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令和2年7月21日総務政策常任委員協議会−07月21日-01号

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    令和2年7月21日総務政策常任委員協議会−07月21日-01号


    取得元: 伊丹市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-18
    令和2年7月21日総務政策常任委員協議会−07月21日-01号令和2年7月21日総務政策常任委員協議会 令和2年7月21日(火曜日) 午前10時00分開議 午後1時27分散会 〇場 所  第1委員会室 〇協議会に出席した委員    委員長    篠 原 光 宏       委   員  里 見 孝 枝    副委員長   土 井 秀 勝         〃    加 藤 光 博    委   員  鈴 木 久美子         〃    上 原 秀 樹      〃    大津留   求         〃    新 内 竜一郎      〃    高 橋 有 子 〇協議会に出席しなかった委員        な    し 〇協議事項    出資法人等の令和2年度事業概要及び予算概要について
                                        以  上 ○篠原光宏 委員長  ただいまから総務政策常任委員協議会を開催いたします。  初めに、委員の出欠席について申しますが、本日は全員出席であります。  本日の協議事項は、既に御案内しておりますとおり、出資法人等の令和2年度事業概要及び予算概要についてであります。  質問に対して答弁される方は、挙手と同時に役職名を述べていただきますと、私のほうで指名させていただきますので、よろしくお願いします。  協議に入ります前に、副市長から御挨拶がございます。 ◎行澤睦雄 副市長  改めまして、おはようございます。本日は、篠原委員長はじめ委員の皆様方におかれましては、御多忙の中、総務政策常任委員協議会を開催していただきまして、誠にありがとうございます。  さて、本日の案件は、ただいま委員長より御案内のありましたように、伊丹まち未来株式会社、公益財団法人いたみ文化・スポーツ財団及び公益財団法人柿衛文庫の3つの法人に係る令和2年度の事業概要及び予算概要につきまして御報告をさせていただくものでございます。  法人からの報告につきましては、地方自治法第243条の3第2項の規定によりまして、経営状況の報告が義務づけられております2法人に加えまして、市からの補助金によりまして事業運営がなされております柿衛文庫につきましても、同様に事業と予算の概要につきまして御報告させていただきたいと思っております。  詳細につきましては、各法人より御説明申し上げますので、どうぞよろしくお願いいたします。     ──────── ◇ ────────    出資法人等の令和2年度事業概要及び予算概要について ○篠原光宏 委員長  それでは、初めに、伊丹まち未来株式会社について説明をお願いします。 ◎中井公明 伊丹まち未来株式会社代表取締役  本日は、伊丹まち未来株式会社の令和2年度の予算概要及び事業概要を本協議会に報告する機会をいただきまして、誠にありがとうございます。  伊丹まち未来株式会社は、平成30年4月1日に伊丹コミュニティ放送株式会社を吸収合併し、今期は3年目の事業年度でございます。昨年度の事業概要及び予算と異なる点を申し上げますと、昨年12月から業務委託を受けております宮ノ前地下駐車場の管理に関することが予算に措置してございます。  次に、令和元年度決算に伴う剰余金の配当でございますけれども、平成29年度から昨年度まで剰余金の配当を行ってまいりましたが、元年度は新型コロナウイルス感染拡大があったものの、経常利益2933万3904円で、まずまずの黒字決算となりましたので、4年連続の剰余金の配当が可能となりました。株主総会の決議を経て今月に全株主に配当振込を行ったところでございます。配当額は、1株につき400円、配当総額452万円でございます。  以上、当社における主要なことを申し上げました。  次に、令和2年度の事業概要及び予算概要について、協議会資料に基づきまして御報告いたします。  まず、不動産事業でございますが、現在、みやのまち3、4号館については、空き区画はなく、事業は安定しております。  次に、駐車場管理事業でございますが、現在4か所の駐車場管理事業は安定して引き続き事業継続を行っております。  また、先ほどの宮ノ前地下駐車場の管理でございますが、来月8月末をもって終了いたします。それまでは確実に業務を行い、適正に引き継ぎたいと考えております。  次に、3番目の中心市街地の活性化に資する事業でございますが、御存じのように、伊丹まちなかバルを含めて全ての事業が中止となっております。秋のバルもどうなるか未定でありますが、今後どう対応していくかが新たな課題でございます。  4番目の放送事業でございますが、これも新型コロナの影響により景気が落ち込み、スポンサーの辞退、イベントの中止などにより広告収入が大幅に落ち込んでおります。先行きは甚だ不透明でございます。そうでありましても、事業継続のための一定の投資は今後とも必要不可欠でありますので、老朽化が進んでおります放送機器等の更新については、今年度も昨年度に引き続いて行い、今年は、一番肝腎のとこでございますけど、マスターの機器等の更新を予定しております。  次に、伊丹市立観光物産ギャラリー指定管理委託事業でございますが、これも新型コロナウイルス感染拡大に伴いまして、4月9日から5月23日まで閉館しておりました。これに伴い当然売上収入が落ち込んでおります。これもどれぐらいのダメージになるのか、また、今後の新型コロナ感染拡大がどうなるのか、今のところ不透明なところがございますので、ギャラリーの収支も不透明なところがございます。  次に、今期第26期の予算案でございますが、今期は、申し上げましたように新型コロナの影響を踏まえた予算となります。売上高は収入合計1億4352万1000円、前年度決算額から約1800万円の減を見込んでおります。一方、支出では、販売費及び一般管理費1億4200万円を見込み、何とか黒字は維持していきたいと考えております。差引き後の税引き前当期純利益152万1000円を見込み、当期末繰越利益剰余金は2億4875万5000円を予測しております。 ○篠原光宏 委員長  説明は終わりました。  ただいまの説明について、質問等がございましたらどうぞ。 ◆加藤光博 委員  二、三お聞きをしたいと思います。  先ほどの説明の中で、令和元年度の決算においては、純利益がおよそ2400万円近くあるということで、株式配当もなされたということでございました。今年度の予算は辛うじて黒字の予算を組んでおられるところですが、これはやはり新型コロナウイルスの影響が大変大きいもんだと思っております。その影響については、どんな状況なのかについて説明いただけませんか。 ◎中井公明 伊丹まち未来株式会社代表取締役  御指摘のとおり、今年の2月の初めの白雪蔵まつり及び冬の元気まつりを初めとして、以来ずっと全ての各種イベントが中止になってございます。それに伴いまして、中心市街地の活性化の事業収入は当然落ち込んでくるわけでございますけれども、先ほど申し上げましたように、観光物産ギャラリーも約一月半閉館しておりますので、当然売上げも落ち込んでおります。4月、5月で前年度対比75%から80%の減です。エフエムいたみも同様でございまして、イベントが全てなくなっておりますので、当然広告収入も落ち込んでおります。もちろんそういう中でも一部のスポンサーの方には温かい御支援をいただいたりはしておりますけれども、広告収入は当然落ち込んでおります。  また、この3月市議会での代表質問も、ペーパーによる代表質問があったわけでございますけども、それにつきましても、市議会の皆さんの御協力をいただきまして、パーソナリティーが質問と答弁を放送で読み上げるという形にして、何とか一定の事業の継続を図ったこともございました。  そのようなことで、なかなか明確な予測は立ちにくいんですけれども、そうであったとしても私ども、私といたしましても、株式会社を預からせていただいてる以上は何とか黒字に持っていきたいと考えているところでございますので、お示ししている予算案を作成させていただいたということでございます。 ◆加藤光博 委員  今のお話の中で、観光物産ギャラリーを1か月半ほど閉館したいうことでしたけれども、その間の従業員の方の給与等の処遇についてはどういう形になってたんでしょうか。 ◎中井公明 伊丹まち未来株式会社代表取締役  閉館をしたときには、たしか5月のゴールデンウイーク明けには緊急事態宣言が解除されるのではないかという予測でございました。しかし、それも予測だけでありましたので、どうなるか分からない。結局もう1週間延びたんでしたか、中頃まで緊急事態宣言が延びました。その間、観光物産ギャラリーで働いていただいてる従業員の方の雇用を維持しなければなりませんので、労働基準法に定める休業補償をお支払いし、一応身分を安定していただいて、いつでも対応できるという形を取ってございました。 ◆加藤光博 委員  そうしますと、政府の緊急経済対策である雇用調整助成金を申請されているということでいいんでしょうかね。 ◎中井公明 伊丹まち未来株式会社代表取締役  4月、5月と二月ありますので、4月分も5月分も請求いたしまして、先週に4月分については雇用調整助成金として申請した額全額を頂戴いたしました。5月分はまだ入金されておりません。 ◆加藤光博 委員  次に、FM事業についてお聞きしたいんですけれども、先ほどスポンサーの収入が落ちてきているという話でありました。一方で、事業を継続していくには投資をしていかなければならないという説明だったかと思うんですが、今年度はどれぐらいの投資額をされるのか、また、そのFM事業単体で見た場合どんな状況なのかについてお聞きしたいと思います。 ◎中井公明 伊丹まち未来株式会社代表取締役  正確なFM事業単体での収支がどうなるのかというのは出せておりませんけれども、単体で見た場合は非常にしんどいというのが現実です。ただ、しかし、先ほど申し上げましたけれども、FMの機器が放送開始から約20年過ぎております。その間、機器の更新を全然してませんので、極端に言えば、いつ壊れてもおかしくないという状況です。去年、今年、来年と3年間で全部入れ替えてしまうことを考えておりまして、去年は約650万円を執行して、今年度は正確には見積り合わせはしておりませんけど、今の見積りでは1500万円ぐらいになるん違うかなと考えております。ですからFM単体で見た場合、非常にしんどいところがありますけれども、合併効果といいますか、投資しますと現金が要りますので、現金は今回るという状況ですので、十分機器更新は可能だと考えております。 ◆加藤光博 委員  いずれにしましても、新型コロナウイルスの影響でどの民間会社も大変厳しい状況であると思っております。上場企業においても、約6割が業績見通しが出せないという話も耳にするところです。伊丹まち未来さんにおかれましても、スタッフの皆さんが一丸となって乗り越えていっていただきたいなと思いますので、皆さんの頑張りに期待するところです。 ◆高橋有子 委員  支出についてですけれども、2019年度の予算と、それから決算で見比べますと広告宣伝費が説明のところになくなっておりまして、事業内容というのが大きく変わったのでしょうか。 ◎中井公明 伊丹まち未来株式会社代表取締役  広告宣伝費といいますのは、前年度、販売費及び一般管理費の中に入ってる広告宣伝費ですか。  今年度、その資料を省かせていただいておりますけれども、そもそも私ども株式会社で一番大きな議決機関は株主総会でございます。株主総会に出しておらない資料でございますので、今般は省かせていただきました。ただ、広告宣伝費がどうなのかということでございますので、約100万円今年度は見ております。 ◆高橋有子 委員  では、昨年の令和元年度の事業概要及び予算概要のところでは、支出のところに広告宣伝費各種広告料ホームページ運営費等で330万円計上されておりますが、それが今年は100万円で、どこに入ってくるのでしょうか。 ◎中井公明 伊丹まち未来株式会社代表取締役  広告宣伝費いうのは、今年度は明確にお示ししておりませんけれども、今申し上げました販売費及び一般管理費の中に広告宣伝費が含まれております。  この事業概要及び予算概要の2ページの販売費及び一般管理費の中の管理経費等の中に含めてございます。 ◆高橋有子 委員  昨年までは管理経費等が2053万円で今年は3500万円ということで、この管理経費等のところにいろいろなものを含むように変わったということですか。 ◎中井公明 伊丹まち未来株式会社代表取締役  はい。 ◆高橋有子 委員  次ですけれども、組織のところで事業局に昨年の予算では12名と書かれておりまして、今年は42名となっておりまして、この大幅に増えた原因というのは何なのでしょうか。 ◎中井公明 伊丹まち未来株式会社代表取締役  これは、先ほど申し上げました去年の12月1日から業務委託を受けました中心市街地の地下の駐車場の従業員約30人がここに含まれております。 ◆高橋有子 委員  ということは、来年には、またその方々がいなくなって12名に戻るということですか。 ◎中井公明 伊丹まち未来株式会社代表取締役  はい。 ◆上原秀樹 委員  観光物産ギャラリー指定管理ですけども、4月9日から5月23日までが閉館されたということで大きな影響を受ける予算になっていますが、一般会計から見た指定管理委託料というのは変わらないと考えたらいいですか。 ◎中井公明 伊丹まち未来株式会社代表取締役  市から頂く指定管理委託料ですので、当初予算に計上された予算はどうなるのか私は承知しておりませんので、一応、これぐらいになるかなという感じで出てますけども、それは市の当局のお考えですので。 ◆上原秀樹 委員  当局はいかがですか。 ◎大西俊己 都市活力部長  公共施設の閉鎖といいますか、閉館に伴います費用に関しまして、今、財政ともどのような影響があるかということを協議中でございます。この施設のみにかかわらず、文化施設をはじめ様々な施設でそういった影響がございますので、その辺の内容、また、その影響がいつまで続くんか、これからどの程度まで増えるんか、もしくは今でそれで終わりかいうことも協議中でございますので、その辺は財政と協議する中で、しかるべき時期にもし必要ならば適正な対応をしてまいりたいと考えてございますので、よろしくお願いします。 ◆上原秀樹 委員  ここの観光物産ギャラリーだけではないですけど、ほかの施設も指定管理施設はたくさんあるんですけども、新型コロナの影響によって収入が減って利用料金もうんと減るわけですから、そのことをきちんと補償する形で指定管理委託料はきちんと具体的な事業内容を精査していただいて、全体として事業がうまく継続できる方向でぜひ考えていただきたいと思います。 ◆新内竜一郎 委員  数点、細かい点もあるんですけど、まずお聞きしておきます。  まず、伊丹まち未来として、中心市街地の活性化ということでいろいろと努力してこられてると。全体的な経営状況から見ると、やはり第3街区とかの不動産の賃貸事業、これの収入があって、それをもってプラス駐車場管理事業収入、要は不動産賃貸の収入があってこそ、これをもって放送事業とかそういうとこを補填してると、こういうことでしたね。  それで、そこをもって本来ならば不動産とか駐車場の管理の部分だけでしたらこれは楽です。だけれども、この放送事業、エフエムいたみの今回の収入としては7400万円いうことで、これは広告収入いうことです。それで、大体7400万円で何社ぐらい広告収入としてやっていただいて、その内訳、放送ですから1分何ぼか、1時間何ぼか、要はその広告収入をアップするために、例えば15分やったら15分何ぼ費用かかってるんやとかその辺も開示してもらったら、中小の商店たちも、これぐらいの費用であれば広告しようかという気になると思うんです。代表取締役自ら営業活動して顧客を確保されてるいうのも聞いておるんです。だからそういう広告の収入は大体時間当たり何ぼぐらいかとか、その内容を聞きたいんです。要は広告収入をするために大体何分で何ぼぐらいとか、その辺の基準があれば聞かせてほしいです。 ◎中井公明 伊丹まち未来株式会社代表取締役  基準がございまして、今その資料を持ってきておりませんので正確に申し上げられませんけれども、おおむね15分の番組をつくって放送しますと、大体5万円頂きます。それが表に出してる価格ですが、顧客のそのときの具合によってちょっとお互いに歩み寄れるとか、それは商売ですのでいろいろありますけれども、表に出してるのは、これはもうはっきり申し上げて5万円です。 ◆新内竜一郎 委員  いいことを聞いた。これは一般の民間の放送のとこいうと、何秒ですわ。1分やったら1分で何十万円になるんで、エフエムいたみでしたら、それぞれの商店、今、新型コロナで非常に売上げが下がってると。特徴ある商品を販売しようとしてる方はかなりおられるんです。そういうときに、やはり15分で5万円という基準であれば、それをもう少しPRしていただいたら、もっと一般の商店とか、そういうとこも入ると思うんです。だからその辺のエフエム放送の広告収入アップに対しての対応をお聞きしておきたいんです。 ◎中井公明 伊丹まち未来株式会社代表取締役  今、私、持ってきておりませんけれども、「エフエムいたみプレス」を春と秋に出しております。その中に、こういう番組やったら何ぼというのはきちっと表に出してますので、それを見ていただく。また、これらから訪問して、いかがでしょうかと話を持っていくこともあるわけですけれども、そのときにはそういう基準ですということは申し上げております、それを見せて。  ここが難しいとこで、今こういう状況の中で、例えば攻めていったほうがいいときと引いとったほうがいいときがあるわけで、今さっき加藤委員から指摘がありましたけれども、ほとんどの企業は業績見通しが出せないんですよ、今。そういうところへ広告出してください、いただけませんか言うても逆効果です。ですから今はこちらも我慢せなあかんときですけれども、その中でもどうしたらええのかというのを今考えてるわけで、一応そういう状況やということは。ですから、そうはいっても一定エフエムいたみを応援したろうと言うていただいてる本当にありがたい企業さんがありまして、そういう企業からは広告収入を頂いてやらせていただいてるというのが現実です。  一方で、何といっても一番大きな広告収入先は伊丹市ですんで、伊丹市から頂いてる放送委託料がありますので、それと大手の企業から頂いてる広告収入で生きてるというのが現状です。 ◆新内竜一郎 委員  これからの伊丹まち未来としての会計的に何とかして健全化しようとすると、こういうところが大事なとこやと思ってるんです。そこで、個別な原価計算的にお聞きしたいんです。総括的に全部予算として収入あるいは支出として出てるんですけど、エフエムいたみとしての収入は、ここに記載してるように、放送事業収入として7400万円。そこで、この放送事業に関わる人件費はどれぐらいかかってるんか、それから一般管理費はどれぐらいか、大まかで結構です。 ◎中井公明 伊丹まち未来株式会社代表取締役  放送事業収入が7400万円で、お示ししてますように、制作費が2900万円出てますので、約3000万円引いたら3400万円、そこからいわゆるFMの機械とかFMスタジオ減価償却費も出さないけませんし、あるいは管理経費があるわけですからそれがしんどいということで、そこから人件費が何ぼやいうのは今ちょっとよう出しませんけれども。 ◆新内竜一郎 委員  概略、人件費、収益の何割ぐらいまで入ってますか、人件費。 ◎中井公明 伊丹まち未来株式会社代表取締役  50パーセントでは利かない、今ちょっと頭で計算してますけれども。 ◆新内竜一郎 委員  分かりました。言うても人件費、そこらで入ると思うんです。その人件費についても、上段の給与・手当等に突っ込みで入ってしまってるんで我々としても非常に分かりにくいんですけど、要は何としても人件費で食われてると。だけど、私から見ると、放送の関係でいうと6割ぐらいだったらまだ安いほうやと見てるんです、人件費。だから6割以下で運営されてると。そうすると、アナウンサーとかスタッフ何人いてされてるんですか。 ◎中井公明 伊丹まち未来株式会社代表取締役  パーソナリティーは約20人です。  それからスタッフで正規職員が3人、それから嘱託が1人、臨時職員、アルバイトが2人です。それ以外に、放送事業というのは最低3人つけないと放送できないんです。いわゆる放送するパーソナリティーが1人とスタジオに入って、ミキサーっていいますけども、音楽流したり、あるいは音の調子を見たりとかいう人が1人要ります。外でそのバックアップが1人要ります。ADと私らは呼んでるんですけども、最低3人おらないけない。今言いました中に入るミキサーというのは全額委託してますので、それは人件費ではなく委託料で出てきますので、それも入れたらもっと跳ね上がってくるというのが現実です。 ◆新内竜一郎 委員  非常に多くのスタッフでやりくりして、実際に経費削減も非常にされてると思うんです。ですから最終的に配当も出して何とか健全経営をしようとされてるのは、よく理解できます。  そこで、問題は、やはり中心市街地の活性化いうのが事業として受けておられると、これが非常に大きい課題で、まち未来だけでなくて、産業振興と連携を取ってやっぱりやっていかないといけないんですけど、今現在の中心市街地の活性化に対しての課題、どういうとこにあると思っておられますか。 ◎中井公明 伊丹まち未来株式会社代表取締役  活性化いうのは何やというのが一番大事なことだと思うんです。いわゆる中心市街地に人口が集まってるのか、空洞化していないのかということも一つの要素ですし、そこにどれぐらいの交通量があるのかということも一つの目安ですし、あるいはまた、お店がどう張りついてるのか、空き店舗はないのか、空き店舗は少なくなっていってるのか、いや、増えていってるのか、そういういろんな要素がありますので、一概にどうやと言うことはしんどいんですけれども、日本全国どこでも一緒ですけども、中心市街地の活性化をするために、まずにぎわいを創出しようと。にぎわいの創出は、一定今年度は新型コロナの影響で全てやめてますけれども、にぎわいの創出ということでは、私どもちょっと胸張れるんではないかと考えております。  今度それが、かいわい性、もうしょっちゅうイベントしただけではなくて、イベントしてないときでもお店が繁栄したりとかかいわい性になってるかどうかというところが次の段階ですけども、そこら辺までいくと、ちょっとしんどいかなと。まだまだのところがありますけれども、これは感想として聞いていただいたらいいんですけども、いわゆる行列のできる店が増えてきた、伊丹に。それはなぜそうなってくるかといったら、そういう店が出てくる、そういう店が出てくるということは、にぎわいもあるし、ある程度のかいわい性も出てきてるということの一つの証左と違うかなと考えております。 ◆新内竜一郎 委員  いろいろと社長が努力をされてるのは理解してます。実は以前に私、まちの活性化いうことで、大阪の帝塚山商店会を視察したことあるんです。あまり行政側がお金かけんと民間でそもそも商店会を活性化された事例がありまして、前にも私、本会議で話したことあるんですけど、要はそこの例えばJR伊丹駅から阪急の駅、2軸の1本としてあの通りを活性化しようとしてるわけです。ああいう商店会で例えばギターとか音楽を好きな人、店舗の前でギターを弾くとか音楽のテープを流すとか、音楽をずっと流されるんです。すると、通行人が浮き浮きして、お客さんがそれだけですごく来ると。例えば楽器店などもウエルカムで、楽器がすごくよく売れる。その音楽を聴くことによって今言う、イート、食料の食べるところにお客さんが自然と入ってくる。そして年1回の音楽祭をされる。そうすると、全国からいっぱい来ると。これは行政側の予算ってほとんどなくて、その商店会の会員さんでそもそも音楽の好きな方が店の前で音楽を流されるということ。  だから伊丹のJR伊丹駅とか阪急に来られたりしたときに、伊丹のテーマソングみたいなのをつくって音楽を流して、そしたら浮き浮きしながらやっぱり飲食に入るとなれば、ほんまにお金かからんとやってる事例があって、また、他市は東北でも、道路側溝いうと汚いけど、道路側溝にきれいな音楽を流されて市民が側溝を毎日掃除してはる、こういう経済効果を出された市もあったんです。