西宮市議会 2019-12-05
令和 元年12月(第 3回)定例会-12月05日-02号
令和 元年12月(第 3回)定例会-12月05日-02号令和 元年12月(第 3回)定例会
西宮市議会第3回
定例会議事日程
(令和元年12月5日午前10時開議)
日程順序 件 名 ページ
第1 一 般 質 問
発言順序 氏 名 発言時間(答弁
を含む)
1 一 色 風 子 52分 15
2 草 加 智 清 52 23
3 八 木 米 太 朗 52 29
4 松 山 かつのり 52 36
5 や
の 正 史 59 43
6 田 中 あ き よ 52 48
7 山 田 ま す と 52
8 花 岡 ゆ た か 65
9 田 中 正 剛 59
10 ひ ぐ ち 光 冬 52
11 松 田 茂 52
12 脇 田 のりかず 65
13 岩 下 彰 65
14 澁 谷 祐 介 52
15 大 原 智 52
16 佐 藤 み ち 子 52
17 福 井 浄 65
18 よ つ や 薫 26
19 吉 井 竜 二 59
20 かみたに ゆ み 59
西宮市議会議長
出 席 議 員
1番 河 本 圭 司 16番 菅 野 雅 一 30番 篠 原 正 寛
2番 田 中 あきよ 17番 吉 井 竜 二 31番 坂 上 明
3番 江 良 健太郎 18番 かみたに ゆみ 32番 佐 藤 みち子
4番 多 田 裕 19番 川 村 よしと 33番 野 口 あけみ
5番 大 迫 純司郎 20番 まつお 正 秀 34番 中 尾 孝 夫
6番 たかの し ん 21番 よつや 薫 35番 岩 下 彰
7番 うえだ あつし 22番 花 岡 ゆたか 36番 町 田 博 喜
8番 ひぐち 光 冬 23番 河 崎 はじめ 37番 大川原 成 彦
9番 一 色 風 子 24番 松山 かつのり 38番 八 木 米太朗
10番 宮本 かずなり 25番 山 口 英 治 39番 草 加 智 清
12番 脇田 のりかず 26番 山 田 ますと 40番 大 石 伸 雄
13番 福 井 浄 27番 大 原 智 41番 田 中 正 剛
14番 松 田 茂 28番 澁 谷 祐 介
15番 八 代 毅 利 29番 や
の 正 史
欠 席 議 員
11番 谷 本 豊
説明のため出席した者
の職氏名
市長 石 井 登志郎 土木局長 植 松 浩 嗣
副市長 北 田 正 広
会計管理者 瀬 下 房 子
副市長 田 村 比佐雄 消防局長 山 下 俊 郎
防災危機管理局長 丸 岡 五 郎
病院事業管理者 南 都 伸 介
政策局長 太 田 聖 子
中央病院事務局長 宮 島 茂 敏
市長室長 川 俣 均
上下水道事業管理者
財政部長 荒 岡 晃 彦 青 山 弘
総務局長 中 尾 敬 一
上下水道局次長 佐 竹 令 次
総務局担当理事 山 本 晶 子 教育長 重 松 司 郎
総務総括室長 大 植 進 教育次長 坂 田 和 隆
市民局長 土 井 和 彦 教育次長 大 和 一 哉
産業文化局長 岩 崎 敏 雄
選挙管理委員会委員長職務代理者
健康福祉局長 山 本 英 男 川 畑 和
人
こども支援局長 時 井 一 成 代表
監査委員 亀 井 健
環境局長 須 山 誠
農業委員会会長職務代理者
都市局長 清 水 裕 文 中 務 幸 雄
職務
のため議場に出席した
事務局職員
事務局長 北 林 哲 二 係長 大 西 正 幸
次長 岩 田 重 雄 副主査 山 口 祐 平
議事調査課長 新 田 智 巳
〔午前10時 開議〕
○議長(大石伸雄) おはようございます。
ただいまから
西宮市議会第3回定例会第2日目
の会議
を開きます。
現在
の出席議員数は40
人であります。
本日
の会議録署名議員に、会議規則第87条
の規定により、
岩下彰議員、
篠原正寛議員を指名します。
本日
の議事日程は、タブレットに配信またはお手元に配付
のとおりであります。
これより日程に従い議事
を進めます。
日程第1 一般質問
を行います。
この際、お諮りします。
今期定例会における一般質問
の発言時間は、
議会運営委員会で申し合わせた範囲内で行いたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(大石伸雄) 御異議なしと認めます。
よって、一般質問
の発言時間は
議会運営委員会で申し合わせた範囲内で行うことに決定しました。
なお、この際、市当局に申し上げます。
一般質問
の発言時間
を制限しておりますので、答弁は要領よく簡潔にされるようお願いいたします。
これより順序に従い発言
を許します。
まず、
一色風子議員。
〔
一色風子議員登壇〕
◆9番(一色風子) 皆さん、おはようございます。
無所属
の一色風子です。
初めてだと思うんです。
トップバッターをさせていただきます。非常に緊張しておりますので、温かく見守っていただけたらと思います。よろしくお願いいたします。
さくらFM
をお聞き
の皆様、そして
インターネット配信をごらん
の皆様、資料
を使って
の説明も一部ございます。わかりにくい部分もあるかと思いますが、よろしくお願いします。
そして、傍聴にお越しくださった皆様、朝からありがとうございます。よろしくお願いします。
では始めます。
一つ目
の質問、学校給食と農業支援について
の質問
をします。
まず初めに、子供たちに残したい西宮市
の環境と子供に食べさせたい食べ物
の話
をきょうはさせていただきたいと思います。
市内
の農地
を守りながら持続可能な
まちづくりを進めるために、地産地消という生産と消費
の地域内循環ができる仕組みが必要だと考えています。また、子供たちには、顔
の見える関係
の中で自分たち
の食べるものに目
を向け、食べ物
のこと、環境
のこと、地域
のこと
を身近に感じることができる
環境づくりを進めていきたい。当たり前にあったものは、今は私たち大人がしっかりと守らなければあっという間になくなってしまう可能性
のあるものばかりだと考えています。
西宮市
農業振興計画の市民アンケートを資料としてつけていますので、御確認ください。(実物
を示す)こちらになります。
図1では、
農業生産実施に対する考えということで、続けてほしいという市民
の声が多く寄せられていますが、わからないと回答している数が調査ごとにふえていることもわかります。図2
の市内で農業生産が行われていることについて
の認知度では、知っていると認知している方もおおむね多いようですが、見たことはないが知っていたという割合がふえてきていることもこの図でわかります。図3では、
市内農産物の購入について、購入したことがあるという割合も高くなりつつあります。
そのこと
を踏まえて、まずは学校給食について質問いたします。
学校給食では地産地消
を進めているところではありますが、購入意欲があるという部分では、市民
の皆さんには地産地消は一定浸透しているように感じます。現在、学校で
の食育推進
の成果として、この地産地消はどの程度成果
を上げていると
教育委員会では認識されているでしょうか、また、今後
の取り組みについてはどのように市として考える
のでしょうか、お答えください。
次に、主食となる米飯についてです。
西宮市
の学校給食では、西宮市産
の米
を学校給食で提供する機会
を年間3回設けています。市内でできる米
を食べることができる
のは非常によい取り組みだと考えますし、これからこの機会がふえることに期待しますが、現在、この米
を食べるため、炊き込み御飯などにして提供されており、白御飯として米本来
の味
を楽しむ、知る機会がありません。なぜ白御飯として喫食することができない
のでしょうか、そのこと
を改善するため
の方策はある
のでしょうか、お聞きします。
一般質問資料②
のほう
をごらんください。裏面になります。
図4
を見ていただくと、
農業振興計画では、市民
の声として、農薬や化学肥料
を減らした安心・安全な農産物
を販売してほしいという意向がアンケート結果で明らかになっています。学校給食でもそのような市民
の声に応えることができるように、西宮市として、今後、農薬や化学肥料
を減らした農産物や有機野菜など
を利用した学校給食についてどのように考えますでしょうか、お答えいただきたいと思います。
以上
のような学校給食
を進めていくためには、食材となる農産物
をつくる農業者
を支えることが必要になります。県産野菜や近隣自治体
の野菜
を供給してもらうことももちろん必要と考えますが、市内で農業生産が行われていること
を学校給食などを通して知っていても、本当
の現場
を見たことがないという市民
の認知度が高くなりつつある現状
の中で、市内野菜
を子供たちに食べてもらい、子供たちがその農地
を日ごろから身近に感じることができるよう、農地
を守り、継続してもらう必要があります。自分たち
の食べるもの
をどのように捉える
のか、需要と供給
の関係
を生み出し、維持できるような仕組みが必要であると考えます。
以上
のこと
を踏まえて、農業支援について質問します。
農業振興計画にもあるように、市内農業
の現在
の大きな課題として、人手不足と
後継者不足が挙げられます。その後継者となるような
人や
人手不足解消につながるような
人のマッチングが必要と考えます。そのために、農地
の貸し借りがスムーズにできるように、貸したい
人と借りたい
人をつなげるつなぎ目役に行政がなれるような仕組み
を新たに制度化すること
を提案します。また、農業塾など
を活用して農業
の経験
を一定積んだ
人と人手
を必要としている間
を取り持つような人材バンクなど
を創設し、市が率先して必要な
人に周知するべきです。また、新たに市内で農業
を始めたいと思う
人たちに向けて、現在既に取り入れている西宮市
の農業活性化推進対策事業補助金に補助率
の上乗せ
をするなどして、
新規就農者支援をすること
を提案します。市として以上
のような取り組みについて
の考え
をお聞かせください。
今後さらなる地産地消
の学校給食に応えることができるよう、市内野菜
の供給量
をふやすことが必要になります。そのために、西宮市産
の野菜
のブランド化の強化
を目指し、
市民ニーズに応えることができるような市独自
の補助制度
の創設や既存
のブランド化促進事業へ
の補助率
の上乗せなど
をすることは可能でしょうか。
また、出口支援として、市内で
の販売所
の拡大に行政が相談窓口になりつつ、また、流通
の仕組みとして市独自
の支援策
を新たに創設し、
シルバー人材など
を活用して支援するなどは考えられないでしょうか、お答えください。
最後に、2年後に迫る2022年
の生産緑地問題があります。市内南部
の生産緑地について必要な支援に関しては、市が借り上げ、地域農園や市民農園にすることで、緑地
の保全、農地
の保全、災害時
の地域
の避難場所などになると考えます。また、地域農園にすることで、限られた興味
のある
人だけ
の農園だけではなく、
高齢者男性の地域参加
を促す仕掛け
の一つとして農業
を位置づけることや、地域
の居場所としてさまざまな世代へ
のアプローチが可能になります。子供たちが生活する場に農地という新たな居場所
をつくり、ふだん
の生活
の延長線上に農業
を位置づけることは、都市農業に求められる部分でもあると考えますが、市
の見解
をお聞かせください。
以上、壇上で
の質問は終わります。これ以降は
対面式質問席でさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
ありがとうございました。(拍手)
○議長(大石伸雄) これより当局
の答弁
を求めます。
◎教育次長(大和一哉) まず、学校給食における地産地消
の推進についてお答えいたします。
学校給食における地産地消
の推進については、平成21年4月に
学校給食法が改正され、学校給食
の目的が食育
の推進に重点
を置かれたこともあり、学校給食が学校教育
の一環であるという趣旨がより明確となりました。また、同法で、学校給食
を活用して食
の指導
を行う際は、地域
の産物
を活用するなど
の創意工夫を通じて、地域
の食文化や産業、自然
の恩恵に対する理解
を深めることが規定されていることから、平成21年度より西宮産野菜
を使用した地産地消
の推進
を行っております。取り組み
を開始した平成21年度はコマツナ
の1品目にとどまっていた西宮産野菜も、平成30年度はホウレンソウやミズナなど9品目
を使用することができております。また、西宮産
の野菜
を使用する際は、お昼
の放送で紹介するほか、毎月配布している献立表に使用する野菜
の名前や名前
の由来や生産者
の畑
の写真なども掲載することで、食へ
の関心、地域へ
の愛着につながっており、学校給食
の食材が生きた教材となっております。今後につきましても、西宮産野菜
を使用した新献立など
の検討
を行い、学校給食における地産地消
の推進
を行ってまいります。
次に、西宮産
の米
の使用についてお答えします。
現在、学校給食
の米飯につきましては、委託炊飯による白御飯と自校炊飯による炊き込み御飯など
の変わり御飯がございます。自校で
の炊飯
を変わり御飯としている理由は、自校で炊飯する際、回転釜
を使用して炊飯するため、残った回転釜だけでは調理できる献立が限られてしまうことから、おかずという点や、食べ応え、
栄養バランスを考慮し、炊き込み御飯やピラフなど
の献立として提供しております。
また、委託炊飯で
の使用は、西宮産
の米
の流通量が限られている点、及び、炊飯工場
の構造上、タンクに貯蔵した米が洗米
を経て炊飯される仕組みとなっており、指定した日に西宮産
の米
を使用することはできません。
しかし、本市といたしましても、変わり御飯ではございますが、地産地消という食育
の観点から西宮産
の米
を使用しており、可能な限り児童生徒に素材本来
の味
を知ってもらいたいと考えております。今後につきましては、少しでも西宮産
の米
を使用した白御飯が提供できるよう、関係機関と協議
を行ってまいります。
次に、農薬や化学肥料
を減らした野菜
の使用についてお答えします。
本市
の学校給食で使用する食材につきましては、できる限り国産
のもの
を使用することとしており、野菜については全て国産
を使用しております。使用している野菜は、無農薬野菜ではございませんが、国が定めた使用基準に基づき農家
の方が農薬
の散布時期や回数
を遵守し、丹精込め生産されたもの
を使用しております。
残留農薬検査についても、生産者による出荷前検査
のほか、保健所による流通農作物
の検査が実施されていることから、市場に流通している野菜は安全・安心であると考えております。また、価格面、生産量からも、有機野菜
の生産量は平成28年度
の国内総生産量に対する有機JAS
の割合が0.35%と非常に低い割合となっており、価格も現在使用している野菜
の2倍から3倍
の価格となるため、これら
の課題が整理できない現段階では、学校給食
の食材として使用することは困難と考えております。
以上でございます。
◎
産業文化局長(岩崎敏雄)
農業支援策について
の御質問にお答えします。
平成27年4月に
都市農業振興基本法が制定され、都市農業
の持つ防災や環境
の保全など多様な機能が再認識されるようになり、都市農地は、宅地化されるべきものから都市にあるべきものへとその位置づけが大きく方向転換されました。本市
の農業
の現状は、
農業従事者の高齢化に伴う農業
の担い手不足、
後継者不足のほか、都市部
の農業地域であるため、法律で定める
農業振興地域に指定されておらず、国
の施策による支援がほとんど受けられないことや、まとまった農地
を確保しにくく、大規模化が困難であること、市街化区域内
の生産緑地
の活用が困難なことなど、多く
の課題
を抱えております。
このような中、昨年度には、
生産緑地法の改正や都市農地
の貸借
の円滑化に関する法律が制定され、本市においても、生産緑地
を含めた農地
のスムーズな貸し借りが行える
制度づくりが早急に求められております。
JA兵庫六甲は、今年度より、阪神間
の生産緑地等の農地
の貸借
のマッチングや
新規就農支援等を行う
都市農地相談センターを立ち上げました。さらに、同センターと生産緑地
を抱える阪神間
の自治体で情報交換と課題
を共有する
都市農地連絡協議会が設置され、阪神間全体で都市農業
の活性化に取り組む体制が整備されつつあります。市としましては、今後、
都市農地相談センターと
の連携
を強化することで都市農地
の貸借
を促進し、担い手へ
の農地
の集約や、農業学校などで農業
を学んだ方
の実経験
の場
の充実
を図るとともに、既存補助金
の拡充
を検討するなど、農業者や新規就農者
の支援に努めてまいります。
次に、農産物
の販路
を拡大するためには、直売所や大手スーパー内で
のインショップで
の販売が有効であると考えています。こうした取り組み
を支援し、西宮産農産物
の認知度向上
を図るため、既存補助金で
の西宮産農産物
のPR支援や直売所等へ
ののぼり貸し出し
を継続するとともに、ロゴマークや直売所マップ
の作成も検討していきます。また、学校給食における地産地消
の取り組み
をさらに進められるように、農業者等へ
の支援
を続けてまいります。今後、新卸売市場
の開設に合わせて、例えば西宮産農産物マルシェが開催できないかなど、発信力
を高める取り組みについても研究してまいります。
次に、生産緑地については、制度開始時
の平成4年に指定された多く
の農地が指定後30年
を迎える2022年に宅地化
を前提とした買い取り申し出が増加することが懸念される、いわゆる2022年問題へ
の対応が課題となっております。一方で本市においては、
市民ニーズが特に高い南部地域
の市民農園では、毎年、申込倍率が3から6倍で推移しており、早急に市民農園
を拡充する必要があると考えています。そのため、農家みずから
の耕作が難しくなった
生産緑地等については、まず貸借
を促進し、あわせて市民農園や体験農園といった活用方法
の拡大
を図ることにより、農地
の保全
を進め、ひいては防災機能等農地
の持つ多面的な機能
の維持
を図ってまいります。また、シニア世代
を対象に農業
を活用して地域福祉と社会参加
を促進し、子供たちも含めたさまざまな世代
の新たな居場所
の創設につながる、いわゆる地域農園についても、先進地
の事例
を参考に研究してまいります。
以上でございます。
○議長(大石伸雄) 当局
の答弁は終わりました。
〔
一色風子議員「
対面式質問席」使用〕
◆9番(一色風子) 答弁ありがとうございました。
この1問目に関しては、意見、要望
を述べさせていただきます。
以前から学校給食
の改善
をしていきたいというふうに考えてきていました。もともと私は調理師
の仕事
をしていたので、その際に使用していた野菜は、無農薬
の野菜
を中心にした調理
をしてまいりました。なので、子供たちに食べさせる食材
の重要性という
のをずっと感じてきているわけなんですけれども、食べ物が私たち
をつくる、だからこそ、食材には気
をつけていきたいというふうに考えています。
そのこと
を考えると、学校給食は非常に重要で、家庭
の差がなく食べることができる学校だからこそできることがあります。供給量や学校給食に応えることができる
環境づくりを進めることで、地産地消
の促進、使用は困難としている有機野菜
の給食も目指していくことができる
のではないでしょうか。ぜひ農政課と学校給食課がしっかりと連携して進めていっていただきたいと思います。
1点目
の質問に関しては以上です。
次に、2点目、コミュニティ・スクールについて質問いたします。
来春から始まる西宮型コミュニティ・スクールとは、現行
の教育連携協議会
を法定
の要件
を備えた学校運営協議会に移行するもので、同協議会による地域住民
の学校運営へ
の参画だけではなく、引き続き教育連携事業
を実施し、地域とともにある学校
の理念に基づく、より
包括的・機動的な協働活動
を推進するとされています。また、地域学校協働活動推進員
を新たに配置し、地域と学校
をつなぐコーディネーター役として、地域と
の連絡調整やボランティア
の募集・調整など
を行っていくものであります。コミュニティ・スクールとは、そもそも学校運営協議会制度
を導入した学校
のこと
を呼び、学校と地域住民等が力
を合わせて学校
の運営に取り組むことが可能となる地域とともにある学校へ
の転換
を図るため
の有効な仕組みとされています。
地域に開かれた学校になっていくために期待される西宮型コミュニティ・スクールですが、ことし
の9月12日に開催された教育こども常任委員会でこのコミュニティ・スクールについて所管事務報告があり、議論されました。それ
を受け、さらに詳細に確認しておきたい点があることから、以下2点についてお答えいただきたいと思います。
1点目、コーディネーター役となる地域学校協働活動推進員についてお伺いいたします。
地域学校協働活動推進員は、地域資源
をどのように蓄積し、具体的な活動としてどのようなこと
をされる
のでしょうか。また、地域とつながることが大切な業務となりますが、そのためにどのような場所で日々活動する
のでしょうか。その活動についてはオープンにされるべきと考えますが、コミュニティ・スクールがどのように有効に運用されている
のか確認できるような日々
の活動実績などは報告される
のでしょうか。お答えください。
2点目、子供
の参加について伺います。
文科省
の示す学校運営協議会――コミュニティ・スクール――
の設置における法改正
の中で、児童生徒
の意見について、「学校運営協議会において必要と認める場合には、児童、生徒
の発達段階に配慮しつつ、当該学校
の児童、生徒に意見
を述べる機会
を与えるなど
の工夫
を行うことも差し支えないこと」とあります。今回報告
のあった西宮型コミュニティ・スクール
の説明文書やそれ
を図式化したもの
の中には、子供
の立ち位置
の記載がありません。教育こども常任委員会
の菅野議員
の質疑において、「コミュニティ・スクール
の設置によって子供たち
の意見
を聞く機会が広がるというふうな認識でよろしいでしょうか」という質問に対し、学校教育課は、「そのとおりでございます」と答えていらっしゃいました。子供
の意見
を聞く機会が広がるということは非常に重要なことですし、生徒会・児童会執行部だけでなく、全て
の子供が参画しやすい
環境づくりを進めてほしいと考えます。
この子供
の意見
を聞く機会が広がるということに関して、子供
の意見
をどのように取り扱い、子供たち
を中心にしながら学校・地域がつながるコミュニティ・スクール
をどのように運営していく
のでしょうか。また、子供
の意見
を聞く機会
を、今後、コミュニティ・スクール
の説明文書など
の中に明確化されていく
のでしょうか。お伺いいたします。
以上、よろしくお願いします。
○議長(大石伸雄) 一問完結方式による2番目
の質問に対する当局
の答弁
を求めます。
◎教育次長(坂田和隆) コミュニティ・スクールについて
の御質問にお答え
をいたします。
地域学校協働活動推進員――以下「推進員」と申し上げます。この推進員は、地域住民等と学校が協働して社会教育活動
を行うに当たり、両者間で
の情報共有
を図るとともに、地域住民等へ
の助言その他
の援助
を行うため、社会教育法に基づき
教育委員会が委嘱するものです。本市では令和2年度よりコミュニティ・スクール
を順次導入することとしておりますが、導入する学校から推進員
を配置していき、学校と地域
のかけ橋として、地域とともにある学校づくりに寄与していただきたいと考えております。
具体的な活動につきましては、まず、推進員自身も学校運営協議会委員として会議に参加するとともに、会議で話し合われた内容
を広報誌やホームページにより情報発信
を行っていただくこととしております。また、学校や地域住民、企業、団体、機関等
の関係者と
の連絡調整や、地域ボランティア
の募集・調整など
の役割も担っていただく予定です。推進員によっては、学校運営協議会
の会議
の日程調整や資料作成など
の事務処理
をしていただくことも予定しております。
お尋ね
の地域資源
をどのようにして蓄積していく
のかについてですが、これまでも、学校や地域
の実情に応じて、郷土史
の学習や放課後学習支援、登下校
の見守り、学校環境整備など、多種多様な取り組みが行われております。これら
のさまざまな地域活動を通じて得た情報
を学校運営協議会
の中で共有し、それぞれ
の活動
をネットワークでつなぎます。それにより、より幅広い地域
の方々
の参画
を推進し、学校とは違う視点から活動
の幅
を広げていくことができればと考えております。また、効果的な活動
を共有するため、推進員対象
の研修会
を実施し、推進員同士
のつながり
を支援してまいります。
推進員
の活動場所としては、学校
の中に地域交流室など活動
の拠点となる部屋
を用意します。今後、多種多様な活動
をコーディネートし、学校だけではなく、公民館など地域に活動
の場所
を広げていってほしいと考えております。
推進員
の活動実績
の確認についてですが、コミュニティ・スクール
の充実には推進員
の働きが重要となることから、推進員
の活動内容
を把握するために、事務局に報告書
の提出
を求めることとしております。
次に、子供
の参加について
の御質問ですが、今回、コミュニティ・スクール
を導入するに当たり作成した
説明用
のリーフレットには、「地域全体で未来
を担う子供たち
の成長
を支える」というタイトルで、子供
を中心に置いて、学校、家庭、地域が互い
の役割
を認識し合って協働するイメージ図
を掲載しております。
教育委員会としても、子供たちが地域学校協働活動に企画段階から参加したり、学校や地域
の課題解決
のために主体的に何ができるか
を考えたりといった機会
を取り入れる必要があると考えておりますことから、今回
の御指摘も踏まえ、今後作成
のリーフレットには、西宮型コミュニティ・スクール
の仕組み
の中に児童生徒
を明確に位置づけてまいります。
以上でございます。
○議長(大石伸雄) 当局
の答弁は終わりました。
◆9番(一色風子) 答弁ありがとうございます。
9月12日に教育こども常任委員会でこのこと
の所管事務報告がありまして、私も傍聴させていただきました。その中でも、子供
の声
を聞くという場面に関してはほか
の委員さんからも御意見
