西宮市議会 2019-10-09
令和 元年10月 9日健康福祉常任委員会-10月09日-01号
1 統合新
病院基本計画「骨子(案)」の策定について
■
出席委員
うえだ あつし (
委員長)
宮本 かずなり (副
委員長)
一 色 風 子
大 迫 純司郎
大 原 智
佐 藤 みち子
田 中 正 剛
■
欠席委員
谷 本 豊
■
委員外議員等
な し
■
紹介議員
な し
■
傍聴議員
河 崎 はじめ
田 中 あきよ
■説明員(
西宮市議会委員会条例第19条による)
(
中央病院)
病院事業管理者 南 都 伸 介
中央病院事務局長
宮 島 茂 敏
管理部長 大 西 貴 之
総務課長 久 保 和 也
人事給与課長 田 中 秀 典
医事課長 田 口 英 樹
病院改革担当部長
橋 本 充 信
経営企画課長 出 口 弘 章
病院統合等担当課長
笹 倉 英 司
(午後1時30分開会)
○うえだあつし
委員長
ただいまから
健康福祉常任委員会を開会いたします。
本日は、
谷本豊委員から病気のため欠席、以上のとおり届け出を受けております。
また、
谷本豊委員におきましては、10月30日から11月1日にかけて予定されております
管外視察についても病気のため欠席となっておりますので、御承知おきください。
本日は、
所管事務調査の件として、
中央病院から1件の報告がありますので、御承知おきください。
ここで委員の皆様に申し上げます。
各委員の質疑におかれましては、簡明で議題の範囲を超えない発言になるように心がけてください。
なお、発言が明白な錯誤、著しい趣旨不明瞭、不適切、既に答弁された内容のみの繰り返しと判断した場合は、
委員長において
議事整理を行う場合もございますので、御承知おきください。
また、自身の質疑が終了した後も
関連質問は認められております。
関連質問を行う場合は、その旨を宣言し、内容もこれに基づくよう心がけてください。
次に、当局に一言申し上げます。
委員の質疑の趣旨を明確にするために、皆様には反問権を認めております。また、一問一答による質疑においては、委員からの
政策提案に対し反対の意見または
建設的意見を述べる反論権も認めておりますので、御承知おきください。
それでは協議に入ります。
本
委員会の
所管事務中、
中央病院から統合新
病院基本計画「骨子(案)」の策定について報告があります。
当局の説明を求めます。
◎
病院統合等担当課長
それでは、お配りしております資料に沿って説明させていただきたいと思います。
1枚めくっていただきまして、統合新
病院基本計画骨子(案)の策定についてですが、本年6月から8月にかけまして、県、市で協議を行いまして、下の1から3の項目を定めました。いわゆる計画の骨子に当たる部分を資料1のとおり取りまとめております。この
骨子案につきましては、第2回
兵庫県立西宮病院と
西宮市立中央病院の
統合再編検討懇話会が9月20日に開催されましたが、この
懇話会にて説明を行い、資料2のとおり意見をいただいております。本日は、以上の内容につきまして御報告させていただきたいと思います。
なお、今後の
計画策定に関するスケジュールでございますが、
基本計画の全体案を策定いたしまして、第3回の
統合再編検討懇話会――11月の末
開催予定でございますが、こちらで議論いただきまして、また、
関係機関への説明などを経まして、
市議会に御報告させていただき、御意見をいただいた後、
パブリックコメントにかけるという予定でございます。
それでは、資料1、
骨子案の資料をごらんいただきたいと思います。それぞれのシートの右下隅に番号が振ってありますので、この番号で説明させていただきます。
まず、1ページでございます。兵庫県、旧
阪神南圏域、西宮市の将来的な推計の人口でございます。
それぞれ、兵庫県、旧
阪神南圏域、西宮市の表が3つ並んでおりますが、一番右の欄でございます。①分の②のところで、2015年に対して2045年の人口がどの程度になっているのかということを示しております。いずれも、全体的な人口は減少するということと、65歳以上から74歳と75歳以上の人口につきましては
増加傾向にあるというところでございます。西宮市につきましては、兵庫県、旧
阪神南圏域と比較しましても、75歳以上の人口の
増加幅が大きいというのが一つの特徴でございます。
続きまして、2ページ、3ページをごらんいただきたいと思います。将来的な
医療需要の変化というところでございます。
2015年の状況と比べまして、2025年、2040年の
高度急性期・
急性期の医療の需要がどの程度変化するのかというところを色づけであらわしております。2040年にかけますと、やはり
オレンジ色になりまして減少しているところが多いんですけれども、西宮市を見ていただきますと、若干まだ緑色がついているという状況でございまして、
高度急性期・
急性期につきましても現状以上にふえる
見込みがまだあるということがおわかりいただけると思います。
続きまして、4ページ、5ページをごらんいただきたいと思います。
阪神医療圏域の1日当たりの
入院患者数の将来推計でございます。
2015年から2045年にかけまして、
疾病ごとにどの程度増加するのかということを掲載しております。赤線で
増加率が著しいというところを囲っております。新生物、
神経系の疾患、
循環器系の疾患。
循環器系の疾患につきましては38.1%の増加、
呼吸器系の疾患につきましては43.9%という高い伸びを見込んでおります。その増加を
グラフとしてあらわしたのが5ページになります。
それでは、6ページに参ります。
あり方検討委員会のほうからの最終的な報告を掲載しております。両病院の統合につきまして、報告書をいただいた概要を掲載しております。
これらの内容を受けまして、今回、統合新病院の
基本方針というものを7ページに掲載しております。
1、
高度急性期・
急性期医療の提供。両病院が担ってきた医療を引き続き提供するとともに、
地域医療機関との
役割分担や連携を強化し、西宮市・
阪神医療圏域における
高度急性期・
急性期医療を担う中核的な
医療機関としての
機能充実を図るということを一番最初に挙げております。
2番ですが、
救命救急センターとしての役割。今後の
高齢化は見ていただいたとおりでございますが、
阪神南の
救命救急センターとの
役割分担・連携は十分考慮していきますが、
救急医療体制の充実を図るというのを2番目に挙げております。
3番目には、
先進医療への対応。
県立西宮病院の特色でもある
先進医療への取り組みというのを引き続き行っていくということを挙げております。
4番、AI、
ICTの活用。今後さらに進展が期待される
医療分野でのAI、
ICTの活用に取り組んでまいります。
5番、
医療従事者の
育成拠点。新病院を
医療従事者の
育成拠点とするために、育成・
研修機能の充実を図ってまいります。
6番、災害に強い病院。ヘリポートの整備や
免震構造の採用など、まず災害に強い病院を整備すると。また、
災害拠点病院として、引き続き
災害医療派遣チーム――DMATの設置など、
災害医療体制の側面についても整備を行っていくということでございます。
最後に7番ですが、安定した
