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  1. 西宮市議会 2021-03-22
    令和 3年 3月22日総務常任委員会(連合審査会を含む)-03月22日-01号


    取得元: 西宮市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-30
    令和 3年 3月22日総務常任委員会連合審査会を含む)-03月22日-01号令和 3年 3月22日総務常任委員会連合審査会を含む)                西宮市議会                  総務常任委員会記録               令和3年(2021年)3月22日(月)                  開 会  午前 9時59分                  閉 会  午前11時01分                  場 所  市議会議場付託事件   な   し ■所管事務調査
     (政策局)   1 所管事務報告「西宮市教育大綱改定素案)に対する意見提出手続パブリックコメント)の結果について」 ■出席委員   大 石 伸 雄 (委員長)   たかの し ん (副委員長)   うえだ あつし   中 尾 孝 夫   野 口 あけみ   福 井   浄   松 田   茂   山 田 ますと ■欠席委員   な   し ■委員外議員等   一 色 風 子   江 良 健太郎   大川原 成 彦   菅 野 雅 一   坂 上   明   田 中 あきよ   ひぐち 光 冬   八 代 毅 利 ■紹介議員   な   し ■傍聴議員   な   し ■説明員西宮市議会委員会条例第19条による)   市長      石 井 登志郎  (政策局)   政策局長    太 田 聖 子   参与      安 井 洋 一   政策総括室長  楠 本 博 紀   政策総務課長  安座間 昌 三   政策推進課担当課長           岡 崎 州 祐  (教育委員会)   教育長     重 松 司 郎   教育次長    坂 田 和 隆   教育総括室長  薩 美 征 夫   教育総務課長  竹 村 一 貴   教育企画課長  吉 田 巌一郎   社会教育部長  上 田   幹   教育次長    佐々木   理   参与      安 井 洋 一   学校教育部長  漁   修 生   学校教育課長  木 戸 みどり           (午前9時59分開会) ○大石伸雄 委員長   おはようございます。  ただいまから総務常任委員会を開会し、直ちに総務常任委員会教育こども常任委員会連合審査会を開会します。  教育こども常任委員長との協議により、本日は、私が委員長の職務を行いますので、よろしくお願いします。  去る3月9日の総務常任委員会におきまして、西宮市教育大綱改定素案)に対する意見提出手続パブリックコメント)の結果についての報告につきましては、教育こども常任委員会の所管にも関わる報告でありますことから、広く委員の皆様の御意見をお聞きし、深く協議することが重要であると考えて、会議規則第93条の規定により、教育こども常任委員会との連合審査を行うことにさせていただきました。  教育こども常任委員会皆様方には、連合審査会の開催に対しまして、快く御理解いただき、御協力いただきましたことに、厚く御礼を申し上げます。  ここで委員の皆様に申し上げます。  各委員の質疑におかれましては、簡明で議題の範囲を超えない発言になるように心がけてください。  なお、発言が明白な錯誤、著しい趣旨不明瞭、不適切、既に答弁された内容のみの繰り返しと判断した場合は、委員長において議事整理を行う場合もございますので、御承知おきください。  また、御自身の質疑が終了した後も関連質問は認められております。関連質問を行う場合は、その旨を宣言し、内容もこれに基づくよう心がけてください。  委員の皆様には、委員会質疑に当たっての注意事項をお手元に配付しております。各自、質疑に際しましては改めて御確認いただきますようお願い申し上げます。  次に、当局に一言申し上げます。  委員の質疑の趣旨を明確にするために、皆様には反問権を認めております。また、一問一答による質疑においては、委員からの政策提案に対し反対の意見または建設的意見を述べる反論権も認めておりますので、御承知おきください。  それでは協議に入ります。  所管事務調査の件、西宮市教育大綱改定素案)に対する意見提出手続パブリックコメント)の結果についてを議題とします。  当局の説明を求めます。 ◎参与   私のほうから、西宮市教育大綱改定素案)に対する意見提出手続の結果について御報告させていただきます。  まず、説明に先立ちまして、大変申し訳ございません、資料の修正を3か所お願いいたします。議会事務局からタブレットに配信させていただきました資料につきましては、修正箇所は既に修正しているところでございますが、事前に紙でお配りしましたものにつきまして、大変申し訳ございません、修正をお願いいたします。  資料10ページでございます。  項目のナンバー33、市の考え方欄の下2行目、「ご意見を参考にさせていただきます」とすべきところ、「ご意見を参考にざせていただきます」というふうになっております。「ざ」を「さ」に修正をお願いいたします。  続きまして、17ページをお願いいたします。  ナンバー4の修正箇所欄、「前文第2段落」とすべきところを「前文第4段落」と誤っておりますので、「4」を「2」に修正をお願いいたします。  次に、18ページをお願いいたします。  ナンバー9のところ、修正前の下線の箇所でございます。正しくは「様々な情報に惑わされず」に加え、「正しく判断し」まで下線を引くべきところ、「様々な情報に惑わされず」で止まってしまっておりますので、「正しく判断し」まで下線をお願いいたします。  以上3か所が修正でございます。大変御迷惑をおかけいたしました。おわび申し上げます。  それでは説明させていただきます。  資料1ページにお戻りください。  1ページ、1、意見募集結果概要では、(1)、令和3年1月4日から同年2月3日水曜日まで意見を募集した結果、(2)に記載のとおり、15名の方から58件の御意見を頂きました。  