ツイート シェア
  1. 神戸市議会 2019-02-27
    開催日:2019-02-27 平成31年予算特別委員会第3分科会〔31年度予算〕(住宅都市局) 本文


    取得元: 神戸市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-24
    本文へ移動 ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1   (午前10時0分開会) ◯主査(軒原順子) おはようございます。  ただいまから予算特別委員会第3分科会を開会いたします。 (住宅都市局) 2 ◯主査(軒原順子) それでは,日程によりまして,住宅都市局関係の審査を行います。  当局におかれては,簡明な説明をお願いします。  それでは,当局の説明を求めます。  岩橋局長,着席されたままで結構です。 3 ◯岩橋住宅都市局長 住宅都市局長の岩橋でございます。どうぞよろしくお願いします。  それでは,住宅都市局所管の平成31年度予算案につきまして御説明申し上げます。  お手元の平成31年度予算説明書の1ページをお開きください。  予算の概要でございます。平成31年度は,人口減少社会の進展に歯どめをかけることを目指し,神戸が若者に選ばれるまち,誰もが活躍できるまちとなるよう,新たな都市活力を創造し,神戸の魅力ある未来の実現に向けた取り組みや,安全な都市基盤の構築を着実に推進いたします。  さらに,奥行きと深みのある上質なまちづくりなどの重要施策にスピード感を持って取り組むため,みなと総局で行っている新都市整備事業につきましても,一元的に実施するとともに,建築住宅局を新設し,住宅政策及び建築行政を一層推進いたします。  1.神戸のさらなる飛躍に向けた都心の再生におきましては,神戸の都心を活性化し,魅力的で風格ある都市空間の実現に向け策定した神戸の都心の未来の姿将来ビジョン及び三宮周辺地区の再整備基本構想に基づき,スピード感を持って具体的な取り組みを進めます。  具体的には,新バスターミナル整備に向けた事業化の推進,三宮クロススクエア(フェーズI)の実現に向けた社会実験の実施,JR三ノ宮駅南側駅前広場の整備設計等を実施いたします。  2.すべての人にやさしい交通網の整備におきましては,人口減少や高齢化の進展等を踏まえた持続可能な魅力・活力あるまちの実現のため,まちづくりと一体となった安全で快適な交通環境の形成に向けた取り組みを推進いたします。  具体的には,新たな公共交通システム,BRT・LRTの導入可能性検討,ポートアイランドへのアクセス向上に向けたあり方の検討,市営地下鉄西神・山手線と阪急電鉄神戸線の相互直通運転の実現可能性検討,新神戸駅前・新長田駅前の再整備及び駅舎の美装化検討等を実施いたします。  3.人口減少社会を見据えた神戸のまちの再生におきましては,人口減少や少子・超高齢社会の進展に備えた住みやすいコンパクトなまちへの再編を検討するとともに,安全で豊かな住生活の実現に向けた取り組みを推進いたします。  (1)持続可能なまちづくりの推進といたしましては,適正な居住人口規模と密度の維持・誘導を図るため,神戸市都市空間向上計画の策定及び実現に向けた検討等を実施いたします。
     (2)住まいに関する総合支援といたしましては,若年・子育て世帯の市内への定住促進を図るため,ライフステージに応じた住まいの総合支援を実施いたします。  具体的には,子育て支援家賃補助及び子育て支援リノベーション住宅取得補助の創設,新婚世帯に対する住居費,引っ越し費用の補助,親子世帯の近居・同居住みかえ助成等を実施いたします。  2ページをお開きください。  (3)空き家・空き地対策の推進といたしましては,人口減少に伴い増加傾向にある空き家・空き地への取り組みを総合的に推進いたします。  具体的には,空き家・空き地地域利用バンクによる所有者と地域団体等とのマッチング促進,地域活動交流拠点等として活用するための空き家整備補助の拡充,家財処分費補助の創設及び狭小宅地の解消を図る隣地統合補助の拡充,腐朽・破損のある老朽空き家等に対する解体補助の創設等を実施いたします。  (4)鈴蘭台地区のまちづくりといたしましては,北区の玄関口にふさわしいにぎわいづくり及び交通安全の確保のため鈴蘭台駅周辺の活性化を図ります。  具体的には鈴蘭台駅前市街地再開発事業,鈴蘭台幹線の整備に合わせた周辺のまちづくり検討等を実施いたします。  (5)地域課題に対応したまちづくりといたしましては,地域の活性化や防災機能の向上等を図るため,周辺のまちづくりと一体となった都市計画道路の整備や民間事業者による再開発事業を推進いたします。  具体的には,東山菊水線及び灘中央筋線の整備,北鈴蘭台駅前地区,垂水中央東地区及び湊川公園北地区における民間市街地再開発事業等の支援等を実施いたします。  (6)市営住宅のマネジメントといたしましては,第2次市営住宅マネジメント計画に基づき,良好な市営住宅ストックの形成,管理コストの円滑な縮減を図ります。  具体的には市営住宅の建てかえ,廃止,耐震改修,桜の宮住宅及び東多聞住宅における民間活力を活用した市営住宅の建てかえ等を実施いたします。  4.神戸らしい多様なまちの美しさを生かした魅力づくりにおきましては,地域特性を生かした神戸らしい都市景観の保全・創造に向けた取り組みを推進いたします。  具体的には,カヤぶき民家等歴史的建築物の総合的な保全・活用に向けた検討,夜間景観形成の推進等を実施いたします。  5.阪神・淡路大震災の経験を礎とした安全な都市基盤の構築におきましては,住宅の耐震化や質の高い市有建築物の整備・保全,防災性や住環境にさまざまな課題を抱えている密集市街地の改善等に取り組み,災害に強いまちづくりを推進いたします。  (1)耐震化の推進といたしましては,神戸市耐震改修促進計画に基づき,将来の地震に備えた建築物等の耐震化を促進することにより,市民の安全・安心の確保を図ります。  具体的には,危険ブロック塀等の撤去助成,住宅建築物の耐震化等を実施いたします。  (2)新長田駅南地区の活性化といたしましては,新長田駅南地区におきまして災害に強いまちづくりを進めるとともに,新長田合同庁舎の供用開始に向け,にぎわいの創出を図ります。  具体的には,新長田駅南地区復興市街地再開発事業,案内サインの整備等を実施いたします。  3ページに参りまして,(3)密集市街地の再生といたしましては,密集市街地再生方針に基づき,災害時等における延焼危険性のある密集市街地の解消を図るため,安全で安心な防災まちづくりを促進いたします。  具体的には,不燃化の促進,まちなか防災空地の整備等を実施いたします。  (4)都市整備事業の推進といたしましては,都市基盤の整備を図ることにより,暮らしやすく魅力あるまちづくりを推進いたします。  具体的には,阪神電鉄連続立体交差事業浜山地区土地区画整理事業を実施いたします。  (5)住民の主体的なまちづくり活動への支援といたしましては,住民等の参加による住みよいまちづくりを推進いたします。  具体的には,まちづくりコンサルタント派遣アドバイザー派遣等を実施いたします。  (6)市有建築物の維持・保全といたしましては,市有建築物の老朽化に伴う事故リスクの最小化を図るため,市有建築物の維持・保全に必要な取り組みを計画的に進めます。  具体的には,施設保全パトロール及び安全対策補修,天井部材耐震改修設計及び改修の実施等を実施いたします。  6.震災被災地への支援におきましては,阪神・淡路大震災から復興した経験を生かし,被災地から要望の強い専門職を中心に被災地へ職員の派遣を実施いたします。また,これまで応急仮設住宅として市営住宅に入居されている避難者に対して引き続き市営住宅を提供いたします。  5ページをお開きください。  予算総括表でございます。住宅都市局では,一般会計のほか,市街地再開発事業費,市営住宅事業費を所管しております。  8ページ,9ページをお開きください。  まず,一般会計につきまして御説明申し上げます。  1歳入歳出予算一覧表でございます。以下,金額は万円単位で御説明いたします。  8ページ,一番下の合計欄にありますように,歳入は137億9,181万円,9ページ,歳出は177億9,202万円となっております。  10ページをお開きください。  2歳入予算の説明でございます。  第16款は分担金及び負担金でハーバーランド整備事業費に係る負担金など,第17款は使用料及び手数料で都市計画施設の使用料など,11ページに参りまして,第18款は国庫支出金で街路立体交差費に係る負担金など。  12ページをお開きください。  第19款は県支出金で公共交通維持確保対策費への補助金など,第20款は財産収入で都市計画用地の貸地料など。  13ページに参りまして,第21款は寄附金で住宅都市局の事業への寄附金,第22款は繰入金で,14ページをお開きください,都市整備等基金からの基金繰入金など,第24款は諸収入で営繕工事の事務費など,15ページに参りまして,第25款は市債で区画整理事業公債などでございます。  16ページをお開きください。  3歳出予算の説明でございます。  第2款総務費,第4項財産管理費は,表の下にありますように,第2目は営繕費で施設保全推進事業などでございます。  17ページに参りまして,第10款都市計画費,第1項都市計画総務費,第1目は職員費で住宅都市局に在職する職員の給料など。  18ページをお開きください。  第2目は都市計画総務費で都心の再生などでございます。  19ページに参りまして,第3目は交通政策費で,地域住民によるコミュニティーバス等への支援など。  20ページをお開きください。  第2項都市改造事業費,第1目は都市改造事業促進費で未引き継ぎ道路の維持補修等,第2目は浜山地区整備事業費で道路工事等でございます。  21ページに参りまして,第3項再開発事業費,第1目は再開発事業促進費でサンセンタープラザ再整備検討など,第2目は組合等再開発事業費で民間市街地再開発事業など。  22ページをお開きください。  第3目は都市景観等整備事業費で駅舎の美装化などでございます。  23ページに参りまして,第4項街路事業費,第2目は街路立体交差費で阪神電鉄連続立体交差事業など。  24ページをお開きください。  第11款住宅費,第1項住宅総務費,第1目は職員費で住宅都市局に在籍する職員の給料などでございます。  25ページに参りまして,第2目は住宅総務費で空き家転活用促進事業など,第3目は住環境整備費で密集市街地の再生など。  26ページをお開きください。  第4目は建築指導費で老朽空き家等解体補助など,第5目は特定優良賃貸住宅管理費でございます。  27ページに参りまして,4債務負担行為の説明でございます。  指定管理こうべまちづくり会館となっております。  30ページ,31ページをお開きください。  市街地再開発事業費につきまして御説明いたします。  1歳入歳出予算一覧表でございます。  歳入歳出ともに合計欄にありますように83億8,327万円となっております。  32ページをお開きください。  2歳入予算の説明でございます。  第1款は国庫支出金で市街地再開発事業費に係る国庫負担金,第2款は財産収入で貸地料など,第3款は繰入金で一般会計からの繰入金,33ページに参りまして,第4款は繰越金で存目,第5款は諸収入で再開発雑入,第6款は市債で市街地再開発事業公債でございます。  34ページをお開きください。  3歳出予算の説明でございます。  第1款第1項は市街地再開発事業費,第1目は職員費で住宅都市局に在籍する職員の給料など,35ページに参りまして,第2目は新長田駅南地区復興市街地再開発事業費で共同施設整備費補助など,第3目は鈴蘭台駅前市街地再開発事業費で道路工事費などでございます。  36ページをお開きください。  第2款第1項は市街地再開発管理事業費,第1目は管理費で新長田南地区活性化事業など,37ページに参りまして,第2項他会計への繰出金,第1目は公債費への繰出金で元金償還などでございます。  38ページをお開きください。  第3款第1項は予備費となっております。  40ページ,41ページをお開きください。  市営住宅事業費につきまして御説明いたします。  1歳入歳出予算一覧表でございます。  歳入歳出ともに合計欄にありますように471億347万円となっております。  42ページをお開きください。  2歳入予算の説明でございます。  第1款は市営住宅建設事業収入で公営住宅建設に係る負担金など,43ページに参りまして,第2款は市営住宅管理事業収入で計画修繕事業に係る負担金などでございます。  46ページをお開きください。  3歳出予算の説明でございます。  第1款第1項は市営住宅建設事業費,第1目は職員費で住宅都市局に在籍する職員の給料など,第2目は建設費で市営住宅マネジメント計画の推進など,47ページに参りまして,第2款第1項は市営住宅管理事業費,第1目は職員費で住宅都市局に在職する職員の給料などでございます。  48ページをお開きください。  第2目は管理費で,市営住宅等を活用した市内移住促進など,49ページに参りまして,第2項他会計への繰出金,第1目は公債費への繰出金で元金償還などでございます。  50ページをお開きください。  第3款第1項は予備費。  51ページに参りまして,4債務負担行為の説明で公営住宅等建てかえなどとなっております。  以上,平成31年度予算案につきまして御説明申し上げました。  続きまして,関連議案の説明に移らせていただきます。  53ページをお開きください。  第26号議案神戸市手数料条例の一部を改正する条例の件につきまして御説明申し上げます。  1.改正の理由でございますが,平成30年6月,建築基準法が一部改正されたことにより,制度の新設や項ずれが生じたため,神戸市手数料条例を改正するものでございます。  2.改正の概要でございますが,1)建築物の建蔽率に関する制限の適用除外の許可に係る手数料の新設につきましては,建築物の建蔽率は都市計画において定められた数値を超えてはいけませんが,角敷地等一定の条件下ではこれまでも緩和がなされておりました。このたびの法改正により,前面道路の境界線から後退した壁面線の指定をした場合等におきましても,特定行政庁が許可した範囲内におきまして建築物の建蔽率が緩和できることとなりました。このため,建築物の建蔽率に関する制限の適用除外の許可に係る許可申請手数料を新設するものでございます。手数料額につきましては,表に記載のとおり,1件当たり3万3,000円でございます。  2)建築物の用途を変更する場合の全体計画認定に係る手数料の新設につきましては,これまで既存不適格の建築物につきまして増改築を伴わずに用途を変更する場合,用途を変更しない部分も含めた建築物全体を現行基準に適合させる必要がございました。このたびの法改正により,2以上の工事に分けて用途変更に伴う工事を行う場合,特定行政庁が全体計画を認定することで,現行基準へ適合させる改修工事を段階的,計画的に行うことが可能となりました。このため,建築物の用途を変更する場合の全体計画認定に係る認定申請手数料を新設するものでございます。手数料額につきましては,表に記載のとおり1件当たり2万7,000円でございます。  3)建築物の用途を変更し,一時的に興行場等又は特別興行場等とする場合の許可に係る手数料の新設につきましては,これまで一時的に使用する仮設建築物につきましては,新築等を前提とし,既存建築物を仮設建築物に転用する規定はございませんでした。このたびの法改正により,既存建築物を一時的に興行場等または特別興行場等に転用し使用する場合には,仮設建築物を新築等をする場合と同様に,法の一部の規定を緩和できることになりました。このため,既存建築物の用途を変更し,一時的に興行場等または特別興行場等とする場合の許可申請手数料を新設するものでございます。手数料額につきましては,表に記載のとおり1件当たり三月以内のものは6万円,三月を超え1年以内のものは12万円,1年を超えるものは16万円でございます。  4)その他につきましては,法改正による項ずれ等への対応を行うものでございます。  3.施行期日でございますが,法改正の施行日または条例の公布日のいずれか遅い日の施行を予定しております。  以上の改正に伴う内容の詳細につきましては,54ページから60ページの議案及び新旧対照表にまとめておりますので後ほど御参照ください。  61ページをお開きください。
     続きまして,第27号議案神戸市営住宅条例の一部を改正する条例の件につきまして御説明申し上げます。  1.改正の趣旨でございますが,(1)平成31年度に新たに管理開始する市営住宅及び駐車場を別表に追加いたします。  (2)用途廃止する市営住宅及び駐車場を別表から削除いたします。  2.改正の内容でございますが,(1)市営住宅の管理開始,用途廃止に伴い,神戸市営新御崎西住宅を別表第1に追加し,神戸市営東山住宅及び神戸市営本山神岡住宅を別表第1から削除いたします。  (2)駐車場の管理開始,用途廃止に伴い,神戸市営住宅新御崎西駐車場及び神戸市営住宅楠駐車場を別表第5に追加いたします。神戸市営住宅本山神岡駐車場を別表第5から削除いたします。  3.施行期日でございますが,平成31年4月1日からの施行を予定しております。ただし,神戸市営新御崎西住宅及び神戸市営住宅新御崎西駐車場を別表に追加する改正規定は,公布の日から起算して十月を超えない範囲内におきまして,規則で定める日から施行を予定しております。  以上の改正に伴う内容の詳細につきましては62ページから66ページの議案及び新旧対照表にまとめておりますので,後ほど御参照ください。  67ページをお開きください。  続きまして,第28号議案神戸市建築物の安全性の確保等に関する条例の一部を改正する条例の件につきまして御説明申し上げます。  1.改正の理由でございますが,近年,既存の住宅を小規模なグループホームや児童福祉施設等に転用する事例が増加しており,建築基準法におきましても既存建築ストックの用途変更による活用を目的として,用途変更の建築確認手続が不要となる規模を拡大する改正法が公布されました。こうした背景を踏まえ,既存の住宅をグループホームや児童福祉施設等に転用するような場合は,安全性を確保しつつ一定の条件下で,接道長さの規定等を緩和する改正を行うものでございます。またあわせて上記法改正への対応等をするため,改正を行うものでございます。  2.改正の概要でございますが,(1)小規模なグループホーム等に係る制限の緩和につきまして御説明いたします。  1)建築物の敷地が道路に接する部分の長さの緩和として,法では建築物の敷地は道路に2メートル以上接しなければならないとされております。これに加えて建築安全条例では,建築物の用途等に応じて4メートル以上接する規定を定めております。この規定につきまして,表の要件に適合する小規模建築物の場合に適用除外とする改正を行うものでございます。  2)寄宿舎等の出入り口と道路等との関係の緩和として,本規定は準耐火建築物等以外の共同住宅または寄宿舎の避難上の安全性を確保するため,その主要な出入り口等を直接道路に面して設けるよう義務づけるものでございます。この規定につきまして表の要件に適合する小規模建築物の場合に適用除外とする改正を行うものでございます。  (2)建築基準法改正に伴う見直しにつきまして,1)防火構造とするホテル,旅館または下宿に関する規定の廃止として,法改正により木造建築物等の延焼のおそれのある部分を防火構造とすることを規定する法第24条につきまして,建築物の規模が大きい場合には耐火性能に関して別途の基準が規定されていることを踏まえ,延焼の抑制という目的が達成されることから廃止されることとなりました。条例によりまして同様に規定している当該規定につきましても廃止するものでございます。  68ページをお開きください。  2)仮設興行場等に対する制限の緩和の追加として,法改正により現行の1年以内の期間に限る仮設建築物に対する許可制度に加え,1年を超える期間の仮設興行場等に対する許可制度が新設されました。現行の1年以内の仮設建築物と同様に,1年を超える仮設興行場等につきましても,条例の規定における緩和措置の対象に加えるものでございます。  3)長屋の敷地に関する規定の整理として,法改正により袋路状道路のみに接する長屋の敷地の接道長さの制限を条例で定めることが可能となったことから,これまでの全ての長屋につきまして接道長さの規定を定めていたものにつきまして,防災上の観点から袋路状道路にのみ接する敷地の接道長さ及び路地状部分のみで道路に接する敷地の形につきまして,特に規定を設け整備するものでございます。  3.条例施行期日でございますが,平成31年4月1日からの施行を予定しております。  以上の改正に伴う内容の詳細につきましては,69ページから74ページの議案及び新旧対照表にまとめておりますので,後ほど御参照ください。  75ページをお開きください。  報告事項,消費税率改定に伴う外郭団体自主料金の改定予定につきまして御説明申し上げます。  1.一般財団法人神戸すまいまちづくり公社につきまして,改定の主な考え方でございますが,月極駐車場料金につきましては,現行の料金に税率改定分を乗じ端数処理を行います。  兵庫駅前ビル駐車場等の料金につきましては,近隣の民間駐車場料金の状況等を考慮し据え置きといたします。また,時間貸駐車場につきましても据え置きといたします。  2.神戸新交通株式会社につきましては,改定の主な考え方でございますが,現行の料金に税率改定分を乗じ端数処理を行います。  76ページをお開きください。  3.神戸ハーバーランド株式会社につきましては,改定の主な考え方でございますが,現行の料金に税率改定分を乗じ端数処理を行います。  煉瓦倉庫駐車場料金につきましては,近隣の民間駐車場料金の状況等を考慮し据え置きといたします。  4.株式会社神戸サンセンタープラザにつきましては,改定の主な考え方でございますが,現行の料金に税率改定分を乗じ端数処理を行います。  サンセンタープラザ駐車場料金につきましては,近隣の民間駐車場料金の状況等を考慮し据え置きといたします。  なお,一般財団法人神戸すまいまちづくり公社の六甲有馬ロープウェー及びまやビューラインの料金並び神戸新交通株式会社のポートライナー及び六甲ライナーの運賃につきましては,今後示される国土交通省の処理方針に基づき改定を行い,6月議会において御報告させていただく予定でございます。  以上,住宅都市局所管に係る平成31年度予算案及び関連議案3件並びに報告事項につきまして一括して御説明申し上げました。何とぞよろしく御審議のほどお願い申し上げます。 4 ◯主査(軒原順子) 当局の説明は終わりました。  引き続いて,順位により質疑を行います。  なお,委員会運営の効率化のため,当局におかれては簡明な答弁に努めるとともに,適当なものについては担当部課長からも答弁されるよう,この際,特に申し上げておきます。  また,質疑者が要望にとどめた項目については,コメントを要しませんので念のため申し添えておきます。  また,委員各位におかれては,質疑の要点をおまとめの上,簡明にお願いいたします。  それでは,大かわら委員,発言席へどうぞ。 5 ◯分科員(大かわら鈴子) おはようございます。  それでは,一問一答でお聞きしたいと思いますので,どうぞよろしくお願いいたします。  まず最初に,都市空間向上計画のほうからお伺いしたいと思います。  本会議を通じて,三宮再整備で700億円を超える費用がかかり,そのうち公共施設の整備で神戸市負担が500億円になるとの試算が示されました。市民合意のない三宮一極集中の再整備にこれだけの莫大な費用をかけるだけでなく,各エリアではさらに駅前再開発が計画されています。  しかし,本会議で我が会派が指摘したように,こういった地域では人口過密によるさまざまな問題が既に起こっています。また,神戸市の開発したニュータウンなどでは,商業施設の撤退などの問題が起こっています。駅周辺への公共施設等の再配置や人口誘導,郊外の切り捨てを行う都市空間向上計画では,この矛盾をさらに拡大し,上質なまちづくりとはかけ離れたものになると思いますが,いかがでしょうか。 6 ◯岩橋住宅都市局長 都市空間向上計画につきまして,御答弁申し上げます。  人口減少を迎えた局面におきまして,神戸市におきましても都市全体の人口密度の低下,あるいは低未利用地の増加というような形で,都市の内部において空き家・空き地が増加するというような都市のスポンジ化というような現象が発生しつつあります。これは将来的にまちの荒廃につながるのではないかというおそれがございます。  神戸市都市空間向上計画の狙いでございますが,このような状況を踏まえまして,市民・事業者・行政が人口減少に対する危機感と,それから地域における課題を共有し,今の段階から長い時間をかけて取り組んでいくというようなことが大切ではないかと考えております。  本計画では,駅周辺につきましては鉄道駅の拠点性,それからその周辺のポテンシャルを生かし,長期的に見て一定の人口規模と密度を維持しつつ,民間活力を導入しながら,都市機能の維持・確保,あるいは居住空間の提供というものを図っていこうとするものでございます。  また,あわせまして,駅から離れた山麓・郊外居住区域において,地域の特性,特徴を生かした多様な暮らしができますように,まちづくりを進めてまいります。50年先も健やかに住み続けられるまちの実現を目指すということとしてございます。委員御指摘の駅前の特定の地域に人口が偏在して,過密化させて,郊外を切り捨てるというような計画ではございません。この点は御理解いただきたいと思います。  本計画でございますが,将来のまちづくりのあり方について考え,将来にわたり神戸市が選ばれるまちであり続けるためにも,ぜひとも策定する必要があると考えてございます。  以上です。 7 ◯分科員(大かわら鈴子) さっきも申しましたように,三宮については今後,莫大な費用がつぎ込まれていくことが見えてきています。その一方で,今おっしゃった山麓・郊外居住区域──多様な暮らし方ですとかということを言われています。住み続けられる地域なんだということもずっと言われてきていましたけど,本当にそうなのかというところに私たちは危惧を抱いているわけです。  そういう地域,まだ地域名とか指定がされていないので出ていません。はっきりはわからないですが,でもそういう山麓・郊外居住区域に指定されるんではないかなというような地域では,既に公共施設の再編ですとか行政サービスの縮小とか,こういうことが行われています。  例えば東灘区の渦森台,ここでは市バスが14本も減らされて,今,大問題になっているんです。地域からは何とか便数をもとに戻してほしいということで2,500筆を超えるような署名が集められたりと,本当に切実な声が上がってきています。  本当に今,言われたように住み続けられる地域ということでやっていくなら,こういうような行政サービスの後退はやめさせるべきだと思うんですね。このような地域で行政サービスをちゃんと担保できていくんでしょうか,お伺いします。 8 ◯林住宅都市局計画部長 都市空間向上計画の狙いについては,先ほど局長が申し上げたとおりでございますけども,駅周辺の整備に合わせまして,この山麓・郊外居住区域につきましても,しかるべき対策をとっていくということでございます。我々としては計画の修正案の考え方でも述べていますように,重点的に対応していきたいというふうに考えておるということでございます。  それで,この修正案の中で取り組む施策の柱としては,いろんな柱を立てておるわけでございますけども,コンパクトな視点ということからは良好な既存ストックの活用,あるいはネットワークの視点からはアクセス機能の向上というような柱を立ててやっておるわけでございます。来年度予算でもそういう部分については考慮して積んでおるわけでございますけども,そういった中で,今,御指摘のアクセスの話があったわけでございますけれども,我々としては今後とも,この山麓・郊外居住地がその特徴を生かしながら住みよいまちにしていくというためには,市民と事業者,そして行政の三者が協力をし合って,協働し合って取り組んでいくということが必要だというふうに考えてまして,そういうことを通じて,この多様性を生かしたまちづくりを進めていきたいというふうに考えてございます。 9 ◯分科員(大かわら鈴子) 今,アクセスの向上ということでも言われました。市民と一緒にやっていくんだということも言われました。じゃあ今,御説明しましたように,バスが14便も減らされて,どう考えても不便になっているわけですよ。かなり坂道のきついところですし移動が大変だと。高齢化もかなり進んでいるということもお聞きをしています。一緒にやっていくんだということであれば,市民から既に声が上がっているんです,これをやってくれという声が上がっているんです,バスをもとに戻してほしいと。じゃあこれ,一緒に増便に向けて頑張っていただけますか。 10 ◯林住宅都市局計画部長 問題の解決の方法はさまざまだろうと思います。その場所に応じたやり方になろうかと思います。バスが減便されて足がなくなるということがお困りだということであれば,バスを復活するという方法も1つございますけども,それにかわる,例えば地域コミュニティー交通を導入するという方法もございますし,これは地域の特性に応じたやり方を,先ほど申しましたように,住民の皆様と一緒になって考えていきたいというふうに思ってございます。 11 ◯分科員(大かわら鈴子) 地域の皆さんは,ほかのバスを──小型のバスですか,その地域を走るようなバス,そんなのを考えていただいたらそれもいいと思います。でも,まず地域の皆さんは今までの市バスを復活してほしいという答えを出されているわけですから,これを求められているわけですから,ここでやってください。今お答えをお願いします。 12 ◯林住宅都市局計画部長 繰り返しになりますけども,地域にどういう施策がふさわしいかという点につきましては,一緒に考えていきたいというふうに考えてございます。 13 ◯分科員(大かわら鈴子) そこでとまっていたら何にも進みません。やっぱりここは住みにくい地域になってしまいます。移動が大変で不便になるという,そういう地域で終わってしまいますよ。だから,ちゃんと言われていることをきちっとやってもらわないと,ここは住めない地域になっていきます。  次のことをお聞きをしますけれども,本会議のほうでもニュータウンでのスーパーや商店の撤退の問題も触れました。郊外のあちらこちらで同様の問題が起こっておるんです。  1つ御紹介をしますけども北区の君影町,ここではトーホーが2017年7月に撤退をしています。日用品ですとか食料品が買える店が全くなくなってしまっているんです,この地域。今どんな状況に住民の方は置かれているかということでお話をしたいと思うんですけれども,ひとり暮らしの高齢者の方が大変多いんですね。毎日もう仕方がないから知人に買い物を頼んでいるとか,ヘルパーさんと一緒にバスに乗って買い物に行くと,こういうことをしなければならないという状況になっています。でも,そのヘルパーさんなんか,今,時間が切り縮められています。45分しかないんですよね,サービスの時間が。だから結局,時間超過になってしまうと。だから買い物に行くときは,最初はバスを利用するんだけれども帰りはタクシーを利用せざるを得ないと。こういう本当に不便な状況になっています。住民の皆さんはいつまでこんな状況が続くんやということで,本当に不安になられているんです。もう今こういう状況も起きているんですよね。都市空間向上計画を進めたら,やっぱりまたこういうことに,さらに追い打ちをかけることになるんじゃないんですか。 14 ◯林住宅都市局計画部長 確かに市内の団地の中ではスーパーが撤退して,それをどうするかというのが課題になっているという地区も既にございますし,そういったことを踏まえまして,移動販売といったことも導入されている地区もあろうかと思います。それにつきましても,区役所を含めた行政,住民の皆様,それから事業者が1つの解決案として,この移動販売といったものに取り組んでいるというところでございます。  