伊丹市議会 2019-06-25
令和元年第3回定例会−06月25日-06号
令和元年第3回定例会−06月25日-06
号令和元年第3回定例会
第6日
令和元年6月25日(火曜日)午前10時00分 開議
〇会議に出席した議員(28名)
1番 花 田 康次郎 15番 篠 原 光 宏
2番 鈴 木 久美子 16番 竹 村 和 人
3番 土 井 秀 勝 17番 齊 藤 真 治
4番 佐 竹 璃 保 18番 山 薗 有 理
5番 大津留 求 19番 保 田 憲 司
6番 高 橋 有 子 20番 戸 田 龍 起
7番 岸 田 真佐人 21番 杉 一
8番 安 藤 なの香 22番 高 塚 伴 子
9番 小 西 彦 治 23番 加 藤 光 博
10番 永 松 敏 彦 24番 久 村 真知子
11番 里 見 孝 枝 25番 上 原 秀 樹
12番 川井田 清 香 26番 北 原 速 男
13番 佐 藤 良 憲 27番 吉 井 健 二
14番 山 本 恭 子 28番 新 内 竜一郎
〇会議に出席しなかった議員
○議長(
佐藤良憲) ただいまから本日の会議を開きます。
初めに、議員の出欠席について申しますが、本日は
全員出席であります。
では、これより日程に入ります。
△「諸般の報告」
○議長(
佐藤良憲) 日程第1、諸般の報告でありますが、市長から、
地方自治法第180条第2項の規定による
専決処分の報告が提出され、その写しを配付しておりますので、御了承をお願いいたします。
△「議案第56号、58号、59号、65号、67号」
○議長(
佐藤良憲) 日程第2、去る6月13日に
総務政策常任委員会に付託しました議案第56号、58号、59号、65号、67号、以上5議案、
一括議題といたします。
総務政策常任委員会委員長の
審査報告を求めます。
15番
篠原光宏議員。────
篠原議員。
◎15番(
篠原光宏) (登壇)ただいま議題となりました議案第56号ほか4件につきまして、去る6月17日に委員会を開催し、審査を行いましたので、その
審査経過及び結果を御報告申し上げます。
初めに、議案第56号につきましては、第1条、
歳入歳出予算の補正のうち、歳出の総務費では、
南畑センターの
建物解体工事について、
解体理由と解体後の
代替施設の有無が問われたほか、
アスベストの
混入状況や
工事期間中における市の
チェック体制、
近隣住民への説明の
実施状況がただされました。
次に、民生費では、
男女共同参画センターの
整備スケジュールが問われたのを初め、
関係機関との
事業連携に向けた
進捗状況や休館日の設定に対する見解がただされたほか、他市の
類似施設における
備品購入費の比較や
センター内での憩いのスペースの必要性が問われました。
次に、教育費では、
子育て支援事業費の内訳が問われたのを初め、
児童会館解体工事について、
アスベストの
混入状況や解体費における
アスベスト除却費の割合、工事中の
アスベストの
飛散状況の確認の必要性がただされるとともに、
児童館整備工事費に道路の
安全対策費が含まれているかが問われました。
次に、第3条、
債務負担行為の補正では、
新保健センター等複合化施設における浸水の危険性の有無が問われ、本案は
原案どおり可とすべきものと決しました。
次に、議案第58号につきましては、
軽自動車税における
環境性能割の
非課税制度導入の背景と対象となる
取得期間が1年である理由が問われたのを初め、1%軽減する効果と市への影響がただされたほか、寡婦(夫)控除の改正がなされなかった理由や寡婦(夫)の解釈における他制度との整合性が問われ、本案は
原案どおり可とすべきものと決しました。
次に、議案第59号につきましては、
パブリックコメントを実施しない理由や他市の
貸付利率がただされ、本案は
原案どおり可とすべきものと決しました。
次に、議案第65号につきましては、「日本工業規格」を「
日本産業規格」に改める理由が問われるとともに、規格の
審議過程の変更に伴う安全性への影響がただされたほか、
スプリンクラー設備の規格を「種別が1種」に変更した理由とその内容が問われ、本案は
原案どおり可とすべきものと決しました。
次に、議案第67号につきましては、寄附に至る経緯が問われたのを初め、
水利権者がただされるとともに、
かんがい用水整備の内容とその費用及び
維持管理費が問われたほか、敷地内での
境界明示の必要性、さらには、今後の土地の
有効活用に対する考えが問われ、本案は
原案どおり可とすべきものと決しました。
以上、御報告申し上げます。
○議長(
佐藤良憲) 委員長の報告が終わりましたので、この報告に対する質疑に入ります。
質疑のある方はどうぞ。────ございませんか。
それでは、質疑を終結して討論に入ります。
御意見のある方はどうぞ。────ございません。
それでは、討論を終結して表決に入ります。
お諮りいたします。これら各案は、
委員長報告のとおり原案を可とすることに決して御異議ございませんか。
(「異議なし」の声起こる)
御異議なしと認めます。
よって、これら各案は、
原案どおり可決することに決しました。
△「議案第57号、60号、61号」
○議長(
佐藤良憲) 次に、日程第3、同じく
文教福祉常任委員会に付託しました議案第57号、60号、61号、以上3議案、
一括議題といたします。
文教福祉常任委員会委員長の
審査報告を求めます。
19番
保田憲司議員。────
保田議員。
◎19番(
保田憲司) (登壇)ただいま議題となりました議案第57号ほか2件につきまして、去る6月18日に委員会を開催し、審査を行いましたので、その
審査経過及び結果を御報告申し上げます。
初めに、議案第57号につきましては、低所得者に対する
保険料軽減制度の
適用対象者数や、今後、
対象者数が増加した際の対応、
所得減少等の理由による
保険料軽減制度の適用の有無が問われ、本案は
原案どおり可とすべきものと決しました。
次に、議案第60号につきましては、法改正の背景や目的、
連携施設の有無によるメリットとデメリットが問われたのを初め、認可を取り消された
保育施設が
連携施設に含まれるかがただされたほか、
連携施設を確保しないことができる期限を延長することによる影響が問われました。
また、市内における
家庭的保育事業と
居宅訪問型保育事業の実施の有無や、
企業主導型保育事業の地域枠の人数がただされたほか、
認可外保育施設の運営に対する市の
チェック体制や県と市の連携のあり方、保護者に向けた
情報提供の手法が問われ、本案は
原案どおり可とすべきものと決しました。
次に、議案第61号につきましては、
入所児童数に対する
放課後児童支援員の配置、研修を修了した補助員の待遇や配置について問われ、本案は
原案どおり可とすべきものと決しました。
以上、御報告申し上げます。
○議長(
佐藤良憲) 委員長の報告が終わりましたので、この報告に対する質疑に入ります。
質疑のある方はどうぞ。────ございませんか。
それでは、質疑を終結して討論に入ります。
御意見のある方はどうぞ。────ございませんか。
それでは、討論を終結して表決に入ります。
お諮りいたします。これら各案は、
委員長報告のとおり原案を可とすることに決して御異議ございませんか。
(「異議なし」の声起こる)
御異議なしと認めます。
よって、これら各案は、