をいただいてまして、山口委員長もこのようにおっしゃっていたんですけれども、「児童生徒、要は子供たちにとってどうしていく
のかということは、大人たちから
の一方的なものではなくて、子供たちが求めていること、これがやっぱり一番大切だというふうに思います。ですから、その意味では、こういった会議
の中で、小学生であっても生徒会長や子供たち
の意見というもの
を聞いてあげる、もしくは、こういうこと
を我々はしようと思っているけど、何がいいということ
を聞いてあげるとか、そういうふうな機会という
のもやっぱりあってしかるべきだと思います」というようなこともおっしゃっていました。ぜひそのようにコミュニティ・スクール
を進めていっていただきたいなというふうに考えています。
子供たちがコミュニティ・スクールを通してたくさん
の大人に出会える機会
をつくり出していただきたいなというふうにも考えます。地域ではなく、学校ではなく、子供たち
のために動けるようなコミュニティ・スクールとなるように要望いたします。
この点に関しては以上になります。
最後に、大きな項目
の3番目、学校教育について質問いたします。
学校教育に関しては、これまでにも質問してきているところではありますが、常に課題があり、社会
の状況に応じて変化してほしいという希望があります。学校教育が主体的・対話的で深い学びという新たな学習指導要領
の中で、西宮市
の教育がどのように変化していく
のか確認していきたいと強く思っております。ぜひここにいる皆さんと共有しながら、ともに考えていきたいです。
きょうは、学校教育
の中でもインクルーシブ教育と不登校について取り上げます。
これまでにもさまざまな提案
をさせていただき、形にしていただいたこと
を感謝申し上げます。今回も、具体的な、特に当事者となる方々からいただいている相談について質問いたします。
1点目、学校教育
の中で
のインクルーシブ教育推進
のため
の就学支援委員会
のあり方について伺います。
現在、西宮市で行われている就学支援委員会は、300
人以上
の子供
を7回
の日程で就学後
の支援
のあり方
を協議していると聞いております。現在
のこの協議
の方法に課題がある
のではないかと考えます。1、協議
をしていく中で
人と時間に限界があること、2、保護者や主治医、対象となる子供にかかわる専門員などが入ることができないことで、会議
の透明性
の担保や信頼関係
の構築に疑義が残ること、3、その後
の学習支援や地域
の学校と
のつながり、交流学習
のスタートアップとしては弱いこと
を懸念しております。
以上
のこと
を踏まえて、以下
の質問
をいたします。
就学支援委員会では、子供
の就学に向けて支援
の方針
を決める場であり、望ましい就学という見立ては必要ない
のではないでしょうか。また、地域
の学校
を子供
の拠点
の場と位置づけている
のであれば、各学校で就学に向けて
の相談窓口になること
を提案します。その際
の課題になることは何になる
のでしょうか、お答えください。
2点目、不登校支援について伺います。
不登校児童へ
の支援
のあり方はさまざまな場面で必要となりますが、まずは、学校健診未受診に関して質問いたします。
一般質問資料②
の一番下につけています内科健診受診者数と欠席者数
の表
をごらんください。
この表は、学校健診
の内科に特化したものですが、その中で未受診となっている子供
の数
を示すものです。健診日に学校
を休んだ場合、不登校で学校に行けない場合、全て
のケースについてこの数
の中に含まれております。
そもそも学校健診とは以下
のような目的
を持つものとされています。学校保健安全法では、学校における児童生徒
の健康
の保持増進
を図るため、学校における保健管理について定めており、学校における健康診断はこの中核に位置する。また、学習指導要領においては、特別活動
の中で健康安全・体育的行事として位置づけられており、教育活動として実施されるという一面も持っている。それら
のこと
を踏まえると、学校における健康診断は、家庭における健康観察
を踏まえ、学校生活
を送るに当たり支障があるかどうかについて、疾病
をスクリーニングし、健康状態
を把握するという役割と、学校における健康課題
を明らかにして健康教育に役立てるという、大きく二つ
の役割がある。このことについて学校関係者や保護者
の間で共通
の認識
を持つことが重要であるとされています。
学校健診は基本的に学校内で行いますが、学校行事
の中で健診日として設定された日以外にも健診できる機会
を設けている学校もあるので、学校健診
の日に休んでも、別日に設定された機会に受けることもできます。ですが、学校に行けない子供
の場合、未受診
のままになっており、健康管理において課題があると考えます。そのため、学校に行くことができない子供に対して
の健診
の機会
をふやすべきと考えますが、以下について
教育委員会の考え
をお聞かせください。
校医に学校以外
の場で
の健診受診が可能にできるよう、西宮市として統一した考え
を持ち、医師会と連携するべきと考えますが、
教育委員会の考え
をお伺いいたします。
また、校医以外
の小児科などかかりつけ医に受診
の際に健診もしてもらうこと
を提案します。お答えください。
次に、あすなろ学級について質問します。
あすなろ学級は、現在、週4日のみ
の開級となっています。職員配置
の関係上そのようになっているとお伺いしておりますが、その休みとなっている1日
をチャレンジデーと名づけ、学校にチャレンジするように促しています。学校に登校するという結果のみ
を目標にしないよう通知があるということ
を前提にすると、チャレンジデー
の名称
を変えるべきではないでしょうか。また、教育
を受ける機会
をふやすという意味で、現在
の週4日
の体制から週5日に広げるべきではないかと考えますが、
教育委員会の考え
をお聞かせください。
最後に、不登校になっている中学生
の保護者にとって、進学など
を考えると、出席日数
を気にして不安
を抱えるということは容易に想像がつきます。その不安が子供へ影響することがないよう、子供や保護者
の不安払拭
のためにも、ICT
の活用で出席扱いにするべきと考えますが、既存
のあすなろweb
を利用した生徒に関して出席扱いにすることは可能でしょうか、お答えください。
以上になります。
○議長(大石伸雄) 3番目
の質問に対する当局
の答弁
を求めます。
◎教育次長(大和一哉) 学校教育について
の御質問
のうち、インクルーシブ教育推進
のため
の就学支援委員会
のあり方についてお答えします。
まず、就学支援委員会では望ましい就学という見立ては必要ない
のではないかについてですが、
教育委員会が障害
のある児童生徒
の就学先
を決定するに当たっては、学校教育法施行令により、本人・保護者
の意見
を最大限尊重しつつ、子供
の障害
の状態や教育的ニーズ、教育学、医学、心理学など専門的知見から
の意見、学校や地域
の状況
を踏まえた総合的な観点から決めることとなっております。西宮市では、西宮市附属機関条例により就学支援委員会
を設置しており、この就学支援委員会で総合的な観点
を持って就学先
の方向
を示すとともに、就学後
の支援
のあり方
を含めて協議しております。保護者
の中には就学先
を迷っておられるケースもあり、就学支援委員会で
の審議
の結果示された就学先
の方向により意向
を固められるケースもございます。
就学後
の具体的な支援方法については、各学校は幼稚園や保育所などから引き継ぎ
を行っており、その情報や保護者と共有した子供
の状態
をもとに校内委員会などで検討
を重ね、個別
の教育支援計画、個別
の指導計画
を作成し、一
人一
人に応じた支援
を行っております。
次に、地域
の各学校が就学に向けて
の窓口になること
の課題についてお答えします。
就学先決定に向けては総合的な観点が必要となることから、各学校が就学に向けて
の窓口になるためには、各学校に就学支援委員会
のような一
人一
人について審議する会
を設定することが必要となります。教育学、医学、心理学など
の専門家や対象児童生徒にかかわる関係者
を学校ごとに招集することは困難であると考えております。
教育委員会としましては、就学支援委員会で
の審議
の結果とその内容について保護者へ丁寧に
説明するとともに、必要に応じて引き続き面談
を行い、就学に関する合意形成
を図ってまいります。また、小・中学校、特別支援学校においては、これまでも、学校見学
を受け入れ、学校生活
の説明や必要な具体的支援について話し合い
の場
を設けてまいりました。今後も、児童生徒や保護者が安心して就学できるよう、丁寧な取り組み
を進めてまいります。
次に、学校外で
の学校健診受診とかかりつけ医で
の受診についてお答えします。
学校健診は、学習指導要領においては特別活動
の中で健康安全・体育的行事として位置づけられており、教育活動として実施されるという一面
を持っています。また、健診は、学校園長
の指導
のもと、担任や養護教諭が連携し、学校全体として健康診断に取り組むことが求められるため、基本として学校で実施するものと考えております。
学校健診日
の欠席児童生徒へ
の対応については、校医
を訪問して健診
を受ける
制度づくりなどについて研究してまいります。
次に、あすなろ学級
の開級日
を週4日から5日にして、チャレンジデーという名称
を変えるべきではないかという御質問にお答えします。
これまであすなろ学級は、学校園へ
の復帰
を目指し、週1日
を学校へ
の登校にチャレンジする日として設定してまいりました。本年10月25日付
の文部科学省から
の通知「不登校児童生徒へ
の支援
の在り方について」では、学校に登校するという結果のみ
を目標とする
のではなく、児童生徒がみずから
の進路
を主体的に捉えて社会的に自立すること
を目指す必要があると
の支援
の視点が示されました。この通知
を受けて、今後、登校チャレンジデーという名称は改めたいと考えております。
また、児童生徒に対する多様な教育機会
を確保するために、児童生徒
の居場所づくりなど、
教育委員会として週5日
の開級について、周辺自治体
の状況も踏まえ、検討してまいります。
次に、不登校児童生徒
の出席扱いについて既存
のあすなろweb
を活用することは可能かという質問にお答えします。
あすなろwebは、基礎的・基本的な学力
を身につけ、社会的自立
を目指すものとして構築いたしました。自宅で単元別プリントなど
の教材に取り組み、個々
のレベルに合わせて学習することができます。ICTなど
を活用した学習活動
を行った場合
の指導要録上
の出欠
の取り扱いについては、その活動が基本的に当該児童生徒が学校外
の公的機関や民間施設において相談指導
を受けられないような場合に行う学習活動であり、訪問等による対面指導
を適切に行い、その状況
を十分に把握することなど
の要件が文部科学省により定められております。当該
の児童生徒があすなろweb
を活用した学習活動に取り組み、これら
の要件
を満たす場合は、指導要録上
の出席として取り扱い
をすることができます。
以上でございます。
○議長(大石伸雄) 当局
の答弁は終わりました。
◆9番(一色風子) 御答弁ありがとうございます。
まず、不登校支援
のほうについて先に意見、要望
を述べさせていただきまして、その後、インクルーシブ教育
の推進については再質問
をさせていただきたいなと思います。
まず、不登校支援
のほうなんですけれども、学校健診日
の欠席児童生徒へ
の対応については、校医
を訪問して健診
を受ける
制度づくりなどについて研究していきますという御答弁でした。健診
を受けていない子供たち
の割合
を見ると少なくは感じますが、実数
を見ると年々ふえていることに関しては、重く受けとめていただきたいなと思います。早急にそのことについては研究し、制度
をつくれるよう実行すること
を要望いたします。よろしくお願いいたします。
また、登校チャレンジデーという名称
を改めていただけるということで、その点に関しては感謝いたしますので、どうぞすぐにでも始めていただけたらなというふうに思います。
あすなろwebなんですけれども、ICT
を活用して出席扱いにすることができるというような情報もあります。ただ、その要件
を満たさなければいけないという点に関しては、この要件
をどのように解釈するかで違ってくる
のではないかなというふうに考えます。どのようにすれば要件
を満たすことができる
のかということは前向きに対応していただけるようにしていただいて、ICT
の活用
をしている御家庭は出席扱いできますよというようなこと
をしっかりと周知していただけたらなというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。
では、再質問したいと思います。
インクルーシブ教育
の推進についてです。
先ほど
の答弁
の中で、校内委員会などで検討
を重ね、個別
の教育支援計画、個別
の指導計画
を作成して、一
人一
人に応じた支援
を行っておりますというような答弁がありました。この校内委員会
の各学校
の状況
を教育委員会は現在把握しておりますでしょうか、お答えください。
○議長(大石伸雄) 再質問に対する当局
の答弁
を求めます。
◎教育次長(大和一哉) 再質問にお答えします。
各学校で配慮
の必要なお子さんがお入りいただいたときに、どのような取り組み
をしようかということについては、今御指摘いただいたように、各学校
の校内委員会で話し合い
をしております。そのことにつきましては、
教育委員会の指導主事が学校訪問
をした際に、どのような状況で行われているかということについては状況把握はしております。
以上でございます。
○議長(大石伸雄) 当局
の答弁は終わりました。
◆9番(一色風子) 指導主事
の方が確認されていて、
教育委員会のほうに報告が上がってくるということでよろしいでしょうか。
○議長(大石伸雄) 再質問に対する当局
の答弁
を求めます。
◎教育次長(大和一哉) 再質問にお答えします。
先ほど申しましたように、指導主事が訪問した際に状況
を把握しております。報告が上がってくるかというお尋ねもいただきましたけれど、そのようなシステム的な取り組みにはなっていないということでございます。
○議長(大石伸雄) 当局
の答弁は終わりました。
◆9番(一色風子) 報告がシステム化されていないということで、把握できているかというと、そのあたり私は、やっぱりすごく貴重な情報になりますので、しっかりと
教育委員会のほうでどのような支援が必要であった
のかということはデータ化して蓄積するべきではないかなというふうに思います。
この校内委員会なんですけれども、支援学級だったり支援学校だったり、通級指導
を受けている生徒以外
の子供たちも、支援が必要な子供たちに関してこの校内委員会で話し合われていると聞いていますが、この点に関しては、
教育委員会としては全体
のこと
を把握して、それ
をもとにして子供たち
の支援という
のをどうしていくべきかということ
を考えていかなければいけない
のではないかなと思うんですね。
それで、二つ目
の質問
の中で就学支援委員会について私は伺ったんですけれども、この就学支援委員会も、児童生徒や保護者が安心して就学できるよう丁寧な取り組み
を進めてまいりますということだったんです。就学に向けてはそうな
のかもしれないですけれども、就学後、中長期的な目線で子供たち
を支援していくということ
を考えたときに、どういった場所で
教育委員会はこのことについて話し合われている
のでしょうか、お願いします。
○議長(大石伸雄) 当局
の答弁
を求めます。
◎教育次長(大和一哉) 再質問にお答えします。
先ほど
の校内委員会
の答弁とも重なるんですけれど、特に校内委員会で
教育委員会も交えて相談しなければいけない状況、そういうようなことが生じたときには
教育委員会のほうもかかわっておりますので、そのお子さんが入学された後も
教育委員会がかかわって、その子にとって
の望ましい教育環境
をどう整えるかということについてともに協議する体制はございます。
以上でございます。
○議長(大石伸雄) 当局
の答弁は終わりました。
◆9番(一色風子) 「共生社会
の形成に向けたインクルーシブ教育システム構築
のため
の特別支援教育
の推進(報告)概要」というものが文科省から出されています。この中
を見ますと、「就学先決定
の仕組み」という項目
の中に、「現在、多く
の市町村
教育委員会に設置されている「就学指導委員会」については」――多分これは就学支援委員会と同じものになると思うんですけれども――「早期から
の教育相談・支援や就学先決定時のみならず、その後
の一貫した支援についても助言
を行うという観点から、「教育支援委員会」(仮称)といった名称とすることが適当である。「教育支援委員会」(仮称)については、機能
を拡充し、一貫した支援
を目指す上で重要な役割
を果たすことが期待される」というふうに書かれています。このこと
を踏まえましたら、現在行われている就学支援委員会というもの
を教育支援委員会というふうに変えて、校内委員会などで話し合われている内容
をしっかりと
教育委員会のほうでも認識し、合理的配慮に向けて市内全体でどのようにしていく
のかということ
を話し合わなければいけない
のではないかなというふうに考えるんですけれども、この教育支援委員会について、現在、
教育委員会はどのようにお考えでしょうか、お願いします。
○議長(大石伸雄) 当局
の答弁
を求めます。
◎教育次長(大和一哉) 再質問にお答えします。
教育支援委員会についてどのように
教育委員会が考えるかというお尋ねでございますが、先ほど
の当初答弁でも申しましたように、まず就学支援委員会では、就学に向けた環境
のあり方及びそのお子さんが就学された後
のことも見通したこと
を話題にしております。その後
の入学された後
の具体的な取り組みにつきましては、先ほど申しましたように、各学校において校内委員会において話題になったときに、
教育委員会も交えて協議したほうがよいという状況においては一緒に取り組んでいく体制はございます。全て
のお子さんがそういう状況かということでは、実際はそうではございませんが、各学校
の中で話が尽くされるケースもございますので、個々
の状況に応じて対応しているところでございます。
以上でございます。
○議長(大石伸雄) 当局
の答弁は終わりました。
◆9番(一色風子) 個々
のケースということで、
教育委員会としてはそれぞれ
の場合に応じてというようなことだと思うんですけれども、特別支援教育課というものがあって、特別支援教育について考えていくという、そういった場所があるにもかかわらず、こういった就学支援委員会
の場所でとりあえず就学
のことは考える、そして、校内委員会
の場所で話し合われたことは学校
の中で話し合われたことで、必要に応じて
教育委員会のほうがつながりますといったようなことになっていると思うんですね。でも、特別支援教育課が果たす役割ということ
を考えたときには、やはり全て
の子供が個々
のニーズに合わせて教育
の支援
を受けられるように、長期的な目線でかかわれるような、そういった機会
を設けるべきだというふうに考えます。
人の不足なんかでそういった体制
をつくっていく
のはなかなか難しい
のかもしれないんですけれども、インクルーシブ教育という
のは障害がある子
のため
の教育というふうに思われている
のかもしれませんが、教育的ニーズ
の把握や適切な指導及び必要な支援という意味では、全て
の子供
のことに通じていく
のではないかなというふうに私は考えています。学校教育がどうあるべきかでこのインクルーシブ教育
の推進も変化していくと考えます。
今
の学校教育
の体制
の中で
人だったりとか予算
をつけていくということ
を考えるので非常に難しい
のかなというふうに考えるんですね。例えば教育
のやり方、学び
の方法が、今までみたいな一斉授業ではない方法であれば、もしかすると、今考えているような予算だったり
人が必要ということもなくなる可能性もある
のではないかなというふうに考えています。そういったこと
を考えると、障害がある・ないにかかわらず、今
の教育
のやり方――不登校
の子供たちもふえてますし、支援
の必要な子供たちもふえているという中で、現在
の学校教育
のあり方
を改めて見直していただきたいなというふうに考えます。
以上で一色風子
の質問
を終わらせていただきます。
御清聴ありがとうございました。(拍手)
○議長(大石伸雄)
一色風子議員の一般質問は終わりました。
次に、草加智清議員
の発言
を許します。
〔草加智清議員登壇〕
◆39番(草加智清) おはようございます。
会派・ぜんしん
の草加でございます。
ただいまより会派・ぜんしん
の一員として通告
の順序に従い一般質問
を行います。
まず最初に、兵庫医科大学病院方面へ向かう新たな小曽根線
のバス路線についてお尋ね
をいたします。
私は、これまで
の本会議
の一般質問
の中で、鳴尾地域
の交通不便地区解消
の中
の一つとして、小曽根線バス路線
の見直し、バス路線再編について質問してきました。本年3月23日より、JR甲子園口駅から小曽根線経由、鳴尾浜・武庫川団地南・高須東線が開通いたしましたが、今回は、兵庫医科大学病院方面へ向かう新たな小曽根線
のバス路線についてお尋ねします。
このバス路線が実現した際に、バス
の運行ルートとなる阪神本線南側側道
の地域
の方々と
の最初
の話し合いが昨年8月19日に行われました。鳴尾工区
の阪神本線高架事業完成に伴い小曽根線
の踏切が撤去されたことで、スピード
を出して通過する車両
の増加、阪神本線南側側道
の交通量自体も増加し、交通事故
の危険性が増しています。その中で新たなバス
の運行
を計画する
のであれば十分な安全対策ということで、現在は両側通行ですが、西向き一方通行
の規制
をかけてほしいと
の強い要望がありました。2回目
のことし2月24日
の話し合いでは昨年
の10月に実施された交通量調査について
の報告が、9月1日に実施された3回目
の話し合いではことし7月に実施された夜間
の交通量調査について
の報告がされたと聞いています。
そこで質問ですが、1番目、これまで3回行われた話し合い
のうち、2回目から話し合われた内容と結果についてお聞かせください。
2番目、南側側道
の沿線住民から甲子園警察
のほうへ一方通行に関する要望書
を出された
のでしょうか。出された
のであればいつ出された
のか。一方通行
の実現とあわせて兵庫医科大学病院方面へ
のバス路線
の運行ルートに関して
の御理解も得られている
のか。現在
の進捗状況と今後
の見通しについてお聞かせください。
3番目、今回
の話し合い
を踏まえて、今後
の兵庫医科大学病院方面へ向かうバス路線
の実現に向けて、今後
の課題と見通しについてお聞かせください。
次
の項目に移ります。小松第1留守家庭児童育成センター
の老朽化についてお尋ね
をいたします。
以下「育成センター」と言います。
育成センターは、昭和59年に小松小学校
のグラウンド
の東側に設置された定員60名
の軽量鉄骨づくり
の学校敷地内専用施設です。2階建て
の建物ですが、1階は学校更衣室として利用されており、育成センターは2階部分に設置されています。これまで、平成元年に増築、平成18年にはエレベーターが敷設された経過があります。育成センター
の利用登録者数は、いずれも5月1日付で、平成29年度38名、平成30年度38名、令和元年度は40名となっております。なお、4年生以上
の受け入れは実施されておりません。
当初
の設置から35年が経過し、かなり老朽化が進んでおります。私も現場に足
を運んで育成室
の中
を見学させていただいた
のですが、定員
の60名が利用するには狭く感じた
のと、2階は平衡性が保たれていない状態でした。その結果、窓や引き戸
の開閉がしづらいことや、無理に閉めようとすることで外れたりすることが日常茶飯事
のようです。また、育成室内にトイレが設置されているため、ドアはあるものの、室内ににおいが入りやすいことや男女共用である点も気になりました。
そこで質問ですが、小松第1留守家庭児童育成センター
の老朽化
の現状について把握しておられますか。また、この第1育成センター
の老朽化対策について
の考え方について、私は早急に建てかえ
をすべきと思いますが、当局
の見解
をお聞きいたします。
3番目
の質問項目に移ります。不登校児童生徒についてお尋ね
をいたします。
全国的に不登校児童生徒
の増加が社会問題となっておりますが、本市においても、平成30年度
の市内小・中学校
の不登校
の児童生徒数に関して
の調査によると、小学校では239
人、中学校では577
人と、合わせて816
人も
の不登校
の児童生徒が存在していることが報告されております。詳しくは資料
をごらんいただければ一目瞭然ですが、特に中学校
の不登校生徒数は市内中学校全体
の5%
を超えており、その人数
の多さに改めて大変驚いております。
この問題に対する西宮市
の取り組みとしましては、学校支援として、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカー
の派遣、児童生徒・保護者支援として、居場所サポーター
の派遣、適応指導教室「あすなろ学級」
の設置、電話相談、来所相談がされていると耳にしています。
以上
のように、不登校
の課題には、こども支援局と
教育委員会が連携し、不登校
を未然に防ぐため
の取り組みと不登校児童生徒
の学校・教室復帰
を目指す取り組み
の二つ
のアプローチで、児童、保護者、学校
を支援しています。また、市内には、不登校
の児童生徒
を対象とした民間施設、フリースクール、NPO法人等も存在します。
このたび、文科省から、復学のみ
を目標にしがちだった教育現場
の意識改革につながること
を狙いとした、不登校生徒
の出席扱いについて復学意思
を前提としない新通知「不登校児童生徒へ
の支援
の在り方について」が本年10月25日付で全国
の教育委員会に出されました。この通知では、不登校生徒へ
の支援について、民間施設やNPO等においてもさまざまな取り組みがなされており、学校、教育支援センター等
の公的機関は、民間施設等
の取り組み
の自主性や成果
を踏まえつつ、より積極的な連携
