西宮市議会 > 1988-03-29 >
昭和63年 3月(第 6回)定例会−03月29日-08号

ツイート シェア
  1. 西宮市議会 1988-03-29
    昭和63年 3月(第 6回)定例会−03月29日-08号


    取得元: 西宮市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-30
    昭和63年 3月(第 6回)定例会−03月29日-08号昭和63年 3月(第 6回)定例会          西宮市議会第6回定例会議事日程          (昭和63年3月29日午後1時開議) 日程順序            件         名         ページ 第1                                   350  議案第107号 西宮市都市景観条例制定の件  議案第108号 西宮市個人情報保護条例制定の件  議案第109号 外国の地方公共団体の機関等に派遣される職員の処遇等に関する条例制定の件  議案第110号 西宮市職員の勤務時間その他の勤務条件に関する条例の一部を改正する条例制定の件  議案第111号 西宮市職員退職手当支給条例の一部を改正する条例制定の件  議案第112号 西宮市立学校教育職員の退職手当に関する条例等の一部を改正する条例制定の件  議案第113号 西宮市学校施設使用料条例の一部を改正する条例制定の件  議案第114号 西宮市立体育館条例の一部を改正する条例制定の件  議案第115号 西宮市立公民館条例の一部を改正する条例制定の件  議案第116号 西宮市立学校条例の一部を改正する条例制定の件  議案第117号 西宮市立幼稚園保育料等徴収条例の一部を改正する条例制定の件
     議案第118号 西宮市奨学基金設置条例の一部を改正する条例制定の件  議案第119号 西宮市国民健康保険条例の一部を改正する条例制定の件  議案第120号 西宮市立地区市民館条例の一部を改正する条例制定の件  議案第121号 西宮市中小企業勤労者福祉共済基金条例の一部を改正する条例制定の件  議案第122号 西宮市民会館条例の一部を改正する条例制定の件  議案第123号 社会福祉法人の助成に関する条例の一部を改正する条例制定の件  議案第124号 西宮市総合福祉センター条例の一部を改正する条例制定の件  議案第125号 西宮市援護資金設置条例の一部を改正する条例制定の件  議案第126号 西宮市老人居室整備資金貸付条例の一部を改正する条例制定の件  議案第127号 西宮市老人居室整備資金貸付条例の特別措置条例の一部を改正する条例制定の件  議案第128号 西宮市立児童福祉施設条例の一部を改正する条例制定の件  議案第129号 西宮市立身体障害者および精神薄弱者授産所条例の一部を改正する条例制定の件  議案第130号 西宮市あけぼの基金条例の一部を改正する条例制定の件  議案第131号 西宮市立軽費老人ホーム条例の一部を改正する条例制定の件  議案第132号 西宮市墓地香花売場条例の一部を改正する条例制定の件  議案第133号 西宮市食肉センター条例の一部を改正する条例制定の件  議案第134号 西宮市食肉地方卸売市場条例の一部を改正する条例制定の件  議案第135号 阪神間都市計画事業第一種市街地再開発事業の施行に関する条例制定の件  議案第136号 西宮市住宅物置条例の一部を改正する条例制定の件  議案第137号 西宮市水洗便所等改造資金助成条例の一部を改正する条例制定の件  議案第162号 昭和63年度農業共済事業事務費の賦課総額および賦課単価を定める件 第2                                   356  議案第138号 昭和63年度西宮市一般会計予算  議案第139号 昭和63年度西宮市国民健康保険特別会計予算  議案第140号 昭和63年度西宮市食肉センター特別会計予算  議案第141号 昭和63年度西宮市農業共済事業特別会計予算  議案第142号 昭和63年度西宮市下水道事業特別会計予算  議案第143号 昭和63年度西宮市区画整理清算費特別会計予算  議案第144号 昭和63年度西宮市住宅費特別会計予算  議案第145号 昭和63年度西宮市中小企業勤労者福祉共済事業特別会計予算  議案第146号 昭和63年度西宮市兵庫県住宅供給公社住宅費特別会計予算  議案第147号 昭和63年度西宮市市街地整備事業特別会計予算  議案第148号 昭和63年度西宮市公共用地買収事業特別会計予算  議案第149号 昭和63年度西宮市老人保健医療事業特別会計予算  議案第150号 昭和63年度西宮市藤田奨学福祉資金特別会計予算  議案第151号 昭和63年度西宮市鳴尾外財産区特別会計予算  議案第152号 昭和63年度西宮市集合支払費特別会計予算  議案第153号 昭和63年度西宮市立中央病院事業会計予算  議案第154号 昭和63年度西宮市水道事業会計予算  議案第155号 昭和63年度西宮市工業用水道事業会計予算 第3                                   377  議案第183号 市長、助役及び収入役等の給与条例の一部を改正する条例制定の件  議案第184号 西宮市議会議員の報酬、費用弁償及び期末手当支給条例の一部を改正する条例制定の件  議案第185号 教育長の給与等を定める条例の一部を改正する条例制定の件  議案第186号 水道事業管理者の給与に関する条例の一部を改正する条例制定の件  議案第187号 特別職の職員で非常勤の者の報酬及び費用弁償条例の一部を改正する条例制定の件  議案第188号 西宮市消防団条例の一部を改正する条例制定の件  議案第189号 西宮市の機関に出頭する者の実費弁償条例の一部を改正する条例制定の件  議案第190号 昭和63年度西宮市一般会計補正予算(第1号)  議案第191号 昭和63年度西宮市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)  議案第192号 昭和63年度西宮市農業共済事業特別会計補正予算(第1号)  議案第193号 昭和63年度西宮市市街地整備事業特別会計補正予算(第1号)  議案第194号 昭和63年度西宮市藤田奨学福祉資金特別会計補正予算(第1号)  議案第195号 昭和63年度西宮市水道事業会計補正予算(第1号)  議案第196号 昭和63年度西宮市工業用水道事業会計補正予算(第1号) 第4                                   380  議案第156号 財産取得の件(盤滝トンネル有料道路事業残土処分地等用地)  議案第157号 土地貸付契約変更の件  議案第158号 財産処分の件(社家郷山市有地)  議案第159号 財産取得の件(高須南小学校施設)  議案第160号 山東町域内に仮称西宮市立自然体験学習施設を設置することに関する協議の件  議案第161号 水稲無事もどし金交付に関する件  議案第163号 昭和61年度一般会計繰入金処理の件  議案第164号 訴え提起の件(市営住宅明渡し等請求事件)  議案第165号 市道路線認定の件(山第252号線ほか81路線)  議案第166号 市道路線変更の件(山第207号線ほか7路線)  議案第167号 町の区域変更の件  議案第168号 財産取得の件(公共下水道甲子園浜浄化センター用地)  議案第169号 工事請負契約締結の件(芦原第1地区改良住宅8号棟建設工事)  報告第17号 処分報告の件〔(訴え提起の件)専決処分〕  報告第18号 処分報告の件〔(財産取得の件)専決処分〕 第5                                   381  議案第170号 昭和62年度西宮市一般会計補正予算(第7号)  議案第171号 昭和62年度西宮市国民健康保険特別会計補正予算(第3号)  議案第172号 昭和62年度西宮市農業共済事業特別会計補正予算(第3号)  議案第173号 昭和62年度西宮市下水道事業特別会計補正予算(第4号)  議案第174号 昭和62年度西宮市住宅費特別会計補正予算(第3号)  議案第175号 昭和62年度西宮市中小企業勤労者福祉共済事業特別会計補正予算(第1号)  議案第176号 昭和62年度西宮市兵庫県住宅供給公社住宅費特別会計補正予算(第3号)  議案第177号 昭和62年度西宮市市街地整備事業特別会計補正予算(第3号)  議案第178号 昭和62年度西宮市公共用地買収事業特別会計補正予算(第2号)  議案第179号 昭和62年度西宮市藤田奨学福祉資金特別会計補正予算(第1号)  議案第180号 昭和62年度西宮市集合支払費特別会計補正予算(第2号)  議案第181号 昭和62年度西宮市立中央病院事業会計補正予算(第4号)  議案第182号 昭和62年度西宮市工業用水道事業会計補正予算(第2号) 第6                                   383  議案第197号 西宮市固定資産評価審査委員会委員の選任について同意を求める件 第7                                   383  請第12号 ワンルームマンション建築への指導強化を求める請願  請第13号 国民健康保険への国庫補助の増額、国民健康保険証の即時交付と国民健康保険の「改正」に反対する請願  請第14号 甲東園3丁目のマンション建設に関する請願 第8                                   384  陳情審査結果報告の件 第9                       (中間報告)(継続審査)385  本市の航空・産業・都市・行政公害に対する実態調査の件  本市地先公有水面の埋立ておよび埋立地利用に関する調査の件  高齢化社会に対応する医療制度その他諸施策調査の件  都市開発および市街地再開発の調査ならびに下水道事業の促進について調査の件 第10                             (継続審査)385  総務常任委員会の所管事務調査の件
      1.市行政の総合企画について   2.財政運営について  文教常任委員会の所管事務調査の件   1.学校園の施設および運営について   2.社会教育の振興について  民生常任委員会の所管事務調査の件   1.保健・環境衛生事業の推進について   2.社会福祉事業の推進について  建設水道常任委員会の所管事務調査の件   1.建築行政および自然保護について   2.生活環境の整備について                               西宮市議会議長              出   席   議   員   1番  上 田 幸 子 君      25番  小 牧 裕 子 君   2番  立 垣 初 男 君      26番  西 村 義 男 君   3番  木 下   猛 君      27番  生 瀬 悦 子 君   4番  阪 本   武 君      28番  片 岡 保 夫 君   5番  荻 田 勝 紀 君      29番  田 中 道 子 君   6番  東   耕 一 君      30番  宮 本 紀美子 君   7番  中 村 武 人 君      31番  玉 置   肇 君   8番  草 加 智 清 君      32番  富 井 雄 司 君   9番  中 川 經 夫 君      33番  塚 田 誠 二 君   10番  小 林 光 枝 君      34番  吹 田 英 雄 君   11番  北 川 正 治 君      35番  蜂 谷 倫 基 君   12番  中 西 甚 七 君      36番  西 埜 博 之 君   13番  宇 野 良 一 君      37番  河 崎   靖 君   14番  武 田 元 宏 君      38番  大 槻 弥之助 君   15番  友 松 信 也 君      39番  鳥 飼 黎 明 君   16番  嶋 田 克 興 君      40番  美濃村 信 三 君   17番  越 智 一 雄 君      41番  余 百 保次郎 君   18番  西 川 彰 一 君      42番  中 前   勲 君   19番  田 中 章 博 君      43番  楽 野 信 行 君   20番  三 原 憲 二 君      44番  松 岡 和 昭 君   21番  上 谷 幸 彦 君      45番  橋 本   完 君   22番  管   庸 夫 君      46番  樽 井 正 雄 君   23番  田 渕   一 君      47番  雑 古 宏 一 君   24番  福 田 義 雄 君      48番  谷 口 徳 二 君              欠   席   議   員                な       し              説明のため出席した者の職氏名 市     長  八 木 米 次 君   建 設 局 長  高 橋 徳 衛 君 助     役  馬 場 順 三 君   土 木 局 長  中 西   勇 君 助     役  白 井 利 治 君   中央病院事務局長 中 本 康 隆 君 収  入  役  中 村 哲 也 君   消 防 局 長  渡 辺 昌 夫 君 市 長 室 長  田 村 光 弘 君   水道事業管理者  小 林   了 君 企 画 局 長  宗   正 誼 君   水 道 局 次 長  木 澤 茂 芳 君 総 務 局 長  元 田 五 郎 君   選挙管理委員長  小 林 益 男 君  行 政 部 長  小 野 博 成 君   農業委員会会長  田 中 三 男 君 財 政 局 長  山 田   知 君   代表監査 委員  岸     昭 君  財 政 課 長  熊取谷 隆 司 君   教 育 委 員 長  小 野 勝 雄 君 同和対策 局長  桝 本 繁 昭 君   教  育  長  小 林 久 盛 君 市 民 局 長  松 村 暢 之 君   教 育 次 長  中 平 一 郎 君 福 祉 局 長  川 崎   正 君   教 育 次 長  椿 本 金之助 君 環境衛生 局長  仲 東   璋 君             職務のため議場に出席した事務局職員 事 務 局 長  河 村 吉 庸 君   書     記  山 中 信 明 君 次     長  吉 村 孝 治 君   書     記  市 栄 正 樹 君 議 事 係 長  津 田 博 利 君   書     記  浜 田 周 作 君 調 査 係 長  河 南   宏 君   速 記 書 記  西 岡   衛 君   〔午後1時03分 開議〕 ○議長(雑古宏一君) ただいまより定例会第8日目の会議を開きます。  現在までの出席議員は48名であります。  本日の会議録署名議員に、会議規則第113条の規定により、19番 田中章博君、27番 生瀬悦子君、以上両君を指名いたします。  本日の議事日程は、お手元に配付いたしました日程表のとおりであります。  これより日程に従い議事を進めます。  日程第1 議案第107号ほか31件を一括して議題といたします。  各案に対する委員長の報告を求めます。  まず、総務常任委員長 福田義雄君。 ◆24番(福田義雄君) 総務常任委員長報告。  ただいま上程中の、議案第107号西宮市都市景観条例制定の件、議案第108号西宮市個人情報保護条例制定の件、議案第109号外国の地方公共団体の機関等に派遣される職員の処遇等に関する条例制定の件、議案第110号西宮市職員の勤務時間その他の勤務条件に関する条例の一部を改正する条例制定の件、議案第111号西宮市職員退職手当支給条例の一部を改正する条例制定の件、以上5件につきましては、去る3月16日以来開催の委員会において、当局から詳細なる説明を聴取するとともに、提出された関係資料をもとに、慎重に審査いたしました結果、いずれも異議なく原案を承認すべきものと決しました。  議員各位の御賛同をお願い申し上げまして、委員長報告といたします。 ○議長(雑古宏一君) 次に、文教常任委員長松岡和昭君。 ◆44番(松岡和昭君) 文教常任委員長報告。  ただいま上程中の、議案第112号西宮市立学校教育職員の退職手当に関する条例等の一部を改正する条例制定の件、議案第113号西宮市学校施設使用料条例の一部を改正する条例制定の件、議案第114号西宮市立体育館条例の一部を改正する条例制定の件、議案第115号西宮市立公民館条例の一部を改正する条例制定の件、議案第116号西宮市立学校条例の一部を改正する条例制定の件、議案第117号西宮市立幼稚園保育料等徴収条例の一部を改正する条例制定の件、議案第118号西宮市奨学基金設置条例の一部を改正する条例制定の件、以上7件につきましては、去る3月16日開催の委員会において、当局から詳細なる説明を聴取するとともに、提出された関係資料をもとに、慎重に審査いたしました結果、議案第117号については賛成多数をもって、他はいずれも異議なく原案を承認すべきものと決しました。  議員各位の御賛同をお願い申し上げまして、委員長報告といたします。 ○議長(雑古宏一君) 次に、民生常任委員長塚田誠二君。 ◆33番(塚田誠二君) 民生常任委員長報告。  ただいま上程中の、議案第119号西宮市国民健康保険条例の一部を改正する条例制定の件、議案第120号西宮市立地区市民館条例の一部を改正する条例制定の件、議案第121号西宮市中小企業勤労者福祉共済基金条例の一部を改正する条例制定の件、議案第122号西宮市民会館条例の一部を改正する条例制定の件、議案第123号社会福祉法人の助成に関する条例の一部を改正する条例制定の件、議案第124号西宮市総合福祉センター条例の一部を改正する条例制定の件、議案第125号西宮市援護資金設置条例の一部を改正する条例制定の件、議案第126号西宮市老人居室整備資金貸付条例の一部を改正する条例制定の件、議案第127号西宮市老人居室整備資金貸付条例の特別措置条例の一部を改正する条例制定の件、議案第128号西宮市立児童福祉施設条例の一部を改正する条例制定の件、議案第129号西宮市立身体障害者および精神薄弱者授産所条例の一部を改正する条例制定の件、議案第130号西宮市あけぼの基金条例の一部を改正する条例制定の件、議案第131号西宮市立軽費老人ホーム条例の一部を改正する条例制定の件、議案第132号西宮市墓地香花売場条例の一部を改正する条例制定の件、議案第133号西宮市食肉センター条例の一部を改正する条例制定の件、議案第134号西宮市食肉地方卸売市場条例の一部を改正する条例制定の件、議案第162号昭和63年度農業共済事業事務費の賦課総額および賦課単価を定める件、以上17件につきましては、去る3月16日以来開催の委員会において、当局から詳細なる説明を聴取するとともに、提出された関係資料をもとに、慎重に審査いたしました結果、議案第119号、議案第122号、議案第124号、議案第128号、議案第131号、以上5件については賛成多数をもって、他はいずれも異議なく原案を承認すべきものと決しました。  