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令和 3年第2回定例会(第1日 2月25日)

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  1. 洲本市議会 2021-02-25
    令和 3年第2回定例会(第1日 2月25日)


    取得元: 洲本市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-17
    令和 3年第2回定例会(第1日 2月25日)   令和3年第2回洲本市議会会議録(定例会)                           令和3年2月25日(第1日)                           開会 午前10時00分 1 議事日程   第1 会議録署名議員の指名   第2 会期の決定   第3 議案第 2号 令和3年度洲本市一般会計予算      議案第 3号 令和3年度洲本市国民健康保険特別会計予算      議案第 4号 令和3年度洲本市由良財産特別会計予算      議案第 5号 令和3年度洲本市納、鮎屋財産特別会計予算      議案第 6号 令和3年度洲本市堺財産区特別会計予算      議案第 7号 令和3年度洲本市CATV事業特別会計予算      議案第 8号 令和3年度洲本市介護保険特別会計予算      議案第 9号 令和3年度洲本市後期高齢者医療特別会計予算      議案第10号 令和3年度洲本市介護サービス事業会計予算      議案第11号 令和3年度洲本市駐車場事業会計予算      議案第12号 令和3年度洲本市下水道事業会計予算
         議案第13号 令和3年度洲本市土地取得造成事業会計予算      議案第14号 洲本市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例制定につ             いて      議案第15号 洲本市一般職の任期付職員の採用等に関する条例制定について      議案第16号 洲本市ペット霊園の設置等に関する条例の一部を改正する条例             制定について      議案第17号 洲本市福祉医療費の助成に関する条例の一部を改正する条例制             定について      議案第18号 洲本市民工房の設置及び管理に関する条例を廃止する条例制定             について      議案第19号 洲本市海水浴場の設置及び管理に関する条例の一部を改正する             条例制定について      議案第20号 証紙条例を廃止する条例制定について      議案第21号 公の施設に係る指定管理者の指定について   第4 議案第22号 洲本市職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例             制定について      議案第23号 洲本市公告式条例の一部を改正する条例制定について      議案第24号 洲本市国民健康保険条例の一部を改正する条例制定について      議案第25号 市道路線の認定について      議案第26号 市道路線の認定について   第5 議案第27号 洲本市教育長任命について   第6 議案第28号 洲本市教育委員会委員任命について   第7 議案第29号 洲本市固定資産評価審査委員会委員選任について   第8 議案第30号 堺財産区管理委員選任について 2 本日の会議に付した事件   日程第1 会議録署名議員の指名   日程第2 会期の決定   日程第3 議案第 2号 令和3年度洲本市一般会計予算        議案第 3号 令和3年度洲本市国民健康保険特別会計予算        議案第 4号 令和3年度洲本市由良財産特別会計予算        議案第 5号 令和3年度洲本市納、鮎屋財産特別会計予算        議案第 6号 令和3年度洲本市堺財産区特別会計予算        議案第 7号 令和3年度洲本市CATV事業特別会計予算        議案第 8号 令和3年度洲本市介護保険特別会計予算        議案第 9号 令和3年度洲本市後期高齢者医療特別会計予算        議案第10号 令和3年度洲本市介護サービス事業会計予算        議案第11号 令和3年度洲本市駐車場事業会計予算        議案第12号 令和3年度洲本市下水道事業会計予算        議案第13号 令和3年度洲本市土地取得造成事業会計予算        議案第14号 洲本市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例制定               について        議案第15号 洲本市一般職の任期付職員の採用等に関する条例制定につ               いて        議案第16号 洲本市ペット霊園の設置等に関する条例の一部を改正する               条例制定について        議案第17号 洲本市福祉医療費の助成に関する条例の一部を改正する条               例制定について        議案第18号 洲本市民工房の設置及び管理に関する条例を廃止する条例               制定について        議案第19号 洲本市海水浴場の設置及び管理に関する条例の一部を改正               する条例制定について        議案第20号 証紙条例を廃止する条例制定について        議案第21号 公の施設に係る指定管理者の指定について   日程第4 議案第22号 洲本市職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する               条例制定について        議案第23号 洲本市公告式条例の一部を改正する条例制定について        議案第24号 洲本市国民健康保険条例の一部を改正する条例制定につい               て        議案第25号 市道路線の認定について        議案第26号 市道路線の認定について 3 議事順序   開  会 午前10時00分   議長挨拶   市長挨拶   開会宣告   開議宣告   諸般の報告   会議録署名議員の指名   会期の決定   議案第2号ないし議案第21号   市長の施政方針並びに説明   休憩宣告 午前10時58分   再開宣告 午前11時08分   教育長の教育行政方針並びに説明   休憩宣告 午前11時38分   再開宣告 午前11時43分   新年度予算並びに関係議案の説明   休憩宣告 午後 0時05分   再開宣告 午後 1時15分   議案第22号ないし議案第26号   休会決議   延会宣告   延  会 午後 1時32分 4 会議に出席した議員(18名)    1番  柳 川 真 一          2番  近 藤 昭 文    3番  間 森 和 生          4番  中 野 睦 子    5番  小 野 章 二          6番  高 島 久美子    7番  清 水   茂          8番  木 下 義 寿    9番  小 松   茂         10番  片 岡   格   11番  狩 野 揮 史         12番  氏 田 年 行   13番  笹 田   守         14番  木 戸 隆一郎   15番  上 田 昌 孝         16番  地 村 耕一良   17番  福 本   巧         18番  先 田 正 一 5 会議に欠席した議員(0名)   な  し
    6 議事に関係した事務局職員(4名)   議会事務局長        石 田 武 史   副主幹兼議事係長      糸 田 浩 之   議事係主任         小 川   学   嘱託書記          濱 詰 祐 志 7 会議に出席した説明員(12名)   市長            竹 内 通 弘   副市長           浜 辺   学   副市長           上 崎 勝 規   教育長           本 條 滋 人   理事            藤 本 剛 司   企画情報部長        毛 笠 錦 哉   総務部長          東 田 光 司   市民生活部長        竹 鼻 康 智   健康福祉部長        大 橋 正 典   産業振興部長        岡 野 秀 則   都市整備部長        太 田 久 雄   教育次長          山 本 泰 平               開会 午前10時00分                〜議 長 挨 拶〜 ○(柳川真一議長)  開会に当たりまして、一言御挨拶を申し上げます。  寒さの中にも、いよいよ春の気配が感じられるようになってまいりました。  本日、令和3年3月定例会が招集されましたところ、議員各位には御健勝にて御参集を賜り、開会できますことは市政進展のため、誠に御同慶に堪えません。  さて、本定例会では、新年度に臨む市長の施政方針、教育長の教育行政方針が示され、この方針に沿った令和3年度当初予算案をはじめ、条例の一部改正案など、市民生活に密接に関連し、かつ、その内容も多種多様にわたる議案が提案され、審議されることになります。  議員各位には、多忙な日程が続き、また、会期中には寒の戻りもあろうかと存じますので、十分御自愛の上、御精励をいただき、適切妥当な結論を賜りますようお願い申し上げますとともに、諸般の議事運営に対しまして、格段の御協力をいただきますようお願い申し上げまして、開会の御挨拶といたします。 ○(柳川真一議長)  市長より御挨拶がありますので、伺うことといたします。  竹内市長。                〜市 長 挨 拶〜               (竹内通弘市長登壇) ○(竹内通弘市長)  令和3年3月定例議会の開会に当たりまして、一言御挨拶を申し上げます。  2月初めの立春を過ぎてからは、冷え込みの厳しい日と少し穏やかなぬくもりを感じられる日がやってきて、香しい梅の花の便りとともに、三寒四温を繰り返しながら、着実に春の訪れを覚えております。  そのような中で、1月臨時議会に続いて、本日、新年度を迎えるための施策や予算を御審議いただく、3月定例議会を招集いたしましたところ、議員各位の御出席を得まして、ここに開会できますことを心から感謝申し上げます。  さて、昨年は、年明けから新型コロナウイルスが世界中に蔓延し、この感染をいかに封じ込めるかの施策に追われ、まさに新型コロナウイルスに翻弄された1年でありました。これまで、国内では約42万6,000人を超える方が感染し、約7,500人にも及ぶ尊い命が失われる事態となっております。お亡くなりになられた方々には、心から御冥福をお祈り申し上げます。  この状況は、年が明け、令和3年になっても同様、感染の広がりに歯止めがかからず、一部の地域では、年明けから緊急事態宣言が発令され、今なお続いており、飲食業界などへの支援は講じられているものの、社会生活に大きな影響を及ぼしております。  そして、本年は、これを封じ込める施策として、世界中が新型コロナウイルスワクチン接種に取り組むステージへと進んでおります。新型コロナウイルスに対する国内のワクチン接種については、2月中旬に海外から輸入された製剤が特別承認され、欧米から2か月遅れで、医療従事者を対象に、先週から先行してワクチン接種が始まりました。このワクチン接種の開始は、新型コロナウイルスと戦うすべをようやく持てたような安堵を感じているところであります。  