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開催日:2014-11-04 平成26年外郭団体に関する特別委員会 本文
開催日:2014-11-04 平成26年外郭団体に関する特別委員会 協議事項・名簿

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  1. 神戸市議会 2014-11-04
    開催日:2014-11-04 平成26年外郭団体に関する特別委員会 本文


    取得元: 神戸市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-24
    本文へ移動 ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1   (午前10時2分開会) ◯委員長(川内清尚) おはようございます。ただいまから外郭団体に関する特別委員会を開会いたします。  本日は,市民参画推進局関係2団体の審査を行うため,お集まりいただいた次第であります。  最初に,本日の予定でございますが,委員会終了後,神戸新交通株式会社を実地視察することとなっております。予定といたしましては,お手元に配付いたしております資料のとおり,午後1時に市役所を出発したいと考えておりますので,委員各位の御協力をよろしくお願いいたします。  次に,私のほうから御報告申し上げます。  保健福祉局より,去る9月9日に地方独立行政法人神戸市民病院機構平成25事業年度及び第1期中期目標期間の業務実績に関する評価結果について,また9月16日に外部専門委員による市民病院機構職員収賄事件意見書について,それぞれ報告を受けました。本件については,いずれも既に委員各位に資料を配付いたしておりますので,内容の説明は省略させていただきます。  次に,写真撮影の許可についてお諮りいたします。  自由民主党さんから,本日の委員会の模様を写真撮影したい旨の申し出がありましたので,許可したいと存じますが,御異議ございませんか。  (「異議なし」の声あり) 2 ◯委員長(川内清尚) それでは,許可することにいたします。 (市民参画推進局) 3 ◯委員長(川内清尚) これより市民参画推進局関係団体の審査を行います。  まず,公益財団法人神戸いきいき勤労財団について,当局の報告を求めます。  局長,着席のままで結構でございます。 4 ◯大谷市民参画推進局長 それでは,市民参画推進局が所管しております2団体のうち,公益財団法人神戸いきいき勤労財団の事業概要につきまして,お手元の平成26年度神戸いきいき勤労財団事業概要に基づきまして御説明申し上げます。  事業概要の1ページをお開きください。  神戸いきいき勤労財団設立の趣旨でございますが,市民・事業者・行政の連帯と協力のもとに勤労者を対象とする生涯教育事業の実施,中高年齢者の福祉の増進に関する事業並びにシルバー人材センターに関する事業等を行い,高齢社会における勤労者を初めとする市民の福祉の向上と,活力ある地域社会づくりに寄与することを目的としております。  2ページをお開きください。  神戸いきいき勤労財団の概要でございますが,平成20年4月1日,財団法人神戸勤労福祉振興財団に,財団法人神戸シルバー人材センターが統合し,名称を財団法人神戸いきいき勤労財団に変更いたしました。また,平成24年4月1日に,公益財団法人に移行いたしました。
     なお,記載しております設立年月日は,旧神戸勤労福祉振興財団のものでございます。基本財産は3,000万円で,全額神戸市が出捐しております。  当財団の機構は,理事長及び常務理事を置き,2部3課と勤労会館及び4つの勤労市民センターシルバー人材センターで構成しております。  右のページに移りまして,職員数でございますが,表の右側最下段にございますように,平成26年8月1日現在で89名,そのうち16名が神戸市からの派遣職員でございます。  4ページには当財団の役員名簿を,5ページから12ページにかけまして定款を記載しておりますので,後ほどごらんください。  13ページをお開きください。  平成25年度事業報告でございます。平成25年度は,財団の経営理念である生きがい創造,生涯学習,就業支援についての総合的支援を引き続き実施いたしました。具体的内容につきまして御説明申し上げます。  15ページをお開きください。  (1)生きがい創造,1社会貢献塾事業では,コミュニティビジネス実践講座との連携を図り,人材育成を推し進め,平成25年度は23人の受講者が参加しております。  2地域活動振興事業では,地域学セミナーコミュニティフェスティバルなどを各勤労市民センターで実施し,地域学セミナーでは,地域の歴史やまちづくりを学んでいただきました。  16ページをお開きください。  3シルバー人材センターにつきまして,後ほど御説明させていただきます。  4勤労者福祉共済制度──いわゆるハッピーパックの受託事業では,健康・相談・保険事業といたしまして,人間ドックや大腸がん検診等を,余暇事業といたしまして,保養所利用助成レクリエーション事業等を行いました。  右のページに移りまして,5中高年齢者の福祉増進──いわゆるシルバーパック事業では,趣味の会20サークルの育成・助成を行いました。なお,シルバーパック事業につきまして,予定しておりましたとおり,平成25年度末をもって事業を廃止いたしました。  6いきいきシルバーのつどいでは,神戸文化ホールにおいて,シルバー人材センターの会員や一般市民の方々に,歌やトークなどを楽しんでいただきました。  7生涯いきいき情報センターでは,生きがい創造,生涯学習,就業支援などについての総合的窓口として,選任の相談員が専門機関の紹介や講座等に関する情報提供を行いました。相談者数については,18ページにございますとおり,来所・電話を合わせて921人となりました。  (2)生涯学習,1生涯生活設計支援プログラムでは,1)生涯現役コースや,2)ワーク・ライフ・バランスコースといたしまして,各種講座・セミナーを実施するとともに,右のページに移りまして,3)登録団体への支援等を行いました。  20ページをお開きください。  2勤労会館等における講座事業といたしまして,表の右側下段にございますように,定例講座におきまして928講座を実施し,受講者数は2万1,254人,その他講座におきましては,112講座を実施し,受講者数は1,738人となっております。  右のページに移りまして,3勤労会館等の管理運営につきましては,表の右側下段にございますように,全館の利用者数が166万6,690人,利用率は56.7%となっております。  22ページをお開きください。  (3)就業支援,1就業支援プログラムといたしまして,1)就業開発や,2)就職支援のため,各種セミナーを開催いたしました。  右のページに移りまして,(1)生きがい創造,3シルバー人材センター事業について御説明申し上げます。  事業の実施状況でございますが,受注開拓活動の拡充・強化といたしまして,就業開拓推進会議を発足し,各センター・本部において重点分野や数値目標等を設定し,全職員を挙げて就業開拓に取り組みました。また,職種の開拓の推進といたしまして,地域に密着した事業を展開し,出前託児サービスの推進等を行いました。さらに,安全・適正就業の推進では,会員安全就業推進委員会を3回開催し,事故発生状況の報告と事故原因の分析及び対策の周知徹底を図るとともに,会員の安全就業のための啓発事業等を行いました。  24ページをお開きください。  事業推進体制の強化では,会員の入会促進を図るとともに,さまざまな研修等を行いました。  25ページ,26ページには事業実績比較,会員数の推移等の資料を記載しておりますので,後ほどごらんください。  27ページをお開きください。  平成25年度決算につきまして御説明申し上げます。なお,金額につきましては万円未満を切り捨てて御説明させていただきますので,御了承願います。  事業別収支計算書でございますが,生涯教育等事業やシルバー人材センター事業に係る公益目的事業会計,指定管理施設における目的外使用許可等に係る収益事業等会計,法人全般の管理業務等の経費に係る法人会計から成ってございまして,表の右側,下から3段目,収入の部の当期収入合計は48億5,224万円でございます。また,右側下から3段目,支出の部の当期支出合計は48億4,115万円でございまして,その結果,当期収支差額は1,109万円となっております。  28ページから33ページには,正味財産増減計算書ほかの財務諸表を記載しておりますので,後ほどごらんください。  34ページをお開きください。  平成26年度事業計画でございますが,生きがい創造につきましては,社会貢献塾などを継続して実施するほか,新たな取り組みといたしまして,六甲道勤労市民センターにおいて,認定NPO法人コミュニティサポートセンター神戸と協働して生きがい活動ステーションを運営し,相談事業や人材育成事業を進めてまいります。さらに,生きがい創造・生涯学習・就業支援に関する総合的な相談窓口,生涯いきいき情報センターを本年10月1日に,本部事務所から勤労会館へ移設するとともに,勤労市民センターへ出向いて相談を受ける出張相談を本格的に実施してまいります。具体的な事業内容につきましては,36ページ,37ページに記載しておりますので,後ほどごらんください。  38ページをお開きください。  3経営改善の取組状況でございますが,(1)生涯教育事業につきましては,時代に適合した事業をNPO等との積極的な連携と効率性を意識しながら進めるとともに,(2)勤労者福祉共済事業については,積極的な加入促進活動等に取り組んでおります。  また,(3)勤労者福祉施設の管理運営・自主事業の実施に関しては,利用者サービスの向上に引き続き努めるとともに,節電対策の強化として,照明機器のLED化を積極的に進めてまいります。  右のページに移りまして,(4)シルバー人材センター事業では,会員の就業ニーズに応え,新たな受注先を確保・拡大するために就業開拓推進会議のもとで,引き続き就業開拓に取り組んでおります。  40ページをお開きください。  平成26年度予算でございますが,事業別収支予算書の下から3段目,収入の部の当期収入合計は49億5,665万円でございます。また,支出の部の当期支出合計は49億6,185万円でございまして,その結果,当期収支差額は合計520万円のマイナスとなっております。  41ページから44ページには予定正味財産増減計算書ほかの財務諸表を,45ページから46ページには平成25年度主要事業計画・実績比較表と,主要事業の推移を記載しておりますので,後ほどごらんください。  以上で,公益財団法人神戸いきいき勤労財団の事業概要につきまして御説明を終わらせていただきます。何とぞよろしく御審議のほどお願い申し上げます。 5 ◯委員長(川内清尚) 当局の報告は終わりました。  これより質疑を行いますが,この際,当局に申し上げます。  委員会運営の効率化のため,答弁は適当なものについては当該団体の幹部職員からも答弁されるよう特に申し上げておきます。  また,委員各位におかれましては,質疑の要点をおまとめの上,簡明にお願いいたします。  それでは,公益財団法人神戸いきいき勤労財団について,御質疑はございませんか。 6 ◯委員(軒原順子) 生涯いきいき情報センターについてお伺いしたいんですけれども,私もちょうどできた──23年ですか──ころにお伺いさせていただいたときに,就業支援とか,本当に女性の職員の方がお二人いらっしゃいまして,丁寧に御説明をしていただきました。そこをまた訪れられた方も,就業につながった方,つながらなかった方等あったんですけれども,その対応が本当に懇切丁寧で,喜ばれていた状況だったんですけれども,それが今度また勤労会館に移設ということで,また勤労市民センターに出向いて相談を受ける出張相談も本格的に実施するということなんですけれども,これはそこで行っていたような就業支援を拡充をして,さらに皆さんに相談していただける体制を強化するということでよろしいんでしょうか。 7 ◯大谷市民参画推進局長 生涯いきいき情報センターにつきましては,23年の10月に開設したわけですけれども,その当時は2人体制ということでスタートしたんですが,現在は相談員3人を配置してございます。