資料2ページをお願いいたします。  (4)は、教育大綱のどの部分に対する御意見があったかでございます。多い順に、大綱全体を対象にしたものが17件、前文に対してが15件、「西宮の子供たちへ」に対してが14件などとなっております。  (5)の頂いた御意見への対応では、②、素案修正が18件、③、今後の参考・検討として扱ったものが20件などとなりました。  資料3ページをお願いいたします。ここからは、頂いた御意見の一覧でございます。  まず、表頭を御説明いたします。  左端のナンバーにつきましては、頂いた御意見全体の通し番号で、件数と同じ58番までございます。  その右側、素案の項目は、教育大綱素案のどの部分に対する御意見かを整理しております。  その右、御意見の概要、市の考え方に続きまして、一番右の回答分類では、表欄外記載のとおり、①は素案記載済みの内容、②は素案修正に採用したもの、③は今後の参考・検討と整理したもの、④は素案のとおりと整理したもの、⑤、その他というふうになってございます。  頂きました御意見につきましては、3ページから6ページにかけてが全体に対して御意見を頂いたものでございます。記載のとおりでございます。  7ページをお願いいたします。7ページからは、前文に対しての御意見でございます。  10ページをお願いいたします。ここからは、「西宮の子供たちへ」の部分に対して御意見を頂いた内容になっております。  13ページをお願いいたします。ここからは、「西宮の大人たちへ」の御意見を頂いたところでございます。  15ページをお願いいたします。15・16ページがその他の御意見になっております。  17ページをお願いいたします。17・18ページは、素案修正箇所対応表でございますが、内容につきましては、後ほど資料の23・24ページで御説明させていただきます。  19ページをお願いいたします。19ページからは、昨年12月11日の所管事務報告議員の皆様から頂きました御意見のまとめでございます。
     2の総括的な意見でございますが、現大綱への評価のところでは厳しい評価を頂きました。それから、改定素案への評価では、一定前向きな評価も頂きましたが、一方で、押しつけがましく感じるですとか、抽象的でどのような行動が必要かが分かりにくい、目指している方向性が丁寧過ぎるなどの御意見も頂いたところでございます。20ページの改定後についてでは、いかに教育大綱の中身を市民と共有するかが大事だという御意見、事業と教育大綱との関係を明確にしていく必要があるなどの御意見を頂いたところでございますので、今後につきましては、そのあたり、留意しながら取組を進めたいと思っております。  20ページの下段からは、素案の文言・表現に関する御意見の内容となりますので、次の23ページからの資料で素案修正したものにつきまして御説明をいたします。  23ページをお願いいたします。  改定素案修正についてでございます。左側が12月11日の所管事務報告時の改定素案でございます。右側が所管事務報告での御意見パブリックコメントの御意見を反映し、2月22日に開きました総合教育会議で市長と教育委員のほうで御協議いただきまして、一定御承認いただきました改定案でございます。いずれも今回の修正箇所部分に下線を引きまして、改定案側にはその箇所に括弧書きの数字と「議」という漢字を記してございます。数字はパブリックコメント通し番号で、当該パブリックコメントの御意見を反映していることを、「議」という字は所管事務報告議員の皆様から頂いた御意見を反映していることを表してございます。  それでは、修正内容の説明に移ります。  まず、素案の1行目の右端から、「いまを生き、未来の主役である子供が」とありますが、この部分について、今の社会の主役は大人で、子供は脇役なのか違和感がある旨の御意見を頂きました。この部分は、もともと「未来の主役である子供」のみを記述しておりましたが、総合教育会議の場でパブリックコメントと同趣旨の御意見を頂き、「いまを生き」を加えた経緯がございます。そこで改定案では、「いまを生き」と「未来の主役」との間に「そして」を加えまして、「いまを生き」と「未来の主役」が並行であることを強調いたしました。  次に、素案の2段落目の冒頭、「また、私たちは」でございます。前文は「私たち」を主語にした文章が複数ございますが、この2段落目のところにつきましては、12月11日の所管事務報告での質疑もありましたように、他の文章と「私たち」が指す内容が異なっています。このことについてパブリックコメントでも同様の御意見を頂いたところでございます。つきましては、改定案では、この「私たち」が何を指すのかを明確にするため、「子供」に改め、「また」の部分も削除いたしました。  次に、素案の上から5行目、「大人は子供に対して」については、素案には、たとえ支援が必要などんな子供であっても迷惑じゃないというメッセージが欠けているという御指摘などを踏まえまして、改定案では「一人ひとり子供をかけがえのない存在として」に改めています。  続く6行目、「忘れてはいけません」につきましては、これはその前の「愛情と敬意と寛容さをもって接し、慈しむ」に係る言葉でございますが、大人のゆとりがない現状を踏まえるとこういったことは難しく、社会全体で余裕が持てるような方向が必要との御意見を頂きましたので、これらを踏まえ、改定案では「大切です」に改めています。  次に、素案の8行目中ほど、「努力と知恵と判断とを積み重ね」につきましては、知恵の積み重ねと判断の積み重ねというのは意味が不明だという御指摘を頂きました。そこで改定案では、「努力を積み重ね、知恵を出し合い」としまして、「判断」に関しましては、後半の「未来を創り出していく」を「未来を切り拓いていく」にすることで包含いたしました。  次に、素案最終下段2行でございますが、「期待する」という言葉が期待に応えることを強いることにつながるなどの御意見を踏まえまして、「子供と大人に対してそれぞれ共にめざしたい姿」に改めています。  次のページをお願いいたします。  「西宮の子供たちへ」では、①は挑戦する勇気を念頭にした項目で、素案では現大綱のまま冒頭部分を「自分に自信を持ち」としていましたが、「自信」は実績や成果、成功体験などによって持つことができることから、いきなりではハードルが高い印象を受けるとの御意見を踏まえ、改定案では「自分自身を信じて」に改めています。  