を図っていくことが望ましいこと、そのために
教育委員会においては日ごろから積極的に情報交換や連携に努めること
の記述があり、国もこれら
の民間施設等が果たす役割
の重要性
を認めているところです。
そこでお尋ねいたしますが、1番目、不登校児童生徒について、顕在化し始めた
のはいつごろな
のか。また、市がそれ
を把握してから今日まで、不登校児童生徒
の数は増加傾向にある
のか、あるいは減少傾向にある
のか。
2番目、不登校児童生徒が市内に800
人以上存在する現状
を市はどのように捉えている
のか。また、この不登校児童生徒
の15歳以降
の実態はどのようになっている
のか。
3番目、不登校児童生徒へ
の支援策
の一つとして設置されているあすなろ学級等
の具体的な登校者数は。また、今後あすなろ学級
の増設
をしていくことが不登校児童生徒支援に対して有効な
のか。
四つ目、市
のあすなろ学級以外に市内
の民間施設はどれぐらい存在する
のか、把握している
のであれば教えてください。
五つ目、同じくそれぞれ
の民間施設、NPO法人等で
の不登校児童生徒数について把握している
のか、把握している
のであれば教えてください。また、2カ所
の適応指導教室――あすなろ学級みらいとあすなろ学級なるおきた、またはその他
の民間施設、NPO法人等に通っていない不登校
の児童生徒数について把握している
のであれば教えてください。
6番目、市として不登校児童生徒
の支援に携わる民間施設やNPO法人等に対し、今回
の文科省
の通知
を踏まえて、民間施設等と
の積極的な連携
を図り、市民へ
の情報提供や何らかの財政上
の措置など
の支援策
を前向きに検討し、早期実現に向けて取り組んでいくべきだと思いますが、市教委
の見解
をお聞きいたします。
最後
の4番目
の項目
の武道館
の整備についてお尋ね
をいたします。
本市
の武道場は、現在、中央体育館とは独立して、1階部分が昭和48年4月に、2階部分が昭和57年1月に建設され、市内
の体育館で唯一、常設
の柔道場、剣道場
を有した武道場であり、市民体育大会
を初め多く
の武道大会が開催されております。しかしながら、築数十年経過しており、かなり老朽化が進んでいることから、現在
の中央体育館が建てかえされることにあわせて武道館も解体される予定です。現時点で
の施設計画では、新中央体育館内に設置されること
を想定しており、再整備基本計画においては、提案により別棟も可とすることになっています。
先ほど述べましたように、現在
の武道館は、体育館
の南側に独立して整備されています。これは、建設当時に、武道は、単に勝負に勝つだけでなく、日ごろから
の鍛錬により強い精神力と礼節
を重んじることに重点
を置く精神修業
の場であることから、別棟で整備されたこと
を容易に想像することができます。平成20年より、中学校保健体育において武道は必修化され、国も、武道
の持つ教育価値については認めているところです。そうした経過について十分認識した上で施設整備
を行っていただきたいと思います。
運用面についても、現在
の武道場は、小規模な武道大会については比較的スムーズに開催できておりますが、大規模な大会になると、現在
のメーンアリーナ
を使用せざる
を得ないことから、施設利用
の日程調整に苦慮していることが現実です。施設
の規模については、建物が完成後、何十年と続く運用面
を考えると、大変重要なこと
の一つです。
防災
の観点では、現在
の中央体育館は、阪神・淡路大震災
のときには避難所として使用し、武道館は、体育館で賄えない別
の役割
を果たし、震災後
の復旧復興活動に寄与しました。新しい体育館におきましても、災害時
の救援・救護・復旧活動など
の災害対策活動
の拠点として
の利用も想定していることがことし3月に作成された西宮中央運動公園及び中央体育館・陸上競技場等再整備事業要求水準(案)に記載されています。
私も、阪神・淡路大震災
を経験した議員として、その整備水準については、拠点整備としてぜひ高水準
の施設整備
を強く要望するところです。その上で、要求水準書に記載されている施設整備
の機能や性能
を満足させるためには、新中央体育館と武道場
の整備は一体ではなく、別棟で整備したほうが効率的な機能発揮ができると思います。これまで
の建設常任委員会
の所管事務報告
の際にも、武道とスポーツ
を分けるという観点、効率的な体育館使用
の観点、災害時
の拠点として
の効率的な機能発揮
の観点から、これまでどおりに体育館と武道館は別で建築されること
を強く要望してきました。また、西宮柔道協会
を初め武道関係各協会からも当初から強く要望されています。
そこで質問ですが、1番目、まず、整備
の根幹となる本市
のスポーツ行政における武道についてどのような見解
をお持ちな
のか、市長にお尋ね
をいたします。
2番目、体育館
の整備事業は、来年1月から要求水準に沿って公募される予定ですが、武道場は、体育館内に設置
を想定しつつも、提案により別棟も可とするだけでなく、建物が完成後、何十年と続く体育館と武道館
の日程調整
を含む運用面と稼働率
の問題や、阪神・淡路大震災
を経験した市として
の災害時
の運用面と高水準
の施設整備等
のこと
を十分に考えて、要求水準
の中で体育館と武道館
の立地は明確に別棟にすると方針づけるべきだと思います。当局
の見解
をお聞きいたします。
壇上で
の質問は以上で終わりまして、御答弁によりましては、自席より再質問、意見、要望
をさせていただきます。
御清聴ありがとうございました。(拍手)
○議長(大石伸雄) これより当局
の答弁
を求めます。
◎都市局長(清水裕文) 1番目
の兵庫医科大学病院方面へ向かう新たな小曽根線
のバス路線
の御質問にお答えいたします。
まず、地元と
の2回目以降
の協議内容と結果についてです。
2回目となる本年2月
の地元自治会
を対象とした
説明会では、路線開設
の必要性や昨年10月
の交通状況調査
の結果及び関係機関と
の協議状況など
を説明しながら、バス運行
の課題について意見交換
を行いました。その際、参加された住民からは、夜間
の交通量に対する懸念や、本ルート
の開設には沿道
の交通安全対策
の強化、特に阪神本線南側側道である市道鳴第78号線――以下「側道」と言います。この側道
の西向き
の一方通行規制が不可欠と
の意見が多くございました。
また、3回目
の本年9月
の説明会では、7月に実施した夜間交通状況調査
の結果や関係機関と
の協議経過について報告
を行うとともに、側道
の一方通行規制
の実現に向けては沿道住民
の総意により公安委員会に対して要望
を行う必要がある旨
を説明いたしました。
次に、地元で
の協議状況と今後
の見通しについてです。
本年9月
の3回目
の説明会以降、地元で協議
を行われた結果、本バス路線
の開設については、側道
の一方通行規制
の実施
を条件におおむね理解が得られたことから、地元自治会が一方通行規制
の要望書
を取りまとめ、10月下旬に市を通じて甲子園警察署へ提出されました。今後、県警本部が現地確認等
を行った後、来春
をめどに規制
の可否
を判断すると聞いております。
最後に、本バス路線
の実現に向けた課題と見通しについてです。
本バス路線
の実現に向けた課題としては、側道
の一方通行規制が実施された上で、バス停
の整備や標識
の設置など
の沿道
の安全対策等
を行う必要がございます。したがいまして、今後、阪神バスと協力しながら、関係機関と
の協議や国へ
のバス路線認可へ向けた準備
を進め、側道
の一方通行規制が実施された後、速やかにバス路線が開設できるよう努めてまいります。
以上でございます。
◎
こども支援局長(時井一成) 続きまして、小松小学校
の第1留守家庭児童育成センター
の老朽化についてお答えいたします。
小松第1留守家庭児童育成センターは、昭和59年11月に整備し、築35年が経過しました。担当職員も現地
を確認し、老朽化した建物
の状態について把握しております。
本市には現在、築30年
を超える育成センターが6カ所ございます。これら
の育成センターにつきましては、平成29年3月に所管事務報告しました「留守家庭児童育成センターにおける施設整備
のあり方について」に基づき、老朽化
の度合いにより施設
の建てかえや改修
を行うなど、対応
を図っているところです。
小松第1留守家庭児童育成センターは、市内育成センター
のうち2番目に古く、老朽化が進んでいることから、優先的に建てかえ
をする必要があると考えています。今後、学校や
教育委員会と工事
の手法や時期について協議調整
を進め、令和4年度
の新センター開設
を目指して取り組んでまいります。
以上でございます。
◎教育次長(大和一哉) 3番目
の不登校児童生徒について
の御質問にお答えします。
まず、不登校児童生徒について顕在化し始めた時期とその数
の傾向についてですが、市内公立小学校は平成25年度以降、中学校は平成27年度以降、不登校児童生徒数がふえ続けております。特に平成28年度以降、小・中学校ともに大きく増加しております。
次に、市内に800
人超いる不登校
の現状
をどのように捉えている
のか、また、不登校児童生徒
の15歳以降
の実態について
の御質問にお答えします。
平成29年2月施行
の、いわゆる教育機会確保法、また、本年10月25日
の文部科学省通知「不登校児童生徒へ
の支援
の在り方について」に見られるように、不登校に対する考え方や捉え方が大きく変化してきております。不登校
の原因やその状況はさまざまであり、支援
のあり方については、学校、
教育委員会、家庭だけでなく、地域社会全体で考えていかなければならない段階に来ていると捉えております。
不登校生徒
の進路については、専修学校、通信制や定時制
の高校、全日制
の私立高校が多くなっております。
次に、あすなろ学級
の状況や増設についてお答えいたします。
本年11月29日現在、あすなろ学級みらいは、本入級が13名、その他体験入級中や入級に向けて
の準備中
の児童生徒が17名で、計30名でございます。また、あすなろ学級なるおきたは、本入級が23名、その他体験入級中や入級に向けて
の準備中
の児童生徒が20名で、計43名となっています。実際に登校している人数としては、約15名から20名ほど
の人数となっております。
あすなろ学級は、不登校児童生徒
の居場所となり、社会的自立に向けた小さな一歩
を積み重ねていくことができる場所となっております。しかしながら、入級希望は増加する中、実際に入級できる人数は限られていることから、あすなろ学級
を増設していくことにより不登校児童生徒
の支援
の充実
を図っていきたいと考えております。
次に、市内
の民間施設がどれくらい存在する
のかについて
の御質問にお答えします。
学校から
の報告によると、2カ所
の民間施設に子供が通っていると聞いております。
次に、民間施設で
の不登校児童生徒数についてと、2カ所
の適応指導教室や民間施設に通っていない不登校
の児童生徒数について
の御質問にお答えします。
各校より、毎月、長期欠席している児童生徒
の情報について報告がございます。その状態についてはさまざまであります。民間施設に通う不登校児童生徒数については、本年9月末現在、45名程度となっております。また、あすなろ学級に登録している人数は70名程度となっております。
平成30年度におきましても、あすなろ学級に45名、民間施設に30名が通っておりました。残り
の741名については、個々
の状況は異なりますが、その多くは、家庭で過ごしたり、時間
を変えて登校したりして、主として学校がかかわっている状況にございました。
次に、不登校支援に携わる民間施設やNPO法人等と
の連携と市民へ
の情報提供や支援策についてお答えします。
市として、平成30年度より、年1回、民間施設等と
の情報交換会
を行い、取り組み
の交流
をしております。本市
の児童生徒が通っている民間施設と
教育委員会と
の交流会
を実施し、近隣市町にある施設も含めて民間施設と
の情報交換
を行っております。今後も不登校対策について民間施設と
の協力
を進めてまいります。
また、複数
の民間施設
を訪問し、情報収集に努めるとともに、庁内で不登校対策
の検討委員会
を立ち上げて、民間施設と
の連携・協力や市民へ
の情報提供などについて協議
を進めてまいります。
以上でございます。
◎市長(石井登志郎) 武道館
の整備について
の御質問
のうち、武道に関する見解について私
の考え
を申し述べさせていただきたいと思います。
武道は、単に試合
の勝敗
を目指すだけでなく、技能
の修得などを通じて心技体
を鍛錬し、生涯を通じて人格形成につながる場となるものと考えております。また、質問
の際にも述べていただきましたように、学校教育においても大変大切なものであると認識
をしております。礼に始まり礼に終わる、こういう我が国固有
の文化である武道
の伝統的な考え方
を理解するということは大切であります。
私も、中学
のときに授業で柔道
をやりました。そして、最近、数年前までは、しばらく合気道
の道場に通っていたものでもあります。そうした意味では、私なりに武道
のことに関しまして、一部それなりに理解
をしているつもりでもあります。そうした中で、本市
のスポーツ行政におきまして、この武道
の伝統的な考え方
を十分に踏まえて環境整備に努めてまいりたいと思います。
以上です。
◎
産業文化局長(岩崎敏雄) 4番目
の武道館
の整備について
の御質問
のうち、武道館
を別棟とすることについてお答えいたします。
中央体育館
の再整備は、現在
の河原町
の西宮中央運動公園において、新中央体育館、新陸上競技場
の整備とともに、公園施設、防災関連施設等
を整備するものです。この事業においては、敷地面積
の制約から、西宮市都市公園条例における公園施設
の建築面積
の割合や公園施設
の建築面積
の基準
の特例
の範囲
を緩和することにより、各施設に必要な機能が確保できる状況となっております。
このような中、新中央体育館については、パブリックコメントや武道系競技団体
の皆様から
の御意見
を踏まえ、サブアリーナ
の設置場所も含めて
人の動線や利便性
を考慮した結果、利用者
の利便性
を高めるため、可能な限り1階部分へ諸室
を集中させる予定としております。これにより建築面積が増大することが予測されるものの、緩和後
の建蔽率等
の基準はクリアできるものと考えております。仮に体育館とは別に武道館
を整備すると、別棟となる武道場内にもエントランスホールやトイレ、更衣室、シャワー室など
の諸室
の設置が必要となることから、建築面積は増大し、建蔽率等
の基準
をクリアできなくなるおそれがございます。
一方、本事業は、市が作成する要求水準書に基づき事業者から
の提案
を求めて具体的な施設
の整備内容
を決定する手法
を採用していることから、要求水準書は、必ずしも武道場と体育館
の合築
を前提とはせずに、事業者から
の提案
を受ける予定としております。このことにより、別棟
の場合であっても、建蔽率等
の基準
をクリアした上で、利用者
の動線や利便性が確保され、機能的かつ効率的な施設としてよりよい提案があった場合には、積極的に採用してまいりたいと考えております。また、建蔽率等
の制約により武道場と体育館
を合築せざる
を得ない場合でも、別棟と同等
の運用が可能な施設となる提案が事業者から出されるよう要求水準
を作成してまいります。
いずれにいたしましても、武道場利用者とアリーナ利用者
の双方にとって使いやすい施設となるよう努めてまいります。
以上でございます。
○議長(大石伸雄) 当局
の答弁は終わりました。
◆39番(草加智清) 御答弁ありがとうございます。
それでは、最初
の項目から3番目
の項目までは意見、要望
を申し上げ、4番目
の武道場
の整備については再質問
をさせていただきたいと思います。
まず、最初
の兵庫医科大学病院方面へ向かう新たな小曽根線
のバス路線についてでございますが、これまで
の経過について、兵庫医科大学病院方面へ向かうバス路線
の実現に向けて大きな鍵
を握る阪神本線南側側道
の一方通行規制
の要望書
を甲子園警察署へ10月下旬に提出されたことや、新たなバス路線開設について一方通行規制
を条件におおむね理解が得られたことなど、新たなバス路線
の開設に向けてほぼ順調に進んできていることがわかりました。
交通量調査や関係機関と
の協議など、いろいろとこの新たな小曽根線
のバス路線――兵庫医科大学病院方面へ向かうバス路線実現
のためにいろいろと御努力、サポートしていただき、ありがとうございます。今後、一方通行規制
のほか、バス停
の設置や兵庫医科大学病院と
のバス運行にかかわる調整など、いろいろと御苦労
をかけますが、引き続いてよろしくお願いしたいと思います。
なお、一方通行規制が実現されてからではなく、その時期
の予定がはっきりと見えてきましたら、その時期に合わせて、時間
をあけずに速やかに新たなバス路線が開設できますように、関係部署と
の必要な協議と手続
を間髪入れずに進めていただくように、よろしくお願いいたします。
兵庫医科大学病院方面へ
の新たなバス路線
の開設については以上です。
次に、2番目
の育成センターについてでございますけども、令和4年開設
を目指して予定どおり進めていただきたいと思います。先々に設計、工事着工・工程、また、工事中
の安全対策などについて時期が来ましたら、先々
の本会議
の一般質問で改めて質問させていただきますので、よろしくお願いしたいと思います。
3番目
の不登校児童生徒についてでございますが、限られたごく少数
の不登校児童生徒に対して
の対応しかできていない
のが現状だと思います。大多数
の全く支援
の手が及ばない不登校児童生徒に対して
の対応方法が今後
の課題ではないでしょうか。義務教育
の段階における普通教育に相当する教育
の機会
の確保等に関する法律、いわゆる教育機会確保法
の第3条では、不登校児童生徒が行う多様な学習活動
の実情
を踏まえ、個々
の不登校児童生徒
の状況に応じた必要な支援が行われるようにすることや、国、地方公共団体が教育機会
の確保等に関する活動
を行う民間
の団体その他
の関係者と
の相互
の密接な連携
のもとに行われるようにすること
を基本理念と定めています。また、第6条では、教育機会確保等に関する施策
を実施するため
の必要な財政上
の措置その他
の措置
を講ずるように努めるものとしています。現状では市として
の対応に限界があること
を十分認識され、市が直接に携われないことなどについて、今回
の文科省
の通知にありますように、NPO法人
を含む民間施設と積極的な連携
をとっていただきたいと思います。
限られたごく少数
の不登校児童生徒のみに対してしか対応できていない現状から、全く支援
の手が及ばない多く
の不登校児童生徒に対し今後対応していくこと
の実現に向けて
の取り組みとして、事業計画に関すること、事業運営に関すること、団体に関すること、経費に関することなど
の本市で
の審査基準
を決めた上で、学識経験者等
の選定会議など
を開くなど、他
の自治体が既に実施されているような見きわめは必要だと思いますが、NPO法人など民間施設と
の積極的な連携と財政上
の支援策について前向きに検討され、早期実現に向けて取り組まれるように強く要望しておきたいと思います。
この問題については、今後も継続して取り上げてまいりますので、よろしくお願いいたします。
最後
の項目、武道場
の整備について、3点、再質問
をさせていただきます。
再質問
の1番目、体育館と武道館
を分けずに一体整備することは一見合理的に思えますが、災害発生時
の混乱時に復旧復興
の拠点機能と避難対応
の機能
を一つ
の屋根
の下で運営した場合、また、体育館
を使用する大規模な大会が同時に行われた場合など、現在
の体育館と武道館が別に立地されている中央運動公園
の機能より劣ることがないように整備することは可能とお考えでしょうか。
2番目、現在は多様性
の時代であり、新しい避難所
を計画する際にはそのニーズにできる限り対応することが必要不可欠ですが、要求水準書案
を見ても、災害時
の利活用
を想定した諸施設
の具体的な記載が少ないように思いますが、このような要求水準
の内容で南部地域
の防災拠点として
の機能
を満足する提案が出されるとお考えでしょうか。阪神・淡路大震災
を経験した本市からすれば、もう少し具体的な内容
を要求水準に記載すべきと思いますが、いかがでしょうか。
三つ目、3月
の要求水準案では、単にスポーツ施設
を整備するだけでなく、南部
の防災拠点
の機能整備も含まれており、多種多様な機能
を盛り込んだ要求水準となっていますが、事業者
の選定に際しては、特に防災面
を含む専門的な知識
を有した方に審査いただくことが必要不可欠と思いますが、今回
の事業
の選定方法は公募ですが、委員構成はどのようになさる予定でしょうか。
以上3点について再質問させていただきます。よろしくお願いいたします。
○議長(大石伸雄) 再質問に対する当局
の答弁
を求めます。
◎
産業文化局長(岩崎敏雄) 武道場
の整備について
の再質問にお答えいたします。
一つ目
の災害発生時
の機能についてですが、災害発生時
の自衛隊など
の駐屯機能と避難所
の機能
を明確に区分して計画に反映しております。また、アリーナ、サブアリーナ、武道場
の機能が災害時にはそれぞれ独立して機能するよう要求水準書
を作成してまいります。さらに、平常時
の大規模な大会開催時でも、ほか
の競技がスムーズに運営できるよう、利用者
の動線なども考慮してまいります。
二つ目
の防災拠点として
の機能
を満足する提案が出る
のかについてでございますが、地域防災計画で現在
の武道場や中央体育館に求められている機能については、新たに整備するアリーナ、サブアリーナ、武道場においても、議員御指摘
のように、防災機能
を全うするように要求水準書
を策定してまいります。
三つ目
の防災機能
を評価できる事業者選定委員会となっている
のかについてですが、西宮中央運動公園及び中央体育館・陸上競技場等再整備事業PFI事業者選定委員会
の委員は、建築、公園、スポーツ、都市政策、財務
の有識者で構成されております。御指摘
の防災面については、別途、防災
を専門とする有識者など
の意見
を聴取し、事業者選定委員会で
の審査に反映するよう努めてまいります。
以上でございます。
○議長(大石伸雄) 再質問に対する当局
の答弁は終わりました。
◆39番(草加智清) 再度
の御答弁ありがとうございます。
それでは、最後
の質問項目
の武道館
の整備について意見、要望
を申し上げます。
阪神・淡路大震災
の際には、現在
の武道館が体育館とは別に立地されておりましたので、体育館は避難所として、武道館は避難所以外
の目的で、きっちりと分けて使用することができました。体育館内に一体整備することは、合築することは一見合理的に思えますが、実際
の混乱時に復旧復興
の拠点機能と避難所が一つ
の屋根
の下で活動することが果たして可能でしょうか。私は、費用は抑えられたとしても、合築、いわゆる一体整備では大変難しい
のではないかと思います。
昨今、南海トラフ巨大地震
の発生率が年々高まってきていることや、これまで異常と思われてきた自然災害が当たり前
のように発生しており、もはや異常ではなくなってきている現状です。いつ何が起こるかわかりません。避難所
の仕様に関しては、単なる避難
をしてくる場所としてでなく、多様性
の時代であり、避難所もそのニーズに対応する必要があります。高水準
の防災拠点機能が可能な施設整備
を進める意味でも、いま一度、防災面においても重き
を置いて再検討いただきたいと思います。
また、再三申し上げていますように、建物が完成後、何十年と続く体育館
の効率的な日程調整
を含む運用面と稼働率
のことも大変重要です。建物が完成してからやりくり
をさせる
のではなく、現段階から、稼働率
を上げられるように、効率的な運用が可能となるよう、運用面も重要視していただきたいと思います。
来年
の1月から要求水準に沿って公募される予定ですが、要求水準
の中身については市に大きな責任があると思います。別棟
の提案
を100%否定しない
のであれば、事業者が別棟
の提案
をしやすいようにしむけるべきです。建蔽率と費用
の問題はありますが、そうした限られた資源
の中で知恵
を出し、提案してくることがプロ
の仕事ではないでしょうか。すばらしい提案が出てくるかもしれません。その可能性
をはなから摘んではいけないと思います。そして、その提案
を引き出す
のは行政
の仕事です。無駄なコストはもちろんカットしていただきたい。当然です。しかしながら、コストカットは成功しても、市
の重大時に機能できない建物であれば意味がありません。阪神・淡路大震災
を経験した市として、災害時
のこと
を十分に考えた上で、もしも別棟
のほうがよい施設となる
のであれば、それに伴い多少費用がふえたとしても、市民
の理解は得られると思います。決して禍根が残らない建物にしていただくように強く要望いたしまして、私
の一般質問
を終わらせていただきます。
御清聴ありがとうございました。(拍手)
○議長(大石伸雄) 草加智清議員
の一般質問は終わりました。
ここで休憩します。
なお、再開は、午後1時
の予定でありますので、よろしくお願いします。
〔午前11時41分 休憩〕
――――――――――――――――
〔午後1時 開議〕
○議長(大石伸雄) ただいまから休憩前に引き続き会議
を開きます。
次に、八木米太朗議員
の発言
を許します。
〔八木米太朗議員「
対面式質問席」使用〕
◆38番(八木米太朗) それでは、お許し
をいただきまして、会派・ぜんしん
の一員として一般質問
をさせていただきます。
昼食
の後、もう少しゆっくりしたいという時間帯でございますけれども、しばらく
の間おつき合いくださいますよう、よろしくお願いいたします。
今年度は、第5次総合計画初年度として新たな一歩
を踏み出す年度であり、いわば本格実施に向けて
の諸条件
を整える年度でありますが、今回は、この第5次総合計画初年度に当たりまして、大きく2点、この総合計画
をめぐるものと地域課題についてお伺いしたいと思います。中には分不相応な大きな課題もございますが、御辛抱いただきますようにお願い申し上げます。
質問
の第1項目は、総合計画と事務執行について。
