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平成 5年12月(第15回)定例会−12月08日-03号

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  1. 西宮市議会 1993-12-08
    平成 5年12月(第15回)定例会−12月08日-03号


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    平成 5年12月(第15回)定例会−12月08日-03号平成 5年12月(第15回)定例会           西宮市議会第15回定例会議事日程           (平成5年12月8日午前10時開議) 日程順序          件         名           ページ 第1  一般質問      発言順序  議席番号    氏   名     発 言 時 間                              (答弁を含む)        1    24    北 川 正 治       95分  74        2    28    片 岡 保 夫       95   91        3     9    桝 本 繁 昭       90   110                               西宮市議会議長
                  出   席   議   員    2番  田 中 早知子 君      26番  小 牧 裕 子 君    3番  木 下   猛 君      27番  生 瀬 悦 子 君    4番  阪 本   武 君      28番  片 岡 保 夫 君    5番  荻 田 勝 紀 君      29番  宮 本 紀美子 君    6番  東   耕 一 君      30番  魚 水 啓 子 君    8番  明 石 和 子 君      31番  富 井 雄 司 君    9番  桝 本 繁 昭 君      32番  中 村 武 人 君   10番  谷 口 哲 司 君      33番  蜂 谷 倫 基 君   11番  草 加 智 清 君      34番  中 西 甚 七 君   12番  中 川 經 夫 君      35番  吹 田 英 雄 君   13番  立 垣 初 男 君      36番  小 林 光 枝 君   14番  上 田 幸 子 君      37番  西 村 義 男 君   15番  大 月 良 子 君      38番  河 崎   靖 君   16番  嶋 田 克 興 君      39番  鳥 飼 黎 明 君   17番  越 智 一 雄 君      40番  美濃村 信 三 君   18番  西 川 彰 一 君      42番  玉 置   肇 君   19番  管   庸 夫 君      43番  楽 野 信 行 君   21番  田 渕   一 君      44番  松 岡 和 昭 君   22番  上 谷 幸 彦 君      45番  西 埜 博 之 君   23番  三 原 憲 二 君      46番  雑 古 宏 一 君   24番  北 川 正 治 君      47番  田 中 章 博 君   25番  武 田 元 宏 君      48番  塚 田 誠 二 君               欠   席   議   員    1番  阿波角 孝 治 君       7番  浅 野 幸 彦 君               説明のため出席した者の職氏名 市     長  馬 場 順 三 君   建 設 局 長  吉 村 孝 治 君 助     役  小 林   了 君   土 木 局 長  平 尾 進 一 君 助     役  小 出 二 郎 君   中央病院事務局長 中 尾 重 保 君 収  入  役  元 田 五 郎 君   消 防 局 長  北 上 勇 市 君 市 長 室 長  進 木 伸次郎 君   水道事業管理者  木 澤 茂 芳 君 企 画 局 長  北 福 宏 行 君   水 道 局 次 長  松 梛 昭 博 君 総 務 局 長  米 田 暢 爾 君   選挙管理委員長  橘     治 君  行 政 部 長  山 口   徹 君   農業委員会会長職務代理者                               樋 口 喜 一 君 財 政 局 長  福 井   昇 君   代 表 監査委員  河 村 吉 庸 君  財 務 部 長  浜 名 俊 宏 君   監 査 委 員  多 田 喜 明 君 同 和 対策局長  平 瀬 和 彦 君   教育委員長職務代理者                               津 田   元 君 市 民 局 長  入 江 千 之 君   教 育 委 員  田 中 良 美 君 生活経済 局 長  横 山 良 章 君   教  育  長  山 田   知 君 福 祉 局 長  大 和 治 文 君   教 育 次 長  岡 田 健 作 君 環境衛生 局 長  中 島 道 康 君   教 育 次 長  鎌 田 安 知 君 都市開発 局 長  中 馬   進 君             職務のため議場に出席した事務局職員 事 務 局 長  熊取谷 隆 司 君   書     記  多 田 祐 子 君 次     長  金 重 勝 己 君   書     記  谷 田 恭 啓 君 議 事 課 長  津 田 博 利 君   書     記  村 本 和 宏 君 議 事 係 長  山 崎 信 一 君   書     記  小 田 敦 子 君 主     査  西 岡   衛 君    〔午前10時03分 開議〕 ○議長(楽野信行君) おはようございます。  ただいまから第15回定例会第3日目の会議を開きます。  現在の出席議員数は42名であります。  本日は、荻田勝紀君、阿波角孝治君、上田幸子君から所用のため遅参、以上のとおり届け出を受けております。  本日の会議録署名議員に、会議規則第113条の規定により、21番 田渕一君及び38番 河崎靖君の両君を指名いたします。  本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。  これより日程に従い議事を進めます。  日程第1、昨日に引き続き一般質問を行います。  順序に従い発言を許します。  まず、24番 北川正治君。    〔北川正治君登壇〕 ◆24番(北川正治君) 皆さん、おはようございます。  自由民主党・市民連合の一員といたしまして、通告の順序に従い一般質問をさせていただきます。よろしくお願いいたします。  ちょっと風邪を引いていまして、のどが痛いもので、ちょっとお聞き苦しい点があるかと思いますが、当局の皆さん、よろしくお願いします。  それでは、まず最初に、地方分権についてから始めさせていただきます。  今日、世界有数の経済大国の一つに数えられるまでとなった我が国において、バブル経済の崩壊に象徴されるように、社会経済の全般に大きな変革が起こりつつあります。国と地方の関係についても、これまでの国主導から地方が中心的な役割を果たすものへと、従来とは違った取り組みが求められてきております。すなわち、これまでの中央集権体制は、経済的発展を目指し、全国民が一丸となって一つの目的に向かって邁進するといった状況下においては大変有効なものであったことは、一面では否定できません。しかし、今後、成熟社会のもとで国民一人一人の豊かな暮らしの実現、東京一極集中の是正、地域活性化、国際化など、社会経済構造の変化に対応していくには、必然的に地域の実情を踏まえた地方自治体の主体的な取り組みが不可欠であり、こうした視点から地方分権が時代のキーワードとなってきていることと私は理解をしております。  このような時代背景のもと、国においては、来るべき新しい社会に対応すべく、行政改革推進審議会を設置し、数回にわたりさまざまな提言がなされてまいりました。特に第2次行革審において国と地方の関係等に関する答申に端を発した地方分権論は、第126通常国会において、地方分権の推進に関する決議が採択され、その後、細川新政権の誕生により、なお一層拍車がかかったのであります。また、本年10月には、第3次行政改革審議会の最終答申として、各種の規制緩和と並んで地方分権の推進が提言されました。その中では、国と地方の役割分担の抜本的な見直しや、国から地方への権限移譲の着実な実行がうたわれるとともに、今後1年程度をめどに地方分権に関する大綱方針を策定し、これに基づく基本法の制定を目指すことが要請されております。  このように地方分権は時代の潮流として大きく加速されてきており、西宮市においても、こうした潮流を十分に見きわめ、これにおくれることのないよう、西宮の町づくりは西宮の考えで実行していくという姿勢で、積極的な対応を進める必要があると考えます。  そこで、ただいま申し上げました基本的な考えを踏まえまして、市長に数点お聞きいたします。  初めに、阪神間の中間に位置する42万都市の市長として、市長は今般の地方分権の動きについて基本的にどのような考えなりスタンスを持っておられるのか、お聞かせください。  次に、地方分権の推進のため具体的な制度や構想がさまざまな形で提言されております。例えば、第2次行革審で提言され、現在国において検討が進められている地域中核都市構想があります。これは、人口30万人以上、面積が100平方キロメートル以上の都市で、かつ人口50万人未満の都市にあっては当該地域の中に中核性を有すること、以上三つの要件を満たす都市については、国の指定により、政令指定都市に準じた事務権限が付与されるというものであります。このほかにも、第3次行革審の答申に盛り込まれている地方分権特例制度、いわゆるパイロット自治体といった制度があり、それぞれの構想に対して西宮市として市長はどう対応されているのか、お聞かせください。  そして次に、地方分権の推進に伴う権限の移譲についてであります。  先ほども申し上げました地域中核都市構想など新しい制度の創設により地方分権を推進していくことも大切でありますが、西宮市独自の都市戦略として、今後いかに市民サービスの増進を図り、活力と魅力のある町づくりを進めていくかという視点から、地域の実情に伴い、住民のニーズに適していると判断されるものについては、国あるいは県に属する権限や事務の移譲を積極的に求めていくことが必要ではないかと考えます。そこで、こうした権限や事務の移譲について、市長はどのように対応されておられるのか、お聞かせください。  最後に、こうした地方分権の推進には、市民中心の町づくりという立場からの取り組みがその前提になると思います。市長は、市民の声なり市民のニーズの把握についてどのように対応されておられるのか、お聞かせください。  地方分権は以上でございます。  次に、商業振興についてお尋ねいたします。  近年、消費者の生活の変化や潤いや快適性を求める国民の価値観の変化に伴い、市場、商店街に求められる機能は、単に物品の販売にとどまらず、サービスやレジャーなど、ますます多様・高度化する傾向にあり、小売業は、流通構造の大きな変化に的確に対応することが求められていると思います。小売業は、地域経済の重要な担い手であり、市場、商店街は、いわば町の顔であるところから、小売業の集積である市場や商店街の対応いかんによっては、地域経済や町づくりに大きな影響を及ぼすと思います。このため、商業振興策とあわせて再開発事業や関連公共施設の整備を従来よりも一層積極的に推進し、魅力とにぎわいのある市場、商店街の拠点の形成を図っていくことは、市の大きな課題の一つとなっております。  「若い消費者はまいどが苦手」という見出しの新聞記事がありました。これは、大阪での公設市場が相次いでスーパーマーケット風に衣がえするというもので、長屋風の店舗を改装してレジで一括会計するというセルフ方式に切りかえているもので、今後一、二年のうちに過半数を超えるような計画を進めているという内容であります。神戸市でも公設市場の合併整理が進められております。我が西宮市にありましても、かつてはにぎわいを見せた小売市場や地域商店街スーパーマーケットやコンビニエンスストア、大型百貨店の相次ぐ出店により大きな影響を受けているのは、御存じのとおりであります。若い人を中心に対面販売を煩わしいと感じる人が日増しにふえていること、共稼ぎの若い人の間では日曜日など休日に車を乗りつけて大型店でまとめ買いをすることがその原因の一つであろうと思われます。大阪の事例では、このままではだめだと思われた10ほどの店主が一斉に専門家に調査を依頼され、セルフ化の検討に入ったということでもあります。  西宮市内の商店街や小売市場は、かつてのにぎわいを失っているところもあり、地域社会の活気が失われ、寂しい限りであります。西宮市内のある市場では、開店している店が少なく、奥の薄暗いところで小学生がテレビゲームを楽しんでいる姿をよく見ることがあります。市場や商店街での空き店舗の状況が大きくなれば、単に商業者の死活問題のみではなく、地域にとって町づくりの上からも大きな問題となります。特に、住宅都市である西宮では、他市のように1カ所に大きな商店街や市場が集まっているということではなく、各地域に分散しているだけに、この問題は全市域に広がっているものと思われます。  そこでお伺いいたしますが、西宮市での市場や商店街の空き店舗の状況はどのような状態であるか、また、現状を把握されておられればお聞かせいただきたいと思います。  また、この現状を市としてどのように認識され、どう対応されようとしているのか、お聞かせください。  次に、地域小売業の発展と地方卸売市場との関係についてお尋ねいたします。  市内の商店街や小売市場は、さまざまな業種が集まって身近な市民の台所として一定の役割を果たしております。特に生鮮食料品については、量は少なくても毎日買い物に出かけるものであり、少しでも近くの便利な市場に頼ってきました。ところが、近年、市場では欲しいものが買えない、駐車場が完備されていないなどの理由により、消費者離れが見られ、小売販売量が減少していると思われます。この結果、卸売市場の取扱量が減るということにつながっているのではないかと私は思っております。
     ところで、西宮の3地方卸売市場では、近年、整備に向けて関係者の間で努力されておりますが、地方卸売市場の取扱高が15年前ごろより徐々に減少していると伺っております。私は、この減少傾向と市場の空き店舗の出現と何か相関関係があるのではないかと考えております。  そこでお尋ねいたします。  卸売市場の取扱量の推移と西宮市民への供給高はどうなっているのか、また、現在整備の話がありますが、この中で市内小売業者に対する対策が具体的に検討されているのか、お聞かせください。  次に、西宮の3地方卸売市場祭りについてお伺いいたします。  近隣の神戸市中央卸売市場なり尼崎中央市場では、既に市場祭りが何回となく開催されています。また、伊丹市では、年4回も市場祭りが開催されているところであります。これらの祭りでは、卸売市場のPRに加え、市場関係者と小売業者、さらに消費者の3者が祭りを通じて交流を深め、それぞれの立場でお互いを理解し合う機会となっております。  そこでお尋ねいたします。  西宮市では、卸売市場始まって以来の初めての祭りとのことでありますが、どのような経緯で実施の運びとなったのか、また、西宮市として祭りの開催についてどうかかわってこられたのか、お聞かせください。  次に、商店街や市場の振興整備についてお伺いいたします。  他市では、ハード、ソフト両面にわたる活性化事業に取り組まれて、それなりの成果を上げられております。鳥取県の境港市では、JR境港駅から国道に至る二つの大きな商店街を水木しげるロードと名づけ、活性化が図られております。境港出身の漫画家、水木しげる氏を活用し、テレビアニメで有名なゲゲゲの鬼太郎の登場人物をモニュメントとして要所要所に配置するとともに、カラー舗装による美しい商店街の再生を行い、集客を図っているとのことであります。当初反対されていた商店街も、先発して実施された商店街に多くの子供連れの買い物客が訪れるようになり、以前の倍になった状況を目の当たりに見て賛同するようになり、町全体で取り組まれているようであります。また、京都市では、九つの商店街が共同してコンピューターを活用した顧客管理システムの導入を検討されております。これらの取り組みに対しては、大型スーパー、百貨店の進出や増床計画が相次ぐ中、大型店対策としてその成否が注目されております。また、県下では、加古川市が12月より全市統一の加古川商業連盟を設立し、第1の事業として、市内共通商品券を発行したとの報道もありました。また、国も、平成3年度より推進の商店街等振興整備事業に力を入れておられます。さきの水木しげるロード事業もこの中で実施されているものであります。私は、この制度は大変有効な手法であると考えます。  そこでお尋ねいたします。  西宮市では、商店街が分散しており、それぞれが活性化に取り組まれておりますが、市として商店街等振興整備事業を活用して、商店街や市場の活性化の取り組みに対して支援をしていく考えがあるかどうか、お聞かせください。  商業振興については以上であります。  3番目に、ごみの問題についてお伺いいたします。  近年、都市ごみの問題が再び大問題になっております。ごみ問題は、大量に排出される廃棄物の処理をめぐる問題であり、その背景には、大量生産、大量流通、大量消費、大量廃棄という経済の仕組みがあり、現在のごみ問題は、具体的に次のようなものがあります。第1は、廃棄物の排出量が増大し、その種類も多様化したことであります。一般のごみの排出量は、年々増加傾向にあり、特に最近の産業廃棄物の増加傾向は著しく、また、廃棄物の種類も多様化しており、物理的に処理困難な大型家電製品やオフィスから出る紙ごみ等の増加が問題となっています。第2は、減量化、特にリサイクルの停滞であります。古新聞、食品容器など、従来リサイクルされていたものの再利用が余り進んでいないことであります。これらの問題解決のために、私たち一人一人ができるところから、小さなことから取り組んでいく必要があります。ごみの中にはまだ資源として再利用できるものが多くあることを認識し、使い捨て型のライフスタイルを見直し、資源循環型社会の構築を目指していかなければなりません。ごみの減量、リサイクルすることが環境問題解決への大きな一歩となると私は思います。  そこでお尋ねいたします。  ごみの有料化について、全国市長会が6月に提言、国では、厚生省が進めていたごみ減量化のための研究会が9月に出した報告書に有料化問題を盛り込むなど、出す人に相応の負担をしてもらえたらという考え方が広がりつつある状況であります。私は、家庭ごみのすべてを有料化するのには、まだまだ多くの問題があり、検討の余地があると思いますが、粗大ごみについては、実施に向けて検討を進めていける状況ではないかと思います。その理由は、家電製品を廃棄、販売店へ返却する場合に処理手数料が必要であること、また、市が無料で収集しているため、それらの廃棄されたもののほとんどが市に出てきて粗大ごみの量が大幅に増加してきているという状況、また、本市の粗大ごみは、電話申し込みで出す人が特定できるということから、応分の負担を求めていくことができるのではないかと思います。市当局の考えをお聞かせください。  次に、環境に優しい商品の利用についてであります。  再生品といえばすぐ再生紙でつくったトイレットペーパーを思い出しますが、そのほかにもいろいろあります。例えば端材を使った鉛筆、トウモロコシを材料としたボールペン、再生紙のノート、事務に使用するものの中にも多く見られるようになっております。これら再生品や、また環境に優しい商品を、市が率先して購入、使用すべきではないかと思います。市当局の考えをお聞かせください。  さらに、リサイクルの促進のため、これらの再生品を多くの方々に積極的に使用していただかなければなりません。幾ら再生資源を集めて製品化しても、使わなければそこでリサイクルはストップしてしまいます。事業者、市民、行政が一体となって再生品の購入、使用運動を進めていくべきであります。市として事業者、市民にどのような対応や啓発をされておられるのか、具体的にお聞かせください。  ごみ問題の最後の質問は、平成5年3月議会で、私が、一般質問で岐阜県可児市でボカシを使ってごみの減量化を図っておられることを紹介し、本市でも導入を少しでも図ってほしいと質問しましたときに、当時の加藤環境衛生局長より、可児市における実態の調査を行い、本市のような都市部でも普及活動ができるか研究してまいりますという御答弁をいただきました。私たち自由民主党・市民連合の議員も、可児市へ会派として視察をさせていただき、堆肥化することを勉強させていただきました。その後、当局の担当者や局長も可児市へ視察に行かれたと聞いております。当局の調査研究の結果をお聞かせいただきたいと思います。  なお、10日ぐらい前だったと思いますが、伊丹市でのボカシの取り組みの記事が朝日新聞に掲載されていました。他市でも取り組まれておられるようです。本市でもぜひ取り組んでいただきたく思います。  以上でごみの問題は終わります。  次に、武庫川河川敷公園についてお尋ねします。  当公園の諸問題に関しましては、私が議員になり初めての一般質問のときより連続でお尋ねしてまいりました。いろいろと御理解をしていただき、随分と改善がなされましたことについては感謝しております。しかし、まだまだ聞き入れていただけない点や新たに気がついたことを数点お聞きいたしてまいりたいと思います。  武庫川河川敷公園は、本市最大の運動公園として整備され、ジョギングや散歩のコースとして、学校やサークルのスポーツ練習の場として、あるいは運動会や野外活動の場所として、年齢を問わず市民各層の憩いの空間として多様な利用がされています。また、ユニセフカップ・ハーフマラソンや消防局の出初め式など、全市的な行事でも頻繁に利用されており、多くの市民に喜んでいただいているところであります。この河川敷公園は、市の中心部から離れた東端に位置し、交通の便が非常に悪いため、必然的に車の利用が多くなっています。また、身体に障害を持つ方が利用する場合は、車の利用が不可欠であります。しかし、残念ながら、この公園を利用するための駐車スペースは皆無であります。勢い武庫川右岸線の道路わきや一部河川敷への違法駐車が多く、周辺地域から苦情や交通停滞の問題が起こっており、公園利用の際、駐車禁止と車以外の交通手段の利用を呼びかけることも重要ですが、今日の車社会を考えた場合、一定の駐車スペースの確保についても検討されるべきではないかと考えます。  そこで、こうした公園利用の際の駐車の問題について、以下、2点ほどお聞きしてまいります。過去に何回もお聞きしており、要望としてもお願いをずっとしておりますので、期待の持てる答弁をよろしくお願いいたします。  初めに、河川敷公園の中に利用者の駐車場を設置できないのかどうか、お聞かせください。  また、2級河川の河川敷であるので、管理上さまざまな制約はあるかと思いますが、せめて西宮市が主催ないしは後援する行事の場合だけでも、市または主催者の責任で臨時駐車場を設置できないか、お聞かせください。  