ツイート シェア
  1. 神戸市議会 2007-09-25
    開催日:2007-09-25 平成19年総務財政委員会 本文


    取得元: 神戸市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-24
    本文へ移動 ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1   (午前10時3分開会) ◯委員長(大井としひろ) それでは,ただいまから総務財政委員会を開会いたします。  本日は,20日の本会議で付託された議案の審査及び報告の聴取のため,お集まりいただいた次第であります。  なお,吉田謙治委員建設水道委員会に付託された請願の趣旨説明のため,委員会におくれますので,ご了承願います。  次に,本日の協議事項について,お諮りいたします。  お手元の協議事項のとおり,本日は会計室,危機管理室及び各行政委員会の審査は予定いたしておりませんが,これらの所管事項に関して質疑の予定はございませんか。  (なし) 2 ◯委員長(大井としひろ) 特にないようですので,会計室,危機管理室及び各行政委員会の待機を解除いたしますから,ご了承願います。  次に,本日の協議事項のうち第57号議案については,去る9月13日の市会運営委員会において,本委員会に付託すること及び保健福祉局関係分については,福祉環境委員会において質疑を行い,意見を本委員会に伝え,それを受けて本委員会が意見決定を行うことが確認されております。  なお,本件については,21日に開催されました福祉環境委員会から原案を承認することに支障ない旨の意見が参っておりますので,ご報告申し上げておきます。 (企画調整局) 3 ◯委員長(大井としひろ) ただいまから企画調整局の審査を行います。  最初に,私からご報告いたします。神戸市開発指導要綱改正に対する意見公募手続の実施及び新たなビジョンの平成18年度検証・評価について,先般,企画調整局から報告を受けました。これら2件については,既に委員の皆様に資料を配付いたしておりますので,内容の説明は省略いたします。  それでは,報告2件について,当局の報告を求めます。局長,着席のままで結構です。 4 ◯中村企画調整局長 それでは,報告第3号平成18年度神戸市各会計予算繰越報告の件のうち関係分並びに報告として,神戸新交通株式会社経営状況につきまして,一括してご説明を申し上げます。  まず,報告第3号平成18年度神戸市各会計予算繰越報告の件のうち,企画調整局関係分につきまして,ご説明を申し上げます。  お手元の資料の1ページをお開きいただきたいと存じます。  平成18年度神戸市一般会計予算繰越明許費繰越計算書を掲載をいたしてございますが,第2款総務費,第2項企画費におきまして,地下鉄火災対策施設整備で翌年度繰越額として2,725万円を繰り越しいたしております。本事業は,地下駅における利用者の安全性を確保するため,基準を満たしていない地下駅の火災対策施設のうち,緊急に施設整備を図る鉄道事業者に対して,平成17年度より,国と地方が協調して補助を行っているものでございます。  18年度に実施いたしました神戸高速鉄道高速長田駅の避難通路整備につきましては,交通量の多い交差点で大規模な掘削を伴う工事であるため,施工方法等について,関係機関との協議・調整に多くの時間を要し,工事着手がおくれたため,平成19年度へ2,725万円を繰り越したものでございます。
     次に,神戸新交通株式会社経営状況につきまして,ご説明を申し上げます。  資料の3ページをお開きください。  第1会社の概要でございますが,所在地は中央区のポートアイランド内にございます。昭和52年に設立され,資本金は242億6,600万円で,そのうち神戸市からの出資金は187億円余りでございます。設立目的は,神戸市総合基本計画における総合交通体系の一端を担い,市民の交通の利便を確保し,当該事業の円滑な運営を図るため,鉄道事業法などによる一般運輸業等の事業を営むこととしてございます。  次に,第2の平成18年度決算につきまして,ご説明を申し上げます。  1の事業実績の概要でございますが,日本経済は企業収益の好調な推移を背景として,民間の設備投資は増加するとともに,雇用環境においては,その改善の動きに広がりが見られるなど緩やかな回復基調が続いております。しかしながら,個人消費は力強さに欠けるなど,先行きの不透明感を払拭するには至ってございません。  このような情勢下におきまして,神戸新交通株式会社では,お客様価値の創造に向け,経営基盤の強化を推進するという基本方針に基づき,将来の発展・飛躍に向け,挑戦する経営への転換を図るため,平成18年度から3カ年の2006中期経営計画を策定し,取り組みを進めてまいりました。  当期は,ポートライナー延伸線開業後の実質的な初年度に当たり,収入面ではお客様数の増加があったものの,費用面では,運営コストの増加に加え,延伸線建設に伴う償却費負担の増加などが経営を圧迫したため,事業採算の好転を図るべく,各事業にわたり一層の効率的な事業運営に努めてまいりました。  新交通は,ポートライナー六甲ライナーの2路線を一体的に運営しており,両線ともお客様の間に広く定着をいたしております。また,平成18年2月に開業いたしましたポートライナー延伸線は,神戸空港並びにポートアイランド2期へのアクセスとして広く利用されており,同年10月にはポートライナー開業以来のお客様数は4億人に達することができました。  当期は,平成18年10月の鉄道事業法改正に伴い,輸送の安全確保の根幹となります鉄道安全管理規程を制定し,安全管理体制の確立,輸送の安全水準の維持・向上に取り組んでまいりました。また,ICカードシステムPiTaPaの導入,ユニバーサルデザインの取り組みといたしまして,北埠頭駅へのエレベーターの新設などを行い,利便性向上に努めたほか,企画乗車券の発売などを行い,増収対策にも努めてまいりました。  その結果,1日当たりの輸送人員は,ポートライナーは前期比21.9%増の4万7,331人,六甲ライナーは前期比0.4%増の3万1,998人となりました。  兼業につきましては,不動産賃貸業では,積極的なテナント誘致活動により入居率向上に努めてまいりましたが,周辺物件との競合や賃貸料の低価格化の影響などにより厳しい事業環境となりました。一方,物品販売業では,広告宣伝や商品構成の見直しなどの効果により,売り上げは好調に推移いたしました。このような状況のもと,収益基盤の強化を図るため,事業の効率化に取り組むとともに,新規事業の展開にも積極的に取り組んでまいりました。  これらの結果,鉄軌道事業では3億3,280万円,兼業では1億9,467万円の営業利益を計上いたしております。これに支払利息などの営業外費用を差し引いた経常利益は合わせまして3億1,740万円,さらに法人税などを控除した当期純利益は1億2,373万円となりました。  設備投資につきましては,大規模投資計画を毎年見直し,安全輸送サービス向上の両面から内容を厳選して実施しており,当期の設備投資額は総額11億4,691万円となっております。主なものといたしましては,安全対策投資は,六甲ライナー運行管理システム更新ポートライナーの電車線及び車両の空気ばねの更新など,サービス向上投資は,ICカードシステム導入に伴う駅務機器の改造などでございます。  5ページには損益計算書を,6ページには支出明細書を,7ページには貸借対照表を,また8ページから9ページには重要な会計方針などに係る注記をそれぞれ掲載いたしておりますので,ご参照いただきたいと存じます。  10ページをごらんをください。  第3の平成19年度事業計画につきまして,ご説明を申し上げます。  1の事業計画の概要でございますが,会社を取り巻く環境は,人口減少社会の到来による移動人口の減少及び規制緩和による交通手段の多様化などにより,極めて厳しくなるものと考えております。  お客様数の動向につきましては,ポートライナーでは,ポートアイランド第1期西側での3大学の開校及びポートアイランド第2期への企業進出などにより,前年度に比べ増加を見込んでおります。さらに平成20年4月にはポートピアランド跡地大型家具店が進出する予定となっております。  また,六甲ライナーにおきましても,島内に新たな大規模マンションが建設され,平成20年3月の入居が予定されるなど,明るい兆しも見えてきてございます。  会社といたしましては,お客様の安全輸送及び定時運行に万全を期していきますとともに,新たな需要に対する輸送力の確保に努めてまいります。また,多様化するお客様のニーズにこたえるとともに,サービスの基本となるソフト面でのお客様対応の充実,駅舎の美化や駅設備の機能向上,さらに9月1日から開始いたしましたIC定期サービスなど,他の交通手段に対する競争力を強化し,より多くのお客様にポートライナー六甲ライナーをご利用いただけるよう努めてまいります。あわせまして,沿線の生活基盤の一翼を担う交通事業者として,地域社会への貢献についても取り組んでまいります。  兼業におきましては,鉄軌道事業を補完し,会社経営基盤を確固たるものとするため,引き続き営業管理体制の効率化を図り,採算性を重視した質の高い経営を目指すとともに,延伸線開業に伴い発生する新たな事業チャンスを見きわめ,経営資源の有効活用を行うことにより積極的な事業展開を推進してまいります。  11ページには予定損益計算書を掲載いたしておりますが,19年度につきましては3,400万円余りの当期純利益を見込んでおります。  以上で,ご説明を終わらせていただきます。何とぞよろしくご審議のほどお願い申し上げます。 5 ◯委員長(大井としひろ) 当局の報告は終わりました。  これより質疑を行います。まず,報告第3号の関係分について,ご質疑はございませんか。  (なし) 6 ◯委員長(大井としひろ) 次に,報告事項,法人の経営状況を説明する書類(神戸市新交通株式会社)について,ご質疑はございませんか。 7 ◯委員(松本のり子) 2点ほどお聞きしたいんですけども,まず,18年度の損益計算書の中に神戸市からの収入で受託料が2億2,000万で,19年度では予定損益計算書の方には2,800万となっているんですが,これはうんと19年度神戸市からの受託料が低くなっているのは,ポートライナーの延伸・複線化の工事が終わったからだと思いますが,この延伸・複線化に係る事業が約170億と言われているんですけれども,空港島まで延伸して170億事業をしましたけれども,一体,空港島という駅でおりている方というのは,大体1日何人ぐらいいらっしゃるのかいうことが1つと,もう1点は,19年度の事業計画の中に「さらに市民に利用いただけるように」というふうにここで書かれているんですが,六甲ライナーでは,例えば夏など,あそこ結構どの駅も風通しが悪いためにとっても暑いんですね。魚崎駅ではクーラーの箱ですね,何というのかな,そういう冷暖房の設備がありますし,扇風機もあるんですが,扇風機も何もない,ただひたすら始発駅の住吉駅なんかでは,もう皆さん汗だくだくで,この夏だったら待たなきゃいけないんで,そういったところで,市民に十分利用していただけるためにも,やはりああいう風通しの悪い駅なんかにはきちんと扇風機あるいは冷暖房のお部屋が──その設備をどのように計画的に考えておられるのかと,この2点お聞きします。 8 ◯玉田企画調整局企画調整部長 まず,空港駅での乗降者数でございますけれども,1日平均の改札の通過数申し上げますが,18年度は4,181人という人数でございます。  それから,これはご質問でなかったかもしれませんが,先ほど神戸市からの受託で18年度と19年度の数字のことがございました。18年度多くなっておりますのは,ポートアイランド線の耐震化工事に係ります建設局からの受託工事でございますので,延伸線とは関係ございません。  