議員各位の御賛同をお願い申し上げまして、委員長報告といたします。 ○議長(雑古宏一君) 次に、建設水道常任委員長 西川彰一君。 ◆18番(西川彰一君) 建設水道常任委員長報告。  ただいま上程中の、議案第135号阪神間都市計画事業第一種市街地再開発事業の施行に関する条例制定の件、議案第136号西宮市住宅物置条例の一部を改正する条例制定の件、議案第137号西宮市水洗便所等改造資金助成条例の一部を改正する条例制定の件、以上3件につきましては、去る3月16日以来開催の委員会において、当局から詳細なる説明を聴取するとともに、提出された関係資料をもとに、慎重に審査いたしました結果、いずれも異議なく原案を承認すべきものと決しました。  議員各位の御賛同をお願い申し上げまして、委員長報告といたします。 ○議長(雑古宏一君) 委員長の報告は終わりましたが、ただいまの報告について質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(雑古宏一君) なければ、質疑を打ち切り討論に入ります。  討論の通告を受けておりますので、まず、立垣初男君の発言を許します。   〔立垣初男君登壇〕 ◆2番(立垣初男君) 共産党議員団は、ただいま上程中の諸議案のうち、議案第117号西宮市立幼稚園保育料等徴収条例の一部を改正する条例制定の件、議案第119号西宮市国民健康保険条例の一部を改正する条例制定の件、議案第122号西宮市民会館条例の一部を改正する条例制定の件、議案第124号西宮市総合福祉センター条例の一部を改正する条例制定の件、議案第128号西宮市立児童福祉施設条例の一部を改正する条例制定の件、議案第131号西宮市立軽費老人ホーム条例の一部を改正する条例制定の件、以上6件に反対であります。  以下、反対の理由を申し述べます。  まず、議案第117号西宮市立幼稚園保育料等徴収条例の一部を改正する条例制定の件ですが、今回の条例改正は、国の言いなりになって、市立幼稚園の入園料を2,000円から3,000円に、保育料を年間4万8,000円から5万2,800円にそれぞれ引き上げようとするものであります。  西宮市は、父母からの要望の大変大きい2年保育を、私立の幼稚園と共存するためということで、いまだ実施しようとはしていません。そればかりか、86年度からは園長の2園兼務制度を導入するなど、保育内容については、問題なしとは言えない状況であります。このような中で、幼児教育の充実を少しでも口にするなら、まず値上げの前に2年保育の実施や職員体制の充実をこそやるべきであります。しかも、今回の値上げは、約300万円程度の増収にしかならず、今の市財政には、これくらいの負担が重荷になるものではありません。こんなけちな値上げはやめるべきであります。  次に、議案第119号西宮市国民健康保険条例の一部を改正する条例制定の件についてであります。これは、賦課最高限度額35万円を37万円に引き上げようというものであります。今日の国民健康保険財政危機の直接の原因は、自民党政府が国保つぶしとまで言われているような国庫負担の削減、さらには、制度改悪を推し進めているところにあります。すなわち、1984年度、国保負担を医療費の45%から38.5%に引き下げたことに加え、退職者医療制度に移った高齢退職者とその家族数が政府の見通しを大きく下回るという、半ば作為的な見積もり違いによって大きな打撃を受けたわけであります。この結果、保険料の急激な値上げが行われ、当市においても、限度額が2年で一気に6万円も値上げをされました。全国的に見ても、97.4%もの自治体で、59年度から3年間で平均36%の値上げが行われています。この結果、生活保護基準程度の収入で保険料は30万円近くにもなっています。  一方、国民の暮らしは、円高や不況で大変苦しくなってきています。言うまでもなく、国民健康保険加入者は、自営業者、失業者、零細企業の労働者など、低所得者、収入不安定者が大半を占めています。しかも、このような人々こそ円高不況の波をもろにかぶっているわけであり、その上の保険料の値上げによって、当然暮らしや営業に大きな圧迫を受けています。こういう中で、滞納せざるを得ない状況が出てきているわけであります。保険料の収納率は、全国的に見ても、60年度で93.11%、10年前と比較すると2.74%下がっています。保険料の値上げ、滞納の増加、そして、滞納者への制裁措置としての保険証の取り上げということでは、今日の国保財政の危機が根本的になくならないのははっきりとしています。  冒頭にも挙げましたように、国庫負担の削減、退職者医療制度創設に伴う見積もり違いによって、国保財政の負担増は、全国的には2,000億円にも上り、当市でも約11億1,900万円の影響を受けているのであります。本市の国保財政の危機を打開するために早急に必要なことは、国庫負担の増額であって、国保料の値上げでないことははっきりとしています。  また、国保財政の一方を担う保険料を払う加入者の大半が低所得者層という特徴を持つにもかかわらず、自民党政府は、事あるごとに国保から金を引き揚げてきたことは、今述べてきたところです。また、以上のような国保財政について、自民党政府は、政府みずから財政的危機を招きながら、今度は、それを口実に国保を改悪しようとしています。竹下首相は、1月25日、衆議院本会議で、国民健康保険制度の安定強化のための見直しを行うと表明し、制度改悪推進を表明いたしました。政府が今国会に提出している改革案は、医療費の地域差問題、低所得者問題なと、国保の構造的問題の解決を図るとして、医療費適正化システム導入、保険基盤安定制度の創設、高額医療費共同事業への都道府県の財政負担の導入、老人保健医療費拠出金の削減などで、これらによって国庫負担を450億円も大幅に削減し、その一方、都道府県には440億円、市町村には250億円、あわせて690億円もの多大な負担を押しつけようとするものになっています。  これら一連の案は、政府、厚生省は、医療保険制度の一元化への一環として位置づけていますが、この一元化とは、軍拡、医療切り捨ての臨調・行革の中心課題であり、年間3兆円にも上る医療保険への国の支出をできるだけ削減するために、健保などの給付を国保並みの低い水準へと切り下げ、政府の補助金削減分を国民が負担し合うための自己負担の強化、財政調整と称して労働者保険から国保への支出を断行するのがねらいであります。  そもそも国民健康保険は、憲法第25条を具体化し、国保法第1条、「社会保障及び国民保健の向上に寄与することを目的」に、国民皆保険制度の柱として創設された社会保障の重要なものの一つであります。そして、同第4条では、国保運営上の国の責任が明確にうたわれているにもかかわらず、以上述べてきたように、自民党政府は、国庫負担の削減の肩がわりとして地方自治体や労働者保険に負担の押しつけをねらっています。  このような国の動きを前にして、今回の限度額引き上げは、何ら根本的な解決とはなり得ないばかりか、保険料の大幅な引き上げによって多額の滞納を生み出すに違いありません。87年5月31日現在の所得段階別未納状況を見ても、現年度、過年度、それぞれ未収率、未収額が一番高い階層は、年間総所得金額50万円未満であります。さらに、年間総所得金額150万円未満の加入世帯が全体の64%という状態で、最高15%近くもの保険料の値上げには反対をいたします。  次に、議案第122号西宮市民会館条例の一部を改正する条例制定の件、これは、西宮市民会館の管理を財団法人西宮市文化振興財団に委託しようとするものであります。  我が党は、西宮市文化振興財団の設立については、代表質問でも取り上げたところでありますが、それは、市民要求に当局がこたえたものではなく、行政の思いつきの市民不在のものと言わざるを得ないのであります。そのことは、市長の行政方針では、文化活動の中心的な役割を果たすとしていたものが、文化事業の振興に変わるなど、重要な点でのあいまいさが露呈してきています。したがって、我が党は、目的、性格の不明朗な文化振興財団そのものに賛同できないこと、また、市民会館そのものの運営が果たして市民要望にこたえて行われるのかどうか疑問があるため反対をいたします。  次に、議案第124号西宮市総合福祉センター条例の一部を改正する条例制定の件並びに議案第128号西宮市立児童福祉施設条例の一部を改正する条例制定の件でありますが、これら2件は、いずれも社会福祉法人西宮市社会福祉事業団にいずみ園と母子寮を委託するというものであります。  しかし、この2施設の委託については、西宮市社会福祉事業団設立のための必要条件を満たすためだけに委託するものであることははっきりとしています。まさに本末転倒と言わなければなりません。  いずみ園の委託によって、西宮市総合福祉センターに市の職員、福祉事業団の職員、そして社協の職員と、複雑になるわけであります。また、施設福祉は福祉事業団へ、地域福祉は社協へと分担するとしているものの、総合福祉センターは社協委託のままという未整備さを残しています。この総合福祉センターには、市の幹部級職員を初め多数の職員を派遣して運営をせざるを得ない状況であります。このような中で委託がえを行うことは、市民への福祉サービスをスムーズに進めるとは考えられません。  また、母子寮の西宮市社会福祉事業団への委託ほど御都合主義と言わなければならないものはほかにありません。すなわち、通所施設と入所施設がそれぞれ1施設必要である、社会福祉事業団設立に必要な条件であるという点からのみ、この母子寮が選ばれたわけであります。この委託によってあらわれてくるのは賃金格差であります。すなわち、現在母子寮には市の嘱託職員が2名いますが、この嘱託職員の身分が福祉事業団嘱託となり、賃金格差につながる懸念は大であります。本来、市が責任を持ってやらなければならない福祉サービスを民間に委託していくのは、福祉サービスの低下につながるものであります。  次に、議案第131号西宮市立軽費老人ホーム条例の一部を改正する条例制定の件についてであります。これは、軽費老人ホーム雅楽荘の使用料の値上げであります。  老人福祉法第14条第4項では、「軽費老人ホームは、無料又は低額な料金で、老人を収容し、給食その他日常生活上必要な便宜を供与することを目的とする施設とする」となっています。このように、軽費老人ホームという施設は、所得の低い老人が入所できるようにと設立されており、雅楽荘の入所者を見ても、現在入所中の37名全員が市民税非課税者であることを見てもはっきりとしています。ところが、現在の使用料は、もはや軽費とは決して言えず、入所者にとって大変大きな負担額となってきています。これは、国の施策とはいえ、本市では、十数年にわたる連続値上げの結果であり、当然八木市長になってからも、毎年連続値上げが行われてきているわけであります。  年金の物価スライド率をモデルケースで見るならば、厚生年金は0.099%、老齢基礎年金は0.11%のスライド、これに引きかえ、軽費老人ホームの使用料の値上げは、85年以降、10%近く値上げをしてきたのに比べれば、今回の値上げ案は、率は落ちたとはいえ、1.145%と年金の物価スライドよりも上回る引き上げ率となっています。また、食費で比べてみますと、82年度、1日当たり900円、88年度は970円、7.7%の伸び率、これに引きかえ、使用料は、個室、A階層で3万7,200円が5万3,000円に42.47%もの引き上げ率になっています。使用料はどんどん上げるが食費はほとんど上げないというものであります。  八木市長は愛の市政をうたっていますが、これで老人が多年にわたり社会の進展に寄与してきた者として敬愛され、かつ健全で安らかな生活を保障されるでしょうか、甚だ疑問であります。冒頭、公立幼稚園の入園料、保育料は300万円ほどの予算で値上げをしなくても済むと言いましたが、この軽費老人ホームの使用料の据え置きには、その1割、30万円ほどあれば十分であります。なぜ渋るのでしょうか。幼稚園児やお年寄りを苦しめる条例改悪を、我が党は絶対認めるわけにはまいりません。  以上の理由により、六つの条例の改定には反対であります。  次に、議案第108号西宮市個人情報保護条例制定の件について、賛成の立場で意見を申し述べます。  本条例は、昨年10月1日よりスタートした西宮市公文書公開条例と表裏一体のものであります。しかし、本条例には幾つか問題点があり、以下、指摘をしておきます。  まず第1は、目的について、行政の適正な執行確保云々が第一義的になっております。基本的人権を保障する立場から個人情報保護を行うという本来の目的があいまいになっています。第2は、事業者や委託者の責務、義務が極めてあいまいで、罰則規定もなく、この結果、個人情報が野放し状態になる危険性があります。第3は、収集制限、目的外利用、開示請求などについての例外措置が個人情報保護審議会で決定される仕組みとなっています。しかし、この審議会の性格や運用規則も定かでなく、議会の意思を反映させることができないというものであります。  私ども共産党は、本条例が市民に知る権利を保障するとともに、市が保有する個人情報の取り扱いについて必要な事項を定め、個人情報の保護を図ろうとするものであり、この点で賛成するものであります。既に川崎市などでは、個人情報を保護することが個人の尊厳の維持を図るために必要不可欠と、市民の基本的人権を擁護する目的を明確にし、事業者や委託者に対する罰則規定も盛り込んだプライバシー保護条例を制定しています。これら他都市の内容、経験をも十分に参考にされるよう意見を述べます。  以上であります。(拍手) ○議長(雑古宏一君) 次に、生瀬悦子君の発言を許します。 ◆27番(生瀬悦子君) ただいま上程中の諸議案のうち、社会党議員団は、議案第117号西宮市立幼稚園保育料等徴収条例の一部を改正する条例制定の件、議案第131号西宮市立軽費老人ホーム条例の一部を改正する条例制定の件について反対いたします。  以下、反対理由について申し上げます。  まず、幼稚園の保育料値上げの件ですが、今回は、幼稚園の保育料を年間4万8,000円を5万2,800円に、また、入園料は2,000円を3,000円に値上げしようとするものであります。  我が党は、かねてより、幼児の減少に伴い公立幼稚園の2年保育を実施するように主張してきましたが、現在もまだ明確な方針は示されておりません。それどころか、園長の2園兼務制度は86年度より引き続き行い、父母、市民の期待に反するものであります。この上保育料の値上げをすることは、さらに過重な負担を父母に負わせることになり、我が党は、このたびの値上げには反対をいたします。  次に、議案第131号西宮市立軽費老人ホーム条例の一部改正案ですが、現在、雅楽荘の入所者は37名で、その入所者の年間収入は150万円から200万円までの層が5名、100万円から150万円の層が17名、90万円から100万円の層が15名となっています。そして、入所待機者等の現状は、以前のように入所希望者が待機していた時代と違い、入所希望者は、現在はゼロであります。  使用料についてでありますが、個室の使用料は、A階層で5万2,400円を5万3,000円に600円引き上げ、また、相室、A階層は4万6,100円を4万6,500円にして400円引き上げる案となっています。今回の引き上げ額、率を見ますと、400円から600円までの幅で1.1%の引き上げとなっています。62年度を見ますと、個室、A階層は4万8,800円を5万2,400円にして3,600円、7.4%引き上げられています。この使用料の引き上げ分を見ますと、今年度の引き上げ額、率を低額に抑えられていることは十分に理解ができるわけであります。しかし、今日の老人福祉施策が以前と比べると後退しており、受益者負担も増加していると思います。その反面、年金の引き上げが抑えられ、物価上昇等により年金など収入の目減りがあります。引き上げによる年間使用料と入所者の必要経費、すなわち使用料を除く生活費を見ますと、個室、A階層の年間使用料は63万6,000円となり、相室、A階層55万8,000円となっており、年間収入100万円の入所者にとっては、月々3万円から3万7,000円の生活費となります。  今申し上げた現状から、基本の使用料が高いのではないか、私たちは、この面における問題点を改善させるべきだと考えます。軽費老人ホームに入所している人たちの家庭環境、そして収入状況を考慮して、使用料の負担を軽減して、より一層老人福祉施策を充実させていくべきであります。そのために、使用料の引き上げをやめて、使用料の見直しを行うべきであると考えます。  以上の理由から、議案第117号、議案第131号に社会党議員団は反対をいたします。  以上です。(拍手) ○議長(雑古宏一君) 通告による討論は終わりました。  ほかにございませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(雑古宏一君) なければ、討論を打ち切り採決を行います。  採決は議事の都合により4回に分けて行います。  まず、上程中の32件のうち議案第117号、議案第119号、議案第122号、議案第124号、議案第128号及び議案第131号の以上6件を除く26件の採決を行います。  各案につきましては、先ほどの委員長の報告どおり決することにして御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(雑古宏一君) 御異議を認めません。  よって、ただいま採決いたしました上程中の32件のうち議案第117号、議案第119号、議案第122号、議案第124号、議案第128号及び議案第131号の6件を除く議案第107号ほか25件は原案どおり可決されました。  次に、議案第117号及び議案第131号の以上2件について起立により採決を行います。  