経営基盤の確立ということで、安定した
経営基盤を確立していくよう目指してまいります。
以上が
基本方針になります。その
基本方針に基づきまして、5疾病5事業への対応というのが8ページ、9ページになります。
まず、がんにつきましては、
集学的治療や
ゲノム医療の提供ということをうたっております。
脳血管疾患につきましては、
脳神経内科の新設によりまして、脳卒中に対する総合的な
診療体制の確立をうたっております。
次に、
心血管疾患でございます。
心臓血管外科の新設によりまして、
心疾患に対応し得る体制を確立してまいります。
四つ目が
精神医療でございますが、自殺や
薬物中毒など
精神疾患をお持ちの患者さんの
身体合併症に対応できるように、病棟を設置いたします。
糖尿病につきましては、地域の
医療機関との連携を基本というところにしております。
続きまして、9ページでございます。
5事業への対応というところですが、
救急医療、
災害医療につきましては、先ほどの
基本方針のとおりでございます。
小児医療につきましては、地域の
中核病院として、
入院医療及び専門的な
外来診療の提供、
小児中核病院でもある
兵庫医科大学病院及び
県立尼崎総合医療センターとも連携して、
地域輪番日については時間外にももちろん対応していくというところでございます。
周産
期医療につきましても、
ハイリスク出産などが増加する傾向を踏まえまして、現在、
県立西宮病院が担っている地域周産
期母子医療センターの機能というのを今後も継続してまいります。
10ページをごらんください。
具体的な
診療科目でございますが、これまで両病院が提供してきました
診療科目については、維持・充実ということでございます。
それと、今後の
高齢者人口の増加や
疾病構造の変化を見据えまして、
合併症等に対応できる
診療体制を整えると。具体的には、新設としまして、
脳神経内科、
精神科、
心臓血管外科の三つの
診療科を新設するというところでございます。
11ページ以降が新病院の
病床規模になります。580床程度で検討というところでございます。規模の出し方なんですけれども、前提としまして、今の現2病院の機能を継承するという観点から、まずは両病院の
入院患者数からスタートしまして、
地域包括ケア病棟の患者につきましては、民間、地域で診ていただく、それと、将来的に
高齢化でふえる
患者数の増については反映していく、あと、
救命救急センターを有するということもありますので、
病床利用率につきましては85%で設定して、
病床規模を出していきましょうということになっております。
②の
シナリオなんですけれども、
シナリオAからDまでございまして、それぞれの
シナリオでいろんな要素も加えていくというところで、まずは、
シナリオAで、
単純シナリオとしまして、今後の性・
年齢構成に
人口動態、人口的にふえていくという部分を加味した場合でまず数字を算出します。その
シナリオAに対して、
在院日数が短縮するということを想定するとどの程度の規模が必要になるかということで
シナリオBを考えます。さらに、その
シナリオBで出た数字に対して、今後ふえるであろう
循環器系や
呼吸器系の
需要増加への対応というのもできるようにということで
シナリオCを考えます。最後に、
シナリオDとして、
精神科の
身体合併症病棟の設置をするというところで、最終的に580床が出ております。
具体的には、12ページに模式図という形で描いておるんですけれども、
シナリオAをまず出しまして、
シナリオBでは、
在院日数の短縮がございますのでちょっと左側に減少する。そして、純粋にふえる
シナリオCですね、
心臓血管外科や
呼吸器系などのふえる分をオンしていく。最終的には、
精神疾患の
シナリオDをオンすることで、結局、赤い太線で書かれているところが580ですというイメージになります。
13ページには、2病院の患者さんが将来的にどの程度ふえていくかということを見込んでおります。
それを踏まえまして、どの
程度病床が要るのかというのが14ページになります。このままの
人口動態を考えますと、2045年には
614床という
ベッド数が必要だということを見込んでおります。
これに関しまして、
シナリオBでは、今後の
医療技術の進化など、
在院日数の短縮を見込むということを考えますと、16ページでございますが、青い
グラフになります。そうすると、徐々に徐々に短縮化を図るということなので、青い
グラフのような数字が出ております。2035年が最も多い560床というのがございます。
ここまでの分に対して、今度は
シナリオCでございますが、
心臓血管外科や
脳神経内科の新設、または
呼吸器系の
体制充実ということで、今後市内で大幅に需要が増加する
循環器系と
呼吸器系、肺がんの一部を新病院でカバーするということを考えます。
まず、18ページですが、
循環器系の疾患でございます。2045年にかけまして、年間で3,100人程度の
新規患者というのが市内で予想されるという
見込みでございます。
この
新規入院患者数に対応するための
ベッド数というのが、19ページでございますが、134床の
ベッドが必要だということでございます。
同様に、20ページですが、肺がんにつきましても今後490人の増加が見込まれております。それに対応する必要な
ベッド数というのが、全部で19床必要というふうに考えております。
これらを合計しますと、22ページですが、2045年には153床、今後の増加するであろう
入院患者数に対応するために新たに必要な
ベッド数というのは153床ということになります。これらを全て新病院で診るということではなくて、地域の
医療機関とともに診ていくということで、現在の2病院の地域のシェアというのが15%でございます。ですので、このふえる部分につきましても新病院で診るのは15%程度ということでいきますと、153掛ける15%ということで、23床程度が新病院で対応する必要があるであろう数字ということになります。
これらを先ほどの
シナリオBに加味しますと、23ページのような
グラフになりまして、2035年の579床というのが一番頭で、ごらんのとおりの棒
グラフということになります。
最後、24ページでございますが、
精神科、
精神疾患をお持ちの方の病棟8床程度を考えておりますが、反映させた場合についてはごらんのとおりになりまして、おおむね580床前後で推移するというところから、580床が妥当ではないかという結論に至っております。
25ページにつきましては、
集中治療病床等の規模についてでございます。両病院の持っている分から新病院についての状況を掲載しております。
最後、26ページでございますが、
専門センターの設置ということで、今、両病院が持っている
センターを中心に、新病院のほうで設置する
センターの予定を掲載しております。
以上が
基本計画の
骨子案の簡単な説明になります。
これに対しまして、9月20日に行われました
懇話会での発言の概要につきまして、資料2に沿って説明してまいります。表紙に
委員名を掲載しております。
それでは、1枚めくっていただきまして、まず、
医療需要、推計についての御発言です。
