明石市議会 2018-06-26
平成30年新庁舎整備検討特別委員会( 6月26日)
③JT跡地への移転の
整備イメージでございます。
JT跡地につきましては、全体の約5万6・000平方メートルのうち、
公共公益施設用地として1万5・000平方メートルを確保することとしており、そこに庁舎を整備する案でございます。
なお、庁舎の移転によりまして、現庁舎の敷地に加え、
大久保地区の
公共施設の集約化によって、
大久保市民センター及び
中部保健センター用地を売却することにより、
市負担額の軽減が可能となります。
9ページをお願いいたします。
有識者会議での意見でございますが、
住宅地に
市役所があることの
イメージがわかないなどの意見が出されております。
なお、
候補地の特徴は記載のとおりでございます。
また、検討の
ポイントといたしまして、
市役所庁舎が明石駅周辺の
本庁地区から
大久保地区に西へ約7キロ移転することについての
合意形成、また、良好な住環境が形成されている大久保町ゆりのき通における
市役所庁舎とまちの調和を挙げております。
10ページをお願いいたします。
④明石駅周辺と
JT跡地への2
分散配置の
整備イメージ図でございます。
表に記載のとおり、明石駅周辺には、市民に身近な機能や、
意思決定、
総務機能を配置して、
延べ床面積1万3・300平方メートルを確保し、
JT跡地には、
事業者等利用機能を配置しまして、
延べ床面積8・200平方メートルを確保する案でございます。
10ページ下から11ページ上にかけまして、
有識者会議での意見を記載しており、委員からは、
JT跡地に大きく面積を確保すれば、明石駅周辺は
民有地の賃借が不要になるとの意見、また、各部門の配置について戦略的にどう捉えるのかといった視点も必要であり、
中心市街地を商業や観光の中心として捉えると、明石駅周辺にそれらの
所管部署を配置し、防災面や
移動効率といった
JT跡地の強みを考えると、
意思決定機能を含む多くの部門は
JT跡地に配置したほうがよいといった意見がありました。
なお、
候補地の特徴は記載のとおりでございます。
また、検討の
ポイントといたしまして、
分散配置の
必要性、有効性を改めて検証し、
単独配置と
分散配置とを比較するとともに、
市役所に求められる機能を踏まえた
分散配置を検討することを挙げております。
12ページをお願いいたします。
まちのにぎわいや、機能・規模、
市役所の象徴性に関する
有識者の意見を表の左に、表の右側に市の
考え方を記載しております。意見の主なものといたしまして、表の中ほど、機能・規模についての欄でございますが、
整備場所の検討に当たっては、
市役所の機能とは何かという点が非常に重要であり、単にコストや安全面の比較だけでは判断が難しい部分がある。50年先を見据えたときに、このまちをどうしたいのかという意志や戦略をもとに、まずは
機能面について議論すべきであるとの意見や、将来の
人口減少を見据え、徐々に庁舎を縮小できる仕組みを考える必要もあるとの意見、また、今後ますます市民が
本庁舎に行く機会は減ってくるとの意見があり、それに対しましては、まち全体が将来どうあるべきかを考えた上で、
中心市街地やそれぞれの地区がどうあるべきか、そして、
市役所をどこに置くのか、どういった機能を持たせるのかについて整理していきたいと市の
考え方を述べたところでございます。
右の13ページは、
候補地ごとの
概算事業費の比較でございます。
事業費につきましては、他市事例の
整備単価を参考に、1平方メートル当たり58万円と見込み、①から④まで
候補地ごとに
概算事業費を122億円から125億円と記載しております。また、②の明石駅周辺、④の
分散配置案につきましては、
民有地を賃借する場合の
借地料が別途必要となりますので、アルファと表示しております。
一番下の表の
赤枠囲みの部分には、整備に当たり必要となる地方債及び
一般財源として必要な
借地料の額をお示ししており、
現時点におきましては、市の
財政負担の面のみで考えますと、土地売り払い収入が最も多く見込め、
民有地の
借地料が不要な
JT跡地への
単独配置案が市の負担が軽くなる案となります。
14ページをお願いいたします。
将来の
市役所本庁舎の
あり方でございます。
①の
人口減少への対応につきましては、先ほど将来の
人口減少を見据え、徐々に庁舎を縮小できる仕組みを考える必要があるとの