だから、ちょうどまち未来さん大変たくさんの事業を抱えておられるんで、何もまち未来さんだけをと思うんじゃないんですけど、中心市街地の活性化で本庁も連携取って、いろんな今努力されてるのは分かってますよ。だけど、それを何か考えていただいて、中井社長の間にもっと実績伸ばしていただきたいということで、所見聞いときますわ。 ◎中井公明 伊丹まち未来株式会社代表取締役  いろいろアイデアはあろうかと思いますけども、そないに伊丹市の中心市街地の商業会の方が消極的やと私は思っておりません。郷町屋台村にしたってそれは郷町商業会がやっておりまして、私ども一切手出してません、全部、今は新型コロナでこんなんなってますけども。あるいは酒樽夜市にしてもそうですし、こないだ6月から再開しました朝マルシェにしましても、あまり私どもがリードするということではありませんので、そういう意味では。あるいはサンロード商店街も新しい取組を今始めかけてますけれども、そういうことをやってますので、それぞれの商店街でそれぞれのお考えでいろいろアイデアを出されたりやられてます。ですんで、そこら辺りのエネルギーと私どもと、そして市がうまくかみ合ってもっともっと盛り上げていかなあかんなということは、御指摘のとおりやと思ってます。 ◆里見孝枝 委員  るるコロナ禍の大変な中で、ウィズコロナの対応をしていただいてることは今のお話の中で承知いたしました。  観光物産ギャラリーもお休みの中で、先ほどもいろんなことがまだまだ不明な中だともおっしゃっていたんですけれども、今回、伊丹の第八弾の緊急対策の中で、日本遺産認定記念ということで、GoTo伊丹キャンペーン事業というのが、まだいつスタートになるのかというのが、国もどたばたしてるということで伊丹もスタート時期がどないかなという話ですけれども、来年の3月末ぐらいまで続く予定になっている事業になるかと思います。今の時点でこれが開始されたとして、観光であるとか伊丹まち未来さんとして、戦略的に、また、今後このようなことが絡めていけるんじゃないかとか、そのような今の時点でよろしいので、お考えがあればお聞かせいただきたいなと。 ◎中井公明 伊丹まち未来株式会社代表取締役  全く御指摘のとおりでございまして、それが今の時点で、一番の課題やと。日本遺産が認定された、そして観光というものの環境がそうなってるその中で、私どもはどうお手伝いできるのかということを今模索してるところでございまして、まち未来として御協力させてもらうのか、あるいは観光物産協会が任意団体であるだけですので、どうそこら辺を整理するのかということを、今ちょうどおっしゃってることがありますので、市に投げかけています。今こうしますというお答えができませんけれども、認識は全く一緒です。 ◆里見孝枝 委員  本当に相乗効果を上げて、伊丹、また、本当に伊丹の活性化、また、観光における都市ブランドとしての効果などが本当上がっていったらいいなと思ってます。感染防止ということで、伊丹に行っても大丈夫というのが一番のことでありますし、あそこに行ったらこんなお得があるよ、また、こんなすばらしい発見があるよということを戦略的にしていただく中で、今SNSとかツイッターなど本当に拡散されますので、ぜひ先頭を切ってお願いできたらなと思います。いろんな各部局との連携が必要かと思いますが、また何かございますか。 ◎都市活力部 GoTo伊丹キャンペーンにつきましては、委員おっしゃるとおりで、今国が新型コロナの状況で東京が対象外になるであるとか、いろいろ大変な時期で実際に進めようと今現在調整をしておるんですけども、先ほど代表取締役がおっしゃいました観光物産協会でありますとか、国では地域共通クーポン券ができてそれを市内で使えるとかいうところで、伊丹の特産品であるとか、そういったのをぜひ買っていただきたいなという思いもありますので、そちらのPRに関しましては、日本遺産認定記念というところで情報発信しながら、まち未来株式会社様と一緒になりながら、どんなことができるのかなというところは順次調整しながら進めていきたいなと思っております。 ◆里見孝枝 委員  事業開始になりましたら、ぜひ強固な連携で、せっかくの日本遺産の認定いただきまして、新しい渦がまたできたらと。ここは感染予防が第一ですけれども、ぜひともよろしくお願いいたします。 ◆鈴木久美子 委員  今のに関連して、同じく伊丹市の新型コロナ対策、緊急対応策の中の第八弾のGoTo伊丹キャンペーンで今回キャッシュレス決済ポイント還元をされるんですけども、まち未来株式会社さんの販売に資する事業のところというのは、全てQRコードの決済というのはもう導入済みなのでしょうか。 ◎中井公明 伊丹まち未来株式会社代表取締役  観光物産ギャラリーで現金を使わなくてもいいようにPayPayを導入しておりますので、ちょうどそのPayPayがそれに合うということで非常によかったと思っておるんですけども、私どもはそういう形での対応はしております。 ◆鈴木久美子 委員  3月定例会から6月の定例会、そして7月の補正と、中心市街地の活性化に関する補正予算というのが伊丹市はとても多かったなというのが印象としてあります。それだけ期待値であるとか効果を期待してのところかなと思うんですが、これから第八弾を運用されるか否か分からないところの質問はさておき、第二弾と第三弾ではデリバリー支援とかテークアウトに関する支援策が設けられて、第六弾には商店街等の活性化支援事業というのが設けられたんですけれども、この辺りをまち未来としてはどのように活用されたのかと、その効果がどの程度あったのか、教えてください。 ◎中井公明 伊丹まち未来株式会社代表取締役  テークアウトとデリバリーは委託を受けて、どのお店がテークアウトしてるのか、どういうメニューで値段が何ぼでとかの情報を出してるのは、私どもが日々ホームページを更新しながら市民の皆さんに情報提供してるわけでございまして、今おっしゃったクーポンのことについても私どもが情報提供はしてますけれども、それが今済みました。6月でクーポンが済みましたけれども、まちなかにぎわい課さんと協議した結果、その情報提供は継続していこうということで、クーポンの事業は済みましたけれども、情報提供は今継続しております。アクセスも、ずっとデータ取ってますけれども、大体1日に100件以上はアクセスがあって、それは今7月に入ってもずっと続いてるということでございます。  効果というのはお答えしにくいんですけれども、デリバリーあるいはテークアウトしてるお店さんからいろいろ感想をいただくわけですけれども、本当にうれしい、ありがとうございましたとか助かりましたとか、あるいは新しいお客さんがこれをきっかけに来られたとかそういうお声をいただいて、数値では表せないですけども、効果は非常にあったんではないかと。ただ、もちろん選択するのは市民ですので、行かれないお店もそれはその中にはあるわけですけども、おおむねよかったんではないかと考えております。 ◆鈴木久美子 委員  先ほど申し上げたように、伊丹市の補正予算の中でかなり多くの額を中心市街地の活性化に資する事業というところに投資している状況なんですね。直接的には運用はしてないかもしれないんで、それぞれの団体さんとかに任せて直接的にはやってないかもしれないんですが、まち未来株式会社さんの事業概要として中心市街地の活性化に資する諸事業というのを上げられて、伊丹市はそこに出資をしているという形なので、やはり今後も、例えば新型コロナ支援策としてこういった支援策を打つ必要があるかどうかというのを議会としても考えなければならないとなったときに、今回のことの効果がどうであったか分かりませんということでは、今後それが必要だったかどうかの私たちも審議ができないことになるので、期間がまだあまり空いてないにせよ、その支援策というのがどういった効果があったのかというのをまず数字で表せないものだと思わないので、データを取っていただくなど、説明ができるように準備はしていただきたいなと思います。  あと、株主総会のことですけども、新型コロナの影響でいろんなことがやりにくかったと思うんですけど、今年度、株主総会というのはいつどういった形で開催されたんでしょうか。 ◎中井公明 伊丹まち未来株式会社代表取締役  株主総会は6月25日木曜日11時からやってございます。  それで、申し上げておきますけれども、私どもは伊丹市から委託を受けてるんで、委託事業を受けたら委託事業を適正にやって伊丹市にお返しするわけで、その効果の検証をこっち側に持ってくるのはいかがかなと思いますけど。 ◆鈴木久美子 委員  効果がなければ委託する必要がなくなってしまうんじゃないですか。
    ◎大西俊己 都市活力部長  これまでの対策に対する効果ということに関して委員から御質問をいたただいておるところで、代表取締役から委託事業者としてという形で御答弁させていただきましたけど、取締役が申しますとおり、それは私たちがしっかりと議会に対して御説明せないかん内容であるということで認識しております。  6月の議会で御答弁させていただいたときに、途中でございましたんで、十分な情報が集約できてませんでした。そんな中でも、1つの店ですけれども、クーポンが既に何十枚、何百枚で、非常に、喜んでいただいてるという具体的な数字も、ちょっとその答弁は今持ってきておりませんので、どんな形で答弁させてもらったかはっきり申し上げられませんけれども、分かる範囲で具体的な数字も入れて御答弁させていただいたところでございます。それを、今もう大分固まってまいりましたし、そのクーポンを持ってきてお金を現金に替えてどうなんだという作業を私どもからまち未来に対して委託としてお願いして、まち未来の職員の方で、にぎわいの仕事が今なくなっておりますんで、イベントの仕事がなくなった代替としてそういった事業の仕事に御支援いただいて、換金作業をしていただいて取りまとめしていただいてるところでございます。それがそろそろ上がってきますので、また御質問いただけるか、もしくは私どもから説明せないかんなということで認識しておりますので、それはしっかりお話ししていきたいと考えてございます。  もう1点、この場をお借りして申し上げたいことでございますけれども、今回の専決補正で特定のキャッシュレス事業者を使って還元をするでありますとか、あとGoToの対応に関して金額を上げさせていただいて専決させていただいてますけれども、あの6月の議会のときに議会の皆様からいろんな御意見をいただきました。  特定の事業者に偏り過ぎではないかとか、あと飲食に力を入れ過ぎでないかとか、それ以外の事業者もいるんだよと、小売でありますとか理髪店とかいろんな事業もいらっしゃるわけやから、そんなとこもしっかり考えていただきたいという意見もありますし、また、特定の団体、これは鈴木委員からも御指摘いただいたとこでございますけれども、商店連合会でありますとか商工会議所でありますとか、そういう特定の団体から御意見を聞いてて、それ以外のお店の意見はどうですかということも御意見いただいてました。今回7月の専決で補正するに当たりましては、そういった特定の団体に対する効果ではなく、そのときはスピード感を持ってしなければいけないので、その団体の御支援をいただいて早くしようということでやったスピード感の面ではよかったんですけれども、それをさらに一歩進めて、キャッシュレス事業者のを導入していらっしゃる事業者さんに関しては、広く小売であるとか、いろんな理美容も含めて対応できる形での制度がいいん違うかとか、あと、特定の団体の意見を聞くんじゃなくて、それは議員の皆さんの意見を聞いたことが市民全体の意見を聞いたことになるんであって、そのことによって反映していくべきと違うかとか、その6月議会の意見を踏まえて今回GoToキャンペーンでありますとかキャッシュレス事業者の提案もしておりますので、それも御意見をいただいた上での結果を踏まえての事業実施と御理解いただきたいなと思いますんで、またしかるべきときにそんな話で結論、結果も御報告させていただきたい。それは当局である我々の責任でございますんで、こちらとは別にまたさせていただきたいと思いますんで、どうぞよろしくお願いいたします。 ◆鈴木久美子 委員  御丁寧な御答弁ありがとうございました。