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  1. 西宮市議会 2020-12-10
    令和 2年12月10日教育こども常任委員会-12月10日-01号


    取得元: 西宮市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-30
    令和 2年12月10日教育こども常任委員会-12月10日-01号令和 2年12月10日教育こども常任委員会                西宮市議会                  教育こども常任委員会記録               令和2年(2020年)12月10日(木)                  開 会  午前 9時57分                  閉 会  午後 4時40分                  場 所  4号委員会室 ■付託事件  (こども支援局)   議案第272号 指定管理者指定の件(西宮市立安井留守家庭児童育成センターほか4施設)   議案第259号 令和2年度西宮市一般会計補正予算(第10号)
      議案第254号 西宮市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例制定の件   議案第256号 西宮市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例制定の件   議案第255号 西宮市立児童福祉施設条例の一部を改正する条例制定の件   議案第275号 工事請負契約締結の件(浜甲子園保育所新築工事)  (教育委員会)   議案第276号 工事請負契約変更の件(春風小学校校舎改築工事)   議案第259号 令和2年度西宮市一般会計補正予算(第10号)  (こども支援局・教育委員会)   議案第259号 令和2年度西宮市一般会計補正予算(第10号) ■所管事務調査  (教育委員会)   1 所管事務報告「「西宮市生涯学習推進計画(素案)」について」   2 施策研究テーマ「コロナウイルス禍の学校教育について」 ■出席委員   八 代 毅 利 (委員長)   一 色 風 子 (副委員長)   江 良 健太郎   大川原 成 彦   菅 野 雅 一   坂 上   明   田 中 あきよ   ひぐち 光 冬 ■欠席委員   な   し ■委員外議員等   な   し ■紹介議員   な   し ■傍聴議員   な   し ■説明員(西宮市議会委員会条例第19条による)   市長      石 井 登志郎  (こども支援局)   こども支援局長 時 井 一 成   子供支援総括室長保育施設整備課担当課長           大 神 順 一   参事      安 福 聡 子   子供支援総務課長           宮 本 由 加   保育施設整備課長           増 田 太 一   保育幼稚園指導課長           田 中 由 恵   子育て手当課長 山 崎   豊   青少年施策推進課長           牧 山 典 康   子育て支援部長  島   徹   育成センター課長           宮 後 賢 至   子供家庭支援課長           岡 田 良 一   子育て事業部長 伊 藤   隆   参事      堤 下 康 子   保育所事業課長 山 本 英 治   保育幼稚園支援課長           松 井 亮一郎   保育入所課長  秋 山 一 枝   こども未来部長 足 立   敏   参事      原 田 綾 女   診療事業課長  谷 口 祐 子   発達支援課長  地 行 一 幸   地域・学校支援課長           金 井 温 宏   子育て総合センター所長           海 部   康  (教育委員会)   教育長     重 松 司 郎   教育次長    坂 田 和 隆   参与      八 橋   徹   教育総括室長  薩 美 征 夫   教育総務課長  竹 村 一 貴   教育企画課長  吉 田 巌一郎   学校管理課長  山 下 博 之   学校施設計画課長           柏 木 弘 至   社会教育部長  上 田   幹   参事      中 島 貴 子   地域学校協働課担当課長           宮 後 賢 至   文化財課長   俵 谷 和 子   地域学習推進課長           石 井 紀 子   読書振興課長  北   裕 幸   読書振興課担当課長           中 西 しのぶ   青少年育成課長 牧 山 典 康   教育次長    佐々木   理   学事・学校改革部長           津 田 哲 司   学事課長    因 幡 成 人   学校改革課長  河 内   真   学校教育部長  漁   修 生   学校教育課長  木 戸 みどり
      学校保健安全課長           中 前 洋 一   学校保健安全課担当課長           金 井 温 宏   学校給食課長  西 川   哲   特別支援教育課長           原 田 綾 女   教育研修課長  木 田 重 果  (財務局)   契約管理課長  岡   宏 昭  (産業文化局)   生涯学習部長  上 田   幹   生涯学習企画課長           中 島 貴 子   生涯学習事業課長           藤 網 祥 二  (土木局)   営繕課長    伊 東 日出志           (午前9時57分開会) ○八代毅利 委員長   ただいまから教育こども常任委員会を開会します。  この際、お諮りします。  本委員会の審査日程及び順序につきましては、タブレットに配信のとおりとしたいと思います。  これに御異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○八代毅利 委員長   異議なしと認めます。したがって、そのように決まりました。  なお、審査日程に記載のとおり、所管事務調査の件として、教育委員会から1件の報告を受けた後、施策研究テーマについて協議を行いますので、御承知おきください。  ここで審査に入ります前に委員の皆様に申し上げます。  各委員の質疑におかれては、簡明で議題の範囲を超えない発言になるように、また、意見は討論等で述べるように心がけてください。  なお、発言が明白な錯誤、著しい趣旨不明瞭、不適切、既に答弁された内容のみの繰り返しと判断した場合は、委員長において議事整理を行う場合もございますので、御承知おきください。  また、御自身の質疑が終了した後も関連質問は認められております。関連質問を行う場合は、その旨を宣言し、内容もこれに基づくよう心がけてください。  委員の皆様には委員会質疑に当たっての注意事項をお手元に配付しております。各自、質疑に際しては改めて御確認いただきますようお願い申し上げます。  次に、当局に一言申し上げます。  委員の質疑の趣旨を明確にするために、皆様には反問権を認めております。また、一問一答による質疑においては、委員からの政策提案に対し反対の意見または建設的意見を述べる反論権も認めておりますので、御承知おきください。  これより審査日程に従い審査に入ります。  まず、議案第272号指定管理者指定の件(西宮市立安井留守家庭児童育成センターほか4施設)を議題とします。  当局の説明を求めます。 ◎育成センター課長併任地域学校協働課担当課長   議案第272号指定管理者指定の件につきまして説明いたします。  議案書は26-1ページから26-2ページまででございます。  お配りしております議案資料の1ページを御覧ください。  現在、本市では、41の小学校・義務教育学校全てに留守家庭児童育成センター ――以下「育成センター」と言います――を設置しております。  本市の育成センターにつきましては、平成18年度より指定管理者制度を導入し、翌平成19年度から指定管理者の公募制を導入しました。  今年度は、平成28年度に公募により選定した育成センター5施設につきまして、令和2年度末をもって指定期間が満了になることから、再指定に係る審査を実施いたしました。  1番、「指定管理対象施設及び指定期間」についてですが、今回、公募によらず指定管理者を指定するのは、安井、段上、高須、山口、西宮浜の5施設で、現在の指定管理者を指定期間6年として再指定するものでございます。  続きまして、2番は、指定管理者が行う業務を記載しております。  ページをめくっていただき、2ページ、3番は、選定経緯でございます。選定委員会の開催日程などを記載しております。  なお、(5)は申請者を記載しており、今回対象となる5施設は、いずれも社会福祉法人西宮市社会福祉協議会が現在運営しております。  4番を御覧ください。指定候補者の選定方法等について記載しております。  (1)、選定方法は、西宮市公の施設に係る指定管理者の指定手続等に関する条例に基づき、学識経験者4名で構成いたします西宮市児童福祉施設等指定候補者選定委員会に諮問し…… ○八代毅利 委員長   ここで市長の挨拶があります。 ◎市長   説明の途中に失礼いたします。  おはようございます。教育こども常任委員会の開催に当たりまして、一言御挨拶申し上げます。  委員の皆様におかれましては、本会議の開催に引き続き常任委員会の開催、ありがとうございます。  本委員会に付託させていただいております諸議案につきまして、何とぞ慎重御審査の上、御承認賜りますことをお願い申し上げまして、挨拶とさせていただきます。  どうぞよろしくお願いいたします。 ○八代毅利 委員長   説明を続けてください。 ◎育成センター課長併任地域学校協働課担当課長   続けさせていただきます。  (1)、選定方法は、西宮市公の施設に係る指定管理者の指定手続等に関する条例に基づき、学識経験者4名で構成いたします西宮市児童福祉施設等指定候補者選定委員会に諮問し、団体の概要、財務状況、管理運営事業基本方針当該施設管理運営事業実施計画、資金収支計画などについて選考審査が行われました。各選定委員が審査項目ごとに評価を行い、その評価点を踏まえて、指定候補者としての妥当性を総合的に審査しました。  (2)、選定基準及び評価基準でございますが、選定基準は記載のとおりとなっております。  評価項目及び評価基準につきましては、4ページから9ページの別紙1を御覧ください。  ページを戻っていただき、3ページをお開きください。  (4)は、選定委員会の答申の一部でございます。  続きまして、5番を御覧ください。5番は、指定候補者及び指定期間を記載しております。  今回の5施設につきましては、選定委員会からの答申を受け、引き続き、社会福祉法人西宮市社会福祉協議会を指定候補者としております。  この指定候補者を育成センターの指定管理者として指定することにつきまして御提案させていただきます。  なお、3ページ(3)の評価結果につきましては、10ページ以降の別紙2のとおりとなっております。  また、申請者からの提案書の概要を参考資料1として、これまでの指定管理者公募施設一覧を参考資料2としてそれぞれ添付しております。さらに、再指定に係る評価シートを参考資料3として添付しております。  議案第272号の説明は以上でございます。御審議のほどよろしくお願い申し上げます。 ○八代毅利 委員長   説明は終わりました。  これより質疑に入ります。  本件に御質疑はありませんか。 ◆菅野雅一 委員   7点について一問一答でお願いします。1点目、評価項目について。2点目、関係機関との連携について。3点目、プライバシー保護について。4点目、利用児童の保護者とのコミュニケーションについて。5点目、全育成センターにおける感染症対策について。6点目、利用児童の健康管理について。7点目、指導員などの職員の健康管理体制について。  1点目から質問します。  新型コロナウイルスの感染拡大が全ての人の生命と健康への大きな脅威になっていますが、今回の評価項目について感染症対策がないのはなぜですか。今年3月に本市で感染者が判明してから一定期間が経過しているにもかかわらず、この評価項目を追加しなかったのはなぜですか。御説明ください。 ◎育成センター課長併任地域学校協働課担当課長   今回の選定委員会の開催に当たりましては、市及び指定管理者の新型コロナ対応について市から情報提供した上で各委員に評価をしていただいております。新型コロナへの対応は、個別の項目として評価するというよりも、育成センター運営のあらゆることに関わってくる重要な課題です。例えば児童の健康管理、関係機関との連携、保護者とのコミュニケーション、プライバシーの保護などの項目において、新型コロナウイルス感染拡大防止にも資する提案内容となっているか評価されたものというふうに考えております。  以上でございます。 ◆菅野雅一 委員   ありがとうございます。  2点目の質問に移ります。評価項目2-4、「関係機関(福祉・保健・医療)との連携についての基本的な考え方」について質問します。  感染症の予防の観点から、育成センターは保健や医療の機関とのどのような連携が望ましいのでしょうか。指定管理者はその点で十分な連携をできているのでしょうか。利用児童や指導員で感染者が判明した場合、育成センターは保健や医療の機関とどのような連携を取るべきでしょうか。指定候補者はその点で十分な対応をできるのでしょうか。御回答ください。  ◎育成センター課長併任地域学校協働課担当課長   感染拡大防止のためには、マスクの着用や手洗い、うがい、換気などを徹底することに加え、指導員や児童に発熱、せきなどの症状がある場合に、ちゅうちょなくかかりつけ医に相談することが重要です。指定候補者に限らず育成センターの指定管理者には、これらの症状が見られたときには積極的な自宅休養、かかりつけ医への相談をするように周知しております。  また、感染者が判明した場合は、濃厚接触者の特定やPCR検査など、保健所や育成センター課と協力、連携した対応が必要になります。今年7月に本市育成センター指導員新型コロナウイルスに感染するということがありましたが、今回の指定候補者である西宮市社会福祉協議会は、十分な人員体制を取り、市や保健所と綿密に連絡を取り合いながら対応することができました。  以上でございます。 ◆菅野雅一 委員   3点目、プライバシー保護について。評価項目2-5、「プライバシー保護についての基本的な考え方」と、評価項目3-1、「当該施設における管理運営方針とその実施計画」の⑩、「利用者のプライバシー保護のために講ずる措置」について質問します。  利用児童や指導員に感染者が判明した場合、育成センターはプライバシー保護の観点からどのような対応を取るべきですか。指定候補者はその点で十分な対応をできるのでしょうか。御答弁ください。 ◎育成センター課長併任地域学校協働課担当課長 
     育成センターの利用児童や指導員に感染者が判明した場合、感染者が特定されないように配慮しながら、他の利用児童や保護者が不安にならないよう、必要な情報を一斉メールなどで配信することになります。また、電話での対応においても同様の配慮が求められます。感染者への差別や誹謗中傷につながらないよう十分な説明をして理解を求めることが必要であると考えており、実際にそのようなことが起こったときに対応できるよう、各指定管理者には準備をしていただいているところでございます。  以上でございます。 ◆菅野雅一 委員   4点目、利用児童の保護者とのコミュニケーションについて質問します。評価項目3-1、「当該施設における管理運営方針とその実施計画」の⑨、「利用児童の保護者とのコミュニケーション」についてです。  育成センターの感染予防策について理解と協力を得るため、保護者とどのようなコミュニケーションを取ることが望ましいのでしょうか。指定候補者はその点で十分にできているのでしょうか。利用児童や指導員で感染者が判明した場合、育成センターは保護者とどのようなコミュニケーションを取るべきですか。指定候補者はその点で十分にできるのでしょうか。御説明ください。 ◎育成センター課長併任地域学校協働課担当課長   育成センターの感染予防策について理解と協力を得るためには、連絡帳でのやり取りやお迎え時の会話で日頃から保護者とコミュニケーションを取り、信頼関係を築くことが重要と考えます。利用児童や指導員で感染者が判明した場合にも、この信頼関係を基に安心していただけるようなコミュニケーションを取る必要があります。市が実施している利用者アンケートの結果などからも、指定候補者である西宮市社会福祉協議会と保護者には一定の信頼関係が構築できているものと考えております。  以上でございます。 ◆菅野雅一 委員   5点目、評価項目3-2、「健康管理・安全管理等について」に関連して質問します。  市は、市内の全育成センターにおける感染症対策をどのように講じているのでしょうか。御説明ください。 ◎育成センター課長併任地域学校協働課担当課長   指定管理者には、マスクの着用、手洗い、うがいの励行や、消毒、換気の実施など、感染拡大防止に必要な通知や情報提供をしております。また、マスク、アルコール消毒液の配付や国の補助制度を活用した備品、消耗品の購入費補助を実施しております。さらには、玄関網戸や自動水栓を設置するなど環境整備を行っております。  今後も児童が安心して過ごせるよう、感染拡大防止に努めてまいります。  以上でございます。 ◆菅野雅一 委員   6点目の質問に移ります。評価項目3-2、「健康管理・安全管理等について」の①、「利用児童の健康管理」について質問します。  評価基準について、「健康管理に対するチェック体制を実施している」、「利用児童や保護者・職員に対して啓発活動を実施している」としていますが、どのようなチェック体制や啓発活動が望ましいのでしょうか。指定候補者はこの点について十分にできているのでしょうか。御説明ください。 ◎育成センター課長併任地域学校協働課担当課長   感染症だけでなく熱中症などを未然に防ぐためには、日頃の健康観察が重要です。そのためには、児童一人一人の健康状態を保護者と指導員で共有し、異変があったときに早期に対応できることが望ましいと考えます。また、児童や指導員が体調不良を感じたときに、無理をせず、積極的な休養を取ることを周知徹底することが重要であると考えます。指定候補者を含め、育成センターの指定管理者はこれらのことが十分にできているというふうに認識しております。  以上でございます。 ◆菅野雅一 委員   7点目の質問に移ります。評価項目3-2、「健康管理・安全管理等について」に関連して質問します。  指導員などの職員の健康管理体制についてどのような対策が望ましいですか。指定候補者はこの点について十分にできていますでしょうか。御説明ください。 ◎育成センター課長併任地域学校協働課担当課長   指導員は多くの児童と接するということからも、日頃から自身の健康状態に留意する必要があります。また、新型コロナに関連して考えますと、指導員が感染したり濃厚接触者になったりすることにより、育成センターの運営に影響が生じる可能性がありますので、遅滞なく指定管理者の事務局へ報告することが求められます。指定管理者にはこれらのことについて市から通知をしており、十分に理解し対応できているというふうに考えております。  以上でございます。 ◆菅野雅一 委員   以上です。ありがとうございました。 ◆坂上明 委員   選定方法について一問一答でお願いをいたします。  まず、選定委員会が2回開催をされておりますけれども、8月3日と10月2日、これは何時間ずつぐらいやっていらっしゃるんですか。 ◎育成センター課長併任地域学校協働課担当課長   第1回目の選定委員会が、選定の評価基準のことであったりとか、そういうことを選定委員で決めるということになっておりましたので、正確な時間はあれですけども、大体2時間程度であったというふうに記憶をしております。  第2回目の選定委員会は具体的に文書審査という形で行いました。昨年であれば指定候補者の数がありましたので時間はかかりましたけれども、今回は指定候補者が西宮市社会福祉協議会のみということでしたので、大体2時間半ぐらいの会議時間でございました。  以上でございます。 ◆坂上明 委員   2ページの選定方法のところで、市は公募によらず選定する指定予定者を指定候補者とすることの妥当性について同委員会に諮問した、つまり、随契の妥当性を諮問しているわけやね。最初にこの選定委員会において妥当であると判断されたためということなんですけれども、これは何をもって妥当というふうにおっしゃっているんかな。  というのが、実際に社協というのは非常に歴史があって、ここの理事長さん等を含めて市のOBの方が大半であって、皆さん多分お付き合いがあって、皆さんしっかりとした人ばかりが行かれているのは分かるんです。分かるんですけれども、この選定方法、今の時代ですよ、まず言うたら、随契を妥当とすることを諮問するというその発想、そして、一体何をもって妥当なのかということについてはどのように、これは具体的な説明をしてください。  というのが、もう一つ、すみません、追加して言うね。今、宮後課長が評価基準というようなこともおっしゃったけれども、2ページに評価基準①、②、③、④とありますけれども、例えば①番なんかだと「差別的取扱いが行われるおそれがないこと」であるとか、これね、できて当然のことばかりじゃないですか。こんなことを評価基準にして何ほどのことがあって、どこにどんな差が出てくるのかなということが僕は不思議で仕方がないんだけれども、それも含めて少し御説明いただけますか。 ◎育成センター課長併任地域学校協働課担当課長   今回、再指定ということで、4年前に公募により選定された指定管理者が、今後6年間再指定するのが妥当かどうかの判断を選定委員会のほうに諮問をいたしました。その選定委員会に上げる前に市のほうでも、今回の参考資料3でつけさせていただいているような評価をした上で選定委員会のほうに上げさせていただいております。選定委員会のほうでは、評価項目に基づきまして点数をつけていただき、点数によって何点以上合格、何点以下が不合格という基準を設けているわけではございませんが、総合的に判断していただき、妥当であるかどうかの判断をしていただいたというところでございます。  評価基準の内容につきましては、確かにできて当たり前というような項目はありますけれども、そこがきっちりできているかどうかの確認というのは必ず必要なことだというふうに考えておりますので、各事業者によって差が出る出ないというのは確かにございますけれども、指定管理者として育成センター事業を運営していく上で必ず必要な重要な項目であるというふうには考えております。  以上でございます。 ◆坂上明 委員   ありがとうございます。重箱の隅をせせっているわけじゃないんだけどね、それだけは先に言うておきますね。  僕、毎回この件についての質疑をやって、この委員会に属しているときは同じことを聞いているんですよね。今まででも、まず最初は公募をやっていると。そして、4年やって、次の6年は必ず、つまり随契なんですよ。今も言いましたように、この4年間の後はもう一度随契でできるか――もし随契という言葉がそぐわなかったら御指摘ください。でも、あくまでも僕は随契やと思っているんでね。そうじゃなくてもいいわけじゃないですか。実際に今年の4月からの学童のこの業者というのはすごくバラエティーに富んできているんですよね。時代が違うと言ったらそうかも分からないんだけれども、そういうふうな業者が入ってきているんだから、そこも含めてもう一度公募をやろうという考えは毛頭なかったということのお考えをお聞かせください。 ◎育成センター課長併任地域学校協働課担当課長   まず、この再指定導入に至った経緯ということから説明をさせていただきたいと思いますけれども、初めて公募を実施したのが平成19年度になります。そのときは指定期間を2年間というふうにしておりましたけれども、保育の安定性を考慮して、21年度の公募からは指定期間を4年間としました。しかしながら、公募を行った際の保護者説明会において、4年ごとに事業者が変更となることについて不安の声があったこと、また、運営事業者にとっても指定期間が長いほうが安定して人材確保し事業を運営することができることなどを考慮して、一度公募を行った施設については、現在の指定管理者の管理運営状況を選定委員会において審査の上、再指定が行える取扱いとしたというような経緯がございます。  今回につきましてもその考え方に基づきまして、現在の指定管理者を再指定するかどうかということで選定委員会のほうにかけさせていただきました。  以上でございます。 ◆坂上明 委員   ありがとうございます。  どれが正しいのかというのは分からないのかもしれないんですけれども、そしたら、今回全て社協なんだけれども、一番最後の評価結果のところを見ますと、4番目の資金収支計画というもの、これは一体何かというと、9ページに書いていますけれども、「市が算定した指定管理料の縮減が図れている。指導員の人件費が適切である」。それで、「効率的・効果的な運営を行うため」、このようなことが書かれているんですよ。この評価結果が全て60.8%、1個だけちょっと違ったのかな、70.8%、これは山口留守家庭児童育成センターがそうなんだけれども、これだけの経験がある中で60.8%、これはもう言いませんけれども、このことについての改善をこういうふうにしなきゃいけないんじゃないだろうかというふうなことは市としてはちゃんと提言というか、市としての意見というのは言っておるんですか。毎回これぐらいの点数と違うんかな。多分そうやったと思うんですよ。僕、今までのはないんだけれども。つまり、一向に改善されていないということですよ。その点について市はどのように指定管理者に提言しているんですか。そういうようなことをしているのか、していないのか。している場合だったらどのように言っているのか。言った場合に向こうはどのような反応なのか、それを教えてください。 ◎育成センター課長併任地域学校協働課担当課長   ここの資金収支計画の点数でございますけれども、指定管理料の提案額が、市が示している目安額と比べて高い場合に点数が低くなるというふうになっております。また、指導員の給与につきましては、市が示している目安額と比べて低い場合に点数が低くなるというようなことになっております。  ですので、運営に際しての資金の収支ということではなくて、今回の応募に当たって提案額が高いか低いかで審査をしておりますので、そこについてこちらから応募者のほうに申し上げるということはできないかなというふうに考えております。  以上でございます。 ◆坂上明 委員   今の答弁だったらちょっと売り言葉に買い言葉になってしまうんだけれども、「指定管理料の縮減が図れている」とか「人件費が適切である」とか「工夫が見られる」、「意識した方策になっている」とか「向上を図った方策になっている」というところが、これだけの実績があるにもかかわらず60%台ということなんですよ。これで果たして今課長がおっしゃったようなことが通るわけですか。何もかも全てこれはいいじゃないかというふうに最終的に丸く収めるための御答弁でしかないと僕は思って仕方がないんだけれども、今後、こうやって各委員会で必ずこういうことに対しての報告というか、このように審査されるんですから、ここで意見が出たこと等をしっかりと吸い上げて今後の指定管理――また来年もこれの更新があるんでしょう。そのようなことで、ここで委員が言ったことというのをそれなりに考えていただいてやるべきじゃないですか。  随契を妥当とするものというふうな選定方法と、いや、そうじゃないと。ひょっとしたら、過去4年――どんどんと多種多様になってきているんだから、6年間もう一度やってもいいのか、それとも、いや、新しい風を入れようじゃないかというふうなことを逆に諮問するというふうな方法を考えてもいいんじゃないか、僕はそう思うんだけれども、これ、局長、どうですか。 ◎こども支援局長   御指摘のとおり、今回のことにつきましては決して再指定ありきで考えているというのではございません。評価において、きちんと運営できていないというのであれば、それは再指定しないということも当然考えられますので、このたび委員から頂きました御意見も踏まえて、今後の選定事務のほうに努めていきたいと思います。  以上でございます。 ◆坂上明 委員   ありがとうございます。  社協ができていないとか、僕そんなことを言っているんじゃないんですよ。その選定方法をもう少ししっかりと考えてやるべきじゃないのかなということを僕は言っているんです。よく考えていただければと、そのように思います。社協はもちろんすごく歴史があって、西宮市と切っても切れないものですよ、歴史も含めて。そこをどうのこうの言っているわけじゃなくて、ただ選定基準、選定方法、もともと随契ありきだという感覚はやっぱり変えていって、それのほうがいいんじゃないですか。業者は伸びるんじゃないですか。僕はそのように思いますので、よろしくお願いします。  以上です。 ◆ひぐち光冬 委員   1点だけ、私も選定方法について一問一答で伺いたいと思いますが、これ、書類審査ということで、ちょっと言葉は悪いですけど、ある意味、書類だけそろえれば、うそを書いたとしても通るということが可能性としてあり得るんじゃないかと思うんですけど、その辺はうそじゃないんだというような裏づけといいますか、信頼できる書類なんだということですね、そういう裏づけなんか取っておられるのかどうか、ちょっとそこだけ確認させてください。 ◎育成センター課長併任地域学校協働課担当課長   今回はヒアリング調査というのがありませんでしたけれども、提案書類を出していただいた段階でまとめて選定委員のほうにお送りして、その書類を見て疑問な点があれば指定候補者のほうにお伺いをしてまた返事をするというようなことをしておりましたので、内容について疑義がある場合はメール等でのやり取りをしておりました。  その中の書いてある内容が真実かどうかというようなことでございますけれども、選定された場合には今後提案書に基づいて運営をしていただくことになりますので、そこに書いてあることが虚偽であるとかということになりますと、そのとおりに運営できていないということで、当然指導し、改善をしていただくというふうになるかと考えております。  以上でございます。 ◆ひぐち光冬 委員   ありがとうございます。  今回、実際委員さんから書類に対して問合せというのはあったのでしょうか。 ◎育成センター課長併任地域学校協働課担当課長   かなり細かい部分までやり取りをした上で審査をさせていただきました。  以上でございます。 ◆ひぐち光冬 委員   ありがとうございます。  ちょっとすみません、気になったもので、その辺の審査ですね、ちゃんとできているのかなと。もししっかり裏づけなんかが取れているんだったら、逆に言えば、この審査も要らんのと違うかというふうな、運営ができているんだという中身の裏づけがちゃんとあるんだったらもうちょっと簡略もできるんじゃないかなと、ちょっとそんな思いがふとしまして、ちょっと聞かせていただきました。しっかり運営できているということを確認しながらやっていっていただけたらなと思いますので、よろしくお願いします。  以上です。 ◆大川原成彦 委員   参考資料1の留守家庭児童育成センター提案書の概要の2ページ、「【4】収支に関すること」の中で、「効率的・効果的な運営を行うための方策」の上から4番目、「各センターの一層のOA化の推進」、あるいは下から3段目、「管理事務の集中化、勤怠管理の電子化の検討」ということで、一連の電子化、OA化みたいなことが書いてあるんですけれども、ここら辺についての具体的な提案、具体的な内容というのは何かお聞きになっていただいていますでしょうか。 ◎育成センター課長併任地域学校協働課担当課長   ここの管理運営に関する計画のところにつきましては、今、社会福祉協議会さんのほうが足りていないと感じていらっしゃることで、今後改善を考えていることというふうになっております。OA化の推進というところは、やはり労務管理であったりとか、そういったところで足りていない部分を今後改善していかれるのかなというふうに捉えております。  以上でございます。 ◆大川原成彦 委員   ありがとうございます。  ここら辺は事業者にお任せして、その提案に沿って実施していただくということでぜひお願いしたいと思います。  ここら辺のOAとかICT関係の取組として、学校教育のほうではいわゆるGIGAスクール構想という形で1人1台のタブレットの提供という事業が進みつつあるんですけれども、今後、留守家庭児童育成センター事業の中でもこういったタブレットの持ち出しみたいな可能性が出てくるので、ぜひこういった機器を有効活用、有効利用したそういった育成事業としての取組も考えていっていただけたらなというふうに思います。  以上、要望です。ありがとうございました。 ○一色風子 副委員長   3点について一問一答で質問させてください。1点目が保育の質の確保に関して、2点目が危機管理体制について、3点目が職員の労働条件などについてというところでお願いします。  先ほどから選定に当たってのことについていろいろと御質疑があるのかなというふうに聞いております。私のほうからも少しそのあたりも含めて伺いたいんですけれども、指定候補者の選定委員会のメンバーですが、こちら学識経験者の方々がメンバーになっています。専門で言うとどういったことが専門になっているのか、お願いします。 ◎育成センター課長併任地域学校協働課担当課長   このうちの1人が公認会計士、税理士でございます。そのほかの3名については、大学で児童福祉に関する授業をしていらっしゃる教授、准教授であったり講師という方になっております。  以上でございます。