そういった中で,生きがい創造とか生涯学習とか就業支援とか,そういった私どもの柱として取り組んでおりますそういう事業の総合的な相談窓口としてやりまして,そういった中で,今日に至っているわけですが,順次より利用しやすいといいますか,そういった形で充実を図っていきたいということで,先ほど委員からもお話がありましたように,1つは,従前は本部の中でやっておりましたものを,ことしの10月1日から勤労会館の2階ということで,そういった意味では,より目立ちやすくって,よく利用される方もいらっしゃるということで,そういった意味では,そういう利用がもっともっと活用されるだろうということで,1つはそういう形で,勤労会館2階に移設したというのがございますし,一方では出張で勤労市民センターで試行的にやっておりましたですけれども,これにつきましても本格実施ということで,特に全勤労市民センターで週1回やっておるわけですけれども,今回,相談利用実績──試行のときに,利用実績の多かった垂水勤労市民センターにつきましては,これにつきましては──失礼しました,先ほど週1回と言いましたが,月1回を月2回という形で,垂水勤労市民センターについては月1回を月2回に充実させまして,相談対応という形でやらせていただいております。そういった意味では,やはり就業関係の相談は多いんですけども,そういった意味ではいろんな相談があるんですが,そういう取り組みの中で,実際に就業につながった事例というのも,ここまでの2年ぐらいの期間の中で,件数的には約30名ぐらいの方が実際の就業に相談の結果つながったという,そういった結果が出てございます。私どもとしては,こういったことをもっともっと積極的に,いろいろとニーズを受けながらやっていきたいというふうに思ってございます。  以上です。 8 ◯委員(軒原順子) ありがとうございます。相談のそういう体制があるということの周知といいますか,その広報とか,また相談に行かれた場合,勤労市民センターの場合,何か窓口みたいな,そういったところがあると,行ってわかるということになっているんでしょうか。 9 ◯北野公益財団法人神戸いきいき勤労財団常務理事 ただいまの御質問に関しまして,私のほうからお答えさせていただきます。  御案内につきましては,広報紙を初め,またチラシ等配布を進めておりまして,また御利用された皆さん方の御案内,いろいろ周知をいただいているところでございます。展開をしております場所でございますけれども,今まで本部でやってございましたものは,このたび10月1日から勤労市民センターの2階,受付がございます横に新たにコーナーを設けまして展開をしてございます。皆さん,今までの本部と比較をしますと,倍近い今御利用をいただいているような状況でございます。また,各勤労市民センターにおきましても,それぞれ受付に近いところでコーナーを設けまして,御相談に応じるといったようなことで進めておるところでございます。  以上でございます。 10 ◯委員(軒原順子) わかりました。また皆様がより利用しやすい,そういう体制をまた整えていただきながら,また市民の皆さんに喜んでいただける,そういう相談窓口をまた展開していただけると思いますので,よろしくお願いいたします。  以上です。 11 ◯委員長(川内清尚) 他にございませんか。 12 ◯委員(大石よしのり) シルバー人材センターについて,2件お尋ねをさせていただきます。  非常に肯定的な立場でおりまして,ただ御高齢の方が従事されるということは,少なからずとも若い方よりは事故の件数,確率が高いというようなことも散見されておりまして,ずっとこれデータをいただきますと,ほぼ横並びなんですね,ここ2~3年は。23年度が69件の事故,24年が64件,それで昨年度が65件ということで,しっかりその研修もされているんですが,昨年度,一番気になったのは,傷害事故が38件あって,昨年より9件減ってるんですが,賠償事故が10件ふえて27件。要は,就業中に他人にけがを負わせたり,他人の財産に損害を与えたりする事故がふえてしまっていると。これに対しての予防と分析などは,どのような対策をされていますでしょうか。 13 ◯北野公益財団法人神戸いきいき勤労財団常務理事 ただいまの御質問に,私のほうからお答えさせていただきます。  会員の安全就業でございますけれども,まずセンター内におきまして,組織内で役員,あるいはシルバーの会員の皆さんともに,安全就業に関して,この安全の観点から精度を高めていこうということで,会員安全就業推進委員会というものを設置してございます。それで,そちらのほうで適正な安全管理,これを円滑に進めていこうということでございまして,まず委員会の活動の内容といたしましては,就業災害の防止,あるいは安全管理ということにまず重点を置き,災害など負傷の原因となったことの調査を進めていくと。それに対する対策をとっていこうということで,知恵を出し合っているところでございます。また,会員の皆さんに対しても,そのことを踏まえて,安全就業への啓発を高めていくといったようなことも,随時進めているところでございます。  こちらのほうで,まず委員会ということで,年3回開催をしてございますけれども,時々に前年度の事故の報告,対策,このあたりの検討を進めてまいりまして,次期の安全就業の推進計画に反映させていくといったようなことを進めているところでございます。また,具体的に現地視察──安全パトロールということで,それぞれの作業現場に赴きまして,作業内容を確認していくといったようなことを,その安全推進委員会全体でも取り組みますし,また,各──5つセンターがございますけれども,そちらのほうでも同様に現場を確認していくといったようなことで,進めているところでございます。  それで,今後の課題といいますか,今現在,委員御指摘ございましたように,事故の内容も変化をしているところではございますけれども,例えばではございますけれども,昨年度の状況,冬場にやっぱり積雪が多かった,このようなことから路面の状況,このあたりで足をとられることもございまして,転倒事故が多いといったようなことが──季節変動の要素もございますけれども,そのようなこともあったりするというようなことで,常々,その時々に合わせて,その周辺状況を鑑みながら,何に注意を置いていただくか,このあたり適切に案内に努めているところでございます。  そのほか交通安全,例えば就業に赴くまでに交通事故に遭わないようにしていただくためにも,いろいろそのあたりのこと,しっかりと理解を深めていただくといったようなことで,このような交通安全講習会を実施したりしているところでございます。また,県のほうの団体でございますけども,兵シ協というものがございます。こちらとも合同で安全適正就業推進委員会研修会というのがございまして,そちらにも参加をしたり,研修なりを進めているところでございます。  なお,除草作業でございますけれども,こちらのほうが昨年25年度,12件と多かったわけでございますけれども,これは石飛びですね,除草する際に機械で刈っていくわけでございますけれども,その際,石をかんでしまって飛ばしてしまうといったようなことで,このあたり,機械の取り扱いについて,もう少ししっかりと皆さん学習していただこうというようなことで講習会を開催をするといったようなことで,その場その場で適宜,適正に講習並びに研修を進めているところでございます。  以上でございます。 14 ◯委員(大石よしのり) 少子・高齢化の中で,ますます人材マーケットとしては膨れ上がってくるわけで,そういった方々が生き生きと,本当に財団の名前のとおり働いていただくに当たっては,やっぱり従事される方も,仕事を発注された方も,何かシルバー人材センターに発注したら事故があるかもしれへんみたいな悪評が立たんようにだけ,さらにこういう研修も積んでいただいて,事故の際には必ず検証をされて,できるだけその年間の事故の件数が少ないように,また要望しときます。  それと,契約件数,会員数も微増していっているわけなんですが,ちょうどおとついの新聞にも書いてあったのが,モスバーガーさんが高齢者を積極的に雇用をし出していると。手は遅い,パソコンもさわれないけど,格別のおもてなしの心を持っていると。改めて日本人の高齢の方々が培ってきた日本の文化をお客様にお伝えをすることができると。それはユニバーサル・スタジオ・ジャパンでも,積極的に今,採用されているわけでして,そういう意味では,同じ高齢者,人材のマーケットとしては市場を食い合うわけなんですね。その中で,仕事をふやすんだみたいな,また書いておられますけれども,これ実際に本部で企画・受注開拓課が2人しかおられないんですが,実際には前向きな営業の姿勢,人材のさらなる発掘と仕事の開拓というのは,どのようなスキームになってますか。 15 ◯大谷市民参画推進局長 まず,就業開拓につきましては,各センターに就業開拓員を6名配置しておりまして,それにあと緊急雇用で2名,今現在配置しているということでございます。先ほども説明いたしましたですけれども,就業開拓推進会議というのを立ち上げておりまして,これ単に,ですから就業開拓員だけではなくって全職員を挙げて,そういった意味では就業開拓に取り組んでいく必要があるということで,新規ももちろんあるわけですけれども,要は今やってもらっているところをいかに引き続いてとか,さらには拡大・充実してとか,そういった視点も必要でございますので,そういう取り組みも含めまして,財団挙げてそういう取り組みをやっているということでございます。  そういったことで,就業開拓とあわせまして,もちろん,ですからシルバーの会員の就業率というのを,やはり上げていくということも大事ですし,そういった意味では,それぞれ会員に登録していただくときに,それぞれいろんなノウハウとか得意分野をお持ちですので,そういった細かいヒアリングもさせていただいて,そういった中で,私ども,就業開拓で働きかけするときに,こういうジャンルの人いますよとかいうようなことで,ある意味においたら働きかけとか,そういったことも含めてやっていきたいなというふうに思っておりまして,そういった意味で,いろんなこれからも取り組みを工夫してやっていきたいというふうに思ってございます。  以上です。 16 ◯委員(大石よしのり) 前向きな局長の御答弁,ありがとうございました。それに向けて,さらに邁進いただきたいということと,できれば数値目標を今後立てられて,事業としてもう1回発展していくんだという方向性も示していただきたいと思います。これは要望にかえておきます。 17 ◯理事(栄木まゆみ) 23ページにあります,生きがい創造シルバー人材センター出前託児サービスの推進についてお伺いします。  平成22年から始まった事業で,平成24年と平成25年の資料をいただきましたけれども,平成24年度54件,平成25年度56件と,登録の会員数も47人ふえているということで,着実に浸透しているんだなというふうに思います。なれたというか,なじんだというとこで,今後,何かこの事業を発展させるような御計画はおありでしょうか。 18 ◯大谷市民参画推進局長 出前託児サービスのことを御質問されているというふうに思っておりますので,その点についてお答え申し上げますと,出前託児サービスということで,平成22年度から始めたわけでございますけれども,現在はリーダーが5名で,隊員が53名という形になってございます。それで,特にこれまでの取り組み状況といたしましては,行政とか社会福祉協議会さんの主催の行事とかイベントに多くの依頼がありまして,そういった意味で取り組んできておるわけですが,そういった意味では着実にその実績も上がってきております。ただ,こちらのほうは,どちらかというとグループを対象にという,どちらかといえばそういう特徴を持ってございまして,今後ともそういう事業を,こういう事業をやってますよということとあわせまして,会員をもっとふやしていくという,そういった取り組みをしていく必要があるかなというふうに思ってございまして,例えば事業のPRとか会員拡大の取り組みとして,いろんなイベント,そういう子育てとか,そういった皆さん方が集まられるような各種イベント会場で,そういったPR活動なんかもやってございます。  それ以外にも,実はシルバー人材センターの中では,一方では,各センターで子育て支援サービスという,これは別途そういう従来から各センターで子育て支援サービスとして──これは個人宅を訪問してという,そういうことで子守とか,送迎等の業務を受注する,こういった取り組みもやってございます。私どもといたしましては,そういう問い合わせがあれば,使い勝手のよいそういうサービスを案内させていただいて,今後ともそういった取り組みが充実していくように,頑張っていきたいというふうに思っております。  以上です。 19 ◯理事(栄木まゆみ) ありがとうございます。