原案どおり可決することに決しました。
△「議案第62号〜64号、68号、69号」
○議長(
佐藤良憲) 次に、日程第4、同じく
都市企業常任委員会に付託しました議案第62号から64号、68号、69号、以上5議案、
一括議題といたします。
都市企業常任委員会委員長の
審査報告を求めます。
20番
戸田龍起議員。────
戸田議員。
◎20番(
戸田龍起) (登壇)ただいま議題となりました議案第62号ほか4件につきまして、去る6月19日に委員会を開催し、審査を行いましたので、その
審査経過及び結果を御報告申し上げます。
初めに、議案第62号につきましては、
指定管理者制度導入の経緯が問われたのを初め、
指定管理業務の内容や修繕が生じた場合の
費用負担がただされるとともに、
飲食施設や駐車場の
運営方法が問われたほか、
事業収入を確保できる
体制づくりの必要性がただされ、本案は
原案どおり可とすべきものと決しました。
次に、議案第63号につきましては、対象となる
集合住宅等の
該当件数や改正に伴う納付金及び
利用者負担への影響が問われ、本案は
原案どおり可とすべきものと決しました。
次に、議案第69号につきましては、訴えの提起までの経過や相手方の主張とその根拠、さらには
審理期間の見込みが問われ、本案は
原案どおり可とすべきものと決しました。
次に、議案第64号、同じく議案第68号の両案につきましては、いずれも原案を可とすべきものと決しました。
以上、御報告申し上げます。
○議長(
佐藤良憲) 委員長の報告が終わりましたので、この報告に対する質疑に入ります。
質疑のある方はどうぞ。────ございませんか。
それでは、質疑を終結して討論に入ります。
通告に基づき、24番
久村真知子議員の発言を許します。────
久村議員。
◆24番(
久村真知子) (登壇)
日本共産党議員団を代表いたしまして、議題となりました議案のうち、議案第64号、伊丹市
乗合自動車乗車料条例の一部を改正する条例の制定に対して、反対の立場から討論をいたします。
本条例は、消費税及び
地方消費税の税率を10月1日から、8%から10%に
引き上げることに伴い、乗車料のうち
ICカード及び定期券の料金を
引き上げようとするものです。前回、消費税が5%から8%に、3%
引き上げられたときに、普通券を200円から210円に、5%の値上げをされました。しかし、
ICカードと定期券を据え置いたことで、全体として3%以内の値上げに抑えたことになりました。今回は、8%から10%へ、2%の
消費税増税の予定ですが、例えば改定される定期券は約3.6%、
ICカードは約4.8%の値上げとなり、普通券を値上げしないことによって、全体として2%以内の
引き上げとするものです。
今回の改定では、
ICカードと定期券は
プレミアムつきなので余り影響はないとのことでしたが、2回にわたる
消費税増税に伴う値上げで、およそ5%値上げとするものです。
今回、10月からの
消費税率の
引き上げに対して、生活や
中小業者の営業に対する不安が高まり、こんな
経済情勢で増税を強行していいのかという声が、
消費税増税に賛成する人の中からも上がっています。前回の8%への増税を契機に、
実質家計消費は年25万円も落ち込み、労働者の
実質賃金も年10万円も低下、年金も
実質マイナスが続いています。内閣府が発表した景気動向指数が6年2カ月ぶりに悪化となるなど、政府自身も
景気悪化の可能性を認めざるを得なくなっています。この
景気後退の局面で、5兆円に近い大増税を強行しようとしていることほど無謀なことはありません。
日本共産党は消費税に頼らない別の財源を示していますが、
消費税増税に頼らなくても、社会保障の充実等は十分可能です。
よって、本条例が
消費税増税を前提として、その転嫁を図ろうとするものであり、賛成することはできません。
議員各位の御賛同をお願いいたしまして、反対の立場からの討論といたします。
○議長(
佐藤良憲) 次に、21番 杉 一議員の発言を許します。────杉議員。
◆21番(杉一) (登壇)ただいま議長より発言の許可を得ましたので、議案第64号、伊丹市
乗合自動車乗車料条例の一部を改正する条例案について、賛成の立場から、新政会を代表して討論いたします。
今般の
料金改定は、この10月から
消費税率が10%に
引き上げられることに伴い改定されます。
消費税率引き上げに際して、
料金改定をしなかった場合は、税抜きの
予算ベースで1300万円の減収となります。これを
乗車料金に転嫁させなければ、交通局の大きな負担となります。そして、消費税は
消費一般に負担を求める間接税であり、
乗り合い運賃に適正に転嫁することにより、利用者が公平に負担することが基本となります。
本議案での対象となっている
IC回数カード、
一般定期券、
通学定期券AとBは5%から8%への
税率引き上げの際は、
交通会計全体の
収入見込みが税率分を超えることから
料金改定を見送っており、
普通料金、1日乗車券、回数券の
料金改定で対応をしておりました。そして、本議案において、
IC回数カード、
一般定期券、
通学定期券AとBのみを
引き上げることで、
交通会計全体の収入が、平成29年度と
令和元年度の比較で、108分の110の範囲内になるようにしており、平成26年度の
料金改定により生じた各券種の
消費税負担のばらつきが解消されます。
この条例案での
料金改定は、あくまで
消費税率引き上げ分の範囲内であり、適正な
料金改定と言えます。
伊丹市議会での本議案においては、消費税に係る議論ではなく、
消費税率改定が国において行われる上で、伊丹市バスの
料金改定をどの幅で行うかが議論の点になるものです。
以上、申し上げましたように、
消費税率引き上げに際して、
料金改定をしなかった場合の
税抜き予算ベースで、1300万円の減収に対応するための
料金改定は妥当と言えます。
議案第64号、伊丹市
乗合自動車乗車料条例の一部を改正する条例案について、賛成の立場から討論し、
議員各位の賛同を求めます。
○議長(
佐藤良憲) 通告による討論は終わりました。
それでは、討論を終結して表決に入ります。
議題のうち、まず、議案第64号について、
起立採決を行います。
本案は、
委員長報告のとおり原案を可とすることに賛成の皆さんの起立を求めます。
(
賛成者起立)
起立多数であります。
よって、本案は、
原案どおり可決することに決しました。
次に、議案第62号、63号、68号、69号の各案について一括採決いたします。
お諮りいたします。これら各案は、
委員長報告のとおり原案を可とすることに決して御異議ございませんか。
(「異議なし」の声起こる)
御異議なしと認めます。
よって、これら各案は、
原案どおり可決することに決しました。
△「議案第66号、70号」
○議長(
佐藤良憲) 次に、日程第5、議案第66号、70号の両案を議題といたします。
両案につきましては、既に質疑が終わっておりますので、直ちに討論に入ります。
御意見のある方はどうぞ。────ございませんか。
それでは、討論を終結して表決に入ります。
お諮りいたします。両案を原案どおり決することに御異議ございませんか。
(「異議なし」の声起こる)
御異議なしと認めます。
よって、両案は、
原案どおり可決することに決しました。
△「議案第71号〜75号」
