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平成31年第1回定例会 3月議会 (第1日 2月19日)

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  1. 明石市議会 2019-02-19
    平成31年第1回定例会 3月議会 (第1日 2月19日)


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    平成31年第1回定例会 3月議会 (第1日 2月19日)                         平成31年2月19日(火曜日)    平成31年2月19日(火)午前10時開会  日程第1 会議録署名議員の指名  日程第2 会期決定のこと  日程第3 議案第1号から同第35号まで、及び報告第1号から同第3号まで、並びに       議会       報告第1号       (1) 一括上程       (2) 施政方針及び提案理由説明  日程第4 報告議会報告     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 〇会議に付した案件  日程第1 会議録署名議員の指名  日程第2 会期決定のこと  日程第3 議案第1号から同第35号まで、及び報告第1号から同第3号まで、並びに       議会       報告第1号       (1) 一括上程       (2) 施政方針及び提案理由説明
     日程第4 報告議会報告     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−出席議員(29名)                1番  家根谷 敦 子                3番  楠 本 美 紀                4番  林   健 太                5番  寺 井 吉 広                6番  久 枝 陽 一                7番  尾 倉 あき子                8番  国 出 拓 志                9番  北 川 貴 則               10番  丸 谷 聡 子               11番  中 西 礼 皇               12番  大 西 洋 紀               13番  永 井 俊 作               14番  佐々木   敏               15番  絹 川 和 之               16番  宮 坂 祐 太               17番  千 住 啓 介               18番  辰 巳 浩 司               19番  三 好   宏               20番  穐 原 成 人               21番  辻 本 達 也               22番  山 崎 雄 史               23番  深 山 昌 明               24番  坂 口 光 男               25番  井 藤 圭 湍               26番  尾 仲 利 治               27番  松 井 久美子               28番  梅 田 宏 希               29番  遠 藤 恒 司               30番  出 雲 晶 三     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−欠席議員             な      し     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−出席説明員(15名)             市長職務代理者    和 田   満             副市長        森 本 哲 雄             教育長        清 重 隆 信             理事(総合安全対策担当)                        木 下 千敏志             理事(更生支援担当) 青 山   純             理事(技術担当)   福 田 成 男             政策局長       宮 脇 俊 夫             総務局長       岸 本 智 洋             市民生活局長     永 野   潔             福祉局長       野 村 信 一             都市局長       東   俊 夫             教育局長       北 條 英 幸             消防局長       山 本   徹             