西宮市議会 > 2002-07-09 >
平成14年 6月(第13回)定例会−07月09日-09号
平成14年 7月 9日議会運営委員会−07月09日-01号

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  1. 西宮市議会 2002-07-09
    平成14年 6月(第13回)定例会−07月09日-09号


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    平成14年 6月(第13回)定例会−07月09日-09号平成14年 6月(第13回)定例会           西宮市議会第13回定例会議事日程           (平成14年7月9日午前10時開議) 日程順序        件         名             ページ 第1                                   204  議案第437号 西宮市病院事業の設置等に関する条例等の一部を改正する条例制定の件  議案第438号 西宮市市税条例の一部を改正する条例制定の件  議案第439号 西宮市消防団員に係る退職報償金の支給に関する条例の一部を改正する条例制定の件  議案第440号 西宮市消防団員等公務災害補償条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例制定の件  議案第441号 西宮市市民交流センター条例制定の件  議案第442号 西宮市立学校条例の一部を改正する条例制定の件  議案第443号 西宮市地区計画等の区域内における建築物等の制限に関する条例の一部を改正する条例制定の件 第2                                   205  議案第444号 財産取得の件(市民交流センター)  議案第445号 財産取得の件〔(仮称)甲子園浜自然の家〕  議案第446号 市道路線認定の件(甲第607号線ほか3路線)
     議案第447号 市道路線変更の件(西第412号線)  議案第448号 市道路線廃止の件(西第419号線)  議案第449号 工事請負契約締結の件(枝川ポンプ場機械設備新設工事)  報告第75号 処分報告の件〔(西宮市市税条例の一部を改正する条例制定の件)専決処分〕 第3                                   205  議員提出議案第12号 西宮市農業委員会委員推薦の件 第4                                   206  意見書案第39号 住民基本台帳ネットワークシステムの延期を求める意見書提出の件  意見書案第40号 非核三原則の法制化を求める意見書提出の件  意見書案第41号 有事3法案の慎重かつ徹底的な審議を求める意見書提出の件  意見書案第42号 義務教育諸学校の学校事務職員及び栄養職員に対する義務教育費国庫負担制度の堅持と定数配置基準の改善を求める意見書提出の件  意見書案第43号 30人以下学級の早期実現を求める意見書提出の件 第5                                   211  決議案第5号 鈴木宗男衆議院議員の議員辞職を求める決議の件 第6                                   212  請願第61号 大浜老松線大師踏切改善についての請願  請願第62号 「西宮市立津門小学校校舎の建替え」の請願  請願第63号 議員定数条例制定に関する請願  請願第67号 西宮北ゴルフコース進入路と市道山242号との交差点の安全対策推進についての請願  請願第69号 甲子園口4丁目における株式会社大京ライオンズマンション甲子園口」建設計画に関する請願  請願第70号 (仮称)ロイヤル西宮中島町マンションに関する請願 第7                                   212  請願第46号 非核三原則の法制化を求める意見書採択についての請願  請願第64号 義務教育費国庫負担制度の堅持を求めることに関する請願  請願第65号 30人以下学級の早期実現を求めることに関する請願  請願第66号 有事関連法案についての請願  請願第68号 有事3法案については、徹底審議を行うよう国会に意見書を提出することを求める請願 第8                                   212  陳情審査結果報告の件 第9                            (継続審査) 218  請願第3号 「南京事件として、大虐殺を記述している教科書を政府が訂正する」ことを求める意見書の提出に関する請願  請願第12号 兵庫県が「非核・平和兵庫県宣言」を行うことを求める意見書採択についての請願 第10                            (継続審査) 221  総務常任委員会所管事務調査の件   1 市行政の総合企画及び財政運営について   2 水道事業及び消防行政について  市民文教常任委員会所管事務調査の件   1 市民サービスの向上について   2 学校教育及び社会教育について  厚生常任委員会所管事務調査の件   1 保健・医療・福祉サービスの向上について   2 環境行政について  建設常任委員会所管事務調査の件   1 建築行政について   2 生活環境の整備について  次期定例会日程等議会運営に関する調査の件  本市の公害及び環境に関する調査の件  少子高齢社会に対応する諸施策及び医療制度並びに介護保険に関する調査の件  都市開発・市街地再開発等の調査及び本市地先公有水面の埋立て・埋立地利用に関する調査の件  本市における阪神・淡路大震災の復興対策及び防災対策に関する調査の件                              西宮市議会議長              出   席   議   員  1番 阿波角 孝 治   18番 川 畑 和 人   35番 中 西 甚 七  2番 野 口 あけみ   19番 田 村 ひろみ   36番 管   庸 夫  3番 大 月 良 子   20番 筒 井 信 雄   37番 西 村 義 男  4番 森 池 豊 武   22番 谷 口 哲 司   38番 たてがき 初男  6番 大川原 成 彦   23番 明 石 和 子   39番 鳥 飼 黎 明  7番 白 井 啓 一   24番 中 村 武 人   40番 片 岡 保 夫  8番 今 村 岳 司   25番 上 田 さち子   41番 西 川 彰 一  9番 八 木 米太朗   26番 杉山 たかのり   42番 玉 置   肇 10番 喜 田 侑 敬   27番 阪 本   武   43番 楽 野 信 行 11番 石 埜 明 芳   28番 河 崎 やすし   44番 上 谷 幸 彦 12番 桝 本 繁 昭   29番 嶋 田 克 興   45番 中 川 經 夫 13番 田 中 さち子   30番 魚 水 けい子   46番 ざ こ 宏 一 14番 みゆき 顕 子   31番 美濃村 信 三   47番 西 埜 博 之 15番 岩 下   彰   32番 草 加 智 清   48番 蜂 谷 倫 基 16番 中 尾 孝 夫   33番 塚 田 誠 二 17番 田 中   渡   34番 小 林 光 枝              欠   席   議   員                な       し              説明のため出席した者の職氏名 市長        山 田   知     土木局長      安 達 久 美 助役        小 出 二 郎     中央病院事務局長  中 野 守 道 助役        鎌 田 安 知     消防局長      川 崎 洋 光 収入役       米 田 暢 爾     水道事業管理者   平 瀬 和 彦 総合企画局長    阿 部 俊 彦     水道局次長     宇佐美 修 郎  市長室長     鈴 木 信 幸     教育委員長     田 中 良 美 総務局長      阿 部 泰 之     教育長       高 橋 忠 雄  行政部長     山 本   修     教育次長      藤 田 忠 穂 財務局長      進 木 伸次郎     教育次長      眞 鍋 昭 治  財務部長     高 平 秀 男     選挙管理委員長   川 田 康 雄 市民局長      岡 本   章     代表監査委員    横 山 良 章 健康福祉局長    北 村 直 臣     監査委員      村 西   進 環境局長      竹 下 宗 一     農業委員会会長   矢 政 武 夫 都市局長      中 島 武 彦            職務のため議場に出席した事務局職員 事務局長      伊 東 信 博     議事課課長補佐   西 岡   衛
    次長        津 田 博 利     議事課係長     原 田 順 子 議事課長      市 栄 正 樹    〔午前10時01分 開議〕 ○議長(中川經夫) おはようございます。  ただいまから第13回定例会第9日目の会議を開きます。  現在の出席議員数は46人であります。  本日の会議録署名議員に、会議規則第80条の規定により、みゆき顕子議員及び田村ひろみ議員を指名いたします。  本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。  これより日程に従い議事を進めます。  日程第1 議案第437号ほか6件を一括して議題といたします。  各件に対する委員長の報告を求めます。  まず、総務常任委員長 田村ひろみ議員。 ◆19番(田村ひろみ) 総務常任委員長報告。  ただいま上程中の、議案第437号西宮市病院事業の設置等に関する条例等の一部を改正する条例制定の件、議案第438号西宮市市税条例の一部を改正する条例制定の件、議案第439号西宮市消防団員に係る退職報償金の支給に関する条例の一部を改正する条例制定の件、議案第440号西宮市消防団員等公務災害補償条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例制定の件、以上4件につきましては、去る7月5日開催の委員会において、当局から詳細なる説明を聴取するとともに、提出された関係資料をもとに審査しました結果、議案第438号については賛成多数をもって、他はいずれも異議なく原案を承認すべきものと決しました。  以上、委員長報告といたします。 ○議長(中川經夫) 次に、市民文教常任委員長 みゆき顕子議員。 ◆14番(みゆき顕子) 市民文教常任委員長報告。  ただいま上程中の、議案第441号西宮市市民交流センター条例制定の件、議案第442号西宮市立学校条例の一部を改正する条例制定の件、以上2件につきましては、去る7月5日開催の委員会において、当局から詳細なる説明を聴取するとともに、提出された関係資料をもとに審査しました結果、いずれも異議なく原案を承認すべきものと決しました。  以上、委員長報告といたします。 ○議長(中川經夫) 次に、建設常任委員長 森池豊武議員。 ◆4番(森池豊武) 建設常任委員長報告。  ただいま上程中の議案第443号西宮市地区計画等の区域内における建築物等の制限に関する条例の一部を改正する条例制定の件につきましては、去る7月5日開催の委員会において、当局から詳細なる説明を聴取するとともに、提出された関係資料をもとに審査しました結果、異議なく原案を承認すべきものと決しました。  以上、委員長報告といたします。 ○議長(中川經夫) 委員長の報告は終わりましたが、ただいまの報告に対し御質疑はありませんか。    