次に、公園利用者のための駐車場を河川敷に設置するのがまだ無理な状況であれば、河川敷に近接した場所にある市有地の未利用地を駐車場として整備できないか、検討をお願いしたいと思います。  次に、武庫川河川敷公園サイン施設計画についてお尋ねいたします。  武庫川の豊かな自然環境は、流域の各地で動植物の野外観察や触れ合いの場、親水空間を形成しております。このうち、公園部分は、運動広場と修景広場で構成され、ジョギング・サイクリングコース、花壇地、児童コーナーなどが整備されており、美しい松やニレの木、クスノキの古木が立ち並ぶ市民のスポーツや散策の拠点としてたくさんの人々に親しまれているところであります。そういった方々のため、現在武庫川公園内にはさまざまなサイン施設が設置されています。その大部分が既成のサインで、デザインも、設置された時期や設置主体の違いによって、新旧多様なものがあり、統一性は見られないようであり、また、公園全体やスロープ、出入り口、トイレ、給水施設、最寄りの交通機関などへの案内表示サインは、ほとんど見られないのが現状であります。サイン施設計画についてどのように対応されておられるのか、お聞かせください。  最後に、武庫川の河川改修についてお尋ねいたします。  さきにも述べましたとおり、武庫川は、景観、自然環境に恵まれた県下有数の河川で、西宮市民のみならず、阪神間住民の憩いの場として広く開放されている河川であります。しかしながら、昭和58年9月28日、台風10号の襲来で高水敷が至るところで被害をこうむり、地域住民は、洪水に対する不安が深刻な問題となっております。現在、下流より改修事業を実施されておりますが、今後の整備方針についてお聞かせいただきたいと思います。  以上で武庫川河川敷公園については終わります。  次に、図書館についてお尋ねいたします。  図書館は、生涯学習、情報活動の拠点であり、高度な情報通信機能と快適な学習生活空間を持つものであり、図書館イコール本とすぐ考えがちですが、生涯学習、情報活動の拠点として位置づけて考えれば、図書館の提供する情報は、できる限り住民のニーズに応じた多種多様なものであるべきだと私は思います。本市の図書館登録者、貸出冊数は、わずかではありますが、増加傾向であり、数字上では利用が進んでいると思われますが、若者や子供の活字離れと言われる現在、真に若者や子供たちを引きつける魅力のある図書館づくりを含め、多くの住民ニーズに対し、より多くの住民が利用、活用できる図書館を目指していく必要があると思います。  そこでお尋ねしますが、活字離れの若者や子供たちを引きつける魅力のある図書館、個性的な図書館づくり、より多くの人の利用、活用策についてどのように考えているのか、まずお聞かせいただきたいと思います。  次に、図書館において、絵画貸出制度の導入についてお尋ねします。  図書館は、市民に情報を提供する機能を持つものだと考えれば、単に本だけでなく、CD、ビデオ、そして私が今申し上げました絵画も貸出資料に含めてもいいのではないかと思います。日本図書館協会によりますと、現在、絵画の貸し出しをしている図書館は全国で8館、茨木市に本年4月にオープンした市立中央図書館は、購入した絵画500点のうち常時400点以上を貸し出し、非常に高い人気を得ておられます。絵画やCD、ビデオの貸し出しの導入について、今後西宮市教育委員会として考えていくことができないかどうか、お聞かせいただきたいと思います。  次に、図書館の相互利用についてですが、7市1町の公共図書館の相互利用は既に実施されております。本市は、大学との連携、カレッジタウン西宮事業を進めているのですから、この相互利用を拡大し、7市1町の大学図書館との相互利用システムを整備してはどうかと思います。市教育委員会の見解、方針をお聞かせください。  次に、鳴尾図書館についてですが、前に鳴尾中学校の敷地内に一部学校との複合施設にするということを聞いていましたが、変更されているようですので、現時点での施設の予定概要、今後のスケジュールについて説明してください。  また、このような分館、分室を含めた図書館網の整備について、今後どのような対応策をお考えなのか、具体的にお聞かせいただきたいと思います。  次に、図書の活用についてもお聞きしたいと思います。  兵庫県立図書館が、本年5月から半年間、図書活用県民運動として、不用な本を図書館へと呼びかけましたら、郷土資料、専門書、全集等の条件つきにもかかわらず、予想した1万冊の3倍の約3万1,000冊の本が集まりました。寄贈の理由は、本を生かしたい、保管場所がないなどで、年々増加していく本の始末、本の置き場に困っている状況が明らかになっております。本市では、失われようとする樹木の再活用のために寄贈樹木移植事業を実施されておられますし、ごみ問題、リサイクルの面からも、失われようとする死蔵されている本を再活用する、このような図書館事業に本市としても積極的に取り組んでいくべきだと思います。市教育委員会のお考えをお聞かせいただきたいと思います。  また、この逆のやり方で、名古屋市図書館では、毎年十数万冊も出る不用図書を市民に無料で譲られています。永久保存以外の図書や3年から10年たった不用本を、整理期間の後、年に1回、リサイクル会を開いて市民に無料で譲るもので、これも資源のリサイクル、有効利用という面では、大変好ましいことだと私は思います。市当局はどのようにお考えなのか、お聞かせください。  また、西宮市は、現在、不用図書をどのように処分されているのか、お聞かせください。  以上で図書館については終わります。  最後になりましたが、選挙管理委員会に選挙についてお尋ねいたします。  来る平成7年4月には統一地方選挙がやってまいります。選管におかれましては、これに向けての予算措置等準備に抜かりはないと存じます。さて、今年3月の定例会においてお尋ねしたことではありますが、あれから日数も経過しておりますので、再度、確認の意味を込めまして質問をさせていただきます。  まず第1点目は、投票所の増設の件でございます。  本年7月の衆議院選挙は、急な解散でありましたので、増設を見送られたことは仕方がないと思いますが、今後に向けてどの程度具体化しているのか、その辺の実情をお聞かせください。  次は、投票立会人の選任の件でございます。  以前に私が提案したことですが、各投票所における立会人の年齢構成を、20代と30代から1名、40代と50代から1名、それに60代と70代から1名の構成にしてはどうかということです。平成7年4月の統一選挙までには、来年10月には兵庫県知事選挙、あるいは衆議院選挙も予想されます。今年7月の衆議院選挙も含めまして、私が提案しましたことを、どの程度、どういった方向に進んでいるのか、お聞かせください。  次は、明るい選挙推進協議会、略称明推協の活動の効果についてお尋ねいたします。  去る平成2年に明推協1,000人委員体制をとられて以来、はや3年有余の歳月がたちました。この間、明推協委員の皆さんが選挙時には駅前や大型店前に立ったり、あるいは日ごろから白ばら講座や啓発チラシの配布など、なかなか活発に活動しておられる姿は、私もよく承知しているところでございます。平成2年から平成5年の現在までに、衆議院選挙が2回、参議院選挙、知事選挙、市長選挙、県会及び市会議員選挙がそれぞれ1回ずつ、計7回の各種選挙が行われました。  そこでお尋ねします。  これらの明推協運動の結果、効果はあったのかどうか、また、各選挙における投票率の向上や県内21市における本市の投票率順位の向上に反映されたのかどうか、お聞かせいただきたいと思います。  最後に、現在128国会において審議中の政治改革関連4法案についてでございます。  もちろん審議中でありますから、曲折を経てどのように落着するかは不明であります。また、現在提出されている政府案によりますと、私たちの地方選挙や地方政治に影響を及ぼす法改正も含まれていると聞いています。この点につきまして、わかっている範囲内で結構でございますので、御説明をお願いいたします。  これで私の壇上よりの質問は終わらせていただきます。御答弁によりましては自席より再質問させていただきますので、よろしくお願いします。  どうもありがとうございました。(拍手) ○議長(楽野信行君) これより当局の答弁を求めます。 ◎市長(馬場順三君) 地方分権につきましての御質問にお答えいたします。  まず第1点目の地方分権に対する基本的な考えについてであります。  地方分権の理念は、基礎的な自治体であります市町村が、地方行政の中心的な担い手として、地域社会に係る多様な行政を自主的、自立的に展開してまいることであり、その具体的な目的は、地域住民の福祉の増進のため、住民に身近な行政需要は可能な限り住民に最も密接にかかわっている自治体で処理するということであろうと考えるのであります。今、地域の活性化や高齢化を初めとしたさまざまな課題が提起され、21世紀を展望した町づくり、地域の実情を踏まえた市民のための町づくりが求められておりますが、こうした点からも、市の主体的な町づくりが制度上可能となりますよう、1日も早く真の地方分権が確立されることを強く期待いたしますとともに、本市としましても、その実現に向けまして必要な取り組みを進めてまいりたいと考えております。  このような地方分権の確立のためには、現状の国と地方の事務配分を抜本的に見直すとともに、自治体の人口規模、行政能力に応じた大幅な権限の移譲とその裏づけとなる財源の再配分がとりわけ重要でございます。幸い、本市は、都市としての潜在的な能力は非常に高いものがあり、また、市民の自治意識も相当に成熟しているものと考えておりますので、地方分権につきましても、足元をしっかり見据えながら着実に進めてまいりたいと考えております。  次に、第2点目の地域中核都市構想並びにパイロット自治体制度に係る御質問にお答えいたします。  地域中核都市構想は、第2次行革審におきましてその方向が示され、地方制度調査会の答申に基づき、現在国におきまして地方自治法など関係法令の改正作業が進みつつあると聞き及んでおります。この地域中核都市の指定を受けますと、現在の政令指定都市に準じた権限が移譲されることとなっております。本市につきましては、御質問にありました三つの要件のうち、30万人以上という人口、100平方キロメートル以上とされる面積、ともにおおむね地域中核都市としての要件にかなっているものと考えておりますが、いま一つの地域中核機能の要件につきましては、いまだ細部について明確でない部分もございます。本市といたしましては、今後の法改正等国の動きを強い関心を持って見守ってまいりたいと考えております。  次に、パイロット自治体制度につきましては、先般、その第1次指定が発表され、この制度の初めての適用対象に全国で14の市と1広域市町村圏が指定されたと聞いております。本市もこの指定について検討いたしましたが、具体的な内容等で不明確な点もありましたので、今回はその申請を見送ったところでございます。しかしながら、地方分権のより一層の推進を図るという立場から、第1次指定を受けた各都市の状況を十分に調査研究を行い、今後適切に対応してまいりたいと考えております。  次に、3点目の御質問の事務の権限移譲についてでありますが、御承知のとおり、貝原兵庫県知事は、熱心に地方分権の推進を提唱されております。こうした関係もあって、県では、行政システム調査会を発足させ、県の権限に属する事務のうち市町へ移譲可能な事務についての検討を進めており、県下各市町に対し、具体的なアンケート調査も実施されているところであります。これは、現行法令のもとでの事務委任という範囲内で実施されるものであり、本市といたしましては、十分なものとは考えておりませんが、市民サービスの向上を図るという立場から、地域住民の生活に密着し、生活の利便性や保健、福祉の増進が図れる事務、事業につきましては、積極的に県に対し権限の移譲や事務の受け入れを求めてまいりたいと考えております。あわせて、移譲されました事務を適切かつ円滑に執行してまいりますには、新たな職務体制の整備や所要の財源の裏づけ等がぜひとも必要となってまいりますので、近隣各市と共同歩調をとりながら、こうした点につきましても、今後県に対し具体的な要求をしてまいりたいと考えております。  最後に、市民ニーズの把握についてのお尋ねにお答えいたします。  御指摘がありましたように、地方分権の理念に基づき、地域社会を自主的、主体的に創造してまいりますには、市民と一体となった取り組みが必要であります。私は、昨年12月、市長就任に際しまして、市民中心の町づくりということを申し上げてまいりましたが、本年度から、市民と直接対話するトーキング・トゥモロー・西宮をスタートさせ、また、町づくりに関する市民会議を開催するなど、広く市民の声をお聞きする機会づくりを行ってまいりました。今後も、さまざまな機会をとらえまして、市民の声が市政に反映できますよう努めてまいりたいと考えております。何とぞ御理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。 ◎生活経済局長(横山良章君) 御質問の2番目、商業振興についてお答えいたします。  まず第1点目は、市内の商店街、小売市場の状況とその対応策であります。  中小小売商業者を取り巻く環境は、消費者ニーズの多様化、消費者行動の変化、また流通そのものの革新によって著しく変貌いたしております。市内の商店街、小売市場は、店主の高齢化や後継者難、大型店の出店等の大きな問題を抱えており、これらの多くは、客数の減少や空き店舗の増加など、大変厳しい状況に置かれております。特に小売市場におきましては、生鮮食料品店の減少が目立ち、空き店舗率は、昭和63年13%、平成2年17%、そして本年では約20%と増加傾向を示しております。このため、空き店舗には業種構成上ふさわしい店を募集したり、市場事務所への転用を図ったり、それぞれの組織で努力されておりますが、いずれも抜本的な空き店舗対策とはなっていないのが実情でございます。商業者みずからも、このような状況の中で、対面販売のよさを生かした販売方法に加えまして、場合によってはセルフ化などへの変更も含めたハード、ソフト両面にわたる改善の努力が必要であると考えております。  市といたしましては、積極的な取り組みを行っていこうとする商店街、小売市場に対しまして、既存の補助制度の積極的な活用をより一層促すとともに、経営基盤の強化や大型店との共存共栄を図るため、国等の施策を取り込んだ活性化事業に対する支援策を新たに講ずる必要があると考えているところであります。その一つといたしまして、既存の小規模小売店が共同して事業協同組合等の法人を設立し、個々の事業者では達成できない共同店舗づくりを行おうとする場合に、これに対して助成を行うことを検討いたしております。今後、こうした施策を中心に、商店街、小売市場の振興を図ってまいりたいと考えております。  第2点目は、卸売市場に関するお尋ねでございます。  西宮卸売市場における平成4年の取扱量は、兵庫県青果物卸売市場統計年報によりますと、野菜と果物をあわせて約7万4,000トン、地方卸売市場といたしましては県下一の取扱量でございますが、15年前、昭和52年当時の約10万7,000トンに比べますと3万3,000トン、約30%もの大幅な減少となっております。取扱量の減少につきましては、食生活の変化によって、消費量が、白菜、サツマイモなどの重量野菜が減少し、レタス、ブロッコリーなどの軽量野菜が増加してきたことが原因の第一に挙げられます。しかし、このことは他の市場も同様でございまして、それ以上に西宮卸売市場では取扱量が減少いたしております。これは、敷地の狭隘、施設の老朽化、駐車場不足、品ぞろえの不足等による客離れと、御指摘の中小小売店の不振に伴う販売量の減少も影響しておると推測いたしております。  次に、西宮市民の需要量に対する西宮卸売市場の供給量についてのお尋ねでございます。  県の調査によりますと、野菜、果物ともに西宮市民の消費量の約半分を供給している、こういうデータが示されております。残り半分に近い量は、他の卸売市場を経由する小売店や大型量販店からの供給によるものであろうと思われます。  次に、市場整備の中で市内小売商業者への対策が検討されているかという点でございますが、業界では、中小小売業者の支援機能に重点を置いた注文品のファクスによる受け付けや商品の配送、加工も含めたサービスシステムなど、具体的な方策が若手の事業者を中心に真剣に検討されております。  最後の、市場祭りの開催経緯と市のかかわりについてでございます。  西宮卸売業界では、整備の検討過程におきまして、これまで集荷することのみ重要視してきたことに対する反省が生まれ、今後は、小売店、消費者に目を向けた商売のあり方を検討していくことが重要であるとの認識が強まってまいりました。一方、以前より消費者団体や生産者団体からも市場祭りを開くようにとの要請もございまして、西宮卸売市場が開設60周年を迎えるという機会をとらえまして、消費者との直接的な触れ合いや小売店支援方策の立案に役立てようというねらいから、今回、市場祭りを開催するという運びになったものでございます。今回の祭りの実施につきましては、市内商業振興の観点からも、また、市場の開設者の一員といたしましても、意義あるものと考えておりまして、できる限りの支援をしてまいりたいと考えております。  第3点目の、商店街、小売市場の整備への取り組みに対する支援についてでございますが、御指摘の商店街等振興整備事業は、平成3年度に創設された制度でございます。これは、商店街、小売市場がいわば町の顔であり、地域経済や町づくりへ大きな影響を与えるとの認識から、地域の実情に合った魅力とにぎわいのある商業集積と関連公共施設の一体的な整備を図ろうとするものでございます。この事業は、あらかじめ策定いたします商店街等振興計画の中で拠点的商業集積として位置づけられた商店街や小売市場が整備事業を実施いたします際に、これとあわせて地方公共団体が整備するイベント広場、多目的ホールなどの集客施設、あるいは魅力ある歩行者空間づくりのための街路の修景化などに対しまして、一定の財源措置を講ずるものでございます。  本市の代表的な商業集積地であります阪急西宮北口駅周辺や阪神西宮駅周辺につきましては、御承知のとおり、既に再開発事業に向けた取り組みがなされているところでございます。今後、これらの商業集積地以外で商店街等振興整備事業が有効な事業手法として実施できるところにつきましては、市といたしましても、この制度の活用を検討してまいりたい、このように考えております。御理解をいただきたいと思います。 ◎環境衛生局長(中島道康君) ごみ問題について御答弁申し上げます。  まず第1点目の粗大ごみの有料化についてでございますが、既に御案内のとおり、ごみ有料化の目的は、排出する人に応分の負担をしていただくことによりまして、ごみに対する意識改革が進み、ごみの減量・資源化が図れることにあります。多くの都市が本年6月に出されました全国市長会の提言を受けて有料化の検討をしているところでございます。本市におきましても、これまでから研究課題としておりましたが、阪神間の7市1町で構成しております廃棄物処理主管者会議の中に新たに設けられたごみ有料化検討部会で広域的な問題として取り組んでいるところでございます。しかし、有料化を実施するに当たりましては、市民のコンセンサスを十分に得ることが前提でありまして、ごみ処理に多額の費用がかかることなどを十分啓発するとともに、市民がリサイクルしやすい受け皿の整備が必要であり、また、不法投棄の増加など問題点も多い状況であります。  御指摘の粗大ごみ有料化につきましては、東京都や三田市などで実施されており、全国市長会の調査では、86市、18%の都市が実施している状況であります。また、事業者の製品引き取り制度がまだ確立していない現状から、行政への野放図な処理費用の負担を強いられることには問題があり、粗大ごみは、排出量、頻度とも排出者間の差が大きいことから考えますと、有料化は公平な費用負担の実現ができるというメリットもございます。さらに阪神間の近隣都市と広域的に研究してまいりたいと存じますので、御理解をお願いしたいと思います。  次に、再生品等環境に優しい商品の使用促進についてですが、再生品の使用や環境に優しい商品の使用を促進していくことは、リサイクル活動を活性化させるために重要なことだと認識いたしております。そのためには、まず、市みずからこれを使用し、普及していく必要があるものと考えております。そこで、庁舎内から発生する古紙回収とあわせて再生紙の使用促進に努めているところでございます。さらに充実強化していくため、本年12月1日付で古紙回収及び再生紙等の使用促進に係る実施要領を整備し、中でも、再生紙の使用の原則を強く打ち出し、市の発行する印刷物、コピー類に使用する用紙は、今後再生紙を使用することを原則とし、現在再生紙の使用を重点的に推進し、その徹底化を図っているところでございます。再生紙以外のその他の環境に優しい商品の使用促進につきましては、今後関係部局と協議し、可能な限り購入に努めてまいりたいと考えております。  次に、再生品の普及、使用促進の啓発についてでございますが、再生トイレットペーパーの使用促進の立場から、西宮市環境衛生協議会に使用テストをお願いし、既に積極的に使用を推進していただいている地区もございます。また、西宮市廃棄物減量化推進懇話会の中でも再生品の使用について実践していくことを確認し合ったところでございます。再生紙や再生品など環境に優しい商品の普及、使用促進につきましては、啓発活動が重要と考えており、今後とも啓発活動を中心に展開する所存でございます。御理解賜りますようにお願いをいたします。  最後に、生ごみ堆肥化の一種であるボカシの利用の取り組みについてでございます。  これにつきましては、本年3月の一般質問でコンポスト化容器と並行して普及をとの御提案があり、その後の取り組みについて御答弁申し上げます。  まず、本年6月にボカシの実態を把握するため、先進地である岐阜県可児市へ調査に行きましたが、ボカシを使った堆肥化の方法は、扱いが簡単で場所をとることもなく、また、台所の片隅で使用ができ、悪臭もほとんどなく、さらに経費が非常に安価など、デメリットが少ないように感じましたことは、既に御案内のとおりであります。その後、西宮市環境衛生協議会を通じて、生ごみの減量化と堆肥化のため、ボカシを使ってのテストをお願いし、環境衛生協議会の役員に実施をしていただいているところでございます。使用の実態を把握するため、使用者にアンケートを依頼し、現在回収しておりますが、おおむね好評を得ているところでございます。しかし、ボカシによりでき上がった堆肥の有効な活用、あるいは受け入れ先が確立していなければ、これを継続することは非常に難しいものとなります。また、今後ボカシを導入することにつきましては、野菜や果実の堆肥として使用する場合を含め、その効果や安全性などを研究し、判断する必要があると考えておりますので、よろしく御理解を賜りますようにお願いいたします。  以上です。 ◎建設局長(吉村孝治君) 武庫川河川敷公園についてお答えを申し上げます。  まず1点目の武庫川河川敷公園の駐車場の設置につきましては、以前にも御答弁申し上げていますように、公園内には、ジョギングコース、サイクリング道路、多目的広場、花壇などがありまして、公園利用者も大変多いのが現状であります。そういう意味から、安全管理の点から困難であると考えております。また、河川管理者といたしましても、河川の管理面から難しいということでございます。  次に、2点目でございますが、申し上げましたとおり、原則的には駐車場の設置は非常に難しいところでございますが、公園の立地条件や交通事情を勘案いたしますとき、御指摘のように、市が主催または後援する行事に限定し、しかも、主催者が責任を持って安全管理に努められること、及び県道の交通と公園施設や他の施設利用者に支障を及ぼさないことなどを前提として、今後駐車できるスペースを特定して設置できないかを検討してまいりたいと考えております。  また、従来よりイベントや工事などで使用する場合において、緊急用車両や資材の搬入などについては、必要なものに限って公園内への車両乗り入れ許可書を出すようにいたしているところでございます。  次に、3点目の市の所有している未利用地の活用方法などにつきましては、今後調査検討してまいりたいと考えております。  次に、4点目のサイン施設計画についてでございますが、武庫川河川敷公園は、延長が約8キロに及び、トイレや給水施設などの設置間隔も長く、こういった施設への誘導・案内サインが必要なことは、十分承知をいたしております。今後、サインの種類によってある程度デザインや構造に統一性を持たせるとか、河川敷ということでの制約もある中で、関係機関とよく協議し、場所などを十分検討しながら、施設の充実に努めてまいりたいと考えております。