一つ目は、組織編成
の基本でございます。
この12月定例会においては、次年度
の組織改正に向けて
の条例改正案が上程されております。行政運営
の機能向上
を目指し、組織
の再編及び整備
を行うということですが、その具体的な内容はよく理解できますが、何
を根拠に、なぜ今な
のか、なぜ今しなければならない
のか、よくわかりません。冒頭にも申し上げましたとおり、本年度は、第5次総合計画――以下「5次総」と言わせていただきますが、その初年度として、いわば本格実施に向けて
の諸条件
を整える年度であります。今回
の組織
の再編整備は5次総に基づくものな
のでしょうか、5次総実現
のために本当に必要不可欠なものな
のでしょうか、よく理解できません。
総合計画は、言うまでもなく、本市
の最上位計画であり、行政も私ども議会も本市
のあり方
の基本とすべき指針であります。5次総における基本計画は、六つ
の分野から成り立っており、全体では細かく35
の事項に分類され、具体的な施策がアクションプランとして示されております。第Ⅰ部「住環境・自然環境」、第Ⅱ部「子供・教育」、第Ⅲ部「福祉・健康・共生」、第Ⅳ部「都市
の魅力・産業」、第Ⅴ部「環境・都市基盤、安心・安全」、第Ⅵ部「政策推進」でございます。5次総
の実現
を目指すなら、一番わかりやすい
のは、単純明快、行政運営はこの六つ
の分野
を分掌する六つ
の局でもって実行することであります。無論、六つ
の分野は、独立して存在するものではなく、複雑に重なり、また、絡み合っています。実施すべき事務事業も他
のものと連帯しなければできないものも多数あり、そう単純に割り切れるものではありません。しかしながら、5次総で六つに分類した以上、これに基づいて計画
を実現するベストな組織
の構築が不可欠でございます。今回
の組織再編は、この分類に沿ったものな
のでしょうか、六つ
の分野分けと整合性は考慮された
のでしょうか、そしてまた、今回
の再編が何らかの形で5次総にのっとったものであるとするならば、この再編がどのような理由で5次総
の礎となり得ると考え、提案された
のか、教えていただきたいと思います。
わかりにくい質問で恐縮ですが、今回
の組織再編、例えば財務局
の復活については、企画部門と財政部門と
の分離・統合
をめぐる問題ですが、そのメリット、デメリットなど
を考えますと、その時々で意見が分かれ、いずれが正解かわからない問題でございます。今回
の財務局復活がどのように5次総実現に結びつく
のか、なぜ財務局
の復活がベストアンサーな
のか、わかりやすく
説明いただきたいと思います。
次は、要望
の取り扱い方についてです。
過日、11月13日に民生常任委員会で西宮商工会館
の建てかえについて所管事務報告がございました。そのとき
の質疑にも関連いたしますが、団体・個人から
の要望と本市
の要望
の2種類
の要望について、総合計画と
の関連性、情報共有
の観点から、若干共通するものもございますが、二、三お伺いしたいと思います。
まず、団体・個人等から
の要望でございますが、これら
の要望は、毎年10月に「広聴
のまとめ」という冊子になりまして、前年度
の報告がなされております。(実物
を示す)この冊子でございますけれども、平成30年度は、73団体から実に793項目
の意見や要望が寄せられております。このような意見、要望
の回答について、個人
の分も含め、どのようなプロセスで決定する
のか、寄せられた意見、要望
の中には、総合計画
の体系
の中で事業計画や実施計画等で明確に記述されているもの、関連した事項があるもの、あるいは、触れられているもの
の未決定なもの、また、逆に全く触れられていないものなど、さまざまなものがあると思います。商工会議所
の建てかえについては、所管事務報告
の際に確認したところでは、総合計画等では全く触れられていないという答弁でございました。多分、毎年同じ団体から出されているものにつきましては、前年度
の回答
を踏襲したものが多く、このようなチェックは余りなされていないように思います。総合計画と
の整合性に関するこのような最終的とも言えるチェックは誰がどのように行っている
のか、教えてもらいたいと思います。
また、新たな提言や、一定
の予算や判断が必要な重要な事項に関する回答については、回答
の前に議会へ
の報告や協議などが必要と思いますが、この点はどうでしょうか。言葉
をかえれば、議会と
の情報
の共有に努めるべきと思いますが、市
の考えはどうでしょうか。
次は、本市から
の要望についてです。
本市から
の要望とは、県政要望など、本市が国、県や市長会などへ出す要望ですが、以前にも質問させていただきましたが、おさらいでいま一度、どういうプロセスで要望事項
を決めている
のか、お尋ねいたします。また、その際、総合計画と
の関係は考慮している
のでしょうか。
いま一つ、議会と
の情報共有についてお聞きいたします。
前回
の質問は平成26年
の3月議会でございましたが、その後、平成27年度兵庫県政に対する要望書
の提出についてはホームページで公開され、市民と
の情報
の共有については進展がございました。この点は評価しておりますけれども、議会に対しては何ら進展はございません。神戸市では、県政要望について所管事項ごとに常任委員会で事前に報告があると聞いております。本市におきましても、単なる事後報告ではなく、協議
の場
を設け、議会
の意見
を聴取する必要があると思いますが、いかがでしょうか。
質問
の第2項目めは、教育行政についてです。
その一つ目は、教育大綱
の見直しです。
平成28年11月に策定されました教育大綱は、その理念に異論はございませんが、表現
の仕方が子供たちや大人へ
の呼びかけ
の形式になっており、その部分はおもしろいし、わかりやすい
のですが、言葉
をかえれば、スローガン的な呼びかけとしてはよろしいが、大綱として
の重みに欠ける
のではないか、また、内容も非常に特化したもので、グローバルな視点が欠けている
のではないかなど、気になる点が多々ありました。私は、どこかで見直しが必要と考えてきた次第でございます。
今回
の教育大綱
の見直しでは、協議
の場である総合教育会議開催
の通知文で、協議事項として「西宮市教育大綱
の改定について」と記されております。「改正」や「見直し」でなく、「改定」という表現が使われておりました。「改定」とは、文字どおり改めて定めることでありまして、古いもの
を新しくするとか、全く新しいものに変えるという意味合いがあるとされております。総合教育会議
のことですから、文言に誤った用法はないと思いますので、お尋ね申し上げます。
まず、この言葉「改定」
を用いた意図、この言葉に込められた市長
の思い、そして加えて、改定
のスケジュールやプロセスについて教えてください。
次は、社会教育行政
の行方と
教育委員会制度についてです。
先ほど
の組織再編にも関連いたしますが、次年度、
教育委員会の社会教育部
の一部が市長部局へ移管される予定で、この流れから言えば、5次総に照らし合わせても、社会教育部門が市長部局に移管される
のは時間
の問題だと思われます。別
の言い方
をすれば、
教育委員会は学校教育部門のみになる
のではないかということです。
戦後、戦前
の教育制度
の反省から、地方教育行政制度について
教育委員会法が定められ、その後、これにかわり地方教育行政
の組織及び運営に関する法律が制定されまして、さまざまな改正
を経て現在に至っております。本市
のホームページでは、「
教育委員会は、教育
の政治的中立性、継続性・安定性
を確保するため、地方公共団体
の長から独立して設置される行政委員会
の一つで、合議制
の執行機関です」とあります。ここで言う「教育
の政治的中立性、継続性・安定性
を確保するため」、この「教育」が、教育全般でなく、学校教育だけになってしまう
のかという疑問でございます。この流れはもはやとめられそうにありません。乱暴な言い方
をすれば、
教育委員会が学校
教育委員会となってしまう
のではないか、このような流れについて
教育委員会の見解
を聞かせていただきたいと思います。
次は、学校教育充実に向けて
の授業時間
の確保についてです。
小学校
の校長会で、不足ぎみな授業時間
を補うため、次年度から創立記念日
を休業日としないというようなこと
を検討しているというように聞きました。単純な疑問でございますけれども、授業時間
を補うには、ほかにも幾らでも方法はある
のではないかと思います。例えば体育会や図工展、音楽会など、土曜日実施
のイベント的な学校行事については翌月曜日
の振りかえ休日
を廃止するとか、また、冷暖房完備に伴い既に多く
の自治体で実施されている夏休み
を短縮する方法とか、また、仮に創立記念日に授業
を行う
のであれば、創立記念日にふさわしいような授業日にする。例えば、立地する地域
の文化や歴史、伝統など
を学ぶ地域学習や、あるいは総合学習
の日に当てるということはどうでしょうか。当局
のお考え
を聞かせてください。
第3項目めは、地域課題について、2点、お願いいたします。
一つ目は、連続で申しわけございませんが、国道176号名塩道路整備
の現状と今後
の見通しについてです。
まず、このほど市長に御足労
をいただきました要望活動について、その内容や、あわせて、供用開始
の目標年度
の設定・公表などについて手応えがあった
のかどうか、聞かせていただきたいと思います。
生瀬地区におきましては、河川
の渇水期に入り、西宝橋かけかえ工事が再開されましたが、今後
の見通しについてお願いいたします。
架橋
の仮橋
の架設供用時には、幅員が広がり、176号線
の宝塚方面行きから生瀬方面へ
の右折が可能になるという朗報
を聞いておりますが、この西宝橋
の南詰め
の交差点
の右折レーン設置はいつごろになる
のでしょうか、教えていただきたいと思います。
また、待望
の名塩地区
の一部4車線化も間もなくと
のことでございますが、供用開始
のめどはついた
のでしょうか、あわせて、城山トンネルや東久保地区
の進捗状況についても教えてください。
地域課題二つ目は、医療圏境界地域における医療体制についてでございます。
北部
の医療課題でございますが、今、済生会兵庫県病院と三田市民病院と
の統合再編問題が話題となっております。私は常々、南北格差はあっても、命については絶対にあってはならないと強く主張してまいりました。その思い
のもと、本市北部
のような地理的な圏域境界地域では、隣接圏域と
の連携は不可欠であると
のことから、県に対し、保健医療計画中間見直しにおいては圏域
を越えた医療連携
の具体的な推進方策
の策定
を強くお願いしてほしい、そして、隣接市や関係機関には市として
の意見、要望
を伝えてほしいとお願いしてまいりましたところでございます。私ども本市北部に住む者にとりましては、済生会病院と三田市民病院と
の統合再編は非常に気になるところでございます。この統合問題
の現状についてわかる範囲で教えてもらいたいと思います。無論、こうした微妙な問題は、なかなか情報
を入手できないものでございますけども、市
の今後
の対応も含めてわかる範囲で教えてもらいたいと思います。よろしくお願いいたします。
以上で初回
の一括した質問は終わります。御答弁によりましては、引き続き質問席にて再質問、意見、要望
を申し上げますので、よろしくお願い申し上げます。
御清聴ありがとうございました。(拍手)
○議長(大石伸雄) これより当局
の答弁
を求めます。
◎総務局長(中尾敬一) 1番目
の総合計画と事務執行について
の御質問
のうち、組織編成
の基本についてお答え
をいたします。
本12月定例会において、令和2年度
の組織改正に向けて関係条例
の改正案
を上程しております。
事務分掌条例
の改正は、政策局、総務局
の2局
を政策局、総務局及び新設
の財務局
の3局に再編するほか、防災危機管理局
を廃止するものでございます。この再編により、政策局は、財政部門
を財務局に移す一方で、都市局から都市計画部門
を移管し、全市的な政策立案に注力できる体制とすること、財務局は、財政部門
のほか、総務局から税務部門及び管財部門
を移管し、歳入及び公共施設
の利活用など資産管理
を含めた財政規律
の強化
を図る体制とすること、総務局に防災危機管理局部門
を移管し、人事部門と
の連携
をより円滑にするなど、局
の役割
をより明確化するとともに、効率的・効果的な事務執行体制
の構築
を図るものでございます。
また、全庁的な生涯学習推進体制
の整備等
のため、職員定数条例
を改正し、
教育委員会から市長事務部局に職員
を移管します。
第5次総合計画――以下「5次総」と申しますが、5次総では、今後さらに高齢化や人口減少が進む中で、介護や子育て支援など
の社会保障関係経費
の伸びに加えて、公共施設
の老朽化対策に要する経費
の増大が見込まれるなど、財政状況がますます厳しくなること
を予測しております。このため、公共施設
の総量縮減や維持管理・更新コスト
の削減
のほか、未利用地等
の有効活用などによる財源確保など、財務体質
の改善に向けた取り組みが不可欠であるとしています。一方、本市は、大阪、神戸
の中間に位置し、その立地特性により、良好な環境と利便性
を備えた住宅都市として発展しており、5次総において、都市空間
の方向性として、主要駅周辺
を市
の都市核、地域核として位置づけるほか、土地利用
の方向性など、本市
の将来
の都市構造
を示しています。今回
の組織改正は、これら
の5次総における課題や今後
の施策展開、
まちづくりの方向性
を踏まえ、しっかりと対応できるように全市的な政策立案力及び財務体質
のいずれについても強化
を図るとともに、持続可能な地域社会
の実現に向けて体制
を整備していくものでございます。
以上でございます。
◎政策局長(太田聖子) 次に、総合計画と事務執行について
の御質問
のうち、要望
の取り扱い方についてお答えいたします。
まず、団体・個人等から
の要望についてでございますが、所管課において内容
を協議調整した上で決裁
を行い、回答しております。なお、質問が多岐にわたっており、複数
の部局から
の回答があるような要望につきましては、各局で作成・決裁したもの
を政策局で集約し、決裁
を経て回答しております。
要望等
の内容については、軽微なものから重要なものまでさまざまなものがございます。総合計画等で位置づけられていないものや方針等が未確定
の事項についてお答えする場合は、その時点で
の事業
の進捗や市
の考え方について協議、整理して回答しておりますが、この要望に対する回答
をもって市
の施策が決定されるものではございません。重要な案件について新たに方針
を決定したり公表する際には、議会へ
の報告等が必要であると認識しており、今後もそのようにしてまいります。
次に、本市から
の要望について
の御質問にお答えいたします。
本市では、第5次西宮市総合計画や各部門別計画に基づき、
市民ニーズを踏まえた施策
を展開しておりますが、施策によっては、市単独で実施するには限界があり、国や県による政策化や財政支援など
を必要とする場合があります。このため、本市では、兵庫県市長会、中核市市長会、兵庫県西宮市連絡会議など各種要望
の機会を通じて、毎年度、国及び兵庫県
の予算編成等
のタイミングに合わせ要望
を行っております。
各種要望
の主な事務
の流れや項目
の選び方については、まず、庁内各局へ要望事項について
の照会
を行い、提案
のあった項目につきまして政策局で確認・検討し、選定
をいたしております。要望項目
の選定に当たっては、各会派から
の予算要望や議会で
の議論、緊急性等
を考慮に入れながら調整し、最終的に市長、副市長と協議
を行った上で確定
をいたしております。また、本市独自に県へ提出している兵庫県政に対する要望書は、提出前に議長及び副議長へ
の説明を行い、各議員に対しても通知させていただいた後、市ホームページに掲載することで情報
の共有化に努めております。
以上でございます。
◎市長(石井登志郎) 次に、教育行政に関する御質問
のうち、教育大綱
の見直しについて
の御質問にお答え
をいたします。
教育大綱につきましては、平成27年に改正されました地教行法
の中で、地方公共団体
の首長が教育施策
の方向性
を示すために策定することが法定化されたものであります。本市は、平成28年に策定したところでございます。
この教育大綱
の見直しに関しましては、私
の市長就任直後に議会において質問
をいただきました。その際には、今、教育行政に根づいているものでもあるので、そして、この策定から1年半という、そういう期間しか経ていないので、また、書いてあることはいいことも書いてあると思っているので、すぐにはさわらないというようなこと
を申し上げました。
そうした中で1年半がたちました。この秋で3年が経過するわけでありますが、文部科学省
のほうも、この教育大綱に関しましては4年から5年に一度
の改定というようなこと
を想定しているというふうに示しております。そういう時期が近づきつつあるということ、それから、今
の教育大綱に関して、いいこと
を書いてあるというふうに理解しておりますが、一方で、やはり私としてはさらにそれに加えたいと思うようなことがございます。それは、子供
の育ち
の中で、学校と家庭だけでなく、地域社会とも、子供
の育ち、そしてどんな力
をつけていくことが必要かということ
を共有していくということ、そして、地域社会
の人たちにもそうした子供
の育ちというものにしっかりと意識
を持っていただきたいというようなこと、こうした思い
を私は持っております。そうした中で、今回、改定というふうになりました。
議員は、「改定」とは改めて定めることでと。まさにそうであります。古いもの
を新しくするわけでありますが、しかし、それは、スクラップして全部新しくするという
のではなくて、おうちに例えて言うならば、増築といいますか、リフォームというか、そういうような意識で「改定」というふうに示させていただいております。
今後
のスケジュールにつきましては、既に総合教育会議
を10月、11月に1度ずつ行いました。教育委員
の皆様方と
の協議
を踏まえまして、現行
の教育大綱
の子供や大人に対して語りかける、この特徴的・印象的な構成、これは残しながら、さきに述べたことなど
を現大綱に書き足すこと
を中心に考えております。文教住宅都市
をまちづくりの基調に据えて発展してきた本市にとりまして、教育については都市
のイメージ
を構成する大切な要素であります。その基本理念である教育大綱
の改定は大変重要であると考えております。引き続き、総合教育会議
の場で教育委員と改定案等
を協議するとともに、子ども・子育て会議委員等から
の意見聴取
を行うほか、子育て世代
の市民などに集まっていただき、西宮
の子供
の育ちについて意見交換
を行う市民会議
の開催
を予定するなどしまして、第5次総合計画で掲げた「未来
を拓く 文教住宅都市・西宮~憩い、学び、つながり
のある美しいまち~」
の実現に向けて取り組んでまいります。
ちなみに、時期につきましては、令和2年度中に改定というようなことで現在考えているところであります。
以上です。
◎教育長(重松司郎) 次に、社会教育行政に関する御質問にお答えします。
これから
の社会は、人生100年時代であり、超スマート社会、Society5.0、そして、グローバル化や人口減少など、社会構造が急速に変化しており、そのことに対応する教育
のあり方も大きく変化することが求められています。そのため、学校教育
のあり方はもちろん
のこと、誰もが生涯にわたって豊かに生き生きと暮らし、互いに認め合い、活力ある社会
を持続するために、必要な社会教育による学び
を一層推進する必要があります。また、地域におけるさまざまな学習活動
を支援するとともに、地域における学び
を先導する人材
の育成や社会教育施設
の活性化など
を進めていかなければなりません。さらに、社会教育施設である公民館、図書館、博物館などに関し、従来
の役割に加え、地域活性化、
まちづくりの拠点など
の幅広い役割が期待されている現状があります。
本市においては、これまで、平成18年度に社会教育行政
の一部である文化芸術部門が、平成19年度に宮水学園事業及び生涯学習推進
を担当する部局がそれぞれ
教育委員会から市長事務部局に移管されました。これにより、社会教育事業
を市長事務部局とともに担い、生涯学習
を推進してまいりましたが、現状では社会教育部門が
教育委員会事務局と市長事務部局に分かれて存在することから、計画
の策定や施設間
の情報共有、事業連携などが円滑に進みにくくなる場合もあり、
教育委員会としても、今後、生涯学習
をさらに効果的・効率的に推進していくため
の体制
を構築する必要があると考えております。
本年6月には地方教育行政
の組織及び運営に関する法律等が改正され、社会教育及び社会教育施設
の役割
をより効果的に担い、推進していくため、各地方公共団体
の判断により、首長が公民館や図書館、博物館など公立社会教育施設
を所管できる法制が整備されました。このような状況
を踏まえて、本市における社会教育行政
の一層
の推進と生涯学習社会
を基盤とする持続可能な地域社会
の実現、さらには、学校
を核とした
まちづくりを全市
を挙げて推し進めていくために、現在、市長事務部局と
の間で組織改正
を念頭に置いた協議
を進めているところです。
人生100年時代と言われる中で、学校教育は、生涯にわたり学習
を継続するため
の基礎的な力
を育むものであることから、
教育委員会としましては、学校教育に責任
を持って取り組んでまいります。そして、子供も大人も学び合う地域とともにある学校づくり
を進め、社会に開かれた教育課程
を実現してまいります。
現在、社会
教育委員会議に対し、今後
の生涯学習
の推進と社会教育
のあり方について諮問しているところであり、
教育委員会として、社会
の持続的発展に向けた学び
の推進
のために、組織体制がどうあるべきかも含め、方向性
を示す考えです。今後とも、
教育委員会は、市
の教育行政
を推進する立場から、社会教育行政
のどの部分
を市長事務部局へ移管する
のかも含め、組織改正について市長事務部局と十分協議
を行ってまいります。
また、総合教育会議
を活用し、教育委員と市長がさまざまな教育課題について意見交換
を行うなど、引き続き市
の教育行政全体に対する責任
を果たしてまいります。
以上でございます。
◎教育次長(大和一哉) 2番目
の教育行政について
の御質問
のうち、学校教育充実に向けて
の授業時間
の確保についてお答えいたします。
まず、土曜日に学校行事
を行った際
の振りかえ
の廃止については、県
の条例で職員
の勤務時間などが定められているため、困難と考えております。
次に、夏休み
の短縮につきましては、気象警報発令による臨時休校など予測が難しい場合も想定し、授業時数確保
の全市的な取り組み
を教育課程検討委員会で検討してまいりました。その結果、令和2年度から4年度までは長期休業日
の短縮
を試行いたします。あわせて、全市的な行事
のあり方についても、授業時数
の確保並びに行事
の持続可能な運営についてさらに検討
を進めてまいります。
最後に、議員御提案
の創立記念日
を地域学習
の日にという御意見は、意義
のあることだと考えております。創立記念日
をきっかけに自分
の学校
の生い立ち
を知ることで、ふるさと
を大切にする意識
の醸成や地域へ
の参画意識
を高めることにつながると考えます。そうした取り組みが、今後、教育連携協議会や学校運営協議会などと連携して推進されるよう支援してまいります。
以上でございます。
◎土木局長(植松浩嗣) 3番目
の地域課題について
の御質問
のうち、国道176号名塩道路
の整備
の現状と今後
の見通しについてお答えいたします。
まず、先月
の要望活動についてでございますが、市長みずからが上京し、麻生財務大臣に直接面談するとともに、国土交通省や地元選出国会議員へ
の要望活動
を行ってまいりました。名塩道路については、本年10月に、施工方法
の見直しなどから事業費が901億円から1,011億円に増額され、これに伴い残事業費が約160億円となったこと
を受け、事業進捗に必要な予算確保と市制100周年
を迎える2025年までには名塩道路全線が完成するよう要望してきたところでございます。
次に、西宝橋かけかえ工事
の今後
の見通しについてでございますが、現在、西宝橋に添架しているガス管や水道管など
を仮橋に移設する工事
を進めております。今後は、車道用
の仮橋がかかる大多田橋交差点付近
の県道拡幅工事
を行った上で、令和2年12月ごろから仮橋に通行
を切りかえ、その後、橋梁
の撤去及び新設工事
を行い、令和5年度末に完成する予定でございます。
なお、西宝橋南詰め交差点
の右折レーン
の供用時期については、仮橋へ
の通行
の切りかえ時期に合わせた令和2年12月ごろ
を予定しております。
次に、名塩地区
の4車線化
の延伸についてでございますが、名塩山荘バス停前交差点付近約300メートル
の区間と、名塩八幡交差点から中国自動車道と
の交差部まで
の約700メートル
の区間について、公安委員会と
の協議が調ったため、今月下旬に4車線で供用する予定となっており、供用日時については近日中に国土交通省から発表されると聞いております。
最後に、城山トンネル工事や東久保地区
の進捗状況についてでございますが、城山トンネル工事につきましては、既に近接する旧福知山線
のトンネル閉塞工事が完了し、来年1月から本格的なトンネル掘削工事に着手し、令和3年3月ごろに完成する予定でございます。
また、東久保地区では、現在、東久保バス停付近
のS字カーブ区間で山切り工事や水路
のつけかえ工事
を行っており、同時に進めている用地買収については、本年11月末現在、面積割合で約65%
の進捗率となっております。
市といたしましては、今後も引き続き、名塩道路全線
の早期完成に向けて国に働きかけるとともに、積極的に地元調整など
の協力
を行ってまいります。
以上でございます。
◎
健康福祉局長(山本英男) 地域課題について
の御質問
のうち、医療圏域境界地域における医療体制について
の御質問にお答えいたします。
北部地域におきましては、南部地域と比較すると医療機関が少ないため、隣接する他市
の医療機関