〔「なし」と呼ぶ声あり〕 ○議長(中川經夫) なければ、質疑を打ち切り討論に入ります。  討論の通告を受けておりますので、野口あけみ議員の発言を許します。 ◆2番(野口あけみ) ただいま上程中の諸議案のうち、議案第438号西宮市市税条例の一部を改正する条例制定の件につきまして日本共産党西宮市会議員団は反対をいたします。  以下、その理由を述べます。  今回のこの議案は、株式譲渡益課税について、昨年度の地方税法改正により申告分離課税への一本化が2003年4月1日まで延長されていたものが、臨時国会でその実施について3カ月繰り上げて2003年1月1日実施となるとともに、株離れを招かない措置として、譲渡益に対する税率の引き下げ、譲渡損失の繰越控除制度を創設するなどの法改正が行われたことによるものです。上場株式等にかかる申告分離課税の税率は、現行26%が20%に引き下げられます。また、株式取引で損失が生じた場合、生じた年の翌年以降3年間の繰越控除が新たにできることとなりました。さらに、1年を超える長期保有上場株式等への課税は、昨年の9月議会で譲渡益100万円までを非課税とする特別控除が2003年3月末までの期間で設けられましたが、その期間を今回の提案では2005年12月31日まで延長し、その上、その間の暫定税率として現行26%を10%にまでまけてやろうというのです。また、証券業界からの要望により、株式譲渡にかかる個人住民税の申告不要の特例が創設されます。事務負担の増加による個人投資家の市場離れがないようにしようというのです。これらは、いずれも税制上の優遇措置をとることでごく一部の個人投資家の株売買を活性化させ、景気浮揚を図ろうとするものです。しかし、こんなことで景気浮揚、不況対策になるでしょうか。小泉内閣は、国民全体を覆う雇用不安や将来への不安に対しては何ら打つ手を持たず、放置して、むしろリストラの推進、医療改悪などでさらなる負担を押しつけようとしています。一方でこの一部の個人投資家向けの施策であります。真の景気対策は、消費税の引き下げなどによる抜本的な個人消費の拡大にこそあります。  なお、この改正による西宮市税収への影響は、2004年以降、申告分離課税一本化による増収、税率引き下げなどによる減収差し引きで2億円ほどの増収が見込まれるとのことでしたが、今回の税率大幅引き下げがなければさらに増収になったであろうことも指摘しておきます。  以上です。 ○議長(中川經夫) 通告による討論は終わりましたが、ほかに御意見はありませんか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(中川經夫) なければ、討論を打ち切り採決に入ります。  採決は議事の都合により2回に分けて行います。  まず、上程中の各件のうち、議案第438号を除く6件の採決を行います。  各件は、先ほどの委員長の報告のとおり可決することにして御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(中川經夫) 御異議を認めません。  よって、ただいま採決いたしました6件はいずれも原案のとおり可決されました。  次に、議案第438号の採決を起立によって行います。  本件を先ほどの委員長の報告のとおり可決することに賛成の議員の起立を求めます。    〔賛成者起立〕 ○議長(中川經夫) 起立多数であります。  よって、ただいま採決いたしました議案第438号は原案のとおり可決されました。  次に、日程第2 議案第444号ほか6件を一括して議題といたします。  各件に対する委員長の報告を求めます。  まず、総務常任委員長 田村ひろみ議員。 ◆19番(田村ひろみ) 総務常任委員長報告。  ただいま上程中の報告第75号処分報告の件〔(西宮市市税条例の一部を改正する条例制定の件)専決処分〕につきましては、去る7月5日開催の委員会において、当局から詳細なる説明を聴取するとともに、提出された関係資料をもとに審査しました結果、異議なく原案を承認すべきものと決しました。  以上、委員長報告といたします。 ○議長(中川經夫) 次に、市民文教常任委員長 みゆき顕子議員。 ◆14番(みゆき顕子) 市民文教常任委員長報告。  ただいま上程中の議案第444号財産取得の件(市民交流センター)につきましては、去る7月5日開催の委員会において、当局から詳細なる説明を聴取するとともに、提出された関係資料をもとに審査しました結果、異議なく原案を承認すべきものと決しました。  以上、委員長報告といたします。 ○議長(中川經夫) 次に、厚生常任委員長 石埜明芳議員。 ◆11番(石埜明芳) 厚生常任委員長報告。  ただいま上程中の議案第445号財産取得の件〔(仮称)甲子園浜自然の家〕につきましては、去る7月5日開催の委員会において、当局から詳細なる説明を聴取するとともに、提出された関係資料をもとに審査しました結果、異議なく原案を承認すべきものと決しました。  以上、委員長報告といたします。 ○議長(中川經夫) 次に、建設常任委員長 森池豊武議員。 ◆4番(森池豊武) 建設常任委員長報告。  ただいま上程中の、議案第446号市道路線認定の件(甲第607号線ほか3路線)、議案第447号市道路線変更の件(西第412号線)、議案第448号市道路線廃止の件(西第419号線)、議案第449号工事請負契約締結の件(枝川ポンプ場機械設備新設工事)、以上4件につきましては、去る7月5日開催の委員会において、当局から詳細なる説明を聴取するとともに、提出された関係資料をもとに審査しました結果、いずれも異議なく原案を承認すべきものと決しました。  以上、委員長報告といたします。 ○議長(中川經夫) 委員長の報告は終わりましたが、ただいまの報告に対し御質疑はありませんか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(中川經夫) なければ、質疑を打ち切り討論に入ります。  上程中の各件に御意見はありませんか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(中川經夫) なければ、討論を打ち切り採決に入ります。  上程中の各件は、ただいまの委員長の報告のとおり可決、承認することにして御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(中川經夫) 御異議を認めません。  よって、ただいま採決いたしました議案第444号ほか6件はいずれも原案のとおり可決、承認されました。  次に、日程第3 議員提出議案第12号を議題といたします。  提出者の提案理由の説明を求めます。  明石和子議員。    〔明石和子議員登壇〕 ◆23番(明石和子) ただいま上程されました議員提出議案第12号西宮市農業委員会委員推薦の件につきまして、提出者を代表して提案理由を御説明申し上げます。  農業委員会等に関する法律第12条第1項第2号による市長選任農業委員のうち、矢政武夫委員の後任として大西恵二氏を、藤原廣次委員の後任として引き続き同氏を推薦するものであります。  議員各位におかれましては、何とぞ本案に御賛同賜りますようお願い申し上げまして、提案理由の説明といたします。  以上です。 ○議長(中川經夫) 提案理由の説明は終わりましたが、本件に対する質疑、討論並びに委員会の審査については、これを省略することにして御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(中川經夫) 御異議を認めません。  よって、本件に対する質疑、討論並びに委員会の審査は省略することに決定いたしました。  これより採決に入ります。  上程中の議員提出議案第12号は、これを原案のとおり可決することにして御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(中川經夫) 御異議を認めません。  よって、ただいま採決いたしました議員提出議案第12号は原案のとおり可決されました。  次に、日程第4 意見書案第39号ほか4件を一括して議題といたします。  各件に対する提出者の説明を求めます。  まず、片岡保夫議員。    〔片岡保夫議員登壇〕 ◆40番(片岡保夫) ただいま上程中の意見書案第39号住民基本台帳ネットワークシステムの延期を求める意見書提出の件につきましては、社会民主・市民連合4名の議員で提案をさせていただくものでありますが、代表いたしまして私の方から説明をさせていただきます。  まず、文案を朗読させていただきます。
     「住民基本台帳ネットワークシステムの延期を求める意見書(案)  1999年8月の法改正により導入が決まっている住民基本台帳ネットワークシステムは、全ての国民に11桁の住民基本台帳コードを付け、財団法人地方自治情報センターが、この住基コードを初めとする本人確認情報(氏名・生年月日・性別・住所等)を一元管理するものである。法改正の際には、個人情報保護について各界から懸念が示され、その結果、包括的個人情報保護法の制定が公約された。  しかしながら、今国会に上程、審議中の行政機関の保有する個人情報保護法案は個人情報の目的外利用のみならず、行政機関の判断で利用目的の変更や他機関への提供が合法化されるなど、極めて問題の多い内容になっている。折しも、防衛庁における情報公開請求者の個人情報リスト作成問題が表面化し、内部調査の結果、思想信条にかかわる情報の記載などで違法行為も認められ、国、政府に対する国民の不信を招いている。また、メディア規制の面からも報道取材や表現の自由を大きく制限するものとして、各界から法案の問題点が指摘され、抜本的修正が求められている。  住基ネットシステムは、この8月に稼働が予定されている。  このシステムは国民総背番号制につながるおそれがあり、個人情報保護法案の問題ばかりではなく、市町村の財団法人地方自治情報センターに対する各種コントロール権を法定した特別法が制定されていないなど、現状では十分な対策がとられているとはいえない。このまま実施されれば、個人情報の漏洩や悪用が起こる可能性がある。  以上の問題から、西宮市議会は、予定されている8月からのシステムの稼働を延期されるよう要請する。  以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。  平成14年7月9日  西宮市議会」  なお、提出先は、内閣総理大臣衆議院議長参議院議長であります。  以上でありますが、若干の補足説明をさせていただきます。  まず1点目は、99年6月10日、住民基本台帳法改正案審議が行われました衆院地方行政委員会における当時の小渕恵三首相の答弁はこうなっております。住基ネットの実施に当たり、民間部門をも対象とした個人情報保護に関する法整備を含めたシステムを速やかに整えることが前提である。ところが、個人情報保護法案の成立はいまだ見ておりません。  それから、2点目は、6月30日、7月1日に実施されました共同通信社の全国電話世論調査によりますと、住基ネットが8月5日から実施をされるということを知らなかった人は83%もおります。それから、実施を延期し、再検討すべきは50%を超えております。実施すべきはわずか20%にすぎません。このような中で実施していいかどうか。  3点目は、近いところでは高槻市議会の採択を初め、今、地方議会でも同趣旨の意見書採択がかなり広がってきております。  それから、4点目は、既に国会では、野党4党は延期させるということで方針を確認しているほか、自民党の中にも延期すべきという意見が最近かなり強く出てまいりまして、超党派議員によるシステム稼働延期法案が提出される動きが出てまいりまして、きょうの新聞あたりを見ますと、この法案の提出は確実ではないかというふうに報道されております。  