     以上の点につきまして御理解を賜りますようよろしくお願いをいたします。  以上でございます。 ◎土木局長(平尾進一君) 2級河川武庫川の改修計画についての御質問にお答えを申し上げます。  六甲山系を背景とした武庫川は、阪神間のほぼ中央を流下し、大阪湾に注ぐ県下有数の2級河川で、県の管理河川でございます。先ほども御指摘にございましたとおり、武庫川の高水敷には、松並木や数多くの樹木が繁茂し、また、低水敷には生物が生息するなど、自然環境に恵まれた都市河川だと認識しておりますが、他方、武庫川は、急流河川でもあり、豪雨出水時には自由奔放に流れを変える暴れ川に変身する河川で、大正から昭和初期にかけて実施されました河川改修により、現在の武庫川が形成されております。その後、流域の土地利用も変化し、58年9月の豪雨時にも見られましたように、洪水時における治水安全度が低下いたしましたことにより、昭和60年より県が事業主体になりまして下流より順次改修を進めていただいているところでございます。  今後の整備方針といたしましては、治水安全度の確保を最優先といたしますが、単なる治水工事にとどまらず、現状の環境、都市空間の役割、自然保護等に留意した改修手法を検討し、実施する考えであると聞いておるところでございます。改修工事の事業促進、親しまれる川づくりの実現に向けまして、今後とも県当局に要請してまいりたいと考えておりますので、よろしく御理解を賜りたいと存じます。  以上でございます。 ◎教育次長(鎌田安知君) 図書館について数点にわたる御質問にお答えを申し上げます。  生涯学習社会に対応するための条件整備の一つとして、だれもが自由に必要な図書資料や情報に接することができるための施設として、図書館の機能の充実が重要であるというふうに考えております。  御質問の初めの、若者、子供にとって魅力ある図書館ということでございますが、まず、図書の充実を図っていくということはもちろんでございますが、中央図書館におきましては、若者に人気のある文庫本を充実させるとか、あるいは貸し出しを主体といたします分室におきましては、子供たちが利用しやすいよう児童書を多く備えていくというふうにいたしております。また、子供のころからの読書習慣を育てるため、学校図書館協議会と協力いたしまして、推薦図書の冊子「読んでごらんおもしろいよ」を作成いたしまして──これは20ページほどの冊子でございますが、これを児童生徒初め保護者の皆さんにも見ていただくとともに、図書館独自の事業としてお話し会、ビデオ映写会などの各種の集会行事を開催するなど、子供たちに図書に触れる機会を多く与えるよう努めておるところでございます。  次に、図書資料以外の絵画、CDなどの貸し出しについてであります。  現在、CD、ビデオなど視聴覚資料の貸し出しを検討しているところでございますが、絵画につきましては、まだ全国的に見ましても、御指摘にありましたように、数が少ないようでもございます。今後調査研究をさせていただきたいというふうに思います。  第3点目の大学図書館との相互利用システムの点でございますが、大学図書館は、私ども市立図書館に比べまして、専門的かつ学術的な研究関係の文献など、市立図書館にない資料、蔵書というのが数多くございます。これを市民が利用できるというふうになれば非常に意義があると考えております。現在、市内の各大学が、いろいろな形で地域社会への貢献ということで、大学開放に取り組まれております。今後、本市カレッジタウン事業の中で各大学と十分協議してまいりたいというふうに考えております。  次に、仮称鳴尾図書館の概要、スケジュールについてのお尋ねでございますが、まず、仮称鳴尾図書館につきましては、当初、中学校の図書室との併設施設として考えておりましたが、学校現場と調整いたしました結果、鳴尾図書館は単独の施設といたしまして、本年度、設計を行う予定にいたしております。今後の予定といたしましては、平成6年度には学校施設の改修などを行い、平成7年度に図書館の建設に着手、平成8年度に開館を今のところ予定いたしております。  施設の概要でございますが、鉄筋コンクリートの2階建て、一部鉄骨づくりで、延べ面積は約1,400平米、1階部分でピロティー方式によります駐車場部分を確保いたします。図書館の主要部分は2階部分に集約いたします。機能面におきましては、最大限、開架数が約8万冊、蔵書数13万冊程度の収容可能な施設といたしまして、閲覧、貸し出しなどの通常サービスのほか、ビデオ、CDなどの視聴覚サービス、視力障害者の方々に対する対面朗読などを考えております。  それから、分館、分室を含めた地域図書館の整備について御指摘がございましたが、現在、中央図書館を中心といたしまして、地域図書館としては、分館としての北部図書館、分室としての越木岩、段上、浜甲子園、上ケ原の4分室がございますが、先ほど申し上げました仮称鳴尾図書館──これは分館でございますが──の新設に向けて取り組むほか、甲東園駅前合同ビルでの図書分室設置に向けて現在関係部局と協議中でございます。今後、北口駅周辺地域での図書分館を検討いたしますとともに、図書分室につきましては、市民の生活動態や地域間のバランスに配慮しながら効率的な配置に努めてまいりたいと考えております。  最後に、図書館の除籍図書、あるいは家庭で放置されている図書の再活用という点でございますが、本市におきましては、汚損または破損のため利用できない図書、内容が古く利用が少なくなり、図書的価値が薄くなっていると判断されるものにつきましては、除籍処理をいたしております。しかし、まだ利用の見込まれるものにつきましては、学校、公民館、福祉施設などの公的機関への管理がえを実施いたしまして、図書資料の再活用を図っているところでございます。ちなみに、平成4年度の実績で申し上げますと、除籍図書の約3割に当たる4,500冊余りを管理がえいたしました。  なお、御指摘のありました市民の方々への無料提供に関しましては、図書が市の備品であるということから、問題点を整理させていただきたいと存じます。  次に、市民からの寄贈図書についてでございますが、従来より、専門書などについては、図書館の蔵書として受け入れております。平成4年度実績では約2,300冊余りを寄贈していただいております。また、申し出の図書の一部につきましては、学校、福祉施設などへも提供いたしまして、できる限りその再活用を図っているところでございます。  今後とも、図書の再利用につきましては、積極的に取り組んでまいりたいというふうに考えております。御理解のほどをお願いいたします。 ◎選挙管理委員長(橘治君) お答えいたします。  まず、御質問の第1点目でございますが、投票所の増設についてはどの程度具体化しているかとのお尋ねでございます。  懸案の北部地域におきましては、2カ所ないし3カ所の増設を予定しております。具体的には、名塩南台に1カ所、東山台に1カ所、それに現在地元と協議中の宝生ケ丘1丁目・2丁目、生瀬高台をひっくるめまして1カ所の予定でございます。また、南部地域におきましては、面積が広く有権者数の多い過大投票区を分割して、7ないし8カ所の増設を予定しておりますが、投票所予定施設を目下調査中、あるいは施設管理者と交渉中でございますので、若干減る可能性もあるわけでございます。したがいまして、具体的に申し上げられませんが、いずれにいたしましても、当初方針どおり増設の方向に向かって進行しておりますので、御了承賜りたいと存じます。  第2点目は、投票立会人の選任について、年齢構成の3段階方式は進行しているのかどうかとのお尋ねでございます。  先生御提案のとおり、去る7月の衆議院総選挙におきましても、75歳定年による欠員及び辞退による欠員が生じた投票所におきましては、既に20代ないし30代から1名の投票立会人を選任しております。今後執行予定の選挙におきましても、欠員補充に際しましては、年齢構成の3段階方式に留意しつつ選任してまいる所存でございますので、御了承賜りたいと存じます。  御質問の第3点目は、明推協運動の効果はあったのかどうかとのお尋ねでございます。  先生御指摘のとおり、平成2年から平成5年の現在までに7回の各種選挙がございました。このうち、投票率と順位が上昇した選挙が三つ、順位のみが上昇した選挙が二つ、投票率は下がったが順位は同じ選挙が二つでございます。これらのことから、おかげをもちまして、各種選挙における本市の投票率と県内21市の順位は、その低落傾向に歯どめがかかり、上昇過程に入っていると判断している次第でございます。御了承賜りたいと存じます。  御質問の第4点目は、政治改革関連4法案のうち地方選挙や地方政治に影響を及ぼす法改正は何かとのお尋ねでございます。  現在国会に提出されている政府案を御参考までに御説明申し上げます。地方選挙に及ぶものといたしましては、公職選挙法の一部改正法律案のうち、選挙運動のところで、一つ、戸別訪問が解禁されます。ただし、これは午前8時から午後8時までに限られます。二つ、あいさつ状の禁止が強化されます。慶弔、激励、感謝等のためのあいさつ状も禁止されます。これは電報類も含みます。ただし、自筆の答礼は除かれます。地方政治に及ぼすものといたしましては、一つ、政治資金規正法の一部改正法律案の中で、国、地方ともに政治家個人への企業・団体献金が規制されます。二つ、政党助成法案では、無所属議員の多い地方政治家は政党助成の恩恵は受けられません。  概略は以上のとおりでございます。  これでお答えを終わります。 ○議長(楽野信行君) 当局の答弁は終わりました。 ◆24番(北川正治君) 御丁寧な御答弁ありがとうございました。  先に、武庫川河川敷公園について再質問をさせていただきます。後ですべてのことについて要望させていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。  吉村局長の方から御答弁ありましたけれども、まず、武庫川河川敷公園に、新たに、市の主催するものや、またそれに準じたようなものについては、駐車場を貸すような設備をつくっていってもいいということでございますが、それは、実際に駐車場としてつくっていただけるのか、それとも、また私、後でも言いますが、車の乗り入れ許可書を出した車だけが入れられるようにされるのか、その辺を1点、再質問させていただきたいと思います。  それは、私、何回も今まで──これたしか7回目だと思うんですけれども、一般質問で武庫川河川敷の駐車場についてはさせていただきました。その都度、絶対だめだということでございましたが、今回、吉村局長が大いなる英断を振るっていただいて、前向きに駐車場をつくってやろうということで、これは非常に感謝するところなんですけれども、ところが、私たち議員が質問するというのは、そのとき本当に必要としているから質問しているわけであります。それが7年たってからようやくということでは、ちょっとありがたみも半分になったような気もするわけでございます。ところが、これは必要なものですから、ぜひとも大英断を振るって、できるだけたくさんの車が置けるような形にしていただきたいなと思いますので、その点ちょっと、どういう意味なのかということを細かく説明していただきたいと思いますのと、それから、もう1点、車を乗り入れするのに、許可書を出せば今まででも出入りできるということでしたが、私は、甲山ライオンズクラブというライオンズクラブに所属しておりますが、そこで小学校の駅伝大会を毎年2月にさせていただいております。武庫川河川敷公園なんです。それは、市長や教育長などもいつもお見えいただいていますので、当然西宮市の主催に準ずるような催し物であると私は思っております。そういったときに、私は、3回ほどそこの実行委員とか、また実行委員長というのもさせていただいて、このときに、何とか、荷物を運ぶのに朝大変だから、そのために車を入れさせてほしいということを、私、何回も、これは一般質問じゃなくて、甲山ライオンズの一員として公園の方をお借りする許可書を出すときに一緒にお尋ねしてまいりました。しかし、そのとき、全部だめだ、一切だめだというふうに私は言われておりました。ところが、きょうの御答弁あれしますと、許可書を出しているということですから、ということは、甲山ライオンズとか、そういうライオンズクラブのような形で駅伝大会なんかをする場合は許可を出さないということなんですか。その辺、ちょっとはっきりしておいていただかないと、私も、甲山ライオンズで実行委員として車を何とか出入りするような形でお願いをしているんですが、それはだめだと言われて、ほかのものには出しているというような言い方ですので、どうもその辺、すっきりとしないところがあるんですよね。ですから、その辺もうちょっときちっとした形で、出されるんでしたら、こういう形だったら出せる、こういう団体だったら出せる、それについては何台だったら出せるとかいうものを、きちっと基準を明確にして出す必要があるんじゃないかと思います。ですから、そういった意味で、もう少しきちっとした形で、出しているということであれば、いつから出されたのか、また、どういう団体に出されておられるのか、どういう基準で出されておられるのかということをちょっと御質問したいと思います。  以上2点、再質問、お願いいたします。 ○議長(楽野信行君) 再質問に対する答弁を求めます。 ◎建設局長(吉村孝治君) 車両の許可書でございますけれども、これは、イベントをやる場合の会場の設営とか、あるいは工事用車両の資材の搬入などの場合につきましては、従来から許可書を発行しておるところでございます。ただ、公園の利用者については、一切今までも認めてないということでございます。  それから、今回特にお尋ねのありました市が主催あるいは後援するものについての問題でございますけれども、先ほど答弁申し上げましたように、割ときつい条件といいますものを安全面の確保の意味から設置させていただいて、新たに公園利用者についてその駐車を認めるということでございます。  以上です。 ○議長(楽野信行君) 再質問に対する答弁は終わりました。 ◆24番(北川正治君) 余り、私、言うのやめようと思っていたんですけれども、何か今のでしたら、逆にストレスが余計たまったような御答弁なんで、もう一回聞いておきたいと思います。  どうして、私どものライオンズクラブでの駅伝大会、これは、小体連なんかも後援していただいているものですから、市の主催と一緒だと思うんです。そういったときに、公園の中に出入りする車の許可書があるんだったら、どうしてそれを言っていただけなかったんですか。その辺、幾らそういう制度があっても、教えていただかなかったら、我々知らなかったら、公園を使うことできないわけですから、それじゃ、どうしてそういうことを教えていただけなかったのか、その点だけちょっとはっきりお答えください。 ○議長(楽野信行君) 当局の答弁を求めます。 ◎建設局長(吉村孝治君) 担当の方でその点の説明が不十分だったということだろうと思いますので、改めてその点につきましては陳謝しておきたいと思います。 ○議長(楽野信行君) 当局の答弁は終わりました。 ◆24番(北川正治君) もうそれじゃ、余りそれ以上言いません。  これからそういうところについては、きちっと丁寧な説明をしていただきたいというふうに思いますので、よろしくお願いします。  それじゃ、あと、要望をさせていただきたいと思います。  まず、地方分権については、西宮市は、神戸、大阪市にも対応できるような潜在的な力を持っている市であると考えておりますが、この力が発揮できていないのは、現行制度の拘束のためや権限や財源が不足しているからではないかと考えるのであります。例えば、全国各地の再開発を見ましても、どの地域も同じようなもので、その町の特色とか個性とかいったものにはなっておりません。これは、補助金の関係から町づくりの構想や計画の段階から実施に至るまで、建設省などの意向により、画一的なものに指導されているからではないかと思います。西宮の町づくりは、西宮市の主体的な発想と工夫で地域の実情に合ったものとして実施していける、こうであってほしいと私は思っております。先ほど市長から力強い御答弁をいただきました。地方分権は西宮市だけで実現できるものではありませんので、今後とも積極的な取り組みを市長にお願いしたいと思います。  次に、商業振興についてですが、最近の商店街や小売市場の状況については、当局としても十分把握されており、安心させていただきました。今後とも、商業者ともども連携をとっていただき、活性化に向けてよろしくお願いしたいと思います。  次に、卸売市場との関連ですが、最近の商業振興は、販売店だけでの対応では効果が上がらない状況にあると思います。卸売市場と市内小売業者の関係者が連携の上対応することが求められると思います。卸売市場関係者が今までの反省点を踏まえ整備を検討されているということでありますので、その成果に大いに期待をしております。きょうは、卸売市場の施設、設備そのものについては質問をしておりませんが、業界では、自分たちでつくった整備案に対する市からの回答を期待して待っておられると思います。そういった意味で、しっかりとした、早く回答をしてあげていただきたいと思います。また、市場関係者にありましては、不況下であり、また、市にありましても、財政的に非常に苦しい時期ではありますが、早期に市場の整備が実現されますように、よろしくお願いしたいと思います。  それから、最後の商店街の整備振興事業についてでありますが、鳥取県の境港の取り組みは村興し事業でありますが、商店街や市場が多くあり、また分散している本市においては、本市の町づくりの観点からは、ぜひともこの商業振興事業に力を入れていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  それから、ごみの問題でありますが、多くの問題がこれからたくさん出てくると思いますが、しっかりとした対応をしていただきたいと思います。  1点だけ、再生紙の使用というのを大いに図っていただきたいというように思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  それから、武庫川河川敷公園ですが、吉村局長、英断していただきましたが、ひとついい、広い立派な駐車場を何とか将来考えていただきたいと思います。その点をよろしくお願いしておきたいと思います。  それから、図書館の件でございますが、いろいろと絵画とかCDとかいうことも、これからやっぱり考えていく必要があると思います。絵画については、全国にそんなにないというふうにおっしゃいましたが、やっておられるところも8市あるわけですから、西宮市も、大いに、文教住宅都市ということでございますので、そういった意味で、絵画なんかの貸し出しというのもきっと喜ばれると思いますので、考えていただきたいというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。  それから、選挙管理委員長にお願いしておきます。  政治改革関連法案は、今回、国の様子を見ていたら、通るか通らないか、わからないと思うんですけれども、通りましたら、今おっしゃったようなこと、きちっと決まったことを我々議員の方にいろいろと教えていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。  ありがとうございました。  以上で終わります。(拍手) ○議長(楽野信行君) ここで休憩をいたします。  なお、再開は、午後1時の予定でありますので、よろしくお願いいたします。    〔午前11時25分 休憩〕     ────────────    〔午後1時02分 開議〕 ○議長(楽野信行君) ただいまから休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、28番 片岡保夫君の発言を許します。    〔片岡保夫君登壇〕 ◆28番(片岡保夫君) 社会党・市民連合第2陣といたしまして、通告に従いまして一般質問させていただきます。  大きな1点目は、阪急西宮北口駅周辺再開発問題についてであります。  本問題を私が毎回のように取り上げておりますのは、市の方も位置づけられておりますように、この市役所周辺とあわせまして、市の核となる大きな町づくりでありますから、いろいろ制約条件はあっても、できるだけ地元や市民の声を、要望等を反映した町づくりにしてほしいと思うからであります。事業の進捗状況ないしは取り組みの現況、今後の進め方、見通し等について、具体的に項目を挙げて質問しますので、よろしくお願いをいたします。  1点目は、南の土地区画整理事業についてであります。  県の芸術文化センターやサティの移転問題、阪急のホテル関連につきましては、事業のおくれが出ている一方、全体の仮換地に関する市の案がようやく先日の区画整理審議会で示されたと聞いておりますが、事業の進捗状況、今後の見通し、進め方等についてお尋ねします。  2点目は、新中央公民館建設に関する対応について。  3点目は、地元住民は、この区域、ないしは再開発地域内ということであってもいいわけでありますけれども、自分たちの町づくりという意味で、総合福祉施設的な公的施設を強く望んでおりますけれども、今回のこの計画の中にそれを取り込んでもらえる考えはないかどうか。  4点目は、公営駐車場をつくることにつきましては、今日の時代的要請として、これまでにも多くの議員から要望が出ておるわけでありますけれども、この際、事業区域内につくる計画があるかどうか。  5点目は、津門川以西地区について、球場前線以北部分と以南部分に分けて、現況と今後の見通しについてお聞きしたいと思います。  6点目は、南東地区につきまして、ドーム球場をつくるという構想は、今の経済事情も影響してか、最近はどうも棚に上がったような感じでありますけれども、現時点で確かな計画としては、それではどこまでやろうとしているのか、はっきりしていただきたいと思います。  