    ○一色風子 副委員長   ごめんなさい、もうちょっと詳しく知りたいんですけど、大学で児童福祉を教えていらっしゃるということですが、児童福祉の専門も様々やと思うんですよね。こういった学童保育に関して詳しい方というのは入っていただいているのか、学童保育に限らずに保育の専門であったり子供の育ちに関しての専門の方に入っていただいているのか、確認させてください。 ◎育成センター課長併任地域学校協働課担当課長   児童館であったり放課後児童クラブのことについて詳しい方も入っていらっしゃいます。  以上でございます。 ○一色風子 副委員長   分かりました。  先ほども書類のことに関して、書類審査だけで裏づけできるのかどうなのかというようなことも御質疑があったと思うんですけれども、細かい部分の問合せは文書の中でのやり取りがあるのかなというふうに思うんですが、例えばこの評価に当たって書類審査だけではなくて、再指定の際には現地確認なんかも必要なんじゃないのかなというふうに思うんですけれども、そういったことって選定委員会の方々からお声を聴いていたりはしませんか。 ◎育成センター課長併任地域学校協働課担当課長   例年、現地を視察するというようなことがある年もありますけれども、今年に関しましては現地を見るということはございませんでした。  以上でございます。 ○一色風子 副委員長   例年であれば視察に行っていらっしゃるということで、それは選定委員の方が、次の指定予定者、引き続き候補者になるであろうというところをポイントにして視察に行かれているというふうに考えたらいいですか。それとも、全体的な学童の様子を見に行っているのかどうなのか、そのあたりをお願いします。 ◎育成センター課長併任地域学校協働課担当課長   全体的に留守家庭児童育成センターの運営というものの把握のために行っていただいております。また、児童福祉施設の選定委員会でございますので、育成センターとほかの施設が一緒に選定委員会にかかるときには、そちらのほうの種別の施設に視察へ行ったりしております。  以上でございます。 ○一色風子 副委員長   分かりました。  もしそれが評価基準になっているのであれば、現地視察していて現場の状況を見てどうだったのかということがこういった評価の中に見えるようにしていただきたいなというふうに思いますし、あと、育成センターに関しては、保育所のような定期監査は今されていないと思うんですけれども、そうやって現地視察に行っていただいているということなので、それを定期監査のような形にしていくということはできないのでしょうか。 ◎育成センター課長併任地域学校協働課担当課長   やはり立場としましては、市の指定管理者ですので、日頃の運営であったり足りない部分を指導するのは市であるというふうに考えております。  以上でございます。 ○一色風子 副委員長   ただ、市が指導するといっても、市のほうにそういった専門の職員がいるというわけではなくて、もちろん育成センターをずっと長く見ていただいている職員もいらっしゃると思うんですけれども、せっかく選定委員さんのほうに児童福祉、しかも、学童のこととかにも詳しいという方が入っていただいているのであれば、そういった方に、学童保育における保育の質の担保という意味では監査に行っていただくということも今後考えていくべきではないかなというふうに思います。横浜市なんかでは定期監査、3年に1回、立入りをしているというふうにも伺っています。児童福祉法にのっとってやっているということだったので、そのあたり西宮市としてもやっていただけたらいいなというふうに思っています。  次、関連しているんですけれども、そういった資料ですね、先ほど細かい部分の問合せとかが書類審査の中ではあるんですということだったのですが、育成センターの指定管理者指定の件のときの書類としては、そういった問合せがあってそこについてどんな改善要求があるのかとか、そういったことを見ても私たちは分からないので、そういう資料というのは今後つけていただくことはできるのでしょうか。 ◎育成センター課長併任地域学校協働課担当課長   提案書の中で読んだだけでは少し意味が分かりにくいところであったりとか、数字のことであったりとか、そういったことの疑問点を選定委員と市の事務局を通じて指定管理者とでやり取りをすることがございます。提案の内容につきまして、それをもって確定したものを提案書として今回概要としてつけさせていただいております。  あまり細かい提案書の内容というものを議案資料にすることについては、公開されるような資料となっておりますので、その事業者のサービスの特性であったりとかそういったものを公表することにつながるので、今回のように提案書の概要という形で議案資料につけさせていただきたいというふうには考えております。  以上でございます。 ○一色風子 副委員長   しつこくなってしまうのでそれ以上は言わないんですけれども、私たちもこの議案に対して賛成反対というふうに考えていかなければいけないので、その資料も大事ですし、中身の保育がどうなっているんやろうということもやっぱりきちんと知りたいなと思っています。足を運んでいただいている選定委員の方々もいらっしゃるという状況であるのであれば、その方々が行ってみてどうやったのかというのはやっぱり私たちも知りたいですし、今の学童保育の現状であったり課題であったりということを共有しながらこの指定管理者制度というのは進めていかないといけないのかなというふうに思いますので、そのあたり、今の資料だけではなくて、指摘事項があって、どんなふうに改善していっているのかというのが私たちにも分かるような状況というのは、今後、市としても議会に対して資料をもう少し分かりやすいものとして作っていってほしいなというふうに思いますので、お願いします。  引き続いて、2点目の危機管理体制についてですけれども、こちらも先ほど菅野委員のほうから詳細に質疑があったかと思います。私も以前に質問させていただいたときに、コロナ禍の対策のための指定管理料の上乗せというのは考えていないんですというような御答弁もありましたが、先ほどの菅野委員の質疑のやり取りの中で、新型コロナへの対応は全てにおいて関連していることだというふうにおっしゃっておられました。そうであれば、やっぱり今までなかったようなことがあって、それに対応していただいている事業者の皆さんの指定管理料への上乗せというのは全くなくて本当に大丈夫なのかな、今、菅野委員がいろいろ質疑していただいていた中での対応の状況というのは、今までにないようなことをずっとされていると思うんですよね。それってもともとの指定管理に係る仕様書を作られるときとかにパンデミックへの対応をこんなふうにしましょうねみたいなことが本当に含まれていたのかどうなのか、そのあたりを確認させてください。 ◎育成センター課長併任地域学校協働課担当課長   コロナに対して指定管理料の上乗せがないということでございますが、当然ながら今回のコロナの影響によって学校が休校になったときに、育成センターが、本来であれば昼からのスタートのところを午前中にスタートしたとか、そういったことで運営時間が長くなった分については指定管理料を上乗せしてお支払いをしております。  そういったことを仕様書のほうにということでございますけれども、今回の育成センターの仕様書の中にコロナに特化して何かを追加したということはございませんけれども、日頃から感染症対策であったりとかそういったところはきっちりしていただく。今回のように突発的なといいますか、コロナの対応が必要なときには、市から随時通知を出して、こういうふうにしてくださいねということで指定管理者のほうに周知をして、安全な運営をしていただいているというところでございます。  以上でございます。 ○一色風子 副委員長   コロナって多分これから継続して対応していかなければいけないことだというふうに皆さん認識されているのかなというふうに思います。今だと都度都度の指定管理料のほうに上乗せしているということですけれども、今度3月の新年度予算を組んでいくという中には、やはりここの部分で追加してコロナ対策ができるような予算組みというのは必要なんじゃないかなというふうに思っています。  9月に質疑させていただいたときに、各事業者からコロナ対応についていろんな意見を聞いていますということで、きちんと対応できるように準備していきたいと考えていますということを答弁いただいているんですけれども、その後、そのことに関して具体的にどういった対応を準備しているのか、市として学童のガイドラインだったりとかそういったことをきちんとまとめているのかどうなのか、示せるようなものがあるのかどうなのか、お願いします。 ◎育成センター課長併任地域学校協働課担当課長   市からのガイドラインというものではございませんが、改めてこういうところに気をつけて運営してくださいというような通知を送らせていただきました。  最近の取組としましては、菅野委員の質問で答弁しましたとおり、網戸の設置であったりとか自動水栓の設置、そういったところの環境整備を行ったところでございます。  また、国の補助制度がございますので、そういったものを利用して各指定管理者のほうで必要な備品、消耗品を買っていただいているところでございます。  以上でございます。 ○一色風子 副委員長   あと、環境整備だけではなくて、例えばおやつへの対応であったりとかというところが各事業所で今回ばらばらだったのかなというふうに伺っているんですけれども、子供に直接関わるような保育の部分でやっていただきたいこと、ここはちょっと気をつけてほしいというようなことというのは、西宮市としてきちんと具体的に示すことができているのでしょうか。 ◎育成センター課長併任地域学校協働課担当課長   先ほど申し上げた通知の中で、特におやつのときは感染リスクが高まるということで、おやつのときにはこういうことに気をつけて提供してくださいというようなことも含めて書いてあります。  以上でございます。 ○一色風子 副委員長   おやつのこととかというのが、すごく簡易なおやつになってしまって残念やというような声を保護者の方からも伺っています。ほかの学童だときちんと手作りのおやつも出されたりしているところもあるというふうなことも聞いているので、多分、今は通常どおりに戻っているかもしれないんですけれども、ちょっと差が出たときのそれぞれの学童の保育の方法ということに保護者の方はすごく敏感かなというふうに思いますので、子供の保育の質の確保という意味ではあまり差が出ないような形になるように市としても気をつけていただきたいなというふうに思うので、よろしくお願いします。  3点目の職員の労働条件についてですけれども、指定候補者選定に係る提案書の概要の「職員の労働条件等」に、平均年収が387万円だというふうに書かれています。387万円が平均年収ということで、実際その額なのかどうなのかということを確認できているのかどうか、教えてください。 ◎育成センター課長併任地域学校協働課担当課長   指定候補者からの報告の労働実態調査によって確認をしております。  以上でございます。 ○一色風子 副委員長   平均年収387万円ということで、市が指定管理者として事業者にお願いしていると思うんですけれども、この労働条件について処遇の面というか、常勤の指導員さんで387万円なので、この労働条件は西宮市として妥当やというふうに考えていらっしゃるのかどうなのか、お願いします。 ◎育成センター課長併任地域学校協働課担当課長   金額が妥当であるかということよりも、やはり育成センターの指導員は大変なお仕事で、それに見合った給料が支払われるべきだと考えております。ですので、市のほうで処遇改善費を上乗せしたりというようなことをして、なるべく指導員の方の確保ができて定着ができるようにというふうに考えております。  以上でございます。 ○一色風子 副委員長   市としても様々な方策を取ってということですけれども、やっぱり福祉とか保育士の処遇というのがまだまだ低いなというふうに私も感じています。この平均年収で387万円と考えたときに、1人で暮らしていくとか家族を養っていくということを考えると、非常に厳しいのではないかなというふうに思いますので、これは西宮市だけで何とかということはなかなか難しいのかなと思いますが、引き続き処遇改善に関しては取り組んでいっていただきたいなというふうに思いますので、お願いしたいところです。  以上です。 ○八代毅利 委員長   ほかにありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○八代毅利 委員長   なければ、質疑を打ち切ります。  これより討論に入ります。  本件に御意見はありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○八代毅利 委員長   なければ、討論を打ち切ります。  これより採決に入ります。  議案第272号は、これを承認することに御異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○八代毅利 委員長   異議なしと認めます。したがって、議案第272号は承認することに決まりました。  ここで説明員が交代します。    (説明員交代) ○八代毅利 委員長   ここでお諮りします。  先ほど総務常任委員会より、所管事務調査の件「西宮市教育大綱の改定(素案)について」の所管事務報告について、本委員会との連合審査会を開催されたいとの申入れがございました。  この申入れをお受けすることに御意見はございませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○八代毅利 委員長   なければ、お諮りします。 連合審査会開催の申入れをお受けすることに御異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○八代毅利 委員長   異議なしと認めます。したがって、連合審査会開催の申入れをお受けすることに決まりました。  なお、開催日時は、明日12月11日の午前10時より、場所は本会議場で開催されますので、よろしくお願いいたします。  次に、議案第259号令和2年度西宮市一般会計補正予算(第10号)のうち本委員会所管科目こども支援局分を議題とします。  当局の説明を求めます。 ◎子供支援総務課長   議案第259号令和2年度一般会計補正予算(第10号)のうちこども支援局所管分について御説明いたします。  歳出から御説明いたします。  補正予算書の44・45ページをお願いいたします。  款項総務費、目地域振興費のこども支援局所管分では、右側説明欄にありますとおり、青少年施策推進事業経費におきまして、117万9,000円を減額しております。  これは、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、今年度の青少年問題フォーラムや青少年健全育成のつどい、各種表彰式を中止としたことにより、関連経費を減額するものでございます。
     ページ飛びまして、78・79ページをお願いいたします。  款民生費、項児童福祉費、目児童福祉総務費では、2億8,631万9,000円を増額しております。内訳は右側説明欄を御覧ください。  一般事務経費では、旅費や速記委託料などの不用額を減額する一方、過年度の国県負担金及び補助金等の実績確定に伴い返納金が生じたため、償還金利子及び割引料を計上するものでございます。  職員の給与費につきましては、超過勤務が見込みを下回ったことや異動等による人員構成の変動などにより、職員手当等や共済費を減額するものでございます。  子ども・子育て支援プラン推進事務経費では、主に、委員報酬や会議録作成業務等委託料、遠隔地への旅費などの不用額を減額するものでございます。  次の80・81ページをお願いいたします。  特定教育・保育施設指導監査等事務経費では、主に、会計年度任用職員1名の退職等に伴う報酬や手当等の不用額を減額するものでございます。  ひとり親家庭相談事業経費では、高等職業訓練促進給付金の支給対象者に退学や休学者があったこと、また、新規受給申込者が見込みを下回ったことなどにより、母子家庭等自立支援給付金の不用額を減額しております。  目保育所費では、2億4,019万円を減額しております。  職員の給与費は、公立保育所保育士などの人件費でございます。  職員手当等では、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、特別保育や登園自粛の協力要請を実施したことなどによる超過勤務手当などの不用額を、給料や共済費では、育児休業取得者の勤務状況に伴う不用額をそれぞれ減額しております。  公立保育所管理運営事業経費では、主に、会計年度任用職員の人数が当初の予定を下回ったことに伴い、報酬や給料、職員手当等を減額するほか、新型コロナウイルス感染症の影響による給食発注数の減や遠足の中止により生じました食糧費やバス借り上げ料の不用額などを減額するものでございます。  次の82・83ページをお願いいたします。  目児童保育費では、地域型保育等支援事業経費で1,037万2,000円を減額しております。  これは、会計年度任用職員の退職などに伴う報酬や共済費、職員手当等の減額や、委託業務、AED借り上げなどの契約金額が確定したことによる委託料・賃借料の不用額をそれぞれ減額するものでございます。  目子育て総合センター費では、子育て総合センター管理運営事業経費で315万7,000円を減額しております。  これは、従前よりお願いしていた相談スタッフが、会計年度任用職員として任用されることとなったために生じた、報償費の不用額と需用費の不用額でございます。  目児童育成費では、児童館管理運営事業経費で234万9,000円を減額しております。  これは、新型コロナウイルス感染症の影響により、実施予定のイベント等を中止としたことによる報償費の不用額や、契約確定に伴う設備保守点検等委託料などの不用額でございます。  目児童福祉施設整備費では、8,640万2,000円を減額するものでございます。  保育所施設改修事業費では、工事設計委託料や設備工事調査委託料の不用額と、新型コロナウイルス感染症の影響により、延期となった瓦木みのり保育所の空調設備工事に係る費用等を減額するものでございます。  その下、留守家庭児童対策施設整備事業費では、平木・小松育成センター改修の設計完了による委託料の不用額、深津育成センター新築や高須西育成センター改築などの工事請負費の不用額、新型コロナウイルス感染症の影響により延期となった北夙川育成センターの修繕工事に係る経費、次の84・85ページに移っていただきまして、事業用備品費や水道布設工事分担金の不用額を減額するものでございます。  その下、児童館改修事業費では、浜脇保育所・児童館の屋上防水工事を行い、その不用額を減額するものでございます。  次の86・87ページをお願いいたします。  項障害福祉費、目児童発達支援費では、854万円を減額しております。  職員の給与費は、こども未来センターの人件費でございます。異動等による人員構成の変動などから増額となるものでございます。  その下、診療・リハビリ事業経費は、主に、会計年度任用職員1名の退職による報酬等関係経費の不用額や、88・89ページに移っていただきまして、新型コロナウイルス感染症の影響のため業務システム機器の入替えが延期となったことから発生した借り上げ料の不用額等を減額するものでございます。  児童発達支援事業経費は、主に、退職や欠員となった会計年度任用職員の後任を任用するまでの不在期間の報酬等や、通園タクシーの利用者が想定より少なかったことによる借り上げ料の不用額などについて減額するものでございます。  ページ飛びまして、144・145ページをお願いいたします。  款教育費、項教育総務費、目教育指導費のこども支援局所管分は、地域・学校支援事業経費で、会計年度任用職員2名が退職し、後任を任用するまでの不在期間の報酬等や、新型コロナウイルス感染症の影響により中止した研修等の委託料など624万8,000円を減額するものでございます。  歳出の説明は以上でございます。  続きまして、歳入を説明させていただきます。  ページを戻っていただきまして、10・11ページをお願いいたします。  款分担金及び負担金、項負担金、目民生費負担金、節児童福祉費負担金は、保育所保育料で、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、登園自粛の要請に伴い、保育料の減免を行ったことによる減収分1億5,809万9,000円を減額しております。  次の12・13ページをお願いいたします。  款使用料及び手数料、項使用料、目民生使用料、節こども未来センター診療収入は5,803万3,000円、その下、節こども未来センター通園使用料は2,395万円を減額しております。  これは、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、リハビリの利用制限やわかば園の閉園を行ったことなどによる減収分でございます。  次の14・15ページをお願いいたします。  款国庫支出金、項国庫補助金、目民生費国庫補助金、節児童福祉費補助金は、833万6,000円を減額しております。  保育対策総合支援事業費では、歳出の公立保育所管理運営事業経費で御説明いたしましたとおり、会計年度任用職員の保育士が当初予定の人数を下回ったことに伴う国庫補助金の減額でございます。  その下、子ども・子育て支援体制整備総合推進事業費は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため中止とした研修に係る国庫補助金などの減額でございます。  その下、母子家庭等対策総合支援事業費では、歳出のひとり親家庭相談事業経費で御説明しましたとおり、高等職業訓練促進給付金の支給対象者数が当初の想定を下回る見込みとなり、給付金に係る国庫補助金が減額となるものでございます。  その下、児童厚生施設等整備事業費は、補助要綱の改正により補助基本額が増となったことによる国庫補助金の増額でございます。  ページ飛びまして、18・19ページをお願いいたします。  款県支出金、項県補助金、目民生費県補助金、節児童福祉費補助金は、児童厚生施設等整備事業費で、国庫補助金と同様に、補助要綱の改正により補助基本額が増となったことにより、57万5,000円を増額するものでございます。  ページ飛びまして、24・25ページをお願いいたします。  款諸収入、項目雑入、節実費等徴収金のこども支援局所管分では、先ほど保育所保育料の減額で御説明いたしましたとおり、新型コロナウイルス感染症拡大防止に係る登園自粛の要請に伴い、公立保育所の給食費について減免を行ったことによる減収分1,162万4,000円を減額しております。  歳入の説明は以上でございます。  次に、債務負担行為の設定について御説明いたします。  恐れ入ります。174・175ページをお願いいたします。  こども支援局では、表の上から9番目の留守家庭児童育成センター機械警備業務と、10番目の安井留守家庭児童育成センター他4施設指定管理料の2件の債務負担行為を新たに設定するものでございます。  9番目の留守家庭児童育成センター機械警備業務は、深津第1留守家庭児童育成センターほか7施設の機械警備業務委託について、限度額を163万8,000円、期間を令和3年度から4年度として設定するものでございます。  10番目の安井留守家庭児童育成センター他4施設指定管理料は、安井留守家庭児童育成センターほか4施設の管理運営について、限度額を14億441万2,000円、期間を令和3年度から8年度として設定するものでございます。  一般会計補正予算の説明は以上でございます。御審議どうぞよろしくお願いいたします。 ○八代毅利 委員長   説明は終わりました。  これより質疑に入ります。  本件に御質疑はありませんか。 ◆菅野雅一 委員   1点だけ質問させていただきます。80・81ページ、公立保育所管理運営事業経費で、会計年度任用職員が予想に比べて少なかったというお話だったと思います。その要因、何人少なかったのか、それで実際に公立保育所の運営には支障がなかったのか、その辺についてちょっと確認させてください。お願いします。 ◎保育所事業課長   まず、公立保育所管理運営事業経費の会計年度任用職員の部分でございますけれども、こちらのほうは、当初予算の編成時には次年度の入所児童数の見込みから必要な職員数というのを見込んでおります。このときには予算に不足が生じないように最大の受入れ保育時間数でもって見込んでおりまして、ただ、実際には短時間利用のケースなんかもありまして、例年、見込み数と必要数の間に差が生じます。このようなことから、現時点での不用額のほうを補正減させていただいているというものがございます。  見込みと実際の任用でどれぐらいの差があったかというところですが、見込み数との差では24名分――会計年度任用職員全体で24名分、見込みと実際の必要数の差が生じております。この部分の経費を今回補正減させていただいているというところでございます。  ということでございますので、実際に必要な児童に対する職員数というのは確保できておりますので、実際の保育については支障はございませんでした。  以上でございます。 ◆菅野雅一 委員   ありがとうございます。以上です。 ○一色風子 副委員長   コロナ対応のことで2点、一問一答で質問させてください。  歳入の部分ですけれども、軒並み保育料であったりとか、未来センターであったりとかわかば園の利用者なんかの利用料に関して減額だということですけれども、これは、保育所の登園自粛要請であったりとか、わかば園や未来センターを閉めていたということもあると思います。予算に利用料としては反映されていないですけれども、児童館なども閉めていたかなというふうに思うんですけれども、ここのことに関して子供たちへの影響などが出るのではないかなというふうに将来的に考えるのですが、こういったことを市として、登園自粛の要請であったりとか、児童館や未来センターなどを閉めていたことへの評価というのは今後されるのかどうか、確認させてください。 ◎こども支援局長   御指摘のとおり、今回、コロナ対応ということで保育所のみならず児童館等の閉鎖というのがありまして、それが利用料収入の減のほうにも影響しているというところでございます。まず、収入のほうにつきましては、これは財政とも協議をしながら、これだけの額が減るということも確認しながら対応していたというところでありますが、もちろん子供たちのほうにも影響が出ているということで、今後の対応につきましては、正直、今後第3波、第4波がというふうなことも当然ありますので、その悪い状況というところを当然見据えながらも、ただ、福祉施設でもありますので、できる限り施設を開けながら運営できるような方策を考えていきたいというふうに思っております。  以上でございます。 ○一色風子 副委員長   ありがとうございます。  児童福祉施設だということなので、今後、子供の育ちという部分に重点を置きながらぜひ対応を進めていっていただきたいなというふうに思いますのでお願いします。  2点目ですけれども、先ほど菅野委員のほうから会計年度任用職員のことについて質問がありました。受入れ児童数の見込み数と実数の差でこういった減額補正になっているということですけれども、ちょっと過去を振り返ったときに、この12月議会に大体7,000万円ぐらいの推移で減額補正されてきています。予算額を見ると、大体毎年、平成30年から令和2年度にかけて22億円ほどの予算額でずっと推移されているんですけれども、今年に限って1億2,827万円の減額になっているというのが、受入れ児童数の見込み数が24名分の職員として必要なかったんだということであれば、今年は公立の保育所に関して募集が少なかったのかどうなのか、それとももうちょっと別の要因があって、例えば会計年度任用職員の皆さんが働いていた今までのお給料が、コロナの影響を受けて減額になってしまっているというところが大きく影響しているのか、このあたりをもう少し明確に答弁いただけたらと思います。 ◎保育所事業課長   まず、公立保育所管理運営事業の補正減の主な要因としましては、先ほど御答弁申し上げましたとおり、会計年度任用職員の報酬手当等に係る部分ではあるんですけれども、今年度特有の要因といたしましては、新型コロナウイルス感染症の影響もありまして、特別保育等を実施いたしました。それに伴って、給食の食材料費というものが、見込みより必要数が大分減になっております。この影響でありますとか、ほかには、バス遠足というものについて、今回やむを得ず中止という形を取らせていただきました。それに伴っての使用料が不用になったりですとか、あとは、予定していた研修がこれもやむを得ず中止になった部分とかも多々ありまして、そういった経費を含めますと約2,000万円から3,000万円、そのところでコロナの関係での影響というもの、これが今年度特有、例年との一つの差というふうになっているのではないかというふうに思っております。  もう一点お尋ねのございましたところですけれども、少なくとも新型コロナの影響で児童数が減ったからということで、市のほうから勤務日数を減らす、抑制するといったようなことは行っておりませんので、そういった影響はないということでございます。  以上でございます。 ○一色風子 副委員長   はい。分かりました。ありがとうございます。  コロナ禍の中で職員の方への影響はなかったというようなことで答弁を頂きましたので安心しました。  以上です。 ○八代毅利 委員長   ほかにありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○八代毅利 委員長   なければ、質疑を打ち切ります。  なお、本件に対する討論並びに採決は、後刻一括して行います。  ここで説明員が交代いたします。    (説明員交代) ○八代毅利 委員長   次に、議案第254号西宮市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例制定の件、議案第256号西宮市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例制定の件、以上2件を一括して議題とします。  当局の説明を求めます。 ◎保育施設整備課長   今回の議案第254号、256号の条例改正に関しましては、ともに国の省令改正及び国家戦略特別区域法の認定を受けたことによるものとなっておりますので、一括審議でお願いしております。  まず、議案第254号西宮市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例制定の件につきまして、私から御説明させていただき、議案第256号西宮市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例制定の件につきましては、後ほど保育幼稚園支援課長から続けて説明をさせていただきます。  議案第254号につきましては、議案書は8-1から8-4ページまでとなっておりますが、説明につきましては、事前に配付させていただいた資料、「「西宮市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例」の改正について」でさせていただきます。