○議長(
佐藤良憲) 次に、日程第6、議案第71号から75号、以上5議案、
一括議題といたします。
当局の説明を求めます。────藤原市長。
◎市長(藤原保幸) (登壇)議案第71号から75号までが一括して上程になりましたので、提案理由を御説明申し上げます。
まず、議案第71号、
伊丹市立労働福祉会館大
規模改造工事の
請負契約を締結することについてでありますが、本案は、労働福祉会館に中央公民館の機能を移転するための工事、並びに大
規模改造及び空調設備の改修工事につきまして、契約金額10億8350万円で株式会社林建設と
請負契約を締結しようとするものであります。
次に、議案第72号、
伊丹商工プラザ大
規模改修工事の
請負契約を締結することについてでありますが、本案は、
伊丹商工プラザに
男女共同参画センターの機能を移転するための工事、並びに大規模改修及び空調設備の改修工事につきまして、契約金額1億5147万円で株式会社染の川組と
請負契約を締結しようとするものであります。
次に、議案第73号、
伊丹市立笹原小学校大
規模改造(第2期)工事の
請負契約を締結することについてでありますが、本案は、笹原小学校の南校舎棟の大
規模改造を行う工事につきまして、契約金額5億5077万円で株式会社浜田組と
請負契約を締結しようとするものであります。
次に、議案第74号、
伊丹市立西中学校大
規模改造(第2期)工事の
請負契約を締結することについてでありますが、本案は、西中学校の北校舎棟西の大
規模改造を行う工事につきまして、契約金額4億9280万円で株式会社染の川組と
請負契約を締結しようとするものであります。
最後に、議案第75号、伊丹市立こばと
保育所移転整備工事(
建築工事)の
請負契約を締結することについてでありますが、本案は、こばと保育所の移転新築工事につきまして、契約金額3億68万5000円で株式会社染の川組と
請負契約を締結しようとするものであります。
以上、簡単に御説明申し上げましたが、これら各案につきましては、副市長から補足説明をさせますので、何とぞよろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。
○議長(
佐藤良憲) 行澤副市長。
◎副市長(行澤睦雄) (登壇)ただいま市長が御説明申し上げました議案第71号から75号につきまして、私から補足説明をさせていただきます。
まず、議案第71号、
伊丹市立労働福祉会館大
規模改造工事の
請負契約を締結することについてでございますが、本案は、「伊丹市立中央公民館機能移転に係る基本計画」により、労働福祉会館に中央公民館の機能を移転するための工事、並びに大
規模改造及び空調設備の改修工事を実施しようとするものでございます。
工事の概要でございますが、床、壁、天井の改修、外壁の改修、屋上防水改修、並びにこれらに伴う電気設備及び機械設備の改修を行おうとするものでございます。
次に、議案第72号、
伊丹商工プラザ大
規模改修工事の
請負契約を締結することについてでございますが、本案は、「女性・児童
センターの今後のあり方(男女共同参画機能移転に係る基本計画)」により、
伊丹商工プラザに
男女共同参画センターの機能を移転するための工事、並びに大規模改修及び空調設備の改修工事を実施しようとするものでございます。
工事の概要でございますが、
伊丹商工プラザ5階に
男女共同参画センターの移転に必要な改修及び4階、6階の大規模改修、並びにこれらに伴う電気設備及び機械設備の改修を行おうとするものでございます。
なお、これら両案に係る契約の支払いは、契約金額の40%を限度とした前金払い及び工期の2分の1の経過後に支払います契約金額の20%を限度とした中間前金払いを条件とし、残金は工事完成後に支払うことといたしております。
次に、議案第73号、
伊丹市立笹原小学校大
規模改造(第2期)工事の
請負契約を締結することについて及び第74号、
伊丹市立西中学校大
規模改造(第2期)工事の
請負契約を締結することについてでございますが、これら両案は、学校施設の教育環境改善の一環といたしまして、校舎棟の大
規模改造工事を国の交付金を受けて実施しようとするものでございます。
工事の概要でございますが、笹原小学校につきましては南校舎棟の、西中学校につきましては北校舎棟西の床、壁、天井の改修、外壁の改修、屋上防水改修、並びにこれらに伴う電気設備及び機械設備の改修を行おうとするものでございます。
なお、両案に係る契約の支払いは、各会計年度の出来高予定額の40%を限度とした前金払い及び工期の2分の1の経過後に支払います契約金額の20%を限度とした中間前金払い及び令和2年3月末での出来高払い1回を条件とし、残金は工事完成後に支払うことといたしております。
最後に、議案第75号、伊丹市立こばと
保育所移転整備工事(
建築工事)の
請負契約を締結することについてでございますが、本案は、こばと保育所の移転新築工事を実施しようとするものでございます。
建物の概要でございますが、鉄骨づくり2階建て、延べ面積898.69平方メートルで、1階にはゼロ歳から2歳の幼児用保育室や調理室、事務室などを配置し、2階には3歳から5歳の幼児用の保育室と遊戯室を配置しようとしております。各階には開放感あるテラスを設けるとともに、2階テラスから直接園庭と連絡する階段を設置しようとしております。
なお、本契約の支払いは、契約金額の40%を限度とした前金払い及び工期の2分の1の経過後に支払います契約金額の20%を限度とした中間前金払いを条件とし、残金は工事完成後に支払うことといたしております。
これら各案の入札経過につきましては、お手元にお配りいたしております参考資料1ページ、7ページ、14ページ、20ページ及び25ページの議案第71号から75号の各入札結果表のとおりでございます。
また、これら各案は、いずれも、現在、仮契約中でございますので、議決を得次第、直ちに本契約を締結し、工事に着手する予定でございます。
以上、簡単に補足説明を申し上げましたが、何とぞよろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。
○議長(
佐藤良憲) 説明が終わりましたので、質疑に入ります。
通告に基づき、5番 大津留求議員の発言を許します。────大津留議員。
◆5番(大津留求) (登壇)ただいま議長から発言の許可をいただきましたので、私はフォーラム伊丹を代表して、先ほど市長から提案説明されました議案第71号から75号に対し、質疑をします。
まず、この5議案が議会日程をあらかじめ把握されているにもかかわらず、6日前、6月19日に5件もの追加議案が提出され、議会最終日に市長が議案提案説明をせざるを得なかった理由を詳細に教えてください。
次に、議案第71号、
伊丹市立労働福祉会館大
規模改修工事の
請負契約を締結することについて、何点かお尋ねします。
まず、契約方法は制限つき一般競争入札ですが、どのような制限をつけられたのでしょうか。
次に、設計金額が3000万円以上の工事の場合、応札可能対象者、いわゆる業者数は20者以上となるようにしていると承知をしております。今回、制限をつけた時点で、応札可能対象業者は何者あったのでしょうか。
最後に、結果として2者応札となったことについて、推測される理由がありましたら教えてください。