やはり成果や効果があって継続できるものだと思いますので、引き続き質問もさせていただきたいと思いますし、御答弁もいただきたいなと思います。  最後に、今回まち未来株式会社さんのホームページを確認させていただいたんですけれども、宿泊施設の紹介のところ、伊丹シティホテル、ホテル伊丹のほかにスワンホールがまだ残っています。スワンホールはもう既に宿泊の機能というのはありませんのでここは削除していただいて、市民の方が誤解を招いて利用できるという認識をされないように、しっかりホームページのメンテナンスをお願いしたいと思います。 ○篠原光宏 委員長  ほかにございませんか。───  それでは、次に、公益財団法人いたみ文化・スポーツ財団について説明をお願いします。 ◎二宮叔枝 いたみ文化・スポーツ財団理事長  平素から財団の運営並びに事業展開につきましては、御支援賜っておりますことをお礼申し上げます。  私どもは、10の施設の指定管理者として市民の皆様に親しまれる運営に努めているところでございます。効率的で魅力的な施設運営はもとより、市民の皆様や伊丹市、また、中心市街地活性化協議会の皆様とも一緒になってまちづくりについても取り組んでいるところでございます。  さて、今般、新型コロナウイルス感染拡大防止策につきまして、当財団も3月から事業の自粛や貸し館の休止ということを余儀なくされているところでございます。本日は、令和2年度の事業概要予算概要についての御説明をさせていただくのですが、当初から事業の中止、延期が続いておりまして、また、新しい生活様式に伴います利用制限もございますことから、年度を通して少し大きな影響が出てくると考えております。宣言の解除後、5月の末から順次施設はオープンしておりますけれども、我々については、各業界のガイドラインを基にして我々財団でもそういうものを持ちまして、感染防止策を講じた上で施設利用に努めていかなければならないと考えております。  また、御覧いただいた皆さんも多いかと思いますけれども、休館中にはいろんな情報発信とか映像の配信とかさせていただいて、皆様の暮らしといいますか、生活にいろんな情報が届いているのではないかなと思ってます。  本年度は、7月からもう既にラスタホールが、それから9月からは美術館をはじめといたします、みやのまえ文化の郷が大規模改修によりまして再びの休館となってしまいますけれども、この間も我々財団は心豊かで笑顔あふれる元気なまちいたみが使命でございますので、我々のポテンシャルを生かして新しい価値の創造に努めてまいりたいと考えているところでございます。  事務局長が以下説明をさせていただきます。本日はどうぞよろしくお願いいたします。 ◎田中茂 いたみ文化・スポーツ財団事務局長  令和2年度公益財団法人いたみ文化・スポーツ財団事業概要及び予算概要につきまして、こちらの資料に基づきまして御説明申し上げます。  資料の1ページから御覧くださいませ。先ほど理事長より御説明しましたとおり、令和2年度におきましては、新型コロナにより施設の閉鎖、事業の中止により当初の計画が大きく変動いたしております。本日、経営状況報告ということで、今回、財団の令和2年度の予算につきまして御説明申し上げるところでございますが、御存じのとおり、施設におきましては5月下旬まで休館、開館後も利用者数の制限がかかっております。事業につきましても、4月、5月に予定しておりました事業は施設の閉鎖に伴い中止、6月以降、徐々に再開しておりますが、今後予定している事業につきましても、中止、延期の判断をせざるを得ない事業が出てくることが想定されますことから、例年のような事業の御説明から変更させていただきまして、現在までの状況を中心に御説明申し上げたいと思います。  それでは、最初に、各施設の状況について御説明いたします。  まず、文化会館でございます。5月の春風亭一之輔独演会、田尻洋一ピアノリサイタル、6月の仮面ライダー公演などが中止となっております。例年夏に行っておりますよしもとお笑いライブにつきましても、今回、新喜劇はございませんで、漫才だけの公演を予定しております。また、開館当初からの事業でございます市民ピアノリレーコンサート、合唱祭バッカスフェスタにつきましても中止としております。なお、市民ピアノリレーコンサートにつきましては、市民の皆様の演奏を動画でお送りいただきまして、いたみホールで編集いたしまして、「伊丹発♪アットホームリレーコンサート」として6月の28日の14時からユーチューブで配信しております。  また、ホールの空きを逆手に取りまして、ふだん見ることのできない舞台裏の見学とミニコンサートをセットにした企画も8月6日に実施することにしております。  演劇ホールでございます。現代演劇を事業の柱に幅広い世代に対しまして、公演事業、人材養成事業、普及啓発事業の3本柱で事業を展開しております。5月の劇団態変、6月の現代演劇レトロスペクティブ、8月のみんなの劇場こどもプログラム「かむじゆうのぼうけん〜うみのしゃぼんだま〜」は延期しております。8月の「マームとジプシー」は全国ツアーでの公演だったため、他会場、カンパニー側との協議の上、中止を決定しております。  7月10日から13日に施設再開後、初めてとなります演劇の公演、コトリ会議という劇団でございましたが、手指の消毒、検温はもちろん、座席数を減らし、さらに、上演時間を1時間程度に縮めまして実施しております。また、例年、学校事業のこまの中で行っております演劇によるコミュニケーション力向上のためのワークショップですが、今年度は開催せず、既に依頼を受けておりますこやの里特別支援学校でのパントマイムによるワークショップ、大阪芸術大学短期大学部での演劇ワークショップを実施いたします。  また、近年、教育現場だけでなく、福祉の分野においても実演芸術の手法を取り入れたワークショップが注目されております。令和2年度におきましては、高齢者、介護者についての見聞を広げ、実際の介護の現場で活動されているアーティストから活動事例を伺います。高齢者や介護者とともにつくる演劇公演や認知症ケアに演劇的手法を用いたワークショップを実践されてる方や、舞鶴の特別養護老人ホームで始まった不思議なダンスを用いた高齢者介護についての方も招きまして、市民の皆様とともに危機課題に対し文化芸術の可能性を見いだす機会としたいと考えております。  音楽ホールでは、6月の北欧から招く古楽器による演奏会、10月、イタリアからのコントラバスカルテットの演奏会は中止しております。講座関係については徐々にスタートさせております。そのほか、音楽ホールが事務局を担っております伊丹シティフィルハーモニーの結成30周年事業として予定しておりました「第九」の公演でございますが、合唱の練習や間隔を空けての舞台構成ができないということもあり、今年度については中止しております。  また、急遽キャンセルの出ておりますメインホールを使いまして、スタインウェイのピアノを弾いてみようという企画を実施しております。延べ6日間の実施ですが、好評でして、全ての枠が埋まっております。  生涯学習センター南分館は、6月末をもって改修工事のため、現在は休館しております。一部講座につきましては、文化会館などで実施しており、担当部局とも協議しながらリニューアルに向け取り組んでまいりたいと思います。  続きまして、みやのまえ文化の郷3館でございますが、こちらも大規模改修のため、会館は8月末までとなっております。リニューアル前ということで様々な企画を予定しておりましたが、残念ながら展示事業、講座事業とも縮小を余儀なくされております。なお、現在、美術館におきましては、単純な形態と明確な色彩を特徴とする画風で人々を魅了する「熊谷守一展」を今月の末、31日金曜日まで開催しております。現在の美術館では最後の展覧会となりますので、ぜひ御覧いただきたいと思っております。  また、工芸センターでも、現在「講座の仲間たち3」、交流センター講座コースと受講生の作品展を開催中ですので、こちらも御覧ください。  次に、昆虫館でございます。こちらも6月より展示施設を再開しております。これらは、おかげさまで再開を待ち望んでくれていたお客様も多く、入館者数も徐々に戻ってきております。逆に、三密にならないように気をつけながらの運営となっております。  スポーツセンターにつきましても、7月末までに全てのスポーツ教室が再開いたします。教室の充足率も8割近くまで戻ってきておりますが、休館期間中の教室数をカバーすることまでには至っておらないため厳しい状況が続いてます。  あと、この新型コロナによる休館中の財団の取組でございますが、4月下旬より順次、施設の特徴を生かした動画配信を実施しております。スポーツセンターでは職員によるストレッチ、昆虫館では昆虫の生態、美術館では「熊谷守一展」の紹介、また、演劇ホールでは過去の公演につきまして、期間限定ではございましたが、動画配信を行っております。5月からは、これらに加えまして、バレエ、ダンススタジオ、ライブハウス、音楽教室、テークアウトなどの情報を集め、伊丹に関わる芸術文化、まちの人たちを応援する「伊丹文化・芸術とまちの特集ページ!」を財団のホームページで公開しております。  また、施設再開に向けましては、感染症対策ガイドラインを各種別のガイドラインを参考としながら財団独自で策定しております。  続きまして、予算の概要でございます。  6ページになります。まず、事業活動収支の部でございます。2年度の事業活動収支の合計は12億2299万8000円としています。このうち利用料金収入は2億5886万2000円、事業収入は1億9731万7000円です。事業収入、利用料金収入とも施設の閉鎖などにより既に昨年の4−6月期に比べまして1億円程度収入が減っております。それと、支出も減っておりますが、減収分を補うには至っておりません。受託事業収入6億8393万2000円は、伊丹市からの指定管理委託料でございます。補助金等収入7694万7000円は、市からの財団運営に係る補助金と文化庁などからの事業実施に係る助成金でございます。  事業活動支出、今度は支出ですけども、合計額は12億1936万3000円で、事業費については2億3265万1000円、施設管理に係る分としましては9億2954万1000円となっております。他に管理費支出として5717万1000円で、主に財団本部の運営経費となっております。  次に、投資活動収支の部でございますが、特定資産取得支出で871万8000円を計上しております。これは退職金手当の引当金等でございます。先ほど加藤委員からもお話ありましたけども、ある証券会社、SMBC日興証券のページを見まして書いてあったんですけども、上場企業の6割が今期の業績見通しを出せないとなっておりました。財団におきましても、現在の予算から決算を見通すのは厳しい状況ではございますが、委託内容の見直しや経費の削減に努めるとともに、雇用調整助成金等などの活用を図りつつ事業継続を図ってまいりますので、委員各位におかれましても、何とぞお力添えをお願いできますようお願いします。  十分な説明ができず甚だ恐縮でございますが、以上で説明を終わらせていただきます。 ○篠原光宏 委員長  説明は終わりました。  ただいまの説明について、質問等がございましたらどうぞ。 ◆大津留求 委員  この間いろいろ休業、休館があったと思いますが、先ほどのところでも同じような話が出ましたけども、そこで働いてる方々はその間は休業補償を出して休んでいただいたということでしょうか。 ◎田中茂 いたみ文化・スポーツ財団事務局長  例えば会館の受付をしております窓口の臨時職員さんにつきましては、一部休業をお願いしております。 ◆大津留求 委員  一部じゃない方はどういう方ですか。 ◎田中茂 いたみ文化・スポーツ財団事務局長  失礼しました。臨時職員につきましては、休業の要請を、一部というのは仕事の一部で、業務期間全部の休業じゃなくて、その勤務日の一部を休業して、事務所内の密度を下げるようなことをしておりました。 ◆大津留求 委員  そうしましたら、その働いてる方々というのは、基本的には雇用継続をずっとされて、収入も一定安定した形でこの休館中も過ごされたという解釈でよろしいですか。 ◎田中茂 いたみ文化・スポーツ財団事務局長  そのとおりでございます。 ◆大津留求 委員  一方、今からのことですが、ラスタホールであるとか美術館、みやのまえ文化の郷のあたり、休館になるんですが、そのスタッフの方々についてはどんな御予定でしょうか。 ◎田中茂 いたみ文化・スポーツ財団事務局長  例えばですけども、美術館で申し上げますと、展示のときの受付の方などにつきましては展示がないので、その間のお仕事はないとなってきます。 ◆大津留求 委員  展示の受付の仕事はないんです。ないので、その受付の仕事をされてた方はどういうふうにこの期間過ごされるのでしょうか。 ◎田中茂 いたみ文化・スポーツ財団事務局長  こういった事態は去年から想定されておりますので、例えば市の臨時職員の登録への働きかけ、こういった市の登録のアルバイトさんがありますよとかいう形であったりとか、財団、ほかの内部で空きがあったときの声かけとかをさせていただいてはおりましたけども、実際どの程度の方が市の臨時職員さんの登録に行ったか、こちらで分からないですけども、その期間中については雇用がなくなると考えております。 ◆大津留求 委員  そうしましたら、ラスタホールはまだ短いほうだと思うんですけども、このみやのまえ文化の郷、伊丹市が今回大規模なプロジェクトをしてるんですけども、その間は、いったら雇い止め、解雇というような、もちろん対応はされてると思うんですけども、いろいろと次の職はどうですかと、ただ、基本的には雇い止めということでの解釈でよろしいですか。 ◎田中茂 いたみ文化・スポーツ財団事務局長  雇い止めというか、実際私どもの業務が、展示ができない状況でございますので、その辺は雇い止めという言い方があれなんか分からないんですけども、その間の仕事はないということです。  あとラスタにつきましては、いたみホールに事務所を構えまして、次の施設の予約等が数か月後に始まりますので、引き続きお願いすることといたしております。 ◎二宮叔枝 いたみ文化・スポーツ財団理事長  基本的には、職員、嘱託職員については、たくさんおりますけれども、次の企画なり準備ということで働いてもちろん仕事をしております。今申しましたのは、展示のときの受付でありますとか監視でありますとかというところの職員につきましては、もともとが雇用期間自身が短かったりすることもございますので、そういったことについては、今申しましたように、いろいろな紹介についてはできるかなということで、職員につきましては、当然でございますけれども、施設いろんなところで改修をやりますけれども、その間、職員自体は仕事はしておりますので、特にそういう展示関係とかこういう興業関係になりますと、もう1年前、2年前からの業者との交渉ということになりますので、主に職員はそういった仕事をしているということでございます。 ◆大津留求 委員  ごめんなさい、私の頭がついていけないんですが、取りあえず、今の理事長さんのお話によると、基本的にそこで働いている職員さんは、同じ財団内もしくは関連する職種で同じ財団内で雇用継続をされて仕事をしているという解釈でよろしいですか。 ◎二宮叔枝 いたみ文化・スポーツ財団理事長  いわゆる正職というのがおります。それから嘱託職員が主にこういういろんな期間、事業の企画なり運営なりを行っているという、そこについては当然そのまま仕事を続けますと、そういう意味でございます。 ◆大津留求 委員  すみません、頭がついていかないんで、次行きますね。  今回のコロナ禍において、例えばいたみホールの大ホールであったら1200人入るところが600人ですか、マックスで入ってという形で聞いております。7月も1個、2個、3個ぐらいしか入ってないんだよ、8月も全然、9月も全然入ってないんだよという話を聞いております。今回、補正予算で芸術文化公演再開緊急支援事業、県の事業らしいんですが、これが専決処分されました。これに市内で対応するのがいたみホールの大ホールとアイフォニックの大ホールとお聞きしてるんですが。7月1日から10月末までということですが、これによって実際多少使用頻度が上がるのか、もしくは、ただ合唱とかそういうことなので、基本的に難しいのか、その辺りの見解はどんな感じでしょうか。 ◎田中茂 いたみ文化・スポーツ財団事務局長  これをきっかけに新たな事業喚起ができるかというと、ちょっとそれは分からないんですけども、ただ団体につきましても、かなり厳しい状況が続いておりますので、やめようかなと思ってる団体さんがあれば、こういったものがあれば、やはりやろうかなというところにもなってこようかと思います。例えば大ホール、合唱を大ホールを使ってやる団体さんは40万円程度使用料がかかるんですけども、そのうちのざくっと8万円程度はこの対象になってきますので、40万円のうちの8万円が使用料の半額によりましてそういった団体さんの支援につながっていくというところでございます。 ◆大津留求 委員  大体そういう大きなコンクールとか大会とかって大分前から企画されてるものだと思いますので、いきなり7月からこんなんありますよって言っても、なかなか12月までに、じゃあ、もう一回しようかというのは難しいのかなと思いますが、実際に使いたいと思ったとしても、入れるお客さんは半分やけど、借りるお金は一緒ですよね、当然やけど。というので、全然採算合わないとかっていうことも出てくるって悩んでるはる方にとってはいいのかなと思ってます。  関連で聞きますが、大ホールの舞台の操作されてる方おられますね、照明とか舞台上で。あの方々は外注さんですか。 ◎田中茂 いたみ文化・スポーツ財団事務局長  舞台操作は私どもは委託をしております業者でございます。公演によっては、自分の意図をよく酌んでくれるような例えば専門のスタッフを持つところでしたら、そのスタッフがどっと来るという場合もあります。特にプロの公演ではほとんどがそういったところで、うちのスタッフはあくまでも結局舞台の管理のみで、舞台の運営に当たっては、その借りていただいたところが引き連れてくるという場合もございます。 ◆大津留求 委員  そうなりますと、いうたら大ホールもほとんど使用がないとなると、仕事がない、その方々にとっては収入がないということが起こってるということでしょうか。 ◎田中茂 いたみ文化・スポーツ財団事務局長  私どもの舞台の常駐スタッフにつきましては、休館中でここまで確実に休館というときにつきましては委託料を若干下げていただいたりはしておりましたけども、それよりもむしろ舞台の業者さんというのはフリーでやられてる方が結構多くて、私どもの常駐で働いているスタッフよりもフリーで働いている舞台スタッフさんは全く仕事がない状況になってきてますので、その辺のダメージが非常に強いんじゃないかなと考えてます。 ◆大津留求 委員  ただ、その方々は長年いたみホールの舞台でずっとやってきて、私も使うことがあるんですが、いうたら顔なじみみたいな形になって、ちょっと言ったらすぐ分かってくれるという感じ、だからなかなかそういういい方々を手放しちゃうというのも今後のいたみホールにとってもマイナスなのかなと思ってたんですが、実際やっぱり苦しい状況で、どうしようもないという形ということだったと思います。分かりました。  あと、また別で行きます。アイホール、公演を始めたということで、よかったなと思うんですが、実際にこないだ新宿でクラスターが起こったという件がありました。あそこではクラスターが起こったけど、アイホールでは起こらないようにしてるよということを教えてください。 ◎いたみ文化・スポーツ財団 せんだって、コトリ会議という劇団が芝居を開催しました。通常アイホールは公称300席というんですけど、通常は大体200席、150席設定という形が多いんです。ですんで、今回、収容定員的にいいましても、アイホールは150人まで、しかもそれはスタッフ、関係者、お客さん含めて150人です。ですんで、せいぜい客席設定も100席組めるかなみたいな形だったんです。劇団とずっと話をして、結局55席という設定にしました。だからそれも興業的に果たしてできるのかという形だったです。55席で、かつ市のガイドラインとしましては、イベントに関しては1時間に1回換気をしろと、5分間の換気をということでありますんで、普通お芝居って大体1時間半から2時間という設定が多いんです。一応ガイドラインとして出ましたんでそれも劇団と話しまして、多分1時間半ぐらいの芝居になるかなということでつくってたらしいですけど、途中で休憩を無理からでも入れてもらわんと困るんだという形でお願いしまして、結果的に彼らは60分、65分ぐらいのお芝居に縮めて上演するという形になりました。ですんで、実際に開演するまでにずっとアイホールの窓、2階部分の窓も全部開けて、いわゆる強制排煙のシステムをずっと稼働させる状態にしまして、それで、当然ながらいわゆる新型コロナ対策というか、手指の消毒から検温も全部して、なおかつそういう形での対応をして、上演終了後すぐにまた窓を開けてという状況にしました。  新宿のシアターモリエールという小劇場ですけども、例のクラスター発生というのは、あれはどうも、劇場はもちろん、国立劇場以下いわゆる劇場のガイドラインというのが出ましたので、割とそれに乗っかって多分主催者側に伝えてたはずです。ただ、主催者側がやっぱりかなり甘かったと。  一番問題は、公演が終わった後に、出てる人たち、関係者に会いに楽屋にお見舞いに行ったりとか、終わった後に出演者に握手したりとか、写真撮ってとかいうことを、今は基本的には、まずしちゃ駄目だということになってるんです。ですんで、我々のこないだやったコトリ会議も、終わった後にアンケートすら書かなくていいですと。その代わり後でメールでくださいという形にして、アンケート回収というのもやらずに、終演後は、すみません、役者は出てきませんので、そのまま御退室願いますという形のアナウンスをちゃんとしという形でやりましたので。ところが、新宿でのクラスターというのは、その辺がもうゆるゆるだったということを聞いてますんで、それはもう業界的にも、民間、公立問わず劇場関係者は怒髪天をつくといいましょうか、何してくれてるんだみたいなところがありまして、ですんで、以降アイホールも7月にその公演をしましたけど、8月はやっぱりもう公演はございません。9月以降になりますけど、9月以降もそういったクラスター発生なんていうのはもってのほかですんで、新型コロナ対策を従前の形でやってここも継続していきたいと思っております。 ◆大津留求 委員  やはり指定管理を受けてるのが基本的に箱物の形になって、かなり厳しいのかなというのは重々分かります。ただ、やはり人間が生きていくために芸術とか文化とかっていうのはすごく大切なことだと思います。何とか、先ほど市の部長から答弁がありましたが、指定管理委託料も含めて必要であればきちっと補填をしていくという答弁がありましたので、その辺りも、大変だと思いますが、頑張っていただければありがたいなと思います。 ◆土井秀勝 委員  このコロナ禍において、様々な事業を中止されたり、今もいろんな対策を取られてされてるかと思うんですが、あくまで予算なので決算のことを聞いてはいけないと思うんですが、結構昨年まではインバウンドの需要を見越した来日外国人来館者の拡大に向けた取組等にも力を入れられてたと思うんですね。それがこのコロナ禍において、そういったのもなく予算等にも反映されてるかと思うんですが、どういった形の取組をされてたとかってお伺いしてもいいですかね。 ◎田中茂 いたみ文化・スポーツ財団事務局長  特にインバウンドという関係でいいますと、私どもでいいますと、国の文化財でございます旧岡田家住宅でありましたりとか石橋家住宅、そこで工芸センターがやってました国際クラフト展は外国の方の御応募も非常に多くて、入選された方も実際来日して表彰式に出席いただけるというところでございました。ただ、今回、当初から予定されておりましたとおり、みやのまえの施設の休館が入っておりましたので、今年度、来月につきましては国際クラフト展も当初より中止しておりましたので、その訪日外国人という観点から見ますと、影響はなかったと考えてます。 ◆土井秀勝 委員  幸か不幸か、改修、新しく建てる工事と今のが重なって予算には組み込まれてなかったということですけれど、今後、新しくなるのを踏まえて、やっぱり世界情勢も考えながらこういったことは決めていかないけないと思うんですが、やはり今まで来ていただいた方がもう一度来たいというきっかけをせっかくつくっていただいてますんで、それを引き続き、どういった形になるか分からないんですが、それも含めたことを企画としてまた行っていただければなと思っております。  