明石市議会 > 2018-12-20 >
平成30年第2回定例会12月議会 (第5日12月20日)

  • 能崎(/)
ツイート シェア
  1. 明石市議会 2018-12-20
    平成30年第2回定例会12月議会 (第5日12月20日)


    取得元: 明石市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-29
    平成30年第2回定例会12月議会 (第5日12月20日)                         平成30年12月20日(木曜日)    平成30年12月20日(木)午前10時開議  日程第1 議案第119号のこと  日程第2 議案第120号のこと  日程第3 議案第96号から同第118号まで、及び請願受理第5号から同第9号まで       一括上程  日程第4 委員会審査報告  日程第5 採 決  日程第6 議員提出議案第4号のこと  日程第7 常任・特別委員会の閉会中の継続調査申し出のこと     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 〇会議に付した案件  日程第1 議案第119号のこと  日程第2 議案第120号のこと  日程第3 議案第96号から同第118号まで、及び請願受理第5号から同第9号まで       一括上程  日程第4 委員会審査報告  日程第5 採 決  日程第6 議員提出議案第4号のこと
     日程第7 常任・特別委員会の閉会中の継続調査申し出のこと     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−出席議員(29名)                1番  家根谷 敦 子                3番  楠 本 美 紀                4番  林   健 太                5番  寺 井 吉 広                6番  久 枝 陽 一                7番  尾 倉 あき子                8番  国 出 拓 志                9番  北 川 貴 則               10番  丸 谷 聡 子               11番  中 西 礼 皇               12番  大 西 洋 紀               13番  永 井 俊 作               14番  佐々木   敏               15番  絹 川 和 之               16番  宮 坂 祐 太               17番  千 住 啓 介               18番  辰 巳 浩 司               19番  三 好   宏               20番  穐 原 成 人               21番  辻 本 達 也               22番  山  雄 史               23番  深 山 昌 明               24番  坂 口 光 男               25番  井 藤 圭 湍               26番  尾 仲 利 治               27番  松 井 久美子               28番  梅 田 宏 希               29番  遠 藤 恒 司               30番  出 雲 晶 三     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−欠席議員             な      し     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−出席説明員(16名)             市長         泉   房 穂             副市長        和 田   満             副市長        森 本 哲 雄             教育長        清 重 隆 信             理事(総合安全対策担当)                        木 下 千敏志             理事(更生支援担当) 青 山   純             理事(技術担当)   福 田 成 男             政策局長       宮 脇 俊 夫             総務局長       岸 本 智 洋             市民生活局長     永 野   潔             福祉局長       野 村 信 一             都市局長       東   俊 夫             教育局長       北 條 英 幸             消防局長       山 本   徹             公営企業管理者水道局長                        小 西 敏 敬             総務部長       中 島   真     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−出席議会局職員(5名)             議会局長       和 気 小百合             議会局次長      西 海 由 昌             議事課長       杉 町 純 子             議事課係長      藤 田 和 明             総務課係長      石 川 智 也 ◎会議                                  午前10時 開議 ○議長(穐原成人)    ただいまから、休会中の本市第2回定例会を再開いたします。  これより本日の会議を開きます。     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◎議案第119号のこと ○議長(穐原成人)    議案第119号、公平委員会委員選任につき同意を求めることを上程議題に供します。  それでは、提案理由の説明を求めます。  議案の朗読は省略いたしますので、ご了承願います。  泉市長。 ○市長(泉 房穂)登壇  皆さん、おはようございます。ただいま上程されました議案第119号についてご説明いたします。  公平委員会委員、井上一美氏は、平成30年12月20日をもって任期満了となりますが、人事行政にご理解の深い同氏を適任と認め、引き続き選任いたしたいと存じます。ご同意賜りますようよろしくお願い申し上げます。 ○議長(穐原成人)    提案理由の説明は終わりました。  おはかりいたします。  本案は人事に関することでありますので、質疑、討論並びに関係委員会への付託を省略し、これより直ちに採決に入りたいと思いますが、これにご異議ございませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(穐原成人)    ご異議なしと認めます。  よって、本案は質疑、討論並びに関係委員会への付託を省略し、これより直ちに採決に入ることに決しました。  それでは採決に入ります。  議案第119号は原案どおり同意することにご賛成の方はご起立願います。                  〔起立全員〕 ○議長(穐原成人)    全員起立。ご着席願います。  全員起立。よって、本案は原案どおり同意することに決しました。     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◎議案第120号のこと ○議長(穐原成人)    次に移ります。  議案第120号、公平委員会委員選任につき同意を求めることを上程議題に供します。  それでは、提案理由の説明を求めます。  議案の朗読は省略いたしますので、ご了承願います。  泉市長。 ○市長(泉 房穂)登壇  ただいま上程されました議案第120号についてご説明いたします。