次に、議案第74号、
伊丹市立西中学校大
規模改造(第2期)工事の
請負契約を締結することについて、何点かお尋ねします。
まず、契約方法は制限つき一般競争入札ですが、どのような制限をつけられたのでしょうか。また、制限をつけた時点で、応札可能対象業者数は何者あったのでしょうか。
次に、同様の建築一式工事において、過去3年間に1者応札、落札率100%という案件は何件あったんでしょうか。
次に、入札参加業者5者中4者が辞退し、1者応札になったことについて推測される理由を教えてください。
最後に、落札率100%になったことについて推測される理由を教えてください。
以上で質疑を終わります。丁寧な答弁、よろしくお願いいたします。
○議長(
佐藤良憲) 堀口総務部長。
◎総務部長(堀口明伸) (登壇)私から、議案第71号から第75号に関する数点の質疑にお答えいたします。
まず、議案上程のタイミングが最終日となったことについてでございますが、これら5議案につきましては、同じ建築一式工事であり、業者の応札のしやすさ等を考慮して、同一のスケジュールとして入札公告を行っております。本定例会に上程できるよう設計、積算を鋭意進めてまいり、設計完了後、速やかに入札に付しましたが、5000万円以上の工事において建設業法上必要とされる15日以上の見積期間の制約等から、入札日が6月11日となり、当初の議案発送に間に合わないことから、このタイミングでの上程となったものでございます。
次に、議案第71号に係る質疑にお答えいたします。
まず、入札条件に係る制限及び入札公告時における入札参加見込み者数についてでございますが、本市では事業者の入札参加資格条件の設定につきまして、工事の設計金額の多寡や工事の内容等を考慮いたしまして、事業者の所在地に関する条件である地域条件やこれまでの工事実績に関する条件、会社の経営規模を示す経営事項審査結果に関する条件等を設定しております。これらの条件により、工事の設計金額が3000万円以上の案件につきましては、応札可能業者数が20者以上、3000万円未満の案件につきましては10者以上となるように設定することで、事業者間の適切な競争の確保を図っております。
本案件につきましては、さきに述べました工事実績に関する条件や経営事項審査結果に関する条件のほか、地域制限を兵庫県内に本店または支店を有することとし、結果、市内業者5者を含む42者を見込んでおりました。
次に、2者の応札となった理由についてでございますが、業者が辞退する背景にはさまざまなものが考えられ、例えば民間を含め工事の発注量が増加したことに伴い、配置できる技術者が不足したこと、下請企業や協力企業を押さえることができなかった、こういったことが考えられます。今回の議案第71号から第75号の各入札におきましては、1件を落札した時点で残りの案件について辞退としてほしい、あるいは配置予定技術者を1名のみとして申し込まれた結果、1件を落札した時点で残りの案件について配置予定技術者が不足し、辞退となった業者があったというようなことでございます。
次に、議案第74号に係る質疑にお答えいたします。
まず、入札条件に係る制限及び入札公告時における入札参加見込み者数でございますが、本件につきましては、議案第71号と同様、工事実績に係る条件や経営事項審査結果に関する条件のほか、地域条件を兵庫県内に本店または伊丹市内に支店を有することとし、市内業者7者を含む27者を見込んでおりました。
次に、同様の建築一式工事において、過去3年間で落札率が100%となった案件についてでございますが、これは議案となる案件ではございませんでしたが、平成29年度に発注いたしました予定価格358万円の伊丹市立有岡児童くらぶ及び南児童くらぶ整備工事が1件ございました。
次に、1者応札となった理由についてでございますが、議案第71号と同様に、技術者の不足等の理由が推測されます。
最後に、落札率が100%となったことについて推測される理由でございますが、あくまで推測でございますが、案件に対して積極的な落札を狙って入札したということではなく、事前に公表されております予定価格、この額であれば受注してもよいと考えた行動と思っております。その結果として、単に入札した企業がなく、落札率100%での落札となったものと、このように考えております。
○議長(
佐藤良憲) 次に、9番 小西彦治議員の発言を許します。────小西議員。
◆9番(小西彦治) (登壇)ただいま議長より発言の許可をいただきましたので、議案第74号、
伊丹市立西中学校大
規模改造(第2期)工事の
請負契約を締結することについて質疑いたします。
あらかじめ数点、質疑を用意しておりましたが、重複するところもありますので、そこを除いて、結果的に答弁は同じになるかもわかりませんが、質問を変えてさせていただきます。
今回の入札結果は、偶然にして、事前に手を挙げながら辞退する業者があり、結果的に落札率100%で落札されたということになりました。しかしながら、今回の契約方法が制限つき一般競争入札ということで、入札業者が限られることによって辞退することには一定理由があるでしょうが、結果的に1者の入札のみで、今回の事例のように予定価格と同額、またはほど近い金額で落札されるようなことが続くようであれば、入札業者が辞退する際は何らかのペナルティーを科すことや、入札業者のエリアを絞るのではなく、エリア拡大で競合業者をふやし、企業間競争における企業努力によって、予定価格に対して適正な入札をいただくよう検討することが望ましいのではないでしょうか。その点について、まずは当局の説明を求めます。
次に、やはり建設関係の公共工事ともなりますと金額が大きくなることが想定される中、落札額が5%でも変われば大きいというのは言うまでもありません。落札率自体は高くても問題はないと考えます。それよりも、むしろ設計金額を実態に近いものにすることができれば、100%近くで落札されることが当たり前になります。では、落札率が低ければよいのかということにつきましては、安ければ安いほど工事費が節約できるのでしょうが、標準的な工法に基づき、実勢単価を積み上げて積算された予定価格を大きく下回る低入札価格での落札は、手抜き施工や下請への低賃金強要など、さまざまな問題を引き起こす可能性があると考えるほうが自然と考え、これはこれでいかがなものかというところです。
では、そもそも論ですが、予定価格に対しての入札金額との差異が、結果として企業努力と考える見方がある中で、予定価格が行政にとっても業者にとっても、適正であるという価格にて設定されていれば、逆に落札率自体は高くても問題ない、むしろそのほうが、結果として費用を抑えることにつながるとも考えられますが、今回の予定価格の算定には問題なく、入札業者が結果として100%で落札するに足りる予定価格であったとお考えでしょうか。当局の説明を求めます。
以上で質疑を終わります。
○議長(
佐藤良憲) 堀口総務部長。
◎総務部長(堀口明伸) (登壇)私から、議案第74号に関する質疑にお答えいたします。