有識者の意見がありましたが、本市におきましては、全国的に人口が
減少傾向にある中、住みたい、住み続けたいまちを目指し、こどもを核とした
まちづくりを重点的に進めた結果、人口の
V字回復をなし遂げました。
人口増等に伴う
市税収入の増加を活用した持続的な施策の展開により、
市民サービスの向上やさらなる
人口増といったまちの好循環が拡大しており、下の表の
右下部分に青囲みでお示ししております、明石市
人口ビジョンにおけるピークである2020年の29万6・822人を
現時点で上回っております。
人口ビジョンにおきましては、今後も短期的には人口の増加や維持が続くものの、その後は次第に減少に転じていくことは避けがたく、本市の総人口は2020年をピークにその後緩やかに減少に転じ、2060年の総人口は
折れ線グラフの
青線表示のとおり、約25万5・000人程度となると推定しております。この水準は、分
庁舎新築直後の昭和55年と同程度であり、この
人口水準であれば、将来的な
規模縮小を視野に入れた
庁舎整備を検討する
必要性は高くないものの、庁舎の規模といたしましては極力
スリム化、
コンパクト化を図る必要があると考えられます。
15ページをお願いいたします。
②の
市民サービスの将来像につきましては、本市は、
中心市街地である明石駅周辺を商業・観光の中心として位置づけ、
市内全域において、良好な住環境を提供し、
定住人口の増加に取り組んでいるところでございます。
資料中ほどの図でお示ししておりますように、既に市内各地区にあかし
総合窓口や3つの
市民センター、4つの
サービスコーナーを
行政窓口として配置しており、住民票の
発行等の基本的な手続は
本庁舎を訪れることなく済ませることができます。
今後につきましても、50年後の
市民サービスの
あり方として、
ミニあかし構想を掲げ、
ミニあかし内で市民に身近な手続や相談、
利用頻度の高い
市民サービスについて可能な限り提供できる体制を整えられるよう、
市民センター機能の
拡充等を検討していくこととしております。
16ページをお願いいたします。
16ページから17ページにかけましては、先ほど資料の4ページから11ページまで、
候補地ごとにお示ししておりました、各
候補地の特徴を
利便性や
防災面等の
項目ごとに表にまとめて再度お示ししたものでございます。
最後、18ページをお願いいたします。
4、今後の
取り組みについてでございますが、今後につきましては、第2回
有識者会議及び本日の
特別委員会でいただいたご
意見等を踏まえ、まちの将来像や
市役所に求められる
機能等を整理するとともに、各
候補地において、
建物概要等の計画面及び
概算事業費、
市財政負担額等の
財政面の
比較検討が可能となるような
整備計画案を作成し、議会に報告させていただき、
整備場所の
検討等、
庁舎整備に向けた
取り組みを進めていく予定でございます。
また、兵庫県の
明石港東外港地区再
開発計画の進捗を踏まえ、
市役所本庁舎が
現在地から移転した場合の現
庁舎敷地の
利活用計画につきましても、あわせて調査・検討を行ってまいりたいと考えております。
説明は以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
○
山崎委員長 説明は終わりました。
ご
質問等ございましたら。
遠藤委員。
○
遠藤委員 説明してもらった資料の中で、14ページに将来の
市役所の
あり方ということで書いてありますが、人口の減少を試算されています。25万人ですか、
人口減少、今後はちょっとペースダウンした、減少の時代がくると。振り返りますと、私が議員になったときは、40年近く前なんですが、人口は25万ちょっと、それから、予算が、今の
財政規模の半分やったんです。それで、聞きたいことは、この人口減のときに、将来、本市の予算、昔じゃなしに、要するに今の制度であると、2040年、2050年、2060年の
予算規模はどんな感じで捉えておられますか。
○
山崎委員長 新
庁舎担当課長。
○山口新
庁舎担当課長 新
庁舎担当課長の山口でございます。
2040年から2060年、いわゆる20年後から40年後にかけての
予算規模の想定でございますが、昭和55年、1980年代の
予算規模が今の半分であったということになりますと、そのときの
物価水準等がかなり