いろんな推計が出てましたけれども、それはどういうことを加味して推計したんですかという意見が、一番上の委員さんですけれども、そういうふうな内容の御発言がございました。基本的に今回出ているデータというのは、今後の
人口推計と現在の受療率を掛け合わせて試算しているというところで、性別や
年齢別で将来どう伸びるかということを踏まえて出しているというところでございます。
2ページでございます。これは、統合新病院の
基本方針に関して出た発言でございます。かいつまんで説明いたします。
まず、一番最初ですけれども、
統合病院のあり方としては
民間医療機関との連携や共存が肝心であるとの県立の
野口院長の話で安心した、市内には頑張っている
民間病院が多くあり、うまく調和をとってもらいたい、特に
脳神経外科と
循環器はすぐれた
民間病院が多いという発言がございました。
それと、
三つ目の中点ですけれども、旧
阪神南圏域には
高度急性期病院が三つございますが、
北圏域にはない、
南圏域での
受け入れ状況というのはわからないけれども、
北圏域の患者や圏域全体への対応というのもきちんと記載してほしいというところでございます。
事務局のほうからは、
基本方針では
阪神圏域における
高度急性期医療を担う
中核的医療機関としての
機能充実を図るという記載をしておりますという発言がございました。
それと、
五つ目ですけれども、地域の
医療機関が連携して患者を診るために、
人材不足に備え、統合新病院が
教育機関となり、地域へ派遣する機能を持つことが重要であるということでございます。これにつきましては、もちろん今後の
人材育成というのも大きな一つの重要なテーマと考えていますという発言がございました。座長のほうからも、今回の
統合病院でよりよい人材を集めることができるという御発言もございました。
3ページでございます。5事業、
救急医療や小児・周産期についての御発言でございます。
上から
三つ目でございますが、市としましては、
小児救急・周産
期医療の強化には期待しています、特に
小児救急の2次輪番につきましては、現在、両病院とも
担当枠を持っておりますが、維持されたいということがございました。特に木曜日につきましては、今、輪番の
担当病院がないということですので、その辺は御配慮いただきたいということを発言しております。
一つ下のところですが、
災害拠点病院ということですが、災害時はどのようにスペースを転用するのか、
阪神大震災でどれくらいの
負傷者を受け入れたのかということや、津波以外に、この地域は
直下型地震のおそれがある、
市民唯一の
避難場所が病院なので、災害に強い病院というのをお願いするという御意見もございました。
4ページ、
診療科目や
病床規模についてでございます。
まず、一番上の発言でございますが、
精神科を今回新設しますが、
精神疾患を持った患者の手術や出産を受け入れる病院ができるというのはありがたいという発言がございました。
上から
五つ目ですが、先ほどの
シナリオCでございますが、患者の純増分――
循環器や
呼吸器系でございましたが、その分を新病院がとるということは、ほかの病院が減るということなのか、それとも市全体でふえるのかという質問がございました。先ほど御説明したとおりですが、今後ふえるうちの15%を新病院で診るという趣旨でございます。
5ページでございます。
在宅との連携というところで上から
二つ目ですが、例えば2065年、
後期高齢者の割合が増加することで
高度医療が余剰、逆に
回復期、
慢性期のニーズが高まった場合、
地域包括ケア病棟を設置する必要が出てくるかもしれない、
民間医療機関でカバーできればよいがという御発言がございました。
事務局としても、御心配はよくわかります、最近は入院時に退院後の
後方病院のことも相談する
センターがあり、その部門の強化を充実させたいという御発言がございました。
同じテーマで
一つ下ですが、ただ2065年時点では
医療状況は全く変わっているので、現段階では、
包括ケア病棟は公立では持たずに、我々
民間病院に任せてほしいというような御発言もございました。
その他でございます。
上から
二つ目でございますが、統合新病院に係る運営費のうち
市負担額というものは早い段階で
市議会に示す必要があると考えています、現時点でも概算は示せないのかというところで発言しております。
事務局のほうからは、規模や
診療科が固まらないとなかなか出せない、
ミスリードがあってはいけないということで、十分固めた段階で出しますという御回答でございました。
最後ですが、一番下の意見でございますが、住民はJRを越えて
南北移動というのは基本的に行わないということですので、
中央病院がなくなるとJRより北側の住民はどこに行くのかが心配だという御発言もございました。
以上、かいつまみましたが、
懇話会での発言の概要になります。
説明は以上になります。
よろしくお願いします。
○うえだあつし
委員長
説明は終わりました。
本件に御質疑並びに御意見はありませんか。
◆
大迫純司郎 委員
一問一答で、よろしくお願いします。
○うえだあつし
委員長
項目を。
◆
大迫純司郎 委員
項目を言います。統合新
病院基本計画骨子案の策定についてという、こちらの項目で、この1ページなんですけど、
策定体制が書いてあるんですけど、これの下の図の
基本計画案策定という、このA、B、CとあるCの「
部門別WG」という、この意味を教えてもらってよろしいですか。
◎
病院統合等担当課長
会議としては3種類、今動いております。全体的なことを決める全体会議や、全体的なことを調整する
調整会議と、この辺につきましては、病院の経営層が中心になってメンバーになっております。実際に現場で働いていただいている
医療スタッフの方々に、実際の運用面であるとか現場での動きとかいうことにつきましては、
部門ごとに分かれまして、
ワーキンググループという形で両病院の
医療スタッフで御議論いただいているということでございます。
以上です。
◆
大迫純司郎 委員
ありがとうございます。
一問一答でお願いします。
○うえだあつし
委員長
大迫委員、できれば先に
項目数をばあっと言っていただいて一問一答するという形が一応望ましいですけど、どうぞ。
◆
大迫純司郎 委員
こちらの
統合再編検討懇話会という資料2の1ページめくったところの一番下の「将来は
在宅医療を希望する人が増え、
入院治療を希望する人は減少するのではないか」ということで、今からの時代は在宅がメーンの考え方が多くなると思うが、在宅や町医者との連携や
サポート体制はどうか、教えてください。
◎
病院統合等担当課長
もちろん地域で見ていくというようなことで
地域包括ケアシステムということの推進というのも同様にうたわれておりますし、当然、新病院と
かかりつけ医、
民間医療機関や
福祉機関との連携というのは今後も充実・強化していかないといけないというふうに考えております。
以上です。
◆
大迫純司郎 委員
ありがとうございます。
ちょっと資料からは離れるのですが、
統合病院は市制100周年に向けて間に合うのかどうかということを確認しておきたいので、よろしくお願いします。
◎
病院統合等担当課長