5点目、以上のような状況の中から、先般の私たちの提案に対しまして、議運での提案もならず、また、日本弁護士連合会の陳情も採択されなかったわけですけれども、やはり地方議会としてその声は上げておくべき、こういう判断をいたしまして、提案をさせていただく次第であります。  ぜひとも御賛同いただきまして採択いただきますようにお願い申し上げまして、提案説明とさせていただきます。  ありがとうございました。 ○議長(中川經夫) 次に、野口あけみ議員。    〔野口あけみ議員登壇〕 ◆2番(野口あけみ) ただいま上程中の、意見書案第40号非核三原則の法制化を求める意見書提出の件、意見書案第41号有事3法案の慎重かつ徹底的な審議を求める意見書提出の件、以上2件の提案に当たり、僣越ながら提出者を代表して私から提案説明をさせていただきます。  文案朗読をもって提案説明にかえさせていただきます。  まず、意見書案第40号であります。  「非核三原則の法制化を求める意見書(案)  21世紀を迎え、核兵器をなくそうという声が世界を動かしている。2000年5月には、核保有国をふくめ世界187の国々が、「核兵器廃絶を達成する」ことに合意し、秋の国連総会でも確認されたところである。私たちは、この合意の実行に向け、世界のすべての人々が力をあわせることを願い、日本が真に世界の平和と核兵器廃絶に貢献するため、世論と運動を大きく発展させたいと考えている。  その上で、世界で唯一の被爆国日本の政府が果たすべき役割はきわめて重要である。我が国は、「核兵器を持たず、作らず、持ち込ませず」の非核三原則を国是とし、国会決議(1971年11月24日衆院本会議など)として採択している。そして、日本政府は、核兵器を「持ち込ませず」の方針は、「事前協議制」(核兵器の持ち込みについては米側から事前に協議が提起される)によって保障されていると説明してきた。しかし、「朝日新聞」(2000年8月30日付)などの調査、報道に見られるように、日米両政府間に、「核兵器を積んだ米軍艦が日本に寄港する場合、日本との事前協議は必要ない」との「秘密取決め」(密約)が存在していたことが明らかになっている。そして、この種の「秘密取決め」(密約)の存在は、米国政府の公的文書によって裏づけられている。  これは、非核三原則が国是であり、「事前協議制」によって「核兵器持ち込み」がチェックされているとの国民への説明を裏切るものである。国民の強い不安を一掃し、本当に非核三原則が厳格に守られるようにするためには、「核密約」の真相を究明するとともに、非核三原則を単なる「決意表明」にとどめず、外国艦船に例外なく非核証明書の提出を義務づけるなどの法制化を図り、真に効力のあるものとすることが必要である。現に、神戸市では1975年以来、神戸港に入港希望する外国艦船に「非核証明書」(核兵器を積んでいないとの証明書)の提出を義務づける措置をとっている。  日本国内では、核兵器廃絶を要求する署名が6,000万を超える一方、非核宣言自治体は2,498自治体(約70%)に広がっている(2001年4月末現在)。そして、この署名は兵庫県でも県民半数を突破し、県民の90%以上が居住する20市41町で非核宣言が行われている。これらの非核宣言のほとんどが、「核兵器廃絶」とともに「非核三原則の厳守」「非核三原則の法制化」を強く求める内容になっている。非核三原則を法制化して厳格に実施されるようにすることは、国民的、県民的総意となっていると言っても過言ではない。  よって、政府におかれては、核兵器のない21世紀を実現するためにも、非核三原則の法制化を図るよう強く求めるものである。  以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。  平成14年7月9日  西宮市議会」  なお、提出先は、内閣総理大臣衆議院議長参議院議長であります。  次に、意見書案第41号であります。  「有事3法案の慎重かつ徹底的な審議を求める意見書(案)  政府は今国会に有事3法案を提出し成立させようとしているが、有事法制は戦争のために自衛隊や米軍の軍事行動を最優先し、特権を与えるとともに国民の自由と権利を制限し、戦争に強制動員する体制をつくろうとするものであり、日本を「戦争する国」につくり変えてしまうものである。  地方自治体、電力・ガス会社など指定公共機関、医療、運輸・交通、土木・建築などの民間業者や従事者をはじめ多くの国民が強制的に協力させられ、拒否すれば罰則まで科せられる。自治体も首相に「指示」を受けることになり、従わなければ首相が直接執行し、憲法でうたわれている地方自治の原則を完全に否定するものである。  有事3法案は、新憲法の五原則(主権在民・恒久平和・基本的人権・議会制民主主義・地方自治)に抵触し、とりわけ戦争放棄を明記した平和主義とは相容れない。  西宮市議会は、憲法の原則を守る立場からも、有事3法案については慎重かつ徹底的に審議されるよう強く要望するものである。  以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。  平成14年7月9日  西宮市議会」  なお、提出先は、内閣総理大臣、総務大臣、法務大臣、防衛庁長官、衆議院議長参議院議長であります。  以上であります。  何とぞ両案に対し御賛同賜りますようお願い申し上げまして、提案説明といたします。 ○議長(中川經夫) 次に、みゆき顕子議員。    〔みゆき顕子議員登壇〕 ◆14番(みゆき顕子) ただいま上程中の、意見書案第42号義務教育諸学校の学校事務職員及び栄養職員に対する義務教育費国庫負担制度の堅持と定数配置基準の改善を求める意見書提出の件、意見書案第43号30人以下学級の早期実現を求める意見書提出の件、以上2件の提案に当たり、僣越ながら提出者を代表して私から提案説明をさせていただきます。  文案朗読をもって提案説明にかえさせていただきます。  まず、意見書案第42号であります。  「義務教育諸学校の学校事務職員及び栄養職員に対する義務教育費国庫負担制度の堅持と定数配置基準の改善を求める意見書(案)  義務教育費国家負担制度は、教育の機会均等とその水準の維持向上を図る上で不可欠の制度となっている。  しかし、すでに旅費、教材費、恩給費、共済費などが国庫負担から除外され、地方財政に大きな影響を及ぼしている。  さらに、ここ十数年、予算編成時において、学校事務職員及び栄養職員の給与費の適用除外が毎年検討されており、来年度の予算編成に際しても、厳しい財政見直しの中で、その実施が懸念される。  今日、学校運営における学校事務職員等の果たす役割は大きく、現行の複数配置基準の改善等が求められている。これら職員の給与費が国庫負担対象から除外された場合、各自治体の財政負担は増大し、とりわけ震災で甚大な被害を受けた自治体にとっては、一層教育費確保が困難となり、学校教育の水準低下を招くことになる。  よって、政府におかれては、定数配置基準の改善等、現行制度の一層の充実を図るとともに、義務教育諸学校の事務職員及び栄養職員の給与費の国庫負担制度を堅持されるよう強く要望する。  以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。  平成14年7月9日  西宮市議会」  なお、提出先は、内閣総理大臣、総務大臣、財務大臣、文部科学大臣であります。  次に、意見書案第43号であります。  「30人以下学級の早期実現を求める意見書(案)  今年度より学校完全五日制がスタートし、学校はかつてない大きな変革期を迎えている。  学校においては、子どもの「生きる力」をはぐくむため、「総合的な学習」を初めとするさまざまな取り組みが進められている。しかし、近年社会問題化している、いじめ、不登校・中途退学、学級崩壊など山積する教育課題を解決するためには、学校に人間的なふれあいとゆとりを取り戻し、教職員が子ども一人ひとりの性格を把握し、一人ひとりにきめ細かな行き届いた教育を進めることが重要である。  そのためには、現在の1学級40人定員を30人以下に縮小することが重要であり、児童・生徒減少期の今こそ、1学級の編制基準の見直しの好機でもある。  よって、政府におかれては、小学校・中学校・高等学校の1学級の児童・生徒の数を早期に30人以下にされるよう強く要望する。  以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。  平成14年7月9日  西宮市議会」  なお、提出先は、内閣総理大臣、総務大臣、財務大臣、文部科学大臣、兵庫県知事、兵庫県教育委員会であります。  以上であります。  何とぞ両案に対し御賛同賜りますようお願い申し上げまして、提案説明といたします。 ○議長(中川經夫) 提出者の説明は終了しました。  これより質疑に入ります。  上程中の各件に御質疑はありませんか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(中川經夫) なければ、これをもって質疑を打ち切ります。  この際、お諮りいたします。  上程中の各件につきましては、会議規則第37条第2項の規定により、委員会の審査を省略することにしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(中川經夫) 御異議を認めません。  よって、上程中の各件につきましては委員会の審査を省略することに決定いたしました。  これより討論に入ります。  討論の通告を受けておりますので、上田さち子議員の発言を許します。 ◆25番(上田さち子) ただいま上程されております意見書のうち、意見書案第40号非核三原則の法制化を求める意見書提出の件及び意見書案第41号有事3法案の慎重かつ徹底的な審議を求める意見書提出の件、以上2件につきまして日本共産党議員団の賛成討論を行います。  まず、意見書案第40号非核三原則の法制化を求める意見書提出の件についてであります。  これは、昨年6月議会に非核の政府を求める兵庫の会ほか17団体から政府に対する意見書提出を求める請願が当市議会に出され、以来、継続審査となっていたものであります。  御承知のとおり、この5月以来、インドとパキスタン両国がカシミール地方の帰属問題をめぐって紛争を激化させ、全面戦争への発展が世界じゅうで強く危惧されてきています。わけても、両国が核兵器保有国であり、核実験や核弾頭も搭載可能なミサイル実験を繰り返してきただけに、万一にも今後の成り行きの中で最悪の事態が起こったとしたら、数百万から一千数百万人もの犠牲者が出ると言われており、さらにその被害は地球のより広大な地域をも覆うことになります。そんな恐ろしい事態は、何としても回避しなければなりません。今、唯一の被爆国日本の政府が核兵器の恐ろしさや、事態の平和的打開のために両国の対話の再開を促すとともに、どんな理由であれ核兵器の使用は正当化され得ないことを世界じゅうのどの国よりも積極的にアピールしていくべきときであります。  しかし、現実には、それとは正反対の事態が進んでいます。福田官房長官の非核三原則の見直し発言や、アメリカが進める核を持たない国への核兵器先制使用という新たな軍事戦略に対して、これを否としないとする小泉首相の立場など、被爆国の政府としてあるまじき対応となっていることです。この背景には、国是となりながらも法制化されていない非核三原則の問題点が明らかではないでしょうか。  意見書案では、国是である非核三原則のもとでも核密約によって核兵器の持ち込みが公然と行われていることを明らかにしながら、だからこそ、非核三原則を単なる決意表明にとどめず、法制化によって名実ともに厳密に核兵器を持たず、つくらず、持ち込ませないことを規定することの重要性を強調しています。