私は、
市長就任以来、
ふるさと明石への熱い思いを胸に全力で
市政運営に取り組んできました。2
018年4月には中核市へ移行し、昨年は
児童相談所を設置するなど、一層の権限と責任の下、市民に最も近い
基礎自治体として、
市民視点で市民に寄り添った施策を展開してまいりました。
特にこどもを核とした
まちづくり、誰にもやさしい
まちづくりを重点的に推進することにより、人口などがV字回復し、人口減少、少子化、地域の衰退など、今日私たちが直面している
社会的課題にも着実に対応しながら、
まちづくりを推進してきました。
その結果、
子育て層を中心とした転入超過や出生数の増加により、人口は7年連続で増加しています。とりわけ、本市の
合計特殊出生率につきましては、2
018年は1.7
0と、国の1.42や県の1.44と比較し、極めて高い状況となっております。国が目標として掲げる
希望出生率1.8
0を達成すべく、しっかりと取り組んでまいります。
また、これらの人口増加に伴い、
明石駅前の人出が7割増加し、商業地の地価も6年連続で上昇するなど、
地域経済が活性化し、まちがにぎわっています。そして、
市税収入につきましても、
個人市民税、
固定資産税などが6年で22億円増加しており、基金についても12年ぶりに1
00億円を超え、2
018年度決算では115億円となりました。これらを財源として、市民の暮らしに着目した人にやさしい施策のさらなる展開を図ることにより、市民の生活に対する安心や満足度が生まれ、さらにまちの魅力が向上し人口が増えるという、まちの好循環が加速、拡大しております。
今年度実施いたしました
市民意識調査におきましても、明石のまちに愛着を感じると回答した人の割合が9
0.8%、住んでいる地域が住みやすいと回答した人の割合が91.2%という結果となっております。しかし、この結果に満足することなく、全ての人に選んでいただける
まち明石を目指してまいります。
さて、今日、世界では一国の
経済危機が瞬時に他国へ連鎖するのと同様に、
気候変動や
自然災害、感染症といった
地球規模の課題がグローバルに連鎖して発生し、
経済成長や社会問題にも波及して、深刻な影響を及ぼす時代になってきております。このような状況を踏まえ、2
015年に国連で掲げられた17の目標が
SDGsであります。この
SDGsには、
基本理念として、誰も置き去りにせず持続可能な社会をつくるため、全世界が手をとり合って取り組むことが掲げられております。つまり、いつまでも、みんなで、助け合う社会の実現を目指しています。この理念は、まさに本市がこれまで進めてきたこどもを核とした
まちづくり、誰にもやさしい
まちづくりの理念と合致するものであります。
新年度につきましては、この
SDGsを
まちづくりの基軸として位置づけてまいります。
SDGs未来安心都市・明石の創造に向けて、
市民満足度をさらに高め、暮らしの質を重視した
まちづくりを加速させ、持続可能な誰もが住みたい、住み続けたいと思うまちを目指してまいります。
まちづくりの推進に当たりまして、
SDGsの理念を反映した、「いつまでも」、「すべての人に」、「やさしいまち」を「みんなで」の4つのキーワードを基に取り組んでまいります。
まず、1点目の「いつまでも」につきましては、引き続きまちの好循環の維持・拡大を図り、明るい未来につながるサスティナブル、持続可能な
まちづくりに取り組んでまいります。
2点目の「すべての人」につきましては、年齢、性別、障害、国籍などにかかわらず、すべての人が安心の
インクルーシブな
まちづくり、すなわち、誰一人取り残さない
まちづくりに取り組んでまいります。
3点目の「やさしいまち」につきましては、
SDGsの理念である環境・経済・社会の3側面の統合的な向上を目指し、ハード・ソフトの両面からバランスよくやさしい
まちづくりに取り組んでまいります。
最後、4点目の「みんなで」につきましては、行政・市民・企業などが一丸となって、みんなで
パートナーシップにより目標の達成に向けて取組を進めてまいります。
また、この
SDGsを基軸として
