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平成27年10月19日総務政策常任委員協議会−10月19日-01号

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  1. 伊丹市議会 2015-10-19
    平成27年10月19日総務政策常任委員協議会−10月19日-01号


    取得元: 伊丹市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-18
    平成27年10月19日総務政策常任委員協議会−10月19日-01号平成27年10月19日総務政策常任委員協議会 平成27年10月19日(月曜日) 午前10時00分開議 午後5時20分散会 〇場 所  第1委員会室 〇協議会に出席した委員    委員長    北 原 速 男       委   員  泊   照 彦    副委員長   高 塚 伴 子         〃    戸 田 龍 起    委   員  小 寺 秀 和         〃    上 原 秀 樹      〃    篠 原 光 宏         〃    新 内 竜一郎      〃    櫻 井   周 〇協議会に出席しなかった委員        な    し 〇協議事項 出資法人等の平成26年度事業概要及び決算概要について (仮称)伊丹市公共施設マネジメント基本条例の骨子案に係るパブリックコメントの実施について 公益財団法人伊丹スポーツセンターについて
                                    以  上 ○北原速男 委員長  おはようございます。  それでは、ただいまから総務政策常任委員協議会を開催いたします。  初めに、委員の出欠席について申し上げますが、本日は全員出席であります。  次に、本日の議題は、出資法人等の平成26年度事業概要及び決算概要について、ほか2件であります。  また、質問に対して答弁をされる方は、挙手と同時に役職名を述べていただきますと、私のほうで指名させていただきますので、よろしくお願いをいたします。  それでは、協議に入ります前に、副市長から御挨拶がございます。 ◎行澤 副市長  皆さん、おはようございます。  総務政策の常任委員協議会の開催に当たりまして、一言御挨拶申し上げます。  本日は、北原委員長を初め、委員の皆様方におかれましては、御多忙の中、総務政策常任委員協議会を開催していただきまして、まことにありがとうございます。  さて、本日、報告いたします案件は、先ほど北原委員長から御案内がありました3件でございまして、1件目は、市が出資や運営費補助等の支援を行っております伊丹都市開発株式会社公益財団法人伊丹スポーツセンター、伊丹市文化振興財団及び柿衞文庫の4法人による平成26年度事業概要及び決算概要についての御報告でございます。地方自治法第243条の3第2項の規定によりまして、経営状況の報告が義務づけられております3法人に加えまして、柿衞文庫につきましても実質的に市からの補助金により事業運営がなされておりますことから、同様に御報告させていただくものでございます。  2件目は、総合政策部によります(仮称)伊丹市公共施設マネジメント基本条例の骨子案に係るパブリックコメントの実施についてでございます。本市では、公共施設の老朽化問題が今後の市民生活や行財政運営における大きな課題と捉えまして、これまで先進的に公共施設マネジメントに取り組んでまいりました。しかし、公共施設マネジメントは中長期的視点で計画的に推進する必要があることから、その取り組みに関する基本的なルールとしまして条例の制定を考えております。本日は、本条例の骨子案のパブリックコメント実施について御説明させていただきます。  最後の3件目は、同じく総合政策部によりまして、公益財団法人伊丹スポーツセンターについての御報告でございます。建築物の耐震改修の促進に関する法律、いわゆる耐震改修促進法の改正に伴いまして、公益財団法人伊丹スポーツセンターが所有する体育館につきまして耐震診断を実施しましたところ、耐震基準を満たしていないことが判明いたしましたことから、今後の対応等について同財団と本市とで協議を重ねてまいりました。本日は、これまでの経緯と協議内容等を御報告するとともに、体育館の耐震改修工事のスケジュール等を御説明申し上げ、さらに同財団の今後の方向性につきましても協議を進めておりますことから、皆様方へ御報告を申し上げる次第でございます。  なお、詳細につきましては、それぞれ各団体及び各担当部局より順次御説明申し上げますので、何とぞどうぞよろしくお願いいたします。     ──────── ◇ ────────    出資法人等の平成26年度事業概要及び決算概要について ○北原速男 委員長  それでは初めに、伊丹都市開発株式会社について説明をお願いいたします。 ◎松井 伊丹都市開発株式会社代表取締役  伊丹都市開発株式会社、松井でございます。  委員の皆様におかれましては、平素より当社の経営に対しまして格段の御理解いただいておりますことを、この場をおかりいたしまして厚く御礼申し上げます。  また、当社は平成7年11月1日の設立でございまして、ちょうど来月の1日をもちまして満20周年ということでございます。満20周年を迎えられましたのも議会の皆様初め、各関係の皆様方のこれまでの格段の御高配のたまものと、この場をおかりいたしまして厚く御礼申し上げます。  さて、本日は平成26年度前期決算の御報告ということでございますが、直接は決算とは関係ございませんが、直近の大きな事業の状況報告だけ2件ほど私のほうからさせていただきまして、その後、取締役の沖のほうから決算報告をさせていただきます。  まず、近況の状況変化の報告でございますが、1つ目が、実は前回の7月のこの場でも御質問をいただいておりましたみやのまち4号館のスーパーマーケットの契約期限切れが、この11月21日で20年の契約期間満了となりますが、その後についてどうだということでございますが、現在、転借人として入っておりますスーパーが今度は賃借人として引き続き営業をすることになりまして、既に現在のスーパーとは当社と契約も成立いたしております。ですから、法的には転借人が賃借人になったということで、法律上は変わりますが、外見は全く変わらないということで、営業はスーパーそのまま続くということでございます。  それから、2つ目の状況変化、近況でございますが、当社は駐車場管理事業3事業をやってございまして、国道171号線の北村地区の高架下の駐車場、それとあと、東有岡と西野のそれぞれ市道の高架下の駐車場、合計3カ所やっておりましたが、後者のほうの2カ所、つまり東有岡と西野の市道下の駐車場につきましては、伊丹市のほうの政策方針も御変更されましたことによりまして、7月末をもって当社から他団体に管理事業が移管されましたので、8月以降は北村の国道171号線高架下の駐車場事業のみが当社のやっております駐車場管理事業となりましたので、その状況変化がございましたので、御報告をさせていただきます。  それでは、引き続きまして、平成26年度の事業概要及び決算概要につきまして、取締役の沖のほうから御報告をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。 ◎沖 伊丹都市開発株式会社事業部長  平成26年度伊丹都市開発株式会社、第20期の事業概要及び決算概要について御報告をさせていただきます。  概要版の協議会資料1ページをお開きください。まず、事業概要でございますが、伊丹みやのまち3号館、4号館初め、商業床店舗の不動産賃貸事業、次に、駐車場の管理事業及び中心市街地活性化に資する諸事業でございます。  不動産賃貸と駐車場管理につきましては物件数等の変化はございませんが、中心市街地活性化につきましては、当期の10月から宮ノ前足湯を開設しております。  なお、前年度の25年度まで行っておりましたみやのまちのマンション管理受託事業を同年度末に終了したため、今期からはございません。  次に、決算の概要でございますが、損益計算書の収入では、売り上げ収入といたしまして6099万6510円で、内訳としまして、不動産賃貸事業収入が3号館店舗で1758万円、4号館店舗で2294万2020円、その他といたしまして541万2960円で、計4593万4980円の収入となっております。  次に、駐車場管理事業収入でございますが、国道171号線高架下北村駐車場等3カ所の合計で1506万1530円でございます。  次に、営業外収入は、預金金利と雑収入の合計で21万1661円でございます。  以上、収入の部合計といたしまして6120万8171円となっております。  次に、2ページの支出でございますが、まず、販売費及び一般管理費の内訳といたしまして、人件費、当社の役員報酬、社員2名の給料手当、法定福利費等で1341万7614円となっております。  次に、賃借料ですが、店舗の転貸し物件2件並びに駐車場の道路占用使用料等の合計で、1064万1003円でございます。  共益費は、当社が保有しておりますみやのまち3、4号館の商業床に係るもので、622万561円を支出しております。  次に、減価償却費でございますが、みやのまち3、4号館の建物、附属設備等に係るもので、610万9183円でございます。  租税公課は、固定資産税、登録免許税等で281万7276円でございます。  次に、広告宣伝費といたしまして、ホームページ開設運営費及び各種イベントへの協賛広告料等で161万6344円を支出しております。  次に、委託料といたしまして、駐車場及び10月からの開設しました宮ノ前足湯の清掃委託料ほかで123万5195円を支出しております。  また、管理経費といたしまして、消耗品、支払い手数料、旅費交通費、駐車場支援金、水道光熱費等で503万3943円を支出しております。  2ページの下の表でございますが、収入合計から支出合計を差し引きました税引き前の当期純利益といたしまして1411万7052円でございます。この税引き前利益から法人税等549万9204円を差し引いた当期純利益といたしまして、861万7848円となっております。最初に申し上げましたマンションの管理受託事業の終了によりまして、前期比の45%減となっております。この前期までの繰越利益剰余金1億6290万3720円に加えますと、当期末の繰越利益剰余金は1億7152万1568円となっております。  なお、この決算につきましては、6月に開催されました当社第20期定時株主総会で御承認いただいているところでございます。より詳細な報告につきましては、別途配付されております出資法人等経営状況報告書の58ページ以降に掲載されておりますので、あわせて御参照いただきたく存じます。 ○北原速男 委員長  説明が終わりました。  ただいまの説明について質問等がございましたら、どうぞ。 ◆高塚伴子 委員  御説明ありがとうございました。  広告宣伝費のところで、ホームページを新たに作成されたということで、実は27年度の予算のところでも質問をさせていただいたんですが、26年度の決算は予算30万に対して決算額が161万6344円となっています。9月以降のホームページの運営費と、それからホームページの作成料っていうのがここで入ってるんだと思いますけども、その内訳を教えていただけますか。 ◎松井 伊丹都市開発株式会社代表取締役  予算30万円で決算が161万円、広告宣伝費になっておりますが、これ実は予算を組むときにはホームページ関係は委託料で予算を組んでおりまして、それで考えておりましたが、決算の段階で税理士さんのほうからの指導で、ホームページは広告宣伝費の費目で支出をしたほうがいいということになりましたので、決算では広告宣伝費に費目がえをしております。したがいまして、この出資法人等経営状況報告書の65ページをごらんいただきますと、広告宣伝費は先ほどおっしゃいましたように、予算額30万で決算額160万と。反対に委託料は予算額210万で決算額62万ということで、ちょっとでこぼこになっておりますので、その辺、まず第1点として御理解いただきたいと思います。  あと、ホームページにつきましては、決算額は122万円でございまして、そのうち開設費、最初の立ち上げ経費ですね、それは50万円、残り運営費が72万円という数字になっております。 ◆高塚伴子 委員  委託料で最初、組んでいて、広告宣伝費に費目がえをしたのでということで御説明いただいたんですが、そしたら、この差し引きの差額が広告宣伝費は予算に対して131万6000何がしの増と。委託料については87万2000と、ここで差額がまた50万円ほどあるんですけど、それはどうして生じたんですか。費目がえしただけだったら、ほぼニアリーになるはずだと思うんですが。 ◎松井 伊丹都市開発株式会社代表取締役  委託料につきましては、その後、足湯ができましたので、足湯の清掃委託を東有岡ワークハウスに障害者雇用ということでお願いすることになりまして、その分でふえております。 ◆高塚伴子 委員  ありがとうございます。  先ほど、ホームページの運営費のことでお答えいただいたんですけれども、開設、立ち上げが50万円で、運営費が72万円っていう数字をいただいたんですけれども、27年度の予算のところで1カ月当たりの運営費が6万円ですから、年間だと72万円ですけども、今期の26年度決算の場合は10月以降なので、7カ月しか運用していないので、72万ではなくて、六七、42万円というのが正しい数字ではないかなと思うんですが、そこら辺はいかがですか。 ◎松井 伊丹都市開発株式会社代表取締役  この契約は26年の4月1日付でございまして、開設費というのはもう純粋にプログラム会社ホームページ、プログラム、ページをつくってもらう経費でございます。立ち上げまでに受託者がいろいろ準備する経費も含めまして、月6万円を12カ月払うということで契約をしたりしております。  4月1日に契約したときには、実際にホームページがいろんな、どういうんですかね、プロバイダー等の許可といいますか、そちらのほうはまだ時期が未定ですので、早くなるかもわからんし、ちょっとずれ込むかわからないという、確定した時期が見込めませんでしたので、結果的に9月開設になりましたですけども、その辺も含めまして、月6万円という準備経費も含めまして、6万円の12カ月分を支払いました。 ◆高塚伴子 委員  株式会社さんなのでね、余り細かなことはっていうのはあるんですけれども、実際、運営されていないのに運営経費っていうのは通常の商売ではあり得ない話だと思うんですね。済みません、どちらに運営委託をされてますか。 ◎松井 伊丹都市開発株式会社代表取締役  NPO法人いたみタウンセンターです。 ◆高塚伴子 委員  ホームページの作成はどちらのほうに委託、どちらのほうに任されましたか。 ◎松井 伊丹都市開発株式会社代表取締役  作成自体もいたみタウンセンターですが、いたみタウンセンターからは専門業者に再委託をされております。 ◆高塚伴子 委員  年間契約ということで、運営費月6万円を1年間契約でしたら、当然もっと急いでくださいとか早くしてくださいって、これがまた別々の会社で、ホームページの作成がおくれて、それで迷惑がいたみタウンセンターにかかったんだったら、年間72万円というのも妥当な線かもしれませんけども、御自身でおつくりになって、その運営が9月までずれ込んだとしたら、やはり運営費としては9月以降の分をお支払いになるっていうのが、営業利益を求める会社としては当たり前のことかなと思うんですが、そのあたりの感覚はいかがですか。 ◎松井 伊丹都市開発株式会社代表取締役  実際に専門業者にページをつくらす、そのためにいろんな調査研究もしていただいております、デザイン含めましてですね。他市のそういう当社と同じような会社のホームページをいろいろ調べて、こんなデザインがいいかとか、こんなページ構成にしようかとか、こことここをリンクさせようかとかですね、いろんな企画も事前に考えていただいておりますので、それで向こうから、ITCさんから提案があったものをこちらで今、いろいろ議論して、ほんで、じゃあ、これでいこうというのを専門業者に再委託で委託されておりますので、何もしてないのに金を払っていることは全くございませんで、相当な努力をしていただいております。 ◆高塚伴子 委員  じゃあ、ホームページのコンテンツの情報収集は全ていたみタウンセンターのほうにお任せをしていて、都市開発株式会社は運営だけ、運営の名義人としてお金を出してると、そういう考え方でいいですか。 ◎松井 伊丹都市開発株式会社代表取締役  一旦立ち上がりましたら、それはもう片一方だけで、もう片一方は知らないという、そういうことは全くございませんで、情報については相互連携して、できる限り新しい、いい情報が提供できるように連携して、しております。 ◆高塚伴子 委員  月6万円の運営って結構高くて、今、随分値段も下がってきて、前回もスポーツセンターさんに伺ったときは、3万とか2万とかっていうお話だったんですね。中心市街地の活性化ということですので、法外な、法外っていう言い方失礼ですね、一般的な金額よりも高い金額を払うことでITCを応援しているっていうふうなことで、この6万円という金額の契約になったのかしらとは思うんですが、そのあたりは、これは妥当な金額だと思われてますか。それとも、一般的に考えて、ほかの業者だったり、ほかの会社とかの相見積もりをとった結果として、まあまあ伊丹市内の企業っていうか、法人だし、活性化に寄与していただけるので、ちょっと高くても、こちらにお任せをしようと思ったか、そのあたりはどういうふうなお考えで決められたんですか。 ◎松井 伊丹都市開発株式会社代表取締役  先ほどの質問にも、1つ前の質問にもおっしゃいましたように、情報収集がないと、幾らホームページつくっても、伊丹に密着した情報は得られませんので、こちらとしては、タウンセンターさんが一番中心市街地のさまざまな情報を把握しておられるということですので、もうそこと契約をさせていただいております。 ◆高塚伴子 委員  金額は妥当かどうかっていうことについてのお答えもいただけますか。 ◎松井 伊丹都市開発株式会社代表取締役  そんなに高くないとは考えております。それだけの内容のある情報収集なり、やっていただいてるということは確信を持って考えております。 ◆高塚伴子 委員  わかりました。私も時々見せていただいておりますが、すっきりとしたホームページなんですけどね。もう少しリアルタイムで情報が、例えばフェイスブックと連動するとか、ツイッターを利用するとか、いろんな仕組みを考えられていらっしゃるので、今後も頑張っていただきたいと思いますので、この点についての質問はここで終わっておきます。  もう1点だけお願いしてもいいですか。 ○北原速男 委員長  はい、どうぞ。 ◆高塚伴子 委員  済みません。状況報告書の62ページで、長期借入金が上がっています。これは、どこの部分に対する借入金か、教えてください。 ◎松井 伊丹都市開発株式会社代表取締役  長期借入金につきましては、前回、7月にもたしか小寺委員さんからの御質問ございましたけど、これは国の制度融資でございまして、3号館の商業床を当社が市から買い取るときに、その資金として国の制度融資で無利子の融資を受けておりまして、国から市、市から当社という形で、直接の貸し主は伊丹市でございます。ただ、無利子でお借りしております。 ◆高塚伴子 委員  無利子なので、営業外費用のとこに利子、支払い利息が載ってないのも当然なんですけども、現金預金が1億を超える部分がありますので、これは、もう繰り上げ償還ということはする必要は全くない資金っていうか、借入金なんでしょうか。それとも決算上、長借りがあったほうがいいのか、ないほうがいいのかは、会社としてはいかがですか。 ◎松井 伊丹都市開発株式会社代表取締役  現金預金が1億ほどあると申しましても、その中には、当社、賃貸業をやっておりますので、借り主のほうから長期預かりの敷金等で預かっておるものがありますので、その1億円が自由に使えるというような性格ではございません、これ御承知のことかと思いますので。ですので、1億円があるからといって、今ある借入金を、しかも、無利子のものを繰り上げ償還するメリットは感じられないと。無利子で貸していただけるなら、貸していただいておくというほうが会社としてはメリットがあるんじゃないかなと考えておりますけど。 ◆高塚伴子 委員  無利子で借りておいて預金に入れておけば、受取利息が発生しますので、その分、会社的にはお得かなということだと思いますので。  ただ、今おっしゃった敷金の預かり金を見ますと、4400万で、現金預金の半分以下ですので、それがために返済できないということではないと思います。返済しない理由についてはわかりましたので、結構です。ありがとうございました。終わります。 ◆泊照彦 委員  済みません、駐車場管理事業収入で、今後、西野と東有岡を他の事業にお願いするということで、北村だけということなんですけど、どれぐらいの目減りになっちゃうんですか。 ◎松井 伊丹都市開発株式会社代表取締役  駐車場管理事業売り上げ収入1506万ございますが、そのうち東有岡と西野では年間320万ほどは占めております、はい。 ○北原速男 委員長  いいですか。 ◆泊照彦 委員  はい。 ○北原速男 委員長  ほかにございませんか。 ◆櫻井周 委員  事業概要のところで上げられております中心市街地活性化に資する諸事業についてお伺いをいたします。  これまでもさまざま取り組みをされてきたかと思います。このいわゆるみやのまち3号館、4号館のいわゆるマンションの管理事業がこれまであって、なかなかこちらのほうにも手が回らなかったのではなかろうかというふうに思いますけれども、そちらのほうの管理事業のほうが一応決着をついて、本腰を入れて中心市街地活性化のほうをやっていただけるのかなと期待をしておるところなんですが、昨年度の実績、さらには、それを踏まえて今後の展開など、まだ決まってない部分についてはなかなかお話しできないところもあろうかと思いますけれども、その辺の取り組みを少しお話、御説明いただけますでしょうか。 ◎沖 伊丹都市開発株式会社事業部長  現在ですね、中心市街地の活性化に資する事業といたしまして、我々のほうもいろいろと策を練りながら、やっておるわけでございますが、なかなか相手さんもございまして、我々が、どういうんですか、先方さんとの話の中でなかなかうまくいかないので、現在、発表はなかなかできてないというのが実情でございます。実際問題、空き店舗たくさんございます。その中で我々にとってはそのリスクを考えながら、どの程度であれば、我々はここに投資して、何年かでペイできるかというようなことを十分検討しながら、数カ所にわたってやってるのは現状でございますが、まだ発表できる段階ではございません。  それと、先ほども決算報告、事業報告の中でも説明させていただきましたけども、昨年度10月に足湯をまず開設しながら、何とか中心市街地にもいろんなところから足を運んでいただけるような、そういうようなことも考えつつ、今、鋭意努力はしておるところでございますが、結果として、本当にこことこことここがあって、ここに対してこんな形でというようなことは今現在、なかなか発表できないというのが実情でございます。 ◎松井 伊丹都市開発株式会社代表取締役  前回の7月のときにも櫻井委員さんから同じような質問をいただきまして、我々としてもふだんからまちを歩きまして、出物の物件はないかとかいうことで、空き店舗の看板が出てましたら、そこへ電話して、賃料は何ぼやと聞いたりとかですね、いろいろ日々、町歩きをして、そういう出物の物件を探したりしてますけど、なかなか今のも、沖のほうが言いましたように、相手のあることで、形にはなっておりませんけれども、ぜひとも今後は頑張ってやっていきたいと考えておりますので、御理解よろしくお願いいたします。 ◆櫻井周 委員  既にやっておられる東商店街の中で、空き店舗を借りて改装されて、さらにちょっと上乗せをした形で貸してということで、収益を上げながら、まちの活性化を図るというようなこと、それも一つのビジネスモデルだと思いますし、収益性ということを考えれば、それが一つ柱になるんだと思いますけれども、それ以外にも、その前段階として環境整備として、例えば足湯は既にされてる。それから、植栽のほう、ちょっとみやのまちの3号館、4号館のあたりの植栽をきれいにされるとか、そういった地道な努力もされてるかと思います。  あともう一つ、伊丹市のほうで取り組んでいるものとして路上駐輪って、放置自転車の問題ですね。この辺、みやのまち3号館、4号館のあたりにおいても多少そういったものが見られるようにお見受けをしておるわけなんですけれども、そういったものも市と協力しながら整理することによって、まちの美観を整備していく。そういった中でもう少しにぎわいと、まち全体としての集客力を高める中で、そういったビジネス展開もできるし、また、御社のビジネスに直接はつながらなくても、中心市街地の活性化ということに資するということもあるのではなかろうかというふうに思いますが、そういったところでも工夫といいますか、何か取り組みできそうなところってありますでしょうか。  というふうに突然言われても、ちょっと難しいところがあると思いますので、そういった面も含めまして町歩きをよろしくお願いしたいと思うんですけれども、まちを見ていただきたいなというふうに思うんですが、いかがでしょうか。 ○北原速男 委員長  何かありますか。 ◎松井 伊丹都市開発株式会社代表取締役  みやのまちの放置自転車、特にスーパー前が割と植栽の間に自転車がたくさんとまっております。特に月曜日と木曜日の特売日が非常に自転車が多いという。家主としては反面、うれしいんですけども、一定、自転車もそれほど乱雑ではないんですが、非常に多くとめられてるということで。ただ、これにつきましては、マンション管理組合のほうの敷地内でございますので、我々、直接手を出すことはできませんので、また一区分所有者としてマンション管理組合のほうにこれからどういった働きかけができるかはちょっと検討はしていきたいと思います。  また、その自転車問題で何か新しいビジネス的なことができないかというふうな御提案もあったかなとお聞きしたんですけれど、今すぐはございませんですけど、自転車を素材にして、収益を上げながら、まちを活性化させていくような、そういったモデルもちょっと今後は研究していく必要もあるんかなと考えておる次第です。 ○北原速男 委員長  ほかにございませんか。 ◆高塚伴子 委員  済みません、中心市街地の活性化ということで、前回も聞いたと思うんですが、エリアをもう一度、伊丹の場合は4局2軸ということで大きく範囲を広げてるんですが、こちらの株式会社さんのほうでは、中心市街地で自分たちがやっていこうというエリアはどのあたりっていうふうに決めていらっしゃるんでしたでしょうか。 ◎沖 伊丹都市開発株式会社事業部長  中活で決められておりますそのエリアを我々としても対象にしながら、やっておるところでございます。 ◎松井 伊丹都市開発株式会社代表取締役  市の中心市街地活性化基本計画で、中心市街地のエリアは決まっております。そのエリア内が基本ではございますが、前回も申し上げましたように、当社としては、もともとみやのまち、宮ノ前の再開発で、完成後にみやのまちをより、どういうんですかね、永続的に繁栄、発展をさせるために設置された会社でございまして、当社としては、そこに保有床を持っておりますので、まず、本業としての賃貸業はしっかり土台はないと、それがあってこそ中心市街地の活性化の諸事業ができるという位置づけにしておりますので。
