出 席 議 員
2番 田 中 早知子 君 26番 小 牧 裕 子 君
3番 木 下 猛 君 27番 生 瀬 悦 子 君
4番 阪 本 武 君 28番 片 岡 保 夫 君
5番 荻 田 勝 紀 君 29番 宮 本 紀美子 君
6番 東 耕 一 君 30番 魚 水 啓 子 君
8番 明 石 和 子 君 31番 富 井 雄 司 君
9番 桝 本 繁 昭 君 32番 中 村 武 人 君
10番 谷 口 哲 司 君 33番 蜂 谷 倫 基 君
11番 草 加 智 清 君 34番 中 西 甚 七 君
12番 中 川 經 夫 君 35番 吹 田 英 雄 君
13番 立 垣 初 男 君 36番 小 林 光 枝 君
14番 上 田 幸 子 君 37番 西 村 義 男 君
15番 大 月 良 子 君 38番 河 崎 靖 君
16番 嶋 田 克 興 君 39番 鳥 飼 黎 明 君
17番 越 智 一 雄 君 40番 美濃村 信 三 君
18番 西 川 彰 一 君 42番 玉 置 肇 君
19番 管 庸 夫 君 43番 楽 野 信 行 君
21番 田 渕 一 君 44番 松 岡 和 昭 君
22番 上 谷 幸 彦 君 45番 西 埜 博 之 君
23番 三 原 憲 二 君 46番 雑 古 宏 一 君
24番 北 川 正 治 君 47番 田 中 章 博 君
25番 武 田 元 宏 君 48番 塚 田 誠 二 君
欠 席 議 員
1番 阿波角 孝 治 君 7番 浅 野 幸 彦 君
説明のため出席した者の職氏名
市 長 馬 場 順 三 君 建 設 局 長 吉 村 孝 治 君
助 役 小 林 了 君 土 木 局 長 平 尾 進 一 君
助 役 小 出 二 郎 君
中央病院事務局長 中 尾 重 保 君
収 入 役 元 田 五 郎 君 消 防 局 長 北 上 勇 市 君
市 長 室 長 進 木 伸次郎 君
水道事業管理者 木 澤 茂 芳 君
企 画 局 長 北 福 宏 行 君 水 道 局 次 長 松 梛 昭 博 君
総 務 局 長 米 田 暢 爾 君
選挙管理委員長 橘 治 君
行 政 部 長 山 口 徹 君
農業委員会会長職務代理者
樋 口 喜 一 君
財 政 局 長 福 井 昇 君 代 表 監査委員 河 村 吉 庸 君
財 務 部 長 浜 名 俊 宏 君 監 査 委 員 多 田 喜 明 君
同 和 対策局長 平 瀬 和 彦 君
教育委員長職務代理者
津 田 元 君
市 民 局 長 入 江 千 之 君 教 育 委 員 田 中 良 美 君
生活経済 局 長 横 山 良 章 君 教 育 長 山 田 知 君
福 祉 局 長 大 和 治 文 君 教 育 次 長 岡 田 健 作 君
環境衛生 局 長 中 島 道 康 君 教 育 次 長 鎌 田 安 知 君
都市開発 局 長 中 馬 進 君
職務のため議場に出席した
事務局職員
事 務 局 長 熊取谷 隆 司 君 書 記 多 田 祐 子 君
次 長 金 重 勝 己 君 書 記 谷 田 恭 啓 君
議 事 課 長 津 田 博 利 君 書 記 村 本 和 宏 君
議 事 係 長 山 崎 信 一 君 書 記 小 田 敦 子 君
主 査 西 岡 衛 君
〔午前10時03分 開議〕
○議長(楽野信行君) おはようございます。
ただいまから第15回定例会第3日目の会議を開きます。
現在の
出席議員数は42名であります。
本日は、荻田勝紀君、
阿波角孝治君、上田幸子君から所用のため遅参、以上のとおり届け出を受けております。
本日の
会議録署名議員に、会議規則第113条の規定により、21番 田渕一君及び38番 河崎靖君の両君を指名いたします。
本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。
これより日程に従い議事を進めます。
日程第1、昨日に引き続き一般質問を行います。
順序に従い発言を許します。
まず、24番 北川正治君。
〔北川正治君登壇〕
◆24番(北川正治君) 皆さん、おはようございます。
自由民主党・市民連合の一員といたしまして、通告の順序に従い一般質問をさせていただきます。よろしくお願いいたします。
ちょっと風邪を引いていまして、のどが痛いもので、ちょっとお聞き苦しい点があるかと思いますが、当局の皆さん、よろしくお願いします。
それでは、まず最初に、
地方分権についてから始めさせていただきます。
今日、世界有数の経済大国の一つに数えられるまでとなった我が国において、
バブル経済の崩壊に象徴されるように、社会経済の全般に大きな変革が起こりつつあります。国と地方の関係についても、これまでの国主導から地方が中心的な役割を果たすものへと、従来とは違った取り組みが求められてきております。すなわち、これまでの
中央集権体制は、
経済的発展を目指し、全国民が一丸となって一つの目的に向かって邁進するといった状況下においては大変有効なものであったことは、一面では否定できません。しかし、今後、成熟社会のもとで国民一人一人の豊かな暮らしの実現、東京一極集中の是正、
地域活性化、国際化など、
社会経済構造の変化に対応していくには、必然的に地域の実情を踏まえた地方自治体の主体的な取り組みが不可欠であり、こうした視点から
地方分権が時代のキーワードとなってきていることと私は理解をしております。
このような時代背景のもと、国においては、来るべき新しい社会に対応すべく、
行政改革推進審議会を設置し、数回にわたりさまざまな提言がなされてまいりました。特に第2次行革審において国と地方の関係等に関する答申に端を発した
地方分権論は、第126通常国会において、
地方分権の推進に関する決議が採択され、その後、細川新政権の誕生により、なお一層拍車がかかったのであります。また、本年10月には、第3次
行政改革審議会の最終答申として、各種の規制緩和と並んで地方分権の推進が提言されました。その中では、国と地方の役割分担の抜本的な見直しや、国から地方への権限移譲の着実な実行がうたわれるとともに、今後1年程度をめどに地方分権に関する大綱方針を策定し、これに基づく基本法の制定を目指すことが要請されております。
このように地方分権は時代の潮流として大きく加速されてきており、西宮市においても、こうした潮流を十分に見きわめ、これにおくれることのないよう、西宮の町づくりは西宮の考えで実行していくという姿勢で、積極的な対応を進める必要があると考えます。
そこで、ただいま申し上げました基本的な考えを踏まえまして、市長に数点お聞きいたします。
初めに、阪神間の中間に位置する42万都市の市長として、市長は今般の地方分権の動きについて基本的にどのような考えなりスタンスを持っておられるのか、お聞かせください。
次に、
地方分権の推進のため具体的な制度や構想がさまざまな形で提言されております。例えば、第2次行革審で提言され、現在国において検討が進められている
地域中核都市構想があります。これは、人口30万人以上、面積が100平方キロメートル以上の都市で、かつ人口50万人未満の都市にあっては当該地域の中に中核性を有すること、以上三つの要件を満たす都市については、国の指定により、
政令指定都市に準じた事務権限が付与されるというものであります。このほかにも、第3次行革審の答申に盛り込まれている
地方分権特例制度、いわゆる
パイロット自治体といった制度があり、それぞれの構想に対して西宮市として市長はどう対応されているのか、お聞かせください。
そして次に、
地方分権の推進に伴う権限の移譲についてであります。
先ほども申し上げました
地域中核都市構想など新しい制度の創設により
地方分権を推進していくことも大切でありますが、西宮市独自の都市戦略として、今後いかに
市民サービスの増進を図り、活力と魅力のある町づくりを進めていくかという視点から、地域の実情に伴い、住民のニーズに適していると判断されるものについては、国あるいは県に属する権限や事務の移譲を積極的に求めていくことが必要ではないかと考えます。そこで、こうした権限や事務の移譲について、市長はどのように対応されておられるのか、お聞かせください。
最後に、こうした地方分権の推進には、市民中心の町づくりという立場からの取り組みがその前提になると思います。市長は、市民の声なり市民のニーズの把握についてどのように対応されておられるのか、お聞かせください。
地方分権は以上でございます。
次に、商業振興についてお尋ねいたします。
近年、消費者の生活の変化や潤いや快適性を求める国民の価値観の変化に伴い、市場、商店街に求められる機能は、単に物品の販売にとどまらず、サービスやレジャーなど、ますます多様・高度化する傾向にあり、小売業は、流通構造の大きな変化に的確に対応することが求められていると思います。小売業は、地域経済の重要な担い手であり、市場、商店街は、いわば町の顔であるところから、小売業の集積である市場や商店街の
対応いかんによっては、地域経済や町づくりに大きな影響を及ぼすと思います。このため、
商業振興策とあわせて再開発事業や
関連公共施設の整備を従来よりも一層積極的に推進し、魅力とにぎわいのある市場、商店街の拠点の形成を図っていくことは、市の大きな課題の一つとなっております。
