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平成30年7月10日総務政策常任委員協議会−07月10日-01号

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  1. 伊丹市議会 2018-07-10
    平成30年7月10日総務政策常任委員協議会−07月10日-01号


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    平成30年7月10日総務政策常任委員協議会−07月10日-01号平成30年7月10日総務政策常任委員協議会 平成30年7月10日(火曜日) 午前10時00分開議 午後2時04分散会 〇場 所  第1委員会室 〇協議会に出席した委員    委員長    新 内 竜一郎       委   員  泊   照 彦    副委員長   山 本 恭 子         〃    杉     一    委   員  川井田 清 香         〃    加 柴 優 美      〃    相 崎 佐和子 〇協議会に出席しなかった委員    委   員  山 内   寛 〇協議事項 出資法人等の平成30年度事業概要及び予算概要について                                    以  上
    新内竜一郎 委員長  それでは、ただいまから総務政策常任委員協議会を開催いたします。  初めに、委員の出欠席について申しますが、本日は山内委員が欠席であります。  本日の協議事項は、既に御案内しておりますとおり、出資法人等の平成30年度事業概要及び予算概要についてであります。  質問に対して答弁される方は、挙手と同時に役職名を述べていただきますと私のほうで指名させていただきますので、よろしくお願いいたします。  協議に入ります前に、副市長から御挨拶がございます。 ◎行澤 副市長  おはようございます。  本日は、新内委員長を初め委員の皆様におかれましては、御多忙の中、総務政策常任委員協議会を開催していただきまして、まことにありがとうございます。  さて、本日の案件は、ただいま委員長より御案内のありました公益財団法人いたみ文化・スポーツ財団伊丹まち未来株式会社及び公益財団法人柿衞文庫の3法人に係る平成30年度の事業概要及び予算概要について御報告をさせていただくものでございます。  法人からの報告につきましては、地方自治法第243条の3の第2項の規定によりまして経営状況の報告が義務づけられております2法人に加えまして、柿衞文庫につきましても実質的に市からの補助金により事業運営がなされておりますことから、同様に事業と予算の概要につきまして御報告をさせていただくものでございます。  詳細につきましては、各法人より御説明申し上げますので、どうぞよろしくお願いいたします。     ──────── ◇ ────────    出資法人等の平成30年度事業概要及び予算概要について ○新内竜一郎 委員長  初めに、公益財団法人いたみ文化・スポーツ財団について、説明をお願いします。 ◎川村 いたみ文化・スポーツ財団理事長  改めまして、おはようございます。  委員長初め委員の皆様におかれましては、私どもの財団の事業展開、運営に対しまして格別の御理解と御支援を賜っておりますことを、この場をおかりしてお礼を申し上げたいと思います。  御承知のように、私どもの財団は昨年度、平成29年度に公益財団法人伊丹スポーツセンターを吸収統合いたしまして、財団名称もいたみ文化・スポーツ財団と改めまして、昨年度4月からは伊丹市立伊丹スポーツセンターを加えた十の施設の指定管理をさせていただくなど、新たなスタートとなったわけでございまして、事業規模、あるいは組織規模も拡充をされたところでございます。  そうした中で、市施設の管理及び受託事業の適切な展開、運営はもとより、自主事業の拡充のほか、各種事業の、より効果的な実施を通じまして、市民、住民の皆様に快適で豊かな生活を実感していただけるよう、そして元気なまち伊丹へ寄与するよう、いわゆる文化の拡充、振興になお一層努めておるところでございます。  また、財団としての財政基盤と申しますか、そうした基盤でありますとか組織の強化、それと職員の処遇、人材活用にも意を払いつつ、自立と充実した運営を目指しているところでございます。  現下内外のさまざまな変動なり変革も生じてございます。そういった変革、変動の中、従来にも増して必要な資源を確保、担保して、より効率的に生かしながら、より効果的な事業展開につなげていくこと、さらに管理運営施設の活用についても、より一層の創意工夫を図っていくということが求められるというふうに思ってございます。  今後を展望したとき、今年度がまさに正念場というふうに考えておりまして、現在そうした方向でありますとか方針といったようなものを示すべく、第3次の経営計画に取り組んでいるところでもございます。こうした中での平成30年度、本年度の事業計画及び予算ということでございます。それらの概要につきまして、事務局長から御説明、御報告いたしますので、よろしくお願いをいたします。 ◎田中 いたみ文化・スポーツ財団事務局長  事務局長です。改めまして、おはようございます。どうぞよろしくお願いいたします。  それでは、私のほうから平成30年度公益財団法人いたみ・文化スポーツ財団事業概要及び予算概要につきまして御説明申し上げます。  こちらの資料の1ページをごらんください。事業概要でございます。先ほど理事長からも御説明しましたとおり、平成29年3月31日付で解散いたしました伊丹スポーツセンターと伊丹市文化振興財団が実態的に統合を果たしまして、新たにいたみ文化・スポーツ財団として1年ともう3カ月になりますが、経過いたしております。30年度におきましても、市内10施設の管理運営を行ってまいり、多彩で魅力ある芸術・文化事業を推進し、質の高い文化と学習の機会を提供するとともに、スポーツ、文化を通じて広範な市民の健康保持・増進等に資する事業にも取り組み、にぎわいと活力あるまち、未来を担う人が育つまちの実現に寄与してまいります。  それでは、各施設の事業につきまして、順に御説明いたします。  まず1つ目、今年度開館20年を迎えます伊丹市立文化会館、東リいたみホールでは、音楽を初め舞踊、演劇、伝統芸能など、さまざまなジャンルにおける文化・芸術体験や交流活動の拠点といたしまして各種公演等の開催や市民の主体的な文化活動の支援に努めてまいりますとともに、中心市街地における文化・芸術の中核施設として市内外からの集客を高め、にぎわいや活力のあふれるまちづくりの一翼を担っていきます。  多数の事業ございますが、時間の関係もありますので、主なものを御紹介いたします。  まず、主催事業といたしまして、古典バレエの最高傑作とも言われます「白鳥の湖」をオーケストラの生演奏とともにお届けするキエフ・バレエ「白鳥の湖」を上演いたします。文化会館では、市内外の多くのバレエスタジオの発表会や公演など、特に8月などは非常にたくさんのこういったスタジオが御利用いただいております。バレエを学ぶ皆様にとりましても有益な公演になるものと考えております。また、文化会館が保有しますスタインウェイ、ベーゼンドルファー、ヤマハ、この3台のフルコンサートピアノを使いました演奏会やウィーン少年合唱団の公演、この以上の3公演を開館20周年記念といたしまして実施いたします。ほかにも、例年好評をいただいております「よしもとお笑いライブ」や「桂米朝一門会」も引き続き実施いたします。また、市民参加事業として市民ピアノリレーコンサート、市民の主体的な文化活動を支援する事業として市民企画公募事業「DOING!DOING!」などを実施いたします。  続きまして、2つ目といたしまして、伊丹市立生涯学習センターラスタホールでございます。文化・学習施設、図書館、フィットネス事務などで構成される複合施設としての機能を生かし、子供から高齢者まで幅広い世代に御利用いただけますよう、講座、鑑賞事業、市民参加・地域協働事業、健康づくりの事業を柱に、多彩な文化・学習事業を展開いたします。  まず、講座、鑑賞事業では、人物に焦点を当てました日本史講座や、英語を基礎から学び直す「やり直し中学英語講座」など、市民ニーズに対応したラインナップの充実を図ります。また、恒例のラスタ映画倶楽部やクラシックを気楽に楽しむアーベントコンサートなどのほかに、朗読劇や小学生のためのレクチャーコンサートなどを実施いたします。  市民参加事業では、ラスタホール登録団体の発表の場となる生涯学習フェスティバルの開催や市民の作品発表の場でありますマイギャラリーなどを実施します。  地域協働事業では、ボランティアグループの育成支援とともに、企画から実践までを市民とともに進める事業展開を図るため、各企画グループと自然、科学、歴史など多彩な市民企画の事業を展開いたします。また、フィットネスラスタでの事業を通じまして、市民の健康にも力を入れてまいります。  続きまして、3番目、開館30周年を迎えます伊丹市立演劇ホール、アイホールでは、現代演劇を初めとした舞台芸術の普及発展を柱に、幅広い世代に対しまして舞台鑑賞、市民の企画・参加による普及啓発事業、講座・ワークショップを通じての人材育成事業の3本の柱で、さまざまな事業を展開してまいります。  舞台鑑賞といたしましては、今年度、高校演劇界におきまして数々の賞を受賞しております青森中央高校演劇部が、東日本大震災支援、被災地の応援のためにつくられ、全国21都府県46市町と韓国ソウルで計91ステージを上映しています「もしイタ〜もし高校野球の女子マネージャーが青森の『イタコ』を呼んだら」という事業を、「もしイタ」なんで伊丹ではなくて、イタコのほうでございますが、30周年事業を記念事業として実施してます。  普及啓発事業では、市内の飲食店等で料理や店の雰囲気を味わいながら演劇を楽しむいたみ・まちなか劇場「味わう舞台」を開催します。演劇をより身近に楽しんでいただく新たな試みとして実施いたします。  人材育成事業としては、演劇ラボラトリー空晴プロジェクトとして、初心者を対象にした演劇の実践講座と、その修了公演を行います。また、土曜日の午前中にお試し感覚でワークショップを体験できる土曜日のワークショップも引き続き開催します。また、教育現場のアウトリーチといたしまして、市内中学校の演劇講師の派遣を引き続きします。また、総合的な学習の時間の事業としまして、関西で活躍されている演出家、俳優による指導を行い、コミュニケーション能力の育成とともに演劇のおもしろさの一端を伝えるアプローチとして、学校にも積極的に参ってまいります。ちょうど先週の月曜日から水曜日にかけまして、東中学校の1年生に対しまして、3限の授業を使い、この事業を行ってまいりました。  4つ目といたしまして、伊丹市立音楽ホール伊丹アイフォニックホールでございます。日本を初め世界各地の音楽や踊りを楽しめる特色事業、aiphonic地球音楽プログラムではロシアの伝統音楽を現代にアレンジした「オタヴァ・ヨ」の公演を、一般事業では日本のジャズシーンに君臨する山下洋輔、向井滋春、八尋知洋の3名により結成されたスペシャルユニット室内楽団八向山」によるジャズの概念にとらわれない新感覚の演奏などをお届けします。また、伊丹シティフィルハーモニー管弦楽団伊丹市民オペラ公演実行委員会、伊丹市コーラスグループ連絡協議会の事務局として、引き続き各団体と連携した事業展開を図り、市民の音楽活動の拠点として音楽文化の普及、育成支援に務めます。  また、33回目を迎えます今年度市民オペラでは、「カヴァレリア・ルスティカーナ」、「パリアッチ」を上演する予定でございます。  5番目といたしまして、伊丹市立美術館でございます。美術館では、各地の美術館や新聞社等との連携により、子供から高齢者まで幅広い年齢層が楽しめる展覧会を開催し、集客力の向上を図るとともに、ワークショップギャラリートークなど関連企画も実施し、中心市街地の活性化を担ってまいります。  4月からは、カラー写真のパイオニアと称されますソール・ライターの日本初の大規模展を、絵本「ミッフィー」シリーズで知られるディック・ブルーナのシンプルなデザイン性に焦点を当てた「シンプルの正体 ディック・ブルーナのデザイン展」は、現在開催中でございます。8月からは、小学校の教科書でもおなじみの「スイミー」の作者、レオ・レオーニの創作世界を紹介する「みんなのレオ・レオーニ」を開催いたします。