それから,暑さの問題でございますけれども,ちょっと細かいところは承知してございませんけれども,そういうお客様サービスの改善につきましても,会社内で計画を立てて,順次必要なところからやっておるというふうに承知をいたしております。  以上です。 9 ◯委員(松本のり子) 暑さ寒さ対策なんですけども,承知してないと言われまして,ちょっと驚いたんですけども,六甲ライナーの始発駅の住吉駅とかあるいは六甲アイランドセンター駅ですか,本当に大勢の方たちが待つのに,住吉なんか扇風機もありませんので,ぜひ調べていただいて,多分調べておられるから,魚崎駅には両方ついているかと思うんですけれども,早急にぜひ調べていただいて,計画的に順次していただくように要望します。  もう1つの空港島駅は大体1日平均4,181人ということなんですけれども,170億円もかけた大事業をされて4,181人。今後は,これを見ておりましたらポートアイランド2期の企業進出とか,イケアさんとか,そういったところに期待してて,どんどんふやしていくというふうに書いているんですけれども,空港島に行くあの橋もかなりの工事費がかかっているかと思うんですね。そういう意味では,どうやって空港島に乗ってもらうかいうことも考えないといけないと思いますが,海上アクセスとの連携で,今空港まで行ってアクセスに乗れば,ポートライナー使うのが安くなってますよね。それを新交通さんが負担していると聞いているんですが,やはりこういった厳しい──4,181人というところでは,厳しい状況の中ではきちんとアクセスに──新交通が負担するんじゃなしに──アクセスにその負担を求めて,わずかな金額かもわかりませんけれども,求めていくべきではないかなと思うんですが,そういったことは求めておられないんですか。 10 ◯中村企画調整局長 アクセスとの企画乗車券というのは,双方で話し合って企画をいたして発行をしてございます。それぞれがそれぞれの役割分担の中でやっているということでございまして,アクセスは神戸市にとっても大変重要な事業であるわけでございます。全市挙げて応援をしているという中で,新交通におきましても許せる範囲での応援というのをやっているということでご理解をいただきたいと思います。  以上です。 11 ◯委員(松本のり子) 市民的に見て,本当に170億円もかけて厳しい中でつくられて,それがペイをしていくのに30数年かかるいうことは,数年前に質問でお答えいただいているんですけれども,この状況ではもっともっとかかっていくかと思うんですね。そういった意味では,やはり新交通の健全な事業をしていくためにも,アクセスに関しては,私はやはりきちんと求めていくべきじゃないかなということを申し上げて,終わります。 12 ◯委員(福浪睦夫) 19年3月末の損益計算書の中のその他の収益というのが1億6,700万上がってますね。それで税引き後,大体利益が1億3,000万と,こうなっているんですが,今度20年3月末のこの予測のあれ見てましたら,その他の収益がたった7,450万になってますので,このその他の収益ってどんなことなんですかね,内容が。それをちょっと聞きたいです。その他の収益でぐらぐらしてしとったら,もう全然経営なんておもしろくないわな。 13 ◯玉田企画調整局企画調整部長 今のご質問でございますけども,その他収益でございますが,ほとんどが受取収益という形に──資金の運用に伴う受取利息という形,ですから社内での資金の運用に基づく収入でございまして,年度年度の資金繰りといいますか,それによって変わってまいります。19年度は車両更新等に自己資金も使ってまいりますので,18年度と比べますと金額的には少なくなっておるということでございます。  以上です。 14 ◯委員(福浪睦夫) いや,その行の上に受取利息いうてあるやん。その下にその他の収益て書いてあるやん。今の答弁おかしいの違う,ほんなら。受取利息やったら,それ,受取利息等で書かないかんやん。 15 ◯玉田企画調整局企画調整部長 失礼いたしました。説明不足で申しわけございません。一般の利息分については受取利息ということですが,有価証券の売却益,元本の方,その部分は会計上その他収益の方に計上しておるということで,そちらの方の金額が変動しておるということでございます。 16 ◯委員(福浪睦夫) 売却。 17 ◯玉田企画調整局企画調整部長 有価証券売却益本体の方でございます。 18 ◯委員(福浪睦夫) そないようけそんな資産持ってまんの。投資して,そのぐらい余裕があるねんな。大したもんやな,ごっつい借金しといて。 19 ◯玉田企画調整局企画調整部長 当然資金繰り,貸借対照表見ていただきましても,相当程度の現預金ございますので,これをさまざまな形で運用しておりますし,有価証券も持っておるということでございますので,その都度,その都度,運用しておる部分,それがたまたまこの年度,売却があったというようなことでご理解いただきたいと思います。 20 ◯委員(福浪睦夫) これね,来年度予算の計画は少な目に見積もっとるのやろうなと思いますね。歳出の方のあれでもちょっと高目に見積もったり,それで今度,実際決算になったときは努力したんやという,ええ格好しよう思うとるんやろ。多分そうやろうなと予測しますわ。まあまあそれはよろしいやろ。一応認めましょ。終わります。 21 ◯委員(林 英夫) 私の方から,新交通の兼業についてお伺いします。以前から兼業についてはなかなか難しい情勢が続いているということはお伺いしているんですけれども,19年度の事業計画見ましても,今後ともやはり採算性を重視した質の高い経営を目指していきたいというふうになっています。そういう観点から,18年の損益計算書と19年比較しますと,兼業での収益に比べて費用が結構かかっているのかなというふうな気がするんですが,この辺の説明をひとつお願いしたいと思います。 22 ◯中村企画調整局長 新交通がやっております兼業の大きなものというのは,1つは阪急三宮駅山側にありますステラの三宮ビル,すごい高いビルですけれども,あれを実は賃貸業としてやっておりますし,あの1階にアイスクリーム屋さんが,あれは実は新交通の直営店でやってございます。それ以外に,再開発ビルで,例えば六甲道の山側──失礼しました,今は垂水ですね,垂水ですとか,舞子の再開発事業の保留床につきまして,新交通が市の方からお借りをして,それを転貸するというような事業もやらせていただいておりまして,特にその辺につきましては,当然収入も上がりますけれども,市の方に賃貸料も払うということでございますんで,赤字が出ない範囲でそういう事業もやらせていただいた結果として,収益もあるかわりに費用も上がっていると,このようにご理解をいただいたらと思います。  以上です。 23 ◯委員(林 英夫) 19年度で7億1,000万余りの収益に対して費用が5億6,000万ということで,前年に比べて費用が増加しているというところが気になったので,質問させていただきました。やはりその辺の収支構造の改善というのも大切だろうと思いますし,さらにやっぱり収益をふやすということで,例えば駅の広告出稿なんかはどうなっているのか,それからまた,学生が結構乗っていきますんで,今後動画を含めたそういうふうなネットを中心にした部分もありますけども,動画の最近広告が多いんで,そういったものを今後お考えなのかどうかということも,あわせてお伺いします。 24 ◯中村企画調整局長 動画そのものにつきましては,ちょっと会社の方がどう考えているかというのは承知いたしておりません。ぜひそういうご意見があったということにつきまして,会社の方にも伝えてまいりたいと思っております。いずれにいたしましても,ご指摘がありますように,兼業部分につきましても,いろいろなスペースを活用しながら,広告なんかにつきましても,収益改善のために努力をしていかなくっちゃいけないなと,このように思っておりまして,駅なんかにつきましても,ネーミングライツというんでしょうか,そういうことにつきましても,会社の方で今検討をしているところでございまして,そういうことと相まって,ご意見いただきましたこと,会社の方にも十分伝えてまいりたいと思っております。 25 ◯委員(林 英夫) 全国的に見ましても,鉄軌道関係で兼業の部分で,やはりそういった部分での情報化というものが1つのマーケティングの中でも評価されてますし,特に学生が多くなってくる中で,いかにその広告も含めてそういう情報提供サービスができるのかということで,東京のメトロなんか乗りますと,もういろんなフリーペーパーがだっと置いてあって,どんどんそれがもう本当にその日のうちになくなっていくということも聞いてますので,そういった情報化戦略も含めて,今後そういった新たな鉄道事業というのが必要じゃないかということで,申し上げた次第でございます。  以上です。 26 ◯委員(森本 真) 兼業のやつが出ましたので,兼業と松本委員の聞いたのに関連してお聞きしたいと思います。  1つは,新規事業の展開,4ページに書いてあるように,兼業については,新規事業の展開について積極的に取り組んだというふうに書かれてますが,先ほどもビル等々出ましたけども,その新規事業は具体的に何かということを1つお聞きします。  もう1点は,いわゆる神戸─関空ベイ・シャトル及び島内集客施設と連携したセット乗車券,それから車利用から公共交通機関への転換を目的とした施設利用乗車券というふうに書かれてますけども,このセットになった乗車券は,具体的に調べればよかったんですが,ちょっと時間がありませんでしたので,具体的にどういうものを出しているかというのをお聞かせ願いたいと思います。2点です。 27 ◯玉田企画調整局企画調整部長 まず,セット券でございますけれども,今,施設券としてやっておりますのは,先ほど出てまいりました,これは交通関係とのということですが,ベイ・シャトルとポートライナーのセット券,それから,島内にございます青少年科学館とのセット券,それから神戸花鳥園とのセット券,それからデカパトスと──これは六甲ライナーの方になりますが──それのセット券あるいはポートライナーとスケートセンターあるいは映画のチケットの券というようなものをやってございます。それ以外にも,1周年事業のときでありますとかは企画券というふうな形でやってございます。 28 ◯中村企画調整局長 いろいろな事業を今後もやっていこうということで,先ほども申し上げましたように,ネーミングライツのようなことも,駅のネーミングライツのようなことも会社の方で検討いたしておりますけれども,18年度につきましては,一部けた下の駐車場なんかを新たにやったということでございます。  以上です。 29 ◯委員(森本 真) そしたら,1つは,ネーミングライツはまだということですが,けた下の駐車場というのは新しく複線・延長化したところの駐車場だかどうかというのを確認したいと思います。  それから,セット券なんですけども,花鳥園,デカパトス,スケート,映画はポートアイランドには映画館がありませんから,反対にポートライナーの──島民が三宮へ出かける分かなと思ったり──六甲アイランドには映画館あるから,そこからの分だと思いますけど,1つは,ベイ・シャトルのそれぞれの役割分担というふうに言われましたけど,ベイ・シャトルの場合は1,600円で,100円出したら乗れるんですよね,100円。だから,ほかの花鳥園とかデカパトスとかスケートとか,映画も出ましたけども,そことの関係でいえば,どうなんでしょう。普通で行くよりも安いんですが,どうそれぞれの役割分担をされているのか,お聞きしたいと思います。 30 ◯中村企画調整局長 まず,駐車場の方ですけれども,新規にやりましたのは市民病院の前,あれは複線化しまして新しいところのけた下ができたもんですから,その下を新たに新交通の方で駐車場にやったということでございます。  