両案につきましては、先ほどの委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 ○議長(雑古宏一君) 起立多数であります。  よって、ただいま採決いたしました議案第117号及び議案第131号の2件は原案どおり可決されました。  次に、議案第119号及び議案第122号の2件について起立により採決を行います。  両案につきましては、先ほどの委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 ○議長(雑古宏一君) 起立多数であります。  よって、ただいま採決いたしました議案第119号及び議案第122号の2件は原案どおり可決されました。  次に、議案第124号及び議案第128号の2件について起立により採決を行います。  両案につきましては、先ほどの委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 ○議長(雑古宏一君) 起立多数であります。  よって、ただいま採決いたしました議案第124号及び議案第128号の2件は原案どおり可決されました。  次に、日程第2 議案第138号ほか17件を一括して議題といたします。  各案に対する委員長の報告を求めます。  予算特別委員長 楽野信行君。   〔楽野信行君登壇〕 ◆43番(楽野信行君) 予算特別委員長報告。  ただいま上程中の議案第138号ほか17件につきまして委員長報告を申し上げます。  本委員会は、去る3月15日開催の本会議におきまして、昭和63年度各会計当初予算案を審査するために設置されたものであります。  同日、本会議終了後開催の委員会において、委員長に不肖楽野信行、副委員長に現在常任委員長の職にあります福田義雄君、松岡和昭君、塚田誠二君、西川彰一君をそれぞれ互選するとともに、既設の常任委員会単位の所管で区分する4分科会を設置、分科会の正副主査に常任委員会正副委員長を互選し、審査することとした次第でございます。  各分科会におかれましては、去る3月22日以来、それぞれの審査日程に従い鋭意審査を願っておりましたところ、昨28日、各分科会主査より所管区分の審査を終了した旨の報告を受けたのであります。よって、議長に報告するとともに、本日、本会議開催前に本委員会を招集したのであります。  本日開催の委員会では、議案第138号ほか17件を一括して議題に供し、各分科会主査の審査結果報告に引き続き、討論、採決を行ったのであります。その結果、議案第138号、議案第139号、議案第142号については賛成多数をもって、他はいずれも異議なく原案どおり承認すべきものと決しました。  議員各位におかれましては、本委員会の決定に何とぞ御協賛賜りますようお願い申し上げまして、予算特別委員長報告といたします。以上でございます。 ○議長(雑古宏一君) 委員長の報告は終わりましたが、ただいまの報告について質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(雑古宏一君) なければ、質疑を打ち切り討論に入ります。  討論の通告を受けておりますので、順序により発言を許します。  まず、3番 木下猛君。   〔木下猛君登壇〕 ◆3番(木下猛君) ただいま上程されております議案第138号ほか17件の昭和63年度当初予算に対しまして、日本社会党議員団を代表して討論をいたします。  社会党議員団は、議案第138号昭和63年度西宮市一般会計予算に対して反対をいたします。他の特別会計及び事業会計については賛成をいたします。  以下、議案に対する討論を行います。  まず、議案第138号一般会計についてでありますが、一般会計につきましては、福祉タクシーの実現及びダニ対策の取り組み、あるいはドクターカー制度の充実など評価する点もありますが、なお以下述べますとおり反対する事項があり、我が党はこの議案に反対するものであります。  以下、議案第138号について意見を述べます。  まず、自衛隊員の募集業務についてであります。自衛隊は、我が党が従来から主張しているように、憲法に違反する軍隊であり、したがって、自衛隊員の募集業務に反対であります。昨今の我が国の防衛予算の増高は、日・米・韓3国の軍事同盟化への動きなど、世界的な反核平和への歴史の流れ、世界の人々の平和への願いに逆行するものであります。平和非核都市宣言を高らかにうたう本市は、自衛隊員募集の業務は返上すべきであります。よって、これに関連します歳入に反対をするものであります。  次に、利子割交付金の歳入に反対をいたします。63年度4月より実施されるマル優制度の廃止は、売上税とともに大多数の国民が強く反対したものであります。庶民の生活を支える貯蓄の利子にまで課税する税制改革を、我が党は容認することはできません。利子割交付金は、この税制改革に伴って新たに歳入することとなったものであります。我が党は、これに反対を表明いたします。  次に、職員の給与についてでありますが、63年度当初予算においても、職員給与のベースアップについて必要な予算が計上されておりません。我が党が従来から主張しているように、当初予算において物価上昇に見合う職員給与のベースアップ分を計上した予算編成にすべきであります。したがいまして、職員給与のベースアップ分を含まない当初予算の編成に反対するものであります。  次に、国庫補助削減についてでありますが、国庫支出金については、63年度予算においても、60年度から引き続き強行されている政府による国庫補助削減方針に基づく予算編成になっております。我が党は、政府の国庫補助削減の方針に強く反対するものであり、政府の方針を前提とする本市の予算編成に反対せざるを得ません。  次に、幼稚園に関するものでありますが、幼稚園の入園料及び保育料については、条例改正で理由を述べて反対したとおりであります。この歳入に反対するものであります。  次に、カラー食器について意見を述べます。学校給食に使われるカラー食器については、プラスチック製品に対する安全性に多くの疑問が投げかけられ、多くの市民から、より安全性の高い食器に取りかえるよう求められてきたものであります。これに基づいて、我が党は、カラー食器の使用をやめて父母や市民が安心できる食器に切りかえるべきであると従来から主張してきております。したがって、引き続き学校給食においてカラー食器の使用を内容とする予算には反対であります。  次に、軽費老人ホームの使用料値上げに反対をいたします。これについても、条例改正で述べたとおりであります。  次に、保育所保育料の値上げについて反対をいたします。今日まで、我が党は、毎年大幅な値上げが行われてきた保育所保育料について、父母負担が余りにも重くなり、値上げ反対の声が強い中で、毎年、保育料を値上げしないよう主張してきたところであります。63年度の値上げ幅は、従来の値上げに比べると非常に少なく、我が党の主張を受け入れていただいたものと評価をいたしますが、現在の保育所保育料が非常に高いので、値上げをせず凍結すべきであるという我が党の主張に対して、わずかではありますが、値上げをされていますので、この点についてあえて反対を表明するものであります。  次に、インフルエンザの集団予防接種についてであります。インフルエンザの集団予防接種の効果については疑問が投げかけられ、我が党は、インフルエンザの集団予防接種の効果は少なく、弊害もあり、財政的にもむだ遣いであるからやめるよう主張してきております。62年度から、予防接種に当たっては保護者の同意制になっておりますが、我が党は、このたびも、63年度予算が減額されたとはいえ、集団予防接種を前提とした予算編成が行われておることに反対をいたします。したがって、予算に反対をいたします。  反対の項目は以上でありますが、予算の執行に当たって我が党が指摘すべきことを、以下、申し上げたいと思います。  まず、平和非核都市宣言5周年を記念して取り組まれる原爆の図展など、その積極性を高く評価しますが、今年度予定されている各イベントにも、平和非核都市宣言の精神を踏まえて、これらの企画の中に取り入れられるべきであると思います。この点について指摘をいたします。  また、原爆の図展の開催については、この本会議でも一部反対の意見が聞かれるところでありますが、委員会においても、田渕議員の方からも、事実に基づく調査が行われ、その報告が行われております。我が党は、この報告を支持し、市長が原爆の図展を自信を持って立派な取り組みとされるよう指摘をしておきます。  国際交流について意見を述べます。国際交流の発展について、行政の先導的役割を評価するところでありますが、今後は、姉妹都市と友好都市だけでなく、近隣のアジア諸国との国際交流を深め、発展させるべきであると指摘をいたします。
     次に、個人情報保護条例についてであります。この条例は、我が党が十数年来制定を要求してきたものであります。このたび、条例制定の運びとなりましたが、この施行に当たっては、市民及び事業者に対して啓発活動を十分に実施すると同時に、国などから電算機結合などの要求があった場合には、本市条例の精神を踏まえてしっかりとした行政執行を行うべきである、以上、指摘をいたします。  次に、財団法人文化振興財団についてであります。文化振興財団の発足に当たって、従来進めてきた教育委員会所管の文化行政と現段階の取り組み、あるいは将来にわたった整理が十分になされることなく、マスタープランにもない事業団がこのたび唐突の感をもって設立されるに至りました。この経過及び方向性については、委員会の審査においても、我々の十分納得のいくものになったとは言えません。この文化振興財団の今後の指導においては、慎重に対処せられ、文化行政の抱えるあらゆる問題に対処した取り組みが、この財団の指導も含めて取り組まれるよう指摘をしておきます。  次に、大谷美術館の問題──改築に当たってでありますが、大谷美術館の改築整備に当たっては、大谷美術館の特徴を生かしつつ、なおかつ各方面の意見を十分に取り入れたものとなるよう指摘をしておきます。  また、山東町に予定される自然体験学習施設についても、その積極的な取り組みを評価いたしますが、多額の予算を費やして行う事業であり、あらゆる意見を取り入れて、十分な計画のもとに、立派なものを実現していただきたい、以上、指摘をしておきます。  次に、就学前健康診断についてであります。小学校入学に際して実施される就学前健康診断について、我が党は、この就学前健康診断から、知能テストの部分は必要ではなく、省くべきであると主張してきました。どの子供も、小学校は義務教育であり、原則として知能のいかんは問われることなく、地域の学校へ入学が認められるべきであります。したがって、就学前に知能テストは必要ではなく、就学前健診から知能テストは省くべきであります。また、知能テストが子供の選別に用いられるべきではありません。以上、指摘をしておきます。  次に、議案第139号国民健康保険特別会計について意見を述べます。  国保会計については、国保会計の現状から、与えられる条件のもとでは、国保加入者のより公平な国保料金の負担を維持するという観点から、賦課最高限度額を引き上げる条例改正には賛成をいたしましたが、また、予算にも賛成するところでありますが、国保加入者の負担限度は既に限界を超えており、他の被用者保険と比べて、負担、そして給付面でも大きな格差があり、これらの課題を早急に解決していかなければなりません。これについて、十分な、今後とも一層の努力が行われるよう指摘しておきます。  次に、議案第142号昭和63年度西宮市下水道事業特別会計について意見を述べます。  下水道特別会計については、62年度から事業量が増大をしております。これは、市民の要望にこたえるものでありますが、事業が急激に拡大しているため、事業実施に当たっては、職員の健康、その他事業全般にわたって遺憾のないよう十分な配慮が必要であります。また、下水道運営について、下水道運営懇話会の設置について明らかにされておりますが、我が党議員団は、下水道使用料については、今後とも現行料金を維持し、市民の負担がこれ以上増大することなく、下水道事業が今後ともより一層速やかに進行することを願います。以上、指摘をいたします。  日本社会党を代表しての昭和63年度各予算案に対する意見は以上でございます。  討論を終わります。  御清聴ありがとうございました。(拍手) ○議長(雑古宏一君) 次に、48番 谷口徳二君。   〔谷口徳二君登壇〕 ◆48番(谷口徳二君) 私は、自由民主党・市民連合を代表いたしまして、ただいま上程中の各会計予算案につきまして賛成の討論を申し上げます。  新年度予算は、新総合計画の目標である活力と潤いのある文教住宅都市の建設のため、市街地の整備や生活環境の向上に重点を置き、また、生涯福祉の充実のための各種施策の実施、市民文化の推進や多くのイベントに取り組んだ積極的な予算であると評価をいたしております。  まず、予算規模では、総計では1,916億8,000万円となっており、特に一般会計は、1,072億9,000万円で、初めて1,000億円を突破し、前年度に比べて14.8%の増加であり、また、一般・特別会計合計の投資的経費は59.8%という高い伸び率となっております。これは、市街地再開発、下水道の整備などを主とした都市基盤の整備に力を入れたことがあらわれているのだと思っておるのであります。  個別の事業を見ますと、JR西ノ宮駅南地区市街地再開発事業や区画整理事業の本格化、下水道事業では甲子園浜浄化センター着工など引き続いての充実強化、下瓦林地区市民館の建てかえ、教育施設では懸案の自然体験学習施設の建設、南甲子園公民館の建てかえなどの投資的事業に数多く取り組まれております。  また、福祉面では、社会福祉事業団の設立、福祉タクシー制度の発足、全国健康福祉祭の開催、デーサービス事業の充実など、福祉施策の拡充が図られており、市民文化の振興では、事業実施の中核となる文化振興財団の設立や国民文化祭などの事業の開催も取り入れられており、新たな展開が見られております。  このような多くの事業や施策を実施するための財源面では、税制改革による市税収入への影響や国庫補助金の削減が継続されている状況のもとで、この大型予算を編成するために財政基金や公共施設等整備基金の積極的な活用がなされているのであります。  以上のように、新年度各会計予算案を全体として評価したいと思いますが、なお幾つかの点を要望いたしておきます。  まず、都市基盤の整備のための各投資的事業でありますが、事業の実施には、地域の住民、その他の協力が必要であり、それぞれの所管部局が積極的に事業に取り組む中で、理解と協力を得ながら、早期進行に努めていただきたいということであります。  さらに、今後の課題ということになるかと思いますが、現在国政においての最重要課題となっております抜本的税制改正の動向とその本市への影響の見きわめということであります。今度の税制改正による本市への影響は、大変大きなものになるのではないかと思います。この点を十分に考慮して、財政運営に慎重を期すように要望しておきたいと思います。最後に、ますます多様化し、増大していく行政需要にこたえるため、絶えず行財政の見直しと効率化を心がけ予算執行に当たっていただきたいと要望いたしておきます。  以上、私の賛成討論とさせていただきます。どうもありがとうございました。(拍手) ○議長(雑古宏一君) 次に、13番 宇野良一君。   〔宇野良一君登壇〕 ◆13番(宇野良一君) 共産党市会議員団は、ただいま上程されております諸議案のうち、議案第138号西宮市一般会計予算、議案第139号西宮市国民健康保険特別会計予算、議案第142号西宮市下水道事業特別会計予算、以上3件の中のそれぞれの一部に反対をするものであります。  まず、市長は、この63年度予算を提案するに当たって、行政方針の中で、本市を取り巻く内外の大きな動きについてこう述べております。「今、時代は、21世紀に向けた大きな変動の流れの中にあります。この変化は、今後の行政運営の根幹にかかわるものであります」として、国際政治の分野の問題では、昨年12月、中距離核戦力、INF全廃条約が米ソ両国間で調印されたことに触れ、人類の悲願、核廃絶に向けての歴史的な第一歩であると評価し、平和非核都市宣言から5周年という本市の記念すべき年の中、世界市民の立場から、平和の流れを支え、広げていくために、一人一人が何をなし得るか、思いをめぐらせてまいりたい、こう述べています。何をなし得るか、今、被爆国日本に住む我々にとって、平和の流れを支え、広げていくため、最大の問題は何なのか、それは、今日の世界政治における非核平和の流れに逆行して好核の方向に国内政治を進める自民党竹下政治にどういう態度をとるかということであります。  63年度竹下政府の予算の特徴はどこにあるのか、それは、国民の願いにも、世界の核軍縮の流れにも反した大軍拡予算であることです。その中身は、また、アメリカとの間で、軍事面だけでなく、政治、経済のあらゆる面でのアメリカとの運命共同体の予算によるしわ寄せ、犠牲を国民に押しつけたものであり、さらには、従来の大企業奉仕の予算を一層拡大させるとともに、狂乱地価や財テクで転がり込んだ税収の大幅増、NTT株のもうけを専ら大企業奉仕と自民党の利権構造の拡大のためにつぎ込み、そして、片方では、初めての生活保護費の実質削減に見られるように、5年間にわたる中曽根予算の福祉・教育切り捨てに一層輪をかけ、しかも、問題は、これらの負担を地方財政に転嫁し、地方財政を困難に陥れるものになっていることです。しかも、日本国民にとって、また、西宮市民にとっても大問題である新大型間接税導入を、竹下首相が、当面の最優先課題としてこの秋に導入を公言し、新大型間接税導入を前提とした予算を組んでいることです。これらの予算は、一口で言うなら、大軍拡、増税、国民の暮らし破壊の竹下予算であるということです。  これだけの問題を含んだ政府予算に対して、地方自治体の首長は、市民生活に責任を持つ行政の責任者としてどう対応していくのか、求められるところです。にもかかわらず、市長の行政方針の中には、これらのことについて何一つ触れることなく、平和と市民生活を守る決意すら述べておりません。我が党の小牧議員の代表質問での新大型間接税に反対の意思を政府に表明すべきでないか、指摘に対して、政府の動向を見守っていきたいとの答弁にとどまりました。一人一人が何をなし得るか、まさにそのことは、市長自身の行政姿勢にこそ問われるべきであります。  