予算規模に影響を与えていると考えております。これから将来20年後、40年後にかけましての
物価水準は、当時、昭和50年代からの
高度成長ではなくなって、低成長の時代に入っておりますので、そのあたりを踏まえて将来の
予算規模を想定していくことになろうかと思います。
以上でございます。
○
山崎委員長 遠藤委員。
○
遠藤委員 人口の減少、これは日本全体的でしようがないと思うんですけども、同じように
財政規模も減っていく
可能性があると。その辺も捉えておいてほしいなと思いますので、今後、こういう資料を出すときには、予想される、今
現時点から予想される
財政規模についても検討していただくよう求めておきます。
○
山崎委員長 他にございますか。
三好委員。
○
三好委員 まず、
現在地のことについてお伺いしたいんですが、先日も
大阪北部地震というのがありました。大変な被害が出ておりまして、いずれ東南海・
南海トラフ地震ということも起こり得るというような話がある中で、やはり、災害時に
防災拠点となる
市役所がこの
現在地にあるということに関しては、例えば、
液状化現象とかが起こったり、
防災拠点となるべきところが
機能停止という
可能性とか、そういうものは、今の段階ではどういう想定をしていますでしょうか。
○
山崎委員長 新
庁舎担当課長。
○山口新
庁舎担当課長 新
庁舎担当課長の山口でございます。
現在地における液状化の危険等、防災の関係でございますが、
現在地及び明石駅周辺におきましては、明石市ハザードマップにおきまして、液状化の危険性がある地域というふうに判定されております。ただ、液状化につきましては、技術的な革新も進んでおりまして、対応も可能となるというふうに考えておりますので、そのあたり、防災上の観点も含めた上で、総合的に
候補地の選定を進めてまいりたいと考えております。
以上でございます。
○
山崎委員長 三好委員。
○
三好委員 そうしたら、
現在地でも可能なのは可能だというふうに、今のところ行政としては考えているということでよろしいですか。
○
山崎委員長 新
庁舎担当課長。
○山口新
庁舎担当課長 新
庁舎担当課長でございます。
本日の
委員会では、3つの単独案と1つの分散案を整理させていただいております。確かに、委員ご指摘のとおり、
現在地につきましては、海から近いということ等につきまして防災上の観点では課題があるとは考えておりますが、
現時点ではそれも含めて4案について並行して検討していきたいと考えております。
以上でございます。
○
山崎委員長 三好委員。
○
三好委員 次に、明石駅周辺のことに関してお伺いをしたいんですが、資料の6ページのところに
民有地を含めた
複数箇所への
分散整備を検討するというふうに書いてあるんですが、資料を見る限り、アスピア北館の西側の山陽電鉄の所有地を
イメージしているんですが、そこを整備した場合、例えば、
延べ床面積なんかは十分に足りるんでしょうか。
○
山崎委員長 新
庁舎担当課長。
○山口新
庁舎担当課長 新
庁舎担当課長でございます。
先ほど委員のご指摘のとおり、明石駅周辺における
民有地の候補といたしましては、現在のところ、アスピア明石北館西側の山陽電気鉄道株式会社所有の土地を
イメージしております。この土地につきましては、
敷地面積、高架下を含めて約5・000平方メートルあるというふうに考えておりまして、そこにおきまして建設可能な建物の
延べ床面積は、建築基準法上の制限から、上限としまして1万6・400平方メートルが上限というふうに考えております。したがいまして、この土地単独では現在、新庁舎で想定しております延
床面積2万1・000平方メートルを満たすことができないという現状でございます。
以上でございます。
○
山崎委員長 三好委員。
○
三好委員 でしたら、駅前の
立体駐車場と合わせての開発というような
イメージで進んでいることかと思うんですが、そうなってくると、市民の
利便性であったり、それから業務の効率性を考えると、やはり複数に分かれるのはいかがなものかと、そういうふうに思っています。例えば、この6ページでその南側、丸で囲んでいる部分のところなんですが、ここは以前、アスピア明石の開発のときにも開発
候補地になっていた場所だと思うんですが、例えば、ここを一体整備するような形にしたとするのであるならば、土地の面積であったり、
延べ床面積という部分はどの辺まで確保できるのかというところをお願いします。