     資料の1ページ目を御覧ください。  項目1、「本市の家庭的保育事業等の状況」を御覧ください。  家庭的保育事業等とは、子ども・子育て支援法の就学前教育・保育施設を構成する種別の一つである地域型保育に該当するものです。保育所より少人数の定員19人以下でゼロから2歳の子供を保育する事業で、小規模保育事業A型など、さらに細分化された類型がございます。市内には52施設あり、その定員数合計は713人となっております。  項目2、「条例改正の趣旨」を御覧ください。  今回の条例改正の理由は2点ございます。  1点目が、厚生労働省令の改正に伴うものです。児童福祉法において、厚生労働省令に基づき市町村で条例を定めることとされており、厚生労働省令の改正があったため、それに倣った改正を行うものです。  改正理由の2点目は、国家戦略特別区域法に基づく、国家戦略特別区域小規模保育事業の認定に伴い、必要条文を追加する改正を行うものです。  項目3、「改正概要」を御覧ください。  1点目の国の省令改正に伴う主な改正概要については、令和元年12月10日の国の子ども・子育て会議において、様々な対応策の活用により引き続き教育・保育の提供を受けることができる場合には、地域型保育事業所卒園後の受入れ先確保のための連携施設は不要とすべきという対応方針が示され、国がそれに沿った見直しを行い、厚生労働省令が改正されたため所要の改正を行うものです。  なお、この改正により、これまでの本市の連携施設の考え方に変更が生じるものではございません。  2点目の改正理由である、国家戦略特別区域法に基づく、国家戦略特別区域小規模保育事業の認定に伴う改正につきましては、令和2年9月14日付で国家戦略特別区域法第12条の4に規定する国家戦略特別区域小規模保育事業の認定を受けましたので所要の改正を行うものです。  ここで、本年8月6日の所管事務報告資料を基に国家戦略特別区域小規模保育事業を活用した待機児童対策について御説明させていただきます。  資料の2ページ目を御覧ください。  こちらは、本年8月6日に待機児童対策に係る所管事務報告で使用した資料の抜粋でございます。  (1)、「新規事業 国家戦略特区小規模保育事業+(仮称)連携公立幼稚園」の欄を御覧ください。  ①、「事業概要」の上側の図が、令和3年4月にスタートする国家戦略特区制度を活用した規模保育事業についての説明になります。原則としてゼロから2歳児を対象としている小規模保育事業の対象年齢について、国家戦略特区制度に基づき、認定を受け、5歳児まで受入れできるように制度を変更いたします。特区の認定後は、制度上はゼロから5歳児を小規模保育事業で受入れできるようになりますが、本市では、待機児童が多い1から3歳児のみを対象とした特区小規模保育事業を創設いたします。  あわせて、下側の図に記載しておりますとおり、令和4年4月から公立幼稚園で預かり保育を開始し、1園当たり特区小規模保育事業所二、三園と連携し、卒園児を受け入れるほか、園庭を利用したり、日常的な交流をすることも考えています。  現在、特区小規模保育事業の運営事業者の公募、選定が終了し、施設整備に係る調整を行っており、今後は来年4月開園に向けて、認可に関する手続を進めていくこととしております。  資料の1ページ目にお戻りください。  項目4、「施行日(予定)」を御覧ください。  施行日につきましては公布の日からの施行となっております。  議案第254号の説明は以上となります。  引き続き、議案第256号について保育幼稚園支援課長より説明させていただきます。 ◎保育幼稚園支援課長   議案第256号西宮市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例制定の件につきまして御説明をさせていただきます。  議案書につきましては、ページ10-1から10-6までとなっておりますが、御説明につきましては、事前に配付をさせていただきました資料、「「西宮市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例」の改正について」でさせていただきます。  それでは、資料1の「条例概要」を御覧ください。  子ども・子育て支援法では、教育・保育施設等――以下「施設」と申し上げます――の運営などに関する基準については、内閣府令――以下「府令」と申し上げます。この府令で定められた内容を、施設が満たすべき基準として条例に規定することとなっております。本条例はこの基準を示したものであり、内容についてもこの府令に準拠したものとなっております。  資料2の「条例改正の趣旨」を御覧ください。  今回の条例改正の理由といたしましては、(1)、国の府令改正に伴う改正、及び、(2)、国家戦略特別区域法に基づく、国家戦略特別区域小規模保育事業の認定に伴う改正の2点となりますが、それぞれ先ほど御説明をさせていただきました議案第254号と同じとなっております。  資料3の「改正概要」を御覧ください。  1点目の国の府令改正に伴う主な改正概要につきましては、「子ども・子育て支援新制度施行後5年の見直しに係る対応方針について」におきまして、様々な対応策の活用により引き続き教育・保育の提供を受けることができる場合には、地域型保育事業所卒園後の受入れ先確保のための連携施設は不要とすべきとされたことから、対応方針に沿った見直しを行い、この府令が改正されたため所要の改正を行うものでございます。  2点目の国家戦略特別区域法に基づく、国家戦略特別区域小規模保育事業の認定に伴う改正につきましては、国家戦略特別区域法第12条の4に規定する国家戦略特別区域小規模保育事業に関する条文を追加するものでございます。  施行日につきましても、先ほどの議案第254号と同じく公布の日からの施行といたしております。  説明につきましては以上でございます。御審議のほどよろしくお願いいたします。 ○八代毅利 委員長   説明は終わりました。  これより質疑に入ります。  両件に御質疑はありませんか。 ◆菅野雅一 委員   5点について一問一答でお願いします。1点目、3歳児の健やかな成育について。2点目、弁当について。3点目、預かり保育の終了時間について。4点目、共働き家庭の行事への参加について。5点目、幼稚園の先生と預かり保育の担当職員の連携について。  1点目から質問します。  今回の改正で小規模保育施設でも3歳児を預かることができるようになりますが、3歳児は非常に活動的です。一戸建て住宅やマンションの一室でも開設できる小規模保育施設で3歳児の健やかな成育をどのように図っていくのでしょうか。御答弁ください。 ◎参事[こども支援局](安福聡子)  3歳児の健やかな発達のためには、一人一人の興味や関心に合わせた遊びを選べる環境の中で、意欲を持って友達とも関わりながら遊ぶように援助していくことが大切になります。  規模保育事業は、園庭のある施設と比較すると、すぐに広い空間での遊びができる環境にはないため、それを補うような室内外の遊びや園外保育を計画的に取り組むよう工夫していくことが必要と考えます。  事業者の公募に当たっては、保育所保育指針に準じ、1歳以上3歳未満児、3歳児でそれぞれの年齢及び発達に応じた保育を提供することについて条件を付し、おもちゃや絵本、園外保育、保育環境に係る留意事項を設けることによって、特に3歳児の保育について配慮を求めております。公立幼稚園との連携による園庭の使用や日常的な保育の交流も含め、工夫して保育を行っていくことによって子供の発達に応じた適切な保育環境を提供していきたいと考えております。  また、小規模保育事業に関しては、法に基づく指導監査のほか、保育支援員が定期的に巡回しております。特区小規模保育事業につきましても、このような関わりの中で保育の様子を把握し、必要に応じ助言を行ってまいります。  以上です。 ◆菅野雅一 委員   2点目の質問に移ります。連携する公立幼稚園の預かり保育について質問します。  この事業を希望する保護者には、公立幼稚園が保育所としての十分な機能を備えることができるのかについて不安を感じる向きがあります。公立幼稚園には保育所と違って給食の提供がありません。公立幼稚園の預かり保育に通う園児は、希望すればお昼は外部の仕出し弁当を注文できると聞いています。普通の園児は家から弁当を持ってきています。共働き家庭では毎日弁当を作るのは大変ですが、仕出し弁当では家から弁当を持ってきている園児たちの中で浮くことにならないかという心配をされる保護者が大勢おられます。その辺についての御説明を頂ければと思います。 ◎参事[こども支援局](安福聡子)  (仮称)連携公立幼稚園事業対象児童への仕出し弁当の提供につきましては、幼稚園では弁当を持参していることから、当事業の対象児童についても弁当持参が基本となっております。しかし、希望があるときには仕出し弁当を頼むこともできるように検討を進めているところです。保護者の方からの御不安もあろうかと思いますので、この点については丁寧な説明をしたいと考えております。  以上です。 ◆菅野雅一 委員   仕出し弁当については、アレルギーの対応もしていただけるのでしょうか。御答弁ください。 ◎参事[こども支援局](安福聡子)  アレルギー対応につきましては現在未定であり、弁当提供の事業者の選定、対象児童数などを見ながら考えていきたいと考えております。  以上です。 ◆菅野雅一 委員   3点目の質問に移ります。  預かり保育の終了時間は午後6時半であり、大半の保育所の終了時間は午後7時です。この30分の差は大きいとの声が多いです。預かり保育の終了時間を午後7時までにできないのでしょうか。御説明ください。 ◎参事[こども支援局](安福聡子)  少し古いデータではありますが、平成30年度に地域型保育事業の在園児を対象に保育時間について調査いたしました。今回、預かり保育の実施を予定している公立幼稚園3園の近隣に所在する地域型保育事業に通園している子供たち150人のうち、18時30分以降に降園している子供は2名、約1.3%でした。また、預かり保育を実施する公立幼稚園に連携する特区小規模保育事業については、今回いずれも18時30分までの保育時間の設定としております。そのため、特区小規模保育事業の卒園児が当該公立幼稚園に入園した場合でも、これまで認められていた保育時間から短くなることはありません。これらのことから、今回、公立幼稚園の預かり保育時間を検討するに当たっては、18時30分までとすることといたしました。  以上です。 ◆菅野雅一 委員   ありがとうございます。  保護者から要望があれば、ぜひ延長を検討していただきたいと思います。延長を検討する場合、どのような課題があるとお考えになっておられますでしょうか。運営上の課題、あるいは制度上の課題、その辺についてどういうものを想定されておられるのか、お答えいただければと思います。 ◎参事[こども支援局](安福聡子)  預かり時間を延長することにつきましては、それに対応する職員の配置が必要となってまいります。そういったところが一番大きな課題ではないかと思います。  以上です。 ◆菅野雅一 委員   ありがとうございます。  4点目の質問に移ります。  預かり保育の園児の保護者が、他の園児の保護者と行事などでうまくやっていける環境を整備できるのでしょうか。共働き家庭では幼稚園の行事に協力をしにくい面がありますが、それについてどのような配慮がなされるのでしょうか。御説明ください。 ◎学校改革課長   現在、既に認可外保育施設と公立幼稚園を併用されているパターンもございまして、そういった子供たちが一定数おられる園では、例えば保護者の勤務曜日を把握しながら行事を組んだり、また、朝一番に行事を実施して、その後に仕事に行けるような配慮をしていたりしております。そういったノウハウも参考にしながら、今後、園長会と検討したいというふうに考えております。  以上でございます。 ◆菅野雅一 委員   5点目の質問に移ります。  幼稚園の先生と預かり保育の担当職員はどのように連携をするのでしょうか。御説明ください。 ◎学校改革課長   子供たちが安全に過ごせる環境を整えることは保育の基本であり、幼稚園の教諭、保育士が互いに情報を共有し、チームとして保育に当たることが大切であると考えております。朝の預かり保育から担任への引継ぎや1日の保育についてのスケジュール確認等、協働して対応できるように園長会と共に検討してまいります。  以上でございます。 ◆菅野雅一 委員   園長の担当職務はどこまでですか。どのような管理体制になるのでしょうか。事故やけがなどの緊急事態にはどのように対応するのでしょうか。御説明ください。 ◎参事[こども支援局](安福聡子)  園長は園をつかさどり、所属職員を監督するものとされておりますことから、園全体の運営を管理する役割を担うものと考えております。  ただし、このたびの預かり保育の実施に伴い、1日の開園時間が長時間に及ぶことから、園長が不在の時間帯が出てまいります。公立保育所では、所長が不在の間に事故や子供のけがなどがあった場合のために、事前にその際の対応や連絡先をまとめたマニュアルを策定して運用しております。預かり保育を行う公立幼稚園につきましても、公立保育所等の事例を参考に対応を検討してまいりたいと考えております。  以上です。 ◆菅野雅一 委員   ありがとうございました。  待機児童解消のために果敢な取組をされていることに敬意を表したいと思います。いろいろ初めてのことで大変だと思いますが、多くの市民は期待して応援していますので、よろしくお願いします。  以上です。 ◆坂上明 委員   この改正についての一問一答ね。  今の説明では、5歳児まで対象になっているんだけれども、本市の場合は1歳から3歳児までにするというふうなことをおっしゃったのでちょっと教えていただきたいんですけれども、この件についてもう少し詳しく教えてください。 ◎保育施設整備課長   特区は5歳までいけるけれども、本市の場合は1から3歳までということの御質問にお答えいたします。
     今回、待機児童が特に多い1から3歳を対象とし、また、卒園後の受入れ先としまして、公立幼稚園で4歳、5歳での受入れができるというところから、今回の国家戦略特別区域の認定を活用した規模保育事業の整備を考えるに至った次第でございます。  以上です。 ◆坂上明 委員   そしたら、これで今のところ一番の問題である待機児童問題は解消できるということですか。 ◎保育施設整備課長   この対策のみをもって待機児童の解消に至るとは考えておりません。施設整備も含めまして様々な取組の中の一つとしまして、特に待機児童数の多い1から3歳に特化した規模を活用することによって効果が得られるものとは考えておりますけれども、これをもって直ちに解消するというようなところではないというふうに思っております。  以上です。 ◆坂上明 委員   現行の待機児童数、そして、この施策によって恐らくこうなるだろうという予想の数でいいので教えてください。 ◎参事[こども支援局](安福聡子)  本年8月に所管事務報告をさせていただいた待機児童対策についての資料の中でこのことについての言及がございまして、令和4年4月の段階で特区小規模なども活用した状態で、まだ1歳で80人ほどの待機児童が残るのではないかという見込みを立てているところです。  以上です。 ◆坂上明 委員   ほかはなくなるということやね。待機児童がなくなるということやね。 ◎参事[こども支援局](安福聡子)  現在の見込みでは、1歳以外の年齢での待機児童数はかなり解消されるものと見込んでおります。  以上です。 ◆坂上明 委員   ほかの年齢の子もいるでしょう。その辺の待機児童はどうなるんですか。 ◎参事[こども支援局](安福聡子)  8月の所管事務報告の際の見込みでは、1歳以外の待機児童数は、このまま全部の整備ですとかそういった案件がうまくまいりますと、解消する見込みとはなっております。  以上です。 ◆坂上明 委員   ごめんなさいね、僕はそれをちゃんと覚えていなかったので申し訳ないですね。そうなんだね。  今回のこの特区というのは、今もおっしゃったようにゼロ歳から5歳、その後は小学校に行くんだろうけれども、事業者自らの判断でできるというふうに法改正ではなっていると思うんだけれども、間違っていたら教えてください。うちは5歳まで何とかやりますよというふうな業者がもし出てきた場合はどうなんですか。ごめんなさい、非常に単純なことを。 ◎保育施設整備課長   制度上はゼロから5歳ということが可能にはなるんですけれども、実際定員の上限というのが19名となりますので、仮にゼロから5歳までの6学年に定員を振り分けるとなりますと、大体1年齢当たり3から4人となりますので、待機児童解消という観点からはなかなか十分な効果を得ることができないというふうには考えておりまして、現時点ではゼロから5歳までの整備というのは想定しておりません。  以上です。 ◆坂上明 委員   分かりました。  これは1度御説明を頂いたんだけれども、この議案等についての勉強会、事件表の説明資料の中に、ただし書として、連携施設の確保が著しく困難であると市長が認めるときは確保の義務は適用されない、こういうようなただし書があるんだけれども、つまり、もうややこしかったらせんでもええやないかという、そういうふうなただし書だと思うんだけれども、これ、要らんよね。でも、何か法律的にはこれをどうしても入れておかなきゃいけないということなんだろうけれども、この辺の考え方は当局としてどうですか。 ◎保育施設整備課長   今回の条例改正につきましては、国の厚生労働省令の改正に倣うものでございまして、もともと国のほうで定められております従うべき基準に該当するものでございますので、先ほど説明でも申し上げた、本市の状況に変更があるわけではないのですが、省令のほうが変わりましたので、それに倣っての改正ということになっております。  以上です。 ◆坂上明 委員   せっかくこういう特区なんかのことで法改正がされ、それに際して条例改正するんだからこんなことを書くなよと国に言うたらどうですか。一生懸命いろいろなことを考えていらっしゃって、待機児童をいかに解消しようかと言ってやっておきながら、ただし書として、もう難しかったらやめておきなさい、やめてもいいんですよと、このただし書は要りませんよね。これ、国に対してちょっと一言きゅっと言ったらどうですか。言えへんのかな。どうなんですか。 ◎保育施設整備課長   御意見ありがとうございます。また今後、国の担当等と待機児童の関係とかでヒアリング等で顔を合わす機会がございましたら、そういう御意見を頂いたということも踏まえて、その他いろいろ議論する中でお伝えさせていただければと思います。  以上です。 ◆坂上明 委員   顔を合わせたとき、やってくださいね。よろしく。せっかく待機児童のことをやるのに、水を差すようなただし書ですよ、これは。担当者はこれでひょっとしたら楽になるのかも分からないけど、でも、そういうものではないですよね。よろしくお願いします。  以上です。 ◆田中あきよ 委員   1点質問させていただきます。  規模保育事業で1歳から3歳児を預かるということで、やはり皆さん思われるところは、3歳児、新たな年代のちょっと体の大きくなっている子供たちを見ていくことになると思うんですけど――小規模保育事業で3歳児を見ることができるということになりますと、待機児童問題で少しでも待機児童を少なくするためにという対策であるということももちろん分かっておりますし、ぜひ進めていっていただきたいと思うんですけれども、先ほど菅野委員からの御質問にありましたように、3歳児となりますと、かなり自我も出てきて体も大きくなってきて、ある程度発達の差も出てくるといいますか、かなり注目すべき年代だなと思うんです。そこで、小規模保育所で3歳児を見るということに当たって、西宮市としてもし何か課題となる点、問題になる、こういうところに注目したいなというところが今分かっておられるといいますか、認識されているところがありましたらそれを教えていただきたいのと、それがもしあるのであれば、それに対しての対応はどういったことを考えておられるかを教えてください。 ◎参事[こども支援局](安福聡子)  3歳になってまいりますと、委員御心配のとおり、これまでは一人遊びですとかが多かったところから、友達との関係性をどういうふうにつくっていくかとかいったお話や、運動量も増えてまいります。それを1・2歳児と一緒にどのように保育していくのかということにつきましては、やはり工夫が必要な部分だと思っております。  先ほど菅野委員の御質問でもお答えしたのですけれども、地域型保育事業につきましては、保育支援員の巡回をほぼ毎月のように行っておりまして、そういったところでアドバイスや助言などを行っているところでございますので、そういったところを丁寧に見ていきながら、新しい事業でもありますし、注意して取り組んでいきたいと思っております。  以上です。 ◆田中あきよ 委員   ありがとうございます。  やはり今お答えいただいたように、月1回していただいている巡回で注目していただくことになるのかなと思いますので、もちろん1・2歳の子供たちもそうなんですが、3歳児の子供たちは活動の幅も広がっていくと思いますので、保育所の中で元気に遊んでいるのかどうか、過ごせているのかどうかというところを注目して見ていっていただけたらと思います。  以上です。 ◆ひぐち光冬 委員   2点について一問一答でお願いします。1点目が現在の本市の家庭的保育事業等の現状、2点目が国家戦略特区の施設について、ちょっと聞きたいと思います。  すみません、ちょっとその前に1点、菅野委員の質問で預かり保育の時間、18時半でいけるんじゃないかということがありましたが、ちょっと古い調査ですがということをおっしゃっていたかと思うんですが、いつそのアンケート調査をされたのか教えていただけますか。 ◎参事[こども支援局](安福聡子)  平成30年度の実施でございました。  以上です。 ◆ひぐち光冬 委員   分かりました。ありがとうございます。もうどんどんどんどん時代は変わっていっているので、かなり古い調査だったらどうしようかなと思いまして確認しました。ありがとうございます。  では、すみません、1点目の家庭的保育事業等の現状なんですけど、現状として、この家庭的保育事業等の卒園後の受入れ先確保のための連携施設、これを確保できている施設というのは、今この資料によりますと全部で52の家庭的保育事業等の施設があるということですけど、この52のうち何施設が連携施設を実際確保できているのか、教えてもらっていいでしょうか。 ◎保育施設整備課長   連携施設の設定状況につきまして、卒園後の受入れ先が確保されているという部分につきましては、1施設となっております。  以上です。 ◆ひぐち光冬 委員   ありがとうございます。  ほぼ連携施設はない、連携できていない現状があるということだと思います。今回、省令の改正で連携施設は不要にできるというようなことになったわけですが、そもそも本市においては連携施設が確保できていないという現状があると。  実際、家庭的保育事業から卒園されてその後も保育所に入れなかった子供の数というのはどうなりますでしょうか。 ◎保育施設整備課長   この令和2年春の卒園児の方で、認可保育所などへ申込みをされた方が217人おられました。そのうち利用保留となった方は41人でございました。  以上です。 ◆ひぐち光冬 委員   ありがとうございます。  結構な数なのかなと。やっぱりこれが3歳の壁と言われるものだろうなと思うんですけれども、こういうのを解消するために今度国家戦略特区なんかも活用しながらやられるということですが、別の手法もあったんじゃないかなというところは思うところで、ちょっと次の質問に移りますけども、この国家戦略特区の――皆さん心配されておられるように、3歳児の保育というのが非常に心配されるところなんですが、実際の施設ですね、やっぱりワンフロアで1から3歳全員を見ることにもう既になっているのか、それとも、2階建てとかで3歳児は部屋を分けるとか、何か今のところで分かっていることがあれば教えていただけますでしょうか。 ◎保育施設整備課長   施設によって異なるんですけれども、委員がおっしゃったようなワンフロアの中で必要面積を確保した上でコーナーを区切るとかというような工夫をしながら保育する場合もございますし、例えば戸建て案件とかで1階と2階を活用したりというようなケースも想定されています。施設によるところでございます。  以上です。 ◆ひぐち光冬 委員   ありがとうございます。  以前、市長とか副市長とかに議員団として懇談させていただいた機会に私はこのこともちょっと議論させてもらったんですけれども、市長としても、これは苦肉の策だと。ベストとは決して思っていないけれども、やらざるを得なくて踏み切ったんだということをおっしゃっていまして、苦肉の策ということは、将来的に一定役割が果たせたとなったときはどうしはるのかなとちょっと思っていまして、先ほど坂上委員からの質疑もありましたけれども、ゼロから5歳で柔軟に対象年齢を変えられるということでよろしいですか。その辺も含めて、1から3歳の設定、これが一定役割を果たせたとか、例えばやってみてやっぱり問題が大きかった、ほかの市区町村でどこもやっていない初めてのことですから、実際やってみてやっぱり問題が非常に大きかったとなったときにどういうふうにしていこうと考えておられるのか、その辺の考えがもしありましたら教えていただけたらと思います。 ◎参事[こども支援局](安福聡子)  委員が御心配のとおり、初めての案件でもありますし、先行事例がないというところで本当に手探りの状態から始めていくことにはなろうかと思います。ただ、保育所での実施の実例というものが経験としてございますから、保育所のノウハウを公立幼稚園でどのように生かしていけるのかなども含めて検討していきたいとは思っております。  また、今後、需要が減ってきたときにどうするかという御意見につきましては、将来的に保育ニーズが減ってくることというのは考えられることではありますので、公立幼稚園での受入れですとか、特区規模での受入れが完全に不要になった場合というのは、その前の段階からその後どうしていくかという点の対策については検討していくことになろうかとは思っております。ただ、それがいつぐらいになるかというのはまだ見通しが立っておりません。  以上です。 ◆ひぐち光冬 委員   分かりました。以上です。ありがとうございました。 ○一色風子 副委員長   国の省令改正に伴うことに関して連携施設についてと、国家戦略特区制度についての2点について、一問一答で質問させてください。  先ほどから皆さん御質疑いただいているところですけれども、この条例が改正された場合に連携保育施設に関することは現状とどのように変わるのか変わらないのか、そのあたりのことを具体的にお願いします。 ◎保育施設整備課長   御質問を頂きました現状と変わるのか変わらないのかというところでございますが、現状と変わることはございません。  以上です。 ○一色風子 副委員長   ありがとうございます。  この省令改正ですけど、国の子ども・子育て会議の中の対応方針の中で、連携施設は様々な対応策の活用により不要であるというような方針が出されたと思います。ただ、この国の子ども・子育て会議の中では、常々から連携施設に関しては対応すべきだということで議論もされてきていますし、また、厚労省のほうでは連携施設は必須だというような認識でいらっしゃるというのも私は確認させていただいています。  西宮市としてこの連携施設に関しては、今後こういった条例改正があったとしても、連携施設は持たなければいけないという認識でいるのかどうか、確認させてください。 ◎保育施設整備課長   連携施設の状況につきましてちょっと補足といいますか、御説明させていただきますと、本市は家庭的保育事業等が52施設ございますけれども、一応設定上は全ての施設において連携施設の設定はございます。ただ、連携施設の役割として3点ございまして、保育の支援というところ、園庭開放とかによる関わりであったり、2点目が代替保育、3点目が卒園後の受入れという役割でございます。  その意味で、今回の省令改正に伴うものというのは3点目に該当する部分でございまして、卒園後の受入れ先という点につきましては、先ほどひぐち委員の御質問でもお答えしたとおり、実質卒園後に行き先がある状況となっている施設は1施設のみになっておりますが、設定自体がなされていないわけではございませんので、その点については変わることはございませんし、また、3歳児の壁という問題については、やっぱり市として重く受け止めておるところでございまして、その解消に向けても取り組んでおるところでございます。