まず、辞退に対するペナルティーについてでございますが、事業者は参加申し込みをした後に初めて工事設計図書を閲覧することができ、そこから価格を積算、そして精査していくということになります。したがいまして、その結果により辞退することがあったとしても、ペナルティーを科すということは適当ではないと考えております。また、ペナルティーを科すことはかえって入札への参加意欲を減退させるということにもつながると考えますので、入札参加者が結果として減るのではないかということを危惧いたします。
続きまして、入札者のエリア拡大の件でございますが、これまでもさまざまな状況を考慮しながら、競争性を確保できるよう入札条件を設定してきておるところでございます。一層の競争性を確保すべく地域条件を広げて、応札可能業者をふやすなどの方法を検討していきたいと考えております。
最後に、予定価格の算定についてでございますが、市が発注する公共工事の価格につきましては、国が公表する労務単価と経済調査会などによる材料単価をもとに作成する複合単価、あるいは見積もりを聴取しまして作成する見積単価に加え、阪神7市1町で共同作成した独自単価により積算しており、これら各単価につきましては、実勢に合わせて毎年更新を行っているところであり、これらの積算に基づく額をもとに予定価格を算定しておりますことから、予定価格自体に問題はないと、このように考えております。
○議長(
佐藤良憲) 次に、25番 上原秀樹議員の発言を許します。────上原議員。
◆25番(上原秀樹) (登壇)ただいま議長より発言の許可を得ましたので、私は
日本共産党議員団を代表いたしまして、ただいま議題となりました議案第71号から75号までの
請負契約を締結する5議案に対する質疑を行います。かなり重複をいたしますけれども、よろしくお願いいたします。
議案第71号は、
伊丹市立労働福祉会館大
規模改造工事を株式会社林建設と、議案第72号は、
伊丹商工プラザ大
規模改修工事を株式会社染の川組と、議案第73号は、
伊丹市立笹原小学校大
規模改造(第2期)工事を株式会社浜田組と、議案第74号は、
伊丹市立西中学校大
規模改造(第2期)工事を染の川組と、議案第75号は、伊丹市立こばと
保育所移転整備工事を株式会社染の川組とそれぞれ
請負契約を締結しようとするものです。
議案第71号は、入札参加企業が5者で、辞退が3者、結果として2者による競争によって97.5%の落札率で落札、もう1者は99%の金額の入札でした。議案第72号は、入札参加企業が6者で、5者が辞退、結果として1者のみの入札で90%の落札率で落札。議案第73号は、入札参加企業が6者で、4者が辞退し、結果として2者による競争となり86.6%の落札率で落札、他の1者は100%の金額の入札でした。議案第74号は、入札参加企業が5者で、4者が辞退、残る1者のみの入札で100%の落札率で落札。議案第75号は、入札参加企業が6者で、4者が辞退し、結果として2者の競争となり86.5%の落札率で落札し、他の1者は95.8%の金額の入札でした。
今回の
請負契約の議案の特徴は、入札参加企業が極めて少ないことと同時に、辞退する企業が多いこと、さらに入札の金額が高いことです。「公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律」における「適正化の基本となるべき事項」には、「公正な競争が促進されること」とされていますけれども、一定数以上の企業の参加により公正で適正な競争入札が確保できることから、次の点をお聞きいたします。
1つ目、それぞれの議案ごとに入札参加企業の対象となる企業数は何者だったのか。
2つ目、公正・適正な競争性が確保されるためには何者ぐらいの参加が必要と考えるか。
3つ目、入札参加企業が少ないこと及び辞退する企業が多い背景にはどんな事情があると考えられるのか。
4つ目、入札の金額が予定価格そのものか、もしくは予定価格に極めて近い金額となることについてですが、普通、入札の金額が予定価格に近い場合は、落札する確率は極めて低くなるものですが、なぜ、このような事態になるのか、その背景にどんな事情があると考えておられるでしょうか。
以上に対する答弁をお願いし、1回目の発言を終わります。
○議長(
佐藤良憲) 堀口総務部長。
◎総務部長(堀口明伸) (登壇)私から、議案第71号から第75号に関する数点の質疑にお答えいたします。
まず、それぞれの議案ごとの入札参加企業の対象となる企業数に関する御質問についてでございますが、入札公告時における入札参加見込み者数は、議案第71号、
伊丹市立労働福祉会館大
規模改造工事につきましては、市内業者5者を含む43者、議案第72号、
伊丹商工プラザ大
規模改修工事につきましては、市内業者13者を含む23者、議案第73号、
伊丹市立笹原小学校大
規模改造(第2期)工事につきましては、市内業者5者を含む43者、議案第74号、
伊丹市立西中学校大
規模改造(第2期)工事につきましては、市内業者7者を含む27者、議案第75号、伊丹市立こばと
保育所移転整備工事(
建築工事)につきましては、市内業者8者を含む31者でございました。
次に、公正・適正な競争性を確保されるためには何者くらいの参加が必要と考えるのかという御質問ですが、本市では、事業者の入札参加資格条件の設定につきまして、工事の設計金額の多寡や工事の内容等を考慮して、事業者の所在地に関する条件である地域条件や、これまでの工事実績に関する条件等を設定しております。これらの条件により、工事の設計金額が3000万円以上の案件につきましては、応札可能業者数が20者以上、3000万円未満の案件につきましては10者以上となるように設定することで、事業者間の適切な競争の確保を図っております。
次に、入札参加企業が少ないこと及び辞退する企業が多い背景には、どのような事情があると考えられるのかとの御質問でございますが、業者が辞退する背景にはさまざまなものが考えられ、例えば民間の工事の発注量が増加したことに伴い、配置できる技術者が不足したこと、下請企業や協力企業を押さえることができなかったことなどが考えられます。今回の議案第71号から第75号の各入札におきましては、1件を落札した時点で残りの案件について辞退としてほしい、あるいは配置予定技術者を1名のみとして申し込まれた結果、1件を落札した時点で残りの案件について配置予定技術者が不足し、辞退となった業者などがございました。
最後に、予定価格そのものか、もしくは予定価格に極めて近い金額となっていることについてでございますが、これはあくまで推測ですが、案件に対して積極的な落札を狙って入札したものではなく、事前に公表されております予定価格であれば受注してもよいと考えた行動と思われます。その結果として、他に入札した企業がなく、落札率100%での落札となったものと考えております。
○議長(
佐藤良憲) 上原議員。
◆25番(上原秀樹) (登壇)それぞれ答弁をいただきましたが、2回目の質疑をしたいと思います。
企業数の報告がありました。企業数、全部まとめてみますと、もちろん企業それぞれが重複をいたしますけれども、5議案全て合計すると、入札参加対象企業が163者で、そのうち市内企業が38者、23.3%、市内企業のうち入札参加企業が25者で、うち17者の約7割が辞退となりました。市外企業は全て辞退です。
また、公正・適正な競争性が確保されるためには20者以上の応札可能業者を設定すると言われましたけれども、答弁にありました、例えば議案第72号につきましては、23者が応札可能の業者として設定されています。これ、もともと20者以上が必要だとされていることと矛盾をしています。もともと20者以上来ないだろうという設定になっているのではないかと思われます。