それと,セット券の話は,先ほどもご答弁申し上げましたように,お互いの事業者同士が話し合って,それぞれの役割分担の中で今の価格というのを決めているということでございます。お互いの気持ちがあるわけでございますから,決めているということで,一律に決めるべきものではないと基本的に思っています。その中で,先ほども申し上げましたように,海上アクセスということの事業の持っている意味というのを踏まえて,新交通を含めて神戸市全体でその事業を実施していると。こういう中で新交通もできる範囲での応援をさせていただいていると,こういうことでございます。  以上でございます。 31 ◯委員(森本 真) もう答弁要りませんけども,ベイ・シャトルについては,神戸市挙げて乗るために応援して,新交通も無料にはしないけども,大幅にまけて乗せているということだと思います。それがそれで本当にいいのかなというふうに思いますが,答弁要りません。これだけ言うときます。 32 ◯委員長(大井としひろ) ほかにございませんか。  (なし) 33 ◯委員長(大井としひろ) 次に,この際,企画調整局の所管事項についてご質疑はございませんか。  (なし) 34 ◯委員長(大井としひろ) ご発言がなければ,企画調整局の審査はこの程度にとどめたいと存じます。当局,どうもご苦労さまでございました。  なお,委員の皆様におかれましては,秘書室及び行財政局が入室するまで,自席でお待ち願います。 (秘書室・行財政局) 35 ◯委員長(大井としひろ) これより秘書室及び行財政局の審査を行います。  それでは,議案2件及び報告2件について,当局の説明及び報告を求めます。局長,着席のままで結構でございます。 36 ◯小柴行財政局長 座って説明させていただきます。それでは,議案2件,報告事項2件につきまして,一括ご説明申し上げます。  お手元にお配りしております総務財政委員会資料によりまして,ご説明申し上げます。  資料の1ページをお開きください。  第53号議案政治倫理の確立のための神戸市長の資産等の公開に関する条例の一部を改正する条例の件につきまして,ご説明申し上げます。  本件は,関係法令の改正に伴い,条例における所要の改正を行うものでございます。  本条例案の内容につきましては,新旧対照表によりご説明申し上げますので,3ページをお開きください。  第2条第1項第4号につきましては,郵便貯金法の廃止に伴いまして「郵便貯金」の文言を削除するものでございます。  第2条第1項第5号の金銭信託につきましては,証券取引法の改正によりまして第6号に定める有価証券とみなすこととされたため,第5号を削除するものでございます。  次に,第2条第1項第6号の前段ですが,証券取引法の改正によりまして「証券取引法」を「金融商品取引法」に変更するものでございます。また,第2条第1項第6号の後段につきましては,商法の改正によりまして株券の不発行化が可能となったことから,株券が発行されていない場合の取り扱いを明記するものでございます。  次に,5ページをごらんください。  第54号議案神戸市恩給条例の一部を改正する条例の件につきまして,ご説明申し上げます。  本件は,本年3月に恩給法が改正され,成年の子に係る遺族扶助料の受給要件が見直されたため,これに準じて本市恩給条例を改正しようとするものでございます。  本条例案の内容につきましては,新旧対照表によりご説明申し上げますので,6ページをお開きください。  遺族扶助料は,恩給受給者が亡くなった場合に遺族に支給される恩給でございますが,成年の子の受給要件を「重度障害の状態にあって」とされていたものを「吏員の死亡の当時から引き続き重度障害の状態にあって」と改正し,平成19年10月から実施しようとするものでございます。  次に,7ページをごらんください。  報告第3号平成18年度神戸市一般会計予算繰越報告の件につきまして,ご説明申し上げます。  計数につきましては,100万円未満を省略して申し上げますので,ご了承願います。  8ページをお開きください。  I平成18年度神戸市一般会計予算繰越明許費繰越計算書によりご説明申し上げます。  第13款教育費において,外国語大学空調設備更新に関し,2億9,200万円を工程調整に伴い繰り越すものでございます。  続きまして,同じページの下段,II平成18年度神戸市一般会計予算事故繰越し繰越計算書をごらんください。  第2款総務費において,看護大学短期大学部跡地等の買い戻しに関し,20億500万円を売却先との係争等に伴い繰り越すものでございます。  続きまして,11ページをお開きください。  公立大学法人神戸市外国語大学の経営状況を説明する書類について,ご説明申し上げます。
     13ページをお開きください。  神戸市外国語大学は,神戸市が設置する大学として,これまで60年にわたり外国学の研究を通じて国内外の舞台で活躍する多くの優秀な人材を輩出してまいりました。そして,本年4月1日に公立大学法人に移行することにより,より自律的,効率的な大学運営を目指すとともに,本外国語大学の特色をより鮮明にすると同時に,地域貢献,国際交流など,これまで以上に個性的で魅力的な大学に向けて取り組んでまいります。  この法人化に伴いまして,行財政局が外国語大学を所管することになりましたので,よろしくお願いいたします。  それでは,第1法人の概要について,ご説明いたします。  所在地は西区学園東町にございます。設立は公立大学法人へ移行しました本年4月1日でございます。資本金は88億1,390万円で,全額が神戸市からの出資金となっております。設立目的でございますが,本市における外国語並びに国際文化に関する実践教育及び理論研究を中心として,市民の大学教育に対する要請にこたえ,もって文化及び教育の面で地域社会及び産業の発展に貢献するとともに,我が国その他世界の高等教育及び学術研究の向上に寄与することとしております。  次に,第2平成19年度事業計画につきまして,ご説明申し上げます。  1の事業計画の概要でございますが,まず(1)国際的に通用する人材の育成といたしまして,複数外国語を使える高い語学力を育成するため,少人数化や新カリキュラムに合わせた科目の再編を検討するほか,国際コミュニケーション特別コースの平成21年度開設を目指して,準備及び広報を行うとともに,情報化社会への対応として学内ネットワークの更新を行い,カリキュラムの充実について検討を行います。また,学生数の増加等に伴い,学生会館の増築及び図書館増築の設計など施設の充実を図るほか,就職支援体制や学生相談の充実に努めます。  次に,(2)高度な研究,教育の推進といたしまして,外国学の研究拠点として大学独自の研究プロジェクトの実施を検討するとともに,外部研究資金の導入促進を図ります。  14ページをお開きください。  魅力ある大学院づくりに向け,修士課程のカリキュラムの見直しに着手するとともに,大学留学によるダブルマスターの制度の検討など海外の大学院との連携を進めてまいります。  続きまして,(3)地域貢献では,社会人を対象にした講座開設に向け需要調査を行うほか,小学校の英語教育支援や推薦入学制度の拡充を検討するとともに,本市教育委員会との連携協議会を設置するなど,本市の教育拠点としての役割を積極的に担ってまいります。  次に,(4)国際交流では,日本語教育プログラムや留学生生活支援ボランティア組織の準備を進め,外国人留学生の支援体制の充実や海外の研究教育機関との連携を行ってまいります。また,国際交流を支援することを目的としたボランティアグループの立ち上げ準備を行うとともに,本市及び地元企業の国際交流に対する支援を行うための需要調査を行います。  最後に,(5)柔軟で機動的な大学運営としましては,理事長兼学長の適切な運営のもとに,学外からの意見も積極的に取り入れ,時代と社会の変化に迅速に対応し,自律的で効率的な大学運営を行ってまいります。  次の15ページには,予定損益計算書を掲載しており,費用,収益とも23億9,962万円を見込んでおります。  なお,公立大学法人は独立採算制ではなく,業務に必要な財源を設立団体が運営費交付金として交付することになっており,授業料等の法人独自で確保する財源と市からの運営費交付金11億5,152万円を主たる財源として事業運営を行ってまいります。  以上で,議案2件,報告2件につきましての説明を終わらせていただきます。何とぞよろしくご審議のほどお願い申し上げます。 37 ◯委員長(大井としひろ) 当局の説明及び報告は終わりました。  これより質疑を行います。まず,第53号議案について,ご質疑はございませんか。  (「なし」の声あり) 38 ◯委員長(大井としひろ) 次に,第54号議案について,ご質疑はございませんか。  (なし) 39 ◯委員長(大井としひろ) 次に,報告第3号の関係分について,ご質疑はございませんか。 40 ◯委員(森本 真) 総務費の看護短期の跡地等の問題について,新聞等で報道された中身でしかわからないんですけども,いろいろ買うた方の法人が,理事長がいろいろあったというふうに聞いてますが,神戸市として,この事件というか,係争中になってますが,どういうふうに思ってはるのかということと,もう1つは,買うときについては,買うときの契約したわけですけど,そのもとの法人は一体この短大をどうしようとしていたのかというのも含めて答弁をお願いしたいと思います。 41 ◯小柴行財政局長 これは少し経過を申し上げますと,平成16年11月1日に神戸市の方が元看護短大につきまして,土地と建物を大学,短大,高専の用に供することを条件といたしまして,土地利用条件付き一般競争入札に付したということでございまして,その後入札を実施いたしまして,平成17年3月14日に仮契約締結ということで締結いたしまして,3月29日に市会の議決を経まして,本契約として発効したということでございます。当初神戸市と準備財団等につきましては,もともと淡路の方に開学いたします関西看護医療大学,それの附属の看護診断研究センターの用に供するということで契約いたしまして,当時,淡路の方できっちりと設立もされたということで,当然我々としては契約も有効ということで進めていたわけでございますけども,当初,契約の中で付しておりました条件につきまして,いわゆる看護附属センターとしての用途に供するということでございましたので,研究開発とか,それからリカレント教育事業,例えば看護師の再教育課程の問題とか,それから認定看護師の教育課程あるいは各種セミナーということをやるという条件で我々は契約したわけでございますが,ところが,その契約はきっちり守られなかったということでございますので,我々は予定どおり買い戻しをしていこうということでしていたわけですけども,これ買い戻しするということであれば,当然,金融機関──担保をとっている金融機関の方との話になりますので,それで我々は一応買い戻しするということで話を進めたわけですけども,金融機関が訴訟になっておりますので,そういうような状況も踏まえまして,買い取りの代金を受け取れないということですので,訴訟の経過を見ながら,あとどうしていくかということで,今後考えていきたいということでございます。 42 ◯委員(森本 真) 以上で結構です。 43 ◯委員長(大井としひろ) ほかにございませんか。  (なし) 44 ◯委員長(大井としひろ) 次に,報告事項,法人の経営状況を説明する書類について,ご質疑はございませんか。 45 ◯委員(森本 真) 先ほど,局長の方が最後に独立採算制じゃない,独立行政法人だけども独立採算制じゃないと。運営費交付金を出しているというふうに言われたんですけども,1つは,前々から,いつもであれば──独立してなかったら,ここで学長や事務局長がいろいろ答弁をして,我々も意見を述べて,外国語大学がよりよくなるように言ってきたわけですけども,今回初めて独立行政法人になって経営状況を説明する書類を報告するということになったわけです。