     ですから、まずはみやのまちの資産価値を上げること、みやのまちに空き店舗を生じさせないこと、みやのまちの資産価値を上げるためにいろんな魅力づくりをすること、それがまずは本業の基本でございますので、中心市街地はある程度広いエリアではございますが、やはりみやのまち、宮ノ前に足場を置きながら、また、先ほど櫻井委員さんの質問にもお答えしましたように、出物の物件は2軸の道路を中心に探したりしておりますので、みやのまちを基本に置きながら、2軸道路をメーンにした事業展開を今後していきたいということで考えております。 ◆高塚伴子 委員  宮ノ前中心にっていうことをこの前もお伺いをしたんですけども、2軸の南の端のところ、ビバ伊丹商店街ですかね、昔のサンロード商店街になるんですが、空き店舗も多くなってきて、でも、それでも、某スーパーマーケットさんは新社屋を新たに建ててっていう取り組みを今、されてるんですけど、そのあたりに何か協力、2軸の一つとして中心市街地活性化事業の中で何か援助ができるとか、取り組みができるとかっていうような計画だったり、あるいは、先方のほうから、この商店街の活性化に何か力をかしていただけないかというような提案、申し入れとかはありましたか。 ◎松井 伊丹都市開発株式会社代表取締役  まず前段としまして、サンロード商店街につきましては、イメージとして空き店舗が多いというイメージ、皆さんお持ちなんですけど、実際、空き店舗というのは非常に少ないんです。本当の空き店舗というのは1軒、2軒ぐらいしかない。あとは、どういうんですかね、ずっと長期貸すんじゃなくて、一時貸ししかしませんよという某専門店街がありまして、そこが一時貸しの機能しかしてないので、空き店舗が多いようなイメージがありますが、それ以外の空き店舗は1つ、2つぐらいしかあの通りにはございません、はい。  それと、やはりサンロードを、どういうんですかね、空き店舗はないのに衰退してるように見えてしまうというのは、どこに原因があるのか。その辺は当社というよりは、やはり市の商工行政、あるいは商工会議所さんが基本でまずはお考えになられることだと思いますし、それは今、中心市街地活性化基本計画でありますとか、産業振興ビジョンをおつくりになっておられる途中ということなんで、それができた後で、どういうんですかね、当社としては、我々は役所じゃありませんので、限られた収入の中で、それを社会還元するように活用していくということでございますので、物件の出物次第ではございますが、もちろんサンロードの辺を全く考えておらないということではございません。そういう地元側からの要望とか、そういったものは当社のほうにはございません。もちろん市の商工労働課とか商工会議所のほうにはどういうことを言うておられるかは承知はいたしておりませんが、まずはそちらのほうの問題であると考えております。 ◆高塚伴子 委員  そうなんですね。宮ノ前中心がテリトリーなので、そちらのほうはあんまり興味がないというか、管轄ではないという感じ、そういうふうに聞こえたんですけど、私には。市のほうがまず頑張れと。それから、何かあればっていうようなところですね。 ◎行澤 副市長  今、社長のほうからお話ありましたように、宮ノ前、3号館、4号館の管理とか、あのあたりを中心に行っていただいてる。かつ、空き店舗については契約して、再契約っていうんですか、賃貸物件を探して、そのあたりで利益を生んでいくというやり方でまちの活性化に寄与していただいてるということなんですが、中心市街地全体といいますと、社長からもありましたように、やはり市のほうでこれから中心市街地活性化計画等、今、取り組んでおりますので、その中で方針を出して、その一部っていうんですか、その部分的なものについては、また伊丹都市開発の中でまちの活性化に寄与していただけるような部分についてお願いしていこうというふうに考えております。 ◆高塚伴子 委員  わかりました。ただ、事業のところに中心市街地の活性化に資すると書いてありますので、その中心市街地が株式会社さんは宮ノ前のあたりだというふうに、を中心にということで考えられているということで、余力があれば、そちらのほうにも頑張っていただきたいと思いますので、終わっておきます。 ○北原速男 委員長  他にございませんか。───  それでは、これで伊丹都市開発株式会社についての質問を終わります。  次に、公益財団法人伊丹スポーツセンターの説明をお願いいたします。 ◎川村 伊丹スポーツセンター理事長  改めまして、おはようございます。  委員長初め、委員の皆様におかれましては、平素から伊丹スポーツセンターの運営、事業展開に対しまして御理解と格別の御支援を賜っておりますこと、この場をおかりして厚くお礼申し上げます。  平成27年度ももう既に6カ月ほど過ぎてしまいました。本年度も社会経済の情勢でありますとか、さまざまな制度、仕組みが変遷をしておるように感じます。また、価値観といったようなこと、考え方、物の考え方も変化をしておるようでございまして、時の経過といいますか、たつのは早いなというふうに痛感をしておるところでございます。  スポーツセンター、これまでも申し上げておりますように、昭和46年4月に財団法人として設立をされてございました。40有余年たってございます。平成24年4月からは公益財団法人として新たなスタートを切って、もう3年を経過をいたしました。この間、スポーツを取り巻く環境、スポーツセンターを取り巻く状況も、また環境も変化をし、それに対処をしつつ、市民の皆様の健康増進、またスポーツ振興、体育振興ということに大きく寄与するよう、魅力あるステージ、笑顔あふれる施設として頑張ってまいりました。また、それを担う組織の充実にも努め、理事、職員ともども精いっぱい頑張ってきたと。効率的な運営、そして、効果的な事業展開に頑張ってまいってございます。  各種スポーツ教室を初めといたしまして、さまざまな事業展開をする中、これまで国体でありますとか、あるいは市内中学校、小学校、幼稚園の連合体育大会、また健康フェアとか、そういった各種イベントにも御利用いただくなど、広範な皆様のスポーツ振興の殿堂、健康増進の拠点として、さらに交流とか憩いの場、子供たちの遊び、さらには学習の場としても機能をいたしております。現在、機能的には屋内の9施設、屋外3施設、そういった多様な施設機能を有する敷地面積の7.7ヘクタールの伊丹市における一大スポーツ健康公園といっても過言ではないというふうに考えてございます。  しかしながら、これまでも繰り返し申し上げておりますが、制度的、また財政的なことも含めまして、事業展開、その運営の課題も多くございます。それらへの対応、対処、容易ではございませんが、今後は従来にも増して必要な資源を確保、担保して、より効率的に生かしながら、効果的な事業展開に努めてまいりたいというふうに考えてございます。他への事業の進出でありますとか、あるいは、この施設の活用、それらの手法についても創意工夫をする余地があるというふうに考えてございます。あらゆる関係機関と協働していくことが大切かなというふうにも思っております。  より一層市民の皆様に親しまれる、また、地域から愛される、また、快適に御利用いただけるようなことを目指してまいりたいというふうに考えております。地域の皆様、市民の皆様にとってなくてはならない施設、組織として、また、市全体の活性化といいますか、元気なまちに寄与できるような組織体、施設であり続けたいというふうに思っております。  そうしたことの中での平成26年度の事業及び決算の概要ということでございます。事務局から御説明、御報告をいたしますので、よろしくお願いを申し上げます。簡単ですが、冒頭の御挨拶とさせていただきます。  そしたら、事務局のほうから概要について説明をさせていただきます。 ◎菅原 伊丹スポーツセンター事務局長  それでは、私のほうから平成26年度事業概要及び決算概要につきまして説明をさせていただきます。  総務政策常任委員協議会資料の3ページのほうをごらんください。1、事業概要でございますが、平成26年度は、伊丹スポーツセンターが公益財団法人といたしまして3回目の決算を迎えております。事業といたしましては、公益目的事業であります施設貸与事業と教室事業から成りますスポーツ振興等事業及び収益事業であります駐車場等運営事業を実施をいたしました。地域住民の方々に安全・安心で快適なスポーツ環境の充実を図るとともに、笑顔と元気があふれる施設づくりに努め、本市におけるスポーツ振興、健康の増進に中心的な役割を果たしてまいりました。  それでは、スポーツ振興等事業のうち、資料3ページの中ほどに記載をしております施設貸与事業から説明をさせていただきます。  体育館、クラブハウス、室内プール、野球場、陸上競技場、テニスコートの各施設の貸与事業を行い、スポーツの普及・振興及び地域住民の皆様方の健康維持・増進に御利用をいただき、その結果、平成26年度の施設ごとの利用状況の合計は当スポーツセンター開設以来、過去最高の御利用をいただきました。しかし、その中で体育館、陸上競技場の利用人数が前年度と比較いたしまして減少はいたしておりますが、これは、10月に予定をしておりました体育の日の集いが台風接近により中止になったことで、同施設の利用者人数が減少をしております。  次に、室内プールでは合計使用者数は6万8910人で、前年度比1930人増でございます。率にいたしまして、2.8%ふえております。  次に、野球場の合計使用者数は3万4807人、前年度比724人増となっております。  次に、テニスコートでは、合計利用者数6万7041人、前年度比で3833人の増加となりました。増加の要因といたしましては、5番、6番テニスコートを砂入り人工芝コートに改修したことによりまして、天候に左右されることなく御利用していただけるようになったことが大きく影響したものと考えております。  次に、施設内遊休スペースの有効活用及び魅力あるステージづくりといたしまして、野球場周回道路に施設利用者などの健康増進の一環といたしまして、健康遊具を4基配置をしております。環境整備を図らせていただきました。また、子育て支援といたしまして、託児サービスとともに、体育館1階医務室内に授乳スペース及びベビーベッドを設置するなど、利用者のさまざまなニーズに応えるよう、より一層のサービス向上に努めました。また、東テニスコート管理棟にAEDを新たに設置をし、当センターのAEDは体育館、室内プールとテニスコート合わせまして4台の設置をしており、さらなる安全管理体制の充実を図りました。  続きまして、教室事業では、平成26年度は126教室を実施をし、全教室の定員4793人に対し、4050人が受講され、延べ受講者数は9万4804人でございました。  それでは、資料4ページの教室事業の詳細でございますが、カテゴリー別に説明をさせていただきます。  まず、親子教室ですが、親子の触れ合いや保護者間の交流を重視をいたしました子育て支援のための教室を11教室を開催をし、延べ受講者数は6552人でございました。  次に、キッズ・ジュニア教室でございますが、神経系・バランス系が著しく成長する時期の幼児・小学生を対象に、基礎的な運動能力向上と体力向上を目的とし、9教室を実施をいたしました。延べ受講者数は8706人でございました。  次に、シェイプアップ教室でございますが、年度当初、11教室を予定しておりましたが、ランニング等サポート事業といたしまして、新たにランニング教室を2教室を加え、10月から開講をし、延べ受講者数は3236人でございました。  次に、ダンス教室でございますが、身体能力と創造性、リズム感などを養いながら、楽しく体を動かすことを目的といたしました教室を7教室を実施をし、延べ受講者数は1871人でございました。  次に、中高年向け健康教室でございますが、健康維持と仲間づくりを目的とし、バランス力、筋力、柔軟性を高めるプログラムなどを取り入れました教室、また、ニュースポーツを楽しむ教室など5教室を実施をいたしました。延べ受講者数は3164人となっております。  次に、水泳教室でございますが、幅広い世代を対象にクラスを設定し、36教室を実施をいたしました。延べ受講者数は4万2255人でございました。  次に、テニス教室でございますが、小学生から高齢者まで生涯スポーツとして楽しめるよう、技術はもとより、基礎体力の向上とけがのない体づくりと仲間づくりを目的といたしまして、27教室を実施をいたしました。延べ受講者数は1万6849名でございました。  次に、卓球教室は、小学生から高齢者まで幅広い世代を対象に、レベルに応じた9教室を実施をし、延べ受講者数は8738人でございました。  次に、なぎなた教室でございますが、伊丹市にゆかりの深いなぎなたを基礎から応用まで習得できる2教室と、経験者のレベルアップを目的といたしました1教室、合わせて3教室を実施をし、延べ受講者数は2508人でございました。  最後に、短期特別講座といたしまして、春季や夏季に期間や種目を限定いたしましたジュニア対象の跳び箱、駆けっこ、鉄棒教室、キッズ・ジュニア対象のスイミング教室など短期集中の特別講座を6講座実施をし、延べ受講者数は925人でございました。  各教室の定員に対します平均充足率は82.5%でございました。  続きまして、2、教室事業の中ほどにお示しをしております主な公益目的関連事業でございますが、平成26年度は公益財団法人移行3周年記念事業といたしまして、年に6回、スポーツ基本法の理念に基づき、子供から高齢者まで障害の有無や年齢、性別を問わず楽しめるイベントを開催をいたしました。ゲーム性のある競技では、脳の活性化と体力づくりをテーマに風船バレーボール等を開催をし、年齢に関係なく歓声が響き渡る取り組みを実施し、また、芋掘りやハイキングでは、自然と触れ合いながら、世代間交流の場として楽しんでいただきました。  次に、3、駐車場運営事業でございますが、駐車場の利用の効率化と混雑緩和を図り、料金設定の見直しを行いました。駐車場利用台数は20万4091台で、前年度比1144台の増となっております。  以上、簡単ではございますが、事業の概要の説明とさせていただきます。  続きまして、決算概要について説明をさせていただきます。  まず、資料5ページの2、決算概要のほうをごらんください。まず初めに、1、事業活動収支の部、事業活動収入でございますが、1、基本財産運用収入は、基本財産1億1000万円を国債ほかで運用いたしました運用益で、20万2499円でございました。  次に、2の特定資産運用収入は、退職引当金を定期預金で運用いたしました運用益2096円でございました。  次に、スポーツ振興等事業収入は2億3744万5434円でございましたが、その内訳を申し上げますと、施設貸与事業収入が1億1394万5404円、そのうち体育館使用料収入は3925万4624円でございました。  次に、室内プール使用料収入といたしまして、2366万810円でございました。野球場使用料収入は1260万5480円でございます。次に、陸上競技場使用料収入は707万5260円でございました。テニスコート使用料収入は3134万9230円でございました。  引き続きまして、教室事業収入でございますが、事業概要でも申し上げましたとおり、教室事業は短期特別講座を含めます126教室を延べ受講者数9万4804人で、収入額といたしまして総額1億2350万30円でございました。  次に、駐車場等事業収入でございますが、まず、駐車場使用料収入では、駐車場利用台数につきまして20万4091台で、1日平均約572台の利用をいただいており、2601万2750円の収入でございました。また、その他の食堂使用料や自動販売機使用料収入、広告料収入及び自動販売機の光熱費実費弁償金等ほかの収入があり、930万8367円でございました。結果、駐車場等事業収入の総額は3532万1117円でございました。  次に、5、補助金等収入でございますが、伊丹市よりの補助金である運営補助金といたしまして2771万5817円でございました。建設費補助金では、工事費償還相当の元金及び利息分といたしまして1524万4350円でございました。  次に、耐震対策緊急促進事業補助金といたしまして130万円を収入をしております。  また、寄附金収入でございますが、市内の企業から100万円の寄附をいただきました。使途といたしましては、センターが推進しております施設利用者の健康増進の一環といたしまして、健康遊具2基の設置費用とさせていただきました。  次に、収入の最後ですが、雑収入といたしまして、施設利用者のコピー使用料ほか20万9600円とウメ輪紋病緊急防除に係ります樹木の伐採損失補償金を兵庫県より受け取りました145万800円で、総額166万400円でございました。  以上、事業活動の収入の合計といたしまして、5ページの中ほどの決算額欄にございますように、3億1989万1713円でございました。  引き続きまして、事業活動支出の1、スポーツ振興等事業支出でございますが、まず、施設貸与事業支出では1億1336万1377円で、前年度比1552万2987円の増となりました。教室事業費支出では942万7046円で、前年度比25万1345円の減となっております。それらに伴います人件費支出は1億3897万6939円でございました。1、スポーツ振興等事業費支出の総計といたしましては2億6176万5362円で、前年度比1695万5117円の増となっております。  次に、2の駐車場等事業費支出では1240万2826円で、前年度比212万7123円の増となっております。駐車場等事業費支出の総計といたしましては1584万2713円で、前年度比38万8559円の増となっております。  次に、管理費支出でございますが、支出総計は2049万4041円で、前年度比331万2901円の増となっております。  次に、4、法人市県民税、事業税支出は21万6000円でございました。  以上、事業活動支出の合計といたしまして、決算額欄にありますように2億9831万8116円となりました。  次に、6ページの2、投資活動収支の部、@投資活動収入、1、特定資産取り崩し収入でございますが、退職給付引き当て資産取り崩し収入は623万8628円でございました。これにつきましては、嘱託職員の退職に伴います離職時割り増し報酬の精算分を退職積立金より取り崩したものでございます。  次に、A投資活動支出の1、特定資産取得支出ですが、支出総額は544万3630円で、その内訳は、退職給付引き当て資産取得支出の103万3630円と体育館外壁改修等工事資産取得資金支出の441万円でございます。  なお、退職給付引き当て資産取得支出は、職員の離職時に支払います退職金を積み立てたものでございます。  また、体育館外壁改修等工事の資産取得資金支出は、平成24年度から平成27年度までの4カ年におきまして体育館の外壁等の工事費を積み立てるものでございます。  次に、固定資産取得支出ですが、支出総額が1800万3800円でございました。そのうち1710万6200円は、テニスコートの5番、6番の人工芝改修と健康遊具の設置及び室内プールの外壁塗装の経費として支出をいたしました。  結果といたしまして、投資活動支出合計は2344万7430円となり、次の3、財務活動収支の部の2、財務活動支出の1、借入金返済支出ですが、1513万6000円でございます。これは、当センターが施工いたしました6工事分の長期借入金の償還費用でございます。  以上のように、事業活動収入3億1989万1713円と投資活動収入623万8628円から事業活動支出2億9831万8116円と投資活動支出の2344万7430円と財務活動支出1513万6000円との差額が当期収支差額となり、決算額欄のとおり、1077万1205円の赤字となったところでございます。したがいまして、前期繰り越し収支差額は、5860万5142円に当期収支差額マイナス1077万1205円を加えました4783万3937円が次期繰り越し収支差額となります。  以上、簡単ではございますが、決算概要の説明を終わらせていただきます。 ○北原速男 委員長  説明は終わりました。  ただいまの説明について質問等がございましたら、どうぞ。 ◆泊照彦 委員  済みません、5ページの雑収入のウメ輪紋病損失補償金ですが、これ何本ぐらい伐採されたんですか。 ◎菅原 伊丹スポーツセンター事務局長  これは12本、植栽がされて、植栽というか、植わっておりまして、それに相当する補償金でございます。 ○北原速男 委員長  いいですか。  ほかにございませんか。 ◆新内竜一郎 委員  前回もちょっとお聞きしたんですけれども、今決算で野球場と陸上競技場のそれぞれの利用率、決算では早朝と昼間と夜間等であるんですけども、その全体のそれぞれの、昼間でしたら、どれぐらいの利用率であったのか。どれぐらいあいてるんか。そこらをちょっとお聞きしておきたいんです、まず。だから、野球場と陸上競技場も含めて。 ◎伊丹スポーツセンター 陸上競技場と野球場なんですけども、まず初めに、野球場のほうを、済みません、お伝えさせていただきます。ちょっと手元のほうにですね、時間別の詳しい数字というものを持っておりませんけれども、26年度の野球場としましては83.8%の利用率がございました。また、陸上競技場のほうでは65.3%という形になっております。  野球場に関しましては、春、秋のリーグ戦、大学生なんですけれども、軟式野球等で3つのリーグのほうで平日の昼間もほぼほぼ使っていただいてまして、また、夜間につきましては、一般の方であったり、大学生の練習等で使っていただいてるというところで、かなり高い利用率を載せさせていただいております。陸上競技場につきましては65.3%ということで、昼間ですね、午前中、昼間に関しましてはかなりちょっと低い利用率になろうかと思います。ただ、土日、また平日の3時、4時以降になりますと、サッカーですとか、ラグビーですとか、学校が終わってスクールに通うというような形で、かなり高い利用率を維持しておりますので、結果としまして50%を超える65.3%というような数字になっていると考えております。 ◆新内竜一郎 委員  朝、昼、夜というデータ、ちょっと出てないようですけれども、要はね、市民の方がやはり運動しようと。具体的にいうと、ソフトボールとか野球等をやるとき、もうグラウンドがほとんどいっぱいで、もうほとんど無理やという感覚であるんです。先日、宝塚のほうへ私、行ったときに、宝塚のほうではそういう利用率等を市民にわかりやすく開示されて、申し込みできやすいようにされてるんです。だから、野球場の場合でも、大学生等のあれで、昼間、かなり利用されてると。使用料収入もかなり高いんですけれども、やはりできるだけ、ニーズはありながら、利用率100%ぐらいに平均的に持っていけないかなという観点なんです。だから、管理する立場と利用する一般の市民とのそこの開示いうんですかね、わかりやすく、今、ホームページでもされてると思うんですけども、なかなかそこらがいってないと思うんです。そのあたりの利用率向上についての対応策、まず一度お聞きしておきたい。 ◎伊丹スポーツセンター 野球場に関しましても、陸上、ほかの他施設についてもそうなんですけども、やはり使われたいタイミングが皆さん重なるということで、特に平日の夕方以降ですね、とかでしたら、サッカーですとかラグビーされる方、また、ほかの競技されたい方も、子供さんとかでしたら、やはり限られた時間の中で皆さんが集中するというところで、かなり御迷惑をおかけしてる部分もたくさんあるとは思います。  そんな中で、余りにも切迫してるような利用率のところに対しましては、一般の方が使いやすいように、週に何度かは一般の方に利用していただきやすい曜日を設けたりですね、野球場に関しましても、社会人の方でしたら、土日しかほぼほぼ使えないというような御意見たくさんいただいておりましたので、その方のために、この日は協会さんですとか、大会名、大会が入ったりもすることもあるんですけれども、シーズンの6月、7月、あとまた秋口のシーズン中であっても、一般開放という形で一般の方にも使っていただけるような曜日は設けて、そのときは大会等は入れないような形での工夫はさせていただいております。  また、陸上競技場の午前中とか、逆に利用率の少ない、稼働率の少ないところもたくさんありますので、そういったところには、近隣の企業さんであったりとか、あと子育てのサークル、平日昼間に利用できるような団体向けにこちらからちょっとPRをしていかないといけないというふうには考えております。 ◆新内竜一郎 委員  いろいろと頑張っていただいてるんですけれども、やはりもっと市民に入って、いわゆる方策、例えばSC21ということで、小学校区単位であるわけです、スポーツクラブね、そのあたりにもそういう情報を流してますか。それぞれの体育施設、小学校だったら小学校の体育施設の運営委員会というのが毎月されておって、そういうところに情報を流していただくと、もっと徹底できると思うんです。だから、それぞれの学校の教頭先生がそういうことを、行政側のほうの情報も言うておられる場合があるんで、今現在のスポーツセンター等の情報を流しておいてもらったら、もっと利用率上がると。  ただ、どうしてもやっぱり土日などが重なる。せっかく調整してやっても、連盟とか大会でだあっととられてしまってると。そうすると、ウイークデーの間で使える時間帯とかいうことで、いつもそういう利用する団体が困っているわけです、事実。だから、そういうことで、SC21とかね、せっかく組織あるんですから、これはスポーツ振興課との関係ですけども、その辺、対応をしといていただいたらなと思います。  そこで、陸上競技場で今、利用されてる種目いうと、当然陸上競技、あるいはサッカー等と思うんですけども、あそこに最近、ラグビーね、この間も体育祭のときにラグビーのメンバー、行進しておったんですけども、どれぐらい利用されてるんか。 ◎伊丹スポーツセンター ラグビーは今、本当に盛んに、盛んというか、話題にもなってますし、ワールドカップでもすごくいい成績といいますか、予選敗退とはいえ、話題にはなるぐらいの成績をおさめられてましたので、すごくニーズも上がってくるのかなというふうには思ってはいるんですけれども、今現在、ラグビースクールというような形で定期的に利用もされておりまして、大体、固定ではないんですけれども、木曜日の夕方、あと土曜日に少しスクールをされるというような、大会等の関係もございますので、できない週もあるんですけれども、そういう形で定期的に週2回程度は使っていただいてまして、かなり年齢層も、小学生の低学年から中学生、高校生ぐらいまで使われているように感じますので、かなり利用人数も多いのかなというふうには感じております。 ◆新内竜一郎 委員  やはりこれからオリンピックに向けていろいろと日本のラグビーが非常に、どういうんかね、活躍してるということで、そういう子供もやっぱりちらほら聞くんで、その辺のやっぱり、何や言うても、練習する場所いうのが大事なんで、その辺の対応と、それからね、陸上競技場でソフトボールなどは、両面でしようと思ったらできるんですか。それは今、可能なんですか。以前に私はやったことあるんですけども、最近そういうことで可能であって、されてるんか。ちょっとその辺、お聞きしときます。 ◎伊丹スポーツセンター 現に、ソフトボール協会様のほうでも大会等、基本的には陸上競技場でされることが多いんですけども、確かに2面、あと重なるグラウンド、トラックの中になりますので、外野同士が重なるような場面もちょっとあるとは思うんですけれども、工夫しながら使っていただいてます。年間でも大会数入れていただいてますので、使っていただいてます。また、規模によっては、野球場のほうに特設のフェンス等を設けていただいて、野球場でもソフトボール使っていただけるようになってますので、陸上競技場と野球場で対応しているというふうな形です。 ◆新内竜一郎 委員  わかりました。とにかくせっかくあいてるところをフルに活用していただいて、市民が喜べるようにお願いしときたいと。  それと、ナイターです、野球場のナイター。あれ2時間で幾らですかね、今。 ◎伊丹スポーツセンター 済みません、野球場の照明が30分単位、最小が30分単位になっておりまして、26年度で30分で3100円、1時間で6200円という形で、使用料とは別でいただいております。 ◆新内竜一郎 委員  これは、この阪神間でどないですか。平均的な値段なのか、高いんか、低いんか。高槻とかね、あのあたりなどはすごく、半分ぐらいと聞いてるんですよ。だから、わざわざ遠いところまで行って使うということを聞くんで、実際の原価計算からすると、どれだけのコストが必要であるんか。その辺もちょっとあわせて聞いておきたい。 ◎伊丹スポーツセンター スポーツセンターのほうで設置しております照明なんですけれども、夜間、公式戦はできないんですけども、硬球、かたいボールを使って練習ができるぐらいの照度は保つような形で設定されております。各グラウンドによって照度ですとか、設備に違いはありますので、一概に同じ料金でというような形にはちょっと比較できないと思うんですけれども、今現在の使用料、照明に関しましては、設置の費用等も考えますと、妥当な金額なのかなと。  ただ、他施設につきましてはかなり安いところもあるというふうには近隣のちょっと調査のほうも私、させていただいてますので、その運営形態の違いもございます。公益財団法人で全て賄ってるような形なのか、市のほうで補助をもらってるというような形なのか、そのあたりの形態も違いがあるとは思うんですけれども、他施設と比べますと、若干高いのかなというような気はしますけれども、今ぐらいの使用料でないと、なかなか維持もできない。特に野球場の照明はよく落雷の影響を受けたりとかして、修繕等もかかってきますので、そのあたりも含めますと、今ぐらいの使用料をいただかないといけないのかなというふうに考えております。 ◆新内竜一郎 委員  一気に聞いたので、まず、阪神間ではどうですか。尼崎とか宝塚、西宮、そういうところでの値段でいうと、どうなんですか。 ◎伊丹スポーツセンター 尼崎の球場のほうで、30分で今、手元の資料で1300円になってます。宝塚は現在、高司のグラウンドですね、そちらのほうで夜間照明3000円、これ1時間だと思います。3000円ですね。というような形で調査のほうはしております。 ◆新内竜一郎 委員  だから、ちょっと高いんですよね、こちら。だから、宝塚のほうは、外野なんかは全部人工芝敷いて、立派なとこで今、こういう値段です。だから、そうすると、本市の原価として、1時間当たりどれぐらいかかってます、電気代とその施設の減価償却として計算すると。 ○北原速男 委員長  だいぶ時間かかりますか。 ◆新内竜一郎 委員  それじゃあ、ちょっと急遽ですから、また後で教えてください。  要はね、先ほど答弁いただいたように、公式戦は使えない、練習ぐらいであればと。事実、そうです。だから、そういう中で、こういうライトが暗いんで、なかなか危険が伴って、やっぱりスピードが違うんで、使えない割に高いということで、せっかく、伊丹のそういう公式の野球連盟の方は他市に行っておられるんですね。だから、そういうこともあるんで、できるだけ対応を考えていただいたらと思います。皆さんもできるだけ努力されてるのもわかるんですけども、まだまだ市民の声がそういうことがありますんで、対応をよろしくお願いしときます。はい、終わります。 ○北原速男 委員長  ほかにございませんか。