7点目は、北東地区について、その後取り組みは進んでいるのかどうか。  8点目は、最近、新聞紙上で阪急電鉄内に再開発に関する研究会が発足した旨の報道がございましたけれども、これに関する情報を得ていれば教えていただきたいと思います。  次に、大きな2点目、シルバー人材センターについてであります。  日本人の平均寿命は、本年、男性76.09歳、女性82.22歳、男女とも依然として長寿世界一であります。高齢者、65歳以上推計人口は、敬老の日の9月15日現在で1,687万人、総人口の13.5%を占め、人口、割合とも、ことし、また過去最高となっております。まさに高齢化社会が定着しつつある、こういうことかと思いますけれども、今、高齢者においても、4人に1人は何らかの形で働いていると言われておりますが、老後をどのように生きがいを持って生きていくか、このことが一層国民的な課題となっているわけであります。  さて、このような趣旨を踏まえて、本市のシルバー人材センターの設立、発足がいよいよ現実のものとなってきました。11月25日付市政ニュースにおきましても、加入者の募集の記事、あるいはPR記事も掲載されたところであります。私の3月定例市会の代表質問では、今秋をめどに設立をするということでありました。  そこで質問をいたします。  1点目は、設立に向けての現在までの取り組み状況、2点目は、応募状況、3点目は、運営の見通し、以上であります。  大きな3点目は、表彰制度についてであります。  国の叙勲を初め、さまざまな表彰制度がありますが、現行市の表彰制度は妥当なものかどうか、この際、検証してみたいと思います。  そこで質問をいたしますが、1点目は、現行市及び外郭団体等の表彰制度の実態について、その種類、数はどのくらいあり、表彰の効果、内容的な評価を当局としてはどのように考えられておるのか、見解をお聞きしたいと思います。  2点目は、現在の表彰制度では、私の認識としては、大体において年齢、役職の在職年数がその選考基準になっている場合が多く、もちろんこれはこれで私は否定するものではありませんし、大変価値のあることだと思っておりますが、一方、一般市民の方であっても、すぐれた能力を有し、隠れた善行や地域活動への貢献、町づくり等に著しい功績のある方もあるわけであります。ところが、こういった方々を推挙する場所がなかなかないのが実情ではないでしょうか。そこで、表彰制度の中にもっと一般市民を対象にした内容も加味した内容に改善していくべきではないかと思うのですが、いかがでありましょうか。  大きな4点目は、不況対策についてであります。  本年10月の完全失業者は176万人、完全失業率は2.7%で、これは、1988年2月以来、5年8カ月ぶりの高水準になったということが大きく報道されまして、出口の見えない現在の不況の深刻さが改めて示されました。有効求人倍率も9カ月連続減少しております。製造業においては特に深刻な事態に至っております。4月から8月の労働省の調査によりますと、全国で24万人もの人が失職し、兵庫県でも7,000人余りの人が職を失っております。自動車会社のレイオフに象徴されますように、企業内失業は300万人にも達したと言われております。政府の景気対策も強化され、緊急雇用対策も実施されようとしております。また、6兆円規模の減税の問題も今大きく論議されているところであります。兵庫県も景気対策を重点に大型の補正予算を組んでおります。今年度は、異例の、今開かれておる議会で3度目の補正予算ということのようであります。  そこで、このような情勢を踏まえ、西宮市における不況の実態とその対策について質問したいと思います。  その1は、市内産業を取り巻く不況の現状はどうか。1、産業の業種による不況状況はどうか、2、雇用状況はどうか、3、本市の制度融資対策は万全かどうか、最近の傾向、対策、融資枠は十分かどうか等についてお答えいただきたいと思います。  その2は、不況が与える財政への影響、この点につきましては、昨日の玉置議員の質問と重複する部分でありますが、それと、本市としての景気浮揚策について、新年度予算編成に向けての考え方もあわせお答えいただきたいと思います。  大きな5点目は、教育行政についてであります。4項目取り上げたいと思います。  1点目は、学校週5日制の総括についてであります。  教育制度の大改革と言われております学校週5日制が昨年9月実施されて丸1年が過ぎ、今2年目に入っております。ゆとり、子供を家庭や地域に返す、豊かな人間性を培い形成する、こういった所期の目的は達成されているのかどうか、授業時間や授業内容はどう変わったのか、学校行事へのしわ寄せはなかったのかどうか、さらには、完全週5日制へ向けての展望は開けているのかどうか、1年間の総括をきっちりやっておくことが大切なことだと思います。  そこで次の点を質問します。  1、1年間を振り返って西宮市の学校週5日制はどうであったか、2、問題点ないしは課題は何か、3、学習指導要領との関連で無理があるのかどうか、以上であります。
     2点目は、津門小学校の改築整備についてであります。  本件は、地元の長年の要望であります正門玄関の位置と整備の問題と、古く物置のようになった西校舎の建てかえに関する問題であります。市教委の本問題に対する見解は、可能な限り早い時期に両問題同時に解決したいということでありました。そして、今また新年度予算編成時期を迎えていることでもありますので、具体的な整備計画なり時期的なめどを出していただきたいと思うわけであります。市教委の御答弁をお願いいたします。  3点目は、登校拒否の問題であります。  子供の数が減少している中で、小・中学生の登校拒否──30日以上欠席の内容ですけれども──は、平成4年度には7万人の大台を突破しております。兵庫県下でも3,700人余り、このように不登校の子供はなおふえ続けておりまして、ますます深刻の度合いを増しているところであります。  そういった状況の中で、先日、新聞紙上で、文部省が初めて、学校だけではなくて、子供と保護者も対象に加えた調査の結果が発表されておりましたけれども、それによりますと、学校、保護者、本人の間に認識の差があることが判明しております。本人は学校に原因、保護者は本人の問題、学校は家庭の影響、このように、登校拒否に陥ったきっかけについて、それぞれ異なった答えを出しておりまして、認識のずれを見せております。  そこで質問ですが、1、この調査結果に対する市教委としてのとらえ方、見解、2、本市の現状と今後の対策について。  次は、4点目、公立幼稚園の2年保育の問題であります。  この件につきましては、昨日の玉置議員、鳥飼議員の質問によりまして、私も質問したいと思っております内容がほぼ網羅されておりますので、指摘と要望意見を申し上げたいと思います。  一つは、募集定数510ないし540人ということに関して、最後の30人につきましては、応募状況によっては幼児の多い高須西に対する備えであったと伺っておりますが、実際の応募結果は、昨日の質問でも触れられておりますように、高須西、大社、瓦木、3園が突出した形となり、結果として510人にとどめざるを得なかった、こういうことになっております。この点、結果論的ではありますけれども、もう一歩弾力的な考え方、つまり、このケースの場合ですと、30人が例えば90人ということであってもよかったのではないか、こういうふうに思うわけであります。  二つ目、抽せん漏れをされた四百何十名かの実態につきましては、昨日の鳥飼議員の質問でも大いに取り上げられておりますし、市民の運動団体である西宮の公立幼稚園に2年保育を実現させる会の鎌田代表から、私自身も、行ける人と行けなくなった人の間に起こっておる気まずい関係、また、隣保であるにもかかわらず人間関係が大変悪化しておる事態等、生々しい声を聞いておりますけれども、それだけに、抽せん漏れになられた方々に対しましては、今後どの進路を選択するとしても、市教委としてでき得る限りの温かい配慮の気持ちを持って対応していただきたいと思います。  三つ目は、実施されない5園への対策といたしましては、昨日の質問でも出ておりましたし、また、西宮市教職員組合から今議会に出されております陳情にもありますように、幼児教室の開催等、十二分にやっていただきたいと思います。  四つ目は、現状、公私共存の立場から私学との間に定数枠の合意の必要性は認めるところでありますけれども、幼児教育の視点に立てば、市教委も認められておりますように、やはり全園実施が望ましいとの基本は絶対に忘れないでいただきたい、この点は繰り返し今後の私学との話し合いの中でも理解を求めていくべきであろうと思います。  五つ目は、新年度発足後、在宅児家庭に対し何らかのアンケート調査を実施していただきたい。  以上であります。  大きな6点目は、第3次総合計画策定に向けてであります。  平成8年度から始まるマスタープランに関しまして、以下の質問をいたします。  1点目は、取り組みの現状と今後の進め方について。  1、まちづくりを考える市民会議やトーキング・トゥモロー・西宮の状況、現況と問題点等について質問します。  2、策定へ向けての今後のスケジュールについて。  2点目は、市民会議、トーキング・トゥモロー・西宮等で出された市民の声の生かし方、反映の仕方について。  3点目は、先般、神戸新聞社情報科学研究所から兵庫の住みよさ指標というのが発表されております。これは、兵庫県下21市70町から住みよさを比較するデータを収集いたしまして、地域指標づくりとして、快適、安心、安全、以上の三つの指標を掲げ、その中で、暮らし、住環境、安心、教育・文化、交流、パワーの六つの分野を設定し、これをまた17の中項目に分け、さらに59の小項目を設定してチェックいたしまして、偏差値をつけ、得点であらわしたものでありますけれども、西宮市は、トップグループ16位には入っておりますけれども、この内容については、これからのマスタープランや、あるいは町づくりに対して大いに参考になるのではないかと思いますけれども、当局の御見解を求めたいと思います。  4点目は、環境計画とか老人保健福祉計画とか、重要計画が一方であるわけでありますけれども、こういったこととマスタープランとの関連、あるいはどのように組み込んでいこうとしているのか、この点についてもお尋ねしておきたいと思います。  以上、この場での質問を終えまして、答弁によりましては、自席からの再質問等を保留させていただきます。  ありがとうございました。(拍手) ○議長(楽野信行君) これより当局の答弁を求めます。 ◎市長(馬場順三君) 最後に御質問のございました第3次総合計画の策定につきまして、私からお答えをいたします。  まず最初に、取り組みの状況についてということでございますが、本年度は、計画策定の前提として、市民の声を聞くということを中心にいたしておりまして、基礎的資料の取りまとめ作業を実施しているところでございます。  まず、市民の声につきましては、5月から7月にかけてまちづくりを考える市民会議を開催いたしましたが、これは、総合計画を策定するに当たり、地域の現状や課題、将来構想等について地域住民の皆様方の御意見をいただくため、市内を七つの地域に分けまして、1地区3回、計21回の会議を行ったものでございます。その後、各地区の座長さん方によります全体調整のもとに、まとめられた報告書としていただいております。また、トーキング・トゥモロー・西宮につきましては、昨年12月の所信表明、あるいは平成5年度行政方針でも申し上げましたとおり、市民との幅広い対話と参加による市民中心の町づくりを推進してまいりたいということで、今年度は6月から11月までに8日間実施し、個人、グループを対象に45回、延べ84人の方々との対話を重ねております。さらに、西宮市の将来像についての自由な意見をいただくまちづくり提言等も実施をいたしております。  次に、基礎的資料といたしましては、計画策定の前提として、市政全般にわたる現況の把握と問題点の分析を内容とする資料集を作成することといたしておりまして、現在その取りまとめの作業を行っているところでございます。  また、策定に向けての今後のスケジュールについてでございますが、平成6年度におきましては、学識経験者の御意見も伺いながら、第3次総合計画の基本構想と、それに基づく基本計画の原案を取りまとめることといたしております。平成7年度には、市議会を初め、市民代表の御参加をいただく総合計画審議会において審議をいただいた上、市議会にお諮りし、議決をいただいて決定することといたしております。  次に、市民の声を総合計画にどのように反映していくのかというお尋ねでございます。  いただきました御意見等につきましては、テーマごとに整理、分類を行い、来年度の基本計画原案の作成の際、関係部局において内容を十分検討し、その趣旨を極力計画案に反映してまいりたいと考えております。  次に、先日、神戸新聞社の情報科学研究所から発表されました兵庫の住みよさ指標についてでございます。  この指標は、御指摘にもございましたが、生活に関連の深い6分野を設定し、より住みよく暮らしやすい生活のイメージを各種のデータによって偏差値に置きかえ、分野ごとにA、B、Cの3ランクに分けたものでございます。本市は、4分野、すなわち、暮らし、教育・文化、交流、パワーの各分野においてAランクに位置づけられ、県下91市町のうちトップグループを形成する4市5町の中に数えられております。このことは、本市の恵まれた立地条件と地域の伝統や社会資本の蓄積によるところのものであると考えております。しかし、残る二つの分野、安心と住環境につきましては、指標の設定の仕方にもよりますが、本市は、それぞれB、Cにランクされておりまして、このことは、人口の多い都市部に共通する傾向となっております。こうした評価も一つの資料として今後の住みよい西宮づくりのための参考としてまいりたいと考えております。  また、各部局における重要計画は第3次総合計画にどのように組み込まれるのかというお尋ねでございます。  御指摘にありましたように、現在本市におきましては、環境計画、老人保健福祉計画、住宅基本計画、生涯学習推進構想などの重要な部門別計画を策定中でございまして、これらの計画の策定に当たりましては、必要に応じて関係部局間での調整を図ってきたところでございます。また、これらの計画は、構想的なものから具体的な施策水準を示すものまで、その性格や位置づけもさまざまであり、目標とする年次も異なっております。したがいまして、各計画の内容を十分検討の上、さらに必要な整合、調整を図り、全体的な町づくりの方向を示す総合計画の中に体系的に位置づけてまいりたいと考えております。何とぞ御理解賜りますようお願い申し上げます。 ◎都市開発局長(中馬進君) 冒頭に御質問のございました西宮北口駅周辺地区再開発問題についての8点の御質問に順次お答えさせていただきます。  まず第1点目は、北口駅南地区土地区画整理事業の進捗状況と今後の予定でございますが、この事業は、平成4年7月に都市計画決定を行い、本年1月25日に事業計画を決定いたしております。その後、土地区画整理審議会委員の選挙や仮換地の設計作業を実施し、先般、仮換地指定案の審議会への諮問を終え、現在その指定手続の作業を行っているところでございます。今後の予定といたしましては、本年度中に仮換地の指定を行い、平成6年度から公共施設の整備や建物移転などの工事に着手してまいりたいと考えております。  次に、2点目の区画整理区域内にある中央公民館の取り扱いについてでございますが、現中央公民館は区画整理区域内で整備することとし、換地設計作業の中でその場所及び規模などについて関係部局間で協議調整を重ねておるところでございます。また一方で、駅前の中の島商店街を形成する関係権利者が、その換地先で、区画整理にあわせ組合施行の市街地再開発事業を想定し、共同ビル建設の構想を進めております。このような状況の中で、区画整理事業の円滑な推進と潤いとにぎわいのある町づくりを進める上から、地元関係者の間で再開発の考えが進展するならば、市といたしましても、この再開発事業に参画し、公民館施設などを整備拡充してはどうかと考えております。したがいまして、再開発ビルの施設計画及び資金計画などについて、地元関係権利者と調整する中で、市の施設につきましても、関係部局を含め、調整してまいりたいと考えております。  次に、第3点目の公的な施設を北口町づくりに組み込んではどうかという点でございますが、先ほどお答えしましたとおり、公民館施設について、今後その内容も含め検討してまいる中で、関係部局と調整し、研究してまいりたいと考えております。  次に、4点目の西宮北口駅周辺地区の町づくりにおける駐車場整備についてでございますが、基本的には、駐車場の整備は、駐車需要の発生をもたらす個々の施設で対応することが本質でありまして、特に西宮北口駅周辺地区のように今後新たな施設建築物が予定される場合、延べ床面積が一定規模以上のものについて、駐車場法に基づく附置義務条例──これにつきましては、この9月に制定された条例でございますが、この条例や、開発指導要綱などにより、建築主に駐車場設置の義務がありますので、開発協議や確認申請協議の中で指導の徹底を図ってまいりたいと考えております。  しかし、駅前の商業・業務地区での多様な不特定駐車需要につきましては、民間の駐車場を補完する形で公共側での駐車場整備が必要であると考えられますので、今後、地区の駐車需要の把握、官民の役割分担等を検討する中で、公共側での駐車場整備のあり方と位置づけを明確にしてまいりたいと考えております。  なお、現時点では、一つの案といたしまして、駅前広場の地下などで実現の可能性についての検討を行ってまいりたいと考えております。  次に、5点目の津門川以西の再開発計画とその取り組み状況についてでございますが、まず、県道北側街区、約3.3ヘクタールにつきましては、平成3年11月に関係権利者11名から成る準備組合が設立されております。その後、社会経済状況が変化する中で、資金計画などの再検討が行われております。また、県道南側、山手幹線までの区域につきましては、北側と同じく住宅を中心とした町づくりが妥当と考えておりますが、企業社宅、民間マンション、商業施設など、現況が多様な上、関係者にはいろいろな御意見もありますので、当面、北側再開発の進展を考慮しつつ、地元調整を図ってまいりたいと考えております。  いずれにいたしましても、この区域内には市の管理する公営住宅もあり、その対処についても考える必要がありますが、昨今の財政状況の厳しい中におきましては、事業手法、資金計画などについて十分精査しつつ、都市計画決定に向け、取り組んでまいりたいと考えております。  次に、6点目の南東地区の今後の見通しについてでございますが、御承知のとおり、この地区におきましては、名神東地区で県住第1期の移転が本年6月に完了いたしております。今後、県住第2期、県警宿舎の建設計画のほか、自動車学校につきましても移転計画を進めるための折衝が続けられております。また、このために、平成6年1月から旧ブレーブス宿舎やバックネットなどの取り壊しが予定されております。なお、阪急バス車庫につきましては、当面現地に残し、さらに移転などの検討がされると聞いております。  このように、都市総合再開発促進計画で位置づけられた土地利用方針を基本にしつつ、計画の具体化した名神東地区における動きはありますが、南東地区全体の土地利用計画につきましては、従来から市議会におきましても、この地区の大部分の土地を所有している阪急電鉄の土地利用方針と開発計画が明らかにされた上で、市といたしましても具体の事業手法等について考えてまいりたいと御答弁申し上げてきた経緯がございます。しかし、阪急電鉄といたしましては、昨今のバブル経済崩壊後の社会経済状況の変化の中で、当地区の具体的土地利用計画を策定し、町づくりを具現化することは非常に困難な状況にあり、また、かなりの時間を要しますことから、この地区における全体の土地利用計画が取りまとまるまでの間は、既設の西宮スタジアムを残し、周辺部分において暫定的な土地活用を図りたいとの意向が示されております。市といたしましても、このような実情を勘案し、阪急電鉄と調整を進める考えでございます。  次に、7点目の北東地区の再開発事業についてでございますが、御承知のとおり、平成4年7月に準備組合設立以後、事業計画及び権利変換基準など、事業に係る諸問題を役員会を中心にして協議するとともに、全体説明会も実施し、情報の周知と関係権利者の意向把握を行っており、さらに、予定区域内の用地測量を開始するなどして、事業の推進に努めております。また、懸案の車庫北線につきましても、地元関係者及び阪急電鉄と早期に協議調整作業を終え、都市計画決定の手続を行う考えであります。今後とも事業の推進に努めてまいる考えでございます。  最後に、8点目の西宮北口駅周辺再開発に関連いたしまして、阪急電鉄が設置した研究組織、いわゆる大学都市づくり研究会への御質問でございますが、この研究会は、阪急電鉄が今後西宮北口駅周辺での開発や事業展開を進めていく上で、西宮北口駅が市内の大学だけでなく、近隣の大学へのアクセスの中心となっていることから、大学との関係を重視して、西宮の活性化を民間デベロッパーの立場から考え、駅周辺の魅力づくりを図っていこうとの考え方から設けられたものでございます。メンバーには、市内の大学を中心に6名の教官とジャーナリストなど、総計10名で構成されており、12月9日に第1回の研究会が催されると聞いておるところでございます。本年度中に成果を取りまとめ、今後の周辺整備への反映が予定されているものでありますが、西宮北口駅周辺は、芸術文化センターなど、文化、スポーツの拠点として、学生など若い人たちに魅力あるスペースや装置の集積がぜひとも欲しいところであり、カレッジタウンづくりを進める本市といたしましても、阪急電鉄のこうした取り組みは、行政の施策を補い、支援していただくものとして、大いに期待しているところであり、今後とも十分な情報の交換や収集に努めてまいりたいと考えております。  以上でございます。御理解のほどをよろしくお願いいたします。 ◎生活経済局長(横山良章君) 御質問の2番目、シルバー人材センターについてお答えいたします。  まず1点目は、設立に向けての現在までの取り組みの状況についてでございます。  シルバー人材センターの設立に関しましては、これまで本会議でも数次にわたり取り上げられておりまして、本年3月市議会で設立のめどについてお答え申し上げたところでございます。3月以降の取り組みの状況でございますが、高齢者の就労の場として早くから先駆的な役割を果たしていただいております西宮高齢者事業団、阪神中高年企業組合、正進清掃サービスセンター企業組合の既設3団体との関係につきまして、協議の結果、シルバー人材センターとは仕事については競合しない、こういうことを確認いたしました。また、センターの設立を願っておられた市民の方々と、また社会福祉協議会、老人クラブ連合会、そして既設3団体からも御参加いただきまして結成いたしました準備委員会では、設立へ向けての貴重な御提言をいただいております。このような経過を踏まえまして、11月25日号の市政ニュースで加入希望者の募集を行ったところでございます。  この後の計画でございますが、加入希望者の決定後、その中から10名程度の方にお願いいたしまして設立発起人会を設置いたします。