君影町の紹介もございましたけれども,ここからは既に足を確保するためのコミュニティー交通導入をどうかということで要望をいただいているところでございまして,我々としてもどう対応ができるのか,相談をするなりアドバイスをするなりというようなことで,地域の機運の盛り上がりに応じて対応していきたいというように考えてございます。  アクセスにしましても,そういう商店・スーパーにしましても,こういう生活の身近な機能につきましては,住民の皆さんと相談をしながら一緒になって取り組んでいくということが大事だろうと思ってございまして,そのためにこの向上計画をつくり,そういう認識を持っていただき,ともに取り組んでいこうということを目指しているというわけでございますので,よろしく御理解のほどお願いしたいと思います。 15 ◯分科員(大かわら鈴子) 機運が高まればということを言われても,これは本当に地域でそういう機運が高まって,もうみんなで動くということになるってなかなかなんですよ。今,問題になっているのは,その地域の交通とかそういうのをつくっていこうとか,くるくるバスみたいな,あんなんをつくっていこうというときに,力持ちがいて,その人が中心になってやるということでやったら進むんですけども,そういう人がいないというところで各地域は困っているわけですし,問題がずっと解決していないという状況があるんですよね。だから,今いろいろそういう交通手段とかも考えるとか言われていましたけども,機運が高まるのを待っとったら,ここはもうずっと不便な地域です。もうこういう状況が続きます。  だから,今,求められている,ここでいえば,やっぱり店舗を誘致してほしいと。今までみたいにすぐそばにあって,それでお買い物ができるという,まずそれは基本的なことではないでしょうか,生活していく上で。それさえもなければ,やっぱりここも住みにくい地域ということになりませんか。 16 ◯林住宅都市局計画部長 店舗の誘致は,それは商業者が考える話なんですけど,我々としてはそういう試みも一切しないというつもりはございません。声かけをし,できれば店舗を展開していただくようなお願いもしたいとは思っています。ただ,それで成り立つのかというと,そうでもないという部分もございますので,じゃあどうするのかというようなことは地域と一緒に考えていく必要がどうしてもございます。  行政だけで全てのサービスを満足できるというものではございませんし,地域の方が必要性を認識していただいて,リーダーがいらっしゃらないという話がございますけども,リーダーを見出していく,地域で盛り上げていくというのが,どうしても必要な過程かなというふうに私は思ってございます。 17 ◯分科員(大かわら鈴子) もちろんそのリーダーを見出していただいて,そういうところを進めていくのも大事やと思いますよ。それはそれでやっていただいたらいいと思うんです。ただ,今,日常の生活で困ってらっしゃるんですよね。もう物を買われへんと,買うところが全くないんやと。やからこそ,まず店舗誘致で動いていただきたいんですよ。  これ,地域の方が本当に困って,市長への手紙を書かれたら,もう民間のことですから神戸市では対応できませんと,本当に冷たい回答やったそうです。結局こうなってしまうんじゃないですか。 18 ◯林住宅都市局計画部長 繰り返しになりますけども,住民とともに解決方法を見つけていきたいというふうに思います。 19 ◯分科員(大かわら鈴子) いろいろこういう問題を聞いたら,住民と一緒に考えていくんや,解決法を見出していくんやということで言っていますけど,どっこもまだ問題解決をしていないんですよね。本当にそういう思いでいらっしゃるのかどうか。この都市空間向上計画が実際に地域指定をして実施されていって,それが本当にやっていかれるのかということを,今のお答えでも懸念をいたします。  それから,人口が減るからということで,小さい規模のまちを目指していくということになったら,本当にこれから先は大変なことになるんではないかという危惧も抱いております。  これは兵庫区でもあったことなんですが,兵庫区では小学校4校の統合を2回やっているんですね。だから,それぞれの地域にあった8校の小学校を2校にして,あとが廃止になっていますから2校に減ってしまいました。今そういう状況の中で何が起こっているかといったら,1つの小学校では子供がふえ続けていて,今,過密状態が起こっていると,大きな問題になっているんですね。  一旦,公共施設を統廃合してしまったら,その後,このように人口がふえても対応できなくなってしまいます。この山麓・郊外居住区域であっても住み続けられるということを,地域なんだということを言われるのであれば,やっぱり公共施設の統廃合も行うべきではないというふうに思いますが,いかがでしょうか。 20 ◯林住宅都市局計画部長 必要に応じて統廃合といいましょうか,公共施設についても見直しがしかるべきところで行われるということだと思います。ただ,それについての影響といいましょうか,周辺環境に適応するような形で進めるべきだというふうにございまして,これは全庁の話になるかと思いますけども,先ほど申しましたように調和するような,周辺になじむような形で配慮されるという取り組みを,全庁を挙げて連携をしながら取り組んでいく必要があるなというふうに思ってございます。 21 ◯分科員(大かわら鈴子) 山麓・郊外居住区域は居住という言葉はついてますけども,国の立地適正化計画でいえば,居住誘導区域外になってしまいます。地域指定をされて,行政サービスがどんどん縮小されると,公共施設も統廃合されてなくなっていくということになってしまえば,それこそ若い人がこちらのほうに住まなくなる。あと,高齢者でも便利なところがええや思うて,移動できる人は便利なところに移動してしまうということが起こってくるんじゃないかというふうに思います。  こういうことを進めていったら,山麓・郊外居住区域は,移動が難しい高齢者ばっかりのまちになってしまうんじゃないですか,こういうことを懸念するんですね。こういういびつなまちづくりというのは,やるべきではないと思いますけども,いかがですか。 22 ◯岩橋住宅都市局長 都市空間向上計画の考え方で,冒頭,答弁させていただきましたが,今の状況で人口減少が進んでいく中で,まちでいろんな問題が生じている。将来的にはまちの荒廃になると申し上げましたが,先ほどのスーパーの撤退であるとか,バスに乗らないから減便される,そういうようなことが実際に起こってきているわけです。  この計画が目指すのは,そういったことが将来起こり得るということの危機感を共有した上で,どういうような進め方をすれば神戸が将来にわたって住み続けられるまちでいられるかということでございますので,この計画を進めることが,いびつなまちづくりを進めることでは決してございません。今,起こっているような事象,将来起こるような事象を見据えた上で,我々はそのまちにとってふさわしいまちづくりを,事業者なり市民の方と一緒に考えていくということでございます。  ですから,先ほど申し上げましたように,何もしてないのではなくて,コミュニティー交通が必要なところは,今まさに地域と一緒に考えておりますし,スーパーが撤退した事象なんかにつきましても,区役所なんかと一緒になって,スーパーはできないけれども移動販売なら,そこのニーズを一定満たせるというような工夫もしてきているわけでございます。  これから地域によってやり方はいろいろあるかと思いますが,そういうまちづくりを進めるというのが前提の計画でございますので,その点はぜひ御理解いただきたいと思います。 23 ◯分科員(大かわら鈴子) 今,スーパーの撤退に対して移動販売も頑張っているんだということも言われました。確かにもう何にもないところから移動販売ができたら,これは改善はされたということにはなるかもしれません。でも,この神戸のまちの中で移動販売なんですよね。  私,本当に最初これね──西区のニュータウンの話でしたか,須磨区の話でしたか,聞いたときにもうびっくりしたんですよ。私は佐用郡が田舎ですけれども,そこでの移動販売のことを思い出しました。ああ,この神戸の中でもそんな状況になってしまうんやなということを思い出しました。  今のそういう事象に対応していくことが大事だからということを言われましたが,それだったら先ほどから言われている,例えばバスをもとに戻すことですとか,さらにスーパーの店舗誘致をもっともっと頑張るということをやって,そこを住みやすいところにして,若い人たちもそこに誘導をするというようなことをやっていくことこそが必要なんではないでしょうか。一方では過密が起こっているところがあるんですから,政策的に誘導をしていくということこそ,やるべきではないんでしょうか。 24 ◯林住宅都市局計画部長 山麓・郊外にも特質がいろいろあると思います。いい側面もあるでしょうし,自然環境があるというような面もある。それはそういうことをお求めになる方については大いに魅力的な分だろうと思います。特に子育て世代なんか,広い敷地内に広い家が望ましいと思っていらっしゃる方につきましては,もしかしたら山麓・郊外に相当するニュータウンなんかのほうが駅前よりもいいのかもしれません。そういった意味では,その多様性を生かしながら居住空間を提供し,それを選んでいただくということも,あわせて考えていきたいというふうに考えてございます。 25 ◯分科員(大かわら鈴子) もしかしたら田舎が好きな若い人が住めるようなまちをつくるのではなくて,若い人でもちゃんと住んで便利に暮らせるような,そういうまちを山麓・郊外でもつくるべきではないんですかということを言っているんです。 26 ◯林住宅都市局計画部長 人がどこに住むかというのは,その人の権利でございますので,選考はしていただくということなんですけども,私が言いたいのは,そういった山麓・郊外の魅力を生かしながら,そういう空間を提供するということもあわせて考えていきたいということを申し上げております。 27 ◯分科員(大かわら鈴子) 別に人の権利を制約しようとかそんなことを言っているわけではありません。住もうと思えば,ああ,ここでも便利に住めるな。何の問題もないな。交通も便利やな。お店もあるなという,そういう普通の状況をつくってほしいと。その上で,若い人たちがそこにも住めるような誘導策だってとれるんじゃないですかということを言っているんですよ。 28 ◯林住宅都市局計画部長 そういう意味では,住む上でアクセスの話なり店舗の話なり,いろいろございますけども,繰り返し言っていますが,住民と一緒になって,解決する中でその特徴を生かしながら,多様な生活ができる空間というのを我々は提供していきたいというふうに考えております。 29 ◯分科員(大かわら鈴子) この問題について,市民の方はどう考えていらっしゃるか。パブコメが行われましたよね。私もこれを見せていただきました。その中でちょっと1つ御紹介したいのが,居住区域の設定の方針についてこういうことを言われています。  次世代に継ぐ持続可能なまちづくりとして数ページにわたって説明がされていますが,この説明で将来にわたって住み続けられると思うことができる神戸市民がどれほどいるんでしょうか。将来住み続けることが難しくなると不安に思う市民が多いのではないでしょうかと。教育・医療・行政などの公共サービス,スーパー・商店など民間施設が減少したり廃止になったりしたら,その地域は住みづらい地域,居住地としてのよい条件を失った地域になってしまいますということを懸念を示されています。一層,不便で不自由なゆとりのない生活を余儀なくされることになるんじゃないですかと,まるでこれは都市周辺を切り捨てるように見えてしまいますということで,この計画に対して懸念を示されています。  市民もこういうふうに受け取られているんですよね。だから,今いろいろお聞きしましたけども,一緒にやっていくとかと言われて,じゃあ具体的にどうするんだということになると,その答えが出てこない。本当にこれ,切り捨てることになっては絶対にあかんと思いますが,いかがですか。 30 ◯林住宅都市局計画部長 我々のアンケート調査などでも,まだ神戸市が人口が減っているということを知らない方もいらっしゃるのが事実でございます。既に減少局面に入っているということを認識していらっしゃらない市民もいるということなので,我々としては,こういう考え方を示しまして,将来そういう予測があるよと,人口減少が進むことが懸念されていますよということを,まずお伝えをしたいと思ってございます。  その上で,不安をあおるというのではないんですけども,そういうリスクを認識をしていただいて,じゃあどう対応するのかというのを,先ほどから何遍も言ってますが,一緒になって対応するということを呼びかけておるつもりでございます。  その中で,どういう対応ができるか。これは先ほど申しましたように,いろんなやり方なり特性なり,生かし方があると思いますので,そういった中で計画を進めていきたいということでございますので,そういった点を今後とも御理解いただくように努めながら,計画を取りまとめていきたいというふうに思っております。  そして,取りまとめに当たっては,できるだけ,どういったことが可能かという施策を盛り込みたいと思ってございまして,そういったものも訴えながら計画を取りまとめていきたいというふうに思ってございます。 31 ◯分科員(大かわら鈴子) 50年後に110万人に減少するんだと,その危機感を共有してということで,市民にも説明をしたということで言われていますけども,そういうまちを目指すということであったら,それでこれから地域指定をされていくということになるんでしょうけども,これからのまちづくりに,そういうスタンスやったら大きく影響してくるというふうに思います。  公共施設は統廃合を絶対するべきではないと思うし,それから地域の課題,まずそこを解決して住みやすい地域をつくっていくということに取りかからないと,それこそ人口減少に加速をかけることになってしまうというふうに思いますので,きちんとそのあたりは対応するべきやというふうに思います。この山麓・郊外指定をしてしまったら不便になっていく,住みにくくなっていくんじゃないかということを,やっぱり今,御答弁を聞いていても思いました。
     それから次に,駅周辺の再開発についてもお伺いをしたいと思います。  今,計画されている駅周辺の再開発では,本当にまち壊しにつながりかねないような現状が生まれているというふうに私たちは思います。二宮市場の事例をお話ししたいと思うんですけれども,ここ以前から,本当に市場は苦しい状況が続いてきました。そこに三宮の駅前再開発で,ミントやとか旭通の高層マンションが建設をされました。それが大きな壁となって人の流れが変わったと。さらに客足が減って深刻な状況となっています。この問題を私たちはこれまでも何度も取り上げてまいりました。当局に対しても影響調査ですとか実態調査をして対策をとるべきじゃないのかということも求めてまいりました。けど,何ら有効な対策はとられなかった。もちこたえられずに商売をやめてしまって空き店舗ができているという,そういうことがずっと出てきておるんですね。  その空き店舗になったところを特定の大企業が次々と取得をしていっているそうです。そして,その大企業が今度マンション建設をするということになっているようです。結局,駅周辺の再開発は,地元で頑張ってきた中小業者の犠牲に成り立つものになってしまう。こういうことではないでしょうか,お伺いします。 32 ◯林住宅都市局計画部長 今回の駅周辺,三宮も含めまして市内のいろんな場所で駅周辺の整備というのを掲げておりますけれども,我々としては,駅というものは非常に重要なものであると。駅の拠点性を高めポテンシャルを上げるということが,ひいては神戸市のポテンシャルを上げるということにつながっていくというふうに思ってございまして,適切に都市機能なり居住機能を配置するということを考えてございます。こういった政策につきましては,周辺の環境にも配慮しつつ,関係部局とも連携を図りながら取り組みを進めていきたいというふうに考えておるところでございます。  三宮の御指摘をいただいたところでございますけども,これにつきましても実情といいましょうか,周辺の環境を踏まえながら進めていく必要があるというふうでございます。民間の活動が一定マンションに投入されるということにつきましては,これは1つの形態かなというふうにございまして,一概にそれを否定するものではございませんが,引き続き,二宮ですと都心の近くでございますので,その商業機能といったものも勘案しながら,ふさわしい土地利用というものを考えていきたいと思ってございます。 33 ◯分科員(大かわら鈴子) この二宮市場だけではないんです。兵庫区の事例もお話をしたいと思います。  兵庫区の拠点として位置づけられている湊川駅周辺も再開発によって問題が起こっています。駅周辺のところにある市営松本住宅が廃止をされたと。その影響で,1階と地下部分で営業されていた本当に歴史のあるミナイチ──もう大切な市場ですけど,それが閉鎖をこの3月末でされることになります。ここでも大事な市場が潰れてしまうことになるんですね。その後は民間再開発でマンションになるということになっています。この近所では,ここだけではなくて,東山商店街の中ほどにある東山住宅も廃止が決まっています。その後もお聞きをしたら売却の方向であるということでした。  本来なら市営住宅──今,住機能も確保していくんやということも言われていましたけれども,本来なら市営住宅を廃止せずに建てかえるべきやったと思うんですね。兵庫区は市営住宅の入居希望も多いです,倍率も高いです。安易に民間売却することはやるべきではないと思うんですけど,いかがでしょうか。 34 ◯三木住宅都市局担当局長 御指摘の松本住宅,あるいは東山住宅は耐震性がないということで,今,マネジメント計画に基づいて再編をしていると。実質もう古い住宅ですので,それをどこに居住機能を持っていくかということで,別のところでの建てかえということで,皆さんに住みかえをしていただいたということでございます。  東山についても,下を区分所有でお店の方がお持ちです。これは今後どうしていくかということは,お話もしながらやっています。ミナイチにつきましても,これはしっかりお話をしながら,住宅の再編とそういう商店街の再編,これを合わせてやっていくということで,非常にしっかりお話をしながら,そして再編後は,希望される方は帰ってきて御商売をなさる方は当然いらっしゃいます。そういうような形で進めているということでございます。 35 ◯分科員(大かわら鈴子) 帰ってこられる方には十分ちゃんと支援をしていただきたいと思うんですが,2つの市営住宅が廃止されたことで,結局300世帯近くがなくなっているんですね。商店街でどうなっているかというたら,皆さん言われていますけど,人通りが物すごく減ったということで,ある商店の方は,もう商売が大変になったということを言われています。何で一遍に市営住宅をこんなようさん潰してしまうんやということも言われてました。新しくマンションが建つということはお聞きをしていますけども,そこまで商売がもちこたえられるかというようなことを言われているような方もいらっしゃいました。やっぱりここでも再開発のために中小業者が被害をこうむるということになっているんではないでしょうか。それも神戸市主導でやっているというところに問題があると思うんですけど,いかがでしょうか。 36 ◯岩橋住宅都市局長 東山住宅,松本住宅でございますが,市営住宅マネジメント計画の話を先ほど担当局長からもお話しさせていただきましたが,やはり耐震性がないということですね。我々は2次マネジメントの中では耐震性がないものは,やっぱり何らかの手を打つ。改修するか,それか建てかえるかというような形,あるいはそういった形も含めた再編をしていくということでさせていただいています。  神戸市主導というのは,確かに耐震性のない市営住宅を耐震性のある住宅に住みかえていただくというのは,我々が主体的にやっていることでございますが,それによって工事期間とかそういった意味で影響が出ていることはあるかもしれません。ただ,それは例えばミナイチと松本住宅は一緒でございましたが,それの改修に当たってはミナイチの方の今後も考えた上で,十分話し合ってこういう形で進める。その手法が建てかえというような形で,住宅は民間住宅ということでございますが,そういった整備を,あそこも駅に近いですから,しっかりとやっていくというようなことが大事かと思っております。決して商店街を疲弊させるために我々は事業をしているのではなくて,人の命を守ることも大事ですし,まちの機能更新を図ることも大事ということでやっておりますので,その点は誤解なきようによろしくお願いします。 37 ◯分科員(大かわら鈴子) 私は耐震性がないものを無理に潰さんと使えという話をしているわけではないんですね。これを潰して──それは耐震性が補修でできないのならば潰すより仕方ないかもしれません。ただ,百歩譲ってそうかもしれないんだけども,その後を民間売却してということに私は疑問を呈しているわけです。あっちもこっちもマンションになったらあかんと思います。  今ここの商店街でも,あのころ,ミナイチも含めて全部で,新鮮市場,その連合体ですね,そこで本当にたくさんのお店の方が頑張っていらっしゃいます。そういう歴史もあるところです。そこがもう,これからさらに空き店舗がふえていって,大集約をしようという話になったら大変やなというふうに思います。そこに大集約をして,そこをまた民間売却されてマンションが建ち並ぶなんて,これは絶対にないようにしていただきたいということは申し上げておきたいと思います。  ちょっと時間がないので,次の過密の問題をちょっとお聞きしたいと思うんです。  垂水駅前に建設予定のマンションですけども,これは本会議のところでもちょっとお話をしました。当初220戸だったのが270戸にふやされました。このマンションの校区である垂水小学校,これは本会議でも申し上げましたけれども,児童がふえ過ぎて教育環境の悪化になりかねないと要注意地区になっているんですね。これ以上,子育て世代が集中しないように,どういう手だてをとられるんでしょうか。 38 ◯林住宅都市局計画部長 垂水駅前の再開発についてでございますけれども,これはマスタープランで垂水駅前というのは,地域拠点として位置づけておりまして,区の中心として商業・業務・文化機能の集積などを図り,拠点にふさわしい整備をするべき地区,また,再開発方針におきましても適切な土地の高度利用を図ることとしてございます。このたびの地元による市街地再開発事業につきましては,このような観点に加えまして,老朽木造家屋が密集し,防災上の観点からも再開発事業に着手するものです。  この事業に伴います垂水小学校への対応につきましては,都計の手続の段階でございますけども,今後,事業の熟度が高まりまして,正確な,もう少し詳細な計画が明らかになるわけでございますけれども,小学校の建てかえなどで適切に対応していくと教育委員会からは聞いておりまして,今後とも教育委員会と連携を図っていく。その際にはこの事業の熟度の情報を伝えながら進めていきたいというふうに考えてございます。 39 ◯分科員(大かわら鈴子) 建てかえということでいえば,小学校は今,大変みたいです。それどころではないみたいです。あそこは狭いところですから,敷地内での建てかえなんてとてもじゃないけど,もうどうやってするんやと。もし狭いところに仮設でも建てて校舎建てかえなんてことになったら,その間,子供たちはもう何にもできなくなってしまいますし,本当にこれって無理に無理を重ねるような問題ではないかというふうに思います。  それで,この建てかえという話は,私が聞いた,子育て世代が集中しないというより集中した後の問題なんですよね。集中しないようにどないするんやという話を聞いているんです。 40 ◯林住宅都市局計画部長 集中しないのにどうするのか。 41 ◯分科員(大かわら鈴子) もうマンションが270戸にふえると,今まで計画した220より50戸もふえるんですね。そこに子育て世代が入ってきたら,要注意地区であるのにもかかわらず,そこに子育て世代がもし集中したら,ここの学校は機能しなくなるような,そういうことになってしまいますよと。だから,若い世代が集中しないように規制をできるんですかということをお聞きしています。 42 ◯林住宅都市局計画部長 済みません,建てかえについて対応していくということでございますけども,現在,聞いていますのは,当分の間については今の校舎で対応できると。 43 ◯分科員(大かわら鈴子) 学校の話じゃないです,規制の話です。 44 ◯林住宅都市局計画部長 規制の話ですね。そういう意味で,建てかえた後にふえるファミリーといいましょうか,そういう世代につきましては,建てかえで対応できるということでございますので,特段,今,教育委員会から規制なり削減なりという要請は聞いていないということでございます。 45 ◯分科員(大かわら鈴子) 聞いていないではなくて,対応をちょっと私は聞きたかったんですけど。じゃあ,ほかのところも言いましょう。  須磨駅周辺なんですけども,同様の問題が起こっています。ここで前は子供が減っているということで,大黒小学校と千歳小学校が統廃合して小学校を建設したと。だいち小学校が建設されたんですけども,また駅前にマンションが建設されて,子供が急増して過密状態になっていると。今度また400戸のマンションが建設されるそうです。これ,やっぱり対応できないですよね。  それから,元町のウオーターフロントに建設されるマンションも700戸でしたか,このマンションが建つ校区の神戸小学校も要注意地区なんです。これ以上,子供がふえたら大変なんです。  以前,私はこの問題を港のほうの常任委員会でもお聞きをしたんですね。子育て世代の入居を規制できるんですかということをお聞きしたんです。そしたら規制はできないと,無理なんですということを認められました。これ,当局として規制できますか,入居者を。 46 ◯林住宅都市局計画部長 須磨なり都心での話が出ましたので,現在,神戸の都心の商業地域では,都市計画マスタープランで高度商業,あるいは業務地区に位置づけられておりまして,多様な都市機能を高度に集積させるということで,市内の他のエリアに比べて高い容積率を面的に指定していると。  ですが,最近こういう高容積率を活用した大規模マンションが続くということで,いろんな都市機能に立地障害や子育て関連施設の不足という課題が顕在化しているということで,今回,都心では都市機能の集積とバランスのよい都心居住を誘導すると。そして魅力・活力を向上させることが来街者の増加,ひいては市全体の人口増加につながるということで,この居住機能のボリューム抑制というのをやってございます。土地利用の誘導策を講じているところでございます。  ただ,都心以外の部分でございますけども,主要な駅周辺では,スポット的に商業地域に指定しているところもありますが,ボリューム,ベースは容積率も400%ということで,非常に大きなボリュームの住宅が建つ,乱立するような可能性は低いと考えてございますし,また,ある程度まとまったエリアでございます六甲道や新長田につきましても,市の施行する再開発事業により計画的な土地利用を誘導しているということで,都心以外の駅周辺につきましては,居住機能の制限は今のところ必要と考えてございません。  ただ,そういう民間の会社につきましては条例による運用をしてございますけども,そういった中身をよく精査をすると。要するに,どのぐらいの実効性なり効果が出ているのかというようなことをよく踏まえながら,今後も運用を図っていく必要があるかなというふうに思っております。 47 ◯分科員(大かわら鈴子) 今,言いましたように,例えば須磨やったら400戸のマンションがまた建設される。子供たちの教育環境はもう学校が満杯になって,それこそもう大変なことになると。それでも規制は要らないんですか。 48 ◯林住宅都市局計画部長 これも先ほど御答弁したかと思いますけども,やはりそういういろんな規制を導入するに当たりましては,周辺環境と調和するということ,周辺環境に配慮するということは非常に大事だと思ってございまして,関係部局と連携をしながら,どういう施策ができるかというのを今後考えていく必要があるかというふうに思ってございます。 49 ◯分科員(大かわら鈴子) 周辺には配慮するけども神戸の子供たちの教育環境には配慮はしないんですか。 50 ◯林住宅都市局計画部長 周辺環境という言葉の中には,今おっしゃった意味も含めてというつもりで申し上げました。 51 ◯分科員(大かわら鈴子) 配慮するんやったら,子供たちがまともに学校生活を送れないような,そういう過密状態が目の前で起ころうとしているのに,そこに規制をかけるのは当然のことじゃないですか。 52 ◯林住宅都市局計画部長 ですから,その点につきましても関係部局と連携をしながら,どういう点が望まれるかということをよく考え,対応していきたいというふうに思っています。 53 ◯分科員(大かわら鈴子) いや,どういう点が望まれるかも何もないんですよ,これははっきりしとるんですから。これ以上,若い世代,子育て世代がこのところに入ってきたら,教育環境が悪化しますよということをはっきり申し上げているわけですよ。だから,ここの入居者にファミリー世代,子育て世代が入ってこないように,当局として規制を強化するべきではないんですかということを言っているんです。 54 ◯林住宅都市局計画部長 先ほど申しましたように,都心でやったような規制というのを全市で展開する考えはございませんが,何遍も言いますように,どういった対応ができるかということについては,今後,検討してまいりたいと思います。 55 ◯分科員(大かわら鈴子) 結局,規制をしなければ,どんどんこうやって大きなマンションが建っていって,子供たちが犠牲になるということじゃないですか。違いますか。 56 ◯林住宅都市局計画部長 先ほど答弁したとおりでございます。 57 ◯分科員(大かわら鈴子) これ,きちんと位置づけないとあかんと思いますよ。結局,規制もできへんのでしょう。それで駅前はずっとマンションをどんどん誘導していくんでしょう,これから。これ,まちは壊れてしまいますやん。神戸市の子供たちの教育環境が壊れてしまいますやん。どないするんですか,これ。 58 ◯林住宅都市局計画部長 駅は駅なりにそのポテンシャルを高める施策をしますし,駅前の部分につきましても,しかるべき施策をとっていきたいというのは,もう繰り返し申し上げているとおりでございます。  教育環境のことを言われましたので,これについては繰り返しでございますけども,教育委員会と連携を図りながら,どういう形が望ましいかというのは,あわせて検討していきたいというように思います。 59 ◯分科員(大かわら鈴子) 私が言っているのは,教育委員会と連携を図って事後の対策をとるということではないんですよ。まちづくりとして,ちゃんと位置づけをして,当局として規制をしていかなあかんのじゃないですかということをずっと申し上げているんです。繰り返し申し上げているんです。  やから,こういうマンションが林立をする。まちが壊されていくというようなことにならないように,当然,規制をやろうと思うたらできるわけですから,強化したらええわけですから,条例があるんですから。それをやってくださいよ。 60 ◯林住宅都市局計画部長 条例としての開発条例のことをおっしゃるんだと思いますけども,先ほど言いましたように,これは昨年の6月から施行されて運用されているということでございますので,その運用の状況なり効果というものも検証しながら,今後のことについては検討していきたい,考えていきたいというように思います。 61 ◯分科員(大かわら鈴子) この条例の中身は,もうよく御存じやと思います。これ規制ではできないんですよね,この中身だったら弱過ぎて。協議はするようなことにはなってますけども,お願いベースなんですよ。結局,強制力はないでしょう,違いますか。 62 ◯林住宅都市局計画部長 そうですね,受け入れ困難地区については協議できる。