このぴよぴよ隊は,グループに対してのサービスということで,それでまたその個人に対しても各センターで子育て支援サービスというのがあるということで,できればこの,こうした出前託児サービスというよりか,各センターにおいての個人に対してのサービスなんですけれども,やはりシルバー人材を生かすという意味でも,すごく意義のある事業だと思います。特に困っているお母さんがすごく多いんです。民間のベビーシッターは,局長,1時間幾らするか御存じでしょうか。 20 ◯大谷市民参画推進局長 民間ですか,民間でございますと大体1時間で──あんまり見当が私,つかないんですけど,私どもがやってる感覚からすると3,000円ぐらいかなというふうに思います。  以上です。 21 ◯理事(栄木まゆみ) そうなんです。本当に1時間3,000円かかって,それを夜3,000円とかっていうか,昼間だと2,500円。それに対して入会金が,安いところで3万円。で,年会費1万円とかという形で,とてもじゃないけど本当に普通の御家庭で利用できるようなサービスじゃないんですね。ただ,働いているお母さんも夜残業もありますし,子育てでやっぱり息が詰まっちゃって,リフレッシュしたいなということもあると思います。こども家庭局でファミリー・サポート・センターとか一時保育とかいうサービスもあるんですけれども,このファミリー・サポート・センターっていうのは,地域の共助とか,ボランタリー精神にすごく依存しているところがあって,なかなかサービスを提供する側の協力会員数がふえないという,今問題を抱えているわけなんです。私も,依頼会員に入ってますけども,はっきり言ってほとんど利用できない。じゃあ,民間のベビーシッターは高いし,ファミリー・サポート・センターは高いし,どうしたらいいかなというときに,やっぱりそういうときこそ,このシルバー人材に対して期待をするところなんです。  ですので,今後,各センターでの子育て支援サービスをどうか拡充していただいて,これ,本当にいいサービスですけれども──私も知らなかったので,もっともっとこれを広めていただいて,お母さんたちがどんどん利用していけるように。また,リタイアしたとか,もう子育てが終わったとか,子供の手が離れたという方たちの再雇用の場というか,ファミリー・サポート・センターがボランタリー精神に大きく依っているところに対して,こちらのシルバー人材センターのほうは,業としてもっと拡大していっていただけるといいなというふうに,そうしたほうがこちらも利用しやすいなというふうに思いますので,どうぞ今後,拡大していっていただきたいというふうに要望いたします。 22 ◯理事(赤田勝紀) シルバー人材についてお聞きしますけども,10月1日から時間最低賃金が776円に上がりましたけども,この1カ月間でこのシルバー人材のそれぞれの業務,作業,いろいろありますけども,最低賃金を下回っている件数は何件でしょうか,現時点で。 23 ◯大谷市民参画推進局長 最初ですね,最低賃金を,10月1日から改定されまして上がったということで,その段階で40件の最低賃金を下回る,そういう事業者があったわけでございますが,以前にもお答えしたかもわかりませんが,私どものほうといたしましては,できるだけそういった意味では,最低賃金はクリアしてほしいということで,文書でいろいろお願いいたしまして,10月23日時点でございますけれども,今申し上げました40件の事業者から全て回答がございまして,一応全て40件とも改定するということの返事はいただいております。ただ,その中で28件が10月1日からということで,もう既にやっておられるということで,7件が11月1日からということで,それとあと残りの5件が来年の4月からということで,年度の──いろいろと予算とかそういうこともあるんだと思いますけれども,5件については来年度から改定するということで,一応全て改定をするというお返事はいただいております。  以上でございます。 24 ◯理事(赤田勝紀) ということは,これは40件全てが改定をするという御回答なんですけども,大変気になるのは,昨年の時点で──昨年は749円でしたけども,その時点で清掃や建物管理などで2件が下回っている状態が残されていましたが,そういうとこも含まれてるんですかね。 25 ◯大谷市民参画推進局長 全て含まれております。 26 ◯理事(赤田勝紀) 法令遵守は当然ですし,最低賃金は最低クリアするのは必要なことだと思うんですね。まして今,労働者の実質賃金が前年比で14カ月連続でマイナスになっているという状況ですし,実質は立派な労働をされて社会貢献されているわけですから,やっぱり776円って決して高いと思いませんし,他県に比べても低い水準なんですけども,本当に生き生き元気に働いていかれるためにも,最低賃金をクリアするのは最低必要なことだというふうに思います。今後もこういった法令に反するような最低賃金を下回ることのないように,目配りをお願いいたします。 27 ◯委員長(川内清尚) 他にございませんか。 28 ◯理事(伊藤めぐみ) 社会貢献塾のことについてお聞きしたいんですけれども,15ページの一番上のところには受講者23名とありまして,計5日間,前期と後期で10日間ほど,それで実績として就業につながったり,グループを立ち上げられたりしてるんですけれども,この25年度,昨年度の分と,次の26年度,今年度のどのような展開をされているのかにつきまして,お伺いしたいと思います。 29 ◯北野公益財団法人神戸いきいき勤労財団常務理事 ただいまの御質問に関しまして,私のほうからお答えさせていただきます。  まず,社会貢献塾でございますけれども,こちらのほうは,まず平成21年度からソーシャルアクション支援プログラムというようなことで開始をしておりまして,引き続き名称変更して続けている事業でございます。地域課題の解決,あるいは人材の育成といった観点から,進めさせていただいているところでございます。社会貢献塾の塾生は,大体30代から80歳代に至るまで,結構幅広く御利用いただいておりますけれども,やはり私どもの事業の性質上,中高年齢者が多うございまして,60代以上が8割といったような状況になってございます。  まず,25年度の事業実績でございますけれども,まずスタディーゼミということでございまして,前期に社会貢献活動に活躍する人に,講師によりまして学習をしていただくといったようなことで,5日間展開をしてまいりました。また,後期ということでインターンゼミ,これは現地に赴きまして実地研修をすると。地域活動の現場で実際に体験をしていただくといったようなこと,これをまた5日間実施をいたしました。参加者は23名参加をされまして,平均年齢63歳といったところでございます。この方々のマッチングの実績でございますけれども,23年のこの3月末現在でございますけれども,まず求人情報によりまして御紹介ができた,そして就業がかなったといった方がお二人,それからボランティア活動として活動されるというようなことで,NPO法人等に参加をされました方が9人,それから皆さんでグループを立ち上げようというような方がお一人いらっしゃいました。  それから,26年度,現在の状況でございますけれども,昨年度と同じくプログラムを用意してございまして,前期にスタディーゼミ,それから後期にインターンゼミといったようなことで参加者を募ってございます。現在24名の方が参加をされている状況でございます。  以上でございます。 30 ◯理事(伊藤めぐみ) ありがとうございます,よくわかりました。平成21年からいろいろ試行錯誤されながら,積み重ねてらっしゃると思うんですけれども,ちょうど同じ塾という名前がつくんですけれども,おうみ未来塾というところ──滋賀県にありますけれども,そちらを視察させていただきましたときに,どんどんと地域プロデューサーが育ってまして,それも魅力的なプログラムを実施されておりますので,30代,40代,現役で働いている方も,座学中心ではなく,地域へどんどん出かけていくフィールドワークと,そしてグループワークを中心に,その人脈もつくりながらということで,卒塾生がどんどんと地域の人材に育っているというところを見せていただきました。あっ,神戸市でもされているんだなと思ってうれしく思ったんですけれども,もう少しターゲットとする年齢層を広げていただけましたら,もっともっと地域の課題,子育てでしたり,商業の商店街の活性化ですとか,介護の方の支援ですとか,もっともっとグループが立ち上げにつながっていくと思うんですけれども,そのために,もしあれでしたら,本当,開催の曜日ですとか,日数ですとか,魅力的なプログラムということで,一度,おうみ未来塾のことも知っていただきたいなと思いますし,多分,NPO法人のCS神戸さんなんかはたくさんのノウハウをお持ちと思うんですけれども,そのあたりどのように連携されているのかをお聞きしたいと思います。 31 ◯大谷市民参画推進局長 そういった意味では,もともと私どものいきいき財団というのは,どちらかといえば中高年齢者が中心の対象という形で事業をやっておるわけですが,先ほどといいますか,今年度から生きがい活動ステーションということで,六甲道の勤労市民センター──これは第3期の指定管理者でいきいき財団が決まるときに提案があった内容なんですが,こちらのほうで試行的にそういう相談事業とか,あるいは人材育成事業,こういったことで地域とのかかわりの中でということで,そういう取り組みをCS神戸さんと共同提案される形で出されてこられまして,この6月から六甲道勤労市民センターで事業を始めております。  そういう中で,今,理事おっしゃっておられましたような,似たような取り組みというのはございまして,したがいまして私どもの事業対象からいきますと,どちらかというともう少し若い世代の人も,そういった中で参加されているということでございまして,そういったことも試行的にやりながら,理事おっしゃっておられました,おうみのほうも一度行かせていただくなりさせていただいて,勉強させていただいて,どんな取り組みができるのかということについて,研究していきたいと思います。  以上です。 32 ◯理事(伊藤めぐみ) 中高年が対象ということが財団の趣旨だと思うんですけれども,私,調べましたら,中年というのが30代以降なんですよね。30歳までが一応青年層としたら,もう30代,40代からはもう中年なので,そのあたりの人材をどんどん育てていくと,豊かな本当,高齢化社会も広がっていくと思うんです。それで,このような生きがい活動ステーションですね,さらに広げていっていただきたいと思いますし,もう少し,市民参画のほうが主体となってしていただいてももちろん構わないんですけれども,毎年いろんなテーマ,プログラム名が変わっていくと,私たちもついていけませんので,神戸市としてこんなふうに地域の人材を育てますというようなことをもっと強く打ち出していただきまして,人材をどんどん育てていかないと,地域活動もどんどん疲弊していきますので,このあたりの取り組みをさらに進めていただきたいと思いますので,よろしくお願いいたします。  以上です。 33 ◯委員長(川内清尚) 他にございませんか。
