伊丹市議会 > 2017-06-19 >
平成29年第3回定例会−06月19日-06号

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  1. 伊丹市議会 2017-06-19
    平成29年第3回定例会−06月19日-06号


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    平成29年第3回定例会−06月19日-06号平成29年第3回定例会 第6日 平成29年6月19日(月曜日)午前10時00分開議 〇会議に出席した議員(28名)  1番  小 寺 秀 和    15番  北 原 速 男  2番  里 見 孝 枝    16番  櫻 井   周  3番  服 部 好 廣    17番  相 崎 佐和子  4番  高 塚 伴 子    18番  泊   照 彦  5番  林     実    19番  川 上 八 郎  6番  大津留   求    20番  戸 田 龍 起  7番  山 薗 有 理    21番  杉     一  8番  保 田 憲 司    22番  久 村 真知子  9番  西 村 政 明    23番  上 原 秀 樹 10番  竹 村 和 人    24番  加 柴 優 美 11番  篠 原 光 宏    25番  加 藤 光 博 12番  川井田 清 香    26番  山 内   寛 13番  佐 藤 良 憲    27番  吉 井 健 二 14番  山 本 恭 子    28番  新 内 竜一郎
    〇会議に出席しなかった議員       な   し 〇職務のため出席した事務局職員の職氏名 局長       西浜真介     議事課主査    福本隆至 次長       小野信江     議事課主任    峯畑由記 議事課長     大宮 優     議事課主任    永野洋司 議事課副主幹   仲宗根香 〇説明のため出席した者の職氏名   ┌────────────────────────┬──────────────┐   │  市長                    │   藤 原 保 幸    │   ├────────────────────────┼──────────────┤   │  副市長                   │   行 澤 睦 雄    │   ├────────────────────────┼──────────────┤   │  理事                    │   後 藤 和 也    │   │  財政基盤部長                │              │   ├────────────────────────┼──────────────┤   │  市長付参事                 │   桝 村 一 弘    │   ├────────────────────────┼──────────────┤   │  市長付参事                 │   松 浦   実    │   ├────────────────────────┼──────────────┤   │  市長付参事                 │              │   │  安全・安心施策推進班長           │              │   │  教育長付参事                │   桝 村 義 則    │   │  教育委員会事務局幼児教育施策推進班班長  │              │   │  幼児教育無償化推進班副班長         │              │   ├────────────────────────┼──────────────┤   │  総合政策部長                │   大 西 俊 己    │   ├────────────────────────┼──────────────┤   │  総務部長                  │   堀 口 明 伸    │   ├────────────────────────┼──────────────┤   │  市民自治部長                │   柳 田 尊 正    │   │  教育長付参事                │              │   ├────────────────────────┼──────────────┤   │  健康福祉部長                │   坂 本 孝 二    │   │  臨時福祉給付金等事業推進班長        │              │   ├────────────────────────┼──────────────┤   │  こども未来部長               │              │   │  教育長付参事                │   谷 澤 伸 二    │   │  教育委員会事務局幼児教育施策推進班参事   │              │   │  幼児教育無償化推進班参事          │              │   ├────────────────────────┼──────────────┤   │  都市活力部長                │   村 田 正 則    │   ├────────────────────────┼──────────────┤   │  都市交通部長                │   大 石 正 人    │   ├────────────────────────┼──────────────┤   │  会計管理者                 │   二 宮   毅    │   ├────────────────────────┼──────────────┤   │  上下水道事業管理者             │   村 上 雄 一    │   ├────────────────────────┼──────────────┤   │  自動車運送事業管理者            │   増 田   平    │   ├────────────────────────┼──────────────┤   │  病院事業管理者               │   中 田 精 三    │   ├────────────────────────┼──────────────┤   │  病院事務局長                │   米 倉 康 明    │   ├────────────────────────┼──────────────┤   │  モーターボート競走事業管理者        │   奥 本   正    │   ├────────────────────────┼──────────────┤   │  消防長                   │   辻   博 夫    │   ├────────────────────────┼──────────────┤   │  教育長                   │   木 下   誠    │   ├────────────────────────┼──────────────┤   │  教育次長                  │              │   │  教育委員会事務局管理部長          │              │   │  教育委員会事務局幼児教育施策推進班長    │   二 宮 叔 枝    │   │  市長付参事                 │              │   │  幼児教育無償化推進班長           │              │   ├────────────────────────┼──────────────┤   │  教育委員会事務局学校教育部長        │              │   │  教育委員会事務局幼児教育施策推進班参事   │   村 上 順 一    │   │  幼児教育無償化推進班参事          │              │   ├────────────────────────┼──────────────┤   │  教育委員会事務局生涯学習部長        │   山 中   茂    │   ├────────────────────────┼──────────────┤   │  代表監査委員                │   寺 田 茂 晴    │   └────────────────────────┴──────────────┘ 〇本日の議事日程   1 議案第56号  平成29年度伊丹市一般会計補正予算(第1号)     議案第57号  平成29年度伊丹市病院事業会計補正予算(第1号)     議案第58号  平成29年度伊丹市下水道事業会計補正予算(第1号)     議案第59号  伊丹市幼児教育ビジョン策定委員会条例の制定について     議案第60号  伊丹市職員定数条例の一部を改正する条例の制定について     議案第61号  市税条例及び都市計画税に関する条例の一部を改正する条例の制定について     議案第62号  伊丹市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について     議案第63号  伊丹市企業立地支援条例の一部を改正する条例の制定について     議案第64号  伊丹市農業共済条例の一部を改正する条例の制定について     議案第65号  市道路線の認定について 〇本日の会議に付した事件    議事日程に同じ △「開議」 ○議長(北原速男) ただいまから本日の会議を開きます。  初めに、議員の出欠席について申し上げますが、本日は全員出席であります。  では、これより日程に入ります。 △「議案第56号〜65号」 ○議長(北原速男) 日程第1、議案第56号から65号、以上10議案、一括議題とし、前回に引き続き個人質問を行います。
     通告に基づき、順次発言を許します。  初めに、16番 櫻井 周議員の発言を許します。────櫻井議員。 ◆16番(櫻井周) (登壇)ただいま議長の発言の許可をいただきましたので、通告に従いまして5点について質問させていただきます。  まず1点目、教育振興基本計画の中に位置づけられておりますQ−Uの実施と活用について、義務教育無償制度との関係からお尋ねをさせていただきます。  この件については、既に3月の予算審議の中でさんざん議論させていただいたところでございます。その中で私はQ−Uの、クェスチョネア・ユーティリティーの実施については、学校教育、義務教育でございますから、ちゃんと予算化をして実施をするべきだということを申し上げてまいりました。しかし、現状は保護者負担で行われているということでございます。  これまでこの定例会におきましても幼児教育の無償化であるとか、そういったことを議論されておりますけれども、それ以前に、まず今現在、義務教育となってる部分についてしっかりと無償実施をしていくということをこれまで主張し、お願い申し上げてきたわけでございます。特に憲法26条2項には、義務教育はこれを無償とするいうふうに書いてございます。保護者負担ではなく、予算化すべきだと考えております。また、学校教育法5条では、学校の設置者はその設置する学校を管理し、その学校の経費を負担するというふうになっております。さらに地方財政法27条の4では、市町村は住民に対し、直接であると間接であると問わず、その負担を転嫁してはならないと、このようにも規定されているところです。  こうしたことは、私が勝手に解釈をして言っているというだけではなくって、実は兵庫1区選出の衆議院議員井坂信彦議員義務教育の無償制度に関する質問主意書というのを出しておりまして、これに対する答弁は閣議決定でございます。閣議決定された答弁には、義務教育諸学校の管理運営に係る経費の保護者等への転嫁については、学校教育法5条及び地方財政法27条の4の規定を踏まえ、また、住民の税外負担の解消の観点から、安易に保護者等に負担転嫁することは適当ではないと、このような答弁が返ってきております。  3月定例会での予算審議の中で申し上げて、それに対して教育長からは答弁をいただいております。財政当局との折衝の中でその財源がきちっと確保できれば、これについては教育委員会として、施策として実施してもいいものだと考えておりますと、こういう答弁をいただいています。また、その議論の中で私のほうから財源も提示させていただきました。それに対して、「財源を提示していただきました。そういう形で教育委員会のほうで協議をさせていただきまして、それらのところにつきましては財政当局等とこれから交渉してまいりたいと、このように考えています」と、こういう答弁をいただいたところです。  そこで教育長にお尋ねをいたします。6月の補正予算案ではQ−Uの実施と活用に関する予算措置が講じられるものだというふうに思っておりましたが、予算措置されておりません。なぜでしょうか。また今後、予算措置される見通しはあるんでしょうか。  次に、教育に関して2点目、質問させていただきます。小学校英語の教科化についての準備状況についてお尋ねをいたします。  