     なので、もともと3歳児の壁があることによって小規模の募集というのを一時期止めていた経緯があるんですけれども、今回、4歳、5歳を公立幼稚園で受け入れることが可能になり、活用できるということになったことから、そこにさらに国家戦略特区の制度も活用させていただいて、1から3歳という特に待機児童の多い年齢区分に特化した対策を考えさせていただいて取り組ませていただきたいと思っております。それとは別に、それはそれで卒園後の行き先の問題というのは重要であると考えておりますし、施設整備に当たっても2歳と3歳で定員差を設けるであるとか、協力幼稚園事業といった様々な取組をすることによって解消は引き続き図っていきたいと思っております。  以上です。 ○一色風子 副委員長   連携施設に関して詳しくありがとうございます。  もちろん3番目の3歳につながるような連携保育施設を必ず持ちましょうというのは、私は必須やと思っていますし、今後もそのために頑張っていっていただくというふうにお答えいただいていたかなと思います。  今現状できていることは、保育所との連携という部分で保育の支援を、特に公立保育所のほうが小規模保育所に対してしていただいているということで、もちろんそこは本当に大事にしていっていただきたいところなので、連携保育施設に関しての考え方というのは、そのまま西宮市として持っていただきたいなと思うんですけれども、先ほど坂上委員のほうから御指摘があった、連携施設の確保が著しく困難であると市長が認めるときは確保の義務は適用されないという文言って要らないよねというところなんですけれども、私もここはなかったらいいのになというふうに思っているのですが、従うべき基準なんですけれども、これは従うべき基準とはいえ、その基準を上回る条例、条文というのは市独自で持つことができるというふうな認識で私はいるんですけれども、それで合っていますでしょうか。 ◎保育幼稚園支援課長   委員御指摘のとおり、この従うべき基準というのはあくまでも――最低なのかどうかというところはちょっとありますけれども、国が示した基準というのは当然守らなければならない基準ということになっております。先ほど坂上委員のほうからも御提案がございましたけれども、その中で市としていろいろな取組をしていくというところまで否定をされているわけではないというふうには解釈しているところでございます。  以上です。 ○一色風子 副委員長   保育所の設備及び運営に関する地方独自の基準というものを持つことができるというふうになっていますので、そういったこともちょっと念頭に置きながら、国のほうでの省令改正という部分で従わなければいけないということもあるかもしれないですが、市独自の基準も持つことができるのであれば、連携施設に関しての考え方というのを市として、理念になってしまうのかもしれないですけれども、示していただくことも必要なのかなというふうに思います。  2点目の国家戦略特区制度に関してですけれども、こちらも今まで皆さんからいろいろと御質疑がありました。その中でちょっと確認しておきたいことがあります。  延長保育のことで菅野委員のほうから質問があったときに、近隣の規模保育所を利用している150人のうち、6時半まで利用されている方というのが2名、1.3%ですというような御答弁があったと思います。  これはちょっと気になるんですけれども、小規模保育所を利用しているという視点ではなくて、保育の必要性を感じている家庭全ての必要性という視点で延長保育の利用というのは考えていかなければいけないんじゃないかなと思うんですけれども、そのあたりに関してはどうでしょうか。 ◎参事[こども支援局](安福聡子)  委員おっしゃるとおり、その地域の子供たちを必要に応じた保育時間帯でお預かりするというのは大変重要なことかと思います。今回、このように地域型保育事業の子供たちだけを対象に調査をいたしましたのは、やはり通常のゼロから5歳の保育所を希望される保護者のほうが多いこともありまして、実際に入園していらっしゃる方は、勤務時間の長い方が比較的通常の保育所にお入りいただいているということがございました。そういうことから、今回は少し短い時間でも対応できる可能性があるかということでこのような調査をしたということです。  以上です。 ○一色風子 副委員長   分かりました。  幅広くいろんな方にこの制度、新しい保育所というのを使っていただけるような視点も持っていただいて運用していただけたらいいなというふうに思っています。  幼稚園と保育所が連携していくというところですけれども、障害のあるお子さんへの対応に関してですが、保育所だとあゆみ保育、幼稚園だと就園相談という形で、その保育所、幼稚園にそれぞれ入るまでの相談だったりとか支援の在り方だったりとかという部分に関しては、別々の部分で今までやってこられていると思いますが、今回連携するということになった場合にそのあたりのことはどうしていかれるのか、今、何か決まっていることがあればお願いします。 ◎参事[こども支援局](安福聡子)  確かに公立幼稚園では就園相談、保育所に入る場合にはあゆみ保育の面接を行っているという二つの別々の制度がございます。今回、今はまだ検討中ではございますけれども、公立幼稚園に入園する場合の扱いについて、二つの制度が一つの園の中で併用されるというのはやはり望ましくないのではないかというような観点もございまして、今就園相談の枠組みの中で入園ができないかということを検討しているところです。  以上です。  ○一色風子 副委員長   そのあたりのことはやっぱり当事者の方の御意見なんかも参考にされながら、もちろん現場の預かる側の施設のほうの体制のことも考えなければいけないので、そちらの話も聞かなければいけないんですけれども、預けたいと思っている側の方々の御意見というのも参考にしていっていただきたいなと思います。  3歳児の規模保育所での育ちのことだったりとか、あと、就労家庭の幼稚園での生活という部分では、皆さんいろいろと御意見だったり質問があったと思うんですけれども、私は今実際に子供を認可外保育所に通わせながら公立幼稚園に行かせています。4人いるんですけれども、4人ともそういう体制でずっと行かせていただいていて、1年間だけですけれども公立幼稚園に行くということで、子供自身は非常に喜んで利用させていただいていました。  その中でやっぱりちょっと気になるところというのは、保護者と幼稚園の先生とのコミュニケーションであったりとか、例えばこれでいくと、小規模保育所から幼稚園に行った際の先生同士のコミュニケーションの取り方というものがやっぱりすごく重要になってくるのかなというふうに思うんですけれども、そのあたりのことについては今何か御検討されているようなことであったりとか御意見を伺っているようなことがあればお願いします。 ◎参事[こども支援局](堤下康子)  幼稚園の先生と、それから、預かり保育の先生の連携…… ○一色風子 副委員長   保護者と幼稚園の先生との連携と、今まで行っていた規模保育所の先生と次に行く幼稚園の先生との連携、その2点です。 ◎参事[こども支援局](堤下康子)  1点目の幼稚園の先生と小規模保育所から上がってきた保護者の方との連携ということについてお答えいたします。  規模保育所から上がってこられた保護者の方は、お仕事を持っておられる方ですので、幼稚園の終了時間にはお迎えに来られないことが多いかと思います。そんな中で実際に幼稚園の先生からの御質問もございました。保育所のほうでも、やはり保護者様が保育時間内に迎えに来られないこともありまして、そんなときにはお手紙で少しお知らせをしたりとか、保護者様の休憩時間などを見計らってお電話をさせていただくなど連携が取れるように工夫してまいりましたので、そのような事例を園長先生方に御紹介させていただいております。  次に、幼稚園の先生と小規模保育所の先生との連携、この点につきましても、幼稚園の先生方とお話しさせていただいたときに、日常的に園庭を使うなど、計画的に保育を進めていくに当たって連携を取っていかれるというふうなことでお子さんの様子を情報共有したりとか、どういう保育環境で保育をされてきたりとかしたということを日頃から共有されていき、4歳児の就園に当たってより丁寧に進めていかれることが必要ではないかなというふうなお話をさせていただいたところ、計画的に保育を進めていくように考えていくというふうなことでお話を伺っております。  すみません、以上でございます。 ○一色風子 副委員長   ややこしくてすみません。ありがとうございました。  そういった新たな取組ということでいろいろと現場の幼稚園の先生の話もお伺いしながらぜひ進めていっていただきたいと思いますので、保護者のほうにも御意見を伺いながらというところもあると思いますが、よろしくお願いいたします。  以上です。 ○八代毅利 委員長   ほかにありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○八代毅利 委員長   なければ、質疑を打ち切ります。  これより討論に入ります。  両件に御意見はありませんか。 ◆ひぐち光冬 委員   共産党議員団は、この議案第254号・256号に反対の立場です。理由は詳しくまた本会議の場で述べますが、特に特区事業ですね、ここに踏み切る前にまだできることがあったのではないか、別の方法があったのではないかと考えておりますので、今回のこの議案には反対いたします。  以上です。 ◆坂上明 委員   政新会は賛成します。 ◆菅野雅一 委員   会派・ぜんしんは賛成します。 ◆田中あきよ 委員   市民クラブ改革は、議案第254号・256号、賛成いたします。 ◆江良健太郎 委員   維新の会も賛成します。以上です。 ○八代毅利 委員長   ほかにありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○八代毅利 委員長   なければ、討論を打ち切ります。  これより採決に入ります。  採決は2回に分けて行います。  まず、議案第254号の採決を行います。  議案254号は、これを承認することに賛成の委員の挙手を求めます。    (賛成者挙手) ○八代毅利 委員長   挙手多数と認めます。したがって、議案第254号は承認することに決まりました。  次に、議案第256号の採決を行います。  議案第256号は、これを承認することに賛成の委員の挙手を求めます。    (賛成者挙手) ○八代毅利 委員長   挙手多数と認めます。したがって、議案第256号は承認することに決まりました。  ここで休憩といたします。再開は13時15分。お疲れさまでした。           (午後0時11分休憩)           (午後1時13分再開) ○八代毅利 委員長   再開します。  次に、議案第255号西宮市立児童福祉施設条例の一部を改正する条例制定の件を議題とします。  当局の説明を求めます。 ◎保育所事業課長   議案第255号西宮市立児童福祉施設条例の一部を改正する条例制定の件について御説明いたします。  議案書の9-1、9-2ページをお開きいただけますでしょうか。よろしくお願いします。それでは、説明のほうを続けさせていただきます。  このたびの改正の理由は、北夙川保育所の建て替え移転に伴いまして、当該条例の別表中、北夙川保育所の施設の位置を、現在の松風町7番25号から、移転後の南越木岩町8番8号に改めるものでございます。  なお、新園舎での保育開始は、令和3年2月15日を予定しております。  説明のほうは以上となります。よろしくお願いいたします。 ○八代毅利 委員長   説明は終わりました。  これより質疑に入ります。  本件に御質疑はありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○八代毅利 委員長   なければ、質疑を打ち切ります。  これより討論に入ります。  本件に御意見はありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○八代毅利 委員長 
     なければ、討論を打ち切ります。  これより採決に入ります。  議案第255号は、これを承認することに御異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○八代毅利 委員長   異議なしと認めます。したがって、議案第255号は承認することに決まりました。  ここで説明員が交代します。    (説明員交代) ○八代毅利 委員長   次に、議案第275号工事請負契約締結の件(浜甲子園保育所新築工事)を議題とします。  当局の説明を求めます。 ◎契約管理課長   議案第275号浜甲子園保育所新築工事の契約状況について御説明いたします。  議案書の29-1ページから29-5ページまでと、本日配付しております議案資料を併せて御覧ください。  今回の工事案件につきましては、制限付一般競争入札を電子入札により実施いたしました。  入札の経過につきましては、令和2年9月30日に入札公告を行い、同日から10月8日までの間、入札参加申請を受け付けいたしました。  今回の入札参加資格は、A4縦の資料1と記載しております議案資料の2ページの「入札に参加する者に必要な資格」のとおりでございますが、単独企業または2者による共同企業体であることとし、単独企業については、本店・本社が西宮市内にあること、指名競争入札参加資格者名簿において、J-1(一般土木建築工事)、またはJ-2(建築工事)に登録されている者であること、建築一式の経営規模等評価結果通知書の総合評定値が900点以上であることなどを条件といたしました。  共同企業体の代表者については、本店・本社が西宮市内にあること、指名競争入札参加資格者名簿において、J-1(一般土木建築工事)、またはJ-2(建築工事)に登録されている者で、格付がAランクであることなどを条件とし、また、共同企業体の構成員については、本店・本社が西宮市内にあること、指名競争入札参加資格者名簿において、J-1(一般土木建築工事)、またはJ-2(建築工事)に登録されている者で、格付がAランクまたはBランクであることなどを条件といたしました。  その結果、議案書の29-2ページにございますとおり、2者より入札参加の申請がございました。その後、10月20日及び21日に電子入札による入札書を受け付けし、22日に開札を行いました。開札の結果につきましては、議案書の29-2ページのとおりでございます。  1回目の入札で予定価格の範囲内での応札がなかったため、同日、同条件で再度入札を行いましたが、2回目の入札においても落札候補者の決定に至りませんでした。そのため、2回目の入札で応札があった三日月建設株式会社と金額の交渉を行い、仮契約の候補者としました。  当該工事案件は、事後審査型制限付一般競争入札で実施したことから、候補者に対し、入札参加資格の審査を行いました。その結果、三日月建設株式会社を相手方として決定し、契約金額税込み3億1,460万円で10月28日に仮契約を締結したものでございます。対予定価格率は100%でございました。  最後になりますが、契約業者の経歴につきましては、議案書の29-3ページのとおりでございます。  以上でございます。  工事概要等につきましては、営繕課長より御説明いたします。 ◎営繕課長   引き続きまして、議案第275号の工事概要等につきまして説明させていただきます。  説明は、お手元のA4横の資料2を用いて行いますので、よろしくお願いいたします。  まず、表紙をめくっていただきまして1ページを御覧ください。付近見取図でございます。  今回の工事場所は、阪神甲子園駅から南へ約1.5キロメートルの場所に位置しており、北側、東側及び西側は高齢者等の福祉施設、南側は市道である浜甲団地通りに面しております。  次に、2ページをお開きください。配置図と工事概要になります。  図面左側の配置図を御覧ください。  今回の配置計画では、敷地北側に保育所建物、南側に園庭を配置しております。また、駐車場や駐輪場は南側道路に面した位置に配置する計画としております。保育所の正門は、敷地南西部の位置に設け、歩車分離に配慮した計画としております。  次に、右側の工事概要を御覧ください。  敷地面積は1,000.03平米です。新築する保育所は、鉄骨造2階建て、建築面積390.03平米、延べ面積686.91平米の計画となっております。附属建築物として駐輪場を建設し、その他門扉の設置、園庭の整備、敷地周囲の植栽工事やフェンス設置工事などを実施する予定としております。工事の完成時期は、令和4年1月31日としております。  次に、3ページをお開きください。1階・2階平面図となっております。  左側の1階平面図を御覧ください。  建物中央の南側に玄関を設け、それと隣接して事務室を配置することで、正門や園庭にも目が届きやすく、管理面、防犯面に配慮した計画としております。  ゼロ歳児、1歳児の保育室は、乳児用のテラスに面した南側配置とし、採光や通風のよい、明るい生活空間になるよう計画しております。2歳児の保育室は、園庭に面した南側配置とし、採光や通風を確保するとともに、園庭への動線にも配慮した計画としております。調理室はゼロ歳児の保育室に隣接させ、調乳などの際の衛生面に配慮した計画としております。  次に、右側の2階平面図を御覧ください。  3歳から5歳児までの保育室は、南側に開口部を設け、採光や通風を確保できるよう計画しております。また、ホールを建物の中央部に設け、2階の保育室と一体で活用できるよう計画しております。  最後に、4ページをお開きください。南東側から見た外観のイメージ図となっておりますので、御参照ください。  以上で工事概要等の説明を終わらせていただきます。御審議のほどよろしくお願いいたします。 ○八代毅利 委員長   説明は終わりました。  これより質疑に入ります。  本件に御質疑はありませんか。 ◆菅野雅一 委員   4点について質問します。1点目、配置図及び平面図について。2点目、近隣への説明会について。3点目、感染症対策について。4点目、地域の子育て家庭に対する支援等について。  1点目から質問します。 ○八代毅利 委員長   一問一答ですね。 ◆菅野雅一 委員   はい。一問一答です。  配置図及び平面図について。  この配置図及び平面図を拝見して、給食はどこで取るようにお考えになっておられるのでしょうか。みんなで一緒に取ることはないのでしょうか。  それから、子供たちは床に座ることが多いのですが、床暖房はどこに入れるお考えですか。全部でしょうか、一部にとどまるのでしょうか。  3点目、駐輪場、駐車場の利用はどういう人たち宛てに、利用時間は何時から何時までを想定されて設計されておられますでしょうか。御答弁ください。 ◎参事[こども支援局](堤下康子)  私のほうから、給食を食べるスペースについての御質問についてお答えさせていただきたいと思います。  保育所では、低年齢のお子様から5歳児までお預かりするというところでは、日々の生活を丁寧に細かく見ていくことが大切と考えております。  そのため食事に関して、ゼロ歳児、1歳児、2歳児に関しては、特に各クラスで先生と少人数で食事を取ることになっておりますので、各クラスで食事を取ることとしております。  3歳・4歳・5歳児に関しましては、その保育の内容によって共に食べることもあるかとは思いますが、できるだけゆったりとした雰囲気の中で食事ができるように、各保育室の中で適正人数を先生が配慮し食事を取っていくこととしております。  以上でございます。 ◎営繕課長   床暖房の配置について御説明させていただきます。  1階にございますゼロ歳児、1歳児、2歳児の保育室において床暖房の計画をしております。  以上です。 ◎保育所事業課長   最後に、駐輪場についてでございますけれども、こちらのほうは職員のほか、送迎の保護者の方にも御利用いただく想定をしておりまして、ですので、使用時間としましては、保育所の開所時間の前後も含めた時間になるというふうに考えております。  以上でございます。 ◆菅野雅一 委員   ありがとうございます。  給食の件ですけど、設計的にもうちょっと異年齢交流が図りやすい設計にされていたほうがいいのかなと思います。それぞれ分けて給食を取るというのは、みんなでおいしく給食を食べたいという思いもあるし、活動に関しても、みんなが一堂に集まれるようなところが室内にあったほうがいいのかなと思います。設計がここまで行っているので今さら言っても仕方ないのかも分かりませんけども、今後お考えになる場合はその辺をお考えいただければと思います。  それと、やっぱり子供たちは3歳児以上になっても床に座ることが多いので、床暖房はあったほうがいいと思いますね。寒時に冷たくなってくるというのは、この時期、子供たちにとっては本当につらいことなので、それだけちょっと要望をさせていただきます。今さらどうしようもないことかも分かりませんけども、今後御検討いただければと思います。  2点目、新築に当たって近隣への説明会は開催されるのでしょうか。 ◎子供支援総括室長保育施設整備課担当課長   新築に当たって近隣への説明会を開催するのかという御質問にお答えします。  直接影響が想定されます隣接のサービス付高齢者向け住宅入所者の方に対しましては、令和元年12月に新築計画に係る施設設計事業計画についての説明会──これは開発事業の説明会でございますが──を開催しております。  また、今回の工事に際しましても説明会を行う予定としておりましたが、施設管理者と協議したところ、コロナ禍を考慮して資料配付のみとしてほしいという御要望があったことから、説明会は行わず、開催の際と同様の資料を配付する予定としております。  以上です。 ◆菅野雅一 委員   3点目の質問に移ります。  設計面などで感染症対策に配慮した部分はありますか。御答弁ください。 ◎営繕課長   設計面での感染症対策について換気と手洗いの視点で3点ほど設計しております。まず1点目が自然換気の活用、2点目が機械換気設備の整備、3点目が自動水栓の整備でございます。  まず、1点目の自然換気の活用についてですが、保育室や事務室等では外部に面して可能な限り2方向に窓を設けるようにしておりまして、窓を開けたときの空気の流れがスムーズになるように配慮しております。また、保育所の外部に面した窓と廊下側の引き違い戸及び廊下や階段室に設置した窓を常時開放することで、換気の悪い密閉空間を回避し、感染予防につながるよう設計上配慮しております。  次に、2点目の機械換気設備の整備についてですが、保育所、事務室、トイレなどの全ての部屋に機械換気設備を設置し、24時間換気システムとして常時作動できるようになっております。  次に、3点目としまして自動水栓の整備ですが、トイレ、調理室及び食材の検収室の手洗いは自動水栓とし、接触感染リスクを下げるようにしております。  以上が設計上の感染症対策となっております。  以上です。 ◆菅野雅一 委員   4点目の質問に移ります。  保育所保育指針では、保育所保育に関する基本原則1、「保育所の役割」として、「保育所は、入所する子どもを保育するとともに、家庭や地域の様々な社会資源との連携を図りながら、入所する子どもの保護者に対する支援及び地域の子育て家庭に対する支援等を行う役割を担う」としています。  浜甲子園保育所は、現在、地域の子育て家庭に対する支援等についてどのような役割を担っていますか。移転、新築に伴って、地域の子育て家庭に対する支援等をどのように行っていくお考えですか。御答弁ください。 ◎保育所事業課長   保育所の役割としましては、委員御指摘のとおり、在園児に対する保育の提供のみならず、地域の子育て家庭を支援する取組もその役割の一つということで認識しております。  具体例を一つ申し上げますと、本市の公立保育所のほうでは、浜甲子園保育所を含む全ての園におきまして地域子育て支援事業の一環として、育児相談ですとか体験保育、園庭開放などを行っておりまして、これらの取組については移転後も継続して実施してまいりたいというふうに考えております。  現状のコロナ禍においては、電話での育児相談のみという形にはなっておりますが、例年では公立の全園で園庭開放では年間約1,000人、育児相談のほうでは約1,400件の実績となっております。  また、移転後の浜甲子園保育所と隣接します福祉施設さんのほうとは、かねてから七夕の集いを一緒に開いたりといった交流を行っております。そういったことから、新型コロナウイルスの感染症の拡大状況を見ながらということにはなりますけれども、それらの運営法人とも連携しまして、さらなる交流といったようなことも取組が考えられたらと思っているところでございます。  以上でございます。