    34 ◯委員(藤原武光) 16ページに報告,事業があったんですが,勤労者福祉共済事業,受託に係る事業のうちの余暇事業の出会いの会事業,この中身はどういうことですか。 35 ◯北野公益財団法人神戸いきいき勤労財団常務理事 出会いの会というのは,平たく言えば婚活の場でございます。そこで男女お知り合いになっていただいて,結婚に結びつけることができたらというようなことで,始めさせていただいている事業でございます。  以上です。 36 ◯委員(藤原武光) 大変重要なことでして,人口減少社会,縮小社会において,今,神戸市本体では有識者会議であったり,あるいは市民の公開セミナーも行われたりして,来年には,この少子対策についての基本的な考え方をまとめて,施策をどういうようにしていくかと。その中の1つが結婚,そして出産,子育てというテーマが非常に重要なことになってくるというのは明らかなんですね。それで,多分,婚活かなと思って,出会いですから,勤労者の出会いですからいろんなことがあるのかなと思って,多分,そういう事業をやっているんだと思いますけども,大変重要な事業になってくるので,今後どんなふうにやってらっしゃるのかわかりませんけど,これ,民間もこういう,多分,どっかで資金提供をいただいて,お互いが出会えるような場をつくると,こういうのもあるんですけども,その辺の状況はどんなふうに把握されてますか。 37 ◯北野公益財団法人神戸いきいき勤労財団常務理事 民間の状況は,まだいまひとつ,しっかりとつかめておるわけではございませんけれども,私ども,公益の財団法人といたしまして,やはり信用力といいますか,御安心をしていただいて参加いただくというようなことで,実績を申し上げますと,昨年度も3回開催をしてございまして,こちらのほうでも例えば8月にはバスツアーというような形で,六甲山近辺をいろいろ周遊をいたしまして,仲を深めていただくというようなことで,参加39名ございましたけれども,カップルの成立が7組といったようなこと。あるいは,12月には──これはちょっと年齢層を高めまして,シニアを対象としまして,コンチェルトに乗船をしていただいて,このときは29名の参加,2組のカップル成立。そして,ことしの3月にはランニングをしていただこうというようなことで,24名の参加で,このときはやっぱりランニングというテーマを非常に決めたもんですから,そういう意味で非常に成立率も高うございまして,24名中5組の成立といったようなことで,最大限,私どもの──安心して御参加いただけるというようなことで,御好評はいただいているやに理解をしております。  以上です。 38 ◯委員(藤原武光) これはその都度,メーンテーマか何かをお決めになって,それで募集すると,こういう方式をやっておられるような,今の報告を聞きますとあるんですけど。そうではなくして,プールするような形をするのかどうか──プールというのは登録ですね,登録をしておいて,例えば1,000なら1,000と──わかりませんけども,その中で順次,いろんなテーマで,別に1組,2組でなくして,100人来てもらってもいいですよとかいうようなことにされているのか,ちょっと今,仕組みがよくわからなかったですけど,多分,その都度その都度集めるイベント方式かなと思ったんですけど,その辺はどうですか。 39 ◯北野公益財団法人神戸いきいき勤労財団常務理事 イベント方式でございまして,募集の案内はその都度その都度案内をさせていただくようになってございますが,あらかじめ登録といったことではございませんで,いろいろメニュー,その時々に応じましてパーティー形式であったり,バスツアー形式といったようなことで,会員さんに宛てて案内をさせていただくといった形で進めさせていただいているところでございます。  以上です。 40 ◯委員(藤原武光) これ,多分,兵庫県もこの事業をやっていると思うんですね。県下全体でこのことをしっかりやろうということだと思います。それはそれでやっていただきたいと思います。  それで,この余暇事業というネーミングですね,これ余暇事業ということでくくれるのかどうか,この内容を見ると,少し違うような気もするんですね。時間が余ったから何かしましょうという時代は既に終わってるし──どういうネーミングがいいんかわかりませんけど,例えばここでしたら,自分探し事業なんかありますわね,ある意味で中で見ますと。あるいは,楽しむ事業もあるでしょうし,あるいはチャレンジ事業というようなこともありますし。そういう意味では,もう少し格好ええ名前をつけて,これ事業を拡大していくという意味で──もちろん受託事業なんですけども,変えられたらどうかなというように一瞬思うんですけど,局長どうですか。 41 ◯大谷市民参画推進局長 委員御指摘のとおりで,その辺につきましても,もう少し募集するときもそうですし,私ども,こういった資料を作成するときにも,そういった意味では少し旧態依然とした形のままずっと使ってきておりますので,その辺は少し今後考えてみたいというふうに思います。  以上です。 42 ◯委員長(川内清尚) 他にございませんか。  (なし) 43 ◯委員長(川内清尚) 他に御質疑がなければ,公益財団法人神戸いきいき勤労財団についての審査はこの程度にとどめ,次の団体の審査に参ります。  それでは,公益財団法人神戸市民文化振興財団について,当局の報告を求めます。  局長,着席のままで結構でございます。 44 ◯大谷市民参画推進局長 公益財団法人神戸市民文化振興財団の事業概要につきまして,お手元の平成26年度神戸市民文化振興財団事業概要に基づきまして,御説明申し上げます。  事業概要の1ページをお開きください。  神戸市民文化振興財団設立の趣旨でございますが,市民の幅広い多様な文化的欲求に対応し,神戸文化を育て,自由な発想に基づく文化活動の豊かな展開を進めていくことを目的としております。  2ページをお開きください。  神戸市民文化振興財団の概要でございますが,設立年月日は昭和57年10月1日,平成24年4月1日より公益財団法人に移行しております。  基本財産は1億円で,全額神戸市が出捐しております。  当財団の機構は,理事長及び常務理事兼事務局長を置き,3部5課と7つの区民センターで構成しております。  右のページに移りまして,職員数でございますが,表の右側最下段にございますように,平成26年8月1日現在で62名,そのうち9名が神戸市からの派遣職員でございます。  4ページには当財団の役員名簿を,5ページから11ページにかけまして定款を記載しておりますので,後ほどごらんください。  12ページをお開きください。  平成25年度事業報告でございます。平成25年度は,神戸文化ホール開館40周年を迎えた節目の年であったことから,市民創作オペラなどの40周年記念事業を実施いたしました。  文化振興事業では,世界的に高い評価を受けている第8回神戸国際フルートコンクールを初め,恒例となっている日本アマチュアシャンソンコンクール等を実施いたしました。  また,区民センターについては,引き続き7区民センターの管理運営を担当し,サービスの向上に努めるとともに,地域の文化活動の拠点施設としての運営に取り組みました。  具体的内容につきまして御説明申し上げます。13ページの事業の実施状況をごらんください。  公益目的事業でございますが,(1)文化振興事業といたしまして,14ページの表に記載しております各事業を通して音楽・美術・演劇・舞踊といった芸術文化に接する機会を提供いたしました。  また,右のページに移りまして,神戸アートウォーク2013を実施したほか,大学や各種文化団体等が行う文化事業との共催や後援を行いました。  16ページをお開きください。  (2)神戸文化ホール関係事業でございますが,まず神戸文化ホール公演事業,2)事業内容といたしまして,市民の多様なニーズに応え,すぐれた舞台芸術の鑑賞機会を提供するとともに,神戸を拠点に活動する芸術家や芸術団体に活躍の場を提供するため,共同で公演を開催いたしました。また,市内の児童・生徒を対象に,歌舞伎などの鑑賞教室を開催したほか,プロの演奏家による演奏指導等を実施いたしました。  17ページから18ページにかけまして,文化ホールで行われた演目を事業ごとにまとめておりますので,後ほどごらんください。  19ページをお開きください。  神戸文化ホール貸し館・管理事業でございますが,実績,神戸文化ホール利用状況といたしまして,表の右側下段にございますように,入場者数が57万6,421人,利用率は大ホールが71.5%,中ホールが76.8%となっております。  20ページをお開きください。  次に,(3)区民センター関係事業でございますが,区民センター講座・地域連携事業として,講座事業とイベント事業を実施いたしました。それぞれの実施状況につきましては,以下表に記載しておりますので,後ほどごらんください。  右のページに移りまして,区民センター貸し館・管理事業でございますが,22ページをお開きいただきまして,実績,区民センター等利用状況といたしまして,表の右側下段にございますように,全館の利用者数が137万8,091人,利用率は47.4%となっております。  右のページに移りまして,(4)その他,1)情報提供事業といたしまして,文化情報紙やインターネットを通じて財団や関連する文化情報について,市民に幅広い媒体を通じて提供を行いました。なお,24ページには収益事業及び法人管理運営事業の内容を記載しておりますので,後ほどごらんください。  25ページをごらんください。  平成25年度決算につきまして御説明申し上げます。  なお,金額につきましては万円未満を切り捨てて御説明させていただきますので,御了承願います。  事業別収支計算書でございますが,文化振興事業等に係る公益目的事業会計,文化芸術活動以外を目的とする貸し館事業等に係る収益事業等会計,法人全般の管理業務等の経費に係る法人会計から成ってございまして,表の左側下段,収入の部の当期収入合計は,15億4,885万円でございます。また,右側の下から2段目,支出の部の当期支出合計は15億4,659万円でございまして,この結果,当期収支差額は226万円となっております。  26ページから29ページには正味財産増減計算書ほかの財務諸表を記載しておりますので,後ほどごらんください。  30ページをお開きください。  平成26年度事業計画でございますが,恒例の日本アマチュアシャンソンコンクール,神戸アートウォークなどの文化振興事業を引き続き実施するほか,第8回神戸国際フルートコンクールの優勝者2名による記念リサイタルを開催いたします。また,ジャズのイベント・ライブハウス関係者等と行政により協議会を立ち上げ,ジャズを通じて神戸のまちを活性化させるとともに,ジャズの街神戸の全国への発信力の強化を図っております。  神戸文化ホールにおいては,神戸市演奏協会とのパートナーシップ事業や地域芸術文化団体との共同公演により創造・発信事業を強化していきます。  区民センターについては,第3期指定管理期間の初年度であり,各区民センターの利用促進に引き続き取り組んでまいります。また,今期から新たに実施する地域文化活性化事業の中で,地元住民・団体との協働による地域の文化コミュニティーの発展を目指しております。詳細につきましては,31ページから36ページに記載しておりますので,後ほどごらんください。  37ページをお開きください。  3経営改善の取り組みでございますが,(1)費用削減といたしまして,貸し館システム等における競争入札の導入による委託費の削減のほか,(2)利用促進といたしまして,従来の取り組みに加え,平成26年度から神戸文化ホールが市民にとって気軽に訪れる機会となるように,若手アーティスト等による廉価なロビー公演を新たに実施しております。  38ページをお開きください。  平成26年度予算でございますが,事業別収支予算書の下段,当期収入合計及び当期支出合計は,ともに15億954万円となっておりまして,収入・支出同額でございます。  39ページから42ページには,予定正味財産増減予算書ほかの財務諸表を,43ページ,44ページには,平成25年度主要事業計画・実績比較表と主要事業の推移を記載しておりますので,後ほどごらんください。  以上で,公益財団法人神戸市民文化振興財団の事業概要につきまして御説明を終わらせていただきます。何とぞよろしく御審議のほどお願い申し上げます。 45 ◯委員長(川内清尚) 当局の報告は終わりました。  これより質疑を行います。  公益財団法人神戸市民文化振興財団について,御質疑はございませんか。 46 ◯委員(山下てんせい) では,まず文化振興事業についての質問です。文化振興事業の主な事業というのは,大体毎年同じもので,今年度の事業計画,中期計画の中で初めて創造・発信型の新規事業の実施というのが出てきたんですね。これについての説明をお願いします。 47 ◯平田公益財団法人神戸市民文化振興財団常務理事 文化振興事業でございますけれども,今年度の新たな取り組みといたしましては,ジャズの街神戸を情報発信していくということで,ジャズの推進協議会というものを新たに立ち上げまして,そこを中心にいたしまして,これまでにさまざまなジャズの街神戸のための各団体によりますいろんな取り組みが進められてきてるわけでございますけれども,それらを協議会という形で,神戸全体のジャズの街神戸ということで,広報・PRに強化をしていくというのが1点でございます。  それから,あわせましてイベントを共同でやっていくといったような取り組みを推進をしていくということでございまして,これらをもちまして,神戸のジャズの街神戸としての情報発信を強力に打ち出していこうというふうに考えてございまして,具体的には,そのためのロゴの作成でございますとか,あるいはロゴの公募でございますね,公募をやりましたり,さまざまな事業をその中でいろいろ話し合いをしながら,具体化に向けて取り組んでいこうということでございます。新聞のほうにも少し,先日出てございましたけれども,そういった中で,神戸のまちを強くアピールしていくということで,協議会には商店街でありますとか──さまざまな関係団体とも連携しながら,具体的な展開を進めてまいりたいと,こんなふうに考えてございます。 