まちづくりを総合的・計画的に推進するために、市の最
上位計画である
総合計画を、(仮称)
あかしSDGs推進計画として作成してまいります。そして、これらの基本的な考え方に基づき、5つの重点的な取組を進めてまいります。
1点目は、やさしい
共生社会に向けた取組です。
全ての人がありのままに自分らしく暮らし、社会の一員として支え合い活躍できるまちを目指してまいります。
まずは
高齢者施策です。
高齢社会が進展する中、これからの
まちづくりやまちの活性化を考える上で、今後、高齢者に担っていただく役割は一層大きくなってまいります。また、支援が必要となっても、住みなれた地域で安心して暮らしていただけるよう環境を整備してまいります。元気で意欲ある高齢者の活動を応援する観点から、外出や
移動支援を行うため、7
0歳以上の方に配付しております
寿タクシー券の2,
000円増額を継続するとともに、
高齢者等が将来にわたり安心して外出できるよう、たこバスをはじめとする
移動支援の在り方について検討を行います。また、認知症の人やその家族の意思が尊重され、認知症になっても住みなれた地域で安心して生活することができるよう、
認知症施策の指針となる(仮称)
認知症施策推進条例の制定を目指します。あわせて、認知症などにより判断能力が十分でない人が
地域社会の中で自分らしい生活が送れるよう、
成年後見制度の
活用促進に向けた条例を制定するなど、
高齢者等の
総合支援を充実してまいります。
次に、誰も取り残されることなく、全ての人たちが大切にされる
インクルーシブな社会を実現していくため、(仮称)
あかしインクルーシブ条例を制定するとともに、
事業者等を対象とした研修会の実施など、やさしい
まちづくりをさらに拡充してまいります。性の多様性につきまして、どのような
SOGIであっても、ありのままで暮らすことができる
まちづくりを進めていくため、
LGBT/SOGI施策推進ネットワークの立ち上げや
パートナーシップ制度の導入を見据えた取組を推進してまいります。
2点目は、地球と自然にもやさしい
まちづくりです。
近年、世界各地では
地球温暖化を起因とする極端な
気候変動により、気象災害が頻繁に発生しており、このことは日本においても例外ではありません。この明石の温暖で過ごしやすい気候と、海をはじめとした恵まれた
自然環境を後世の市民にしっかりと受け継ぐとともに、未来に希望を持てる社会の実現に向け、人にも地球にも自然にもやさしい持続可能な
まちづくりに取り組んでまいります。そこで、本3月議会に提案させていただきましたとおり、本市におきましても
気候非常事態宣言を表明し、
地域循環共生圏構築に関する検討や、
家庭用燃料電池及び
蓄電池設置に係る
助成制度の創設など、脱
炭素社会の実現に向けて総合的に取り組んでまいります。
また、2
021年秋に第41回全国豊かな
海づくり大会兵庫大会が、この明石の地で開催されます。この大会を契機として、単に海からの水産資源の恵みを得るだけでなく、海の持つ多くの役割を再認識し、市民・事業者・行政が共に手を携え、豊かな海の実現に向けて横断的に取り組んでまいります。
3点目は、まちの元気と魅力の向上です。
現在のまちの好循環の拡大を図り、まちの元気とにぎわいを創出するとともに、市内外へと本市の魅力やたからもの発信に一層積極的に取り組んでまいります。来年度は、時の記念日1
00周年、
天文科学館6
0周年を迎えます。その節目に合わせて時の
まち明石、子午線の
まち明石を広く発信するため、時の
まちサミットの開催や
明石駅前再開発ビル内に
天文科学館のエッセンスを集めた分室の設置、
各種記念イベントを実施いたします。
次に、本の
まち明石の推進であります。まちの魅力として、いつでも、どこでも、誰でも、手を伸ばせば本に届く環境を整え、文化の薫り高い
まちづくりを一層推進してまいります。(仮称)
あかし読書バリアフリー条例の制定をはじめ、
市民図書館や
福祉施設、
学校図書館などにおける音声読み上げ機の整備など、ハード・ソフトの両面から
読書バリアフリー環境の整備を進めてまいります。