これらの結果は、それぞれ努力されていますけれども、入札の結果に問題があったということではありませんが、建設業者が発注者の期待どおりにはなかなかいっていないという事態が背景にあるということだと答弁がありました。その背景には、工事の発注量が増加したことに伴う技能労働者が不足していることや、あるいは下請企業や協力企業の不足があるとのことでした。
この間、こういう事態がたびたび起きているわけですけれども、この10数年に及ぶ若年者の建設業への入職回避に起因してるということが言われ、主な要因が、2013年に大幅な労務単価が
引き上げられましたけれども、依然として技能労働者の雇用を重層下請の小零細業者が担っていることや、その業者自身の経営が疲弊し、雇用すら維持できない状況に陥っていることなどが上げられています。若年層の入職の促進には標準的な生活水準を維持できる賃金への大幅な
引き上げや、生涯を託せる安定した雇用、あるいは物づくりに喜びを感じることができる技能育成・教育システムづくりが必要であるということも業界では言われています。
全国的に入札不調や辞退する企業が続出する中で、「公共工事の品質確保の促進に関する法律」が2019年に改正されています。その議論の中で言われていましたのが、地域建設業の疲弊、下請業者へのしわ寄せ、労働者の就労環境の悪化を品質確保の立場から改善すべく発注者の責務を明確にしたとされています。
今回の入札の結果を踏まえて、発注者の責務が十分果たされているのかどうかを判断すると同時に、この結果の背景に技能労働者不足、下請企業や協力企業の不足があると答弁されたことを踏まえて、この法律の第7条、発注者等の責務から幾つかお聞きをしていきたいと思います。
1つ目は、第1項では、品質確保の担い手の中長期的な育成及び確保に配慮をするとされて、第1号では、そのための適正な利潤を確保することができるように予定価格を適正に定めるとされています。今回の入札では、比較的高い金額で入札される企業が多いことから、東京オリンピックの影響も含めて、労務単価や資材等の取引価格の変動に的確に対応できているのかどうか、改めてお聞きをいたします。
2つ目には、第1項第4号では、その入札金額によっては公共工事等の適正な実施が見込まれない契約となるおそれがあると認められる場合の基準、または、最低制限価格の設定その他の必要な措置を講ずるとされています。伊丹市の場合の最低制限価格の設定は、2017年4月に改定されています。現場管理費の割合を0.8から0.9に、一般管理費の割合を0.3から0.55にするとともに、最低制限価格の予定価格比率の上限を10分の8.7から10分の9に変更されています。この点を一定評価はしますけれども、一方、国土交通省は、ことしの3月に、地方自治体にダンピング対策の徹底を促すため、低入札価格調査基準等を「70〜90%」を「75〜92%」に
引き上げ、これを踏まえて最低制限価格の適切な運用を地方自治体に要請しました。現在、伊丹市の場合は「70〜90%」ですけれども、今回の入札では、その見直しはされていません。最低制限価格の金額及び算定方法を見直す必要性について、改めてお聞きをいたします。
3つ目に、先ほどの2つの質問にも関係しますけれども、予定価格や最低制限価格の算定方法を自治体が定める場合に、国による地方自治体の公共工事における補助金単価は実情に合った適正な単価となっているかどうかもお聞きをいたします。
4番目に、第1項第6項では、適切な工期等を設定するとしています。伊丹市の場合は年度中に予定される公共工事を、工期も含めて公表をされています。その工期を定めるにはどのような方法で決めているのか。今回の議案では、学校の大
規模改造工事を除けば、契約金額が1億5000万円から10億8000万円までと工事の規模にかなり開きがありますけれども、同じ9カ月の工期に設定されています。労働福祉会館の大
規模改造工事には、より多くの下請業者や職人が集中して必要になります。下請業者や協力業者が不足しているのではないかとの見方をされている中で、9カ月の工期の設定は適切であったのかどうか、この設定によって入札に参加する企業数に影響はなかったのかどうか、お聞きをいたします。
一方、今回の契約案件5議案のうち3議案において、同じ業者が落札されており、しかも入札価格が予定価格で落札されている議案もあることから、設定された工期に不安の残るところですけれども、この点も改めてお考えをお聞きして、質疑を終わります。
○議長(
佐藤良憲) 大西都市活力部長。
◎都市活力部長(大西俊己) (登壇)私から、上原議員からの議案第71号から第75号に関する2回目の御質問のうち、最低制限価格に関する質疑以外の御質疑にお答えを申し上げたいと思います。
まず、今回の提出議案が労務単価や資材等の取引価格の変動に的確に対応できているのかとの御質問でございますが、市が発注する公共工事の単価につきましては、先ほど総務部長からも答弁がありましたとおり、国が公表する労務単価、経済調査会などによる材料単価をもとに作成する複合単価、あるいは見積もり収集により作成する見積単価、さらには阪神7市1町で共同作成した独自単価をもとに積算しており、これらの各単価につきましては、実勢に合わせて毎年更新を行っているところでございます。議案御案内のとおり、近年の建設需要の高まりとともに、建設労務確保に注目が集まる中、国が公表する公共工事の労務単価は7年連続で上昇しており、市場動向を見きわめることが重要と考えております。今後も可能な限り市場調査を行い、適正な価格設定に努めてまいりたいと考えております。
次に、国の公共工事における補助金単価等が実情に合っているのかとの御質問についてでございますが、国の補助金単価は、各省庁ごとに決められておりますので一概に申し上げることはできませんが、今回の提出議案の中で、国の交付金を充当しております学校施設の大
規模改造工事について申し上げますと、「学校施設環境改善交付金要綱」に基づき、毎年、文部科学大臣が必要と認める1平方メートル当たりの建築単価が通知され、大
規模改造工事の単価といたしましては、この建築単価に文部科学省の基準に基づく改修比率等を乗じて算出することといたしております。
建築工事の工事費は、建物や敷地の状況、施設整備の水準等によって異なりますが、国の要綱に沿って算出された事業費は、残念ながら本市が実際に行う施設整備の事業費を下回る傾向にございます。そのため、建築単価の
引き上げにつきましては、これまでも繰り返し国へ要望しており、ここ数年は上昇傾向にございますが、市場の建設コストも増大しておりますので、いまだ実情に見合ったものと言えず、今後も引き続き要望してまいりたいと考えております。
次に、工期の設定に関する御質問についてお答えを申し上げます。工期の設定につきましては、工事の規模、工事の内容、施工条件等を踏まえましてから検討し、設計段階で適切に設定してるところでございます。新築工事の場合は、コストや安全性、デザイン性、施工性(いわゆる施工の難易度)、これらの観点から、主構造として鉄筋コンクリート造(RC造)、鉄骨造(S造)、鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)など、最適な構造を選択し、過去の工事実績から構造ごとの標準工期を基本といたしまして、地下階の有無、建設時の狭小さ、夜間工事における制限、騒音の規制、地盤の耐力に合わせた基礎工事の難易度、特殊発注資材の納期などの特殊要件を勘案いたしまして、総合的に最適な工事設定を行うことといたしております。