     公平委員会委員、柴田達三氏は、平成30年12月20日をもって任期満了となりますが、人事行政にご理解の深い同氏を適任と認め、引き続き選任いたしたいと存じます。ご同意賜りますようよろしくお願い申し上げます。 ○議長(穐原成人)    提案理由の説明は終わりました。  おはかりいたします。  本案は人事に関することでありますので、質疑、討論並びに関係委員会への付託を省略し、これより直ちに採決に入りたいと思いますが、これにご異議ございませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(穐原成人)    ご異議なしと認めます。  よって、本案は質疑、討論並びに関係委員会への付託を省略し、これより直ちに採決に入ることに決しました。  それでは採決に入ります。  議案第120号は原案どおり同意することにご賛成の方はご起立願います。                  〔起立全員〕 ○議長(穐原成人)    全員起立。ご着席願います。  全員起立。よって、本案は原案どおり同意することに決しました。     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◎議案第96号から同第118号まで、及び請願受理第5号から同第9号まで一括上程 ○議長(穐原成人)    次に移ります。  議案第96号から同第118号までの議案23件、及び請願受理第5号から同第9号までの請願5件を一括上程議題に供します。  ただいま上程議題に供しましたこれら議案及び請願につきましては、既に関係委員会に付託し、休会中ご審議いただいておりますので、これより順次、審査結果の報告をお願いすることにいたします。     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−委員会審査報告 ○議長(穐原成人)    それでは、初めに総務常任委員長にお願いいたします。  梅田宏希議員。 ○議員(梅田宏希)登壇  総務常任委員会報告を申し上げます。  第2回定例会12月議会において、本委員会に付託されました議案第102号、明石市議会議員及び明石市長の選挙における選挙運動の公営に関する条例の一部を改正する条例制定のことの外5議案、及び請願受理第5号、消費税10%の増税中止、インボイス導入の撤回、「生活費非課税」、「応負担」の税制実現を求める請願の外1請願につきましては、慎重審査の結果、委員会報告書記載どおりの結論を得ております。  議員各位におかれましては、よろしくご理解賜りますようお願い申し上げ、委員会報告を終わります。     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ○議長(穐原成人)    次に、文教厚生常任委員長にお願いいたします。  三好 宏議員。 ○議員(三好 宏)登壇  文教厚生常任委員会報告を申し上げます。  第2回定例会12月議会において、本委員会に付託されました議案第96号、明石市児童相談所設置条例制定のことの外12議案、及び請願受理第7号、学校給食の無償化を求める請願の外1請願につきましては、慎重審査の結果、委員会報告書記載どおりの結論を得ております。  なお、議案第97号、明石市更生支援及び再犯防止等に関する条例制定のことにつきまして、審査の概要をご報告申し上げます。  本議案の審査においては、委員からの再犯を防止する必要性については理解するものの、どんな罪を犯した人でも全て支援の対象になるのかとの質問に対して、市からは、刑期を終えて明石に戻ってくる人を、犯罪の種類によって区別することはないが、薬物や性犯罪などの罪を犯した者については、国が刑務所や保護観察所で行う矯正プログラムが支援の中心となる可能性が高いため、今回の条例で定める支援の対象にはなりにくいと考えているとの答弁がありました。  答弁に対して委員からは、市が想定する支援の対象の考え方は条文からはわかりづらく、条例についての市民の理解はまだまだ不十分である。市民に対してさらなる啓発や周知が必要であるとの意見が出されました。  また、関係機関と連携して支援を行う際に、罪に問われた者に関する個人情報等をどのように取り扱うのかとの質問に対しては、市からは、支援の目的に応じ最低限の情報提供を想定しており、市は本人が同意した項目のみを扱うほか、他の機関と連携する場合においても必要のない情報は提供しないとの答弁がありました。  答弁に対して委員からは、罪に問われた者についての情報は、たとえ本人が提供に同意した内容であっても、周囲に広まると家族に対するいじめなど、さまざまな影響が生じる可能性があるため、極めて慎重に取り扱われたいとの意見が出され、本案について全会一致で承認した次第であります。  以上、議員各位におかれましては、よろしくご理解賜りますようお願い申し上げ、委員会報告を終わります。     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ○議長(穐原成人)    次に、生活文化常任委員長にお願いいたします。  辰巳浩司議員。 ○議員(辰巳浩司)登壇  生活文化常任委員会報告を申し上げます。  第2回定例会12月議会において、本委員会に付託されました議案第101号、明石市農業共済条例の全部を改正する条例制定のことの外3議案につきましては、慎重審査の結果、委員会報告書記載どおりの結論を得ております。  議員各位におかれましては、よろしくご理解賜りますようお願い申し上げ、委員会報告を終わります。     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ○議長(穐原成人)    次に、建設企業常任委員長にお願いいたします。  中西礼皇議員。 ○議員(中西礼皇)登壇  建設企業常任委員会報告を申し上げます。  第2回定例会12月議会において、本委員会に付託されました議案第108号、平成30年度明石市一般会計補正予算(第3号)〔分割付託分〕の外2議案につきましては、慎重審査の結果、委員会報告書記載どおりの結論を得ております。  議員各位におかれましては、よろしくご理解賜りますようお願い申し上げ、委員会報告を終わります。     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ○議長(穐原成人)    次に、議会運営委員長にお願いいたします。  坂口光男議員。 ○議員(坂口光男)登壇  議会運営委員会報告を申し上げます。  第2回定例会12月議会において、本委員会に付託されました請願受理第9号、議会本来の役割を果たすために「議員間討議」の速やかな実施を求める請願につきましては、慎重審査の結果、委員会報告書記載どおりの結論を得ております。  なお、本請願の審査においては、工夫をして議員間討議を実施している市もあり、中核市になったことからも、改めて前向きな検討が必要と考えるとの賛成意見が出された一方、反対意見として、議員相互の議論を尽くすことの重要性は認識しており、議員間討議を否定するものではないが、これまでの経緯を踏まえると、本来の目的である合意形成を図るためには、実施するルールづくりなど慎重に検討すべきであり、請願項目にある速やかな実施には賛同しかねるなどの意見が出され、起立採決を行った結果、賛成少数で不採択とすることに決定しました。  