48 ◯委員(山下てんせい) 要は,今年度新しい取り組みを始めていきますよと,ジャズに関しての取り組みですよという認識で,まずよろしいか。 49 ◯大谷市民参画推進局長 先ほどお話がございました,創造・発信型の新規事業として,そういう位置づけで今回からやらせていただいているわけなんですけど,この意味につきましては,地域の皆さん,住民の皆さんや文化人とともにつくり上げていくという,そういう独自性のある事業をやっていきたいということで,今年度につきましては,その取り組みが──先ほど,常務も申し上げましたように,ジャズの街推進協議会を立ち上げて,神戸をジャズ発祥の地としていろんな取り組みをやっていこうということなんですが,例えば,昨年の場合ですと市民オペラって,これもやはり神戸のゆかりとか出身の方を含めた,そういう市民オペラというのをやったわけなんですけど,そういう取り組みを今後とも──ですから,新しい今までとは視点の違う,そういう観点からの取り組みを今後とも力を入れていきたいという,そういう趣旨でございまして,創造・発信事業というのはそういう形のものでございます。 50 ◯委員(山下てんせい) はい,よくわかりました。文化振興事業のメニューに,1つ1つ新しい事業がふえていくんだと。そういうことによって,文化振興事業のメニューをふやしていこうという,その目的というか思いは伝わりました。  実は,その他方で懸念しておるのが,文化振興事業のメニューの中に,どうしてもジャズのものが結構多くて,神戸ジャズ物語であるとか,神戸ジャズストリート,あとネクストジャズ・コンペティションとか,いろいろあるんですね。一番評価しているのがJAPAN STUDENT JAZZ FESTIVALですね。これは非常にいい取り組みだというか,時代に合ってるんじゃないかなと思うんですけれども,これに関して,しかし,やはり,入場者数が減ってるんですよね。ジャズに関してのメニュー,全部,そのネクストジャズ・コンペティション以外は,ちょっと皆,減なんですね。私が懸念してるのは,この主な事業のメニューっていうのが,やっぱり陳腐化してるんじゃないかなというのがあります。で,その陳腐化というものを打開していくための1つの仕掛けとしてのジャズ推進協議会であれば効果的だなと思うんですけど,この辺のもくろみは,やはりあってのことなんでしょうか。 51 ◯大谷市民参画推進局長 個別の文化振興事業の取り組みにつきましては,確かに減ってるものもあれば,逆にふえてるものもあるわけですけれども,たまたまジャズの今,委員御指摘になった点については,そういうことでございますけれども,それだけが目的じゃなくて,もっと大きな目的としまして,やっぱりジャズ発祥の地として,余りいろんなところでやられて──今までもイベントとしてはやられているんですが,神戸のまちって,いつ行ってもそういうジャズがどこでも聞けるというのは,そういうやっぱり雰囲気づくりというのを,ぜひともやっぱり仕掛けていく必要があるなということで,それでいろんな関係者,実際の演奏家の方もいらっしゃいますし,そういうイベントを仕掛けられる方もいらっしゃいますし,マスコミさんもそうですし,行政も含めて,いろんな団体・個人が入っていただいて,とにかくそういった意味では,ジャズのまちとしての雰囲気を盛り上げていこうという,そういうことで今回,やっていこうということでございます。結果として,今後そういうことが定着して,集客がふえていくということは,それはもちろん期待しておるわけでございますけれども,実際の今回の協議会の立ち上げというのは,もう少し大きな意味合いでもって仕掛けていったものでございます。  以上です。 52 ◯委員(山下てんせい) 局長の今の説明を聞いて,私がちょっと市民に聞いているジャズの,いわゆるリマンドというのと,ちょっとずれてるなと。と言いますのは,やはり市民レベルで,おやじバンドというのもありますしね,あるいは音楽協会──NPOで立ち上げている音楽協会でも,やはり発表の場というのは広く浅く求められていると思うんですよ。その,まあ言ったら一番の広告塔になるべきなのが神戸文化ホールやと思うんです。だとするならば,神戸文化ホールで,やはりそこに集まってくるような仕組みになっていかないと,裾野も広がっていかないし,ましてそれが分散してるっていうのは,ちょっとそれはおかしいんじゃないかなと思うんです。むしろここから文化ホールのほうに上がっていくいうような,そういう目標意識みたいなものも欲しいし,やっぱり若手も育ててほしい。やはり,その仕掛けとして,ひとつ文化ホールのホームページを拝見しても,バナーが全然ないんですよね。で,ジャズの街神戸をそこまで喧伝するんであれば,やはり目に見えるところで,どんどんPRしていって,なおかつボトムアップの仕掛けというのをしていく必要があると思うんです。せっかくJAPAN STUDENT JAZZ FESTIVALをやっていて,44校,1,686名もの出演者を得ているイベントがあったりするわけですから,その部分では,1つの成功を見ているわけですから,もっといろんなジャンルでそういう機会を与えてもいいと思うし。で,その1つ1つのジャズのイベントというものも,どんどん見ていかんといかんと思うんです。ですから,その辺のところの努力を今後,期待したいなと思っております。これは要望という形にしておきます。  あともう1つが区民センターのほうなんですけども,区民センターの利用率とか利用人数といったものに関しては,特に注文はありませんが,やはり大ホールというところのバリアフリーの観点がまだ甘いと思うんです。特に高齢者がふえていきます。高齢者がふえていくんですけども,やはりホールの移動,あるいは段差というところ,非常にお年寄りには酷なところも散見されるんですが,その点の対策についてはどうお考えでしょうか。 53 ◯大谷市民参画推進局長 委員御指摘のように,確かにそれぞれのホールにつきまして,建設からかなりの年数が経過してきておりまして,そういった意味では十分対応し切れてないという部分というのは,私どももそのことは認識してございまして,そういう中で,ファシリティーの関係もありますし,そういった意味では,そういったこと。それと,あと利用者サービス,そういった観点からも,いろいろと予算との制約もあるわけなんですけれども,できることについては,私どももそういったことを,やっぱり対応していく必要はあるんじゃないかと思っておりまして,そういったことについて,予算の制約はございますけれども,できるところから対応はしていきたいというふうに思ってございます。  以上です。 54 ◯委員(山下てんせい) では,早速,もう本当にそれほどお金がかからない手段として,せめて階段の段差ですね,段差の緩和の策はとっていただきたい。踏み台をつけるとか,いろいろやり方はあると思うんですけども,本当に見るにたえないところがあるので,やっぱりおじいちゃん,おばあちゃんの利用はふえてますから,もうそこは早急にお願いします。  私からは以上です。 55 ◯委員長(川内清尚) 他にございませんか。 56 ◯委員(安井俊彦) 神戸市民文化振興財団設立の趣旨に,心の豊かさを内包した生活の云々があって,神戸文化を育て,自由な発想に基づく文化活動の豊かなと,こうあるんですが,果たしてこの目的の趣旨に沿ってやっておられるのかどうかということなんですが。例えば,今されてる事業,メニューですね,これらはどういう方法で選択し,どういう価値基準でこの趣旨にのっとってやってるという,その整合性を誰が判断し,どういう基準でやっているのか,ちょっとそのことをまず教えてください。 57 ◯大谷市民参画推進局長 私ども,神戸市と文化振興財団ということで,どういう役割分担とかいうことも含めまして,少しお話をさせていただきますと,市としての文化政策の大きなミッション,そういった方針というのは,基本的には市のほうで考えながら,具体的な施策とか事業につきましては,市と財団と協議しながら,合意に基づいて財団が中心になって,そういう事業を実施していくという──全てはそうはなってないですけれども,大体,役割分担的にはそういう形で整理して,現在取り組んでいるところでございますけれども。  例えば,文化振興財団の中で,ずっと割とこれを見ていただきますと,やはり音楽関係のウエートが非常に高いというような感じで──これは今までもそういう御指摘は受けたことがあるんですけれども,そういう意味では,これも今までの過去からの,例えば経過という,もともと神戸というのはコーラスが非常に盛んであったとか,そういうことでありますとか,あるいはもともと神戸というのは新しいまちで,いろんなところから文化を吸収して,そういった神戸文化としていろんな取り組みをやってきたということが言われておりまして,そういった意味では,少しそんな経過で音楽関係のほうが割と多いのかなというふうに思っておりますけれども,そういう意味では,今後そういう公益財団法人としての方向性につきまして──急に大きく変えることはなかなか難しいんですけれども,そういったいろんな御意見も伺いながら,今後,時代に合わせたような形でのいい方向性というのは,引き続き検討していく必要があるのかなというふうに思ってございます。  以上です。 58 ◯委員(安井俊彦) 局長ね,あなたが指摘したとおり,これ主な事業,これ皆さん見てください,14ページ,ほとんどこれ音楽ですよ。音楽のためにある財団だというて,ここに全然書いてない,趣旨に。じゃあ,神戸,あなたの発言の中で,過去の経過があって,急に変えるのは難しいなんか言うとってええんですか。今まで指摘もあったいうてわかっとって,まだ同じようなことを言い続けるんですか。ちょっと待ってください。神戸には,じゃあ映画もないし,それからアニメもないし,だんじりもないし,酒の文化もないんですか。音楽のためだけにやってるんですか,これ。急に変える気なくて,こんな審議会開いて何の役に立つんですか。答弁してください。 59 ◯大谷市民参画推進局長 そういった意味で,多少まどろっこしい面があるかもわかりませんが,私どもとしたら,新しいそういう切り口として,例えば演劇とか,そういうジャンルでありますとか,もちろん美術とか,そういった従来型のものもそうですし,映画なんかも──これは文化振興財団と神戸市の文化交流という,それぞれありますけれども,映画なんかについても,やはりそういう取り組みというのは,何らかの形でやっぱり進めていく必要があるかなということで,今,新しい取り組みを順次そういった意味ではふやしていきたいなというふうに考えているところでございます。  一方で,音楽関係が多いという話の中で,一定,定着しているものというのはもちろんあるわけでございますけれども,その中で,例えば定着もある程度──そういった意味では統合とか,何かしてもいいようなものにつきましては,その整理というのはあってもいいのかもわかりませんですけれども,定着しているものについては,引き続きそれはそれでやりながら,新しい神戸らしい,そういう文化の取り組みというのは,加えていく必要があるのかなというふうに思ってございます。  以上です。 60 ◯委員(安井俊彦) じゃあ音楽で,これ長年ずっとやってきてね,フルート,これは4大事業として,私は,これは何かよくやってくださってるなと思う。ジャズの発祥の地いうて,じゃあジャズがどれぐらい,全国で神戸のジャズが評価されてるかおわかりやと思うんですよ。ジャズの街神戸って,そこまで言い張るんだったら,例えばウィーンへ行ったら,どこを歩いても音楽,わずか5ユーロあるいは10ユーロで聞ける場所がたくさんある,軒並みありますよ。神戸,そんなとこないですよ。まさにね,マニアックというか,皆さんの中でやってるんで,市民に息づいてないんです,やっておられることが。じゃあ,どうして発祥の地,映画・アニメも神戸が強いのに,なぜそこに力を入れないんですか。酒で,やっと乾杯の条例ができましたけれども,酒から来ている文化というのはたくさんありますよ。例えば,たる,それに対する工芸品。なぜ,こんな14ページのこんな事業を,毎年毎年委員会にかけて,これでやってると言えるんですか。じゃあ,この役員見てくださいよ。皆さん方の役員,マニアックな形でしかないじゃないですか。映画関係とか,だんじり関係とか,市民を支えている文化,そういう関係者ないじゃないですか。まさに偏って,マニアックな形で偏ってるじゃないですか。あなたの中には,映画は発祥の地とは言えないんですか。ちょっと答えてください。 