そして、この方々とともに、設立に向けて、会則、規約の相談を初め、役員候補の選出などの諸準備を整えまして、2月下旬に行う設立総会を終え、設立となるわけでございます。  次に、2点目の応募状況でございます。  今回、100名の募集に対しまして、12月7日現在の応募状況は116名、内訳は、女性19名、男性97名で、8割強の方々が男性でございます。希望される職種では、経理事務、翻訳、通訳、物品管理などのほか、表具師、薬剤師といった技能、資格を生かしたいと希望される方や、ボランティア的なことがしたいというような方もいらっしゃいます。締め切りが12月10日でございますので、最終的には140名から150名程度になるものと予測をいたしております。  3点目の運営の見通しについてでございます。  設立当初は、会員数等の関係もございまして、任意団体として発足いたしますが、今後のセンターの進捗状況を見ながら、なるべく早期に社団法人化を図りまして、国庫補助が得られるようにしたいと考えております。  シルバー人材センターは、会員が中心になって運営していただく団体でございますが、私ども行政も、その育成に当たるわけでございます。設立後は、何よりも先に会員としての結束を図るための意識啓発を積極的に行いたいと思います。その後、事業が円滑に回るよう、職群別にリーダーを養成するなど、受注体制づくりを行いまして、ある程度仕事がこなせる見通しがついた時点で仕事の開拓に入りたいと考えております。現在の社会経済情勢が大変厳しい上に、センターの特徴として、人と仕事との問題、いわゆる人材があっても仕事がない、仕事があっても人材がそれに適さない、こういった心配もございます。こういったことを一つ一つ乗り越えながら運営を軌道に乗せる努力をしなければならない、こういうふうに考えております。今後も、一層進む高齢化社会にありまして、シルバー人材センターの果たす役割というものを十分自覚いたしまして、高年齢者の生きがい、社会参加に対する希望を満たせるよう努力をいたしてまいります。よろしくお願いいたします。  引き続きまして、御質問の4番目、不況対策についてお答えいたします。  1点目は、市内の産業を取り巻く不況の状況についてでございます。  本年4月に、政府は、新総合経済対策として13兆1,000億円の経済対策を追加し、さらに9月には6兆2,000億円の緊急経済対策が決定されたところでございます。しかし、冷夏や長雨の影響による消費の低迷や急激な円高による輸出の不振などにより、経済は引き続き冷え込んでいると発表されております。  西宮市内の状況につきましては、十分な資料がございませんので、お許しをいただきまして、今月初めに発表されました兵庫県などの調査結果によりまして、県下の状況を踏まえ、お答えさせていただきたいと思います。  まず、個人の消費動向を示す百貨店の売り上げや建設関係の公共工事の請負金額などにつきましては、前年と比べて5ないし7%の落ち込みが出ております。これらを全国平均と比べてみました場合には、比較的少ない落ち込みにとどまっている面もあり、また、住宅の新築戸数では、逆に17.5%の増となっているなど、比較的明るい指数も見受けられる状況でございます。しかし、新車の登録台数や代表的な経済動向を示す鉱工業生産指数では、全国平均を下回る状況になっておりまして、全般的には、兵庫県下におきましても大変厳しい状況が続いていると言えると思います。また、本市の地場産業であります清酒の状況につきましては、9月まで6カ月間の蔵出し量は増加いたしておりますが、10月には前年水準を割り込んでおりまして、厳しい不況の影響があらわれている結果ではないかと思っております。  次に、2点目の雇用状況についてでございますが、県の調査によりますと、9月の求人状況は、求職、紹介、就職の件数がいずれも前年同時期と比べて増加しているものの、生産の停滞傾向等を反映いたしまして、新規の求人数は、金融・保険、不動産業を除く全業種で減少いたしております。求職者に対する求人の比率は、県全体では48%で、前年同期よりも減少いたしております。西宮職業安定所管内ではさらに低く、29%の水準にとどまっておりまして、また、就職率で見ますと、求職者の2.1%と、前年とほぼ同じ水準でありまして、やや持ち直しの感があるものの、全体といたしましては就職難の状況が続いており、雇用状況も大変厳しい状況に直面していると認識しておるところでございます。  次に、3点目の本市の中小企業に対する制度融資についてでございます。  平成5年度の当初予算では、預託金を対前年比約12%増の20億400万円といたしましたが、9月末における融資申し込みの状況を見ますと、件数では対前年比42件の約9%の増、額で申しますと3億5,168万円の約16%の増と、それぞれ増加いたしております。業種別では、建設業と製造業が約20%増、運輸業が約47%の増、物品販売業が約18%増と、いずれも前年度より増加いたしております。資金別での特徴といたしましては、小規模事業資金が件数で34件、21%の増、金額で1億6,643万円の41%の増と、著しい伸びを示しております。これは、不況下におきまして、設備への投資資金よりも収益悪化に伴う手形などの決済のための当面のつなぎ資金等の需要増を反映したものと認識いたしております。銀行への預託につきましても、小規模事業資金や中小企業振興資金へ多く積み立てるなど、現計予算の枠内で弾力的な対応に努めてまいっております。この結果、これらの資金の融資枠も、現在の融資状況からすれば十分に対応できる状況であると考えております。  このような状況の中にあって、11月より市の制度融資の貸付利率を一律0.4%引き下げ、制度始まって以来の最低の金利とするとともに、中小企業信用保険法の改正を受けまして、伸びが著しい小規模事業資金の融資限度額を450万円から500万円に引き上げたところでございます。また、個々の事業者の個別事情に合った相談を受けるため、県信用保証協会、国民金融公庫や西宮商工会議所等の御協力を得まして、県下でもいち早く11月9日に融資相談会を実施いたしましたところ、49件の相談を受けております。今後さらに一段の金利引き下げがあり得ると報じられております。本市におきましても、これら金利の動向を見ながら、可能な範囲での対応を検討してまいりたいと考えておりますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。 ◎市長室長(進木伸次郎君) それでは、3番目の表彰制度についてお答え申し上げます。  まず1点目の表彰制度はどのようなものがあるかでございますが、現在、市長が市民の方々、あるいは市民団体を対象に表彰を行う制度といたしましては、約50件ほどございます。その内容を大別いたしますと、まず、市全体としての視野からそれぞれの分野の枠を超えて顕著な成績のあった方々を表彰する制度といたしまして、西宮市名誉市民、西宮市民文化賞、西宮市まちづくり表彰がございます。次に、このほかにそれぞれの分野において御活躍をいただきました方々を表彰する制度がございます。例えば、青少年の健全育成に関してはふれあいの賞、市内の商工業の振興に関しては中小企業振興功労者表彰、また、交通安全では交通安全功労者表彰といったように、それぞれの各担当部局において表彰に関する規定、要領等を定め、実施いたしているものでございます。これ以外に、絵画コンクールやスポーツ大会等で優秀な成績をおさめた方々を表彰する制度もございます。また、市民の方々が日常地域の中で身近な善行に対してお贈りします西宮市民善行賞さくらんぼの表彰がございます。以上が現行の市長表彰制度のあらましでございますが、このほか、教育委員会や社会福祉協議会、あるいは環境衛生協議会等でも独自の表彰制度がございます。  次に、表彰による効果でございますが、まず、表彰することにより、本市の文化の向上やスポーツの振興並びに町づくりの推進に大きな力として寄与するとともに、受賞者が市民の方々から幅広く祝福され、同じ分野で御活躍いただいている方々や地域社会における各種ボランティア活動に努力をいただいている方々の励みにもつながるものと考えております。  御質問の第2点目の、年齢、役職、在職年数に関係なく、一般市民の方々で幅広く隠れた善行や著しい功績のあった方々を表彰してはどうかとの御質問でございますが、現在の表彰制度の中で、先ほど申し上げました西宮市民善行賞さくらんぼが御指摘の表彰制度に当たるものでございます。この表彰制度は、身近な善行に対して、これを表彰し、明るく住みよい町づくりに資することを目的としまして、昭和44年4月に制定し、現在までに232名の個人と41団体を表彰してまいりました。しかし、最近の受賞者の数でございますが、平成2年度から平成4年度の3年間を見ますと、合計で11名と、近年は少なくなっております。したがいまして、御質問の趣旨を踏まえまして、現行の表彰制度の再点検を行いますとともに、この制度を市政ニュースで広く一般市民の方々にもPRし、また、庁内におきましても、地域活動等の関連にかかわる関係部局に対しましても、この制度の周知徹底を図り、隠れた善行や町づくりなどに著しい功績のある方の掘り起こしに努めてまいりたいと存じますので、御理解を賜りたいと存じます。  以上でございます。 ◎財政局長(福井昇君) 4番目の不況対策に係る御質問のうち、税収など歳入に与える影響並びに新年度予算編成と市としての景気浮揚策についてお答えを申し上げます。  このたびの不況の長期化に伴い、本市財政も深刻な影響を受けているところでございまして、市では、去る10月4日には財政非常事態対策を策定し、市税の徴収対策の強化と経費節減に努めているところでございます。先ほど先生も申されましたように、昨日、玉置先生の御質問にもお答えしましたところでございますけれども、市税収入では、個人市民税を中心に相当な減少が見られ、この結果、本年度の市税決算見込み額は、前年度決算額より約28億円、本年度当初予算額より約7億円下回り、おおむね840億円程度になるものと試算をいたしております。当年度の市税収入が前年度を下回りますのは、過去に例のない厳しさでございます。このほか、収益事業収入や金利の低下に伴うところの預金利子収入についても大幅に減収が見込まれ、一般財源全体では大きく前年度を下回るものと予想いたしております。  また、新年度税収見込みにつきましては、固定資産税におきまして、評価がえの初年度に当たりますことから、若干の増加が見込まれますものの、個人市民税譲渡所得課税分の落ち込みが著しいことから、市税収入全体では、本年度決算見込み額に比べ、なお数億円の減になるものと予想いたしております。さらに、住民税減税の実施に伴う減収も見込まれるところでございます。また、5年度と同様、その他、収益事業収入あるいは預金利子収入等につきましても、減少傾向が続くものと予想いたしております。  このように、税収等を中心に一般財源では減収が続いておりますが、一方、国の景気浮揚対策等に対応した本市の平成5年度補正予算につきましては、国県支出金や起債等の特定財源が確保できる見込みでありますことから、公共事業等を中心に6月補正で6億7,400万円、9月補正で5億7,400万円を追加するとともに、この12月補正では21億8,500万円余りの追加をお願いし、市民サービスの向上と景気対策に努めているところであります。  さらに、新年度予算編成に当たりましては、内部管理経費の徹底的な節減を図り、あわせて各種基金等の活用や減収補てん債の確保等に努める中で、事務、事業の年度間調整も図りながら、限られた財源を重点的、効率的に配分した予算編成に心がけてまいりたいと考えておりますので、御理解賜りますようにお願いいたします。  以上でございます。 ◎教育次長(岡田健作君) 教育行政のうち学校週5日制と登校拒否の問題についてお答えいたしたいと思います。  まず、昨年9月から月1回、第2土曜日を休業日とする学校週5日制についてですが、この週5日制は、本年11月で13回実施したところです。この間、各学校園においては、保護者や地域の方々の協力を得て実施し、この週5日制は定着してきたと考えております。御承知のとおり、学校週5日制は、子供たちがゆとりと生きがいのある生活が送れるよう、家庭、学校、地域社会のあり方を見直し、3者が本来持っている教育的機能を十分に発揮して、ともに協力してこれからの時代に生きる子供たちの望ましい人間形成を図ることを目的としてスタートしました。そのため、教育委員会としましては、子供たちが自分の生活を自分で組み立てることができる、このことが最終的に期待されることであると位置づけ、当面、生活面で自由に使える時間を確保し、子供たちがみずから選択した活動を行うことを温かく見守っていくよう学校園を指導してまいりました。子供の安全で自由な遊び場の確保のために、第2土曜日の午前中、幼稚園、小学校、中学校の施設の開放を行いました。さらに、学校外活動の主要な部分を担っている青少年愛護協議会や子ども会協議会を初めとする青少年団体に、学校週5日制の趣旨、意義について説明し、地域の実情に応じて子供の学校外活動にかかわっていただくよう理解を求めてまいりました。従前より各地域においてはさまざまな地域活動が活発に行われておりますが、学校週5日制に合わせ、第2土曜日に子供のための行事を開催していただいた地域もありました。それらの地域では、触れ合いの輪が確実に広がったと考えます。  これまでの子供たちの休業日の土曜日午前中の過ごし方は、本市の抽出学校園の調査によりますと、園児及び小・中学生全体で一番多く選択したものから順に列挙しますと、家庭でゆっくり過ごすことを選択した者は、家でゆっくり過ごす、親子の触れ合いを深めるをあわせて56.1%、次に、友達と遊ぶが22.1%、家で勉強するが小・中学生で15.4%となっています。このように、子供の過ごし方を全体的な傾向から見ますと、大多数の者が自分の時間を確保し、自分の判断で自分のしたいことを選択して過ごすという当面のねらいに即した実施状況であると思われます。  2点目の質問についてですが、この学校週5日制の趣旨がより定着するためには、今後、獲得した知識よりも学ぶ意欲やみずから考え、主体的に判断し、行動できる能力の育成を重視する新しい学力観を家庭や地域の方に理解していただくことが必要と思われます。  次に、3点目の学習指導要領の内容と授業時数との関連についてですが、総授業時間数は、学校週5日制の実施日数分だけ減少していますが、現在、各学校においては、学校行事の精選を行うなどして授業時数の確保に努めております。また、学習指導要領で示されている内容については、新しい学力観に立って、指導方法の改善、工夫を行い、教育水準の維持に努めているところであります。全国小学校長会の調査報告では、月2回の実施までは現在の工夫で対応できるが、それ以上になりますと極めて教育課程の編成が困難であるという立場をとっております。市教育委員会としましては、今後とも、授業時数の確保に努め、教育水準の維持に努めてまいりたい、このように考えております。  引き続き、登校拒否の問題についてお答えいたします。  まず、11月末に新聞各紙で登校拒否に陥ったきっかけに認識のずれがあると報道されたことについてお答えいたします。  報道された内容は、文部省が登校拒否問題の解決に役立てるため、昨年、登校拒否の児童や生徒、保護者、学校に対して実施したアンケート調査と聞き取り調査の結果であります。この調査により、登校拒否になったきっかけとして、小学生の場合、本人は学校に、家庭は本人に、学校は家庭にと、3者3様の傾向がうかがえ、中学生の場合は、3者とも学校をそのきっかけに挙げているものが多数を占めています。ただ、中学生の場合、本人が自分の問題としてとらえる傾向が強く出ているのが特徴です。  そこで、このような調査結果が出ている原因を考えますと、登校拒否につきましては、従来から指摘されていますように、学校、家庭、社会のいろいろな要因が複雑に絡み合って引き起こされる問題であり、そのことがこの問題に対する考え方や受けとめ方の違いにあらわれていることが改めてうかがえます。確かに登校拒否が抱える問題は、実にさまざまな背景や要因があり、非常に複雑で難しい問題であります。登校拒否の問題につきましては、以前より専門家からも登校拒否は広くて多様な要因によって形成されている、学校、家庭、本人のどのような要因にウエートをかけるかによって違いを生む、極端な場合には、登校拒否は、学校のあり方だけでも論じることができるし、また、家庭や子供だけに焦点を置いて論じることもできると指摘しているところでございます。しかし、複雑な問題とはいえ、子供の心の中を十分につかみ、その要因を求めていけば指導や援助の糸口があるということも調査結果は示しておりますし、子供の状況や様子をよく見詰めて、個に合ったきめの細かい対応を進めていく必要があると考えます。また、調査結果では、学校での指導の改善や工夫により登校拒否の子供たちが登校できるようになった効果も示されており、そのような点を踏まえながら、学校全体としてこの問題にかかわっていかなければならない、このように考えております。  次に、西宮市の現状と対策についてお答えいたします。  登校拒否の問題につきましては、本年9月市議会でも御質問いただきました。本市の場合、登校拒否の現状は、平成4年度につきましては、年間30日以上欠席した小学生が51名で、全市の児童から見ると0.18%、中学生は247名で、同じく1.81%です。  この登校拒否の問題につきましては、私たちは、学校教育における重要な課題として受けとめ、従来より具体的な対策を立てて指導を進めているところです。まず、先ほどの調査結果にありましたように、この問題につきましては、学校内の指導の改善や工夫がよい効果を示す面があり、その点を踏まえて、学校教育課では、生徒理解に基づく教育相談の進め方を進めたり、学年・学校体制の確立を図るため、学校訪問や研修会を通じて継続的に学校を指導しているところであります。また、学校保健課では、専門の医者を交えた事例研究会なども学校別に実施しております。さらに、総合教育センターの教育相談では、来所の教育相談に加え、教育相談分室の登校拒否適応指導教室、あすなろ学級による指導や訪問相談員による家庭訪問を実施し、個々の子供の実態に合った指導や援助を直接進めているところでございます。また、青少年補導センターでは、電話相談などで援助活動を進めております。以上の教育委員会の関係する4課が連携を図りながら取り組みを進めており、その結果、子供が登校できるケースもふえてきており、今後とも、相互に連携を深め、一層努力を重ねてまいりたいと思います。  いずれにしましても、この登校拒否の問題につきましては、今そのような状況にある子供たちをどのように援助していくか、今後このような状況の子供たちを生み出さないためどうすればいいかといった視点から課題解決を図っていかなければならない、このように考えております。また、さきの調査結果が示しております認識のずれということにも目を注ぎ、学校、家庭、社会の3者が一つになり、子供を大事に受けとめて取り組む必要があることを改めて認識し、児童生徒に適切な指導や援助を進めてまいりたい、このように考えます。  以上です。 ◎教育次長(鎌田安知君) 御質問の教育行政のうち津門小学校の西校舎改築などについて御答弁申し上げます。  御指摘ありましたように、津門小学校の西校舎は、昭和11年に建築した校舎でございまして、校舎内部も古くなってきているということは十分認識しているところでございます。このような昭和10年代に建築した校舎の改築につきましては、近年では、鳴尾小学校、あるいは大社小学校と順次改築し、現在、甲東小学校、今津小学校の校舎のうち一部昭和10年代の古い校舎の改築に向け着手しているところでございます。今後も同様の改築を要する古い校舎を持つ学校があるわけでございますが、これにつきましては、児童生徒数の推移も勘案しながら年次的に改築計画を立てていく中で、津門小学校の全体的な整備についての検討も加えてまいりたいというふうに考えております。  次に、津門小学校西側の正門についての御指摘がございましたが、この正門、生徒急増時の増築に伴う校舎の配置の関係もございまして、現在は、生徒の登下校には運動場側にあります北門と南門を利用されまして、ほとんど使用されていないというのが現状でございます。私どもといたしましては、門の改修につきましても、さきに申し上げました隣接している西校舎の整備、屋外整備もあわせて検討したいというふうに考えておるところでございます。  なお、この正門でございますが、津門小学校北側沿いの道路、現在拡幅計画が進んでおるところでございますが、整備後の学校の正門については、現在の位置よりも、新しく北側に設置することの方が適当ではないかというようなことも含めまして考えてまいりたいというふうに思っております。  以上、御理解賜りますようお願いいたします。 ○議長(楽野信行君) 当局の答弁は終わりました。 ◆28番(片岡保夫君) それでは、幾つか再質問をさせていただきたいと思います。