これまでこの定例会におきましても既に議論されているところでございますが、国は2020年に小学校5、6年生の英語を教科化し、現在行われている外国語活動を小学校3年、4年に導入するということで進めております。これに関しては、この準備状況については、昨年の3月定例会でも質問させていただきました。伊丹市においては、各小学校に英語指導補助員を派遣し、チームティーチングなどの事業を実施しているということで、先行的に実施をされているものというふうに理解はしております。  そこでお尋ねをいたします。兵庫県は、地域人材を英語指導補助員として活用する事業を開始しましたが、全ての小学校をカバーするのには十分な予算規模というふうになっているんでしょうか。伊丹市における兵庫県の事業の実施状況を御教示ください。  また、国はどのような取り組みを行っているのでしょうか。2020年の小学校英語教科化いう方針を示すのみで、アリバイ的に少々の事業は実施しているのでしょうけれども、具体的な取り組み、それから予算措置については、ほとんど地方自治体任せとなってるようにも見受けられますが、国の取り組み状況について承知されている範囲でお教えください。  次、3点目、公共目的での有償ボランティア業務での市職員の報酬の受け取りについてお尋ねをいたします。  質問の背景といたしまして3月に新聞報道ございまして、神戸市では市職員が公共目的で有償ボランティアなどの副業につきやすくする、そのための許可基準を明確にするということが報道されておりました。これは外部での経験を公務に生かしていくということ、それから退職後に備えて在職中から地域活動に参加していくと。国でも天下り等の問題がありますけれども、ちゃんと退職後、自分の進路については、自分で決められるような、そういった準備活動っていうことも含めて、こうした基準を明確化するという動きがあるようです。  基準の内容については、新聞報道によりますと、1、社会性、公共性が高いこと。2、市が補助金を出すなどの特定団体の利益供与には当たらないということ。3点目として、勤務時間外であること。4点目として、常識的な報酬額であること。こうしたことによって職員が休日にNPOで活動したり、ソーシャルビジネスを起業したりするということがやりやすくなるということを狙っているようです。  そこでお尋ねをいたします。神戸市における公共目的の有償ボランティア推進の取り組みは興味深いところでございますが、伊丹市でも推奨してはいかがでしょうか。  なお、これは職員に対して、休日も何か別の仕事をやれと言って押しつけるといいますか、そういうものではなくって、今まで何か地域活動をやりたいなっていうふうに思ってたけれども、なかなか公務員の立場があるから遠慮しないといけないのかなと。やりたいけども、ちょっとややこしくなりそうだから、やめとこうというふうに思っていた人がいるならば、それは正々堂々とできるようにしましょうよと、そういう趣旨での質問でございます。  次、4点目の質問でございます。公共事業の実施に当たっての費用便益分析についてお尋ねをいたします。  当然のことではございますが、公共事業の実施に当たっては、費用対効果を厳しく検証するべきでございます。これまでも行政評価等で厳しくチェックをされてきたところだとは思いますが、今般、市長マニフェストの中にはたくさんの公共事業が載っていると、市役所の庁舎建替え、公立幼稚園、保育園の再編。それから道路建設はマニフェストではございませんが、これまでお話、議論のあったところでございます。そうした公共事業、大型の公共事業めじろ押しでございます。そこで、やはり改めて費用便益分析をしっかりやるべきではないかということでお尋ねをするところでございますが、国土交通省ではこの費用便益分析マニュアルを公表しています。  そこでお尋ねをいたします。一定規模以上の公共事業、例えば億円単位となるようなものについては、費用便益分析をしっかりと実施をして、便益が費用を上回るということを確認するべきだと考えますが、市当局の見解はいかがでしょうか。  最後に、5点目の質問になります。保育園の入所に関する保育の必要性の事由に関する運用についての質問でございます。  保育所に入所するとき、例えば第1子を入所させたいいうふうに思ったと。ところが、第1子が入所するタイミングでたまたま第2子を妊娠をしていて、その産休と重なるというようなことになると、保育の必要性、これが当初は就業ということで思って出しておったのが、実は上の子が入所するときに産休中だと、これが就業ではなくて出産というふうに切りかえられてしまうと。出産ということで入所すると、今度は出産、産休が終わった後、保育の必要性がなくなるということから、退所を迫られるというような事態が発生をしているようです。逆に言いますと、例えば4月に保育園に入ると、入るそのタイミングでまだ産休に入ってなかった。仕事はまだやってるという状態であれば、それは産休に入って、その後、産休終わった後もそのまま上の子は保育園に入り続けられると。  具体的に申し上げますと、伊丹の場合ですと4月に入所するパターンが多いかと思いますが、4月に入所するときに5月の出産予定だと、既に産休中に入ってるということで、保育の必要性の事由が出産になる。そうすると、産休明けに退所しなきゃいけない。これが6月の予定日だと、4月の時点ではまだ働いてる、産休前ですということですから、これは就業という扱いになって、それがずっと続いていくということですから、産休後も育休に入ったとしてもそのまま保育園に預けることができるということで、出産予定日が微妙に違うがゆえに、上の子が保育園に入り続けられたり、退所を迫られたりで、もう1回、保育園の入るためのいわゆる保活をしなきゃいけないいうことで扱いが変わってまいります。  そこでお尋ねをいたします。雇用が継続している場合には、産休中であっても保育の必要性は就業でよいというふうに考えられ、上の子は保育所の通所を継続できるようにするべきだと考えますが、市当局の見解はいかがでしょうか。  以上で1回目の質問を終わります。 ○議長(北原速男) 木下教育長。 ◎教育長(木下誠) (登壇)私から、「Q−Uの実施と活用」と義務教育無償制度との関係に関する御質問にお答えいたします。  児童生徒が一日を過ごす学級は、知識や技能、思考力、判断力、表現力等を高める場であるとともに、人格形成の場でもあります。一たび学級が不安定な状況に陥りますと、学習指導及び生徒指導の両面において大きな支障が生じてまいります。このようなことから、各学校においては、日ごろから定期的に教育相談やアンケート調査等を実施し、生徒理解に努めているところでございます。学級集団の状況や生徒一人一人の状況を客観的に把握し、早期対応、未然防止するためのツールの一つにQ−Uがあります。また、Q−Uは生徒指導に関する教員相互の共通理解や指導力の向上を図るツールともなっています。このようなことから伊丹市第2次教育振興基本計画にQ−Uの実施と活用を位置づけたところでございます。しかし、既に各学校において生徒理解のツールとして実施されていたことから、公費による実施はいたしておりませんでした。  議員御質問の、なぜ6月の補正予算案においてQ−Uの実施に関する予算措置を行わなかったのかについてですが、教育委員会としましても議員の御指摘を真摯に受け、6月補正における予算措置を検討してまいりましたが、結果として6月補正における予算化は見送ることといたしました。その理由は、義務教育では授業料や教科書にかかる経費は、教育基本法義務教育諸学校の教科書用図書の無償に関する法律により無償となっておりますが、その他の教材費や体操服等の物品購入費修学旅行等の学校行事にかかる経費等については、保護者負担となっております。各学校では保護者が負担する諸費については、年度当初に全保護者を対象としたPTA総会等において、学校長が提示した学校徴収金について審議し、決定されることとなっています。本年度は既に全中学校において予算審議は終了しており、各校において予算が執行されております。このようなことから6月補正における予算化を見送ったところでございます。  次に、予算措置とする見通しがあるかという御質問につきましては、今後、教育委員会において学校現場における成果や課題等の状況をしっかり検証し、来年度の当初予算に向けて調整を図ってまいりますので、御理解賜りますようお願いいたします。 ○議長(北原速男) 教育委員会事務局村上学校教育部長。 ◎教育委員会事務局学校教育部長(村上順一) (登壇)私からは、小学校英語の教科化に向けての取り組み状況についての御質問にお答えをいたします。  平成32年度からの新小学校学習指導要領において、3、4年生の外国語活動、5、6年生の外国語科が必修化となります。それに向けて現在、体制整備など準備を進めているところでございます。体制整備の一つとして、今年度から兵庫県により実施されることになりました新規委託事業、地域人材を活用した小学校英語教育支援充実事業についてでございますが、本事業は県下の公立小学校において外国人英語指導助手(ALT)を活用していない授業に対し、英語科教員経験者や外国での生活経験がある地域人材の協力を得るなどして、公立小学校における外国語教育の指導体制の強化を図るというものでございます。  本市におきましては、平成21年度から全小学校で総合的な学習の時間を活用し、外国語活動を実施してまいりました。また、学習指導要領が改訂されました平成23年度からは、5、6年生において年間35時間の外国語活動を実施しております。さらに英語の教員免許を有する、もしくはそれに準ずる英語力のある英語指導補助員(JTE)を積極的に活用し、学級担任とのチームティーチングによる学習活動を推進してまいりました。今年度も継続して市内小学校5、6年生の全学級に年間各35時間、つまり、小学校外国語活動の全時間について英語指導補助員(JTE)が学級に入った授業を行えるよう配置しております。この配置につきまして、今年度から前述の地域人材を活用した小学校英語教育支援充実事業を受託し、活用を行っているところでございます。具体的に予算措置で申し上げますと、伊丹市で配置しております英語指導補助員にかかる必要経費は、今年度約600万円となっておりますが、そのうち県の事業による委託金により90万円が充当できる見込みとなっております。県からの委託金は、国が3分の1、県が3分の2の負担となっております。したがいまして、今年度に関しては本事業による委託金で全ての地域人材に要する経費をカバーするには至っておりません。  本市では、小学校外国語の教科化を踏まえ、引き続き平成30年度からの先行実施及び平成32年度からの全面実施に向け、これまでどおり外国語教育の指導に係る支援の充実について県に要望してまいる予定でございます。  次に、国の小学校外国語の教科化に向けた取り組み状況についてですが、先ほどの県委託事業、地域人材を活用した小学校英語教育支援充実事業の一部に国の予算が充当されているほか、指導体制の充実に向けた主な取り組みとして外部専門機関と連携した英語指導力向上事業が実施されています。本事業は、国が英語教育推進リーダーを養成し、そのリーダーが各校1名程度の中核教員に向けた演習を実施し、その中核教員が各校で校内研修を実施することにより、指導方法や内容の周知を図るというものでございます。今年度、本市からは、小学校1名、中学校1名、高等学校1名の教員が英語教育推進リーダーとして、年間8日から10日の中央研修に参加することになっております。伊丹市としましては、来年度からの先行実施、平成32年度からの全面実施に向けて指導方法や内容について、市内全教員に十分な周知が必要なことから、市独自でも指導主事による全小学校への出前講座の実施や兵庫教育大学と独自に連携し、発音や授業で実際に使う言い回しなど、実践的英語力の向上に資する研修を計画しているところでございます。  また、外国人英語指導助手(ALT)の積極的な活用促進のために、JETプログラム(語学指導等を行う外国青年招致事業)に対する地方財政措置が講じられており、伊丹市としましても、今年度9月から本制度を活用し、小学校における外国人英語指導助手として2名の増員配置にかかる予算を上程しているところでございます。  小学校外国語の教科化に向けて市教育委員会といたしましては、国や県の事業を活用するとともに、子供たちの英語力をより高め、引き続きグローバルな人材の育成に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(北原速男) 堀口総務部長。 ◎総務部長(堀口明伸) (登壇)私から、公共目的の有償ボランティア業務での市職員の報酬受け取りについての御質問にお答えいたします。  議員御案内のとおり、神戸市ではこの4月より、職員が職務を通じて得た知識、経験等を生かして、地域の課題解決に向けて積極的に取り組むことを期待いたしまして、職員がNPO法人等の活動に参加し、報酬を得て地域貢献活動に従事することに関する基準を明示した制度が設けられました。この神戸市の取り組みは、職員の地域活動への参加、貢献を促す観点からは先進的で興味深いと考えておりますが、一方で市職員には地方公務員法第38条の営利企業等の従事制限、また同法第30条の服務の根本基準及び第35条の職務専念義務が課せられており、何よりも公務が優先いたします。このことから、これまで職員の兼業につきましては個別事案ごとに判断し、許可しており、また、有償ボランティア等についてはその内容を確認しております。