また、もう1個、話替わるんですが、毎年10月、11月頃にキッズフェス等もされてるかと思うんですね。あれに関しましては、市の共催であったり、各事業の協賛等もあっての事業かと思うんですが、今年度に関しましてはどのように今現在お考えか、教えていただいてもよろしいでしょうか。 ◎田中茂 いたみ文化・スポーツ財団事務局長  キッズフェスティバルについても、昨年度から青年会議所さんと一緒に取り組んでおりまして、そのときには、昨年12月ぐらいに反省会したんですけども、来年もぜひ一緒にやりましょうという力強いお言葉をいただいておったんですけども、やはり青年会議所さんの構成の会社さんもこのコロナ禍におきましては非常に厳しいということもありまして、キッズフェスの協賛、共同開催については、今年度については遠慮させてもらいたいというお話があります。私どもといたしましても、各種団体でありましたりとか、私ども独自でも協賛金を取りながらやっておったんですけども、最初にまち未来のお話でもありましたけど、なかなか各企業さんに協賛金を集めてというのはやはり厳しいのではないかなというところで、私ども単独で団体さんの協力も仰ぎながらできる範囲のことをやっていきたいと思ってます。 ◆土井秀勝 委員  本当に私も参加していただいてる方であったり、別のあれでという関わり等もあるんですけど、参加していただいてる方のやっぱり笑顔であったりお声というのも聞いておりまして、このコロナ禍というときで開催されるかどうかというのもかなり迷われてるかとは思うんですね。対策であったり、また、今、東京であったり、各地で徐々にまた感染者が出てきてるという状況にもありますので、そういった面も考慮していただきながら、何がいいっていうのは分からないですけれど、そういった面も含めてしていただければと思います。 ◆新内竜一郎 委員  ポイントを2点お聞きしたいんです。  いたみ文化・スポーツ財団として統合したことによってのメリット、どういう結果が出たのか。また逆に、今までの文化とスポーツと合体して、それによっての規模が大きくなったことによっての何か問題点があったのかどうか、そのメリット、デメリットを聞かせてください。 ◎田中茂 いたみ文化・スポーツ財団事務局長  メリットといいますと、やはり人が増えたということによりまして、逆に旧のいたみスポーツ財団時代でしたら、スポーツの部門だけでしかお仕事ができなかったという職員が、例えばいたみホールで文化芸術の仕事をして、そのエキスをまたスポーツセンターに持って帰るであったりとか、人事交流ができたというところが大きくございます。今回コロナ禍におきまして、真っ先にいろいろな動画を上げてくれたんがスポーツセンターの職員でして、やはり体を動かすというのをまず最初にして、その後、また文化芸術の動画という形で、非常にその辺スポーツを通して、文化芸術だけじゃなくて、体を動かすというとこら辺の取組もできてきてるんではないかなと思っております。  あとは、今スポーツセンターにつきましては指定管理委託料ゼロの状況でやっておりますので、逆に、こういった施設が全部止まってしまうということになってきますと、財団としては非常に厳しい状況に陥ってるというのが現状でございます。 ◆新内竜一郎 委員  要は2つ分かれたこれを統合することによって事務的に合理化できた点、具体的にあれば、数点で結構です、ポイントをおっしゃっていただいたら。 ◎いたみ文化・スポーツ財団 旧財団のときは総務をスポーツセンター内で持っておりまして、全ての事務をスポーツセンターで完結させておりました。そういった意味でたくさんの人員も抱えておりましたし、仕事もありましたけれども、今財団が1つになりまして、総務については全て本部で集約していただいておりますので、事務の流れは非常に効率的になったのかなと考えております。 ◆新内竜一郎 委員  事務的には一元管理できた。ただ、両者側で不便を感じてきたとかいうとこはなかったですか。 ◎いたみ文化・スポーツ財団 人材的には旧のプロパーの職員が全ていてますので、そういった中で利用者に対する対応は昔と変わりなくできてるものと考えております。 ◆新内竜一郎 委員  もう少し内容をお聞きしたいんですけれども、今までのスポーツ財団と文化財団と正職員、臨時職員それぞれの人員は変わってないんですか。 ◎いたみ文化・スポーツ財団 大きく人員は変わっておりませんけども、理事長、それから事務局長等がもともとスポーツセンターにいてましたけども、そういった人材は1つに集約される中で役職についてはなくなりました。 ◆新内竜一郎 委員  上は替わったわけですけれども、トータル人員です。例えば具体的に言うと、正職員が今まではそれぞれ何人であった、合計何人であった、今回統合には変更があったのかどうか。正職員は変わってなかったとしても、例えば非正規職員ですか、臨時職員、そういう方は減ったのかどうか、その辺のところを分かれば聞かせてください。 ◎いたみ文化・スポーツ財団 統合によりましてスポーツセンターの人員が増えてるわけでございますけれども、スポーツセンターで増えましたのが、トータルで117名程度でございます。 ◆新内竜一郎 委員  正規職員ですか。 ◎いたみ文化・スポーツ財団 その内訳は、正規職員でいきますと6名、嘱託が8名、あと残り103名が臨時職員。その臨時職員が多いといいますのは、教室の事業であったり、講座、そういった方々につきましては臨時職員で対応していただいてるというところでございます。大体、従前の財団の人数からいけば倍ぐらいになってると。統合前は1つの大きな公益財団法人でしたので、それを統合しますと今では約200名は軽く超えたという形になっております。 ◆新内竜一郎 委員  今までの現状の人員、何人であったか、その後、何人になったか、明確に区別して答弁してください。 ◎いたみ文化・スポーツ財団 人の異動あるいは退職等ということもございます。 ◎いたみ文化・スポーツ財団 スポーツセンターと今の財団との差ですけども、先ほど総務課長から説明がありましたように、スポーツセンター時代が上の役員の方とかを除いて大体職員で118名、120名前後ぐらいおりました。今現在が200名前後になりますので、ほぼ倍になってるという形になります。  資料は200名切ってる数字になってると思うんですけれども、そちらにつきましては、昨年度までスポーツセンターの指導を担っておりました臨時職員につきまして、性質的に臨時職員という形と、あと外部講師という形に切り分けをしていく中で、大体今まで40名程度が外部講師に、今年度この4月から移行されたという経緯がありまして、それで人数が大幅に減ってるように見えるんですけれども、教室事業に携わっている人数としましては、今までと同じような形で大体220名、230名程度が関わっているという形になります。 ◎いたみ文化・スポーツ財団 財団で今はトータル約244名でございます。そのうちスポーツセンターにつきましては、プロパー職員が7名、それと嘱託職員につきましては6名、あと残り106名が臨時職員ということで、119名ですね。全体で財団の職員が244名あるうち119名がスポーツセンターの職員でございます。それと、それぞれ財団につきましては、プロパー職員については28名、嘱託職員につきましては27名で、派遣職員という形では3名来られております。あと、その差といいますか、財団全体の臨時職員につきましては173名、先ほど申しましたスポーツセンターが106名ということでございます。臨時職員につきましては、もともと財団職員は少のうございました。スポーツセンターに比べますと臨時職員の数は少ないという形でございます。 ◆新内竜一郎 委員  要は往々にして臨時職員が統合のときにどうしてもカットされる傾向がある。まして今年度、休館が結構多いでしょ。生涯学習センター、分館などは今年の7月から来年の3月まで大規模改修で休館、また、みやのまえ文化の郷についても今年の9月から令和4年の3月まで再整備のためにということで休館。そうすると、休館のときの臨時職員はどうされるんですか。 ◎いたみ文化・スポーツ財団 臨時職員さんにつきましては、当然事業というものがその休館中というのは行わないということになります。事業を実施するに当たっては、臨時職員さん、受付でありますとか、そういう形でしていただいておりますので、その事業そのものがないということですんで、事前に当初の時点で分かっておることですので、その年度始まる前に、一定こういう事情でいつからいつまで休館をするということで、各臨時職員、対象となる方々につきましては十分な説明をさせていただいて、日につきましても何月までの雇用となるという話をさせていただいております。それまでに、皆さんの2年度の身の振り方といいますか、それを決めていただくと。それで、実際事業を行えない中で雇用確保としてその方々を引き続き採用するというのも、これもまた違う事業をしてもらうということも、なかなかそういった関連事業ありませんので、やむを得ずそういう形でいつまでという説明をさせていただいて、御本人さんたちにも一応納得をしていただいてるのかなと考えております。 ◆新内竜一郎 委員  経営する立場でいうと、非常に厳しい立場になるんです。また、臨時職員についても、生活がかかってるということになってくると、一般の商店等でも休業補償とかそういうことが考えられるんですけど、そういう場合の休館とか新型コロナによっていろんな意味で休んでもらわないかんという場合の補償はどういう具合になるんですか。 ◎いたみ文化・スポーツ財団 新型コロナの関係につきましては、一定休業補償というのを財団でもさせていただいたところでございます。対象としましては、主に臨時職員の方で、事業がないということでございますので、出勤につきましても出番がないということになります。この4月、5月、6月それぞれ休業ということでお願いをしたところでございます。対象としましては、臨時職員さんが対象になりましたけれども、115名、金額にしまして約1189万円の休業補償ということをさせていただいております。これは3か月間のところでございます。  先々、6月以降はちょっとまだ見えないところがありますけれども、雇用調整助成金の締切りというのも9月末まで延びましたので、こういったお金につきましても申請をしながら、それが確実に入ってるどうかというのは分かりませんけれども、対象額としては4月、5月、6月ともう一応締めております。その額を対象として申請をして、既にその補償額としては、ほぼ約10割を見させていただいてるというところでございます。 ◆新内竜一郎 委員  新型コロナと、あるいは休館とかいうことで皆さん大変な苦労はあると思うんですけれども、やはり相手側の立場で十分に対応してやっていただきたい。  この休業補償については、財源は国の予定でいいんですか。