要注意地区については,それに準ずるというような中身でございまして,例示に挙げられているのは協議の中身が例示に挙げられているという状況だと思います。 63 ◯分科員(大かわら鈴子) 結局,今のままでは規制もできない。だけども駅前のところはどんどん神戸市が主導して,政策的にマンションなんかを林立をさせていく。本当に神戸壊しにしかならないと思います。  山麓・郊外地域についてもそうです。いろいろ考えていくんだと言いながら,結局は切り捨てになっていくんじゃないですか,このままでは。本当に懸念をいたします。やっぱりこういうやり方をやめるべきだということを申し上げて,終わりたいと思います。 64 ◯主査(軒原順子) お疲れさまでした。  次に,壬生委員,発言席へどうぞ。 65 ◯分科員(壬生 潤) 公明党の壬生潤でございます。  それでは一問一答でよろしくお願いいたします。  まず,空き家・空き地活用の推進についてお尋ねをいたします。神戸市では平成30年10月より空き家・空き地地域利用バンクの創設や隣地統合による住環境改善支援など,空き家・空き地活用のための新たな取り組みを始められました。また,平成31年度からは,さらなる新規施策,拡充施策に取り組まれていくとのことであります。これらの事業により空き家・空き地の解消はどの程度進むと見込まれているのかお伺いいたします。 66 ◯岩橋住宅都市局長 空き家・空き地の御質問に御答弁申し上げます。  神戸市では,平成27年の5月に国のほうで空家等対策の推進に関する特別措置法が全面施行になりましたことを受けまして,それを補完する条例を制定いたしまして,28年度から区役所を含めて全庁挙げてこの総合的な空き家・空き地対策というのに取り組んでるところでございます。  今後,人口減少が進むことが予想されておりますので,さらに空き家・空き地の発生が加速されるということも予想されてございます。重点的に取り組むべき喫緊の課題やと認識してございます。特に,空き家につきましては,使えるものは活用を図る,それから使えないものは解体するというような基本方針のもと,思い切った施策を打ち出していきたいというようなことから,平成30年10月でございますが,空き家・空き地の利活用を促すために地域の活動に活用してほしいというような所有者と利用団体をつなぐような空き家・空き地地域利用バンクというのを創設させていただきました。バンクについては10月からでございますが,もう問い合わせ70件ございまして,2件は実際の活用に動き始めてるとこでございます。また,狭小な宅地がございまして,そういったところの市場流通を促進するということで,住環境を改善するために隣地と土地を統合するというようなことの場合の支援制度を創設いたしました。既にこれも2件申請がございまして,進めてございます。31年度はこれらの施策をさらに使いやすいようにということで,拡充をしてまいるところでございます。  平成31年度の新たな取り組みといたしましては,これまで相談をたくさんいただきました。その中で,活用に至らない,活用の障害になるようなことを解決したいということで,1つは利用団体のニーズに対応して,空き家を全てリフォームするんではなくて,例えば,水回り,トイレ等がございますが,部分改修してなら使えるというようなことにお応えするために部分改修の補助制度を創設いたします。それから空き家に荷物を置いていて,それを片づけないと空き家が利用できないというような声もいただいておりますので,家財の整理とか処分に対する片づけ,そういったものをバンク登録というようなことをしていただけば補助するということで拡充していきたいと考えております。  また,空き地でございますが,利活用するために,地域利用していただくための整備費の補助の上限額を上げたいというようなことも考えております。さらに,地域利用をするために資金が必要になりますので,クラウドファンディングなんかを使ってやられるのが一番最適かなとも思いますので,この辺のセミナーなんかも開催していきたいというふうに思っております。  それから,そういう空き家とかを子育てに使っていただきたいというのもございますので,子育てに住みかえていただく,賃貸の場合は子育ての家賃補助制度,あるいはリノベーションしていただくような場合には,既存住宅を取得してリノベーションをするとか,そういった費用を助成するというようなことも促していって,空き家の活用をしていきたい。これは活用の面でございます。もう1点,使えない,活用の見込みが乏しいような──破損が生じている,あるいは狭小な敷地であるというような空き家につきましては,早期解体をしていただくと,実際にもう空き家を潰すというようなことにも,新たな制度として老朽化空家等解体補助を創設していく予定でございます。活用するもの,それから解体処分するものということをあわせて,空き家の問題についてしっかりと対応していって,対策を強化していきたいと考えております。 67 ◯分科員(壬生 潤) さまざま対策をとられて,拡充もされてるということを伺いました。率直に申し上げまして,これで空き家減るかなと思ったりなんかするわけです。その辺,この人口減少時代に突入して,都市のスポンジ化とか言われてて,今さまざまな施策を講じられるということですけども,実際この先,こういう施策を講じることによって空き家が減少していくのでしょうか。どんな感じで思われてるんでしょうか。 68 ◯岩橋住宅都市局長 空き家は,今全市で──これ25年,住宅土地統計調査ですが,10万8,000戸ございます。空き家自身の中で10万8,000戸が全て問題なのではなくて,腐朽・破損があるとか,流通してない空き家,放置されたような,そういった空き家が問題になってこようかと思います。それが大体,腐朽・破損合わせて3万6,000戸ぐらいございます。そこがやはり問題かなと思っております。この数がふえるか減るかというと,民間の団体なんかによりますと,今,人口が少し減少局面に入ってるけども,世帯数がまだふえてるという状況があります。これが将来にわたって世帯数が減少,増加しないというようなことになると放置される空き家がふえてくるというふうに予想されますので,我々は流通してるような空き家,例えば,一時空き家になるけど次の人が入るというような空き家が,空き家であるということ自身が問題だと思いませんが,放置されるようなものは確かに減らしていかないといけないということでございますんで,先ほど申したように活用と,もう放置されて活用されないんであればいっそ潰して,土地に戻して活用するということで,そういった放置される空き家について減らす努力をしていくと。数としての見込みは非常に難しい──予測は難しいですが,今回,打たせていただいた制度はかなり数の意味でもボリューム的にも考慮してやっていきたいと思ってますし,これからの動向を踏まえて空き家が減るような,放置されるような空き家が減るような施策に進めていきたいとは思っております。 69 ◯分科員(壬生 潤) ふえるのか減るのかちょっと今よくわからない感じがしましたですけど,言いかえれば管理されてない空き家を減らしましょうということですね。それは本当にもっともなお話だと思います。  その3万6,000戸のうち破損してない空き家で使われてない空き家2万7,000戸ということで,その対策を──いわゆる活用に向けてということなんですけれども,これも的が大き過ぎるといいますか,じゃあ5年後どうなるのかとか,10年後どうなるのかとか,まずこの統計調査による推測をしていき続けて,結果としてこうなりましたよねということでいいのかどうか。ではなくて,もっと能動的にできるだけ的を小さくして,目標を掲げてできるような,そういう方向性でこれから臨まんといかんのちゃうかなという気がしてます。でないと,なかなかこの管理されてない空き家を減らすというようなことはできないのではないかと。  それで,今までの取り組みをいろいろ拝見しながら,感じてることを申し上げますと,大きく流通が促進されてない,いわゆる活用されてない空き家,それはやっぱり売りづらい何か原因がある,貸しづらい原因がある。そして,もともと権利が複雑であるといったようなことが考えられると思うんです。これは前回の決算特別委員会でもちょっと申し上げました。それで,例えば,地域ごとに課題を明確にして取り組むことができないかというようなことも考えております。例えば,私は垂水区に居住しておりますけれども,先ほども議論がありましたけども,垂水駅の民間による再整備が行われようとしております。ちょうど中心的な商業機能の集積している地域あたりは,民間による再整備がようやく進むということになってきておりますけれども,その周辺,駅すぐそばで──JR垂水駅は明治21年か22年にできたということで,震災ではなく戦災も免れたような古いおうちも残ってたりして,空き家もたくさん──すぐそばであるにもかかわらず囲繞地,要するに道路もなくて家が建ってるみたいなところもあります。そういったところ,いわゆる推計による調査ではなくて,地区を決めて悉皆調査をできるだけ,どういう理由で空き家になってるのかということも含めて,調査を一度してみる。  それから垂水には密集市街地もあります,東垂水。ここは主に建築的にいうと,道路つきが悪いおうちが多い。前面道路が狭くて再建築のときに非常に苦労すると。セットバック──道路部分を提供しようとすると本体の家を建てる場所が少なくなっちゃう。そういうことからして,やはり売りにくいみたいなことがあったりなんか。それ,じゃあどうするのかというか,実態としてはどういうことになっているのか。まちを歩いてみますと,結構空き地がこのごろ──今おっしゃいましたように老朽化したところを一旦土地に戻してというようなことで空き地が多くなってきてます。空き地が多くなってきて,今度は防犯上とか住環境そのものに影響も及ぼしていくんではないかというぐらい空き地も目立つようになってまいりました。そういう地域特性というのがあるかなと。  それから,私が住んでる地域の周辺は,大手民間ディベロッパーが開発した分譲住宅地でありますけれども,道路つきはいいんです。最低でも6メートルみたいな,前面道路が,ということで区画が整っております。ところが,いざ貸すとかいうことになった場合,御実家に帰ってこられないというようなことなんでしょうか,空き家になってて,でも貸すにもある一定の経年変化がありますから修繕をしないといけない。修繕をしてなおかつ貸すみたいなことに手間とお金がかかる,どうしたらいいかというようなことも課題としてあるのかな。  地域によって,いろいろ課題を抱えてて,地域のまちづくりをする中で,この空き家対策というのは本当に大きな課題で,地域ごとにその特性を見きわめて対策をとるいうようなことがこれからは必要ではないかなというふうに。今は,今ある政策を地域に当てはめようというような形で,全市的な展開でされてます。それは2万7,000戸,3万6,000戸と大きな的があって,それでやってらっしゃるということはあると思うんですけれども,これを例えば,地域ごとに詳しく見てみて,そしたらこういう課題があるよね,もっと的を小さくするというか,明確にしてこういう目標でこの地域はやっていこうというようなことになっていけば,先ほども議論ありましたですけども,これから将来,10年後,20年後,30年後という場合に,この空き家対策をしていくことを契機によりよいまちづくりができていく,そのことが,可能性が見えてくるのではないかな。どのようにしたらいいかということについて答えが見つかる場合もあるのではないかなと思うんですけども,その辺いかがでしょうか。 70 ◯林住宅都市局計画部長 地域の状況の把握でございますけども,例えば,空き家の情報などにつきましてはこの兵庫区,長田区で実態調査をやってございまして,あるいはこの水道局の閉栓の状況などから町丁単位ごとに俯瞰的な状況の把握には努めてございます。それから,都市計画基礎調査と申しまして,私有地,市街地の建物の築年数でありますとか,あるいはその用途,構造,それからそういう空き地の状況というのも一応,全市的に俯瞰して調査はしとるところでございます。またその人口構成などにつきましても,照らし合わせて地域の──何ていいましょうか,カルテ的にどんな地域かなというのは概括的に把握しているところでございます。  御指摘のとおり,密集市街地などでは,駅周辺と比較して空き家率が非常に高いということで,一般的な市街地と異なる課題を有しておるというふうに思ってございます。具体的には古い木造住宅が密集し,道路や公園などの公共施設が著しく不足するというようなことで,防災性や住環境にさまざまな課題を抱えているということでございます。そこで,一般的な市街地よりも手厚い支援制度として,まちなか防災空地事業や密集市街地建物除却事業など,地域の課題に対応した施策を実施しているところでございます。駅周辺についても御指摘ございましたけれども,一般論として,駅周辺というのは需要もありということで,民間事業者が主体に市場流通を促していくというのがベストになるのかなとは思っておるところでございます。  それからまた,地域別と申しますと,同世代が一斉に入居した郊外のニュータウンなどでは今後,空き家が急速にふえてくるおそれがあります。ということで,今の段階から空き家の発生予防にしっかり取り組むという必要があるなと思ってございまして,例えば,平成30年5月には西神ニュータウンで空き家活用セミナー及び出張相談会も実施しておりますし,また,平成31年度には,名谷・西神中央地区において官民が連携してこの既存住宅の流通促進を図るなど,地域特性に応じた取り組みを進めていきたいと考えてございます。  いずれにしても空き家などは個人の資産でございまして,その解消には所有者の意向などにも影響されるというところでございます。このため,活用に向けた意識啓発や接道状況,あるいは老朽度など,個々の空き家あるいは空き地が抱える課題に対して,活用相談窓口でアドバイスするとともに,先ほど説明したさまざまな補助制度により所有者による空き家解消の取り組みを進めていきたいというふうに思ってございます。  また,これらの施策を広く周知するということも大事でございまして,施策の有効性を検証し,地域特性も考慮しながら,さらなる効果的な施策についても検討してまいりたいと思ってございます。 71 ◯分科員(壬生 潤) その地域特性に考慮した対策なんですけど,例えば,中央区とか東灘区は集合住宅が7割というような,そういう特性があったり,さまざまなわけですね。その集合住宅のありようについても,例えば,市住が多いとか民間分譲住宅が多いとか,さまざまであるとは思うんですね。ですから,例えば,やはり区ごとに──せっかくまちづくり課とかいうのがあったりなんかするわけですから,もう少し地域に密着したような形で地域特性に応じて連携をしながら,例えば,区とその対策を講じていく。さまざまな課題がその区の中では論じられてます。ですから,その場面でいろいろ対策は講じておられると思いますけれども,やはりその地域に応じた課題みたいなのを抽出していく。そしてそれを克服していく中で情報を集めて,この区のこういうところの地域でも当てはまるよねみたいなことで,より効果的な施策として何か見出せるものが出てくるのではないかなというふうに思うわけですけど。  ですから,概括的な調査ではなくて,私が申し上げたいのは,モデル設定でもいいから一度徹底的に調べてみると,悉皆調査をしてみる,あらゆる統計がありますよね,今は推計されてますけれども。このメーターやらいろんなことを組み合わせて,例えば,この地域ではどういうことになってるんだろうか。全体の戸数からいってこれぐらいの割合になってる。世帯の構成人員はこんなんで,年代はこれぐらいやからこの先こんなふうになるよということを,綿密に調べて,それを追跡していけば,もう少し確度の高い政策が打っていけるのではないかなというふうに思うんですけれどもいかがでしょうか。 72 ◯岩橋住宅都市局長 空き家の問題は本当に非常に大きな問題で,これは市政の重要な課題として今捉えてるとこでございます。昔は空き家の問題というのは,区役所で全部苦情とかもお受けしてて,それが老朽空き家の問題が非常に大きくなったということもございまして,空き家対策ということで,本庁で取りまとめてきたという経緯がございます。その先で老朽空き家に対応するだけではなくて,やっぱり空き家を減らすということから,活用とか,来年度新たにやります除却とか,そういったことで空き家に正面からやってきた中で,今,本庁と区で連携しながらやっているところでございます。  委員御指摘のとおり,区は本当に地道な御相談にも応じてますので,地域の事情もよく御存じやと思いますし,我々も空き家の活用相談窓口に寄せられる声から,先ほど31年に展開した事業も家財がどうとか,例えば,接道が悪いから建てかえれないというようなことで隣地統合というような制度も設けました。これも実際にそういう事例があって,対応していくためにはこういったことということで,実際にこれはお使いいただいてますので。例えば,1軒だけだと接道がないんで囲繞地みたいになるんですが,お隣と一緒にするとちゃんと接道も条件が整うと,建てかえる条件が整うということですので,そういったことはやっていきたいと思います。  空き家についてはそういった形で,現在,長田と兵庫は一応全戸調査みたいな形でやらせていただいて,それ以外にも我々,水道のデータから町丁別ぐらいで,俯瞰的なデータも得れますので,そういったところから押さえようとしているところでございますが,おっしゃるとおり確かに空き家がたくさんある,あるいは密集市街地であるというようなところは個別の事情を聞かないとわからない部分もあります。この辺は進め方については,今後も引き続き検討はさせていただきたいと思います。どういった形が一番皆様の空き家解消,問題の解決につながるかというのは,もう少しこういう数値の扱い方も含めて検討させていただきたいと思っております。 73 ◯分科員(壬生 潤) 今,局長から,寄せられる声に基づいて施策を講じていらっしゃるということ伺いました。私も,これは垂水区の中ですけれども,この空き家対策に取りかかってすぐに,地域の篤志家の方がまちづくり公社に問い合わせをされたケースを伺いました。そして,その方は積極的な方で,なおかつ市長にも直接面談をする機会があって,引っ越しをした後の空き家を活用したいんですというようなことを,地域の方に利用していただいても結構ですみたいな話があって,そっから具体的に地域包括ケアの拠点にされたエナガの家という垂水区でありますけれども,そのケースをお聞きしました。そういう方のように,積極的に何かないみたいなことで言ってくださる方はいいんですけれども,まだそれがごく普通に行われてるというような状況ではないかな。本当に問題意識があって,地域のためにとかという方が,多くはいらっしゃるとは思うんですけども,その制度そのものをよく御存じないとかいうこともあるんだろうと思うんですけれども。そういったことが地域の課題解決に向けてそういうことがお話として起こってくるようなことを促すためにも地域の特性をよく知っていく。ここにはこんなものが必要だとか,そういったことも含めてマッチングをこれからされていくんだということでありますけれども,そういうことになってくると,これは1つの地域利用ということで,今,社会福祉みたいな目的でこれからマッチングをしていくのに,これは1つの例としてあったからそういうことも出てきたのではないかと思うんですけれども。その場合は,先ほど区役所のまちづくり課と言いましたけども,そういうことをいろいろ情報としてあるのは,区の社協さんが大変情報を持っておられると思うんですね。他都市に視察に行ったときも,やはり社協さんからいろんな情報を得て,篤志家の方がいらっしゃって,それでマッチングができたというようなこともあると思うんです。  今の31年度のメニュー,施策の中で,そういうことも含んでのお話なのかどうか,その辺ちょっと確認させてください。 74 ◯岩橋住宅都市局長 先ほども申し上げましたが,個別の事情を窓口でお伺いするとか,実際,施策を進める上で,その接道の話とか,いろいろございます。そういったことも受けて,31年度はやっぱりこういうことを拡充しようということで,あるいは30年の10月からやった制度もそうですが,できるだけ空き家対策の施策をメニュー化して展開できるようにさせていただいてます。ですから,10月から始めました隣地との統合というのは,まさに私の家潰しても建てかえれない,あるいは前に接道がないというような事情を抱えておられるという事例から,実際それじゃあ隣と2つを一緒に敷地をしますと,建築的にも建てかえができるとか活用ができるということになりますので,そういう仕組みを施策化したというようなことでやっております。31年度につきましても,そういう施策を使いやすいように拡充する,先ほども申し上げましたが,家具の片づけをすれば空き家を活用できるとか,皆さんのそういったハードルになる──障害になる部分を取り除いて空き家対策をしっかりやっていくということをメニュー化させていただいております。 75 ◯分科員(壬生 潤) 区役所の中になりますと局をまたがるということが出てくるかと思いますけれども,ぜひその辺,全庁的な取り組みとして課題意識があるわけで,区役所でも一緒になって情報交換みたいなことができて,まちづくりに資する空き家対策みたいなことができれば本当にいいのではないかなというふうに思いますので,ぜひ,そういう観点からもお願いしたいというふうに思います。  それから,今申し上げましたように,空き家・空き地問題は治安上や防災上の危険,生活環境の悪化等,多岐にわたる問題が絡んでおり,関係部署の密な連携が必要です。そのような中,来年度の組織改正によって住宅都市局のうち,空き家・空き地の活用を担う部署と,適正管理の指導を担う部署が異なる局に配置されると伺っております。縦割り行政の弊害で,かえって連携が薄まることを危惧しており,今後もさらなる連携の強化と柔軟な対応が求められると思いますが,御見解をお伺いいたします。 76 ◯岩橋住宅都市局長 組織の話でございますが,神戸市ではこれからも魅力あるまちづくりに取り組んでいくというようなことが大事ですし,これから奥行きと深みのあるようなまちづくりを進めていくと,上質なまちづくりを進めるんだということで,今は我々の住宅都市局で取り組んでおります都心・三宮の再整備,それから,みなと総局の新都市のほうで取り組んでおりますニュータウン,これらも一体的にまちづくりを一元化するというような形で,都市局というのをつくってまいります。あわせて住宅政策,それから建築行政というようなものをさらにスピーディーに取り組むということで,建築住宅局ということに,2局に──我々の局としては今の局が分かれるということになります。  御指摘のとおり,空家空地活用課と,それから安全対策課というのが空き家を取り扱ってるんですが,これが両局に分かれるということでございますけども,活用課のほうはもともと空き家をどううまく使っていくかという観点からやっておりますし,安全対策課につきましては,もう生活環境を守るんだという視点で適正な管理について法令等に基づいた指導をやっております。そういったことで,性格的には違うことでございます。  空き家問題については,先ほど少し,区役所からスタートしてというようなことを申し上げましたが,これを本庁でこういう組織をつくっていく,あるいは活用を考えていくときのプロジェクトチームというのをつくりました。それは我々住宅都市局だけではなくて,もちろん区役所を含めて,あるいは保健福祉局,こども家庭局,先ほどおっしゃったように活用の観点も必要でございますので,そういったとこも含めてプロジェクトチーム,それから外部委員も入れてつくって進めてまいりました。現在もそういうネットワークのもとに,先ほどエナガの家の話を御紹介いただきましたが,例えば,そういう福祉的な利用,子供の居場所的な利用みたいなことも探っていくということで,これはもう全庁挙げて現在も活用と活用先をマッチングさせようということでさせていただいてます。  いずれにしましても,我々の局が再編ということになりますが,この件は我々分離する2局だけではなくて,全庁も含めて連携をとって進めていけるようにしたいと思いますし,これはしていかないといけないことでございますので,それはもうしっかりと対応させていただきたいと考えております。 77 ◯分科員(壬生 潤) ぜひそのようにお願いしたいと思います。1つの空き家が,これは活用だ,これは除却だ,どっちなんだということで,このおうちが──言い方は悪いですけども,たらい回しにならないように,ぜひお願いをしたいというふうに思います。  次に,市営住宅のマネジメントについてお伺いいたします。平成23年度から始まった第2次市営住宅マネジメント計画では,建てかえ,廃止,耐震改修等を進めることにより,当初5万3,000戸あった管理戸数を4万6,000戸程度まで縮減するとされています。計画期間である平成32年度まで残り2年となりますが,計画に掲げた目標達成の見通しについてお伺いいたします。 78 ◯岩橋住宅都市局長 第2次市営住宅マネジメント計画でございますが,この計画自身は良好な市営住宅の確保と活用を図るということで,将来にわたって住宅セーフティーネットの中で市営住宅に求められる役割を果たしていくということです。3つありまして,やっぱり長く使うための改修と再編が必要です,そういったことを目標にしております。それから,将来を見据えた管理戸数の円滑な縮減。それから,健全な市営住宅会計の確保という3点を基本方針として進めてございまして,現在,建てかえ,廃止,それから耐震改修というような形で進めさせていただいてございます。  事業着手ベースでございますが,計画の目標は5万3,000戸から4万6,000戸程度に縮減するということでございます。現在,計画で進めておる対象団地は83団地,314棟,約1万5,000戸ございますが,29年度末の時点で,棟数で83.8%,戸数で81.4%の進捗となってございます。事業着手ベースでございますが,戸数は4万7,000戸ということで,計画どおりの進捗でございます。このまま進めば目標年次には目標を達成できると考えております。32年度末の目標達成に向けてしっかりと取り組んでいきたいと考えております。 79 ◯分科員(壬生 潤) 実際の現場を2件ほど拝見させていただきました。兵庫区の市街地と北鈴蘭台の駅前を拝見しました。独自に局で技術を持っておられる方がいらっしゃる。たくさん市の公共の施設がある中で,自前で建築の技術者の方がいらっしゃって,そしていろいろなことを考えてマネジメントができるということで,さすがにその次の,いわゆる少子・高齢社会を見据えた市営住宅を,しかもコストパフォーマンスをよく考えながらつくっておられるなということを見させていただいて思いました。これこそ,このマネジメントの意義やなということ,老朽化したものをやりかえるだけじゃなくて,次の世代を見据えてやっておられる。特に私が感じたのは水回りの広さです。全体の広さはそんなに広くないんですけど,水回りが圧倒的に広いということを,車椅子の方でも,御高齢の方でもということでしょう。今は壁に手すりなくても将来すぐに手すりがつけれるようにとか,いろんなことを考えられて,なおかつそんなにお金かけないで,コストパフォーマンスを考えながら建てておられるなと。よほどの技術力を持ってらっしゃるからこそこういうことができるんだなと。全体の団地の様子を見てもバリアフリーを意識してやっておられるとか,すばらしい資産として生まれ変わってるということを──このマネジメントによって,ということを現実に見させていただいて思いました。  このありようを続けていただきたいわけですけれども,ただ,そのスピードに私はちょっと課題があるのではないかなというふうに思っております。例えば,垂水区で言いますと,旭が丘住宅ですね。随分募集停止になってから時間がたってるのではないかと。最近は泉が丘の住宅もお問い合わせがありまして,これどうなんのというようなお問い合わせがありました。旭が丘住宅はそういうお声ももうないぐらい,何かそれが当たり前のように──でもやはり暗いんですね,まちが,ずっと団地が空き家のまま。確かに高丸住宅が近くにあって,そこの建てかえの進捗があるから,そこへ移っていただかないといけないからということで時間がかかったという経緯があるのかもわかりません。それにしてもその高丸の市営住宅についても何十年とかかってるんではないのみたいな。このスピードといいますか,計画的にやってるんですということなんでしょうけれども,その管理コストとか,そういったことを考えた場合に,もう少しスピード感を持ってやる必要があるのではないかなと。ある意味,社会の情勢というよりも,局のペースでやってらっしゃるんではないかなみたいなことも,やや感じるようなこともあるんですけど,その辺はいかがでしょうか。 80 ◯三木住宅都市局担当局長 スピード感ということでございます。マネジメントに取り組んでいる団地いろいろございます。単体で建ってるものにつきましては,かなり早い段階。建てかえであれば住みかえて,一旦仮に移っていただいてまた住んでいただく,あるいは直接別の敷地で建てるというようなことをいろいろ工夫しながらやってございます。それは単発であれば結構早くできます。建設自身も2年足らずでできるというようなこともございます。そういう意味ではやってるんですが,ただ,委員が御指摘いただいた高丸であったり,旭が丘,先ほどもおっしゃっていただきました北鈴蘭台──桜の宮住宅,そういうようなところになりますと,例えば,桜の宮やったら2,000戸を超える団地になります。旭が丘につきましても300近くございます。これは平成23年度から着手して28年度に皆さん住みかえをいただいた。住みかえだけでも5年程度かかってございます。やはりこれだけ巨大でありますし,おっしゃっていただきましたように行き先,高丸住宅のほうにも行っていただきましたので,それとあわせてやってございます。その後,ちょっと放置──今まだそのまま残ってるというようなことになります。あそこは御承知のように,取りつけ道路も悪くて,それと高丸もそうなんですけども,かなり大きな団地になりますと,今後,周辺の道路をしっかり整備していく,あるいは敷地の中をしっかり区画なり一定の基盤整備,そのあたりもしていくというようなことがございます。それとあと,跡地の処分をしていくときにも敷地が大きいもんですから,地域のまちづくりのことも配慮して,地域の方とも話をしながら処分についても考えていくというようなことで,やはり大きな団地になりますと,一定そういうことで時間がかかってるということが実際のとこでございます。高丸なんかも時間がかかったんですけど,順次処分はもうしていってございます。いずれにしても特に旭が丘なんかはまだ今そのとおり状況になってございます。現在,解体設計も今年度やるということで,ほぼめどがついております。来年度以降,実際の解体に入っていきたいと思います。そういう意味ではスピード感を持ってこれからもぜひやっていきたいというふうに考えております。 81 ◯分科員(壬生 潤) ぜひお願いをいたします。