順調に行きましたら2025年の開院ということになりますので、恐らく100周年と時期的には同時期になるかというふうに思いますが。順調にいけばということですので。
以上です。
◆
大迫純司郎 委員
ありがとうございます。
最後の質問です。この間、
決算分科会でも言うたんですけど、
AYA世代ということで、全国で調べたら、全国で2%なので約2万人。
AYA世代の方とも話をしたんですけど、
AYA世代というのはあくまでも15歳から40歳ぐらいまでの方ということだったのですけど、
高齢者のがんは確かにすごく多いです。
小児がんも多いんです。40代、50代も含めてのサポート的な団体を受け入れてほしいという案が出ているので、その辺も御検討していただけたらと思うんですけど、教えてもらってよろしいでしょうか。
◎
病院改革担当部長
この質問については、前回の
決算特別委員会分科会でもお答えしましたけれども、今現在、
ワーキンググループのほうで、新病院においても
がん患者の
当事者組織というのをつくっていこうということですので、委員がおっしゃった視点についても検討の中に入れていただくよう話をさせていきたいなと思います。
以上でございます。
◆
大迫純司郎 委員
ありがとうございました。
以上です。
◆
一色風子 委員
1点だけ確認しておきたいことがあるので、お願いします。
資料2の
懇話会の発言概要の4ページなんですけれども、4ページの「
診療科目・
病床規模」の一番下のところ、尼崎総合医療
センターとの関係性について書かれていて、現状のデータはあるかということで、データはないというふうに答弁されているんですけれども、このあたりのことって、一定今後データが出てきたりとか議論されることになってくるんでしょうか。やっぱりすごく尼総とここって近いなというふうに私も感じていますし、
統合病院とはいえ県が主体になってくる病院になってくるということは、同じような
診療科目があったりすると、近い関係で、特に
小児医療だったりとか周産
期医療の部分とかというのも、尼崎総合医療
センターとの関係性って今後どのように見据えていくのかなというのは、このデータがあるのかないのかというあたりが私自身すごく気になるところなので、今後データが出てくるのかどうなのかという部分と、議論されていく、話が深まっていくのか、どんなふうに見据えられているのかというところをお願いします。
◎
病院統合等担当課長
これは、今はデータを持ち合わせていないという意味のデータはないということで。西宮と尼崎での一定数の患者の行き来というのはあるというところで、申しわけありません、今も手元にないんですけれども、その辺のことも
基本計画の全体の中では何がしかで多分触れると思いますし、おっしゃるとおり、尼崎総合医療
センターとの連携というのは間違いなく新病院を語る上では必要な要素だと思いますので、御指摘どおり、その辺についてはちゃんと確認しておきます。
以上です。
◆
一色風子 委員
ありがとうございます。
ぜひそのあたりのことも含めて私たちにもまた報告もいただきたいなと思いますし、やっぱり将来を見据えた形のことを考えていかなければいけないなというふうに感じてますので、しっかりその辺、よろしくお願いします。
以上です。
◆大原智 委員
一括で4項目まとめてお聞きします。
きょうの御報告でいただきました内容で、資料で言いますと資料1ですね。
○うえだあつし
委員長
済みません、もしよろしければ、4項目の内容を先に。(「一括やからいいです」と呼ぶ者あり)一括ならいいんですか。済みません。
◆大原智 委員
10ページの
診療科目と11ページの病床数の予定数のところで、このような
シナリオAからDの4パターンにわたって580床というふうに判断しましたという報告でした。これはもう確定というふうな説明ですか、それか、まだこれからさわろうというか、いろんな御意見で変更があるんですということなるんでしょうかというのが一つ。
それに関連する形で
二つ目なんですけれども、例えばこの
シナリオCで、
循環器系、
呼吸器系云々という部分を勘案したらこういう形になりますというところが御説明の中にあったかと思うんですが、一方、
懇話会の発言の概要の中で、
民間病院さんにそういう部分があった場合についての、いわゆる民業圧迫についても御心配されるような御意見も少しおありやったような感じがします。このあたりをどういう形で整合性を図っていかれて、どんな対応をされていくんでしょうかというのが
二つ目。
三つ目、今後のスケジュール的な話で、特に周知広報ですね。市民の皆様に対する周知広報という部分のスケジュール感の中では、もう1回、
懇話会が11月に行われて、議会にまたこのような形で御報告いただいて、
パブリックコメントになるんですよという流れに多分なっていくと思うんですが、大体それはいつごろになるんですかね。また、そのときはどういう資料を市民の皆様にお示しになろうというふうに考えておられるんですかねというのが
三つ目。
最後の4点目なんですが、これもそもそも論みたいな話になってきますが、要は、アサヒの跡地とかの部分を病院の敷地としてお使いになるときに、実はいろんな形で周辺整備はこんなことを同時にしようというふうな形の計画もあります、また、考えがあります、また、こういうふうにしてくださいとかといういろんな御要望があった中で、今の話し合いの中でそういう部分は十分に同時並行として進めておられるんですか、それか、まだまだこれからになるんですよという話になっているんですかという部分を含めて御説明いただきたいと思います。
以上4点、お願いします。
◎
病院統合等担当課長
まず、1点目でございますが、580床程度というところで、考え方につきましては恐らく変わらず、580床程度でなっていくと思います。配置の関係であるとか、実際に五百八十何床とか、そういう端数の分は出てくるかもしれませんが、もともと稼働している病床が今両病院で600というのがございまして、それを基本にして考えていくという中で、580という数字は動かないと思います。
2番目の御質問、民業圧迫についてでございますが、確かに
懇話会でそのような関連した御発言はございましたが、今後新規でふえる、特に
循環器系と
呼吸器系の15%程度の病床しか新病院のほうでは持ちませんということを御説明させていただいてますので、その点につきましては580という数字が一定御理解いただけたのではないかなというふうに考えております。
3点目、スケジュールでございますが、おっしゃるとおりのスケジュールを組んでいくと思います。時期的には、恐らく12月の中旬ぐらいに
パブリックコメントの開始ではないかなというふうに思っております。
4点目の周辺整備につきましては、ごめんなさい、今はまだ
骨子案というところで診療機能と
病床規模が確定している段階で、周辺整備についてはまだまだ検討段階というところだと考えております。
以上です。
◆大原智 委員
ありがとうございました。
1点目の病床数と
診療科目はもう確定ですというようなお答えやったかと思います。そうですか。
懇話会の中でもそれを前提として何かお話をされているような感じもありますので、そこはもうそれ以上のことは申し上げませんので、わかりましたということしかないかなというふうに思います。