公営企業管理者水道局長                        小 西 敏 敬             総務部長       中 島   真     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−出席議会局職員(5名)             議会局長       和 気 小百合             議会局次長      西 海 由 昌             議事課長       杉 町 純 子             議事課係長      藤 田 和 明             総務課係長      石 川 智 也 ◎会議                                  午前10時 開会 ○議長(穐原成人)    ただいまから、今回招集されました本市第1回定例会を開会いたします。  これより本日の会議を開きます。     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−会議録署名議員の指名 ○議長(穐原成人)    会議録署名議員会議規則第86条の規定により指名いたします。  丸 谷 聡 子 議員  中 西 礼 皇 議員  大 西 洋 紀 議員  以上3議員には、よろしくお願いいたします。     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−会期決定のこと ○議長(穐原成人)    次に移ります。  会期決定のことを議題に供します。  おはかりいたします。  今定例会の会期は、本日から3月22日までの32日間といたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(穐原成人)    ご異議なしと認めます。  よって、今定例会の会期は、本日から3月22日までの32日間と決定いたしました。     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◎議案第1号から同第35号まで、及び報告第1号から同第3号まで、並びに議会報告第1号一括上程  施政方針及び提案理由説明 ○議長(穐原成人)    次に移ります。  議案第1号から同第35号までの議案35件及び報告第1号から同第3号までの報告3件、並びに議会報告第1号、一括上程議題に供します。  それでは、ただいまから平成31年度施政方針及び上程いたしました各議案について、提案理由の説明を求めることにいたします。  各議案の朗読は省略いたしますので、ご了承願います。  和田市長職務代理者。 ○市長職務代理者(和田 満)登壇  皆さん、おはようございます。市長職務代理者の和田でございます。本日、平成31年第1回定例会月議会の開会に当たり、平成31年度予算案並びに関係諸議案のご審議をお願いするに際しまして、新年度における市政の基本方針を明らかにし、市議会議員各位を初め、市民の皆様のご理解とご賛同を賜りたいと存じます。  まず、前市長の任期途中での辞任に至ったこのたびの件につきましては、市民の皆様には多大なるご心配をおかけいたしておりますことに、心よりおわび申し上げます。また、市民の代表である議員の皆様に対しましても、ご迷惑、ご心配をおかけいたしておりますことに、重ねておわび申し上げます。市長不在の間におきましても、行政は継続性が重要であることを念頭に置き、市政の停滞を招くことがないよう、職員一丸となって施策の推進、市民サービスのさらなる向上にしっかりと取り組んでまいりたいと考えております。
     本市では、これまで市民に最も近い基礎自治体として、市民の視点で市民ニーズを的確に把握するとともに、時代状況社会経済の流れも踏まえながら、国や県に先んじて、スピード感を持って積極的な施策展開を図ってまいりました。また、昨年4月に中核市へ移行し、一層の権限と責任のもと、市民生活に密着した幅広い分野でさらなる市民サービスの向上と将来にわたる自立したまちづくりを推進しているところです。元来、明石にはすぐれた交通の利便性、温暖で過ごしやすい気候、海を初めとした恵まれた自然環境、時のまちや歴史のまちなど、多くの強みがございます。それらの明石の強みや地域特性を最大限に生かすため、ほかのまちとは違う明石ならではの、「住みたい、住み続けたい」まちづくりを進めてまいりました。  「住みたい、住み続けたい」まちの推進に当たっては、とりわけ「こどもを核としたまちづくり」、「誰にもやさしいまちづくり」を重点的に推進してきたところです。  「こどもを核としたまちづくり」におきましては、子どもまちの未来という考えのもと、まちのみんなで全ての子どもを応援してまいりました。「やさしいまちづくり」の、誰も排除しない、包み込むまちづくり考え方は、国連の持続可能な開発目標であるSDGsの理念とも合致しており、本市の取り組みは、国からも評価され、関西で初めて2020年東京オリンピックパラリンピック共生社会ホストタウンに登録されたところです。  