○
山崎委員長 新
庁舎担当課長。
○山口新
庁舎担当課長 新
庁舎担当課長でございます。
先ほど紹介のありました、資料6ページで丸で囲んでおります部分の主に下側部分になりますが、これは明石駅前再開発ビルとアスピア明石南館の間の土地でございます。ここにつきましては、複数の土地には分かれておりますが、全体といたしまして
敷地面積で約4・000平方メートルございます。用途地域は商業地域、
容積率は600%になりますので、単純に
敷地面積に
容積率を掛けますと2万4・000平方メートルの
延べ床面積が確保可能となります。
また、先ほど私が申し上げました、道路を挟んですぐ北側にある山陽電鉄所有地と合わせますと、これが1万6・400平方メートルとなりますので、合わせて4万平方メートルの
床面積が可能となるというふうに考えております。
以上でございます。
○
山崎委員長 三好委員。
○
三好委員 新庁舎の建設は、やはり今後のまちに大きく関係してくると思っています。その中で、明石駅周辺に関しては、明石駅前の再開発が行われていまして、結構来客数が多くて、まちににぎわいが戻ってきているというようなことがある中で、やはり今明石は、多くの自治体が
人口減少で悩んでいる中で、ありがたいことに
人口増、それから税収増というようなこともありますので、この好循環をこれからも維持していくというような流れからいえば、さらにもう一点考える必要があるんじゃないかなと、そういうふうに思っています。そんな意味からいえば、この
中心市街地の活性化ということも含めて、明石駅周辺のまち全体のことを考えるのであるならば、このエリアで少し検討してみる価値はあるんじゃないかなと、そういうふうに思うのですが、その辺は局長、どう考えますでしょうか。
○
山崎委員長 政策局長。
○
宮脇政策局長 政策局長の宮脇でございます。
ただいまの、この一帯の、いうならば再開発の検討はと、
可能性はということでございます。庁舎につきましては、資料で説明をまずさせていただいたとおり、まちの将来、40年先、50年先がどうあるべきか、それを踏まえて
市役所の機能やまちの活性化に向けた役割を改めて今後しっかりと整理して検討してまいりたいと考えております。
ただ、そういう前提がありますが、やはり明石駅周辺は
中心市街地の中の中心、まさにまちの核と考えております。そういった意味からも、駅周辺は
市役所建設の有力な
候補地かなというふうに考えているところでございます。ただ、資料にありましたとおり、今の利用可能な土地の現状では、
有識者会議では、例えば、原則1棟建てが望ましいなどということで、ちょっと難しいんじゃないかというご意見をいただいています。ただ、今委員がおっしゃられたように、
まちづくりの面からも、庁舎ということ、
候補地ということはもとよりですが、
中心市街地の中心の核という
まちづくりの面からも、このアスピアと明石駅前再開発ビルに挟まれた一角は開発のポテンシャルは高いと考えているところでございます。再開発、開発ということが可能となれば、
庁舎用地ということはもとより、
中心市街地の活性化、ひいては、まち全体への波及など、大きな相乗効果が期待されるんじゃないかなというふうに考えております。つきましては、当該区域の開発につきまして、これまでいろいろ経緯もございました。それもしっかりと踏まえながら検討させていただきたいなというふうに、ただいまのご意見を踏まえまして考えております。しかも、加えまして、今こうして庁舎建設の検討が進んでいる中でございます。委員もおっしゃられたように、幸い明石の状況、にぎわい、活況を呈しております。こういうことも踏まえまして、検討に当たりましては、タイミングを逃さないよう、しっかりと、しかも速やかに、できたらもう検討を進めさせていただきたいと考えております。よろしくお願いいたします。
○
山崎委員長 三好委員。
○
三好委員 前向きな答弁だろうと思いますので、次、何らかの資料というか、何らかのデータみたいなものは出てくるように認識してよろしいですか。
○
山崎委員長 新
庁舎担当課長。
○山口新
庁舎担当課長 新
庁舎担当課長でございます。
先ほど局長から答弁がありましたように、速やかに検討を開始いたしまして、どれだけの
床面積が確保できるのか、それから、市の負担がどのようになるのか、そういった資料のほうを作成してまいりたいと考えております。
以上でございます。