本市におきましても、新型コロナウイルスワクチン接種については、洲本市医師会の協力の下、できる限り早期での接種完了に向け、接種のための体制整備、接種会場や人員、会場までの足の確保など、全庁一丸となり進めていく所存であります。市民の皆様にも、格別の御理解と御協力をお願いするものでございます。  ところで、令和3年度は、新型コロナウイルスワクチン接種コロナ禍により疲弊した市民生活、経済の復興などを推し進めるための非常に重要な年となります。新型コロナウイルス対策を踏まえながら、市民の皆さんとともに、令和3年度における喫緊の行政課題の解決に、誠心誠意取り組む決意を持ち、新年度の施策を御提案させていただくところであります。  具体的に、今期定例議会に御提案申し上げ、御審議をお願いいたします案件は、令和3年度一般会計予算をはじめ、予算関係議案が12件、条例改正等の議案が10件、そのほか人事案件などが7件、合わせて29件であります。そのいずれもが重要な案件でございます。  何とぞ、慎重なる御審議の上、適切妥当な御決定を賜りますようお願い申し上げまして、開会に当たっての御挨拶とさせていただきます。  どうぞよろしくお願いいたします。                〜開 会 宣 告〜 ○(柳川真一議長)  ただいまから、洲本市議会定例会を開会いたします。                〜開 議 宣 告〜 ○(柳川真一議長)  ただいまの出席議員は18名で、会議は成立いたしました。  これより本日の会議を開きます。                 〜諸般の報告〜 ○(柳川真一議長)  議事に先立ちまして、去る1月開会の臨時会以後における閉会中の諸般の事項につきまして、御報告をいたします。  監査委員より、例月現金出納検査結果報告書並びに定期検査結果報告書の提出がありましたので、この写しをお手元に配付しておきました。御了承のほどよろしくお願いいたします。  その他の報告事項につきましては、事務局長に報告いたさせます。 ○(石田武史事務局長)  命により、議長会関係について、御報告いたします。  今回の報告は、令和3年1月29日から同年2月24日までの期間における会議の結果でございます。  まず、令和3年1月29日、高砂市において開催予定の東播・淡路市議会議長会定例会は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため定例会を開催せず、書面開催し、2月2日付で書面表決の結果が報告されました。会長提出議案第4号 令和3年度東播・淡路市議会議長会歳入歳出予算については、可決。続いて、次期開催市の決定(令和3年4月開催)は、本市とすることを承認。  次に、令和3年2月5日、本市において開催された令和3年第1回淡路地域正副議長会定例会に正副議長が出席されました。令和3年度事業計画及び歳入歳出予算については、承認。  報告は以上でございます。 ○(柳川真一議長)  諸般の報告は終わりました。  日程に入る前に御報告いたします。  本日の議案等は、去る2月18日にお手元に配付いたさせてありますが、本日の日程表は先ほど配付いたさせました。  日程表の配付漏れはありませんか。               (「なし」と呼ぶ者あり) ○(柳川真一議長)  配付漏れがなければ、これより日程に入ります。            〜日程第1 会議録署名議員の指名〜 ○(柳川真一議長)  日程第1、会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員は、会議規則第88条の規定により、議長において、6番 高島議員、11番 狩野議員を指名いたします。               〜日程第2 会期の決定〜 ○(柳川真一議長)  次に、日程第2、会期の決定を議題といたします。  お諮りいたします。  今期定例会の会期は、本日から3月31日までの35日間といたしたいと思います。  これに御異議ありませんか。              (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○(柳川真一議長)  御異議なしと認めます。  よって、会期は本日から3月31日までの35日間と決定いたしました。          〜日程第3 議案第2号ないし議案第21号〜 ○(柳川真一議長)  次に、日程第3、議案第2号ないし議案第21号の20件を一括議題といたします。  議案の朗読を省略して、直ちに市長から令和3年度施政方針並びに説明を求めます。  竹内市長。                (竹内通弘市長登壇) ○(竹内通弘市長)  令和3年度予算及び関連諸議案の審議をお願いするに際しまして、ここに市政運営に臨む私の所信を明らかにし、議員及び市民の皆様の御理解と御賛同をいただきたく存じます。  さて、本題に入ります前に、令和3年度は私にとりまして、任期3期目の最終年度の市政運営となります。振り返ってみますと、この間、様々な取組を実施してまいりましたが、中でも、「安全で安心なまちづくり」に対する備えと「魅力あるまちづくり」の推進を強く意識して、多種多様な施策に取り組んでまいりました。  まず、「安全で安心なまちづくり」に対する備えとして、ハード事業では、災害時、防災拠点としての機能を有する市役所新庁舎の建設に加え、低地対策としての物部並びに炬口ポンプ場の整備、高潮対策としての炬口漁港や大浜公園周辺の整備、また、県に協力した陀仏川河口部樋門の整備のほか、陀仏川河川改修工事にも着手したことで、面的な津波・浸水対策が整いつつあります。さらに、市街地では、淡路医療センター淡路広域消防ビル洲本総合庁舎洲本商工会議所などの建て替えも行われたことから、洲本のまちの表情が変化してまいりました。  一方、ソフト事業では、主として、自助・共助を育み、防災力を高めるため、電子ハザードマップや災害時要援護者名簿の整備を行ったことに加えて、自主防災組織の育成、防災訓練並びに防災学習による啓発などに注力してまいりました。さらには、つながり基金を造成し、町内会などが実施する防災活動など、コミュニティ活動の支援も進めてまいりました。  次に、「魅力あるまちづくりの推進」として、ハード事業では、市民生活の利便性を向上させる取組として、幼保連携型認定こども園、なのはなこども園の整備、洲本ストックヤードの建設、給食センターの整備のほか、本市への移住・定住を促進するため、上堺定住促進住宅も整備しました。このほか、道路・交通インフラの整備では、いわゆる外環状線と呼ばれる宇原千草線大野千草線広域道路網の整備に加え、淡路島中央スマートインターチェンジを開設するとともに、国と連携し、長年の悲願であった国道28号洲本バイパストンネル工事に着手することができました。  一方、ソフト事業では、子育て支援に関して、市の子育て応援キャラクターなのはや、子育てハンドブックを活用した情報の発信・啓発を行ったほか、放課後児童クラブの充実などを図ってまいりました。また、健康増進や福祉の取組では、各種健診の充実に加えて、元気な高齢者づくりを進めました。そのほか、国名勝に指定された旧益習館庭園や、県文化財に指定された白巣城跡、炬口城跡に加え、国史跡の洲本城跡や大浜公園、鮎屋の滝など、本市が有する歴史・文化ストックの再発見や研さんを通した魅力づくりを行うとともに、対外的な市の認知度の向上を図るため、首都圏におけるアンテナショップの開設やふるさと納税のPR、シティプロモーションにも積極的に取り組んでまいりました。  ところで、新型コロナウイルス感染症につきましては、最初の感染者が発生してから、はや1年以上が経過しましたが、我が国では、全国的に感染の拡大が収まる状況になく、医療提供体制は逼迫し、依然として社会活動並びに経済活動において、厳しい状況が続いております。  国では、ウィズコロナポストコロナなどの標語を掲げ、新型コロナウイルスと共存する新たな社会づくりや生活様式の構築を急ぐとともに、コロナ禍における暮らし方や働き方などの見直しを進めており、本市におきましても、新型コロナウイルス感染症対策を講じてきております。
     また、最近は、東京一極集中が徐々に解消される傾向も見られる中、国においては、活力ある地域社会の実現を果たすため、テレワークの推進やワーケーションの実施、IoTやドローン・ロボット技術の進展、また、5Gなどのデジタル技術を社会に浸透させ、未来技術を生かして地域創生による立て直しを図ろうとしていることから、本市におきましても、令和2年3月に策定しました新洲本市総合戦略を通して、人口減少対策や地域経済の活性化を図ってまいります。  現在、何よりも優先して行うべきことは、新型コロナウイルス感染症対策と新たな日常の確立に向けた取組であります。市民の皆様が今一番関心をお持ちのことは、新型コロナウイルスワクチンの接種についてであろうと思います。国の報道などでは、一般への接種開始は4月頃からと言われておりますが、詳細は不明です。市では予防接種に当たり、新たな役職を設けるとともに、懸念される医師や看護師など、医療従事者の人材確保に努めるほか、安全・安心に予防接種を受けていただけるように、医師会との連携・協力の下、必要な準備を進め、円滑な接種体制を構築してまいります。また、昨年9月1日、島内におけるPCR検査を拡充するため、島内3市の医師会が中心となって設置されました淡路圏域地域外来検査センターにつきましては、この間、大きな役割を果たしてまいりました。令和3年度は状況を踏まえつつ、適切な対応を取ってまいります。このほか、コロナ禍による市民生活の救済と市中経済対策として、ふるさと洲本応援事業を実施し、商品券を配布するほか、生活困窮者の自立支援のため、自立相談支援の強化及び住居確保給付金支給事業を引き続き行ってまいります。  なお、新型コロナウイルス感染症対策の取組に充てることを目的として、本市のふるさと納税を活用して実施しておりましたクラウドファンディングでは、大変ありがたいことに、全国の2万6,000人を超える皆様から、当初の目標を大きく超える8億円以上の寄附金による御支援をいただくことができました。御支援くださいました全国の皆様に、この場をお借りして、厚くお礼を申し上げます。今後は、この寄附金を市が行うコロナ対策のため、有効に活用させていただきたいと思います。  一方、新たな日常の確立に向けた取組では、ウィズコロナ社会において、感染症予防対策や安全対策をしっかりと講じた上で、観光客や旅行客などに安心してお越しいただき、本市の交流人口を拡大する取組を行う必要がございます。そこで、本市を代表する観光、レジャーのスポットである大浜公園大浜海水浴場ビーチハウスシャワー更衣室棟につきまして、新型コロナウイルス感染症対策を講じた改修工事を実施いたします。残念ながら、昨夏については、海水浴場の開設を断念せざるを得ませんでしたが、今夏こそは開設できるよう、しっかりと準備を進めてまいります。  さらには、新型コロナウイルス感染症対策の一環として、市では、これまで職員の時差出勤や勤務時間の振替などの勤務体制を実施し、対応してまいりましたが、今後、情報通信機器の整備を進め、テレワーク環境を整えるとともに、市庁舎内の感染防止にさらに力を入れてまいります。あわせて、洲本市民工房を廃止し、サテライトオフィスワーケーションなどの拠点のさらなる整備について、検討を進めながら、新たな働き方の創出にも力を入れてまいります。  新型コロナウイルス感染症については、ワクチンの接種開始により、感染症の収束を期待したいところではございますが、長期戦になることも覚悟しておかなければなりません。そこで、今後も国・県などの動向を注視し、きめ細やかで迅速な対応を心がけることで、市民の皆様の生命と健康、そして、暮らしを守るため、精励してまいります。  続きまして、「行財政改革の断行による財政の健全化」についてであります。  