    ◆菅野雅一 委員   ありがとうございます。以上です。 ◆田中あきよ 委員   よろしくお願いいたします。一問一答で4点お願いいたします。1点目が園庭利用について、2点目が保育室の配置について、3点目が立地場所の件について、4点目が保育士、利用者などの声を取り上げているかどうかという4点になります。  まず1点目、園庭についてですけれども、この図面から見ますと、ゼロ歳から5歳児までのお子さんを預かるにはちょっと狭いかなという気がするんですけれども、例えば夏場、ここで折り畳みプールを利用されるのかどうか、また、ふだんから園庭利用した後に、体が汚れたりしたときにすぐにシャワーを浴びられるそういうシャワーの設置などがないのか、また、ちょっと戻りますが、プールなどを利用した後にすぐにシャワーを浴びられるような、そういった設置がないのかどうかというところと、それから、園庭からすぐに行けるお手洗いが、部屋の中を通って行かないとトイレまで到達しないということで、トイレ設置について現状で何か考えておられることがあるのかどうか、そのあたりをお聞かせください。 ◎子供支援総括室長保育施設整備課担当課長   プールの設置につきましては、この図面におきまして、2階平面図のところに下のほうに破線で囲った部分がございますけれども、ここに夏に組立て式プールを設置する予定としております。  あと、今御質問のあったシャワー等の設置ですけれども、4歳の保育室の前に、ちょっと図面では見にくいかもしれませんけれども、シャワーを設置しておるのと、外階段室の下にトイレも設けてございますので、園庭でそういうことになった場合はこのトイレが利用できるものと考えております。  以上です。 ◆田中あきよ 委員   ありがとうございます。  プールは2階のテラスということで、1階の園庭利用のときには、外部倉庫のところにあるお手洗いを利用するということで確認できました。  すみません、この1階のトイレですけれども、ちょっとごめんなさい、素人で分かりにくいんですが、どちらからこのトイレを利用できるような、子供たちがすぐに行けるような入り口になっているのかどうか、1点確認させてください。 ◎営繕課長   1階平面図を御覧ください。  階段、段の絵がちょっと描いてあるかと思うんですけど、その前を通って便所のほうに行くようになっておりますので、園庭からスムーズにここの外部トイレに行けるような動線をきちんと計画しております。  以上です。 ◆田中あきよ 委員   分かりました。ありがとうございました。  続いて、2点目に参ります。  保育室の配置についてですけれども、これまで保育所の保育室を設定するときに、3歳・4歳・5歳児を、区切りはするんですけれども、大きな部屋でできるだけ一緒に見ていって、時にはみんなが一緒に遊べるようなそういう空間をつくってきたというふうに思っていたのですが、今回、3歳児が少し離れたところにあって、別の部屋というイメージがあるんですけれども、西宮市としては、3歳、4歳、5歳、これまでできるだけ一緒の時間を設けようというような部屋の取り方をしてきたのが、評価としてちょっと別でもいいかなというふうになったのか、今回、浜甲子園保育所だけがちょっと何か理由があって3歳児を別にされているのか、お聞かせください。 ◎参事[こども支援局](堤下康子)  2階のフロアで3歳児、4歳児、5歳児とも横並びにさせていただいております。3歳児だけが少し離れたような設計になっているのではないかというふうな御質問であったかと思います。お答えさせていただきます。  3歳児、4歳児、5歳児、それぞれの発達、それから、興味関心に基づきながら保育の環境を設定していくところでございます。3歳児は、特に年度当初、2歳児クラスから3歳児クラスに上がり、保育士の配置基準も変わったところで、子供たちが2歳児よりかは少し大きな集団での活動をしていくというところでは、クラスでゆったりと見ていきたいというふうな保育士の思いもございます。ですが、年度が進んでいくに従って、満4歳を迎え活動も大きくなるに従い、4・5歳児と活動を共にしていくこともございます。  この設計では少し分かれているようには見えるかとは思いますが、ドアを出てホールを使うということもできますし、4・5歳児のホールに面したドア、これは可動式になっておりまして、開け放つこともできます。ですので、とても大きなホールが出来上がるよう――可動式ドアを取り外すことで大きな空間が出てまいります。そんな中で、3歳、4歳、5歳が一堂に会すような場面もつくりながら計画的に保育を進めていくというふうに考えております。  今までの西宮市の保育の方針が変わったということではございませんで、この設計の下、今までの方針に基づきながら保育を進めてまいりたいというふうに思っております。  以上でございます。 ◆田中あきよ 委員   ありがとうございました。  大きく変わったわけではないということと、前にホールがあるということで、3歳、4歳、5歳の縦割りまでいかなくても、一緒に過ごせる時間もあるということが分かりました。よろしくお願いいたします。  3点目に参ります。立地場所の件ですけれども、浜甲団地の中でもともとこの浜甲子園保育所、結構中央のところにあったかと思うんですけれども、今回、この立地場所はちょっと外側になっているかなと思います。団地指定の中で中央に持ってこれたらいろいろなところから近いのかなという、これは素人考えではありますが、そういった立地条件的にもう少し団地の真ん中に持ってくるというそういう考えはなかったのでしょうか、お聞かせください。 ◎子供支援総括室長保育施設整備課担当課長   既存の園舎につきましては、土地、建物共にURの所有でございまして、こちらの希望というか、そういった形が十全に反映されるところがないというところもございまして、今回、整備予定地は市有地、市の土地というところで移転するということになっております。  以上でございます。 ◆田中あきよ 委員   ありがとうございます。URとの交渉が難しかったのかなというふうに思います。  最後に4点目になるんですけれども、今3問の質問をさせていただいたのですが、園庭利用のことでしたり、保育室の配置でしたり、立地のことでしたり、そういったことに関して現在働いておられる保育士の方ですとか利用者さんなどの声を取り入れて今回新しく新築ということになっているかどうか、その人たちの声が反映されている部分があれば教えてください。 ◎子供支援総括室長保育施設整備課担当課長   子供を実際に保育するのは現場の保育士ということになりますので、現場の意見を主に聞いて設計を進めるという旨は保護者の方にも説明をしておりまして、御理解は頂いておるところです。  ただし、これまで保育所の新築に関しまして、保護者の方から頂いた意見などにつきましては参考にしながら設計を固めたというところでございます。例を挙げて言いますと、駐輪場には屋根を設けてほしいとか、そういった内容でございます。  以上です。 ◆田中あきよ 委員   ありがとうございます。  声を取り上げておりますということで安心いたしました。が、設計してみて平面で見るのと実際建って使ってみたら違うということはやっぱりそこはあると思いますので、建ってからも──これは要望になるんですけれども、その後、使いやすいようにもうちょっとこういうところを直してほしいという声があれば、できるだけ積極的に現場の声を取り上げてほしいと思います。  この保育室の扉もすごく大きな扉になっているんですけれども、ちょっと学校の名前は忘れたんですが、この間視察させていただいた小学校の扉がつり扉になっていまして、重たい扉がつりになると故障もあって、下のレールはないんだけれどもちょっと故障が多いなどの声もありましたので、いろんなところのデータの蓄積があると思いますので、そのあたりを反映させていただいて、いい施設となるようにお願いしておきます。  以上です。 ◆江良健太郎 委員   1点だけ、配置図の件でなんですけれども、平面で見る駐車場とイメージパースで見る駐車場が若干大きさが違うなというふうにちょっと思うんですけど、平面で見る駐車場というのは、設計するときにどのぐらいの大きさの車両で検討されたんですか。 ◎営繕課長   対象としております車につきましては、普通自動車を考えていまして、大体この駐車スペースの大きさとしましたら、横が2.5メートル、長さが5メートルぐらいの駐車スペースを一応確保するように考えております。  以上です。 ◆江良健太郎 委員   これ、1台、車がもし仮に止まっていて、2台目を入れようとしたときに結構しんどくないですか。 ◎営繕課長   委員御指摘のとおり、多少入れにくいところもございます。ただ、やっぱり園庭の面積の確保とか保育室の確保ということで、そちらのほうを優先しておりまして、駐車場の上に少しへこんだ部分があるかと思うのですが、そこのところ、駐車場の上に両開きの扉みたいな絵が描いてあるかと思うんですけど、そこを転回スペースとしまして、車の軌跡を書きまして、少し切り返しは多くなるかとは思うんですが、無理なく入れられるような計画としております。  以上です。 ◆江良健太郎 委員   了解しました。  あと、すみません、ほんなら、例えば運送業者さんとかがこの園に荷物を持ってきたとしたら、多分車道に止めてもらう形になりますか。 ◎営繕課長   基本的には物資の搬入の車につきましても路上駐車のほうは御遠慮していただくような指導を業者のほうにも行っていくつもりです。万が一、駐車場に2台とも止められておりますと駐車スペースがないということにはなりますが、この前のほうに一時的に置くようなスペースも確保しておりますので、こちらのほうに置いていただきまして、食材等の物資につきましては保育所のほうに搬入していただければなというふうに考えております。  以上です。 ◆江良健太郎 委員   ありがとうございます。  車通りはあまり多くないんですかね、地図を見ているんですけど。いけそうなので、その辺は気をつけてくださいということです。  すみません、以上です。 ◆ひぐち光冬 委員   私も駐車場のことについて1点だけなんですけど、一問一答でお願いします。  すみません、勘違いしていたかもしれないんですけど、駐車場のところが正門ではないんですかね。正門の位置をもうちょっとちゃんと教えていただいていいでしょうか。 ◎営繕課長   2ページ目の配置図を御覧いただきまして、配置図の左下のほうに駐輪場というふうに書いてあると思うんですけど、その下の歩道の部分に黒の三角マークが二つついてあると思うんです。その二つの三角マークの右手に正門というふうに記載させていただきまして、歩行者はここの門を通りまして保育所の玄関のほうに行くというふうなことを考えております。  以上です。 ◆ひぐち光冬 委員   ありがとうございます。すみません、ぱっと見たときに駐車場のところが正門になっているのかと思って、めちゃくちゃ危ないなとちょっと感じました。すみません。分かりました。ありがとうございます。 ○一色風子 副委員長   皆さんの御質問を伺っていて確認しておきたいことが何点かと、あと、立地のこととかも併せてなんですけれども、まず、感染症対策のことで菅野委員のほうから質疑があった際に、機械換気されるということで答弁されたと思うのですが、機械換気と聞いたら、この前、香櫨園小学校であった機械換気による湿気でカビが生えたみたいな、ああいったことというのは対策として大丈夫なのかどうかというのをちょっと1点確認させてください。 ◎営繕課長   今回、機械換気を整備しておりますのは、第3種換気といいまして、排気をファンで強制的に行うものでして、その排気を行うことによって外部の新鮮な空気を部屋の中に取り入れようとしているシステムになってございます。  先ほど一色委員が言われたように香櫨園小学校の件がございまして、あそこと同じようなシステムを採用しているのですが、香櫨園小学校につきましては、雨が長期間ずっと続いたということで、外部の中に湿気がたくさん含まれていたということもありまして、その湿気をたくさん含んだ外気を部屋の中に導入することによってちょっとカビが生えてきたということもございますので、今後の対策としまして、ああいうふうな高温多湿というか、特殊な状況になった場合は、外部の空気を流入させるための換気扇を一時的に停止していただきまして、部屋の中の湿気の状態を適切に保つようなことを考えていっていただけたらなというふうにちょっと思っているところです。  以上です。 ○一色風子 副委員長   はい、分かりました。  そのあたり、使用される施設の方にきちんと周知していただきたいと思います。雨が多いときというのがどの程度なのかとか、湿度がどの程度なのかとかということがきっとあると思いますので、全室ということなので少し気がかりです。  江良委員のほうからの御質問の駐車場のことですけれども、物資の搬入もこちらにということだったんですが、動線として、例えば調理室から結構離れているんですけど、物資搬入ってこちらの南側の門から給食室までの荷物は、保育室の前を通って搬入するというようなイメージでいいんですか。 ◎営繕課長   給食室に搬入する食材等の物資の搬入ルートにつきましては、まず、配置図を見ていただきますと、図面で言いますと、園庭の右側に少し通路的な空間が道路から保育所の北側まで通っているかと思います。そちらのほうを使いまして給食室のほうに食材等の資材を搬入するような計画にしておりますので、園庭等を横断するような形の園児と搬入業者との交差というのは生じないような形で設計しており、その辺は安全かなというふうに考えております。  以上です。 ○一色風子 副委員長   分かりました。  このちょっと細く通路みたいに描かれているところかなと思うんですけれども、これは例えば搬入される方が台車とかで入っていかれると思うんですけれども、十分な余裕を持ってちゃんと設計されているのかどうか、確認させてください。 ◎営繕課長   通路の幅等につきましては、ちょっとお待ちください。──約1.2メートルぐらいを確保しておりますので、台車1台分が余裕を持って通れるようなスペースを確保しております。  以上です。 ○一色風子 副委員長   はい、分かりました。ありがとうございます。  最後ですけれども、立地に関してです。  ここって数年前の台風のときに、この目の前の公園まで高潮で──公園までじゃなくて、それ以上か、水が入ってきたかなと思うんですけれども、そういった対策などをちゃんと考えてされているのか、また、避難というか、もしも子供たちがいる際にそういったことがあった場合の避難経路の確保などをきちんとされているのかどうか、確認させてください。 ◎営繕課長   平成30年の台風21号のことをおっしゃられているのかというふうに想定しております。それでよろしいでしょうか。 ○一色風子 副委員長 
     はい、それで結構です。 ◎営繕課長   それでは、お答えさせていただきます。  平成30年の台風21号のときは、道路のレベルより約20センチぐらいの高さまで浸水しておりました。ちょうど敷地の東側の福祉施設の駐車場のほうまで水が冠水したと伺っております。  そういったことからも我々の対策としまして、一応、保育室の1階のレベルは、その浸水レベルよりも40センチほど上げたような形で、浸水を防止するような形で設計しております。そういったことからも、最大級の台風が来たときの対応として、そういうふうに床を上げて、保育所のほうに影響のないような形で設計するようなことを考えております。  あと、万が一、浸水が起きた場合の避難につきましては、ちょっと申し訳ございません、2ページの配置図を見ていただきますと、図面で言いますと、保育所の上側のちょうど真ん中ぐらいに扉みたいな絵が描かれているかと思うんですけど、片開きの扉みたいな絵が描かれているかと思うんですけど、緊急時につきましては、ここを通って津波避難ビルである周辺の福祉施設のほうに避難できるような形で計画しておりますので、そういったことで児童、先生方の生命などに支障のないような形で今計画しているところです。  以上です。 ○一色風子 副委員長   ありがとうございます。以上です。 ○八代毅利 委員長   ほかにありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○八代毅利 委員長   なければ、質疑を打ち切ります。  これより討論に入ります。  本件に御意見はありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○八代毅利 委員長   なければ、討論を打ち切ります。  これより採決に入ります。  議案第275号は、これを承認することに御異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○八代毅利 委員長   異議なしと認めます。したがって、議案第275号は承認することに決まりました。  ここで説明員が交代します。    (説明員交代) ○八代毅利 委員長   ここで当局に一言申し上げます。  委員の質疑の趣旨を明確にするために、皆様には反問権を認めております。また、一問一答による質疑においては、委員からの政策提案に対し反対の意見または建設的意見を述べる反論権も認めておりますので、御承知おきください。  次に、議案第276号工事請負契約変更の件(春風小学校校舎改築工事)を議題とします。  当局の説明を求めます。 ◎学校施設計画課長   議案第276号工事請負契約変更の件につきまして御説明いたします。  議案書の30-1ページを御覧いただきますようお願いします。  本件は、令和元年6月定例会で契約議案を議決いただいた春風小学校校舎改築工事において変更契約を行うものです。  まず、変更事項ですが、契約金額26億8,784万180円を27億2,241万8,817円とするものです。これによりまして3,457万8,637円の増額となります。  次に、変更理由でございますが、設計当初想定していなかった地下湧水の処理や地中障害物の撤去処分などに伴い、設計を一部変更の上、費用を増額する必要が生じたことにより契約変更を行うものです。  なお、このことによる契約の相手方及び工期につきましては、記載のとおり変更はございません。  続きまして、営繕課より変更契約に関する工事内容について説明させていただきます。 ◎営繕課長   引き続きまして、議案第276号の工事内容について説明させていただきます。  説明はお手元のA4横の資料を用いて行いますので、よろしくお願いいたします。  まず、表紙をめくっていただきまして1ページを御覧ください。全体配置図及び付近見取図になっております。  工事場所は、阪神甲子園駅から北に約750メートルの場所に位置しており、北側に瓦林公園、西側に中津浜線、南側に鳴尾御影線、東側は住宅地に面しております。  今回の校舎改築工事では、敷地北側に新しい校舎を建築し、その後、敷地南側にある既存校舎を解体する予定としております。さらに、既存校舎解体後にはクラブハウス棟の建設やグラウンド整備工事等を行い、令和4年3月31日に工事が完了する予定となっております。  次に、変更に係る工事概要を説明いたします。  まず、工事概要の①、地下湧水処理についてです。  設計時に想定していた深さより浅い位置から地下水が湧き出てきたことから、その湧水を適切に排水し、新校舎の基礎工事への影響を低減するために、新校舎予定地の地中部分に透水管を設置いたしました。また、地下水が多く地盤が軟弱であったため、周辺地盤の崩壊を防止するために、土留め壁を新校舎の周囲に設置いたしました。  次に、②の地中障害撤去処分につきましては、基礎工事着手前の試掘の際に新校舎予定地の南東部に大量の間知石が出てきたため、撤去処分を行いました。  次に、③のその他として、受水槽基礎の変更や玄関ホールの床仕上げの変更などを行っております。  次に、1枚めくっていただきまして2ページを御覧ください。①の地下湧水処理の工事概要の説明図になっております。  新校舎予定地の地中部にオレンジ色で示した透水管を網目状に設置し、緑色の丸印で示している場所にある水中ポンプで地下水をくみ上げ、一旦水槽にためた後に側溝に排水する地下水対策工事を実施いたしました。また、周辺地盤の崩壊を防止するための土留め壁を新校舎棟周囲に設置しております。  次に、3ページを御覧ください。地下湧水処理工事の状況を写したものです。写真撮影位置につきましては、2ページの工事概要図を御参照ください。  写真Aは、透水管や水中ポンプを設置する前の状況を写したものです。  写真Bは、透水管のパイプを設置している状況を写したものです。  次に、写真Cは、透水管の砕石を設置している状況を写したものです。  写真Dは、水中ポンプを設置している状況を写したものになってございます。  次に、4ページを御覧ください。写真Eは、土留め壁の設置状況を写したものです。  写真Fは、水中ポンプで排水した地下水を一旦、水槽にためている状況を写しているものです。  写真Gは、水中ポンプを動かす前の現場の状況を写したもので、写真Hは水中ポンプを動かした後の現場の状況を写したものとなっております。  次に、1枚めくっていただきまして5ページを御覧ください。②の地中障害撤去処分の工事概要の説明図になっております。  新校舎棟南東部の深さ1メートルの場所に幅0.6メートル、高さ1メートルで、延長が約31.5メートルの間知石が埋まっておりましたので、撤去処分を行いました。  次に、6ページを御覧ください。間知石の撤去処分の状況を写した写真でございます。  写真Aは、土の中に埋まっている間知石の状況を写したものです。  写真Bは、土の中に埋まっている間知石を掘り起こしている状況を写したものとなっております。  写真Cは、掘り起こした間知石を1か所に集めている状況で、写真Dは、その間知石を処分するために大型ダンプに積み込んでいる状況となっております。  以上で工事内容の説明を終わらせていただきます。御審議のほどよろしくお願いいたします。 ○八代毅利 委員長   説明は終わりました。  これより質疑に入ります。  本件に御質疑はありませんか。 ◆ひぐち光冬 委員   一問一答で1問だけ。  水についてですけれども、すみません、これは宮水ということでよろしいですか。 ◎営繕課長   多分、宮水だと考えています。正式には宮水かどうかというのはちょっと分からないんですが、この辺りは宮水が多い地域でございますので、宮水がというか地下湧水が出てきた深さから考えても宮水じゃないかなというふうに考えているところです。  以上です。 ◆ひぐち光冬 委員   ありがとうございます。  実際、石在町のほうで宮水をくみ上げてお酒に使ったりということをされていると思うんですけど、ここで宮水をある意味止めるようなことになるのかな、ちょっと僕も詳細はよく分からないんですけど、これがお酒に使ってはる宮水とかに影響はないと考えて大丈夫ですか。 ◎営繕課長   宮水に影響がないかという御質問だと思うのですが、この工事で宮水の流れを止めるようなことは一切しておりませんし、あと、宮水を汚すような工事の工法も取っておりませんので、宮水の保存に関しましては十分注意をして施工しているつもりです。  以上です。 ◆ひぐち光冬 委員   ありがとうございます。  ちょっと私もよく知らないので、それが大丈夫なのであれば安心なんですけど、ちょっと大丈夫なのかなと思って確認させていただきました。ありがとうございます。 ◆田中あきよ 委員   2問一括でお願いいたします。この湧水の件と間知石の件で1問ずつ質問させていただきます。  まず、この湧水のほうですけれども、設定よりも浅いところから湧き水が出てきたという説明だったんですけれども、この辺り、鳴尾地区とかでも1メートル掘ったら水が出てくると言われているようなところではないかと思うのですが、もともと何メートルぐらいまでは大丈夫という設定をされていたのか、実際は何メートルでこの水が出てきてしまったのかというのを教えてください。  もう一点、間知石のほうですけれども、きれいに横並びで、昔の豪邸の敷地だったのかなというような間知石が出てきたということですけれども、これの予測ができなかったのかどうか、春風小学校は昭和29年の創立というふうに聞いておりますが、その頃のどういった書類があるかは私もちょっと分からないんですけれども、何かしらの方法でこういった間知石ですとか何かが埋没しているかもしれないということが予測できなかったのかどうか、その2点を教えてください。お願いします。 ◎営繕課長   地下水の水位の件についてお答えさせていただきます。  設計時に調査をしました地質調査結果と、それとこの当該敷地の南側で民間の分譲マンションを建設されておりますので、その建設をされた施工業者の方にヒアリングを行いました。その結果、地表面から約3メートルぐらいの地下水位ではないかということを推定しまして設計をしておりました。その3メートルという根拠も、宮水の層が大体地表面から3メートルから5メートルぐらいのところに宮水層があるというふうに言われておりますので、大体それぐらいになると地下水が湧き上がってくるんじゃないかなという想定で設計しておりました。  ただ、実際現場で掘削を開始してみますと、約50センチほど高いレベル、地表面から2.5メートルぐらい下がったところで水が出てきておりまして、水量もかなり多くて、排出するのに時間等もかかるということで、今回のような地下湧水対策工事をさせていただきまして、建築物の基礎工事への影響を低減するような形で工事を進めてまいりました。  2番目の間知石が存在することが予測できなかったかということですが、我々も設計当初、昔の図面とかも見てみたのですが、昔の図面に井戸であるとか石垣等であるとか、そういう構造物があるということがそういった図面のほうにも記載されておりませんでして、地中の状況がきちんと把握できていない状況の中で工事をせざるを得ないというふうな状況が発生したというふうに考えております。  もともと例えば調査費用をもっともっと潤沢にかければ間知石の存在なんかも分かるのかなとは思うのですが、その調査をして間知石が出てこないというふうになりますと、その調査をするだけの費用が財政負担となってしまいますので、我々としたら、地中障害物の有無が分からない状況であれば、設計は「ない」というふうな状況にして、現場が始まったときに出てきたものを適切に処分して対応させていただくというふうな手法を取らせていただいているところです。  以上です。 ◆田中あきよ 委員   詳しく教えていただきましてありがとうございました。  調査費用も限られた中でということで本当によく分かるんですけれども、1点その中でも危惧されるのが、こういったことが出てきたときに、金額面もそうなんですけれども、建設の期間ですね、それがもし延びた場合に全ての計画がずれていくのかなという危惧があります。今回に関しては、完成の期限といいますか、そのあたりの変更はなしでよろしいでしょうか。
    ◎営繕課長   今、田中委員がおっしゃられるように、地下排水の対策工事をしまして、約1か月ほど工期が余計にかかったということでございますが、地下湧水対策工事の次に行うくいの打設工事というのがございます。そのくいの製作期間が1か月ほど短縮できましたので、ちょうどプラスマイナスゼロということで、今のところ工期に遅れは生じておりません。  以上です。 ◆田中あきよ 委員   ありがとうございます。  今おっしゃったように、こういう変更があると、調達しないといけないものも増えたりですとか、1か月延びたりすると、多分、人件費もまたかかってくるというようなことで増えてくると思います。今お伺いしていて、調査費用にお金をかけたほうがいいのか、こうしてやってみてそのときに考えたほうがいいのか、またそのあたりも、これだけ毎年工事があるわけですから、いろんなデータを集めていただいて検討していただくしかないのかなと思います。事故がないように最後までよろしくお願いいたします。  以上です。 ◆菅野雅一 委員   この工事請負契約とは直接関係ないんですけれども、一問一答で1問だけ。  先ほどの御答弁で、この小学校の建設工事から湧き出た地下水について宮水というふうにおっしゃられたと思うんですけれども、宮水とは一般的に、西宮神社の南東側一帯から湧き出る水というふうに定義されていたと思うんですけれども、春風小学校の付近まででも湧き出たものを宮水という概念で捉えていいのでしょうか。その辺についての御回答をいただければと思います。 ◎営繕課長   今、菅野委員がおっしゃられるように、ちょうど市役所の43号線南側が宮水の取水場所になっているかと思うのですが、その宮水を取水するところに向かって宮水層――三つの伏流水が集まってきてそこで取水することになっておりまして、ちょうどこの春風小学校の近辺には法安寺伏流水というそういった宮水の流れがございます。こういった流れが多分ここら辺にも影響しているのかなということで、先ほどの答弁で宮水というふうに回答させていただきました。  以上です。 ◆菅野雅一 委員   ありがとうございます。以上です。 ○八代毅利 委員長   ほかにありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○八代毅利 委員長   なければ、質疑を打ち切ります。  これより討論に入ります。  本件に御意見はありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○八代毅利 委員長   なければ、討論を打ち切ります。  これより採決に入ります。  議案第276号は、これを承認することに御異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○八代毅利 委員長   異議なしと認めます。したがって、議案第276号は承認することに決まりました。  ここで説明員が交代します。    (説明員交代) ○八代毅利 委員長   次に、議案第259号令和2年度西宮市一般会計補正予算(第10号)のうち本委員会所管科目教育委員会分を議題とします。  当局の説明を求めます。 ◎教育企画課長   議案第259号令和2年度西宮市一般会計補正予算(第10号)のうち教育委員会所管分につきまして歳出から御説明いたします。  議案書の140・141ページをお開きください。  款50教育費、項05教育総務費、目05教育委員会費は、補正額16万6,000円の減額で、右説明欄の教育委員会関係事務経費は、新型コロナウイルス感染症の影響により、旅費の不用額を減額するものです。  次の目10事務局費は、補正額1億1,648万8,000円の減額で、右説明欄の職員の給与費は、現員現給に伴う給料などの不用額の減額と、公務災害補償費の増額との差引きによるものです。当初予算比で13名減となっております。  学校改革事務経費は、会計年度任用職員の人件費の不用額や通学路安全対策に係る委託料の執行残額などを減額するものです。  施設管理関係事務経費は、図面電子化や設計・調査業務に係る委託料の不用額などを減額するものです。  次の142・143ページ、学校跡施設管理事業経費は、廃棄物処理など施設管理関係委託料の不用額等を減額するものです。  施設整備関係事務経費は、新型コロナウイルス感染症の影響により、旅費の不用額を減額するものです。  人事関係事務経費は、小・中学校等に配置する新型コロナウイルス感染症対策に係る業務などをサポートするためのスクールサポートスタッフの欠員などにより、人件費の不用額等を減額するものです。  一般事務経費は、教育プロモーション事業委託料の執行残額などを減額するものです。  次の目15教育振興費は、補正額373万6,000円の減額で、右説明欄の学習研修等奨励事業経費は、新型コロナウイルス感染症の影響により、各種行事が中止となったことに伴う補助金の不用額などの減額と、修学旅行等のキャンセル料支援に係る負担金の増額との差引きによるものです。  奨学事業経費は、新型コロナウイルス感染症の影響により、家計が急変した世帯を支援するため奨学金の給付対象を拡充いたしましたが、認定者数が見込みを下回ったことなどにより、高校給付奨学金等の不用額などを減額するものです。  次の144・145ページ、目20教育指導費のうち教育委員会所管分は補正額3,742万5,000円の減額で、右説明欄の基礎学力向上事業経費は、学びの指導員の欠員などに伴う謝金の不用額や学校司書の通勤費の不用額を減額するものです。  指導助言関係事務経費は、新型コロナウイルス感染症の影響により、教科指導相談員の謝金と旅費の不用額を減額するものです。  特別支援教育事業経費は、医療的ケア支援事業委託料の不用額などの減額と、夏季休業期間短縮による勤務日の増に伴う保育支援員等報酬の増額との差引きによるものです。  生徒指導事業経費は、非常勤講師などの人件費の不用額を減額するものです。  次の146・147ページ、不登校児童生徒支援事業経費は、借り上げ期間変更に伴うタブレット機器借り上げ料の不用額などを減額するものです。  教育支援センター整備事業費は、瓦木幼稚園休園施設における空調設備改修工事等設計委託料と園庭工作物撤去工事費の執行残額を減額するものです。  学校人権教育事業経費は、新型コロナウイルス感染症の影響により、外国人児童生徒に係る生活・学習相談員謝金の不用額などを減額するものです。  次の目30総合教育センター費は、補正額1億4,167万7,000円の減額で、右説明欄の学校情報化推進事業経費は、家庭の通信環境整備について、より安価に利用できるプランの採用による回線使用料の不用額や、貸出用ルーターの購入台数の減に伴う備品購入費の不用額などを減額するものです。  国際教育事業経費は、新型コロナウイルス感染症の影響により、ALTが来日できなくなったことに伴う人件費の不用額などを減額するものです。  次の148・149ページ、研究・研修事業経費は、新型コロナウイルス感染症の影響による学力調査中止に伴う委託料の不用額などを減額するものです。  総合教育センター管理運営事務経費は、会計年度任用職員の通勤費の不用額などを減額するものです。  総合教育センター維持管理事業経費は、施設補修工事費の不用額を減額するものです。  次の項10小学校費、目05学校管理費は、補正額8,720万3,000円の減額で、右説明欄の職員の給与費は、現員現給に伴い、職員手当などの不用額を減額するものです。当初予算比では1名増となっておりますが、再任用職員の配置により減額補正となっております。  小学校管理運営事務経費は、消耗品費や備品購入費の執行残額などを減額するものです。  