     それから,現在の第2次マネジメント計画も,先ほどのお話のとおり目標年次の平成32年度が近づいておりますが,基本方針の1つである健全な市営住宅会計の確保の達成と,続く第3次マネジメント計画の安定した着実な遂行に向けて,一般会計からの繰入金の縮減は大きな課題です。収支改善に当たっては,管理運営方法を見直し,市営住宅の老朽化比率を下げるなど,財務諸表から見られる資産状況を活用することも重要な視点と考えますが,今後どのように改善を図っていこうとしてるのか,御見解をお伺いいたします。 82 ◯三木住宅都市局担当局長 繰入金の縮減でございます。これは改修に向けて取り組んでいくということを大きな目標にしてございます。震災後に大量供給いたしましたので,増大した起債の償還がございます。計画を進める上で厳選した建てかえも耐震改修もしていきますけども,建てかえについてはやはりコストかかりますので,厳選した建てかえ,あとストックを可能な限り長期活用するというようなことで,新たな起債は抑制していくというようなことで進めております。この2次マネの中で耐震改修もほぼ終わってまいります。この耐震改修工事を早く事業収束しまして,繰入金の縮減には努めていきたいと考えてます。  今後ですけれども,収支改善に当たりましてはさらなる取り組み,必要でございます。御指摘いただきましたように財務諸表からそういうことが見てとれるということで,資産状況を活用することを重要な視点と考えておりまして,次期の計画なんか当然つながっていくわけなんですけれども,対象住宅,入居者の状況,あるいはストックの老朽度合い,維持管理の状況,継続して使っていくときにはコストを当然考えないといけません。やはりそれにはコストがかかるので建てかえたほうがいいとか,いろんなことを考えていく,保有資産の状況を評価しながら,資産の効率的な活用を図るべく取り組んでまいりたいと思います。 83 ◯分科員(壬生 潤) ぜひよろしくお願いします。  次に,コミュニティバスしおかぜにつきまして,垂水区塩屋地域で運行されているコミュニティバスしおかぜは,本格運行開始からこの4月で2年になります。コミュニティバスの市内先進事例として今ではすっかり地域にも定着しています。しかしながら,しおかぜではいまだ乗車目標を達成できておらず,運行上の収支ラインにあと一歩届いておりません。経常的に積み残しが発生し,乗客の取りこぼしがあることが影響しているのではないかと思われます。決算特別委員会でも同様の指摘をしましたが,平成31年度予算では積み残し解消のために何らかの対応が講じられるのかお伺いいたします。 84 ◯岩橋住宅都市局長 コミュニティバスしおかぜでございます。利用状況につきましては御紹介ありましたとおり,1月末で収支目標に対して75%ぐらいの達成状況でございますが,やっぱり乗車定員の制限から積み残しが発生するというような事象がございます。これは決算特別委員会でも御質問いただきまして御答弁させていただきましたが,まずはニーズとかその辺をよく調査して,運行計画を1つは見直していこうということで,これは2月の4日から新たな運行計画で運行しておるところでございまして,これによって利用人数を増すことと,それが積み残しの改善に効果があると思っております。ただ,車両そのものに,御指摘いただきましたが課題もあると思ってます。3列シートの乗用車を使ってますので,3列目の人が乗りおりするときには2列目の人も動いてもらわなあかんというようなことが不便になって乗客が延びないんではないかということがございますので,一定の条件を満たす場合,31年度から需要増加に対応するための車両更新,この費用を補助制度を創設する予定としております。現在,地域にもお話をお伺いして,なるべく早期に車両の大型化ができるように,そして積み残しが改善できるように取り組んでまいりたいと考えております。 85 ◯分科員(壬生 潤) 地域の地元に方にお伺いしましたら,その経路の変更,昨年同時期よりもふえたという喜びのお声もありました。そして,この安定的な運行が引き続き行われますように,支援をぜひよろしくお願いいたします。  以上です。 86 ◯主査(軒原順子) お疲れさまでした。  委員の皆様に申し上げます。  午前中の審査はこの程度にとどめ,この際,暫時休憩いたします。  午後0時55分より再開いたします。よろしくお願いします。   (午前11時56分休憩)   (午後0時56分再開) 87 ◯主査(軒原順子) ただいまから予算特別委員会第3分科会を再開いたします。  委員の皆様に申し上げます。  離席する場合は,なるべく理事に声をかけてからされますよう今後よろしくお願いいたします。  それでは,午前中に引き続き,住宅都市局に対する質疑を続行いたします。それでは,人見委員どうぞ。 88 ◯分科員(人見 誠) それでは,昼から少し長いですけども,頑張っていきましょう。よろしくお願いいたします。  それでは,まず,大きく3つのテーマについて質問させていただいて,それから少し小問といいますか,質問させていただきますけども,時間の都合によってはその辺の小問とか全体が前後するかもしれませんけども,事前の通告どおりの順番じゃないかもしれませんけども,御了解をいただきたいと思います。  それでは,まず,駅を中心としたまちづくりについてということでお伺いをしたいと思います。まず,駅の美装化についてということで,鉄道の駅は,通勤や通学を初めとする日常生活の移動の起点であるとともに,地域の玄関口として最初に目に触れる場所であり,まちづくりを進める上でも重要な空間です。そのためには,駅前空間を整備をしていくことは,周辺地域の魅力向上にもとても大事なことだというふうに考えております。  平成29年度,30年度には,企画調整局において,大学生が市西北部の神戸電鉄と鉄道3路線の駅舎や駅周辺の空間について点検・評価する調査が行われました。今後,駅の美装化を進めていくに当たっては,その調査結果も踏まえて鉄道事業者ともよく調整をし,それぞれの駅周辺の特色に応じた魅力あるまちづくりにつなげてもらいたいというふうに考えておりますけれども,その調査結果をどのように分析されているのか,また,今後どのように取り組んでいくお考えか,御見解をお伺いしたいと思います。 89 ◯岩橋住宅都市局長 委員,ただいま御指摘いただきましたとおり,駅とか駅前広場というのは,まちの玄関口として,そのまちの雰囲気を印象づける大事な場所であるというふうに考えております。駅前をさらに快適で魅力的な空間にしていくということで,若者に選ばれるまちを実現していくということでも,定住人口を増加させるという意味でも,魅力を高めるために大変重要なことだと考えております。  御指摘の29年度,30年度にかけて,神戸大学に依頼しまして,市内鉄道駅のうち人口流出が続く市西北部の鉄道3路線,54駅を対象に,駅構内あるいは駅舎,駅周辺の空間等を学生の視点から視覚的・機能的に点検・評価するような調査を行いました。調査の結果,意見としては,手入れが行き届いてないとか,それから汚れが目立つ,劣化している,あるいは座って休憩できるようなベンチ等がないとか,ゆったりとくつろげる空間がないというような御意見をいただいております。  こうした結果を踏まえまして,視覚的あるいは機能的に課題のあるような駅について,デザイン性に配慮して機能を高めるような事業をしたいということで,その支援制度を31年度に創設いたします。  支援のイメージといたしましては,鉄道事業者が行う駅舎とか駅施設の美装化などに係る費用に対する補助でございますとか,必要に応じて我々のほうからデザインとか景観面での助援を行っていきたいと考えております。具体的には,今後,検討していくことになりますが,機能性,デザイン性の高いベンチの設置,あるいはデザインに配慮したようなホームの壁面の改修,そういったことが考えられるんではないかと思っております。  また,対象となる駅につきましては,先ほどの調査の結果とか,それから鉄道事業者の御意見も頂戴しながら進めていきたいと考えております。  具体の制度設計,これからでございますが,鉄道事業者へのヒアリング開始しておりまして,事業実施に当たっては,駅前広場の整備を進めるとか,にぎわいの演出の取り組みが行われるとかいうようなこともございますんで,そういった事業と連携しながら,それぞれの駅の特徴に応じて魅力あるまちづくりにつなげていきたいと考えております。 90 ◯分科員(人見 誠) ありがとうございます。総論的なというか,一般的な話,質問でしたのでそういう回答にはなるのかなと思いますけど,駅中心のまちづくり,駅起点でまちづくりを進めていこうと思うと,まず,その駅自体がきれいなものでないと始まっていかないと思いますので,駅だけきれいにすればいいということではないと思いますけども,まずそこがスタート地点だと思いますので,50年後とか見据えてのまちづくりを進めていく上のまず第一歩として取り組み,また鉄道事業者さんともしっかりと進めていただきたいと思います。また,来年度の予算案の中でも鈴蘭台駅前を初めとして,いろんな駅前の再整備に向けては予算なんかも計上していただいてると思いますけども,そういったときにもこういうふうな調査の結果もしっかりと活用しながら,また,検討するときには地域の皆さんとかにも,この結果,内容がどうであったとかいうことも必要に応じてお知らせをしながら,そういった整備を進めていっていただきたいというふうに要望をさせていただきます。  先ほどの答弁もありましたとおり,市西北部のということであります。そういう点,郊外のところの中心にということだ思いますけども,どこでどういったまちづくりをしていくのか。駅中心にいろいろ空き家の活用の問題もありましたけども,それはまちの魅力を向上させていくということが,空き家等も含めていろいろ流通も促して,人口定住というか,人口増のことへもつながっていくんだろうというふうに思いますけども。その中で,今,北区では鈴蘭台の駅前の再整備を進めていただいていると思います。それから鈴蘭台の駅周辺のまちづくりについてということで,お伺いをさせていただければと思いますけども,鈴蘭台の駅前では,昨年の9月に再開発ビルがオープンをし,現在では駅前広場等の整備が進められているなど,魅力あるまちづくりに向けて取り組みが進められておりますけども,これに合わせて,今後,鈴蘭台幹線を整備を推進されていくということではありますけども,この鈴蘭台幹線が整備をされていくと,交通安全の確保,また鈴蘭台駅前へのアクセスが向上するといった効果が考えられるというふうに思いますけども,この現在の進捗状況とともに周辺のまちづくりを含めて,今後,どのように取り組みを進めていくお考えか,御見解をお伺いしたいと思います。 91 ◯手塚住宅都市局市街地整備部長 平成27年の4月に北区民まちづくり会議より鈴蘭台地域の活性化については,鈴蘭台幹線を初めとする鈴蘭台駅周辺道路の早期整備が必要との提言をいただいており,現在,その具体化に向けて検討を進めてございます。  先ほど,御質問にあったように,鈴蘭台駅前においては,北区の新庁舎などが入居する再開発ビルが30年9月の25日にオープンいたしました。現在は,31年度末の完成を目指して駅前広場の整備を進めているところでございます。  鈴蘭台幹線については,駅前へのアクセス性の向上,それから小部小学校の通学路の安全確保といった課題に対応するため,小部小西交差点から再開発事業区域までの北区間,約540メートルを先行的に整備していくことにしてございます。整備に当たり,28年度に実施したアンケート調査では,7割弱の方から道路整備と合わせてまちづくりを行うほうがよいとの回答をいただいてございます。これを受けて,29年度から30年度にかけてまちづくりに関する勉強会等を11回,それから個別相談会を2回開催してまいりました。勉強会の中では,人口がふえるようなまちづくりをしたいでありますとか,子育てしやすいまちにして若い世代をふやしたい,それから早く鈴蘭台幹線を整備してほしい,幹線道路整備をする際,移転することになっても周辺に住みたいといった地域の声も聞いてございます。このような個別の声を地域の総意とまとめるために,30年11月にまちづくり協議会準備会を発足したところでございます。老朽木造住宅が密集していること,それから生活道路が狭いなどの地域課題に加えまして,これまで聞いている地域の声を実現するためには,土地区画整理事業を活用したまちづくりが最適ではないかと,市から地域のほうに提案しているところでございます。  現在の取り組みですけども,できるだけ早期のまちづくり協議会発足に向けて地域も取り組んでおり,規約づくりなどを検討しているところでございます。今後も市としては,最大限に地域のまちづくりをサポートしてまいりたいというふうに考えてございます。  あわせて,これまで勉強会等に参加できていない方など,お会いできていない方もいらっしゃいますので,市が直接訪問してまちづくりの進め方や手法等について意見を伺っているところでございます。  また,31年2月の6日から現地相談所を開設し,毎週水曜日の午後には職員が常駐して,水曜日以外にも連絡をいただければ逐次相談できる体制をつくってございます。地域との協働のまちづくりによる鈴蘭台幹線の整備の実現に向けて,今後も丁寧かつスピード感を持って取り組んでまいりたい。  以上でございます。 92 ◯分科員(人見 誠) ありがとうございます。鈴蘭台の駅前の再開発ビル,完成しましたけども,地元の感覚から言えば,駅ビルは完成したけどもまちの活性化についてはまだこれからだなという感覚だろうというふうに思います。  それでいいますと,鈴蘭台幹線のほうも道路の整備だけじゃなくて,まちづくりも進めていくんだと,それに向かって区画整理事業も含めて提案されてるという方向性については賛成をするところでありますし,それで,これからどういった中身をつくっていくのかというのが非常に大事だというふうに思いますので,兵庫商業高校跡地も含めて,いろんな方からいろんな提案もありますので,そういったことも含めて,やっぱり駅の中心としたまちづくりをしていくためには,いろんなものが駅前にあるといいますか,その中でもいろんな店ぞろえとか,そういった含めていろんなものがあるということが,やっぱり大事だろうというふうに思いますので,このことも含めていろんな取り組みを考えていただきたいというふうに思いますし,また地域のそこの部分は,北区の南部のほうの特に中心地,北区の中心地でもありますので,限定した沿道沿いの地域の方だけではなくて,もう少し幅広に鈴蘭台の地域全体ぐらいというか,北区南部全域ぐらいの方にしっかりと情報提供もしていただいて,御意見も聞いて,整備を進めていくような方向で取り組んでいただきたいというふうに要望をさせていただきたいと思います。  鈴蘭台の駅前の周辺まちづくりについては,このぐらいにさせていただきまして,駅中心ということでいいますと,大きな駅としては,神戸には三宮駅を初めとして,神戸の玄関口として新神戸駅があるわけですけども,新神戸駅前広場の再整備についてということで,お伺いをさせていただきます。  新神戸駅は広域的な交通における玄関口であり,神戸というまちを最初に感じていただくという点で,非常に大きな役割を担っていると考えます。神戸市では,これまで地下鉄と新幹線を結ぶ連結通路の美装化や布引の滝への案内としてLEDによって内側から光るガラス板の設置を行うなど,イメージアップにつながる整備を行ってこられておりますけども,しかしながら現状を見てみますと,まだまだ神戸の玄関口としては不十分なのかなというふうに思っております。神戸らしい魅力あふれる駅としていくためにも,今後,どのように取り組んでいくお考えか,御見解をお伺いしたいと思います。 93 ◯岩橋住宅都市局長 御指摘のとおりやと思います。広域から神戸を訪れる方で神戸空港から来られる方もいらっしゃいますが,新神戸駅というのは新幹線降り立ったところでございますんで,まだまだ駅前として十分なものではないと感じております。  これまでも,平成16年に花壇広場,あるいはタクシーの乗り場の見直しなんかを行ってまいりましたし,今,御紹介いただきましたように,地下鉄の新神戸駅と新幹線の新神戸駅を結びます連絡通路につきましては,美装化するとともに明るくして大型ディスプレーなんかも設置して,市のPRなんかも含めて行っていく。それから,30年度には布引の滝への案内としてLEDで内照をする強化ガラス板の設置なんかも行ってます。ただ,やはり神戸の玄関口としてまだ十分でないということで,まちの顔となってさらにイメージアップにつながるような整備を進めていく必要があると考えております。  現状の課題としては,玄関口として神戸を感じられる雰囲気づくりができてない,それから休止している噴水とかタクシーの待機場で活用されてないような施設がございます。それから,一般車と公共交通が混在しているんで,円滑な交通処理ができない。それから,地下鉄,バス乗りかえ周辺エリアも含めてアクセスがわかりにくいというようなことが指摘もされてますし,我々も感じているとこでございます。  これらの課題に対しまして,再整備の方向としては,具体的には来街者が神戸らしさを感じられるような空間を整備したいと思っております。玄関口にふさわしいような景観,それから雰囲気を演出したいと思ってます。それから,現状の施設を見直して駅前広場でのにぎわいをもたらすような空間を創出したいと思ってます。それから,一般車と公共交通の動線を見直したいと思っておりまして,交通処理をできるだけ円滑化するような形になりたい。それから周辺施設への歩行者動線,特に生田川公園とかいろいろ徒歩でも楽しめる場所もございますんで,そういった動線,あるいは案内サインの見直しについて検討を進めているところでございます。  JR西日本とは既に問題意識は共有してございまして,再整備に向けて関係者と協議を進めているところでございます。31年度は,予算で設計の予算を計上させていただきまして,できれば設計に着手して,5年後ぐらいの供用開始ができるように目指していきたいと思っております。 94 ◯分科員(人見 誠) ありがとうございます。まさに,方向性としてはおっしゃられるとおりなのかなというふうに思いますし,そういった雰囲気づくり,演出というのが大事だろうというふうに思ってます。そういった観点でいいますと,経済観光局の局別審査で我が会派の平木議員のほうから,この新神戸駅の玄関口のPRということで,例えば神戸のジャズなんかを流す,あるいはフルートとかを流すとか,そういう音楽を流すといったことで,例えばそういった雰囲気づくりをできないかといったことの質問もさせていただきましたので,そういったことも参考にしながら,どういったことができるかといったことを経済観光局とも連携をしながら考えていただきたいなと思いますし,また,雰囲気づくり,歩いていける雰囲気かといいますと,今新神戸駅ですぐのところのタクシー乗り場のところに本当は公園か何かがあって,ふらっと駅に出ていくと,そこからの本来は神戸の眺望といいますか,海や市街地が見えてるということで眺望も本当にいいところですので,そういったような雰囲気を醸せるものがあるといいんじゃないかなというふうに思うんですね。駅について,例えば公園になってて,ちょっとした出店みたいなものがあって,例えばそういったところにふらっと時間があれば出てみるとか,例えば眺めてみるとかといった,そういったような雰囲気づくりもできればいいのかなと思いますし,そういった中に,例えば神戸産のいろんなそのときの旬の果物とか野菜とかスイーツを何か置くとか,神戸らしいものがあれば,神戸らしいものといったような雰囲気も演出ができるかもしれませんので,そういったことを含めて考えていただければと思いますのと,あとやっぱり,新神戸駅というのも代表的な駅ですから,その中でも1つ神戸のシンボルといったものがあってもいいのかなというような気もいたしております。  メリケンパークのBE KOBEのモニュメントは,写真撮影など人気スポットとなってきておりまして,新しい観光地となっております。補修工事がされてますけども,新神戸駅の駅前においても同様に,神戸のシンボルになるようなモニュメントなどを設置することによって,神戸の玄関口としてのイメージアップにつながり,また新たに人が訪れたくなるような場所になるというふうにも考えられると思うんですけども,そのあたりについての御見解をお伺いしたいと思います。 95 ◯林住宅都市局計画部長 新神戸駅には,神戸に来られた方が旅の初め,あるいは最後に訪れる場所ということで,神戸らしさを感じることができる空間ということでございます。今,委員のほうからたくさんのアイデアをいただきました。シンボルとなるモニュメントはいかがか,あるいは音楽を活用した演出はどうか,あるいはもっと神戸らしさを感じられるようなスペースを整備したらどうかというようなことをいただきました。我々もそういう形で,新神戸の魅力を高めたいというふうに考えてございます。新たに人が訪れたくなるような方策として,どのような工夫や仕掛けができるかというようなことについては,関連する部局とも連携しながら検討を深めてまいりたいというふうに思ってございます。 96 ◯分科員(人見 誠) きょうのこの場で,こういうことをしますということは,なかなか言いにくいと思いますけども,当然,新神戸駅を利用される方が,そこへ行ってみて神戸らしさを感じるだけじゃなくて,別に新幹線に乗らないんだけどもちょっとそこに行ってみたいなと,駅前のとこに行ってみたいなと思えるような整備といいますか,広場づくりをしていただきたいというふうに思いますし,また,もう1点言えば,先ほど広場,JRさんともいろいろ連携といいますか,話されていることから言えば,新神戸駅そのものもこれから駅の美装化が要るんじゃないかなというふうに,やっぱりちょっと殺風景な駅といいますか,本当はもっと言えば駅そのものに新幹線で着いて扉が開けて駅におりると,もうそこから神戸らしさを感じれるというのが本当はベストなのかなというふうに──特に,広島,博多方面のほうのところにおりると南側ですから,神戸の眺望が本当は見れるわけですよね。それからすると,今は本当にただ駅舎が機械的にあると,形式的にあるというだけですので,そういったことを含めて,また駅の周辺をいろいろ整備していくと,駅そのものが老朽化というか,みすぼらしく見えてくるということもあるかもしれませんので,この辺はJRさんにやっていただかないといけないことですので,市からどこまでできるかということはあるかもしれませんけども,そういったこともJRさんのほうにも提案,御相談をしながら,そういったことを含めて,駅そのものの魅力づくりもちょっとJRさんともお願いをして,連携をしながらやっていただけたらなということで要望をさせていただきます。  それでは,順番を変えまして,済みません。次に,建築行政の推進についてということで,まず,公共建築物の木材利用の促進についてお伺いをしたいと思います。  平成28年3月に策定された神戸市の公共建築物における木材利用促進に関する方針に基づき,公共建築物においては,学校,教育施設,観光施設,保育所といった施設を中心にして,木造化,木質化が進められております。今後,公共建築物の整備に当たっては,さらに木材利用を促進し,健康的でぬくもりのある快適な空間を提供していくとともに,民間団体等にも木材利用の普及啓発を行っていくべきではないかと考えますけども,御見解をお伺いをしたいと思います。 97 ◯井垣住宅都市局建築技術部長 公共建築物の木材利用促進に関する御質問でございます。  御指摘のとおり,本市では,神戸市の公共建築物における木材利用促進に関する方針に基づきまして,公共建築物の木造化,木質化に取り組んでおります。平成29年5月には,設計特記仕様書を改定いたしまして,特に内装材について,木質化を前提とした設計を進めることとしてございます。  最近の代表的な実績といたしましては,平成29年度には内装を木質化いたしました熊野地域福祉センターを建設しております。また,今年度には,木造の押部谷東地域福祉センターを建設したところでございます。また,民間建築物におきましても,私立の保育所などの福祉施設や道の駅やカフェテラスなどの観光商業施設などで木材利用が進みつつあるところだと認識してございます。  先ほど,御紹介いたしましたことし1月には,押部谷東地域福祉センターが完成いたしましたが,木材利用促進への理解を深めていただくとともに,今後の設計業務等の参考としていただくために,市内の設計事務所などを対象といたしまして,見学会を実施したところでございます。今後も木材利用施設,例えば六甲山の最高峰のトイレの建てかえなどございますけども,これも木材を多用してますが,こういった木材利用施設の完成時などに,適宜こうした見学会や勉強会を設けるなどいたしまして,民間団体等への普及啓発に取り組んでまいりたいと考えてございます。  また,今年度中に建築技術部のホームページにおきまして,神戸市の公共建築物における木材利用に関するホームページを新たに設ける予定をしてございまして,公共建築物の整備を通じました木材利用促進の広報にも努めていきたいと考えておるところでございます。 98 ◯分科員(人見 誠) ありがとうございます。いろいろと取り組みの状況を御説明いただきました。いろいろ国のほうでも森林環境税のほうが導入されるということであります。その中には,いわゆる森林の空き家対策みたいなことだけじゃなく,利用促進の中での視点も入ってると思いますし,また神戸は林業,あんまり盛んではないですけども,兵庫県全体を見渡せば,そういった林業といいますか木材もあるわけですので,また,地域の資源を使っていく,広い意味での地産地消といった視点もあるのかなというふうに思いますので,引き続き,また利用促進についてしっかりと取り組んでいただきたいと,必ず民間のほうでも利用促進されるように,いろんな取り組み,方策を考えていただきたいということで,要望をさせていただきたいというふうに思います。  それでは,ちょっと行ったり来たりしますけども,済みません。都心における総合的な交通体系の確立に向けてということで,まず,観光バスの路上駐車対策についてお伺いしたいと思います。  他都市においても都心部では観光バスの路上駐停車が問題となっており,神戸市においても早急に対策を進めていく必要があります。平成29年度に観光庁と連携をし,駐停車が多く見られる南京町や北野,市役所前において路上混雑緩和に向けた社会実験が行われました。その結果も踏まえて,どういうふうに分析をされているのか,さらに人と公共交通中心のまちづくりを進めるためにも,今後,どのような取り組みを進めていくお考えか,御見解をお伺いしたいと思います。 99 ◯今西理事 観光バスの駐停車の問題でございます。  都心部で,特に駐停車が問題となります観光バス,大きく分けて2つございます。1つは,都心部を起点として他都市への観光を目的とするバス,いわゆる発のバスでございます。それからもう1つは都心部の観光地に来られるバス,いわゆる着のバスということになります。これらの観光バスは,バス停確保の義務づけがないということもございまして,道路上で観光客の乗車のための停車,時間調整のための待機等が行われているという状況でございます。特に,都心部では,南京町,北野,市役所前で多くの駐停車が見受けられるというような状態になってございます。  今,先生のほうからも御指摘がございましたように,そういったことを受けて平成29年度に観光庁と連携をいたしまして南京町エリア,北野エリア,市役所エリアにおきまして,予約システム,あるいは乗降場の利用ルールの導入等に関する社会実験を行いまして,その効果を検証させていただいたところでございます。  その結果といたしまして,まず,南京町エリアにおいて対策を実施していこうということにさせていただいたところでございます。理由といたしましては,観光バスが主に駐停車いたします鯉川筋でございますけれども,ピーク時に二重駐車が見受けられるということで,他の2つのエリアと比較して特に自動車交通への影響があるということでございます。それから,2点目として,歩道の幅員が狭くて歩行者と観光バスの乗客が錯綜するような状況が見受けられるということでございます。3点目として,南京町を目的とした観光バスが主でございまして,予約数とか利用数が多くて,予約システムの需要が見込まれるというようなことでございます。この南京町で本格的な運用方法を検討するに当たっては,やはり鯉川筋の歩行者空間の再整備,いわゆる歩道の拡幅も合わせて行う必要があるだろうというふうに考えているところでございます。  そのために,来年度では,南京町エリアでの対策としまして,観光バスの乗降場の整備と効果・検証に関する費用を計上させていただいてございます。観光バスの乗降場も現行の場所を変えて,自動車交通の支障が少ない元町駅前の中央幹線において整備することを予定をいたしてございます。また,その場所におきまして,予約システム,あるいは乗降場の利用ルールの本格導入についても合わせて検討を進めていきたいというふうに思っているところでございます。  なお,北野エリア,市役所エリアにつきましても,観光バスの駐停車の過去に調査等も行ってございまして,課題も十分に把握をしてございますので,観光部局を初めとして関係局と一丸となりまして,具体的な対策を引き続き検討してまいりたいというふうに考えてございます。 100 ◯分科員(人見 誠) この問題は,我が会派からも繰り返し要望もさせていただいている内容だと思います。まずは,南京町の前のところで予約して,よくあるショットガン方式ではなくて,予約システムを採用されるということで,その方策については何がベストかというのは我々専門家ではありませんので,業者の関係者の方との協議の中でそれがベストだろうということであれば,それで構わないかなというふうに思いますけども,これはもう喫緊の課題であるというふうに思います。これから,また,さらにインバウンドで観光客をふやしていこうと思えば,南京町だけじゃなくて,市役所前と山手幹線のところも早急な対策が求められると思いますので,もう課題は十分にわかっておられるということですから,課題の把握は終わっておりますので,早く対策を講じていただくようにお願いをしたいと思います。  次に,新たな公共システムの導入の可能性の検討についてということで,質問させていただきます。  新たな公共交通システムの導入可能性の検討の一環として,平成29年度,30年度に都心からウオーターフロントの間において連節バスの運行の社会実験が行われました。今後,新港第1突堤基部での再開発が平成32年後半から順次創業が予定されていることも踏まえ,都心からウオーターフロントにかけての回遊性を向上させていくためにも,早急に新たな公共交通システムの導入が必要であると考えますけども,見解をお伺いしたいと思います。 101 ◯岩橋住宅都市局長 都心におけます新たな公共交通システムの導入ということで,29年の3月に神戸市地域公共交通網形成計画というのをつくっております。その中でも都心ウオーターフロントというのは,訪れる全ての人が円滑,快適に,また楽しみながら移動できる環境を創出するということで,人を中心とした交通体系を確立していきたいと思っております。回遊性とか都市魅力の向上ということが目的でございます。  現在,三宮あるいは新港突堤西地区を含むエリアで再開発が進められております。こういったこともございまして,アクセスの強化というのは重要な課題と認識しております。回遊性とか都市魅力を高める取り組みとして考えられますのは,例えばBRTあるいはLRTといった新たな公共交通システムでございますけども,需要の見きわめ,採算性も含めてですが,他の自動車交通への影響とか多くの課題ございます。一気にはなかなかいけないということで,将来のまちづくりも含めて見ながら検討は進めたい。  一方で,その検討の一環として,29年度と30年度,御指摘のとおり社会実験を行いました。結果としては29年度は5日間で2,500人,30年度は9日間で4,800人という方に御乗車いただきました。バス停の問題とか周知の問題,それから採算性,課題は幾つがございますが,合わせてアンケートを実施したところ,連節バスの導入というのが回遊性とか都市魅力の向上に役に立つ。特に,立ち寄り先がふえたと回答された方が多いもんですから,こういった回遊性の向上というのは大事かなと考えております。  できるだけ早急に対応する必要があると思っておりまして,まず,連節バス初め,そういう本格運行を開始したいと考えております。民間事業者のノウハウを活用したいと考えておりまして,デザイン性にすぐれて,また利便性の高い公共交通システムにしたいということで,公募によって早々に運行事業者を選定したいと考えてございます。31年度から運行予定事業者と運行計画の検討をしまして,合わせてプレ運行の実施を行いたいと考えております。プレ運行しながら,遅くとも平成33年度から本格運行をできるように進めていきたいと考えております。 102 ◯分科員(人見 誠) この政策については,久元市長の一番の目玉政策ということであったと思うんですけども,それで進捗がなかなかどうなんかなといったところもありますけども。