一方、民業圧迫については、特に
循環器とかについては、そのふえる分の15%分しかとりませんので御納得いただいたという話ですが、実際に御納得いただけたかどうか、私は病院関係者の方からお話は聞けていないのでそこはわからないんですけれども、それが結論という形で本当に御理解をいただいているんだったら、それはそれで進めていただいたらいいのかなと思いますが、しっかり丁寧な御説明は今後も続けていただく必要があるかなと思います。
3点目、お聞きした部分が漏れたかなというふうに思うんですが。要は、12月ぐらいにパブコメはしますよ、でも、そのときにどんな資料をお示しになることを考えておられますかというのが多分漏れたと思う。もしも追加でありましたらお願いできますか。
◎
病院統合等担当課長
申しわけないです。提示させていただく資料につきましては、統合新病院の
基本計画の素案という形で全て出ていくというふうに考えております。
以上でございます。
◆大原智 委員
ありがとうございます。
具体的にそのときに見せていただかないと何とも言えない部分が当然お互いにあるかなと思うんですが。要は、今回、資料1、2という形で参考資料としておつけいただきましたけれども、おつけいただいているこの資料って、本当に医療関係者にしかわからないような専門用語がたくさんありますよね。こういう部分って、我々もそうなんですが──ある程度勉強させていただいているので、例えばDPCであったりとかいろいろな専門用語が出てきたりするかと思うんですけど、市民の皆様方にこれで
パブリックコメントをお願いしますと言ったら、そういうところは多分読み飛ばされてしまうんじゃないかなというふうに思います。だから、本当に丁寧に御意見を吸い上げようという形であれば、もっともっとわかっていただくための資料はどういうふうにつくればいいのかというのをよくよく御検討いただいた上で、今後進めていただいたらいいのではないかなというふうに、これは意見ですけども、そういうふうに思いましたので。
最後の周辺整備、これもこれからのことですというお話はありましたけれども、ただ、今後の計画の中で、例えばヘリポートをつくるんですわというような、そういう具体的な話も盛り込まれている中で、じゃあどこを飛んでくるんだろうかとかというようなことは、当然皆さん心配されるような部分もあるでしょうし、今既に若干お聞きしているのは、例えば大阪方面から神戸方面へ向かって走ってきた救急車が右折して病院の用地に入っていこうと思えば、今、ディーラーさんですね、名神の下しか右に曲がるところがありませんよね。それ以外のところは中央分離帯で完全に南北が遮断されている道路の状況の中で、本当にそれでいいんだろうか、ぐるっと回ることになりますよね、それやったら、今ホーム
センターさんとかがある本来の病院の敷地のところ、ちょうど縦には道路があるんだけれども、2号線は中央分離帯で分断されてしまっているので、あそこを右折できるようにすることだって必要なんじゃないのかなんていう声もお聞きしております。
そういう意味では、まだこれから先やという話はあるかもしれませんが、いろんなことを今から考えておくことは必要なんじゃないかなというふうにも思いますので、周辺整備――南北の道路がどうだとか、駅がどうだとかといういろんなお話もあったかと思いますが、できたらそういうところも考えながら進めていただく必要があるのかなと思いますので、よろしくお願いいたします。
以上です。
◆田中正剛 委員
一問一答で、項目は1件なんですけど、細かく言うと、
精神科のことを一つと、
医療需要というところが一つと、人の確保というところが
三つ目の、以上三つの観点で一問一答でやっていきたいと思うんです。
まず、
精神科を今回新たに入れようかという案になっているんですけれども、基本的には統合ですから
診療科はこれまでやってきたことを継承するというのはわかるんですけれども、そこにさらに新しく加わったのが3科あって、その中でも際立って新しいなと思うのが
精神科だと思ったんですね。これをやった場合、そもそも
精神科という先生が新たに必要になるものなんですか。そこは専門的なところなので全然わからないので、教えていただきたいんですけども。
◎
病院統合等担当課長
おっしゃるとおり、
精神科を標榜することで先生は必要になってくると思います。
◆田中正剛 委員
専門のですか。
◎
病院統合等担当課長
はい。
以上です。
◆田中正剛 委員
この病院は、あくまでも
高度急性期病院になりますよということですから、救急でも当然受け入れますとなったら、
精神科の病床を今8床と書いてあるんですけども、その8床を回すためにどれだけの先生が必要になってくるんですか。
◎
中央病院事務局長
その8床は、
精神科の病床と申し上げているんですが、
精神疾患を治すという意味ではございませんでして、例えば認知症の患者の救急の方とか、認知症の
がん患者の方とかいうことで、
精神科の先生方のサポートが必要な患者様に対応する病床ということで新病院では考えてございます。ですから、
精神疾患そのものを治すために
精神科を設置して、そこの病床に患者様に入っていただくという想定ではございませんで、あくまで
精神科の合併症を持たれた患者の対策ということでございまして、恐らく5名以下の、そんなに大きい
診療科にはならないのではないかというふうに、これは私のイメージでしかないんですけども、内科のように十何人を超えてという、そんな感じにはならないというふうに認識してございます。
以上でございます。
◆田中正剛 委員
ありがとうございます。
最初に確認したのは、
精神科の先生が専門でいらっしゃって、その方がいらっしゃって初めて――もちろん、精神病を治すんではなくて、それはここに書いてあるからわかっているんですけども、合併症で、要は認知症の方で高度な手術が必要な方が来た場合に、その専門の先生も入っていないと手術ができないというふうに僕は理解したんですね。そうなってきたときに、この8床でそうした患者さんを常に受け入れる体制をとるのに、今おっしゃった5名の新たな専門の先生が必要だということで今試算されているということでよかったのですかね。確認しておきたいんですけども。
◎
中央病院事務局長
5名と申し上げましたが、確定した数字ではございませんでして、大体5名以下の人数でできるだろうという、まだそういう段階でございます。ただ、医局のほうから何人出していただくという今後の話もございますので、それは病院と医局の間で今後詰めていくということでございますが、10名を超えるような
診療科にはならないということは、これは間違いないと思うんですが、5名かと言われたら、今のところは確定した数字を申し上げるデータというか根拠を持ち合わせていないのが正直なところでございます。
以上でございます。
◆田中正剛 委員
それはいつわかりますか。
◎
病院事業管理者
病院を運営している上では医師の数は非常に重要なんですけれども、人事案件になるのでこれは大阪大学との交渉ということになるので、いつできるかということを明確にはなかなか答えにくいところでございます。ただ、大阪大学ともこの