「若い消費者はまいどが苦手」という見出しの新聞記事がありました。これは、大阪での公設市場が相次いで
スーパーマーケット風に衣がえするというもので、長屋風の店舗を改装してレジで一括会計するという
セルフ方式に切りかえているもので、今後一、二年のうちに過半数を超えるような計画を進めているという内容であります。神戸市でも公設市場の合併整理が進められております。我が西宮市にありましても、かつてはにぎわいを見せた小売市場や
地域商店街が
スーパーマーケットやコンビニエンスストア、
大型百貨店の相次ぐ出店により大きな影響を受けているのは、御存じのとおりであります。若い人を中心に対面販売を煩わしいと感じる人が日増しにふえていること、共稼ぎの若い人の間では日曜日など休日に車を乗りつけて大型店でまとめ買いをすることがその原因の一つであろうと思われます。大阪の事例では、このままではだめだと思われた10ほどの店主が一斉に専門家に調査を依頼され、セルフ化の検討に入ったということでもあります。
西宮市内の商店街や小売市場は、かつてのにぎわいを失っているところもあり、地域社会の活気が失われ、寂しい限りであります。西宮市内のある市場では、開店している店が少なく、奥の薄暗いところで小学生が
テレビゲームを楽しんでいる姿をよく見ることがあります。市場や商店街での空き店舗の状況が大きくなれば、単に商業者の死活問題のみではなく、地域にとって町づくりの上からも大きな問題となります。特に、住宅都市である西宮では、他市のように1カ所に大きな商店街や市場が集まっているということではなく、各地域に分散しているだけに、この問題は全市域に広がっているものと思われます。
そこでお伺いいたしますが、西宮市での市場や商店街の空き店舗の状況はどのような状態であるか、また、現状を把握されておられればお聞かせいただきたいと思います。
また、この現状を市としてどのように認識され、どう対応されようとしているのか、お聞かせください。
次に、
地域小売業の発展と
地方卸売市場との関係についてお尋ねいたします。
市内の商店街や小売市場は、さまざまな業種が集まって身近な市民の台所として一定の役割を果たしております。特に
生鮮食料品については、量は少なくても毎日買い物に出かけるものであり、少しでも近くの便利な市場に頼ってきました。ところが、近年、市場では欲しいものが買えない、駐車場が完備されていないなどの理由により、
消費者離れが見られ、
小売販売量が減少していると思われます。この結果、卸売市場の取扱量が減るということにつながっているのではないかと私は思っております。
ところで、西宮の3
地方卸売市場では、近年、整備に向けて関係者の間で努力されておりますが、
地方卸売市場の取扱高が15年前ごろより徐々に減少していると伺っております。私は、この減少傾向と市場の空き店舗の出現と何か相関関係があるのではないかと考えております。
そこでお尋ねいたします。
卸売市場の取扱量の推移と西宮市民への供給高はどうなっているのか、また、現在整備の話がありますが、この中で
市内小売業者に対する対策が具体的に検討されているのか、お聞かせください。
次に、西宮の3
地方卸売市場祭りについてお伺いいたします。
近隣の神戸市
中央卸売市場なり
尼崎中央市場では、既に市場祭りが何回となく開催されています。また、伊丹市では、年4回も市場祭りが開催されているところであります。これらの祭りでは、卸売市場のPRに加え、
市場関係者と小売業者、さらに消費者の3者が祭りを通じて交流を深め、それぞれの立場でお互いを理解し合う機会となっております。
そこでお尋ねいたします。
西宮市では、卸売市場始まって以来の初めての祭りとのことでありますが、どのような経緯で実施の運びとなったのか、また、西宮市として祭りの開催についてどうかかわってこられたのか、お聞かせください。
次に、商店街や市場の振興整備についてお伺いいたします。
他市では、ハード、
ソフト両面にわたる
活性化事業に取り組まれて、それなりの成果を上げられております。鳥取県の境港市では、JR境港駅から国道に至る二つの大きな商店街を
水木しげるロードと名づけ、活性化が図られております。境港出身の漫画家、
水木しげる氏を活用し、テレビ
アニメで有名なゲゲゲの鬼太郎の登場人物をモニュメントとして要所要所に配置するとともに、
カラー舗装による美しい商店街の再生を行い、集客を図っているとのことであります。当初反対されていた商店街も、先発して実施された商店街に多くの子供連れの買い物客が訪れるようになり、以前の倍になった状況を目の当たりに見て賛同するようになり、町全体で取り組まれているようであります。また、京都市では、九つの商店街が共同してコンピューターを活用した
顧客管理システムの導入を検討されております。これらの取り組みに対しては、
大型スーパー、百貨店の進出や増床計画が相次ぐ中、
大型店対策としてその成否が注目されております。また、県下では、加古川市が12月より全市統一の
加古川商業連盟を設立し、第1の事業として、
市内共通商品券を発行したとの報道もありました。また、国も、平成3年度より推進の
商店街等振興整備事業に力を入れておられます。さきの
水木しげるロード事業もこの中で実施されているものであります。私は、この制度は大変有効な手法であると考えます。
そこでお尋ねいたします。
西宮市では、商店街が分散しており、それぞれが活性化に取り組まれておりますが、市として
商店街等振興整備事業を活用して、商店街や市場の活性化の取り組みに対して支援をしていく考えがあるかどうか、お聞かせください。
商業振興については以上であります。
3番目に、ごみの問題についてお伺いいたします。
近年、都市ごみの問題が再び大問題になっております。ごみ問題は、大量に排出される廃棄物の処理をめぐる問題であり、その背景には、大量生産、大量流通、大量消費、大量廃棄という経済の仕組みがあり、現在のごみ問題は、具体的に次のようなものがあります。第1は、廃棄物の排出量が増大し、その種類も多様化したことであります。一般のごみの排出量は、年々増加傾向にあり、特に最近の
産業廃棄物の増加傾向は著しく、また、廃棄物の種類も多様化しており、物理的に処理困難な
大型家電製品やオフィスから出る紙ごみ等の増加が問題となっています。第2は、減量化、特に
リサイクルの停滞であります。古新聞、食品容器など、従来
リサイクルされていたものの再利用が余り進んでいないことであります。これらの問題解決のために、私たち一人一人ができるところから、小さなことから取り組んでいく必要があります。ごみの中にはまだ資源として再利用できるものが多くあることを認識し、使い捨て型のライフスタイルを見直し、
資源循環型社会の構築を目指していかなければなりません。ごみの減量、
リサイクルすることが
環境問題解決への大きな一歩となると私は思います。
そこでお尋ねいたします。
ごみの有料化について、
全国市長会が6月に提言、国では、厚生省が進めていた
ごみ減量化のための研究会が9月に出した報告書に有料化問題を盛り込むなど、出す人に相応の負担をしてもらえたらという考え方が広がりつつある状況であります。私は、家庭ごみのすべてを有料化するのには、まだまだ多くの問題があり、検討の余地があると思いますが、粗大ごみについては、実施に向けて検討を進めていける状況ではないかと思います。その理由は、家電製品を廃棄、販売店へ返却する場合に
処理手数料が必要であること、また、市が無料で収集しているため、それらの廃棄されたもののほとんどが市に出てきて粗大ごみの量が大幅に増加してきているという状況、また、本市の粗大ごみは、
電話申し込みで出す人が特定できるということから、応分の負担を求めていくことができるのではないかと思います。市当局の考えをお聞かせください。
次に、環境に優しい商品の利用についてであります。
再生品といえばすぐ再生紙でつくったトイレットペーパーを思い出しますが、そのほかにもいろいろあります。例えば端材を使った鉛筆、トウモロコシを材料としたボールペン、再生紙のノート、事務に使用するものの中にも多く見られるようになっております。これら再生品や、また環境に優しい商品を、市が率先して購入、使用すべきではないかと思います。市当局の考えをお聞かせください。
さらに、
リサイクルの促進のため、これらの再生品を多くの方々に積極的に使用していただかなければなりません。
幾ら再生資源を集めて製品化しても、使わなければそこで
リサイクルはストップしてしまいます。事業者、市民、行政が一体となって再生品の購入、使用運動を進めていくべきであります。市として事業者、市民にどのような対応や啓発をされておられるのか、具体的にお聞かせください。
ごみ問題の最後の質問は、平成5年3月議会で、私が、一般質問で岐阜県可児市でボカシを使ってごみの減量化を図っておられることを紹介し、本市でも導入を少しでも図ってほしいと質問しましたときに、当時の