また、大
規模改修工事におきましても、同様に過去の実績を参考に、施設を使いながらの工事かどうかなどの特殊要件も勘案しながら、最適な工期設定に努めておるところでございます。
具体的に申し上げますと、こばと保育所につきましては、新築の鉄骨造といたしまして適正な工期を考慮したものであり、労働福祉会館につきましては、施設を完全に使用停止とした施工条件で改修工期を設定いたしております。商工プラザにつきましては、一部、施設を利用しながらの施工条件で改修工期を設定したところでございます。また、笹原小学校、西中学校の大
規模改造工事につきましては、従来は夏休みを主要な
工事期間として8カ月程度の工期設定といたしておりましたが、近年、夏休みが短縮されてきたことなどによりまして、今年度は工期を16カ月として、夏休み期間2回を施工に充てることができるように、工期の拡大を図ったところでございます。
その他、需要が逼迫をしております工期内の調達困難が予想される工事の資材等につきましても、建設に先駆けまして、市が直接先行発注いたして、支給品工事とすることで工事の遅延を回避するなどの取り組みを進め、市民サービスの低下を来すことのないよう、着実に進めているところでございます。
また、協力業者の不足が工期に影響を及ぼし、入札に支障を来しているのではないかという点につきましては、施工単価や施工監理技術と同様、国土交通省や阪神7市1町などの広域的な視点で動向を見定め、今後はさらに慎重に工期設定に反映してまいりたいと考えております。
最後に、5議案中3議案を同一業者が落札したことについてでございますが、工事ごとに専任の監理技術者の申請をいただいており、また、総合建設業として、協力業者は市内外も含め広域的に施工体制を組織できることから、大変厳しい状況であることとは認識しておりますが、工期に影響することなく実施することが可能と考えておりますので、御理解を賜りますようよろしくお願いを申し上げます。
○議長(
佐藤良憲) 堀口総務部長。
◎総務部長(堀口明伸) (登壇)私から、最低制限価格の見直しに関する質疑にお答えいたします。
議員御案内のとおり、本市では、最低制限価格を平成29年4月1日より
引き上げ、現在は工事費積算の内訳費目である直接工事費、共通仮設費、現場管理費相当額のそれぞれに10分の9を乗じて得た額と、一般管理費相当額に10分の5.5を乗じて得た額を合算した額を最低制限価格とし、その範囲は予定価格の10分の7から10分の9の間において定めることといたしております。
最低制限価格につきましては、工事の品質確保のために価格下限額として定めており、予定価格と最低制限価格の間の価格で適切な工事ができるものと考えており、現時点では直ちに見直しが必要とは考えておりませんが、国や他の自治体の動向を踏まえながら、適切に判断してまいります。
○議長(
佐藤良憲) 通告による質疑は終わりましたので、質疑を終結いたします。
お諮りいたします。これら各案につきましては、会議規則第36条第3項の規定により、委員会付託を省略したいと思いますが、御異議ございませんか。
(「異議なし」の声起こる)
御異議なしと認めます。
よって、これら各案は、委員会付託を省略することに決しました。
続いて、討論に入ります。
通告に基づき、5番 大津留求議員の発言を許します。────大津留議員。
◆5番(大津留求) (登壇)ただいま議長から発言の許可をいただきましたので、私はフォーラム伊丹を代表して、本日、議会説明がありました議案第71号から75号に対し、今後の対応に対し、2点要望をさせていただき、賛成の討論をします。
1点目は、追加議案日程についてです。過去3年間、追加議案のうち、今回のような契約案件は13件のみです。議会日程はあらかじめ決められています。今回、議会側は、この日程提案を議会運営委員会で受け入れました。学校関係の案件ですと工事できる期間も夏休みなど限られてくることや、先延ばしをすると生徒児童に多大な迷惑がかかるため、それは認めざるを得ない面がある、そのような考えがあります。
ただ、私たち議会、議員にも、当然ながら議決責任や説明責任が発生します。ましてや億単位の契約案件です。議案に対する疑義の確認や調査、議論の時間も考慮いただき、緊急かつ相当の理由がない限り、最終日間近の議案提出、または最終日、市長が説明せざるを得ないことになるような設定は避けていただきますよう、まず要望させていただきます。
2点目は、今回の入札結果についてです。落札率、これは、御存じのように予定価格に対する、いわゆる上限額に対する割合です。2017年第4回定例会、入札関連の質問の予定価格のところに対して、当時、担当部長は、予定価格は公共工事の品質確保や労務単価の
引き上げを考慮した工事価格であり、その価格は全ての入札参加事業者が応札できる適正価格であるという見解を示されています。行き過ぎた低価格入札の結果、そのしわ寄せを受ける下請現場労働者の悲痛な叫びをたくさん聞いてきた私としても、現場労働者の待遇を一定保障する公契約条例さえない本市において、特に落札率の数字だけで判断することの危うさ、そして、安ければ安いほどいいという考えには疑問を覚えます。
先ほど発言もありましたが、実態に近い予定価格ならば落札率はあくまでも結果であり、適正価格だとも言えます。また、入札参加事業者の応札の判断は、答弁でもありましたが、伊丹市の工事だけでなく、近隣他市の発注状況や民間市場の状況、社内事情などさまざまな要因が重なっている、そのことも十分理解できるところです。
一方で、今回の議案のように、2者または1者しか応札されていないことや、1者応札で落札率100%という結果を示されますと、なかなか、はい、そうですかというわけにはいきません。ましてや先ほど答弁いただきましたように、過去3年間で1者応札、落札率100%の案件は358万円の案件であり、これは議案としても上がってこない案件です。そうでもない今回の案件において、1者応札で落札率100%、このような状況が今後続くようなことは好ましくない、そのように思います。
入札制度の意義、すなわち公平性、機会均等、透明性、競争性の観点から、今回設定した制限の範囲も含め、しっかりと検証していただき、同時に、本市においても早期に公契約条例の議論を始めてください。
以上、2点を要望し、議案第71号から75号についての賛成討論とします。
○議長(
佐藤良憲) 通告による討論は終わりました。
それでは、討論を終結して表決に入ります。
お諮りいたします。これら各案を、原案どおり決することに御異議ございませんか。
(「異議なし」の声起こる)
御異議なしと認めます。
よって、これら各案は、
原案どおり可決することに決しました。
△「議案第76号」
○議長(
佐藤良憲) 次に、日程第7、議案第76号を議題といたします。
当局の説明を求めます。────藤原市長。
◎市長(藤原保幸) (登壇)議案第76号が上程になりましたので、提案理由を御説明申し上げます。
