本庁から離れてるといったこともございます。そしてその結果、行政の機能面であるとか、あるいは緊急を要するような事業にすぐさま着手することができないといった状況もございます。そういったことから総合支所については総合支所の判断で弾力的な予算執行を可能にするといった方法でこの制度が設けられました。今日までの合併協議の経過を踏まえて、それらからいたしますと豊岡市域についての予算配分については、これは必要性としては乏しいんではないか、そのように判断をいたしております。 ○議長(綿貫 祥一) 18番、青山議員。 ○議員(18番 青山 憲司) ちょっとよく理解できませんけれども、各総合支所における一遍にそういう経過措置が、激変緩和みたいなことで、そういうのを地域特性を生かすための事業にそういった予算を配分するということは理解できるんですけれども、今すごく議論が交わされてる補助金の見直しとここで言われる地域特性というところでは、やはり整合性をとっていかないと、補助金が削られる団体にとってみれば、もしある総合支所においてはこの推進事業費が使われて、ある総合支所においてはむしろ補助金が削られて、なおこういった推進事業費が充当されないということの不公平感というのが生まれると思うんですけども、公平なこういった財政運用からいけば当然疑問なり、あるいは不平不満というのが出てこようかと思うんですけども、行革推進室長のちょっとご意見を伺いたいと思いますけど、いかがですか。 ○議長(綿貫 祥一) 行革推進室長。
    ○行革推進室長(谷岡 慎一) この補助金の改革自体もまだ案の段階ですし、また総合支所の配分といいますか、地域特性事業についても19年度までは存続すること決まってますが、それ以降については決まってない状況ですので、補助金の改革の全貌が固まって、平成19年度の予算というのがついて、それで照らし合わせながら支所長において適正な判断がなされるものというふうに考えています。 ○議長(綿貫 祥一) 18番、青山議員。 ○議員(18番 青山 憲司) じゃあ、総合支所長にぜひ答弁いただきたいんですけども、この推進事業費の使い方あるいはその成果について何か基準みたいなものなりお持ちで配分をされておられるのか。それぞれの総合支所長の判断というのがあろうと思いますけれども、何かこの補助金をつける特色といったものがあればお聞かせ願いたいと思いますけど、いかがですか。 ○議長(綿貫 祥一) 城崎総合支所長。 ○城崎総合支所長(齋藤 哲也) 明確な基準ということではございませんが、地域の特性が発揮できる事業というふうな考え方で、従来から例えば城崎の場合であれば中学校なんかでPTA等が独自の事業をされた。こういったものが合併によって制度的にはなくなってしまうということで、そういったものを激変緩和という格好で措置をしてる部分もございますし、新たな地域の活性化という格好で取り組み事業に関しましては、新規事業については優先的にそういった配分をさせていただく。ただ、事業される側につきましては、従来城崎町が各自の負担ということは求めてましたので、そういった負担の範囲内で助成をするという基本的な考え方でこれまで推進事業を助成してきたという状況がございます。 ○議長(綿貫 祥一) 18番、青山議員。 ○議員(18番 青山 憲司) 各地域にこれ500万ずつ、大変大きな金額だと私は思っております。今財政が厳しい中で合併を強いられた。そしてなお財政が厳しい、二言目には市長の口からはそういうふうにお聞きをするわけですけども、この500万円の使い道についても私はやはりしっかりしたチェックなり、あるいは使い道、それから成果についての把握というものをしっかりとしていかないと、ほかの団体なり支援を受けない団体なり、補助金をカットされる団体からはもっともっと私は不平不満というのが出てくるように思います。公平性を担保するために、やはり前の議員の話にもありますようにそういった基準というものをしっかりしていかないと、私は、本当に厳しい財政の中でそういった補助金が配分されてるということを住民の皆さんにも知っていただく必要はあると思いますし、やはり役所の中でもそういったことでのみずからを戒めるような基準、取り決めといったものが必要だというふうに思います。ぜひこの点についてはご留意をいただき、補助金の削減についてこういう取り組みをしてるんだということを、むしろ配分されてる団体に対しても十分ご理解をいただくような私は取り組み、そして成果を上げるような事業に活用していただくということをお願いしておきたいというふうに思います。  地域防災計画と治水対策について伺いたいと思いますが、まず初日に出ておりました国道178号線の冠水による通行不能ですね、ここについても私、現地も見に行きました、当日。あそこの中央青果市場の方もおられて、毎回こうなんだというふうなお話も聞きました。道路を上げるということではなくして、私も考えておりました。参事もどうかなと思いますけども、下流側に可搬式のポンプでも据えればそれなりの対応、少しでも早い排水が可能ではないかな。そして奈佐川に排水をする、こういったことも私はやはり地元として考えていく必要がある。ただ単に県や国に何でもお願いをしていくということではなくして、地元でいろいろ知恵を出して現状を打開していくような方法も私はとれるんではないかなというふうに思いますが、いかがでしょうか。  もう1点、あわせて森津地区につきましては、下流部の治水対策協議会の中でもJRのところの盛り土をするというふうな対策が今後、国交省において対策をとられるというふうに伺っておりますけれども、むしろ逆にしらさぎ団地のJRの下ですね、あそこについてもすぐに内水はたまってしまう。そして、しらさぎ団地の方の行き場がなくなってしまう、こういった状況も見ております。ぜひあそこにそういった可搬式なり固定式のポンプを据える必要があるんではないかなというふうに思います。これは豊岡市として、私はできない対策ではないというふうに思いますが、ぜひそのあたりの所感をお伺いしたいと思います。 ○議長(綿貫 祥一) 建設部長。 ○建設部長(黒坂 勇) 178号につきましては、そういった対策はいたしておりませんで、可搬式等のことにつきましては今後検討していきたいなと思っておりますが、なかなかどのぐらいな容量になるのかという計算までいたしておりませんので、十分なものは多分持っていけないだろうなとは思ってます。また、国土交通省は1トンの移動式のポンプ持っとるわけですが、数にも限りがございまして、必要なところには何とかお願いをしていきたいというふうに思ってます。  また、森津地区なんですが、せんだっての梅雨前線によるときには可搬式のポンプを持っていきまして、少しでも内水が排除できるような強制排水には努めたところでございます。以上です。 ○議長(綿貫 祥一) 18番、青山議員。 ○議員(18番 青山 憲司) 過去からこれずっと同じところが、どうしても冠水する。これは降雨、水害のたびにどんどんひどくなってくるという現象が見受けられますので、やはりそれがそういった水害起こったときにすぐ対応して、これからの長期的な計画に基づいて、どういう対策を打つんだということを豊岡市として、市として組み立てていかないと、私は何でも国や県にお願いして、それで事が済むということではないと思いますので、そればかりではないと思いますけれども、ぜひそういったこの豊岡市でできる対策に目を向けていただいて対応を、長期的にでも結構ですので、立てていただきたい、このように思います。  それから下流部治水対策協議会の中で円山、ひのそ、上山、二見、戸島地区の対策というのがハード的にはできないというふうな結論が出されました。ここについて、じゃあ豊岡市としてそこの内水対策についてどうするのか。これは初日でしたかの答弁でもありましたけれども、ソフト対策をするというふうな話がございました。しかし、国交省の見解としては、ハード対策をするにはやはり経費がかかる、事業費がかかるからというふうな話がございました。事業費がかかるというのはわかるんですけれども、じゃあそのままにして水害、多量の水が流れてくれば逃げてくださいということだけでいいのかどうか、この点について、やはり特に多少お金がかかっても若干水門なりを設置して中にポンプを置くとか、またそれはそれでいろんな選択肢が私はあると思うんですよ。その上で、それができない間にそういった水害が来たときには、それまでの対応として避難を早くするとかということが必要だと思うんですけれども、いかがでしょうか。 ○議長(綿貫 祥一) 建設部長。 ○建設部長(黒坂 勇) 市道新堂内川線で豊岡市側がまだ565メーター分できてないわけですが、それが完成いたしましても先ほど申されました二見、上山、来日の分が道路冠水をいたします。せんだっての梅雨前線の状況でいきますと、大体市道的には80センチ程度上げれば冠水は免れるのかなというふうには思ってます。その延長が大体800メーターほどございまして、私も現地に行きまして区長さんとどこまでつかりましたいうのを確認をいたしております。ですから完全なものというのは、台風23号のようなものが来た場合は恐らくだめだと思いますけれども、せんだっての梅雨前線等の雨の状況ぐらいであればそのぐらいなことをやっていけば道路冠水免れる。ましてや今言いました未改良のところができれば豊岡の方に避難ができるということは可能でありますので、これについては十分検討していきたいなと思っております。 ○議長(綿貫 祥一) 18番、青山議員。 ○議員(18番 青山 憲司) ぜひお願いしたいと思います。  それから今の下流部治水対策協議会でも対策なり、そういった検討がされているわけですけども、地元への説明というのはどうなんでしょう、されておられるんでしょうか。 ○議長(綿貫 祥一) 建設部参事。 ○建設部参事(福井與司光) この間の先月の下流部治水対策協議会で報告をいたしました。そして今後、各地区に出向きまして、さらに地域の住民の皆さんに具体的に提案する、報告をする、また協議をするということになっております。  それから先ほど議員の質問の中で、二見地区等におきましてJRのところに扉、そして排水ポンプということもありましたが、そのことも国土交通省も、また協議会とも検討いたしまして、県道との関係で利活用に非常に問題があるということもありまして、ちょっとそのことも申し添えいたします。以上であります。 ○議長(綿貫 祥一) 18番、青山議員。 ○議員(18番 青山 憲司) ぜひ地元にいち早くそういった県、国の方針なり、豊岡市としてこういう方針で考えとるということを伝えていただいて、地元の方というのはやっぱり不安もあろうかと思いますし、市が、あるいは国や県がどういうふうに考えてるんだということも、私はやっぱりご存じない方がたくさんおられるんではないかなというふうに思いますので、ぜひそのことはいち早く地元に伝えてあげていただきたい。防災無線、例えば水害が起こりそうだといったときもいち早くそういった地元の方にお伝えをする、こういったことも必要だと思いますので、ぜひその点についてはよろしくお願いしたいと思います。  城崎総合支所の支所長も、ぜひその点についてご留意いただいて、避難勧告を出されるときにはそういったことも十分配慮していただきたい、このようにお願いをしておきたいと思います。  それから特に7月豪雨のときに孤立した地区を見ますと城崎町ばかりですね、いただいた資料では。今の先ほど言いました円山、上山、二見、戸島、これだけで116世帯、372人の方が孤立をされた、このような実績もございます。ご存じですか。ご存じかと思いますけども、そのほかに来日とか結とか、こういったところの地域も孤立をいたしておりますので、7月豪雨で孤立するということは、やはり水害についてはそれ以前から危機感を持っておられる方ばかりだというふうに思います。特に地区への説明等についてはすぐにしていただきたいと思います。この点についてもし見解がありましたら。 ○議長(綿貫 祥一) 建設部参事。 ○建設部参事(福井與司光) 国土交通省と一緒に協議会をしておりまして、年内には早期に地元に説明に行くというふうに言っておりました。  それと第5回の協議会の前に各地域の区長さんとも生の声をお聞きする、そして議論もしておりまして、先ほど言われました地域の方から非常に強い要望を受けてるということも事実であります。以上であります。 ○議長(綿貫 祥一) 18番、青山議員。 ○議員(18番 青山 憲司) よろしくお願いします。  それから技監の方からお話がありましたが、今、河川整備計画は河川法の第16条で規定がされているように思います。私、以前台風被災したときの12月の議会でもお話をさせてもらったんですが、昭和63年の3月に河川審議会が協議をされて816メートルの計画高水位が示されて、立野地域において5,400トン、毎秒の水量が想定をされている。この時点で河川の整備計画といったものが、私はつくられているんではないかなというふうに思うんですけども、いかがでしょうか。平成9年というふうにお聞きしましたが、実はそのときに堤防の整備状況なども確認をしますと、完成堤防がそのときで約7%、暫定堤防が66%、27%の無堤地域があるということで伺っております。昭和63年ですから、これからもう相当な年限がたっております。河川整備計画に基づく河川の改修がなされてきたものというふうに私は認識をいたしておりますが、いかがでしょうか、この点についてよろしくお願いします。 ○議長(綿貫 祥一) 建設部参事。 ○建設部参事(福井與司光) 前に河川整備計画の件は技監がお答えいたしました。それは平成9年の河川法改正に伴いまして河川整備計画というものが位置づけられております。  また、河川法は明治29年に新しくできまして、それから昭和39年、新河川法ができました。その中にあっては、河川法の中で工事実施計画をつくりなさいということがありまして、当円山川におきましても昭和41年、円山川水系工事実施計画が策定されておりますし、また昭和63年3月にその円山川水系工事実施計画の改定がなされております。したがいまして、河川整備計画から、言葉がちょっと青山議員と違ったものですから、私どもは、資料提供をいただきましたけれども、資料はございませんと申し上げましたので、よろしくお願いします。以上です。 ○議長(綿貫 祥一) 18番、青山議員。 ○議員(18番 青山 憲司) その工事実施計画のチェックは、市役所の方でできるんでしょうか。これ国の事業ですから、市がどこまで立ち入れるかということも若干問題になろうかと思いますけれども、やはり河川の整備、国交省はどちらかといえばそういった河川の整備あるいは堤防の強化整備、こういったところにどうしても目がいって、内水ですとか、あるいは住宅の状況分布、こういったところがややもすれば本当にどこまで配慮されてるのなということもありますし、そういう意味では先ほどの完成堤防だとか無堤地についてもまだまだたくさんあるというふうに伺っておりますし、今まだ堤防の上には土のうが積んだままのところもございます。そういったところを考えれば暫定堤防だよと、今のが、完成堤防じゃないということをご存じのない方も、私は住民の中にたくさんあると思うんですけどね。そういう意味では豊岡市がやはりそういったところのチェックをしっかりして県や国に言うべきは言っていく、お願いすることはお願いしていくというスタンスで、しっかりしたチェックをしていかないと、住民の皆さんから災害受けたときにどうなんだということを言われても仕方ないなというふうに思いますが、その実施計画のチェックについてどのようにされてるのか、その点いかがでしょう。 ○議長(綿貫 祥一) 建設部参事。 ○建設部参事(福井與司光) 昨年合併いたしまして、私も災害復旧の担当ということで、円山川の原単位といいましょうか、計画諸元をお聞きしたいということで国土交通省にもやりとりしました。答えは、内部資料ということで見せていただけませんし、私もこういったハンドブック等で、あっ、このようなものがあるな、これは言ってええなというところで申し上げとる次第でありまして、具体的な計画案等は内部資料として国交省にあると思いますが、豊岡市といたしましてはそこの詳細については承知いたしておりません。以上であります。 ○議長(綿貫 祥一) 18番、青山議員。 ○議員(18番 青山 憲司) ぜひ私も知りたいと思いますし、その整備計画については豊岡市としてやはり情報をとるようにお願いをしておきたいいうふうに思います。  それから上流域との連携なんですけども、流域委員会の中でも、やはり上流域との連携によるこういった災害の未然予防というんですかね、こういったことも提言としてまとめられているところがございますし、そういったところで上流域との連携というのは災害に限らず日常的に、私はやっぱりとっていく必要がある。そのときにも平成16年の12月の議会でも申し上げましたけれども、上流域の荒れた田んぼや畑のあぜをつけるだけで相当な水量を保水できる、大きな遊水地ができるというふうに申し上げてまいりました。そのために豊岡市の方から少しの補助金を出して上流域の田んぼのあぜをつけてもらう、あるいは畑をつくってもらう。そこでいっときの雨を一たん保水できる、こういったことも私は提案をしてまいりましたが、そういったことについて上流域に対してアクションをとられたことがあるのかどうか、その点いかがでしょうか。 ○議長(綿貫 祥一) 建設部参事。 ○建設部参事(福井與司光) お答えいたします。  補助金等の関係は何も私の方から申し上げられませんが、ただ、養父市、上流域との関係は市同士でも協議をしておりますし、また河川管理者、兵庫県と国土交通省というのがあるんですけれども、冒頭説明申し上げましたとおり協議会でも治水のあり方ということは協議されてる、このように聞いております。以上であります。 ○議長(綿貫 祥一) 18番、青山議員。 ○議員(18番 青山 憲司) そのときに田んぼの今休耕田となってる面積も示して、私は大体これぐらいの、ダムとしての機能を持たせるんですよね、田んぼのあぜをつくることによって。その排水路をきれいに整備すれば、大きなダムとしての機能を田んぼが持つ。1カ所にダムをつくるんじゃなくって、そういった田んぼを、その活用の方法というのも検討課題になろうかと思いますけれども、そのあぜをつけるということだけで相当な保水量、遊水地機能を持たせるということができますので、その点についてはぜひ上流域の、豊岡市はもちろんですけれども、養父市、朝来市との協議を進めていただきたい。