次に、②は立ち上がるたくましさを念頭にした項目で、素案では現大綱のまま冒頭部分を「失敗しても」としていましたが、失敗を失敗と判断するのではなく、これを次の成功のための一つのステップとして捉えることが重要ではないかとの御意見を踏まえ、改定案では「やってみてうまくいかないときも」に改めています。  ③は自分で考える力を念頭にした項目で、素案では、インターネットの利用などで豊富で様々な情報に触れる機会が増えたことから、情報リテラシーを意識し、「様々な情報に惑わされず、正しく判断し」としていましたが、「正しく判断」ということに対しまして、大人から押しつけられているように感じるや、正義を振りかざすネット中傷につながるイメージだという御意見に加えまして、物事を判断する基準はそれぞれの価値観や置かれた状況によって異なるものなどの御意見を踏まえるとともに、情報リテラシーだけでなく、自分の考えを持つには広い視野で物事を見詰め、得られた情報をそしゃくしていくことが大切だとの思いから、改定案では「広い視野で物事を捉え」に改めています。  ④は多様な考え方価値観の尊重を念頭にした項目で、素案では「一人ひとりの異なる考え方」としていましたが、「異なる」に対して、考え方は人それぞれで異なって当たり前であり、こう表すことで対立があるように見えるとの御意見を踏まえ、改定案では「さまざまな」に改めています。  ⑤は社会の一員としての振る舞いを念頭にした項目で、素案では「一人ひとり社会をつくる」としたところですが、あまりにも漠然としているとの御意見を踏まえ、改定案では「一人ひとり気持ちや行動が社会をつくる」に改めています。  また、現大綱にある「他に対して思いやりを持ちましょう」につきまして、他人に寄り添う気持ち、喜びを分かち合うなど、人として重要な部分が含まれるから残すべきとの御意見を踏まえ、⑤の後半を、改定案に記述したとおり、「社会の一員として思いやりを持ち、行動しましょう」に改めます。  次に、「西宮の大人たちへ」についてでは、②につきましては、子供の②と同趣旨の修正をするものでございます。  ④は多様な考え方価値観の尊重を念頭にした項目で、素案では「出会う機会をつくり」としたところですが、日々社会の中で多様な出会いがあるにもかかわらず、あえて「出会う機会をつくり」とするのは不自然ではないかとの御意見を踏まえ、改定案では「人との出会いやそこから得られる気付きを大切に」に改めています。  修正箇所の説明は以上になります。  資料の後ろに教育大綱改定案の全文、その後ろに現大綱の文章を載せておりますので、参考にしてください。  私からは以上でございます。  よろしくお願いいたします。 ○大石伸雄 委員長   説明は終わりました。  本件に御質疑並びに御意見はありませんか。 ◆菅野雅一 議員   パブリックコメントの結果を読ませていただきました。やはり市民の皆さん、すばらしい意見を寄せていただいております。本当にこれだけ多くの貴重な意見を寄せていただいた市民の皆さんに感謝したいと思います。  それを踏まえて、5点について質問したいと思います。1点目、改定理由の趣旨について、2点目、「未来の主役」という表現について、3点目、押しつけがましいという印象について、4点目、シチズンシップの醸成について、5点目、グローバルな視点について。  1点目から質問します。  教育大綱改定の理由については、新しい時代へ対応するとともに、知徳体バランスの取れた学校教育シチズンシップの醸成、地域社会との連携によるコミュニティ・スクールの実施、生涯学習推進計画改定などの本市の新たな教育行政の取組を踏まえ、改定を行うものとしていますが、素案については改定理由の趣旨がどこにどのような形で盛り込まれていますか、御答弁ください。 ◎参与   今回の教育大綱改定の主な趣旨は、一つにはシチズンシップの醸成の反映、二つには知徳体バランスの取れた学校教育との整合、三つには新しい時代への対応としたところでございます。  まず、シチズンシップの醸成につきましては、改定案段落目、「第二に、市民一人ひとりが自分らしい形で社会の中で共に生き、コミュニケーションをとり、支え合いながら、それぞれの役割と居場所が見つけられるまちであること」のほか、「西宮の子供たちへ」の⑤、「私たち一人ひとり気持ちや行動が社会をつくることを意識し、社会の一員として思いやりを持ち、行動しましょう」に強く反映させたところでございます。ほかにも、2段落目、3段落目にも趣旨は含まれております。  続きまして、知徳体バランスの取れた学校教育との整合につきましては、1段落目で、確かな学力、豊かな心、健康・体力という生きる力を育み、教育の大切な部分はこれからも変わることはない旨を述べているところでございます。また、8段落目では、乳幼児期からの質の高い教育・保育、その後の学校での学習・体験を通じて生きる力を育む旨を述べているところでございます。さらに、「西宮の子供たちへ」で呼びかけている七つのことにつきましては、知徳体のいずれかに当てはまる項目であると考えております。  三つ目の新しい時代への対応では、3段落目で、国の教育振興基本計画と軌を一にし、超スマート社会や人生100年時代を見据え、そこで必要なこととして、一人一人が努力を積み重ね、知恵を出し合い、人々が力を合わせ、人間ならではの感性や創造力を生かし、未来を切り開いていく、そういう力が求められている旨を述べておるところでございます。  よろしくお願いいたします。 ◆菅野雅一 議員   ありがとうございます。  2点目の質問に移ります。「未来の主役」という表現について。  パブコメの19で、子供未来の主役という点に違和感がある、子供たちは脇役なのかと指摘されている点は、多くの市民が同じ考えだと思います。それに対する市の考えは、御提案とは異なりますが、未来だけではなく、今も大切という意味を込めて、一部文言を修正しましたとしていますが、これでは十分な回答になっていません。子供たちは今も大人と同じように主役だと考えます。市民から違和感があると指摘されながら、未来の主役という誤解を招きかねない表現を削除しないのはなぜですか、御回答ください。 ◎参与   子供は、現在社会構成員であり、今を生きる存在でございます。