○
山崎委員長 よろしいですか。
他にございませんか。
尾倉副
委員長。
○尾倉副
委員長 現在、庁舎建設基金は16億円なんですけれども、今後の積み立て等についてはどのように考えられているのでしょうか。
○
山崎委員長 新
庁舎担当課長。
○山口新
庁舎担当課長 新
庁舎担当課長の山口でございます。
委員おっしゃられたとおり、現在の庁舎建設基金の積み立てにつきましては16億円でございます。平成27年度まで積み立てをしておりましたが、平成28年度から積み立てを停止しておりまして、今後新たな基金の積み立ては予定しておりません。その理由といたしましては、基金の積み立ても市民の皆様の大切な税金によりご負担いただいているものでございますので、今後、新たな
事業費の抑制に向けた検討に取り組んでまいりたいと考えております。
地方債につきましては、75%が起債により充当可能でございますので、残りの25%の負担につきましては、積み立て済みの庁舎建設基金に加えまして、新
庁舎整備に伴い民間活用が可能となる土地の売り払い収入により財源を調達して賄うことを検討してまいりたいと考えております。
以上でございます。
○
山崎委員長 尾倉副
委員長。
○尾倉副
委員長 起債は全体の4分の3であればということなんですけれども、
事業費として土地売り払い収入とその起債で工夫されるということで、先ほども新たなところで検討するということなんですが、市民負担を極力軽減するよう、その辺しっかり取り組んでいただきたいと思いますが、何かその件についてございませんか。
○
山崎委員長 新
庁舎担当課長。
○山口新
庁舎担当課長 新
庁舎担当課長でございます。
まず、市民負担を軽減するに当たりまして最も優先度が高いものは、この庁舎の規模であるというふうに考えております。他市の事例を見てまいりますと、明石市と同じぐらいの人口規模の
市役所におきましても3万平方メートルを超える新庁舎の建設案が出ておりますが、本市におきましては、今現在の
延べ床面積を超えないことを前提としまして、できるだけ規模を縮小するように、効率化に取り組んでまいりたいと考えております。
以上でございます。
○
山崎委員長 他にございませんか。
なければ、質問を終結いたします。
それでは、
報告事項アを聞いたことをご確認お願いいたします。よろしいですね。
それでは、付託された請願の審査に入ります。
請願受理第4号、新
庁舎整備検討状況の市民への説明および検討過程での
市民参画を求める請願を議題に供します。
本請願につきましては、
請願者から意見陳述の申し出を受けております。
請願者の松本さんは
請願者席へお願いいたします。
それでは、請願書を朗読させます。
議会局、お願いいたします。
○藤田議事課係長 請願書を朗読させていただきます。
平成30年
請願受理第4号、新
庁舎整備検討状況の市民への説明および検討過程での
市民参画を求める請願。
請願者、市民自治あかし、松本 誠氏ほか5名。
紹介議員、永井俊作議員、辻本達也議員。
請願の趣旨、明石市議会は、昨年5月から新
庁舎整備検討特別委員会を設置し、市が進めている
市役所本庁舎の建て替え整備について審議されています。また、市は、2016年12月議会に新庁舎建設基本構想の素案を報告し、2017年3月に新庁舎基本構想を議会に報告し、公表しています。その後、当初の「
現在地を含めた
候補地4カ所案と
分散配置案」から「西明石を除く3カ所案及び明石駅周辺と
JT跡地の
分散配置案」の4案に絞られるなど、いつの間にか市民の知らないところで計画づくりが進んでいます。
また、ことし1月には、本
庁舎整備検討に関する
有識者会議も設置され、5月には2回目の会議が開かれています。市はことし12月には基本計画の骨子案を取りまとめるというタイムスケジュールを議会に説明されており、
市役所本庁舎の移転を含む
本庁舎建設の計画がいつの間にか市民の知らないところでどんどん進んでいることは、自治基本条例で参画と協働、情報の共有を市政運営の原則と定めた自治体としてはどう見てもおかしな展開になっています。
新庁舎の整備検討に関する情報を市民に説明するとともに、検討過程での
市民参画を求める請願は、一昨年9月議会にも提出しましたが、当時はまだ基本構想の素案もできていない段階でした。しかし、その後計画は大きく進展しています。基本計画策定に向けての進め方として、市は基本構想の中で計画段階で市民への説明会を開催することをあげていますが、基本構想の素案が示されてから1年8カ月、基本構想が公表されてから1年3カ月を超えても、なお市民への説明や市民の意見を聴く場を明らかにしていません。