また、市内に存在する貴重な文化財を市民の宝として、
まちづくりや観光などの他分野と連携しながら、
地域社会全体で保存・活用に取り組んでいくため、
文化財保存活用地域計画を策定してまいります。旧
魚住清掃工場敷地内には展示室を含む
文化財収蔵施設を設置するとともに、その周辺には緑地や公園など市民が憩える場を整備してまいります。
4点目は、安全・安心、ハートフルハードの
まちづくりです。
市民の暮らしの基盤である
ハード整備にもしっかり取り組んでまいります。全ての市民の安全・安心を確保するため、未来への投資として持続可能で、人にも
自然環境にもやさしい
都市空間づくりを全市的に推進してまいります。
まずは、市役所新庁舎であります。すべての人にやさしいスリムでスマートな庁舎を
基本理念といたしまして、災害時の
対応力強化や
バリアフリー、
ユニバーサルデザインの導入を図るとともに、明石らしい市民の
市役所庁舎の整備に向けて実施設計に着手してまいります。
また、次の1
00年を見据え、持続可能な
まちづくりに向けた市民の安全と快適な暮らしを支える
都市空間づくりのため、明石、西明石、大久保、魚住、二見の各地域について、その資源や特性を踏まえ、市内全域の均衡のとれた安心の
まちづくりを進めてまいります。安心で利便性の高い
幹線道路の整備といたしましては、
交通渋滞の解消や
都市交通の円滑化など、
道路機能の向上と周辺における土地利用の増進などを図るため、
山手環状線(大窪工区)及び
江井ヶ島松陰新田線の整備を計画的に進めてまいります。
最後に、5点目の、
子ども総合支援の充実です。
全ての子どもを、まちのみんなで、一人一人に寄り添い、本気で応援するという理念の下、妊娠期から出産、
子育て期と安心して子どもを産み育てることができる環境のさらなる整備を行ってまいります。
初めに、
待機児童対策といたしましては、
都市公園や
公立幼稚園などの
公共空間を活用した
施設整備などにより、合わせて1,5
00人規模の受入枠を拡充するとともに、それに伴い必要な保育士の確保策を継続して講じることにより、保育の量と質を確保してまいります。あわせて、
小規模保育事業所の連携先として幼稚園が選択されるよう、市立の全幼稚園で給食を実施し、保護者の
負担軽減を図るとともに、さらなる
待機児童の解消に努めてまいります。
次に、虐待による死亡事例のうち、約半数がゼロ歳児であることを鑑み、
子育て経験があり、かつ市が実施する研修を受講した配達員が、毎月、市の
子育て支援情報の提供とともに、おむつなどの月3,
000円相当の
赤ちゃん用品をお届けする
システムを導入し、ゼロ歳児の家庭に関わりを持ち、子育ての不安や悩みをお聞きすることで、ゼロ歳児家庭の見守りをしっかりと行ってまいります。また、同時に母体の回復と不安の軽減、育児方法の獲得などを目的とした産後
ケア事業に、
日常生活に近い形態での支援である訪問型を新たに導入し、より多様なニーズに応じた支援を実施いたします。
子どもの就学後の施策につきましては、子どもの夢と心身の健やかな成長を社会全体で応援する取組の一環として、特に教育費の負担が大きい中学生がいる世帯について、
負担軽減を図るため、所得にかかわらず給食費を無償化してまいります。
これらの重点的な取組に加えて、誰もが住みたい、住み続けたいと思うまちの実現に向けた主な取組を
分野ごとに紹介いたします。
まず、
福祉分野です。
高齢者、子ども、
障害者等、全ての人が社会の一員として安心して自分らしく、そして健全で豊かな生活を送ることができるよう、環境を整備してまいります。そこで全ての人が互いに交流し、支え合い、住みよい
地域づくりを行う
地域共生社会の実現のため、
介護保険制度も活用しながら、みんな食堂や地域支え合い活動に対する補助金の創設をはじめ、
パイロット事業としてみんな農園など、
居場所づくりや交流促進に向けた取組を充実してまいります。
高齢者や障害者など、支援を必要とする人たちが罪を犯したことにより社会から孤立し、再犯に至ることがないよう、
関係機関と連携しながら
入り口支援・