このことは、政府自身がこの法律を遵守する立場に立つことが義務づけられ、福田発言や小泉首相のアメリカの核体制追随を法の力で退けることにつながるものとなります。  核兵器のない21世紀を実現するためにも、本意見書案は直ちに採択し、世界の平和に大きく貢献する国に前進するべきだと思います。  次に、意見書案第41号有事3法案の慎重かつ徹底的な審議を求める意見書提出の件についてです。  これは、請願第68号有事3法案については、徹底審議を行うよう国会に意見書を提出することを求める請願が新日本婦人の会西宮支部より本定例会に提出され、同趣旨の請願第66号とともに総務常任委員会において賛成多数で採択されたのを受け、提案されている意見書であります。  武力攻撃事態法案、自衛隊法改正案、安全保障会議設置法案など有事法制は、米軍が世界じゅうで起こす介入戦争に日本の自衛隊が参戦し、日本を戦争する国につくり変える憲法第9条をじゅうりんするものであること、さらに、内閣総理大臣がすべての実権を掌握し、国民の基本的人権を奪い、地方自治体などへの協力義務を強制的に課すなど、戦前の国家総動員体制そのものであって、決して認められるものではなく、廃案にすべきものであります。この間、国会での審議が進めば進むほど、提案者側の見解の不一致やその危険な内容が露呈し、多くの自治体や議会からも反対、懸念が表明されています。7月3日現在では357の県市町村議会で有事法案の慎重審議あるいは反対を求める意見書が可決されており、西宮でも、我が党西村議員の本会議一般質問に山田市長が、市民の生活、財産を守ることは自治体の責務であり、国においては、武力攻撃事態対処法案等について自治体等への十分な説明責任を果たすとともに、国会において慎重かつ十分な審議を尽くされるよう要望を行っている旨の答弁があったとおりです。草の根からの平和を願う声に率直に耳を傾けるなら、本意見書に賛同されることは当然の良識ある態度表明だと考えます。本市議会においても、すべての議員の良識ある判断を期待するものです。  国の行く末を決定する最重要法案であるだけに、軽々に誤った結論を出すのではなく、平和主義を貫く日本国憲法を世界に広げるためにも、徹底して審議を尽くすのは民主主義の基本です。本意見書は、その立場から国会において徹底審議を行ってほしいとの内容であり、採択すべきであります。  以上が日本共産党議員団の二つの意見書についての賛成討論であります。 ○議長(中川經夫) 通告による討論は終わりましたが、ほかに御意見はありませんか。    〔発言を求める者あり〕 ○議長(中川經夫) 大月議員。 ◆3番(大月良子) ただいま上程されております意見書案第39号住民基本台帳ネットワークシステムの延期を求める意見書案に賛成の立場から意見を申し上げます。
     先ほど片岡議員の提案説明の中にもありましたように、本日の朝刊にもこの住基ネットが非常に大きく取り上げられています。それに先立ちまして、去る7月5日の新聞には、自民党幹部の一人は、7月4日、住民基本台帳ネットワークシステム、いわゆる住基ネットの8月5日の稼働を延期すべきだとの考えを表明し、櫻井よしこさんを代表にし、各界の著名人でつくる国民共通番号制に反対する会がまとめた住民基本台帳法の一部を改正する法律の一部を改正する法律案、つまり住基ネットの稼働を3年間延期する改正住民基本台帳法の再改正案、凍結法案に署名したと報道されておりました。この再改正案の提出理由は、住民基本台帳ネットワークシステムの導入に当たって、住民が信頼するに足る制度の確立を図るため、住民基本台帳法の一部を改正する法律の未施行部分の施行期日を延期する必要があると記されております。そして、7月5日現在では、住基ネットの延期や慎重な対応を求める決議や意見書を採択した地方議会は4県と61市町村に上り、4市長が同様の意見書を政府に提出しております。また、日本弁護士連合会、日弁連は、全市町村と東京都23区の計3,241自治体への6月から7月に行われました2回目のアンケート結果について、約4分の3の自治体が8月施行に否定的か懐疑的、準備不足は明らかと公表しております。このように、住基ネットの8月5日稼働まで1カ月を切る現在、国への不満や不安が広がりを見せてきております。  この住基ネットの問題点は、大まかに言うと二つあります。一つは、これまで各市町村が別々に管理していたコンピューターが外部と接続されてネットワーク化されることにより、情報の流出、漏えいなどの危険度が非常に大きくなるということです。情報は、一たん漏れると、だれにどう利用されるかわからないのであります。二つ目は、一人一人に番号をつけること自体に対する反発であります。今のところ、住基ネットの利用は10省庁の計93の事務に限られていますが、行政機関側の利用範囲がどんどん広がることは予測できます。11けたの数字のもとに個人情報が寄せ集められて、やがては個人のあらゆる情報を一元管理する国民総背番号制と同じになってしまうのではないかという不安であります。  7月5日に開催されました市民文教常任委員会において、日弁連の陳情、住民基本台帳ネットワークシステムに関する施行延期を求める決議案採択要望についての審議の中で、情報の提供先の目的外使用について守られなかった場合、個人の情報の安全性はどうなるかとの問いに対し、当局は、法律で目的外使用については禁止されており、罰則規定もあると答えるにとどまっています。他自治体、例えば東京都杉並区では、このことについて、住民票に記載されたデータの権利、利益の保護を図るべき責任は区にあるとして、漏えいまたは不適正使用により区民の基本的人権が侵害されるおそれがあるときには、国などに報告を求め、調査をするなど、個人情報の保護を図ることを目的とした新たな条例、杉並区住民基本台帳に係る個人情報の保護に関する条例を昨年9月に制定しており、同様の動きもあちこちの自治体に見られます。西宮市個人情報保護条例審議のとき、昭和63年3月14日定例会でありますが、市は、オンライン接続について、「保護法が制定された段階でその保護措置が不完全であれば結合できないのは当然で」あると答弁されております。  さて、今国会に上程されておりました行政機関等個人情報保護法案はどうでしょうか。思想信条など、いわゆるセンシティブ情報の収集制限が全くないなど、本市条例に比べ保護の内容が著しく希薄と言わざるを得ません。法案の修正は不可欠と考えます。西宮市民の個人情報保護は危ういのであります。  以上のような理由から、8月5日施行が予定されている住基ネットワークシステムの延期を求めることは当然であり、この意見書案に賛成いたします。  以上です。 ○議長(中川經夫) ほかにありませんか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(中川經夫) なければ、討論を打ち切り採決に入ります。  採決は議事の都合により3回に分けて行います。  まず、上程中の各件のうち、意見書案第42号の採決を行います。  本件は、これを原案のとおり可決することにして御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(中川經夫) 御異議を認めません。  よって、ただいま採決いたしました意見書案第42号は可決されました。  次に、意見書案第43号の採決を起立によって行います。  本件を原案のとおり可決することに賛成の議員の起立を求めます。    〔賛成者起立〕 ○議長(中川經夫) 起立多数であります。  よって、ただいま採決いたしました意見書案第43号は可決されました。  次に、意見書案第39号、意見書案第40号及び意見書案第41号の3件の採決を起立によって行います。  各件を原案のとおり可決することに賛成の議員の起立を求めます。    〔賛成者起立〕 ○議長(中川經夫) 起立少数であります。  よって、ただいま採決いたしました意見書案3件は否決されました。  なお、先ほど可決されました意見書案の取り扱いについては、正副議長に一任願います。  次に、日程第5 決議案第5号を議題といたします。  本件に対する提出者の説明を求めます。  明石和子議員。    〔明石和子議員登壇〕 ◆23番(明石和子) ただいま上程中の決議案第5号鈴木宗男衆議院議員の議員辞職を求める決議の件の提案に当たり、僣越ながら提出者を代表して私から提案説明をさせていただきます。  文案朗読をもって提案説明にかえさせていただきます。  「鈴木宗男衆議院議員の議員辞職を求める決議 (案)  6月19日、鈴木宗男衆議院議員が逮捕された。これにさきだち、衆議院は本会議において鈴木議員の逮捕許諾を全会一致で議決した。行政処分を受けた林業会社の依頼を受けて林野庁に口利きをし、500万円を受けとったとされるあっせん収賄の容疑である。検察当局を動かし、刑事訴追にいたったのは、国会での追及とともに腐敗政治に怒る国民世論の力であり、とりわけ重要なのは、政治資金規正法に基づき届け出をしていた「政治献金」でも、請託と口利きがあればわいろとみなすという判断を検察がしたということである。  この間、政治家や官僚等による金権腐敗疑惑があいついで起こり、「政治とカネ」に対する国民の不信はかつてなく深刻な事態となっている。秘書給与の流用、国民の税金でおこなわれる公共事業や対外支援の政治家による口利きなど、その解明と再発防止は緊急課題となっている。  その中でも、鈴木議員は、「友好の家」など北方四島支援事業をはじめとする公共事業に介入して税金の還流を図るなど、その金権腐敗疑惑は広範囲におよんでおり、口利き政治、わいろ政治を象徴するものである。  21日、衆議院は議員辞職勧告決議を議決したが、鈴木議員は、いまなお議席にしがみついている。  政治の信頼を取り戻していくうえで、疑惑を徹底解明し政治的・道義的責任を明らかにする国会の責任はいよいよ重大である。  よって、西宮市議会は、鈴木宗男衆議院議員の議員辞職と、疑惑の徹底解明を強く求めるものである。以上、決議する。  平成14年7月9日  西宮市議会」  以上であります。  何とぞ本案に対し御賛同賜りますようお願いを申し上げて、提案説明といたします。  以上です。 ○議長(中川經夫) 提出者の説明は終わりました。  これより質疑に入ります。  上程中の決議案に御質疑はありませんか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(中川經夫) なければ、これをもって質疑を打ち切ります。  この際、お諮りいたします。  上程中の決議案につきましては、会議規則第37条第2項の規定により、委員会の審査を省略することにしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(中川經夫) 御異議を認めません。  よって、上程中の決議案につきましては委員会の審査を省略することに決定いたしました。  これより討論に入ります。  上程中の決議案に御意見はありませんか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(中川經夫) なければ、討論を打ち切り採決に入ります。  上程中の決議案第5号は、これを原案のとおり可決することにして御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(中川經夫) 御異議を認めません。  よって、ただいま採決いたしました決議案第5号は原案のとおり可決されました。  次に、日程第6 請願第61号ほか5件を一括して議題といたします。  各請願に対する委員長の報告を求めます。  まず、総務常任委員長 田村ひろみ議員。 ◆19番(田村ひろみ) 総務常任委員長報告。  