    ◆上原秀樹 委員  説明していただきました4ページで、教室の事業が載っているんですけども、いろいろ市民の需要を考えて、毎年いろんな工夫をして、教室数とか定員数はいろいろ変えておられると思うんです。この26年度は、前年と比べて定員数は減らしてありますわね。だから、延べ受講者数も減ってます。報告では82.5%の充足率だということなんですけども、これ前年と比べて減らした理由といいますかね、市民の需要を考えた、どういう点を考えて、こういうことにしたのか、お聞かせいただきたいと思います。 ◎伊丹スポーツセンター 教室の事業に関しましては、毎年利用者等の声も聞きながら調整をさせていただいてるんですけども、定員に関しましては、毎年定員に対する受講者数というものを統計でとっておりまして、その中で余りにも定員と、現在の3カ年等を見た場合に、定員等に開きのあるものに関しましては人数の調整をさせていただくというような形をさせていただいた結果が定員の減というような形になっております。ただしですね、教室数をふやしたもの等も含めますと、126教室という形で開催させていただいておりまして、逆に定員をふやしたりというようなところもございますので、教室数をふやしたりというところもございますので、そのあたりに関しましては、現在のニーズに対応できるような形で対応させていただいているというふうに考えております。 ◆上原秀樹 委員  ちなみに去年の充足率は何%だったかということと、去年のね。この全ての教室の中で高いところはどのぐらいの充足率で、低いところはまだあるのかね。その辺ちょっと教えていただけますか。 ◎伊丹スポーツセンター 昨年度、25年度に関しましては、充足率で80.5%、全体でございました。今回、こちらのほうの表にお示ししておりますカテゴリー別では、一番高い充足率でなぎなた教室95%という形になっております。定員が少ないというところもありますので、そういうところは出てくると思いますけれども、ただ、水泳教室ですね、一番教室数の多い36教室を設けておりますけれども、そちらのほうでも88.5%ということで、かなり高い受講率をキープしてるというふうに考えております。 ◆上原秀樹 委員  低いところがあるかどうかね。80%か、80%を割るような充足率があるとこはあるのかどうかね。これもう27年度がスタートしてますけども、26年度のこの決算を踏まえて、工夫もして変えられてると思うんですけども、今後、改善するところがあるのかどうかね。その辺はどうお考えでしょうか。 ◎伊丹スポーツセンター 27年度も教室が半年過ぎておりますけれども、今後ですね、25年度から26年度、そして27年度へと推移していく中で、親子教室であったりですとか高齢者向けの健康教室、そのあたりに関しましては力を入れていくべきであろうというところと、あと一般向け、ランニングのほうの教室等も力を入れておりますので、まずは親子、また高齢者向けの教室というところを伊丹市の人口推移等も含めながら考えて、強化をしていっているところでございます。 ◆上原秀樹 委員  これ定員ふやしたところはありますか、今年度。 ◎伊丹スポーツセンター 単発の個々の教室にはなるんですけども、高齢者向けのゆったりかたつむりという、高齢者、65歳以上の教室なんですけども、そちらのほうは人数に応じまして、35から40という形で、少ないんですけれども、少しずつ上げさせていただいております。 ◆上原秀樹 委員  高齢化社会に向けて中高年向けの健康教室にも力を入れていくということで、ここに載ってる定員195名というのは25年度と全く一緒だと思うんです、定員は。27年度も若干ふやしておられるということで、それだけまだ需要が大きく伸びてないということもあろうかと思いますけども、健康対策としても、あるいはスポーツ教室としてももっと需要を伸ばしていくような、いろんな宣伝とか啓発の仕方も含めて工夫していただいて、もっとこの分野はふやしていけるんではないかなと思いますので、ぜひ工夫をよろしくお願いしときます。  もう一つ、この決算のほうなんですけども、補助金収入130万、これ補正予算で組まれてまして、これは耐震診断関係だという報告だったと思うんです。耐震診断は、これは実際やられたのは今年度ですか。この年にやられてますか。 ◎菅原 伊丹スポーツセンター事務局長  耐震診断は平成26年度に実施をしております。 ◆上原秀樹 委員  それは支出ではどこに出てきますか。 ◎伊丹スポーツセンター 支出のほうではスポーツ振興等事業の中なんですけれども、こちらの委託費のほうで耐震診断の費用というものを、そちらのほうにはちょっと詳細は載ってないんですけれども、そちらのほうで、後ろに。スポーツ振興等事業費支出の中の施設貸与事業費支出の中に、はい、委託費として、こんなふうに載せていただいております。 ◆上原秀樹 委員  その工事は130万を超えたのか、130万ちょうどだったのか。この補助金は何%の補助金なのかね。 ◎伊丹スポーツセンター 耐震診断の費用総額としましては、421万2000円というのが税込みの金額になります。これを耐震診断の業者のほうに委託かけております。そのうちの130万円というのが、国土交通省のほうからの耐震対策緊急促進事業補助金というものが補助金として国から出ますので、そちらのほうの手続をした結果、その3分の1、税抜きの、390万が税抜きになるんですけども、そのうちの3分の1の130万円が国からの補助でいただいたという形になっております。 ◆上原秀樹 委員  理解しました。  もう一つ、6ページのところで、これも補正予算で固定資産取得支出が520万5000円、補正予算で上がってるんですけども、これは一番右の決算額の内訳の中のどれに入るのでしょうかね。なぜ、これは補正予算が組まれたものでしょうか。 ◎伊丹スポーツセンター この520万5000円の補正予算額でございますが、先ほどの寄附金で100万円をいただき、その100万円の使途としまして健康遊具の設置をさせていただいたもの、及び5番、6番のテニスコートの改修工事で、当初、概略設計しておりましたよりも契約金額が少し高くなってしまいましたので、それの差額部分を補正させていただいております。 ◆上原秀樹 委員  この補正予算の内訳でいったら、構築物建設支出の中に入るんですか。 ◎伊丹スポーツセンター 失礼しました。構築物建設支出の中に含んでおります。 ◆上原秀樹 委員  済みません、ちょっと予算持ってきてません。この予算では、建築物建設支出は幾らになってました、26年度予算。要するに、この差額が、額が1200万円が予算で上がっていて、520万の補正があったという理解でよろしいですか。 ◎伊丹スポーツセンター はい、そのとおりでございます。 ◆上原秀樹 委員  わかりました。はい、以上です。 ○北原速男 委員長  ほかにございませんでしょうか。 ◆小寺秀和 委員  決算に関連しまして、事業活動の収入と支出なんですけれども、ここ近年を見てますと収入のほうは徐々に下がっていってるのに対して、支出のほうは逆に少しずつ上がっていってるんですけれども、この辺の、結果として収支差額はだんだん減っていってると。この辺の大きな要因というのは何になりますか。 ◎伊丹スポーツセンター 当初予算に関しましては、公益法人ということもありまして、収支ゼロベースでという形で予算を組ませていただいてるんですけども、このたびに関しましては、耐震で400万というような大きな委託費がかかっているというようなこともありますし、それにあわせまして、スポーツセンターの組織の強化というような形で、経営計画のほう25年から27年にかけての3カ年の経営計画をつくっておりますので、それに伴う組織の強化というところで若干人件費等が上がっている部分がございます。 ◆小寺秀和 委員  人件費をふやしていく、人をふやしてるっていうことになるんですかね。どういったところに具体的に人を充てていってるっていうことになりますか。 ◎伊丹スポーツセンター 人数的なところはさほど大きくは変わってはないんですけども、やはり管理部門を強化していくというところで、嘱託職員を試験をしまして、表適用の職員にしたりというような形で管理部門の強化をさせていただいた結果になります。 ◆高塚伴子 委員  済みません、教室でなぎなた教室っていうのがとても人気があるということなんですけれども、昨今、中学校で武道が必須科目化されたということで、武道の人気も高くて、最近では幼児から小学生あたりまでも民間の「何とか道」と言われる教室に希望者がとても多いと。伊丹の場合、柔道は人気なんですが、剣道のクラブ活動があるところが多分、全8中学校で剣道部がないとは思うんですけども、そういう武道に対するニーズはスポーツセンターさんとしては、スポーツ振興課としてはどのように捉えられていて、なぎなたにかかわらず、「何とか道」というようなスポーツを教室として開催するようなことは考えていらっしゃらないのか、お伺いします。 ◎伊丹スポーツセンター 武道に関しましては、スポーツセンターの教室ではなぎなたが唯一ということで、こちらのほうの人数も先ほどちょっと充足率もありましたように、かなり高い充足率を、年々上がってきているという形の中で、そこで育った選手の方がこのたびの和歌山国体でも3位に入られたりとか、そういう結果も残していただいております。そういった中で、一般の利用に関しましては、空手であったり、合気道であったりというような形で、特に社会人の方が多くは見られるんですけども、中には、子供さんが胴着来て館内歩いてるというような姿も数多く見ますので、そういった面では、今現在では民間といいますか、サークル活動的なところでの需要というような形になっております。  また、問い合わせ等がありましたら、そちらのサークルのほうに問い合わせを、こちらからも連絡を入れて中継ぎをしたりというような形はしておりますけれども、スポーツセンター単体で今のところ教室をというところまではまだいってないのが現状であります。また、今後、ちょっと考えられるものかなと。  ただ、過去、剣道に関しましては、スポーツセンターのほうで教室をしていた教室が今現在もそこからちょっと延長という形で、剣道クラブというような形で残ってる部分もございますので、そちらのほうへのあっせん的なもの、問い合わせがあれば、そちらのほうに紹介もできるのかなというふうには考えております。 ◆高塚伴子 委員  ありがとうございます。そうなんです。剣道も過去にあって、中学校に部活がないので、スポーツセンターでっていう子供さんをちょっと知ってたもんですからね。近くに修武館がありまして、よく練習の声が聞こえてきてて、あっ、盛んなんだなとは思ってるんですけど、なかなか、修武館に入る、ちょっと敷居も高い、防具も要るということで、続くかわかんないのに防具買わないといけないっていう子供さんの声も聞きますので、何か導入部分としてもう少し、なぎなたにかかわらず、スポーツ振興の一環としてスポーツセンターのほうでも武道の教室があればなという思いだったんですが、問い合わせがそれほどないということだったら、民間の活躍の場を奪うこともありませんので、そういう民間との連携もすごいいいと思いますので、ニーズがあれば、そのときまた対応していただくっていうことでお願いしときます。 ○北原速男 委員長  ほかにございますか。 ◆泊照彦 委員  ちょっとお聞きしたいんですけども、この耐震化工事の内容についてのスケジュールですね。これは後ほどですか。 ○北原速男 委員長  そうです、はい。 ◆泊照彦 委員  後で。 ○北原速男 委員長  はい。本日は決算だけに、これは限ります。また後でゆっくりと。  それでは、ございませんか。 ◆小寺秀和 委員  財務活動収支のところで、長期借入金の返済なんですけれども、大抵今まで3000万円台で返済してたのに、この26年度だけ1500万円ぐらいの返済になってるんですけども、これまた急激にこの金額が落ちてるっていうのはなぜですか。 ◎伊丹スポーツセンター 長期借入金に関しましては、25年度現在では8工事分あったんですけれども、25年度で体育館のフロア等の国体関連工事というものがかなり大規模なものがあったんですけども、そちらのほうが25年度で完済したこと、また、陸上競技場の第3種の購入工事、こちらのほうも15年度にしたものが10年で完済されてますので、その2工事分が減りまして、現在は6工事分で若干少なくなっているというような形でございます。 ◆小寺秀和 委員  そうしますと返済スケジュールどおりにはいってるっていうふうに理解してよろしいですか。 ◎伊丹スポーツセンター はい。 ◆小寺秀和 委員  わかりました。 ○北原速男 委員長  ほかにございませんか。───  それでは、これで公益財団法人伊丹スポーツセンターについての質問を終わります。  ここで暫時休憩をいたします。 〇休 憩 〇再 開 ○北原速男 委員長  それでは、休憩を解いて会議を続けます。  委員長から一言。質問に際しまして、答弁される方は、挙手と同時に役職名を述べていただきます。私のほうで指名させていただきますので、この点よろしくお願いをいたします。  それでは、公益財団法人伊丹市文化振興財団について説明をお願いをいたします。 ◎川村 伊丹市文化振興財団理事長  改めまして、文化振興財団の理事長として御挨拶申し上げます。  委員長初め、委員の皆様方におかれましては、平素から当財団に対しまして格別の御支援をいただいておりますこと、厚くお礼申し上げます。  かねてより申し上げておりますが、文化振興財団、平成4年2月に財団法人として設立をされて以来、まだ23年という若い団体、組織ということでございますが、この間、いち早く平成22年7月からは公益財団法人として活躍といいますか、事業展開をしております。5年が経過したということでございます。地域の文化、また生涯学習振興のために幅広い公益事業の展開に努めているところでございます。現在、年間延べ100万人を超える皆様方の御利用を有する市内9施設の管理運営と受託事業の展開のほか、生涯学習及び芸術文化に関する各種事業をより一層充実するために、財団としての健全経営、主体的な運営に心がけておりまして、自立的な発展を目指し、職員、理事ともども努めているところでもございます。  そうした中で、午前中にも申し上げております、また、かねてより申し上げておりますが、さまざまな制度とか社会の仕組み、財団を取り巻く環境も変遷をしてございます。こうした変動、変化に機敏かつ柔軟に対応していく必要があろうというふうに考えております。  とりわけ当財団は公共施設の管理運営を受託しておるということもございまして、財団としての指定管理者制度の検証ということ、そして、指定管理制度の今後の動き、こういったことも十分見きわめていく必要があろうというふうに思いますし、公益財団法人として5年が経過しておりますが、その5年の足跡も振り返る必要があろうと。公益財団法人の公益認定法もいろいろ変化をこれからしていくんであろうというふうに思いますので、そういった変化も見きわめていく必要があろうというふうに思いますし、とりわけですね、市の公共施設の管理のありよう、こういったことも十分見きわめ、注視をして、機敏に対処していく必要があろうというふうに思います。そして、組織的にも機動性と専門性を高めつつ、総合的な職員、管理能力にすぐれた総合的な職員を育成をしていくことが極めて肝要であろうというふうに思っておりますし、交流人事を含めた職員配置といったようなことも取り組まなければ、財団の未来はないというふうに思ってございます。  今後は従来にも増して、こういった財団の財産を有効に生かしながら、また、文化とか生涯学習の消費動向といったようなことも見きわめながら、よりよい効果的な事業展開に努めてまいりたいというふうに思ってございます。そういったことで、かねてより申し上げておりますが、財団の経営計画といったようなことについても、その策定に今、取り組んでおるというところでございます。  市民の皆様、地域の皆様にあらゆる文化と学習の機会を提供することによりまして、こうした事業拡充、また、人材育成にも資していくのではないかなというふうにも思っております。今後ともより一層、地域なり、市民の皆様に親しまれる伊丹市文化振興財団を目指して、市初め関連する機関、組織と綿密に連携、協働しながら、皆様とともに取り組んでいく所存でございますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。  こうした中で、平成26年度の事業及び決算ということでございます。公益財団法人としての5年目の決算、また、指定管理者として第3期の初年度の決算ということになります。その概要につきまして、事務局から御説明、御報告いたしますので、よろしくお願いをいたします。 ◎春次 伊丹市文化振興財団常務理事  それでは、平成26年度の公益財団法人伊丹市文化振興財団の事業概要及び決算概要につきまして御説明申し上げます。  資料7ページをごらんいただきたいと思います。まず、(1)の事業報告でございますが、当財団は平成26年度から平成30年度までの3期目となる市内8施設の指定管理者として、また、平成25年度から27年度までの3年間、1期目となる昆虫館の指定管理者として、伊丹市の文化、生涯学習の振興に寄与しつつ、各種事業等を主体的に推進しております。事業推進に当たりましては、各施設の特色を生かしながら、より一層市民サービスの向上に努め、地域文化の向上とまちの活性化に寄与してまいりました。  各施設における主な事業につきまして御報告いたします。  @の文化会館、いたみホールは、事業件数35件、参加人数が5万2534人、総入館者数は20万5135人となりました。舞台鑑賞では、神尾真由子withフランツ・リスト室内管弦楽団は、チャイコフスキー国際コンクールの覇者のバイオリニストと世界有数の弦楽オーケストラの共演でございました。米村でんじろうサイエンスショーは、テレビでおなじみの先生が身近なもので実験を行い、科学の不思議さ、楽しさを再発見できる公演で、お子様のみならず、大人の方にも好評でございました。五輪真弓コンサートは、デビュー40周年を迎えた6年ぶりのツアーで、日本レコード大賞金賞受賞曲「恋人よ」など名曲20曲を熱唱、抜群の歌唱力で観客を魅了いたしました。それから、子供に圧倒的な人気を誇りますアンパンマンのミュージカル、2年ぶり3回目、ファミリー向けで開催いたしました。市民企画、参加のほうでは、市民ピアノリレーコンサートは恒例の市民参加型事業で、本年は4歳から80歳までの100組の出演者が3台のフルコンサートピアノを弾きつなぎました。また、16回目を数えます関西男声合唱祭バッカスフェスタは、イギリスからのゲストを含め、52団体が出演、本年も大変活気あふれる公演となりました。  A生涯学習センター、ラスタホールですが、事業件数181件、参加人数4万4153人、総入館者数は20万1905人となりました。ラスタホールでは、その中心となるのが講座、教室事業で、歴史、文化、政治経済、数学などさまざまな分野の専門家を招いた講義形式のラスタ教養大学や実技セミナーでは、定番の英会話、パソコン、料理講座のほか、写真、書道、陶芸などの講座を開講いたしました。また、ピラティスやゆったりヨガなどのフィットネス講座、みんなで歌や楽器を楽しむ音楽講座なども開催いたしました。市民ボランティアや地域グループとの連携においては、ただ学ぶだけでなく、学びの成果をボランティア活動等を通じた地域還元へと発展させていく学びのステップアップのコーディネートにも取り組みました。  このような取り組みの中で、ラスタ自然クラブ、子育て支援ボランティアもこもこ、シニア企画の4つのグループとともに共同企画による諸事業を開催いたしました。また、科学をキーワードにした講座の企画を実践している市民グループ、サイエンスカフェ伊丹とも連携してさまざまな講座を開催いたしました。鑑賞事業としましては、あめんぼ座朗読劇を初め、恒例のアーベントコンサートやラスタ映画倶楽部などを実施いたしました。また、市民の健康づくりでは、フィットネス事業を実施するとともに、体育の日健康フェスティバルを開催いたしました。  B演劇ホール、アイホールでは、事業件数53件、参加人数1万7507人、総入館者数は4万4676人となりました。舞台鑑賞では、継続して実施している現代演劇レトロスペクティヴで2団体が上演いたしました。sundayによる安部公房の「友達」と壁ノ花団による別役実の「そよそよ族の叛乱」の2作品を上演いたしました。次に、アイホールディレクターでもある岩崎正裕の作、演出となる劇団太陽族「それからの遠い国」、これは90年代演劇の傑作である「ここからは遠い国」の続編で、平成26年度第69回文化庁芸術祭賞優秀賞を受賞いたしました。子供のための事業としましては、東京都杉並区の座・高円寺の芸術監督である佐藤信が劇場レパートリー作品として創作した幼児、児童を対象とした「ピン・ポン」を実施いたしました。地域とつくる舞台シリーズでは、参加者が劇場内で起こる謎を解きながら主体的に劇場をめぐる「劇場体験型ナゾ解きゲーム『AI・HALL the ツアー』」を実施いたしました。アウトリーチでは、文部科学省の国庫委託事業として市内の小・中・高の4校、稲野小、北中、天王寺川中学、市立伊丹高校に講師を派遣したほか、東中、県立伊丹高校で演劇の授業を実施するアウトリーチも継続いたしました。また、市内の中学、高校演劇部による演劇の祭典、「アイフェス!!2015」を3月に実施いたしました。  C音楽ホール(伊丹アイフォニックホール)では、事業件数56件、参加人数1万5744人、総入館者数11万7624人となりました。舞台鑑賞では、特色事業であるaiphonic地球音楽プログラム「郷愁のアンデス」は、ボリビアの民俗音楽、フォルクローレの最高峰、ロス・カルカスのコンサート、また、「ジプシーロード〜インド・ラジャスタンから東欧へ」では、インド、マケドニア、ルーマニア、ハンガリー、トルコの5カ国のジプシーによる音楽と踊りのフェスティバルステージをお届けするなど、年間4本を実施いたしました。  一般事業の「スイートポテトオカリナ合奏団」では、関西で活躍する実力派メンバーの演奏をお楽しみいただきました。会場には生徒やファンを中心に、ほぼ満席となりました。「小松亮太 with ラスト・タンゴ・センセーションズ」では、ピアソラなどのタンゴの名曲を演奏し、チケットは完売となりました。また、子供向けの新シリーズ、「ちきゅう音楽さんぽ〜kids」では、小ホールで民俗音楽を楽しむというコンセプトのもと、御家族連れで世界の音楽に親しんでいただきました。講座事業、話題探訪では、「多民族交錯の大陸ラテンアメリカ〜その社会と音楽〜」など世界の話題を提供いたしました。  D美術館、事業件数54件、参加人数2万5866人、総入館者数は2万5214人でございました。4月にはプライベート・ユートピア、ここだけの場所を開催しました。本展は、壁のない美術館と称されるイギリスの公的な国際文化交流機関、ブリティッシュ・カウンシルの日本初となる現代美術のコレクション展です。夏は、幻想的な色彩により、美しく不思議な物語世界を描く絵本作家、ビネッテ・シュレーダー展を開催しました。  「お友だちのほしかったルピナスさん」、「わにくん」など、世界中で長年愛されている数々の名作絵本から原画など約200点を展示いたしました。  9月からは、美術館の多彩な所蔵品の中から2つのテーマで企画する展覧会として、THE COLLECTION 2014を開催しました。Room1では逆光をテーマに、Room2では風刺画にみる恐るべき!?子どもたちを開催しました。そして、11月から年末にかけては、20世紀前半に活躍し、生きることの苦悩や希望など人間の深い本性を重厚なマチエールで描いたジョルジュ・ルオーの作品を、国内でも有数の規模を誇るパナソニック汐留ミュージアムコレクションの中から、彼が好んだ主題である道化師、裁判官、聖書風景といった油彩、それと、版画集「ミセレーレ」など約100点を展示いたしました。新年はコレクション展の第2弾となるTHE COLLECTION 2015を開催し、ROOM1ではフジフイルム・フォトコレクション展、ROOM2では宮武外骨展を開催しました。市民企画・参加では、6月に伊丹美術協会展を、3月には伊丹市芸術家協会展を開催し、絵画、彫刻、工芸、書、写真などさまざまなジャンルの作品を鑑賞いただきました。  E工芸センターでは、事業件数104件、参加人数3万8693人、総入館者数は5万9060人となりました。今回で17回目を迎えた国際公募展である2014伊丹国際クラフト展は、酒器、酒盃台をテーマに開催いたしました。海外11カ国からの33名を含む312名から1571点の作品の応募があり、98名が入選、そのうち8名が入賞いたしました。「沖縄・喜如嘉 芭蕉布 今昔展」では、沖縄を代表する染め織物の芭蕉布を紹介しました。芭蕉布づくりは、原料であるイトバショウの栽培から大変な手間と根気の要る仕事でございます。  また、平成26年度の新規事業としまして、伊丹にゆかりのある作家の作品を紹介する展覧会、伊丹ゆかりのクリエーター展を開催いたしました。伊丹工芸クラブ会員による作品展、伊丹クラフトフェアby伊丹工芸クラブでは、ものづくりを愛好する市民の方々に作品発表等の機会を提供いたしました。講座等においては、週5日、1年間のカリキュラムでプロを目指すジュエリー作家を育成する伊丹ジュエリーカレッジでは、10名の受講生が学びました。また、市民の創作活動を支援し、上質な学びの場を提供する事業として陶芸、染色、彫金、版画などの各種工芸講座を行うとともに、夏休みには1日クラフト教室を実施し、市内の小学生を中心に、たくさんの子供たちに参加をいただきました。  Fの伊丹郷町館でございますが、事業件数18件、参加人数2万2201人、総入館者数は7万3130人となりました。「戦火を逃れた花嫁衣装展」では、昭和14年、大阪船場の玩具商の長女の結婚式のために用意された豪華な花嫁支度の数々を旧岡田家住宅に展示しました。着物や草履、たんす、かんざし、重箱など、戦火を逃れた花嫁支度を当時の状態のままごらんいただけるということで、大変好評でございました。旧岡田家住宅酒蔵においては、オルフェオ楽派演奏会では、340年前に建てられた酒蔵で、そのころに作曲されたバロック音楽をお届けいたしました。また、「エアリアルティシュー公演」では、酒蔵の天井からつるした布にぶら下がって繰り広げられる空中アクロバットダンスを中心に、多彩なパフォーマンスをお楽しみいただきました。  秋の初めに中心市街地一帯で行われる鳴く虫と郷町では、その中核施設として虫の展示やコンサート、カフェなどの各種イベントを行いました。週末には臨時に夜間開館し、館内と道路に面した外周をライトアップするなど、風雅な雰囲気を醸し出しました。また、「百人一首を体験しよう」は、トライやる・ウイークで当館に来た中学生が立案した企画を実現させたものです。旧石橋家住宅の座敷で実施し、百人一首好きの子供たちが畳の上で大いに楽しんでいました。  G図書館南分館ですが、事業件数が34件、参加人数2209人、総入館者数は14万8545人でございました。南分館では、本に触れる、本に親しむということで、親子で本に親しむ場としていただくことを目的に、おはなし会やわくわくえほん広場、赤ちゃん絵本講座などを実施しました。季節ごとの多彩な事業としては、七夕、夏休み、ハロウィン、クリスマスなど季節ごとに特徴あるお楽しみ会などの催しを実施しました。他館との連携共催事業では、ラスタホールとの共催事業や他施設で行われる事業と連携し、関連した本の展示を行うことで、効率のよい事業展開を図りました。例えば美術館の企画展、ビネッテ・シュレーダー展にあわせまして、絵本の展示、貸し出しなどを行いました。  市民参加型事業では、図書館で行う事業の多くは地域のボランティアグループの協力が欠かせないものばかりでございます。おはなし会やお楽しみ会につきましても、その多くがボランティアの協力により実施されております。また、平成25年度からスタートした「ほうかご図書館くらぶ」は2年目を迎え、昨年から参加している部員が新入部員をリードする場面もあり、活動もスムーズになってきました。さらに7月からは本館との連携のもと、カエボン棚の運用をスタートさせました。  次に、H伊丹市昆虫館でございますが、総入館者数は13万4603人でございました。特別展としましては、約400種、2500点のカブトムシ、クワガタムシを展示した「カブクワこれくしょん〜日本と世界のカブトムシ・クワガタムシ大集合!〜」、7月から12月まで開催しました。また、市内の生物多様性について紹介した「いたみの自然〜身近な生物多様性〜」を12月から翌年3月まで実施いたしました。ユニークなテーマで定評のある企画展としましては、1つ、昆虫を自然のアートと捉えて展示を行った「むしのデザイン〜昆虫はアートだ!〜」、2つに、近年、食糧危機を打開する新たな食料資源として世界的に注目されてる昆虫食をテーマとしました「昆虫食〜とる・つくる・たべる〜」の2つの企画展を実施し、好評を博しました。プチ展示は文字どおり小さな展示ですが、だからこそできるユニークで自由度が高い内容が評価を得ております。モズのはやにえをテーマとした「はやにえ」ほか、全7つのテーマでプチ展示を実施いたしました。  講座、セミナーでは、市内の小学4年、5年生を対象にした連続講座「むしむしクラブ」、ミツバチ観察や野鳥観察等の自然観察会、昆虫標本の作り方講座、虫のおりがみワークショップなどさまざまな内容で実施しました。また、学校園学習支援事業としまして、市内外の保育所、幼稚園、小学校を対象にしました環境体験学習や事業プログラムを計77件、延べ5636人に対して実施いたしました。  次に、I情報提供ですが、当財団の情報紙「アイテム」はフリーペーパーとして、まちとアートをつなぐ伊丹のアイテムをコンセプトに年4回、計6万部を発行しております。伊丹市及び近隣市の公共施設等の窓口や市内学校園を初め、鉄道各駅構内、マスコミ関係など配布し、PRをしております。  以上で(1)事業報告の説明を終わらせていただきます。  続きまして、12ページをごらんください。(2)の施設利用状況でございます。各施設の過去3カ年の使用件数及び使用人数等を記載しております。表の下段、利用人数計欄の26年度数値をごらんいただきますと、文化会館20万5135人、演劇ホールは4万4676人、音楽ホールの11万7624人を初め、平成25年度から指定管理施設となった昆虫館13万4603人となっております。指定管理9施設の合計では101万544人と、年間100万人を超える利用人数となっております。  (3)ホールの利用人数及び利用率の一覧でございますが、いたみホールなど5つの施設の大ホールなどの利用率と利用人数を記載しております。ホールの利用率は、いたみホールの利用率63%を初め、アイホール81%、伊丹アイフォニックホール79%、ラスタホール96%など、資料のとおりでございます。  なお、これらの数値は全国的に見ても高い数値となっております。  (4)の利用料等収入状況の一覧でございます。これは、いたみホールなど7施設の利用料金収入及び事業収入を記載しております。平成26年度決算では利用料収入が1億4285万3425円、事業収入の計が8779万5167円、合計2億3064万8592円となっております。  なお、昆虫館はいわゆる利用料金制をとっておりませんので、ここには掲載しておりません。  続きまして、13ページをごらんください。決算概要について御説明させていただきます。まず、T、事業活動収支の部でございますが、事業活動収入では、まず、1の基本財産運用収入、これは決算額74万5000円でございました。基本財産の2億円を兵庫県市町債などの公債で1億8000万円、銀行定期で2000万円運用いたしました利息でございます。2番の特定資産運用収入は決算額8142円、これは退職給付引き当て預金の定期預金利息でございます。3番の会費収入は決算額が93万3900円で、アイフォニックホール友の会の13万9500円と工芸センター工芸クラブの79万4400円の会費収入でございます。4の事業収入は決算額9774万9635円で、主に各ホールの公演チケット代や各種講座の受講料収入でございます。予算額よりも370万円余り増、前年比ではマイナスの444万円余りでございます。5番の利用料金収入は決算額1億4285万3425円で、予算額よりも169万円余りの増、前年比でも513万円余りの増でございました。  6の受託事業収入は決算額7億2527万円で、各施設の指定管理に係る施設管理費及び受託事業費、いわゆる指定管理料でございます。前年比で1824万余りの増となりました。これは、主に消費税が5%から8%になったことによる増でございます。7の補助金等収入は決算額4604万9384円で、前年比マイナス3114万円余りとなりました。これは、市からの財団本部運営補助金が2489万4000円と前年比マイナス2909万円余りとなったこと、それともう1点、文化庁からのアイホールへの国庫委託金が1467万5904円と前年比約マイナス200万円となったことなどによるものでございます。8の雑収入は決算額33万5343円で、フィットネス事業、プロショップに係る売上手数料、カリヨン補助関連に係る受託料などでございます。  以上の結果、事業活動収入は10億1394万4829円となりました。  次に、事業活動支出では、1番から10番までは主に事業費の支出でございます。そこの表には小計の記載はありませんが、小計としまして2億2204万8372円で、前年度比478万円、2.2%の増となりました。これは、文化会館などの各施設での自主事業を初め、友の会、文化情報発信など各事業に係る支出の合計で、主に消費税率の引き上げに伴う増でございます。11番から20番までは主に施設管理に係る受託事業費支出で、同じく決算額7億6032万9880円で前年度比1764万余り、2.4%の増でございました。これは、9施設の施設管理に係る経費を初め、フィットネスラスタ、伊丹郷町館、図書館南分館の管理運営受託事業費を含むものでございます。21番の管理費支出は決算額2847万9790円で、これは財団本部の人件費、理事会や評議員会の報酬、租税公課などの支払い費用でございます。前年度比マイナス1017万余りとなりましたが、主に退職手当の減、育児休業などにより給与費が減額となったことなどによるものでございます。  以上、事業活動支出は10億1085万8042円となりました。したがって、平成26年度の事業活動収支差額は308万6787円となりました。  次に、U、投資活動収支の部では、投資活動収入の特定資産取り崩し収入では、職員の退職に伴う退職給付引き当て預金の取り崩しですが、これはゼロ円、ございませんでした。投資活動支出の特定資産取得支出は退職給付引き当て資産の取得支出でございまして、決算額100万4142円となり、投資活動収支差額はマイナスの100万4142円となりました。  Vの予備費支出はございませんでした。  以上の結果、事業活動収支差額308万6787円と投資活動収支差額マイナスの100万4142円を合わせまして、当期収支差額208万2645円となりました。これに前期繰り越し収支差額の5401万9976円と合わせまして、次期繰り越し収支差額が5610万2621円となりました。  以上、簡単ではありますが、26年度の事業概要、決算概要の説明を終わらせていただきます。 ○北原速男 委員長  説明は終わりました。  ただいまの説明について質問がございましたら、どうぞ。 ◆泊照彦 委員  済みません、それぞれに御説明いただいたんですけども、これ、これまでにも一度お願いしたことがあるんですが、この参加人員とか総入館者数、市内、市外の割合というのは大体どれぐらいあるんですかね。 ◎春次 伊丹市文化振興財団常務理事  済みません、まず、いたみホールの市町別の数字でございますが、大ホールでは、人数、それから利用件数、料金とかそれぞれ3つあるんですけれども、利用人数でいきますと、伊丹市が74.4%でございます。全体では78.8%ということになっております。アイホールにおきましては、伊丹市は85.5%、全体では73.0%、アイフォニックホールではメーンホールで81.9%、合計では85.7%というような数字になっております。