加藤環境衛生局長より、可児市における実態の調査を行い、本市のような都市部でも普及活動ができるか研究してまいりますという御答弁をいただきました。私
たち自由民主党・市民連合の議員も、可児市へ会派として視察をさせていただき、堆肥化することを勉強させていただきました。その後、当局の担当者や局長も可児市へ視察に行かれたと聞いております。当局の調査研究の結果をお聞かせいただきたいと思います。
なお、10日ぐらい前だったと思いますが、伊丹市でのボカシの取り組みの記事が朝日新聞に掲載されていました。他市でも取り組まれておられるようです。本市でもぜひ取り組んでいただきたく思います。
以上でごみの問題は終わります。
次に、
武庫川河川敷公園についてお尋ねします。
当公園の諸問題に関しましては、私が議員になり初めての一般質問のときより連続でお尋ねしてまいりました。いろいろと御理解をしていただき、随分と改善がなされましたことについては感謝しております。しかし、まだまだ聞き入れていただけない点や新たに気がついたことを数点お聞きいたしてまいりたいと思います。
武庫川河川敷公園は、本市最大の運動公園として整備され、
ジョギングや散歩のコースとして、学校やサークルの
スポーツ練習の場として、あるいは運動会や野外活動の場所として、年齢を問わず市民各層の憩いの空間として多様な利用がされています。また、
ユニセフカップ・ハーフマラソンや消防局の出初め式など、全市的な行事でも頻繁に利用されており、多くの市民に喜んでいただいているところであります。この
河川敷公園は、市の中心部から離れた東端に位置し、交通の便が非常に悪いため、必然的に車の利用が多くなっています。また、身体に障害を持つ方が利用する場合は、車の利用が不可欠であります。しかし、残念ながら、この公園を利用するための
駐車スペースは皆無であります。
勢い武庫川右岸線の道路わきや一部河川敷への違法駐車が多く、周辺地域から苦情や交通停滞の問題が起こっており、公園利用の際、駐車禁止と車以外の交通手段の利用を呼びかけることも重要ですが、今日の車社会を考えた場合、一定の
駐車スペースの確保についても検討されるべきではないかと考えます。
そこで、こうした公園利用の際の駐車の問題について、以下、2点ほどお聞きしてまいります。過去に何回もお聞きしており、要望としてもお願いをずっとしておりますので、期待の持てる答弁をよろしくお願いいたします。
初めに、
河川敷公園の中に利用者の駐車場を設置できないのかどうか、お聞かせください。
また、2級河川の河川敷であるので、管理上さまざまな制約はあるかと思いますが、せめて西宮市が主催ないしは後援する行事の場合だけでも、市または主催者の責任で
臨時駐車場を設置できないか、お聞かせください。
次に、
公園利用者のための駐車場を河川敷に設置するのがまだ無理な状況であれば、河川敷に近接した場所にある市有地の未利用地を駐車場として整備できないか、検討をお願いしたいと思います。
次に、
武庫川河川敷公園の
サイン施設計画についてお尋ねいたします。
武庫川の豊かな自然環境は、流域の各地で動植物の野外観察や触れ合いの場、親水空間を形成しております。このうち、公園部分は、運動広場と修景広場で構成され、
ジョギング・サイクリングコース、花壇地、児童コーナーなどが整備されており、美しい松やニレの木、クスノキの古木が立ち並ぶ市民のスポーツや散策の拠点としてたくさんの人々に親しまれているところであります。そういった方々のため、現在武庫川公園内にはさまざまなサイン施設が設置されています。その大部分が既成のサインで、デザインも、設置された時期や設置主体の違いによって、新旧多様なものがあり、統一性は見られないようであり、また、公園全体やスロープ、出入り口、トイレ、給水施設、最寄りの交通機関などへの案内表示サインは、ほとんど見られないのが現状であります。
サイン施設計画についてどのように対応されておられるのか、お聞かせください。
最後に、武庫川の河川改修についてお尋ねいたします。
さきにも述べましたとおり、武庫川は、景観、自然環境に恵まれた県下有数の河川で、西宮市民のみならず、阪神間住民の憩いの場として広く開放されている河川であります。しかしながら、昭和58年9月28日、台風10号の襲来で高水敷が至るところで被害をこうむり、地域住民は、洪水に対する不安が深刻な問題となっております。現在、下流より改修事業を実施されておりますが、今後の整備方針についてお聞かせいただきたいと思います。
以上で
武庫川河川敷公園については終わります。
次に、図書館についてお尋ねいたします。
図書館は、生涯学習、情報活動の拠点であり、高度な情報通信機能と快適な学習生活空間を持つものであり、図書館イコール本とすぐ考えがちですが、生涯学習、情報活動の拠点として位置づけて考えれば、図書館の提供する情報は、できる限り住民のニーズに応じた多種多様なものであるべきだと私は思います。本市の図書館登録者、貸出冊数は、わずかではありますが、増加傾向であり、数字上では利用が進んでいると思われますが、若者や子供の活字離れと言われる現在、真に若者や子供たちを引きつける魅力のある図書館づくりを含め、多くの住民ニーズに対し、より多くの住民が利用、活用できる図書館を目指していく必要があると思います。
そこでお尋ねしますが、活字離れの若者や子供たちを引きつける魅力のある図書館、個性的な図書館づくり、より多くの人の利用、活用策についてどのように考えているのか、まずお聞かせいただきたいと思います。
次に、図書館において、絵画貸出制度の導入についてお尋ねします。
図書館は、市民に情報を提供する機能を持つものだと考えれば、単に本だけでなく、CD、ビデオ、そして私が今申し上げました絵画も貸出資料に含めてもいいのではないかと思います。日本図書館協会によりますと、現在、絵画の貸し出しをしている図書館は全国で8館、茨木市に本年4月にオープンした市立中央図書館は、購入した絵画500点のうち常時400点以上を貸し出し、非常に高い人気を得ておられます。絵画やCD、ビデオの貸し出しの導入について、今後西宮市教育委員会として考えていくことができないかどうか、お聞かせいただきたいと思います。
次に、図書館の相互利用についてですが、7市1町の公共図書館の相互利用は既に実施されております。本市は、大学との連携、カレッジタウン西宮事業を進めているのですから、この相互利用を拡大し、7市1町の大学図書館との相互利用システムを整備してはどうかと思います。市教育委員会の見解、方針をお聞かせください。
次に、鳴尾図書館についてですが、前に鳴尾中学校の敷地内に一部学校との複合施設にするということを聞いていましたが、変更されているようですので、現時点での施設の予定概要、今後のスケジュールについて説明してください。
また、このような分館、分室を含めた図書館網の整備について、今後どのような対応策をお考えなのか、具体的にお聞かせいただきたいと思います。
次に、図書の活用についてもお聞きしたいと思います。
兵庫県立図書館が、本年5月から半年間、図書活用県民運動として、不用な本を図書館へと呼びかけましたら、郷土資料、専門書、全集等の条件つきにもかかわらず、予想した1万冊の3倍の約3万1,000冊の本が集まりました。寄贈の理由は、本を生かしたい、保管場所がないなどで、年々増加していく本の始末、本の置き場に困っている状況が明らかになっております。本市では、失われようとする樹木の再活用のために寄贈樹木移植事業を実施されておられますし、ごみ問題、
リサイクルの面からも、失われようとする死蔵されている本を再活用する、このような図書館事業に本市としても積極的に取り組んでいくべきだと思います。市教育委員会のお考えをお聞かせいただきたいと思います。
また、この逆のやり方で、名古屋市図書館では、毎年十数万冊も出る不用図書を市民に無料で譲られています。永久保存以外の図書や3年から10年たった不用本を、整理期間の後、年に1回、
リサイクル会を開いて市民に無料で譲るもので、これも資源の
リサイクル、有効利用という面では、大変好ましいことだと私は思います。市当局はどのようにお考えなのか、お聞かせください。
また、西宮市は、現在、不用図書をどのように処分されているのか、お聞かせください。
以上で図書館については終わります。
最後になりましたが、選挙管理委員会に選挙についてお尋ねいたします。
来る平成7年4月には統一地方選挙がやってまいります。選管におかれましては、これに向けての予算措置等準備に抜かりはないと存じます。さて、今年3月の定例会においてお尋ねしたことではありますが、あれから日数も経過しておりますので、再度、確認の意味を込めまして質問をさせていただきます。
まず第1点目は、投票所の増設の件でございます。
本年7月の衆議院選挙は、急な解散でありましたので、増設を見送られたことは仕方がないと思いますが、今後に向けてどの程度具体化しているのか、その辺の実情をお聞かせください。
次は、投票立会人の選任の件でございます。