そういった必要性については市長が就任されるころから課題になってるわけですから,これらについては,早く導入に向けて実現はしていかないといけないというふうには思いますけども。ただ,1つ懸念といいますか,回答は求めませんけども,そうなるとシティーループはどうなるのかなというのが──やっぱり観光地回るにはウオーターフロントもループというぐらいですからループしないとあれなので,ウオーターフロントエリア,また三宮クロススクエアができると,ループがループできるんやろうかというような疑問があったりするわけですけども。そういった,シティーループはシティーループでしっかりと観光地を回るとこですので,そういったとことの整合性なんかも必要だと思いますし,そういったことを含めて,どういったことがベストなのかということをしっかりと検討をして,当然需要もないといけませんから,しっかりとそういった需要も含めて,広報も含めて取り組んでいただきたいということでお願いをしておきます。  次,3番目に,ポートアイランドへのアクセス向上についてお伺いをしたいと思います。  ポートアイランド2期の開発の進捗や中学,高校の移転,新規開校によりポートライナーの平日朝のラッシュ時における混雑緩和が課題となっております。混雑緩和のため,社会実験バスや民間バス事業者による空港アクセスバスの運行等が行われ,ポートライナーからバスへの利用転換を図る取り組みが実施をされております。こうした取り組みより,徐々にバスの利用はふえているものの,まだ輸送力には余裕があるとお聞きをいたしております。毎日通勤等でポートライナーを利用する方々にとって,さらなるポートライナーの混雑緩和対策を実施していくことが喫緊の課題であると考えますが,御見解をお伺いしたいと思います。 103 ◯岩橋住宅都市局長 ポートライナーにつきましては,朝のピーク時間帯の利用者数というのは年々増加してきてございます。平成30年5月の調査では,ピーク1時間の混雑率というのは約130%となっております。混雑緩和対策といたしまして,新交通あるいはバス事業者と連携しながら,今御紹介のありました社会実験バスでありますとか,それからポートライナー車両増備をいたしまして,それによる増便。それから,路線バスとのポートライナーとの通学共通乗車証というシステムの社会実験もやっております。また,今年度からは,空港アクセスバスということで,そういう運行なんかも始まっておりまして,これらによりまして,混雑緩和の効果も一定出ているものと考えます。  ただ,御指摘のありましたように社会実験バスを含めたポートアイランド方面の路線バスの乗車率というのは50%から60%程度ということでとどまっておりまして,空港アクセスバスにつきましても現状ではかなり低い利用率になっております。委員御指摘のとおり,まだ輸送力には余裕がある状態でございます。  こんな状況を踏まえまして,路線バスへのさらなる利用転換について,現在,検討を進めてるとこでございまして,31年度には先ほど申し上げました共通乗車証,今,通学だけで使ってますが,これの拡大を予定しております。また,利用転換の促進,それから乗車率の向上ということで,バスのPR強化,これは空港なんかも含めてPRをしていきたいと考えておりまして,現在,関係者と調整しているとこでございます。  加えて,より効果的な利用転換策を探るために,ポートライナーの利用者にアンケート調査を実施して,施策なんかもさらに検討したいと思ってますし,新交通におきましては,ピーク時間帯利用者の分散乗車,これ関東で特に混雑率が高いんですが,そういう先進的な事例を今参考に,例えば列車ごとの混雑度の見える化をするとか,それからオフピーク乗車をすると何かインセンティブが与えられるというようなことについて検討しておりまして,これらも早々に実施していきたいと思っております。  それとあわせてハード面でございますが,三宮駅,朝ラッシュ時間帯に非常に混雑している状況でございます。混雑緩和を図るということで,ホーム拡張に向けた詳細設計を31年度に予定しております。また,将来的な輸送力が必要な事態も考えられますから,30年度から始めております8両化の検討というのを引き続き,検討を深度化したいと考えております。  いずれにいたしましてもポートアイランドへのアクセスというのは,ポートライナーを基幹として,バスをしっかりと補完として使っていくということで輸送力の増強を図ってまいりたいと考えております。 104 ◯分科員(人見 誠) ありがとうございます。この質問のまず第一印象ですね,その前に先ほど言われたポートライナーの8両化を検討されるということで,確かに神戸空港の将来的な国際化とかにらんでいくと,そういったことも必要なのかもしれませんけども,それは多額の費用がかかるのと,まだ今目の前にそういった混雑があって,まずそれを解決しないといけない。8両化をするといったら,まだ大分時間もかかりますから,バスは余裕があるということですから,何とかまずバスをもっと利用して混雑緩和ができないのか。バスを毎日使う方でないとなかなかわかりにくい,使いにくという部分がやっぱりあると思うんです。いろんなところで,この間も会派でも質問してて,やっぱり路線バスって外部の方たちわかりにくいところがありますので,そういう神戸市外から来られた方なんかはポートライナーを中心に乗っていただくと,毎日ポートアイランドと三宮あたりをずっと往復される方は,バスに乗っていただくといったことで取り組みを進めていくと,ちょっと分担をすることで混雑緩和がもっとできるんじゃないか。それはもっと今すぐできることじゃないかなというふうに思いますんで,いろいろと答弁もありましたので,そういった取り組みも進めていただきたいということで,要望もさせていただきます。  もう時間もなくなりましたので,予定した質問,全部できませんでしたけども,魅力的なまちづくりについて,しっかりと取り組んでいただきたいということで要望させていただきまして,私からの質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 105 ◯主査(軒原順子) お疲れさまでした。  次に,高橋委員,発言席へどうぞ。 106 ◯分科員(高橋としえ) 日本維新の会の高橋でございます。どうぞよろしくお願いいたします。  午前中の局長のお話の中で,50年先を見据えた魅力ある未来の神戸の実現のための都市空間向上計画に賛同するところでございますし,重ねて山麓・郊外地域に関しましても,その地域おのおのに合った支援を続けるということで,大変心強く思いました。ありがとうございます。  そうしましたら,一問一答で始めさせていただきます。  まず1問目,地域コミュニティー交通の支援についてお伺いします。  近年ニュータウンでは人口減少や高齢化などのオールドタウン化の課題が顕在化しており,市は庁内横断的な検討体制を立ち上げて,モデル団地を選定し,住宅・交通等の多岐にわたる課題への取り組みを進めておられます。西区の栄駅周辺地域は桜が丘,月が丘,秋葉台,美穂が丘の住宅団地で構成されるニュータウンでございますが,平成30年6月には栄駅周辺住民の足を考える会が設立され,月1回のペースで地域コミュニティー交通の導入に向けた取り組みが進められているところでございます。地域の機運も徐々に高まってきておりまして,今後は専門家派遣等のさらなる支援が必要だと思う時期に来ていると感じております。平成31年度は,市としてどのように支援をしていこうかと考えていらっしゃるのか,見解を伺いたいと思います。本日は栄駅周辺住民の足を考える会の副会長さんも傍聴に来ていらっしゃるので,熱心な副会長さんなので細部にわたって質問させていただきますが,どうぞよろしくお願いいたします。 107 ◯林住宅都市局計画部長 神戸電鉄の栄駅周辺の市域につきましては,地域の住民の高齢化や商業施設の撤退,路線バスの減便などを背景に,地域の移動手段のあり方を考える取り組みが始まっております。平成30年6月に栄駅周辺住民の足を考える会が設立をされております。7月にはこの考える会が,地域の高齢者を対象としたアンケート調査を実施されておりまして,公共交通に対する課題意識と地域コミュニティー交通の必要性について,確認がなされております。さらに12月には栄駅周辺住民の足を考える会ニュース第1号が発行されまして,地域のこれまでの活動状況,あるいはアンケートの結果の概要,そして今後の方向性などについて,地域内に周知をしたと聞いております。  栄駅周辺地域につきましては,これまでも勉強会での検討内容等に加えまして,個別の相談ごとにアドバイスなどを行ってまいりました。地域の検討組織が設立され,勉強会を重ねることで地域コミュニティー交通の検討に向けた機運が高まっていると考えております。平成31年度からは,地域の検討をより深めるためのコンサルタント派遣を開始するとともに,全世帯を対象としたアンケート調査を地域とともに実施し,交通課題や移動需要を把握していきたいというふうに考えてございます。また,当地域には路線バスも既に運行しておりますことから,既存の交通事業者との調整も行ってまいりたいというふうに思います。 108 ◯分科員(高橋としえ) 初動期支援について,もう少しちょっと詳細を教えていただきたいと思います。 109 ◯林住宅都市局計画部長 初動期につきましては,先ほど申しましたように,地域の方のリクエストに応じまして,説明・助言を求められたということで,説明会なりアドバイスなりという機会を設けております。実際には29年7月,桜が丘ふれあい協議会に出前トークを実施し,それ以降,桜が丘,秋葉台,美穂が丘,月が丘が連携してコミュニティーの交通の勉強会を実施すると。それでその勉強会にて今後の進め方について相談がございましたので,そういった相談に際しても対応をしているというところでございます。 110 ◯分科員(高橋としえ) 住宅都市局におかれましては,本当に地域よく足を運んでくださいまして,またこの栄駅周辺を考える会にもよく来てくださるので,本当にありがたいと思っているわけでございますけれども,先ほどコンサルタントのお話が出ましたけれども,この31年度,栄駅周辺地域へのコミュニティー交通支援として,具体的にどの金額の予算を計上させてもらっているのかお聞きしていいですか。 111 ◯林住宅都市局計画部長 31年度予算につきましては,栄駅周辺地域はコンサルタント派遣費用として100万円,それからアンケート調査費用として100万円の合計200万円の予算を計上してます。 112 ◯分科員(高橋としえ) ありがとうございます。地域も本当にそのお話をしたら多分力が湧いてくるって,さらに一層機運を高めていただくことと確信しておりますんでございますけれども。専門家派遣に当たりましては,既存のバス路線との兼ね合いというのがすごく重要になってくると思うんですけれども,地域の交通事情に精通したコンサルタントの方がいらっしゃると思うんですけれども,具体的にどのような基準でもって,そのコンサルタント会社を選ばれるのか,お答えできる範囲で教えていただけたらと思います。 113 ◯林住宅都市局計画部長 専門家の派遣につきましては,これまで地域コミュニティー交通の導入支援の実績のあるような方を想定しております。具体的にはまちづくりコンサルタントでありますとか交通系のコンサルタントの方を想定をしております。ということで必ずしも現時点で地域の交通事情に精通してるかどうかはよくわかりませんけれども,それはそれなりに勉強をしていただいて,精通をしていただくということになろうかと思います。その上で,今後地域の方の御意見も踏まえながら,決定をしていきたいというふうに考えてございます。
    114 ◯分科員(高橋としえ) 確認なんですけれども,コンサルタント会社は当局が地域と相談しながら,当局が決めていただくと理解していいんですか。 115 ◯林住宅都市局計画部長 我々が候補者を地域にお示しをして,相談をして決めた上で,我々が契約をするということになります。 116 ◯分科員(高橋としえ) ありがとうございます,午前中も垂水区のしおかぜのほうの話をお聞きしまして,本当に事細かく地域に入られて,そのときそのときの課題をクリアしていかれる姿勢に,本当にありがたいなと思った次第でございますけれども,今後はさらに支援が必要になってくると思いますけれども,これ以上に踏み込んだ支援がありますかどうかお伺いしたいと思います。 117 ◯林住宅都市局計画部長 先ほど申しましたように,31年度からコンサルタント派遣なり,アンケート調査ということでございます。一般論とさせていただきましては,地域がどうしても地域コミュニティー交通ということがございますので,地域が乗って支えるという機運の高まりが非常に大切だということで,まずその状況に応じて,さまざまなアドバイスをしているわけでございますが,このうちこの試験運行の補助につきましては,31年度からは本格運行に向けての地域の適切な需要を見きわめるということが大事だということで,制度拡充をする予定でございますし,また本格運行につきましても,運行経費に係る直接的な支援は行わないわけですけども,安定的な運行が継続できるようにということで,一定の条件を満たす場合,車両の更新費用を補助する制度も創設するというところでございます。栄駅周辺につきましても,この状況を踏まえながら,どういった支援ができるかというものについては,引き続き検討してまいりたいというふうに思ってございます。 118 ◯分科員(高橋としえ) いい御答弁をありがとうございます。午前中も発言の中にありましたけれども,こうやって地域が行政と一緒になって盛り上げるのには,やっぱりリーダー格となる人が本当に必要だということを再認識しておりますけれども,今後50年先を見据えてリーダー格になる方の育成──人材育成というのが全庁挙げて必要になってくると思います。これ意見としてお伝えしておきたいと思いますけれども,今後リーダーになる方の,例えばこういう講座があるとかいうのを区単位でなさってくださるとか,そういう勉強会みたいなのを進めていただきたい,これは要望とさせていただきます。  2番目の質問に入ります。連節バスの導入についてお伺いします。  先ほどもありましたけれども,BRT・LRTといった新たな公共交通システムについては,都心部だけではなく,全市を対象に導入可能性の検討を行っておりますが,導入には採算性や自動車交通への影響など多くの課題があり,現時点での導入の判断は私は難しいかなと思っております。一方でBRT・LRTの検討の一環として,都心からウオーターフロントの間で実施した連節バス運行の社会実験については,実績として多くの方に御乗車いただくなど,回遊性向上に一定の効果が見受けられます。BRT・LRTの導入に比べて,連節バスの運行はハードルが低く,ウオーターフロントエリアに限らず,市内の主要な交通拠点での運行が考えられるのではないでしょうか。例えば西区の西神中央駅も交通結節点でございまして,BRT・LRTの導入は将来的な検討課題であったとしましても,まずは連節バスの運行を検討してみてはいかがでしょうか,見解を伺います。 119 ◯林住宅都市局計画部長 全市における新たな公共システムということでございますけども,神戸市では公共交通を中心に歩行者・自転車・自動車などがバランスよく組み合わされた安全で快適な交通環境の形成を目指しております。その実現に向けて既存の公共交通の活用に加えて,新たな交通手段の導入により,都市の魅力や回遊性の向上を図っていくため,平成26年度より全市を対象にBRT・LRTの導入可能性の検討を進めております。  西神中央エリアでございますけども,ここは近隣市も含めた広域的な連携拠点の1つということで,西神中央駅を中心にさまざまな都市機能を維持充実・強化させるとともに,そこへの交通アクセスを充実させる必要があると考えております。そこで西神中央駅を交通結節点とし,基幹公共交通である地下鉄,あるいは路線バスやコミュニティーバスなどから成る公共交通ネットワークを形成することとしております。  現在,西区役所の移転・整備を初めとした駅周辺の再整備,あるいは農業公園の再整備構想の具体化に向けた検討が進んでおります。さらには工業団地への入居企業も多く,そこで働く人たちの足を確保していくということも求められております。このため現在通勤実態の現状分析や走行空間の確認といった調査,あるいは検討を行っております。BRT・LRTの導入につきましては,委員御指摘のとおり,採算性や自動車交通への影響など多くの課題がございます。まずは移動需要というものの見きわめが非常に重要であるというふうに考えてございまして,連節バスも含めた新たな公共交通システム導入の可能性について,検討していきたいと考えております。 120 ◯分科員(高橋としえ) 西神中央は芸術文化ホールができますし,図書館の整備また西神中央は区役所の移転などがございますので,順次検討していただきたいとお願いしておきます。  次にシティハイツについてお伺いします。  平成28年ごろにシティハイツの入居率が非常に悪いので,そのころからずっと申し上げておりますシティハイツでございますけれども,中堅所得層を対象に良好な賃貸住宅不足を解消することを目的に建設されましたが,高齢化や入居率の低下が課題となっております。具体的に平成28年度の数字でございますけれども,竹の台のシティハイツは入居率45%,竜が丘は54.2%で,キャナルタウンとかイーストコースト9番館,ハーバーランドなど,地の利のいいところは多分100%に近いと思うんですけれども,全市合わせて75.6%の入居率だということをお聞きしております。そしてずっと言い続けまして,平成29年度より新婚世帯,子育て世帯,多子世帯を対象に家賃の2割減免をやっていただきまして,入居率が80.3%に上がりまして,ここのところは一定の評価をさせていただきたいと思うんですけれども,住宅ごとに大変地域によってばらつきがあります。ですから一定改善してきているように見えるんですけれども,平成31年度は新たな施策として,入居促進及び企業誘致策のための和室から洋室にリフォームを行うということでございますけれども,もうひと押しのところで100%になるように,一歩踏み込んだ対策が必要と考えます。  例えば現在減免を受けられるのは,多子世帯,子育て世帯,新婚世帯でございますけれども,その地域に合った──これは大変細かくて難しいかもしれませんけれども,入居率を上げるために住宅の老築度ぐあいに応じて,一定程度の家賃減免を行ってはどうかと思います。平成28年度に,私が入居率が非常に悪い竹の台を例に出して申し上げたんですけども,そのときはやはり入居率が悪いというのを過去にさかのぼって,20年度ほど入居率と家賃を掛けたら,本当にうん千万円ぐらいになりまして,これは言わないからそのままになっているのかなと感じたところでございます。  そしたら質問の内容です。一定程度家賃減免についてどう考えておられるのかお伺いしたいと思います。 121 ◯三木住宅都市局担当局長 シティハイツ,今709戸ございます。中堅所得者層向けに供給した市営住宅でございます。平成20年にピークであったんですが,そのときは92.8%ございました。それが先ほど委員もおっしゃったように,平成28年度には75.6%,29年度から新婚,あるいは子育て,多子世帯向けに2割の減免をするということで進めております。現在80.3%まで回復しているということ。減免の中身としましては,結婚してから3年以内の世帯とか,あと小学校未就学の子供さんがいる世帯,あるいは18歳以下の子供さんが3人以上いらっしゃる多子世帯,この方々の家賃を2割減免するというものでございます。  この現状ですけれども,この平成30年度1月末現在,家賃減免に関しましては158件の適用がございます。そのうち既に入居されていた方は113件,改めて入ってこられた45件の方がこの減免を受けていただいているということです。つまり新たに入ってこられた方52件いらっしゃるんですけど,そのうち45件ですから87%,9割近くがこの制度で入ってきていただいてるという──ですから非常に呼び込みの効果は高いということでございます。  この減免制度導入前と比較しますと,この1月31日現在,この2年間余り29年,30年度とこの制度を運用してまいりましたので,この2年間余りの間に入居戸数が536戸だったのが,570戸まで上がってきてございます。34戸増加ということで,2年間で4.8ポイント,5%ぐらいが向上してるということです。  で,御質問いただきました31年度,新たな施策として和室を洋室化したり,さらに促進をしていきたいということで,もう予算要求もさせていただいているということです。現行の減免制度ですけれども,これは入居者の確保ということもございます。ただ若者に選ばれるまちということをまずはやっていこうということで,一環として導入したものでございまして現在対象世帯以外にも,老朽度に応じて家賃減免してはどうかという御質問をいただいてるんですけども,まずはこの減免制度かなり若年世帯の増加への効果が出てきてございます。こういう政策目的を持って,入居率も改善されてきておりますことから,今後この制度をさらにPRも強くしていきたいと思います。その上で現在のこの制度をさらにPRをしながら,進めていきたいということで考えてございます。 122 ◯分科員(高橋としえ) ありがとうございます。政策目的をしっかり持っていただいたので,かなり数字が改善されたということは評価したいと思いますし,あと20%ぜひ頑張っていただきたく思います。  次に空き家・空き地対策の推進についてでございます。  子育て支援リノベーション住宅取得補助制度についてお伺いしたいと思います。平成31年度からの新たな取り組みである,子育て支援リノベーション住宅取得補助制度は,人口減少が進む神戸市において,子育てに適した住環境を提供し,子育て世帯の流入促進を図るという点だけではなく,中古住宅を選択することにつながり,空き家の市場流通活性化に寄与するという点でも大変重要であると考えています。当該制度は今後増加が見込まれるニュータウンの空き家制度なども対象に含まれると思われる制度でありますけれども,周知に当たっては広く子育て世帯にPRし,ニュータウンの空き家対策にもつなげていくと考えます。御意見を伺いたく思います。 123 ◯岩橋住宅都市局長 御指摘いただきました子育て支援リノベーション住宅取得補助制度でございますが,これは委員御指摘のとおり人口減少が進む中で,子育てに適した中古住宅を取得するということで,子育て世帯の市外からの転入促進,それから市外への転出抑制というようなことも目的になる一方で,空き家を活用して市場流通活性化にも寄与するものと考えてございます。この制度の周知につきましては,広報KOBE,あるいは市のホームページへの掲載というようなことをしていくほか,特に子育て世帯が利用される施設なんかで,しっかりしたPRをしていきたいと考えておりますし,また若い方の情報入手の手段がインターネットが多いということもございますので,子育て応援サイト──市で持っておりますママフレとか,それからSNSなんかも活用して神戸市内外へ発信してきたいと考えております。また,神戸市の総合窓口でございます,すまいるネットの相談窓口あるいは民間事業者──不動産事業者あるいは住宅改修,リノベーションするような事業者とも連携した普及啓発はやっていきたいと考えております。  それから委員御指摘のとおりニュータウンでございますが,やはり高齢化それから若年層の流出というような課題になっております。今後,空き家の増加が懸念されているところでございますが,人口の流動性を高める,それから若年子育て世帯のニュータウンへの転入を図るということで,この制度はそういった中古住宅を活用するということで,子育て世帯が住みかえていただく受け皿になるんではないかなというのは,私どもも考えているところでございます。これまでもニュータウンの空き家対策ということで取り組みとしては,すまいるネットの現地で空き家活用のセミナーを行いましたり,活用相談窓口の出張相談というようなことも実施してきてございます。これらの機会も捉えまして,ニュータウンなんかで本制度のPRをしっかりやっていきたいと思っております。  また,31年度には名谷,それから西神中央地区における官民連携による中古住宅の流通促進を図る協議会の設置を予定しております。この場におきましてもこういった情報をしっかりと周知を図っていきたいと思います。ニュータウンを初め市域全域で子育て世代に幅広く周知して,転入していただけるような施策につなげていきたいと考えております。 124 ◯分科員(高橋としえ) シティハイツも子育てにすごく優遇されて,措置を講じてくださいましたし,やっぱり若者が移り住みたい神戸,また周辺部にちょっと人口が若者が流れないように,一生懸命頑張っていただきたいと思います。  次に,インスペクションと瑕疵保険制度についてお伺いしたいと思います。  神戸市では既存住宅の性能検査を行うインスペクション補助と,性能を担保するための瑕疵保険の利用補助を行っておりますが,利用実績が余り上がっていないように思います。中古住宅の流通促進のためには大変重要な施策であり,さらなる推進を図っていくべきであろうと考えておりますが,普及を進めるために何が課題であり,今後どのように取り組んでいかれるのか見解を伺いたいと思います。 125 ◯林住宅都市局計画部長 御指摘のとおり,既存住宅の品質等に対する不安を払拭するため,劣化状況を検査するインスペクション,それから安心して売買を行うための瑕疵保険制度は,既存住宅の流通促進に当たり大変重要な施策でございます。インスペクションを受け,瑕疵保険に加入する場合には,不動産事業者が売り主となるタイプと売り主・買い主とも個人であるタイプがございます。その加入率についてでございますけども,平成29年度の全国ベースで申し上げますと,不動産事業者の販売については34.3%でございますが,一方個人間の売買の場合は1.5%と低くなっております。本市では個人間の売買について,平成27年度よりインスペクションに関する経費と瑕疵保険に関する経費の一部を補助する制度を創設して,普及を図っておるところです。平成30年度の補助件数は,インスペクションで4件,瑕疵保険で3件となっております。  これにつきましては,次のような課題があると考えております。1つは,インスペクションの実施につきましては売り主に生じるメリットが少なく,実施について理解を得るのが難しい。例えばインスペクションの結果,ふぐあいが発見された場合は,売り主が補修しふぐあいを解消するか,または売買額の引き下げを求められることなどの可能性があるということで,その実施に積極的ではないということ。2つ目にインスペクションを受け,瑕疵保険に加入するには耐震基準を満たす必要がございます。旧耐震基準の住宅では改修費等のコストがかかるといったことです。こうしたことから,不動産事業者が販売する物件に対する瑕疵保険は一定普及しておりますが,個人間の売買の場合には,全国的には普及していないのではないかと考えております。  このため国におきましても検討会をつくりまして,消費者が安心して既存住宅の売買やリフォーム等ができる環境の実現に向け,住宅瑕疵保険の普及をどう進めるかといった現行制度の課題の把握でありますとか,制度の改善策について検討が行われているということでございますので,その動向を注視してまいりたいと思います。いずれにしましても,インスペクション及び瑕疵保険の制度は非常に重要な制度と認識をしておりまして,本市としましては,平成30年4月から宅建業法の改正により不動産事業者による仲介契約において,この契約書等にインスペクション制度の記載が義務づけられたということもございますので,まずは不動産関係団体と連携をし,不動産事業者や売り主・買い主にさらなる制度の周知,普及啓発に努めてまいりたいと考えてございます。 126 ◯分科員(高橋としえ) 数字を聞いてちょっとびっくりしましたけれども,また広報,啓発していただきまして,よろしくお願いしたいと思います。  あと1問ちょっとありますので,分譲マンションの管理支援についてお伺いします。  平成25年度の住宅土地統計調査によりますと,神戸市内には約17万戸の分譲マンションがあり,政令市では横浜市,大阪市に次ぐマンションの戸数となっております。また分譲マンションにおいては,長期修繕計画がない,老築化,耐震性能不足などのさまざまな課題が顕在してきております。神戸市ではすまいるネットを通じて,マンションの管理組合に対して相談業務や出前講座,アドバイザー派遣などの支援を行っておりますが,平成31年度は新たに大規模修繕工事前の劣化調査費補助制度を創設し,周辺に悪影響を及ぼすことが危惧されているマンションに,大規模修繕等を促していこうとしております。重要なのは補助実績を上げることではなくて,いかに大規模修繕の工事につなげていくかでございますけれども,既存の支援メニューに加えて新制度をどのように活用していこうとお考えなのか,御見解を伺いたいと思います。 127 ◯三木住宅都市局担当局長 修繕につなげていくことは非常に大事だと思います。そのためには区分所有者の合意形成が最も大事なところでございます。そのためにすまいるネットで相談とかアドバイザー派遣をやってきてございます。まず今年度,どんな実態なのかをかなり詳しく調べております。大規模修繕工事ができてないとか積立金が足りないとか管理組合の活動ができてないとか,そういうところが非常に問題です。そういうところを今実態調査をしておりまして,3,500組あるんですけど,全てにアンケートをしたりして,現場も確認したりしてやってございます。こういう実態調査を踏まえて大体対象もわかってきます。今度は来年度,大規模修繕の前には劣化診断をしないと計画できませんので,その診断をしていただくために補助制度をつくったということです。ただそれをしていただくにしましても,その管理組合がその気になっていただかないといけないわけで,今回踏み込んでアドバイザーをこっちから押しかけ型でいくと──大体実態わかってきておりますので,課題が大きいところについては,働きかけ型のアドバイザー派遣をやっていくというような一歩踏み込んだ施策によって実際の修繕につなげていきたい,こういうふうに考えてございます。 128 ◯分科員(高橋としえ) ありがとうございます。  以上で,私の質問を終わります。ありがとうございます。 129 ◯主査(軒原順子) お疲れさまでした。  次に守屋委員,発言席へどうぞ。 130 ◯分科員(守屋隆司) それでは,自民党を代表して,私と五島議員2名で質問をさせていただきます。  早速ですけども,まず都心・三宮の再整備についてお伺いをいたしたいと思います。  新たな文化ホールはバスターミナルビルの中に整備されるということが示されています。一方で,現在の大倉山の文化ホールの跡地がどうなるのかいまだ示されていません。都心・三宮の再整備は種地がなく,全ての事業が玉突きで動いていくことになるため,今,大倉山に文化ホールがあるわけでありますけども,今後は三宮に移るということで,この移転について市民から多くの疑問とか否定的な声が上がっております。単なるホールの移転と捉えるのではなく,住宅都市局としてまちづくりの観点から跡地活用のあり方も含め,都心・三宮再整備の全体構想として示して,市民の理解を得るべきであるというふうに思いますが,いかがでしょうか。  次に,空き家の活用についてお伺いをいたしたいと思います。  平成28年度より空き家・空き地対策に取り組まれた結果,空き家・空き地ともに一定の改善が進んでいるというふうに評価させていただきます。ただ,実際に地域を歩いてみますとまだまだ放置されています空き家・空き地が多数目につくところであります。空き家・空き地の解消を図るためには,もっと使える空き家は使っていく必要が当然あります。その際,狭小宅地はなかなか活用されにくいといった問題があります。狭小宅地は,仮に売却できたとしても回収できる金額が少なく,特に業者の方に,業界にとってはなかなか手を出しづらい,採算が合わない物件になっております。