出口支援を実施するとともに、
啓発イベントを開催し、
市民理解の促進を図ってまいります。
犯罪被害者等が受けた被害の軽減及び回復のため、
経済的支援のほか、
家事援助等の
日常生活支援など継続的かつきめ細やかな支援を行うとともに、新たに基金の設置や
特例給付金の支給など、将来の
セーフティネットとして支援の充実を図ってまいります。
新生児聴覚検査について、
先天性難聴を早期に発見し、適切な支援につなぐため、出生直後に実施される初回分の検査費用を助成いたします。
次に、
教育分野です。
未来を担う
子どもたちが健やかに成長できるよう、誰一人取り残されることがない、やさしい、かつ質の高い
教育環境を整えるとともに、子どもの健やかな成長をまち全体で応援する
仕組みづくりに取り組んでまいります。
家庭環境や親の意思などに依拠せず、子どもが自らの意思で夢に向かい進学できるよう、新たな
給付型奨学金制度の創設に向けた検討を行ってまいります。
放課後児童クラブにつきましては、高まるニーズに対する安定的な
育成支援の提供のため、支援員及び施設を十分に確保するとともに、
放課後児童支援員の
認定資格研修を実施するなど、
支援体制の充実を図り、質の向上を図ってまいります。
子どもたちの
教育環境のさらなる充実のため、小学校における
ALTを派遣する日数を増やし、
英語教育の充実を図るなど、2
021年度から
モデル事業として
高丘中学校区において、
併設型小中一貫教育校の実施を目指し、魅力ある
学校づくりを進めてまいります。
市内の全小中学校の普通教室に加え、特別教室にエアコンを設置することにより、子どもの体力・健康維持や
学習環境の向上を図るとともに、
地域拠点としての
学校施設の活用を促進してまいります。
また、学校における
トイレ改修やエレベーターの設置など、施設の
バリアフリー化を進めるとともに、特別な支援を必要とする
児童生徒に対して、特性に応じた支援を実施するための指導員や介助員を増員するなど、適正な人員配置を図り、ハード・ソフトの両面から、誰にもやさしい
学校づくりを推進してまいります。
(仮称)学びと
育ち支援システム、いわゆる
統合型校務支援システムについて、
子どもたち一人一人の学びと育ちに関わる情報を教員、学校間はもとより、
関係機関と情報共有を図りながら、きめ細やかで一貫した指導や支援ができるよう、新たな
システムの導入を進めてまいります。
次に、
市民生活分野です。
経済、環境、社会との調和を図りながら、市民の生命・財産が守られ、安心して暮らすことができる生活の
基盤づくりを行ってまいります。
地域経済の発展と良好な
地域環境との調和を図るため、
工場緑地率の緩和や緑の在り方などについて検討会を設置し、検討を進めてまいります。
新たに
SDGsインクルーシブ商店街補助金制度を創設し、商店街に対しても
合理的配慮の提供に必要な費用の助成等を行い、全ての人が安心して暮らせる共生の
まちづくりを推進してまいります。
障害者等歯科診療所等について、
診療体制の充実や利便性の向上を図るとともに、全ての市民の歯と口腔の健康を推進する拠点施設とするため、市民病院敷地内に移転し、ユニバーサル歯科診療所として2
02
0年6月に開設いたします。
国の登録有形文化財である明石港旧灯台について、燈籠部の復元やライトアップの整備等を実施し、貴重な歴史遺産として保存するとともに、観光資源としても活用してまいります。
また、平和教育・啓発の核となる施設といたしまして、文化博物館内に平和資料室を設置し、平和の尊さと命の大切さを次世代に継承し、市民全体の平和意識の向上に努めてまいります。
次に、都市整備分野です。
市民生活に密着した道路などのインフラの計画的な整備により、災害対策や市民の安全・安心な暮らしの確保はもとより、まちの活性化につながる未来への投資を行ってまいります。
鉄道駅舎の
バリアフリー化につきましては、林崎松江海岸駅については2
02
0年度中の供用開始を目指してまいります。中八木駅については2
021年度中の供用開始を目指し詳細設計を進めるなど、山陽電鉄駅舎の