こうした取り組みにより、全国的に人口減少が進む中、明石が魅力あるまちとして選ばれ、人口は子育て世代を中心に6年連続で増加し、昨年の増加数県内トップの1,946人となり、6年間の合計では6,530人の増加となっております。本年2月1日時点の人口は29万8,557人であり、まち・ひと・しごと創生総合戦略の目標である30万人の達成が目前となっております。  出生数につきましても、全国的に少子化が進み減少傾向が進む中、昨年は2,819人と4年連続で増加しており、出生率も平成29年で1.64と、全国や県の平均を大きく上回る状況となっております。また、ゼロ歳から9歳までの人口がこの6年間で約1,600人増加するなど、持続可能な人口構造への転換の兆しがあらわれつつあります。  人口の増加などにより、個人市民税固定資産税都市計画税課税額が平成24年度と平成29年度との比較で約21億円増加しているほか、今年度からはさらに事業所税が新たな財源として加わったところです。また、積極的な施策展開を行いつつも、必要な財源は、歳入確保や総人件費の削減など財政健全化取り組みにより生み出してきたことで、財政基金減債基金特別会計等財政健全化基金の3基金の残高は、今年度末で12年ぶりに100億円を超える見込みとなっております。  このように、今の明石市においては、人口がふえることによって、まちにぎわいや税収が増加し、さらなる施策の展開が可能となり、それにより、まちの魅力が一層向上するという好循環が拡大しています。本市の状況が全国から注目され、「こどもを核としたまちづくり」や、「やさしいまちづくり」の先駆的で普遍的な取り組み明石から全国に広がりつつあることはうれしい限りです。  本市は、本年11月1日に市制施行100周年という記念すべき日を迎えます。先人が築き上げてきた歴史の重みを再認識し、このすばらしいふるさと明石を次世代にしっかりとつないでいくため、市制施行100周年記念事業を通して、まちへの愛着や誇りを一層育むとともに、明石をPRする好機として、市内外に本市の魅力や「たからもの」を積極的に発信してまいります。加えまして、本年は明石城築城400周年にも当たることから、兵庫県とも連携を図りながら、この節目の年をともに盛り上げていきたいと考えております。  新年度からは、次の100年を見据え、自立した持続可能なまちの実現に向けて、「こどもを核としたまちづくり」や、「やさしいまちづくり」を一層推進し、まちの好循環のさらなる拡大を図るとともに、今後の目指すまちとして「SDGs未来安心都市明石」を掲げ、SDGsの理念を反映した、「いつまで」も、「すべての人に」、「やさしいまち」を創造してまいります。  「いつまでも」につきましては、持続可能な発展を目指し、まちの好循環の拡大を図るとともに、安全・安心で快適な暮らしを支える都市基盤の整備に取り組もうとするものです。「すべての人に」につきましては、子どもから高齢者まで、障害の有無や性別にかかわらず、誰一人取り残されることがないまちづくりに取り組もうとするものです。「やさしい」につきましては、市民に寄り添う施策に先駆的、積極的に取り組み、やさしい社会明石から広げようとするものです。新年度は、この考え方に基づき、5つの重点的な取り組みを進めてまいります。  まず、1点目は、高齢者施策重点的展開です。  高齢社会が進展する中、これからのまちづくりまち活性化を考える上で、今後、高齢者に担っていただく役割は一層大きくなってまいります。そこで、一律に年齢によって支援を受ける対象とするのではなく、元気で意欲のある高齢者にはさらに活躍していただける環境を、そして支援が必要になっても住みなれた地域で安心して暮らしていただける環境を整えてまいります。  元気で意欲のある高齢者活動応援の観点からは、外出や移動支援充実のため、70歳以上の方のたこバス運賃を無料にいたします。あわせて、市民移動手段として必要不可欠となっているたこバス充実に向けて、今後のあり方について検討してまいります。また、市制施行100周年の年であることから、高齢者の皆様にこれまでの明石の発展への貢献に対して感謝の意をあらわすとともに、記念イベントへの参加を促進するため、70歳以上の方に配付しています寿タクシー券を2,000円から4,000円に倍増いたします。  高齢クラブシニア活動団体活動助成金を拡充するとともに、加入促進取り組み充実し、高齢期の生活をより健全で心豊かなものにする取り組みを進めてまいります。また、高齢者に就業や地域貢献の機会を提供することで、社会参加の促進と生きがいづくりに寄与するため、シルバー人材センター活動を一層促進するほか、介護保険施設などの人材確保にもつなげるため、新たに高齢者による介護職資格取得介護職場への就労活動支援いたします。  地域支え手としてボランティアや地域貢献活動を継続して行われている高齢者の方々に感謝の意をあらわすため、新たな表彰制度を設けてまいります。  