     まず、北口の再開発関連でありますが、一つは、区画整理事業の関係でありますが、仮換地の指定を平成5年度中に終わりたいということでありますけれども、おくれております芸文センター、サティ、それから阪急ホテル、そこらも含めてというふうに解釈してよろしゅうございますか。といいますのも、私、これも何度か都市整備の特別委員会の中でも取り上げておりますけれども、その後もサティの方から地元自治会に対する話も全くありません。そのようなこともありますし、一方では、計画はずっと発表されておるわけでございますので、その点についてお伺いいたします。  二つ目は、新中央公民館と、それから地元の方が、まだ定まった形ではないんですが、何らかの総合的な施設、大人も子供も、あるいは男性でも女性でも、とにかく自分たちのために使えるいろいろな施設、こういう意味であります。中央公民館と総合施設、関連してちょっとお聞きいたしますが、ただいまの答弁によりますと、駅前の店舗の方々をこちらに移すときに共同ビルを建てて、その中で両方考えたいということだろうと思いますから、この総合施設の方は、まだ地元でもきちっと形が決まったものではなくて、その趣旨を酌み取っていただいて、今後あるいは具体化する場合もございますので、ぜひ何らかの形で考えていただくということを期待しておきたいと思います。一方、中央公民館につきましては、お金の問題もありますし、土地の問題もあります。本来ですと、新たな中央公民館というのは、恐らく各議員も想定されているのは、できれば、願望としては、それが一つ独立した形で、生涯学習センターなどの機能も備えた大型のもの、こういうことだと思うんですね。ところが、今の場所は狭い。そうすると、土地を広げようとすると、例えば阪急なり、あるいは今の位置からですとJRの理解なり、またお金もかかるということで、恐らく土地の利用効率というような点から、そういう共同ビルの中で何とかしよう、こういうことではないかと思います。全然わからないわけではないんですけれども、その願望という点についても、地元が求める公的施設なり、あるいは生涯学習センターなり、あるいは今建設しようとする新中央公民館という構想から、ぜひ、なお慎重な御検討を加えていただきたいと思います。  一方、教育委員会にただしたいんですけれども、今は区画整理ということで都市開発の方でやっておりますけれども、確かに、幾ら希望があっても限られた条件の中でというのもわかります。わかりますけれども、今度できる新中央公民館というのは、また、市を代表するような建物にしたいということもあるとすれば、教育委員会としての構想もあると思うんですね。こちらの条件もありますけれども、少なくともこれだけのものはという、その両方の構想の中で最後に固まっていく、こういうふうに思うんですけれども、その点について、これは教育委員会の見解を求めたいと思います。  三つ目は、西宮球場を壊してドームを建設するということについては、現時点では一たん棚上げ的になっておる、こういうふうに解釈していいかどうか、ちょっと確認しておきます。  四つ目は、阪急バスに関連してでありますけれども、現在、御承知のように、深津小学校の北側の瓦第117号線、通称ザビエル道路と呼んでおりますけれども、長年の工事がようやく来年の3月に完成する、こういう運びになっております。その工事の関係もありまして、今阪急バスは山手幹線を通っておりますね。この際、小学校の前の道でもありますし、阪急さん、そのまま山手幹線を通ってもらってもいいんじゃないかというふうに思いますけれども、いかがでございますか。  次は、シルバー人材センターに関しましては、御尽力には敬意を表したいと思いますし、応募状況が目標の100名を突破したということで、大変喜んでおりますけれども、1点、発足後の市のかかわり方につきまして、もう少し具体的に説明をお願いしたいと思います。  次は、教育行政の関係でありますが、一つは、学校5日制の問題であります。  今回また西宮市教職員組合の方からも「学校5日制の早期完全実施に関する決議」を求める請願というのが出てこようとしておりますし、それから、御答弁にもありましたように、全国小学校長会における月2回までは今の学習指導要領の中でも対応できるというようなこととあわせまして、では、現状でも隔週実施ということは踏み切れるのかどうか。  それから、学校5日制の二つ目は、学校、家庭、地域三位一体、それはそのとおりでありますけれども、現実の問題としては、3者に認識の差異というものもありますし、この差異、ずれというものをなくしていくことが完全5日制へ向かう上で最も大事な点だと思いますけれども、そういう点についてどのような努力をされ、また、今後されていこうとしておるのか、聞いておきたいと思います。  それから、津門小学校の整備改築に関してでありますけれども、非常に今の答弁は不満であります。今度、やはり西宮市教職員組合から新年度の教育委員会に対する予算要求書が出されておりまして、それを見てみますと、各学校の施設等が、項目を設定されてチェックをされております。ちなみに、津門小学校がそれによりますとどういう実情になっておるかという点の幾つかを紹介させてもらいたいと思いますけれども、本年度特に改良を要する点としては、ただいま取り上げましたように、校舎の改築、特に西、東館──東館も入っておりますけれども、それから、図書室、視聴室、教室内の整備、これは床の張りかえ、壁の塗装とか入っています。それから、東館の窓枠のサッシ化、がたついておる、騒音が非常に大きいというようなことが書かれております。それから、そのほかでも、この項目の中でチェックされておりますのが、事務室、職員室、印刷室、教具室、視聴覚室、図書室、音楽室、家庭科室、保健室、相談室、児童・生徒会室、体育館、これ、48ぐらいの項目中、バツまたは三角が入っているのは実に31もあります。そして、その内容も、今の項目に割と共通して出ておるんですけれども、狭い、暗い、汚い、不便、危険、それから、流用、転用、家庭科準備室に至りましては、暗く不衛生、換気が悪い、これはどうなっているんですかと言いたいぐらいです。それから、これ以外の全体的な点でも、全教室、管理棟内部の塗装が必要である、余りにも汚い、といの配管、雨水がベランダにあふれ大規模修理が要る、応急処置不可能、それから、床のきしみ、Pタイルもはげている、東館の改築計画があるので、いろいろなことはしばらく辛抱せよ、こういう、何というところで教育が行われておるんかと思うんですけれども、こういった実情について、そして、このようなことを踏まえて、少なくとも時期的なめどぐらい明らかにしてほしい、こういうふうに思います。  再質問、以上です。 ○議長(楽野信行君) 再質問に対する答弁を求めます。 ◎都市開発局長(中馬進君) 再質問のございました再開発に関する4点のうち、1番と3番につきまして私の方からお答えさせていただきます。  まず1点目の駅南土地区画整理事業の仮換地のことでございますが、平成5年度中に施行地区全域について一括指定したいと考えておりますので、現在計画が進められている芸文街区につきましても、他地区と同様、土地所有者である阪急電鉄及びニチイに対し、仮換地指定を行うこととなります。建物計画は、現在、関係3者で協議が進められておりますが、県の芸文センターは、阪急、ニチイの2者の土地の上にまたがって建築されることになります。また、この芸文センター計画に関連して、現地にあるサティの山手幹線南への移転計画につきましては、移転先の用地問題で土地所有者との折衝に時間を要しておりますが、ニチイといたしましては、芸文センター計画に協力することで努力されているところでございます。  次に、3点目の南東計画の今後についてでございますが、さきに御答弁申し上げましたとおり、都市総での土地利用の基本方針は変わらないといたしましても、多目的ドーム計画を含む事業計画、事業手法等の具現化には、時間をかけて検討してまいりたいと考えております。御理解のほどをよろしくお願いいたします。  以上です。 ◎教育次長(鎌田安知君) 2点お尋ねがございましたが、まず、新中央公民館構想ということでございますが、このことにつきましては、今後個々具体的な内容の検討に入るということにいたしておりますが、現在の中央公民館は、鳴尾公民館とともに、拠点館として本市公民館活動の中心的な役割を担うとともに、平木中学校校区の地区公民館としての機能も持つ施設でございます。この中央公民館の整備に当たりましては、全市の公民館を統括し、生涯学習の拠点となる機能というものも備える必要があるというふうに考えております。このため、新しい公民館につきましては、校区の地区館機能と全市の公民館の中心となる中央館的な機能に加えまして、生涯学習時代に対応して、例えば情報ネットワークの推進のための学習情報センター機能というようなことなども整えること、こういうこともあわせて検討していきたいというふうに考えておるところでございます。  それから、津門小学校について非常に多項目にわたりまして厳しい御指摘を受けたところでございますが、私ども、教育環境の整備につきましては、常に十分考えていかなければならないというふうな認識を持っているところでございます。例えば津門小学校につきましては、北門、南門につきましては、平成4年度には運動場改良工事にあわせまして補修工事もしております。小学校のこれらのいろいろな施設補修につきましては、常に各学校長なり学校現場の意見を聞きながら取り組んでいるところでございまして、今後ともそういう点については十分意を酌んでいきたいというふうに思います。  また、西校舎が非常に古くなっていることは十分承知いたしておるところでございますが、この整備につきまして、今、年次を明らかにせよということでございましたが、現時点でそういうことまでには至っていないわけでございますが、先ほど申し上げましたように、同校の児童生徒数の推移であるとか、校舎の配置を見ながら、市全体の老朽校舎整備の中で考えさせていただきたいと考えております。よろしく御理解をお願いいたします。 ◎土木局長(平尾進一君) 市道瓦第117号線、通称ザビエル道路改良工事完成後のバス運行の御質問にお答えを申し上げます。  この道路は、深津小学校に面した通学道でございまして、また、阪急今津線との交差部が狭隘かつけた下高も低いため、非常に見通しの悪い道路でありましたので、車の円滑な通行を確保し、歩行者の安全を図るため、阪急電鉄高架部の改良を含めまして、延長約250メートルの区間にわたり、平成2年5月に着工し、平成6年3月末完成の予定でございます。この工事のため、工事期間中、バス路線の一時山手幹線への迂回変更により施行しているところでございまして、工事が完成いたしますと、バス運行路線も従来の認可されたルートに戻ることとなりますので、御理解を賜りたいと存じます。  なお、工事につきましては、地元住民の多大な御協力を得て順調に進んでおり、完成をいたしますと、幅員2.5メートルの歩道が両側に設置されることとなるため、一層歩行者の安全確保が図れるものと考えておるところでございます。今後、交通安全対策につきましては、一層配慮してまいりたいと考えておりますので、よろしく御理解を賜りたいと存じます。  以上でございます。 ◎生活経済局長(横山良章君) シルバー人材センター発足後の市のかかわりについてお答えいたします。  市といたしましては、シルバー人材センター事業を総合計画の中で位置づけをいたしまして、その育成を図ってまいります。具体的には、事務所、作業所の建設、人件費や必要備品等の運営補助、職員の派遣を行うとともに、市の事務、事業の中でセンターに適した仕事の発注、その他広報の活用といったことなどもございます。いずれにいたしましても、センターとは緊密な関係を保つことが必要であろうかと存じております。特に開設当初は十二分に配慮いたしたいと考えております。よろしくお願い申し上げます。 ◎教育次長(岡田健作君) 学校週5日制の再質問に答弁いたします。  まず、学校週5日制の隔週実施は可能かという件についてですけれども、文部省の方は月2回の実施までは現行の授業時間数に手をつけない方針だ、こういう新聞報道もございます。このことから月2回までの実施は可能という判断なわけですけれども、先ほど申しましたように、学校では、現在も学校行事等の精選を行い対応しておりますけれども、今後実施回数がふえればさらに学校行事等の精選というのが必要になってくる、このように思います。しかしながら、学校行事にはそれぞれ教育的な意義というものがございますので、これを機械的に削減するということについては、やはり問題もあろうかと思います。現在、文部省や都道府県は、学校週5日制の月2回実施学校園を全国で642校園指定して、平成4年度、5年度と2カ年にわたりまして研究を進めているところでありますけれども、その研究の成果の集約というのはまだ出ておりません。そういうことですから、市教委としては、今後この実験校の実践を調査研究したり、あるいはまた国とか、あるいは県の指導方針を受けながら、この問題については慎重な対応をしてまいりたい、このように思います。  次に、学校、家庭、地域との間の認識の差異とその埋める努力についてですけれども、いずれにしましても、どのような差異がありましても、本質的には学校が子供たちにとって楽しいところ、あるいは学びがいのあるところ、そういうところであって、特に21世紀に生きる子供たちがその能力を最大限に発揮できるような力、すなわち進んで学ぶ意欲とか、あるいは休みの日であっても自分で計画を立てひとりで学べるという、そうした力を培うというのが何よりも大事だ、このように思います。そのためには、教師が指導法の改善あるいは工夫を図り、子供たちにやる気とか、あるいは学び方を身につけさせることがこれから最も必要になるんじゃないかと思います。そういう意味で、市教委としては、各学校園でのこうした観点からの指導の充実を図り、保護者の理解や信頼が得られるよう努めてまいりたい、このように考えてますので、よろしく御理解をお願いします。 ○議長(楽野信行君) 再質問に対する答弁は終わりました。 ◆28番(片岡保夫君) あと2点だけ要望申し上げて終わりたいと思います。  一つは、北口の再開発に関連してでありますけれども、構想なり計画が発表されますと、全部の方ではありませんけれども、自分ところはどうなるんだろうという、進路といいますか、今後を含めて、生活的に考えるわけですね。ところが、なかなか、今の中で言いますと、津門川以西の、しかも県道の南なんていうのは、ばあんとアドバルーンだけ上がって、横はさっと県住はなくなりますね、しかし、今にも来そうなんだけれども、全然動かないというようなことで、まじめにどうしようかという、こういう市民もいるということもありますので、これは、市だけではいけませんけれども、南東の阪急の問題もそうです、相手のあることですけれども、できるだけ情報を密にしていただいて、その時々のある程度の見通しですね、そういうものをぜひ丁寧に発表していただくということを、市民のためにもお願いしておきたいと思います。  それから、教育関係の、子供さんに関連しては、皆さんも御承知のように、11月の下旬ぐらいでしたか、将棋の森安九段が死亡するという事件がありました。これは、西宮在住ということもあり、たまたま私は、将棋というのは趣味の一つでもあるということもございまして、これがまた、兵庫県の神戸の藤内門下の同じく西宮在住の内藤九段の兄弟弟子に当たる方ですね。A級までいった立派な将棋の方でしたけれども、大変ショックでした。加えまして、それがまた、最近では──真相はわかりませんけれども──子供さんが不登校の状態であった、こう報道されておりました。そして、僕の居場所がないというような、これも真相はわかりませんけれども、報道によりますと、そういう言葉がまた世の親たちにもショックを与えたと。まさに御答弁にありましたように、不登校を初め、児童の問題というのは、難しい問題でありますけれども、ただ言えることは、心の居場所というような概念をめぐって起こっておる、そして、今非常に深刻だと思いますのは、どの子供にも起こる可能性があるという、こういう現状になっておるという点もございますので、ともども心していきたいし、また、市教委にもその点十分御研究なり対応をしていただくことをお願いいたしまして、私の一般質問を終わりたいと思います。  ありがとうございました。(拍手) ○議長(楽野信行君) ここで休憩をいたします。  なお、再開は、午後3時の予定でありますので、よろしくお願いいたします。    〔午後2時34分 休憩〕     ────────────    〔午後3時03分 開議〕 ○議長(楽野信行君) ただいまから休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、9番 桝本繁昭君の発言を許します。    〔桝本繁昭君登壇〕 ◆9番(桝本繁昭君) 平成会の一員として、通告の順序に従い一般質問をさせていただきます。  本日は、私自身、目を傷めておりまして、涙腺が少々傷んでおりますので、途中で何回となく目をふくようなことがあるかもわかりませんけれども、お見苦しいところはお許しいただきたいと思います。最後まで御清聴、御協力のほどをお願い申し上げます。  まず第1に、同和行政についてお尋ね申し上げます。  地対法の期限切れを目前に控えた平成2年1月、八木前市長が西宮市同対審に対しまして西宮市同和行政の指針を探るべく諮問されました。中間報告を経て、平成3年10月に答申がなされたわけでありますが、町づくりから健康、福祉、教育、文化にわたる提言を受けて、本市の同和行政の取り組みも、市民参加の態様がとられ、いよいよ活性化してくるものと期待は大きく膨らんできたと思うわけであります。  私は、平成3年9月市会におきまして、答申の中間報告を受けた段階で一般質問をさせていただきました。特にお願いしたことは、近く出される答申に備えて、庁内組織を強化して具体的施策への取り組みの対応をお願いしたわけであります。この質問は、答申が出てから研究するというような、そういう間延びのしたような対応ではなく、速やかに対応できるように、そういうようなことでお願いしたわけであります。  そこで本日改めてお尋ねいたします。  答申を受けて以後、市行政内部で組織的に、あるいは具体的施策など、どう対応してきたのか、これを聞いておきたいと思うわけであります。  続きまして、第2点目に、森下町の旧改良住宅についてお尋ねいたします。  森下町に旧改良住宅事業によって建てられました老朽ビルが二つあります。かねてから取り壊して現在進行中の改良事業の中で再建してはどうかと、いろいろ試みてみたわけでありますが、国の指導は、この建築物の耐用年数を満たしていないということで、2戸一改善に決定したものであります。旧改良住宅の住民の理解を得まして、着工まで青木町の市営住宅に一時移転していただきまして、既にこの老朽住宅が空き家になってから数年が経過しようとしております。森下町のこの老朽住宅の周辺の住民や青木町へ移住した住民からも、いつ着工するのか、早く森下町へ帰してほしい、不満の声も高まっているわけであります。私も、再三この種の予算が繰り越されるたびに督励してまいりましたが、住宅改良事業部といたしましては、周辺の老朽テラスハウス等も含めて同時解決したいということで時間がかかっているのです、こういうようなことを承ってまいりましたが、最近になって、新しい手法で着手できる見通しが立ったと聞いております。どんな手法でいつ着工し、いつ完工する予定なのか、変更の中身をお尋ねしたいと思うわけであります。  続きまして、御手洗川の親水公園の工事につきましてお尋ねいたします。  いよいよ御手洗川の親水公園工事が着工されることになりました。公園、空地、緑の少ない芦原地区にとって画期的な大ヒットとなると喜んでおる一人であります。この計画については、御手洗川周辺の用地の少ないところだけに、雄大な感じよりも小じんまりとした環境空間をつくってくれるものと信じておるわけであります。それだけに、狭い用地を利用しての工事だけに、周辺住民等の協力も必要かと思うわけであります。  そこで、この工事の進捗状況、今後の具体的計画についてお聞きしておきたいと思うわけであります。  同和問題の最後に、JR西ノ宮駅舎の改築とJR西ノ宮駅北整備計画についてお尋ねしておきたいと思います。  待望のJR西ノ宮駅舎の改築が具体化されようとしております。芦原地区の住民は、ひとしお感慨の深いものを感じております。歴史をひもとけば、明治7年、平和な芦原地区が、国鉄の開通により、ごらんのように、あの高い鉄道敷のため南北が分断され、以後、南北のスムーズな交流が阻害されてまいりました。あげくの果てに、阪神間唯一の北出口を持たない差別駅をつくられまして、昭和23年に北に改札口ができるまで、明治、大正、昭和と、長い長い屈辱と不便との闘いの中で耐え抜いてきた体験を持っておるわけであります。それだけに、このたびの駅舎計画についても、二度と差別性を感じさせるような駅舎をつくらせてはならないと考えているのは、私一人ではないと思うわけであります。このことにつきましては、西宮市議会はもとより、全市民の願いであると信じておるわけであります。  さて、省線、国鉄の時代と異なりまして、駅舎建築についても、市の考え方や意見が取り入れられ、主張することができる中で、特に地元芦原地区住民の声を十分に反映させてほしいと切願するものであります。計画の準地下方式の駅舎の計画を聞かせていただいておりますが、特に異論はございません。駅舎の北出口前の広場が間口45メートルという入り組んだ計画になっているのが、極端に間口が狭いという印象を受けるわけであります。しかし、これは、駅舎改築のための第1次計画という形で理解しておいていいのかどうか、伺っておきたいと思うわけであります。  さらに、次の、駅舎を含めたJR西ノ宮駅周辺の再開発や整備計画は、南北の調和のとれた開発を進めていきたいということは、八木市長以来、馬場市長の行政方針の中でも明言されているところであります。特にJR西ノ宮駅北部の整備につきましては、私も本会議において再三市長、助役の確認と誠意ある回答を得てきたところでありますが、駅舎計画がJR北部対策の幕開けとなると思いますので、これからの具体的な整備計画の方向をぜひ聞いておきたいと思うわけであります。御答弁いただきたいと思います。  さて、引き続きまして、土木行政について若干お尋ねしたいと思います。  私は、ほとんど毎日のように旧西国街道を自転車で利用しております。門戸厄神駅から西に向かっては、1月18日、19日の厄神さんの祭礼以外は静かな静かな田園地帯でありました。戦後、ビル、商店、住宅が建ち並び、西宮北口や甲東園よりも時期的におくれてではありますが、発展してきた土地であります。門戸厄神の祭礼のときは例外といたしましても、現状、門戸地区はもちろん、広田、愛宕山、能登町方面が住宅地開発のために通勤、通学のラッシュを生み、その上に、神戸女学院、聖和大学、市立西宮高校などの学生の通学路として、富倉川と並行するあの狭い旧西国街道が利用されているのです。しかも、商業用の車や自家用車、単車、自転車などが入りまじっての大混乱は、朝夕、大パニック状態を生んでいるところでございます。御承知でしょうか。付近住民はもとより、聖和大学、神戸女学院、市立西宮高校の関係者からも数多くの苦情を受けてきたものであります。  そこで質問したいと思います。二つに分けてお尋ねします。  まず1点は、門戸駅前の富倉川の上にかけられている店舗が利用しておる占用橋の許可条件及び利用の実態をどこまで調査し、把握しているのか、また、どう指導してきたのかをお聞きしたいと思うわけであります。  第2点目には、道路関係でありますが、旧西国街道の拡幅並びに整備について提言したいと思います。  まず、門戸駅前から門戸仁川線までの区間は、占用橋を廃止して、富倉川を暗渠にして道路幅を2倍に持っていけないだろうか、暗渠にすることによって道幅が2倍になる、私はそう思うわけであります。  2番目に、門戸仁川線から門戸橋までについては、過去に、聖和大学の足達教授らを中心とした熱心な陳情がありまして、ようやく当局に聞いていただきまして、現在工事中であります。暗渠の形をとりまして道幅を広げるという工事中であります。まことにうれしい限りであります。しかし、これの完成後の幅員構成について聞いておきたいと思うわけであります。  3番目は、門戸橋から四十谷川に至る区間でございます。特に狭い道路なので、南側の水路のふたが道路と段差をつくっております。途中、真ん中に電柱があります。通行を邪魔しておるわけであります。この現実を、道路、水路の一面化、平面化を図ることによって、あるいは電柱を移設することによって、人、自転車、自動車が安全に通行できるような、そういう形になるのではないか、こう思うわけであります。これについてもひとつお答えいただきたいと思います。  以上、三つの道路区域につきましての適切な御答弁をお願い申し上げます。  続きまして、人事行政についてお尋ねいたします。  バブルがはじけて経済界も不況が続いております。これが市民生活全般に影響を与え、ひいては学生の就職戦線にまで及び、社会問題化している現状であります。その中にあって、公務員は脚光を浴び、バブル時代では先行き低期待就職先、えらい難しい言い方ですけれども、余り先では期待できない、こういうような評価を受け、Cランク、Dランクというような、そういう時期があったわけであります。しかし、今や人気上位の就職先として推奨されております。本市におきましても、数年前には、合格者、採用予定者が民間企業に流れて欠員になり、正月に入ってから再募集した、こういうようなこともついこの間の話であります。