令和元年度決算におきましては、実質単年度収支が5年連続の赤字となり、厳しい財政状況が続く中、人口減少に伴う税収や地方交付税の減少に加え、公共施設の適正化などにも対処していかなければなりません。このため、サマーレビュー2020により、事業などの点検を行うとともに、洲本市公共施設等再編整備検討委員会における議論を重ねてまいりました。その上で、今後の10年を見通し、公共施設等個別施設計画を策定するとともに、長期的な視点に立った財政運営方針を策定いたします。さらに、令和7年度までの期間を対象とする第2次行政改革実施方策を策定することにより、納税者の利便性を高める取組を通して、収納率の向上をはじめとする歳入の確保を図るとともに、事務事業の適正化並びにデジタル化などによる、歳出削減にも取り組んでまいります。加えて、引き続き、多様化する市民ニーズを的確に捉えながら、職員研修と人事評価により、職員の資質向上を図ってまいります。  このほか、ITの浸透が人々の生活をあらゆる面でよりよい方向に変化させるという意味を持つDX、デジタル・トランスフォーメーションが、今後、国や地方自治体において進められ、マイナンバーカードに健康保険証などの機能が付加されるように、マイナンバーカードは、行政サービス以外にも多くの機能と役割を担うことになり、市民生活に欠くことのできない存在になってまいります。そこで、マイナンバーカードのさらなる普及を図るため、令和3年度からは町内会や事業所に加え、地区公民館などの公共施設において、休日申請受付窓口を開設するなど、きめ細やかな対応を図ってまいります。あわせて、行政のデジタル化による市民サービスの向上を図るため、引き続き、コンビニエンスストアでの諸証明書の交付サービスを実施してまいります。  さて、ここまで財政に関する厳しいお話が続きましたが、一方では、明るい話題もございます。  まずは、好調な本市のふるさと納税でございますが、令和2年度末には、寄附件数が30万件、寄附額で50億円以上となる予定であります。これも全国から応援していただいている皆様に支えられてのことであります。令和3年度は、地域資源を活用したふるさと産品の開発拠点を設置する事業者などを支援し、ふるさと納税と企業誘致の両面から、本市独自の取組を行い、さらなる御支援をいただけるように励んでまいりたいと思います。  そのほか、本市では、五色地域が過疎地域自立促進特別措置法の指定を受け、起債などによる支援を長年享受してまいりました。現在、国では新たな過疎対策法の制定に向けて、基準などの見直しを進めており、新法において、洲本地域が指定を受ける可能性があることなどから、財政面での支援が期待できるため、引き続き、国などの動向に注視しながら、情報収集を進めてまいります。  令和3年度は、これらの取組などについて、本格的に着手していく重要な1年となりますが、市民の皆様の御意見にしっかりと耳を傾けながら、着実に一歩ずつ、歩みを進めてまいりたいと考えております。  その取組の1つ目の柱が、「安全・安心な暮らしの実現」であります。  まずは、「防災・防犯環境の充実」についてでございます。  冒頭でも述べましたとおり、私は、市政運営に携って以来、災害に対する対策を順次講じてまいりました。特に、今後淡路島においても甚大な被害が想定される南海トラフ巨大地震などの自然災害から市民の皆様の生命と財産を守るためには、ハードとソフトの両面から備える必要がございます。  そこで、まず、ハード事業といたしましては、冒頭で述べました炬口ポンプ場の適正な運用による浸水対策を進めるとともに、桑間地区における浸水対策を推進するため、都市計画道路下内膳線道路整備計画に連動して、雨水幹線の整備についても、早期着手に向けた取組を進めてまいります。  そのほか、行政情報や緊急・防災情報などをCATV網を活用して伝えるため、FM告知システムの整備を引き続き進めるとともに、市内36か所に設置している防災サイレンのうち、老朽化したものを更新し、機能改善を図るほか、防災力を強化するため、消防自動車の更新などを行ってまいります。  一方、ソフト事業としましては、現行の洲本市防災ハザードマップについては、洪水と高潮に関するハザード情報が大幅に変更されたこと、また、市内全域における土砂災害特別警戒区域の設定が完了することを受けて、このたび全面改訂を行い、その内容を防災ガイドブックとして作成し、最新の情報を市民の皆様に周知してまいります。  そのほか、新型コロナウイルス感染症を想定した災害用備蓄資材を調達するとともに、マイ避難カードの普及促進を図ってまいります。あわせて、市民の防災意識の向上並びに自主防災への取組を強化するため、防災出前講座などの啓発活動や防災訓練並びに津波避難訓練について、新型コロナウイルス感染症対策に十分配慮した上で実施してまいります。なお、令和2年に実施予定でありました消防操法大会がコロナ禍により、本年に開催が延期となりましたが、開催に向けた準備を進め、洲本市消防団の消防力の強化に努めてまいります。さらには、災害時要援護者への支援として、民生委員・児童委員などの協力の下、要援護者の実情把握など、災害時避難行動要支援者名簿の整備を引き続き進めてまいります。  次に、防犯面につきましては、町内会や警察署、防犯協会などの関係機関と連携を密にし、地域の見守り活動を通して、児童などが巻き込まれる犯罪を未然に防止するとともに、高齢者に対する悪徳商法や振り込め詐欺などの被害を食い止めるため、洲本市消費生活センターを中心とした消費者保護対策による消費者トラブルの解決を図ってまいります。  このほか、交通安全対策についても、これまでと同様に、町内会や警察署、交通安全協会などの関係機関と連携し、児童並びに高齢者の交通安全対策を講じながら、地域の治安と安全の確保に力を入れてまいります。  続いて、「住まい・生活環境の充実」についてでございます。  まずは、調和のとれた土地利用を促進するため、洲本市国土利用計画を策定し、あわせて、将来の目指すべき都市像を示す総合的な計画となる洲本市都市計画マスタープランのほか、コンパクトなまちづくりや地域公共交通によるネットワークの連携が位置づけられている洲本市立地適正化計画を策定してまいります。また、住みよい住環境を整備するため、洲本市公営住宅等長寿命化計画に基づき、今後の公営住宅などの需要傾向を踏まえた改修や用途廃止を実施し、多様な住宅ニーズに応じながら、安定した住宅確保を図ってまいります。そこで、建築後55年が経過し、老朽化が進んでいる市営住宅船場団地につきましては、耐震強度も不足していることから、周辺の生活環境を守るため、1階、2階部分の洲本公設市場並びに3階から5階部分の市営住宅を含めた建物全体を解体・撤去する工事を進めてまいります。  そのほか、増加傾向にある老朽、危険空き家の解消に向けた取組を引き続き実施してまいります。  次に、情報インフラの整備として、市民生活に不可欠な放送・通信サービスの維持・向上を図るため、洲本市ケーブルテレビについては、その関連施設や設備の更新を進めてまいります。また、生活環境につきましては、市民の皆様や事業者の環境意識の向上を図るため、地球温暖化など、各種環境学習の取組を引き続き進めてまいります。あわせて、ミミズコンポストなど、生ごみの減量化を図る機器の設置に対して助成を行うとともに、資源ごみのリサイクル率を向上させるため、洲本ストックヤード並びに五色ストックヤードに各種機械設備を整備してまいります。そして、環境意識の高いまちづくりを実現させるため、新たにリサイクルポイント制度を導入し、市民の皆様の理解と協力を得ながら、洲本市25%ごみ減量化作戦の目標達成を目指してまいります。  このほか、公共用水域の水質保全のため、引き続き、公共下水道への接続に対する助成や合併処理浄化槽の設置に対する支援を行うとともに、塩屋衛生センターを、し尿処理施設から汚泥再生処理施設に転換する工事を令和3年度から実施し、隣接する本市の下水処理施設、洲本環境センターで最終処理を行うことにより、管理運営経費の削減を目指してまいります。さらに、洲本市火葬場につきましては、現状の施設を安全に継続して使用できるように、長寿命化工事を実施してまいります。  続いて、「子育て環境の充実」についてでございます。  まずは、妊産婦が妊娠から出産、子育て期を健やかに過ごせるように、母子健康包括支援センターにおける産前産後のサポートのための助産師を拡充し、体制を強化してまいります。あわせて、妊婦健康診査費の一部を助成するとともに、不妊治療費並びに不育症治療費の助成を引き続き実施してまいります。また、今般、乳幼児等医療費並びにこども医療費助成について、訪問看護療養費に係る自己負担額を新たに助成対象にするとともに、これまで本市の福祉医療では対象外としていました、自立支援医療または特定医療など、他の公費負担医療費助成を受けて支払った自己負担額についても、新たに助成の対象とする制度の拡充を行います。  次に、子供の成長を支える教育・保育の環境づくりでは、幼児教育の充実と保護者の多様な保育ニーズに応じたサービスを提供するため、五色地域において、新たな認定こども園の整備に向けた取組を進めるとともに、待機児童の解消に向けた保育人材の確保に努めてまいります。あわせて、保護者が、就労などにより昼間家庭におられない児童を対象に開設している、放課後児童クラブの充実を図るとともに、子供と家庭に関する身近な相談場所として、子ども家庭総合支援拠点の設置に向けた準備を行い、養育支援や児童虐待に対する支援体制の強化を図ってまいります。  続いて、「医療・福祉環境の充実」についてでございます。  本市では、人口減少と少子高齢化の進展により、超高齢社会が進行しております。そのような状況においては、一人一人がいつまでも健康で、助け合いながら、生き生きと暮らせる社会をつくっていく必要がございます。  そこで、まずは健康増進対策として、30歳代の人に対して、若年期から健康意識に関心を持っていただき、生活習慣病の発症を予防することを目的として、健康診査料の無料化を実施するとともに、国民健康保険に加入している70歳から74歳までの人に対して、国民健康保険被保険者証と高齢受給者証とを一体化させた、国民健康保険被保険者証兼高齢受給者証を交付し、被保険者の利便性の向上を図ってまいります。  次に、地域医療につきましては、直営診療所が地域住民の一次医療機関としての責務を担っていることから、上灘診療所の診療日の見直しを行った上で、各診療所とも、地域住民の健康を守る地域医療活動の拠点として、引き続き、持続可能な地域医療体制の構築に向けた努力を行ってまいります。また、初期救急医療機関の役割を担う洲本市応急診療所につきましては、引き続き、夜間・休日についても開設し、きめ細やかな医療サービスを提供してまいります。  次に、高齢者福祉につきましては、昨年11月に、「第9回健康寿命をのばそう!アワード」の介護予防・高齢者生活支援分野において、本市のGENKIすもっとプロジェクトが、厚生労働省老健局長優良賞自治体部門を受賞しました。これまでの地道な努力、そして、取組の積み重ねがたたえられた結果であると考えており、引き続き、誰もが住み慣れた地域で、安心して自分らしく暮らし続けることができる地域社会の実現を目指して、医療・介護・予防・生活支援、そして住まいが、一体的に提供される地域包括ケアシステムの構築を進めるとともに、いきいき百歳体操やリハビリ教室、フレイル予防、個別訪問相談などの介護予防・健康づくり事業の取組に加え、今後、増加が予測される認知症高齢者及びその家族に対する支援を推進してまいります。  次に、障害者福祉につきましては、基幹相談支援センターを中心に、総合的かつ専門的な相談支援を実施し、障害の種別や各種ニーズなどに対応するとともに、障害児の健やかな育成を支援するため、一人一人のライフステージに合わせた切れ目のない支援が行えるように、成長記録が管理できるサポートファイル、いわゆるつむぐファイルを配付し、よりよい支援につながる取組に力を入れてまいります。