統合病院のことについての話し合いの場はもう既に1回持たれまして、今度もそろそろもう1回持つことになるので、そのあたりは非常に大事な案件でありますので、大阪大学の渉外
委員会とも密に交渉しながら確認する部分となります。
ただ、
精神科の専門を扱うところではないので、
事務局長が申しましたように、数名程度というのが常識的な範囲で、そこのところは、今現在、獲得するのに問題はないだろうという感触は得ております。
以上でございます。
◆田中正剛 委員
ありがとうございます。
先ほど3項目めで申し上げたんですが、今、人の確保というところにかかわってくる御答弁いただきましたので、次の項目に行きたいなと思うんですけれども、先生の確保というのは、基本的には大阪大学の医局との交渉といいますか、お話をした上で決めていかないといけないんでしょうし、もちろん、看護師さんを含めて、いわゆる
医療スタッフというのがそれ相応、今回骨子で出されている医療を提供しようと思った場合にはこれぐらい必要だというのは試算されているはずだと僕は思っていたんですけども、今の段階ではそれは、つまりどれだけ必要だというのはここの中ではまだ想定していないということですか。
◎
病院統合等担当課長
まさに委員おっしゃるとおり、人の話、どれぐらいの人数が必要になるかということの議論になっていくと思います。今回、
骨子案のほうで出させてもらっている分については、本当に規模と
診療科目程度でございまして、実際の人数というのはこれからのお話になるというふうに考えております。
以上です。
◆田中正剛 委員
人数はこれからということやったんですけど、それはいつの段階になるんですかね。
◎
人事給与課長
新
統合病院の人員規模がどの程度になるのかという点ですけれども、現在の県立病院と
中央病院の職員数、それから、新病院で新たにこの三つの
診療科が新設されるということになります。
高度急性期ということですので、
医療スタッフの面に関して言うと、現状の人数、それについては確保しなければいけないというふうに考えております。そういう点で、県とは、両病院の今の職員がやめてしまわないような体制、仕組み、採用というのが必要かなというふうに考えておるところですけれども、現状は、新病院での規模というものに対応する職員数については今後県とまた協議していくというところで、現段階で、いつの時点でその体制が固まるかというのは未定でございます。
以上でございます。
◆田中正剛 委員
私は専門ではないので、病院も経営したことはないですし、医療の世界というのはわからないんですけれども、箱としてこれぐらいこういう機能を持った病院が必要なんですというのを検討するのはもちろん必要なんですけども、そこで働く人が確保できない、
見込みがないのに、こんな議論をして意味があるんかなという気もするんですよね。一番大事なところじゃないかなと思ってまして。発言概要の中でもそういったことを心配されている発言が見受けられなかったんですけど、大丈夫ですか。変な質問ですけども。
◎
人事給与課長
人の確保が全くめどが立ってないというものではなくて、まずは現状の職員がそのままやめることなくスムーズに新病院で勤務できること、それが県、市両方とも共通している考えてございます。
あと、新たな人員の確保につきましては、県のほうでの採用ということもございますが、県病院、他病院との連携も含めまして、そういった確保を県のほうでも検討されることだというふうに認識しております。
以上でございます。
◆田中正剛 委員
もうこの件は要望、指摘としておきたいと思うんですけども、そこをしっかり県とこういうお話の場で詰めておくというのは、
基本計画を策定する段階では当然必要じゃないのかなというふうに思います。その点、また近々、協議をしておいていただきたいなと思います。
最後、
医療需要のお話を伺っておきたかったんですけど、
委員会では報告がされてないと思うんですが、今、
中央病院の跡地の懇談会をやりましょうかということで、この間の決算特別
委員会のときに予定がちょっとまだできていないということで御答弁されていたと記憶しているんですけども、その説明の中では、
阪神南医療圏域の中での病床数なんですけど、
高度急性期機能というのはおおむね足りているというより、かなりオーバーしている、必要数に対して今ある病床がおおむね倍なんですよね。倍ほどになっていますということで、今後不足してくるのは
急性期、
回復期ということで、もう試算までされているんですけれども、それでもやっぱりここでは、特に近くには兵庫医大もある中で、3次救急をやるというところの
見込みというのは、先ほど来、少しお話もあったのかもしれませんけれども、何か御説明が矛盾しているように私は感じるんですけども、そこをちゃんと説明していただけますか。
◎
病院改革担当部長
今、委員の御指摘がありました、
高度急性期は2025年には足りているのではないかということで、多いんじゃないかという御指摘もあります。その点も踏まえて御答弁させていただきますけども、そもそも新公立病院改革ガイドラインのほうでは、公立病院というのは、基本的には民間のほうでは提供できない不採算部門――
小児救急とか救急とか、あるいは災害時医療、そういったものを公立病院でやる。もう1点は、がんの治療、あるいは
循環器系の難病、そういったような高度な医療、これについては公立病院で提供するということが公立病院の一つの役割になってます。
今回の統合については、もともとこのような公立病院の機能を持った二つの病院――県立病院と
西宮市立中央病院、そして、お互いの二つの病院もそれぞれ市民の一定のニーズがあるということで、そういった二つの病院が統合するというところ。あと、先ほど
病院統合等担当課長のほうから説明がありましたように、今後の医療環境で
高齢化が進んでいくと、やはり
救急医療の増大、あと
循環器、
呼吸器系の増大が出る、そういった疾病に対応するためにやっぱり公立病院の役割が求められてくると。そういった2点を踏まえると、やはり今度の
統合病院について、
高度急性期・
急性期を担う病院にするということは一定の合理性があるのではないかなと思ってます。
もう1点は、阪神旧
北圏域――今は北と南じゃなくて
阪神圏域になっていますけど、旧
北圏域には3次救急に対応する病院がないというもので、それについては
阪神圏域全体でカバーしましょうということで、兵庫県の医療計画の中でもうたわれていますし、地域医療構想の中でもうたわれています。そういった意味から、この二つの病院が統合して
高度医療を提供するというのは非常に意味のあることだというふうに考えています。
あともう1点、病床数の適正化については、地域医療
調整会議というのが
阪神南圏域、
北圏域にあるので、その中で実際に議論することになっておりまして、今回の
統合病院につきましても、診療機能、それと病床数を580にする、それについてはこの医療
調整会議で御意見を受けるというような形になっています。
以上でございます。
◆田中正剛 委員
ありがとうございます。
公立病院の果たす役割として不採算部門云々のお話があって、兵庫医大が民間なので、公立の3次救急も要るだろうというのと、阪神の南と北の圏域をあわせて担っていくという趣旨の御答弁だったかなと思うんですけども、後半部分は何となくそうなのかもしれません。つまり、