    ◎いたみ文化・スポーツ財団 はい、そういうことでございます。申請はそちらにさせていただく予定です。 ◆新内竜一郎 委員  そうすると、要は臨時職員の方でも、将来この仕事をやっていって安心してやろうという人も結構おられて、また、優秀な人材もおられると思うんです。そういう人を逃がしてしまうと、また次、再開のときに困ると思うんで、その辺の経営的な手腕、やっぱり理事長、その辺を十分に対応できるように、また本庁と連携取ってやっていかないといかんと思うんです。ちょっとその辺の見解聞かせてください。 ◎二宮叔枝 いたみ文化・スポーツ財団理事長  おっしゃるとおり、優秀な人材については引き止めておきたいというのは私どもの考え方でございます。ただ、今いろんな事情もございますし、この休館の期間が長いということもございますので、それについては、今、総務課長以下申しましたように、職員にも十分にお話をした上でということでございます。今、財団で、新規職員、退職等に伴うということですけれども、しておりますので、そういったところでの応募も可能といえば可能ということにもなっておりますので、どういった形になるか分かりませんが、我々も人材の育成、優秀な職員と今後も一緒に仕事をしていきたいと思っておりますので、できるだけそのように努めてまいりたいと思います。 ◆新内竜一郎 委員  仕事がないからといってただ休むだけでなくて、その間に、次のステップの新しいアイデア、新しい仕事を開発する、これが一般企業は非常に多くあるわけです。ですから公共の事業といえども次のステップを考えて対応するように、またしといてください。要望しておきます。 ◆上原秀樹 委員  新型コロナで会館が閉鎖され、再開されても人数制限があるということで、非常に苦しい状況が続いてると思うんです。休業補償や何やかやのいろんな質問がありましたけども、途中ですけども、どんな決算になるのか、まだ不明かと思うんですけども、この予算で例えば周年事業引当金積立金は200万円するとかいうのが載ってますけども、例えば具体的にこの部分に限れば予算どおりいくということでよろしいか。 ◎いたみ文化・スポーツ財団 予算に上げております積立金といいますのは、理事会でも一定周年事業というのを目指して積み立てていくと。決算の状況にもよりますけれども、この3月につきましても一定新型コロナの影響もあったわけでございますけれども、積立てをしております。令和2年度につきましても積立て予定でございます。最終令和4年のときに、その財源でもって事業をやっていくということでございますので、新型コロナの影響が最終、令和2年度でどのぐらいの影響になるかどうかということもございますけれども、ある一定の剰余金があるものとして積立てをしていく予定でございます。 ◆上原秀樹 委員  指定管理ですから、利用料金制で利用料金が入ってこなかったらもちろんそれがマイナスになるわけで、それに対して指定管理委託料がどうなるかということも大きく関係してきますけども、いろんな新型コロナの影響にもかかわらずきちんと財団としての事業が継続できて、予定どおり積立金もできていくということをやっていかなければならないわけですよね。だけど、それは財団だけの力ではなかなか難しいわけで、伊丹市とよく相談しながら財団自身の全体の経営が安定できるような形で相談していただきたいと思うんです。  もう一つは、文化のいろんな会館を指定管理で受けておられるんですけども、単なるいろんな公演を受けて、それの発表の場を与えるということのみならず、いろんな芸術文化団体を支援して育てていくという役割も持っておられると思うんです。そうなれば、いろんな団体の公演が中止されて、十分団体自身も回っていけないということになってきますわね。これは国で僅かばかりの支援金が出るようなことを言ってますけども、非常に不十分で、それを財団が出すべきだと言うことはできませんけども、いろいろその辺を財団としても考えてみる必要があるんではないかなと。なかなかお金を出すというとこまでいかないとしても思うんですけど、その辺はどんなお考えでしょうか。 ◎田中茂 いたみ文化・スポーツ財団事務局長  おっしゃるとおりでございまして、各種団体さんにつきましては、やはり活動自体がまだまだ十分に再開できていないという状況でございます。例えば合唱であっても今はパート練習だけであったりとか、吹奏楽もそうですけども、そういった形から今徐々に再開に向けて取り組まれております。  そこで、私どもとしては、先ほども申し上げておりますが、何かできることということで、「伊丹文化・芸術とまちの特集ページ!」というところで、各種文化団体であったりとか、あとピアノ教室であったりとか、そういった形での、本当微々たることですけども、情報の公開のお手伝いをさせてもらったりというところで今のとこさせてもらってる状況です。 ◆上原秀樹 委員  なかなか財団としては、そういう形でできる範囲でやっていくということになると思うんです。これは市も国も併せて芸術文化をどう支援するかという問題ですので、その中での財団の役割も果たしていただけるようにお願いしたいと思います。  これは財団が大きな痛手を受けて収入が減りますけど、国の持続化給付金の対象にはならないですね。 ◎田中茂 いたみ文化・スポーツ財団事務局長  多分売上げが半分ぐらいに落ちていないと対象にならないと聞いとります。指定管理料で毎月頂いてる分がございますので、その指定管理料の割合が半分以上ございますので、こちらの持続化給付金は、また制度が変われば分からないですけども、今のところは対象外と考えております。 ◆上原秀樹 委員  先ほど出たかもしれませんが、収入がどのぐらい減ってますか、5割までいかないけども。 ◎いたみ文化・スポーツ財団 2年度の当初予算の関係でございますので、4月、5月、6月、3か月で見ますと、収入では約70%ほど減収でございます。一方、事業の関係での支出の減というのもございますので、トータルで収支差引きでいきますと、約6734万円の収入の減ということになってございます。ちなみに、3月でいきますと、約1300万円が新型コロナの影響で落ちたなという形でございます。 ◆上原秀樹 委員  分かりました。いずれにしても、その収入が減った分をそのまま財団が全部かぶらなければならないということではないと思いますので、市と相談をして継続できるようにしていただきたいと思います。  もう一つ、先ほど照明とかは下請、外注に出しておられますけども、その人たちも収入が減りますね。フリーターの方もおられるかもしれませんけども、これはどこ行っても事業をしてませんからほとんど収入がなくなってしまうんですけども、そういう方は持続化給付金はちゃんと申請できるようになってますか。 ◎田中茂 いたみ文化・スポーツ財団事務局長  そういったフリーの方でやられてる方については持続化給付金の対象になろうかと思ってます。 ◆上原秀樹 委員  対象にはなるんですけども、それはその人任せで、財団は別に関わってはないわけですか。 ◎田中茂 いたみ文化・スポーツ財団事務局長  うちの舞台業者さんについては一定の決まった方がいらっしゃいまして、その方は会社に雇用されてる職員でございまして、特にイベント事で増員をいただく方についてはフリーの方が多いんで、ですからいたみホールでやってても、舞台とか照明、音響の方は常に同じ方ですけども、舞台の横についた人、若干増員さんについてはその都度替わってきますんで、こちらでもどういう方がいらっしゃってるのかというのがちょっと分からないところもありますので、そういった方につきましては、こちらとしても、何か証明書を出せとか、そんな話があれば十分御協力はさせてもらいますけども、この人は持続化給付金を申請して、この人は出してないというところまでは把握しておりません。 ◆上原秀樹 委員  分かりました。もちろんそうやと思うんですけど、これからも当然仕事をしてもらわなければならない人たちですので、支援の要請があれば支援していただくということでいいと思いますんで、よろしくお願いします。 ○篠原光宏 委員長  ほかにございませんか。───  それでは、ここで暫時休憩いたします。 〇休 憩 〇再 開 ○篠原光宏 委員長  それでは、休憩を解いて、会議を続けます。  最後に、公益財団法人柿衛文庫について説明をお願いします。 ◎坪内稔典 柿衞文庫理事長  初めに、現状と未来について少しだけお話しさせてください。  御存じのように、コロナ禍の直撃を受けてまして、春からメインの行事である展示とか講演会とか一切不可能になっておりまして、やや残念なのですけれども、8月からリニューアル工事に入って1年間休館になります。その間は、今まで課題にしてきたいろんなところから寄贈された資料とかが山のようになってるんですが、そういうものの整理とか、それから来年度、2022年度に東京で展覧会をしようという構想を進めていまして、その準備に当たりたいと。そういうことで、この1年間、館は閉じるんですけど、そういう準備と、それから講座とか講演会とか、そういうのは周辺の会場を借りて今までどおりやっていこうと考えているというのが現状です。  去年の7月から伊丹一句の日という行事が始まりまして、これは伊丹の幾つかの企業の協賛を得て順調に進んできたんですけども、これもやっぱり直撃を受けて春からはインターネットだけの応募という形になっていますが、幸か不幸か、そのためにやや全国化しまして全国から伊丹一句の日に応募が集まるようになったので、またそのうち順調に成長していくのかなと思います。前にもお話ししましたように、伊丹一句の日の夢は、例えば市議会のような場所で休憩時間に皆さんが、じゃあ、今から10分間ぐらいお茶飲みながら一句やりましょうかという雰囲気を醸し出すことであります。だからできましたら次回か、その次のあたりでは、休憩時間に皆さんに一句出していただいて、そのときは句会をする、俳句をつくる市議会というのは珍しいと思いますから、マスコミの人たちにも来てもらってやれたらいいなというのが夢であります。  先ほどちょっとお話ししました東京の展覧会は、永青文庫という場所がもう決まっています。早稲田大学のすぐそばです。そこで10月の初めから12月の初め、約2か月間、伊丹の柿衞文庫の持っている名品を東京の人に見てもらおうという構想なのですが、せっかく柿衞文庫が外に出るので、伊丹のまちというか、伊丹の文化が育てたものという大きなテーマで展覧をして全国の人たちに知ってもらおうと、そういう構想を持っていまして、近く伊丹市とも協力していただいて、その展覧会の構想委員会というのを今つくろうと動いています。マスコミとかいろんな分野の人たちにも参加していただいて、伊丹市の文化としての柿衞文庫というものを要するに東京で展示したい。それで、オープンの行事などで、東京で活躍している伊丹出身の方とかそういう人たちにも呼びかけて、できたら例えば伊丹と酒とか伊丹とお茶とか、そういう伊丹のいろんな文化も含めて展示できたらいいなと構想を今進めているところであります。これは皆さん方からいろんな意見をいただいたら、さらにいいものになるだろうなと考えています。  柿衞文庫は、今、要するに伊丹の総合ミュージアム構想の中で休館に入るんですけど、あそこに総合ミュージアムができたときに、全国で一番珍しいものはやっぱり柿衞文庫だと思うんですね。どこのまちに、大きなまちだと大抵美術館とか博物館とか、それから酒屋さんもありますから酒蔵もあるんですけど、唯一、多分全国のまちにないのは柿衞文庫のような建物というか、施設だと僕は思うんです。それで、その柿衞文庫というのが、だからどういうふうに魅力的なんだよというのをもうちょっと明確にしていきたいというのが、要するにリニューアルの工事中に休んでる間に会員みんなで考えて、そういうところを打ち出していきたいと思っています。  夢のようなことをいいますと、僕の理想は、乳母車のママさんたちが柿衞文庫にやってきて本を読んだり、文学について話をしたり、あるいはお茶を飲むという時間が持てることなんですね。なぜかというと、乳母車のママさんというのは一番柿衞文庫から遠い存在、今のところ。だけど、そういう人が気軽に来るっていうのが伊丹の文化の物すごい底上げだと思います。今、市の建築の構想の中で、お茶を飲んだり、お酒を楽しめる場所もつくっていただける構想が進んでいますので、そういうことが博物館とか美術館と提携しながらできて、柿衞文庫が乳母車を押してママさんたちが集う場所になったとき、本当に柿衞文庫が市民の誇りになるのかなということを思っています。夢のような話でしたが、よろしくお願いします。 ◎西浜真介 柿衞文庫事務局長  それでは、令和2年度公益財団法人柿衞文庫の事業概要及び予算概要につきまして御説明申し上げます。  御案内のとおり、みやのまえ文化の郷一帯の再整備工事が12月から行われる予定であります。そのことに伴いまして事務所も一時的に移転することになり、移転作業などで実質的には、9月から柿衞文庫は閉館となります。よって、今年度事業は例年に比べて非常に縮小されたものとなりました。そのことに加え、予定しておりました事業もコロナ禍により次々と中止を余儀なくされたところでございます。そういった背景がある中での御説明となります。  それでは、資料の1ページを御覧ください。事業の概要ですが、(1)展示事業として、@の特別展「蕪村の手紙U」を7月から予定しておりましたが、この特別展につきましては、展示開始までに他の館から借り入れる資料も多くあり、それに要する賃借料や運搬費、保険料など様々な費用が生じ、もしコロナ禍の関係で展示できなければ費用が無駄になることから、ゴールデンウイーク明けには中止するという決定をしたところでございます。  