あわせて、重度障害者医療費並びに高齢重度障害者医療費助成につきましても、さきの乳幼児等医療費並びにこども医療費助成と同様に、訪問看護療養費に係る自己負担額の一部と、他の公費負担医療費助成を受けて支払った自己負担額の一部について、新たに助成の対象とする制度の拡充を行います。さらに、地域福祉につきましては、今後、地域の支え手としても注目される元気な高齢者を増やし、地域において活躍していただくため、地域の力応援事業と銘打って、我が事として地域に関心を持っていただくための仕組みづくりを支援してまいります。あわせて、家事などの援助を受けたい人と、援助活動に協力している高齢者などのマッチングを行っている地域団体などを支援します。また、一人では公共交通機関を利用することが困難な人に対して、個別輸送サービスを行う福祉有償運送事業者に対する支援を引き続き実施してまいります。  2つ目の柱は、「活力とにぎわいのあるまちづくり」でございます。  まずは、この1年間に及ぶコロナ禍により、本市でも多くの事業者が、事業の維持・継続において、厳しい状況に立たされています。そのような中、事業者においても、感染予防対策の実施は元より、ポストコロナ社会における新たな働き方を進めるべく、オンラインによる事業展開や電子決済などの仕組みが浸透しつつあります。しかしながら、事業活動を維持・継続するためには、人の力が必要となることは今後も同じです。多くの業種・事業者において、依然、働き手や後継者の確保が課題となっております。そのため、引き続き、淡路地域人材確保協議会を通して、求人企業の合同説明会や島内企業のPR活動などを行うとともに、企業誘致奨励金などの対策を講じて、企業の進出を支援してまいります。さらに、本市の地域創生や魅力の発信を積極的に展開するため、地域の特性を生かせる必要な人材を任期付職員として採用する計画を立て、外部人材の活用を図ってまいります。  そのほか、若者の地域定着並びにU・J・Iターンを推進するため、未来の担い手確保奨学金返還支援補助を実施してまいります。また、近年、市内における女性や若者の起業が好調であることから、引き続き、洲本市経済交流センターを活用しながら、洲本市女性・若者起業支援事業補助金で支援するとともに、市内において、コワーキングスペースの開設を支援してまいります。さらには、市内の元気な商工業者を応援し、商店街の活性化を図りながら、さらなる雇用環境の改善を目指してまいります。  次に、農林水産業についてであります。  まず、畜産、酪農について、本市は、神戸ビーフや淡路ビーフの産地であり、酪農についても長い歴史を有しております。令和2年度上半期におきましては、コロナ禍により肉用牛の市場価格が一時下落するなど、大きな痛手を負いました。しかしながら、本市の農業において重要な位置を占める畜産、酪農の経営意欲をそぐことがないよう、引き続き、農家の生産力の維持・向上に必要な施設や機械導入への助成などを実施いたします。このほか、家畜ふん尿から作る堆肥の流通を促進することで、地域内での資源循環を推進させ、安定した畜産経営を図ってまいります。  一方、野菜農家の支援につきましては、育苗に係る負担を軽減させ、生産に集中できる環境を整えることで、さらなる所得の向上を目指していただくため、昨年4月から稼働しております野菜育苗施設の利用促進を図ってまいります。  次に、農業における担い手・後継者不足のほか、耕作放棄地の増加などの課題解決に向けては、将来の地域農業の在り方を考えてもらう人・農地プランの新規作成や、既存プランのさらなる充実を図るとともに、集落営農の組織化を進めてまいります。さらには、安心して新規就農に向けた準備を整えていただくため、担い手の育成に力を注ぎながら、一人でも多くの新規就農者の定着を目指すとともに、農作物に被害を及ぼす鳥獣害への対策を講じるため、捕獲や防護の取組などを支援してまいります。  このほか、農業の効率性を高め、生産性を向上させるため、ほ場整備を推進するとともに、引き続き、ため池の適正な管理や改修を進めてまいります。  加えて、水産業につきましては、つくり育てる漁業を推進するとともに、鳥飼漁港の整備におきましては、実施設計や埋立てに要する手続を進めまして、一日でも早い工事着手に努めてまいります。  続いて、「社会資本の整備」についてでございます。  まずは、冒頭で述べましたとおり、国道28号洲本バイパスにつきましては、現在トンネル工事が進められており、完成に向けて着実に進んでおります。引き続き、早期開通に向けて、国・県、関係者への働きかけを行ってまいります。  一方、道路整備につきましては、外環状線に位置づけられている宇原千草線と、現在整備しておりますオニオンロードとを結ぶ大野千草線、宇原猪鼻線を整備し、広域的な道路ネットワークの形成を進めてまいります。また、市街地の渋滞緩和や利便性の向上を目的として、洲本川を挟んだ旧国道と加茂中央線を結ぶ下内膳線につきましても、早期着手に向けた取組を進めてまいります。加えて、国道28号と市西部を結ぶ基幹道路である加茂中央線の狭小区間の解消に向けた整備も行ってまいります。その他、地域生活に密着した道路である美の越線、角川中央線、玉田線などの整備につきましても、地域の協力を得ながら進めるほか、橋梁などの道路構造物の老朽化に備えた点検・修繕などのメンテナンスを実施してまいります。このほか、県道鳥飼浦洲本線などの県道整備に加えて、河川、海岸などの整備につきましても、県などと連携を図りながら推進するとともに、引き続き、公共下水道認可区域における汚水幹線の整備や、下水道施設の老朽化に備えた長寿命化工事を進めてまいります。  次に、地域公共交通につきましては、路線バスのほか、本市のコミュニティバスを含め、よりよい地域公共交通ネットワークを構築するとともに、利用促進を図ってまいります。あわせて、地域公共交通空白地域の解消のため、その地域に応じた運行形態の支援を行いながら、地域公共交通の維持並びに活性化を図ってまいります。  一方、海上交通につきましては、大阪府泉南郡岬町と共同して試験運航しております深日洲本航路が、本来であれば、令和2年度に最終年度を迎える予定でありましたが、コロナ禍の中、実施することがかないませんでしたので、改めて試験運航することで、成果などを見極めてまいりたいと考えております。  このほか、淡路島中央スマートインターチェンジのさらなる利用促進に向けた取組も進めてまいります。  3つ目の柱は、「新たな魅力の創造」であります。  まずは、「既存ストックを生かした新たな資源の創出」についてであります。  本市には、魅力的な自然環境や歴史・文化遺産が今もなおたくさん残っており、島外からの交流人口の拡大や都市部からの移住・定住の推進を図る上で、これらの貴重なストックを最大限に生かさない手はございません。  そこで、まずは、大浜公園の利便性を向上するため、新たに駐車場を整備するとともに、冒頭でも述べましたとおり、ビーチハウスのシャワー更衣室棟も改修いたします。さらに、新たにビーチクリーナーを購入し、いつまでも美しく、訪れる人に感動を与えられるビーチの維持に努めてまいります。また、本市の代表的な地域資源の一つである国史跡洲本城跡は、市街地からでも壮大な石垣の眺望を楽しんでいただけるように、少しずつではございますが、周辺樹木の伐採を進めるとともに、崩落の危険がある石垣などの修復を行ってまいります。また、市民広場の赤レンガ建物につきましては、リニューアル工事を行ったことで、市民のみならず、観光客も含めて、集い、楽しみ、にぎわいを生む新たなスポットとして開業いたします。そして、この開業を契機に、市民広場周辺のほか、街中のにぎわいも創出してまいります。さらに、昨年1月に重点道の駅に選定されました高田屋嘉兵衛公園につきましては、本市の西海岸エリアにおけるにぎわいづくりの起爆剤となるような施設を目指して、令和3年度は基本設計を進めてまいります。  次に、「魅力ある新たな情報発信の充実」についてでございます。  淡路花博20周年記念花みどりフェアについては、春季イベントが3月20日から5月30日までの間、秋季イベントが9月18日から10月31日までの間、計画されております。また、2022年に実施予定のワールドマスターズゲームズ2021関西の開催に向けて、兵庫県オープン競技ウオーキングリハーサル大会を実施するとともに、あわじ島スポーツフェスティバルを開催し、まちの魅力発信につなげてまいります。さらに、本市の公式ホームページや公式インスタグラムに加えて、新たな情報発信ツールとして、ツイッターによる情報発信を開始するとともに、より見やすく、親しみやすい広報紙づくりを進めるため、広報すもとのリニューアルを行ってまいります。その他、地域のいいとこ発信事業などの取組により、行政と市民が情報を共有し、多種多様な情報発信を行ってまいります。  続いて、「次世代を担う豊かな人づくり」についてであります。  国においては、コロナ禍における地方創生の取組として、これまで進めていた移住・定住に加え、関係人口の拡大に関する取組を加速しようとしております。そのような中、本市では令和2年度に、総務省の関係人口創出・拡大事業の採択を受け、本市の域学連携事業にこれまで深く関わっていただいた学生、特に卒業された人とのつながりを再構築する取組を進めております。今後、交流人口の拡大を進める上で、関係人口は大きな原動力になると考えており、そのためにも、域学連携事業による学生や地域との交流をさらに深め、協働によるまちづくりを推進します。加えて、小規模集落の再生を重点的に行う地域おこし協力隊員を増員するとともに、地域おこしマイスターや、企業または外部人材との連携を通して、小規模集落の再生並びに地域再生の足がかりとなる取組を進めてまいります。  また、本市への田舎暮らしや移住などを希望する人に対して、本市のアンテナショップである日本橋室町 すもと館や、魅力創生課・移住相談センターなどでの移住相談、シティプロモーションなどのPR活動を通して、本市のまちの魅力や住みやすさを積極的にアピールしてまいります。あわせて、おかえりなさいプロジェクトを見直し、新生活スタートアップ支援事業を創設するとともに、上堺定住促進住宅や空き家バンクに登録している空き家情報の掘り起こしによる住まいの支援を強化し、きめ細やかな対応を行うことで、本市への移住促進を図ってまいります。さらには、本市の次代を担う子供たちには、すもとっ子∞塾や科学のふしぎ三島教室など、貴重な学びの体験や機会を通して、未来の社会に貢献できる人材を育むとともに、元旦歩こう会など、本市の自然に親しむ取組を通して、郷土愛を育んでまいります。  このほかにも、国際交流を通して国際感覚を持つ人づくりを推進するほか、つながり基金により町内会などの地域コミュニティが行う活動を支援し、持続するコミュニティづくりを目指すとともに、人権の尊重や共生社会の実現に向けて、人が人らしく尊厳を持って、生き生きと暮らせるまちづくりを進めてまいります。  なお、「学校教育の充実」、「生涯学習の振興」、「青少年の健全育成」、「地域文化の振興」、そして「生涯スポーツの振興」に関する具体的な取組・事業につきましては、後ほど、教育長が教育行政方針の中で披露させていただきます。  さて、ここまでたくさんの施策につきまして、説明を申し上げてまいりました。  国では、1月18日に開催されました第204回通常国会におきまして、菅総理大臣が施政方針演説の中で国民に対して述べられたキーワードが、安心と希望でありました。安全・安心の追求・実現は、行政が行うべき最優先事項の一つでありますが、現在のコロナ禍において、希望を持てる社会の実現を目指すことが大変重要であると改めて認識したところであります。  