以前に私が提案したことですが、各投票所における立会人の年齢構成を、20代と30代から1名、40代と50代から1名、それに60代と70代から1名の構成にしてはどうかということです。平成7年4月の統一選挙までには、来年10月には兵庫県知事選挙、あるいは衆議院選挙も予想されます。今年7月の衆議院選挙も含めまして、私が提案しましたことを、どの程度、どういった方向に進んでいるのか、お聞かせください。
次は、明るい選挙推進協議会、略称明推協の活動の効果についてお尋ねいたします。
去る平成2年に明推協1,000人委員体制をとられて以来、はや3年有余の歳月がたちました。この間、明推協委員の皆さんが選挙時には駅前や大型店前に立ったり、あるいは日ごろから白ばら講座や啓発チラシの配布など、なかなか活発に活動しておられる姿は、私もよく承知しているところでございます。平成2年から平成5年の現在までに、衆議院選挙が2回、参議院選挙、知事選挙、市長選挙、県会及び市会議員選挙がそれぞれ1回ずつ、計7回の各種選挙が行われました。
そこでお尋ねします。
これらの明推協運動の結果、効果はあったのかどうか、また、各選挙における投票率の向上や県内21市における本市の投票率順位の向上に反映されたのかどうか、お聞かせいただきたいと思います。
最後に、現在128国会において審議中の政治改革関連4法案についてでございます。
もちろん審議中でありますから、曲折を経てどのように落着するかは不明であります。また、現在提出されている政府案によりますと、私たちの地方選挙や地方政治に影響を及ぼす法改正も含まれていると聞いています。この点につきまして、わかっている範囲内で結構でございますので、御説明をお願いいたします。
これで私の壇上よりの質問は終わらせていただきます。御答弁によりましては自席より再質問させていただきますので、よろしくお願いします。
どうもありがとうございました。(拍手)
○議長(楽野信行君) これより当局の答弁を求めます。
◎市長(馬場順三君) 地方分権につきましての御質問にお答えいたします。
まず第1点目の地方分権に対する基本的な考えについてであります。
地方分権の理念は、基礎的な自治体であります市町村が、地方行政の中心的な担い手として、地域社会に係る多様な行政を自主的、自立的に展開してまいることであり、その具体的な目的は、地域住民の福祉の増進のため、住民に身近な行政需要は可能な限り住民に最も密接にかかわっている自治体で処理するということであろうと考えるのであります。今、地域の活性化や高齢化を初めとしたさまざまな課題が提起され、21世紀を展望した町づくり、地域の実情を踏まえた市民のための町づくりが求められておりますが、こうした点からも、市の主体的な町づくりが制度上可能となりますよう、1日も早く真の地方分権が確立されることを強く期待いたしますとともに、本市としましても、その実現に向けまして必要な取り組みを進めてまいりたいと考えております。
このような地方分権の確立のためには、現状の国と地方の事務配分を抜本的に見直すとともに、自治体の人口規模、行政能力に応じた大幅な権限の移譲とその裏づけとなる財源の再配分がとりわけ重要でございます。幸い、本市は、都市としての潜在的な能力は非常に高いものがあり、また、市民の自治意識も相当に成熟しているものと考えておりますので、
地方分権につきましても、足元をしっかり見据えながら着実に進めてまいりたいと考えております。
次に、第2点目の
地域中核都市構想並びに
パイロット自治体制度に係る御質問にお答えいたします。
地域中核都市構想は、第2次行革審におきましてその方向が示され、地方制度調査会の答申に基づき、現在国におきまして地方自治法など関係法令の改正作業が進みつつあると聞き及んでおります。この地域中核都市の指定を受けますと、現在の
政令指定都市に準じた権限が移譲されることとなっております。本市につきましては、御質問にありました三つの要件のうち、30万人以上という人口、100平方キロメートル以上とされる面積、ともにおおむね地域中核都市としての要件にかなっているものと考えておりますが、いま一つの地域中核機能の要件につきましては、いまだ細部について明確でない部分もございます。本市といたしましては、今後の法改正等国の動きを強い関心を持って見守ってまいりたいと考えております。
次に、
パイロット自治体制度につきましては、先般、その第1次指定が発表され、この制度の初めての適用対象に全国で14の市と1広域市町村圏が指定されたと聞いております。本市もこの指定について検討いたしましたが、具体的な内容等で不明確な点もありましたので、今回はその申請を見送ったところでございます。しかしながら、地方分権のより一層の推進を図るという立場から、第1次指定を受けた各都市の状況を十分に調査研究を行い、今後適切に対応してまいりたいと考えております。
次に、3点目の御質問の事務の権限移譲についてでありますが、御承知のとおり、貝原兵庫県知事は、熱心に
地方分権の推進を提唱されております。こうした関係もあって、県では、行政システム調査会を発足させ、県の権限に属する事務のうち市町へ移譲可能な事務についての検討を進めており、県下各市町に対し、具体的なアンケート調査も実施されているところであります。これは、現行法令のもとでの事務委任という範囲内で実施されるものであり、本市といたしましては、十分なものとは考えておりませんが、
市民サービスの向上を図るという立場から、地域住民の生活に密着し、生活の利便性や保健、福祉の増進が図れる事務、事業につきましては、積極的に県に対し権限の移譲や事務の受け入れを求めてまいりたいと考えております。あわせて、移譲されました事務を適切かつ円滑に執行してまいりますには、新たな職務体制の整備や所要の財源の裏づけ等がぜひとも必要となってまいりますので、近隣各市と共同歩調をとりながら、こうした点につきましても、今後県に対し具体的な要求をしてまいりたいと考えております。
最後に、市民ニーズの把握についてのお尋ねにお答えいたします。
御指摘がありましたように、
地方分権の理念に基づき、地域社会を自主的、主体的に創造してまいりますには、市民と一体となった取り組みが必要であります。私は、昨年12月、市長就任に際しまして、市民中心の町づくりということを申し上げてまいりましたが、本年度から、市民と直接対話するトーキング・トゥモロー・西宮をスタートさせ、また、町づくりに関する市民会議を開催するなど、広く市民の声をお聞きする機会づくりを行ってまいりました。今後も、さまざまな機会をとらえまして、市民の声が市政に反映できますよう努めてまいりたいと考えております。何とぞ御理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。
◎生活経済局長(横山良章君) 御質問の2番目、商業振興についてお答えいたします。
まず第1点目は、市内の商店街、小売市場の状況とその対応策であります。
中小小売商業者を取り巻く環境は、消費者ニーズの多様化、消費者行動の変化、また流通そのものの革新によって著しく変貌いたしております。市内の商店街、小売市場は、店主の高齢化や後継者難、大型店の出店等の大きな問題を抱えており、これらの多くは、客数の減少や空き店舗の増加など、大変厳しい状況に置かれております。特に小売市場におきましては、
生鮮食料品店の減少が目立ち、空き店舗率は、昭和63年13%、平成2年17%、そして本年では約20%と増加傾向を示しております。このため、空き店舗には業種構成上ふさわしい店を募集したり、市場事務所への転用を図ったり、それぞれの組織で努力されておりますが、いずれも抜本的な空き店舗対策とはなっていないのが実情でございます。商業者みずからも、このような状況の中で、対面販売のよさを生かした販売方法に加えまして、場合によってはセルフ化などへの変更も含めたハード、
ソフト両面にわたる改善の努力が必要であると考えております。
市といたしましては、積極的な取り組みを行っていこうとする商店街、小売市場に対しまして、既存の補助制度の積極的な活用をより一層促すとともに、経営基盤の強化や大型店との共存共栄を図るため、国等の施策を取り込んだ
活性化事業に対する支援策を新たに講ずる必要があると考えているところであります。その一つといたしまして、既存の小規模小売店が共同して事業協同組合等の法人を設立し、個々の事業者では達成できない共同店舗づくりを行おうとする場合に、これに対して助成を行うことを検討いたしております。今後、こうした施策を中心に、商店街、小売市場の振興を図ってまいりたいと考えております。
第2点目は、卸売市場に関するお尋ねでございます。
西宮卸売市場における平成4年の取扱量は、兵庫県青果物卸売市場統計年報によりますと、野菜と果物をあわせて約7万4,000トン、