ただいま上程中の請願第63号議員定数条例制定に関する請願につきましては、去る7月5日開催の委員会において、紹介議員から説明を聴取し、審査しました結果、異議なく採択すべきものと決しました。  以上、委員長報告といたします。 ○議長(中川經夫) 次に、市民文教常任委員長 みゆき顕子議員。 ◆14番(みゆき顕子) 市民文教常任委員長報告。  ただいま上程中の請願第62号「西宮市立津門小学校校舎の建替え」の請願につきましては、去る7月5日開催の委員会において、紹介議員から説明を聴取し、審査しました結果、異議なく採択すべきものと決しました。  以上、委員長報告といたします。 ○議長(中川經夫) 次に、建設常任委員長 森池豊武議員。 ◆4番(森池豊武) 建設常任委員長報告。  ただいま上程中の、請願第61号大浜老松線大師踏切改善についての請願、請願第67号西宮北ゴルフコース進入路と市道山242号との交差点の安全対策推進についての請願、請願第69号甲子園口4丁目における株式会社大京ライオンズマンション甲子園口」建設計画に関する請願、請願第70号(仮称)ロイヤル西宮中島町マンションに関する請願、以上4件につきましては、去る7月5日開催の委員会において、紹介議員から説明を聴取し、審査しました結果、いずれも異議なく採択すべきものと決しました。  以上、委員長報告といたします。 ○議長(中川經夫) 委員長の報告は終わりましたが、ただいまの報告に対し御質疑はありませんか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(中川經夫) なければ、質疑を打ち切り討論に入ります。  上程中の各請願に対し御意見はありませんか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(中川經夫) なければ、討論を打ち切り採決に入ります。  上程中の各請願は、先ほどの委員長の報告のとおり採択することにして御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(中川經夫) 御異議を認めません。  よって、ただいま採決いたしました請願6件は採択することに決定いたしました。  次に、日程第7 請願第46号ほか4件を一括して議題といたします。  各請願のうち、請願第64号及び請願第65号の2件につきましては、先ほど意見書が可決されましたことにより既に請願の趣旨が達せられたものと認めます。  よって、両請願は採択されたものとみなすことにして御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(中川經夫) 御異議を認めません。  よって、請願第64号ほか1件の請願は採択されたものとみなされました。  次に、請願第46号、請願第66号及び請願第68号の3件につきましては、先ほど意見書が否決されたことにより請願の趣旨が果たされなかったものと認めます。  よって、各請願は不採択とみなすことにして御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(中川經夫) 御異議を認めません。  よって、請願第46号ほか2件の請願は不採択とみなされました。  次に、日程第8 陳情審査結果報告の件を議題といたします。  陳情第67号ほか1件の陳情につきましては、担当常任委員会において審査願っておりましたところ、担当常任委員長から議長に対し、お手元に配付のとおり審査結果の報告が提出されましたので、この際、報告いたします。  ここで、去る7月2日の本会議一般質問における中村議員の発言に関連して、議長において事情を聴取して報告してほしいとの要請を受けましたので、その概要を報告させていただきます。
     まず1点目は、物すごい金額、あるいはびっくりするような金額というように発言されている点であります。それは5,000円の図書券で、事実確認をしたとのことであり、自治会がお祝いに配付する金額としては非常に大きい額であると認識している、こういうことでありました。  次に、2点目は、ポストに入れられたのは現職の議員さんというように発言されている点であります。自治会の文書とともに添えられていたメモの名前と電話番号により現職議員であることを確認したとのことであります。それならばぜひ名前を明らかにしてほしいと申し上げたところ、このことが明確に公職選挙法に違反しているとは言い切れないので、名前は差し控えさせていただきたいとのことでありました。同様に、交番に持っていき、警察官立ち会いであけたとの発言についても、交番所を特定すると議員個人も特定できるので、差し控えさせていただきたいということでありました。  最後に、3点目として、本会議での発言によって議会全体が疑惑を持たれるように思われるが、このことをどのように受けとめておられるのかとお聞きしたところ、いろいろお話はされておられましたが、はっきりと議会に迷惑をかけたとはおっしゃっておられず、また認識はなかった、そのように思っております。  あわせて、このことについて選挙管理委員会の見解もお聞きいたしましたが、選挙管理委員会としては、公選法第199条の2から5の規定により議員の寄附は禁止されており、事前に相談を受けておれば好ましくないとして行政指導するケースであるとしております。しかしながら、起こってしまったケースについては、選管に調査権も捜査権もないため、新聞報道でしか判断ができないが、自治会が用意した図書券を議員が単なる使者として配付しただけであれば、直ちに公選法に抵触するとは言えないということでありました。さらに、選管を通じて警察の方にも問い合わせをしていただきましたが、警察としては、新聞報道を真摯に受けとめるものの、具体的なことは捜査の秘密ということであり、一切ノーコメントということでありました。  以上のことを報告申し上げ、事情聴取の結果報告といたします。  ここで中村議員より発言の申し出を受けておりますので、中村議員の発言を許可いたします。 ◆24番(中村武人) 私の7月2日の一般質問の成人式の中の発言におきまして、今議長から報告がありましたように、自治会の祝い額でございますが、半年前のことでございますので、再度確認しましたところ、私の聞き間違いでありました。金額が違っておりました。したがいまして、皆様方におわびするとともに、議長の方におかれましては、私が発言の中で物すごい金額、自治会の何年分かの金額と発言したかと思いますが、その部分を削除願いたいと思いますとともに、私の発言によりまして多くの議員に、お騒がせしたことをここに深くおわび申し上げます。  以上でございます。    〔「議長、議事進行」と呼ぶ者あり〕 ○議長(中川經夫) 西村議員。 ◆37番(西村義男) 今、中村議員の7月2日の質問の件につきまして議長からの報告があり、中村議員からの釈明がありました。私は、事は大変重要な、重大な問題だと受けとめております。今、中村議員は、半年前のことであり、再度事実を確かめた、間違いがあった、それは金額の違いだ、金額の違いというのは、大変な多額の額であり、自治会の何年分かの金額であって、それは事実と違うから、その部分の削除をしたい、こういう発言でありますが、その他の問題でも7月2日の中村議員の発言は大変重要な問題を質問しておりますし、提起をしております。この部分の削除で済むような問題ではないと私は思います。  中村議員の発言内容ですが、事実を確かめずに証拠もなく質問をしたということではないと思うんです。といいますのは、ある現職議員が市民の家に行ってポストに入れたその文書、封筒ですね、その中に図書券が入っていた、同時に文書が入っていたということですが、中村議員は、その封筒、いわゆる文書を手に入れて、それをよくよく吟味をしながら質問を展開しているんですね。だから、事実を確かめなかったとか証拠もなかったとかじゃなしに、その事実をよく吟味、分析をしながら、事実と違う内容、もっと言えば事実を捏造するような質問を展開している、ここに私は問題があるというように思うわけです。  どういう質問をしたのかという点は、当時、7月2日ですが、大分質問時間も長かって、議場でも大変目をつぶっておられる議員さんもおられたので、私は、改めて議事録を紹介したいと思います。これは、単なる自治会の問題だとか、その現職の議員さんという問題だけじゃなしに、我々46名全体にかかわる問題でもあるというように思うんですね。中村議員はこのように質問を展開しました。ちょっと前後がありますが、私たちに関係する部分だけを読み上げます。 「私も相談受けてびっくりしたんですね。各自治会なり、お祝いするのはいいと思います。ただ、この方は、いろんな家庭の事情があって、まだかわってきて間がない、自治会にも入ってないのに送りつけられた、気持ち悪いというのでどうされたかいうたら、自治会に返すのもどうかと思うので、近くの交番へ持っていったと。交番の警察官立ち会いであけたところ、中に、本当に金額も物すごい大きい金額です。びっくりする金額です。親戚がお祝いで渡すぐらいかな──ならいいんですけど、一自治会からそんな金額、なおかつ、これを持って配達いうんですかね、ポストに入れられたのが現職の議員さんなんですね。それで、その中に何かお祝いの文書が入っていたそうです。皆さん方は20歳になりました、選挙権ができました、これからは棄権しないで選挙に行ってくださいというお祝いの文書が入っていたそうです。  それで議員が配られたと。議員は、その自治会の──私とこの会派にも自治会長おられます──自治会長、副会長、会計、監査の三役やない、なるほどその地域の何かの役はされてると思いますよ、いろいろありますからね。」  これが中村議員が質問をした中身です。そこからまだちょっとありますけれども、ちょっと長くなりますから、それは割愛します。  この質問を聞いても、まさに現職の議員が違法行為を行ってるという前提で質問をしているわけですね。自分の選挙に自治会の金を利用して市民に配ったかのような質問をしているわけです。その議員の名前を明らかにしてないんですね。今の議長の報告によると、名前は明らかにできないという、御本人のそういう見解のようですね。だから、金額が違ったというんですが、金額は、物すごいびっくりするほどの金額ですから、通常いえば数万か数十万ですわ、びっくりするといえばね。新聞報道では5,000円の図書券というふうに書いてます。私は、この該当する自治会に確かめてみました。図書券で入れたのは1,000円だと。1,000円の図書券がびっくりするような額というのは、これは常識からいっては考えられません。その金額は間違ったということですが、問題なのは金額じゃないんですね。この自治会の金を現職の議員が配って歩いた、ポストに入れたのも現職の議員だということを断定したんですね。だれが見たんですか、その議員が入れたところを。  まだまだいっぱい問題がある発言をしてるんですね。例えば中村議員は「金券」というふうに言いました。最初は「金券」と言いました、1回目はね。それで後「金額」と言いました、べらぼうな金額だと。だから、金券の金額がべらぼうだということでしょう、正確に言えばね。ところが、これは図書券ですね。図書券と金券とはまず違います。  それから、自治会の金を、今も言ったように、現職の議員が配ったという点ですね、これは公選法に違反をするんじゃないのかという質問なんですね。私は、ここにポストに入れた封筒とその中に入ってた文書を持っております。これは、きのう、代表者会議の中でも、これを出した方がええだろうということで私どもの幹事長から代表者会議に提出をして、その中で論議をしたということを聞いております。この封筒と中の文書を見ると、中村議員が質問をしたこととは全く違う内容なんです。封筒の表には、この新成人を迎えた市民の住所、名前が書いてます。