それでは、その市長の行政姿勢の具体的なあらわれである西宮市の63年度予算の特徴はどうでしょうか。以下、明らかにしていきたいと思います。  まず第1に、この予算が何よりも市民生活を守る立場に立っているかどうかということです。一般会計の規模は1,072億8,500万円、前年比14.8%、138億3,600万円の増加であり、歳入については、市税収入は668億7,700万円、歳入全体の実に62.2%を占めているのが本市財政の大きな特徴であり、自主財源全体をあわせると842億2,000万円にも達しています。このことは、国に頼ることなく、西宮市は市民要求にこたえることのできる財政力を持っているということです。そして、この財政の中心をなす市税のうち、個人市民税は316億5,200万円、前年比4.8%の伸びであり、所得税減税が前年にあって、なおかつ減収どころか増収の伸びを示し、市民の負担のふえることを示しています。  このような中でどのような施策が行われたか、制度的な施策はほとんど取り組まれていない、わずかに福祉タクシー、そして、広域的に各市協力による眼科の休日診療所の開設など、わずかばかりの新しい制度ぐらいしかありません。力を入れているのは、目に見える施設等の建設にかかわる投資事業であり、イベントの催しを所管の能力を超えて数多く実施させ、さらには、市長の地元に金をつぎ込むことであります。  それでは、市民生活の面ではどうかということです。63年度本予算でも、またもや前年に引き続いての公共料金の値上げで、保育料では、最高5万8,800円が5万9,700円にと、6万円の大台に乗ろうとしています。老人ホーム使用料では、年金額を上回る6万3,000円の負担を押しつけ、幼稚園の保育料、入園料の値上げ、国民健康保険料の市民負担をふやす一方、逆に制度の切り下げすら行うものとして、自主学童保育助成金1カ所200万円を廃止し、長年にわたって据え置いてきたお年寄りのための年たった1回の敬老祝い金5,000円を、引き上げるどころか、70歳から75歳へと、前年と同様に支給対象を狭めるなどのことがされています。  他の各種事業のために財源がないかと言えば、決してそうではありません。積立金、各種基金は、例えば財政基金は112億円、開発協力金は46億円、土地開発基金40億円など、あわせて総計220億円に達しています。さらに、決算で見るならば、61年度決算では、これまで最高の黒字21億7,900万円を生み出し、62年度についても黒字決算が予想され、財政力の向上しているのが現状です。また、本予算案において基金取り崩しがあわせて34億円あっても、62年度、前年の基金取り崩し15億円は、結局年度末にはゼロとなり、再び積み立てられることが予想されます。  本予算で、敬老祝い金の支給範囲をもとに戻して従前どおり70歳以上に手直すとすればどれほどの財源が必要か、1,350万円あればよいのです。保育料の値上げで言うなら、値上げの増収分は400万円です。軽費老人ホームでは22万6,000円、その他の公共料金、使用料、手数料など、市民負担軽減のため引き下げを行うことはすぐにでもできるばかりか、市独自の福祉施策を行うことも可能です。やる気があればです。  しかし、市長の行政姿勢はどうなのか。これまででも国からの臨調・行革の地方自治体への押しつけに対し忠実に従って、みずから地方行革大綱を作成し、政府の臨調答申の西宮版ともいうべき行財政懇話会答申をもとに、受益者負担論を推し進めて、公共料金値上げなど市民への負担を毎年ふやし、福祉切り捨てを進め、まさに政府の臨調路線を忠実に推し進めることにあります。代表質問での小牧議員の都市計画税を引き下げよ、国保料の値上げをやめ、減免対象と減免率を改善せよという市民生活を守る立場からの主張にも、こたえる姿勢は見られませんでした。市長の行政方針の中のくだりにこういう一文があります。「市政に臨む姿勢を、私は「愛の市政」という言葉に託してまいりましたが、この地に住むすべての人が、愛と幸せを分かちあい、誇りと共感をもって生活できるまち・西宮を建設する決意と情熱は、市長在任8年目を迎えた現在、いささかも揺らぐものではありません」、この行政方針に述べられる言葉ほどそらぞらしく聞こえるものはありません。そこには、国に対して忠実に従う一方、市民の生活、お年寄り、子供たちから目をそらしている愛の市政の言葉の偽りの姿しか見ることができないのであります。  ところで、臨調路線といえば、市民サービス低下に通じる民間委託の方向がさらに促進されました。これまでにも、福祉施策における社会福祉協議会への委託がされましたが、これに続いて、本予算案では、文化振興財団の設立によって、文化行政まで民間委託というありさまです。福祉事業団の設立では、母子寮まで委託の対象になり、都市整備公社の委託で北山、鳴尾浜、鳴尾浜臨海公園の駐車場の有料化まで計画をされ、市民の公園利用にまで料金を徴収する、そして、委託化の波は、市民の生命と財産を守るべき消防署、市民からの通報を受ける窓口である受付係まで民間委託の対象にされました。  市行政の国の自治権侵害を許す、上の言いなりの姿勢というものは、単に国だけにとどまりません。県に対しても同様であります。これまでも、県立体育館の建設に当たって、その用地代を市が負担するということが行われました。そして、このたびは、下水道処理場用地の取得では、使い道の確定できないままに120億円もの市費を投じて県の財政の肩がわりをする、盤滝トンネルの県事業においても、62年より65年までに総計11億2,500万円を30年間の無利子の貸し付けでこたえる、まさに、市民より県への思いやりだけが優先して市民の税金が投じられていることも指摘しておかなければなりません。  ところで、政府の臨調・行革路線の地方自治体への押しつけは、政府の政策執行に沿った地方自治体への政策押しつけになってもあらわれます。63年度政府予算案は、NTT財源を使っての大盤振る舞いによる公共事業の拡大として、公共事業の予算を1兆2,000億円も増加をさせています。民活事業、都市再開発などについては、至れり尽くせりの超優遇の制度の保障がされ、大企業のための内需拡大政策を進め、地方自治体に対しては、国庫負担金、高率補助金の削減による財政負担の地方への押しつけで、地方自治体みずから福祉・教育切り捨ての先兵となるように仕向けるねらいを持っています。同時に、福祉、教育の財源を削って投資事業にしか充てられない建設地方債を増発させることによって、地方財政を福祉・教育切り捨て、公共事業拡大型へと構造転換を促進させることにあります。  西宮市の本予算もまた、政府のこの要求にこたえるものになっているのも大きな問題点です。すなわち投資事業は、282億4,100万円、前年比139%の伸び、うち補助事業では161億2,900万円、141.2%の伸び、単独事業では109億1,100万円、142.9%の起債を含む高い伸びを示したものになっています。しかも、これは、59年度よりの政府による高率国庫補助金の一律削減等による影響として、マイナス11億4,659万円に及ぶ削減の中での投資事業拡大であり、道路などでは、本来補助事業となるべきものまで市単独事業として組まれていることを見ると、まさに政府の自治体負担を強める中での内需拡大策に基づく公共事業の拡大の押しつけに全面的にこたえるものとして大きな問題と言わねばなりません。これでは、市の能力を超えた事業規模の拡大の中で、事業の執行にひずみが出てくるのも当然です。  既に予算とあわせて提案をされた62年度補正予算では、道路橋梁新設、街路事業、街路整備促進、緊急地方道路整備など、補助認証された道路事業が、用地買収、補償交渉の難航によって6億1,262万円もの補正減という結果になっています。それでも、なおかつ本予算案では、補助、市単あわせて、継続事業を含めると三十数本を超える道路事業が予算化され、果たしてこれを消化できるのか、疑問を抱かざるを得ない点も生まれています。  ところが、一方では、政府と同じ姿勢で、生活密着型の投資事業として市民要求の強い住宅建設では、市営住宅年平均100戸建設とする総合計画については、手直しなしで据え置かれております。市営住宅申込状況を言うなら、62年度の申込状況は、新築で49.1倍の狭き門であり、特目住宅では、新築戸数の少なさの中で、母子家庭では24倍という状況です。また、間取りの狭い古い住宅の改善のための住戸改善事業は、本年は行われません。ところが、一方の投資事業では、総合計画に基づく実施計画にも載っていない事業が16事業もあり、他方、図書館整備計画では、多くの市民の要求の出ているにもかかわらず、全市的な配置計画を作成すると言いながら、いまだに全体計画を示さず、耳を傾ける姿勢がないのです。市営住宅建設では、本年の建設費予算は13億3,887万円ですが、市の繰入金は2億6,700万円程度です。建設費の10から15%程度の資金投入で建設できるのですから、木造市住建てかえ計画を早めることとあわせれば、年間200戸の市営住宅建設はできないことではありませんし、このような事業こそ、すぐにでも実施計画に載せていくべきではないかと思うのであります。  ところで、この282億円を超える投資事業には、もう一つの側面として、市長の秋の市長選を意識した事業計画でもあるということです。市民向けのPR宣伝にも似たカラー刷りの事業計画として、鳴尾浜臨海公園計画の中で、公園計画とあわせてウオータープラザ計画、あわせて30億円、事業内容の練り上げや議会の意見を聞くよりも早く出されてまいりました。下水道処理区域の住民向けのショーウインドーとして枝川第2幹線整備モデル事業が、下水道事業の拡大で猫の手もかりたい中で押し出されてきています。さらには、市長の地元では、塩瀬センター建設事業、完成時の64年は、センター所在の名塩団地の町開きでの入居は100戸、約400人、10年先になって1万2,000人、3,000戸となる先行的な公共施設建設の計画であり、名塩南台中央公園整備事業、名塩線を初めとする、塩瀬町名塩交差点などの道路整備、名塩小学校整備とあわせての市民へのPRを兼ねた名塩紙学習室、盤滝トンネル事業や名塩ハイキング道整備と、まさに市長地元の事業は盛りだくさん、メジロ押しであります。  市長選絡みといえば、各種イベントの大きなものだけ数えても40の催しが、それも、ほとんど夏から秋に向け開催され、現市長の選挙を盛り上げる役割を果たすのであります。その他、予算100万円以下のイベントは20本、まさにイベント花盛りの中で、現職市長を盛り上げる中での市長選挙になるに違いありません。これでは、市職員がイベントに手をとられて市業務のサービス低下になるのではないか、我が党議員の指摘に、市長は、各所管の責任でやるから支障ないと答弁していますが、なればこそ、各所管の市職員へのしわ寄せは、大きな犠牲として強いることとなり、市民へのサービス低下は避けることはできません。  市長の行政方針での結びの決意表明には、次のようなことが書かれています。将来の発展のため、全職員の英知を結集して、本市が目標とする活力と潤いのある町づくりを進める覚悟です、こう述べています。しかし、市長の述べるその覚悟とはどのようなものなのか、この予算案の中身を見る限り、市全職員が市民奉仕の立場で英知を結集できる保障はあるのか、市長の言う活力と潤いのある町づくりによって一体だれが潤うというのか、まさに大きな疑問を抱かざるを得ないのであります。  次に、教育行政方針と文教予算についても簡単に触れておきたいと思います。  63年度の教育行政方針は、臨教審路線を色濃く反映し、竹下自民党内閣の文教政策が強く取り入れられ、表現にまで類似点が見られるのが一つの特徴となっています。高齢化、情報化、国際化、高度技術化などに対応する教育の実現をうたい、世界に貢献できる日本人の育成をうたっていますが、これらは、私たちが従来から折に触れて批判してきたように、政府、自民党がアメリカと日本の大企業の利益を図るために進める、大企業に役立つ人づくりであり、軍事大国への道を突き進む教育が厚化粧したものであります。高齢化社会論は、若年労働者がより多くの老人を支えねばならない時代が来ると国民をおどし、より多くの我慢と負担を国民に強いるものですが、この論が全くまやかしであることは明らかであります。すべての労働力人口が支えなければならないのはお年寄りと子供ですが、この比率は数十年来変わってはおりません。情報化、高度技術化論は、大企業の利潤追求の基本戦略そのもので、こうした論の横行の陰で、失業や家庭崩壊、心身を傷つけられ、人間性をも失うといった非教育的悲劇が激増しています。国際化論もまた、あくなき利潤追求のために対外経済侵略を行い、世界じゅうからひんしゅくを買い、もうけのためには生産の中枢を海外に移し、地域経済や労働者、国民を苦しめてはばからない、いわゆる産業空洞化政策を進める、大企業が最も好む論理と言わねばなりません。こうした独占資本や政府、自民党の人づくり政策におもねるといった態度の中から、真の民主的、平和的な教育は生まれるはずがありません。63年度教育行政方針の中には、残念ながら、こうした政治的な意図を感じる事業、イベントがかなり含まれていると言わざるを得ません。  教育行政方針は、ことしが市教委発足40年の年であり、初心に返ると述べていますが、この初心とは、教育が時の政治権力の言いなりになって侵略戦争遂行の重要な役割をさせられ、その戦争によって国民は貴重な多くのものを失ったという歴史的な重い事実を思い起こすことに立ち返ることでなければなりません。そうした反省の上に立って生まれた憲法や教育基本法の立場に確固として立つことでなければなりません。当時の教育者が一様に持った教え子を再び戦場に送らないという誓いの立場でなければならないと思うわけです。しかし、今日、市教育委員会は、利権あさりを行う右翼暴力団のおどしで庁舎に日の丸を掲げ、教育現場に日の丸、君が代を押しつけようとしています。教育委員会が本当に初心に返るというなら、こうしたことは直ちにやめて、憲法と教育基本法の原則に立ち返って、思いつきや目新しさ、時代の迎合やイベント的な教育行政ではなく、地道に、粘り強く、反復継続的に真理と正義の平和民主教育を行うべきであります。  それでは、以下、各項目にわたって反対意見、また見解を述べていきたいと思います。  まず、議案第138号についてであります。  歳入のうち利子割交付金です。63年度の歳入で新しく利子割交付金6億2,500万円が計上されました。これは、言うまでもなく、昨年の春、国民の大きな反対運動が日本列島を揺り動かし、公約違反の大型間接税である売上税を廃案にしましたが、このときに、これと引きかえに直間比率の見直しと称して、共産党を除く自、社、公、民の密室協議の場、税制協がつくられ、この中で認めてしまったマル優廃止に基づく交付金であります。ことし4月1日よりマル優が廃止となり、これまで預貯金などの元金300万円までの利子には税金がかからなかったものを、一部を除き、一律20%の分離課税が行われることになりました。63年度の市へのはね返り分、利子割交付金は、一律20%の分離課税のうち3%分、6億2,500万円ですが、これが平年度ベース20億円になる見込みで、その財源となる利子課税は、単純計算で、市民1人当たり3万1,700円の負担となってしまいます。共産党議員団は、大増税となる新大型間接税はもちろんのこと、マル優廃止にも反対する立場から、この利子割交付金に反対をいたします。  次に、同じく歳入、総務費委託金の中の自衛官募集事務費4万8,000円に反対いたします。これまでにも明らかにしておりますように、憲法第9条に違反する自衛隊、自衛官の募集事務は、委託を受けるべきではありません。直ちに返上すべきであります。  次に、同じく歳入、35款分担金及び負担金10項負担金15目民生費負担金、40款使用料及び手数料5項使用料15目民生使用料25節軽費老人ホーム使用料、以上は、老人ホーム、保育所保育料、障害者の施設入所に係る本人、家族に対する徴収費用の料金引き上げ、または対象拡大による増収を見込んだものであります。障害者、老人など、ともに所得の少ない層への過重負担と、働く父母と子供のための保育所の縮小、後退を招く所得の1割を超える高額負担を受益者負担の名目で押しつける福祉切り捨て予算なので反対いたします。  また、教育使用料のうち幼稚園保育料についても、入園料、保育料の値上げでありますので、反対をいたします。  次に、歳出であります。  まず、目広報広聴費、細目平和非核都市宣言関係経費の中の原爆の図展開催委託料に反対をいたします。この予算は、平和非核都市宣言5周年記念行事として丸木位里、俊夫妻の原爆の図展を市、教育委員会、大谷記念美術館の3者共催で開き、その経費520万円を委託料として支出しようとするものですが、この作者である丸木夫妻は、各地で内ゲバなるものを繰り返し、爆弾事件を引き起こし、無差別殺人を平然と行っているにせ左翼暴力集団を公然と支持、支援している反社会的な人物であります。このような人物が描いた作品の展示に公費を支出することは、暴力集団に市民権を与えることにもつながる重要な問題であり、反対するものであります。  次に、目市民文化費、細目文化振興財団関係経費5億3,000万円に反対をいたします。 この予算の中身は、市が5億円を出資し、新たに財団法人西宮市文化振興財団を設立、市長の行政方針によれば、市の文化活動の中心的役割を果たすと位置づけている、ところが、事業計画や予算特別委員会の当局の説明でも明らかになったように、文化振興財団と文化行政のかなめである教育委員会との連携や事業そのものの整合性は全くなく、極めてあいまいな性格だと言わなければなりません。はっきりしているのは、市民会館や東高校のホール等施設の管理と各種催し等の実施、いわゆる興業的な面が強い団体となっている、これでは文化芸術振興の中心的役割にはなり得ないばかりか、この団体に文化事業を委託することによる安上がりの文化行政を目指していると言ってもいいと思います。このようなあいまいな団体の育成はやめ、市が責任を持った文化行政を進めるべきだと思います。  次に、市民会館費のうち13節、市民会館管理運営委託料について反対いたします。これは、会館の管理運営を財団法人文化振興財団に委託するものであり、この理由についても条例、議案第122号で述べておるとおりであります。  次に、民生費において、目総合福祉センター費のうち13節委託料、本館管理運営委託料については、今回、本館のうち、いずみ園は西宮市社会福祉事業団に、他は社会福祉協議会に分けて委託しようとするものであり、さきの条例、議案第124号で述べたとおりの内容でもって反対いたします。  