市議会におかれましては、以上の経緯を踏まえて、市に対して速やかに市民への説明と検討過程での
市民参画の手だてを講じるように促していただきたいと思います。
請願の項目、1、
市役所新庁舎の整備に関する構想並びに計画の検討状況を市民に直接説明し、計画検討過程での
市民参画を実施するように、市に求めてください。
以上でございます。
○
山崎委員長 次に、
請願者の意見陳述をしていただきます。
なお、意見陳述の時間は申し合わせにより10分以内となっております。
松本さん、お願いいたします。
○松本
請願者 本請願の趣旨等についてご説明させていただきます。
先ほど来のご報告、ご審議の中にもありましたように、新庁舎の整備に関する計画づくりは着々と進行しているという現状でございます。明石市が
本庁舎の建てかえを含む新庁舎の整備検討を始めたのは、2010年に庁舎における行政サービスの
あり方検討
委員会を設けてからですから、既に8年になります。その翌年2月に出されたこの懇話会の提言書では、建てかえは急務であると、5つのセンター体制への移行を踏まえたコンパクトな庁舎を初め、立地場所や財政の課題にも触れています。2015年9月には、建てかえ業務が本格化して、庁内にプロジェクトチームが発足したと新聞報道もされております。最近では、市は2016年12月議会に新庁舎建設基本構想の素案を報告され、昨年3月に新庁舎基本構想を議会に報告して公表されています。これを受けて、明石市議会は昨年5月に新
庁舎整備検討特別委員会を設置し、市が進めている
市役所本庁舎の建てかえ整備について審議をされています。その後、当初の
現在地を含めた
候補地4カ所案と
分散配置案から、西明石を除く3カ所案及び明石駅周辺と
JT跡地の
分散配置案の4案に絞られるなど、いつの間にか市民の知らないところで計画づくり、いわば
候補地等の絞り込み等も進んでおります。
また、ことし1月には新
庁舎整備検討に関する
有識者会議を設置されて、5月には2回目の会議が開かれています。市はことし12月には基本計画の骨子案を取りまとめるというタイムスケジュールを議会に説明されており、
市役所本庁舎の移転を含む新庁舎建設の計画がいつの間にか市民の知らないところでどんどん進んでいることは、自治基本条例で参画と協働、情報共有という市政運営の原則を定めた自治体としてはどう見てもおかしな展開になっていると私たちは考えております。
そもそも
市役所の
本庁舎というのは、シティホールともいわれます。明石市政の主人公である市民にとって最も大事な
公共施設であります。
本庁舎の移転の際には、議会の3分の2の賛成が必要とされる最重要案件でもございます。最近でも全国各地で
市役所の移転や建てかえをめぐって住民投票の実施が請求されたり、市民の反対運動が起きるなどの事例がたくさんございます。だから、巨額の
財政負担にもつながる
市役所の建てかえについては、早い段階から市民に説明をし、市民の意見を求め、計画を決めるプロセスへ広範な
市民参画を求めることが大事になっていると考えます。
自治基本条例で参画と協働の市政運営を掲げて、その前提としての情報の共有を市政運営の原則として定めておられる明石市としては、市が計画をまとめる過程で検討状況を市民に説明して情報の共有を図るとともに、計画案づくりに
市民参画の仕組みをつくることは当然の責務だと考えています。
私たちは、一昨年9月議会に、新庁舎の整備検討に関する情報を市民に説明するとともに、検討過程での
市民参画を求める請願を提出しましたが、当時はまだ基本構想の素案もできていない段階ということを理由に請願は聞き入れられませんでした。しかし、その後、計画は大きく進展しています。基本計画策定に向けての進め方として、市は基本構想の中で計画段階で市民への説明会を開催することを挙げておられますが、基本構想の素案が示されてから1年8カ月、基本構想が公表されてから1年3カ月を超えても、なおいまだに市民への説明や市民の意見を聴く場を明らかにされておりません。
私たちは、本請願と並行して、市長に対しても同様の趣旨を添えて、検討状況の市民への説明と検討段階における
市民参画の実施を速やかに行うよう、要望書を提出しております。