新型コロナウイルス感染症に関しては、まだ当分の間は、先行きが不透明な要素を多分に含んでおり、難しい行政運営が求められることになりそうですが、それに加えて、厳しい財政状況の下、未来の洲本市のためにも着実に行財政改革を進めていかなければなりません。  令和3年度の市政運営におきましても、私自身、悩み、迷い、痛みを感じることも多いかもしれませんが、それでも、市民の皆様、議員の皆様に御理解、御協力を賜りながら、この新型コロナウイルス感染症との闘いに屈することなく着実に歩みを進め、市民の皆様が安心して、夢や希望を持てるまち、「共創のまち 洲本」の実現に向けた取組を進めていく所存でございますので、ぜひ、私の強い思いをお酌み取りいただければと思います。  これまで申し上げました方針に基づき編成させていただきました令和3年度当初予算は、一般会計285億2,000万円、特別会計127億0,785万4,000円、企業会計33億6,564万4,000円、合計445億9,349万8,000円となっております。  以上、令和3年度の予算の提案に当たりまして、私の市政に対する基本的な考え方と主要な施策をお示しいたしました。  議員各位におかれましては、格別の御理解と御協力をお願い申し上げまして、私の施政方針とさせていただきます。  どうもありがとうございました。 ○(柳川真一議長)  市長の施政方針並びに説明は終わりました。  この際、10分間休憩いたします。               休憩 午前10時58分             ―――――――――――――――               再開 午前11時08分 ○(柳川真一議長)  休憩前に引き続き、会議を開きます。  次に、教育長の教育行政方針並びに説明を求めます。  本條教育長。               (本條滋人教育長登壇) ○(本條滋人教育長)  本日ここに、令和3年3月定例市議会が開催されるに当たり、令和3年度の教育行政方針を申し上げます。  令和2年度は、新型コロナウイルス感染症への対策に終始した1年となりました。3月からの学校の臨時休業は5月末日まで続き、再開後の学校運営は、これまで経験したことのない対応に迫られました。そのような中、学校現場では知恵を出し合い、子供たちや教職員の健康と安全を最優先に取り組んできました。  日常の学校生活におきましては、毎日、朝の検温などの健康観察に始まり、学校諸行事は延期・縮小を余儀なくされました。教育活動においては、飛沫感染リスクのある教科指導の自粛、教材内容の変更を図り、給食に係る安全指導、児童生徒の下校後の消毒作業、中学校の部活動の安全対策などの感染防止に努めてきました。文部科学省より示された学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアルを堅実に履行し、学校の新しい生活様式を求めてまいりました。  昨年12月末の中央教育審議会答申案では、今までの日本型学校教育の成果と課題が整理され、GIGAスクール構想の実現と令和時代の学校教育の姿が出されました。具体的なキーワードとして、アナログかデジタルか、対面かオンラインか、指導の個別化か協働的な学びか、履修主義か習得主義かなどの選択ではなく、それぞれが持つよさを取り入れ、適切に組み合わせることが求められています。  このような中、本市が策定しました第2期洲本市教育振興基本計画では、目指す人間像の一つとして、知・徳・体の調和がとれ、人生100年を通じて自己を磨き続ける人を掲げています。人生100年時代を迎え、豊かな人生を生き抜くため、知識、技術、道徳的な心、そして健やかな体などをバランスよく身につけ、グローバル社会で活躍できる人材育成のため、教育の果たす役割は大きくなっています。そこで、一人一人の可能性を最大化することを教育政策の中心に据えて取り組みます。  無限の可能性を秘めた子供たちを育むため、第2期洲本市教育振興基本計画の5つの施策の方針、「学校教育の充実」、「生涯学習の振興」、「青少年の健全育成」、「地域文化の振興」、「生涯スポーツの振興」にのっとり、教育施策の推進に取り組んでまいります。  それでは、5つの施策の方針に沿って、それぞれの施策概要につきまして、順次、説明してまいります。  1つ目は、「学校教育の充実」です。  まず、「学校教育活動の充実と特色ある教育の推進」についてです。  主な取組につきましては、基礎、基本を重視した確かな学力の確立のため、全国学力・学習状況の調査分析から、課題に対応した指導法の工夫改善を行い、主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善や授業の質の向上に取り組みます。また、一人一台の情報機器端末の導入と、学校における高速大容量通信ネットワーク環境が整備され、GIGAスクール構想が本格的に動き出すGIGAスクール元年となります。これを機に、小学校で進められていた新学習指導要領が中学校でも本格実施されます。教えられる知識から自ら獲得する知識へ、主体的な学びへ変わります。ふだんから、文房具としての情報機器をフル活用し、発達段階に応じたプログラミング教育の充実を重点として、情報モラルを含めた情報活用能力を育成してまいります。  本市がこれまで大切にしてきた人間性や社会性、最後までやり抜く力や自己調整力、協調性を根っことして、幹となる基礎学力、知識、技能を手だてとして、思考力、判断力、表現力、リーディングスキルなどの汎用的スキルや、ITスキル、創造力、情報活用能力などの21世紀型スキルを葉として、葉を広げながら根や幹を大きく育んでまいります。  小学校では引き続き、ALT、外国語指導助手を活用し、英語が話せるすもとっ子の育成に向け力を注ぎます。言葉の力の育成のため、各教科におきまして、言語活動を充実させ、児童生徒の思考力、判断力、表現力などを高めてまいります。  体験活動を核とした、豊かな心の育成につきましては、小学校では、郷土の自然を生かした環境体験活動や子供たちが参画する自然学校に、また、中学校では、本物に触れるわくわくオーケストラや、地域に学ぶトライやる・ウィークに取り組んでまいります。また、洲本市中学校部活動ガイドラインに基づき、ゆとりある中学校部活動を進め、自主的・自立的な活動を促進し、体力や技術の向上だけでなく、マナーやルールを守ることの重要性、協力すること、互いに支え合い高め合うことの大切さを学ぶなど、心の育成を図ってまいります。さらに、つながりを考える日を設定し、コロナ禍にあって様々な不便を感じたことを通して、思いやりの心や寛容の心を育て、工夫する力、人とつながる心を育成してまいります。加えて、様々な自然災害から自らの生命を守るため、主体的に判断し、行動する力を育成し、人間としての在り方や生き方を考えさせる防災教育を推進してまいります。  豊かなスポーツライフを継続する健やかな体の育成につきましては、する・みる・支える・知るの観点から、バランスよく資質や能力を育て、新体力テストの結果からPDCAサイクルに基づいて、一校一運動の取組の充実を図り、主体的に体力向上を図る運動習慣づくりに引き続き取り組んでまいります。  連続性のあるインクルーシブ教育の充実につきましては、スクールアシスタント、介助員を配置し、特別な配慮・支援を必要とする児童生徒に対し、個に応じた支援を推進し、社会的自立を図ってまいります。また、必要な医療的ケアを行い、安心して学べる体制づくりを図ってまいります。  郷土意識の醸成とグローバル化に対応した教育の推進につきましては、授業の中で活用する社会科副読本の作成を進め、郷土洲本の魅力に触れていきます。また、市内の公共施設や史跡を訪れる機会をつくり、郷土について学ぶ中で、郷土意識の醸成を図ってまいります。  児童生徒理解に基づく心の通い合う生徒指導の充実につきましては、組織的・専門的な生徒指導体制を構築するため、教育委員会内に、引き続きスクールライフコーディネーターを配置し、学校、児童生徒、家庭への支援を充実させてまいります。加えて、いじめを許さない学級、学年、学校・園づくりのために、洲本市いじめ防止基本方針に基づき、積極的認知に努めるとともに、スクールカウンセラーによる相談体制の充実に努めてまいります。  社会的自立に向けたキャリア形成の推進につきましては、キャリアノートやキャリア教育指導資料などを積極的に活用するとともに、キャリアパスポートを作成し、継続的な取組を進めてまいります。中学校では、個に応じたガイダンス機能を充実させることで、主体的な進路選択を支援してまいります。  地域の自然や文化、人材を生かした特色ある教育の推進につきましては、地域の人材や、市内にある豊かな自然や風土を生かした学習素材や施設などを活用し、環境体験学習や防災学習、福祉学習など、特色ある取組を進めてまいります。  次に、「幼児教育の推進」についてです。  本市の幼稚園の特性を生かしながら、小学校との連携を進めます。急速に進む少子化や、保護者の就労形態の変化による保育ニーズの多様化などを勘案し、保育所や認定こども園との連携も進めてまいります。洲本の様々な自然の中での体験活動や遊びでの交流、触れ合いを通して、豊かな心情や主体的に取り組む意欲、基本的な生活習慣を育んでまいります。あわせて、老人クラブなどとの交流により、昔遊びや餅つき体験など、郷土の伝統を学び、郷土愛を育んでまいります。
     次に、「学校組織力及び教職員の資質向上」についてです。  キャリアステージに応じて教職員の資質向上を図るため、本市教育センターでの研修を充実させるとともに、校内研修体制づくりの充実を図ってまいります。教職員研修コーディネーターを配置し、校内研修での情報提供並びに夏季研修講座やICT研修講座の充実を図り、各学校・園、関係機関と連携を図ってまいります。また、教職員の研修拠点であります本市教育センターでは、専門性と実践的指導力の向上、今日的教育課題への対応力や資質能力の向上を目指し、オンラインも視野に、洲本市教育セミナーを開催いたします。加えて、継続的・発展的な研修体制の充実、校内研修の活性化により、世代交代を堅実に進めながら、持続可能な校内研修体制の構築に取り組んでまいります。また、子供に向き合う時間を確保するため、ワーク・ライフ・バランスに配慮しながら、持続可能な体制づくりに取り組み、働き方改革を進めてまいります。スクールスタイルコーディネーターを配置し、メンタルヘルスを含めた教職員の健康管理の徹底と意識改革を推進し、勤務実態の見直し、役割分担の明確化・適正化を図り、長時間勤務を改善するとともに、学校徴収金集金システムの導入及び給食費の公会計化を進め、学校全体の働き方改革の推進を高めてまいります。  次に、「家庭での教育力の向上」についてです。  子供たちが安心して活力のある生活を送ることができるよう、食事、睡眠、学習、読書、運動など、基本的な生活、学習習慣の確立や家庭教育の大切さなどに関する様々な情報を提供し、家庭での取組を促進してまいります。  次に、「地域全体で子どもを育てる環境づくりの推進」についてです。  社会に開かれた教育課程を編成し、オープンスクールなどを通して、保護者や地域住民に教育活動を公開するとともに、学校・園だよりの発行、こどもあんしんネットやケーブルテレビ、市広報紙を活用し、各学校・園の魅力や取組を発信してまいります。また、環境体験活動やトライやる・ウィークなどの機会を利用し、子供たちの成長を支援する教育活動への地域住民の幅広い参画を推進してまいります。  次に、「安全で快適な学習環境の整備」についてです。  安全で快適な学習環境で学校生活を過ごすことができるために、営繕工事として、小中学校それぞれで補修工事を実施してまいります。加えて、学校施設を適正に維持管理していくために、定期的な保守点検や教職員による日常的な安全点検の実施により、安全で安心して学習できる環境の確保に努めてまいります。  次に、「安全・安心な通学路の確保」についてです。  