議員各位におかれましては、よろしくご理解賜りますようお願い申し上げ、委員会報告を終わります。 ○議長(穐原成人)    以上で各委員長の報告は終わりました。  なお、各委員長報告に対する質疑につきましては通告を受けておりませんので、これを終結いたします。     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◎採  決 ○議長(穐原成人)    次に移ります。  おはかりいたします。  議案第96号及び同第98号から同第117号までの議案21件につきましては、討論を省略し、これより一括採決に入りたいと思いますが、これにご異議ございませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(穐原成人)    ご異議なしと認めます。  よって、これら議案21件につきましては、討論を省略し、これより一括採決に入ることに決しました。  それでは、採決に入ります。  これら議案21件は、それぞれ委員長報告どおり決することにご賛成の方はご起立願います。                  〔起立全員〕 ○議長(穐原成人)    全員起立。ご着席願います。  全員起立。よって、これら議案21件は、それぞれ委員長報告どおり決しました。     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◎討  論 ○議長(穐原成人)    次に移ります。  議案第97号の討論に入ります。  通告を受けておりますので発言を許します。  大西洋紀議員。 ○議員(大西洋紀)登壇  青風会の大西洋紀でございます。  私は、議案第97号、明石市更生支援及び再犯防止等に関する条例制定のことに対し、反対の立場から討論をさせていただきます。  まず冒頭に、私は更生支援再犯防止そのものに対して反対しているわけではないということを明確に、そして強く断言しておきます。その上で議案第97号に反対する理由を申し上げます。  そもそもこの議案は、平成28年国会において成立した再犯の防止等の推進に関する法律が定める地方公共団体の責務の趣旨を踏まえ、提案されたものであります。しかしながら、本日現在、全国で1,741ある地方公共団体のどこも、この法律に沿った条例等を策定したところはありません。それは一体なぜなんでしょうか。それは、この法律が非常にナーバスにならざるを得ない内容であるからであります。犯罪という一般社会では通常受け入れられない事実を基点とした法律だからであります。当然のことながら、どこの地方公共団体も非常にナーバスになっており、また仮にこの法律にのっとり取り組もうとしても、慎重にならざるを得ず、軽々に議論できないのが実情であります。  そのような中、このたび本市は、この法律にのっとった条例を制定しようとしています。2年前の法律が制定された平成28年に、本市が条例制定の意向を表明されたとき、私は、くしくも所管委員会である文教厚生常任委員会に所属しており、当時の担当課長福祉部長や、和田副市長とも相当な議論を交わした記憶があります。しかしながら、その段階では、まだこれから調査研究した上で納得のいく条例にしていきたいということで幕を閉じました。2年たったこのたび、まさに条例を制定しようとしておりますが、内容を見る限り、2年前に私が危惧していた内容はほとんど変わっておらず、むしろ堂々とうたわれていることに危機感を覚えるところであります。  条文内容に問題点があると思うところが数々あるのですが、最も問題であるポイントを挙げますと、第4章、第5章の中で、1つ、地域社会における共生の配慮、1つ、地域における見守り等、1つ、地域活動への参加促進、1つ、市民等の理解の増進等々がもっともらしくうたわれておりますが、このあたりが逆に最も問題であると考えるものであります。今申し上げたところが現実的にうまくいくとお考えでしょうか。恐らく非常に残酷な事態を迎えることになるのではないかということが容易に想像できます。  まず、第1に問題であるのは、条例においては本人の了解のもと、氏名等を公表することとなっておりますが、一方で、そもそも対象者の条件は自分自身で判断能力がない方になっており、そしてたとえ成年後見人が判断するとしても、その方の最低限の人間としての尊厳を侵すことになると思われます。もし成年後見人が氏名等を公表することに承諾したら、対象者本人はその事実を理解していないという、非常に残酷な事実を迎えることになるわけであります。  第2に問題であるのは、対象者の事実を地域の一般市民に周知することの危険性であります。本人は、先ほど申しましたように、自分のことが前歴者であることを公表されている事実も理解できない状態でしょうが、その家族、親族が、公表後どのような扱いを受けていくのか、想像するだけでも脅威を感じるものであります。担当部門に確認しましたところ、対象者の事実を誰かれなく公表するのではなく、地域の一部の中心人物たる方にのみ知らせるとのことでありましたが、たとえ一部であろうと何の権限もない市民に秘匿事項の提供をしても構わないのでしょうか。人の心に戸は立てられないですし、また人の口にも戸は立てられません。いつ、どこで情報が漏れるかわかりません。もっとも漏れるというか、その情報でもって地域での共生を図るとか、市民の理解を得ると言っているのでありますから、積極的に情報を広げると解釈せざるを得ません。全く恐ろしい話であります。きれいごとをうたう理念条例にほかなりません。対象者の家族、親族にとっては脅威であります。なぜなら、もし仮にその家族に子どもたちがいるとすれば、いじめの温床になることを避けることはできないでしょうし、ひどいときには転居も余儀なくされます。もっと言えば、周囲の仕打ちに耐え切れず、あってはいけませんが、みずからのとうとい命を絶つことも十分にあり得ます。このような容易に想像できる事態を、行政みずからが火種をまき、混乱を招く可能性を高めることになるのであります。  先日、文教厚生常任委員会を傍聴しましたところ、今、私が申し上げたことと同様の質問をされた委員がおられました。そして、その委員からのもし最悪の事態が起こった場合には、一体誰がどのような責任をとるのかという質問に対する担当理事の答弁は、そのようなことが起こらないように努力いたしますということでありました。全然質問に対する答弁になっておらず、誠実でなく、責任回避の答弁に、私はただただあきれてしまいました。もしとか、たらの話をしていると何も進まないのかもしれませんが、わざわざ行政みずからが火種をまく必要性はないものと考えるものであります。  実際のところ、そのような対象者がいる場合、本市もそうでありますが、全国でも救済措置として、各自治体の福祉部門で十分対応しているはずでありますし、無理からに条例化し、明文化する意味を理解することはできません。ましてや、抱き合わせで地域や市民に秘匿事項を広める必要性は決してないと確信するものであります。対象になる人に優しい手を差し伸べているように見えて、実はその人の尊厳を侵し、そしてまたその家族、親族の生活を脅かすような条例には到底賛同することはできません。  余談になりますが、私がこの条例に反対する思いと同じ目線で書き上げられた、東野圭吾氏の手紙という小説がドラマ化されたものが、まさに昨夜放送されておりました。ごらんになられた方は涙されたことだろうと思われます。