次の150・151ページ、小学校維持管理事業経費は、手洗い場の一部自動水栓化またはレバー式水栓化に係る工事請負費の不用額などの減額と、上半期の執行実績を踏まえた電話使用料の増額との差引きによるものです。  小学校教室不足対策事業経費は、仮設校舎借上料の不用額を減額するものです。  次の目10教育振興費は、補正額1億884万3,000円の減額で、右説明欄の小学校学習指導推進事業経費は、新型コロナウイルス感染症の影響による小学校合同音楽会の中止に伴い、委託料などの不用額を減額するものです。  小学校就学奨励助成事業経費は、奨学事業経費と同様に、就学奨励金の給付対象を拡充いたしましたが、認定者数が見込みを下回ったことなどにより、就学奨励金の不用額を減額するものです。  小学校体験活動事業経費は、新型コロナウイルス感染症の影響による自然学校などの縮小に伴い、指導補助員謝金や委託料などの不用額を減額するものです。  次の目15学校整備費は、補正額5億3,568万5,000円の減額で、右説明欄の香櫨園小学校教育環境整備事業費は、運動場整備工事の延期に伴い、工事請負費の不用額を減額するものです。  春風小学校教育環境整備事業費は、工事請負費の不用額などを減額するものです。  次の152・153ページ、安井小学校教育環境整備事業費は、先行設備工事に係る工事請負費の不用額などを減額するものです。  小学校施設整備事業費は、令和2年度実施予定であった空調改修工事について、令和元年度補助事業として補助金の交付決定を受け、事業費を前倒しで計上したことなどに伴い、工事請負費などの不用額を減額するものです。  次の項15中学校費、目05学校管理費は、補正額782万8,000円の減額で、右説明欄の職員の給与費は、現員現給に伴い、給料などを増額するものです。当初予算比で5名の増となっております。  中学校管理運営事務経費は、備品購入費の執行残額などを減額するものです。  中学校維持管理事業経費は、手洗い場の一部自動水栓化またはレバー式水栓化に係る工事請負費の不用額や、上半期の執行実績を踏まえた光熱水費の不用額などを減額するものです。  次の154・155ページ、中学校教室不足対策事業経費は、仮設校舎借上料の不用額を減額するものです。  次の目10教育振興費は、補正額8,121万9,000円の減額で、右説明欄の中学校学習指導推進事業経費は、新型コロナウイルス感染症の影響により、各種負担金の不用額などを減額するものです。  中学校就学奨励助成事業経費は、小学校と同様に、就学奨励金の給付対象を拡充いたしましたが、認定者数が見込みを下回ったことなどにより、就学奨励金の不用額を減額するものです。  トライやる・ウィーク推進事業経費は、新型コロナウイルス感染症の影響による事業縮小に伴い、委託料の不用額を減額するものです。  次の目15学校整備費は、補正額1億828万6,000円の減額で、右説明欄の瓦木中学校教育環境整備事業費は、トイレ改修工事の延期に伴い、工事請負費の不用額などを減額するものです。  中学校施設整備事業費は、改修工事延期に伴う工事監理委託料と工事請負費の不用額の減額と、体育館空調設備設置に係る工事請負費などの増額との差引きによるものです。  次の項20特別支援学校費、目05学校管理費は、補正額173万円の減額で、右説明欄の職員の給与費は、現員現給に伴い、給料などを増額するものです。  次の156・157ページ、特別支援学校管理運営事務経費は、消耗品費の執行残額を減額するものです。  特別支援学校維持管理事業経費は、手洗い場の一部自動水栓化に係る工事請負費の不用額などを減額するものです。  次の目10教育振興費は、補正額1,712万3,000円の減額で、右説明欄の特別支援教育事業経費は、学校の臨時休業に伴う通学用福祉タクシー借り上げ料の不用額などを減額するものです。  トライやる・ウィーク推進事業経費は、新型コロナウイルス感染症の影響による事業の縮小に伴い、委託料の不用額を減額するものです。  次の目15学校整備費は、補正額1,964万9,000円の減額で、右説明欄の西宮養護学校校舎等改築事業費は、設計委託料の不用額を減額するものです。  特別支援学校施設整備事業費は、体育館空調設備改修に係る工事請負費の執行残額を減額するものです。  次の項25高等学校費、目05学校管理費は、補正額832万4,000円の減額で、次の158・159ページ、右説明欄の職員の給与費は、臨時講師などに係る人件費の増額と、現員現給に伴う共済費の不用額などの減額との差引きによるものです。当初予算比で1名増となっております。  高等学校管理運営事務経費は、新型コロナウイルス感染症の影響による旅費の不用額などを減額するものです。  高等学校維持管理事業経費は、上半期の執行実績を踏まえた光熱水費の不用額などの減額と、電話使用料と工事請負費の増額との差引きによるものです。  次の目15教育振興費は、補正額255万5,000円の減額で、右説明欄の高等学校学習指導推進事業経費は、新型コロナウイルス感染症の影響により、海外語学研修が中止となったことに伴う旅費の不用額と、高校パワーアップ事業の縮小に伴う委託料の不用額を減額するものです。  次の目20学校整備費は、補正額193万9,000円の減額で、右説明欄の高等学校施設整備事業費は、体育館換気設備設置に係る設計委託料の不用額と、工事請負費の執行残額を減額するものです。  次の項30幼稚園費、目05幼稚園費は、補正額1,771万8,000円の増額で、右説明欄の職員の給与費は、現員現給に伴う給料などの増額によるものです。当初予算比で1名増となっております。  次の160・161ページ、入園関係事業経費は、新型コロナウイルス感染症の影響によるおむすび広場実施回数の減に伴う謝金などの不用額の減額と、過年度預かり保育料還付金の増額との差引きによるものです。  幼稚園管理運営事務経費は、コピー機借り上げ料の執行残額などを減額するものです。  幼稚園維持管理事業経費は、光熱水費や生瀬幼稚園の園舎借上料などの不用額を減額するものです。  次の項35社会教育費、目05社会教育総務費は、補正額1億1,607万5,000円の減額で、右説明欄の職員の給与費は、現員現給に伴い、給料などの不用額を減額するものです。当初予算比で6名減となっております。  青少年補導関係事業経費は、新型コロナウイルス感染症の影響による補導委員の活動減に伴う委員報酬の不用額などを減額するものです。  次の162・163ページ、家庭教育関係事業経費は、新型コロナウイルス感染症の影響による各種家庭教育講座やPTA関連事業の中止に伴い、講師等謝金などの不用額を減額するものです。  学校・家庭・地域の連携協力推進事業経費は、推進員用システムの改修委託料やノートパソコン借り上げ料の不用額などを減額するものです。
     子供の居場所づくり事業経費は、新型コロナウイルス感染症の影響による事業の一部中止に伴う委託料や各種謝金などの不用額を減額するものです。  文化財保護関係事業経費は、国庫補助金の減額に伴う文化財保存活用計画策定に係る事業の縮小による委託料などの不用額の減額と、神呪寺仁王門緊急保存修理事業の実施に伴う補助金の増額との差引きによるものです。  次の164・165ページ、郷土資料館管理運営事業経費は、新型コロナウイルス感染症の影響による特別展示や伝統行事の中止に伴い、展示案内図録などの印刷製本費や映像撮影などの委託料の不用額を減額するものです。  郷土資料館維持管理事業経費は、常駐警備業務など施設管理関係委託料の執行残額を減額するものです。  次の目15公民館費は、補正額4,430万9,000円の減額で、右説明欄の公民館管理運営事業経費は、新型コロナウイルス感染症の影響による各種講座の中止に伴う講師等謝金や委託料の不用額などを減額するものです。  公民館維持管理事業経費は、新型コロナウイルス感染症の影響による休館などに伴う光熱水費の不用額や常駐警備業務など施設管理関係委託料の不用額などを減額するものです。  公民館改修事業費は、設計等委託料と工事請負費の執行残額などを減額するものです。  次の目22図書館費は、補正額2,949万2,000円の減額で、右説明欄の図書館管理運営事業経費は、図書資料へのICタグ導入につきまして、緊急雇用対策により人員配置を行い、ICタグの貼付けを行いましたが、想定していた人員数の確保が困難であるため、別途業務委託による作業を追加するもので、人件費やICタグの入札による消耗品費の不用額などの減額と、ICタグ貼付業務委託料などの増額との差引きによるものです。また、消費者行政推進・強化事業交付金の活用により図書資料費を増額いたします。  次の166・167ページ、図書館維持管理事業経費は、清掃業務など施設管理関係委託料の不用額などを減額するものです。  図書館改修事業費は、設備改修工事に係る設計委託料と工事請負費の不用額を減額するものです。  次の項40保健体育費、目05保健体育総務費は、補正額870万4,000円の減額で、右説明欄の学校体育推進事業経費は、新型コロナウイルス感染症の影響による連体や各種大会などの中止に伴う委託料や会場使用料の不用額などを減額するものです。  次の目10給食費は、補正額2億9,274万2,000円の減額で、右説明欄の給食管理運営事業経費は、令和元年度の給食費に係る収支差額などの学校給食費基金への積立てに伴う増額と学校給食運搬委託料の執行残額などの減額との差引きによるものです。  次の168・169ページ、職員の給与費は、学校の臨時休業による給食実施回数の減に伴う代替調理員に係る報酬などの不用額の減額と、現員現給に伴う給料などの増額との差引きによるものです。当初予算比で1名増となっております。  給食物資購入事業経費は、学校の臨時休業による食数の減に伴い、食糧費の不用額などを減額するものです。  給食施設設備整備事業費は、空調設置等工事の延期による工事請負費の不用額などを減額するものです。  次の目15学校保健費は、補正額375万8,000円の減額で、右説明欄の学校保健管理事業経費は、サーモグラフィーカメラ購入に係る執行残額や、新型コロナウイルス感染症の影響による研修の中止に伴う講師等謝金の不用額などを減額するものです。  引き続き、債務負担行為補正について御説明いたします。  議案書、前に戻りまして6ページをお開きください。第2表、債務負担行為補正でございます。  表の下から3段目、中学校デジタル教科書コンテンツ賃借料ですが、これは、中学校指導者用デジタル教科書コンテンツの借り上げについて契約を締結するものです。期間は令和3年度から6年度で、限度額は3,875万6,000円です。  次の学校施設整備事業ですが、これは、令和3年度の児童生徒の状況に応じて必要となる教室等改修工事について工事請負契約を締結するものです。期間は令和3年度で、限度額は2,800万円です。  次の西宮養護学校校舎等改築事業ですが、これは、工事内容の変更に伴い、校舎等改築工事について工事請負契約を締結するものです。期間は令和3年度で、限度額は3,000万円です。  次の7ページ、学校施設改修事業ですが、これは、新型コロナウイルス感染症の影響による工期の延長に伴い、大規模改修及び長寿命化改修に係る工事請負契約について、期間を令和3年度から令和3年度・4年度に、限度額を4億3,611万8,000円から7億7,047万7,000円に変更するものでございます。  歳出補正は以上です。  引き続きまして、歳入について御説明いたします。  議案書12・13ページをお開きください。  中ほどの段、款40使用料及び手数料、項05使用料、目50教育使用料は、補正額2,554万9,000円の減額で、右説明欄の預かり保育料、公民館使用料、山東自然の家使用料は、新型コロナウイルス感染症の影響による臨時休業や休館などに伴い減額するものです。  次に、16・17ページをお開きください。  上から2段目、款45国庫支出金、項10国庫補助金、目50教育費国庫補助金は、補正額1,604万円の増額で、右説明欄の特別支援教育体制整備事業費は、教育支援体制整備事業費補助金の交付額決定に伴い減額するものです。  公立学校情報機器整備費補助金は、歳出の学校情報化推進事業経費で御説明いたしました、貸出用ルーターの購入台数の減に伴い減額するものです。  節小学校費補助金の学校施設環境改善交付金は、校舎増改築工事に対する補助金の増額と、令和2年度実施予定であった空調改修工事について、前倒しで予算計上し、令和元年度中に交付決定を受けたことに伴う減額との差引きによるものです。  学校保健特別対策事業費補助金は、学校における感染症対策等支援に対する補助金の交付決定に伴い増額するものです。  節中学校費補助金の学校施設環境改善交付金は、空調改修工事に対する補助金の交付決定に伴う増額と、令和2年度実施予定であったトイレ改修工事について、前倒しで予算計上し、令和元年度中に交付決定を受けたことに伴う減額との差引きによるものです。  節社会教育費補助金の学校・家庭・地域連携協力推進事業費は、新型コロナウイルス感染症の影響による事業縮小に伴い減額するものです。  文化芸術振興費補助事業費は、文化財保存活用地域計画策定事業に係る補助金の交付決定に伴い減額するものです。  次の18・19ページ、下から2段目、款50県支出金、項10県補助金、目50教育費県補助金は、補正額3,345万8,000円の減額で、右説明欄の学校運営支援強化費補助金は、歳出の人事関係事務経費で御説明いたしました、スクールサポートスタッフの欠員に伴い減額するものです。  学習指導員配置事業費は、歳出の基礎学力向上事業経費で御説明いたしました、学びの指導員の欠員に伴い減額するものです。  小学校体験活動事業費、節中学校費補助金、節特別支援学校費補助金のトライやる・ウィーク推進事業費は、新型コロナウイルス感染症の影響による事業縮小に伴い減額するものです。  節幼稚園費補助金の公立幼稚園感染防止対策事業補助金は、事業費の確定に伴い減額するものです。  次の20・21ページ、上から3段目、項15県委託金、目50教育費県委託金は、補正額60万円の減額で、右説明欄の道徳教育推進拠点校事業費は、県委託事業の不採択に伴い減額するものです。  英語教育改善プラン推進事業費は、委託金決定に伴い減額するものです。  下から5段目、款項とも繰入金、目05基金繰入金のうち教育委員会所管分は、補正額608万円の減額で、右説明欄の教育振興基金繰入金は、新型コロナウイルス感染症の影響による中学生米国生活体験派遣と高等学校海外語学研修の中止に伴い、財源となる教育振興基金繰入金を減額するものです。  次の22・23ページ、下の段、款75諸収入、項目ともに雑入のうち教育委員会所管分は、補正額2億2,511万3,000円の減額で、右説明欄の小学校給食費負担金収入、中学校給食費負担金収入、特別支援学校給食費負担金収入、その他給食費負担金収入は、学校の臨時休業による食数の減に伴い減額するものです。  次の24・25ページ、中ほどの段、講座受講者等負担金収入は、新型コロナウイルス感染症の影響による宮水ジュニア講座の開催回数減に伴い減額するものです。  教室参加負担金収入は、新型コロナウイルス感染症の影響による科学教室の中止に伴い減額するものです。  同じページ一番下、会計年度任用職員雇用保険料本人負担金は、保険料の算定基礎である会計年度任用職員報酬などの減額に伴い減額するものです。  次の26・27ページ、実習生受入収入は、実習生の人数確定に伴い減額するものです。  広告料収入は、新型コロナウイルス感染症の影響により、宮水ジュニア講座のリーフレット広告収入を減額するものです。  宿舎敷金返還金は、ALT来日中止のため、宿舎の賃貸借契約を解除したことに伴い、敷金返還金を増額するものです。  説明は以上です。御審議のほどよろしくお願いいたします。 ○八代毅利 委員長   説明は終わりました。  これより質疑に入ります。  本件に御質疑はありませんか。 ◆菅野雅一 委員   4点について一問一答でお願いします。1点目、歳入の学校給食費負担金収入について。2点目、歳出の修学旅行等キャンセル料負担金について。3点目、歳出の就学奨励助成事業経費について。4点目、歳出の電話使用料について。  では、1点目から質問します。  歳入で、予算書22・23ページの款75項90目90節43の学校給食費負担金収入について詳しい内容を教えていただければと思います。何校の何日分を計上しているのでしょうか。それから、給食に関連して、令和3年度以降においても2年度の臨時休業のような事態が発生し、夏休みに授業を行う必要が出た場合、学校給食はどうなるのでしょうか。十分な想定を行っているのでしょうか。御説明いただければと思います。お願いします。 ◎学校給食課長   今回補正減額しているのは、臨時休業に係る分としましては、61校、43日分となりますが、夏季の簡易給食実施による支出との差引きとなります。  令和3年度に臨時休業の影響などで夏季休業中に事業を行う場合、まずは長期休業中に授業を実施しなければならない事態を招かないように、日頃からの感染防止対策の徹底に努めてまいります。その上で、授業実施の必要性が生じた場合は、各校の給食室の環境に応じた対応や、献立の工夫、新たな食材の活用など、いろいろな手だてが取れるように今後も準備を進めていきたいと考えています。 以上です。 ◆菅野雅一 委員   今の御説明では、今年度の対応は、小学校、中学校それぞれで統一的な対応をされたと思うのですが、来年度以降、同様の事態、夏休みに授業を行った場合は、各学校の環境に応じて適宜対応するというような方針に転換されたというふうに理解してよろしいでしょうか。 ◎学校給食課長   各校の状況に応じて、もう一律ではなく、そういう形で対応できればと考えております。  以上です。 ◆菅野雅一 委員   一応、方針を転換されたということですね。  それで、今年こういうふうに通常の給食が実施できなかったのは、調理器具の入替え等があったと聞いているのですが、来年度以降、その辺の課題というのは一定解決したのでしょうか。そういう緊急事態が発生した場合、何か対応を想定はされておられるのでしょうか。御答弁ください。 ◎学校給食課長   もちろん備品等や、工事をする学校においては、先ほども言いましたように、例えばエアコンが調っているところは夏でも普通に調理ができますし、工事を実施する場合は、当然そこについては給食の実施ができないなどという状況もありますが、そのときに工事をしないような学校とかについては、なるべく給食を実施という考えです。  以上です。 ◆菅野雅一 委員   ありがとうございます。  2点目の質問に移ります。  歳出で、予算書142・143ページの款50項05目15節18の負担金補助及び交付金の修学旅行等キャンセル料負担金について詳しい内容を教えていただきたいと思います。各学校の修学旅行の実施、変更、中止の状況、どのような場合キャンセル料が発生するのでしょうか。今回の計上額は何校分を見込んでいるのですか。御答弁ください。 ◎学校教育課長   まず、各学校の実施状況ですが、12月10日現在、小学校は40校中26校が実施済みです。中学校は19校全てが実施済みです。義務教育学校、特別支援学校も実施済みでございます。  高等学校のほうは、当初、訪問先を11月に沖縄、12月に北海道とそれぞれ予定しておりましたが、感染状況の拡大や現地の医療状況の逼迫などから、出発日のおよそ1か月ほど前に、事務局とも協議し、訪問先を変更するとしました。現在、実施に向け検討しております。すなわち、全く修学旅行に行かないという中止というのは現在発生しておりません。  今回、宿泊を日帰りに変更したのは、小学校2校、中学校4校でございます。そのうち小学校1校を除き、日帰りの実施を終えております。  キャンセル料につきましては、詳細は、学校と取扱旅行会社との契約内容により異なりますが、修学旅行に全く行かない、中止した場合にキャンセル料が発生をいたします。また、宿泊を中止し、日帰りに変更した場合も発生いたします。  キャンセル料の設定ですが、多くの場合、旅行出発日の21日より前に取扱旅行業者に中止や宿泊の取りやめを申し出た場合は、企画料の支払いのみとなります。21日前を過ぎると、段階的に、8日前までは旅行代金の20%、2日前までは30%、前日は40%、当日の出発前まででは50%のようになっているところが多くございます。  今回の計上額は、既に発生しているキャンセル料として、8月の第2波の影響から、宿泊から日帰りに変更した学校など計6校分と、実施済みの学校におきまして、新型コロナウイルスに起因して欠席した児童生徒分を計上し、加えて11月以降の予定27校につきましては、それまでの実施状況から、感染拡大の影響を受けた場合を想定しましてその金額を加えて計上させていただいております。  説明は以上です。 ◆菅野雅一 委員   確認ですが、既に発生しているキャンセル料としての金額はお幾らですか。 ◎学校教育課長   正式なやり取りというのはまだの状態ですけど、概算になりますが、1,200万円ほどになります。 ◆菅野雅一 委員   ありがとうございます。  次の質問に移ります。  歳出、予算書150ページ、151ページの款50項10目10の小学校就学奨励助成事業経費、154・155ページの款50項15目10の中学校就学奨励助成事業経費のそれぞれの減額理由とその内訳について説明していただければと思います。お願いします。 ◎学事課長   家計急変世帯への支援といたしまして、5月補正において当初予定しておりました就学奨励対象者の4割に当たります小学校1,529名、中学校972名分を補正増させていただきました。  11月末現在、家計急変世帯区分での認定者数は、小学校68名、中学校34名の計102名となっており、結果的に家計急変を理由とする対象者が見込みより少なかったため補正減させていただくものでございます。  以上でございます。 ◆菅野雅一 委員   5月補正を行った際の人数が多かったということでしょうか。 ◎学事課長   補正対応時は、新型コロナウイルス感染症対策に伴う緊急事態宣言により学校も臨時休校となっており、今後どのような状況になっていくかということも予測が困難でございました。その中で、就学奨励を必要とされる方へ滞りなく給付ができるよう、当初予算の4割の対象者を補正増させていただきました。
     以上でございます。 ◆菅野雅一 委員   そのほかに家計急変での対象者が少なかった要因は考えられますでしょうか。 ◎学事課長   児童扶養手当受給者等の別の要件を満たして認定された世帯や家計急変を考慮しなくても所得基準内であったことが考えられます。  当初の提出期限までに提出された就学奨励申請については、家計急変要件を加える前に提出されたもので、家計急変要件は考慮せずに審査しております。  家計急変世帯への拡充を行った後の申請も約300名で、家計急変で認定した102名以外も115名は別の認定要件で認定しております。  以上でございます。 ◆菅野雅一 委員   周知について問題はなかったのでしょうか。御答弁ください。 ◎学事課長   家計急変要件を加えたことの広報については、市政ニュースのほか、再度、全校児童生徒に学校からお知らせの配付も行っており、また、当初申請された方で所得が超過のため就学奨励不採用となった方にも、家計急変区分が追加されたことを文書通知しておりますので、周知不足はないものと考えております。  以上でございます。 ◆菅野雅一 委員   今後、コロナ禍で失業することになった人が出た場合、何か対応はできるのでしょうか。御説明ください。 ◎学事課長   コロナ禍を含め失業された場合は、失業された方の前年所得をゼロ円として所得計算を行い、世帯の所得合計が所得基準内であれば就学奨励を受けていただくことができます。  以上でございます。 ◆菅野雅一 委員   ありがとうございます。  次の質問に移ります。  歳出、予算書150・151ページの款50項10目05の小学校の電話使用料、款50項25目05の高等学校の電話使用料が計上されていますが、その理由は何でしょうか。どのような電話が増えたのでしょうか。保護者との間で増えた場合はその内容はどのようなものですか。152・153ページの款50項15目05の中学校の電話使用料は反対に減額になっています。それに理由はあるのでしょうか。御説明ください。 ◎学校管理課長   学校のほうから、新型コロナウイルス感染症の影響で電話の使用回数が増えているといった状況は聞いておりましたので、幾つかの学校に内容を確認したところ、主に健康状態や学習状況の確認などを目的として児童生徒の家庭との電話連絡が増えているとのことでした。また、授業参観や懇談会を見送るなど、例年より保護者と直接顔を合わせる機会が減っている影響だと思われますが、1件当たりの通話時間も比較的長くなる傾向がありました。  なお、中学校と高等学校については、メールや学校のホームページを各自で確認するよう、ふだんから電話以外の連絡手段を確立している学校もあったため、その影響だと思われますが、中学校費は増加分を予算内で吸収できました。  ただ、高等学校費については、もともと校数が少なく、不測の事態などに備えた予算の余裕をあまり見込んでおりませんでしたので、小学校費ほどではありませんが不足が生じる結果となりました。  以上でございます。 ◆菅野雅一 委員   ありがとうございます。以上です。 ◆ひぐち光冬 委員   1点、一問一答でお願いします。香櫨園小学校と瓦木中の工事が延期になったという件ですけれども、これについて1点だけお聞かせください。  それぞれ延期になって、次の予定はどうなっているのかとか教えていただけたらと思います。 ◎学校施設計画課長   ただいま委員から頂きました香櫨園小学校と瓦木中学校の予定していた工事が延期となった今後の対応ということですが、香櫨園小学校につきましては、運動場改修が残っておりまして、これについては来年度行う予定となっております。  一方、瓦木中学校につきましては、教育環境の改善ということで事業が始まったばかりで、先行工事ということでトイレ改修を考えておりました。これにつきましては、さきのコロナの影響がありまして工事を延期したものですが、これにつきましては、今現在、基本設計を取り込んでいる状態でして、いろいろと込み合った工事をする中、子供たちの安全を確保するための通行の確保や授業への影響等を考える中で、どういった工事をするのがいいのかというところを今考えているところです。  その中で、トイレの改修ができないということですが、来年度末には仮設校舎のほうが建設される予定ですので、そちらの中でトイレのほうも整備される予定となっておりますので、そういった中、今回予定していた工事については、どの時点でするのかについて今まさに基本設計をする中で考えていきたいと考えております。  子供たちのいい教育環境の確保のため、今後も業者のほうと打合せを行っていきたいなというふうに考えております。  以上です。 ◆ひぐち光冬 委員   ありがとうございます。必要な工事だと思いますので、できるだけ早くできるようにお願いしたいと思います。  以上です。 ◆田中あきよ 委員   1点、一問一答でお願いいたします。  先ほど菅野委員からも質問がありました修学旅行等キャンセル料負担金について、増額補正ということで金額が上がっておりますが、先ほど詳しく聞かせていただきましてよく分かりました。年が明けますとすぐに春が来てということになると思うんですけれども、早い学校では1学期の春の間に予定をされるところもあると思います。各学校での判断ということになると思うんですけれども、キャンセル料なども発生してくるということで、西宮市として教育委員会から各学校に修学旅行についての何かしらある程度の指針を出される予定がありましたら教えてください。 ◎学校教育課長   既に令和3年度の修学旅行の準備に向けての動きは始まっております。令和2年度の状況を踏まえまして計画を立てていくというようなところで動いております。指針といいますか、そこの部分につきましては、感染症対策を十分にして業者との連携をしっかりと行っていく、それから、保護者に向けての丁寧な説明を行っていく、それから、関係する国のガイドライン等に沿って実施をするということなどを実施に向けてという形で既に文書連絡のほうはしております。  以上でございます。 ◆田中あきよ 委員   ありがとうございます。もう既に準備をしていただいているということでよろしくお願いしたいと思います。  今、学校のほうももちろんですし、業者ですとか保護者などへの説明もということですが、当の本人の児童生徒たち、本当にすごく楽しみにしている子もいれば、この感染症が本当に怖いということで悩んでいる子もいろいろ、本当に一人一人思いがあると思います。そのあたりも本当に丁寧に現場で聞き取りもしていただいて、子供たちがある程度考えていける中で大人が、コロナ感染症というものはこういうものであるので、考え方としてはこうじゃないかというそういう指針も示せるように、子供たちを置いてけぼりにしないようなそういう対応をよろしくお願いしたいと思います。  以上です。 ○一色風子 副委員長   1点だけお願いします。午前中、こども支援局のほうにも確認させていただいたんですけれども、今回の補正予算で学校臨時休校に伴う減額補正がたくさんあったかと思います。学校が長期お休みになったということで子供たちへの影響がかなりあったかと思うんですけれども、そのことに関して西宮市教育委員会としては臨時休校に伴う評価や検証というのを今後されていくのかどうか、確認させてください。 ◎教育次長(佐々木理)  ただいま御質問いただきました今回の取扱いにつきましてどのような振り返りをするかということでございますが、このことにつきましては、教育委員会のみならず他部署とも連携しながら、これまでの対応がきちっと行われていたのかどうか、また同様のことが起こったときに今回のものでいいのかどうなのかというようなあたりについてはしっかりと対策を協議していきたいというふうに考えております。  以上でございます。  ○一色風子 副委員長   ありがとうございます。以上です。 ◆江良健太郎 委員   すみません、1点だけお願いします。デジタル教科書の借り上げなんですけど、これをもうちょっと詳しく教えてほしいです。 ◎教育研修課長   中学校の指導者用のデジタル教科書のことですけども、これは一連のGIGAスクールとは少し異なったものでありまして、小学校では平成24年、中学校では25年から採用されております。指導者用のデジタル教科書ということでございますので、紙の教科書に準拠した内容で、教科書紙面そのものが大写しにされたりとか、それからグラフや図形が動いたり、あるいは音が出たり、教科書には掲載されていないような資料が表示されたりというふうなところで、幅広い活用を教員のほうがしているというふうなものでございます。  以上でございます。 ◆江良健太郎 委員   ありがとうございました。以上です。 ◆大川原成彦 委員   すみません、ほかに言うところがないのでここでちょっとお聞きしておきたいんですけれども、コロナウイルス感染症対策による様々な補正が組まれているんですけれども、学校園の現場での先生方への支援、これについては基本的にどのようにお考えでしょうか。  一番今しないといけないのは人的な支援、人を送り込むということだと私は感じているんですけれども、それについて例えば加配によるみたいな、定員をみたいな話は難しいと思うんですけれども、例えば会計年度任用職員として臨時的に雇用して学校に送り込むとかみたいなことはできないのか。また、もう一つは、対応できる方ですね、例えば出産のために教員を退職されたとか、定年で退職されたとか、そういう皆さんにお声がけして出てきてもらうみたいなことはできないのか。  そのときにちょっと懸念されるのが、いわゆる教員免許の更新制度というのが近年導入されているというふうにお聞きしていますけれども、教員免許が更新されなかったら教員として学校の教壇に立てないのか、ちょっとそこら辺を教えていただければと思います。 ◎参与   端的に申し上げますと、教員の部分というのは加配というのがなかなか難しいところがございまして、各学校1名、スクールサポートスタッフというのを今置くというところに意を用いているということはあります。そのほかでできているというのはなかなか難しいところではあります。  以上でございます。 ◎教育次長(佐々木理)  ただいまの件で追加をさせていただきたいと思います。  今年というか、このコロナ禍におきまして、国のほうから予算が大分下りてきまして、今申し上げましたスクールサポートスタッフをはじめ、学校教育課のほうで所管しております学びの指導員であるとかそのあたりのことについても増額をすることができました。  ただ、来年度につきましては、国からどのような支援が下りてくるかということもまだ未確定ではございますが、市負担の分でもできるだけそのあたり、今年に近い――変わらずということは難しいとは思いますけれども、今回のコロナ禍に近い、少しでも近づくような支援に取り組んでいきたいというふうに委員会のほうとしては考えているところでございます。  あと、免許更新のことにつきましては、確かに更新ができていない人間につきましては、授業という形で単独で行ったりするようなことについてはできないということになります。  以上でございます。 ◆大川原成彦 委員   御答弁ありがとうございました。  いわゆる新学習指導要領の導入ですとか、そうじゃなくても大変なところにコロナ禍がやってきて、学校の先生方はもう大変な状況だと。新年度に向けてGIGAスクール構想みたいな授業も始まりますし、要するに新しい事業に対応するためのスタッフというのは、学校の中でもちろんリーダーは選んで育成していただく必要はあるんですけれども、やっぱり外部からの支援というのはもう不可欠だと思っているので、現場の負担軽減のためにもしっかり応援してあげてほしいなというふうに要望しておきます。  以上です。 ○八代毅利 委員長   ほかにありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○八代毅利 委員長   なければ、質疑を打ち切ります。  なお、本件に対する討論並びに採決は、この後一括して行います。  ここで説明員が交代します。    (説明員交代) ○八代毅利 委員長   次に、議案第259号令和2年度西宮市一般会計補正予算(第10号)のうち本委員会所管科目を議題とします。  本件に対する質疑は既に終了しております。  これより討論に入ります。  本件に御意見はありませんか。 ○一色風子 副委員長   意見を。本件に関してはBCP無所属セッションとしては賛成なんですけれども、先ほど質疑させていただきましたとおり、こども支援局や教育委員会のほうには、ぜひ今回のコロナ禍における子供たちの状況、また、その影響による評価・検証というものをしっかりしていただきまして公表いただきますようにお願いしたいと思います。  以上です。 ○八代毅利 委員長   ほかにありませんか。