本展では、ヨーロッパとアメリカを移動し続けたレオーニの波乱の生涯と重ね合わせながら絵本原画を紹介するほか、アートディレクターとしての仕事、絵画、彫刻など幅広い活動を約200点の作品で紹介。レオーニが絵本に初めて抽象表現を取り入れるに至った道筋にも光を当てます。なお、「スイミー」の原画では、スロバキア国立美術館所蔵の幻とされた原画計5点も来日いたします。これらの原画は、絵本「スイミー」の絵とは少し違った原画ならではの特徴があるため、会場でその違いを楽しんでいただければと思っております。  以上3本の大きな企画展を行うとともに、6月には伊丹美術協会展、翌年3月には伊丹市芸術家協会展を開催し、洋画、日本画、写真、書など多彩な美術各分野の展覧を行うとともに、美術館所蔵品を用いたユニークなコレクション展も開催し、館蔵品の魅力を通して美術館により親しんでいただこうと考えております。  6番目といたしまして、工芸センターでございます。工芸センターでは、多くの方々に国内外のすぐれた工芸作品やデザインに親しんでいただくため、伊丹国際クラフト展を初めとする企画展や、ものづくりを実践していただく各種講座事業などを通して、工芸活動の拠点としての市民創作活動を支援するとともに、幅広い層への工芸文化の普及に努めてまいります。  毎年開催しております国際公募展であります伊丹国際クラフト展では、本年のテーマを酒器・酒盃台といたしまして、国内外から作品を募ります。さらに、今年度は工芸を専門とする台湾唯一の公立機関であります国立台湾工芸研究発展センターとともに、台北駐日経済文化代表処台湾文化センターの協力のもと、一線で活躍する台湾の新進気鋭の作家による展覧会を開催いたします。こちらは、伊丹国際クラフト展の開催を通じ、国外からも近年注目を集めております工芸センターならではの事業であり、先月、工芸センターでの展覧を終えまして、ちょうど先週より会場を台北に移し、この展覧会が開催されております。  市民企画・参加では、伊丹工芸クラブ会員による作品展「伊丹クラフトフェアby伊丹工芸クラブ」と関連企画としてワークショップ等を実施するほか、市民の創作活動を支援し、上質な学びの場を提供する事業として陶芸、手織り、デッサン、版画などの各種工芸講座を通じ、子供向けには夏休み1日クラフト教室の開催などを行ってまいります。  7番目といたしまして、伊丹市立伊丹郷町館でございます。郷町館では、重要文化財、旧岡田家住宅・酒蔵、県指定文化財、旧石橋家住宅の活用を図り、市内外から訪れる方が地域の歴史や伝統を語り合える場を提供してまいります。また、施設の持つ独特の雰囲気、魅力を活用することにより、アーティストとの共同企画公演や展示事業を通じ、こちらのほうも実施してまいります。  鳴く虫と郷町事業では、そのメーン会場として鳴く虫の展示、コンサート、カフェ等の各種イベントを行うほか、週末の夜間の臨時開館も予定しております。工芸センター国際公募展等ともあわせまして、文化財の活用により、市のインバウンド施策とも連携した取り組みを進めてまいります。  8番目といたしまして、伊丹市立図書館南分館でございます。南分館では、伊丹市立図書館の一員として、市民生活を支える図書館資料の充実と、利用しやすい環境づくりに努めますとともに、市民の皆様が図書や言葉に親しむことができる事業に取り組みます。地域の方々にさらに親しんでいける図書館として、本を通したコミュニケーションづくりを念頭にした事業運営に取り組んでまいります。  9番目といたしまして、伊丹市昆虫館でございます。昆虫館は、市立の体験学習施設として、市民を初めとする利用者の皆さんに良質な自然学習の機会と魅力的な生涯学習の場を提供してまいります。  平成30年度は、昆虫館リニューアルの第1弾として、スズメバチやムカデやマムシなど、私たちの身近な暮らしの中で出会うかもしれない危険生物の生きた実物や標本などを交えながら、その生態を紹介する企画展「危険生物」や夏の定番となっております体験型展示が中心の「いたこんパラダイス」を実施します。また、中心市街地を中心に秋の虫を展示し、好評をいただいております鳴く虫と郷町はもちろん、講座・講習会では定番の自然観察会や昆虫標本の作り方講座のほか、市内の動植物に関する調査や生物多様性に関する取り組みなども行ってまいります。  10番目でございます。伊丹スポーツセンターでございます。伊丹スポーツセンターは、伊丹市を中心とする地域住民の健康保持・増進の推進及びスポーツの拠点としてスポーツを通じて幸せ豊かな市民生活を育むための場として、より一層創意工夫を凝らし、効率・効果的な運営を図ってまいります。また、各種競技大会スポーツ振興の場として、引き続き施設貸与事業を実施してまいります。  教室事業では、生涯スポーツ社会の実現を目指しまして、ゼロ歳児から高齢者まで幅広い世代がスポーツに親しみできる各種スポーツ教室を平成30年度は123教室実施します。さらに、教室受講の際などの子育て支援の取り組みとして、託児サービスの実施や近隣の企業やサークル等に出向いて運動指導を行う出前スポーツ講座や学校などにおける児童生徒の体力・競技力向上のための学校体育支援事業などにも取り組んでまいります。  11番としまして、情報提供でございます。当財団の情報誌「ITEM」は、「伊丹の文化・芸術とスポーツをナビゲート」をコンセプトに、各施設が催す事業や各種情報を発信することで、より多くの方々に文化・スポーツについて興味、関心を高めてもらうことを狙いにしております。年3回、計6万部を発行しておりまして、伊丹市及び近隣の公共施設等の窓口や市内学校園を初め、鉄道各駅構内マスコミ関係などに配布し、PRに努めております。また、ケーブルテレビやエフエムいたみの放送でも、各施設の催しなどの情報提供を行ってまいります。  以上で1番目の事業概要の説明を終わらせていただきます。  続きまして、予算概要でございます。5ページをごらんくださいませ。予算概要について御説明申し上げます。  Tのまず事業活動収支の部でございます。平成30年度の事業活動収支の合計は13億1023万4000円で、前年度の当初予算に比べて957万3000円の減でございます。その内訳を順次御説明申し上げます。  基本財産運用収入52万5000円は、財団の基本財産3億1000万円の運用収入でございます。会費収入、こちら112万5000円は、アイフォニック友の会及び工芸センター工芸クラブの会費収入でございます。事業収入2億1650万6000円は、文化会館ほか9施設の自主事業の入場料収入や講座参加収入でございます。続きまして、利用料金収入2億8272万6000円は、各館のホールであったり貸し室施設利用料と美術館の入館料収入でございます。次の受託事業収入7億4091万円は、スポーツセンターを除く9施設の指定管理料で、施設の維持管理に係ります人件費、光熱費、清掃費、事業実施経費など、市からの委託料でございます。なお、平成29年度から管理運営を行っております伊丹スポーツセンターについては、指定管理料としての受託事業収入はございません。次に、補助金等収入でございます。6810万5000円は、財団本部の人件費等の運営補助金と各種助成金でございます。市からの補助金が5598万5000円、助成金、文化庁でありますとか地域創造のほうからの助成金が1212万でございます。続きまして、雑収入でございます。33万7000円は、ラスタホールのフィットネスジム、プロショップの販売手数料、あとJR伊丹駅前にございますカリヨンの管理委託収入などでございます。以上、事業活動収入は13億1023万4000円となります。  次に、事業活動支出でございます。うちの1、事業費支出でございます。文化発信事業費387万円は、財団が発行しております情報誌「ITEM」の印刷製本費、鳴く虫と郷町の関連経費などでございます。友の会事業費22万5000円は、アイフォニックホール友の会に係る経費でございます。続きまして、文化会館事業受託事業費3955万9000円から昆虫館事業受託事業費2567万7000円は、市からの事業受託に係るチラシ等の印刷費、広告費、公演委託料、講師謝礼などの経費でございます。昆虫館事業費1234万1000円は、オリジナルグッズ、刊行物作成等の昆虫館独自の事業に係る経費でございます。スポーツセンター事業費6119万円は、幼児、小中高生、一般の方々を対象といたしました教室事業やイベント事業の経費でございます。以上、事業費支出の合計は2億7883万4000円で、昨年度とほぼ同額となっております。続きまして、2番目の施設管理受託事業費支出でございますが、各館の施設管理に伴います人件費、光熱水費、清掃委託費等の経費でございます。文化会館施設管理受託事業費1億9616万円からスポーツセンター駐車場管理受託事業費2209万6000円までの施設管理受託事業支出の合計は9億8913万5000円となっております。3番の管理支出5319万円は、財団本部の人件費、事務費等でございます。以上、事業活動費支出は13億2115万9000円で、前年比1444万4000円の増となっておりまして、事業活動収支差額は1092万5000円となっております。  続きまして、1つ段が下がりまして、U、投資活動収支の部では、まず収入のほうはゼロでございます。投資活動支出特定資産取得支出293万3000円は、退職給付引当金として積み立てるものでございます。  予備費支出として、9万円を計上しております。  Tの事業活動収支の部、Uの投資活動収支の部、Vの予備支出の部と合わせました当期の収支差額はマイナスの1394万8000円となります。また、次期繰越収支差額は、前期繰越収支差額の7489万6000円から30年度当初予算の当期収支差額のマイナス1394万8000円を加味いたしまして、平成30年度当初予算の時点での次期繰越収支差額は6094万8000円となっております。 ○新内竜一郎 委員長  説明が終わりました。ただいまの説明について、質問等がございましたらどうぞ。 ◆川井田清香 委員  市の補助金収入についてなんですが、補助金等収入のうちの市の補助金収入が約5500万なんですけど、これの9施設への振り分けというか、内訳というのはわかりますでしょうか。 ◎いたみ文化・スポーツ財団 補助金の分でいただいておりますのは、あくまで財団の管理に伴います財団本部の分に対しての補助金ということでございますので、指定管理施設への振り分けというのはございません。 ◆川井田清香 委員  前年度から比べると、前年度が7600万円ほどあったんですけど、少し額が減ってるんですけど、この理由は何でしょうか。 ◎いたみ文化・スポーツ財団 前年度のときは補助金の内訳としましては主に人件費、それと物件費、それと退職給付の引当金に相当する分、こちらのほうが主に内訳になるわけでございますけれども、29年度は退職給付に積み立てる金額は多くございました。今年度30年度は、そういったものが通常の年度の積み立てということになりますので、それに伴って減ったということでございます。 ◆川井田清香 委員  手元に運営状況報告書を持ってるんですけど、この補助金というのは、収入のところ、項目で見ると各施設に振り分けてるわけではないということなんですけど、補助金としては例えば使用料収入、事業収入じゃないと思うんですけど、そのほか指定管理委託料、これは、どこに入ってきてるんでしょうか、数字としては。 ◎いたみ文化・スポーツ財団 質問の件ですが、指定管理料、先ほど話しをさせていただきましたけれども、あくまで指定管理料とは全く別のものということでございますので、補助金といただいておりますのは対象となりますのは、情報の提供という管理、財団本部のほうで例えばエフエムいたみに広告するものですとか、あるいは雑誌の情報、これは財団独自でやるものでございますけれども、あと管理のかかる人件費ですね、総務課の人件費でありますとか振り込みの手数料でありますとか、そういったものが主に内容と、補助金の充当というのはそちらのほうに充てておりますので、指定管理料とは別個のもの、指定管理料にはなじまないものを補助金としていただいておりますので。 ◆川井田清香 委員  そうしますと、じゃあ運営状況報告書の収入のところの金額には反映されてきていないということでしょうか。 ◎田中 いたみ文化・スポーツ財団事務局長  はい、こちらのほうは指定管理の部分に係るもんでございますので、いわゆる私どもにいただいてる補助金、市からいただいてる補助金については反映されてないです。