恐らくこの封筒を持っていったんでしょう、ところが留守だった、留守だったので、この封筒の表に成人のお祝い、粗品ですがというメモを入れて、自治会、名前だけですね、姓だけをここに書いてます。ここには議員も何もありませんよ。そして、電話番号が入ってる。これは消してますけどね、名前は、プライバシーの問題ですから。だから、市会議員だれだれとか、名刺を入れたとかいう事実はないんですね。仮にこれはだれが入れたかわからないんです。ただ、ここに持っていった名前が現職の議員だったかもわかりません。しかし、これは自治会の役員としてお祝いを持っていったということは当然のことじゃないんですか。何も意図的に選挙に利用し、売名行為で持っていったということは、この封筒からは見受けられません。  中に入ってた1,000円の図書券とともに文書です。これは、成人おめでとうございます、心からお祝い申し上げますという、これは何々町自治会の名前とその自治会の判こを押した文書です。中村議員はどのように紹介しましたか。私、今読み上げましたけれども、この文書というのは、「その中に何かお祝いの文書が入っていたそうです。皆さん方は20歳になりました」云々ですね。それを議員が配られた、つまり議員が書いて中に入れて配ったという質問なんです。これは大変な問題じゃないですか。  こういう事実を捏造する質問を公の場で堂々とやって、今の釈明では、金額が間違ったからその部分だけ削除しますというようなことでは、私たちは納得するわけにいかないんです。  その議員がだれかというのもわからないんですよ、本人は明らかにしないんです。そうなると、46名の地域の自治会等の三役じゃなくても役員をしている者だということでしょう。46名の中にはたくさんおられますよ、そんなん。私も自治会の顧問をやってます。だから役員ですよ。会長や副会長はたくさんおられますけどね、おられますけど、それ以外の役をやっている方は、私は何人もおると思います。そうなると、その方たちも含めていわゆる疑惑で見られている、おまえはこういう選挙違反をやっているんやでということを警告してるんですよ。そんなことで、金額が間違いましたで済みますか。金額が間違ったのは間違いないですわ。これは何もびっくりするような額じゃないですから、1,000円ですからね。通常は大体そんなもんでしょう。それはうそを言ってるんですね。だけども、それ以外に非常に重要な問題があるということが私はこの事の本質だと思うんですよ。  議長の最初の報告ですね、これは、何点かを非常に整理をして言っておられました。それはそのとおりだと思います。しかし、その中身というのは、すべて中村議員の憶測の考えから議長の事情聴取に対して答えてるんですね。ポストに入れた議員は特定できるかといえば、いやメモと電話で確認をしたんだ、こんな軽率なことを言えますか。仮にメモや電話番号があったとしても、これを入れたのが現職の議員だったというふうに、なぜそんなことを言えるんですか。名前を明らかにしてほしいと議長が言うのは当然でしょう、これは。それは差し控える、自信がないからでしょう。どこの交番に持っていったのか、これも言えば特定できるから差し控えたい。大体、1,000円の図書券とこの文書が入っていて、あけもせずに交番に届けるという人がおりますか。まずあけると思います、通常は。あけて、これは中村議員が言うびっくりするような金額が入ってて、これは何万円、何十万円と入ってたら、これは大変だということで持っていくでしょう。こんな1,000円ぐらいの図書券と、この何でもないような文書が入ってて、何で交番に持っていくんですか。これも私はうそだと思います。あけずに持っていったというのはうそだと思います。あけて持っていったというのはあるかもわかりませんよ、それは。それは意図的ですわ、そういうことをやっておればね。  議員全体が疑惑を持たれるような質問だ、これはどうですかというふうに聞いたら、いや迷惑をかけたとは言わなかった、つまり反省の言葉はなかったという報告でしょう。けしからんと思うんですよ。今は確かに少しは陳謝をするかのような発言がありましたが、事の本質には答えてません。そういう事実が明らかになれば、私は、その金額の訂正で事を済ますというようなことではなしに、これは議員全体を侮辱してるわけですから、名誉毀損に当たるような問題なんです。だから、まず、現職の議員はだれが持っていったのか、金をだれが配ったのか、それらも含めて名前も明らかにして、そして、それが事実でなければまさに発言全面取り消しをやって、そして議会に対してもっと素直に陳謝をして反省をするということがなければ私はだめだと思うんです。何か金額の訂正をしまして、その部分は削除しますとかいうようなお茶を濁すような形で事を済ますというわけにはいかないと思うんですよね。  昨日の代表者会議の中では、ある会派の幹事長から、これが事実でないとすれば、議会全体、議員全体を侮辱したんだから、懲罰に値するのではないかというような発言もあったように聞いております。そうだと思います。だから、懲罰というのは、これは今議会でちゃんとやらなければ懲罰にはかからないんですよ。一事不再議で、一たん会議を閉じたらこの問題を蒸し返すことはできませんからね。そういう重要な問題だということを中村議員はどれだけ認識しているのか、どれだけ責任を感じているのかということを、いま一度、私は、その発言、釈明を求めたいと思います。その発言、釈明がなければ、私は議長に要請をしますが、今議会を一たん休憩して、この問題の整理をちゃんとした上で再開をしていただきたい、このように思いますから、その処理をちゃんとやってください。    〔「議長、議事進行」と呼ぶ者あり〕 ○議長(中川經夫) 中村議員。 ◆24番(中村武人) お尋ねでございますので、本質を語らせていただきます。  本年の1月18日か19日ごろだったと思います。私の方に苦情の電話が来ました。親の方からでございます。市役所が個人情報を公開していいのですか、まずそれが1点目でございます。2点目、議員だと思うが、議員さんがこのようなものを配り回ってよろしいんですか、私も新しいので近所に聞きましたが、会長、副会長さんではありませんでしたということでございます。  詳しく聞きましたところ、新成人の方の住所と名前──今、西村議員が言われました分は、後で申しますが、当局へ提出した分でございます、私が。粗品ですがと何か文書をつけられて、議員の姓名の姓だけ書いてある、それと電話番号が書いてあるということでございました。それで、私が電話番号を議員手帳で確認させていただいたところ、現職の議員さんとわかった次第でございます。  私は、その名簿がどういうふうな経過で公開されたかはわからない、ただし、私も地域の自治会の役員をしておりますので、会長、副会長の代理で、たまたま近くであったから議員さんが届けられたんだと思いますと。青年が帰ってきてあけたところ、自治会からの──先ほどありましたように、お祝いの紙と、それと何か包装されたものが入っているということでございました。私は、その後、成人のお祝いということで公開されたということは後で確認しましたが、議員さんにつきましては、本会議でも発言しませんでしたが、私は、私も代理で持っていくこともあるだろうということで、相手の方にはそのように申しましたところ、10日後でしたか、この議員さんは、本会議で発言しましたが、1年前の先輩のときもこの議員さんが運んできてはるということが、事実がわかってるというさらなる私に対する追及でございました。同僚議員であるからかばうんじゃないかというような追及でございましたが、たまたまそうなったんだろうということで帰りました。  まず、金額につきましては、西村議員よりあけたというんですが、その過程におきましては、あけることもなく、封筒は、封は切ったそうでございます。したがって、コピーは封を切ったようなコピーだったと思います。  今回、成人式実行委員の募集がありました関連で、こういうふうな名簿は個人情報であるから、こういうふうな市民もおられるから、公開しない方がいいんじゃないかと当局に申しました。2回ほど話し合いましたが、当局の方では、目的を聞いて、別のことに使わないということで公開している、長年公開してる、そして、終われば回収しているということで、改めようとされませんでしたので、向こうから預かりましたコピーをつけまして、こういうふうな事実もある、こういうふうな使われ方もして誤解を招くおそれがあるので、そういうふうな名簿は公開しない方がいいんじゃないかというために当局に渡させていただきました。  そういうふうなことで、図書券という話が出てますが、私が報告受けましたのは、「金券」と言いましたのは、ラガールカードみたいなカードであったということでございます。図書券、私ども地域で使いますが、500円券なんかがありますが、図書券やなしに、何かレジで使えるようなカードであったということでございました。  私も、これ、1月末のことでございますので、今回、確認もせず本会議で質問したことで、議員皆様に御迷惑かけたことは、心からおわびします。昨日、正副議長から改めて言われましたので、けさ方、相手方の方へ連絡しました。本人は、きのうのバイトを終わってきょう学校へ行ったそうですが、親から私の金額の、息子が報告した──どちらが間違えたか、私が多分聞き間違いだったと思うんですが、親から聴取しましたところ、金額が違っていましたので、先ほど議事録の訂正方を議長にお願いしました。  以上でございます。    〔「議長、議事進行」と呼ぶ者あり〕 ○議長(中川經夫) はい。 ◆37番(西村義男) 今、中村議員から釈明がありましたが、私の指摘をした中身には全くそれに沿った釈明でも説明でもないわけですね。  私は、名簿のことはまた別の機会に言おうと思ってます。大体教育委員会も、そんな質問されて、プライバシーの侵害になるから名簿はもうこれから出さないなんて、それはおかしいんです、本来。自治会がその地域の中の新成人にお祝いをするなんていうことは、こんなこと、本当に私はいいことだと思います。残念ながらうちの自治会はそんなことやってませんわ。だから、やっぱりそういう青年を大事にするという、将来あるそういう人間を大事にしていこうということで、その対象の名簿をいただきたいということであれば、プライバシーも何もないんですよ。今、中村議員が言われたように、いろいろこじつけをすれば、そらプライバシーの問題にもなるでしょう。ごく素直に考えれば、そんなんはプライバシーの問題じゃないわけでしょう。  今の中村議員の釈明によると、何も現職の議員に対して抗議をしたり問題があるということではなしに、その持っていた相手から執拗に問題がある、ある言われたから仕方なく紹介したんだといわんばかりの、そういう説明ですよね。そんなもん、公の一般質問の席でやるんですか、そんなことを。議事録にすべて残るし、さくらFMではすべて全市民に対して公開をされてる議場ですよ。そんな、あなたの言葉で言えば、事実を確かめもせずに大変軽率だった、心よりおわびをしたいというふうに言いましたが、それだったらなぜそういう発言をやるんですか。口いっぱいに言っといて、それでいやいや後でこれは申しわけなかったというようなことを、あなたはそんな無責任な議員活動をやってるんですか。まさに私が今紹介したように、あなたは口いっぱい言ってますよ。あることないことを、ないことの方が多いんですわ。まして、今の発言では、青年が帰ってその封筒をあけたところと今あなた言いましたね。事実じゃないじゃないですか。あなたが発言をしたのは、あけずに交番に持っていって、警察官立ち会いのもとであけたというふうに言ってるんですよ、質問では。今は、あなたは、青年が帰ってそれをあけたところ、そんなのが出てきた。だから、何もかにも事実でない、事実でないというよりも、まさに捏造じゃないですか。事実をすりかえているんですよね。それで、私たちも含めた議員に対して疑惑を投げかけるというところに問題があるんじゃないですか。  