バリアフリー化を促進してまいります。
また、ホームドア設置の促進といたしまして、JR明石駅の3番線につきまして、本年2月1日に供用開始いたしましたが、4番線につきましても間もなく供用開始の予定であります。西明石駅につきましても5・6番線、そして3・4番線と順次整備を進め、全ての人が安全・安心に鉄道駅を利用できるよう取り組んでまいります。
(仮称)17号池公園については、みんなにやさしい運動公園をコンセプトに、緑のグラウンド、多目的グラウンド、みんな広場の整備や障害のある子どもも、ない子どもも、ともに楽しく利用することができる遊具を設置するなど、野球、サッカー、グラウンドゴルフなどのスポーツ利用による健康増進はもとより、誰もが憩える
インクルーシブな空間として整備を図ってまいります。
また、市内全ての公園の照明について、順次LEDへと更新し、環境負荷の低減等を図るとともに、照度アップによる利用者の安全・安心を確保してまいります。
さらに、災害に強い
まちづくりの推進といたしまして、様々な災害から市民を守るため、(仮称)あかし安全の
まちづくり計画(国土強靭化計画)の策定や避難所設置の充実として、小中学校に災害対策用蓄電池を整備するなど、地域防災力、災害対応能力の向上を図ってまいります。
最後に、行政経営分野です。
市民ニーズが多様化・複雑化する中、限られた経営資源を最大限に活用するため、最新技術である
AI・RPA等を駆使し、抜本的な業務の効率化を図り、経費の削減や適正な人員配置を行ってまいります。
また、市の組織体制につきましては、市民一人一人に寄り添い、さらなる市民サービスの向上を図るための効果的・効率的な体制へと整備を行ってまいります。
そこで、
SDGsの推進、本の
まち明石の推進、市内各地域の大型プロジェクト事業の推進のため、政策室、都市開発室を再編し、
SDGs推進室、本のまち推進室、プロジェクト推進室を設置いたします。また、持続可能な財政運営に向けて、財務室の財政健全化担当を財務担当に統合し、連携強化を図ってまいります。
待機児童対策については、平成28年度に臨時的組織として
待機児童緊急対策室を設置いたしましたが、これを
待機児童対策室として組織を常設化し、
待機児童ゼロに向けて着実な取組を進めてまいります。
事務の所管の見直しとして、
天文科学館を政策局へ移管し、シティセールスとのより一体的な取組を進めてまいります。また、市立図書館に係る事務を、本の
まち明石の一層の推進のため、教育委員会から市長部局に移管いたします。
続きまして、令和2年度の予算の全体像につきましては、一般会計予算では歳入の基本となる
市税収入が8年連続で増加するなど、一般財源の増加が見込まれます。
一方で歳出につきましては、
待機児童対策に要する保育所等運営費や保育所等整備費の増加などにより、過去最大規模の予算となっております。
令和2年度の予算総額につきましては、
一般会計 113,782,831千円
特別会計 66,733,
045千円
企業会計 22,73
0,85
0千円
合 計 2
03,246,726千円
としております。
明石市は、市制施行1
00周年という大きな節目を迎え、次の1
00年に向けた一歩を歩み出しました。私は、直面する課題から目をそらすことなく、中長期的な視点を持って、市民一人一人に誠実に向き合い、全ての市民が安心して暮らせるまちを築いていく責務があります。みんなが安心して暮らせる、やさしい社会、やさしい未来を、まちのみんなで、この明石から作っていくことが私の心からの願いであります。
このすばらしい
ふるさと明石を、これから先の新たな時代に向け、さらに発展させていくため、議会をはじめ市民のご理解とご協力を賜るとともに、国、県とも連携し、応援をいただきながら、一丸となって
まちづくりを推進してまいりたいと考えております。皆様には引き続き、お力添えを賜りますよう改めてお願い申し上げます。
以上、令和2年度の予算の提案に当たり、予算案の大要と所信の一端について申し上げました。何とぞご理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。