地方卸売市場といたしましては県下一の取扱量でございますが、15年前、昭和52年当時の約10万7,000トンに比べますと3万3,000トン、約30%もの大幅な減少となっております。取扱量の減少につきましては、食生活の変化によって、消費量が、白菜、サツマイモなどの重量野菜が減少し、レタス、ブロッコリーなどの軽量野菜が増加してきたことが原因の第一に挙げられます。しかし、このことは他の市場も同様でございまして、それ以上に西宮卸売市場では取扱量が減少いたしております。これは、敷地の狭隘、施設の老朽化、駐車場不足、品ぞろえの不足等による客離れと、御指摘の中小小売店の不振に伴う販売量の減少も影響しておると推測いたしております。
次に、西宮市民の需要量に対する西宮卸売市場の供給量についてのお尋ねでございます。
県の調査によりますと、野菜、果物ともに西宮市民の消費量の約半分を供給している、こういうデータが示されております。残り半分に近い量は、他の卸売市場を経由する小売店や大型量販店からの供給によるものであろうと思われます。
次に、市場整備の中で市内小売商業者への対策が検討されているかという点でございますが、業界では、中小小売業者の支援機能に重点を置いた注文品のファクスによる受け付けや商品の配送、加工も含めたサービスシステムなど、具体的な方策が若手の事業者を中心に真剣に検討されております。
最後の、市場祭りの開催経緯と市のかかわりについてでございます。
西宮卸売業界では、整備の検討過程におきまして、これまで集荷することのみ重要視してきたことに対する反省が生まれ、今後は、小売店、消費者に目を向けた商売のあり方を検討していくことが重要であるとの認識が強まってまいりました。一方、以前より消費者団体や生産者団体からも市場祭りを開くようにとの要請もございまして、西宮卸売市場が開設60周年を迎えるという機会をとらえまして、消費者との直接的な触れ合いや小売店支援方策の立案に役立てようというねらいから、今回、市場祭りを開催するという運びになったものでございます。今回の祭りの実施につきましては、市内商業振興の観点からも、また、市場の開設者の一員といたしましても、意義あるものと考えておりまして、できる限りの支援をしてまいりたいと考えております。
第3点目の、商店街、小売市場の整備への取り組みに対する支援についてでございますが、御指摘の
商店街等振興整備事業は、平成3年度に創設された制度でございます。これは、商店街、小売市場がいわば町の顔であり、地域経済や町づくりへ大きな影響を与えるとの認識から、地域の実情に合った魅力とにぎわいのある商業集積と
関連公共施設の一体的な整備を図ろうとするものでございます。この事業は、あらかじめ策定いたします商店街等振興計画の中で拠点的商業集積として位置づけられた商店街や小売市場が整備事業を実施いたします際に、これとあわせて地方公共団体が整備するイベント広場、多目的ホールなどの集客施設、あるいは魅力ある歩行者空間づくりのための街路の修景化などに対しまして、一定の財源措置を講ずるものでございます。
本市の代表的な商業集積地であります阪急西宮北口駅周辺や阪神西宮駅周辺につきましては、御承知のとおり、既に再開発事業に向けた取り組みがなされているところでございます。今後、これらの商業集積地以外で
商店街等振興整備事業が有効な事業手法として実施できるところにつきましては、市といたしましても、この制度の活用を検討してまいりたい、このように考えております。御理解をいただきたいと思います。
◎環境衛生局長(中島道康君) ごみ問題について御答弁申し上げます。
まず第1点目の粗大ごみの有料化についてでございますが、既に御案内のとおり、ごみ有料化の目的は、排出する人に応分の負担をしていただくことによりまして、ごみに対する意識改革が進み、ごみの減量・資源化が図れることにあります。多くの都市が本年6月に出されました
全国市長会の提言を受けて有料化の検討をしているところでございます。本市におきましても、これまでから研究課題としておりましたが、阪神間の7市1町で構成しております廃棄物処理主管者会議の中に新たに設けられたごみ有料化検討部会で広域的な問題として取り組んでいるところでございます。しかし、有料化を実施するに当たりましては、市民のコンセンサスを十分に得ることが前提でありまして、ごみ処理に多額の費用がかかることなどを十分啓発するとともに、市民が
リサイクルしやすい受け皿の整備が必要であり、また、不法投棄の増加など問題点も多い状況であります。
御指摘の粗大ごみ有料化につきましては、東京都や三田市などで実施されており、
全国市長会の調査では、86市、18%の都市が実施している状況であります。また、事業者の製品引き取り制度がまだ確立していない現状から、行政への野放図な処理費用の負担を強いられることには問題があり、粗大ごみは、排出量、頻度とも排出者間の差が大きいことから考えますと、有料化は公平な費用負担の実現ができるというメリットもございます。さらに阪神間の近隣都市と広域的に研究してまいりたいと存じますので、御理解をお願いしたいと思います。
次に、再生品等環境に優しい商品の使用促進についてですが、再生品の使用や環境に優しい商品の使用を促進していくことは、
リサイクル活動を活性化させるために重要なことだと認識いたしております。そのためには、まず、市みずからこれを使用し、普及していく必要があるものと考えております。そこで、庁舎内から発生する古紙回収とあわせて再生紙の使用促進に努めているところでございます。さらに充実強化していくため、本年12月1日付で古紙回収及び再生紙等の使用促進に係る実施要領を整備し、中でも、再生紙の使用の原則を強く打ち出し、市の発行する印刷物、コピー類に使用する用紙は、今後再生紙を使用することを原則とし、現在再生紙の使用を重点的に推進し、その徹底化を図っているところでございます。再生紙以外のその他の環境に優しい商品の使用促進につきましては、今後関係部局と協議し、可能な限り購入に努めてまいりたいと考えております。
次に、再生品の普及、使用促進の啓発についてでございますが、再生トイレットペーパーの使用促進の立場から、西宮市環境衛生協議会に使用テストをお願いし、既に積極的に使用を推進していただいている地区もございます。また、西宮市廃棄物減量化推進懇話会の中でも再生品の使用について実践していくことを確認し合ったところでございます。再生紙や再生品など環境に優しい商品の普及、使用促進につきましては、啓発活動が重要と考えており、今後とも啓発活動を中心に展開する所存でございます。御理解賜りますようにお願いをいたします。
最後に、生ごみ堆肥化の一種であるボカシの利用の取り組みについてでございます。
これにつきましては、本年3月の一般質問でコンポスト化容器と並行して普及をとの御提案があり、その後の取り組みについて御答弁申し上げます。
まず、本年6月にボカシの実態を把握するため、先進地である岐阜県可児市へ調査に行きましたが、ボカシを使った堆肥化の方法は、扱いが簡単で場所をとることもなく、また、台所の片隅で使用ができ、悪臭もほとんどなく、さらに経費が非常に安価など、デメリットが少ないように感じましたことは、既に御案内のとおりであります。その後、西宮市環境衛生協議会を通じて、生ごみの減量化と堆肥化のため、ボカシを使ってのテストをお願いし、環境衛生協議会の役員に実施をしていただいているところでございます。使用の実態を把握するため、使用者にアンケートを依頼し、現在回収しておりますが、おおむね好評を得ているところでございます。しかし、ボカシによりでき上がった堆肥の有効な活用、あるいは受け入れ先が確立していなければ、これを継続することは非常に難しいものとなります。また、今後ボカシを導入することにつきましては、野菜や果実の堆肥として使用する場合を含め、その効果や安全性などを研究し、判断する必要があると考えておりますので、よろしく御理解を賜りますようにお願いいたします。
以上です。
◎建設局長(吉村孝治君)
武庫川河川敷公園についてお答えを申し上げます。
まず1点目の
武庫川河川敷公園の駐車場の設置につきましては、以前にも御答弁申し上げていますように、公園内には、
ジョギングコース、サイクリング道路、多目的広場、花壇などがありまして、
公園利用者も大変多いのが現状であります。そういう意味から、安全管理の点から困難であると考えております。また、河川管理者といたしましても、河川の管理面から難しいということでございます。
次に、2点目でございますが、申し上げましたとおり、原則的には駐車場の設置は非常に難しいところでございますが、公園の立地条件や交通事情を勘案いたしますとき、御指摘のように、市が主催または後援する行事に限定し、しかも、主催者が責任を持って安全管理に努められること、及び県道の交通と公園施設や他の施設利用者に支障を及ぼさないことなどを前提として、今後駐車できるスペースを特定して設置できないかを検討してまいりたいと考えております。
また、従来よりイベントや工事などで使用する場合において、緊急用車両や資材の搬入などについては、必要なものに限って公園内への車両乗り入れ許可書を出すようにいたしているところでございます。
次に、3点目の市の所有している未利用地の活用方法などにつきましては、今後調査検討してまいりたいと考えております。
次に、4点目の
サイン施設計画についてでございますが、