子供たちが、安全で安心に通学できるよう関係機関が連携し、洲本市通学路交通安全プログラムに基づく合同点検の実施により、環境改善に取り組みます。加えて、必要に応じて防犯上の点検を実施し、通学路の安全確保に取り組んでまいります。保護者をはじめとして、地域防犯グループ、地区交通安全協会、町内会などの協力を得て、地域での登下校見守り体制の構築を図ってまいります。  次に、「学校給食の充実と食育の推進」についてです。  成長期にある子供たちの健康を保ち、よりよく成長できるよう、栄養のバランスを考慮しながら、おいしく楽しい学校給食を提供するとともに、地産地消の日の実施により、地元産物への理解を深める機会を設定するなど、学校給食も活用しながら食への意識を高め、健全な食生活で心身を培い、豊かな人間性を育む食育を進めてまいります。  2つ目は、「生涯学習の振興」です。  まずは、「学習内容の充実」についてです。  近年の社会環境や個人の価値観の変化などから、主体的な学びへの意欲が高まっており、習得した知識や技能を生かして活躍できる生涯学習社会の実現が求められております。こうした中、市民の生涯学習拠点施設である公民館などを中心に、子供から高齢者まで、それぞれの興味や関心に応じた、多様で魅力的な講座・教室を提供し、一人一人が自分に合った学習を選択できる環境を整えてまいります。また、中壮年期の男性の新たなつながりや生きがいを創出するため、引き続き(続)おやじプロジェクトの取組から、男親同士がつながり、協働の下、新たな事業を企画してまいります。  次に、「学習の場の提供と体制づくり」についてです。  いつでも学習できる環境づくりを推進していくためには、施設の魅力を高めるとともに、適切な施設の管理・運営に努めていく必要があります。図書館では各ジャンルの図書の充実を図るとともに、ニーズに応じた蔵書構成や空間づくりにも工夫を凝らし、様々な世代に親しまれる図書館づくりに努めてまいります。また、洲本図書館では空調設備の更新を行い、より快適に学習できる環境を整えてまいります。さらに、学びの情報を収集・選択・活用しやすいように、紙媒体や市ホームページに加えて、インスタグラムなどのSNSも活用しながら、魅力のある学習情報や各種事業の取組についても、広く発信してまいります。  次に、「学習成果を活用する仕組みづくり」についてです。  生涯学習は自らが学ぶだけではなく、身につけた知識や人とのつながりなどを地域社会の活性化に生かしていくことが大切です。そのため、市民の皆様との協働による公民館まつりや図書館市民まつりを開催し、一人一人の学びを自己実現につなげ、活動の輪を広げてまいります。また、優れた知識や豊富な経験を地域のために役立てようとする意欲的な人材を幅広く発掘するとともに、各種事業などの指導者、サポーターとして積極的に活用する人材登録の仕組みを整えてまいります。  3つ目は、「青少年の健全育成」です。  まず、「家庭・地域・学校・行政の連携」についてです。  子供たちの健全な心身と豊かな心の育成には、創造性や協調性などを身につけることが必要であり、家庭や地域社会での様々な体験を通して、健やかな成長を育む良好な環境づくりが大切です。そのため、学校支援活動、放課後子ども教室、休日の教育活動など、家庭、地域、学校、行政が連携して協働し、地域全体で未来を担う子供たちの成長を支えてまいります。その中でも、大野地区においては、地区住民による、大野っ子放課後支援推進委員会を立ち上げ、新たに放課後子ども教室おおのを開設し、運営してまいります。  次に、「家庭・地域の教育力の向上」についてです。  少子化や核家族化が進み、子供や子育ての環境が変化する中、親の育児不安や親子の孤立化を防ぎ、安心して子育てができるよう、家庭や地域社会における教育力を高めることが求められています。乳幼児とその親を支援する市内2か所の子育て学習センターでは、子育て中の親子が気軽に集うことができる、親子にこにこひろばを週5日開設するとともに、体験型学習などを通して、男性の子育て参画を促してまいります。また、PTAにおいては、子供の教育に関する諸課題について学ぶ研修会や意見交換を行うなど、PTA活動の支援を通して、子育て世代を中心とした家庭教育の充実を図ってまいります。さらに、子ども会をはじめとした、青少年健全育成団体の活動を支援して、地域の子供は地域で守り・育てるという意識の高揚を図り、地域全体で子供たちの成長を支え、地域の絆を醸成してまいります。  次に、「交流・体験活動の充実」についてです。  子供たちが未来に向かって夢や希望を抱き、これからの生き方について考えるきっかけをつかむためには、様々な人と関わり、多様な経験を積み重ねていくことが重要です。その取組として、すもとっ子野外活動教室では、児童生徒が自然体験を通した集団活動の中で、協調性と主体的に生きる力を育む機会を提供するとともに、青少年リーダーとなる人材の育成にも努めてまいります。また、すもとっ子∞塾では、本市の中学生が一足早く島外の大学キャンパスを訪問し、大学生活など様々な環境を肌で感じる機会や地域住民や有識者を学校に招き、知恵や経験、生き方などを伝える学習機会を、引き続き提供してまいります。さらに、小学生を対象とした体験や学び、交流の機会を提供するため、人気のあるすもとっ子MANABIプロジェクトをさらに推進し、子供たちの探究心を育み、自ら学び考える力の育成に努めてまいります。  4つ目は、「地域文化の振興」です。  まずは、「地域の歴史・伝統・文化の継承と理解の促進」についてです。  島内の歴史・文化に触れることのできる淡路文化史料館を拠点として、特別展示や各種講座などの充実を図り、地域住民の郷土に対する誇りや愛着を醸成してまいります。また、地域に根差した伝統芸能の保存団体の活動を支援するとともに、島内3市で協働する、淡路島ココだけの文化祭などを支援することにより、後継者の育成と芸術文化団体間の交流を促進してまいります。  次に、「歴史文化遺産の保存と活用」と「郷土の偉人の顕彰」についてです。  国史跡洲本城跡につきましては、本年度に策定する整備基本計画に基づき、石垣の修復など、洲本城跡の本質的価値の顕在化を図ってまいります。また、国名勝旧益習館庭園につきましては、今後の整備活用を図る上での指針となる保存活用計画を策定し、庭園のみならず、庭園周辺を含めた整備に努めてまいります。さらに、市内の貴重な歴史文化遺産を市内外に広く周知するため、すもと歴史さんぽなどの取組をさらに推進してまいります。  郷土の偉人の顕彰につきましては、日本遺産、北前船寄港地・船主集落の構成要素に認定されている高田屋嘉兵衛翁をはじめ、偉人を顕彰する自主的な活動を支援し、その功績を次世代に確実につないでいくよう、継承してまいります。  次に、「芸術・文化団体の育成・支援と鑑賞機会の充実」についてです。  優れた芸術・文化に触れる機会として、洲本市文化体育館を拠点とした自主事業や、島内唯一の公募展である洲本市美術展の開催を通して、自主的な芸術文化団体の活動を支援するとともに、子供たちが芸術文化に触れる機会を拡充してまいります。また、コロナ禍により延期となった県民文化普及事業、和太鼓フェスティバルin兵庫を本市で開催し、芸術文化を発表できる場、鑑賞できる場を提供してまいります。  5つ目は、「生涯スポーツの振興」です。  まずは、「組織の育成・支援」についてです。  洲本市体育協会やスポーツクラブ21などの各種スポーツ団体の自主的・主体的な活動を支援することにより、組織力を高め、活性化するよう努めてまいります。また、少年少女スポーツクラブの指導者や保護者を対象とした講習会を定期的に開催することにより、指導者や保護者の資質向上に努めてまいります。  次に、「施設の整備・管理運営の充実」についてです。  老朽化に伴い修繕が必要な施設については、利用者の安全確保とサービスの低下を招くことがないよう適切な維持管理を行うとともに、公共施設マネジメントの基本的な考え方を踏まえ、今後の施設の在り方について、調査・研究に努めてまいります。また、新型コロナウイルス感染症対策を徹底し、安心して利用できる環境づくりに努めてまいります。  次に、「スポーツ活動への参加促進」についてです。  誰もが参加しやすいニュースポーツを普及・啓発するため、スポーツ推進委員会とスポーツクラブ21の連携を強化し、初心者でも参加しやすいニュースポーツの普及と啓発に努めてまいります。また、トップアスリートやトレーニングのスペシャリストが本市の子供たちに直接指導するアスリートネットワークプロジェクトを通して、スポーツを愛好する子供たちを増やし、運動能力の向上に努めてまいります。  最後に、「スポーツによるまちづくりの推進」についてです。  本市を代表する冬のイベントとして定着したあわじ島スポーツフェスティバルは、島内3市の協働開催に拡充し、淡路島全体の活性化に努めてまいります。また、2022年に開催が延期されましたワールドマスターズゲームズ2021関西・兵庫県オープン競技ウオーキングは、引き続き、リハーサル大会などの取組から、開催機運を高めてまいります。さらに、関西サッカーリーグ2部へ昇格したFC淡路島を支援することにより、若者層の移住・定住の促進、そして、スポーツを通して活力と元気のあるまちづくりを推進してまいります。  以上、令和3年度における教育行政の施策について、申し述べさせていただきました。  冒頭申し上げましたが、いまだ新型コロナウイルスの感染拡大が止まりません。学校における教育活動を止めるわけにはいきません。感染予防対策を継続しながら、令和3年度は、小学校に引き続き、中学校におきましても新学習指導要領が本格実施となります。児童生徒の主体的・対話的で深い学びを進めるため、社会に開かれた教育課程の編成が大切です。各学校が社会との接点を広げ、多様なつながりを重視して教育課程を編成し、実施する中で、令和の時代を豊かに生きていくために必要な資質、能力を培うことを目指します。  幼児、児童生徒にとっての1年は、かけがえのない1年です。現学年は今だけです。子供たちの成長過程における学校行事は、成功、あるいは失敗を体験できる絶好の機会です。行事が徐々に大きくなりすぎてきている感があります。今年は、コロナ禍の中で考え直し、工夫するよい機会となりました。単に中止にするのではなく、新しい形に変えて実行できないかとの模索が続きます。  また、学校の適正規模、適正配置につきましては、学校教育審議会において協議を進めています。児童生徒にとってどのような教育が理想であるのかの視点に立ち、子供たちや保護者、そして地域の思いを大切にしていかなければなりません。そして、子供たちが新たな教育環境に順応し、新しい人間関係が構築できるよう配慮しながら取り組んでいくことが重要であると考えております。  いまだウイルス感染の収束が見えません。いつ、誰が感染してもおかしくない状況が続いています。学校現場におきましても、新型コロナウイルスの正しい理解の下、感謝の気持ちや人を思いやる心を育みたく存じます。  今後も、幼児、児童生徒及び教職員の健康管理に万全を期し教育活動を進めるとともに、緊張感を持ちながら、本市の基本理念である「郷土愛の醸成と次代を担う人材の育成」に尽力したく存じます。そのために、家庭、地域、学校、そして行政が一体となって教育に取り組み、この重責を果たしてまいりたいと考えております。  引き続き、市民の皆様並びに議員の皆様の御理解と御協力を心からお願い申し上げまして、令和3年度の教育行政方針といたします。 ○(柳川真一議長)  教育長の教育行政方針並びに説明は終わりました。  この際、5分間休憩いたします。               休憩 午前11時38分             ―――――――――――――――               再開 午前11時43分 ○(柳川真一議長)  休憩前に引き続き、会議を開きます。  次に、新年度予算並びに関係議案の説明を求めます。  