そこで,宅建業者へのインセンティブとして,成約したら成功報酬を支払うという考え方ではなく,着手したことへの費用弁償的な考え方も1つ重要ではないかというふうに思います。宅建業界挙げて特別チームをつくってもらい,市と協定を結ぶなど民間の力をフルに活用していただいて,さらなる空き家・空き地対策に取り組んでいくべきではないかと思いますが,当局のお考えをお伺いいたしたいと思います。  次に,東山菊水線の整備についてお伺いをいたします。  兵庫区北部において密集市街地の解消を図るために東山菊水線の整備が現在進められています。平成28年3月に事業許可を取得して,これまで一番南側──Aブロックでは神戸学而園を含む地権者との補償交渉も進められ,測量・設計に着手するなど一定の事業進捗が図られているというふうに今思っております。  一方,西側のBブロックは,土地と建物の所有者が異なるなど権利関係が複雑なことや高齢化が進んでいるため,近隣への残留希望者が多いこともあり,権利者との交渉に一層の時間を要すると思われます。  東山菊水線の現在の進捗状況とともに,事業期間である平成35年に向けて今後どのように進めていくのかお伺いをいたしたいと思います。 131 ◯岩橋住宅都市局長 私のほうから,まず空き家の活用について御答弁申し上げます。  市内の空き家住宅というのは10万8,000戸ございまして,特に腐朽・破損がないにもかかわらず使われていない,賃貸に出されていない,あるいは売却に出されていないという空き家が2万7,000戸ございます。この有効活用というのは非常に大事です。  委員御指摘のとおり,この問題を解決するには不動産流通を担っている民間の業界,事業者さんの協力というのはもう不可欠でございます。現在活用相談といったところで御協力いただいておりますが,市内の不動産関係団体といたしましては兵庫県宅地建物取引業協会,それから全日本不動産協会兵庫県本部というところがございますが,そこには空き家対策のために26年度,29年度にプロジェクトチームをやっておりますが,外部委員として参加していただいて,全面的に協力いただいております。特に現在やっております,すまいるネットでの空き家等の活用相談窓口におきましては,この業界あるいは事業者の方と業務契約いたしまして,運営を協力いただいているというようなところでございます。  また支援事業者として登録していただいている市内の不動産事業者には,活用相談窓口で相談があった物件について,活用方法とか売却,あるいは賃貸した場合の価格等を提案していただいて,相談物件の市場流通に御協力いただいているとこでございます。  これらのとおり,民間事業者の知恵とか御尽力でいい提案なんかもいただいて進めているものも多うございます。  先ほどの費用弁償の件でございますが,不動産事業者が仲介する場合の手数料でございますが,これ宅地建物取引業法で決められておりまして,その上限が決められております。御指摘のとおり,狭小宅地の場合,売買価格が低いということが多いものですから,売買価格をもとに算定される仲介手数料も低額になることが多うございます。これについては昨今空き家とか既存住宅の流通活性化の必要性が高まったということ,それから宅建業法の改正等によりまして宅建業者の役割というのがかなり増大してきておりまして,空き家等の低額物件に係る報酬の見直しというのを業界団体からのまとまった提案,要望としていただきました。その結果,平成30年1月から価格が400万円以下の低廉な空き家について売り主からの仲介手数料の特例が新設されております。現地調査等の費用の相当額というのを加えることができまして,通常の売買手数料と合わせて仲介手数料,合計の上限が18万円というような形にされております。  それから狭小宅地の話ですが,これをさらに進めていくということで,市としては狭小宅地を市場流通させていく,あるいは住環境を改善するという観点で30年の10月──昨年の10月ですが,敷地の隣地との統合を促進する住環境改善支援制度というのを創設いたしました。狭小宅地と隣地との統合をした場合,仲介手数料はもちろんでございますが,かかる費用の測量とか明示の費用,それから登記費用へ上限20万円の補助を実施してございます。さらに,31年度はこれを拡充して50万円にするという予定をしております。これについては10月からの開始でございますが,既に2件の申請いただいておりまして,これを進めていきたいと考えております。  さらに,関係団体とか不動産事業者と連携して補助制度の広報を,特にまちで実際に活躍されて地域の事情にも詳しい不動産事業者さんなんかは,空き家の活用と流通ということでは非常に力になりますので,連携強化しながら,御意見も伺いながら,どういった制度がさらに進められるのかというようなことは勉強していきたいと考えてます。 132 ◯今西理事 私のほうから,都心・三宮の再整備,特に大倉山の跡地について御答弁申し上げたいと思います。  都心・三宮の再整備を進める上で,梅田のように空き地がございませんので,事業全体を総合的に考え,スピード感を確保しながら単独建てかえでは得られない効果を出していくために,機能分担や施工手順を勘案して,施設再配置の方針を決定しまして,現在着実に事業を推進しているというところでございます。  その中で,御指摘もありました神戸文化ホールは,本市の芸術文化の発信拠点,基幹施設でございまして,市全体のにぎわいや経済の活性化,都市としての競争力強化に資することなどを踏まえ,三宮の移転方針が示されたところでございます。  具体的には,大ホールはバスターミナルの1期,中規模の多目的ホールはバスターミナルの2期,中規模の音楽ホールは新庁舎2号館での整備が予定をされているというところでございます。それぞれの完成時期が異なりますことから,バスターミナル2期が完成するまで今後10年以上現在の文化ホールの建物を残す必要があると考えてございます。そういった時間軸を踏まえた中長期的な視点での検討も必要というふうに考えているところでございます。  現文化ホール移転後の跡地活用につきましては,企画調整局が中心となって,移転によって大倉山地区が空洞化することがないように,全庁的な視点により大倉山地区の再整備について検討に着手したところでございます。今後,幅広い観点からさまざまな御意見も伺いながら検討を深めていくという予定でございます。  都心・三宮の再整備を進める住宅都市局といたしましても,まちづくりの観点から企画調整局及び関係局と一緒になってしっかりと検討してまいりたいというふうに考えてございます。 133 ◯手塚住宅都市局市街地整備部長 私のほうからは,東山菊水線の整備について御回答いたします。  まず東山菊水線は,兵庫区北部の既成市街地に位置する延長約830メートル,幅員が14メートルの生活幹線道路であります。東山菊水線を含む兵庫北部地区は密集市街地再生優先地区に指定されており,東山菊水線については渋滞解消,それから通行の安全確保,また火災の延焼防止など密集市街地の課題改善に大きな役割があります。  まず現在の進捗状況でございますけども,延長約830メートルのうち湊川町9丁目の湊川隧道付近から湊川町10丁目までの延長233メートルの区間において28年3月に事業認可を取得し,街路事業を進めてございます。現在事業認可区間の用地買収を進めておりまして,31年1月末現在で23件の対象のうちAブロックで4件,それからBブロックで7件の計11件の契約が完了してございます。進捗率は48%となってございます。残る12件の方についても意向はおおむね把握してございまして,御指摘のとおり近隣での再建を希望されている方もおられることも承知してございます。  今後の進め方についてでございますけども,Aブロックでは,湊川保育園周辺において歩行者の安全な通行確保のために31年夏ごろの歩道整備着手に向けて権利者と交渉してございます。また,公共性の高い市内唯一の更生保護施設である神戸学而園の現地周辺での再建が円滑に実施できるよう,31年度から区画整理手法による整備を目指し,権利者や関係者と協議を進めてございます。  今後とも事業認可区間においては,個々の権利者の要望により丁寧に対応しながら,34年度の街路事業による道路整備完了を目指し事業を進めてまいりたいと考えてございます。  以上です。 134 ◯分科員(守屋隆司) それでは,再質問は一問一答でお願いいたします。  まず都心・三宮の再整備ですけれども,最初は久元市長が当選された後,バスターミナルの整備ということがぼーんと打ち出されましたよね。そこの上に文化ホールが乗るなんて決まったのは,というよりも発表されたのは大分後なんですね。私,代表質問でも1度,神戸文化ホールがバスターミナルの上に移転するのではないかと,私はそう思いますよと市長にお聞きしたんですけど──その時点でなかなか言いづらかったんでしょうけども,そのときはそんなことは考えてませんとおっしゃっていたぐらいですので,そんなに最初からの構想があったのかもしれませんけども,議会も含めてそれが発表されてなかったわけですね。今市民の方にいろいろと御意見聞くと,三宮ばっかりの開発だという意見と,もう1つ,皆さん,文化ホールのことを物すごい怒るんですよね。何であんないいとこにあるものを三宮へ持っていくんだと。だから,市民理解が進んでいない原因は,文化ホールも非常に大きな要素があるというふうに思うんですが,そこら辺理事はどのようにお考えでしょうか。 135 ◯今西理事 今,先生お話がありましたように,先にバスターミナルがあって,後に平成29年の11月だったと思いますけれども,文化ホールの移転がその後発表されたということでございます。もちろん跡地利用のお話とか,大倉山の──先ほども御答弁申し上げましたように,空洞化しない,そういうような大倉山にとってもいいまちづくりにつながるように跡地利用のものが一緒に発表できれば,こういうような形の御議論にはならないのかと思いますけれども,ただ,最初にお話がありましたように,種地がない中で移転,移転で重ねていかざるを得ないというようなことがあって,少し文化ホールが移転するまでの間,機能を終えるまでの間というのは,10年少し超えるぐらいの年数があるというようなことがございます。さらに周辺にはいろんな公共施設もございますので,その公共施設のあり方といったこともやはり関連づけてまいりますので,少し時間がかかるのは仕方がないのかなというふうに思ってございますけど,ただいいものをつくって,計画をつくってしっかりとした,住民の方々に,よりこの大倉山のまちがよくなったということを言っていただくことが必要だというふうに思ってございますので,その計画を関係部局と一緒になって十二分に詰めてまいりたいというふうに思ってございます。 136 ◯分科員(守屋隆司) 私,今の今西理事がおっしゃったような形で,じゃあ今の神戸文化ホールがある大倉山の後を──もちろんこれ企画調整局が今後するんでしょうけども,そういう言い方なんていうのはほんま最近ですよね。別に全然考えてません,まだ跡地はということをずっとおっしゃっていたわけなので,後づけですよね,もうずっと,特に神戸文化ホールについては。そう思いませんか。 137 ◯今西理事 当然のことながら文化ホールが移転をするということになって,その跡地をどうしようかということについて御議論をさせていただいているという状況でございますので,バスターミナルとの時間軸で言いますと,その後になっているということはもう事実でございますので,ただ,いずれにしても文化ホール自身,三宮の活性化も含めて,いろんな観点から文化ホールの移転が決まったわけでございますので,ただ跡地についてはしっかりと,本当にまちづくりの観点からいいものになるように検討してまいりたいというふうに思います。 138 ◯分科員(守屋隆司) これは長い歴史の積み重ねで,市の御関係の方も御答弁されて,また住民の方も努力して,また利用者も多かったからいいものができているんですね。それをまず現状を評価して,それでやむを得ず向こうへ行くけども,その後はしっかりしたものをつくるという言い方とか1度も聞いたことないですよ。それはぜひ,少し説明の仕方は反省していただきたいということを申し上げておきたいと思います。  次に,空き家の活用についてですけども,もういろいろと,特に宅建の2グループと調整もしているようでありますし,特にすまいるネット等でいろいろ相談もありますけど,しかし件数はやっぱりなかなか厳しいですよね。それはぜひ今後とも御努力をいただきたいというふうに思います。これはもう意見として申し上げておきます。  それと東山菊水線。今お聞きしますと,特に対象の23件のうちAブロックでは4件,Bブロックでは7件と言いますけど,Aブロックというのは面積が広くても権利者というのは少ないというふうに思うんですけども,何分の何が終わったんでしょうか,お聞きしたいと思います。 139 ◯手塚住宅都市局市街地整備部長 済みません。Aブロックは9件中の4件でございます。それからBブロックが14件中7件の,契約があったのは11件ということでございます。 140 ◯分科員(守屋隆司) 先ほどもちょっと神戸学而園の話も少しさせてもらいましたけど,いろいろと準公的な施設であって,またああいう施設ですのでなかなかほかにもちょっと移転しづらいということはあるので,あの場で再建という形になりますけども,ぜひ事情もいろんな形で勘案していただきながらいい形になるようにと。  それで,前もお聞きしたんですけども,ずっと菊水10丁目の交差点ありますよね。将来的には対面道路になるっていうんでしょうけども,あの交差点の改良というのはできるんですか。ちょっとお聞きをしたいと思います。 141 ◯手塚住宅都市局市街地整備部長 多分この路線の中で一番難しい工事箇所になろうかと思います。今後これから十分に検討してまいりたいというふうに考えてございます。 142 ◯分科員(守屋隆司) 特に東山菊水線の両側は,東側のほうはもう崖みたいなものですよね。東側が崖みたいな感じで,西側ももう1本入ったら信じられんぐらいの狭い道しかないということでありますので,この東山菊水線の今回の事業ではなかなかそこまで行かないんでしょうけども,将来的にはやっぱりもうちょっと道を抜くことをしないと,安全は保てないと思うんですが,その御認識はどうでしょうか。 143 ◯手塚住宅都市局市街地整備部長 都市計画道路,今延長830メートルのうちの233メートルの事業認可,この間をAブロック,Bブロックに分けて集中的に取り組んでいるというところでございますけども,引き続き残る西側のとこのほうも随時着手してまいりたいというふうに考えてございます。 144 ◯分科員(守屋隆司) じゃあそちらのほう,ぜひよろしくお願いして私の質問を終わります。ありがとうございました。 145 ◯主査(軒原順子) お疲れさまでした。  次に,五島理事,発言席へどうぞ。  なお,残り時間は54分程度となっておりますので,よろしくお願いいたします。 146 ◯副主査(五島大亮) 引き続き,五島大亮でございます。よろしくお願いします。  この4年間は岩橋局長を初め皆さんのお顔を,何かずっと見ていたような気がします。都市防災委員会も2回やったんでしたっけ。決特委,予特委を含めて多分3回,質疑をさせていただいています。今回も住宅都市局をさせていただきますと言うと,誰がお答えになったか忘れましたけど,またやるんですかと言われたような記憶があるんですけど,それぐらい交通問題であるとかは大事ですし,好きな分野だということでお許しをいただきたいと思います。  では,早速よろしくお願いします。一問一答でさせていただきます。順番がちょっと入れかわっています。  まず,神戸電鉄粟生線の上下分離について,お伺いをさせていただきます。  現在,鉄道事業者に対しては,基本的に運賃を収入源とした独立採算による経営が求められておりますが,人口減少が進む地域では鉄道利用者が少なく,いずれ鉄道事業者の経営が成り立たなくなるのではないかと懸念がされております。人口減少局面で,交通事業者の自助努力,独立採算による運賃の低減や維持は不可能な状態となっていると言っても過言ではありません。  他方,ヨーロッパでは交通サービス確保のために,鉄道事業者に対する税金投入は当然のこととして捉えられています。日本においても公共交通サービスを将来にわたって維持していくために,一定の公費負担を考える必要があるのではないかと思っております。  公費負担のやり方にしてもいろいろあると思いますが,人口減少が顕著な北区,西区の神鉄沿線に関しては,上下分離や公費投入の選択肢も含めて,将来のあり方について,これは何度も質疑をさせていただいておりますが,改めて見解をお伺いしたいと思います。 147 ◯岩橋住宅都市局長 理事が今,御指摘いただきましたとおり,欧州諸国の考え方というのと日本の考え方が根本的に違う部分がございます。欧州諸国では,公共交通の不採算を前提に公費を投入されている。例えば企業等から目的税を徴収して負担金として,あるいは国とか地方自治体からの交付金が運営費とか整備費,そういった交通政策に関連する財源の大半を占めているような国もございます。  日本では,打って変わってといいますか,鉄道事業者は一般に,当初の建設にかかった費用,それから日々の運行の費用,こういったものは全て利用者からの料金徴収で賄うというような仕組みが原則でございます。これが前提になって,国の制度等も組み立てられているということでございます。ただ,御指摘のとおり,この原則だけでは立ち行かなくなっている鉄道事業があるのも事実でございまして,全国的に見ますと,地方鉄道の廃線というような問題も生じてきております。  神戸市では,平成29年3月に神戸市地域交通網形成計画を策定いたしましたが,西北神地域での基幹交通の維持というのを方針の1つとして掲げております。公共交通サービスを維持するために,一定の公費投入というのを行っております。  御指摘の基幹公共交通として考えております神戸電鉄につきましては,16年度から県と沿線市で安全性向上に資する設備整備の補助を行っていますし,神戸市としては独自にシーパスワンによる利用促進なんかもしているところでございます。  また,粟生線活性化協議会による利用の取り組みを行うことによりまして,24年度から神戸電鉄全体として,鉄道事業の黒字化を達成しているところでございます。また,それ以外にも,北神地域におけます路線バス,あるいは地域コミュニティー交通につきましても,路線の維持とか生活の足の確保という観点から,運行に対する補助を入れております。  粟生線につきましては,国・県,沿線3市及び神戸電鉄と合わせて,28年7月から,神戸電鉄粟生線のあり方勉強会というのを開催してございますが,その中で神戸電鉄の利用状況,それから経営状況の確認,粟生線の利用促進策の検討を行っているところでございますが,平成30年度は公有民営方式の上下分離を利用した鉄道事業を視察しまして,今後のあり方に向けた検討を行っております。ただ,上下分離につきましては,県,それから沿線3市,神戸電鉄の置かれている状況が異なっておりまして,これについての具体的な議論にまで至っていないというようなところでございます。  上下分離でございますが,これまで申し上げましたとおり,県とか沿線の三木,小野市,それから神戸電鉄も含めて,これは総意で決定していくものでございまして,粟生線については,利用人数が減ったとはいいましても一定の利用があるために,現在のところ,これを考えているところではございません。
     ただ,鉄道がその機能を維持するという重要な都市構造を支えるものでございますので,これを維持するための施策というのは必要だと考えておりまして,今回,平成30年度に豪雨災害が発生して神戸電鉄も被害を受けております。今後の防災事業等に対して,国の補助事業を活用したような支援を行うことを検討してございます。神戸電鉄に対しましては,引き続き必要な支援を行いますとともに,粟生線につきましては,関係者とともに,一緒に検討していきたいと考えております。 148 ◯副主査(五島大亮) 今,既に公費負担をいろいろやっているということで,実際,予算もつけられていてわかってはおるんですけれども,昨年末に北神急行の市営化についてのキックオフがなされたということで市長から発表されて,北区の住民としても,乗客一同としてもこれは非常に楽しみに思っていることなんですけれども。そこでちょっと考えないといけないのは,この北神急行の運賃低減は絶対やっていただきたいんですが,これがあった場合に,北神急行の運賃が低減されます。そうすると今,神鉄で例えば三宮,新開地まで出ていた人が北神急行にルートを変える可能性があります。そうすると北神急行の乗客はふえる。神鉄の乗客は減る。神鉄の収入が減る。また赤字になる。こういったリスクが,これは多分,間違いなく出てくるんだろうなというのが多く聞かれる声でして,こういったことが起こった場合にどうするんだというのは,これは起こってからじゃ遅いので,まさに今,この上下分離というのは,ばしっと考えないといけない問題なのかなと思っております。  前の予特委のとき,上下分離の調査だけはしていただけませんかということで,局長から調査をしましょうというふうに言っていただいたんですけども,その後の次の決特委で,勉強会でちょっと頑張って検討しておりますと,いろんなところの視察も行ってくれているということなんですが,ちょっとこの総意に基づく検討が必要だということでやっているんですが,かなりちょっとスピード感に欠けるものがあると思うんです。今まさにこのときにやっておかないと,神鉄がもうあっぷあっぷ──今もあっぷあっぷかもしれませんけども,なってからでは手おくれ,北区の人口も減少しています。特に鈴蘭台あたりの本区が一番,神戸市で多分減っているはずです。そこの人口減少問題をクリアするためにも,これは急がないといけない話だと思うんですけど,どうでしょう。 149 ◯岩橋住宅都市局長 2点,御指摘いただいたと思います。  市営地下鉄が北神線の部分を運行を一体化するというような話でございますが,これは一体化することで料金低減ということもございますが,それによって神戸市の北区のポテンシャルを上げるというような形もあろうかと思います。一時的には神戸電鉄で今,通勤されている方が北神急行に乗りかえられるということで,神戸電鉄への影響がないとは言えないと考えております。  ただ,将来にわたって,今回,北神急行を市営化できれば,ポテンシャルが上がって,最終的に神戸電鉄の乗客もふえるような施策を考えていく必要があるというのは,これは神戸電鉄とも意見は一致しているところでございます。そういった形になるような施策は展開していかなければいけないと思っております。  それで,神戸電鉄の上下分離,粟生線が想定されていると思いますが,やはり上下分離は,粟生線自身の走っている沿線が神戸だけではなくて,やはり三木,小野というところ,それから広域を結ぶということで県ということもございまして,私どもだけが上下分離を進めるというのは,とてもじゃないけどそういったことを進められる状況じゃございません。  先ほども申し上げましたが,実際に,上下分離を公有民営のような状況でしたところも,バラ色の将来が描けているような状況ではないということもあろうかと思いますが,三木市さん,小野市さん,それから兵庫県を含めて,こういう方向の検討が必要だと言っていただかないと,なかなか議論が深まらないというのも事実でございますので,確かにスピード感に欠けるという御指摘はあろうかと思いますが,それは現地を見るとか,少しずつでも進めようとは考えておりますので,その辺は御理解いただきたいと思います。 150 ◯副主査(五島大亮) そこは確かに局長のおっしゃるとおりなんですよね。県と三木,小野が言わないで,うちだけ言って上下分離ができるわけじゃないというのは,まさにそのとおりで,実際これは三木と小野の人に私も言いたいんですけど,粟生線の上下分離について,そこで議論されているのかというと,ほぼされてないんですよね,あっちでは。何をやってんねん,おまえらというのが,神戸の北区の政治家としての意見でして,あの辺の議会をつかさどる方たちの,のほほんとした状況というのは,本当に問題があると思います。  そこは私も隣の人間として強く言っていきますけども,確かに局長のおっしゃるとおりなんですけども,この北神の問題があって神鉄がちょっと危うくなるかもしれないリスクというのは,本当にこれは顕在化したらまずいものですから,このスピード感というのは,どうにかやっぱり神戸市からも働きかけて,ちゃんと考えなあかんのちゃいますかというのは,神戸市からも言っていただきたいというのが,市会議員としての意見でございますので,よろしくお願いします。  ちなみに,先ほどおっしゃっておられた,神鉄のお客さんが最終的にふえるような施策をしないといけないと神鉄さんとも言っていますと言ってましたけど,例えばどんなものが考えられておるんですか。 151 ◯岩橋住宅都市局長 これは午前中からもありました都市空間向上計画にもつながるものでございますが,やはり将来にわたって神戸のまちづくりをどうするかというようなところかと思います。  今回,北神急行の市営化というのを進めますと昔から理事とは議論させていただいたところでございますが,時間距離と料金による距離というか抵抗と,やはり北神急行にはハードルとしては高かったのかなというところが,もし引き下げることができれば,そこのポテンシャルは反対に上がってくるだろうと。  我々としても,例えば神戸電鉄沿線に,私どもの局でいうと,例えば市営住宅の再編マネジメントをしている跡地が出てくるとか,そういったところを,例えば住宅としての活用とか,人口の流入とかいうようなことで,神戸電鉄への乗客をふやすというような施策が,ある意味,料金低減がきっかけにできないかというようなことは,お話はさせていただいております。トータルとして神戸市でそういった形で人口流入,あるいは若年層の呼び込みみたいなことが,それを契機に働きかけていくようなことができるようにというようなことは,お話はさせていただいているところです。 152 ◯副主査(五島大亮) 山の街の市営の再編のことかなと,ちょっと頭をよぎりましたけど,これ以上は聞きませんけども,実際そうだと思います。本当に割と住宅地を開発すると人が新たに来るんですよね。北区でもそうだと思います。だから,そういうところはぜひ進めていっていただきたいと思います。本当に努力をしていただいているのは私もわかっております。だけどやっぱり,もっと急いでほしいというのが市民の思いですから,引き続き,ぜひよろしくお願いいたします。  それと今,これは私もちょっと要望にしときますけども,北神急行の皆さんというのは,経営陣の皆さんから社員の皆さんまで,割と私もよく話す機会があるんですけども,本当に経営努力という意味では,すごい努力をされていて頑張っておられる。中にはオタク文化まで使って何とかお客さんをふやそうとしている方もおられるという中で,本当に頑張っておられると思います。今回の北神急行の市営化というのは,市民サイドから見たら,乗るサイドから見たら安くなってくれて,やったーという話なんですけど,今あの頑張っておられる方たち,有能な方たちが市営化になったら我々はどうなるんかなというのを心配されておられると思うんです。だからそこは間違いないとは思うんですけども,彼らが路頭に迷うようなことがないとは思いますけども,そこだけしっかりと,もうこれは別に住宅都市局だけじゃなくて交通局,それから企画調整局も絡むことですから,なかなか難しいと思いますけれども,そこはしっかりと担保してあげていただきたいと思います。これは完全に北神急行の皆さんには余計なお世話かもしれませんけど,私はちょっとそこが心配です。よろしくお願いいたします。  次に行かせていただきます。次に,地域コミュニティー交通についてお話をさせていただきます。  もうこれに関しては,割といろんなところで結果も出していただいておりますし,今は畑田課長以下,地域に足を運んでいただいて,もう細かいところまでいろいろ面倒を見ていただいています。本当に感謝をしているところでございます。  このコミュニティー交通の支援に関しては,市街化区域においては一定の人口規模があることから,運行経費に対する補助は実施しないとされていますよね。しかしながら,人口減少が進む中,地域住民だけで乗って支えるという事業スキームには,割と限界があると感じております。今後,本格運行が行われている地域においても事業を継続していくに当たって,地域の負担が大きくなっていくことも想定をされます。一方で,地域では病院や介護施設への送迎バスや商業施設等への買い物バスなど,民間事業者によるバス運行が行われております。運行経費に対する直接的な補助が難しいのであれば,このような民間事業者にも協力を仰いで,ともに地域コミュニティー交通の運営を担っていただけるよう,行政が事業者との間に入って調整を主導してはどうかというのが,次の質問です。なかなか地元の自治会の方とかでは,そういう企業を回ってちょっと手伝ってくれまへんかと言うのは,かなりきついところがあるんですね,という意味で,よろしくお願いします。 153 ◯林住宅都市局計画部長 神戸市では,地域コミュニティー交通は地域の主体的な取り組みによって実現することを目指しております。特に市街地では,地域と事業者の努力と工夫で採算性を確保できる可能性が高いということから,運行経費に対する補助は行ってはおりません。  一方で,理事御指摘のとおり,今後,人口減少が進むにつれて,安定的,あるいは継続的な地域コミュニティー交通の運行には,住民の乗って支えるという取り組みに加えて,周辺の民間事業者の協力が得られるよう努めることも重要であるというふうに考えてございます。  病院や介護施設,それから商業施設への送迎バスを地域コミュニティー交通として活用するということは,実際にはさまざまな課題があるわけでございます。有償で行う場合は,道路運送法の手続でございますとか採算性の確保,無償で行う場合は,事業の継続性や安全性の確保の観点で慎重な検討が必要となるわけです。また,どちらの場合でも周辺を運行する既存の交通事業者との調整も必要となるということです。  地域コミュニティー交通の運行に関する民間事業者の協力につきましては,直接,運営を担うだけでなく,多様な形態が考えられると思っております。例えば垂水区塩屋地区のコミュニティバスしおかぜでは,地域と行政が連携をして,運行エリア内の商業施設等に協力を仰ぎ,しおかぜに乗車してお買い物に来た方への乗車運賃の割引券配布でありますとか,地域のニュースへの広告掲載に御協力をいただいているところです。  また,中央区東部で地域コミュニティー交通の試験運行に取り組もうとしているところがございますけども,ここでは病院への送迎バスが運行されておりまして,送迎バスから地域コミュニティー交通への利用転換や,あるいは資金面での協力についても,行政が病院関係者と協議を行っている事例もございます。  今後も引き続き,地域の特性を踏まえた上で,安全性や事業性を確保するため,民間事業者に協力をいただけるよう,行政としても積極的に調整を行ってまいりたいと考えております。 154 ◯副主査(五島大亮) ぜひ調整をお願いします。民間事業者さんにとっては,お金の絡む話ですから,なかなか素人では難しい。僕も病院に行って話をしたりもしましたけど,なかなか難しいんです,これが。  昔,2017年でしたか,甲南病院さんが無料バスをしているので,19系統,39系統のバスを減便する──これ交通局の話なんですけど,ということがあったときに,こういう話をずっと思っていたんですけども,無料バスというのを運行することによって,その目的地の病院に行く人は無料でうれしいんですけど,そこを並走していたバスの客がそっちにとられて,公共交通バスがしんどくなるということがあるんですよね。だから本当にこれは難しいなと思ったんですけど。  今,病院さんって結構,無料バスを走らせていて,これについては利用者の利便性確保という,いい意味もあるんですけども,ある意味,囲い込みをするための経営努力なのかなというところで,そういうバスを地域公共交通として協力していくというのは,本当に大事なことじゃないかなと思っています。