私は、そこまで心よりおわびをする、陳謝をするんだったら、この部分について、つまり今私が読み上げた部分については、全面的に議事録から削除するということをやるべきだと思いますが、御本人はどうですか、それは。そうでなければ後々誤解を生みますよ。私は、削除しろとは言いません、御本人の問題ですからね。そのようにあなたがおっしゃるんだったら、誤解を招くということだったら、私が今読み上げました7月2日の質問については、すべてやっぱり削除して、これは私の誤解で、間違いで、事実でなかったということをやるべきだと思うんですよね。そういうことであれば、その上においてあなたが質問をしたことに対して議会がどう判断をするのか、この議会の中で懲罰に値するということであれば、これは議会を閉じずにやってもらわんといけません。ぐらい重要な問題だということを私は中村議員に認識をしてもらって、今後そういうことのないように、軽率な発言、事実を捏造するかのようなそういう発言については、今後はやっぱり注意してそういうことのないようにするということをぜひやってもらいたいと思いますが、その点での再度の見解があれば聞かせていただきたいと思います。    〔「議長、議事進行」と呼ぶ者あり〕 ○議長(中川經夫) 中村議員。 ◆24番(中村武人) 再度西村議員から捏造と言われましたが、捏造じゃございません。事実を申しております。  先ほど、交番であけたと言いましたが、私が聞いてるのは、先ほども申しましたが、封筒の封は切った、封筒のあて先になってるので、封筒の封は切ったと。したがって、西村議員が持っておられるコピー、私が当局へ提出した分でございますが、封を切った、封筒よりちょっと短いコピーだったと思います。封筒は切って、中を見たところ、自治会の祝いの文書と何か包装紙に包装された、セロテープでとめられたものが出てきたと。それにつきましては、交番所へ持っていったということでございますので、とりあえず封筒は、あて先はわかっておりません。  それと、なおかつ、議員じゃないと言われますが、お名前と電話番号を確認したところ、間違いなかったし──親の方から強く言われたのは、やはりこの方にお礼の電話をすべきかとか、せんといかんのですかとか大分言われましたので、電話番号を確認したところ、名前を書いておられる、封筒の前に──黒塗りした分を当局へ提出しましたが、そこに名前が書いた、電話番号もその議員さんの自宅の電話番号で合致していたという事実がございますので。  いずれにしましても、私は、あくまでも名簿公開の中におきまして質問したことでございます。当局がなかなか、西村議員とちょっと考え方が違うんですが、そういうふうな方がおられるので、一部の団体──何か答弁では5団体ですが──だけに公開するのはもう一つだろう、ちょっと改めてほしいなということですが、担当課、教育委員会は、慣例いうんですか、長年そういうふうにしてきたからということできつく言われましたので、再質問の予定で、壇上では再質問のことも言いましたが、答弁で一転して、そのような公開の審査も踏んでないので、今後はやめるという答弁がありましたので、この紹介だけに終わらせていただいたという事実でございますが、私の本意は、名簿を公開されたことについての質問ですので、私もまだ議事録は見ておりませんが、不要な分は議長の方におきまして削除していただきたい。先ほども言いましたように、私の早合点で、金額的なものも、図書券じゃなしに図書カードと、そして金額を私が聞いたもんが間違っておりましたので、その分は削除をお願いした次第でございます。その他につきましても、私の本意が伝われば、その分は削除も結構かと思います。  以上です。    〔「議長、議事進行」と呼ぶ者あり〕 ○議長(中川經夫) はい。 ◆37番(西村義男) 今、中村議員から議事録の削除の問題が発言ありました。金額の問題、間違っていた、その部分は明確に削除、それ以外も問題があれば削除に応じるということですから、これは、正副議長が十分精査をして、事実でないところは、御本人の了解のもとに削除するという方向でぜひやってもらいたいと思います。  捏造ではないということを強調されましたね。あなた、ちょっと私の今の指摘をやっぱりメモをとって十分正確にやってほしいと思うんですよ。私は、ポストに入れたのは議員ではないなんて発言はしてません。あなたが言うように、現職の議員がポストに入れたというように断定したから、それはだれが確認したのかと。だから、議員かもわかりません。しかし、議員だとしても、この封筒の中からいえば、市会議員という名前も名称もないし、フルネームの名前の箇所もないと。だから、仮に議員だとしても、その自治会の役員であれば、当然そういう届けをするということはあり得るだろう、そういう指摘をしてるわけです。  封筒も、確かに封筒は切った、切ったまま交番に持っていったということでしょう。それはあなたの質問とは違いますよというふうに言ってるんです。あなたは、「自治会に返すのもどうかと思うので、近くの交番へ持っていったと。交番の警察官立ち会いであけたところ、中に、本当に金額も物すごい大きい金額」が入っていたというふうに質問をしてるから、それは違いますよというふうに言ってるわけです。  だから、私の質問、指摘もよくやっぱり十分理解をした上でやってもらいたいし、いずれにしても、私たち議員全体にかかわる問題だし、軽々しく本会議の中でそういう問題を発言する、質問するということは、後々大きな影響を及ぼしますから、その点では、やっぱり議会人としてもっと慎重にするべきではないかという私の問題提起なんです。  だから、懲罰云々の問題の発言もありましたけれども、これは、議長を含めて議会全体が決めることですから、私はもうこれ以上は言いませんけれども、ぜひ後で御本人ともよく話をして、この議事録の削除問題については十分精査をした上で処理をしていただきたいということを強く要望しておきます。 ○議長(中川經夫) 次に、日程第9 請願第3号ほか1件を一括して議題といたします。  各請願につきましては、それぞれ担当の常任委員会において審査願っておりますが、各担当の委員長から、今期定例会中に審査を終了する見込みがないため閉会中の継続審査とされたい旨、申し出がありました。  よって、継続審査についてお諮りいたします。    〔「議長、議事進行」と呼ぶ者あり〕 ○議長(中川經夫) たてがき議員。 ◆38番(たてがき初男) ただいま議長から継続審査との報告がありました請願第3号「南京事件として、大虐殺を記述している教科書を政府が訂正する」ことを求める意見書の提出に関する請願及び請願第12号兵庫県が「非核・平和兵庫県宣言」を行うことを求める意見書採択についての請願につきまして、日本共産党議員団の意見を申し上げます。    〔たてがき初男議員登壇〕 ◆38番(たてがき初男) まず、請願第3号の南京事件の件については、大虐殺があったことは歴史の事実で、教科書の訂正は必要ないと考えますが、いまだに日本が侵した侵略戦争の真実を直視する勇気を持ち合わせていない議員が、ごくごく少数ではありますが、おられますので、さらに審査を重ねて、これらの少数議員が歴史の真実を直視できるようになるために継続に賛成するものです。  今6月議会が開催されていた期間中の最大の世界的行事は、何といってもサッカーのワールドカップでした。21世紀最初の大会がアジアで初めて開催され、しかも、日本と韓国の2カ国共催、私は、このことに、歴史の発展というか、何というめぐり合わせかと非常に期待と興味を持ちました。1910年、日本が当時の大韓を植民地化しました。それは、アジア太平洋戦争で日本の敗戦まで続けられました。しかも、最近、従軍慰安婦記述削除要求や本請願など教科書への攻撃、小泉首相の靖国神社参拝、有事法制化、防衛的な核兵器保有可能とする非核三原則見直しの官房長官発言など、日韓関係にひびを入れる事態が続きました。それでも日本は決勝トーナメントに出場、韓国は準決勝にまで進出し、そんなことは問題にならなかったように思えます。しかし、実際はそうではないようです。日本の教科書を正す運動本部は、ワールドカップ期間中、ソウル、大邱、釜山等、各都市での教科書問題のキャンペーンを行い、韓国語、日本語、英語で「子どもにウソは教えられない」と題したパンフレットを配布、街頭で侵略戦争と植民地支配の写真展も開きました。  さて、この日本の教科書を正す運動本部は、昨年7月2日に設立されました。役員は、キム・ユノク挺身隊問題対策協議会常任代表、ソ・ジュンソク歴史問題研究所所長、イ・スホ全国教職員労働組合委員長を常任共同代表として、ほかに6人の役員を置き、全国教職員労働組合、民族問題研究所、歴史問題研究所、韓国大学総学生連合、韓国労働組合総連盟、全国民主労働組合総連盟、学術団体協議会等々、多数の団体が加盟している組織です。設立の理由について次のように述べています。私たち日本の教科書を正す運動本部は、新しい歴史教科書をつくる会が編集した中学歴史・公民教科書が歴史的に明らかである日本の侵略事実を歪曲するばかりでなく、国家主義、皇国史観に基づいた歴史叙述により、多くの犠牲を代価にして得られた人権と平和を脅かすものだと考えております。このような認識に基づき、私たちは、これまで、韓国において歴史歪曲の是正を求める抗議集会や署名運動、学術会議を開催し、国際連帯活動の一環としては、日本や世界各地においてアジア連帯緊急集会や日本の教科書を正す国際行動の日キャンペーンなどを通して日本政府に対する抗議運動を展開してきました。このように述べています。  南京事件については、世界的な批判を浴びている扶桑社の新しい歴史教科書でも、「日本軍は国民党政府の首都南京を落とせば蒋介石は降伏すると考え、12月、南京を占領した(このとき、日本軍によって民衆にも多数の死傷者が出た。南京事件)」と記述しています。この記述は、余りにも無責任な書き方で、多数の死者はまるで大規模災害の犠牲者のように扱い、しかも、南京事件がなぜ大問題になったかは全く説明がありません。これでは歴史を学ぶ意味は全くありません。それでも南京事件、南京虐殺があったこと自体は認めざるを得ない、こういうふうになっていると思います。  さて、先ほど述べたワールドカップ開催の都市で行われた日本の教科書を正す運動本部のキャンペーンについて、7月5日付しんぶん赤旗に次のようなインタビュー記事が出ています。「運動本部の梁美康・運営委員長は、「W杯の意義を否定するような印象を与えないように気をつけた」といいます。「両国の若者がおおぜい出会うせっかくの機会です。サッカー観戦のお祭り騒ぎが終わったあとも、長続きする友情をつくってほしい」というのが梁さんの願いです。「歴史を知らなくても友人になることはできる。しかし、いずれ必ず歴史問題は話題になる。それでも壊れない友情を育てたいと思いませんか」と、梁さんは力を込めました」というものです。  さて、議会図書室にある歴史関係の本で南京事件を探してみました。  1972年発行の平凡社の世界大百科事典では、「1937年に日中戦争が始まって、12月13日に日本軍が南京に入城し、略奪暴行の限りをつくし、市民30万人を虐殺した事件」、この項は野原四郎さんが書いています。  また、「決定版 昭和史 日中戦争勃発」という毎日新聞社が発行しているものですが、ここには、「首都・南京の攻略戦」ということで写真がたくさん出ています。その中で、「戦争の罪科」というページがありますが、「特に昭和12年12月の“南京虐殺事件”は世界に報道され国際問題となった」、こういう説明記事が出ています。また、クリークにたくさんの死体が浮かんでいる写真です。これの説明文は、「“南京虐殺事件”への世界の非難に対し杉山陸相は松井石根中支方面軍司令官に訓電し同司令官は改めて軍紀励行を厳命した」、こういう説明文が出ています。  