武庫川河川敷公園は、延長が約8キロに及び、トイレや給水施設などの設置間隔も長く、こういった施設への誘導・案内サインが必要なことは、十分承知をいたしております。今後、サインの種類によってある程度デザインや構造に統一性を持たせるとか、河川敷ということでの制約もある中で、関係機関とよく協議し、場所などを十分検討しながら、施設の充実に努めてまいりたいと考えております。
以上の点につきまして御理解を賜りますようよろしくお願いをいたします。
以上でございます。
◎土木局長(平尾進一君) 2級河川武庫川の改修計画についての御質問にお答えを申し上げます。
六甲山系を背景とした武庫川は、阪神間のほぼ中央を流下し、大阪湾に注ぐ県下有数の2級河川で、県の管理河川でございます。先ほども御指摘にございましたとおり、武庫川の高水敷には、松並木や数多くの樹木が繁茂し、また、低水敷には生物が生息するなど、自然環境に恵まれた都市河川だと認識しておりますが、他方、武庫川は、急流河川でもあり、豪雨出水時には自由奔放に流れを変える暴れ川に変身する河川で、大正から昭和初期にかけて実施されました河川改修により、現在の武庫川が形成されております。その後、流域の土地利用も変化し、58年9月の豪雨時にも見られましたように、洪水時における治水安全度が低下いたしましたことにより、昭和60年より県が事業主体になりまして下流より順次改修を進めていただいているところでございます。
今後の整備方針といたしましては、治水安全度の確保を最優先といたしますが、単なる治水工事にとどまらず、現状の環境、都市空間の役割、自然保護等に留意した改修手法を検討し、実施する考えであると聞いておるところでございます。改修工事の事業促進、親しまれる川づくりの実現に向けまして、今後とも県当局に要請してまいりたいと考えておりますので、よろしく御理解を賜りたいと存じます。
以上でございます。
◎教育次長(鎌田安知君) 図書館について数点にわたる御質問にお答えを申し上げます。
生涯学習社会に対応するための条件整備の一つとして、だれもが自由に必要な図書資料や情報に接することができるための施設として、図書館の機能の充実が重要であるというふうに考えております。
御質問の初めの、若者、子供にとって魅力ある図書館ということでございますが、まず、図書の充実を図っていくということはもちろんでございますが、中央図書館におきましては、若者に人気のある文庫本を充実させるとか、あるいは貸し出しを主体といたします分室におきましては、子供たちが利用しやすいよう児童書を多く備えていくというふうにいたしております。また、子供のころからの読書習慣を育てるため、学校図書館協議会と協力いたしまして、推薦図書の冊子「読んでごらんおもしろいよ」を作成いたしまして──これは20ページほどの冊子でございますが、これを児童生徒初め保護者の皆さんにも見ていただくとともに、図書館独自の事業としてお話し会、ビデオ映写会などの各種の集会行事を開催するなど、子供たちに図書に触れる機会を多く与えるよう努めておるところでございます。
次に、図書資料以外の絵画、CDなどの貸し出しについてであります。
現在、CD、ビデオなど視聴覚資料の貸し出しを検討しているところでございますが、絵画につきましては、まだ全国的に見ましても、御指摘にありましたように、数が少ないようでもございます。今後調査研究をさせていただきたいというふうに思います。
第3点目の大学図書館との相互利用システムの点でございますが、大学図書館は、私ども市立図書館に比べまして、専門的かつ学術的な研究関係の文献など、市立図書館にない資料、蔵書というのが数多くございます。これを市民が利用できるというふうになれば非常に意義があると考えております。現在、市内の各大学が、いろいろな形で地域社会への貢献ということで、大学開放に取り組まれております。今後、本市カレッジタウン事業の中で各大学と十分協議してまいりたいというふうに考えております。
次に、仮称鳴尾図書館の概要、スケジュールについてのお尋ねでございますが、まず、仮称鳴尾図書館につきましては、当初、中学校の図書室との併設施設として考えておりましたが、学校現場と調整いたしました結果、鳴尾図書館は単独の施設といたしまして、本年度、設計を行う予定にいたしております。今後の予定といたしましては、平成6年度には学校施設の改修などを行い、平成7年度に図書館の建設に着手、平成8年度に開館を今のところ予定いたしております。
施設の概要でございますが、鉄筋コンクリートの2階建て、一部鉄骨づくりで、延べ面積は約1,400平米、1階部分でピロティー方式によります駐車場部分を確保いたします。図書館の主要部分は2階部分に集約いたします。機能面におきましては、最大限、開架数が約8万冊、蔵書数13万冊程度の収容可能な施設といたしまして、閲覧、貸し出しなどの通常サービスのほか、ビデオ、CDなどの視聴覚サービス、視力障害者の方々に対する対面朗読などを考えております。
それから、分館、分室を含めた地域図書館の整備について御指摘がございましたが、現在、中央図書館を中心といたしまして、地域図書館としては、分館としての北部図書館、分室としての越木岩、段上、浜甲子園、上ケ原の4分室がございますが、先ほど申し上げました仮称鳴尾図書館──これは分館でございますが──の新設に向けて取り組むほか、甲東園駅前合同ビルでの図書分室設置に向けて現在関係部局と協議中でございます。今後、北口駅周辺地域での図書分館を検討いたしますとともに、図書分室につきましては、市民の生活動態や地域間のバランスに配慮しながら効率的な配置に努めてまいりたいと考えております。
最後に、図書館の除籍図書、あるいは家庭で放置されている図書の再活用という点でございますが、本市におきましては、汚損または破損のため利用できない図書、内容が古く利用が少なくなり、図書的価値が薄くなっていると判断されるものにつきましては、除籍処理をいたしております。しかし、まだ利用の見込まれるものにつきましては、学校、公民館、福祉施設などの公的機関への管理がえを実施いたしまして、図書資料の再活用を図っているところでございます。ちなみに、平成4年度の実績で申し上げますと、除籍図書の約3割に当たる4,500冊余りを管理がえいたしました。
なお、御指摘のありました市民の方々への無料提供に関しましては、図書が市の備品であるということから、問題点を整理させていただきたいと存じます。
次に、市民からの寄贈図書についてでございますが、従来より、専門書などについては、図書館の蔵書として受け入れております。平成4年度実績では約2,300冊余りを寄贈していただいております。また、申し出の図書の一部につきましては、学校、福祉施設などへも提供いたしまして、できる限りその再活用を図っているところでございます。
今後とも、図書の再利用につきましては、積極的に取り組んでまいりたいというふうに考えております。御理解のほどをお願いいたします。
◎
選挙管理委員長(橘治君) お答えいたします。
まず、御質問の第1点目でございますが、投票所の増設についてはどの程度具体化しているかとのお尋ねでございます。
懸案の北部地域におきましては、2カ所ないし3カ所の増設を予定しております。具体的には、名塩南台に1カ所、東山台に1カ所、それに現在地元と協議中の宝生ケ丘1丁目・2丁目、生瀬高台をひっくるめまして1カ所の予定でございます。また、南部地域におきましては、面積が広く有権者数の多い過大投票区を分割して、7ないし8カ所の増設を予定しておりますが、投票所予定施設を目下調査中、あるいは施設管理者と交渉中でございますので、若干減る可能性もあるわけでございます。したがいまして、具体的に申し上げられませんが、いずれにいたしましても、当初方針どおり増設の方向に向かって進行しておりますので、御了承賜りたいと存じます。
第2点目は、投票立会人の選任について、年齢構成の3段階方式は進行しているのかどうかとのお尋ねでございます。
先生御提案のとおり、去る7月の衆議院総選挙におきましても、75歳定年による欠員及び辞退による欠員が生じた投票所におきましては、既に20代ないし30代から1名の投票立会人を選任しております。今後執行予定の選挙におきましても、欠員補充に際しましては、年齢構成の3段階方式に留意しつつ選任してまいる所存でございますので、御了承賜りたいと存じます。
御質問の第3点目は、明推協運動の効果はあったのかどうかとのお尋ねでございます。
先生御指摘のとおり、平成2年から平成5年の現在までに7回の各種選挙がございました。このうち、投票率と順位が上昇した選挙が三つ、順位のみが上昇した選挙が二つ、投票率は下がったが順位は同じ選挙が二つでございます。これらのことから、おかげをもちまして、各種選挙における本市の投票率と県内21市の順位は、その低落傾向に歯どめがかかり、上昇過程に入っていると判断している次第でございます。御了承賜りたいと存じます。
御質問の第4点目は、政治改革関連4法案のうち地方選挙や地方政治に影響を及ぼす法改正は何かとのお尋ねでございます。