次に、高齢者支援充実の観点からは、主な取り組みといたしまして、認知症になっても安心して地域で暮らせる「やさしいまちづくり」を推進するため、認知症施策の指針となる条例の制定に取り組むとともに、昨年9月から始めました認知症早期支援事業につきましては、75歳になられた方全員に認知症チェックシートの配布を新たに行うなど、早期支援に一層取り組んでまいります。また、健康な生活に欠かせない「食」につきまして、公の役割や責任が高まる中、みんなの給食プロジェクトとして、中学校給食を活用して、ひとり暮らし高齢者などに温かい食事を提供する取り組みの全中学校区への拡大を進めるとともに、子どもから高齢者障害者など、誰もが気軽に立ち寄り、利用することができる居場所として、「みんな食堂」の開設に向けた支援を行ってまいります。  民生児童委員による見守り活動をより充実させるため、中核市移行後初めての一斉改選に当たり、定数の増員を行うとともに、その活動重要性について一層の啓発に取り組んでまいります。  また、敬老祝い金の贈呈や敬老会の開催に伴う助成、80歳傘寿を祝う長寿写真の贈呈など、敬老事業につきましても、高齢者の見守り活動の一環として位置づけ、引き続き行ってまいります。  高齢者が住みなれた地域で安心して暮らし続けられるよう、老後の不安の解消に向けて、医療や介護、住まい、終活など、生活全般に関する情報を掲載した暮らし安心手帳を新たに作成するほか、運転に不安のある高齢者免許返納を促進する取り組みを引き続き行ってまいります。  次に2点目は、ハートフルハード整備です。  ソフト施策充実に加えて、市民暮らしの基盤であるハード施策充実にもしっかりと取り組んでまいります。今を生きる私たちだけでなく、将来にわたり市民の安全・安心で快適な暮らしを確保するため、持続可能で人にやさしい都市空間づくりを推進してまいります。  主な取り組みといたしましては、障害者高齢者を初め、誰もが安全に鉄道を利用できるよう、市内鉄道駅へのホームドアの設置を促進してまいります。JR明石駅3・4番線については新年度内、JR西明石駅5・6番線については2020年度の供用開始を目指しております。  また、JR南畑踏切地西踏切などの改良、計画的な通学路安全対策など、ユニバーサルデザインの「人にやさしい道づくり」を推進いたします。  市内の各地域の資源と特性を踏まえた発展を目指し、西明石地域におきまして、活性化プロジェクトとして広く西明石駅周辺を視野に入れつつ、旧国鉄清算事業団用地の活用などについて検討を進めるとともに、大久保地域におきまして、JT跡地における民間事業者による良質なマンション開発などを促進してまいります。魚住地域におきましては、浜西第17号池の再整備により生み出された土地を活用して運動公園の整備を進めるとともに、二見地域におきましても、明石海浜公園に隣接する臨時球技場の一部を活用して、兵庫県サッカー協会によりサッカーグラウンドの整備が進められます。  3点目は、まちにぎわいの創出と魅力の発信です。  現在のまちの好循環の拡大を図り、持続的な発展へとつなげていくため、さらなるにぎわいを創出するとともに、市内外への本市の魅力や「たからもの」の発信を一層積極的に推進してまいります。主な取り組みといたしましては、子どもから高齢者まで幅広い世代の市民がともに市制施行100周年を祝い、次の100年のまちづくりにみんなで取り組む契機とするため、B−1グランプリ全国大会や、あかし伝統夢まつりの開催を初め、公開テレビ番組の誘致や記念給食の実施など、記念事業を盛大に実施してまいります。  また、より多くの方に明石の魅力を知っていただき、明石を選んでいただくため、本市の恵まれた居住環境や、やさしいまちづくり施策などを市内外に広く発信し、シティセールスを推進してまいります。  市制施行100周年を契機として、市内産業のさらなる振興を図るため、商店街で開催される記念イベントへの補助を倍増するとともに、新たに事業者が行う先進事例調査研究に対する補助制度を設けるほか、中小企業担い手不足の解消に向けて兵庫県と連携し、東京圏からの移住による就業・起業を促進してまいります。  次に、4点目はこども総合支援充実です。  明石の未来を担う子どもの育ちを社会全体で支えるため、教育環境充実を含め、「こどもを核としたまちづくり」のさらなる発展を図ってまいります。主な取り組みといたしましては、関西の中核市で初となる児童相談所明石こどもセンターとして4月に開設し、子どもの命と権利、未来を守るセーフティーネットの役割をしっかりと果たしてまいります。  また、児童相談所の職員などの専門性の向上を目的とする国の虐待・思春期問題情報研修センターの西日本の拠点として、2020年4月の開設を目指し、(仮称)関西こども研修センターあかし研修所)を整備してまいります。  あかし保育所100%あんしんプロジェクトとして、認可外保育施設について本年10月から実施される国の幼児教育保育無償化の対象となる基準を条例で定めるとともに、国の指導監督基準を満たすために必要な指導や支援を行い、保育の質の確保を図ってまいります。  