を利用される市民が多くなっております。その中でも済生会兵庫県病院と三田市民病院につきましては、市民
の利用が多いことから、市としても重要な病院であると認識しております。
これまで三田市は、病院経営
の合理化や組織体制見直し
の実現に向け、統合再編に関する検討が必要であるという考え
を示しております。また、急性期医療
の分野で済生会兵庫県病院と
の連携
を進めるため、神戸市
を交えた3者による北神・三田急性期医療連携会議
を11月に立ち上げたこと
を先日明らかにしました。しかしながら、これまで
のところ、病院
の統合再編について
の具体的な方向性は示されておりません。
市としましては、北部地域
を含む本市
の医療環境
をよりよいものとするため、今後
の動向
を注視し、必要な情報
の収集に努めるとともに、圏域
を越えた医療環境
の整備について機会
を捉えて意見、要望
を関係機関に伝えるよう努めてまいります。
以上でございます。
○議長(大石伸雄) 当局
の答弁は終わりました。
◆38番(八木米太朗) 御丁寧な答弁ありがとうございました。
再質問はございませんので、質問
の順序に従いまして意見、要望
を申し上げたいと思います。
まず、組織編成
の基本でございますが、先ほども申し上げましたとおり、財務部局復活
を例に挙げさせていただきまして言わせていただきましたけれども、財務局復活に限らず、組織編成というものに関してはベストアンサーはないというふうに思います。したがいまして、結果が全てで評価が決まってくる、結果が全てというふうに思われます。よい結果が出るように職員
の皆様方においてはしっかり頑張っていただきたいと期待しておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
近年
の事務や事業は、それだけで完結するという単純なものではございません。少なくとも他
の部局
の協力
を得て、その連携
の中で執行しなければできないというようなものばかりでございます。どうか縦割り行政
の弊害
を排除して、部局
を超えた連携強化に努めていただいて、5次総
をしっかりとやっていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
5次総
の六つ
の分野に関しましては、恐縮でございますけども、市長にお願いがございます。それは、市長は、今年度
の施政方針
の中で、この年度に実施する主要な事業・施策に関しまして、前年度
の所信表明に沿って
説明をされております。一つが「行政
の信頼性向上に向けた市役所改革」、二つ目が「子供子育て
の応援と子供や大人
の学び
の支援」、三つ目が「シニアもみんなも生き生きするやさしい
まちづくり」、四つ目が「未来に向けた計画づくり」、この四つでございます。これはこれでいいんでございますけれども、できましたら、来年
の3月
の次
の年度
の説明をするときには、この5次総
の六つ
の分類に沿ってしていただけたらありがたいと思います。そうしますと、我々、点検とかいわゆる突合するのに非常に便利でございますので、どうかよろしくお願い申し上げます。厚かましいお願いでございますけども、よろしくお願いいたします。
要望につきましては、商工会議所
の建てかえについては、個別
の諸課題については言及いたしませんでした。まだまだ多く
の問題がございます。
この商工会議所
の件で言いますと、商工会議所
の中で要望という
のがありますけども、その要望は、実
のところ、全く我々議会
のほうには公開というか情報
の提供はなかったわけです。私どもが所管事務報告
をする前に
説明を受けたときに、いや、これは議会で議論するのに資料として大事やから出すようにということで当局に追加で出してもらったものでございます。ですから、この事例からもわかるように、情報
の共有ということに対して当局が積極的であるというわけではないということでございます。こんな大事な問題
のときにも、いや実は前々からこういう要望
を受けておったということ
を、荒っぽい言い方でございますけども、別に知らせんでええんと違うかと。それで所管事務報告に臨むというようなことでございました。これは事実として私から言うておきます。
商工会議所
の建てかえについてはまだまだ多く
の問題がございますけれども、大事な問題に関しては、また後ほど、澁谷幹事長からお願いしたいと思っております。
私がこの件について強調したい
のは、市民、議会と行政
の3者が、市長
のお言葉
をかりれば、グー・チョキ・パーで例えられましたけども、じゃんけんができる環境
をつくっていただきたいということでございます。特に情報共有
の面においては、グー・チョキ・パーが可能な環境という
のが非常に大事だと思っています。無論、団体や個人
のものに関して言えば、全て
の情報共有、それ
を対象にするわけにはいきません。どこで線引きする
のか、その基準
の設定は大変難しいところがございますけれども、例えば一定
の予算規模以上とか、そういったこと
を定めまして取り組むようにしていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
教育大綱
の改定は、本市
の力がまさに問われるところだと思っています。改定に当たりましては、文教住宅都市
の特性
を生かし、有識者による懇談会等
を複数開催して、
教育委員会のお言葉
をかりますと、熟議
を経て「未来
を拓く 文教住宅都市・西宮」にふさわしい教育大綱に仕上げてもらいたいと思っております。
また、
教育委員会のあり方についても、これまた同様に、座談会、懇談会など
を多数開催して、熟議
を積み重ねて意見聴取に努めていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
教育委員会のあり方は非常に大事でございます。よろしくお願いしたいと思います。
記念日
を地域学習日にと
の拙い提案につきましては、評価
をいただきまして、ありがとうございます。ただ、質問ではあえて使いませんでしたけれども、御答弁におかれましては、当然使われるだろうと思っておりましたコミュニティ・スクールや地域とともにある学校づくりという言葉が登場しませんでした。私
の質問
のお粗末さに多分つられたことだと思うんですけれども、甚だ残念でございます。
最後
の地域課題につきましては、どれ
をとりましても地域
の切実な課題でございます。どうか地域事情
をお酌み取りいただき、引き続き御理解、御支援
を賜りますよう、改めて切にお願い申し上げる次第でございます。
まだ時間が多く残っておりますけども、残り時間につきましては澁谷幹事長に使っていただくとして、これで私
の一般質問
を終わらせていただきます。
どうもありがとうございました。(拍手)
○議長(大石伸雄) 八木米太朗議員
の一般質問は終わりました。
次に、松山かつのり議員
の発言
を許します。
〔松山かつのり議員登壇〕
◆24番(松山かつのり) 皆様、こんにちは。
傍聴席
の皆様、ありがとうございます。
また、インターネット中継
をごらん
の皆様、さくらFM
を御視聴
の皆様、いつもありがとうございます。
公明党議員団、松山かつのりでございます。
5月に天皇が即位され、令和が始まりました。この新しい日本
の歴史
のスタートに私も心新たに頑張ってまいりたいと思います。
それでは、通告に従いまして一般質問
を始めます。
大きな項目一つ目、山手幹線街路事業熊野工区について。
この質問は本年6月に行い、それ
を聞いた地域
の方から貴重な御意見
をいただくことができました。6月
の質問では、山手幹線
の南側
の工事
の進捗に比べ北側が遅々として進んでいないことに地域
の方から御不満
の声があり、質問
をさせていただきました。そのとき
の土木局長
の御答弁では、これまでにも、無電柱化
を行うため、電線共同溝
の工事や、歩道や車道
の整備工事
を進めているところであり、用地
の買収
の必要性がない南側歩道部については、電線共同溝
の工事が今年度でおおむね完了する予定、北側では、来年度から電線共同溝
の工事や水路
のかけかえに着手する予定、また、買収済み区間
の歩道整備など
を進めることにより、事業効果
の早期発現に努めるとあり、地域
の方も、いよいよ始まる
のだなと期待
を感じられました。
しかし、いざ着手する段階になると、さまざまな不安や課題が生じてくるものです。地域
の方からいただきました内容は、以下
のとおりです。一つ目、完成には数年かかることから、どこから着手する
のか。これは、さかのぼること平成28年7月に事業概要
の地域
説明が行われた
のが最後で、それから来年度着手するまでかなり
の時間
を要し、現在は役員や住民もさま変わりし、もう一度、地域住民に対して丁寧な
説明を行い、声
を聞いてほしいということ。二つ目には、電線共同溝による無電柱化
を進める
のか、また、それに伴い道路照明や防犯灯はどのようになる
のか、市
の考え
を教えてほしいと
のことでした。
そこで、この2点に絞ってお尋ねします。
1点目、山手幹線北側
の着工に際しては、配付した資料にもあるとおり、学校があります。また、二見交番
の交差点では、JR甲子園口駅
を利用する多く
の方が信号待ちで歩道に滞留することになります。利用される方は御存じ
のとおり、特に南北
の道は狭い上にバス路線にもなっており、ふだんでも危険が伴っており、工事
の期間が長ければ危険度も増します。現在でもフェンスなどで仕切っていますので、ふだん
の交差点より滞留する場所が狭くなっている状況でございます。一方、学校も存在しており、通学路としては早期
の着工が望ましいと思います。しかし、現状では買収が済んでいないところもあり、どの箇所から工事
を進める
のかは地域
の方にとってはとても重要です。
このこと
を踏まえ、事業
を行う前には、前回
の住民
説明からはかなり
の時間
を要していることから、いま一度、丁寧な住民
説明を行うべきと考えるが、市
のお考えはどうか、お聞かせください。
2点目、ことし9月
の台風15号では、昨年
の北海道胆振東部地震
の大停電に続き、千葉県
を中心に大停電
を引き起こしました。原因は、強風により電柱がなぎ倒され、東京電力も復旧に尽力しましたが、倒木
の処理や伐採に時間がかかり、復旧
の見通しが何度も先送りされ、長時間
の停電が余儀なくされました。このことがあり、電柱強度
の見直しや無電柱化
の必要性も改めて認識されました。
そこでお尋ねします。
今回
の山手幹線
の街路事業では、無電柱化が可能となる電線共同溝も進められておりますが、今後どのように計画されている
のでしょうか。
また、無電柱化
を進めるとしたら、電柱など
を利用していた道路照明灯や防犯灯はどのようになる
のでしょうか。特に防犯灯においては単独柱で
の設置は行わないと聞いていますので、お答えください。
大きな項目2点目、西宮市一般廃棄物処理基本計画について。
11月23日に、バーチャル市議会~関学編~がここ
西宮市議会の本会議場で行われました。全事業
の中から23事業
を選択し、学生によるプレゼン
を行い、それに対し私たち議員が講評するといった全国初
の取り組みとして行われました。学生たちは、1年にも及ぶ研究や準備に費やしたと聞いております。
バーチャル市議会で私は、ごみ減量等推進事業
を担当させていただきました。そのとき
の一場面
を紹介しますと、事業目的
のごみ
の減量と再資源化に対して、事務事業評価ではごみ減量に対して
の数値的な記述はあるが、リサイクル率
の記述も載せるべきではないかと
の御指摘は、なるほどと納得したものでした。また、チャレンジにしのみや25では、1
人が1日に排出するごみ
の量
を平成17年度
の排出量から25%削減する870グラムが目標でしたが、最終的には908グラムと達成できなかったことも指摘がされました。
ごみ
の減量は、
人が日々
の生活
を送る上で欠かすこと
のできない問題であり、ごみ
の排出量は温暖化
の進行に深くかかわることであり、
人が便利な生活
を営むことと引きかえに、廃プラ
のように生態系にも影響
を及ぼすような課題は、一
人一
人の地道な取り組みなくして解決にはつながらないと思います。そして、環境学習都市宣言
を掲げる西宮と市民、また、事業者
の意識が高まること
を信じ、質問させていただきます。
1点目、今年度から始まります西宮市一般廃棄物処理基本計画――以下「基本計画」と言う――では、今後10年間
の本市
の取り組み
を紹介しながら、新たな目標が示されました。1
人が1日に排出するごみ
の量
を、中間年度
の令和5年で480グラム、最終年度では459グラムと非常に高い目標です。今度は目標に対して達成できませんでしたでは済みません。
そこで、この基本計画
の目標に対し本市はどのように進めていく
のか、お答えください。
2点目、6月
の一般質問で私は、西宮市で
の指定ごみ袋
を取り上げました。この反響は少なからずあり、比較的賛同
の声もいただきました。そして、寄せられた声には、導入
の時期など
の問い合わせもいただきました。市民にとっても、生活に直結する、関心が高い事業です。
そこで、導入まで
のスケジュールや、市民にはどのように広報・周知
を行う
のか、お答えください。
3点目、ことし
の民生常任委員会
の管外視察では、船橋市に家庭系
の指定ごみ袋
を視察されたようですが、内容
を拝見しますと、私も気になっていることが記されていましたので、お聞きします。
船橋市では、指定ごみ袋
の容量も15リットルからとなっております。現在、少子高齢化、核家族化が進んでいる中、1世帯当たりが排出するごみ
の量も減ってくることが予想されます。本市としても、指定ごみ袋
の導入に際しては、容量
の検討など、市民
の生活になじむものにしなければなりません。本市
のお考え
をお聞かせください。
大きな3点目、西宮市総合福祉センター
の利用について。
西宮市総合福祉センター ――以下「センター」と言います――
の駐車場について質問させていただきます。
この質問は、市民からいただいた声です。その方は、センター
を御自身で運転して利用しています。時によってはセンター内
の駐車場が満車状態で利用ができないこともあり、その際、付近
の駐車場
を利用することにしていますが、通常
の駐車場では障害者にとってはスペースが狭く、車椅子などへ
の乗りおりは困難
をきわめます。また、センターまで距離があり、移動にも困難
を来すことがあります。その方がおっしゃるには、センター
の駐車場は障害者優先なのに、それ以外
の方が送迎などで利用していたりして、本当に施設
を利用したい
人が利用できないことがたびたびあると
のことでした。駐車場
の利用に関しては特に取り決めがなく、そのこと
を指摘したところ、一つ
の改善策として、利用者以外
の利用
を控えていただくようと
の館内放送
を10月から始めていただきました。利用者にとって駐車場
の確保はとても重要なことです。
そこでお尋ねします。
1点目、センター利用者数と駐車場数と
の需要と供給
のバランス
の課題は長年にわたり慢性的に存在することは市も認識していたことではないかと思いますが、これまで市はどのように対処されてきた
のか、お答えください。
2点目、適正な利用に向けて、利用者用
のパスポート
を発行し、それ
を警備員などが確認できるような仕組みや、ゲート
を設け、利用者専用
のカード
を挿入またはかざすとゲートが開くといった取り組みができない
のか、お聞かせください。
3点目、今後
のセンター利用者
の駐車場
の確保
をどのように考えているか、お聞かせください。
大きな項目4点目、兵庫県高齢運転者事故防止対策事業補助金について。
私は、平成29年に高齢者
の運転免許証
の自主返納について質問しました。そのときは残念ながら前向きな答弁はいただけませんでしたが、しかし、残念ながら、それ以降も高齢者
の運転による重大な事故も続いており、ことし4月19日
の昼、池袋で暴走事故が起こりました。加害者
の88歳
の旧通産省
の元院長が運転する乗用車が赤信号
を無視して暴走し、横断歩道
の歩行者や自転車
を次々はね、母子が亡くなるという悲惨な事故でした。警察庁
の統計では、交通死亡事故は減少傾向にあり、昨年
の交通死者は戦後最少
の3,532
人でしたが、一方、高齢ドライバーによる死亡事故
の割合は増加傾向にあります。昨年1年間に発生した75歳以上
の高齢ドライバーによる死亡事故は前年より1割多い460件、死亡事故全体に占める割合は13%に上ります。
また、高齢ドライバーによる死亡事故
の原因は、配付資料3ページ
を御参照ください。75歳以上で運転操作ミスが約3割と最も多く、75歳以下では安全不確認が多くなっています。また、運転操作ミスでも、ハンドル
の操作ミスに続き、次いでブレーキとアクセル
の踏み間違いが続きます。
昨年
の75歳以上
の運転免許証自主返納者は過去最多
の29万2,089
人に上ります。しかし、高齢ドライバー
の自主返納は、山間部で暮らす
人にとっては移動手段がなくなり、しかも、公共交通が十分に整備されていない地域ではさらに交通難民に陥ります。民間では、事故
を防ぐ先端機能
を搭載した安全運転サポート車
の開発が進められてもいます。
そこでお尋ねします。
兵庫県では、公明党
の強い推進で、10月から75歳以上
の高齢運転者
の交通事故
を防止するため、アクセルとブレーキ
の踏み間違いによる自動車
の急発進
を防止する装置
の設置費用
を補助する制度がスタートしました。事業
の内容は、取りつけ費用約4万4,000円に対し半額助成
の2万2,000円
を補助するもので、その上、神戸市でも独自
の補助として1万1,000円
の上乗せ補助
を行いました。つまり、神戸市民は1万1,000円
の自己負担で装置
の取りつけが可能となります。高齢者になると、年金で生活する方も多く、装置
をつけたくても高額なため断念せざる
を得ない方もいらっしゃると思います。
そこで、このような補助事業があれば、取りつけも可能となり、事故
の抑制につながると思いますが、市
のお考え
をお聞かせください。
大きな項目5点目、人工内耳について。
まず、資料
の訂正
をお願いします。
配付資料
の最後
のページ
の最後
の行で、西宮市
の補助金が200万円となっていますが、正しくは20万円でございます。
この質問は、ある保護者から相談
をいただいたものです。人工内耳とは、聞きなれない方もいらっしゃると思いますが、補聴器
を使用しても聞き取り
の効果が十分に得られない重度
の難聴者が唯一
外部の音声につながることができる装置で、歴史は浅く、30年ほど前から受け入れられてきました。人工内耳
の仕組みは、配付資料5ページ、6ページ
を御参照いただきたいと思います。
人工内耳は、その家族にとって大きな希望となっています。なぜならば、幼児期にとって聴覚による情報
を得ることは、生育
の上でとても重要になってまいります。幼いころからさまざまな情報
を聴覚で得ることにより、生育とともに自分自身で考えることができ、判断ができるようになるからです。しかし、現在では家族
の費用面で
の負担が重くのしかかっていることも事実です。
本日おつけした資料7ページでは、2019年11月現在
の自治体
の助成制度
の内容
の一部
をおつけしていますが、電池や充電池・充電器など
の補助に関しては、神戸市、明石市などでことしから始まり、特に静岡など東海地方が積極的に助成
を行っています。また、体外部装置など
の助成においては、九州
の大分、熊本が手厚い補助
を行っています。
現在、人工内耳は、補聴器と違い、医療機器となるため、一部
を除いて全額自己負担となっている
のが実態です。しかし、親として、生まれた子供に対しては、難聴という負い目
を感じ、せめてそれ
を補う手だてがあれば最高
のもの
を与えたいと思う
のも当然です。この親
の思いと現実
の負担に関して質問させていただきます。
1点目、人工内耳体外部装置、スピーチプロセッサー
の電池代等
の附属品助成について、神戸市が4月から、明石では10月から、電池代として片耳2,500円
の補助または充電池及び充電器に関して片耳3万円
のいずれか
の補助
を利用する制度が始まりました。本市
のお考え
をお聞かせください。
2点目、人工内耳
の補助に関しては、他市においてさまざまな補助制度が行われています。成人になれば、激しい運動により体外部装置
の乾燥機も必要となります。鳥取県八頭町では、乾燥機
の補助として3年で1万5,000円
の補助
を行っています。また、人工内耳
の体外部装置について、現在、西宮市では、買いかえに耐用年数5年
の条件
のもと、20万円
の補助が受けられます。しかし、各メーカーも数年置きに高性能
の人工内耳機器が開発されている中で、親としては少しでもよいもの
を与えたいと思うが、片耳でも約100万円程度がかかり、かなり
の負担となります。現在、神戸市
の補助額では30万円で、驚くことに近隣市
の小野市では上限100万円
の補助
を行っています。このほかにも、活発な学童期には特に故障が多い、古いタイプほどメンテナンス
の頻度が高く、経年劣化、自然消耗で故障には約3万円程度
の修理費用や、生育に合った人工内耳装置
を安定的に使用するため
のイヤモールド
の作成費など、全て自己負担になります。それに対して補助
を行っているところもあります。本市
のお考え
をお聞かせください。
3点目、先ほども申しましたが、人工内耳
の体外部装置は非常に高額であります。西宮市では平成23年度から20万円
の補助が始まりましたが、現在まで
の利用者数
をお答えください。
以上で壇上から
の質問
を終わります。御答弁によりましては、
対面式質問席にて意見、要望、再質問
をさせていただきます。
御清聴ありがとうございました。(拍手)
○議長(大石伸雄) これより当局
の答弁
を求めます。
◎土木局長(植松浩嗣) 1番目
の山手幹線街路事業について
の御質問にお答えいたします。
山手幹線
の事業着手に当たりましては、平成28年7月に二見交番から中津浜線まで
の全事業区間
を対象とした
説明会
を開催し、事業内容や事業
の進め方などについて周知
を図りました。その後、沿線
の自治会と協議し、電線共同溝
の工事や側溝整備など
の工事
を発注するたびに工事
のお知らせビラ
を配布するなどして、沿線住民に周知
を図りながら工事
を進めてまいりました。
山手幹線
の事業につきましては、用地買収もおおむね完了し、今後は本格的な道路整備工事が始まることから、沿線
の自治会とも協議しながら、事業
の説明資料
の配布や工事
説明会など
を開催し、より丁寧な工事情報
の発信と地元調整に努めてまいります。
次に、山手幹線における無電柱化について
の御質問にお答えいたします。
無電柱化工事
の進め方としましては、市が電線類
を収容するため
の管路
を道路に埋設した後、その管路に関西電力やNTTなど
の電線管理者が電線類
を入線し、沿線家屋へ
の引き込み工事などが完了した後に、最終的に電柱
を撤去することとなります。各電線管理者
の入線作業に当たっては、沿線家屋
の敷地内作業に係る各種
の調整にかなり
の時間
を要することから、最終的な電柱撤去
の時期が不確実ではありますが、事業効果
の早期発現
を図るため、各電線管理者に対して電柱撤去
の早期完了
を要請してまいります。
最後に、電柱に添架している既設
の防犯灯につきましては、本事業により撤去することとなりますが、新たに道路照明灯としてLED照明灯
を設置することとしており、設置する基数
を現在
の20基から約40基に増設し、車道、歩道とも現状以上
の明るさ
を確保する計画としております。
以上でございます。
◎市長(石井登志郎) 西宮市一般廃棄物処理基本計画について
の御質問には私からお答え
をいたします。
議員に言及いただきました第7次西宮市一般廃棄物処理基本計画におきましては、生活系
のごみ
の減量とともに、事業系
のごみについては1日当たり排出量
を同じく20%減
の141トン、リサイクル率については7.5ポイント改善
の22%など、新たな数値目標
を設定したところであります。この目標は、おっしゃられるように、達成できませんでは済まないと私も思っております。
各数値目標
の達成に向けてさまざまな施策に取り組んでいく必要がありますが、既に、食品ロス
を削減するため
の新たな取り組みとして、本年6月より、市内食品系量販店20店舗において常設型フードドライブ
を開始しております。そのほかにも、市内事業者と連携した啓発キャンペーン
の展開や、事業系古紙回収拠点
の整備など
を今後考えておりまして、また、食べ残し抑制推進認定店制度なども検討中であります。
行政としていろいろと施策
を講じてまいる所存ではありますが、数値目標
の達成、さらには持続可能な社会
の実現という大きな目標
を達成するには、市民
の皆様、事業者
の方々に御理解、御協力
をいただいて、一緒に取り組んでいかねばなりません。そのため、積極的な周知啓発に取り組むとともに、進んでいる自治体もございますので、そうした例
をしっかりと研究しながら、本市
の取り組みに生かしていきたいと考えております。
そうした中で、廃棄物
を減らす上でも有効と我々も認識しております
のが、言及いただきました指定袋であります。これは導入したいと考えております。これは、ごみ
の分別
の徹底ということとあわせて、収集時
の安全
の確保にも大変有効だと思っています。私自身、環境局に調整してもらって、1回、ごみ
の収集に行ってまいりました。この収集する中でリーダーに言われた
のが、市長、気
をつけてください、焼き鳥
の串が出てくるかもしれませんと言われて、ああなるほど、危険だなと。そして、軽いなと思っていたら、いきなり重いのでぐきっとなりそうになって、そういう意味では、収集
の面でも中が見えないという
のは大変課題があるかなと感じたところであります。
一方で、指定袋でありますけれども、指定袋といいましても、市が指定するデザインにて作成された袋
を用いて、それにごみ処理手数料
を上乗せする有料指定袋
の制度と、そこ
のごみ処理手数料は含めない単純な指定袋
の制度と、そうではなくて、市販
のごみ袋で構わないけれども、色だけ指定する色指定
の三つ
の手法がございます。こうしたこと
をどういう形でやっていくかということについて、しっかり具体的に検討作業
を今詰めているところであります。