61 ◯大谷市民参画推進局長 もちろん映画も発祥の地ということは認識してございまして,そういった意味では,側面支援という形で,例えば新開地の映画祭でありますとか,あるいはNPO法人も新長田に立ち上がっておりますが,そういったところの支援とかいうことも一方ではやってる部分もあるわけでございますけれども。それと,今年度でしたか,あそこのネスレさんが仕掛けられたような事業もありましたですけれども,私ども,その何らかの切り口の中で,映画ということについても,ぜひもっともっと充実したものにしていきたいというふうに思っておりますが,そういった中では,どんな形ができるのかという,いろんな情報とか,材料というのを収集しながら,そういう取り組みを今後──これは,ですから文化財団と,あるいは神戸市という,そのかかわりというのはどう整理するかというのはもちろんございますけれども,そういった取り組みもやっていきたいというふうに思ってございます。  以上です。 62 ◯委員(安井俊彦) 答えてください。もうここでね,その場しのぎのことを言うてもあかんのですよ。だったら,こういうメニューですね,この趣旨に応じたメニューを,どのメニューにしようか。政策をメニューという言葉で,どの政策を立って,神戸市民の負託に応えようとするのかという決定は,どこで,誰が,どんな委員会で行われとるんですか。その結果がこれなんでしょう,14ページの,主なる事業の。誰がこれを決定しよるんですか。例えば,市民からいろんな要求があるのを全部はねのけてきたんじゃないんですか。あるいは,自分たちで開拓して,神戸市にとって,こういう文化を育てなくてはならない,こういう文化が大事なんだという認識の中でやっとんですか。あなたの言うたように,いろいろな過去からの経過がありまして,しがらみを追うとうだけで税金使われたらかなわん。それ,どこで決定しとるんですか。 63 ◯大谷市民参画推進局長 新年度の事業の取り組みということにつきましては,もちろん役員といいますか,理事会で原案をつくられてということで,承認されるということなんですけど,その大もとになります取り組みにつきましては,これは,ですから先ほど,神戸市との役割分担という話もありましたですけれども,ある程度,そういう中期計画みたいな3カ年計画をおつくりになってますので,その辺のところについては,市とも意見交換をして,そういった中でそれぞれ財団のほうで原案をおつくりになって,それが役員会で承認されるという形になりますけれども,過程はそういうところでございます。  以上です。 64 ◯委員(安井俊彦) 市のどこでやっとるの。だったら,市の指示を受けてやっとるということやったら,市のどこでやってるんですか。 65 ◯大谷市民参画推進局長 市のといいますと,基本的には私どもでございます。それで,そういう文化の基本的な考え方というのは,例えばそういうビジョンみたいなものが,大体,文化の指針みたいなものについてつくられているものがありますので,それに沿った上でやってるということでございまして,その中で,文化振興財団が受け持つといいますか,そういった部分について,市と財団が協議して,今の状況になっているということでございます。 66 ◯委員(安井俊彦) 私はね,文化の考え方を聞いとんじゃないですよ。文化の考え方は,あなたの言う,何か第3次計画であるとか,何とかいうことでやるんだけれども,この政策,メニューですね,このメニューを神戸市と相談をしてやっておられる。じゃあ,神戸市のどこでやっておられるんですか,そのことを聞いとるんです。政策に転嫁する考え方について,どこで考え方をつくっているんだと聞いてるんじゃない。その考え方に応じた政策をつくる,その政策はどこで具体化してるんですか,どこで決定してるんですか。市民からの要望とか,ニーズとかいう調査とか,他都市の調査とか,映画だったらこういうものをやればいいな,映画だったらこういう形の方向性をつくっていくべきじゃないか,私たちは知らんけれども,だんじりという文化があるじゃないか,そういう論議をどこで行われ,そしてどこでそれを政策に転嫁してるのか。その部分は誰がやってるのか。どこの部局がやってるんだという,具体的に聞いてるんです。 67 ◯大谷市民参画推進局長 市民参画推進局のほうでやっているということで,文化の関係はそういうことでなります。  以上です。 68 ◯委員(安井俊彦) それだったら,市民参画の形で受けてしたメニューがこれですか。この音楽中心で。ここは全く,じゃあこの趣旨と全然かけ離れたことをおたくは要求されとるんですか,この外郭団体に対して。おかしいやないですか。こういう趣旨と全然違うこと──全然とは違わへん,幅広い趣旨ですからあれないんですが,全くそういうことで議会に対して,説明つかんのんじゃないんですか,このメニューを持ってきて,これでやってるいうて。自由な発想に基づき,市民文化の豊かな展開をする。神戸文化を育てる。神戸文化を育ててるのはジャズだけですか。あなたの答弁の中で,僕は非常に,ちょっと理解できないのは,急に変えることができない,過去の経過があって。それだったら,市長が言うてることと違うんですけどね。市長は今度なるときに,変えるべきものは変えるいうて,はっきり言うてはるんですけどね。あなた,市長のおっしゃってること知らないんですか。ちょっと答えてください。 69 ◯大谷市民参画推進局長 変えるべきものは変えると,もうそれは十分認識してございます。ちょっと申しわけないです,そういった意味では,言葉が足らなかったかもわかりませんですけれども,急に変えれないというのは,どちらかというと例えば文化の中でも,例えば──これは個別の例ですけれども,例えば人材育成型でやっているような取り組みというのも,音楽関係では結構あるわけなんですけども,そういったものについて,例えば一定のそういう役割を果たしているようなものも当然ありますし,ですから,そういう中で,音楽というのは割と,まあ言うたらそういったものも多いというのがあるので,ちょっとそんな雰囲気のことを申し上げたんですけど。ただ,いずれにいたしましても,ここの文化を育んでということの位置づけでは,やはり市と財団と,こういう両者の役割分担というのをきちっとした上で,どんどん新しい取り組みはしていく必要があるというふうには思っておりますので──ちょっと答弁になってないかもわかりませんですけれども,以上でございます。 70 ◯委員(安井俊彦) 答弁になってないですよ。急に変えることができない。かつて宮崎さんは激変緩和って言いました。そのお言葉,あなた長い局長だからおわかりや。激変緩和の意味は,市民生活に大きな激変を与えてはならない。そういう意味で激変緩和です。しかし,この文化ということについて,それは市民生活に大きな影響を与えるんじゃなしに,むしろ神戸市として目指すべき方向性をつくるという意味では,変えるという努力,変えるという気持ちがない限り,それは私は非常に税金の無駄遣いであり,あなたは結局,何もしないで時間だけ費やして,傷をなめ合うていくという,そういう形にしか受け取れない。それは市民にとっても,議会にとっても不幸ですよ。その点,もう1遍答弁してください。 71 ◯大谷市民参画推進局長 そういった意味で,これからいろんな方の御意見を聞きながら,変化ということを意識した上で,事業の取り組みというのをやっていきたいというふうに思っております。
     以上です。 72 ◯委員(安井俊彦) それだったら初めからそう言うべきですよ。急に変えることができないと言うたら,このままでいきますということですよ。議会に対する挑戦になりますよ。もう1度,その覚悟を言うてください。もう1度,話してください。 73 ◯大谷市民参画推進局長 文化の事業につきましては,いろんなジャンルもありますし,そういった意味では関心もいろんなところにあります。ですから,そういった意味では,神戸市として,もう少し今の時代を踏まえて,どういう形で推進していくのがいいのか,こういったことについてよく議論して,そういった方向で今後,事業の展開は図っていくということで,頑張っていきたいと思っております。  以上です。 74 ◯委員(安井俊彦) 局長,感情的な問題じゃないんだよ。抵抗しても何の役にも立たないですよ。市民,このインターネットを聞いてますよ。私とあなたの論議,どっちが正しいか。あなたはいまだに変えないと言ってるんだ。議会に対する抵抗をしてもいいですよ。いいんだけれども,市民は判断しますよ,次の選挙で,こんなこと言うとったら。それでいいんですか。あなた,今の答弁は変えないと言ってるんですよ。変えないと言ってるんですよ,今の答弁。変えるべきやないんですか,もう1遍答弁してください。 75 ◯大谷市民参画推進局長 いろんな方の御意見をお聞きした上で,変えるべきは変えていきたいというふうに思います。  以上です。 76 ◯委員(安井俊彦) それからね,次,22ページの区民センターですがね,これ,収容人数とか何とか,このあれは書いてあるんですがね,稼働率がどうなっとるんですか。大ホールとか,これらの稼働率について全然知らされてないんですが,これはどうなっとんのか。  それからもう1つ,区民センターであるとか何とかというのは,文化ホールを含めて神戸市から委託を受けておられるんですが,この中でどれぐらいの──収益は別に神戸市に返さなくてもいいんでしょうけれども,どれぐらい各区で採算が合ってんのか,それはどうなってます。 77 ◯平田公益財団法人神戸市民文化振興財団常務理事 まず,稼働率の件でございますけれども,これにつきましては私ども,各大ホール,会議室,特定目的室,体育室等,それぞれの施設につきまして稼働率を出してございます。それにつきましては,22ページにございますように,各利用者数,利用件数をその表に掲げてございまして,全体の利用率につきましては,その表の真ん中のあたりですね,利用率ということで,例えば東灘区民センターにおきます利用率は57.1というふうに記しておりますように,各施設ごとの利用率を上げてございまして,上段が,いわゆる施設の実質利用率でございまして,下の下段が踏み入れ率ということで,これは各──失礼しました,上段の利用率が午前・午後・夜間という3区分で,それぞれどれだけの利用があるかということを記してございます。そして,下段の踏み入れ率というのは,1日当たりそこの利用があったかどうかで,踏み入れ率という概念で下のほうに記しておる,そのとおりでございます。ですから,あと各ホール,会議室,特定目的室,体育室,それぞれにつきましては,利用件数をそちらのほうに掲げてございまして,例えば大ホール14万3,152と,これは利用者数でございますが,利用率につきましては68.9ということになってございます。済みません,そちらのほうはこの表のほうに個別にはちょっと記してございませんけれども,利用率は今申し上げたとおりでございます。 78 ◯委員(安井俊彦) この大ホールの利用率が非常に大事なんですが,その利用率がわからないんで。ちょっと今,わかったら各区教えてください。それと,これ収益どうなってるのかということを。 79 ◯平田公益財団法人神戸市民文化振興財団常務理事 少し申し上げますと,大ホールの利用率でございますけれども,東灘区民センターが68.9,葺合が82.6,生田が72.2,それから北が70.9,それと北神が70.6,須磨が71.6,そして西が71.9というふうになってございます。 80 ◯委員(安井俊彦) この数字は,1日に,いわゆる午後と午前に分けてあると思うんですけれども,午前1回使うても,1日使うたという数字ですか。 81 ◯平田公益財団法人神戸市民文化振興財団常務理事 今申し上げた数字は,1日1回利用したときに1とカウントいたします,いわゆる踏み入れ率の数値でございます。 82 ◯委員(安井俊彦) ということは。 83 ◯委員長(川内清尚) 双方に申し上げます。挙手の上,発言をお願いいたします。 84 ◯平田公益財団法人神戸市民文化振興財団常務理事 失礼いたしました。そういうことでございます。 85 ◯委員(安井俊彦) ということは,例えば,きょう月曜日,午前中使うても,これは1日使うたというカウントで68.9というのが出てるわけですね。 86 ◯平田公益財団法人神戸市民文化振興財団常務理事 さようでございます。ただ,私どものほうも利用率の重要性ということを認識してございますので,26年度からは,いわゆる中期計画の中でも利用率と,それから踏み入れ率両方を併記して,目標のほうにも設定してございまして,33ページのほうには文化ホールのいわゆる踏み入れ率,実利用率,それから34ページでございますけれども,こちらのほうは区民センターにつきまして目標でございますけれども,踏み入れ率と実利用率で,委員おっしゃっておられます実利用率につきましてもそういうことで,今年度から目標に設定しながら,数値で把握してきちっと整理をしていくということで,新たな中期計画の中に盛り込んでまいっております。 