しかし、現実は、西宮市役所は合格の厳しい試験となり、西宮市民の子弟も多く受験しながら泣きを見ているという現実も多く聞いておるわけであります。  そこで、人事問題について、甚だ幼稚な質問になるかもわかりませんが、一、二尋ねてみたいと思うわけであります。  第1に、市職員の採用に当たって、広く人材を求めて市外にも公募しているが、西宮市民に人材を求めて、西宮市民を優遇するような採用方法はとれないものだろうか、これが第1点であります。  2番目に、労務職員の採用に当たって、ペーパーテストのウエートが高くなってきたように聞いております。労務職員の採用基準にペーパーテストのウエートがそんなに高くなくてもよいのではないか、私はそう思うわけであります。特に労務職については、健康第一、協調性、明朗性、勤勉性など、市民と直接接触するための資質を基準にすべきだと思うが、現状に照らして御答弁いただきたいと思うわけであります。  それから、変わりまして、市職員の転職試験の再開ということについてお尋ねしたいと思います。  現在、労務職員やその他の職種の人で事務職員へ転職したいと望んでおられる職員を多く知っております。事情があって労務職試験しか受けることができなかった人、あるいは転職試験のあることを知って労務職に身を置いた人など、事情のあるいろいろな人がいるわけでありますが、しかし、みずからの能力を再発見したり、あるいは再発掘してあげることはおかしいことではないと思うのですが、どうでしょうか。過去に実施されていたという経過があります。この制度をなぜなくしたのか、私も、市職員として35年勤めてまいりましたが、この制度が廃止された理由も時期も知らなかったわけであります。職員を生かして使う、労務管理の原則的な施策が、その芽が摘み取られていく姿は許せないと考えるものであります。転職試験の再開の見通しについて人事当局の見解を求めたいと思います。  さて、続きまして、御手洗川の名称変更についてお尋ね申し上げます。  御手洗川という河川名がいつどんな理由でだれと相談して東川となったのかという疑問が、元上ケ原小学校長の橋本さんから投げかけられてきました。このことについては、先ごろ発行されました「宮っ子」12月号で見解が報告されていますので、質問の角度を変えてお尋ねしたいと思います。  広田、中村、芦原の住人にとって、御手洗川にかかる橋に東川に書かれているということは、奇異に感じるだけではなく、血の逆流する思いがするわけであります。この問題の提起は、御手洗川という愛着を持ってなじんできた名称をカットされたというところにあると思うわけであります。東川という名称は、兵庫県告示第866号で河川名を「東川(御手洗川)」と表示されたと聞いております。しかも、これは、昭和13年に告示されたと言われております。  そこで質問したいと思います。  まず第1番目に、なぜ正式な名称があるのに御手洗川をカットして東川とだけ書いたのか、これは不適当であり、流域住民から見れば逆なでされているように感じるのは当然であります。むしろ百歩譲っても、御手洗川を残して東川をカットする、あるいは「御手洗川(東川)」と書いた方が住民感情に沿うものだったと思うのでありますが、いかがなものでしょうか。  第2点目、今後橋梁に表示する場合は、「東川(御手洗川)」という正式表示にしていきたいという考え方を示しておられますが、直ちに書きかえる措置をとってほしいと申し入れたいと思うわけであります。誠意ある御答弁をお願いいたします。  次に、阪神競馬場周辺対策についてお尋ねします。  昨年12月市議会におきまして、阪神競馬場の周辺対策について、市と競馬場との関係、周辺住民の問題提起、あるいは社会福祉協議会甲東支部への助言、調整等について問題点を指摘してまいりましたが、この1年間に行政指導によって若干好転してきたということを聞いておるわけでありますが、その内容を具体的に聞かせてほしいと思うわけであります。  最後に、能登町の運動場の問題についてお尋ね申し上げます。  ちびっ子広場から教育委員会が管理する能登運動場という名称へ脱皮することができたことは、一歩前進であります。本12月市会に使用料条例も提案されておりますことは、いよいよ公の運動施設としてスタートするわけであります。大いにうれしい限りであります。昨年、私が問題提起して以来、管理体制、施設整備、その他研究検討してきた経過について、この際、お聞きしておきたいと思うわけであります。  以上で壇上からの質問を終わりまして、答弁によりましては、自席より再質問させていただきたいと思います。  終わります。(拍手) ○議長(楽野信行君) これより当局の答弁を求めます。 ◎市長(馬場順三君) 西宮市同和対策審議会答申と市行政の対応について、基本的部分について私からお答えをいたします。  本市の同和行政は、今日まで、市議会を初め、市民各位の御理解と御協力を得ながら、市政の最重要課題として取り組んでまいりました。今後も、同和行政を推進するに当たりましては、国の動向を見きわめながら、現行の地対財特法の期限後も引き続き西宮市同和対策審議会の答申を尊重し、行政ペースで答申に明らかにされた課題解決に向け、21世紀に差別を残してはならないという決意で取り組んでまいる所存であります。御理解のほどよろしくお願いいたします。  以上でございます。 ◎同和対策局長(平瀬和彦君) ただいま市長が基本的な部分につきまして答弁いたしました以外のことにつきまして、私の方からお答えさせていただきます。  現在の答申は、国の同和行政の転換期の中で、十数年ぶりに西宮市同和対策審議会を再開し、平成3年10月に法期限後の同和行政の推進についての御答申をいただいたものでございます。一方、平成4年3月をもって失効予定でありました地対財特法は、国の地域改善対策協議会の意見具申を受けまして、平成9年3月まで5年間延長されましたが、延長の趣旨といたしましては、既に計画済みの物的事業については迅速かつ円滑に実施し、事業目的を達成している事業やニーズの乏しい事業は基本的な見直しを行い、可能な限り一般施策へ移行させるための延長でございました。このため、実施中の住宅地区改良事業などの残事業を法期限であります平成9年3月までに完了させることが当面の重要課題でございます。  御承知のように、芦原地域は、JR西ノ宮駅の北に接し、阪急西宮北口駅周辺地域及び市役所、阪神西宮駅周辺にも近接する南部市街地のほぼ中心に位置する交通利便の地域であります。この地域に対して、市は、戦前より地区整理事業等を手がけ、戦後、いち早く同和対策事業に取り組んでまいりましたが、昭和44年の同和対策事業特別措置法施行以来20年にわたる特別法のもと、同和問題の解決を市の最重要課題と位置づけ、住宅地区改良事業を初めとする都市基盤の整備を図るなど、総合的な同和行政を進めてまいったところでございます。  答申では、本市が取り組んできた総合的な同和行政の成果を踏まえ、法期限後の同和行政における課題解決への対応策を明らかにしております。  まず、本市同和行政の現状と課題は、答申によりますと、「住宅地区改良事業など住環境整備の面では相当の成果を収めたものの、南部市街地の中での位置付けや、地域全体のバランスのとれた都市的発展を図る上で残された課題が多い」ということと、「関係住民の自立という面においても、市民の心理的差別の解消という点においても、多数の前進点が見られるものの大きな課題を抱えている」としております。市行政全体で総合的に取り組んでいかなければならない課題を明らかにしております。  答申は、環境整備、住民自立、市民啓発と社会同和教育の三つの柱から成っており、その内容は広く行政各部門にかかわる問題であるため、市内部で組織しております同和対策推進委員会や専門部会等を通じて、関係各部局に具体化の検討を依頼してまいったところでございます。また、深い専門的知識が要求される課題も多く、実務担当者による細かい検討や研究の必要があるため、委員会や研究会を設置して具体化可能な方法を探っているところでございます。  具体的には、同和対策課が中心になって、環境整備部門で、細街路や非接道宅地解消を研究する対象地域課題研究会、啓発部門につきましては、啓発の新しい方法の研究や自立について研究する啓発部門課題研究会を設置し、また、市全体で取り組むべき拠点の施設計画部門では、関係部局が中心となりまして、公共施設等検討委員会が設置され、各部門別に調査研究を行っておるところでございます。  答申の内容が行政全般にわたっていることは、実施面での財源問題や組織上の問題等、市として総合的に取り組んでいかなければならない課題も多く、中・長期的には、第3次総合計画において対応していくなど、関係部局と調整していきたいと考えております。  また、答申の内容を行政全般に反映させるためには、職員へ答申を周知させることも重要な課題でございます。毎年、研修の機会を通じて答申の周知を図ってまいりましたが、本年は、係長研修などを通じて、全係長クラスに対し、必須研修として、この答申の意義、目的、内容など、周知徹底を図るべく庁内での活動を強化してまいったところでございます。  平成3年10月に答申をいただいて以降、今日まで、答申の具体化のため事業として取り組んだもの、また、事業として実施予定の主なものを列挙しますと、東川、いわゆる御手洗川に残された自然を景観保全の中で取り入れ、東川──いわゆる御手洗川でございますが──と緑地を一体化した手法で整備する東川親水緑地整備計画、都市計画道路の鉄道沿い線北側道路改良計画、芦原地区全域への公共下水道布設と道路拡幅等の道路改良計画、JR西ノ宮駅舎改築と自由通路の一体的整備並びにJR西ノ宮駅北側新駅前広場の整備構想など、大きな事業が新しい展開を見せ始めております。平成6年度の予定としましては、共同浴場の統廃合に向けまして、新浴場の基本構想を地元へ提示し、地元調整に入る予定でございます。  以上が西宮市同和対策審議会答申後、今日までの市の対応や予定でございます。御理解を賜りますようお願いいたします。
     次に、森下町の旧改良住宅の2戸一改善工事の早期着手についてのお尋ねでございますが、本事業は、昭和53年に入居者からも要望のありました森下旧改良住宅の居住水準の格差解消について取り組んだ事業でございます。昭和63年度より2戸一改善事業の関連として青木町住宅の建設を行い、平成2年度末の竣工に伴い、入居者の御協力を得て、平成4年に入居者の移転を終え、その後、平成4年度から5年度にかけまして、2戸一改善工事の実施に向けて、旧改良住宅の劣化度、耐久性、耐震性及び居住性について調査研究を行ってまいったところでございます。この間におきまして、旧改良住宅の建てかえ制度が平成3年度に創設されまして、従来、建てかえができなかった旧改良住宅につきまして、一定の要件のもとに建てかえが可能となったわけでございます。  今般、当該改良住宅は、主として建物の経過年数、経済性、居住性等が採択要件を満たしているため、御質問の2戸一改善工事を取りやめ、新たに建てかえることになったものでございます。この建てかえ事業は、周辺のテラス住宅を含めて建てかえを行うこととし、今後延べ4年にわたる事業となりますが、長期間待機している入居者のことを思えば、建てかえ住宅を1日も早く建設着手できるように努力したいと考えております。  今後、建設に向けての用地取得や青木町住宅待機者及び周辺テラス住宅入居者への説明会を早急に行い、関係者各位の御理解を求めてまいりたいと思います。  また、この建てかえ事業により、芦原第二地区事業の進捗に伴い懸案となっておりました旧改良住宅及びテラス住宅の居住水準の格差解消と同時に、周辺のテラス住宅を含めた第二地区全体の住環境整備が図れるものと考えております。  以上の状況を御賢察の上、御理解、御協力を賜りますようお願い申し上げます。  次に、親水公園の工事着工と地元対策の件でございますが、平成元年9月の集中豪雨を原因として、県河川管理者により河川改修工事が行われております。本市では、この改修にあわせまして、地域が親しんでこられた東川、いわゆる御手洗川をできるだけ自然を多く残す方向で親水緑地として整備すべく、河川法上の取り扱いや施工方法等で関係機関と協議を重ねてまいりました。また、地元とも意見交換を重ね、平成3年10月に同和対策審議会答申でいただきましたように、この東川親水緑地には、地域を初め関係者より大きな期待が寄せられております。平成5年2月に建設省より親水緑地の整備に係る事業計画の変更についての承認を受け、A、B、C、Dの四つのゾーンに分けて事業着手を予定しております。  Dゾーンにつきましては、本年9月市議会に工事請負案件の議決をいただき、現在右岸護岸工事を主として工事を行っております。本12月市議会に提案しております事業費の追加補正予算が御承認いただければ、引き続き修景部の工事を行う予定でございます。また、平成6年度には、県の協力を得て、対岸修景護岸及び滝工等の工事を予定しており、以上の工事によりDゾーンの親水緑地は完成いたします。  県が施行します阪急神戸線高架工事に隣接しているAゾーン整備につきましては、28号棟完成に伴い、本入居予定者である仮設住宅居住者及び未買収物件等の課題の早急な解決を行い、平成6年度工事施行に向けて努力いたしております。また、本年度において県施行により岩清水橋かけかえ工事に着手し、平成6年秋ごろに完成の予定でございます。  Bゾーンにつきましては、28号棟への本入居予定者である仮設住宅、店舗待機者及び未買収物件がございます。これらの早期解決とともに、三福湯の取り扱いについて芦原協議会と調整を行い、平成7年度から8年度にかけて緑地整備工事を行う予定でございます。  Cゾーンにつきましては、平成6年度に西福河原線からDゾーンまでの西側区間にあわせ8号棟西緑地を整備し、平成7年度に西福河原線から山手幹線までの東側区間にあわせ3号棟西緑地を整備する予定でございます。  今後、地域の皆様方のコンセンサスを得ながら、平成9年3月末の地対財特法の期限を目途としながら鋭意努力を重ねてまいる所存でございます。御理解と御協力を賜りますようお願い申し上げます。 ◎都市開発局長(中馬進君) 同和行政につきましての「エ」の部分、JR西ノ宮駅舎改築とJR北整備計画につきまして私の方から御答弁させていただきます。  これまで本会議で何度か御質問を受けましてお答えしてまいったとおり、駅舎改築につきましては、西宮の玄関口にふさわしい南北の均衡のとれた町づくりを目指し、老朽化の著しい駅舎を改築し、南北を結ぶ自由通路の新設とあわせ、北側駅前広場を一体的に整備を図るものでございます。御指摘の北側駅前広場につきましては、交通結節点としての機能確保のため、バス、タクシー、自家用車などの乗りおり場及び駐停車スペースなどの交通施設と、歩行者の安全性、快適性を確保するための歩道、歩行者空間、植栽など、必要面積はおおむね2,100平方メートルで、機能的にはこの広さで対応できるものと考えております。また、駅前広場の計画に当たって、南と北の区域線につきましては、地理的な条件から、都市計画道路鉄道沿い線北側の道路と軌道敷との間にしか設置できず、また、東と西につきましては、駅前広場と道路の交差点処理を円滑にすることなどから、交通条件を考慮の上、適正な面積を確保したところでございます。  なお、駅前広場は、国鉄清算事業団用地の貨物ヤード跡地と隣接しているため、今後同事業団用地の土地利用計画の策定に当たって、建築物の壁面後退などにより駅前広場と一体的な歩行者空間として利用できるオープンスペースの確保を図ることなども含めまして検討してまいりたいと考えております。  御質問の自由通路につきましては、鉄道用地で分断された南北地域の自由交通を確保するために新設するものでございます。新たな自由通路は、将来の交通量を考慮して、幅員約6メートルを確保し、南北の駅前広場と駅舎を接続する歩行者専用道路として整備することでJR西日本と協議調整を行っているところでございます。  なお、既設の構内通路につきましては、新たな自由通路ができるため、JR西日本は廃止の意向を持っておりますが、本市といたしましては、これを存続し、自転車専用道として利用する考えでJR側に要請しているところでございます。  次に、2点目のJR北側整備計画に関する件でございますが、これまで本会議で再三御質問を受け、お答えしておりますとおり、JR西ノ宮駅北側地域は、南北の均衡のとれた町づくりとして整備してまいる必要のあることは十分認識いたしており、本市の重要課題として取り組んでいるところでございます。都市計画道路鉄道沿い線北側道路以南の国鉄清算事業団用地を含む地域の整備につきましては、基本的な考え方といたしまして、駅南の再開発事業との均衡を図りつつ、駅前にふさわしい、かつ、周辺地域の状況を十分踏まえた町づくりを進めていくことが必要であると考えております。  なお、本地域は、その大部分が国鉄清算事業団用地のため、土地の処分、利用計画などに一定の法的な制約がございます。また、道路沿いには一部民有地もありますので、地元関係者の御意向と御協力を得ることが大切であると考えております。  施設計画につきましては、今後慎重に検討していく必要があると考えておりますが、市といたしましては、全市を対象とした文化、スポーツなど広く市民の利用できる施設を中心に、関係機関の協力も得ながら、引き続き検討を進めているところでございます。  いずれにいたしましても、市の重要課題として本地域の整備構想をできる限り早く取りまとめてまいりたいと考えております。御理解のほどよろしくお願いいたします。  以上です。 ◎土木局長(平尾進一君) 2点目の土木行政についての御質問にお答えをさせていただきます。  まず1点目の水路橋の利用あるいは許可条件についての御質問にお答えを申し上げます。  水路敷またはその上空、あるいは地下における工作物の設置、水路敷の掘削、水路敷の占用等の行為をしようとする場合、許可申請を提出していただき、一定の条件を付して許可をいたしております。使用許可の対象となる具体的なものには、電柱、電話柱、ガス管、広告看板類等のほか、個人の住宅もしくは店舗への出入り口として使用されます通路橋がございます。通路橋の許可申請は、現在の西宮市水路管理条例が制定されました昭和43年ごろから少しずつ許可申請がされるようになっております。ちなみに、平成4年度中における許可件数は179件で、総許可件数299件の約6割を占めております。水路占用等の許可に際しましては、水路の管理上及び公益的観点から一定の条件を付しております。通路橋を例にとりますと、長期的に商品あるいは材料等の置き場に使用しないこと、自転車、自動車等の車庫、駐車場にしないこと、工作物を設置しないこと等でございます。  門戸厄神駅前から門戸仁川線までの間は、御承知のとおり、商店等が多く、通路橋の上には自動販売機、広告看板類や日よけ等が設置されており、許可条件に違反した利用がなされておりますことは、遺憾ながら御指摘にございましたとおりでございます。本来水路の持つ役割は、雨水の排除にありますことは、申し上げるまでもありませんが、都市における貴重な公共空間として多くの機能を有していることもまた事実でございます。今後、市民共有の貴重な財産として適正に利用していただくよう指導してまいる考えでございますので、御理解のほどをよろしくお願い申し上げます。  次に、2点目の門戸駅周辺の旧西国街道の安全対策の問題でございますが、旧西国街道の東の門戸厄神駅から西の四十谷川までの間、約650メートルにつきましては、幅員が全幅で4メートルから6.5メートル程度となっており、特に朝夕につきましては、御指摘にもございましたとおり、神戸女学院あるいは聖和大学の学生等に利用されておりますことから、車と自転車、歩行者がふくそうしており、安全通行上、改善すべき道路であると認識をいたしております。  このため、本年度、門戸仁川線の門戸東橋から門戸橋の間、約80メートルにつきまして、旧富倉川の河川敷を利用し、車道を6メートル、歩道を2メートルから3メートルの幅員構成にて、西側の門戸交差点の改良を含めまして、整備を進めておるところでございます。  また、門戸橋から西へ四十谷川までの区間につきましては、本年度より下水道整備に着手しているところでもあり、下水道事業とも調整を図りながら、御要望の趣旨も踏まえまして、道路整備もあわせて実施してまいりたいと考えております。  次に、門戸厄神駅から門戸仁川線の間、約300メートルの道路整備についてでございますが、御指摘のように、富倉川の暗渠化により、道路の拡幅整備が考えられるわけでございますが、先ほどもお答えいたしましたように、個人の占用橋による水路上空が許可条件に反して利用されている箇所もあり、その問題の解決には相当な日時を要するものと考えられます。また、現有の富倉川水路底には口径400ミリメートルの占用物件が埋設されていることなど、暗渠化についての技術的な問題もありますので、直ちに道路整備を実施することは困難でありますが、今後の検討課題として取り組んでまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。  次に、4点目の御質問の御手洗川の御質問にお答えを申し上げます。  「東川(御手洗川)」は、河川行政上の名称でございまして、これは、一つの河川に対しまして一つの河川名を付し、管理するという制度によるものでございます。河川の命名につきましては、下流部から上流部に向けて法指定を行うため、下流部の通称名を付するのが通例となっております。この結果、2級河川東川の正式名称が「東川(御手洗川)」となっておりますことは、先ほど御指摘にございましたとおりでございます。  橋梁につけます橋名板の設置につきましては、昭和43年に兵庫県土木工事共通仕様書によりその様式が定められているところでございます。昭和43年以降に架橋いたしました橋梁は、JR東海道線から新甲陽町の区間で、津田橋を含め、亀尾橋、五共橋、中殿橋、青木橋、下広田橋、広田橋、昭和橋の8橋でございます。このうち正式名称で表示されている橋は亀尾橋と中殿橋の2橋のみで、他の6橋につきましては、「(御手洗川)」の表示が欠落しております。これらにつきましては、橋名板の取りかえの工事が可能かどうかも検討しながら、正式な表示に改善してまいりたいと考えておりますので、よろしく御理解を賜りたいと存じます。  以上でございます。 ◎総務局長(米田暢爾君) 3番目の人事行政についてお答えいたします。  まず1点目の、職員の採用試験に当たり、市内在住者を優先採用する考えはないかとの御質問でございますが、本市の職員採用に当たりましては、地方公務員法にも規定されておりますように、成績主義、能力主義、あるいは平等取り扱いの原則をもとに、公に開かれた競争試験により、組織にとって必要かつ有能な人材を確保することを基本的な考えとしております。御指摘のように、職員が市内に在住していることについては、いろいろな面でメリットがあることも事実でありますが、私どもといたしましては、近年、ますます多様化、複雑化かつ専門化してくる市民ニーズに対し、意欲を持って適切に対応できる優秀な人材を確保していかなければならない必要性が高まってきており、こうしたことからも、市内在住者に限らず、できる限り門戸を広げて優秀な人材を求めていくことが必要であると考えております。