また、国の幼児教育保育無償化では対象とならない、保育所等の3歳児以上の給食副食費について、明石市独自の補助を行い、無償化いたします。  待機児童対策を一層推進するため、1,200人規模の受入枠を拡充するとともに、処遇改善など保育士確保策を実施し、保育の量と質を確保してまいります。  また、待機児童対策の一環として、幼稚園の利用を促進するため、保育所などの入所要件を満たす世帯が利用する幼稚園などの預かり保育料について、国の無償化に先行して、4月から第2子以降の無料化を実施いたします。  安心して出産・育児ができる環境充実を図るため、妊婦健康診査に係る費用の助成を拡充し、実質無料で受診していただけるようにするとともに、医療機関との連携による産後ケアの実施や、専門職による全ての新生児家庭への訪問など、妊娠期から切れ目のない子ども子育て支援を一層推進してまいります。  子ども健康維持学習環境の向上はもとより、地域の拠点として学校施設の活用に向けて、エアコンの設置について、今年度まで進めてきた小中学校普通教室に加え、小中学校特別教室幼稚園保育室などにも、新年度からの2年計画で設置をしてまいります。  最後は、共生社会に向けた取り組みです。  全ての人が自分らしく暮らし社会参加できる環境整備に取り組むとともに、市民に最も身近な基礎自治体として、支援が必要なときに必要な支援が受けられるセーフティーネット充実を図ってまいります。  主な取り組みといたしましては、明石駅前ユニバーサルツーリズム情報などを提供する観光案内所や誰もが利用しやすいユニバーサルトイレなどを備えた(仮称)ユニバーサルツーリズムセンターを整備するほか、全市的なユニバーサルデザインまちづくりの指針となる実行計画の策定に取り組み、年齢や性別、障害の有無にかかわらず、多様な市民の誰もが暮らしやすく、利用しやすいまちづくりを推進してまいります。  また、「やさしいまちづくり」や「共生社会ホストタウン」の発信拠点として、総合福祉センター新館を本年4月に開設し、障害者スポーツ体験イベントや福祉に関する講演会のほか、みんな食堂などを実施いたします。本年4月から施行される更生支援及び再犯防止等に関する条例に基づき、高齢者障害者など、支援を必要とする人たちが、罪を犯したことにより社会から孤立し、再犯に至ることがないよう、地域で再スタートができる適切な支援につなぐ取り組みを推進してまいります。共生社会の実現に向けた施策を重点的に継続して展開していくため、その指針として「心のバリアフリー」と「ユニバーサルデザインまちづくり」を2つの柱とする、(仮称)あかしインクルーシブ条例の制定に向けて取り組んでまいります。  これらの重点的な取り組みに加えて、「住みたい、住み続けたいまち」の実現に向けた主な取り組み分野ごとに紹介いたします。  まず、健康・福祉分野です。  全ての人が生きづらさや生活しづらさを感じることがなく、自分らしく健康で安心して暮らすことができる環境の整備が必要です。そこで、子育て支援センターおおくぼを明石こどもセンターに併設する形で移転するとともに、こども図書館を新設し、子育て支援充実を図ってまいります。また、全ての子どもが家庭のぬくもりを感じながら、一人一人が望ましい環境で生活できるよう、里親センターを保健所内に設置するとともに、里親の質の向上に必要な研修や、里親家庭への支援充実してまいります。  障害者等歯科診療所について、診療体制充実や医療との連携強化を図るため、市民病院の敷地内へ移転し、「ユニバーサル歯科診療所」として2020年4月の開設に向けて取り組んでまいります。  LGBTなど性的少数者に対する理解を深めるため、市民への啓発や職員に対する研修を実施し、多様性を認め合うやさしいまちづくりを推進してまいります。  また、2020年東京オリンピックパラリンピックに向けて、共生社会ホストタウンとして、誰もが利用しやすいUDタクシーの導入を促進するため、県内初となる導入費用の補助制度を創設いたします。  次に、教育・文化分野です。  これからの明石を担う子どもたちが未来に希望を持ち、夢を追いかけることができる環境を整えるとともに、子どもの健やかな育ちを地域全体で応援する仕組みづくりが必要です。そこで、放課後児童クラブへの将来的なニーズの増加を見据えながら、入所希望者全員を受け入れる体制を整えるため、計画的な施設整備に取り組むとともに、指導員の処遇改善やスーパーバイザーの新規配置、主任指導員のさらなる配置など、指導体制を強化するほか、夏休み期間のみの入所を実施するクラブも拡充し、育成内容の充実を図ってまいります。  また、ハード・ソフト両面から、誰にもやさしい学校づくりを推進するため、施設のバリアフリー化や子どもたち一人一人が個性や能力に応じて適切な指導を受けられる、誰にもわかりやすい授業の実施を図ってまいります。  