しかし、人格が完成し、社会形成者として必要な基本的な資質を身につけているかといえばそうではなく、これから教育を通して身につけ、将来活躍が期待される存在であるということから、「未来の主役」と表現したものでございます。このことにつきましては、平成28年12月21日付の中央教育審議会の「幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校学習指導要領等の改善及び必要な方策等について」の答申の第2章、「2030年の社会子供たち未来」に、「予測困難な時代に、一人一人が未来の創り手となる」という項目を割いていることと軌を一にするものでございます。  よろしくお願いいたします。 ◆菅野雅一 議員   御答弁にありました、人格が完成し、社会形成者として必要な基本的な資質を身につけていないと、今の主役にはなり得ないのですか、お考えを聞かせてください。 ◎参与   まず、繰り返しにはなりますけれども、子供につきましても、個人の人生においては大人と同じ主役であるということは思っております。しかし、この文章、ここでは、将来の社会を担っていく存在としての期待ということから、「未来の主役」とさせていただいたところでございます。  以上でございます。 ◆菅野雅一 議員   現在社会構成員であり、今を生きる存在であれば、今の主役ではないのですか、御答弁ください。 ◎参与   これも繰り返しになりますけども、あくまでも個人の人生においては、これは当然、議員と同じく主役だというふうに考えております。ただし、将来の社会を担っていく、これについては、活躍も含めまして、それから、例えばそういう負担の部分につきましてもやはり担っていただくということ、これは将来だというふうに考えておりますので、先ほども言いました期待というところで「未来の主役」というふうにさせていただいたところでございます。  よろしくお願いします。 ◆菅野雅一 議員   御答弁の中で、中央教育審議会の答申の中の文言として、「未来の創り手となる」という項目を割いていることと軌を一にするという御回答がありましたが、「未来の創り手」と「未来の主役」は同じ意味ですか、つくり手でなければ主役になれないのですか、御答弁ください。 ◎参与   先ほども言いました期待という意味から、中央教育審議会のほうも「創り手」というふうに表現したものだというふうに考えておりますので、今回の「未来の主役」と「未来の創り手」というのは同趣旨だというふうに理解して、今回、案を作成したところでございます。  よろしくお願いいたします。 ◆菅野雅一 議員   「創り手」と「主役」は同趣旨ですね。確認します。市長、それでよろしいですか。 ◎市長   同趣旨と考えて結構です。  以上です。 ◆菅野雅一 議員   3点目の質問に移ります。押しつけがましいという印象について。  パブコメ9で、押しつけがましいという印象は今回も変わらないと指摘されています。これに対する市の考え方は十分な回答になっていません。前回の連合審査会でも同様の指摘がされていました。なぜ押しつけがましい印象を避けるために本腰を入れて検討しないのでしょうか、御答弁ください。 ◎参与   まず、パブリックコメントナンバー9の御意見につきましては、主に本市の大綱の特色である市民に呼びかける形式や内容が押しつけがましいという印象を持っている、こういう御趣旨だというふうに理解しているところでございます。それに対しまして今回の改定では、現大綱のいいところを残しつつ、その内容に厚みを持たせるという方針で行っております。本市の大綱の特色である市民に呼びかける形式については、総合教育会議で現大綱の評価を行ったところ、この独自の形式は分かりやすく踏襲しようという御意見が多かったことから、これを維持することとしたところでございます。  また、現大綱の呼びかけの文章の内容につきまして、市民にアンケートを行ったところ、全ての呼びかけ文の項目について、共感できるという回答が50%を超えております。ほとんどの項目で60以上だったということもございます。そういう結果が得られましたので、多くの市民から共感を頂いている内容であったというふうに考えているところでございます。  このようなことから、パブリックコメントナンバー9につきましては、回答分類素案のとおりという形で分類し、意見を採用しなかった――意見を採用してないわけではないんですけども――という扱いになっておるところでございます。 ◆菅野雅一 議員   呼びかけの形式はともかくとして、その内容がやはりちょっと押しつけがましい印象、価値観を押しつけるような印象をどうしても持ってしまうんだろうと思います。例えば意見の22番も、子供も大人も同じ一人の人間として尊重される存在との理念があってこそ、愛情、敬意、寛容で接せられるのではないか、理念欠如によって、大人が上、子供が下という上下関係が感じられるという指摘をしています。その前の21番でも、同じような、新しい教育大綱を読むと息が詰まりそうになる、夢を持ち、前向きに生き、勉強すればするだけ賢くなり、社会や地域のために貢献することができる子供はそれですばらしいけれども、誰もがそれをできるわけではないという、全ての子供たちに愛情を注ぐような呼びかけ文であるべきではないかと思います。  もうここまで来ているから、具体的にどう変更しろということはありませんけども、例えば私が教育大綱で呼びかけをするとすれば、感謝と愛情と誓い、そういうものではないかなと思うんです。西宮の子供たちは、様々な環境――家庭環境や障害を持ってもみんな一生懸命元気に生きています。そういう子供たちにエールを送るような、例えば、毎日私たちと一生懸命生きてくれてありがとうとか、私たちに希望と生きる力を与えてくれてありがとうとか、私たちの中にこれほど人をいとおしく思える心と愛情があることに気づかせてくれてありがとうとか、心から全ての子供たちをそのままの存在として全力で愛するんだとか、子供たちが健やかに成長できる環境を全力でつくるとか、そういう対等な視線でのメッセージのほうが私は必要だったんではないかと思います。ここまで来たので、もうこれ以上は言いませんけれども、一応それだけ意見として言わせていただきます。  次に、4点目、シチズンシップの醸成について伺います。  