87 ◯委員(安井俊彦) この採算性というか,それはどうなっとるんでしょうか。 88 ◯平田公益財団法人神戸市民文化振興財団常務理事 収支でございますけれども,区民センターの事業収支でございますが,黒字で,決算数値で3,504万3,000円が決算でございます。今申し上げた3,504万3,000円,これが収支黒字でございます。区民センターの事業に係ります黒字が3,504万3,000円でございます。 89 ◯委員(安井俊彦) もうそろそろやめますが,1つには,黒字で結構かと思うんです。財団を維持していくためには,当然しかるべき費用が要ると思います。ただ,それは結構かと思うんですけど,利用者側からすると,意外とこれ皆さん方は──またこれ下請言うたら悪いんですけれども,会場設定でありますとか,いろんなことについて下請のとこを各ホールがお持ちだと思うんです,東灘やったら東灘,葺合やったら葺合ね。結局,利用者にとってみたら,結構高くついとんですよ,トータルすると。何やかんやついてきてね。もうちょっとこれ,見直しをしてあげたら,この稼働率で言うたら物すごい高く見えとうですけども,実は午前中いうて申し込んだら,結局,午後も借りなあかんようになってしまうとか,運び込みでどうやとか,準備にどうやとかいうて,結局は1日借りてしまわなあかんというような形で,かなり高い値段になってるんです。だから,その点,利益を上げることは必要なことです。これ,議会としてはありがたい,よくやってくださっていると敬意を表しますが,できたらその辺の見直しを,市民側に,利用者側に負担がかかってる可能性があるんです。その辺を,ちょっとどうチェックされているのか,答弁できたらお願いしたいと思うんです。 90 ◯平田公益財団法人神戸市民文化振興財団常務理事 まず,先ほど御説明申し上げましたが,施設利用に関しましては,午前・午後,そして夜間という3区分で運用いたしてございます。あと,早朝利用でございますとか,夜間利用でございますとか,例えば準備にかかる時間等につきましては,延長といった対応も当然してございますし,文化ホールのほうも,当然そういう意味で早朝の仕込みでございますとか,夜間の撤収でございますとか,そういった利用ニーズがございますので,その範囲の中で,私ども対応をさせていただいてございます。  それから,あと職員体制につきましても,必要最小限の配置で5名を配置をいたしまして,必要最小限の体制で組んでおるということでございます。  以上でございます。 91 ◯委員(安井俊彦) 最後になりますが,少しその点,非常によくやってくださってるし,そのことについて御礼を申し上げたいと思うんです。思うんですが,ちょっと高いような気もしますので,一遍見直してあげていただいたらありがたいなと,個々にと要望しときます。  それから,もう1つ,局長──答弁されてもされんでもええんですが,本気で変化させなかったら,そんな子供の遊びじゃないんで,いろんな方の意見を聞いて,変えるべきものは変えますと言うて,結局は何もせえへんという答弁をずっと繰り返すということでは,市民も議会もかわいそうなんで,本気でやって──私もできたらまた,うちの会派にお願いして,もう1遍外郭に入って,この審議に出たいと思いますけれども,本気でやってくださるのかどうか,ちょっとお聞きしたいと。 92 ◯大谷市民参画推進局長 私どもとしましては,私といたしましては,ここだけ乗り切ったらええとかいう話じゃなくって,ここで御答弁申し上げていることにつきましては,きちっと責任持って,それは対応したいと思っておりますので,そういう意味では,今後の財団を含めまして,文化事業についてどういう形でというのは,真摯に受けとめまして,検討するだけじゃなくって,一定の方向性というのは出すようにしていきたいと思ってます。  以上です。 93 ◯委員(安井俊彦) この財団の,外郭団体の審議とは別に,あなたは非常に能力のある立派な局長さんですよ。いろんな会館を委託を市民の手で,あるいはまた地域の手に委ねていってる。それが非常に生き生きとした公民館であるとかいうことで活性化して,地域がよみがえってるんです。それだけの手腕のある方だけに,あなたがやると言ったら,僕は本当にうれしいんです。やってほしいんです。でなかったら,これはマニアックな形にしか,今,生きておられないんです。だから,それをもう少し違う角度から一遍活躍させてみてください。お願いします。  以上です。 94 ◯委員長(川内清尚) 他にございませんか。 95 ◯委員(大石よしのり) 私も,今さらながらなんですけどね,神戸ビエンナーレの実行メンバーとして100万円協賛をされています,市民文化振興財団。これを事前のレクチャーのときにお聞きしたら,やっぱり金額がすぐお答えされなかった。出すことが当たり前になっていて,結局,じゃあ財団としてどうなのかということと,局としてどうなのか,それぞれお答えいただきたいんですが,これ協賛することによってええことあるんですか。 96 ◯大谷市民参画推進局長 ビエンナーレの協賛につきましては,これは外郭団体だけではなくて,民間企業さんも含めまして,ある意味で言うたらビエンナーレの趣旨に賛同していただいて協力をお願いできませんかという形で,お願いをしてきております。そういった意味では,費用対効果だけでやっぱり判断されると,どこの民間さんでもそうですし,なかなか厳しい面もあろうかと思いますけれども,そういう意味では趣旨を十分説明させていただいて,ですから文化振興財団も毎回100万とかいうことでやっているわけではなくて,例えば前回の2011とか2009というのは,協賛金という形では──当時の多分財団の事情もあったんでしょうが,協賛金という形では負担されておりません──2007のときはありましたですけど。そういった意味では,もちろん,ですから私どもの立場としたら,文化として文化創生都市宣言をいたしまして,震災の10年の契機にそういう宣言をして,それの象徴的な事業として神戸ビエンナーレを始めたわけですけれども,そういった意味での趣旨を御理解いただいてということで,特に私どもの立場としたら,文化振興財団は文化を一緒に,一翼を担っていただいている団体なので,そういう意味では,できる限りそういった意味でのお願いというのは,文化を取り扱っている部分もありますし,そういった中で財団としてうまくビエンナーレを活用していただいたらと思ったりもしますので,そういった意味合いも込めましてお願いをしているという状況でございまして,そういった意味で,実際の詳細については,それぞれの団体で御判断をなされているというふうになってるかなというふうに思ってございます。  以上です。 97 ◯委員(大石よしのり) それ,局としての答弁ですよね。財団としてはどなたか。 98 ◯平田公益財団法人神戸市民文化振興財団常務理事 私どもは,私どもの財団そのものが,神戸に国内外の芸術文化の力を結集して,アートのさらなる飛躍を図るということと,まちづくり,活性化をつなげると,そういったことを目的としてるビエンナーレの開催趣旨に,私どもとしては賛同をいたして協賛をしておるところでございまして,それを協賛金という形でお支払いしているという立場でございます。 99 ◯委員(大石よしのり) 具体に何か寄与された結果,財団に戻ってきたもんってあるんですか。いわゆる,これ本当に変えたいから言っているのであって,それこそ変える気も必要ですし,22もの外郭団体が2,500万円ビエンナーレに協賛していて,ただただ利益循環しているだけじゃないかっていう発想でしかないんですよね。財団としてやるんだったら,じゃあ組織委員会にどなたかが入っていかれると思うんですけど──協賛企業として,発言をされて,財団に何かいいものを持ってこよう,例えばアートをもっと文化ホールのロビーで何かアート的なものを一緒に連携していこうというのが全く見えないんですけど。ただただ100万円出せと言われて出してるだけじゃないですか。 100 ◯平田公益財団法人神戸市民文化振興財団常務理事 私ども,文化ホールの施設,そこではさまざまな文化振興の事業を展開しとるわけですが,その1つの具体的なメニューとして,ビエンナーレの中で幾つか公演がございますので,そういった催しを私どものホールで実際にやっていただいているということによって,文化ホールを有効に活用いただいておると,そういう面がございます。  それから,あとC情報という私どもの情報発信事業をやってございますけども,その中でもこのビエンナーレ特集号ということで,私どもの情報発信機能を生かしていただき,かつそれによって私どもが情報発信機能を担っていくと,そういう役割をビエンナーレとの連携の中で事業として展開させていただいておるということでございます。 101 ◯委員(大石よしのり) それは前回から結構,音楽イベントもビエンナーレがふえてきたと思うんですが,前回ですね,このときからという解釈でいいですか。 102 ◯平田公益財団法人神戸市民文化振興財団常務理事 ビエンナーレによります特集号は,既に何度か過去打ってきてございます。 103 ◯委員(大石よしのり) 財団として組織委員会に入られて,どなたかが──理事長か入られて,実際に財団としてはこうしたい,ビエンナーレにこうかかわりたいというのは御発言されてるんですか,議事録なんか全然開示されていないのでわからないんですか。というのは,まさにこの財団がイニシアチブをとって,神戸ビエンナーレを動かしていったほうがええんちゃうかとも思うぐらい,ええことがこの定款に書いてあるんですよ。いかがですか。 104 ◯大谷市民参画推進局長 ビエンナーレにつきましては,大石委員がおっしゃっておられますように,市が今直接やっておるわけですけど,そういう意味でいうと,例えば人材の育成とかいうことを考えた場合に,例えばもう少し財団とかいう,かまし方もあるのかなというふうには,そういう面から見ますと,そういう面もありますので,財団のかかわり方というのは,今が全ていいというわけじゃなくて,そのかかわり方というのは,もう少し何か違った意味でもかかわっていただいて,例えば将来的にノウハウを蓄積していかないと,市の場合ですと,異動で人が変わっていくということもありますので,その辺の活用の仕方というのはお互い協議していく必要があるのかなというふうに思ってございます。  以上です。 105 ◯委員(大石よしのり) 神戸市の外郭団体ですから,神戸市の事業に対して積極的に絡んでいくのは当たり前じゃないですか。わざわざ協賛せんでもええと思うんですよ。事業に乗っかるだけで,協賛金もわざわざ持ち寄って,22の団体が2,500万も持ち寄ってビエンナーレに協賛し合う,その変な習慣はやめませんか。  じゃあ財団はわかりましたよ。サン・センタープラザなんか,なんかビエンナーレにかかわってます。その100万円の価値,外郭団体の中で。それはもう局としてお答えいただきたいですわ。 106 ◯大谷市民参画推進局長 先ほど申し上げましたように,費用対効果で言うというと,多分,恐らく結構,もちろん例えば明らかに場所によっては,以前,ポーアイのしおさい公園を会場にしたことがありましたですけれども,ああいったところを会場にしますと,新交通というのが当然,乗っていかれる方が多くなるでしょうから,そういうメリットがあるとかいうの,目に見えるようなメリットをお感じになるという,そういうところの団体もあるでしょうけど,そういった意味でいうと,私どもとしては協賛をいただいて,それを例えばA社さんはこういう形で協力いただいてますよということを,ビエンナーレとして組織委員会としてPRすることによって,例えばそういった企業さんのイメージアップとか,そういうことに力を入れておられますとか,そういったことにやっぱりある程度,価値を見出してもらいながら,なおかつ例えば少しでも,サン・センタープラザさんなんかですとビエンナーレの券と割引ということで,お客さんとしてのかかわりという意味で,何か工夫ができないかとか,そういったことはいろいろとせっかくなんで,何か逆にそのメリットがあるような形で,ぜひ組織委員会としても協力させてもらいますという話はしておりますけど,ただそういった実質は100%いうと,やっぱりしんどい面もあろうかと思います。それは先ほど申し上げましたように,企業のイメージアップとか,そういった意味でその趣旨に賛同していただいてということで,協力をお願いしていくということでございます。 107 ◯委員(大石よしのり) 民間企業はわかるんですよ。