このような理由により、広く募集PRを行っておりますが、実際には、毎年かなりの数の市内在住者の方に受験をしていただいている実態がございますので、御理解賜りたいと存じます。  次に、労務職の採用に当たっては、ペーパーテストに重点を置き過ぎているのではないかとの御質問でございますが、労務職の採用に当たりましては、ペーパーテストだけに重きを置かず、職務に対する意欲や適性を初め、人物を中心に総合的に判断すべきであるとの御指摘につきましては、私どももそのとおりであると考えております。現在、労務職の採用試験につきましては、できる限り正確かつ客観的に評価できるよう、一般教養、作文、体力測定、面接といった試験科目により実施いたしております。特に、私どもといたしましても、その職務内容から面接試験にウエートを置き、本人の業務に対する意欲、組織に入ってからの協調性、接遇態度など人物評価を行うなど、総合的に判断して合格者を決定しているところでございます。今後とも、労務職として職務遂行能力を有するかどうか、客観的かつ総合的に判断できる評価方法について一層改善努力を重ねてまいりたいと存じますので、よろしく御理解賜りたいと存じます。  次に、3点目の職員の転職試験の再開についての御質問でございます。  技能労務職などから事務技術職への転職試験につきましては、財政健全化計画等により職員の新規採用をストップした昭和51年以降、実施しておりません。その後、昭和55年に事務技術職の採用を再開いたしましたが、これまでのように大量に採用するということはできず、その後の厳しい行財政状況の中で、職員採用は、退職補充といった最小限度の採用にとどめております。こうした限られた採用枠の中で転職試験を実施することは、学業を終え本市を目指す受験生にとって門戸をますます狭めることにもなるため、転職試験については実施いたしておりません。  こうしたことから、転職試験の再開は非常に困難でありますが、しかしながら、技能労務職の処遇改善は重要な問題であると認識しております。近年の住民ニーズの多様化、高度化は、技能労務職の職務についても例外でなく、市民サービスの一層の向上を図っていくためには、多くの経験を積んだ専門的な対応が求められるようになってきております。こうしたことを踏まえ、技能労務職の処遇制度の改善を図る一環としまして、管理監督職である主任班長制度の導入、あるいは昇格制度の改善、さらには、本人の能力、意欲、適性などを判断し、一般行政職への転職昇任といった道も開いているところでございますので、よろしく御理解賜りますようお願いいたします。  以上でございます。 ◎市民局長(入江千之君) 阪神競馬場の周辺対策についてお答えいたします。  阪神競馬場に起因します環境問題につきましては、地元代表を初め、競馬場と市との3者によって構成される周辺対策委員会が昭和48年に設置されており、当委員会は、これらの問題解決を図るため協議検討することといたしております。この周辺対策委員会の運営を意義あるものにするために、社会福祉協議会甲東支部に阪神競馬場公害対策部会が設置され、当部会で競馬にまつわる諸問題が協議検討され、周辺対策委員会に反映されるシステムになっております。市といたしましても、この公害対策部会の活動が地域に根差したものになるよう、社協甲東支部役員とも協議を重ねてまいったところでございます。その結果、本年4月には、部会の活性化に向けましての取り組みといたしまして、部会の要綱の改正と役員の選出などを手がけ、7月からは新しい組織で部会運営が図られておるところでございます。最近の活動では、自治会の協力を得て、早朝より競馬開催の交通動態調査も実施いたしました。また、地域の住民に対する競馬問題に関する情報提供も大切でございまして、「宮っ子」や社協便りの「和」などを通じまして、広く周知をするよう努力されているところでございます。  次に、競馬場や阪神競馬場環境対策協議会への働きかけについてでございますけれども、昨年6月に競馬場近辺の自治会を中心とした環境対策協議会が結成されまして、競馬場に話し合いが行われてまいりました。市といたしましても、競馬場に起因する環境改善に向けましては、地元における協議体制の一体化が望まれるわけでございます。そのため、社協甲東支部の役員を初め、市といたしましても、環境対策協議会の方々と面談し、一体化に向け協力要請をしてまいったところでございますが、一体化には至っておりません。しかしながら、問題解決に向けましては、競馬場ともども話し合うことになっております。  また、周辺対策委員会につきましては、その後、地元関係者とのたび重なる話し合いによりまして、本年の2月と9月に開催され、9月には交通対策に関する駐車場問題等の改善が図られるなど、一歩前進したところでございます。なお、来る12月11日、この土曜日でございますけれども、第3回目の委員会が開催される運びとなっております。  市といたしましても、今後とも競馬場問題について市民の声が反映され、市民生活の保全が図られるよう、社協甲東支部を初め、関係機関、関係団体との連携を図り、問題解決に向けてより一層努力してまいりたいと考えておりますので、よろしく御理解賜りますようお願い申し上げます。  以上でございます。 ◎教育次長(鎌田安知君) 最後の能登町運動場についてお答えいたします。  能登町用地の管理等につきましては、先生から昨年12月の本会議におきましていろいろ御指摘をいただいたところでございます。この用地について、これまでその管理につきましては、地元の方々に御苦労を煩わし、教育委員会として直接的に行っていなかったという経過がございます。しかしながら、夜間の迷惑行為や平日などの不特定な利用についていろいろ問題が生じており、これ以上地元に御負担をかけることは問題があるということで、同用地を整備し、暫定的にスポーツ施設として活用することとしたものでございます。このような経過を踏まえ、今回、能登運動場施設として位置づけ、本定例市議会に有料化による条例提案をさせていただいているところでございます。この運動場の管理につきましては、財団法人西宮スポーツセンターにゆだねることにいたしております。  次に、施設の概要でございますが、グラウンドの北側に滑り台や鉄棒を備えた子供の遊び場を設置するとともに、グラウンドの周囲には、自由に利用のできる幅3メートル、1周約300メートル程度のランニングコースを設けております。また、有料施設として、高さ12メートルの防球ネットを設けた中に、少年サッカーやゲートボール、グラウンドゴルフ、女性のソフトボールなどが行えるように整備いたしております。さらに、これらを管理するため、リースによる管理棟を設置いたしまして、一定時間帯、管理人を置き、施設利用の受け付けを行うと同時に、集会にも活用できるよう70人程度入れる会議室を設けることといたしております。  なお、この用地につきましては、教育委員会といたしましては、将来、全体的には、中央運動公園施設全体計画の中で位置づけ、活用を考えてまいりたいと存じておりますが、それまでの間、ただいま御説明いたしましたような管理でもって運営を行っていきたい、かように考えております。よろしく御理解を賜りますようお願いいたします。 ○議長(楽野信行君) 当局の答弁は終わりました。 ◆9番(桝本繁昭君) 丁寧な御答弁をいただきまして、ありがとうございました。  一、二再質問させていただきたいと思います。  まず、JR西ノ宮駅の件でございますけれども、周辺の開発あるいは整備ということについて、南北の開発の整合性、これは再三言われてきたことでありまして、当然のことでありますけれども、北部の整備は、特にJRの貨物エリアの買収ということと、それから、現駅舎の北部にある民家や空地を買収するということが絶対条件なんです。これなければ何の手だてもできないというのが現実であります。だから、余り空論を言わずに、まずこれから手がけていく、このことをしっかりとしてもらわなかったら、今まで何のために待ってきたのかわからんですね。このあたり、局長も、ええかげんな答弁せんと、しっかりとやるということは、しっかり言うてもらわなあきませんね。市長がそれだけ答えておるんだから、局の方でもしっかりとやってほしい。  次に、新駅舎で南北通路を通していただくということについては、これは結構なことです。現駅舎の通路を存続させるように努力するというようなお話でございましたね。これは当然やってもらわなければいかんわけですけれども、私は、なぜ現駅舎の通路を残せ、あるいはまた、それで南北の風通しをようせえと言うかというと、昔の芦原地区から南部市街地への交通路というのは、御存じのとおり、西は富倉川沿いの現在の卸売市場のあそこのガード、あそこへ通じる国鉄のガードがあった、ここを通行しておった、そして、安全に市街地へ出てこれたんですね。それから、東は、津門、今津方面へ抜ける芝架道橋を抜けて、これも安全に津門、今津方面へ抜けていけた。この二つの大きな通路があったんですね。これが現在、戦後、交通量の増加とかいろんなものもあるわけですけれども、現実の姿として、人間が通れないような状態になっておるんですね。それが、また改善された芝架道橋があんな状態になっておる、どうして人間優先でないのかというような。そういう状態の中で、やむなく国鉄の通路を、私は、日本でも珍しいと言おうか、恥ずかしいと言おうか、ボール紙の札を持って南北通行しておる、これが認められておる、JRもそれを認めざるを得んような状態になっておる、ましてや、言語道断ですけれども、自転車までが通行しておるんですね。こういうことについては、実に私は恥ずかしいことだと思うし、また、情けないことだと思う。しかし、これはどこに原因があるのか。これはやっぱり、西の卸売市場のガード、これが安全性が確保されていない、あるいは東の芝架道橋の通行が不便、こういう状態の中で、どうしても国鉄の中を通っていくという、こういう現実に迫られた姿として今日ある。1日も早く解消しなければならない。そのためにも、今度の駅舎の改造で、その中で、新しい駅舎の方では人間が自由に通れるようにしましょう、結構な話であります。ですから、今の駅舎の通路については、そのまま残していただく、あるいは、私は、これをもっと広げていただきたいと思っておるんです。自動車まで通せとは言いませんけれども、自転車、単車が安全に通れるような、そういう南北通路にしてもらえないかということを重ねてお願いしたいわけです。そういう見通しについても聞いておきたいと思うわけであります。  それから、再質問については、教育委員会の、能登町の運動場について、私は再質問するつもりなかった。あんたの答弁聞いてたら再質問せないかん。と申しますのは、私が去年申し上げたのは、教育委員会の職員であろうとだれであろうと、あの用地をとるのにどんなに苦労したかということをあんたらは知っておるのかと言うとるわけ。だから、あの土地の使い方について、管理体制が民間に任せ切りになっているということがええんかと言うてきたわけ。あんたの答弁聞いてたら、行政の責任は横にのけといて、今まで住民におんぶしてきましたんや、頼んできましたんやという、そんな姿勢で、だから、そういうものを外して今度やりまんねん、それでよろしいんか。私は、そんなこと聞いておらん。あなたたちが、行政の財産の管理において、こういう形でやらなければならないという方針を打ち出しなさいと言うておるんで、何も民間人は関係ないねん。してきたのはあんたらの不手際なんや。そうやろう。あれだけの土地を原っぱ扱いにして使うてきたあんたらの責任なんや。それを僕は非難しておるわけよ。そうやろう。それに対して、そんな姿勢であんたらはあれを今度管理していこうとするんかいな。じゃ、僕が言っている意思は全然伝わってないやないか。あの土地が大事だという物の考え方、教育委員会にあれへんやないの。そうやろう。  そういう中で、私は、要望だけにとめようと思っておったけれども、私が言っていた趣旨と全然違う。なぜあの広さを狭めてまで管理棟を建てるんよ、なぜあんな大きな管理棟を建てるんよ、だれが建ててくれと言うたんや。私は、あそこは番小屋でええねん、グラウンドとして、運動施設として社会体育課が管理する、スポセンが管理する、どちらであろうとも、そういう体制をしっかりせえということを言うておるんです。グラウンドを狭めろとは言うておらん。何を便乗してそんなことするんよ。そういうことが気に入らんと言うておるわけです。でも、少なくとも、仮やからということで、あれだけの建物を建てて、20年、30年、つぶれへんねん。五、六年でつぶせるものと違うねん、あれ。そういうものをあんたら建てて、これで地元対策だと言っているつもりか。私は、スポーツやる人たちのためにやってくれと言うとんねん。あの周辺の人たちのための集会場をつくってくれとはわし言うとらん。違うか。なぜ便乗するんや、グラウンド狭めてまで。鳥飼先生らでもいろいろ言うとるやないか、社会体育施設の充実と言うとるやないか。そういう中で、どんな土地でもええんか。むだな使い方してもええのか。そういうような物の考え方で管理をしていこうとするから、僕は再質問したい。本当に教育委員会があそこをスポーツ施設としてこれからやっていく気があるのかどうか。当面ごまかしで、そして、あないしとったらもう文句言われへんやろう、少なくとも10年や20年、文句言わへんやろう、それぐらいでやるつもりやろう。許さん、そういうことでは。それについてもう一遍答えてほしい。  まず、再質問については、その2点、お願いします。 ○議長(楽野信行君) 再質問に対する答弁を求めます。 ◎助役(小出二郎君) 再質問にございましたJR西ノ宮駅北側の駅前広場に隣接する整備の問題についてでございます。この件につきまして、国鉄清算事業団の用地を買うということについてお尋ねがあったわけでございますが、当然のことながら、駅舎を改築するに当たりましては、一部国鉄清算事業団用地も駅前広場用地として必要になります。また、これにあわせまして駅前周辺の整備を考えたいということで、先ほど都市開発局長お答えしたとおりでございますので、前提といたしましては、事業団用地の買収を前提として考えております。  ただ、国鉄清算事業団用地を買い取るに当たりましては、市としての一定土地利用計画なるものが必要でございますので、先ほどお答えいたしましたように、現在市の方でどういった土地利用が望ましいかということにつきましていろいろ考えをめぐらせておるところでございますので、まずこういった考えをできるだけ早期に取りまとめたい、かように思っております。その後に買収問題については事業団側と折衝してまいりたい。したがいまして、具体的にいつ買うかということについては、今日時点では明確に決めておりませんが、まずもって、利用計画の取りまとめを急ぎたい、かように思っておりますので、御了承賜りたいと思います。  二つ目にございました、現行ございます駅構内通路の問題でございますが、これにつきましても、先ほど都市開発局長お答えしましたように、JR西日本側といたしましては、新たに半地下の駅の通路ができますと、この部分については閉鎖をしたいというような意向でございましたが、やはり先生御指摘のように、南北の行き来をより強くするという意味から、わざわざ狭めるんじゃなしに存置したいということで、ほぼJR西日本と協議調整を終えておるところでございます。  なお、これの拡幅につきましては、事業費のみならず、JR西日本側の、できるだけ軌道下の占用物を制約しようというようなこともございますので、現在のところ、既設の構内通路を拡幅するというような考えは持っておりませんので、御理解を賜りたいと思います。  以上でございます。 ◎教育次長(鎌田安知君) 管理体制のことにつきまして、昨年12月、いろいろ御指摘を賜ったところでございますが、あの土地は、学校用地として、非常な御苦労の末に取得した土地でございまして、その歴史的な経過というものは十分認識しているところでございます。しかしながら、これまで基本的には教育委員会が管理するということで来ておりましたが、現実、実務面につきましては、青愛協であるとか、体育振興会であるとか、地元の方々に直接お願いしてきたという経緯もございます。先ほども御答弁の中でちょっと触れましたように、いろいろ夜間とかそういうので問題があるということで、私どもとしては、この際、スポーツ施設というふうにして活用できるようにということで整備をさせていただいたということでございます。それにつきまして、やはりスポーツ施設として整備し、管理するに当たりまして、管理棟も設置して、その中で管理人も一定時間では置き、さらに、少年サッカーの教室であるとか、いろんなものに利用できるということで、そういう部屋も用意しているということでございます。  教育委員会といたしましては、この施設、用地につきましては、将来的には中央運動公園施設という全体計画の中で位置づけて活用してまいりたいというふうに考えておりますので、よろしく御理解をお願いしたいと存じます。 ○議長(楽野信行君) 再質問に対する答弁は終わりました。 ◆9番(桝本繁昭君) もう時間もありませんので、要望で結んでいきたいと思います。  まず、JR西ノ宮駅につきましては、ひとつ精いっぱい努力してほしいと思います。  周辺対策についても、やはり用地の問題が一番大事やから、そこから取得していってやってほしいと思います。  教育委員会の物の考え方、どうも理解できないんやけれども、だけど、もう時間ないから、議論する気はないです。しかし、僕は、ああいう施設をつくらなければ社会体育はでけへんのか、管理棟をつくらなでけへんのかということとか、それから、ほかの空き地、あるいは、例えば春風運動場とか、ああいうふうなところにも皆そんなんつくってやるのかということも聞きたいわけです、本当は。だから、あんたら、あそこだけ特別にそういう配慮をしましたんやという言い方が聞こえてきてしようがない。何でそないして押し切られるんや、させられるんやという疑問が僕はわいてくるんですよね。やるのやったら、公平に皆やったらなあかんですね。だから、あんたとこの方針で、これから教育委員会の管轄する──スポセンが施設を管理するらしいけれども、そういうものをやるときは、全部管理棟をつくったれよ。そういうことでいくんやったら、何もわし、文句言うこともあれへん。しかし、ああいう管理棟をつくったら、5年や6年でつぶれるものと違うねん。それから、施設というものは、後、尾を引くねん。つくったら必ず次また求められるぞ。それだけ言うとくわ。  それから、土木行政で、占用橋の不正使用については十分理解しているようやけれども何や難しまんねん、こう言うとるけれども、これひとつ頼むわいな。やっぱり間違った使い方しておったら間違っていると言うてもらわないかんし、そういう意味では、何も今、機嫌よう使うてまんねん、それをやいやい言うてきてもろうたら困りますということじゃなく、少なくとも、あそこ道路を拡幅しまんねんという前提で、川を暗渠にしまんねんということでのいてんかという話にせんと、あんたとこ変な使い方しているさかいのいてんかと言うたら、そら文句言うやろうから、そんなん取り消してもろうたらよろしいねん。要は、道路行政として西国街道を倍に広げたいので、あんたとこのけてんかという、そういう進め方でやってほしい、こう思うんですね。だから、何も弱腰になることはないですよ。強腰で言うてもらいたい。頼みますよ。  それから、人事ですけれども、人を求める姿勢ということで、あんたとこの体質はわかったんやけれども、僕はやっぱり、今役所で働いている労働者、これを余り軽視したらあかんな。やっぱりその中にも有能なのもおるわけや。そういう人たちを伸ばしてやる、そういう人たちの能力を引き立ててやるというのもあんたらの仕事や。何も外に求めるだけが能力開発でもなければ、あるいはまた人材開発でもないわけや。新しければええというもんでもないねん。そういうあたりをもうちょっと見きわめてやってくれというのが僕の言うていることなんや。それと、将来、社会情勢が変わってきて、そういうような試験でももう一遍やれるような事態ができてきたら、やっぱりそういうような制度をとって職員をどんどん登用してやってほしい、こう願っておるわけですね。今から研究だけはしといてんか、そういう時代が必ず来るから。頼みますよ。  それから、御手洗川の問題で、局長、八つの橋のうち二つは御手洗川と書いてまんねん、余り大きいこと言わんといてほしい。僕が現職のときに頼んだんや。あれは、山幹を通すときに、東川と書いているので、これは何で東川ですかと、僕はそういう質問を受けた、地元の女性に。答えられなかった。それであんたとこに聞いたら、これは公式な名前が東川ですと、こう言うたんや。しかし、住民がこない言うとんのやから、長年言うてきた名前やから、何とか入れたってくれやと、僕は恐る恐るあんたらにお願いしたんや。そして、東川と書いている横に小さい字で御手洗川と書いてもろたんや、これは助役もよう知っとるわ。そうやろう。恐る恐る書いてもろたんや。しかし、きょうの答弁聞いていたら、もう昭和13年から正式な名前が「東川(御手洗川)」とつけると言うとるやないか。そんなら、わしにうそついたんかいな、あんたら。そういうようなこともあるから。それとか、大正11年の調査の中で、西宮市が正式な名前、川の名前ありませんと県に報告したとか、こんなあほなこと言わすなというねん。これはあんたらの責任じゃないけれども、当時の役場の連中、何さらしとったんかと思うけれどもね。名前はちゃんとあるがな、大正時代からあるがな。それに、正式な名称は、川の名前はありませんというて報告したという、こんなばかげたね。そういうものの責任が全部今流れてきておるんや、かぶさってきておるんや。しかも、わしは、この問題だけは明確にしておいてやりたいのは、正式な名前をつけるということやから、それはそれでええ、速やかに変えられるものは変えたってくれ、そして住民を納得させてやってほしい、これをお願いしておきます。  それから、競馬場の問題で、地元のそういう声が、一体化が図れてないということ、これ一番大事なとこ。だから、競馬場問題で、もう地元さえ文句言わなんだら何もないわけや。そうやろう。市が1億8,000万円どないして使っておろうと、余り文句ないねん。けれども、地元に文句があるから、これ、頭を上げてきておるわけ。だから、そこのところを、上手に地元の声を聞く手だてを、社会福祉協議会ばかりに頼ってんと、もっと支所、あるいはあんたたち市の方で、調整なり指導なり、そういうものを発揮して、もっと住民の声を吸い上げるシステムなりを考えてやってほしい。また、そういうトラブルを起こさないようにしてやってほしい。しかし、やっぱり不満足やから問題起こしておるんやから、そういうところを十分考えてほしい。ただうまく社会福祉協議会の頭をなでておればええという、そんなもんやないねん。わしも地元に住んでおるから、地元に住んでおる先生方がようけおるけれども、そんなもんやないねん。そこのところを、問題点をしっかり押さえて対処してやってほしい、こういうぐあいに思います。  以上で要望、意見を含めて終わりたいと思います。  これで終わります。(拍手) ○議長(楽野信行君) 以上で本日の日程は全部終了いたしました。  次会は、あす9日午前10時から本会議を開くことにいたします。  なお、ただいま議場に在席の議員各位には、文書による開議通知を省略させていただきますので、御了承願います。  本日は、これをもって散会いたします。  ありがとうございました。    〔午後4時22分 散会〕...