同じく民生費、目母子寮費のうち13節委託料、母子寮管理運営委託料は、従来市が管理運営してきた母子寮を新たに社会福祉事業団に委託するものであり、理由は、これも条例、議案第128号で述べたとおりであります。  次に、目諸費、細目兵庫県道路公社盤滝トンネル事業貸付金3億7,500万円に反対をいたします。我が党は、トンネル事業そのものには反対をしておりません。問題は、県公社への貸し付け、総額11億2,500万円の貸付金についてであります。その反対理由として、62年9月議会でも明らかにしていますが、無利子で30年間据え置きという条件は、貸し付けというより助成金に近い性格のものであり、63年度貸付金は第2年次の支出となっているが、このようなあいまいな貸し付けではなく、市民の納得できる内容に改めるべきであるということを重ねて要求するものであります。  次に、目消防費、委託料の中の消防署受け付け業務委託料912万円に反対をいたします。この予算は、北夙川分署の受け付け業務を直営から民間業者に委託をしようとするものであり、言うまでもなく、消防業務は、市民の生命と財産を守るべき重要な業務であり、その受け付けも、他の施設の受け付けと違い、消防業務に欠くことのできない重要なものであります。消防局の説明では、現場活動要員の確保のため受け付けを民間委託にするとしているが、全く理由になっていません。現在、消防局職員は315名、国の算定基準からいっても70%の充足率ですが、市民の生命と財産を守るためには、不足している人員を思い切って補充すべきであり、受け付け職員を回して現場要員の確保など、こそくな方法をとるべきではありません。よって、消防署の受け付け業務の民間委託には反対をいたします。次に、目土地開発公社運営費のうち公共下水道甲子園浜浄化センター用地買収事業貸付金15億円に反対をします。これは、処理場予定地の東側部分を主として3次処理用地として県から買収するものとして、60年から68年の間に120億円を支払うものとして、一般財源から土地開発公社への貸付金として支出するものであり、3次処理の事業認証の見通しのないこと、本来県負担ですべきものを市負担で先払いして買収するなと、問題ありとして当初から反対してきたものであり、その後の状況が何ら変わらない中、賛成することはできません。  以上が反対の各項目の理由であります。  次に、意見を述べておきたいと思います。まず、歳入であります。  改良住宅の維持管理について、たびたび指摘してきたところでありますが、14年にわたる7号棟の不正入居に対して、損料徴収が決定し、分割納入を承認しながら、予算を全く計上していない、専決処分案件として今回提出された10号棟の件と同様、地区のだれが見ても公正民主の立場で対処するという点を強く求めておきたいと思います。  また、改良住宅家賃収納率は、昨年10月値上げ以来、50%強と大幅に落ちております。十分な理解と納得を得る努力をせずに、現年分の収納率を上げることは不可能であり、一般低所得者の負担している家賃の実態から考えて、ともに協力して生活向上に取り組む立場に立つよう、啓発活動に真剣に取り組むことによって解決するよう強く要求しておきます。  次に、歳出であります。  歳出の意見として、1番は、紹興市との友好都市提携3周年記念事業として行われる物産展については、一方的な紹興市の要請により西宮市が犠牲を払うような結果になったのでは、友好そのものが阻害されます。あくまで対等平等、自主的な態度を堅持して、売れ残り品の処分などでトラブルが起こらないよう事前に対処されておきたいと思います。  また、イベントについてでありますが、特に高年福祉課が取り組む厚生省全国健康福祉祭、県とともに取り組む第4回健康祭りは、いずれも敬老行事の集中する9月から11月初めにかけての行事であります。日常的に高齢者問題での市民相談の多い高年福祉課で、果たして市民サービス低下を来さずに対処できるのかどうか、職員の人員配置にも大きな不安を持っているものであります。厚生省や県主導の数日の行事のために市民サービスがなおざりにされることは絶対にないよう、決めた以上、一定の期待感を持つ市民があることをも考慮して、あえて反対はいたしませんが、全庁的な体制をとって、遺漏なきよう対処することを厳重に指摘しておきたいと思います。  また、塩瀬センターについて、塩瀬支所の狭隘性など、現在の市民の要望が発端となったものと思われる。我が党は、新しい団地建設に当たっては、居住する住民に必要な公共公益施設の整備を早く行うことを求めてきたものであるが、名塩地区全体の施設の配置計画も持たずに15億円の巨費を投じる今日の予算措置に対し、当該地区としても、また、全市的な施設建設についても、かくのごとく敏速に取り組まれてこそ公平な市政と言えると思う。指摘をしたいと思います。ぜひ図書館、公民館、児童センター、老人いこいの家など、早急に住民要望にこたえて建設をしていただきたいと思います。  次に、都市整備公社運営費、都市整備公社出資金3億円についてであります。これは、都市整備公社の事業の拡大と体制強化のために、市からの出資金を3億円に増額しようとするものでありますが、問題は、その事業の中身であります。これまでの白水峡墓園事業、北山緑化植物園事業等に加えて、新年度からは、下水道面整備工事の施行管理の委託や公園駐車場の設置等の事業を行おうとしているが、これらの中に鳴尾浜臨海公園、北山公園、鳴尾浜公園の駐車場を整備し、これを有料化する計画が示されています。本来公園は、市民の憩いの場として身近に利用できる場所に設置することが基本です。しかし、昨今の社会情勢の中で、北山公園や鳴尾浜臨海公園のように、やむなく交通の便の悪い場所に設置しなければならない、ところが、遠く交通不便なために市民がマイカーを利用する、その駐車場を有料化するなどのやり方が市民の立場に立った行政と言えるかどうか。公社に対する出資金3億円には反対をしません。しかし、公社が計画をしております公園駐車場の有料化は直ちに取りやめることを強く要求しておきたいと思います。  次に、土地取得費、細目用地買収費4億200万円について指摘をしておきたいと思います。この用地買収は、越木岩財産区所有の恵ケ池2,479平米を1平米当たり16万2,140円、4億200万円で買収しようとするものであります。まず、買収目的がはっきりしていません。市民にとって買収の必要性があるのか、明確な説明がないのであります。当局の説明によると、将来は公園整備等公共施設整備に活用したいとしているが、面積からいっても、場所的条件からいっても、限られた地域の住民利用の公園になると思われます。だとすれば、八木市長が長である越木岩財産区の土地であり、市が無償で譲り受け、これを公園として整備する形が最も合理的ではなかろうかと思います。市に、財産区のあり方を含めて、今後検討を要するということを指摘しておきたいと思います。  以上が一般会計における反対理由及び意見であります。  次に、特別会計でありますけれども、議案第139号国民健康保険特別会計予算に反対をいたします。  詳しい内容については、既に我が党の立垣議員が議案第119号で述べているとおりであります。  次に、議案第142号西宮市下水道事業特別会計予算のうち、歳入、目下水道事業受益者負担金については、これまでも我が党は、この制度は税の二重取りであるとして反対してきたもので、反対いたします。  また、同じく、目下水道使用料は、61年度より継続して3年間値上げをする中、その3年目の値上げであり、他の公共料金値上げと同様に市民生活に影響を及ぼすものとして反対いたします。  次に、目下水道総務費のうち一般事務経費の中の下水道運営懇話会経費について、反対はいたしませんが、意見は述べておきたいと思います。この運営懇話会の設置目的についての当局の説明によると、下水道使用料の改定については、これまで行政サイドだけで、市の考え方によって改定してきたか、61年より63年までの財政計画に基づく改定が終了する中、今後の下水道事業の拡大で、用地費、資本費等、相当市民の負担を強いることとなる、それで、行政サイドだけでなく、学識経験者の意見を聞く場をつくり、下水道事業の財政計画や使用料改定の参考にしたいとして、3名の委員によって構成するものであり、設置要綱を63年4月に発足させたいというものであります。質疑の中でも指摘をしましたが、このような運営懇話会の設置は、結局、下水道使用料値上げの隠れみのに利用されるものではないかという懸念があります。事実、答弁でも、財政計画についての必要経費や使用料体系についてのあり方の検討をしてもらいたいということであるとしています。それから、今後、これが発足をして、内容が明らかになるものでありますが、当局においては、下水道使用料の負担を市民に強いることのないことを強く要求して、意見として述べておきたいと思います。  以上で共産党市会議員団の反対討論及び意見を終わらせていただきます。  長時間ありがとうございました。(拍手) ○議長(雑古宏一君) 次に、42番 中前勲君。   〔中前勲君登壇〕 ◆42番(中前勲君) ただいま議題となっております昭和63年度の西宮市一般会計及び各特別会計予算につきまして、私ども公明党議員団は賛成をいたします。  本件につきましては、既に本定例会の代表・一般質問、そして、それに引き続きます各予算特別委員会分科会等におきまして、我が党議員がそれぞれ審査の中で要望、指摘をしており、当局におかれましても、既に承知をいただいておると思いますので、ここでは、その主な事業についてのみ意見、要望を申し上げまして賛成討論といたしたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。  まず、仮称財団法人西宮市文化振興財団についてであります。これは、質的に高度化し、量的にも増大しつつある市民文化面での要望に対応するため、文化活動の中心的役割を果たすため設立するとありますが、この財団の設立及び趣旨等については異を唱えるものではありませんが、財団の運営方法、運営実態等において、果たして市民の文化的要望を十分満たし得るかどうか、運営実態について市民に周知し、理解を得られるかなど、まだ不十分な点もあり、多額の市税を出資する点にかんがみ、この財団の運営については、こうした点に十二分の配慮をされることを強く要望しておきたいと思います。  次に、新食肉センターについてでありますが、このセンターにつきましては、さらに効率的な管理運営に努め、市民サービスの観点からも、食肉の価格安定に努め、例えば肉の日などを実施するなどして、市民に還元できるよう努力をしていただきたいと思います。  次に、国民健康保険事業についてでありますが、本年10月より実施予定の総合健康診断事業を評価し、国保加入者の健康維持増進に寄与することを期待するとともに、滞納者の実態を把握し、その実態に即した対応をし、国保事業の理解を求めるなお一層の努力を要望しておきたいと思います。  次は、社会福祉事業団の設立についての点でございますが、この事業団設立により、施設福祉、地域福祉の分野におけるより効率的なサービスの向上が図られるよう努めるとともに、職員の待遇等についても留意されるよう要望しておきます。  また、社会福祉法人施設改善助成、緊急通報救助事業、学童保育施設整備事業、福祉タクシー制度の創設、デーサービスセンターの建設等々、新規事業につきましては、所期の目的が達成されるよう要望しておきます。  あわせて本予算案に盛り込まれました全新規事業、また新規施策を初め、継続事業等についても、これが真に市民のためのものになるよう重ねてこの場で強く要望しておきたいと思います。  次は、仮称ウオータープラザについてであります。この件につきましては、利用者予測、管理運営方法等についてまだ不確定な部分も多く、この事業が莫大な資金を必要とする点もあり、今後十分な研究検討を加える必要があると思われます。この点、強く要望をしておきたいと思います。  次に、JR西ノ宮駅前南地区等々の再開発問題についてであります。再開発事業につきましては、関係権利者も多くあり、これらの調整いかんが事業の進捗に大きく影響することになります。これは、市当局も十分認識をされておると思いますが、今後の具体化の中で円滑な対応がとれるような配慮を要望しておきたいと思います。  なお、JR西ノ宮駅南側の市街地再開発事業は、後に続くであろう再開発事業の先導的役割を果たすようなものになるよう最善の努力をされるよう要望しておきたいと思います。  次は、下水道事業でございます。最重点事業として今後もなお一層精力的にこの事業を推進し、生活環境の改善と公共用水域の水質保全を図っていただきたいことを希望しておきます。  なお、下水道事業の一部を西宮市都市整備公社に委託する点につき、これが所期の目的を達成されるよう要望しておきたいと思います。  次は、水道事業でございますが、当初より赤字予算を組んでおるわけでございますが、今後もなお引き続き一層の経営努力により事業の効率的運営に努められるよう期待をいたしておきます。  また、北部の水対策についても、早急にその対策についての方針を明らかにされるよう要望しておきたいと思います。  なお、工業用水道につきましては、新規需要の開拓に努め、将来的には一層の有効利用を図るため、用途転換をも含めた検討をしていただきたいということを要望しておきたいと思います。
     次は、中央病院でございます。中央病院を取り巻く環境は厳しいものがあることはよく承知をいたしております。地域中核医療機関としての責務を果たすため、常日ごろより新しい医療技術の獲得、また、医療機器の導入を図りながら、一層経営基盤の確立に努力されるよう要望いたしておきたいと思います。  次は、教育委員会でございます。  21世紀を展望するとき、教育行政の推進に当たって、市民の期待と要求については実に多くのものがあり、その責任は重かつ大でございます。本市教育委員会発足40周年に当たる本年、初心に立ち返り、今日的課題の多い教育行政の推進に決意を新たにして取り組んでいただきたいことをまず希望しておきたいと思います。  大谷美術館についてでございますが、本問題につきましては、本会議において多くの指摘、要望をしたところでございます。展示事業についても、中には特異的なものもあることは十分理解できるものの、これら事業ごとの収支明細についても明らかにしていく等々、これらの指摘を今後の運営に十二分に生かしていくことを要望しておきたいと思います。  なお、増改築等施設整備については、今後とも議会にも報告をしながら進めていただきますよう重ねて要望しておきたいと思います。次に、地域図書館整備の中の浜甲子園分室の移転問題でありますが、地域の人々に愛され、親しまれ、そして、利用していただくためには、何といっても関係地域の皆さんのコンセンサスを得ることが大前提となると思うのであります。この点の配慮が欠けていたとの指摘については分科会でも申し上げましたが、今後もさらに関係住民に対し理解と協力を得る努力を要望しておきたいと思います。財政的な問題でございますが、本市の財政状況を見てみますと、経常収支比率は、63年度当初予算で78.5%、財政力指数は、62年度当初予算で1.2、公債費比率は、63年度概算で9.9%となっており、他都市の類似団体と比較しても、一応良好であると言えると思います。しかし、確かに今は経済状況もよく、税収入も好調であると思いますが、大幅な景気後退等により市税収入が大きく影響を受け、市財政が悪化したことは、過去にも私ともは経験をしてきたところでございます。地方財政は、景気の動向や国の制度改革により大きく影響を受けるものであり、現在の財政状況がいつまでも続くとは限りません。どうか放漫経営に陥らないよう、常に展望を持ちながら慎重な財政運営に努めていただきたいことを要望しておきます。  最後に、市長におかれましては、本年度のこの本予算の執行並びに市行政の推進に当たり、強いリーダーシップを発揮され、また、スタッフ機能を効率的に活用され、全庁、全職員挙げてひとしく42万市民のために活力と潤いのある文教住宅都市の建設に向けて頑張っていただきたいことを強く要望して、賛成討論といたします。  ありがとうございました。(拍手) ○議長(雑古宏一君) 次に、37番 河崎靖君。   〔河崎靖君登壇〕 ◆37番(河崎靖君) 今上程をされています議案第138号一般会計について、意見を言いながら反対をしたいと思います。  社・共両党から多くの反対意見が出ていましたから、重複は避けたいと思います。特徴的な行財政の流れについて意見を言って、反対をしたいと思っています。  一つは、いずみ園、母子寮等、西宮福祉事業協会、解散をして、西宮社会福祉事業団結成、福祉の施策が委託を拡大をされていきよる大きな流れについて意見を言いたいと思っています。  これは、書かれていますように、60年11月の答申を受けまして、62年度の行政方針には1行、その事業団設置について検討していくと出ています。そして、また、正直に書かれていますが、61年9月の本会議の質問に答えて設置をしていくという約束をしました、こうなっています。私は、社保審の答申、あるいは議会でのやりとり、行政の姿勢、いろいろ見ておって、これは、当然行政側の責任において、答申にこたえて具体的実施計画が出されなくてはいけないな、こういうように思っていました。しかし、そのことが一つも出ないうちに、去年の行政方針、今言いましたように、設置を検討、そして、ことしは設置を年度当初にします、こういうことで、1行、2行の行政方針の中で、いずみ園、母子寮委託、こういう方向が出てきました。非常に私は脅威を感じます。大げさな言い方かと思いますが、私は、今西宮市行政は、財政力豊かでありますことを本会議で言いましたし、どうしても委託をしていかなくてはならないという意図は、私はもう一つわかりません。やせても枯れても、健康や福祉や医療については、行政が直接市民の期待にこたえてやるんだぞ、そういうように流れの方向としては持ってほしいな、こういうように思っています。  二つの施設と施策を委託をするという方向で出たんですが、今私たちは、福祉センターができて社協に、そういう流れもありましたし、いろいろと福祉の施設を考えてみますとき、行政当局の幹部もそうだろうと思いますが、青葉園、北山学園、それは今どういう運営形態をとっているのかな、組織の性格、形態はどうなのかな、一つ一つを尋ねられた場合、答えられないという事態ではないのかな、こういうように思っています。