    ◆泊照彦 委員  ありがとうございました。いたみホールなんですけれども、いたみホールを前の会館から、文化会館から建てられたときに1つのコンセプトがあったと思うんですけど、覚えてらっしゃいますか。要は、あのとき、大体八十五、六億で建てかえてると思うんですけども、そのときに、いたみホールのうたい文句がオペラができるような音響施設を取り入れてますと。世界的にも有名な音響施設を入れるんでというふうな我々に、説明あったと思うんですけども、これ舞台鑑賞を見てみますと、これがあかんというのはないんですけども、桂米朝一門会とかアンパンマンのミュージカルとかで、オペラなんか全然肝心のですね、それを主体とした建物をつくり上げたにもかかわらず、そういうオペラ関係が少ないように思うんですけど、その辺は何かわざとそういういろいろな、集客のためにこういうふうなものをいろいろとやらなあかんというふうに思ってられるんですか。 ◎春次 伊丹市文化振興財団常務理事  今、御指摘のオペラでございますが、御存じのとおり、市民オペラ公演実行委員会主催によりますオペラが、例えば昨年度はカルメンということで実施いたしました。  済みません、正直、今おっしゃいました建てかえ当時のコンセプトというのは存じておりませんでして申しわけないんですが、ただですね、ここのこの資料に載っておりますのは、実際にやりました、例えばいたみホールですと、理事会とか評議員会には逐一実施しました30数項目の事業を載せております。そこからまたピックアップして、ここに載せておりますので、当時のコンセプトというのは承知してなかったんですけれども、また私個人としましては、いたみホールといいますのはやはり伊丹市を代表する大きな施設ですし、あらゆるジャンルのものをできるだけ多くの市民の方々に御利用いただくと。そのためにさまざまな落語からそういうポップス、それから、そういうクラシック、バレエ、いろいろあらゆるものをやっていくべきではないだろうかというふうに考えておりまして、もちろんそういう音楽ホールを初め、音響、非常にすばらしい音響ですので、音楽関係の事業でも結構多うございますので、これからそういった皆様のいろいろなアンケートなりも踏まえながら、できるだけ多くの方々に御利用いただけるような形でやっていきたいなというふうには考えております。 ◆泊照彦 委員  済みません、副市長にお尋ねしたいんですが、今、公共施設マネジメントでいろいろとるる御検討いただいている中で、いやいや、伊丹市としては、この全て財団さんにお任せしてるこのホールを残していくんですよというふうなお考えなのか。いやいや、やっぱりこれから建てかえも必要になってきてる、設備も老朽化する中で、はっきり申し上げて、ホールを1つ、2つ閉めてでも、いいものを残していくんだというふうな、どういったスタンスで今後、公共施設マネジメントを取り組まれようとしてるのか、ちょっと教えてください。 ◎行澤 副市長  公共施設マネジメントに関連して、この文化施設、今後どうしていくかという御質問だと思うんですけども、伊丹におきますこの文化事業というんですかね、文化っていうのは非常に大切でありまして、決してそれを今後衰退させていくというんですかね、そういうことはあってはならんというふうには思ってます。ただ、今、施設が案外多いということで、今後、そういう統廃合というんですかね、そういうのも文化施設だけはもう除外するというわけにはなかなかいかんという中で、その一つの施設の中で2つの今、例えばですよ、館があれば、その1つで催し物ができるんであれば、そこに統合して同じようなことを、例えば統合した場合、そこでも今の事業をやっていけるような形で、こういう事業をできる限り継続していきたいなというふうには考えております。 ◆泊照彦 委員  ありがとうございます。 ○北原速男 委員長  ほかにございますか。 ◆櫻井周 委員  ちょっと今のに関連してなんですが、統廃合を考えるときには、建物の老朽化っていうのも一つでしょうけれども、耐震化とかそういった部分も関係してくるのかなというふうに考えます。先ほど、午前中にスポーツセンターのほうの耐震化の話がちらっと出て、それはまた後でじっくりやるというお話でございましたが、こちらの建物については、今回のこの国の建築物の耐震改修の促進に関する法律の影響はどのようにあったんでしょうか。全部クリアされてるんでしょうか。 ◎行澤 副市長  ちょっと細かいとこまでわかってないんで、申しわけないんですが、ちょっと旧耐震をクリアしてたらいいということですから、56年の施工、要するに建築以降のものばかりですので、それに対してはクリアしてるということでございます。 ◆櫻井周 委員  ほとんどの施設は阪神・淡路大震災の後に建築されてるということでございますから、一応阪神・淡路大震災レベルのものに対してきちっと対応できるような設計になってるんだろうというふうには考えております。  ちょっと別な質問に移らせていただいてよろしいですか、委員長。 ○北原速男 委員長  いいですよ、どうぞ。 ◆櫻井周 委員  まずですね、昆虫館の事業についてで、先ほどの御説明の中で、昆虫を通じて市内の幼稚園、保育園、小学校など教育機関とも連携をされてるっていうお話でございましたけれども、どんな活動をされてるのか、もう少し詳しく教えていただけますでしょうか。以前より予算、決算の審査を通じて、例えばということで、以前、小学校の先生で、ホタルの飼育ということを昆虫館ともコラボレーションしながら、さまざま進めていただいていたんですけど、ただ、その個人の先生の関心で、その後、ぜひ広げてくださいということで、広げていただくような取り組みをされているんだと思いますが、そういったことも含めて、この昆虫館、伊丹市にあることの意義を深めるためにも、ちょっと詳しくお話聞かせていただけますでしょうか。 ◎伊丹市文化振興財団 櫻井委員から質問がありましたけども、おっしゃるとおり、昆虫館というのは市内の教育施設と連携を深めているんですけども、今後、軸としてあるのが、生物多様性伊丹戦略というのがありまして、昆虫館も昆虫だけではなくて、昆虫以外の生き物も教育に使ってほしいということを要望を受けておりまして、職員の研修も含めて進めてはいるとこなんですけども、当然うちのほうの思いとしては、昆虫だけを知ってもらうだけではないですし、昆虫というのは身近な生き物、自然と親しむための一番身近な生き物ですので、昆虫を介して、まず環境や、そして昆虫は何に食べられるのか、何を食べるのかという課題を通して、身近な自然に親しんでほしい。まず、入り口として考えておりますので、それも含めて、昆虫を通して、いろんな生き物に、伊丹の自然、生物多様性に親しんでほしいと思っておりますけども、具体的に例えば小学校、幼稚園というふうにやっておりますのが、まず、市内小学校のほうは、3年生がまず大体昆虫館のほうへ来ていただいて授業をするんですけども、単なる見学ではなくて、我々が授業をする形で事業をしておりまして、昆虫を通して自然の大切さなど伝えるようにしております。  そして、最近、力を入れておりますのが、幼稚園は来てくれるんですけども、保育園ですね、保育園、こども園のほうにも最近のほうはちょっと力を入れておりまして、出向というふうな授業もしております。そしてですね、そうですね、昆虫、そうですね。予算のこともあるんですけども、実は正直、我々のほうも人員も金銭も限りがありますので、指定管理になったときに、どういうようなところを調整したかといいますと、かつては市外の学校からも非常に引き合いがありまして、出向の依頼があったんですが、改めて伊丹市内の施設ということで、市外の学校、団体の申し出については、よほど例えば実験的な、研究的な申し出があるものを除いては断っております。そのかわり、その分の労力を、先ほどのこども園とか保育園とかの労力、出向数の労力に振り分けてマネジメントをしているという流れになっております。  今後として、今も実績があるんですけども、ただ、課題としては、学校との連携というのはまだまだ課題があるかと思いますし、というのも、学校の現場として、また昆虫館の先生が来てもらったら、それでいいようなところもあったりしますので、そうではなくて、教育委員会とより連携を深めて、協働で結果として子供たちの理解、子供たちが伊丹市内の自然生物多様性に対する理解が深まるようにというか、知ってもらうようにしていこうと思いますので、生物多様性伊丹戦略がありまして、来年から指定管理はまた変わるのですが、学校との連携というのはちょっと市とも協議をして、より深めていこうという議論があるところですので、学校、教育委員会ともちょっと連携を深めながら、いろいろやっていきたいとは思っているところです。済みません、長々と失礼いたしました。 ◆櫻井周 委員  まさに御説明いただいたとおり、さまざま取り組みを進めていただいてるということで、大変すばらしいというふうに思いました。また、教育委員会の方はきょうはいらっしゃらないのかもしれませんけれども、教育委員会のほうも来てもらったらいいというんじゃなくて、まさに教育委員会、子供たちのためにどういう学習を進めていったらいいのかということで、昆虫とか自然だけがテーマではないでしょうけれども、これも一つの大きな切り口だと思いますから、こういったものから自分たちの好奇心なり、研究をさらに深めていくきっかけにしてもらえればというふうに思います。  先週、実は私どもの会派、先々週ですね、私どもの会派で東京都江戸川区の子供向けの教育施設のほうに、教育施設ではないですね、教育施設ではない施設ですけれども、子供たちがいろんな、自然もですし、社会科学も含めて研究をすると。テーマ別の何か研究みたいなことをやって、それである種、研究報告書みたいなものをつくるというようなところまでやってると。そういった取り組みもあります。それは別に昆虫に限る話ではないんですけれども、自然科学分野も含めてやっておられて、非常に結構踏み込んだことをいろいろ勉強してるんだなと。それも自主的に勉強してるというところで、まさにこの創意工夫といいますか、子供の教育発展にいいなというふうに思ったわけです。そこの機関も教育機関ではないということで、教育委員会の外にあって、市長部局の中にある施設でございました。そういった意味でも非常に重要だと思いますので、ぜひ取り組みを進めていただきたいなというふうに思います。  以前、そうですね、もう少し具体的なことを申し上げると、ホタルの飼育ということ、ホタルって非常に夜、光ってて、子供たちにとっては非常に関心のあるとこだと思います。で、ホタルをまず飼育をすると。ホタルが育つための環境ってどんなんだろうっていうことで、きれいな水がないといけないよねということで、川の清掃であるとか、川、きれいにしなきゃいけないよねというようなところに、まあいわば市内のまちの環境問題、自然環境について関心を持つ。その中で、じゃあ、自分たち、どうしたらいいんだろうということで、いろんな、例えば下水処理場っていうのがあって、川の水、きれいにしてるんだとかいうことも勉強につながるでしょうし、ほんでまた実際、社会見学で下水処理場にも小学生行ってるでしょうから、そうすると、昆虫館だけじゃなくて、下水処理場ですとか上下水道局等もこういった勉強の連携っていうのは広まっていくでしょうし、そうすることによって、社会の問題、自分たちが将来、どういうふうに社会とかかわっていく、社会に対して貢献するのかっていうことも考えられると思うんですね。  ですから、これもちろん昆虫館だけの仕事ではないんですけれども、そういった広がりを考えて、さまざまなところと連携を深めていただきたいなというふうに思うんですけれども、そういったとこを含めて、今後の意気込みについていま一度お話しいただけますでしょうか。 ○北原速男 委員長  短く。 ◎伊丹市文化振興財団 要は、期待がされてるというのがとても重々知っておりますが、我々も労力的にも金銭的にも限度がありますので、そこは援護射撃というか、いただけたらありがたく思います。 ◆櫻井周 委員  続きまして、そのお金の話でございますが、13ページの決算概要の中で、基本財産運用収入というところで、債券を運用して収入を得ているということで御報告いただいておるんですけれども、この債券については大体どういった期間の債券を運用されているのか。つまり、長いものですと10年物とかいうのもあったりしますけれども、どういった種類のものを運用されてますか。 ◎伊丹市文化振興財団 債券の運用でございますが、期間につきましては、今、公債につきましては5年の運用をしております。それとあと、一部定期預金という、これは定款のほうで、公債につきましては2億のうちの1億8000万、こちらのほうは公債で運用すると。あと残りの2000万は定期預金で運用するというふうになっておりますので、公債につきましては、現在は三井住友、大和証券、あるいは三菱東京等を通じまして、先ほどのお話ありました兵庫県債でありますとか、神戸市町債とか、ああいうことであります。基本的には10年というのもございますが、5年と、余り長くするリスク、あるいはメリットもあるわけでございますが、今のところ5年で運用しております。現実、74万5000円というような数字になってございます。1億8000万運用しましても利率につきましては、0.025(後段に訂正発言あり)というような運用になっております。年々、決算を見ていただきますと、だんだん下がってはきているんでございますが、少ない金額になってきております。  それとあと、先ほどの定期預金のほうなんですが、そちらのほうは最近では6カ月運用とか、そういった銀行等の案内もございまして、まだ公債よりも利率がいい部分もございます。(後段に訂正発言あり) ◆櫻井周 委員  これはいわゆる市の一般会計のほうでもいろいろと、この債券の運用についてお聞かせいただいておるんですけれども、今お話しいただいた債券の運用の分は0.025%というふうにおっしゃいまして、定期預金より利率が低いというお話ですが、本当にそうなんでしょうか、ちょっと一般的には債券のほうが高いもんだと思ってたんですけれども。 ◎伊丹市文化振興財団 失礼いたしました。先ほどの0.025のほうは定期預金のほうでございまして、債券のほうにつきましては4本ございます。神戸の市民債、兵庫県の市町債、それと兵庫県の市町債が3本でございます。一番古いものでありますと、平成22年の6月から運用しております。そちらのほうの利率は0.5%でございます。あと、5年で運用しておりますので、満期来るごとに、次の分が23年の5月からの5年で0.57、次の24年にしましたのが0.27、それと25年の5月にまた5年をしましたのが0.24と、最近ずっと公債のほうにつきましては値下がり、値下がりといいますか、利率の減少が見られております。 ○北原速男 委員長  委員長から一言。今の答弁は、答弁の訂正ということでよろしいですか。確認です。 ◎伊丹市文化振興財団 公債の運用ということで0.025と申しましたけれども、そちらのほうは定期預金の利率でございます。 ○北原速男 委員長  はい、結構です。 ◆櫻井周 委員  やっぱり債券のほうが高いということで改めて確認させていただきましたが、債券のほうも最近はすごく、金融超緩和ということで値段が上がってきておるというか、利回りはどんどん下がってきているということで、ただ、株式相場を見てますと、最近、何か乱高下を繰り返して、これが債券市場にもそのうち影響してくるのではないのかという心配がないわけではないので、あんまり期間の長いもので運用するっていうのもどうなのかなと。5年、たしか3年でもそんなに金利は変わってこないと思いますので、今後の運用に当たっては、なるべく、金利がそんなに違わないんであれば、期間短いようなものを選択したほうがいいのではないかというふうに思いますので、その点、御配慮をいただきたいと。  といいますのも、期間短ければ、いわゆる債券価格が下がったとしても、最後まで持ち切れば、別に損は出ないわけですから、いいわけなんですけれども、これあんまり長いと、最後まで持ち切れずに、どこかで売ってしまうということになると、逆に運用損が出てしまうリスクがあるわけですね、これだけ金利が下がってると。そのことは一般会計でも財政基盤部のほうでもいろいろ考えてやってらっしゃるものだというふうに理解はしておりますので、そういったところともよく相談しながら進めていただきたいというふうに思いますが、ちょっといま一度、その点いかがでしょうか。 ◎伊丹市文化振興財団 ほかの団体等を見ますと、どうしても10年債を買っておられて、利息の運用もかなり多いとこもございます。その過去5年の満期サイクルでやっております、そのタイミングにもよりますし、そのときに10年債をすればいいのか。あるいは、今言われましたような3年のほうがいいのかですね。先ほどのお話しさせていただきました平成22年であれば、0.5%という利率でございましたので、そのときに例えば10年債をしておれば、0.5という利率が確保できたわけなんですが、それも実際、それからまた上がっていくのか、下がっていくのかという見きわめのほうもちょっと難しゅうございます。今の動向からいけば、証券会社等に聞きましても、どちらがいいかという判断はなかなか難しいようですので、今後ともそういった利率等の動向を見ながら、よりよい運用のほうはしていきたいと考えております。 ◆櫻井周 委員  ちょっといま一度申し上げておきますが、これだけ金利が下がってくると、金利収入をどれだけ上げるかというよりは、損が出ないっていうのをまず第一に考えていかないといけない。金利が上がるときには、1%、2%がぽんと上がってしまうわけですから、そうしますと、含み損、結構大きな額、この利益に対して数倍の含み損を抱えてしまうことになるわけなんですね。ですから、それを表面化しないというか、また、最後まで持ち切れるような期間のほうがいいのではないかということでいま一度申し上げておきます。 ◎川村 伊丹市文化振興財団理事長  基本的にはですね、税でもって出資をしていただいてる基本財産の運用については、委員おっしゃるように、低金利時代は継続、ずっと続いておると。こんな中、一定、おっしゃるように、株価の乱高下があるにしても、私としては極めて安全、確実な運用方法で対応してまいりたいと。かつて理事会でも、超低金利時代であっても、少しその運用について考えてみたらどうかというような御提案もございましたが、税でもって預かっておる、私どもが出資をしていただいておる基本財産ですから、極めて安全、確実な対応をしてまいりたいというふうに思いますし、その手法につきましても、出資者である市と十分協議をした後に対応してまいりたいと、こんなふうに考えております。 ◆櫻井周 委員  ちょっともう一度、私の発言の趣旨を申し上げておきたいんですけれども、私は、この低金利時代だからといって、よりハイリスク・ハイリターンのほうに手を出せと言ってるんではなくて、むしろ逆で、債券ですら、もしかしたら今後、リスクが高まってくるかもしれないと。これだけローリスクなのに、リスクが高まってくるっていうことは、割に合わなくなるわけですよね。ですから、そうした債券運用のリスクも考えて、より安全サイドに立ったほう、つまり期間を、残存期間短くするようなほうで運用しておいたほうがいいのではないかということを申し上げてるので、リスクをとれと言ってんじゃなくて、逆にリスクをより厳格に管理して、リスクを小さくするようにということでお願いをしているところです。  次の質問に移らせていただきます。  一番最初に、いたみホールのほうで関西男声合唱祭についてもちょっと言及いただきましたけれども、たしか全国規模の男声合唱も行われたのではなかろうかというふうに思うんですが、これは26年度でしたでしょうか。 ◎春次 伊丹市文化振興財団常務理事  今の御指摘ですが、伊丹市文化振興財団の主催として行ったものはございませんで、恐らく貸し館という形でされたものがあるかと思います。 ○北原速男 委員長  いいですか、補足はいいですか。 ◆櫻井周 委員  多分関西男声合唱祭もこれ、貸し館事業でされてるんですか。 ◎春次 伊丹市文化振興財団常務理事  バッカスフェスタにつきましては、共催で、私どもと連盟との共催でございます。 ◆櫻井周 委員  といいますのは、この関西男声合唱祭にしても、また、多分、実際にやってたメンバーはほとんど一緒だというふうには聞いておるんですけども、全国規模の男声合唱も、この関西男声合唱祭、バッカスを運営してる人たちが自主的に全国規模の大会も全国各地を1年半か2年に1回、あちこちで開催してるらしいんですけれども、それを今回は関西、特に伊丹でやってみようということで持ってきたというふうに聞いておりまして、ただ、こういうふうにこのいたみホールの事業に限らず、ほかの分野でもそうなんですけれども、こうやって団体が関西、さらには全国規模の団体が伊丹で、いたみホールなり、アイフォニックホールなり使って活動するということは、まさに市外からたくさんお客さんを連れてきてくれるわけですよね。伊丹市としてわざわざ何かイベントを打ったりとか、いろいろ苦労しなくても、放っといても勝手に連れてきてくれるわけなんですから、これほどありがたい話はないわけでございまして、こうした市外からお客さんを連れてきてくれたときに、それを中心市街地の活性化にどうつなげていくかっていうのは一つ腕の見せどころだと思うんですね。  これは一義的には文化振興財団の仕事ではないかもしれませんが、こういう公益的な活動をやってる団体がいたみホールなり、アイフォニックホールを使うという情報は一義的には文化振興財団のほうに入ってくるわけですから、そのときに、例えば商工会議所なり、ないしは伊丹市、一義的には商工会議所なのかなと思いますけど、いろんなところに話をつないで、何かいろんなコラボレーションの可能性を探していくべきではないのかというふうに思うんですね。実際、全国規模の男声合唱祭のときには、シティホテルの宴会場を全部、4区画全部くっつけて、でっかく使って打ち上げみたいなことをやり、さらに、そこでは伊丹の物産の販売店みたいなブースも設けてやってたというふうに聞いておるんですけども、そういった形で、せっかくよそから来てくださる方々等、お客さん、このいたみホール使う、アイフォニックホール使う方々がわざわざお客さん連れてきてくれるわけですから、何かさらに、単にイベントやって終わるだけじゃなくて、もう一押しするべきだというふうに思うんですが、そういった取り組みについてはいかがでしょうか。 ◎伊丹市文化振興財団 合唱に関しましては、関西合唱連盟さんと連携してバッカスフェスタ(男声合唱祭)行ってるんですけれども、それ以外にも貸し館のほうで兵庫県合唱コンクールと、あと関西合唱コンクールとありまして、関西合唱コンクールは10月の第2週ぐらいの週末、この間も終わったばっかりなんですけれども、関西合唱連盟さん、されてまして、兵庫県のほうは県の合唱連盟さんがされてるわけなんですけれども、どちらも市の後援をとられてまして、3割減免でっていうことでっていうのと、あと、予約のほうですね、本当は1年前からしかとれないのを、ちょっと先押さえで、それは融通させていただいて、財団と協力させていただいてる部分ではあるかと思うんですけれども、そういった取り組みをさせていただいてます。  ただ、そのイベントに関して、来られた方が、後、市内でどうっていうのは、申しわけないですが、特には関与はしてないんです。ただ、合唱、関西コンクールのほうですけれども、いろんな部門があるそうなんですが、伊丹でされるのは一般部門ですとか、おかあさんコーラスという、大人の方が来られるのを誘致してくださってますので、そういう意味では、やっぱり市内出られる方が多いのかなというふうには見ております。 ◆櫻井周 委員  市内に飲食店、特にありますし、お母さん方だったら、そんなにがぶがぶお酒を飲むというわけにはいかないでしょうけども、それこそ男性、関西の男性合唱祭、これバッカスという名前がついてるくらいですから、つまりお酒の神様の名前ですよね。ということですから、集まって歌を歌った後は飲むんだぞという、そういう意気込みのあらわれだと思うんですけれども、ぜひ市内でしっかりと飲んでいただくように、よそへ行って、大阪とか梅田に行って飲むんじゃなくて、市内でしっかり飲んで楽しんでいただくと。最後まで伊丹で楽しんでいただくようなアレンジをするべきなのかなというふうに思っています。  そういった意味で、例えば地元の商工会議所なんか、いろんなリスト、飲食店のリストを持ってるわけですから、少なくとも何かそういったいろんな資料の中にそういうのも一緒に入れるとかですね、いうことで市内のアピールをするなり、何か工夫のしようはあると思うんですね。いろいろ便宜を図って使えるようにしてるわけですから、じゃあ、あちらの主催側の団体としてもそれを嫌だとはきっと言わないと思いますから、もう少しちょっと押し強く営業していただきたいなというふうに思います。  合唱やってる人たちの話を聞きますと、伊丹ってアイホールとアイフォニックホールが近くにあって、つまり、アイフォニックを練習場に押さえておいて、いたみホールで本番はやるということで、非常に運営しやすいと。こういう大きなホールが2つ隣接してあるところっていうのはなかなかないそうで、場所的にはいいと。一市民として見たときに、似たような施設が近くにあるのはいかがなものかというふうに思ったりもするんですが、そのことがとてもいいという人たちもいるわけなんで、そこもしっかりと生かしながら、もう少し中心市街地活性化の営業を努めていただきたいというふうに思うのですが、いかがでしょうか。 ○北原速男 委員長  委員長から一言申し上げます。ただいまの御質問につきましては、商工課の所管となりますので、今回はいわゆる公益財団の文化振興財団の決算ですので、踏み込んだところはなかなか答えられないと思います。委員長のほうから、一般的なこととして答えていただければというふうに思います。よろしくお願いします。 ◎川村 伊丹市文化振興財団理事長  今、委員長から申されたとおりということでございますが、私どもの文化振興財団の定款上は、まちの活性化に寄与するとか、あるいは中心市街地の元気を出していこうとか、市外から人を呼び込むとか、そういう事業をやるということではないんですが、実際問題として、事業を展開する上で、伊丹市の公共施設9館を預かっておる、それの管理運営を受託しておるということからは、この館の運営を通じて伊丹市のPRをしていく。あるいは、伊丹市全体のまちの元気に資していくという使命があるのだろうというふうに思っておりますので、今、委員から御指摘のようなことにも心がけながら、伊丹市と連携をして対応してまいりたいというふうに考えておりますし、市外へのアプローチなり、あるいは、貸し館であったとしても、そういうアプローチも常々、私どもとしてできる範囲で考えてまいりたいというふうに思います。 ○北原速男 委員長  よろしいですか。 ◆高塚伴子 委員  今、理事長がおっしゃったんですけれども、平成26年度の指定管理側の事業計画の今後5年間の管理運営に対するビジョンというところでね、伊丹市総合計画の政策目標とするにぎわいと活力にあふれるまちにおける主要施策、芸術文化のまちづくりを推進しますとか、文化団体や商業者、文化施設同士の連携による中心市街地のにぎわいづくりと全国的に伊丹市をアピールする情報発信をまず1番目に上げてらっしゃるわけで、かつて私も何度も質問させていただいたことがあるんですけど、なぜ中心市街地にそういうものがあるのかって、駅から近い、そこで公演に来られた方が買い物をしたり御飯を食べたりする、それの大きな役割のきっかけづくりにもなるんだっていうことを何度もおっしゃってて、昔、かつては公演のチラシと一緒に、この後、どこに行かれますか、御飯食べますか、買い物しますかとか、ここに来られる前にどこに行かれましたか、どこで御飯食べましたかっていうアンケートをとってらっしゃったこともあったと思うんですね。