特に19年度の事業概要について,例えば1の(1)のエの学生アメニティーの拡充ということで,学生会館の増築や図書館の増築などは我々も要求をしてきた経過もあるんですけども,こういう事業を計画をしたときに,運営費交付金はどうなるのかと。独立採算でないけども,大きなもの,増築という,学生会館や図書館の増築というのはかなり費用がかかるわけですけども,そういう場合は損益計算書というか,財務といいますか,そういうものについてはどうなるのかなというのが1点です。  例えば,独立行政法人化したときに,財務については議決を得て,外大の財産,土地・建物についてはこうですよというふうに決めたと思うんですけども,こういう増築するということは資産がふえるということになると思うんですけども,その関係についてお伺いしたいと思います。 46 ◯小柴行財政局長 運営費交付金でございますけども,これにつきましては,公立大学法人の業務遂行に必要な財源に充てるということで,独自で収入する分と,それから市から出す運営費交付金,合わせてそういう経営をやっていくということで,この運営費交付金につきましては,あらかじめ使途が特定されていない,いわゆる渡しきりの交付金ということでございますけども,今回法人化に当たりまして,運営費交付金につきましては,いろいろ議論したわけですけども,その中で,やはり法人化に伴って新たにいわゆる生じる経費とか,あるいは教職員の退職金,あるいは中期目標に関連する経費とか,今,委員ご指摘のあった設備の老朽改修等の経費,これにつきましては,所要の交付金が運営費交付金として交付されるということでございまして,その交付金の中で当然そういう施設の改修とかも行うということでございまして,これにつきましては,当然予算の段階でそれぞれ独立法人からいろいろ話を聞かせていただいて,所要の措置を講じるということでございますので,その予算の段階で議論を十分した上で,必要なものについては交付していくということですので,これにつきましては,当然運営費交付金の方で所要の措置を行っていくということでございます。 47 ◯委員(森本 真) そしたら,まだ予定の損益というか,初めてなもんで,予定の損益しか出てないんですが,予定の損益の場合は,今回は費用,収支,プラスマイナスゼロというふうに出ているわけです。先ほどの答弁を聞くと,要は運営費交付金で調整をするみたいな感じを受けたんですけども,実際に来年になってみないとわからないかとも思いますけども,要は当期純利益について,実際上この独立行政法人化した外大はどう考えているのか。予定ではゼロになってますから,ゼロにするためには多少費用と収益のバランス関係ありますけど,そこで運営費交付金の利益でゼロにしていくのかどうかいうのもちょっと確認させていただきたいと思います。 48 ◯小柴行財政局長 今回の4月1日に独立行政法人化ということですので,あくまで19年度については,予定の分しかまだわからないということでございまして,それにつきましては,予算の段階では,そういう今までずっと外国語大学を経営していたわけですから,それに沿った形で,将来,どこの部局もそうですけども,やっぱり経常経費とかそこら辺については,毎年数%削減されてきてますので,そこら辺も踏まえまして,今までの実績等も踏まえて,それぞれの交付金を計算して所要の措置を講じているということでございまして,ただ,あと今回,独立行政法人化することによって,やはり経営面でかなり自由度が増すということでございますので,これはあくまで独立行政法人の外国語大学の中で,市から出る運営費交付金と合わせて,自分とこで授業料等も一緒にしまして,それ以外の外部資金の導入とかいろいろ工夫することによって,外国語大学として収支がきっちり償えるようにやっていただくということが基本でございまして,そのために外国語大学の中でも経営委員会とかいうことを開いてしておりますし,それから外部からの外部評価というようなこともいろいろしておりますので,そこら辺も踏まえて運営費交付金いただいた分と自分とこで収入する分合わせて,経営がうまくいくようにやっていただくということが基本でございますので,そういう方向でやっていただきたいというふうに思っております。 49 ◯委員(森本 真) 基本と言われましたけど,基本で,例えばマイナスが出たら,具体的に言うたら,運営費交付金でカバーするというか,決算時補正も含めてカバーするのか,それとも,独立しているからマイナスはマイナスで,プラスはプラスでいくのかということ,まだ出てませんけども,どういうふうに想定されているのかというのをお聞きしたいのと,もう1つ,今,独立行政法人化をしようとしている病院についても同じような,大学と病院とちょっと違うとは思いますけど,同じような考え方をするのかどうなのかという,2点をお聞きしときます。 50 ◯小柴行財政局長 独立行政法人化いうことですので,当然自分とこで経営をしていくということが基本でございまして,これはちょっとわかりませんけどね,19年度で収支どういう状況になるかわかりませんけど,もし足りないということであれば,何らかの格好で措置を独法化された外国語大学の中で,そういう資金をどうしていくかということについては措置を考えていただくと。それで,もちろん残ったら,当然自分とこで自由にできるいうことですので,それをどういう形にするのか,積み立てを置いとくのか,これについてはあくまで独法外国語大学で判断していただくということになるんじゃないかと思います。  病院につきましては,これは独法化いう話もありますけども,これについてはまだ時間もありますので,どういう方向でやっていくのかということになるわけですけど,これについても基本はやはり独立行政法人化いうことですので,それぞれの団体でそれぞれの経営をやっていただくということが基本になるのではないかなというふうに思っております。 51 ◯委員(森本 真) 以上で結構です。 52 ◯委員(林 英夫) 予定損益計算書ですけれども,このうち役員人件費が7,200万円,教員人件費が13億1,400万円,職員人件費が4億9,700万円ということで計上されております。それぞれのちょっと人数を教えていただきたいのと,今回の法人化によって人件費が以前と比べて変動があったのかどうかというところも教えていただきたいと思います。 53 ◯岩畔行財政局参与 外大の事務局長をしております岩畔でございます。漠っとした数字でよろしゅうございますかね。まず,損益計算書の方の費用の部の教育研究経費というのは大学の運営費でございます。ですから,これはほぼ従来と今のところ変わってはございません。特にご指摘の人件費なんですが,役員人件費は,理事長,それから理事が3人おります。それから非常勤理事2名分を計上しております。それから教育人件費の方なんですが,常勤の教員は98名おりますが,その中で教員理事が3名おりますので,マイナス3をしていただいて95人分になってございます。それからいわゆる非常勤の先生がおられまして,この方が180名分入ってございます。それから職員の人件費でございますが,全部で,市から派遣しておる人材と,それから独自で有期雇用をやったり,非常勤雇用をやったり,アルバイト職員がおったり,かなり実は法人化に伴いまして雇用形態が多様化してきておりますが,細かい仕分けは除きまして,私を除いて──私,理事なんで──除いて現在61名の職員が事務局を構成しております。  以上です。 54 ◯委員(林 英夫) 特に今回の法人化というのは,やはり全国的にも有数な外大として個性のある,あるいは特色のある教育をさらに拡大していくというのも大きなポイントだと思うんですが,その人件費の面で,例えば業績が大変優秀な教授を招聘する場合に特別なボーナスが出たりとか,あるいは教授,助教授,講師の評価に当たって,学生の評価なんかが入っていくのかどうか,そういったことも自由にその独立行政法人化の中でできるのかどうかということをお伺いしたいと思います。 55 ◯岩畔行財政局参与 特別ないわゆる大学運営にとって貢献をしたとか,あるいは社会に特別な貢献をしたとかということに対して特別な報酬を考えておるかというご指摘ですよね。現在のところ考えてございません。  それから,もう1点,何でしたですかね。あとのご質問は。済みません。 56 ◯委員(林 英夫) だから,特別なそういうふうなボーナス制度があるのかどうかということと,さらにもう1つは,学生がそういった教員,教授,助教授──今は准教授と言うんですか──それから講師に対するそういう評価というものに参画できるのかどうか,そういうシステムがつくれるのかどうかということをお伺いしました。 57 ◯岩畔行財政局参与 教員のファカルティ・ディベロップメントなんですね。FDって言っておるんですけども,現在,本学でやっております教員評価というのは,学生の授業評価は実施しております。ただ,いわゆる教員評価を正確にやろうとしますと,研究面での評価だとか,そういったものも伴って今後やっていく必要があると思います。それが将来的には教員の雇用形態の多様化に結びついていく。その教員の研究評価の分が非常にやっぱり難しゅうございまして,それぞれの研究分野が違いますもんですから,それぞれの守備範囲の学会でどういう評価を受けているか,あるいはそしたら教員というのは学務運営にどんだけ貢献したか,あるいは社会貢献としてどういう活動をしたかと,そういう側面からも評価しないといけません。現在本学では学内の教育活動に関しては学生の授業評価を受けまして,それは教員の手元に返すようにしています。返した結果を,今度逆に教員がどう感じたかをフィードバックしてもらうと,そういうやりとりはしているんですが,それだけで教員の教育研究すべてにわたって評価できるのかというと,なかなか難しゅうございまして,今後6年間の中期目標立てておるんですが,その中で教員の全体としての評価制度はぜひとも確立していきたい。そのことによりまして,いわゆる教員の雇用形態の多様化も図れるのではないかなと考えております。  以上でございます。 58 ◯委員(林 英夫) もちろん大学ですから,研究面とともに,一方で授業がどういうふうに活性化していくのかというふうなポイントもあると思うんですが,どうしても私もちょっと大学行ったりするんですけども,いわゆる学会での評価というものが中心になっていく分があって,それが必ずしも学生とリンクしていかないという面がありまして,人事考課であったりとかあるいは人件費査定というのは非常に難しい面があると思うんですけども,やはり法人化の中でユニークな大学を目指していくに当たっては,教員の活性化という面でも,もう少し違う指標をとりながら,学生のそういった意見も十分に反映させながら,あるいはもっと地域に貢献している先生もたくさんいると思いますんで,いろんな指標をつくりながら工夫していくことによって,さらに法人化が成功していくんじゃないかと思いますので,これは要望にとどめておきます。  以上です。 59 ◯委員(福浪睦夫) ちょっと簡単な質問で,独立行政法人,学校法人ですか,外国語大学はなった。そうしますと,神戸市からの市の公務員さん,いろいろ行っておられますけども,その身分はどないなりますの。それだけ。 60 ◯小柴行財政局長 今回の4月からの独立行政法人化によりまして,一応非公務員ということになります。今後の分ですね。公務員でなくなると。 61 ◯委員(福浪睦夫) 非公務員。 62 ◯小柴行財政局長 非ですね。今までずっと派遣職員とされております。過去の人については,もちろん当然──済みません,教員の話ですけど,教員については,一応非公務員ということでございます。市の派遣の職員については,当然今までと同様,派遣職員ということになりますけども,ただ,これにつきましては,今後どうするかということですけども,派遣職員については,できるだけ将来,やはり独立行政法人化するわけですから,その独立行政法人化の中で職員とかそこら辺も,できるだけ大学に合った格好での職員ということになると思いますので,これについては,かなり今後時間かけていうことになる思いますけども,一応基本につきましては,教員が非公務員,職員については従来のとおりと,身分上は従来のとおりという格好にはなっております。 