その内容は、罪を犯した兄が刑務所に収容され、弟はそれをひた隠しにしていたにもかかわらず、ふとしたことから情報が漏れ、同級生からのいじめ、仲間外れ、誹謗中傷により進学を諦め、就職してもその情報から職を転々としなくてはならず、結婚も破断になり、やっと理解してくれる女性とめぐり会い結婚するのですが、今度は生まれた娘にまで仲間外れの悪夢が待っておりました。自分は何もしていないのにもかかわらず、家族に対象者がいるだけで自分の人生が台なしになってしまうという、非常に悲しく切ない内容でありました。しかしながら、事実は事実であり、決してその事実からは逃れられません。でも、その情報がもし漏れなければ、全く違った人生を送れたのかもしれません。  今、本市が制定しようとしているこの条例は、まさにそのドラマ同様、情報を行政みずからが積極的に放出しようというものであります。人の人生を左右してしまうこのような条例を、私は決して認めるわけにはまいりません。ましてや、責任を回避するような市の幹部の発言には怒りさえ覚えるところであります。何も全国初である必要はありません。もっともっと時間をかけて、慎重に市民一人一人の人権を熟慮した上で条例を制定するべきであります。全ての人にやさしいまちづくりを標榜するのであれば、名実ともに全ての人に優しくなければなりません。この条例が可決されれば、その責任は議会にあると言われても仕方ありません。今、議会の良識を示すときではないでしょうか。  以上の理由から、私は議案第97号、明石市更生支援及び再犯防止等に関する条例制定のことに対し、反対の態度を表明させていただきます。議員の皆様におかれましては、趣旨をご理解の上、反対の態度にご賛同いただきますことをお願いいたしまして、討論を終了させていただきます。     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◎採  決
    ○議長(穐原成人)    以上で討論を終結し、これより採決に入ります。  議案第97号につきましては、委員長報告どおり決することにご賛成の方はご起立願います。                  〔起立多数〕 ○議長(穐原成人)    起立多数。ご着席願います。  起立多数。よって、本案は委員長報告どおり決しました。     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◎討  論 ○議長(穐原成人)    次に移ります。  議案第118号の討論に入ります。  通告を受けておりますので発言を許します。  楠本美紀議員。 ○議員(楠本美紀)登壇  日本共産党の楠本美紀です。議案第118号、明石市特別職の職員の給与に関する条例及び明石市公営企業管理者の設置及び給与等に関する条例の一部を改正する条例制定のことについて、反対の立場から討論を行います。  本案は、人事院勧告を踏まえた本市一般職の職員の給与改定の取り扱いに準じて、本市の特別職の職員及び公営企業管理者の期末手当の支給率を引き上げるため、条例の一部を改正しようとするものです。  一般の市民におきましては、年々引き下げられる年金支給額、改定のたびに引き上げられる介護保険、高過ぎて払えない国民健康保険料、市民の暮らしは大変です。さらに来年10月からは消費税が10%へ引き上げられます。このことは、市民の暮らしを直撃し、特に低所得の方の負担が重くなります。こんな中、市長等の特別職の期末手当を引き上げることは、到底市民の理解が得られないと考え、議案第118号には反対の態度を表明いたします。     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◎採  決 ○議長(穐原成人)    以上で討論を終結し、これより採決に入ります。  議案第118号につきましては、委員長報告どおり決することにご賛成の方はご起立願います。                  〔起立多数〕 ○議長(穐原成人)    起立多数。ご着席願います。  起立多数。よって、本案は委員長報告どおり決しました。     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◎討  論 ○議長(穐原成人)    次に移ります。  請願受理第9号の討論に入ります。  通告を受けておりますので発言を許します。  辻本達也議員。 ○議員(辻本達也)登壇  私は、日本共産党議員団を代表し、ただいま議題となりました請願受理第9号、議会本来の役割を果たすために「議員間討議」の速やかな実施を求める請願について意見を述べ、態度を明らかにいたします。  本請願は、議会基本条例第3条に規定する議員相互の自由な討議並びに同第12条に規定する委員相互の自由な討議、いわゆる委員間討議の早期実施を求めるものであります。明石市議会は、その役割を認識するとともに、さらなる議会の活性化を目指し、鋭意取り組みを進めているところであります。  本条例の制定に当たっては、議員みずから立案し、議論を重ね、議会のあるべき姿を内外に示し、それを実践すべく個々の議員が自覚を持ってその任務に当たることを確認しています。したがって、条例にうたわれている議員相互の自由な討議、いわゆる委員間討議については行うことが当然であり、それを妨げるものは何ら存在しません。というよりも、明石市議会においては、条例制定以前からその形式やきっかけはさまざまながらも、委員間での議論は繰り返し行われてきましたので、いまさらやるかやらないかの議論をする段階にはありません。  私が初めて議席を得た2003年ごろは、委員会における請願の審査の場において、請願の紹介議員と請願が付託された委員会の委員とが質疑や意見を表明し合うこと、紹介議員と同じ会派に所属する委員と他の委員が質疑や意見交換を行うことは普通でありました。委員同士の自由な議論を通じ、論点が明確になり、問題意識を共有することができたことは大変有意義でありました。また、議会運営委員会においては、今のように議会活性化について専門的に議論する場が設けられていなかったことから、議会のあり方等について委員同士がちょうちょうはっしと議論を戦わせていました。ここでも真剣に議論を交わすことにより、さまざまな課題を解決するなど、大きな成果を得たものであります。  条例制定以前から、議員間の自由な討議が行われていたことは前述のとおりでありますが、条例を検討する過程において、議案審議を対象とした議員間討議について明確なルールはないということに気づきました。そこで、条例には議員相互の自由な討議、いわゆる委員間討議について、その主たる目的が合意形成にあるということを明文化したわけであります。我々明石市議会は、この委員相互の自由な討議、いわゆる委員間討議をさらに充実したものにすべく、先進市と言われる他の議会の状況なども視察・調査してまいりました。そこで、それぞれの議会においてさまざまな手法があるということを知るとともに、より明確なルールの必要性を強く認識したところであります。しかしながら、どの議会の状況を見ても、何が正解なのか判断が難しいものばかりでありました。その後、持ち帰って調査を踏まえた検討が繰り返し行われてきましたが、論点を十分に整理することができていないのが現状であります。さらに、慎重に検討を要するものと私は考えています。  今回、この請願提出を受け、私が改めて認識したことは、委員相互の自由な討議というのは、明石市議会において既に行われた実績があるということ。そして、過去に行われた実績がありながら、委員間討議に対する認識が議会内において一致していないのではないかということであります。請願者も請願項目において、いわゆる委員間討議と表現していることからして、その定義については明確ではないということで認識は一致しているのではないかと思います。  