それをきちっと検証して、結果を見た上で、じゃあ、中心市街地にある文化施設がどういうふうに中心市街地の活性化につなげていけるんだっていう、どの役割を果たせるんだっていうことを考えていかないと、単に文化だけ発信、文化だけやってたら、公演だけやってたらいいっていうんだったら、それはもう税金を使ってやっていただいてる意味がないと思うんですね。  来られる方だけが喜ぶよじゃなくて、伊丹市民全体がそこにあることで潤っていかないといけないわけだから、今、理事長がおっしゃったことは、それはそんなこともありますけども、定款上はそんなことないんですよみたいに聞こえるんですが、ここに書かれた文化振興財団がビジョンとして掲げられたことは、これはどういうことなんですか。 ◎川村 伊丹市文化振興財団理事長  いや、私が申し上げてるのはですね、定款上は、定款はあくまでもさらっと書いてますが、その定款に含まれた意味を含めて、いや、定款だけを真面目にそのとおりやりますと、そこまで言及する必要はないというふうに思いますが、私どもの使命としては、今、高塚委員がお示しした事業計画にある使命は担ってるというふうに御理解願いたいと思います。そういうふうに聞こえたんであれば、その発言は訂正をさせていただきますが。 ◆高塚伴子 委員  委員長がね、商工の担当者じゃないとっていうふうなお話だったので、そうじゃなくて、文化振興財団の皆さんもやっていきますよっておっしゃってるんだから、ここで答えていただく意味はあると思いますっていうことが言いたかったんで、もしお答えいただけるような内容だったら、お答えいただいたら結構ですが、櫻井委員がもういいとおっしゃってるんだったら、それでいいと思いますが。 ○北原速男 委員長  じゃあ、委員長から少し。今現在ですね、今、先ほどの答弁とか聞いてますと、いわゆる振興財団のほうがそのしないと、そういう中心市街地の活性化には全く関与しないんだということは答弁は今、なかったと思います。当然、文化振興財団の役割として、中心市街地等の活性化とか含めた形で当然取り組みが行われています。ただ、現在のこの決算の段階で、そこまでこの答弁がきょう、この場でできるかというと、それは商工課、いわゆる所管課との関係もあって、なかなかそれが、じゃあ、ここで全て答弁できるかということは難しいという、そういう意味でございまして、だから、決してね、高塚委員おっしゃるように、しないというようなことにはなりませんので、御理解ください。 ◆高塚伴子 委員  ありがとうございます。商工担当は商工担当の方針なり実績があると思いますし、いたみホールさんとか文化振興財団さんは財団さんなりにやってらっしゃることとかビジョンがあるんですよねっていうことなんで、もうこれ以上結構です。済みません。 ○北原速男 委員長  いいですか。 ◆高塚伴子 委員  この件に関しては終わります、はい。 ◎伊丹市文化振興財団 いたみホールでは毎回、アンケートで近隣施設を御利用されましたかっていうのをとってます。26年度の資料、ちょっと手元にはないんですけれども、ありっていうので55%、なしで45%という、毎年統計は出させていただいてます。  それとあと、先ほどのバッカスフェスタのほうですけれども、市内の伊丹市酒造組合さに協賛いただいてまして、大賞の商品としてお酒をいただいております。そういった連携の取り組みもしております。 ◆新内竜一郎 委員  先ほどの櫻井委員、いろいろおっしゃって、やはりね、これ文化振興財団で委託してる、先ほども理事長おっしゃったように、公共施設の管理運営すると、ね。それで割り切ってしまうとね、これは私も先般の一般会計の決算にも商工にかなり言ったことあるんです。連携してやっぱり当然やるべきであって、先般、私ども、札幌にちょっと視察寄せていただいた。その札幌はですね、御存じのように全国的にやっぱりジャンプ台、大倉のジャンプ台とか、あるいは雪まつりとかあるわけです。にもかかわらず、文化芸術創造のまちとして、まちづくりね、今、国のほうで地方創生絡みで言うてる。これの大きいテーマとして、文化芸術創造のまちとしてされる。私自身、文化芸術でどれだけ札幌が活性化、もっと言うと、産業の活性化につながるんですかということをお聞きしたんです。  もう私の思ってたとおりでして、文化芸術であって、その最終の目的は、はっきり言って市の活性化、産業の活性化が最終目的ですとおっしゃってるわけですよね。産業の活性化、何で文化芸術とこうあるんかなとお聞きすると、やはり札幌、北海道で寒いんで、なかなか優良企業来ない。だから、やはり目玉をつくって優良企業を誘致もして、若者がこちらに来ていただいて、地方創生につなげようとされてるんです。  だから、それなんです。だから、それぞれの、本市として文化振興財団がして、これは当然、政策、それから商工と一体であるべきなんです。だから、それをね、やはり連携してやるべきでして、あくまでも管理だけでなくて、もう少しそういう視野でもって、まさしく現場におられるわけです、皆さん。だから、現場の皆さんがそういう感覚で、今までもされてると思いますけれども、一層やっていただきたいんです。これはこういう、今回、文化振興ですから、これ以上は聞きませんけれども、今までのやはり、どういうんか、活性化にどんだけつながったか。これをやっぱり把握しといてほしいんです。これは非常に難しいです。こういうあのとおりの7事業やるについて、矢埜市長のときに、どれだけの伊丹の産業活性化、市の活性化につながるかということでいろいろやった経過ありますよ。なかなか非常に文字であらわすのは難しい。だけども、実際の来客どれだけふえた。あるいは、地元の商店の売り上げがどれだけ上がったかということはつかめるわけです。だから、そういうことも含めて、やはり皆さんのほうもそういう観点でもって今後やっていただきたいと思うんです。その辺の総合的な感覚、考え方、ちょっと理事長、再度もう一回お聞きしておきたいんです。 ◎川村 伊丹市文化振興財団理事長  私、冒頭の御挨拶の中で、まちの元気であるとか、あるいは活性化、活気にどれだけこの文化振興財団が貢献していくのか。これが今、問われてますよというようなことは申し上げた。それが私の基本的な考え方でございます。そのためには、文化振興財団の人材を含め、その財産をどううまく活用するのか。あるいは、市からお預かりしてる館の運営をどう工夫を凝らしてやっていくのかと、こういうことにかかっているんではないかなというふうに思います。そのために、一文化振興財団だけの力ではなかなかまち全体の元気も難しい。地域との連携であるとか、あるいは、市を初め、関係機関、組織、関係者との協働、連携というのがますます必要になってくるのではないかなと。  今、文化振興財団では、さまざまな事業計画の中で、例えば教育へのアプローチでありますとか、アウトリーチであるとか、あるいは市外の組織との連携であるとか、あるいは市のNPO法人であるとか、あるいは自治会とか、そういったとことの連携も大切にしながら、質の高い、なおかつ広範、なおかつといいますか、あるいは広範な人の考え方とか物の見方とか、あるいは価値観、思考というのもさまざまでございますので、どういう生涯学習、あるいは文化の方向性がいいのかということも常々研究をしながら、対応してまいりたいということでございまして、議員の皆様の御支援もですね、その一助であろうと思いますので、今後ともどうぞよろしくお願いをいたします。 ◆新内竜一郎 委員  今まで理事長、行政の全般を見る立場でおられたわけですから、一層頑張ってください。まず、この件はこれで終わっておきます。 ◆上原秀樹 委員  今話題になっていることも一言。いや、この最初に書いてある、説明書の中にも書いてありますけども、商店街等との協働による文化事業を展開して、地域文化の向上とまちの活性に寄与しましたと書いてありますんでね。いろいろ私は、工夫はされてるんだろうというのは思ってます。それが具体的にどういうふうにこの活性化につながったかというのね、なかなか難しい話だと私は思いますんで、それは商工と連携をきちんとやったらいいと思います。  ただ、文化というのは、ただ単に皆さんが事業をして、人を集めるための事業をやるだけでは足らないというふうに私、思いまして、いろんな市民の要望に応えるとともに、いろんな啓発的な文化活動といいますかね、も一緒にやって、文化活動はそのものにはやっぱり大きな目的があると思いますので、別に産業活性化が私は文化の目的ではないというふうに思いますがね。そのことが結果として波及効果をもたらすという形での連携はお願いしておきたいと思います。  関係ない話ですけども、図書館の南分館について話します。  図書館の南分館は、12ページの表によりますと、全体的に利用者数ですか、これは、利用者人数が減っております。生涯学習センターは全体としてはふえてるんですけども、南分館が減ってるというのはこれの結果であらわれてるんですけども、これはどういうふうに分析されてるんでしょうか。 ◎伊丹市文化振興財団 こちらの26年度、人数がちょっと減ってきているというところなんですけど、これは、本館のほうが新館に建てかわるというところで閉館していた時期がありまして、そのときに南分館のほうにも利用者が流れてきたという実態がございました。また本館のほうもオープンをして定着していく中で、やはりもともと本館にいらっしゃったお客さんが本館のほうへ戻っていったというふうに捉えております。 ◆上原秀樹 委員  それでしたら、この24年度、25年度、26年度の比較表ありますけども、これ24、25ともこれは閉館していた時期でしたか。 ◎伊丹市文化振興財団 こちらはもう24年度中は閉館してたと思うんですけども、その後、開館されまして、やはり、あと、こちら南分館が図書館がラスタホールの中にあるというところで、例えば本の返却等につきまして、やはり本の返却が結構重たいというところで、駐車場でとめられて本の返却されると、そういうこともたくさんあった中なんですけども、やはりちょっと南分館も伊丹の南のほうのところというところもありますので、その中でちょっと戻っていかれたというところがあるんじゃないかなと思っております。 ◆上原秀樹 委員  24年度も既に閉館はしていたと、本館が。23年、22年のもとの姿に戻ったという理解でよろしいですか。返還はもちろん、利用者人数に入ってるんですかね。ただ、貸し出し人数もずっと減ってることもありますのでね。その辺がちょっと気になるんですけども。 ◎伊丹市文化振興財団 やはり今、それに伴いまして、やはり貸し出しであったりとか、貸し出し人数、冊数っていうのもやはりどうしても比例的にちょっと減少していってるところではないかなと思っております。こちらとしましても、ただ減っていくのをそのままっていうわけにはいかないとは思っておりますので、いろいろな行事を通してであったりとか、また、市内の各施設と財団が管理している各施設とも連携をして、少しでも魅力のある図書館にしていきたいと思っておりますので、この状態のままでは今はちょっといけないなと思っておりますので、またちょっと数を、数だけではないとは思うんですけども、また盛り返していきたいなとは考えてはおります。 ◆上原秀樹 委員  全体としては、利用者人数、貸し出し人数も減ってるという理解でね。それは盛り返していきたいという話ありましたけども、全体として本館が中心市街地にできたことによってそちらに行く割合がふえたことは当然、今まではこの南分館は利用していたけども、その人たちが本館に流れたという面はあろうかとは思うんですが、それにしても要するに地域に置かれた分館としての役割は依然としてあると思いますので、いろんなことでの努力はしていただきたいと思います。  先ほどの例えばこの10ページに書いてある調査研究に必要な資料の収集、レファレンスの充実に努めたというふうに書いてあります。これ具体的にどういう調査研究に必要な資料の収集をされたんですか。 ◎伊丹市文化振興財団 例えばよくレファレンスというものがこういうもの調べたいだけども、どういう本を見たらいいんだとか、どういうジャンルに行けばいいのかみたいな、そういういろんな利用者から質問が来るんですけど、そういうものに関してこういう本がありますよと、こういう本はどこどこで、どこの図書館にありますよということもお答えをしていったりとかいう中で、やはりそういうことがたまってきますと、利用者の方にはこういう本を欲されているのではないかなというデータも集まってくる中で、こういう本が必要なんではないかというものを大体月に毎週1回ほど本館のほうで図書の選定委員会というものがございまして、そこで職員同士が各館からこういう本のリクエストが来ていますとか状況について報告がありまして、その中で相談して、その中で、じゃ、これは図書館に置くべき本ではないかということになった場合に置かせていただいたりとか、そういう形で情報、こちらは拠点ということでなっておりますけども、そういう形で少しでも利用者の方の要望に応えれるような図書館にしていきたいという形で思っております。 ◆上原秀樹 委員  調査研究に必要な資料というのは、先ほど言われた要するに市民の皆さんの要求に応えるための資料という意味ですか。それとも別の資料の収集ですか。 ◎伊丹市文化振興財団 もちろん例えば伊丹の市勢とか決算とか、そういうことに関する資料というものはもう当然ながら置いているんですけども、やはり委員がおっしゃっておられたように市民の方が調べたいというような本というものを資料という形で捉えております。 ◆上原秀樹 委員  本館と当然連携してますから、南分館に置いてないのは本館に問い合わせて資料収集、要するに貸し出しにするとかいうことで資料はきちんと要望に応えることができると思うんですけど、それはこういう意味ですか。それとも独自に南分館として調査研究をしたのかという意味でもあるんですけど、そうじゃないわけですか。 ◎伊丹市文化振興財団 そういうあれではございません。もちろんできる限りは南分館としても独自の資料は集めたいと思うんですけど、どうしても限度がある中なので、やはりそういう本館であったりとか、この分館、もしくは市外の図書館からの取り寄せであったりとか、そういうあたり連携しながらしていきたいと思っておりますので、独自というのはなかなかちょっと限度があるところかなと思います。 ◆上原秀樹 委員  本館に行ける人は行きはるかもしれませんけども、なかなかそこまで交通の手段等で行けない人もおられるし、身近なところで利用ができる、そういうふうな状況を整えるということ大事だと思いますし、そうすることが利用者の人数も貸し出し人数もふえていくと思いますので、よろしくお願いしておきたい。  もう一つは、組織体制についてお聞きするんですけども、南分館の職員数というの今何人で、その内訳はどうなっているんですか。 ◎伊丹市文化振興財団 まず、分館長、私が1人おりまして、私はラスタホールの副館長も兼務しております。ほかにプロパー、財団職員で4名います。あと嘱託職員が1人、あと臨時職員さんが7名いらっしゃるという形です。臨時職員さんは基本的にはシフトで、全職員そうなんですけども、回っているという形でございます。 ◆上原秀樹 委員  26年度は指定管理が始まって最初の年、始まってというか、切りかえて最初の年ですけども、この資料では分館長1名と庶務総務担当1名なってるんですけど、先ほどちょっとお答えがなかったんです。  それと、業務担当10名で、プロパー3名、嘱託1名、臨職6名になっていまして、先ほどの答えでは12名という職員の数ですね。それちょっともう一回確認します。 ◎伊丹市文化振興財団 庶務担当は、先ほど申し上げました財団職員4名の中の1人が担当しまして、別におるというわけではございません。  嘱託は1人でございます。  臨時職員につきましては、年度当初に退職であったりとか休職というものがありまして、ちょっと人数の差が出てきてしまっているところはあります。 ◆上原秀樹 委員  これ司書の方は何人おられますか。それは例えばプロパー職員何名、嘱託何名とかいうのを合わせて。 ◎伊丹市文化振興財団 司書資格を持っている者は、プロパー職員で3名、嘱託1名持っております。臨時職員さんにつきましては、6名持っております。 ◆上原秀樹 委員  臨時職員7名のうち6名が司書を持っておられると。  私は、きちんとした専門職が窓口で対応できて、ころころ職員がかわるんではなくて、継続して当たるということが必要だと思うんですけども、その点は例えば勤続年数なんかはどうなってますか。 ◎伊丹市文化振興財団 私、分館長につきましては、ちょっと年度で異動とかいうものあるんですけども、財団職員4名のプロパー職員につきましては、一番長いのが20年を超えている中で、ほぼ異動もない中でずっと専門職として担当しております。  嘱託職員につきましては、26年度の末で退職はしたんですけども、長年ずっと担当されてた方でしたので、かなり専門性も有した職員たちが常に配置をされているという状況でございます。 ◆上原秀樹 委員  この嘱託1名は、退職されたんですか。  新たにまた嘱託は採用されたということで、その方も司書の資格を持っておられますか。
    ◎伊丹市文化振興財団 この26年度末で退職されまして、新しくこの4月1日から嘱託になられた方も司書資格を保有しております。以前から南分館では勤務をされていた方でございます。アルバイトとして。 ◆上原秀樹 委員  わかりました。当初の予定どおりの職員が配置されていて、専門職としての配置がされているということで、その点は評価したいと思います。  いずれにしても市民のいろんな学習意欲とかに応えるためには、きちんとした専門職が継続して窓口対応するということが私は大事だと思いますので、きょうは給料については聞きませんけど、安定したやはり給与を保障するということは大前提だと思いますので、そのこともあわせて今後の対応よろしくお願いしときます。 ◆泊照彦 委員  済みません。副市長に要望させていただきたいんですが、実はせんだって9月に工芸センターで日本酒のラベル展が開催をされ、その中で緊急に総合デザイナー協会の理事長の嶋高宏さん、アリナミンAのロゴを考えられた方で、また大門敏彦さんのサントリーの響とか山崎、あれのラベルをデザインされた方の座談会が急遽開かれて、例の東京オリンピックのロゴのあの問題で大いに盛り上がったんですが、そこでちょっと御挨拶させていただいて、お話をさせていただいたんですけど、やはりお二人ともこの伊丹の文化施設すばらしいなと。工芸センターを中心に、また美術館、いろんな施設がありますねと。それだけ伊丹市は潤っておられるんですねというふうなことをおっしゃってたんですけども、いえ、実は苦しい予算の中で限られた中で一生懸命皆さん頑張っておられるんですよというふうな話をさせていただいたんですけども、ぜひとも機会あれば、やはりこういう文化の施設が繁栄しなければ市というのはよくならないんですよというふうな、あちこちの市で私らは見てきましたということでいろいろお話をさせていただいたんですけども、ぜひやはり限られた予算の中で各分野の文化施設の方々頑張っておられますので、今の予算ではやっぱり私は不満やと、不満といいますか、御自分らの手腕というのが発揮できないと思うんですわ。やはりもう少しその方たちがプロとしての手腕が発揮できるような予算づけというのをよろしくお願いしまして、私からの要望とさせていただきます。 ◎行澤 副市長  今日的な文化行政というものにつきましての御要望ということで、今日的な文化行政というのは、意義と言いましたら今はやっぱり都市のイメージアップというんですかね、そのあたり、要するに文化都市とか言われたり、あるいは人口増の施策とかに結びついたりとか、一方、またまちの活性化ということで集客力をアップさせたり、あるいは市民の皆さんの心の活性化といいますか、生涯学習機能とか持たれたもんであって、それは本当に文化がそういう施設等が整ってることによって人気が出てくるということで十分わかってるところでございまして、さまざまな行政需要というのは多様化してる中、かつたくさんある中でそれも生かしていかないかんということも十分わかっておりますので、そのあたりは全体を見ながらさせていただきたいなと思います。よろしくお願いします。 ○北原速男 委員長  ほかに。 ◆高塚伴子 委員  資料の中の9ページの美術館の参加人数と総入館者数の数字のことなんですけれども、普通ほかの施設を見ますと企画に参加される方と館に来られた方と考えると、館に来られた方のほうが当然有料企画であったりとか講演だったりするので、単純に館に来られたりとか会議とかで来られる数のほうが多いわけなんですが、美術館だけは参加人数のほうが総入館者数よりも多いんですね。これ決算の報告書見ますと2万5214というのが、展示事業に有料ないしまたは招待か何かで参加された方が2万5214で、参加人数のこの2万5866というのは講座、公演事業に参加された方の1144名のうち展覧会に来られた方を除いた652を足した数が参加人数となってるんですけれども、これ美術館に来る方全員が有料ないし招待の参加者とすれば参加人数と総入館者数って一緒でも構わないんじゃないかなと思うんですけど、だって講座に来られた方も美術館に来られてるわけですから、一緒になりませんか。 ◎伊丹市文化振興財団 済みません。おっしゃるとおり、美術館の入場券あるいは受付を通って入館した方の総数というものが今おっしゃられた少し少ない。それと美術館に入館をされないで外部でやったカフェであるとかバスツアーに参加した方だけをそれに加えたものが総参加者数ということで、それを厳密に分けまして少し参加者数のほうが上回ってる、五、六百人と、ちょっと今計算してないんで、正確のはあれですけれども、そういう形でちょっと細かく考えてさせていただいたということで申しわけございません。 ◆高塚伴子 委員  わかりました。美術館以外でのということなので、わかりました。  美術館、企画展だったりするので、有料入場だったり招待入場がメーンなんですけれども、伊丹の場合、常設展とかもございますし、企画展の手前でアプローチとして、寄贈、その館が持っている作品を無料で見ていただくとか、あるいは一般の方の作品を預かって展示をするというような形で、美術館ってお金が要るから行きませんみたいなことにこれを見るとなってるような気がするんですね。もっとたくさん美術に親しんでいただこうということであれば、例えば1カ月に1点でも2点でもドーミエの風刺画を飾っておくとかというふうにして、あっ、この2点よりもっとたくさんあるんだったらもっと見てみたいなというふうなアプローチ部分が美術館でも必要なんじゃないかなと思うんですね。  ほかの館だったら会議で使ったりとか、無料招待で使ったりとか無料の公演で行ったりはできますけど、なかなか美術館、じゃあ、800円払って、700円払ってという方がそれほどふえるかといったら、行ってみてつまんなかったらもう二度と行かないということになっちゃうので、アプローチ部分って必要だと思うんですけど、そこら辺工夫していただくことってできますかね。 ◎伊丹市文化振興財団 取り組むべきところだと思っておるんですけれども、だんらんホリデーでありますとか小・中学生の無料入場というものも最近ふえてまいっておりますので、そのあたりは大いに活用していただきたいというとこもありながら、当館の無料スペースというもので館内ロビーでありますとかお休みできるスペースがありますので、そういうところに当館の彫刻であるとか出せる所蔵品の中でなるべく出していきたいというようなことで内部の中で検討をしているようなところではございます。まだ不十分なところが多いので、無料スペースでのアプローチをしていく、あるいは庭園からのロビーへの通路等ありますので、そういうところで美術館の有料のスペースも見てみたいと思わせるようなそういうふうな仕組みづくりをできないかなというふうには思っております。 ◆高塚伴子 委員  今無料スペースに来られた方の話がありましたが、その方々は総入館者数の中には含まれないんですよね。 ◎伊丹市文化振興財団 それはカウントしてございません。 ◆高塚伴子 委員  何かちょっと残念なんです。ぜひそこら辺の部分の方もカウントして、もう少し美術館にも足を運んでるよという数字があれば、あっ、そんなにたくさん行ってるんだったらちょっと行ってみようかなとかということもあると思いますし、あと最近特に美術館の販売ブースが人気で、あちこちでここの美術館はこれがすごくいいとかという、例えばアメリカのMoMAなんかでもとてもいいお土産物があったりするんですが、そのあたりも広告の媒体として使いながら、ぜひ伊丹のようなコンパクトなまちで一個美術館があるって珍しいことですので、ぜひ盛り上げてっていただきたいというふうに要望させていただきます。  引き続き、アイホールのことでちょっとお伺いしたいんですけれども、経営状況報告書の中で各館の旅費をずっと拾っていってみたんですけれども、いたみホールが1万5880円、ラスタが1万4990円、アイホールが245万138円、アイフォニックが9180円、美術館が50万4020円、工芸センターが48万2080円。ちょっとアイホールだけ飛び抜けて旅費利用が多いんですけど、この理由というか原因は何にあるんでしょうか。 ◎伊丹市文化振興財団 私どもアイホールのほうでは、いたみホールなどではプロモーターというところに公演を買うというような形をしてるんですけれども、私どもは公演を一から制作しておりまして、つまりアーティストと直接契約を交わしているような形になりまして、そのアーティストの旅費についても全て私どものほうで費用の負担をしているということで、全てこちらのほうが旅費のほうに計上されている関係でアイホールだけ突出して高くなっているというような状態でございます。 ◆高塚伴子 委員  それは公演委託料の中には含まれないで、旅費交通費の中、私としては企業側、だからアイホールさんの職員さんが動くときは旅費交通費で、相手さんが動くときは公演委託なわけですから謝金とか委託料の中に入るかなと思うんです。それは違うんですね。 ◎伊丹市文化振興財団 ちょっとこれ事情がありまして、文化庁から私ども多大な助成をいただいておりまして、その文化庁の助成ルールにのっとる形になりまして、それは全て旅費と謝金というものを分けて計上するということになっておりますので、それの絡みもありましてこのような形になっております。 ◆高塚伴子 委員  そうなんですか。じゃあ、出演される方全員の交通費を補助金の中から見ているので、これぐらい大きくなったということなんですね。わかりました。ありがとうございました。  それと引き続きアイホールさんについてお聞きしたいんですけれども、イベントホールの使用件数のことなんですが、有料使用が52件で、減免使用が179件となってるんですね。計231件で、年間稼働日数が270日、あいてる日が271ぐらいで、そのうちの231日イベントホールが使われていて、うち52件が有料、残り179件が減免ということなんですけれども、これは52件というのは自主公演と提携公演の公演と前後の準備と、あと撤収の部分に係るのが52日で、残りの179の減免って、これは何の減免で、どういうふうに使われて、どういう基準で減免されてるのかわかったら教えていただけますか。 ◎伊丹市文化振興財団 アイホールは、ほかのホールと違いまして、ほかのホールでしたら催し物というのは朝仕込みを始めて、その日のリハーサルをして、本番をして、ばらしをして終わるというのが1日の大体スケジュールになっているんですけれども、私どものホールに関しましては大体水曜日に仕込みを始めまして、それから照明の仕込みをして、リハーサルをして、それから本番が金、土、日、月とあったりするような割と長いスパンで動いてるんです。実際に減免している分に関しては、当然仕込みの部分も数としては含まれるので、公演日と仕込み日の差はそこに生じているということでございます。 ◆高塚伴子 委員  減免率はどれぐらいですか。    (「どの部分の」の声起こる) ◆高塚伴子 委員  仕込みと撤収に係る179日分の減免は、1日使用だと4万円だったかな。平日が4万円で、土日が5万円ですね。実際公演ではないときは減免としてお幾ら。 ◎伊丹市文化振興財団 主催、共催に関しては仕込みから全て減免、全額免除になっているんですけれども、提携公演に関しましては、その一部をチケットの収入の見合いに応じて私どものほうにお支払いいただくというような形で対応しております。 ◆高塚伴子 委員  チケットの見合いというと、チケットの売り上げの全体の何%ということですか。 ◎伊丹市文化振興財団 提携の中にも幾つか種類があるんですけれども、大体ホールの使用料4万円、5万円に見合う分の3割減ぐらいの金額に見合うような金額を私どものほうに提携入場料という形で納めていただいております。 ◆高塚伴子 委員  有料使用というのは、単純に貸し館だというふうに考えたらいいわけですか。 ◎伊丹市文化振興財団 一般の貸し館と言われる部分と、あと協力公演というものもその中には含まれております。年間に大体1本あるかないかというレベルですけども。 ◆高塚伴子 委員  最初お伺いしたときは公演日数が有料で、残りは仕込みと撤収の日にちだというふうに私は理解したんですけど、そうではなくって、52というのは有料として平日だったら4万円、土日だったら5万2000円納めていただいて、残りの179日というのは自主公演と提携公演だったので、この分については使用料はいただいていない使用だったということでよろしいですか。 ◎伊丹市文化振興財団 済みません。どの資料今お手元に。 ◆高塚伴子 委員  平成26年度決算に関する報告書財政健全化判断比率及び資金不足比率報告書の40ページです。 ◎伊丹市文化振興財団 済みません。52が貸し館と協力公演の総数でして、減免利用の179が主催、共催、提携公演の数になります。済みません。失礼いたしました。 ◆高塚伴子 委員  利用料金制をとっていらっしゃるので、減免使用が多いと利用料金の収入につながらないので、何かの理由で、例えば市が利用するから減免だとかというふうなことを考えていた。自主公演でお使いになっていて、それでその場合は減免使用と言うんですかね。自分で使っても減免になるんですか。 ◎伊丹市文化振興財団 そうですね。市の共催という形になりますので、全額免除と、私ども指定管理者として主催するときはその部分での適用という形にさせていただいてます。 ◆高塚伴子 委員  じゃ、市の共催で全額免除ということは、その場合の使用料は市のほうから出るということですか。 ◎伊丹市文化振興財団 いや、出ない。その部分は料金としては発生しないという形ですね。 ◆高塚伴子 委員  そうですよね。発生しないわけで、でもそれが減免使用というふうに。そうですよね。お金がなくっても使っているので、使ったことは使ったということで減免使用と書かれてるわけですか。それはそうですか。わかりました。  