北圏域には3次救急が不足しているので、その部分をこちらでカバーするということなのだとは思うんですけども、一方で、民間でも3次救急はできているというふうに思っているんですね。なので、それを公立でなければできないという言い方が私は少し理解ができないです。だから3次救急をするなというのはちょっと乱暴かもしれませんけれども、本当にこの病院が必要なのかなというのがまだ伝わらないんですよね。この
統合病院がこの機能で、しかも、何か山盛り、あれもやります、これもやりますみたいな病院になっていて、いずれもが専門的には見えなくて、何か広く浅くやりますみたいな感じになっていて、機能だけは3次救急みたいなところ、
高度医療みたいなところが書いてまして、何か見た感じはきれいなんですけども、実際こんな病院が要るんかというのが、ちょっとまだ実感として湧かないんですね、この骨子といただいた資料ではね。
先ほど指摘もありましたけれども、
パブリックコメントをこの状態でして、果たして市民はぴんとくるのかなという気も私もしますので、まだちょっと説明が不足しているかなと思いますので、ここからは要望なんですけれども、先ほどの分もあわせて、ほんまにこの病院が必要かというのは今後もう少しわかりやすく説明してほしいです。それと、実際にこんなことが実現できるのかということね。
この間、決算のときにも申し上げましたけれども、この病院ができて赤字が出ても、うちの市はその部分は一切引き受けませんよということは、くれぐれも念を押しておいていただきたい。逆に言うと、そこはやっぱり責任を持って検討しておいていただきたいなということを要望しておきたいと思います。
以上です。
◆
一色風子 委員
関連質問していいですか。
○うえだあつし
委員長
関連質問ですね。
◆
一色風子 委員
先ほどの田中委員の質問の中で人員の確保の部分なんですけれども、
統合病院って、兵庫県の中でも多分何件か今までもやってきていたりとか全国的にもやってきている中で、統合した際の職員のあり方というか、もともといた職員同士が一緒になって一つの病院になってやっていっているという、そういう事例をちゃんと今調べられていて、その際にやめられた職員数とか、そういったことというのは調べられていたりするんでしょうか。そういった資料があるかどうか。
◎
人事給与課長
県立病院の中でも統合された例というのはございまして、その際には、統合までの間に、人事交流、研修等を含めまして両病院のマニュアル等も作成するなどして、いきなり統合するわけじゃなくて、統合までの間、両病院で職員も行き来して、スムーズに移行できるようにという仕組みはとっておるようです。今回につきましても、同様の形はとりたいなというふうに考えております。
それから、統合するときにどれだけの職員がやめてしまうのかというところなんですけれども、それは病院それぞれの統合の過程というのが異なりますので一概には言えないんですけれども、あと、御自身で選択されてやめてしまうという方もいらっしゃいますし、さまざまな事情がある中で、具体的な中身については把握できていないというところでございます。
以上です。
◆
一色風子 委員
わかりました。
先ほどの田中委員の質疑と答弁を聞いていると、やっぱりその辺、確かに人員の確保ってすごく重要ですし、統合していくというのは職員の中にかなり負担はあるんだろうなというふうに感じるところもありました。その辺、具体的な数字というのも今はわからないということだったんですけれども、やっぱり少しでも安心感を持って、統合してもこれだけの職員はちゃんと確保できるんですというような先進的な事例というか、先にやっていた事例をもとに説明いただけると、私たちも安心して、統合に向けて人員の確保については大丈夫なんだなというふうに感じることもできるかなと思いますので、もしそういった資料ができるのであれば、ぜひそのように示していただきたいですし、県のほうがそういったマニュアルをつくられて今まで上手にやってこられているという前例があるのであれば、それはそれでいいのかもしれないんですけれども、ただやっぱり、県と西宮市の病院が統合するということで、県は市の職員の方にということになってくると思いますので、そのあたりのことを一定きちんと整理していただきたいなと思います。お願いします。
以上です。
◆佐藤みち子 委員
1点だけ質問します。
病院というのは、いつの時代でも、
高齢化社会になったとしても、
高度急性期といった病院は絶対に必要なんやろなと思うんですけど、それは今のところ足りているということなんですけど、今、人生100年時代と言われて、これから全国的に見ても、
回復期、
慢性期の病床が足らないということは、西宮、兵庫県だけではなく、全国で言えることやと思うんですけれども、そのことについて、回復・
慢性期の病床が足らないということについて国のほうで何か出てますか。方針みたいなのはあるんですか。
◎
中央病院事務局長
方針といたしましては、一応、地域医療構想で、国全体の形といたしまして、
急性期はこれぐらいという形、あるいは
高度急性期はこれぐらいという形の目標数は国として持っておられますし、そこに合った形でやっていきたいという思いはございます。
それに対する具体的な方策といたしまして、2年に一度の診療報酬改定で、
急性期の病院よりも
回復期に移行しやすいような報酬、
回復期のほうがちょっと高目に設定されたりというふうなこと。例えば、中小の病院で
急性期ではなかなかしんどいよというふうなことで、我々も200床ぐらいで
高度急性期・
急性期をやっていくのはしんどいような診療報酬体系になってきてまして、実感といたしましては、具体的な施策は診療報酬の中、あるいは行政指導の中で国が動いてしてはるんだろうというふうに認識しておる次第でございます。
◆佐藤みち子 委員
何か、わかったような、ようわからんような話なんですけど。例えば
地域包括ケア病棟については民間でやりますよみたいな話が資料2に載っていて、公立では持たずに我々
民間病院に任せてほしいと言うてはるんですけど、果たしてそれが、もっと年数がたっていった場合、
民間病院だけで足りるのかどうかということとか、あと、この580床でしたっけ。その病床数というのは今後変わっていくのかいかへんのか。あるいは、
高度急性期病院と言うているのがまたどこかの時点で違う病院に変わっていくことがあり得るのかどうかということだけ教えておいてもらってよろしいですか。
◎
病院統合等担当課長
地域包括ケア病棟というのも、平成26年に始まったというところで、最近といえば最近でございます。それも、地域の中で見ていきましょうというシステムの中でそういう
地域包括ケア病棟というのを持ちましょうというところが始まりですので、そういうことがございますので、今後、例えば
急性期から
回復期へというような、どういう仕掛けがあるのかはちょっとわからないんですけれども、いろんな状況が動いていく中で、当然その情勢にきちっとシフトしていくようなこともございますでしょうし、現時点でいくと、今、公立新病院ではやっぱりこういう機能が必要ではないかというところで、それも時代の変化の中でもうちょっと検討していくことになるというふうに考えます。