議員間討議の主たる目的が、議員間の合意形成であること、目的を達成するためにはどうあるべきかが一致すれば、おのずと道は開かれていくものと考えます。さきの議会運営委員会において請願の審査が行われた際に、検討を始める時期といった旨の発言があったように記憶しておりますが、この認識は誤りであります。既に明石市議会においては、ルールについて以前から検討を進めているところであって、真剣に議論する中で、壁に突き当たっているだけなのであります。ただ、前にも述べたとおり、自然発生的に行われたものも含め、これまでも委員間の自由な討議は行われてきました。少なくとも私はここ数年の間だけでも、拒否されたものも合わせると複数回、委員間での討議を行いました。よって、条例に規定する議員相互の自由な討議、いわゆる委員間討議の実施を妨げるものは何ら存在せず、それこそ必要であればいつでも自由に行うことができる状態にあるものと、私は考えております。  以上の理由により、請願者が請願の趣旨で述べている幾つかの点については、認識の違いや事実と異なる点があるものの、請願の項目、すなわち議会基本条例に定めた、いわゆる議員間討議を速やかに実施し、委員相互の自由な討議を行い、十分な議論を尽くして合意形成に努めてくださいということについては、既に実施されているところであり、異議はないものとして賛成いたします。  最後に、委員間討議を、いわゆると表現する必要がないよう明確な定義づけを行い、より有意義な議会審議を行うことができるよう、ルール化に向け努力することを表明し、討論といたします。     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◎採  決 ○議長(穐原成人)    以上で討論を終結し、これより採決に入ります。  本請願に対する委員長報告は不採択であります。  よって、本請願について採決をいたします。  請願受理第9号は採択することにご賛成の方はご起立願います。                  〔起立少数〕 ○議長(穐原成人)    起立少数。ご着席願います。  起立少数。よって、本請願は不採択とすることに決しました。     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◎討  論 ○議長(穐原成人)    次に移ります。  請願受理第7号の討論に入ります。  通告を受けておりますので発言を許します。  楠本美紀議員。 ○議員(楠本美紀)登壇  日本共産党の楠本美紀です。請願受理第7号、学校給食の無償化を求める請願について、賛成の立場から討論を行います。  日本は、子どもの教育における私的な負担の割合がOECD諸国の中で最高であります。小中学校の段階でも制服代や教材費、修学旅行費、PTA会費、給食費など、細かい出費があり、決して少なくない額です。今、全国でも給食費の無償化や2人目の半額、3人目無償などが広がりつつあります。憲法26条において義務教育はこれを無償とするとされています。学校給食法の第1条では、学校給食は教育の一環であることが強調されています。また、食育の推進をあげる自治体がふえています。誰もが給食費を気にせず、安心して食べられる給食費の無償化を、明石市でも考えていくときにきているのではないかとの思いで、請願受理第7号に賛成の態度を表明いたします。     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◎採  決 ○議長(穐原成人)    以上で討論を終結し、これより採決に入ります。  本請願に対する委員長報告は不採択であります。  よって、本請願について採決をいたします。  請願受理第7号は採択することにご賛成の方はご起立願います。                  〔起立少数〕 ○議長(穐原成人)    起立少数。ご着席願います。  起立少数。よって、本請願は不採択とすることに決しました。     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◎討  論 ○議長(穐原成人)    次に移ります。  請願受理第5号の討論に入ります。  通告を受けておりますので発言を許します。  辻本達也議員。 ○議員(辻本達也)登壇  私は、日本共産党議員団を代表し、ただいま議題となりました請願受理第5号、消費税10%の増税中止、インボイス導入の撤回、「生活費非課税」、「応負担」の税制実現を求める請願について、賛成の立場から討論を行います。  本請願は、来年10月の消費税率10%への引き上げの中止及び適格請求書、いわゆるインボイスの導入に反対するとともに、生活費非課税と応負担の原則に基づく民主的税制の実現を求めるものであります。  安倍首相は、2019年10月から予定どおり消費税率を現在の8%から10%に引き上げることを宣言しました。2014年に強行された消費税率引き上げにより、家計消費は一時的どころかいまだに落ち込んだままです。2人以上世帯の実質消費支出は年25万円も減っています。増税のダメージを引きずる今日の経済状況で、さらなる国民負担増が強行されれば、景気はさらに落ち込み、大混乱は必至であります。マスコミの世論調査でも増税反対が多数を占め、増税による悪影響を懸念する声は8割を超えています。政府は、国民の切実な声に耳を傾け、増税を中止し、アベノミクスの恩恵で空前の大もうけを上げる大企業や一部の富裕層に対する適正課税等、応負担の原則に基づいた民主的税制に改めるべきであります。  複数税率、軽減税率の導入も大混乱を招くと不安の声が上がっています。外食はぜいたくとされ、軽減税率の対象外です。そのため100グラム数千円の高級ブランド牛肉を買っても消費税率は8%ですが、1杯400円程度の牛丼を店で食べると税率は10%であります。コンビニのイートインは10%、持ってかえれば8%、持ってかえるつもりで購入したけど、気が変わって店内スペースで食べたらどうなるんでしょうか。宅配ピザやそば屋の出前は、客が指定した場所に届けるだけだから8%、映画館の売店で売られる飲食物は単に店頭で物品を販売しているだけだから8%、酒は10%です。したがって、料理酒やみりんも酒の類いで10%、しかし、みりん風味の調味料は酒ではないので8%、ノンアルコールビールや甘酒も8%であります。ファイト一発でおなじみの飲料は、医薬部外品なので10%ですが、元気はつらつでおなじみのあの飲み物は清涼飲料水なので8%であります。ほかにもいろいろありますが、時間の関係で割愛いたします。とにかくわけがわかりません。ただ1つはっきりしていることは、軽減ではなく据え置きであるということであります。消費税は、所得が低い人ほど負担が大きくなる不公平な税制であります。応負担の原則にも反します。収入に対する負担で見ると、消費支出の割合は年収350万円以下でその7割を占めるのに対し、年収1,000万円を超える世帯では約50%です。ここに消費税を掛けることになるわけですから、高額所得者ほど負担が低くなることになります。税はペナルティー的な要素を含みます。よって、消費に対する課税強化は買い控え、個人消費の低迷につながります。  GDPの6割を占める個人消費に冷や水を浴びせる消費税率引き上げは、日本経済を深刻なところへ落とし込むことになります。そのことから、政府は、消費税増税による経済への影響を考慮し、景気対策としてポイント還元やプレミアム商品券を検討していますが、それにも批判が相次いでいます。政府の対策費用は2兆円と言われていますが、結局、その原資となるのは私たちが納めた税金です。増税分を戻すぐらいなら、そもそも増税しなければいいじゃないかというのが国民の声であります。  