石井市長は、令和3年度施政方針で、シチズンシップの醸成と発揮が西宮の市政ではとても大切であると位置づけ、今後も施策を進めてまいります、具体的には、まず、現在手がけている教育大綱改定において、子供たちには地域社会への関わりを意識してもらうことを、市民に対しては未来をも担う子供を育てることに参画する大切さ、地域に貢献する行動の大切さをうたうこととしていますと述べています。改定された教育大綱シチズンシップの醸成をどのように連動させ、政策として位置づけていくのでしょうか、御説明ください。 ◎市長   シチズンシップを簡潔に表すと、地域住民が地域をよくしていこうとする気持ち・行動のことでございます。教育大綱改定案では、「子供は、学校だけではなく、地域でのさまざまな体験を通して、見識を深め、主体的に多くの人と交流するなか、お互いを認め合い、育っていく存在です」としており、子供のときからのシチズンシップの醸成が重要であることを強調しているところです。すなわち、教育というのは、その子供と親、そして学校関係者だけのものではなく、社会とのつながり、地域の人々らとの触れ合いの中で子供が育っていく、また、地域の人たちも、子供教育や育ちに積極的に関わっていただくという流れをつくっていきたいという思いがございます。さらに、これからますます価値観が多様化・複雑化していく中、西宮の子供たち社会を構成する市民として社会の意思決定や運営の過程に積極的に関わっていくように育っていってもらいたいという思いを施政方針で述べさせていただきました。  具体的な施策としては、地域の学校運営に地域の人が関わるコミュニティ・スクールがございます。これは、地域にとって大切な学校運営に地域の人が参画し、その声を反映する、また、別の視点では、地域での教育・子育ての新たな取組とも言えます。また、こうした地域で活躍する人材を育成するのが宮水学園のような生涯学習の推進です。幅広い知識と意見を持った市民が力を合わせて地域づくりをしていくというシチズンシップを発揮する上でも大切なものであると考えております。  具体的な施策を述べましたが、現在の学習指導要領が目指す教育の基本的な考え方には、予測不可能な未来社会において、自律的に生き、社会の形成に参画するための資質・能力を一層確実に育成というのが含まれており、シチズンシップ醸成で目指す姿はこれと軌を一にしております。  以上でございます。 ◆菅野雅一 議員   5点目の質問に移ります。グローバルな視点について。  小学校の学習指導要領では、グローバル化する国際社会を主体的に生きる、平和で民主的な国家及び社会の形成に必要な公民としての資質・能力の基礎を育成することを目指すとしています。素案にはグローバルな視点が欠けているとの指摘がありますが、市の考えを聞かせてください。 ◎参与   グローバルな視点につきましては、広い視野で物事を捉えること、様々な価値観を理解・尊重すること、お互いに考えや意見を交換しながら共に問題に取り組んでいくことなどが含まれると考えており、あえてグローバルという言葉は使っておりませんが、大綱全体にそのような考え方を取り入れたところでございます。  具体的には、前文の4段落目未来の西宮、未来の世界に向かって生きることを、さらには、一人一人の様々な価値観を認め合うという形で、「西宮の子供たちへ」では、広い視野で物事を捉えることに言及しているところでございます。  具体的な取組につきましては、教育委員会のほうからお答えさせていただきます。 ◎教育次長(佐々木理)  教育委員会から、学校現場における取組についてお答えいたします。  外国語によるコミュニケーション能力は生涯にわたる様々な場面で必要とされることが想定されることから、学習指導要領に従い、令和2年度から、小学校中学年で外国語活動が、高学年で外国語科を導入するとともに、現在コロナ禍において実施できておりませんけれども、中学生をスポーケン市に派遣するほか、中学生英語ワークショップの実施、あるいは、ずっと継続して取り組んでおりますALT派遣事業等に取り組み、豊かな語学力、コミュニケーション能力、異文化理解の精神等を身につけた子供を育成してまいります。  以上でございます。 ◆菅野雅一 議員   以上です。  ありがとうございました。 ◆坂上明 議員   内容については、前回の連合審査会のときにいろいろと言わせていただきましたので、その点は問わずに、今回、質問は一つということで、一問一答でお願いしたいと思います。  今回の教育大綱も呼びかけ式になっているんですよね。この呼びかけ式というのは、何か、西宮の特徴なんだ、前市長の呼びかけ式を踏襲して今回もやるということです。呼びかけ式ということになったら、当然、大人にも子供にも全て浸透を図っていかなあかんのですけれども、少なくとも前回の教育大綱は、我々議員でも、例えばこういう審査の場であるとかそういう場でしか、大人への呼びかけ式のものについて内容を見ることはございませんでした。自分から望んで見ている方はまた別としましてね。つまり、一般の48万人以上いる人口の中にどういうふうにするかということを考えなきゃいけないと思うんだけれども、今回、大人云々じゃなくて、学校現場で、子供たちに対する呼びかけが七つ書かれているんですけれども、例えば1年生から6年生、あるいは中学生、高校生というのは、もちろん内容も全然違ってきます。この呼びかけ方式を今回採用するということは、必ず子供たちに伝わらなきゃいけない、そして、いろいろな場面でそのことについて教えていかなければいけない、そういうふうなことというのは具体化されておるんですか。その1点です。 ◎教育次長(佐々木理)