1,300平方キロに及ぶ、また幹線の水路は68キロにも及ぶわけですから、そういった上流域での保水機能について一度協議をしていただきたい、このように思います。  もしご所見がありましたら、お聞かせをいただきたいと思いますし、こだわるんですけど、23号台風の総括、市長、何とかこれ総括をつくっていただきたいんですけども、この防災計画のダイジェスト版でもそのあたりが何カ所か書いてあるんですよ。災害文化の伝承とかいうところには、過去の災害の教訓を今後の災害対策に生かすため、教訓を風化させないため継続的な取り組みを進めるとか、あるいは、水害防止等施設等の整備というところで堤防の整備、洪水、排水機能の強化等多様な治水対策を検討し、長期的に安定度、安全度を向上させていくとか、長期的な安全度を向上させていくということはやっぱりそういった計画なりというもんが盛り込まれてくると思いますし、先ほどの災害文化の伝承では、やはり次の世代へこういった災害の文化を伝承していくということが大事だと考えます。そのときにも申し上げたと思いますけど、伊勢湾台風の記録がほとんど残ってない。そして但馬大震災で得た大変大きな被害でさえそういった記録が、農地の被害は若干あって、死者とかそういった数は残ってても、じゃあそのときに行政がどういう対応したのか、こういった記録が全く残ってない。このことは以前も申し上げたと思いますが、伊勢湾台風で受けたその被害がその当時の行政によって記録がしっかり残っておれば、それ以降の内水対策だとか堤防の強化だとか、そういったことは今までずっと私はとられてきたんではないかなというふうに思います。個々人が幾ら頑張って記憶にとどめていても、それは単なる個人での記録にしかとどまらず、やはり将来に向けて責任を果たすんであれば、私たちが、今こそそういった記録を整備して、そしてそれを防災計画に生かしていくということが大事だと思いますが、市長のご所見をぜひ伺いたいと思います。 ○議長(綿貫 祥一) 市長。 ○市長(中貝 宗治) 台風23号の記録自体は相当まとめられてるものと認識をいたしております。市当局のみならずさまざまな研究者が入ってこられて記録が残されております。また、被害状況も激甚災害の対象になるかどうかといった観点からまとめられておりますので、それらが行政、豊岡市の主体のもとに体系的にはまとめられておりませんけれども、1カ所にその資料を集めれば相当膨大なものがあると思います。今はそういうものをさらに豊岡市において編さんするというようなことに時間をとるのではなくって、前に向けた対策にとるべきである、このように優先順位として考えてるところでございます。 ○議長(綿貫 祥一) 18番、青山議員。 ○議員(18番 青山 憲司) 市長がよく言われる未来への責任を考えると、やっぱりこの豊岡市がそういった資料をまとめて、私たちは災害を機にしてこういう対策を打ってきたというものをやっぱり計画立てて、そして対応していく、対策を打っていく、そのことが僕はやはり必要だと思うんですよね。そして住民の皆さんに対してもそのことで豊岡市としての説得力も出てこようかと思いますし、それに対する住民の皆さんの協力も得られるものと私は思っております。何とかそういったまとめを、もうぼちぼち合併の作業もあれでしょうし、ぜひお願いをしておきたいと思います。これは私も余り根気強くない方ですので、もうぼちぼちかなというふうに思ってます。ぜひよろしくお願いします。  それから但馬地域における医療のあり方についていろいろと問題も提起されてますし、これこそ私は今、住民の皆さんの理解と協力が必要だというふうに思います。といいますのは8月30日に実は新温泉町の夢ホールで地域医療を考える講演会というのがありまして、それをちょっと私も傍聴に行っていたんです。そうしましたら消防庁や大学の先生などが今の地域医療は、やはり住民も巻き込んで考えていかないと今後は、今までは行政サイドで、例えば医療現場の先生と、ともすれば組合と先生、あるいは議会もあるわけですけども、そういったところで議論がされてきて、本当に住民が皆さんの手で地域の病院として育ってきた経過があるのかどうかということも話をされておりました。私は、住民の皆さんの理解を得ようとすれば、もちろん住民の皆さんに対して、こういう医療を医療現場としてのもちろん課題だとかいうことも共有した上で地域医療についての問題提起なり、あるいは課題解決に向けた私は協議が必要だと思うんですけども、この点についてはいかがでしょう。 ○議長(綿貫 祥一) 健康福祉部長。 ○健康福祉部長(岡本 幹雄) 先般の確保対策協議会におきましても、やはり基本的な方向性として集約化・重点化という方向性を仮に実行するとすると、それには当然集約・重点のためにやっぱり地域によっては、医療そのものが全体としては若干落ちるというような事態も当然想定ができるということでございます。やっぱり地域住民の皆さん方は、今まであった医療というのが基本にあって、それを基準にやはり判断されるというふうなことでございます。そこよりも低下するということになりますと、やっぱり医療の低下ということで大きな声も出てくるだろうというふうに思っております。そういう意味合いにおいて、やはり今回のこの確保対策における方向性、これを実行するに当たっては、地域住民の皆さんと一体的にやっていかなければ多分うまくいかないだろうというふうな、そういう共通認識に立って今後協議が進められるというふうに認識しております。 ○議長(綿貫 祥一) 18番、青山議員。 ○議員(18番 青山 憲司) この今の確保対策協議会の要綱の中でも、医師数で平成16年の4月で185人おられた医師が、但馬全体でですね、この平成18年の6月には164人と、21名減ったというふうな資料もございました。そして公立病院の対応についても細かく書かれてるわけですが、こういったことというのは確かに予測不能ではあるかもわかりませんが、そのことをすべて国とか、あるいは病院に任せてきたそのことが私、大きな原因ではないかなというふうに思っております。  じゃあ、医師の確保をどうするのかというのは明確に私、今すぐ対策は申し上げられませんけれども、やはり地域の中で病院を育てていく、地域の中でそういうお医者さんとのコミュニケーションなり病院とのコミュニケーションが住民の皆さんととれていく、あるいは患者の皆さんととれていく、こういったことでの私は医師の確保というのは少なくともすべて病院に、あるいは組合に経営を任せてきた、そのことも少しは私は原因があるんではないかなというふうに思っております。  今それこそ私たちにできることというのは限られると思います。しかし、こういったお医者さんが、先生がいないというときに、じゃあ頭痛い、おなか痛い、それこそ手術せんなんのにから我慢しろいうことにはならないと思うんですけども、そういう意味では京阪神のいろんな病院との連携ということも私は必要になってくると思います。そしてそのための搬送体制、そして窓口も必要になってくるんではないか、そういった機能も私は必要ではないかと思います。その点について確認をしておきたいと思います。  といいますのはこの今の医療確保対策協議会の要綱を見ますと、協議のスケジュールが集約化と重点化に一本に絞られてる。このことに少しどうかなという疑問を抱くからでありますけども、いかがでしょうか。 ○議長(綿貫 祥一) 健康福祉部長。 ○健康福祉部長(岡本 幹雄) まず、この表そのものの中で、この16年から18年の2カ年間で21人の医者がいなくなった。これは医者現場から本当に医者がいなくなったということでございます。  それからこの残された医師のそれぞれ診療科なんかで見てみますと、やはり小児科とか、それからあと産婦人科というのが非常に少ない。いわゆる医師の偏在というふうに言われておるわけなんですけれども、ここから出てくる結論といいますのは、いわゆるもう医師の過重労働、そのことが結果として医師の結局病院離れというような形に結びついてくるというふうな一応予測が十分成り立ってくるということ。  それから、これある八鹿病院の部長さんに聞いた話なんですけれども、やはり八鹿病院で小児科医師が1人、ほかに1人の診療科が4科ありますと。八鹿病院で1人と、言うなれば小児科に至っては1年、365日常時待機体制という、こんな極端なことはないにしましても、もうほとんど休みもとれないというようなことから、やはり現場の医療部門というのはもう疲弊してると。したがって、一日も早くこれの解決策を講じてほしいという切実なそういう話も聞くわけです。  そうした中にあって、やはりこれをそしたら委員会、協議会の議論を2年、3年できるかといったら、多分それまでは待てないだろうということで、来年の2月というふうな一つの目標を立てて、何らかのいわゆる重点化・集約化の方向性を取りまとめたいというふうなことでございます。重点化・集約化ということについてのすべての、いわゆる基本的方向の中でここの部分が入っているというふうな表現ですけども、これお読みいただいたら、それぞれ使い方がまず違ってるというふうに思ってもおります。  それから第1回目の確保協議会の中でも、やっぱりいわゆる医師確保のことはどうだとかいうふうなことも話として議論の中で出まして、そういうような中で但馬全体の医療を守っていくには、やっぱり単に医師の確保という視点だけではなくて、先ほども答弁させてもらいましたけども、非常にいわゆる開業医さんとの連携であるとか、それから訪問看護ステーションのマンパワーをどう使うかとか、老人福祉施設、例えば老健なんかの医療スタッフをどう活用していくか、全体の中でそういう医療部門の担当者、これは医師も、それからコメディカルも含めての一応体制ということになるわけですけれども、そういうふうな部分でやはり連携をとる必要があるというふうなことで、これらを含めて地域医療機能確保というふうに一応まとめたいというふうなことや、あとそのほかには例えばやっぱり連携とかネットワークというのは非常に今重要になってまいります。但馬地域は東京と同じ広さという中で、こういう人口19万何がしが、いわゆる分散しているというような状況ということで、距離感として非常に遠いということから非常に大きな、やっぱり集約化・重点化の大きな問題点というのもある。これらについて十分今後連携協議をする必要もある。  また、あわせて先ほど言いました住民への理解を求めるということ、それから情報の共有、これも重要というふうに認識しております。そういう視点で今後方向性等が最終的に議論されるというふうに理解しております。 ○議長(綿貫 祥一) 18番、青山議員。 ○議員(18番 青山 憲司) 部長の方からいろいろ答弁ございましたが、しかしこの協議のスケジュールを見ますと集約化・重点化のたたき台の検討、その後、集約化・重点化の案の検討、それから3回目から4回目は、これワーキングと協議会分かれてますので、あれです、集約化・重点化案連携手法等の検討、第3回の協議会で、これ集約化・重点化案連携手法等の提案、こう集約化と重点化という文言が必ず出てくるんですよね。このことだけを見ると、病院の機能そのものがどうなっていくのか、どっかに集約化して、そして例えばここの病院にはこういう機能だけを持たせて運営していく、そしてほかの機能についてはどっかに集約化をしていくということなのか、あるいは病院を一たんちょっとの期間でも閉じて、どっかに集中して持っていくのか、そういうところまでうがった考え方をすれば要するに縮小化、要するに周辺の人の少ないところはそういった対応をしていくのかな。これは一時的にかもわかりませんけれども、この協議会の項目を見てみますと、何かそういうところが見受けられるんですけども、どうでしょう。 ○議長(綿貫 祥一) 市長。 ○市長(中貝 宗治) お手元の資料に集約化・重点化というのは相当強く出てますが、これがまさに一番大切なことであります。先ほど来部長の方で答弁しましたけれども、現実医師不足が私たちの予想をはるかに超えて、しかも相当長期間続く予測のもとに起きている。そうした中で、ばらばらと医者がそれぞれにいる。例えば先ほども小児科医が八鹿には1人しかいないと言いましたけど、そうするともう救急は全く対応できない。あちらに1人、こちらに1人、また別の場所に1人というのであれば、集約して3人なり4人のチームをつくれば、そのローテーションの中で夜間救急も対応ができる。どちらを選ぶのか。それは集約の方向しかないのではないのかというこういった考え方に立っています。これはもちろん医師の確保策というのは、これからもさらに必死になってやらなければいけませんし、現に八鹿病院組合は過日の新聞によりますと豊岡病院組合の後を追って奨学金制度を設けるなんてこともやりました。これはこれでやらなければいけないんですが、ではその効果は一体何年後に出てくるのかいうこと考えますと、もう6年も8年後になってしまう。今目の前で現実に医師がいなくって、どうしようもなくって夜間救急はできない。結果として残された医師への過重負担が物すごい勢いで起きてきてる。これに対応しなければいけないということで、いわば緊急避難としてもやらざるを得ないいうことがあると思います。  実はそれだけではありませんで、なぜ但馬の地域に若い医師が来ないのかというと、但馬の医療機関に魅力がないからなのではないのかというふうにも言われています。例えば都市部ですと人口がたくさんいますから、いろんな症例を扱うことができます。あるいは医師としては特に意欲のある医師では難しい病気を扱ってみたい、たくさん扱って自分の腕を磨きたいという願い持ってるわけですが、但馬の場合には人口が少ないがためにそもそも症例が少ない。その少ない中であちらでぽつん、こちらでぽつんということになる。集約化すれば若い医師にとっていえば働きがいのある医療現場というのはできてくるのではないのか。  また、これは大学病院の医局からもよく言われるんですが、若い医師がもっともっと論文を書いて、そしてそのことによってその世界で認められるようなことをしなければいけないけれども、忙し過ぎて全くできてない。病院の側もそういうことをさせる余裕がない。学会に出席しようと思っても、それすらできないといった苦情を聞いています。  したがって、集約化・重点化をすることによって、いわば個々の医師の腕も磨くチャンスがふえて、あるいはそのことによって論文を発表して、その世界で自分を認めてもらうことができる、そういった魅力のある職場をつくることによって医師確保はできるんじゃないのか、そういったことが認められてるところです。  加えまして今の例えば豊岡病院の現状を見てみますと、もう開業医で十分対応できるようなものまでが豊岡病院に来ている。さらに救急を見ましても、本当に救急で対応しなければいけないのかというと、そうでない方もいっぱい来ておられて、そのことが医療機関の過重負担にもなっている。したがって、病院と診療所の連携というのをもっとやらなければいけないということだろうと思います。  したがって、集約化、重点化というのは、そこに集めてほかのところは医療機関全くなくなるということではなくって、現に開業医はまだかなりおられますから、その開業医と、あるいは集約化によって医師が減ることによって病院機能が仮に診療所になったとすると、そことの連携をうまくやることによって対応は可能だと、こういう見通しの上に立っています。  例えば今、豊岡病院の眼科の手術例というのは、実は大変な症例を重ねておりまして、その分野でも相当評価を受けています。どういうことが起きているかというと、但馬内の眼科の開業医と豊岡病院との連携は相当できていて、通常の病気であれば開業医がやる、開業医のところでうちはできないと判断した場合には豊岡病院に送る、この連携が非常にうまくいってるがために豊岡病院の手術例は相当高いレベルでたくさんあるといういい例がございます。したがいまして、今回の検討課題の中では、そのような連携も考えていく必要があるというふうに考えられてるとこでありますし、私としてもそういう方向に持っていきたいと考えているところです。 ○議長(綿貫 祥一) 18番、青山議員。 ○議員(18番 青山 憲司) 今の病診連携というのは、今に言われたことではなくって、過去からずっと言われてきてることだと思います。そういう意味ではそういった開業医との連携、病診連携も含めて私は過去からもっともっと不断にとられてきておれば、そういったこともすぐにできたんじゃないか。何か水害と似たような雰囲気は持ってるような感じ。何かそういう不測の事態が起きてすぐに対応はしなくちゃいけない。そのときにああしよう、こうしようじゃなくって、その連携をじゃあ今から考えようか、こういうふうな運営になってるんではないかなというふうに思います。もっと広い視野で、広い連携方策、こういったものをふだんから私はとっていかないと、こういう不測の事態に対応できないんではないか、こういうことを申し上げておきたいと思います。  それから障害者福祉についてでありますけれども、この10月からの本格的な運用が始まるわけでありますけれども、施設の利用者の負担というのがすごく重いんですよね。部長、ご存じですか。施設で幾ら一生懸命働いても、この金額そのものは1万数千円ですか、障害者白書で見ましても、障害のあれによって違いますけれども、知的障害者の方でも1万2,000円ほどなんですよね、全国平均で。実際にこういった方が施設を利用するとなると、知的障害者の方で平成17年は2万9,706円ですか、1人平均、が今度この1割負担なりなることによって4万945円、実に1万1,000円ほどふえるわけですよね。実際にそういった知的障害者の方が施設で作業しながら賃金を少しでももらいながら利用しようとすれば、逆に身出しがふえていく、こういった実態が出てくるんですけども、このことの実態に対してどのように認識されてるのか、またそれに対する対策、対応策というのは考えておられるのか、どうでしょう。 ○議長(綿貫 祥一) 健康福祉部長。 ○健康福祉部長(岡本 幹雄) この自立支援制度が実施されてちょうど半年がたとうとしてるわけです。実際に表面に出てくる数字というのは、まだ6月までの段階の数字ということで、実際にこれらの数字を本当に見ると非常に厳しい現状が出てきてるというふうな認識は持っているということでございます。  そうした上に立って対策というようなことでございますけれども、もともとこの制度そのものがやはり利用者の負担を前提に制度として確立したいという、そういう方向性の中で実施がなされたというふうなことでございまして、その中で個々のいわゆる負担の能力がどうであるんかというふうなこと、これを全体としてやっぱり十分考えていく必要があろうかというふうにも思っております。