現在国会に提出されている政府案を御参考までに御説明申し上げます。地方選挙に及ぶものといたしましては、公職選挙法の一部改正法律案のうち、選挙運動のところで、一つ、戸別訪問が解禁されます。ただし、これは午前8時から午後8時までに限られます。二つ、あいさつ状の禁止が強化されます。慶弔、激励、感謝等のためのあいさつ状も禁止されます。これは電報類も含みます。ただし、自筆の答礼は除かれます。地方政治に及ぼすものといたしましては、一つ、政治資金規正法の一部改正法律案の中で、国、地方ともに政治家個人への企業・団体献金が規制されます。二つ、政党助成法案では、無所属議員の多い地方政治家は政党助成の恩恵は受けられません。
概略は以上のとおりでございます。
これでお答えを終わります。
○議長(楽野信行君) 当局の答弁は終わりました。
◆24番(北川正治君) 御丁寧な御答弁ありがとうございました。
先に、
武庫川河川敷公園について再質問をさせていただきます。後ですべてのことについて要望させていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
吉村局長の方から御答弁ありましたけれども、まず、
武庫川河川敷公園に、新たに、市の主催するものや、またそれに準じたようなものについては、駐車場を貸すような設備をつくっていってもいいということでございますが、それは、実際に駐車場としてつくっていただけるのか、それとも、また私、後でも言いますが、車の乗り入れ許可書を出した車だけが入れられるようにされるのか、その辺を1点、再質問させていただきたいと思います。
それは、私、何回も今まで──これたしか7回目だと思うんですけれども、一般質問で武庫川河川敷の駐車場についてはさせていただきました。その都度、絶対だめだということでございましたが、今回、吉村局長が大いなる英断を振るっていただいて、前向きに駐車場をつくってやろうということで、これは非常に感謝するところなんですけれども、ところが、私たち議員が質問するというのは、そのとき本当に必要としているから質問しているわけであります。それが7年たってからようやくということでは、ちょっとありがたみも半分になったような気もするわけでございます。ところが、これは必要なものですから、ぜひとも大英断を振るって、できるだけたくさんの車が置けるような形にしていただきたいなと思いますので、その点ちょっと、どういう意味なのかということを細かく説明していただきたいと思いますのと、それから、もう1点、車を乗り入れするのに、許可書を出せば今まででも出入りできるということでしたが、私は、甲山ライオンズクラブというライオンズクラブに所属しておりますが、そこで小学校の駅伝大会を毎年2月にさせていただいております。
武庫川河川敷公園なんです。それは、市長や教育長などもいつもお見えいただいていますので、当然西宮市の主催に準ずるような催し物であると私は思っております。そういったときに、私は、3回ほどそこの実行委員とか、また実行委員長というのもさせていただいて、このときに、何とか、荷物を運ぶのに朝大変だから、そのために車を入れさせてほしいということを、私、何回も、これは一般質問じゃなくて、甲山ライオンズの一員として公園の方をお借りする許可書を出すときに一緒にお尋ねしてまいりました。しかし、そのとき、全部だめだ、一切だめだというふうに私は言われておりました。ところが、きょうの御答弁あれしますと、許可書を出しているということですから、ということは、甲山ライオンズとか、そういうライオンズクラブのような形で駅伝大会なんかをする場合は許可を出さないということなんですか。その辺、ちょっとはっきりしておいていただかないと、私も、甲山ライオンズで実行委員として車を何とか出入りするような形でお願いをしているんですが、それはだめだと言われて、ほかのものには出しているというような言い方ですので、どうもその辺、すっきりとしないところがあるんですよね。ですから、その辺もうちょっときちっとした形で、出されるんでしたら、こういう形だったら出せる、こういう団体だったら出せる、それについては何台だったら出せるとかいうものを、きちっと基準を明確にして出す必要があるんじゃないかと思います。ですから、そういった意味で、もう少しきちっとした形で、出しているということであれば、いつから出されたのか、また、どういう団体に出されておられるのか、どういう基準で出されておられるのかということをちょっと御質問したいと思います。
以上2点、再質問、お願いいたします。
○議長(楽野信行君) 再質問に対する答弁を求めます。
◎建設局長(吉村孝治君) 車両の許可書でございますけれども、これは、イベントをやる場合の会場の設営とか、あるいは工事用車両の資材の搬入などの場合につきましては、従来から許可書を発行しておるところでございます。ただ、公園の利用者については、一切今までも認めてないということでございます。
それから、今回特にお尋ねのありました市が主催あるいは後援するものについての問題でございますけれども、先ほど答弁申し上げましたように、割ときつい条件といいますものを安全面の確保の意味から設置させていただいて、新たに
公園利用者についてその駐車を認めるということでございます。
以上です。
○議長(楽野信行君) 再質問に対する答弁は終わりました。
◆24番(北川正治君) 余り、私、言うのやめようと思っていたんですけれども、何か今のでしたら、逆にストレスが余計たまったような御答弁なんで、もう一回聞いておきたいと思います。
どうして、私どものライオンズクラブでの駅伝大会、これは、小体連なんかも後援していただいているものですから、市の主催と一緒だと思うんです。そういったときに、公園の中に出入りする車の許可書があるんだったら、どうしてそれを言っていただけなかったんですか。その辺、幾らそういう制度があっても、教えていただかなかったら、我々知らなかったら、公園を使うことできないわけですから、それじゃ、どうしてそういうことを教えていただけなかったのか、その点だけちょっとはっきりお答えください。
○議長(楽野信行君) 当局の答弁を求めます。
◎建設局長(吉村孝治君) 担当の方でその点の説明が不十分だったということだろうと思いますので、改めてその点につきましては陳謝しておきたいと思います。
○議長(楽野信行君) 当局の答弁は終わりました。
◆24番(北川正治君) もうそれじゃ、余りそれ以上言いません。
これからそういうところについては、きちっと丁寧な説明をしていただきたいというふうに思いますので、よろしくお願いします。
それじゃ、あと、要望をさせていただきたいと思います。
まず、地方分権については、西宮市は、神戸、大阪市にも対応できるような潜在的な力を持っている市であると考えておりますが、この力が発揮できていないのは、現行制度の拘束のためや権限や財源が不足しているからではないかと考えるのであります。例えば、全国各地の再開発を見ましても、どの地域も同じようなもので、その町の特色とか個性とかいったものにはなっておりません。これは、補助金の関係から町づくりの構想や計画の段階から実施に至るまで、建設省などの意向により、画一的なものに指導されているからではないかと思います。西宮の町づくりは、西宮市の主体的な発想と工夫で地域の実情に合ったものとして実施していける、こうであってほしいと私は思っております。先ほど市長から力強い御答弁をいただきました。
地方分権は西宮市だけで実現できるものではありませんので、今後とも積極的な取り組みを市長にお願いしたいと思います。
次に、商業振興についてですが、最近の商店街や小売市場の状況については、当局としても十分把握されており、安心させていただきました。今後とも、商業者ともども連携をとっていただき、活性化に向けてよろしくお願いしたいと思います。
次に、卸売市場との関連ですが、最近の商業振興は、販売店だけでの対応では効果が上がらない状況にあると思います。卸売市場と
市内小売業者の関係者が連携の上対応することが求められると思います。卸売
市場関係者が今までの反省点を踏まえ整備を検討されているということでありますので、その成果に大いに期待をしております。きょうは、卸売市場の施設、設備そのものについては質問をしておりませんが、業界では、自分たちでつくった整備案に対する市からの回答を期待して待っておられると思います。そういった意味で、しっかりとした、早く回答をしてあげていただきたいと思います。また、
市場関係者にありましては、不況下であり、また、市にありましても、財政的に非常に苦しい時期ではありますが、早期に市場の整備が実現されますように、よろしくお願いしたいと思います。
それから、最後の商店街の整備振興事業についてでありますが、鳥取県の境港の取り組みは村興し事業でありますが、商店街や市場が多くあり、また分散している本市においては、本市の町づくりの観点からは、ぜひともこの商業振興事業に力を入れていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