また、もう1冊は、明治維新100年記念で出されたんだと思いますが、「写真図説 近代日本史」、国文社というところから日本近代史研究会編ということで出ていますが、ここも、「南京城門に日章旗ひるがえる──南京入城」と。これは、明治維新100年記念で出てる本ですから、決して私たちと歴史観を一にするものではないと思いますが、しかも、「日章旗ひるがえる」という華々しい形で出ていますが、次のページには、「血の街に変えた日本軍の乱行 南京虐殺事件南京入城・2」としてこのような説明文が書かれています。これも、たくさんの写真が出ていますが、説明文では、「この間、現地軍は、12月10日南京に進入、13日ついにこれを占領した。日本の国内では、連日、旗行列や提灯行列で南京陥落を祝っていた。首都南京が落ちればという期待は人びとの間にひろがっていた。しかし、日本軍は、南京で大虐殺事件をひきおこした。無抵抗の市民たちが捕えられ、理由もなく凌辱され、殺された。南京だけで5万人に及ぶ婦女子が殺された。上海、南京間の戦闘で殺された非戦闘員は30万人に及ぶといわれている。このほか民家の略奪もはげしく、日本軍将兵は略奪した自動車や荷車で略奪品を運び去った」というふうに書かれています。  さらに、自由国民社の「現代用語の基礎知識」2002年版ですが、ここでは「南京虐殺」という項がありました。「1937年12月13日、旧日本軍は中国の首都南京を占領したが、その前後に起こした虐殺事件。狭義には南京占領から翌年2月中旬まで、広義には37年11月5日杭州湾上陸以後に起こされた事件をさす。日本軍は捕虜や武器を捨てた兵士、子ども、女性などを含む多数の人々に対し、殺害・強姦・放火・掠奪を行った。事件は各国のメディアによって世界に報道されたが、日本の国民がその実態を知ったのは東京裁判の報道によってであった。しかし70年代以後、事件の存否、組織性、犠牲者の数などをめぐって「論争」が展開されている」となっています。  そして、この「論争」については、集英社の「イミダス2002」ですが、こういうふうに書いてあります。「「南京大虐殺」のまぼろし」ということで、これは本議会でも議論になっている本でありますが、鈴木明が書いて、1973年にこの本が出ているということですね。「1937年のいわゆる「南京大虐殺」のマスコミ報道への疑問から当時の資料を渉猟、現代に通じる「真実を語る勇気のなさ」を指摘した作品。誤解が多いが、大虐殺の事実を否定する書ではない。取材のきっかけともなった本多勝一が反論、論争化した。99年には続編が発表された」というふうに出ています。  結構、やっぱりこれだけの大きな事件ですから、さまざまな本がこの南京事件を載せているんだなと思います。  さて、この論争はだれからどんな意図で何の目的で持ち出されてきたかを見る必要があると思います。この請願の筆頭紹介議員の谷口議員は、3月議会で次のように発言しています。  駄弁を弄してなかなか採決しようとしない勢力もございますが、後ろめたい、確信のない人ほど駄弁を弄すると昔から申します。請願者は、事件があったかなかったのかと言っているわけではありません。20万とも30万とも言われている大虐殺という数字がひとり歩きをし、そのような歴史的にきっちりと検証されていないことが子供の教科書に記述されてもよいのか、そういった意味で出された請願であると思います。よく読んでいただきたいと思います。私も、紹介議員の一人として、検定教科書とは、正確に検証なりがなされ、確定された歴史的事実を記載するものと理解しております。この南京事件の実態につきましても、歴史資料の上で疑問点も出され、さまざまな見解があり、論争が続いており、とても確定された、だれもが認める歴史的事実とはほど遠いところにあります。  語るに落ちるとはこのことを言うのではないでしょうか。「歴史資料の上で疑問点も出され、さまざまな見解があり、論争が続いており」と言うのであれば、それぞれ根拠も示して具体的に問題点を明らかにするべきなのに、それもしないで、というよりできないのでしょうが、あれやこれや瑣末のことを取り上げ、みずから論争を仕立て上げておいて、だから歴史的事実が確定していないと主張しています。サッカーに例えれば、ワールドカップでブラジルが優勝したが、審判の誤審がいろいろあったから認められないというのと同じではないでしょうか。駄弁というのは、弁論が長いという意味ではなく、その内容が意味をなさない、こういうことであります。結局、谷口議員は、虐殺の犠牲者が20万とも30万とも確定していないようなことは教科書に載せるべきではないとして、ここでは南京虐殺を認めるふうなことを言っておきながら、結論は、確定されただれもが認める歴史的事実とはほど遠いとして南京虐殺の事実そのものをも抹殺しています。歴史の事実そのものには真正面から反論しようとせず、枝葉末節のことを取り上げ、いかにもそのことで歴史の事実そのものを覆い隠そうとするひきょうでこそくな手段は使うべきではありません。  次に、請願第12号です。  先ほどの非核三原則の法制化を求める意見書案で述べているように、兵庫県民の過半数が核兵器廃絶の署名をし、非核宣言都市は兵庫県民の90%が居住する20市41町にまで広がっています。このような事態から見て、兵庫県が非核平和宣言するのはもはや当然ではありませんか。よって、本請願は、継続ではなく、直ちに採択すべしとの意見を申し上げ、両請願への日本共産党議員団の意見といたします。    〔「議長、議事進行」と呼ぶ者あり〕 ○議長(中川經夫) 谷口議員。 ◆22番(谷口哲司) ただいまの議事進行発言に対して、私も意見を申し上げたいと思います。  大虐殺等はなかったなど歴史の事実ではないと断言できるが、それを認識してない議員がいるので、ずっと問題にしていくためという、口をきわめて請願第3号に対して採択できない旨、発言をされておりますが、反対は反対として紹介議員として承りますが、それならそれで、議場における採決におきましても確固たる意思を示していただきたいと思います。反対でありながら否決せず、継続という態度は、全く整合性がございません。天下の公党として堂々と整合性ある意思表示をしていただきたいと思います。  毎議会わけのわからない意見、討論でうんざりいたしますが、南京大虐殺の記述削除を求める請願の趣旨は、検証もされない不確かな数字を歴史教科書に載せないでほしいというものであります。検定教科書とは、毎回何度でも申し上げますが、検証され、確定した常識的に認知できる史実を載せるのが本旨であると考えます。なぜ不確定な史実を子供たちに教えなければいけないのでしょうか。  その不確定な例を申し上げますと、大きく分けて三つに分かれると思います。一つとしては、戦勝国が日本側の証言や資料を認めず一方的に裁いた東京裁判が20万人、二つ目、日中国交回復後7年の歳月をかけ、旧帝国陸軍士官学校のOBの親睦団体偕行社が聞き取りや中国側資料も参考にした調査3万1,000人、三つ目として、全く根拠となる資料の提示なく中国政府が発表した30万人から40万人、これは時とともにどんどん膨れ上がってきます。以上でございますが、これらの数字が中学歴史教科書に載っています。この中には、先議会で申し上げましたから詳しくは申し上げませんけれども、どう考えても物理的に無理な、政治的プロパガンダ以外に考えられない数字もございます。しかし、仮に虐殺はあったと仮定してみましても、私自身も含め、戦争を知らない世代は、今の平和な世の中で、1人殺そうが40万人殺そうが、罪は罪、殺人罪に変わりはないと考えるでしょう。しかし、当時の戦闘行為、戦争のただ中という状況を考えますと、殺さなければ自分がやられるといった極限状態の中で、民間人を装った、民間人に紛れた便衣兵、ゲリラの存在、国際法に照らした捕虜の定義等を加味していけば、もっと数字は整理されるはずです。このことからも理解していただけると思いますが、こんな検証されてない事実で子供たちの歴史観をゆがめ、みずからの国を辱め、誇りを失わせるといったことでよいのでしょうか。1人の命もとうといのは確かですが、仮に教科書記述するとしても、専門家による日中合同調査チームでもつくって事実関係、実態を把握するのが責任ある態度であり、義務であります。これなくして歴史教科書に記述することは売国奴と言っても過言ではありません。どんな事故か事件か知らないけれど、とりあえず事実関係も把握していないから、怒っているから謝っておこうなどという態度は、誠意ある態度ではございません。理性のある人間のやることでもないと思います。我々の祖父母、日中戦争の時代を生き抜いた日本人にとるべき姿勢ではないと思います。必要以上に誹謗中傷されているのであれば、それを修正する責任も我々にはございます。それが健全な日本人と考えております。子供たちにそんな無責任な歴史を教えることは、大きな間違いであります。こういったことが、先日起きました瀋陽の亡命事件のような、領事館の外交官としてあるまじき、国益を考えない、全く無責任な態度につながっていくと思います。  以上で私の意見にかえますが、議場の皆さんもぜひ請願趣旨を御理解いただき、9月議会でも御賛同いただきたいと思います。  以上です。 ○議長(中川經夫) 継続審査について2回に分けて起立によってお諮りいたします。  まず、請願第3号は、これを閉会中の継続審査とすることに賛成の議員の起立を求めます。    〔賛成者起立〕 ○議長(中川經夫) 起立多数であります。  よって、請願第3号は閉会中の継続審査とすることに決定いたしました。  次に、請願第12号は、これを閉会中の継続審査とすることに賛成の議員の起立を求めます。    〔賛成者起立〕 ○議長(中川經夫) 起立多数であります。  よって、請願第12号は閉会中の継続審査とすることに決定いたしました。  次に、日程第10 総務常任委員会所管事務調査の件ほか8件を一括して議題といたします。  各件につきましては、それぞれ担当の委員会において調査願っておりますが、各担当の委員長から、今期定例会中に調査を終了する見込みがないため閉会中の継続審査とされたい旨の申し出がありました。  よって、お諮りいたします。
     上程中の9件は、閉会中の継続審査とすることにして御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(中川經夫) 御異議を認めません。  よって、上程中の9件は閉会中の継続審査とすることに決定いたしました。  以上で本日の議事日程は全部終了し、今期定例会に付された事件はすべて議了いたしました。  よって、お諮りいたします。  今期定例会の会期はあす10日までと議決されておりますが、会議規則第7条の規定により、本日をもって閉会したいと思います。  これに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(中川經夫) 御異議を認めません。  よって、今期定例会は本日をもって閉会することに決定いたします。  閉会に際し、市長のあいさつがございます。    〔山田知市長登壇〕 ◎市長(山田知) 閉会に当たりまして一言ごあいさつ申し上げます。  今議会におきましては、正副議長を初め各種委員の選任も滞りなく終了されまして、まことに御同慶にたえません。  また、提出議案につきましても、慎重な御審議の上、御協賛賜りまして、厚くお礼を申し上げます。  天候不順、また本格的な暑さに向かう折でございます。議員各位におかれましては、御健康にはくれぐれも御留意くださいまして、今後とも市政発展のために一層の御支援、御協力を賜りますようお願い申し上げまして、閉会のごあいさつといたします。  ありがとうございました。 ○議長(中川經夫) これをもって本日の会議を閉じ、今期定例会を閉会いたします。  御協力ありがとうございました。    〔正午 閉会〕...