浜辺副市長。               (浜辺 学副市長登壇) ○(浜辺 学副市長)  それでは、先刻、市長から令和3年度の市政運営の基本的な方針と主要施策について開陳がございましたので、引き続きまして、本議会に提案いたしております予算をはじめ、諸議案について、順次御説明申し上げます。  まず、1番表示の議案第2号 令和3年度洲本市一般会計予算について、御説明申し上げますので、1ページを御覧願います。  一般会計予算の総額は、285億2,000万円を計上しております。ふるさと納税に伴うふるさと洲本もっともっと応援基金積立金、ふるさと洲本応援事業費や借換債に係る公債費の増額などにより、前年度比15.7%増となっております。  第1条歳入歳出予算につきましては、議案書2ページないし7ページの「第1表 歳入歳出予算」で定めております。  歳入から主なものについて、順次御説明申し上げます。  2ページないし4ページを御覧願います。  まず、第10款市税につきましては、新型コロナウイルス感染症の市内経済への影響による個人市民税や法人市民税の減収に加え、3年に1度の評価替えによる固定資産税の減収などにより、市税全体で、前年度比2.5%減の55億5,500万円を計上しております。  第40款地方交付税は、算定基礎人口の減少や合併算定替えの段階的縮減の終了、地方財政計画などを考慮に入れ、前年度比5.0%減の57億5,000万円を計上しております。  第55款使用料及び手数料は、新型コロナウイルス感染症の影響により、受診者数の減が見込まれる応急診療手数料の減額などにより、前年度比4.5%減の6億5,693万6,000円を計上しております。  第60款国庫支出金は、し尿処理場汚泥再生処理センター改修事業に伴う循環型社会形成推進交付金の増額などにより、前年度比16.0%増の27億6,819万5,000円を計上しております。  第65款県支出金は、農業土木施設災害復旧費補助金や兵庫県知事選挙、衆議院議員総選挙及び最高裁判所裁判官国民審査委託金の増額などにより、前年度比2.1%増の16億5,194万2,000円を計上しております。  第75款寄附金は、ふるさと洲本もっともっと応援寄附金の増額などにより、前年度比100.4%増の30億0,634万7,000円を計上しております。  第80款繰入金は、ふるさと洲本もっともっと応援寄附金の増収に伴い、ふるさと洲本もっともっと応援基金繰入金の増額などにより、前年度比49.1%増の35億4,173万4,000円を計上しております。  第95款市債は、し尿処理場汚泥再生処理センター改修事業や農道整備事業に伴う市債発行が増額したことに加え、借換時期到来に伴う借換債が大きく増額したことにより、前年度比55.0%増の36億4,429万8,000円を計上しております。  次に、歳出の主なものについて、順次御説明申し上げます。  6ページ及び7ページを御覧願います。  まず、第15款総務費は、ふるさと洲本応援事業費、ふるさと洲本もっともっと応援基金積立金の増額などにより、前年度比57.3%増の80億8,165万3,000円を計上しております。  第20款民生費は、障害者自立支援費や介護保険低所得保険料軽減事業に係る介護保険特別会計への繰出金、国民健康保険特別会計事業勘定への繰出金の増額などにより、前年度比0.5%増の75億1,695万3,000円を計上しております。  第25款衛生費は、し尿処理の効率化のためのし尿処理場汚泥再生処理センター改修事業の工事着手や、新型コロナウイルス感染症ワクチン接種経費の増額などにより、前年度比21.6%増の18億0,374万5,000円を計上しております。  第35款農林水産業費は、農道整備費や鳥飼漁港改修事業費の増額などにより、前年度比3.6%増の12億4,490万5,000円を計上しております。  第40款商工費は、公設市場解体事業費や高田屋嘉兵衛公園の重点道の駅基本設計費の増額があるものの、赤レンガ施設のリノベーション事業費の減額などにより、前年度比9.9%減の6億5,798万8,000円を計上しております。  第45款土木費は、道路新設改良費や市営住宅ストック総合改善事業費の増額などにより、前年度比2.4%増の19億1,641万6,000円を計上しております。  第50款消防費は、南海地震等防災対策費が増額したものの、消防団詰所新築工事費の減額などにより、前年度比2.2%減の9億0,429万3,000円を計上しております。  第55款教育費は、GIGAスクール構想実現事業費や、洲本城整備費、文化体育館・アスパ五色体育館の維持補修事業費の増額などにより、前年度比3.6%増の17億5,097万1,000円を計上しております。  第60款災害復旧費は、令和2年発生農業土木施設災害復旧費の計上により、前年度比461.7%増の8,426万1,000円を計上しております。  第65款公債費は、借換期が到来する市債の元金償還金の増額により、前年度比11.1%増の43億1,248万3,000円を計上しております。  1ページに戻ります。  第2条債務負担行為につきましては、9ページの「第2表 債務負担行為」のとおり、公衆浴場設備改善資金利子補給金ほか7件の事項について、それぞれ期間及び限度額を定めております。  また、1ページに戻ります。  第3条地方債につきましては、11ページの「第3表 地方債」におきまして、過疎地域振興施設整備事業ほか19件について、起債の目的、限度額、起債の方法、利率及び償還の方法を定めております。  また、1ページに戻ります。  第4条では、一時借入金の最高額を30億円と定め、第5条では、歳出予算の流用について、職員の異動などにより人件費に過不足を生じた場合に、同一款内において、各項の間での予算流用ができることを定めております。  以上で、一般会計予算の説明を終わります。  続きまして、2番表示の特別会計予算について、順次御説明申し上げます。  まず、特別会計予算書1ページの議案第3号 令和3年度洲本市国民健康保険特別会計予算について、御説明申し上げます。  第1条では、事業勘定、直営診療施設勘定の歳入歳出予算の総額を定めております。事業勘定では、国保加入者の減少による療養給付費の減額や県連合会納付金の減額などにより、前年度比3.2%減の53億2,900万円を計上しております。直営診療施設勘定では、3つの診療所の運営費として、前年度比16.7%減の3億円を計上しております。第2条では、一時借入金の最高額を事業勘定で10億円、直営診療施設勘定で7億円と定めております。第3条では、歳出予算の流用について、保険給付費及び国民健康保険事業費納付金の各項の予算額に過不足を生じたときは、同一款内において、各項相互での予算流用ができることを定めております。  次に、53ページでございます。議案第4号 令和3年度洲本市由良財産特別会計予算につきましては、第1条において、歳入歳出予算の総額を、106万3,000円と定めております。  次に、65ページでございます。議案第5号 令和3度洲本市納、鮎屋財産特別会計予算につきましては、第1条において、歳入歳出予算の総額を、6万9,000円と定めております。  次に、77ページでございます。議案第6号 令和3年度洲本市堺財産区特別会計予算につきましては、第1条において、歳入歳出予算の総額を32万2,000円と定めております。  次に、89ページでございます。議案第7号 令和3年度洲本市CATV事業特別会計予算について、御説明申し上げます。  第1条では、歳入歳出予算の総額を定めており、CATVの機器更新事業を前年度に前倒しして進めたことによる事業費の減額などにより、前年度比37.2%減の8億6,700万円を計上しております。第2条地方債につきましては、92ページの「第2表 地方債」のとおり、CATV整備事業について、限度額、起債の方法、利率及び償還の方法を定めております。
     次に、107ページでございます。議案第8号 令和3年度洲本市介護保険特別会計予算について、御説明申し上げます。  第1条では、事業勘定、介護サービス事業勘定の歳入歳出予算の総額を定めております。事業勘定では、介護サービス給付費の増加などにより、前年度比3.3%増の52億9,500万円を計上しております。介護サービス事業勘定では、前年度予算並みの1億3,060万円を計上しております。第2条では、一時借入金の最高額を事業勘定で5億円と定めております。第3条では、歳出予算の流用について、保険給付費の各項の予算額に過不足を生じたときは、同一款内において、各項相互での予算流用ができることを定めております。  次に、159ページでございます。議案第9号 令和3年度洲本市後期高齢者医療特別会計予算について、御説明申し上げます。  第1条では、歳入歳出予算の総額を定めており、後期高齢者医療広域連合納付金の増額などにより、前年度比0.1%増の7億8,480万円を計上しております。第2条では、一時借入金の最高額を5,000万円と定めております。  以上で、特別会計予算の説明を終わります。  続きまして、3番表示の企業会計予算について、順次御説明申し上げます。  まず、議案第10号 令和3年度洲本市介護サービス事業会計予算について、御説明申し上げますので、企業会計予算書1ページ及び2ページを御覧願います。  第1条では、予算を定める総則を置き、第2条では、業務の予定量について、介護老人福祉施設事業で延利用者数4万8,000人、デイサービスセンター事業で延利用者数5,700人と定め、主要な建設改良費として、介護老人福祉施設2,000万円、デイサービス事業施設400万円と定めております。第3条では、収益的収入及び支出の予定額を定め、第4条では、資本的収入及び支出の予定額を定めております。第5条では、企業債について、起債の目的、限度額、起債の方法、利率及び償還の方法を定め、第6条では、一時借入金の限度額を1億3,000万円と定め、第7条では、営業費用等について、各項の間で流用ができることを定め、第8条では、職員給与費の流用に関する規定を定め、第9条では、一般会計から補助を受ける金額を4,890万円と定めております。  次に、議案第11号 令和3年度洲本市駐車場事業会計予算について、御説明申し上げますので、17ページ及び18ページを御覧願います。  第1条では、予算を定める総則を置き、第2条では、業務の予定量について、収容台数を3駐車場合わせて780台、年間駐車台数については、同じく22万6,000台、1日平均駐車台数につきましても、同じく619台と定めております。第3条では、収益的収入及び支出の予定額を定めております。第4条では、一時借入金の限度額を1,000万円と定め、第5条では、営業費用等について、各項の間で流用ができることを定め、第6条では、職員給与費の流用に関する規定を定めております。  次に、議案第12号 令和3年度洲本市下水道事業会計予算について、御説明申し上げますので、31ページないし34ページを御覧願います。  第1条では、予算を定める総則を置き、第2条では、業務の予定量として、排水戸数については、公共下水道事業と特環下水道事業合わせて4,560戸、年間総処理水量については132万8,600立方メートル、1日平均処理水量については3,640立方メートル。また、主要な建設改良費につきましては、公共下水道事業で7億7,813万2,000円、特環下水道事業で2,560万円と定めております。第3条では、収益的収入及び支出の予定額を定め、第4条では、資本的収入及び支出の予定額を定めるとともに、その収支不足額について、当年度損益勘定留保資金等で補てんすることを定めております。第5条では、企業債について、起債の目的、限度額、起債の方法、利率及び償還の方法を定め、第6条では、一時借入金の限度額を8億円と定め、第7条では、営業費用等について、各項の間で流用ができることを定め、第8条では、職員給与費の流用に関する規定を定め、第9条では、一般会計から補助を受ける金額として3億3,604万5,000円と定めております。  