今回、いずみ園、母子寮がそうですが、これから順次拡大をしていくんだという方向を言われていますが、では、私は聞きたいんですが、老人ホームをも委託をしていこうと考えているのではないのかな、そんな議論は、具体的提案がありませんから、準備が整いましたらやっていくんだという一言ですから、それはそういう方向になるのかなと思ったりしています。段上児童館、委託を既にされていますが、これは社会福祉事業団に方向を変えるわけですが、六つあります、児童館。これも全部やっていくのかな、こんな議論は、私たち議会では出ていませんし、また、行政当局からも方向が出てきていません。行く行く行くなら、これは中央病院も委託をしていくのと違うだろうか、こういう危惧を本当に持ったりしています。社保審答申出ましたし、行政方針は、もっと親切に市民に答えるべきではないかな、こういうように思います。児童館も六つある、あるいは老人ホームも軽費老人ホームを入れて二つある、これは、最後まで直轄でやるんですよ、しかし、将来体制整えれば委託していくんですよ、正直に実施計画を出して、それは市民に出すんです。そして、議会人の私たちは、代表して意見を言わしていただいて、議論をさせていただきたいな、そういうように思います。  先ほど言いましたように、62年度の行政方針1行、63年度の行政方針でも1行だけで、本会議で約束をしてきたですよというやり方は不親切だし、余りにもそれは責任のないやり方ではないのかな、こういうように思っています。  さらに言うなら、高年福祉課は、今、寝たきり老人の見舞い金やヘルパー派遣のこと、独居老人のブザーやガス漏れの警報器設置、やっています。これも委託をしていきますよ、やろうと思ったらできるということなんです。また、障害福祉課、施設入所の相談をいろいろと障害者の皆さん、家庭の皆さん方とやっています。あるいはまた、更生指導、生活指導もしています。施設が委託をされていくとしたら、こんなことも直轄でやっておるけれども、委託をしていこうぜ、その方向になるんではないのかな、だから、そういうことをも含めて、私は、実施の計画は親切に、率直に出していただいて、それは市民に出してください、私たち議会人は、責任を持って本当に議論をしていきたいな、こういうように考えています。  そういう意味で、福祉の施策については、今まで西宮市福祉事業協会、それを社会福祉事業団という名前に変えて、門戸を広げて流れを大きく変えようとされていますから、余りにも不親切な態度であったし、誠意のない態度ではないのかと、強く意見を言いながら、再考を求めておきたいな、そういうように思っています。これが一つです。  そして、二つ目は、財政の計画には関係ありませんが、私は、60年12月議会で言いましたし、常日ごろの行政姿勢の一つとして指摘をしたいんですが、今私たちは、平和非核都市宣言をしている市民の一人一人でありますから、行政当局も、市長を初め、市民の平和と健康と福祉の増進を願って仕事をされておるに違いありません。基本の態度はそこにあると思います。平和非核都市宣言をしています行政当局の責任としては、基本、そこにあると思います。  そこで、核燃料を積んだ自動車がどんどん市内を走っておることは、公安当局が白書で発表しておる。それは、行政当局、自治体に連絡はありませんし、消防局にも連絡はありません。そういうことは議会のやりとりの中で明らかです。これは、国がやっておる、関西電力がやっておる、そのことで知らん顔しておっていいのかな。ソビエトのチェルノブイリでのあの事故は、その惨禍は、皆さん、私たち、多くの市民も見てきているはずです。私たち、平和非核都市宣言は、国会決議による、核を持ち込まない、使わない、使用しない、その基本に立って平和非核都市宣言をしたはずです。市民が質問をした場合、黙って43号線、176号線を阪和線の熊取町から核燃料を製造して運んでおるではないか、警察白書は言っておるわけですから、西宮市内を堂々と通っておるんです。これは、西宮市の財政計画に関係ありませんが、行政の方向は、市民の健康、平和、そして福祉の増進を願うという基本の立場から、市民が質問をした場合、市長はどう答えるのか、教えてほしいな。私は、これは、今答えは出ないかと思いますが、63年度早急に一つの方向を出してほしいな、そういうように思います。チェルノブイリの事故、43号線で、176号線で、核燃料、もともとはものものしい武装をして、警護をして運んでおったんですが、各自治体も、あるいは市民も、もうおとなしい現況ですから、今は堂々と通っているんです。そういうことは警察白書が明らかにしています。そういうものに対して、平和非核都市宣言をしている長として、市民にどう答えるのか、私は、そのことをも再考していただいて、検討していただいて、一つの答えを出してほしいな、そういうように思います。  以上、二つの特徴的なことをとらまえまして、一般会計予算には反対をしておきたいと思っています。  終わります。 ○議長(雑古宏一君) 次に、17番 越智一雄君。   〔越智一雄君登壇〕 ◆17番(越智一雄君) 民社クラブを代表いたしまして、ただいま上程中の昭和63年度西宮市一般会計予算並びに各特別会計予算を提案どおり賛成する立場から、次のとおり若干の意見と要望を述べたいと思います。  63年度の予算は、総額で62年度当初予算に比して18.4%の増という課題解決型積極予算として編成されておりますが、その命名のとおりに、各施策、事業の全般について積極的に取り組まれている点を、まず高く評価をしておきたいと思います。また、八木市政2期目の総仕上げとして、郷土西宮をどこよりも住みよい町にするための市長の情熱に対して敬意をあらわしておきたいと思います。  それでは、各項目につきまして若干の意見を述べたいと思います。  計画的な市街地の整備の施策につきましては、今後の町づくりの重点施策であります各駅前の再開発、整備、あるいは臨海開発につきましては、町づくりのソフト面をしっかりと確立した上で推進をしていただきたいと思います。  特に、JR西ノ宮駅前南地区の再開発についてでありますが、本年よりいよいよ実施段階に入るわけでありますが、この間の関係者の御努力に対しまして、まず敬意をあらわしておきたいと思います。これは、本市の最初の本格的な再開発事業でありますので、そこで、駅前にふさわしい建物、特徴のある駅前に、さらに、公共施設に十分なスペースをとり、21世紀に求められる情報化時代に対応できる施設を取り入れられるように強く要望しておきます。  次に、鳴尾浜の臨海公園、ウオータープラザの整備についてでありますが、本施設は、市民が大きな期待を持って待っていたものでありますが、総額が、周辺整備を含めて30億円という膨大な計画であります。余暇時代を反映して、昨今、民間においても大規模なレジャー施設がつくられているとき、本施設の利用に一抹の不安を覚えるものであります。当局におかれましては、利用者の輸送、駐車場などの足の問題、さらに、利用に対する市場調査等、事前調査を十二分に行い、公共性とともに採算性をも配慮した計画を検討されるよう要望しておきたいと思います。  次に、生活環境の向上の施策についてでありますが、水道事業につきましては、これを補強する意味で2点の要望を申し上げます。  第1点は、今後の水道事業費についてであります。財政計画の健全なる実施によりまして、当初の成果を上げられたことにつきましては、十分評価をいたしております。しかし、本年度は、収益的収支におきまして、繰越剰余金を取り崩す予算となっております。今後、北部地区の給水等を考えるとき、剰余金での補てんのみでは財政面に支障を生ずることは明らかであります。そこで、次善の策として、現在設置されております水道事業経営審議会を早期に開催し、対応されるよう要望しておきます。  次に、北部給水事業についてでありますが、当局として種々の面から研究検討すると言われておりますが、本事業は、当市にとって重要な事業の一つであります。綿密な計画のもとに慎重なる調査研究がなされ、十分論議されるよう、これも要望しておきます。  下水道整備につきましては、本市の最重点施策であり、精力的に事業の推進に取り組まれているところであり、本年は甲子園浜浄化センターの建設工事に着手されるわけですが、今後ともより一層下水道の整備事業に取り組まれるよう要望しておきます。  次に、消防対策についてでありますが、限られた職員体制の中で市民の生命と財産を守るため、予防消防を初めとして消防活動体制や救急医療体制の充実、また、新しく発足する消防音楽隊等々の施設の整備、拡充等についても、今後積極的に推進をしていただきたい、このように思います。  次に、生涯福祉の実現に関する施策について意見を述べたいと思います。  本年度の福祉施策の新規事業として、社会福祉法人として西宮市社会福祉事業団の設立を初め、福祉タクシー制度、下瓦林デイサービスセンターの建設等の事業に取り組まれる一方、学童保育事業、国民健康保険を初めとする各福祉施策についての制度化や拡充についての積極的な取り組みを評価しておきたいと思います。  特に、各福祉施策の実施に当たっては、社会的弱者と言われる立場の人々については全面的に援助すべきでありますが、他方、義務を果たし得る立場の人々については、その義務を果たしていただくよう、行政としてもその取り組みにより一層の努力をしていただきたいと要望しておきます。  次に、市民文化の育成に関する施策でありますが、本年設立されます財団法人西宮市文化振興財団ですが、設立目的の達成はもとより、効率のある財団運営にも努めていただきたいと思います。  また、国際交流につきましても、文教住宅都市としての理念の上に立って、本市独自の、また、特色のある国際交流事業を推進していただきたいと思います。  次に、教育行政につきまして二つの要望意見を述べておきます。  第1点は、行政方針にも書かれておりますように、本年度は、我が国の教育委員会制度発足40周年に当たります。本市におきましても、市教育委員会記念誌の編さんが計画されておりますが、ただ単に関連事業、関連行事の羅列というような編集ではなく、情報化社会と言われる今日の時代趨勢を取り入れたものであるべきだと思います。ニューメディア時代と言われる今日、多量の情報が素早く得られることはたれでも知っておりますが、もう一つ忘れてならないのは、多量の情報が容易に蓄積でき、かつ容易に分析しやすい社会だということであります。本市に限らず、教育行政というものは、新企画、改革というものに非常に熱心であることは認めますが、いかんせん、その効果、結果についてはむとんちゃくというか、冷静に結果を分析するということが余りないようであります。ましてや、数量的な分析となりますと、ほとんど聞いたことがありません。情報を多量に蓄積、整理しにくかった一昔前ならともかく、情報化と言われる今日、膨大なデータを冷静に分析するという今日的手法を教育行政にも取り入れられ、一つのきっかけとしてこの40年誌の編さんに取り組まれることを要望しておきたいと思います。  次に、今後の国際化に対応する教育の国際化という観点より、本市の帰国子女教育問題についての意見を述べておきたいと思います。帰国子女の問題につきましては、民社クラブといたしましては、特に取り組んでいただきたい問題の一つであります。今予算委員会におきまして、教育委員会が取り組むに当たって、子供には罪はないがなどという発言があり、教育委員会の答弁でも、あくまで子供本位という意味合いで、いわばその子女の親の存在を無視したかのような発言があったのはまことに遺憾であります。天然資源を持たない島国日本が、その経済活動の場を海外に求めなくてはならないということは、学校でも教えているはずの式であります。言いかえれば、今日の日本の経済的繁栄は、そのような活動によって支えられているとも言えます。青年海外協力隊等の海外援助も、そのような繁栄を背景にしてこそ実現することは、国際世論であり、国際常識であります。賢明な本市教育委員会は、そのようなことを十分に理解していただいていることと思われますので、この点をしっかり踏まえて、我が国の繁栄のために、文化、習慣の異なる外国で不便な生活を強いられてきた日本人帰国子女に対して、より十二分な教育的配慮をされるよう強く要望しておきたいと思います。  以上、各項目につきまして、特徴的な点につきまして要望意見を述べてまいりましたが、その他の項目につきましては、各分科会の質疑の中で民社クラブの考え方を明確にしてきたところでありますので、その趣旨を御理解 いただき、今後の執行面に反映させていただきたいと思います。  最後に、本年は、積極行政に加えて、国、県関連も含めて多数のイベントが開催されます。これらの事業が効率的に、積極的に推進できるように、市民に対して十分な理解を得るよう、きめ細かなPRと行政サービスを行うとともに、市民の期待する成果を上げ得るように、執行体制においても、組織の活性化、スタッフの機能強化等を図り、期待される行政を進められるよう強く要望いたしまして、民社クラブとしての賛成討論といたします。  以上でございます。  ありがとうございました。(拍手) ○議長(雑古宏一君) 通告による討論は終わりましたが、ほかにございませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(雑古宏一君) なければ、討論を打ち切り採決に入ります。  採決は議事の都合により3回に分けて行います。  まず、上程中の18件のうち議案第138号、議案第139号及び議案第142号の3件を除く15件の採決を行います。  各案につきましては、ただいまの委員長の報告のとおり決することにして御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(雑古宏一君) 御異議を認めません。  よって、ただいま採決いたしました上程中の18件のうち議案第138号、議案第139号及び議案第142号の3件を除く15件は原案どおり可決されました。  次に、議案第139号及び議案第142号の2件について起立により採決を行います。  ただいまの2件は、先ほどの委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 ○議長(雑古宏一君) 起立多数であります。  よって、ただいま採決いたしました議案第139号及び議案第142号の2件は原案どおり可決されました。  次に、議案第138号について起立により採決を行います。  議案第138号は、ただいまの委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 ○議長(雑古宏一君) 起立多数であります。  よって、ただいま採決いたしました議案第138号は原案どおり可決されました。  ここで休憩をいたします。  なお、再開は、午後3時40分の予定でありますので、よろしくお願いいたします。   〔午後3時22分 休憩〕    ────────────   〔午後3時47分 開議〕 ○議長(雑古宏一君) ただいまより休憩前に引き続き会議を開きます。   〔「議長、議事進行」と呼ぶ者あり〕 ○議長(雑古宏一君) はい、西村議員。 ◆26番(西村義男君) 議事進行に関する発言をいたしたいと思います。  先ほどの討論の中で、社会党代表の木下議員が触れた問題ですけれども、平和非核都市宣言の5周年の記念の行事に関連して、原爆の図展の問題で、本会議、常任委員会等で一部の党から反対があった、これは、田渕議員の発言や当局の発言の中で、事実関係を調査をしたが、その事実がなかった、こういう報告を受けた、これを評価をしている、当局は自信を持って進めてほしい、こういう趣旨の討論をいたしました。これは、私、休憩中に、事務局長の方に、議事録を起こしてほしいというように要望したんですが、時間の関係で議事録が起こせないということですから、ここで改めて議長に要望したいと思います。  この原爆の図展の問題で発言をいたしましたのは、本会議では我が党の立垣議員、総務常任委員会では私が質問をいたしました。特に私たちが問題にしたのは、この原爆の図展の作者である丸木夫妻、この丸木夫妻がにせ左翼の暴力集団と深いかかわりがあるのではないか、特に具体的な問題を指摘いたしまして、こういうふうに言ったわけですね。1984年の9月、自民党本部の放火事件に対して、この犯行声明を出した中核派の機関紙「前進」、これは1984年12月3日付でありますけれども、ここにこの丸木夫妻が談話を発表して、自民党本部の襲撃は、拍手喝采している人がいっぱいいる、大変いいことをやってくれた、「前進」を出している人たちこそ本当にいい形で闘っている、非常に立派だ、敬意を払っている、こういうような談話を出しているけれども、当局に対して、この事実をまず確かめてほしい、私たちは、一歩間違えば名誉棄損、評告罪で罪になるような──もし真実でなければ──そういう発言を本会議や委員会でしている、それは、当局として、こういうかかわりがあるということは重大なことなので、調査をするべきだ、こういう要望をしたわけです。  そこで、常任委員会で、私は田村室長に、こういう事実を調査をしたのかという質問をいたしました。そうすると、室長の答弁は、いろいろ調査をし、私たちが指摘をした中核派の機関紙「前進」、特に1984年12月3日号等々、大阪の図書館等でも調査をし、入手をするように努力をしたけれども、その資料が見つからなかった、こういう答弁をしているわけです。だから、事実でなかったということは、当局の方からの答弁はなかったというように私は確信をしております。これが事実でなければ、まず当局の方にも確かめていただきたいわけですが、まず、そういう答弁をしていない。それから、田渕議員も、私は、その当時ちょうど阪神水道の議会で、やりとりは聞いておりませんけれども、田渕議員も、調査はしたけれども、その事実関係はなかったというような発言をしていないというように関係者から聞いているわけです。  そういう経過を踏まえて、木下議員の討論の中で、田渕議員や当局が、私たちが指摘した、そういう事実関係がなかったという答弁、そういうことを評価をして、そして、この原爆の図展については自信を持って進めてほしいということであれば、重大な事実の認識違いでありますから、これは、ぜひひとつ議長の方で、後で議事録をよく調べていただいて、事実でなければ、その処置を、発言をした木下議員等も含めて、ぜひとっていただきたいということを私は強く要望したいと思います。