議員御指摘も踏まえまして、今後ボランティア活動に伴う謝礼の受け取りの可否等について、要件審査の内容あるいは基準等は明確にしておく必要があると、このように考えますので、神戸市の例も参考に制度設計ガイドラインを検討してまいります。 ○議長(北原速男) 大西総合政策部長。 ◎総合政策部長(大西俊己) (登壇)私から、公共事業の実施に当たっての費用便益分析に関する御質問にお答えいたします。  全国的に少子高齢化、人口減少が進行し、厳しい経済財政状況が続く中で、公共事業につきましては、その実施に当たり、事業の効率性を初め客観性、透明性の向上を図るといった観点から、費用便益分析等による事業評価を行うことが求められております。こうした中、御案内のとおり、国土交通省におきまして新規事業の採択時に、維持管理に係る事業や災害復旧に係る事業等を除く公共事業を対象といたしまして、費用便益分析マニュアルを策定しておるところでございます。本市におきましても、街路事業の実施に当たりまして当該マニュアルに基づき事業の投資効率性の検証を行っているところでございます。  また、御質問のありました市庁舎の建替え等につきましては、これまで御答弁で申し上げておりますとおり、施設の機能や果たすべき役割等によって違いが生じてまいりますことから、議会を初め市民の皆様の御意見をお聞きする中で事業規模や広報、スケジュール、事業費、財源対策等につきまして多角的な方面から比較検討を行い、進めてまいりたいと考えております。  このように公共事業の実施に当たりましては、その必要性などについて検討を行った上で事業を進めてまいりたいと考えておりますので、御理解賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。 ○議長(北原速男) 谷澤こども未来部長。 ◎こども未来部長(谷澤伸二) (登壇)私から、保育所の入所時と第2子以降の産前産後休業とが重なることによって保育の必要性の事由が出産とされた場合に、産後休業が終了した場合の保育の取り扱いについての御質問にお答えいたします。  議員御案内のとおり、保育所等を利用される場合、子ども・子育て支援法に基づき保育の必要性の認定が必要です。子ども・子育て支援法施行規則に定める「保育の必要性の事由」につきましては、「就労」や「妊娠・出産」、また「保護者の疾病、障害」などさまざまであり、保護者からの御相談に応じ、また状況などを確認しながら、保育の必要性の認定を行っております。  御指摘の入所時と産前産後休業が重なると、保育の必要性が「就労」から「妊娠・出産」へと変わり、産後休業が終了して育児休業に入ろうとすると、上のお子さんは保育所を退所しなければならない。こうした点につきましては、事例としては余り多くないものの、年に数件程度は発生しております。妊娠、出産のタイミングにより子供の保育所通所の継続性が左右されることについては、保護者にとって不合理な部分もありますことから、十分御事情をお伺いし、保護者の就労実態を勘案するなど、制度の運用を改善してまいりたいと考えておりますので、御理解いただきますよう、よろしくお願いします。 ○議長(北原速男) 櫻井議員。 ◆16番(櫻井周) (登壇)御答弁ありがとうございました。まず1点目と3点目と5点目については、意見、要望させていただきます。  まず、義務教育の無償制度に関する、Q−Uに関する質問でございますが、答弁の中にPTA総会で決定したんだから、保護者は納得してるんだろうと、そういう趣旨の御答弁をいただきました。ただ、これ中学校の保護者は特に高校受験の内申書で何を書かれるかわからないというのもあって、一般的に保護者は学校の意向をそんたくするものです。校長提案に反対できるわけがないんですね。ですから、そういった状況も含めて、やはりなるべくこうしたものはちゃんと無償教育は徹底していくいうことでお願いしたいと思います。  また、御答弁の中にありましたとおり、副教材であるとか修学旅行、これはもう完全に個人にサービスとか、それから物品が個人に帰するものですと。こういうものについては、その部分については教科書は別としてまだ無償化が進んでいないというのは現状でございますけれども、学校全体に関するもの、学級運営全体に関するものについては、やっぱりこれ個人に行くわけではないので、むしろ学校運営に必要だからということでされてるんであれば、これはやはりちゃんと予算化をしていただきたいなということで、よろしくお願いしたいと思います。  御答弁の中に、来年度の当初予算に向けて調整を図ってまいりますので、御理解賜りますようお願いいたしますとのお話がありました。来年度には予算化されるであろうということで理解いたしましたので、こちらからもよろしくお願いしたいと思います。  また、3点目の市職員の公共目的での副業についてでございます。これは神戸市が先進的な取り組みを始めたいうことでございます。伊丹市でもぜひともということなんですが、これは神戸市や伊丹市だけに限った話ではなくて、全国どの自治体でも共通する話だと思いますし、また国家公務員についても共通する話ではなかろうかというふうに思います。伊丹市でもぜひ先進的な取り組み進めていただきたいと思いますし、また国レベルでも進めるべきだというふうに私も思いまして、先ほど御紹介いたしました井坂信彦衆議院議員を通じて質問主意書を提出しているところで、まだ答弁は来ておりませんけれども、そういった観点で国全体として考えていくべきことではなかろうかというふうに思っておりますので、まず伊丹市でよろしくお願いしたいと思います。  また、5点目の保育の必要性に関する運用についてでございますが、こども未来部長から、制度の運用を改善してまいりたいというふうに御答弁いただきましたので、ぜひともよろしくお願いしたいと思います。また、このような運用をしているのは、伊丹市だけではなくて、ほかの自治体でも結構あるんじゃないのかなというふうに思います。ですから、これも伊丹市だけの問題というわけではなく、結構多くの自治体に関連することでございますし、もとをただせば、子ども・子育て支援法の施行令、施行規則の解釈によるところかもしれませんので、こうしたことも含めて、やはり国レベルでもちょっと議論していただく必要があるのはないかというふうに思いまして、先ほど御紹介しております井坂信彦衆議院議員を通じて質問主意書、またこれについても出しているところでございますので、伊丹でもしっかりと改善していただき、また国全体でも議論していただきたいというふうに思っているところでございます。  それでは、2回目以降の質問をさせていただきます。  公共事業に当たっての費用便益分析に関連しまして、これ確かに便益ですとか必要性を数値であらわすというのは難しいところではございますが、一方で費用の側は比較的予測可能だというふうに思います。伊丹市の課題といたしまして、行政評価でこれまでこうした整備事業を評価してきたわけですが、建設段階では整備事業といって、でき上がった後は運営事業といって、別々の事業名がついていて、別々に記載もされると、別々に評価もされているいうところで全体像としてどうなのかというところが必ずしも明らかではなかったように、全部突き合わせてみればいいんですけれども、実施の段階では、必ずしもその運営の段階まで含めた費用はどうなのかっていうことは明らかでなかったように思いますし、また運営の段階になりますと建設費が一体幾らかかったのか、その試算の部分はどうなのかと、試算対効果の部分はどうなのかということは必ずしも意識されてこなかったというのがあろうかと思います。その点については、藤原市長も予算や決算の審議において、試算対効果の部分について必ずしも十分な分析はできてるわけでもなかったという反省というか、分析を述べられたこともございますので、こうした観点からも、まず費用については少なくともかちっと全体像が最初の時点で見えるようにしておくべきではなかろうかというふうに思います。  そこでお尋ねをいたします。公共事業の実施に当たっては少なくとも総費用、すなわち建設費等運営費用を各年度ごとにあらかじめ分析して明示するべきだというふうに考えますが、市当局の見解はいかがでしょうか。 ○議長(北原速男) 大西総合政策部長。 ◎総合政策部長(大西俊己) (登壇)再度の御質問にお答えをいたします。  公共事業の実施に当たりまして、整備費に加えて、その後、必要となる維持管理費が必要となることから、先ほど申し上げました費用便益分析マニュアルに基づく分析においては、整備に要する事業費に、耐用年数等を考慮した維持管理に要する費用を加えて評価することになっております。本市の街路事業の費用便益分析につきましても、当該マニュアルに基づきまして維持管理に要する費用も含めた上で評価を行っておるところでございます。一方、行政評価につきましては、後期事業実施5カ年計画に位置づけた事業につきまして、年度ごとに成果指標や活動指標の達成度やその課題等を検証、評価することでPDCAサイクルによる事業の見直しを行い、進捗管理を行っておるところでございます。事業実施に先立ち事前評価を、また決算に基づく事後評価を実施することで、事業改善につなげることとしておりまして、その検証結果を議会初め、市民の皆様にお示しすることで事業の透明性を図ってまいりたいと考えておりますので、御理解賜りますよう、よろしくお願いいたします。 ○議長(北原速男) 櫻井議員。 ◆16番(櫻井周) (登壇)公共事業につきまして、もう1点ちょっと質問させていただきます。  この定例会におきまして代表質問や個人質問で取り上げられておりました道路建設事業であります山田伊丹線の昆陽泉町工区についてでございますが、ちょっと具体的なお尋ねをいたします。この事業については、BバイCは幾らで計算されていらっしゃいますか。 ○議長(北原速男) 大石都市交通部長。 ◎都市交通部長(大石正人) (登壇)都市計画道路山田伊丹線昆陽泉町工区のBバイCは、平成20年11月の国土交通省費用便益分析マニュアルに従い、平成26年度に実施した結果、4.49となっております。 ○議長(北原速男) 櫻井議員。 ◆16番(櫻井周) (登壇)御答弁、ありがとうございます。山田伊丹線の昆陽泉町工区のBバイCは4.49という数字でございますが、渋滞がないところでこれほど大きな数値というのは、にわかに信じがたいところでございますので、またこれ実際に予算として出てきた場合には、しっかりと精査をさせていただきたいというふうに思います。  公共事業の実施に当たっては、以降、ちょっと意見と要望とさせていただきますけれども、今回この定例会で話題になったものだけでも、先ほど申し上げたとおり、市庁舎の建替え、幼児教育の再編、道路建設事業、いずれも10億円以上かかるのではなかろうかというような大型の公共事業めじろ押しでございます。もしかすると、あれもこれもということはなかなかできないかもしれませんし、全ての事業を一気呵成にというわけにはできないでしょうから、優先順位をつけて取り組む、中にはやめておくというものが出てくるのではなかろうかというふうに思います。そういった観点からも費用便益分析、極めて重要だというふうに考えております。何度も申し上げますが、全てを定量化して数値であらわすっていうのは難しいところではございます。特に便益の部分については、数量化難しい場合が多いと、公共事業においては特に多いというふうに考えますが、定性的な評価は必ずできるもんだというふうに思います。先ほどの総合政策部長の御答弁の中でも必要性をしっかりと検討するということでございましたので、そういった中で定性的な評価はしっかりとしていただけるものというふうに理解をさせていただきました。  続きまして、教育、小学校英語の教科化について幾つか質問をさせていただきます。  2020年の小学校3年生、4年生の外国語活動、それから5年生、6年生の英語教科化に際して一体どういった体制で授業、実施をしていこうとお考えなのかということがちょっと気になりました。授業運営の方法としまして、英語の専科教員、これ中学校ではそのようにされているわけですが、また、小学校でも音楽や図画工作においては専科の教員が配置をされているわけですが、英語については今の国の動向を見てますと、そういう方向ではなさそうではございますが、そういった可能性も一応理屈としてはあろうかと思います。あと現在、伊丹市が取り組んでいるような地域人材だとかALTを活用してということもあろうかと思います。  また、単純にもう学級担任がほかの国語や算数と同じように教えるという方法もあろうかと思います。また、こうした場合、学級担任が自分で全部やるという場合であれば、わかりやすいんですが、そうでない場合は誰が成績評価をするのか。教科ということになりますと、成績評価まで必要になってくるわけでございます。そういったところも気にかかるところでございます。  そこでお尋ねをいたします。2020年の小学校3、4年生での外国語活動、それから5、6年生での英語教科化に際して、どのような体制で授業を実施していく計画でありますでしょうか。 ○議長(北原速男) 村上学校教育部長。 ◎教育委員会事務局学校教育部長(村上順一) (登壇)2020年の3、4年生の外国語活動、5、6年生の英語教科化に際しまして、どのような体制で授業を実施するのかということにつきましては、現在、国において検討が進められているところでございまして、その情報に注視しながら体制整備を進めているところです。