     ただいまのお尋ねにお答えいたします。  学校現場におきましては、この大綱の内容につきまして、各学校にまず大綱内容をもちろん周知、配布等してまいります。その中で、子供たちのほうに、各学年、各担任のほうから、こういう教育大綱ができていますよということで子供たちに下ろしていくというような作業をしてまいります。その中で、学年、発達段階に合った説明、そういったものがなされること、そういうふうになされるように指導してまいりたいというふうに考えております。  加えまして、その他、よく子供たちの目につくところ、訪問した大人たちも目につくところに教育大綱の内容を掲示するような手だてを考えていきたいというふうに考えているところでございます。  以上でございます。 ◆坂上明 議員   学校現場では、いろいろな子供たちが体験するし、つまり、いろいろな場面に直面していくと思うんですよね。そのたびに、特に低学年の子供たちというのには、恐らくこの「子供たちへ」、自分自身を信じて云々であるとかということは非常に言葉をかみ砕いて説明しなきゃいけないと思うんですよね。今言いましたいろいろな場面に直面したときに、当然こういうことに、つまり匹敵してくると思うんですよね。その場合のところというのは、この呼びかけ式ということを踏襲されているんですから、前回以上により一層精査してこれを子供たちに伝えていっていただかなきゃいけないんだけれども、その辺は、現場の先生方の意識というのは、当然、この4月から新年度が始まるんだけれども、その辺は先生方はどのようなお考え――ちゃんと持ってらっしゃるんですかね。 ◎教育次長(佐々木理)  ただいまの御質問にお答えいたします。  まず、4月に入りましたら、すぐに管理職の研修を行います。その際に、この教育大綱についてもしっかりと伝えること、そしてまた、各教員につきましても、同じような意識を持って各子供たちに接していくこと、そのあたりを指導していきたいというふうに考えております。これからの取組というふうに考えております。  以上でございます。 ◆坂上明 議員   ありがとうございます。  一つだけ具体例。例えば1年生、入学してきた1年生にはこういうふうなことというのはいつの時期にどういうふうに教えるんですか、その1点で結構ですので、最後に教えてください。 ◎教育次長(佐々木理)  ただいまの御質問に対してお答えいたします。  子供たちの様子を見ながらということになると思いますが、やはり4月のできるだけ早い段階で、子供たちが学校生活になじむ、そういうタイミングを見計らって指導するべきものというふうに考えております。  以上でございます。 ◆坂上明 議員   分かりました。ありがとうございました。  今からのことなので。これまでの教育大綱というのが、大変失礼ながら、絵に描いた餅なんですよ。だから、それが絶対にそういうことではないということ、市長が替わられて、あえてここで教育大綱を改正されるんであるならば、文言云々よりも、それ以上にこれを市民に浸透させる、特に子供たちに浸透させる、そういうすべをしっかりと吟味していただいて、子供たち、西宮の子供たちにしっかりと伝えていただけるように、その分だけは十分にお願いしておきますので、よろしくお願いします。  以上です。 ◆ひぐち光冬 議員   よろしくお願いします。  一問一答で1点だけ、私も呼びかけ形式について質問したいと思います。  菅野議員のほうからも言いたいことをほとんど言っていただいて、既にちょっとすっきりしているんですけども、私の言葉でも伝えたいなと思って質問したいと思います。  市長にまず1点、本当に正直に答えていただけたらなと思うんですけど、僕が市長に対して、市長、もっと自分自身を信じて新しいことや自分の目標に挑戦する勇気を持ちましょう、やってみてうまくいかないときも、落ち着いてそこからどうすればいいか考えましょうよと言ったら、どう思われますか。 ◎市長   質問にお答えします。  とても元気を頂いたような気持ちになります。  以上です。 ◆ひぐち光冬 議員   ありがとうございます。  教育長、いかがでしょうか。 ◎教育長   私も同様です。一生懸命頑張ってやろうというふうに思います。 ◆ひぐち光冬 議員   ありがとうございます。  本当にそう思われているんでしょうか。まあまあ、本当だったらすごいなと思うんですけども、もし逆に私がこういうことを言われたら、やっぱり腹が立ちます、何でこんなことを言われなきゃいけないんだろうかというふうに思います。もし僕が物すごく信頼している人、よく関係性もできていて、尊敬している方などであれば、こう言われても、ああなるほどと腑に落ちると思うんですけども、納得できると思うんですが、特に関係性もできていない、あまり知らない方に、ひぐち君、もっと自分自身を信じて勇気を持とうよとか言われたら、やっぱりちょっといらっとします。そう思われる方は決して少なくないと思うんですよ。実際に押しつけがましいという意見が、このパブリックコメントでも、ナンバー5、6、9、32なんかでも言ってますよね。さっき菅野議員からもありましたけども、22とかでもそういう趣旨のことを言われてますし、15人という意見の中でこれだけたくさんの方が押しつけがましいというふうに感じているということは、これは重く受け止めないといけないと思います。  何でいらっとしてしまうか、押しつけがましく感じるかというと、やっぱりこれは、そもそも子供たちを――大人たちも同じですけど、下に見ているということやと思うんですよ。呼びかけ形式にしている、そのこと自体が、その存在をやっぱりどこか下に見ているという、無意識に表れていると思うんです。これは絶対にやめなきゃいけないと私は思います。坂上議員から周知の話もありましたけど、呼びかけにするから周知もしなきゃいけないという問題が出てくるのであって――呼びかけじゃなくて、方針だというふうに当局も答えてますよね。ナンバー5の御意見に対して、教育大綱については、様々な施策を行う上での理念、判断基準を示したもので、このとおりの子供になっていただきたいというように押し付ける意図はありませんと。であれば、呼びかけにすべきじゃないんです、絶対に。市の方針として持っておくべきものであって、内部で共有すればいいだけであって、みんなにこうなりましょうねなんて決して言う必要はないというふうに私は思いますので、ぜひ今後の参考にしていただけたらと思います。  以上です。 ◆福井浄 委員   よろしくお願いします。  2点ほど一問一答で質問させていただきます。一つのところは、今回修正された25番のところです。「切り拓いていく」というところです。もう一つは、前回もこの辺は申し上げたんですけども、西宮市が今後この教育大綱を通じてどうするかとか、教育委員会がどうするかということが書かれていないというところは私も前回言わせていただいたので、その点について質問させていただきます。  まず1点目から、この「切り拓いていく」というところ、修正されたところですね。もともとは「未来を創り出していく」という文言だったんですけど、これが「未来を切り拓いていく」に変わりました。