ただ、先ほど補助金の内訳の中で申し上げましたけども、文化庁でありますとか地域創造のほうからの補助金というのは、事業費その他の中で例えばアイホールなどは入ってございます。 ◆川井田清香 委員  この9施設、どこにどれだけというのはちょっとわからないということで、振り分けてる施設と振り分けてない施設があるということで、そういう理解でよろしいでしょうか。 ◎田中 いたみ文化・スポーツ財団事務局長  基本的に、市の補助金については直接こちらには入ってございません。あくまで財団本部の運営、実際指定管理施設が例えば支払いをするとなったら、結局は最終的には総務のほうで支払い業務というのはするので、非常に広範な範囲で見れば間接的には入ってるということも考えられますが、直接的には入っておりません。 ◆川井田清香 委員  じゃあもう一点、工芸センターのことでお聞きしたいんですけど、こちらちょっと収支状況を見ると、毎年平均してマイナス収支になってるんですけど、伊丹ジュエリーカレッジ等の運営状況というのを詳しく教えていただけますでしょうか。 ◎いたみ文化・スポーツ財団 ジュエリーカレッジについての御質問でございますが、ジュエリーカレッジといいますのは、工芸センターが広範なクラフトの愛好家の養成をするとともに、特に高度な知識とか技術を身につけたいという方に向けまして、ジュエリーデザインですとかジュエリー製作についてのプロを養成するような講座として始めたものでございまして、今期第19期目を開講しているところでございます。  運営状況で申しますと、受講者の方が、これ年間通じて200日程度受講されるわけでございますが、その受講料として年間64万円の支払いをしていただくということで、これでもって常設の講師、専門のジュエリーの各分野の講師の方々10人によって、ほぼ少数精鋭の講座が受講できるということで受講されてる、こういう業務の中身でございます。 ◆川井田清香 委員  工芸センターなんですけど、9施設の中で特に設置目的として唯一産業の振興というのが上げられてるんですけど、これは伊丹市にとってどのような産業振興に貢献されているんでしょうか。 ◎いたみ文化・スポーツ財団 工芸センターの設置目的は、産業の振興というものも当然ございますが、クラフトを通して豊かな市民の暮らしを創出するというところも大変大きな目的にしているところでございまして、クラフトを身近なものとして愛好者をふやし、それを身近に置くことによって豊かな暮らしを創出するということでたくさんの講座を開催しておりまして、それを受講された方々はプロというわけではございませんが、身近に手織りですとか陶芸ですとか、さまざまな分野のクラフトに精通するというか、製作のきっかけにしていただいてるということでございます。  先ほど申し上げましたように、ジュエリーカレッジがどちらかというと高度なプロのジュエリー作家等を養成する講座でございますので、こういった方々の作品をいかに世に出していくかということを工芸センターの大きな役割というふうに考えておりまして、旧石橋家住宅の正面入ったところに郷町ショップというのがございますが、こちらにジュエリーカレッジ修了生の作品を展示販売をしておりまして、こういうことをきっかけに、作家自身がなかなかひとり立ちというのは難しいわけでございますが、作家がひとり立ちをしていくための支援を行ってると。それがうまくいきますと産業というところに結びつけばいいなと、そういう目的でもってやってる事業でございます。 ◆川井田清香 委員  私も郷町ショップで作家さんのアクセサリー等をちょっと拝見させていただいたこともあるんですけど、やはりジュエリーカレッジに通っていただいて高度な技術とかプロを目指していただいたとしたその後ですね、デザイナーさんの売り上げとか活躍できる場というのをどう提供できるのかというのがこのジュエリーカレッジ、ここを利用しようと思う目的にすごく大きくつながると思いますので、工芸センター、恐らくこういうジュエリーカレッジ等の講座の収入というのも大きいと思いますので、産業振興というのを掲げてますので、ここにもしっかりつないでいただけるような今後の運営に期待をしております。 ○新内竜一郎 委員長  産業振興についてのつながり、答弁できますか。 ◎いたみ文化・スポーツ財団 先ほど申し上げましたように、なかなか産業振興というところに結びつけるのが難しい状況ではありますが、そういう作家志望の方々を支援していくことによってそういう方向に結びつけていきたいというふうに思っておりまして、先ほど申し上げました郷町ショップ以外に、昆虫館ですとかスカイパークですとか、市内の各施設にそこにちなんだジュエリーの製作、昆虫館でありましたら昆虫にちなんだようなジュエリーをつくって置かせていただいて販売していただくというようなことで、徐々にではありますけれども、そういう方向に持っていきたいというふうに考えております。 ◆杉一 委員  役員報酬ですけどね、平成28年のスポーツセンター文化振興財団と分かれてるときと、去年もですけども、今回平成30年の予算での役員報酬でいきますと、平成28年決算ベースでも1000万ちょっとが、平成30年、今回予算では、ほぼ470万の予算になってるんですけども、これは単純に支払う対象、人が減ったからということでいいんでしょうか。 ◎いたみ文化・スポーツ財団 役員報酬と上げておりますのは、理事長の給与、それとあと、理事会、評議員会ですね、こういったものがございますので、そういった方々の出席に伴います報酬、そういったものをこちらのほうに上げているということでございます。 ◆杉一 委員  あくまで気持ちとしてですよ、すべきだとはよう言い切れないのが難しいんですけども、今までスポーツ施設だけ見てた、理事長一緒でしたけどもスポーツだけ見てた、文化関係だけ見てたというのが両方見なあかんようになったんで、普通から考えたら2つ見なあかんようなったら、その分上乗せなるんちゃうんかなと思うんですけど、それを抑えられてるというのは、上げるべきだともなかなか潤沢な黒字があるわけじゃないんで言い切れないのも難しいところであるんですけども、本当に大変難しいところなんかなと思うんですけど、何かあるんですか。 ◎いたみ文化・スポーツ財団 従来、別々に理事長がおられたときに、一定報酬につきましては案分をしておりましたので、例えば出勤日数でスポーツセンターの全体の報酬額は幾らというのを決めまして、スポーツセンターに係る報酬、それとこちらの旧の文化振興財団ですね、こちらのほうで勤務される日数、そういったものを割りましてしておりますので、その分スポーツセンターが減りました分はこちらのほうで満額支給をするというような形になっております。  決してふえるということじゃなくて、例えば週5日のうちの何日分、それに相当する分をこちらの文化振興財団で出しておりましたし、スポーツセンタースポーツセンターの分で行かれた分だけ出していると。それがフルにこちらのほうになりますと、それを全額出したということになりますので、合わせて上乗せするということはしてはおりませんので。 ◆杉一 委員  役員というのは普通の、普通の言うたらおかしいんですが、従業員じゃありませんので出勤して仕事してじゃなくて、常に何かあったら責任を負う立場にありますので、出勤したからというような考え方で支払うものじゃ、本来会社でいえばですけどね、ものじゃないとは思うんです。言うても財源のことがありますので、簡単に私も上げろとは言えませんけども、言うたら文化を見ている、スポーツを見ている、それに対する対価で考えたときに、両方見なあかんいうたら普通上げるところをなかなか上げられてないというのも、本当に御苦労されているんだなというのをつくづく感じて、感じるだけで申しわけないんですけども、感じているところであります。  話は変わるんですけども、今度博物館、まだ議決してないんで決まってませんけども、博物館がみやのまえ文化の郷に来ると思うんです。博物館は多分直営になっていくのかもしれませんけども、そうした場合、みやのまえ文化の郷全般は工芸センターなり旧岡田家なり美術館なり、柿衞文庫を除いて全て文化・スポーツ振興財団さんが指定管理してるところが多いと思うんです。そこに直営であれば直営の博物館が来ると思うんですけども、もともと皆さん職員の方が多いんで非常にスムーズに話なり連携なりはできると思うんですけども、こういったところで今の時点で新しく来る博物館との連携について考えていること、またこれから考えていこうとしてることがあればお聞かせいただけたらなと思ってるんですけども。 ◎田中 いたみ文化・スポーツ財団事務局長  博物館が来るというところですが、その辺の後の運営状況でありますとか、どこがどう見るかというところについてはまだ議論が済んでないというのが現状でして、私どもとしては、やはりあの一角がさらにいい施設、美術館にしても30年たって古い施設になってますので、その辺をリニューアルすることによってさらにあそこの地域の魅力がさらにアップするような、できるような方策というのは今後ちょっと一緒に考えていくべきところでありますし、私ども指定管理者としても、美術館、工芸センターで30年ほどのノウハウの蓄積がございますので、一緒になってやっていく。ただ、具体的にまだどうするかというところまでははっきりはしてませんけども、何とかいいものに、今後さらに30年伊丹市が誇れるような施設になっていけるように、微力ながら力を注いでいきたいと思っております。 ◆泊照彦 委員  あと、私はちょっと要望をしたいんですけれども、伊丹市立工芸センター、また伊丹市の昆虫館、これやっぱり新聞で取り上げられるほど徐々に広がってきてるという。工芸センターなんですけども、やっぱり全国でこれ一つなんですよね、こういう施設というのは。海外からもこういう作品展をやって、韓国、それから台湾なりからも、伊丹市に工芸センターがあるというのを知っていただいてる芸術家の方々がかなり注目をしてるようなセンターです。さらに、こういった全国に発信できるような、これぞ工芸センター、それからこれぞ昆虫館というふうなPRできるような事業展開をちょっと企画していただきたいなというのが要望です。 ◎田中 いたみ文化・スポーツ財団事務局長  ありがとうございます。ぜひ頑張っていきたいと思います。  たしか国際クラフト展等を通じまして、外国での認知度が上がってます。募集要項の配布なんかにつきましても、外国にも学校にも送ったりというようなこともしておりまして、今回交流センターのクラフト展にも台湾の方の入賞者が非常に過去からふえてきておりまして、その関係もありまして、今回、台湾国立工芸研究発展センターの展覧会を日本国内でしたいというようなところを、台湾駐日経済文化代表処のほうが音頭というか、間を取り持って工芸センターというような形になっておりますので、徐々にではありますが、広がっていってと思ってますんで、また応援のほど、よろしくお願いします。 ◆泊照彦 委員  要望はそれなんですけども、あと、説明いただいた中でいたみホールが20年たってきてる。アイホールが30年ですか、経過してるということで、かなり徐々にですが老朽化してきてると思ってますし、年々やっぱり修繕が必要になってくる箇所がふえてきてると思うんですけども、今後公共施設マネジメントの観点からして、施設の統合、複合機能を持ちながらの施設運営というのは、これは副市長にお聞きしたほうがいいんですかね。その辺どういうふうに取りまとめていかれようとしてるのか、ちょっと教えていただきたいんですが。 ◎行澤 副市長  今いたみホールは20年ということで建てかえしましたんで、まだまだこれからまだ使っていけるということで。あと今のアイホール、アイフォニックホール等々につきましてはもう30年超えておるということで、公共施設マネジメントの中で同じ機能を持ってるのなら統合できないかとか、そういう検討を今しておるところでございまして、使い方ですね、どうやっていこうかというのを今検討しているところでございまして、今後そのあたりももうちょっと議論をしっかりと進めていって、一定の方向、公共施設マネジメントでも短期、中期、長期というふうに分けておりまして、その中で方針等を出していきたいなというふうには思っております。 ◆泊照彦 委員  今後よく検討いただきたいと思っております。  もう一点、ちょっと話変わるんですけども、例えばですよ、伊丹市の音楽ホール、アイフォニックホールやオペラができるいたみホールですね、そちらのほうにサンシティホールのパイプオルガンを移設するいうことは可能なんですかね。