現在、公示されております新小学校学習指導要領によりますと、2020年度の指導体制として学級担任の教師または外国語を担当する教師が指導計画を作成し、授業を実施するに当たっては、ネーティブスピーカーや英語が堪能な地域人材などの協力を得る等、指導体制の充実を図るとともに、指導方法の工夫を行うことと示されております。指導に当たっては、言語活動において児童の興味、関心に合った題材を扱い、他教科での学習や学校行事で扱う内容と関連づけた内容を工夫することとされております。これらのことも踏まえ、小学校において学級担任がおおむね全教科を指導し、児童の実態を十分に把握していることから、学級担任が児童の実態を考慮した指導計画を立て、中心となって指導することが児童一人一人の興味、関心を高めるという点で有効であると考えております。  したがって、本市といたしましては、学級担任等が中心となって指導できる体制での授業実施を考えております。そのために共通で活用できる指導計画案を作成し、それをベースとして児童の実態に合わせて工夫した指導計画を立てられるよう、準備を進めています。一方、英語の発音指導等につきましては、英語指導補助員(JTE)や外国人英語指導助手(ALT)によるオーラルレッスンに加え、デジタル教材が国から配付されており、どの教員でも電子黒板等を用いて活用することができるようになっております。また、児童が生きた英語に触れる機会をさらにふやし、コミュニケーション能力を高めるという観点から、引き続き英語の堪能な地域人材や、6月補正において2名の増員を予定しております外国人英語指導助手を活用していきたいと考えております。  評価については、現在行っている外国語活動では学級担任が文章表記で評価を行っております。今後、外国語科ではどのような評価方法になるかということにつきましては、現段階で国からの明確な情報提供がなされておりませんので、情報収集に努めるとともに取り組み等について研究をし、準備を進めてまいります。 ○議長(北原速男) 櫻井議員。 ◆16番(櫻井周) (登壇)ちょっと時間も押してまいりましたので、簡潔に質問を続けさせていただきます。  先ほどの、最初の答弁に学級担任への英語研修というのがございました。すなわち、英語教育推進リーダーへの研修を行って、そのリーダーが各学校の中核教員に研修を行い、中核教員が各担任の先生に研修を行うというようなことで、伝言ゲームみたいなことを3回繰り返すというような内容になっております。こういったことをやると、大体話が曲がって伝わったりとか効果が薄まったりするものでございますが、一方、さらに問題なのは教員の多忙化が問題視をされていて、児童と向き合う時間がなかなか確保できないということが言われている中で、さらに英語の研修をこれだけ広範囲にやるっていうことですから、この研修時間、どうやって確保できるんだろうというふうに心配になるところでございます。  そこで質問なんですが、小学校での英語の授業、中心となる学級担任への研修、これで十分行えるんでしょうか。 ○議長(北原速男) 村上学校教育部長。 ◎教育委員会事務局学校教育部長(村上順一) (登壇)議員御案内のとおり、国や県の研修受講者による伝達講習だけでは指導方法や内容が十分周知できたとは言えないことも考えられます。そこで市教育委員会の外国語担当指導主事による全小学校への出前講座、また、兵庫教育大学と連携した発音や授業に使える表現を学ぶ研修等、市独自の取り組みを計画しております。3、4年生の外国語活動では、平成21年から小学校で実施してきておりましたが、5、6年生での外国語活動における指導法や教材等の活用が可能です。教員はこれまで外国語活動におきまして授業を積み重ねてきており、蓄積した教材や指導方法を用いながら今後、内容への調整を加えつつ整えてまいりたいと考えております。5、6年生の外国語科につきましては、今年度学習指導案例や児童用冊子、指導書等が文部科学省から示されることとなっております。それらの内容を踏まえ、新たに研修等を通して周知すべきことを整理し、教科化に向けて研修を実施することを予定しております。今後3年間、国からの情報に注視しながら内容を精査して充実した研修を実施してまいりたいと考えております。 ○議長(北原速男) 櫻井議員。 ◆16番(櫻井周) (登壇)あと最後に、この小学校英語に関する財源についてお尋ねをいたします。  2020年度からスタートということなんですが、突然スタートできるわけではございませんで、伊丹市、既にやっておりますように先行実施が必要となってまいります。本来、国がこうやって国の政策でやってるものでございますから、国が本当は財源もしっかりと手当てするべきだと思いますが、これまでのお話ですと、十分な手当てがされていないようでございます。  そこでお尋ねをいたします。小学校英語の拡充という国の政策の実施に係る地方自治体の財源手当てについて国はどのような動きをしていますでしょうか。 ○議長(北原速男) 後藤財政基盤部長。 ◎財政基盤部長(後藤和也) (登壇)私から、小学校英語の教科化に向けた国の財政措置の動向についてお答えいたします。  国と地方の負担のあり方については、地方財政法におきまして、地方公共団体が法律または政令に基づいて新たな事務を行う義務を負う場合においては、国はそのために要する財源について必要な措置を講じなければならないと規定されております。そのため、基本的には平成32年度からの小学校英語の教科化に当たり、必要となる経費については、国において財政措置がなされるものと認識しており、平成29年度も外国語等の小学校専科指導の充実のため、教員の加配定数が全国で165名、改善されたと承知しております。また、小学校英語の教科化に向け必要な財政措置が国において適切に講じられるよう、全国市長会より関係省庁に対し、小学校の外国語活動等の円滑な実施のため、正規教職員の確保や地域の実態に即した外国語指導助手等の確保、配置に必要な支援策及び財政措置を講じるよう要望を行っているところであり、引き続き国の動向等をしっかりと注視してまいりたいと考えております。 ○議長(北原速男) 櫻井議員。 ◆16番(櫻井周) (登壇)議長、早速の御指名、ありがとうございます。  まとめさせていただきますけれども、伊丹市においては、この小学校英語に向けて非常に意欲的に取り組まれているということは十分に理解をいたしました。一方で、国においてはなかなかそれに対する手当てが十分でないようにも感じましたので、この点については、先ほど来申し上げております井坂信彦衆議院議員を通じまして、英語教育を充実させるための具体策に関する質問主意書をもう既に提出しているところでございますので、国のほうでもしっかりと手当てをしてもらえるように頑張ってまいりたいと思いますし、また地方自治体においても、こうした地方の現場の声を上げていただきたい。このようにお願い申し上げまして、私の発言を終わります。 ○議長(北原速男) 次に、3番 服部好廣議員の発言を許します。────服部議員。 ◆3番(服部好廣) (登壇)議長の発言許可がありましたので、私は日本共産党議団を代表して通告に従い質問をいたします。なお、通告の(2)の4項と5項はまとめて質問をいたします。  まず1番目ですけども、伊丹市の平和施策について市長の見解を伺います。  日本の周辺で緊張が高まっています。憲法9条を持つ日本は、9条1項で、「武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。」2項で、「前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。」と定め、国民が政権に対してこれを守るように指示、命令をしております。日本政府は、日本周辺での国際的緊張を憲法の規定に従い、平和的に解決するための努力を払うことが求められております。その努力は国家権力だけでなく、地方自治体にも求められているものと私は解釈しておりますし、また現実に伊丹市では平和都市宣言を1990年、平成2年に制定し、対外的に発信をしております。
     「平和は人が生きるための大もとです。戦争はかけがえのない生命を奪い、幸せをふみにじります。いま、世界は恐ろしい核兵器をなくし、惨たらしい戦争のない社会をつくろうと、ようやく歩みはじめました。が、ここで心をゆるめてはなりません。戦争は人の心の中にひそんでいるのです。人類が幸せを分かち合える地球環境をつくり、自由と人権を尊び、差別や貧困をなくすこともすべて平和の問題です。私たち市民は、平和な社会を築くことを誓い、ここに平和都市を宣言します。」平成2年11月10日、伊丹市。  この宣言の精神は、今日も伊丹市の平和への取り組みの基本点だと思いますが、改めて市長の見解を伺います。  さて、平和都市宣言の中にうたわれている核兵器廃絶の思いを体現する行為として、市長は伊丹市原爆被爆者の会の求めに応じ広島、長崎の被爆者が訴える核兵器廃絶国際署名に署名されたと伺っており、敬意を表明いたします。折しも国連では核兵器禁止条約を話し合う国連会議が3月に開催され、核兵器禁止条約の国連交渉会議、第2会期が6月15日から開催されています。被爆者の方々と連帯する、日本と世界の人々の長年の取り組みがついに核兵器を世界からなくす上での大きなステップを生み出す瞬間を迎えています。残念ながら日本政府は唯一の被爆国として国際社会に向け核廃絶に訴える立場に立たず、国際社会から大きな失望の声が上がりました。平和首長会議の一員として、この問題に対する市長の見解を伺います。  次に、この国連での国際会議を成功させる上で、市長が署名された国際署名が大変大きな役割を果たしていることを、3月の国連会議のエレン・ホワイト議長が語っています。「被爆者の皆さんは生き残った者の使命として核兵器廃絶に向けて被爆体験を語り、署名を呼びかけてきました。その草の根の活動と努力が70年の歳月を重ね、ようやく結実しようとしています。」これらの活動への市長の見解をお伺いをいたします。  日本共産党伊丹市議会議員団は毎年、伊丹市として核廃絶の国際署名への具体的取り組みを求めてきました。例えば昨年度の予算要求懇談会での具体的要望事項で、平和首長会議の方針である核兵器廃絶国際署名に市として取り組むことを求めました。その回答は、当市は平成24年7月に平和首長会議に参加、加盟し、同会議の方針である原爆ポスター展の開催、核兵器禁止条約の交渉開始等を求める署名活動を実施しています。当市及び伊丹市国際平和交流協会の平和啓発事業の会場にて署名呼びかけを行い、また国際・平和課のページでも同会議を紹介し、外部リンクでオンライン署名をいただけるようになっています、核兵器廃絶国際署名と同趣旨の署名を職員及び市民へ広く呼びかけを行っておりますとなっています。  そこで実際に市民が伊丹市の取り組みに興味を持って、この署名に応じようと伊丹市ホームページから核廃絶署名にアクセスしようといたしますと、これがなかなか行き着けません。まず、入り口である国際・平和課が国際署名を扱っていることがトップページではわかりません。ようやくそれを探り当てて、そこから平和首長会のリンクに入って、さらに署名を探すのに一苦労しなければなりません。ここまで8ステップが必要となります。  また、「当市及び伊丹市国際平和交流協会の平和啓発事業の会場にて署名の呼びかけを行い」と述べていますが、実際には平和啓発事業の会場での署名簿設置であり、広く市民の目の届く市庁舎の窓口や出先機関の窓口に設置されているわけではありません。  これらの状況は国際・平和課の回答のニュアンスのように、一般市民が気軽に署名に参加できる状況ではないと思いますが、見解をお伺いいたします。  次に、2つ目の大きな項目ですけれども、受動喫煙防止に関する国会論戦に関連をいたしまして、受動喫煙の防止策を非公開で議論した、ことし5月15日の自民党厚生労働部会で、たばこの煙に苦しむがん患者の立場を訴える議員の発言に、がん患者は働かなくていいという旨のやじがあったとして、患者団体が反発をしております。たばこ喫煙による喫煙者以外の受動喫煙者のこうむる被害について喫煙者側の感覚が非難にさらされていると感じております。  一昨年12月に制定されました市条例、伊丹市路上等の喫煙及び吸い殻の散乱の防止に関する条例により、中心市街地の禁止区域と歩行喫煙禁止区域が制定されました。その後の指定区域の喫煙状況についてお聞きをいたします。状況は改善されましたでしょうか。私の経験では、歩行喫煙禁止区域での歩行喫煙をたびたび目撃しています。また、駅周辺の吸い殻の散乱も日常的に存在をいたします。JR伊丹駅東側にある、ある店主の方は毎朝、おびただしい吸い殻を掃除している、このように訴えていました。その場所は歩行喫煙禁止区域です。当局の見解をお聞かせください。  次に、このように禁止区域でありながら、それが守られていないことの原因の一つに、禁止区域の表示が大変少なく、また表示自身が目につきにくいことが上げられます。例えば同じように禁止区域を設けている他の自治体では、ちょっと今、表示はできませんけれども、大変わかりやすい上に設置箇所が多い状況があります。路面張りつけシートも目につきやすいと思います。伊丹市の表示では、喫煙者が気がつかない上に周囲の人も気がつかない。また気がついても表示が見当たらないと、喫煙者に注意したくとも根拠が示せないので、注意しにくいと。言葉をかけなくとも注意の表示が目につくなら、喫煙者に対し周囲の市民の視線を感じ、喫煙防止効果が得られると思います。現状では、喫煙者が他人の視線を気にせずに堂々と喫煙しているようにも見えます。他市の例を参考に、誰でもここが禁煙区域、歩行喫煙禁止区域とはっきりわかるように目立つ表示に変更し、設置も大幅にふやすべきと思いますが、いかがでしょうか。  