よりよい部活動を目指し、外部指導員のモデル校への配置や部活動活動日、活動時間の見直しを行うとともに、地域スポーツクラブとの連携など、今後の部活動のあり方について検討を進めてまいります。  また、全小学校区に学校運営協議会を設置し、学校・家庭・地域社会が連携して、子どもたちの学びと育ちを支えるコミュニティ・スクールを一層広げてまいります。  いじめや不登校などの課題に対応するため、スクールソーシャルワーカーを全中学校区に配置し、子どもたちの相談・支援体制の充実を図るとともに、児童相談所などの関係機関とのネットワークを構築してまいります。  学校司書を増員し、全小中学校に配置を行うとともに、中学校でのビブリオバトルの実施など、一層の読書の推進に取り組んでまいります。  次に、産業・観光分野です。  持続可能なまちの発展には、明石のたからものである天文科学館や農水産物などの地域資源のさらなる活用や、一層の産業振興など、まち活性化につながる取り組みが必要です。そこで、天文科学館において、市制施行100周年を記念した特別展や講演会を開催するとともに、2020年の天文科学館開館60周年、時の記念日100周年に向け、オリジナルグッズを製作するなど、時のまち明石を全国に発信してまいります。  明石の農水産品のブランド力をより一層向上させるため、国内はもとより海外での食イベントなどに積極的に参加し、明石産品や明石の食文化に関する情報を発信するとともに、東南アジアなどでの販路の一層の拡大を図ってまいります。  また、持続可能な漁業環境の整備や水産資源の維持を図るため、ふるさと納税を活用したたこつぼの設置を初め、漁礁の増設、稚魚の放流など、豊かな海づくりをさらに推進してまいります。  次に、生活・環境分野です。  生命・財産が守られ、誰もが安全で安心して暮らせる状況が日々の生活の基盤です。そこで、犯罪被害者などが受けた被害の軽減及び回復を図るため、新たに被害者家族の子どものための教育関係費の支援や、資格取得に要する費用の補助などの就労支援を行い、継続的かつきめ細やかな支援へと充実を図ってまいります。  また、災害による被害を防止、軽減するため、ハザードマップについて近年の災害も踏まえ、最新の情報へ更新をするとともに、内容を充実し、よりわかりやすく見やすいものにしてまいります。  人にも動物にもやさしいまちプロジェクトとして、あかし動物センターにおいて、関西の中核市では初となる土曜日開庁による譲渡会の実施や、小学校での出前講座の開催とともに、新たに各種団体や企業の参加による動物愛護事業サポーター制度を導入するなど、動物愛護の取り組みを一層推進してまいります。  現在のごみ処理施設の老朽化に対応するとともに、将来にわたるトータルコストを低減させるため、旧大久保清掃工場跡地において新たに建設する処理施設の準備を進めてまいります。  次に、都市基盤整備分野です。  市民生活に密着した道路などのインフラの計画的な維持管理による、災害対策や市民の安全・安心な暮らしの確保はもとより、まち活性化につながる未来への投資を計画的に行っていくことが必要です。  そこで、国道2号や県道神戸明石線の交通渋滞の解消や、周辺の土地利用の増進を図るため、大久保北部と神戸市西区を結ぶ江井ヶ島松陰新田線の整備を神戸市と連携しながら進めてまいります。  また、地球温暖化による台風の大型化やゲリラ豪雨などの頻発、都市化による雨水流出量の増加に伴う浸水被害から市民の命や財産、都市機能を守るため、雨水施設の整備を計画的に進めてまいります。  安全で安定した水道の供給に向けて、老朽管更新計画に基づき、漏水などの事故を抑制し、耐震化を進めるとともに、災害時に重要な給水拠点となる避難所や病院までの重要管路を更新してまいります。  最後に、行政経営分野です。  現市役所庁舎につきまして、老朽化や耐震性不足への対応はもとより、市民サービスの向上や防災機能の強化、バリアフリー・ユニバーサルデザインの導入を図るため、整備方針の取りまとめなど、建てかえに向けた検討を行ってまいります。  また、市民ニーズが複雑化・多様化する中、限られた経営資源を最大限に活用しつつ、さらなる市民サービスの向上を図るため、積極的な施策展開によりまちの好循環を拡大し、市税などの一層の歳入の確保を図るとともに、施設配置の適正化などの財政健全化取り組みを推進してまいります。  さらに、市の組織体制につきましても、より効率的で機能的な組織となるよう、組織の再編や所管の見直しなど、体制の整備を行ってまいります。  そこで、「こどもを核としたまちづくり」をさらに推進していくため、子ども関連施策を総合的に所管するこども局を新設いたします。こども局は、新設する児童相談所明石こどもセンターのほか、子育て支援室、こども育成室、待機児童緊急対策室で構成いたします。  また、誰もが暮らしやすい共生社会の実現に向け、認知症施策を初め、要支援施策を横断的に所管するため、地域総合支援室の名称を、地域共生社会室に変更するとともに、高齢者施策重点的展開に向け、高年介護室の名称を高齢者総合支援室に変更し、関連施策充実を図ってまいります。  