以上です。
◆佐藤みち子 委員
時代の中で変化していくということなので、そこら辺は推移を見ていきたいと思います。
以上、終わります。
○うえだあつし
委員長
ほかにございませんでしょうか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○宮本かずなり 副
委員長
委員長職務を交代いたします。
○うえだあつし
委員長
私のほうは一問一答で、大きく分けると2項目。まず一つは、教育とか人材の話ですね、この辺で1項目と、あとは、地域にどういうふうに説明していくか、理解を得ていくかというようなパブコメ絡みの話でもう1点、全2点で一問一答でいきたいと思います。
まず一つ目は、教育の話と人材の話に絡めた話なんですが、
懇話会のほうでも2ページのところで触れられてますね。今後は地域の医療は人材が不足するんじゃないかと。これは、働き手不足とともに人材が不足していくということは十分考えられると思います。また、それが医療職においても同じであるというようなことになると思います。そこで、
教育機関として新しい
統合病院がその機能を果たすということで、
事務局のほうの発言では、医師とコ・メディカルの
教育機関としての機能を果たしていくことが重要やと思っているということなんですけど、私は、このコ・メディカルというのがいまいちぴんとこないといいますか、あんまり好きな言葉ではなくて、コ・メディカルというのは何の医療職を指して、どういう医療職の
教育機関になるようなイメージをお持ちでしょうか。
◎
管理部長
通常、私どもが使っているコ・メディカルといった場合には、
医療技術職、薬剤師を含めてということですけれども、英語の本来の意味では看護師さんも含まれた、そういうふうなことで理解しております。
以上です。
○うえだあつし
委員長
私に気を使っていただいて薬剤師と入れていただいたのはいいんですけど、今、元女子大の大手前大学では歯科のほうの兼ね合いの学部もできますし、また、武庫川女子大のほうに食品、食べ物のほうの学部もあったり、そういうのも含めてコ・メディカルなんかなと私は思ったりしているんですけど、今の大西
管理部長のお話では2職しか出てこなかったので、歯科衛生士等も含まれるのかなということを再質問しておきたいと思います。
◎
管理部長
今おっしゃられた歯科衛生士は、私どもには今いないというようなところもありますけれども、もし採用するということであればもちろん含まれる、このように考えております。
以上です。
○うえだあつし
委員長
歯科衛生士も含まれると思われるというような話なんですけど、これはこの前にも別の会議でも言ったんですけど、今、入院患者に対する口腔ケアというのが非常に重要であるというふうに言われてます。ここを専門職じゃない方にお任せするのはどうなんかな、今後の流れを見たらやはり専門職も必要じゃないんかなというふうな感じもしますので、こういうところの教育にも力を入れていただきますように、これは要望というような感じでしたいと思います。
一問一答のもう1個のほうの質問ですね。パブコメ絡みの、ちょうど大原委員のほうも同じような質問をされていたんですけど、地域に理解を得ていくと。大原委員の視点では、地域の住民に対して、ちゃんとした理解を得るためには
パブリックコメントではもっとわかりやすいものをつくっていきなさいよというような要望があったと思います。これは、田中委員も同じように言ってはったと思います。
私のほうは、市民向け、これはもう質問が終わったので、これ以外に医療関係者向けの理解が必要なんじゃないかと。最後、患者という人を通して病院を使っていくと言ったら言い方は悪いですけど、病院と関係していくような地域の
医療機関にもいろんな周知が必要やと思うんですね。
パブリックコメントのスケジュールが12月議会の最中に組むということですので、
懇話会が11月の末ごろ、そして所管報告がまたその後少ししてある、その後、パブコメに入るということなんですけど、このパブコメをぜひ、前から言っているような感じなんですけど、医療関係者向けのしっかりしたパブコメを求めるための何か説明会のようなものを開いていただきたいというふうに考えておるんですが、これの準備は進んでいるでしょうか。
◎
中央病院事務局長
決算の折でしたか、御指摘いただきまして、具体的に何か今作業が進んでいるかと言われれば、済みません、進んでないですけど、関係団体とも調整しながらということで、前向きに捉えて動いていこうとは思っております。
以上でございます。
○うえだあつし
委員長
ありがとうございます。
前向きに進めてもろうたらいいですし、また、医療関係者向けの資料のほうは、こちらの今いただいている資料で、見たらもちろん十分理解はできるというふうに思っておりますので、こういう資料を丁寧に説明していただいて、その場で問題点を解決できるような説明会を開いていただいて、地域との連携を進めていただければなというふうに思いますので、ここは要望で終わりたいと思います。
あとは、意見、要望ということで、少し引っかかったことがあったので。
まず、人員の話にまた戻るんですけど、県と市の職員の両方をやめることなく吸収するというようなお話がちょっとあったと思うんです。それはそれでもちろんいいんですけど、それありきで部門をつくったりとか
診療科をふやしたり、そういうことがないように、必要なものがあってそこに人員が配置される。その場合に、万が一人員が余るということになったら、逆に減らすということも頭の片隅に置きながら、必要なものをつくっていただきますように。何か両方の職員がやめることなくと言うていたので、それがありきで話が進むと本末転倒になるなと思いましたので、ここは要望しておきます。
あと、医師の確保については、これからも苦戦していくというふうに思っておるんですけど、大阪大学さんと協議していっているというお話が先ほどありましたけど、この協議の内容とかも、またどこかの機会で教えていただければなと思っておりますので、これは要望といたします。
以上です。
○宮本かずなり 副
委員長
委員長職をお返しいたします。
○うえだあつし
委員長
ほかにありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○うえだあつし
委員長
なければ、本件はこの程度にとどめたいと思います。
きょうは、
委員会、予定していたより少し長くなってしまったんですけど、それほどこの病院については地域の関心度も高ければ、委員の関心度も高い、地域からの要望がいっぱい来るので委員からの意見も多くなったのではないかなというふうに思っております。
また12月の
パブリックコメントに向けてしっかり慎重に協議を進めてもらって、
懇話会も丁寧にやっていただいて、また、議事録も、お願いしていたものもしっかりわかりやすいものをつくっていただいて、流れがわかるようにしていただきますようによろしくお願いいたします。
これをもって
健康福祉常任委員会を閉会いたします。
御協力ありがとうございました。
(午後2時45分閉会)...