63 ◯委員(福浪睦夫) いや,これは行財政改革の一環で,こういう独立行政法人というんですか,大学なんかはそういう方に移管したんかなと私は想像しておりましたので,それで市の職員定数なんかも何千人減らすとか言うてますな。その辺もうまく,それからほかのいろんな施設の指定管理者制度で減らしていきよるわね。それにちょっと効果があるからということでこれをやったんかなと予測をしとったんですけどね。今のお話を聞きまして,教授は非公務員になると,こういうことですな。わかりました。 64 ◯委員(上脇義生) 当然この事業計画の概要で,人材の育成とか高度な研究教育というのがもうメーンでしょうけども,今までにもお尋ねしたことあるんですけども,いわゆる地域貢献,それから国際交流をどんなふうに進めていくか,非常に今回こういう形になって,もうちょっとこれが広がっていくんではないかと期待はしてるんですけれども,何か今までと違って,例えば地域貢献にこういうとこに力を入れていこうとか,あるいは国際交流でこういう目玉を持っていこうというようなお考えがあるかどうか,お尋ねをします。 65 ◯岩畔行財政局参与 正直なところを吐露いたしますが,地域貢献に関しましては,本当にこれから神戸の中の企業社会の方あるいは一般の市民の方のニーズが,外大に対してどこにあるのかというのをちょっとニーズ調査をしてみたいと思っております。これは正直なところでございます。といいますのが,実は正直言いまして,地域に対して外国語大学としてどう貢献するかというのは余りターゲットになってないということでございました。ただ,独立行政法人化をする過程の中で,やはり地域貢献というのは大学が地域に存在している限り大事なことだろうという意識が相当変わってまいりました。60年の記念事業として,学生の中でもそういった空気が出てまいりまして,ボランティアセンターというのが,昨年度予算を若干いただきまして学生ボランティアセンターを立ち上げました。そうしたところが,ボランティアセンター,またごらんになる機会がありましたら,ぜひともごらんいただきたいんですが,部屋の中に地域ニーズがビラで張ってあるんです。こういう人材貸してくださいって。そういったことで,結構本学に対する地域ニーズというのは高いものがあるなと。学生が活躍していただいています。ごく近々では,華商大会にもうちの学生出場しておりますし,あるいは最近大阪の事業やったんですけど,世界陸上競技大会,あそこにも活躍をしに行っておりますので,学生みずからセンターを経由して出ていくという格好になってきております。今後,事務局長の立場で言うべきことではないのかもしれませんが,先生方の協力を得ながら,やはり教育機関ですので,神戸市の教育機関の最高学府として,そこにおける学生がチームを組んで,教育委員会と一緒になって地域の教育活動に何らかの形で貢献できないかというのを,教育委員会とよく詰めていきたいなと。そんなことを考えております。やっぱり,教育機関としてやるべきことというのはそこが一番のポイントなのかなと。早晩,早急にやっぱり教育委員会と協議に入りたいなと思っております。  それから,国際交流面なんですが,これも実は外国語大学で学んでいるから,すぐ国際交流に何らかの貢献ができるかという,そういう格好にはなかなか結びついていかないんで,先ほど申し上げましたような華商大会に参加してますよとか,実は写真展なんかもやらせていただいたりして,これは教員と一緒になってやっているわけなんですが,やっぱり教員チーム,それから学生のチーム,教員,学生と一体となって,そういった貢献を,国際交流を展開していくというのは,これから行政機関と一緒になりながらやっていきたい。  それから,近々,10月の初めにシアトルとの交流50周年でしたか,記念事業ありますが,それの市側からの団の中に外大もまぜていただきまして,本学のニーズとも合ってまして,実はオーストラリアのある大学と業務提携を結びたいなというニーズあって,それで,うちの学生たちはそれに乗っかっていきまして,教員と一緒になって,うちの学生の弓道部が日本の弓道とアーチェリーとの違いというような話を,ぜひとも現地へ行って,地元の学生と一緒に交流したいという話がありまして,そういった市の交流団の中に外大も参加させていただいて,事業に取り組んでいくと。今後そういったことの機会をとらえまして,できるだけ教員・学生一体となって,国際交流を進めながら,当該国の教育機関との連携を深めていく活動をしていきたい。やっぱり研究機関としての交流というのがそこでは前提になっておりますので,単にイベントで何かやるというスタイルには大学の場合にはなりにくいのかなと。そういうことを考えております。  以上でございます。 66 ◯委員(上脇義生) 地域貢献も,そのボランティアセンターが始まってということで,非常に期待してますんで,前も申し上げた,やっぱり教育委員会との連携が,何かまだもうひとつしっくりいってないようなんで,ぜひこれは頑張っていただいて,いい地域貢献をしていただきたいと思います。  国際交流も,当然研究機関ということですけれども,例えば内閣府がやっている青年国際交流で,ほとんど毎年のように兵庫県,神戸市は中国,韓国,東南アジア,いろんな青年を受け入れています。我々もそのお手伝いをしてますけれども,そんなんでもちょっと外大が絡んでいただくと,また幅広く大きな活動になるんではないかと。これは要望として申し上げます。  以上です。 67 ◯委員(平木博美) 地域貢献についてお伺いしたいと思います。今ちょうどご質問の中にも出ましたけれども,この地域貢献のアのところの社会人を対象にした教育の充実と書いてあるんですが,この文面だけから読ませていただきますと,第2部の定員は削減する。それで,これからいろいろその手続を進める準備を行う。学部定員を増加することを検討するというようなことですが,社会人を対象にというようなことを書かれていることを考えますと,第2部でいうことの,これは何か縮小の方向に向かっていらっしゃるのかなというのは,タイトルとは反対に読み取れてしまうものですから,それが1つ。  それから,社会人などでは,今いろんなところの大学では,サテライトをつくったりとか,社会人が会社の仕事の後に学べるようなというか,研究を続けられるようなことの,かえって打って出るような政策を出している大学がたくさんあるかと思うんですが,このタイトルと中身が,タイトルは積極的なタイトルが書いてあるんですが,中身が逆かなというふうに読み取れたもんですから,社会人教育への充実の方向性みたいなもののご検討がございましたら,教えていただきたいと思います。 68 ◯岩畔行財政局参与 2部の定員というのは今120名なんですね。その中で3分の1,40名ぐらいの2部定員を削減して,1部に移そうではないかと。この動機って一体何なんかと申し上げますと,実は本来の勤労学生の率が圧倒的に今少なくなっています。ですので,正直申し上げまして,入りやすい2部という状態になってきております。そのいわゆる教育研究体制の力を,教員のパワーをできるだけ1部の方に向けられないかというようなことを,大学としては考えておるというのが実態です。実際に何をしますかといいましたら,新しく新設コースとして,これから本学が期待されております国際通訳を専門的に学ぶようなコースができないかとか,そういったことを学内で検討しております。新コースを立ち上げようとすると,やっぱり教員のパワーってそっちへ向かっていかないといけませんので,どこかでパワーを削減するところがないのかなと。  委員ご指摘の社会人に対するいわゆるリカレント教育と,本来2部が持っています役割というのはちょっと質が違うもんだと思います。ご指摘の社会人教育に関しては,実は本学も大いに関心を持っておりまして,地域貢献の中の1つとして位置づけております。ただ,その実施形態なんです。現在もやっておりますのは,例えば学園都市にあります5大学と一緒になりまして,公開講座やったり,社会人向けのシリーズものの講座をやったり,それぞれの大学独自でも公開講座やったりして,一般市民を対象にして公募して受講生を募るような活動を,若干のお金いただきながらやっているというのがあります。ただ,これも本当にどこにニーズがあるのか,これから私も含めまして団塊の世代がどんどんおらんようになりますので,そういった方々のニーズがどこにあるのかしっかりつかまえていかないといけませんが,受講料払って勉強して,それでしまいじゃなくて,何か卒業しましたよという卒業証書が渡せるようなコース設定ができないかとか,本格的ないわゆる社会人教育というのが大学教育の中で位置づけられないかというのがあります。ただ,それを本格的にやろうとしますと,事務局長が言うてもできません。学長がうん言ってくれて,教員がやっぱりうん言ってくれないと動けませんもんですから,今一生懸命中期計画を立てる中で検討を開始しておる段階というふうにご理解いただいたらと思います。  そんな中で,本当にサテライトが必要なのか,学園都市いいましても結構三宮から30分,往復したら1時間かかりますので。だから,今の公開講座の需要の実態見ていますと,やはり西区,垂水区周辺と,せいぜい須磨までなんですね。よっぽど人気のあるプログラムの場合でしたら東灘あたりからでも来ていただけるんですが,時間と交通費のことをちょっと考えますと,やっぱり現役を引退された方にとって来やすいプログラムをどこで展開するかというのは考えていかないといけないのかなと。そういったニーズ調査もしてみたいなと思っています。  以上でございます。 69 ◯委員(平木博美) おっしゃることごもっともで大変よくわかりますが,もう1つの視点として,例えば時間がある,もうそろそろ引退されるかなという年代だけではなくて,やはり例えば実際にまだ現場で仕事をしている人たちが結構学生時代に勉強したのと違う分野で,改めて勉強したり,国際関係の仕事につくことになったので,国際交流について大学院というところで知識を新たに入れながら,実際の仕事に生かしていきたいという現役の人たちのお話を,実はちょっとよく聞くことがあるものですから。じゃあどこの大学の大学院でそれをきわめながら,国際交流に生かしていこうかという話をこれまでにも何度か聞いたときに,やっぱりじゃあ神戸大学に行こうかとか何とかという話で皆さん検討されるときに,魅力あるものをつくっていくことによって,こちらの方にも書いてあるような,いわゆる大学としての評価も上がってくるものの1つとして,現役の人たちが学びながら,さらに現役の仕事に生かしていく。それともちろんあわせて,リタイアされた方たちの知識を広げるというようなことも,もちろん考えなきゃいけない視点だと思いますけれども,そういう視点で将来的に考えていっていただいたら,非常に私たちも小さいときから近くにある学校でなじみのある学校ではありますが,レベルの高い,評価の高い学校にますますなっていけるんではないかなと思いますので。確かにちょっと学園都市は,三宮あたりからといいますか,垂水,西区には非常になじみの深い学校だと思うんですけど,三宮よりも東といいますと,なかなか来ていただけない大学だと思うんで,ちょっと魅力あるつくり方をしていって,ちょうど変革の時期ではあると思うので,ご検討いただけたらありがたいなと思います。 70 ◯委員長(大井としひろ) 要望でよろしいですね。  ほかに。 71 ◯委員(吉田謙治) 済みません。決算が控えておりますので,余りお伺いしませんが,1点だけ。今たしか神戸外大が,先ほどちょっと事務局長のお話にもあったように,いわゆる研究学園都市の5大学,高専もありますけれども,そのいろんな連携の事務局をやっておられたように思うんです。