御説明いただいたところは、「努力と知恵と判断とを積み重ね」の判断を積み重ねてというのはよく分からないというところで、この判断を積み重ねてというところを包含して「切り拓いていく」ということに変えていったという話を御説明いただきました。その前文で、「未来を切り拓いていく」にしろ、「創り出していく」にしろ、重要なのが、社会や環境が大きく変化し、将来予測が困難な時代を迎える、だからこそ、未来をつくり出していくとか切り開いていくという言葉になるのかなと思うんですけども、少しイメージなんですけども、予測が困難な時代であるとすれば、そのためにやる行動というのは、「創り出していく」ということが合うているんじゃないかなと私は思っているんです。なぜ「切り拓いていく」という――「切り拓く」という言葉は、今の世の中があって、その中を進んでいくときに、もともとあるものに対して入っていくような感じをイメージするんですよ。なぜこれが包含したら「切り拓く」という言葉になったのかどうなのかというのを伺いたいんです。意味が全然分からなかったので、よろしくお願いします。 ◎参与   まず、予測困難な時代を迎えるという中で、手探りだというところがございます。そういう中で、人々が努力を積み重ね、知恵を出し合う、そして、様々な判断ということ――知恵を出し合って判断しなければいけない状態が出てくるんだろうと思います。ですので、予測困難な未来に向かってそういう知恵を出し合って判断していくということで、自分たちの進む道を切り開いていく、判断も含めて、人の活動としまして未来を切り開いていくんだということを含めて、包含したという形で、今回、「未来を創り出していく」を「切り拓いていく」というふうに改めたところでございます。  よろしくお願いいたします。 ◆福井浄 委員   やはり分からないですね。つくり出すというのは、本当にクリエーティブ、今までになかったこと、今までの世の中が変わるということを前提に、どういう力をつけていくか、生きる力をつけていくかというのが大事なので、切り開くというのは、本当に今ある世の中をどうして生きていくかということでしょうけど、この二つは全然違うと思いますよ。判断というのをここに包含させたというのは、全くその辺がよく分からなくて、判断を言いたいのであれば判断ということを書かれて、判断を積み重ねるという意味が分からなかったら、判断することで経験を得てとか、そんなんにすればいいのに、この文言が包含したというのは余計によく分からなくなっているような文章に思いますので、ちょっとこれはどうかなとは思います。  この時点ですから、文言がどうこう変わるというのはないでしょうけども、指摘は指摘でいいんですが、指摘に対するちゃんとした文の変え方というのはあるべき方向だろうなとは思います。  この点はこれでいいです。  2点目なんですけども、やはりこれは、何遍も読んでも、今まで西宮の教育というのは、例えば前段のほうに書かれてますけども、確かな学力、豊かな心、健康・体力という生きる力を育み、それぞれの夢を実現してきた、生徒さんは実現してきたということでしょう。私も、小学校から中学、高校と西宮で教育を受けてますけども、そのときに教育で夢が実現してきたかどうか分かりません。私も、小学校のときに20年後の私というのを書かせていただいたんですけども、それが今の夢につながったかというのは、全然その辺はよく分からないところで、昔からこの場でこういう議員になるという考えを持っていたかというと全くなかったので、いろんな夢がどうかというのは分からないんですけども、このような西宮の教育の大切な部分は、これからも変わることはありません。夢を育むことが否定されることでもないし、その部分は大切だとは思います。  最後のところにも書かれている夢育む教育のまちを目指す西宮市はという、一番最後のところですけども、ここを目指しているというのは書かれています。具体的な行動とか指針が分からないということで前回御質問させていただいたんですけども、これは言ったら理念なので、そこまで書く必要はないよというようなことでお答えいただいたとは思うんですが、文中でもあったように、将来の予測が困難な時代というふうになってくると、今までの教育の在り方がいいのかどうなのかというのも、しっかり西宮市が、また、教育委員会が考えていくことについて、記さなければならないんじゃないというふうに考えるんですよ。確かに今までの夢を育む教育のまちというのは、理念的にはすばらしいかもしれないけど、これだけ細かくいろんな、子供たちがやることや大人たちがやるべきことが書いてあるのに、やはり西宮市がどういう行動を取られるのか、どういう態度でいるのかというのを書くところがやっぱり必要じゃないかなと思うんですけど、その辺、どうお考えでしょうか。 ◎教育次長(佐々木理)  ただいまの御質問にお答えいたします。  確かに、この教育大綱に限らず、Society5.0を見据えて、予測困難な時代を生きていく子供たちに必要な力を育むということは、学校教育の現代の命題だというふうに考えております。そのような予測困難な時代を生きていくに当たって、学習指導要領等でも明記されておりますが、やはり主体的に物を考えるということ、それと、他者と協働して学びを進めるということが非常に大切になってくるというふうに考えているところでございます。そういったところが、先ほど福井委員のほうからの御指摘にもございましたけれども、理念的なものを記す教育大綱におきましては、例えば「西宮の子供たちへ」の中で、5番に当たります「一人ひとり気持ちや行動が社会をつくることを意識し」というようなあたりにも表れてこようかというふうに思っております。また、3番でも、「広い視野で物事を捉え、自分の言葉で自分の考えを」というようなあたりが出てくるかというふうに思っております。そういった今御指摘いただきましたような内容がこういった形で理念として記されているものというふうに考えております。  以上でございます。 ◆福井浄 委員   ありがとうございます。  おっしゃることも書かれていることも、すばらしいこともたくさんあります。