私はよく演劇を見に行くんですが、小ホールがどんどん減っていって、伊丹のアイホールは関西演劇のメッカだとかと言われて、先進的だというふうにこの決算報告の中にもあったんです。具体的に設備がそうなんですか。それとも企画とかの内容がそうなんですか。そのあたりがちょっと、行きますけども、よくわからないので、どう伊丹のアイホールと他のところの演劇ホールと違うのかというところをちょっと説明していただけますか。 ◎伊丹市文化振興財団 昨年度私どものアイホールのディレクターしています岩崎正裕が、文化庁芸術祭というの毎年秋に開催されているんですけれども、それの優秀賞を受賞しまして、これは演劇界で公立のホールがとったの多分初めてのことになるぐらい非常に珍しい、非常にニュースになったことだと思っておりますので、そういう意味でも非常に外から見たときの評価というのは高いということがありますし、先ほど申し上げたように文化庁の助成を多額いただいております。これも関西で数えるほどしか劇場とれてなくて、しかもこの300人弱という小劇場とってるのは唯一私どもだけですので、そういった部分での自負はあります。 ◆高塚伴子 委員  ありがとうございます。  とてもすばらしいですねということで、先ほどちょっと泊委員のほうから市内のお客様と市外のお客様という比率のことで質問がありましたけれども、アイホールさんのこの自主企画事業と提携公演の中の自主企画のアウトリーチは除いた参加者の中の市内、市外の割合だけ最後にお聞かせいただけますか。 ◎伊丹市文化振興財団 公演ごとにアンケートをとっておりまして、その中でどこにお住まいかということを尋ねております。市のホームページにも指定管理の評価のところにも数字としては出ていますけれども、市内の割合が23.1%というふうになっております。 ◆高塚伴子 委員  先ほど泊委員の質問にもう少し高い比率のお話があったと思います。多分それはアウトリーチの部分がとても、それはもうもちろんアウトリーチですから市内の小・中学生の子供さんだったりとかに、高校とかに行って教えていただいたりされているので、そこの部分を入れると市が多くなってると思うんですが、今公演に関しては市内が23.1%と、伊丹にこの施設があるということを知っていただいている方がそれほどたくさんいるということを喜ばしいと思う反面、やっぱりなかなか演劇に縁がなくって伊丹に住んでいても行かないという人が多いのかなというのも一つ推測されると思いますけれども、ディレクターさんとか文化庁の補助もいただいてるので、今後も頑張っていただくように要望して終わります。 ○北原速男 委員長  ございませんか。───  それでは、これで公益財団法人伊丹市文化振興財団についての質問を終わります。  次に、公益財団法人柿衞文庫について行います。いいですか。  それでは、公益財団法人柿衞文庫について説明をお願いいたします。 ◎佐藤 柿衞文庫理事長  失礼いたします。平素は柿衞文庫の事業、また取り組みに対しまして数々の御支援、御理解を賜り、まことにありがとうございます。  また、昨年は当館の創立30周年を迎えておりまして、無事に30周年を迎えられたのも皆様方の御支援のたまものと感謝しております。ありがとうございました。  柿衞文庫は、先ほども申しましたが、30周年を迎えまして、ことし31年目でございますが、そもそも名誉市民であり、市長も務めました岡田利兵衞のコレクションをもとに30年前に創設した館でございます。当館は、芭蕉の古池やの短冊やこの岡田利兵衞、柿衞が号でございましたが、柿衞翁の収集した資料等約1万点を有する日本の中でも日本三大俳諧コレクションの一つと言われる伊丹市としても誇るべき文学館であると自負しております。  ことしは、ちょうど今「俳画のたのしみ」という俳画についての展示をしております。このポスターを見ていただいても感じていただけるかと思うんですけれども、俳句とか俳画とかはちょっと難しいんじゃないかと思っていらっしゃる市民の方もおられるかと思いまして、非常に親しみの持てるような形でのポスターや、また展示内容もわかりやすく親しみの持てるような展示とさせていただいております。  来年は実はイギリスの湖水地方にあるワーズワス博物館、イギリスの自然を詩にしたワーズワス、私たち高校のときワーズワースと習ったんですけれども、そのワーズワスの作品や資料を集めた博物館のほうからぜひ芭蕉とイギリスの詩人とのコラボの展示を日本のどこかでしたいというお話が参りまして、関係者が日本の芭蕉にちなむ館をいろいろめぐった後、柿衞にも来られたんですけれども、この企画はぜひ柿衞文庫とワーズワス博物館とで行いたいという趣旨のオファーがございました。今、館長を中心に来年の秋ぐらいにできるように計画を進めさせていただいております。日本のポエムとしての俳句、そしてそれの代表としての芭蕉、イギリスを代表する詩人のワーズワスとのコラボ、どんなコラボになるかなと、本当にいいものになってほしいと願っております。  先ほどの文化振興財団とのいろいろなお話を聞かせていただいておりましても委員の先生方が文化というものの意義、そしてそれがまちを活性化するその役割といいますか、それらの観点について非常に熱く意見を述べていただいておりまして、私どももその観点からぜひこの機会を柿衞文庫を打って出て、伊丹に誇るべきこういう館があるということ、また伊丹の活性化にも資していきたいと思っているところでございます。  本日は、平成26年度の柿衞文庫の事業概要及び決算概要について御報告を申し上げますが、それらの報告につきましては館長の今井からさせていただきます。どうぞよろしくお願いをいたします。 ◎今井 柿衞文庫館長  失礼いたします。平成26年度公益財団法人柿衞文庫の事業報告並びに決算報告について御報告申し上げたいと思います。  資料の1ページをごらんいただきたいと思います。先ほど理事長のほうからの御挨拶にもございましたように、柿衞文庫は昨年の秋、11月3日が開館記念日でございますんですが、昨年の秋に開館30周年を無事迎えることができました。  理事長からもお話がございましたように、収蔵品を中心にいたしまして俳諧とか俳句とか短詩形文学とか、そういうものに特化した文学館として大変珍しく、しかも公開をしている、大学の図書館とかある規定されたものではなくって、一般公開をしている大変珍しい独自性のある館でございます。  その30周年にちなみまして例年特別展を2回行っておりますが、その1回に、そこにございますように柿衞文庫開館30周年、芭蕉生誕370年記念と銘打ちまして、「芭蕉−30年間の新出作品を中心に」というタイトルで特別展を打たせていただいたわけでございます。  この「芭蕉−30年間の新出作品を中心に」というふうに打ちましたわけは、柿衞文庫の創設者であります岡田利兵衞先生は、特に芭蕉の筆跡研究の第一人者として知られた方でございまして、その目でいろいろな芭蕉を初め多くの俳人の資料を収集され、研究されたわけでございます。その成果が柿衞文庫にあるわけですけれども、先生が亡くなって30年、この間に新たに発見された芭蕉の資料、それから先生がごらんにはなっていたでしょうけれども、実際に研究に着手されたり、そういうことのなかった資料ですね、全て芭蕉の資料ですけれど、それを館のほうで再調査させていただきまして、いろいろな情報もいただいて芭蕉の筆跡であるかどうか、そしてその資料が芭蕉にとってどういうものであったかというようなことを館の学芸の者と、それから岡田利兵衞先生亡き後、芭蕉研究の第一人者であります神戸大学の名誉教授の堀信夫先生の御指導をいただきながら一点一点全て調査研究をさせていただいて、芭蕉のものであるということが確定された、私どもがそういうふうに結論づけたんでございますが、そういうものを一堂に集めるという展覧会にさせていただきました。  芭蕉のものは、かなり個人的に、しかも大事に秘匿されてらっしゃる場合が多いんですけれども、柿衞さんでそういう展覧会をなさるなら出品してもいいというておっしゃってくださる方が全国にわたっていらっしゃいまして、これもやはりこの30年間、岡田利兵衞先生の礎と、それから30年間の私どもの努力といいますか、それからそれを支えてくださった伊丹市の方々、そして市民の皆様のおかげだというふうに感謝しております。  後ほどもちょっと御報告いたしますが、図録もつくらせていただいて、その図録が全て今回収集したものが載っております。収集といいますか、展示したものが載っておりますので、今後の芭蕉研究には欠かせない文献になるというふうに評価をいただいております。  この期間中には俳文学会の全国大会が西宮市の関西学院大学で開かれたんですけど、そこからもバスを仕立てて伊丹に来ていただいて、芭蕉展を見ていただいたり、あるいは大変貴重なものが出ているということで新聞にも掲載されたこともありまして、東京とか九州とか遠方からかなりの方がいらしていただけたということでございます。まさに30年の開館記念にふさわしい特別展が開けたのではないかと思っております。  加えて芭蕉が生まれて370年という、たまたまこういう年だったんですけども、それもあわせて展覧会をさせていただいたわけでございます。  それから2回目のほうですね、新春の特別展としてさせていただいたのは、柿衞文庫、これも開館30周年ということで、柿衞文庫の中に俳句資料室というのがございます。柿衞文庫の作品は、俳諧というか、江戸時代以前のものが中心だったんですけれども、その後、近代の俳句資料もたくさん寄贈されたりしておりまして、その中から桂信子先生という方が亡くなったときに御自身の書籍とか貴重な資料を寄贈していただきましたので、柿衞文庫の一角に俳句資料室、今度は俳諧ではなくて俳句資料室というの設けました。それを開いて70周年ということで、「昭和俳句の旗手 日野草城と山口誓子」という展覧会を行わせていただいたわけでございます。  この日野草城さんの資料なんですけど、これも生家といいますか、住んでおられたのは池田市なんですけれども、そこから後継者の方が資料をまとめて柿衞文庫のほうに寄贈しますとおっしゃってくださって、そして未公開の資料なども随分たくさんあるんですけれども、それも一括して寄贈いただきました。特に若くして亡くなったこの日野草城さんの弔辞を読まれたのが山口誓子さんなんですけれども、その弔辞まで出てまいりまして、そういうことも含めて展覧会を持たせていただきました。伊丹を中心とするこのあたり、あるいは関西圏にこの日野草城さんのお弟子さんはたくさんいらっしゃいまして、伊丹三樹彦先生もやはりこの日野草城さんのお弟子さんでもありますので、この地域の俳人の方にはとてもなじみ深い方で、非常に優秀な俳人であったわけです。  この方は、京大を出て、若いときに三井住友海上、今では三井住友海上火災保険に勤めておりまして、神戸の支店長をされていたんですが、そのときに支店長の机として使っておられた机がこの三井住友海上保険株式会社の旧店長室にずっと保存されておられまして、この企画の展覧会を機にもう柿衞さんのほうへということで寄贈をしていただいて、今、理事長の机として使わせていただいております。いつでもごらんになりたい方がいらっしゃいましたらごらんいただけるということでございます。  そういった形で資料が集まりまして、まさに30周年にふさわしい特別展が2つ行うことができました。  その間を縫いまして4つの小企画展をしておりますが、小企画展と申しますのは下の1階の展示室、小さな展示室だけで行うものでございますが、まず伊丹市さんが去年官兵衛さんのテレビ番組、大河にちなんでいたみ官兵衛プロジェクトというのをなさっておられましたので、それにリンクする形で「戦国武将と連歌・茶の湯」という展覧会をさせていただいております。  これは主として館蔵品で行うものでございますけれども、特に大きな特色といたしまして、戦国武将というのは連歌やお茶に余り関係ないような気がいたしますが、当時連歌にしろ茶の湯にしろ全て情報収集にはとても大事な場であったわけですね。密室であるということ、それからそれぞれ連歌師とかお茶の宗匠というのは割と自由に行き来ができるわけです。ですから敵対している国の中にも自由に往来ができる。そうするとその地域のいろんな情報が握ることができるわけで、連歌とか茶の湯の席でそういうことを知ることができるということがありますので、意外と文化ということで優雅なものというふうにお考えかもしれませんが、実はそういった一面がございます。  中でも秀吉が詠んだ連歌とか、それから毛利の3兄弟が詠んだ連歌とか、それから光秀が信長にかかる前に、その前の晩に詠んだ連歌とか、そういうものが柿衞文庫には実はございます。そういったものも展示させていただいたわけでございます。  あとは柿衞翁のコレクションは、岡田利兵衞先生の柿衞忌にあわせて、それから「おにつらくんと楽しむ鬼貫の世界」というのは鬼貫忌ですね、子供たちの俳句募集なんかも含めたその時期に行いました。  それから旧岡田家住宅・酒蔵340年というのは、これもやはり市のほうで打ち出しておられましたので、それにあわせて酒に関する手紙、これも収蔵品の中からですけど、そういったものを展示させていただいたわけでございます。  それから次に、調査研究事業は、そこに羅列をしてあるような形で調査研究をさせていただいておりますが、やはりこういう調査研究をすることで先ほどの芭蕉展のように、あるいは日野草城展のように直接所蔵者の方との調査を通じて資料が集まってくるということがございまして、非常に重要な事業でございます。  それから書籍刊行事業としましては、各展覧会の図録を刊行しております。  それから普及教育事業なんですけど、これはやはり柿衞文庫の場合は展覧会のみならず御自分でいろんな参加型といいますか、調べたりつくったり話を聞いたりするような場を設けておりまして、こういう普及教育事業というのを大切にしております。  そこで特別展にかかわる専門コースとか、それから通年行っております講読コース、実作コース、鑑賞コース、研究コースといったようなもの、コースに分けて希望者を募って参加していただいております。  それから特別展に関しては記念講演会をさせていただいております。  それから鬼貫顕彰俳句表彰式、一般の部というのは、これは鬼貫の忌日に合わせて開催させていただいているものですし、これはもう投句ですので、かなりいろんなとこ、北海道から九州まで1000句近く、1000人近い方が応募してくださっておられます。  それから24回鬼貫顕彰俳句表彰式というのは、これは一般の方じゃなくて、小・中・高の方を対象にしておりまして、これは伊丹市教育委員会さんの非常なバックアップをいただいて、学校の先生方、小・中の国語の先生方と御一緒に句の募集から選句、そして表彰式までお手伝いといいますか、本当に先生方積極的に参加していただいております。  それから俳句と遊ぼうは、その入賞句に対しての色紙制作ですが、自分の句に自分の絵をつけるという、こういう試みが数多くの俳句募集をしている子供さん、特にこのごろ小・中・高の学生さんたちに対してのものが多いんですが、色紙制作までやっているのは恐らく柿衞文庫だけだと思います。  それから次の鬼貫青春俳句大賞なんですが、これは一般の人の俳句募集と、それから小・中学校の俳句募集の間の世代に焦点を当てた募集でございまして、1人30句をファクス等で応募していただくという。この選句は、公開選句にしてますので、何人かの先生方が協議しながらその寄せられた句について選んでいただくということです。  その発展的なものは、次、俳句ラボということで、若い方々ですね、若いといっても上は45歳までというふうにしておりますんですけど、集いまして、それぞれ俳句づくりを中心にしながら句会形式で俳句について鍛錬しているというイベントでございます。  あとことばを考える講座とか、これはもう柿衞文庫というのは俳句というのは言葉についてのことでございますので、それを広く考える講座というのをもっております。  その他の事業としまして、柿衞賞事業、これは若い研究者、40歳未満の研究者に与えられる俳諧研究者への賞でございますし、それから次の俳句資料室事業としてある桂信子授賞式、桂信子賞というのは女性俳人の非常に制作だけではなく、俳句の交流に著しく功績があった方ということに差し上げているものでございます。  それから朗読会は、これは俳句関係といいますか、要するに俳句だけではなくって、例えば芥川龍之介の俳句と短編というような形で、清水紘治さんという俳優の方にお出向きいただいてずっと読んでいただいているシリーズです。  それから資料の、次が柿衞文庫としての地味ではありますけど、重要な仕事でございまして、所蔵資料の閲覧とか複写とか出品とか撮影とか写真の掲載等に関する事業をしておりますし、友の会がございまして、この友の会の会員さんたちを対象にして俳句にかかわるところをめぐるバス旅行ですとか、そういったこと、柿衞の有名な柿をめでながらお茶会をするというようなことをさせていただいております。  それから13回を迎える正岡子規記念伊丹野球大会というのは、伊丹の野球協会さんのこれも全面的な御支援を賜りまして正岡子規賞というようなものを設けさせていただいてお願いしております。  それから次は、ひな飾りは、これは伊丹郷町館で博物館と柿衞と、それから文化財保存協会さん、各3団体から各時代のひな飾りを飾らせていただいて、それから行政、他団体との連携と人的支援というのは、これはいろんな講座、講演会に市内、市外を問わず私どもの学芸の者を派遣してしゃべっていただきます。  それからひょうご俳句めぐりというのは、もう終わりましたんですけど、神戸新聞の夕刊の一面に兵庫にかかわります俳句を夕刊が休刊をしない回には必ず掲載させていただいております。これは柿衞文庫の仕事としてやらせていただいておりました。  それからことば文化推進事業というのは、これは伊丹市さんからの委託事業でございまして、ことば文化講演会、昨年は官兵衛にかかわりますお話を小和田先生にいらしていただいていたみホールで行いましたものでございます。  では、これにかかわります経費のほうもごく簡単に説明させていただきます。  済みません。2、利用者の数のほうなんですけど、こちらのほうも簡単に申し上げておきますと、2ページのほうをごらんください。これは年間でございますね。入館者241日開館の2万3960人、柿衞文庫の講演会等に約2571名、ことば文化の講演会が1006名と、それから鬼貫の俳句募集が1万9476句、11回鬼貫青春俳句大賞には43作品、これは1人30句でございますから、句数としてはこの30倍でございます。  それから掲載許可資料というのは、いろんな本に掲載したもの、それから出品許可というのは他館の展覧会に出品を許諾したもの、それから放映許可資料というのはいろんな放送ですね、テレビ放送等に収蔵品の放映を許可したもの等々でございまして、自主講座というのは主に俳句会とか研究会とか御自分たちで計画してやっていただくというのが約1000件で、1509人ということでございます。  それに伴います決算でございますが、3ページのほうをごらんくださいませ。まず事業活動収入でございますが、基本財産収入74万2169円、特定資産運用収入が1172円で、会費収入が78万円、事業収入、これは展示事業とか書籍刊行事業とか講座事業とか俳句資料室の事業を入れまして662万6045円と、それと伊丹市からの補助金等の収入あるいは私の財団等からの補助金を入れまして6620万2415円で、寄附金収入が14万9000円とございまして、諸収入が71万4678円ということで、事業活動収入が7521万5479円ということでございます。  それに対しまして支出のほうでございますが、事業費支出が1911万523円、管理費支出が5658万8517円、そしてこの事業活動の収支差額が、管理費支出が5600あれで、事業活動支出が7569万9040円ということで、済みません。事務局長は大変数字に強いんですが、ちょっと私よく読み間違えて申しわけございません。それで事業活動収支差額がマイナスの48万3561円ということです。  投資活動収支の部をごらんいただきますと、投資活動収入は113万8318円で、投資活動支出が65万2772円ですので、投資活動収支差額が48万5546円となります。  当期の収支差額ですが、AプラスBマイナスCということで、1985円ということです。前期から繰り越されました10万2930円を足しまして、次期繰越収支差額が10万4915円を次期に繰り越すということでございます。何か大変頼りないことで申しわけございませんが、そういうような決算でございます。 ○北原速男 委員長  説明は終わりました。
     ただいまの説明について質疑等がございましたらどうぞ。 ◆新内竜一郎 委員  今井館長、長いことしていただいて、よくおわかりで、要はいたみ官兵衛プロジェクトとか、先ほどの戦国武将の連歌とか茶の湯とか、これかなり市民に反響あったんじゃないか思うんですけど、実際はどうでしたですか。何人ぐらい来て、どうであったか、ちょっとそれ。 ◎今井 柿衞文庫館長  いたみ官兵衛プロジェクトの小企画展なんですが、4月12日から5月25日の38日間でございまして、5560名という大変私どもとしては多くの入館。  やはりあの時期ボランティアガイドさんにガイドされていろんな伊丹の伊丹城跡とか、それからこちらの酒蔵とか、それから惣構えの部分とか、そういうものをめぐられる方も随分いらしたみたいなので、そういうものと割とリンクさせていただいたんではないかなと思いますし、やはりうちにもこういうものがあるというのをアピールさせていただいたのは大変ありがたいと思ってます。 ◆新内竜一郎 委員  これは柿衞文庫だけでなくて、やはり伊丹の中心地に非常にこういういい資料等あるということで、一般の市民へのPRは、これどういうぐあいにされたんですか。これたくさん事業あるんですけど、特にこういう目玉、私が今言った官兵衛とか、あるいは秀吉との茶の湯とか、非常に関心あると思うんで、市民へのそういうPRどのようにされたんですかね。 ◎今井 柿衞文庫館長  一つは、官兵衛プロジェクトとリンクさせていただいたということで、例えば伊丹市報とか、それからいろんな伊丹市の記者クラブに入ってらっしゃる新聞の関係の方とか、それからアピールプランさんが村重関係の講演会をなさったりとかされていたところにリンクさせていただいたりとか、そういうことはさせていただいてはいるんです。  あとチラシを配らせていただくというようなことしか余りちょっとできないんですけど、一応小企画展ですので、ポスター等はつくれないんですね。特別展のポスター制作の予算は何とかひねり出してはいるんですけど、やはり小企画展になるとちょっとなかなかそこまでは行きにくくって、チラシもいわば印刷ではなくって、刷り物といいますか、コピーとかそういうような形でさせていただいているところです。 ◆新内竜一郎 委員  これは今年度、26年度だけでなくて、まだまだやはり官兵衛とかそういうのが伊丹、有岡城等もあって、それの関連でまだまだPRされたらいいと思うんですけども、今後の対応をどのようにお考えですか。 ◎今井 柿衞文庫館長  やはり館蔵品を活用するすべが私どもには非常に課せられた大きな責務だと思っておりますので、一見柿衞、俳諧、俳句には関係なさそうに見えるものもやはりこういう形で関係してくるんだということをもっともっとPRしていきたいと思っておりますし、それから講座のほうででも柿衞文庫の資料に見る伊丹の歴史みたいなのを講師料を省く意味で私がさせていただいたりしてるんですけど、やっぱりそういうもので実際に働きかけていくというのが一番大事だと思いますので、それを注意しながらやっていきたいとは思っております。 ◆新内竜一郎 委員  よく行政のほうから自治会でポスターとか回覧回るんですけど、こういう全部でなくても目玉、そのときぽんと入れれば非常に市民関心持っていいと思うんで、またその辺も今後考えてやってください。よろしく。 ◆上原秀樹 委員  26年度は柿衞文庫開館30周年と、それから官兵衛プロジェクトいうことで、2つの大きなイベントをされたということで、その中で館蔵品を、例えば柿衞が持っておられるもの改めてそこで出していただいたということと、新たな新出の作品を掘り起こしたということがあると思うんです。芭蕉のさまざまな資料は、全国のファンが持っておられるわけですね。というふうに今言われましたね。それは誰が持っとるかわかれへんわけやね。どこにあるかわからんでしょ。これどういうふうに発掘するんですか。 ◎今井 柿衞文庫館長  やはりこれは人脈と申しますか、岡田柿衞先生が以前そういった形でごらんになっていらっしゃったものとか、それからその後いろんな例えば研究雑誌で発表されてる芭蕉の新出資料だということで紹介されているもの、あるいは芭蕉には芭蕉全図譜という大きな本があるんですが、関係の先生方が全国から集められた大きな芭蕉の図譜があるんですけど、これがもう10年か15年ぐらい前に出たきりなんです。それからまた芭蕉のものというのは動くんですね。持ってらっしゃる方が手放されたり、あるいは売られたりしているので、それの動きをもう一度押さえさせていただいたりとか、もう本当に探偵のような仕事をさせていただきながら、ただ柿衞文庫でということだとやっぱり胸襟を開いてくださるんですね。だからそれは岡田先生の御遺徳だと思いますし、本当にみんな総がかりで、柿衞文庫そんなに人数はおりませんけど、学芸の者が総がかりで当たらせていただいたわけでございます。 ◆上原秀樹 委員  すごいなと思います。  もう一つ、岡田利兵衞氏は、芭蕉の筆跡の研究をされていて、それによって岡田氏が研究されたこの書物を頼っていったわけというわけですか。これ岡田氏が芭蕉の筆跡の研究されていたけども、現在皆さんが筆跡鑑定をされたということなんですか、それともどっかそれは研究機関に依頼したんですか。 ◎今井 柿衞文庫館長  原則的に私どもで研究させていただきました。場合によりますと鑑定してほしいという依頼は結構あるんですけど、私どもはあくまでも研究機関でありますから、鑑定はしませんと。ただ、こちらにある芭蕉の関係の資料とお比べになってくださいとか、どういうところが見どころですというようなことのお話はさせていただきますし、またそういうことで納得された方がそれではもう柿衞さんでお使いくださいみたいなことになる場合もありますので、そういう依頼があったときはいろいろ資料研究を私どもにさせていただきますというスタンスで拝見して研究させていただきます。 ◆上原秀樹 委員  なるほどね。 ◎今井 柿衞文庫館長  ちょっとつけ加えますと、鑑定団ってありますよね。あの鑑定団に出す前にテレビ局から問い合わせが来るんです。これはどうなんでしょうかみたいな感じで。もちろん私たちの名前は出ませんけれども、しかるべき先生方も御一緒にやっぱりちょっと研究させていただくということとか、それからいろんな例えば蕪村のものが出たときに蕪村のビデオみたいな紹介ビデオが出ますね。そこに蕪村の作品こんなのがあるというときに私どもの所蔵品が出ることがあります。だから注意して見ていただくと柿衞文庫所蔵みたいな感じでぽっと何か蕪村の作品が出たりすることはございます。 ○北原速男 委員長  いいですか。 ◆上原秀樹 委員  いや、そういう調査研究も、ちょっと所蔵されてるものも非常に全国的に有名になってるということだと思います。  これもう一つ、書籍の刊行のところで先ほど言った芭蕉の新出作品を中心でこれ発行されてますわね。700部。これは700部というのは、もうこれ売りはりましたか。あるいはどういう目安でこの700というのはつくられたんですか。 ◎今井 柿衞文庫館長  済みません。印刷費の予算と見合わせてということでございまして、本当は1000部とか1500とか、つくればつくるほど単価は安くなるんですけど、でもちょっと予算があれですので、この段階でとめさせていただいているのです。  この芭蕉展の図録は、今ほとんど残っておりません、残部僅少でございます。 ◆上原秀樹 委員  そうですか。わかりました。  これ決算見ますと結構ぎりぎりで、収支差額が1985円で、投資活動収入で取り崩しをした分と何とかとんとんというか、実際マイナスみたいなもんだと思いますけども、次期繰り越しももう10万4000円しかないということで、多くは市からの補助金とか、あるいは住友財団の補助金で賄って事業していくという、事業というか、研究とか展示をしていくということですけども、これはもう要はとんとんでいけばいいという、そういうスタンスでやっていくということでよろしいんかな。 ◎今井 柿衞文庫館長  一応公益財団法人ということでございますので、できるだけ、本当はもう少し余裕があったほうがいいのかもしれませんけれども、現実的にはもうこれで精いっぱいというところでございます。 ◆上原秀樹 委員  先ほど刊行物が3000円で700部売れて、これは収入に入ってないかな。入ってますね。 ◎今井 柿衞文庫館長  入ってます。書籍刊行事業収入というので。 ◆上原秀樹 委員  それも印刷と、それから収入を含めてとんとんということですか。 ◎今井 柿衞文庫館長  そうですね。この書籍刊行事業収入も本年度のものだけではなくって、こういうときに関連の既に既刊のものも一緒に出したり、あるいは絵はがきとかそういうものもここの収入に入ってきますので、それで何とかという感じでございます。 ○北原速男 委員長  それでは、ほかにございますか。 ◆小寺秀和 委員  この伊丹市からの補助金なんですけども、その補助金の内容、名目といいますか、内容と、あと金額というのがどういうふうに決まっているのかというのを教えていただけますか。 ◎今井 柿衞文庫館長  原則的に申しますと、この補助金の中のいわゆる管理費の支出、これはほぼ100%伊丹市さんからの補助金です。  あと事業費の中でそれぞれの事業項目によって事業の半分であったり、4分の1であったり、あるいは全く友の会事業費なんかもちろん補助金は投入されていませんし、俳句資料室事業費についてもこれは俳句事業室の基金がございますので、そちらのほうからの支出でございますし、ことば文化講演会の支出はもちろん伊丹市からの委託費でございますので、講座事業費もこれも講座料収入との収入、支出でやっておりますので、これをごらんいただきますと講座収入は130万8000円、講座事業支出が131万5973円というのがあるので、約3000円の赤字ではございますんですけど、それにはまた別のところから充てさせていただくとか、そういうような形でしております。  ですから実質的に事業費の中で補助をいただいているのは、展示事業費と書籍刊行事業費と調査研究事業費と柿衞賞事業費とそれから也雲軒事業費です。以上で、それもそれぞれ100%ではなく、50%だったり25%だったりしております。 ○北原速男 委員長  いいですか。 ◆小寺秀和 委員  あと投資活動収支の部のところで俳句資料室事業引当資産取り崩し収入というのがあるんですけども、これというのはどういう内容になりますか。 ◎今井 柿衞文庫館長  まずは桂信子資料室ができたときに桂信子先生が宇多喜代子先生、伊丹の伊丹大使をしていただいている俳人ですけど、宇多喜代子先生を通じて基金として俳句、俳諧関係の事業にお使いくださいということで寄附をいただきました。それを基金として置いてある分を、それをこの俳句資料室事業に取り崩しながら充てているということでございます。 ○北原速男 委員長  それでは、これで公益財団法人柿衞文庫についての質問を終わります。  以上で出資法人等の平成26年度事業概要及び決算概要については終了をいたします。  ここで暫時休憩をいたします。 〇休 憩 〇再 開 ○北原速男 委員長  それでは、休憩を解いて会議を続けます。  委員長からのお願いでございます。時間等もございますので、できましたら簡潔で、また答弁をする方についても簡潔にお願いをいたします。     ──────── ◇ ────────    (仮称)伊丹市公共施設マネジメント基本条例の骨子案に係るパブリックコメントの実施について ○北原速男 委員長  それでは次に、伊丹市公共施設マネジメント基本条例の骨子案に係るパブリックコメントの実施について説明をお願いをいたします。 ◎総合政策部 そうしましたら私のほうから(仮称)伊丹市公共施設マネジメント基本条例の骨子案に係りますパブリックコメントの実施につきます御説明のほう申し上げます。  本案件につきましては、伊丹市パブリックコメント制度指針第3条第1項第1号に基づく実施というものでございます。  今回募集いたします趣旨、これにつきましては本市が保有します公共施設、これを適切にマネジメントすることによって、今後も持続可能な行財政運営と魅力あるまちづくり、これを両立していくため、基本理念及び市の取り組みの枠組みというふうなものを示すものとして、(仮称)公共施設マネジメント基本条例を制定することといたしまして、条例制定に当たり、幅広く市民の御意見、こちらのほうを反映するため、実施するものでございます。  募集期間につきましては、27年11月の1日から11月30日の30日間、この期間でもって実施のほうを予定しております。  次に、内容のほうを御説明してまいります。別紙のほうごらんください。別紙のほうの1ページ、2ページ、こちらにつきましてはこれまでも公共施設白書、また総合管理計画、これまで本市につきましては作成のほうしてまいりました。その際に載せております情報、こちらのほうを今回パブリックコメントをするに当たりまして主な社会的背景についてグラフと御説明、掲載しとるところでございます。  本日につきましては、時間の関係上、3ページからの御説明でお願いしたいと思います。  本市におきましては、これまで公共施設マネジメントの取り組みにおきましては、26年3月、伊丹市の公共施設マネジメント基本方針というふうなものを策定した後、翌月の26年4月22日に総務大臣通知によって公共施設等総合的かつ計画的な管理の推進ということに要請がありました伊丹市公共施設等総合管理計画、これを27年3月に策定したところでございます。  その総合管理計画の中に基本方針としまして7つの基本方針、これを定め、現在その方針にのっとりながら公共施設マネジメントの推進に当たっておるところでございます。ただし、この公共施設の老朽化の対策、この取り組みについては喫緊の課題というふうな形で認識のほうしておりますが、短期的ではなく、中長期的な視点で計画的に推進していくべき、する必要がある問題というふうな認識のもとから今後、これらの取り組みを継続的に、計画的に推進していくために今回この条例制定というふうなものをしていきたいというふうに思ってます。  中長期実施する理由、これについては3点整理のほうしております。  まず1つ目、人口動態、市民ニーズの動向、それから財政状況というふうなもの、こういうものを見ながら公共施設マネジメントというふうなものは取り組みしていかないといけないということがまず1点目。  2点目としまして、他のソフト事業、他の事業を中断して公共施設の更新に取りかかることというふうなことはできません。そういうようなところから事業費の軽減と平準化というふうなものも図っていく必要がありますので、中長期の取り組みになる。  また、この取り組みに当たっては、基本方針の中でも記載のほうしておりますけれども、市民の実際に施設のほう使われる利用者としての市民、それから施設をある意味、納税者というふうな立場から支えられる市民というふうなところの声を聞きながら進めていくというふうなところで一定やはり時間がかかるということで中長期になるというふうなところでございます。  こういうふうな取り組みを中長期的に計画を進めていくために公共施設マネジメントの基本的なルール、これを定めるというのが今回の条例の策定の必要性の目的でございます。  では、どういうふうなものを定めるのかというのが4ページと5ページのほうでございます。  まず条例のほうで定めたいと思っております目的、ここにつきましては公共施設の老朽化の進展が市民の生活及び市の将来の行財政運営に重大な影響を及ぼすおそれがあるということに鑑み、公共施設の管理に関し基本理念、基本的な計画の策定、その他の基本となる事項、これを定めることによって安定的で持続可能な行財政運営を図るとともに、魅力あるまちづくりの基礎となる公共施設を将来にわたって適切に維持管理していくこと、これを目的として定めたいなと考えております。  その中でこの条例で使います言葉の定義でございますが、公共施設、これに関しましては市が公用または公共の用に供する建築物、道路、橋梁、それから公園、上下水道その他の施設ということで、さきに定めております総合管理計画、こちらのほうの公共施設の定義と同じ定義でございます。  次に、4番目のとこに書いてあります総量というふうなところですが、公共施設のうち市が所有する建築物、周壁を有しない駐輪場、それから公園等にありますあずまやその他これらに類する構造の建築物、それから仮設の建築物その他小規模のものというふうなものを除いた延べ床面積の合計というふうなものを総量というふうな形で定義のほうさせていただいてます。  次に、5番目、総量規制という言葉です。この総量規制という言葉につきましては、総量を一定の数値以下に制限するという意味で用いておるものでございます。  では、目的を達成するため基本的な基本理念というふうなものも3点定めたいなと考えております。  1つ目、公共施設が長期にわたり安全かつ快適に利用でき、公共施設による行政サービスが人口動態その他社会情勢の変化に柔軟に対応できるよう取り組むこと。  2、公共施設の管理に係る財政負担の軽減または平準化を図り、将来世代へ負担を先送りすることがないよう取り組むこと。  3、公共施設マネジメントの推進に当たっては、市、市民、事業者が連携し、及び協働して取り組むことというふうなものを基本理念として定めたいなと考えてます。  この基本理念実現に向け市の責務というところについては4点。  1つ目、市は、基本理念にのっとり、計画的に公共施設マネジメントを推進するものとする。  2、市は、公共施設マネジメントの推進に当たっては、人口動態、財政状況等の中長期の見通し並びに公共施設の現状と、それから利用状況等を踏まえ、行政需要を的確に予測し、効果的かつ効率的に行うものとする。  3、市は、市民に対し、公共施設の現状及び公共施設マネジメントに関する情報をわかりやすく周知するとともに、市民との熟議により、公共施設マネジメントを推進するよう努めるものとする。  4、市は、公共施設マネジメントの推進に当たっては、民間の活力の積極的な活用を図るものとするというふうなものです。  次に、市民の責務といたしまして、市民は、まちづくりの主体とし、公共施設マネジメントに理解及び関心を深め、公共施設を、よりよい形で将来の世代へ引き継ぐことができるよう、公共施設マネジメントの推進に参画するよう努めるものとするというふうな責務にしております。  次に、事業者等の責務でございます。事業者等は、市と協力し、効果的かつ効率的な公共施設の維持管理、運営または更新に関し、より有効な手法の追求、技術の向上等に努めるものとするというふうにしてます。  次に、総量規制でございます。総量規制に関しましては、市は、目標とする総量、これを定めて総量規制を図るものとする。  市は、総量規制に当たっては、公共施設の機能の移転、複合化、公共施設の統合、民間の資産の活用等、多様な手法により、行政サービスの質の向上及び行政需要への柔軟な対応の確保、これを図るものとすると。  8、基本計画の策定でございます。市は、計画的に事業策定するということで、市長は、公共施設マネジメントを総合的かつ計画的に推進するため、公共施設マネジメントの推進に関する基本的な計画、これを策定すると。  2つ目としまして、基本計画には、次に掲げる事項を定めるとすることで、ア、計画期間、イ、公共施設マネジメントの推進に関する基本的な方針、ウ、総量規制の目標値、エ、その他基本計画の実施に関し必要な事項というふうなものを基本計画の中で定めるというふうにしてます。  次、3、市長は、毎年度、基本計画の進捗状況、これを調査し、その結果を公表するものとする。  4、市長は、市の人口動態及び財政状況その他公共施設を取り巻く社会経済情勢に大きな変化があったときは、前項の調査の結果を踏まえ、基本計画の内容を検討し、必要があるときは、これを変更するものとする。  5、市長は、基本計画の策定、変更または廃止をしたときは、速やかにこれを公表するものとするというものを定めます。  次に、9番目でございます。公共施設マネジメント推進検討委員会ということで、1、市に、公共施設マネジメント推進検討委員会を置くということ。  それから委員会は、市長の諮問に応じ、基本計画の策定、変更、この変更につきましては、8の基本計画策定のうち(2)のア、計画期間、それから基本的な方針、それから総量規制の目標値と、これを変えるとき、またはこのそもそもの計画を廃止する事項というふうなものを調査審議し、答申するというふうな役割にしております。  3、委員会につきましては、委員8人以内で組織し、4番、委員は、次に上げる者から、必要の都度、市長が委嘱するということで、昨年度設置いたしました行財政審議会の中の公共施設マネジメント専門部会で委員になっていただきました構成、これを踏まえまして市民、それから関係団体を代表する者、それから学識経験者という方に入っていただくようなことを考えております。  また、5番目としまして、この委員会、これにつきましては常設ではございませんで、諮問があったときに設置するということで、委嘱のあった日から当該諮問に関する答申の日までを設置の期間という、任期というふうにしてます。  また、10番の附則でございますが、この条例については、現在平成28年4月1日からの施行というふうなものを予定のほうしておりまして、またこの条例の施行の際に現に策定しております現在の伊丹市公共施設等総合管理計画、こちらのほうを本条例に定める基本計画とみなしていきたいというふうにして考えておるところでございます。 ○北原速男 委員長  説明は終わりました。  ただいまの説明について質問等がございましたらどうぞ。 ◆櫻井周 委員  まず、基本理念についてお尋ねをいたします。以前この公共施設マネジメントに関する考え方として7本柱というのがあったように記憶をしておるんですけれども、基本理念が3つになっていて、ほかの4つはどこに行ったんだろうというところをちょっとふと疑問に感じたものですから、それらとの関係に、7本柱と3つの基本理念との関係性について御説明お願いします。 ◎総合政策部 今回この条例の中で計画的に今後マネジメントを進めていくということで、今現在定めてます7つの基本方針というものにつきましては、この条例の基本理念、これを踏まえて7つの基本条例ができてるというふうなことで、今回のこの基本理念につきましては、ちょっと前後しておりますが、既に本市におきましては総合管理計画のほうはできてるということで、7つの基本方針を踏まえた基本理念のほうをこの条例のほうで定めていきたいなというふうに考えておるとこでございます。 ◆櫻井周 委員  わかりました。理念と、方針はこの理念に基づいてるから、方針まではここには書いてないということで了解いたしました。  続きまして、少しテクニカルな話になるんですが、これ基本的にこの文章のつくり方からすると特に市民から重大なコメントがなければこのまま条文になるということなんだろうなというふうにして見ておったんですが、そうしますと7条1項と、それから8条2項ウ号が重複してるようにお見受けをしました。普通条文というのは重複しないように書くもんだと思うんですが、これは何かもう少しすっきりしたほうがいいのではないかと思うんですが、いかがでしょうか。 ◎総合政策部 今いただきました御意見も含めまして、ここに書いてます4ページ、5ページのところは現時点で市役所の担当のほうで定めたいというふうな内容についてできるだけ具体的かつわかりやすいような形で市民のほうに御提示するというのでこういう形で今出させていただいております。今、委員のほうから御指摘をいただきましたある意味、意味がかぶってるというふうなところにつきましては、今後パブコメも含めて最終的に議会のほうに御上程させていただく際までに適切な書きぶりもしくは表現方法に見直しのほうしていきたいというふうに考えております。 ◆櫻井周 委員  続きまして、9条の検討委員会についてですが、委員は次に掲げる者のうちから必要の都度、市長が委嘱するということで、市民、関係団体を代表する者、学識経験者というふうになっております。  まず、これ8人以内ということですが、必ずア、イ、ウのそれぞれから最低1名は選ばれるということなんでしょうか。
    ◎総合政策部 その予定をしております。 ◆櫻井周 委員  これも細かい話ですけれども、この文章からすると必ず1名を選ぶというふうには読めないので、それもそのつもりであるならそのように表現されるように直したほうがいいのではないかなと思います。  それからどうやって選ぶかというところがございます。まず、学識経験者の方なんか、どういう方とかってイメージがあるんでしょうか。 ◎総合政策部 学識をどの分野の方を今回この推進委員会のほうが設置されたときに選択するかというふうなところですが、まずこの検討委員会を設置しなければいけない変更の中身というふうなところも恐らく関与してくると思います。そのときの社会的な情勢としまして、変更する理由として人口構成上、要するに非常に子供の施設が不足してる状態になってる、もしくは高齢者の施設が非常に不足してる状態になってるであるとか、もしくは老朽化してる、もしくは少子化に伴いますある意味いろんな施設の複合化というふうなものを検討しなければいけないというふうな状況になってきた場合については、それぞれ財政分野、もしくは幼児教育、もしくはまちづくり、もしくは建築家というふうなところの学識経験者をそのケースによってお願いしていこうかなというふうに考えておるとこです。 ◆櫻井周 委員  学識経験者については、そのときのテーマに応じた方にお願いするということを考えておられるということで了解いたしました。  次に、関係団体を代表する者で、どういった団体を想定されてるんでしょうか。 ◎総合政策部 今回といいますか、昨年度設置しましたところには自連のほうからの御代表、それからPTA連合会のほうからの御代表のほうに入っていただいたというふうなところ、それからこれからやはり市民団体の活動というふうなものが行政サービスを提供していく上で担っていただく重要性が高くなってくるだろうということで、NPOの中間法人、支援をされてるところの御代表の方に入っていただいたというのが前回の公共施設マネジメントの専門部会の関係団体を代表する方々でございます。こちらのほうにつきましても先ほど申し上げましたとおりそのとき、そのタイミングのある意味重要な総量規制でありますとか基本的な方針を決めるときの意見聞くべき御団体の方、こちらのほうを適切にいろんな方から意見を聞きながら御推薦いただいてお願いのほうしていくという形になるかと思います。 ◆櫻井周 委員  先ほどまでちょっと決算の審査をしておったわけなんですけど、例えば文化振興財団は多数関係する施設を保有しているわけですが、それはこの団体に含まれるのか、含まれないのかということについてちょっとお話を。 ◎総合政策部 具体的に文化施設を要するにどのようにしてある意味今後、維持管理をしていくのか、量も含めて、サービスの質と量、それから施設の量自体を適正化していくのかというふうな話になりましたら、この条例の中で定めるよりも個別の今後のそれぞれの分野ごとの施設のあり方というふうなところの議論の中にその関係者、今言われてるような文化施設等御利用になってる方もしくは運営委員会等で御尽力いただいてる皆さん、団体というふうなところに入っていただくことをイメージしておりますが、もちろんこの中にも要するにそこで文化施設のあり方というふうなものが大きく本市の公共施設総合管理計画の中の進めていく上でやはり重要な意見が必要であるというふうになりましたらその分野についての御代表の方も入っていただくということについてはあり得ることだと考えてます。 ◆櫻井周 委員  そうですね。あり得るという考え方もある一方で、ちょっとあり得ないという考え方もあるんではなかろうかというふうに思うんですね。といいますのはこれマネジメントする側とされる側というふうに考えたときに、ある種文化振興財団も当局と同じマネジメントをされる側で、いわゆる当局側として参加をするといいますか、説明をする側で、それについてよしあしを判断するのがこちらの委員の方々というふうな仕分けになると一応立場としては委員としてならないほうがいいのかなというふうに思いましたんで、そういうことも含めてその時々判断いただきたいなというふうに思います。  それから最後に、市民というふうに書いてございますけれども、これはどのような市民をどうやって選ばれるんでしょうか。 ◎総合政策部 今現在では、やはり公募の方を募って入っていただくというふうなことを優先的に今のとこは考えております。 ○北原速男 委員長  ほかにございませんか。 ◆上原秀樹 委員  マネジメントの基本条例については、今、全国的にも条例化がぼちぼち進められているようで、そんなたくさん条例ができてるということでもないように思うんですけども、いろいろ探してみたら幾つか出てきたんですけども、一つは、基本理念のところで、これは計画に書いてあったかどうか知りませんけども、幾つかの自治体ではそもそも公共施設の役割はどういうものかという立場から基本理念が書かれてるところは幾つかあったんです。  例えば習志野市では、文教住宅都市憲章の理念にのっとり、市民の生命、身体及び財産の安全を第一義としつつ、教育、文化の向上を図り、健康で文化的な生活を実現するとか、あるいは湖南市では、市民の生命、身体及び財産の安全を第一義としつつ、活気と希望に満ちた豊かで創造的なまちづくりに取り組むとか、公共施設そもそもの目的に沿って公共施設マネジメントを進めるという、そういう立場で書かれてるんですけども、それはあんまり見受けられないような気がするんですけども。 ◎総合政策部 本市におきましては、この条例の中では明確にはしておりませんが、他市と大きく違うのは今、全国的に条例のところまで行かれてるのが3市というふうになってまして、今現状では4市目かなという認識のほうはしておりますが、本市が一つ違うのは、この条例の中で8のところ、基本計画の策定というふうなところをある意味明確にお示しのほうをしながら、公共施設マネジメントに関する、ここでは基本的な方針を定めて、やっていきますよというふうなことを決めさせてもらってます。  といいますことからこれも先ほど御説明ありました、順番ちょっと後先になっておりますが、本市の公共施設マネジメントの総合管理計画、こちらの中で今、上原委員のほうから御指摘いただきました、やはり安全・安心でありますとか市民の使い勝手、快適性というふうなところについては基本方針の7つの中にも入ってますし、それ以外のもともとこの基本計画をさらに安心・安全して使える公共施設を維持管理していくということはもう書いておりますんで、どちらかというと条例には書いておりませんが、そのようなものを定めた計画をつくるというふうなところで本市のほうはある意味施策運営自体をカバーしているというふうな考え方を持っております。 ◆上原秀樹 委員  もちろん公共施設それ自体の条例はこれだけじゃなくって、これはマネジメントの条例ですから、いろんな施設にその施設ごとの条例がありますから、そこで市民福祉の向上を基本とした中身は書かれているので、それでいいかなとは思いますけど、計画の中にそれが明確化なってればよろしいのかなという気がします。  もう一つは、市の責務の中の4番ですけども、民間の活力の積極的な活用を図るということで、これはPPP、PFI等々研究されて一定の方針をつくられているから多分これは出てると思うんですけども、他市にはそういう積極的な活用というのは余りなくって、例えば高松市では基本方針の中に民間のノウハウや活力を取り入れるというふうにするというのはありますけども、それ以外はそういうのがないような気がするんですね。これ積極的な活用というところまで踏み込むべきかどうかという点はいかがでしょうか。 ◎総合政策部 積極的なという言葉がここに入ってるのと入ってないのとの違いなんですが、これは本市としましては、やはりこれからは民間の方のある意味力、ノウハウというふうなものも活用していかないと市民に御納得いただけるようなサービスの量もしくは質というふうなところは御提供できなくなるのではないかというふうな認識のほうは持っております。したがいまして、PPPの基本方針もしかりでございますが、PPPをするというふうなことが目的ではなく、足らないところ、もしくは民間のほうが市民の方からある意味要求されてますサービスを提供する際には非常に効果的、効率的だというふうな判断がなされた場合には、この民間の活力というふうなものをやっていく。したがいまして、全ての事業、これから公共施設の中、公共施設マネジメントは箱の話、その中のサービスの提供のあり方、これの最適化の話でございますんで、その中で要するに民間がすればというふうなある意味検討をこれからについては除外せずに全ての事業において検討のほうしていくという形で積極的という言葉を使わせていただいてます。 ◆上原秀樹 委員  積極的という言葉があるのとないのと全然ニュアンスは違って、いろんな条件があれば活用するということはあり得るかもしれませんけども、こういうふうに書かれるとちょっとという気がします。というのは民間が必ずしもいいというわけじゃなくて、今民間のいろんな悪い面が出てきていまして、民間だけが本当にいいのかといえばそうじゃなくって、やっぱり公共がきちんとするということが第一ですから、ちょっとこの書き方はどうかなという気がします。ここで条例の議論をしてるわけじゃありませんから、意見だけ言っときます。以上です。 ○北原速男 委員長  ほかにございませんか。 ◆新内竜一郎 委員  このパブコメをやるときに、市民から見ると非常に抽象的で具体的に書きにくいと思うんです。それは確かにここに書いてるような財政的な面とか社会情勢の変化とか人口動態とかいうことである程度、前回我々の総務委員会で、これ6月ですかね、この報告書ちょっといただいて、今ちょっと確認しとるんですけども、もう少しここに学校施設とか住宅施設、文化施設、公営企業施設、子育て支援、あるいは集会所、スポーツ・レクリエーション施設、福祉施設、公園とか具体的に書いてあるわけです。こういうのでもうちょっと入れてあげたほうが意見出しやすいと思うんですよ。抽象的で、公共施設言うても、ここで例えば上下水道とか言うても市民どういうふうにして統合するんかいうこと考えてもわからへんですわ。だからこの総量でも一応ある程度あるんですけども、60万平米みたいに出とるわけで、どれが基準であるのかいうことも全くわからないですわ。だからちょっとパブコメのときに、わずか1カ月の間でしょ。だからこれをぴしっと書けるいうたらよっぽどの経験があるとか、そういう関係してる人しか書けないと思うので、もう少し公共施設の今言った学校とかこういうことについてのいかがでしょうかというふうなちょっと入れてもらったらもっと書いてくれるの違うかなと。  もっと言うと今でも自治会などではやはり共同利用センター、これ統合されるん違うかとか、我々の活動拠点なくなんのやったら市民と協働で言いながら我々動かんでええのやったらやめとこうかとか、そういう極端な意見もあるんで、誤解のないようにあくまでも私は、やはり今まで伊丹で文化施設はいっぱい建った。それを私自身は一本化して、統合して、もっと効率よくやって、財源を醸し出して、もっとほかに活用したらと私個人では思ってるとこあるんです。そういう意見も書けるように何かちょっと工夫してもらって、何か摘要でその他の項目でも入れてもらったらどうかなという考えです。その辺だけちょっと聞かせて。 ◎総合政策部 今、新内委員のほうからある意味御意見いただいた内容については、今年度策定のほう、この条例以外に再配置基本計画というふうなもの策定のほう今年度していきますというふうなことで、今言われたみたいな学校、それから共同利用施設でありますとか、文化施設も含めて、要するこういうふうな形で今後見直していきますよ、再配置のほう考えていきますよというふうなものについては、今年度策定する前に改めてその分野についてはパブリックコメントのほう実施する予定をしております。  今回このある意味公共施設マネジメントの基本条例の御意見いただくところというのは、本市、市のほうが今後、公共施設マネジメントを継続的、また計画的に中長期にわたって続けていきますよと。そのときの基本的な手続のルール、行政側手続の計画をつくってやる。単に減らすということではなくて、数値目標をつくって取り組みますよ。また、その経過については毎年度市民のほうに公表のほうし、説明のほうしますよというふうなある意味手続を定める条例でありまして、今、委員のほうから御意見いただいたやつについては再配置基本計画の中で御意見いただきやすいような形で検討、考えていきたいと思います。 ◆新内竜一郎 委員  結構です。 ○北原速男 委員長  ほかにございませんか。───  ないようでしたらこれで伊丹市公共施設マネジメント基本条例の骨子案に係るパブリックコメントの実施についての質問を終わります。     ──────── ◇ ────────    公益財団法人伊丹スポーツセンターについて ○北原速男 委員長  次に、公益財団法人伊丹スポーツセンターについて説明をお願いいたします。 ◎総合政策部 それでは、公益財団法人伊丹スポーツセンターについてをお手元の資料をもとに御説明をいたします。  まず、本日の委員協議会のほうで委員の皆様にまず御報告すべき事項でございますが、資料の冒頭部分に協議中事項と書いておりますが、現在、公益財団法人伊丹スポーツセンターと伊丹市との間で同財団が所有いたします体育館の耐震改修工事について協議を進めております。  具体的に申し上げますと、体育館を伊丹スポーツセンターより伊丹市が受贈、引き渡しを受けてということになりますが、受けまして、平成28年度、来年度に緊急防災・減災事業債という、市債のほうですね、を活用いたしまして耐震化工事を実施するという内容でございます。  ただし、米印で書いておりますが、この手法によりますと同財団につきましては適切な時期での解散ということが前提となりますことから、同財団の今後のあり方を含めまして慎重に協議を進めてるというところでございます。こちらが本日の報告すべき事項でございます。  では、なぜこういう協議をするに至ったのかということでございますが、これまでの経緯につきまして簡単に御説明を申し上げたいと思います。  伊丹市におきましては、平成23年度総務省より示されておりました指針に基づき、いわゆる第三セクター等の抜本的改革に取り組むため、伊丹市行財政改革推進懇話会、審議会ですが、こちらに諮問いたしまして、同懇話会の専門部会であります経営検討委員会におきましてそのあり方が議論されました。  伊丹スポーツセンターにつきましては、その抜本的改革の検討対象の団体として上げられておりましたが、資料にも記載しておりますとおり今後10年程度大規模改修の必要性はなく、必要性が生じたときに、その時点での社会経済状況に合わせた検討をすべきであると。また、直ちに解散・清算といった抜本的改革の必要はございませんが、引き続き改善策の検討を求めるといった御意見を頂戴したとこでございます。  それを受けまして、同財団におきましても自立的発展を基本目標として掲げまして、経営計画を策定していただき、効果的、効率的な運営を目指してまいったところでございます。  また、同懇話会の意見書におきましては、今後の第三セクター等のあり方としまして新たな損失補償は行うべきではないといった御意見もいただいております。  なお、参考までに申し上げますと、同懇話会からの答申をもとに土地開発公社、公園緑化協会、都市整備公社の3団体を平成24年度に解散いたしましたことは御案内のとおりでございます。  その後、平成25年の11月でございますが、建築物の耐震改修の促進に関する法律、いわゆる耐震改修促進法が改正されまして、不特定多数の人が利用する一定規模以上の建築物につきまして耐震診断の実施とその結果の公表が義務づけられたところでございます。  これに伴いまして、伊丹スポーツセンターの体育館がその対象の建築物となりました。本年、平成27年の年末までに耐震診断の実施とその結果を公表する必要が生じました。その体育館の耐震性の有無につきましては、その時点では不明ではありましたが、仮に耐震改修工事をする必要がある場合、相当多額の費用が想定されます。それが財団の経営にも大きく影響することが予想されましたので、同財団と私ども政策室を初めとします関係部局が集まりまして今後の対応等について協議を開始いたしました。  その中であらゆる想定を踏まえた協議を進めるうちに抜本的な改革を含めた検討を進めるべきではないかといった観点から本年4月には財団内に本市の関係部局、教育委員会、財政、政策、人事も含めました関係部局の職員も委員に含めました経営計画検討委員会というのを設置いたしまして、慎重に協議をしてきたところでございます。  その耐震診断ですが、財団のほうで耐震診断を実施いたしまして、その速報値におきましては耐震基準を満たしていないと、Is値で言いますと0.6以上ということになるんですが、いうことが判明いたしまして、その耐震改修の設計業務を行う中で耐震改修工事に要する費用といたしまして、これは概算でございますけども、約5億円程度が必要であろうという結果が報告されております。  