現状で今すぐにほんなら実施ということについては厳しいというふうなことで、きょうの一応結論になってしまうわけですけれども、いずれにしましてもやはりこれらの制度そのものをきっちりと障害者の皆さん方が納得できるようにするかどうかということになりますと、やっぱり一義的にはまず国においてこの現状をどういうふうに認識していただくかということもあろうかと思います。当然県もこの制度には深くかかわってるわけですから、県としてもそういう対応というものどういうふうに考えておられるかということ、その上に立ってやはり市町においてどういうふうな対応していくかという、そういうふうなことも出てくるんじゃないかなというふうに思っております。  今後、ここの中身につきましては、先ほども言いましたとおり数字が非常に我々の目前に克明に出てまいりました。これを踏まえて県等とも協議調整も図る中で、今後どう対応していくかということについて十分調整を図ってまいりたいなというふうには思っております。  ただ、やはり議論の中で、例えば議員おっしゃいましたんですけれども、2万9,000円が4万という、ここら辺の中については非常に厳しさが我々自身も認識するわけですけれども、居宅関係の、例えば平成17年度の単価がどうであったのかというふうなあたりについては、十分これについてはやっぱり利用者の皆さん方と話をする必要があるなというふうには思っております。 ○議長(綿貫 祥一) 18番、青山議員。 ○議員(18番 青山 憲司) 県と協議はよろしいんですが、やはり豊岡市として今の豊岡市におられる障害者の方に対して市がどういうサービスをしていくのかということが私は基本にあるべきだというふうに思うわけですね。そういう意味では障害者の福祉計画が今後どうされるのか、そのあたりも含めてお聞かせをいただきたいんですが、先日の新聞報道でもございました神戸市あるいは宝塚市、こういったところが独自で減免策を講じておられる、こういったところはやはり障害者の方が地域でともに生きていく、そして自立をするために自分たちは頑張ってるんだよということのあらわれだというふうに思いますし、それをサポートする自治体がじゃあそれを支援していこうというふうなあらわれだというふうに思っております。このあたりいかがでしょうか。先ほど伺いました市としてどうしていくのか、その主体的なお考えをぜひお聞かせをいただきたいと思います。 ○議長(綿貫 祥一) 健康福祉部長。 ○健康福祉部長(岡本 幹雄) まず、この障害者サービスそのものをまず確立するということ。従来からやはり障害者サービス、平成15年度から支援費が始まって、ようやく形として、いわゆる障害者の皆さん方が使いやすいサービスになり、さらには平成18年度から自立支援というような形で制度として実施されることになったということです。  そのような中にあって我々としても、やっぱり制度をまずきっちりと定着させていきたいということが、まず大前提としてございます。そのような中にあってどのようなできるサービスを盛り込んでいくかということについては、これはまた福祉計画の中に盛り込まさせていただきたいいうふうにも考えております。  今、宝塚、それから伊丹と言われましたけれども、現実やっぱりこれを実施、これらの市においてはいわゆる負担軽減というふうなことで、3年間の一応期限というふうな中で使いやすいサービスを提供するというふうな形でも取りまとめられたというふうなことです。現状においては難しいというふうなことの一応お答えは変わりませんけれども、少なくとも先ほど申し上げましたとおり全体としてどういう実態にあるかということを十分また調査した上で、それなりにまた国、県等とも連携をとる中で対応してまいりたいというふうに思います。 ○議長(綿貫 祥一) 18番、青山議員。 ○議員(18番 青山 憲司) 最後にこれだけは確認しておきたいと思うんですけども、今施設でサービスを受けようという方々が若干減りつつある。これはやっぱり障害者自立支援法に基づく負担が重くのしかかってる。それは障害者個人の方でなくって、その周辺を支える家族ですとか、そういった方にもやっぱり負担としてかかってきてる、そのあたりが大きいと思うんですよね。実際に県の方で実態調査をされておられます。これを見ますと、やはり利用料がかかるためとか、理由はその他いろいろあろうと思いますけども、施設や福祉サービスをやめた人、あるいはやめる意向を示してる方がかなりおられます。そういうことを、そういう実態を踏まえて豊岡市としてどういう支援ができるのか、どういう支援をしていくのか、今度また12月までには予算のそういった案も出されてくるでしょうから、ぜひその中に支援策、財源も私は入れていただきたい。そしてその今の障害者福祉計画、これをいつごろまでに立てられるのか、その点確認しておきたいと思います。 ○議長(綿貫 祥一) 健康福祉部長。 ○健康福祉部長(岡本 幹雄) 計画策定につきましては、平成18年度中ということで、一応3月を目指しております。 ○議長(綿貫 祥一) 18番、青山議員。 ○議員(18番 青山 憲司) 予算についてはいかがでしょうか。そういった支援をしていくという予算について組み込まれるおつもりがあるかどうか。 ○議長(綿貫 祥一) 健康福祉部長。 ○健康福祉部長(岡本 幹雄) 現状におきましては、先ほどお答えしたとおりでございます。
    ○議長(綿貫 祥一) 18番、青山議員。 ○議員(18番 青山 憲司) ぜひ実態を調査して、そういった支援をできる予算を組み込んでください。よろしくお願いします。  以上で私の質問終わります。 ○議長(綿貫 祥一) 以上で青山憲司議員に対する答弁は終わりました。   ──────────────────── ○議長(綿貫 祥一) 暫時休憩いたします。再開は3時40分です。                 午後3時26分休憩            ────────────────────                 午後3時40分再開 ○議長(綿貫 祥一) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。  次は、17番、伊賀央議員。(拍手)      〔伊賀 央議員 登壇〕 ○議員(17番 伊賀 央) 失礼いたします。大変さわやかかつ押し出しの強い前2議員の後、大変お疲れのこととは存じますが、もう一人お尋ねしてまいります。ニュー豊岡のトリを務めることになりました。やっぱりノンスモーカーの伊賀央です。どうぞよろしくお願いを申し上げます。  たくさん重複をいたしておりまして、困りながら、また大変恐縮をいたしながら、それでも質問させていただきますので、何とぞご了承をお願いいたします。  いよいよ国体も近づいてまいりました。我々全市民で全国からの3万人の皆様を心尽くしでおもてなしをし、この大会の成功をともに祈念を申し上げたいと存じます。  また、そうすることにより水害で全国の皆様からご心配をいただき、また温かいお力添えをいただいたことに対するお返しができるものと考えます。我々議会としても全力を尽くすことをともにお誓いを申し上げたいと存じます。  さて、この次のまくらもかぶってしまいましたが、コウノトリとも大変ゆかりの深い秋篠宮様、紀子様の第3子が誕生されました。この報道を心から喜びつつ、一方で体調のすぐれない雅子様の心中はさらに何かと複雑なのかなと勝手に拝察を申し上げております。そもそも生まれること自体どんなに喜ばしいことなのか、皇位継承だとか女系天皇とか皇室典範改正とか言う前に、そもそも1人の人間が生まれたことそのものを皆が単純に喜べるような状況であればいい、心からそう願います。うまく伝えられませんが、それでは質問に入らせていただきます。  まず、行政改革についてお尋ねをいたします。  まず、民間活力の導入についてであります。  今議会これもやりとりがあったところでございますが、今回の一連の取り組みの中に民間活力を導入するという方針が出されております。例えばそれはコスモス荘あるいはことぶき苑が民営化、斎場、し尿処理センターが業務委託、あるいはまた給食センターもしかりであります。これらがどのような経緯でこの方針にたどり着かれたのか、再度ご説明を願いたいと存じます。  次に、補助金の見直しについてもお尋ねをいたします。  これについても多くのやりとりがございました。担当課から団体へ通知をお願いしたとのご説明もいただきました。私からは特にこれらの方針を策定されて現場サイドの反応、理解はどのようなものであるのか、大変気にかかるところでございます。例を挙げてお尋ねをいたします。  まず、ナンバー1番あるいは2番あたりになろうかと思いますが、国際交流協会関係で、例えば慶州市あるいはシアトル市などの補助金の出ている団体のさらにその先がある団体、こういった団体についてはどのような現在状況なのか。相手があることという位置づけに対してどのような行革委員会としての配慮がなされたのか、そこら辺についてお考えをお聞かせください。  また、ナンバー91、人間ドック受診助成について2割減の上、減額して制度の再構成となっております。原課である健康増進課においてはどのような反応であるのか、ご説明をいただきたいと存じます。  また、148、これもやりとりがあったところでございますが、りくまつり事業補助金についても、これについては再度お答えをいただきたいと思います。実行委員会としてはどのようなご反応であるのか、お答えをいただきたいと思います。  さらに242、いきいき学校応援団事業交付金の国県補助廃止と同時に廃止というこの部分について、学校現場の反応はどうかということについてもお知らせをいただきたいと存じます。  次に、組織のあり方についてもお尋ねをいたします。  これもやりとりがございましたが、今後総合支所はどうなるのか、端的にお答えをいただければと思います。  次に、今回の手法についてお尋ねをいたします。  今回早い時点からホームページ上でこの進捗を公開し、あるいは委員会も原則公開、さらには公文書公開条例などでは大変その取り扱いが微妙である意思形成過程情報であると考えられる答申前の行革大綱、その他多くの資料を公開されております。まずはこの手法について、当局におかれてはどのようなお考えのもとなのか、またそれに対する評価はどのようになさっているのか、もう一度ご説明をいただきたいと存じます。  次に、そもそも市長の立場としてのご認識をお尋ねをしたいと思います。  まず、持続する行政であるためには、この行革が必ず必要であるとの立場と、一方で市民サービスを痛みを伴って、ある意味市民ニーズを直接カットするこの一連の改革案について市長としてどのようにご認識をなされるのか、お答えをいただきたいと存じます。  次に、但馬空港の路線展開についてお尋ねをいたします。  これもさきにやりとりがあったところではございますが、今回神戸路線ではなく東京直行便に絞り全力で取り組むこととされた経緯について再度簡単に触れていただき、今後の具体的な取り組みについて詳しくご説明をいただきたいと存じます。  最後に、但馬における医療のあり方の検討についてでございます。これも先ほどの議員と多くの部分で重複をいたしております。  但馬の医療確保対策協議会の設置、そもそもこの協議会の機能としてはどういうものか、その位置づけについてご説明をいただきたいと存じます。  以上、お尋ねを申し上げ、残りは自席で行わさせていただきます。よろしくお願いします。 ○議長(綿貫 祥一) 答弁願います。  市長。 ○市長(中貝 宗治) 市長、中貝。私からは持続する行政とサービスカットとの関係についてお答えをいたします。  一見矛盾するようにも思われるかもしれませんけれども、私としては全く矛盾しないもの、このように考えております。私が市民から負託を受けておりますのは、豊岡市の限られた資源、それは人的資源もあればお金という面での資源もあり、ノウハウということもあるわけでありますが、その限られたものを適切に配分をし、最大の効果を発揮することということだろうと思います。したがいまして、状況に応じながらその配分のあり方を変えていく、あるいはより効率的に使えるような行政組織のあり方を考えていく、市民との行政のあり方を不断に見直していくといったことは極めて大切なことであり、むしろそのことが市民ニーズに合致するもの、このように考えてるところでございます。  その他につきましては、それぞれから答弁させていただきます。 ○議長(綿貫 祥一) 助役。 ○助役(奥田 清喜) 助役、奥田です。私からは東京直行便を優先するに至った経過、そのことについてお答えいたします。  既に前の議員さんにもお答えしておりますように、神戸路線につきましては、これまで運行事業者の有無、あるいは使用される機材、開設までの準備の内容、開設の可能性、さらには増加が予想される地元負担額、伊丹路線への影響等について県とも協議しながら地元としてその方向について検討してまいりました。その結果、いまだ不透明な課題は残っておりますが、神戸路線の開設が東京直行便の実現に向けたステップになる可能性については非常に低いと思われることから、緊急を要する課題ではないと判断したとこです。  そこで東京直行便については、新しい但馬づくりを目指していく上で観光等の産業振興による地域活性化の切り札として、開港以来、地域住民並びに地域経済界挙げてその開設を熱望してきた経緯があり、平成21年、東京国際空港の再拡張に伴い発着容量の大幅な拡大が行われる予定までわずか3年の期間しかない状況を踏まえ、現時点では東京直行便の実現に向けた取り組みを最優先課題として取り組むことが重要であるということで判断して、その方に向かっているわけであります。  今後のことにつきましては、担当部長からお答えいたします。 ○議長(綿貫 祥一) 行革推進室長。 ○行革推進室長(谷岡 慎一) 私からは民間活力の導入等につきまして答弁をさせていただきます。  まず最初に、給食、老人福祉施設、斎場等についての民間活力導入に至った経緯でございますが、官から民へ、これは昨年の11月に行政改革大綱策定の指針というのをつくりまして、そこに大きな課題として官から民へという改革課題を掲げておりました。その改革課題を検討する中で民間活力導入指針という指針を策定しまして、民間にできるものは極力民間にゆだねるとの原則を確立したところです。  本指針の行政改革委員会での協議を踏まえて、そのときに学校給食センターについては民間活力導入の是非について結論を出すように委員会よりも指示をされたところです。  養護老人ホームや斎場や、またご指摘のし尿処理については、行政側で指針に基づいて審議を行いました。例えば養護老人ホームについては、民間の自主性発揮により弾力的、効果的な運営が期待できる業務として分類いたしまして、また例えば斎場については民間の専門的な知識や技術を活用できる業務として指針に基づいて判断を行政側の方でして、行政改革委員会に提案をしたところです。行政改革委員会での審議では、原案のとおり学校給食センター、斎場について、またし尿処理の嘱託への転換、こういったことについて、そのとおりの原案のとおり結論をまとめられたということとなりました。  続きまして、補助金の見直しに係る現場での理解はどうかという点です。個別のことですので、一つ一ついきたいと思います。  まず1番の国際交流協会です。これについては議員もご指摘のとおり、相手先がある話でして、その相手先もありますし、それは姉妹都市を提携したり、さまざまな提携を行う中でその相手先があるということですので、行政改革委員会の総合評価コメントもちょっと読んでいただきたいんですが、企画課として国際交流協会と市との連携及び運営について見直しについて個々の交流先の現状を詳細に再検討し、3年くいの周期を設定し、廃止も含めた検討を行う必要があるというふうになっておりまして、むしろ姉妹都市提携も含めてどういうふうにまず市の行政として提携関係を考えていくのか、まずここを整理してくださいというのが委員会でのコメントでございました。ですので、まだここが行政側としても整理ができない状況ですので、相手先にも聞いてない状況であるということです。  続きまして、大石りくまつりの事業補助金でございます。これにつきましては既に通知はしておりますが、今のところコメントは伺っておらない状況です。  続きまして、いきいき学校応援事業費交付金です。これについてはまだ通知をしていない状況でして、今後早急に対応したいということです。  続きまして、組織のあり方についてです。  総合支所についてお尋ねがございました。改革案におきましては、平成19年度は係の統合を行って、係の壁を取り外し、各職員が協力体制をつくる柔軟な係制を導入することをしています。平成22年度には課の統合を行って、企業分室、教育分室との併任等による一体的な運営も検討することとしておるところです。  続きまして、手法の問題で、情報公開についての評価についてでございます。行政改革は大きな課題であり、さまざまな影響を与えるものであるというふうに認識もしておりますので、検討課題や資料については積極的に公開してまいりたいと当初より取り組んでまいりました。最終結果を得る前に情報を公開することにより、行政改革の方向性について事前にお知らせすることができたのではないかなと思っているところです。今後とも情報公開を行いながら行政課題に取り組んでいくことが重要であると考えております。  済みません。一つ漏れまして、人間ドックについてでございます。91番の人間ドックですが、この制度は合併に伴い旧市町で行われた制度を調整をして、新たに新市の制度を構築したものです。重要性が増すというふうに原課でも認識をしていますが、減額の方向はやはり厳しいものであるというふうな認識だと。ただ、新制度、むしろ制度を改正してくださいというふうなことがコメントで入っておりますが、市民へのPRの方法や制度内容については再検討を考えたいということの対応であったということです。私からは以上です。 ○議長(綿貫 祥一) 商工観光部長。 ○商工観光部長(砂田 利正) 東京直行便の開設に関して今後の取り組みについてお答えをさせていただきます。  まず東京直行便の開設に対して整理すべき課題として、現在東京国際空港で規制されております座席数が60席以下の小型航空機の乗り入れ制限の緩和ということが挙げられます。この件につきましては兵庫県や本市も加入しております全国地域航空システム推進協議会を通じまして国土交通省に対して要望しているところでございますが、兵庫県単独あるいはまた但馬空港推進協議会として独自に要望することも必要ではないかなというふうに思っておるところでございます。  