     実は神戸の知人から、やはりサンシティホールでパイプオルガンのコンサートを何回か聞きに来られてるんですが、交通の便が悪いということと、それから駐車場も少ないという声をいただいてるんですよ。やっぱり市内の中心部に、ベルギーのハッセルト市と友好を結んでる伊丹市のそういうパイプオルガンを中心部で、例えばアイフォニックホールで演奏会されたらどうなんですかね、というふうな声をいただいたもんですから、その辺ちょっとお聞きしてるんですが、どうなんでしょう。 ◎田中 いたみ文化・スポーツ財団事務局長  ちょっと施設の構造等は私、専門じゃないんですけど、イメージとして、例えば音楽ホールのメーンホールに正面にパイプオルガンを置いた場合、今までやってる舞台のさまざまなイベントに対しての、やっぱり舞台自体がそんなに広くないものですからかなり制約を、逆にほかの舞台が制約を受けるんじゃないかなというふうにも考えてますし、あと、いたみホールにつきましても、全て幕であったりとか照明のバトンがあったりとかというのが既に設置されてる状況なんで、それを置くことによって照明なり、バトンの使用がかなり制約されるということを考えますと、なかなか今既存にある施設、特にホール系の施設においては厳しいんじゃないかなというふうには感じております。 ◆加柴優美 委員  最初ちょっと昆虫館についてお聞きをしたいと思うんですが、文化振興財団というか、今は違うんですが、昆虫館を2016年の4月から指定管理されてきて、ことしで3年目ですかね。以前はたしか伊丹市の緑化協会が運営しておったんですが、それ以降財団のほうで管理をされて、特に昆虫館に関して、これまでの運営との大きな違いというか、それはどのように捉えておられるのか、ちょっとお聞きをしたいなと思いまして。 ◎田中 いたみ文化・スポーツ財団事務局長  今までの運営から財団一緒になることによって、プラスアルファですね、プラスの部分というのを非常に感じております。例えば昆虫館と今、秋の風物詩となっております「鳴く虫と郷町」という企画につきましても、昆虫館と一緒になる前からやってたんですけども、さらに連携が図れる。例えば、さらに今回スポーツセンターについても昆虫館とどう絡ませてとかいうような形で、非常に広がりが出てきてるんじゃないかな、と。プラス、学術的には学術的なものとして、昆虫館は以前からずっと深めた研究をされてますし、さらにそれを外に出すという部分について、新しく財団の中に加わったということは決してマイナスにはなってない、逆にプラスになってる部分じゃないかなというふうに思ってます。 ◆加柴優美 委員  今おっしゃったように、鳴く虫と郷町などは、他の施設との今風で言えばコラボレーションというんですかね、そういったことで活用されてるというのは我々もよく知ってるんですが、関連して、ちょうど3年前の財団に選定をするときの選定理由として、今ちょっと文書を持ってきたんですが、このときに特にこういうことをしたいということで強調されてるのが、学校教育との関係をこれまで以上に緊密なものにするとか、市民とか地域に根差した参加育成型の新たな事業を行うとか、あるいは専門知識、技術を有する職員の雇用育成面などにおいて長期的な視野に立つ計画を立てるんだというふうなことを選定理由として上げておられたんで、それが2016年の4月以降、どういった形で具体化というかされているのかについて、ちょっとお聞きをしたいなと思います。 ◎いたみ文化・スポーツ財団 昆虫館のほうなんですけども、指定管理でいたみ文化・スポーツ財団のほうに入りまして、いろんな連携事業のほうは力を入れておりますというのは先ほど説明していただいたんですけども、やはり具体的に鳴く虫と郷町はもともと緑化協会の時代なんかでも実績ありましたが、今は同じ組織になりましたし、最近の事業といたしましては、昨年の冬、郷町館でありました「日本酒の自然史」という展示が非常に好評を博しまして、あと、先ほども説明がありましたけども、昆虫館には全国からいろんな方が来られますので、そこの場でジュエリーの専門知識を持った方に一点物で昆虫のジュエリーをつくっていただいて、展示販売しているというコーナーを継続してやっておりまして、それは全国から来た方に、単に既製品ではなくて、伊丹にはそういうジュエリーの作家さんを育成するところがあるというのもアピールしていきつつ、やはり既製品ではありませんので買われる方はすごく熱心な方が多いですので、世界に1個しかないものを喜んで買っていって、しかも大切にしてくれるということは、作家さん冥利にも尽きるのかなということで、すごくいい関係を築きつつあるかなと思います。  また、教育関係のほうでは、ラスタホールとの連携のほうも努めておりまして、いろんな市民団体も通しましたし、講座の出向もしてますし、いろんなことの連携をしております。  あと、学校との連携というのも、これは財団内というよりは市のみどり自然課を通してになりますけども、市内の小学校の副読本のほうにもアドバイザーとしてかかわらせていただいておりまして、ことしの春に改訂版が出たんですけども、今は、それをより学校の現場で活用するというふうなとこで、意見を言うだけではなくて、学校に行って一緒に授業をしたりというふうなプログラムづくりに力を入れております。  いずれにしろ、いろいろ昆虫館のほうの期待というのが多岐にわたりますので、できるだけ活用していただいて、専門知識を持つスタッフがたくさんいますので活用していただきつつ、あと、一番というのはやっぱり今まで他施設、他組織でありましたら、やはりいろいろと手続上面倒というものがあったんですけど、今はそうではないですし、スタッフとも顔見知りですから、割に最初のアイデアの段階で結構いろいろと話ができるというのもありますので、これからさらに発展していくのではないかなと思います。  ただ、どうしても人的資源というのは非常に限りがありますので、有効かつ効率的にちょっとマネジメントしていく必要はあるのかなという問題はちょっと同時に感じております。 ◆加柴優美 委員  わかりました。  次に、先ほどちょっと川井田委員も毎年度の指定管理施設管理運営状況報告書の関係で質問されていましたけども、私もそれに基づいてお聞きをしたいということがありまして、平成29年度、昨年度、例えばいたみホールの場合ですね、財団が伊丹市に状況報告されているのを見てみますと、例えばいたみホールの昨年度来館者数が約22万5000人ですとか、貸し室稼働率が47%という数字を報告されてるんですけども、これ、この間のこういった来館者数の推移とか、あるいは貸し室の稼働率の推移なんかを見られて、これはどのように受けとめをされてるのか、ちょっと直接運営されてる財団のほうに聞きたいな思って質問するんですが。 ◎田中 いたみ文化・スポーツ財団事務局長  人数によりましては、年間の例えば最近舞台の工事が入っておりましてその間使えないというような影響もありますし、さまざま、特に最近工事の話もありましたけども、若干大ホールのほうを各1週間、2週間ぼんと閉めて工事というのをここ数年続いてたりとかいうことによりまして、やはり大ホールになりますと人数の上限というのはかなりあるものですから、その辺はちょっと年々、この年は多くてこの年は少なかったというのは、そういった要因もございます。  あと、29年度の話ではないんですけども、今年の6月に起きました地震によりまして、吹田のメイシアターが急遽大ホールが使えなくなったというところで私どものホールに流れてきたりとか、あと川西につきましても、間もなく新しい文化施設ができるんですけども、今回の地震で今ある文化会館は使用停止になってるとかいうようなさまざまな例がありますんで、今後もちょっとどうなるかわからないです。ちょうど今3市1町が一緒の料金というような関係もあるんで、どうしても新しい施設ができるとまずそっちに流れるというような傾向がありますので、近々にできます例えば川西市のキセラの文化会館なんかの影響も若干受けてくるのかなとかいうようなことは考えておりますけども、おおむね一定御利用いただいてるものというふうに考えております。 ◆加柴優美 委員  それに加えて、状況報告書の中で業務評価という項目がありますわね。これ同じく昨年度の分をいたみホールで見させてもらってるんですが、全体の施設所管課総評ということで、伊丹市は総合評価、いわゆる財団の管理に関しての評価を「B」というふうに評価してますね。これは実際に取り組み状況の水準が普通であるというふうな中身として「B」になってると思うんですが、市からそういう評価を受けていることに対してはどのように受けとめをされてますか。 ◎田中 いたみ文化・スポーツ財団事務局長  済みません、3月までこっちをつけてたほうなんですが、「B」は水準を満たしてるというところの判断でございまして、「水準を満たしてる」というのは、市側からいきますと結構高い水準を目指しなさいというふうに我々も考えてますので、それの水準を満たしてるというのが十分合格点であるというふうに考えておりまして、私もそういうふうに受けとめております。ですから、AじゃなくてBやからどうやというのも、Bでも十分要件満たして、期待以上の部分で評価されてるものというふうに考えております。 ◆加柴優美 委員  そうか、評価する立場から評価される立場にかわりはったということで、非常に微妙な答弁だったんですが。ただね、ただというか、同じくずっといたみホールでも利用者満足度調査というのをされておって、それの結果もずっと報告書の中には添付というか、あらわしてあるんですが、例えば「職員の接遇態度はいかがですか」ということに対して、「大変満足だ」というのが31%、「満足」が44%。これ、余り満足してないというのもあるんですか、実態としては、アンケートの回答の中に。 ◎田中 いたみ文化・スポーツ財団事務局長  やはり一定数は、例えば公演のチケットとったけども場所悪かったからもう一つやったとか、やっぱり何らかの不満がどうしても出てくる場合というのはあるかと思います。  ただ、おおむね、使っていただいてる方についての満足度なので、かなり高い満足度はいただいておりますが、場合によったら若干不満に思われるというか、残念に思われてるという方もいらっしゃるということは認識しておりますので、そういった不満要素を取り除くためのことというのを日々考えていかないといけないのかなというふうには思ってます。 ◆加柴優美 委員  これ、いたみホール以外でも全部聞いたらいいんですが、全部聞いたら時間がないんでね、代表して、いたみホールでちょっとお聞きをいたしました。  あと、収支、予算の関係なんですが、今回、昨年と比較をしてみましたら、基本財産が1億1000万円ほどふえていますね。これはなぜふやされたのかということと、これ、その原資は伊丹市の出資金でしたかね、ちょっとそこら辺の確認なんですが。 ◎菅原 いたみ文化・スポーツ財団常務理事  たしか平成29年度の9月補正予算で、スポーツセンターの解散に伴います基本財産を市のほうへ寄附、戻しまして、それを改めて公益事業の拡大ということで出資を新たにいただいたということです。 ◆加柴優美 委員  そうでしたね。今思い出しましたわ。  それと、当期の収支差額の面で見てみますと、これ前年度が収支でマイナスの281万1000円で、今年度の予算でいえば1394万8000円のマイナスと。この収支でマイナスということの意味合いというか、これはどういうふうに受けとめされてるのか教えてください。 ◎いたみ文化・スポーツ財団 収支につきましては、29年度もマイナスという数字が出ておりました。マイナスが出ます要因としましては、指定管理料、あるいは補助金等を市のほうからもいただいてるわけなんですけれども、基本的には収支の差額を指定管理料でいただくということになっております。しかしながら、財団独自の事業というのもございますので、例えば財団本部の収支でいきますと、今言われた280何がしが29年度でございましたけれども、これは例えば「ITEM」、財団の情報誌でございますけれども、こういったものについては補助金の対象とはしないというようなこともございますので、財団独自でやっていただく事業でしょうということで、財団のお金でするということで収支が赤になってるということでございます。  