       (「なし」と呼ぶ者あり) ○八代毅利 委員長   なければ、討論を打ち切ります。  これより採決に入ります。  議案第259号のうち本委員会所管科目は、これを承認することに御異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○八代毅利 委員長   異議なしと認めます。したがって、議案第259号のうち本委員会所管科目は承認することに決まりました。  以上で付託事件の審査は全て終了しました。  ここで説明員が交代します。    (説明員交代) ○八代毅利 委員長   次に、所管事務調査の件を議題とします。  本委員会の所管事務中、教育委員会から西宮市生涯学習推進計画(素案)について報告があります。  当局の説明を求めます。 ◎生涯学習企画課長併任参事[教育委員会]   それでは、西宮市生涯学習推進計画の素案について御説明させていただきます。  資料のほうは、資料1、「生涯学習推進計画(素案)」と、資料2、概要版の2種類を御用意いたしております。資料2の概要版はポイントを絞って記載したものですので、本日は資料1の素案のほうで御説明させていただきます。  まず、資料1の表紙をめくっていただき、裏面に目次がございます。計画素案は第1章から第4章までと、最後に資料編という構成となっており、48ページまでございます。  1ページの1、「計画策定の趣旨」のところを御説明させていただきます。  令和元年からスタートした本市の第5次総合計画で目指すまちづくりの実現には、行政の施策だけでなく、市民の主体的で積極的な参画が大切であること、その参画につながる市民の意識や行動の変容のために欠かせないものが生涯学習であり、持続可能なまちづくりにとって大きな役割を果たします。  次の段落、本計画の前の計画として、平成12年策定の計画があり、「夢はぐくむ生涯学習のまちづくり」を目標に策定してから20年経過している状況でございます。  一方、地域に目を向けますと、子育て世帯や単身高齢者の孤立問題をはじめ、人間関係の希薄化の課題や、そのような人たちに手を差し伸べる様々な地域活動の担い手不足、高齢化の課題があって、コミュニティーの機能低下を招いている現状があります。  こうした現状を受けて、社会教育委員会議からは二つの答申が提出されています。  平成30年には、活力あるコミュニティーを持続可能なものとするために求められる社会教育の在り方について、また、次の令和2年の答申では、これからの社会教育が個人の成長と地域社会の発展の中心的な役割を果たすべく、「人づくり・つながりづくり・地域づくり」の好循環をつくり、地域社会の持続的発展につなげていくことが重要であるとの提言を受けております。  これらの提言を踏まえ、今後の生涯学習施策を具体化し展開していくため、生涯学習推進計画を改定することとしました。  2ページを御覧ください。  ここでは生涯学習の定義について、まだまだ生涯学習は宮水学園のような高齢者向けの学習だけ、また、教育委員会など特定の部署だけで行われているものというイメージを持たれている方もいらっしゃいますので説明をしております。特にこの計画では、最後の文章でゴシックの文字にしておりますが、生涯学習とは、生涯を通じ、他者との関わりの中で社会参加をしながら取り組む学習、社会参画に向かう生涯学習に焦点を当てて全庁的に取り組んでいく、そのための計画素案でございます。  次に、3ページには、SDGsの17のゴールの達成に生涯学習が関連することを示しております。また、3ページの下や4ページのように、本文とは別に、ところどころコラムという形で押さえておきたい情報を記載しております。  5ページを御覧ください。  第5次総合計画における本計画の位置づけについて、総合計画の政策分野である6項目のいずれにおいても、市民の主体的な取組を引き出す生涯学習は重要な役割を担っております。  同じ5ページの(2)、「計画の期間」ですが、 令和3年度から令和12年度までの10年間といたします。  次に、6ページを御覧ください。ここからは第2章です。  本計画の「目指す将来像」を「学び つながり ささえあうまち ~文教住宅都市 にしのみや~」といたします。  中ほどに、本市が特に取り組みたいのは、まち全体の豊かさにつながる生涯学習に市民誰もが参加できる環境づくりです。  次に、本市の原点として、1960年当時、石油コンビナート誘致を巡って、市民が主体的に学習し、熟議を重ねた結果としての文教住宅都市宣言にも触れております。  そして、最後の段落ですが、本計画では、市民一人一人が、年齢、性別、障害の有無などにとらわれず、これからの社会を生きる力を身につけることができ、また、学んだ成果や学びを通じたつながりが様々な地域活動に還元され、さらに、誰もが安心して暮らすことができるまちづくりにつなげていくことを目指します。  これをイメージにした図が次の7ページの下の図でございます。この7ページでは、計画の中で常に意識して取り組むこととして、二つの視点、「学び・人づくり・つながりづくり・地域づくりの循環の促進」ということ、「学びを通じた持続可能なまちづくりの推進」を基本視点として示しております。  8ページは、「基本方針」について書いておりますが、後で御説明します。  9ページでは、平成12年策定の前計画の取組状況について触れております。  次の10ページから、生涯学習推進の課題とその対応について整理しています。  今回、計画策定に当たっては、10ページの四角囲みの中に記載した調査を実施いたしました。市政モニター調査、公民館地域学習推進員会を対象に行った推進員会調査、施設調査、障害のある方に伺ったアンケートです。これらの調査結果と社会教育委員会議の答申を踏まえて、本市の生涯学習推進における課題を六つここでは挙げております。  (1)、「地域活動の担い手の高齢化・不足」、(2)、「地域が抱える課題や地域が持つ資源の発掘と情報発信」、(3)、「地域の生涯学習拠点施設の管理・運用のしくみの整備・改善と施設間連携の促進」、(4)、「市民の多様な学習ニーズに対する行政の役割の明確化」、(5)、「ICTを活用した新しい学習活動のあり方の検討」、(6)、「全庁的な生涯学習推進体制の構築」です。また、課題に対応して取り組む施策の方向が第3章のどのあたりに書かれているかを矢印の先の枠囲みで示しております。  14ページを御覧ください。第3章、「施策の展開」でございます。  目指す将来像の実現に向けた取組について、二つの基本視点の考え方に基づき、四つの基本方針ごとにまとめています。  まず1、「多様な学びの機会の提供」、2、「誰もが参加できる学びの環境づくり」、3、「つながりささえあう学習の促進」、4、「生涯学習を通じた地域づくり・まちづくり」です。基本方針の1と2は個人の生涯学習の促進、3と4は、それをいかに地域づくり、まちづくりに生かしていくかといった流れで構成をしております。  15ページを御覧ください。  「現状と課題」は、市政モニター調査などを踏まえて項目をまとめ、特徴的なデータはグラフにしております。今回の計画では数値目標を明確に設定しておりませんが、グラフを載せている項目につきましては、継続して市民意識調査や市政モニター調査などを実施して、推移のほうを見ていきたいと考えております。  この「現状と課題」を踏まえ、推進していく施策を次のページに黒いひし形ごとに書いております。これらについては、本日は時間の関係もございますので一つ一つの説明は割愛させていただきますが、御了承いただきますようお願いいたします。  来年度以降、この計画に基づいて具体的にどういうことに取り組むのかが大事になってまいりますので、基本方針に沿って今後の取組を中心に御説明いたします。  まず一つ目は、めくっていただいた16ページの「学びと活動のプラットフォーム」です。基本方針1の「多様な学びの機会の提供」のための取組になります。  本市の各部署で行われている生涯学習事業を体系化し、市ホームページの上で、市民が学びたい、何か活動をしたいと思ったときに検索しやすい画面の作成を目指します。同時に、行政側も、縦軸を意識して、学んだことがどういった活動に生かされるのかを意識して企画をしたり、横軸を意識して、重複している事業の整理や、一緒にやったほうが効率的ではないかといった見直しに生かしていきたいと考えております。  二つ目は、基本方針2の「誰もが参加できる学びの環境づくり」の中で、25ページを御覧ください。オンライン講座の開催について書いております。新しい学びの形態として、オンライン講座は、外出の困難な方や、高齢者、子育て中の保護者など、物理的・時間的制約のある人の学習参加につながっているというメリットもあり、他部局とも連携して、ノウハウを積み上げていきたいと思っております。  基本方針3、「つながりささえあう学習の促進」、基本方針4の「生涯学習を通じた地域づくり・まちづくり」に関する取組として、30ページを御覧ください。  30ページの「現状と課題」のところの右下のグラフでは、自分の経験や能力を生かした講座やプログラムがある、市民の学習を支援する活動に参加してみたいという市民が合わせて4割もいらっしゃいます。このような方々が活躍できるようつなげていく仕組みが重要と考えております。  33ページを御覧ください。  枠では囲っておりませんが、33ページの一番下のひし形の「まちづくり人材の育成と活躍の場づくり」の項目で、新たな「(仮称)西宮シチズンカレッジ」について書いています。既に庁内の各分野で実施されている人材養成講座を取りまとめて、学びがどういう活動に生かされるのか市民に分かりやすく提示することで、育成した人材が学んだ成果を生かせる仕組みとしたいと考えております。  めくっていただいて34ページを御覧ください。  三つ目の今後の取組は、「分野横断・住民参加型ワークショップ」でございます。  ふだんから地域との関わりが深い担当課にも呼びかけて、地域団体の方だけでなく、課題意識を持つ市民や地元企業、事業所など多様な主体に参加していただくよう促し、立場の異なる者同士が分野を超えて地域のことについて話し合い、交流し、地域に目を向けるきっかけとなる場にしたいと思います。ワークショップの場所は主に公民館を考えており、貸し館中心の運営を見直し、地域づくりの拠点として活用していただくきっかけにもしたいと思います。  36ページを御覧ください。  一つ目の四角に「地域づくりの拠点としての公民館機能の再構築」という項目につながっております。  このことについては、右側の37ページを御覧ください。四角で囲んでいるところに学びを通した地域づくりの拠点のイメージを示しております。公民館などの施設が今後目指していく姿として、人づくり、つながりづくり、地域づくりの拠点として、ここに書いているような様々な取組を関連部署と連携して進めていきたいと考えております。  41ページの図を御覧ください。  ここには、地域団体の代表者が集まり、それぞれ目的を持って連携協働して地域課題の解決に取り組んでおられる代表的な会議体を六つ載せております。こうしたネットワーク型の活動も、縦割りの行政分野ごとに目的別に行われている側面があります。これらができるだけ一体的に機能し、一般市民や企業市民にも参画していただいて持続可能な運営となるよう、行政の関わり方も縦割りではなく、連携して取り組む必要があると考えています。決して新たな会議体をつくり、屋上屋を重ねるのではなく、地域力の総合化として、地域の実情に応じた地域コミュニティーのネットワークづくりを目標に掲げ、まずは緩やかに連携していきたいと考えております。  最後の四つ目は、めくっていただいた42ページの「コミュニティ・スクールと地域学校協働活動の一体的推進」です。  大人も子供も学んだことを学校や地域で生かせるスクールコミュニティー、学校を核とした地域づくりを進めていきます。コミュニティ・スクールは学校運営に密接に関わるので、教育委員会が中心となり進めていきます。  これらの生涯学習推進の取組を通じ、人づくり、つながりづくり、地域づくり、そしてまた新たな学びにつながって循環していくことを目指してまいります。  44ページを御覧ください。  ここからは、第4章、「計画の推進体制」で、(1)、「生涯学習推進に向けた組織再編」について書いております。二つ目の段落では、宮水学園事業など内容が体系化、定型化されているものについては、市の外郭団体である公益財団法人西宮市文化振興財団と連携し、財団が実施している文化・芸術活動との相乗効果によりさらなる充実を図りたいと考えております。  また、(2)、「ネットワーク型行政の推進」では、行政の取組だけではなく、地域団体や大学など民間も含めたネットワークが必要であること、続いて45ページの(3)、「職員研修の充実」では、従来型の発想と異なるネットワーク型の連携をしていくためには、市職員全体の意識改革や研修が大事であることについて書いております。その下が生涯学習推進本部を含めました生涯学習の体制図でございます。  最後に、46ページ、「資料編」としまして、生涯学習推進計画の策定経過をまとめております。これまでに公募市民も入った生涯学習審議会で意見を聴きながら策定を進めてまいりました。また、庁内体制である生涯学習推進本部会議及び幹事会に随時進捗報告し意見聴取するとともに、関係所管と協議を進めてまいりました。  47ページの最後に、5、パブリックコメントについて記載しております。  教育こども、民生の各委員会で報告後、市民の皆様の御意見を伺うべくパブリックコメントを予定しております。市政ニュースの1月1日号と西宮市ホームページにて募集広報を行い、募集期間はほかのパブリックコメントと調整したことによりまして、ここでは1月1日からとしていましたけれども、令和3年1月4日から2月3日までといたします。素案は市役所や各支所、公民館、図書館などに置かせていただき、皆様からの御意見を頂いた上で来年3月には計画策定の予定でございます。  説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。 ○八代毅利 委員長   説明は終わりました。  本件に御質疑並びに御意見はありませんか。 ◆菅野雅一 委員   推進計画、興味深く読ませていただきました。とてもよく書けているというか、あちこち目配りできているいい内容だと思います。特に将来像を本当に美しく書いていただいて、目指す方向が鮮明になっていると思います。ただ、今後どういうふうにやっていくか、やっぱり方法論の部分はなかなか難しいだろうなという感じはつくづくします。その観点も含めて5点について質問させていただきます。  1点目は、学習事業の体系化と整理・統合。2点目は、全庁的な推進体制。3点目は、学習事業の参加費用の負担について。4点目は、生涯学習についての市民の意識について。それから、5点目として地域づくりについてお伺いできればと思います。  まず1点目、行政の役割の明確化について質問したいと思います。  計画の14ページと16ページに「学習事業の体系化と整理・統合」として本市の各部局が実施する学習事業を一元的に管理し、整理・統合するとしています。本市の学習事業をどのような基準で整理・統合するのでしょうか。どのような学習事業が整理・統合されるのでしょうか。御答弁ください。 ◎生涯学習企画課長併任参事[教育委員会]   この計画の16ページの一つ目の四角に、「学習事業の体系化と整理・統合」という文章を載せておりますけれども、市役所の各部局で実施している生涯学習事業を1部署に統合して実施するという意味ではなく、各実施主体による取組を前提として、「学びと活動のプラットフォーム」という形で体系化して、市民の皆様に一覧性のある形で提示しようとするものです。生涯学習という切り口でそれぞれの事業を束ねることで、学びとそれに伴う活動をつなげていきたいと思います。  この16ページの下に素案として挙げているプラットフォームでは、生涯学習関連事業を、横軸ではまちづくり、子供子育てなど分野ごとに整理いたしまして、縦軸では市民が学習や活動に取り組むステージごとに整理することを考えています。  このように体系化することによって、学んだ成果を生かせる活動は何なのかなとか見える化することができ、職員側も同種の事業があれば、効率的な実施を検討したり、現在取り組まれていない分野に対する啓発に力を入れたりといったことを狙いとしております。 ◆菅野雅一 委員   ありがとうございます。  2点目に移ります。全庁的な推進体制について質問します。  各部局が各種施策を推進するに当たって、市民への啓発活動としての学習事業はとても大切です。学習事業を一元管理し、担当部局の関与度を下げれば施策推進に支障が出るおそれはないのでしょうか。御答弁ください。 ◎生涯学習企画課長併任参事[教育委員会]   先ほど御答弁いたしましたように、担当部局の関与度を下げるのではなく、互いに連携を深めることで効果的に事業を実施したいというふうに考えております。 ◆菅野雅一 委員   学習事業全体をコーディネートする生涯学習部と担当部局の関与度の優先順位をどのように捉えられておりますでしょうか。生涯学習部と担当部局の間で学習事業の進め方などで方針の相違が生じて妥協点を見いだせない場合、どちらの方針を優先しますか。学習事業の予算については、従来どおり担当部局から計上しますか、あるいは、生涯学習部から一括して計上することになりますか。御答弁ください。 ◎生涯学習企画課長併任参事[教育委員会]   今後も担当部局が施策推進をする上で必要な学習事業は、担当部局が責任を持って予算計上する考えでございます。しかし、先ほど申し上げた学びと活動のプラットフォームの取組などを通して、横串を刺して生涯学習の推進に取り組むこととしておりますので、同種の事業がダブらないよう、また、効率的に行われるよう調整し、市民から見て分かりやすい取組となるように調整に努めたいと思います。  その上で、生涯学習事業の進め方について妥協点が見いだせない場合は、市長を本部長とする生涯学習推進本部会議や幹事会などで調整をしていきたいと考えております。  以上でございます。 ◆菅野雅一 委員 
     ありがとうございます。  その辺の推進体制がとても重要だと思います。そういうことも十分考慮されて生涯学習部を教育委員会から産業文化局に移したり、いろんなことをされておられるんだと思いますけど、組織の常として、指揮命令系統が非常に重要で、どうしても縦割りになりがちということがあると思うんですね。やっぱり権限と責任を一致させるということで、そういうところはある程度クリアにしておかないと、これ、提案したけど結局どこが責任を取るの、どこが尻拭いをするのというときに曖昧になってしまうと、後々このプロジェクトが迷走してしまう危険性があるのではないかなと老婆心ながら考えてしまう次第です。その辺については十分御配慮いただければと思います。  3点目に移ります。行政の役割の明確化について質問します。  学習事業の参加費用の負担について、行政が全額負担するもの、行政が一部負担するもの、行政が開催するが参加者に全額負担を求めるもの、あるいは、民間が主催する事業に後援などの名義を与えるものなどの区分について、どのような基準で行うというふうにお考えになっておられますでしょうか。お話しください。 ◎生涯学習企画課長併任参事[教育委員会]   今御質問の学習事業の参加費用については、今回の計画では取り上げておりませんけれども、学習事業の公共的性格を勘案して設定し、例えば、市の施策に関して啓発する講座は無料ですとか、個人の趣味・教養のみに資する場合は受益者負担を求めることが多いと考えております。同じ内容の講座であっても、事業の目的に応じて無料とするなど、受益者負担が変わることもあり得ます。  また、民間主催の事業に対し名義後援を行う条件といたしましては、市民が参加しやすい料金設定であることが求められ、これまでも後援名義使用申請書や事業予算書の提出によりその辺のところを確認はしております。  以上でございます。 ◆菅野雅一 委員   4点目の質問に移ります。生涯学習についての市民の意識について。  市民は生涯学習の必要性をどのように認識し、どの程度の参加意欲を持ち、行政にどのような期待をしているとお考えになっておられますでしょうか。その辺は具体的に把握されておられますでしょうか。御答弁ください。 ◎生涯学習企画課長併任参事[教育委員会]   本計画では、市政モニター調査の結果などを中心に、幾つか特徴的なデータをグラフ化して掲載しております。  18ページをお開きください。  18ページの下のところに、「あなたはこの一年間に、どのような場所や形態で学習をしたことがありますか」という結果を載せておりまして、1年間の生涯学習の状況について市政モニター調査結果では、回答者の88.5%が何らかの方法で学習活動を行っております。単純比較はできないんですけれども、白いほうの線が内閣府が実施した全国の世論調査となっておりまして、この調査と比較しても、本市の市民の方は学習活動に取り組む人が非常に多いということが分かります。  また、35ページにもグラフがありますので、御覧ください。  ここで左側のグラフでは、「あなたは地域や社会でどのような活動に参加してみたいと思いますか」という尋ねをしているんですけれども、その参加希望について、何らかの活動へ参加してみたいと回答した人が7割を超えておりまして、右側のグラフのほうでは、行政に期待することが何かというのを尋ねたんですけれども、情報提供やきっかけづくり、活動を支える人的体制や拠点が整っていることを市民は求めておられるというふうに分析しております。  これらのようなことから、市民の経験や学んだ成果が地域や社会での活動に生かせる環境づくりというのを強化していきたいというふうに考えております。  以上でございます。 ◆菅野雅一 委員   ありがとうございます。  5点目の質問に移ります。地域づくりについてお伺いしたいと思います。  生涯学習を通じた地域づくり・まちづくり、とても大切な発想で、本当にこの辺はうまくいけばいいなとつくづく思います。そこでちょっと質問するんですが、地域づくりの拠点としての公民館機能の再構築ということを挙げられています。それで、もう少し先に行くと、コミュニティ・スクールの話が出てきますね。コミュニティ・スクールは小学校単位で行われている。公民館はそこまでの数はない。今後、地域づくりを進めていくときのスケールですね、どのぐらいの地域でまとまってやっていくべきだというふうにお考えになっておられるのか、その辺について御説明いただければと思います。 ◎生涯学習企画課長併任参事[教育委員会]   この計画を策定していく上で審議会等でも議論したんですけれども、地域づくりというときには、ある程度学校区を単位としたことをイメージして、まちづくりというときには市全体をイメージしてということで言葉を使い分けようということで、小学校区単位をイメージしております。  以上でございます。 ◆菅野雅一 委員   ありがとうございます。以上です。 ◆坂上明 委員   前回9月10日に、これは全庁的な推進体制ということで所管事務をしていただいた。そのときと若干というか、大いにお聞きすることが重なってくるんですけれども、そのときとお聞きすることがかぶってくるんだけれども、中島課長が御説明に来ていただいたときに僕はお聞きすることは1点なんですよ。市長を本部長として、そして、各局長級による推進本部を設置すると。そして、この連携強化を図る。そういうふうなことでこの生涯学習推進計画について推進していこうというそういう考えで、来年度から10年間の計画でということなんですけれども、今回も八木議員がそのような御質問をされていたと思うんですけれども、僕も前回同じことを聞きました。これ、本当にこの体制でいけるのかどうかということを僕は考えなあかんと思うんですよ。  生涯学習というのは、古くは昭和なんですよね。昭和の時代に、旧文部省の時代に生涯学習ということがクローズアップされてきて、そして、今の時代、やはり時代とともにこれをどうしても早く何とかしなきゃいけないということで、市も今の時点だからこういうことをしなきゃいけないということで、西宮市も今回本格的にまた取り組もうじゃないかということで改正されるんだと思うんですけれども、そしたら、本当に卓上論だけじゃなくて、実際にこれでどのように社会は変わっていくのか、生涯学習という言葉ですけれども、いろいろな局の中でこれだけすごい施策は、これだけ困難な施策はないと僕は思うんですよ。  今も言いましたように、本部長が市長で、そして各局長が連携していくと言うけれども、今でもいろいろな局は、全ておのおのの所管を持っていろいろな仕事をしている中で、その上に生涯学習というものがあるのか、その下に生涯学習があるのかというようなことも、これは非常に大事なことやと思うんですよね。事務局としては恐らく生涯学習企画課というところがやろうとしているんだと思うんですよ。でもね、人々が生涯に行うあらゆる学習というのが生涯学習なんですよ。例えば学校、家庭、社会、文化、スポーツ、あるいはレクリエーション、ボランティア、企業に勤めてどうするんだとか、あるいは趣味とか様々なこと全て含めて生涯学習と言っているのに、もちろんいずれにしても行政が主体になってやっていかなきゃいけない中で、一つの課をつくって、そこに事務局を持っていく、そして市長を本部長にする、当然のことだと思うんだけれども、今いろいろな役割を持っておる局長クラスを横に並べてどうやって連携を取っていくか、今いろいろな綿密な計画がおありなんだと思うんだけれども、どのランクなんですか、これ、生涯学習が。達成しなきゃいけない、絵に描いた餅に絶対にしないという中でどのランクに来るんですか。全庁的にやるとしたって、本部長はもちろん市長だけれども、例えば教育委員会でも今いろいろなことで精いっぱいだと思うんですよ。いろいろな問題、健康福祉局にしてもそうだし、産業文化局なんかもそうだと思うんです。その中で生涯学習が一体どこにランクされるんですか。それをまず教えてください。 ◎生涯学習部長併任社会教育部長   上か下かと言われると非常に難しい問題がございますけれども、イメージといたしましては、素案の5ページにございますように、生涯学習ということは全ての施策において必要な事柄であるというふうに考えております。