そしてこの路線が運営できるかどうかの見きわめということも必要になります。県の方では今後できるだけ早い時期に航空機利用の需要予測を実施していただきまして、その上で新たな路線に就航する航空会社の確保と、それから東京国際空港における発着枠配分を確保するということが必要になりますので、このための活動を積極的に、また強力に展開していきたいというふうに考えてるところでございます。 ○議長(綿貫 祥一) 健康福祉部長。 ○健康福祉部長(岡本 幹雄) 私の方からは但馬の医療確保対策協議会の機能ということでございます。さきの議員にもお答えをしたことと重複するかと思います。よろしくお願いします。  但馬の医療確保対策協議会は、但馬全体で医療を確保するという観点から各病院の機能分担や連携のあり方など将来にわたり継続的かつ安定的に医療を確保していくための方策を検討するため設置されたもので、7月12日に開催された第1回目の協議会の議論の基本的な方向性、具体的には急性期、慢性期の医療機能の分担と地域の状況に応じた集約化、重点化、それから2つ目として住民や医療関係機関の理解と協力を得て総合的な医療提供体制の確立、3つ目として集約化、重点化支援のための搬送システムや医療支援確保について地域の一体的な取り組みというふうな形で、さらにはこれらの方向性についての確認ができた段階で結論に従った迅速な実行というふうなことを確認をしたということで、これらの機能として例えば協議事項がございますけれども、急性期及び慢性期医療に対応した病院の機能分担、連携手法、医療支援確保のための一体的取り組み、患者搬送システム、その他但馬地域の医療のあり方に関する事項というふうなものが一応議論されることになっております。 ○議長(綿貫 祥一) 17番、伊賀議員。 ○議員(17番 伊賀 央) ありがとうございました。  それでは、少しまた重ねてお尋ねをしてまいりたいと思います。  民間活力の導入という部分で、少し給食センターのことについてまずお尋ねをしたいと思います。  そもそもこの給食センターは、先ほど行革委員会での協議の中で委員会の方から指示があった、給食センターについては、というご説明がありましたけれども、これはその後、民間活力導入の検討グループという当局内の検討組織で検討した、この理解で間違いないですか。 ○議長(綿貫 祥一) 行革推進室長。 ○行革推進室長(谷岡 慎一) 民間活力導入の検討グループ会議でもやりましたが、これはもう指定をされておりましたので、むしろ特には原課ですね、これ担当してる課と一緒になって検討してまいったというところです。 ○議長(綿貫 祥一) 17番、伊賀議員。 ○議員(17番 伊賀 央) その原課というのは、どこどこになりますか。 ○議長(綿貫 祥一) 行革推進室長。 ○行革推進室長(谷岡 慎一) 給食センターと教育総務課です。 ○議長(綿貫 祥一) 17番、伊賀議員。 ○議員(17番 伊賀 央) この問題について、教育委員会の方はそもそもどういうスタンスでこの問題に当たってこられたのか、一度ご認識をお尋ねをしておきたいと思います。 ○議長(綿貫 祥一) 教育次長。 ○教育次長(村田 正次) 行革委員会の方の検討の中で学校給食の民間委託の可能性について検討していただきたいということがございましたので、そういったことに基づいて検討を始めたということでございます。 ○議長(綿貫 祥一) 17番、伊賀議員。 ○議員(17番 伊賀 央) もう少し端的にお答えをいただければと思うんですが、学校教育における給食の位置づけというのは大変重要なものであろうというふうに認識をいたすわけでありますけれども、その観点から教育委員会としてはそもそもどのようなスタンスでお取り組みになられたのかというお答えをいただきたいと思います。 ○議長(綿貫 祥一) 教育次長。 ○教育次長(村田 正次) 給食につきましては、教育委員会の方で責任を持って対応していくということでございますが、その内容としまして民間にゆだねられることがサービスなりコストなりの面でメリットがあるということであれば、それは検討すべきではないかなというふうに考えております。 ○議長(綿貫 祥一) 17番、伊賀議員。 ○議員(17番 伊賀 央) そこでもう少し実態についてお答えをいただきたいと思うんですが、この給食センターでの記述を追ってまいりますと、一部のセンターで直営実施している配送、回収、調理業務の一部(調理、配食、食器洗浄、消毒)、こういう記述が出てまいります。これらのほかは一体どういう業務が残るのか端的にお答えをいただきたいと思います。 ○議長(綿貫 祥一) 行革推進室長。 ○行革推進室長(谷岡 慎一) このほかは栄養士の部分でありますとか事務の管理の部分が残ります。 ○議長(綿貫 祥一) 17番、伊賀議員。 ○議員(17番 伊賀 央) この資料をいただきますと、随分微に入り細にわたって非常に細かく、この資料というのは学校給食調理業務等の民間委託化に関する考え方(案)ということで、経過あるいは施設等の現状から始まって、一番最後のページが資料3、民間委託の実施に当たって考慮すべき事項について検討を行った結果、次のとおりということで、給食サービスの水準を確保云々、この資料でございますが、大変微に入り細にわたってこの資料ができ上がっているというふうに認識をいたすわけでありますが、いわゆる端的に申し上げますと民間といいますか、やはり一番後ろにあるものは利潤追求というものがどうしても出てくる。それと給食での安全性の部分、ここが一番現場の中では多く問題意識を持って認識をされる部分であろうかと思いますけれども、この部分について行革の側からするご認識はいかがなんでしょうか。 ○議長(綿貫 祥一) 行革推進室長。 ○行革推進室長(谷岡 慎一) 考慮すべき事項の中で、お持ちのある資料見ていただければわかりますけれども、食材料や調理に関し安全性を確保するとか、また管理経費等の縮減等の財政効果を図る、こういった効果を見込んで今回のような取り組みをしているところですけれども、例えば栄養職員については今でも県費の職員で、このまま今の体制が続くものになります。その職務を内容を見てみますと、学校給食に関する基本計画の策定に関すること、また学校給食の実施に関する組織に参画すること、栄養管理に関しても学校給食における所要栄養量、食品構成表及び献立を作成する、さまざまな事務を栄養職員がされている。栄養職員は今までどおりである。こういったことも踏まえて安全性ということに関しても問題ないものではないかなというふうに考えてるところです。 ○議長(綿貫 祥一) 17番、伊賀議員。 ○議員(17番 伊賀 央) ご説明はわかるんですけれども、例えば食材料の購入は従来どおり栄養士が発注することになるということでありますけれども、民間の委託先の会社が利益を発生させようとすると、どこで利益を上げなければいけないのか、これについてはいかがでしょうか。 ○議長(綿貫 祥一) 行革推進室長。 ○行革推進室長(谷岡 慎一) ちょっと質問の趣旨がよくわかりかねるのですが、委託料があって、その委託の範囲内で業務を行って、それでいわゆる請負であれば請負の義務を果たすいうもんであるので、その中でこちらがこういう委託をしますよと。そしたらそれを受けて民間の側でこういう委託料であれば十分ペイするというふうに判断されたら受けられる、そういう性質のもんであると考えています。 ○議長(綿貫 祥一) 17番、伊賀議員。 ○議員(17番 伊賀 央) それはそのとおりだと思います。
     それで、ところが民間がそこにやはりそうはいっても最大限利潤を追求したいという根本的な欲求がある以上、大きく利潤を出そうとすると委託の範囲内で可能な限り安く上げるという、どうしても圧力が出てくるというのが端的な不安なんだろうと思います。  例えば今の検討の時点でのお話で結構なんですが、栄養士さんは一体どこまでこの食材について責任を持つというような検討になっているのか、それについて少しお答えをいただきたいと思います。 ○議長(綿貫 祥一) 行革推進室長。 ○行革推進室長(谷岡 慎一) むしろ私、法文上、先ほど申し上げましたけれども、今の学校の栄養職員の職務内容については、先ほど言った栄養管理、あと学校給食指導、衛生管理、あと物資管理、また調査研究等について職務を果たさなければならないとされております。 ○議長(綿貫 祥一) 17番、伊賀議員。 ○議員(17番 伊賀 央) つまりお尋ねをしたいのは、例えばご説明の中で栄養士が責任を持ってこういう献立あるいは安全性を確保するというように理解をするんですが、それで間違いないですか。 ○議長(綿貫 祥一) 行革推進室長。 ○行革推進室長(谷岡 慎一) ちょっと的外れな答弁になるかもしれませんが、栄養管理において栄養管理する者は、この学校栄養職員なんです。そのときに所要の栄養量を見たり、また食品構成量を見たり、また献立そのものも作成する。それにのっとって委託者が献立表や所要栄養量や食品構成表見ながらつくるものだというふうに考えておりますので、その限りではそれが適切になされれば安全的なものではないかなというふうに考えてるところです。 ○議長(綿貫 祥一) 17番、伊賀議員。 ○議員(17番 伊賀 央) わかりにくくて申しわけないと思うんですが、つまりだれが総責任者になってこの給食そのものの安全を図るのかということについてはいかがでしょうか。 ○議長(綿貫 祥一) 教育次長。 ○教育次長(村田 正次) 冒頭でも申し上げましたように、給食に関する総責任者は教育委員会と学校でございます。 ○議長(綿貫 祥一) 17番、伊賀議員。 ○議員(17番 伊賀 央) 少し細かくて恐縮なんですが、職業安定法第44条、労働者派遣事業に関連して委託化すると、栄養士が民間会社のチーフに指示書を渡すだけで、調理員はチーフの指示に基づいて仕事をする。つまり栄養士と委託業者の間には指示書という形での限られたコミュニケーションしかないんだというのが、これも勉強したところで出てくるんですが、これについてはどういったことでこうなるのか、ご説明をいただけるでしょうか。 ○議長(綿貫 祥一) 教育次長。 ○教育次長(村田 正次) 実際はそのようになってるというふうには理解しております。  それで栄養士が個々の職員に指示するということはできない。チーフであるとか会社の責任者であるとか、そういったところとの契約ですので、そことの関係で指示、命令があるというふうに理解しております。  ただ、実際現場で果たしてどの程度実態としてなってるかというのは、よその事例ちょっと踏まえておりませんのでわかりませんが、実際上はある程度のコミュニケーションというのはできてるんじゃないかなというふうには感じとしては持ってます。 ○議長(綿貫 祥一) 17番、伊賀議員。 ○議員(17番 伊賀 央) これ病院の現場なんかで本当によくお聞かせをいただくんですが、やっぱり指揮命令系統がばらばらになる、例えばある業務は委託先の社員が、同じ場所にあったとしてもある業務は当然看護師さんがというような中で、大変意思の疎通が難しいんだというような話は病院の現場でよく聞かせていただく話です。  そうなってくると、例えば実際のところの現場でのいろんなやりとり、一方ではチーフという立場の人が、つまり委託先の総責任者がいて、ところが一方では全体の総責任者としての給食センター長という立場の方がいて、さらには献立については全責任を負う栄養士という方がいて、例えば端的に言うと栄養士としてはぜひこの食材を使ってくださいというような願いが、これは当然子供にとって食育の観点からもいろんな観点からもってこの食材を使うのが絶対ベターであるという判断を下したときに、仮に例えば現場のセンター長が先ほどの限られた委託料の中でより大きな利潤を上げるためには、いやいや、これはもうぜひ冷凍物を使わせてくださいというようなやりとりというのが、今随分先走った話にはなるんですが、物の流れとして、そういったことについてどのような検討がなされているのか、あるいはいないのか、そこら辺についてお答えはいかがでしょうか。 ○議長(綿貫 祥一) 教育次長。 ○教育次長(村田 正次) 食材費につきましては、保護者からの給食費の負担金がございますが、その経費の中で賄っております。それと今おっしゃったような課題については、たくさんこれからもあると思いますが、これから検討を始めるということでございますので、その辺の事例研究とかは今後やっていきたいというふうに考えております。 ○議長(綿貫 祥一) 17番、伊賀議員。 ○議員(17番 伊賀 央) 今の時点でまだなかなかという思う割に、民間委託化に関する考え方というこの資料は実に生々しい資料なんですね。よく見ますと平成22年4月には民間委託による給食センターの管理運営開始、随分長いスパンではあるんですけども、平成22年4月というところに具体的に期日もうたわれている。あるいは実質的に考慮すべき事項について検討を行ったという部分についてもかなり生々しい検討というか、リアルな検討がなされているわけです。あるいはメリット・デメリットの部分、こういった先進地の事例等も中に入っております。  何が申し上げたいかというと、こういうリアルな検討だというふうに私は感じますが、どうもまたこれも現場の方には何のご相談もないというようにお伺いをするんですが、これについてはどういう取り扱いなんでしょうか。 ○議長(綿貫 祥一) 行革推進室長。 ○行革推進室長(谷岡 慎一) 先ほども申し上げましたとおり、どこまで現場かとなりますが、給食センターの方も入ってこの検討も進めておりますので、そういう意味では現場の方も聞いてるものというふうに考えています。 ○議長(綿貫 祥一) 17番、伊賀議員。 ○議員(17番 伊賀 央) 先ほどから盛んにおっしゃる栄養職員、現場でこれから随分活躍をされる栄養職員についてはいかがでしょうか。 ○議長(綿貫 祥一) 教育次長。 ○教育次長(村田 正次) 現段階で栄養士に直接私どもから話をしたということはございません。ただ、給食センターの内部で所長なりが話しているかどうかということについては、ちょっと確認とっておりません。 ○議長(綿貫 祥一) 17番、伊賀議員。 ○議員(17番 伊賀 央) これも例えば市民の方に対していろんな情報をお出しするんだということで今回の行革のプロセス、手法いろいろお話も聞かせていただいておりますが、これもいつも現場サイドからは大変困惑の声としてお聞かせをいただく部分でもあります。当然栄養士さんとしては、子供たちに安全な給食を出したいという日々の願いのもとでやっておられるわけでありまして、関係するところがひとしく情報を共有する、こういった取り組みがぜひ必要なのではないかな、組織の中においても参画と協働というこの感覚というのはやはり必要なのではないかな、このように思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(綿貫 祥一) 行革推進室長。 ○行革推進室長(谷岡 慎一) ですので今回行政改革に当たりましても、行政改革本部というものを組織して部長級や行政委員会の事務局長も入って、全体として市当局として入るような形での行政改革取り組みしたものと考えておるところです。 ○議長(綿貫 祥一) 17番、伊賀議員。 ○議員(17番 伊賀 央) それはそうなんでしょうけれども、現場というか、栄養士さんとしては全然いわゆる栄養士としてのお話というか、同じテーブルに着いてお話をする機会がどうもないようにお聞きをいたしておりますので、またそこはぜひ意を用いて、どういう方向になるにせよ情報を共有する、その中でさまざまな現場のさまざまな問題を詰めていくというような立場でのお取り組みをぜひお願いをしたいと思います。  例えば補助金の見直しについても、最終的にはそこなんだろうと思うわけでありますけれども、やはりこれ端的に感覚としてお尋ねをしたいと思いますが、今回特に補助金カットという部分が一番わかりやすいということもあって、議場で初日以来多くのやりとりがありますけれども、端的に市長は、当局はこのさまざまな補助金の整理、合理化のこの案について議会側が理解をしているというふうに率直にご認識をされるでしょうか、いかがでしょうか。 ○議長(綿貫 祥一) 市長。 ○市長(中貝 宗治) 理解をいただく作業をしてるものというふうに考えております。  それから先ほどの給食の問題で行革推進室長も教育委員会も明確にお答えできなかったんですが、実は食材は受託業者が発注するわけではありません。食材の調達、発注や受け取り検査は従来どおり市の栄養士、これは県費職員ですが、これが行います。  したがって、今回民間委託しようとしておりますのは、これは調理業務でありますから、要は委託をされた企業の前には材料がぽんと置かれて、これをちゃんと栄養士の言うように料理にしなさい、その部分だけを民間に委託するということであります。そこのところに高い人件費を払って市の職員にやらせるのか、あるいは民間企業がより安い人件費がやるのか、あるいは調理業務のやり方を工夫をして諸経費を下げるのかどうか、ここのところが実はポイントであります。したがいまして、先ほど冷凍食品がどうのこうのといった議論がございましたけれども、民間企業はそこを例えば冷凍にして安くするということは、これはできない。そもそもしかも食材費は、これは父兄の負担ということになっておりますから、仮に栄養士が頑張って食材費を安く抑えたら、それは保護者の利益になる、こういうことでございますので、フレームそのものについてまずご理解を賜りたい、そういうふうに思います。 ○議長(綿貫 祥一) 17番、伊賀議員。 ○議員(17番 伊賀 央) フレームそのものは理解をいたしましたが、仮に民間の場合、やはり安い人件費ということもあります。そんな中で実は会社として定着率というか、いわゆる安定感、こういった部分が低くなる嫌いがあるというのもよく聞く話であります。その中で例えば給食の場合はもう後ろが決まっておりますから、何時に出さなきゃいけないという調理の後ろが決まっている部分もあって、スキル、どうしても定着率が悪くて技術を持った人が足りなくなってくると、もう好むと好まざるにかかわらず手が抜ける食材でつくっていかなきゃ間に合わなくなってくるというような一般的な傾向があるようにもお聞きをするところです。  したがって、調理業務、材料がぽんと置かれて、その安全性についてという、お調べください、そういう考え方わかります。