具体的な時期につきましては、願わくば令和4年度以降――令和4年度にやりたいと思っておりますけれども、一方で、パブリックコメントによる手続でありますとか、条例改正も必要です。市民
の皆さん方に周知が必要でもありますし、袋が市が指定するデザインとなりますと、その製造から販売に至る期間という
のもかかります。そういう意味で、令和4年度以降というようなことで申し上げたいと思います。
最後に、指定袋
の容量については、これは大変貴重な御指摘ありがとうございます。そうした中で、ライフスタイル
の違いなどありますので、大きい
のだけでなく、大、中、小など複数
の容量
を用意する必要があると考えておりますが、これは、有料指定あるいは単純指定袋
を導入する場合ということになろうと思います。
いずれにいたしましても、この点について目標
を達成する、目標以上
を目指して頑張りたいと思いますが、改めて最後に、指定袋
を導入する
のが目的ではありません。持続可能な社会
を目指す、そして、環境学習都市とみずから名乗るのにふさわしい施策
を行う、その一つとして廃棄物
を減らしていくというようなこと、こうしたことに積極的に取り組んでまいりたいと思います。
以上です。
◎
健康福祉局長(山本英男) 西宮市総合福祉センターについて
の御質問にお答えいたします。
西宮市総合福祉センター ――以下「センター」と申します――は、障害
のある
人を中心に広く利用いただいており、年間約12万
人の利用がございます。センター利用者
の駐車区画は35台分でございますが、車で来館される利用者も多く、雨天時など利用者が集中する場合などは満車となることがあり、対策
を講じる必要があると認識しております。これまでも対策としまして、センター
の駐車場は利用者専用で、障害
のある
人が優先であること
をお知らせする看板
を駐車場入り口や駐車区画に設置することや、満車時に工事車両や物品納入業者など
の駐車があった場合は、対象車両
を呼び出して他
の近隣駐車場へ
の移動
を促すなど
の対応
を行ってまいりました。また、本年10月からは、障害
のある
人が優先的に駐車できるよう館内放送
を行い、利用者に協力
をお願いしております。
次に、議員御提案
の利用者用
の駐車証
の発行、警備員
の配置、ゲート
の設置につきましては、センター
の駐車場はさまざまな障害種別、身体状況
の方が利用されることから、例えば精算機
の使用
の際に誰もが不便なくスムーズに出入庫できるようにすることや、駐車証
の交付対象範囲
をどうするか等
の課題などから、慎重な検討が必要であると考えております。
次に、今後
の駐車区画
をふやすため
の対策ですが、センター東側にある福祉会館が老朽化
のため令和2年度中に解体
を予定しており、解体後
の跡地
を駐車場として活用し、駐車区画
をふやしたいと考えております。福祉会館跡地
を活用した場合
の駐車区画台数につきましては、駐車区画
の大きさにより変わることから、駐車可能台数
をお示しすることはできませんが、できる限り多く
の駐車区画
を確保できるよう、指定管理者である社会福祉協議会と協議
を行ってまいります。
今後も、総合福祉センターが利用しやすい施設となるよう努めてまいります。
以上でございます。
◎土木局長(植松浩嗣) 4番目
の兵庫県高齢運転者事故防止対策事業補助金についてお答えいたします。
御指摘
の県
の補助金は、75歳以上
の高齢運転者がペダル踏み間違い時加速抑制装置
を購入する場合に補助する制度で、国が検討している高齢運転者
の事故防止対策が制度化されるまで
の緊急措置として、本年10月23日から実施されております。国は、当該装置
の補助制度
を2020年度から開始する予定であり、現在、補助金
の額など制度
の詳細
を検討しているところでございます。
御指摘
の県
の補助金へ
の市
の上乗せ補助制度につきましては、高齢運転者
の事故防止
の観点から、有効な施策
の一つであると考えておりますが、現在、国
の補助制度
の詳細が固まっておりませんので、引き続き国
の補助制度
の内容や、これに伴う県や近隣市
の動向
を注視してまいります。
以上でございます。
◎
健康福祉局長(山本英男) 5番目
の人工内耳
の御質問
のうち、初めに、電池及び充電池・充電器
の助成についてお答えいたします。
人工内耳につきましては、埋め込み手術には健康保険が適用されますが、体外部装置
の買いかえは保険適用外であるため、本市では、障害
のある
人の日常生活
をより円滑にするため
の日常生活用具として購入費用
の助成
を行っております。電池及び充電池・充電器
を助成
の対象に加えることにつきましては、人工内耳装用者
の金銭的な負担が大きいこと、電池等
を助成
の対象としている自治体が増加傾向にあることから、神戸市
を初め既に同様
の助成
を行っている自治体
の状況
を参考に検討
を進めてまいります。
次に、体外部装置
の助成額
の増額及び附属品等へ
の助成対象拡大についてお答いたします。
本市では、体外部装置
の助成額
を20万円としており、これは、近隣各市や同規模
の自治体等と比較してもほぼ同程度
の金額となっております。また、乾燥機、イヤモールドなど
の附属品や修理費用につきましては、近隣各市や同規模
の自治体においても大半
の自治体で助成
の対象となっていない状況にあります。体外部装置
の助成額増額や附属品等へ
の助成対象拡大につきましては、今後も、近隣自治体等
の動向
を注視し、研究してまいります。
続きまして、体外部装置
の助成
を行った人数についてでございますが、平成23年度に助成
を開始して以来、12
人に助成
を行っております。
以上でございます。
○議長(大石伸雄) 当局
の答弁は終わりました。
〔松山かつのり議員「
対面式質問席」使用〕
◆24番(松山かつのり) 丁重な御答弁ありがとうございました。
それでは、順次、意見、要望、再質問
を申し上げます。
まず、山手幹線街路事業についてです。
これは、6月
の質問でも指摘してきましたが、この道路は、災害時に西宮市における緊急輸送道路として指定されております。これは地域防災計画にも掲載されております。山手幹線
の早期
の整備
を行うことは、人命救助や復旧復興にも大きな影響
を与えます。
この事業
の説明に当たっては、平成28年度
を最後に、地元
の方に行ったことは今お伺い
をいたしました。しかし、今回、ようやく着工するに至り、28年度から数年
を要していることからも、地域
の自治会長もかわっており、また、住民
の方もさま変わりしているということでございます。改めてそういう方々に対して事業
の概要
の説明は必要だと思います。御答弁では、今後、事業スケジュールなど、より丁寧な工事
の情報発信など地元調整に努めるとありましたように、特に安全対策に関しましては、地元
の理解
を得るように努めてください。
この安全対策に関しては、もう一つ、付近に学校があります。学校に通学する生徒へ
の安全対策は、過去、皆様
の御記憶にもありますように、大津市
の事故がありました。あのこともあり、やっぱり特に保護者
の方という
のは敏感になっていることと思いますので、学校園へ
の通学に対する安全対策に関して周知徹底
をしていただきたいと思います。添付した資料には学校
の写真
をつけました。そこには既に歩道がガードレールで塞がっているという状況で、今どのように通学している
のか心配になっている方もたくさんいらっしゃいます。そういう方に関しては、しっかりと丁寧な
説明と声
を聞いていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。
また、一方では、山手幹線
の整備は、地域にとっては、土・日・祝日は市外から西宮ガーデンズなどにお越し
の方が利用するため、交通量も多く、そのために迂回する自動車が生活道路に流れることもあります。この道路が片側2車線になることで慢性的な渋滞が解消され、地域
の方
のストレスも解消されることにもつながりますので、何とぞ早期着工、早期完成、そして何よりも安全対策に努めていただきたいこと
を要望しておきます。
これについては以上でございます。
次に、西宮市一般廃棄物処理基本計画について。
ごみ減量
の新たな目標が示され、令和10年度までに1
人が1日に排出するごみ
の量
を450グラムまで減量するといったものですが、前回
の目標870グラムにも少し届きませんでした。御答弁では、食品ロス
の新たな取り組み
を初め具体的な取り組み
の紹介もしていただきましたので、よろしくお願い
をいたします。
また、指定ごみ袋についてですが、これも、前回
の御答弁から一歩も二歩も踏み込んで、導入時期
を令和4年度以降
を見込んでいる、そしてまた、今、市長から強い決意
の披露がありました。その点につきましては、本当に感謝と、また、1年でも前倒し
の取り組み
をよろしくお願い申し上げたいと思います。
また、袋
のデザインに関しては、これも6月
の一般質問で申し上げたんですが、ぜひとも多言語
を導入していただきたい。6月
の質問では、外国
人のごみ出しマナーについて触れました。そこには、本当に燃えるごみも燃えないごみも関係ない、一緒くたにして出しているという状況がありました。そこで、やっぱり燃えるごみ
の詳細
をしっかり多言語で表示していただくことによって、そういった外国
人のマナー、そして、近隣と
のトラブル
を避けること
の一因にもなるかと思いますので、これはあわせてよろしくお願いします。
その上で、片面に多言語
を表示する、そしてもう片面は、できたら市民
の知恵
をいただきながら、何か市民が考えたものにしていただきたい。その片面に市民
のデザイン
を公募するといった取り組み
の検討
をぜひともよろしくお願いしたいと思います。
これについては以上でございます。
次に、西宮市総合福祉センターについてです。
この質問は、利用者から友人
を通じていただいたお声です。
実は私、今回、この方から現状
を聞くまで、センター
の駐車場
の利用についてこのような課題があるとは存じ上げませんでした。これについて、実態はどうなんだということで当局とやりとり
をさせていただいたところ、当局としてもこのような課題は認識していたことがわかり、非常に驚きました。認識していたにもかかわらず、全然何も手
を打っていない
のかというふうに問い合わせたところ、いや、看板
を設置するなど
の対策はやってきましたけども、全然抜本的な改革にはつながっていない。それでずうっとこの問題
を放置してきた
のかなと思うと、本当に驚きがいっぱいでした。
そこで、壇上でも申し上げましたが、利用者用
のパスポート
を発行し、第三者が確認すること
の体制づくりや、利用者用専用カード
を挿入またはかざすことによってゲートが開くといった設備
の設置、これとあわせて、また、館内放送もやっていただけないかということ
をお願いしたところ、館内放送はことし
の10月からやっていただけたということがあります。これについては感謝
を申し上げます。
御答弁では、令和2年度までに老朽化する福祉会館
の跡地に駐車場
を増設すると
のことでしたが、しかしながら、もっと早くに解消すべき問題です。まさしく合理的配慮に欠けると言われても仕方がないと思います。今後は、福祉会館跡地
の駐車場に関しても、利用者
の御意見
をリサーチしていただきたいと思います。そして、本来、利用者にとってはセンター内
の駐車場
を利用することが理想であります。しかしながら、どうしても増設した駐車場
を利用する際は、どうしてもセンター
を利用する方は福祉センター筋
をまたいで
の利用となります。できれば、センターへ
の動線については、安全面から、周辺
の危険度チェック、また、障害物などに対して
のチェックも同時に行っていただいて、安心してセンター
を利用できる動線
の確保、これも同時に努めていただきたいというふうに要望しておきます。
最後に、本当に利用者
のために早期
の駐車場
の増設
を目指していただきたい、そのように思っております。利用者が利用できない状況は一刻も早く解消すべきです。これは強く要望しておきます。
これに対しては以上であります。
次に、高齢運転者に対する補助金についてでございます。
現在、建設常任委員会では、施策研究テーマとして交通弱者
の移動手段
の拡充についてに取り組んでいます。高齢者が運転
をやめない理由に車
のない生活
の不便さがあり、自家用車にかわる生活
の足
の確保が重要になってきます。そのことについては、委員会として
の施策研究テーマ
の報告でお示ししたいと思っております。この高齢者
の運転事故に関しては、社会でも大きく取り上げられています。
ここで再質問
をしたいと思います。
御答弁では、国
のほうでもこういった同様
の施策
を検討しているということがありました。それ
を待つという御答弁だと思いますが、再質問では、国が示す補助制度
の内容について、今回
の踏み間違い装置へ
の補助メニューがもしなければ市として
の補助
を行う
のかどうか、お聞かせ願いたいと思います。
○議長(大石伸雄) 再質問に対する答弁
を求めます。
◎土木局長(植松浩嗣) 再質問にお答えいたします。
市として
の補助制度につきましては、補助メニューや補助額など、国
の制度
の内容
を精査するとともに、これ
を受けた現在
の県
の補助制度
の動向など
を確認しながら、市として
の判断
を行っていきたいと考えております。
以上でございます。
○議長(大石伸雄) 当局
の答弁は終わりました。
◆24番(松山かつのり) もし国
の補助がなければ、兵庫県
の2万2,000円
の補助額があるとしても、やっぱり2万2,000円という
のは高齢者にとって重たい負担でございます。もし国
の補助がなければ、しっかりと市としても十分に検討していただきたいと思っております。よろしくお願いします。
高齢者
の運転事故は、非常に社会的にも大きく取り上げられることが多くあります。このようなニュースに触れるたびに、家族
の方も御心配
をされ、免許証
の自主返納
を勧めるが、本人
の意思と対立することもあり、場合によればそのことにより険悪な関係につながることも多々あります。
一方で、次
のような報告もあります。運転
をやめた高齢者は、要介護となるリスクや交通弱者として事故に遭うリスクが高まり、社会的コストが上昇する可能性や、運転
をやめることにより健康状態も悪化することがわかってきました。一つ
の例
を言います。筑波大学
の市川先生
の研究では、2006年から2007年時点で65歳以上かつ要介護認定
を受けていないドライバー約2,800
人を調査した結果、10年に運転
をやめたかどうか
を確認し、その後、16年に健康状態
を調べたところ、みずから運転するかわりに公共交通機関や自転車
を使うようになった
人は、運転
を続けていた
人と比べて要介護になるリスクが1.69倍、また、家族による送迎などに切りかえた
人のリスクは2.16倍と
の結果があったそうです。つまり、自家用車
を運転することでお出かけや日々
の生活に張り合い
を得ることにつながる
のではないかと推測しています。
今、御答弁にありましたように、本当にこれに関してはしっかり前向きに捉まえていただきたいと思いますし、壇上で申し上げましたように、高齢者
のブレーキとアクセル
の踏み間違い、この事故
のニュース報道という
のが非常に多いことにつながってますので、この防止策としてしっかりと検討
をしていただきたいと思います。高齢者による事故がなくなること、また、安全運転サポート車
の普及に期待
を込めて、この質問は以上で終わりますが、何とぞよろしくお願い申し上げます。
最後に、人工内耳について意見、要望
をさせていただきます。
まず、今回御相談いただいた保護者から
の声
をいただきましたので、まず紹介
をさせていただきたいと思います。その方
の声です。
ちょうど7年前、娘が高度感音難聴
の診断
を受け、悪くなることはあっても、これ以上よくなることはありませんと医師から告げられたとき、目
の前が真っ暗になり、奈落
の底に落とされたようなショックと悲しみで涙がとまりませんでした。そのときすぐに考えた
のは、この娘が就職して結婚して子供が産める
のかということです。不安で張り裂けそうな心
を救ってくれた
のが人工内耳でした。音に出会い、危険音に気づき、身
を守ること
を覚え、パパ、ママと呼び、言葉
を発し、理解し、おしゃべり
をし、歌
を歌う。一生
の宝物であり、相棒です。人生80年、ずっと維持し続け、社会
の一員として人生
を歩むために欠かせません。難聴者
の未来
を守ってください。笑顔いっぱい
の人生になること
を母親として祈り、守りたいと思いますといった思い
を寄せていただきました。
親
を思う子
の心にまさる親心ではありませんが、今回
の質問で保護者
の方と幾度となくやりとり
をさせていただいたときに、そのように思いました。
別
の保護者からもいろいろ声
をいただいたんですが、特に金銭面に関して、ある方は、電池代だけでも1カ月に約5,000円から7,000円
を負担するんだ、そのほかに、充電池代としては、1年間で買いかえ――その方は両耳なんですけど、片耳1万7,600円かかる、これが掛ける2ということであります。充電器に関しては、この9年間で3台取りかえたということで、充電器も2万6,400円かかるといった、その負担
を少しでも減らしてほしいという声もいただきました。
御答弁では、電池、充電器・充電池に対してはしっかりと前向きな御答弁
をいただいたと思ってます。私
のほうからは、これ
を早急に予算措置していただき、せめて令和3年度
をめどに事業
を開始できるように強く強く要望しておきたいと思います。
以上で松山かつのり
の一般質問
を終わります。
御清聴ありがとうございました。(拍手)
○議長(大石伸雄) 松山かつのり議員
の一般質問は終わりました。
ここで休憩します。
なお、再開は、午後2時55分の予定でありますので、よろしくお願いします。
〔午後2時33分 休憩〕
――――――――――――――――
〔午後2時55分 開議〕
○議長(大石伸雄) ただいまから休憩前に引き続き会議
を開きます。
次に、や
の正史議員
の発言
を許します。
〔や
の正史議員登壇〕
◆29番(や
の正史) 皆さん、こんにちは。
傍聴席
の皆様、さくらFM
をお聞き
の皆様、そして、インターネット中継
をごらん
の皆様、本日はありがとうございます。
政新会
のや
の正史です。
早いものでもう令和元年も師走でございます。私も、いつもに増して忙しく、甲子園口
の地域だけでなく、西宮市内
を走り回っております。今回も、そうした日々
の活動
の中で市民
の皆様からいただいた声
を西宮市政に反映すべく、また、やっぱりや
のは役に立つと皆様に感じていただけるように、通告
の順に従って一般質問
を始めます。よろしくお願いいたします。
1点目
の質問は、有害鳥獣及び野良猫
の対応についてです。
日々生活する中で見かける犬も猫もカラスもハトも、私はそんなに嫌いではありません。以前、一般質問で取り上げたときに、御案内
のとおり、自転車に乗っていてカラスに追いかけられた経験もありますが、それでも嫌う対象ではございません。犬や猫など
の動物に関しては、大好きな
人もいるでしょう。しかしながら、例えばふん
をされる、ごみ
を荒らされるといった形で迷惑
を受けている方がいる
のも事実ですし、議場におられる特に議員
の方であれば、1度は市民
の方から
の相談
を受けたことがある
のではないでしょうか。
その中で、最近気になっている
のがヌートリアとアライグマについてです。ヌートリアはネズミ
の一種ですが、南アフリカ原産で、日本には本来分布していない外来種です。特定外来生物による生態系等に係る被害
の防止に関する法律では第1次指定種に分類されています。この法律は、日本在来
の生物
を捕食したり、これらと競合したりして生態系
を損ねたり、
人の命・体、農林水産業に被害
を与えたりする、あるいはそうするおそれ
のある外来生物による被害
を防止するために、そういった動物
を特定外来生物等として指定し、その飼養、栽培、保管、運搬、輸入等について規制
を行うとともに、必要に応じて国や自治体が野外等
の外来生物
の防除
を行うこと
を定めたものであります。ヌートリアは、性格的には穏やかな生物ですが、以前から武庫川付近にすみついており、堤防に穴
をあける
のではないかと心配する市民
の声も耳にします。
ここでまず、確認
のために、1点、質問いたします。
西宮市内におけるヌートリア
の捕獲実績や現状についてお答えください。
次に、アライグマについてです。
私は甲子園口に住んでいる
のですが、アライグマ
の目撃情報が何件か寄せられておりまして、そのうち
の一つは、飼っている金魚
の目
を何匹、何匹もアライグマにひっかかれてしまったというもので、大変驚きました。飼い主
の方は大変悲しんでおられました。また、甲子園洲鳥町にも出没していると
の情報があり、人間に直接危害
を加えたという話は聞いておりませんが、小さい子供たちがけが
をするようなことにはならないかと、とても心配しています。
そこで質問ですが、アライグマ
の捕獲実績や今後
の対応についてお答えください。
この項目について
の最後になりますが、やはり野良猫
のふん尿被害についても気がかりです。
まず、猫が近所にすみついて、住民へ
の迷惑行為
を防ぐという観点から言えば、野良猫へ
の餌やり
をしないようにすることが大切です。しかし、そのように注意
を呼びかけても理解
をしてもらえない現状もございます。強く指摘することで近所
の人間関係が悪くなること
を気にしてしまい、20年も近所
の野良猫
のふん尿被害に悩まされた
人もいます。
そこで質問な
のですが、こういったふん尿被害に関する対応策があればお答えください。
この項目について
の質問は以上です。
次
の質問は、市職員
の犯罪防止についてです。
これまでこの本会議場で何度も指摘されておりますが、石井市長就任後、西宮市職員
の不祥事が頻発しています。再発防止に努めますと、公式、非公式
の場に関係なく、謝罪や
説明をされておりますが、その謝罪
の後
を追うように新たな逮捕者が出てしまうような状況は異常事態としか言いようがありません。
先日、出版社
の日経BPが全国
の働く世代
を対象に住みよいまち
のアンケート
を実施しました。2年前は14位だった西宮市ですが、今回は全国で2位と大躍進
を果たしました。しかし、このランキング
の結果
を見て感じた
のは、職員に占める犯罪者
の割合ランキングがあれば、現在
の西宮市は全国でトップ
を争ってしまう
のではないかということです。他
の市町村と比較データはございませんが、こういったものは相対比較して多い・少ないという話ではなく、本来であれば1件も起こってはならない事案であります。約1年
の間に10件近くも新聞に掲載されるような不祥事や犯罪が起きていることは、
西宮市議会議員として、一
人の西宮市民として、大変遺憾です。
以前、我が会派
の川村議員
の一般質問に対する答弁で、全職員
を対象に意識調査
のアンケート
を実施するという趣旨
の答弁がされており、先日、議案
の説明とともにその結果が報告されていました。その内容以前に、回収率が約30%ということに私は大変驚きました。これだけ
の不祥事
を繰り返し、その対応策
を講じるため
の調査であるにもかかわらず、この回収率です。職員
の意識とレベル
の低さに驚いている
のは私だけではないでしょう。
そこで質問いたします。
このアンケート
の結果
を受けて、西宮市は今後職員
の犯罪防止について具体的にどのような取り組み
を考えている
のでしょうか。
三つ目
の質問は、幼児教育・保育
の無償化についてです。
幼児教育・保育
の無償化については、令和元年10月1日から実施されています。議場
の皆様は既に御存じ
の内容かとは思いますが、簡単に概要
をお伝えすると、目的としては、全て
の子供たちに質
の高い幼児教育
を保障すること、保護者
の経済的負担
を軽減すること、この2点が挙げられています。対象者は、3歳から5歳まで
の全て
の子供及びゼロ歳から2歳まで
の住民税非課税世帯
の子供となっており、対象範囲は、認可保育所、認定こども園では利用料が無償、幼稚園や認可外保育施設などは月額上限内で無償となっています。また、給食費や教材費など実費負担分については無償化
の対象外です。この無償化
の問題については、これまでも多く
の議員やマスコミが指摘してきました。
そこで質問します。
特に児童
の多い西宮市においては、保育需要
の高まりと相まって、保育所等
の申し込みが増加することが懸念されますが、その影響等についてお答えください。
四つ目
の質問は、防犯灯設置
の判断基準についてです。
3年前、防犯灯
の設置や維持管理に関する事業が市直営で行われることになりました。蛍光灯がLED灯にかわることで、市内が夜道でも大変明るくなったように感じるきょうこのごろです。ところが、明るくなることで、防犯灯
の設置されていない暗い場所が際立つようになったからか、市民
の方々から防犯灯設置
を望む声がふえております。
防犯灯
の新規設置に関しては、数値化されたさまざまな基準が存在しますが、明るさ
の感じ方、暗いことによる不安
の感じ方については、単純に数値化できるものではなく、設置基準に満たないものでも住民が不安
を感じるような場所は市内に一定数存在するものと考えられます。
そこで質問いたします。
現在
の防犯灯
の設置基準について、まずお答えください。
また、さきに述べたように、単純な数字では設置基準に満たない場所でも、現地
を調査して必要に応じて柔軟な対応
をするということも必要かと思います。設置に関する現地調査と実績についてお答えください。
最後は、みやっこキッズパークについてです。
みやっこキッズパークは、西宮北口
の芸術文化センター
の南西にある、主に就学前後
の子供たちが、自然
の中で五感
を生かし、感性と創造性
を育むとともに、けがと事故など危険
をみずから防ぐこと
を身につけていく遊び場です。また、さまざまな
人と
の仲間づくり、植物、生き物と
の触れ合いを通して自然
の営み
を知ることができるとされています。
15年ほど前、まだ開園したばかり
のときに見た印象としては、何だ、取ってつけたような公園だなという感じでした。それが現在は、配付資料に御案内
のように、すばらしい公園に仕上がっておりますし、季節に応じたイベントも企画されるなど、工夫して運営している様子がうかがえます。余談ですが、私