以上です。   〔「議事進行」と呼ぶ者あり〕 ○議長(雑古宏一君) 木下議員。 ◆3番(木下猛君) ただいまの発言に関連をいたしまして、私も発言をした者でありますから、議事進行ということで発言をさせていただきたいと思います。  私が今本会議の討論で申し上げたのは、まず、幾つか食い違う点があるんですが、本会議でも一部の党から反対云々という発言はしております。本会議でも反対の意見があったがという表現であります。これは事実あったわけですから。それから、田渕議員の発言云々については、担当の所属委員から私は聞いて、それを受けて発言しております。私が申し上げた趣旨は、共産党議員団の方から発言があって調査を求められた事実については直接かかわっておりません。申し上げたことは、お名前を断りもなしに申し上げて大変失礼なんですけれども、田渕議員が所属委員会で発言されたことについて、その内容について評価をし、そして、我々も同じ意見だという立場から発言をしたわけでございます。  以上でございます。 ○議長(雑古宏一君) 議事録を上げまして、調査の上、ちゃんとしたいと思います。  次に、日程第3 議案第183号ほか13件を一括して議題といたします。  各案に対する委員長の報告を求めます。  総務常任委員長 福田義雄君。 ◆24番(福田義雄君) 総務常任委員長報告。  ただいま上程中の、議案第183号市長、助役及び収入役等の給与条例の一部を改正する条例制定の件、議案第184号西宮市議会議員の報酬、費用弁償及び期末手当支給条例の一部を改正する条例制定の件、議案第185号教育長の給与等を定める条例の一部を改正する条例制定の件、議案第186号水道事業管理者の給与に関する条例の一部を改正する条例制定の件、議案第187号特別職の職員で非常勤の者の報酬及び費用弁償条例の一部を改正する条例制定の件、議案第188号西宮市消防団条例の一部を改正する条例制定の件、議案第189号西宮市の機関に出頭する者の実費弁償条例の一部を改正する条例制定の件、議案第190号昭和63年度西宮市一般会計補正予算(第1号)、議案第191号昭和63年度西宮市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)、議案第192号昭和63年度西宮市農業共済事業特別会計補正予算(第1号)、議案第193号昭和63年度西宮市市街地整備事業特別会計補正予算(第1号)、議案第194号昭和63年度西宮市藤田奨学福祉資金特別会計補正予算(第1号)、議案第195号昭和63年度西宮市水道事業会計補正予算(第1号)、議案第196号昭和63年度西宮市工業用水道事業会計補正予算(第1号)、以上14件につきましては、去る3月16日以来開催の委員会において、当局から詳細なる説明を聴取するとともに、提出された関係資料をもとに、慎重に審査いたしました結果、議案第183号、議案第184号、議案第185号、議案第186号、議案第190号、議案第195号及び議案第196号の以上7件については賛成多数をもって、他はいずれも異議なく原案を承認すべきものと決しました。  議員各位の御賛同をお願い申し上げまして、委員長報告といたします。 ○議長(雑古宏一君) 委員長の報告は終わりましたが、ただいまの報告について質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(雑古宏一君) なければ、質疑を打ち切り討論に入ります。  討論の通告を受けておりますので、西村義男君の発言を許します。   〔西村義男君登壇〕 ◆26番(西村義男君) ただいま上程中の議案のうち、議案第183号市長、助役及び収入役等の給与条例の一部を改正する条例制定の件、議案第184号西宮市議会議員の報酬、費用弁償及び期末手当支給条例の一部を改正する条例制定の件、議案第185号教育長の給与等を定める条例の一部を改正する条例制定の件、議案第186号水道事業管理者の給与に関する条例の一部を改正する条例制定の件、議案第190号昭和63年度西宮市一般会計補正予算(第1号)、議案第195号昭和63年度西宮市水道事業会計補正予算(第1号)及び議案第196号昭和63年度西宮市工業用水道事業会計補正予算(第1号)、以上の諸議案について、日本共産党市会議員団は反対をし、以下、その意見を申し述べたいと思います。  これら諸議案は、市長、助役、議員等特別職の給与、報酬の額を引き上げる条例、及びこれに関連する補正予算を追加提案したものであります。この改定案は、市長が、現行96万5,000円を9万2,000円引き上げ105万7,000円に、率で9.53%のアップであります。助役が、7万5,000円引き上げて85万7,000円に、収入役、教育長、水道事業管理者が、それぞれ6万2,000円引き上げ70万4,000円に、我々市会議員は、5万円引き上げて56万3,000円等々に改定をしようとするものであります。そして、市長は、改定をするに当たって特別職報酬等審議会に諮問をし、その答申に基づいて今議会に提案した、このように提案をいたしております。  まず、私たち共産党の特別職報酬等に関する基本的考え方を明らかにしておきたいと思います。  市長等三役は、特別職とはいえ、常勤の専任職であります。行政の執行権を担う重要な役職にあることは論をまちません。一方、私たち議会議員は、非常勤の特別職と規定をされておりますけれども、昨今の議員活動は、その分野の拡大と同時に、職務内容も専門化して、常勤的な特別職になりつつあることも、これまた否定できません。そして、いずれもその職務にふさわしい給与、報酬等、一定の水準を維持しなければならないことは当然であります。ところが、今回の改定案は、市民も、私たち議会側も、納得させるだけの根拠は持ち合わせていないということを、まず私は強調しておきたいと思うのであります。
     審議会答申は、その根拠といたしまして、大きく四つに分けてその問題点を指摘しております。一つは、この3年間、特別職等の給与、報酬等は据え置かれたままで推移をしてきた、これが一つです。二つ目は、一般職の給与はこの3年間で平均して9.62%上がっている、三つ目として、局長級の給与が収入役の月収を上回るようになった、四つ目として、近隣都市でほとんどのところが改定を行っている等々を考慮しながら、本市でも9.6%の引き上げを行った、こういうように答申では触れられております。  ところが、この9.6%引き上げの根拠はまことにあいまいで、私たち議会を納得させる内容ではありません。総務常任委員会でも論議をしてまいりましたけれども、このアップ率は、ベースアップ分のみ、定期昇給や諸手当分は意識的に除いております。これでは、審議会の言う一般職と特別職との格差是正とはとても言えないと思います。理論的にも矛盾のある根拠づけだと言わなければなりません。むしろその最大の根拠は、近隣都市がこのところ相次いで改定をしており、これにならって本市でも改定をし、その額の上げ幅が結果的には9.6%になった、こうしか考えられないような今回の改定案だと指摘をせざるを得ないのであります。全く自主性、そして主体性のない提案だと言わなければなりません。これがまず第1の問題であります。  第2の問題は、市民感情の問題であります。審議会の答申でも、市民感情を最大限に考慮してこの改定案を策定した、こういうように言っております。しかし、具体的には、どのように考慮したかは、全く触れられておりません。63年度予算でも、当局は、保育料など多くの公共料金を値上げしました。受益者負担論を振りかざして市民に辛抱を迫っております。議会の予算案の審議の中でも、多くの会派の議員がこの当局の提案を無条件で受け入れました。これに賛成をしました。そればかりか、学童保育事業につきましては、いつから有料化にするのかと当局に迫った会派の議員もおられました。市民感情として、市民には辛抱せよ、自分たちの月給は、自分たちが提案をし、自分たちで承認をする、このようなやり方は、多くの市民が納得をしないと思います。  第3の問題は、自分たちで提案をし、自分たちで承認をする、いわゆるお手盛り引き上げの批判を避けるために、報酬審議会の答申に基づき提案をした、こういうように言っております。ところが、その肝心の審議会が全くの秘密会であります。審議の内容が公開されておりません。また、議事録も公開をされておりません。これではとても民主的だと言えないのであります。  以上、三つの点を指摘いたしましたけれども、今回の改定理由は、全く主体性がないし、その根拠も明確でない、また、市民感情からいっても市民合意は得られないと私たちは考えます。同時に、審議会のあり方も民主的ではありません。  よって、私たち共産党議員団は、市長等三役、教育長、水道事業管理者及び議会議員の給与、報酬は現行額に据え置くべきであり、他の特別職等報酬、費用弁償はこれを妥当と認め、よって、議案第183号、議案第184号、議案第185号、議案第186号、議案第190号、議案第195号及び議案第196号については反対をするものであります。  以上であります。(拍手) ○議長(雑古宏一君) 通告による討論は終わりました。  ほかにございませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(雑古宏一君) なければ、討論を打ち切り採決に入ります。  採決は議事の都合により2回に分けて行います。  まず、上程中の14件のうち議案第183号、議案第184号、議案第185号、議案第186号、議案第190号、議案第195号及び議案第196号の以上7件を除く7件の採決を行います。  各案につきましては、先ほどの委員長の報告とおり決することにして御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(雑古宏一君) 御異議を認めません。  よって、ただいま採決いたしました7件は原案とおり可決されました。  次に、議案第183号、議案第184号、議案第185号、議案第186号、議案第190号、議案第195号及び議案第196号の以上7件の採決を行います。  各案につきましては、先ほどの委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 ○議長(雑古宏一君) 起立多数であります。  よって、ただいま採決いたしました7件は原案どおり可決されました。  次に、日程第4 議案第156号ほか14件を一括して議題といたします。  各案に対する委員長の報告を求めます。  まず、総務常任委員長 福田義雄君。 ◆24番(福田義雄君) 総務常任委員長報告。  ただいま上程中の、議案第156号財産取得の件(盤滝トンネル有料道路事業残土処分地等用地)、議案第157号土地貸付契約変更の件、議案第158号財産処分の件(社家郷山市有地)、以上3件につきましては、去る3月16日以来開催の委員会において、当局から詳細なる説明を聴取するとともに、提出された関係資料をもとに、慎重に審査いたしました結果、いずれも異議なく原案を承認すべきものと決しました。  議員各位の御賛同をお願い申し上げまして、委員長報告といたします。 ○議長(雑古宏一君) 次に、文教常任委員長松岡和昭君。 ◆44番(松岡和昭君) 文教常任委員長報告。  ただいま上程中の、議案第159号財産取得の件(高須南小学校施設)、議案第160号山東町域内に仮称西宮市立自然体験学習施設を設置することに関する協議の件、以上2件につきましては、去る3月16日開催の委員会において、当局から詳細なる説明を聴取し、慎重に審査いたしました結果、いずれも異議なく原案を承認すべきものと決しました。  議員各位の御賛同をお願い申し上げまして、委員長報告といたします。 ○議長(雑古宏一君) 次に、民生常任委員長塚田誠二君。 ◆33番(塚田誠二君) 民生常任委員長報告。  ただいま上程中の、議案第161号水稲無事もどし金交付に関する件、議案第163号昭和61年度一般会計繰入金処理の件、議案第169号工事請負契約締結の件(芦原第1地区改良住宅8号棟建設工事)、報告第17号処分報告の件〔(訴え提起の件)専決処分〕、報告第18号処分報告の件〔(財産取得の件)専決処分〕、以上5件につきましては、去る3月16日以来開催の委員会において、当局から詳細なる説明を聴取し、慎重に審査いたしました結果、いずれも異議なく原案を承認すべきものと決しました。  議員各位の御賛同をお願い申し上げまして、委員長報告といたします。 ○議長(雑古宏一君) 次に、建設水道常任委員長 西川彰一君。 ◆18番(西川彰一君) 建設水道常任委員長報告  ただいま上程中の、議案第164号訴え提起の件(市営住宅明渡し等請求事件)、議案第165号市道路線認定の件(山第252号線ほか81路線)、議案第166号市道路線変更の件(山第207号線ほか7路線)、議案第167号町の区域変更の件、議案第168号財産取得の件(公共下水道甲子園浜浄化センター用地)、以上5件につきましては、去る3月16日以来開催の委員会において、当局から詳細なる説明を聴取するとともに、提出された関係資料をもとに、慎重に審査いたしました結果、いずれも異議なく原案を承認すべきものと決しました。  議員各位の御賛同をお願い申し上げまして、委員長報告といたします。 ○議長(雑古宏一君) 委員長の報告は終わりましたが、ただいまの報告について質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(雑古宏一君) なければ、質疑を打ち切り討論に入ります。  討論の通告を受けておりますので、上田幸子君の発言を許します。 ◆1番(上田幸子君) ただいま上程中の議案第157号土地貸付契約変更の件につき、共産党議員団として一言意見を述べておきたいと思います。  本議案は、共産党議員団が、昨年12月議会決算特別委員会において、西波止町の土地と1,000万円とが株式会社関西マリーナに長年にわたり無償で貸し付けられている事実を指摘し、公有財産管理のあり方をめぐって論議を重ねた結果、今議会で問題点が整理され、土地貸し付けについて、昭和69年2月27日までと終期を設定しました。このことは一定の評価ができるものです。  今回の件は、さかのぼって昭和38年度西宮市の当初予算で、市独自の事業として1,500万円のシーハウス建設計画が可決され、着々と準備が進められていたとき、当時、ヨットを楽しんでいた関西ヨットクラブが、みずからのクラブハウス建設を市のシーハウス建設計画にあわせて進めるべく市へ申し入れを行い、当時の議会で、紛糾の末、共産党のみの反対で市がこれを受け入れた、このような経過があります。そして、その議決に基づく昭和39年2月28日付の貸付契約が、10年未満であれば何度でも土地及び金銭の貸付更新ができるという内容だったわけです。  ところで、市は、その後10年経過した時点での更新の際──これは49年2月2日付ですが、次の更新のときは市議会の議決を経なければならないとしたり、54年2月16日付の更新では、さらに5年延長するとし、ただし、金銭については速やかに返済措置を協議することなどとしています。一方で、最初の契約の半年後、昭和39年9月15日付で、わざわざ弁済期を昭和49年9月3日と切って、強制執行認諾条項を含む抵当権設定金銭消費貸借契約公正証書までまいているのです。このように議決に基づく契約を締結したものの、何らかの不安要素が市側にあり、普通の貸付契約には例のないほどの相手側に対する幾重もの縛りをかけていたのです。  しかし、昨年12月議会で我が党議員団が指摘するまで、とうとう24年間、市議会の議決を経ることもなく、金銭の返済措置を協議することもなく、さらには、裁判の判決と同等の重みを持つ公正証書による強制執行も行わず、放置され続けていたわけです。契約者の一方の当事者である西宮市が、市民の財産の適正な管理という立場で毅然と契約更新に対処しておれば、少なくとも今日のような事態にはならなかったはずです。  今後は、この教訓を生かし、市民の大事な財産である土地及び公金の貸し付けについて慎重に取り扱うように、また、本件については、69年の最終期限を待たずに一刻も早く解決できるよう努力していただきたい、以上要望して、本議案には賛成をいたします。 ○議長(雑古宏一君) ほかにありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(雑古宏一君) なければ、討論を打ち切り採決に入ります。  上程中の各案は、ただいまの委員長の報告どおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(雑古宏一君) 御異議を認めません。  よって、ただいま採決いたしました議案13件は原案どおり可決、報告2件は承認されました。  次に、日程第5 議案第170号ほか12件を一括して議題といたします。  各案に対する委員長の報告を求めます。  まず、総務常任委員長 福田義雄君。 ◆24番(福田義雄君) 総務常任委員長報告。  ただいま上程中の、議案第170号昭和62年度西宮市一般会計補正予算(第7号)のうち本委員会所管科目、議案第180号昭和62年度西宮市集合支払費特別会計補正予算(第2号)、以上2件につきましては、去る3月16日以来開催の委員会において、当局から詳細なる説明を聴取し、慎重に審査いたしました結果、いずれも異議なく原案を承認すべきものと決しました。  議員各位の御賛同をお願い申し上げまして、委員長報告といたします。 ○議長(雑古宏一君) 次に、文教常任委員長松岡和昭君。 ◆44番(松岡和昭君) 文教常任委員長報告。  ただいま上程中の議案第170号昭和62年度西宮市一般会計補正予算(第7号)のうち本委員会所管科目につきましては、去る3月16日開催の委員会において、当局から詳細なる説明を聴取し、慎重に審査いたしました結果、異議なく原案を承認すべきものと決しました。  議員各位の御賛同をお願い申し上げまして、委員長報告といたします。 ○議長(雑古宏一君) 次に、民生常任委員長塚田誠二君。 ◆33番(塚田誠二君) 民生常任委員長報告。  