続きまして、新年度予算の概要でございますが、平成31年度予算の全体像につきましては、一般会計予算では歳入の基本となる市税収入が7年連続で増加するなど、一般財源の増加が見込まれます。  一方で歳出につきましては、主に児童相談所の運営に係る経費や待機児童対策に要する保育所等の運営費、市制施行100周年の関連事業や高齢者施策充実に係る経費などが増加しております。  平成31年度の予算総額につきましては、    一般会計   111,878,891千円    特別会計    65,915,437千円    企業会計    22,075,070千円    合  計   199,869,398千円  としております。  市制施行100周年となる本年は、次なる100年のスタートとなる重要な1年となります。つきましては、議会を初め市民の皆様の声に真摯に耳を傾け、しっかりと議論しながら、ご理解、ご協力を賜り、また国や県とも連携を図り、応援をいただきながら、職員が一丸となって市民の皆様のよりよい暮らしを提供するための施策を前へ進めてまいりたいと考えております。  市議会の皆様におかれましては、明石のさらなる発展に向け、より一層のお力添えを賜りますよう、改めてお願い申し上げます。  以上、平成31年度の予算の提案に当たり、予算案の大要と市政の基本方針について申し上げました。何とぞご理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。  続きまして、条例議案9件、補正予算議案7件、契約議案2件及びその他の議案4件の概要につきましてご説明申し上げます。  まず、条例議案でありますが、幼保連携型認定こども園以外の認定こども園の認定の要件を定めることにつき新たに条例を制定しようとするもの、児童相談所の設置に際しこども局を新設すること、附属機関として設置している審議会等のうち既に所期の目的を達成しているもの等を廃止すること、本市一般職の職員の給与改定に準じ、任期付職員の給料月額を引き上げること、特殊勤務手当について廃止を含めたさらなる見直しを行うこと、建築基準法の一部改正により新たに創設された事務に係る手数料を新設すること、教育委員会の所管とされていた文化財の保護に関する事務を市長に移管すること、新たに設置する明石市立総合福祉センター新館の施設の管理に係る事項を定めること及びあかし斎場旅立ちの丘への指定管理者制度の導入に当たり指定管理者が行う業務の範囲等を定めることにつき条例の一部を改正しようとするものであります。  次に、補正予算議案でありますが、国の補正予算による小学校特別教室の空調設備整備事業費やJT跡地売却に伴う財政基金積立金の追加のほか、それぞれの執行見込み等に基づき各会計の予算の補正を行おうとするものであります。  続いて、契約議案でありますが、あさぎり・おおくら総合支援センター新築(建築)工事及び明石クリーンセンター焼却施設保全工事について請負契約を締結しようとするものであります。  その他の議案といたしましては、児童自立支援施設において行う児童の自立の支援等に関する事務を兵庫県に委託するもの、平成31年度包括外部監査契約を締結しようとするもの、地方独立行政法人明石市立市民病院が作成した中期計画の認可をしようとするもの及び市道路線の認定をしようとするものであります。  最後に、報告3件でありますが、市営住宅の明け渡し等に係る訴えの提起及び交通事故等に係る損害賠償額の決定につき専決処分を行ったものについて、それぞれのお手元の資料のとおりご報告申し上げます。  以上、今回ご提案いたしました各議案につきまして、提案の趣旨等をご説明申し上げました。  何とぞ意のあるところをお酌み取りいただき、ご審議の上、ご賛同賜りますようよろしくお願い申し上げる次第であります。 ○議長(穐原成人)    以上をもちまして、施政方針及び上程中の各議案に対する説明は終わりました。  なお、これら議案に対する質疑につきましては、次回再開時にお願いすることといたしますので、ご了承願います。     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−報告議会報告 ○議長(穐原成人)    次に移ります。
     報告3件、議会報告1件につきましては、それぞれお手元にご配付いたしております印刷物によりご了承願います。  なお、既にご配付いたしておりますとおり、監査委員より明監報第14号、1件の明監報の提出を受けるとともに、包括外部監査人より包括外部監査結果報告として、外部監査人報告第1号の提出を受けていることを報告いたします。  以上をもちまして本日の会議を閉じます。  次の本会議は、2月27日の午前10時から再開いたします。  本日は、これにて散会いたします。  ご苦労さまでございました。                              午前10時42分 散会...