それで、30年度におきましては1300万円という数字が出ましたけれども、30年度におきましては文化会館が20周年、演劇ホールが30周年を迎えますので、こうしたことによります事業の周年事業を行うということになりまして、そういったものは指定管理料としては財団独自の周年事業であろうということで、指定管理料から外れるということでございますので、しかしながら、周年事業ということでもございますので、財団の財源でもって実施を行うと。そういったことに伴いまして、29年度よりも1300万円というような赤字が、赤字といいますか、収支の差額が生じてるということでございます。 ◆加柴優美 委員  周年事業をやるから赤字はやむを得ないというか、というように今受けとめるんですが、ただ、実際の資金のいわゆる、何というんですか、残高というんか、これもそんなに多くないということを考えれば、これからの事業を考えていけば、さらに今回スポーツセンターなども含めて10カ所の指定管理ということで、範囲が広がれば広がるほどいろんな突発的な危険な状況とか、あるいはリスクの発生とかいうことを考えれば、ちょっとこのままの今の推移してる数字状況で大丈夫かなというのは率直に思うんですけども、これからのそういった見通しというか、それは受けとめというのはどんなふうにされてますか。 ◎川村 いたみ文化・スポーツ財団理事長  冒頭、私申し上げましたが、平成30年度は一つの私どものターニングポイントになるであろう。それは、今までお話がございました指定管理の期限がこの30年度。31年度からは新たな指定管理期間が始まるということでございます。それに向けて、今、第3次経営計画を策定しておると。今後の財団の生き残るといいますか、さらに財団として発展していく、そういう道筋をつける計画だというふうに認識をしております。  先ほどお話ございましたいたみホールでありますとか、ほかの施設の改修計画もございますし、あるいはみやのまえ文化の郷全体の整理統合という話もございます。ラスタの改修も俎上に上がっておるというふうに聞いております。それらも含めて、私どもが受託事業の効率・効果的な推進はもとより、私どもがこれから伊丹のまちを元気にしていく、市民の皆さんに快適、豊かな生活を楽しんでいただくため何が提供できるのかということで、先ほど御答弁させていただきましたいたみホールの20周年でありますとかアイホールの30周年記念事業、これは財団が管理運営施設として活用しておる財団の事業としてやっていこうということで、今回、今事業収支では赤字が出ておるということですが、一方では財団としても財政基盤を強くしていこうということで、剰余金についても将来の財団の独自事業、あるいは受託事業であっても効果的に推進するための公益目的事業の充実のために使っていこうという、そういった目的を持った基金みたいなものを造成したいなというふうに考えておりますし、将来ともに財団が発展していくように、その足固めを今年度やっていくというふうに思っておりますし、皆さん方の御支援もいただきながら私どもは頑張ってまいりたいというふうに思います。  その中で、例えば財政基盤もそうですし、人材の育成、活用といったようなことについても、今年度からスポーツセンターが解散した、スポーツセンターの寄附を受けておりますので、そういった寄附も活用しながら取り組んでまいりたいというふうに思っております。 ◆加柴優美 委員  それと、伊丹市が文化振興施策に係る指針をことしの3月に出したんですが、これは当然財団の皆さんは御存じかと思うんですが、この中でちょっと1点気になることがあって、この指針の13ページの市民意識調査の結果がここに紹介されてまして、市内文化施設の特に認知度と利用度というところでいいますと、伊丹の文化会館は市民の皆さんが知ってるし、利用したことがあるということで、45%と高い数字が上がってるんですが、逆に知っているけれども利用したことがないという施設で演劇ホールが67.7%ですとか、また知らないというふうに答えた施設が工芸センターで33%というような数字がちょっと紹介されて、いわゆる知名度なり、いかに市民に知らせていくかという努力が、伊丹市も当然やっていかなければならないと思いますし、また財団のほうからもいろんな「ITEM」とかそういった広報はされてると思うんだけども、こういった数字を見るにつけて、さらに頑張ってもらわんといかんという要素かなというふうに思うんですけども、いかがでしょうか。 ◎田中 いたみ文化・スポーツ財団事務局長  こちらの調査をしたときも私、文化振興課長をしておりまして、この数字については非常に知っておりまして、特にアイホールは場所がJR伊丹駅前にありますので、場所を知ってるというのは認知度高いんですけども、使用したことがないという方が多いという現実があります。実はちょうどいわゆる劇場法、劇場、音楽堂等の活性化に関する法律なんかができまして、やはりああいう劇場の役割というのが非常に重要になって、居場所であったりとか芸術・文化に触れる場所、社会包摂の役割とかいったさまざまな役割をアイホールというのは非常にその趣旨にのっとった事業展開というのをしている施設だというふうに以前から思っておりまして、今回、去年につきましてもいわゆるアウトリーチ、いわゆるコミュニケーション能力の向上に演劇が非常に役に立つというようなことを今、劇作家の平田オリザさんなんかは提唱しておりまして、今の混沌とした時代の中でどうコミュニケーションをとっていくかということについて、演劇が非常に有効であるというようなことが今非常によく言われております。ですから、ホールに来ていただくために外に出ていく。今回初めて町なか、飲食店に出た舞台を味わうというような取り組みもいたしますので、常に知られてないから、来ていただいてないから、というんじゃなくて、やっぱりこっちからも出ていくというような取り組みを近年進めておりますので、次回このような同様の調査がありましたら、数字はもっと改善してるものだというふうに思っております。 ◆加柴優美 委員  文化というのは本当に、そのままほっといてもなかなかやっぱり市民の皆さんも今、正直言ったら一方では日々の暮らしとかに精いっぱいで、なかなかいい文化に出会うとか、みずから発見していくということが難しい状況でもあるんで、ぜひ専門的に携わってる財団の皆さんのほうでも積極的にPRなり宣伝なり、そういったものを大変でしょうけどもやっていっていただきたいなということを要望しときたいと思いますので、よろしくお願いします。 ○新内竜一郎 委員長  ほかにございませんか。───  それでは、ここで暫時休憩いたします。 〇休 憩 〇再 開 ○新内竜一郎 委員長  それでは、休憩を解いて会議を続けます。  次に、伊丹まち未来株式会社について説明をお願いします。 ◎中井 伊丹まち未来株式会社代表取締役  御挨拶させていただきたいと思います。  本日は伊丹まち未来株式会社の平成30年度の事業概要及び予算を御説明する機会をいただきまして、ありがとうございます。詳細は後ほど担当から御説明いたしますが、数点について、私のほうから御報告申し上げたい思います。  まず、昨年の10月、本協議会において、その方向性について御報告申し上げておりました伊丹都市開発株式会社と伊丹コミュニティ放送株式会社の合併について、その後、会社法に基づくさまざまな手続を経まして、この4月1日をもって吸収合併し、伊丹まち未来株式会社としてスタートしたところでございます。  合併に伴いまして、法人の事務所、商工プラザの5階に移転しております。また、FM放送業務を行うこととなりましたので、協議会の資料12ページ以下に記載しております会社定款の一部を改正しております。主な改正点は第2条の会社の目的でございまして、伊丹コミュニティ放送株式会社の定款目的から自動的に掲載したものと、今後伊丹市において力を注いでいかれるであろうシティープロモーションであるとか、あるいは都市ブランド戦略に関すること、あるいは郷土物産品のPR等々に関する事業も掲げて、今後の私どもの事業目的としてございます。これらは、もちろん伊丹市と協力する中で今後の事業展開を図っていこうとするものでございます。  次に、剰余金の配当でございますが、昨年度、伊丹都市開発株式会社におきまして、会社設立以来初めて剰余金の配当を行いました。本年度がどうかということでございますが、伊丹コミュニティ放送株式会社が平成23年度以来単年度赤字決算を継続しておりましたが、29年度、社員一同の努力の成果、あるいはさまざまな企業等の御支援等々ありましてV字回復いたしまして、黒字決算となりました。それに伴いまして、伊丹まち未来株式会社としても剰余金の配当が可能となりましたので、5月の取締役会及び株主総会の議決をいただきまして、6月末に全株主に配当の振り込みを行ったところでございます。  以上、当社における近時の主要なことを申し上げましたが、今後とも健全な経営、あるいは事業展開を図っていきたいと考えております。  それでは、平成30年度の事業概要及び予算について、御報告申し上げます。よろしくお願いいたします。 ◎大石 伊丹まち未来株式会社事業局長  事業局長の大石です。よろしくお願いいたします。  それでは、私のほうから、伊丹まち未来株式会社の事業及び予算概要について御報告させていただきます。  平成30年度事業概要及び予算概要の6ページをごらんください。事業概要でございますが、まず1つ目が、当社が宮ノ前に所有しております伊丹みやのまち3号館3店舗と4号館5店舗の賃貸事業で、2つ目が、当社が管理を行っている北村、東有岡、西野、そして昨年8月より供用開始いたしました北村第2を含む4カ所の駐車場管理事業です。そして、3つ目が、朝マルシェ、伊丹まちなかバル等中心市街地活性化に資する諸事業でございます。また、4つ目として、伊丹コミュニティ放送との合併により放送事業並びに放送番組等の企画・制作に関する事業が新たに加わっております。最後に5つ目として、合併イベントとしてのMUSIC RADIO CARNIVALの実施でございます。  次に、その下の予算概要でございますが、まず収入の部といたしまして、売り上げ収入として1億4485万円を計上しております。その内訳は、不動産賃貸事業収入として伊丹みやのまち3号館が1758万円、4号館が2187万6000円、その他店舗として541万2000円、合わせて4486万8000円を計上しております。次に、駐車場管理収入ですが、北村及び北村第2駐車場として1716万6000円、西野・東有岡駐車場として342万3000円、合わせて2058万9000円を計上しております。次に、イベント事業収入ですが、実行委員会事務委託費として263万2000円、中心市街地活性化協議会事務委託費として182万9000円、その他76万円、合わせまして522万1000円を計上しております。次に、放送事業収入についてですが、伊丹市を初め企業等からいただいている放送事業委託費として5935万9000円、その他広報等広告料として1287万2000円を計上しております。また、MUSIC RADIO CARNIVAL関連収入として194万1000円を計上しております。営業外収入といたしましては、雑収入等で13万9000円を計上いたしております。  次に、7ページをごらんください。支出につきましては、販売費及び一般管理費でございますが、内訳といたしまして人件費で6184万6000円、次に賃借料は店舗賃借料及び駐車場の道路占用料などで1409万7000円でございます。共益費として587万7000円、これは3号館と4号館に当社が保有しております商業床に関する費用でございます。次に、放送事業の制作費等で1776万7000円、技術者の派遣等の費用で445万4000円を計上しております。減価償却費につきましては690万円を計上しております。租税公課は、固定資産税等で331万8000円。委託料91万2000円、これは北村駐車場の管理清掃等の経費でございます。次に、広告宣伝費といたしまして281万8000円、これは各種イベントへの協賛、「エフエムいたみプレス」発行に関する費用でございます。管理費といたしまして1853万5000円を加え、販売費及び一般管理費として1億3652万4000円を見込んでおります。  以上、支出の部では、合計1億3652万4000円を見込んでおり、収入合計から支出合計額を差し引きますと、その下に記載しております税引き前の利益が846万5000円となります。この税引き前利益846万5000円から法人税等を差し引きますと、当期純利益見込み額といたしまして330万8000円を予定しております。これに平成29年度までの繰越利益剰余金2億2346万2000円を加え、剰余金の配当226万円と利益準備金22万6000円を差し引いた当期末繰越利益剰余金は、2億2428万4000円となる見込みでございます。 ○新内竜一郎 委員長  説明は終わりました。ただいまの説明について、質問等ございましたらどうぞ。 ◆杉一 委員  いただいております平成30年度の出資法人等経営状況報告の予算で、役員報酬が前年より大幅に上がってるんです。記載のほうが代取だけしか書いてないんですけど、これを素直に読めば代表取締役の報酬が上がったんかなと思うんですけども、今回役員はふえてますよね、専従の役員。ということは、これは代取だけの報酬が上がったのか、それとも役員がふえた分を書き漏らしているのか、どちらになるんでしょうか。 ◎大石 伊丹まち未来株式会社事業局長  確かに取締役のほうはふえて4人から7人にふえておるんですけども、今回上げさせていただいてる800万については、代表取締役分のみでございます。 ◆杉一 委員  そしたら、事業局長さんは報酬にならないんですか。 ◎大石 伊丹まち未来株式会社事業局長  私は、事業局長として一般職員分のなかに計上されてございます。 ◆杉一 委員  普通取締役って役員なんで、その分で800万に上がったんかなと思ったんですけども、取締役なんで役員報酬として入るんかなと思ってたんで、そうじゃないということですね。いいです、わかりました。  午前でもお話しさせてもらったんですけども、スポーツと文化両方持つようになったんだから上げるべきだとは言いづらいですけども、収入のほうがあるのでね、一定気持ちとしては上がってもいいんじゃないかなと思うところはあるという話しさせてもらって、今回こちら、まち未来株式会社さんも、今まで都市開発株式会社としてやってきた分、昔からずっとたどってくれば、不動産管理だけだったときから地域活性化事業が加わり、今回放送事業が加わり、さらにやっていこうということで、昔から比べればある意味3つの柱に、1つから3つにふえていることなんで、その分、一定の報酬の増額というのは理解できるんですが、そういう意図で今回報酬が増額になったということで捉えていいんでしょうか。 ◎大石 伊丹まち未来株式会社事業局長  おっしゃるとおり、午前中の中で日割り計算とかそういった話が出てたと思いますけれども、去年からエフエムいたみと都市開発株式会社という2社の中で別々に役員報酬をもらっていたと。今回は一つになりましたので、もうエフエムいたみという名前がなくなりましたので、その分をあわせて役員報酬等一本化させていただいたというところでございます。  午前中の文化振興財団の場合は、そういったところも多少は日数で割られてという話がありましたけども、伊丹まち未来に関しましては、やはり今委員おっしゃっていただいたように、いろんな事業がふえてる中で、しかも経営のほうはV字回復という中で、やっぱり社長がやっていただいたというところもございます。そうした中で株主総会でも諮り、こういう形で決定させていただいておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 ◆杉一 委員  ほかの議員さんはどう思ってはるかわかりませんけど、そういう事情で上げるのは、私はある意味理解できるところかなというのと、そもそも民間会社なんで議員がとやかく言うところじゃないというのはあると思いますので、わかりました。  ただ、市が出資してる団体であり、事業収入でも市と絡むところというのはあると思いますので、そういう点で説明だけは必要かなと思いましたので、説明だけいただこうということで質問させてもらいました。  今回、定款のほうが、今回といいますか、大きく変わりましたけども、このシティープロモーション、都市ブランド、観光、インバウンド、文化史跡の紹介、それから郷土物産品の紹介・PR・販売等追加というようなのが社長からもお話があったんですが、このあたりもうちょっと、どういう展開を考えておられるのかとか、こんな構想持ってるんだとか、話ができるんであれば、こんな夢持ってるんだまであればうれしいなと思うんですけども。 ◎中井 伊丹まち未来株式会社代表取締役  今までの都市開発株式会社における活性化事業は、中心市街地に限っておりました。中心市街地活性化事業でございました。今般、エフエムいたみを吸収することに伴いまして、エフエムいたみはメディアですので、全市的に活性化事業を行っていく機会も必要ではないかと。といいますのは、中心市街地のにぎわいの創出、いろいろ議論あると思いますが、一定それなりの効果、にぎわいの創出、あるいはかいわい性の確保という部分については一定できてきたんではないかということもあり、なおかつ、今後の展開として全市的に活性化をどのようにしていくかということに視点を置きますと、先般の国政においても文化財保護法が改正されて、保存だけではなくてもっと活用すべきだという趣旨の、文化財の改正もあったり、そういう潮流の中で観光物産協会の業務も一緒に観光物産協会と協力する中で、より伊丹市全域が活性化するような、あるいは活性化に資するような事業ができるんではないかというあたりから、今般、事業目的に加えさせていただいたということでございます。 ◆杉一 委員  なかなか、なかなか言うとあれですけども、言っても観光都市じゃないですわね。僕らずっと住んでると、こんないいものがあるんだというのは思うんですけども、一方、観光都市ではない中で、市長も初め行政としても、観光というのである程度売り出したいという思いはある。今回、まち未来株式会社さんとしても観光に関して売り出していきたいという思いがあるという中で、具体的な例として、何かどういうところに狙いを、何かピンポイントでここが売り出せるところじゃないか、これもっと売り出せるもんじゃないか、こういうのがあるのかなというのがもし何かあればお聞かせいただきたいんですけども。 ◎中井 伊丹まち未来株式会社代表取締役  伊丹市の全体のイベントといいますか、を見てみますと、最近非常に注目されてるのが秋のGREENJAM。これは全国的に有名になってきたというような位置づけがされるかと思います。それが秋でございます。私どもも中心市街地の活性化のいろんな事業をしていく中で、中心市街地ではないいろんな商業地が伊丹市内にあるわけですけども、そこの商業組合といいますか、の幹部の方から、私どものほうも手伝ってもらえないかと、何かいい知恵はないかというような御相談を受けることもありました。ただしかし、その場合は、定款で縛られてますから中心市街地から出ることはできませんということで、余り積極的にということではなかったのが現状です。一方ではそういうこともあったと。  先ほどGREENJAMの話を出しましたけども、秋にいろんなイベントがあると。伊丹市において冬が明けて4月になってきたときに、人々の心が和らぐといいますか、そういうときにいいイベントがないと。それを中心市街地でやるのではなくて、例えば昆陽池でやるとしたら、それはできなかったわけですね、今までは中心市街地に縛られてますから。そういう事業展開もできるようにということも含めて定款を加えさせていただいたということで、今さっき説明しましたMUSIC RADIO CARNIVALをこの4月8日に実施したということで、その1弾としてやらせていただいたということでございます。 ◆杉一 委員  伊丹全体が何をもって活性化と、いろんな視点の活性化、福祉の活性化ありますけど、まち未来としてはそういうイベントごととかを取り上げていきながら活性化に向かっていくというようなことで、これからまた楽しいまち伊丹というのをつくっていかれるんだなというのを私も楽しく今聞かせていただきました。  放送事業に関して、今までエフエムいたみさんは総務政策でお伺いする場がなかったんで、今回お伺いできるとこなんですけど、6月18日の震災、それからちょうどこの日曜日まで、今もまだ被害が続いてますけども豪雨災害があったりして、いつ何どきこの伊丹でも災害が起こるかわからないという中で、報道各局の番組等見てましても、なかなか、いざ自分が被災者になったとしたら、欲しい情報って流してないよなというふうに思ってまして、過去にあれはどこだったかな、アイホールで東北のコミュニティ放送の方をお招きして、東日本大震災のときにコミュニティ放送がこういう役割を果たしたんだという話を聞かせていただいて、そういうシンポジウムというかイベントというかがあって、本当にコミュニティ放送の役割って大きいなと思ってまして、被災地、避難所なり、伊丹が被災したときに本当にどこでどういう救援物資がどう来てるのかとか、こういうものが順番にこう回ってきますよとか、本当に被災したときに必要な情報を与えてもらえる放送というのが、まち未来株式会社のエフエムいたみしかないと思うんです、現状においては。そういう中で、今、災害に当たったときの訓練といいますか、どういうふうな放送事業していこう、避難所に行ったときにどういうふうなことを伝えていこうとか、そういった実際に起こったときを想定した訓練とか、そういったものはどういったことされてるんですか。 ◎中井 伊丹まち未来株式会社代表取締役  コミュニティ放送が設立された目的の第一番が、そういう震災であるとか、そういう災害のときの緊急対応、そしてきめ細かな情報の提供が第一義として、20数年前に発足したわけです。そのことについても、今現在、総務省のほうでも、まだコミュニティ放送が立ち上がってない市域においては、コミュニティ放送を設立してはという御指導もあるわけですけれども、私どももこの大雨といいますか、先週のことがありまして、時間はちょっと忘れたとこもありますけれども、パーソナリティー、あるいは職員が待機して、24時間ずっとおったと。逐次放送し、めどがついてから消防局、あるいは危機管理部門に、割り込み放送というのができますからお願いしてやる、というような感じで対応したわけでございますけれども、逐一災害情報を流したわけですけれども、今私ども内部で、もうちょっと検証しなくてはならないのではないかと、今度の対応について。私どももそうですし、もっと反省すべき、もっとレベルの高い放送、求められてる放送ができてるのかというあたり、あるいは市との連携の部分について、足らざる部分はなかったのかなということについて今検証し、研究してるところでございます。  そういうあたりから、私どもの職員の動員体制をもうちょっと充実させなければいけないという話もあるわけでございまして、そのあたりも今後いい方向に持っていけたらなと思っております。 ◆杉一 委員  地震もあり、豪雨災害もあり、本当に一番今頼りになるのが、もし伊丹で起こったとしたらコミュニティ放送かネットであって、本当にテレビが全然、僕ら被害受けてない者からするといいんでしょうけども、被害受けてる人からすると本当に役に立つ放送なのかなというのを、ずっときのうもおとといも見てて思ったので、本当にそうやって取り組んでいただいてることに感謝させていただきながら、また反省点があるということなんで、よりよいとこを目指していっていただければうれしいなというふうに思ってます。ありがとうございます。 ○新内竜一郎 委員長  ほかにございませんか。───  よろしいですか。  それでは、最後に公益財団法人柿衞文庫について説明を願います。 ◎坪内 柿衞文庫理事長  この7月から理事長につきました坪内稔典です。よろしくお願いします。  最初にちょっと御挨拶をさせていただきたいんですが、柿衞文庫の事業は、ほぼ例年どおり展開していくのですけども、柿衞文庫が目的としている俳諧の資料の保存と、それから学会などへの寄与という点では大変高い業績を示してきていて、学会などでは定評があるんです。毎年2回大きな展覧会をしますが、そういうことをちゃんとしているところは、日本で柿衞文庫しか今のところありません。ただ、30年ぐらいたってますので、やや問題がないこともないというのが、伊丹大使として長年かかわってきた僕の実感なんですが、それは何かといいますと、定款の終わりに、この法人は我が国の文化に寄与するという大きな目標を掲げてるんですけど、柿衞文庫の仕事が、ややそういう学会とか専門家の領域にとどまっているのではないかというふうに思ってるんですね。それで、俳諧というのは江戸時代の言葉の文化の代表なので、俳句だけということじゃなくて、もっと庶民の生活の中で言葉が機能していました。だから、そういう面をもっと注目して、もしこれから可能ならば、そういう伊丹の市民の人たちが、柿衞文庫が我がまちにあることが大変誇りだ、言葉の文化としてこれはほかにないものがあって、我々はそこに親しんでいるという、そういう雰囲気をつくり上げていけたらとてもいいなと思ってるんですね。