その連携のお仕事が主たる神戸外大のお仕事ではないのかもしれないけれども,お尋ねというのは,大学間の連携のいろんな事業の状況をちょっとお伺いしたいなというふうに思います。それは当初,この学園都市が建設されるときに,いろんな大学をここへ集積をして,学園都市としての一定の集積の効果といいますか,そういうことを目指されたんだと思うんですが,私も西区におりまして,確かに公開講座というのはよく拝見するんですけれども,昨今知的クラスターとかいろんな集積を図って,いろんな相乗効果を出そうとか,いろんな横断的な取り組みをやろうとかということがいろいろ言われておりますけれども,学園都市としての連携の事務局役である外大として,どういうような状況なのか,ちょっとお伺いしたいと思います。 72 ◯岩畔行財政局参与 私立も含めて5大学,それから本市の1高専が地域で組んで,コンソーシアムを組んで,大学連携のあり方としては非常に地域限定的なコンソーシアムだと思います。その連携のもともとの発端というのは,恐らく実は大学連携始まりまして来年で10年目を迎えます。そろそろ一遍再考──あり方も含めて考えてみようかなというのが,5大学1高専で議論になり始めておるんですけども,もともとの10年前の発想というのは,当時は多分5大学1高専で共同で使える施設がどこかにできないか,学生にとってできないか,学生にとって共同利用できる施設,あるいは教員にとって共同利用できる施設というような発想から始まっておったようです,いろいろ記録を見ますと。ただ,ほんなら施設だけつくっても無理というか,意味がないので,そこにやっぱりソフトを注入しないといけない。地域における大学コンソーシアムの一番のメリットというか,やらないといけない中核になる事業というのは,私自身はもう単位互換の事業だと思ってます。学園都市の連携で一番特徴的にうまくいっているのは単位互換事業なんですね。これは近場にありますもんですから,教員移動がいとも簡単にできます。学生もいとも簡単にほかの大学のキャンパス入って授業を受けれる。幸いなことに,5大学1高専の教授陣を見ましたら,あるいはカリキュラムを見ましたら,非常に特徴がそれぞれあります。本学はもう言わずもがなで外国学研究の先端を行こうとしてます。芸術工科大学いうのがありますから,ここでの授業というのは結構他の大学にない,非常に特徴を持った授業が強調されます。あるいは看護大学は市立,県立と両方あるんですけども,ここではやっぱり女性問題をとらえてみたり,お年寄りの問題とらえてみたり,福祉だとか,医療だとか,あるいは医療英語なんていうような授業をうちの学生が受けに行っています。医療英語はうちの大学ではできません。そういう先生がおりませんので。そういったことで,それぞれの大学間の特徴のあるカリキュラムをテーブルに乗せておりますが,学生が短時間で行き来しまして,単位認定していただけますので,卒業認定124単位の中に加えることができますので,非常に便利な大学連携体制になっています。  吉田先生のご指摘はごもっともなんですが,大学連携の大学だけのことを考えた場合の一番のねらいというのは,私はその単位互換制度だと思ってます。そういうパワーを今度は逆に地域にどう返していくかというのが,連携事業としてどういう将来的な展開があるのかなということがテーマになってくるんですけども,今,外に出た形での展開の仕方でありますのは,高大連携というのをやってます。大学の授業をそのユニティが事務局になりまして,神戸市の高校生たちに開放しようと。これも実は正直申し上げまして,高校生,やっぱり忙しいので,地元というか,近場の,今さっき申し上げましたように,須磨ぐらいまで,東灘の某高校から2名ほど,去年でしたか来られてましたんですが,やっぱり部活もあるし時間がないもんで,途中でやめられてしまった。だから,なかなかここへ来てやっていただくというのは,高大連携の展開は難しいわけですね。公開講座にしましても,なかなかやろうとするんですが,ニーズはあってもここへ来てくださる時間とお金の話になるとつっかえてしまう。そこで,これからいわゆる地域立脚型の大学コンソーシアムのあり方と広域連携型の大学コンソーシアムというのがありまして,例えば京都あたりはもう全市でコンソーシアムをやっていると。大阪にもあります。それから兵庫県も最近,大学コンソーシアムひょうご神戸というのができました。ですから,広域連携型のコンソーシアムの役割と,我々の学園都市における地域連携型のコンソーシアムのあり方というのは,それぞれ役割分担があろうかと思いますで,私どもについては,できるだけ地域連携の特徴を生かしながら,今後事業を考えていきたいなと考えております。  以上でございます。 73 ◯委員(吉田謙治) ご答弁よくわかるんでありますけれども,ちょっと我々がやっぱり気になるのは,確かに事務局長おっしゃるように,私も単位の互換というのが一番のこの地域に集積する大学のメリットだというふうに思います。もうはっきり言うと,どんどんどんどん学生さんがといいますか,子供たちの数が少なくなってきて,大学の数は基本的に減ってないわけでありますから,県立大学という形で集約はされても数は減ってない。そうすると,非常にちょっと言い方は語弊があるかもわかりませんけども,取り合いという状態になるんだと思います。やっぱりその中でこの神戸がという観点で見ると,地域限定かもしれないけれども,外大なりこの地域にある大学へ来ると単位が互換制でいろいろと,まさにオーダーメイドで自分の勉強したいことが勉強できると。それが最も大事なのは,社会がそれに対して価値を認めると。外大だけじゃなくて,外大行ってるんだけども,医療のこともわかったり,経営のこともわかったり,芸術のこともわかったりということが,社会から見たときに価値ある内容なんだということをPRしたり,あるいは学生さんに対してそういうことが非常にいいんだよということをPRする,やっぱり戦略的な取り組みが要るんじゃないかなと思うんですね。これは外大だけでできるもんじゃないと思うんですけども,そういった方向で検討いただくとどうかなと思うんですけど,ちょっとその辺の感覚だけお伺いして,終わりたいと思います。 74 ◯岩畔行財政局参与 ご指摘肝に銘じてやらせていただきますが,2年前ぐらいから,実は夏休み,各大学オープンキャンパスというのをやってるんですけど,実はPRを一緒にやろうやいうことで,ことしの場合ですと,8月5日に学園都市の方,一斉のオープンキャンパスをやったりして,共同でPRするという作戦をとり出してきております。そういった考え方を単位互換の中にも入れてPRを今後とも一層やってまいりたいと思っております。地域コンソーシアムの最大のポイントというのは,各大学がやっぱりそれぞれ発展していくためにスクラムを組んで応援していくことだと思っております。  以上でございます。 75 ◯委員(北山順一) 今いろいろ大学のあり方ということについてご意見たくさん出てますから,私も常々言ってますサテライトという形で,6大学1高専──今,5大学1高専ですか,そういうふうな形になっておりますけれども,サテライトという形でもっとどんどん出ていくべきだということを私は言ってまいりました。今の大学の状況なんかは,関西の大学は名古屋,東京へどんどん出ていってますから,5大学1高専と言われる西区にあるあの大学はユニティがある。あのユニティでいろんな活動をしておるんだということで満足してもらったら,私はもうとんでもないことになるだろうと,こういうふうに思っております。  公開講座について,1点お伺いしときたいんですが,公開講座の受講生の数,神戸外大の受講生の数はふえつつあるのか,減りつつあるのかということについて,はっきり聞いておきたいと思います。  それから,そういう公開講座をしたって,西区や垂水区や須磨区ぐらいまでしか来ませんわとか言ってますけども,私は公開講座そのものの魅力に欠けるんではないかなと思っておるんです。いつもいろんな大学から,そういう公開講座の案内を私どもは取り寄せております。取り寄せておりますから,魅力のある講座にはぜひ行きたいと,こう思って見ておりますけれども,神戸外大からもいつも送ってもらっておりますけれども,何でこういう公開講座になるのかな,講座自身がもう少し魅力のあるものにならないのかなというて,私どもは思っておるんですが,当局はそれが魅力のある公開講座なんだと思っておるから,ああいう講座をやっておるんだろうと思いますけれども,講座のあり方については一回考えてもらいたいなと思います。私ら神戸大学の農学部がやる公開講座やとか,工学部がやる公開講座だとかいうのを見せてもらいますけども,私から見て魅力ある講座ですし,その講座にきちっと出れば,講座受講証明書というようなものが出てきて,おれは8枚になったんだ,おれは9枚になったんだと,皆お互いに言ってますよ。そういうふうなことを考えていくときに,僕は神戸外大の公開講座の受講生は減りつつあるんではないかなと思っておるんですが,それは大丈夫でしょうか。 76 ◯岩畔行財政局参与 北山先生のご指摘がちょっと痛いんでありますけど,中身をよう考えろというご指摘で,まさにその受講生の数は,トレンドとしてふえているか減っているかじゃないんです。テーマをセットした瞬間ふえたり減ったりしてます。例えば,これ10年間のデータ,ここの手元にあるのですが,平成9年度は「世界は日本をどう理解したか」というような,大上段へ振りかざしたテーマで,各外国語を研究されている先生が連続講座やったんだろうと思うんですけど,これはもう835人も来ていただいたんですが,ところが,平成14年度に「新学問のすすめ」などというテーマを──それがいいのか悪いのかは別にしまして──セットして連続講座やりましたら,何と340人減っているということなんですね。ちなみに,10年間数字を申し上げますと,9年度の先ほど申し上げました835,次の年は676,633,351と減って,今度また481とふえまして,15年になりましたら768とか,そういう乱高下している。これは一体何なのかというと,やっぱりテーマの設定かなと思ってます。  実は,我が方のこれ,組織の中では研究所グループというのがやってまして,研究成果を社会に還元していこうという活動の一環で,私どもの市民講座は続けておるんですが,研究所も体制として充実をさせていただいておりますので,ぜひともこういったプログラムの組み方も,これから先生ご指摘のように工夫して,できるだけ多くの方に来ていただこうと。電車代が高い,時間がないと言わんように,中身で勝負をしたいと思っておりますんで,よろしくお願いいたします。 77 ◯委員(北山順一) 1点要望しときます。そういう中身,十分検討していただきたいなと,こういうふうに思っております。神戸市は今,これからデザイン都市を目指すんだと言って大きな看板を上げております。デザイン都市を目指すということになれば,西区にある芸術工科大学,これなんかはもうその最高点に立って,第一線に立ってやってもらわなければならないと思いますけれども,それぞれの大学だって,それぞれの大学自体がデザイン化していくべきときだと,こういうふうに私思っておりますんで,神戸外大だって,このデザイン都市を目指す神戸において,神戸外大はどんな役割を果たせるのかというようなことも1つテーマに取り入れて,これから研究していただきたい。このことを要望しときます。 78 ◯委員長(大井としひろ) ほかにございませんか。  (なし) 79 ◯委員長(大井としひろ) そうしましたら,次に,この際,秘書室及び行財政局の所管事項について,ご質疑はございませんか。 80 ◯委員(北山順一) 1点お伺いいたしますが,自動車関係の税金の中で,原付というバイクですね,あれの税金は神戸市が全部取れるんでしょうか。神戸市に入ってるんですか。 81 ◯小柴行財政局長 軽自動車税ですかね。 82 ◯委員(北山順一) いやいや,バイク,原付という。