次のAの小企画展「季節のことば−春を詠む」と「くずし字をたのしむ」を予定していましたが、これもコロナ禍により4月からの開催予定でありました「季節のことば−春を詠む」が6月2日にずれ込んだため、「くずし字をたのしむ」の展示につきましては中止せざるを得なくなりました。そこで、8月からの1か月間において「柿衞文庫の美」と題して急遽新たな展示を行ってまいります。  次の(2)調査研究事業につきましては、昨年と同様に継続した事業として各項目について実施いたします。  次の(3)書籍刊行事業につきましては、先ほど申しましたように、特別展「蕪村の手紙U」は中止といたしましたが、図録につきましては既に手がけておりましたので、今年度に作成して、再オープン後の展示において活用したく思っています。  次に、(4)普及教育事業の@かきもり文化カレッジですが、前年度は7つのコースを設けていましたが、今年度は9月からの閉館に伴い、事業内容の継続性を重視したものに絞り5つのコースとさせていただきました。しかし、一番上の専門コースは特別展絡みの講座でありますことから中止となりました。その他のコースにおいてもコロナ禍の影響により実施できておりませんでしたが、9月以降、他の場所において開催する予定であります。  次のAの特別展記念講演会は、これも同じく特別展の中止に伴い、行うことができませんでした。  次のB第30回鬼貫顕彰俳句大会ですが、俳人鬼貫を顕彰して全国より俳句を募集し、著名な選者3名の選考により受賞者を決定し、表彰式を行う事業であります。受賞者は既に決定いたしましたが、人の密集を避けるため表彰式は取りやめといたしました。  次のC也雲軒事業。也雲軒とは、江戸時代に伊丹で開かれた俳諧塾ですが、鬼貫も学んだ也雲軒にちなみ、若い世代を中心とした2つの事業のうち、第30回鬼貫顕彰俳句表彰式(小・中・高校の部)は、学校が休校となっていましたので、募集自体も行うことができませんでした。次の第17回鬼貫青春俳句大賞事業は、全国的な若手俳人の登竜門として設けられた賞でございまして、15歳以上30歳未満の方を対象に1人30句を要件として現在募集中であり、公開選考会や表彰式は2月に東リいたみホールをお借りして行う予定であります。  次に、Dの伊丹一句の日ですが、去年の7月から事業をスタートしたところであり、小学校は8月から、中学校は9月から各学校に投句箱を置かせていただきました。先ほど理事長の御挨拶で一句の日のことがございましたんで若干数字を申し上げますと、昨年度までの投句実績数は、小学校で約2400句、中学校で約800句、公共施設13か所で約1400句、インターネットが約1400句、合計約6000句の投句がありました。誰もが気楽に俳句を楽しむという事業の目的からしまして、公共施設の投句数が増えればよいと思っておりまして、今年度は投句箱の設置場所を変えてみたりしながら、より一層工夫を重ねてまいります。  次の(5)柿衞賞事業につきましては、柿衞文庫の創設者であります岡田柿衞の偉業をしのぶとともに、将来性のある新進の俳文学者、俳文学研究者に贈られる賞であります。既に受賞者は決定し、例年、式典とともに受賞者の講演会を行っていますが、これもコロナ禍の影響で中止といたしました。来年度の受賞者とともに披露できる場を設けたいと考えております。  次の(6)その他の事業ですが、前年度に引き続いて4つの事業を行ってまいります。  続きまして、2ページの予算概要につきまして御説明いたします。  まず、@事業活動収入の部でございますが、基本財産運用収入につきましては、基本財産の定期預金の利息収入3万円及び閲覧等による資料利用料収入80万円でございまして、予算額が83万円、特定資産運用収入は退職給付引当資産及び俳諧資料室事業資産引当資産による利息収入でございまして、予算額が5000円、会費収入は友の会の会費収入でございまして予算額が94万円、ちなみに、個人会費が1万円、法人会費が3万円であります。  次の事業収入は、トータル579万5000円を見込んでおりましたが、先ほど御説明いたしましたように、コロナ禍による事業縮減により実態と合わない予算となっております。  次の補助金等収入は、伊丹市からの運営補助金でございまして、予算額が5584万9000円、これも事業の中止に伴って減額が見込まれます。寄附金収入は、一般寄附金収入でございまして、予算額が1000円、諸収入は、普通預金の受取利息収入1000円、雑収入30万9000円でございまして、予算額が31万円でございます。その結果、収入総額が6373万円という予算を見込んでおりました。  次に、A事業活動支出の部でございますが、事業費支出につきましては、展示事業等の9事業の支出でございますが、このうち先ほど事業概要で申しましたように、コロナ禍の影響により展示事業費支出や講座事業費支出及び也雲軒事業費支出などは、まだ精査できておりませんが、大幅に縮減となります。2番目の書籍刊行事業費支出や調査研究事業、柿衞賞事業、俳句資料室事業及び友の会事業の支出などにつきましては、おおむね執行できる見通しでございます。  なお、俳句普及事業費と最後にあります俳句普及事業費支出と申しますのは、伊丹一句の日に係る予算でございまして、事業支出の合計額が1382万5000円となっております。  次の管理費支出でございますが、人件費支出3256万9000円、会議費支出7000円、諸経費支出1688万4000円でございまして、予算額は4946万円となっております。  なお、諸経費の内訳につきましては、旅費交通費の21万円をはじめとして以下のとおりでございますが、前年度に比べまして委託費が600万円ほど増額となっております。これは、通常の管理費等は事務所移転のため減額となりますが、反対に、事務所の移転のため備品の保管代を含めて引っ越し費用が生じることによるものでございます。  以上、支出総額は6328万5000円となり、事業活動収支差額は44万5000円となっております。  次に、U投資活動収支の部、@投資活動収入ですが、特定資産取崩し収入につきましては、俳句資料室事業引当資産取崩収入45万円、これは俳句資料室事業に要した事業費分であります。次の俳句資料購入引当資産取崩収入217万6000円は、俳句資料の購入のため積み立てていた資産を取り崩して俳諧資料を購入しようとするものであり、収入総額は262万6000円となります。  次に、投資活動支出ですが、特定資産取得支出につきましては、退職給付金に積み立てる金額として79万4000円、それと俳諧資料購入に充てる資金217万7000円でございまして、支出総額は297万1000円となります。その結果、投資活動収支差額は34万5000円となっております。当期収支差額につきましては、予備費10万円を差し引きますとゼロ円となり、前年度繰越収支差額10万円を加えますと、次期繰越収支差額は10万円となっております。  以上で予算概要の説明を終わらせていただきます。 ○篠原光宏 委員長  説明は終わりました。  ただいまの説明について、質問がありましたらどうぞ。 ◆上原秀樹 委員  9月から1年間休館ということで、その間は資料の整理等を行い、2022年の東京での展覧会に備えるということで理事長から説明いただきました。  俳句自体はテレビ等で結構今普及、それなりに話題にはなってると思うんですけども、なかなか柿衞文庫という専門的な資料がどれだけ見てもらえて、それに刺激されていくのかというのは、なかなか私自身が思うには難しいなという気がするんですけど、それを伊丹の文化を育ててもらってるのと併せて発信することは、なかなかいい構想だなと私は思います。  それはそれで進めていってもらったらいいと思うんですけど、1つお聞きしたいのは、伊丹一句の日というのをつくられて、6000句が投句されているということで結構な数字が来てるなと思うんですけど、今どこどこに投句箱を設置されていましたか。何か所ぐらい。 ◎西浜真介 柿衞文庫事務局長  主なところでは、まず分室は全て置かせていただいておりまして、あとスポーツセンター、それと、いたみホール、ラスタホール、阪急駅前の交通局の発券売場、JR伊丹のギャラリー、物産協会のところです。ですから公共施設13か所と、あと小学校全校に置いてます。中学校も全校に置かせていただいております。ちょっと抜けておるかも分かりませんが、主なところはそういったところです。 ◆上原秀樹 委員  かなりの数が公共施設、学校を中心に置かれていて、俳句の投稿を促そうという姿勢はよく分かります。例えば松山なんか行きますと、いろんな公共施設のみならず、公園とかいうところにも結構投句箱が置いてあったんです。気軽に、銀行とまでいかなくても、散歩しながら、例えば緑ケ丘公園でその風景を見ながら投句できるとか、昆陽池公園、バラ公園、そういうところの自然と合わせて投句できるようなことも考えていったらどうかなと思うんです。もちろんそこで詠んで帰ってきて阪急伊丹に投句したらそれで済むかもしれませんけども、その場で詠んで投句できるということも考えていったらどうかなと思うんですけど、その辺はどうでしょうか。 ◎西浜真介 柿衞文庫事務局長  本来はJRでも改札の前に置きたいところです。阪急にも置きたいところですが、やはり個人情報がありますので、よほど頑丈なものを作って設置しなければならないというのがあります。この事業、柿衞単独でいたしておりまして収入がない事業でございまして、その中でどこまでできるかなと。  私ども、もっともっと広げたい、今、上原委員さんおっしゃっていただいたようなとこに置きたいわけですが、そういった管理をできる投句箱を置かしていただけるのであればしたいんですが、収入のない中でまたどうしていくか、この事業を始めて市内の共催金を企業から提供してもらうに発したわけでございまして、あと、その選をするのも、無料でできる俳句協会、これ理事長に結成していただいたんですが、そういった人の手をお借りしていたしております。資金力と人材力がありましたら幾らでももっともっと手を広げてまいりたいとは思っておりますが、非常にこういった中でどこまで継続できるかというのも不安なところではあります。上原委員さんおっしゃるようなことをできたらいいかとは思いますが、そのような状況で今できておりません。 ◆上原秀樹 委員  先ほど言われたように、収入がない事業ということでなかなか難しいと思うんですけど、ことば文化都市伊丹特区ということで小学校でも俳句を勉強したり、それで俳句人口がどれだけ増えるかというのはまた別な話かもしれませんけども、気軽に五七五を詠んで投句できる場所も可能な限り増やしていってほしいなという思いがあります。柿衞は俳句とイコールではありませんけど、俳諧ですからイコールではありませんけども、そんな簡単な俳句をつくることから、俳諧の資料についてもいろんな知ってみようかなという気持ちが起これば、せっかく伊丹に柿衞文庫があるということで、市民にも普及できるかなと思います。崩し字を読めるようにしようとか、いろんな努力をされていますので、伊丹から発信すると同時に伊丹市民もそれになじむような、そんなことをこれからも続けてほしいと私は思っております。 ◎坪内稔典 柿衞文庫理事長  先ほどちょっと言い忘れたんですけど、東京展をするために伊丹市に御理解いただいて、ふるさと納税の寄附の対象の場所として柿衞文庫を上げていただいていまして、これからその東京展を開催するに当たってPRをしていく過程でふるさと納税を知ってもらうこともやっていこうと思ってるんですが、そういう柿衞が努力して資金を稼げる面というのもありますので、そういうことを絡めて、今委員がおっしゃってくださった、バラ公園に投句箱があるとか、市民の身近なところに俳句の環境があるという、そういうのももしかしたら追求していけるかなと今お聞きしてて思ったところです。  実は、初めは投句箱作るのなんか簡単やと思ってたんですけど、実際作ろうとなると、盗まれたらどうなるだとか様々な問題がありまして、なかなか厄介だということに気がついて、今のところ設置しやすい場所を選んで設置している状態ですね。だから、これからいろいろ知恵を出して広めていきたいなと思っています。 ○篠原光宏 委員長  ほかにございませんか。───よろしいですか。  ないようですので、これをもちまして散会といたします。              以   上  伊丹市議会委員会条例第30条第1項の規定により、ここに署名する。  令和  年  月  日  総務政策常任委員協議会      委員長   篠 原 光 宏...