ただ、一つ申し上げるならば、それって個人の価値判断で上下するとか変わってしまうことも非常に多くて、多様性を認める中ではそれは当然なんですけども、ただ一つ、やっぱりある程度科学的な根拠とかに基づくものでないと、判断するときに非常に難しかったり、特に確かな学力なんかはその辺だと思うんですけども、そこら辺について、西宮市の今までの在り方というか、市だけじゃなくて、教育全体がやっぱり前例踏襲や勘で判断されていたところが非常に多いと思うんです。だから、具体的にこういう先の世の中を生き抜くためにという力をつけるためには、やっぱり西宮市として、また、教育委員会として、そういうちゃんとした根拠に基づくような教育を行うというところを保障するというのはすごく大事なところだと思うんですけど、その辺を私は教育委員会に、また、市のほうに求めたりしているんですけれども、そのようなことはこのどこかに書かれているところってあるんでしょうかね。 ◎教育次長(佐々木理)  ただいまの御質問にお答えいたします。  先ほどもお伝えしましたとおり、この教育大綱自体は非常に理念的なものでございます。それを具体的な形に表すことにつきましては、学習指導要領があり、兵庫県の方針もあり、西宮市として大綱があり、そして、それに準じて「西宮教育推進の方向」というような冊子も出しております。その中では、例えば具体的根拠としましては、学力向上の委員会をちゃんと持ちまして、市独自でも学力調査等を実施して、子供たちの学力をしっかりと把握して施策に生かしていくというようなことも示しております。この教育大綱のみならず、そういう「西宮教育推進の方向」等で具体的な施策は示していきたいというふうに考えております。  以上でございます。 ◆福井浄 委員   ありがとうございます。  これで終わりますけども、今おっしゃるとおり、いろんなところで学力というのを見極めているところはあると思うんですけれども、ただ、国からしてもそうですけど、学力テストなんかでも、小学校6年生と中学校3年生がそれぞれ定点的に学力テストが行われていて、個人の成績がどう伸びたとか、どういう影響でどう学力というのが伸びたのか下がったのかという判断をするものがなかったりします。ですから、そういう面では非常に個別のことになりますけども、見ていくのが今までできてなかったのかなと思います。  私が言うのは、夢育む教育のまちとか、これを否定するものではないんですけれども、これが公務員的というか、無謬性がないというか、今までは間違っていないんだよというところをすごく強く押しているような気がします。でも、これからの世の中というのは変わるものですから、それに対して変化していくというのを書いていただくことと、私も、理念のものですから、細かく書けとは思ってないんですけども、ただ、最後のところに教育子供施策の礎とする、これをベースにするということが書かれているんですが、ベースにすることと、じゃあ西宮市と西宮市の教育委員会はそれに対して、例えばしっかりそれを市民や子供が獲得できるように保障するとか、教育を担う力をつけていただくとか、そのようなこちらがやるべきことを、理念で構わないので、しっかり言ってもらうところが必要だったんじゃないかなと思いますので、次回に改定されるときは、しっかりその辺も明記して、責任を負うところは責任を負うというところを明確にしていただきたいと思います。  以上です。 ◆うえだあつし 委員   私は、一問一答で1点だけ、1ページのところですね、意見提出者の数というところでお聞きしたいと思います。  この意見提出者の数、15名というものに関して、多いとか少ないとか、どれぐらいの意見が来る予定やったとか、そういうのが事前に思っていたのとの違いとかがあれば教えてください。 ◎参与   意見提出者の数についてですが、特に目標というものを立てている状態ではございませんでした。しかし、今回、意見の件数でございますけども、58件ということになっております。これにつきまして、過去のパブリックコメントの実施の実績等を見ますと、令和元年度が市全体の平均は69件でございました。平成30年が30件、平成29年が37件、平成28年が24件ということでございますので、やや多めのパブリックコメントの御意見を頂いたのかなというふうに考えているところでございます。  よろしくお願いします。 ◆うえだあつし 委員   ありがとうございます。  私が感じた感想としては、15は少ないんじゃないかなというのが感想なんです。何かといいましたら、改定前の今の教育大綱はほとんど誰も知らないというようなものであったということがアンケートの結果で分かって、それに対する指摘が実際にあったわけですよね。となると、新しく改定される教育大綱については広く周知していかなくてはならない、そういう状況であったら、パブリックコメントの時点でも既に周知徹底を図れば、このような結果ではなかったんじゃないかなというのを少し危惧している次第です。  ですから、あとは意見になっちゃうんですけど、この結果も踏まえて、完成した後の周知徹底には今から既に全力投球でやっていただきますようお願いしておきます。  以上です。 ○大石伸雄 委員長   ほかにありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○大石伸雄 委員長   なければ、本件はこの程度にとどめます。  以上で本日の協議事項は全て終了しました。  これをもって総務常任委員会教育こども常任委員会連合審査会を閉会します。  御協力ありがとうございました。  総務常任委員会の皆様はお残りください。引き続き総務常任委員会をこのまま続けますので、教育こども常任委員会委員の方は退席してください。    (委員議員退席) ○大石伸雄 委員長   この際、お諮りいたします。  本委員会の所管事務中、1、市行政の総合企画及び財政運営について、2、市民生活の安全及び消防行政について、以上2件について閉会中の継続審査としたいと思います。  これに御異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○大石伸雄 委員長   異議なしと認めます。したがって、そのように決まりました。  本日は、連合審査ということで、皆さん、御審査いただきまして、ありがとうございました。  これをもって総務常任委員会を閉会します。  御協力ありがとうございました。
              (午前11時01分閉会)...