今ね,企業のCSRいうて,例えば株式会社フェリシモは神戸ビエンナーレに協賛しています,芸術文化の育成を応援しますみたいなメッセージはわかるんですけど,外郭団体ですからね。わざわざ100万円出さんでも,積極的にかかわる方法はあると思うんですよ。もうやめませんか,こんな変な習慣。 108 ◯大谷市民参画推進局長 今まではそういう形でお願いをしてきているということでございますので,今度2015というのをどういう基軸でやるかというのは,それは今後やっていくとなると思いますので,ただずばっとやり方を変えるということになりますと──先ほど何かまたという話になるんですけれども,とりあえず,そういうどういったことができるのかということは,それは御指摘としては一応検討してみたいとは思います。 109 ◯委員(大石よしのり) ずっと僕はやりますから,このことは。よろしくお願いいたします。  以上です。 110 ◯委員(藤原武光) 17ページを見て,鑑賞型事業のことです。1年間,大ホール,中ホールを含めまして,さまざまな公演をやっていただいて,実績も書いているんですが,この公演の年間の企画ですね,これ営業に行くのもあるでしょうし,申し込みもあるでしょうし,推薦もあるでしょうし,さまざまなことでやられているんだと思うんですけども,いや本当はもっとこんな公演をやりたい,こんなことを実は誘致したけどうまいこといかなかったとか,そういう少し中身──企画の中身,実情ですね,お聞かせいただきたいと思います。 111 ◯平田公益財団法人神戸市民文化振興財団常務理事 文化ホールでの事業でございますけれども,17ページと18ページに記してございます。まず,17ページのほうは鑑賞型事業というふうに記してございまして,いわば世界各地あるいは国際的なすぐれた事業を誘致もしくは買い取りといった形で,私どものほうのホールで鑑賞いただくと,そういう機会を確保してございます。それから,18ページのほうは,芸術創造・発信事業,これ括弧書きで地域支援型事業と書いてございますけれども,私ども神戸で活躍されているアーティストの方等を中心にいたしましてつくっていく事業,そういったものを中心に創造・発信事業というふうに書いてございます。それから,一番下のウでございますが,こちらのほうは子供とかを対象に,あるいは広く深く理解をいただくための事業ということで,鑑賞に加えまして,そこにレクチャーがあったり,あるいはバックステージツアーということで,いろんな見学をしていただいたり,あるいはニッセイ名作劇場というような名前が出てございますけども,これは特に学校──子供たちですね,そういった方々を中心に,書いてございますような教育型の,あるいは普及型のそういった事業,こういう形で大きく言いますと3つのタイプの事業をやってございます。  鑑賞型事業につきましては,私どものほうで選定は当然してございますけれども,いわば買い取りのノウハウ的なものがございます。その辺につきましては,私ども,パートナーシップとして組んでおります神戸国際会館,そちらのほうのプロデューサーが私どものチームに入ってございまして,その方のいわばノウハウも生かしながら,私どもとして実施しておる事業でございます。  少しうまくいかない点がないのかという御指摘がありますが,やはり一番悩みますのが,その事業を実施したときにうまく集客ができるかどうか,それがやっぱり一番収益性を確保するという面では配慮が要りますし,逆に,やはり芸術創造・発信型,あるいは教育型につきましては,どちらかといいますとその必要性の議論を十分やりながら考えておるということでございます。鑑賞型の事業も文化性が十分鑑賞にふさわしい内容なのかどうか,そういった点もあわせて考えてございますけども,年間を通じまして,そういった観点から議論をしながら,内容の選定に当たっておるということでございます。  以上です。 112 ◯委員(藤原武光) 例えばで言いますと,大阪,京都,福岡もそうですけど,公演に当たって,例えば1週間公演とか1カ月公演とか,割と長期にわたってやるんですね。それが特徴的なこととあわせて,これは市外からも鑑賞に来られますね。神戸のこれを見てますと,要するに1日型ですから日帰り型,あるいは市内中心型になってるか──市外の方もいらっしゃると思うんですけども,そういうことができる鑑賞型事業というんですか,これはある意味では問われていると思うんです。その辺がチャレンジしようと思ったのか,いや,今まで全く──今のお話を聞くと,いわゆる国際会館のプロデューサーの方とパートナーですけども,使い分けはもちろん要るんですね,民と公。それからアートビレッジもあります,県の施設もあります,さまざまなことなんですけども。神戸に来ていただくような鑑賞型事業となると,割と1週間型とか1カ月型──これ福岡なんかもやってますわね,京都もあります,大阪もあります。それが,例えばここにあります松竹大歌舞伎,これで見ますと1回ですわね。昼と午後で2回公演されたんだと思いますけど。これは松竹芸能が仕切ってるので,呼んでも来てくれないと,こういうことなのか,いや,文化ホールには袖がないから来れないんだというようなことなのか。要は,専門性でだめなのか,いや,そうじゃなくして呼んだことがないのか。あるいは,国際会館が先取るので,うちは後回しだったから1回でなってるのか。本当に鑑賞型といっても,実は来てくれるお客さん,観光も含めて,これは滞在型にもつながってくるというケースはあるんですね。こういう単発型になると,ほとんど近隣の方とか,あるいは市内の方で終わってしまうと。そういう意味での効果を考えてみるということも,非常に大事ではないかなと思って,少し質問してると。それに対してどうかということで,1点お答えください。 113 ◯平田公益財団法人神戸市民文化振興財団常務理事 1点は,まず文化ホールなんですけれども,私どもこういう形で自主事業として展開しておる部分と,貸し館事業としてやっておる部分と両面ございます。そのバランスがいつも問われるわけでございまして,余り自主事業だけでそれを占めてしまいますと,一般の方の御利用を阻害してしまうということもございますので,そういう意味で,日程的にも余り長期にわたった利用というのが少し難しいという点がございます。  それからもう1点,先ほど御質問ございました2点目の松竹歌舞伎の件でございます。松竹歌舞伎のほうは,私ども,他の公立施設と公立文化施設協議会というのをつくってございまして,年間で行われます松竹歌舞伎のプログラムが当然ございますけれども,その中でうまく,逆にいろんな地域が,いわば経済的にそういったものをそれぞれ分担といいますか,それぞれで当然誘致するわけですけれども,ある程度連携をとって日程的なことも含めて,松竹歌舞伎のほうで調整を,私どもの協議会と調整しながら,例えば神戸ですと1日,2日とか,そういった形で誘致をしてるということでございまして,特定の場所で長期になるということにつきましては,なかなかお客さんの誘客のほうの配慮もございまして,難しいのではないかなと,そんなふうに思ってございます。  以上でございます。 114 ◯委員(藤原武光) 余り長く言いませんけども,例えばこれ,大阪・京都で1週間でも1カ月公演やりますと,これバスツアーがつくんですね。これ観光なんですわ。それにまつわる,ある意味では伝統産業なんかも張りつくんですね。単品だとそれは無理なんです。そういう,ある意味では鑑賞型の事業をやろうとするのか,しないのかということの,これはあらわれだというふうに思うんですね。ほかの文化事業もいろんな御意見がありましたように,このままで僕はいいなとは,余りなかなか思いにくいとは思っとんです。どういうふうに変化させるかというのは,時代だと思うんですけれども,文化ホールだけで全て完結することではもちろんないんですけどね,ないんですけども,トータルで一遍そんなことを考えることも必要ではないかなということで,これは指摘ということで,また内部で御検討いただきたいということで意見としときます。 115 ◯委員長(川内清尚) 他にございませんか。 116 ◯理事(伊藤めぐみ) 文化振興事業の中の14ページにあります,第39回の神戸市民美術展についてお聞きしたいと思います。  それぞれ7部門あるんですけれども,これの応募の状況なんですけれども,多い部門と少ない部門とあるのかなと思います。そのあたりのことと,出品する方の動機,何らかのインセンティブなんかはあるんでしょうか。 117 ◯平田公益財団法人神戸市民文化振興財団常務理事 先ほど御指摘ございましたように,部門が7つございますけれども,まず直近の25年度の第39回の応募状況でございます。日本画が56点,洋画が303点,彫刻が20点,工芸が59点,書が35点,写真が229点,デザインが34点,合わせまして736点といった状況になってございます。  それから,2点目でございますが,それのインセンティブは何かあるかという御指摘でございます。これにつきましては,私ども,賞を授与してございまして,少し細かくなりますが,市長賞でございますと賞金が10万円と,あるいは財団賞5万円,あと幾つか賞がございまして,労働者福祉協議会賞でございますが3万,みなと銀行の財団賞3万,それから芸術文化会議賞3万と,主な懸賞といたしましてはそういった状況でございます。そういったことが1つの励みとなって,日ごろの市民の方々の創作活動の意欲につながっているのではないかと,そんなふうに受けとめてございます。  以上でございます。 118 ◯理事(伊藤めぐみ) 私も毎年楽しみに拝見しに行くんですけれども,デザイン都市・神戸としましたら,デザイン部門が弱いのかなと思いまして,入選の数はほかの洋画とかの応募の数からしても全然違うと思うんですけれども,例えば,もっと若い人たちが応募したくなるような,魅力的なインセンティブを用意してはどうかなとも思っております。賞金をもらって終わりではなくって,やはり若手の芸術家の方というのは発表の場が欲しかったり,そこからまた地域での発表の場につなげていって,自分の作品を多くの人に見てほしいと思っていると思うんですね。例えば,一定の年齢条件などをつけるなどもしてもいいですけれども,隣のページのタウンギャラリー事業というので,民間のロビーなんかをお借りしてということもされてますので,もう少しそのあたり公民連携で,ここの入賞者の方には──市長賞などをとられた方には,市役所のギャラリーだけではなく,個人でもっと発表の機会を与えてさしあげるとか,それほど費用をかけずにも神戸市が工夫することで,この神戸市民の美術展がもっと魅力あるものになって,応募もふえていくのかなと思うんですけれども。 119 ◯平田公益財団法人神戸市民文化振興財団常務理事 入賞された方に対して,できるだけその発表の場をふやしていくという御要望でございます。私どもその必要性はお持ちしてございます。できるだけいろんな機会を通じて,発表の場,あるいは展示の場がふえるように,検討してまいりたいと思います。 120 ◯理事(伊藤めぐみ) 先ほどからの議論にもありましたように,音楽ではすごく若手の育成もされてるんですけれども,この美術のところになりましたら,やはり年齢的にも若い方の魅力のある美術展になっているのかなということをもう1度検討していただいて,例えばビエンナーレの次のテーマも「スキ」というものですよね。神戸のまちが好きというところだったら,そういう,もっと課題的なものもある部門なんかでは設けて,それについて神戸のよさをアピールできるような別のことを考えてみるとか,美術展は美術展で伝統のあるものですから,継続していただいたらいいんですけれども,もう少し市民の方が応募する動機,もっともっと若手が育成されるような美術展も工夫していただいたらと思いますので,よろしくお願いいたします。 121 ◯委員長(川内清尚) 他にございませんか。  (なし) 122 ◯委員長(川内清尚) 他に御質疑がなければ,市民参画推進局関係団体の審査はこの程度にとどめたいと存じます。  当局,どうも御苦労さまでした。 123 ◯委員長(川内清尚) 本日御協議いただく事項は以上であります。  次回の委員会は,11月10日月曜日午前10時より28階第4委員会室において,保健福祉局関係4団体,水道局関係1団体,行財政局関係1団体の審査を行いますので,よろしくお願いします。  本日はこれをもって閉会いたします。  どうも御苦労さまでした。   (午後0時13分閉会) 神戸市会事務局 Copyright (c) Kobe City Assembly, All Rights Reserved. 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