社会保障のためと消費税が導入されて30年です。ところが、社会保障は充実どころか、医療、年金、介護など、いずれも悪くなるばかりであります。その理由は、同時期に行われた大企業に対する行き過ぎた減税にあります。政府は国民から372兆円も吸い上げる一方、同時期に大企業や大資産家に対する優遇措置で税収を減らしています。その額は法人三税の減税によるものだけで累積マイナス291兆円にもなります。つまり、消費税収入の約8割が法人税収減の穴埋めに回されたことになります。これでは社会保障はもとより、国の赤字財政も改善されません。社会保障のためというのであれば、所得が低い人ほど負担が重くなる消費税の大増税を中止することこそ有効な社会保障施策となるのではないでしょうか。行き過ぎた大企業減税の結果、その内部留保は史上空前規模に膨れ上がっています。日産のカルロス・ゴーン氏に係る事件でも明らかとなったように、一部の富裕層は優遇税制により空前の大もうけを上げています。そこにこそメスを入れ、応分の負担を求めることこそ必要であります。大企業に対し中小業者並みの法人税を賦課するだけで4兆円もの新たな税収を確保することができます。大株主に対する優遇措置を改めるだけで1兆2,000億円もの新たな税収を確保することができます。今行うべき真の税制改革は、国民にさらなる負担を強いる消費税の増税ではなく、大もうけを上げる大企業や一部の富裕層に対し、応負担の原則に基づき、適正に課税することであります。  消費税増税に伴って導入されようとしているインボイス制度は、中小零細業者にとって深刻な問題です。単に事務量がふえるという問題だけにとどまらず、取引に大きくかかわってくるからであります。年間の売上が1,000万円以下の免税業者は、適格請求書、いわゆるインボイスを発行することができません。発注者の立場から見れば、免税業者との取引は経営を脅かす問題となり、取引相手を課税業者に変更するか自腹を切ることになります。ほとんどが取引相手を課税業者に変更することを選択し、結果、国内500万とも言われる免税業者が取引から排除されてしまうことになります。免税業者から見れば、取引から排除されることにより廃業に追い込まれることは必至であります。加えて、事業の内容によっては免税業者と取引せざるを得ない中小業者もありますから、このような事業者にとってもまさに死活問題です。インボイスは全ての事業者にとって有害であります。だからこそ、日本商工会議所など中小企業団体がこぞって反対しているのであります。本請願項目は、いずれも市民や中小零細業者の切実な声であり、理解できるものばかりであります。よって、市議会は本請願趣旨に基づく意見書を国に提出するべきであります。  以上、意見を述べ、賛成討論といたします。     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◎採  決 ○議長(穐原成人)    以上で討論を終結し、これより採決に入ります。  本請願に対する委員長報告は不採択であります。  よって、本請願について採決をいたします。  請願受理第5号は採択することにご賛成の方はご起立願います。                  〔起立少数〕 ○議長(穐原成人)    起立少数。ご着席願います。
     起立少数。よって、本請願は不採択とすることに決しました。     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◎討  論 ○議長(穐原成人)    次に移ります。  請願受理第6号の討論に入ります。  通告を受けておりますので発言を許します。  辻本達也議員。 ○議員(辻本達也)登壇  私は、日本共産党議員団を代表し、ただいま議題となりました請願受理第6号、所得税法第56条廃止を求める請願について、賛成の立場から討論を行います。  本請願は、地域経済の担い手である中小零細業者の経営を支える家族従業者を、個別の事情いかんにかかわりなく一律に取り扱い、その働き分を認めない旨規定する所得税法第56条の廃止を求めるものであります。所得税法第56条は、個人事業主と生計を一にする配偶者その他の親族、いわゆる家族従業者が当該事業から対価の支払いを受ける場合について、それを必要経費として認めません。家族従業者の働き分は事業主の所得として計上され、配偶者は86万円、配偶者以外については50万円しか控除されないのが現状です。この金額は最低賃金にも達しないものでありますが、同時にこのことによって家族従業者は社会保障や行政手続などにおいて差別的取り扱いを受けており、そのことは重大な人権問題でもあります。所得証明書を出してもらえないのでローンを組むことができない。保育所の入園を認めてもらえない。交通事故で入院したけど保険会社からは日額二千数百円しか保障されなかったなど、家族従業者はさまざまな不利益をこうむっています。よって、所得税法第56条は、家族経営・小企業を不当に取り扱うものであり、法のもとの平等を規定した日本国憲法第14条にも違反するものとして、廃止すべきとの意見書を政府関係機関に提出することを求める請願の主張は当然であります。  所得税法第56条は、第2次大戦以前の家制度に由来します。戦後は同制度が廃止され、所得税は個人単位主義に変更されました。しかし、家族単位主義が長く採用され、その考え方が根づいていた我が国において、単純に個人単位主義に移行することにより租税回避行為が横行する等の弊害が懸念されました。そのため、家族間における取引には例外的に同法同条に規定する制限措置が設けられたところであります。以後、今日に至るまで、所得税法第57条において青色申告に必要経費を認める特例があるので第56条の規定は不合理ではないとの主張がなされるなど、論争が続いてまいりましたが、青色申告は納税者に一定の特典の付与と引きかえに、帳簿の備えつけや記録の義務を課すなど、申告方法の違いにより納税者を区別するものとして、近年は有識者からも批判の声があります。また、特に最近は男女共同参画社会基本法の趣旨からも受け入れがたい内容で、時代おくれのものとなっているとして、国連女性差別撤廃委員会から、日本の所得税法にかかわり自営業者や農業従事者の配偶者や家族の所得を必要経費と認めておらず、女性の経済的独立を事実上妨げていることを懸念、家族経営における女性の労働を認めるよう所得税法の見直しの検討を求めると、日本政府に勧告が出されています。政府も2015年末に閣議決定された第4次男女共同参画基本計画において所得税法見直しを盛り込み、同法の廃止について検討が始まっています。明石市議会は地域経済を支える中小業者の切実な願いに寄り添い、政府の取り組みを大きく後押しするためにも、本請願を採択すべきであります。  以上、意見を述べ賛成討論といたします。     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◎採  決 ○議長(穐原成人)    以上で討論を終結し、これより採決に入ります。  本請願に対する委員長報告は不採択であります。  よって、本請願について採決をいたします。  請願受理第6号は採択することにご賛成の方はご起立願います。                  〔起立少数〕 ○議長(穐原成人)    起立少数。ご着席願います。  起立少数。よって、本請願は不採択とすることに決しました。     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◎討  論 ○議長(穐原成人)    次に移ります。  請願受理第8号の討論に入ります。  