ナンバープレートに長田だとか兵庫だとかいうて区ごとに出しとうでしょう。 83 ◯小柴行財政局長 軽自動車税の話ですね。 84 ◯委員(北山順一) あれ,軽自動車になるの。バイクも軽自動車。 85 ◯小柴行財政局長 ええ,市の方に入ってますけど。 86 ◯委員(北山順一) 入ってますか。そこで,ちょっとお伺いしたいんですけれども,あのナンバープレートは,それぞれの都市あるいは区で自由にデザインできるはずなんです。自由にデザインできると,私はよその都市を見てきて思ってるんですが,その点は考えたことあるんでしょうか。 87 ◯深尾行財政局主税部長 まず,先生のおっしゃった50ccの原付でございますけども,これは道交法の基準でなくて,神戸市の市税条例で,税金を払っているいうことで,付票つけたいう形であれをしているわけです。ですから,普通自動車とか,陸運局いうか,そちらの方でもらうやつじゃなくて,いわゆる市町村で各市で出しております。模範的な国の方で準則いう形で,こういう形にしなさいよというのは全国的に決まってますので,それに準じた形で,それぞれの自治体の条例でナンバープレートをつくっているという状態でございます。ただ,先生おっしゃったように,それぞれのプレートにどういった形でユニークなものができるかどうか,今のところはこうした検討はしておりません。 88 ◯委員(北山順一) 深尾さんに一回検討していただきたいなと思うんですが,道後温泉,松山,道後温泉。あそこで作家で有名な人おりましたでしょう,「坂の上の雲」という作家。道後温泉が今まで松山市という名前で看板,看板じゃないわね,ナンバープレート出しておったんですけれども,今あそこの原付の車のナンバープレートはみんな雲の形をしてますよ。雲の形。ちょっとインターネットで見てもうたって,こないして出てきますよ。雲,空の雲ですよ。巣を張るクモと違う。それで,私は各区が,神戸がデザイン都市という看板上げたんですから,このことから考えていったら,長田区,私は長田区出身ですから,長田は今,長田の再活性化のためにどうしようということ,いろんなことを考えておりますけれども,鉄人28号ですか,そういうのを売りにして看板をつくろうというようなことを言っておるんですが,例えば鉄人28号をデザインしたナンバープレートなんかつけていただいたらいかがかなと。長田の場合ですよ。そら北区なんかやったら有馬温泉をテーマにした何か考えてもらうとか,あるいは灘区行ったら都賀川のアユが遡上してきておる姿を入れてもらうとか,何かそういうふうなことを僕してもらった方がええと思うんですよ。この道後温泉の「道後・松山市」と書いてね,坂の上の雲をデザインして,色までこれ全部違いますよ,こうして見てもうたらね。普通のナンバープレートが欲しいという人にはそれをつけてくださいと。こういうのがいい人はこういうのをどうぞ言ってくださいと。今ついておるプレートもかえてくださいと言うたらかえますと。こういうふうなこと言っておるんですが,そんなことについて,デザイン都市・神戸というのを目指しておる皆さんから見て,やってみようかなということを思いませんでしょうか。ナンバープレート,こんなんです。 89 ◯深尾行財政局主税部長 まず,先生のご指摘の点の中で何点かあるんですが,1点は,9月1日から神戸市は市税事務所,市長名で集約化しましたので,もう今,すべて神戸ナンバーになってますので,区ナンバーはもうちょっと8月末で終わりましたので,やるとすれば神戸市でどうするかという点になると思います。  それから,軽自動車につきましては,今,先生のご指摘の原動機付自転車50ccで年額が1,000円ということになっておりまして,常にこれ,指定都市でも,全国的にも徴税費の関係でいろいろ議論になっております。神戸市の場合で1,000円に,ただ非常にコストがかかっているという問題があるんですが,一方で盗難バイクの関係で一定の寄与をしているということで,コストの面については1,000円でも仕方ないという状態で議論しているところでございますので,この1,000円の部分について,その特殊なデザインのプレートで経費がどうなるかとか,そんなんもいろいろ考えながら,きょう先生ご指摘の他都市のそういうデザイン都市の関連でされてますので,今後ちょっと研究はしていきたいというふうに考えております。  以上でございます。 90 ◯委員(北山順一) 神戸市で,もうこれから神戸市というプレートになるんだと,こういうことですから,このプレートだって「道後・松山市」と,こう書いておるんです,「道後・松山市」。だから「長田・神戸市」と,こう書いておったっていいと思うんですよ。「兵庫・神戸市」と書いとったって私は問題ないと思うんで,そういうことをいろいろ行政上の問題があるんかもわかりませんから,調べていただいて,やっぱり神戸のあのナンバーつけたいなと。鉄人のナンバーつけたいないうて,わざわざ神戸の長田へ来てつけていってもらうような,そんなこと考えていただきたいと思うんです。要望しときます。 91 ◯深尾行財政局主税部長 その要望ですけど,なぜ神戸にしたかということについては,どこの区役所でも同じ取り扱いできるようにと。長田やったら長田やいうたら,長田区役所に行かないとあかんという問題があったので,市民サービスの観点から,申しわけないですけど,神戸一本にした経緯がございまして,例えば長田や東灘,区でしますと,その区でしか取り扱わないと。わざわざそこに行って廃車手続せないかんとかいろんな問題があるいうことの議論の結果,どこでも取り扱ういうことになりましたので,神戸については,いろいろちょっとご意見お伺いしましたので検討しますけど,区名は,もう今のところやめた時点でございますので,検討は今のところする予定はございませんので,それだけ申し上げておきます。
    92 ◯委員(北山順一) こだわるわけではありませんけれども,これはそういう行政上のいろんな問題があるんだと言ったって,解決しようと思ったら私はできる問題だと,こう思ってますよ。だから,あなたはこれはできませんというて考えずに,できるんだということを前提にして考えていって,何が障害になるかということを考えるべきだと思いますんで,どうぞ研究してください。  以上です。 93 ◯委員長(大井としひろ) ほかにございませんか。  (なし) 94 ◯委員長(大井としひろ) ほかにご発言がなければ,秘書室及び行財政局の審査はこの程度にとどめたいと存じます。当局,どうもご苦労さまでございました。  なお,委員の皆様におかれましては,市民参画推進局が入室するまで,自席でお待ち願います。 (市民参画推進局) 95 ◯委員長(大井としひろ) これより市民参画推進局の審査を行います。  それでは,議案3件及び報告2件について,一括して当局の説明及び報告を求めます。局長,着席のままで結構でございます。 96 ◯永井市民参画推進局長 それでは,お手元にお配りしております総務財政委員会資料によりまして,第55号議案,第56号議案,第57号議案,報告第3号平成18年度神戸市各会計予算繰越報告のうち関係分及び土地の信託事務処理状況を説明する書類の5点につきまして,一括してご説明申し上げます。  1ページをお開きください。  第55号議案住居表示を実施する区域を追加し,当該区域における住居表示の方法を定める件について,ご説明申し上げます。  次のページの別図をごらんください。  本件は,住居表示を実施する区域に兵庫区中之島1丁目の一部の区域を追加するとともに,この区域における住居表示の方法を街区方式にしようとするものであります。  3ページをお開きください。  第56号議案町の区域及びその名称の変更の件について,ご説明申し上げます。  本件は,中央区における宅地の整備に伴い,次のページ,議案参照図に赤色で示しております港島南町4丁目及び港島南町5丁目の一部を港島南町7丁目に変更しようとするものであります。  5ページをお開きください。  第57号議案神戸市手数料条例の一部を改正する条例の件について,ご説明申し上げます。  本件は,住民基本台帳法の一部改正に伴い,住民票等の写しの交付に関する根拠条文が変更されたため,根拠条文の記載を変更するもの,同じく戸籍法の一部改正に伴い,戸籍の謄本等の交付に関する根拠条文が変更されたため,根拠条文の記載を変更するものであります。  10ページをお開きください。  次に,報告第3号平成18年度神戸市各会計予算繰越報告のうち関係分について,ご説明申し上げます。  本件は,本年3月の第1回定例市会におきましてご承認いただきました繰越明許費についてでございます。これは第2款総務費,第1項総務費の住民記録システム改修として,平成20年4月から後期高齢者医療制度を開始することになったため,関連する住民記録システムの改修に係る経費8,627万9,000円及び諸証明自動交付システム整備として,三宮駅周辺の設置場所の選定に係る調整に時間を要し,事業スケジュールに変更が生じたため,自動交付機設置場所の整備等に係る経費861万3,000円を繰り越ししたものでございます。また,住民記録改修システムについては,平成20年4月からの運用開始を目指し,現在システムの開発中でございます。なお,諸証明自動交付システムにつきましては,本年7月1日から市内12カ所で稼働し,三宮駅周辺については9月1日から阪神三宮駅北側にて稼働いたしております。  13ページをお開きください。  土地の信託事務処理状況について,ご説明申し上げます。  土地信託事業は,昭和45年10月に開設いたしました舞子ビラの本館建てかえ等に関しまして,民間活力を導入して平成8年度より実施しておる事業でございます。  まず信託の概要でございますが,信託の目的は,舞子ビラの土地・建物を三井アセット信託銀行株式会社を代表とした信託銀行3社に信託し,本館の建てかえ工事並びに建てかえられた建物及び既存の建物の管理を行おうとするもので,信託期間は平成8年10月から45年間となっております。  14ページをごらんください。  平成18年度決算の事業実績の概要でございますが,舞子ビラ新本館建設は平成10年9月1日に竣工し,同日から神戸マリンホテルズ株式会社に,別館,教会式結婚式場などを含めた舞子ビラ全建物の賃貸を開始し,平成18年度においても信託建物の適切な管理運営に努めました。  次に,財務諸表でございますが,収支計算書をごらんください。  左側の費用の部でございますが,修繕費,公租公課,支払利息等に当期信託利益金を含めて,合計は11億1,839万6,000円になっております。右側の収益の部は,その主なものは賃貸収入でございまして,合計は同額の11億1,839万6,000円となっております。  右のページには貸借対照表を掲載しておりますので,後ほどごらんください。  16ページをごらんください。  平成19年度事業計画でございますが,昨年度に引き続き神戸マリンホテルズ株式会社に舞子ビラの賃貸を行うとともに,本館のうちあじさいホール部分を財団法人神戸市民文化振興財団に賃貸し,建物の効率的な管理運営に努めてまいります。  収支予算書でございますが,左側の費用の部は,修繕費,公租公課,支払利息等に当期信託利益金を含めて,合計11億2,446万7,000円を計上いたしております。また右側の収益の部は,主なものは賃貸収入で,同額の11億2,446万7,000円となっております。  以上,第55号議案,第56号議案,第57号議案,報告第3号平成18年度神戸市各会計予算繰越報告のうち関係分及び土地の信託事務処理状況を説明する書類の5件につきまして,一括してご説明させていただきました。何とぞよろしくご審議のほどお願いいたします。 97 ◯委員長(大井としひろ) 当局の説明及び報告は終わりました。  これより質疑を行います。まず第55号議案について,ご質疑はございませんか。  (なし) 98 ◯委員長(大井としひろ) 次に,第56号議案について,ご質疑はございませんか。 