それから、ごみの問題でありますが、多くの問題がこれからたくさん出てくると思いますが、しっかりとした対応をしていただきたいと思います。
1点だけ、再生紙の使用というのを大いに図っていただきたいというように思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
それから、
武庫川河川敷公園ですが、吉村局長、英断していただきましたが、ひとついい、広い立派な駐車場を何とか将来考えていただきたいと思います。その点をよろしくお願いしておきたいと思います。
それから、図書館の件でございますが、いろいろと絵画とかCDとかいうことも、これからやっぱり考えていく必要があると思います。絵画については、全国にそんなにないというふうにおっしゃいましたが、やっておられるところも8市あるわけですから、西宮市も、大いに、文教住宅都市ということでございますので、そういった意味で、絵画なんかの貸し出しというのもきっと喜ばれると思いますので、考えていただきたいというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。
それから、
選挙管理委員長にお願いしておきます。
政治改革関連法案は、今回、国の様子を見ていたら、通るか通らないか、わからないと思うんですけれども、通りましたら、今おっしゃったようなこと、きちっと決まったことを我々議員の方にいろいろと教えていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
ありがとうございました。
以上で終わります。(拍手)
○議長(楽野信行君) ここで休憩をいたします。
なお、再開は、午後1時の予定でありますので、よろしくお願いいたします。
〔午前11時25分 休憩〕
────────────
〔午後1時02分 開議〕
○議長(楽野信行君) ただいまから休憩前に引き続き会議を開きます。
次に、28番 片岡保夫君の発言を許します。
〔片岡保夫君登壇〕
◆28番(片岡保夫君) 社会党・市民連合第2陣といたしまして、通告に従いまして一般質問させていただきます。
大きな1点目は、阪急西宮北口駅周辺再開発問題についてであります。
本問題を私が毎回のように取り上げておりますのは、市の方も位置づけられておりますように、この市役所周辺とあわせまして、市の核となる大きな町づくりでありますから、いろいろ制約条件はあっても、できるだけ地元や市民の声を、要望等を反映した町づくりにしてほしいと思うからであります。事業の進捗状況ないしは取り組みの現況、今後の進め方、見通し等について、具体的に項目を挙げて質問しますので、よろしくお願いをいたします。
1点目は、南の土地区画整理事業についてであります。
県の芸術文化センターやサティの移転問題、阪急のホテル関連につきましては、事業のおくれが出ている一方、全体の仮換地に関する市の案がようやく先日の区画整理審議会で示されたと聞いておりますが、事業の進捗状況、今後の見通し、進め方等についてお尋ねします。
2点目は、新中央公民館建設に関する対応について。
3点目は、地元住民は、この区域、ないしは再開発地域内ということであってもいいわけでありますけれども、自分たちの町づくりという意味で、総合福祉施設的な公的施設を強く望んでおりますけれども、今回のこの計画の中にそれを取り込んでもらえる考えはないかどうか。
4点目は、公営駐車場をつくることにつきましては、今日の時代的要請として、これまでにも多くの議員から要望が出ておるわけでありますけれども、この際、事業区域内につくる計画があるかどうか。
5点目は、津門川以西地区について、球場前線以北部分と以南部分に分けて、現況と今後の見通しについてお聞きしたいと思います。
6点目は、南東地区につきまして、ドーム球場をつくるという構想は、今の経済事情も影響してか、最近はどうも棚に上がったような感じでありますけれども、現時点で確かな計画としては、それではどこまでやろうとしているのか、はっきりしていただきたいと思います。
7点目は、北東地区について、その後取り組みは進んでいるのかどうか。
8点目は、最近、新聞紙上で阪急電鉄内に再開発に関する研究会が発足した旨の報道がございましたけれども、これに関する情報を得ていれば教えていただきたいと思います。
次に、大きな2点目、シルバー人材センターについてであります。
日本人の平均寿命は、本年、男性76.09歳、女性82.22歳、男女とも依然として長寿世界一であります。高齢者、65歳以上推計人口は、敬老の日の9月15日現在で1,687万人、総人口の13.5%を占め、人口、割合とも、ことし、また過去最高となっております。まさに高齢化社会が定着しつつある、こういうことかと思いますけれども、今、高齢者においても、4人に1人は何らかの形で働いていると言われておりますが、老後をどのように生きがいを持って生きていくか、このことが一層国民的な課題となっているわけであります。
さて、このような趣旨を踏まえて、本市のシルバー人材センターの設立、発足がいよいよ現実のものとなってきました。11月25日付市政ニュースにおきましても、加入者の募集の記事、あるいはPR記事も掲載されたところであります。私の3月定例市会の代表質問では、今秋をめどに設立をするということでありました。
そこで質問をいたします。
1点目は、設立に向けての現在までの取り組み状況、2点目は、応募状況、3点目は、運営の見通し、以上であります。
大きな3点目は、表彰制度についてであります。
国の叙勲を初め、さまざまな表彰制度がありますが、現行市の表彰制度は妥当なものかどうか、この際、検証してみたいと思います。
そこで質問をいたしますが、1点目は、現行市及び外郭団体等の表彰制度の実態について、その種類、数はどのくらいあり、表彰の効果、内容的な評価を当局としてはどのように考えられておるのか、見解をお聞きしたいと思います。
2点目は、現在の表彰制度では、私の認識としては、大体において年齢、役職の在職年数がその選考基準になっている場合が多く、もちろんこれはこれで私は否定するものではありませんし、大変価値のあることだと思っておりますが、一方、一般市民の方であっても、すぐれた能力を有し、隠れた善行や地域活動への貢献、町づくり等に著しい功績のある方もあるわけであります。ところが、こういった方々を推挙する場所がなかなかないのが実情ではないでしょうか。そこで、表彰制度の中にもっと一般市民を対象にした内容も加味した内容に改善していくべきではないかと思うのですが、いかがでありましょうか。
大きな4点目は、不況対策についてであります。
本年10月の完全失業者は176万人、完全失業率は2.7%で、これは、1988年2月以来、5年8カ月ぶりの高水準になったということが大きく報道されまして、出口の見えない現在の不況の深刻さが改めて示されました。有効求人倍率も9カ月連続減少しております。製造業においては特に深刻な事態に至っております。4月から8月の労働省の調査によりますと、全国で24万人もの人が失職し、兵庫県でも7,000人余りの人が職を失っております。自動車会社のレイオフに象徴されますように、企業内失業は300万人にも達したと言われております。政府の景気対策も強化され、緊急雇用対策も実施されようとしております。また、6兆円規模の減税の問題も今大きく論議されているところであります。兵庫県も景気対策を重点に大型の補正予算を組んでおります。今年度は、異例の、今開かれておる議会で3度目の補正予算ということのようであります。
そこで、このような情勢を踏まえ、西宮市における不況の実態とその対策について質問したいと思います。
その1は、市内産業を取り巻く不況の現状はどうか。1、産業の業種による不況状況はどうか、2、雇用状況はどうか、3、本市の制度融資対策は万全かどうか、最近の傾向、対策、融資枠は十分かどうか等についてお答えいただきたいと思います。
その2は、不況が与える財政への影響、この点につきましては、昨日の玉置議員の質問と重複する部分でありますが、それと、本市としての景気浮揚策について、新年度予算編成に向けての考え方もあわせお答えいただきたいと思います。
大きな5点目は、教育行政についてであります。4項目取り上げたいと思います。
1点目は、学校週5日制の総括についてであります。
教育制度の大改革と言われております学校週5日制が昨年9月実施されて丸1年が過ぎ、今2年目に入っております。ゆとり、子供を家庭や地域に返す、豊かな人間性を培い形成する、こういった所期の目的は達成されているのかどうか、授業時間や授業内容はどう変わったのか、学校行事へのしわ寄せはなかったのかどうか、さらには、完全週5日制へ向けての展望は開けているのかどうか、1年間の総括をきっちりやっておくことが大切なことだと思います。
そこで次の点を質問します。
1、1年間を振り返って西宮市の学校週5日制はどうであったか、2、問題点ないしは課題は何か、3、学習指導要領との関連で無理があるのかどうか、以上であります。