そのために全然安全性については問題ないですよというようなことも理解は、そのご説明はいただくんですが、そういう考え方、つまりそういう観点からこれがいいという食材ではなくて、よりベターな次の食材にという流れも可能性としては十分あるということは私も申し上げておきたい、このように思います。  それでそっちのというか、今のフレームのご説明をいただいてるうちに、その前の段階のご答弁を済みません、ちょっと今飛んでしまいましたが、それでお尋ねをしたいのは、つまり、りくまつりの例えば補助金なんかについても、これ実行委員会としてはコメントが今のところはまだないということなんですが、これ行革委員会の中でのコメントを見ると、随分、端的に言えばけちょんけちょんというか、地域内完結イベントといえ公益性、効果性ともに薄いという、かなり踏み込んだというか、これを実行委員会の人たちがこの表現を聞いたら一体どんなふうにとられるんだろうか、逆に心配をしてしまうんでありますけれども、これは私はこのりくまつりというのは、そもそも豊岡の、旧豊岡でありますけれども、旧豊岡のまちおこしとして、どちらかというと行政主導でこの流れができ上がったのではなかったかというふうに理解をいたしておるんですが、これについてはいかがでしょうか。 ○議長(綿貫 祥一) 行革推進室長。 ○行革推進室長(谷岡 慎一) そもそもは民間主導でできたものというふうに聞いております。 ○議長(綿貫 祥一) 17番、伊賀議員。 ○議員(17番 伊賀 央) 大概の場合、行政主導を薄めるために実行委員会形式というのがよく使われるというのは経験的によく理解をいたすところです。  例えば我々が大変悩まされました空港フェスティバルの苦い経験、これもございました。あれは実行委員会形式をとっておりましたけれども、裁判では結果的に実行委員会ではない、主導は豊岡市という行政であった、こういう最終的な結論に近いようなものも出される中で大変苦い経験もした、こういうような流れも経験をしているところでございます。  そういう先ほどの地域内完結イベントといえども公益性、効果性ともに薄いというようなこういう総括言ってしまうと、本当に現場で今まで実行委員会として一生懸命頑張ってこられた方たちは果たしてどうであるのか、ここら辺についてのご認識はいかがでしょうか。どういうご感想を持ってということになるんでしょうか。 ○議長(綿貫 祥一) 行革推進室長。 ○行革推進室長(谷岡 慎一) 私、感想を述べる立場にないので、委員会での議論の経過をもってかえさせていただきたいと思いますが、まず大石りくまつりの企画書の目的を見てみますと、但馬、豊岡を全国的にPRすることになっている。また、交流人口の増大、そういったことが目的となっています。それに対して委員会の中では、交流人口の増大を目的とするとしながら実は近隣の人たちだけでやっており、効果が上がっていないという指摘があったり、地域の活性化だとか祭りは大いにやってもらったらいい。だが、そのやり方とか改善を図ってほしい、そういった意見がありました。また、こういった祭りに対するイベントそのものについても、むしろ地域の熱意でやるもので、市はボーナス的に補助金をやるものである。また、ほかにもそういったことをしたい団体とかイベントがあるのだから、非常に年限を切るような形ですべきではないのかと、そういったいろんなさまざまなご意見がありまして、最終的な取りまとめの中では補助金としては廃止というコンセンサスがとられたというふうに考えております。 ○議長(綿貫 祥一) 17番、伊賀議員。 ○議員(17番 伊賀 央) 部内でのご説明は理解をいたします。  先ほど市長がご答弁いただいた中で、今まさに理解を得るその行為をやってる、努力をやってるんだというお話なんですが、そこの手法がともすれば現場からすれば、例えばりくまつりの果たして本当に取っかかりがどうであったか、形としては陳情からスタートしたのかもわかりませんけれども、実行委員会としては我々というか、市民として一生懸命この祭りを支えてきた。ふたをあけたらかなり辛らつな効果についての査定があって、それで実質的にはもう廃止だと、いきなりぼんと、しかもそれは全然、それはねらいでもあったんでしょうけれども、担当課とのやりとりであって、当然実行委員会のやりとりは一切ない中で、ふたをあけるとこういう結論が出てしまった。それをこれから理解をいただくんだということではあるんですが、それを聞いた、やっぱり市民の感覚、これについては市長としては率直にどのようにお考えでしょうか。 ○議長(綿貫 祥一) 市長。 ○市長(中貝 宗治) ちょっと個別の問題についてどういう反応されるかもわかりませんけれども、そもそも厳しい意見を言っていただくというのが行革委員会の役目でございます。どうしても当局同士あるいは関係者同士でやりますと、いろんな配慮があり、過去のしがらみがあり、あるいはおつき合いがあり、内容的に当たってるかどうかは別として、ずばっとした意見が言えない、そういうことの積み重ねとして豊岡市の補助金が全体として異常に多いという状況になってるのではないのか。ここにメスを入れるということでありますから、行革委員会の方々がそれぞれ一件一件に対して厳しい意見を言われたというのは、むしろ委員会としては当然のことだろうと思いますし、私たちもそれを求めました。  今のこの補助金の状況は、行革委員会の案が出てきたという段階でありますから、これから答申をいただいて、その上で市としてどうするかということですから、直接に形式的に言えば今は行革委員会はこういう案を出されましたよということをお伝えするしかないわけです。私たち自身として行革委員会のとおりやるかどうかというのは、これからの判断です。もちろん基本的には尊重するという姿勢は持っておりますけれども、したがって、具体的なやりとりを私たちが直接やるのは行革大綱の策定前後、前に意見を聞くとかやりとりをするということは必要だろうと思いますけど、そのタイミングになろうかというふうに思います。  今後のことを考えまして、このじゃありくまつりの実態に照らしたときにこの意見が合ってるのか合ってないのかということはもちろんあるといたしましても、今後例えば行政評価について第三者の委員会を設けるというのはまさにずばっといった意見を言っていただくということでありますから、むしろ豊岡市の補助金制度なんかでもこれからもずばっと言われるんだと。補助金を申請する側もちゃんと明確な目的なり効果を主張して、そしてそれをだれかが審査をして、そして価値があるのかないのかという判断を受けた上で、そして当たるか当たらないかが決まってくる。あるいはそれが何年かやったときには、本当に言われたとおりの効果が出てるかということをちゃんと厳正な審査を受けて、そして継続されるのか、はたまただめなのかというそういう厳しい状況に置かれるんだということを、むしろ仕組みとしては理解をしていただかなければいけないのではないのか、そのように思います。 ○議長(綿貫 祥一) 17番、伊賀議員。 ○議員(17番 伊賀 央) その仕組みという部分で、これもぜひ市長にお尋ねをしたいと思っておりました。諮問という手法が行政の中ではよく出てまいります。今回もいろいろ、どんな諮問の内容が各市町で出てるのかなというような資料もいただいたところなんですが、基本的な考えで結構なんですが、きょうまでのさまざまな行革に関してのこの議論にしても、最終的にはもう極めて政治的な判断というか、政策的な判断という、もうそうとしか言えないようなところでの結論だと思えるような手法もたくさんあるように思います。それは例えば室長の方にいろんな議員からお尋ねがあったときに、行革委員会として判断なされたものと理解しているという、こういうご答弁にならざるを得ない。それはつまり何かというと、基準を持って明確な判断ではなくて、それはもちろん基準といえば基準なんでしょう、いろいろその指針に照らし合わせたりとか、そういう基準というのはあるにしても、つまり5割なのか3割なのか2割なのか1割なのかというような判断というのはどこかでやっぱり、恣意的という言葉がこの際いいのかどうかは別にします、政策的な判断というか、そういうものが入っているんだろうというふうに感じます。  市長のご答弁の中では、基本的には答申は尊重する、枝葉の部分では訂正がある、変わることがあるかもしれないけども、基本的には実行すべきもんだというふうなご答弁もありました。そこに聞いておりますと、責任の二重論的な感覚を受けてしまう部分というのが私はあります。これについては、つまり市長としては諮問をして答申をいただいたわけだから、その答申については当然尊重する。ただ、その答申は、じゃあなぜこうなのだという部分について、市長としてはわからない部分もあるいはあるかもしれない。しかし、その部分は答申を尊重するという中で責任があいまいになってしまう部分、あるいは逆に行革委員会側からすれば、もちろんこの終わった後、1年ぐらいですか、ずっとフォローアップをしていくという部分においては責任を全うされるという、その位置づけもわかりますけれども、基本的には解散をしてしまえば、その委員会は基本的には消滅をしてしまうという、こういう位置づけ、ここに責任のあいまいさがどうしても出てきてしまう部分があるというふうに私は感じるんですが、この一般的な感覚についてはどのようにご認識されるでしょうか。 ○議長(綿貫 祥一) 市長。 ○市長(中貝 宗治) 最終的に行政改革大綱なり実施計画は私の名前において策定することになりますから、責任はあいまいなものは何もありません。  ただ、現段階では、今、私自身は一つ一つについて判断をして行革委員会のとおりにするかどうかという決定をいたしておりませんから、今は行革委員会の判断があるだけです。それに対してこうだろう、ああだろうということをおもんぱかって話をするしかない。しかしながら、やがてこれが答申として出てきて、それを受けて豊岡市としての行革大綱を策定するときには、それは私自身の責任になります。一つ一つの判断についてなぜこうしたのかと問われれば、私自身が説明責任を負うことになります。  それと、こういった行革委員会のような仕組みをつくって、しかも今回は私たちが例えば事前にこの補助金は2分の1が適当だとか3分の1のカットが適当だいうこと言って、行革委員会を隠れみのにしてするというようなことはいたしておりません。行革委員会のメンバーがそれぞれ必死になって一件一件審査をされて出された結論であります。こういった手法をするのはなぜかというと、つまり行革はそれほどのようなことをやらないとできないということであります。この議会始まって以来の多くの方々からご質問いただきましたけれども、そのとおりだ、行革をやれと言われた方はほとんどおられません。一般論としては全くそのとおりだ。しかしという議論ばかりであります。それはもちろんなぜだという疑問がいっぱいおありになりますから、そのことについて質問されることはそうでありますけれども、同じように背後のおられる市民を考えると、同じことが恐らく言えるだろうと思います。つまり行革というのは各論でほとんど進まないという、そういった経験を日本じゅうの行政体がしてきました。しかしながら、やらなければいけないということについては、豊岡市の財政状況についてご説明をしたとおりであります。だからこそしがらみのない、これまでの経緯だとか関係なしにある意味真っさらな目で見ていただく人たちに行革委員会に入っていただいて、その目で厳しい判断をしていただこう、こういった手順をとったところであります。  最初に戻りますけれども、最終的な責任は私が一切負うことになります。 ○議長(綿貫 祥一) 17番、伊賀議員。 ○議員(17番 伊賀 央) それは当然ご答弁をいただくまでもなく、いわゆる最終的な決断というか、もうつまり当局案、市としての決定したものについては当然市長が全責任を負う、それはもう明らかであろうと思います。  ただ、先ほど申し上げた個々のすごくデリケートな部分の判断がなぜこの判断に行き着いたのかというのが、すべて市長みずからが全部その説明ができるということが多分責任を持つということなんだと思いますが、一方ではわかりにくい部分も必ずあろうかと思います。そういうことを考えたときに、少し暴論になるかもわかりませんけれども、そうなってくると基本的に答申を尊重するというスタンスからもう少し踏み込んで、つまり自分は為政者である。行革委員会の皆さんは直接住民に審判を、負託を得るとか審判を、つまり選挙というような、そういう手法で住民に負託を受けているわけではない。しかし、首長として負託を受けている、あるいは何年か後に審判を仰ぐ機会がある。ならば自分の責任でこの答申の変えるべきところは変えるという、こういうスタンスも一方ではありなのではないかと、私はこのように感じます。それを自分が諮問をした、答申をいただいた。一般的にいってそれを大きくいじるというのは、そんな失礼な話はないじゃないか。じゃあ、なぜ諮問したのだという流れになってしまうので、そうはなかなかならないというのが今までの流れではありますが、直接責任を負ってる立場を住民の皆さんに後々判断をしてもらうというその手法があるがゆえに、私はそういう問題に対する切り込み方というのも、あるいはありなのかな、こういう思いがいたします。  これについては、またご所見があればお尋ねをしたいと思いますし、そこに関連して私が必要なのではないかなともう一つ感じること、それはこの後いつぐらいになるかわかりません、オーソライズされて市長案、行革大綱、もう豊岡市と判こが押された状態、この状態になったときに私は、市長が率直に市民の皆さんにやっぱりおわびするところはおわびする必要があるのではないか、このように思います。今首をかしげられましたが、これから申し上げます。  行政が継続性を持ってやってるということは一つこれは紛れもない事実だろうと思います。先ほど中貝市長のご答弁の中にもありましたけれども、今までは、こういう形でやってこれた。補助金が欲しいといえば補助金がつけられた。それはもちろん国からの一連の流れだと思います。すべて今までそういう流れで来た。この市民ニーズについては、過去この議場で多くやりとりもさせていただきましたけれども、市民ニーズの一つ一つには決して僕は悪意があるものではないと思います。こんなふうにあったらもっと楽しいまちになるだろうな、こんな催し物があったらもっと楽しいだろうな、そういう一つ一つの市民の率直な願いだと思います。  我々市民は、市長という、歴代市長であります、この場合、私が申し上げたいのは、歴代市長にそのかじ取りを任せてきた。当然市長は、そのかじ取りを誤らないようにしなければいけないという責任を負って今までやってきた。今まではそれが時代も許してました。もちろんその裏には、我々議会側が追認をした、あるいは議決をしたという責任を我々は負わなければいけない、これもはっきり申し上げなければいけないと思いますけれども、そういう形の中でともすれば住民ニーズに迎合し過ぎたかもしれない、その結果としての今日なんだという流れで私は理解をするところがございます。それでいくならば、永続して今日まで営々とつながってきてる豊岡市の今の責任者として、今までは許せてというか、今まではオーケーだったけれども、きょうからは本当にもう厳しい、こういう、こうこうこう、それは説明が要ると思いますけれども、そのために立ち向かっていくんだ。だけど今まで預けていただいて、それでこういうやり方でやってきたけれども、立ち行かなくなった。結果的に住民に応分の痛みを求める、このことについては本当に申しわけないというのが私は必要ではないかと、長々としゃべりましたが、こういう思いなんですが、いかがでしょうか。 ○議長(綿貫 祥一) 市長。 ○市長(中貝 宗治) おわびをする必要はないものと考えております。何か失政があってこういう事態になったということでもありません。大きく社会情勢は変化し、あるいは地方財政制度が変わり、これは大幅に変わってきてる。その都度その都度もちろんミスもあれば、うまくいったこともあるだろうと思いますけれども、それぞれに合理的に対応してきたものと思います。今まさにこれまでどおりだとするとつぶれてしまうかもしれないときに、行革はやりません、これまで皆さんに差し上げたサービスはそのまま維持するなんていうことを言うことこそ無責任であり、もしそんなこと言うことあるとすれば、そのことをおわびすべきであろうというふうに思います。  また、市民の皆さんは、もちろん補助金の対象者であるとか、いろんな制度の対象の人たちから見れば下がることについて不満もお持ちだろうと思いますけれども、そうでない市民もいっぱいおられます。多くの市民が思っておられるのは、この厳しい財政状況の中でちゃんと市民福祉を最低限守るように努力をしてほしい、あるいは引き続きこの豊岡が誇り得るべきまちとしてあるように努力をしてほしい。そのために行革をちゃんとしてほしいというニーズがあるのではないかというふうに思います。そのことにおこたえすることこそが私の責務である、このように思います。 ○議長(綿貫 祥一) 17番、伊賀議員。 ○議員(17番 伊賀 央) ご説明はよくわかります。私がよく申し上げるのも、やっぱりこれもよく申し上げると思うんですが、やっぱりどこかでリセットという、気分を変える、何かもういっぱい削られるし、それって結局お役所の都合でやっとん違うんという何かもごもごした気持ち、これをどこかでリセットをさせるという、そして市長がおっしゃるように新しい総合計画に向かって、だから私は、これちょっと飛び火しますけども、総合計画も今盛んにどれだけ財政が厳しいかというので、要するに当初からもうマイナスなんだと、経常で全部マイナスになっちゃうんだというご説明をいただきますけれども、ところが実際のところはそうは言いながらも繰越金もあれば、あるいは基金、それでないとやっていけないわけですから、その中でもちろん苦しいなりにも何とかまあまあやっていく部分というのは必ずあるんだろうと思います。そういうのも提示した上で総合計画に対して夢を語るという部分もやっぱり必要なんだろうと思いますが、私が申し上げたいのは、為政者の責任を糾弾するどうのこうの、そういう話ではなくて、市民に対してリセットをして、だから新しい夢に向かって苦しいけども一緒に頑張っていきましょうというその行為、そのプロセスがすごく大事だろうという思いから申し上げております。  これについては協働について、横浜もかなり参画と協働という部分については大変先進的な取り組みをされておりますけれども、やはりそこで大変大切にされておりますのは、行為のプロセスだというようなお話も聞いております。