ということで、各施策はもちろんその部局が責任を持って行うわけですけれども、その中でどうしましても行政だけの施策ということではなくて、市民の皆様の主体的な、あるいはまた積極的な参画をしていただく、あるいは一緒になって考えていただくということがなければ施策が進んでまいりませんので、そういう意味では、部局との関係で上か下かというよりは、互いに連携し合うことで施策がより前に進むように考えて連携していく必要があるというふうに考えております。 ◆坂上明 委員   そしたらね、上田部長ね、まず取っかかりはどんなことをするんですか。連携してやるんだったら、取っかかりは。つまり、来年4月からこれをやるわけでしょう。取っかかりは何から始めるんですか。それを教えてください。 ◎生涯学習部長併任社会教育部長   先ほどの説明でも少し触れておりますけれども、この素案で言いますと、今後の取組ということで幾つか挙げさせていただいております。まず、16ページに書いておりますように、「学びと活動のプラットフォーム」と、一応仮称ではございますが申していますけれども、各局がそれぞれの目的に従ってやっている取組――啓発であるとか活動を推進したり、人材を養成していくような取組に関して洗い出しまして体系化して、分かりやすく市民にお示しをするという作業をしたいと思います。その中で互いにダブっていることに気がついたり、もう少し市民と一緒に活動していくような取組が必要ではないかというふうなところに多分気づきが出てくると思いますので、そのあたりの調整などを部局を超えてやっていければと思います。  また、そのほか34ページの住民参加型ワークショップということも考えております。これは、まだこれから検討してまいりますけれども、一つの部署だけで地域の皆さんとワークショップするのではなくて、我々と、それから、日頃から地域のほうに出向いている部署が幾つかございますので、その部署と連携いたしまして、テーマを決めて、どういった方に参加していただくかということも決めまして、地域に出ていって、住民の皆さんと同じ目線でいろんなお話をする、あるいはコーディネートしながら一つの問題について考えていくというようなことに取り組みたいと思います。そういった形で部局を超えた取組を一つ一つ積み重ねていきたいと考えております。 ◆坂上明 委員   ありがとうございます。  僕は何度も言うように、部局を超えたその取組が果たして、この体制でできるのかなということを、実際にこれをやって実現させるためのことを考えて言うとるんですよ。僕も全然分かりません、自分自身がね。  この前も言うたと思うんですけれども、今、地域活動というようなこともおっしゃったけれども、地域活動というのは、言うたら、大体主体的なものは自治会ですよ。いろいろな役目が自治会を中心とした中でその地域にはあるわけなんですよね。こういう例がよかったか悪かったかはちょっと別にして、自分たちはある程度地域に支えられて議員活動というのをやっているわけなんですよね。選挙と行政とはもちろん全然違うんだけれども、少なくともその地域の情勢であるとかそういうことというのは、その地域に限って言うならば、議員は恐らく詳しいんだと思うんですよ。その議員たちが地元に入ることがどこまでかというと、かなり線引きというか、限度があるんですよね。  その中で、こういう生涯学習の地域活動というところの連携の重要性ということを考えたら、例えば今、自治会の意識というのは非常に希薄になっているであるとか、問題点は山ほどあると思うんですよ。少子高齢化、役員がどんどんどんどん高齢化している。その役員がいろいろな部署を掛け持っている。それとか、もっと言ったら、自治会の加入率も低下しているわけですよ。これを今から実際に全てを鑑みた状態で地域を丸々巻き込んで生涯学習として成功させていこうということを考えた場合に、果たして一つの課が事務局のようなことをやり、市長が本部長をやって、全庁的やと言ったって、今も言いましたように、上か下かと僕はそういう意味で言ったんじゃないんですよ。これを達成させるために、実現させるためにはどういうふうなことを優先的にやっていかなきゃいけないかということを、果たして本部会議というようなものの中でしっかりとした議論ができるかどうかというようなことを考えていったら、これは非常に難しいと思いますよ。  これだけ大きなテーマを実現させよう──10年だけれども、恐らく5年後に見直しがあるのかも分からない。その辺はちょっと分からないけれども、そうなったら、一つの課であるとか、全庁的なもの、特別対策本部じゃないんだけれども、僕は逆に言ったら一つの局が必要だと思うぐらいです。例えば地域にこれはどうだとか、横への連携についての連絡も専門の者が要るだろうし、地域に入っていかなきゃいけないとか、いろいろな組織を巻き込んでやっていこうと思ったら、それの専門的な人間というのは、専門職としてそれをしっかりと自分の専門の職務としてやっていく人間というのは必ず必要になってくると思いますよ。今のこの状態だけだったら、大変失礼ながら、絵に描いた餅になるんじゃないかなと僕は思って仕方がないんですけれども、これは今僕が偉そうなことを言っとるのかも分からないんですけれども、恐らくいろいろな方の共通した意見ではないのかなと自分は勝手に推測しているんですよね。八木議員が同じようなことをおっしゃっていたと思うんですよ。  それも含めて、生涯学習というのはもともとあったんだけれども、それを大成するとなったら、組織の根本的な改革というものから十分考えて今後ぜひ進めていただきたいと僕は思うんですよ。そら大変やと思いますよ、今の時代。一体何があって何が成功するのか分からないですよ。だから、雲をつかむような話を今からずっと西宮市全市を挙げてやっていかなきゃいけない。それを行政中心でやっていかなきゃいけないといったときに、今いろいろな仕事をいっぱい持っているのに、もう一つこれをやるなら、やっぱり一つの核としての部署というのは絶対必要ですよ。と思いますので、ぜひ本当にもう一度考えていただいたらどうなのかなと思いますよ。これ以上御答弁を頂こうと思っても無理やろ。これでよろしいです。  すみません、最後は意見になってしまったんだけど、よろしくお願いします。以上です。 ◆田中あきよ 委員   私からは1点、パブリックコメントについて一問一答で1問だけです。お願いいたします。  障害のある方たちが理解を深めるためのパブリックコメントとなると、今素案で出されているのはかなり難しいなというふうに思っています。障害のある人もそうなんですけれども、今回このパブリックコメントの対象者ですね、年齢とかもあると思うんですけれども、子供から大人までいろんな方にパブリックコメントを見ていただいて意見を頂きたいというのであれば、今のこの案であれば、理解をしていただくのはなかなか難しいのではないかと思いますが、そのあたりどのようにお考えでしょうか。お願いいたします。 ◎生涯学習企画課長併任参事[教育委員会]   確かにボリュームもたくさんで、グラフや写真等も多用しておりますし、文字数も多いですので難しいと思うんですけど、一つ今考えておりますのは、この計画を細かくパーツに分けてテキストファイルの状態にして、読み上げソフトがちゃんと機能するようには最低限したいなというふうに考えております。  できるだけ意見を聞いてつくれたらいいんですけれども、パブリックコメントの対象は、年齢制限は特にございません。ラインやそういうのも使って御意見は聞きたいというふうに思っております。  この計画を策定して以降に、予算の都合もありますけれども、もう少し手に取っていただいて、こんなことをやるんだなというのが分かるようなパンフレット的なもの、かみ砕いたものを作って皆さんに広めていきたいというふうには考えております。  以上でございます。 ◆田中あきよ 委員   ありがとうございます。対応を考えていただけているということですけれども、ぜひお願いしたいと思います。  私も生涯学習と聞くと、宮水学園のことかなとちょっと短絡的に思ってしまうぐらい、なかなか浸透していないと思いますし、今回計画の素案を1回読んでもなかなか頭に入らないと申しますか、正直どこから質問したらいいんだろうというぐらい、なかなか深い内容になっていると思います。それを1か月の間にパブリックコメントを行うということで、本気で市民の方の声を聴こうと思うと、本当は1か月では短いと思います。以前にもパブリックコメントのことでお話しさせていただいたことがあるんですけれども、本当に端々の方までこういうことをやりますよということも兼ねて意見が欲しいですということであれば、もう少し長い期間であったりですとか、内容的にも、今おっしゃっていましたように、読み上げソフトもそうですし、子供さんでも分かるようなものというのも必要であると思いますし、知的障害のある方でも自分事として読めるような、そういったパブリックコメントというのは、このことだけじゃないんですけれども、必ず必要になると思います。各種調査のところで今年の10月、11月に障害者の生涯学習についてのアンケートも取っていただいていると思うんですけれども、ぜひ障害者の方にもいろんな障害がありますので、そこに全て対応するとなるとかなり準備が大変になるとは思うんですが、そこまでやってやっと皆さんから何かしらのお答えが頂けるのかなと。それでもってこの生涯学習推進計画が生きてくるのではないかと思いますので、大変だとは思うんですけれども、ぜひ御対応をよろしくお願いいたします。  以上です。 ◆大川原成彦 委員   非常に意欲的な取組で、御苦労されたことと思うんですけれども、まず一つは、モチベーションの問題なんですけれども、何で今生涯学習ってしないといけないのみたいな話が非常に説得力に欠けている部分があって、例えば子供の頃にいろいろ楽しい思い出があったよねと。春になったらこどもの日の集いがあって、夏になったらプール開放があって、秋になったら運動会があって、クリスマスがあって、お餅つきやらどんど焼きやら、おしるこを頂いたり、おひな様祭りがあって、卒業式があってみたいな、そういう思い出がいっぱいあるよねっていうところから、そういうまちをみんなできちんと続けていこうよというモチベーションを醸成する仕掛けがないので、ぽっと出されても何なのみたいになっちゃうので、西宮のまちがこれから末永くというか、みんなで続けていけるように頑張ろうよというメッセージをどこかで盛り込んでいただいたほうがいいのかなというふうには思っています。それが1点目。  それからあと、今ちょうどコロナ禍ということで、世界の歴史はパンデミックとともに変わってきたみたいなことをジャック・アタリさんという人が言っているんだけれども、ギリシャやローマやペルシャのああいった大きな帝国の栄枯盛衰もパンデミックによっていろいろ変わってきたみたいな話で、その考え方からいくと、今度のコロナ禍を乗り越えた暁には、違う価値観、違う世界観がまたできているのだろうなということが考えられる。  そんな中で、5次総との整合性とか、あるいは身近なというか、近々のところでは教育大綱との整合性とかということはそれなりにしっかりと考えていただいているんだけれども、その前提条件自体が変わっちゃう、5次総自体がちょっと見直さないと駄目なんじゃないみたいな、そういう時代になると思うんですね、ここ一、二年の間に。それがSDGsの考え方でもあると思っているんだけれども、それに対応するために、この計画自体がどんどん継ぎ足していける、生まれ変わっていける要素を組み込んでおいたらどうかなというふうに思うんですね。だから、固定的に、令和2年度の3月末に策定しました、これで10年間行きますみたいな感じじゃなくて、新しい要素をどんどん取り込んでいけるような仕掛けを考えていただいたらどうかなというふうに思っています。  それから、3番目に、執行体制の件ですけれども、先ほど坂上委員も懸念されていたように、庁内的にどこでどうするのと言われたときに、教育委員会で抱えるにしても産業文化局で抱えるにしても難しいと思うんですね。そういう全庁網羅的なという意味ではやっぱり政策局マターになっていくと思うし、それと併せて、市長と教育長がしっかりトップに立ってリーダーシップを発揮していただくというのが最低限必要かなというふうに思っています。  それとあと4番目に、先ほど支援を必要とする方に対する配慮というお話が田中委員からもあったんですけれども、どうやってそういう部分を担保していけるかという部分が、より具体的な記述なり方法論が盛り込まれないといけないと思っているんですね。それはさっき提案したような形で新しく盛り込んでいってもらえたらいいんですけれども、インクルーシブな在り方に対する配慮をぜひお願いしたいなというふうには思います。  以上4点、意見です。以上。 ◆ひぐち光冬 委員   すみません、1問だけ一問一答で、学校教育にどんな影響を及ぼしていくのかということをちょっと確認しておきたいのですが、私も皆さんと本当に同じ意見で、すばらしい計画だと思います。だけど、これが本当にやっていけるのかというところを懸念しております。  特にこの西宮というのは転出入も多くて、地域に根づくということがとりわけ難しいまちなんじゃないかなと感じていて、特に最近の若い人たちなんかは、スマホなんかで全部情報が取れますから、果たしてどこまでこれを求めておられるのかというところは懸念しています。その中でやるというのは本当になかなか難しいところがあるというのは感じています。  目指しているところは本当にすばらしいと思うので、ここに近づけていこうと思ったら、やっぱり年齢が低いところからこの気分といいますか、これを醸成していく必要があると思っていまして、学校教育の段階からしっかりと社会に参加していく重要性、必要性というのを伝えていく必要があると思うんですけれども、今回この計画を立てるに当たって、学校教育の中もカリキュラムなんかを工夫するのか、もうちょっと社会参加意識を醸成するようなことを重視していくような方向性になっていくのか、その辺をちょっと教えていただけたらと思います。 ◎教育次長(佐々木理)  ただいまの御質問ですけれども、生涯学習、社会参画を進めていこうと思ったら、やっぱりコミュニティ・スクールの仕組みを使ってやっていかなければいけないかなというふうに思っています。コミュニティ・スクールというのは、文字どおり地域と学校とが共同運営というか、パートナーとして学校を運営していく立場になりますので、もちろん地域の参画はこれまで以上に学校に対して寄与していただくことが出てくると思いますし、これまで以上に多分地域からの講師であるとかというような方を招いての学習というのも進むというふうに考えられます。  また、地域行事への参画等につきましても、児童生徒が積極的に参加していくことが望まれていると思いますし、これまでお手伝いレベルであったものが、企画運営に関わるというようなこともイメージしているところかというふうに思っております。  そういったところで、自分たちがこの地域にお世話になっている、この地域を担っていく、そういう意識が醸成されるように教育委員会のほうとしても取り組んでいきたいというふうに思っております。  以上でございます。 ◆ひぐち光冬 委員   ありがとうございます。  子供たちが地域の活動なんかに参画できる、学校に通っているときからしっかりと関わっていける、そして地域の一員なんだということを実感できる体験というのは非常に重要だと思います。計画もできまして、本当に計画自体はすばらしいと思っていますので、本気度が問われていると思います。どこまでできるかというところが問題かと思いますので、ぜひ学校教育のときから意識していただけるようにお願いしたいと思います。  以上です。 ○一色風子 副委員長   私からも生涯学習の推進計画について、9月にもさきほどの推進体制について報告があっていろいろ意見を言わせていただいています。それから今12月になってというところで、まだなかなか具体的にこれが本当にしっかり進んでいくのかなというところに疑問が残るところもありますし、また、本当にこの体制でいいのかなというふうに思っているところもあるので、その辺のことを踏まえてちょっと質問させていただきたいんですけれども、先ほどから推進体制についての御意見が出ているかと思います。素案の5ページのほうに、「部門別計画として、特に生涯学習分野について定めたものとなりますが、行政組織において生涯学習を主管する部局の事業に限定された計画ということを意味するものではありません」というふうに書かれていて、そうであれば、産業文化局ではなくて、それこそ本当に政策局が持って全庁的に働きかけするほうがいいんじゃないかなというふうに思うんですけれども、そのあたり、なぜ政策局でないのかというところをお願いします。 ◎教育次長(坂田和隆)  この4月に生涯学習部というのを立ち上げたときに、まず、この話の中で産業文化局に生涯学習部を立ち上げということになりましたが、まず社会教育という部分について、今まで一部の文化、スポーツという部分についてが産業文化局のほうに既に来ておる。その中で、あるいは生涯学習――宮水学園と生涯学習という部分が産業文化局にあるというところと、それと一方で、社会教育の部門で今ありますように、図書館、公民館、郷土資料館といういわゆる社会教育施設というのが教育委員会に残っているという状況の中で、いわゆる社会教育という範疇の中で今現在、長年にわたって、しばらくの間ですが、市長部局と教育委員会とで分かれているという状況、社会教育という範疇の中でもう既に分かれているところについて、まずはこの関係のところを整理していく必要があろう。その中で、言ってみたら社会教育という分野だけではなくて、生涯学習という広い範疇の中で今後推進していくということを見たときに、それを市長事務部局のほうでまとめていくという中で、まずは文化、スポーツがある産業文化局の中に生涯学習部というのをつくって、そこの中で一体化していくというのがまず第一ということで、今回この2年にわたってこういう形にしていくということになりました。  今回、推進計画を立てる中で、坂上委員、それから大川原委員だけではなくて、先日の一般質問の中で八木議員からも御指摘いただいていますように、これは産業文化局でいいのか、そういう御指摘、あるいは1局だけでいいのかということについては、我々も重々その辺のところは承知しております。いろいろ議論する中で、この体制が果たしてこのままでいいのか、将来的にどうするのがいいのかということについては、常にこれは議論をしていく中で、今御指摘いただいたようなことも含めて、将来的な体制というのは御意見を頂いた中で、これからさらにここから発展させていかないといかんと思っていますので、今の産業文化局の中に生涯学習部ができたということを、言ってみたら、これから推進体制を進めていく中の、我々としてもこれが今の段階でもう最終形だという形のことを特にここでこだわって思っているということではございません。各種御意見を頂いたことを含めて、何よりもこれは、先日も八木議員から御指摘いただいたとおり、全庁にまたがって横串を刺して、それぞれが意識を持ってやっていかないとあかんということですので、今回、生涯学習推進体制というのを組みました。あの体制の重要性がありますし、局としての考え方も当然つくっていかないとあきませんので、御意見を頂いた中で、今後どういう組織体制がいいかというのは引き続き研究をさせていただいた中で、そこで新しい組織の分についてもまたいろいろ提案させていただいて御意見を頂かないとあかんことになりますし、最終的にやっぱり生涯学習推進体制、市長を本部長とした推進体制の中で、横串を刺して全庁で俯瞰的に見るというのが本当に非常に重要なことだろうと思いますので、そこについては十分意を用いてこれからも進めてまいりたいと思います。  以上でございます。 ○一色風子 副委員長   これが最終的な体制ではないということでお伺いしました。スタートがどうしても、社会教育部がばらばらになっているのを一つにした、それが行っている先が産業文化局だからそこに行こうかみたいな感じで始まっているのかなというふうに単純に考えてしまうんですけれども、それでは本当に生涯学習の推進という意味で進んでいくのかなという疑問が湧いてくるので、ぜひ今の答弁のとおり、積極的にきちんと体制整備というのを考えていっていただきたいなと思います。  次、この素案の36ページにあります文化財のことだったり、公民館、図書館のあたりの話をちょっと伺いたいんですけれども、公民館とか図書館とか文化財を教育委員会から市長事務部局に移管しなければならなかった理由というのを私は伺いたいと思います。  これまでにも産業文化局と教育委員会が一緒になって数年にわたって日本遺産登録のために取り組んでこられていたと思うんですよね。そういう前提があるので、文化財が教育委員会から出てわざわざ市長事務部局に移っていかなければいけない理由というのが私はそこがちょっと分からなくて、この36ページの文章を読んでいると、「観光分野と文化財分野が連携し、日本遺産をはじめ本市の歴史・文化資源の活用を積極的に推進します」と書いてあって、これだとお金を生む文化財しか残さないのかな、文化財の価値っていうのがそういった産業文化という産業の部分でしか見られなくなってしまうんじゃないかなというふうに危惧したりするので、そのあたりのことに関して、せっかく日本遺産に登録して、これは文化財のために使っていけるお金やというふうに私は思っていたんだけれども、観光にももちろん使っていくんですというようなことであれば、教育委員会から出してしまうことって本当に大丈夫なのかな、ちゃんと西宮の文化財というのを価値としてきちんと残していただけるのかなという不安があります。  この点に関して、移管しなければいけなかった理由をきちんと説明していただきたいなと思います。 ◎文化財課長   今おっしゃっていただいたように、日本遺産の認定という形で既に観光の部局とも連携させていただいているわけなんですけれども、文化財は、これまで守るというような方向のイメージが強くて、所有者さんとか行政であるとかそういったところだけでもう守り切れないと。これはもっと地域全体で文化財を守っていっていただくというためには、やっぱり広く文化財のことを知っていただく必要があるということで、教育委員会の中だけではなくて、全庁的に文化財を知っていただいて、それを文化資源としていろいろ活用していただきたいというふうに考えているので、決してマイナスな意味ではなくて、保存のための活用をより進めていただくために市長部局に行きたいというふうに考えている形になります。  以上です。 ○一色風子 副委員長   みんなで文化財を守っていきましょうということであれば、だから市長事務部局に行っているんですというところがやっぱりなかなか説明が難しいのかなというふうに思います。今でも教育委員会の中にいて、そこでどうして市長事務部局のほうに行かなければ市全体で文化財を守ることができないのかというあたりの説明というのは、もう少し丁寧な説明を今後していっていただきたいなというふうに思うのでお願いしたいところです。  44ページのところにも、複合施設の在り方の見直しなどに取り組むというような文言が書いてあるんですけれども、公共施設マネジメントと生涯学習の推進というのが何かこうごっちゃになっているような気がしていて、公共施設は公共施設の在り方として考えていかなければいけないし、生涯学習の推進に関しては、生涯学習、市民のために、まちづくりのためにということで考えていかなければいけないんじゃないのかなというふうに考えているので、このあたり、施設ありきの話にならないのかなという不安があるんですけれども、そのあたりに関してはどうでしょうか。 ○八代毅利 委員長   幾つ質問するとかきちっとやってくださいね。 ○一色風子 副委員長   あと一つです。
    ○八代毅利 委員長   何についてですか。 ○一色風子 副委員長   図書館です。 ○八代毅利 委員長   では、答弁お願いします。 ◎生涯学習部長併任社会教育部長   複合施設の在り方と公共施設マネジメントについては別のものではないかという御質問だったと理解しております。  確かに公共施設マネジメントということで、ハード面だけで考えて多過ぎるのかとか少ないのかとか、そういったことを議論する前に、公共施設としてどのような機能を発揮して市民の生涯学習、あるいはその他の設置目的を果たしているのかということをきちんと考えていくということがまずあるべきだと考えています。その後で公共施設マネジメントは考えられる必要があると思いますので、委員御指摘のような公共施設マネジメントと混同しているというふうな認識はございません。 ○一色風子 副委員長   今後も、やっぱり図書館だったりとか文化財だったりとか公民館というのは社会教育の部分ですごく重要なことだと思いますし、市民のための施設なので、それが公共から離れて例えば民間へみたいなことになることがすごくやっぱり心配ではあるので、このあたりのことは慎重にぜひ進めていっていただきたいなというふうに思います。  最後に、図書館のことですけれども、図書館法に基づいた図書館運営について、市長事務部局に行くことで政治的中立な立場での選書が行われないのではないかというふうに危惧しているんですけれども、そのあたりどうでしょうか。 ◎読書振興課担当課長   図書館につきましては、市長事務部局に移管されましても、特定社会教育機関として教育基本法、社会教育法、図書館法の規定や、あと、文部科学省が示しております図書館の設置及び運営上の望ましい基準に沿って運営してまいりますので、選書も含めて政治的な中立性等については従来どおり確保されると考えております。  以上です。 ○一色風子 副委員長   設置者が教育委員会の教育長から市長のほうに移っていくというところで、政治的中立性というのが本当に損なわれないのかどうなのかという部分に関しては、まだやっぱりそこも私は疑問に残っているところではありますので、そのあたりもぜひ市民のほうには丁寧に説明をしていただきたいなと思います。  以上です。 ○八代毅利 委員長   ほかにありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○八代毅利 委員長   なければ、本件はこの程度にとどめます。  次の協議事項に入る前に、ここで当局の挨拶があります。 ◎教育長   教育こども常任委員会の閉会に当たり一言御挨拶申し上げます。  委員各位におかれましては、議案第259号令和2年度西宮市一般会計補正予算(第10号)ほか諸議案につきまして、慎重かつ精力的に御審議いただき、誠にありがとうございました。  審議の中で承りました意見、御要望につきましては十分に留意いたしまして、事業の執行に万全を期してまいります。 なお今後とも一層の御指導、御鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。本日は誠にありがとうございました。 ○八代毅利 委員長   ありがとうございました。  ここで休憩をいたします。再開は4時35分。           (午後4時25分休憩)           (午後4時33分再開) ○八代毅利 委員長   それでは、再開をいたします。  次に、施策研究テーマ「コロナウイルス禍の学校教育について」を議題とします。  本日は、施策研究テーマ報告書について協議を行いたいと思います。  各委員の提言を取りまとめた報告書案をタブレットに配信しておりますので、御確認ください。  御自身の提言について補足説明や他の委員の提言について御質問等がございましたら御発言いただきたいと思いますが、いかがでしょうか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○八代毅利 委員長   では、一旦暫時休憩とさせていただきます。           (午後4時34分休憩)           (午後4時36分再開) ○八代毅利 委員長   それでは、再開をいたします。  次に、報告書案の先頭におつけしているかがみ文の2枚ですね、これを今御覧いただきましたけども、これを委員会の総意として正副で作らせていただきましたけども、御確認いただき、今、委員の皆様方が御賛同いただきましたので、これで確定をさせていただきたいと思います。  それと、あとは──またちょっと一旦暫時休憩にします。           (午後4時37分休憩)           (午後4時38分再開) ○八代毅利 委員長   それでは、また再開をいたします。  本日の協議を踏まえ、御自身の提言に加筆、修正がある方は、1週間後ですね、17日の木曜日までに再提出をお願いします。もう少しブラッシュアップしたいとか、そういう方は再提出をお願いします。再提出がない方は、もうそのまま今のやつを採用させていただきます。さらに言えば、未来センターに対する課題ですね、これを抽出しようということを前回決定しましたけど、これを同じ17日までに出していただくということですね。よろしくお願いします。  本件についてほかに御意見はありませんか。 ◆大川原成彦 委員   22日当日の進め方ですけれども、教育長に来ていただいてお渡しするということですけども、事前に教育長には一式お届けしてお読みいただいているという前提でよろしいでしょうか。 ○八代毅利 委員長   はい、そのようにします。  あとよろしいですか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○八代毅利 委員長   それでは、朝から長時間、大変にお疲れさまでございました。本件はこの程度にとどめます。  この際、お諮りします。  本委員会の所管事務中、1、学校教育及び社会教育について、2、子ども・子育て支援サービスの向上について、以上2件について閉会中の継続審査としたいと思います。  これに御異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○八代毅利 委員長   異議なしと認めます。したがって、そのように決まりました。  いま一点、お諮りします。  本委員会で採決しました事件に対する委員会報告書の作成につきましては、正副委員長に御一任願いたいと思います。  これに御異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○八代毅利 委員長   異議なしと認めます。したがって、そのように決まりました。  本日は、議案第272号指定管理者指定の件、また、議案第259号一般会計補正予算(第10号)、こういったものを審査させていただき、全会一致あるいは賛成多数で可決いたしました。また、施策研究テーマについても協議をさせていただきました。  これをもって教育こども常任委員会を閉会します。  御協力ありがとうございました。           (午後4時40分閉会)...