次に、指導員を配置しての喫煙マナー指導の状況はどうなっているでしょうか。何人に指導して、また過料を科した件数は何件でしょうか。  先ほど申しましたように、受動喫煙が問題になっています。中心市街地以外でもJR伊丹駅、阪急伊丹駅以外の駅周辺や、通学路上に面したコンビニやたばこ店に設置されている喫煙所、具体的には街頭に公然とむき出しの大型の灰皿を設置しただけの設備ですが、それに喫煙者がたむろして、もうもうと副流煙を立てている光景は非常に見苦しいものです。子供の受動喫煙の危険と同時に、児童に喫煙への興味を増加させる極めて非教育的な事象と言わざるを得ません。  私の自宅最寄りの阪急稲野駅は、稲園高校と南中学校の通学路と、また主に三菱電機尼崎事業所への通勤路、駅利用者が重なっています。駅前のたばこ販売店が設置している屋外灰皿にたむろする人々たちの喫煙マナーを横目に見ながら、副流煙にさらされて児童が通学していきます。通勤時間帯が過ぎた後の灰皿の周辺には、吸い殻やたばこの空き箱などのごみが散乱し、たばこ店主が掃除をするのが日課になっています。大人の責任として、このような状況に対して適切な処置を望むものです。現在の中心市街地2駅に加え、それ以外の市内の駅周辺の禁煙区域と歩行喫煙禁止区域の設置を検討いただきたい。ちなみに駅構内は全面禁煙になっておりまして、愛煙家の皆さんは長い通勤時間の禁煙に備えて、乗車前に腹いっぱい喫煙をするという習慣になっているように見受けられます。以下の点について実施、検討をいただきたいと思います。  市条例の適用区域の拡大を図ることを目的に1つ目、現状の路上等喫煙禁止区域及び歩きたばこポイ捨て防止重点区域を拡大すること。2つ目に、市内全駅周辺を路上等喫煙禁止区域に設定すること。3つ目に、駅周辺で通勤路と通学路が重なる道路に面する店舗が設置する屋外喫煙所を廃止すること。  以上、まとめて1回目の質問といたします。 ○議長(北原速男) 藤原市長。 ◎市長(藤原保幸) (登壇)私から、平和施策に関します数点の御質問に、私の思いも含めてお答え申し上げたいと思います。  私も含めてでありますが、この議場にいらっしゃいます全ての議員の皆様方が生まれ育たれた20世紀という世紀は、一言で言えば戦争の世紀でありました。2度にわたる世界大戦が起こりまして、また核兵器が発明され、そしてそれがあろうことか実際に使用された世紀でもありました。20世紀、100年を通じて多くの罪のない方が亡くなりまして、人類史上最悪の記録となったと言われておるところでございます。こうしたことへの反省も含めてということかと思いますけれども、戦争は最悪の人権侵害だと言われることもありまして、21世紀は人権の世紀と言われたところでございます。そして21世紀に入って17年になったわけでありますけれども、確かに世界の大戦こそ起きておりませんけれども、御案内のとおり、世界各地で地域紛争でありますとかテロ事件などが続きまして、とうとい命が本当に毎日のように亡くなってる、犠牲になってるというのが現実でございます。また、国際的な非難を受け続けても、核兵器の開発を強行する国も現実に近くにありまして、緊張するアジア情勢がまさに現実のものとなっておるのが実情であります。  実は私、この伊丹市に赴任する前でありますけれども、帰ってくる前でありますけれども、9.11ニューヨークテロで多くの方が亡くなられましたグラウンドゼロの現場に立ったことがございます。ここでツインタワーの超高層ビルに旅客機が相次いで突っ込みまして、多くの方が亡くなられました。そしてまだ後片づけが住んでない時期でありましたので、ひん曲がった鉄筋が転がっていたり、そして亡くなられた方を特定しようということで、残った灰のようなものからDNAを採取しようといったようなことが現実に行われておりました。平和の大切さを痛感したと申しますか、何とも言えない思いが胸に迫ってきたのを覚えておるところでございます。人間というのはばかなんだなと、本当にそういうふうに思いました。改めて平和に向けて世界の人々が、世界中の人々が思いを一つにすべきじゃないかというふうに、心の底から思ったことを覚えております。  そうして私、現在、伊丹市長として安全・安心のまちづくりが市政の一丁目一番地だと唱えまして、日本一安全・安心なまちを目指すんだと言っておりますけれども、これも日本の国が平和であるというのが大前提であります。したがいまして、平和都市宣言をしている本市の首長といたしましても、私自身のこれまでのそうした思いからしましても、世界平和を強く強く祈念をしておるところでございます。  次に、核兵器に関するお尋ねをいただきましたが、私は、核兵器というのは人類が生み出した最悪の兵器であり、廃絶を目指すべきだと、心の底から考えております。しかしながら、国際的な取り決めを無視して核兵器開発を強行する国もあるのが現実の世界でありまして、これはなかなか難しいものだなと、そういうことも感じておるところでございます。核兵器禁止条約を交渉する国連会議につきましては、今後の会議の進行を大きな、重大な関心を持って見守ってまいりたいと考えております。我が国は世界で唯一の被爆国でありまして、その体験を発信する活動が世界平和を目指す上で極めて重要だと考えております。また、伊丹市におきましても戦争の悲惨さ、平和のとうとさ、命のとうとさを多くの方々に考えていただく機会といたしまして、毎年7月、8月を平和を考える夏と位置づけまして、ことしは平和パネル展や平和の鐘カリヨンコンサート、平和学習などのさまざまな事業を市民の皆様と一緒に実施していく予定としております。また私自身、4年前に広島市で開催されました第8回の平和首長会議総会に参加いたしましたが、ことし8月9日に今度は長崎で開催される予定となっております第9回の総会の平和記念式典に私、参加いたしまして、世界の他の首長と連帯し、世界平和を求めてまいりたいと思っております。  私からは以上でございまして、他の御質問につきましては、担当部長よりお答え申し上げます。 ○議長(北原速男) 柳田市民自治部長。 ◎市民自治部長(柳田尊正) (登壇)私からは、平和施策に関する御質問と、路上等喫煙及び吸い殻の散乱の防止に関する条例の実施状況に関する御質問にお答えいたします。  まず、平和施策に関する御質問のうち、核兵器廃絶国際署名の啓発についてお答えいたします。  先ほど、市長答弁にございました第8回平和市長会議でございますが、ことしの第9回から、名称は平和首長会議に名前が変わっております。本市はこの平和首長会議に加盟しておりますが、この会につきまして、少し御説明をさせていただきたいと思います。  平和首長会議は、現在日本の1671都市、世界の162カ国、地域7355都市が加盟しております。その活動の歴史は、1982年6月、第2回国連軍縮特別総会において、当時の荒木武広島市長が都市連携を提唱し、広島、長崎両市長の連盟で世界の都市に呼びかけたのが始まりで、1985年、第1回世界平和連携都市市長会議が開催され、世界23カ国、100都市が参加いたしました。  1990年、国連広報局NGOに登録し、その後さまざまな活動を行いながら、2003年秋に、2020年までの核兵器廃絶を目指す行動指針「2020ビジョン(核兵器廃絶のための緊急行動)」を策定し、世界の都市、市民、NGOなどと連携しながら、核兵器廃絶に向けたさまざまな活動を展開しています。その主な取り組みの一つとして、核兵器禁止条約の交渉開始等を求める市民署名活動を実施しておられます。  御質問いただきました核兵器廃絶国際署名は、この署名活動で実施している署名のことで、本市も平和首長会議に加盟していますことから、国際・平和課のホームページ内に、平和首長会議のホームページへのリンクを張り、同会議が実施する署名活動を御紹介しており、御賛同いただける方がオンライン署名できるようになっています。  署名いただく場合は、本市ホームページのトップページ画面のカスタム検索を御利用いただくと大変便利です。  このような情報を紹介することで、伊丹市民の方はもちろん、誰もがいつでも気軽に核兵器廃絶に関する署名に参加できる仕組みになっています。  なお、署名簿を市庁舎や出先機関の窓口に設置することにつきましては、署名内容として個人名や住所を記載しますことから、個人情報の管理上困難であると考えていますので、御理解賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。  次に、路上等の喫煙及び吸い殻の散乱の防止に関する条例に関する数点の御質問にお答えいたします。  本市におきましては、平成28年7月から路上等での喫煙による身体または財産への被害の防止、環境美化の推進を目的とした伊丹市路上等の喫煙及び吸い殻の散乱の防止に関する条例を施行し、JR伊丹駅、阪急伊丹駅を含む中心市街地の環境美化を推進しています。  まず、市条例制定後の中心市街地での喫煙状況は改善されたのかという御質問でございますが、昨年度の条例施行に伴い、路上等喫煙禁止区域内の屋外の灰皿を全て撤去いたしましたので、職員による指導、注意のパトロール時の状況を見ましても、同区域内での喫煙はかなり減少しているのではないかと感じております。  しかし、歩きたばこ、ポイ捨て防止重点区域においては、コンビニエンスストア等の店舗の前などに灰皿が設置されており、通勤時間帯には多くの喫煙者がそこで立ちどまり、喫煙する様子が見られます。  現在、JR伊丹及び阪急伊丹駅周辺に、条例の周知啓発のため、のぼりや看板等を設置するとともに、地域団体との協働事業として啓発イベントを実施し、路上での喫煙者への啓発や、吸い殻の清掃活動などを実施してきました。  また、市職員による指導、注意のパトロールも定期的に実施しており、こうした啓発活動を通じて、徐々に条例の趣旨が、喫煙者を初め市民に浸透しつつあると感じております。  また、昨年度JR伊丹駅、阪急伊丹駅周辺で実施しましたアンケート調査におきまして、「JR伊丹駅、阪急伊丹駅周辺屋外での喫煙マナーについてはどう思いますか」という問いに対し、「マナーが悪い」と回答いただいた割合が、条例施行当初には38%でしたが、本年1月から2月にかけての調査では21%となっており、喫煙のマナーも少しずつ向上してきていると認識しています。  次に、禁煙区域、歩行喫煙禁止区域がはっきりわかるよう目立つ表示に変更し、設置も大幅にふやすべきとの御質問についてでありますが、各種啓発看板等の設置状況は、路上等喫煙禁止区域においては、看板27枚、のぼり24本、路面シール7枚を設置し、歩きたばこ、ポイ捨て防止重点区域では、看板64枚、のぼり24本、路面シール19枚を設置しています。  しかしながら、啓発をともに実施していただいている地域団体の皆様からは、特に阪急伊丹駅の1階エントランス付近での周知を強化すべきではないかなどの御意見をいただいておりますので、他市の事例も参考にしながら、看板等の掲示について設置数をふやすことを含め、さらに啓発効果の高い方法を検討しているところです。  次に、指導員を配置しての喫煙マナー指導の状況はどうなっているのか、何人に指導して、罰金は幾らになっているのかとの御質問でございますが、条例施行後、路上喫煙禁止区域及び重点区域内において職員2名が午前7時から9時及び午後5時から7時の時間帯に毎月6回啓発指導及び注意のためのパトロールを実施し、昨年7月から本年3月までに142回の指導等を行いました。  推移としましては、昨年7月の1カ月間で35件の指導、注意を実施しましたが、それ以降減少傾向となり、本年3月では5件となっていますので、啓発等により一定周知されてきていると考えています。  また、路上等喫煙禁止区域において指導を受けたにもかかわらず、指導に従わず喫煙を続けた場合は過料の対象になりますが、喫煙者に注意をすると、すぐに消すなどの対応をとられるので、現在のところ、過料徴収した実績はございません。  次に、歩きたばこ、ポイ捨て防止重点区域の拡大及び市内全駅周辺における路上等喫煙禁止区域の設定についての御質問でありますが、禁止区域の設定としましては、路上等における人口密度が高く、市民等が路上喫煙における被害を受ける可能性が高い区域として、中心市街地のうち、阪急伊丹駅及びJR伊丹駅と、周辺のバスターミナル等を設定いたしました。また、重点区域としましては、通勤、通学等により市民等の往来が集中し、移動中の喫煙による被害や吸い殻のポイ捨てが発生する可能性が高く、特に環境美化の配慮が必要な区域として、中心市街地及びその周辺を設定したものですので、これらの禁止区域等を拡大することや、他の駅での禁止区域の設定等につきましては、現在検討しておりません。  また、駅周辺での通勤、通学が重複する道路に面する店舗等においては、屋外喫煙場所を廃止すべきではないかとの御質問でございますが、屋外での喫煙については、厚生労働省の通知におきまして、屋外であっても子供の利用が想定される公共的な空間では、受動喫煙防止のための配慮が必要であるとされていますが、一方で、たばこで販売する店舗等が敷地内で灰皿を置くことについて、市が制限することは難しいのが現状です。  現在、国においても、健康増進の観点に加え、2020年の東京オリンピック・パラリンピック等を契機に受動喫煙防止対策の強化について議論が続けられているところでありますが、こうした国の動向も見据えつつ、まずは現在の路上等喫煙禁止区域及び歩きたばこ、ポイ捨て防止重点区域の周知、啓発や指導に取り組んでいきたいと考えておりますので、御理解を賜りますようよろしくお願いいたします。 ○議長(北原速男) 服部議員。 ◆3番(服部好廣) (登壇)2回目は、意見、要望と再質問といたします。  (1)平和施策については要望、そして(2)の路上喫煙防止条例については質問と要望を述べます。  1つ目ですけれども、市長から伊丹市長としての平和推進の立場を表明していただきました。また、核兵器禁止のために努力している各市の活動への理解と支援についても表明をいただきました。  ことし8月、長崎の平和首長会議総会への参加は被爆者の方々を大いに励ますことと思います。よろしくお願いをいたします。  市のホームページからの署名アクセスについては随時改善をしていただけるようですので、よろしくお願いをしたいと思います。  また、市役所窓口に署名簿を設置することは困難との表明がありました。署名簿をオープンにすれば、個人情報は露出するでしょうが、工夫次第では可能になるのではないでしょうか。例えば、窓口に市民が持ち帰ることができるように用紙を設置をいたしまして、署名投函用のポストなどを設置することを検討いただければと思います。  6月15日から開催されておりますブレーン会議には、ことし5月に日本人女性として初めて国連軍縮部門トップに承認した中満泉軍縮担当上級代表も参加をしております。中満氏は、会議の冒頭、会議はまさしく歴史的で、各軍縮分野における最も意義がある交渉を象徴していると強調し、勇敢でたゆみない被爆者の努力が国際社会を導いてきたとし、皆さんの交渉の結果、将来へのかけ橋が築かれ、誰もがこの問題にかかわりを持つことが不可欠だ、そのようなかかわりが、核兵器の全面廃絶の達成には不可欠だと述べました。  改めて被爆者の方々、そしてその活動を支えてきた国内外の市民の皆さんの活動に敬意を表したいと思います。  次に、伊丹市路上等の喫煙及び吸い殻の散乱の防止に関する条例に関する質問への答弁についてでございます。  施行後、1年近くで一定の成果が見られるとのことでした。周辺の自治会の皆さんの御意見にもありますように、さらなる施策の充実が必要と思います。  路上等喫煙禁止区域や歩きたばこ、ポイ捨て防止重点区域には、看板やのぼり、路面シールも設置して啓発をされているようですけれども、それよりも放置自転車防止や、安全・安心見守りカメラのPRのほうが目立ち、路上喫煙防止のほうは不足しているように感じます。駅周辺への喫煙規制には、駅を出たところではっきりと、喫煙規制が実施されていることがわかるように表示を工夫する必要があると思われます。さらなる工夫をお願いしたいと思います。  通学路周辺での喫煙場所について、市としての規制は法的に無理だとしても、行政的指導は可能と思いますので、教育委員会とも連携して、検討していただけるようにお願いをいたします。  先ほどの答弁で、市民へのアンケートを実施されたとのことでしたが、その内容と今後も定期的にこのようなアンケート調査を実施する予定はあるかどうかをお聞きをいたしまして、2回目の発言といたします。 ○議長(北原速男) 柳田市民自治部長。 ◎市民自治部長(柳田尊正) (登壇)私から、伊丹市路上等の喫煙及び吸い殻の散乱の防止に関する条例の実施状況についての、2回目の御質問にお答えいたします。  アンケート結果はどのようなものでしたか、また、今後も市民に対する意見要望を聞き取るアンケート等を実施する予定はあるのかとの御質問につきましてお答えいたします。  昨年度、阪急伊丹駅、JR伊丹駅周辺におきまして、それぞれ伊丹小学校地区自治協議会及び有岡小学校区まちづくり協議会(後段に訂正発言あり)に委託しました路上喫煙防止経常啓発業務の中で、それぞれ、駅周辺の路上で聞き取り調査を実施したものです。  実施期間は、平成28年8月から本年2月までの間で、回数は阪急伊丹駅前で5回、JR伊丹駅7回を実施し、回答総数は1010件となっております。また、年齢層は20代から80代で、50代を中心に各年齢層に分布しており、男女比率はほぼ同率で、市内在住者の率が72%、喫煙率は21%となっておりました。  アンケート項目といたしまして、「条例が施行されたことを知っているか」、「両駅の周辺に市が灰皿を設置・管理をどう思うか」、「両駅周辺での喫煙マナーはどうか」の3点と、自由意見をお聞きいたしました。  まず、条例が施行されたことを知っているかという問いにつきまして、知っているとお答えいただいた方が、条例施行当初は59%、年度最終の調査では57%となっており、条例の施行についての認知率は余り向上しておりません。  次に、両駅の周辺に市が灰皿を設置・管理することをどう思うかという問いにつきましては、条例施行当初は必要が30%、不要が56%となっており、年度最終の調査では必要が27%、不要が63%という結果から、駅周辺への喫煙場所は不要との御意見が、必要を大きく上回る結果となっておりました。  次に、両駅周辺での喫煙マナーはどうかにつきましては、先ほどお答えいたしましたので割愛させていただきたいと思います。  また、自由意見につきましては、喫煙に対するマナーの啓発が十分でない、もっと条例周知の掲示が必要であるなどの御意見が多くありました。  こうしたアンケートの結果を踏まえますと、条例のさらなる周知徹底が必要であると考えますので、今後もより効果的な啓発手法を検討してまいりたいと考えています。  また、今後のアンケート調査につきましては、実態を把握するとともに、啓発の効果を検証するため、当面の間実施していきたいと考えておりますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(北原速男) 服部議員。 ◆3番(服部好廣) (登壇)3回目は、要望です。  先ほど、アンケート結果の中身を教えていただきました。条例の徹底がやはりあんまり進んでいないということも、アンケートから明らかになりました。また、喫煙マナーにつきましても十分でない、もっと周知の掲示が必要であるというふうな結果が出ております。このようなアンケート結果を見てみましても、市民の皆さん、また中心市街地の皆さんの意向は明確ではないかと思います。喫煙者のマナー向上と、物理的に副流煙を遠ざける措置、そして、何よりも通学路の安全を図る措置をさらに進めていただくように要望いたします。  以上で私の質問を終わりとさせていただきます。 ○議長(北原速男) ここで、しばらく休憩いたします。 〇午前11時33分 休  憩 〇午後 1時00分 再  開 ○議長(北原速男) 休憩を解いて会議を続けます。  まず、柳田市民自治部長より、午前中の服部議員に対する答弁で訂正したい旨の申し出がありますので、これを許可いたします。────柳田市民自治部長。 ◎市民自治部長(柳田尊正) (登壇)先ほど私から申し上げました服部議員からの御質問に対します、2回目の伊丹市路上等の喫煙及び吸い殻の散乱の防止に関する条例のアンケートの結果に関する答弁の中で、路上喫煙防止経常啓発業務の委託先として、誤って、伊丹小学校地区自治協議会及び有岡小学校区まちづくり協議会と御答弁申し上げました。正しくは、伊丹小学校地区自治協議会及び特定非営利活動法人禁煙推進の会兵庫さんだでございます。おわびして訂正させていただきます。 ○議長(北原速男) 次に、19番 川上八郎議員の発言を許します。────川上議員。 ◆19番(川上八郎) (登壇)ただいま議長から発言の許可を得ましたので、私は発言通告書に基づいて大きく3つの質問をさせていただきます。個人質問最後ですので、よろしくお願いいたします。  大きな1点目、伊丹市立博物館について、ことしの4月に山本地方創生担当大臣が、今後の観光振興に関連して、「一番のがんは文化学芸員といわれる人たちだ、この連中は普通の観光マインドが全くない、プロの自分たちがわかればいい、ほかの人たちはわからないだろうから来なくてもいいよというのが大体だ、この連中を一掃しなければだめだ、大英博物館がロンドンオリンピック後に大改造したが、一番反対したのが学芸員たちで、全部首にして入れかえた」との発言をされました。この発言に対し、大英博物館の事例は誤解をしているとか、文化学芸員の果たしている役割について理解していない等の批判がありました。この発言を、博物館の学芸員の皆さんはどう受けとめられましたか。  木下教育長は、今議会の冒頭、教育基本方針として、博物館においては、市民が郷土伊丹に対して誇りと愛着を持てるよう、地域と連携した調査、研究事業を実施し、その成果を展示等で公開していくと述べられました。  博物館では、2017年度春季テーマ展「旧村シリーズ13 御願塚−四人の殿様と村の暮らし−」が、4月29日からこの6月18日まで開催されました。  今、各小学校区では、これまでの自治会単位から全住民を対象にした地域づくりを進めるために、地域ビジョンを作成しているところです。そのためには、地域の現状を知ることや、地域の歴史を知ることが欠かせません。その意味で、博物館の旧村シリーズはとてもありがたい取り組みです。地域の住民と一緒に博物館が地域の歴史を掘り起こし、住民が地域の歴史を踏まえたまちづくりをしていく、どこにでもある町でなく、ほかのどこでもない私たちの町をつくっていく、今それが求められています。  今回のテーマ展「御願塚」を開催するに当たって、地元の自治会や地区会とどのような連携をとられましたか、1つ目は資料の提供について、2つ目は、地元の住民がどのような展示を望んでいるのかについての把握、3つ目は、チラシの回覧や自治会の掲示板へのポスターの掲示と、見に来てもらうための働きかけ、4つ目は、博物館だけでなく、南センター等、地域のセンターでの出張説明会の開催などですが、地元自治会や地区会の集まりの初め、30分、展示内容の映像と説明等があれば、地域づくりに大きな刺激になると思うのですが。  また、地元の自治会や地区会とは、まちづくり推進課が連携をとっており、集会の把握や人間関係も築いておられます。展示に向けて資料や情報集め、PRするにもまちづくり推進課と連携をとることが大事だと思いますが、今回どのような連携をとられましたでしょうか。また、まちづくり推進課は地域の課題解決のために、役所の知識、力を総動員する役目があると思いますが、今回のテーマ展「御願塚」にどのようにかかわり、地域とどのようにつなげることをされましたか。  大きな2点目、幼児教育の無償化と公立幼稚園の統廃合について。  先日の相崎議員の代表質問や今議会での質疑を通して、まだ明確になっていない点についてお尋ねします。  今議会で提案されている伊丹市幼児教育ビジョン策定委員会条例と、市長が政策方針で述べられた、(仮称)幼児教育推進条例との関係はどのようなものですか。また、この推進条例は、いつ提案されるのでしょうか。  教育長は、教育基本方針で、今後の幼児教育のあり方について、基本方針及び実施計画を策定すると述べられました。いつ、策定するのでしょうか。また、これらは、(仮称)幼児教育推進条例の中に入るのでしょうか。  無償化の内容についてお伺いします。  無償化は教育部分のみでしょうか。保育部分も完全無償化ということでしょうか。  1学年当たり約2.5億円の積算の内容は。  また、認可外の幼稚園や保育所はどうなるのでしょうか。対象にするとして、伊丹市幼児教育ビジョンを受け入れ、実施することを前提にするのでしょうか。
     また、尼崎市の私立幼稚園等、市外の幼稚園に通わせている場合はどうなるのでしょうか。  統廃合以外の公立幼稚園の改革はどうするのでしょうか。  学校教育審議会の答申で望ましいとされた預かり保育について、何もしなければ無償化が実施されるまで、保育所の保育料が上がるだけで希望者はますます減っていきます。それを待っておられるのでしょうか。  また、課題となっていました養護教員の全園配置はどうなるのでしょうか。  これまで、5歳児は希望者全員が入れましたが、これからもそうなるのでしょうか。そして、統廃合後の定員は、これまでの公立幼稚園と公立保育所の定員と比較して同じでしょうか、減るのでしょうか、ふえるのでしょうか。  また、通園が遠くなる子供が出てきますが、通園バスを走らせるのか、自転車や車による送迎はどうなるのか、以上明確な答弁をお願いします。  大きな3点目、中学校給食の実施状況。  いよいよ中学校給食がスタートしました。5月に2回の試行を重ね、6月1日から実施、卵除去食の提供も6月12日から始まりました。スタートしたばかりでありますが、課題は早く解決したほうがよいので、現時点での中学校給食の実施状況についてお伺いします。  1点目、アレルギー除去食の実施状況、アレルギー除去食の提供は、中学校全体で22人、一番多い南中学校と荒牧中学校が6人ずつ、西中学校はゼロということです。意外と少ないと思いますが、この数字をどのように捉えていますか。  また、卵以外のアレルギーの生徒が多いということで、卵以外の除去食の提供が今後の課題となってくると思いますが、どのように考えていますか。  教員の負担について。卵除去食の生徒とアレルギー対応の生徒、両方への対応、そして、全体の給食の指導と担任の負担感はこれまでに比べ随分大きいと思われます。どう把握されていますか。  また、午後の授業等への影響。弁当と比べ、準備、片づけと時間がかかる、また小学校と違い、各階に配膳室がないので、4階や5階の生徒は1階までおりて運び上げないといけない、4校時と5校時の間は落ちついて給食が食べられるような時間の確保がなされているでしょうか。また、午後の授業や終礼等が遅くなる等の影響は出ていないでしょうか。  