つまりだからそれは産みの苦しみということでより多くの人がという市長の考えともリンクする部分であろうと思いますけれども、そういう議論しながらプロセスを共有していく、ここがすごく大切なんだろうな、こういう思いがいたします。こういう思いからの私は先ほどから申し上げている、市民の皆さんに対して痛みが伴うということに対して率直に市としてもここで一度リセットして、一緒にともに前に向かって歩いていきましょうという、この作業なんですが、平行線でしょうか、もう一度ご感想を。 ○議長(綿貫 祥一) 市長。 ○市長(中貝 宗治) プロセス重視というのは、私も全く同感です。情報公開についてはお褒めもいただきましたけれども、姿勢のあらわれだというふうにご理解を賜りたいと思います。  もともと例えば総務省の側は、ことしの3月までに、つまり前年度中に行革大綱を策定するように、そういったことも求めてきておりました。しかしながら、合併後のさまざまな混乱もあるということもあったんですが、つまりことしの秋に送り込んだ最大のポイントは、住民とのやりとりは必要であるということで総務省に対して、あるいは兵庫県に対して訴えて、私たちは私たち自身の行革をつくるわけでありますから、私たちは市民とやりとりしながらやっていくんだ。そのために必要な期間が半年は要る、こういったことを主張したところです。もちろん他方で急がれますから、この半年延ばしたからといって十分な市民とのやりとりはできるかどうかというと、なかなか難しいだろうと思います。実際に各旧市町ごとに1カ所ずつ行っても何人の方が来られるのかも、なかなか心もとないということで、市民参画というプロセスは言葉では言いながら、現実には難しいものはありますけれども、私たちとしてはそういうことをぜひやりたい、このように考えているところです。  また、市民代表の皆さんとこうやって、3日目になりますけど、延々と行革の議論をやらせていただいておるというのも、そのあらわれであるというふうにご理解を賜りたいと思います。  それから個々の議論についてもそうですし、私自身が先日来申し上げておりますのは、行革をやらざるを得ない、つまりこれほど徹底したことをやらざるを得ないような危機的な状況、そのことをぜひご理解を賜りたいということでございます。 ○議長(綿貫 祥一) 17番、伊賀議員。 ○議員(17番 伊賀 央) 私が先ほど情報公開について評価をさせていただいたのは、意思形成過程情報をどんどん出してるということに評価をさせていただいております。できれば例えば、もっともっと現場に直接ばんばん情報が届くような、より協働としてのプロセス、それは部内においてもそうだし、市民に対してもそうだということは、これはまだまだ検討の余地があるだろうなというふうに感じております。  私の意のあるところをぜひそこはお酌み取りをいただいて、また今後の対応にもぜひお役立てというか、お取り組みをお願いをしたいと思います。  それから但馬空港です。いわゆるハード面の整備で空港延長可能性調査はいつまでにどのように検討されて結論を得るのか、お答えください。 ○議長(綿貫 祥一) 商工観光部長。 ○商工観光部長(砂田 利正) 物理的に可能かどうかということの調査を現在実施されてるということはお聞きしておりますが、いつまでにということはちょっと伺っておりません。 ○議長(綿貫 祥一) 17番、伊賀議員。 ○議員(17番 伊賀 央) 造成自体はどれくらいを見ればでき上がると想像できるんでしょう。 ○議長(綿貫 祥一) 商工観光部長。 ○商工観光部長(砂田 利正) 私は技術面での知識がございませんので、何とも申し上げられません。 ○議長(綿貫 祥一) 17番、伊賀議員。 ○議員(17番 伊賀 央) どなたかおわかりになる方がありましたらお答えをいただきたいと思うんですが、アバウトでも結構です。 ○議長(綿貫 祥一) 建設部長。
    ○建設部長(黒坂 勇) まだ計画も示されておりませんので、いつまでというのはお答えできないと思います。 ○議長(綿貫 祥一) 17番、伊賀議員。 ○議員(17番 伊賀 央) それがどうかということではなくて、あと3年しかないということです。その部分についてのお尋ねなんですが、いわゆるソフト面からのアプローチについてもぜひお尋ねをしたいと思います。先ほど京阪神の駅でコウノトリに出会いましたか、それからコウノトリ見つかりましたか、というようなやりとりがありましたが、これ過去の議場にもやらせていただいたんですが、やっぱり全国的な認知度を上げる取り組みというのがぜひ必要だと思うんですが、これについて今ご所見はいかがでしょうか。 ○議長(綿貫 祥一) 商工観光部長。 ○商工観光部長(砂田 利正) まず東京直行便を実現するに当たっての課題は、先ほどちょっと申し上げたところですけれども、最大の課題のうちの一つに運航事業者の確保と東京国際空港における但馬路線の発着枠を確保するということがあります。この2つの課題を解決するためには、首都圏から但馬地域への飛行機利用による利用者を拡大するということが非常に重要ではないかなというふうに思っております。利用者が多いということは安定的な経営ができるということになりますので、運航事業者も確保できるということにつながってきますし、また需要が多いということは航空局による路線認定も得やすくなるといったようなことで、とにもかくにも利用者をふやすということは非常に重要な課題であるというふうに認識しておるわけでございます。  そこで利用促進につきましては、当然観光振興とも相通ずる部分があるんですけれども、従来から東京国際空港で但馬推進協議会を中心としたキャンペーンを継続的に実施しておるわけですけれども、このほかにも首都圏のマーケットを動かす観光キャンペーンをJR主要駅など多方面で展開するとともに、旅行代理店などと連携して但馬、豊岡市を訪ねてもらえるような新たな旅行商品の造成を図っていくということは必要であろうというふうに考えております。そういったことで首都圏からの現在の乗り継ぎ利用による但馬地域への誘客を促進するため、積極的に情報を発信していき、そしてそのことによる空港の利用者を拡大し、東京直行便の実現につなげていきたいというふうに思っとるところでございます。 ○議長(綿貫 祥一) 本日の会議は、議事の都合により、あらかじめこれを延長いたします。  17番、伊賀議員。 ○議員(17番 伊賀 央) 前もこれやらせていただいたんですけれども、やっぱり東京から以北というか、関東・甲信越、東海、東北、北海道、ここら辺はどうしても関西からの発信力というのはもう格段に弱くなります。これに対応するためには、やっぱり東京キー局の情報、テレビだとかラジオだとか何でもいいんだと思うんですが、そこにどのようにこのコウノトリ、豊岡の素材を乗っけていくのか、これがもう本当に大事になってこようと思います。もうずっと、県のカウントの仕方で違うんですが、さっき申し上げたエリアで6,000万から7,000万、6,000万後半から7,000万人超ぐらいの人口が、もう実に日本の半分ぐらい、半分以上住んでます。この中には必ずもうお金が懐にうなってて、しかももう時間も余ってて余ってて仕方がないという人たちが必ずいます。ここに何とかコウノトリという素材あるいは豊岡という素材あるいは城崎、出石、日高いっぱいあります、この竹野、ここを何とか触れさせることができれば、随分違ったまちづくりが可能ではないか、こう思います。こういったことは必ずタイムラグがありますんで、あと少なくとも3年先でないと、実際に乗り入れができるかは別にして、もっともっと今からそういう取り組みが必要ではないかと思います。仮に羽田直行便がだめでも、乗り継ぎであるわけですから、その分必ずキャッチできる、こういうふうに思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(綿貫 祥一) 市長。 ○市長(中貝 宗治) 私も関東圏での認知度をアップするということは極めて重要だろうというふうに思います。羽田の乗り入れにいたしましても、枠ができるかどうかということもさることながら、そもそも航空会社が飛んでくれるかどうかということがあります。今や航空会社は赤字補てんでは飛んでくれません。つまり何ら利益が出ないということでありますから、つまり黒字になる路線でないと新たな路線展開をやらない。しかもこれから団塊の世代のパイロットが大量に退職をいたしてきますので、パイロット不足に実は航空会社はどこも陥っています。そういう状況の中であえて新規路線を飛ばそうとすると、よっぽどそこが魅力的な場所でないといけないということがございますので、実は3年後の話ではなくって、今まさに関東圏でどれだけの認知度を上げるかということが重要だろうというふうに思います。  幸いにしてコウノトリがその先兵役として大変大きな働きをしてくれています。紀子様のお子様の誕生はもちろんのことでありますし、それから今度は9月23、24には第2回の放鳥がございます。そういったことの中で認知度を高めていきたいというふうに思います。  さらに、この23、24のときには日本有機農業学会が豊岡が開かれます。そんなにたくさんの人ではないわけでありますけれども、少なくともこの日本の中で有機農業の関係者が豊岡を選んだということは、コウノトリによって認知度は上がったということだろうと思います。  また、近々参議院の事務局の調査の担当の方々が豊岡のコウノトリの取り組みの調査に来られることにもなっています。国会でもそのような動きが出てきてるということはございます。  また、日本たぬき学会というのも豊岡で開催されることが決まっております。  さらに細かいことですが、豊岡でしかつくられてない酒米でありますフクノハナを使ったコウノトリの贈り物という酒が、この夏から関東圏でも発売になりました。ひとたび店頭からすべて売り切れたという情報が入っています。これも紀子様効果であろう。慌ててつくっている会社の方は、さらに新たに瓶詰めをして関東方面に送ったということでありますし、あるデパートではコウノトリの贈り物ディスプレーをして消費者にアピールをしたということがございますので、風は明らかに吹いてきている、そのように思います。  また、日本の最大手の旅行会社がコウノトリも暮らすまちへ行こうという団体旅行をいたしましたけども、つい先日の段階で1,000人を突破したと。これは関東圏とは限らないわけでありますけれども、そういった状況にありますので、この機会をチャンスとして私たちはこの地域の魅力をさらに訴えていく必要があると思います。  加えてコウノトリだけで行って1泊するときにどっかあるんかいや、こうなるわけですが、いやいや、城崎温泉もありますよとか、あるいはお昼は出石のそばでもありますよとか、農家民宿もありますよということで、私たちが合併したことによってお客様を迎えるだけの底力をまち全体として持つことができるようになりましたので、伊賀議員のご指摘のような関東圏での取り組みをさらに強めてまいりたい、このように思います。 ○議長(綿貫 祥一) 17番、伊賀議員。 ○議員(17番 伊賀 央) ぜひよろしくお願いします。  それでは、但馬の医療確保対策協議会なんですが、済みません、何分でしたっけ、あと。ぜひ忘れてならない観点をお願いしたいと思います。それはこの検討されてる方は健康であるという前提でほぼ仕事をなさってる方たちによって、但馬の医療のあり方を検討されているということであります。つまり健康であるときの感覚と本当に体が病んでて、あるいはしんどいときの感覚というのは全然違ってきます。例えば搬送一つとってみても、健康なときに考える車に揺すられて距離を搬送されるのと、本当に調子が悪いときに搬送されて体が揺すぶられる感覚とでは、それこそ雲泥の差があるということをぜひこの検討の中で私は忘れてはいけないと思います。これについてのご所見をお聞かせください。 ○議長(綿貫 祥一) 市長。 ○市長(中貝 宗治) 私は、救急車に患者として乗せられたことはございませんけれども、患者として病院で暮らしたことはございます。この検討会の中にも病院長も入っております。それから病院長入っておりますので、病院長自身が例えば入院をしたり、たしか豊岡病院長は何度か入院した経験を持っておりますけれども、あるいは搬送されたりする経験を持ってるかどうかわかりませんけれども、しかし病人の一番そばで暮らしてる人たちでもあります。しかも生まれたという喜びもあれば亡くなったという悲しみも直面してきた、そういう医師たちも入っておりますので、そのような視点は生かされるもの、このように思います。 ○議長(綿貫 祥一) 17番、伊賀議員。 ○議員(17番 伊賀 央) もう時間がありませんので、またもう少し詳しくもお尋ねしたかったんですが、またこれは豊岡病院組合議会の方でもお尋ねをさせていただきたいと思います。  以上で終わります。ありがとうございました。 ○議長(綿貫 祥一) 以上で伊賀央議員に対する答弁は終わりました。   ──────────────────── ○議長(綿貫 祥一) 暫時休憩いたします。再開は5時10分です。                 午後4時55分休憩            ────────────────────                 午後5時10分再開 ○議長(綿貫 祥一) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。  次は、28番、広川善徳議員。      〔広川善徳議員 登壇〕 ○議員(28番 広川 善徳) 28番、会派公明党、広川でございます。(拍手)5時も過ぎました。外は雨も降っております。大変お疲れだとは思いますが、あとしばらくおつき合いをお願いしたいと、このように思います。  先ほどから紀子様のお子様、悠仁様がお生まれになって命名された。まさにこの悠仁の悠というのは、悠然と舞うコウノトリを象徴している、こういうことからも豊岡と宮家との関係、まさに経済効果等をしっかりと結びつけていく手だてをお願いしたいなと、そういうような思いでございます。  それでは、通告に基づきまして質問をさせていただきます。  まず行政改革についてでございますが、これにつきましてはこれまで多くの議員が質問をされました。なるべく重複しないようにというふうに思っていますが、先ほども給食センターの民間委託につきましても、私の勉強していたことはほとんど伊賀議員がお話しされました。その合間を、すき間を縫って少しお尋ねをしたいと思います。  まず、その給食センターの民間委託ですが、学校給食の行政の果たすべき役割として運営方針が定められております。5点定められておりますが、要約すると、1つは衛生管理の徹底による安全でおいしい給食の供給、2つ目には栄養バランスのとれた食事の提供による児童・生徒の健康維持、増進と体位の向上を図る、3つ目には集団での食事を通し望ましい食習慣を身につけ、平等感、親しみを深め学校生活を豊かにし、人間関係の向上、育成を図ること、4つ目にはいわゆる食育、5つ目には学校、家庭、地域の連携による食生活の合理化、栄養改善、健康増進を図ること、このように定められております。民間委託すれば運営費のコスト削減は図られるとは思いますが、これら行政の役割を問題なく果たしていけると考えておられるのか、お尋ねをいたします。  案の中にも現行の給食サービス水準確保、食材料、調理に関し安全性確保、これはもうしっかりできるというふうに書いてあります。学校給食法において義務教育学校設置者に対し学校給食の直営を義務づけており、例外的に業者への委託、いわゆる民間委託によって実施する場合は、給食の質、教育的意義、危機対応等のすべてにおいて直営と同一水準であることが保証されていることを要する、このようにありますが、民間委託にした場合どのようにチェック体制をしていくのかをお尋ねをいたします。  次に、給食センターにかかわる職員についてどのように考えておられるのか、お尋ねをします。  これは既に答弁のあった内容と重複するかもしれませんが、5つの給食センターには正規職員が25人、嘱託職員6人、臨時職員33人、別項目で栄養士が7人、それを合わせると合計77人と、大変多くの職員が携わっておられます。栄養士の方は別かと思いますが、民間委託後の職員についてどう対処していく考えなのか、お尋ねをします。  正規職員を他の部署に回すというお考えであると思いますが、それならば他の部署で人件費がふえるのみ、このようになってしまいますが、いかがでしょうか。  次に、補助金の見直しについてでございますが、これも多くの議員の質問があり、重複をいたします。補助金削減団体、各対象の団体への対応、理解を得ていくのはだれがどのようにいつまでに進めていくのか、お尋ねをします。  昨日担当部署からお知らせをするようにしている、日にち不足で郵送している、このようなお話もございました。責任を持って本市が該当団体に理解を得ていく必要があると思いますが、まだ先のことであるとは思いますが、お考えをお願いいたします。  2番目に、税、手数料、使用料の徴収率向上についてお尋ねします。  いつも決算認定のころになると、この問題が出てまいります。今決算書に示されている収入未済の数字は、旧市町16年度決算時の打ち切り決算で純粋な17年度未収金の数字は不明ですが、監査委員による決算審査意見書に示されているとおり市税、国保税分は旧1市5町時の試算数字と比較して1億2,158万9,000円増加している。使用料、手数料においても4,418万3,000円ある、このようにあります。税務課においてはさまざまな努力をして徴収率向上に取り組んでおられるとは思いますが、徴収業務の現状について改めてお尋ねをします。  さらに年度当初に徴収目標を定め取り組んでおられるのか、目標があれば、それに対する結果はどう評価されているのかをお尋ねします。  もう1点は、今後の対策でございますが、具体的にどのようにしていくのかをお尋ねします。以前お尋ねをしていましたコンビニでの支払い機能については実現の可能性はあるのでしょうか。コンビニの数も市内に多くなってきました。費用面、プライバシー面の問題等多々あると思いますが、徴収率向上に一役買えると予想しますが、お考えをお尋ねします。  3点目は、JR豊岡駅周辺整備についてでございますが、市長が総括説明で触れられました。きのうの議員の質問で事業の概略はお聞きしました。もう少し具体的にどこをどうしようという事業なのかを教えていただきたいと思います。  また、事業の目的といつまでに整備をしていく計画なのか、あわせてお尋ねをいたします。  