次に、議案第13号 令和3年度洲本市土地取得造成事業会計予算について、御説明申し上げますので、57ページ及び58ページを御覧願います。  第1条では、予算を定める総則を置き、第2条では、業務の予定量として、企業用地売却では鮎原中邑企業用地9,561平方メートル、宅地分譲では若葉台団地ほか536平方メートル、霊園貸付では五色台霊園10区画を定めております。第3条では、収益的収入及び支出の予定額を、第4条では、資本的収入及び支出の予定額を定めております。第5条では、一時借入金の限度額を1億円と定め、第6条では、営業費用等について、各項の間で流用ができることを定め、第7条では、職員給与費の流用に関する規定を定めております。  以上で、令和3年度の予算関係議案の説明を終わります。 ○(柳川真一議長)  説明の途中ですが、この際、暫時休憩いたします。  再開は、午後1時15分といたします。               休憩 午後 0時05分             ―――――――――――――――               再開 午後 1時15分 ○(柳川真一議長)  休憩前に引き続き、会議を開きます。  続けて、新年度関係議案の説明を求めます。  浜辺副市長。               (浜辺 学副市長登壇) ○(浜辺 学副市長)  それでは、引き続きまして、議案第14号ないし議案第21号について、御説明申し上げますので、4番表示の議案を御覧願います。  まず、議案第14号 洲本市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例制定について、御説明申し上げます。  本件は、地方公務員法に規定する均衡の原則に基づき、一般職に属する常勤の職員に支給する給与の見直しを行うため、所要の条例改正を行いたく提案するものでございます。  この内容は、給与水準の適正化を図るため、本年4月から12月までの間、行政職給料表の適用を受ける4級以上の職員を対象として、給料月額の100分の1.3を減額する措置を講じ、附則において施行期日を定めるものでございます。  次に、議案第15号 洲本市一般職の任期付職員の採用等に関する条例制定について、御説明申し上げます。  本件は、地方行政の高度化、専門化が進展し、公務部内では得られにくい高度の専門性を備えた民間人材を活用する必要性、また、期間が限定される専門的な行政ニーズへの効率的な対応の必要性が高まっていることに鑑み、公務の能率的運営を確保することを目的として、地方公共団体の一般職の任期付職員の採用に関する法律に基づく任期付職員制度を導入するため、その採用及び給与の特例を定める条例を制定いたしたく提案するものでございます。  この内容は、条例の趣旨を定める第1条のほか、各条で、職員の任期を定めた採用、任期付職員の給与に関する特例、その他の専門的な知識経験または優れた識見を有する者の採用の円滑化に必要な事項を定め、附則において施行期日等を定めるとともに、関係する洲本市職員定数条例等4条例の規定の整備を行うものでございます。  次に、議案第16号 洲本市ペット霊園の設置等に関する条例の一部を改正する条例制定について、御説明申し上げます。  本件は、市民の良好な生活環境のより一層の保全を目的として、現行条例で規制の対象としている固定式の火葬施設の設置等に加え、新たに、焼却炉設備を搭載した車両を使用してペット死骸の火葬を行う移動火葬業についても、適正な営業の確保の観点から必要な規制を課するため、所要の条例改正を行いたく提案するものでございます。  この内容は、移動火葬業に関し、事前届出制の導入をはじめとして、火葬場所の立地基準、火葬炉設備の構造基準、その他事業者が営業上遵守しなければならない義務を定めるとともに、これらの義務違反に対する勧告、命令や当該命令が履行されない場合の公表等の規制措置を設けるほか、所要の措置を講じ、附則において施行期日等を定めるものでございます。  次に、議案第17号 洲本市福祉医療費の助成に関する条例の一部を改正する条例制定について、御説明申し上げます。  本件は、兵庫県が定めた改正後の福祉医療費助成事業実施要綱が本年7月に施行されることに伴い、本市の条例においても所要の改正を行いたく提案するものでございます。  この内容は、条例制定の基準となる同要綱の改正に準拠して、福祉医療費の支給等における対象者の所得判定に関し、税制改正措置に対応して、ひとり親控除の創設に伴う未婚のひとり親に対する寡婦(夫)控除のみなし適用の廃止及び給与所得控除、公的年金等控除から基礎控除への振替が行われることに伴う所要の措置を講ずるとともに、先ほど、施政方針において市長から開陳がございましたように、福祉医療制度の助成対象に、新たに訪問看護療養費を加えるものでございまして、附則において施行期日等を定めるものでございます。  次に、議案第18号 洲本市民工房の設置及び管理に関する条例を廃止する条例制定について、御説明申し上げます。  本件は、アルチザンスクエア内に所在する本施設の用途及び運営形態の見直しを図るため、その設置及び管理に関する事項を定める条例の廃止を行いたく提案するものでございます。  この内容は、本年7月をもって本施設を廃止するものでございまして、廃止後の活用につきましては、施政方針において開陳がございましたように、サテライトオフィスワーケーションなどの拠点の整備について、検討・準備を進めてまいります。  次に、議案第19号 洲本市海水浴場の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例制定について、御説明申し上げます。  本件は、市が設置する海水浴場の整理統合を図るとともに、大浜公園内に駐車場を整備することに伴い、所要の条例改正を行いたく提案するものでございます。  この内容は、炬口海水浴場及び五色県民サンビーチを廃止し、海水浴場施設の機能を、それぞれ、大浜海水浴場及び新都志海水浴場に集約するとともに、大浜公園中央及び南駐車場の設置及び管理に関する事項を定めるほか、所要の措置を講じ、附則において施行期日等を定めるとともに、関係する洲本市都市公園条例等2条例の規定の整備を行うものでございます。  次に、議案第20号 証紙条例を廃止する条例制定について、御説明申し上げます。  本件は、公金納付に係る市民の利便性向上を図るため、市金庫においてのみ買い受けることのできる証紙による収入の方法を定める条例の廃止を行いたく、提案するものでございます。  この内容は、地方自治法施行令第3条の規定に基づき暫定施行されている、合併前の洲本市の条例を本年3月をもって廃止するものとするほか、附則において施行期日等を定めるとともに、関係する洲本市固定資産評価審査委員会条例の規定の整備を行うものでございます。  次に、議案第21号 公の施設に係る指定管理者の指定について、御説明申し上げます。  本件は、指定管理者に公の施設の管理を行わせたく、地方自治法第244条の2第6項の規定により提案するものでございます。  この内容は、管理を行わせる公の施設、洲本市由良交流センターについて、指定管理者となる団体に、一般財団法人五色ふるさと振興公社を指定するとともに、指定の期間を、令和3年4月1日から令和6年3月31日までと定めることとしております。  以上で、議案第2号ないし議案第21号の説明を終わります。  何とぞ慎重御審議を賜りまして、御決定くださいますようお願い申し上げます。 ○(柳川真一議長)  以上で、令和3年度関係の全会計の予算並びに条例等の説明は終わりました。          〜日程第4 議案第22号ないし議案第26号〜 ○(柳川真一議長)  次に、日程第4、議案第22号ないし議案第26号の5件を一括議題といたします。  議案の朗読を省略して、提案理由の説明を求めます。  浜辺副市長。               (浜辺 学副市長登壇) ○(浜辺 学副市長)  それでは、議案第22号ないし議案第24号について、御説明申し上げますので、5番表示の議案を御覧願います。  まず、議案第22号 洲本市職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例制定について、御説明申し上げます。  本件は、本年2月に公布された新型インフルエンザ等対策特別措置法等の一部を改正する法律の施行に伴い、本市の条例においても所要の改正を行いたく提案するものでございます。  この内容は、同法の施行により、本市の条例で引用する新型コロナウイルス感染症の定義規定が削除されることとなったため、同感染症の定義を改めて当該条例において書き起こすものとするほか、所要の措置を講じ、附則において施行期日等を定めるものでございます。  次に、議案第23号 洲本市公告式条例の一部を改正する条例制定について、御説明申し上げます。  本件は、市庁舎において新型コロナウイルス感染症の発生が確認された場合に、公告式条例所定の掲示場の使用に支障が生ずるおそれがあるため、所要の条例改正を行いたく提案するものでございます。  この内容は、早急に公布しなければならない条例等、公示の時期に一定の制限が課されている公文書があることを踏まえ、天災事変その他やむを得ない事由により、所定の掲示場を使用した公示ができない場合には、公衆の見やすい場所に掲示することをもって、これに代えることができるものとするほか、所要の措置を講じ、附則において施行期日等を定めるとともに、関係する財政事情の作成及び公表に関する条例の規定の整備を行うものでございます。  次に、議案第24号 洲本市国民健康保険条例の一部を改正する条例制定について、御説明申し上げます。  本件は、議案第22号と同様に、本年2月に公布された新型インフルエンザ等対策特別措置法等の一部を改正する法律の施行に伴い、本市の条例においても所要の改正を行いたく提案するものでございます。  この内容は、同法の施行により、本市の条例で引用する新型コロナウイルス感染症の定義規定が削除されることとなったため、同感染症の定義を改めて当該条例において書き起こし、附則において施行期日を定めるものでございます。  以上で、議案第22号ないし議案第24号の説明を終わります。  続きまして、議案第25号及び議案第26号 市道路線の認定について、御説明申し上げますので、6番表示の議案を御覧願います。  本件は、主要地方道洲本五色線上加茂バイパスの供用開始に伴い、当該バイパスに並行する旧道区間の移管を受けるため、道路法第8条第1項の規定による市道路線の認定を行いたく、同条第2項の規定により提案するものでございます。  この内容は、議案第25号では、主要地方道洲本五色線の旧道区間につき上加茂下加茂旧県道線を、議案第26号では、一般県道上内膳塩尾線の旧道区間につき下内膳安坂旧県道線を、それぞれ市道の路線として認定しようとするものでございます。  以上で、議案第22号ないし議案第26号の説明を終わります。  何とぞ慎重御審議を賜りまして、御決定くださいますようお願い申し上げます。 ○(柳川真一議長)  以上で令和2年度関係議案の説明は終わりました。  この際、お諮りいたします。  本日の会議はこの程度にとどめ、明26日から3月7日までは休会いたしたいと思います。  これに御異議ありませんか。              (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○(柳川真一議長)  御異議なしと認めます。  よって、さように決します。  次の本会議は、3月8日午前10時から再開いたします。  本日は、これにて延会いたします。  長時間御審議ありがとうございました。               延会 午後 1時32分...