本案は、
荒牧財産区
管理委員の選任についてでありまして、現委員であります田中義廣氏の任期が来る6月30日をもって満了いたしますので、引き続き同氏を適任と考え、
荒牧財産区
管理委員に選任しようとするものであります。何とぞ本案に御同意くださいますようお願い申し上げます。
○議長(
佐藤良憲) 説明が終わりましたので、質疑に入ります。
質疑のある方はどうぞ。────ございませんか。
それでは、質疑を終結いたします。
お諮りいたします。本案につきましては、会議規則第36条第3項の規定により委員会付託を省略したいと思いますが、御異議ございませんか。
(「異議なし」の声起こる)
御異議なしと認めます。
よって、本案は、委員会付託を省略することに決しました。
続いて、討論に入ります。
御意見のある方はどうぞ。────ございませんか。
それでは、討論を終結して表決に入ります。
お諮りいたします。本案は、これに同意することに決して御異議ございませんか。
(「異議なし」の声起こる)
御異議なしと認めます。
よって、本案は同意することに決しました。
△「議案第77号」
○議長(
佐藤良憲) 次に、日程第8、議案第77号を議題といたします。
当局の説明を求めます。────藤原市長。
◎市長(藤原保幸) (登壇)議案第77号が上程になりましたので、提案理由を御説明申し上げます。
本案は、
固定資産評価審査委員会委員の選任についてでありまして、現委員であります内山由紀氏の任期が来る6月29日をもって満了いたしますので、引き続き同氏を適任と考え、
固定資産評価審査委員会委員に選任しようとするものであります。何とぞ本案に御同意くださいますようお願い申し上げます。
○議長(
佐藤良憲) 説明が終わりましたので、質疑に入ります。
質疑のある方はどうぞ。────ございませんか。
それでは、質疑を終結いたします。
お諮りいたします。本案につきましては、会議規則第36条第3項の規定により委員会付託を省略したいと思いますが、御異議ございませんか。
(「異議なし」の声起こる)
御異議なしと認めます。
よって、本案は、委員会付託を省略することに決しました。
続いて、討論に入ります。
御意見のある方はどうぞ。────ございませんか。
それでは、討論を終結して表決に入ります。
お諮りいたします。本案は、これに同意することに決して御異議ございませんか。
(「異議なし」の声起こる)
御異議なしと認めます。
よって、本案は同意することに決しました。
△「
意見書案第1号〜3号」
○議長(
佐藤良憲) 次に、日程第9、
意見書案第1号から3号、以上3議案
一括議題といたします。
お諮りいたします。これら各案につきましては、会議規則第36条第3項の規定により提出者の説明を省略したいと思いますが、御異議ございませんか。
(「異議なし」の声起こる)
御異議なしと認めます。
よって、これら各案につきましては、提出者の説明を省略することに決しました。
これより質疑に入ります。
質疑のある方はどうぞ。────ございませんか。
それでは、質疑を終結いたします。
お諮りいたします。これら各案につきましては、会議規則第36条第3項の規定により委員会付託を省略することに御異議ございませんか。
(「異議なし」の声起こる)
御異議なしと認めます。
よって、これら各案につきましては、委員会付託を省略することに決しました。
続いて、討論に入ります。
御意見のある方はどうぞ。────ございませんか。
それでは、討論を終結して表決に入ります。
お諮りいたします。これら各案を原案どおり決することに御異議ございませんか。
(「異議なし」の声起こる)
御異議なしと認めます。
よって、これら各案は、
原案どおり可決することに決しました。
△「請願第3号」
○議長(
佐藤良憲) 次に、日程第10、請願第3号を議題といたします。
これより本請願に対する質疑に入ります。
質疑のある方はどうぞ。────ございませんか。
それでは、質疑を終結して討論に入ります。
御意見のある方はどうぞ。────ございませんか。
それでは、討論を終結して表決に入ります。
お諮りいたします。本請願を採択することに御異議ございませんか。
(「異議なし」の声起こる)
御異議なしと認めます。
よって、本請願を採択することに決しました。
△「挨拶」
○議長(
佐藤良憲) 以上をもちまして本日の日程は終わり、今期定例市議会を閉会することになりましたが、閉会に当たりまして一言御挨拶を申し上げます。
議員の皆様におかれましては、去る6月3日の招集以来、本会議、常任委員会の円滑な運営に御協力いただきますとともに、提出されました諸案件につきまして御審議いただき、それぞれ御決定をいただくことができました。皆様の御精励に対しまして、心から敬意と謝意を表する次第でございます。
また、当局におかれましては、審議に際しまして議員から提言されました多くの意見、要望等につきまして十分に御検討いただき、格段の御配慮をいただきますようお願い申し上げます。
さて、これからは暑さも日増しに厳しくなり過ごしにくい季節となりますが、議員並びに市長を初め当局の皆様方におかれましては御自愛いただきますようお願いいたしまして、閉会の御挨拶といたします。
次に、市長から御挨拶がございます。────藤原市長。
◎市長(藤原保幸) (登壇)第3回定例市議会が閉会されるに当たりまして、一言御挨拶を申し上げます。
今期定例市議会は、去る6月3日の招集以来23日間にわたりましたが、
議員各位におかれましては、終始熱心に御審議を賜り、御提案を申し上げておりました
令和元年度補正予算、人事案件、条例の改正等、いずれも重要な案件につきまして、ここに滞りなく議了いただき、厚く御礼申し上げます。
今議会の本会議、あるいは各常任委員会での審議を通じまして
議員各位から貴重な御意見、御要望等を賜りましたが、これらの趣旨を十分に尊重し、これからの市政運営に生かしてまいりたいと存じます。
今月6日、本市の名誉市民、伊丹大使、そして、伊丹市立図書館ことば蔵名誉館長を務めていただき、本市の文化振興や魅力発信に多大な御貢献をいただきました田辺聖子先生が御逝去されました。御生前に、いろんなところに住んできたけれど、人が穏やかで暮らしやすい伊丹のまちにこのままずっと住んでいたいというお言葉をいただいたことを、大変うれしく思ったことを思い起こしております。これからも市民の皆様に、住みたい、住み続けたいと思っていただけるまちづくりに全力で取り組んでまいりますので、
議員各位におかれましては、御支援、御協力を賜りますようお願い申し上げます。
さて、これから本格的な暑さを迎える折、
議員各位におかれましては、健康に十分に御留意いただき、ますます御健勝にて御活躍いただきますよう祈念申し上げまして、簡単ではございますが、閉会の御挨拶とさせていただきます。まことにありがとうございました。
○議長(
佐藤良憲) これをもちまして
令和元年第3回
伊丹市議会の定例会を閉会いたします。
〇午前11時24分 閉 会
地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。
令和 年 月 日
議 長 佐 藤 良 憲
副議長 山 本 恭 子
署名議員 鈴 木 久美子
署名議員 北 原 速 男...