99 ◯委員(森本 真) ちょっと感じたことなんですけども,港島いうか,ポーアイ2期なんかはいろんな建物ができて,町名,区域が変更されるということが続いているわけですけど,港島南町7丁目ができたいうことなんですよね。違うんかな。ここで線を引くということかなと思いますけど,その位置図を見ると,普通,町名というのは右からか左からかわかりませんけども,順番に並んでいるものだというふうに理解をしているんですが,港島南町については,右から1丁目,2丁目,3丁目,その下が4丁目,そのぐるっとUの字に回って7丁目があるという感じなんですね。何かもうちょっとスムーズなというか,どこそこ何丁目何番地といったときに,スムーズな表示の方がいいんじゃないかというふうに思ったりもするんですけども,これどういうふうなことでこういう町名がつくのかというのを教えていただきたいと思います。 100 ◯清水市民参画推進局参画推進部区政振興課長 町名のつける順番ということでございますが,これ基本的にはわかりやすいというのが一番でございまして,ここにつきましても,一筆で順番に追っていけるということを中心に,その地域の形状等にもよりますので,それに合わせてつけるという形で,今回は先生おっしゃいますとおり東側から順に西に向かって,その後,南に下がってということで,順に追えるという形,飛びますとまたわからなくなりますので,流れというんですか,それを重視しながら状況に応じてつけさせていただいているということでございます。 101 ◯委員(森本 真) そういう説明で,例えば何丁目──番地は何か右回りか左回りかでこうなってますけど,町名も,先ほど一筆と言いましたけども,みんなそう一筆書きというか,何というんですかね,長田区の南部で言えば,みんな東から西に1,2,3と,ずっと並んでいるように思うんですけど,その一筆で書くというか,下におりるとか,またそれからまた下に曲がるとかというところも結構多いんですか。 102 ◯清水市民参画推進局参画推進部区政振興課長 町の全体の大きさでございますとか,形状によりまして,長田の場合ですと,横に長くございますと順番に割っていけば非常にわかりやすく並ぶだけなんですが,ここの場合,ごらんいただきますとおり,台形というんですか,下にも結構長くて,1つの区画にするにはちょっと南北も広過ぎるというのもございまして,2つに割って,その上で順番に流しているといったことでつけさせていただきまして,それぞれの地域の区域の特性に応じて,できるだけわかりやすくつけるようにということで,一律の必ずしもこれだけということではございません。いろんな場合があるということでご理解をいただきたいと思います。 103 ◯委員長(大井としひろ) ほかにございませんか。  (なし) 104 ◯委員長(大井としひろ) 次に,第57号議案について,ご質疑はございませんか。  (なし) 105 ◯委員長(大井としひろ) 次に,報告第3号の関係分について,ご質疑はございませんか。  (なし) 106 ◯委員長(大井としひろ) 次に,報告事項,土地の信託事務処理状況を説明する書類について,ご質疑はございませんか。 107 ◯委員(森本 真) 土地信託,舞子ビラの件ですけども,1つは,14ページにある収支計算書の中で,1つは,支払利息が3億3,000万円いうのと,あと,その下に賃料減額返還金7,500万というのがあるのと,もう1つは,その収益欄と費用欄に当期信託利益金5億4,000万があって,それと同額が元本組入額になっておるんですけども,その関係というか,元本組入額いうのは,お聞きしたときもよくわからんので,元本を減らすために出ているお金かなと思ったら,そうじゃなくて,元本は元本で3億ぐらい減らしているというふうに聞いたんですけども,支払利息と元本の償還というか,減らすのとが同額ぐらいになっているとお聞きしたんですけど,これどういうふうにこの収支計算書は見たらいいのかというのをちょっと簡単に説明していただきたいと思います。 108 ◯大賀市民参画推進局市民生活部長 まず支払利息の件でございますが,3億3,200万円余ございます。これにつきましては,長期の借り入れに係る利率と,それから将来の金利が上昇したときのリスクヘッジいうことで,スプレッド契約をやってございまして,その関係の金利を足し込んだものでございます。  それから,賃料減額返還金につきましては,変動金利相当分につきまして計画金利を4.4%で計画してございます。それと実際に実勢で支払っております金利の差額,それを返還していただくということにしてございまして,ただ,金利交換契約におきます差額分,それもここで調整した上で,賃料の減額返還金としてここへ計上しておるものでございます。  それから,当期信託利益金についてでございますが,ここで申します費用全体の中に利益金として計上していると同時に,収益の方で賃貸収入ほか11億の収入があるわけでございますが,これとの費用との差額5億4,400万円,これにつきましては,当期の信託利益金ということで計上しています。費用の部で修繕費,それからここの表で申しますと,その他支出までを除いたものが当期信託利益金と,収入からですね,修繕費から公租公課,その他支出まで除いたものが当期利益金ということになるわけでございまして,その当期利益金のうち長期借り入れの元本返済分に3億6,200万円ほど充当いたしまして,残りを大規模修繕積立金ということで,これも元金の方に組み入れておると,そういう処理をいたしてございます。  以上です。 109 ◯委員(森本 真) その3億6,200万円というのは,5億4,400万円分のこれは,この表では全然あらわれないというか,どれぐらい元本を返済してて,支払利息は,借りておりますから支払利息は払っている。元本がどんどん減っていくように,元本組入額というのは先ほど説明ありましたけども,何かすごい見にくいというか,何かわからないような表になっておるんですけど,元本組入額というのは,この表で見ると当期信託利益金と,これは全くいつも同じになるんですか。 110 ◯大賀市民参画推進局市民生活部長 収益11億余から実質的な費用でございますね,それを除いたものが当期信託利益金ということになります。費用の方では,元本返済につきましては費用と見ますのは利息だけでございますんで,こちらの方に計上してございます。この当期信託利益金をどのように処理するかということでございますが,当然長期で借り入れた元本,それは毎年計画どおり返済をしていくと。それが返済相当額として18年度の場合3億6,200万円あるということでございます。まだあと1億8,200万円余あるわけでございますが,これにつきましては,45年に及びます安全性を見込みまして,すべて大規模修繕積立金ということで積み立ててございます。その内訳,この表にはちょっと出ておりません。それは元本の組入額ということでございまして,内訳といたしましては元本返済相当額と大規模修繕積立金ということになってございます。 111 ◯委員(森本 真) ちょっとなかなか難しいんで,そしたら,15ページの3の貸借対照表にはどういうふうにこれが,元本組入額というのがどういうふうに表示されるんですか。 112 ◯大賀市民参画推進局市民生活部長 貸借対照表の方でございますね。これの信託元本といたしましては,今までの累計額いうんですか,元本返済相当額としまして,このうちに元本の返済相当額が約34億ございます。それ以外に,この信託元本の中には土地が約74億ございますし,別館の建物のリニューアル前の建物の評価額としての14億余がございます。それ以外に,資本的支出したものでございますとかいうものが含まれておりますのと,先ほどご説明させていただきました修繕積立金でございますね,それを足し込んだものが,この貸借対照表上の信託元本に相当してございます。 113 ◯委員(森本 真) ちょっとなかなか理解できないとこがあるんですが,借入金がありますね,120億。120億は,これでいうと元本を返したのが3億6,200万ありますから,前年度より3億6,200万円,借入金は減るんですか。細かくて済みません。 114 ◯大賀市民参画推進局市民生活部長 そういうことでございまして,当初,借入金といたしまして158億6,000万円借り入れたわけでございますが,毎年元本返済していっておりまして,その結果として,残債としまして120億6,800万円の借入残が残っておるということでございます。これはまた今後元本を返していけば減っていくということでございます。 115 ◯委員(森本 真) ちょっとなかなか信託いうこともあってわかりにくいというか,45年で返していくいうことになってるんですけど,この見方自身が──いろんな書き方をされてて,本当にわかりやすいというか,本当にどういうふうな中身がわかるか,先ほども言われましたけど,市民の皆さん,議員でもちょっと難しいようにも思うので,できたらできるだけわかるような,この45年にわたって1,200万という大きなお金が動いてますから,わかりやすく,行政としてはこれでいいというふうに,行政の出し方としてはこれでいいというふうに思われていると思うんですが,もっと附属資料というか,わかりやすいような中身で今後出していただきたいなと,要望しておきます。 116 ◯委員長(大井としひろ) ほかにございませんか。  (なし) 117 ◯委員長(大井としひろ) 次に,この際,市民参画推進局の所管事項について,ご質疑はございませんか。  (なし) 118 ◯委員長(大井としひろ) 他にご発言がなければ,市民参画推進局の審査はこの程度にとどめたいと存じます。当局,どうもご苦労さまでございました。  なお,委員の皆様におかれましては,市民参画推進局が退室するまで,自席でお待ち願います。 119 ◯委員長(大井としひろ) それでは,これより意見決定を行います。  まず,第53号議案政治倫理の確立のための神戸市長の資産等の公開に関する条例の一部を改正する条例の件については,いかがでしょうか。  (「異議なし」の声あり) 120 ◯委員長(大井としひろ) それでは,本件は原案のとおり承認されました。 121 ◯委員長(大井としひろ) 次に,第54号議案神戸市恩給条例の一部を改正する条例の件については,いかがでしょうか。  (「異議なし」の声あり) 122 ◯委員長(大井としひろ) それでは,本件は原案のとおり承認されました。 123 ◯委員長(大井としひろ) 次に,第55号議案住居表示を実施する区域を追加し,当該区域における住居表示の方法を定める件については,いかがでしょうか。  (「異議なし」の声あり) 124 ◯委員長(大井としひろ) それでは,本件は原案のとおり承認されました。 125 ◯委員長(大井としひろ) 次に,第56号議案町の区域及びその名称の変更の件については,いかがでしょうか。  (「異議なし」の声あり) 126 ◯委員長(大井としひろ) それでは,本件は原案のとおり承認されました。 127 ◯委員長(大井としひろ) 次に,第57号議案神戸市手数料条例の一部を改正する条例の件については,冒頭に申し上げましたとおり,福祉環境委員会からは原案を承認することに支障ない旨の意見が参っております。これを踏まえて,本件についてはいかがでしょうか。  (「異議なし」の声あり) 128 ◯委員長(大井としひろ) それでは,本件は原案のとおり承認されました。  以上で意見決定を終わります。 129 ◯委員長(大井としひろ) 本日ご協議いただく事項は以上であります。  本日はこれをもって閉会いたします。  ご苦労さまでした。   (午後0時14分閉会) 神戸市会事務局 Copyright (c) Kobe City Assembly, All Rights Reserved. No reproduction or republication without written permission. ↑ ページの先頭へ...