ちょっと夢物語に似てるんですけど。  例えば今、伊丹の小学生は毎年俳句をつくっていまして、それも30年近くつくっていますから、今や親子でつくっているんです。これも余り全国で例のないことなんですね。そういうのをさらに含めて、例えば毎月19日は伊丹の一句の日と定めて、伊丹の市民みんなが一句をつくる。もちろん市議会議員の人たちもつくってもらって、19日は一句の日とかいうふうにしたら、それも多分全国的に初めての試みなのでおもしろいかなと。そういう簡単にできることで、柿衞文庫を通して言葉の文化に親しむ働きというのを、今までの活動に加えて展開していきたいというのが、今我々が考えていることなんです。夢はまだいっぱいあるんですけども、とりあえず事業について説明させていただきます。  じゃあ、ありがとうございました。 ◎西浜 柿衞文庫事務局長  それでは、平成30年度公益財団法人柿衞文庫の事業概要及び予算につきまして、御説明いたします。  1ページをごらんください。事業の概要ですが、(1)展示事業につきましては、例年どおり特別展を2回、小企画展を4回開催いたします。まず特別展でございますが、秋の特別展として「芭蕉の手紙」と題して、10月6日から11月11日まで開催いたします。創設者の柿衞翁は、早くから研究対象として手紙に注目されました。短冊や懐紙等の鑑賞文字とは違い、実用の文字で書かれた手紙には芭蕉の飾らぬ人間性があらわれていることから、手紙の研究にも重きを置きました。今回の展示会では、手紙を通して芭蕉の人となりやさまざまな表情を御紹介いたします。また、冬の特別展として「どうぶつ俳句の森」と題して、11月17日から12月24日までの33日間開催いたします。俳諧、俳句を中心とする文学作品において、どのように動物たちを詠み、描いてきたのか、さまざまな作品を通じて人々の日常の中の動物たちにスポットを当てた展示会を開催いたします。  次の小企画展ですが、「手紙シリーズX松永貞徳とその周辺」につきましては、4月7日から6月10日までの間、この展示は既に終わっております。今回は近世俳諧の基礎を築いた松永貞徳の幅広い活動を紹介いたしました。展示期間中には担当学芸員によるスライドトークを行い、市の国際交流員シャーロット・フィットさんにも受講いただき、俳句の魅力を感じていただきました。また、2校の大学院生も、先生の引率のもと、俳諧研究のため来館されました。次の「五感で楽しむ俳句」につきましては、7月29日まで現在開催中でございます。この展示では、月の光や虫の音、鳥の羽、旬の野菜、花の香りなど、人間が持つ五感に訴えかける句を紹介しております。次の「伊丹と近代の俳人たち」につきましては、8月11日から9月24日までの間開催いたします。高浜虚子や河東碧梧桐らが伊丹を訪れたときに詠んだ句や、松瀬青々、青木月斗などが行った墨染寺での鬼貫忌などを紹介いたします。本年平成30年度より、ことば蔵主催による第1回「図書館を使った調べる学習コンクール」が実施されます。伊丹をテーマとして作品を募集することでありましたので、それに呼応する展示でもあり、コンクールに向けた対策講座へは、当学芸員を講師として派遣いたしてまいります。次の「桂信子賞創設10周年記念 桂信子賞の女性俳人たち」につきましては、1月12日から2月24日までの間開催いたします。桂信子賞創設10周年を記念して、桂信子と選考委員や過去の受賞者たちの作品を紹介いたします。  以上の展示事業ですが、全てこれらは巡回展示ではございませんでして、展示開催までにその前年度からテーマを絞り、関連資料の調査研究や借用資料の選別考証を行い、そして専門の先生との打ち合わせや図録の作成、関連講座の開催準備等々にかなりの日数を要しております。この分野が、研究成果の公開展示という柿衞文庫の果たす役割の大きな部分でございます。  次の(2)調査研究事業につきましては、柿衞翁の理念としまして、ただ資料の収集だけを目的としたのではなく、一つの資料から関連する人物や書籍を系統立てて探っていき、集められたものであります。それらを学芸員の手によってさらに研究、整理して、広くわかりやすく一般に公開しようとするものでございまして、今年度もさらに引き続いて行ってまいります。  次の(3)書籍刊行事業につきましては、特別展の図録として秋には「芭蕉の手紙」を、冬には「どうぶつ俳句の森」を発行いたします。  次の(4)普及教育事業ですが、@かきもり文化カレッジが5コースございまして、ごらんのように専門コース、講読コース、実作コース、鑑賞コース、研究コース等を実施してまいります。次のA特別展記念講演会ですが、特別展にちなんだ講演会を秋と冬にそれぞれ行ってまいります。次のB第28回鬼貫顕彰俳句大会ですが、元禄期を代表いたします郷土伊丹の俳人、鬼貫を顕彰して、全国より俳句を募集し、著名な選者3名の選考により表彰者を決定し、8月4日に表彰を行います。次のC也雲軒事業ですが、鬼貫も学んだ俳諧塾、也雲軒にちなみ、若い世代を中心とした5つの事業を展開してまいります。  次の(5)柿衞賞事業につきましては、柿衞文庫の創設者であります岡田柿衞翁の偉業をしのぶとともに、将来性のある新進の俳文学研究者に贈られます第27回柿衞賞の授賞式を6月3日に行い、その後、受賞者によります講演会を開催いたします。  次の(6)俳句資料室事業ですが、3事業ございまして、第10回桂信子賞につきましては、俳句創作と俳句研究活動に貢献されました女性俳人を対象に選考を行い、表彰者を決定し、桂信子賞を授与いたします。その後、受賞された方に講演をしていただきます。次の俳句朗読会と対談につきましては、俳優清水紘治氏の朗読で俳句の世界を楽しんでいただきます。次の柿衞文庫日本のくらしをきくシリーズにつきましては、さまざまな分野の専門家を招いて、日本の暮らしにまつわる疑問にお答えいただきます。なお、このシリーズにつきましては、角川の雑誌「俳句」に柿衞文庫の事業として掲載しております。  次の(7)その他の事業ですが、前年度に引き続いて4つの事業を行ってまいります。  以上、簡単な御説明となりましたが、柿衞文庫の取り組みを事業の目的別に申しますと、事業概要の(1)(2)(3)は先ほど申し上げましたとおり研究成果の公開展示でありまして、(4)が広く一般の方に対する事業や学生向けの事業、また成人の中でも比較的若い層へスポットを当てた事業でありまして、俳句に親しんでいただける方の裾野を広げていこうとするものでございます。また、(5)におきましては、俳句研究者が目指し、励みにしていただける賞でありまして、非常にハードルの高い賞であります。このように、専門的な研究部門と、先ほど理事長が申しましたように専門的な事業だけではなく、これからももっと多くの方が参加しやすい事業、その2本を柱として事業展開に努めてまいります。今後とも御支援いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。  続きまして、2ページの予算概要につきまして御説明いたします。  まず、事業活動収入の部でございますが、基本財産運用収入につきましては、基本財産の定期預金の利息収入3万円及び閲覧等による資料利用料収入80万円でございまして、予算額が83万円。特定資産運用収入は、退職給付引き当て資産及び俳句資料室事業引き当て資産による利息収入でございまして、予算額が5000円。会費収入は友の会の会費収入でございまして、予算額が112万円。事業収入は、展示事業による観覧料収入297万3000円、書籍刊行事業等による図録等の出版物売り払い収入261万7000円、かきもり文化カレッジの講座受講料収入109万2000円及び俳句資料室事業の講座受講料収入45万円でございまして、予算額が713万2000円。補助金等収入は、伊丹からの運営補助金でございまして、予算額が5425万7000円。寄附金収入は、一般寄附金収入でございまして、予算額が1000円。諸収入は、普通預金の受取利息収入1000円、雑収入40万9000円でございまして、予算額が41万円でございます。その結果、収入総額は6375万5000円となっております。  次に、事業活動支出の部でございますが、事業費支出につきましては、展示事業等の8事業の支出でございまして、展示事業費支出709万9000円、書籍刊行事業費支出348万9000円、講座事業費支出109万2000円、調査研究事業費支出133万8000円、柿衞賞事業支出87万7000円、俳句資料室事業費支出293万9000円、友の会事業費支出112万円、也雲軒事業費支出67万9000円でございまして、予算額が1863万3000円となっております。次の管理費でございますが、人件費支出3591万2000円、会議費支出5000円、諸経費支出1062万3000円でございまして、予算額が4654万円となっております。なお、諸経費の内訳につきましては、旅費交通費の2万6000円を初めとして以下のとおりで、前年度に比べてトータル68万円ほどの減額となっております。その結果、支出総額は6517万3000円となり、事業活動収支差額はマイナス141万8000円となっております。  次に、投資活動収支の部でございますが、特定資産取り崩し収入につきましては、俳句資料室事業引き当て資産取り崩し収入248万9000円で、収入総額は同額の249万8000円となります。  次に、投資活動支出の部でございますが、特定資産取得支出につきましては、退職給付引き当て資産取得支出97万円、俳諧資料購入取得支出1000円でございまして、予算額が97万1000円となり、支出総額は同額の97万1000円となります。その結果、投資活動収支差額は151万8000円となっております。  当期収支差額につきましてはゼロ円となり、前年繰越収支差額10万円を加えますと、次期繰越収支差額が10万円となっております。  以上で予算の概要の説明を終わらせていただきます。 ○新内竜一郎 委員長  説明は終わりました。ただいまの説明について、質問等ございましたらどうぞ。 ◆杉一 委員  この3月の予算委員会でも、柿衞文庫に対していろいろ質疑があったと思うんです。当然ながらもっとね、もっとといいますか、広く市民の方に柿衞文庫に親しんでいただいて、広く俳諧文化を知っていただく、またきょう坪内先生のお言葉にもあったように、江戸時代の庶民の中の言葉を広く市民の方にも知っていただく、それで文化の発展に寄与するというところも大事だと思いますけども、そうした中で少しでも訪れていただく方、閲覧、資料の利用料なり拝観収入などもふえていけばいいのかなというふうに思ってるんですが、一方でそもそも柿衞文庫がなぜできたのかというところ、岡田家の財産というものを市が預かってという、その歴史的経緯を議員も含めてもっとそれを、本来ならみずから知っていくべきですけども、そうじゃない現状もあるので、もっともっと柿衞文庫さんの側から伝えていただいてもいいのかなというように思うんですけども、そのあたりについての所見なりお考えがあればぜひお聞かせいただきたいんですけども。