この結果を受けまして、耐震改修工事については、財団の経営状況からいたしますと財団みずからが実施するということが困難でありますので、先ほど申し上げました経営計画検討委員会におきまして今後の方向性とスケジュール等について今日まで慎重に協議を進めているとこでございます。  その方向性とこのスケジュールでございますが、きょう現在、現時点におきましては財団の理事会ですとか評議委員会において財団としての方針が決定されてるものでございませんが、おおむね次の方向性でもって協議を進めております。  まず1点目でございますが、体育館につきましては今年度末を目途に市が受贈、引き受けいたしまして、市の施設として平成28年度に緊急防災・減災事業債を活用して耐震化工事を実施するということ。  2つ目が、公益社団法人及び公益財団法人の認定等に関する法律の規定によりますと公益財団法人のまま財産、これ体育館ですが、財産を処分することができません。また、経営状況から一般財団法人となることも難しいということですので、結果として解散が適当であろうという点。  3点目が、やはり伊丹スポーツセンターは市民の皆様のスポーツ振興と健康づくりに大きく寄与する施設ということでございますので、やはり円滑に事業を継続したいと、すべきであると。  以上3つの点について協議を進めております。  今後のスケジュールでございますが、資料一番下のほうに示しておりますが、こちらが現時点での想定されるスケジュールとなっております。  まず今月の10月22日、財団のほうの理事会が、続きまして、10月の31日には評議員会がそれぞれ開催予定となっております。最終的にこの時点をもって財団としての方針が決定されることになります。  この方針決定を受けまして、体育館を市の施設とするため財団との間で寄贈契約という形で契約締結をいたします。こちらは大体11月ごろを想定をしております。  その後、12月の定例議会におきましてこの体育館を市の体育施設という位置づけをするための条例議案を提出させていただきまして、御審議のほうお願いすることになります。  そして来年の平成28年4月には財団から体育館の引き渡しを受けまして、同6月ごろから耐震化の工事を開始することになろうかと思います。大体工期としましては、平成29年の2月末ごろを今のとこ想定をしております。  それ以降のスケジュールにつきましては、冒頭で御説明しましたとおり体育館を市に寄贈ということは解散が前提となりますので、体育館以外の施設につきましても市が引き受けることになります。順次適切なタイミングもって手続を踏んでいきたいと考えておりますので、御理解賜りたいと思います。  繰り返しになりますが、現時点におきましてまだ財団としての方針が正式に決定されておるものではございませんので、財団との協議の過程を本日御報告申し上げるにとどめております。  しかし、近く正式に財団としての方針が決定されるということですので、その後、財団と協議が調い、方向性が決まりました段階の適切な時期に改めまして議会の皆様に御報告させていただきたいと思います。  最後になりますが、伊丹スポーツセンターは古くより市民の皆様のスポーツ活動ですとか健康増進に大きく寄与してきた施設であります。こちらにつきましては今後も変わるものではないと考えております。市民の皆様にはこれまでどおり安全に安心して施設を御利用いただくためにも引き続き財団と協議を進めまして、円滑に事業の継続を目指してまいりたいと思いますので、議会の皆様の御理解と御協力をお願いいたします。 ○北原速男 委員長  説明は終わりました。  ただいまの説明について質疑等がございましたらどうぞ。 ◆泊照彦 委員  今るる御説明をいただいたわけなんですが、貴重な協議中の事項ということで提案をいただきましたが、この貴重な内容は一般市民にも漏れとるわけですわ。どこで漏れてるんでしょうね。議会に報告もない中に。議員が市民から聞かされるぐらい、こんな恥ずかしいことないですよ、こんな大事な事項を。原因究明、先にそっちをやってほしいな。うちの会派の議員がスポーツセンター利用されてる市民からいつ閉めるんやというふうなこと聞かされたわけや。それで答えられへんから、どうやって答えたらええんでしょういって悩んどったがな。副市長、どない思いますか、これ。 ◎行澤 副市長  今、こういうお話が、まず議会に話が通ってないといいますか、知らないということで、我々の中では今先ほど言いましたスポーツセンターとうちの政策とで、あるいは人事も財政も含めた中でやっておったということで、その話が先に市民の方に広がったというんですか、漏れたということについてはちょっと私もわかってないというんですかね、今いろいろ問題がそんなあったのかなというのをちょっと今初めてわかったわけで、申しわけないんですが、どのような状態でそういう情報が出ていったのかというのは、ちょっと今時点では、今聞かせていただきまして、わからない状態であるもんでございまして、ちょっと今こうやったからこうなりましたとは言いづらいということでございます。 ◎総合政策部 ちょっと推測にはなってしまうんですが、前回もついこの間、韓国のチャーター便の関係で同じようなケースがありまして、非常にこの今回の内容につきましてはそういうことがないように我々も非常に丁寧に扱ったつもりです。  ただ、今回10月の22日とか30日か、評議員会が開催されるということで、そこでもう意思決定がなされて、もしかすれば解散の時期も含めて決定される可能性があるということがありました。ということからすればまずもって議会のほうにこのことをこういう形で説明しなあかんやろうというスケジューリングということで、理事会、評議員会を前に議会の皆さんに説明する。  今度は逆に言えば理事あるいは評議員が知らないままに議会のほうでそんな説明がなされてたということも一方ではおかしな話もありますので、実はまずもって理事さんとか評議員さんに個別に、大方スポーツセンターのほうからですが、やっぱりこういう話も一定あったかと思います。あったと思います。そのときには私らも非常にこの話が例えばそちらのほうから漏れていくことも非常に心配されましたので、基本的にはこの内容については内密にという話ではさせていただいておったんですが、ちょっとそれ以上の我々もどういう形でほかに情報が行ったのかわからないんですが、我々としましては丁寧に扱ったつもりではありますが、結果的にはこうなったということかなと思っております。 ◆泊照彦 委員  また後でうちの会派の議員と調整してほしいですけど、どういったいきさつでそういうふうな市民の方からのお声頂戴したかというのを聞いてほしいんですけども、これ本当に異常ですよ。私どももこれまで議員やらせていただいたけど、最近ちょっとひどい。ひど過ぎる。私どもの会派の議員からいろいろ話調整してもらって、この原因究明してください。以上です。 ○北原速男 委員長  答弁を求めますか。 ◆泊照彦 委員  いいえ。 ◆櫻井周 委員  まず、Is値、耐震指標満たしてないということなんですけども、一体これ数字は幾らになったんですか。 ◎総合政策部 先ほども答弁ありましたが、一応基本的にはことしの3月、昨年度スポーツセンターのほうでこの耐震診断がなされましたが、最終的なこの耐震診断の結果というのは第三者機関の判定をもって発表されるということになっておりますので、速報値という形にはなるんですが、必要な耐震診断の0.6という数値が基本的には建物全体で満たない状況の中、一部のところについては0.3を切っている部分もあるというようなところでございます。 ◆櫻井周 委員  今お話あったとおり、ことしの3月の時点でどうも耐震指標大幅に満たしてない部分があるということがわかったわけですよね。そういう問題があったらそれに対して次どうするかというのでこういう検討をしてるんでしょうけども、少なくともこのスポーツセンターのあり方について、これ非常に重要な事項で、少なくともそういう問題があるということを事前にお話、それ別に隠す話ではないですよね。こういう問題があると、こういう政策課題があるということを言ってもらってれば今みたいな泊委員から指摘があったような問題、行き違いにはならなかったと思うんですね。そういうところが話の進め方としてまずかったんではないかと思うんですが、いかがですか。 ◎総合政策部 現に0.6の数値を割ってるという数字はありまして、0.3を下回ってる部分が一部であるということであればきっと第三者機関の評定を受けても0.6以上に覆るようなことはないだろうなというのは容易に想像できたというのは事実でございます。  ただ、耐震診断に基づくいわゆる耐震化工事を実際に実施するのに当たり、例えば費用がどれだけかかるかというのは明確ではなくて、先ほども今現在スポーツセンターのほうで5億円程度の費用がかかりそうやということを報告受けましたのはつい先日でございまして、当時春に受けたときにはもしかしたら1億ちょっとぐらいでいけるんじゃなかろうかとかいうような話もございまして、その方向性がなかなか見出せなかったいうことではございます。ただ、一定耐震診断に係るような報告についてその時点でも必要だったかと言われれば、そういうことでもあろうかなというふうには思います。 ◆櫻井周 委員  結局政策の順序として問題があって、それに対してどういう解決策、問題を分析し、そしてどういった解決策をとるのかという順序ですから、そこをきちっと、全部を終わってから説明しようとするとどっかで検討過程で話が漏れて、今みたいな話になってしまうわけですから、きちっと進捗に応じてお話をいただければこういう話にはならんと思うんで、注意をしていただきたいというふうに思います。  まず、このペーパーについてなんですが、先ほどの公共施設マネジメントについては右上に総合政策部政策室施設マネジメント課というふうに担当部署が明示されてるんですが、こちらの資料については担当部署はないんですが、どちらが御担当なんでしょうか。 ◎総合政策部 基本的な第三セクターの改革というところにつきましては、私ども政策室のほうで一定リードするという形になろうかと思います。仮にこの体育館を伊丹市のほうで引き受けるということになれば教育委員会のほうが窓口になり、あるいは人的な今後の雇用のあり方につきましては人材育成室であったり総務部であったりと、あるいは今後の経営に関することであれば一定財政基盤部というような形で、総がかりで検討していくことになりますし、これまでもそのようなメンバーで打ち合わせ会議をしてきたものでございます。 ◆櫻井周 委員  それはいろんな部門に関連する部門がたくさんあるというのは、いろんな政策においてよくある話で、ただどこが主管なのかということを明確にしとかないとより話が混乱してしまうわけですよね。おまえんとこ、どっちだ、どっちだということになって、役割分担が不明確になってしまう。だからこそちゃんとペーパーには担当部署を明記するべきなんですけれども、そうするとこれは総合政策部政策室が担当だということでよろしいですか。 ◎総合政策部 済みません。これ記入漏れです。申しわけないです。 ◆櫻井周 委員  それからちょっと本日の説明を受けてよくわからなかったのが順番なんですけれども、平成28年4月に体育館を受贈する。それからその後に、いつになるかわかりませんけども、財団解散というふうになってると。一方で、つまり体育館を受贈してからしばらくして財団が解散ということになってるんですが、上の説明では公益財団のまま財産を処分することはできないと書いてあるんですね。これ順番逆じゃないと、ないしは体育館を受贈するとともに財団を解散しないといけないのかなというふうに思ったんですが、この順番で大丈夫なんでしょうか。 ◎総合政策部 財団が解散すれば施設が全て伊丹市等々に寄贈されてくるというのは一定のルールなんですが、それを前にしてこの体育館を伊丹市が受けるということにつきましては、事前に財団法人伊丹スポーツセンターの定款の中で解散の時期を明確にするということで大丈夫やということでスポーツセンター及び兵庫県、この公益財団法人の認定の窓口である県との調整の中でそういうふうに理解することができるということで報告受けてます。 ◆櫻井周 委員  なるほど。それは解散が約束されればこの問題クリアされるということで、わかりました。  あとこのスポーツセンターという場所といいますか、施設は今後も維持されていくということでよろしいんですよね。この運営主体が誰になるかは別として。 ◎総合政策部 これらスポーツに係ることにつきましては、伊丹市の総合計画、伊丹市の総計の中でも市民の健康づくりというのには力を入れているもんでございますし、あるいは福祉のほうでやっております健康づくり大作戦等々の場でもあります。非常に伊丹市にとっては重要な場所だと思ってますので、引き続きスポーツセンター事業は継続していくべきものと、継続していくものと考えております。 ◆櫻井周 委員  そうすると運営主体はどこの部署になるのかということが心配になるわけですが、先ほどちらっと話に出ていた教育委員会事務局、生涯学習部あたりが担当部署ということになるんでしょうか。 ◎総合政策部 基本的には伊丹市の施設になるということになりますので、基本的な管理運営につきましては伊丹市が直営でするのか、もしくは指定管理でするのかということになろうかと思うんですが、今のこれまでのそういうこれらの種類の施設のあり方を考えれば基本的には指定管理をしていくのかなということになろうかと思います。ただ、その窓口につきましての担当部署は、教育委員会になろうかなというふうには今思ってます。 ○北原速男 委員長  いいですか。 ◆上原秀樹 委員  一つだけ。平成24年の1月に第三セクターとの抜本的改革等に係る検討のところでスポーツセンターについては今後10年程度は大規模改修の必要はないということになっていますけども、そもそも旧耐震の建物であることからすればいずれにしても耐震診断なり耐震補強工事はやるということはもうその時点では明らかになっていたのではないかなという気がするんですけど、その辺はどうなんですか。 ◎総合政策部 ちょっとそこまでの検討がなされたかよくわからないのですが、恐らく大規模改修等々が発生した後、当然東日本大震災の後でございますので、大規模改修が発生したときにはその辺のことも含めてやる検討がなされるだろうということは考えておっただろうとは思います。 ◆上原秀樹 委員  多くの市民が集結するような施設であって、耐震診断、耐震補強というのは第一義的な課題だというふうに私は思ってるんですけど、本来はその時点で本当は検討しておくべきではなかったのかなということは思います。  それともう一つは、これ費用まだ当然どんな工事をするのか、どういう規模でやるのかわかりませんけども、大体5億円だろうという。例えば5億円として、これ伊丹市の負担はどうなるんですか。例えば緊急防災・減災事業債を活用した場合。 ◎総合政策部 この緊急防災・減災事業債の充当率は100%でして、交付税が70%措置されると聞いておりますので、実質30%が市の負担になろうかと思います。 ◆上原秀樹 委員  もう一つ、先ほど、これまだ確定ではないけども、指定管理だろうと言われましたね。これはそういうことはもう既に検討されてる、庁内では。 ◎総合政策部 今後どういう形でしていくかというのは、やっぱり一定我々の話の中はしておるんですが、今現在スポーツセンターのほうの理事会、評議員会でまだ解散という決定がなされてない中、なかなかお話しするのは非常に難しいんですが、ただ、今利用されてる、あるいはふだん利用されてる市民の皆さんに御不便をかけないような円滑な事業運営であったり、あるいはスポーツセンターで今働いていらっしゃる、雇用している職員、コーチ等々の皆さんの雇用の問題につきましては守れるような形で、例えば他の財団なんかに、まだ全然協議はしておりませんけど、いうのも一つの方法ではなかろうかと思いますが、市民あるいは雇用している皆さんを十分守っていくというような方針第一では考えていきたいなと思っております。 ◆新内竜一郎 委員  今、上原委員言われた伊丹市行財政改革推進懇話会ですかね、ここでの今言う今後10年程度は大規模改修の必要はない。これ実はもう15年ほど前にスポーツセンターの大改修ということで、私もそこの審議会入って、大学の先生も入って、これもう改修せなあかんでという答申出とったんや。ただ、財源がないからいうことで、国体との関係で一部ちょっと改修したということで、もう問題はやっぱり財源ですわ。財源で後回し、後回しになって、ここへ来ていうことで、それで先ほど来私もこの本市でのいろんな公共団体等、外郭団体あって、それの管理委託して、そこでの事業をして管理してもらってるだけで、要は建物等の減価償却とかそういうところの経費見てないんですわ。ほとんどペイですわ。それがやっぱりここへ来て来てるんで、問題はここに書いてるように今までの例えば都市整備公社、北池尻団地なんかでもこちらで受けた。いろいろと今までは本市が管理してたのを外郭団体にして経費安うしようとしてやった。これがここへ来て、いや、またもとどおりに市が管理しようとしてる。その流れの基本は、まずどういうことで、この件は私から言うとやっぱり建物等の管理経費ですわ。これが負担かかるから市が持ちましょうという感じにとれるんですけど、実際はそうなんですか。
    ◎総合政策部 新内委員のいわゆるおっしゃるとおりなんですが、例えば文化施設たくさんありますけど、あれはもう今現在全て市の施設です。  市じゃない、いわゆる財団が持ってる施設というのは、今スポーツセンターが持ってる野球場であったり体育館であったりプールであったり、あと解散した財団で言えば今、委員御案内いただきました都市整備公社の北池尻団地、あとは公園緑化協会の昆虫館、これが財団が独自で持ってる建物ではあるんですが、なかなか財団独自でその建物のいわゆる借金、建築費、あるいは大規模改修した費用を支払っていくいうのは現実的には難しいということで、実質的には伊丹市が損失補償としてお金を第三セクターに流していたという言い方はおかしいですが、補填していたというような関係になってます。それにつきましては総務省や国のほうからそういういわゆる別の顔持ってる民間団体にそういう形でお金を流れていくのは市民等々に対してもきちっと説明しにくいものであるので、そういうのはできるだけなくしていくということが第三セクターの改革に当時もつながっていたということですので、今、委員がおっしゃったとおり、いわゆる市の損失補償が流れていってる施設であるというのは間違いないと思います。 ◆新内竜一郎 委員  結論から言うと、ちょっといろいろ前段あるんですけども、時間の関係で簡潔に聞きますけども、要は国のほうで緊急防災・減災事業債、これはスポーツセンターの現状のままでは借り入れですかね、活用できないんですか。伊丹市だから入るんですか。 ◎総合政策部 この起債の条件としては、市の施設であるということが条件と聞いてます。 ◆新内竜一郎 委員  やっぱりね。そういうことでやっぱり市の施設ということなってくる。だから今後こういうことが出てくる可能性ありますよ。だから少なくともこれは早目にやっぱりこういう問題点をリストアップしてやっていただきたい。  最後に、やはり市民がスポーツについて健康増進とかいうことで非常に大事な施設ですから、これをやはり決して手抜きせんと充実してやるということをやっていただきたいんで、やはり解散いうと、あれ、いよいよ伊丹もその辺まで手が回って手抜きするんかなという市民の感覚あるんです。だからこれも泊委員おっしゃった、私も先日スポーツ祭のときかなり聞いたんですよ。えっ言って。だからこういうのはやっぱり大事な案件ですんで、政策のほうでもう少し議会とやっぱり連携とって今後やっていただきたいと思うんです。  要は市が受けることによってどれだけのメリットなるか、あるいは市民が安心できるかいうこともはっきりと今後、出しといてください。市民がやっぱり不安に思われたら、意見私も聞きましたよ。僕も別のルートからもう聞いておったから、ああ、そうですか言ってとぼけといたんですけど、ちょっとその辺また政策のほうで対応を十分にしといてください。何か意見あればおっしゃって。 ◎桝村 総合政策部長  スポーツセンターにつきましては、やはり市民のスポーツの拠点であり、健康づくりの拠点、生涯学習の拠点でもございますので、我々やっぱり市のほうに財産をいただく中で安定してしっかりと運営していきたいというふうに考えてございますし、働いてる方の雇用も守れるような形でしっかり調整して進めていきたいというふうに考えてございます。 ◆新内竜一郎 委員  じゃあ、結構です。 ○北原速男 委員長  いいですか。 ◆新内竜一郎 委員  はい。 ◆戸田龍起 委員  その耐震工事の件は、この6月の議会と、あと総務政策の常任協議会、6月のときに、その時点では耐震の診断はしたと、Is値がクリアしてないと、耐震改修工事をせなあかんというところまではスポーツセンターのほうから聞いたわけですよ。だからそれが今、6月の時点では、市と協議中なんで、まだ今の段階でははっきりは話はできないと、6月の協議会ではそういう話で聞いてまして、それで今回具体的に来年のこれ6月から耐震工事に入りますよという、今そういう話を初めて聞いたという、そういう流れやと思うんですよね。その辺をちょっと私の中では、私は聞いとるから、たしか6月の時点ではそういう話やったなと。耐震工事はせなあかんなということにスポーツセンターから聞いてたと。  ちょっと話はそれで終わりますけども、財団の解散後の全体の運営は市でやることになるんでしょうが、まだ決まってない話なんですけど、もうちょっと具体的に、市としては例えば来年度中には全体を取得して市の運営にしますとか、その辺の具体的な、スポーツセンターのほうとの話なんでしょうけど、市としてはどう考えてるかだけちょっと。 ◎総合政策部 恐らく10月の末に開かれる理事会、評議員会で決定されるとは思うんですが、できるだけ速やかな時期での解散という話でですが、今年度末の3月、いわゆる来年の3月にはとてもやないけど、間に合わないというような話は聞いておりますので、それで考えれば来年度ではなかろうかなという想定がされますが、ただ、今後いろんな問題点の整理をしていく中で多少ずれ込むようなことがあるかもわかりませんけど、そのようなスケジュールになるのではなかろうかなという想定をしております。 ◆戸田龍起 委員  結構です。 ○北原速男 委員長  ほかにございますか。 ◆高塚伴子 委員  23年の第三セクターの改革ということでスポーツセンターだけは残しておきましょうということで、スポーツ振興だったりとか雇用の問題だったりということで今のままでいきましょうということで一旦お決めになったわけですよね。施設については、減価償却をするとそれが利用料金にはね返ってきて、市民の皆さんが教室を利用したりとか施設を利用したりする負担がふえるので、施設に関しては市のほうが損失補填を打ちながら、財産は持ってるけれども、スポーツセンターが改修はしてこないという状況が今まで続いてきたわけですよね。ではなかったですか。 ◎総合政策部 体育館の改修につきましては、先ほどお話ありましたように国体、のじぎく兵庫国体ですか、平成18年に開催されまして、それの前段でいわゆる中身の大規模改修はなされておって、あとは屋上の防水の一部補修であったり、非常用発電みたいなものは国体の前に整備はなされております。  耐震化に含めた大規模改修ということについては、これまでにはちょっと私個人的には聞いておりません。 ◆高塚伴子 委員  耐震化ではなくって、軽微な修繕にしても市のほうが損失補填を打ったりとか、国体のときの改修にしても財団のほうが借金をして自分で減価償却しながら返していったわけではなくて、市のほうが損失補填を打ったということで、全部施設に関しては市のほうが丸抱えで今までやってきたわけよね。  総務省のほうからそういう状態はやめましょうねということで通達というか、あったということで、今回はそれができないのでということ、それは全くできないわけなんですか。 ◎財政基盤部 財団法人に対する損失補償を新たに打てないかどうかという御質問についてですが、第三セクター等に関する国の指針については基本的に原則としては損失補償も打つべきでない。平成23年度の抜本的改革に係る検討に係る意見書においても同様の意見が付されたところ。最新の第三セクター等に係る国の指針においては、もうやむを得ず損失補償をする場合というのは改めて議会等丁寧な説明をして、その理由というのを明らかにした上でしていくべきという条件は付されているという通知はもちろんございます。 ◆高塚伴子 委員  全く無理ではないけれどというお話なんですけど、23年には存続をしようというところがもう全くこの建築物の耐震改修の促進に関する法律の改正があったがために今回こういうふうになったというふうに理解をしたらいいわけですか。方向としては、もし今、課長がおっしゃったように損失補償もいいと、財団についてもこのまま行きたいという気持ちがあれば今までと同じようなやり方で財団の財産のままで進めていったほうがいいというふうには考えてらっしゃったのか、それとももう23年に決まったけど、やっぱり解散の方向がいいなということで今回の法律改正と耐震化をきっかけにして財団を解散をしようとして、そのどっちの気持ちのほうが強いんですか。 ◎総合政策部 今言われた後者のほうだと思います。我々政策、財政、人材育成室等々各部局集まって意見を交わす中で、伊丹市のほうの方向性としては、あのとき、平成23年、24年当時は今後しっかり考えなさいと言われて後回しにされた問題ですので、早く解決しなければならない一つの大きな問題がこの耐震改修法の改正で早まったと、いよいよやる時期が来たというふうに考えておりますが、ただ財団のほうはどう考えてるかというのはまた別だと思います。 ◆高塚伴子 委員  私も財団のほうは改革したほうがいいなと思っていましたので、反対ではないんですけれども、賛成だからもうこれ以上聞いても仕方がないかなと思うんですけど、ただ耐震工事に関しては大体5億とかという話が出てて、普通は基本設計して幾らぐらいかかるからということが出た上で、じゃあ、どうするかという判断をするほうが正確だと思いますし、また0.6を満たしていない、一部0.3ということで、大至急になるかわからないですけども、耐震補強工事をされようということは利用される市民の方にとってはいいことだと思うんです。ただ、よく考えてみると伊丹市庁舎だって0.6満たしてなくて、0.4というIs値が出てたわけですよね。それでそこは置いときながら、こっちは先にやっちゃいましょうねというのもちょっと私としては納得はできないんですけど、この起債というのはスポーツセンターとか、本庁舎にはだめで、そういう市のほかの施設には使えて、100%起債の70%交付税算入といういい条件で借りられるのはいつまでなんですか。 ◎総合政策部 今おっしゃいましたように、この緊急防災・減災事業債が本庁舎に適用できるかどうかという形につきましては、これ適用できます。  ただ、今となってはこれ来年度までの一応今のところは措置という形になっておることと、本庁舎につきましては相当程度阪神・淡路大震災のときでもダメージを受けておりますので、ただ、SRCという非常に強い構造を持ってますので、地震が来たからといってぺちゃんこになるようなことはないですが、建物自体もかなりダメージを受けてんのは事実ですし、老朽化も進んでおりますので、本庁舎についてはやはり耐震工事よりも建てかえが一番いいのではないかということと、あともう一つつけ加えますが、ここの資料で説明がちょっと抜けておったんですが、平成27年10月の耐震診断の結果と必要工事費という中の2番目で今年度躯体の抜き取り検査を追加でしております。その中でコンクリートの強度、中性化ともに良好で健全な状況ということで、建物の躯体、コンクリート本体は非常に強い状況だということからしてもやっぱり耐震化して長寿命化をこのスポーツセンターの体育館はするほうがいいんじゃなかろうかと、そういう判断も一部でしております。 ◆高塚伴子 委員  先ほど公共施設マネジメントにも関係してくるんですけれども、マネジメント計画の中で修繕にしても更新にしても市全体の施設として計画的に進めていこうという中で、こういうふうな工事が突貫で出てしまうと1個ずつその都度判断をしていくと、市全体の計画からこぼれてしまうようなというか、抜き出してしまうような形の公共マネジメント施設整備計画になっていってしまうんじゃないかなという嫌いが私ちょっと心配としてあるんですけど、それは今回のこのスポーツセンター体育館の改修によって計画自体何か影響があるということはないんですか。 ◎総合政策部 現在後期の事業実施計画及び5カ年間の行財政プランを見直してるわけなんですが、一定起債の枠であったり、一般財源の枠なんかも今また改めて設けようということで進んでおりますが、特に今回公共施設マネジメントに係る事業につきましては枠を広げております。今回緊急防災・減災事業債、体育館で使おうとしてるこの起債につきましては100%の起債になっておりますので、かなり起債の額も公共施設マネジメントに係るとこについては広げてますので、その辺は大丈夫かなと思います。 ◆高塚伴子 委員  本来であればこれは残す、これは残さない、これは修繕、これは更新とか、これは廃止というふうに決めた上で市民の意見を、皆さん御意見伺いながら本来は決めていって、総額幾らかかるかということをして基金積んでいく、工事を進めていくというのが一番基本的なやり方だと思うんですけど、緊急性があるということと起債が魅力的だということと財団の解散のきっかけにもなるということで特に反対はしないんですが、最後に一個だけ、今回体育館だけの受贈なんですけども、全ての施設を一度にということは不可能なんですか。 ◎総合政策部 その話もなかったこともないんですけど、ちょっとほかの財産までということになると非常に整理するのにちょっと時間がかかって、ミスがあってもあかんだろうということで、基本的に今の段階で詰めておるのは解散でもって残りを全て伊丹市のほうに譲り受けるということで今のとこは話を進めておりますが、ただ、先ほど言いましたようにまだ財団のほうの方針決定が、意思決定がまだ現在されてるような状況ではございませんので、また変わるようなことがあれば御報告させていただきます。 ◆高塚伴子 委員  ありがとうございました。またその都度の御報告をいただきたいと思いますので、よろしくお願いします。 ○北原速男 委員長  ほかにございますか。───  それでは、これで公益財団法人伊丹スポーツセンターについての質問を終わります。  総務政策常任委員協議会をこれで終了いたします。              以   上  伊丹市議会委員会条例第30条第1項の規定により、ここに署名する。  平成  年  月  日  総務政策常任委員協議会      委員長   北 原 速 男...