せっかく今あるインフラを使うという意味では──これは公有であれ民有であれ余り変わらないと思いますので,そこはちょっと頭に置いてやっていただければと思います。  特に鈴蘭台なんかでいうと,例えば親和大学さんであるとかJCHOさんとか,いろんな病院とかがあるので,その辺を巻き込んだ公共交通網の再編というか,せっかくいいターミナルが来年できますから,それをちょっと考えていただきたいと思います。何か鈴蘭台で新しいアイデアはお持ちですか。 155 ◯林住宅都市局計画部長 新しいアイデアというか,鈴蘭台におきましても,周辺でやっぱり地域コミュニティー交通を求める声というのはありますので,議員がおっしゃるように,いろんな民間の方がそういう送迎バスなりを出しているという事実も踏まえながら,そして既存の交通とのどういう調整を図るかということも踏まえながら,検討していきたいなというように考えてございます。 156 ◯副主査(五島大亮) いきなりぶち込んで済みませんでした。そういう観点でも引き続きよろしくお願いいたします。  じゃあ次,地域公共交通網形成計画の見直しについてということで質疑をさせていただきます。  平成29年3月に,神戸市地域公共交通網形成計画が策定されました。当計画は公共交通を中心としたコンパクトなまちづくりの推進を目的とし,平成37年,2025年までの10年間の計画となっております。しかし,計画策定からここ2年で状況はかなり大きく変わってきております。都心・三宮を初め各区で再開発や駅前再整備の動きが出てきており,また,50年先を見据えた持続可能なまちづくりの基本方針となる都市空間向上計画も策定されようとしております。  公共交通網形成計画については,中間年に検証・評価を行い,必要に応じて見直しを行うとされておりますが,神戸市全体のまちの変化や都市空間向上計画の内容を踏まえて,もう少し早い段階で見直しに着手すべきではないかと考えますが,いかがでしょうか。 157 ◯岩橋住宅都市局長 見直しについてでございますが,交通の計画とまちづくりの計画は,国においても一緒にというか連携して考えるべきというようなことで,法律の改正なんかがございました。その法改正も受けまして,神戸市地域公共交通網形成計画をつくったわけなんですが,目的としては,やっぱりコンパクトなまちづくりを推進と公共交通の維持・充実ということでございます。  平成37年を目標年次として策定したものでございます。都市空間向上計画,まちづくりのほうの計画は,まだ策定とはなっておりませんが,これも策定に向けて進めておりまして,これは少しタームが長くて50年先というようなことを目指して,コンパクト・プラス・ネットワークを基盤として施策を推進するというような計画を考えてございます。見据えている年度は違いますけども,いずれも鉄道駅を中心としたコンパクトなまちづくりを目的としておりまして,目指すべき公共交通ネットワークの将来像は考えているものは同じだというふうに思っております。  見直しでございますが,もちろん計画はつくりっ放しということではなくて,定期的なモニタリングを行っております。施策の実施効果,あるいは変化する社会情勢との適合性を検証・評価しまして,公共交通の基本方針の実現に向けて,真に高い効果が得られるように,必要に応じて計画の見直しを行っていきたいと考えております。そのため,毎年,神戸市地域交通活性化協議会を開催いたしまして,施策に係る取り組み状況とか実施効果を関係者と共有しているところでございます。  御指摘のとおり,やはり網形成に位置づけているような事業なんかについても,確実に進捗してきております。鈴蘭台駅,あるいは都心・三宮というような再開発でございますとか再整備が進められている中,31年度からは定住人口増による,バスによるフィーダー機能の向上の観点から,拠点駅を中心に駅前の再整備なんかもしていくというようなことの取り組みも進めていっているところでございます。  さらに,先ほどもお話が出ましたけど,北神急行の市営地下鉄との一体的運行の可能性検討,あるいは自動運転の実験なんかも進められているところでございます。引き続き,計画については都市の魅力・活力の向上に資する利便性の高い公共交通を実現することを基本として進めてまいりますが,見直しについては,今,考えておりますのは,都市空間向上計画を平成31年度に策定する予定でございます。ここでは,本日も御議論がございましたが,掲げる施策を挙げていこうと考えております。これについてはコンパクト・プラス・ネットワークでございますので,そういった施策も考えていく必要がございますので,そういったことも取り込みたい。それと,あわせて駅前再整備でございますとか,先ほど申し上げたような動きを踏まえて,イメージとしては平成31年度の都市空間向上計画も踏まえて,平成32年ごろが1つのめどになるかなと考えてございます。 158 ◯副主査(五島大亮) わかりました。平成32年といったら,やっぱり中間でということになるんでしょうかね。そのコンパクトシティー・プラス・ネットワークの考え方については,結構やりましたけど,本当に都市空間向上計画の中では,当初,ネットワークの文章と言ったらおかしいですけど,文章を入れたらどうなんだという話ですけど,余りなかったところ,我が会派の要望を入れていただいて,かなりネットワークを重視した計画に仕上げてくださるんだろうなとは思っておりますので,そこについては非常に期待をしております。何せやっぱり駅中心のまちづくりになった場合でも,そこにアクセスしやすい環境が整っておれば,山麓・郊外でも十分気持ちよく住めるということになると思いますので,そこは引き続き気をつけてやっていただければと思います。よろしくお願いいたします。  次に,西鈴蘭台駅前の再整備についてお伺いをします。  神戸電鉄西鈴蘭台駅前については,駐輪場が十分に活用されてないこと,そして道路幅員が狭く,通行に必要な安全対策がとられていないといった課題があります。平成31年度には,これらの課題を改善するため,神鉄さん等と再整備に向けた検討を進めていくとのことでありますが,仮に駅前を再整備することになった場合,考え得る国の補助メニューにはどんなものがあるのか,まずは教えていただきたいと思います。 159 ◯林住宅都市局計画部長 西鈴蘭台駅は地域の拠点である鈴蘭台駅に隣接をしておりまして,北五葉,南五葉のほか星和台など住宅地に居住する住民の生活を支え,1日約9,000人が利用している神戸電鉄粟生線の主要な駅ということでございます。  御指摘のとおり課題としましては,1つには駅前の駐輪場は2階が全く使われておらず1階部分しか使われていない。それから,駅前には一般車の寄りつけるスペースがなく,時間帯によっては送迎の自家用車やタクシーが路上駐車をしていると,そういった現状,あるいは課題を踏まえて,地域団体からも西鈴蘭台駅前の安全な道路環境や活性化などを望む要望をいただいております。さらに,駅の北側から駅舎へのアクセスの改善を求める声もあると聞いておるところでございます。  これらの課題の解消に向けて,神戸電鉄の所有する敷地も含めて一体的な再整備の可能性について,平成30年夏から神戸電鉄と勉強会を開催しているところでございます。具体的には,駅舎及び駅前の交通利便性向上を図るため,路線バスの乗りかえやキス・アンド・ライドへの対応,あるいは駐輪場のあり方といったもの,これらの交通結節点の向上を図るということでございます。さらに駅前の活性化,あるいはにぎわいづくりに資する機能の配置でありますとか,景観デザインにも配慮した上質な駅前空間づくりといったことについて,検討していきたいというふうに考えております。現在,神戸電鉄と一体的な整備の可能性を協議している状況でございまして,具体の整備内容や事業手法については,まだ決まったものではございません。  そこで用いられる国の補助メニューはどんなものがあるかということですけども,一般的に駅前の再整備で用いられる事業手法としては,市街地再開発事業でありますとか道路事業,あるいは鉄道駅総合改善事業などの活用が考えられるということです。  今後,整備内容に応じまして,神戸電鉄の役割分担や国の補助メニューの活用については,さらに検討を進めてまいりたいというふうに考えております。 160 ◯副主査(五島大亮) ありがとうございます。  済みません,先ほどメニューの中で言われた市街地再整備事業,それから鉄道駅,何とおっしゃいました,鉄道駅改善事業。 161 ◯林住宅都市局計画部長 1つには市街地再開発事業です。それから道路事業と申し上げました。そして,鉄道駅総合改善事業でございます。 162 ◯副主査(五島大亮) あの駅,南側からはバリアフリーで入れるんですけれども,北側から入ろうとすると,鉄道をまたぐ橋を渡ってくるんですけど,バリアフリーがなされてないわけですよね。そういうのも含めて鉄道駅総合改善事業というのは対象になるんでしょうか。 163 ◯林住宅都市局計画部長 鉄道駅改善総合事業といいますのは,おっしゃる駅の改良なり駅の改良とあわせて行うバリアフリー施設──これは駅の構内にありますようなエレベーター,スロープ,ホームドア,多機能トイレといったものを整備するといったものと,もう1つは駅空間の高度化機能施設──これは例えば保育所とか託児所とかそういったものの整備を行う場合に,あわせてやる事業ということでございます。  おっしゃる北側からのアクセスを確保するという方法につきましては,計画によってはこの補助も使えるのではないかと思いますし,自由通路みたいなものというのを整備するという考え方でいけば,道路事業みたいなもので整備するという方法もあることはあります。これはどんな整備内容にするか,そしてどんな役割分担をするかというのに応じて,適切な手法を選択していくということになろうかと思います。 164 ◯副主査(五島大亮) ありがとうございます。  済みません,ちょっと国のメニューに従って,細かいところから聞いてしまいましたが,再開発の範囲ですね,一番最初は駐輪場の2階が使われてないからあそこを何とかしてくれという話から始まっているんだというふうに聞いております。ただ,そこだけやってもなというところから,もっと広く捉えてというのが,今回のお話になっているはずなんですけども,今回マックスで捉えた場合,神鉄の敷地といいますと,どこからどこまでを対象とできることになるんでしょうか。 165 ◯林住宅都市局計画部長 現状として神戸電鉄さんがお持ちの土地は非常に広い範囲でございます。駅の南側の街区,それから北側の街区もほとんどが神鉄さんが所有している土地だと。東側は餃子の王将のあたりから──わかりますかね,西側の食彩館のあたりまででございます。どこの範囲で事業をするかにつきましては先ほど申しましたように,まだ計画は定まっておりません。整備の内容によっても変わってくるということでございますので,その辺は今,検討しているとこということです。ただ,所有しているのは今,申し上げた範囲ということです。 166 ◯副主査(五島大亮) 僕は地元の駅ですから,めちゃめちゃわかる,あの王将にもよく行きまして,ポイントを集めて50周年のどんぶりをもらったぐらいですから,済みません,余計な話をしました。  他会派からもあったと思うんですが,あれは池田先生でしたっけね,大規模にやれという話があったと思います。確かにそう私も思っておりまして,国の補助がいろんなメニューがあったとしても神鉄さんだけを頼みにしていては,さっきも話した公費負担をやっているような事業者さんですから,もう幾らでも金があるというわけではないはずですから,ここは民間の大手のディベロッパーさんなど民間のノウハウと資金を最大限活用して進めるべきだと考えております。  近年,商業等利便施設は郊外に大規模な店舗を抱える傾向にあります。あの辺でいうと,コアキタマチのあたりの商業施設がそうなるのかなと思います。神戸市は都市空間向上計画において,駅を中心としたコンパクトなまちづくりを進めていくということにしているわけですから,西鈴蘭台においても,このコンセプトを重視して駅前に人を集めてにぎわいをもたらすような,そこの敷地を最大限使って,民間の資金とノウハウと,いろんな事業者に参加していただいたような事業にするべきと思いますけれども,まだ決まってないということですが,方向性について,そういうふうにするということで,どうでしょうか,林さん。 167 ◯林住宅都市局計画部長 人口減少下におけるまちづくりにおいては,御指摘のとおり駅周辺を中心としたコンパクトなまちづくりを進めることが重要です。都市空間向上計画でも駅周辺について,駅の拠点性やその周辺のポテンシャルを生かして一定の人口密度を維持しつつ,民間活力を導入しながら,都市機能の維持・確保や居住空間の提供を行っていこうとしております。  西鈴につきましては,先ほど申しましたとおり,現在,神戸電鉄の所有する敷地を含めた一体的な整備の可能性について協議をしている段階ということでございます。整備内容あるいは神戸電鉄の役割分担,事業所については今のところまだ定まっていないということでございます。  地域の拠点である鈴蘭台駅との機能分担を踏まえつつ,駅前の活性化やにぎわいに資するように商業機能や居住機能,あるいは子育て支援機能などについて,民間活力の導入の可能性も含めて,引き続き神戸電鉄と検討してまいりたいと考えております。 168 ◯副主査(五島大亮) よろしくお願いします。まだまだ先の話だと思いますけれども,ぜひ鈴蘭台をやっていただいた次のステップは北鈴になるのかな,その次は西鈴ですから,しっかりとやっていただきたいと思います。  用途地域のお話をちょっとさせていただきます。  駅周辺の土地──西鈴蘭台駅の周辺なんですけれども,土地の用途制限の規制がかなりかかっておりまして,駅周辺なので高度利用をしようというはずなんですけれども,なかなか有効活用ができないというような声が地元の周辺の地主さんとか権利者さんから聞かれるところです。  今後,都市空間向上計画に基づいて,駅周辺に利便施設等を集約していくのであれば,駅そのものの再開発はもちろんそうなんですけれども,規制の緩和や用途地域の見直しなどを考えて,周辺のビルオーナーさんであるとかが,再開発に着手しやすいような土壌を整えていただく必要があると思うんですけれども,いかがでしょうか。 169 ◯岩橋住宅都市局長 用途地域のお話でございます。神戸市ではというか,法律上も含めてですが,住居あるいは商業,工業など土地の使い方とか建築物の用途,規模,形態等を規制してございます。これは秩序あるまちづくりを推進するということで,市街化区域におきまして,高度地区も含めて指定して,土地利用を適正に誘導してきているということでございます。  鉄道駅周辺でございますけども,地域の生活圏の中心となる鉄道駅,例えば鈴蘭台,先ほどお話が出ましたけど,こういうところでは商業とか業務機能の集積を図るということもございまして,商業系の用途を指定してございます。他より高い容積率とか建蔽率を指定している場合も多いということでございます。また,そのほかの駅周辺につきましては拠点性はあるんですが,道路等の整備状況等もございますので,それに応じた土地利用というのを誘導しているというところでございます。  御指摘のとおり,都市空間向上計画におきましても人口減少を背景といたしまして,駅中心としたコンパクトなまちづくりというのを進めているところでございまして,それぞれの駅に応じてその周辺にさまざまな都市機能の集積,あるいは生活利便施設の立地等を促進することとしています。  用途地域を見直せばどうかという御指摘でございますが,用途地域を見直して高度利用なんかの土地利用に有効活用というようなことで寄与する場合もあるんですが,例えば周辺に住居地域なんかがありますと,例えば住環境に悪影響を与えるというようなことも考えられますし,実際そうした事例もございます。周辺との調和にも十分配慮して考えるべきものやと思っております。引き続き,拠点駅を中心にポテンシャルを生かすという取り組みは進めてまいりますので,土地利用誘導施策については検討していきたいと思います。  例えば,鈴蘭台でございますが,これまで従前のところから,あそこの鈴蘭台駅という拠点性を生かすために,あそこは都市計画の変更をしてございます。1つは市街地再開発事業を入れましたのと,あそこは駅前広場をつくりますので,駅前広場と再開発ビルを立体都市計画制度というのをつくりまして,2段階で空中でなるような形にしています。あわせて容積を緩和するというような,駅前に必要な機能が集積されるような土地利用誘導というのは行っております。  無秩序に用途地域を規制しますと,細分化された権利者さんなんかが,少しビルは高くなるんでしょうけど,まちづくりとして見たときに,いいものになるかどうかはわかりませんので,その辺はこれからいろんな駅があるかと思いますが,それの進め方とかを見て,計画的に駅前にふさわしい,いいまちづくりができるような土地利用規制については考えていきたいと思っております。 170 ◯副主査(五島大亮) もうこれは確かに無秩序にやられると,何かもう,こんなことになって,隣の家が日が当たらへんやんけというような話になると思うんです。ただ,地主さんたちも無秩序なことというか,むちゃを考えているわけではなくて,ある程度あそこの風景を見て,ここならいいなと思っているところをやりたいなということですから,またそれは細かく相談はさせていただきますけれども,あそこは多分,南側は第二種中高層何とか地域になってまして,割と高さ制限がかかっている状況なんですよね,5階建てぐらいがマックスになると思うんです。  建てかえもやりたいけども,実際その高さのままだとやっぱり高度利用ができないと。一番,ビルを建てるときに,やっぱりコストがかかるのがエレベーターです。エレベーターに関しては,例えば2階建てのエレベーター,3階建てのエレベーター,もっと高くなっても,あんまり実は値段が上がらないんですよね。2階になったから倍になるんかというたらちゃいますし,その箱と装置があって,あとは筒ですから,意外と高くすればするほどフロアごとのエレベーターの維持のイニシャルが低くなるわけですよね,三木さん,そうですよね。だから,そういうことにおいても,やっぱり高さ制限というのは解いていただきたいなというのが地元の声です。  先ほど局長が鈴蘭台の話もされたんですけれども,あそこもちょっと──私はあそこの用途地域,今,頭に入ってないんですけども,何個か民間で再建されるという話は聞いているんですが,やっぱりもうちょっと鈴蘭台駅は立派なものができましたので,その周りに民間資金が──投資が集まるようなことを呼び水に何かしていかないとと思います。そういったのがもう一番お金がかからないのが用途地域だと思いますので,無秩序なことをされたら困りますけども,必要に応じて適切に行っていただければいいんじゃないかなと思いますので,よろしくお願いします。  次に,ちょっとパーク・アンド・ライドの話なんですけど,西鈴蘭台をやるときに,まだ決まってないという話の上にまたパーク・アンド・ライドの話をするんですが。ここに再開発をやるときに,ちょっとこれは鈴蘭台と違って,大分,平たんで広いですから,西鈴に関しては。大きなパーク・アンド・ライドの機能を備えていただきたいと考えます。  都市空間向上計画,これはさっきも言ってますけど,やっぱりネットワークになりますので,例えば都心・三宮にアクセスするときに,今,車で出ていっている人が多いです。それは電車賃が高いであるとかいろんな理由があって車で行っているわけですけども,パーク・アンド・ライド機能をもっと地域に伸ばして,パーク・アンド・ライドでその後は基幹交通である電車に乗っていくというふうにしていくのが,恐らく神戸市のスタンスと今,合っていると思うんですよね。そのパーク・アンド・ライドを大規模にやれば,今,例えば西鈴蘭台の駅が持っている集客力に加えて,駐車場がもっと周りのお客さんを呼んできてくれるので,購買力も当然ふえますから,駅を再開発したときのテナントにどんなええもんが入るかというのも,それに影響されて変わってくると思うんです。なので,この大きなパーク・アンド・ライド機能を備えたものを,ぜひつくっていただきたいとは思うんですけれども,お願いします。 171 ◯岩橋住宅都市局長 一般的にパーク・アンド・ライドの駐車場というのは,神戸市の地域公共交通網形成計画でも西北神地域において,基幹公共交通の維持というような視点も入れて推進していくということにしております。理事御指摘のとおり,公共交通へ乗りかえていただく,利用転換していただくということからは非常に意義のある施策ではないかと思っております。  これまでも公共とか民間でパーク・アンド・ライドの駐車場を整備してきております。例えばきょう,お話のありました粟生線なんかでも,押部谷に神戸電鉄さんがパーク・アンド・ライドの駐車場を整備しまして,鉄道利用者は割引を受けられるというようなことで誘導しているというようなこともございますし,我々としても,この2月から民間駐車場事業者と協力して,岡場駅とか道場南口駅で──神戸電鉄でございますが,そのほか2駅と合わせて4駅でICカードを活用した時間貸し利用者に対するパーク・アンド・ライドと鉄道の割引の実証事業なんかもしております。  こういったことを考えますと,やはり駅ごとの状況にはよるとは思いますし,周辺の交通機関の発達状況にもよるとは思いますが,公共交通への利用転換を促すという意味では,意味のある施策だと思いますので,それは検討していきたいと考えております。  先ほどからありました西鈴蘭台につきましては,現状でも月極も含めて多分150台ぐらいの駐車場がありますので,それをどうしていくかとか,それが存置されるのか変わるのかというようなこともございますので,まだ事業内容は決まってはおりませんけども,そういった視点も入れて検討はしたいと考えております。 172 ◯副主査(五島大亮) よろしくお願いします。  押部谷でもされているという話は,あれはちょっとこまいんですよね,台数も。もう聞きませんけども,すごい少なくてちょっと規模が小さい。何か交通転換を図っていくようなものじゃないというか,何か焼け石に水的な感じのもののように見えて──失礼を言いますけども,そんな感じなので,もうここは本当に大規模にやっていただきたいです。  大きな駐車場が,将来,自動運転が入るときのことを見越したような形状のものを備えていただくことで,将来にわたってしっかりと,自動運転が入ったときにも使えるような自動運転車のやりとりもできるような駐車場にしといていただければ,もう未来都市西鈴蘭台が北区にあるというふうなことが実現すると思いますので,ぜひよろしくお願いします。丸岡さん,メモをとっていただいているので,ありがとうございます。  次に最後,空き家解体を契機とした人口増加施策について,お伺いをいたします。  平成31年度より,昭和56年5月以前に建築された,いわゆる旧耐震の住宅について,一部腐朽・破損のある老朽空き家等に対して,老朽空き家等解体補助制度が創設される予定です。老朽空き家の早期解体が促され,空き家発生の未然防止につながることで,一定程度,空き家の解消が図られるのではないかと期待をしております。  この補助制度によって,単に古くなった空き家が除却されるだけにとどまらず,空き家解体後の土地に新たな家屋が建ち,まちが更新がされることで,ひいては人口増につながるといった好循環を生み出していくという必要があると思います。  そこで,老朽空き家等の解体補助制度の創設を契機として,今後,人口増加に転じるよう,どのようにまちづくりに取り組んでいくのか,見解をお伺いします。 173 ◯岩橋住宅都市局長 これは本日の御質疑にもたくさんあるところでございますが,人口減少が進むということで,空き家の発生がさらに加速されて,危険な空き家がふえるということもありますし,地域が荒廃するというようなことも危惧されます。  健全な空き家については活用・流通というのを図る一方で,活用等の見込みが立たないものについては,老朽空き家は周辺への影響が深刻化しないように早期に解消を図るということで,この制度を設けてございます。  この制度は,狭隘道路──狭い道路ですね,接道条件を満たさないような狭い道路に接する土地でありますとか,敷地が非常に小さくて再建できないと,見込みがないというようなものを早期解体を促進するということで,放置されて周辺の生活環境への悪影響を防ぐということでございます。年間補助件数500件を予定しておりまして,この実現に向けて取り組んでまいりたいと思っております。  この取り組みによって,空き家は除却される,促進されると考えておりますが,空き家・空き地の発生がまばらに発生するスポンジ化のためには,除却だけではなくて次の展開を考える必要があるだろうと。特に土地の有効利用ということが必要だと考えております。御指摘のとおり,そこに新たな住宅が建設されて,新たな人口流入が生まれるというようなこと,それとまちが更新されるということで,人口増につなげていくことも大変必要だと思っております。  解体後の土地ですが,家が建つだけではなくて,それ以外の活用も考えて,それがゆとりある住環境を生み出すようなことになれば,またそれはそれでまちの魅力が高まるというようなことになろうかと考えております。  先ほども申し上げましたが,この制度で狭小な宅地とか接道の難しい土地なんかがございますので,それはそういった土地が残らないようにというか,そういった土地を解消するために隣地統合補助というようなもので敷地を2つつなげていただく,3つつなげていただくことで,一定の敷地面積を有したような住宅に建てかわるというようなことも進めてまいりたいと考えておりますし,空き地の整備費で空き地を活用していただくとかいうようなことも,あわせてやっていきたいと考えております。  まず,これはこれからの制度創設でございますので,これを十分に活用していただくということでございますので,民間事業者の方なんかとも連携しながら,そういった市民にもしっかりとPRして進めていって,まちの更新というようなとこにつなげていきたいと考えてございます。 174 ◯副主査(五島大亮) ごめんなさい,端的に,狭隘道路と敷地が狭いところにと言ってましたけど,敷地が広い旧耐震の壊れているものに対しては適用されないんですか。 175 ◯岩橋住宅都市局長 今,制度設計をまさに行っているところでございますが,一番はやはり流通されないということで,狭隘とかそういうものでございます。その次に,一部破損があって放置されているというものが確かにございますので,そういったものも今,ターゲットには加えようかと考えているところでございます。 176 ◯副主査(五島大亮) これも岩橋局長と三木担当局長とお話をずっとさせていただいていた,要は古くなった空き家を建てかえてもらって,人口増につなげたほうが税収もふえるしいいじゃないか。取り壊しの補助を出してよという話をしていたので,500件という目標だと思いますので,使えるところは拡大解釈──拡大解釈という言い方はおかしいですけど,できるだけ広く捉えて,補助金をなるべく多く使っていただいて,人口増につなげるようにしていただければと思います。  ちょっと加えて,子育て世帯のリノベーション,リフォームのための予算もとられていると思うんですけども,これに関してはかなり金額が少なかったと思うんですね。この空き家解体補助が500件を目標にしているのに対して,リノベーションはどれぐらいの目標になっているんでしょうか。 177 ◯三木住宅都市局担当局長 50件を予定してございます。