特別委員会を設置して、
庁舎整備と建てかえ計画に対応されている市議会においても、ぜひとも市長に対して、請願の趣旨を入れて速やかに市民への説明と検討過程における
市民参画の手だてを講じるよう、要請していただきたいと思います。
明石市議会の議会基本条例には、市民のための開かれた議会を実現する目的が掲げられ、市民の意見を的確に把握し、多様な市民意見を市政に反映することや市長に対する監視機能を果たすこと、さらには、政策形成過程における説明に関して、議会は市長に対して市民参加の実施等について明らかにするように求めることを定めておられます。
本庁舎の移転も含む新庁舎の整備検討状況は、明石
市役所に働く職員や議員の皆さんだけではなく、30万市民にとっても極めて重大な案件です。新しい
市役所は、今後半世紀以上、場合によっては1世紀以上もその存在が市政に大きな影を落とします。
財政面では、その負担が孫、子の代まで及ぶことになります。起債が4分の3を占めるといっても、それは遠く私たちの後輩、孫、子までその借金を引き継ぐことになります。
市議会におかれましては、以上の経緯等を踏まえて、市長に対して速やかに市民への説明と検討過程での
市民参画の手だてを講じるように促していただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
○
山崎委員長 説明は終わりました。
次に、
理事者の見解説明を求めます。
山口新
庁舎担当課長。
○山口新
庁舎担当課長 新
庁舎担当課長の山口でございます。
それでは、
理事者側の見解を述べさせていただきます。
市役所新
庁舎整備につきましては、現在、新
庁舎整備検討特別委員会におきまして、
整備場所を初め、主な検討項目について市と市議会とで検討を進めている段階でございます。また、
市役所新
庁舎整備検討に関する
有識者会議につきましては、
市役所新庁舎の整備を検討するに当たり、専門的な観点から
有識者の意見を聴取するため、平成30年2月に設置したものであり、本日の
特別委員会におきましては、平成30年5月22日の第2回
有識者会議で出された意見をご報告させていただいたところでございます。
現在は、
有識者の意見を聴取いたしまして、
特別委員会においてご議論いただき、新庁舎の整備について一定の
方向性を出そうとしている段階でございますので、
方向性がそこで出てまいりましたら、当然のことでございますが、
市民参画の実施時期や手法につきましても、議会とご相談しながら適切に実施してまいりたいと考えております。
請願事項についての
理事者側の見解は以上でございます。よろしくお願いいたします。
○
山崎委員長 説明は終わりました。
それでは、請願に対する質疑及び意見をお伺いする前に、念のために申し上げますが、
請願者につきましては、委員からの質疑があれば、
委員長の許可を得てからお答えいただくことになります。また、委員から質疑の趣旨や内容等を確認したい場合も
委員長の許可を得てから発言いただくよう、お願いします。なお、
請願者は委員に対して質疑を行うことはできないこととなっておりますのでご了承願います。
では、ご意見なり、ご質疑ございましたらよろしくお願いします。
三好委員。
○
三好委員 会派の中でも十分に話をしてきました。新
庁舎整備検討特別委員会としては2年目というようなことでありますが、その前の
中心市街地再整備等
特別委員会の中でも議論をされてきた件でございまして、先ほど
請願者からお話があったように8年前からの話であります。その間、やはり議員間でも話をしてまいりましたし、各議員、地域においていろんな集会であったり、集まりであったり、いろんな方から市民ニーズの相当なご意見をいただいているし、マスコミ等々を通じていろんな発信がされていますから、市民の方からはこんな
市役所であってほしいとか、場所はここであってほしいとかというような意見もたくさんいただいた上での今こういう議論をされていると、そういうふうに思っております。また、ある市民団体においては、この新庁舎についての勉強会と称して、議員も集めての意見集約を、意見交換もしているようでございますから、議員としてはもう十分に市民の意見は聞いている状況での議論の場というような形になってきておりますので、今、先ほども