以上、質問が多くなっていますので、簡潔な答弁をお願いいたします。 ○議長(北原速男) 教育委員会事務局、山中生涯学習部長。 ◎教育委員会事務局生涯学習部長(山中茂) (登壇)私から、伊丹市立博物館に関する御質問のうち、学芸員に関する発言をどう受けとめたのかと、春季テーマ展「御願塚」を開催するに当たって、地域やまちづくり推進課とどのような連携をとったのかの御質問にお答えいたします。  まず、4月の山本地方創生大臣の学芸員に関する発言について、伊丹市立博物館の学芸員はどう受けとめたのかについてでございますが、博物館法第2条第1項に定義される博物館には、同法第4条第3項に、「博物館に、専門的職員として学芸員を置く」と規定されています。また、同条第4項には、「学芸員は、博物館資料の収集、保管、展示及び調査研究その他これと関連する事業についての専門的事項をつかさどる」と、学芸員が専管する業務について規定されています。この法律の文面から、学芸員は、それぞれの博物館の事務のうち、専ら専門的事項を所掌するというふうに解釈できますが、現実的には、学芸員は専門的業務を担当しつつ、それ以外の業務にも広くかかわっております。  伊丹市立博物館においても、正規職員全員が学芸員資格を有しておりますが、それぞれが事務分掌に基づき、展示や資料管理等の専門的業務とあわせ、館の管理運営業務など、それ以外の業務も担当しております。  山本大臣は、学芸員に対し、文化財を地域資源として活用し、観光に役立てるような気持ちをもっと持ってほしいという御趣旨から今般の発言をされたと聞き及んでおりますが、学芸員が、みずからの専門性を保ちつつ、こうした感覚を合わせ持つことは、今日的な博物館の運営にとって大切であり、必要とされるスキルであると考えております。  今後とも、博物館の職員が日々研さんを積み、かつ、さまざまな情報に対してアンテナを高く上げ、地域の文化財の価値を正しく伝え続けていくことで、市民の郷土を愛する気持ちや郷土を誇らしく思う気持ちの醸成に資するともとに、市外の方々に対しましても、歴史資源に恵まれた本市の魅力をアピールすることに貢献していきたいと考えております。  また、一人でも多くの方々が、当館の事業に関心をお持ちいただき、各種事業に御参加いただき、来館していただけるよう取り組んでまいりたいと考えております。  次に、テーマ展「旧村シリーズ13 御願塚」の開催につきまして、地元の自治会や地区会、また、まちづくり推進課とどのような連携をとったのかについてでございますが、博物館では、阪神・淡路大震災で地域に伝えられてきた歴史資料が、その価値が明らかにされないまま失われたことを教訓に、平成9年度から毎年歴史資料の保全を目的に、江戸時代の現市域に存在した28の村から1カ所を選び、学識経験者で構成される「伊丹市資料修史等専門委員会」の先生方とともに現地を訪れ、資料の調査や現地見学、昔の様子の聞き取りなどを行う「旧村史料調査」を実施しております。この「旧村史料調査」につきましては、調査に入らせていただく地区により御対応くださいます方々はその都度異なりますが、主に自治会、農会、水利組合などの皆様方に、事前調整から当日の御出席に至るまで、毎回多大な御協力を賜りながら実施させていただいているものでございます。  テーマ展「旧村シリーズ」は、その「旧村史料調査」の成果を踏まえ、毎回、骨格となるテーマを設定し、それに基づいて、地域に関連する実物資料や写真、地図などを展示し、構成するものであり、平成17年度の野間地区を最初に、本年の御願塚展で13回目を迎えることができました。  このたびの御願塚展の基礎となる御願塚地区旧村調査は、平成22年12月に、地区の宮司様、氏子関係者様、農業協同組合の皆様の御協力のもと実施させていただきました。さらに、御願塚展の開催に当たりましては、御願塚史跡保存会の皆様に御協力を賜り、関連行事といたしまして、去る6月3日、御願塚旧村内の現地見学会「御願塚の寺社・史跡を訪ねて」を開催し、総勢38名にて旧村内を見学させていただくことができました。  また、展示期間中には、御来館いただいた地元の方々が、ぜひ地元に配りたいと展示室入り口で無料配布しています展示解説資料を、まとめてお持ち帰りくださるということもございました。  今後の旧村シリーズ展示の開催に当たりましては、今回の御願塚展での経験を生かし、地元の皆様の御協力のもと、見学会等の関連行事が実施できないか、また、ポスターの掲示、チラシの配布等、事業周知の手法につきましても、開催地区に特化した取り組みができないか、検討してまいりたいと考えております。  また、今回は行っておりませんが、事業の周知等必要に応じまして、まちづくり推進課とも連携してまいりたいと考えております。  最後に、地域ビジョンや地域づくりについて、博物館が果たせる役割についてでございますが、地域の皆様が、みずからの住む地域の歴史を知ることは、その地域への誇りと愛着の醸成や、ほかにないその地域だけのアイデンティティーの確立に資するものであると考えております。昭和47年の開館以来、45年にわたりまして、博物館に蓄積されてまいりました数多くの歴史資料や歴史情報が、地域の皆様方の、地域の歴史を踏まえた地域ビジョンや地域づくりにお役に立てることができればと存じますので、御活用いただきたいと思っております。また、これまで同様、地域の皆様からの歴史をテーマにした出前講座の御要望にも対応してまいりますので、御理解賜りますようよろしくお願いいたします。 ○議長(北原速男) 柳田市民自治部長。 ◎市民自治部長(柳田尊正) (登壇)私から、地域ビジョンや地域づくりについて、博物館が果たせる役割についての御質問のうち、まちづくり推進課の果たす役割に関する部分についてお答えいたします。  行政と地域とのかかわりは、まちづくり推進課だけではなく、庁内の各所属において、常に地域ニーズを把握し、それぞれの所属においてニーズに応じた施策展開が図られるべきだと考えております。  地域での課題や現状につきまして、担当課との情報共有に努めるとともに、担当課がスムーズに地域に入ることができるよう適切な助言を行うなど、仲介役となることが必要であります。そのため、新任主査に、地域活動を体感することのできる研修の導入や、地域側の視点に立ったアドバイスなどを積極的に行うなど、全庁的に対応していかなければならないと認識しております。  御質問の、博物館で開催されております春季テーマ展「御願塚」につきましては、直接の関与はございません。しかしながら、コミュニティー推進員が、日々の地域活動において地域の歴史に触れる機会は多くあり、地域のニーズに応じ、担当課とも連携し、地域の歴史について知る機会などを設けているところであります。  今後、地域と各所属をつないでいくため、まちづくり推進課といたしましても、広い視点を持って地域への支援に取り組んでいくとともに、今後も、市民が主体となったまちづくりの実現を目指し、引き続き地域コミュニティーの基盤強化につなげていくために、地域をテーマとした企画展を初めとする地域住民の参画が必要な事業や、地域での周知が必要な事業などにつきましては、担当課とも十分な協議を行い、必要に応じ、地域と調整していきたいと考えていますので、御理解賜りますようよろしくお願いいたします。 ○議長(北原速男) 教育委員会事務局村上幼児教育施策推進班参事。 ◎教育委員会事務局幼児教育施策推進班参事(村上順一) (登壇)私からは、幼児教育の無償化と公立幼稚園の統廃合に関し、伊丹市幼児教育ビジョン策定委員会条例と、(仮称)幼児教育推進条例との関係についてのほか、統廃合以外の公立幼稚園の改革についての数点の御質問にお答えいたします。  伊丹市幼児教育ビジョン策定委員会条例につきましては、今年度、伊丹市幼児教育ビジョンを策定するための委員会を、教育委員会の附属機関として設置するため、本議会に提案させていただいたものでございます。  また、(仮称)幼児教育推進条例につきましては、伊丹の全ての子供に質の高い幼児教育を提供するため、幼児教育の段階的無償化を初めとする、幼児教育の充実に関する施策を総合的に推進することを目的として、今年度中に定めようとするものです。  次に、基本方針及び実施計画についてでございますが、(仮称)幼児教育推進条例とは異なるものであり、平成26年度学校教育審議会の答申を受け、公立幼稚園の再編を含め、幼児教育施策等について、パブリックコメントを経て、教育委員会として、(仮称)幼児教育推進条例と同様に、今年度中に定めようとするものです。  次に、統廃合以外の公立幼稚園の改革に関し、学校教育審議会の答申で望ましいとされた預かり保育について、実施されるのかという御質問についてでございますが、議員御案内のとおり、平成26年6月に受領いたしました学校教育審議会答申では、預かり保育を実施することが望ましいとの御意見をいただき、平成27年から28年にかけて実施いたしました幼児教育のあり方を考える市民講座等におきましても、預かり保育の実施を望む御意見を多数いただいているところでございます。  平成30年度から施行される幼稚園教育要領におきましても、幼稚園における預かり保育と子育て支援の充実について明記されています。  これらを踏まえ、公立幼稚園における預かり保育の実施につきましては、実施時期も含め、まず一部の園で実施することを検討しております。また、養護教員の全園配置につきましても、市民講座等で御意見をいただいており、子供の健康の維持や管理などに関する状況に対応することの必要性を踏まえ、検討しているところでございます。  次に、5歳児の入園について、希望者全員が入園できるのかについてでございますが、5歳児は幼児教育と小学校教育との接続の時期であり、小学校への就学直前ということもあり、集団生活の中で人とかかわる力や思考力、感性や表現する力を育むことが大変重要であると認識しております。  こうしたことから、5歳児の希望者全員の入園がかなうよう、各施設ごとに定員を検討しているところでございます。  次に、統廃合後の定員は、これまでの公立幼稚園と公立保育所の定員と比較してどうなるのかについてでございますが、昨年10月の平成29年度公立幼稚園4歳児の募集におきましては、募集定員720人に対し、5月1日現在、就園者数は352人で、募集定員の約半数となっております。  公立幼稚園統廃合後の定員につきましては、適正な人数に設定してまいりたいと考えており、現在の定員よりは減る方向です。具体的な数につきましては、今後の基礎児童数の減少や、各地域の児童数などを鑑み、現在検討しているところでございます。  また、公立保育所につきましては、幼稚園における適正規模化等の事由とは異なり、これまで施設の性質上なかなか実現が困難でありました老朽化に対する課題解決が主題であり、施設の大規模改修や保育所単位での建替えによらず、また、仮に認定こども園となりましても、現在の定員数を基本的に維持するものと考えております。  最後に、統廃合後の公立幼稚園への通園に関し、通園が遠くなる子供が出てくるが、通園バスを走らせるのか、自転車や車による送迎は可能なのかについてでございますが、平成26年6月の学校教育審議会の答申では、統廃合に際して配慮すべき事項について、通園距離、通園方法を配慮することが望ましいという御意見をいただいております。また、幼児教育のあり方を考える市民講座等におきましても、通園距離が長くなることについて心配される多数の御意見をいただいております。  こうしたことから、公立幼稚園の統廃合の基準を考えていく際には、通園距離にも配慮しながら、また、通園方法についても、自転車通園などある程度柔軟性を持たせたり、ブロック園区制の弾力的運営をするなど、子供も保護者も安心して通園できるよう、現在その対応について検討しています。  議員御質問の公立幼稚園の改革に関する内容につきましては、7月末を目途に、基本方針及び実施計画のパブリックコメント案をお示しし、説明させていただく予定でございますので、御理解くださいますようよろしくお願いいたします。 ○議長(北原速男) 桝村幼児教育施策推進班・幼児教育無償化推進班副班長。 ◎幼児教育施策推進班・幼児教育無償化推進班副班長(桝村義則) (登壇)私から、幼児教育の無償化と公立幼稚園の統廃合に関する御質問のうち、無償化についての御質問にお答えいたします。  幼児教育の無償化の内容につきましては、既に代表質問等で御説明しましたとおり、具体的な内容について鋭意検討を進めているところでございます。  基本的な考え方としましては、3歳から5歳の幼稚園、保育所、認定こども園における教育部分が対象であると考えております。具体には、幼稚園につきましては実費負担相当を除き、基本的に保育料の全額を無償化の対象とし、保育所につきましては、保育部分を含む完全無償化ではなく、保育料のうち教育部分を対象としていくことで検討をしております。認定こども園につきましては、それぞれの入所区分によって幼稚園、保育所に倣うことになります。  このような考え方のもと、平成28年度の予算額をベースとして、保育所保育料につきましては、大阪市の例を参考に、5割程度を教育費とみなし、保育料を半額とし、試算した結果、3歳から5歳の各年齢で大差はなく、それぞれ約2.5億円となったものでございます。  その他、認可外や市外へ通われている方の取り扱い等、制度の詳細につきましては、現在検討中でございますが、基本的な考え方としまして、本市で策定する幼児教育ビジョンカリキュラムにより、幼児教育の内容を充実させ、その良好な幼児教育を全ての子供たちに提供できる環境をつくることが、幼児教育を充実させるための無償化施策と考えておりますので、御理解賜りますようよろしくお願いいたします。 ○議長(北原速男) 教育委員会事務局村上学校教育部長。 ◎教育委員会事務局学校教育部長(村上順一) (登壇)私からは、中学校給食の実施状況についての数点の御質問にお答えをいたします。  議員御案内のとおり、本市では平成29年3月末に中学校給食センターが完成し、中学校給食開始に向けた準備を行う中で、5月中には全中学校においてリハーサルを行い、6月1日から中学校給食の開始に至っております。  そこで、議員御質問のアレルギー対応食の提供は中学校全体で22名と、意外と少ないと思うが、この数字をどう捉えているのかについてでございますが、現在アレルギー対応食の提供者につきましては、医師の診断による学校生活管理指導表の提出を必須としております。その上で、より適切なアレルギー対応を行うため、学校長や栄養教諭等による面談を実施することを義務づけており、面談後、保護者からアレルギー対応食に係る申請書を中学校給食センターへ提出していただいております。  議員御案内のとおり、アレルギー対応食の提供者数につきましては、中学校給食開始に当たって平成28年7月に実施いたしました事前希望調査結果よりも若干少なくなっている状況がございます。  希望者が減少した主な理由といたしましては、体質が改善されたことで対応が不要になったや、面談等を通して除去食にできる献立とできない献立が明確になった等、保護者からの意見をいただいているところでございます。  また、22名という人数につきましても、卵除去食を提供している他市と比べても少なくない状況であることから、適切に進められていることと考えているところでございます。  いずれにいたしましても、年間を通じて随時、アレルギー対応食に係る申請書等を受け付けていることから、アレルギー対応食の提供者数につきましては、今後も若干の変動があるものと考えております。  次に、卵以外の除去食の提供が今後の課題となってくると思うが、どのように考えているのかについてでございますが、本市では、これまで除去食提供の実績がないこと、兵庫県内で最も取り組み実績が多く、調理場や学校現場の対応において最も安全性の確保が図りやすいこと等から、卵除去食の提供を開始したところでございます。また、卵以外の除去食の提供につきましては、提供する除去食の内容及び調理工程が複雑化し、対象人数も多くなること等が考えられます。  今年度から提供を開始しております卵除去食が、安全かつ円滑に提供できることを十分に確認、検証した上で、他市の状況も検証する中で検討してまいりたいと考えております。  次に、卵除去食とその他のアレルギー、両方への対応、全体の給食指導と担任の負担感は大きいと思われるが、どう把握しているのかについてでございますが、議員御案内のとおり、中学校給食は本市において初めての取り組みであります。このようなことから、教職員に対し、少なからず負担が生じているものと認識しているところでございます。具体的には、給食当番等の指導、給食指導計画の作成、準備や片づけに係る動線の決定等が要因の一つになっているものと考えております。  また、学校給食における食物アレルギー対応につきましても、学校給食センターが作成している食物アレルギーチェック用献立表や、伊丹市学校給食用物資配合表を各学級担任から保護者へ配付する、食物アレルギーチェック用献立表を生徒から回収する、食物アレルギーチェック用献立表を喫食前に最終確認を行う等、学級担任と保護者が連携を図り、きめ細やかな対応を行う必要があります。さらに、アレルギー対応食の提供については、除去食提供希望調査を配布、回収する、喫食前に個別専用容器が届いていることを確認する等の対応が必要となってまいります。  市教育委員会といたしましては、これまでプレ給食やアレルギー対応食に対するリハーサル等を実施し、教職員の不安の解消と負担軽減に向けた取り組みをしてまいりましたが、今後も引き続き、学校と連携を図り、円滑に学校給食が行えるよう支援してまいりたいと考えております。  次に、4校時と5校時の間が落ちついて給食を食べられるような時間の確保はなされているのかについてでございますが、学校給食は、準備、配膳、片づけといった時間が必要となるため、各中学校においてルールや役割を決める、混雑を防ぐために動線を決める、新しく校時表を作成等準備を進めてまいりました。  特に、校時表については各中学校長の判断のもと、生徒が落ちついて喫食することができるよう、4校時終了後、準備時間、喫食時間がそれぞれ15分から20分、片づけ時間の10分から15分を給食時間としております。  また、各中学校において、廊下や階段の動線を一方通行とする、クラスごとに食缶等を台車に乗せてエレベーターを使用する等、各中学校の実態に応じた工夫を行っているところでございます。  こうした中で、生徒たちは小学校での経験を生かし、段取りよく準備から片づけまでを行い、現在は授業が大きくずれ込むといった問題はなくなってきている状況でございます。  次に、午後の授業や終礼が遅くなる等の影響は出ないのかということについてでございますが、先ほども申し上げましたが、現在新しい校時表のもと、教職員や生徒は学校生活をおくっております。また、各中学校で5月に実施いたしましたプレ給食や、6月の給食開始後の数回は、教職員等が給食になれていないこともあり、設定した給食時間を超過する学校も一部ございました。しかしながら、現時点におきましては、まだ十分な余裕はございませんが、議員御指摘のような、午後の授業や終了時刻が遅くなる等の影響は出ていない状況でございます。  市教育委員会といたしましては、今後も引き続き学校と連携を図り、安全、安心な中学校給食の提供に努めてまいりたいと考えておりますので、御理解くださいますようお願いいたします。 ○議長(北原速男) 川上議員。 ◆19番(川上八郎) (登壇)それぞれ御答弁、ありがとうございました。  2回目は、幼児教育の無償化と公立幼稚園の統廃合について、再度の質問をさせていただきます。  御答弁では、まだ検討中のことが多くあり、7月末とされている議会への説明のときにははっきりした内容が説明されるということです。そこで、次の2点について、再度質問します。  先日の大津留議員の質問に対し、公立幼稚園の再編は、市長マニフェストの幼児教育の段階的無償化を実現するために実施するものではなく、2014年の学校教育審議会の答申を踏まえ、子供たちが集団で遊ぶ環境をつくり出すことで、教育環境を充実させるために実施するとの答弁がありました。それならば、統廃合について理解が得られてから無償化を検討すべきではないでしょうか。  また、パブリックコメントや、地域での説明会等の反応によっては、2020年にこだわらずに、柔軟に対応することも必要だと思います。  以上、2点について再度見解をお伺いします。 ○議長(北原速男) 桝村幼児教育施策推進班・幼児教育無償化推進班副班長。 ◎幼児教育施策推進班・幼児教育無償化推進班副班長(桝村義則) (登壇)私から、幼児教育の無償化と、公立幼稚園の統廃合に関する再度の御質問にお答えいたします。  まず、再編を実施してから無償化を検討すべきではないかとの御提案でございますが、幼児教育の無償化につきましては、市長マニフェストの重点施策として新聞報道等により既に市民の皆様も周知のところであり、我々のところにも電話等でお声をいただいておりまして、幼児期は5歳児までと限られた期間となりますことからも、我が子が対象となれるよう少しでも早く実現することを心待ちにしておられるものと実感しております。  こうした市民の声に応えるため、公立幼稚園等の再編案を3年後に実施することが決定した時点で、財源の見通しが一定見込めることになりますことから、一時的に財政調整基金を活用し、年度間調整することで、早期に段階的無償化に着手してまいりたいと考えております。  次に、パブリックコメント等によっては柔軟に対応する考えがあるのかについてでございますが、よく御承知のとおり、パブリックコメント制度は、市民生活に重大な影響を与える市の基本的な条例や計画等について、立案の段階から内容を公表して、市民の皆様から御意見を募集し、これを考慮しながら最終決定するための一連の手続のことでございますので、御意見をお伺いしながら、決定してまいりたいと考えております。 ○議長(北原速男) 川上議員。 ◆19番(川上八郎) (登壇)3回目は、意見、要望とさせていただきます。  幼稚園の統廃合等につきましては、2020年4月のスタートについては、パブリックコメントや地域等の声を聞いて決定をしていくとの答弁であったかと思います。その意見の数や、内容によっては、柔軟に対応するということだと思いますので、くれぐれも慎重かつ丁寧に進めていただくことを強く要望しておきます。  博物館につきましては、大臣の発言については、博物館は伊丹市の歴史的事物を保存、整理し、「地域研究いたみ」等で発表し、市民にわかりやすい形で、常設展だけでなく特別展もしている、そして、市民に見に来てもらって何ぼであり、市民に喜んでもらい、入館者数をふやすことはいわれるまでもなくやっている、それでなくては、財政事情が厳しい今日、存続が問われるということだと思います。そのような気概で、今後も伊丹の町のあれこれを明らかにし、市民に還元していただきたいと思います。  また、まちづくり推進課は、今回の博物館の御願塚展には関与していないということです。博物館は、現地見学会を6月3日に実施され、定員を超える希望者があり、好評で、地域の集まりでも講師に来てほしいとの声もあったということです。また、博物館に見に来られた地域の方から、すばらしい内容なので解説資料を地元でも配りたいとの要望もあったとのことです。  多くの仕事があり、大変ということは理解しますが、この展示に一部の関係者だけでなく、関心のある地元の住民がかかわっていたとしたら、ほかのどこにもない御願塚、南小学校区のまちづくりに随分寄与したのではないかと思います。  今回の御願塚展だけでなく、これまでの12回の旧村シリーズも、出前講座等で地域での説明もしていただけるとのことです。博物館の持っておられる伊丹の資料は、大事な財産です。今求められている、ほかのどこにもない地域や伊丹のまちづくりに大いに活用していただきたいし、活用したいと思います。  まちづくりには多くの人を引きつける求心力が必要です。そのため、伊丹市は、清酒発祥の地を看板にしています。これをキーワードに、つなげられることを見出し、イベントを行い、展示を行っています。  地域も同じです。御願塚古墳やお寺、神社、古くからあり、大事にされてきた心のよりどころを共有することで、ほかのどこにもない、ほかのどこでもない自分たちの地域がつくっていけるのではないでしょうか。  まちづくり推進課のカウンターに、2016年度中野自治会製作の「旧中野村の史跡と巨樹」というパンフレットが置いてあります。やわらかいタッチの絵、地域の歴史に愛着と誇りを持っておられることがよく伝わってきます。11カ所が載せられており、裏にはそれぞれについての説明が書かれています。このような取り組みが、博物館とともにできたらすばらしいと思います。  まちづくり推進課とともにアンテナを高くして、その持てる力を十分に発揮していただくことを要望しておきます。  3点目の、中学校給食の実施状況について、これまではお弁当を食べる15分から20分で終わっていた昼食の時間が、準備や片づけの時間がふえて40から55分と、25分から35分ふえたということです。  また、アレルギー対応についても、毎日確実に幾つかのチェックをしなければならない。  時間的にも、アレルギー対応についても、大変な状況だけれど、何とかやれているということです。
     ただ、これはほかのことが順調にいっているときのことです。予定外のことがあったとき、例えば生徒のけが、発熱等の病気、生徒指導上の問題、担任が出張や年休、病休をとったときの対応、また、2学期には体育大会が入ってきます。4校時の練習が延びる、5校時の練習を早く始めるといったことがあります。  1学期中に、学校と連携を十分にとって、改善していくこと、出張を減らすことや事務のより一層の簡素化等、教員の負担を減らすことをぜひ実施していただくことを要望しておきます。  以上で質問を終わります。 ○議長(北原速男) 以上で質疑、質問を終結いたします。  ただいま議題に供しております各案につきましては、配付しております議案付託書のとおり、議案第56号、60号、61号を総務政策常任委員会に、議案第59号、62号を文教福祉常任委員会に、議案第57号、58号、63号から65号を都市企業常任委員会にそれぞれ審査を付託いたします。  次に、本日までに受理いたしました請願は、お手元に配付しております請願文書表のとおり、請願第4号、5号の2件であります。  両請願につきましては、総務政策常任委員会にその審査を付託いたしますので、御了承願います。  以上で本日の日程は終わりました。  この際、お諮りいたします。委員会審査等のため、20日から23日、26日、27日の6日間は休会したいと思いますが、御異議ございませんか。    (「異議なし」の声起こる)  御異議なしと認めます。  よって、20日から23日、26日、27日の6日間は休会することに決しました。  なお、24日、25日は市の休日のため休会となりますので、次の本会議は28日午前10時より開議いたします。  それでは、これで散会をいたします。 〇午後 1時48分 散  会...