通告を受けておりますので順次発言を許します。  丸谷聡子議員。 ○議員(丸谷聡子)登壇  未来市民の丸谷聡子です。  請願受理第8号、「ブロック塀・冷房設備対応臨時特例交付金」を活用し学校の特別教室・体育館にエアコンの設置を求める請願について、反対の立場から討論をさせていただきます。  子どもたちのためによりよい教育環境を整えていくことはとても大切なことであり、相次ぐ異常気象で命の危険がある暑さが続く中、子どもたちの健康を守るためにはエアコン設置も早急な課題解決措置の1つであるということは十分認識しております。そのため、本議会に上程された小・中学校の特別教室等への空調設備の設置について、16小学校分の実施設計委託費用670万円の補正予算を含む議案第108号、平成30年度明石市一般会計補正予算(第3号)には賛成いたしました。  しかし、一方で本市の体育館は、夏は暑くなりやすく、冬は冷えやすいエネルギー効率の悪い現状から、エアコン設置ありきで改修が進むことには疑問を持っています。日本建築学会学校空気環境調査ワーキンググループの2005年調査では、東北地方より南方の地域では、校舎の40%から60%に断熱材が設けられておらず、ほとんどの窓は単板ガラス、つまり薄い1枚物のガラスで、断熱性能が図られていないなどの報告がされています。窓や外壁、屋根などの外側の断熱性能が向上すると、室内は外気に影響されにくくなり、暖房や冷房に必要なエネルギーを減らすことができます。その結果、エアコンの数や能力は小さくてすみ、エアコンを設置するイニシャルコストが下がるだけでなく、設置後も光熱費、維持管理費、設備更新費、廃棄物処理費などのランニングコストが軽減できます。  私は、ことし4月、ドイツのオスナブリュック市のパッシブスクールを視察させていただく機会がありました。校舎の壁には30センチから50センチもある分厚い断熱材が入っており、窓ガラスも分厚い上に二重サッシになっていました。そして、窓の外側にはカーテンがついており、これにより太陽の熱を建物の外側で調節したり、外気と内気を換気口でコントロールすることにより、エネルギーゼロの校舎、つまりエアコンがなくても年中快適な環境が整っている状況を目の当たりにしてきました。子どもたちも生き生きと過ごしており、健康な体を育み、学習にも集中しているとお聞きしました。ただエアコンを設置するだけでは、こうした恩恵は得られないと実感してまいりました。  日本においても文部科学省と国土交通省が平成24年5月に、学校ゼロエネルギー化推進方策検討委員会が、報告書、学校ゼロエネルギー化に向けてを取りまとめ、学校施設のエネルギー消費量を減らす省エネと、太陽光発電等を利用した創エネ等の技術を組み合わせて、年間のエネルギー消費量を実質ゼロとする考え方を整理しています。その積極的な推進を望むとともに、機会あるごとにそういったことの大切さの声を上げてまいりました。  また、体育館のもう1つの役割として、災害時において地域の避難所となる可能性が高いのですが、本年9月6日に起きた北海道胆振東部地震のように大規模停電をしたり、ガスなどのライフラインがとまってしまうと、エアコンを設置していても動かすことはできません。逆に、高断熱、高気密で日射遮蔽がうまくいっていれば、熱が室内に入ってきませんから、停電しても快適な環境を保つことができます。事例として、東日本大震災の際、宮城県山下中学校では、地震直後から停電となり気温の低い日が続きましたが、建物の断熱や太陽熱で温めた空気を利用した暖房設備により、室温を一定に保つことができたとお聞きしています。このようなことからも、エアコン設置ありきではなく、まずは積極的な断熱改修に取り組む必要があるのではないかと考えます。  また、地球温暖化を防ぐための国際的な枠組み、パリ協定では、産業革命以降の気温上昇を2度未満に抑える目標を掲げており、ことし、つい先日、12月15日、日本時間では16日にポーランドで開かれた国連気候変動枠組条約第24回締結会議、COP24において、地球温暖化対策を進めるためのパリ協定の実施ルールを採択しました。これにより、先進国と発展途上国が共通の厳しいルールのもとで温室効果ガスの排出削減を進めることになりました。これら気候変動対策も鑑み、体育館はまずは断熱改修、そして室内衛生環境を整えるための換気の促進、太陽光、太陽熱などの再生可能エネルギーを最大限に利用する循環型の仕組みをつくった上で、補助的な役割としてエアコン設置もあり得ると考えることから、本請願には賛成しかねることを申し添えて、私の討論とさせていただきます。 ○議長(穐原成人)    次に、楠本美紀議員、発言を許します。 ○議員(楠本美紀)登壇  日本共産党の楠本美紀です。請願受理第8号、「ブロック塀・冷房設備対応臨時特例交付金」を活用し学校の特別教室・体育館にエアコンの設置を求める請願について、賛成の立場から討論を行います。  本市におきましては、今年度、小中学校の普通教室にエアコン設置が行われたところです。特別教室についても国の交付金を活用し、エアコンの設置が行われることが明らかになりました。しかし、体育館についての設置計画はありません。ことしの夏は尋常でない記録的な暑さが続きました。学校授業で使うことはもとより、災害時、避難所となる体育館にはエアコンが設置されていません。災害は季節を選んでくれません。夏場に災害が発生した場合、避難生活中に熱中症になるおそれがあります。体育館へのエアコン設置が急がれます。他市でもエアコン設置が行われている例もあることから、本市でも設置に向けての検討をしていただきたく、請願受理第8号に賛成の態度を表明いたします。     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◎採  決 ○議長(穐原成人)    以上で討論を終結し、これより採決に入ります。  本請願に対する委員長報告は不採択であります。  よって、本請願について採決をいたします。  請願受理第8号は採択することにご賛成の方はご起立願います。                  〔起立少数〕 ○議長(穐原成人)    起立少数。ご着席願います。  起立少数。よって、本請願は不採択とすることに決しました。     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−議員提出議案第4号のこと ○議長(穐原成人)    次に移ります。  議員提出議案第4号、防災・減災に資するインフラ整備促進のための財源確保等具体的な対策を求める意見書提出のことを上程議題に供します。  それでは、提案理由の説明を求めます。  議案の朗読は省略いたしますので、ご了承願います。  山崎雄史議員。 ○議員(山崎雄史)登壇  まことに僭越ではございますが、提案者を代表いたしまして、ただいま上程議題に供されました議員提出議案第4号、防災・減災に資するインフラ整備促進のための財源確保等具体的な対策を求める意見書提出のことにつきまして、提案理由の説明をさせていただきます。  本年6月に土木学会が発表した国難をもたらす巨大災害対策についての技術検討報告書では、事前に公共インフラ対策を行うことで、災害による経済被害が3割から6割程度も軽減できることが示され、また7月の豪雨では、兵庫県がこれまで取り組んできた河川整備や砂防堰堤などの防災対策が効果を発揮しました。近年、豪雨や地震による大規模災害が頻発していることからも、こうした災害被害の軽減につながるインフラの整備、老朽化対策、適正な維持管理をさらに推進していく必要があると考えます。  