続きまして、条例議案24件、補正予算議案6件及びその他の議案6件の概要につきましてご説明申し上げます。
まず、条例議案でありますが、あかし被害者基金を設置すること、無料低額宿泊所の整備及び運営に関する基準を定めること、ユニバーサル歯科診療所を設置すること、動物愛護管理担当職員を置くこと、並びに明石市自治基本条例に基づき住民投票の実施に関し必要な事項を定めることにつき新たに条例を制定しようとするもの、市民生活局が所管する
天文科学館に関する事務を政策局に移管すること、社会福祉審議会の調査審議事項を追加すること、市民サービスの維持及び向上に向けた職員体制を整備するため職員定数を改めること、育児部分休暇を新設するとともに介護休暇を取得できる期間を延長すること、単身赴任手当を新設するとともに一般職の職員の給与改定に準じ任期付職員及び会計年度任用職員の給料月額を引き上げること、建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律の一部改正により新たに創設された事務に係る手数料を新設すること、教育委員会の所管とされていた図書館の設置、管理及び廃止に関する事務を市長に移管すること、生涯学習センターに新たに設置する会議室の利用料金を定めること、
犯罪被害者等に支給する支援金の上限額を引き上げるとともに
犯罪被害者等の視点に立ったさらなる支援を行うこと、法令で定められることとなった営業者が公衆衛生上講ずべき措置の基準に係る規定を削ること、卸売市場の業務規程に必要な事項を定めるとともに取引参加者に係る規制を緩和すること、市長があかし市民広場の管理を行うことができるようにすること、並びに市営住宅の入居に際しての連帯保証人を不要にすることのほか、法令改正に伴う規定の整備を図ることにつき、条例の一部を改正しようとするものであります。
次に、補正予算議案でありますが、国庫補助承認の追加による学校園
施設整備事業費の追加のほか、それぞれの執行見込み等に基づき各会計の予算の補正を行おうとするものであります。
その他の議案といたしましては、気候非常事態を宣言するもの、議会の議決を受けた明石市立休日歯科急病センター兼
障害者等歯科診療所に係る指定管理者の指定について指定期間を変更しようとするもの、明石市立あかしユニバーサル歯科診療所についてその管理を行わせる指定管理者を指定しようとするもの、令和2年度包括外部監査契約を締結しようとするもの、土地区画整理事業の施行の伴い字の区域を変更しようとするもの及び市道路線の設定をしようとするものであります。
最後に、報告1件でありますが、議会の議決を受けた工事請負契約の一部変更につき専決処分を行ったものについて、お手元の資料のとおりご報告申し上げます。
以上、今回ご提案いたしました各議案につきまして、提案の趣旨等をご説明申し上げました。
何とぞ意のあるところをお酌み取りいただき、ご審議の上、ご賛同賜りますようよろしくお願い申し上げる次第であります。よろしくお願い申し上げます。
○議長(
大西洋紀) 以上をもちまして、
施政方針及び上程中の各議案に対する説明は終わりました。
なお、これら議案に対する質疑につきましては、次回再開時にお願いすることといたしますので、ご了承願います。
−−
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
◎報告、
議会報告
○議長(
大西洋紀) 次に移ります。
報告1件、
議会報告1件につきましては、それぞれご配付いたしておりますとおりご了承願います。
なお、既にご配付いたしておりますとおり、監査委員より明監報第3号から同第5号までの明監報3件の提出を受けるとともに、包括外部監査人より包括外部監査結果報告として、外部監査人報告第1号の提出を受けていることをご報告いたします。
以上をもちまして、本日の会議を閉じます。
次の本会議は、2月27日の午前1
0時から再開いたします。
本日は、これにて散会いたします。
ご苦労さまでございました。
午前1
0時32分 散会...