の一般質問で資料
を配付する
のは初めてであります。
先日、改めて現場に行ってきましたが、田植えができる田んぼがあり、ビオトープ
の池があり、遊具があり、家族で、グループで、小さい子供たちが遊ぶ姿
を見ると、心が洗われる思いがしました。現場では、お世話
をする数名
の嘱託職員
の方が働いており、イベント等
のときには多く
のボランティア
の方が協力してくださっていると
のことで、大いににぎわっております。
この運営
の中で私が少し不安
を感じていることがあります。それは、1週間
のうち
の何日か
を女性が1
人で業務
を行っているということです。一定
の広さ
のある公園でありながら、外からは様子がよく見えるわけでもなく、人通りも多くありません。公園
の中には丘になったところもあり、場所によっては目が行き届かない
のではないかということが懸念されます。夕方
の薄暗いときなどは余計に不安
を覚えます。男性
の私がそう感じる
のですから、女性ならなおさらです。
そこで質問いたします。
子供たちが安全に健やかに遊ぶこと
を見守りつつ、万が一
の事態に備えるということも考えると、女性1
人で勤務している状況は改善する必要があると私は感じています。市
の見解
をお聞かせください。
壇上から
の質問は以上です。御答弁によりましては、自席より再質問、意見、要望
を述べさせていただきます。
御清聴ありがとうございました。(拍手)
○議長(大石伸雄) これより当局
の答弁
を求めます。
◎
産業文化局長(岩崎敏雄) 1番目
の有害鳥獣及び野良猫
の対応について
の御質問
のうち、ヌートリア
の現状とアライグマへ
の対応についてお答えします。
ヌートリアやアライグマは、繁殖力が強く、生態系や農作物等に被害
を及ぼすことから、特定外来生物による生態系等に係る被害
の防止に関する法律により特定外来生物に指定され、無許可で飼うことや、輸入、譲渡、販売、野外へ
の放出等が禁止されております。本来日本には生息していない動物でしたが、過去に輸入されたものが野生化したと言われています。本市では、猟友会
の協力
を得て、これら
の特定外来生物
の捕獲活動に努めております。
御質問
のヌートリア
の現状ですが、平成30年度
の捕獲実績は2頭、今年度は10月までで4頭となっておりますが、26年度以降、武庫川周辺で
の目撃情報や捕獲実績がない状況から、武庫川周辺に定着している可能性は低いと考えています。
次に、アライグマへ
の対応ですが、平成30年度
の捕獲実績は124頭、今年度は10月までで104頭となっており、捕獲頭数は年々増加傾向にあります。最近は、甲子園口周辺でもアライグマは目撃されており、30年度は捕獲実績がありませんが、今年度は10月までで5頭捕獲しています。アライグマ
の市街地へ
の出没や農作物等へ
の被害が続いている状況から、今後も猟友会
の協力
を得ながら捕獲活動
を継続してまいります。
以上でございます。
◎
健康福祉局長(山本英男) 1番目
の有害鳥獣及び野良猫
の対応
のうち、野良猫
のふん尿被害についてお答えいたします。
本市においては、所有者
のいない猫、いわゆる野良猫に関するふん尿被害
を含めた環境問題
の解決
の一つとして、平成20年度から所有者
のいない猫不妊手術助成金制度
を開始し、地域猫活動
の支援
を進めてまいりました。また、野良猫へ
の適正なかかわり方について、
人と動物が共生していく社会
の実現
のため、環境省においては住宅密集地における犬猫
の適正飼養ガイドラインとして、また、兵庫県においては猫
の適正管理普及推進
のため
のガイドラインとして、地域猫活動に関する定義や役割、ルールなどが定められております。本市におきましても、西宮市所有者
のいない猫対策活動指針
を作成し、助成金
を活用される活動員
の方々に対しまして、不妊手術
を実施していただくほか、餌
を与える場所
を決めて清潔に保つことや、トイレ
を設置し、ふん尿
の清掃
をすることなどについて、基本的な考え方やルール
をお示しし、他
の模範となっていただくよう活動員会議などにおいてルール遵守
をお願いするとともに、市民
の方々には、市政ニュース、ホームページ、各種イベントを通じて、猫
の生態や野良猫と
の適正なかかわり方など
の啓発
を実施しております。さらに、ふん尿被害でお困り
の方には、猫
の忌避方法
をお示しし、木酢液など
の忌避剤
の無料配付や超音波忌避装置
の貸し出しなど
を行っております。
一方、ルール
を守らない無責任な餌やりがなくならない事実もございます。無責任な餌やり者に対しては、これら
の指針やガイドラインに基づき、個別
の注意喚起
の実施やルール
を示した啓発看板
の配付など
を行うとともに、昨年度は、全自治会に対し、野良猫へ
の適正なかかわり方や地域猫活動普及
のため啓発用チラシ
の配布
を行いました。今後も引き続き、無責任な餌やりに対する個別
の注意喚起
のほか、野良猫へ
の適正なかかわり方について、市政ニュース、ホームページ、各種イベント開催時で
の啓発
を行ってまいります。
以上でございます。
◎市長(石井登志郎) 市職員
の犯罪防止に関する御質問について私からお答え
をいたします。
昨年来、本市職員・教職員
の不祥事が続発したことにつきましては、市民
の皆様方に対しまして改めて深くおわび
を申し上げます。このような事態が二度と引き起こされぬよう、信頼される市役所へ
の立て直しに向け全力で取り組んでいるところであります。
本市では、職員
の不祥事が続発したこと
を受け、危機的な状況であると
の認識から、私みずから
の発信による取り組み
を行ってまいりました。まず、本年6月に、公務員として
の自覚
を高めるため、課長級以上
の管理職員
を対象に訓示
を行い、また、可能な限り新入職員や新任係長など
の各種研修
の場にも出向き、市職員として
の自覚
を強く促してまいりました。しかしながら、その後も、本年8月には労政課における貸し館業務で使用料収入に関連する公金横領事件が、また、10月には嘱託職員による万引き事件が発生するなど、全て
の職員に意識改革
を徹底すること
の難しさ
を痛感しているところであります。
これまで
の不祥事につきまして、それぞれ
の事案
の背景などにより原因は異なるものと認識しているところでありますが、不祥事が続いた主な原因といたしましては、一部
の職員において、法令遵守
の自覚
の欠如
のほか、自分は不祥事とは関係がないという認識から来る当事者意識
の希薄さ、また、自身
の行為が市役所や自身、家族にもたらす影響・結果に対する認識不足などがあったと考えられます。また、組織としてチェック体制など内部統制
の仕組みが十分に機能していなかったほか、職員間
のコミュニケーション
の不足、職場における上司・部下、先輩・後輩間
の情報共有や指導啓発が不十分であったと言わざる
を得ない
のではないかと考えております。
この10月には、公共工事
の不正行為や再発防止に向けた入札制度
の改革について報告
を取りまとめたほか、公金処理
の事務処理適正化に向けた緊急点検や職員へ
の意識調査も実施するなど、全庁挙げて不祥事
を二度と起こさない取り組み
を進めようとしているところでございます。こうした取り組みは、継続的に、かつ繰り返し働きかけることが大切であり、今後は、毎年度行っている人事評価
の面談時に不祥事防止
のチェックポイント
を職員間で確認するなど、日常的な取り組み
を進める予定としております。
職員は、市民全体へ
の奉仕者であって、その職務は市民から負託されたものであること
を意識しながら仕事に当たること、また、職場
の風通し
をよくすることにより組織
を活性化させる意識
をさらに持たせ、働きやすい、不祥事と無縁
の西宮市となるように取り組んでまいります。
それと、議員から言及いただきました回収率ですね、30%というような、三十数%でありました。あれに関する認識は私も同じで、私もショック
を受けたところであります。道はなかなか険しいと認識しておりますが、頑張って信頼回復に向けてやる以外にないと思って、向き合いたいと思います。
以上です。
◎
こども支援局長(時井一成) 3番目
の幼児教育・保育
の無償化について
の御質問にお答えいたします。
令和2年4月
の認可保育所等へ
の入所申し込みにつきましては、第1次申し込み
の締め切りが令和元年10月末日、第2次申し込み
の締め切りが12月27日、最終申し込み
の締め切りが令和2年1月末日と3回
の締め切りがあり、ほとんど
の方が第1次で申し込み
をされます。昨年度と今年度
の第1次申し込み締め切り時点で
の申込者数
を比較しますと、昨年度が2,665
人、今年度が2,840
人と175
人の増加となりました。このうち無償化
の対象となる3歳児から5歳児については30
人の増となっております。これまでも数十
人程度
の増減はあったことから、3歳児から5歳児へ
の無償化
の影響は現時点では比較的少なかったと考えられます。
また、ゼロ歳児から2歳児は145
人の増となっておりますが、この年齢は、本市では例年申し込みが増加しているため、今回
の申込者数
の増加が無償化
の影響によるものか、そうでないかにつきましては、判断が難しいと考えております。
しかしながら、無償化につきましては、令和元年10月に実施されたばかりでございますので、保育所等
の申込者数も含めた保護者
のニーズ等
の動向について今後も注視
をしてまいります。
以上でございます。
◎市民局長(土井和彦) 4番目
の防犯灯設置
の判断基準について
の御質問にお答えいたします。
本市では、平成28年4月より、安全で安心な
まちづくりに資すること
を目的に、市が設置主体として防犯灯設置事業
を実施しております。防犯灯
の主な設置基準といたしましては、公共性
の高い場所で公道
を照らすこと、設置場所
の明るさが0.5ルクス未満であること、具体的には4メートル先
の人の挙動、姿勢など
を識別できない場所であることなどが挙げられます。
次に、設置に関する現地調査についてですが、地域から要望がありました設置希望場所に、夜間、担当職員が出向き、照度
の計測など設置条件
の確認
を行っております。また、希望された場所が設置基準に満たない場合は、設置希望場所
の近隣も含めて現地調査
を行い、設置
の可否
を判断しております。
最後に、防犯灯設置に関する平成30年度実績でございますが、設置要望件数90件、そのうち設置に至った件数は66件となっています。
以上でございます。
◎
こども支援局長(時井一成) 5番目のみやっこキッズパークについて
の御質問にお答えいたします。
みやっこキッズパークは、子育て総合センター
の屋外施設として、自然
の中で子供たちが思い切り五感
を生かし自由に遊ぶ
をコンセプトとして、平成15年11月にオープンいたしました。年間で延べ約2万
人を超える子供や保護者
の方に御利用いただいており、開園から令和元年11月まで
の累計では38万
人を超えるまでとなっております。施設
の管理運営は、2名
の嘱託職員が主となりつつ、事業
の委託
を受けた事業推進委員会とで協働して行い、運営協議会とも連携して事業
を推進しているところでございます。
2名
の嘱託職員
の勤務体制は、休園日
の月曜日
を除く週6日間
のうち2日間は2
人勤務体制で、残り
の4日間は1
人勤務体制となっておりますが、子育て総合センター
の屋外施設であり、常に連携して事業
を進めておりますので、万一問題が生じた場合でもすぐに現場に出向くことができる体制
をとってきております。また、さきに申し上げましたとおり、嘱託職員が1
人体制
の勤務日においても、事業推進委員が協働して事業
を行う場合が多いため、おおむねではありますが、園内には嘱託職員と事業推進委員または登録されているボランティア
の複数名がおり、特に大きな問題はないものと認識はしております。今後につきましても、職員
の安全
を十分に踏まえた上で事業
の推進に努めてまいります。
以上でございます。
○議長(大石伸雄) 当局
の答弁は終わりました。
◆29番(や
の正史) 丁寧な
説明ありがとうございました。
再質問はございませんので、意見、要望
を述べさせていただきます。
今一番困っております
のは、やはり野良猫
のふん尿
の被害です。昨日も自転車で事務所に帰っているとき、近所
の知り合い
のおばさん2
人に出会った
のですが、何
を話している
のかと聞いたら、野良猫
のふん尿被害についてでした。何とかしてほしいと切実に訴えておられました。市当局
の啓発どおり対応しているとは思いますが、再度確認して今後につなげたいと思います。市当局
の言われたことという
のは、ある程度皆さん知っておられます。それ
を実際にやっておられるかどうか、そこまで私は確認はしておりませんけども、再度確認して今後につなげたいと思います。
無責任な野良猫へ
の餌やりは、注意してもやめません。特別に罰則規定ができないものかと思います。
そして、以前も話しましたカラス
のごみ荒らしでございますけども、最近、かごネットが効果的であるということで、だんだんかごネット
の利用がふえております。次年度よりごみネットに対して市も補助が出る予定であると聞いておりますので、ますますカラス
の被害は減るものと思います。
続きまして、市職員
の犯罪行為についてでございますけども、今まで犯罪が起こりまして、個々
の対応策は考えられているとは思いますけども、答弁におきまして、今後は毎年行っている人事評価
の面談時に不祥事防止
のチェックポイント
を職員間で確認するなど日常的な取り組み
を進める予定とされておりますが、人事評価
の面接時は年に二、三回あり、日常的な取り組みで何
をやる
のかは具体的でありません。会社など
の工事現場では、朝
の体操
の後、朝礼、安全確認等
を毎朝やっております。命にかかわることですので、それくらい意識と行動が伴っております。常に声
をかけ合って、不祥事防止につなげていただきたいと思います。
次に、幼児教育・保育
の無償化についてでございます。
幼児教育・保育
の無償化に関しましては、私も、子供
を3
人、10年間保育所で育ててきましたので、もっと早く実現していればなと少し残念です。今後
の経過
を見ていきたいと思います。
気になります
のは、国
の基準
を満たしていない認可外保育施設であります。保護者に対しましては平等に支援できますよう、当局におきましては、国
の基準
を満たしていない認可外保育施設に対しまして適正な指導
をしていただきますよう、よろしくお願いいたします。
続きまして、防犯灯に関しましては、私は、地域
の防犯部長として活動していることもあり、夜
の8時、10時に通行人に、明るく感じる
のか、暗く感じる
のか問い合わせたりすることもあった
のですが、結果は人さまざまで、感じ方はそれぞれ違うようでした。昨日も、一般質問するに当たり、1年前より防犯灯
の設置
を求める場所に行ってみた
のですが、何回も行って暗いと感じたところではありましたが、きのうは少し暗さが和らいでいたようでした。それは、周囲にあった木の葉が枯れて落ちたので暗さが和らいでいた
のでした。木が生い茂れば、またもとどおりに戻ってしまいます。今後とも、防犯灯設置
の要望があった場所においては、何か対応策がない
のかということは考えていきたいと思います。
最後に、みやっこキッズパークについてですが、資料
を配っています
のは、資料よりも現実がはるかにすばらしい公園であるということです。一度この公園に行ってみてください。実感されると思います。今回
の質問は、この公園
の宣伝も兼ねております。
消防
の職員においては、消火活動
のとき、2
人ペアで行動することになっています。2
人ペアになるまでは3
人で行動していた
のですが、3
人だと、1
人倒れていたとしても周りが気づくこともなく、事故につながったということで、すぐにわかるように、確認できるように2
人ペアになりました。命にかかわることなので、大事な仕組みだと思います。
今回
の公園
の場合は、そこまで
の命
の危険性はありませんが、キッズパーク
を女性が1
人で管理しているという
のは、やはり私は不安で違和感
を感じます。キッズパークは、ボランティア
の方やら、今なら障害就業支援
の方とか、いろんな方がかかわり合っている公園でもあります。できる限り不安感
を感じることなく安全に運営できますよう、御配慮
をお願いします。
甲子園口
の公園では、他
の公園と同じように、管理
人がいるわけではありませんが、常に周りから公園
の中が見えるように、遊んでいる子供
の姿が見えるように気
を配っており、そのように対応しております。幸いキッズパーク
の周辺は、今後、スーパー、マンションも建つ予定で、現在もその工事が行われています。今後ますます環境
の整った公園になると思いますので、楽しみにしております。孫はいないんですけども、孫ができましたら必ず遊びに連れていきます。
以上によりまして、や
の正史
の一般質問は終わらせていただきます。
時間はいつも短くなるんですけども、ありがとうございました。(拍手)
○議長(大石伸雄) や
の正史議員
の一般質問は終わりました。
次に、田中あきよ議員
の発言
を許します。
〔田中あきよ議員登壇〕
◆2番(田中あきよ) 皆さん、こんにちは。
本日最後になりました。お疲れ
のところとは存じますが、どうぞお耳とお心
をお寄せいただきますように、よろしくお願いいたします。
傍聴席
の皆様、さくらFM
をお聞き
の皆様、インターネット中継
をごらん
の皆様、また、後日、動画配信
を見てくださるという皆様、お忙しい中、お時間
をいただきまして、本当にありがとうございます。
6月
の一般質問で学校に行けない子供たちへ
の情報発信について要望
をいたしました。その後、こども未来センター
のホームページには、県立
のフリースクールなど
の情報がふえ、御対応いただけましたことに感謝申し上げます。
しかしながら、まだまだ要望したいこともありますが、6月にも申しましたように、学校に行けない子供たちに対して
の支援と同時に、しんどくならない学校にすることが大切であり、子供たち
の悩み
の初期
の段階で大人に相談できる体制
を整えることが重要な課題です。
学校に行けない子供たちが今でもふえているということは、社会全体
の緊急事態です。10月に文部科学省から「不登校児童生徒へ
の支援
の在り方について」
の新たな通知がありました。本日は、何
人か
の議員
の皆様から
の質問
の中にもございました。そこには、不登校が生じないような学校づくりとあります。細かいところまで書かれている
のですが、では、この不登校が生じないような学校
を考えたときに、子供たち
の意見は含まれている
のでしょうか。当事者
の思い
を酌み取る
のは、この地方自治
の役目であり、また、地方自治だからこそ当事者がここにいるという観点で取り組めるものだと思います。国や県から
の通達があったからではなく、西宮市として市民が安心して暮らせるため
の取り組みが必要です。
そこで、今回は、その市民が安心して暮らせるという点で、なかなか声に出しにくい生きづらさ
を抱えた
人から
の要望も含めて質問
をいたします。
質問は、大きく3点になります。
まずは、1点目、子供たち
の自尊心
の向上について。
アといたしまして、中学校
の制服について。
日本
の子供たちは、世界
の子供たちに比べて自尊心が低いと言われています。お手元
の資料①
をごらんください。これは、4年前
のものになりますが、西宮市
の自殺者数
のデータです。西宮市全体では自殺した
人は減少傾向にあるものの、20歳未満と20歳代
の割合がふえています。20歳未満
の場合は、平成13年から平成27年
の累計が全体
の2.6%、平成27年は4.3%で、かなりふえています。自殺には至らなかったけれど、死にたいと思うほど悩んでいるという若者
の数はもっと多いはずです。死にたくなる理由はさまざまで、その
人を取り巻く環境が複雑に絡み合っています。しかし、私がこれまで出会ってきた子供たち、そして若者たち
の話から、家庭環境とともに、学校環境も大きくかかわっていると思われます。
今回、この西宮市で苦楽園中学校
の制服が選択制になり、さらに、来年からは新しい制服
の導入が始まると知り、子供たち
を生きづらさから救い出す大きなヒントがそこにあると
の思いから取り上げさせていただきました。
この苦楽園中学校が制服選択制になるきっかけは、現在3年生
の岡笑叶さんから
の行動からでした。彼は、体は女子で心は男子というLGBTQ
の当事者です。LGBTQは、性的に社会的少数者
の方
のこと
を示し、笑叶さんは、診断は受けていないということですが、T
のトランスジェンダーになる
のかなと思います。このトランスジェンダーは、主に身体的な性別と性自認が一致しない
人ということになります。彼は、本当
の自分
を公にすることで、同じ悩み
を持つ
人がつながり、生きやすさにつながればと、インターネット上で公式サイト
を立ち上げられました。今回、御本人と御家族
の御協力
をいただきまして、そのブログ
を引用して、苦楽園中学校が制服選択制になった経緯
を笑叶さん
の視点から御紹介させていただきます。
彼
のブログはこんな言葉から始まります。「15歳 中学3年 体は女、心は男 自分らしさとはなんな
のか たくさん
の人とかかわっていき僕らしさ
を見つけたいとおもっています」。ことし9月26日からスタートしたこのブログは、幼いころからきょうに至るまで
の成長記録であり、彼自身
の思い
をつづられたものです。一部抜粋、そして省略して御紹介
をさせていただきます。
小さいころから、男の子
の格好
をしたり、遊ぶ子も男の子。保育園では、戦隊ごっこ
をしたり、外で走り回っている活発な子でした。保育園で
の服装も男の子用
の服でした。小学校は、引っ越しとともに知らない土地に行くことになり、幼いなりに考えた彼は、家族に、「わかちゃんな小学生からな女になるから」と宣言
をしたそうです。宣言どおり女の子
の格好
をして、女の子と遊び、嫌ではなかったものの、それは小学4年生
のころまで
のことでした。高学年になってくると、自分
の本当
の感情が出てきます。小学校
のトイレは、多目的トイレがあったのでそこ
を使ったり、着がえは女子更衣室で、できるだけ
人がいないときに急いで着がえ
をしていました。そのころは、仲
のよい男の子
の友達と遊び、カードゲーム
をしたり、とても楽しい時期
を過ごしました。そして、中学校入学。そこで一番問題になる
のは、やはり制服です。ここからは、ブログ
の原文から
の一部抜粋
をそのまま御紹介いたします。
僕もすごく悩みました。スカート
をはくこともすごく嫌だったけど、もっと嫌だった
のはそのスカート
をはいた僕
をいろんな
人に見られることでした。母が学校にズボンがはいていけるように頼んであげると言ってくれました。しかし、僕にはズボン
をはく勇気はなく、頼まなくていいと言いました。そんな中、僕にも制服
の採寸に来てくださいという案内が来ました。絶望でした。その後、でき上がった制服
のサイズ調整
のとき、スカート
をはいている自分がすごく気持ち悪くて、そのあとずっと泣いていた
のを今でも覚えています。入学式では女子側
の席だったので、小学校ではこんなに男女で分かれることはなかったのにという悲しさと、これから
のことに不安しかありませんでした。本当にしんどかったです。その後、夏休み終わりでスカート
をはくことに限界が来た僕は、担任
の先生から、もしかしてスカートはく
の嫌と聞かれ、そこまで自分
のこと
を考えていてくれたんだということに気づき、これまで我慢していたこと
を全て話しました。そして、男子
の制服
を着てもよいとなったものの、自分
のこと
を女子だと思っている
人がどう思うか、何
を言われる
のかなど不安があり、自分だけという
のは嫌だ、制服
の校則
を男女関係なくしてほしいとお願い
をしました。すごく話し合ってくださったのに申しわけなかったです。そして、たくさん
の先生方
のおかげで、僕は冬休み明けから自分にしっくり来るズボン
をはいて登校することができました。制服
の話が出た頃からLGBTQに関する授業もやってくださいました。そのおかげで、自分
の中で
の葛藤はあったものの、いろんな先生方
のおかげで乗り越えることができました。僕
の知っている範囲では、制服
をかえた
人は多くはいませんが、本当はもっとかえたいと思っている
人がいると思います。しかし、そう簡単にかえることができない
のが現状です。僕は、たくさん
の人が自分
の着たい服
を着ることができる社会になればいいなと思います。「服
のために人間がいる
のではありません。人間
のために服がある
のです」、僕は、この言葉
を聞いて、みんなが自分らしく生きることができる社会になればいいなと思います。岡笑叶さん
のブログから御紹介させていただきました。
この後
のブログには、合唱コンクール
のことや中学校連合体育大会で
のつらさ、そして、お母さんに次男と紹介してもらえたとき
のうれしかったことなどが書かれています。お母さんから、男か女かどちらでもない
のかという
のを聞かれたとき、はっきり答えられず、わからんと返事
をしたものの、その後、僕はやっぱり男ですとメールで送ったとありました。涙
を流しながら、御自身
のそれまで
の思い
を言葉にしたそのメールは、「これが本当
の僕です」と締めくくられています。
笑叶さんは、担任
の先生と1年生
のときにお世話になった部活
の顧問
の先生と
の出会いにとても感謝していると書かれていました。もちろん校長先生
を初め、PTA
の方々、地域
の方々と
の連携
の力もあったと思います。
今回、このような経過があり、苦楽園中学校では制服
の見直しがされ、選択肢は広がりました。本当にすばらしいことだと思います。LGBTQ
の当事者にとって、今
の世の中で自分らしく生きていくには大きなエネルギーが必要である上に、まだ10代半ば
の中学生が制服に対してどれだけ
のエネルギーが必要かは、この笑叶さん
のブログから皆様にも御理解いただけたことと思います。
また、ほかにもさまざまな理由で制服に違和感や悩み
を持っている子供たちがいます。ポリエステル素材が合わなかったり、機能性に問題があったりします。
日本人口におけるLGBTQ
の割合は、はっきりした数字には出ていませんが、13
人に1
人という説から100