ただいま上程中の、議案第170号昭和62年度西宮市一般会計補正予算(第7号)のうち本委員会所管科目、議案第171号昭和62年度西宮市国民健康保険特別会計補正予算(第3号)、議案第172号昭和62年度西宮市農業共済事業特別会計補正予算(第3号)、議案第175号昭和62年度西宮市中小企業勤労者福祉共済事業特別会計補正予算(第1号)、議案第178号昭和62年度西宮市公共用地買収事業特別会計補正予算(第2号)のうち本委員会所管科目、議案第179号昭和62年度西宮市藤田奨学福祉資金特別会計補正予算(第1号)、議案第181号昭和62年度西宮市立中央病院事業会計補正予算(第4号)、以上7件につきましては、去る3月16日以来開催の委員会において、当局から詳細なる説明を聴取するとともに、提出された関係資料をもとに、慎重に審査いたしました結果、いずれも異議なく原案を承認すべきものと決しました。  議員各位の御賛同をお願い申し上げまして、委員長報告といたします。 ○議長(雑古宏一君) 次に、建設水道常任委員長 西川彰一君。 ◆18番(西川彰一君) 建設水道常任委員長報告  ただいま上程中の、議案第170号昭和62年度西宮市一般会計補正予算(第7号)のうち本委員会所管科目、議案第173号昭和62年度西宮市下水道事業特別会計補正予算(第4号)、議案第174号昭和62年度西宮市住宅費特別会計補正予算(第3号)、議案第176号昭和62年度西宮市兵庫県住宅供給公社住宅費特別会計補正予算(第3号)、議案第177号昭和62年度西宮市市街地整備事業特別会計補正予算(第3号)、議案第178号昭和62年度西宮市公共用地買収事業特別会計補正予算(第2号)のうち本委員会所管科目、議案第182号昭和62年度西宮市工業用水道事業会計補正予算(第2号)、以上7件につきましては、去る3月16日以来開催の委員会において、当局から詳細なる説明を聴取するとともに、提出された関係資料をもとに、慎重に審査いたしました結果、いずれも異議なく原案を承認すべきものと決しました。  議員各位の御賛同をお願い申し上げまして、委員長報告といたします。 ○議長(雑古宏一君) 委員長の報告は終わりましたが、ただいまの報告について質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(雑古宏一君) なければ、質疑を打ち切り討論に入ります。  上程中の各案に御意見はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(雑古宏一君) なければ、討論を打ち切り採決に入ります。  上程中の各案は、ただいまの委員長の報告どおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(雑古宏一君) 御異議を認めません。  よって、ただいま採決いたしました議案13件は原案どおり可決されました。  次に、日程第6 議案第197号を議題といたします。  当局の提案説明を求めます。  市長。   〔八木米次君登壇〕 ◎市長(八木米次君) 議案第197号西宮市固定資産評価審査委員会委員の選任について同意を求める件につきまして提案理由を御説明申し上げます。  来る3月31日付で任期満了となります荻野八郎君、小路量穂君の後任には引き続き両君を、また、3月31日付をもって辞任予定の森脇俊雅君の後任には田村精一君をそれぞれ適任と認め、選任するに当たり市議会の同意を得るため提案する次第でございます。  何とぞ御同意を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(雑古宏一君) 提案説明は終わりましたが、本案に対する質疑、討論並びに常任委員会の審査については、これを省略することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(雑古宏一君) 御異議を認めません。よって、さよう決しました。  これより採決に入ります。  上程中の議案第197号は、これを原案どおり決することにして御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(雑古宏一君) 御異議を認めません。  よって、議案第197号は同意することと決しました。
     次に、日程第7 請第12号ほか2件を一括して議題といたします。  各請願に対する委員長の報告を求めます。  まず、民生常任委員長 塚田誠二君。 ◆33番(塚田誠二君) 民生常任委員長報告。  ただいま上程中の請第13号国民健康保険への国庫補助の増額、国民健康保険証の即時交付と国民健康保険の「改正」に反対する請願につきましては、去る3月16日以来開催の委員会において、紹介議員の出席を求め、慎重に審査いたしました結果、多数決をもって不採択と決しました。  議員各位の御賛同をお願い申し上げまして、委員長報告といたします。 ○議長(雑古宏一君) 次に、建設水道常任委員長 西川彰一君。 ◆18番(西川彰一君) 建設水道常任委員長報告。  ただいま上程中の、請第12号ワンルームマンション建築への指導強化を求める請願、請第14号甲東園3丁目のマンション建設に関する請願、以上2件につきましては、去る3月16日以来開催の委員会において、紹介議員の出席を求め、慎重に審査いたしました結果、いずれも請願の趣旨を妥当と認め採択すべきものと決しました。  議員各位の御賛同をお願い申し上げまして、委員長報告といたします。 ○議長(雑古宏一君) 委員長の報告は終わりました。  これより質疑、討論に入ります。  討論の通告を受けておりますので、立垣初男君の発言を許します。 ◆2番(立垣初男君) 共産党議員団は、ただいま上程中の請第13号国民健康保険への国庫補助の増額、国民健康保険証の即時交付と国民健康保険の「改正」に反対する請願につきましては、ただいまの委員長報告に反対し、この請願の趣旨は妥当であるので採択すべしという立場から意見を述べます。  国民健康保険への国庫補助額の増額の必要性については、さきの条例改正のところで述べたとおりでありますので、多くは申しません。保険証未交付の問題について述べます。  国庫補助の削減により保険料が大幅に値上げされ、払いたくても払えない世帯に対して保険証を取り上げることができるよう国保法の改悪がされております。そのため、金沢市や京都市など、死亡者が出て大きな社会問題となっています。さて、保険証を取り上げることができる唯一の根拠である滞納について、衆議院議員で我が党の経塚議員の質問に当時の斎藤厚生大臣は、真に払えない方というよりも、合理的な理由がなく故意に滞納している者が悪質滞納者であり、保険証を取り上げるのはこのような悪質滞納者に限るとしています。また、滞納額について、厚生省は、当該年度の年額保険料の2分の1以上としています。本市においては、過年度1万円以上、現年度では3カ月分以上の滞納者、現在1,297世帯にいまだ保険証の交付を行っていません。本市の基準は国基準の2倍以上もの厳しさがあると言わなければなりません。しかも、保険証取り上げは悪質に限るとしているにもかかわらず、本市の場合は、滞納の性質を区別することなく、安直に一括して不交付としている問題点が残っています。税金の滞納に対して行われるのが差し押さえであります。国税徴収法第75条では、衣服、寝具、家具、台所用具など生活に欠くことができない財産の差し押さえを禁止しています。しかし、改悪された国保法では、健康保険証がまず最初に差し押さえられるわけであります。すなわち、命と健康が市当局によって差し押さえられることになるわけで、こんなことは江戸時代の高利貸しでもやらなかった非人間的な仕打ちであります。人道上も決して許されるものではありません。  なお、昨年12月議会で、全会一致で、議員提案で、国保制度にかかる厚生省改革案に対する意見書が採択されておりますが、本請願は同趣旨であり、今日の状況は、先刻述べたように、政府は都道府県、市町村へ負担を強いる制度改悪を計画しており、本請願を今議会で採択する意義は大きなものがあると言わなければなりません。  以上の理由により、この請第13号は直ちに採択されるよう強く要望して意見を終わります。 ○議長(雑古宏一君) 通告による討論は終わりましたが、ほかにありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(雑古宏一君) なければ、質疑、討論を打ち切り採決に入ります。  採決は議事の都合により2回に分けて行います。  まず、上程中の請第12号及び請第14号は、ただいまの委員長の報告のとおり採択することにして御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(雑古宏一君) 御異議を認めません。  よって、ただいま採決いたしました請第12号及び請第14号は採択することと決しました。  次に、請第13号について起立により採決を行います。  ただいまの請第13号は、先ほどの委員長の報告のとおり不採択とすることに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 ○議長(雑古宏一君) 起立多数であります。  よって、ただいま採決いたしました請第13号は不採択とすることに決しました。  次に、日程第8 陳情審査結果報告の件を議題といたします。  陳情第10号ほか10件の陳情につきましては、担当の常任委員会において御審査をお願いいたしました結果、常任委員長より議長に対し、お手元に配付いたしておりますとおりの審査結果報告が提出されましたので、この際、御報告をいたします。  次に、日程第9 本市の航空・産業・都市・行政公害に対する実態調査の件ほか3件を一括して議題といたします。  各件は、それぞれの特別委員会において調査等を願っておりますが、いまだその調査等を終了されておりませんので、この際、各特別委員会の中間報告を求めたいと思います。  これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(雑古宏一君) 御異議を認めません。  よって、さよう決しました。  ここでお諮りいたします。  各件に対する中間報告は、既にお手元に印刷配付されておりますので、この朗読は、この際、省略することといたしたいと思います。これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(雑古宏一君) 御異議を認めません。よって、さよう決します。  お手元に配付いたしております各中間報告について質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(雑古宏一君) なければ、各報告に対する質疑を打ち切ります。  各中間報告によりますと、いずれもなお引き続き継続審査とされたいとのことであります。  よって、お諮りいたします。  ただいま上程中の4件は閉会中の継続審査とすることにして御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(雑古宏一君) 御異議を認めません。  よって、上程中の4件は閉会中の継続審査とすることに決しました。  次に、日程第10 総務常任委員会の所管事務調査の件ほか3件を一括して議題といたします。  各件につきましては、それぞれの担当の委員会において調査を願っておりますが、各担当の委員長より、今期定例会中に調査を終了する見込みがないため閉会中の継続審査とされたい旨の申し出がありました。  よって、お諮りいたします。  上程中の4件は閉会中の継続審査とすることにして御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(雑古宏一君) 御異議を認めません。  よって、上程中の4件は閉会中の継続審査と決しました。  ここで、先般海外視察をされました8名の議員を代表して、谷口徳二君より視察の報告を行いたい旨の申し出がありますので、この際、発言を許します。   〔谷口徳二君登壇〕 ◆48番(谷口徳二君) それでは、しばらく時間をちょうだいいたします。  西宮市議会ロンドリーナ・南米視察団を代表し、簡単に視察の御報告を申し上げます。  私たち片岡、中前、橋本、生瀬、管、中西、福田各議員と私の8名は、去る1月29日から2月12日までの15日間の日程で、本市と友好都市であるブラジルのロンドリーナと、兵庫県と友好提携しているパラナ州の州都クリチーバを初め、ペルーの首都リマやアルゼンチンの首都ブエノスアイレスなど、南米数都市を視察しました。友好提携10周年を記念してロンドリーナ市につくられた西宮公園の竣工・落成式に出席し、10周年を機に両市の新たな交流の発展へ向け一層の親善を深めるとともに、あわせてブラジル移民80周年に当たる本年、クリチーバ市にパラナ州統領府を訪問することが今回の視察の主目的でありましたが、私たちは無事この大任を果たしたと思っております。  同時に、今回の視察を通じて、南米移民における1世、2世の方々の言葉には言い尽くせぬ苦労の実態や、今日、南米社会の重要分野で2世、3世、あるいは4世の方々が目覚ましい活躍をし、かつ大きな信望をかち得ている事実を肌身で知りましたことが大きな成果であり、意義でありました。私たちは、この成果を今後の市行政や市会活動に最大限に生かしていきたいと思っております。  なお、詳細につきましては、ただいま印刷中であります報告書を後日配付させていただきますので、御高覧いただければ幸いです。  終わりに、今回の視察に際しまして、市当局、市議会、国際交流協会など関係各位、また市民の皆さんに多大の御高配をいただきましたことに対し、衷心よりの謝意を表し、御報告とさせていただきます。  どうもありがとうございました。(拍手) ○議長(雑古宏一君) 以上で本日の議事日程は全部終了し、今期定例会の会議に付議されました事件はすべて議了いたしました。  よって、お諮りいたします。  今期定例会の会期は明30日までと議決いたしておりますが、会議規則第6条の規定により、本日をもって閉会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(雑古宏一君) 御異議を認めません。  よって、今期定例会は本日をもって閉会することに決しました。  閉会に際し、市長のあいさつがございます。   〔八木米次君登壇〕 ◎市長(八木米次君) 閉会に当たりまして一言御礼のごあいさつを申し上げます。  議員の諸先生におかれましては、去る3月3日以来連日にわたり、昭和63年度各会計の予算案を初め、提案いたしました諸議案を終始慎重かつ熱心に審議をいただき、御協賛を賜りまして、まことにありがたく、衷心より御礼を申し上げます。  御審議に際しましてそれぞれ承りました御意見、御要望などにつきましては、今後、市政運営に当たりまして、十分に留意をいたしまして、万全を期する所存でございます。  今日、社会経済情勢の大きな転換期を迎える中で、地方自治体の進むべき道は決して楽観を許さないものがございますが、42万市民の負託にこたえるべく、職員ともども創意と熱意を傾け、効率かつ積極的な行政の推進に最善の努力を重ねてまいる覚悟でございます。本日、御協賛を賜りました新年度予算を有効適切に執行し、どこよりも住みよい郷土西宮の町づくりに向けて、新総合計画の活力と潤いのある文教住宅都市建設の目標に沿って、さらに着実な前進の年にいたしたいと考えております。議員の皆様におかれましては、今後ともよろしく御指導、御協力を賜りますようお願い申し上げます。  終わりになりましたが、今会期中、市民の皆様並びに報道関係の方々から賜りました御協力に対しまして深く感謝申し上げ、閉会のごあいさつといたします。  ありがとうございました。(拍手) ○議長(雑古宏一君) 次に、教育委員長のあいさつがございます。   〔小野勝雄君登壇〕 ◎教育委員長(小野勝雄君) 定例会閉会に当たりまして、教育委員会から一言ごあいさつを申し上げます。  議員各位におかれましては、去る3月3日以来、今議会に提案されました昭和63年度一般会計予算を初め、教育委員会関係の諸議案につきまして、終始御熱心に御審議を賜り、御協賛いただきまして、心からお礼を申し上げます。  御審議の過程で承りました御意見、御要望につきましては、今後の執行において十分配慮し、より充実した教育行政の推進に努めてまいりたいと存じております。  議員各位におかれましては、御自愛の上、今後とも格別の御支援、御協力を賜りますようお願いいたしまして、教育委員会のごあいさつとさせていただきます。  ありがとうございました。(拍手) ○議長(雑古宏一君) 終わりに臨みまして、私からも一言ごあいさつを申し上げます。  今期定例会は、去る3月3日招集されて以来、本会議、あるいは常任委員会、予算特別委員会など、27日間にわたる会期でありましたが、議員各位におかれましては、終始熱心に御審議を賜りまして、1,900億円余りに及ぶ膨大な昭和63年度予算を初め、多数の重要議案を滞りなく議了され、ここに無事閉会の運びとなりましたことは、まことに御同慶の至りであります。  この間、議会運営等、何かと行き届かない私に対し、終始温かい御指導、御助言を賜りますとともに、予算特別委員長の重責を果たされました楽野副議長、また、円満な議事運営に御協力をいただきました議会運営正副委員長並びに委員の方々を初め、議員各位に対しまして、衷心より感謝を申し上げる次第であります。  また、今期定例会より委員会での禁煙をお願いいたしましたところ、議員並びに理事者の皆様方には、格別の御理解、御協力を賜り、本当にありがとうございました。ここに重ねて感謝申し上げます。  さて、地方自治体を取り巻く厳しい情勢の中で、複雑多様化する住民の行政需要に適切に対応するためにも、当局におかれては、審議過程での要望や意見を十分尊重され、今後の施策の上に反映していただきますようお願いいたします。  最後になりましたが、理事者並びに行政委員会の皆さん方、報道関係の皆さん方におかれましては、どうか御健康に留意されまして、よりよき市政の発展のために御尽力、御精進賜りますようお願い申し上げ、また、特に3月31日付で御退職になられる和田、中西、川崎3局長初め、多くの退職される皆様方には、長年にわたり、大変御苦労さまでございました。今後とも御健康に留意され、御精進賜りますようお願い申し上げ、簡単ではございますが、ごあいさつとさせていただきます。  ありがとうございました。(拍手)  これをもって本日の会議を閉じ、今期定例会を閉会いたします。  御協力ありがとうございました。   〔午後4時42分 閉会〕...