理事者から見解説明があったように、今あえてこのタイミングでそういうものを立ち上げてというふうには、少し無理があるんじゃないかなというような意見になりましたので、請願に関しては反対の態度をとらせていただきたいと思います。
以上です。
○
山崎委員長 他にございませんか。
久枝委員。
○
久枝委員 私どもも会派のほうで話をしてきまして、
請願者の言われる趣旨は理解はするんですけど、その中で、主に市民への説明が不足しているのではないかということと、
市民参画の手だてを考えてくれというご意見だったと思っております。ただ、市民への説明というところで、今の
取り組みで本当に不足しているのかというと、そのようには感じておりません。実際にこういう
委員会であったりとか、先ほどの
有識者会議であったり、そういうのも全て公開されておりますし、いろんなところでマスコミ報道があったりとか、
請願者の方も知らないところで計画が進んでおりますというふうに書いておりますが、実際にはこの3カ所になったというのもご存じですね。いろんな形で各所でいろいろ報告はされていると思いますので、そういう意味では市民への説明が不足しているというふうには考えておりませんし、また、
市民参画というのは非常にいい言葉ではあるんですが、何でもかんでも市民の方全部集めてやると、結局まとまる話もまとまらないことになってきます。そのために議員というのがおるわけで、いろんな方々の意見を議員というのは聞いて、それをまとめて、議員個人の意見ではなくて、市民の方々の代弁者として議員はしゃべっているというふうに考えておりますので、その議員同士が集まって物事を決めていくということに関して、それはもう
市民参画の一つであるというふうに私は捉えております。確かに個人的にいろいろ言いたい方がおられると思うんですけど、それは個人で、ほかの議員なり、いろいろ懇意にされている議員とかのほうで話をしていただいて、いろいろ自分たちの思いというのを実現に向けて進めていただければというふうに思っておりますので、今回のこの請願については、やはりそれは私たちの立場としては反対させていただきたいというふうに思います。
○
山崎委員長 他にございますか。
遠藤委員。
○
遠藤委員 理事者の取り扱いのやり方が、鶏が先か卵が先かというようなことになってくるんですが、私は請願の意味はよくわかるし、文言についてはいろいろ問題があると思うんですが、中身はフラットに言えば、もっともっと、市民が関心を持っているので、
理事者に対しての申し入れも、それに対しては自治基本条例もあるし、こういう請願が正しいかどうかは別として、いろんな形で申し入れの段階があるので、その都度話をされたらいい。そういう意味の一つとしてこの請願があるとすればいいんじゃないかなと思います。
以上です。
○
山崎委員長 他にございますか。
尾倉副
委員長。
○尾倉副
委員長 現在、基本構想の段階で協議中でありますので、
市民参画という段階ではないのかなというふうに思っております。さらに
有識者会議の結論もこれからですし、市としての
方向性も、先ほどの
理事者見解も言われましたけれども、
方向性も決まっていませんので、現段階ではこの請願につきましては、我が会派としましては反対をいたします。
○
山崎委員長 それぞれご意見をいただいております。
それでは、採決に入りたいと思います。
おはかりいたします。
請願受理第4号につきましては、採択することにご賛成の方はご起立願います。
〔起立少数〕
○
山崎委員長 起立少数。よって、本請願は不採択とすることに決しました。
それでは、
請願者の松本さんにおかれましては、席の移動をお願いいたします。ご苦労さまです。
次に、その他の項に移ります。
事前に申し出を受けておりませんので、その他の項を終結したいと思います。
続きまして、5点目の閉会中の
所管事務調査事項に移ります。
庁舎建設に関すること、以上の項目について、閉会中もなおよく慎重に調査検討いたしたいので、議長に閉会中の継続調査としての申し入れをしたいと思いますが、ご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
山崎委員長 ご異議なしと認めます。
それでは、これをもちまして、本日の
委員会を閉会をいたします。ご苦労さまでございました。
午前10時57分 閉会
以上は、本
委員会の記録であることを証するため、明石市議会
委員会条例第20条の規定により押印する。
新
庁舎整備検討特別委員会
委員長 山 崎 雄 史...