    178 ◯副主査(五島大亮) ことしは試しにということで,市外から転入の場合は70万円ということですから,これも効果が出ることを期待しております。これも広報・宣伝が大事だと思いますので,守屋先生みたいになりますけれども,宅建協会さんなんかにもちょっと流して,しっかり広報をしていただくようにお願いいたします。  それでは,これで終了させていただきます。また選挙で勝って戻ってきて,岩橋局長になるんか,また住宅都市局にたくさん質問させていただきたいと思いますので,どうぞ皆さん,よろしくお願いします。ありがとうございます。 179 ◯主査(軒原順子) お疲れさまでした。  委員の皆様に申し上げます。  この際,約20分間休憩いたします。  午後3時40分より再開いたします。   (午後3時22分休憩)   (午後3時40分再開) 180 ◯主査(軒原順子) ただいまらか予算特別委員会第3分科会を再開いたします。  休憩前に引き続き,住宅都市局に対する質疑を続行いたします。  それでは,諫山委員,どうぞ。 181 ◯分科員(諫山大介) 諫山です。よろしくお願いいたします。ことし,建築住宅局が新設されるなど大きな変化があるかと思いますけれども,住宅都市局が担うポスト,平成のまちづくりというのは,再開発というよりは,今あるまちの魅力などを再構築,再発見すると,そういった観点からぜひ進めていただきたいと思います。  それでは,一問一答でよろしくお願いいたします。  夜間景観形成の推進についてお伺いします。1,000万ドルの夜景として親しまれている神戸の美しい夜景は,日本を代表する夜景の1つであり,その神戸らしい夜間景観にさらに磨きをかけ,より魅力的なものにしていく必要があると考えております。  神戸市はまず,平成16年度にこれらの取り組みを体系的に整理し,神戸市全体での基本方針や取り組みの方向性をまとめた神戸市夜間景観形成基本計画を策定されました。続いて平成23年度に神戸市夜間景観形成実施計画を策定しまして,その計画を着実に実行するため各種の取り決めを進めていまして,間もなく目標年次である平成32年度を迎えようとされておりますが,これまでの取り組み状況を踏まえまして,今後,都市ブランド力を高めるためにも夜間景観形成の推進に向けてどのように取り組んでいくのか,御見解をよろしくお願いいたします。 182 ◯岩橋住宅都市局長 夜間景観でございますが,夜間景観は都市景観の重要な側面の1つでございまして神戸らしさを表現する大切な要素になってると思います。また,阪神・淡路大震災というのを機に,光というのはルミナリエに代表されますようにまちの復興のシンボルにもなりました。これらを踏まえまして,平成16年3月に御指摘の神戸市夜間景観形成基本計画というのを策定いたしました。この基本計画に基づきまして24年3月に,神戸らしい夜間景観にさらに磨きをかけ,デザイン都市・神戸,これの都市ブランド力を高めるために,都心・ウオーターフロントエリアで具体的な施策をまとめました神戸市夜間景観形成実施計画を策定いたしました。実施計画では,計画対象エリアのうち,特に優先的に取り組むべき地区として7地区を重点地区に位置づけまして,各地区においてハードとソフト両面の具体的な施策とか事業を位置づけてございます。  また,具体的に計画を進めていくために,行政関係部局や有識者,それから地域団体等により構成される夜間景観形成実施計画推進委員会というのを立ち上げまして,計画に位置づけられた施策や事業の実施について,官民連携して取り組んでいるところでございます。これまでの具体的な取り組みといたしましては,フラワーロードでは光のミュージアムを実施しておりますし,神戸大橋のライトアップ,それからハーバーランドの神戸ガス燈通り歩道照明のリニューアルなんかを実施してきてございます。また,ソフト面では夜景の魅力発信ということで,KOBEライトアップDAYというものを選定したほか,4カ国語によります神戸都心夜景10選マップ,それから夜景バスツアーというようなものも他局と連携して実施しているところでございます。また,地元が主体として取り組んでるものとして,例えば,旧居留地なんかを初めまして,夜間景観ガイドラインの作成,あるいは南京町では長安門のライトアップなんかもされてございます。また,LEDのムービングライトを活用した三宮センター街でのナイトミュージアムというようなものがございます。  今後でございますが,平成31年度は市立博物館のリニューアルオープンというのがございます。これに合わせてライトアップすることでございますとか,ポートアイランドのしおさい公園が再整備されますので,それに伴って夜間景観の演出なんかを予定してございます。引き続き,夜間景観の形成に努めてまいるところでございます。実施計画の目標年次が平成32年度ということでございますので,31年度はこれまでの検証とか評価もしっかり行っていく予定でございます。都心・三宮とかウオーターフロントで再整備の動きが活発化してきておりますので,その辺とも連携とりながら,都市ブランド力向上ということで夜間景観形成の推進を図ってまいりたいと考えております。 183 ◯分科員(諫山大介) 当初,夜間景観というよりは,最初,私SNSをよく使うんですけれども,神戸ビューポイントというのか,マッチ針のものを見たときに,一体これは何なんだろうなと気になりまして,調べたらこちらが管轄している,いわゆる景観も全てまちづくりの中に入れていくという発想で,ここから夜景に入ってきたわけなんですけれども。  計画も見させていただくと,本当にエリアごとにしっかり業者──行政だけでなくいろいろな事業者が絡んで,まさにエリアマネジメントという言葉が出てきてるんですけども,随時もう5年前からそういうのを光に関してはされてるんだなというイメージがあります。ウオーターフロントが今後,中突堤周辺もかなり大きく変わっていくと,ポートタワーしかり,昨日もみなと総局でも,南館の新設・建てかえの話も出てきたんですけれども,そういったところ,やはり観光客にとって一番魅力のあるところであると同時に,今の景観形成でしっかり継続して,していただけると思うんですけれども,引き続きウオーターフロント地区に負けない光の計画,ぜひよろしくお願いいたします。  続きまして,リノベーション住宅です。このリノベーション住宅はもう午前中でも空き家問題等でもいろいろな課題提案がありました。平成25年度における住宅土地統計調査によると,神戸市内空き家は約10万8,000戸で,約2万7,000戸が損壊がないのにもかかわらず賃貸・売却に出されていないというさまざまな問題を掲げていると。  今回の予算では,子育て支援リノベーション住宅取得補助制度が新たに創設されまして,子育て世帯に適したリノベーションを実施した中古住宅が市場に流通していくことが一定期待されるということで予算化されてると思いますけれども。もちろんこの話もプラスですが,空き家の活用や中古住宅の市場流通をより活性化させていくためにも子育て世帯だけではなく,中古住宅取得者全体の支援,こういう観点もあると思いますけれども,御見解のほどよろしくお願いいたします。 184 ◯三木住宅都市局担当局長 いわゆる眠ってる空き家,2万7,000戸あるということで,これを掘り起こして市場流通につなげていくということは非常に大事だと思います。今回,人口減少進む中におきまして,より子育てしやすい住環境を確保するということで,31年度からリノベーション住宅取得補助ということでスタートしたいと思ってございます。この中古住宅市場という面から申しますと,国の調査等におきましても,子育て世帯というのは,一般の世帯に比べまして持ち家志向が強い。やはり住宅の改善をしたいという御意向だと思いますけれども,そういうデータもあります。それと,リフォームした中古住宅を購入する意向も結構,率が高いということもございます。そういう意味では,今回このリノベーション補助をやっておりますけども,かなり中古住宅の市場流通にも寄与するんではないかなというふうに思っております。  御指摘いただきましたようにこの市場流通,活性化することが非常に重要でして,大事なんですけれども,この中古住宅市場というのは,これ国も,もちろん御存じのようにすごく重視しておりまして,売買における──中古住宅はやっぱり不安ということがございます,大丈夫なのかな,安全なのかなということで,そういうことで売買のときの不安を解消するということで,取引を促進するということで,中古住宅のインスペクションとかいうこともありましたけども。評価の適正化とか市場の信頼性を向上する,あるいは税制とか金融の面での制度も大分整ってきてございます。私たち神戸市のほうでもそういうインスペクションの補助,保険に関する補助──きょうも出てまいりましたがそういうこともやっております。また,すまいるネットでも所有者向けの空き家活用相談窓口とか,セミナーなんかも開催しております。こういうことを踏まえまして,中古住宅の流通,非常に大事なことでございます。拡大するということもあるんですけど,まずはこういう中古住宅全般の流通促進の取り組みについては,国の制度,あるいは我々今やっている制度を引き続き促進していきたい。そして今回,リノベーション補助も随分つながっていくだろうというふうに考えてございます。 185 ◯分科員(諫山大介) お聞きしますと持ち家志向が強いのと,リフォーム,リノベーションを子育て世帯の方が特に求めているという,そういった統計から狙い撃ち,ターゲットを絞ってるということで,それ納得させていただいております。  あとは場所ですね。これはちょっと確認,戸建てだけじゃなくて集合住宅も全ていけるんでしょうか。 186 ◯三木住宅都市局担当局長 大丈夫でございます。 187 ◯分科員(諫山大介) よく地域歩いてますと,いい場所はすぐ更地になって,新築が建って,子育て世帯がすぐ入ってというのはよくわかるんですが,どうしても山の部分とか,新築建てにくいとか,そういったところはなかなか新しい物件にもならないし,人が入らない,場所による影響も多少ならずはあるのかなと思うんですけれども。先ほど,さっきの委員で質疑がありました50件で1件当たり70万という補助だとお聞きしたんですけれども,ぜひ,子育てにターゲットを絞ってるというのは他都市でもやってますが,発信力にもなると思いますので,そういった世帯を神戸市はしっかり呼び込みたいんだという熱意をやっていただきたいと思います。  前回,去年の代表質疑でリノベーションというテーマで,若干質疑させていただいたときに,あるリノベーションばかりをしている不動産会社の人にどういった施策が要るんですかとお聞きしたら,建築指導部で単純に丸かバツかではなくて,もっとその企画段階からアドバイスできるといいますか,要はリノベーションというのは──リフォームとリノベーションの違いも余り明確ではないような気はするんですけれども,すてきな物件があり,建てかえるんじゃなくて,そこを自分たちの仕様で内装を変えていって,本当に自分の趣味に合った形にするときに,こういった建築家と一緒に中身を変えていくと。新築よりも絶対コストも安いですし,魅力ある物件になるかと思うんですが,そういったときにアドバイスできるような──直営じゃなく外部委託で結構なんですけど,そういったところが欲しいと,すまいまちづくりだけではなくてといったときに,ちょっと副市長のほうからは内部で議論したいというところではとまってはいるんです。私自身もこの後ずっと──特に前に進めてる話はないんですけれども,もしリノベーションということを前に進めるのであれば,そういったもので生計を立ててる不動産の方から情報をいただいて,魅力ある空き家で,この空き家がすごく魅力ある──垂水でいったら塩屋とかああいうところでは,逆にリノベーションでやってるほうが格好いいみたいな雰囲気が出てるんですけれども,やはりその土地のいいものをしっかり生かしていく,そこに子育て世帯もしっかり入れていくという発想があれば,僕はエリアごとにおもしろくなるんじゃないかなと思いますので,ぜひそういった調査もしていただきたいと思います。  それでは,3つ目です。市営住宅における介護福祉車両の利用についてなんですが,昨年の決算特別委員会では,市営住宅の駐車場の多目的な利用法について質疑させていただきました。市営住宅は入居者の高齢化の進展に伴い,市営住宅への介護福祉車両の乗り入れ数が年々増加しているとお聞きしております。ただ,住宅によっては敷地内に駐車スペースがないため,路上駐車をせざるを得ない,結果,近隣住民に迷惑をかけてしまってるという,こういった現実もある中で,この介護福祉車両の利用が多い市営住宅においてまず実態を把握した上で,敷地内に関係車両の駐車スペースを確保,利用者全員が無料で利用できる駐車場を整備していくべきと考えますが,御見解のほどよろしくお願いいたします。 188 ◯三木住宅都市局担当局長 今,市営住宅,高齢化率がやはりかなり上がってございます。今,48.5%ぐらいの──65歳以上でいいますと,単身高齢者も39%ぐらいの高齢化率になってございます。そういう中で,介護車両というのは入ってこられるケースはふえてございます。駐車場がないとか,あき区画がない場合,やはり歩道にとめないといけないとかいうことで,御迷惑かけてるというお話もということで,それへの対応ということです。  現状でいいますと,まず駐車場は設置している住宅,今406団地,市営住宅あるんですけども100団地ほどは駐車場がないんですね。そのほかは駐車場あるんですが,やはり敷地が狭いとか,いろいろあります。その中で,駐車場が設置されてる住宅につきましては,コインパーキングなんかを設置されてるケースが多いんですが,それも37団地ほどあるんですけど,そこなんかは介護車両なんかが短時間利用されてやってるとかいうことです。あと,ロボットゲートなんかもやってるんですが,それもリモコンを貸し出してやってるとか,あとポールとかを外せるように鍵も使えるようにするとか,そういうこともしてございます。ただ,駐車場がない,あるいはあき区画がないところは敷地の中にゆとりがあればそこでとめて使われてるというのが実態でございます。今,御質問ありましたように,そういうところはまだこれから実態調査も当然していかないといけないと思います。もう今,具体的な御相談も受けて,やっていこうともしておりますが,駐車場そのものがない,あるいはあき区画がないところについては,実態を把握して,敷地の形状を確認しながら介護車両の駐車スペースを整備するというようなことも含めて,入居者が安心して介護サービスを受けることができるよう取り組んでいきたいなというふうに思ってます。 189 ◯分科員(諫山大介) 前向きな御答弁ありがとうございます。私もこの話をお聞きしたときには,なかなか介護だし,福祉だし,路駐でも周りも許してもらえるもんだという,甘い認識であったんですけど,結構,道が狭いところでは,路上に乗り上げたり,周りから苦情もある中,なかなか大変だったとお聞きするのと,コインパーキングでも介護施設の方が持ち出しでやってるという中で,この現実の対応ですね,ほとんど超高齢化して,昔と市営住宅の年齢構成が変わっていく中,やはりそういった車両がニーズが高まってる中,ハード面を1つするだけで三方よしだと私は,業者も介護を受ける方も近隣の方にもということですから,ぜひ1つ1つ現状に合って進めていただきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。  それでは,最後です。ちょっと唯一の地元ネタ,灘区なんですけれども,灘中央筋線の再整備ですね。灘中央筋線,密集市街地の再生優先地区であります灘北西部地区においては,防災性,安全性及び利便性の向上を図るため整備が進められておりますけれども,平成29年2月に事業認可を取得しまして,道路の拡幅に向けて用地買収,建物調査等が行われておりますけれども,現在の進捗状況とともに,事業期間である平成33年度に向けて今後どのように進めていくのか,御見解をよろしくお願いいたします。 190 ◯手塚住宅都市局市街地整備部長 灘中央筋線は,密集市街地再生優先地区である灘北西部において,水道筋2丁目から中原通2丁目までの延長250メートル,幅員8メートルの生活幹線道路でございます。未整備区間である山手幹線から水道筋商店街の約24メートルの区間について,防災性,安全性,利便性の向上を図るため,拡幅整備を行ってございます。  現在の進捗状況でございますが,29年2月に事業認可を取得して用地買収に着手しております。進捗状況としては,31年1月末現在で,権利者4名中1件が契約済みで,建物の移転も完了してございます。現在,残る3件の権利者と交渉中であり,30年度末にはさらに1件の権利者と契約を締結する予定でございます。残る2件の権利者のうち,抵触面積の一番大きい権利者については28年度から交渉を継続しており,補償金の算定作業を行っているところでございます。もう1件の権利者についても用地測量など契約に向けた手続を進めていく予定にしてございます。引き続き31年度は用地買収交渉を進めるとともに,道路詳細設計等,管理者協議を行いまして,事業期間である33年度の道路整備完了を目指して事業を着実に進めてまいります。  以上でございます。 191 ◯分科員(諫山大介) まさに今,進めてる最中だと思うんですけれども,御存じのように商店街,アーケードという大きなものがあると思います。最初お話をいただいたときにもこのアーケードがどうなるんだ,お金の問題も含めまして,非常に心配はされていらっしゃいました。その中の恐らく見積もりとか,そういうものは問題ないと思うんですけれども,地元負担も含めてそういったアーケードに関する協議について,何か細かいことあればお願いします。 192 ◯手塚住宅都市局市街地整備部長 アーケードにつきましても地元で協議しておりまして,30年度末には契約を締結する予定となってございます。 193 ◯分科員(諫山大介) 30年度末,もうそろそろで契約ということで,地元のほうも商店街の了解を得てやるということで,非常に大きな工事に──区間は短いんですけれども,非常に大きな工事になるかと思いますので,残りまだ大きな施設も残って,いろいろこういうのは大変だと思うんですけれども,まあ一度,もう1店舗はがっと移動してますので,しっかり期間内にやっていただくよう進めていただきたいと思います。  少し時間残りましたけど終わります。以上です。 194 ◯主査(軒原順子) お疲れさまでした。  次に,松本しゅうじ委員,発言席へどうぞ。 195 ◯分科員(松本しゅうじ) よろしくお願いします。自民党の松本でございます。一問一答,お願いします。  まず,須磨海岸エリアの景観施策。いろいろと今は夜のほうの話がありましたけど,こちらは昼のほうでございまして。景観に関する基準は策定から相当年数がたっているということで,いろいろとお尋ねをしておりますが,今はそれらがイメージが合わない。また,アースカラーというのが基本となっていますので,この背景の緑に溶け込むような色彩というような厳格な基準があるので,当エリアは海岸でございますので,海のイメージとはなかなか合いませんねと。こういうようなことで,いろいろと塗装面でも困っていたことがたくさんありました。加えて,平成31年度から御存じの須磨海浜水族園,海浜公園の再整備,これらが5年後を目指してということになっておりますので,このような古い景観基準,いずれ妨げとなるということですから,大きく見直しも視野に入れて進めていくべきということで,昨年の決算で申し上げたんですが,そのときの答弁が今の言葉でありますが,検討状況,今後の取り組み,これを余り時間ありませんので簡潔によろしくお願いします。 196 ◯岩橋住宅都市局長 須磨海岸エリアに海浜公園等も再整備される中でということでございますが,須磨海浜公園周辺の海岸ゾーンの景観は非常に大事なもんやと思っておりまして,神戸でも景観の基準をつくり,努めてまいったところでございます。  ただ,やはり当初,53年に条例つくって63年に地域に指定しているんですが,かなり古いもんですから,時代としても見直す時期に来ていると。先ほど委員から御指摘ありましたように,現状,合ってない部分はあるんではないかということもございますので,これについてはまちの状況の変化というのも捉えて見直しをしようと,整理・検証をしているところでございます。  31年度に須磨海岸以外も景観計画区域ございますので,あわせて都市景観審議会の審議案件でございますので,審議を始めたいというふうに思っております。  須磨海浜水族園,あるいは海浜公園の再整備につきましては,今,基本的な考え方をお示しして意見募集が行われていたとこでございます。この基本的な考え方について,景観に関することで申し上げますと,水族館については須磨海浜公園を特徴づける白砂青松といった周囲の景観に配慮しつつ,新たなラウンドマークとなる洗練されたデザインが求められてございます。市民意見募集のほうでもこういう景観に配慮というようなことはあろうかと思います。  今後,この意見募集の結果も踏まえまして事業者の公募等を行い,その後,選定事業者から具体的な提案がされてくるというような流れになろうかと思います。  現行の基準でも先ほどベースカラーのお話もございましたが,高明度・低彩度を基調色としつつということでございますが,一定の積極的な色彩計画も割合によりますが可能ではないかと思っております。  ただ,須磨海岸にとって,あるいは神戸全体にとっても,この須磨海浜公園の再整備というのは重要な施設でございますので,並行して現行の景観計画については見直しは進めていく予定でございます。また,この施設,かなり規模も大きいということもございますので,必要に応じて都市景観審議会に意見を聞くというようなこともできますので,こういったことも含めて関係部局とも進め方も含めて連携しながら,須磨海岸にふさわしい景観と施設が調和したようなものとなるように努めてまいりたいと考えております。 197 ◯分科員(松本しゅうじ) ありがとうございます。  大事なのは,この5年後の完成の間に,どの時期にそういったことが都計審なり景観審議会,このあたりと合わせて結果が出てくるかというところで,特に色の使い方ですね。まあ,派手な色の赤もあれば黄色もあれば。しかしながら,周りともマッチするかどうかという問題もあるので,最低ブルーの原色的なものから淡い色から,非常に多くの皆さんが見て海のイメージが醸し出せるようなものは,ぜひとも推奨してもらいたいと,かように思っておるんです。  要望だけ,時間がありませんからしておきますがね。やっぱし年間通しての海洋レジャーでしょ,そうしたゾーンにこれからなります。年間通してですから,夏だけでなくてね。それから観光ゾーンというのも,その水族園含めてなってきます。ということを考えると,インバウンド対策いうのもなってくるかなと。そんなことを思いますと,魅力あるランドマークということのデザイン都市神戸が,やっぱしかっこええもんつくったなあと,こういうようなことを期待しておりますんで,早期の見直しによる民間投資も期待しておりますので,できるだけ早く行ってもらいたいということを要望しておきたいと思います。  次に,市営住宅の空き住戸の活用についてお伺いをしておきたいと思います。  前回もやりましたけれど,郊外のエレベーターのない階段市営住宅,4・5階,どんどんあいています。それでなくても,もう建てかえいつやろうと思うぐらいの話があるんですが──なかなかそこまでいきませんが,そういったストックの活用,有効活用においては,前回も介護人材の人手不足というのが頭にあって,そこから外国人の労働者の受け入れというところでの環境整備といった観点から,郊外の市営住宅を社宅活用とか事業所とかいうふうなことで提案させていただきましてですね。その後,実は社会実験としてすぐに実施していただいたんで,大変ありがたいなと,かように思っておりますが,その後の進捗状況についてお伺いします。 198 ◯三木住宅都市局担当局長 郊外,もう50%を切っている団地も出ております。委員からも,これまでそういう外国人労働者の社宅として活用してはどうかということで御提案をいただいておりまして,我々のほうでも,今年度,郊外の大規模団地に近いところ,複合産業団地に新たに進出してこようとされている企業をヒアリングを行ったりしております。やはり,社宅としての利用できればというニーズは確認できております。それとあと,福祉関連の事業者の方からも介護人材不足ということで,外国人の労働者の方の住まいとして活用できないかというニーズもお聞きしました。  そういった中で,どういう住宅が用意できるんだということもお聞きしたので,今年度,実は押部谷住宅と栄住宅でモデル住戸を準備してございます。そういうことを見ていただいて,やっていきたいなと思います。  ただ,これはこれまでも申し上げたんですけども,外国人の労働者の方を受け入れるということなんですが,団地のコミュニティーの話とか生活習慣の違いはやはりございます。一定の配慮必要ですから,自治会等とも協議しないといけないということもございます。モデル住宅も用意していくと合わせまして,自治会とかそういうところとも協議をしながら,現実的に住まいが提供できる,そういう実現に向けて取り組んでいきたいというふうに考えております。 199 ◯分科員(松本しゅうじ) ありがとうございます。  もう簡潔に言いますと,本当に産業労働人口減少というところで,今申し上げたようなところの人材確保,社宅活用,それから介護人材のための──いろんな外国人含めてですね。この1棟貸しをしてもらうと,そのコミュニティーの問題はなくなるんではないかというのも1つありますし,できればもう全部借りてもらったら,そらもう社宅オーケー,介護オーケーと,こうなるんですが,なかなかそこまで一遍に踏み込むことは難しいんだろうなあと,こう思ってるんですが。その活用というのはできますか。今,ちょっとずつの話だけ先ほどはしたんですが。こういう全体の話ちゅうのは,どう進みますかね。 200 ◯三木住宅都市局担当局長 委員おっしゃいましたように,コミュニティーの話からも,やっぱり一定まとまったほうがきっとよろしいかなと思うんですけれども,そのためには,ぱらぱらと現在入居されている方がいらっしゃいます。そういう入居の状況とかございますし,将来的にはマネジメントで再編していかないといけない団地になってございます。そういったマネジメントの方向性とか入居者の状況も踏まえて整合性とりながらやっていかないといけないと思います。これは調整を要するということでございます。できるだけまとまって供給できることの可能性については,検討していきたいと考えております。 201 ◯分科員(松本しゅうじ) はい。積極的な検討をお願いしたいと思いますが。  今のモデル住宅なんかは,企業の皆さんに見てもらう。また,外国から来られる方は,そこの国の人も見てみたいと思ってるらしいんですよ,自分の国から出すのにね。そういう優秀な方がおられてですね,一番多いのは,今ベトナムであったり,ネパールがどんどん神戸の場合ふえてきてますので。そのあたりの相手のことも考えながら幅広い運用を,ぜひお願いしたいということを要望して終わります。  以上です。 202 ◯主査(軒原順子) お疲れさまでした。  次に,浦上委員,発言席へどうぞ。 203 ◯分科員(浦上忠文) お疲れさまでございます。きのうもちょっと,皆さんは知っているんですが,私の2つの趣味は,駅に立って,朝,うらがみ新聞を配ることなんです。特に,小学生,中学生,高校生と話するのが好きなんです。小学生は,全員が機嫌がいいですわ。中学生は,8割ぐらい機嫌がよくて,2割ぐらい機嫌が悪い。高校生ぐらいになると半々です。  それと並んで,家にポストにうらがみ新聞を入れに行くというのも,これまた好きなんです。ポスティングと普通は言葉でいうんですが,それでは愛想がないので,私は愛と希望の配達便と,こう自分で名づけているんですが。それで,私,また時間かかるんです。例えば,ポスト見るでしょう。表札見るでしょう。五島と書いてある。五島さん,立派な家建てられましたなと,お願いしますねと言って入れる。金沢さんね,ここに配達お疲れさまですいうて書いてあるんです。ああ,えらい丁寧な人ですな。あんなとこ,いつも,前にプランターで花を植えてて,ありがとうございますと言って新聞を入れる。時間かかってしょうがないけれども,それで大体1年間にわたって,東灘で9万何千世帯あるんですが,どうしてもガードのきついマンションとか,あるいは,どうも女の人の学生のマンションやなと,そういうとこはパスして,でも,大体9万世帯に,大体年間全部回って入れる。だから,4年間に36万ぐらい,うらがみ新聞配っているんです。これで選挙に落ちて,どうするんやというふうな話になるんでありますが。  そのときに気がつくことがありまして,市営住宅で──あるいは県住もいろいろあるんですが,マンションのひどいのはよほどないんですが,市住と県住はきれいに本当にお住まいやないうところと,何でこんなにきちんともっとしてへんのやと。これも私の24年間の経験からいうと,神戸市の住宅局があってですな,昔,住宅で有名な大山さんいう人おられましたな。大山さんなんかが管理していたころは,もうちょっときれいやったような気がするんです。  それが,多分,今,指定管理ですよね。指定管理になってから,何か汚いところあるなと思って,例えば,先ほど空き家があるという話もありましたけど,ポストでもきちんとテープが張ってあるようなとこがあれば,ガムテがぺたっと張ってあるようなとこもあって,こんなこと,もうちょっとせっかくの家やから,みんなが住んでいるとこ,もうちょっときちんとせんと,人生さえ危うくなるんやないかと,私は要らん心配をしているんですが。そういう管理の状態はどうなっているのかと。本当に時々は,指定管理に任せ──指定管理はどういうとこかようわからんのですが,もう少し,皆小ぎれいにするような指導をしておられるのかどうか,まず,そのことをお伺いしたいと思います。 204 ◯三木住宅都市局担当局長 かなり指導はしております。基本的には,入居者の方が保管義務ということでやっていただいています。簡易な修繕とか大きな剪定とか,そのあたりは指定管理者がみずからやるんですけど,大体は入居者に共用部分の管理をしていただいていると。ただ,最近,高齢化ということでなかなかできないので,共益費を集めて委託するというようなこともされています,入居者の方ですね。  ただ,多くの住宅では,やはりちゃんと維持管理できているんですけど,委員おっしゃいましたように,例えば,かなり汚れているポストとか,エントランスが汚れてたり,自転車とか,いっぱい置いてたり,そういうようなことがございます。こういう共用部の汚損とか,そういうときには,指定管理者,清掃した上でマナーの徹底について注意喚起します。それでもなかなか従ってくれない,なかなか改善が見られないときには,通行の邪魔になったり,汚いというようなことになりますと,よろしくないということで,持ち主が──やった方が判明している場合については,迷惑行為ということで厳しく指定管理者のほうから指導し,神戸市のほうからも,当然なんですけど,そういうことをしていると。やはり相手が特定できるとか,そういうことが必要ですので,そういう方も探しながら,期限を決めて,ちゃんと指定管理者のほうで指導するというようなことでやってございます。  ただ,おっしゃいますように,一部そういうところもございます。それは粘り強くやってございますので,具体的な状況ございましたら,また私どものほうにお伝えいただいたら結構なんですけども,それはちゃんと指導していくというようなことでございます。 205 ◯分科員(浦上忠文) 今の話の延長なんですけど,要するに共益費みたいなんというか,自治会費というんですか,会費というんですか,それを集めるのはどこも集めることになっとるんですかね。掃除なんかは,指定管理は一体何をしているんですか。掃除は,集めたお金でその棟に住んでいる人がやっておるんですか,それだけちょっと。 206 ◯三木住宅都市局担当局長 通常の掃除とか,そのあたりは入居者の方でやるということです。高木とか,入居者ができないようなことは指定管理者が,それは市からの委託費でやるということです。  共益費を御自分たちで集めて,みずから管理するということなんです。高齢者がふえていますので,掃除がなかなかできないというような状況になりますと,その掃除まで委託しないといけないということになります。共益費を指定管理者に預けて,指定管理者がやるというような,そういうようなことになってくると思います。 207 ◯分科員(浦上忠文) 三木さんも借上住宅で苦労してて,今度,また市営住宅でそれだけまた苦労があるということが初めてよくわかりました。頑張ってください。  もう1つ,質問用意してたんですが,センタープラザのことで,今度,予算がついているんですが,あれね,多分もう50年ぐらい,昭和43年ぐらいでしたかね,44年ぐらいですかね。私はちょうど大丸入ったんが昭和44年で,50年ですから,あのころにできたんかなと思ったりするんですが,そのころはええもんができたなと思ったんですが,今,時々歩くんですが,一体これ商売みんなうまいこといっとんかいなと思うような店がたくさんあって,しかも,また建てかえて,あそこにまたどんな店でどういう構造になるんかわからんのですが,あそこでまた店したら,阪急もするし,JRもしたり,いろいろしたら,本当の大世帯になるんやないかと思うんですが,せっかくのあの場所ですから,それこそ新しい時代に向けた新しいものをつくったらどうかと思うんですが,その辺に対する目標というか,荒っぽい考えみたいなんないもんでしょうか。 208 ◯岩橋住宅都市局長 さん・センタープラザ自身は,400名を超える区分所有者の方がお持ちですから,あれをどうしていくか。神戸市も権利者,区分所有者でもございますし,また,都心・三宮再整備を進める立場としては,しっかりした形にしていかなければいけない。おっしゃるとおり,築後──西館が新しいんですが40年から,古いもの,さんプラザなんかは48年ぐらい経過しておりまして,確かに老朽化というか,少し古びた感じになっています。  もちろんあの建物については,やっぱり建てかえとか更新が望まれるということで,都心・三宮でも位置づけたものでございます。  もともと木造のものを市街地改造という今の再開発の前身でやっておりまして,そういったもので3館に分かれて合意形成もしていくというような苦労しているところではございます。  ただ,31年度は,これから再整備等を行うに当たって必要な基礎調査というようなことで予算を計上させていただいて,建てかえに当たっての制約条件とか,周りのつながりみたいな形をしっかりとするのと,所有者の意向調査なんかもしたいと考えております。  大きくあの辺をオープンにというようなことかと思いますが,なかなかあれを公共で買ってオープンスペースにするというのは,もうこれはちょっと道理の合わないことかと思いますが,再整備するに当たっては,やっぱり都心でクロススクエアというのを今進めようとしていますが,オープンの空間というのは非常に大事ですし,それが,例えば緑で覆われたようなものができれば,いいものができると思います。  これからの話ではございますけども,そういったこれからの都市に求められる視点みたいなものは取り入れながら,これは区分所有者の皆さんと一緒なって考えていきたいと思っています。 209 ◯分科員(浦上忠文) さっきからクロススクエアでしたかね,ちょこちょこある。あれ,本当になかなかいいですな。ちょっと人と待ち合わせしたり何やするのに。  きょう,中原さんがそこに座っておられると私は思わなかったんで,こんなんやったら,ちょっと再整備についての質問を1つ用意したらよかったなと思います。それこそ,五島君やないですが,頑張って,また次の議会で質問できることを心に描いて,夢を見て,頑張っていきたいと。本当に朝から質問聞いて,また皆さん方のお答えを聞いて,大変勉強になりました。ありがとうございました。 210 ◯主査(軒原順子) お疲れさまでした。  以上で,住宅都市局関係の質疑は終了いたしました。  当局,どうも御苦労さまでした。 211 ◯主査(軒原順子) 以上で,本日の日程は全部終了いたしました。  長時間の審査,お疲れさまでした。  次回は,3月1日午前10時より,ここ28階第4委員会室において消防局関係の審査を行いますので,よろしくお願いいたします。  本日はこれをもって閉会いたします。   (午後4時20分閉会) 神戸市会事務局 Copyright (c) Kobe City Assembly, All Rights Reserved.
    No reproduction or republication without written permission. ↑ ページの先頭へ...