    ◎坪内 柿衞文庫理事長  おっしゃるとおりだと思うんです。それで、岡田利兵衞さんは御存じのようにとても幅広い魅力的な人だったんですけど、今や余り、子供たちにはほとんど知られていないので、柿衞文庫としても、例えば岡田利兵衞伝のようなものをつくって、子供たちにも親しんでもらいたい。それで、鬼貫についても同じで、鬼貫の簡単な伝記みたいなものをつくって、それぞれの家庭に例えば1冊ぐらい行き渡るようにして、鬼貫と柿衞については市民の共有の財産という形にできればしたいなというふうに思ってるんですね。  何となく、もともと今おっしゃっていただいたような経過で柿衞文庫ができていますから、俳諧の資料館という専門性が際立ち過ぎてるとこがあって、本当は俳諧というのは言葉の文化の中心なので、その周辺にはいっぱいいろんなものがくっついて、利兵衞さんも鳥類の研究をしたり植物の研究をしたり、さまざまな趣味の楽しさみたいなところに生きた人でありました。だから、伊丹市民が言葉の文化を楽しむ一つのシンボルというか、象徴のようなものとして柿衞文庫がうまく育っていくといいなというふうに考えておりまして、いろいろお知恵を出していただいてありがたいなと思っています。 ◎西浜良 柿衞文庫事務局長  なぜできたかということに触れさせていただきたいんですが、もともと岡田柿衞翁が集められましたのは、ただ単に趣味としていろいろなものを集めた、そういったものじゃなくて、まず鬼貫の俳句から始まったわけでございますが、それに基づいて、伊丹と関連のある資料を収集されたと。それも調査研究のもと、その資料をもとに関連する人物、あるいは書籍等を集めて、伊丹の歴史が、その俳句によって歴史まで探っていけるというようなものでございました。それで当時の議会や市も挙げて、そういった財産を他市に散逸されることのないように、財団をつくってこれを後世に引き継いでいこうというようなことでそもそも発足いたしました。  御存じのように、例えば伊丹がお酒で栄えたころに、そのお酒を求めて文人墨客等が来られまして、酒宴の席で柿を出して、その柿を歌った俳句などを頼山陽などが「柿記」として書き記されております。そういった、伊丹の歴史がひもとかれるようなものが伊丹にあるということで、これが他市にあっては余り値打ちがないわけでございまして、伊丹にあるからこそ、それを次代へ引き継いでいくことが私たちの使命だと思っております。  今、一般の方になじみはないところもあるかもわかりませんが、そういった伊丹のお酒と俳諧で栄えたという先人のそういった功績、あるいは収蔵物を後世に伝えていくということが、まず一番、私どもが設立された趣旨を引き継いでいく使命だと思っております。 ◆杉一 委員  岡田利兵衞さんが市長をやられてたころから先祖代々ずっと伊丹に住んでる住民じゃない、新しく入ってきた市民の方もふえてますので、なかなかそのあたりというのが伝わっていないところは現実的にあるのかなと思いますし、それ以上に市職員なり議員なりも、そういったところできた経緯なり、なぜこれが、柿衞文庫があるのかというのはもっともっと知っていくべきだと思いますし、またそういったものを何かの折に伝えていただければ、市職員にとっても議会にとっても非常に学びになるんじゃないかなと思ってます。 ◆加柴優美 委員  今の関連なんですけども、理事長もおっしゃったように、言葉文化に親しむということで裾野を広げていけたらという言葉もあったんですが、例えば具体的に柿衞文庫自体で文化カレッジの受講者を今以上にふやしていかれるとか、あるいは也雲軒事業で児童生徒に俳句をつくってもらい表彰していくと。2年前の2016年の決算をちょっと見てるんだけども、生徒児童が俳句1万6740句つくって、参加者が323人というふうに報告されてるんだけども、これを柿衞としてもう少し年次的にふやしていくとか、そういった計画というかね、そういったものがあるのかどうか、そのあたりをちょっとお聞きをしておきたいと思うんですけど。 ◎坪内 柿衞文庫理事長  子供の俳句は、実はほぼ全校、伊丹市の小学生の全員がつくってまして、大体毎年、ことし1万8000ぐらいでしたかね。  それで、それはずっと大体それぐらいで続いてるんですね。だから、かなり定着した、伊丹の子供たちがほぼ全員参加する行事になってる。表彰式に参加するのが300何人。それで親子で参加しますので、盛大な行事になっているんです。  もう一つ、全国的には「鬼貫青春俳句大賞」というのがありまして、これは対象30歳以下の若者対象なので、俳句って余り若者はやりませんから、そんなに全国から集まってくるわけではないのですけども、次代を背負う若者たちがそういう形で青春俳句大賞というのに全国から参加、ことしも東北などからもわざわざやってきたりしてまして、若者たちの間でかなり定着しているわけです。  だから、一つはそういう子供にかかわる事業というのを充実させていきたいと思ってましてね、例えば夢物語なんですけど、伊丹の小学生たちは崩し字が読めるというふうに僕はしたいなと思ってるんですね。  江戸時代の本です。鬼貫とか芭蕉の本は読めないですよね。だけど、あれはその気になれば読めましてね、鬼貫の小学生は崩し字が読めるんだという、そういう講座をつくってみたいなと。かつてことば科というのが伊丹にはあって、ある程度のそういう業績を積み上げていますので、これは教育部署の方たちと相談しながらのことになりますけども、そういう子供たちが持ってる潜在的な力みたいなものを柿衞文庫はさらに開発していけるだろうなと思ってまして、子供はそういう意味でいろいろできると思います。  それからもう一つは、一般の人が気楽に来て楽しめる施設でありたいと思いますので、何か柿衞文庫を支えてくれる市民の組織というか、ボランティアとか、そういうものを意図的に組織して、例えば年に1回ぐらいは酒と俳句の会みたいなのを開いて、気軽にどこかで大パーティーをするとか、そういうふうにして、とにかく柿衞文庫があることが伊丹市民の誇りだというところまで柿衞文庫としては持っていきたいというのが夢であります。 ◆加柴優美 委員  今おっしゃったように、いろんな資料の研究とか保存、学会への寄与などは大きいものがあって、これはこれで非常に大切だと思いますし、市民から支えていってもらえるようなあり方というか、周知徹底も含めて、やっぱりこれから一層力を入れていく必要があるんかなと思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。 ◆泊照彦 委員  これまで柿衞文庫については厳しい意見を述べさせていただきました。坪内先生の初めての御挨拶をいただいた折、全て私がこれまで言うてきたような、市民になじむような柿衞文庫をつくり上げてください、それをお願いしてきて、今、坪内先生がそういうふうな御挨拶をいただいて、大いに期待をしたいと思ってます。  予算を見させていただきましたら、やはり事業費の支出が少しふえてるなというふうに思ってます。私は以前から人件費と事業費を逆にしなければいけないんではないですかというふうな意見も言わせていただきましたし、調査研究で柿衞文庫が終わってしまえば、それは文化庁なり国や県、そしてそれらへの補助金をもらってでもやるべきではないかというふうなことを言わせていただきました。やはりもっと、伊丹市の補助金を使うんであれば、伊丹市民になじんだ柿衞文庫の活動をしてくださいというふうにお願いしてきました。今、坪内先生が当初の御挨拶でいただいた内容を、今後そのお言葉どおり推進していただくことを信じて、私は発言を終えたいと思ってます。  決算の折、一つお願いがあるんですが、いろいろな事業の参加者数とか、また今先ほど答えていただきました1万8000の俳句を小学生の皆さんから集められたというふうな数字的な資料も、ちょっと載せていただけたらありがたいです。それはやっていただけますか。 ◎西浜 柿衞文庫事務局長  この委員会の場にお示しするということでよろしゅうございますね。はい、出させていただきます。 ◆相崎佐和子 委員  坪内先生、理事長の御就任ありがとうございます。もちろん今までも柿衞、しっかりと運営してくださっていたと思っておりましたが、この7月から坪内先生、理事長になられたということで、今お話を聞かせていただいて、今後の柿衞、大いに期待したいという思いでいっぱいになっているところです。  先ほど来、ほかの委員からも話が出ておりましたが、柿衞文庫というのは議員のほうから見ると、一定伊丹市からお金を入れている、でも坪内先生もおっしゃっていたように、ちょっと学会や専門分野に重きを置いてるとこがあったのではないか。議員からしたら、ちょっと何をしているのか見えないところもある。じゃあ、今後、柿衞はどうしていったらいいのか、この金額は妥当なのかというところを、ずっと私たち議員は感じていたところでした。もちろん柿衞が伊丹市にとってすごく重要なものであるというのは経緯等々も含めて十分に存じているところですけれども、果たして今でいいのか、そしてこれからどうしていこうかというのは、私たち議員思ってたところでした。  これからは市民にとっても親しみあるものになっていく、そして市民にとって柿衞があることが誇りというようにしていきたいと、非常にそれはしていただきたいと思います。事務局長が、調査研究を後世に継承していくということと、あと市民の皆さんに普及していくというようなこと、2本柱でいくということなので、特に2本柱の後のほうの、皆さんに普及したりPRしたりしていくということをこれからより積極的に取り組んでいただけたらなと思っています。  先ほど坪内先生からいろんなアイデアが出て、すごく私はわくわくしながらメモをとらせていただきました。ほかにも何かアイデアがあったらここでぜひお伺いしたいなと思ったんですけれども、いかがですか。一句の日をつくるとか利兵衞伝をつくるなどお話ございましたけれども、ちょっとそんなアイデア、今ここでお聞かせいただけたらなと。 ◎坪内 柿衞文庫理事長  そういうのを考えるのが好きなもんですから、いっぱい実はありますけど。例えば先ほど言ったように伊丹の子供たちはたくさん俳句つくってきて、しかもことば科があって学校でも実績を上げている。今でも伊丹の子供たち、あちこちで俳句のコンテストがあると、かなり高い率で入選してるんですね。だから、そういうものを踏まえて今考えているのは、例えば全国の小学校の教師向けというか、親も含めて、教室で扱う俳句という、俳句の教え方みたいなものを伊丹発としてプログラム化してつくろうと。それは、学習指導要領で小学校で俳句を必ず扱うということが今決められていまして、全国の小学校で必ず扱うんですが、どう扱っていいのかが具体的にはわからなくて、今まちまちなんです。それで、伊丹の教員とかこの近辺の大学の教員とかいろんな人たちに協力してもらって、そういう伊丹発の学校の俳句プログラムというのを発信したいと。これはこの前、柿衞の理事会でも賛成してくださる人たちがあって、何か実現しそうな夢なんですが。  それからもう一つは、先ほどちらっと言いましたように、柿衞に来て伊丹の市民が楽しむ機会をつくりたい。例えば今度芭蕉の展覧会がありますけども、芭蕉は料理人だったので、月見の献立などが残っていますので、柿衞文庫周辺の幾つかのおいしい店と提携して、芭蕉の献立を再現しようと。今乗り気になってるお店が一つあるんですが、そういうことなどをしながら、言葉だけを単純に考えると柿衞って垣根が物すごく高くなるんですが、そうじゃなくて、言葉を中心に広がっているさまざまなものを、市民が参加して楽しめるという形の夢をいろいろ実現していきたいと思ってるんです。  毎月19日は一句の日というのは、僕がこの前、副議長に初めてお話しして、副議長は「やろうかな」とおっしゃってました。ぜひそういうのをつくって、伊丹市民が毎月1句つくるなんていうのが定着すると、何か伊丹はすごいまちになるなと、そういうことなんです。ありがとうございました。 ◆相崎佐和子 委員  ありがとうございます。何か講演を拝聴してるようで、本当にわくわくして聞かせていただきました。  今ちょっとお話もあったんですけれども、そういうふうにアウトリーチでやっていくとともに、柿衞文庫に来ていただいて楽しんでいただくというのもぜひもっと充実していきたいなと思います。今ちょっとマニアックな感じになっていて、一体ここは何なんだろうという雰囲気になってまして、ここはこういうところで、こういう由来でできたところで、掲げてある展示物も、これはちゃんとこう書いてあるんだよとわかるようにしてあるんですけれども、なかなかちょっとハードルが高いような雰囲気がございますので、もうちょっと親しみやすくしていただけたら、ぜひそれをお願いしたいです。  幸いなことに、あそこ美術館もありますので、人は来るんですよね。今も人気のレオ・レオーニ展もやってますので人は来る。そのときに柿衞にも来てもらって、こんな、ここおもしろいじゃないというふうなところにぜひしていただきたいと思いますので、そちらのほうもぜひよろしくお願いいたします。  いずれにしましても、坪内理事長からいろんなアイデアを今お伺いしましたし、これからもどんどん出てくるかと思いますので、坪内理事長におかれましては、もっともっとどんどんこれからもアイデア出していただくとともに、行政も、そして支える事務局等々も、それを実現していくように頑張っていただけたらと思いますし、議員もしっかり応援して、19日には俳句もつくろうと思いますので、よろしくお願いいたします。期待しております。 ○新内竜一郎 委員長  ほかにございませんか。───  いいですか。  それでは、ないようですので、以上でもって総務政策常任委員協議会を終了いたします。              以   上  伊丹市議会委員会条例第30条第1項の規定により、ここに署名する。  平成  年  月  日  総務政策常任委員協議会      委員長   新 内 竜一郎...