4番目は、職員の車両事故防止についてお尋ねします。  職員の皆様には耳が痛い話かと思いますが、今議会にも3件の交通事故損害賠償額決定という専決処分の報告が出されております。  内容を見ても後方安全不確認という共通した事故原因でもあり、ちょっと一息置いて安全確認をしていれば防げた不注意による事故であります。これまでもなぜこんな事故が起きるのか不思議な事故も多々ありました。  職員の交通事故発生者に対し自動車教習所での講習を受けさせると聞いておりますが、どのような教習をなされているのかをお聞きいたします。  また、同じような事故が発生するのですが、同類事故を防止する策はどのようなものがあると考えか、お尋ねをします。  もう1点目は、事故発生者への事故再発防止のためどう決意をしていただくかということをお尋ねします。  幸いすべてが全国市有物件災害共済金での処理になっているため市での損害は発生しておりませんが、共済金で処理できるという安易な思いはないのか。とにかく二度と事故は起こさない、そういう本人の強い決意が大切と考えますが、いかがでしょうか。  さらにもう1点つけ加えさせていただきますと、今各地で公務員の飲酒運転事故が発生しております。近くでは姫路市の職員が飲酒運転事故を起こし、10カ月前に結婚された若いご夫婦のご主人、特に今意識不明だそうですが、大変かわいそうな大きな問題になっています。  きょうの新聞でも報道されていましたが、兵庫県教育委員会が飲酒運転をした教職員などを対象とする処分基準を定めた。また、兵庫県も同じ基準で定めて懲戒処分基準を通知したとあります。  本市では飲酒運転事故は発生しないというふうに確信をしておりますが、飲酒運転防止に対する職員への指導等はどのようになされているのか、今後どうされるのかをお尋ねします。  以上で第1回目の質問を終わり、あとは自席で行います。 ○議長(綿貫 祥一) 答弁願います。  市長。 ○市長(中貝 宗治) 市長、中貝。私からはJR豊岡駅前周辺整備についてのご質問にお答えをいたします。  この豊岡駅周辺整備計画につきましては、平成17年度に駅前広場整備基本計画を策定し、今年度は豊岡駅前広場の都市計画変更に向けた駅前周辺の測量と都市計画変更図書作成の業務を行ってるところです。  平成19年度に都市計画変更を行う予定といたしております。  その主な内容は、駅前広場の規模、区域等の見直しを行うとともに、駐車場、駐輪場及びバス、タクシーの乗降場等の検討をいたしております。  また、JRの駅舎自体が老朽化いたしておりますので、バリアフリー、具体的にはエレベーターの設置ということでありますが、そのことも含んだ駅舎の改築、これは具体的にはJR自身が取り組む必要があるわけですが、そのことについてJR西日本の福知山支社と協議を進めてるところです。特に今JR西日本は、エレベーター設置をする場合には駅の橋上化とセットであるというふうな内部の方針を持っておられます。そのことがございますので、本格的な橋上化というわけにはいかないと思いますけれども、それに準じるような形での駅舎整備も含めてJR側と協議をいたしておるところです。その中でまずは駅舎整備等よりも先にエレベーター設置を取り出すことはできないか、計画としては一体的な計画とするけれども、順番としてエレベーター設置ができないか、そういった協議を行ってるところでございます。  その他につきましては、それぞれから答弁をさせていただきます。 ○議長(綿貫 祥一) 助役。 ○助役(奥田 清喜) 助役、奥田です。私からは職員の車両事故防止についてお答えいたします。  今議会に職員の公用車による事故に関連しまして、3件の損害賠償額の決定に係る専決処分の報告を提出いたしており、大変申しわけなく思っております。  事故を起こした職員に対しては、公用車の認定運転者講習と同内容の安全運転講習を自動車教習所で受講させております。講習の内容は、運転適性検査、視力検査、学科試験及び路上運転です。平成17年度は、適性検査だけを実施しております。  運転適性検査では、検査機器を使用して運転に必要な選択反応、ハンドル操作、注意配分複数作業などの検査を行い、その検査結果をもとに自動車教習所の指導員から指導、助言をいただいております。  視力検査では、動体視力及び夜間視力を測定し、運転時の見え方について本人に自覚させております。  学科試験は、道路交通法を再確認する目的で実施しております。  路上運転では、危険を運転行為がないかを診断し、事故を起こさない、事故に遭わない運転ができるよう指導、助言をいただいとるとこであります。  同じく事故防止策として、職員へのいろんな注意の喚起でございますけれども、これにつきましては庁内のグループウエア、いわゆるコンピューターの掲示板におきまして事故発生件数並びに事故内容を掲示して、全職員に対し庁用自動車の安全な運行について周知徹底を図っております。  また、定期的に各所属長あて庁用自動車の運行に伴う交通事故の防止及び安全運転の確保等について通知し、所属職員に対し注意を喚起しております。  さらに庁議においても発生事故の概要を報告するとともに、部長等を通じて所属職員に対し交通事故防止の徹底を図っているところであります。  そして職員の安全衛生委員会におきましてもこの件数とか、あるいは事故の起こった様子をお互いに協議もさせておるとこでございます。  今後も引き続き交通事故防止及び安全運転の確保に努めてまいります。  先般、9月5日付で職員につきましては助役名で交通事故防止の徹底について通知を行ったところでございますし、先ほど飲酒運転のこともございましたが、これにつきましてもその通知文書にも上げているとこでございます。  そしてまた、警察からもきのう付でございますけれども、特にこの飲酒運転による死亡事故が多くなったということの中で取り締まりを強化する、あるいは指導を強化するという文書が参っておりまして、この中には当面は飲酒運転の緊急対策として9月12日から18日まで飲酒運転取り締まり強化週間として取り締まりを強化する、あるいはまた飲酒運転の検挙したときには運転者だけの捜査のみにとどまらず、運転することを知りつつ酒を勧めた者等に対する飲酒運転の教唆、幇助行為も断固とした検挙措置を講じるというようなことも来ておりまして、市としましてもこの飲酒の事故につきましては今の期間そういう指導しておりますけれども、この処分につきましても先ほど議員ご指摘のようなほかの例もございますが、早急にその基準を作成したい、こういうふうに考えておるところであります。一応私からは以上、答弁といたします。 ○議長(綿貫 祥一) 行革推進室長。 ○行革推進室長(谷岡 慎一) 私からは学校給食センターの民営化、補助金の見直しにつきまして答弁をさせていただきます。  まず学校給食センターですが、今回の学校給食センターにおける民間委託につきましては、調理業務や食器・食缶洗浄など給食業務の一部を民間の専門業者に委託しようとするものです。  配送につきましては、既に豊岡、日高の2つの学校給食センターで実施しており、竹野、出石、但東の3つの給食センターにおいても同様に民間委託を実施しようとしているものです。  先ほど伊賀議員の質問にもお答えさせていただきましたが、安全性の確保についてですけれども、安全性の確保につきましては、衛生管理につきましては従来どおり教育委員会と学校が責任を持つことになります。  また、食材料の購入につきましては、これも従来どおり献立をもとに栄養士が発注、調達することとなります。  また、食材料の検収につきましては、従来どおり栄養士と受託先の業務責任者とともに鮮度や品質等を検査することになります。  調理の検査に当たっては、これも従来どおり栄養士が検査し、学校長が検査、検食をします。  民間委託を行っても文部科学省の学校給食衛生管理の基準や厚生労働省の大量調理施設衛生管理マニュアルに基づいて日常点検や定期診断や細菌検査、こういったことがなされ、義務づけされておりまして、調理業務に従事することとなります。  続きまして、職員のことです。職員ですが、学校、これも以前の質問にも答えさせていただきましたが、正規職員については基本的にはほかの部署への配置転換となります。臨時・嘱託職員につきましては、民間委託する年度の前年度の任用の際に理解を求めるとともに、できるだけ委託先での雇用促進も考慮したいと考えております。  また、全体としてほかの部署に移るだけで変わらないではないかというようなご指摘もあったところですが、この給食センターの民間委託も含めて定員管理計画を策定しようとしているところでして、そこでは退職者を全部補充しないという形で104人の削減を図るというような定員管理計画をつくっておりますので、この給食センターだけのことではないんですが、その分の人件費が減少するものであるというふうに考えてるところです。  続きまして、補助金の見直しについてです。これも既に何度かお答えをさせていただきましたが、補助金については4回の行政改革委員会で審議をされて、8月23日の行政改革委員会までの審議結果を公表しております。団体にとっては大変厳しい結果なものでありますので、またうわさ等で不正確に関係団体に伝わる可能性もあることから、公表された審議結果を各担当課から面談などによって関係団体にお知らせしている、こういったことは既にこの議会でも答弁をさせていただいてるところです。今回間に合わなかったものについては郵送でもありますが、たくさんの団体については直接面談でお伝えしているというふうにしております。  今後につきましては、豊岡市が地方交付税や補助金に頼っていて改革が不可避であるという状況は変わりませんので、今後とも改革を図っていかなければいけませんし、補助金改革は避けては通れないというふうに考えておりますので、補助金の見直しは結果が出たら、また関係団体には豊岡市の状況についてご理解を求めたいというふうに考えております。 ○議長(綿貫 祥一) 総務部長。
    ○総務部長(中川 茂) 税の徴収体制のことでございますが、まず先日もご答弁申し上げましたけども、本庁におきましては専任の課参事に加えて徴収担当が6名、さらに各総合支所におきましては兼務の職員が3ないし4名といった状況であります。  あと例えば住宅使用料等、そういったものにつきましては徴収専門の職員といったものは配置はいたしておりません。  水道料金、そして下水道の使用料につきましては、既に5人の専任職員を配置をしておりますし、特に企業部におきましては特別徴収班等の設置も検討してるといったことでございます。  あと税に関しましては、全体の税務としての職員の適正配置、これには人員増も含めての対応でありますけども、そういった適正配置を行っていきたいというふうに考えてます。  次に、滞納徴収率の目標と実績はどうかというお尋ねでございました。これにつきましては議員ご指摘のとおり合併をいたしまして徴収に努力は行ってるわけでありますけれども、額として市税、そして国保税合わせまして1億2,000万、額としてはふえたということでございます。  ただ、徴収率で比較をいたしてみますと、16年が打ち切り決算であったわけですけども、仮にそれが5月末までに歳入をされるとした場合に16と17を比較してみますと、例えば市税で申し上げますと現年度分が16の975に対して17年度、これは975でございました。それから滞納分につきましては、16は121に対しまして17年度は136というふうなことで、特に滞納関係につきましては徴収率のアップが図られているとこであります。  なお、国保税につきましては、16年の現年が939に対しまして17の現年が932、同じく滞納繰り越し分が16が168に対して17は196というふうなことで、こちらにつきましても特に滞納処理については力を入れたといった状況でございます。  あと本年度の目標数値でございますが、まず市税につきましては現年度分としては98%以上、そして滞納繰り越し分につきましては15%以上、それから国保税につきましても現年度分については95%以上ということでございます。  なお、この滞納繰り越し分につきましては、先日来ご答弁申し上げておりますが、昨年の12月末の滞納繰り越しの金額、これを15%、トータルで2億数千万でありますが、これを目標に滞納解消に努めてまいりたいというふうなことで考えてます。  なお、実績の中でちょっとご報告を申し上げておきたいと思うわけでありますが、昨年度税の関係でありますけども、70件の差し押さえを実施をいたしました。その中で今までたびたびの催告に対して反応がなかったわけでありますけども、この差し押さえの結果、全額が納付されたといったケースも実はございました。件数にしましては70件のうちの7件、額的には約400万といったことがありますけども、差し押さえそのものが税の収納に成果を上げてくるんではないかといったことで期待をいたしております。  なお、滞納管理システムにつきましても同様でございまして、実際の稼働するのが来年の2月というようなことで、これはちょっと時間がかかるわけですが、そういったところにも期待をしていきたいというふうに考えてます。  今後の対策につきましては、今までご答弁申し上げてきたわけですけども、先ほど申し上げた滞納管理システムも一つでありますし、あるいはOB職員等の嘱託職員として滞納処理に当たってもらうといったことも一つでございます。  それから以前からお尋ねいただいておりましたコンビニを使った納付についての検討でございます。これについてもその後検討を行っております。確かに夜間の納付とかというふうなことで納付機会がふえるという意味では効果はあると思いますけれども、前回もご答弁申し上げておりましたが、これについては実は手数料が非常に高くつくといった状況がございます。そういった費用対効果も含めまして、さらにこのコンビニでの納付については検討を進めてまいりたいというふうに考えております。  それからもう1点、交通事故の関係でありますけども、事故発生者に対してどういうふうに決意させるんか、保険で片がついておるんで、そのままかというふうなお尋ねがございました。これにつきましては助役の方からもご答弁を申し上げておりましたけども、事故を起こした原因を再認識させるといったことがございます。どのようにしたら事故を起こさない運転ができるか、それらについて見直しまして、事故防止について自覚を促すように努めております。  具体的には、まず事故を起こした場合、これについては本人から所属長を通じて事故報告書を提出させてますけども、その中に事故原因でありますとか、あるいは事故に対する反省、これも必ず記入をさせるというようなことになっておりまして、再発防止に対する意識の高揚に努めてまいりたいというふうに考えております。  なお、公用車だけではなしにマイカーによる事故の発生も当然いたしておりまして、そういったマイカーを含めて複数回の事故を起こした職員、これらについては個別の指導が必要だろういうことで、既にこれについては行っております。技術的な指導もそうでありますし、意識という面では例えば助役室にその職員に来させて、そこで助役の方からじゅんじゅんとこの交通安全に対する注意を促すといったことも行っております。  それから特に本年度16件もの公用車による事故も多発しておりますので、本年11月を予定しておりますが、全職員を対象とした交通事故の防止講習会、これらについても本年度はぜひ実施をしてまいりたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(綿貫 祥一) 28番、広川議員。 ○議員(28番 広川 善徳) まず給食センターの民間委託でございますが、これから民間委託、行政改革もどんどん進めていかなければなりませんし、この給食センターの民間委託も全国あちこちで手がけられておるし、また実際にやってるというところもあるというふうに聞いております。  その反面、それに反対するところもまたある。その反対の理由というのは、先ほど伊賀議員が言われた雇用の労働体系の問題であるとか、また食の安全が保てるのか、そういうようは心配があって反対がなされるというようなことも聞いております。  私は、当初調理部門を直営で行って、あと配送であるとか回収、洗浄、それは委託でいいんかなと、こういう方法であれば学校、保護者、子供さんにしても安心して給食を利用できるんかなというふうな思いもあったんですが、そのような考え方についてはどうお考えでしょう。 ○議長(綿貫 祥一) 行革推進室長。 ○行革推進室長(谷岡 慎一) そうですね。むしろこの検討のときに民間にできるものは極力民間にゆだねる、こういった大きな指針の中で検討を進める中で、やはり調理業務についても民間委託できるのかできないのか、そういった判断からまずは出発したところです。それでいろんな検討の中で、先ほど繰り返しになりますが、安全性についてももちろん大きな課題となりました。ですが先ほど申し上げましたとおり衛生管理も責任持つ体制になっておりますし、先ほど説明したさまざまな点について安全性が確保されるんではないかというふうに判断されたものですから、こういうふうな取りまとめとされているところでございます。 ○議長(綿貫 祥一) 28番、広川議員。 ○議員(28番 広川 善徳) とにかく安全体制もうぜひよろしくお願いしたいと思うんですが、近い自治体、西宮あたりでは一つ考え方が違う方向でいってるというようなことがありまして、民間委託ではない基本方針、こういうものを出して、実はあそこも行革でいろいろと考えているんですけども、人件費の削減、これをいろいろと費用を削減する方向で民間委託をしない、このような方向を出したそうなんです。人件費については、嘱託調理員制度導入であるとか、また考えられるのは新卒者の雇用というようなこともあろうかと思いますが、特にこれについてどうこう言うものではありませんけども、こういうものもあるということをお話だけさせていただいておきます。  そこで本会の民間委託案に示されております民営化した場合のメリットというものが、この給食の関係の資料3に9ページに掲げてあります。管理経費等の縮減などの財政的効果ということで、民間委託することによって約3,200万円の削減効果があり、配送業務で1,000万円の財源持ち出し、差し引き2,200万円の削減効果が見込まれる、このようにありますが、その算定の根拠を教えていただきたいと思います。 ○議長(綿貫 祥一) 行革推進室長。 ○行革推進室長(谷岡 慎一) 基本的には現在5つの給食センター施設を活用して栄養士を除く調理業務と配送業務を民間委託するものでありまして、センター施設の管理費、管理部門に携わる職員人件費を除く経費は、主に調理部門に携わる職員人件費でありますが、約2億1,200万円となっています。調理業務を民間委託した場合の委託料を1億8,000万円と見込んでおりますので、その差額約3,200万円程度が削減できるものと試算をしています。  また、配送業務では、現在豊岡、日高、2つの給食センターにおいて既に民間委託を実施しております。ほかの3つのセンターは調理員が配送を行っています。今回5つのセンターすべての配送業務を民間委託しようとするもので、5つのセンターすべてに拡大した場合の委託料約2,300万円を見込んでおりまして、今現在民間委託を実施して2つの給食センターの委託料が1,300万円になってますので、その差額の1,000万円が持ち出しになります。ですのでさっきの約3,200万円と持ち出し分の1,000万円、これ引いた2,200万円がある種の財政的な効果であるというふうに見込んでるとこでございます。 ○議長(綿貫 祥一) 28番、広川議員。 ○議員(28番 広川 善徳) 給食センターの関係はこれぐらいにさせていただきます。  補助金につきましてもさまざまな意見が出ましたので、私から特に言うこともないんですけども、まず感想としましては、補助金削減の基準がないということで、そういう感想があるんですけども、団体等に何をもって説明、また納得をさせていくつもりか、財政状況をもって説明されると思うんですが、そのあたりはいかがでしょうか。  そしてまた、それぞれの団体の方、きのうもちょっと話がありましたが、多くの方が理解がなかなかしにくいのではないか。この方向でやっていくんだというそういう強い方向でやっていかれるのか、どの団体にしても自分のところだけはもう切られたくない、そういう思いがあるんではないかと思うんですけども、そのあたりをお願いいたします。 ○議長(綿貫 祥一) 行革推進室長。 ○行革推進室長(谷岡 慎一) 基準がないというふうにずっと言われているんですが、私にとっては基準はあるものと考えています。補助金等の見直し基準があって、そのチェック項目を見て審査をして、それでさまざまな結果が得られているというふうに考えておりますので、補助金等の見直し指針がまず基準になっていると考えています。それが行政改革委員会の中で4回もの審議、たくさんの回数を重ねられた小委員会で審議がされて、それが今こういう形の結果に出てきて、それを皆さん今の議会でのやりとりでありますとか、行革タウンミーティングとか、いろんな機会を経て最終的には、これも補助金見直しの指針に沿いながら市の当局としてといいますか、行政としても補助金の結果を得るものというふうに考えています。最終的には、先ほども申し上げましたが、補助金改革は避けて通れない、不可欠なものというふうに考えておりますので、厳しい結果になるものと思いますが、それについては関係団体には理解を求めていきたいというふうに思っております。 ○議長(綿貫 祥一) 28番、広川議員。 ○議員(28番 広川 善徳) 個々の団体に対して公平な意見聴取をする、そういう場はあるんでしょうか。 ○議長(綿貫 祥一) 行革推進室長。 ○行革推進室長(谷岡 慎一) 公平にといいますか、こういったプロセスもある種の民主主義的なプロセスだと思っておりますし、また行政改革委員会でもさまざまな見解が折り重なってこういった見解出てきたものですから、その結果についてご説明するという形になるんではないかなと思います。 ○議長(綿貫 祥一) 28番、広川議員。 ○議員(28番 広川 善徳) もう一つだけお尋ねをしますけども、今議会、この補助金等改革についてさまざまな意見が出されました。また、全員協議会も予定されているやに聞いております。議員の意見というものがたくさん出ましたけども、どの程度いうんですか、その内容に反映をすることができるのかどうか、その辺をお願いします。 ○議長(綿貫 祥一) 行革推進室長。 ○行革推進室長(谷岡 慎一) まだ答申もいただいてない段階でございますので、答申をまずは得て、いろんなやりとりを、意見交換等を踏まえて最終的に結論を出すものと考えています。 ○議長(綿貫 祥一) 28番、広川議員。 ○議員(28番 広川 善徳) もうこの辺で終わりますけども、徴収率向上についてはいろいろと手だてをお聞きいたしました。ぜひさらなる徴収率の向上をお願いしたいと思います。  JRの豊岡駅前周辺整備についても聞きましたが、まだ具体的にどこをどういろってこうしてというような詳しい内容はまだ決まってないということですね。 ○議長(綿貫 祥一) 建設部長。 ○建設部長(黒坂 勇) まだ、先ほど市長が答弁いたしましたが、19年度に都市計画決定を打って、その後、事業化に向けていきたいというふうに考えております。 ○議長(綿貫 祥一) 28番、広川議員。 ○議員(28番 広川 善徳) 19年度のそういうことでございますけども、当面国体もございます。駅の周辺整備、特に近々急がれるものもあるんじゃないかということで、これはぜひ早く取り組んでいただきたいものがあるんですけども、駅に池があります。あれもう緑色の池になってます。あれはこけで、もうとても中が透き通って見えるようなもんじゃありません。  そしてその周りに防護の金網が設置してあります。あれも何カ所かとれてます。  それからもう一つ、駅の時計ですけども、あれはソーラーでしてあるのかどうかちょっと知りませんけども、ちょいちょいとまるというようなこともあるんですけども、そのあたりは今のJR駅前周辺整備を絡めて早目の整備等をしていただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。 ○議長(綿貫 祥一) 建設部長。 ○建設部長(黒坂 勇) おっしゃるとおりで池が循環型で緑のこけが生えてる状況でございます。職員が池の掃除は行っておるわけですが、なかなかうまくいってない状況でございます。それも池も時計も含めた形で都市計画決定の変更をして駅前の整備を行いたいというふうに考えております。 ○議長(綿貫 祥一) 28番、広川議員。 ○議員(28番 広川 善徳) それでは、池はもう当面19年まではそのままという考えでおられるんでしょうか。 ○議長(綿貫 祥一) 建設部長。 ○建設部長(黒坂 勇) そのままの状態で置いておくような形になろうと思います。汚いですが、再三掃除の方は努めていきたいと思ってます。 ○議長(綿貫 祥一) 28番、広川議員。 ○議員(28番 広川 善徳) そうおっしゃらればそうですけども、できればもう国体までにきれいになればと思うんですけども、これはその辺でとどめておきますけども、先ほど市長が駅舎のことで、エレベーターの設置等々を含めて駅舎も考えていくんだというようなこともおっしゃられました。駅舎、大変JR古くなっていまして、どこでしたかな、柏原ですか、大変変わったいうんですか、ユニークな駅があるんですけども、そのような駅も今後考えていったらどうかと思うんですけども、ただJRと本市のかかわりというのがどの程度、どうかかわっていくのかと、その辺を教えていただきたいと思います。 ○議長(綿貫 祥一) 建設部長。 ○建設部長(黒坂 勇) 今エレベーターにつきましてはJRと協議をいたしておりまして、後の管理の方がJRがきちっとしてくれるということになりましたら、つくることは可能かなと思ってますけども、その辺がまだ協議の段階でございます。 ○議長(綿貫 祥一) 28番、広川議員。 ○議員(28番 広川 善徳) 早いそういう新しい豊岡駅を望むものですけども、駅前の駐車場なんですけど、これも19年度のこの周辺整備の中に入っているという考えでいいんでしょうか。 ○議長(綿貫 祥一) 建設部長。 ○建設部長(黒坂 勇) 駐車場の一部を取り込んだ形で土地計画の変更をしたいというふうに思っております。 ○議長(綿貫 祥一) 28番、広川議員。 ○議員(28番 広川 善徳) これからのことですので、この辺でとどめたいんですけども、先ほどの池ですね、ぜひ早急に取り組んでいただきたいと思うんですけども、よろしく、当局のご答弁をお願いします。 ○議長(綿貫 祥一) 建設部長。 ○建設部長(黒坂 勇) 先ほどもお答えしましたが、池につきましてはそのままの状態にとどめておきたいというふうに思っております。 ○議長(綿貫 祥一) 28番、広川議員。 ○議員(28番 広川 善徳) 実は池はけさ見てきましたけども、ごみ自体はないんです。国体の看板が新しいのがかけられてまして、周りの掃除自体はきれいにしてあると思います。ですけども、問題は水です。もうあそこ噴水でもしてコイでも泳がせてやったらどうかなと思いますけども、これよろしくお願いします。  車両事故防止の関係についてですが、最後の飲酒運転の関係ですけども、先ほど検討していくと、職員に対する処分ですか、そういうことは今後検討するんだというふうに聞いたと思うんですけども、今も全国的にも、姫路にしましても、先ほどの兵庫県にしてもそういう処分の内容を具体的に決めております。もう飲酒運転というのは本当に最悪でございますし、ましてそれが公用車、これはまずないと思いますけども、大変な社会問題でございますけども、いつまでにそういう職員に対する飲酒運転の処分、そういうものの取り決めをなされようとするのか、お尋ねします。 ○議長(綿貫 祥一) 総務部長。 ○総務部長(中川 茂) 先ほど助役が答弁申し上げましたのは、こういった職員が飲酒運転をやった場合に交通事故等の処分基準、これを早急に定めたいということでございます。  これも助役の答弁の中にあったわけですが、9月6日に助役名で出した文書の中、これでは飲酒運転についてはこれは重罪であると。懲戒処分の対処となることはもとより、あと云々ありますけども、したがって処分自体は、これは市の方におきまして委員会を設けて職員の懲戒審査委員会を設けて決定するわけですが、そこに至るまでにそもそも市としてこういった交通事故を起こした場合にどういった処分をするんかといった基準、これを早急に定めたいということがあります。合併前の一部の町では、これを持っておったところもありました。新市になって早急にというふうなことで考えておったんですけども、今日まで作成できてないというようなことがございます。現在担当課の方でこの文案についても作成中でありまして、この基準そのものを一日も早く策定をするということでございます。 ○議長(綿貫 祥一) 28番、広川議員。 ○議員(28番 広川 善徳) 早急な策定をお願いしたいと思うんですけども、事故がかなり多いということでございまして、冒頭にも申し上げましたが、大変簡単な、安易な原因による事故が多い。それはなぜバック事故が起きたかといいますと、後ろを確認しなかったから起きたわけでございまして、本当に単純な事故でございます。  それは一つは、意識の問題。先ほども事故を起こした方にそういう反省させるために反省文であるとか原因を書かすとか、そういう意識づけをされてるというふうにお聞きをしておりますが、もう絶対に事故を起こさない。これはもうよくご存じと思いますが、ハインリッヒの法則というものがあります。これは労働安全教育によく使われるんですけども、一つの大きな事故の中には29の軽い事故があって、その下には300の冷やっとした事実があるという、これをハインリッヒという人が発表したんですけども、これも自動車の事故でも全く一緒ではなかろうかと思います。今の中ぐらいな事故、軽い事故、こういう事故が何件かあったら、その裏には冷やっとしたそういう事例も多々感じられとると思います。その中にぼんと大きな事故が発生するという可能性はないとは言えない、こういうふうに思います。  ですから再発防止のためにさらなる教育徹底をお願いしたいわけですけども、ちょっと面倒くさいなということで、これは取り上げられるかどうかわかりませんけども、よく営業のそういう会社なんかは車駐車したときに車輪どめという三角のそれを前と後ろにされるんです。あれはつけるときも前後確認しますし、外すときも後ろも確認します。そしてちょっと坂の場合、ブレーキを引き忘れても完全にとまる、そういう安全な簡単な装置です。  こういうのをしたらどうかというふうに思いますことと、もう一つ申し上げますと、公用車での喫煙、たばこは私も吸いますから、外で吸うのはどうということないんですけども、公用車での喫煙、これ実際に見るんですけども、これもあわせて禁止ということにしたらどうかと思うんですけども、いかがでしょうか。 ○議長(綿貫 祥一) 総務部長。 ○総務部長(中川 茂) まず、2点のご提案いただきましたけども、車両どめについてでありますが、これについては検討はいたします。特に建設のダンプとかいったものについてはそういったことも必要かなと思いますけど、まだ担当課も含めてこれは検討したいと思います。  公用車の喫煙でございますが、これについては少なくともたばこを吸わない職員がそこに乗ってるときには公用車での喫煙は禁止をいたしておりますが、喫煙者が1人で運転するような場合、これについてちょっと私はっきりしないんですけども、ここまで禁止をしていたかどうかといったものはちょっとはっきりしません。これについてはもう改めて安全衛生委員会等の意見を踏まえて検討してみたいと思います。  それから直接今のご質問ではないわけですが、特に交通事故に関しまして、先ほど9月6日付で助役名で文書を流したわけですけども、助役の方はさらっと説明を申し上げたわけですが、実はその中で先ほど議員がおっしゃいましたように通常は交通事故の件数とかいったもの、これを職員向けに掲示板に出してるわけなんです。今回については特に昨年度、本年度どれだけの件数が発生したか、そしてその事故の内容、先ほどおっしゃいましたように特に本年度についてはバックの際の事故が多いとか、あるいはその事故の発生する場所は市の管理する場所が多いとかいったこと、さらにマイカーにつきましても発生件数等、そしてその発生、通勤の時間帯が多いとかいった、かなりもう具体的な事故のデータを示して職員にそういった厳しい状況を訴えたところであります。以上です。 ○議長(綿貫 祥一) 28番、広川議員。 ○議員(28番 広川 善徳) よろしくお願いします。  事故内容等すべて職場内に流すということで、それをちゃんと見ておられたらいいんですけども、もう見ておられないという可能性もあるんではないかと思いますけども、それは別に置きまして、こういうことになるとすぐ安全衛生委員会ということが出てくるんですけども、17年度、9月と18年度の2月と2回持たれてるという記録もありますけども、これはやっぱり毎回、毎月毎月大変な面もあると思いますけども、やっぱりふやしていくということは大事じゃないかと思うんですけど、いかがでしょうか。 ○議長(綿貫 祥一) 総務部長。 ○総務部長(中川 茂) 安全衛生委員会としましても、本年度これはほとんど毎月開催をしてます。その中で先ほど出ておりますようなこういった交通事故等の状況についても報告をし、職員としてどういったことを注意をすべきかといったあたりも議論をいたしております。以上です。 ○議長(綿貫 祥一) 28番、広川議員。 ○議員(28番 広川 善徳) もう引き続きよろしくお願いしたいと思います。  ちょっとお聞きするんですけども、17年度の市有物件災害共済金請求状況が自動車損害共済で26件の金額で590万円、このような記録もお聞きしているんですけども、議会への報告というのは、自動車について、金額であるとか内容とか、その辺で何か決められているんでしょうか。 ○議長(綿貫 祥一) 総務部長。 ○総務部長(中川 茂) 議会に報告をいたしますのは、相手方に損害を与えた場合、これについては本来であればその都度議会の議決を経て執行するわけですが、専決が可能な範囲というのがございまして、これについては50万まで、それについては市の方で専決を行って、次回の議会の際にそれを報告するといったことです。したがって、今回冒頭の事故のようなケースについては50万を超えておりますから、これは専決ができないということで、これは一から議案としてお示しをし、そこで議決をいただいて初めて執行できるいった状況です。 ○議長(綿貫 祥一) 28番、広川議員。 ○議員(28番 広川 善徳) さっき冒頭に、本年度ですか、16件の事故があるというふうに言われたんですが、これは前年度ですか。それであればこの26件との差というのはどうなるんでしょうか。 ○議長(綿貫 祥一) 総務部長。 ○総務部長(中川 茂) 前年度の公用車の事故につきましては、38件です。ただ、この中には当てられたとか駐車中に当て逃げされたとかいったものを含んでおりますけども、1年間で38件ということです。なお、これにつきましても人身事故についてはゼロ件ということでございました。 ○議長(綿貫 祥一) 28番、広川議員。
    ○議員(28番 広川 善徳) よくわかりました。  今飲酒運転というのは本当にもう波紋のように広がっとって、何でこんな続くんかなという思いがあるんですけども、そういう事故を発生させないためにも事故防止の努力をよろしくお願いしたいと思います。  あと少しだけ時間をいただいて、職員の交通事故をなくすためにという項目を読ませていただいて終わらせていただきます。  1つ、職員としての自覚を高める。2つ、遵法精神を堅持する。3つ、人権意識を高め、被害者の苦しみを想像する。4つ、職場でのストレスを蓄積しないようにする。5つ、運転に集中する。6つ、社会的制約の怖さを知る。こういうふうにございまして、事故は偶然に起きるものではない。これはある教育委員会に出されたそうですけど、これを職員に変えたら全く一緒だと思いますので、このあたりしっかり職員の方に徹底をいただき、事故の発生を防いでいただきたい、このように思いまして、以上で質問を終了いたします。 ○議長(綿貫 祥一) 以上で広川善徳議員に対する答弁終わりました。   ────────・──・──────── ○議長(綿貫 祥一) お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(綿貫 祥一) ご異議なしと認めます。よって、本日はこれにて延会することに決定しました。  次の本会議は、明14日午前9時30分から再開することとし、議事日程は本日のものを援用いたしますので、ご了承願います。  本日はこれで延会いたします。ご苦労さまでございました。                  午後6時08分延会            ────────────────────...