したがいまして、政府関係機関に対し、防災・減災対策をより一層強力に進めるための対策に必要となる予算措置を講ずること及び災害発生後の救援・支援活動への支障などを回避し、かつ経済活動の迅速な復旧につながるインフラの整備を促進することについて、意見書記載のとおり強く要望しようとするものであります。  議員各位におかれましては、よろしくご賛同賜りますようお願い申し上げ、提案理由の説明とさせていただきます。 ○議長(穐原成人)    提案理由の説明は終わりました。  おはかりいたします。  本案は、都合により質疑、討論並びに関係委員会への付託を省略し、これより直ちに採決に入りたいと思いますが、これにご異議ございませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(穐原成人)    ご異議なしと認めます。  よって、本案は質疑、討論並びに関係委員会への付託を省略し、これより直ちに採決に入ることに決しました。  それでは採決に入ります。  議員提出議案第4号は原案どおり可決することにご賛成の方はご起立願います。                  〔起立全員〕 ○議長(穐原成人)    全員起立。ご着席願います。  全員起立。よって、本案は原案どおり可決することに決しました。     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◎常任・特別委員会の閉会中の継続調査申し出のこと ○議長(穐原成人)    次に移ります。  常任委員会及び特別委員会の閉会中の継続調査申し出のことを議題に供します。  各委員長から所管の事務につきまして、お手元にご配付いたしております一覧表のとおり、閉会中の継続調査の申し出があります。  おはかりいたします。  各委員長から申し出のとおり閉会中の継続調査とすることにご異議ございませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(穐原成人)    ご異議なしと認めます。  よって、各委員長から申し出のとおり、閉会中の継続調査とすることに決しました。各委員会におかれましては、閉会中よろしくご審議賜りますようお願いいたします。  以上で、本市第2回定例会に付議されました案件は全て議了いたしました。  それでは、これをもちまして本日の会議を閉じます。  この際、閉会に当たり一言ご挨拶を申し上げます。     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◎議長挨拶 ○議長(穐原成人)登壇  本年最後となります12月議会の閉会に当たり、一言ご挨拶を申し上げます。議員各位におかれましては、連日にわたり慎重かつ精力的なご審議を賜り、付議されました各案件につきまして、本日議了の運びとなりました。議員並びに理事者の皆様方の議会審議に寄せられましたご精励に対し、心から敬意を表する次第であります。  また、議長就任以来、議会運営の各般にわたりお寄せいただきましたご理解とご協力に対しましても、厚く御礼を申し上げます。  さて、この1年間を振り返りますと、本市は4月に中核市へ移行し、新たに保健所、動物センターが開設されるなど、より一層質の高い市民サービスが提供できるようになってきました。また、共生社会の実現に向けた取り組みなど、本市のやさしいまちづくりは全国的にも注目されていると感じているところであります。8月には、市立明石商業高等学校が初めて夏の甲子園出場を果たすなど、明るい話題も多く、まちのにぎわい、元気を実感した1年であったと思います。
     一方で、昨年は、全国各地で自然災害による甚大な被害が多く発生した1年でもありました。本市議会としましては、災害時にもしっかりと役割を果たすことができるよう、議会活性化推進委員会において、災害時における議会・議員のあり方について議論を行い、災害発生時の対応要領、行動マニュアルを策定するとともに、議会基本条例にも議会の災害対応に関する規定を追加することについて検討をしているところです。  本市は、いよいよ来年市制100周年を迎えます。4月には児童相談所も開設され、新たな責務を担っていくことになります。また、市役所庁舎の建てかえや、新ごみ処理施設の建設など、将来的に多額の費用を要する事業も控えております。二元代表制の一翼を担う市議会としましては、次の100年に向かって持続性のあるまちづくりを行うべく、引き続き行政と真摯な議論を積み重ね、適正な結論を導き出していく必要があると考えております。理事者各位におかれましては、議会の審議過程で出されました意見や提案などを十分尊重され、今後の施策を展開していただくよう求める次第であります。  いよいよ年の瀬も押し迫り、本年も余すところあとわずかになりました。皆様方にはくれぐれもご自愛いただき、健康で希望に満ちた新年を迎えられますことを心から祈念いたしまして、簡単ではございますが閉会に当たってのご挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◎市長挨拶 ○議長(穐原成人)    続きまして、市長からご挨拶を受けたいと思います。  泉市長。 ○市長(泉 房穂)登壇  12月議会の閉会に際しまして、一言ご挨拶を申し上げます。  議員の皆様におかれましては、連日にわたり、ご提案申し上げました諸議案を慎重かつ熱心にご審議賜り、まことにありがとうございました。またこの1年間、さまざまな場におきまして貴重なご意見を賜りましたことを感謝申し上げたいと思います。まことに、本当にありがとうございます。  ことし1年を振り返りますと、本市は4月に中核市へと移行し、県から2,000項目に及ぶ事務が移譲され、権限と責任が大幅に拡大いたしました。また、誰もが安心して暮らすことができるやさしい社会の実現に向け、日常生活において困難な状況を抱えている市民を総合的、包括的に支える地域総合支援センターの開設を初め、こども食堂の全小学校区での実施、こども財団の設立、認知症診断費用の助成など、市民に寄り添ったぬくもりのある施策の実施に努めてきたところでございます。これは、市議会のご理解を初め、多くの市民の皆様の協力があって実現できたものと、改めて深く感謝申し上げる次第でございます。  さて、本市は来年市制施行から100年という節目の年を迎えます。記念すべきこの年を、過去と未来をつなぐ大切な1年と捉え、明石のまちの魅力を再認識し、次世代に誇れるまちとしてしっかりとつないでいけるよう、記念事業の準備を進めてまいります。現在、新年度に向けての予算編成を行っておりますが、議員の皆様に対しまして、早い目、早い目に情報共有を図り、そしていただいた意見をしっかりと踏まえながら、ともに予算をつくってまいりたいと考えております。改めて私としては、本当に二元代表制、議員の皆様方とともにこの明石のまちをさらにしっかりと前に進めていきたい、その思いでいっぱいでございます。また、行政がしっかりと市民に対する責任を果たすのは当然でございますが、市民の協力、ご理解こそが本当に大事だと思っておりますので、できる限りしっかりと市民の皆様とともに情報を共有しながら、明石のまちをさらにいいまちへと進めてまいりたいと考えております。  年の瀬が近づき、本年も余すところわずかとなりました。日増しに寒さも厳しくなってまいります。皆様にはどうか健康にはくれぐれもご留意されまして、希望に満ちた新年を迎えられますことを心からご祈念申し上げまして、閉会の挨拶といたします。どうもありがとうございました。 ○議長(穐原成人)    挨拶は終わりました。  以上をもちまして、本市第2回定例会を閉会いたします。  ご苦労さまでございました。                              午前11時19分 閉会...