人に1
人という説、そんな報告もあります。西宮市
の中学生
の生徒数は1万1,305
人。ということは、100
人に1
人と計算しても100
人は該当することになりませんか。まだ声
を上げられない、声
を上げたくない生徒がいることは間違いありません。もしも声
を上げることができたとしても、当事者が自己責任
の中で多大なエネルギー
を使ってしまうことと、周りに理解が広がらず孤立してしまうという懸念もあります。そうならないように、理解
を深めることがとても大事なことであることと、自己責任として
の努力
を求めるべきではありません。
そこで、西宮市には、全て
の中学校
の制服に関して選択
の自由
を保障すること
を要望いたしますが、市
の考え
をお聞かせください。
続いて、イ
の人権
のため
の性教育
の必要性です。
子供
の自尊心
の低さと若者
の自殺率
の高さから、自分
を大切にするため
のプログラム
を学校でも取り入れていただきたいという要望です。既に道徳教育や人権学習でさまざまな取り組みが行われていることと思います。子供たちへは具体的な身
の守り方と、学校と地域にも行う性教育
の必要性があると考えます。
先日、私は、子供へ
の暴力防止
のため
の予防プログラム
を行っているCAP
の基礎講座
を受講いたしました。CAPについては、以前、元市議会議員
の長谷川久美子さんからも提案されています。大阪で
の講座に福岡県
の各市役所
の方が受講されていて、毎年、職員
の方が参加されているということで、大変驚きました。このCAP
のプログラムは、専門職対象
の教職員ワークショップ、地域
の大人対象
の保護者ワークショップ、子供
のワークショップ
の三つ
の柱から成ります。環境
を整えてから子供自身に大切な自分
を守るため
の知識とスキル
を伝えるというものです。
子供たち
の性被害は、かなり低年齢から、また、男女関係なく対象となります。加害者は、見知らぬ
人ではなく、顔見知りが多く、ゆっくりと近づき、子供が声
を上げられないようにして犯行に至ります。ことし、尼崎市で
の自然学校で男性教諭が女子児童にわいせつな行為
をしたとして逮捕された事件もありました。性暴力は語りにくい、そして、表に出にくい暴力です。2年前に110年ぶりに性犯罪に関する刑法が改正されたものの、まだまだ課題があります。また、性暴力だけでなく、子供たちは、子供
のくせにとか、子供だからという子供差別
を受けている状況もあります。まずは子供たち本人が被害や差別に遭っていることに気づき、自分が悪いわけではなく、周りに助け
を求めてもいいんだということ
を学ばなければなりません。SNSで犯罪に巻き込まれる問題も、これはスマートフォン
の問題よりも心
の問題と言われています。性的少数者
の理解
の促進にもなります。子供
を取り巻く危険な状況、生きづらさ、
人と
の距離
のとり方
の難しさなど、具体的な予防策
をプログラムとして取り入れること
を要望いたします。市
の見解
をお聞かせください。
続きまして、大きく2点目
の障害
のある
人へ
の情報提供について質問いたします。
まずは、ア
の条例
の冊子作成について。
来年、西宮市では、障害
を理由とする差別
の解消及び誰もが暮らしやすい
まちづくりの推進に関する条例が制定されます。これはまだ仮称ということですが、この条例制定
の際に、わかりやすく解説した冊子
の作成が行われるということですが、そこでさらにわかりやすい版
の作成
を要望いたします。
現在、西宮市障害福祉推進計画について、わかりやすい版
を発行しておりまして、ルビが振ってあったり、難しい言葉
を簡単な表現にしたり、もともと
の冊子よりもわかりやすく書いてあります。しかしながら、軽度
の知的障害
のある方にはまだわかりにくいという声があります。
資料③にあります東京都国立市
のもっとわかりやすい国立市しょうがい者計画
をごらんください。
表紙
をめくると、「わたし
の ことは わたしに きいて」と書いてあります。そして、書き方
の工夫として、もと
の計画書では「しょうがいしゃ」と書かれているところは「しょうがい
をもつ
人( )」となっています。この括弧に当事者
の方
のお名前
を入れて読むと、自分事として理解しやすくなるという配慮です。そして、冊子
の最後には難しい言葉
の説明のページがあります。この冊子は、舞台で体験劇など
をされていて、知的障害
のある井上晴菜さんという方や、たくさん
の当事者
の方が協力してつくられました。
来年
の条例制定
の際には、西宮市でも、当事者
の方と共同で冊子
をつくり、広くこの条例
を周知していくことが大事だと考えますが、市
の見解
をお聞かせください。
続いて、イ、パブリックコメントについて
の質問です。
同じく今回
の条例制定について、今回、2019年9月18日から10月18日までパブリックコメント
の募集がありました。そのパブリックコメント
の表記について、知的障害
のある方にはわかりにくいという御意見がありました。
現在、兵庫県から、ひょうご障害者福祉計画について意見募集が行われていますが、知的障害者向け簡易版としてわかりやすくした啓発用紙と記入用紙があります。これは、障害
のある当事者
の方
の意見
を聞きながら作成されたものです。条例
の冊子と同じく、今後このようなパブリックコメント
を募集される際は、現状に沿った意見
を多く取り入れるためにも、当事者とともに募集用紙
を作成していただくこと
を要望いたします。
また、市民
の大切な御意見
を集めるためには、パブリックコメント
をできるだけ広く周知することが大事だと考えます。これまで
の市政ニュースなど
の広報に加えて、学校や施設へ
の直接配付や募集中
のお知らせなどが必要だと考えますが、市
の考えはいかがでしょうか。
そして、3点目、あいサポート運動について
の質問です。
先日10月25日に西宮市は鳥取県とあいサポート運動協定締結式
を行いました。あいサポート運動とは、鳥取県から全国に広まりつつある障害者へ
の理解とサポート
を啓発する運動です。市議会からこの運動が取り上げられ、提案し、採用となったという経緯があります。締結式では、西宮市からは、石井市長
を初め、大石議長、関係部署
の方々、西宮市内
の障害者団体
の代表
の方などが出席されました。私は、市議会議員としてではなく、精神障害
の西宮家族会から会長
の代理として出席させていただきました。鳥取県から来られた平井知事が最初に手話で御挨拶
をされ、手話で話すということは、聴覚障害
のある方にとってその時間は障害がない状態になり、障害は当事者にある
のではなく、環境にある
のだと改めて感じた次第です。
このあいサポート運動は、まずはさまざまな障害
を知ってもらうということに大きな意義があると思っています。身体障害だけでなく、見た目ではわかりづらい発達障害や精神障害などについても紹介がされていて、多く
の方にあいサポーターになっていただけること
を期待しています。現在は、西宮市社会福祉協議会に運営など
を委託され、現在、西宮版
のあいサポート研修
の準備が進められていると聞いております。
そこで、今後、委託先
の社会福祉協議会とどのようにこの運動
を広げていく
のか、さらに、学校において障害
を持つ子供やなかなか理解されにくい発達障害など
の理解
を進めるために、
教育委員会にも運動啓発に関して働きかけ
をしていただき、キッズサポーター
を1
人でも多くふやしていただきたいと考えますが、いかがでしょうか。
また、市職員や市議会議員も研修
を受けることができる
のかどうか
をお聞かせください。
以上で質問は終わります。これよりは、
対面式質問席におきまして、御答弁によりましては再質問、また、要望
をさせていただきます。
よろしくお願いいたします。(拍手)
○議長(大石伸雄) これより当局
の答弁
を求めます。
◎教育次長(大和一哉) 1番目
の子供たち
の自尊心
の向上について
の御質問にお答えいたします。
まず、中学校
の制服
を初めとする被服類
の選定については、学校ごとに管理職や教員や保護者で組織される選定委員会が定期的に開催され、見直しなど
を協議しております。また、制服選択制に限らず、現状
のさまざまな取り組みについて学校間でも情報
を共有し、現状
の見直しに生かすように努めております。
次に、人権
のため
の性教育
の必要性についてお答えいたします。
議員御指摘
のように、性教育
を初めとするあらゆる場面において自分
を守ること
を学ぶことは大切なことだと考えております。自分
を大切にするという自尊感情
を高めることは、人権教育
の大切な柱であり、全て
の学校で教科や特別活動など全教育活動で取り組んでおります。例えば教科学習
の場面では、作文
を書いたりスピーチ
を行ったりする中で、自分自身で成長
を確かめたり、仲間から称賛や共感
の声
を聞くことで自信
を持ったりする姿が見受けられます。また、学校生活
の中で自分
の役割
を果たしたり異学年から頼られたりするような活動も自己有用感
を実感する機会となっております。そうした取り組み
の効果
をはかる指標としましては、例えば学力・学習状況調査や自校で実施するアンケート項目に、自分にはよいところがあると思いますか、先生はあなた
のよいところ
を認めてくれていると思いますかなどがあり、市全体や学校ごと
の状況
を把握し、取り組み
の改善に生かしています。
議員御指摘
の子供
の内なる力
を活性化するプログラム
を取り入れることについても研究
を進めてまいりたいと考えます。
以上でございます。
◎
健康福祉局長(山本英男) 障害
のある
人へ
の情報提供について
の御質問にお答えいたします。
条例
を制定する際には、条例
の内容
をわかりやすく
説明するため、具体例など
を示したパンフレット
を作成する予定です。さらに、さまざまな障害種別
の方にもわかりやすいように、より平易な内容
のものも作成したいと考えております。また、作成
を行う際には、必要に応じて、条例
の協議
を行っております障害福祉推進計画策定委員会
の委員
を初め、障害当事者
の御意見もいただきたいと考えております。
次に、パブリックコメント
の周知についてですが、今回、条例に対するパブリックコメント
の実施
の際には、市内
の小・中学校、西宮養護学校にパブリックコメント
の意見募集について
の冊子
を配付しました。また、市内
の福祉事業所についても、地域自立支援協議会を通じて周知
を行うとともに、意見募集期間中には、心身障害者団体連絡協議会など当事者団体等にも周知
を行うなど、広く広報
を行ったところです。今後も、パブリックコメント
を行う際には、広く周知に努めてまいります。
以上でございます。
◎市長(石井登志郎) あいサポート運動
の御質問には私からお答え
をいたします。
先ほど議員に言及いただきましたが、10月25日に鳥取県知事にお越し
をいただいて鳥取県とあいサポート運動に関する協定締結
を行いました。その後、市で
の初めて
の研修
をいたしまして、私もあいサポーターとなったというようなことであります。
現在は、社会福祉協議会に委託
を行い、あいサポート研修
を担う講師
の養成や、西宮で
のこれまで
の障害者理解
の取り組み
を踏まえたカリキュラム
の作成など、あいサポート運動
の講座開催に向けた準備
を行っております。
今後
のあいサポート運動ですが、まずは、地区社会福祉協議会など
の地域活動者や地域団体、障害者関係団体など、かかわり
のあるところから取り組んでまいりたいと考えており、学校園に対するあいサポート運動
の啓発につきましても、社会福祉協議会と連携し、検討
を進めてまいりたいと考えております。
次に、市職員や議員向け
の研修についてですが、職員向け
のあいサポート研修は、今月末に実施
をする予定であります。
議員
の方々
を対象とした研修につきましても、機会
を設けますので、ぜひ受講していただきたいと考えます。
以上です。
○議長(大石伸雄) 当局
の答弁は終わりました。
〔田中あきよ議員「
対面式質問席」使用〕
◆2番(田中あきよ) 御答弁ありがとうございました。
私より、要望、そして、最後
のあいサポート運動に関しまして1点だけ石井市長に再質問
をさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
まずは、あいサポート運動について、石井市長みずから御答弁いただきまして、本当にありがとうございます。私もオレンジ
のバッジ
をつけさせていただいております。かなり前向きなお返事
をいただきまして、本当にありがとうございます。大変期待
をしております。
そこで、1点、市長
の感想
をお伺いしたいと思います。
先日、鳥取県から来られました平井知事が手話で挨拶
をされましたことについてどのような感想
を持たれましたか、お聞かせください。
○議長(大石伸雄) 再質問に対する当局
の答弁
を求めます。
◎市長(石井登志郎) 率直に申しまして、かなりやられたなというような感じで思いました。そういう意味では、本当に心から障害者
の皆さん
の理解
を御自分も相当勉強されて、そして、体であらわし、そして、今回、兵庫県では初めてだということだったものですから、知事が来られると聞いてびっくりしたわけでありますけれども、これ
を鳥取から全国に広げていくんだ、そういうような思いが伝わって、本当に私自身、こういう首長
の中でいい意味で相当刺激
を受けたところでもあります。私も、そういうふうにほか
の首長から言われるようになりたいなと思ったところでもありますので、半年で頑張りたいと思います。
以上です。
○議長(大石伸雄) 当局
の答弁は終わりました。
◆2番(田中あきよ) 石井市長、ありがとうございました。突然
の質問にも御丁寧に答えていただきまして、ありがとうございます。
今、市長がおっしゃってくださったように、こうして市全体で何に取り組んでいる
のかというところ
を平井知事から教えていただいたような、私もそんな気持ちがいたしましたので、同じ気持ちでいてくださったということに大変うれしく思います。
このあいサポート運動についてですが、まずは、障害
の特性
を知ることで環境
の障害
を取り除くことができれば、その
人にとっては障害ではなくなるということがあります。理解が得られていない環境で過ごすということは、時に悲劇が起こります。気づきにくい障害から
の2次障害
を引き起こす、そんな可能性が誰にもあるからです。それは教育現場についても同じで、子供自身が自分
の特性に気づいていないこともあります。努力が足りないと大人から責められることもあります。また、自分
を責めることがあります。そんな悲劇
を起こさないためにも、あいサポート運動が障害
の理解
を進める手だてになるように、ぜひ市全体で活用していただきたいと思います。
そして、議員
の研修にも機会
を設けていただけるということでございます。大石議長も、そして八代議員におかれましても、同じくオレンジバッジ
を既につけていらっしゃるかと思います。1
人でもこのオレンジバッジ
をつけた
人がふえますように、どうぞ議場
の議員
の皆さんにも御協力
をお願いしたいと思います。
この件に関しては以上となります。
それでは、続いて1番
の中学生
の制服について要望
を申し上げます。
各学校で選定委員会が定期的に開催されているということですが、中学校
の何校か
をヒアリングさせていただきましたところ、制服に関して
の限定的なものではなく、多くは体操服など購買で扱っているものに対して
の業者選定
をするなど
の購買検討委員会という
のがほとんどでした。20校中10校しか聞けなかった
のですが、制服見直し
をしますという学校は、残念ながらありませんでした。しかし、ほとんど
の学校が当事者
の生徒がいれば対応していきますというお答えで、中には、準備はしています、制服業者に女子
のスカート
をスラックスにしたとき
の対応が可能かどうかは既に確認済みですという、そんな学校もありました。しかし、ここで問題な
のは、声
を上げないと対応してもらえない
のですかということです。
ただ、各学校
の制服
の伝統や価格
の問題など、地域によっては制服見直しにはかなり
の労力が要るということもわかりました。そうなるとなおさら、少数
の生徒たち
の生きづらさは深刻になります。だからこそ、西宮市としてやれること
を考えていくことが必要です。この苦楽園中学校
の制服選択制導入が学校
の中
の当たり前
を見直す、そんなきっかけになること
を願い、今後も各学校が多様な子供たち
の理解
を深めていくために選択肢
を広げる対策
を要望いたします。
神戸
の神戸IDAHOという団体が教職員向けにLGBTQ
の生徒へ
の具体的な働きかけ方
を示した無料
のチラシ
を発行していたり、カラフルチャイルドという団体も啓発活動
をしておりますので、参考としてお伝え
をさせていただきます。
この件に関しては以上となります。
そして、2番
の人権
のため
の性教育
の必要性について。
現在、学校で行われている人権教育について、仲間から
の称賛や共感
の声
を聞くことで自尊感情が高められたり、自分
の役割や異年齢から頼られることなど、どれも大切なことばかりです。しかし、お伝えしたいことは、
人から
の評価ではなく、まずは自分はそのままで大切な存在であるということ
を自認するため
の教育が必要だというところです。もう既にやっておりますというお答えもいただいておりますが、なかなか子供たち
の自尊感情が上がらないという現状は、今、世界
の中で見ても、日本
の若者
の自尊感情が低いというデータは皆様御存じかと思います。日本全体が低い中で、日本
の中で西宮市がどれぐらいか、そこに焦点
を当てる
のではなく、実際に困っている子供たちがいるということに焦点
を当ててぜひ対策
を考えていただきたいと思います。
さて、実は大変な思い
をしている
のは子供たちだけではなく、この自分
を大切にする人権
のため
の性教育は、大人にも必要な教育と考えます。不登校
の子供さん
の保護者
の方がこうおっしゃっていました。学校
の先生がまずは自分
を大事にしなければ子供
を守れるはずがないというお言葉です。なかなか働き方改革といいましても、先生方
の時間はいつもぱんぱんで、不登校対策と、それから生徒指導、両方兼ねていらっしゃる先生もおられます。どの先生
を見ましても、暇そうにしていらっしゃる先生はおられません。しかし、先日
の神戸で
の事例もございました。先生
の中
の風通しが悪いんじゃないですかと担当
の課長にもお伺いしました。もちろんそんなことはないですとお答え
をいただきましたが、やはり現場
の大変さは、どの先生にも皆さんに共通
の認識であることと思います。まずは先生御自身にも、そして、これは保護者もしかりです。
今、子供たち
を取り巻く大人がすごく減っています。核家族化もそうですし、今
の教育
の現状
を見ますと、例えば宿題一つ忘れていった子供がいたとします。宿題
をさせなかった親
の責任、そして、ちゃんとやらせなかった担任
の責任、たったこれだけ
の大人に責任
をかぶせるような教育現場があります。そうではない
のです。もっと根本的に考えなくてはならないことがあります。その子はなぜ宿題ができなかった
のか。ただサボりたい、やる
のが邪魔くさいなとやらなかった
のか、それとも、ノート1冊、1行書くのに、実は識字障害があって漢字が書けなくて、書いても書いても消して終わらないから持っていけなかった、そんな子供たちもいます。
子供も大人もLGBTQ
の人も、みんながそのままでいいと思える、そういう社会になるように、一つ一つ子供たち
の生きづらさに対応していただきたいと思います。
忙しさと世の中
の見えないルールに縛られた生きづらさから自分らしさ
を見つけることが本当に難しい、だからこそ、子供たちと地域と学校が同じ価値観
のもとに学べる人権
のため
の性教育が必要だと考えています。そのプログラム
を持っているCAPや、また、同じような取り組み
をぜひ前向きに検討
をお願いいたします。
そして、2
の障害
のある
人へ
の情報提供について。こちらも要望のみとさせていただきます。
条例制定
の際
の冊子作成について、パブリックコメントについてに関しまして、どちらも両方前向きな御答弁
をいただきまして、ありがとうございます。
冊子作成に関しましては、当事者
の方と作成することで、実は健常者
の方が教えられるということがたくさんあります。実はこの西宮市が出しましたパブリックコメントについて、軽度
の知的障害
のある方と一緒に考えました。
説明をする中で、一つ一つ
の言葉
の説明もそうなんですが、ここがわからないというところにこちらが気づかされる、そんな場面がたくさんありました。
説明をしているこちらがわかっていないこともたくさんありました。私は、市議会議員として恥ずかしい思い
をいたしました。わかっていないこと
を皆さんにパブリックコメント
を出してくださいと言っていたんだなという気づきがありました。この方は、兵庫県
のパブリックコメントにもみずから自分でわかりやすい
のをつくってくださいと要望され、担当者
の方と一緒につくられました。それが資料に挙げております兵庫県から出たパブリックコメント
の内容になります。実はさらに要望があったそうで、書き方という例題がありまして、少し見えにくくて申しわけないんですが、これがもっと具体的な当事者に沿った、そんな内容が欲しかったなとその方はおっしゃっていました。
どれだけ話してもその当事者
の方
の思いという
のを100%酌み取る
のは大変難しいことと思います。しかし、きょう午前中から、私以外にも、5
人の議員
の方々
の質問にもありましたように、当事者
の声
を聞かなければ、幾ら机
の上で考えても、正解にはたどり着きません。ぜひ障害
を持つ方
の声、子供たち
の声、市民
の方
の声、どうやってこの声
を拾い上げるかが私たち
の仕事でもありますが、ぜひそこ
を真摯にどれだけ自分事として考えていただけるか、それにこの西宮市
の今後がかかっていると思います。先ほど石井市長がおっしゃってくださいました感想
のように、自分でやってみる、自分で体験してみる、当事者
の人のこと
を聞いてみる、そこから始まると思います。いろんな施策がこれから出てくると思いますが、ぜひ当事者
の方
の声
を聞く、そこがよく言われます丁寧な対応
をしていきますということにつながると思います。ぜひ全て
の部署においてということになりますが、市民
の方
の、当事者
の方
の声
を聞いていただきたいと思います。
そして、この冊子作成につきまして、目
の見えない方へ
の対応もぜひよろしくお願いいたします。時間は本当にかかるとは思いますが、先ほども申しましたように、いろんな方
を想像して、いろんな方
の声
を聞いて、丁寧な御対応
をお願いし、そして、でき上がり
を期待しております。
そして、条例に対するパブリックコメント
の周知に関しましても、御対応いただき、ありがとうございました。
パブリックコメントに関しましては、全体的に費用対効果がどれくらいな
のか、数字にあわらしにくいところもあるかと思いますが、市民に広く関心
を持ってもらい、意見
を上げていただくには、今
のところ一番
の方法かと思います。このあたりもぜひ何か
の機会に、今パブリックコメントがどれぐらい浸透している
のか。本当に必要な方にまずはそのパブリックコメント
を今募集してますよということが届いている
のか。市政ニュースは全戸配布だからそれで見ていると思います、そう言われるかもしれませんが、今、なかなか市政ニュースも読んでいただける家庭という
のは少なくなっているかと思います。先日、関西学院大学
の皆さんと
の交流
の場がありましたが、やはり声に出てくる
のは、SNS
を使ってですとか、なかなか紙面は見ない、ネット
の世界
のほうがという声がありました。そのあたりもかなり対応していただいていることと思いますが、今まで
のやり方でこれからも何とかいきましょう、そういうことではなく、そして、これまでやってきた中よりも今回パブリックコメント
を多くもらいましたよねということではなく、今どれぐらい
の人がこのパブリックコメント、市政
の情報についてしっかりキャッチしていただいている
のか、そのあたり
をしっかりとわかる方法
を考えていただきまして、できるだけ多く
の市民
の方に関心
を持ってもらい、意見
を上げていただくため
のパブリックコメントとなりますように、ぜひお願いしたいと思います。
そして、その都度、パブリックコメントにつきまして、学校関係
のパブリックコメントに関しまして、全戸配布は無理でしょうかというお願いもしたこともありますが、紙面
の数、それから、学校
の中における配布物
の多さで、ちょっと無理ですねと言われたこともあります。しかし、どこに焦点
を置く
のかぜひ考えていただきまして、どうすればいろんな方に西宮市
のこれから
を一緒に考えていただける
のか
をぜひ真摯に検討していただきたいということ
を要望させていただきます。
本日は、最初
のブログ
の御紹介に始まりまして、時間がなくなるかもしれないとかなり早口で
の質問になってしまいました。少し時間も余っておりますが、私から本日質問させていただくことは以上となります。
どうぞこれから
の西宮市、子供たちがまずは元気に育つ市であれば、きっと大人も生きやすい、そんな市になると思います。ぜひ子供差別
のない西宮市
を目指して、どんな
人も生きやすい、生きづらさゼロ
の西宮市に向けて一緒に頑張っていただきたいということ
を要望させていただきまして、田中あきよ
の一般質問
を終えさせていただきます。
ありがとうございました。(拍手)
○議長(大石伸雄) 田中あきよ議員
の一般質問は終わりました。
この際、お諮りします。
本日
の会議はこの程度にとどめ延会することとし、次会は、あす12月6日午前10時から本会議
を開くことにしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(大石伸雄) 御異議なしと認めます。
よって、本日はこれ
をもって延会することとし、次会は、あす12月6日午前10時から本会議
を開くことに決定しました。
なお、ただいま議場に在席
の議員には、文書による開議通知
を省略させていただきますので、御了承願います。
本日は、これ
をもって延会します。
御協力ありがとうございました。
〔午後4時20分 延会〕...